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09月11日-03号

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  1. 塙町議会 2017-09-11
    09月11日-03号


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    平成29年  9月 定例会(第6回)          平成29年第6回塙町議会定例会会議録議事日程(第3号)                    平成29年9月11日(月)午前9時開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(14名)     1番  七宮広樹君      2番  下重義人君     3番  吉田広明君      4番  青砥與藏君     5番  高縁 光君      6番  吉田克則君     7番  鈴木 茂君      8番  鈴木安次君     9番  小峰由久君     10番  割貝寿一君    11番  小林達信君     12番  藤田一男君    13番  鈴木孝則君     14番  大縄武夫君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  町長        宮田秀利君     副町長       小松利顕君  教育長       秦 公男君     総務課長      品川亮助君  町民課長      佐藤要一君     健康福祉課長    藤成寛味君  まち振興課長    金澤祐介君     まち整備課長    藤田衛昌君  生活環境課長    白石憲男君     保育園長      八幡繁樹君  会計管理者     天沼恵子君     学校教育課長    佐藤光一君  生涯学習課長    木田恵子君     学校給食センター所長                                齋藤 智君  代表監査委員    石川昭彦君---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名  議会事務局長    益子和憲      書記        松本静香               開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(大縄武夫君) ただいまの出席議員は定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(大縄武夫君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配りました。 本日の会議のビデオ映像は後日インターネットにて配信する予定となっておりますので、ご了承を願います。--------------------------------------- △諸般の報告 ○議長(大縄武夫君) これから、諸般の報告を行います。 5番、高縁光君から、一般質問において補助資料を使用したい旨申し出があり、これを許可しました。 これで諸般の報告を終わります。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(大縄武夫君) 日程第1、一般質問を行います。 通告順に従い、発言を許します。--------------------------------------- △鈴木茂君 ○議長(大縄武夫君) 7番、鈴木茂君、登壇願います。 鈴木茂君。 持ち時間は10時1分までです。     〔7番 鈴木 茂君登壇〕 ◆7番(鈴木茂君) 7番、鈴木茂でございます。ただいまから一般質問を始めたいと思います。 質問の前に、前段として一言お話ししたいと思います。 7月28日に臨時議会がありました。100条、98条の件ですが、2日後に、この中にいる課長と1人会う機会があったんですが、これは酒の宴席ではあったんですが、いきなり私の顔を見まして、議員さん、町民のために仕事をしてくださいよと、こういうふうに話をされました。誰が言ったかというのは顔を見れば大体わかると思いますが、7月28日の臨時議会が町民不在であったと。議員さんはもっとちゃんと仕事をしてくださいよと、こう言いたかったと思うんですが、私はそう思いません。7月28日の臨時議会、傍聴者が26名です。いまだかつて臨時議会でこのような傍聴者がいたことはございません。非常に町民が関心があったことだと思っています。 実際は、課長がとばっちりを受けて、私のほうにとばっちりが来たかなと。八つ当たり八つ当たりされたと、そういうふうにも思っているんですが、私の父の教えも、常に人の言うことは善意に解釈しろということでありますので、これ塙町の現役課長の言う言葉でございますから、私も真摯に受けとめまして、議員の本分を全うしなければならない。議員の本分というのは町政監視機能ですから、チェックですから、本日さらに気合いを入れて一般質問をしたいなと思っております。ですから、町長初め町側も、答弁はしっかりと対応してもらいたい。 これはいつも傍聴者の方からアンケートをもらっているのですが、もう過去何回も、答弁のほうは日光の手前だと、いまいちだと、こういう話が出ています。きょうの傍聴者にもそういうことを書かれないようにしっかりと対応してもらいたいことを申し上げて質問をいたします。 まず最初に、チップ工場について質問をいたします。 いわき市の遠野興産が塙町にチップ工場をつくりたいと、そういう話でございます。木材を加工して有効利用するのにはまずチップにしなければ始まらない問題ですので、昨年笹原の川上地内につくろうとしましたが、これは頓挫しました。第2候補地に上がったのが上渋井でございます。昨年の暮れのうちあたりに話がいって、地権者、棚倉の森林組合さん、そこの50アールの中の25アールを借地してチップ工場をつくりたいと、そういう話で、雇用は五、六人程度使いたいというし、今木材のチップが不足しているので、木材は1キロ5円で買えますよと。1トンで5,000円なんですけれども、500キロで2,500円。 でも、50キロのどんころを10本自分が切って持っていくと2,500円になるんです。晩酌代にはあり余る、おかず代にもなる、非常にいい話なので、これ上渋井にチップ工場が、いつ誘致が決定されるのかと、そういう朗報をずっと我々待っていたんですが、いつまでたってもそういう話が来なくて、聞く話は、余りいい話は全然聞こえてこないんです。これ現在、今の状況はどうなっているか、お聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 その前に、町民の多くの皆様方の傍聴、大変ご苦労さまです。よろしくお願いをいたします。 それでは、鈴木議員の質問にお答えを申し上げます。内容的なものもありますので、若干説明を加えて進めたいと思います。 遠野興産株式会社チップ工場誘致の件であります。大字上渋井地内に遠野興産株式会社森林整備加速化森林再生基金事業補助金を活用いたしまして、木材チップ製造施設を建設する予定であります。建設予定地は、先ほどお話がありましたように、東白川郡森林組合が所有する土地であり、現在協同組合奥久慈木材流通センターが借地をして木材置き場として活用している場所であり、遠野興産はこの土地をチップ工場敷地として利用したく、森林組合、流通センターと協議をしてまいりました。 土地所有者である森林組合の理事会において、地元である上渋井地区の同意が欲しいという話となりまして、建物建設については法律的な縛りは全くございませんが、遠野興産側とすれば、将来にわたり事業を展開する上で同地区の同意を得てから事業を実施したいとの考えがありまして、4月以降地区説明会を3回といわき市のチップ工場視察を実施してまいりました。 町といたしましても、補助事業主体でありますチップ工場誘致により低材質の活用が図られる、要するにB、C材と言われる、どんころと呼ばれる短い、普通なら投げてしまうようなものまでちゃんと処分をしてもらえて、なおかつそれがお金になるということであります。地域林業等の発展、振興につながることから、チップ製造施設による林業振興について説明をしてまいりました。チップ工場が塙町にできることは、林業関係や間伐材の不要な材料の有効利用、松くい虫の木材などの処分にも役立つものでもあります。地元雇用や税の増収にもつながることから、ぜひ工場誘致を進めていきたいと考えてはおります。チップ工場誘致の詳しい経緯につきましては、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(金澤祐介君) それでは、遠野興産のチップ工場誘致に関する経過でございますが、平成28年2月9日に遠野興産株式会社県南農林事務所森林林業部より、平成28年度の森林整備加速化林業再生基金事業の補助金を活用して川上地区へチップ製造施設の建設を行いたいと町に誘致内容の説明と予算確保の要望がございました。平成28年度当初予算で補助金1億1,700万9,000円を予算計上しております。その後、11月11日に建設予定地川上地区の周辺住民を対象に説明会を遠野興産のほうで行っております。同じ月の11月27日にもう一度川上地区で説明会を行いましたが、建設予定敷地内に用水路があり、地域からは貸せないという旨の話があったため、川上地区での建設を断念しております。 その後12月2日に、新たに木材流通センターが東白川郡森林組合より賃貸をして使用している土地を選定して、森林組合と協議を行ってきました。ことしに入り、平成29年1月に奥久慈木材流通センターとの土地の一部使用についての協議を行っております。その後今年度になり、4月2日に上渋井地区の第1回説明会を開催しております。遠野興産と町とあと区民の方、約60名の参加でございました。 その後、建設予定地については、東白川郡森林組合より地域の同意を得てほしいという話がありまして、4月24日に上渋井地区で第2回説明会を開催しております。5月22日に上渋井地区住民8名と町3名で遠野興産チップ工場の視察を行っております。6月26日に上渋井地区で第3回の説明会、チップ工場視察の報告会を実施しました。6月27日に議会の経済常任委員会所管事務調査で、森林整備加速化林業再生基金事業の進捗状況の現地調査ということで、いわき市の遠野興産株式会社山田第二工場の調査ということで議員さんと議会事務局まち振興課のほうで視察を行っております。7月23日に上渋井地区の代議員会がありまして、8月6日に臨時に区の総会を開催して地元の意見をまとめたいという話がございました。 その後、上渋井区のほうからで8月6日に臨時議会を開催しましたが、上渋井地区の臨時区会を開催しておりますが、区民の賛否をはっきりすることはなかなか難しいということで、町に一任するという回答がございました。その状況につきまして、8月18日に東白川郡森林組合で内容の説明を町と県のほうで行っております。また、8月21日にチップ工場建設に反対する上渋井地区住民56名の署名が町へ提出されまして、8月28日に建設反対派代表との話し合いを反対者代表4名と上渋井区長、遠野興産が3名、県が3名、町が3名の出席で話し合いを行いました。 その中で、これまで懸念されていました騒音、粉塵、放射能等の影響がないということは前々から話ししていましたが、ある程度は理解は得られたところではございますが、チップ工場の安全性よりも、これまで上渋井地区ごみ処理施設最終処分場、工業団地、木材工場の移転など、騒音、ごみ、大型車の通行等の問題が蓄積されておりまして、新たな工場は来てほしくないという地区住民からの要請がございました。 町としては、チップ工場が塙町にできることは、現在町が実施していますふくしま森林再生事業による森林整備により発生する林地残材の有効活用が図られ、林地に放置されている残材が減少すると見込まれます。また、町内林業体チップ用材運送コストが低減され、林業体、運送業への収入増にもつながり、本施設の稼働により町民の雇用が期待できることから、ぜひ工場誘致は進めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 長々と経緯を話しましたが、結論はまだ決まっていないということなんですね。私はそれが聞きたかったんですが。経過はどうでもいいんです。問題は、決まったか決まらないかなんです。いまだに決定されていない、そこが問題なんです。なぜ、もう8カ月、9カ月に入っていまだに決定することができない、されない。これは数々の、町長を初め町側の対応に不手際があったと言わざるを得ません。その点質問いたしますけれども、いまだになぜ決まらないのか。 まず初めに、12月、年度内にもう地権者に話はしてあるんです。ですが、今も経緯に話がありましたが、上渋井地区に説明会が初めてあったのは4月2日です。3カ月間ほっておいたんです。なぜこの説明会がこんなにおくれたのか。この理由を町長、まずお聞かせ願います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) まず最初の質問であります。まだ決定はされておりません。決してこの何カ月か黙っておったわけではなく、いろんな運動と申しますか、できることはできるだけ話し合いの中で、ここにもお尋ねもしたりしてお話もいたしております。なかなかそれでもご理解がいただけなかったというのが、何カ月間の空間、時間を費やしたというところでもあります。
    ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 理解を得られない。これは、私は原因はあると思うんです。なぜ理解が得られなかったか。まず、説明がおくれたと。これは、町側が用意周到じゃないんです。やっぱり大丈夫だろうと、そういう安心感を持って臨んだから、説明会はそんなにやる必要がない、上渋井地区でいろいろ騒ぎが出てから、私は行ったような気がするんです。 上石井の土砂を持っていったときにも騒ぎになりましたが、あのときに町側の説明では、いや、放射能数値は低いから安全だろうと思って黙っていたと。そういうことではないんです。数値がなくて安心だったら風評被害は起きていません。米も野菜も桃も、全部数値なんて安全なんです。しかし、風評被害は起きる。これは、安心・安全というのは自分の気持ちの中にあるわけですから、この点はやっぱり用意周到に、スピーディーに準備よくやらないとうまくいかない、物事が。そういうことを反省してもらいたいんですが。 その次に、説明会に町長が行っていない。なぜ行かないのか。1回目、2回目はわかります。3回目が6月26日、27日がもう議会も対応ということでチップ工場視察に行きました、なかなか決まらないから。その前日に3回目の説明会があったんですが、そのときも課長と課長補佐が行った。なぜ町長がみずから先頭になって行って、町民と膝をまじわえ、説明やお願いをしなかったのか、お聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 対応の甘さというんですか、これは本当に反省しなければならない、こういうふうにも考えてはおります。 ただ、私が出たらどうかなという話をしたときには、とりあえずという言い方は失礼なんですけれども、まず我々が行って話を聞いてくるというような話をいただき、その後に復命をいただいたような格好で進めておりました。確かに甘いと言われれば甘い。これは十分に反省に値するものだと考えております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 私もそう思います。ただ、もう1点、甘いというかあり得ない話。さらに、ここまでもめた原因は町長の発言にある。町には関係ない発言です。これが、上渋井地区神様御祭禮に行って、町長が、このチップ工場建設は町には関係ないんだと、そういうふうに発言された。これが地区の住民の反発を招いている。そういった発言は私にとってはあり得ない。町長が、チップ工場ができることにお金が町から出ないということを言いたかったんだか、土地が棚倉の人であるということでそういう発言になったか、その発言の意図をまずお聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 少しねじ曲がった形で伝わっているというふうな感じを持っております。私は、地区に建設することに賛成、反対、区の中での話し合いに、町としてはどちらにも加勢はしないですというような意味で、これを最終的に決定するのは地区の住民の皆さん方というような意味合いで言ったつもりであります。出る、出ないということに関して、建設する、しないということを語ったことはなくて、あくまでも区の皆様方の意見は尊重したいというような意味で話したつもりであります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 私が町長だったら、そういう考えではありません。そこに行ったらば、できる、できないかに私が口を挟まないんじゃなくて、ぜひお願いしたいんだと、そこでお願いするのが町長として当然の態度であろうと。皆さん自由に決めてくださいと、そういう話というのは私はちょっと理解できないです。ぜひお願いしたいんだからということで、この場をおかりしてお願いをする。そういうのに、つくる、つくらないに私はタッチしませんみたいな、そういう話であったという今話ですが、それはちょっと町政を預かる者として未熟だと私は思います、はっきり言いますけれども。こういう発言は、これは失言に値します。これ失言と認めて、この場をかりて謝罪したらどうですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 確かにそう言われればそのとおりなのかもしれませんが、今のこの町、周辺、それに福島県の現況を考えますと、やはり原発問題から来ておって、そして運び込まれる物に対しての不信感、それから工場自体、やっぱりどんなものかよくわからないということで、賛成、反対、本当に中身が十分に開示された状態、説明した状態、そもそも出発点がちょっとボタンのかけ違いがあったのではないか。ここに出たいというとき、しっかりと地区の皆様方に資料を提供して説明するべきだったろうと私は思います。 地区の皆様の思いを尊重したいということで、賛成、反対、どちらにも加担はしないで、ぜひ皆さんで決めていただきたいというような意味合いで言ったつもりでありますので、確かにもし自分の立場を考えれば、ぜひつくりたい、ぜひお願いしたいと、そういうふうに話すべきであったかと大いにここで反省をさせていただきます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 次なんですが、8月28日に4者会議というのを持ちました、県、町長、遠野興産、渋井の代表。その場で地元上渋井の人が、上渋井にはつくってもらいたくないからほかに候補地はないのかと、そういう話をしたところ、ほかに3カ所候補地があると、こう町が答えたと言うんですが、これはどういう話なんでしょうか。 私だったらば、仮に候補地があったとしても、そういうことは答えません。ぜひこの地区につくりたいんだからお願いをしたいと、こういうふうに私は話をするのが、そこに交渉に行っているわけですから。そこで、いや、ほかに3候補地があるんだなんていう話は、誰が答えたんだか知らないけれども、これはもってのほかの話。そこにお願いする気があるんだか、ないんだかわからない。その話と、候補地は本当に独自に町で見つけたかどうか、お伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 候補地の話は反対者さんのほうから出た話で、町のほうから出た話ではありません。そして、どうしても遠野興産側としては、塙町にこの施設を置きたいと。それはなぜかと言うと、やっぱりこの地区の放射線量が大変少なくて、後の処理が大変助かるというか、地域の特性、たまたまここは放射線が低いということで、ここから運ばれるものは受け入れてくれる先がどこでも本当にありがたがるということでありまして、塙町にぜひこの施設をつくりたいという遠野興産の熱意だけは、その場でしっかり上渋井の代表者の皆様方にもお話をしております。3つぐらい候補地があるという話は、我々が話ししたのではなくて、上渋井の住民代表者の方から出た話であります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 非常に上渋井区の建設が危うい、雲行きが悪いということで、これは、町としては水面下でほかの、第3の候補地の選定作業はやらなかったんですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 そういうこともぜひ考えの中に入れて対応すべきであろうと、そういうふうなことも考えております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 今から第3の候補地を考えるって、タイムリミットが迫っているんです。これは建設に6カ月かかるということで、もう来月にも着工しないといけない。それはなぜかと言うと、来年3月いっぱいに完成しないと補助金が出なくなる。これは繰り越しで、昨年度の事業ですから、もう3月いっぱいに完成しなければならない。6カ月タイムリミットということは、来月にもう着工しなければならない。上渋井が今このような現状、新しい候補地も見つけていない、そういうことでは、全然この事業は前に進まないと思うんですが、どうですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 全く言われるとおりなんではありますが、それでも町としても、遠野興産としても、この地に、塙町の中にチップ工場をつくるという考えはしっかり持っておりますので、この後もしっかりと遠野興産、県、そして町とよく話し合いながら取り組んではいきたい。絶対逃がさないようにしっかりやっていくつもりであります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) さっき経緯、経過の説明もありましたが、上渋井の区民から反対の署名簿が提出されている。この署名簿の人数は上渋井区の90%に当たる人が出しているということで、非常に私的には難しいかなと思うんですが、町長、今ここで決断しないとだめなんですが、断念するんですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほどお話しましたように、決して諦めるつもりはありません。しっかり頑張ってやります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 非常にタイムリミットが迫っていますので大丈夫かなと心配するんですが、一応来年の3月までということがあるんですが、これもし上渋井区がだめで新しい候補地という場合に、6カ月で完成しない場合があります。こういった場合に、県の補助を1カ月、2カ月、3カ月、延ばしてもらうようなことはできるかどうか。どうなんでしょうか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、関連してお話をしたいということでありますので、担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(金澤祐介君) 確かに、おっしゃるように平成28年度の繰越事業となっておりますので、時間的には厳しい部分がございます。当初の計画で、工場建設をことしの12月までに建設しないと補助事業関係では間に合わない。そのためには8月いっぱい、今月の頭には着工したいという話はございました。ただ、まだ場所もはっきり決まらず、着工まで至っていないわけでございます。それで、県のほうにいつまで時期をずらすことができるか、現在協議をしているところでございます。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) とにかく一刻も早く塙町内にチップ工場ができることを願っています。我々も遠野興産、視察に行ったんですが、社長に、ぜひ塙町につくりたい、議員の皆様ご尽力をお願いしますというふうに懇願されまして、社長の真摯な態度に我々も感動してきたものですから、これ町のほうで頑張ってつくっていただかないと困ります。これ町民、町民以外、塙町以外の人からも、どうしたんだ、塙町のチップ工場は、こういう声がいっぱい言われていますので、いつできるんだということを言われていますから、これ身命を賭して頑張っていただけるよう申し上げて、次の質問にいきます。 次ですが、国民健康保険会計の滞納状況ということでお伺いをいたします。 まず、先日説明はあったんですが、ここで改めて昨年の滞納額及び繰越額、不納欠損額は幾らだったか、ちょっと発表していただきたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、議員さんの質問にお答えを申し上げます。 昨年度の国民健康保険税の滞納額は1億659万9,021円であります。平成29年度に繰り越す額になっております。不納欠損額は71万4,803円であります。収入未済額が減少傾向にあると監査委員からの決算審査の意見にありましたように、国保税につきましても、平成25年度の収入未済額と比較しますと約28%減少しておる状況であります。 なお、詳細については担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 町民課長。 ◎町民課長(佐藤要一君) 滞納額の内訳でございますが、過年度分が171名、3,952件、7,945万2,517円でございます。前年度比較で言いますと91.3%、当年度分につきましてが161名、998件、2,714万6,504円でございます。前年度比較で言いますと116.1%、合計で4,950件、金額で言いますと1億659万9,021円で、前年度比較96.5%となっております。28年度不納欠損額は過年度滞納課税分に該当になりまして7名、63件、71万4,803円でございました。この不納欠損は滞納処分執行停止後3年経過し消滅したものが4名、60件、70万2,283円でございました。執行停止中に時効になったものについては3名、3件で1万2,520円でありました。 当年度分の収入未済額がふえた理由としまして、税務署調査による遡及課税がありました。国保税で1,409万5,100円が追加になりまして、そのうち865万円が収入未済となったためであります。これを除いた場合でありますが、合計で収入未済額が9,794万9,021円となりまして、前年度比較で言いますと88.7%になったはずかなというふうに考えております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 実に1億円以上の滞納繰越額があるということで、膨大なお金で、我々1億円なんていうお金は想像がつかないんですが、そのように滞納されている。これ一般会計が9,320万の町民税以下ですから、一般会計よりも滞納額が、国保会計のほうが多いということになります。町長は前、監査委員をやっていてこういう滞納は熟知していたわけだし、町長に就任してからこの滞納状況を少しでもよくするようにしなければならないわけなので、どういった指示をされたか、お伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、質問にお答えを申し上げます。 これは当然国民健康保険制度の財源を確保して、被保険者間の負担の公平を図るためにも、法令、規則、要綱に基づきまして、適正かつ適切な業務遂行をするようにと指示をしております。先ほどお話がありましたように、滞納整理の実績等については改善も見られるということであります。担当課長にどのような指示を、徴収係に出しておるか、詳しく説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 町民課長。 ◎町民課長(佐藤要一君) 町税及び国民健康保険税等の徴収でございますが、国税徴収法や地方税法及び塙町国民健康保険税滞納者対策要綱、また塙町収納対策基本方針等に基づきまして業務を遂行しております。塙町収納対策基本方針の中で収納計画というものを立てておりまして、各税等で未納を確認した場合、納期限後20日以内に督促状を発布しまして納付相談を呼びかけております。何も応じない場合に、催告書で再度納付を促しながら、財産や給与の調査に着手しております。調査後、催告書にて再度納付を促すとともに差し押さえ等の予告をいたします。何も応答がない場合、差し押さえを執行することになります。納付相談ができれば生活実態の改善を促したり、人に応じた分納誓約を徴しております。分納履行管理を徹底、不履行者に対して文書や請求をし、悪質な場合には差し押さえも執行しております。 平成28年度の国民健康保険税の滞納整理の実績につきましては、町税等の実績の中に含んでおります。件数等は含んでおりますので、その件数等を申し上げたいと思います。催告書発布675名、預金調査112件、生命保険調査8件、給与調査23件、差し押さえ執行が76件、分納誓約書徴収が166件となっております。納期内完納者との公平性を確保する延滞金につきましては、617件徴収しております。滞納者への臨戸訪問も1,522件行いまして、うち522件徴収をしております。また、白河広域圏滞納整理課への徴収権限も14件ほど移管し、収納となっております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 不納欠損についてもう少しちょっと詳しく聞きますが、時効があるわけなんですが、時効制度につきましては請求を続ける、督促状というか請求書を出せば時効はないと、そういう話になっているんですが、この時効を迎えてしまうというのはどういう原因なんでしょうか。 ○議長(大縄武夫君) 町民課長。 ◎町民課長(佐藤要一君) 未収金の状況調書等にございましたように、執行の停止をするという条件が幾つかございまして、滞納処分することができる財産がない、またほかに滞納処分をすることによってその生活を著しく逼迫されるおそれがある、またそのほかにその所在及び滞納処分をすることができる財産がともに不明であるとき、こういった場合に、滞納処分の執行を停止することになっております。地方税法の中で、その執行を停止後3年間、停止が3年間継続した場合には収納する権利が消滅するというふうになっております。 また、時効というところもありまして、執行停止中に5年経過した場合には、執行停止期間中3年満たないでも5年たっているということであれば時効が成立ということで、それも消滅することになっております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 期限つき保険証発行についてお伺いしますが、最高限度額が80万だと思うんですが、払っている人もあれば1円も国保税を払わない人もいる。しかし、病気になり医者にかかりたいという場合には、何がしかのお金をもってきて期限つきの保険証を発行してくれると、そうじゃないと私は死んでしまうというような話を聞いております。この期限つきの保険証、ちょっと例的なものを挙げて、どのぐらい納めれば何日発行されるんだか、お聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 質問にお答えを申し上げます。 一般的に保険証と呼ばれます被保険者証は、滞納者の滞納状況により期限をつけて交付をしております。詳細につきましては担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 町民課長。 ◎町民課長(佐藤要一君) 国民健康保険法の規定に基づきまして、国民健康保険税を滞納した場合、通常の被保険者証ではなく、被保険者資格証明書もしくは短期被保険者証を交付しておりまして、その有効期限は市町村が定められるということになっております。国民健康保険税滞納者対策要綱に基づきまして、滞納者と納付相談等で納付を促します。その滞納、納税状況によりまして、有効期限を決めて交付いたしております。具体的に幾ら納めれば何カ月というふうな基準ではなく、滞納が3年度分以上ある場合には資格証明書、2年度分以上、3年度分未満で有効期限1カ月の短期被保険者証、1年度分以上、2年度分未満で3カ月の短期被保険者証、1年度分未満で6カ月の短期被保険者証を基準として、分納誓約の有無、履行状況などを考慮しながら、町民課と健康福祉課で協議の上、有効期限を決めております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 非常に不公平感が漂います。本当に少しの額、具体的な金額はないですが、少し納めれば1カ月とか3カ月とか保険証をもらえるわけですから、その間に多分100万円の手術をしても3割で30万、高額医療だと5万円ぐらいでかかれるわけですから、非常に不公平極まりない。ですから、今後も滞納をなくすように町長は取り組みをさらに進めてもらいたいんですが、一言お願いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 取り組みとしては、担当課ともよく相談をしながらしっかりと取り組んでいくことをお話しさせていただきます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 最後にお伺いしますが、非常に、このはげに始まりまして、議員の資質が今問われています。国会議員、そして県会議員、政務調査費問題、市議会議員の不倫問題、そして町議会議員まで、今議員の資質が問われている。我々議員は襟を正して、こういった税をちゃんと取りなさいというふうに言う立場でございますから、我々も倫理観を持って当たらなければなりません。そういう中で確認のためにお聞きしますが、我々現職議員の中に、過去に滞納や不納欠損をした者がおるかどうか、お聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 この件に関しましては、個人情報のためお答えできかねる内容と判断をいたします。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 答えとして、いや、今皆さん議員の中にはそういう方は一人もおられませんと、そういう答弁を願っていたんですが、はっきりとした答弁ではありませんでした。ですから、そういう答えがないということはいるのかなと私は勝手に理解しますが、そのようなことでよろしいんですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) あくまでも個人情報のためにお答えをいたしかねるということでご勘弁をいただきたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 個人情報ではあるんですが、一般の方はこれは当然でしょうが、我々公人ですから、そういうことでなく、はっきりとした答弁をしてもらいたかったなと思います。 次に行きます。 3番目として、幼・小・中、英語に力を入れるという話でございますが、今世界どこに旅行に行っても、外国の人と話をするときにも、英語であれば通じるわけです。ですから、我々はともかく、これからの若い人は英語を話せなければ、もう日本国民として笑われるような時代です。ですから、英語力というのはすごく高くなければならない。そういった中で教育長に、塙中学校の英語のレベルというのはどのぐらいなものかお聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えをさせていただきます。 将来において国際社会に生きる児童・生徒にとっては、英語力を強化することは大変有意義な重要なことであると認識しております。塙中学校の英語のレベルについてでございますが、県の学力調査あるいは実力テスト等を分析をいたしますと、県平均を若干下回っている状況にあると認識しております。基礎的、基本的な単語や文章等を確実に定着させて表現できる力を今後も育てていかなければならないというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) それほど優秀ではないというような話でございましたが、我々議会は5月下旬、会津の磐梯町のほうに視察に行ってまいりました。これは、非常に幼・小・中、英語に力を入れている町でございまして、人口3,600人なんですが、そういう英語がすごくすばらしいということで、近隣の町のお母さんが、あそこで子供を育てたいというようなことで集まってきているというすばらしい町でございます。教育長、課長にも行ってもらいたかったんですが、残念ながら行っていません。ただ、係長が同行したので内容はわかっていると思いますが、今現在15歳以下の子供の増加率ナンバーワンだというような町長の自慢を聞いてきました。 我々が視察したのは幼稚園、5歳児の英語の授業でございますが、30分間にわたって視察をしましたが、30人ぐらいの子供が、外国の先生で歌とかゲームとかそういうことで、単語からということでやっていましたが、普通5歳児ですから、もう20分もやれば飽きちゃって、そっち行ったりこっち行ったり、ごろごろしたりするのかなと思っていたんですが、その時間、全部で40分だと思うんですが、一人もその先生から目をそらすこともないし、常に楽しくやっている。すばらしいなと思ってきました。 小学校、中学校については、カリキュラムに従って英語をやっている。そして、中学校になってきますと普通英検3級、これは高卒レベルでないと取れないのが、磐梯町では中学生がごろごろ3級はいっぱいいる。2級もたまにいるんだと。もうすばらしい。そのせいか学力が向上しまして、大学も優秀なところへ行くんです。会津大学という県内でもトップ級学にも進学していると、そういうこともあるものですから、ぜひ塙町に、今現在塙町でやっている英語は幼稚園もやっていますと先生来たけれども、年間10日ですというような話で、年間10日幼稚園でやってもどうなのかなというふうに思いましたが、ぜひ英語、これを導入して、外国の先生もお金が高いですから、磐梯町はアメリカ人じゃなくてカナダ人を使っているそうです。カナダ人は安いそうです。ですから、カナダの先生でも、カナダ人ももうフランス語でしょうけれども英語もできるわけですから、そういう安い先生を頼んで、ぜひ英語の強化をしてもらいたいと、そう考えているんですが、教育長。 ○議長(大縄武夫君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えをさせていただきます。 ただいま鈴木議員さんのほうから磐梯町の英語の教育についてお話をいただきました。大変参考になるものであると思います。塙町といたしましては、英語力の強化は学力向上にとって大変重要なことと認識しておりまして、教育委員会としましても、英語の学力向上のために各種事業を展開しております。 1つは、小・中学校教員の指導力のまず向上を図らなければならないということで、校内の授業研究会、あるいは町の教職員研修会を開催いたしまして、県の指導主事あるいは教育事務所の指導主事等の外部講師の招聘を行いまして、学力向上のための指導力向上を実施しております。 次に、英語指導助手設置事業についてでございますが、先ほどお話にございましたとおり、外国人の英語指導助手を2名塙町では雇用しております。塙小学校と塙中学校に1名ずつ配置しておりまして、塙小学校に配置されています英語指導助手、町内全ての小学校及び幼稚園で指導をしております。子供たちには生きた英語に触れさせております。時間数については、今お話があったとおりで非常に多いというわけではございませんので、今後検討しなければならないかなというふうに思っております。 続いて、英語専科教員でございますが、小学校のほうの取り組みについては、これは塙小学校に1名おります。それから、担任教員と英語指導助手のチームティーチングで指導しておりまして、歌や遊びを通して楽しみながら英語に親しむ授業を展開しております。中学校においては、英語科教員と英語指導助手がチームティーチングを行っております。その際、授業は可能な限り英語のみで行うことや英語指導助手の英語を直接聞かせることによって、ヒアリングなどの能力の向上を図っているところであります。 また、中学校では、先ほど鈴木議員さんからも磐梯町での英検のことについてお話がありましたが、塙中学校においても、希望者でございますが、英語検定の受験を勧めまして、準2級から5級まで、年間約25名以上の合格者を出しております。年3回実施しておりますので、そちらのほうに挑戦すると、そういう指導もしております。 3点目は、中学生異文化国際交流事業の実施であります。これは、塙中学校生徒を対象に外国の生活習慣や文化に触れさせ、英語能力を高めることを目的にしております。本年度は天栄村のブリティッシュヒルズにおいて2泊3日の日程で実施しまして、51名が参加いたしました。各種事業を通しまして、英語の学力を向上させたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 教育長、丁寧な答弁なんですが、今やっていることだけずらずらと言うんじゃなくて、これから何をやるかということを私は聞いているので、そのことについて答弁願います。 ○議長(大縄武夫君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) まず、今やっていることをさらに進化させるということが非常に大切かというふうに思います。英検についても、これからどんどん挑戦をさせていきたいなというふうに思っておりますので、まずは先生方の指導力を十分向上させていく機会を多く設けていくこと、これが大切かと思っておりますし、子供たちにいろいろな英語の経験をさせるということが英語力の向上を図るための非常に大きな素地かというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 私は低学年から、小さいうちからやることが必要だと思っているんです。私の孫が3年生で、塙駅前に英語塾がありまして通い始めましたが、ちらっとのぞいたら、アルファベットに片仮名で仮名を振っているんです。片仮名で仮名振って正式な発音になるのかなと思っていたんですが、これは、塾の先生は結果を出さなければしようがないということでそういうことをやっているんですけれども、ちゃんとした発音を小さいうちから覚えさせる、小さいうちから英語をやるということが上達の一番の要因なので、できれば低学年、幼稚園、1年生からやっていただきたいなと思います。 最後に、町長にもお伺いしますが、私磐梯町に行ったときに、町長一生懸命自慢しますから、英語力が上がって、学力も上がっていい大学行くと。そうしたらば、先生、町の子供たちは町外へ出て行ってしまうんじゃないですか、どうなんですか、これはと言ったら、いや、私は、それは悪いことだと思って考えていない、プラス思考に考えているんだと。いい大学へ行くと、中央政界とか大きな会社へ行ったり、大企業に就職をする。そこと磐梯町はつながりができるので、町としても悪いことではないと、そういうことでやっているそうです。町長はこの英語を導入するに当たって教育長の首をすげかえましたから、そのぐらい力を入れてやったわけなんです。最後に、町長にもこの英語の取り組みについて、お願いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、お答えを申し上げます。 英語力、これも大切なことではありますが、若いお父さん、お母さんにこの町で暮らすことを選んでもらう一つの条件というのは、全ての教科にわたって、できるだけというか、やっぱりこの町の教育を受ければ本当にちゃんとした段階、高校、大学まで行ける、私が最大限教育長にお願いいたしましたのは、まず取り組んでほしいのは学力の向上、これを一つの町の魅力にしたいということで、それは就任当初からお願いをしておったところであります。 そして、英語に関しましても、私もそれなりに関心を持っておりました。私と同年代かもうちょっと若いですか、カナダに長くいらっしゃった方で塙に移住してきた方がおります。女性の方なんですが、この方が小さい子供さんたちとかかわり合って英語を教えてあげたいと。本場の英語です、かなり長い間外国にいたようでありますから。この方にもお願いをいたしております。 そんなことで、教育長、私、直接現場に行って指揮とるわけにまいりませんので、その点を十分にご理解いただいて、塙まちづくりの一環としての教育力、学力の向上、これを全力を挙げてやりましょうということをお話ししておる、そういうところであります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木茂君。 ◆7番(鈴木茂君) 町が移住者をふやすとか人口をふやすとか、なかなかこれ大変なんです。昨年産まれた子供は52名だったと思いますが、非常に少なくなってきている。やっぱり何か手を打つ、そういう場合は教育だと思うんです。先人の知恵を見ましても、最後に町を盛り上げるために限られたお金を何に使うといったら教育に使っているんです。ですから、最後にその限られたお金を使うという場合には、お金がふんだんにあれば別ですが、そんなに財政も豊かではないんですから、そういう場合には、やっぱり最終的に町を活性化するためには教育だと、そういう考えを私持っていますので、ぜひこれを申し上げまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(大縄武夫君) これで、7番、鈴木茂君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午前10時00分               再開 午前10時10分 ○議長(大縄武夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △鈴木安次君 ○議長(大縄武夫君) 次に、8番、鈴木安次君、登壇願います。 鈴木安次君。 持ち時間は11時10分までです。     〔8番 鈴木安次君登壇〕 ◆8番(鈴木安次君) ただいまから一般質問をするわけですが、通告した中で他の議員とかぶっている事項が何点かありますので、まずかぶっていない項目から優先して質問をしていきたいと思います。 まず最初に、公共下水道受益者負担金不納欠損及び今後の取り組みについて、単刀直入にお伺いします。 平成29年4月6日に行われた全員協議会資料、同じく4月20日に行った所管事務調査の資料にある下水道事業不納欠損処分3件、95万5,000円の内容を伺います。6月議会で答弁いただけなかった不納欠損処理をした3件の中に現職議員が含まれているのかどうか、まず町長に伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 これは個人情報でありますので、お答えできかねる内容と判断をいたしました。 3件の不納欠損につきましての内容的なものは、担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) では、不納欠損、個人情報ということでございますので、先ほどの7番、鈴木茂議員と同様、いないということではないので、含まれているという判断をいたします。 次に、不納欠損処分をするまでに、町職員に町長はどのような取り組みをするよう指示をしたのか、伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 私の就任時には不納欠損対象者の皆さん方はもう既に時効を迎えておりまして、町自体に債権として存在しないというような状況でありました。それをどのような形で処理するのかということでありましたので、私といたしましては、現況、大変町民の皆様にも財政内容をわかっていただくための手段として町は公会計を取り入れてやっております。その中にありまして、やっぱり法律的にも存在しない債権と申しますか、資本の部に入る不良債権、これを取り残しておくということは公会計自体数値を危うくするものであります。そういうこともありまして、できる限り内容は正確でなければならないという観点から、不納欠損、これは絶対にもう法律的に債権回収が難しいとなれば、これは処分していくと、そういうふうな方向でやってまいりました。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) ということは、町長は不納欠損処分の判断をするまでに町職員にはほとんど働きかけをしないでみずから判断したということなんですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。
    ◎町長(宮田秀利君) 内容につきましては、説明を担当職員よりいただいております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 確かに先日の代表監査報告、いろんな説明の中でも、時効が来たものは早目に判断して処分をするようにという指導をしているんだという話は聞いていますが、それでも疑問が残るのは、やっぱり現職議員が含まれるんだろうと。5年間過ぎれば不納欠損処分になるんだという話だけが先走って、分納、あるいは分納誓約書を書いていただいている、そういう方々もいるわけです。そういう判断するまでに、全く報告を受けただけで、そんなに簡単に処分したものかどうか。時間切れが来て処分をしたという判断、これはかなり重いものがあると思うんです。これから追々質問はしていきますが、それまで全く説明を受けただけで判断したんですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) この債権自体が5年前、もう既に時効を迎えております。その間、何せ私、町長になって1年2カ月ですから、その前の4年近くをどのように処理したのかの説明はいただいてはおりませんが、担当職員は何度か対象者の方のところに行ってお話はしていると、こういうふうな話はいただいております。その中にあって、取れないというか、債権として存在させるかさせないかというところの判断は私がいたしました。それは、先ほど申し上げましたとおり公会計という中での数値の正確性、これをできるだけ上げたい、しっかりとした基盤でありますから、町財政判断のためにこれを基本に私は推し進めたわけであります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 今回不納欠損の処分をしたことによって、町役場職員なり、前は納税組合もありましたので、そういう方々に迷惑をかけるわけにはいかないということで、これまで一生懸命真面目に、一度に納めるのは大変だということで分納に、応じてきた方々もいるわけです。そんな方々にどのような説明を町長はされますか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 不公平が生じるということは認識はいたしておりますが、今私にできること、塙町役場として公としてできることは、あくまで納付していただくことが公平性につながるということで、職員含めてみんなで努力を重ねておるところであります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 今回、公共下水道受益者負担金を完納せずに不納欠損処分したと。その後、負担を免除になった方から公共下水道に加入したいという旨の申し出があったときに、町長はどのような対応あるいは判断をされるか伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 規則、条例等の話でありますので、担当課の長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(白石憲男君) 公共下水道の受益者負担金を納めなかった方がその後公共下水道に接続したいとなった場合ですが、その場合については、一応規則上接続については断るわけにはいかないのが現状の規則となっております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 高齢者世帯で受益者負担金を完納していて、これからも接続する意思がないということを理由に高齢世帯から受益者負担金を迫られたときに、町長はどのように対応をするか。やっぱり納めた税金ですから、それは不可能ではありますが、そういうことも起きないとは限らないという、たらればの質問は申しわけないですが、もしかするとあるんではないかということでありますので、その辺の考え方をお聞きします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 現実にそういうふうな場面に遭遇をしていないというか、はかっておりませんので、今ここで即答はなかなか難しい。十分に課とも相談して、救済措置等々あるものかどうか検討はしてみたい。そして、今おっしゃるように、そのような状況にある方に対しての町としてのあり方を確立はさせていきたいと、このように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 今回不納欠損処分したということによって、これからの固定資産税や上下水道、公共下水道などさまざまな徴収に対する影響をどのように考えているのか、町長に伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 今お答えできますのは、そのようなことにならないように多くの必要性、これをよく説明し、税金のなぜ必要かという部分も含めて、できる限りわかっていただけるような説明を申し上げた上で適正な収納に努めていければと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 前回の6月議会で、経済常任委員会所管事務調査の中に報告しておきましたように、徴収に対する積極的な徴収条例をつくる考えがあるのかどうか、町長に伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 これは関係法令、条例等々十分に吟味した上で組み立てなければならない事案であると、このように思っておりますので、当然これも含めてこれからの納税、税収についてしっかりと対応を検討していきたいと、このように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 不納欠損した場合、公金の賦課徴収を怠る事実、あるいは財産の管理を怠る事実として住民監査請求、住民訴訟が提起され、町長等の個人責任が追及されることがあります。例えば埼玉県新座市の事例ですが、浦和地裁は徴収権の時効消滅について市長に指揮監督上の重大な過失があったとして、市長個人に対する損害賠償請求を認容しました。これからはこのような事案が塙町でも発生する可能性があります。 平成28年度決算資料にもありましたように、また先ほどの7番の鈴木茂議員の質問ともかぶりますが、一般会計、特別会計合わせて不納欠損処分額は285万4,969円、滞納額過年度分が1億6,959万9,484円、当年度分で5,183万811円、特に国民健康保険税の滞納額が合計で1億659万9,021円とぬきんでています。徴収に向けた町長の決意のほどをお伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほどもお話ししましたように、できるだけ説明を詳細にいたしまして、そして納税の何たるかをご理解いただきながらしっかりと徴収に努めたいと、このように思っております。当然これから時々に担当課職員等とも話し合いながら、皆さんにご披露できるようなしっかりとした取り組み案が提出できればと、このようにも思っております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 広報はなわ今月出されました税務だよりの8ページに、納税の公平性を保つために財産の差し押さえを実施しますとありますが、今回の不納欠損処分と整合性をどのようにとるのか。また、町民にその辺をわかりやすく説明する責任が町側にあると思います。これから町長は町民にどのように丁寧に説明をしていくのか、その考えを伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 先ほどお話ししましたように、今回の事案に関しては時効ということで、これから徴収するに当たって、その辺大変難しい問題であります。本当にお金がふんだんにある方であれば、きちっと納められるんでしょうけれども、お金に窮する方、こういう方の対応を含めて町として何ができるか。税収、大変な町の骨格たる財政の基本でありますから、これはきっちりと維持していかなければならない。その中にありましても、できるだけ人情味といいますか、血の通った行政ということで、その辺の観点、皆さんと話し合いながら、担当課、そして幹部職員さん方とも話し合いながら、一定の教本をつくれればなと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 積極的な徴収を期待して、次の質問に移ります。 まず、こども園建設について。ことし3月定例会の一般質問で、基本設計は6月までに、実施設計は来年1月までに仕上げて今年度中に発注をしたいと答弁していました。しかし、いまだに基本設計ができたということは聞いておりません。なぜおくれているのか、町長に伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ただいまのお話にありました基本設計の進捗率ですが、現在で95%となっております。設計会議、そして現地視察等を実施いたしまして、幼稚園、保育園の現場の意見を多く取り入れまして、園児、先生にとりまして使いやすい施設の計画を進めております。設計会議の意見を十分に精査し、聴取した意見等を設計に反映するために時間を要しております。現在地質調査業務委託が完了いたしまして、次の実施設計に向け設計を進めておるところであります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) では、地質調査を今やって、実施設計はいつごろ発注できるということを考えているんですか。また、それがいつごろ仕上がってくるのか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 基本的にはやっぱり基本設計ができ上らなければ実施設計に移れない。実施設計の前にやっぱり地盤調査、これをきちっとやった上でその上に乗っかる施設でありますので、基本的には地盤調査が終了した時点からでないと実施設計ができないということであります。設計士さんとお話をいたしました結果、地盤は結構しっかりしておって、さすが地震に強い塙町ですねというようなお話もいただいております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 確かに塙町の地盤は固いんです。地震計を見ても、塙町は本当に震度1はいつも下がっていますが、ただ、あそこにもともと製材工場があったと、沼地だったと。この間も取り壊したときにいろんな障害物が出てきたということなので、地盤はしっかりと調査し、その中で設計していかなければいけないのは当然だと思います。 また、この前は30年度に完成させたいんだという町長答弁していましたが、今回の件で30年度完成は無理だと思います、実際のところは。本当にどのような工程を考えていつごろこども園完成を見込んでいるのか、お答え願います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほどお話ししましたように、やはりこれ、後でもう一回つくり直すなんていうことはできないものですから、できる限り現場の先生方のお話、そして一般の方々のご意見等を取り入れながら、皆さんに気に入っていただけるというか、完璧なものにしたいという思いで設計を進めておりました。 そういうことで、先ほども申し上げたとおり、9月いっぱいに基本設計ができ上がるということであります。この基本設計が仕上がりましたらば、議員の皆様にはぜひご説明を申し上げるとともに基本設計これを公表いたしまして、広く町民の皆様から意見、情報を募集するというようなことも考えております。 以上であります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 広く町民にお知らせして募集すると、これも言葉はいいんですが、本当に町長はいろんな会議を立ち上げる。検討会を立ち上げて、なかなか立ち上がっていない。今回もこの答弁が終わればそのまま次に行ってしまう。本当に町民にどのような形で聞く考えでいるんですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 詳細には詰めておりませんが、これ図面を皆さんに、まず議員さんに見ていただいて、これはぜひこのように、あのようにというようなご意見をいただきながら、それを最優先にしながら、図面ができ上がれば、町民の皆様もここに来れば見ることができます、ご意見もいただけます。そういうふうな投書箱みたいなものを置いておいて、ここはこうあったほうがいいんではないかというようなご意見もいただきながら、その段で実施設計の中で加味できるかできないか、それをできるかできないかも含めて、検討しながらやっていきたい。まず、基本設計ができましたら急いでやるように担当課には指示をいたしたいと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 前の一般質問で、町長はこども園の建設費12億円と答弁していましたが、外構工事も含まれての12億なのか、それを外れての12億なのか、改めて伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) これは詳細を掌握しております学校教育課長に説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(佐藤光一君) 今お尋ねの件でございますが、外構工事を含めた金額で考えております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 前も言いましたように、矢祭小学校では当初建設に着手したときは14億円だということでしたが、さまざまな追加工事があり、仕上がりは28億かかったということであります。でも、実際はもうちょっとかかっているんであろうという話もあります。ですので、発注に当たっては本当に追加工事が発生しないように。 また、矢祭小学校では個人個人の手洗い場なので、休憩時間にトイレに行って、子供たちが並んでいて次の授業時間に間に合わないという、金は非常にかかっているんですが、本当に子供たちには使い勝手が非常に悪いという状況もありますので、内容の精査、小学校じゃなく今回は保育園、もっと小さい子供たちも使うわけですから、やはりその辺は慎重に吟味してやっていただきたいなと。金額ばかりではなく使い勝手、これが一番重要であります。 また、今12億ということであったんですが、どのような財源を充てていくのか。また、どのぐらい補助金を今のところ当てになっているのか、伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 詳細を掌握しております担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(佐藤光一君) それでは、お答えいたします。 財源につきましては、補助金といたしまして文部科学省の補助金、これを予定しております。また、福島県の森林環境交付金、こちらを予定しております。 まず、文部科学省の補助金でございますが、4,550万円が本年度の補助金ということで決定をいただいておるところです。次年度、平成30年度には現在とほぼ同じぐらいの規模を要望しているところです。 また、福島県森林環境交付金につきましては、これも県の財源でございますので余り大きくはないんですが、1,000万円の交付金並びに300万円、2つの種類になっておりますので、こういったものを予定しております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 今の文科省あるいは県の森林環境補助金、その補助金に対してどのような条件がついているのか、全く条件がないのかどうか。前の図書館建設のときもいろんな条件がついていたという話も聞きますので、条件を満たすために新たな経費が発生するというような可能性もあるわけですから、その辺を含めて条件つきなのか、条件がついていないのか、町に全く心配ない補助金なのか、伺います。 ○議長(大縄武夫君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(佐藤光一君) まず、文科省の事業でございますが、今回こども園ということでつくるわけなんですけれども、文科省の部分、いわゆる幼稚園部と厚生省、保育園の部分、それから子育て支援の部分と分かれてくるわけなんです。この文科省の補助金につきましては、幼稚園部、いわゆる幼稚部と言われる部分に関しての補助金となっております。条件的には特に難しいのはございません。 それと福島県森林環境交付金ですが、これはあくまでも福島県の県産材を使うということが条件となっておりますので、こちらについてもクリアをできるのではないかというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) また、こども園建設に向けて、今言われたような補助金もあったわけですが、これまでにそれ以外の補助金あるいはそれも含めた補助金で、町長みずからどのようなところにどのような働きかけを行ってきたのか、お伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 決して傍観しておったわけではございません。正直申し上げますと、国、林業関係というのはどうしても木材でつくりたいと、木構造にしたいということもありまして、林野庁には何度か出向いております。ご意見もいただきました。条件というのは、一番厳しいと言うんですか、本設計ができていないと積算、目安がつかないですねと言われております。ただこういうことをやりたいからお金くださいでは、やっぱり向こうでも首は縦に振ってくれないということでもありますので、じたばたしてみたいと思います。そして、本設計ができましたらばそれを携えて国、関係機関に行ってお願いもしてみようと。だめもとという言い方は大変失敬なんですけれども、本当にやるだけのことはやってじたばたしてみようと、このようには考えております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) また、こども園なんですが、100%木づくりで木造のこども園なのか、あるいはコンクリートで外側だけ木造でつくったかのような建物にするのか。あるいは、ちょっと難しいんであればコンクリートだけのなのか。こども園、その辺どのようなことを考えて今やっているのか、伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 構造的には木造鉄骨の複合構造で考えております。子育て支援部分は2階建て、幼稚園、保育部は平家、鋼板ぶきで延べ面積3,369平米でございます。基本的には木造をふんだんに、木をたくさん使いまして、県産材の木質化、これを目指したいと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 先ほどの補助金12億かかる中で、本当に、余りあてになる金額ではない。残りの財源、これはどこからどのように捻出するのか、町長に伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 中身のことでありますので、担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(佐藤光一君) それでは、お答えいたします。 全体的な財源としましては、先ほど言いました文科省の補助金、福島県森林環境交付金、それの残った部分に関しては過疎債、あるいは公有施設等整備基金等を活用したいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 過疎債あるいはそのものを使って建物を建てて、それ以後の塙町の財政状況、これはどのように変化していくか伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) これはさっきの質問ともつながってはくるんですが、よその、他町村の同じような施設を何カ所か見てまいりました。矢祭さんなんかも、今塙がお話をいたしました内容と似たような財源で仕事をやっているようであります、中学校じゃなくて幼稚園、保育園のほうなんですけれども。これから当然圧縮できる財源、この建物に係るお金はできるだけかからないような努力を重ねながら、なおかつきちっとした財政の組み立てはやっていかなければならないだろうと。めり張りをつけるということもありますけれども、これをきちっと実行しながら、町民の皆さんにご迷惑のかかることのないような財政運営、これはしっかりと取り組んでまいりたいと、このように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) また、今のこども園建設予定地の隣に水郡線と並行しています町道、かなり狭い道路であります。これが県道から工業団地、上渋井地区を通る町道もかなり大型車が通って、交通量が多くて交通が不便だという中で、これから新たにこども園に通わせる父兄の方々の車両がまたふえるわけです。線路脇の町道を2車線にして、これからの利便性を上げるべきだと思いますが、町長の考えを伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) ご案内ありがとうございます。設計の段階で道路、これを5メーターにして2車線という形で進めておりますので、そのようになるだろうと考えております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) この5メーターの道路というのは、センターラインを引けるだけの幅員を持っている道路なんですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 今、詳細にここに私持っていませんので、担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(佐藤光一君) お答えします。 5メートル道路でございますので、センターラインは引けない道路となっております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) どうせ広げるのであれば、センターラインを引けるだけにしたらいいんではないかなと。そういうのは何がしか理由があるのかどうか、伺います。 ○議長(大縄武夫君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(佐藤光一君) まず、こども園を設置するに当たりまして、道路をどうするかということでまち整備課のほうと協議をいたしました。それで、現在の道路の幅員を見ますと多分約3メートルぐらいしか有効幅員がないはずなんです。それを5メートルまで広げるということなんですが、こども園から南に向かっての方向、南に向かう道路、駅に向かう道路、そちらのほうに途中建物等が建っていて、全体的に広い道路にはまずなかなかすることはできないということなので、現道をもうちょっと広げる形での最低限のラインということでの5メートルの幅員として定めました。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。
    ◆8番(鈴木安次君) 確かに駅前に1軒あるわけですが、その手前に太陽光パネル等ある場所もあります。あの辺一帯はこども園とかそういう関係、厚生病院も近い、ドラッグストアもあるということなので、やっぱり将来の利便性を考えれば、確かにうちは他人のうちだから積極的に買収しても、何でも協力をお願いしながら、できれば2車線化、完全にセンターラインの引ける道路がいいのかなと思うんですが、その辺はぜひ今後協議していただきたいと思います。 また、8月18日午後4時から、こども園設計会社エーユーエム設計、濱尾氏との面談予定が町長入っていましたが、このこども園基本設計についてそのときにどのような話し合いがされたのか、伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 話し合いのときに一番最新の計画平面図をいただきまして、そのときに道路の幅員等々の説明をいただきました。そして、全体的なものとして、先ほどお話ししましたように、意外にお金がかからないのが地盤処理、くいを打ったり何だりということが処理がかからないので少し安く上がりますかねというようなお話もいただきました。もろものにお話はいただきましたが、工程的なものでありましたり、そのような基本設計が9月いっぱいには仕上がってくる等々の話。それと、あとルートとして、そういうふうな仕事をやっている設計会社でありますから、補助金等々のアドバイスなどもいただきましたが、やはり先ほど課長が説明申し上げた、そのぐらいの内容のものではありました。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) また、その日の夜、町内の飲食店で町長、教育長、町役場職員と設計会社社員とで食事会を開いていたと、その時間帯に同じ飲食店で会合をしていた人から聞きました。そのような事実が本当にあったのかどうか、町長に伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 これは会費制で、お金をみんなで出してやりました。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 会費制で実施したということですね。前段、定住促進住宅建設の入札で建設業法違反があり、役場職員の監督責任とみずからを戒めるためとして、町長は給料減額条例を提出しました。しかし、調査不十分として否決にはなりましたが、公共工事において談合を疑われるような行為は差し控えるべきと思います。どのような理由で町長は業者との夜の会合を持ったのか。会費制とは言え、やっぱり入札問題でも談合が疑われる、また、設計会社と町内で堂々と会合を持っている。当然夜でありますのでお酒も入っていると思います。そういう会合をなぜ町内で持ったのか、町長に伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 あくまでも社会通念上と申し上げますか、コミュニケーションを図るというような意味合いでやりましたので。そして場所も、飲食店といいますか食事を専門にするところでもありました。今の段階で設計会社とお話しして、それが談合等々につながるような今の状況では決してないだろうと。この後何か入札がある等々の話があれば別ですが、もう入札は終わっていまして仕事も委託してある。できるだけいい仕事をしてください、できるだけお金をかけないようにやってくださいというような中で淡々と進んだ話し合いでありました。 これが確かに誤解を招くと言えばそのとおりでありますので、これからは十分に注意してやりたいなと思いますが、ただご飯を一緒に食べただけでも何かおかしかっぺと言われるのはちょっときついんですけれども、話し合う場所がもう役場の中の会議室しかないということになると、コミュニケーションがとれないと言いますか、こちらの要望、普段の中ではなかなかお話しできないような要望もいろいろ、こういうふうな話もあるのでこんなふうな形にはできないか、ここはこうできないかというような、内容的なものは全て設計に関する内容でありました。 そういうことでありますので、確かにその分少し配慮が足りなかったということでもありますので、ここでおわびはしておきたいなと思います。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 改めて聞きます。町長と一般町民との考え方にかなりの乖離があるとやっぱり思います。みずから戒めるということで減額条例を出しておいて、すぐにそれが終わるか終わらないかのうちにまた設計会社と疑われるような、やっぱりそんな話はないと言われたって、こう録画ちゃんとされているのならいいんですが、何の証拠もないんですから、そういう疑われる行為は本当にすべきではない。入札の前でも後でも、町内で堂々とやる、本当にこんなことがあっていかがなものかなというのが町民の考えだと思います。改めて、これからまたこのようなことをやる考えがあるのかどうか、伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 私の捉え方とすれば食事会というような捉え方でありましたので、それをまずいだろうと指摘されるのであれば、これはこれでしっかり考えながら業者さんとのつき合い、考えていかなければならない。当然皆さんにご指摘をいただかないようなきちっとした姿勢でこれからは臨んでいきたいというふうに思っております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 時間が迫ってきたので次に行きます。 皆さんの記憶に新しいことでありますが、これ新聞のコピーなんですが、山梨市長逮捕、職員採用で不正容疑というような記事がありましたので、念のためと思って、私も公文書開示請求で町職員の1次試験の採用の資料を取り寄せました。その中で前段、これからは町職員採用についての質問でありますが、塙町は平成30年度塙町職員採用1次試験を県人事委員会に委託して平成29年7月23日に実施し、その結果を受け、平成29年8月14日に1次試験合格者を発表しました。 資料によりますと、大卒行政4名、保育士1名、幼稚園教諭2名、保健師2名が合格となっていますが、その中で、1次試験合格者選考会議結果の説明によりますと、ことしの全体的傾向として点数が低い、特に幼稚園教諭が低い。職員採用については、先月山梨市長が逮捕されたことがニュースになっていますが、採用の方針を明確にして、第1次試験の点数が低い者は通過させないなど、ある一定の基準により選考する必要があると思います。 選考委員会の添付資料には、総計で90点以下は2次試験に進ませないほうがよいと説明があります。今回一般職、保育士、保健師はいずれも90点以上でありますが、幼稚園教諭2名の点数が余りにも低い。一番高得点の一般職の方は総計で178点であります。一方、幼稚園教諭2名は総計で62点と64点。最高得点者の3分の1の点数であります。1次試験の結果はこのように一緒に受験者にも伝わっているわけですが、県の受験者の中でも最低の得点の方であります。まず、平成30年職員採用の方針はどのようになっているのかどうか、町長に伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 議員さん内容のご説明をいただきました。採用試験につきましては、大卒行政、保育士、幼稚園教諭、保健師、それぞれ若干名募集ということで10名が受験をいたしました。この試験結果をもとに8月10日に1次試験選考を行いまして、大卒行政4名、保育士1名、幼稚園2名、保健師2名、計9名の1次合格者を決定いたしました。2次面接もいたしておりますので、この結果、皆さんと話し合いながら、本当にこの町にとって必要な人材であるかどうかも含めてよくよく検討を加えた上での採用を考えております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) なぜこのように低い点数の人を1次試験合格者としたのか。その意図はどこにあるのか。町長の意図はどこにあるのか、伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 確かに判断の基準となります点数、これは大きな基準にはなります。ただ性格判断、それから適合性等々も試験結果の中の参考資料として載っております、上がってきます。やはりこういう集団の中で仕事をしようとするときには、集団になじむことができるか等々、こういう話はあれなんですけれども、なかなかなじめなくてこの職場を去っていく方もおります。こういうことを考えますと、点数ばかりではなく、その人の、その受験者の持つ性格等々も含めた上で判断すべき。それから、当然面接を実施いたしましたその中でのお話の印象。それから、私一番重要視したいというか、考えておりますのは作文です。本当にその場で当てられた課題に対して短時間で作文を仕上げるという、そういうふうな能力なんかも十分選考の中の参考にはなるなと、このように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 県人事委員会に委託して実施された1次試験で一番最低の点数の人が塙町で合格になっていて、同時に受けた受験者から、塙町はレベルの低い町なんだと思われてしまう可能性もあります。町長は本当にどのように考えているのか。また、基礎学力の低い人が合格になって採用して、その後本当に町職員として働いていけると考えているんですか、伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 それは個人の持つ適正、努力、そして人生観等々を含めて、これから人生をつくっていく方々でありますから、ただただその場で点数だけでぶつっと切る、これもいかがなものかと思います。現実に他の行政庁にお伺いいたしましたらば、県平均以下の人はとらない、それをやったら、一人も合格者がいなかったという話も聞いております。こういうことも含めますと、この町で働きたいという、そういう意欲を持った方、十分に見きわめをいたしまして、そして採用、そういうふうなことで進めていきたいと、このように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) では、総計で90点以下という点数の人の1次試験合格者、これまでに出たことがあるんですか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 数値的なものでありますので、私ここに持っておりませんので、担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 総務課長。 ◎総務課長(品川亮助君) 手元に資料はございませんけれども、そのような点数の方を採用したことはないと記憶しております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 今町長は過去に例のないことをやろうとしている。高得点だって人柄はいいんです。また、あるいは近隣町村の臨時で働いている幼稚園教諭の方々も塙町で正採をすれば、もっともっと点数の高い方々も採用する可能性は大いにあります。あえて基礎学力の低い人を採用する必要はないと思います。なぜにそういう点数の低い人の採用に町長はこだわるのか、もう一度伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 1次試験、2次試験ということで実施はいたしましたが、まだ採用、合格者、これを決定はいたしておりません。これから話し合いに入るところであります。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 町長らによって9月2日、2次試験が行われたわけでありますが、2次試験の内容はどのような内容だったのか。また、採点はどのようにして行っているのか、伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 詳細につきましては、私ここに、手元に資料を持っておりませんので、担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 総務課長。 ◎総務課長(品川亮助君) お答えいたします。 面接と作文でございます。点数については、ちょっと今資料を持っていないんですけれども、あとは9月14日の4時から面接と作文と、あとは1次試験の点数で候補者名簿に記載する採用予定者を決定していきたいと思っております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 一般職4名、保育士1名、幼稚園教諭2名と保健師1名が1次試験合格者ですが、最終的には何名の採用を見込んでいるのか。また、作文の結果、こだわっていますが、先ほどの点数の低い幼稚園教諭が採用される可能性があるのかどうか、あわせて伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 今お答えできますのは、内容を持ち寄りましてよくよく精査した上で採用者を決定したいと。申し上げられるのは今そこだけです。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 次に、焼酎工場跡地の盛り土の件であります。所管事務調査のときに焼酎工場跡地の盛り土が、土量が余りにも多いということで調査員一同びっくりいたしました。そのときに振興課長に話を聞いたところ、3月31日で搬入をとめているというような答えがありました。ですが、その後も、8月中旬を過ぎても、ダンプカー五、六台で上渋井地区からの、最終処分場からの土砂が搬入されています。なぜ振興課長の答えと違い、その後搬入され続けているのか。また、この事実を町長は承知しているのかどうか、伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 旧薩摩酒造工場の南側に隣接する町所有の土地については、将来的には企業誘致のための用地となるように造成を考えて始まったと聞いております。進入路からの高低差が大きいため盛り土を計画し、町、県の公共事業に伴う残土を受け入れてまいりました。当該敷地は約6万7,000立方の受け入れ容量があります。東白衛生組合の最終処分場建設2期工事で搬出される残土約6万2,000立方を受け入れをいたし、その後1次処分場の覆土用として1万6,000立方、もっとふえる可能性もありますが、搬出しますので、受け入れ量は4万立方、あともうちょっとふえますか、そのぐらいになる予定でおります。この残土につきましては、県が指定します特定有害物資の検査等を受けております。東白衛生組合が実施しておりますので問題のない土だと、このようには認識はいたしております。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(金澤祐介君) 最終処分場からの残土搬入、搬出につきましては、来年8月ごろまでの予定となっております。ことしの常任委員会の所管事務調査の中で、私が3月末をもって搬入をストップしていますと申し上げたところでございますが、それは言葉がちょっと足りなかったもので、ことしの3月までに受け入れ協議があったものをもって新たな受け入れをストップしているということでございますので、この衛生組合の残土につきましては昨年から協議がありまして受け入れを承認しておりますので、現在は衛生組合最終処分場の土の搬入、搬出のみだけでございます。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 所管事務調査、これはかなり重いものがあります。事前に調査内容をお知らせして調査に入っているわけです。その中で説明が足らなかったということでは、本当に職員として怠慢としか言いようがない。また、焼酎工場は水が命、水がよくてあそこに焼酎工場が来たわけであります。それが調査、検査をしているとは言え、やっぱりこれから焼酎工場再稼働の話もありました。また企業立地、本当にあそこに可能かどうか、詭弁のような気がします。上石井に汚染土壌を運んだときも、なかなか町側が説明に行かない。本当に後手後手。先ほどの茂議員にもありましたが、本当に町がどのようにやるのか。これからはこのようなことがないように、また所管事務調査も重いものなので、時間がないのでこれで最後にしますが、町長の答弁を聞いて終わりにします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ご指摘の件に関しましては、十分これから課長等に申し入れをさせたいと、このように思っております。ぜひ所管調査の重要さ、あの文章の中には一言一句間違いがあってはならないと私も認識しておりますので、しっかりと心にとめ置きます。 ○議長(大縄武夫君) 鈴木安次君。 ◆8番(鈴木安次君) 私の一般質問を終わります。 ○議長(大縄武夫君) これで、8番、鈴木安次君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午前11時12分               再開 午前11時20分 ○議長(大縄武夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △七宮広樹君 ○議長(大縄武夫君) 次に、1番、七宮広樹君、登壇願います。 持ち時間は12時10分までです。 七宮広樹君。     〔1番 七宮広樹君登壇〕 ◆1番(七宮広樹君) 1番議員、七宮広樹でございます。 早速通告いたしました質問事項についてお尋ねいたします。 初めに、定住促進住宅新築工事について質問いたしますが、町会議員の職につく私は、町民に対して誤解を招かねないように、去る9月1日付で奥久慈建築工房協同組合、佐川理事長に退会届を提出いたしました。それでは、質問に入ります。 奥久慈建築工房協同組合のたくみのわざが終結し、立派な住宅が完成し、8月31日をもって町に引き渡しがされました。この工事では、入札時に奥久慈建築工房協同組合と塙町の不手際により塙町の名を汚し、全ての町民にご心配とご迷惑をおかけしたことは言うまでもありません。当然、奥久慈建築工房協同組合には、県により指示処分が下され、また町から3カ月の指名停止措置を受け、今後このようなことがないように全組合員が真摯に受けとめていると聞いております。一方、塙町に対しては特に処分もなく、8月8日に開かれた町議会で町長自身が給与の減額支給に関する条例の制定について提案されましたが、議員からの時期尚早の意見が多く占め、否決されました。町長はどう受けとめ、町の最高責任者として自分への戒めのために再提案する気持ちがあるのかお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、七宮議員のご質問にお答えをいたします。 当該事案は、定住促進住宅新築工事の入札に関して不適切な事務執行がありましたことについて、私自身猛省し、町の最高責任者としてお話しの提案をいたしたものであります。結果、否決とはなりましたが、議員各位のご指摘を重く受けとめまして再度の提案も考えたいとこのように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 私の知る限り、町民の多くが、最高責任者の町長は猛省とともに襟を正し、みずからペナルティーを科すべきと明言します。有言実行の姿勢で臨んでいただき、いつごろ議会に対しての提案をされるのかお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) その点も含めましてしっかり考えてみたいと思っております。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) できれば早急にお願いをいたします。 町はこの不手際に向き合い、今後同じ過ちを起こさないことを真摯に学び、全力で改善に臨み、信頼回復に尽くすことが急務であります。今回の不手際を踏まえて、入札制度全般について改善策をまとめ上げている時期だと察しますが、進捗状況と改善点についてお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、お答えを申し上げます。 ただいま各課から選出されました職員で構成する作業チームを設けまして、要綱等の点検、チェックを行っている段階であります。今後、見直し項目の洗い出しを行いまして、改善を要する項目の対策案とそのメリット、デメリットを比較、考慮しながら入札制度の改善、しっかり図るべく取り組んでいきたいとこのように思っております。具体的にはこれからでありますが、職員の参加により入札制度の点検、見直しを行い、幅広い議論、検討を行うことで再発防止に努めたいとこのように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 全くスピード感がない。もうあれから何カ月たったのでしょうか。その間、入札もたくさんありました。非常にがっかりしております。スピード感を持って対処して、まずはしていただきたい。 完成した定住促進住宅は、住環境にも恵まれ、在来工法で木をふんだんに使い、温かみがあるすばらしい木造住宅です。議会の承認も必要ですが、今後どのような流れで貸し出されるのか。また、定住促進住宅の入居者の条件や家賃の設定額、入居者の募集方法などをお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほどお叱りをいただいた点につきましては、急ぎ進めていきたいとこのようにも思っております。 定住促進住宅新築工事、これは8月28日に完成をいたしました。同日付で町の現場完了検査を実施いたしまして、8月31日に書類を確認し、竣工と認定したところであります。これに先立ち、建築確認の完了検査を8月24日に受けまして、9月4日に確認済み通知を受領し、住宅への入居が可能となりました。 今後のスケジュールでありますが、まず条例を制定しなければならないということでありますので、条例で設置及びその管理に関する条項、すなわち入居条件等を決定することになります。現在、条例案を検討しているところでありますが、今後、議員の皆様方のご意見を賜りたいとこのように考えております。条例制定後、入居者募集を行うことになりますが、希望的には現地での説明の機会を設けてはどうかとも考えております。また、定住促進という目的で建設したもので、町外の方が町内に移住するための足がかりとして利用していただければとも考えております。募集期間は長目にとって、遠方の方にも知っていただけるようにしたいと、このようにも思っております。入居の条件である町内定住を促す一時的住宅とその位置づけで整備していることから、年齢制限や入居期間の制限を設けたいとも考えております。また、既存の町営住宅は低所得者向け住宅であります。これと重複しませんように所得制限、さらには民業圧迫にならないような家賃設定にしたいとこのように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 民間企業であれば、建設中に入居条件や家賃の設定、募集案内等を協議し、建物が完成するとともに入居ができるように進めます。この9月定例議会に提出されるべき案件であったと思います。残念でなりません。町は積極的に民間意識を取り入れ、早急に対応をしていただきたい。再度、町長にお尋ねいたします。時間的にはいつごろまでに進めていただけるでしょうか。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹議員、通告と若干違っている質問ですので、町長もちょっと…… ◎町長(宮田秀利君) 大丈夫です。 ○議長(大縄武夫君) 大丈夫ですか。 じゃ、町長。 ◎町長(宮田秀利君) ご指摘の話でありますが、やっぱりこれ官の事業でありますから、当然その条例等々整備されなければ募集するわけにはまいらないという大変な壁がございます。できるだけ早く条例等々制定いたしまして、速やかな入居者募集に進んでいければなとこのようにも考えております。当然、担当課の努力を促すところであります。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 早目の対応をお願いいたします。 次に、森林整備加速化林業再生基金事業を活用した遠野興産株式会社の誘致企業について質問しますが、さきに7番、鈴木茂議員が質問いたしましたので、違った角度から質問をいたします。 この事業は、前町長の菊池基文氏が県と協議の上、取り組んだ事業で、「木の町はなわ」ならではの企業誘致事業であります。県も森林振興に役立つものとして、塙町に対する高い期待度を持って予算化され、残すところ今年度までの事業であります。ここでこの事業が頓挫することがあれば、県との信頼関係がないに等しく、塙町にとって大きなダメージを受けることになります。宮田町長は、歴代の町長が積み上げてきた県とのパイプ、信頼関係についてどのように考え、今後どのようにつなげていくのかお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 まず、このチップ工場の工程ですか、先ほどもお話をいたしましたが、現在、遠野興産チップ工場誘致につきましては、平成28年度の繰り越し事業を進めておりますが、今回の補正予算にも森林整備加速化林業再生基金事業を活用した機械導入の補助の予算要求を新たに2件計上しております。これまでチップ工場建設誘致について、県、町、遠野興産の3者で事務遂行について協議を行ってきております。地元住民の理解が得られないという理由で事業中止は避けていきたいとは考えておりますが、県も町も奥久慈地内の林業振興を図るべく、地域森林計画等で事業を実施しており、町としても県との信頼関係をこれまで以上に築き、林業関係補助金を活用しながら林業振興を図っていきたいと考えておるところであります。 遠野興産のチップ工場建設誘致につきましては、平成28年度繰り越し事業であり、本年度中の事業完了が迫っておりますが、チップ工場が塙町にできることは、塙町が実施しておりますふくしま森林再生事業等による森林整備により発生する林地残材の有効活用が図られますとともに、林地に放置されている残材が減少すると見込まれます。また、町内林業体チップ用材運送コストが低減されまして、林業事業体収入増にもつながります。本施設の稼働により町民の雇用が期待できることから、町にとっては大変必要な重要な施設であると、必ず工場誘致を実現させたいとは考えております。 その中にありましても、やはり県とのパイプ、これは大変重要なものであります。時々にお会いをいたしまして、それぞれの意見交換、これはできる限り頻繁にやっておるつもりであります。これからも県の助成をいただきながら、結局、町は県からの単体というんですか、町の集合体が県でありますから、県からのその信頼、これは何よりも大事だということは自覚しておりますので、しっかりとパイプづくりには励んでいきたいとこのように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 宮田町長には、塙町の産業振興のために、ぜひやり遂げていただきたい。そして、局面打開のためにも多方面にトップセールスに歩き、道筋をつけていただきたい。再度やる気、意気込みをお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 議員さんの叱咤、激励をいただきながら、しっかりと取り組んでいくことをお約束いたします。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 次に、ウッドスタート事業について質問いたします。 この事業の一部でありますが、6月3日、4日に行われました塙町と東京おもちゃ美術館主催の「木育キャラバンinはなわ」に参加いたしました。昨年とことし2年連続で開催がかない、他町村からもうらやまれるほどのにぎわいでした。両年ともに2日間の開催でしたが、塙町はもとより他町村からも大勢の子供たちと保護者が集まり、木のぬくもりを感じながら楽しいひとときを過ごす姿が印象的でした。 近年、木でつくられた玩具で遊ぶ子供たちも少なくなりましたが、今では木製玩具は知的教育に役立つ玩具として注目されています。木製玩具が子供たちの脳に刺激を与え、工夫や創造性を引き出すため、児童教育の一環で木育として見直されています。今こそ塙町の教育力の向上と産業振興の糸口の一つとして、町全体で「木の町はなわ」を再認識し、多方面にウッドスタート事業を絡めながら、塙町のよさ、すばらしさを発信していく取り組みを加速化すべきと思いますが、町長の気概と平成28年度から行われているこの事業の進捗状況と取り組んだ実績について、また今年度は国・県の補助金の活用ができますが、特に今年度においては重要な取り組みについてお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 私、常々お話ししておりますとおり、塙町、これだけの山を有し、そして土地の特産品としての木材、これからの塙町をしっかりと守っていくためにも、この木材、林業、これはしっかりと守っていかなければならないということは強く申し上げておるつもりであります。その中にありまして今度の木育キャラバンですか、これはやはり木につながるということで、町としてはしっかりと応援をして、そして町のイメージアップにつながってくれればと、しっかりと林業とともに生きるという町の姿勢が示される、そういうふうな立派な展開になるよう努力を重ねていくつもりでおります。この進捗状況につきましては、担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(藤成寛味君) それでは、1番議員さん、七宮議員さんのご質問にお答えを申し上げます。 まず進捗状況についてでございますが、木育を子育て支援に生かす取り組みといたしまして、NPO法人日本グッド・トイ委員会が全国の自治体や企業に展開しているのがウッドスタート事業であります。 本町の取り組みですが、平成28年度にはウッドスタート宣言に向けまして、塙町の誕生祝い品を製作すべく、おもちゃデザイナーによりおもちゃのデザインをしてもらいました。そして、それを塙町で製作に向け、試供品を製作しながら取り組んでまいりましたが、まだ町内での完成には至っておりませんが、外部発注により現在140組の誕生祝い品が完成しております。引き続き町内での製作に向け、取り組んでまいりたいと考えております。 また、平成28年度からは木育キャラバンを開催しておりまして、平成28年度は延べ1,100人、平成29年度は延べ1,500人の来場をいただきました。大変好評でありまして、今後も引き続き東京おもちゃ美術館と連携をとりながら開催をしていきたいというふうに考えております。 本年度は、ウッドスタート宣言の条件であります誕生祝い品ができていることもございまして、年内にはウッドスタート宣言自治体として、今年度から名称が変わりましたが、認定NPO法人芸術と遊び創造協会と協定を締結し、誕生祝い品も贈呈したいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 期待できる事業ですので、どうか邁進していただきたいと思います。 町の振興計画では、平成31年までウッドスタート事業が計画されていますが、「木の町はなわ」ならではの木育ブランド化をどのようにこれから描いていくのかお聞かせください。
    ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 木育ブランド化の件でございますが、このウッドスタート宣言自治体という制度には、木育円卓会議、いわゆる木材関係者、山林所有者から製品製造者、消費者等さまざまな方々が一堂に会しまして議論する会議を開催し、木のおもちゃづくりをきっかけに、木育はもちろんのこと、町全体の産業のブランド化について構想を練っていく必要があると思われます。まずウッドスタート宣言から考えます。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) ウッドスタート宣言を早々にされまして、描いていっていただきたいと思います。 (仮称)こども園にウッドスタート事業を絡めた木育施設の設置を考えているのか。また、考えているのであれば、どのような形で絡め取り入れていくのかお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 こども園に木育施設を設置するの考えの件でございますが、基本設計におきましては、子育て支援エリアに木育施設を設置する計画でございます。具体的には「ひのきのたまごプール」や遊具の設置を計画し、あわせて木育に関するイベントなどを開催し、木育を推進していきたいとこのように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) (仮称)こども園、塙町ならではのそのような取り組みをぜひお願いをいたします。 「木の町はなわ」ならではのウッドスタート事業のかなめは、人材の育成が必要不可欠だと思いますが、どのように進めていくのか、また何か手だてがあるのかお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ウッドスタート事業のメニューには、木育インストラクターの養成講座等もございます。また、木工関連職人を育てるため、塙工業高等学校との連携も視野に入れていきたいと考えております。地域おこし協力隊事業でも木工職人等の募集もしていきたいなとこのようにも思っております。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) ぜひしっかり足元を固めながら進めていただきたいと思います。 次に、敬老会について質問いたします。 今年度から行われる新しい形の敬老会開催について、町側から区長を初め町民へ正確に伝わっていないことを知りました。私も区が敬老会を主催した場合、区内の80歳以上の方を対象に参加費用3,000円が区に助成され、不参加の場合、3,000円は助成されないと思い込んでいました。正確には参加、不参加に限らず、敬老会の開催費用として区内在住の80歳以上の方掛ける3,000円が区に対する助成金と知りました。町は行政区長会の説明会で正確に伝えられているのか、また区主催の敬老会開催費用に対する助成金の考え方をお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 4番目は後からするのですか。 ◆1番(七宮広樹君) はい、後から、そうさせていただきます。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) その助成に関してのことなんでありますが、本当に周知が足りなかったということも否めません。本当に申しわけないなと思うんですが、これからもできる限り区に対しての直接事業、そして敬老会の事業自体をその区の中で検討しながら進めていただければとこのようにも思っております。現実に、対象区の中で今後秋祭りにあわせて敬老会も一緒にやるというような、大変ありがたいお話もありますので、これからもわかっていただけるか、町民の皆様方にご理解いただけるように進めていければなとこのようにも思っております。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 町民に広く深く浸透するまで、丁寧に周知をしていただきたいと思います。 町主催はもとより町単独でも12行政区が実施すると聞いています。その中でも、湯岐区の水野行政区会長が音頭を取り、隣接区合同敬老会と銘打って実施するなど、新しい取り組みがなされていることは、宮田町長が描いた新しい敬老会の形だと思います。注目すべきは、隣接区合同敬老会が湯遊ランドはなわを利用し、画期的で新しい形の敬老会モデルだと思います。出席した町長が見て感じ、聞き取った意見についてお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ことしの敬老会の対象者ですが、塙町に住所を有する80歳以上の方を対象者といたしまして、町主催とそれから行政区での開催となりました。12区、正確には抜けたところあるんで、10行政区となるはずですが、9月9日土曜日、湯遊ランドはなわを会場に田野作、山形、大蕨、大畑、田代、那倉、片貝、折篭、湯岐、合わせて9行政区が敬老会を開催しております。9月10日日曜日には森之根区が森之根区集会場で開催をいたしております。今後、9月24日には矢塚区、先ほどお話ししました小高区さんに関しては10月に区の行事とあわせて開催する予定となっております。 そして、私、9月10日、9日と両方とも出席をさせていただきました。特にその湯遊ランドでの開催、対象人数が180名弱ではあるんですが、出席者は72名ということで、大変多くの方々に参加をいただきました。その中で、終了後といいますか、その宴席の中で挨拶に回ったわけでありますが、大変喜んでいただいて、来年もぜひこういう形でやってほしいと。何よりも近所、隣の人たちを誘ってみんなで来られるのがいいと、なかなかゆっくり時間がありそうでも話す機会、時間はないんだよと言ってとても喜んでくれました。ほとんどの方が帰ることなく、最後の時間近くまで皆さんで食べたり、お話をしたり、こういうふうな状況下でありました。これは湯遊ランドで実施したほうの話であります。 そして、森之根区にありましては、大変、区の皆様、18戸と話は聞いたんですが、ほとんどの方が区の集会所に参集されまして、区の80歳以上の方5名ですか、皆さんにお祝いを申し上げておりました。とても家庭的な雰囲気の中で皆さんゆっくりして、これが本当の敬老の集まりじゃないかなと思わせるような大変いい雰囲気の中で進んでおったわけであります。 そして、町の敬老会に対する、町主催です、出欠状況は、対象者が1,085名に対しまして出席者が319名、出席率29.4%となっております。敬老式典内容は特に変わりませんが、記念品を廃止いたしまして、出席者へ昼食として赤飯、お茶、お酒、お菓子をお出しする予定であります。ただ、湯岐、それから森之根、それぞれに区で工夫をいたしまして、対象者にお土産、中身はまんじゅうとお酒と聞きましたが、そういうものを記念品として用意をしていただいたことは大変ありがたいことでもありました。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 町長言われたように、町主催の敬老会は9月17日日曜日に福祉会館で行われます。私も確認したところ、招待者数総数が1,085名で参加される方は319名と聞いていますが、福祉会館会場内の椅子等の配置などに無理や危険性がないのか。また、町長言われたように、プログラムの余り改善点がないということは非常に残念です。できましたら、出欠だけではなく参加者からの要望などを聞き出すような積極性が全く見えていないというところは改善するべき点だと思いますが、町長いかがでしょうか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) ご指摘真摯に受けとめたいとこのように思っております。まず実施をいたしまして、その中でご批判なり、それからこれはこういうふうに改善すべきだ等々のお話、これは担当課にも申しつけてあるんですが、しっかり聞き取った上で来年のためにみんなで検討課題として、検討材料として検討を加えていきたいと。何よりも一番、その敬老会、その対象する高齢者の皆様方に喜んでいただけるような敬老会を目指し、これからも進んでいきたいと。ぜひ議員さん方もこれから会場にも出席もございましょうし、その中で見て、またお話も聞き取っていただいて、いろいろご意見をいただければありがたいとこのようにも思っております。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 会場内の危険性、ポイントはないということで理解してよいか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) その答弁は漏れてしまいました。このことにつきましては、担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(藤成寛味君) それでは、ご質問にお答えしたいと思います。 今年度から会場が塙町営体育館から塙勤労福祉会館に変更といたしました。危険性という部分でございますが、体育館と比較いたしますと、体育館よりは安全性はあるのかなというふうに思っていますけれども、100%の安全性ということは申し上げられませんので、そういうことの危険というか、そういうけが等がないように十分配慮しながら運営をしていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) ぜひそのような対応をお願いをいたします。 新しい取り組みの敬老会について、まだ理解されていない招待者、たくさんいらっしゃると聞いておりますが、今後の周知のあり方と今後の敬老会の実施方法について、さらに改善を加えていくのかお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 先ほどお話を申し上げましたとおり、皆さんのお話を聞きながら、中身の変更は柔軟に考えていきたいとこのように考えております。実際、湯遊ランドで実施した敬老会の中で、一体どういうものなのかわからないからどきどきしながら来たらというような話もありまして、いやこれは楽でいいわというようなお褒めの言葉がほとんどでありました。来年もぜひ来たいというからぜひ来てくださいと、みんな誘って、そしてよかった、よかったという話をされたんで、ほかの方々にもぜひ楽しかったよという話をしていただいて誘っていただければありがたいですというような話もしっかりしてきました。当然、先ほどもお話ししましたとおり、議員さん含めて、それから実質その対象者である高齢者80歳以上の方々のお話もよく聞きながら、改善すべき点はちゅうちょなく改善していきたいとこのように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 私は水野行政区会長が提案した敬老会の会場を湯遊ランドはなわと定め、湯遊ランドはなわは独自の敬老会プラン、企画立案をしながら行政区長会と協議の上、敬老会を進めていくことができれば、双方にとってウイン・ウインの関係が成り立ち、地域活性化につながると私は確信をしております。このような形もぜひしっかり行政側も頭の隅に入れて進めていっていただきたいと思います。 次に、戦没者慰霊祭について質問いたします。 以前の戦没者慰霊祭は5年ごとに開催され、前回は平成24年に福祉会館で開催されました。今回の戦没者慰霊祭は全く形を変えて、桜木町の向ケ岡公園に設置されている慰霊碑の前で8月10日に式典が開催されましたが、町と遺族会の協議の中で、どのようなプロセスで新しい形の慰霊祭が実施されたのか、また400余りの柱の塙町戦没者遺族会の皆様も高齢化が進み、みたまの冥福を祈ることしの慰霊祭に参列も先細り状態と思われ、遺族会の方々が24名、一般の方々3名が参列されたと聞いていますが、参列されたご遺族、一般の方からの新しい形の慰霊祭についての反応と町長自身が出席されまして感じ取ったことをお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 今ほど議員さんよりご案内がありましたように戦没者慰霊祭、これは今までは5年ごとに開催をしておった経過があります。前回はお話しのように平成24年11月に勤労福祉会館を会場に開催しました。前回の反省の中で、参加者が高齢化してきており、5年ごとでは参加者がますます減少し、慰霊祭が風化してしまうとの声が挙がり、塙町遺族会との協議によりまして、8月10日午前9時30分より桜木町向ケ岡公園で戦没者遺族25名の参列のもと戦没者慰霊祭を開催いたしました。向ケ岡公園には塙町戦没者の慰霊碑がありまして、遺族が慰霊碑に対し献花することができました。親族の中には、慰霊碑にある戦没者名を初めて見ることができ、感動しておった方もおられました。今後とも塙町遺族会と開催時期や内容を相談しながら開催してまいりたいとこのように考えておりますし、やはり我々が今こうして安寧の中で暮らせるというのは、先人のそうした犠牲の中にあるということを風化させることのないよう、できれば5年ごとじゃなくて毎年開催ができればとこのようにも考えております。そして、遺族会の代表者の方ともお話ししましたが、とてもよかったよと皆さんからお話はいただいた。まずは風化させないということに最重点を置いて町としても応援はしていきたいとこのように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 時代の流れを踏まえ、常に行政も変化に対応した取り組みが必要であり、新しい形の戦没者慰霊祭に対し私自身はとてもよい改革だと思っています。そして、とうとい命を国のため、君のためにとささげた400余りのみたまに報いるためにも、戦没者のご遺族はもとより小学生、中学生の教育の一環として全町民が集える世界平和を祈る式典と展開していくべきだと思いますが、実行に移す気持ちがあるのか、町長のお考えをお聞かせください。また、平和を祈る教育に対して教育長のお考えをお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 先ほどもお話をいたしましたように、先人の大きな犠牲の中に今の繁栄があると、これをしっかりと皆さんで享受、同じく受けとめていきたいとこのように思っておりますので、私が考えるのは、毎年しっかりと慰霊祭をやるという方向で考えております。 ○議長(大縄武夫君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えをいたします。 さきの大戦で犠牲になりました戦没者の方々のとうとい命、これが我々が一般、私たちが平和に暮らすことのできる礎だというふうに考えております。小・中学校におきましては、平和に関する教育は社会科の歴史の学習等を通しまして指導しております。非常に大切な教育の一環であると認識しております。小・中学校の子供たちも式典に参加してはどうかということでございますが、戦没者慰霊という意味では、広島あるいは長崎で原爆慰霊祭に小・中学生が出席しているということは周知の事実でございますので、こういったことも踏まえて、他市町村との学校の実施状況等を調査して、今後もこれらも参考にしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 次に、災害時の危機管理について質問いたします。 ことしも全国各地で台風や集中豪雨により河川の氾濫、土砂崩れに襲われ、甚大な被害に見舞われました。九州北部豪雨、秋田県豪雨は国の激甚災害指定を受ける大規模な被害で、多くのとうとい命も奪われました。当塙町は、比較的災害に強い地域として町民も安心しきっているところがありますが、世界規模の気候変動の影響では、いつ、どこで起きるかわからない豪雨、土砂崩れ、川の氾濫の危険性が増し、生命、安全を守る危機管理が重要です。 平成22年3月に作成された防災マップ、洪水ハザードマップでも町民に危険箇所を知らせる表示がされ、わかりやすく丁寧につくられていますが、作成から7年6カ月が経過し、地域の状況も変化しています。危険箇所の把握と安全対策を施す計画について協議されているのかお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 現在、塙町の危険箇所として土石流危険渓流が98カ所、急傾斜地崩壊危険箇所が93カ所、地すべり危険箇所が3カ所で合計194カ所となっております。これらについては県南建設事務所で基礎調査を実施しておりまして、県で説明会を実施して、町同意を得て、現在133カ所を危険箇所に県が指定しております。残りについては、指定に向け作業が進められている状況であります。また、それらの危険箇所の改善については、県に対し要望を行ってまいります。洪水については、平成22年3月に作成いたしました塙町洪水ハザードマップで、久慈川、川上川、渡瀬川の平たん部で色分けをして表示してあります。ただ、近年の異常気象に見られるように、局地的な降雨等が発生しておりますので、想定される量等についても、しっかり見直しを図っていく予定であります。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 安心・安全を目指して、備えあれば憂いなし、ぜひ進めていただきたいと思います。 災害は待ってはくれません。危機管理の意識を高め、非常時を想定した机上の訓練や初動対応の役割の確認、関係機関との連絡体制の確認が定期的になされているのかお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 非常時を想定した机上訓練については実施しておりませんが、梅雨時期前には職員に対し水防計画に基づいた各課の対応等について周知を図っております。また、消防団を中心に、消防団の現場がよくわかるわけです、だから現場に即応できる体制づくりを図るよう担当課に指示をしておるところであります。関係機関とは平成28年の台風10号による岩手県岩泉町の水災害を踏まえ、タイミングを逸することなく、避難勧告等が発令されるよう大雨時の久慈川の水位が避難判断水位に達した場合や土砂災害警報情報が出されたときに、福島県棚倉町土木事務所から私のほうへ直接情報が提供できるホットラインが仕組みとして構築されております。今後とも県、警察、消防等の関係機関との連絡調整を密にいたしまして、万全に期してまいりたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) できることから確実に実施してください。 全国各地で町民参加型の大規模な訓練が行われています。町民が災害について認識を深め、これに対処する心構えを準備するためにも必要と感じます。今後、実施に向けた考えがあるのかお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 現在、福島県総合防災訓練、そして県南地方総合防災訓練等に消防団、そして関係課の職員等が参加をいたしております。今後は県南地方総合防災訓練の会場が塙町で行われる場合に、そのような場合には、多くの町民の参加、見学を検討しながら啓蒙に尽くしていきたいとこのように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 町民の危機管理の意識改革のためにも、町独自の訓練の実施に向けて検討していただきたいと思います。 塙町は今後、自然の脅威とどう向き合っていくのか、新しい防災マップ、洪水ハザードマップを作成し備えていくのか、計画と見通しについてお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほどもお話ししましたように、現在のハザードマップ、平成22年3月に作成されたものであります。町内全戸に配布を行っております。現在実施しております県南建設事務所の危険箇所等の基礎調査が終了次第、調査内容を反映し再作成をしたいとこのように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 最後の質問になります。携帯電話の電波格差解消についての質問です。 3月の定例議会でも一般質問させていただき、町長も町内で電波格差が生じていることを認識し、国・県、そして業者に対し粘り強く要望を続けていくと答弁がありましたが、その後の対応とアクションについてお聞かせください。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 毎年度、県を通して総務省に実態状況報告を伝えておりますが、今年度8月に、平成31年度以降のエリア整備のために検討をお願いするための情報提供を行いました。引き続き携帯電話エリア整備については、携帯電話会社に実情をお伝えして、不通話地域の解消を進めてまいりたいとこのように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 七宮広樹君。 ◆1番(七宮広樹君) 不便を感じる町民がたくさんいます。ぜひ積極的に取り組んで進めてください。 以上をもちまして1番議員、七宮広樹の質問を終わります。 ○議長(大縄武夫君) これで1番、七宮広樹君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午後零時11分               再開 午後1時20分 ○議長(大縄武夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △下重義人君 ○議長(大縄武夫君) 次に、2番、下重義人君、登壇願います。 持ち時間は2時までです。 下重義人君。     〔2番 下重義人君登壇〕 ◆2番(下重義人君) 2番議員、下重義人です。 先日提出しました通告書どおりに一般質問を行ってまいります。 1、今後の農業の経営に関して伺いたいと思います。 現在、塙町を取り巻く農業実態は非常に厳しいものがあると見受けられます。水稲を初め畑作、果樹栽培、そして花の栽培を行っている生産者の方が数多く見受けられます。また、和牛繁殖、肥育、養豚、養鶏、畜産に携わっている農家の皆さんもおられます。 つい先日、農家に関する本を読んでいたときに、見出しに「農業の将来のために、そして地元塙町のために」という欄があったので、つい読んでみました。その人は高校卒業後、アメリカに渡り、大学を卒業し、また塙町に戻って27歳から就農したそうです。このような塙町に戻ってくる若者は数少ないのではないでしょうか。若い人たちのためにも、今後の農業の将来をどのように考えているか、まずは町長にお伺いしたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、下重議員のご質問にお答えを申し上げます。 お尋ねのこと、後継者不足問題であろうと、こういうふうに認識はいたしております。町全体を考えましても、人口減少や高齢化などによりまして、新規就農者がないという現状があります。昨年度、委嘱しました地域おこし協力隊1名が今後、町内での就農を目指して、現在、ダリアの花や野菜栽培に取り組んでおります。また、道の駅においては、これまで農産組合、はなわふるさと物産直売センター組合が独立した組合組織を形成しておりましたが、生産者の高齢化に伴いまして生産量が減少しておると、平成29年4月から生産者が直接道の駅に、指定管理者である一般財団法人天領の郷はなわと契約して出荷できる体制となりました。町民が容易に生産物を販売できる体制となりました。現在、240名が生産者として登録されております。今後、後継者不足により個人営農者が減少することから、法人経営と誘導するため、地域で人・農地プランを策定し、地域の中での担い手を中心に、農業生産、農業経営ができる体制へと結びつけていければと考えております。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 今、後継者不足ということで人口減少、高齢化に伴い、高齢者の増加に伴い農業の後継者不足、これはやはり大きな課題になっていると思います。それに伴い、やはり遊休農地の増加、これは塙町にとってどのような増加、今、減少しているということはないと思いますけれども、どのぐらい遊休農地があるのかお伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 これは内容が数値的なものでありますので、担当課の課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(金澤祐介君) お尋ねの遊休農地の増加関係ですが、現在、荒廃農地につきましては平成28年度末で約304ヘクタールがございます。そのうち再生可能な農地が約103ヘクタール、再生が困難な農地が約201ヘクタールとなっております。平成28年度に荒廃農地1.6ヘクタールを農地への再生を実施しております。また、平成25年度の段階で314ヘクタールの荒廃農地が存在しておりましたが、その後、荒廃農地解消事業等を活用して27ヘクタールの荒廃農地解消が行われております。しかしながら、福島第一原発の事故以降、福島県産米の価格下落やイノシシによる農作物被害、農家の高齢化、後継者不足等により作付をしない農地が点在し始めております。今後、これらの農地が荒廃農地としてカウントされてきます。 そのような中で、町では地域で農地等の維持を推進するために、中山間直接支払交付金、現在では43地域で実施しております。また、多面的機能支払交付金、現在11組織で実施しております。等により、地域で草刈りや簡易な農道、水道の補修等を行い、荒廃農地の増加抑制に取り組んでおります。本年度、道の駅で、遊休農地で栽培できるヨモギの買い取りを開始しております。ヨモギの本格的な収穫ができるまでには約2年かかると見込んでおりますが、遊休農地の活用を今後推進していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 今言われた荒廃農地、その中で再生可能な農地103ヘクタール、これ103ヘクタールというのはかなりの面積だと思います。再生困難な農地201ヘクタール、これ両方合わせて300ヘクタール、これだけなものがやはり荒廃農地、もしくはこれから高齢者、後継者問題となってますますこれからまたふえると思います。これに関しては、また町のほうでの指導もしくはこれを歯どめになるような考えがあるのか、それともそういう案があるのかお尋ねします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 この課題、近隣の市町村、同じ悩みを抱えておるというのが現状だと思います。そんな中にありましても、塙町の場合、この後段でお話がありました道の駅とその販売する販路と申しますか、これも持っております。そして、ダリアなどは東京で、つい最近の情報ですと、大田市場でダリアは3番目、全国で3番目の売り上げがあるというような話もお聞きいたしております。まずしっかりとルートのできておる販路、これをしっかり固めていくことで次の展開ができればとこのように考えておるところであります。そして、遊休農地自体を解消すべく、いろんな策を講じながら、しっかりと町としての姿勢を示して取り組んでいければとこのように思っておるところであります。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) いろいろと町としても案があるということなんですが、各地域によって多少なりともやはり若い人たちもいるところもあれば、もちろん高齢者がいる、今後5年後、10年後、私の地区のほうではやはり5年後、10年後考えれば、この農業、今現在やっていてもできない方、やりたくてもできない方、そういう農地がだんだんと荒廃農地というんですか、遊休農地がふえてきて、そこに来て今、そこにはいろいろ作物、別な作物とか、花とか、そういうものを植えたりしていますけれども、できればやはり農地は農地であってほしいので、やはり転作なり、田んぼなりをやっていただければと思います。その中でやはり今後そういう高齢者、農業に携わることができない地区があれば、やりたくてもできない場合に、集落営農なんかいう、そういうちょっと町のほうでも指導しないのか、集落営農の内容というものを、もしお答えできればお願いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 この答弁も、前回この前の話ですか、類似してくる話ではありますが、お尋ねの集団営農でございますけれども、町では、先ほど申し上げましたとおり、農業が厳しい状況に直面しておると、この中で持続可能な力強い農業、これを実現させるために、基本となる人と農地の問題を一体的に解決する必要があると考えてはおります。そのため、集落地域が抱える人と農地の問題を解決するための未来の設計図となる人・農地プランの作成、これを推進しております。既に塙町では、伊香地区、木野反の豊内地区がプランを作成して、将来の地域農業のあり方について検討されております。行政主導の形ではなく、地域で問題や将来像について話し合うことも大切なことだろうと考えております。このプランの内容につきましては、担当課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(金澤祐介君) ただいま町長がお話ししました人・農地プランの内容についてご説明したいと思います。 このプランにつきましては、地域で話し合いをしてまずプランを作成していただくということになります。その内容としましては、まず1つ目は、今後中心となる経営体、個人か法人か、集落営農かという経営体はどこかというのをまず話し合いをしていただきます。次に、地域の担い手は確保できるのかについてです。3つ目に、将来の農地利用のあり方はについてでございます。4つ目に、農地中間管理機構の活用方針はでございます。5つ目に、近い将来の農地の出し手の状況はどうか、いつごろ、どのくらい出す意向かになります。6つ目に、中心となる経営体とそれ以外の農業者、兼業農家や自給的農家等の役割分担を踏まえた地域農業のあり方になります。生産品目や経営の複合化、6次産業化等です。これで内容を地域で話し合いいただきまして、地域農業者が将来像を作成し、地域農業を形成するものでございます。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 今言われたとおり、かなりいろいろと案を練っている、とにかくやはり何らかの対策を狙って、私的には集落営農、みんなで補って、機械なんかの過剰投資なんかないように行いたいと思います。今の農業経営の中で、やはり転作対応とか、今言った農機への過剰投資、後継者の不足、遊休農地の増加などは共通な課題だと思います。農地を農地として守るために、協働の力が欠かせないというのは私らも感じております。町も何らかの指導及び手助けがあれば幸いだと思いますので、今後の農業に関して、もうちょっといろいろ聞きたいんですけれども、農業というのはなかなか奥が深いものもありますので、何か町のほうでもいい案がありましたら、ご指導があれば幸いだと思います。 次の質問にまいります。 町内の道路状況について伺ってまいりたいと思います。 この質問ですが、町内の道路状況ということで、駅前通り及び桜木町からエコス前の交差点までの道路整備を伺いますということなんですけれども、これ一部、県道にもなっていると思いますので、かなりこれちょっと質問しても難しいかなと思いますけれども、塙町のメインストリートでもありますので、あえて質問したいと思います。町の中を私らも車で通ってみますと、町道と歩道が大分フラットになって、平らになってすばらしく見た目はいいんですけれども、ちょっと車等で中を走ってみると走りづらいかなと思うんですけれども、この歩道と車道のフラットにした経緯を伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、お答えを申し上げます。 質問の役場前交差点から駅前交差点を右折し、桜木橋手前の交差点の区間、これは県道塙・大津港線、駅から駅前交差点までは県道塙停車場線として福島県が管理しております。駅前交差点からエコス前は町道桜木町・末広線として町が管理をしております。これらの道路の整備は、それぞれの管理者が行うものでありますが、役場交差点から塙駅までの区間は、平成6年ごろですか、駅前活性化のための事業と同時期に福島県が整備しております。そして、駅前交差点から桜木橋交差点まで、平成21年から平成25年度に地域づくり交流促進事業で福島県が整備したところであります。また、駅前交差点からエコスまでの区間は、平成25年度から平成27年度、社会資本整備事業総合交付金事業によって町が整備をいたしました。 お尋ねの段差のないというお話でありますが、これいずれも歩車道の段差をなくしまして、歩車道の区分を歩道のカラー舗装で対応して、道路をフラット化したものであります。これは当時、地域づくり各種団体、そして地域住民の代表者などによります地域懇談会で幾度となく協議がされ、内容を具現化したものであります。当該路線沿線は商店が連なっておりまして、交通量も比較的多い中、歩道が狭い、歩行者の通行に支障を来していることから、既存の道路空間を有効に利用しようということで、すなわち道路の路肩部分を歩行者及び車両で兼用する歩道、歩車道共存の道が考案され、その考えに基づき整備されたものであります。今の整備計画としては、桜木町・末広線、エコスから国道までの残り区間もこの考え方を基本として改良工事を行う予定であります。それと、この道路に関しましては、本当に私、議員としてこの懇談会の中に参加をいたしておりました。いろいろ段差がなくなることで、車が店の中に飛び込んでくるんじゃないかとか、いろんな話題、議題が豊富に論議されまして、その中でやはりお互いに譲り合いの道路ということで、朝晩、車がたくさん通るときは車優先の道路であっても、昼間であれば車はできるだけあけてもらってその歩道をゆっくり歩けるように、そういうふうにお互いに譲り合いの精神をもってできるような譲り合い道路でも、名称が、何か申しわけないんですけれども、譲り合いのための道路とこういうふうな考え方でつくられた道でありまして、今のところ私の家の前もそうなっておりますが、大変使い勝手がよいと、こういうふうには認識しておりますし、通る方、特に女性のドライバーさんですか、余り運転にふなれな方も、前より走りやすくなったというような評価を当時はいただいておりました。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 今、町長が言われたように、大変歩いている、ことし、しばらくぶりに流灯大会に出て町の中を、ふだんは車でしか通らないんですけれども、駅前からずっと桜木橋まで歩いてみたんですけれども、大変やはりフラットになったということで高齢者なんかにも完全に歩きやすいし、段差がないというのはやはり利便性があると思いますけれども、場所によって電柱及び街路灯があってちょっと不自然かなと、あれはやはり電柱及び街路灯あたりがセットバックされれば、駅前からエコスあたりなんかは特によく車が接触して街路灯が曲がっているような、かなり頻繁に見受けられますけれども、電柱及び街路灯のセットバックというのは町のほうでは考えているのか。できない理由とかがもしあれば、あと町民の皆さん、あの辺なんかはやはり日ごろメインでよく通りますので、厚生病院にも近いのもありますし、やはり気にはなっているかなとは思うんですけれども、その辺の内容をちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 まず最初に、県道塙・大津港線、この中に電柱が、歩道と車道の前と同じ場所に立っている場所が何カ所かあります。それと、街路灯が同じ位置、電柱と同じようなパターンで残っておるところはありますが、これは用地の協力を得られなかったということと、もう一つ、電柱の配線上どうしてもそこに電柱がないと、引っ張り強さとかいろいろあるんでしょうけれども、ここに置かないとどうしても電柱を引く都合上悪いということで残された電柱等もあります。これはやむを得ないのかなとも考えております。そして、これからつくりますというか、町がかかります、それから桜木町、あれですか、この道路に関しましては、できる限り民地のご協力をいただきまして、その歩道、車道の内側、その民地の中に収納できればとこのように考えております。これはしっかりと担当課とも相談しながら、地主さんともよくご相談をしながら進めていければなとこのように考えておるところであります。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) そうですね、ぜひとも日ごろ見ていても本当に不自然じゃないかなと、要するにドライバーも運転の上手な方とやはり高齢者のドライバーもいまして、厚生病院あたりの周辺というのは非常に大きな事故はないんですけれども、そういう電柱及び街路灯に当たっている高齢者の運転者の方も見受けられますので、できればやはりそういうものを、ただドライバーのほうばかり重点に置くと、歩行者が歩いていた場合、その電柱のおかげで歩行者に当たらなくてとか、街路灯のおかげで歩行者に当たらなかった、歩行者がけがしなかったとかという場合もありますので一概には言えませんけれども、やはりその辺のバランスも考えてよいほうに向けていってほしいと思います。 次にまいりたいと思います。 上水道事業経営に関して伺うということで、水道料金に関して、先日の監査報告の中で、水道事業経営がかなり厳しい状況に置かれていることがこの前聞いてわかりました。処理施設の改修を30年、更新を60年とし、上水道管の更新を40年と仮定して試算した場合、40年間の更新費用総額82億円となり、これを平均すると単年度当たり2億1,000万円の費用が必要となります。直近5年間の投資的経費が年間約1億5,000万円程度ということから、現在の1.4倍の更新費用が必要となります。このままで上水道事業が成り立っていけるのか、大変厳しい状況に置かれているということで、まず町長に伺いたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。
    ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 数字的なものでありますけれども、言わさせていただきます。現在の水道料金、一般用であります、1カ月当たり基本料金1,296円、メーター使用料が13ミリの場合で103円、超過料金が154円であります。料金については平成元年、平成9年、平成26年にそれぞれ消費税の導入や引き上げに伴う改正、これを行いました。また、平成9年には川上簡易水道の料金を他の簡易水道と合わせるために改定を行っておりますが、実質的には昭和61年4月1日以降31年間、値上げ等の改定を行っていない状況であります。塙町の水道料金は、1カ月20立法使用した場合の料金は2,939円で、上水道の県平均3,680円、これ平成27年度の水道統計によります。比較すると、20%以上下回っております。近隣の町村上水道事業料金と比較しても低額となっております。平成28年度の給水原価は1立法当たり331.46円、供給原価150.28円と、来る費用の半分以下の価格で水を提供しており、提供供給価格を給水原価で割った料金回収率は45.3%となっておりまして、大変低料金で31年間供給をしてきたということは事実であります。 そして、この後でありますが、料金の改定を含めて考えていかなければならないというお話でありますので、ちょっとお話をさせていただきます。ことし3月に策定しました経営戦略の中でも今後10年間の事業環境等の見通しを示し、財政状況の予測をしていますが、現行料金のまま推移した場合、一般会計から補助金を投入しても、損益勘定は8年後には赤字になり、その数年後には積立金、留保資金も底をついてしまうという見込みになっております。水道事業を継続してまいりますためにも、料金見直しの検討が必要であります。経営戦略においても、今年度から検討に入る計画となっており、見直しに向けての作業を進めておるところであります。今後このような状況にあることを町民の皆様に理解していただきながら、上下水道委員会等で協議し、議会や利用者のご意見を伺いながら、料金見直しを含めて総合的に判断していきたいとこのように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 確かに水道管の老朽化、滞納者の増加に伴い、このままでの水道事業経営も危ぶまれるということが考えられます。供給原価率が示すとおり、高コスト、低料金のことからより踏み込んだ対策が必要ではないかと考えますが、もしできれば担当課長にも伺いたいと思いますが、よろしいでしょうか。 ○議長(大縄武夫君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(白石憲男君) 町長が説明しましたとおり、給水原価に関しまして331.46円、供給単価が150.28円ということで、つくる費用の半分というような形しか料金で収入できていないのが現状でございます。当然、一般会計からの補助金で何とか運営はしていますが、今後の見通しの中ではちょっと厳しい部分がございます。ただ、これに関して改善を図っていくのには、つくる費用をどうやって抑えるかという部分は当然ですが、近隣等の状況も踏まえ、若干料金等についても皆さんのご理解をいただくような努力をしていかなければいけないのかなというふうには思います。ただ、最終的な見直しの部分については、町長のほうと皆さんといろんな話し合いの中で総合的な判断になるとは思いますので、当面、担当の部署としましては、給水原価をいかに抑えていくかという部分の努力と、あとは今のままでは大変なんだという部分を皆さんにご理解いただいて、皆さんの同意のもとといいますか、ご理解のもとに改善が図れるようにしていきたいということで、ご理解を促進していくように頑張ってまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 住民生活に欠かせないことなので、重要なライフラインでもありますので、健全経営の確保を望みたいと思います。料金を上げるというと、やはり町民に理解を得られるように、何とかそういう今の事情ということもよく町のほうでも説明して、ご理解を得て、やはり健全な経営を望みます。 次の質問にまいります。 塙林間工業団地企業連絡協議会でありますが、この協議会というのは、ちょっと私、ごく最近聞いたんですけれども、この内容を伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 結局、内容的なものは在町の企業間の情報交換等々、いろんな活動をしておったやに聞いておりますが、このお尋ねを、塙林間工業団地企業連絡協議会、実態でございますが、この本分と申しますのは、町及び工業団地に立地した企業間の情報交換等を通じてよりよい工業団地にしていく考えから、平成21年11月12日に協議会が設立準備会を開催し、同年12月8日に立地企業9社が参加いたしまして、塙林間工業団地連絡協議会が設立されました。当協議会は、塙林間工業団地に立地した企業間の情報を通じて企業相互の発展を図るとともに地域の振興に寄与するを目的とし、企業間の親睦促進、各種研修会、行政との懇談、環境美化活動など等を事業としております。しかしながら、各企業間において各種研修会、環境美化運動は実施しておりますが、協議会設立後は現在まで8年間開催されておらず、企業間の調整を行っておらないのが現状でもあります。設立当時、協議会企業は9社でしたが、現在は11社が該当しておりますので、今後、行政と各企業との連絡がますます重要となってきますので、事務局を担う町が中心となりまして、今年度中に協議会開催を設定し、その定期的な活動を実施していきたいとこのようにも考えております。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) この連絡協議会、林間工業団地、今の騒がれている遠野興産があそこで事業を行うという、その地域内の連絡協議会ということで、今、連絡協議会の中で目的というんですか、地域の振興に寄与するということで、地域の振興とか、今、環境美化に努めるということで、遠野興産側の渋井にできる予定だったときの話なんですけれども、反対者の意見の中で、やはり今現在、丸太を積んだ車がかなり通ります。それから落ちる、木の皮ですか、とごみ、その問題なんかも踏まえて環境問題がやはり反対の一つの理由でもありましたので、こういう連絡協議会、第1回目集まったのが平成21年、もう今29年ですからかなりしばらく前に設立に向けての集まり、これは事務局的なものは町のほうも関係していますけれども、何で今まで寝かせておいたのか、こういう協議会は大いに活用してそういうものに、環境、美化運動、地域の振興のためにとか、せっかく設立、協議会という、集まって行った協議会なのになぜ今まで寝かせておいたのか、もしわかればお伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 大変申しわけないんですが、その間開かれなかったことに対しての情報をちょっと持っておりませんのでお答えをいたしかねるのではありますが、当然、今、議員さんがお話がありましたように、環境美化、そして企業間の相互協力というんですかね、こういうものを考えた上では大変重要な組織であるということから、今年度中の協議会の開催、これをぜひ実現すべく、そして環境美化等々にしっかり取り組めるような企業体にできれば、その協議会にできればとこのように考えてはおります。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 議長、若干の延長はお願いできますか。 ○議長(大縄武夫君) 5分でよろしいですか。 ◆2番(下重義人君) 結構です。 ○議長(大縄武夫君) では、5分延長を許します。 ◆2番(下重義人君) もしかしたらちょうどぐらいに終わるかもしれませんけれども、一応5分だけ延長をお願いします。 今、その連絡協議会、こういうものがあったというのは私もごく最近聞いたので、もう少し地元住民がいろいろ騒ぐ前にこういうものを利用して、協議会でつくって、環境とか美化とか推進していってもらえれば多少なりとも地域の振興に寄与するということを目的としたような協議会なので、大いに利用してこれからも行って、その前に今9社と言ったんですけれども、この企業名というのは今現在ある9社プラス2社、この2社というのはどこだか聞いてもよろしいでしょうか。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(金澤祐介君) お答えいたします。 設立当時につきましては、工業団地内及び上渋井地区工業団地の地区に進出していました9社が会員でございましたが、それ以降、工業団地内に岡本工業株式会社、あと有限会社誠光商事さんの2社が進出しておりますので、現在は該当する企業は11社となっております。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 下重義人君。 ◆2番(下重義人君) 合計11社ということで、せっかくこの塙林間工業団地企業連絡協議会、これ非常にいい連絡協議会じゃないかなと思うんです。こういう企業の連絡を十二分とってもらいまして、地域の振興、これに続いてまた引き続き私の第5番目の林間工業団地の道路の進捗状況ということも一緒に質問してまいりたいと思います。 こういう連絡協議会を使って、使ってというんじゃなくて活動を活発に行ってもらいまして、こういうものに今の状況、何回も話すようですけれども、1時間、短時間の中に100台以上の車が上下合わせて300台近く通る時間というのは大体朝の7時から8時の間、これ上下合わせて約300台弱ぐらいが通るわけなんで、だからこういう道路状況というのを、全体的な台数じゃなくて短時間に通る時間というのがありますので、連絡協議会を使って若干の見直しとか、時間帯に通る車を制限するとか、通るなとは言いませんから何とかそういう連絡協議会を使って、何かの案を出してもらっていい方向に結びつけてもらいたいと思いますが、町長はこれに関してどう思いますか。あと、もし町長答弁した後に担当課の課長、整備課長にも、もしお伺いできればお願いしたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 これは結局は林間工業団地への道路の接続というんですか、その進入路についての質問であろうと解しております。ちょっと細かく説明をさせていただきますと、本件に関しての質問ですか、これも6月定例会でも同様の質問をいただいております。その中にありまして、比較をしながらその道路状況を含めて進捗状況というものをご説明申し上げたいとこのように思います。 6月の定例会の答弁で、北野・松岡線を県が事業主体、県道として改良できないか県に要望しているが難しい状況だが粘り強く進めたいと、このような答弁をいたしております。今回の答弁といたしましては、県南建設事務所職員が上部機関と協議をし、現地を視察するなど、具体的に検討するに至りました。ただ、現時点では県道昇格は困難との回答であります。町としては、本路線の改良工事とは別に、町内県道網の見直しを福島県に要望していきたいとこのように考えております。 それと、6月の答弁の中で、県に頼ることなく町事業として進めることも検討していると、こういう答えを申し上げました。この質問に対しての今度の回答でありますが、その進捗状況でありますが、振興計画では平成30年度、調査を行う計画であります。できればこの調査から補助対象事業として取り組みたいとも考えております。今年度中に地元の皆さんと相談する機会を設けたいとこのように考えておるところであります。 それともう一つ、改良等に頼らない、改良等によらない安全対策も検討していきたいと、この答えが今ほどの議員さんの質問の中に一番マッチした答えであろうと思いますが、町内から工業団地へのルートで安全上心配なのは、渋井地内の塙・棚倉線であります。本道は工業団地に向かう自動車のほか、棚倉方面へ向かう通勤車も利用しているため、利用者が大変多い。また、大型トラックも頻繁に行き交っております。そのためにも、北野・松岡線の改良を早期に進めなければならないと考えてはおりますが、完成までにはやはり時間を要する、長期間を要する見込みであります。 今回、安全対策といたしまして500万円の補正予算を本議会に提案させていただいております。内容は渋井踏切付近及びその先、変形五差路の交通安全の確保のためのカラー舗装及び運転者に注意を促す路側線等の工事であります。この工事は通常の土木工事と異なり、運転者みずからが注意するように促すものであります。当面このような手法によって安全確保を図りたいとこのように進めております。また、本工事とあわせまして、先ほどお話がありました工業団地内の企業には通勤時間帯の大型車の通行を自粛いただくよう要請する予定でもあります。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 時間ですので、いいですか。 ◆2番(下重義人君) 時間が来たようなので、最後の質問に関しては、やはり連絡協議会及びそういうものを使って、ぜひとも前向きに一歩一歩、私ちょっとしつこさが取り柄なので、一歩一歩やっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上、2番議員、下重義人の質問を終わります。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) これで2番、下重義人君の質問を終わります。 休憩します。               休憩 午後2時07分               再開 午後2時15分 ○議長(大縄武夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △吉田広明君 ○議長(大縄武夫君) 次に、3番、吉田広明君、登壇願います。 持ち時間は3時15分までです。 吉田広明君。     〔3番 吉田広明君登壇〕 ◆3番(吉田広明君) 3番議員、吉田広明です。 一般質問通告書に沿って質問させていただきます。 まず初めに、日本はどこにいても公平な行政サービスを受けることが当たり前で、国内の人口が2008年をピークに、50年後には低位推移で3,901万人減少し、労働力人口が数十年で1,000万人も減ると見込まれています。2025年には5人に1人が75歳以上の高齢者が占める超高齢社会に突入しますが、人口急減社会で20世紀の成功体験や拡大路線は通用しない時を迎え、今多くの地方自治体の政策も生産年齢の人口が激減し、高齢者が激増するのを踏まえ、公共施設の統廃合も含めて本気で向き合う縮小的な町づくりを考えなければなりません。 これらの状況下、本年7月29日の新聞には、塙町も核ごみの最終処分場の科学的マップに好ましい特性が確認できる可能性が総体的に高いと地図で塗られ、2040年には地方自治体の半分が消滅するとも言われております。これらの、これからの行政課題は、消滅しない町をつくる取り組みを進めなければなりませんが、言いかえれば、効率的な縮小を目指すことです。町の将来を危惧している町民の方々の多くの声が聞こえてきます。 それで、まず初めに、湯遊ランドの決算について伺います。 社会保障費や社会インフラ維持の増大に伴い、財政が圧迫され、これまで提供されてきた一定の住民サービスの見直しを余儀なくされてくると懸念されます。広報はなわなどで、湯遊ランドの前年度決算は、東京電力の賠償金の取り崩し1,693万円を含めても、1,422万円の赤字となっていますが、説明不足だと思います。この赤字に町の負担として古民家やダリア園管理委託料が330万円、指定管理委託料が399万円などの補助があり、これだけで729万円となります。このほかに決算書にも記載されている施設管理に要した費用の工事費や厨房機器などの金額が1,726万円が町から支出されています。本来ならば、このほかにも家賃も計上すべきですが、無償の状態です。現在、純資産残高は117万円、東京電力賠償金残高は3月末現在で6,506万円です。このままの経営状態が続くと、累積債務が9,882万円がさらにふえ、東京電力の賠償金や資本金の取り崩しをしても、近々の決算は確実に資金不足と債務超過に陥るのではないでしょうか。 本年度から公益法人などを含む公営企業の損益を明確にするために、公会計基準を導入したのだと思いますが、公会計基準導入の目的の意義はどのように捉えているのかお伺いいたします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) それでは、吉田議員さんの質問にお答えを申し上げます。 公会計につきましては本年度から導入、運用が始まっておるところであります。その意義というのは、大きく2つあると捉えております。1つには、わかりやすい財政情報の開示及び説明責任の履行、2つ目は情報量の拡大とそれに基づいた財政の効率化、適正化を図ることということに捉えております。納税者である町民の方に対し、その用途について十分にわかりやすく説明する責任を有しており、貸借対照表等の財務指標により財政状況を明らかにするものとこのように公会計導入の目的を捉えております。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 本年度から湯遊ランドを含めて連結決算になっていくと思いますが、特に湯遊ランドの場合に、その部門別管理等が導入されてくるのか、その事務処理内容、連結決算の意味を簡単にご説明していただければと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 対象となります会計でありますが、一般会計及び地方公営事業会計以外の特別会計からなる一般会計等財務書類を作成し、さらに地方公営事業会計を加えた地方公共団体としての全体財務書類を作成いたします。これは地方公共団体の関連団体、塙町の場合は東白衛生組合等の一部事務組合、株式会社塙町振興公社の財務書類を加えたものを連結財務書類として処理することとなります。連結財務書類の作成については、出資割合、経費負担割合に応じ、全体連結、比例連結の方式により作成されることになります。これにより作成されます書類は、連結貸借対照表、連結行政コスト計算書、そして連結純資産変動計算書、連結資金収支計算書であり、その目的は連結ベースにおける資産の老朽化率等の把握、各種財務指標の把握、公共施設等のマネジメントに資することが期待されております。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 実際、書類を見てからでないと私も細かい判断はできないと思いますけれども、公共施設の維持費は、建築費総額の30分の1から40分の1とよく言われております。施設維持の中で設備費関係は老朽化に伴い、これからますます修繕費が発生します。昨年度のように、町、今後とも町負担で行うと思いますが、地方交付税が減少していく中で、連結決算に伴い、一般会計から長期にわたる年間維持費の財源確保は本当に可能なのかお伺いいたします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 湯遊ランド、これはその計算上、計上していいかどうかは別なんですが、入湯税で1,000万というお金は実質、町の中に入ってきております。それを含めまして、湯遊ランド、この宿泊施設が町内に及ぼす影響ですか、その材料の、料理の食料品等々の波及効果、経済効果を考えますと、一概にこの単体で赤字だからというだけのもので片づけられるものではないと思っておりますが、何としましても、塙町の観光宿泊施設の核となっておりますので、湯遊ランドはなわ、町にとっては必要不可欠な施設であります。修繕工事等、町の予算から支出はしております。今後、連結決算の対象となりますが、必要に応じ町の財源を捻出し、修繕工事等は実施していきたいとこのように考えております。その中にありましても、できる限りお金のかからないような方法で進めていければと、これをしっかりと考えながら進めたい、こんなふうに考えております。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 本年度の補正予算に、空調費や湯遊ランドはなわ線のり面工事に680万円が計上されております。今後、相当な改修費が見込まれますが、老朽化予測をもとに単年度での支出予定計画、予定額などの把握はしているのか、長期にわたって計画があるのかお伺いいたします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 今回の補正予算に湯遊ランドはなわ建物共済保険料として14万5,000円、特別宿泊室の空調設備工事として266万5,000円、町道湯遊ランド線のり面補修工事として400万円を計上しておりますが、町道は別といたしまして、平成10年に湯遊ランドを開業し、11年にクラフト館、16年に多目的交流施設、俗に言うシックハウス、これをオープンしております。この間、ボイラー等の修繕、平成22年度に施設の天井、壁、床などのクロス、カーペットの張りかえ等のリニューアル工事を実施しております。経済常任委員会所管事務調査で報告のありました大広間の屋根補修工事や多目的交流施設の縁側等の修繕も早急に行わなければならないと考えてはおります。塙町の観光宿泊温泉施設の核を担う湯遊ランドはなわは町にとっても、先ほども申し上げましたように必要不可欠な施設であるとこのように捉え、年度計画を立て振興計画に反映していきたいとこのように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 説明されたように、来年度から地方公会計基準に移行しますが、一番不安に思うのは、湯遊ランドの決算も町会計に含まれ損益が出た場合、赤字補填は福祉や厚生の一部としてやむを得ないと考えてしまい、民間の株主から応分の負担を求めないまま、延々に赤字の解消ができない事態になり、町が一般会計からの赤字の補填をし続けることです。このままでは債務超過になりますが、どのように融通資金を手当てしていくのか、今後、毎年の補填に行き詰まり、長期に債務が増大していった場合、最終判断を求められる時期がくると思いますが、そのときに累積債務の全てを債務負担行為などで町が負担するのか、補填方法を伺います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 第三セクターであります塙町振興公社の決算ですが、前期、平成29年3月31日の決算で、資本金1億円に対し累積損失額は9,882万7,000円まで膨れ上がっております。関東圏からの顧客の利用低迷、個人消費の足踏み状態に加えまして、依然やまない原発事故への風評被害による宿泊者の減少などもありますが、現在、各種イベントの開催や都市交流でのPR活動、モニターツアーなど活用して営業活動に取り組んでおるところであります。先ほども申し上げました、やっぱり塙の観光宿泊温泉施設の核を担う湯遊ランドはなわ、町にとっては必要不可欠な施設でありまして、私は振興公社の代表取締役として、また町長として先頭に立ち、振興公社職員、そして役場職員一丸となって湯遊ランドはなわの営業活動を展開し、人を呼び込み、債務超過にならないように努力をしていく所存であります。 ちなみに、今まで取締役3人でやっておりました。これを取締役2人、一般の方でありますがご協力をいただきまして、内部の財政上の検査、それと人事に関しましては、専門的ということではないんですけれども、しっかり取り組んでいただけるように、その財政上のあれですか、計算上の問題、そして人事の問題、それからもう一方には営業、外部営業に関してのご協力をいただくということで、一生懸命やっていただいております。それが今すぐにどんな形で反映されてくるか、これはなかなか早急に答えの出る問題ではありませんが、少なくともなかなか自分で出かけていって実際に指導ができるというような立場でもなく、本当に気をもんでおるところでありますが、そのお二人の取締役のこれからの取り組みに大いに期待をいたしておるところでありますし、これから町としても総務財政関係、月に一度、2カ月に一度ぐらいは出向いていって、中身を精査してきちんと指導してくるというようなこともやっていきたいと。 そういうことで無駄を省き、そして必要なところは伸ばして、何とか単年度黒字、これを目指して、みんなで一丸となって、職員、そして振興公社職員さんともども一緒になって頑張っていきたいなとこのように思っておるところであります。そして、その他、ほかの施設の成功例などもぜひ参考にしながら、これからしっかりとした姿勢で経営に取り組んでいきたいとこのように思っておるところであります。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) しつこくて申しわけないんですけれども、累積債務が増大していった場合、最後の連結決算なった状況の中で、赤字が膨大に膨らんだときの補填の仕方、例を挙げれば福島交通さんみたいな形でやり続けていくのか、そこらがすごく不安に思えて、あえて質問しました。有名な温泉施設でも、ニーズの減少と建物の老朽化でますます苦戦を強いられ、経営不振、廃止になっています。塙町も豊かな財源に恵まれていればいいのですが、このような公共の温泉施設の経営はそう長くは続かないように感じます。いち早く経営改善等判断をしなければ、そのリスクは町民にやがて返ってくるものと思っております。今言った累積債務が出たときに、どういう資金手当があるのかという1点だけちょっとお答えをお願いします。 ○議長(大縄武夫君) まち振興課長。 ◎まち振興課長(金澤祐介君) ただいまのご質問の回答ですが、他の自治体の例をとりますと、第三セクター向けの融資が円滑に進むように、町が金融機関と損失補償契約を締結して、町の債務負担行為を設定していく方法というのがございます。これはあくまで一つの例でございます。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) しつこくて申しわけないんですけれども、某銀行の支店長さんの話によりますと、あの状態ではとても融資できる状態ではないという話も聞いております。要は損益が上がっていない、利益が出ていない、それから資産の価値がそれほどあるものなのかどうかという部分も含めて、長期にわたっていけば資産価値も下がっていきますし、今言われたような、最終的には町が裏づけの保証をするということになりますから、いずれ破綻したときには町民が税金で補填をするという形になってくると思います。余りしつこくやっちゃいますとあれなので、次に移らさせていただきます。 次に、常豊小学校の跡地利用計画について伺います。 常豊小学校の床面積は、常豊地区だけでの要望で維持運営はとても不可能に思います。そこで、今後、町が主体的になると思いますが、そのプランの中身をこれからお聞きしたいと思います。 提案として跡地校舎内に常豊地区公民館を移すこと、そして常豊中野集会所、水元地区集会所、赤坂区集会所などいずれも老朽化が進んでおり、今後建てかえの相談も来ると思います。それを踏まえ、事前に校舎内の集約に向けた利用を話し合うほうがいいのではないかと思います。いかがなものかお伺いいたします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 常豊地区公民館、地区内集会所の集約ということでございますが、常豊地区公民館、昭和54年に新築し、築後40年近くを経過しております。地区館でございます。まず常豊地区館の利用状況について申し上げます。町内にある3つの地区館の中では、利用の少ない公民館でございまして、分館を含めた、15の分館ですか、の平均よりやや多いような利用状況でもあります。平成28年度109回、1,051名の利用がありました。内訳といたしましては、大研修室、体育館ですか、これが88回、視聴覚室1回、和室が10回、2階和室が6回、調理室1回と。大研修室では主にバレーボールの練習やレクダンス、太鼓練習等に使われており、利用時間帯の約50%が夜間であります。ほかには住民健診や選挙、区会、天神様などに利用されました。現在の和室の利用は十数回でそのほとんどが20名以下にとどまっております。また、全体の利用用途の約70%がスポーツ、レクリエーションとなっております。これらの現状を踏まえますと、施設的には和室と体育館で賄うことができると思われます。吉田議員のご提案のように、現在の地区館は大規模な改修が必要な建物であるというようには承知はいたしておりますが、また地区館の集約の可能性でございますが、平成29年度陳情で常世中野集会所、水元集会所の建てかえ要望が来ておるのが現況であります。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 集約化に向けていきなりできる、できないの判断をここで質問するのも酷かとは思います。いずれにしても、小さい町づくりという建前はこれからメインになってくると思いますので、そのプランを徐々に町のほうでも出していただければと思います。 次に、超高齢者社会を踏まえて、常豊小跡地に厚生病院との連帯で、通所介護所施設などの計画を進めてほしいと地域の要望があります。来年2月オープンを予定している大町地内の施設や既存の通所介護所施設を考慮して、常豊小跡地で町運営の施設計画が可能か、今後に向けて施設待機老人、施設介護難民が生まれないための施設のあり方など、あわせて将来の計画をお伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 施設についてのご質問であります。現在の塙町介護認定者の通所介護の状況、これから説明をさせていただきます。 要介護認定者が利用する通所介護は、塙町社会福祉協議会が事業所となって行っております。デイサービスに66人、町外の事業所に3人の方が通っております。また、要支援認定者利用する介護予防、通所介護は塙町社会福祉協議会のデイサービスに14人、塙町、大町にあります通所介護のどかに3人、町外の事業所へ1人の方が通っております。さらに、認知対応型通所介護まで、ユーハイムはなわのデイサービスに要介護認定者が31名、要支援認定者が1名通っております。今後、塙町、大町にあります車田病院が通所介護施設を開設すべく、現在準備を進め、そして建築に取りかかっているようでありますが、内容といたしましては、一般通所介護に定員20名、認知症対応通所介護に定員12名で計画しているとのことであります。施設の競合の件について、そしてこれからの施設のあり方ということになりますが、やはり今後の介護認定者が増加することを考えれば、施設が不足することも十分に考えられますし、何よりも施設運営に必要なスタッフですか、人員が確保できるのかという重要な問題もありますので、これから先々の介護についてはかなり大きな問題があるだろうと思っております。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 今、町長が言われたように、将来不足してくるという見込みも私はあると思います。そのために老老介護とかという言葉も新たに出てきておりますし、いずれにしても施設待機老人、施設介護難民が生まれない町づくりを、これは目指さないと、将来すごく不安になってきますので、そこを重点的にお願いしたいと思います。 これらを踏まえ、常豊小跡地利用のための利用活用検討委員会などの設置があると聞いていますが、設置目的や組織内容、今後の検討結果の開示時期などを含めて進捗状況をお伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 常豊小学校の跡地利用計画に関する検討委員会設置についてでございますが、去る8月28日開催の8月定例教育委員会で、塙町学校施設等利活用検討委員会設置要綱の制定について承認をされました。町立学校の適正配置に伴い閉校となる学校施設等について、学校ごとの利活用計画を検討するため、委員として有識者、町民代表、町職員等を委嘱し、常豊小学校の跡地利用計画について検討をしていきたいと考えております。吉田議員ご案内、ご提案をいただきました内容についても、塙町学校施設等利活用検討委員会の中で検討の中に加えたいとこんなふうに考えております。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) ぜひ通所介護所の設置が可能であれば、首都圏なんかではほとんど通所介護所の普及率がふえておりまして、当然あきベッドをふやさない、ベッド数をふやさないという国の施策もある状況下で、首都圏等ではかなりの勢いで通所介護所がふえている状況らしいです。この委員会には、ぜひ現役世代や若い人たちの参加を求め、自由な議論を重ねていただきたいと思います。 次に、行政改革関連で質問します。 縮小社会を迎えて、広大な面積の塙町は、高齢化率の行政区が現在2から3区もあり、高齢化比率が今までのように1%以上上昇していった場合に、5年後にはさらに2から3区がふえ、その後加速度がつき、10年後には約半分ぐらいの行政区が高齢化した区として見込まれます。限界集落、さらに聞きなれない危機的集落の深刻さが増大していきます。現在、集落の過疎化と高齢化率、戸数の把握でどのように推移していくのか、また過疎集落への今後の対応をお伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 現在、町といたしましては行政区単位での高齢化、これを掌握しております。これによりますと、平成29年1月1日現在で高齢化率が50%、いわゆる限界集落の目安とされる数値でありますが、これを超えておりますのが3行政区となっております。ただし、このうち1行政区につきましては老人保健施設を有しているという特殊な事情がありますので、実際といたしましては2行政区が高齢化率50%、今後ますます高齢化率は高くならざるを得ないとこのように考えております。 しかしながら、本来はもっと基本となるコミュニティーの単位、例えば班、そして組内と呼ばれるような単位、どうなっておるのかという点からも判断すべきであるとも考えてもおります。今まではそういった班などで行っておったさまざまな行事などがどうなっているのか、コミュニティーは確保されているのかなど検証すべき問題であると認識しております。これらを掌握するために、非常に時間と手間のかかる作業となりますが、これらを把握せずにして対策も後手後手に回ってしまうことが考えられますので、これらのデータ掌握に努めてまいりたいと思います。また、そういったデータが収集された結果、高齢化、高齢者しかいなくなった集落等については、隣接集落との協力を模索したり、集落支援員の配置を検討するなど地域コミュニティーの維持に努めていきたいとこのように考えております。また、集落から離れた高齢者のひとり暮らしなどのケースの場合、高齢者がプライバシーを確保しながらも共同生活を守っていけるような施設の検討も必要であろうと、こんなふうに考えております。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 塙町には大小の行政区がありますが、今言われたように、住民基本台帳での高齢化率の把握では、実態を細かく捉える集計としては不向きになります。町長が言われたように、隣接する班単位での集計や道路事情や距離を考慮して把握すべきであると思います。私の区でもそうですが、年々草刈り作業は高齢化や後継者不足に伴い、高齢を理由に免除しなければなりません。これからの時代に道路の維持管理をどうするかなど、集落単位で再調査や将来予測を改めて行うべきだと思います。 次に、島根県雲南市海潮地区の成功事例の話をちょっとしたいと思います。過去11年間に、この地区は22世帯50名が移住してきましたが、同県の専門機関に分析をしたところ、年間2世帯移住に対して5倍以上の移住者を毎年確保しなければ人口の安定は難しいとの結果でした。これは移住者や出生率の目標を相当な高位置に保たないと、死亡率のウエートがまさってしまうためです。これから国が進めることの中身に捉われず、新しい地域の維持のあり方、簡単に言えば高齢者がふえるわけですから、無理をしない地域づくり、どうするのかということを考えなければいけないと思います。 同県の話ですけれども、鍋山地区というところでは、少なくなる人口でどうすれば幸せに生きていけるかに目を向けているそうです。独居高齢世帯に弁当を配ったり、単身高齢者に携帯を配布し、緊急時の連絡体制を整えたり、市から水道検針の委託報酬を得て検針時に見守りを行ったり、簡単な家屋の修繕を請け負うなど、安心して暮らせる地域づくりを目指していますが、このようなサポート組織をつくる考えはあるのかお伺いいたします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 サポート組織、これぜひにも考えてみたいとこのように思っておるところであります。高齢化率これからどんどん進んでいきます。それでも地域で暮らす高齢者の方々は、なかなか自分の家を離れるということは大変難しいとなれば、そこで生活していく上での最低限の助力というんですかね、助け、これは町としての最低限の力、それが仕事だろうとも考えてもおりますし、そういうふうな専門に地域を補正する、補助する、助けるためのそういうふうな制度、ぜひ考えてみるべきだろうとこのように思います。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) ぜひ町長の今のお言葉のとおり、そのいずれかの方法で組織なり、システムづくりを、先進的事例になるように進めていただきたいと思います。 それから、以前から懸案になっております行政委員会の立ち上げがなければ、地域の意見や集約、または議論がありません。今後の設立時期などを含めて説明をお願いいたします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 本当にお叱りを受けてもいたし方ないとこのように思っておりますが、行政改革委員会を含めました行政改革大綱策定作業でございますが、町民の皆様からさまざまな意見をお伺いし、町づくりの懇談会、この開催、これを至急準備してまいりたいと、そして対応していきたいとこのように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) これも時間も相当たっておるもんですから、なるべく早く、早期に、町民の方、いろんな意見があると思いますので、いち早く集約またはそれを実施に移せるように組織化の構築をお願いしたいと思います。 次に、町の入札制度の見直しについて伺います。 町長も塙町入札制度の見直しについて語られていますが、現在の指名格付基準は、現行の制度、等級制度に捉われるとA、Bランク業者のみが多くの工事を受注し、その下にCランク業者さんが下請をする仕組みで、なかなかCランク業者さんが上へ上がる方法がありません。今後の町入札制度の見直しの考えがあれば、お伺いしたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 制度改革のための取り組みを始めております。これは各課から選ばれました職員で構成する作業チームを設けまして、現在、要綱等の点検、チェックを行っている段階であります。今後、見直し項目の洗い出しを行い、改善を要する項目の対策案とそのメリット、デメリットを比較しながら、入札制度の改善を図ってまいりたい。資格入札制度の改善を図ってまいります。具体的にはこれからではありますが、職員の参加により入札制度の点検、見直しを行い、幅広い議論、検討を行うことによって、Cランクも含め、そのチャンスをぜひつくれるようになればとこのように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) けさほど配付された資料等も見ますと、やはり入札制度というのは県の基準に準じているという内容だったとは思いますけれども、県が発注するボリュームまたは取り扱う関連する業者さんの数を含めれば、圧倒的に県のほうが選択肢が多いと思います。その基準値を1万人弱のこの町に合わせるというのは、私的には不合理だと思います。当然、業者数も少ないわけですし、売り上げ実績等も大手に準ずるわけではありませんので、やはりそこらの見直しをやっていただけないかなというふうな感じはします。法律的解釈云々かんぬんはあるとは思いますけれども、特に5,000万とか1億以上の建築の場合、設計事務所が設計、施工管理を行えば、私的には分離発注が可能だと思います。基礎工事から各種設備工事、屋根工事まで含めて細かく分ければ、県の基準単価から大幅なコストカットが見込まれますが、これも前に言ったんですけれども、このような制度をつくっていく考えはあるのかお伺いいたします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ご承知のように、工事価格は材料費、労務費などを積み上げた直接工事費と直接工事費に一定率を乗じて得られる共通仮設費、現場管理費、一般管理費からなる共通費の合計であります。この共通費の直接工事費に対しての割合を総括して諸経費率と呼んでおりますが、諸経費率は土木、建築、舗装など工種によって定まっており、それぞれ算定方法が定まっております。一般的に直接工事費が高額になればなるほど諸経費率は下がるので、直接工事費が低価格の小規模工事は割高になると言えます。したがって、ご質問のように、一つの工事を細かく分離して積算した場合は、それぞれの工事の諸経費率が上がるために、個々の工事をまとめて積算したほうが設計額は割安になるのが通常ですが、やはり場合によっては当然分離発注、これもよくよく計算をした上で有利な条件下であれば、そういう選択肢は十分にあるだろうとこのようにも思っております。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 諸経費等に関しましては、請負金額のパーセントで業者さんも算出してくると思いますので、私的にはそんなに上がるものではないのかなと、まして分離発注した分の諸経費は、大手さんが諸経費を掛ける率よりも小さい業者さんが掛けたほうが経費率は少ないと、事務管理費の部分だけでも相当取って諸経費というのは出してくると思いますので、私的には安くなると思っております。 次に、将来とも税収入が、財政収入が少なくなると推測される中で、現状のインフラを維持するのには耐震化工事や補強だけの延命工事であっても、いずれ老朽化します。人口が減り、行政コストが非効率になっていく地域を今後どのようにしていくのか、新たな考え方が必要になってくると思いますが、長期的な方向性をお伺いします。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 今後の人口減などによります公共施設等の利用需要の変化、そして厳しい財政状況を踏まえて、長期的な視点から更新、統廃合、長寿命化などを計画的に行うことによりまして財政負担を軽減、平準化するとともに、公共施設等の最適な配置を実現することを目的といたしまして、塙町公共施設等総合管理計画を昨年度作成しており、この計画は国のインフラ長寿命化基本計画を踏まえまして、公共施設等の個別施設計画を策定するための指針と位置づけられる計画であります。今後、個別施設ごとに方針、複合化、転用、長寿命化、統廃合などの方向性を検討していくこととなりますが、基本的には公共施設の量、質、コストの見通しを図るとともに、道路、橋梁施設であれば安全の確保を最優先にするなど、施設運営ごとによって、基本計画に沿って町民ニーズに対応した運営を行っていきたいなとこのように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 吉田広明君。 ◆3番(吉田広明君) 最後になりますけれども、地方の小さな町は、どんなに追い詰められても自治体の消滅を選ぶことはできません。人口減少に伴い、自治体の存続を考えれば、いずれ利用率の少ない公共施設、町道の廃止などが求められる適正化の到来が近いと思います。今後の町政運営には、将来的自粛に備えたプランと準備を考えてもらいたいと思います。 以上で一般質問を終わります。 ○議長(大縄武夫君) これで3番、吉田広明君の一般質問を終わります。 休憩します。               休憩 午後3時00分               再開 午後3時15分 ○議長(大縄武夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 本日の会議時間は議事の都合によってあらかじめ延長します。--------------------------------------- △高縁光君 ○議長(大縄武夫君) 次に、5番、高縁光君、登壇願います。 持ち時間は4時5分までです。 高縁光君。     〔5番 高縁 光君登壇〕 ◆5番(高縁光君) 5番、日本共産党の高縁光です。 通告に基づきまして質問を行います。質問通告のときに、またできていない、捜査しない部門もあったものですから、多少の通告どおりにはならないというところも出てきますので、よろしくお願いします。 まず最初に、定住促進住宅の問題をお聞きします。 定住促進住宅の工事につきましては、8月末までに完工したと聞きましたが、その建設途中、受注業者である奥久慈建築工房が県の経営事項審査を受けておらず、このため県から建設業法違反という指摘を受け、業者は指示処分を受けるという問題でした。県の奥久慈建築に対する指示処分は7月14日付で、町はこれを受けて3カ月の指名停止を行っています。この問題は、町民から町の行政への不信を強めているとともに、町の行政が本当に正しく行われているか疑問の声も挙がっています。私は、発注者としての宮田町長の責任は免れないと思いますが、同時に何でもかんでも町長だけの責任にするというのも正しくないと思います。 そこで、今回の工事発注の事務処理をさかのぼって検証してみたいと思います。 最初に、今回の入札参加資格がないとされた業者がなぜ入札に参加することになったのでしょうか。まず総務課長にお聞きしますが、今回受注した奥久慈建築、平成28年度の町が募集した入札参加資格審査申請は、いつ申請し、いつ町が資格を認めたのでしょうか。町長。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 数値的な話でありますので、担当課の総務課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 総務課長。
    ◎総務課長(品川亮助君) それでは、高縁議員さんのご質問にお答えいたします。 平成27年度から28年度の入札参加に係る申請につきましては、奥久慈建築工房協同組合は平成27年2月17日に申請がされ、同年4月28日に承認しております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 高縁光君。 ◆5番(高縁光君) もう一度、町長にお聞きしますが、質問通告で要求していた平成27、28年度入札参加資格審査申請についての町の文書はなくなっているという話でした。このため、今回、現在、町が募集している平成29、30年度の入札参加資格審査申請についての文書を各議員に配付していただきました。配付された文書は、平成27、28年度の入札参加資格の申請を募集する文書と受け付け期間、申請書有効期間以外は同一の文書と伺っていますが、そういうふうに理解してよろしいのでしょうか。町長。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 細かいことでありますので、総務課長より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 総務課長。 ◎総務課長(品川亮助君) それでは、高縁議員さんの質問にお答えいたします。 議員さんおっしゃったとおり、この数字以外については同じ文書でございます。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 高縁光君。 ◆5番(高縁光君) 同じであるということでございますので、ここで不思議なことが起きてきます。町が募集した平成27、28年入札参加資格申請についての中で、工事の請負契約に係るものについての申請などという説明の中で経営事項審査申請書の写し、ないしは経営事項審査結果通知書の写し、その添付が義務づけられています。今回の入札問題で、奥久慈建築が県の経営事項審査を受けていないことが問題とされたのです。当然、経営事項審査関係の書類は添付できなかったということになります。ですから、町の入札参加資格審査の基準からすると、本来は認めるべきではなかった業者ということになると思います。ところが、それなのに参加資格が認められ、参加資格業者一覧にも掲載される、こういう事態となりました。町長にお聞きしますが、この入札問題が起こって、担当課の職員から聞き取り調査もしていると思いますが、なぜこういうことになったのでしょうか。町長。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 詳細につきましては担当課、総務課より説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 総務課長。 ◎総務課長(品川亮助君) それでは、高縁議員さんのご質問にお答えいたします。 塙町ではこれまで建設業の許可を有している者を入札参加資格者名簿に登録し、そのうち総合数値が600点未満の者、経営事項審査を受けていない者をCランクとしておりました。工事等指名運営委員会では基準を設けておりましたが、1,500万円の根拠が建設業法の経営事項の審査であったことが結びつかず、組織として協議できなかったということございます。今後はこのようなことのないよう適正な事務の執行に努めてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 高縁光君。 ◆5番(高縁光君) そうしますと、ここでCランクの600万以下、1,500万が抜けたということになると思うんです。いわゆるCランクの場合は1,500万、ここでチェックされなくちゃならない、入札段階で。 ○議長(大縄武夫君) ではもう一回、総務課長に説明させますので。 ◆5番(高縁光君) はい。 ○議長(大縄武夫君) 総務課長。 ◎総務課長(品川亮助君) 再度、高縁議員さんのご質問にお答えいたします。 1,500万未満というものは、経営事項審査を受けていなかったり、総合数値が600点未満のものをCランクとしてチェックしながらCランクにつけております。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 高縁光君。 ◆5番(高縁光君) そうしますと、なぜこのような名簿がつくられ、1,500万以下でも、1,500万以上でも、参加資格がある業者と町の募集する基準では本来認められない業者が一覧表に載せられる、おかしなことだと思います。再び町長にお聞きしますが、こういう事務処理にしている町の規定はあるんでしょうか。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 結局、業者名を一覧表の中に同乗したというか、同じく載せたということが一つの違いと申し上げますか、公共工事を受注できるランクの方はこの方々、そしてCランクはこの方々というふうなきちっとした区分けがされておったのかどうか、その辺も含めまして、これからの請負業者さんの資格審査等々、入札に関しましての新しい考え方、やり方、これを全て立ち上げていきたいと、もう一回洗い直しをしたいと、そういう方向で今事業を進めているところでありますので、もう少しお見守りをいただきまして、その後にきちっとその内容を皆さんのお手元にお届けをしてご了承をいただければとこのように考えております。 ○議長(大縄武夫君) 高縁光君。 ◆5番(高縁光君) そうしますと、本当、これは私らのほうから考えますと、なれ、事務のなれにおいてこうなったのではないかというふうに思うわけです。本当は、今、町長さんが言ったように、もうとれないのはとれないと、そこで27年度で行われた中で、きちんとそこでやれば問題はない。いわゆるこれを1,500万は、Cランクの方はとれないと、ところがきちんとした、いないために、そういうふうにちょっとそこがおかしくなったというふうに思うわけでございます。これは、この時点では27年度、28年度の計画がされたわけです。そこで、そのときにこれができたわけですから、これはさきの町長からこの問題が続いているというふうに思うわけです。ですから、頭の中ではわかっていても、実際は行動に移らない。これが原因されているのではないか、このように思うわけであります。 2つ目には、昨年10月の工事など、指名運営委員会は、A業者2、B業者2の選定としていましたが、12月の町長への起工伺いで、A業者、B業者を除き、B業者、A業者2者です、を除いてB業者2者、C業者4者を加えるという指示があったということでした。私は、町長が説明している中小業者にも入札の機会という考えは、資格があるならばそれでも一つの考えなのではないかとも思いますが、そこで町長にお尋ねしますが、今回の問題の発覚した後に、入札などの担当課の聞き取りをしていると聞きましたが、その中で昨年12月、入札参加業者の入れかえの指示のときに、事務担当課は、入札参加の業者の中に経営事項審査を受けておらず資格がありません、またCランクの格付なので1,500万以上の契約はできませんという意見を町長に述べている事実は確認できたのでしょうか。町長。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 何度か答弁の中でもお話をしておりましたように、工事等指名運営委員会では基準を設けておりましたが、1,500万円というこの数字の根拠が建設業法の経営事項審査であったことが結びつかずに組織としてこの内容を共有できず、このような事態になったと、そのように認識をいたしております。組織として共有できていなかったということは一番問題になったろうとこういうふうに思っております。 ○議長(大縄武夫君) 高縁光君。 ◆5番(高縁光君) そういうことだと思います。いわゆる共有されなかった。この町の行政の中で、そういう問題は共有されない。何かどこかでちぐはぐが生まれたというふうに思います。 先ほど指摘したように、参加資格業者一覧を見せていただいたところ、その中には経営事項審査の項目もあります。奥久慈建築の欄も見ると、経営事項審査の項目もあり、当然ながらそこは空欄となっています。これは町のほうの記録を見ますと、そういうことで。事務担当者からは、こうなっていても問題の指摘はなかったのでしょうか。先ほどの指摘したように、今回のもともとの問題は、町の入札参加資格審査で町の申請基準がゆがめられ、本来認めるべきでない業者を参加資格業者の一覧表に載せていることから発生しています。少なくとも29年、30年度の、これもう切りかえですから、年度の入札参加資格審査申請について、1,500万以上も、1,500万以下も入札できる通常の募集と経営事項審査が求められない、1,500万以下の入札しか参加できない参加資格業者を別個に募集するとともに、参加資格業者一覧も別個に作成し、間違いが起きないように改善していくべきと考えますが、担当課となる総務課長からご答弁いただきたいと思います。もとい町長。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) ご指摘のおありのように、その一覧表の中に全部載さっておったということは、間違いの一つの原因でもあるかなとも考えますが、今おっしゃったようにきっちり区分けをして、仕分けをした上で、その名簿表をつくるということも当然考えなければならない。そういうふうな方法が一番間違いが少なくて済むだろうと、間違いないだろうというような方法であろうと、こういうふうには認識しております。なお、詳細、担当課長のほうに説明をいたさせます。 ○議長(大縄武夫君) 総務課長。 ◎総務課長(品川亮助君) それでは、高縁議員さんのご質問にお答えいたします。 今、町長が申したように、議員さんからの指摘を、今行われております各課から選出された職員で構成しております検討委員会において、このものを話いたしまして検討して改善していきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(大縄武夫君) 高縁光君。 ◆5番(高縁光君) 二度とこのようなことが起きないように、一つのそういう重要案件、いわゆる資格ない者が資格が要る、これは全くの笑いものになりますので、町が、ですからここでやっぱり一丸となって、町がそういう問題を共有されて、そういう誤りがない方向にしていただくことをお願い申し上げます。 次に、塙工業高校の問題に質問いたします。 福島県は県立高校の見直しを表明しております。1学年3学級未満の高校については、再編成する方針と伺っています。この秋にも方向が発表されるのではないかと言われているのです。その対象の中に塙工業高校も含まれております。関係者から心配する声が出ているようであります。 そこで、まず町長と教育長にお聞きしますが、塙工業高校の見直しの問題について、どのような動きになっているのか、町としてどのように捉えているのかお答えいただきたいと思います。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 ご指摘のように、塙工業高校の生徒数、大変少なくなっております。高校そのものの存在も危ぶまれる状況下にもあります。もし塙工ですか、これがなくなってしまうようなことになると、町は本当に活力がなくなってしまう。町としての所在も本当に薄れてしまうというようなことも危惧されるわけであります。工業高校の存続につきましては、町としても県にしっかりと要望をしていくという考えでおります。詳しい内容を教育長より答弁をいたします。 ○議長(大縄武夫君) 教育長。 ◎教育長(秦公男君) それでは、お答えをいたします。 塙工業高校の定員は入学者数の減少によりまして、平成27年度より各学年とも電子科1学級40名、機械科1学級40名の80名となりました。全学年で6学級320名の定員であります。しかしながら、平成29年度、ことしの4月現在の在籍生徒数は、1年生が58名2学級、2年生61名2学級、3年生が57名2学級、合計176名6学級という状況でございます。その中で、塙中学校の出身生徒は、1年生が15名、2年生が18名、3年生が13名の合計46名と年々減少傾向にあると認識しております。 先ほど高縁議員さんがお話しにあったとおり、平成29年6月16日付で福島県学校教育審議会から社会の変化に対応した今後の県立高等学校のあり方についての答申が福島県教育委員会に提出されました。それによりますと、学校の規模を1学年4学級以上、つまり3学年で12学級以上が望ましいという内容でございました。したがって、塙工業高校はそれよりも少ない状況でございますので、統廃合の対象になることは非常に大きな、これは答申に対する方針が出ないと明らかではありませんが、なかなか厳しい状況にございます。 塙工業高校の存続のためには、まずは生徒数をふやすことが最重要課題でございます。電子科、機械科の存続等についても、塙町とそして塙工業高校の両者が協力して県教育委員会に要望することが必要であると考えております。数多くの有為な人材を輩出しています伝統のある地元唯一の県立高校であります塙工業高校を存続させるために、町としても県に強く要望していく所存でございます。 以上です。 ○議長(大縄武夫君) 高縁光君。 ◆5番(高縁光君) 町としても、塙工業高校の今後について心配していることはわかりました。先ほど日本共産党としても、党の議員団が地元の声を無視して県立高校の見直しを行うことは許されないと、県議会でもこの問題を取り上げてきました。先月、日本共産党の県議団の文教問題を担当している吉田英策氏が塙工業高校を訪問して、校長先生から話を伺いました。校長先生の話では、現在の塙工業の状況は、卒業者は就職率100%できていると。特に地元の就職者も多く、地元の労働力を提供していること、そして離職者が10%以下、全国でも珍しいということも話されました。さらには塙工業高校の存続問題は、塙町の過疎問題や東白川郡の工場誘致や工業の企業の雇用問題にも影響するのではないかと指摘されております。現在、少子化のために定数そのものが減少しているが、この定数減少に歯どめをかけるために、町として何か対策を検討しているのか伺いいたします。町長。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) 決して座しておるわけでございません。何とかしなければならないということで、その物心両面と申しますか、私、今一番考えておりますのは、やっぱり地元の皆さんの声が県に届けばということで、まだきちっとした形にはなってはおらんのですが、卒業生それから同窓会等を含めまして署名運動、これを膨大に、できるだけたくさん集めまして、それを県議会に届ける等、実効的な対応はぜひ進めていきたい。そして、いろんな話が出てくることだろうとは思いますが、ほかの高校との連携、町との協調ですか、この辺もじっくりと時間をかけて話し合いながら進めていきたい。県、塙高校、これも要望ですか、こういうことも含め町としてできることがあればという提案も含めて、できるだけの手は尽くして、絶対にこの高校の存続は図っていきたい。全力を挙げて阻止するつもりでおります。 ○議長(大縄武夫君) 高縁光君。 ◆5番(高縁光君) 町民の立場からものを見ますと、少なくとも塙工業高校の存続については、多くの町民の願いだろうと思います。そこで、町としてもそうですが、東白川郡の町村とも連携をし、協力して県への要望を強める必要があるんではないかと思いますが、考えをお聞きしたいと思います。町長。 ○議長(大縄武夫君) 町長。 ◎町長(宮田秀利君) お答えを申し上げます。 先ほど申し上げましたように、一番ネットワークしっかりしていますのは同窓会、この辺であります。そうすれば、今、議員さんのおっしゃる東白川郡、西郡含めてその署名活動、当然広げていって、本当にやってできるだけの数を集めてどんと県議会に持っていければとこのように考えております。しっかりと取り組んでみたいと、これから立ち上げます。ちょっと時間がないと言われると困るんですけれども、できる限りやってみたいとこのように思っております。 ○議長(大縄武夫君) 高縁光君。 ◆5番(高縁光君) まずこれが塙町で、塙高校がなくなったらば、これは全くひどい立場になりますので、全力を挙げて守っていただきたい、隣接町村と連携をとって確実に守るということ、そういう信念でひとつお願いいたします。 これで質問を終わります。 ○議長(大縄武夫君) これで5番、高縁光君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(大縄武夫君) お諮りします。 本日の会議はこれで延会したいと思いますが、ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(大縄武夫君) 異議なしと認めます。 本日はこれで延会することに決定しました。 本日はこれで延会します。 ご苦労さまでした。               延会 午後3時47分...