南相馬市議会 2020-03-10
03月10日-04号
令和 2年 3月 定例会(第2回)日 時 令和2年3月10日招集場所 南相馬市議事堂出席議員(22名) 1番 大場裕朗 君 2番 高橋 真 君 3番 栗村文夫 君 4番 菊地洋一 君 5番 大岩常男 君 6番 岡﨑義典 君 7番 大山弘一 君 8番 田中京子 さん 9番 太田淳一 君 10番 中川庄一 君11番 鈴木昌一 君 12番 田中一正 君13番 細田 廣 君 14番 渡部一夫 君15番 鈴木貞正 君 16番 竹野光雄 君17番 小川尚一 君 18番 渡部寬一 君19番 志賀稔宗 君 20番 平田 武 君21番 山田雅彦 君 22番 今村 裕 君欠席議員(0名)出席した事務局職員
の職氏名局 長 高 野 公 政 君 次 長 丸 山 光 清 君係 長 木 幡 孝 行 君 書 記 坂 下 拓 也 君書 記 竹 中 和 幸 君
説明のため出席した者
の職氏名市長 門馬和夫 君 副市長 林 秀之 君副市長 松浦隆太 君 小高区役所長 山田利廣 君鹿島区役所長 濱名邦弘 君 総務部長 佐藤幸雄 君復興企画部長兼原町区役所長 庄子まゆみさん 市民生活部長 星 高光 君健康福祉部長
こども未来部長兼福祉事務所長 岡田淳一 君 兼福祉事務所長 牛来 学 君
経済部理事経済部長 植松宏行 君 (農林水産担当) 中目 卓 君経済部理事(企業支援担当) 笹野賢一 君 建設部長 菅原道義 君
総合病院事務部長兼総合病院附属小高診 新田正英 君 教育長 大和田博行君
療所事務長教育委員会事務局長 羽山時夫 君 代表
監査委員 小澤政光 君
監査委員
選挙管理委員事務局長 根本剛実 君 会事務局理事 西谷地勝利君 兼
事務局長農業委員会 健康福祉部事務局長 佐藤 光 君 次 長 山田祐子 さんこども未来部 総合病院次 長 鎌田由光 君 事務次長 小迫佳行 君総務課長 宝玉光之 君議事日程 第4号令和2年3月10日(火)午前10時開議 第1 一般質問 散 会本日
の会議に付した事件 日程第1 一般質問 3番 栗 村 文 夫 君 1. 行政資源について 〔
日本共産党議員団〕 (1) 市職員
の人材確保について ① 人材確保について (2) 市職員
の人材育成について ① 市職員
の人材育成について (3) 教員
の働き方改革について ① 教員
の働き方改革について ② 教員
の一年単位
の変形労働時間制に ついて (4) 市有施設
の電力
の調達方法について ① 市有施設
の電力
の調達方法について 12番 田 中 一 正 君 1. 南相馬市
の健康増進について 〔友和会〕 (1) 本市
の健康寿命
の延伸に向けて
の取 組について ① 本市として独自に取り組む考えにつ いて (2)
生活習慣病対策について
① 生活習慣病の予防対策について (3) 食生活改善について ① 体にいい食事
の普及について ② 幼児から高齢者まで
の食育について (4) 市民
の体力づくりについて ① 鎌田式運動
の普及について ② 気軽な体力づくりができる指導者育 成について 2. 本市
のひきこもり対応について (1) ひきこもり
の現状について ① 本市
のひきこもり
の現状について (2) 本市
のひきこもり対応について ① ひきこもり
の要因と対応について (3) 児童生徒
の不登校改善と卒業後
の対 応について ① 児童生徒
の不登校対応について ② 卒業後
の対応について (4) ひきこもり支援センター
の活用につ いて ① 県
のひきこもり支援センターと
の連 携について 3. 農福連携について (1) 障がい者
の現状について ① 障がい者
の自立について ② 障がい者
の農作業参加について (2) 農業
の人手不足対策について ① 農業における障がい者雇用について (3) 農福連携について ① 本市
の農福連携
の現状について ② 積極的な農福連携推進について (4) 農福連携
のシステムづくりについて ① 農福連携
のマッチンゲシステムにつ いて 14番 渡 部 一 夫 君 1. 市民生活について 〔改革クラブ〕 (1)
高齢者運転対策について ① 「高齢者
の安全運転技術
を診断する イベント」
の開催について ② 車
のドライブレコーダーの活用につ いて ③ MaaS(マース、
統合型移動サービス)
の取組について (2) 多文化共生について
① 外国人材活用支援事業について ② 「やさしい日本語」について (3) 「脱炭素社会に向けて」について ① 「地域から温暖化対策
を」について ② 2050年二酸化炭素ゼロ達成について (4) 低所得層対策について ① 健康格差について
② 無料低額診療について
③ ひとり親支援について 2. 市長
の政治姿勢について (1) 「災害へ
の備え」について ① 「福島県台風第19号等に関する災害
対応検証委員会」について ② 記録誌
の作成について
③ 福島県避難行動調査について (2) 市民が安心して暮らせる医療環境
の 整備について
① 医療環境整備の現状認識について 3. 教育行政について (1) 新学習指導要領
の実施について
① 学習指導要領改訂の視点について ② 新学習指導要領で育成する内容につ いて ③ 授業時数
の増加について
④ 学習指導要領の実現に向けた手だて について (2) 「
ふくしま学力調査」
の分析につい て ① 「福島県学力調査」と「ふくしま学 力調査」
の違いについて ② 相双
教育事務所メッセージの活用に ついて (3) 全国学力・学習状況調査について ① 全国学力・学習状況調査
の狙いにつ いて ② 全国学力・学習状況調査
の成果につ いて (4) 教員
の働き方改革について
① 教職員多忙化解消アクションプラン について
② 改正教職員給与特別措置法(給特法) について 1番 大 場 裕 朗 君 1. 市民
の安心・安全
を守る施策について 〔友和会〕 (1) 感染症へ
の対策・対応について
① 新型コロナウイルス関連感染症につ いて ② マスク・
アルコール消毒液の備蓄状 況について ③ 総合病院における感染症患者へ対応 するため
の陰圧室
の整備について ④ 対策・対応マニュアル
の作成につい て (2) 自然災害へ
の対策・対応について ① ダム
の操作方法について
② ダム改修工事について ③ 民間と
の災害協定について ④ 指定避難所
の災害対応資機材整備と 物資備蓄について ⑤ 排水ポンプ、排水ポンプ車
の配備に ついて
⑥ ため池防災支援システムの導入につ いて ⑦ 災害時
の市民へ
の周知について 2. 市長
の政治姿勢について (1) 観光産業について ① 観光産業について ② 他自治体と
の広域観光協力について
③ 史跡公園整備事業の情報共有と連携 について ④ 文化的観光による誘客促進について
⑤ デジタルアーカイブ(伝承館)新設 について ⑥ 景観形成
の推進について ⑦ 体験参加型
の観光施策について ⑧ 市
認定おみやげ開発と郷土料理につ いて 午前10時00分 開 議
○議長(今村裕君) おはようございます。 これより本日
の会議
を開きます。 出席議員は定足数に達しております。 これより議事に入ります。 本日
の議事は、議事日程第4号
をもって進めることといたします。
△日程第1 一般質問
○議長(今村裕君) 日程第1、一般質問
を行います。 順序により発言
を許します。 初めに、3番、栗村文夫君
の質問
を許します。 3番、栗村文夫君。 (3番 栗村文夫君 登 壇)
◆3番(栗村文夫君) 3番、栗村文夫です。おはようございます。よろしくお願いいたします。
新型コロナウイルスが日本国内にも広がり、それによって国
の危機管理体制や医療面で
の問題点が浮き彫りにもなりました。また、デマによる買占めが起こったり、政府から
の突然
の学校
の休校要請など、社会全体が混乱している状態となっています。一刻も早く事態が収束すること
を願っております。 昨年
の台風等
の被害に続き、今回
の新型コロナウイルスと、まさに何が起こるか分からない時代になっています。そういうときこそ行政
の、そして、政治家
の危機管理能力が問われる
のだと思います。また、そういった時代だからこそ市民一
人一
人が自分
の命は自分で守る、そういう意識
を強くし、日頃から
の食料や日用品、薬など
の備蓄や危機管理にも努めなければならないと考えております。自助、共助、公助、この全てがバランスよく機能することが大切です。また、行政力もより一層強くしていく必要があると考えております。 それでは、通告に従いまして質問に入ります。大項目1 行政資源について。中項目(1)市職員
の人材確保について。小
項目① 人材確保についてであります。 私、1年前
の3月議会において、4月1日付で採用される臨時職員や嘱託職員
を2月中旬に募集しているが、これでは遅い
のではないかということ
を質問いたしました。また、特に保育士や保健師など
の専門職が恒常的に不足している、そういう状況で例年と同じこと
をやっていても、同じ結果にしかならない
のではないかという内容
のこと
を申し上げました。また、6月には待機児童
の解消について質問いたしましたが、令和2年4月
の待機児童数については、「新たに整備される保育施設
の開設により受け入れ、それが確保できると考えている。しかし、保育士及び幼稚園教諭
の確保が重要となります」と回答いただきました。 そういったこと
を踏まえて、この間
の専門職
の人手不足解消
の取組状況についてお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 総務部長。
◎総務部長(佐藤幸雄君) 不足する土木技師
の専門職については、学校訪問や
被災自治体合同採用説明会で
の求人活動、また、通年募集や他県で
の採用試験
の実施による受験機会
の拡大などにより、不足する人員
の確保に取り組んでおるところでございます。 また、保育士や幼稚園教諭についても、学校訪問や求人案内
をはじめ、本市
の未来
を担う地域
の高校生に対し修学貸付金
の案内
を行うなど、積極的に採用活動
を実施
をしておるところでございます。
○議長(今村裕君) 3番、栗村文夫君。
◆3番(栗村文夫君) 市では、昨年度に引き続きまして、今年度も保育士・幼稚園教諭再
就職支援セミナーというもの
を開催していると思います。 先日、その担当課に伺いまして、その状況
をお尋ねしました。今年度は8月23日、24日、10月9日、10日
の4回で、10月10日は参加申込みがなかったということで、実質3回
の開催で30名
の方が参加し、そして、3名
の方が就職につながったということでした。昨年度は18名
の参加で2名
の方が就職につながったということでしたので、人数は少ないですが、これは明らかに成果は上がっているわけです。 それに参加する方、現在働いている方や働いていない方、様々な生活環境
の方がいらっしゃると思いますので、このセミナー
の開催、これ
を平日や休日、昼あるいは夜など幅広く広げて、回数
を増やすことも有効ではないかと考えますが、見解
をお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 総務部長。
◎総務部長(佐藤幸雄君) 議員おっしゃるとおり、回数
を重ねることによって面接
をする機会、
説明会
をする機会
を増やしていきながら、人材
の確保に努めていきたいと考えます。
○議長(今村裕君) 3番、栗村文夫君。
◆3番(栗村文夫君) この再就職
の支援セミナーですが、昨年度、そして今年度と参加者
の約1割
の方が就職につながったということです。つまり、逆に言えば9割
の方がつながらなかったということです。 これは、貴重な潜在人材だと思いますので、そういった方へ
のアフターフォローというものなどは行っている
のかお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 総務部長。
◎総務部長(佐藤幸雄君) セミナー
の参加者については、後日、その後
の就職先が決まりましたかとか電話
をさせていただいたり、さらに、もし決まっていなければ、再度セミナーへ
の参加など
を促しながら対応しているところでございます。
○議長(今村裕君) 3番、栗村文夫君。
◆3番(栗村文夫君) 先日、ある市民
の方から聞いた
のですが、保育士
の方が南相馬市に申し込もうとした
のですが、正職員ではなく、嘱託職員しか募集していなかった、そういうことで民間に就職したということでした。 結局、その人材
の取り合いになってしまう
のではないかと思いますが、この正職員か嘱託職員、あるいは臨時職員かという
のは、これは当市にとっては大きな問題です。特に専門
の知識や資格
を持っている
人がそれ
を生かして、それに見合った待遇
を受ける
のは、これは当然
のことだと思います。特に保育士は子どもに接する大切な職業です。 そういう観点から、そもそもフルタイムで働けないという条件
の方以外は、これは嘱託職員ではなくて正職員として補充すべきではないかと考えますが、見解
をお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 総務部長。
◎総務部長(佐藤幸雄君) 令和2年4月から、制度として導入します
会計年度任用職員の部分については、その職務内容に応じまして、
フルタイム職員、それから
パートタイム職員に分かれるわけでございますが、現在、保育士については、その多く
をフルタイム職員ということで雇用
を考えておりまして、その中でも、残念ながらまだ募集人員63
人に対しまして、49
人の採用にしか至っていない状況でございます。 今後についても、その不足分
をしっかりと補うべく、採用についてはハローワークなど
を通じながら募集
をしていきたいと思っておりますし、今、議員がおただし
のとおり、なるべく
フルタイム職員の活用で採用
を行っていく考えでございます。
○議長(今村裕君) ただいま
の質問は、多く
の方々が嘱託職員
の採用ということで辞退
をしているという状況
を鑑みて、今後正職員
の採用
を増やすことはない
のかという論点で
の質問でありますので、再度御答弁
を願います。 総務部長。
◎総務部長(佐藤幸雄君) 大変失礼しました。 民間
の保育所等
の取り合いということもございますが、現在、南相馬市
の採用については、今後も
フルタイム職員を活用しながら保育所
の運営
を行っていきたいと考えておりまして、その理由としましては、当然ながら今後少子化に向けて子どもたちが減少するということも踏まえております。 そういう中で、市
の職員だけが多く採用した場合に、その職員、保育士そのものが余ってしまうといいますか、余分になってしまうことも想定されております。さらには、民間
の活力
をしっかりと活用した中で、子どもたち
の教育
を民間とともに行っていくということ
を大前提に考えておりますので、南相馬市においては、
フルタイム職員を活用した中で
の保育所
の運営ということで考えているところでございます。
○議長(今村裕君) 3番、栗村文夫君。
◆3番(栗村文夫君) では、違う職種で再質問いたします。 さらに私は、土木職
の不足についても大変懸念しています。募集してもなかなか応募がないという状況
を伺っています。 昨年
の台風と大雨
の被害、これはもう大変なものでした。今年になってもその対応が続いていたと思います。現在まだ続いている
のではないかと思っています。これ1月にも2月にも、ちょうど私が夜中にこの本庁舎
の横
を車で通りましたら、土木課
のところだけ明かりがついている
のです。仮に一般事務職
の方がここに急に応援に入ったからといって、これは処理できる内容
の仕事ではないと思っています。 また、特に土木課維持係など
の技能職については、嘱託職員
のままでは人材確保が難しい
のではないかと、むしろもう既に無理な状況になっているんじゃないかと考えています。 そういった実際
の業務で、もちろん民間に委託できる部分、これは民間に委託すればよいと思う
のですが、実際市内で常に必ず発生する規模が大きくない様々な修繕や維持管理、補修など、こういったことに迅速に対応するためには、やはり様々な免許や技術
を持っている、こういう専門
の人員が必要不可欠ではないかと考えます。 現在、原発事故がきっかけで、市内、急激に高齢化率が高くなっている、また、災害が増えている、そういう状況
を考えれば、継続的に安定的に市民サービス
を提供するため、そして、市民生活
の安全
を守るためにも、この分野についてもしっかりと正職員
を募集すべきと考えますが、見解
をお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 総務部長。
◎総務部長(佐藤幸雄君) 土木職等
の技術職員については、本年度も大卒程度については募集
を行っておりまして、3
人の募集に対しまして4回
の採用試験
を行っております。延べ7
人の応募者があったわけでございますが、残念ながら採用には至らなかったと。それから、高卒程度
の土木職員についても、2
人ほど
の採用枠
を設けておりまして、その2
人に対して2
人の応募者がいたわけでございますが、こちらについても、残念ながら採用には至らなかったという状況でございます。 市としましても、建設部長
を中心に、土木職、技術職
の募集については、出身大学等々に声
をかけたり、いろいろと手
を尽くしているわけでございますが、なかなか技術職は日本全国的に少ないという状況もございまして、採用には至っていないという状況でございまして、決して採用
をしないわけではございませんので、これからもしっかりと技術職員については正職員として、さらには任期付職員としても両方併せて採用
をしていく考えでございます。
○議長(今村裕君) 3番、栗村文夫君。
◆3番(栗村文夫君) なかなか実際には厳しい状況だと思いますが、今後も何とか取り組んでいただきたいと思います。 次
の質問に移ります。中項目(2)市職員
の人材育成について。小項目① 市職員
の人材育成についてであります。 今後は、未来
を見据えて家族や友人とともに暮らし続けることができる、そういう「100年
のまちづくり」
を進めるためには、そのため
の政策
を支える市職員
の持つ能力、これ
を最大限に高めることが必要と考えます。 そのため
の職員に対する意欲向上及び資質向上など
の取組状況についてお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 総務部長。
◎総務部長(佐藤幸雄君) 職員
の人材育成は、ふくしま自治研修センターで
の基本研修や専門研修
をはじめ、日本経営者協会などが主催
をします実務研修
を通じたキャリア育成に努めております。 また、職員自らが研修テーマ
を持って国内外
の状況
を調査研究し、職員
の視野
の拡大と自己啓発
の助長
を図るため
の自主研修制度や、公務能力
の向上
を目指し、大学等で教育
を受けることなど
を認めた自己啓発休業制度
の積極的な活用
を推進し、職員
の自発・自主性
を生かした能力開発に努めてまいる考えでございます。
○議長(今村裕君) 3番、栗村文夫君。
◆3番(栗村文夫君) 今、大学等で勉強する場合、休業して行くということはできると思う
のですが、民間企業においては、例えばMBA
を、経営学修士ですね、これ
を取得するために会社が費用
を出して留学させる。そういうところももう既に20年くらい前には存在しています。 新しい知識や知見や技術
を身につけてもらうために希望者
を募り、選抜して大学で勉強してくるとか、そういう制度、現在でも国や県などへ
の派遣は行っていますが、それとは違った形で市が送り出す制度、そういうこと
をつくることも長期的に見た場合、有効ではないかと考えますが、見解
をお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 総務部長。
◎総務部長(佐藤幸雄君) 現在、市が独自に研修に行く職員に対する支援など
の制度は、実際
のところない状況でございます。 確かに、今ほど申し上げましたように、自ら大学等に行って勉強するということは大変重要なことであると考えておりますので、それらについては今後何らかの方法、手段
を考えなくてはならないとは思いますが、現状については、ないという状況でございます。 一方で、研修で、大学
の研修もそうではございますが、自ら
の研修
の場として大学ばかりではなくて、庁舎
の中にいても研修はできるものだと捉えているところもございます。そのためには、私たち部長、課長職がその手本となって尊敬される上司である、そういうことが大切だと思っておりまして、まず、その手本となって、あの部長、あの課長に頼まれたら、じゃ、頑張ろうかというようなことが言ってもらえるような職員
の育成が必要だと思っておりますし、管理職はそういうふうに後輩
の育成にもしっかりと、自ら背中
を見て仕事
をしてくれというようなことが人材育成につながると思っていますので、今後ともそのようなことで対応していきたいと思っております。
○議長(今村裕君) 3番、栗村文夫君。
◆3番(栗村文夫君) さらに、もう一つ、違った視点から再質問いたします。 一般職で入職した職員が、例えば保育士であったり、看護師であったり、そういう専門職に興味
を持ち、これから資格
を取りたい、その専門職になりたい、そう思ったときに、あるいはこれ、なりませんかと市長が募ってもよい
のではないかと思う
のですが、仮にそういうことができる、支援する制度、これ
をつくってはどうかと考えますが、見解
をお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 総務部長。
◎総務部長(佐藤幸雄君) 議員おっしゃるとおり、一般職から技術職になるということは現在でもできる状況でございます。実際、一般職から資格
を取って、今現在技術職として働いている職員もおりますし、そういうところについては大いに期待
をしますし、そういう制度がなくても実際に頑張っている職員がいるということ
を御紹介したいと思います。
○議長(今村裕君) 3番、栗村文夫君。
◆3番(栗村文夫君) それでは、次
の質問に移ります。中項目(3)教員
の働き方改革について。小項目① 教員
の働き方改革についてであります。 福島県教育委員会では、教職員多忙化解消アクションプラン、こういうもの
を策定しております。これは文字どおり、働き方改革によって教職員
の長時間勤務
を改善するため
のものです。特に教員は実際
の時間外手当もありません。また、文部科学省によると過労死ライン
を超えて働く中学校教員は約6割、心
の病で休職している教員、これは全国で5,000
人を超えているということです。 現在、南相馬市では、そこまでではないにしても、その予備軍であり得るわけです。やはり長時間
の勤務、この解消が重要なわけですが、南相馬市における教員
の働き方改革に関する取組についてお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 教育長。
◎教育長(大和田博行君) 教員
の多忙化
を防ぐ取組は、教員が子どもとじっくり向き合う時間や自己研さんする時間
を確保する上で重要と考えております。 本市においては、正確な勤務時間
の把握に努めるとともに、長期休業中に学校閉庁日
を設定いたしました。また、部活動については週2日休養日とし、ノー残業デー等
を設定して教職員が早めに帰宅できるよう配慮しているところでございます。
○議長(今村裕君) 3番、栗村文夫君。
◆3番(栗村文夫君) 先日、実際
の市内小中学校
の時間外勤務
の状況について担当課に伺いました。まだ令和元年度は終了していませんが、平成30年度
の資料によりますと、小学校では年間で約389時間、それと、中学校では約443時間、年間
のいわゆる残業時間があるということです。これかなり
の数字だと認識しております。単純に中学校であれば1日2時間残業代なしに常に働いている、そういう計算にもなります。 文部科学省で、働き方改革、この推進
のために統合型校務支援システム
の導入、こういうもの
を進めております。この統合型校務支援システム、様々な業務、成績処理や出欠管理やその時数であったり、保健面では健康診断であったり保健室
の管理、あるいは指導上
の学籍関係や学校
の事務、そういった様々なもの
を統合して業務効率化
を図るシステムになっております。 実際に、大阪市においては、教員一
人の1日平均約56分ほど
の業務時間
を削減できたという実績もあるようです。これ
を年間にしますと約224時間、この削減が、極端な例かもしれませんが、できているということです。 例えばこれ
を南相馬市に当てはめると、中学校では443時間ですので、これ
を導入することによって約半分
の時間になることも可能ではないかと思っております。 さらに、この文部科学省
の平成30年度学校における教育
の情報化
の実態等に関する調査結果、これ平成31年3月現在ですので、ちょうど1年前
の帳簿な
のですが、統合型校務支援システム
の整備率、このグラフ
を見てみますと全国平均で57.2%である
のに対し、福島県は断トツ最低で9.9%です。全国平均が57.2%、福島県9.9%、これが福島県
の現状です。 こういった状況
の中で、南相馬市もこの統合型校務支援システム、早急に導入すべきと考えますが、見解
をお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 教育長。
◎教育長(大和田博行君) 今、議員おただし
の統合型校務運営支援システムについては、有効性が認められていると私も認識しております。 県では、今年、来年度からですか、県立学校に導入予定となっております。 本市においては、まずこれ
を使える環境
を整えることが大事と考えておりますので、使える環境
を整えてから整備
をしていきたいと考えているところでございます。
○議長(今村裕君) 3番、栗村文夫君。
◆3番(栗村文夫君) 大変期待したいことだと思います。 では、次
の質問に移ります。小項目② 教員
の1年単位
の変形労働時間制についてであります。 昨年12月4日、公立学校
の教員
の労働時間
を1年単位で計画管理する変形労働時間制
を盛り込んだ改正教職員給与特別措置法が成立しました。令和3年4月から
の導入が可能となるものです。 文部科学大臣は、この1年単位
の変形労働時間制により、夏休み
のまとめ取りが進むとアピールしていましたが、その一方、この制度自体に業務削減
の効果はないと
説明しています。この変形労働時間制
の導入によって、見かけ上
の残業時間が減るだけで、実際
の労働時間数が減るわけではありません。昨年秋には、現職
の教員がこれ
の撤回
を求める署名
を開始して3週間で3万筆が集まるなど、現場から大きな反対が起こっています。 こういった中で、この1年単位
の変形労働時間制
を導入すべきではないと私は考えますが、南相馬市として、この教員
の1年単位
の変形労働時間制
の導入について考え
をお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 教育長。
◎教育長(大和田博行君) 1年単位
の変形労働時間制については、令和3年4月1日施行に向けて、文部科学省令や関係する指針
の改正などが示される予定でございます。 本市としましては、省令等
を踏まえ、検討していきたいと考えています。
○議長(今村裕君) 3番、栗村文夫君。
◆3番(栗村文夫君) 現在開会中
の福島県議会2月定例会において、日本共産党
の宮本しづえ議員が代表質問で、1年単位
の変形労働時間制について県教育委員会
の姿勢
をただしました。それに対し、県教育長は、「県における条例化
を前提とし、各学校
の服務監督者である校長や市町村教育委員会
の意向により、それぞれ
の学校
の実情
を勘案して実施するもの」、そう答弁しています。校長や市町村教育委員会
の意向
を尊重するという、そういう認識
を示しております。 つまり、県で条例
を制定しても、南相馬市内
の各学校
の校長や南相馬市教育委員会がこの1年単位
の変形労働時間制
の内容、これ
を精査して導入しないと判断すれば導入しなくてもよいものな
のです。既に、二本松市議会においては、昨年12月
の定例会
の中で、「1年単位
の変形労働時間制
を教育
の現場に導入することに当たっては、幾つか
の課題があると承知している。したがって、本市においては導入する考えはございません」と教育長が答弁している例もあります。 こういったこと
を踏まえて、改めて市として
の見解お伺いいたします。
○議長(今村裕君) 教育長。
◎教育長(大和田博行君) 先ほど御答弁申し上げましたが、現在、国でその省令等
を設定しておりますし、指針など
を検討しているところでございます。その中に、細かい部分ではっきりしない点があるという
のも事実だと私も認識しております。その辺
を十分検討しながら、市としてどうするか今後考えてまいりたいと思っております。
○議長(今村裕君) 3番、栗村文夫君。
◆3番(栗村文夫君) 今後
の重要な課題だと理解しております。 もう一つ、確認で再質問させていただきたい
のですが、これ県が条例
を制定したとしても、単純にそれに倣って導入するつもりではないと、つまり、教員
の同意が得られなければ、市として押しつけて導入する考えはない、少なくともこういう理解でよろしいかお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 教育長。
◎教育長(大和田博行君) 教職員は、御存じ
のように県費負担教職員でございますので、当然県
の条例に基づいていろいろなさなければならない部分がございますが、服務監督権
のある市町村教育委員会といたしましては、その制度
を取り入れることが子どもたち
のためになる
のか、学校
のためになる
のか、教員
のためになる
のかということ
を十分検討して判断
をしてまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 3番、栗村文夫君。
◆3番(栗村文夫君) やはり実際
の現場
の教員
の方々、本当に大変な状況で時間外労働
をしています。こういった方々へ
のしっかりと向き合った判断
をしていただきたいと思います。 次
の質問に移ります。中項目(4)市有施設
の電力
の調達方法について。小項目① 市有施設
の電力
の調達方法についてであります。 パワーシフト・キャンペーン運営委員会。一橋大学、自然資源経済論プロジェクト、朝日新聞社、環境エネルギー政策研究所、この4団体が共同で調査し、昨年10月に発行した自治体
の電力調達
の状況に関する調査報告書という資料があります。これは47都道府県、政令指定都市、そして、注目すべき市町村
を対象に調査したものです。これ
を見ますと、平成28年度から一般競争入札
を導入している自治体が増えております。福島県では、2019年から一般競争入札に切り替えております。 電力
の小売り全面自由化から間もなく4年が経過しますが、調達方法
の見直しによっては経費
の大きな縮減に効果的と思われます。この電力
の調達方法
の見直しについて市
の考え
をお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 総務部長。
◎総務部長(佐藤幸雄君) 電力自由化に伴う新電力制度については、東北電力株式会社など既存
の事業者に加えて、新規参入業者も電力販売ができるため、競争入札または公募型プロポーザル方式により価格競争が働き、市有施設
の電気料縮減が期待されます。 一方、電力供給については、安定的に行われる必要があります。 このため、市としましては、既に新電力事業者
を活用しております他自治体
の事例
を参考に、経費
の縮減、安定供給
の効果
を検討してまいる考えでございます。
○議長(今村裕君) 3番、栗村文夫君。
◆3番(栗村文夫君) 最後にもう一つ再質問させていただきます。 この件に関して、ぜひ市長からお答えいただきたいと思う
のですが、私いろいろ調査しました。県内にも電力調達
の見直し
を行った自治体があります。 その中で、二本松市
の事例ですが、昨年12月1日時点
の住民基本台帳に登録されている人口約5万4,000
人ということです。同じ時期
の南相馬市
の登録人口5万9,884
人、今年
の2月1日
の現住人口5万3,514
人ですから、規模的にはかなり近い
のではないかと思っています。この二本松市、昨年、本庁舎や支所、そして、二百数十箇所
の施設
の電気料金
の入札
を行った結果、全体で約7,560万円、率にして約27.8%
の削減
をすることができたそうです。 また、それ
を今後は指定管理
を行っていく施設にも導入
を進めていく計画ということです。南相馬市にも指定管理
を行っている大きな施設、幾つもありますので、こういうところも経営改善につながる
のではないかと予想されます。 南相馬市では、平成28年度から自動販売機
の設置に関して、それまで
の行政財産
の使用という形から、市有建物
の貸付け、市有地
の貸付けという形に変えて入札制度
を導入し、そして、収入
の改善につなげています。 同様に、この電力
の入札は経費
の縮減に大きな効果があると考えます。それによって数千万円規模
の縮減ができれば、例えばこれまでずっと要望
の大きかった学校給食
の無料化、これ
を3
人目から
を2
人目からに、額によっては全員へと増やしていくことも可能かもしれません。 市長、この電力
の入札制度
の導入について、早急に調査検討
をすべきと考えますが、見解お伺いいたします。
○議長(今村裕君) 総務部長。
◎総務部長(佐藤幸雄君) 現在、電力
の契約
を締結している東北電力株式会社は、南相馬市内で発電
を行っている企業でございまして、これは議員も御承知
のことと思いますが、電力
の調達方法については、経費節減、縮減は大きな課題と捉えておりますし、先ほども申し上げましたが、安定供給
の効果についても、しっかりと考えなくてはならないというところがございます。 それら
を踏まえながら、地産地消
の観点も考えなくてはならないと思っていますので、そのあたりについては、総合的にしっかりと検討しながら、新たな電力会社と
の契約についても検討
をしていきたいと考えます。
○議長(今村裕君) 市長。
◎市長(門馬和夫君) おおむね今、部長
の答弁
のとおりでございますが、若干補足させていただきたいと思います。 行政ですので、最少
の経費で最大
の効果
を挙げる
のはそのとおりです。常に経費
の節減、削減等、効率化
を見直していくということでございます。 一方で、この電力に限らず全体的な内容でございますが、地産地消といいますか、地元
の産業、産品
を活用するという
のはまた重要な案件であると思います。例えば、工事
の発注等については、まず地元
の地域内に本店、支店
のあるところ
を優先的に行っている
のも確かであります。また、あるいは産品についても、もし地域内で生産しているものがあれば、行政としてはそういったもの
を率先して使うということが必要だろうと思っております。 そうした、ここに限らず、当然に経費節減
を目指すわけでありますが、その際に地域内
の資源
をできるだけ活用する、その両方
の視点
を持って、すべからく当たりたいと思っております。例えば電力については、そういった視点もあるということで、今、総務部長から申し上げました。 ただ、地元だから全てそれで行うというわけではございません。今現在も経費等については、一部協力
をいただいている、あるいは市
の施設でも電力以外
の新電力
を活用しているという施設もございます。そうした両方
を見ながら、それぞれに対応してまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) これをもって栗村文夫君
の質問
を終わります。 暫時休憩いたします。 午前10時36分 休 憩 午前10時37分 再 開
○議長(今村裕君) 休憩前に引き続き会議
を開きます。 一般質問
を続行いたします。 次に、12番、田中一正君
の質問
を許します。 12番、田中一正君。 (12番 田中一正君 登 壇)
◆12番(田中一正君) 12番、田中一正でございます。 本日は、私
の一般質問は健康福祉に関したものばかりでございまして、南相馬市民全員
の健康、長寿、幸福
を目指す意義
の大切な一般質問であると感じております。全市民が楽しく、充実した穏やかな生活
を送ることができること
を願って質問するものであります。通告しております大項目3点、中項目12点について、順次お伺いしていきます。よろしくお願い申し上げます。 大項目1 南相馬市
の健康増進について。当相双地方では、以前から高血圧や脳卒中、心筋梗塞等
の生活習慣病と呼ばれる疾病が多く発症し、対策が急がれておりました。3年前にオープンいたしました脳卒中センターも稼働しておりますが、東日本大震災以降
の屋内退避や運動不足により、脳卒中疾患は増える一方でございます。 長野県は、以前、脳卒中発生率で全国ワースト1でありましたが、現在は日本一
の長寿県になっております。まずは患者
を出さない、予防することが大切と感じております。考え
を伺ってまいります。 中項目(1)本市
の健康寿命に向けて
の取組について。小項目① 本市として独自に取り組む考えについて。 福島県では、健康長寿日本一に向けて
の取組
を行っておりますが、本市として
の独自
の取組
の考え方について、まずはお伺いします。
○議長(今村裕君) 市長、門馬和夫君。
◎市長(門馬和夫君) 福島県では、東日本大震災及び原子力災害
の影響に配慮した健康づくり体制
の推進等
を考慮し、第二次健康ふくしま21計画
を策定し、健康長寿県
を目指して実効性
のある運動
を展開しております。 今年
の2月11日には、福島県立医科大学主催で「いきいき健康づくりフォーラムin南相馬」
を県と本市
の共催で開催いたしました。多く
の市民に来場いただきまして、健康づくりへ
の意識
を高めるきっかけづくりになったと考えております。 南相馬市においては、健康づくり
の市民意識
を高め、市民・事業所・行政が一体となった健康づくり
を進めるため、現在策定中
の健康づくりアクションプランに基づきまして、4つ
の重点事業、1つ目が「スポーツに取り組み、からだ
を動かす健康づくり」、2つ目が「民間企業や事業所と連携した健康づくり」、3つ目が「健診
を受けて知る、将来
を見据えた健康づくり」、4つ目が「集い交流する健康づくり」、こうした4つ
の重点項目
を、方針
を定めて取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 先月
の11日に、健康増進センター主催
のいきいき健康づくりフォーラムがゆめはっとで開催されました。県がそのようなこと
を主体に取り組んで、各地域で持ち回りで開催している
のかなと感じてございます。 福島県は、浜通り、中通り、会津に分かれておりますので、それぞれ
の地域性があると感じてございます。この浜通りとして
の、県内
の中でも浜通りとして
の特異な地域性
を生かした健康づくりについてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(今村裕君) 市長、門馬和夫君。
◎市長(門馬和夫君) 地域性
を生かしたという前に、まず、地域として
の課題があると思っております。例えば南相馬市だと、残念ながらメタボ
の該当者が県内平均より高いとか、あるいは子ども
の肥満
の割合ですね、こうした
のも全国よりも県が悪い
のですが、さらに南相馬市が悪いと。そうした地域による課題があります。 福島県は当然に、県内全域
の健康づくり
を行うわけでありまして、南相馬市としてはそうした問題
を捉えた特別
の対応ということも必要だと思っています。加えて、地域性というよりは、市として取り組むわけでありますので、市民や事業所と
の関係が近いと思っておりますので、こうした市民
を挙げて
の運動という
のに取り組みやすいと、こうしたこと
を生かしてまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 次
の質問に入ります。中項目(2)
生活習慣病対策について。小項目
① 生活習慣病の予防対策について。本市
をはじめとする相双地域は、死亡原因
のトップに生活習慣病が挙げられますが、予防対策についてお伺い
をいたします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 本市
の生活習慣病予防対策としましては、健康づくりアクションプランに基づき、3区でトレーニングができる施設
の整備や子ども
の遊び場
の充実、事業所と連携した健康づくり
を行うなど、健康づくり
の機運
を高め、生活習慣病
を予防するため
の運動習慣やよい食生活習慣
の普及に努めてまいります。 また、今年度から施設健診に取り組むなど受診しやすい健診体制づくりに努め、特定健康診査など
の受診率
の向上
を図るとともに、健診結果から生活習慣病
の予備群及び該当者
を早期に発見し、市民が自分
の健康状態
を把握して健康管理ができるよう、保健師や栄養士などによる適切な生活習慣改善
のため
の特定保健指導
を実施しております。 さらに、市民が気軽に体
を動かすきっかけづくりや身近なところで運動に触れることができるよう、ウオーキングや軽体操
の普及啓発に努めるなど、生活習慣病予防対策
を進めていく考えでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 先週
の一般質問で、7番議員
の答弁で、脳卒中
の患者が震災前から大変劇的に増えております。なかなか減る兆しがない
のですが、そういった生活習慣病
の予防対策が効果
を発揮しているとは感じない
のですが、その辺はどのようにお考えですか。
○議長(今村裕君) 市長、門馬和夫君。
◎市長(門馬和夫君) 脳卒中
の患者が多いという御質問、御指摘でございますが、例えば脳血管疾患による死亡率について申し上げますと、福島県が128.1
人、10万
人当たり
の死亡率です。これに対して南相馬市126.4
人ということで、全国よりは確かに悪い
のですが、福島県
の中で特に悪いという状況ではなくなってきていると理解しております。 また、脳卒中
の患者が増えているという話がございますが、確かに患者数としては増えておりますが、それはある意味、先生が増えたり、診療場所がここしかないといいますか、南相馬市でしか診察できない、あるいは南相馬市
の先生、脳外科
の先生が増えているということで、多く
の患者数が診られる、集まってくるというような背景がありますので、それ
をもって市民全体
の脳血管関係
の疾病が増えているということにはならないと、そこは十分な分析が必要だと考えております。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 次
の質問に入ります。中項目(3)食生活改善について。 小項目① 体にいい食事
の普及について。先ほども答弁ございましたが、当地方
の食事は高塩分、高カロリーと言われております。健康によい食事
の普及に向けた取組について見解
をお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 体にいい食事
の普及については、バランス
のよい食事
の組合せや、適正カロリー
の摂取、減塩など
を基本とした普及活動が重要であると考えております。 本市においては、栄養士などによる健康教室で、参加者が実際
の調理や試食など
を行う取組や、48名
の食生活改善推進員が保健センター
を拠点に、地域で
の健康的な食事
の普及活動
を推進しているところでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 先ほど
の市長から
の答弁にもございまして、県内ではそういった脳死
の件は低いほうであるというような答弁
をいただいております。 なかなかこの味
を、減塩で薄くして食べるという
のは、理想は分かる
のですが、なかなかなじめないというか、そういった部分があると思います。かなり以前からそういった取組は行われていると伺っております。ですが、まだまだ普及には程遠いような気がいたしております。例えば、低塩分でもおいしく食べられるようなメニュー
の開発とか、それから、長野県では野菜
をたくさん食べると伺っております。 ちなみに、厚生労働省
の定める量でございますが、1日350グラムという数字が出てございます。南相馬市民全員がそういった野菜
を取りますと、大体1日18.2トンになります。 また一方、農業関係
の経済効果も併せて、地場産品
を利用したそういった食事療法という
のがございますが、そういうところについて再度見解
をお伺いしたいと思います。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 市としましても、生活習慣病予防としまして、国
の食生活
の指針及び食事バランスガイドなどに基づきまして、主食、主菜、副菜
を組み合わせたバランス
のよい食事、あと、今ほどもありましたように減塩、こちらは平均値がまだまだ国や県
の平均値に追いついていない
のですが、こちら
の普及
をしておりまして、乳幼児健診
の際、または離乳食教室、栄養講座等で、小さなうちから栄養士による健康教育に取り組んでいるところでございます。 また、地域で食生活推進員によりまして、広く市民に向けて、こちら
のベジファーストであったり、野菜中心
の食生活については、食生活
の一点として普及に現在努めているところでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) それでは、野菜
の不足する考えです。 確かに1日350グラムというと、かなり多い量でございます。ただ、考え方によっては、そのまま食べる
のではなくてジュースにして取るとか、それから、例えばホウレンソウ等であれば、ゆでたりすればかなり大きさは小さくなって取りやすくなるという感じでございます。 日本国内で1日350グラム
を達成している
のは長野県のみと伺ってございます。まだまだ国内
の他
の地方にもそういった達成はできていないわけでございますが、やはりどうしても健康
を目指すためには、そのようなことが必要であると考えております。 減塩にもつながりますので、今後その野菜
を多く摂取するようなそういった方針、そういった部分に関して再度お伺いしたいと思います。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 議員おただし
のとおり、野菜ですと生
の場合については、大変量
を食べる
のが、重さ
を食べる
のがなかなか難しいということで、先ほど議員おっしゃったように、ゆでたりとか、ジュースにしたりとかすることによりまして、野菜
を摂取しやすくなる
のかと考えておりますので、そちらも含めまして、今後、食生活改善推進員とこの普及について取り組んでいきたいと考えております。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) それでは次
の質問に入ります。小項目② 幼児から高齢者まで
の食育について。 食育
の普及により日頃
の食生活改善ができると考えます。その対策についてお伺い
をいたします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 本市においては、各ライフステージに応じた食育
を推進するため、母子
を対象に乳幼児健診や離乳食教室、学童
を対象に親子料理教室、成人
を対象に糖尿病重症化予防
を目的とした栄養講座、高齢者
を対象に低栄養予防
の健康教育など
を実施しているところでございます。 また、庁内食育推進会議
を開催しまして、今年度は食育普及リーフレット
を作成しまして、各家庭において食育
を実践してもらえるよう、市内
の全戸及び小中学校などへ配布したところでございます。 今後も関係課等と
の連携
を図りまして、効果的な食育
の普及に努めていく考えでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 大変その辺は評価
をしてございます。ただ、なかなか学校
の食育等については授業もございますので、かなり子どもさんもその点については学ばれて、いろいろ内容的には理解している
のかなと思いますが、学校卒業してからも食育です。 一番やっぱり妊婦さんはもちろんですが、高齢者
の食育に関しまして、かなり厳しい、当地方としては乏しいようなイメージでございます。 例えば長野県諏訪市では、地元
の食材
を生かした諏訪市食育推進計画が策定されておりまして、それにのっとって幅広くそういった食育が理解されているとPRされておりました。 本市としても、その辺に特化して食育
を進める考えについてお伺いしたいと思います。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 本市
の食育関係について
の再度
のおただしでございますが、各ライフステージごとに食育
を推進しているということ以外に、特に高齢者向け
の食育というお話でございました。 県では、令和2年度から介護予防
を目的とした高齢者向け
の新たな食育に取り組むこととしておりまして、料理教室など
を通じ、筋力アップにつながるたんぱく質
の多い肉や魚
を中心とした食生活
を普及させ、高齢者
の虚弱、フレイル防止
を図り、健康づくり
を支援するという取組もありますので、市といたしましても、このように食育
を県と連携
をしながら、高齢者に対しましては進めてまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 令和2年度から取り組むというようなこと
を伺いましたので、御期待
を申し上げまして、次
の項目に入りたいと思います。 中項目(4)市民
の体力づくりについて。小項目① 鎌田式運動
の普及について。長野県諏訪中央病院
の鎌田 實名誉院長
の健康体操が有名でございますが、本市
の体力づくりにつながる体操
の普及についてお伺い
をいたします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 鎌田式運動は、「スクワット」とつま先立ちから
の「かかと落とし」
の2種類
の運動により、加齢による身体機能
の低下予防として
の体操と理解しているところでございます。 本市においては、市民自ら健康づくり
のために、オリジナルラジオ体操やノルディックウオーキング、軽体操など
を行っている方もおられます。 市としましても、有酸素運動や筋力アップ、バランス能力
の向上につながる軽体操
を取り入れた健康教室や地域サロンなど
を実施しており、体力づくりに現在取り組んでいるところでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 鎌田式スーパースクワット、それから鎌田式かかと落としと言われております。今、部長から答弁したとおりでございます。 がん
の予防、血圧、血糖値改善、認知症予防、転倒防止、それから尿漏れにも効くそうでございますが、大変この医師が考えた体操ということで、効果的な体操であると思います。見た目にはあまり格好
のいい体操ではございませんが、こういった効果
のある体操
を普及する
のも大変効果がある
のではないかと思います。現在、いろいろな形でその体操も普及されているということでございますが、それに併せて、ぜひこのような体操も普及に加えていただきたいと感じてございます。 続きまして、小項目② 気軽な体力づくりができる指導者育成について。地域スポーツクラブ等
の協力
を得て、体力づくり
の指導者
を育成し市民に広く普及すべきと考えますが、見解
をお伺いします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 市
の取組といたしましては、健康運動普及サポーター
の育成
を行っておりまして、このサポーターが地域に出向いて、自由参加型サロンや出前講座
の中で、軽体操による体力づくりに努めているところでございます。 今後も、地域で
の体力づくりが広く普及できるよう、地域スポーツクラブ等
の関係団体と連携
を図っていく考えでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 現状そういった軽いスポーツは、あちらこちら
のスポーツクラブ等で開催
をしていると思います。ただ、やはり硬くなった体
をほぐされるような効果
のあるストレッチとか、フィットネス、そういった体操について、改めて指導者
を養成して取り組む必要がある
のではないかと感じてございます。再度見解
をお伺いしたいと思います。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) スポーツクラブ等においては、独自
の理念や目標に沿って、スポーツ教室、大会
の開催、イベント
の開催、交流事業と、地域で盛んに行われていると承知しているところでございます。 これら
の活動に併せて、指導者育成しておりますので、市でもこういうスポーツクラブ等と連携、協力しながら、指導者
を増員していくことによりまして、各地域において、健康維持
のため
の軽体操など
の体力づくりが普及していくと考えているところでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 最後になりますが、この以上
のような部分は、長野県諏訪中央病院
の鎌田實先生
の行っている部分
を参考にしているものでございます。長野県諏訪中央病院
の鎌田名誉院長
の病院でございますが、相馬地方広域市町村圏組合でお邪魔
をしたり、また、震災直後に鎌田先生御自身が南相馬市に来て、いろいろ講演
をされております。また、本市議会
の文教福祉常任委員会でも訪問
をして研修
をいたしております。 いろいろ密接なつながりがございますので、今後そういった先生
の御指導
を受けながら、この健康状態
の増進につなげるというお考えについて、最後にお伺いしたいと思います。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 鎌田式運動については、私もユーチューブ等で拝見させていただきました。スクワットについては筋力アップ、かかと落としについては骨密度、骨
を丈夫にするということで、鎌田先生が15年前から普及
をしていると。自身もこの体操に3年前から取り組みまして、鎌田先生自身が体重
を9キロ落としたということも情報として掲載しておりました。 こういう観点からも含めまして、また、議員おただし
のように、これまで
の交流もありますので、機
を捉えて、この鎌田先生
の御縁なども含めまして、交流事業というか、そういう関係
を築いていけたらいいと考えているところでございます。
○議長(今村裕君) 一般質問
の途中でありますが、ここで暫時休憩いたします。 午前11時02分 休 憩 午前11時10分 再 開
○議長(今村裕君) 休憩前に引き続き会議
を開きます。 一般質問
を続行いたします。 12番、田中一正君
の質問
を許します。 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) それでは続きまして、大項目2 本市
のひきこもり対応についてに入りたいと思います。 昨年
の5月28日と6月1日に発生したひきこもり
の方が関係した事件に関しては、まだ記憶に新しいところでございますが、加害者も被害者も不幸になります。昨年
の事件により大変心配している御家庭もあるかと思います。 中項目(1)ひきこもり
の現状について。小項目① 本市
のひきこもり
の現状について。内閣府
の調査によれば国内
のひきこもりは多数と
のことでございますが、本市
のひきこもり
の人数と現状についてお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 本市
のひきこもり
の現状としましては、家族から
の相談
をはじめ、地域
包括支援センターや民生委員などから
の連絡により状況
を把握しているところでございます。ひきこもり
の人数については、全数
を把握するには至っておりませんが、平成21年度から令和2年1月末まで把握している人数は25
人となっております。保健師などが関係機関と連携しながら、家庭訪問
を行うなど、継続支援
を行っている人数は11
人となってございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 昨年3月、内閣府
の調査によれば、国内
のひきこもり人数は40から60歳で推計61万3,000
人いると
の結果が発表されました。また、15歳から39歳に関しては、前年
の調査結果で54万1,000
人であり、合計で国内には115万4,000
人のひきこもり
の方がいることになります。 日本
の人口は1億2,644万3,000
人ですから、パーセントで表すと0.91%になる
のかなと感じてございます。単純に、推計でございますが、南相馬市
の人口に掛けると487名
のひきこもりで苦しんでいる方がいらっしゃることになると感じてございます。 実際、市では、現在そのひきこもりに特化した対策という
のは行ってないと感じてございます。まだまだ未確認
のそういった方々がいらっしゃる
のかなと感じてございますが、今後
のそういった対策についてどのようにお考えでしょうか。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) ひきこもり
の調査については、先ほど議員からもありましたように、国
の調査がありまして、こちらは全国から5,000
人程度抽出して推計した数値ということでございます。3項目ほどありまして、1点目が「ふだんは家にいるが、自分
の趣味に関する用事
のときだけ外出する場合」、2点目が「ふだんは家にいるが、近所
のコンビニには出かける」、3つ目が「自室からは出るが、家からは出ない、または自室からほとんど出ない」ということで、3点目
のほとんど家から出ない、自室から出ないという
のが、相当重症なひきこもりだろうということで考えているところでございます。 この率
を南相馬市
の人口に当てはめますと、15歳から39歳までが20
人程度、40歳から64歳までが40
人程度、合計で60
人程度いる
のではないかと推定しております。 先ほど25
人程度相談があるということでございましたが、こちら差引き三十四、五
人はまだひきこもりで、家にいるということも考えられますので、今後、その家族から
の相談、あとは民生委員、地区から
の連絡、こちら
を当座については市内で周知
を強化して、早めに相談していただくような対策
を取るというようなことも考えているところでございます。 今後も、個別案件がかなりひきこもりに関しては高いと考えておりますので、まずは相談業務で対応していくという考えでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 確かに個人情報でございまして、家族
の方はそういったこと
を表面には出したくないという部分はかなり多い
のかなと思います。 しかしながら、助け
を待っている
のは事実でございまして、ぜひ今後
の取組に御期待
を申し上げたいと思います。 次
の項目に入ります。中項目(2)本市
のひきこもり対応について。小項目① ひきこもり
の要因と対応について。ひきこもりになってしまった要因については、社会的、精神的な要因によるものと考えられますが、その内容
の把握と対応についてお伺い
をいたします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) ひきこもり
の要因としましては、人間関係、学校・職場
の状況、社会・経済状況など
の社会的要因と、不安、不信感、自己否定、希望
の喪失など
の心理的要因が深く関与しているほか、心
の病や発達
の遅れ、偏りなどによるものであり、ひきこもり
の背景は多様であるということから、より一層個別に応じた対応が必要と考えております。 こうしたこと
を踏まえ、本市においては、精神科医師や臨床心理士
のこころ
の健康相談会、電話・来所相談、家庭訪問などにより、本人や家族
の悩み、不安
の相談
を行い、さらには相双保健福祉事務所、心
のケアセンター等関係機関と連携し、継続的な対応
を行っているところでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) その要因が様々でございまして、本当に一番多い例が、「退職」が最多で36.2%、「人間関係」が21.3%、それから「病気」が21.3%、「職場になじめない」が19.1%、「就職活動がうまくいかなかった」という部分が6.4%と伺っております。7割以上が男性、ひきこもり
の期間が7年以上が半数と
の調査結果
を伺ってございます。 大変働き盛り
のそういった方
を抱えて、家族
の方も一番大変であろうと思います。このまま年齢
を重ねていくごとに8050ということが言われておりますように、年老いた両親がいつまでもそういった子ども
を面倒見ていかなければいけない、また、その両親がまた動けなくなった場合にはどうなる
のかという不安もあるわけでございますが、そういった部分、
包括した支援が私は大事であると感じてございます。 今後について、市としてそういった部分
の立ち上げ
を含めてどのように進めていく
のか、再度その内容
をお伺いしたいと思います。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) ひきこもりについては、議員おただし
のように様々な要因があると捉えております。 8050問題についても、親が元気なうちはよろしい
のですが、だんだん年齢が高くなっていきますと、やはり子どもさん
の就職等について不安が出るということで、こちらについても、先ほども申し上げましたように個別事情でかなり要因が見受けられるということから、やはり相談体制ですね、県
のひきこもり支援センターもありますので、こちらと連携しながら、協力しながら、そういう相談体制
を強化していくということが一番だと考えております。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 私も時々そういった家庭
を見受けることがございます。ただ、そういった部分はあくまでも個人情報でございますから、いろいろ口外はできないというか、そういった部分もございます。今
のところは、頼りになる
のが民生委員
の方とか保健師
の方々に、個別に、一応対応していただくような形になる
のかなと感じてございます。 今は、国でも、そういった部分
を鑑みまして、いろいろな対策
を立てております。まず、ひきこもり支援に関わる人材
の養成研修・ひきこもりサポート事業ということで、平成25年度から始まってございます。ひきこもり
の長期高齢化やそれに伴うひきこもり
の状態にある本人や家族から
の多様な相談に、きめ細かく、かつ継続的な訪問、支援等
を行うこと
を目的とする事業でございます。 具体的には、各都道府県指定都市において訪問支援活動等
を行っておりますが、ひきこもりサポーター等
を養成しまして、そのひきこもりサポーター
を地域に派遣し、訪問支援等
を行う
のもあるそうでございます。そして、平成30年度からは市町村において利用可能なひきこもり
の相談窓口や支援機関
の情報発信
をするとともに、ひきこもり
の支援拠点、居場所、相談窓口づくり等行っているそうでございます。こういった部分
をぜひ参考にされて、市として
の取組
を早めたほうがいい
のではないかと感じておりますが、まずはそういったひきこもり
の方
を抱えている御家庭が気軽に相談しやすい体制
をつくっていただくことが一番かと存じます。再度見解
をお伺いします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) ただいま議員おただし
のように、相談に早めに対応するということが重要だと考えておりますので、先ほどもありましたサポーター関係、あと相談窓口
の設置関係、こちらについても、国・県と連携しながら、そういう体制
を築いていくと考えております。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 次
の項目に入ります。中項目(3)児童生徒
の不登校改善と卒業後
の対応について。 ひきこもり
の原因
の一つに、不登校から
の延長ということが考えられます。小中学校
の際
の対応が重要と思います。小項目① 児童生徒
の不登校対応について。 児童生徒
の不登校
の状況と改善に向けて
の取組についてお伺い
をいたします。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) 不登校児童生徒数については、年度ごとに増減はありますが、増加傾向にあるものと捉えているところでございます。このため、小中学校では、不登校児童生徒
の積極的な認知と対応に努めるとともに、新たな不登校
を生じさせないような環境づくり
を行っているところでございます。 今後についても、関係機関と各学校が連携して、適応指導教室やスクールカウンセラー等
を活用しながら、一
人一
人に応じた多様な支援策
を講じ、学校生活へ復帰できるよう支援に努めてまいる考えでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 現状はどのぐらい
の数
の不登校
の児童生徒がいらして、改善はどのぐらいされている
のか、再度お伺いしたいと思います。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) 不登校
の定義については、年間30日以上欠席した者
のうち、病気や経済的な理由にならないものということで、そういった方については、令和元年1月現在で、小学校で21
人、中学校で68
人となってございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) その合計89
人に対してスクールカウンセラー、それから、臨床心理士等
の力
をおかりして改善がどのぐらいなされた
のでしょうか。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) 平成30年度
の実績でございますが、小学校で不登校児童数7
人のうち復帰者が2
人というところでございます。それから、中学校においては、不登校生徒19
人のうち6
人が復帰したというような実績となってございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 19
人のうち6
人が復帰、それから7
人のうち2
人が復帰ということで、残り18
人の方が依然として、その同じような状態が続いているということでございます。この対応については、スクールカウンセラー
の方、もしくは臨床心理士
の専門家
の方に対応してもらっている
のかなと思いますが、そういったこと
を踏まえて、なかなかどうしても改善が図られない、長期間にわたってその状態で、不登校状態になっている方という
のは実際何
人ぐらいになる
のでしょうか。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) 先ほど実績として、小学校で7
人のうち2
人が復帰した、中学校で19
人のうち6
人が復帰したということで、残り
の方が復帰できないというような、そういった数になる
のかと考えてございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 残りは委員会
の審査に委ねたいと思う
のですが、まだ児童生徒
の場合ですと、そういった対応が可能でございます。 ただ、卒業されて、それぞれ
の家庭、社会に出て、要するにひきこもりになってしまうと、なかなかその後
の対応が難しいという部分があると思います。 続きまして、その中で、小項目② 卒業後
の対応についてでございます。 小中学校から
の不登校によるひきこもり
のケースも考えられますが、現在
の卒業後
の対応についてお伺い
をいたします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 家族から
の相談や、要保護児童対策地域協議会など
の関係機関から
の連絡により把握したひきこもり
の方
の対応などについては、保健師による電話相談や家庭訪問、精神科医師や臨床心理士によるこころ
の健康相談会など
を実施しまして、本人や家族へ
の相談支援
を行っているところでございます。 さらに、相双保健福祉事務所によるひきこもり家族教室や相双広域こころ
のケアセンターなごみによるアウトリーチ、訪問型
の支援サービスになりますが、こちらにつなぐなど、関係機関と連携
を図りながら個別に応じた対応
を行っているところでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) なかなかすごいですね、すばらしい対応だと思います。 なかなか対応は対応として、まだまだ隠れている方もいらっしゃると思いますので、そういった方
の助け
を続けていただければと感じてございます。 続きまして、次
の項目に入ります。中項目(4)ひきこもり支援センター
の活用について。小項目① 県
のひきこもり支援センターと
の連携について。国では各都道府県及び指定都市にひきこもり支援センター
を置いておりますが、県と
の連携はどのようになっている
のかお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 福島県ひきこもり支援センターと市
の連携については、市が対応困難な方へ
の支援
をするため、今後
の対応について相談
をしたり、市民から県
のひきこもり支援センターに相談があった際には、相談先として市
の窓口
を紹介するなど
の連携
を図っているところでございます。 また、福島県ひきこもり支援センターでは、ひきこもりに係る支援者向け研修会
を開催しておりまして、保健師がこの研修会に参加するなどして、スキルアップに努めているところでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 本当に若い方から、また中高年
の方から、かなり年齢は幅広くひきこもりに陥っている方がいらっしゃるわけでございます。そういった対応ができる準備がしてある
のであれば、やはりぜひ早急に対応して、社会に復帰できる方にはそういった仕事
のあっせん、また、できない方でも、以前よりはいろいろな居場所
をつくって、その家族
の方
の心
のはけ口というか、そういったもの
をつくる
のも行政
の役割な
のかと考えてございます。 その中
の窓口
を準備する態勢ができている
のですから、もっと積極的にひきこもりに陥っている方
を探すというか、そういった方から
の連絡
を受けやすくする窓口
を広く求めて、つくっていってほしいと思う
のですが、再度、最後にそのお考えについてお伺いしたいと思います。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 先ほども答弁しましたように、厚生労働省がひきこもりに特化した専門的な第一次相談窓口として、都道府県と指定都市にひきこもり支援センター
を設置し運営しているというところでございます。この支援センターでは、ひきこもり
の状態にある本人や家族が地域
の中で、まず、どこに相談したらよいか
を明確にすると、また、より適切な支援に結びつきやすくすること
を目的としておりまして、配置される専門官であります社会福祉士、精神保健福祉士、臨床心理士など
のひきこもり支援コーディネーター
を中心に、相談に応じているというところでございます。 市としましても、こういう専門的な職種
の人が随時配置される県
のセンターと連携
を強化しながら、この相談窓口
の周知に努めていきたいと考えております。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 続きまして、大項目3 農福連携についてに入ります。 農福連携については、2年前
の6月議会で質問した経過がございます。以後、本市として
の取組はほとんどないと感じてございます。本市
の農福連携に対する考え方
を含めて伺ってまいります。 中項目(1)障がい者
の現状について。小項目① 障がい者
の自立について。 障がい者
の就労支援
の内容や工賃
の現状について、障がい者が自立していける現状ではないと思いますが、見解
をお伺いします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 本市には、障がい者
の就労支援事業所が11カ所あり、就労に必要な知識及び能力
の向上
の支援
を行いながら、利用者に清掃やお弁当
の配達など
の就労
の機会
を提供しているところでございます。 しかし、この事業所から利用者に支払われる工賃だけでは、経済的な自立が難しく、ほとんど
の方が、障害年金や家族
の支援によって生活している状況でございますので、市としましても、工賃向上
のため、障害者優先調達推進法に基づく就労施設物品等調達方針
を毎年策定しまして、この方針に基づき、物品購入や業務委託
を優先的に行っているところでございます。 今後も、就労支援事業所と連携しながら、障がい者
の自立
を促進するため、障がい者就労施設等から
の受注
の拡充に取り組んでまいりたい考えです。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 障がい者
の方も大変ないろいろな方々がいらっしゃいます。重度
の心身障がい者から、また、軽度
の障がい者もいらっしゃると思います。 作業所が大きく分けて、A型事業所とB型事業所に分けられると伺ってございます。A型事業所は最低賃金
の適用
を受けておりますが、B型事業所は就労訓練ということもございまして、最低賃金
の規制が適用
を受けておりません。 したがいまして、かなり低額な料金で働いている、もしくは訓練に従事しているということ
を伺っております。とても自立どころではなくて、もう全然生活できないような状況でございますので、そういった安い賃金
のB型事業所で働いている障がい者に対して
の考えはどのようにお考えでしょうか。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 議員おただし
のように、B型事業所については今ほど工賃が低いというお話でございました。 南相馬市では、現在1万8,611円、一月このぐらい
の額になってございます。福島県
の平均が1万4,758円となっておりますが、県よりは上回っているものの、かなり低い金額ということになっております。 ただ、B型事業所において、頑張っている事業所については県内でもトップクラスで月4万1,730円と、平均額
の倍以上工賃
を支払いしている事業所もありますので、今後も工賃額が上がるように支援するとともに、一般就労できるように事業者と連携しながら対応していきたいと考えております。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 次
の項目に入ります。小項目② 障がい者
の農作業参加について。障がい者が農業に従事することにより、収入が増え、精神面でも改善が図られると聞いておりますが、見解
をお伺いします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 自然に触れながら農作業
を行うことについては、障がい
の有無にかかわらず、健康増進につながると言われておりまして、農林水産省が発表した「農と福祉
の連携について
の調査研究報告」によりますと、農業活動に取り組んだ結果、57.3%
の方が「精神
の状況が改善した」、45%
の方が「体
の状況が改善した」と回答しております。 市としましても、障がい者
の働く場
の一つとして農作業
の選択肢が増えることについては、収入面や精神面において有益であると考えておりまして、また、生きがいづくりにもつながると捉えております。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) そのとおりだと思います。大変、農業という自然
の作業でございます。通常
の流れ作業とかではなくて、自然に触れて、土に触れて作業
をするということで、やはりいい点がかなり多いと思います。精神面で57.3%
の方が改善された、それから、体も45%
の方がよくなったと答えているということでございます。障がい程度や作業能力に応じた作業
を用意することができるという部分があります。それから、地域
の交流機会ができるという利点もございます。 この農作業参加
をぜひ推進する方向で、この南相馬市としても取り組んでいただけると理解してよろしい
のでしょうか。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 農福連携については、労働力や担い手が不足する農業サイド、それから、働く機会
を必要とする福祉サイド
の課題、ニーズが一致して、双方に有利な方法ができれば、採用もあり得る
のかと考えております。また、福祉サイドから見た場合に、就労だけでなくて、リハビリテーションやケア、レクリエーションという効果も期待できますので、ぜひこの取組については進めていきたいと考えてございます。 ただ、実際にこの農福連携に取り組む際には、クリアしなければならない多く
の課題があるものとも思ってございます。農業サイドでは、農家等が障がい者に従事してもらう場合、障がい者等
の接点や対応方法、仕事
の割当てなどが主な課題になる
のかと考えております。また、福祉サイドでは、福祉事業所自ら農業に取り組む場合、土地
の確保とか資材
の確保、農業技術
の習得が主な課題になると考えてございますので、市としても、何かできるかどうか、全国
の先進的な取組など
を参考にしながら、関係機関とも協議
をしながら、この農福連携については検討していきたいと考えているところでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) まだまだ未開拓
の部分もあると思います。やはり障害も多少ございます。その障害
をどうやって克服するか、もしくはその利点
をどうやって伸ばすかという点が、やはり一番これから
の取り組むべき課題であるとも感じてございます。 続きまして、中項目(2)農業
の人手不足対策について。小項目① 農業における障がい者雇用について。農業従事者
の高齢化により、農業における人手不足、担い手不足が叫ばれておりますが、障がい者雇用
の可能性についてお伺い
をいたします。
○議長(今村裕君) 経済部農林水産担当理事。
◎経済部理事農林水産担当(中目卓君) 市内
の農業法人において、障がい者
の雇用に向け、野菜
の収穫等
の実地研修が行われているところもあり、農業者数
の減少や高齢化が進む農業分野において、障がい者
の方々は貴重な働き手になり得るものと考えてございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 農業面
の利点
を挙げますと、まず、農業は機械化が進んでも、野菜
の収穫や箱詰め作業など、
人の手でなければできない作業が多い、それから、農業従事者が減少、高齢化する中で、ただいま申し上げた労働力として期待ができる、地域で
の取組によって農地管理や規模拡大ができる、遊休農地や耕作放棄地
の減少につながる、それから、障がい者へ
の就労機会
を提供により農業
を通じた社会貢献ができるというような利点があると感じてございます。 まだまだ南相馬市としては、これから
の段階であると思いますが、その辺
をPRしてもっと利用者
の増加につなげる、そういった考えがございましたらお伺いしたいと思います。
○議長(今村裕君) 経済部農林水産担当理事。
◎経済部理事農林水産担当(中目卓君) 農業分野で
の障がい者
の雇用については、今ほど議員さんがおっしゃられましたとおり、箱詰めとかそういう単純な労務が主となると思っております。農業
の場合ですと、大型機械等々、この辺
の操作については軽度な障がい者であれば可能かとも捉えております。 ただ、重度
の障害者については長時間労働がなかなか難しいとか、いろいろな面もございますので、その辺については、今後、農福連携という格好で福祉とも共有しながら、今後取り組んでいきたいと考えてございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 次
の項目に入ります。中項目(3)農福連携について。小項目① 本市
の農福連携
の現状について。本市
の農福連携
の現状についてお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 本市における農福連携については、一部
の就労継続支援事業所で取り組んでおり、農家から
の依頼でタマネギなど
の収穫
を行っているほか、自ら栽培した農作物
の加工販売など
を行っているところでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 現状は一部でございます。なかなか先ほどからお伺いしておりますように、これから
の段階であると感じております。ぜひ今後
の取組に期待
を申し上げまして、次
の項目に入りたいと思います。小項目② 積極的な農福連携推進について。 全国的に農福連携が増えており、障がい者と農業、それぞれ
の課題解決ができているとお伺いしております。本市として
の積極的な取組についてお伺い
をいたします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 農福連携については、障がい者
の就労や生きがいづくり
の場
を生み出すだけでなく、農業従事者
の高齢化や後継者不足、耕作放棄地
の増加が進む農業分野
の課題解決につながる可能性があり、多く
の地域で取組が始まっております。 一方で、福祉分野における農業
の技術や経験
を持つ人材
の不足、農業分野における障がい者に農作業
を頼むことへ
の不安や理解不足など
の課題があることから、農業と福祉が共に連携しながら、それぞれ
のメリット
を実感できる体制づくりに取り組んでいく考えでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 平成31年3月に農林水産省が農福連携
を国民運動として強力に推進するため
の方策
を検討すること
を掲げ、令和元年度からは全国的な気運
の醸成
を図り、今後
の推進方策
を検討するため
の省庁横断
の会議であります農福連携等推進会議が設置されました。農福連携
の取組
を拡大、推進する体制
を強化いたしております。 そして、日本農林規格(JAS)
の中で障がい者が生産にかかわった成果物や加工食品に「ノウフク」という片仮名
の文言
を表示することができるようにする予定もあるそうでございます。県でも全農
の県本部が障がい者が農業
の現場で働く農福連携で農業側
の窓口
を開設いたしました。福祉側
の県授産事業振興会と連携し、今年春
の農繁期から農家と就労支援施設
のマッチング
を始めるそうでございます。 このような気運
の中、もっともっと市にもそういった部分に力
を入れてほしいと考えてございます。再度
の御見解
をお伺いします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) ただいま議員おただし
のように、全国的にも福島県内でも農福連携
を推進していく動きが大きくなってございますので、市といたしましても、先ほど申しましたように、農業と福祉がそれぞれ
のメリット
を実感できる体制ということ
を基本にしながら、こちら
の農福連携
の推進に取り組んでいきたいと考えております。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) 次に入ります。中項目(4)農福連携
のシステムづくりについて、小項目① 農福連携
のマッチングシステムについて。 農福連携
のためには、障がい者と農業者と
の間に仲介者が必要でありますが、そのシステムづくりについてどのようにお考えな
のかお伺いします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 農作業
を希望する障がい者と障がい者雇用に興味
のある農家
を結びつけるマッチングについては、農福連携
を推進していく上で重要な役割
を果たすことから、県においては、農福連携
のシステムとして、農家と福祉事業所
の仲介業務など
を行うコーディネーター
を配置し、相談
のあった農業者に対し、福祉事業所から利用者
を派遣できるよう支援しているところでございます。 市としましては、まずは農福連携
のメリット
を認識することが重要と考えますので、地域自立支援協議会
の就労支援部会と農業経営改善支援相談委員
を通じまして、農福連携について
の周知
を図っていく考えでございます。
○議長(今村裕君) 12番、田中一正君。
◆12番(田中一正君) そうですね、ぜひそのようにスムーズに農福連携ができるように進めていただきたいと感じてございます。 県では、JAから1
人の方がマッチングに乗り出して、マッチング
を任せられてという
のですか、今対応するというような話
を伺っております。なかなか大変な仕事であると思います。福祉としても常時、障がい者
の体調がいいわけではございませんし、また障がい者
の意向も聞きながら農作業に連れていかなくてはいけない、また農業者もお願い
をしたものの作業が期待できなかったというような場合
の対応もあるかと思います。 以前、私どもが委員会で四国に研修に行った際には社会福祉協議会
の方が退職されて、たしかマッチング
の中枢になって担っておりました。なかなか大変な作業であると思いますので、そういった今、現に行っている担当者
の話
を参考にしながら慎重に進めていただきたいと考えてございます。 こういったことが進めば、大変、南相馬市
の方々も全てが自分なり
の生きがい
を持って幸福に生きることができると期待しておりますので、よりよい市民
の生活
を今後
の御期待といたしまして、私
の質問
を終えたいと思います。
○議長(今村裕君) これをもって田中一正君
の質問
を終わります。 暫時休憩いたします。 午前11時51分 休 憩 午後 1時00分 再 開
○議長(今村裕君) 休憩前に引き続き会議
を開きます。 一般質問
を続行いたします。 次に、14番、渡部一夫君
の質問
を許します。 14番、渡部一夫君。 (14番 渡部一夫君 登 壇)
◆14番(渡部一夫君) 私は、通告
をいたしました各課題について順次質問
をしてまいります。 大項目1 市民生活について。中項目(1)
高齢者運転対策について。警察庁
のまとめによると、75歳以上
のドライバーが過失
の最も重い第一当事者となった交通事故が2019年は前年比59件減
の401件でした。 しかし、75歳未満と比べ2倍以上高く、車やバイクによる交通事故死
の14.4%
を占め、依然深刻な状況にございます。本市では高齢者安全運転支援装置設置促進助成金事業が開始され、国としてもサポカー
の普及に向けて、2019年
の補正予算案に65歳以上
の購入者へ
の補助金
を盛り込んでございます。 そこで、次
の点についてお伺い
をしてまいります。 小項目① 「高齢者
の安全運転技術
を診断するイベント」
の開催について。交通事故防止セミナー
を開催し、併せて運転シミュレーターや認知診断機
を使ったテスト
を実施することにより、「高齢者になるとどんな運転
の能力が衰える
のか、自分
の今がどうな
のかということ
を理解し、自覚
をして適切な運転行動
をとってもらう」ことにつながると考えますが、見解
を伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(星高光君) 本市
の人身事故発生件数については、減少傾向にあり、令和元年についても前年と比較し、事故発生件数は減少となりました。また、高い傾向にありました高齢運転者
の人身事故割合も低下しております。 しかし、さらなる高齢運転者による交通事故防止対策
のため、「高齢者
の安全運転技術
を診断するイベント」、これ
を行うことは有効であると考えることから、本年1月に県内自治体で実施されたセミナーなど
を参考にしながら、高齢者
の運転能力維持、または運転に不安
を持つ高齢者へ
の運転免許証返納
の検討材料としていただくため、警察署とも連携し、イベント
の開催について検討してまいります。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) それでは、今、部長から検討するというような御発言頂きました。できる限り早い時期にこのような催しができるように務めるように御要請
を申し上げておきたいと思います。 次に入ります。小項目② 車
のドライブレコーダーの活用について。急速に普及しているレコーダーは、急加速やハンドル
のふらつきなど
の運転
の特徴
を記録できることから、自分
の運転
を客観的に振り返ることができます。まさにこの取組は高齢者
の交通事故防止
の一助になると考えますが、見解
を伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(星高光君)
ドライブレコーダーにより、高齢運転者
の日常運転
の状況
を記録することで高齢運転者ごと
の運転技術へ
の的確な助言や市内
の道路
の危険箇所
の把握など安全運転
の意識
を高めるほか、運転免許証
の自主返納
の提案もできることが考えられることから、既に県内自治体で実施
をしている民間保険会社と連携した車
のドライブレコーダーを活用した高齢者
の交通事故防止対策についてイベント
の開催と併せて検討してまいります。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) その際、1点だけ申し添えておきたいと思いますが、この取組を通して、継続的なデータ
を蓄積する仕組み
を構築することだと思います。記録量が多ければ多いほど的確な助言が可能になりますし、市内
の道路
の危険箇所
の把握などにも使うことができると考えますが、この1点だけ見解
をお伺いしておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(星高光君) 議員おただし
のとおり、高齢運転者ごと
の運転技術へ
の的確な助言、あるいは市内
の道路
の危険箇所、それで高齢者
の視点で
の把握、これに大いに役立つものと考えております。先ほど、事故が減っていると、高齢者
の割合も減っているというお話
をしたばかりでありますが、昨日、市内で高齢者によります死亡事故も発生しております。できるだけ早くこういうもの
を取り入れながら、危険箇所
の把握であるとか、また運転免許証
の自主返納につながるような確認、そういうものに生かしてまいりたいと思っておりますので、民間保険会社とも連携した車
のドライブレコーダーを活用した高齢者
の交通事故防止対策実施、これについては検討してまいりたいと思います。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 次
の項目に入ります。小項目③ MaaS(マース、
統合型移動サービス)
の取組について。MaaS、いわゆる
統合型移動サービスのことでありますが、この取組について。 運転免許
の自主返納は、増加傾向にあるもの
の返納後
の不便
のために踏み切れない高齢運転者はたくさんございます。車がなくても目的地にスムーズに移動できる環境づくりは並行して進めなければなりません。 そこで、MaaS(
統合型移動サービス)
の導入に取り組んだらどうかと考えるところでありますが、見解
をお伺いします。
○議長(今村裕君) 復興企画部長。
◎復興企画部長(庄子まゆみさん) MaaSは、バス、電車、タクシーなど
の公共交通機関
を情報通信技術により継ぎ目なく結びつけ、効率性や利便性
の向上
を図るサービスであり、公共交通
の課題
を解決できる可能性
のある次世代
の取組と考えております。MaaS
の導入については国土交通省
の先行モデル事業など
の実証が全国各地で行われている状況であることから、国
の動向や公共交通事業者等
の対応状況
を踏まえながら調査・研究してまいります。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 今、部長答弁がございましたが、ぜひ、先ほど来、市民生活部長からありましたいわゆるセミナーなど
を開催することも併せながら、より高齢者が自分たち
の生活に異論
のないような、そういうシステムづくり
を本市としてもできる限り早めに手
を打っておくべきだろうと、こんなこと
を申し添えておきたいと思います。 次に入ります。中項目(2)多文化共生についてでございます。小項目
① 外国人材活用支援事業について。 本市における外国人材受入支援等
を進めるために、2つ
の事業が実施されてございます。1つは外国
人雇用
のため
の合同企業
説明会等
の開催として、外国人材獲得セミナー
の開催や外国
人留学生合同就職面接会、2つは外国
人労働者日本語学習支援事業に取り組んでいるところでありますが、これら
を踏まえ、今後
の動向について伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 市長、門馬和夫君。
◎市長(門馬和夫君) 市としても、さらなる復興
のためには外国
人の活用が必要であり、大変期待もしております。本市で外国
人に活躍してもらうことは市
の活性化につながる、さらにはひいては震災でお世話になった各国へ
の恩返しにもつながる
のではないかとも考えております。 このため、市としては外国
人の就労と外国
人が生活しやすい環境づくり、加えて市民が安心して外国
人を迎えられる体制づくり、こうしたことが特に重要と考えており、令和2年度は南相馬市国際交流協会や関係機関と連携して、総合的なワンストップサービス
の対応に向けた体制
を整備する考えであります。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 市長答弁にありましたとおり、まさに本市にとりましても極めて重要な案件なんだろうと思うところでございます。 1点だけ再質問させていただきたいと思います。 成果
を着実に上げるためにも、各企業と
の連携が必要なことは言うまでもありません。本市
の交流人口
を増やす、今まさに市長答弁がありましたが、地場産業にも寄与するさらなる取組が求められていると考えるところから、具体的な取組についてお伺い
をしておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 経済部長。
◎経済部長(植松宏行君) 令和2年度に市が取り組む予定であります外国
人活躍推進事業
を行うに当たりましては、議員御指摘
を踏まえまして、これまで以上に市内企業と
の連携というもの
を計りながら推進してまいりたいと考えております。 具体的には、市内企業と外国人材
のマッチング支援、次に外国
人が暮らしやすい生活支援、そして地域住民、そしてまた外国
人同士
の交流機会
の創出、こうしたこと
を行いながら、市民
の理解
を図りながら分かりやすい情報提供、そして相談業務、こうしたこと
を行う総合的なサポート体制、こうしたもの
を推進してまいりたいと考えております。市といたしましても、このような取組
を実施することでさらなる外国
人の雇用につながり、ひいてはインバウンド、そしてまた交流人口
の増加、そして人手不足で悩む市内産業
の解消ということに波及していけるように、今後とも努めてまいりたいと考えます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) それでは、次
の項目に入ってまいりたいと思います。小項目② 「やさしい日本語」について。 改正出入国管理法が2019年4月1日施行され、5年間で34万5,000
人の外国
人労働者
の受入れ
を見込んでいるようでございます。このこと
の背景には様々な要因が考えられますが、人材
の移動
のグローバル化と日本社会
の少子高齢化及び生産年齢人口
の減少傾向がその大きな要因であることは間違いございません。つまり、成功
の場
を海外に求めようとする
人の流れと外国
人の力
を必要とする日本国内
の動きが同じ方向性
を向いていると思います。このように、これから
の日本社会
を支えていく上で外国
人の力がどうしても必要であるとするならば、そのような理由で日本にやってくる外国
人が母国と同じように、日本においても自己実現することができること
を保障する必要があると考えます。 そこで、外国
人に対する情報提供
のありようについて伺うものでございます。先ほど来、経済部長からそのような流れが答弁
の中で示されてございますが、さらにお伺い
をしておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 経済部長。
◎経済部長(植松宏行君) 市では、南相馬市国際交流協会と連携
をいたしまして、市内在住
の外国
人に対し、「やさしい日本語」による生活等に関する情報提供
を行うため、日本語
を教えるボランティア
の養成や防災に関する講座等
を実施しております。また、外国
人来訪者向けに飲食店や宿泊施設で活用できる指さしコミュニケーションツール
の作成や外国語版観光パンフレット
の活用により、外国
人来訪者へ
の情報提供
を行っております。 今後は、生活支援等
のハンドブック作成や市
のホームページで
の充実
を図りながら積極的な情報提供に努めるとともに、市民と外国
人がつながれる機会
を創出するなど、外国
人に優しい環境づくりというもの
を積極的に進めてまいりたいと考えます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 市内にかかわる難解な言葉
を言い換える「やさしい日本語」は、阪神・淡路大震災発生
を契機に弘前大学
の佐藤和之教授(社会言語学)らにより開発され、全国で活用が進む中、緊急速報メールで採用されるほか、総務省消防庁は2019年、外国
人の避難誘導に用いるようガイドラインに明記
をしてございます。これら
を踏まえ、以下、質問
をしてまいります。 初めに、「やさしい日本語」は表現や文
の構造
を簡単にし、外国
人にも分かりやすくした日本語
のこと
をいいます。また、言葉
のノーマライゼーション(均一化)、すなわち外国
人と日本人
を分けることなく、等しく多く
の人に情報が伝わるようにできる言語であり、東京五輪では多言語対応
の一つ
の手段として推奨することになってございます。本市として
の対応について伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 経済部長。
◎経済部長(植松宏行君) 市といたしましても、近年、外国
人の居住者が年々増加しているということから、多言語化
の推進というものは重要であると捉えております。また、御指摘
の「やさしい日本語」による分かりやすい情報提供、こうしたことも日本文化
を発信する上で有効な手段であると捉えているところでございます。 このことから、先ほども御答弁申し上げましたが、市独自に日本語
を教えるボランティア人材
の育成であるとか「やさしい日本語」、いわゆる外国
人にとっても理解しやすいよう配慮された日本語
の使用
の推進、さらには多言語化
のパンフレット等、こうした充実
を図りながら外国
人に対する分かりやすい情報提供
の推進に努めてまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 再質問
を続けます。国立国語研究所による全国調査では、定住外国
人が「自分が分かる外国語」として挙げたものは日本語が62.6%に対し、英語は44%でした。にもかかわらず、実際には情報提供は英語でしか行われておりません。このような情報
のミスマッチも存在する
のでございます。 このようなこと
を考えると、平時における情報提供
の手段として「やさしい日本語」ということ
を考える必要があるということになりますが、どのように考えますか。見解
を伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 経済部長。
◎経済部長(植松宏行君) 「やさしい日本語」
の活用ということに関しましては、外国
人に対する有効な情報提供
の手段として重要であると捉えているところでございます。こうしたことから、先ほども御答弁申し上げましたが、国際交流協会等と連携しながら様々な講座等
の提供
を行いまして、日常生活に関する情報提供
を行いながら生活支援
を行っているという状況でございます。 御指摘
の災害時
をはじめとしまして、市内
の外国
人の方々に周知、広報する手立てでございますが、情報というもの
を迅速に、そしてまた正確に伝えることが重要と捉えておりますので、令和元年度から市
の職員研修
の中で英会話、さらには「やさしい日本語」、これは教える、学ぶ研修というもの
を導入したところでございます。 今後もこうした取組
を積極的に実施するとともに、市内在住
の外国
人の方々
の御意見、さらには御要望
をお伺いしながら「やさしい日本語」
の活用
を推進いたしまして、今まで以上に外国
人にとっても優しい環境づくりというもの
を目指してまいりたいと考えます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 例えば、具体例
を示しておきたいと思いますが、「記入する」、これは「書く」、「ご用件は何ですか」という
のは「どうしましたか」、「ご利用ください」は「使ってください」、いわゆる役所
の中でこのような表現がございます。例えば「未加入」「まだ入っていない」、「滞納する」「まだ払っていない」、「本人確認ができるもの」「免許証やパスポート」、「更新する」という
のは「新しくする」、ぜひこのような「やさしい日本語」に対応して、庁舎
の中で十分検討して進めていただければなと、こんなこと
を申し添えておきたいと思います。 次に移ります。中項目(3)「脱炭素社会に向けて」について。小項目① 「地域から温暖化対策
を」について。 本市では、第2次南相馬市環境基本計画、第6章、環境目標と施策
の展開、環境目標5「地球環境や地球温暖化
を考え地域で行動する」とございますが、計画
の進行管理について伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(星高光君) 市では、第2次南相馬市環境基本計画において、目標となる総合指標として「省エネルギー
の推進による南相馬市
の二酸化炭素排出量
の削減」及び「再生可能エネルギー
の導入比率
の増加」
を掲げております。このうち二酸化炭素排出量については、計画策定時点からは微減
の状態にとどまっておりますが、再生可能エネルギー導入比率については、大規模太陽光発電所
の建設等が順調に進んでいることから達成可能であると見込んでおります。 市では、地域から
の地球温暖化対策として、ふくしまクールシェア
の取組や太陽光発電パネルや蓄電池
の導入補助など、省エネルギーと再生可能エネルギー
の推進に引き続き努めてまいります。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 以下、何点か再質問
をしてまいります。 初めに、地球温暖化対策
の推進に関する法律
を見て、「都道府県及び市町村は、その区域
の自然社会的条件に応じて温室効果ガス
の排出
の抑制等
のため
の総合的かつ計画的な施策
を策定し、かつ実施するように努めるものとする。」とございます。 そこで、本市
の第2次南相馬市環境基本計画と
の整合性について伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(星高光君) 地球温暖化対策推進法では、国、地方公共団体、事業者、国民
の責務
を明らかにしており、地球温暖化対策に関する基本指針、これ
を定めること等によって地球温暖化対策
の推進
を図り、現在及び将来
の国民
の健康で文化的な生活
の確保に寄与するとともに、人類
の福祉に貢献すること
を目的としております。 また、議員おっしゃいましたように、地方公共団体
の施策として、「その区域
の自然的社会的条件に応じて、温室効果ガス
の排出
の抑制等
のため
の総合的かつ計画的な施策
を策定し、かつ実施するよう努めるものとする。」とされております。これが第19条第2項
の努力義務という形になっております。 一方、南相馬市環境基本計画においては、環境基本法及び南相馬市環境基本条例に基づきまして環境
の保全に関する施策
を総合的かつ計画的に推進するため、環境
の保全に関する基本的な事項について策定
をしております。地球温暖化対策推進法における国や県
の施策、目標については市
の環境基本計画におけます地球温暖化対策
の環境施策目標と同じ方向にあると捉えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 続けます。地方公共団体が自ら出す温室効果ガス
の排出抑制等
のため
の実行計画として、(1)自ら排出する温室効果ガス
の排出抑制など、(2)区域
の住民、事業者
の活動
の促進
のため
の情報提供など、(3)その他
の自然的社会的条件に応じた措置とございます。どのように実施していこうとしている
のか伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(星高光君) 地球温暖化対策推進法では、地方公共団体
の責務
を示しておりまして、地方公共団体は自ら率先的な取組
を行うことにより、事業者や住民
の模範となること
を目指すことが求められております。市
の環境基本計画で掲げた地球温暖化対策
の市
の環境配慮方針、これについても地球温暖化防止に関するポスター、チラシ等
を貼りまして、情報
の提供であるとか、低公害車
の導入であるとか、様々なもの
を示しておりますので、これらについて計画期間内に成果
を出せるように努めながら、市
の自ら
の取組についても事業所や市民等に周知
をしてまいりたいと思っております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 加えまして、国民
の役割として(1)日常生活における排出抑制、(2)国、自治体
の施策へ
の協力がございます。どう具現化しようとしている
のか伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(星高光君) 地球温暖化対策推進法では、国民
の責務についても掲げております。既に脱炭素社会づくりに貢献する環境付加価値
の高い家電製品等へ
の買換えであるとかクールビス、あるいはウォームビス、エコドライブなど
の取組
を通しまして、日常生活における排出抑制等については一定程度
の認知、協力
をいただいているものとは考えております。 市
の環境基本計画におきます地球温暖化対策
の推進方針では、市民
の環境配慮方針についても掲げておりますので、これら
を実行するためにふくしまクールシェア
の取組、あるいは太陽光発電パネル、蓄電池
の導入補助、省エネルギー等再生可能エネルギー
の推進に引き続き努めるとともに、改めまして、市民等に対して各種
の取組
の周知
を行いながら地球温暖化対策
の推進、これ
を図ってまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 次に入ります。小項目② 2050年二酸化炭素ゼロ達成についてでございます。 地域内で出る二酸化炭素(CO2)
を森林など
の吸収と均衡させる「CO2排出ゼロ」
の2050年達成
を宣言する自治体が相次いでございます。 そこで、本市
の取組について伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(星高光君) 2050年二酸化炭素排出実質ゼロ達成については、3月6日現在、16都府県、63市区町村
の合わせて79自治体が取り組むこと
を表明しており、県内においては郡山市と大熊町、また先日、浪江町が取り組むこと
を表明しております。 本市といたしましては、二酸化炭素
の排出抑制
のため
の地球温暖化対策及び省エネルギー
の推進
の観点から、他自治体
の先行事例
を参考としながら調査等に努めてまいる考えです。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 今、部長答弁ございました。そうすると、郡山市、大熊町とか浪江町が宣言
をしてございます。本市として具現化する場合
の課題について伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(星高光君) 脱炭素政策に関する課題ということだと思います。省エネによるエネルギー支出
の削減、あるいは生産プロセス更新
を通じた生産性
の向上、低炭素社会へ
の転換に伴う雇用
の創出、気候変動による災害リスク、エネルギー調達リスク
の低減、大気汚染
の改善あるいは気温上昇抑制及び高断熱住宅普及などによる生活環境
の改善、これらによる健康被害改善など、様々なプラス
の要因があるとは考えております。 一方で、地球温暖化対策
の実現に向けましては、やはり事業者や個人においては短期的なコスト
の増加、あるいは電力価格
の高騰による経済へ
の悪影響が懸念される点が課題
の一つにはなっているだろうと捉えております。 また、市といたしましては、本市
の二酸化炭素
の排出量、また回収量、この実態
を把握するということは技術的になかなか困難な面もありまして、取組
の数値目標
を立てにくい点という
のが一つ
の課題ではありますが、まずは国や県と連携しまして他
の自治体も取り組んでいるわけでありますので、それら
を参考としながら本市ができることについて取り組んでいくということが重要だと考えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 再質問、もう1点質問させていただきたいと思います。 欧州連合(EU)など先進国では、2050年までにCO2ゼロ宣言する国や地域が主流になってきてございます。 しかし、日本は産業界
の反対が強く、国全体
のゼロ宣言は見通しが立たない状況にあるようでございます。 私
の手元にグレタ・トゥーンベリさん
の報道記事がございますが、全て
を紹介する時間がありませんが、グレタさんは15歳だった2018年8月、首都ストックホルム
の議会前で気候変動
をめぐる政府
の無策に抗議し、座込み
を開始。その後、週1回授業
をボイコットする学校ストライキ
を始め、大人たち
を批判し、対策強化
を訴えてきました。開始から1年余りで世界約400万
人のデモに拡大してございます。 そこで、グレタ・トゥーンベリさん等
の行動
をどのように受け止めていますか。伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(星高光君) 昨年
の令和元年東日本台風
をはじめとして、近年
の大雨
の頻度、非常に増加しておりますし、平均気温
の上昇など気候変動と思われる影響が各地で起きておりますし、今後このような水害等
のさらなる頻発化、激甚化など
の予測も指摘されているところであります。 こういう中で、グレタ・トゥーンベリさん等
の行動に示されていますように、気候変動問題については、避けること
のできない世界規模
の課題であるとは捉えております。地球温暖化及び気候変動へ
の対策については、地球規模
の取組が必要と考えますので、国に対しては実効性ある対策等
の実施について求めていく必要があると考えておりますし、市としましても、やはり将来
を見据えて国や県と連携
をしまして、まずは本市ができること、これ
を着実に取り組んでいくことが重要だと考えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) まさに、今、部長答弁にありますように、足元から何ができる
のかという、そのことが非常に私は大事なんだろうと、国がどうのこうの言うよりも、まず自分たちがどうあるべきな
のかという観点から、さらにこの種
の問題について取組
を進めていただきたいと申し添えておきたいと思います。 次に移ります。中項目(4)低所得層対策について、小項目① 健康格差について。健康診断
を受診しない
人は、年間所得200万円未満
の世帯で4割超えに上り、世帯所得別でも最も多いことが厚生労働省
の2018年
の国民健康栄養調査(令和2年1月14日)で明らかになりました。 本市
の状況について、まずお伺い
をしてまいります。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 平成30年
の国民健康・栄養調査
の結果については、厚生労働省が全国から無作為抽出したもの
を対象に実施しておりまして、市町村別
の調査結果については公表されていないため、本市
の状況
を把握することができておりませんが、本市
の令和2年1月末時点
の令和元年度
の国保特定健康診査受診状況については、市民税非課税世帯
のうち
の40歳から74歳まで
の国保特定健康診査対象者数は4,112
人であり、そのうち受診者数が1,078
人(26.2%)、対しまして、受診しなかった数については3,034
人(73.8%)となっております。 一方、市民税
の課税世帯
のうち40歳から74歳まで
の特定健康診査対象者数については8,955
人でありまして、そのうち受診者数が4,620
人(51.6%)、未受診者数は4,335
人(48.4%)となっております。このような結果から、非課税世帯は課税世帯と比べ未受診者
の割合が高い状況であると捉えているところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 今
の部長答弁
をいただきながら、再質問
をしてまいりたいと思います。 まず初めに、厚生労働省
の担当者は今回
の調査
を分析し、受診率向上とともに貧困支援など格差対策に取り組んでいきたいということでございますが、本市
の今
の部長答弁
をそのような実態
を踏まえ、適切な対応
を心がけるべきと考えますが、見解
を伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 本市
の国保特定健康診査
の受診状況から、非課税世帯は課税世帯と比べ、健診未受診者
の割合が高い状況にあり、国
の調査と同様
の傾向
を示していると捉えております。健康へ
の関心度や本人
を取り巻く環境等
の影響により、受診行動へ
のつながりにくさがある
のではないかと考えております。 本市においては、市民税
の非課税世帯、生活保護受給世帯、70歳以上
の方
を対象に各種健診
の個人負担金
を無料としており、また個人宛てに各種健診申込書
をお送りしまして、各種健診
の周知
を図るなどしております。 また、生活保護受給世帯
の方については、関係課と連携し、個別に受診勧奨するなど、今後も低所得者
の受診率向上と健康格差
の縮小に取り組んでいきたいと考えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) もう1点、再質問しておきたいと思います。 厚生労働省は、2012年、国民
の健康づくり
の指針
を定めた「健康日本21(第2次)」に健康格差縮小
を明記してございます。それは2013年から10年間に所得や雇用、地域など
の違いが生む健康状態
の差
の改善に取り組むとしてございます。 本市
の実態
を明らかにしながら、国・県に求めるもの、本市で取り組めるものなどに区別し、具体的に取り組むべきと考えますが、見解
を伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 国は、「第2次健康日本21」において、個人
の健康は家庭、学校、地域、職場等
の社会環境
の影響
を受けることから、社会全体として個人
の健康
を支え守る環境づくりに努めていくことが重要であるとしております。 今回
の国民健康栄養調査結果
の分析から、所得が低い世帯ほど健診未受診者
の割合が高いほか、エネルギー
の摂取量が少なく、主食、主菜、副菜
のそろった栄養バランス
の取れた食事
をしていない状況が見受けられるなど、所得
の違いによりまして生活習慣や栄養
の状況に差が生じているということが分かったとも報告しております。 市としましても、健診未受診者へ
の対策や生活習慣、特に食生活
の改善に向けた取組が必要であると捉え、今後も乳幼児期、学童期、青壮年期、高齢期まで
のライフステージに応じまして健康教育、健康相談など
を継続しまして、バランス
のよい食生活
の普及啓発に努めてまいりたいと考えております。今後も国や県から健康格差に関して
の情報収集
を図るとともに現状把握に努め、本市
の実態に応じた健康状態
の差
の改善に努めてまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) それでは、次に移ります。小項目
② 無料低額診療について。 無料低額診療事業は、社会福祉法第2条第3項第9号
の規定に基づき、生計困難者が経済的理由によって必要な医療
を受ける機会
を制限されること
のないよう無料または低額な料金で診療
を行う事業でございます。 そこで、本市
の状況についてまず伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 無料低額診療については、現在、この診療
を実施している医療機関は県内で13カ所となっておりまして、そのうち本市においては雲雀ヶ丘病院が平成27年度から実施しているところでございますが、これまで無料低額診療
を利用した生計困難者はいないと
のことでありました。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) それでは、再質問
を1点しておきたいと思います。 これまで何度か貧困問題、孤独死について伺ってまいりました。また、子どもに手
をかけ、自死
を図る痛ましい事件も報道されてございます。このような状態
を招かないためにも私たち
の不断
の対応が求められていると考えますが、見解
を伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 貧困や孤独死など
の問題についてでございますが、まず貧困については、衣食住にも困る絶対的貧困についてはセーフティーネットにより早急な支援
をしているところでございますが、相対的貧困については、
外部からは見えにくい実態がありますので、把握する
のが困難ということから、支援が必要な方に支援が届きづらい課題があると捉えております。市としましては、生活に困っている方から
の相談に
包括的に対応するため、相談窓口
を設置し、ハローワークや民生委員、社会福祉協議会など
の関係機関等
の連携によりまして、就労や自立に向けた支援
を行っているところでございます。 孤独死については、緊急通報システム
の活用や配食サービス事業で
の安否確認に取り組み、また事業者と
の連携による安心見守りネットワークで
の異常時
の発見、地域で
の見守りについても各地区で
の対策としてお願いしているところでございます。 今後も、市民
の方が安心して暮らせるよう様々な相談支援体制
を充実させ、関係機関やそれぞれ
の地域とも連携しながら、生活に困っている方
の実態把握
の情報収集
を図り、適切な支援ができるよう努めてまいる考えでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 先ほど、部長答弁
の中にございました。まさに福島県内で13事業所、本市では雲雀ヶ丘病院が担当しているという状況です。 しかし、受診された方がいないという報告も今、部長からいただきました。そうであっても、本市におけるその必要性と設置に向けた考え方について、改めてお伺い
をしておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 先ほども申し上げましたように、雲雀ヶ丘病院においては、平成27年度から無料低額診療事業
を実施しているということでございます。現状では医療費
の一部負担金
の免除制度
を利用して受診している方が大部分であるということですので、この事業
を利用している患者さんは今
のところいないと捉えているところでございます。 今後、医療費
の一部負担金免除制度が終了した場合、無料低額診療については、経済的な理由によりまして必要な医療
を受ける機会が制限されることがない、安心して受けられる有効な事業であると認識しているところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 私が心配する
のは、現状分析については今、部長が述べたとおりだと私も思います。 しかしながら、このような制度というものがあるんだということ
を十分市民に周知
をする、理解
をもらう、そのような手立てもぜひ併せて講じていただければなと、こんなふうに申し添えておきたいと思います。 次に移ります。小項目
③ ひとり親支援について。子ども
の貧困が社会問題化する中、教育や生活、親
の就業など本市としても取り組まれていますが、今般、相談支援体制
の拡充に向けて、地域で活動する民間
の支援団体と
の連携や専門スタッフ育成などに力
を入れるということ
のようでございますが、本市としてどのように受け止めていこうとしている
のか伺うものでございます。
○議長(今村裕君) こども未来部長。
◎
こども未来部長(牛来学君) ひとり親家庭
の児童
の健全な育成
を図るため、きめ細やかな福祉サービス
の展開とひとり親家庭
の自立支援に向けて、ひとり親家庭
の現状
を把握しつつ、総合的な対策
を実施していくことが重要であると捉えております。 本市では、就業支援について、児童扶養手当
の現況届
の時期に合わせてハローワーク相双と連携して、職業紹介や求職登録、各種資格取得
のため
の相談等
を行っております。ひとり親家庭
の親
の就労
の支援に加えまして、関係機関や地域で活動する民間
の支援団体等と連携
を図りながら、相談支援体制
を強化させることが必要であると考えており、今後もひとり親家庭が自立した生活
を継続的に営めるよう、相談事業や経済支援、就労支援など多角的な支援
の充実に努めてまいります。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) それでは、再質問
をしてまいります。初めに、アンケート調査結果から、相談窓口時間
の拡充が望まれております。親が仕事に追われ、自治体
の窓口が開いている時間に相談に行けなかったり、相談する精神的な余裕がなかったりすることも多いと言われてございます。 そこで、どのような対応
を考えていこうとしている
のか伺うものでございます。
○議長(今村裕君) こども未来部長。
◎
こども未来部長(牛来学君) ひとり親家庭
の親については、子育てと生計
の維持
を1
人で担っているということで、議員おただし
のとおり、窓口で相談する機会が大変得られにくいものと考えております。 本市では、その対応策
の一つといたしまして、市役所へ
の来庁が困難な方、こういった方
の相談に対応するために子育てメール相談という
のを実施しております。ひとり親家庭
の方
の子育てに関する相談だとか、あるいは就労に関する相談、その他生活全般に関する相談
をこの中では受付しております。 今後については、様々に抱える課題について相談できる相談窓口
の充実は必要であると考えております。ひとり親家庭
の孤立
を防ぐために専門
のスタッフとして
の県
の母子・父子自立支援員
の派遣、あるいは民間
の支援団体と連携
を密に図りながら、ひとり親家庭に対する助言、指導及び支援につながるような形で
の相談体制
の確立といいますか、そういったことに努めてまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) まさに今、部長答弁にありましたように、適切なつなぎが可能となるような様々なツール
を使って、まさにそのこと
をもってして、このような状況に対して十分手が届くような、そのような施策展開
をしていただければなと、こんなふうに申し添えておきたいと思います。 では、最後に、この項最後でございますが、来年度から新たに大学受験料や進学後
の生活費
の貸付けも追加されるということでございます。それら
の周知について伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) こども未来部長。
◎
こども未来部長(牛来学君) ただいま議員からお話
のあった新たに大学受験料や進学
の生活費
の貸付け
の追加
の件については、都道府県あるいは指定都市、中核市で実施しております母子・父子・寡婦福祉資金貸付金という制度がございまして、これは今お話しありましたとおり、令和2年度に拡充される予定でございます。 本市においては、この貸付制度
の周知について市
の広報紙あるいはホームページ、これら
をはじめとしながらも、あとは南相馬市
の子育て応援Webサイト
の「げんきッズ!!ネット」、こちらで市
の子育て支援に関する情報
の掲載やあるいは児童扶養手当
の現況届
の時期に合わせまして個別に通知等
を行いながら、情報提供
の強化
を図ってまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 次に、大項目2 市長
の政治姿勢に入ります。 中項目(1)「災害へ
の備え」について、小項目① 「福島県台風第19号等に関する災害
対応検証委員会」についてでございます。 県では、令和元年東日本台風及び令和元年10月25日
の大雨(以下「令和元年東日本台風等」という。)に伴う福島県内
の災害について検証し、その結果
を福島県地域防災計画等に反映することによって、今後
の防災・減災等
の対策に資する目的で災害
対応検証委員会(以下「委員会」という。)
を設置し、令和2年2月1日、第1回検証委員会が開催されてございます。既に第2回も令和2年2月29日に開催済みでございます。 本市においては、この大雨により、市職員1名
の尊い命
を失うと同時に負傷者2名
の人的被害に加え、家屋
の被害、農地・農業用施設
の被害、その他公共土木施設、文教施設
の被害など甚大な被害
を生じてございます。 そこで、県に倣い、有識者による災害
対応検証委員会を立ち上げ、次世代に伝えることが求められていると考えますが、見解
を伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 市長、門馬和夫君。
◎市長(門馬和夫君) 福島県は、「令和元年東日本台風等に係る住民避難行動
を踏まえた県
の対応や県と市町村等関係機関と
の連携など
の検証に関すること」
を所掌事務として、福島県台風第19号等に関する災害
対応検証委員会を設置いたしました。 本市においては、降雨量や河川水位
の動向
を踏まえ、早めに避難所開設や避難誘導等
の発令に努めるとともに、福島県や自衛隊等関係機関とも連携
を図って対応し、市民
の避難行動
をおおむね円滑に促すことができたと捉えております。今年も災害が予測されることから、住民避難について福島県が検証した結果も踏まえまして、災害対応
の改善につなげていく考えであり、当面、市が別途、検証委員会
を設置する予定はありません。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 再質問
をしてまいります。今、市長答弁がございました。本市でありますが、高
の倉ダム
の放流に対して地域住民
の皆さんは放流そのもの
を知らなかった方が多くいますし、新田川と水無川
の合流地点で
の川
の氾濫
を考えますと、その是非が問われるばかりか被害全体における判断
をまた問われていると考えます。 改めて申し上げますが、今後
の対策
の一助とすべきことから、災害
対応検証委員会の立上げ
を検討すべきと考えますが、改めて見解
を伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 市長、門馬和夫君。
◎市長(門馬和夫君) ただいまサイレン
の問題、あるいは場所による特殊性
の問題等御指摘ございました。 先ほど申し上げましたように、県
の検証委員会は住民避難
の行動ということで
の検証ということでございます。 ただいま
の事項については、まさに地域、地域によって状況が異なります。それらについては技術的な側面も多い、あるいはまた県と
の協議ということで対応すべき問題等、具体的には例えば合流地点
の改修
をどうする
のか、あるいは、これまでも数回放流はあるわけですが、サイレンが聞こえないという話は今までそんなに多くは聞こえてこなかったわけでありますが、もしサイレンが聞こえないとすれば、それはやはり県と
の協議
の中で場所
を増やすとかということで対応できる問題と思っておりますので、即、災害
対応検証委員会の必要性というようなことでは今
のところ考えてございません。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 今、市長答弁がございました。 私は、何といいますか、市民
の安全・安心といいますか、能動的にそのこと
をどのように具現化していく
のかということが非常に大事なんだろうと先ほど申しました。減災に向けて、災害、減災、そのような観点からも十分私は検討に値する問題だと捉えて問題提起
をさせていただきました。確かに福島県
の検証委員会
の成果がそのようになってございます。 しかしながら、我が南相馬市においてもあれだけ
の被害
を被っている現状
を鑑みたときに、やはりきちっとした対応が、次世代に私はそのこと
を伝えていく、そして次世代
の皆さんが十分そのこと
を踏まえながら生活に寄与する、そういうことになっていくんだろう、こういう立場で問題提起してございますから、改めて考え
をお伺いしておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 市長、門馬和夫君。
◎市長(門馬和夫君) 議員おっしゃるように、今回
の教訓
をいかに今後につないでいくかということが大切だと思っております。そういう意味では、職員
の死亡事故については原因
の究明、さらに再建策ということでしっかりと第三者
の意見
を受けて、対応
を取っておくということでございます。 一方で、やはり災害
対応検証委員会となりますと目的
を明確にして依頼しなければなりません。そういった意味では水害
の河川
の問題、あるいはダム
の問題等については、技術的な側面も多くありますので、これについてはしっかりと県とか国とか協議して、こちら
の責任で今後に向けた対応策
を取っていく必要があると、そのほうがまた有効であると、今
の時点ではそのようなことで考えております。 いずれにしても、過去最大
の雨量
を経験したわけでございますので、しっかりした対応
を取ってまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 今、市長答弁いただきました。次
の項目2つございますから、その中で改めて問題提起
をさせていただきたいと思います。 小項目② 記録誌
の作成についてでございます。令和元年東日本台風等に伴う南相馬市内
の災害
を次世代に伝えるためにも「災害対応記録誌」
を作成することが望ましいと考えますが、見解
を伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) 令和元年東日本台風等
の被害は甚大でございまして、その災害と対応について記録にまとめ、今後
の災害
の備え
の教訓として次世代に伝えることは大変重要と考えます。現在は被害から
の復旧
の途上にございまして、まずは早期復旧に向け、全庁挙げて集中的に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。その上で、今後、災害対応
の情報
を集約しながら災害対応
の記録として取りまとめられるよう努めていく考えでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) ぜひ、次世代につなぐ意味でもそのような記録誌
の作成
を急いで、参考になるような形
の中で進めていければとこう思います。 その中で、1つ問題提起させていただきたい
のは記録誌は災害
の概要、活動
の状況、復旧対策、検証
の総括、そういうものがきちんと網羅された内容にしなければならないと考えますが、その点についてどのような記録誌
を作成しようとする
のか、伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) ただいま議員から貴重な御指摘
をいただきましたので、それら
の点も踏まえ、記録誌はどんな記録
の在り方がいい
のかということも踏まえまして、今後検討してまいりたいと考えてございます。 先ほども申しましたが、まずは早期復旧に向けた、復旧作業に集中的に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 私は、復旧に取り組む、まさに喫緊
の課題ですからそのとおりだと思います。そのときにきちっと記録誌
を作るという、そういう考え
をお持ちになりながら復旧に努めるという、そのこともまた大切なことになるんだろうと思いますから、ぜひそのことも踏まえながら取り組んでいただければなと、こんなふうに申し上げたいと思います。 次に移ります。小項目③ 福島県避難行動調査についてでございます。 令和元年東日本台風及び10月25日
の大雨により、県内で計32
人(65歳以上は21
人、このうち15
人が自宅で被災と推定)が犠牲となり、住民避難に課題
を残す結果となりました。避難行動
を把握した上で迅速な避難につながる方策
を検討するとしておりますが、本市として
の対応について伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 復興企画部長。
◎復興企画部長(庄子まゆみさん) 福島県では、令和元年東日本台風等に係る住民避難行動
の実態
を把握し、県
の対応や市町村と
の連携等
を検証する基礎資料とするために、本市
をはじめとする13市町
の被災世帯約1万世帯
を対象に本年2月から3月にかけてアンケート調査
を実施しております。 本市では、家屋に被害があった367世帯が調査
の対象となり、市町ごと
の集計結果については調査地域
の市町にも提供される予定でございます。市では毎年襲来が見込まれる台風や大雨に備えて、福島県避難行動調査結果
を参考にするとともに、自主防災組織活動
の支援や防災意識
を高める取組
を行ってまいりたいと考えておるところです。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) ぜひ、そのようなせっかく
のアンケート調査でございますから提供されるということであるならなおのこと、今後に十分生かしていただければなと、こんなふうに申し添えておきたいと思います。 次
の項目に移ります。中項目(2)市民が安心して暮らせる医療環境
の整備についてでございます。小項目
① 医療環境整備の現状認識について。 南相馬市立総合病院
の病床
を300床とし、市立総合病院附属小高診療所
を19床
の有床診療所にすることにより、市民が安心して暮らせる医療環境
の整備
を図るということにしてございますが、現状について伺うものでございます。これまで6番、17番議員からいろいろ答弁がございます。そのようなこと
を踏まえて、ぜひ御答弁
を賜れればと思います。
○議長(今村裕君)
総合病院事務部長。
◎
総合病院事務部長(新田正英君) 本市
の医療環境
の整備については、福島県地域医療構想
の下、地域内
の医療機能
の分化とさらなる連携
を推進し、効率的かつ質
の高い医療環境
を構築すること
を目指しております。市立総合病院においては平成31年3月に策定しました市立病院病床再編計画に基づき、令和2年度末から回復期リハビリテーション病棟
を50床稼働するとともに、令和3年度には緩和ケア病棟20床
を稼働する計画となっております。 また、小高診療所については現在、小高保健福祉センター内で診療
を行っており、将来
の有床診療所として
の活用可能性も踏まえて、令和3年度
を目途に新たな診療所整備
を進めているところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 再質問
をしたいと思います。 市立小高病院
の取壊し
の現状なり、市立総合病院附属小高診療所
の用地と交渉等々、まさに6番、17番議員
の質疑より明らかになってございます。 そこで、初めに、変更になったこと
を議会に
説明しないこともこれまた明らかになりました。議会に
説明するということはどういうことと理解している
のか伺うものでございます。
○議長(今村裕君)
総合病院事務部長。
◎
総合病院事務部長(新田正英君) ただいま市立総合病院附属小高診療所
の整備に係る変更したこと
を議会に
説明していないことということでございますが、6番議員
の一般質問
の中で
のやりとり
の部分なんだろうと思うわけでございますが、あのときも申し上げたところでございますが、計画
をまとめるため
の途中経過として小高区地域協議会に御意見
を伺うというような部分でございまして、変更
を決定したわけではございませんので、最終過程に持っていくため
の途中経過で御意見
を聞いている段階でございますので、決めたもの
を変更するですとか、そういった状況でないと私どもとしては捉えているところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 私たちに
説明したことについて、変更するときには事前に改めて議会に
説明をすると、そういうことに変わりはないんだという、今、部長答弁
をいただきました。ぜひそのような対応に努めていただければなと、こんなふうに申し添えておきたいと思います。 続けますが、市立総合病院附属小高診療所における有床化、19床には条件整備がございました。条件整備が整う時期について伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君)
総合病院事務部長。
◎
総合病院事務部長(新田正英君) ただいま御質問いただきましたとおり、市立総合病院附属小高診療所
の有床化整備については3つ
の課題がございました。その課題解決後に有床化
の整備というようなこと
を御
説明してきたところでございます。 ただいま
の御質疑については、その課題解決
の時期についてということで
の御質問と理解したところでございます。その中
の課題
のひとつとして医師確保という部分がございます。医師
の人材確保ということでございまして、その上については、何とか医師確保についてはこれまでも御答弁してきましたとおり、福島県立医科大学
を主としながらも県外
の大学病院派遣要請等々、様々な活動
をしてきているところでございますが、現在、確保には至っていない状況でございまして、そのようなことから、現時点においてその課題
を解決する時期については明らかにできない状況でございますが、私どもといたしましても、一日も早く目標
の実現に向けて取り組んでいくということで、その考え方については変わらないところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 部長、医師確保だけ
の問題ではないんですね。3つあるんです。その3つについてきちっと
説明すべきだと思います。
○議長(今村裕君)
総合病院事務部長。
◎
総合病院事務部長(新田正英君) 3点ございましたので、1点目
の医師については、先ほど
のご答弁
のとおりでございます。 2点目については、市
の財政負担
を明確にし、負担金額
の縮小
を図る計画とするということでございます。これについては、平成31年3月に策定しました市立病院病床再編計画でお示ししました収支シミュレーション
を基に、これまで
の診療実績とともに、今後、総務省から示される新公立病院改革ガイドライン
の改定方針
を踏まえまして、新たに策定する南相馬市立病院改革プラン
の中でさらなる負担金額
の縮小に向け検討していきたいと考えてございます。 次、3点目でございますが、中長期的に地域
の実情
を踏まえた介護サービスなど
の他
の機能
を担う施設として
の活用
を想定した計画とするということでございます。これについては、現在、新たな診療所整備
を進める中で市立総合病院附属小高診療所
の場所、機能、規模
を検討する際に小高区内
の医療機関、介護福祉施設などと
の意見交換なども行っておりまして、そういった中でお話
を伺いながら、そういった部分についても対応していきたいと考えているところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 今
の部長答弁
を頂きながら、さらに再質問
を続けたいと思います。 平成29年に南相馬市で市立総合病院
の充実
を図ると同時に、市立総合病院附属小高診療所は無床化
を提案したところでございますが、結果は否決されました。 しかし、実態は意に反し、現状維持もしくは悪化している
のではと思ってしまうほど
の状態にある
のではと心配するところでございます。小高区住民に対する有床化による担保
をどのように考えている
のか、改めて伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君)
総合病院事務部長。
◎
総合病院事務部長(新田正英君) 市立総合病院附属小高診療所
の有床化について
の担保といいますか進め方というようなことで受け止めたわけでございますが、市立病院病床再編計画
をまとめた中でも当面、無床
の診療所で運営
をさせていただいて、先ほど申し上げた3つ
の課題
を解決した上で有床化
を目指していくというような計画
の内容になってございまして、市といたしましても、有床化に向けた3つ
の課題
の解決に向けて取り組んでいるところでございまして、一日も早くその最終形
を目指せるように努めているところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) もう1点、小高区住民に希望、期待
を抱かせることはできても現実
の対応が進まなければ、帰還促進にも多大なる影響
を及ぼすばかりか、喪失感と失望感による住民
の心
の痛手は計り知れないものと推察するところでございます。どのように捉えているか、どのように考えているか、見解
を伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君)
総合病院事務部長。
◎
総合病院事務部長(新田正英君) 市で目指しております最終形である有床
の診療所整備については、整備に向けて努力しているところでございまして、それが先ほど
の答弁
のとおり、課題解決がなかなかされていないというような状況であることについては私といたしましても残念に思っているところでございます。 しかしながら、私どもが描いた、小高区
の皆さんが御期待している部分について形として最終的に添えるよう、一日も早く目指すべき姿、期待に応えられるような形になれるよう努めていきたいと考えてございます。
○議長(今村裕君) 市長、門馬和夫君。
◎市長(門馬和夫君) 今、部長から有床化ということについて申し上げましたが、広くお答え申し上げたいと思いますが、希望と現実という話がございました。まさに私は両方必要だと思います。将来に向かって、こういう方向に向かっているんだという希望であり、目標、それ
を示すことと、一方で現実的にここまでできています、ここまでできて進んでいますという一つ一つ形
を現したもの
を示していくと、両方必要だと。今、現実的に国
の制度とかいろいろ厳しいからできませんといってしまってはそこで終わりです。ですので、私はこの診療所問題も含めて、目標はここ、あるいは希望はこうだということ
をお示ししたいと思っておりますし、有床についてもそういう側面もございます。 加えて、できていない点はただいま
の有床化がございますが、一方で最初
の統合
の提案については市立総合病院が329床にするという提案でございました。329床については現実的に経費もかかるし、また必要なベッド数
を超えているというようなことで、今、300床という
のに縮小して、ベッド
を一部返上して300床
を目標に運営しているわけであります。そういう意味ではむしろよかった点も一部にはあるというようなことで御理解賜ればと思います。
○議長(今村裕君) 議長より申し上げます。 渡部一夫議員
の質問が始まってから75分が経過しました。おおむね渡部一夫議員
の質問時間は28分であります。答弁が47分でございます。執行部におかれましては、明瞭簡潔な答弁
をお願いいたします。 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 俺が悪いわけじゃない。
○議長(今村裕君) 違います。 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) ありがとうございます。今、市長なり部長答弁頂きました。 私は、大事な
のは市長が言うように希望なり期待なり、今現状どうなっている
のかということは必要なんだろうと。 しかしながら、こういう方向性
を持って進むんだという、そういう決定
をして今取り組んでいるわけでございます。それが実現可能な、そのようなものであれば、なるほどなと市長答弁が分からないわけではないわけです。 しかしながら、どう考えても部長答弁でいけば3つ
の課題がそう簡単に解決できるような課題ではないと私は受け止めてございます。別に否決云々かんぬんではありません。小高
の住民にしても有床化
をという、そういう大きく舵
を切ったわけでございますから、そのこと
を心待ちにしていることに変わりないんだろうと。 しかしながら、3つ
の課題
を小高区
の住民
の皆さんにきちっと私は丁寧に
説明をしていただきたい、こういうふうに考えます。ですから、そのときに市立総合病院
の健全化はどういうふうなプロセス
をもって、どの時点でその問題が解決
をしていくか、きちっと見えるような資料
をもってして、私は
説明すべきだと、私たちに対してもそのような形で納得できるような、理解できるような
説明をすべきな
のだろうと、こう申し添えておきたいと思います。 次に入ります。大項目3 教育行政について。中項目(1)新学習指導要領
の実施について。小項目
① 学習指導要領改訂の視点についてでございます。 なぜ学習指導要領が改訂される
のかでございます。それは「変化
の激しい時代に合わせるため」と理解しますが、その視点について伺ってまいります。
○議長(今村裕君) 教育長。
◎教育長(大和田博行君) 学習指導要領は、時代
の変化や子どもたち
の状況、社会
の要請
を踏まえまして、およそ10年ごとに改訂しております。今回は育成
を目指す資質・能力
の明確化、「主体的・対話的で深い学び」
の実現に向けた授業改善
の推進、各学校におけるカリキュラム・マネジメント
の推進など
の視点から改善されているものと捉えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) それでは、何点か再質問
をしてまいります。 初めに、学校で学んだことが子どもたち
の生きる力となって、明日に、そしてその先
の人生につながってほしい。これから
の社会がどんなに変化して予測困難な時代になっても自ら課題
を見つけ、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、それぞれに思い描く幸せ
を実現してほしい。そして、明るい未来
を共につくっていきたい、そうした願いが込められているものと理解しているところでございます。これら
のこと
を学校現場でどのように具現化していこうとする
のかが問われていると思いますが、どのような見解
をお持ちかお伺い
をしてまいります。
○議長(今村裕君) 教育長。
◎教育長(大和田博行君) 生きる力
の育成については、個々
の教育活動が児童生徒にとって、社会
の変化に主体的に向き合って関わり合い、自ら
の可能性
を発揮し、多様な他者と協働しながらよりよい社会と幸福な人生
を切り開き、未来
の創り手となるために必要な力
を育む活動となることが重要であると捉えております。そのためには何
を学ぶかという教育内容
を重視しつつも、児童生徒が何ができるようになるか
を重視することが大事だと考えています。そのような子どもたちに育むべき資質・能力
を発揮させた指導、支援に当たることが重要だと捉えているところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 再質問
を続けます。 これまで大切にされてきた「子どもたちに生きる力
を育む」という目標は、これからも変わるわけではありませんし、一方で社会
の変化
を見据え、新たな学びへと進化
を目指すことになろうかと思いますが、その対応について伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 教育長。
◎教育長(大和田博行君) 新学習指導要領が目指しております予測困難な社会
の変化に主体的に関わり、感性豊かに働かせながら、どのような未来
を創っていくか、そのような社会や人生
をよりよいものにしていく
のかという目的
を明らかに考え、自ら
の可能性
を発揮し、よりよい社会と幸福な人生
の創り手となる力は学校教育がこれまでも継続して目指してきました生きる力と同じであると捉えております。生きる力
を育んでいくためには「生きて働く知識・技能
の習得」、未知
の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等
の育成「学び
を人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性
の涵養」
の3つ
の柱
を整理された資質・能力
を教育課程全体を通してバランスよく育成することが大事だと考えておりますので、そのように学校現場
を支援していきたいと考えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) それでは、次
の項目に入ります。今、教育長答弁に触れられてございますが、改めてお伺いするものでございます。 小項目② 新学習指導要領で育成する内容についてでございます。新しい学習指導要領では資質・能力
を育むとあり、「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性等」
の3つ
の柱からなると今、教育長答弁にもございました。育成する内容についてお伺い
をしてまいりたいと思います。
○議長(今村裕君) 教育長。
◎教育長(大和田博行君) ただいまちょっとお話
をさせていただきましたが、「知識及び技能」という
のは各教科等に関する個別
の知識や技能
のことでございます。それから「思考力・判断力・表現力」という
のは知識及び技能
を活用して課題
を解決するために必要な力
のことでございます。「学びに向かう力・人間性等」は主体的に学習に取り組む態度や意欲、自己
の感情や行動
を統制する力、自ら
の思考
のプロセスなど
を客観的に捉える力などでございます。 各教科においては、このことが目標や内容として明確にされておりますので、この3つ
の柱
をバランスよく育成していくことに取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 次に移ります。小項目③ 授業時数
の増加についてでございます。 全体
の授業時間ですが、英語
の時間数
の分、従来より増えることになるようです。増える時間数
の扱いについて伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 教育長。
◎教育長(大和田博行君) 新学習指導要領においては、小学校において今年度から移行期間として取り組んでおります。外国語活動といたしまして、3・4年生で15時間、5・6年生で50時間
を設定しておりましたが、本格実施になります令和2年度からは3年生から6年生で20時間増えることとなります。 本市では、「南相馬市公立小中学校管理規則」
の一部改正により、夏季休業期間
の3日間短縮や各学校における行事
の精選や日課表
の見直し等により授業時数
を確保し、対応しているところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 今、教育長答弁にございました、いわゆる各学校ごと
の工夫に任されているわけでございます。 今
の内容ですと、ちょっと私どもは受け止め切れない部分がございまして、例えば土曜日
の休日とか夏休み
の長期休暇
の活用、さらには増える時間
を分割して区切って対応するとか、朝
の授業開始前とか、それから昼休み、放課後
の時間、そういうふうな使い方が当然出てくるんだろうと思います。 ですから、具体的にこの時間
をこう割いて、このように実施
をしていくんだというようなことがあれば、もう一度御答弁いただければと思います。
○議長(今村裕君) 教育長。
◎教育長(大和田博行君) 先ほど御答弁申し上げましたが、年間
の授業時数
を確保するために夏季休業、特に夏休みでございますが、3日間短くしてございます。それから朝
の時間とか、あとその時間
をどう使うかという
のは学習内容に応じて、毎日例えば15分ずつ繰り返したほうがいいものであれば、そのような時間
を取りますし、逆に2こまといいますか、小学校でいうと45分の2つ分、中学校でいえば50分の2つ分
を続けてやったほうがいいものについてはそのように取りますし、それ
を見据えながら、各学校が日課表もしくは教育課程
を編成し、子どもたち
のためになるような時間確保に努めているところでございますし、私どももそれ
を支援してまいりたいと思っております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) そのときに大事な
のは、保護者がきちっと、今教育長が述べたような各学校で工夫して実施
をする、その内容
を十分に理解するという取組
を、そのことが大事なんだろう、こう思いますから、ぜひ保護者
の皆さんに理解できるような、そういうような対応
をしていただければなと、こんなふうに申し添えておきたいと思います。 次に移ります。小項目
④ 学習指導要領の実現に向けた手だてについてでございます。 今回実施される学習指導要領では、子どもたちが将来生きていくために身に着けたい大切なことが全て網羅されているように思いますが、最も大切なことは、これら
を実現させることと理解しました。その手だてについて伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 教育長。
◎教育長(大和田博行君) 新学習指導要領においては、子どもたち
の資質・能力
の育成には、「主体的・対話的で深い学び」
の視点から授業改善
を図ることが重要であると示されております。教育委員会といたしましては、策定しております「南相馬
の授業スタイル」
を活用した授業実践
の促進や学校訪問や校内研修における指導、助言等
の支援
を通しまして、「主体的・対話的で深い学び」
の視点に基づいた授業
の質
の向上や教員
の指導力
の向上に取り組んでおり、今後とも児童生徒
の資質・能力
の向上に努めてまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 私は、先ほど申し上げましたが、いわゆる全て網羅されているような、そのような内容からすると、学校現場だけではなくて、やはり地域なり保護者がそのこと
を十分理解する必要があるんだろうと思います。ぜひ理解
を得られるような手だて
を考えていただければなと、こんなふうに申し添えておきたいと思います。 次に、中項目(2)「
ふくしま学力調査」
の分析について。小項目① 「福島県学力調査」と「
ふくしま学力調査」
の違いについてでございます。 平成29年度まで実施された「福島県学力調査」と
の違いは、「児童生徒
の学力が伸びていく様子
をより明確に示すことができる」と捉えておりますが、それ以外
の違いについて伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) 福島県学力調査については、全国学力・学習状況調査と同様に、「主として『知識』に関する問題」及び「主として『活用』に関する問題」で構成されてございまして、調査年度
の学力
の実態
を把握する
のに適しているものでございます。一方、「
ふくしま学力調査」は、「どれくらい難しい問題に正解できたか」という視点に基づいて、問題
の難易度
を考慮に入れて学力
を測定することができること、また、児童生徒一
人一
人の学力や質問紙調査により、「自制心」や「自己効力感」等
の非認知能力
を把握することが可能となったものでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 次に移ります。小項目② 相双
教育事務所メッセージの活用についてでございます。 「
ふくしま学力調査」
の分析報告書は、各教育事務所から
のメッセージが示されており、相双教育事務所から
のメッセージは、「相双地区
の子どもたちが前向きに回答している割合が高い設問」として大きく5点にわたり示されてございます。その活用について伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) 相双
教育事務所メッセージに挙げられました「勉強が好き、楽しい」や「1
人の考えだけでなく、みんなで考え
を出し合って課題
を解決する」など
の項目については、本市
の全国学力・学習状況調査
の結果や授業改善プラン
のアンケート結果においても前向きに回答する割合が高く、本市児童生徒
の状況とおおむね共通してございます。また、学校図書館機能や読書指導
の充実など、今後
の学力向上に関する視点は、本市
の学校司書活用事業や授業改善プランによる指導等で既に推進している内容と重複してございます。 市では、メッセージが示唆する視点
を踏まえ、「南相馬市
の授業スタイル」
の活用
を推進し、授業
の質的改善と授業力向上
を図り学力向上に取り組んでまいる考えでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 再質問しておきたいと思います。メッセージは県内7つ
の教育事務所ごとにまとめられてございます。さらなる活用に向けて、参考にされたい内容について伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) 各
教育事務所メッセージについては、児童生徒
の学力や生活習慣等に関する調査結果
の分析を通して明らかにした強み、よさ
を生かした教育活動
の推進
の必要について示してございます。また、授業スタンダード
の活用による主体的・対話的で深い学び
の視点から授業改善に取り組むことや家庭学習スタンダード
を活用した自己マネジメント力
の育成に取り組むこと
の必要性について示唆しているものでございます。 それで、一読させていただきましたが、それぞれメッセージについては地域性がございますが、総体的には子ども
のよさ、強みに着目いたしまして、子ども
を伸ばしたいといった思いが込められたメッセージという感じでございまして、本市
の子ども
のよさ
を一層伸ばすために、そういった点
を参考にしてまいりたいと考えてございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 次に入ります。中項目(3)全国学力・学習状況調査についてでございます。小項目① 全国学力・学習状況調査
の狙いについて。 「本調査
の狙いは、あくまでもその結果
を教育政策や学校で
の指導
の改善に役立てることにある」と考えますが、見解
を伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 教育長。
◎教育長(大和田博行君) 全国学力・学習状況調査は、児童生徒
の学力や学習状況
を把握・分析し、教育施策
の成果と課題
を検証
の上その改善
を図るなど、学校における児童生徒へ
の教育指導
の充実や学習状況
の改善に役立てる重要な役割
を果たすものと考えております。 本市においては、全国学力・学習状況調査
の結果
を教育施策
の指標
の一つとして位置づけ、毎年、成果と課題
の検証
を基に授業改善プラン
を作成したり、指導訪問等
の指導・助言に生かしたり、児童
の学力向上に活用しているところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) それでは、次
の項目に移ります。小項目② 全国学力・学習状況調査
の成果について。 これまで
の全国学力・学習状況調査による成果でございますが、よりよい指導
の在り方や教員研修
の在り方などに見てとれるということでありますが、具体的な成果について伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 教育長。
◎教育長(大和田博行君) 令和元年度に実施されました全国学力・学習状況調査
の結果でございますが、小学校
の国語で全国平均
を上回るなど
の成果が見られました。 各学校において学習指導
のポイント
をまとめた「南相馬
の授業スタイル」
を日々
の授業実践に活用し、授業
の質的改善に努めてきた成果と捉えております。また、基礎学力向上対策事業において実施しております教職員
の先進地視察研修
の成果
を踏まえ、校内研修にワークショップ型
の事前検討会や事後協議会
を取り入れております。このような成果が児童生徒
の学習状況
の見取りや個に応じた効果的な指導法など、授業改善に向けた具体的な、効果的な取組となり、その成果として、国語でございますが、学力
の向上につながったものと捉えているところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) それでは、次
の項目に移ります。中項目(4)教員
の働き方改革についてでございます。 これは、先ほど来、3番議員に対して答弁がございます。再質問から入ってまいりたいと思います。2019年12月24日、県小学校長会と県中学校長会による「教員
の働き方改革」宣言(2020)が公表されています。そこで、学校は授業充実
のため、そして教員が毎日元気に教壇に立てるようにするために3つ
の要点にまとめられ、学校
の実情
を踏まえ、可能な部分から実施するよう官公庁に求めてございますが、現状について伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) ただいま
の御質問でございますが、福島県小中学校長会から出されました「教員
の働き方改革」宣言でございますが、今御指摘
のあったとおり、主に一斉下校日、退勤日
の設定について、部活動休養日について、学校
の行事等
の削減について
の3点が示されてございます。教員
の多忙化解消
のためには大変重要な点が示されているものと考えてございまして、本市においては、ノー残業デー
の設定、それから部活動
の週2回
の休養日、それから職員会議等
の時短化等、こういった示された点
を踏まえて取組
を始めているところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 続けますが、一斉退勤日設定は教員
の仕事
の持ち帰りにつながらない
のか、そのためには持ち帰る仕事
を生まないことが大切でありますが、教員
の仕事量
を点検し、余分な仕事
を減らさなければならないと考えますが、その対応について伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) まさに御指摘
のとおりでございまして、一斉退勤日
を設定したとしても、そういった持ち帰り
の仕事が増えては何もなりませんので、やはり教員
の仕事量
をしっかり点検して、必要な、余分な仕事量
を減らすということが非常に大切なことであると思ってございます。 今、御答弁前にも差し上げましたが、各学校においては職員会議等
の削減、それから時短化に努めているところでございまして、今後については、教育課程における学校行事等
の点検、それから見直しについても進めてまいりたいと考えているところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) もう1点、家庭や地域社会
の理解と協力が重要になると考えます。それは、教員が上司から
の指示と周囲から
の期待
の板挟みに遭うおそれがあるからでございます。まさに学校、家庭、地域社会
の協働
をどうするかであり、その対応について伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) まさに御指摘
のとおりかと思ってございます。こういった教員
の多忙化
を解消するためには、まず教職員一
人一
人が意識
をしっかりと変えていくということが必要であると同時に、今言ったように周辺
の理解がないとなかなか進むことができませんので、家庭、それから地域
の理解、それから協力が得られるように
説明、周知に努めてまいりたいと考えてございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 次
の項目に入ります。小項目
② 改正教職員給与特別措置法(給特法)についてでございます。 この項については、3番議員に次
のように答弁がございます。いわゆる検討していきたい、それは教員
のためな
のか、子どもたち
のためな
のか、誰
のためな
のか、そういうふうな意味から今後どうするか考えていきたいというような御答弁があります。そのこと
を踏まえながら、再質問から入ってまいりたいと思います。 まず初めに、どのような効果がある
のか伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) 文部科学省
の資料によりますと、1年単位
の変形労働時間制
を導入することにより教員
の勤務時間にめり張り
をつけることができ、夏季休業期などに教員
の自己研さんや休業
の時間
を確保することができ、もって資質向上や健康管理に資すると言われてございます。しかし、様々問題点も御指摘されてございますので、今後出される予定でございます文部科学省令や指針
を踏まえて、慎重に検討してまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 続けますが、繁忙期に長く働き、その分
を児童生徒が夏休み中
の8月などにまとめて休む変形労働時間制は、夏休みは閑散期という前提がないと成り立たないと私は思いますが、見解
を伺っておきたいと思います。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) この変形労働時間制については、今御指摘
のとおり夏休み閑散期という前提
の下に行われるものでございます。しかしながら、確かに他
の機関と比べれば、残業時間については少ない現状ということではございますが、一方で日直業務、それから研修、プール学習、部活動等
の指導もございまして全く業務がないということではございません。こういったまず、夏休みは閑散期であるということ
の実態
をしっかりと把握するということが必要であると考えているところでございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 続けますが、そもそも変形労働時間制
を誰もが利用するようになれば、学校では夏休みなどに多く
の教員が休んでいる状態となります。現在
の学校現場では、夏休みであっても教員
の仕事はたくさんあるはずです。現状
のままで誰もが変形労働時間制
を利用できるようになれば、学校が回らなくなる
のは確実であると考えますが、見解
を伺うものでございます。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) 御指摘
のとおりでございまして、今ほど答弁しましたように、夏休み期間中であっても研修とかプール
の学習とか部活動ということで業務はございます。その点
を踏まえれば、まずは長期休業中、夏休みにおいても業務
をしっかりと改善するということが前提であると考えますので、この制度
の導入については慎重に検討してまいりたいと考えてございます。
○議長(今村裕君) 14番、渡部一夫君。
◆14番(渡部一夫君) 今局長おっしゃいましたが、実態
をきちっと直視
をして、十分それに耐えられるかどうかということが非常に大事になってくるんだろうと、ぜひそのような観点で
の教員
の実態
を把握しながら取り組んでいただければなと、こう申し添えておきたいと思います。
○議長(今村裕君) これをもって渡部一夫君
の質問
を終わります。 暫時休憩いたします。 午後2時44分 休 憩 午後3時00分 再 開
○議長(今村裕君) 休憩前に引き続き会議
を開きます。 一般質問
を続行いたします。 次に、1番、大場裕朗君
の質問
を許します。 1番、大場裕朗君。 (1番 大場裕朗君 登 壇)
◆1番(大場裕朗君) 最近、私に入る市民
の声は、常磐線全線開通
の喜び
の声や聖火ランナーが目標であるという喜ぶ声がある声がある一方、
新型コロナウイルスの影響による各学校
の休校、卒業式や各イベント
の縮小、延期、中止へ
の困惑や不安
の声が多く寄せられます。私もこの感染症
の一日も早い収束
を心から願っております。 そんな中、先日、安倍総理が訪敬した際に、福島県沿岸部
の移住促進
をする、未来
を見据えた新しい福島
をつくる、避難している
人に限らず日本中
の多く
の方々に浜通りに移住していただくと話されました。また、市長も、これからは若い定住者
を増やし、新しい産業
の育成、企業誘致に力
を入れ、若者がぜひ働きたいと思う南相馬市にすると強く表明しました。私は、この2
人の言葉
を信じ、そして励みに南相馬市
の未来
を人に任せることなくと
の強い気持ちで頑張っていきたいと思っております。 それでは、通告に従って一般質問に入らせていただきます。 大項目1 市民
の安心・安全
を守る施策について。中項目(1)感染症へ
の対策・対応について。昨年12月以降、中華人民共和国湖北省武漢から
新型コロナウイルス感染症発生が複数報告されて以来、現在では99
の国と地域、10万
人以上
の感染者、約4,000
人以上
の死亡者が報告されております。日本でも大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号で
の感染
をはじめ、屋形船やライブハウス、スポーツジムなどで
のクラスター感染により、本県
を含む全国34都道府県で1,000
人を超す感染者がいると報じられております。感染者が確認された仙台市やいわき市は、本市民も仕事や買い物などで頻繁に行き来する身近な街です。本市でも
新型コロナウイルス関連感染症対策会議で対策、対応
を協議しておりますが、いつ感染者が確認されてもおかしくない状況だと思っております。 小項目
① 新型コロナウイルス関連感染症については、問題は日々刻々と国
の対応も変わり、私が一般質問
を通告した2月25日からは既に2週間経過しておりますので、今後、本市
の感染拡大
を予想しているかという問いに対しては、想定しているから対策会議
を開催していると思いますので割愛させていただきます。 小項目② マスク・
アルコール消毒液の備蓄状況について質問させていただきます。 この質問も対策本部連絡会資料にあります。先日、17番議員から
の質問にも健康福祉部長から丁寧な御答弁がございましたので割愛しようかとも思いましたが、私
の視点から、何点か再質問から入らせていただきます。 平成31年改定
の南相馬市地域防災計画
の備蓄倉庫備蓄品一覧には、マスク、消毒液
の記載がありませんが、今後、備蓄品目に加える考えがあるかお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) マスク
の備蓄については、これまで保健所機能
を持つ自治体以外では、2週間から8週間程度
の自治体職員
の業務継続分
の備蓄が一般的とされております。本市においては、今回、配布実施や配布
を予定しております市内
の医療機関、介護事業所、幼稚園、保育園、小中学校、高等学校と放課後児童クラブ、放課後等デイサービスなどおおむね9,000
人を想定して、20万枚程度
の再備蓄について今後検討しなくてはいけないと考えております。 手指用
のアルコール消毒については、使用期限が1年から2年と備蓄が難しいということから、感染拡大予防時期
の公共施設用
の必要性について、取りあえず備蓄ということで考えているということでございます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 再質問させていただきます。 そうすると、備蓄計画に今まではなかったと、だから備蓄も備蓄倉庫ではしていなかったということですが、それにしては今回結構な数
の枚数があったと思われます。これは、今回ではなく、これまでに発生した災害などで他
の自治体や企業などから頂いた支援物資にたまたまマスクがあったということでよろしいでしょうか。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 今備蓄しているマスクについてでございますが、平成27年度に民間企業から宮城県と福島県、その当時新型インフルエンザ
の問題等がありまして、その2県
を対象に民間企業が、これまで継続していた寄贈事業といいますか、それがたまたまこの2県にあったということで、そのうち南相馬市に対して、今回
の備蓄数について寄贈されたということで備蓄していたものでございます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 再々質問させていただきます。 2013年11月に台風第30号という
のが発生しました。そのときに、日本ではなくフィリピンとか台湾などがものすごく甚大な被害
を受けました。私はフィリピンに住む友人から、何か支援物資は用意できないかという連絡がありまして、私自身もそんな物資
を持っているわけではございませんので、市に相談したことがあります。こういう状況ですので何か差し上げられるものはないですかという相談
をしたところ、すぐ市は対応していただきまして、鳩原小学校
の体育館に連れていかれました。ここで言っていい
のか悪い
のか分からないですが、本当
の話ですから、好きなもの
を好きなだけどうぞと言われました。それでフィリピンにいろいろ手続
をして送らせていただいた
のですが、それはよく考えると、今言ったとおり2013年
の11月
の話で、震災から2年半しか経過していない、いろいろ混乱した時期でもあるし、次々支援物資が届いている状況だったからかとは思います。 でも、現在は安定していると言えば安定している状況でございます。今現在、市で保管してある支援物資
の種類や数
を正確に把握して管理している
のか伺います。
○議長(今村裕君) 復興企画部長。
◎復興企画部長(庄子まゆみさん) ただいま
のおただしでございますが、備蓄倉庫に保管している備蓄品
の一覧について
のおただしだと捉えました。備蓄品
の一覧については、これは災害時に放出するというか、活用するというような目的で備蓄
をしているものですが、こちらについては41種類ございます。食料品、クラッカー、クッキー、粉ミルクなどから防水シートですとか発電機、ロープ、それから折り畳み椅子、それからトイレットペーパー、簡易用
のトイレなど、そういうもの
を41種類備蓄している状況でございます。
○議長(今村裕君) 質問
の趣旨は、備蓄倉庫に納めてある備蓄品
の更新等
を含め適正に管理しているかという趣旨でありますので、再度御答弁願います。 復興企画部長。
◎復興企画部長(庄子まゆみさん) 備蓄品
の更新
の質問でございます。更新については、1年に一回程度点検
をするということ
を目標に努めておりまして、ただ災害時、備蓄倉庫から払出し
をする場合が、昨年
の台風第19号等でもありましたので、その際は適宜補充
をしているという状況でございます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) すみません、私
の質問
の仕方がちょっと分かりづらかった
のかと思います。備蓄倉庫にあるものは、備蓄倉庫にある品目
の一覧で、今言ったとおり確認したり更新したりしているという
のは分かっております。ではなくて、南相馬市
の備蓄品一覧にないものも届く場合があると思う
のですよ、いろいろなところから。民間企業からとか。そういう支援物資として届いているものの種類、物資
の種類であったり数などは、そういう
のはどうしている
のですか。要らないものは断っている
のですか。
○議長(今村裕君) 復興企画部長。
◎復興企画部長(庄子まゆみさん) 市に支援物資として届く物品等でございますが、主に支援物資として届く場合については災害時でございます。平時について、支援物資で御支援という
のはあまりありません。災害時に本市
の状況
を踏まえて、例えばブルーシートですとか必要そうな物品については御支援
の申出がありますので、そちらはありがたく受納いたしまして、即座に必要な市民に配布させていただいているというようなところでございます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 分かりました。あと政務調査で確認させていただきます。 さらに再質問させていただきます。 国はマスク不足に対応するために国民生活安定緊急措置法
を発動させ、厚生労働省を通して日本衛生材料工業連合会など
の業界団体に対してマスク
の国へ
の売却、増産など
を指示しました。
新型コロナウイルスの潜伏期間は2週間程度と言われておりまして、経過観察が必要とされます。先日、加藤厚生労働大臣は、今月中にも月6万枚供給できる体制とするとしております。万が一に備え、本市も全市民へ2週間分
のマスク
を配布できるようにマスク
の確保に努めるべきと考えますが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) マスク
の備蓄については、先ほども答弁申し上げましたとおり、市内
の医療機関、介護事業所、幼稚園、それから小中学校、高等学校まで
のおおむね9,000
人を想定して20万枚
の再備蓄
をしたいと考えておりまして、全市民
のマスク
の備蓄については、容量からして非常に厳しい
のかと考えております。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) その9,000
人という人数はどこから出ているかという話になってくる
のですよ、そういう数字
を言われると。先ほど言ったとおり備蓄倉庫にある備蓄
の在庫
のところに、津波被害によるハザードマップ
の被害者
の想定が9,000
人ということ
を基準にして備蓄
をしてあると書いてある
のですね。今回
のその津波に対する被害者
の想定に対する住民と
新型コロナウイルス等
の感染症に対する9,000
人というものがもし一緒ならば全然違う話になってしまうなと私は思ってしまう
のですが、その9,000
人に対して
の備蓄
をしているという何か根拠があったら、その数字
の理由
を教えていただきたいと思います。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 今回も配布または配布
を予定しているということで、幼稚園から小中高生まで
の人数、あと医療機関と介護事業所に勤めている方
の人数、これら
を合わせておおむね9,000
人ということで算定
をしたところでございます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) また質問させていただきたいんですが、昨日、
新型コロナウイルスに対して
の御
説明をいただきました。私も質問しようと思っていた
のですが、放課後児童クラブ
の開設時間が午前7時半から午後6時となっております。その対応について、何か市民から要望があったり御意見があったり、もしくは苦情などがありましたら教えてください。
○議長(今村裕君) こども未来部長。
◎
こども未来部長(牛来学君) 放課後児童クラブについては、国
の学校が休校になることに伴いまして、開くようにということがございまして、市でもそういった対応で開設
をしております。通常、午後から
の部分
を午前7時半から午後6時までというふうな形で開設しておりまして、おおむね今
の状況
を説明しますと、大体登録児童
の約4割まではいかない、35%ぐらい
の、その中で来ていただいているような状況にあります。 基本的には、学校も休校ということもございまして、できるだけ家庭で見られる状況においては見ていただくと。あと、今、議員からお話
のありましたとおり、今まで登録されていない方についても、本当に何らかの事情で預けられない方については来てもいいように、御相談
をいただきながら対応しているという状況でございます。 ただ、今
のところ特段そういったことで、新たにというところ
の御相談は特にはいただいておりませんが、学校で、例えば他市
のように新たに学校自体で対応してほしいという御要望があるところがありまして、そういった御意見は若干いただいている状況にあります。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 小項目③ 市立総合病院における感染症患者へ対応するため
の陰圧室
の整備について。に移らせていただきます。 感染者、感染が疑われる患者
を一時的に隔離できる感染症指定医療機関など
の基準に沿った陰圧室
の整備が必要だと考えるが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君)
総合病院事務部長。
◎
総合病院事務部長(新田正英君) 市立総合病院では、感染が疑われる患者へ
の対応といたしまして、病室内
の空気が室内に流出しにくい構造
の部屋、いわゆる陰圧室
を整備しております。今回
の新型コロナウイルス感染症
の対応としては、原則、感染症指定医療機関となりますが、感染拡大期
の場合は県から
の要請に応じて一般病院でも対応することになりますので、その場合には、市立総合病院においても適切に対応していく考えでございます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 再質問させていただきます。私は先週、感染者が東北で一番先に確認された仙台市
の病院
の情報
をちょっと集めたり見にいったりしてきました。一般患者と
の入り口
を分けているところが非常に多かったです。熱
のある方用
の入り口、一般患者用
の入り口だったり、あとは受付
の外に、もちろん予約しないとできないというところもありましたし、電話でのみ受付
をしますというところもあったり、いろいろ対応しております。 本市
の市内にある民間医療機関でも、熱
のある方は、まず車で待機してくださいという貼り紙
をしてあるところもございます。当初、この感染症は海外渡航歴や感染者と
の濃厚接触がある者が感染すると言われ、県内でもいち早く帰国者接触者相談センター9カ所が開設されました。しかし、現在は感染経路が不明な事例も多く報告されております。先ほど御
説明にありましたとおり、疑われる方は厚生労働省
のコールセンターだったり、相双保健所内
の医療薬事課
の専用電話に相談する
のが正しいと思います。その旨も本市
のホームページでも今回
の広報みなみそうま3月号にも記載されております。 ただ、海外にも行っていない、感染者と接触した覚えもないような
人が、ちょっと風邪っぽいなと思ったとき、やはり私は普通にかかりつけ
の医者に行ってしまうんじゃないかと思っちゃうんですよ。そこで、現在市として市内にある医療機関に対して、感染が疑われる患者が来た場合、どのように対応してくださいというようなお願い
を統一して伝えていることがあれば教えてください。
○議長(今村裕君) 質問者に申し上げます。 ただいま小項目③ 総合病院における感染症患者に対応するため
の陰圧室
の整備についてという項目で
の質問でございますので、それに沿った質問
をお願いいたします。 (「では再質問は取り下げます」と呼ぶ者あり)
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 次
の小項目④ 対策・対応マニュアル
の作成について。 本市
の地域防災計画
の中では、水害、土砂災害、津波や火災などあらゆる災害
を想定して
の対応予防対策が記載されております。先月、河野防衛大臣は、
新型コロナウイルス感染拡大
を防ぐために自衛隊に対して災害派遣命令
を出しております。まさしく今回
の新型コロナウイルス感染症
の拡大は、日本ばかりではなく世界中で死者
を出し、経済にも悪影響
を与えている大災害だと私は思っております。 実際に昨日も日経平均株価2万円
を割り込んだり、本県でも旅館ホテル生活衛生同業組合によると、この3か月で7万7,000泊
のキャンセルがあり、約29億円
の損失が出ると報じられております。 本市でも宴会場や飲食店
を営む
人たちから、既に嘆き
の声や不安
の声も出ております。本市も感染症
を災害と捉え、対応・対策マニュアル
を作成しておくべきと考えるが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長(岡田淳一君) 国や県においては、
新型コロナウイルス感染症対策等
のマニュアルがないため、既存
の新型インフルエンザ等対策行動計画に準じた対応
をしているところでございます。したがいまして、市においても同様に南相馬市新型インフルエンザ等対策行動計画に準じ、市民へ
の感染症予防
の注意喚起や適正な情報提供など
の対応
をしているところでございます。今後については、国や県
の動向
を注視してまいります。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 中項目(2)へ移らせていただきます。自然災害へ
の対策・対応について、小項目① ダム
の操作方法について。 市長は、昨年発生した令和元年東日本台風
の記録的大雨に伴い、高
の倉ダム
の緊急放流が下流地域
の被害につながったとし、県に対してダム管理規程
の見直し
を要望しております。 私
の所属する会派でも、今年2月
の勉強会で県庁
を訪問し、土木部砂防課、河川整備課、農林水産部農地管理課など、ダム、河川に関する管理担当者から
説明を受けました。その中で、ダム管理担当者
の説明では、緊急放流はダム
の決壊
を防ぐためにやむを得ない、規定に基づいて流入量と同量
の水
を放流する。昨年
の高
の倉ダム
の緊急放流、10月12日、25日についても規定に基づいた対応であるとお答えがありました。河川内
の堆積土砂などについては担当外であり、把握していないとも
説明がありました。 本市には髙
の倉ダム以外にも真野ダム、横川ダムなどがあり、それぞれ下流域
の河川
の堆積している土砂
の量や川幅
の広さ、堤防
の高さなど状況は様々だと思います。そのダム
を同一
の規定だからといって流入した量
をそのまま放出されては困ると思う
のです。気候変動もあり、これからも台風などで大雨が予想されます。下流地域
の堤防決壊、越水など
の被害防止
のために事前放流、緊急放流など
の操作方法
の見直し、関係部署と
の連携
を国や県に改めて要望するべきと考えますが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 経済部農林水産担当理事。
◎経済部理事農林水産担当(中目卓君) 市では、令和元年東日本台風等
の災害に伴い、ダム
の所有者である県に対し令和元年12月6日にダム操作規程等
の検証、見直し
を行うよう緊急要望
をしたところでございます。 ダム操作規程等
の見直しについては、去る2月4日に県と市及び南相馬土地改良区
の三者で「第1回南相馬市農業用ダム等利水検討会」
を開催したところでございます。今後、国から
の提言も含めながら協議
を進め、ダム操作規程等
を見直してまいります。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 高倉地区でも、やはり緊急放流により急激に水位が上昇し越水した泥水が約10世帯に押し寄せ、住宅
の全壊や浸水、道路や橋
の破壊など
の被害が出ました。2018年
の西日本豪雨では愛媛県で、令和元年東日本台風では神奈川県
のダムで緊急放流が原因と見られる死者が出ております。 やはり生死に関わる問題だと私は思っております。国土交通省は緊急放流
を1時間前に通告するようにとしておりますが、住んでいる住民
の方が高齢者であったり、要配慮者などであれば、やはりなるべく逃げられる時間
を確保してあげなければいけないと思っております。 そこで、小項目② ダム
の改修工事について。ダム
の改修工事には巨額
の費用がかかると考えられますが、国は事前放流ができるダム
を増やそうと考えております。実際に徳島県
の長安口ダムでは放流ゲート
を新設しております。 私が住む地域
の高
の倉ダム
の放流個所は2カ所あります。堤体上部ゲートですと毎秒372トン放流ができますが、構造上73%
を超えないと放流できないようになっております。堤体下部にある放流バブルは毎秒2.6トンしか放流できなく、短時間で大量
の水
を放流することはできません。 河川下流
の氾濫、防波堤
の決壊
を防ぐためにも、事前放流が短時間でできるようにダム改修工事
を要望すべきと考えるが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 経済部農林水産担当理事。
◎経済部理事農林水産担当(中目卓君) 洪水調整機能強化に向けたダム
の改修工事についても、市では必要と考え、令和元年12月6日に緊急要望
を行ったところでございます。 また、国では令和元年12月12日に「既存ダム
の洪水調整機能
の強化に向けた基本方針」
を示し、本基本指針に基づき、全て
の既存ダム
を対象に検証
をしつつ、令和2年度
の出水期から国管理
の一級水系にて新たな運用
を開始いたします。その後、都道府県管理
の二級水系についても、一級水系
の取組
を展開していくこととされてございます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 再質問があります。今
のお話でも少し触れましたが、国土交通省は2020年度中に台風や豪雨
の前に水位
を下げ、事前放流しやすい制度
を始めます。事前放流には、水
を必要とする農業者など利水者
の理解と協力が必要となり、協議
の難航が予想されます。新しい制度では、事前放流に伴う発電、農業、水道などに必要な水が確保できない場合には、利水権者
の損失
を補填するとしております。国管理ダム98水系から利水権利者と協定
を締結し進めていくようですが、今後、都道府県が管理する河川にも同様
の協定締結
を呼びかける方針としております。 本市でも事前放流ができるように制度ができたら直ちに実行に移せるように、早い段階から利水権利者と
の協議
の場
を設けるべきと考えますが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 経済部農林水産担当理事。
◎経済部理事農林水産担当(中目卓君) 国で示しました既存ダム
の洪水調整機能については、令和2年5月までに一級水系
を対象に、まず治水協定
の締結等々、それからガイドライン
の策定、そのガイドライン
の作成
の中に事前放流
の開始基準等々、今後載ってくるということになります。市としては、このガイドライン
の掲示があった段階で、放流
をどういう形でやるか、事前放流
の設備
をどんな形で設けるか
を県とともに、ダム所有者が県でございますので、県と協議
をしながら実施してまいりたいと考えます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 再質問したい
のですが、小項目と多少ずれるかも分からないので、そのときはごめんなさい。 小高区川房川、鹿島区真野川には水位計が未設置でございます。水位計や定点カメラから
の情報は、自治体が避難勧告
を発表する判断材料
の一つになると考えております。これは防犯カメラ同様、多ければ多いほどいいとされております。水位計、定点カメラ
の早急な設置
を要望すべきと考えますが、御意見
をお伺いいたします。
○議長(今村裕君) 建設部長。
◎建設部長(菅原道義君) 河川関係
の設備
のおただしだということだと思います。先般
の12月議会にもお話ししたとおり、水位
の計測及びカメラ等については、今後とも県と要望しながら国に要望してまいりたいと考えます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 小項目③ 民間と
の災害協定について質問させていただきます。 本市地域防災計画に記載されている災害協定民間一覧によると、医療救護では医師会などと、応急工事などでは建設業組合などと、生活物資供給協力では大手量販店などと災害時
の協定
を締結しております。あらゆる事態
を想定して、より多く
の民間事業者、組合などと災害協定
を締結しておくべきと考えるが、市
の見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 復興企画部長。
◎復興企画部長(庄子まゆみさん) 現在、本市と災害協定
を結んでおります民間団体等は23団体となっており、これまで災害対応
の中で御支援、御協力
をいただいております。市では、災害発生時、支援物資やサービスが緊急に必要となる場合に備えて、物資や役務
の供給力
を持つ民間事業者や団体と応援協定
を締結していく考えであります。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 再質問させていただきます。 昨年
の台風第15号
の被害では、千葉県では長期にわたり大規模停電が発生しております。また、その後
の全国石油商工業組合連合会
の発表によりますと、多く
のガソリンスタンドが浸水などで被害
を受けており、8県42カ所
のガソリンスタンドで一時営業ができませんでした。中には、災害時
の供給拠点となる中核サービスステーションや住民拠点スタンドも含まれており、緊急車両へ
の給油もできないケースがありましたとあります。 今
の民間23団体と締結しているようですが、やはり一覧
を見ると発電機など
を所有する電気工事関連
の業者とは締結されておりません。石油組合とも締結されておりません。もっと言うならば仮設トイレやストーブ、テントなど
のレンタル業者などとも私は締結したほうがいいと思っております。市内、市外に限らず民間業者、組合と
の災害協定
を締結する
のも必要だと考えますが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 復興企画部長。
◎復興企画部長(庄子まゆみさん) ただいま1番議員おただし
のとおり、災害時、どのような災害があり、被害がどのようになるかという
のは想定できないところから、多く
の協定
を結んで多く
の事業者から御支援
をいただくという
のは必要かと捉えております。 ただ一方、あの東日本大震災で
の教訓
の中で、市内で
の供給が難しいという場合もございました。そのために、やはり全国規模で御支援
をいただくところも必要かというふうにも捉えておりますので、多角的に考えながら、協定
の在り方については検討していきたいと捉えておるところでございます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 小項目④ 指定避難所施設
の災害対応資機材整備と物資備蓄についてに移ります。 指定避難施設
の災害対応、資機材
を整備し物資
を備蓄しておくことで早急な対応ができ、また市職員
の安全確保、業務軽減につながると考えるが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 復興企画部長。
◎復興企画部長(庄子まゆみさん) 指定避難所にある倉庫でございますが、各避難所
の収容人数に応じた二、三日分
の物資
を備蓄しております。また、発電機や投光器など停電
を想定した資機材も整備しているところでございます。 市民
の避難に当たりましては、「自助」
の観点から、飲食料など避難生活する上で必要最小限
の物資については御持参いただくよう御協力
を求めております。そのために日頃
の災害時
の備え
の重要性
を今後とも周知してまいる考えでございます。
○議長(今村裕君) 1番。大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 小項目⑤ 排水ポンプ・排水ポンプ車
の配備についてに移ります。 本市地域防災計画災害発生
の状況
を見ますと、新田川、太田川、小高川、真野川、宮田川
の流域
の低地は氾濫
の危険性が高いと思っております。近年は、段丘状にある市街地でも1時間降水量が20ミリメートル
を超えると排水による内水氾濫が起き、浸水被害
を繰り返しているとあります。相馬市も令和元年東日本台風で
の被害
を踏まえ、排水ポンプ車2台
を配備すること
を表明しております。 本市も台風や豪雨
の影響による内水氾濫等
の浸水対応と被害拡大
を防ぐために配備が必要と考えるが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 建設部長。
◎建設部長(菅原道義君) 台風や豪雨による内水
の上昇については、河川水位が上昇して排水できない場所や市街地における短時間
の集中豪雨による排水不良が考えられます。これら
の対策としては、排水先となる河川
の通水断面
を阻害している堆積土砂など
の撤去や排水路整備が有効と考えております。このため排水ポンプについては、排水路流末で地形的に河川へ
の自然排水が困難な場所についてはゲートポンプなど
の設置
を国・県に要望してまいりたいと考えております。 また、ゲートポンプ設置要望
を行った泉地区においては、令和2年度以降に県事業でゲートポンプ
を設置する計画がございます。 なお、排水ポンプ車については、排水路流末が災害などで閉鎖し、排水が地形的に困難な地域で有効な手法と考えておりますが、ポンプ車両
の台数や専門技術者
の確保など
の問題もあることから、必要が生じた場合は、県や国に対して排水ポンプ車派遣
を要望してまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 再質問させていただきます。昨年
の令和元年東日本台風では、本市でも社会福祉協議会が入居しております原町区福祉会館も浸水しました。老人ホーム長寿荘でも最大で23センチメートル
の床上浸水がありました。これは、はっきり言えばたまたま施設長
の懸命な判断がありましたから、七十数名
の利用者と職員
の方、けがなく避難されたと
のことですが、やはり次
の日
の朝になれば水が引くだろうというところだったら、私は問題ないと思う
のです、避難だけちゃんとしていれば。ただ、今言ったとおり23センチメートルだからよかったよねという話で、避難
を早くしたからよかったねという話になっちゃう
のですね。避難する
のが遅かったり、もっと50センチメートル、1メートルとたまったとき、どうやって助けにいく
のかといろいろ考えたりする
のですが、最低限としても、やはりそういう高齢者とか障がい者が利用する施設、要配慮者が使う施設など、特に今言いましたとおり社会福祉協議会とか老人ホームとか、実際入っちゃっているところに対しては、これからどういうふうに、もちろんその当事者というか関係者と協議しながら、ポンプじゃなくても、どのように対応していこうかという防水対策
の協議というもの
を進めていかなくてはいけないんじゃないかと思う
のですが、どうでしょうか、御意見
を伺います。
○議長(今村裕君) 大変申し訳ない
のですが、排水ポンプ車
の配備、ポンプ
の配備等について
の質問でありますので、関連質問は許されておりませんので、再度お願いいたします。 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) ポンプ車が難しいと言われたので、違うこと
をお聞きしました。すみませんでした。 ため池にいきます。小項目
⑥ ため池防災支援システムの導入について。 東日本大震災で須賀川市
の藤沼ため池が決壊し、8名
の貴い命が失われました。地震発生から、ため池が決壊し下流域
を襲うまで約30分の時間がありましたが、音声通話が困難となり、避難指示など
の情報提供が遅れ、その後も迅速な救援もできませんでした。 本市にも貯水量1万立方メートル以上
のため池が原町区85カ所、鹿島区98カ所、小高区31カ所もあります。大半が江戸時代後期から明治時代初期に建造され、老朽化が懸念されております。また、灌がい期
の満水時に地震などにより被害
を受けた場合、下流域に大きな被害
の危険性があると思います。 人的被害
を防止し、迅速な災害支援
を行うためにも、地震、豪雨時にため池
の決壊危険度
をリアルタイムで予測し、予測情報
を防災関係者に配信するシステム
を導入する考えがあると思いますが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 経済部農林水産担当理事。
◎経済部理事農林水産担当(中目卓君) ため池防災支援システムについては、災害支援
の有効活用
を図るため、国が統一的に運用し、県及び市町村における当該システム
の活用について調整
を行っております。当該システム
を活用していくためには、予測に必要な水位計等
の観測機
を設置する必要がございます。しかし、現在、南相馬市では各農業用ため池に水位計等
の観測機が設置されていないことが課題となってございます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 再質問したいんですが、違ったら次に移ります。 昨年10月15日
の豪雨では、原町区馬場ヤボケため池と牛越釈加堂ため池が破堤したとあります。今後、老朽化したため池が地震や豪雨など
の影響による破堤があれば、甚大な被害があると想定されます。市内には数多く点在するため池があります。そのため池
の水利用状況
を確認し、地権者、利水権利者と埋め立てるなど
の協議
をすべきと考えますが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 経済部農林水産担当理事。
◎経済部理事農林水産担当(中目卓君) 現在、市では防災重点ため池ということで、万が一災害が起きたときに危ないですよということで、今回、令和元年度と2年度でハザードマップ
を作成する計画となってございます。 受益者
のないため池については、今後、土地改良区と
の協議も必要でございますが、基本的に市
の判断で廃止ため池ができるということになってございますので、その辺は周り
の受益者と相談しながら、ため池に水
をためないとか、いろいろそういう手法もあると思いますので、土地改良区とともに廃止する
のかしない
のか
を協議してまいりたいと考えます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 小項目⑦ 災害時
の市民へ
の周知について。市民へ
の周知方法について。民放
のテレビ
を活用するなどあらゆる手段
を講じ、市民
の安心・安全
を守る対策・対応
を広く周知すべきと考えるが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 復興企画部長。
◎復興企画部長(庄子まゆみさん) 災害時における情報発信といたしましては、防災行政無線、防災ラジオ、防災メール、ホームページ、SNSなど媒体
を活用して発信
をしております。また、Lアラート
の活用により、テレビやインターネット、スマートフォンなど多様なメディアを通じて確実、迅速に情報
の提供
を図っております。引き続き考え得る媒体
を活用して情報
の発信
を行ってまいります。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 次
の項目に移ります。大項目2 市長
の政治姿勢について、中項目(1)観光産業について。南相馬市復興総合計画後期基本計画
の重点戦略に観光産業が入っておりません。本市として、観光産業に力
を入れていく考えがある
のか伺います。
○議長(今村裕君) 経済部長。
◎経済部長(植松宏行君) 本市
の観光産業については、1年を通じて誘客ができるよう、そうした観光ルート
の開発などが必要であり課題と捉えております。そのため南相馬市復興総合計画後期基本計画に定める令和4年度まで
の計画期間においては、復興重点戦略2
の福島ロボットテストフィールド
を核とした新産業創出と人材誘導に位置づけ、この春開所する福島ロボットテストフィールド等
を組み入れた新たな観光ルート
の創設に向けて取り組んでいるところでございます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 小項目② 他自治体と
の広域観光協力について。 今年2月4日に国土交通省東北地方整備局主催
の東北中央自動車道
を活用した地域連携交流シンポジウムが開催されました。観光
の広域連携、物流や企業進出
の拡大、防災面で
の連携、促進につなげたいと県内外
の自治体から、特に福島市、伊達市、相馬市からは各市長が出席し、地域観光シンクタンク
の代表や観光情報発信業者、旅行会社など約270
人が参加して意見交換会や地域連携発展に向けたアイデア
を出し合いました。同じく2月18日、二、三年後に相馬港へ
の観光船クルーズ誘致
を目標に、相馬港クルーズ振興協議会が発足され、設立されました。発起
人である相馬市長が会長となり、副会長には新地町長が就任しております。今後もまだ各自治体関係者や観光商工団体
の関係者、船
の関係者などが集まる商談会
をしたりとか、相馬野馬追
をはじめとする歴史文化、地元水産物など地域
の特色
を生かした観光体験ツアー
の掘り起こしに努めるとしております。 本市職員が参加した
のか、していない
のか伺いたいと思います。また、参加していないなら、その理由があればお願いいたします。
○議長(今村裕君) 経済部長。
◎経済部長(植松宏行君) 市では、令和2年2月4日に開催されました国土交通省東北地方整備局主催
の「東北中央自動車道
を活用した地域連携・交流シンポジウム」及び令和2年2月18日に設立された「相馬港クルーズ振興協議会」については、主催者から自治体として
の参加案内
の通知がなかったことから、参加しておりません。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 再質問させていただきます。現在、他
の自治体と
の連携による観光誘客
のイベントや協定締結
の予定、何かやる計画などありましたらお知らせください。
○議長(今村裕君) 経済部長。
◎経済部長(植松宏行君) 広域観光、協定も含めてでございますが、そうした連携についてでございますが、市としましては、現在、浜通り地方
の13市町村で構成しております「うつくしま浜街道観光推進会議」、こちらに参加
をいたしておりまして、浜通り
の各市町村と連携、合同で主に首都圏等で観光
のPRあるいは誘客事業、こうしたもの
を行っているところでございます。 さらに、このたび新たに組織
をされた検討会でございますが、福島圏域道
の駅等連携事業検討会・準備会という組織でございますが、これは国土交通省東北地方整備局、こちらが事務局
の提起によりまして組織した団体でございますが、こちらは構成団体については、福島市であるとか相馬市、二本松市、南相馬市も入っておりますし、伊達市、国見町、川俣町、飯館村、米沢市ということでございまして、東北中央自動車道
の開通
を契機に周辺自治体あるいは道
の駅が連携して、観光さらには産業
の振興に資する取組
を積極的に検討していきましょうという会でございますので、こうした組織、会に加入
をしながら、積極的な観光
のPRあるいは誘客事業に取り組んでいるというところでございます。
○議長(今村裕君) 市長、門馬和夫君。
◎市長(門馬和夫君) 若干補足
説明させていただきます。 例えば相馬港クルーズ振興協議会、これについてはスタートとして、直接立地する市町でスタートさせたということでお話
を伺っておりました。取りあえず相馬港にある場所という
のですか、相馬市と新地町が入っているというようなこと、加えて例えば東北整備局主催
のシンポジウムについても福島相馬道路、相馬福島道路が直接通る市町村、そこにパネラーとか
をお願いしたいと、第1回といいますか、そういう扱いにさせてもらいましたという話であります。加えてクルーズ船についても、そうした道路
の沿線沿い
を中心として、港と道路
を沿線として、中心として今回スタートしたということでございますので、今後いろいろ協議
をしながら、あるいは市
の商工関係
の団体あるいは観光協会等と協議しながら、市として検討してまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 市長、ありがとうございます。 ただやはり観光産業に力
を入れるとなれば、市長がもちろんそこに参加すれば、市長ですから肩書きも必要になってくるという、主催者側も。でも市
の職員が行って、どのようなこと
を話している
のかとか、どのような内容で進めている
のかという情報収集などは、やはり観光産業に力
を入れるなら貪欲に取り組まないといけないと私は思う
のですよ。 そこで、再質問させていただきます。本市は国内外に姉妹都市があります。また、多く
の他
の自治体と災害支援協定
を締結しております。積極的に市
の観光
をPRしてもらえるような、相互観光PR協定など
を新たに締結するために取り組んでみてはいかがかと思う
のですが、考えがあればお願いいたします。
○議長(今村裕君) 経済部長。
◎経済部長(植松宏行君) 市といたしましては、先ほど答弁申し上げましたとおり、この浜通り13自治体で構成しておりますうつくしま浜街道観光推進会議、さらには近年新たに組織されました福島圏域道
の駅等連携事業検討会・準備会、こうした加盟団体と連携、協力
をしながら、観光PR、誘客、そうしたもの
を図ってまいりたいと考えております。 また、御指摘
の災害協定等々
の締結自治体については、定期的に情報交換等
を行っておりますので、そうした機会
を捉えまして、議員御指摘
のような誘客あるいは観光PRに併せて取り組んでまいりたいと考えます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 最後にします。先ほども言ったとおり、本当にいろいろ使える手段は何でも使って観光に力
を入れるなら、PR、どのような手でやっていったほうがいい
のかと私は思っている
のですが、私は生まれも育ちも南相馬市ですから、ずっと聞いてきた
のは、南相馬市は相双地方
の歴史、文化、経済、物流など
の中心的な役割
を担っていると言われてきたと私は思っております。でも、今はもう何か、こういう話
を聞くと担っていたという
のが過去形になってきている
のではないかという心配もあります。 地方自治体は近隣自治体としっかりと連携し、しっかりとした情報発信
をしないと観光客なんて来ないと私は考えている
のです。現在も本市が相双地方
の中心であるならばリーダーシップ
を発揮して、相馬野馬追
をはじめとする広域観光誘客
を目指した近隣自治体と
の観光誘客連絡協議会など
を創設すべきと考えますが、考えがあればお聞かせください。
○議長(今村裕君) 市長、門馬和夫君。
◎市長(門馬和夫君) 確かに従来、観光ルートといたしまして縦軸、例えば常磐自動車道あるいはJR常磐線、これらが主でこうしたところで、あるいは原町川俣線
の横軸
の県道、こうしたもの
を軸に誘客
を図るということでございました。近年、相馬福島道路という高規格道路が相馬-福島間、山形県まで通る、さらには相馬港という港が開設されたということでございます。こうしたこと
を踏まえて、市としてもしっかりと相馬地方
の引き続き中核となるべく、新たな取組に取り組んでいかなければならない、そういう時期であると承知しております。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 次に、小項目
③ 史跡公園整備事業の情報共有と連携についてに移らせていただきます。 浦尻貝塚、泉官衙遺跡
を史跡公園として整備しているが、整備する目的は史跡保護
のためな
のか、歴史的教育
のためな
のか、また観光客
の誘客
のためな
のか、目的は多いほど整備する意味合いがあると思っております。ただ、貝塚だけ
を保護するためなら多少問題があると思っている
のですが、貝塚というもの
をちょっと調べてみますと全国に2,700カ所もあります。千葉県だけで770カ所です。そのうち千葉市内には120カ所以上あり、貝塚
のまちとも呼ばれております。 観光誘客
の目的も踏まえて整備する
のであれば、観光部局は観光協会、商工会議所など
の関係機関と情報共有と連携は必要だと考えますが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) 浦尻貝塚史跡公園整備事業については、令和4年度に暫定供用
を開始し、令和6年度に完了する予定でございます。泉官衙遺跡史跡公園整備事業については、令和7年度に前期整備、令和12年度に後期整備
を完了する予定となってございます。 両遺跡
の史跡公園整備事業基本計画策定に当たりまして、観光ボランティアも参加する各市民検討会と
の協議
を重ねたほか、有識者からなる委員会や文化庁と
の指導
を得たところであり、両計画とも観光面
を含めて幅広い活用
を行う方針
を定めております。また、泉官衙遺跡では、平成30年度に市観光交流課事業
のスタディーツアーが行われ、市外
の参加者から様々な御意見
をいただいたところでございます。 今後については、史跡公園整備事業
の進捗に合わせ、観光部局や民間
の関係団体と連携して、協働するイベント
の開催や観光マップづくり
を進めるとともに運営等
の連携についても協議
を行っていく考えでございます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 小項目④ 文化的観光による誘客促進について。 本市にある史跡、文化財
を関連づけて整備し、文化的な観光ルート
を作成し誘客
を図るべきと考えますが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 教育委員会事務局長。
◎教育委員会事務局長(羽山時夫君) 本市
の歴史文化基本構想では、浦尻貝塚、泉官衙遺跡
のほか、本市に所在する国指定史跡
のうち桜井古墳公園、大悲山
の石仏並びに南相馬市博物館
を文化的資源
のネットワーク
の拠点と位置づけております。これら
の文化的資源は、縄文時代から平安時代まで
の幅広い時代にわたり、多様な特徴
を持つ史跡群
を見学することができることに加え、その中心部に総合的な本市
の文化遺産
を紹介する博物館があるという他
の自治体には見られない特徴、優位性がございます。 この文化的資源
を歴史文化
の学習や体験
を目的とした文化的観光に活用できるよう史跡公園整備事業
の進捗に合わせて、各資源
をネットワークで結んだ見学
のモデルやルート
を設定した上で観光協会等
の関係機関とも連携し、誘客
の促進が図れるよう積極的な周知、広報に努めていく考えでございます。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) ぜひ取り組んでいただきたいと思います。私は先月、2月に白河
のまほろん館というところまで、南相馬市
の製鉄
の歴史があるというので日帰りで行ってきました。展示してある9割が南相馬市
のものですよ、はっきり言って。びっくりしました。なんで白河でこんな展示している
のかなというだけあって、そういうもの
の本も今までできていなかった
のだと思って調べて、金沢とか横大道何とかいろいろあるみたいですが、やはりちゃんとそういうもの
の時代背景とかいろいろまとめてやっておいたほうがいいと思う
のです。 私地元に、先ほど言ったとおり50年近くいて、製鉄が島根県に次いで第2位だったんだという
のを初めて聞きましたので、頂いた資料には載っていましたね、私
の勉強不足だったかもしれませんが、やはりそういういろいろ調べたり探すと観光資源という
のは出てくると思うので、それ
を整理して観光、誘客などにつなげていっていただきたいと思っております。 小項目
⑤ デジタルアーカイブ(伝承館)
の新設についてお伺いいたします。 先ほど経済部長からは、福島ロボットテストフィールド
を活用した観光という言葉がありましたが、私はやはり本市
の観光
の柱というか軸となる
のは、相馬野馬追だと考えております。いろいろ市とか騎馬会も、例えば団体
を一般社団法人にお願いするとか公益社団法人に向けるとか、北郷騎馬会もクラウドファンディングに挑戦したりとか、市も新しい世話人制度
を設けるなど、いろいろ努力はしていると思っておりますが、しかし、人口減少などが続けば、やはり出場する
人の減少は避けられないと思っております。 今は言わなくなりましたが、昔はやはり500騎余り
の騎馬武者がなんていう
のが、頭
の言葉に必ずついていたと思いますが、「500余り
の騎馬武者が勇壮華麗にして豪華絢爛に繰り広げ、まるで戦国絵巻さながら
の祭りである」と言われる
のは、いつまで続く
のかなと私は思ったりするわけです。実際昨年は400騎
を下回っております。 南相馬市復興総合計画後期基本計画
の中では、「相馬野馬追や自然、文化など
の地域資源
を磨きつないで、新たな通年観光
を構築し、訪問人口、自治体、民間交流による交流人口
を増やし、移住へつなげる取組
を推進します」とあります。通年観光
を実現するために最新
のデジタルコンテンツ
を用いて、いつでも相馬野馬追
を五感で感じられることができる施設
を新設すべきと考えますが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 経済部長。
◎経済部長(植松宏行君) 相馬野馬追
の通年観光
の実現に当たっては、相馬野馬追
をその開催時期以外にもPRし、観光客がその迫力や臨場感
を体験できるような取組が重要だと考えます。デジタルコンテンツ
の活用については、まず、これまでに作成されたデジタルデータ
の収集
を行った上で、その活用方法や活用する施設について、観光協会
を初めとした関係団体とともに検討してまいります。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) もし市長初め、執行部
の皆様でお時間があって、そういう機会がありましたら、そういうデジタルコンテンツ
を用いている、そういうアーカイブとか、結構今日本中に増えてきておりますので、ぜひその迫力とか、もう五感ということは視界から入ってくる
のもそう、聞こえてくる
のもそう、いろいろ匂いまである、感覚まである、いろいろなもので、そこにいる疑似体験かできる、物すごいびっくりすると思いますので、ぜひそういうもの
をやっていただきたい。 そして、やはりお金もすごくかかるものだと思いますので、それに対して何年後に、急にはもちろんできない事業だと思っていますので、積み立てしていくような感じで進めていってほしいと思う
のですが、どうでしょうか。
○議長(今村裕君) 経済部長。
◎経済部長(植松宏行君) 議員御指摘
のとおり相馬野馬追、こうしたもの
を伝承するとともに、さらに通年観光、これまで
の大きな課題となったわけでございますが、こうしたこと
を達成するためにも、野馬追
のデジタルアーカイブ
の活用というものは非常に有効なんだろうと考えております。 一方で施設
の新設となった場合には、その整備費であるとか、また資料
のデジタル化に多額
の費用であるとか時間が必要になってくる
のだろうと考えられます。そのようなことから、当面は今ある施設、野馬追通り銘醸館であるとかセデッテかしま、博物館等々、画像映像
を用いて
のPRする施設もございますので、こうした今ある既存
の施設
の有効活用というもの
を第一としながら、既存施設においてもデジタルアーカイブ
のような情報提供、情報機能
を付加する取組というものについては、これから検討してまいりたいと考えております。 また、現在普及しておりますスマートフォンでございますが、こうしたもの
を活用いたしまして、例えばイメージ的にはポケモンGOでございますが、AR技術、いわゆる拡張現実、こうしたデジタルサービス
を活用しまして、例えば雲雀ヶ原においては、野馬追
の開催時期以外にもスマートフォン
をかざせば、あたかも目
の前で相馬野馬追
を見ることができるというような、そんな仕組みもあるというようなこと
を聞き及んでおりますので、併せてこうした手法についても検討
の材料とさせていただきたいと考えております。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 小項目⑥ 景観形成推進についてお伺いいたします。 観光協会
のある銘醸館周辺でもいいと思いますし、野馬追通りでもいいと思いますし、駅前通りなどエリア
を決めてもいいと思うんですが、昔
の風情あふれる町並みづくり
を推進し、観光誘客、商店街
の活性化につなげるべきと考えますが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 建設部長。
◎建設部長(菅原道義君) 本市
の市街地
の景観については、南相馬市都市計画マスタープラン
の中で地域
の歴史
を象徴し、地域
の景観
の一部として存在してきた歴史的建造物
を維持し、保全し、良好な景観が生み出す観光資源として活用することとしております。 それにより、相馬野馬追
のメインルートや中心市街地
の骨格軸となる道路
をシンボルロードと位置づけ、統一的なイメージによる建築物
の誘導や緑地
のスペース
の確保など、地域市民
の協力
を得ながら町並み
の景観
の質
を高める景観形成
を推進してまいりたいと考えております。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 小項目⑦ 体験参加型
の観光施策について。相馬野馬追
を数年前、私
の友達が見にきました。感想
を聞くと、これだけ
の数
の馬
を一度に見られるなんてなかなかできなくて感動したという言葉が返ってきました。私は野馬追
を見にきたと思っていましたら、その
人は馬
を見にきたかった
のですね。このように国内外から全国
の観光地
を観光して歩く
人たち
の趣味というか傾向という
のは多種多様というか、いろいろなものに分かれてきていると思う
のです。だから本市も野馬追だけとかでは、やはりちょっと弱いような感じが私はする
のです。 ですから、相馬野馬追だけではなく、ここ
の質問に書いてあるとおり市内滞留
を図るために体験・参加型
の観光ということですから、例えばレプリカ
のよろい
を着せる体験ができたりとか、南相馬市とか相馬野馬追というくくりではなく、外国
人観光客が2020年、国としては4,000万
人を目標に表しているわけですよ。4,000万
人を日本に呼ぼうと思って、今回
のコロナウイルス問題があるからどうなるか分かりませんが、一応当初はそういう予定
を立てております。そのときに南相馬市だけではなく、その4,000万
人を対象にする
のであれば、日本的文化
をこの街一つで体験することができる
のだぐらい
の意気込みで、新しい祭り
をつくったほうがいいと私は思っている
のです。 だから相馬野馬追
を見る
のももちろん、相馬野馬追
の疑似体験
をする
のももちろん、日本文化ということは相撲
を体験できてもいいと思いますし、和服
の着付けもできたっていいと思いますし、華道や茶道
を経験したっていいと思いますし、それプラス地元にある観光資源、その次、どっちがついでになるか分からないですが、サーフィンも楽しんで帰ろう、花火も見て帰ろうでいいと思う
のです。だからそのような観光施策というもの
を実現すべきと考える
のですが、見解
をお伺いします。
○議長(今村裕君) 経済部長。
◎経済部長(植松宏行君) おただし
のとおり近年
の観光産業というものが、見る観光から体験する観光に大きくシフトしているということから、観光客に対しまして相馬野馬追に触れる体験
を提供していくというようなことは重要であると考えております。 一方で相馬野馬追は、当地方最大
の観光資源であるもの
の神事という側面もあることから、例えば観光客が騎馬行列に気軽に参加するということは困難であると考えております。このことから、市といたしましては、相馬野馬追に来られた観光客
の方
を対象とした体験ブース
の設置などについて観光協会等と協議
を進めてまいります。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) 最後
の質問になります。小項目⑧ 市認定
のおみやげ開発と郷土料理について。市が主体となり、毎年全市民が認知するお土産
の開発コンテスト
の改善と飲食店で
の郷土料理
の提供
を推奨すべきと考えますが、見解
を伺います。
○議長(今村裕君) 経済部長。
◎経済部長(植松宏行君) 市では、これまで南相馬市ふるさと回帰支援センターと連携
をしながら、相双地方
の郷土料理
をまとめた冊子
を作成し、郷土料理
の紹介
を行ってきたところでございます。 観光で本市
を訪れた方
をおもてなしするため、また市
の特産品や郷土料理
を求めて本市
を訪れる方やリピーター
を増やすため、魅力あるお土産開発や郷土料理
の磨き上げとPRは重要であると考えます。このことから、お土産開発コンテスト
の開催や飲食店で
の郷土料理
の提供については、関係団体や事業所と連携し協議
を進めてまいります。
○議長(今村裕君) 1番、大場裕朗君。
◆1番(大場裕朗君) そうなんです。私
の考えている
のは、ない、ない、ないと言っていたら100年後もないんです、郷土料理もお土産も。と私は思う
のです、本当に。郷土料理は今一生懸命開発したって、私個人はなじまないです。ただ、これから生まれてくる子どもが食べ続ければ100年後にはなじみます。そういうものだと私は思っています。なければ創ればいいんです。 そして、ここ最近
の新聞でも小高一味であったり、新酒
のそうまであったり、いろいろな
人がいろいろなもの
を創って頑張っているんですよ。だけれども浸透しないんですよ、全然。失礼ですが、本当に。今までいろいろな
人がいろいろなもの、野菜でも何でも一生懸命作ってPRやっています。いずれ消えていきます。やはり市が主体となって、これが市が認定したお土産品だと、これ
を食べて帰れ、これ
を持って、これ
を持たせろという南相馬市
のお土産とか郷土料理
を創っていただきたいと思います。意見として終わります。
○議長(今村裕君) これをもって大場裕朗君
の質問
を終わります。 以上で本日
の日程は全部終了いたしました。 お諮りいたします。 明3月11日は議案調査
のため休会としたいと思います。 これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(今村裕君) 御異議なしと認めます。 よって、明3月11日は休会することに決しました。 次
の会議は3月12日午前10時から開くことといたします。 本日はこれをもって散会いたします。御苦労さまでした。 午後4時15分 散 会...