○議長(
本多勝実) 次に、
決算審査特別委員長、16番平敏子さん。
◆
決算審査特別委員長(平敏子) 議長、
決算審査特別委員長、16番平敏子。
○議長(
本多勝実) 平敏子さん。 (
決算審査特別委員長 平 敏子 登壇)
◆
決算審査特別委員長(平敏子)
令和元年第6回9月定例会に当たり、当
決算審査特別委員会に付託されました議案19件について、その審査の経過と結果についてご報告申し上げます。 当
特別委員会では、初めに9月12日及び13日の2日間にわたり、
関係部課長等の出席を求め、施策の重点事項に掲げた施策の目標ごとに、主な
事務事業について、その事業の成果・効果を主眼に、総括審査を行いました。 審査の中で、
総務部所管事項においては、
再生可能エネルギー推進事業について、
再生可能エネルギー可能性調査業務の調査内容とその結果はとの質疑に対し、主なものとして、上水道の水道管の中で落差を利用した小水力発電の
可能性調査を行ったものであり、結果については収益が見込めないという調査結果であったとの答弁がありました。 また、
市民部所管事項においては、
国民健康保険特別会計の中で
ジェネリック医薬品の普及促進について、
ジェネリック医薬品利用差額通知を実施したことによる効果はどうだったのかとの質疑に対し、
ジェネリック医薬品に切りかえを行うことにより
自己負担額が100円以上減額すると見込まれる方を対象に年2回差額通知の発送を行ったものであり、効果については、平成30年2月から平成31年1月までの
医薬品数量での使用率は75.9%で、
軽減効果額は、
保険者負担額と
自己負担額を合わせて194万780円であったとの答弁がありました。 また、
保健福祉部所管事項においては、
民生委員活動経費について、
民生委員の人数は、どのように決められているのかとの質疑に対し、
民生委員の141人は、県からその地区の人口割合により示された定員があり、市はその定員により推薦して選出するものであるとの答弁がありました。 また、
産業部所管事項においては、
インバウンド誘客促進事業について、
モニターツアー参加者の内容はとの質疑に対し、参加者の国別では、オランダが2名、オーストラリアが1名、アメリカが3名、中国が1名及び台湾が5名の合計12名であり、福島県に来訪経験がない方が対象であったとの答弁がありました。 また、
建設部所管事項においては、
道路照明整備事業について、
LED街路灯の整備内容は。また、要望によるものは、どのように対応したのかとの質疑に対し、当初整備予定の
LED街路灯については翌年度に繰り越し、灯具は全て
リース事業の中で整備をしており、
令和元年6月からリースを開始したところである。なお、要望等で追加した街路灯の中には
リース事業での管理ではなく、市の直接管理で設置している部分もあるが、平成30年3月までに要望のあった分は
リース事業の中に組み込んで一括して整備を行ったとの答弁がありました。 また、教育委員会所管事項においては、学校図書館支援事業について、小中学校での学校図書館司書嘱託員の未配置校はどこかとの質疑に対し、学校図書館司書嘱託員は各中学校区で活動することとしており、未配置の中学校区は岩代中学校区の1つで、未配置校としては新殿小学校、旭小学校、岩代中学校であるとの答弁がありました 次に、当
特別委員会では、総括審査終了後、3つの分科会を設置し、分野ごとの重点的に検証を行う事業を選定し、17日から19日までの3日間にわたり詳細審査及び現地調査を行ったところであります。
総務市民分科会では19事業、
産業建設分科会では35事業及び文教福祉分科会では24事業を重点審査事業に選定し詳細に質疑を行い、また、分科会での質疑終了後には、委員による討議を行い、事業の成果・効果等の事業評価を行ったところであります。 次に、分科会長から各分科会における審査内容が委員会に報告され、
総務市民分科会からは、
総務部所管事項の審査の中で、移住・定住の推進について、事業の成果はとの質疑に対し、田舎暮らし体験ツアーに9人参加し、そのうち2人が移住した。その他の県外からの移住者も含め、合わせて11件13人の移住を把握しているとの答弁がありました。 討議においては、田舎暮らし体験ツアーは大変人気がある施策で評判がよく、移住・定住の実績もあるため、なお一層の拡充を図るべきであるとの意見がありました。 また、
市民部所管事項の審査の中で、子ども医療費助成事業の討議において、子どもの健康増進及び保護者の負担軽減を図るため継続すべきであるとの意見があったことなどが報告されました。 次に、
産業建設分科会からは、合戦場のしだれ桜周辺整備事業について、駐車場整備工事の計画が、当初より変更となった原因は何か。また、全体工事費としては予定どおり執行できたのかとの質疑に対し、目的とした市有地の有効活用と渋滞緩和は達成でき、効果的であったと考えている。しかしながら、当初の予定になかった遺跡が出たということもあり、盤の高さについての変更を余儀なくされた。また、のり面が高くなったことから、安全対策としてガードレールの設置が必要となった。最終的には、当初の4,000万円から2,600万円まで全体工事費を削減でき、経費節減を図りながらも最大限必要な部分の整備を行った予算執行であったと捉えているとの答弁がありました。 討議においては、事業計画にあった100台分の駐車場が完成できなかったことは、事業効果が十分にあらわれていないと判断される。事業計画段階で、下調査をしっかりと行い、もっと慎重に事業を進めていくべきであったのではないかとの意見があり、また、昨年9月の補正予算成立後に計画が変更になった時点で、委員会に対する説明がなかった。もう少し、議会に対する説明責任を果たすべきであるとの意見がありました。 また、
建設部所管事項の審査の中で、生活道路整備費補助事業について、申請された方全員が事業を実施できたのかとの質疑に対し、申請があった方は全て対応ができたとの答弁がありました。 討議においては、延長の長い道路もあり個人負担が高額になる方もいるため、それぞれの要件に応じて補助率を上げるべきであるとの意見があったことなどが報告されました。 次に、文教福祉分科会からは、
保健福祉部所管事項の審査の中で、児童相談の充実において、家庭児童相談員の4名の配置はどうなっているか。また、どういう資格の方が担っているのかとの質疑に対し、二本松・塩沢地区、岳下・杉田地区、石井・大平・安達地区及び岩代・東和地区の4地域に分けて、各1名が担当している。また、資格は、学校教育法に基づく大学等で児童福祉、社会福祉、心理学、教育社会学等を修めた者、または、社会福祉主事で2年以上児童福祉に従事した者、またはそれに準ずる者で、現在は、学校の先生経験者や市職員OBの方が務めているとの答弁がありました。 討議においては、相談件数が増えており、相談受け入れ体制の強化も検討していくべきであるとの意見がありました。 また、教育委員会所管事項の審査の中で、英語指導外国青年招致事業において、ALTの英語の授業以外での活動の場については、どのように考えているかとの質疑に対し、総合的な学習の時間における国際理解に関する活動を実施している中学校もあるが、直接ALTがかかわれていないため、勤務日の調整が必要である。また、事業の目的に、地域の国際化の推進とあるが、現時点では地域貢献や生涯学習などの場で生かされる場面は少ない。地域の方とかかわりを持ちたいという意欲のあるALTもおり、教育委員会としても機会の提供などしていきたいとの答弁がありました。 討議においては、今後、英語力の習得が必須となることから、ALTを増員し、充実を図るべきであるとの意見があったことなどが報告されました。 次に、議案に対する討論では、議案第64号の1件について討論があり、介護保険の保険料基本額は、介護給付費準備基金を取り崩して軽減を図るも、なお、引き上げとなり市民の負担増となったことから反対するとの討論がありました。 以上の経過を踏まえ採決を行った結果、議案第61号から議案第77号まで及び議案第79号並びに議案第78号中、当
特別委員会にかかわる事項の19件のうち、議案第64号の1件を除いた18件については、
全員異議なく原案のとおり認定すべきものと決し、議案第64号の1件については、賛成多数により原案のとおり認定すべきものと決した次第であります。 以上、
決算審査特別委員会の報告といたします。
○議長(
本多勝実) 以上で、
委員長報告は終わりました。
○議長(
本多勝実) これより、ただいまの
委員長報告に対する質疑を許します。 質疑なさる方ございますか。 (「なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) 質疑なさる方がございませんので、質疑なしと認めます。
委員長報告に対する質疑を終結いたします。
○議長(
本多勝実) これより議案に対する討論に入ります。 討論なさる方ございますか。 (「討論あり」との声あり)
○議長(
本多勝実) 討論なさる方がございますので、討論通告を受けるため、暫時休憩いたします。 討論通告書は休憩中に事務局までご提出願います。 (宣告 午後2時41分)
○議長(
本多勝実) 再開いたします。 (宣告 午後2時44分)
○議長(
本多勝実) 休憩前に引き続き会議を開きます。 討論通告がございますので、順次発言を許します。 なお、討論通告者は2人であります。 また、討論は1人1回に制約しておりますので、ご了承願います。 これより議案に対する討論に入ります。 議案に対して、まず反対者、14番菅野明君。
◆14番(菅野明) 議長、14番。
○議長(
本多勝実) 菅野明君。 (14番 菅野 明 登壇)
◆14番(菅野明) 私は、日本共産党二本松市議団を代表し、議案第64号平成30
年度二本松市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について、反対討論を行います。 平成30年度は、医療分野の2年に一度の診療報酬の改定と介護報酬の改定が3年に一度行われた同時改定の年となりました。診療報酬では薬価が引き下がるものの、人件費などは0.55%、介護報酬では0.54%とそれぞれ若干増額されましたが、医療団体や介護事業者などからは、とても抜本的改善にはほど遠いものだとの指摘が出されたところでございます。 二本松市の今期30年度介護保険料の基準額では、介護給付費準備基金6,800万円余りを取り崩してもなお、第5段階で現行より月額900円上がり、年間では1万800円17%値上げされ、年額7万4,400円となりました。また、65歳以上の第1号被保険者の負担割合が、22%から23%と1%引き上げられ負担増となりました。一方、高齢者は年金が減らされ、金融資産を持たない世帯が最近5年間で400万世帯増加しているとも指摘されるなど負担は大変であります。 このように、市が介護保険料値上げの予算を組まざるを得なかった大きな要因は、高齢者の増加に反して、国が社会保障費の自然増分の予算を削減し続けてきたことが、最たるものであります。平成30年度予算でも、国では概算要求時の自然増見込み額を6,300億円としていましたが、実際の予算での自然増を5,000億円と圧縮し、1,300億円を削減しました。安倍政権の30年度までの6年間で削減された自然増の総額は、実に1兆5,900億円となっています。 30年度決算の本市介護保険料の滞納繰り越しの普通徴収分総額は2,060万円余りで、徴収額433万円、徴収率は21%と前年度より5.3ポイント余り改善はされていますが、それでも介護保険料の負担が重いために滞納額が増加傾向にあるのではないかと考えるものであります。 このようなことから、介護予算に占める国の負担割合の抜本的な見直しが求められており、このことは避けて通れません。誰もが安心して介護サービスが受けられ、待機者というような状況をなくし充実した生活が過ごせるよう、重ねて国の責任を強く求めて反対討論といたします。
○議長(
本多勝実) 次に、同じく議案に対して反対者、19番斎藤広二君。
◆19番(斎藤広二) 議長、19番。
○議長(
本多勝実) 斎藤広二君。 (19番 斎藤広二 登壇)
◆19番(斎藤広二) 私は日本共産党二本松市議団を代表し、議案第81号、二本松市森林環境基金条例の制定について反対の立場から討論を行います。 今回の条例は、森林整備に必要な地方財源の確保のために、
森林環境税を創設するものであります。しかし、これは
東日本大震災からの復興を目的に、1人1,000円を上乗せしている
個人住民税への均等割を、令和6年から
森林環境税と看板をかえて継続するものであります。そもそも復興特別税は、大震災の翌年、復興の施策として復興特別法人税、
復興特別所得税、復興特別住民税が創設されました。所得税を納める人は25年間、所得税額の2.1%が上乗せされ、住民税でも年1,000円の均等割が10年間上乗せされて徴収されています。ところが復興特別法人税は3年間だけでしたけれども、安倍首相は1年前倒しの2年間で廃止させることになりました。大企業だけを優遇したのであります。 今回の
森林環境税創設でも、当初林野庁が求めていた税制改定案では、企業負担を求める案が全て却下され、財界の意向をくんだだけとの批判が上がっています。その大企業は平成29年度末で425兆円もの巨額の内部留保を持ちながら
森林環境税の負担さえ免れているのであります。 国民には低所得者でも課税する一方、大企業の負担はゼロであります。地球温暖化対策で原因者に負担を求めないのは、おかしいと言わなければなりません。
個人住民税の均等割は所得割が非課税の人にも、課税される逆進性の高い税金であります。しかも、福島県では、既に
森林環境税が課税されており、二本松の市民負担は2,800万円で、今回の新たな課税で二重課税となります。さらにこの10月からは消費税が10%に上がり、国民の負担は増すばかりであります。また、森林環境譲与税として約600億円を地方自治体に配分される割合が、人口指標の割合が3割とされ林業従事者数の2割よりも高くなっています。このため人口の多い都市部に多額の森林環境譲与税が配分されることになります。その結果、市有林の少ない大都市の自治体のほうが、市有林面積の多い自治体よりも譲与額が大きくなるという矛盾が生じることとなります。 森林の持つ公益的機能を維持するための森林整備は国の重要な課題であります。ドイツでは日本と同じ森林面積でありながら木材関連産業における雇用者は100万人、自動車産業の77万人、電気電子産業の80万人も上回っているドイツ最大の産業であります。等高線上に作業道路を入れ木材の運搬をしやすくする予算を長い間かかって築き上げてきた結果であります。新規林業従事者も年間3,000人を超えるものとなっています。 国は、林業予算を削り衰退を招いた反省もなく、一方的に住民負担を強いるものであり、看板をかけかえ継続することは認められません。 森林整備の財源は、より安定的な方法で財源を確保すべきであり、国の一般会計の森林予算や地方交付税で十分保証すべきであることを申し上げ反対討論といたします。
○議長(
本多勝実) 以上で、討論は終わりました。 議案に対する討論を終結いたします。
○議長(
本多勝実) これより議案に対する採決に入ります。 議案第61号から議案第101号までの41件について、順次採決いたします。 初めに、議案第61号から議案第79号までの19件のうち、議案第64号及び議案第78号の2件を除いた17件について、一括採決いたします。 ただいま議題となっております議案第61号から議案第79号までの19件のうち、議案第64号及び議案第78号の2件を除いた17件については、これを原案のとおり認定することにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、議案第61号から議案第79号までの19件のうち議案第64号及び議案第78号の2件を除いた17件については、原案のとおり認定することに決しました。
○議長(
本多勝実) 次に、議案第64号平成30
年度二本松市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての1件について、採決いたします。 ただいま議題となっております議案第64号については、これを原案のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。 (起立多数)
○議長(
本多勝実) 起立多数と認めます。 よって、議案第64号については、原案のとおり認定されました。
○議長(
本多勝実) 次に、議案第78号平成30
年度二本松市
水道事業会計未
処分利益剰余金の処分及び決算の認定についての1件について、採決いたします。 ただいま議題となっております議案第78号については、これを原案のとおり可決及び認定することにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、議案第78号については、原案のとおり可決及び認定されました。
○議長(
本多勝実) 次に、議案第80号から議案第101号までの22件について、順次採決いたします。 初めに議案第80号から議案第101号までの22件のうち、議案第81号の1件を除く21件について、一括採決いたします。 ただいま議題となっております議案第80号から議案第101号までの22件のうち、議案第81号の1件を除く21件については、これを原案のとおり決することにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、議案第80号から議案第101号までの22件のうち、議案第81号の1件を除く21件については、原案のとおり可決されました。
○議長(
本多勝実) 次に、議案第81
号二本松市
森林環境整備基金条例制定についての1件について、採決いたします。 ただいま議題となっております議案第81号については、これを原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (起立多数)
○議長(
本多勝実) 起立多数と認めます。 よって、議案第81号については、原案のとおり可決されました。
○議長(
本多勝実) 以上で、市長提出の議案の採決は終わりました。 会議の中途でありますが、暫時休憩いたします。 再開は午後3時15分といたします。 (宣告 午後3時00分)
○議長(
本多勝実) 再開いたします。 (宣告 午後3時15分)
○議長(
本多勝実) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、請願に対する討論を許します。 討論なさる方ございますか。 (「討論あり」との声あり)
○議長(
本多勝実) 討論なさる方がございますので、討論通告を受けるため、暫時休憩いたします。 討論通告書は休憩中に事務局までご提出願います。 (宣告 午後3時15分)
○議長(
本多勝実) 再開いたします。 (宣告 午後3時17分)
○議長(
本多勝実) 休憩前に引き続き会議を開きます。 討論通告がございますので、順次発言を許します。 なお、討論通告者は2人であります。 また、討論は1人1回に制約しておりますので、ご了承願います。 これより請願に対する討論に入ります。 請願に対して反対者、20番佐藤源市君。
◆20番(佐藤源市) 議長、20番。
○議長(
本多勝実) 佐藤源市君。 (20番 佐藤源市 登壇)
◆20番(佐藤源市) 私は、請願第7号「
ふくしま学力調査」の中止を求める請願に対する反対の立場で討論をいたします。 請願の趣旨は、4月11日福島県教育委員会が小学校4年から中学校2年生まで対象とした、今年から「
ふくしま学力調査」を実施したことについて、教職員の労働環境の課題であり、子どもたちの学力向上は、我が市はもとより、学校、父母、子どもたちの学力向上を求めており、今回の新年度が始まって間もない学校行事と重なったことであり、実施期間を変えることで実施可能であり、
児童生徒の学力向上へ大きくつながることから、今後の年間行事として実施すべきであり、今回の請願に対する反対討論といたします。
○議長(
本多勝実) 次に、請願に対して賛成者、16番平敏子さん。
◆16番(平敏子) 議長、16番。
○議長(
本多勝実) 平敏子さん。 (16番 平 敏子 登壇)
◆16番(平敏子) 私は、日本共産党二本松市議団を代表し、請願第7号「
ふくしま学力調査」中止の
意見書提出を求める請願書に賛成の立場から討論を行います。 2019年、新学期が始まったばかりの4月11日、福島県教育委員会は、小学校4年生から中学校2年生までを対象に今年から
ふくしま学力調査、これはテストです。を実施されました。翌週の18日には今年で12回目となる全国学力・学習調査、これもテストです。が実施されました。 今、学校は、学習指導要領改訂による授業時間数の増加、小中学校の道徳の教科化、小学校の外国語活動の導入など、教職員、
児童生徒の学校生活は年間を通して、1日の過密スケジュールで運営せざるを得ない状況です。 ただいまの反対討論では、運動会や遠足など学校行事と重なった学校があったが、実施期間を変えることで可能であると考える。
児童生徒の学力向上につながり、意義あることから反対との討論がありましたが、全国的に見ても、複数県で独自の
学力テストを廃止しています。理由は、
児童生徒、教職員の多忙化です。 全国
学力テストは子どもの学力の状況を調べる、指導の改善に役立てるなどを理由に導入されました。しかし、その実態は子どもと教師をテストの点数による激しい競争に追い込むものでした。教育内容が画一化され、子どもに生きた学力をつけようと創意工夫した授業をする自由が奪われています。 全国
学力テストで毎年最上位になっている福井県では、教師から激しい叱責を受け続けた中学生が
自殺するという痛ましい事件をきっかけに、昨年末、県議会が「福井県の教育行政の根本的見直しを求める意見書」を採択しました。同意見書は、「「学力日本一」を維持することが本県全域において教育現場の無言のプレッシャーを与えている」とし、「日本一であり続けることが目的化し、本来の公教育のあるべき姿が見失われてきたのではないか」と述べています。
学力テストの点数アップを至上命令にするこの問題点が、自民党の地方議員も含め幅広く認識されてきていることを示すものです。 文科省も一昨年、数値データの上昇のみを目的にしているととられかねないような行き過ぎた取り扱いがあれば、それは調査の趣旨・目的を損なうとする通知を出さざるを得なくなりました。しかし、行き過ぎは、全国の子どもをテストして点数を比べるという制度そのものに原因があり、抽出調査にする、あるいは廃止する以外に解決の道はありません。 教員の長時間労働の解消の点でも、
学力テストの見直しは喫緊の課題です。テストの準備と実施、結果配付のほか、テスト対策用のドリルや研究授業など相当の時間をとります。答案用紙を即座にコピーし、独自採点する学校もあります。本来必要な授業準備の時間さえない教師に、なぜこんな作業をさせるのか。業務改善の面から県独自の
学力テストをやめた広島県を見習うべきではないでしょうか。 また、全国
学力テストには毎年50億円以上も投じられていますが、教職員定数増が求められています。日本の教育費の公的支出は、2015年のOECD調査によると2.9%、比較可能な34カ国中最下位です。最も高かったのはノルウェーの6.3%、平均は4.3%でした。一人一人の子どもに教師の目が行き届き、学習の遅れがちな子どもにも丁寧に対応できるようにし、多忙化を解消して教師が準備に十分時間をかけ、創意あふれる授業ができるようにしてこそ、子どもたちに確かな学力を豊かに保障することができます。 以上を申し上げまして、請願第7号「
ふくしま学力調査」中止の
意見書提出について、賛成討論といたします。
○議長(
本多勝実) 以上で、討論は終わりました。 請願に対する討論を終結いたします。
○議長(
本多勝実) これより請願に対する採決に入ります。 請願第6号から請願第8号までの3件について、順次採決いたします。 初めに、請願第6
号安達東高校の統合化に対する新たな
提案提出を求める意見書の提出についての1件について、採決いたします。 ただいま議題となっております請願第6号について、所管常任委員長の報告は趣旨採択であります。 よって、
委員長報告のとおり趣旨採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。 (起立多数)
○議長(
本多勝実) 起立多数と認めます。 よって、請願第6号については、
委員長報告のとおり趣旨採択とすることに決しました。
○議長(
本多勝実) 次に、請願第7号「
ふくしま学力調査」中止の
意見書提出を求める請願書の1件について、採決いたします。 ただいま議題となっております請願第7号については、これを採択することに賛成の諸君の起立を求めます。 (起立少数)
○議長(
本多勝実) 起立少数と認めます。 よって、請願第7号については、不採択とすることに決しました。
○議長(
本多勝実) 次に、請願第8号「令和2年度及び復興・
創生期間後も国の『
被災児童生徒就学支援等事業』の継続と
被災児童生徒の十分な
就学支援を求める意見書」の提出を求める請願書の1件について、採決いたします。 ただいま議題となっております請願第8号については、これを採択することにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、請願第8号については、採択することに決しました。
○議長(
本多勝実) 以上で、請願の採決は終わりました。
○議長(
本多勝実) 次に、
議事日程に従い、市長提出の追加議案第102
号二本松市石平財産区
管理委員選任の同意について、及び議案第103
号二本松市針道財産区
管理委員選任の同意についての2件を一括議題といたします。
○議長(
本多勝実) これより市長の提案理由の説明を求めます。
◎市長(三保恵一) 議長、市長。
○議長(
本多勝実) 市長。 (市長 三保恵一 登壇)
◎市長(三保恵一) 議案第102
号二本松市石平財産区
管理委員選任の同意について、及び議案第103
号二本松市針道財産区
管理委員選任の同意についての提案理由をご説明申し上げます。 財産区管理委員の任期は、
地方自治法上4年と定められているところであり、この2つの財産区の管理委員の任期につきましては、本年10月1日から令和5年9月30日までとなっております。また、管理委員は条例の定めにより、市長が議会に諮って選任するとされております。 石平財産区及び針道財産区とも、管理委員の人選につきましては、従来から各地区行政区から推薦された7人とされてまいりました。 今回も同様の考え方とさせていただき、それぞれ次の方々を選任いたしたく提案申し上げる次第であります。 まず、石平財産区につきましては、大内一郎さん、菅野與さん、武藤弥作さん、大内孝吉さん、高野競さん、武藤仁さん、佐久間秀雄さんの7人であります。 なお、大内孝吉さん、高野競さんは再任であり、ほかの5人の方は新任であります。 次に、針道財産区につきましては、中川昭治さん、服部征洋さん、菅野喜丈さん、菅野幸三郎さん、佐藤一男さん、菅野市雄さん、高橋賢樹さんの7人であります。 なお、菅野市雄さんは新任であり、ほかの6人の方は再任であります。 ご賛同をお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。
○議長(
本多勝実) 以上で、市長の提案理由の説明は終わりました。
○議長(
本多勝実) これより追加議案に対する質疑に入ります。 質疑なさる方ございますか。 (「なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) 質疑なさる方がございませんので、質疑なしと認めます。 追加議案に対する質疑を終結いたします。
○議長(
本多勝実) この際、お諮りいたします。 ただいま議題となっております議案第102号及び議案第103号の2件については、人事案件でありますので、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、議案第102号及び議案第103号の2件については、委員会付託を省略することに決しました。 重ねてお諮りいたします。 議案第102号及び議案第103号の2件については、討論を省略の上、直ちに採決したいと思いますが、これにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、議案第102号及び議案第103号の2件については、討論を省略の上、直ちに採決することに決しました。
○議長(
本多勝実) これより追加議案に対する採決に入ります。 議案第102号及び議案第103号の2件について、順次採決いたします。 初めに議案第102号について採決いたします。 ただいま議題となっております議案第102号については、原案に同意することにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、議案第102号については、原案に同意することに決しました。
○議長(
本多勝実) 次に、議案第103号について採決いたします。 ただいま議題となっております議案第103号については、原案に同意することにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、議案第103号については、原案に同意することに決しました。
○議長(
本多勝実) 以上で、
市長提出追加議案の採決は終わりました。
○議長(
本多勝実) 次に、
議事日程に従い、市長より意見を求められた
人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。 市長から議長宛ての文書につきましては、お手元に配付いたしました写しのとおりであります。 これより市長の推薦理由の説明を求めます。
◎市長(三保恵一) 議長、市長。
○議長(
本多勝実) 市長。 (市長 三保恵一 登壇)
◎市長(三保恵一)
人権擁護委員候補者の推薦についてであります。 人権擁護委員は国民の基本的人権が侵されることのないように監視し、もしこれが侵された場合には、その救済のため速やかに適切な措置をとるとともに、常に自由人権思想の普及高揚に努めることを使命としております。 市長は市議会議員の選挙権を有する住民の中から、人格、識見が高く、広く社会の実情に通じ、人権擁護に理解のある候補者を議会の意見を聞いて、法務大臣に推薦することになっており、その推薦に基づいて法務大臣が委嘱するものであります。 当市の現在の人権擁護委員は、二本松地域が5名、安達地域が4名、岩代地域と東和地域はそれぞれ3名の計15名であります。 今般、本年12月31日をもって二本松地域の渡邉一郎さんが、3期目の任期満了、同じく二本松地域の渡邊公子さんが1期目の任期満了を迎えることになりますが、お二方とも再任として推薦しようとするものであります。 以上、候補者として推薦することについて議会の意見を求めたいので、よろしくお願いを申し上げます。
○議長(
本多勝実) 以上で、市長の推薦理由の説明は終わりました。
○議長(
本多勝実) これより質疑を許します。 質疑なさる方ございませんか。 (「なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) 質疑なさる方がございませんので、質疑なしと認めます。 質疑を終結いたします。
○議長(
本多勝実) お諮りいたします。 本件は人事案件でありますので、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、本件については、委員会付託を省略することに決しました。 重ねてお諮りいたします。 本件については、討論を省略の上、直ちに採決いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。 (「なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、本件については、討論を省略の上、直ちに採決することに決しました。
○議長(
本多勝実) これより採決に入ります。 ただいま議題となっております
人権擁護委員候補者の推薦については、原案を適任と認めることにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、
人権擁護委員候補者の推薦については、原案を適任と認めることに決しました。 以上で、
人権擁護委員候補者の推薦に関する議事は終わりました。
○議長(
本多勝実) 次に、
議事日程に従い、
委員会提出議案第5号令和2年度及び復興・
創生期間後も「
被災児童生徒就学支援等事業」の継続と
被災児童生徒の十分な
就学支援を求める意見書の提出についての1件を議題といたします。 これより議案提出者の提案理由の説明を求めます。
文教福祉常任委員長、11番
小野利美君。
◆
文教福祉常任委員長(
小野利美) 議長、
文教福祉常任委員長、11番
小野利美。
○議長(
本多勝実)
小野利美君。 (
文教福祉常任委員長 小野利美 登壇)
◆
文教福祉常任委員長(
小野利美)
委員会提出議案第5号につきまして、提案理由を説明いたします。
東日本大震災から8年が経過し、経済的理由により就学等が困難な子どもを対象に実施されている
被災児童生徒就学支援等事業は、被災した子どもたちが、学校で学ぶための極めて有効な支援事業として機能しています。 福島県では、平成30年4月時点で1万7,000人以上の子どもたちが県内外で避難生活を送っており、長期的な支援がなくてはならない状況にあります。しかし、本事業に係る予算措置は単年度のため、本事業が終了もしくは規模が縮小することとなれば、自治体負担となり、
被災児童生徒の
就学支援に格差が生じることも危惧されます。 以上の趣旨から、
東日本大震災によって経済的に困窮している家庭の子どもたちの就学・修学を保障するため、令和2年度及び復興・
創生期間後も全額国費による
被災児童生徒就学支援等事業の継続と、
就学支援に必要な予算確保を行うことを求めて政府関係機関へ意見書を提出するものであります。 以上が、提案申し上げました議案の概要であります。 議員各位のご賛同を賜りますようお願いを申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。
○議長(
本多勝実) 以上で、議案提出者の提案理由の説明は終わりました。
○議長(
本多勝実) これより
委員会提出議案に対する質疑を許します。 質疑なさる方ございますか。 (「なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) 質疑なさる方がございませんので、質疑なしと認めます。
委員会提出議案に対する質疑を終結いたします。 なお、ただいま議題となっております
委員会提出議案第5号については、会議規則第37条第2項の規定により委員会付託を省略いたします。
○議長(
本多勝実) これより
委員会提出議案に対する討論を許します。 討論なさる方ございますか。 (「なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) 討論なさる方がございませんので、討論なしと認めます。
委員会提出議案に対する討論を終結いたします。
○議長(
本多勝実) これより
委員会提出議案に対する採決に入ります。
委員会提出議案第5号の1件について、採決いたします。 ただいま議題となっております
委員会提出議案第5号については、これを原案のとおり決することにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、
委員会提出議案第5号については、原案のとおり可決されました。
○議長(
本多勝実) 以上で、
委員会提出議案の採決は終わりました。
○議長(
本多勝実) この際、お諮りいたします。
総務市民、
産業建設及び
文教福祉常任委員会の令和元
年度行政視察の実施について、今般計画書の提出がございましたので、その内容を報告し、議決を求めたいので、これを日程に追加し、直ちに議題とすることにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、
総務市民、
産業建設及び
文教福祉常任委員会の令和元
年度行政視察についてを日程に追加し、直ちに議題とすることに決しました。 ただいま行政視察計画表を配付いたさせます。 (行政視察計画表 配付)
○議長(
本多勝実)
総務市民、
産業建設及び
文教福祉常任委員会の令和元
年度行政視察についてを議題といたします。
総務市民、
産業建設及び
文教福祉常任委員会の令和元
年度行政視察については、その計画案が提出されましたので、議長はこれを承認するとともに、議会閉会中の調査を付託することにいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり)
○議長(
本多勝実) ご異議なしと認めます。 よって、
総務市民、
産業建設及び
文教福祉常任委員会の令和元
年度行政視察を承認し、議会閉会中の調査を付託することに決しました。
○議長(
本多勝実) 以上で、各常任委員会の行政視察に関する議事は終わりました。
○議長(
本多勝実) 以上で、今期定例会の日程は全部終了いたしました。 これをもちまして、
令和元年第6回二本松市議会9月定例会を閉会いたします。 (宣告 午後3時47分) 上記、会議の次第は事実と相違ないことを証明するためここに署名する。
令和元年9月24日 二本松市議会 議長
本多勝実 議員 熊田義春 議員
小野利美 議員
安齋政保...