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09月11日-02号

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  1. 棚倉町議会 2019-09-11
    09月11日-02号


    取得元: 棚倉町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-15
    令和 1年  9月会議          令和元年棚倉町議会定例会9月会議会議録議事日程(第2号)                    令和元年9月11日(水)午前10時開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(13名)     1番  蛭田卓雄議員     2番  藤田光子議員     3番  菊池忠二議員     4番  和知裕喜議員     5番  佐藤喜一議員     6番  近藤正光議員     7番  須藤俊一議員     8番  古市泰久議員     9番  佐川裕一議員    10番  藤田智之議員    11番  鈴木政夫議員    12番  和知良則議員    14番  松本英一議員---------------------------------------欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 町長         湯座一平     副町長        鈴木敏光 教育長        松本市郎     総務課長       緑川喜秋 税務課長       石井修司     地域創生課長     小林 弘 健康福祉課長     近藤和幸     住民課長       松崎秀昭 産業振興課長     川瀬浩二     整備課長       渡辺 守 上下水道課長     近藤徳夫     子ども教育課長    鈴木 隆 生涯学習課長     鈴木英作     監査委員       藤田啓一朗---------------------------------------事務局職員出席者 議会事務局長     小田貴史     係長         八巻 誠 △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(松本英一) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 なお、職員並びに報道機関に写真の撮影を許可しておりますので、ご了承願います。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(松本英一) 本日の議事日程については、お手元に配付の議事日程表のとおりであります。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(松本英一) 日程第1、一般質問を行います。 質問の通告がありましたので、順次発言を許します。---------------------------------------藤田智之議員 ○議長(松本英一) 順位1番、10番、藤田智之議員、登壇願います。 藤田智之議員。     〔10番 藤田智之議員 登壇〕 ◆10番(藤田智之) 順位1番、議席番号10番、藤田智之です。 通告に従いまして、4点ほど質問をさせていただきたいと思います。 まず、定住外国人への対応について伺います。 海外人材の活用が進み、当町でも多くの外国籍の方が見られるようになりました。町としてどのように対応をするか、対応を考えるのか伺いたいと思います。 また、現在どのような状況でどのくらいの方々が住んでいるのか、把握はどのようにされているのか、また、雇用主等との連携は十分か、納税などはどのような状況であるのか伺いたいと思います。 また、さまざまな立場があると思いますが、生活をする上で課題などはあるのか、行政としての対応をどのように考えるのか、行政案内や緊急時の対応などに問題はないのかお伺いをしたいと思います。 また、地域との連携も必要と思いますが、取り組みなどはあるのか、不安を感じる住民もいらっしゃると思いますが、それについての状況はどのようになっているのか伺いたいと思います。 また、他地域での取り組み、これは非常に参考になるかと思いますが、そういった事例の検討等はされているのか、また今後、外国籍の人材がふえていくというふうに思いますが、どのように予想していて、町としてはどのように対応していく考えなのかお聞かせいただきたいと思います。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(松本英一) 町長。     〔町長 湯座一平 登壇〕 ◎町長(湯座一平) 順位1番、10番、藤田智之議員の一般質問にお答えをいたします。 ただいまの定住外国人への対応についてでありますが、まず、どのくらいの人数と把握につきましては、住民基本台帳法に基づき住民登録をされている外国人は9月1日現在で144人、126世帯となっております。 また、雇用主との連携につきましては、外国人技能実習制度を活用して住民登録をしている外国人の方々には、外国人技能実習機構が認定をする管理団体を通して来日をして、この管理団体と雇用主が生活のサポートをすることになりますので、町が雇用主と直接連携して生活のサポートをするということはありません。 なお、外国人実習生の事件・事故防止、さらには保護活動等を目的として、雇用主を中心に組織している東白川地区外国人雇用者連絡協議会に町も参加しており、情報交換等を行っているところであります。 また、納税につきましては、外国人の場合でも法令等に基づき課税をして納税をしていただいております。 次に、生活する上での課題等についてでありますが、外国人技能実習制度を活用して来日している方々については、町に住民登録をする際にごみ出しの仕方や防災情報を管理団体の担当者を通して説明をしており、そのほか日本の交通ルールや生活習慣については、入国時に約22日間行われる集合研修会で知識を習得してから受け入れ企業に配属をされておりますので、今のところ大きな問題等はないものと考えております。 また、緊急時の対応につきましては、マスメディアによる情報伝達だけで十分であるとは言えませんので、現時点においては外国人の家族、知人、勤務先の会社などに緊急時における災害情報等の伝達をお願いすることになります。 次に、地域との連携、取り組みや対応につきましては、現時点においては行政区を初め地域からの相談や問題となる事案等はありませんので、具体的な取り組みはしておりません。 次に、他地域での取り組みの事例や課題などの研究につきましては、現時点において具体的な研究はしておりませんが、先ほどの東白川地区外国人雇用者連絡協議会において情報の共有を図っております。 次に、外国人材の今後の予想と町の考えにつきましては、町内企業からの聞き取りによりますと、技能実習生については現状維持で推移をする見込みであるとのことでありますので、必要に応じて定住外国人が安心して生活、就労ができるよう、支援について調査研究してまいりたいと考えております。 以上で答弁といたします。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 今ほどのご答弁で東白川地区外国人雇用者連絡協議会というものが、主にこういった間に入って活動をされているというふうなご答弁でしたが、これは具体的にはどこに事務所があって、どのような活動をされているのかということは当然町のほうでも把握されていると思うんですが、ちょっと詳しくこの団体についてご説明いただければというふうに思います。 ○議長(松本英一) 住民課長。 ◎住民課長松崎秀昭) ただいまの質問にお答えをしたいと思います。 東白川地区外国人雇用者連絡協議会についてでありますが、これにつきましては平成5年に郡内4町村にあります企業の中で外国人を雇用している企業が会員となりまして、警察署が事務局となって設立されたものであります。 現在、会員数は21企業、それから4町村、それから警察を入れての26団体で構成をされているところであります。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 先ほど行政区との連絡等はないということだったんですが、本当に最近は町を歩いていても結構いろいろな方が町を歩いているわけですし、近所のアパート等にお住まいの場合でも、人によっては特にどういう方が入っているとかいう連絡もないので、悪い人たちではないだろうけれども、ちょっとわからないというふうな怖さといったらあれでしょうけれども、わからないんだよねというふうなことを言われる住民の方がいます。 それについては、町としてはどのようにお考えなのか。この連絡協議会のほうから、ぜひお住まいになる場合には行政区だったり近所の方にご挨拶程度するとか、こういう方がお住みですよというようなことというのは、今のところ全くやっていないということなんでしょうか。 ○議長(松本英一) 総務課長
    総務課長(緑川喜秋) 地域の方々との連絡調整ということでありますが、現在、特に町が主導してそういったご案内する、そういったことはやってはございません。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 本当に当然受け入れ企業があって、今ほどのご答弁のようにさまざまな研修をされて、それからいろいろな対応をする団体がついているということなんでしょうけれども、やはり現状お聞きをすると近所にお住まいなり歩かれていても、本当にどこにお勤めでどんな生活をしているかというのはなかなかわかりづらいという実態があるかと聞いております。 ですから、いろいろなやり方あるかと思うんですが、やはりこの地区にせっかく住んでいただいて生活しているわけですから、ぜひ地域にもっと密着して生活していただけるように町としてももう少し間に入って取り組んでもいいのかなというふうに思いますが、それについてはいかがでしょうか。 ○議長(松本英一) 総務課長。 ◎総務課長(緑川喜秋) ただいまの質問にお答えしたいと思いますが、町として間に入って取り組んでもいいのかなというご質問でございますが、何ができるのかという点ではまだうちの部も把握してございませんので、昨年、国のほうでつくりました外国人受け入れに対する生活あるいは就労のためのガイドブックというのですかね、そういうのを発行しておりますので、そういったものを参考にしながらそういったものも検討していきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 当然住んでいれば、登録されている方144人、そのほかにもいらっしゃるのかもしれませんけれども、さまざまな行政サービス、やはり生活する上で受けるようになるかと思います。 きのうあったような印鑑登録等は一般に技能実習生で来られている方なんかは必要ないんでしょうけれども、やはりさまざまな行政サービスが必要になるかと思いますが、窓口での対応というのは何か対応策というのは考えていらっしゃるんでしょうか。 これは聞きたいのは、特に英語圏の方ばかりじゃないと思うんです。いろいろな特にアジアの方とか最近ふえてきていると思いますので、それに対する対応というのは窓口としてお考えなのかどうかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(松本英一) 住民課長。 ◎住民課長松崎秀昭) ただいまの質問にお答えをしたいと思います。 現在、144人の方の内訳がございますが、13ケ国からおいでになっております。それで、英語圏の方はこのうちの10分の1以下だというふうに認識をしているところであります。 窓口での対応なんですが、これについては管理団体あるいは所属企業の方々が同伴をされてきますので、今のところ窓口でそういったトラブルあるいは困ったようなことが起きているというような状況ではございません。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) この地区で若い方が技能実習生で働かれて、数年たってまた違う方が来られるというケースもほとんどで、いわゆる外国人労働者が非常に先進地というんですか、群馬県の太田市であったり本当にご家族で住む方がふえて、小・中学校にもそういったお子さんがふえるというような状況にはまだまだないですし、今後もそうはならないかなというふうに思いますが、例えば窓口等で、私は何が言いたいかというと今、AIを使った自動翻訳機というんですか、これは非常に安価な数万円で買えるものでも十分いろいろな言語に対応して使えるものがあると聞いておりますし、窓口の行政事務にもっと特化したそういったサービスを提供している会社もあるかというふうに聞いております。 こういったものの活用というものは考えているのか、もしくは検討というか、どういうものがあるのかというぐらいの研究はされているのか、それについてはどうなんでしょうか。 ○議長(松本英一) 住民課長。 ◎住民課長松崎秀昭) ただいまの質問にお答えをしたいと思います。 翻訳機の件でございますが、これについては災害時においても多言語で情報発信しなければいけない、あるいは意思疎通をしなければならないということで、防災の面からも1つ、2つ町で備えたほうがいいのかなと考えておるところでございます。 ただ、今のところ窓口のほうに配置はしておりませんが、先ほども申し上げましたように今後、そういったものが必要になれば導入については検討していきたいというふうに考えています。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 本当に例えば商品名であれですけれどもポケトークなんていうものは、私も古いバージョンのやつを持っておりますけれども、非常に数万円でよくできております。 また、英語ばかりでなくフィリピンの言葉だったり、ベトナムの言葉だったりも皆、対応しておりますので、数万円で買えるかと思いますので、ぜひご検討をいただきたいなというふうに思います。 せっかく棚倉町でお住まいの方、雇用している企業さんも含めて、いろいろな行事、特に町が中心となってやる行事なんかもあるかと思いますので、そういったところにぜひ企業さんを通して参加していただくというのも一つの方法かなというふうに思うんですが、それについてはいかがでしょうか。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) ちょっとお答えしづらいようなので、具体的に例えば町で11月にわくわくフェスタですか、ああいったものをやるかと思います。 そういった中でそういった企業に、全部が全部ではないでしょうけれども、企業さんを通して参加していただくような機会があれば、生活していただいている皆さんも住んでいる地域に対しての理解も広がるでしょうし、一つの方法かなというふうに思うんですが、そういったことはぜひ検討していただきたいなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(松本英一) 地域創生課長。 ◎地域創生課長(小林弘) お答えしたいと思います。 ただいまのおただしでございますが、当然イベントでございますので人のにぎわい、重要な要素だと認識してございます。関係機関等を通しながら周知をしてまいりたいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 緊急時の対応、特に災害時だったり本当に病気になったりというときは、本当に心細い思いもするでしょうし、そういったときは先ほど言ったような翻訳機だったりそういった窓口だったりがしっかりしていれば、本当に安心して住んでいただけると思いますし、ごみ捨て等も先ほどこの地区に住むに当たって案内等をきちっとしているということでしたが、これについては特に苦情等はないんでしょうか。 ○議長(松本英一) 住民課長。 ◎住民課長松崎秀昭) ただいまの質問にお答えをしたいと思います。 外国人の方が住んでいるアパートで、何件かはごみ出しについて苦情がありました。 これについては、管理団体の職員、あるいは所属企業のほうにご連絡を申し上げまして、改善を図っているというようなところでございます。 今のところはそういった苦情が寄せられているというような状況ではございません。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) ぜひ今後も、逆に今後はいろいろな意味で外国籍の方ふえる場合もあるかというふうに思います。 先ほどのご答弁では今ぐらいの状況だろうということでしたが、今後ふえる可能性もあるかと思いますが、町としては人口減少の時代にこういった外国籍の方が来たほうがいいと考えているのか。かえって、余りそういった方々がふえるとどうなのかな、積極的には歓迎しないというふうな考え方でいるのか、その辺というのはどうなんでしょうか。 町長、その辺のところ、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(松本英一) 町長。 ◎町長(湯座一平) 国籍は余り関係なく企業にとっては人材を確保する上で就労していく上での外国人という方が必要でしょうし、今ずっと町は歴史と観光ということで歴まち等々の今整備を進めていますが、そういう意味ではこの棚倉町が気に入っていずれは定住してくれる外国の方もいるんだろうなというふうに思っております。 いろいろな方が住んでいただくのは、町にとっては結構なことではないかなというふうに思っておりますし、ただ先ほどから質問を受けていますように外国人だからどうこうではなくて、やはりお互いが顔の見える関係、隣に住んでいる方がどんな方がいるのかということは国籍関係なく、ふだんからおはよう、こんにちはの挨拶ができるような関係というものをつくっていくということが、安心して住めるまちづくりにもつながっていくんではないかなというふうに思っております。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) ぜひ外国の方というか、本当にこの地区に住む方がどんどんふえることを目指して進めていただきたいなというふうに思います。 これで1番目の質問を終わりたいと思います。 次に、餌やりによる迷惑防止への対応を伺います。 飼い主のいない鳥獣への餌やりは全国的にも問題となり、当町でも騒音やふん尿の被害などに対応してほしいとの声も聞きます。 迷惑防止の条例がないと対応が難しいと聞きますが、当町での状況はどのようになっているんでしょうか。 また、町への被害の苦情などはあるんでしょうか。 また、当町におけるその他の迷惑防止条例の状況はどのようになっているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(松本英一) 町長。     〔町長 湯座一平 登壇〕 ◎町長(湯座一平) ただいまの餌やりによる迷惑防止についてでありますが、まず、迷惑防止条例がないと対応が難しいのではにつきましては、本町では野良猫への餌やりを規制する条例等は制定をしておりませんが、餌やりに対する苦情が寄せられた場合には県動物愛護センターと協力をして、無秩序な餌やりが周辺住民に迷惑をかけることを説明して、当事者に状況の改善を図るように指導をしております。 次に、町への被害の苦情などはあるかにつきましては、野良猫については敷地内への侵入、ふんの散乱に対する苦情が主であり、餌やりに対する苦情は昨年の6月に1件ありましたが、それ以外の相談は寄せられてはおりません。 次に、当町におけるその他の迷惑防止条例の状況につきましては、棚倉町ポイ捨て及び犬のふんの放置防止に関する条例を制定して、ごみのポイ捨て及び犬のふんの放置について罰則規定を設け、迷惑行為の防止に努めているところであります。 以上で答弁といたします。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 最近、コマーシャル等でも猫は外に出さないで飼ってくださいというようなテレビコマーシャルも見るようになりましたが、飼い主のわからない猫、実際には飼い主さんがいる場合もあるんでしょうけれども、そういう猫以外の猫、はっきり言えば避妊をしていない猫に餌をたくさんやると、本当に子猫がたくさん生まれるというような状況もあるみたいなんです。 実は餌をやる方が都会のようにどこの誰かわからないような方であれば、また話は違うんでしょうけれども、当町であると本当に近所で顔も知っている方が善意で餌をやられていて、なかなかそれについて注意をしづらいというような話も聞きます。 また、場合によっては餌はやらないでくださいというふうなことを言うと、これは別に禁止されていないのにあなたに言われる筋合いはないというふうなことをおっしゃられたということも若干聞いてはおります。 そういった中で、本来はなくて済むんであればいいんでしょうけれども、どうしても歯どめがかからないというか困難な事情、今のところそんなに苦情はないということなんですが、今後苦情が多ければ考えるべきじゃないかなというふうに思いますが、その辺についてはいかがでしょうか。 ○議長(松本英一) 住民課長。 ◎住民課長松崎秀昭) ただいまの質問にお答えをしたいと思います。 野良猫に対する餌やりにつきましては、食べ残しによる悪臭、それからふん尿や害虫などの問題が発生するようなことが懸念をされます。 全国的にはこうした無責任な餌やりについて規制しているところもありますが、ボランティア団体などによる管理された餌やりを支援している団体もありますので、そういったところを今後、餌やりについて問題が生じるようであれば、調査研究をしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 本当に本来なくて済むものであれば、こういった迷惑防止条例というものはないほうがいいんでしょうけれども、ないと歯どめのかからない方というのも、特に悪気がなく善意でやられているご高齢の方なんかにすれば、やはりどこかで歯どめをかけていただくようなことも必要かと思いますので、今後、場合によってはご検討をいただきたいなというふうに思います。 以上で2つ目の質問を終わります。 それでは、3番目に業務改革と働き方改革への取り組みを伺います。 業務のあり方や進め方を見直し、働き方改革を進めることが求められておりますが、取り組みはどのようにされているのでしょうか。 町としての業務改革、働き方改革への取り組みの状況、学校の長時間労働が問題となっておりますが、どのような対応を考えているのか、社会の変化で業務の増大している部署などはあるのか、またそれに対する対策などをとられているのか、民間の手法や定型作業を自動化する仕組み、RPAロボティクス・プロセス・オートメーション、これは非常に最近注目されている手法なのでわざわざ書いたのですが、そういった導入が効果的と言われておりますが、それについてはどのようにお考えか、お聞かせいただきたいと思います。 また、長時間労働の是正、残業削減への取り組み、また意識の改革、これにどのように取り組んでいるのかについてもお聞かせください。 また、業務改善とともに長年取り組んでいる行政改革の取り組みも重要だと思います。それについての進行段階についても、現在の状況をお聞かせいただきたいと思います。 以上、よろしくお願いします。 ○議長(松本英一) 町長。     〔町長 湯座一平 登壇〕 ◎町長(湯座一平) ただいまの業務改革と働き方改革への取り組みについてでありますが、まず業務改革への取り組みにつきましては、平成27年度よりスタートした第6次棚倉町振興計画及び第5次棚倉町行政改革大綱を基本として、機動的かつ効率的な事務執行を図るために平成28年4月から課、係の事務分掌の見直しをして、組織機構の変更を行ったところであります。 また、働き方改革への取り組みにつきましては、本年4月1日から施行された労働基準法の一部改正に伴い、長時間労働是正関連として時間外勤務の上限の改正をしたところであります。 次に、業務の増大している部署、また対策につきましては、一時的にふえた部署はありますが、全体的に見て増大している部署はないものと考えております。 また、毎週水曜日と金曜日をノー残業デーとして取り組みをしております。 次に、RPAの取り組みにつきましては、本町においては今のところ取り組んでおりません。 次に、長時間労働の是正、残業削減への取り組みにつきましては、職員の健康や残業量を考慮した上での時間外勤務命令やノー残業デーの取り組みをしております。 また、意識改革の取り組みにつきましては、人材育成のための各種研修会の参加、さらには限られた財源の中でまことに必要な事業を効果的に取り組むために、振興計画実施計画の策定時や予算編成時を中心に事務事業の見直し等を行う中で、意識改革に取り組んでいるところであります。 次に、行政改革の取り組み状況につきましては、本町の第5次行政改革大綱の推進目標は効率的な行政運営、協働のまちづくり、健全な財政運営の3つを基本方針としております。この推進目標を達成するためにそれぞれの方針に基づく実施計画を策定しており、ほぼ計画どおり取り組んでいるものと考えております。 なお、学校の長時間労働の問題と対応については、教育長が答弁をいたします。 ○議長(松本英一) 教育長。     〔教育長 松本市郎 登壇〕 ◎教育長(松本市郎) ただいまの学校の長時間労働の対応につきましては、県が平成30年2月に策定しました教職員多忙化解消アクションプランに基づき、町では昨年度より夏季休業中における学校閉庁日を設定し、夏季休暇や年次有給休暇の計画的な取得促進を図るとともに、小・中学校において対応が可能な取り組みから実施しております。 具体的な主な取り組みは、小学校では学級担任の負担軽減を図るため、専門性の高い外国語活動を指導する英語専科指導教員を配置するとともに、棚倉小学校には学年、学級事務などを教員にかわって行うスクールサポートスタッフを配置しております。 また、中学校では毎週水曜日を生徒一斉下校日と設定し、効率的な校務運営のため、会議等の時間を確保するとともに、部活動においては、平日週1日の休養日などの設定や部活動指導員を配置するなど、教職員の負担軽減を図り、時間外勤務時間の削減に努めております。 以上で答弁といたします。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) まず、特別負担が増大しているような部署はないということでしたが、職員の残業管理、これは当然必要があって管理者が許可をされて残業されているというふうに思うんですが、個別に日常的に多くの残業されている方がいるといったような残業の管理というか、例えばこの方は毎月60時間を超えるような残業をしているとか、それを問題とするような残業管理というのはされているんでしょうか。 ○議長(松本英一) 総務課長。 ◎総務課長(緑川喜秋) ただいまの質問にお答えしたいと思います。 残業管理の関係でございますが、ことしの4月以降に長時間労働の是正ということで法律が労働基準法が改正されまして、1ケ月45時間未満、1年については360時間未満ということで基本的な数字が出されておりまして、これに該当する職員の関係でございますが、昨年度の実績でいいますと2名ほどおりました。 ただ、そこには選挙事務といった事務が多く入っていたということで、こういった事務については他律的な事務ということで別な観点で許容されている範疇でございますので、現在のところは現在の法律の中においても可能な範疇であるというふうに考えております。 以上です。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 考え方というんですか、長時間労働が美徳で、何というんですか、休まずに業務、職場にとにかく長い時間いてくれることが貢献だというような考え方が、いまだにやはり古い組織だと残っていると思いますし、特に業務によっては誰かが出なければいけないときに出ていただけるというのは非常にありがたい部分ではあるかと思うんですが、そういった考え方が残っているとなかなか働き方改革というのは進まないというふうに思います。 それと、具体的に先ほども研修等という話がありましたが、数値目標かなんかで減らしていこうというような取り組みというのはあるんでしょうか。 ○議長(松本英一) 総務課長。 ◎総務課長(緑川喜秋) ただいまの質問にお答えしたいと思いますが、数値目標ということでございますが、現在のところ、数値での目標はございませんが、その旨の研修、今現在は自主研修センター、あるいは地域活性化センター等を活用しまして、そういった研修も考えてございますので、そういった研修を通して意識改革を進めながら、そういった残業時間の縮減を図ってまいりたいというふうにも考えてございます。 以上です。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 主に先ほどのご答弁にもあった第5次行政改革大綱、平成27年度から平成36年ということでつくられているものですけれども、これについて実は私、個人的には一時行政改革がはやった、はやったというか非常に注目を浴びた時代と比べて、最近少し取り組みが薄くなったのかなというふうな感じもしております。 というのは、特に震災があって、その直後から3年間のローリングで具体的な計画を立てて数値目標を立ててやっていたものが、ちょっとなくなったというか、一部とめているような状況だというふうに思うんですが、それの状況というのはいかがなんでしょうか。 ○議長(松本英一) 総務課長。 ◎総務課長(緑川喜秋) ただいまの質問にお答えしたいと思います。 行政改革の取り組みの関係でございますが、先ほど町長も答弁をしたとおり、現在第5次の行政改革大綱に基づいて、それぞれ実施計画を策定しております。 基本方針としましては3つほど、先ほど答弁したとおり効率的な行政運営、それから協働のまちづくり、それから健全な財政運営ということで、この中に67項目ほど項目を設けまして、現在取り組んでいるところであります。 それについて平成28年からの取り組みでございますので、行政振興計画と同様にその期間を同じくして、一緒に取り組んでいく内容で現在進めているところであります。 以上です。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 以前は3年計画のローリングですか、具体的な数値目標等もこの振興計画と一緒にホームページ等でも公表していたんですが、ここ最近はそういったものを公表されていないというふうに思うんですが、これはそういったものがつくられているのかどうか、具体的な数値目標と3年間のローリングの具体的な数字の入った表があって、以前はそれが公開されていたというふうに思うんですが、そういったものは現在もつくられているのか。これは以前は公表されていたと思うんですが、本当に震災後、公表がされなくなったという記憶があるんですが、それについてはどのようになっているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(松本英一) 総務課長。 ◎総務課長(緑川喜秋) ただいまの実施計画関係の公表関係でございますが、当初作成しました平成27年度においてはローリングの表、実施計画のほうも公表させていただきましたが、現在はその点は滞っております。ですので、今年度についてはその辺をつくってまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) ぜひ、本当に細かく数値目標を出して、項目を出して進められてきておりましたので、ぜひこれの公表も含めてやっていただきたいなというふうに思います。 学校の長時間労働ということで以前にも質問させていただきましたが、学校での長時間労働そのものが世間にというか、ご父兄についても周知されていないのではないかなというふうに実は感じておりまして、学校の先生、夏休みも春休みもあって結構休んでいるよねというのが世間の認識だったり、父兄でも学校の先生って結構休んでいるんじゃないのというふうな認識を持たれているご家庭、いまだに結構あるかと思うんです。 実際にお聞きすると、先ほどクラブ活動も週1日、平日で休みをとったとかというご答弁あったように、下手をすると土日も休まずに部活動をやっていると先生も部活動がある限りは全く休めない、本当に世間の常識と全く違うところにあるなというふうに感じるのは、学校の先生は残業代がつかないんです。 役場職員は先ほどあったように残業すれば当然時間で、何時間残業すればその分の割り増しがいただける形になっておりますけれども、学校の先生はそもそも給料そのものが何パーセントかの残業代という形で4%か5%分ぐらい、最初から割り増しになっているかわりに残業という概念が全くなくて、タイムカード、もしくは何時間残業したという感覚すらないというふうにお聞きして、私もちょっとびっくりしているんですが、実態としてやはりそういったことはあるんでしょうか。 ○議長(松本英一) 子ども教育課長。 ◎子ども教育課長(鈴木隆) お答えをしたいと思います。 学校のほうの実態ということでございますが、まず部活動の関係でございますけれども、平日1日の休養日、さらには土日につきましてはいずれか1日を休養日として設定しているというような状況でございます。 それと、毎週、昨年の10月から6時15分には完全下校という取り扱いをさせていただきまして、相談につきましては学校のほうに保護者の方にも周知をされているということで聞いております。 さらに、部活動の関係に戻りますが、平日につきましては1日2時間、休日につきましては3時間ということも時間設定をしながら、部活動の対応に当たっているということでございます。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 本当にそういうふうな非常に大変な状況で改善されたんですね、徐々に進められているというのはわかるんですが、本当に学校の先生、こんなに働いていたのかというのは一般的にわからなかったり、父兄でもいまだにわからないような方がいらっしゃるかと思うので、ぜひ学校の先生って結構残業が多くて大変だよねという意識から持っていただけるように進めていただいてはどうかなというふうに思います。 特に部活動に関しては、何というんですか、部活動を担当することが当たり前みたいな前提でおりますけれども、時間的にも通常の勤務時間外に平日で2時間、休みの日で3時間といった時間をやるのは前提のように設定しているというのは、非常に負担も大きいと思います。 以前、全国的にも教師以外の部活動等の指導者を入れたらどうかというような話がありましたが、それについてはどのような状況なのかお聞かせください。 ○議長(松本英一) 子ども教育課長。 ◎子ども教育課長(鈴木隆) ただいまのご質問にお答えをしたいと思います。 部活動の指導員の関係でございますが、昨年度から棚倉中学校のホッケー部の男女に各1名ずつ指導員ということで配置をさせていただきました。 ただ、平日につきましてはなかなか指導に当たる指導員がいないということから、土曜日、日曜日のいずれか1日の3時間ということで、指導に当たっているような状況でございます。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 質問で通告しましたRPAロボティクス・プロセス・オートメーション、これは非常に今注目されておりまして、簡単に言うとAIまでいかなくても自動化できる業務は自動化しましょうという取り組みなんですね。 特にAIを使った高度なシステムまでいかなくても、もっと言うともう少しお金をかからないでいろいろな取り組みをされている例が、全国で出ていると聞いております。 棚倉町では取り組んでいないというだけのご答弁でしたが、これぜひ研究されて有効なものはぜひお取り組みいただきたいなというふうに思うんですが、それについてはいかがでしょうか。 ○議長(松本英一) 総務課長。 ◎総務課長(緑川喜秋) ただいまのご質問にお答えしたいと思います。 RPAの関係でございますが、今現在、他の自治体でいろいろと実証実験をやっている団体が多数ございます。そういった取り組みを通じて、今後いろいろな検証された内容が出てくると思いますので、町にとりましても経費がかからずそういったものができるようなものであれば、取り組んではいきたいというふうには考えてございます。 以上です。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 本当に少子高齢化が進んで人手不足です。これ、首都圏よりも地方のほうがえらいスピードで来るんではないかというふうに言われております。 今までですと、役場の業務で非正規で働いてどうかというなり手も結構いらっしゃったと思うんですが、今後は本当にそういった募集をしてもなかなか人が集まらないということも想定されますし、時給も本当にサービス業中心に棚倉地区においても最低でも1,000円ぐらいの時給をお示ししないと人が集まらない、場合によっては地方で人手不足というか取り合いが加速して、1,500円なんていう時給が発生した地方もあるかというふうに聞いております。 ぜひ人手不足の解消としてもRPAという手法を研究していただきたいなというふうに思います。今後、人手不足だったり、いろいろ小規模自治体ならではの直面する困難があるかと思いますが、ぜひ積極的に情報を収集してお取り組みをいただきたいなというふうに思います。 以上で3番目の質問を終わります。 それでは、4番目の質問に移ります。 赤館には歴史的にも有名な紫衣事件で京都大徳寺から棚倉藩に流され、後に加賀百万石の帰依を受けて芳春院を開いた玉室宗珀の謫居跡が残っております。小京都棚倉にとって、歴史的にも観光資源としても重要であると思います。 現在の状況と課題はどのようになっているのか、お伺いをしたいと思います。 また、今後の整備が期待されておりますが、どのように考えているのかお聞かせください。 また、この玉室宗珀そのものを知らない町民も結構いらっしゃいます。もっと広く理解をしていただくように考えてはいかがかと思います。 以上、答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(松本英一) 教育長。     〔教育長 松本市郎 登壇〕 ◎教育長(松本市郎) ただいまの赤館、玉室宗珀謫居跡の整備はについてでありますが、まず現在の状況と課題につきましては、京都の大徳寺の玉室宗珀が紫衣事件により当時の棚倉藩で謫居していた場所は、赤館山の南麓に位置する光徳寺の境内とのことであり、現在の玉室宗珀謫居之跡の石碑は、昭和5年に町内の有志の方々により当時の謫居跡と推測される場所に建てられましたが、実際の謫居跡については詳細な調査をしていない中で特定はできておりません。 また、場所を特定するまでの調査につきましては、赤館南麓の範囲は広く、当時の文献等も少ないことが課題となっております。 次に、今後の整備につきましては、これまで実際の謫居跡の場所が特定できていない中で、現在ある石碑までの敷砂利整備と誘導案内板の設置及び玉室宗珀についての説明板の設置を実施してまいりましたが、この石碑の周辺は赤館跡の埋蔵文化財包蔵地内であり、その価値を損なうような整備は好ましくないものと考えております。 次に、もっと広報してはどうかにつきましては、町内外に向けて町のホームページでの観光スポット赤館跡とあわせた情報発信や、平成30年10月号の広報たなぐらでは、特集として「東北の小京都 棚倉」の中で玉室宗珀について紹介してきました。 今後も引き続き「東北の小京都 棚倉」のPRとあわせて、玉室宗珀と棚倉町の関係性について周知してまいります。 以上で答弁といたします。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 現在、実際の場所等が不明だということなんで、調査についてはなかなか難しい点があるかと思うんですが、現在の状況、町道にはなっておりますが土側溝で車も入っていかないですし、よそから来られた方はどこに車をとめていいのかわからない、実際に歩いて入っていっても、非常に足場も悪いですし、今、現状畑になっておりまして、石碑まで歩いてくる、どこを歩いていっていいのかも確保されていない状況だと思うんです。 これについては、当然私有地だということもお聞きしておりますので、ご相談をして、上の畑の石碑まで歩いていく部分ぐらいは通路として確保するというのは最低限必要かなというふうに思いますし、登っていく道、一時コンクリート等で整備したものが今現在崩れてしまって非常に歩きづらいような状況にもなっております。 その辺もう少し地権者の方とご相談して、この場所がはっきり決まっていないというのがあるんでしょうけれども、現在石碑もありますので、せめてあの石碑ぐらいまでは行けるようなことというのはぜひご検討いただきたいなというふうに思いますが、その辺についてはいかがでしょうか。 ○議長(松本英一) 生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(鈴木英作) お答えします。 ただいまの謫居跡の石碑までの整備等の関係でございますが、今の現状の石碑は当時の昭和5年に有志の方々が建てられた、玉室宗珀がここにおったんじゃないかという経過に基づいて、当時の東白川沿革私考の言い伝えに基づいて、あそこの場所に石碑が建てられたものでございまして、そういった事実を尊重するという意味を含めまして、私どもとしては平成20年に砂利を敷いたり、平成19年には案内看板を設置したり、あとは説明板を設置してまいりました。 今後、あの場所は赤館跡の埋蔵文化財という事実がございますので、そこを崩さないような整備というか、そういった支援をしながら、そういった砂利敷き等の整備等はしていくことが可能だとは考えております。 以上です。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) 実は、私はそこから数分のところに住んでいるんですが、あそこにそういった施設があって、何かお坊さんがいたらしいねという話ぐらいしか子供のころは認識しておりませんでした。 実際、京都に行って大徳寺に行くと物すごく大きなお寺で、紫衣事件、これも歴史上本当に歴史の教科書に載るような事件で、当時の京都の本当に3本の指に入るようなお坊さんが流されてきて、あそこの場所に3年間いらっしゃったということがあるんです。 当然帰られて、加賀前田家の庇護を受けて大徳寺の中に芳春院というお寺をつくられて、町でも歴史のイベント等で現在の芳春院の住職をお呼びしたこともあるかというふうに思いますし、パンフレット等も見せていただきました。 棚倉町が何で小京都なのなんていう話が出たときに、大徳寺の当時の本当にトップのお坊さんが3年間謫居というんですか、流されていて、3年後に戻られてそこに本当に立派な芳春院という寺院を建てられて、そこの初代の開祖となられたというようなことがありますので、ぜひこれをもっと一般の方というか、資料も含めてわかるようにしていただかないともったいないなというふうに思います。 実際、この芳春院、一般公開もしておりませんので、なかなか見に行こうというふうにはならないんですが、当然前までは行けますし、実は私が京都に一昨年行ったときに、せっかくだから芳春院行ってみようということで直接行って、棚倉町から来たので見せていただけますかというふうにお願いをしましたら、快く見せてくださいました。 ぜひ棚倉町とのご縁で、ご住職も棚倉町までお呼びしたわけですから、棚倉町から行ったときにはこの芳春院、希望すれば、いきなり行ってもあれなんでしょうけれども、連絡して行ったときには見学することができるようなお取り計らいというのは、町としてできるんでしょうか。 ○議長(松本英一) 生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(鈴木英作) お答えします。 ただいまの芳春院との関係でございますが、今後そういったことの取り組みができるかどうかも含めて、調査研究してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) できるかできないかは結果として、ぜひお取り組みをいただいて、本当に京都に行ったときにここをつくられた方が3年間棚倉町にいらっしゃったんだなというふうに見ていただくと、また歴史に対する思いもまた変わると思いますし、この大徳寺というんですか、本当に大きなお寺で中には十幾つのお寺があって、例の千利休の木像を飾って、それが秀吉のげきりんに触れて切腹の理由になったというような門もその中に実在しているようなお寺ですので、ぜひ棚倉町から行った方が大徳寺を回って見ていただいたりすれば、いろいろな意味で理解が深まるのかなというふうに思います。 また、赤館山、これが今回の質問の通告とちょっと違うんですが、棚倉町にとっては戦国以前の山城として非常に歴史上も価値のある山城ですので、これについても今後、ぜひ活用、整備をお考えいただきたいなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(松本英一) 生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(鈴木英作) お答えします。 ただいまの赤館の今後の活用につきましてですが、今現在、赤館跡は埋蔵文化財包蔵地になってございますので、今後再調査を深めまして、最終的には国指定取得を目指すような調査をしてまいりたいと思って、今現在事務を進めているところです。 以上です。 ○議長(松本英一) 藤田智之議員。 ◆10番(藤田智之) ぜひご活用をお願いしまして、質問を終わります。 以上です。 ○議長(松本英一) 順位1番、10番、藤田智之議員の質問を終わります。 ここで11時5分まで休憩します。 △休憩 午前10時55分 △再開 午前11時05分 ○議長(松本英一) 休憩前に引き続き再開します。---------------------------------------鈴木政夫議員 ○議長(松本英一) 順位2番、11番、鈴木政夫議員、登壇願います。 鈴木政夫議員。     〔11番 鈴木政夫議員 登壇〕 ◆11番(鈴木政夫) 通告に基づきまして、一般質問を行いたいと思います。 最初に、町の企業誘致活動はどのように進展しているのかという問題についておただしをいたします。 今、棚倉町は全国のほとんどの自治体と同じく、人口減少に直面いたしております。棚倉町では、ことし4月1日現在で1万4,072人となっているそうであります。20年前の平成11年4月1日に比べて、2,478人の減少となっております。20年間のトータルでは年間124人の減少となっておりますけれども、ここ10年間では年間142人となっており、人口減少が一層加速しております。このままいきますと、10年後の棚倉町の人口は1万2,650人前後になってしまうという状況です。 人口減少には、さまざまな要因があると思います。少子化問題、あるいは結婚問題などなどたくさんの問題がありますが、その中でも、地元で働く場所がないというのは深刻な問題であります。地元で働く場所が欲しい。こうした願いに応えるのが行政であり、我々政治家の責務であるというふうに思っております。 こうした観点から、質問をいたします。 町内では、最近5年間に法人格を持つ企業の新たな誘致、設立などの数、それと町内からの撤退ないしは廃業となった企業の数、これはどうなっているのか。また、それに伴って従業員の数、移動というものはどうようになっているのか。 また、町が進めている企業誘致活動は、この5年間でどのような成果があったのか、具体的に述べていただきたい。 また、今後、企業誘致活動はどのように取り組んでいくのか、見解を求めたいと思います。 ○議長(松本英一) 町長。     〔町長 湯座一平 登壇〕 ◎町長(湯座一平) 順位2番、11番、鈴木政夫議員の一般質問にお答えをいたします。 ただいまの町の企業誘致活動は進展しているのかについてでありますが、まず、5年間の町内の誘致、設立、撤退、廃業などの数、または従業員の数につきましては、法人の届け出及び申告書に基づくものとして、設立が58件、廃止・休業等が46件であります。また、従業員の数は、多い年で約4,500人程度、少ない年で約4,300人程度であります。 次に、企業誘致活動の5年間の成果につきましては、毎年開催される福島県企業立地セミナーでのPRや福島県東京事務所との情報交換、さらには町内事業所への定期的な訪問等も実施をしてきたところであります。今まで2件程度の相談がありましたが、誘致にはなかなか結びついていないところであります。 次に、今後の企業誘致活動の取り組みにつきましては、町内事業所への定期的な訪問による関連企業等の情報収集、福島県企業立地セミナーでのPR、さらには福島県東京事務所との情報交換等を実施してまいりたいと考えております。 以上で答弁といたします。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) 企業誘致活動がなかなか誘致に結びついていないという状況が答弁としてはありましたけれども、その要因としてどういうものが考えられるのか。町長並びに担当職員の皆さん方の考えをお聞きしたいと思っております。 棚倉町は、この企業誘致活動について、もう少し真剣に取り組んでいく必要があるのではないか。その第一の問題として、依然としてオーダーメード方式にこだわっているのではないのか。この問題については、なぜオーダーメード方式にこだわっているのか。もう少し企業を誘致するための立地条件の整備を図って、誘致の促進を行っていく必要があるのではないかというふうに思いますが、これについての見解をお伺いします。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) お答えをいたします。 まず、1点目のなぜ結びつかないのかの要因につきましては、1社につきましては、棚倉町にある会社から土地を探したいということでございますけれども、最終的には現在地に落ちついたということでございます。もう1社につきましては、首都圏のプラスチック樹脂会社でございますけれども、これについてはある程度話があったのですけれども、最終的には取引先が白河市のほうにあるものですから、取引先との関係でちょっといろいろありまして、今回誘致はできない、進出はできないということでございました。 あと、なぜオーダーメードにこだわっているのかといいますと、工業団地、再三答弁をしておりますけれども、工業団地をつくって成功した例というのはなかなか聞いておりません。県の団体でも工業団地をつくっていろいろ苦労をしているということで聞いておりますので、それならば進出企業の必要に応じて、必要な面積、それから必要な場所、そういった要望を聞けるということでオーダーメード方式にしているのが現状でございます。 以上でございます。
    ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) 棚倉町の藤田建設工業が泉崎村にキノコ工場を設立したということをやりました。何で泉崎の村でそういう工場をつくったのかということで聞いてみますと、以前、泉崎村は工業団地、大規模なのを造成して、先ほど課長が言うみたいに、それによって村の財政にいろいろ問題が生じたことがありました。ありましたけれども、これは県も重視して、かなり泉崎村に財政的な支援を行って、財政を立て直したんですね。そして、その結果、そういう工業団地を藤田建設が当時獲得していたがために、今回、キノコ工場をあそこにつくったということなんですね。 財政が大変になる可能性があるのでということも、そういう心配もしなければならないというふうには思うんですが、しかし、今の段階では思い切ったやはり財政の使い方、これを大胆にやっていかないと、この人口減少に見舞われている地方自治体、地方の町村の今後の活路を切り開いていくことはできないのではないか。私はそう思っております。 したがって、やはり企業を誘致するためには抜本的な対策として、現地条件の整備、これがぜひ必要だと。その中には工業団地の造成等も含まれているというふうに私は思っておりますが、これは棚倉町としてなかなかそういう方向にはかじを切るというわけにはいかないですか。改めて見解を求めておきたい。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) 工業団地の話も再三、議員のほうからありますけれども、やはり先ほど言ったように、工業団地つくってリスクはどうなのだということを考えますと、やはり企業の要望に応じたオーダーメード方式、ここにこういうものをつくりたい、こういう土地が必要だと。そういうのが私は町としては賢明なのではないかということで、オーダーメード方式でいくという考えでございます。 以上です。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) それから、この町の取り組み、予算と人員の配置を含めてお尋ねしておきたいと思うんですが、予算としては昨年度の決算を見ましたら、企業誘致とは書かれていませんが、工場誘致費として54万4,000円しか出ていないわけですね。これでは、私はやっぱり話にならないというふうに思っております。もっと町が本気になって取り組んでいく、そのためには必要な人員の配置、職員の配置、専門的にこの問題を考え、そして推進する体制というのをつくっていく必要があるのではないかというふうに思うんですが、これについてはいかがでしょうか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) 体制につきましては、現在も商工係4名態勢でやっております。予算につきましては、先ほど議員がおっしゃったように54万円程度ということで、主に旅費、それからパンフレット等の費用でございます。大体、企業誘致する場合にはやはり訪問活動、そういったものが重視されますので、旅費とかその後PRするパンフレット、そういうものを中心に動いております。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) ですから、私が求めているのは、そういう企業活動等々について専門的に、人員は何人になるかは別として、専門的にそういった問題に取り組んでいけるような、そういう体制が必要なのではないかと。このように思っておりますが、いかがでしょうか。 今のままでは働く場所もだんだん少なくなっていってしまう。農林業も決して活発だというふうには申せませんね。地場産業としての農業も林業もなかなか大変な状況にきております。そういう中で、せっかくこの棚倉町に生まれて、高校まで出ても、働く場所がなければ結局よそへどんどん行ってしまうという。行かざるを得ないという。こういう状況をどうやって改革していくのかというのは、これ先ほども申しましたが、極めて重要な問題であります。そのためには、やはり行政としても、また我々としても、真剣に取り組んでいく必要があるのではないかなというふうに思います。 また、もう一つの問題は、棚高が廃校になって、校舎を取り壊すということになっているようでありますけれども、その後の利活用についてどのように考えているのか。私は、やはりここが一つの企業誘致するための拠点として位置づけながら進めていく必要があるのではないかなと、このように思っております。町当局はこれまで、これは県の土地なので、県の施設をあそこに誘致していきたいというような考え方を述べておりますけれども、それも一つの考え方かもしれませんが、しかし、町が主体的に企業誘致なら企業誘致の場所として選定して、県のほうに要望するという、そういう積極的な主体的な姿勢を見せていく必要があるいうふうに思いますが、これについてはいかがでしょうか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) お答えいたします。 第1問は、人員を増やしてとかそういう話がありますけれども、過去にも企業誘致室がありましたけれども、機構改革によりそれを廃止しまして、商工、今の産業振興課で一本でやるということになっておりますので、その辺は今後どうなるかわかりませんけれども、その辺はこれからもやはり今の体制でやっていきたいというように考えております。 あと、企業誘致、なかなかできないということですけれども、私どもいろいろ東京事業所とか訪問しまして、また地元企業、そういったものも大事にしていますので、地元企業を訪問しまして、雇用状況はどうなんだとかそういったこと。また、関連企業の誘致はどうなのか。そういったことも話し合いをしています。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) 現在の担当課の中でいろいろ工夫をしながらやっておられるというふうには思いますけれども、現在の担当課も産業振興課ですから、仕事がいろいろ多いように私は思っておりますね。したがって、企業誘致するための訪問活動まではなかなか手が回っていないのではないのかと。いろいろありますね。タクシーの問題がありますし、ルネサンスの問題もありますし、いろいろな問題を抱え込んでいて、なかなか。したがって、私は人数は少人数でも、それに専門的にやっぱりかかわることのできる人員の配置というのは必要なのではないかなというふうに思っておるんですね。これはぜひ検討していただきたいと。 それから、先ほど申しましたように、企業誘致の立地条件として、その整備として、棚高跡をやっぱりもう少し積極的に考えたらいいのではないのかなと。このように考えておりますが、これは以前、議会で町長が答弁した県の施設を誘致するという考え方に今でも変わりはないんですか。これはやっぱり、あれだけのグラウンドと校舎があったところと、それから一番上の敷地ということになりますと、かなりの面積になるわけでありますけれども、これはそのように有効的に活用したらいいのではないかなというふうに思いますが、これについては町長の考え方をお伺いします。 ○議長(松本英一) 町長。 ◎町長(湯座一平) 棚高の跡地については、以前から答弁していますように、あれは県の土地でございます。県のほうから町で買ってくれないかというお話がまだあったわけではありませんので、県と私たちとすれば、県で何か有効な、東白川郡として有効な施設ができたら好ましいというふうにお答えをしたところであります。 ただ、工業団地につきましては、先ほど来、話がありましたように、ほかで失敗したような場所をいろいろ見ていますと、なかなかそれについては手をつけるのはどうかなというふうに思っておりますし、また、棚倉町には優良な企業さんがたくさんございます。その企業さんの中でそれぞれ新しい分野に進出するとか、ブラッシュアップするとかというときには、いろいろな補助金等もありますので、そういったものも有効に使いながら、そしていろいろな方が就業できるような支援をしてまいりたいというふうに思いますし、あわせて鈴木政夫議員も企業誘致推進委員でありますので、ぜひ有効な情報等がありましたらお知らせいただければありがたいというふうに思います。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) ただいま町長の答弁にありましたように、私ども議員も一応、誘致をする立場にあるわけでありますけれども、それをするにも先ほどから申しましたように、こういう場所があるよ、ここへぜひ来ていただけませんか。そうではなくて、現在何もないところに地権者と交渉したり、あるいはそこの整備をしたりというのは、なかなか今の企業では私は難しいのではないかなというふうに思います。そういう意味では、必要な立地条件の整備ということをぜひ心がけていく必要があると思います。 その棚高跡の問題ももちろん、県の土地であることは十分承知しておりますが、既に学校、高校という建物があれがなくなってしまったわけでありますから、後はそれの有効活用を検討してみる、考えているというふうに思うんです。その際に、棚倉町としてはこういう形で活用していきたいという積極的な働きかけが必要なのではないかなと、このように考えております。県に期待しておっても、この棚倉町まで県の何かの施設が来るようなことがあるのかどうか。そして、あの施設、土地が全部利用されるような施設が来るのかどうか。極めてどうかなというようには思うんですが、やはり町としてこういうふうに使用したい、利用したいという積極的な提案を町としてやっていく必要があるのではないかなというふうに思っております。町長は今のところそういう考えはないということでありますけれども、棚倉町では京セラが撤退してしまったということが非常に大きなショックだったと思うんです。 我々議会側としては、この間にどういう問題があったのかということは全然知らされてもいませんでしたが、実は後からいろいろ出てきた話では、京セラからも町当局のほうにいろいろな相談があったという話を聞いておりますけれども、そういった問題に積極的に町が応えていくという姿勢が欠けていたのではないのかなと。そういう考え方もいたしておりますので、私はこの企業誘致については、町の存亡をかけた問題だというふうに思っておりますので、もっと積極的に取り組んでいく必要があるのではないかなと思っております。 現在、9月議会は決算認定の時期でありますけれども、決して棚倉町はそういったところに予算をかけても財政が困るような、そういう状況ではないということは明らかになっておりますので、この問題についてはもっと積極的に取り組んでいただきたい。このように思いますが、最後に町長の考え方をお伺いしておきます。 ○議長(松本英一) 町長。 ◎町長(湯座一平) 目的は、働く場所の確保ということだと思います。これについては、企業誘致、新しい企業だけでなく既存の企業も含め、さまざまな新しく企業を起こす、医療関係の企業を起こす、健康関係の企業を起こす等々、いろいろなことが考えられますので、幅広く考えていきたいなというふうに思っているところでございます。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) 2点目の質問に入ります。 タクシー利用券、その後改善されたのかという問題であります。 町内におけるタクシー利用券の導入事業は、昨年7月から65歳以上で自動車の運転免許を持たない人を対象に始められました。この事業は、町内の公共交通問題の数ある選択肢の中から町が選択したものであり、私も評価しております。しかし、せっかくの事業もその中身が問題であり、改善が求められており、次の点について質問をいたします。 1,700名の交付対象者に対しまして、現在何名に交付されているのか。 それから2点目といたしまして、交付された利用券の利用割合は何%になっているのか。 3点目といたしまして、課題となっている町内一律年間48枚交付という問題について、どのような改善のための検討がなされてきたのか、見解を求めたいと思います。 ○議長(松本英一) 町長。     〔町長 湯座一平 登壇〕 ◎町長(湯座一平) ただいまのタクシー利用券はその後改善されたかについてでありますが、まず、交付者数につきましては、8月31日現在、交付者数は825名であります。 次に、利用券の利用割合につきましては、7月31日現在、利用券は3万8,448枚交付をしており、利用された枚数は9,724枚でありますので、利用割合は25.3%となっております。 次に、48枚交付についての改善・検討につきましては、平成30年7月から開始をし、約1年が経過したところでありますが、枚数については町内各地域で利用目的によって近い遠いなど発生をいたしますが、利用目的の制限、場所を特定していないため、一律に48枚を交付しているところでありますので、現在のところ見直す考えはありません。 以上で答弁といたします。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) この問題についてです。私が問題としているのは、町内一律48枚交付という問題であります。この問題については、今も町長から答弁がありました。それから、これまでの議会でも町当局としての考え方が示されてまいりました。それは何かというと、町内どの地域でも利用目的によって近い遠いなど発生しますよ。したがって、目的や場所を制限していないので、各地域一律としていると。こういう答弁が繰り返されてきております。 しかし、この答弁には大きな問題点があります。それは何かというと、この利用券を使用する目的。この前の答弁では、玉野のほうに行ってコーヒーを飲む、それでもいいですよという答弁がありましたが、そういうことも含めて。しかし、まず役場、銀行、病院、医者、介護施設、体育館、文化センター、町保健福祉センター等々、これは全て旧棚倉地区にあるんですね。 したがって、これはどこに行っても制限はありませんから、どこに行ってもいいですよという、こういう考え方は私は非常に無責任だというふうに思っているんです。先ほど申しましたような役所や施設、そういったところに行くためのタクシー利用券ではありませんか。だとすれば、そこまで行く間に遠い近いという問題は出てくるのではありませんか。1枚で済む人もあれば、往復10枚、1回に10枚使ってしまうところもあります。そもそもこの問題は、この棚倉町の中心から遠く離れたところで交通の手段がだんだんなくなってしまうと。そういう中で、いわゆる交通弱者と言われる人たちをどう援助していくのかというところから始まった問題なんです。 私は4年前の町議選の中では、巡回バスを出せということを主張したわけでありますけれども、今回、町の選択として巡回バスではなくてタクシー利用券だと。私はそれはそれでいいと思うんですね。いいと思いますが、やっぱり利用する目的が、役場とか銀行とか病院とか医院とか介護施設、体育館、文化センター、町の保健福祉センター等々であるということを考えれば、これ遠い近いは大問題なんです。そう思いませんか。遠い近いは大問題。どこに行っても制限はないのだから同じですよでは済まされない問題。これらの点については、どのように現在考えていますか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) お答えいたします。 今のご質問でございますけれども、それまでも答弁していたように、目的地、目的場所、そういったものを定めておりませんので、今後、これからも見直す考えは今のところはございません。 以上です。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) 目的地は大体決まっているんですね。役場か病院行こうか、病院か医院か介護施設か、体育館、文化センター、保健福祉センター等々、そういうところに決まっているんですよ、最低限。ですから、そう考えますと、そこに行くまでの間に遠い近いという問題が出てまいります。遠いところに住んでいる方は、2ケ月か3ケ月でなくなってしまうと。こういう状況であります。これをぜひ、やっぱり改善していただきたい。それで、何でそんなふうに考えることができないんですか。 これについてやっぱり、もう少し当局側の考え方を聞きたいと思ったんです。なぜ、そういうふうに考えることができないのか。金の問題なんですか。それとも考え方の問題なんですか。何なんですか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) お答えいたします。 昨年度の利用状況を見ても、48%ということでございますので、これがもっと利用率が上がる、足りなくなってくるよ、そういう場合にはうちのほうも今後、町としても十分な検討は必要かなと考えています。現在のところ見直しすることはございません。 以上です。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) ただいまの答弁は、この前も何回か答弁があったんです。利用の実績があれば検討したいということなんですが、何で利用の実績と今、私が要求している問題と関係があるんですか。それを明確に答えてください。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) お答えいたします。 確かに今、利用実績を見てみますと、やはりまだまだ少ないというのが。例えば、利用が80%、地区ごとにも利用が80%、90%ということならこれは考えますけれども、現在のところそういう状況ではございませんので、枚数をふやす、そういうような考えはございません。 確かに、枚数をふやす場合、どこで切りますかという問題が出てきます。距離で切りますか、それとも地区で切りますか。そういった場合、また不公平が出てくるのかなと、そういうことも懸念されますので。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) 私が質問しているのは、利用実績と遠い近いによって枚数を配分するという問題が何で関係するんですかということを聞いている。もう少しわかりやすく答弁してください。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) あくまでも、やはり私たちは利用実績を見ながら、玉野地区が何枚利用していたと。これも何%行っている。そしたら足りないなということになりますので、ことしから4枚までというものをつくりましたので、それを見ながら、やはり利用実績を踏まえながら検討していくというのが私たちの考えでございます。 以上です。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) 利用実績を見ながら、今、私が提案している問題については、検討するかしないかという問題は、全く理解できません。利用実績は利用実績、それから遠い近いの枚数の問題は枚数の問題でありますから、これは全く別個の問題であります。逆に言えば、もう少し遠くの人たちも利用実績が、利用する条件が、枚数がちゃんとあれば、もっともっと利用できるかと思うんですが、これは全く関係のない話であります。でも、これ以上聞いてもすぐにその答えは出てこないかと思うので。ぜひこれは、今の答弁は全く関係ありませんから、利用実績は利用実績、それから遠い近いは遠い近いの対応をするというのは、これ全く別の問題でありますので、今後ともさらに検討していただきたいと思います。 次、3点目の問題に入ります。 これは、福島交通における白河・棚倉線の廃止の問題であります。 福島交通が運行していた白河・棚倉線が、突如10月から廃止されることになると、町の回覧が回りました。白河・棚倉線は、白河駅前から刈敷坂を経由して棚倉営業所間の27.2キロ、1日4往復8便運行している。これを10月1日より廃止するとの内容であります。乗客の減少、負担金の増額等々あったかもしれませんが、事は住民の足の確保に関する問題であり、町が廃止に同意した思惑は何だったのか、説明を求めたい。また、廃止後の対策は検討されているのはどうか。あわせて答弁を求めたいと。 ○議長(松本英一) 町長。     〔町長 湯座一平 登壇〕 ◎町長(湯座一平) ただいまの福島交通、白河・棚倉線廃止の真相についてでありますが、まず、10月の廃止につきましては、白河・棚倉線については白河駅前と棚倉営業所間1日4往復しております。この路線については、運行にかかる経費を運賃収入だけでは賄い切れないことから、白河市と棚倉町が欠損分を負担して運行をしておりますが、負担額が多額であり、利用者がごくわずかなため、白河市と協議をして、ことし9月末をもって廃線となります。なお、10月以降については、白河市において刈敷坂・棚倉営業所間を朝1往復、夕方2往復運行をすると聞いております。 次に、町が廃止した理由につきましては、東日本大震災以降、白河市に応急仮設住宅が設置をされていたことにより、被災地特例による国・県の補助金が該当していたため、町の負担はごくわずか、ごく一部でありました。この応急仮設住宅が平成30年5月をもって撤去されたことに伴い、国・県の補助金が該当しなくなり、町の負担が大幅に増加をしました。また、バスの利用状況を調査したところ、上下で8便が運行をしていますが、町民の利用者がほとんどいない状況でありましたので、白河市と協議をして、ことし9月末の廃線に向けた事務手続を進めてきたところであります。 次に、廃止に伴う対策につきましては、白河方面への利用の場合には、白棚線で代替できると考えております。高齢者については、タクシー助成券も利用していただき、路線バスと組み合わせによる対応もしていただきたいと考えております。 以上で答弁といたします。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) この問題は、このバスの路線の地域住民にとっては非常に大きな問題だというふうには思っておりますけれども。現在、白河・棚倉線はそういうことで10月1日から廃止ということになり、現在残っているのは、棚倉・塙線等々が現状のままで運行されるということになりました。その際の負担金というのは、どの程度になっているんですか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) お答えいたします。 塙・棚倉線ですか、これは朝1便、6時50分に現在のところ運行しておりますので、棚倉営業所まで。これにつきましても、利用者1名ということでございまして、うちのほうもちょっと塙と協議した結果、塙町のほうで費用を負担して、10月から棚倉駅前まで延伸して、白河方面の白河高校、それから旭高校の利便性をするために延長するということになっております。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) 今、問題になっている白河・棚倉線につきまして、町が負担をしております価額については、決算の成果表を見ますると、208万3,840円ということで間違いないですか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) お答えいたします。 それは、平成30年までは208万円でございますけれども、今年度につきましては、その上、3倍増して630万円というお金となっています。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) それは、先ほど町長の答弁したように、震災関係の問題が絡んでそういう状況になっているということかなというふうに理解しているんですが、今後の対応について、これは地元住民とは十分に話し合いというか、懇談会というか、説明会というか、そういったものはやったんですか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) 8月の上旬に、地元、堤地区それから逆川地区の説明会は実施しております。 以上です。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) 説明会にはどういう人たちに集まってもらったんですか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) 地域の区長さんを中心に、地域の住民の方に集まっていただきました。 以上です。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) 次に、4点目のイノシシ被害の実態と対策について質問いたします。 イノシシによる農作物被害は、全県に拡大しているという報道が8月25日、県内の新聞が報道して、313の集落が深刻な状況にあると報じています。この問題は、新聞に報道されるまでもなく、我が町では以前から深刻な問題になっており、効果的な対応が求められ、町としても対策を行ってきたと思いますが、その対策と効果について見解を求めたいと思います。こうした中、今後の対策はどのように考えているのか。対策は絶えず進化しなければならないというふうに思いますが、見解を求めたいと思います。 ○議長(松本英一) 町長。     〔町長 湯座一平 登壇〕 ◎町長(湯座一平) ただいまのイノシシ被害の実態と対策についてでありますが、まず、町内の被害状況の把握につきましては、農家の方々から農作物の被害報告を受けて現地を確認し、農作物の種類や被害面積を確認し、被害状況を把握しております。 次に、被害に対しての対策と効果につきましては、まず、予防対策としましては、中山間地域の組織に対し、電気柵の整備と個人に対しての電気柵の貸し出し事業を実施しております。また、駆除対策としましては、棚倉町鳥獣被害対策実施隊による、わななどによるイノシシの捕獲活動を実施しておりますが、捕獲頭数は増加をしているものの、個体数の減少と被害状況の減少には至っておりません。 次に、今後の対策につきましては、農家の皆さんに対して圃場周辺の環境整備をお願いするとともに、イノシシの駆除と電気柵整備を拡大しながら、被害の予防を徹底して、農作物の被害防止に努めてまいりたいと考えております。 以上で答弁といたします。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) ただいまの答弁の中で、電気柵の拡大等も検討していきたいと。具体的には何をどんなふうにしようとするんですか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) これは県の補助金を使いまして、地区ごとに主に中山間地域を中心に電気柵の貸し出し、そういったものの事業に取り組んでおります。ことしも貸し出しのほうを実施しております。 以上です。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) 中山間地域についてはその事業の中で電気柵の問題も入っておりますのでやられているというふうに思いますが、この中山間地域でないところにもイノシシはわからないで出たがっております。したがって、これはまず一つは、イノシシの個体を減らすという対策が必要なのではないかなというふうに思うんですが、資料によりますと昨年度の捕獲頭数は176頭。1頭当たり2万円の補助金ということでございますが、これらについては、これ依然として前から2万円なんですね。ですから、これの設定をもう少し考えて、抜本的な対策を考えていかないと、どんどん個体がふえていくものに対して対応できないのではないかと。このように思っておりますが、これらについてはどんなふうに考えていますか。例えば、2万円というこのあれをもう少し金額を引き上げていく等々、いろいろなことを考えていく必要があるのではないのかな、このように考えておりますが、これについてはどうなのか。 それから、電気柵の町の貸し出しというのもあったというふうに思うんですが、これなんかも現在はどういう状況で今年度はなっているのか、あわせてご答弁いただきたい。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) 個体数の減少ということでございますけれども、確かに2万円、これは郡内統一で平成25年に1頭に対して2万円という金額が出ております。そのほかに、郡のほうで構成しています東白川地域鳥獣被害防止広域協議会のほうから、一応、日当として5,000円ほどが支給されておりますので、その辺のお金の活用を利用させていただいております。あと、電気柵、これ個人貸し出し現在17基ですけれども、過日の補正において10基ほど計上しまして承認いただいておりますので、これも直ちに購入する予定でございます。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) この問題はいろいろありますが、最大のやっぱりこの問題は、東京電力の放射能の問題だったと思うんですね。せっかく捕獲したイノシシたちの肉も利用できないというこういう状況なんですよ。これは東電に、そうした面での補償を求めるとか、補償ができるとか、そういった問題はないんですか、これは。 ○議長(松本英一) 総務課長。 ◎総務課長(緑川喜秋) ただいまの質問にお答えしたいと思いますが、イノシシ被害に対した経費につきましては、当然、東電のほうに請求をしまして、今のところいただいているところでございます。 以上です。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) いただいている。これはどのぐらいいただいて、そのいただいた金はどういうふうになっているんですか。説明願います。 ○議長(松本英一) 総務課長。 ◎総務課長(緑川喜秋) 金額的には資料ございませんが、毎年、東電に請求する機会があるものですから、その中にこの補償については対象に入れましていただいている。収入をしているという状況でございます。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) だとすれば、先ほどから出ております1頭2万円というのは、これは前からも、何年も前からも同じ金額なんですね。そういった点を含めて、もう少しこの捕獲する人たちを激励する、そういう意味も含めて、町としてこれは考えていくべきじゃないか。金額の引き上げということを考えていくべきではないのかなというふうに思いますが、これぜひ検討していただきたい。このように思います。いかがですか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) ただいまの問題につきましては、国のほうの広域ですか、有害鳥獣の防止の広域協議会、そういったものでいただけますので、そういったことで提案はしていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(松本英一) 鈴木政夫議員。 ◆11番(鈴木政夫) そういったことも非常に重要だと思うんですが、私はやっぱり郡内でも鉄砲撃ちをしているとか、いろいろな答弁があるわけですが、棚倉町自体で棚倉町はこうやっていますよということをやっぱり天下に示していくということが、私は必要なのではないかと。これは、この問題だけではなくて、全ての問題に共通する問題なんです。教育、子育て、いろいろな問題。ほかを見て、ほかもやっているから、やらないから、どうだこうだではなくて、ほかはほかとして、棚倉町はこれ必要だと思えば、いいことだったらどんどんやっていけばいい。そして、棚倉町に住んでみたいという、そういう人をどんどん引き寄せる。こういう積極的なやっぱり行政の進め方が必要なのではないかなと。このように考えておりますので、このことを今後とも強く進めていくことを要望いたしまして、私の一般質問を終わりたいと思います。 ○議長(松本英一) 順位2番、11番、鈴木政夫議員の質問を終わります。 ここで昼食のため、午後1時まで休憩します。 △休憩 午前11時59分 △再開 午後1時00分 ○議長(松本英一) 休憩前に引き続き再開します。---------------------------------------菊池忠二議員 ○議長(松本英一) 次に、3番、3番、菊池忠二議員、登壇願います。 菊池忠二議員。     〔3番 菊池忠二議員 登壇〕 ◆3番(菊池忠二) 順位3番、議席番号も3番でございます。菊池忠二が、3点について当局のお考えを賜りたいと思います。 まず、最初にごみの問題でございます。 日本の焼却炉の数は1,243個だそうでございまして、2位がアメリカが351ということで、先進国でも断トツに焼却炉が多くて、しかも、ごみを焼却して、そのエネルギーも莫大であるし、大気中もかなり放出しているのではないかということもございます。その中で、そのごみの問題の中で、いろいろごみの問題はございますけれども、棚倉町の地域の、それから家庭内のごみの集積場所と収集のあり方をお伺いしたいと思います。 まず、地区の中で、家庭内ごみの集積場所は、現在行政区単位で、その集積場所の選定やルールを決めて運用されておると、そのありようはさまざまでございますが、ルールを知らない人や、通りすがりの人がごみを置いていったり、さらには、地区の違いによってごみ回収の回数が異なって、地域によっては、生ごみの処理に困っているという話も聞いています。 そこで、地区の中で集積場所の問題はあるのかお伺いします。 ルール無視のごみ出しなどについての相談はあるのかお伺いをします。 集積場所に係る費用が発生した場合の補助は、当局では考えているのかお伺いをします。 家庭内ごみの処分についての、町の基本的な役割を改めてお伺いをします。 合理的に運用するごみ回収の回数の変更等の予定はあるのかお伺いをします。 東白衛生組合と町当局との連絡、調整する場はあるのかお伺いをします。 ○議長(松本英一) 町長。     〔町長 湯座一平 登壇〕 ◎町長(湯座一平) 順位3番、3番、菊池忠二議員の一般質問にお答えをいたします。 ただいまの、地域の家庭内ごみの集積場所と収集のあり方についてでありますが、まず、地区の中で、集積所の問題につきましては、通りすがりに指定袋以外の袋でごみを出していくこと、分別せずにごみを出すことなどのほか、カラスによるごみの散乱などが、主な集積所の問題として挙げられております。 次に、ルール無視のごみ出しについての相談につきましては、毎年10件程度の相談があり、ごみの排出者が特定できたときには、個別にごみの出し方の指導をしているところであります。 次に、集積所に係る費用の補助につきましては、ごみ集積所の設置、管理に関係する補助制度はありません。 次に、家庭内ごみの処分について町の役割につきましては、家庭から排出される一般廃棄物の収集、運搬及び処分については、法律により、市町村に処理責任があると規定をされており、町がみずから、これらの業務を行うことを原則としておりますが、本町の場合には、郡内4町村で構成をする東白衛生組合を組織して、共同で処理を行っております。 また、町が直接行っているごみ処理に付随する業務としては、ごみ処理に関する広報やお知らせ、転入者に対するごみの出し方の説明、ごみ集積所の設置、管理に関する相談、さらには、ごみの分別方法の説明などがあります。 次に、ごみ回収の回数等の変更などにつきましては、現在のところ、回数の変更等の予定はありません。また、東白衛生組合からも、回数をふやさないと対応できない量のごみが出されているという報告は来ておりません。 次に、東白衛生組合と町当局との連絡、調整につきましては、毎年度、当初予算の編成時期に担当者会議が行われており、この会議の中で、ごみ収集、運搬及び処分等について協議をしており、それ以外については、必要に応じて随時連絡をとり合って調整をしております。 以上で答弁といたします。 ○議長(松本英一) 菊池忠二議員。 ◆3番(菊池忠二) いろいろ説明いただきました。 集積場所が、私も、全部回ったわけではないんですけれども、我が班の集積場所、それから何箇所か回ってみましたが、特に町なかは、場所の確保が難しいらしく、ネットをかぶせただけの状態のような場所が多いんです。小屋なんかあれば、さらに鍵なんかもすれば、よそのうちから持ってくるようなことはないと思いますけれども、ネットでありますと、通りすがりの人や、それから、そういったルールのわからない人が、ごみを投げて置いていってしまうというようなことがあるかというふうに思いますけれども、集積場所が、ネットをかぶせただけの場所や、小屋がある場所などいろいろでございますけれども、これについての問題、区長様なんかからも要望、苦情があるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(松本英一) 住民課長。 ◎住民課長松崎秀昭) ただいまの質問にお答えをしいと思います。 ただいまの町長の説明の中にもありましたように、指定袋以外のごみ袋で出す、あるいは分別をせずにごみを出す、あと、カラスによる散乱といったことが問題として相談があります。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 菊池忠二議員
    ◆3番(菊池忠二) それから、ルール無視のごみ出しなんかが発生しているのかどうか、これをお伺いしたいと思います。 ○議長(松本英一) 住民課長。 ◎住民課長松崎秀昭) ただいまの質問にお答えをいたします。 ルール無視のごみ出しにつきましては、集積場所の管理者の方に、そうしたごみが出されないように気をつけるよう対策をお願いしております。それでもごみが出されてしまったときには、管理者の方の責任において、基本は処理をしていただくことになりますが、それで対処できないときには、町の職員がまいりまして、ごみを引き上げて、ごみをあけて、中が、そのごみを出して人が特定できれば、その方に直接町のほうから連絡をとって、ごみ出しのルールについて指導しているところであります。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 菊池忠二議員。 ◆3番(菊池忠二) 確かにごみが万が一ルールを無視して出されると、名前が当然書いていないわけですから、その現場を押さえるかとか、私もそういったことも相談されて、町で監視カメラをつけてくださいなんて言われたこともありますけれども、区長さんなんかが、区長会なんかで出ないのは、もしかすると、内々でいろんな対策を立てて処理をされているんだろうなというふうに思っています。 先日、私の近くのところで、ルール無視のごみ出しがございまして、ここのところ2回ぐらい続けてございまして、一度はさる町のスーパーの店長さんだったそうです。それは、近くの方がごみ袋を調べて、薬袋があって、そこに名前が書いてあったので、それはこの人だろうというふうに思って待っていましたところまた捨てに来て、そこを現行犯でしゃべって、そうしたら、実は隣町のスーパーの店長さんだったということで、ごみの近くの人は、やっぱりそういうのが気になりますから、そういうのを張り込んでいたわけではないでしょうけど、たまたま見つけて、その人にお話を、電話をして、そして来てもらって、あなたは人を指導する立場なのにこんなことをしていていいんですかというようなことを話したら、非常に恐縮して、二度とこういうことはしませんということで解決しました。 また最近、また2つほどありまして、それも何か、身元、中をあけましたら、あけることがいいのかどうかよくわかりませんけれども、あけてみましたら、それのような、名前が書いてある人が、これは、名前が書いてあるだけでは特定できませんから、これはそのままにしてしまって、小屋の前に名前を書いて、何々さん、あなたはここにごみを捨てないでくださいと書いておきましたら、置かなくなったということがあるそうでございますけれども、もうごみの問題は、これ非常にもう本当に、文化的な生活を送ってからずっと続いていますから、古くから住んでいる方は、地元で処理をして、一々役場なんかの人にご迷惑おかけしないということはあるのかもしれませんので、実際は、もう少しそういった問題があるのかもしれないなというふうに思っています。 そこでごみ出し場所は特に町場など、先ほど私が申し上げましたように、どなたかの犠牲の上に成り立っているのではないかというふうに思っているんですけれども、これについてはいかがでしょうか。 ○議長(松本英一) 住民課長。 ◎住民課長松崎秀昭) ただいまの質問にお答えをしたいと思います。 ごみ集積場所につきましては、いわゆる、一般的に言う迷惑施設ということに当たるのかなというふうに思いますが、これは、なければ困るものでありまして、誰かの犠牲の上にということではなくて、地域の中でお互いが協力して、共同で場所を確保して運営管理をしていただいているというふうに町のほうでは考えています。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 菊池忠二議員。 ◆3番(菊池忠二) それで、回覧も、たしか機関紙に、町で出している広報紙を見ましたら、お盆のお供え物の出し方について、中に入れないで小屋の外側に置いてくださいというような趣旨のことが書いてありますけれども、これは、どういった理由でこういうことが広報されたんでしょうか。 ○議長(松本英一) 住民課長。 ◎住民課長松崎秀昭) ただいまの質問でございますが、お盆の供物につきましては、8月16日の期日指定で収集を行っているところでありまして、これにつきましては、東白衛生組合の業務外の収集ということになります。このため、町のほうで直接町内業者と別に契約を結びまして、8月16日に供物の収集を行っておりまして、収集場所についても、通常のごみ集積所ではなくて、町が指定する場所に出していただいて、収集を行っているというようなことでございます。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 菊池忠二議員。 ◆3番(菊池忠二) またさらに、私の身近な話で恐縮なんですけれども、私の知人でもって会社を経営されている方でしたけれども、町には10年弱ぐらい住んでおりまして、その方は生粋の東京から来た人で、いろんな人がいますけれども、これから町もいろんな都会から、Uターン、Iターン、Jターンなんかで、棚倉町に住んでもらうということ、そういうことも考えていかなければならないというふうに思いますけれども、東京で長く生活した人は、地域の人とは余りかかわらなくてもいいという方もいるんです。そうすると、今現在は、班だとか、区だとかで、そういった場所を確保して、一応隣組というか、そういうふうなコミュニティーの中で処理をされたいというふうに思いますけれども、たまたま、借家だったりマンションだったり、アパートだったりとする人は、そこに出せばいいものだと思っていますけれども、また地元の人は、そういうのではないという考え方の人もいるんです。その私の知人がたまたま来て、すぐごみを出したところ、年配のおばさんが、あなたはどこから来たんだ、あなたはここに捨てる権利はないんだというような趣旨のことを言われたらしいんです。それで、その方が、ずっと私といろんなつき合いをするたびに、話が進んでいくとそういう話が出たりして、棚倉町って住みにくいところですねというような感想をいただくんです。そうすると、区長会や班で処理できる、これからのことを考えても、処理できることプラス、そういったコミュニティーに入らなくてもごみを出せるような場所、こういった場所をつくるということも、将来は考えるべきなのかなと。結局その人は白河に行ってしまいました。棚倉の地は面倒くさいと言って行ってしまった。それが直接の原因かどうかはよくわかりません。それは個人の生活、ライフスタイルですから、何とも言えませんけれども、ただ、これから今まで私たちが築いてきたコミュニティー、文化というもので処理してきた、一つはごみの出し方であったり、いろんなライフスタイルであったりということが、若干ずつ幅を広げて、そして、外から来られた人にもそういった生活ができるような、親切な、そういうまちづくりというのをしなければならないのかなというふうに私は思ったところなんですけれども、住みよい町になるために、全体に共通した集積所のモデリングを計画されたらどうかというふうに、ちょっと提案をしてみたいなというふうに思ったんですけれども、これについてお考えがあればお伺いしたいと思います。 ○議長(松本英一) 住民課長。 ◎住民課長松崎秀昭) ただいまの質問にお答えをしたいと思います。 現在のごみ集積所のあり方、それからごみ収集の仕方、それからごみの処理につきましては、さまざま方法、手法があろうかと思いますが、今現在、棚倉町で行っているごみの出し方、それから、収集については、できる範囲の中でやっておりますので、これを基本として、よくなる分については、どんどん改定をしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(松本英一) 菊池忠二議員。 ◆3番(菊池忠二) ちょっとこじつけと言われるとこじつけなんですけれども、湯座町長は、歴まちなんかで観光町ということで大分熱心に行政をされておられるということで私も理解しているんですけれども、このごみの出し方やなんかは、町の中はともかくとして、郊外なんかだと、景観に非常に大きく影響するんではないのかなというふうに思います。そういった観点から、共通したごみを出しても景観を損なわないような、そういうモデリングというのがあってもいいのかなというふうに思っているわけなんです。特に、町なかをネットをかけて、これ、東京行ってもどこ行ってもネットをかけてごみを置くなんていうのは普通ではありますけれども、先ほど同僚議員がおっしゃっていましたけれども、棚倉町独自のごみの収集のありよう、それから景観、こういったことも、これから将来にわたって考えていく一つのプランではないかなというふうに思いますけれども、この件について、何かお考えがあればお伺いしたいと思います。 ○議長(松本英一) 住民課長。 ◎住民課長松崎秀昭) ただいまの質問にお答えをしたいと思います。 先ほども申し上げましたように、現行の方法、手法、これを基礎としまして、これからさらによくなる分があれば、それについてはどんどん取り入れていきたいというふうに考えています。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 菊池忠二議員。 ◆3番(菊池忠二) これ、正確な、公的な発表ではないですけれども、日本では、毎日1人当たり1キロ、それから毎月焼却炉を含めて1件で3万円を負担する計算になるという試算が出ております。うち、年間一つの家庭で1トンから3トンのごみを出している、ダイオキシンの排出量も世界一だということが示されております。こういったことを考えますと、ただ、小さい町ですから、そんなことを議論する必要もないのではないかなというふうな考え方もございますけれども、これから少子化になったときに、やっぱりいろいろな、一つ一つ点検をして、まちづくりを再構築していく必要もあるんではないかなというふうに私は思っています。ごみ収集の回数頻度についても、その点、効率よく能率よく、私も集積の表を見ましたが、本当に大変です。棚倉町をずっと地区ごとに回るのは大変ですけれども、あれをもう一つブロックなんかに分けて、そして、郊外であっても町なかであっても、特に生ごみの収集に関しては、行政として平坦な平等なサービスを提供するという意味でも、これは将来考えていく必要があるんではないかなと、先ほどもございましたけれども、郊外に住んでいる人がいつも損をする、郊外に住むとちょっと疎んじられるみたいなことがあってはならないというふうに私も思いますので、特に生ごみ、夏場については、新しく新築した住宅の中に閉じ込めて、当然家庭の事情ですから、小屋をつくってその中に入れる方もいれば、台所の流しの端のほうに生ごみを何日も置かなくてはならないという話も聞いてございますので、こういったことを考えますと、生ごみの収集については、まだ改善の余地があるのではないかなというふうに思います。再編組織は大変だと思いますけれども、ぜひそんなことも考えていただきたいと思いますけれども、これについてはいかがでしょうか。 ○議長(松本英一) 住民課長。 ◎住民課長松崎秀昭) ただいまの質問にお答えをしたいと思います。 回収頻度についての平等なサービスということだと思うんですが、確かに週1回のところと週2回のところとがありまして、回数の面から見れば平等ではありませんが、効率的にごみの収集運搬を行う、週1回の回収で全てのごみが回収できるところを2回で回るということになりますと、効率の面から無駄が生じるということになります。それで、現行の収集に関しましては、これまで東白衛生組合のほうで、経験則に基づいてコースを決めて、回数を決めているというふうに伺っております。棚倉町に配置されているパッカー車ですか、収集車につきましては、1台については2.5トンの集積能力がありまして、これを1日4往復、ですのでそれが最大だということでございます。2台ですので、1日に20トンのごみを収集することができます。これで、年間240日前後稼働しておりますので、全体では4,900トン、年間で4,900トンのごみを2台のパッカー車で集めることができるというふうに伺っております。実際どのぐらいのごみが出ているのかといいますと、平成29年の実績値になりますが、2,782トン、これがパッカー車によって集められたごみの収集量です。こういった面から、現行の収集回数、収集方法でいきたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 菊池忠二議員。 ◆3番(菊池忠二) まちづくりの将来の姿にもかかわってくるというふうには思います。今のままどんどん人口減少を迎えるのか、もう少し人を町中心に集めて、コンパクトなまちづくりを目指していくのかということにもかかわるとは思いますけれども、なるべくこの公共サービス、水道、それから電気、ごみなんかは、平等なそういった行政姿勢というのが求められるのではないかなというふうに思います。 先ほど私が申し上げましたように、我々は日本人は、まだごみに対する意識が非常に低いのではないかなというふうに思います。これは、他地区では、預かり金、デポジットシステムなどというシステムを構築されているところがございまして、ごみを持ってきたらば、例えば空き缶や空き容器などは、リサイクルでは莫大なエネルギーがかかりますけれども、再利用であれば、いろんなエネルギーがうんと省略されるということでございますので、今どんどんペットボトルになっていますけれども、私は、もしかしたらガラス瓶のようなものが一番効率がよくて、効率がいいかどうかはわかりませんけれども、本当にエネルギーを少なくして、また、人間的な環境を汚さない、そういうことにもつながるんではないかなというふうに思いますので、いろんな工夫があって、そしてこのまちづくりにもつなげていければなというふうに思います。特に、ごみに対しては、企業も責任を持っていないし、個人も責任を持っていないということですので、いろんな意味での有料化なんかもいろいろにちりばめて、その有料化も、ただお金を支払うのではなくて、ごみをきちんとしてルールに沿った形で再利用すれば、ちゃんと換金して、あずけたお金も戻ってくるというようなことも考えているようでございますので、先進地域なんかも参考にしていただいて、ぜひごみ問題はさらにさらに工夫を加えて考えていっていただければなというふうに思います。 以上でごみ問題は終わります。 続きまして、キャリア教育と教職員の働き方を問う。 松本教育長のご指導のもと、キャリア教育を目指されてから数年がたち、一定の成果があり、これに対しては敬意を表するものであります。それを受けて、現在の教育長の所見を伺うとともに、それを遂行されている教職員の皆様のこれからの働き方改革についてお伺いをします。 キャリア教育のルーツと取り入れようとした動機はどんな理由だったんでしょうか。 キャリア教育の先進地域として、他町村の参考事例とされ、訪れる方も多いと思いますが、そのための負担等はないのかお伺いをします。 県内でキャリア教育を実践している市町村はどれだけあるのかお伺いをします。 キャリア教育とは別に、教職員の長時間労働などがあれば、その実態を把握されているのかどうかお伺いをします。 運動会や発表会等のほかに、関係各所などのイベントで、教職員の負担はないのかお伺いをします。 聖職などのイメージがまだ残っていて、無理をしてしまう傾向があると思いますが、現在休職中の教職員はいるのかお伺いをします。 これからの教育界を目指す優秀な若者がふえるように、教育長の見解を求めます。 我々の子育ての時代には、教員、先生は非常に人気が高うございまして、みんな目指したものでございますけれども、いわば分散性といえばいいのか悪いのか、できれば松本教育長のようなすばらしい教育者を育成するためにも、お答えをいただきたいと思います。 ○議長(松本英一) 教育長。     〔教育長 松本市郎 登壇〕 ◎教育長(松本市郎) ただいまの、キャリア教育と教職員の働き方改革を問うについてでありますが、まず、キャリア教育のルーツと取り入れた理由につきましては、ルーツについては、キャリア教育という言葉が公的に初めて使用されたのは平成11年12月、中央教育審議会の答申の中で、キャリア教育を小学校段階から発達段階に応じて実施する必要があると提言されたことから、その答申を受け、キャリア教育に関する調査研究が進められてきた経緯があります。 取り入れた理由については、社会の急激な変化が進む中で、子供たちに生涯を切り開き、自立するための資質や能力を育てることができるのはキャリア教育であると考えたからであります。 次に、キャリア教育の他町村からの視察の負担につきましては、平成30年度では、長崎市や新潟県三条市などの視察がありましたが、受け入れに伴い、特別な準備をすることもなく、学校において、ふだんの授業の様子を視察していただきましたので、特別な負担はありません。 次に、県内のキャリア教育を実践している市町村につきましては、市町村単位で取り組んでいるのは、福島市やいわき市であり、その他学校単位でキャリア教育を推進している学校もあります。 次に、教職員の長時間労働の実態の把握につきましては、教職員の長時間労働の実態は全国的な問題でありますが、本町の教職員につきましても、同様の長時間労働の実態はあり、各学校において、教職員の出勤時間、退勤時間を記録し把握しております。 次に、関係各所などのイベントでの教職員の負担につきましては、関係各所などのイベントによる負担はありません。 次に、現在休職中の教職員はおりません。 次に、教育界を目指す優秀な若者がふえるように、教育長の見解につきましては、教育職を一生の仕事として選択するかどうかの判断は、教職員の魅力ややりがいなどをその若者がどのように捉えるかであると考えております。 そういった意味において、本町で実施しております、福島大学連携事業であります大学生ボランティアについては、各小学校において、参加された大学生が実際の教育現場を体験し、子供たちや保護者と触れ合いながら、大学生それぞれが教職員の魅力などを感じ取ることができる一つの機会であると考えております。 そうしたことから、今後さらに、棚倉町の子供たちのためにも、将来の教育界を目指す若者たちをふやすためにも、魅力ある事業や交流の機会を広げてまいりたいと考えております。 以上で、答弁といたします。 ○議長(松本英一) 菊池忠二議員。 ◆3番(菊池忠二) 先ほどもある食堂にまいりましたら、中学生のインターンシップが、一生懸命器を持って配膳をされていました。ラーメンを上に上げて、落としたらやけどするよなんてちょっと注意しようと思いましたけれども、一生懸命やっているので、頑張ってねと言ってきたところです。ああいった姿を見ますと、本当に、昔であればああいう手伝いは当たり前だったのかもしれませんけれども、そういったチャンスが少なくなって、子供のため子供のためと言いながら、どんどんそういった環境を狭めてしまったということもあるかもしれません。それで、そういうキャリア教育をどんどん進めていっていただきたいというふうに思います。そこで、具体的に現場は教職員の方々ですから、この教職員の方々の環境をよくしてあげなければならないし、教職員の皆様も人間でありますから、人間としての家庭生活などを送るためにも、ある一定の環境づくりというのは必要かなというふうには思っているところでございます。具体的に長時間労働の根本的な理由を幾つか挙げるとすれば、どういったことが考えられるんでしょうか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(松本英一) 子ども教育課長。 ◎子ども教育課長(鈴木隆) ただいまのご質問にお答えをしたいと思います。 長時間労働の根本的な理由ということでございますが、なかなかこれだというのが見当たらない状況でありますけれども、強いて考えられるということになりますと、教職員の勤務に対する特殊性かなというふうに考えております。 具体的にいきますと、やはり1日のほとんどが、教室の中で、児童なり生徒の学習指導に当たっているというような教育現場でございます。そうした後に、生徒たち児童たちが帰られた後に、あしたのための教材の準備やら学級事務やら、そういうようなものをせざるを得ないというのが実態でございまして、それらの事務にも相当な量があるということから、そういうような実態が長時間労働につながっているものと考えております。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 菊池忠二議員。 ◆3番(菊池忠二) 教育長は特にいろんなところに出られて、教育長の皆様方の連絡会議などのようなものもあるかというふうに思いますけれども、この長時間労働について、教育長ご自身はどういった情報を受けて、どういうふうに考えておられるのか、これをお伺いしたいと思います。 ○議長(松本英一) 教育長。 ◎教育長(松本市郎) お答えをいたします。 長時間労働につきましては、本当に、今までの教員としての歴史が色濃く残っているというふうに思っています。一番は、教員というのは信頼感で生活をしておりますので、いろんな人間関係や同僚の関係、それから子供との関係、そういう中で、信頼を失うと教育がなかなかうまくいかないというようなところがありますので、なかなかその長時間労働をすぐ改善しようというと、なかなか難しいところがあります。私どものほうでも教育長会とかそういうものでも、とりあえずはやれるところからやっていこうと、そして、保護者、地域の方々と相談をしながら、教員の仕事の改善を図っていこうと、そういうような方向でいます。 ○議長(松本英一) 菊池忠二議員。 ◆3番(菊池忠二) 私どもも、たまたま棚小なんかの場所の前を通りますと、大分遅くまで電気がついておるなというふうな感じが見受けられます。キャリア教育には、当然、親であるとか地域だとか、そういう産業界だとかという連携が必要だというふうに思いますけれども、私は大分前の子育ての経験からちょっとお話をさせてもらいますけれども、あるスポーツ少年団で、立派な組織の大会があるというふうなことでご案内を受けまして、私が会長をしておりましたもんですから、その場所に行ったら、ライン引きやらいろんな会場の整理やら、全部保護者がやって、当日優勝したチームに対して、表彰状と挨拶だけして後はもう帰ってしまったというようなことが、何回か経験をさせていただきました。この、地域、それから産業界、いろんなコミュニティーなんかが、よかれと思って大会をつくっても、実は、実働部隊は保護者や先生であって、実際はその当日だけ表彰して、しかもその表彰状も何か先生が書いていたというような経験を私は何回もしました。だから、一概にキャリア教育を進めるときに、地域だとかなんだとか言って、逆にこの先生の労働時間がふえることに寄与したり、姿形ばかりいいんだけれども、内容は実は全部先生に負担がかかっているというようなことがないのかどうなのか、私はちょっと疑問を持っているところがあるんですけれども、この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(松本英一) 教育長。 ◎教育長(松本市郎) お答えをします。 その点につきましては、詳しい情報を得ているわけではありませんが、教員のほうも、これからいろんな地域の方々やそういうスポーツ団体等、そしてコミュニティスクールの運営協議会を設置しましたので、そういう中でも、教職員の働き方改革について、いろいろ聞く格好だけで進めるというわけにもいきませんのでやっていきますが、そういう中で、できるだけ教員、例えば子供の育成会なり、そういうスポーツ少の大会あたりには、これからは、今も大体そういう方向になっていると思いますが、日清カップとか、そういう先生方が引率している行事もありますが、徐々にそういうものを教員が携わらないで休めるような方向には進めていくんではないかなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(松本英一) 菊池忠二議員。 ◆3番(菊池忠二) なかなか、私もそうでしたけれども、責任を担うと、社会に向かって発言するというのはなかなか難しいというふうなことがあります。少なくとも、この棚倉町の教育界のトップは松本教育長でございますので、キャリア教育を間違いなく進めながら、先生たちのそういった環境整備、ぜひ、たまには憎まれ口も聞かなければならない場面も出てくるかと思います。そういったことを、先生にはなかなかできませんから、これぜひ教育長が先頭に立って環境整備に努めていただきたいというふうに思います。 それから、先ほど同僚議員がありましたけれども、先生、給特法でもって4%上乗せなんで、残業代は出さないよというようなことが、田中角栄さんの時代にできたそうでございますけれども、そういったことで、聖職者というふうに張りつけて、先生たちを言わずもがな、みずからが残業をしているんだというようなポーズをとらせながらやってきたようなことも、もしかしたらあったのかなというふうに私は思います。何といいましても、キャリア教育を進めるためには、優秀な、それから我慢強い、頑張りのきく先生を、やっぱり棚倉町に迎えなければなりませんから、こういった意味でも、先生が、ふたをあけてみたら非常にブラックだったというようなことのないように、ぜひ教育長は貢献していっていただきたいと思います。さらには、こういった労働条件の改定に向けて、教育長の仲間でもって、実際は、給特法を改定すると1兆円かかるというような試算があるそうでございますので、なかなか国に対しては難しいとは思いますけれども、これ教育長が手を挙げて、そして、国会やら県に物申すというのは、相当の効果があるというふうに思いますから、ぜひその辺も、教育長が教育界のトップとして、ぜひ棚倉町の教育界をリードして、さらにはそういう環境も整備する、棚倉町はすごいと言われるような貢献をしていただければありがたいというふうに思います。 以上で、この質問を終わらせていただきます。 続きまして、湯座町長の7年目を迎えた所感を伺う。 湯座町長も7年目を迎え、円熟味が増したというふうに聞いております。さらなるご活躍をご期待申し上げつつ、改めて、基本的な町長の哲学、政策をお伺いしたいと思います。 特に、なかなか特効薬の見当たらない少子化問題についてのお考えを、改めてお伺いをします。 同じく、人口減少について、どういうふうに向き合うかお伺いをします。 働く場所の創出についてもお伺いをします。 観光のまちづくりについてお伺いをいたします。 商工業の活性化についてはどんなお考えかお伺いをします。 農林業の後継者についてもお伺いをします。 さらには、棚倉町を支えてきた高齢者に、町長としてメッセージがあればお伺いをします。 これからの時代を支えていく若者に伝えたいことがあればお伺いをいたします。 町長として、他町村や国・県など、選挙などのときの応援や出席のあり方のご所見をお伺いいたします。 ○議長(松本英一) 町長。     〔町長 湯座一平 登壇〕 ◎町長(湯座一平) ただいまの、7年目を迎えた所感を伺うについてでありますが、まず、少子化問題につきましては、安心して子育てができるよう、働くことと子育てが両立できる環境や、子供の健やかな成長を見守る地域社会の環境形成を推進するために、結婚しやすい環境、子供を産みやすい環境、働きながら子育てができる環境、教育環境の充実など、各種政策に総合的に取り組む必要があると考えております。 次に、人口減少につきましては、住人のニーズと町の課題を的確に捉えて、子育て支援策の充実や、生活環境の向上、雇用の場の確保、産業の育成などを推進して、さらには、人と人とのつながりや支え合いを強め、町の魅力を高める政策として、人口減少のスピードをいかに緩めるかという視点で少子化への取り組み、住宅、生活環境の充実、教育学習を通して郷土愛の醸成、また、町の魅力を発信し、定住人口の拡大、さらには健康寿命の延伸など、多様な政策が必要であると考えております。 次に、働く場の創出につきましては、積極的に企業等の誘致策や地場産業の基盤強化を図り、産業の発展及び地域雇用を促進するために、魅力ある産業の継承、創出と安定した雇用の創出を図る必要があると考えており、企業誘致を初め、既存産業の育成支援、起業しやすい環境づくり、地域産業の人材のマッチングなどが必要であると考えております。 次に、観光まちづくりにつきましては、観光資源の有効活用と、魅力ある誘客対策を進めるとともに、広域連携による、周遊型・滞在型観光の創出、交流人口の増加を目指していく考えであります。 次に、商工業の活性化につきましては、商工会と連携をして、地域の特性に合った魅力ある商工業を目指して、町内外の消費者ニーズをつかみ、観光と連携した付加価値のある魅力とにぎわいに満ちた商工業政策を推進するため、地域産業の後継者の確保や、起業しやすい環境の整備、さらには、各種イベントやプレミアム付商品券事業など、商工会と連携し、活性化を図ってまいります。 次に、農林業の後継者につきましては、魅力ある農林業の実現のため、なりわいとして成り立つ農林業の経営の推進を強化し、後継者の育成支援はもとより、多様な担い手の育成を図るために、町内農林業の情報発信を初め、棚倉町で農林業をしたい人など、新規就業者への支援や、ブランド認証制度の普及により、後継者を確保していきたいと考えております。 次に、高齢者にメッセージにつきましては、今まで培ってこられた経験、知識を若い人たちに伝えてもらいたいと思いますし、その責務があると思っております。そして、いつまでも住みなれた地域で元気に暮らし続けることができるよう、さまざまな施策を展開をしていきたいと思っております。 次に、若者に伝えたいことにつきましては、地元に残る若者でも、地元から離れていく若者でも、自分を育ててくれたふるさとである棚倉町に誇りと愛着を持って、郷土を大事にする気持ちをいつまでも大切にしてほしいと思っております。 次に、町長として、他町村や国・県の選挙などの応援や出席のあり方につきましては、基本的には、相手方との友好、信頼関係の維持増進を図る目的であり、町の政策実現への協力を期待し得る候補者へ、地方公共団体の首長としての立場で出席をしております。 以上で、答弁といたします。 ○議長(松本英一) 菊池忠二議員。 ◆3番(菊池忠二) 私が期待した以上のお答えをいただきまして、非常に心強く思っているところでございます。更に今おっしゃったようなお考えを、具体的に棚倉町らしい施策でもって、実現をしていただきたいというふうに思います。 ある方がおっしゃっておりました。首長は当局のトップである以前に、住民の代表であるというようなことをお話の中でおっしゃっておられました。まさしく私はそうだなというふうに思います。7年前に湯座町長が厳しい戦いを勝ち抜かれて、この町の行く末を担われました。期待が大きいと非常に本人もプレッシャーがあって大変だと思ますけれども、着実に7年を迎えられましたことを、厚く御礼を申し上げます。トップリーダーとして、さらに棚倉町民が夢や情熱を持っていけるように運営されることを特にお願いいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(松本英一) 順位3番、3番、菊池忠二議員の質問を終わります。 ここで2時ちょうどまで休憩します。 △休憩 午後1時50分 △再開 午後2時00分 ○議長(松本英一) 休憩前に引き続き再開します。---------------------------------------佐藤喜一議員 ○議長(松本英一) 順位4番、5番、佐藤喜一議員、登壇願います。 佐藤喜一議員。     〔5番 佐藤喜一議員 登壇〕 ◆5番(佐藤喜一) 議席5番、佐藤喜一であります。 通告に従いまして、3点について質問したいと思います。 まず、第1点ですが、統合10周年を迎える修明高校へ町としての協力体制はということで、質問したいと思います。 旧東白川農商高と旧棚倉高校が統合して修明高校となり、10周年を迎え、10月に記念式典を開催して祝うことになっております。また、福島県教育委員会の高等学校配置計画においては、将来、郡内において唯一の高校と配置されていて、農業学部においては、県南地域でも代表校と計画されると聞いております。これらの背景を考慮して伺いたいと思います。 まず、第1点としましては、町では、現在、キャリア教育を推進しておりますが、キャリア教育の延長として修明高校を捉えて、中高一貫の教育システムの普及はということで伺いたいと思います。 2点として、町内より白河地区あるいは石川地区への高校進学者が多く見られるが、これらの現状についてお伺いしたいと思います。 3点としまして、修明高校の周囲の整備、特に生徒より要望がありました東中居バス停、JR東日本の東中居バス停の屋根設置や、同じく地区通学路域になっております中豊駅へのトイレの設置などについてもお伺いしたいと思います。 4番目としまして、郡内県立高校統合構想により、今まで修明高鮫川分校が貢献してきました役割について、今後、どのように捉えるかについてもお伺いしたいと思います。 ○議長(松本英一) 町長。     〔町長 湯座一平 登壇〕 ◎町長(湯座一平) 順位4番、5番、佐藤喜一議員の一般質問にお答えをいたします。 ただいまの統合10周年を迎える修明高校へ町としての協力体制についてでありますが、まず、東中居バス停の屋根の設置や、中豊駅へのトイレ設置につきましては、東中居バス停の屋根設置要望は聞いておりませんが、JRバス関東にバス停への屋根の設置について確認をしたところ、設置場所や土地所有者等の問題もあり、設置は難しいとの回答がありました。また、中豊駅へのトイレ設置については、以前もJR東日本に確認をしたところ、水郡線の車両には必ず1箇所トイレが設置をされていることから、設置については難しいとの回答がありましたが、引き続き、福島県鉄道活性化対策協議会等を通して、JR東日本に要望をしてまいります。 なお、中高一貫教育の普及、高校進学者の現状、修明高校鮫川校の今後につきましては、教育長が答弁をいたします。 ○議長(松本英一) 教育長。     〔教育長 松本市郎 登壇〕 ◎教育長(松本市郎) ただいまの修明高校との中高一貫の教育システムの普及につきましては、現在、修明高校と棚倉中学校は、福島県と棚倉町で協議された中高一貫教育ではありませんが、キャリア教育では、社会的自立、職業的自立に向けて必要な意欲や能力を育成するため、保育園から幼稚園、そして小・中学校、さらには高校と、継続して連携を図ることは必要であると考えております。 そのため、現在、小学校6年生によるチャレキッズや、小・中学生による吹奏楽部合同練習により、児童・生徒の交流を深めておりますが、さらに、修明高校と協議しながら、可能な範囲の中で交流、連携を図りながら、キャリア教育を推進してまいりたいと考えております。 次に、白河地区、石川地区への高校進学者の現状につきましては、平成30年度の棚倉中学校卒業生の進学状況においては、白河地区で35名、石川地区で18名であります。 次に、郡内県立高校統合構想による修明高校鮫川校の今後につきましては、県で作成しております県立高等学校改革前期実施計画によりますと、修明高校鮫川校は、地元からの入学者が減少し、過疎、中山間地域の学習機会の確保という当初の役割からそのあり方が変化していることから、生徒の志願動向も考慮して募集停止とし、隣接する高等学校において、これまでの教育活動を継承するとされておりますが、具体的な内容は承知しておりません。 以上で答弁といたします。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 平成30年度の修明高校の進路状況を見ますと、進学が約半数、就職が半分強の結果になっております。この中で、昨年度は、福島大学の工学部に1名、そして岩手県立大学のソフトウェア情報学部へ2名の国立大学の進学者を輩出しております。また、進路担当の先生に伺いますと、小学校高学年、また中学校ぐらいに進路の大まかな構想が必要になると言われてきましたということでございます。 この地域にとりまして、町将来にとりまして、農業は基幹産業ではありますが、町内小・中学校においてのキャリア教育の中で、農業についてはどのような形で取り入れているかについてお伺いしたいと思います。 ○議長(松本英一) 教育長。 ◎教育長(松本市郎) お答えをいたします。 一昨年までは、チャレキッズの中に農業関係のものが入って、大きなものも入っておりました。それから、現在も、1つ、2つ、農業関係がチャレキッズの中には入っているというふうに思っています。農業関係も、社会、それから工場、それから事業所関係も、特にこれということではありませんが、それぞれにそれぞれの体験を積ませていきたいというふうには思っております。 そういう中で、修明高校さんには農業科がありますので、今、商業科のほうと、チャレキッズではパソコンのほうでつながっておりますが、農業のほうでもつながれればいいなというふうに、今、計画は立てているところであります。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 農業部門で言いますと、特にこの東白川地区は、花卉、花の栽培が結構有名でございます。私の先輩も矢祭で、この花卉業界では非常に有名な方がおりますし、特にこの棚倉町においては、JA東西しらかわの本所が設定されております。また、同じくJAの直売所みりょく満点等も設定されておりますので、今、農業は、農産物を生産するだけじゃなくて、加工、また販売のほうも力を入れているところでございますので、今後、JA棚倉の本所、またはみりょく満点等の直売所などを利用されて、その中でキャリア教育を進めてはいかがと思いますが、現在、みりょく満点等とキャリア教育の接点なんかはどのようにされていますでしょうか。 ○議長(松本英一) 教育長。 ◎教育長(松本市郎) お答えをします。 みりょく満点のほうにも子供たちがチャレキッズの中で行って、お手伝いを、というか体験をさせていただいているというふうに思っています。 それから、幼稚園、小学校ともに、店を訪問して、いろいろお話を聞いて、JA、それから消防署、それから警察署等、そういうような小学生による探検というか、訪問というか、そういうものも実施しておりますので、子供たちにはぜひその地区の産業ということも学んでいっていただきたい、そういうふうに思っています。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 本年度の修明校の就職状況をちょっと聞いてきました。その中で、本年度は、矢祭のSMC、また、白河のオリンパスなどが結構、何人か就職されまして、特に上場企業の製造業あたりが人気があると聞いてきております。地元の商店なんかからもかなり募集されているんですが、家庭なんかの相談の段階にいくと、どうしても地元の上場企業が優先されるということを伺っておりますので、チャレキッズの中で、そういう誘致企業との関係については、どの程度まで入っているかについてお聞きしたいと思います。 ○議長(松本英一) 生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(鈴木英作) お答えします。 ただいまのチャレキッズと誘致企業の関係性ということでございますが、チャレキッズの協力事業所の中には、日本精工さんとか、あとはユニ・チャームさんとかが入ってご協力いただいているところでございます。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 特に、細かく言いますと、平成30年度で修明高校の就職された生徒が78名。このうち、町内の企業に就職された方、これがちょっと少なくて7名なんです。その   の5社でトータル7名ですので、3社が1人ずつ、あとの2社が2人ずつ採用ということで、数字を見るとちょっと低いなということを感じました。昨年度は、特にユニ・チャームと日本精工がちょっと採用が少なかったもんですから、こういう結果になりました。それを考えますと、ちょっと町内の企業の就職が少ないなと感じました。 また、今月4日と5日に東京第一ホテル新白河にて、しらかわ地域企業展示交流会が開催され、町内よりスズキ製作所、また、東洋シャフト、日本精工、三森電機の4社が出展しております。 小・中学校のキャリア教育のカリキュラムの中において、先ほどお聞きしましたが、白河地区全体の中の企業案内とかそういう感じ、特に、中学校におかれまして、白河地域の中の企業案内とか、そういう関係については、今はどの程度されておるんでしょうか。 ○議長(松本英一) 教育長。 ◎教育長(松本市郎) お答えをいたします。 以前に、産業サポート白河というところでお世話になって、棚倉中学校、それは四、五年前ですが、高校生と一緒に倉美館で実践されたときに参加して、そして、高校生と同じように体験をしてきたということがありますが、今のところ、白河の、要するに県内管内のほうでは、そういう職業的なところの連携はありません。棚倉町内の中で考えてやっております。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 進路担当の先生に聞きますと、どうしても家庭に入って家庭の中で協議すると、一部上場企業の製造業がどうしても中心になってくるような傾向があるというので、その点につきまして、今後とも、キャリア教育の中でどんどん取り入れていけば、さらに地元への就職、特に棚倉町については、日本精工、ユニ・チャームという大きな企業がありますので、その点を重点的に取り入れてくれたらいいと思います。 また、ユニ・チャームにつきましては、前回、質問、何回かしましたが、ふるさと納税の中で大変、今、取り入れていますので、その辺も含めて、ユニ・チャームのPRについて、キャリア教育の中では、今後どのように進めていくかをお伺いしたいと思います。 ○議長(松本英一) 教育長。 ◎教育長(松本市郎) お答えをいたします。 チャレキッズを初めとして、このチャレキッズin棚倉で始めたわけですが、始めた当初から企業さん、事業所さんのほうとはお互いにウイン・ウインの関係でやっていこうと。子供たちは体験をする。そして、企業さん、事業所さんたちのほうからは、子供たちへのPRを、自分の企業のPRをどうぞしてくださいというようなことで始めておりますので、そういう意味で、子供たちが憧れるような、そういうような企業のPRをしていただければいいかな、そういうふうに思っています。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) ちょっと、先ほどもお話ししましたが、現在、就職する段階において、どうしても父兄の意向が結構、高校生ですから、強くなってくると思うんです。その中で、やはり、キャリア教育の中で、そのキャリア教育の進行状況、また成果を家庭に下げて、父兄に対してキャリア教育を理解してもらうという手法については、現在、どのような形で持っておるかについてお聞きしたいと思います。 ○議長(松本英一) 教育長。 ◎教育長(松本市郎) お答えをいたします。 キャリア教育、その問題については各学校から、私どものほうでは教育委員会と校長会を通して、そして校長から各学校の先生方を通して、子供たちに、そして保護者のほうに、そういうような連携で、系統でやっているつもりであります。 それで、実は、私は高校にもいましたので、高校のほうでも、急に地元あるいは大企業みたいなそういうようなことを、高校で考えたのでは遅いよ。そういうことではなくて、小学校のときから、中学校のときから、高校に入ってさらにそういう、あるいは幼稚園のときから、やはりいろんなことを体験しながら、町内の企業を体験しながら、親と一緒に考えていこうというのがそのキャリア教育ですので、だから、子供と親と小学校のころから、そう簡単にはSMC、あれにも入れない、矢祭のほうにも入れないわけですし、ユニ・チャームにも簡単には入れないわけですし、そこには必ず試験というものがあるし、そういうものをクリアするための努力も小さいうちからやっていかなければならない。そういうことを、子供たち、そして保護者にも考えていただこうと。そして、自分の夢を、棚倉町で生活する、そういう夢を親子ともどもで共有してほしいなというふうに思っています。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 先ほど、棚倉、東白川郡から白河地区、石川地区への高校進学者についてお聞きして、回答いただきましたが、ある程度は予想された数字ですけれども、白河地区が大体1クラス、そしてまた石川地区に18名と、かなり多数の生徒が行っているのが現状でございます。 それを考えますと、今年度、修明校より福島大、また岩手県立大に進学したように、現在、修明校より福島大学、あるいは愛知大学へも推薦の道を確立していけば、将来、白河地区、また石川地区に行っていた生徒がどんどん地元に住んでくるのではないかと希望しているところでございますが、現在、中学校においては、高校進学指導については、どのような形の取り組みをなされているかについてお聞きしたいと思います。 ○議長(松本英一) 教育長。 ◎教育長(松本市郎) 進学指導につきましては、これは、各学校、高校さんのほうから学校に説明に来ていただいて、その説明を聞いて一応進路を決めていくということでありますので、各学校のその魅力化といいますか、修明高校さんのほうも、もっともっと魅力を出していただいて、子供たちとチャレキッズを通しながら、あるいは、文化祭等通しながら、子供たちにアピールをして、そのよさをまだまだ子供たちも知らないと思うのですが、そういうことを棚中の先生方にも、保護者にもPRしていっていただければいいかなというふうに思っています。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 当然だと思います。特に、修明高校へ行って、進路、進学のパンフレットをいただきましたが、そのような情報をもっともっと学校のほう、また父兄のほうに広く配布して、お金をかけて白河地区あるいは石川地区に行かなくても、十分、修明高校に上がれば公立大学、そして企業への就職も確立されていれば、十分、父兄の間でも安心して、そして、広い意味では地域の活性化になるかと思いますので、今後とも、進路指導の中で生徒、父兄との、修明高校の情報普及をどんどん図っていただきたいと思います。 また、先ほど、教育長の答弁の中で、修明高校の生徒の、例えば、修明高校の生徒が町の倉美館なんかを使う場合には、これは、割引制度が現在されているのかどうかをちょっとお聞きしたいんですが。 ○議長(松本英一) 生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(鈴木英作) お答えします。 ただいまの公共施設等の割引との関係でございますが、前回もご答弁したかと思うんですが、修明高校だから割引するというような制度は設けてございません。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 先日、修明高校に行って教頭先生に聞いたら、イの一番に、修明高校で町の施設を使うのにぜひとも割引していただけるように言ってくださいと言われましたので、その点も含めて、今後の見通しについてはどうなんでしょうか。 ○議長(松本英一) 生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(鈴木英作) お答えします。 ただいまの、今後の状況でございますが、現段階においては、事業の中身によって減免をしていくという考え方に変わりはございませんので、そういった公共性のある事業とかを展開するようになっての減免は対応していきたいと思っています。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 修明高校では、現在、JRバスで通学する生徒は約80名になっております。また、現在のバス停は、町道下町・祖父岡線に位置しておりますが、最近になりまして、同じ路線の逆川地区にバス停が設置されました。この経過については、どのような経過であそこの地区に設置されたかについてお聞きしたいと思います。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) お答えいたします。 逆川のバス停につきましては、関係町村、周辺の市町村長のほうから要望がありまして、長年かけましてああいうバス停が設置された、そういう次第でございます。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 逆川は、あそこ、路線は国道289号だと思います。今回、私ども及び修明高校で希望されているところは町道にございますので、設置の関係から言えば、逆川よりもかなり簡単に手が挙がるんですが、設置することができる可能性が強いのではないかと思うのですが、逆川の設置された経過を見ますと、町当局としましても、今後とも、設置できる可能性は強いかと思うんですが、その辺についてはどういう見解を持っていますでしょうか。 ○議長(松本英一) 整備課長。 ◎整備課長(渡辺守) お答えいたします。 まず、町道といいますか、道路にバス停を設置する場合、県の道路占用許可基準というのがございます。その中で、まず、上屋をつくる場合、バス停、停留所にそういったものを設置する場合には、歩道がありまして、歩道の有効幅員が原則として2メートル以上あるものというふうになっております。今言われています東中居のバス停については、現在、歩道がありませんので、設置についてはちょっと厳しいのかなというふうに判断しております。 以上です。
    ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 私も一応、現地を見たんですが、あそこのところにちょうど、道路の南側に拡幅されているところがありまして、ある程度バス停の効力というか利用するため、拡幅してあるんじゃないかと思うんですが、それを含めれば、あそこの拡幅部分も見れば、歩道は2メーターの寸法はとれるんじゃないかと思うんですが、あそこを歩道とみなして、その分を整地することはどうなんでしょうか。 ○議長(松本英一) 整備課長。 ◎整備課長(渡辺守) まずは、現在は歩道ではないということが第一前提にあります。 次に、南側に屋根をかけてバス停留所の退避をさせるとなると、バスが、多分待機する方というのは、白河方面に帰る方たちのバス停、白河方面に行く方たちのバス停、停留所になりますので、道路を横断して停留所に待つことになりますので、安全性からいっても、ちょっと危険かなということは思われます。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 高校生ですから、バスが来れば移動してバスに乗ることは当然のことできると思いますし、現状としましては、バスが来る間、特に雨天なんかの場合だと、傘を差して待っていなくちゃならないわけです。ちょうど人数も、先ほど説明したとおり、人数も多いですし、その人数があそこでとうとう雨の中を待っているということは、大変、町としても、今後とも、特に逆川のバス停があれだけできるならば、町としても、少しは設置することについて前向きな返答をいただきたかったんですが、今後の見通しとしては、やはり、そういう状況でしょうか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) お答えいたします。 JRにも確認してみたんですね。非常に難しいということを書いていただきましたけれども、引き続き、そういう多くの要望が出れば、町としてもちょっと検討していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) JR水郡線を利用しまして通学する生徒が約100名おります。この沿線の駅では乗降客が1番だと思っておりますが、特に、現在トイレがないため、近隣の民家にお世話になる機会があるように聞いております。 町では、水郡線活性化対策協議会に参加しておりますが、その中での検討はされているか。また、その水郡線活性化対策協議会では、どのような組織で、どのような運営がされているかについてお聞きしたいと思います。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) お答えいたします。 このトイレ設置につきましては、先ほど町長のほうから答弁ありましたように、以前も、平成23年にもそういった要望がありまして、JRのほうに確認した結果、やはり、列車内にトイレがあるということで、JRとしては設置はできない。 また、引き続き、そのような要望がありますので、トイレにつきましては、水郡線活性化協議会を通じまして、県のほうの活性化協議会にJR要望はしております。 今後、要望する予定等はございます。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) それと、先ほど、同僚議員から出ました福島交通の問題につきましても、学校のほうからちょっとお聞きしまして、十数名の生徒がおりまして、今後の対策については、ちょっと今のところ、何もとることはできないということで聞いてきたんですが、町としては、そのような対策については、現在どのようなお考えでしょうか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) お答えをいたします。 白河線のことだと思うんですけれども、白河線につきましては、堤地区とか逆川地区、利用者がいないということが、高校生もですね。 答弁、以上でございます。 ただし、東地区には利用者が10名ほどいますので、白河市のほうで、代替の福島交通のバスを利用して送迎をするということになっております。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 修明高校鮫川分校なんですが、今までの鮫川分校につきましては、中学校において不登校ぎみの生徒も受け入れ、卒業させてくれた高校ということで、地域に貢献している高校でありました。この高校が統合されてなくなるということは、今後、同じような立場で進学を希望する中学生等に対しましては、今後、どのような進路指導をもっていくような形になるんでしょうか。 ○議長(松本英一) 教育長。 ◎教育長(松本市郎) 本当にお世話になりました。そして、これからのことについては、これから、その高校のほうがどういうふうな方向に進めるのか、そういうものを見きわめながら検討していくということになると思います。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 間もなく来月になりますと修明高校10周年ということで、一つの区切りがつくかと思いますが、それから後も地域の高校として町と協議しながら進めていきたいと思います。今後とも町の協力をよろしくお願いして、1問目を終わりたいと思います。 2問目の太陽光発電についてお伺いしたいと思います。 現在、町内各地で太陽光発電のパネルが設置されていくのを目にすることができます。このうち発電量が10キロワット未満は住宅用発電であり、10キロワット以上は産業用発電と区別されております。発電された電力を電力会社が国の決めた価格で買い取ることを決めたのが、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度、いわゆるFITであります。日本において住宅用太陽光発電が2009年に、産業発電が2012年にスタートしました。その後には住宅用期間が10年間、産業用は20年間の期間が決められており、間もなく住宅用においては期間を終了するという趣旨になっております。 その点を踏まえて、次の点を質問したいと思います。 (1)2012年よりスタートしました固定買い取り価格(FIT)制度を利用して設置した住宅用と産業用施設は町内にどのぐらい設置されているのか。 2番としまして、町として、現在、住宅用太陽光発電に補助金を交付していますが、国の政策が大きく変わるようですが、今後の方針につきまして。 3番としまして、2020年より国の施策が大きく変わるように聞いておりますが、町として産業用太陽光発電に対しての基本方針は。 以上、お願いします。 ○議長(松本英一) 町長。     〔町長 湯座一平 登壇〕 ◎町長(湯座一平) ただいまの太陽光発電の現状と今後の対策でありますが、まず、固定買い取り制度を利用しての住宅用と産業用施設の設置につきましては、再生エネルギーの固定買い取り制度の手続については国や電力会社となるため、町では正確な設置数については把握をしておりませんが、住宅用については、本町が実施をしている住宅用太陽光発電システム設置事業費補助金の平成24年度から30年度までの補助件数が183件、産業用については、償却資産の課税状況では67件となっております。 次に、住宅用太陽光発電補助の今後の方針につきましては、本町の太陽光発電システム設置事業費補助金については、平成22年度よりみずからが居住し、または居住しようとする町内の住宅に太陽光発電システムを設置する場合、1キロワット当たり4万円、上限を12万円とし、平成30年度までに延べ224件に補助金を交付してきたところであります。補助事業を開始して今年度で10年目を迎え、新エネルギーに対する町民の意識の高揚についても一定の成果が図られてきたと考えており、近隣町村においても補助事業を終了している市町村もありますので、今後、検討してまいりたいと考えております。 次に、産業用太陽光発電に対しての基本方針につきましては、町において産業用太陽光発電に対しての基本方針はありませんが、第6次棚倉町振興計画において太陽光発電を初め、国や県が進める施策の推進を図るとともに、住民への省エネルギーに対する意識の啓発に努めるとしているところであります。 国においては、2020年にFIT法の抜本見直しが行われる予定でありますが、現在のところ詳細が把握できておりませんので、今後の国や県の動向を注視してまいりたいと考えております。 以上で答弁といたします。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) ただいま町長より報告がありましたが、平成30年度では住宅用太陽光発電の補助が件数で15件、金額で171万円が先ほどの決算書のほうで記載されておりまして、先ほども言いましたとおり1キロワット4万円、上限が12万円ということで行われておりますが、この制度について先ほど町長から今後とも検討の余地があると思いますが、今年度につきましてはこれと同じ金額になっているのでしょうか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) 令和元年度につきましては、引き続き太陽光補助は行っております。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 先ほどの町長の答弁の中にもありましたが、現在、パネル等が当初に比べて安くなってきております。そういうことを考えれば、より当初に比べれば安い価格で設置できるようになっているので、1キロワット当たりの単価を下げて多くの方に普及させるということも考えられるんですが、その辺は今後の課題として検討しているんでしょうか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) 住宅太陽光につきましては22年からやっておりますけれども、価格の検討とかにつきましては、近隣の市町村の動向を見ながらちょっと調査していきたいと考えております。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 2020年より抜本的に変わる中で、今その中で取り上げているのが蓄電池の設置なんですが、蓄電池の要望がふえていると思うんですが、2019年には国の補助として38億5,000万円が蓄電池の補助事業として決定されております。そして、5月より申請可能となっておりますが、町内からの蓄電池に対する要望とか補助申請とかは現在あるんでしょうか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) 蓄電池の要望というか、そういう申請につきましては、うちのほうでは確認はしておりません。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 今後、住宅用につきましてもパネルのほうの値段の設置費用が下がっているので、有利に電力会社のほうに買い取り価格を交渉するには、やっぱり蓄電池の設置が今後とも要望されておりますが、その点につきまして、要望があれば町のほうとしましても補助金の中に蓄電池を取り入れることが可能なんでしょうか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) 蓄電池の取り入れにつきましては、今後ちょっと調査研究をしていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 先ほど町長の答弁の中で、産業用太陽光発電の設置箇所は67箇所ということで説明を受けましたが、当然、農地なんかも含まれている箇所があるかと思います。そのような点で一番心配されるのはメンテナンスの点でございますが、その点、農地転用の許可を町と当局と立ち会って許可した場所については、今後のメンテナンスとか立ち会いとか指導とか、どういう形で今とられているんでしょうか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) お答えいたします。 農地につきましてはある程度毎年件数が上がってきますけれども、あくまでも農地はうちのほうの農業委員会、そこが適正か、あとはいろんな農地の問題、用水路とか、そういった排水の問題、そういった適正かということで判断してやっていますので、そのほうにつきましてはやっぱり民民で解決とか、そういうことになっております。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 町民にとりましては太陽光パネル、発電が設置されていてもどこが管理しているかは、国とかそういう形なんですが、町民にとりましてはどこが設置しておると町民に対して役場のほうへ相談する形になってくると思うんです。私どもが一番心配しているのは設置されたもの、または大規模開発に許可されたものが確実に設置され、管理されればいいんですけれども、そこの今後、売電価格が安くなってくると管理とか、また、開発許可をもらって、そのままで放置されている、そういうことが一番危惧されているんですが、そういうことに対しましては今後どのような指導、関係機関との連携になるかと思いますが、そういう点での関係機関との打ち合わせとか調整とかはされているんでしょうか。 ○議長(松本英一) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(川瀬浩二) お答えいたします。 例えば、林地開発によって太陽光発電を設置したとかそういった場合、県のほうに確認したところ、県でも委託業者、そういったものを利用してのパトロール、それから県のほうでも現地パトロール、あと、町のほうでもそういった場合には県との連携を深めながら、パトロールとか現地調査などを実施していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 今後とも、特に近津地区に大きな開発が、今、計画されてもございますので、今後とも当局のほうの管理の指導のほうをよろしくお願いしたいと思いまして、2点目のほうを終了したいと思います。 3点目、小規模宅地分譲、建て売り分譲について問いたいと思います。 (1)宅地分譲、建て売り分譲等により住宅が新設されているが、当該行政区や自治会への加入や位置指定道路等の管理については、どのように指導されているか。 (2)としまして、10月より消費税が10%に値上がりすることが決定されております。住宅購入者への課税はどのようにされているか。 3番としまして、上下水道の布設工事負担金の扱いと工事の監督について、現状はどうなっているかについてお伺いしたいと思います。 ○議長(松本英一) 町長。     〔町長 湯座一平 登壇〕 ◎町長(湯座一平) ただいまの小規模宅地分譲、建て売り分譲についてでありますが、まず、行政区等の加入の指導につきましては、分譲業者や不動産業者が購入者と契約の際に加入についてお願いをしている状況であるため、今後は必要に応じて行政区長と協議をしながら加入促進を図ってまいりたいと考えております。 また、位置指定道路等の管理につきましては、位置指定道路の指定は申請に基づき福島県が指定をするものであるため、町が管理についての指導は行っておりませんが、申請者との事前相談の中で路面の修繕や側溝等の維持管理について、適切に管理をするようお願いしております。 次に、住宅購入にかかる消費税につきましては、国税の消費税に関することでありますので税務署の担当部門に確認をしたところ、住宅の請負工事の原則的な消費税の計上時期は住宅の引き渡しを受けた日とのことでありました。しかし、経過措置として平成31年3月31日までに工事の請負契約を締結した場合には、引き渡しが令和元年10月1日以降であっても旧税率の8%が適用されるとのことでありました。なお、建て売り住宅の購入につきましては、請負工事ではなく単なる完成物の購入とみなされるため、経過措置は適用されないとのことでした。 次に、上下水道の布設工事負担金の扱いと工事監督につきましては、上下水道布設工事分担金徴収条例及び都市計画下水道事業受益者負担に関する条例、農業集落排水施設分担金徴収条例に基づき徴収をしており、小規模宅地分譲、建て売り分譲による場合にも同様の取り扱いとなります。なお、民間による開発計画や宅地分譲における下水道本管等の布設費は受益者負担金の算定には含まれておらず、開発業者の負担としているところであります。 また、工事監督については、それぞれの条例に基づき町指定工事業者のみが工事を施工することとなっており、工事申請書を提出の上、職員の設計審査、竣工検査を行った後、供用開始となります。 以上で答弁といたします。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 町全体では行政区のほうは53で変わりはないと思うんですが、過去5年間で班の数、区は53区、530班と伺っているんですが、現在、それに対して増加はあるのかどうかお聞きしたいと思います。 ○議長(松本英一) 総務課長。 ◎総務課長(緑川喜秋) ただいまの質問にお答えしたいと思いますが、班の数ということのご質問でございますが、最近、小規模宅地分譲や宅地分譲で集めたところが7箇所ございます。そのうち地区的には5箇所ほどが班に入りましたので、この5箇所についてはふえているものというふうに考えてございます。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 行政区に入っていれば問題ないかと思うんですが、行政区に入らない方、アパート等住居者とか行政団体に加入していない世帯は現在どのぐらい把握していて、また、それらの世帯に対しましては、現在どのような方法で住民サービスを実施しているかについて、お聞きしたいと思います。 ○議長(松本英一) 総務課長。 ◎総務課長(緑川喜秋) ただいまの質問にお答えしますが、行政区に入っていない世帯の数でございますが、具体的な数字は持っておりませんが、約2,000世帯ほどいるかと思います。そのうち1,000世帯程度についてはそれぞれ認可の申し出がありまして、役場のですねえごみ、それから町の日程等のカレンダー、これらについては配布をしている、そういう状況でございます。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 今の数字だと2,000世帯。すると町全体で5,000世帯ですから、今言われる方は行政区に入っていない世帯ということで理解してよろしいでしょうか。 ○議長(松本英一) 総務課長。 ◎総務課長(緑川喜秋) 正確な数字を今は持ち合わせておりませんので、そういうふうに認識をしているというところでございます。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 先ほど同僚議員からごみの集積問題が出ました。私どもも開発業者の一員でございまして、住宅分譲等になりますと最後に必ずごみの設置場所、これが問題になってくることが多々あります。先ほど町長の答弁の中では統一して、及び開発図面の段階の中で県の許可をとって設置することになっておるんですが、そういうことに対しまして開発の段階でごみ設置についての各課間の連絡等はなされているんでしょうか。 ○議長(松本英一) 住民課長。 ◎住民課長松崎秀昭) ただいまの質問にお答えをしたいと思います。 開発許可がある場合、整備課のほうに相談があれば整備課のほうから住民課のほうに回ってまいりまして、ごみの集積場をどうするのかというようなことで事前に指導なり、協議をしているところであります。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) そうすると大規模開発についてはそういう指導をされるけれども、小規模建て売り等についてはあくまでも業者間の方法に委任しておくという形で理解してよろしいんでしょうか。 ○議長(松本英一) 住民課長。 ◎住民課長松崎秀昭) ただいまの質問にお答えをしたいと思います。 ごみの集積場については設置者、それから管理者、それは事業者の方々でお願いをするということになりますので、開発業者のほうで、おおむねどこの開発用地についても事前にごみ集積場を指定して、この辺でどうでしょうかということで町のほうには協議をいただいているというようなことで、大体そんな感じで進んでいるところでございます。 以上でございます。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) それぞれ分譲等で設置された位置指定道路についてですが、住民、そこに住まわれた方からできれば町道へ移動、移譲してほしいという要望等がなされますが、位置指定道路を町道に格上げというか、するためにはどのような要件が必要になってくるんでしょうか。 ○議長(松本英一) 整備課長。 ◎整備課長(渡辺守) お答えいたします。 町のほうで町道認定基準というのを持っています。その中には道路幅員ですとか、勾配等々がありますので、それに合致したとなりますけれども、基本的には開発された方が責任を持って道路を管理していただくということが原則となっているかと思います。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 長く位置指定道路が使われて損傷なんかあった場合について、住民より要望がなされた場合、町としてとれる補修方法についてはどのような方法が現在なされるんでしょうか。 ○議長(松本英一) 整備課長。 ◎整備課長(渡辺守) 基本的には先ほど申しましたように開発業者さんのほうで、もしくはそこに住んでいる方々で維持補修をしていただいておりますが、開発をされた業者さん等が不明等になったところにつきましては、町のほうでは原材料支給ということで置き砂利だけはしているような状況でございます。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 先ほどの消費税につきまして町長より説明がありました。特に消費税は住宅だと金額が高いですから、数%でも大きな金額になるかと思います。また、固定資産税については町単独の税金でございますが、最近の建て売り分譲等で住宅の評価につきましては、町はどのような方法をとっているか、また、住宅に対する減税措置は現在どのような方法がとられているかについてお聞きしたいと思います。 ○議長(松本英一) 税務課長。 ◎税務課長(石井修司) ただいまの質問にお答えします。 評価関係でありますが、税務課の職員2人体制で自宅のほうに評価に伺います。そこで評価をしまして国が定めた固定資産評価基準というのがあります。それによって再建築価格を基準に評価を定めていくということになります。 あと、軽減関係でありますが、還付の場合、新築入居後3年間、建物の面積の120平米までにかかる税金の額が2分の1となります。また、認定長期優良住宅の場合は5年間ということになります。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) それと上下水道の負担金について、先ほど町長よりご説明がありました。この中で前回も1回質問したかと思うんですが、特に下水道負担金、下水道については結構工事費がかかります。現在、町で開発した場合について下水道は上下水道業者が工事しまして、完成体を町に寄附し、町が管理するという体制になっております。あとは当然下水道加入負担金、上水道の場合については上水道の負担金が発生しますが、この下水道負担金については町村によっては町で負担金をとった場合、町で工事を負担するというところがあります。先ほどの町長の答弁では棚倉町は業者が工事を負担して、また、加入者が負担金を納めるということで、住宅を建てる方に対しましては二重の負担になっておるかと思います。町としてそういう形で業者の工事、また、加入負担金を追加することになった経過についてお聞きしたいと思います。 ○議長(松本英一) 上下水道課長。 ◎上下水道課長(近藤徳夫) ただいま負担金の賦課の経過についてかと思われますが、まず、受益者負担金の算定につきましては、当初計画の本管のみが受益者負担金の算定基準となっておりますので、前回の一般質問でもお答えしたとおり、現在、開発業者の皆様が下水道本管を工事する際の工事費が入っていないため、ただし、町の基準によりまして私道等あるいは個人分譲した際には、500平米に1つの公共ます等を設置することは可能です。ですので、それらを基準に合う場合に取り出しについては町の予算あるいは工事等の調整が図られるのであれば可能ということになりますが、実際の開発地についても下水道の工事費については事業者負担としております。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) なかなか変えてもらうことはできないようですが、完成した下水道の本管を町に寄附して、町で管理費用は徴収するということになってくるかと思うんですが、その業者のほうで寄附しない、うちで管理するとなった場合はどういう扱いになるんでしょうか。 ○議長(松本英一) 上下水道課長。 ◎上下水道課長(近藤徳夫) ただいまの質問にお答えいたします。 寄附がない場合には当然事業者の管理となりますので、全ての費用を事業者または購入者等が負担していただくこととなります。 以上です。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) そんな事例は今までなかったと思うんですが、一番危惧するのはよく業者さんではあるんですが、加入負担金だけ納めて、あとは業者が引き渡した後にいなくなっちゃって、あと、今後は加入者が、家を建てた人がまたそれを支払いをしなくちゃならないということが結構ままありますが、町としては今現在そのような事例はあるんでしょうか。 ○議長(松本英一) 上下水道課長。 ◎上下水道課長(近藤徳夫) ただいまのご質問にお答えいたしたいと思います。 そういう管理、本管の管理費ということであれば本町においてはそのようなことは現在ございません。 ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) 工事の管理についてお伺いしています。当然、町の上下水道工事ですから町指定の業者が施工するかと思いますが、過去に検査したときちょっと下水道の接続が不備だったという報告を、私、聞いておるんです。そういうことがあっては困るし、今後ともそういう形の事例があった場合、当然、町のほうでそれを修理するような形になるんでしょうか。 ○議長(松本英一) 上下水道課長。 ◎上下水道課長(近藤徳夫) ただいまのご質問にお答えいたしたいと思います。 まず、その工事自体が工事費申請書の中で設計審査、竣工検査を行った際に、不具合があれば寄附を受け取ることはございません。あるいは工事のやり直しを当然こちらで求めるようになりますので、そちらについて基本的には後年度にそれが所有者から改めて寄附をいただくということは、まずあり得ないかと思います。
    ○議長(松本英一) 佐藤喜一議員。 ◆5番(佐藤喜一) これも管理をお願いして、私のところの質問を終わります。 ○議長(松本英一) 順位4番、5番、佐藤喜一議員の質問を終わります。 以上で一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(松本英一) 本日の日程は全て終了しました。 本日はこれにて散会します。 大変ご苦労さまでした。 △散会 午後2時59分...