本宮市議会 > 2013-03-07 >
03月07日-02号

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  1. 本宮市議会 2013-03-07
    03月07日-02号


    取得元: 本宮市議会公式サイト
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    平成25年  3月 定例会(第2回)        平成25年本宮市議会第2回定例会会議録(第4日目)◯議事日程(第2号)                    平成25年3月7日(木)午前10時開議     開議宣告日程第1 一般質問◯本日の会議に付した事件  議事日程に同じ◯出席議員(23名)     1番  菊田広嗣君      2番  菅野健治君     3番  橋本善壽君      4番  三瓶裕司君     5番  次藤 栄君      6番  後藤省一君     8番  円谷長作君      9番  佐々木広文君    10番  根本七太君     11番  山本 勤君    12番  渡辺秀雄君     13番  渡辺善元君    14番  川名順子君     15番  遠藤孝夫君    16番  渡辺由紀雄君    17番  伊藤隆一君    18番  矢島義謙君     19番  川名正勝君    20番  国分民雄君     21番  渡辺忠夫君    22番  国分勝広君     23番  國分義之君    24番  作田 博君◯欠席議員(なし)◯説明のため出席した者  市長       高松義行君   副市長      中野一夫君  教育委員長    仲川 清君   教育長      原瀬久美子君  総務部長     渡辺友衛君   市長公室長    移川英也君  市民部長     国分忠一君   保健福祉部長   根本眞弓君  産業部長     立川盛男君   建設部長     堀井和廣君  白沢総合             放射能除染・           渡辺利広君   モニタリング   安田 章君  支所長              センター所長  会計管理者    伊藤明雄君   教育部長     伊藤昌男君  総務部次長兼           総務部次長兼           渡辺正博君            国分郁夫君  総務課長             財政課長  市長公室             市民部次長兼  次長兼      武田与司弘君           金子勝英君  政策推進課長           市民課長  保健福祉部            産業部次長兼  次長兼      武田正利君            橋本久雄君  社会福祉課長           農政課長  建設部次長兼           白沢総合支所           鈴木 亨君   次長兼      登梛 恒君  上下水道課長           産業建設課長  教育部次長兼           後藤 章君  教育総務課長◯事務局職員出席者                   主幹兼  議会事務局長   佐藤栄恭    局長補佐兼    柴田久幸                   議事係長  主査       伊藤美和    書記       石橋 淳 △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(作田博君) おはようございます。 出席議員が定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 ただいまより本日の会議を開きます。---------------------------------------会議録署名議員の指名 ○議長(作田博君) 会議録署名議員は、前回同様   6番  後藤省一君  18番  矢島義謙君 を指名いたします。--------------------------------------- △諸報告 ○議長(作田博君) 会議に先立ち、議長より申し上げます。 FM Mot.Comもとみやより、本日の会議取材のため録音の許可申し出があり、本宮市議会傍聴規則第8条の規定に基づき、これを許可いたしましたので、ご了承願います。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(作田博君) それでは、日程に従いまして、一般質問を行います。 なお、一般質問の発言時間は議会の運営に関する基準第86の規定により、30分以内となっておりますので、ご了承願います。 それでは、通告順に一般質問を許します。--------------------------------------- △橋本善壽君 ○議長(作田博君) 通告1番、議席3番、橋本善壽君の一般質問を許します。 3番、橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) おはようございます。 議席ナンバー3番、橋本善壽です。 議長の許可を得ましたので、通告どおり一般質問をいたします。 さて、未曽有の大災害となりました東日本大震災から今月11日で早くも2年を迎えようとしております。本市においては、震災による災害復旧事業は市長の陣頭指揮のもと、職員の皆さんのたゆまぬ努力により順調に進んでおり、大きな事業を除いては24年度内にはほぼ完了すると聞いております。 でも、市民の皆さんが一番関心をお持ちなのは除染問題であります。市内全域に約8,200戸ある住宅の除染を5年で実施し、重点期間を2年と定めた本宮市震災・原子力災害復興計画、そして除染と放射性物質対策の拠点として昨年4月10日に開設された放射能除染モニタリングセンター、目に見えて進むと思われた除染作業でありますが、なかなか進捗状況が見えないと疑問視される市民の皆様の声も少なくありません。 そこで、1の放射能対策についてお伺いいたします。 住宅除染作業において最も不可欠なのは仮置き場だと思います。除染作業が進んでいる現在、自宅周辺より取り除かれた汚染土壌等を安心で安全な場所へ一時保管する仮置き場、まずこの仮置き場の進捗状況をお尋ねいたします。 最初の除染地区であります和田地区の仮置き場は既に造成工事に着手されていますが、その仮置き場の完成予定と自宅敷地内に仮置きされている汚染土壌等搬入開始予定はいつごろか、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 仮置き場の設置につきましては、大字単位にて設置をするというような方針で現在進めてございます。現在、和田地区につきましては造成中であります。長屋地区につきましては設計の積算中であります。また仮置き場の完成予定ということでございますが、5月の下旬ごろということで想定をしてございます。完了次第搬入をするということで、6月からは搬入できる見通しということで考えてございます。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 和田地区につきましては5月ごろということになっていますけれども、今長屋地区のほうのお話がありましたが、確かに2月13日の臨時議会で補正予算が議決された、それは長屋地区の仮置き場の件です。これは長屋地区の件ですけれども、工事開始及び完成予定の期日はいつごろになっているのか、これもお伺いいたします。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 長屋地区につきましては、現在、設計積算中でございまして、終了次第造成工事の発注をしていきたいということで考えてございます。 造成工事には、およそ2カ月から3カ月程度かかるかなというふうな見通しで考えでございます。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕
    ◆3番(橋本善壽君) 大体の期日というのはまだはっきりしていないところですか。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 長屋地区につきましては、これから造成工事を発注をかけますので、まだ詳細設計も終わっていませんので、具体的には何日間というところまでは出ておりません。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) モニタリングセンター所長として、一応希望としてはいつごろから入りたいというふうな気持ちがあるか、その辺だけでも結構ですので、お願いいたします。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 設計については間もなく上がってくるかと思いますので、造成工事については技術的なこともありますので、希望とすればもう早く搬入できるような状態にしていきたいということでありますが、それについても、造成工事については安全と万全を尽くさなくてはならないということを考えれば、やはり最低2カ月はかかるかなということで、やはり5月ぐらいまでは最低かかるのかなというようなことで予想はしてございます。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 2地区の仮置き場の進捗状況を答弁いただきました。改めてモニタリングセンター所長にお尋ねいたします。 現在の進捗状況は当初の計画どおりと考えておられるか、それとも進んでいると判断するか、また遅れていると思っていらっしゃるか、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 仮置き場につきましては、当初計画については持ってございませんでした。というのは場所については、地区の方のご理解とご協力がないとなかなか進まないだろうということでは想定してございました。そういった意味で、現在計画どおりいっているかどうかということでは、そういった考えはちょっと当てはまらないのかなというふうなことで考えています。 ただ、仮置き場については、もう必要不可欠なものということで、各地区ごとに設置をしていきたいということで考えていますので、なるべく皆様の協力を得られるような形でお願いをしていきたい、また、そういったことで進めていきたいということで考えてございます。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 最初の和田地区において仮置き場隣接者とのコミュニケーション不足によってトラブルが発生しまして、若干スタートが遅れたんではないかなという気は私のほうとしてはしないでもないという感じあります。 現在3地区目となります高木地区、この仮置き場の予定地が決定されました。今後進めていく仁井田地区、関下地区の仮置き場選定及び地域説明会において、最初のいろいろあったトラブル、こういった反省点を踏まえた上で進めていく計画だと思いますが、仁井田地区を含めた残り10地区の仮置き場の選定計画及び工事計画はどのようになっているか、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 仮置き場の今後の計画につきましては相手があることでございますので、はっきりとそういった計画は持ってございません。それぞれの地区において地区の方々と相談しながら選定をしていきたい。また、仮置き場については、除染作業をする前に仮置き場を設置をしていきたいということで考えていますので、そういった目標に向けて今後努力をしていきたいということで考えてございます。 もちろん今までのこともありまして、当然地元の方の説明については、詳細説明しながら一緒に選定をしていくんだという方針でやっていきたいということで考えてございます。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 次に、仮置き場先進地視察についてお伺いいたします。 ことしの1月23日、行政区長並びに除染に携わっている方々と伊達市の仮置き場の現状を視察されてこられた旨の報告をモニタリングセンター所長より受けました。これから各地区で仮置き場の選定を進める上でも、また現実の仮置き場を住民の皆様にご理解していただく上でも大変有意義であったと思います。 そこでお尋ねいたします。今回の視察において参加者は何名でどういった方々が参加され、そして皆様方のご意見やご感想はどうであったか、お願いいたします。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 先月の2月16日に市内の行政区長さんを対象に研修をさせていただきました。伊達市の仮置き場のほうを見学させていただきまして、44名の参加をいただいたところでございます。 行っていただいた方の感想を若干聞いた中では、実際に目で見てよかったというような感想もいただいてございます。あとは帰ってきてから意見交換会も市長を交えてやりましたので、いろいろな意見も出てきました。伊達市と同じような形で仮置き場を進めていくのかとか、そういった質問も出てございます。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) いろいろとご理解していただけたと思うんですけれども、4月に入りまして新年度になります。旧大字地区におかれましては多くの行政区で区長さんがかわられます。そこで今年度も新行政区長等を対象とした先進地視察は計画されているのか、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 新年度につきましては現在のところまだ予算のほうには計上してございませんが、実際に2月に行った中での感想を聞きますと、やはり実際に目で見るというのは非常に効果があるというふうに私のほうでも考えてございます。そういったことを考えて、また行政区長さんにおきましては、ほとんどの区長さんがかわるということもありますので、新年度におきましてもぜひ仮置き場を推進していく中ではやっていきたいというようなことでは考えてございます。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 次に、(2)の除染の進捗状況と今後の計画についてお尋ねいたします。 2月13日の東日本大震災特別委員会で、和田、長屋地区の住宅除染状況の報告がございました。和田地区458戸のうち除染完了が216戸、47%で、除染中が252戸、55%、そして調査終了を含めて352戸、77%が現在の進捗状況であると。また今回の定例会議冒頭に市長の諸報告で報告事項の中でも最新の住宅除染の実施状況等も報告がございました。 そして、今後長屋地区の除染を進めていくとの説明もございました。この現実の除染進捗状況を耳にされた市民の皆様は、本当に市長が公約された期日28年3月末までに市内全戸約8,200戸の住宅除染は完了するのかと不安に思われている方がたくさんおられます。モニタリングセンター所長、残り3年ですが、間違いなく住宅除染は全て完了することができますか、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 除染作業につきましては、除染実施計画に基づいて実施をしているところでございます。25年度におきましては、今回の議案提出してございますが、4地区ほど予定をしてございます。ご存じのように27年度までに市域全部を除染をするという計画に基づいて計画をつくってございます。ですから、27年度に完了できるような形で努力をしていきたいということで考えてございます。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 25年度も公共事業がたくさん計画されています。今までのような除染作業の進捗状況ではどう考えても市民の皆様に残り3年で13地区全ての除染が完了するとは納得していただけないような気がします。本市のみではなく、近隣の市町村でも本格的な住宅除染を行っています。そうするとどうしてもマンパワーの取り合いになることが予想されます。公共事業もある、除染作業もスピードを要求される、そういった状況を踏まえた中で、今までのような取り組み方では23年3月末完了は不可能ではないでしょうか。 そこで、モニタリングセンターとして今後作業効率アップを図るための施策というか、改善していく作業内容等の考えはあるか、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 現在、作業を進めていく上で時間を非常に要しているのが発注業務について非常に時間を要してございます。その発注する際の設計についてこれから改善できるところがないか、今後また調査をしていきながら考えていきたい。 また、実際に現場での調査業務もお願いをしてございます。調査及び測量も現在やっています。その測量についても今後改善の余地があるかどうか、その辺を他市町村を見ながら改善をできるかどうかの検討をしていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 先ほどモニタリングセンター所長は前の質問ですけれども、27年度には完了させたいということだったんですけれども、では改善も今答弁いただきました。今後の計画として25年度中にはどの地区まで、さっき3地区という話だったんですけれども、何千戸を目標に完了させる計画でいるか、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 25年度におきましては、4地区2,000戸ほどしていきたい。ただ24年度の発注当初よりはスピードが上がってきてございますので、予定が終われば次の地区というふうに前倒しでどんどん進めていくということで考えてございます。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) ぜひとも頑張っていただきたいと思います。 次に、多数の市民の皆様方の声の中からお伺いいたします。 当初決めた住宅除染順番は、まず環境放射線量の高い地区、そして子どもたちガラスバッジ放射線量測定値の結果をもとに、総合的に判断して除染順位を決定したと伺いましたが、現在、空間線量の測定値は地区ごとに大分変わってきております。例えば被ばく直後岩根地区は市内全域で一番環境放射線量が低く、住宅除染の順番も一番最後と計画されています。でも現在の新聞等で発表されている環境放射線量結果では、本宮市内において岩根出張所は白沢公民館糠沢分館と並び0.25前後と高い値を示しております。こういった現状を考慮した場合、除染地区の順番変更等は考えておられるか、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 優先順位につきましては、除染実施計画に記載をしております。その中で状況については現在ご存じのように大分変化はしてございます。そういった意味で各地区のモニタリングの状況、また子どもたちガラスバッジの調査もやってございますので、そういった結果を見ながら、また優先順位を柔軟に対応をしていたいということで考えてございます。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 次に、(3)の農業用水路除染についてお伺いいたします。 ことしの1月5日の新聞1面に掲載されていた内容ですが、ここに持ってきてありますけれども、放射性物質の水田への流出を防ぐため、県は25年度産米の作付前までに汚染状況重点調査地域に指定されている40市町村で、農業に使用されている用排水路の除染を完了させると佐藤雄平知事年頭記者会見で方針を示された。この県の方針は先般2月13日の東日本大震災対策特別委員会で、産業部長より市としての今後の取り組みという形で説明がございました。 内容的には、まず仮置き場がない、作業する業者も不足している、そういったもろもろの事情により、25年度作付前までの除染作業は無理であり、よって、25年度秋作業終了後に用水路の除染を実施する考えである、そのような内容の答弁であったかと記憶しております。 そこでお尋ねいたします。 国が除染費用を負担するには、取り除いた土砂の空間放射線量が0.23マイクロシーベルト以上である場合とうたわれていますが、本市内の水路は最低で何ベクレル、最高で何ベクレルの値か。そしてすべて対象となるのか。また、その水路の長さは総延長でおよそで結構ですが、何キロほどあるのか、よろしくお願いいたします。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) ただいまのご質問2点でございますが、現在の用排水路の線量測定ということでございますが、現実的にはまだ線量の調査は実施していない。しかしながら考え方といたしましては、除染の実施計画の中におきまして文部科学省のモニタリング調査等々の中で、本市については一応全水路を対象とすると、市のほうの計画におきましてもそのような形で考えておりますので、それに沿った中で実施をしてまいりたいというふうに考えております。 あと、水路の総延長ということでございますが、実質的に計測はなかなか難しいところでございますが、県等々のほうの水路の距離を出す算定的なもの、これは耕地面積からになりますが、それらから算定いたしますと、おおむね大体約270キロメートルが今回の農業用のほうの水路延長ですけれども、そのぐらいになるのかなというふうに、これはあくまでも推計値でございますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) では総延長今270キロという答弁をいただきましたが、その水路は何年で除染を完了させる計画か、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) さきの答弁と重複するかと思いますが、基本的にはこの除染計画につきましては27年度、いわゆる28年3月までになろうかと思いますが、現段階で詳細なまだ私どものほうで区切りをしておりませんので、やはり今はその計画にのっとった形の中で何とか努力して終了したいというふうに考えております。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 公共事業の発注も多くあり、住宅除染もまだまだである、そんな状況の中で本当に水路の除染は計画どおり行えるのかなというのも疑問視しますが、それよりも肝心なのはやはり仮置き場だと思うんです。この仮置き場をどう考えているか、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) 仮置き場につきましては、本当に大きな我々も作業をさせていただく中では課題でありまして、作業イコール仮置き場、これはもう議員のほうもご承知だと思います。これが整わないと実際に現地に入れないという状況でございますので、私どももいわゆる仮置き場を考えたときに、この部分の仮置き場という形ではなくて、やはり地区的に皆さんのほうにもご説明申し上げてご協力をお願いしながら仮置き場というものを選定していくべきなのかなというふうに考えております。 したがいまして、今回の水路の除染につきましてもやはり土砂が発生いたしますので、それらを本当に仮置き場がない場合は仮・仮置き場というふうなことも含めて、地元の方にご相談とご協力をお願いして進めていかざるを得ない状況だというふうに認識しております。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) ということは今の答弁から私なりに判断するところによりますと、水路の除染については仮置き場が確保されたところがやはり優先的になるのかなと判断しますが、その辺の答弁をお願いいたします。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) それぞれにご相談申し上げて、作業として展開できる場所ができればその方々にお願いをして、優先というより環境が整ったというところから実施していかざるを得ないのかなというふうに認識をしております。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 次に、除染する対象水路についてお伺いいたします。 水路の除染は土水路のみか、それともU字溝も含めた水路も全て行うのか、お願いいたします。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) 水路の対象につきましては、先ほどお話し申し上げましたとおり、やはり除染計画の中におきましては、確かに素掘りの側溝もあれば3面コンクリートもございますので、基本的には水路は同じ認識で進めてまいりたいというふうに考えております。 ただ、土砂の撤去といいますか上げるということになりますと、作業工程からいいますと常時水が流れているところはなかなか難しいだろう、水によって遮蔽されているという効果もございますので、そういうことをいろいろ見きわめながら実施してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 土水路の除染ですけれども、除染された後は今まで蓄積された土砂が取り除かれ、水の流れも大変よくなります。でも、そのままにしておきますとまた土砂が蓄積され、何年か後にはまた除染とかいったような作業になるかもしれません。また現在、U字溝化の工事もいろいろな地区で進められているのも現実であります。 そこで、除染後、土水路のところは何らかの国ないし県の補助でU字溝を入れていくことはできないか、またそういったお考えはないか、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) 素掘りとU字溝、既製品の水路、両方併存しております。現状につきましては、除染とはかかわらず、やはり素掘り側溝についてはなるべくU字溝を布設する等々ということにつきましては、毎年本当に少ない箇所ではありますが、現在市のほうとしてはいわゆるU字溝の支給をさせていただいて地元に施工していただく。さらには国なり県の補助メニューの中で、これは私どものほうで工事をさせていただくというふうな形でまず進めておりますので、今回にかかわらず、今後とも相当の面積がございますので、市といたしましては、今お話し申し上げたような形で少しでも補助を見つけながら、早目に早期にできるような形の努力はしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) この時期だからこそ耕作者並びに市が負担しなくてもできる事業を探し出していただきたいと思います。 次に(4)のカリ肥料配布補助金についてお伺いいたします。 ことしも昨年同様、米へのセシウム吸収防止対策として各耕作者に対しカリ肥料の無料配布が決定されました。各農家の方は大変喜んでおられます。でも肥料散布に対して、昨年散布料と称して補助金が支払われた村がございました。 情報というものは驚くほど速く伝わるもので、本宮市では散布料は出ないのかといった質問が多くございました。私のところにもありました。ことしになってカリ肥料無料配布が決定されてからも、昨年は散布料が本宮市では出なかった、散布するのも大変だと、だからことしは散布料は出るんだろうなと尋ねる方が多々ございます。 そこで、昨年の散布料金補助の経緯、出た経緯と実施した市町村、出した市町村、また今年度補助するであろう市町村の有無、そしてそれらの情報を踏まえた上で本市の考え方をお尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) 今、議員の中のおただしの中でもありましたとおり、25年産に向けた本市のほうのカリにつきましては、今農家の方々にご通知を申し上げて取りまとめをしているという状況下にございます。昨年も同じような形でケイ酸カリのほうでしたけれども配布したという中で、確かにお話がありましたとおり、安達郡の隣村さんのほうで散布料が配布されたということにつきましては、私どもも市民の方からのお話で承知したという経過がございます。 基本的にこれらの散布料の考え方につきましては、まず我々交付金事業でやっておりますので、国・県のほうの。そういった中ではまずこの散布料というのは発生していないという事実もございます。そうした中で、やはりそれぞれの自治体のご判断でやったのかどうかわかりませんけれども、大玉村さんのほうでは散布料を村単独の予算で助成をしたというふうな経過でございます。 本市といたしましてもどうするんだということでございますが、本市といたしましては、やはり今回の農作業が始まる段階での作業工程の中に散布をしていただきたい、元肥として散布をしていただきたいということもございまして、基本的に今のところやはり市といたしましては、塩化カリの配布でその作業の中で行っていただきたいというふうに考えておるところでございます。 それと、それぞれの町村全部を調査することはできませんけれども、市の中ではやはりカリの配布は交付金で行っておりますけれども、散布料として配布しているということについてはないという状況でございます。ただ、委託業務でやっている場合はその中に含まれている可能性はあるのかなと思いますが、現在我々のほうで確認をした段階ではその1件だったというふうに確認しております。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 散布料は考えておられないと答弁いただきました。カリ肥料配布のチラシが各農家に届きました。散布料は支給しない旨の文書、文言を一言加えていただきたかったなと思います。今後そういうことで回覧等で連絡する考えがあるかどうか、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) 散布料に関しましての今の我々の状況お話し申し上げますと、まずなかったからいいということではないんですが、おかげさまで市民の方からそういったお問い合わせが農家の方からない状況にあるということもまず一つお話をさせていただきたいと思います。そういった中で、内容的には私どもも検討をしなければいけないと思いますが、そういった農家の方々等のお問い合わせ等々が増大してきたというときには、やはり私どもで定期的に出している農家の皆さんへという中でのご説明というものは検討しなければいけないのかなというふうに思っております。あくまでもそういう皆様のほうのお声が出てきた場合には、そういうふうなことも検討せざるを得ないのかなというふうに考えております。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 2の児童・生徒の教育問題についてお伺いいたします。 昨年の12月の一般質問において、いじめ問題の現状という質問が他議員からございました。そのときの教育長の答弁は、小学校3校から1件ずつ合わせて3件、中学校1校から3件の総数6件の報告が出ているとのことでした。 あれから3カ月、卒業式や入学式を前にして、その後いじめの問題はどのように変わられたか、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) お答えいたします。 3学期になってから現在までの新たないじめの認知件数は中学校で1件ありました。その内容は冷やかしというものでした。そのことについてはもう指導をし解決をしております。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) ということは、昨年12月に報告されたいじめの件数は今はなくなって、新たに出た1件についてももうなくなって、現在はいじめはないと、そういう認識でよろしいでしょうか。 ○議長(作田博君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) そのとおりです。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 大変すばらしいことだと思います。 改めてですけれども、教育長として今回これだけ減った、なくなったということは、どのような対策を立てられ、またどのような指導を行ってきたか、改めてお尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) いじめの対策としまして、1つは学級づくりですけれども、望ましい学級、学習集団づくりをするように話をしてきました。温かな人間関係づくりが基本と考えております。ルールを守ることとか、他人への思いやり、それから弱い者を助ける勇気、ならぬものはならぬというようなそういう強い気持ちも育てて、それらを学級活動や道徳の時間、そして各教科においても全ての教科において生徒指導の機能を生かした授業をするように指導してきました。 次に、いじめというのは、どの学校にも起こり得ることであるという危機意識を持って、早期に発見する。そして適切な対応をするというために、対応マニュアルを教育委員会で作成いたしまして各校に配布をし、全職員で組織的な対応をするように指導してきたところです。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 次に、(2)の体罰問題に移ります。 昨今、マスコミ等でもいろいろ問題視されている体罰問題、本市において小学校で行われている児童クラブや中学校でのクラブ活動において体罰の有無は把握されているのか、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) 体罰についてですが、県教育委員会は全県的に全保護者を対象に2月末に調査を行いました。その内容ですけれども、あなたのお子さんから話を聞いた上で記入してくださいという調査項目でした。その結果、本市においてはゼロ件でした。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) ゼロ件であったと、大変これもすばらしいことだと思います。どのような社会にあってもいじめや体罰は絶対に許されないことだと思いますし、でも現実に行われているのも事実であります。 また、こういったいじめや体罰問題は、ややもすると隠蔽に走りがちになっているとの指摘もございます。本市においては絶対に隠蔽は行わず、いじめや体罰問題では決して悲しい最悪の結末にならぬよう、関係者すべてがそれぞれの立場から責務を果たしていくとは思いますが、改めて教育長にお尋ねいたします。 新年度に向けいじめや体罰に対してどのような考えで取り組まれるのか、よろしくお願いいたします。 ○議長(作田博君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) 新年度に向けて、目指す子ども像を自尊感情を高め、夢や希望の実現を目指す子どもと掲げました。 ある調査によりますと、自分にはよいことがあるかという質問に対して、小学生は3分の1がある、中学生は8分の1というデータがあります。 つまり、自分のことに自信を持てない子どもが多いなということを課題と捉えました。そのためには、やはり褒める、それから認める、そして自信を持たせる、やる気を引き出す、そして目標を決めてそれに向かう、そういう指導をすることが大切と考え、平成25年度もそのような方針で取り組んでいきます。 また、具体的には、いかなる場合においても児童・生徒の指導に当たっては、身体に対して殴るとか蹴るとか、肉体的苦痛を与える体罰を行うことは絶対に許されないんだという、そのことを確認をします。各校においては服務倫理委員会というのを定期的に開いて不祥事防止に努めております。その中でも検討をしていくことを指導していきます。 また、大切なのは日ごろから児童・生徒と、あるいは保護者とのコミュニケーション、それを密にして指導の意図が伝わるような信頼関係づくりに努めるように指導しております。そしてまた、児童・生徒や保護者が教職員との関係の悩みを相談できるような体制づくり、それをつくっていくよう校長会議等で指導したところです。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 次に、3の大気汚染についてお尋ねいたします。 今、マスコミ等で大きく報道されている中国大陸の大気汚染、特に健康被害が大きく危惧されているPM2.5、もう既に九州や西日本には多く飛来しているとも報道されています。そして、これから春一番とともに黄砂が飛来し、また花粉も飛び始めます。そうすると、黄砂、花粉、それらに付着したPM2.5とトリプルパンチを浴びることは必至です。PM2.5がもたらす健康被害を少しでも未然に防ぐには、飛来情報をいち早く市民の皆様にお知らせし対策をとっていただくことは大変重要だと考えます。 そこでお尋ねいたしますが、大気中濃度を測定する機器は本市に設置されているのか。設置されていなければそれらの情報はどこから入手するのか、お願いいたします。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) お尋ねの大気汚染の測定情報、測定局でございますが、本市には設置されてございません。この測定局ですけれども、大気汚染防止法によりまして、都道府県、政令市に義務づけされております。 県内では、県が測定局を16カ所、それ以外には中核市であります郡山市が7カ所、いわき市が12カ所の測定器をそれぞれ持っております。この中で、PM2.5が測定できる局は県設置で白河市と会津若松市の2カ所、政令市で郡山市の1カ所、公表はされておりませんが、公表の準備を進めておりますいわき市の1カ所、全4カ所となります。 以上です。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) もう1点あったんですけれども、情報ですね、PM2.5の情報は本市としてはどこから入手されるのか、それもお願いいたします。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) 大気汚染そのものの情報につきましては、県のほうから提供がございます。それ以外に常時公表しておりますのが郡山市で公表しておりますので、これは時間ごとのものが常時公表されておりますので、それを参考にさせていただくことになろうかと思います。 以上であります ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕
    ◆3番(橋本善壽君) 本市には設置されていないと答弁いただきました。いろいろ測定局、部長より答弁がございましたが、私のほうも測定局を調べてみました。県内では39局あり、近い市町村では二本松市に1局、郡山市に6局あります。残念なことに、福島県内全ての測定局でPM2.5を測定できる機器は会津若松市と先ほどおっしゃられました白河市に設置されている。でもシステム上の関係で即時に観測データを提供できないようになっておりました。 また、本市に隣接している郡山市は昨年10月より試運転を始めたと。そして今月内に測定を開始する予定となっていると、こういうふうに記されておりました。要するに、確かな観測が現在福島県内ではできないということになっているんです。 そこで、ここに新聞なんですけれども、2月19日の民報新聞に掲載されていた内容ですが、環境省はPM2.5による健康への悪影響を防ぐため、大気中濃度が高い日に外出や屋内の換気を控えるよう市民に呼びかけることを盛り込んだ暫定的な指針の骨子案をまとめたと、また大気中濃度は、ここから大事なんですけれども、測定局を整備する自治体に、新たな財政支援を検討することを明らかにしたと記されておりました。 そこで、要望も入りますが、本市では二本松市が安達広域という意味からも、大玉村も含めた2市1村が力を合わせ、財政支援を活用し、二本松市の測定局でPM2.5が観測できる測定局に改善していただくよう関係機関に要望していただく、そしてその情報が隣接市町村に即伝わる情報網を築いていただきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) まず、県内の測定局での結果でございますが、郡山市につきましてはホームページをごらんいただきますと時系列で既に公表がされております。県におきましては、確かに今出ているものは直近ではなく1週間前ぐらいのものになりますが、それにつきましても時系列で公表できるように現在整備を進めております。いわき市につきましても同様でございます。 その中で、県で整備している二本松市の測定局にということかと思います。基本的には二本松市にありますけれども、県の測定局でありますし、大気汚染防止法はもう法定事務として都道府県、さらには政令市に義務づけしておりますので、県として整備を今後する可能性があるかと思います。本市におきましては隣接の郡山市の芳賀に測定局がございますが、北、南両方で見れるということは非常にいいことですので、ご指摘いただきました要望につきましてはぜひ考えていきたいと思っております。 以上であります。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 次に、予防対策として、PM2.5の飛来が明らかに多いと思われるときの市民への注意や呼びかけ、防じんマスクの装着指導等を考えているのか、お尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) PM2.5、これの言ってみれば注意報ということになりますでしょうか。これにつきましては、国でもこのPM2.5に関する専門家会合というのを2月にある程度まとめまして対応策というものをまとめました。それに基づきまして、本当に過日全国の担当者を一堂に会しまして国の説明会があったところであります。言ってみれば暫定基準値は設けました。あとは県なり自治体の考え方にお任せしますという、非常にまだまだ内容のない説明会であったというふうに報告は聞いております。 そのような中でありますけれども、PM2.5に特化した注意報が出るかというのは、これは県におきましても現在検討中でございます。もしあるとすれば、昔聞き覚えがあります光化学スモッグの注意報なり警報というものが考えられるのではないかというふうには考えております。当然そういう形であれ、出れば防災無線なり何なりを使って市民の皆様方にお知らせするようになるというふうには考えております。 以上であります。 ○議長(作田博君) 橋本善壽君。     〔3番 橋本善壽君 登壇〕 ◆3番(橋本善壽君) 現在、市民の皆さんは見えない敵、放射能と闘っています。そしてまた新たな敵PM2.5との闘いが始まります。両者とも市民の皆様の健康被害に大きくかかわる物質です。市として市民の皆様の健康対策のために少しでも早い情報とそして確かな対策を講じる手だてを考え、実行していただくことをお願いしまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(作田博君) 3番、橋本善壽君の一般質問を終わることにいたします。 暫時休憩いたします。再開は11時5分といたします。 △休憩 午前10時52分 △再開 午前11時05分 ○議長(作田博君) 休憩前に引き続き会議を行います。 日程に従い、一般質問を続行します。--------------------------------------- △渡辺由紀雄君 ○議長(作田博君) 次に、通告2番、議席16番、渡辺由紀雄君の一般質問を許します。 16番、渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) さきに通告しておりました4つの項目について質問いたします。 あの忌まわしい大震災、そして原発事故からはや2年が経過しようとしております。震災による災害復旧につきましてはようやくめどがついたところでありますが、原発事故による人体への健康被害、そして産業、経済活動への被害は現在進行形であると言えます。そうした中、昨年末に発足した新政権でも被災地の復興というものを最重要課題の一つに位置づけられたところでありますが、復興はようやく緒に就いたばかりの現状であります。 そこで本市の復興についてお伺いをいたします。 まず、本市として復興を目指す中で、今まで国・県に対してどのようなことを要望陳情してきたのかをお伺いいたします。 ○議長(作田博君) 市長公室長。 ◎市長公室長(移川英也君) ただいまのご質問であります国・県に対しての要望活動の内容という形でございますが、これにつきましては、復興に関する要望として放射能関係の除染の関係、さらには市民の健康管理、それから風評被害対策、企業立地補助金等さまざまな内容等の要望を実施してまいっております。 24年度中に本宮市単独で要望活動をやっておりますが、これについては全部で14件ほど要望活動を行っております。またそのほかにも安達地方市町村会、さらには県の市長会等の中で要望活動を一緒にやっているという状況でございます。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) さまざまな14件ほどの要望をしてきたということでございますが、そういった中で、この要望に対しまして国・県の回答または反応はどのようなものであったかをお伺いいたします。 ○議長(作田博君) 市長公室長。 ◎市長公室長(移川英也君) 内容的には除染関係、復興関係が多く要望活動の中には含まれております。そういう中で、実際にその要望が確定したものもございますが、まだ未確定のものもほとんどでございます。 ただ、その中で大臣等からの回答としましては、大変前向きな発言をいただいているというようなことで、今後それらの除染関係、さらには施設の財源等についても前向きな発言をいただいておりますので、それらについても内容確認しながら対応していきたいというふうに考えております。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 今回の新政権の発足によりまして、本県からは2人の大臣が誕生いたしました。その中でも特に復興大臣にはこの地元選出の代議士が任命されたわけでございます。このことは本当に大変喜ばしいことであり、今後の復興の加速に大いに期待するところでありますが、そういった中、ことしの新年早々、1月9日でしたか、根本復興大臣が本市を訪れまして、えぽか、そしてスマイルキッズパークを視察されたわけでございます。その際、市長は大臣にどのよう要望をされて、またそのときの反応はどうであったかをお伺いいたします。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 1月に根本復興大臣がご来市をいただきました。県内での一番最初の視察地ということで、本宮市を選んだというふうなことで聞いております。 その中身につきましては、大臣は市内の遊び場、子どもたちの健康不安を払拭するために、子どもたちの体力をどう増強していくかというふうなことに重きを置いての視察だというふうに、聞いております。その際、えぽか並びにスマイルキッズパークを視察いただきました。本宮市につきましては、他自治体と比べましてえぽかは既存の施設ということでの利用というふうな形で、小さな子どもたちがお母さんと一緒に遊べる施設があるというふうなこと、それから去年の7月にはスマイルキッズパークを他自治体に先駆けてオープンをさせていただいたというふうな中で、子どもたちが実際にその中で遊んでいる状況をごらんいただいたというふうなことです。こういう施設を県内各地につくっていきたいというふうな中で、モデル地区としての本宮市、郡山市の視察であったというふうに考えております。 その折、ただいま公室長のほうからお話もありましたもろもろの放射線対策等々の要望も市としてはあわせてさせていただいたところでありますけれども、今後この復旧が進む中において、子どもたちの体力をしっかりと増強をしていかなければならない、その施策としてスマイルキッズパークのそばにあります旧白沢村の記念樹の杜、あの地域を改修をさせていただいて、記念樹を大切に保存をさせていただきながら、ここを徹底除染した上で子どもたちの屋外遊び場として整備をしてみてはどうかという提案をさせていただきました。 これにつきましては大臣及び参事官そして県の職員も、これはモデルケースとして本宮市を何とかそういう形でつくっていきたいというふうな返事をいただいて、今それについてはかなり前向きな形の中で進行をしておるというふうなことであります。 また、公室長のほうからもお話がございました、大部分につきましては要望を取り入れていただいておりますけれども、なかなか難しい点もございます。これにつきましては今後とも粘り強く要望活動を続けていきたいというふうに思っておりますし、ある程度狭い視野の中で考えるのではなくて、もうちょっと各省庁横断的な県ですと各部署横断的な形の中で解決策がないか、この辺につきましても、我々も一歩引いた中で冷静に判断をしながらその策を見つけながら、また要望を重ねてまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) ただいま市長の答弁にありましたが、根本大臣が就任後最初の視察に訪れたということでありまして、スマイルキッズパーク、25年度、新年度予算にも拡充整備が計上されてございます。前向きな答弁があったということでございました。 市長は、昨年の選挙の際、根本大臣の選挙対策本部長を務めたわけでありますので、大いにこれから市長の政治手腕というものに期待しまして、今後ともいろいろな要望を続けていただきたいと思います。 次に、市長の考える本宮市の具体的な復興策というのはどのようなものをお持ちか、これは除染は私は復興ではないと思うんです。これは除染は復旧である、あくまでも元に戻すんであるからこれは復旧である、これは復興を進める上の大前提であるといった考えの中で答弁をお願いいたします。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) それでは、渡辺議員の質問にお答えを申し上げたいと思います。 復興策は何ぞやというふうなご質問でございます。私も議員と意を同じくしております。除染等々原発被害についてはこれを元に戻すことがゼロになる、復興はそこからステップアップのための最低条件だというふうに考えておりまして、それにつきましては、先ほど来ご質問がありましたように、しっかりとスピードアップをしていくための25年であろうというふうに心を強く持ちながら進めていきたいというふうに思っております。 その中で、どういうふうな形の中で本宮市の復興策をお持ちかということであります。今平成25年度の予算の中にも計上をさせていただき、これから議員の皆様方にご審議をいただくわけでございますけれども、まずは人口減に歯どめをかけなくてはいけないというのがこれは大前提だろう、復興の大前提だろうというふうに私は思っております。 おかげさまで、県内各地の人口の動態を見ておりますと、原発の発災以来、もうどの自治体も人口が減り続けております。しかしながら、この本宮市におきましては去年の11月ごろからこれがストップになってきました。11月、12月、1月、2月という形の中で、何とか歯どめがかかってきたというふうな状況がその人口の増減の中で数値として出てきているということであります。 今後を考えますと、今までの状況ですと3月、4月についてはこれは人口が移動する時期でありますので、これは原発事故にかかわらず4月、3月、特に4月については大きく本宮市の人口は減少していくというふうなこと、それを1年かけながら元に戻していったり、微増になったりしているのが今の本宮市の状況であります。 そういう中で、いかに人口増に着手をしていくかというふうなことであります。これは本宮市のあくまでも元気をいかに市内外の方々にご理解をいただき、その発信を市自体がどうしていけるかというふうなことだろうというふうに思っております。 そういう中で今議会にご提案をさせていただいております、まず市街地でありますけれども、本宮駅の東西アクセスの整備、これに着手をしたい。また、市でも大きな問題点の一つとして抱えておりますし、議員の皆様方からもいろいろなご提言がございました五百川駅周辺の開発、それからあそこを利用する方々の利便性をどうしていくか、これについては構想でございますけれども、しっかりとした絵を描いていきたいというふうに考えております。 また、白沢総合支所、白沢地区におきましては、白沢総合支所並びに公民館、図書館、博物館、これは体育館もございます。文化、スポーツ、行政、全ての白沢地区の中枢があそこにございます。あそこに至るまでの交通アクセスの環境整備、これはしっかりと今年度進めてまいりたいというふうに思っております。 また、今ほどお話をさせていただきましたスマイルキッズパーク、これをさらに拡充していく。これはインドア、アウトドアを含めた中でスマイルキッズパークという総称の中で整備をしていければというふうに考えております。 また、全員協議会等々でもお話をさせていただきました。おかげさまでこの本宮市は県内の中でも有数の発災以来企業誘致の立地がかなった市でございます。そういう中で、これからいかにして工業団地の造成をし分譲をしていくか、本宮市に来たいという企業の皆様方にいかにサービスを提供していけるか、これをしっかりと決めまして発信をしていかなければならないというふうに思っております。 また、教育施設、これは耐震化も含めまして整備を進めてまいりたいというふうに思っております。本宮第二中学校につきましては、これはあくまでも復旧工事でありますけれども、耐震も急がれますし、それから学習環境の整備についてもこれは必要であります。子どもたちをいい環境の中で育て育むという意味でも必要なことかと思っております。 さらにはへそのまち、それから上尾市との中での対外的な自治体間の交流をしていきながら本宮市を発信していく、そして市民間の交流も進めていきたいと思っておりますし、職員がこの本宮市だけを見ているのではなくて、他自治体との交流をすることによって大きな刺激を受ける、これは必要不可欠なものだろうというふうに考えておりますし、いざ災害というときにお互いに何を助け合うことができるか、これはこの震災で学んだ大きな我々の課題であります。 遠隔地の自治体といかに災害時に協定を結びながらお互い助け合うか、これは国も県もなかなか着手、スピードが遅いという状況があります。そういう中で自治体間でスピード感のある援助をいかに続けることができるか、これは今まで本宮市に欠いていた部分でありますので、これはしっかりと交流を深めながら万が一の際にお互いに助け合うという、そういうパイプをつくっていきたいと思っております。 また、総合的でありますけれども、土地利用計画、これらを含めながらしっかりとした本宮市の土地利用計画を策定しながら市民の皆様方に提示をさせていただき、パブリックコメントを含めながら、今後の本宮市を考えてまいりたいと思っておるところでございます。 雑駁ではございますけれども、以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) ただいま市長の復興にかける思いをいろいろとお聞かせをいただきましたが、昨年の1月に本市では復興計画を策定したところであります。その中では復興に向けた取り組みということで産業再生対策を掲げております。私も産業の再生、振興こそが復興の最重要の課題であると考えます。計画書の中では、具体的な取り組みとして、まずは企業立地支援の強化、そして企業再生に向けた支援、そして農林畜産物の販路拡大及び販売促進体制の再構築の3点をうたっております。 そこで、まずは企業立地支援についてお伺いいたします。 私は、先ほど市長の話もありましたが、企業立地を積極的に推し進めることが一番本宮市にとって必要なことであります。市長もおっしゃいました本宮市が福島県のほぼ中央に位置し、交通の要衝とされてきたことから、福島のへそのまちとしてこれからPRを展開していくんだという思いはいつも聞かされております。そういうことで、企業誘致すれば雇用が生まれ、そして経済効果につながり、そして定住人口の増につながるということは市長のスローガンでありますステップアップ本宮に一番つながることだと思います。 そういうことで、このことは昨年の12月議会も同僚議員から質問があり、市長も大変前向きな答弁をされてきたところでありますが、改めて市長の考えをお伺いします。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 大変不幸な東日本大震災、原発事故でありました。しかし、これで下ばかり向いていては市民の皆様方も安心してこの場所に住むというふうなこと、ましてや他自治体から本宮市に住んでみたいというふうな感覚は起こりません。これはつらい状況ではありますけれども、しっかりと本宮市の優位性、復興のキーワードとしてへそのまち本宮というのを挙げさせていただきました。これを肝に銘じながら本宮市の持っている可能性、ポテンシャル、これを十分に生かしていく、それにはやはり企業立地、これは必要不可欠だろうというふうに思っております。 本宮市の、議員ご存じのとおりでありますけれども、断トツに工業出荷額が多い、県内4番目でございます。13市の中で4番目、しかしながら人口割にいたしますと県内のトップの生産性を持っている。この可能性というのはしっかりと生かしながら本宮市の元気を発信していかなければならない。今後とも企業立地につきましては積極的に新しい工業団地、工業用地の開設とあわせまして、しっかりとしたPRをしていきながら本宮市の働く場所、雇用を確保していくというふうなこと、これについてはしっかりやっていかなければならない。まして物流と製造とどう分けていくか、これについても均衡ある発展の中で十分考えなければならないことだというふうに考えております。 今後、議会の皆様方とも議論をさせていただきながら、ご指導賜りながら、しっかりと努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 今回、新たな工業団地の候補地というものが示されました。新年度予算でも調査測量費が計上されたわけでございますが、このことは今から約5年前になりますか、前市長の時代に産業商工常任委員会でこれは示されたんです。新たな工業団地の候補地を示す、そしてこれからいろいろと進めていくとありましたが、それ以来残念ながら一歩も進まなかったんですね。そしてそうこうしているうちにこのたび市内の工業団地が満杯になってしまった。私は本当に非常に今回のことは大いに評価することでありますが、大変遅きに失したなという感じがするんです。 実際、現在お隣の市、二本松市では復興工業団地の造成を予定しております。それから郡山市でも西部工業団地の拡充を計画しております。やはり今こうした震災を受けて、そしてまた企業立地補助金がある中で、この企業誘致というのは自治体間の競争になっているわけです。ですからこれは本当に急がないとよその自治体に取られてしまうという事態なんですね。ですからそういった作業に向けてこれからどのようなタイムスケジュールで進めていくおつもりなのかを伺います。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 詳細については産業部長より答弁をさせていただきます。 考え方だけ述べさせていただきたいと思います。 両隣の二本松市さん、郡山市さんは工業団地をかなり大規模な造成をされておられます。これにつきましてはいろいろな高いハードルがございます。クリアしなければならない条件というのが大きくなればなるほど非常に高くなってきている。それで大分今活動をされながら、なるべく早い開発をしていきたいということで努力をされておられるというふうに聞いております。 本宮市につきましては、議員ご存じのとおり、本宮工業等団地、県の基金を活用いたしまして今定期的に償還をさせていただいておる状況であります。それを新たな広範囲の中で、工業団地を造成することが今これは競争なんです、間違いなく競争なんです。本宮市がそれをやっていくことがいいのかどうかというふうなことで私も随分考えました。ある程度のハードルを低くしていくための面積というのを確保しながら、フットワークよく今までと同様な形の中でオーダーメードで開発をしていく、これがベターだろうというふうに考えて、過日皆様方に発表をさせていただいたところであります。 時間をできるだけかけずに、土地の優位性を生かして、そして今必要とする企業の方々に早く提供できる、そういう体制ができればいいなというふうに考えております。 詳細につきましては部長より答弁させます。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) これから、以前に発表させていただいた市の候補地の進め方ということでございますが、基本的には農地であれば許認可機関との調整をいただくというふうなこともございます。まずはこれから計上させていただいた中で、現況をやはり測量させていただきながら、我々のこの考え方を姿に示したものを企業のほうにご提示できるような、まず資料作成をしたいというふうには考えております。 やはり一番はそこに地権者の方がいらっしゃるわけですから、これからまだ地権者の方にご説明もしていないということもございますので、まずはそちらから現地のほうに入っていきたいというふうに考えております。 その上で次に測量ということでございますが、いろいろスケジュールは農地転用の問題等々も当然ございますけれども、この話を進めるに当たって、県のほうにも直接私どものほうも従来の進め方が当然あるわけですけれども、何とか中間的にいわゆるスピードアップが図れるものはないのかというふうな協議を今現在させていただいているのも実情でございますが、実際にその企業さんのほうに全部了解をいただいて入っていくというのは、やはり農地転用の問題等々、開発の問題を考えますと、大変大きなくくりで申しわけないんですが、やはり年単位に実際の現地には必要なのかなと、ただその中間で企業さんのほうがある程度決まってからではないと、この開発とか何かにいかないということがございますので、いかにその段階で企業さんとの交渉をして確実性にしていくかということが、今後進める上で大きなポイントなのかなというふうに思っております。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) ただいま市長の答弁の中で、いろいろ高いハードルがあるという言葉がありました。ただ、先日全員協議会の中で部長からは現在企業からも問い合わせがあるんだという状況でございます。やはりこれは急がなくてはならない。いろいろなハードル、いろいろな法とか制度とかいろいろあると思います。 特に農地法の関係だと思いますが、これはここは被災地なんですから復興特区として、市長も復興大臣の対策本部長を務めたわけですから、それは市長の政治力ですよあとは。はっきり言って、県という部長の話がありましたが、県ははっきり言って当てにならないですね、ですからやはり市長が直接国と復興大臣とかけ合ってそういった制度などで重要な運用とか、それから特別措置を講じるべきだと思いますが、いかが思いますか。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 今、農地転用の問題が高いハードルにあるというふうなこと、これは事実でございます。今の特区の状況の中で見ますと、津波で襲われた浜通り地区、これしか農地転用のスピードアップは認可されていないというふうなことの中で、中通りについてもそれについては迅速にやるべきだろうというふうなことで要望をしておりますが、このことにつきましてはちょっと今厳しい状況にあるというふうなことを言わざるを得ません。ただ、地元の選出の政治家が復興のかなめとして今頑張っているというふうな中で、この中通りが発展していくことが初めて浜通りの復興につながっていくというふうなことは、私も声を大にして大臣に話をさせていただいております。引き続きこの件につきましては強く要望をさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 本当に今が市長の政治力を発揮する時期でありますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。 次に、農林畜産物の販路拡大と販売促進体制の再構築についてということでありますが、昨年に発足しました本宮産品首都圏販売促進協議会ということがございますが、これは14の団体、企業、個人が加盟して首都圏での販売活動をしておるということでございます。現在の売上高の推移とか状況についてどのようになっているか、まずお伺いします。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) 今おただしの本宮産品首都圏販売促進協議会、これは今お話がありましたけれども、平成23年の4月に発足をさせていただいたところでございますが、23年の総会が開かれまして、そういった中で売り上げといたしましては約690万円弱という、総会の中ではご報告をいただいております。その運営に関しましては、市のほうから運営の助成ということで100万円ほど助成をさせていただいているという状況でございます。回数的には本当にもう前から申し上げておりますとおりに、ここだけではないんですが、市といたしましては60回強のいろいろ活動をさせていただいているということでございます。 また、平成24年度につきましてはまだまとまっていないわけでございますが、先月2月現在の中での売り上げはやはり若干伸びることができまして755万円ぐらい、これは決算がありますので正式な数字ではございませんが、何とかそういう前年対比では10%強の売り上げになってきたというふうなことで、3年目を迎えるという中で、これからどんどん我々も含めて努力をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 復興計画の中では販売促進体制の再構築というものをうたっているわけですね、再構築ということはどういうことなのかをお伺いします。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) 首都圏販売については発災以前から行ってきた経緯がございますが、そういったものをやってきたノウハウの中で、もう少し効果的にやっていくべきだろうというふうには私どもも考えておりまして、やはり協議会の皆さんのほうと出向くだけではなくて、どういった形が効果的にできるのかということも当然協議会の皆さんと話をさせていただきながらやるということで、まずは発災をして、先ほど言いましたとおり、発災前から販売活動は行ってきたわけでございますが、発災以降それが本当に全部吹っ飛んでしまった、本当にマイナスの状態になったというふうなことがまず事実としてあろうかと思います。 ですから、我々は活動としては同じかもしれませんけれども、風評被害という一つの大きな課題というものを大きな命題として今後は活動していかなければいけないんだろうというふうに考えておりますので、昨年も含めまして復興という形でのテーマを持ちながらPRをさせていただくというふうな形で、再構築というとあれですが、考え方をきちんと目標を定めた中でやっていきたいというふうに考えております。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 市では確かに昨年から100万円の補助金を拠出している、新年度恐らく同じ金額ですね。ですから、販路拡大とか再構築を目指すのであれば、専門的に事務処理をするとか、そしていろいろな出荷、販売の計画を立てるとか、そういった指令的な人間が欲しいわけですよ。そうでないといつまでも市の職員が負担が大きくなる。そうするとこういった時代の中で余計大変になります。ですから100万円ばかりの補助金で何ができると、こうやって大々に復興計画としてうたっているんであれば、きちんとしたそういった専門職の人材を登用して、そして将来的にはこの協議会がひとり立ちできるような体制をつくるということが私は一番の問題だと思うんですが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) 今おただしのとおり、まず協議会を発足いたしましたのは、基本的にこれからは広域的にPRなりそういう販売をやっていくべきだろうという考え方の中で市のほうの職員でやってきたという経過がございます。そういった中で協議会を発足をさせていただいて、その中でそういう活動をやっていっていただく。最終的には私どももやはり自立といいますか、そういう形で協議会が自発的にできていくような形になってほしい、なるべきだという考え方の中でこういう協議会をお願いをしてきたということでございますので、将来的にはやはりそういう本来の設立目的というものが可能になってきたということであれば、今議員がおっしゃったように、その中での事務局の中での全てが行えるという形になってくれば我々も望ましいことでありますし、そういった段階ではきちんと行政側では100万円で済ませるということではなくて、きちんと協議会のほうとご相談をさせていただきながら、適宜の支援という形はやってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 首都圏での販路拡大とか販売促進に関してですが、これは本宮市をPRする意味もあると思うんです。 過日、市議会全員で上尾市に研修に行ってまいりました。その中でいろいろ研修させてもらったんですが、向こうの業者さんがマスコットキャラクターです、上尾市はアッピーというのがマスコットキャラクターになっておるんですが、そのアッピーという名前をつけた商品をその会社と提携して販売しているんです。アッピーカレーとかいろいろありましたが、それから、昨今大変報道で皆さんもご存じだと思いますが、熊本県のくまモンというのが二百何十億円の経済効果をもたらしたといった報道がございました。 本宮市もせっかくまゆみちゃんというキャラクターを設定しているわけでございますから、そうした首都圏販売においてでも、本宮市産と銘打つわけですから、そういったものにそのマスコットキャラクターをデザインして売り出すという考えはないのか。それとあと、大変これは市長に伺うんですが、部長ではちょっとあれだと思うんですが、突飛な考えですが、本宮市には一番大きな全国的な会社がございます。アサヒビールさんです。例えば、アサヒビールのスーパードライの缶にまゆみちゃんのマスコットキャラクターのシールを張らせてもらうとか、そういったことも大変本宮市をPRするには有効だと思いますが、両方にお伺いいたします。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) マスコットキャラクターにつきましては、昨年から議員もご承知だと思いますが、まず市のほうではさまざまな形でキャラクターをつくったり、バッジをつくったり、いろいろな形でPRに努めているということはご承知だと思います。 私のほうもいわゆる首都圏販売等々にお邪魔するときに、独自にシールをつくらせていただきまして、そういうものを販売するとき、もしくは試食でお渡しするときに、シールを作成いたしまして頒布してお配りをする。当然できる限りキャラクターのほうのぬいぐるみというんですかございますので、そちらとできる限りセットでPRを、いかに本宮市をインパクトを与えるかというふうなことでやってまいりましたので、これをもう少し拡大をしていくという努力は必要なのかなというふうには思っております。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) アサヒビールさんに限らずそういう形の中で、本宮市のマスコットキャラクターを通しながら、本宮市を発信していくというふうなこと、これは有効な手段であろうというふうに考えております。どういう形の中でできていくか、十分検討をさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 次に、商業の振興策ということでございますが、本宮市の地元の商店街といいますか商店が、これは震災の影響にかかわらず大変深刻な状態に陥っております。特に白沢地区では次々と廃業する商店がふえておりまして、特に魚屋さんなどは1店を残すのみになってしまったんですね。そうした中で本宮地区においては今回大型の家電の量販店、そして大型のスーパーの出店が計画されておりまして工事も入っております。このままでは本当に商業者は座して死を待つ状況になっているのかなと思うんですが、これは大変難しい問題ですが、やはり市としてはどのような対策を講じるべきだと思いますか、お伺いいたします。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) 今議員のほうからおただしがありました内容は非常に本当に大きくて重い問題でございます。我々も行政側とさらには商工業の団体の皆様と当然お話、連携をとりながら進めていくべき事項だと私も認識しておりますが、現実問題として、まず大型店舗が入ってこられるということにつきましては、いろいろ立地法とか大店法とかいろいろ改正の中で、今現在は立地に当たりましては市並びに商工会のほうの可否を、その届出は要しないという、届けの用紙ですね、法的には可否はなかなか判断できないという非常にちょっと難しい状況にあるわけでございますがそれらにおきましても、市といたしましても行政のほうとのタイアップをすると言った場合にどういうことができるのかというふうなことになりますと、経営上の支援というのはいろいろな借り入れ等々の支援もさせていただいていた、満足ではないかもしれませんがさせていただいているのもご承知かと思います。 やはり、いろいろ中心市街地やらそういう中で何ができるだろう、これは私のほうでも考えていますのは、行政というのはいろいろなインフラであったり、いわゆる活性化が図れるような土壌づくり、これが行政分野の中で唯一まずできることなのかなということで、今までもいろいろなまちづくり交付金等々の活用をさせていただきながら、いわゆる環境整備というものをやらせてきていただいた。 それを商店街の方も含めて我々も含めてどう活用していくかということが肝要なことなのかなというふうに私は思っておりますので、今後とも入ってくるものについての対抗策というのはなかなか難しいと思いますが、そういった中で経営される方々とのご相談をしながら地元でできるもの、こういうものは何かということもきちっとやはりノウハウある団体と協議をして進めていくべきなのかなと、ちょっととりとめのない回答になりましたが、そういう形で考えていきたいというふうに思います。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 確かにこれは行政としてはなかなか難しい問題だと思うんですが、私は不思議なのは、当事者である商工会が市に対して、行政に対して強い要望なり何なりがなかったというのは、私は不思議なんです。 それはちょっと置いておいて、今現在市では本宮駅周辺にぎわい創出事業というものをいろいろ検討しております。そうしますと、こうやって大型店がどんどん郊外にできるということは、駅前にぎわいづくりとは逆行してしまうんですね。ですからまたそういった戦略は練り直す必要があるんだろうと思いますが、どのように考えますか。 ○議長(作田博君) 産業部長。 ◎産業部長(立川盛男君) 逆行するという形もなるんではないかというふうなことでございますが、先ほど申し上げましたとおりに、検討委員会につきましてもテーマを絞ってそれぞれ関係団体の方が入ってこられて、そういった中でご意見として、さらにはそれをまとめて提言としてまとまってきたということがまず事実としてございますので、前にもお話ししましたとおりに、それを行政側のほうで受けてどれが具現化できるか、そういうものを精査しながらできるものはやっていくべきだろう。時代が経過しますと、確かに今おっしゃったように周りの時間の流れが速いわけでございますので、そのものが当然やろうとしたときにどうなのかという部分がございますが、それはやはりきちんとそういう情勢を見ながら進めていくべきなのかなというふうには私は考えております。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 次に、仮の町についてお尋ねをいたします。 県では、原発事故の避難住民が帰還するまでに、集団移転する仮の町の準備を進めているところであります。その方策の一つとして、現在のところいわき市、郡山市、会津若松市の3市9カ所に500戸の県営復興住宅を整備するということでありますが、これは将来的には5,000戸程度を予定しておりまして、大規模な事業になるということでございます。そういった中、二本松市も仮の町に対して手を挙げたという報道がなされました。当市も浪江町の避難者の方を受け入れているわけでございますが、当市としては仮の町の構想には手を挙げなかったのかをお伺いいたします。 ○議長(作田博君) 市長公室長。 ◎市長公室長(移川英也君) ただいまのご質問ですが、当然本宮市にも浪江町から多くの方が避難されております。市の方針としましては、仮の町さらには災害公営住宅についても市としては手を挙げて、そのような体制が要望があれば受け入れをしていきたいというようなことで、表明はしている状況でございます。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) そうしますと、要は浪江町さんのほうからそういう要望がなかったというふうに理解してよろしいわけですか。 ○議長(作田博君) 市長公室長。 ◎市長公室長(移川英也君) 現在のところ、浪江町から直接なそのような要望はございません。ただ、震災から2年が経過するという状況の中で、多くの方が仮設の中で不便な生活をされているということでございますので、本宮市も手を挙げておりますが、その辺一歩進みまして、浪江町のほうの意向、さらには本宮市ができるような状況をこれから相談しながら調整をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 昨日の民友新聞の報道によりますと、浪江町民の意向調査というのが出ていました。その中で、仮の町には居住しないと明言した方が30.3%、特にそのうち若い世代、10代、20代は約半数が居住しないというふうに新聞報道がなされていました。また、本当に失礼ですが、戻らないと答えた町民も27.6%に上っているといった状況でございます。 またその中でも、最も居住したい市町村はどこかとの問いに本宮市と答えた方が2.1%あったということでございまして、大変これは仮設住宅を提供してきた本市にとっては2.1%でもそういった方がいたのはありがたいなと思っているところでございます。これは適当でないかもしれませんが、震災から2年を過ぎるということに当たりまして、現実を見つめて将来を見据える時期に来たのかなと多くの方が思っているのかなと思います。 そうした中で、仮の町とは別なんですが、仮設住宅の厳しい住環境を改善して生活再編の一歩としていただきたいということで、桑折町では復興交付金を活用しまして、浪江町民と桑折町民が入居できる災害公営住宅を47戸ほど建設するということが、新聞報道がなされました。そしてまた福島市では、自主避難した住民に向けて福島定住緊急支援交付金というものを財源といたしまして公営住宅を建設するといった新聞報道もなされました。 つまりは、こういった交付金、支援金を利用して避難している方にできるだけ現在の町、市に住んでいただこうと、あわよくばこの交付金を利用して将来のそれぞれの自治体の住宅政策の一つにしようと考えているんだと私は思うんです。その辺は当市としてはどういうふうにお考えか、市長の考えを伺います。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 今までの経過につきましては、今室長が答弁をさせていただいたとおりでございます。今後、仮の町という形の中で要請があれば集中型になるか分散型になるか、それについては当市も十分同じ県民の中で被災されている方をどうしていくかというふうなことで、検討する準備は、受け入れの準備はございますというふうなことで表明をさせていただきました。 ただ、今ご質問のありました復興住宅、災害公営住宅、これにつきましては私定期的に、浪江の町民の方々で被災されて仮設住宅に入っている方々の自治会長さんとお話をさせていただいております。その中で、あちこち仮の町ができても本宮市に住みたいんだというふうな方が自治会長さんの中からそういう意見が出ております。 過日、本宮市には浪江出張所もございますので、そういう形の中で本宮市として何が支援できるか、その辺を事務レベルで詰めさせていただきながら、馬場町長さんともお話をしていける可能性というか、いく必要性が十分にあるなというふうに考えておりますし、本宮市に住みたいという方のためには本宮市はしっかりと準備をさせていただきたいというふうに思っております。 過日、馬場町長とお話をさせていただいた折に、避難されている中では本宮市は中古住宅を買ったり、新しい住宅をつくったりする方が多いというふうなお話もございました。そういう中で、いつまでも仮設住宅の中でお暮らしいただくということは非常に過酷なことだと考えておりますので、要望に沿えるような形で本宮市がこれは受け皿になることというのは必要だろうというふうに思っております。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) そうしますと、浪江町民から町長からそういった要望があればそういった交付金等を活用して、例えばそういった公営住宅なり復興住宅を建設する。また本宮市に住みたいという方には、それだけのいろいろな施策を提示するという考えでよろしいですか。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 公営住宅、復興住宅を建設するという段になれば、当然そういう形の中での資金を利用するというふうなこと、これはやっていかなければならないことだと。本宮市の原資の中で、自己財源の中でやるということにはなかなか苦しいものがございますので、当然そういうものを利用していくというふうなこと、それから避難されている方々、出張所の方々もいろいろな要望を受けておると思いますので、そこを調整させていただきながら、市として何ができるかというふうなことをしっかり考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 2番目に移ります。 市職員の管理についてお尋ねをいたします。 まず1番の職員の配置は適正かというところでございますが、昨年の9月議会の中で、補正予算の審議の中で職員の時間外手当について指摘をさせていただきました。これは、本当に各部署によって勤務実態に偏りが見られるといったところから質問したわけでございますが、その中でも特に現場を持つといいますか、やはり住民と直接触れ合うことの多い部署に職員の大きな負担がかかっているように見受けられたわけでございますが、そういった中で職員の配置及び定数にもかかわりがありますが、適正だと思われますか。 市長の考えを伺います。 ○議長(作田博君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺友衛君) 若干経過を述べさせていただきますと、国では平成17年から国の新地方行革指針に基づいて、各国内の自治体が集中改革プランということで、職員の定数削減に取り組んだという経過がございます。そういう中で総務省の発表によりますと、目標を超えて達成できているということが平成23年に発表されたところでございます。 本市におきましても、そのときに今の定数に近い263人という定数に10%ちょっとの削減を図って現在に至ったということでございます。 そういった中で、さらに平成20年度からは財政健全化計画等によりまして、本市におきましても平成30年の健全化の目標に向かって今進めているということでございます。ようやく筋肉質の体制ができたのかなと思ったところでございますが、いわゆる3月11日の発災ということでございます。こういった中から考えますと、そこで放射能対策、これは通常想定をしていなかった業務だと。したがいまして、震災の復旧、復興とあわせて放射能対策、これはまだ続くかなと思ってございます。そういった中の人員確保はやはり必要になってくるんではないかと。その分の中でこれはしっかりと考えていかなければならないというふうに、考えているところでございます。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) とかく職員数の削減というものは叫ばれておりますが、当市の場合は合併による業務も増大いたしました。そしてまた今話があったように大震災による対策と大変な職員にも負担がかかったわけでございます。やはり必要な人員は補充し確保して、それが市長の言う現場主義、そしてワンストップサービスの実現につながるんではないかと思っております。特に25年度などは業務の増大が見込まれます。例えば建設事業もふえます。そしてまた除染関係もいろいろとやらなくてはならない。今現在やらなくてはならない、今が一番課題とされている部署については手厚く配置して、課題の解決に向かうべきだと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(作田博君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺友衛君) 議員のおただしのとおりかというふうに私どもも考えてございます。したがいまして、新年度に向けましてはそのような方向で進めてまいりたいと、前向きに考えていきたいと思っております。 ○議長(作田博君) 今の質問について続けますか。 ◆16番(渡辺由紀雄君) それは結構でございます。 ○議長(作田博君) それでは、議長より申し上げます。 16番、渡辺由紀雄君の一般質問の途中ですが、昼食のためここまでで一旦中断することといたします。再開後、16番、渡辺由紀雄君の一般質問を続行することにいたします。 暫時休憩いたします。再開は午後1時といたします。 △休憩 午後零時03分 △再開 午後1時00分 ○議長(作田博君) 休憩前に引き続き会議を行います。 16番、渡辺由紀雄君の一般質問を続行します。 16番、渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕
    ◆16番(渡辺由紀雄君) 午前中に引き続きますが、職員の管理ということについて、職員の給与引き下げについてお伺いをいたします。 このたび新政権では、国家公務員の給与が平均7.8%引き下げられていることを引き合いに出して、地方公務員の給与も7月から引き下げるように各自治体に通達を出したというところであります。今は予算編成の段階でありますから今審議中でありますが、恐らくこれは通過することになるのでありますが、本市を含めた被災地ではそれぞれの職員の負担が増大しておりまして、職員不足も深刻化しているところも多々あります。そういった中で引き下げるということは職員の士気の低下にもつながりまして、ひいては復興の遅れにもつながるのではないかというふうな懸念がされますが、市としてはどのように対処する考えかお伺いいたします。 ○議長(作田博君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺友衛君) 冒頭、議員のおただしにありましたように、国では去る3月5日に地方自治体全体の歳出総額を平成24年度比で0.1%増の81兆9,000億円余と見込んだ地方財政計画を国会に提出をされました。この地方財政計画の中によりますと、地方公務員の給与は8,504億円圧縮してほぼ同額の8,523億円を防災、それから減災事業費及び地域活性化費として計上をしたというふうな内容でございます。この地方公務員給与費につきましては、7月から国家公務員に準じた給与カットを実施するとして圧縮されたというふうになっている報道でございました。 これは、最終的に地方交付税においてその辺の算定がされるという形に国のほうでは考えているようでございます。これは各地方におきましては、地方団体全てこのようなことについては反対であるという表明をなされております。 これにつきましては、その理由といたしましては、まず地方の自治体としての給与関係、これについては各自治体がそれぞれに決定することであって、そのような誘導的な国のやり方については遺憾であること、さらにいきなり地方の協議の場においてそのような方針が出されて、それがさも既定路線のように進んでいるというふうな内容でございます。 こういったことから、本市におきましてもこの内容につきましては今新聞報道にありますけれども、現時点ではこれについては大変疑問を感じているというところでございます。 今までの中におきましても、午前中のおただしの中でもお話をさせていただきましたけれども、本市におきましては、国の方針に従ってそれぞれに定員の削減、あるいは職員の給料のカット、そういったものも進めてまいってきたという実績もございます。そういった実績を踏まえまして、国のほうの考え方については甚だ疑問であるというふうに思っておるところでございます。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 私も、自民党員でありますが、この政府の政策には大いに疑問を持っているところでございます。先ほど申し上げた職員の士気の低下もさることですが、現在、経済対策としてアベノミクスということでデフレ脱却に向けて政府は進んでおります。そうしてやはり経済団体には賃上げを要求しておく。そうしながら今度は地方公務員には給与を下げなさいということはやはり矛盾しているなと思うんです。これは先ほども申し上げましたように、自治体、特に自治体の首長としてはこういったことを強く政府に団結して私は訴えるべきだと思うんですが、市長の考えをお伺いいたします。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) それでは、再質問にお答え申し上げます。 先ほど総務部長のほうからも答弁がございました。これは地方6団体こぞって反対の意を表明しておるところでございます。確かに公務員給与につきましては、国家公務員初めいろいろと議論のあるところではございますけれども、まず地方交付税にそれを算定してくるということ自体は、これは地方としては看過できないというふうなこと、そして今まで発災以降、職員の皆さんが本当に苦労しながら復興に向かって頑張っている、今の状況でこれをすべきではないということで、これは大枠の中で、本宮市一自治体が声を上げるのではなくて、これは全国の団体として声を上げていこうというふうなことがこれは統一した見解で行動を行っているというふうなことでございます。 市長会もそういうことで強い意見を出させていただいております。 以上です。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 市長の考えはわかりました。でも、確かに実際問題としては予算が成立した、そして地方交付税に反映されると。地方交付税全体は変わらない、災害対策とか地域活性化のために振り分けるんだというような苦しい言いわけを政府はしているようでありますが、実際予算が成立してしまうと恐らく政府は強い姿勢でそういったことを要求してくるでしょう。恐らくはやらないところは何らかのペナルティーということも考えるかもしれません。そうしたときには、市長としてはどういった対策をとられますか。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 非常に難しい判断を迫られるということになろうかと思います。本宮市につきましては、財政の健全化をしっかりと守っていくという片方での公約もございます。そこの中で交付税に算定されてくるとその分の減った分を一般財源で補うというふうなことに対しては大変慎重に考えていかなければならない、これはやはり各自治体全て同じ状況にあろうかと思います。今まで同様、地方6団体を通して強く要望をしてまいりたいというふうに思います。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 次に移ります。 教育問題についてであります。 昨年行われました全国学力テストに本市も抽出校とは別に全校が参加されたと聞いておりますが、その結果、全国及び県平均に対して本市の学校の成績はどのようなものであったか。また昨年度、23年度と比較してどうであったかをお尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) お尋ねにお答えいたします。 まず、全国学力学習状況調査は、4月に小学校6年生と中学校3年生を対象に行っております。小学校では国語、算数、理科、そして中学校では国語、数学、理科で実施しております。国語と算数につきましてはAとB問題がありまして、Aは知識に関するもの、Bは活用に関するものです。 本市においては、小学校においては国語、算数は全国平均をやや下回りました。理科は全国平均並みでした。全国平均を上回った教科は国語Aにおいては3校、それから国語Bにおいては1校、算数Aにおいては3校、算数Bにおいて2校、理科は3校上回りました。 それから、中学校におきましては、全国平均を上回る教科ごとの学校数は国語Aが2校、それから国語Bが2校、数学Aが1校、数学Bが1校、理科はゼロ校でした。それで、昨年度との結果ということですが、昨年度の結果は全国では実施しておりませんので、比較することができませんでした。 以上です。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 昨年の比較はないということでありますが、実際教育委員会では学力向上推進委員会というんですか、そういったものを立ち上げて学力向上に向けた取り組みをなされているということでございますが、どのような取り組みをなされてきたのかをお伺いいたします。 ○議長(作田博君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) まず、学力向上推進委員会も開いてきましたけれども、今年度の取り組みは全体として5つありますので、述べさせていただきます。 1つは、まず何と言っても教職員の資質向上が大切であると考えています。夏季休業中には全教職員を対象に年齢別研修会を3日間にわたって実施しました。 それから先ほどの学力向上対策会議につきましては、全国学力学習状況調査の結果がきましたので、その数値を全て公表して、各学校の校長、それから学力向上担当の教員が集まっていろいろ協議をしたところです。市としての共通実践事項を挙げまして、それは何と言っても日々の授業の充実、それから改善です。具体的には学びがいのある学習課題を設定すること、それから発問、板書、ノート指導の向上に努めることということを確認して取り組んでおります。 そのほかにも、学校訪問をこれまで3年に1回実施していたものを2年に1回といたしました。それで本市の指導主事並びに指導員に加えて県北教育事務所の指導員を要請しまして学校訪問を行い、授業を参観し、その後分科会で指導助言に当たってきたところです。全校でそれを行ってきました。 それから、教育委員会による教育委員の学校訪問も実施してきたところです。また各学校においても、研修テーマに基づいて外部講師を招聘して、そして各校のテーマに基づいた研修をしております。 5点目ですけれども、先ほどの市の学力向上対策会議の中では、中学校区ごとに幼保小中連携を図った取り組みをしています。特に、学力向上委員会の開催については中学校の教師が小学校に出向いて授業をする。それから幼稚園の先生が小学校に出向いて授業を見る。そしてそれぞれの発達段階に応じて指導しなければならならいものは何なのかということを明確にして取り組んでいるところです。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 今るる教育長のほうから学力向上に向けた取り組みというのが話されたわけですが、せんだって教育委員会がまとめた23年度の事業評価報告書の中で、学力向上に向けた取り組みについては評価の欄がCとなっているんですね、C評価なんですね。これはCというのは目標をやや下回った、また事務事業として期待したほどの効果が上がらなかった。また、課題や問題点があるというのがC評価の算定基準なんですが、これはどういったことなのか、お伺いをいたします。 ○議長(作田博君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) その事務評価の目標としているのは、今度NRT検査、全国の標準学力テストといいまして、先ほどのは小学校6年生、中学校3年生でした。今度、2月に実施しましたのは全小学校1年生から中学校3年までのものです。NRT検査といいますが、それが本市では偏差値を55、小学校は、中学校は52という大変高い目標を掲げておりました。その55と52を下回ったということで、やはりCというものをつけたというところです。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 要は、目標を高く設定し過ぎたということですね。 ○議長(作田博君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) その目標は平成20年度ころでしょうか、総合計画の中で打っている値なんです。偏差値が55で52ということでした。本年度の取り組みにつきましては2月に実施しておりますので、それが間もなく結果としてまとまってきますので、その検証に努めたいと思っております。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 続きまして、体罰の問題に対してお尋ねをいたします。 この体罰に関しては、午前中、前者の質問にありまして、当市の学校ではそのような体罰問題はまだ起きていないという答弁がありまして、非常に安堵しているところでございます。そしてまた、各学校長にいろいろ指導をしているという話も伺いました。 もちろん体罰は、本当に暴力は許されるべきではないんですが、問題は叱咤激励と愛のむちは体罰とは違うと思うんです。こうやってそういった問題を恐れるあまりに教師の方々が必要以上に委縮をしてしまって、事なかれ主義に走ってしまうということもあり得るんですね、これは。そうするとそれが一番それこそ生徒・児童にとっては私は一番悲しいことであると思うんです。そうして、やはり熱血教師と言われた人がいなくなってしまうということは一番私は注意すべき事項だと思うんですが、その辺をどのように教育委員会としてはこれから学校に対して指導していくか、お尋ねをいたします。 ○議長(作田博君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) 先ほどの質問にもお答えしておりますけれども、体罰というのはいかなる場合にあってもやってはいけないことであるという前提は変わりありません。熱血教師というのもたたいたからそれで一生懸命なのかというと、そればかりは言えないと思います。今の子どもたちというのは、けなされて育つということはあまりありません。自分が一生懸命頑張った、そして頑張れば手が届くという目標をしっかりと与えてもらって、そしてそのモチベーションを上げて、その子の目標能力に合った指導、アドバイスをしていくことが大切だと思います。それがたたくことによってモチベーションを上げるということは、今の教育にはなじまないところだと思います。 特に、これからの子どもたちというのは、主体的に考えて判断して行動していくという、そういう子どもを育てなければなりません。言われたことをそのままやるのではなくて、こういうことをポイントを与えたら、それを考えながらやっていく、そういう子どもにするためには、受け身ではなくて能動的な動きができるような指導法を工夫していかなければならないと考えております。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 子どもたちが主体的に考えて行動する、これは結構なんですよ。でもそれはそういうことを考えてゆとり教育というのが以前始まって、それが失敗して今はまた今度違う方向に行っているわけですね。 ですから体罰はだめです。もちろんだめですけれども、やはりそのさっき言った熱血教師の叱咤激励、愛のむち、これはさじ加減一つで非常に難しいと思うんです。だからその辺はやはり教育委員会としてはうまく指導していただきたいと思います。 これは結構です。 次に移ります。 公共事業についてお尋ねをいたします。 まず事業量の増大に伴う対策はということございますが、平成25年度は国の積極的なインフラ整備とか国土強靭化計画によって大幅な公共事業量の増加が見込まれております。加えて、過日成立いたしました24年度の大型補正予算によりまして、緊急経済対策としてかなり事業量が増大して、これはかつてない規模になると思います。そういった中、発注する側の立場としてどのように対処をしていくのか、お尋ねをいたします。 ○議長(作田博君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺友衛君) いわゆる国の15カ月予算に対応して今後大型の事業がそれぞれ発注される、その体制はというおただしかと思います。市におきましては、昨年23年度の発注状況を見ますと、全体で入札状況が約400件弱ございました。ことしが現在まで約200件ちょっとということでございます。こういった中で、復旧という細かい部分については大分落ちついてきているのかなというふうに思ってございます。これから15カ月予算に対応していくということでございますので、また引き続き今度充実が必要であろうというふうに考えてございます。 そういった点で午前中おただしの中でお答えをさせていただきましたが、そういった中での職員の体制、さらには大きな事業につきましてはこれは設計等の外部委託、こういったものも組み合わせながら滞りなく進めてまいりたいと考えております。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 今部長から答弁があったんですが、再質問は次の入札不調への対策はというのに絡んできますので一緒に質問したいと思うんですが、この大震災以降、皮肉なことに公共事業が増大しまして、市内の建設業者も大変忙しい状態でございます。 そうした中で、入札においても不調とか不成立というものが増加しまして、私が調べたところによりますと、平成23年度は300件の入札のうち不調が55件で約18%、そして24年度は2月8日現在でございますが、160件のうち22件で14%と非常に高い不調率が発生しました。25年度もこのままでいきますと不調件数の増加が見込まれますが、どのような対策をとられるお考えですか。 ○議長(作田博君) 総務部次長。 ◎総務部次長兼財政課長(国分郁夫君) 入札不調時におきましては、さらに未然の入札不調防止策といたしまして工事施行上の安全確保、あるいは品質確保などを考慮した上で、現場管理人の手持ち工事数のさらなる緩和を検討するとともに、工期については人手不足、あるいは資材不足などを考慮に入れながら適切に対応していきたいと考えております。 入札制度につきましては、透明性、公平性を確保するというのが前提でございまして、原則として一般競争入札を維持していきたいと思います。 なお、緊急性、特殊性のあるものにつきましては、これまでどおり工事の内容などを精査した上で指名競争入札や随意契約を行っていきたいと考えております。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 本市では、先ほど申しましたが、除染ということも行われておりまして、普通の一般土木建築工事と合わせますとかつてない規模の公共事業の量となるんですね、これが今市では原則市内の発注の工事は市内の業者にお任せするという体制をとっておりますが、こういった中で技術者、それから労働力の不足、それから資材の不足というのが懸念されます。今答弁にありましたが、そうすると当然工期の面、それからやはり設計単価の見直しということも必要になってくると思われますが、その辺に関してはどのような対策をとられますか。 ○議長(作田博君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺友衛君) おただしのとおりの状況でございます。この不調の分につきましては、これは例えば2つに分かれてございます。いわゆる最低でも2社以上集まっていただくことということが制限付一般競争入札の条件と本市の場合はさせていただいてございます。しかしながらその2社が集まらないというふうな状況、場合によっては1社しかないということでございます。そういった状況におきましてはその工事の内容、それから工期、そういったものも含めて入札参加資格審査委員会におきまして、これは随意契約、そういったものを取り入れながら対応させていただいているということでございます。 また、不調という案件につきましても、これはいわゆる設計単価と見積もり単価の見直しを照合させていただいて設計単価の見直し、そういったものの余地がないかどうか、そういったものも検討させた上で対応させていただいてございます。 いずれにしましても、やはり一番の大きな原因は工期にあるのではないかというふうに思ってございます。これは業者さんもそれぞれに自分の工事をいろいろお持ちでございますので、こちらで一方的な工期の押しつけ、これについてはやはり対応できないよという話になってくるんではないか、そういったことから、工期をある程度柔軟に対応させていただいたことによりまして、今のところ発注はほぼ100%になっているという状況でございます。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) このことは今、国も大変問題視しておりまして、今までは入札から契約手続、着工に至るまでの期間が非常に長かったんですね。いろいろな提出書類が多過ぎたり頻雑であったりして、ですからやはりそういった書類の簡素化、簡略化、それから入札から着工までの間の手続を短くする、期間を短くするといった対策をとるようにといったようやく指示が出ました。 それからまた入札の形態でありますが、今になって今度国土交通省は指名競争入札が一番有効的であると言い出したんですね。結局は今制限付一般競争入札を行っていますが、実際のところは仕事量が多くなってくると、受注するのも落札率ももう全部90%を超すんですよ。そうすると、はっきり言って競争性などが本当に担保されるかというのは今疑問視されているんですね。そして不調の場合はどのような対応をとるんだというと、結局は指名競争入札とか随意契約とかという形になります。だからそうした手間を省くのにもう指名競争入札をして、各業者の手持ち工事量の均一化が必要ではないかというような論争になってきておるんですが、当市ではどのように考えますか。 ○議長(作田博君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺友衛君) 契約に至るまでの事務につきましては、これは透明性、それから公平性、これはやはりどうしても避けて通れないいわゆる本当の根幹の部分であろうというふうに捉えてございます。そういった中で今本市が取り組んでおります総合評価方式の一般競争入札、あるいは3,000万円未満につきましては通常の制限付一般競争入札を用いているわけでございますが、こういった制度の運用、これは今のところ当市としてはこれで進めていくのがベストではないかなというふうに考えてございます。 確かに国等におきましてはその辺のあり方について再度検討に入っているということは情報として入ってございます。その情報についてはなおどういう検討がなされているのか、それについても注視はしてまいりたいというふうに思ってございます。 ○議長(作田博君) 副市長。 ◎副市長(中野一夫君) それでは、若干私のほうから補足をしたいと思います。 入札委員会の委員長をやっているものですから、その辺の考え方も含めて答弁をさせていただきたいと思います。 今、議員がおただしの件については、やはり基本的には工期だというふうに考えております。議員もご承知のように、工期の問題については、多分昨年のどこかの議会の中で本市の取り組みとして工期を柔軟にとっていきましょうという答弁をしたかと思います。これをやった結果、大分不調の件数も減ってまいりました。 実際業者の方々にお聞きしますと、なかなか標準工期はやはり守れないと。だとすればできる工期はどの辺なのか、ましてやこれは災害もありますし、通常の工事もやっていますから、この辺は地元の業者の意見も十分反映する中で、この辺の入札応札のあり方については、これは市長が定めることができますので、この辺については十分柔軟な対応をしていきたいというふうに考えております。 さらに、今お尋ねの指名か競争かというおただしがございます。現時点では指名とかそういうことではなくて、今の契約制度を基本的には維持していきたいというふうには考えております。 以上です。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) いろいろ加味して、発注の平準化というのが一番大事だと思いますので、その辺のご配慮をよろしくお願いしたいと思います。 最後の質問になります。 道路橋梁等の安全性の確認ということでございます。幸いといいますか、当市にはトンネルがございませんので、これは笹子トンネルの天井板の崩落事故を受けまして、道路施設の安全性というのが今全国的に大きな問題となっているところでありますが、本市ではどのようにして橋梁、道路等の安全性を確認しておるのかをお尋ねをいたします。 ○議長(作田博君) 建設部長。 ◎建設部長(堀井和廣君) 本市の点検のマニュアル等でございますが、橋梁につきましては県のほうで策定しております福島県市町村橋梁点検マニュアルに基づきまして舗装路面の状態、防護柵や軸の損傷、部材の腐食等の状況、亀裂の有無等につきまして調査をしておるところでございます。また、道路につきましては、路面や側溝の状況、法面や防護柵等の点検を行っておるところでございます。 以上です。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 県の点検要領に基づいて確認しているということでございますが、報道によりますと、市町村ではほとんど独自に点検要領は作成していないというところが多いということでございまして、このたびこの事故を受けて、国土交通省が市町村向けの点検要領を初めて作成したという報道がなされております。やはりいろいろ交通事情、交通量によって変わると思うんですが、点検要領は作成する考えはあるのかをお伺いします。 ○議長(作田博君) 建設部長。 ◎建設部長(堀井和廣君) 橋梁等につきましては、今申し上げましたような県の点検マニュアルがございますので、それらを参酌させていただきたいということで考えてございます。道路等につきましては、おただしがあったような状況でございますので、調査をしながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。 以上です。 ○議長(作田博君) 渡辺由紀雄君。     〔16番 渡辺由紀雄君 登壇〕 ◆16番(渡辺由紀雄君) 以上で質問を終わります。 ○議長(作田博君) 16番、渡辺由紀雄君の一般質問を終わることにいたします。--------------------------------------- △渡辺秀雄君 ○議長(作田博君) 次に、通告3番、議席12番、渡辺秀雄君の一般質問を許します。 12番、渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 議席番号12番、渡辺秀雄です。 議長の許可がありましたので、これより通告しておりました項目について順次質問を行います。 施政方針についてですが、本定例会初日、平成25年度予算編成方針を伺いました。詳細については予算審査の際に伺いますが、特に4点ほど考え方等について質問をさせていただきます。 まず、駅周辺整備事業計画についてでありますが、特に東西アクセスの整備計画の着手について、これについては本宮駅周辺にぎわい創出検討委員会の提言を受けて庁内で十分検討をしてきた結果から今回予算に上げてきたということなんでございますが、駅前の県道、東側関係なんですが、この整備がまだ完全ではございません。それから前者の質問等にもありましたけれども、市役所周辺の開発とか大型店の出店とか、そういう計画もあるというふうに聞いております。駅周辺にぎわい創出検討委員会の提言の中にも、一つ一つできるものから取り組んでいただきたいという話もありましたし、本議会の所管常任委員会についても25年度の予算要望関係にも上げておりませんでした。私はもう少し今申し上げましたような状況から、時間を置いた中で、これらの動きを見定めた中で計画策定をしてもよいのではないかというふうに考えておりますが、その辺のご見解をまずお伺いしたいと思います。 ○議長(作田博君) 市長公室長。 ◎市長公室長(移川英也君) この駅周辺の東西アクセス関係の整備計画でございます。これについては今議員がおっしゃったように、検討委員会からの答申を受けて庁内で検討してきたという経過はございます。 ただ、午前中市長のほうからも答弁がありましたように、復旧を進める中で、これからの将来の本宮市を見据えた中での復興を行っていくというようなことからも、この東西アクセスについては大変重要な事業であるというような考え方、それからこれについては単年度で短い期間でできるものではないと、これから期間をかけて実施をしていかなければならないということもございます。 さらには、平成23年のバリアフリー法改正によりまして、本宮駅が今度バリアフリー化の中でエレベーターを32年までに設置しなければならないという法律改正もございました。こういう中で、やはりエレベーター設置がされてしまいますと、東西アクセス、さらには駅舎を含めた改修関係の構想ができなくなってしまうというようなこともありまして、この駅周辺の整備関係については、25年度から着手してJR等とも協議を行いながらこれから実施をしていきたいということで、今回の25年度予算に計上させていただいたという経過でございます。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) もう一つ、本宮市には駅があるわけなんですが、こちらのほうの五百川駅に関しては整備構想の作成を進めるというふうにうたってありますが、今申し上げました期間をかけて取り組んでいかなければならないということで、800万円近い予算を駅周辺関係でつけておるわけなんですが、五百川駅の構想作成については予算措置は私が見た中では見当たらない状況なんですが、こちらについてはどのように進める考えでいらっしゃるのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(作田博君) 市長公室長。 ◎市長公室長(移川英也君) 当然、本宮市には本宮駅のほかに五百川駅がございます。五百川駅についても大変重要な駅であるというふうなことで認識をしておりまして、議会のほうでもご報告させていただきましたが、いろいろな調査等を現在進めている状況でございます。これらの中で、やはり五百川駅についても将来的には駅前ロータリーを含めた形で周辺の整備をしていかなければならないということでございまして、今回の予算には数字的には上がっておりませんが、その明確な構想をこれから練っていきたいということで考えているところでございます。 ○議長(作田博君) 副市長。 ◎副市長(中野一夫君) 若干補足をさせていただきます。 五百川駅周辺につきましては、今回予算は計上しておりません。議員もご承知のように、今年度、来年度にかけて土地利用、国土利用計画もございますし、あるいは都市マスタープランもございます。あの辺の周辺の土地利用をどうするべきなのか、議員もご承知のように五百川駅というのは郡山市に最も近い駅でございます。それを考えますと、あの辺の農地のあり方をどうするのか、この辺を十分今後市民の意見も聞きながら、国土利用計画の中で駅周辺をどう持っていったらいいのか、この辺はまだまだ時間がかかるのかなと。当然国土利用計画の中では、この周辺の土地利用についてはお示しをしていきたいというふうには考えておりまして、25年度については予算は計上していない。ですから、あくまでも構想という段階で予算編成方針は発表したかと思いますので、今後議論をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 次の市民憲章、市民の歌制定事業についてでありますが、この件については23年度の12月の定例会において補正予算に計上されまして、この件については予算審議の中で十分時間をかけ、市民のコンセンサスを得ながら進めることという付帯決議を付して可決された経過があろうかと思います。 将来、長きにわたって市民、または市民が目指すもの、または歌われるものであって、この予算編成の中には復興という思いにとらわれているような表現がされておりますけれども、私はこの復興にとらわれることなく進めるべきものだと思っております。 この1年間この事業について目立った動きはなかったかに感じられましたが、この間、市民のコンセンサスを得られるようなそういう動き等があったのか。またこの制定関係についてはいつごろをめどに考えていらっしゃるのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(作田博君) 市長公室長。 ◎市長公室長(移川英也君) 議員おただしのように、確かに23年の12月議会で補正予算で提出させていただきまして、繰越明許もあわせて議決をいただいていたというところでございます。その中で、十分時間をかけてコンセンサスを得てということで検討させていただきました。そういう中で、25年度中に1年間をかけて市民の皆さんから募集をしながらよいものというんですか、市民の心が一つになれるような市民憲章、市民の歌を制定していきたいということ、さらにはこれを25年度中に実施しまして、25年度の復興の集いに発表をさせていただけるようなスケジュールで今のところ考えているところでございます。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 私もこの復興にこれを当てはめるというふうなこと、それはあまり強く考えておりません。しかしながら、本当に残念なことですけれども、この福島県で起きた原発事故、東日本大震災というのは、広島県や長崎県やそして形は違いますけれども水俣市、同じような大きな被災であります。そしてこれが長く長く続いていくということは事実です。そのためにこの被災を忘れてはいけない。この大きな事故を後世に伝えていく必要がある。そしてこの本宮市の復興をしっかりとしたものにしていかなくてはいけない。それでそういう形の中で復興にこだわるものではございません。しかしながら、本宮市の元気さ、明るさ、それを市民憲章や歌によって市民の皆様方と意識の共有ができればこれはすばらしいのではないかという私の個人的な意見もあるのは事実でございます。 以上です。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 市長の思いはわかりました。 私は逆に、この復興という文字が憲章とか歌に強く出た場合はどうなのかなという、ちょっと若干そういう心配もありましたものですから、この件については十分そういう偏らないというか、本当の将来に向けた本宮市を目指す、そういうものであってほしいという願いから質問させていただきました。 次に移ります。 水道水ペットボトル作製事業でございますが、この事業についても23年度に予算措置がなされた関係があったかと思います。震災等で予算が流れたという感じを私は思っておりますが、水道水のPRと災害対策時の対応という予算編成での説明でしたが、どちらに主眼を置いておられるのか、伺いたいと思います。 ○議長(作田博君) 建設部長。 ◎建設部長(堀井和廣君) 今回、水道水ペットボトルの作製についてお願いをしてございますが、こちらにつきましては、市民の方々へ水道水の安全性のPRやおいしさをPRして水道事業の理解を深めていただくということを目的といたしまして考えておるところでございます。水道施設の見学や市で開催いたします会議やイベントなどで提供をしまして、水道事業のPRと、市外におけるイベントなどにおいても活用しながら本宮市のPRの一役を担うことで、本市を訪れるまたは定住されるなど、将来的な水道事業の発展につながるものと考えておるところでございます。 また、災害対策用といたしましては、災害時の初期段階における飲料水の提供や災害時における飲料水確保に関する相互協定に基づく対応等に基づきまして、市外への応援となるため、ペットボトル水も有効に活用できるものと考えておるところでございます。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 予算審査のときにまた詳しく言いますけれども、水道水のPRというのは、水道は企業会計なんで、営業費用の中として作製委託料157万7,000円ですか、それがどういう形で水道経営上収支的にプラスになるのか。水を多く使ってもらえば収益は上がるという発想になろうかと思うんですが、逆に世の中としては節水対策とか云々ということで、そういう水を大切に使いましょうという話をしていますよね、だからこの事業が果たして水道会計の中で捉えてやるべきものなのかちょっと疑問なんですが、これは予算審査の中で詳しく質問させていただきます。 次に、本宮第二中学校の環境整備なんですが、7月に校舎が完成する予定で話を伺いました。その後、仮校舎の撤去、外構工事が予定されているというところでありますが、校庭は以前より狭くなりますし、また体育館の利用等を考えると、早急に周辺というか、環境整備をしなければならないんではないかというふうに考えますが、新年度の予算関係にこの整備構想計画等が入っておりませんが、その辺の進め方についてお伺いしたいと思います。 ○議長(作田博君) 教育部長。 ◎教育部長(伊藤昌男君) 議員おただしのとおり、本宮第二中学校については体育館が2月に完成しました。校舎については本年の7月末に完成をする予定でございます。おただしのように、今後外構工事、技術室等の整備、さらには自転車置き場等々が行われる予定にしております。 おただしの環境整備につきましては、前回の議会の中でもお答え申し上げていますが、いろいろ当然校庭が狭隘だというふうなことも承知しておりますので、平成25年度に予算は計上はしておりませんが、内部での道路関係等の機関、さらには土地利用計画等の兼ね合いもございますので、それらの構想をしっかりとしたものを25年度中の早い段階でまとめたいというふうに現時点では思っておるところでございます。 以上です。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 外構工事とか何かを進めて撤去して、生徒さんたちが校庭を使えるような状態にすることと、結局あの辺を手狭なものを整備するということと二重というか手戻り工事的になりかねないというかそういう心配もあるわけなんで、それは大きな意味合いで周辺整備計画を立て、その中で事業を展開していくべきかというふうに考えるんですが、その辺は、教育委員会のほうでどのようにお考えか、お聞かせください。 ○議長(作田博君) 教育部長。 ◎教育部長(伊藤昌男君) 確かにそういったこともあろうかと思いますが、現時点で考えているのは、今、被災を受けている校舎周辺の外構工事を今は考えております。それで、自転車置き場も当然必要でございますので、それらの校庭をできる限り最小限の中での外構工事を進めたい。将来的にご存じのように整備を拡張、校庭の拡張となれば、限られた中での土地利用というふうな形になろうかと思いますので、それらは十二分に25年度の中で対応を検討していきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 2番目にいきます。 福島のへそのまちとしての取り組みについてですが、従来より我が市においては地理的な面から企業誘致や市内外に示す施策の文言の中に、福島県の中心、真ん中という表現がされてきました。高松市長になってより鮮明でわかりやすいへそという表現になりましたが、いろいろな方面で地理的な面で中央的な意味からこのへそという言葉を使われておるわけなんですが、市長がこういう同じような自治体、中心的な中央にあるとかそういう自治体で組織されている全国へそのまち協議会、これに加盟され、その後、幾つかの加盟自治体を訪問されたと聞いておりますが、同じような位置的なところにある自治体を訪問されてそこからどのような感触、感じを得られたか、まずお伺いしたいと思います。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) このへそのまち協議会に加入をさせていただいた一番の原因というのは、このへそのまち協議会に入ることによって、災害時の相互応援協定、これを全加入自治体と結ぶことができるという、この一つの大きな条件がありまして、本宮市が福島県の中央だということで復興のキーワードとして、福島のへそのまちというふうなことで私使わせていただきました。 従来から北海道の富良野市の市長さんと個人的に面識がございましたので、そういう中でいろいろとご相談をさせていただいた中でこの協議会の存在がある。これは東日本大震災以降、このへそのまち協議会において災害時の相互応援協定を結ぼうという今状況になっている。被災地の一自治体として本宮市さん、ここにぜひ入っていただけないかというふうなお話がありました。 そういう中で、本宮市に今まで欠けていたのは遠隔地の自治体との交流、災害時等の相互応援の自治体が全くなかったというふうなことで、へそのまち協議会に入ることによって、お互いに助け合うことのできる遠隔地の自治体ができる。これは別のルートでできた上尾市も同じ形であります。そういう形の中で、加入をさせていただいた。 まだ、加入1年ちょっとでございます。そういう中で、富良野市は前から面識がございましたので、市長になってから2度訪問をさせていただきました。それから、全国へそのまち協議会7自治体、これを時間をかけながら少し挨拶をさせていただこうというふうなことで、私は去年、沖縄県の宜野座村、それからこのへそのまち協議会の幹事を務めていただいております日本のへそ西脇市に訪問させていただきました。副市長は群馬県の渋川市に訪問をいただきました。これは、挨拶も兼ねまして、25年度もなるべく1自治体、2自治体ぐらい訪問をさせていただきたいというふうに思っております。 へそのまち各自治体、やはりいろいろな色がございます。富良野市は観光をメーンにしておりますし、西脇市についてはとても落ちついたすばらしい市であります。これといった大きな産業がない中でも日本の中心ということを誇りにしながら、落ちついた都市景観を形成されているなというふうに感じてまいりました。沖縄県の宜野座村におきましては、やはり今、軍事、米軍基地の問題で、今大変な問題を抱えております。 この発言が適正かどうかわかりませんけれども、原発立地県としていろいろな助成を立地地域が受けてきて、そしてこの事故に遭った。それから沖縄県も今米軍基地という施設を抱えている中でいろいろな自治体助成を受けて立派な施設を備えていますけれども、その維持運営に今かなり苦慮している、そして、その中で米軍とのはざまに入って非常に苦労している、それぞれ、勉強になります。 ことしにつきましては吉備中央町がへそサミットの会場であります。来年、本宮市がへそサミットの会場になるというふうなことで、これからももう少し交流を深めさせていただきながら絆を強めてまいりたいと思っておるところでございます。 副市長のほうからも渋川市がありましたら。 ○議長(作田博君) 副市長。 ◎副市長(中野一夫君) 私は、昨年秋だったと思うんですが、群馬県の渋川市にお邪魔いたしました。感じましたのは、渋川市はご承知のように隣に高崎市という大きな都市を抱えております。渋川市の大きな課題は大きな都市に近接する中でどうまちづくりを進めていくか、これは農業であったり、商業であったり、工業であったり、どうしてもやはり大きい都市が強いですから、うちの場合ですと郡山市、福島市の間にあるというところ大変参考になりました。渋川市も同じように大都市の中でどうまちづくりをしていくか、あるいは人口が減ってまいりました。そのために人口増対策をどうしていくか、これが十分自分なりには感じとったものがありますので、今後本宮市の人口対策の中で何らかのあれを出していきたいなというふうに思っております。 もう一つ、今市長も申し上げしましたように、大きなのは防災のあり方、本市の場合には、今回3.11の大きな地震もございました。それともう一つ心配されますのは安達太良山の火山というもの、これは全く今のところそういう兆候はありませんけれども、しかしこれは全く予想しないところに災害は来ますので、この辺も含めて今後の遠隔地とのいわゆる防災協定をどう結んでいくか。ご承知のように渋川市は本宮市とよほど近い距離にありますので、この辺も防災協定について今後時間があれば詰めていきたいなというふうには考えております。 基本は埼玉県の上尾市の防災協定が一番優先して進んでいますので、この辺を中心にほかのへそのまちとの防災協定のあり方についてもどういう形で防災協定、あるいは実際被害があった場合にはどういう形で連携していくのか、今後の課題だというふうには思っております。 以上です。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 昨年の1月17日、災害時の相互応援に関する覚書、これは加盟8市町村で取り交わされているところですが、確かに北海道から沖縄までということで、全国に展開する自治体での応援協定というか、そういう覚書は効果があっていいものかというか、意義のあるものだというふうに考えていますが、へそのまち協議会が平成9年だそうですね、当時全国各地にへそのまちと呼んで地域づくりに取り組んでいた市町村があって、当時は14の市町村から成ったということなんですが、現在は出入りがあって8市町村だということなんですが、考え方なんですが、そういうものに同調して加盟しても、いろいろな取り組みをやっても三、四年で抜けていった自治体もあるやに聞いているんです。 市長は、この協議会に加盟して、親善と交流、または輪番制で総会、行事や何かがあると、そういう中で観光物産展とか何かを通じて本市の産業や文化の振興に役立てたいというか、そういう思いなんでしょうが、これは大きな期待をかけていいものなんでしょうかね、全国に発信するような、まだ本市にそういう材料というか、ものが乏しいような気がするんですが、その辺の考え方についてお伺いします。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) それでは、再質問にお答えさせていただきます。 先ほども申し上げました。これは私が一番最初にこのへそのまちに入らせていただきたいという思いを強めたのは、遠隔地との災害時援助協定、これを相互応援の覚書をしっかりと結ぼうという、そのへそのまち協議会の中で議題になっている。今議題になっている中で本宮市が復興のキーワードをへそのまちにしてというふうなことで富良野市さんとの話があって、当初は富良野市さん、ちょっと本宮市との遠隔地の相互協定を結べる可能性はありますかねという話をさせていただきました。それについては十分考えるけれども、日本国中の中で本宮市を入れて8自治体、これが今動いている。そこの中でぜひ一緒にやっていったほうが効果があるのではないかというふうな情報もいただきました。 そこの中で今まで、先ほども申し上げましたけれども、遠隔地のどこの都市とも交流がなかった、災害時の協定もなかった、これはこの東日本大震災の大きな教訓としてこれは結んでおくべきだというふうなこと、これが一番の理由であります。そして、その交流の中で各へそのまちがどのような地域おこしをし発信をしているのか、それを学べればありがたいというふうに思っております。 議員おっしゃるとおり、新潟県のある自治体も去年この相互応援協定の話が出る前に抜けられたというふうな話も聞いております。本宮市はしっかりとその辺、学べるところは学んでいきたいというふうに思っておりますが、一番の理由はそこでございましたので、ご理解いただければと思うところです。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕
    ◆12番(渡辺秀雄君) 福島のへそのまちとしてアクションを起こしていろいろな取り組みを今現在進めているところなんですが、新年度においても計画されております地理的位置にとどまることなく、何か小さくても本当の意味で福島県の中心だ、へそのまちだという、そういう何か確立したものを目指していく必要があろうかと思うんですが、その中でアクションを起こせば、それに対して成果とか効果とかそういう実績的なものを皆さんは期待するし問われると思うんです。 将来本宮市の目指す、先ほど渋川市の話出ましたけれども、郡山市の隣にあって、中心だといっても県内の県民的には郡山市が、福島県の中心みたいに見えるわけなんで、その辺本市はどのような形の姿にしていこうとかそういう考え方、その辺を将来に向けた考え方をお聞かせいただければと思うんですが。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 将来に向けた考え方であります。 何か復興で目印が欲しい、キーワードが欲しいというふうなことでいろいろと考えさせていただきまして、へそのまちという形をとらせていただいて、それにイメージキャラクターをつくらせていただいているというふうなことで、これからそれをどう活用していきながら本宮市を発信していくかというのも一つでありますけれども、先ほど来議論になっております、やはり本宮市のへそというのは交通の要衝である。古来から塩の道もありましたし、今現在ですと国道4号線、東北自動車道、そして磐越自動車道のジャンクションが近くにある。この交通の要衝を生かしながら、一つはやはり工業団地があろうかと思います。 それから、前の議会でもいろいろと議員の皆様方からご提言をいただきました。こんなに人が集まりやすいところに市が立地しているんだから、何か県の施設を持ってこれないか、そういう話もございました。その辺をやはり一つ一つクリアしていくことによって、よく言います13番目にできた一番小さな福島県の市ですと、よくこういう言い方をしますけれども、私は、ちょっと負けず嫌いなのかもしれませんけれども、その言葉をあまり使いたくありません。本宮市の持っているポテンシャルというのは、県内13市の13番目だとは私は全く思っておりませんし、新しい市だからこそやりがいがある。正直言って本宮市はどこですかとどこに行っても聞かれます。ここから始まっていかなければならないというふうに思っております。 なかなか出る機会はありませんけれども、トップセールス、それから企業立地等々を含めまして、本宮市の発信を先頭になってしていきたいというふうに考えております。具体的な答弁にならないかもしれませんが、答弁とさせていただきます。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) そこでなんですが、交通の要衝ということで地理的利を生かしたという場合に、単に本宮市だけではなくて近隣市町村と連携した取り組みが必要かと私は思うんですが、そういう観点から郡山市では前からあったような気がするんですが、県庁を郡山市にとかいう看板を見たりなんかしていたんですが、何か最近県庁移転の話がちょっと本腰を入れるような話で、郡山市では25年度に県庁移転推進係を新設するとかという話があります。今ほど市長が県の施設云々の話もありましたけれども、そういう意味では、郡山市さんと同調してそういう運動に加わってもどうかなという思いもするんですが、その辺はどうなんでしょうか。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 民間レベルの中でそういう動きがあるというふうなことは重々承知しておりますし、市のほうにもなかなか表に出るわけにはいかないでしょうけれども、そういう形でいかがですかというふうな要請があったことも事実であります。これについては冷静に対応をしてまいりたいと思っております。 どちらにいたしましても、今議員お話ございました、郡山市さんとけんかをする必要は全くない。言葉が悪いですね、争う必要は全くない。郡山市さんは郡山市さんの立場の中で物事を進めていかれる。本宮市はそれと同じ色を出していたんでは絶対にだめだということであります。争うことなく、お互いに協調しながら、本宮市は本宮市として担うべきものというのをしっかり見詰めながらこれから進んでいくべきだろうというふうに思っております。 どちらにいたしましても隣の市でございます。仲よくこれはやっていかなければなりませんし、人の流れも郡山市と本宮市は一番大きいのかなというふうに思っております。そういう形で進めさせていただきたいと思います。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 市では企業誘致に向け新たな工業等団地の候補地として倉庫・運輸業、これについてはインターから5分以内を地理的条件として選定したということでございますが、6工区への進出関係の企業、倉庫、運輸業が大変多く、今後大型トラックなどの出入りでインター周辺がますます混雑するんではないかというふうに懸念されるところでございます。 最近、ETCというカードで自動通過できるそういうのが普及しまして、スマートインターというのが多くできております。特に東京までのサービスエリアにはほとんどこのスマートインターが設置されているんではないかというふうに考えます。 そこで、提言なんですが、大玉村と連携しまして、安達太良サービスエリアにスマートインター、これの設置に向けた取り組みを検討してはどうかというふうに思いますが、その辺の考え方をお伺いしておきたいと思います。 ○議長(作田博君) 副市長。 ◎副市長(中野一夫君) スマートインターの話であります。議員もご承知のように郡山市で今回郡山南インターと郡山インターの間、新さくら通りが抜けたところ、あそこにスマートインターができるということで話を聞いております。これは郡山市から聞いております。その次に本宮インターがあって、二本松インターがあります。蛇ノ鼻のところにはどうかということになりますと、確かに便利性はあるかと思います。ただ、問題はそこにつなぐアクセス道路がどうなるのかという問題も大きな問題も抱えています。当然スマートインターをつくるとなれば、あの周辺の土地利用をどうしていくのか、あるいはその周辺の開発をどうしていくのか、そういう効果を見ながらこれは考えていってもいいのかなということは考えております。 以上です。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 郡山市さんがじかにスマートインターをつくるというのは相当経費がかかる話だと思いますが、サービスエリア内だと、取りつけ道路の話はありますけれども、結構簡単と言ってはおかしいんですが、何かそう用地的にも要らないでできているようです。市役所から東西アクセスの話もありましたし、そういう意味では交通の緩和とか発展の中で、以前にオアシス構想なんてありましたけれども、そういう意味で一応検討の一つには上げてどうなのかという感じがしましたので、質問させていただきました。 次に、行財政運営についてお伺いしたいと思います。 財政健全化計画は今のところ順調に推移しているところで、これは執行部の努力に敬意を表するところでございます。政権がかわりまして景気浮揚対策等として、ひもつきの公共事業等が拡大されるんではないかというふうに考えております。事業計画を立てて、採択してもらってでないと国・県の金が来ないとか、そういうことになると市の財政計画の中でもその辺が先行き見通せないものもありますし、より財政運営を真剣になる必要が出てくるんではないかということで、庁内で事務事業の検証、評価、これが教育委員会のほうでは外部評価等をしておりますけれども、長部局においてそういう外部評価の必要性とか、そういうものが出てくるんではないかと思うんですが、現状の考え方についてお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(作田博君) 市長公室長。 ◎市長公室長(移川英也君) 事務事業評価の外部評価ということでございます。 現在事務事業評価につきましては、庁舎内の中でそれぞれの課が事務事業別に評価を実施しております。それについて政策課のほうでヒアリングを行いながら評価をし、さらにはそれらの内容を新年度予算の中に計上する段階で、再度その事務事業の内容を精査しながら新年度予算に反映させているということでございます。 この内容につきましても、随時事務事業評価の内容をよいほうに改革というか改善していきながら、現在は成果報告のほうにも反映できるような形、あとは新年度予算にも対応できるような形で実施をしております。これらにつきましては、流れがようやくできてきたというようなところの中で、外部評価については現在のところは考えていない状況でございます。 ただ、25年度にも予定しております総合計画の後期基本計画等、これを今後策定するような形にはなってまいります。こういう事業の中身につきましてはある程度外部の審査会を立ち上げまして、それに公募もかけながらその中で内容を審査していただく、その後にもやはり議会のほうとのご意見をいただきながら、市民の方のパブリックコメント等も実施して計画をつくっていくというようなことでは考えておるところでございます。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 予算の執行成果とか行政経営戦略プラン云々ということで評価的なものは庁内でされていると思うんですが、庁内で評価したものが庁内全体でよく理解しているかどうか。理解してもらうような方策はどのようになっているのか。 何でこれを聞くかというと、評価は確かに執行成果のほうで出ていますけれども、それが次のステップにどうなっているんだというのがちょっと見えないんですよね、評価したままでそれを浸透させておいて次のステップとなるべきだと思うんですが、その辺は公室長のほうでは十分浸透されているとお思いですか、この辺ちょっとお聞かせください。 ○議長(作田博君) 市長公室長。 ◎市長公室長(移川英也君) 確かに今議員のほうから話があったその反映といいますか、それの評価をどう生かしていくのか、その辺が一番の問題になってくるかと思います。現状ではその事務事業の評価をしながら、スクラップ・アンド・ビルドもかけながら、要は縮小しなければならないものなのか維持していくものなのか、または事業として拡大をしていなければならないものなのか、その辺についてはその事業事業の中で評価をしながら、それを新年度予算の査定の中でも反映をさせていくというような方向で今流れをつくっているというところでございます。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 執行成果もそうですが、目標を立てるのはいいんですけれども、それに向かってどうしていくんだというものが、それをチェックするところが政策推進課とか何かなんでしょうけれども、その辺の集約が理解が全庁内に行き渡っていないというか、そういう感じを受けたものですから質問させていただきました。 例えば指標に届かなかった事業とか評価が低かった事業、また外部から指摘された事務事業など、これらについては、その指摘された部署が改善策を出すということになるのか、そういうものを全庁内で検討するとか協議するとかという場は市役所内にはあるのかどうか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(作田博君) 市長公室長。 ◎市長公室長(移川英也君) その評価の部分でございますが、事務事業のマネジメントシートの中にコスト及び成果評価シートということで、成果指標を受けながら活動実績の中でどのぐらいの成果があったかというようなことを判断できるような形で実施しております。確かにこれについては各事業を持っている部、さらには市長公室の中でそれらをチェックさせていただきながら、新年度予算なり補正予算の査定の中でそれらを反映させていってというような形で今のところはやっているという状況でございます。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 次に移らせていただきます。 人材の確保ということで上げさせていただきましが、これについては国家公務員において退職金支給が減額になって、地方公務員についても同様の動きがあるというように聞いておりますが、これらについては4月以前ということですが、早期退職などで問題が生じているやに聞いております。本市職員についての改正の見通し、近く定年を迎えられる職員の方の構成とあわせてお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(作田博君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺友衛君) 本市におきましては、退職金につきましては福島県市町村総合事務組合の中で入っておりまして、そちらのほうに負担金という形を毎年議会にお願いをしながら進めさせていただいてございます。そこで支給の率、それから支給される時期について議論がなされてございます。 現在のところ、これは支給の率についてはこれは県に準じて、いわゆる3段階に応じて引き下げましょうということに決定をされております。 さらに第1段階として、第1段階下げる時期を今年度におきましては、まず第1回目4月1日施行ということになったところでございます。したがいまして、3月末までの職員についてはこの影響はないということでございます。2回目、3回目の支給の時期につきましては、今後さらにその組合の中において協議検討がされるというふうになっておりまして、その時期は4月の末ごろというふうに聞いております。その段階で初めて第2、第3段階の引き下げの時期が決まるんではないかというふうに思ってございます。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) そうしますと、今の段階ではまだ退職手当組合のほうで条例化にはなっていないという解釈でいいんですか。 ○議長(作田博君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺友衛君) まず、先ほど言いましたように、率についてはこれは改正になりますが、その施行をする時期については附則で定めるということにしているようでございます。第1段階の平成25年4月1日の第1段階の施行については、これは決定をされているということでございます。その次の時期については全国的に問題となっておりました早期退職の問題、そういったものも検討の中で再度協議がなされるということのようでございます。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) そういう動きの中で本市職員の中で早期退職を申し出ている職員の方がいらっしゃるんでしょうか。 ○議長(作田博君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺友衛君) まず、24年度でございますが、これにつきましては早期退職の職員が2人ほどおりました。ただ、これにつきましては、あくまで一身上の都合でございまして、こういった退職金の関係での早期退職ということではございません。 なお、25年度、次年度に向けてのそういった申し出、そういったものについては今のところはまだ総務のほうには届いてございません。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 早期退職について、これは以前の話かもしれませんが、職員構成はピラミッド型が理想だということがありまして、勧奨制度とかというのはあったんですが、今本市においては退職勧奨制度というのがあるのかないのか、お聞かせください。 ○議長(作田博君) 総務部次長。 ◎総務部次長兼総務課長(渡辺正博君) 退職勧奨につきましてお答えをさせていただきたいと思います。 現在本市におきましては、職員の退職勧奨に関する要綱に基づきまして対応はさせていただいているところであります。退職勧奨の趣旨といたしましては、今議員のおただしのとおり、組織の活性化というものを図りながら、人事管理上の必要性からの勧奨をするという大原則のもとに実施をさせていただいております。しかしながら、現状を申し上げさせていただきますと、職員構成上におきましては毎年10名を超える退職者が出ております。そういう観点から勧奨を進めることによりまして人材の確保が容易にできないというようなこともございまして、また、業務量に見合いました適材適所の職員配置にも支障をきたすというようなことから、現在は勧奨は行っていないという現状でございます。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 早期退職とか退職手当が減るから早くやめるとかという話が出て、人材の確保が大変なんじゃないかなという感じがしましたが、そうでないということなので、次に移らせていただきます。 震災による損壊建物の対処の関係なんですが、損壊建物の公費取り壊しの状況、これは以前もお聞きしたんですが、現時点でどのような状況になっているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) 災害廃棄物等の処理事業によります損壊家屋の解体状況でございます。市が発注し解体しました棟数が65棟、うち住家は22棟です。自己解体に対しまして支援した棟数が67棟、うち住家は25棟となります。 なお、24年度事業といたしまして1件解体工事を施行中であります。 以上であります。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 取り壊し申請期限というのが昨年の3月末ですか、その後に半壊以上の判定を受けたと、再申請というか再判定、それをお願いした中の建物だということなんですが、そういう取り壊し申請以後に再判定で半壊以上になったという建物、それは何件あるか、お伺いします。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) 取り壊しの申請は昨年の3月末で締め切らせていただきました。その時点でまだ認定が第2次認定、第3次判定の途上にあるものにつきましては保留とさせていただいてやらせていただきました。その中で締め切り後で問い合わせがあった件数は2件ございます。 以上です。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 3月31日以後に再判定というか再検査したらしいんですね、それでこれはちょっと私もどういう流れか、それで半壊以上だという判定を受けたと。でも半壊以上の判定を受けたから取り壊ししたいという話だったんですが、それは公費取り壊しには該当しませんと。その方は半壊以上の判定を受ければ取り壊しは公費でやっていただけるんじゃないかということで再判定をお願いしたんだけど、結果は半壊以上だったけれども公費取り壊しには該当にならなかったというケースがあるんですよ。それで、これは判定を受けた方ももう半ば諦めている話なんですが、私はその話聞いたときに、そういう判定を受けた方に救済措置がないものかという感じを受けたんですが、現時点ではないんでしょうか。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) この事業につきましては議員もご承知のとおり、災害廃棄物等の処理の国庫補助事業として実施されたものでございます。50%の補助率、さらには残りの50%につきましてもグリーンニューディール基金、あと震災復興特別交付金、実際は該当にならない一部分の金額がありますので100%にはなりませんが、ほぼ100%国の資金で取り壊しができる事業でございます。 この目的は、本来は浜通りの津波地震で壊れたところで道路もどうしようもない、こういうものを早急に開通するためにやるということで始まったことではありますけれども、中通り、会津のほうまで範囲を拡大させていただいた。本来であれば23年度限り、それも12月の末が締め切りでありました。それを現状を踏まえながら3月まで引き延ばしてきたものでございます。このもともとの事業が100%に近い国の補助事業でありますので、その基準の中で、市の判断ではなく1件1件すべて査定を受けた中でやらせていただきますので、一般財源をつぎ込んででもやれということになればそれはまた別な考え方だとは思いますけれども、現状におきましては査定の考え方を飛び越えた判断はできないという考えでおります。 以上であります。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 対応もまずいような気がするんですよね。取り壊し申請の期限が過ぎてしまってからその建物を評価するというか、意味合い的には全壊だとまた別な取り扱いがあるみたいなんですが、そういうことでその後の判定が半壊以上だということになったということなんで、説明はわかりました、公費取り壊しの該当にならないというのは。ならば、これは半壊以上の補修関係、半壊以下であっても補修関係については費用の5%はお見舞い金で出したという経過ありますよね、この取り壊し費用に対するお見舞い金的なものを新しく考えられないかどうか、その辺についての見解をお聞かせください。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) 再評価そのものにつきましては、例えば半壊になった、大規模半壊になった、これが一部損壊からそういう形になりますと、決して取り壊しの事業だけではなく保険から何から全てに影響しますので、当然のごとく今でもやらせていただいております。今でも再審査の希望がある方に関しましては、再審査を今でもやらせていただいております。ただし、それが事業につながるものではないとご理解をいただきたいと思います。 さらに半壊になりました以上の方々には、今でもそうでありますけれども、取り壊して新築する場合、国の事業で資金がおります。これにつきましても1件1件ご説明申し上げてご案内申し上げております。 以上であります。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 取り壊して建てる場合のそういう助成とか何かはわかります。でもそのまま置けないんで取り壊しただけと、それに関する費用に対してのお見舞い金みたいなものは考えられないかどうかということをお聞きしたんですが、その点についての見解をお聞かせください。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) おっしゃることは重々承知します。ただ、考えてみますと本市につきましては水害等にもかなり見舞われまして、そのことで壊さざるを得ないという家庭もこれまでも何件かあったかと思います。それが、では公費で見舞金はありますけれども、それ以上のものがあったかということになりますと現在までもありませんし、全国的にも自然災害につきまして大きくお金を出しているというところは少ないというふうに見ておりますので、なかなか考えづらいというふうには考えております。 以上であります。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 最後ですが、所有者が住んでいなくて損壊、これは震災ばかりでもないんですが、崩壊の危険の建物というのは市内にあろうかと思うんですが、これらの建物の安全確保とか危険防止のために何か打つ手というのはないんでしょうか、その辺についてお聞かせください。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) 所有者不在の空き家になっていて、かつ危険、倒壊の危険等がある建物ということになろうかと思います。同じような問題につきまして、特に過疎地を含めて多くの自治体が困っているという状況は確かかと思います。それらに対するために空き家対策条例なるものを作成している自治体もございますし、そういう動きも徐々にではありますが、地方のほうから広がっているというのも実態だと思います。 ただ、この中を見せていただいたんですけれども、中身的にはあくまでも個人の財産でありますので、行政が勝手にやるんではなくて、その空き家となったもしくは危険な建物があることで周囲に対して何らかの影響を及ぼす、そういうことがあってはいけないので、行政から所有者を調べて、所有者に対して対策をお願いするというのが基本的な考え方になっております。当然一部の自治体では代執行もできるという内容の文面もありますが、現実的に代執行に結びついたというのはほとんど例がないとも聞いております。 そういう中で考えますと、何でもできる行政ではございません。あくまでも民のものは民のものという基本がありますので、私どものほうで所有者を調べさせていただいて、所有者のほうに管理なり解体なりをお願いを重ねていくというのが一番の方法になるのかなと今は思っております。 以上であります。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) 現在までの中でそういう損壊とか危険建物で所有者の方にそういう注意喚起というか、お願いとか何か市のほうで動いたというケースはあるんでしょうか。ないんでしょうか。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) さきの解体事業の中でもひとり暮らしの長期入院の方2名、さらには空き家で所有者が遠方に住まいになっている方5件の受け付けもしております。さらには直近では1件所有者が周辺の人もわからなくて困っているというところがありましたので、所有者を調べまして、所有者に管理につきましてお願いの公文書を差し上げております。 以上であります。 ○議長(作田博君) 渡辺秀雄君。     〔12番 渡辺秀雄君 登壇〕 ◆12番(渡辺秀雄君) これで一般質問を終わります。 ○議長(作田博君) 12番、渡辺秀雄君の一般質問を終わることにいたします。 暫時休憩いたします。再開は午後2時55分といたします。 △休憩 午後2時40分 △再開 午後2時55分 ○議長(作田博君) 休憩前に引き続き会議を行います。 日程に従い、一般質問を続行します。--------------------------------------- △菊田広嗣君 ○議長(作田博君) 次に通告4番、議席1番、菊田広嗣君の一般質問を許します。 1番、菊田広嗣君。     〔1番 菊田広嗣君 登壇〕 ◆1番(菊田広嗣君) 議席1番、菊田広嗣です。 事前の通告に従いまして質問をいたします。 3.11の大震災より間もなくはや2年が過ぎようとしております。昨年末には新政権も発足し、これからの地域経済再生、誰もが期待を膨らませている中、これからの地域を支えるのは震災以前よりはるかに充実した生活環境の整備ではないかと思っております。 そこでまず、今期も多くの積雪がさまざまな被害をもたらしたことから、大項目1の除雪についてお伺いいたします。 まず初めに、今期の除雪車の出動回数と現在までの回数を例年との比較でお聞きいたします。 ○議長(作田博君) 建設部長。 ◎建設部長(堀井和廣君) 今年度の除雪の回数でございますが、本宮地区におきましては大玉村の除雪と合わせて行っております岩根地区の矢沢線のみにつきましては2回、あと本宮地区全域におきましては2回の合計4回、また白沢地区におきましては3回の除雪を実施したところでございます。昨年度につきましては、本宮地区において3回、白沢地区におきまして2回の除雪を実施したところでございます。 ○議長(作田博君) 菊田広嗣君。     〔1番 菊田広嗣君 登壇〕 ◆1番(菊田広嗣君) 本宮地区につきましては4回、白沢地区につきましては3回で、去年より1回ずつ多いということで、去年と比べましても今回はちょっと積雪の関係で出動回数が多いのかなというふうに思うんですけれども、例年より多くその分市民の皆さんの安全のために気をかけていただいているのかなというふうに思います。 では、除雪を依頼するときの段取りについてお伺いしたいんですけれども、積雪が白沢、本宮、それぞれの地区で基準を超えたことを確認してそれで出動していただくという形になっているのか、場合によると思うんですけれども、天気予報等を見て連絡し、待機状態をしていただいているのか。どちらにしろ1回は職員が市内の道路状況を見て回って確認しているんだとは思うんですけれども、そのあたりの段取りについてお聞かせください。 ○議長(作田博君) 建設部長。 ◎建設部長(堀井和廣君) 除雪に入ります前に積雪量を把握するため、それぞれの地域に職員に観測をお願いしている状況でございます。それらの状況をもとに積雪の状況や気象情報によりまして、出動計画に基づき職員が道路パトロールを行い、各地域の状況等を調査するとともに、除雪の必要があれば委託業者へ依頼をしておるところでございます。 また、大雪警報等が発令されている場合につきましては、職員のほうにつきましては自宅待機等の対応もとっておる状況でございます。 以上です。 ○議長(作田博君) 菊田広嗣君。     〔1番 菊田広嗣君 登壇〕 ◆1番(菊田広嗣君) それではここで中項目1になるわけでございますけれども、パトロールなども行っていただいた上で出動をしていただいたりしているというお話だったんですけれども、それでは逆に除雪後の除雪効果、成果等を確認するための見回りというものは毎回行われているのかどうかをお聞きいたします。 ○議長(作田博君) 建設部長。 ◎建設部長(堀井和廣君) 除雪の作業につきましては、除雪をする路線を職員が案内しながら作業状況を確認しながら進めております。必要があれば再度除雪の作業を行っていただいておる状況でございます。 ○議長(作田博君) 菊田広嗣君。     〔1番 菊田広嗣君 登壇〕 ◆1番(菊田広嗣君) 職員と一緒にしているということで今お伺いしましたけれども、なぜこれをお聞きしたかと申しますと、除雪後のアイスバーンや固まってしまったわだちなどでハンドルをとられるなどして、道路脇などに落ちたというような事故があったというお話を、今年度は例年になく多く耳にしたからです。私としては、後からきちんと見回りを行い、アイスバーンになりそうな箇所、もしくはわだちが多くかたく残っているような箇所などを確認して、それなどに対してあらかじめ見回る車などに融雪剤等を積んでおいて、その場でまいてくるなどをすることだけでもある程度改善されるというふうに思うんですけれども、そのようなことは行われていないのでしょうか。 ○議長(作田博君) 建設部長。 ◎建設部長(堀井和廣君) 除雪の際に、市のほうの職員の車にそういったものとか砂とか乗せまして、場合によってはその場で散布してきている状況でございます。 あと、当然作業と同時に進めますので、そういった路線についてはパトロールにおきましてそういった対応をとっておるところでございます。 ○議長(作田博君) 菊田広嗣君。     〔1番 菊田広嗣君 登壇〕 ◆1番(菊田広嗣君) 積んでそのようなことがある程度なされているというようなお話を今いただいたので、非常に安心いたしました。ぜひ市民の皆さんの安全のために、そういったいいことは継続して行っていただきたいというふうに思います。 今のお話と関係してくるんですが、中項目2の危険区域の確認のほうに移ります。 これは、今申しましたとおり、中項目1ともかなりリンクしてくるお話なんですけれども、当然市内には日影で雪が解けにくい箇所であったり、アイスバーンになりやすい箇所、もしくは坂道など雪が積もったりすると非常に危険になる箇所があると思うんですけれども、そういった積雪時の危険箇所の把握、さらに申しますと、マップか地図などにしてあるといったようなことはされているのかどうかをお伺いいたします。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) 凍結時の積雪、凍結による危険箇所マップということでお答え申し上げます。 マップにつきましては、平成23年の11月に郡山北警察署本宮分庁舎が中心になりまして凍結箇所の事故注意マップというものをつくりまして、医療機関、さらには公共施設、大型小売店等も掲載した上で、管内の医療機関とか事業所等、さらには仮設住宅、公共施設等に配布されております。また、先ほど建設部長からもありましたとおりパトロールを行っておりますので除雪、さらには凍結危険箇所等の資料は所管部のほうで作成しております。 以上でございます。 ○議長(作田博君) 菊田広嗣君。     〔1番 菊田広嗣君 登壇〕 ◆1番(菊田広嗣君) ただいまご答弁いただきましたように、私も警察署のほうでそういった危険な箇所のマップをつくっていただいたりしているというお話の方ももちろん聞いてございます。 ただいまもご答弁でいただいたんですけれども、お伺いした理由は2つほどございまして、まず一つは危険箇所をマップ化しておいて、毎年それをきちんと更新していくことで、先ほどの中項目の1でも言ったんですけれども、積雪時やもしくは除雪後の見回りがそのポイントポイントをきちんと見定めることによって効果的に行えるのではないかと思っているというのがまず一つの理由です。 もう一つは、これも先ほどいただきましたけれども、作成したものを簡易化して、もっと言えばこれは市役所や支所などに小さい形でつくったものを置いておけば、市民の皆さん、また避難されている他自治体の方に活用していただけるのではないかというふうに思ったからでございます。住民の皆さんにそういうのを使っていただくという形で、そういう小さいマップなどを置くということに関しましては、先ほどもご答弁いただきましたように、警察署などのほうで作成していただいたようなものをお借りして印刷して、市役所もしくは支所、公民館などに置いておくなどでも構わないと思いますので、住民の皆さんに活用していただけるようなそういったマップの作成のお考えはどうなのかをもう一度お聞きいたします。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) 先ほどの冬のスリップの危険箇所マップ、これにつきましては、23年度結構な枚数をつくっておりまして、現在もまだ在庫があるとお伺いしております。それらにつきましては有効活用を私どものほうからもお願いいたしまして、公共施設等でも利用させていただければと考えます。また、これからだんだん暖かくなりますが、12月、1月、来年の話になってしまいますけれども、にかけて部数的に足りないということであればコピーでもするような方法でお分けできるようにはしていきたいと考えます。 以上であります。 ○議長(作田博君) 菊田広嗣君。     〔1番 菊田広嗣君 登壇〕 ◆1番(菊田広嗣君) 今ご答弁いただいたとおりに、これからの時期、今度は暖かくなってきますので、来年の話かなというふうには思っているんですけれども、次回の冬などのときにはそういったコピーなども使っていただいて、いろいろな方が気軽に手にとって、あそこは危ないなどと確認いただけるような、そういう状況をぜひつくっていただきたいというふうに思っております。 それでは、次に大項目の2に移ります。 まず最初に、こちら防犯灯に関してなんですけれども、住民の方から要望が出ているんであればその件数、そしてそれに対する進捗状況をお聞かせいただきたいと思います。
    ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) まず、防犯灯の要望でございますが、市民の方々から1件ごとにいただくという形ではなく、地域の防犯協会を通しましてまとめていただいて出していただいております。当然かなりの件数が出てまいります。予算上ですと毎年約50本弱程度の設置数ですので、必ずしも100%お応えしている状況にはございませんが、出てきた中から交通事故の起きやすいところ、通学路を一番に、さらには交通事故の起きやすいところというような優先順位をつけまして整備はさせていただいております。要望に対する整備率ということでは出しておりませんが、必ずしも100%お応えしているわけではないというふうにはお答えできます。 以上です。 ○議長(作田博君) 菊田広嗣君。     〔1番 菊田広嗣君 登壇〕 ◆1番(菊田広嗣君) では、これは以前お聞きした話なんですけれども、またすみません先ほどと同じようにマップ、地図の話にはなってしまうんですけれども、白沢地区の防犯灯がないような箇所などにマップを作成して、それに沿って防犯灯を取りつけるというお話があったということを私はお聞きいたしました。これはあくまで直接聞いたわけではなくて又聞きの情報にはなってしまうんですけれども、防犯灯は安全のためにつけるものであるから、つけなくてはならないようなそういう箇所には時間を置かずに早急に一気にという表現かどうかはわからないですけれども、取りつけるべきだというような方針があったというお話をお聞きいたしました。これは確かにそのとおりで、本当にこういう重要ですばらしいことはもうきちんと行っていただきたいなというふうに私はすごい思ったんですけれども、そこで今お話いたしましたことが本当にあったのであれば、白沢地区のその暗い箇所などのマップの作成と、さらにそれに対しての防犯灯の設置の進捗状況、これについてお聞きしたいと思います。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) 白沢地区というお話がありましたが、市域としてお答えさせていただければと思います。 合併前、白沢地区におきまして防犯灯につきましては台帳整備を進めておりました。本宮町におきましても台帳整備を進めておりました。ただ、完璧なものとしてでき上がっておりませんでしたので、現在市域全体の防犯灯がどこにあるかの設置現況図というものをほぼつくらせていただきました。これに基づいた中で今後はどこを、一番は通学路になると思いますけれども、その設置現況図に通学路を重ねた上でどこが足りないか、どれぐらいの量足りないか、どれぐらいの金額がかかるんで次には財政計画の中でどういう計画を立てようかというのがこれからの仕事になってこようかと思います。現在は現況図ができましたので計画をつくり、現地を見てその上で最終的な計画に落とし込めればというふうには考えております。 以上であります。 ○議長(作田博君) 菊田広嗣君。     〔1番 菊田広嗣君 登壇〕 ◆1番(菊田広嗣君) 私が先ほどお聞きしたというお話のとおりに、防犯灯は地域住民の安心・安全のためには必要不可欠なものであるというふうに思います。特に先ほどからご答弁いただいているように通学路などに関しましては一番大事なところですので、できるだけ早急な設置をしていただきたいなというふうに考えております。 さて、今は白沢のほうの地域のお話をいたしましたけれども、まだまだ暗い箇所は本宮市内至るところにございます。特に、やはり何度もお話で出てきていますように、小・中学生の通学路に関しては急務であるというふうに考えております。先ほどと同じような質問になってしまいますが、そういった急いで設置したほうがいい箇所などの把握等は、先ほどもおっしゃったような設置現況図によって市内全域という形では行われているのかどうかをお伺いいたします。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) 先ほどもご答弁申し上げましたが、設置の現況につきましては一応把握いたしましたので、これに基づいてどこに必要であるか、ではそこにどれぐらいの数が必要であるか。現地調査をした上で、最終的にどれぐらいの費用がかかるから、ではどういう計画をつくろうかというのがこれからになろうかと思います。確かに、今すぐにでも通学路等必要なところはたくさんあろうかと思います。ただ1年間に整備できる本数も限りがございますので、総花的というふうに批判はされるかもしれませんが、その中で特に危険性が高いところを中心に現在はつけさせていただいております。 以上であります。 ○議長(作田博君) 菊田広嗣君。     〔1番 菊田広嗣君 登壇〕 ◆1番(菊田広嗣君) それでは、ここでちょっと質問のほうを今、設置現況図のほうは準備してあって、あとはどこからつけていくかというお話であるということではご答弁いただいたわけなんですけれども、その際に市が設置しているものとあとそれぞれの地区地域で設置しているもの、もしくは街路灯組合とかそういったもので設置しているもの、結構いろいろあると思うんですけれども、そちらのほうの把握というものは今おっしゃっていました設置現況図の中に一緒に状況としては把握されているものなんでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) 設置現況図ということで、今あるものの確認をしている。さらには以前に旧町村とも台帳整備を手がけておりましたので、それらに基づきましてでは市のものがどれぐらいあるか、今現在ですと電気料お支払いから逆算して1,138カ所市所有がございます。それ以外に街路灯も含めまして900灯ぐらいの地域管理のものがございます。さらに、個人で自分のところが暗いからとおつけになっている方もおられるというふうには聞いております。これらにつきましては、最終的にもう一度現地調査をしないと把握できない部分がありますので、この部分の現地調査は必要になってくるんではないかというふうには考えております。 以上であります。 ○議長(作田博君) 菊田広嗣君。     〔1番 菊田広嗣君 登壇〕 ◆1番(菊田広嗣君) ただいまご答弁いただきましたとおりに、個人でつけている方とか結構設置者が入り組んでいる部分もあると思いますので、今ご答弁いただいたように現地調査というものを小まめに行った上できちんと現況図のほうをつくっていただいて、できればさらには要望が多い箇所はこの辺ですよこの辺ですよというような形の資料ぐらいまでできたらいいなと、私は考えております。地域の安心・安全のためにこれはぜひとも一刻も早い暗い箇所への把握と、それに基づく設置というものを行っていただきたいというふうに思っております。 それでは、次に大項目3に移ります。 除染は現在当市が早急に行っていかなくてはならない最も重要な事業でございます。しかしまた小・中学校を初めとしたさまざまな整備事業も住民の快適な生活のためには早急に行わなくてはならない事業であるというふうに、これもまた考えております。 そこで、現在、これは本日何回も同じようなお話が出ているんですけれども、県内中でマンパワーが不足していると言われているような状況がございます。そのような中で、どのようにしてマンパワーを確保していくのか。また、いずれもしそのマンパワーが不足したときにどのように事業に対してのなかなか難しいとは思うんですけれども、優先順位をつけていくのかを考えておかなくてはならないというふうに思います。そうなった場合の考え方をお聞かせいただきたいというのがまず一つ。 それに、さらに除染に関して言えば、各事業所に今割り振られている分で、割り振られている分が終わっている事業所と、まだ多数残っている事業所があるというお話も耳にしました。これはもちろん割り振りなどは組合さんのほうで行っているものではあるとは思うんですけれども、除染はスピード感を持って行わなければいけない事業だというふうには思います。 そこで、効率を重視した割り振りが大事であるというふうにも考えるんですけれども、そちらの考え方も先ほど申しましたマンパワーの不足についての考え方とあわせてお答えください。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) まず、マンパワーの関係で除染作業の割り振りというお話がございました。その中で、現在除染作業につきましては議員ご存じのように組合のほうで受注をいたしまして進めてございます。その中身につきましては組合にお願いをしているところでございます。 ただ、議員おっしゃるように、実際は終わった地区、まだ継続作業をしている地区とございますので、その辺につきましては私のほうではなるべく早目に迅速に作業を行っていただきたいということでお願いはしてございます。ですから、組合の中で調整をしていただくものと私のほうでは考えてございます。 ○議長(作田博君) 総務部次長。 ◎総務部次長兼財政課長(国分郁夫君) それでは2点目のおただしにお答え申し上げたいと思います。 工事施工上の安全確保、あるいは品質確保などを考慮しながら適切な緩和策を講じていきたいと思いますけれども、その中で先ほどもお答えさせていただきました工期の柔軟な対応というふうな形で人手不足、あるいは資材不足など状況を把握しながら、適切な工期を設定していきたいというふうに考えております。 あと、今後も国・県の動向を注視しながら資材費、あるいは人件費等について適切に反映していきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(作田博君) 菊田広嗣君。     〔1番 菊田広嗣君 登壇〕 ◆1番(菊田広嗣君) 先ほどの質問でちょっと質問の仕方が悪かったのかなとも思うんですけれども、割り振りのお話なんですけれども、地区に対するどういう割り振りをしていくかではなくて、事業者にそれぞれあなたはここの担当をやってくださいねという割り振りをしているじゃないですか。先ほど地区の割り振りとお話になったので、答えは同じような形かもしれないんですけれども、事業者に対して組合が行っている割り振りに関しての考え方です。もう1回お願いします。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 現在、和田地区の除染の割り振りということかと思いますが、その中身につきましては、除染事業組合のほうで割り振っていることでございますので、そちらのほうは私のほうではどうこうと指示するようなことではないというふうには考えてございます。 ○議長(作田博君) 菊田広嗣君。     〔1番 菊田広嗣君 登壇〕 ◆1番(菊田広嗣君) もちろん組合さんのほうにお願いしているのでそういったお話もあるかと思うんですけれども、それで例えばもう作業が終わって手が空いている事業者の方が一方ではいる。もう片方では逆に結構残っている事業者さんがいるという状況になってくるときに、先ほども申しましたけれどもマンパワーが不足していた場合にそれでは成り立たなくなるので、終わったところには次々と次の担当を渡すという形をこちらからもやはり組合さんのほうにお願いして、提案していかなければならないと思ってこの質問をしたんですけれども、こちらからお話しすることではないというご答弁でよろしいでしょうか。もう1回お願いいたします。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 大変説明が不足しておりました。 先ほども申しましたように、実際に作業している地区におきましては終わっている会社さん、まだ作業を継続している業者さんとありますので、当然私のほうでは迅速に作業を完了していただきたいというような希望もございますので、そういったやりくりについては私のほうから組合のほうにはお願いをさせていただいてございます。 ○議長(作田博君) 菊田広嗣君。     〔1番 菊田広嗣君 登壇〕 ◆1番(菊田広嗣君) 以上で一般質問を終わります。 ○議長(作田博君) 1番、菊田広嗣君の一般質問を終わることにいたします。--------------------------------------- △根本七太君 ○議長(作田博君) 次に、通告5番、議席10番、根本七太君の一般質問を許します。 10番、根本七太君。     〔10番 根本七太君 登壇〕 ◆10番(根本七太君) 議席10番、根本七太です。 3月の定例議会に当たりまして、既に通告をさせていただいております4件について、順次お尋ねをさせていただきたいと思います。 まず初めに、本宮市均衡ある発展への取り組みについてお尋ねいたします。 本市は、平成19年1月1日に「水と緑と心が結びあう未来に輝くまち」をまちづくりの基本目標に据え、それぞれの地域で先人が築き上げてきた歴史や文化、伝統などの財産を守り育てながら、市民が主役の協働社会を目指し、住んでよかったと誰もが実感できるような心豊かで活力に満ちた元気な都市づくりを目指し、スタートされました。 私も、合併して初の市議会議員選挙に当選して以来6年目を迎えました。この間、合併時の基本理念、心が結びあう安全で安心な均衡ある発展に議員の立場で全力で取り組んでまいりました。地域間のバランスは地域の将来を担う子どもたちの動向にあることも実感させていただき、実態を知るために教育委員会に本宮市立小学校児童数一覧表を手元にいただきました。 合併後の平成20年から25年までの推移、みずきが丘住宅団地を抱える岩根小学校と和田小学校の平成26年から3年後の28年までの予想される児童数も調べていただきました。この表の実態と市として学校間のバランスをどのように捉えているかをお尋ねいたします。 よろしくお願いいたします。 ○議長(作田博君) 教育部長。 ◎教育部長(伊藤昌男君) 事前に資料を配付させていただきましたが、各学校の震災前と震災後ではかなり状況が変わっているかもしれませんが、状況的には本宮市内の各学校の児童については、推移的には24年度までで毎年市全体的には約1%の減少をしているというような状況です。各学校ごとでやはり違いがあるというふうなことでございます。ご存じのように、岩根地区のほうでは団地の関係で増加の傾向が今続いておるというふうな状況です。その他については横ばいのところとさらには減少傾向のところとそれぞれ特徴があるなというふうなことです。いずれにしましても児童数の増えるようなことが望ましいなというふうには思っております。 以上です。 ○議長(作田博君) 根本七太君。     〔10番 根本七太君 登壇〕 ◆10番(根本七太君) 今ご回答いただきましたけれども、私のこの表をいただいていたんですが、この表を見させていただいたときに、全体的に子どもが増えるのは望ましいという、そういう教育部長のお話もわかりますけれども、ぜひ原瀬教育長さんもおいでですから、私が質問しているのは大体おわかりだと思います。私は和田出身なものですから、どうしても和田小学校の生徒があまりにも少ない。こんなところで実は情報収集をさせていただいているわけであります。そういった意味で、原瀬教育長には和田小学校に歴史を持っているはずでございますので、その実体験の中からコメントをいただければ大変ありがたいと思います。 ○議長(作田博君) 教育長。 ◎教育長(原瀬久美子君) 質問にお答えいたします。 小規模校というとメリットもデメリットもあると考えております。今在学している児童たちが和田小学校ならではの小規模校のよさを生かした教育を行っていくことが一番大切であろうと思います。特にどんなところがメリットかと言いますと、縦割り活動が大変盛んです。鼓笛隊とか合奏コンクールにも下学年でも出場できています。それから授業においても一人一人へのきめ細かい対応ができます。それから給食時にはランチルームで一堂に会して食事をとることができています。また、PTA活動も全家庭が参加して活動をしています。それから、地域にある名所旧跡ですとか、伝統芸能を学ぶよさなど、たくさんのメリットがあると考えております。 ○議長(作田博君) 根本七太君。     〔10番 根本七太君 登壇〕 ◆10番(根本七太君) 教育長から考えを述べていただきましたけれども、私はメリットを今お話を聞きました。この件については、私も6年間議員をやりまして大体結構時間を割いてきた多くの中では、この教育問題といいますかとってきたつもりなんです。メリットは今お話しされたように何度か聞いています。それはそうですよね、少ない人数であれば先生が見る範囲が少なくなりますからそれはわかるんですよ。ただ、デメリットをどのように解消していくかというのが、私は行政が大切なことだというふうに認識させていただいています。 私はこの表を見て、それぞれの小学校を取り巻く環境に大きな要因があることもわかりました。その要因は、和田小学校を除く小学校周辺には工業団地や住宅団地があり、少子化による生徒数の減少を最小限に食い止めておることであります。 岩根小学校の児童増加は民間投資によるみずきが丘住宅団地の造成にありますが、他の地区は行政の施策により維持されております。こうしたことからも、和田小学校の現実をしっかりと捉え、行政として真剣に向き合うべきと思います。行政としての果たす役割をどのように認識されておるのか、私は市長にお尋ねしたいと思います。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) それでは、根本議員のご質問にお答えをさせていただきたいと思います。 議員はこの和田地区の人口減対策、子どもたちをいかにして増やしていくかというふうなことをライフワークにされておられるというふうなことを十分承知をしておるところでございます。和田地区の子どもたち、和田地区の和田小学校に学ぶ子どもたちを増やすということにつきましては、何らかの形であそこに若い家族がお住まいになる、学区内に住んでいただくというふうなことが一つ条件になってまいります。いろいろな状況を考えますと、これからあとからの質問もあるようでございますけれども、非常に環境としてはいい環境にある、その和田地区のいい面をいかにアピールしながらこの地域に住んでいただくことを推奨していくか、進めていくかというふうな施策が一つ必要なのかなというふうに考えております。 それから、市営住宅等々の考え方もあろうかと思いますし、あわせて民間の業者の方々に住宅団地の造成等々の可能性があるかどうかというふうなことも探っていかなければならないというふうに思います。そういう中で議員のお考え、理想となさる和田地区、私全てわかるわけではございませんけれども、そういう中で和田地区を活気あふれる地域にしたいというふうなことは、地元に出向かせていただいて多くの方々の声を聞かせていただいておるところでございます。 今後どういう形で具現化できるか、形としてあらわすことができるか、十分に検討をさせていただきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(作田博君) 根本七太君。     〔10番 根本七太君 登壇〕 ◆10番(根本七太君) 市長からお考えをいただきました。 対策は考えているんだということを言われました。 和田地区には合併14年前の平成5年ごろと私は記憶するんでございますが、旧白沢村を横断する大山・松沢線、ドリームラインが着工したのが平成5年ころかなというふうに感じております。現在も完成に向けて取り組んでおりますけれども、この道路は沿線地域の開発と活性化をうたい文句に地権者の協力を得て進めてきた、そういったことを感じ取っているところでございます。しかし着工してからはや20年が経過いたしました。周辺開発は民間による住宅団地の造成の話は一度ございました。しかし、立ち消えとなりまして、残念ながら今日まで手つかずであります。 私は、これまでにドリームラインに工業団地、住宅団地の計画を訴えてまいりました。しかし残念ながら本宮市工業団地6工区の残地ありというふうなことで、完売しないと他の地域に取り組めないと答弁されてきました。これは答弁された方はもちろんわかっていると思いますが、昨年ももう少しで完売しますと。私たちは今度はドリームラインに工業団地が市の構想に位置づけられると私もそうですが和田の地区住民は信じておったように思います。先ほど市長も話がありました市政懇談会にもこうした要望が強く出されたことも事実でありますし、今回の工業団地構想は均衡ある発展を望む和田地区住民にどのように応えるのか、ドリームラインの今後の展望についてお尋ねをしたいというふう思います。 ○議長(作田博君) 市長公室長。 ◎市長公室長(移川英也君) ただいまのご質問で和田地区のドリームライン周辺ということでございます。これについては、ただいま市長公室のほうで国土利用計画、さらには建設課のほうで都市マスタープランを作成中でございます。その中である程度の地域ごとに特性を今洗い出しをしながら、どういった課題があってどういう利便性があるのか、その辺の地区の特徴を考慮した中で土地利用の方針を策定していきたいというふうに考えております。 そういう中で、先ほど市長が言いました市営住宅、それから民間住宅、そういう形でのどういう形であらわすことができるのか、それについてもその地区ごとの特性を生かしながら検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(作田博君) 根本七太君。     〔10番 根本七太君 登壇〕 ◆10番(根本七太君) 事、アクションを起こしてから実際私は学校の子どもたちの生徒を増やすという前提において言っているんですが、アクションを起こしてすぐに来年から人が増えるかと、こういうものはないんですね。やはりアクションを起こして結果が出てくるのは3年とか5年とか、そんなものかなというふうに思うんです。そういったところを考えますと、今いただいた和田の子どもたちの生徒数の推移ですね、実際3年後まで平成26年から28年まで見ますと、80人、87人、89人とかそういう数字なんです。100人に満たないんです。そういったところで真剣にこれは考えていかなくてはならないんじゃないかなという思いで話をさせていただいているんです。 和田小学校の児童減少は、これまで活動してきたスポーツ少年団、ソフトボール少年団ですが、影響が出てきております。団を創設して30年、記念すべき年のソフトボール少年団ですが、団員不足でことし私のほうに来ました。二本松北スポーツ少年団と合流しなければならなくなりました。要するにチーム編成できないんです人がいなくて。子どもたちはやりたいんです。どうすればいいかというときに、二本松北スポーツ少年団がどうぞうちのほうでやってくださいと、一緒にやってくださいという言葉によって合流したわけでございますが、合流は決めて今スタートしているんですが、なかなか練習を学校の生徒が終わってから送り迎えしてというふうな練習とか、いろいろなことを考えると大変だなというふうに私は思っています。 それから、バレーボール、スポーツ少年団もそうですが、団員が5人ぐらいになってしまって大会に参加できないんだという悩みを告白してくれました。それから、学校そのものも教育長は確かにメリット的なことを言いましたけれども、私は思うんです。やはりいろいろな要するに南達と言っていいのかな、今は本宮方部といった方がいいのか、そういったところの小学校の例えば大会においても、やはり選手がそろわなくてこの種目は入れない、自分たちの人数で出られるところで少々は重複できるんですけれども、でもやはり子どもたちがそういった中で不安を持っている。何で出られないのかなと、そういうものがあるとしたらばやはり私は考える、要するに行政が力を入れてやるべきかなというふうに私は思うんであります。 全校の児童数の平均を先ほども申し上げました。平成19年合併時87人でございました。新年度、平成25年度ですけれども、やはり87人です。3年後の平成28年は2人ふえますが89人です。ここでなぜ岩根小学校と対比したかと言いますと、岩根小学校は住宅団地を先ほど言ったようにみずきが丘をつくったことによって368人なんです。これは3年後です。 パーセントであらわしますと、岩根小学校と和田小学校では岩根小学校のわずか24%なんです。4分の1なんです、生徒数が。やはりこれは確かにメリットはあるかもしれないですけれども、これから東京だ大阪だ世界だと羽ばたいていくときに、やはり25%、4分の1ぐらいしかいない。80人、100人に満たない、それも全校生で。 私は思うんです。校長先生と話をする機会がありますけれども、校長先生は教育長が言うような感じです。与えられた子どもをいかにして私は教育するかが校長としての役割だ、人を増やすことは私の役割じゃない。そのとおりなんです、私はそう思います。真剣に考えていけば、これは校長先生ができる、学校教育の中でできるものじゃないんです。やはり政治が携わらなければできないというふうに私は思います。だからこそ子どもたちの将来を考えていくときに、やはり切磋琢磨する、競争させる原理からいったら人は少ないよりは多いほうがいいんです。これから少子化が進む時代ですから、その中で優秀な本宮市から子どもたちを育てようというときには、やはりバランスある発展をさせていただきたい、そのように思います。 次に移ります。 大項目2に移ります。 環境美化への取り組みについて。空き缶など、ポイ捨ての対策はということで質問させていただきます。 合併前の旧本宮町は空き缶のポイ捨てを禁止し、美しい環境づくりに取り組まれた歴史があります。その当時の成果と合併後の現況をお尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) 合併前の本宮町というお話をいただきましたが、合併前の本宮町では美しいまちづくり推進条例、合併前の白沢村では美しい環境をつくる条例、ともに両条例におきまして環境美化を促進し、清潔で美しいまちづくりを進める運動をしてきております。 その成果という形になりますと、旧町におきましては容器、飲食用、空き缶、ペットボトルであったり缶であったりの自動販売機、そういうものを置く場合には届け出制、さらには回収容器を設置する。さらに適正な維持管理を行っていただくというようなことを決めまして、違反した場合の罰則規定などを設けてきておりました。その効果のかいも多少あったかと思います。空き缶の散乱防止には効果を上げてきたんではないかというふうに思っております。合併後につきましても、旧町の美しいまちづくり推進条例をベースにいたしました本宮市美しいまちづくり推進条例を制定いたしまして、引き続き環境美化の促進、景観の保護に努めているところであります。 以上であります。 ○議長(作田博君) 根本七太君。     〔10番 根本七太君 登壇〕 ◆10番(根本七太君) ありがとうございます。 毎年実施されるクリーンアップ作戦は空き缶が山のように集められます。地域の住民が集い、缶を拾うことにも意義がありますが、本来の目的は空き缶を拾うことにより、捨てないぞ、汚さないぞという意識の向上が求められているのではないでしょうか。クリーンアップ作戦の意義を拾うことから捨てないためへの変革が求められます。 旧本宮町の取り組んだ環境美化運動は美しい安達太良山を背景に、清らかで豊かな阿武隈川、阿武隈山系の裾野に広がる本宮市を全国一の住んでみたい環境ナンバーワンのまちにするため、私は旧本宮町のやってこられたことを生かしながら、子どもから大人まで総参加の環境美化運動を計画実践してはと考えますが、市の見解をお尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) 議員おっしゃるような美しいまちとして全国に発信できるようにしていくためには、まず市民一人一人のそれぞれの心の中で美化が動かないと、まちもきれいにならないんだろうと思います。合併前の旧町村で同じような形で進めてきておりましたが、なかなか、議員がおっしゃるような空き缶が山になるほど捨てられているというようなことがあるようでは、まだそこに到達していないんだろうと思います。 現在でも出前講座を初め市の広報紙等々を使いまして啓発活動、周知活動というものを数多くやっております。またさらに小学生を対象といたしました環境学習もやっておりますし、3R運動であったり、地域の資源物回収に補助を出したりとか、いろいろなことをやらせていただいておりますが、議員おっしゃる日本に誇れるというところまで届いていないとすれば非常に残念なところではございます。 また、環境美化運動というご提案は非常にありがたいご提案というふうに存じますが、現在でも市民が心を一つにして環境美化をしようということで、県が中心になってやっておりますクリーンアップ以外にも、市独自で市内一斉美化運動というのも2回プラスさせていただいております。こういう取り組みをしっかりやった中で、市民一人一人の心に環境美化という気持ちが湧いたときに、初めてそういう運動、大会をやっても実を結ぶんではないかというふうには考えております。 貴重なご提案ありがとうございます。 ○議長(作田博君) 根本七太君。     〔10番 根本七太君 登壇〕 ◆10番(根本七太君) 市民部長の熱意はわかりました。と同時に、やはり一人一人が意識を高めないとだめなんだなというふうな感じがしますので、私もこれから熱い思いでそれらに取り組んでいきたいなというふうな思いをしております。 次に、気になるたばこの吸い殻対策についてお尋ねいたします。 人の集まる場所はもちろん、走行車両の窓から捨てられる光景を目にしたり、車内の灰皿をまとめて駐車場に捨てていく姿も時折見ます。こうしたたばこ愛煙家のマナーに時々心を痛めていることも事実であります。 しかし、市に納めていただく税金も大変大きくございます。合併時の平成19年度から金額を拾わせていただきました。19年は2億1,827万7,000円でございました。市税の約5%が税金で入ってきているということでございます。それから20年は2億687万2,000円、21年度におきましては若干下がりましたけれども、1億9,411万2,000円、22年度はさらにちょっと下がりました1億8,689万7,000円でございます。ご存じのように23年度はたばこが上がるぞというそういう税の改定もございまして、きっと買いだめによるものではないかなというふうには思っておりますが、当初予算を8,000万円補正増の2億5,938万5,000円と急伸いたしました。市税の約6.6%でありますから、まさに大きな収入源と言っても過言ではなかったのかなというふうに思います。24年度当初予算におきましても23年度の実績から前年度当初予算額の約40%増で予算をつくられたかなと。2億3,405万円という計上をされたようでございます。 こうした現況から、昨年師走議会にも質問させていただきました。市税の5ないし6%を納めていただいている方々の喫煙場所が庁舎にもあってもいいんじゃないかというふうなご提案をさせていただきました。 しかし、いろいろ庁舎というとモラル的なこともございますし、つくるにしても若干金のかかることでありますから、私は今回メーンとして質問したいことは、金のかからない、なおかつ市街地の環境美化に大きな役割を担うご提案であります。 JT、日本たばこ産業は地方たばこ販売社で組織する組合に対し、環境対策の一環として無償でスタンド式ステンレス灰皿を提供してくれていることを耳にいたしました。こうした取り組みを市では把握されているのかどうか、まずお尋ねをさせていただきます。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) まずもって約2億6,000万円ほどのたばこ税を納めていただきました喫煙者の皆様には御礼申し上げたいと思います。また、JTさんはたばこの灰皿ばかりではなく、市内の美化運動ということでたばこ販売の皆様方と一緒に、公共施設でありますとかそういうところの清掃もなさっていただいております。本当に感謝申し上げるところでございます。議員お尋ねのスタンド式灰皿の提供というものをやっているというお話は事実として伺っております。 以上であります。 ○議長(作田博君) 根本七太君。     〔10番 根本七太君 登壇〕 ◆10番(根本七太君) さすがは市民部長だと思いますね、たばこの税の感謝から言われました。私は思うんですが、たばこが悪いとかどうのこうの言っても、吸って税金を納めてくれて、その税金が多くの方々に潤いをもたらしているとしたらば、やはり今の言葉は必要ですね、私も今いただきました言葉に感謝しております、私は実際飲まないんですけれども、市内たばこ販売組合が据えつけ場所を市と協議したが、据えつけを認めていただけなかったと聞くんですが、これは事実なんですか。 ○議長(作田博君) 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) 昨年になりますか、たばこ販売組合からスタンド式灰皿を提供したい、場所につきましてはみずいろ公園になろうかと思いますが公園に設置したいというお話がございました。議員もご存じのとおり、市は公共の公園等々、学校も当然なんですけれども、におきましては禁煙というのを基本としておりますので、禁煙の場所に灰皿を設置するということ自体に問題があろうというふうに判断いたしましてお断りはさせていただきました。組合さんの好意には非常に感謝申し上げますが、今の社会の流れとして公共的な場での喫煙というものは非常に制限されておりますので、ご理解をいただければと思います。 以上であります。 ○議長(作田博君) 根本七太君。     〔10番 根本七太君 登壇〕 ◆10番(根本七太君) ただいまの話で公共施設関係には置かないというふうなことで、私自身も勉強不足で恐縮だったんですが、そういったことがあるというのも事実かもしれません。しかし、今回のJTの灰皿をという件については、他市町村では非常に歓迎をして快諾をされているということでございます。 そういったところを見ますと、私は当市においては公共施設関係は難しいかもしれませんけれども、そのほかでやはりいろいろと灰皿が人の集まる場所とか特に駅前周辺、町なか、そういったところでバス停とか町内の今の本宮駅周辺のバス停とかございます。中條周辺とか、ああいったところにちょっと据えつけることによって、やはりその周辺がきれいになるんじゃないかなというような感じがします。それは何かというと、私も路上を歩くときに、とにかく灰皿、フィルターがずっと道路の脇に風でたまっているのを見るときがたくさんございます。そういったものを置くことによってきれいになっていくんだったらいいのかなというふうに感じております。 と同時に、たばこ販売組合の方々はその置いた灰皿、一番私心配しているのは、最初に置くことはいいけれども、そのたまった後誰が管理するんだということになっていくと、これは置かないほうがいいのかなと思いました。しかし、たばこ組合の方々が自分たちがボランティア精神でとりあえず据えつけて管理をします、美化に対してみんなそういう意識を持っていますということをお聞きしております。そういったことから、こういったたばこ組合の方々の善意を受け取って、決して公園だとかそういったところでなくても置いていただける箇所はたくさん私はあるんだろうと思います。そういった善意を一つは受けるべきかなというふうな感じをいたしますが、その辺について見解を求めたいと思います。--------------------------------------- △会議時間の延長 ○議長(作田博君) 議長より申し上げます。 10番、根本七太君の一般質問の途中ですが、お諮りいたします。 ただいま午後3時55分であります。議事運営上、時間を延長したいと思いますが、異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(作田博君) 異議ありませんので、時間を延長し、会議を行うことに決しました。--------------------------------------- ○議長(作田博君) それでは、一般質問を続行します。 市民部長。 ◎市民部長(国分忠一君) 先ほど来議員がおっしゃるとおり、私も市内一斉美化運動で堤防を清掃をさせていただきますと、たばこの吸い殻等がたくさん落ちておりまして非常に心苦しいところがあります。自分もたばこを吸いますので、こういうことが続けば吸えない時代になってしまうんだろうと、非常に寂しい思いは持っております。 ただし、先ほども申しましたが、社会の動きというふうに考えますと、例えば健康増進法に基づき策定されました21世紀における国民健康づくり運動、健康日本21、さらには県で、あと今市で進めております健康増進計画、この中で喫煙をいかに減らしていこうか、これが健康をつくる一つの方法でもある。 そうなりますと、たばこ税というのも非常にありがたい話ではございますけれども、この受動喫煙によって病気になる方がふえるというのも非常に大きな問題になります。例えば駅でありますとかバス停でありますとか道路でありますとか、これらはすべて公共施設であり準公共施設であります。こういう場においてここで吸えますよというのは、私も吸わせてもらえればうれしいですけれども、それは近くを通った方、子どもさんを含めて受動喫煙の危険に遭うということの裏腹になるんではないか、そういうふうに考えますと、公的な場に灰皿を置く、ここで吸っていいですよということは、そこを避けて通ってくださいということにもつながりかねませんので、できれば先ほど一番最初にご質問いただきましたとおり、市民一人一人の心の教育というところを強めていかなければいけないのかなというふうに考えます。 ちゃんとしたお答えになっていないかもしれませんが、以上でございます。 ○議長(作田博君) 根本七太君。     〔10番 根本七太君 登壇〕 ◆10番(根本七太君) 市民部長のおっしゃることも十分わかります。ただ、私が申し上げたいのは、税金は欲しい、できるだけ多く上がってくれないかな、しかし健康は守りたい、これはなかなか難しい話だなというふうに感じております。その辺でどっちにしろ吸う方がいらっしゃるときにはマナーを守っていただく、そういう意味においては、吸ったら灰皿があるよという感じのものもほかの市町村ではやはりJTのご厚意とその組合の善意によって快く快諾しているというふうな話を聞きますと、きょういいですよというんじゃなくて、もうちょっと時間を置いた形の中でじっくりとやはり考えるべきものも必要なのかなというような感じがしております。 次に移ります。 大項目3に移らせていただきます。 ことしの冬は気象異常かなと感じるほど雪が降りました。当市でも除雪費が当初予算では不足を生じてはならないと500万円の補正をしたのも事実であります。青森県の山間地、積雪量5メートル45センチの報道をいただきまして大変驚きました。また、最近吹雪により北海道で7名の命が奪われるなど、日本海側を中心に雪による災害が多発しております。 さて、隣接する二本松市、上川崎の阿武隈川にかかる智恵子大橋で1月25日午前6時15分ごろ77歳のおばあさんが車にはねられ死亡と26日の朝刊で知りました。報道内容では、原因は調査中だが、道路脇の歩道は除雪されないまま雪が残っており、歩きにくい状態だったと記載されておりました。 私もこの事故が発生する前から歩道の除雪は気になっておりましたから、現場の状況確認のため智恵子大橋に行き事故状況を見てまいりました。亡くなられた方は事故現場から約100メートルぐらい離れた住宅に住んでおりまして、息子さんの話を聞くことができました。亡くなられたおばあちゃんは朝の散歩に出かけ、歩道が凍結し、危険から車道に入り車にはねられたとのことでした。その事故からこれまでになく除雪車が来て除雪をしています、私の母も悪いかもしれませんが、現在のような除雪をしていたら防げたかもしれないと考えると、母の死が次の犠牲者を防ぐことに役立っていただければと言っておりました。 橋の入り口には既に死亡事故現場と立て看板が立てられておりまして、事故防止を図っておりました。被害者の息子さんが言っていたことを、事故前に現在のような除雪をしていたら防げたかもしれない、母の死がこれからの道路維持管理に役立ち、同様の犠牲者が出ないようにと言われたことにより、今回一般質問に取り上げさせていただいたところでございます。 当市にも智恵子大橋と同様の橋は上流の平成大橋から下流の菅田橋まで6本あります。橋の上は特に温度が低下しやすい滑りやすい状況にあります。こうした事故を教訓に同様な事故が起きないよう安全対策が必要であります。白沢地区は地形から冬期間バスで通学していますが、旧本宮地区の歩いて通学する児童・学生の安全対策については特に必要と感じます。新年度、冬期間の事故防止に今から市として取り組まなければならないという感じがいたしますが、その姿勢をお尋ねしたいと思います。 ○議長(作田博君) 建設部長。 ◎建設部長(堀井和廣君) 現在、除雪を委託しております業者の方々につきましては、県道のほうも除雪を行っております。その後、引き続き市道のほうの幹線、通園、通学支援バス路線等の除雪を行っておる状況でございます。 おただしの歩道につきましては、現在のところ実施していない状況でございます。通学路などの歩道につきましては地域の住民の方々のボランティアで現在除雪をしていただいておる状況でございます。 ご質問いただきました通学路等の歩道の除雪につきましては、歩行者の安全を守るため、学校、地域住民の方々や建設業の方々などと、どのような協力体制が得られるか含めまして、実施方法等も含めた中で今後検討してまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(作田博君) 根本七太君。     〔10番 根本七太君 登壇〕 ◆10番(根本七太君) まさに、歩道というのは歩くためにある歩道です。これは安全のために車両と交差しないようにといって歩道がつくられていると思います。その歩道が凍結によって滑って危ないという形で車道に入っていくということ自体がちょっとおかしいのかなというような感じはしますけれども、歩道が凍っていたという事実は間違いないわけでございますから、ましてや先ほど来申し上げましたように、河川の上、橋というのはまさに異常なぐらい温度差が違うということでございます。 今、建設部長から話がありましたように、今後そういった件で対応していくというふうなお話をいただきました。決して対岸の火事ではない。二本松市の上川崎で発生したことでありますけれども、警笛を鳴らしてくれているのかなというふうな感じをいたします。ぜひ気がついたときに手を打つということも安全には必要なのかなというふうな感じをいたします。よろしくお願いいたします。 大項目4に移らせていただきたいと思います。 仮置き場隣接地の風評被害対策についてであります。仮置き場隣接地への協力要請は慎重かつ丁寧に説明しなければなりません。起きてしまったことは前に戻れないけれども、原因者ははっきりと東電であり、国策として進めてきた国にあることは間違いのないことであります。こうした事故が発生し、市民の健康と安全な生活を取り戻すには、行政として早急な除染と仮置き場設置が必要なことも事実であります。しかし、仮置き場の設置を急ぐばかりに、仮置き場地権者の同意が先行し、仮置き場隣接者への気配りが遅れたのではないかと感じることもございます。 仮置き場も隣接地も風評を考えたら同じです。仮置き場土地協力者には借地料が支払われ、隣接者には同意書だけ求められたとしたら、その方の心情を察しますと私は心が痛みます。放射能による汚染が起きなければ、何の問題も起きないわけですから、東電には隣接地権者に対する心遣いがあって当然と思います。 市としても時間の経過はありましても、環境省の出先機関へ陳情いただいたり、その後直接環境省に出向くなど努力は感謝いたしておりますが、その結果を地権者に伝えることに時間がかかり過ぎたのではと思うときもございます。陳情・請願にはよき回答を得なかったかに思いますが、現在は新政権が誕生し復興予算も増額され、復興の加速に期待するところであります。幸い新政権の復興大臣に就任した根本匠先生に、再度仮置き場隣接地の風評被害対策として要望すべきと考えますが、市の見解をお尋ねいたします。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 仮置き場の隣接地の風評被害対策ということで、関係機関にも今まで要望活動をしてきたところでございます。また復興大臣につきましては、さきに市長からも答弁がありましたように、復興大臣が本宮市においでになった際に手渡しで要望書を提出をさせていただいたところでございます。残念ながら今のところなかなか要望した回答につきましては納得のいく回答が得られていないというような状況でございます。そういった意味では今後も継続して要望活動を続けていくということで考えてございます。 ○議長(作田博君) 根本七太君。     〔10番 根本七太君 登壇〕 ◆10番(根本七太君) ぜひ継続して要望していただきたいというふうなことと、除染作業の加速は仮置き場の完成が急務であります。隣接地権者の快い同意をいただき、前に進めることが最重要課題と思います。ぜひ行政として、どのような結論が出ようと結果を隣接地権者に認めていただくために、提出されている要望書の取り扱いも含めまして隣接地権者と根本匠復興大臣と話し合う機会、これは生の声でお話しする機会ですね、こういった機会を復興大臣も大変忙しい体でございますけれども、意外とこの接点がこれから今進んでいないその仮置き場設置にもかなりプラスに何かが見出されるんじゃないかなというふうな感じをいたしております。ぜひそういったセットをしていただけないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(作田博君) 放射能除染モニタリングセンター所長。 ◎放射能除染モニタリングセンター所長(安田章君) 議員おっしゃるように隣接者の方の生の声は十分に今までも相手方には伝えているということで考えてはいますが、今後も市長のほうから皆様の声を伝えながら、継続して要望活動をしていくということで考えてございます。 ○議長(作田博君) 根本七太君。     〔10番 根本七太君 登壇〕 ◆10番(根本七太君) 私が申し上げるのは、生の声を伝えるということではなくて生の声を、直接匠先生とお話するセットをできないかということの要望でございます。 ○議長(作田博君) 市長。 ◎市長(高松義行君) 根本議員のご質問にお答えをさせていただきたいと思います。 要望は要望として受けとめさせていただきたいというふうに思います。今までも根本大臣のみならず、就任前の森さん、それから増子さん等々にも同じ状況での要望活動をさせていただいてきたところであります。しかし、一つの仕組みの中でなかなかこれは難しいというのが返答でございます。形を変えながら何かできないかというふうなことで今考えさせていただいておるところでございます。一度国の機関に要望させていただいて、これは法治国家ですから法の中でこれは該当しませんと言ったものをいかに覆そうと言ってもなかなか難しい問題がございます。そういう中で何を今後訴えていけるか、当事者の方々のご心痛は十分理解しておるつもりでございますので、今後ともそういう形の中で動いてまいりたいというふうに思っております。 以上です。 お話は受けとめさせていただきます。 ○議長(作田博君) 根本七太君。     〔10番 根本七太君 登壇〕 ◆10番(根本七太君) 大変つらい市長としても市民の声も聞かなくてはならないし、法的なこともあるし、その板挟みになって大変つらいんだろうと思いますが、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 実は、3月3日の朝刊の鏡の部分に、除染後の汚染土運び先なし4,811カ所、昨年末県内住宅、学校に置いたまま仮置き場確保難航と、仮置き場の整備促進には不安払拭欠かせず、見出しの大きな活字を拾った内容であります。住民がいかに放射能に対する不安を強く抱いているからだと思います。仮置き場の土地は確保できても、隣接住民の理解が得られない。風評被害で隣接地土地評価の下落が想定されるのに、その対応に理解を示さない東電、国の責任にあると思います。 繰り返し申し上げますが、どうか市として隣接する地権者の心を理解し問題点に耳を傾ける行政、真摯に隣接地権者に向き合う姿勢、問題提起すると悪者扱いにする環境は決してつくってはならないと思います。同じ市民であり被害者だからであります。 以上、お願いを申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(作田博君) 以上をもちまして本日の一般質問を終わることにいたします。 お諮りいたします。 本日の一般質問はこれをもって終了とし、日程第5日、3月8日は通告6番の一般質問から行いたいと思いますが、異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(作田博君) 異議ありませんので、日程第5日は通告6番の一般質問から行うことにいたします。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(作田博君) 以上をもちまして、本日の議事日程を終了いたします。 これをもって散会といたします。 ご苦労さまでした。 △散会 午後4時12分...