○議長(
菊地清次君) 6番、
高橋利宗君。
◆6番(
高橋利宗君) 保健所のほうでの対応ということでございますけれども、今回、やはり
感染予防、また、経済の活性化と経済の回復と両方の対応と、大変なときではございますけれども、市民、事業者の皆様が前向きな気持ちになっていただけるように、場合によっては大胆な取組も必要かと思います。各地域では
プレミアム商品券に関してかなり割増しの
プレミアム商品券を発行したり、そういった対応を行っている自治体もございます。また、飲食店、宿泊業、運送業以外でも、今回深刻な影響を受けている事業者もいますので、そういった事業者への支援も
商工会議所と連携、協力して取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 続きまして、2件目でございますけれども、
災害対策の取組についてお尋ねをしたいと思います。 先日、4番議員に対しての答弁にもありましたけれども、様々、
感染予防対策のための備蓄品の確保ということで、パーティションの設置等、今回、
補正予算にも計上されてございますけれども、例えばこれも提案ではございますが、高齢者とか体調が悪い人に対しての
段ボールベッド、また、乳幼児に対しての
液体ミルクなどの備蓄品として確保が必要ではないかなと考えます。
段ボールベッドに関しましては、昨年の豪雨災害に避難所で使用した自治体も多いように伺っております。床から高い位置で寝るので、
感染予防や衛生面からも有効であると思います。また、
液体ミルクに関しましては、現在、備蓄品として粉ミルクは備蓄されておりますけれども、次の断水対策にもつながりますけれども、断水時は温度の調整も必要がなく、災害時有効であると考えます。国内においても昨年から販売が開始されており、備蓄品として
液体ミルクを確保している自治体も増えております。相馬市においても検討してはと思いますけれども、市長のお考えをお尋ねしたいと思います。
○議長(
菊地清次君) 市長。
◎市長(
立谷秀清君) 今、いろいろな備品についてお話がございました。ですが、いろいろなお考えを述べられる方がいらっしゃるんですね。ちなみに、去年は
段ボールベッドを購入しましたが、あれは総社市から来た特定非
営利活動法人AMDAというアドバイザーの方の意見を聴いて買ってしまったんですね。私が知らないところで買っていました。私が知っていたら却下します。その
段ボールベッドでもって千数百人の人に対応することはできないですね。 ですから、
公平不公平性を考えたときに、私は今、何が必要かというと、避難者1,200人、前回のピークですね、それからさらにひどくなって1,500人、
ハザードマップに対応して、それだけの体制は組んでおかないといけないということです。
段ボールベッドのような、要するに避難した先での身体的な安全を求められる方々に対しては、
福祉避難所を用意してございますから、もしも避難所で具合が悪くなったときには、それは
福祉避難所がその代行をすることになろうかと思います。ちなみに病院も参加しておりますから、そのようなことでしっかりした体制を取っていきたい。 そのほかに
液体ミルクとかいろいろな備品等々があろうかと思います。この保存期間ですとかいろいろな問題がありますので、そういった意味では、大本の供給源である例えばイオン社が加入しているジャパン・
プラットフォームと
全国市長会として提携を結んでおります。したがいまして、それを多くの消耗品を
備蓄倉庫に置いてそれを更新していくよりは、私は協定を結んだところと連携を深めていったほうが得策ではないかと。ちなみに、前回の
台風災害のときに、イオンからジャパン・
プラットフォームを通して2リットルの水3万本頂いております。そのぐらい強力な支援を頂きました。相馬に店舗があるということも大きな理由だったかと思いますが、そのほかの子供さんが使うような日用品等々について、必要なときはそれなりに対策を講じていきたい。
防災備蓄倉庫の備蓄については、これはいろいろな観点があろうかと思うのです。ただ、賞味期限が切れると廃棄するようなものについては、税金の使い方の問題になりますので、それらの点については、これはいろいろ検討しながら考えていかなくてはならないだろうと、そのように考えております。
○議長(
菊地清次君) 6番、
高橋利宗君。
◆6番(
高橋利宗君) 今、市長から答弁をいただき、
段ボールベッドについては1,200、かなりの量になるのかというところで難しい部分もあるのかなと思いますけれども、
福祉避難所等でそういったものを活用はできないのかなと思うところもございます。また、
液体ミルクに至っては、各自治体、そういった取組をしておりますけれども、
市長答弁にあったように、
民間企業のそういった協力も頂きながら、この件についても今後検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 最後です。断水時の対策についてであります。
先ほど給水車、今年度中に購入するということでございますし、あともう1点は、壇上で話しましたけれども、導水
管2
ルート化、これについては計画はどのようになっているのか、その点についてまずお尋ねをしたいと思います。
○議長(
菊地清次君) 答弁できますか。
建設部長。
◎
建設部長(柏宏樹君) ただいまの再質問にお答えいたします。 導水
管の強靭化に関しての
進捗状況というご質問だったというふうに承知しております。 導水
管につきましては、
台風災害で流出しました宇多川の
堀坂橋付近のまず
災害復旧事業につきましては、6月末までをめどに工事のほうが順調に進捗されているという状況でございます。また、そのほかの
強靭化箇所につきましても、県の企業局と、あと、管理者である
相馬地方広域水道企業団とも連携をしながら、適宜計画の進捗をしているところでございます。いずれにしましても、対策の内容を固めつつ、進捗がされているという状況でございます。 概要については以上です。
○議長(
菊地清次君) 6番、
高橋利宗君。
◆6番(
高橋利宗君) 進捗はしているということでございました。恐らく時間はかかることになるのかなと思うわけであります。 大丈夫ですか。では、もし追加で答弁ありましたらお願いしたいと思います。
○議長(
菊地清次君)
建設部長。
◎
建設部長(柏宏樹君) 補足させていただきます。 まず、対策の内容につきまして大きなところを述べさせていただきますと、応急でまず当場をしのぐための
応急復旧と、抜本的な対策をするいわゆる強靭化の部分に当たる部分ですが、この2段階のほうを考えているところでございます。 まず、
応急復旧につきましては、先ほど堀坂橋のところを述べさせていただきましたけれども、あそこにつきまして応急が終われば、ひとまず今年の6月末までには
応急復旧のほうは完了という状況でございます。 また、
抜本対策のほうにつきましては、現在、県の企業局と
相馬地方広域水道企業団と連携して話を進めているわけでございますけれども、こちらにつきましては、令和3年度末までかかる見込みでございます。 強靭化、つまり
複線化事業につきましても、地質調査であったりとか詳細設計を組んだ上での施工ということになりますので、抜本的な対策は時間がかかりますが、
応急復旧として、まずは道路敷までコンクリートで全て被覆すると。それだけでも川の水でえぐられて浸食を受けて流出するというリスクは大分減りますので、まずはそういった
応急対策を行った上で複線化という
抜本対策、これが令和3年度末までかかりますけれども、そちらのほうの進捗も同時進行でしているという状況でございます。補足いたします。 以上です。
○議長(
菊地清次君) 6番、
高橋利宗君。
◆6番(
高橋利宗君) 令和3年度末までかかるということでございます。時間も当然かかるわけですし、いろいろな
復旧工事等もありますので、大変な中ではありますけれども、よろしくお願いしたいと思います。 また、
先ほど提案をさせていただきました
雨水タンクの
設置補助事業、他自治体でも行っているわけでございますが、先ほど部長からも答弁はいただきましたけれども、これに対しての市長のお考え、お尋ねをしたいと思います。
○議長(
菊地清次君) 市長。
◎市長(
立谷秀清君)
雨水タンクについてなんですが、
雨水タンクでの水の貯蓄ということになりますと、
雨水タンクの衛生管理が極めて大変なんですね。ですから、我々としては、給水車による給水、この能力が今後上がってまいりますから、ですから、
雨水タンクで
雨水をためておいて、その
雨水が腐敗したらという衛生面でのことを非常に危惧するわけです。ですので、研究というふうに申し上げましたけれども、危険な
雨水を使わなくても済むような対策を考えることが先だろうと。例えば緊急時の給水車として、今回新たに、1年かかりますけれども、3台そろえます。それだけでも大分違ってこようかと思うのですね。ですので、私としては、衛生面を考えた上で、この
雨水タンクという考え方には相当慎重にならざるを得ないというのが現在の考え方であります。
○議長(
菊地清次君) 6番、
高橋利宗君。
◆6番(
高橋利宗君) 市長の衛生面からいってというところも当然考えていかなければならないのだなと思うわけでございますが、先ほど
総務部長のほうから飲料水としてはなかなか難しい。ただ、
生活用水としてトイレだったりとかそういった部分では有効かなと思うわけでございますので、そういった部分も考慮していただきながら、今後、庁内におきまして、そちらの取組につきましても検討をお願い申し上げたいと思います。 以上で質問を終わります。
○議長(
菊地清次君) 次に、10番、浦島勇一君。 10番、浦島勇一君。 (10番 浦島勇一君 登壇)
◆10番(浦島勇一君) 10番議員、会派そうま市民の会、浦島勇一であります。 さきに通告をしております2件について質問をいたします。 1件目は、安全・安心なるそうまのまちづくりについてお尋ねをいたします。 昨日から本日の
一般質問全般を通して、多くの議員各位が直近の課題であります
新型コロナウイルス感染症への対策等をただしております。ご案内のとおり、昨日までに国内感染累計者は1万7,296人、死者数938人であり、福島県を見れば、延べ81名でありますが、幸いにして34日間というこの期間、感染確認者が出ていないことは、誠に県民皆様の
感染予防や防止策の徹底、あるいは関係機関の皆様の不断の努力のたまものと思っております。 過去の歴史を振り返ってみても、大きな災害やどんな困難なる事案にも必ずや乗り越えてまいりました。そこには多くの先人の方々の知恵とご苦労があったものと思います。そして、今に生きる私たちは、それらを学び、次につなげる責務があります。市民が心を一つにし、この難局を乗り越えてまいりたいものと思います。 そうした中で、5月27日、福島県
新型コロナウイルス感染症医療調整本部本部長宛て、第2波に備える福島県医療体制についての提案を、福島県立医科大学学長と福島県市長会会長である立谷市長の連名で提出をされております。3件、10点に及ぶ内容であります。係る調整内容等についてお尋ねをいたします。併せて、万全なる医療体制が確立、担保をされておる中において、安全・安心なるそうま、このために行政当局の行動計画、企業、各事業所の、そして市民や小自治会における行動計画についてお尋ねをするものであります。 2件目は、第2期相馬市地方創生総合戦略についてお尋ねをいたします。 「相馬市が相馬市であり続けるために、魅力あふれる相馬市づくりを目指す」を基本理念に、平成27年から本年3月末日までをもって、この5年間にわたり5つの分野で事業を推進してまいりました。新年度を迎え、新たな5年間のステージにおける展望を、そしてこの5年間における本市の施策等の指標となるべく第2期相馬市地方創生総合戦略について、1点目、策定スケジュールと公表について、2点目、第1期計画期間での検証について、3点目、新たな視点での取組内容について。 以上、壇上からの質問とします。 以上です。
○議長(
菊地清次君) 市長。 (市長
立谷秀清君 登壇)
◎市長(
立谷秀清君) 10番、浦島勇一議員の第2波に備える福島県医療体制についての質問にお答えします。 新型コロナウイルスの第2波に備える医療体制についての提案は、去る5月27日、県市長会長として、県立医科大学学長との連名で、県の
新型コロナウイルス感染症医療調整本部長に対して行ったものであります。これは広域自治体である県がどのようにこの新型コロナウイルスに対応すべきかという提案でありまして、基礎自治体での協議にはなじまないと考えています。あくまでも県の会議の内容ですから、これを私がここでつぶさに説明することはなじまないと思いますが、せっかくですから、若干お答えします。 第2波に備えて、県内の医療体制を強固にするための方法論でございます。しかし、これを決定して実行するための条例改正や、あるいは予算措置、医療体制の整備、そのほか交付要綱等の整備、また、搬送体制などにおいては、保健所と消防の間の協定を結ぶ必要があります。したがいまして、この件については、県において具体的に進捗がなされるべきものであります。 次の課題として、市としてどうするのかということでございますが、これはそれぞれの自治体でなかなか単独でできる仕事ではないんですね。この医療体制の構築という意味では、福島医大を頂点とした医療ピラミッドをつくって、我々はその一翼を担う、あるいはその一翼の中で保護してもらう、そのような考え方の下に進めています。したがって、市としては、まず発熱外来、これは一番最初につくりましたので、他の模範となっておりますし、ここで出てきたいろいろなアイデアをそれぞれ、例えば小学生に手作りマスクを作って配ったのも早い段階でございました。それらの情報を得て、市として単独で行う事業も多々あったかと思います。しかしながら、全体的な方向性においては、この県の医療調整本部の方向性を踏まえて、市の
新型コロナウイルス感染症対策本部において逐一決定していくべきものと思っております。 その他の質問は担当部長に答弁いたさせます。
○議長(
菊地清次君)
企画政策部長。
◎
企画政策部長(阿部勝弘君) 10番、浦島勇一議員の第2期相馬市地方創生総合戦略の策定スケジュールと公表についての質問にお答えいたします。 市は、平成27年に策定した第1期相馬市地方創生総合戦略の5か年の計画期間が本年3月末をもって満了することから、引き続き地方創生に資する施策を展開するため、第2期相馬市地方創生総合戦略の策定を進めてきました。策定に当たっては、第1期相馬市地方創生総合戦略と同様に、初めに市民や各種団体の代表者47名による総合戦略会議を開催し、その後、5つの専門部会で協議してまいりました。市は、この部会での検討結果を踏まえた第2期相馬市地方創生総合戦略(案)に係る全体会議を4月に開催する計画でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、書面審議により承認していただき、5月13日の庁議において、計画期間を令和6年度までとする第2期相馬市地方創生総合戦略を決定したところです。 なお、第2期相馬市地方創生総合戦略は、当初、令和2年4月の策定を目標としていましたが、
令和元年東日本台風災害や新型コロナウイルスの影響により策定時期が遅れたため、第1期相馬市地方創生総合戦略の計画期間を5月31日まで2か月間延長することを国へ報告し、計画に切れ目がないよう対策を講じたところです。 なお、第2期相馬市地方創生総合戦略については、去る6月3日に市ホームページに掲載し、公表しています。 次に、第1期計画期間での検証についてお答えします。 市は、第1期相馬市地方創生総合戦略において、事業の
進捗状況、達成状況を測定・検証するため、46の数値目標を設定しており、平成30年度末において数値目標を達成している指標が20項目、未達成が26項目となっています。 この数値目標の分野別達成状況は、産業・雇用で11指標中、達成が8指標、観光・交流で8指標中、達成が5指標、子育て・教育で13指標中、達成が4指標、高齢社会対策・健康増進で10指標中、達成が2指標、歴史・文化・郷土愛で4指標中、達成が1指標となっています。 市は、第1期相馬市地方創生総合戦略での各指標の結果を踏まえ、第2期相馬市地方創生総合戦略では、従前の指標から21の指標を削除し、新たに22の指標を加えています。 削除した21の指標は、高等学校と企業の情報交換会の開催回数、農地の災害復旧面積、試験操業対象魚種の数、水産物安全PRイベントの累計実施回数、原釜荷捌き施設等の整備進捗率、漁具倉庫の建設棟数、水産加工施設の整備進捗率、パークゴルフ場の利用者数、広域的なサッカー大会の開催数、水産物等直売施設の整備進捗率、相馬市公式ツイッターのフォロワー数、美味いもん相馬本家(ネットショップ)の注文件数、はぐくみ教室の年間参加人数、子ども公民館の整備数、婚活事業実施により交際につながった組数、放課後児童クラブの利用定員、全国学力学習状況調査、福島学力学習状況調査(中学校英語)、男性及び女性の健康寿命、シニア向け実践介護講座の参加者数です。 新たに加えた22の指標は、相馬よろず街道絵図帖の閲覧数、農地利用集積面積、水揚げ量、広域的なスポーツ大会の開催数、ビーチバレーボール大会の開催数、市外からのビーチバレーボール大会参加チーム数、復興市民市場の年間来客者数、相馬ブランド認証数、妊婦教室の年間参加率、この地域で子育てをしたいと思う親の割合、子ども公民館等を利用した世代間交流事業数、婚姻数、保育士等資格取得奨学金貸与人数、放課後児童クラブの待機児童数、全国学力学習標準化得点、年間の給食の残渣量、65歳の男性及び女性の健康的な期間の平均年数、介護職員育成事業受講者数、がん検診受診者率、こども民謡教室の参加者数、青少年健全育成団体数です。 なお、継続する25の指標は、工業団地内における新規雇用者数、製造業の製造品出荷額等、工業団地内におけるインターンシップの受入れ事業所数、農業法人数、観光客入込数、復興視察コースの案内者数、協定締結都市との交流事業数、市内の年間出生数、家庭児童相談室の年間相談件数、愛育園での一時預かり人数、ファミリーサポートセンターの利用人数、保育所待機児童数、企業見学・体験学習プログラムの作成数、子どもオーケストラ・コーラス教室の登録人数、老人クラブの結成数、声かけ訪問サービスのボランティア団体数、声かけ訪問サービスのボランティア人数、福祉巡回車(おでかけミニバス)の1便当たりの平均利用人数、移動販売車(チャルメラカー)の1日当たりの平均利用人数、メタボリック・シンドローム該当者及び予備群の割合、骨太けんこう体操の参加者数、郷土に愛着を持つ中学生の割合、歴史資料収蔵館の来館者数、相馬民謡全国大会の参加者数、小学校3、4年生における郷土の産業・歴史・文化を学習する時間です。 市は、今後、第2期相馬市地方創生総合戦略に掲げたこれらの指標の達成に向け、引き続き検証と改善を行いながら、各種事業に取り組んでまいります。 次に、新たな視点での取組内容についてお答えいたします。 市は、第2期相馬市地方創生総合戦略において、第1期相馬市地方創生総合戦略の基本理念を継承し、検証結果を踏まえた各取組を継続・強化していくこととしております。第2期相馬市地方創生総合戦略における5つの分野の取組を推進するため、市は新たに5つの視点を設けました。 その5つの視点は、1つ、復興から創生への取組の視点で、市の基幹産業の一つである漁業及び農業において、いまだ続く風評の克服と地産地消の取組等を相乗させて継続、強化していくこと。 2つ、交流人口増加と
地域経済活性化の視点で、復興事業により整備された高速道路や鉄道、港など、人と物の輸送の結節点となる優位性を産業・雇用に生かすとともに、広域観光をはじめとした
地域経済活性化につなげること。 3つ、新しい技術を活用する視点で、少子高齢化による人材不足など、顕在化してきている様々な課題に対して、AIやロボットなど、未来技術の活用を検討していくこと。 4つ、人材を育て生かす視点で、国際競争力のある優良企業の誘致や児童・生徒のキャリア教育、確かな学力の向上など、将来に向けた人材の育成・確保に取り組むこと。 5つ、市民総活躍で持続可能なまちへとの視点で、健康増進による元気な高齢者の社会参画、子育て環境整備による女性の活躍、自主防災組織による災害に強い地域づくりなど、多くの市民が各分野にわたり、まちづくりに関わっていくことができる環境の整備と社会の醸成に取り組むことであります。 また、このような5つの視点の下で、第2期相馬市地方創生総合戦略において新たに設定した事業は、次の16事業となっています。 相馬市移住支援事業、誘致企業連絡協議会との連携、認定農業者と新規就農者の育成・支援、農業法人の育成・支援、包括連携協定による東京農業大学との連携、観光パンフレット等の多言語化への対応、ビーチバレーボール大会の開催、スポーツアリーナそうま第二体育館を活用した大会の開催・誘致、尾浜こども公園の利活用、復興市民市場の利活用、子育て世代包括支援センターの設置、結婚マッチングシステムのPR、誰一人取り残すことのない、個別最適化された学びの実現、GIGAスクール構想に基づいた教育の推進、食育指導の充実・食べる力、感謝の心を育成、生活支援体制整備事業です。 市といたしましては、第2期相馬市地方創生総合戦略に掲げた事業について、相馬市が将来的に安定した発展を続けられるよう、市民や関係団体と連携し、市民の英知を結集して取り組んでまいります。 答弁は以上でございます。
○議長(
菊地清次君) 10番、浦島勇一君。
◆10番(浦島勇一君) では、再質問いたします。 まず、1件目、市長の答弁の中で開口一番、基礎自治体になじまないというような発言がございました。私と市長の認識が違うんだろうというふうに思いますが、すべからく相馬市長である立谷市長が福島県の市長会の会長であるわけであります。後段の中で、基礎自治体単独では当然できない事業を今回も含めて全て保健所、そして福島医大等々、関係する県当局と連携の下で対応しているというのが実態であります。そうした中で、その関係性の中で、相馬の基礎自治体の市民の皆さんが当然不安に思うことを、私はこの席でお話を申し上げていると、そういう認識の中で今回のこの要望書を出した中身、そして壇上で申し上げましたように、それぞれ当相馬市、あるいはそれぞれの市管内の事業者、そして相馬市民がそれぞれ課すべき行動計画とは何かというところをただしたところであります。改めて答弁をいただきます。
○議長(
菊地清次君) 市長。
◎市長(
立谷秀清君) 私は、これは相馬市の事務にはなじまないと言ったんですよ。これは県の事務に対して、私と竹之下学長が、個人的な立場ですね、これは。お互い固有名詞でやりましたから、福島医大を代表した学長と市長会の会長という立場で、県の事務に対して提案を申し上げたことです。ですから、そのことに対して私は相馬市の事務ではないというふうに申し上げた、そういうことです。 さらに、私の考え方、この提案ですからね。これは協議の対象になることであって、決定していることではないんですよ。ただ、その考え方としてどうかということを、当然、市民、県に分かっていただく必要がありますので、新聞記事で何度か私の考えを掲載していただいております。大体そのとおりに進んでおります。なお、それをさらに具体的にするためにこのような提案を申し上げた。その提案の実現方について、今、この福島県
新型コロナウイルス感染症医療調整本部会議あるいは県庁内においていろいろと協議、調整、それと制度の策定も必要なんですね。例えば、救急車が新型コロナウイルスの感染患者を運ばない。そもそも保健所の事務というふうになっていたんですから。ですが、これ、協定によって救急車も運べるようになりました。ただ、その際の消防隊員の感染の回避をどうするかと。したがって、重症患者は手が触れますから、これはもう福島医大の専門家が移送させる等々のこと、そういうことについては協議をしながら今、進んでいるという状況です。 ですから、これは相馬市の事務ではないけれども、私の考え方として皆さんに知っていただくということであれば、それは新聞、マスコミ等々でお話しして主張している。今、提案した内容について、それが明確な協議の結論の対象になっていないことに対して、私は報告することも不適切というふうに考えています。
○議長(
菊地清次君) 10番、浦島勇一君。
◆10番(浦島勇一君) この前段の聞き取りのときに、私はこの内容についてどうだということではなくて、こういったことを相馬市の市民の皆様がきちっと相馬市の医療関係、あるいは
新型コロナウイルス感染症については万全たる体制ができているんだという、壇上で申し上げましたように、それが確立、担保されているという安心感がある、そうした中でそれぞれの行政当局あるいは個人事業者、そして
中小企業も含めた事業主、あるいは相馬市民3万5,000名の方々が通常の生活スタイルに戻れるような、あるいは当たり前の生活スタイル、当然、果たすべき対応策はしなければならない、もうそれはきちっと住民は理解、学習していると思います。そういう上で、万が一にも感染した場合に、相馬市の市民は大丈夫なんだよ、福島県は大丈夫なんだよということを担保されているという。だからこそ今後の今、ぐっと狭い狭い活動範囲の行動を広げていくような、そういうことにつなげられないのかなというところで、私の本意はそこなんですね。そこは少なくてもこの質問調整のやり取りの中ではそういうお話をしたつもりでありますが、そういった対応となっているということであります。改めて
市長答弁いただきたいと思います。
○議長(
菊地清次君) 市長。
◎市長(
立谷秀清君) 福島県の医療体制がしっかりしているということについては、私は新聞、テレビ等々について申し上げてきました。しかし、そのことがどこまで県民に認知されているかということについては、甚だ心もとないような気がします。もう一つの問題は、議員が今の発言でおっしゃったように、万が一なっても安心だと。それを多く吹聴することでもって、緩みが生じてはいけないという問題もあるんです。このアナウンスは非常に気をつけないといけないことです。 ですから、私は相馬市民に対して申し上げたいのは、相馬市内に発生した場合、私が市長として全力を尽くします。県の協力、福島医大その他病院の協力も全力でこれを協力していただけるようにします。現在、確かにそういう状況にはなってはいます。だからといって、安心はしてもらいたくない。やっぱり気をつけるべきところは気をつけなければいけない。ですが、また、反面、あまり縮まってはいけない、おびえてもいけないということなんですね。 相馬市の場合は、ちゃんとしています。ほかの地域が全部そうかというと、必ずしもそうではないですね。発熱外来が全部あるわけではないし、そのスキーム仕掛けについてみんなが分かっているわけではない。ですから、その地域の誰がそこの発生した人に対して責任を負うのかということも、多分明確でないと思います。ですから、そういった意味では、そこのところをしっかり、発生した場合の患者さんの扱いについてこれは明確にしておく必要があるんです。そのことは提案書の一つの骨子になっています。 ですが、それを実現するのは、体制を取るのは、これは県の事務です。ですから、それは県のほうで協議の中で決定していただくしかないんですが、相馬市の場合は、感染者の受入れ病院は今のところないんですね。ということは、よその地域に頼るわけです。ですが、感染爆発の場合は、公立相馬総合病院が参入することになっています。新型コロナウイルスだと分かる前の患者、いわゆる疑似新型コロナウイルス患者についての受入れも公立相馬総合病院がすることになっています。ただ、そのことに対して、制度的な措置がされていないんですね。これは今後の医療の大きなテーマになっていきます。そのようなことも提案してございますが、ただ、これは措置ですから、その予算を配分するのは県ですから、ここで議論してもしようがないことなんですね。 ですから、私としてはもっともっと安心な体制に持っていきたいと、そういうことで努力中なんですけれども、その努力の成果を、成果というか、こういうことだからこの段階では安心なんだということを、私は、マスコミを通してある程度市民には伝えていきたいと考えています。そういった意味では、新聞社、テレビ局に大変ご協力いただいているものと思っています。ですが、安全な、仮に感染しても、私としては今できる万全のことを、最大のことができると思っていますが、だからといって要するに気を抜いてはいけないというところも同時に訴えていかなければいけないと、そういうふうに考えています。
○議長(
菊地清次君) 10番、浦島勇一君。
◆10番(浦島勇一君) 市長、私は医療関係者でも何でもありません。詳細は全く分かりません。そういう中で、この相馬に生活をしている方々がやっぱり不安でしようがない。でも、その不安を払拭するために、きちっとした担保されているものがあるんだという、そういう安心感を頂きたくてのこの発言でありますし、市長がいろいろな形でメディアを通してメッセージを送られている、改めてそういったことを相馬市民の聞いている方は聞いていらっしゃると思います、いろいろな部分で。でも、そこに届いていない方々がやっぱりこの現状の状況をしっかり対応すべく、行動指針であったり行動計画というのは、行政当局は持ってしかるべきだというふうに思います。例えば保健センターニュースとかそういったもので、特に高齢者等々も含めた個人への通知、連絡がしっかり周知できるような形で、そこを市長のメッセージとしてあるいは相馬市当局としてメッセージを発すること、それはそれぞれ市民の皆様、個人事業主様、それぞれにあろうかと思いますが、そういったことは必要かというふうに私は考えます。市長、いかがですか。
○議長(
菊地清次君) 市長。
◎市長(
立谷秀清君) ちょっとなかなか難しいところなんだけれども、行動計画をつくるというのは難しいんですよ。というのは、災害の発生とか病状ってみんな違うんです。だから行動計画といって、一概なことはできないんですね。例えば人工透析患者が新型コロナウイルスに感染した場合と小学生が感染した場合と、全然違うんです。扱い方から考え方から全部違う。ですから、個々の実例に応じてやらなくてはならないことで、こういうふうな体制をつくれば大丈夫だということでもないんです。 広報そうまに出すこともできるかもしれませんけれども、広報そうまに出せるだけの福島県内の整備がまだされていないんです。先ほど申しましたように、要綱の改正等々があるわけです。ですから、まだ提案書の段階なんですね。これが明確に出せるような状況になりましたら、それは福島県として今の素案を今度、国会議員の皆さんに私がご説明することになっています。「福島モデル」という名前になっています。ですから、この福島モデルとしては、私と福島医大学長の竹之下さんと、教授の皆さんでいろいろ知恵を凝らしたことなんですが、これが明確に発表できるような状態になったら、それこそ大きく取り上げていきたいと思います。 ただ、福島モデルというのは、県内のどこの病院がどういうふうに参加するかまで入っていることですから、そういった意味で我が地域の病院はまだ入っていないんですね。ですが、相馬市民がなった場合は、私が何としてもこれは守りたいと。この前、1人発生しましたけれども、あのときも最速の対応をしたと思っています。そのようなことが相馬市民の誰に起きても、当市としてはしっかりとした対応をしていきたいと思っていますが、これをまだ県の体制が必ずしもオーソライズされたわけではありませんので、市政だよりに出せる状態ではないんです。だけれども、これが固まっていった段階で、私の提案から福島県
新型コロナウイルス感染症医療調整本部会議の決定となった段階では、これはそれなりにマスコミにも流しますし、相馬市の皆さんにもぜひ分かっていただきたい。今は文書にはできませんが、先ほど申し上げたように、前回、新型コロナウイルスの患者が発生していろいろ対応しましたけれども、それと同等のあるいはそれ以上のことを市としては、あるいは私としてはきちんとやっていきますので、なかなか文書にできないところもありますが、どうぞ相馬市の議会の皆さんにはご理解いただきたいものと思っております。
○議長(
菊地清次君) 10番、浦島勇一君。
◆10番(浦島勇一君) また、改めてこの件等についてはいろいろ議論をしてまいりたいと思います。 2件目、相馬市地方創生総合戦略について、
企画政策部長をしてるる答弁がございました。今回、5月13日付で出されております内容、6月3日にアップをしたということでございますので、内容等々については、今後詳細を勉強しながらまた詰めてまいりたいと思います。 そうした中で1点、これと併せて相馬市の人口ビジョンが示されております。第1期のときも、これは国のほうの人口統計に合わせた形で、多分、当時2060年のときには4万人を超えた最終設定の数字が出ていたと思うのですね。今回は2060年の目指すべきところを、現状維持、そしてこのグラフ指標から拾い上げると、3万人を切っている指標に当たります。第1期のときのその4万人想定から今回こう変動している部分の要因分析はどのようにされたのか、また、ここで文書で記載されておる現状維持と、このグラフで指標が示されておる3万人を切る、これの現状維持というのは、どの数字を見て現状維持というふうに当局はお考えなのか、お尋ねいたします。
○議長(
菊地清次君) 市長。
◎市長(
立谷秀清君) これは計算式があるんですね。計算式に当てはめると、これは地域の情勢とか地域の特異性ということを考えずに単純に計算した場合は、3万人を切るという厳しい結果になるわけですね。ですが、これは総合戦略ですから、戦略としては想定上そうなるということを示す分析表ではないわけですね。これを人口減少させないように努力するための方法論です。したがって、努力の結果、これを目指そうという数字を出しています。そこに乖離があります。
○議長(
菊地清次君) 10番、浦島勇一君。
◆10番(浦島勇一君) 40名から成るこの計画をつくるに当たって、いろいろ議論されてきたと思います。特筆すべき第1期の評価と検証と、そして第2期の目指すべきこの5年の指標の中で、議員各位、その他皆さんからこれぞという、この全体の政策形成に当たる中身、内容の集約に当たって特筆すべきご意見あるいは提案等々あればお尋ねをし、質問を終えたいと思います。
○議長(
菊地清次君) 市長。
◎市長(
立谷秀清君) いろいろなご意見を頂きました。ご批判も頂きました。批判としては、想定したとおりになっていないのではないかと、もうちょっと頑張ってもよかったのではないか、いろいろなご批判がありました。しかしながら、この総合戦略をつくっている際の世の中の変化というファクターもあるんですね。例えば昨年の台風、あれほどひどいものとは予想していませんでしたし、今回の新型コロナウイルスも、こんなふうになるとはとても予想していなかったんですね。そういう予想し得ないことに対応するのが、この生きた地方自治なんだろうと思うのですね。そのことを踏まえて、委員の皆さんからもいろいろな意見が出てきましたけれども、私からすれば、それぞれがここぞというご意見だったのではないかと思っています。したがいまして、頂いた意見の一つ一つを十分反すうしながら、かみ砕きながら、ご意見として謙虚に受け止めさせていただいて、これからの相馬市政、今度の計画に基づいてみんなで力を合わせて頑張っていこうということを、委員の皆さんにもお願い申し上げているところでございます。 (「以上です。終わります」と呼ぶ者あり)
○議長(
菊地清次君) ここで暫時休憩いたします。 (午前11時15分)
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○議長(
菊地清次君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 (午前11時30分)
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○議長(
菊地清次君) 日程第1の議事を継続いたします。 次に、2番、横山和雄君の質問を許可します。 2番、横山和雄君。 (2番 横山和雄君 登壇)
◆2番(横山和雄君) 議席番号2番、会派にじの横山和雄でございます。 通告に基づきまして、本市の
新型コロナウイルス感染症対策について3点質問いたします。 私たち相馬市に住む者にとっては、
東日本大震災及びそれに伴う福島第一原発事故、昨年の台風19号等による大水害等、ここ10年で未曽有の災害を経験し、それらを乗り越えるため、市長、相馬市の職員、議会、事業所、そして市民皆様が一体となり尽力してまいりました。このたびの
新型コロナウイルス感染症の拡大もまた、今までの我々の
生活様式を一変させるような災禍であり、我々が健やかで安心して生活するために、そして地域特性を生かした良質な産業をつくっていくために、市民の健康、地域の経済を守るために、この災禍に本市として施策を繰り出し、
新型コロナウイルス感染症に対し隙を与えず、確固たる対策をもって立ち向かっていかなければならない。行政と事業者、そして市民が一体となれば、必ずこのたびの災禍を乗り越えられると考えます。 そこで私は、市民の健康を守るために、
拡大防止の観点から、いわゆる3密対策を講じながらも、安心した市民生活を提供し、かつ
新型コロナウイルス感染症の影響を受けている事業者を、今後の相馬市の経済発展の妨げにならないよう、しっかりと経済対策を打って守っていくことが重要だと考えます。感染リスクと経済発展のバランスを最重要と考え、このたび3点質問します。 これまでの
一般質問において、各議員の皆様がこの
新型コロナウイルス対策を取り上げており、重複する質問もありますが、改めて質問をいたします。 1点目、相馬市の公共施設を利用したイベントに対する感染症対策について。 こちらにつきましては、同様の質問を何名かの議員が取り上げております。本年においては、
感染防止の観点から、相馬地方の大きなイベントで伝統行事である相馬野馬追が神事のみで無観客で行われる予定となっております。地方の夏の風物詩である勇壮な野馬追が行われ、それらを見学することはこの地域にとって大きな楽しみでありました。私個人としても、非常に残念でなりません。しかしながら、新型コロナウイルス感染患者の増加が小康状態になってきている現在、本市において、
新型コロナウイルス感染症に対し、しっかりとした対策を講じた上で、7月18日に原釜尾浜海水浴場で海開きが予定されるとのことは喜ばしいことであります。これは海を観光資源として生計を立てている松川、原釜の住民にとっては、
地域経済の浮上のためにも重要であると考えます。先日中止となった春の選抜高校野球も、8月に各チーム1試合だけ甲子園で試合が行われるとの報道がなされております。今後、感染症の第2波、第3波等が予想される中、感染者の増減がどのように推移していくかによるものでもありますが、感染症防止対策をしっかりと打ち出しながらも、徐々に部分的なイベントが開催されていく流れなのかなと感じます。 本市においても、今後、公共施設等を利用し、各種イベントを開催する際には、どのような指針の下で、どのような感染症対策をしていくのかを伺います。 2点目といたしましては、集団健診の在り方について伺います。 本市においては、各種健康診断の一部は公民館や保健センターで行われております。各種健康診断は、市民の健康の管理、維持、向上において重要なものでもありますが、
新型コロナウイルス感染症により3密回避が騒がれる中で、希望される方が一つの施設に集まり集団健診を行うことは、感染症対策を万全にしておかなければ、逆に健康を阻害するおそれがあります。本市の集団健診の
新型コロナウイルス感染症対策はどのようになっているのか、その在り方に問題はないのか伺います。 そして、最後3点目となりますが、
新型コロナウイルス感染症で影響を受けている事業者への支援について伺います。 こちらの質問も、何名かの議員から同様の質問がありましたが、改めて伺います。
新型コロナウイルス感染症の拡大で、国民の多くが不要不急の外出や様々な業種が営業を自粛せざるを得なくなった中で、日本国内、そして本市の経済も甚大な影響を受けました。国は、緊急経済対策として、特別定額給付金制度、
持続化給付金制度、雇用調整助成金、
資金繰り支援制度など各種対策を講じ、本市においては、先日の
一般質問の答弁にも触れており、また、今回の本市の一般会計
補正予算案にも上げられている4業種、観光業、飲食店、タクシー、運転代行業に対する経済支援が上げられておりますが、第2波、第3波が懸念される状況下において、まだまだ自粛ムードが漂う中、この新型コロナウイルスにより影響を受ける事業者は多いと考えます。市民の生活のため、相馬市の安定的な発展のためにも、経済対策を打って本市の事業者を支援し、しっかりと守っていかなければならないと考えます。そのことについて、本市の考えを伺います。 以上の答弁を求めるものであります。 以上で壇上よりの質問を終わります。
○議長(
菊地清次君) 市長。 (市長
立谷秀清君 登壇)
◎市長(
立谷秀清君) 2番、横山和雄議員の市の公共施設を利用したイベントでの感染症対策についての質問にお答えいたします。 市は、5月25日の政府の非常事態宣言解除に伴う福島県
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を踏まえ、5月27日に市
新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、市公共施設利用における感染症対策を講じたガイドラインを決定いたしました。ガイドラインの内容は、各施設に共通するものとして、施設利用者名簿の作成、発熱などの症状がある方の利用自粛、3密の回避、会話をする際などのマスクの着用、手洗い、アルコールによる手指消毒の徹底などの対策及び各施設ごとの具体的な対策としています。 施設ごとの対策では、市民会館は、利用できる人数を県の基準に従って6月18日まで、大ホール100人以下、多目的ホール40人以下、6月19日から7月31日まで、大ホール460人以下、多目的ホール60人以下と、段階的に利用人数の制限を緩和するものの、合唱など飛沫感染の発生のおそれがある利用は、当分の間自粛していただくこととしております。 次に、屋内運動施設は、イベントの利用を100人以内とし、柔剣道場での乱取りやかかり稽古などの身体接触及び大声を発するような利用を自粛し、さらに更衣室等の利用時間を短縮することとしています。 屋外運動施設は、イベント利用を200人以内とし、光陽パークゴルフ場の食堂は、座席の間隔を空け、対面とならないように同一方向を向いた配置とすることにしています。 公民館は、新たに策定した市公民館教室活動における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに従い、教室活動を行うこととしています。 その他の公共施設においても、福島県
新型コロナウイルス感染拡大防止対策を踏まえ、
感染防止対策を講じています。 その他の質問は担当部長に答弁いたさせます。
○議長(
菊地清次君)
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(原史朗君) 2番、横山和雄議員の集団健診の在り方についての質問にお答えいたします。 市は、乳幼児健診、がん検診、特定健診などの受診者に対し、受診前の体調の確認及び体調不良時には受診を控えることについてあらかじめ通知をするとともに、健診当日の体温測定、マスクの着用、会場での手洗いやアルコール手指消毒液の設置や会場内の物品や椅子、ドアノブ等の消毒を実施して
感染防止策を講じています。 さらに、待合所の椅子の間隔を空けたり、入場者数を調整したり、集団指導を省くなどの対応を実施し、集団健診を行っているところでございます。 以上です。
○議長(
菊地清次君) 産業部長。
◎産業部長(伊東充幸君) 2番、横山和雄議員の
新型コロナウイルス感染症の影響を受ける事業者への支援についての質問にお答えいたします。 宿泊・
飲食店等維持支援金、
中小企業振興補助金等については、根岸議員、高橋議員にお答えしたとおりであります。 議員おただしのとおり、
新型コロナウイルス感染症による第2波、第3波の発生が懸念される状況の下、市内事業所への影響は継続する可能性があることから、市は、このたびの支援策の対象となっていない業種の方々に対しまして、今回の宿泊・
飲食店等維持支援金に対する効果を検証し、市内事業所のさらなる状況調査を行った上で、予定されている国からの
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の2次補正を活用した支援策を検討してまいりたいと考えています。 答弁は以上です。
○議長(
菊地清次君) 2番、横山和雄君。
◆2番(横山和雄君) 順次、答弁に対し再質問させていただきたいと思います。 1番、イベントに関してなんですけれども、段階的に今の新型コロナウイルスの状況というものがどのように推移していくかというのは、なかなか分からないところではありますが、先ほど市長の答弁でもありましたが、段階的に例えば屋内とか、緩和されていくということでありましたが、そのような中で、本市として今後考えている公共施設を利用したイベント等はあるのかないのか、そちらお伺いしたいと思います。
○議長(
菊地清次君) 市長。
◎市長(
立谷秀清君) 公共施設ということになろうかと思いますが、非常に大きな予定としては、復興市民市場のオープンがありますね。それから、尾浜こども公園のオープンもあります。これが大きなイベントというか。ただ、その際の新型コロナウイルスの感染状況、あるいは福島県を取り巻く状況がどのようになっているのか、相馬市の患者発生はないのか等々の予測不能なファクターも多いことですので、今後のイベントというか、できるだけセレモニーに近い形で行うのが適切ではなかろうかと思っているのですけれども、例えばビーチバレーコートができますが、このビーチバレーコートが、当初は、海開きもそうなんですけれども、イベントを考えていたんですね。ちなみに昨年の海開きには、イベント料として市から50万円を拠出いたしております。浜鍋ですとか浜焼きですとか、いろいろ地元の方々にボランティアでやっていただいて、材料費として拠出したということなんですが、このようなイベントは今年は適切でないだろうと。したがって、海開きについては、神事だけを行おうと思っています。安全祈願と
新型コロナウイルス対策祈願を一緒にやろうかと思っています。ビーチバレーコートのオープンについても、セレモニーにとどめて、イベントと呼ばれるようなことは、この際、避けていきたいと。 そのようなことで、この予定されている今後の人が集まるような企画において、一つ一つ状況というか、その場所の状況ですね、それと新型コロナウイルスの感染状況と、この2つを見据えた上で判断していきたいと、そのように考えています。
○議長(
菊地清次君) 2番、横山和雄君。
◆2番(横山和雄君) 今後の公共施設を利用したイベントにつきましては、了解いたしました。 今の市長のご答弁の中に、海水浴場の海開きという文言が出ていたんですけれども、昨日、根岸議員からもこの海開きについてご質問あったかと思うのですが、この海開きにおいて、この海岸線沿いの各市町村、中止求めている中、海開きになる、7月18日になるかと思われるのですけれども、それに伴って多くの観光客が市内、県内問わず集中するのではないかと考えられます。海水浴場における対策などは昨日の質問において確認しておりますけれども、これに伴って、これは経済が潤うということで非常に喜ばしいことでもあるんですが、当然、飲食店やお土産屋なども非常に混雑することが考えられます。
地域経済にとっては非常によいことではありますけれども、この
新型コロナウイルス感染症対策も、それら業種にとってしっかりと対策を打っていかなくてはいけないと考えますが、これについてのお考えを伺います。
○議長(
菊地清次君) 市長。
◎市長(
立谷秀清君) 海水浴場の扱いについては、昨日お答えしたとおりでございます。あくまでも3密を避けると。海岸で3密もまずあり得ないと思いますが、余りに混むような場合は入場制限等々も考える必要があろうかと思います。 一方、せっかくおいでいただいた方々が、本来であればお金を落としていっていただかないと経済には役に立たないわけでありまして、そこのところは、これは我々、保健所ではありませんので強制はできないんですが、いろいろとお話をした上で3密を避けると。海で感染することはなくても、飲食店で感染が多ければ即クラスターになってしまいますので、そういうことがないように、ご協力をお願いしながら、適切な対応を図ってまいりたいと考えております。
○議長(
菊地清次君) 2番、横山和雄君。
◆2番(横山和雄君) ただいまの質問に関しましては、了解いたしました。 続きまして、集団健診において1点質問させていただきます。 集団健診において、特に3歳児健診などの乳幼児健診について伺います。 やはりこの乳幼児健診、私、昨日保健センターのほうに行きまして、3歳児健診をやっておったかと思うのですけれども、そちらを見学させていただきました。先ほどの
保健福祉部長の答弁の中で、しっかりとした
新型コロナウイルス対策を取ってあるというお話でしたので、見たところ、しっかりと待合所とか椅子が離れていたり、新型コロナウイルスに対する感染対策がなされているなと思ったのですが、この乳幼児健診等なんですけれども、スケジュールが月に1回の半日という日を設けてあります。月に1回となりますと、どうしても幾ら人数制限をするといっても結構な人数が集中するのかなと思われます。今のこの
新型コロナウイルス感染症が拡大することが懸念される中で、集団で集まる機会というものを幾らか緩和させるような措置というものはないものなのか。 また、乳幼児健診等は、大体女性の方がお子様を連れて健診に行くケースが非常に多く見受けられます。今、この世の中において、女性は働く方が非常に多くて社会に進出されている中で、一月の半日という期間に何とかスケジュールを合わせて、休みを取るなりして健診を行っているということが見受けられますので、お医者さんのスケジュールの都合等いろいろあるとは思いますが、このあたり、何とか緩和できないものかとお伺いいたします。
○議長(
菊地清次君) 市長。
◎市長(
立谷秀清君) ただいまのご指摘は、私のところに届いた市長への手紙でもございました。よそから相馬市に来たんだけれども、乳幼児健診が非常に窮屈であると。議員のご質問には大きく2点あったかと思うのですね。集中することに対するリスク、それから、そもそも月に半日ということになると、その半日に当て込めるその不都合性ということだろうと思います。もうちょっとかかりやすい日に増やしてくれないかと、そのような市民からのご提案を頂きました。このことにつきましては、スタッフの問題ということになるんですね。保健所も今、
新型コロナウイルス対策その他で保健センターも多忙ですので、これはひとつ検討材料にさせていただきたいと思います。ドクターの手配の問題も出てまいりますので、それらも含めて検討させていただきたいと、そのようにご了解ください。
○議長(
菊地清次君) 2番、横山和雄君。
◆2番(横山和雄君) 今、新型コロナウイルス感染というものが懸念される中で、ぜひともこの集団健診における特にこの乳幼児健診のスケジュールに関して、前向きにご検討をお願いしていただきたいと思います。 最後の経済対策についてなんですけれども、先ほどの答弁において今回の飲食店、宿泊業者等の方への支援の効果を見ながら、第2次補正の中でその他の業種に関しても検討していくというお話をいただきましたので、こちらについてはぜひともご検討のほどよろしくお願いして、私の質問を終えたいと思います。
○議長(
菊地清次君) ここで13時まで喫飯休憩をいたします。 (午前11時55分)
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○議長(
菊地清次君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 (午後1時00分)
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○議長(
菊地清次君) 日程第1の議事を継続いたします。 次に、14番、河内幸夫君の質問を許可します。 14番、河内幸夫君。 (14番 河内幸夫君 登壇)
◆14番(河内幸夫君) 14番議員の河内幸夫であります。 通告に従い質問をいたしますが、実は私の質問、今回、
一般質問9名の方がされておりますが、そのうち私、8番目なんですが、全員が何らかの形でこの新型コロナウイルスの問題に触れていらっしゃいます。それだけ今回、この新型コロナウイルスの問題というのは市民にとっても大きな問題だったんだろうなと、関心事だったんだろうなと。いわゆる私が質問したい件名、ほとんど皆さん、質問なさっております。したがいまして、私の質問するものはほとんどないぐらいなんですが、重複しない程度の質問をしていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 1点目は、このコロナ禍による学校教育上の課題、そしてその解決策でありますが、この問題も昨日、1番議員と5番議員、その他の方も質問され、教育委員会、教育長のほうからもしっかりと答弁がなされております。したがいまして、この1点目の休業等による授業日数不足について一つだけ質問をしておきたいというものがあります。それは、この学校が突然休業になり、休校措置が出てずっと長い時間、学校で授業がなされない時間がありました。その間、
子供たち、つまり児童・生徒たちの環境といいますか、それぞれ家庭においての環境が違っていたんですね。結構、教育委員会あるいは学校当局も苦労して何とか授業を進めたい、遅れてほしくないという思いがあって、様々苦労、苦心をされておったという答弁もありましたが、実際、私も近所の児童・生徒の家庭の姿を見ていますと、その与えられた課題、一生懸命やって自分で時間を決めて積極的に勉強に励んでいる児童・生徒もいらっしゃいました。それから、結構、親が教育熱心で、それ、ヒロト、早くほら、勉強しろよと、ちゃんと勉強を無理やり、でも余り本人は、したくないような
子供たちにも何とかそうやって親に言われながら、取りあえず形としては勉強していた、ちょうど石橋浩人議員の昔の子供の頃のようにそういう人もいたし、教育長のように自分で恐らく子供の頃、一生懸命おやりになったと思うのです、積極的に。それから、休み中はもう学校関係ないんだと、授業関係ない、勉強関係ないということで、全く遊びほうけていたといいますか、遊んで全く勉強なんかそっちのけでいた子供もいらっしゃいます。ちょうど私の子供時代はそのような状態だったというふうに思っています。 そこで、今回、学校が再開されて授業が進む、そして夏休みが12日間短縮して遅れた分を取り返すと、粛々と学校としては授業を進めていくというところなんだろうと思いますが、今申し上げたように、いろいろな子供、児童・生徒がいる中で、そういう
子供たちの実態をよく把握しないで授業を進めていく、そして夏休みも12日間少なくするということになると、
子供たちが、その授業にしっかりとついていける子供はいいんですが、ややもすると、授業についていけなくなって、だんだん授業が分からなくなる、そしてやがて落ちこぼれてしまう、あるいはそれが不登校にまで通じてなってしまうということがあってはまずいなと思っております。そういう点での教育委員会あるいは学校当局が、授業の進め方、学校の不足分の進め方についてどういう点に留意をして進めてきたのか、進めていくのか、あるいは現在進めているのかということについてお伺いをしておきたいと思います。 2点目の児童の
感染予防対策については、もうほとんど昨日の質問で、答弁もいただいているようでありますから、この点についてはあえて質問もいたしませんし、答弁も必要ないと思っております。 それで、大きな2点目にコロナ禍による市民生活への影響とその解決策についてでございますが、これは、1点目は市民の実態がどうだったかということでの質問なんですが、この3月、4月、5月、ちょうどこの新型コロナウイルス感染が全国に広まっていきつつある、あるいは広がってきて、中央のほうでは非常事態宣言が出た、やがて全国的に非常事態宣言が発出されたと。あの頃を振り返ってみますと、市民同士の挨拶言葉といいますか、みんなもう自粛モードに入っていますから、たまにしか会う機会がない。会いますと、やあ、しばらくだな、どうしたと。いや、参った、あやまった、いや、俺は本当にどうしていいか分からないんだと、そういう非常にネガティブな挨拶言葉だったんですね。その挨拶言葉の中にもいろいろ温度差があったんです。温度差があって、いや、全く俺の遊ぶ場所どこも閉まっている、ほとんどの民間あるいは公の施設も閉まっていて、全くやることなくて、毎日4時頃になると晩酌の用意だ、毎日晩酌だという、私から言わせれば困ったではなく羨ましいなと思うぐらいの困ったという方もいらっしゃいましたし、実際に自分の企業、会社が実は仕事がなくて、もう今、週に2回休みなんだと。いや、今回給料減ったことだという困ったというのもあったし、あるタクシーの運転手さんが、いや、今日午前中、お客さん1人だと、そういう大変厳しい困った、参った、あやまったという方、もっと深刻な方もいらっしゃいました。このことを相馬市当局は、実際あの当時の市民の実態、どのように把握をしていたのか、あるいは現在も把握をしているのかということについて触れて、質問させていただきたいと。 支援の考え方と通告しておきましたが、この支援につきましては、ほとんどの議員の方々からも質問出ています。支援、特にこの国の様々な支援、県の支援、いろいろな補助、いろいろ出ています。ただ、これの大事なのは、私、つくづく今回、随分褒められたんです。褒められるというのは、私が褒められたんではないんだ。いや、相馬市は大したものだなと褒められた。やっぱりスピードだなと思ったのは、一つは、先ほどの質問でも出ていましたが、発熱外来を県内でも真っ先に設置をしたという、あのことは非常に大きな評価を頂いています。 それから、あの例の10万円の国の給付金、あの10万円、あれは全国一ぐらい早かったんです。市民からも非常に困った人たちが本当に助かったと。いや、大したものだ、よかった。これは県内の、つまり市外の方からも、いや、相馬市、何だ、大したものだなと。もっと遠くの私の知人、友人、県外の方からも、相馬、早かったな、俺のほうは、まださっぱりその感じないぞという方々がたくさんいらっしゃった。そういう中で、やはりスピードというのは大事だなと。何でそんなに早くできるのと言うから、いや、議員がいいんでないと言ったらば、ああ、んだべと言ったんだけれども、これ、実際、確かに市長は早く困っている市民にお渡ししたいという思いはあったと思いますよ。それを受けた職員なんです。私も日曜日、ちょっと所用があって役所に来たら、土日返上で本気になって準備、なるべくとにかく早く給付金を出そうと、お渡ししようという思いで土日返上で職員の方々、本当にやっていらっしゃった。そのことがこういう全国から、あるいはいろいろなところから相馬市、大したものだなと言われる結果になったと思います。改めて職員の方々には感謝を申し上げたいと思っております。 それで、その把握についてお示しいただくということと、2点目は、今後進められる新しい
生活様式の中で、相馬の元気をどう取り戻すかということの質問なんですが、実はこの非常事態宣言が解除になって、どのぐらいまちが元気になったのかな、あるいは浜がどのぐらい元気になったのかなということが非常に気になったものですから、私自身もいろいろ聞き歩きました。そしたら、なかなか思ったように戻っていないんですね。もともと非常事態宣言中からよかったものは、スーパーであるとかドラックストア、あるいはホームセンターのようなところはそれは変わらずずっとよかったんですが、解除になって、じゃ、さあ、みんな、様々な業種、業態、みんな元気になったかというと、今申し上げたように、なかなか戻ってないんです。恐らくこの新しい
生活様式とか新しい日常というようなことを言われるのは、これからしばらく続くんですね。これからしばらく続く、つまりこの新型コロナウイルス感染リスク、どこかの知事はwithコロナとかって、新型コロナウイルスと誰も一緒には住みたくないんだけども、こういう新型コロナウイルスというものを意識しないで生活することはできない。しばらくはこれを意識しながら、それこそソーシャルディスタンスとかフィジカルディスタンス、とにかく距離を取りましょうとか3密とか、先ほどから出ているようにマスクだ、手洗いだ、アルコール消毒だという、ずっとこれを守りながら生活をするということは、しばらく続くんだろうと、こう思っています。そういう中で、何とかして相馬を元気にしなければならないと、こういう思いは強く持っております。何もしないで座して死を待つようなことではなく、何かして、とにかく相馬を元気にしたいという思いは私も市長も同じだと、こういうふうに思っていますので、その辺で相馬市当局として、あるいは今後の対策、施策が何かあればお考えをお示しいただきたいと思い、以上、壇上から質問を終わって、後は質問席のほうから質問を申し上げたいと思います。 以上であります。
○議長(
菊地清次君) 市長。
◎市長(
立谷秀清君) 答弁の前に確認させていただきますけれども、大きく4項目について質問通告があったんですが、最初のコロナ禍による学校教育上の課題についての2番目の児童・生徒の
感染症予防対策については、答弁はよろしいんですね。
○議長(
菊地清次君) 答弁は要らないと言いましたね。 (市長
立谷秀清君 登壇)
◎市長(
立谷秀清君) 14番、河内幸夫議員の今後進められる新しい
生活様式の中で、本市の元気をどう取り戻すかについての質問にお答えします。 市は、新型コロナウイルスの感染拡大及び県の外出自粛、休業要請等に伴う市内経済への影響について、様々な業種に及んでいるものと考えており、特に宿泊業や
飲食店等が疲弊していると捉えています。 このような状況の下、本市における夏場の観光資源の一つである原釜尾浜海水浴場が7月18日から開設することが決定され、併せて市は、現在整備を進めているビーチバレーボールコートを同日からオープンさせることといたしております。原釜尾浜海水浴場やビーチバレーボールコートの運営に当たっては、市は3密を避けるなどの感染
拡大防止策を講じて、市内外からの来場者に安全に安心してご利用いただくよう努め、松川地区をはじめとする宿泊業や
飲食店等、市内経済の回復につながることを期待しております。 市といたしましては、県が示した感染
拡大防止対策やイベント開催制限の段階的緩和の内容を踏まえながら、光陽地区のスポーツ施設やスポーツアリーナそうま第二体育館の利用者回復への取組、また、本年オープン予定の復興市民市場や尾浜こども公園において、施設の利用者及び本市への来訪者が増加していくように努め、さらに国・県の施策と併せ、市民のお知恵を頂きながら、元気な相馬市づくりに取り組んでまいりたいと考えております。 そのほかの質問は担当部長に答弁いたさせます。
○議長(
菊地清次君)
企画政策部長。
◎
企画政策部長(阿部勝弘君) 14番、河内幸夫議員の市民生活の実態把握と支援の考え方についての質問にお答えいたします。 市は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国の
緊急事態宣言等による市民生活への影響について、市の業務内容を調査しました。 まず、市が設置している相談窓口において、本年2月から5月までの4か月間、無料法律相談件数は119件、生活相談件数は5件でありましたが、両相談とも新型コロナウイルスに関連した相談はない状況です。 次に、市税の納税猶予について、新型コロナウイルスに関連した申請件数は5月31日現在、固定資産税で3件、法人市民税で1件となっております。 次に、本年2月から5月までの生活保護の相談件数は14件、申請件数は9件でしたが、いずれも新型コロナウイルスの影響によるものはない状況です。 なお、相馬市社会福祉協議会が設置している生活サポート相談センターにおける相談件数について、本年3月までは新型コロナウイルスに起因する相談はありませんでしたが、4月に65件、5月に26件の相談があり、このうち新型コロナウイルスの影響で生活資金の貸付けに至ったケースが21件ありました。 このような状況等を踏まえた市の対応といたしましては、国の特別定額給付金を迅速に給付したほか、国民健康保険税及び介護保険料の減免、市税の徴収猶予の要件緩和を行うための条例改正案を今定例会に提案しています。 また、昨日の
根岸利宗議員、先ほどの
高橋利宗議員、横山和雄議員のご質問に答弁したとおり、市内の宿泊業、飲食店、タクシー業及び運転代行業を対象に、経営支援として一律30万円の給付金を支給、市
商工会議所への補助金を今定例会の
補正予算に計上しているところです。 以上です。
○議長(
菊地清次君) 教育長。
◎教育長(福地憲司君) 14番、河内幸夫議員の学校の休業に係っての児童・生徒の学習の遅れと、それに伴う不登校の対応についての質問にお答えいたします。 さきの5番、門馬優子議員の質問において、臨時休業に伴う授業日数の不足と学習の遅れの対応として、1つ、夏季休業期間における12日間の授業日の設定、2つ、児童・生徒一人一人の学習状況に応じた補充のための授業や個別の補修等の実施とお答えをさせていただきました。特に河内議員おただしの臨時休業中になかなか学習習慣が確立せず、学習内容の定着が不十分な児童・生徒に対しては、本人のストレスにならないように十分に配慮しながら、放課後等の短い時間を利用した個別の補修や家庭学習に課題として組み込むなど、各学校において児童・生徒の実情に合わせて継続して対応しているところであります。今後におきましても、これらの措置を講じ、一人一人の学習内容の定着状況をしっかりと把握し、丁寧に対応してまいります。 また、これもおただしのとおり、現在、長期の臨時休業による様々なストレス、また、学習の遅れへの不安が要因となる不登校の発生が懸念されております。対応としては、アンケート調査や教育相談等を実施し、悩みを抱える児童・生徒の早期発見・早期対応を学校へ指示するとともに、相馬フォロアーチームやスクールソーシャルワーカー、メンタルヘルスサポート等の活動により、心理・福祉・医療面からの支援に当たってまいります。 市教育委員会といたしましては、今後とも児童・生徒一人一人の学びの保障に努めるとともに、安心して学校生活が送れるよう、児童・生徒の心のケアに努めてまいります。 答弁は以上です。
○議長(
菊地清次君) 14番、河内幸夫君。
◆14番(河内幸夫君) ただいま教育長の答弁、まさに非常に
子供たちが、教育長のおっしゃるようにいろいろ悩みの多い形で学校に戻られる方もいると思うので、ぜひその辺を注意しながら進めるように、各学校のほうに注意してほしい、そういう指導をしてほしいと思っております。 そこで、次の再質問なんですが、私、委員会が産業建設常任委員会で、観光に一部関することも触れてきますので、これは市長でないと答弁できない部分があるということで、あえて質問をさせていただきたいと、こう思っております。 そこで、市長にお伺いしますが、今、こんな小さいまちで浜だのまちだのという言い方はなかなかなじまないと思うのですが、昔からまちの元気は浜が元気にならなければなかなか戻ってこないんだとか、農家が元気にならなければならないんだと、浜の元気がまちの元気をつくるんだという言い方がずっと結構なされてきたんですが、そういうことというのは聞いたことはありますか。それから、そういったことに対する認識はどんなふうにお持ちですか、お願いします。
○議長(
菊地清次君) 市長。
◎市長(
立谷秀清君) まちの元気は浜からと、私の生まれ故郷について過大な評価を頂きましたことに感謝を申し上げます。 以前は原釜、松川、岩子、磯部、この4漁協の出来高というのは約50億円だったんです。それが仲買に回って、さらに小売店に行く、あるいは一部は加工業者に行く。出口でいくと200億円近いお金が動いたわけです。やっぱりそこから「まちの景気は浜から」という言葉が出てきたんですね。 今、ご案内のように、浜の水揚げが低迷しています。風評被害の問題もあるし、いろいろな問題があろうかと思います。そういう中で、それに代わるこの浜の産業、浜の景気がまちに波及するような浜の活性化をどうやって図っていくかと。これは浜の魚が低迷しているのも、言ってみれば震災の影響ですから、原発事故という問題が間に入っていたにしても、しょせんはこれは震災の影響なんですね。ですから、私はこれをリカバリーするのに、復興の財源を使うことには私はもう何の抵抗もなく、とにかく取れるだけ取ってこようと思ってやってきたわけです。漁具倉庫も新しくなりましたし、組合の本体も新しくなりましたし、しかしながら、全体的な産業育成という意味では、やっぱりあそこの直売センターが流されたということも踏まえて、それで復興市民市場を造って、それで人を集めようじゃないかと、浜の景気の一つの起爆剤にしようじゃないかと。それから、できたのを見て、地元の方々も市議会議員の方々もきっと驚いて見ていると思うのですが、尾浜こども公園です。尾浜こども公園の遊び道具も相当なお金をかけていますから。ですから、人が来て人が動くことによって経済も動いていくだろうと、そのように考えてやってきたところなんです。 新型コロナウイルスの問題がありまして、これが何が困るかというと、生産がどうこうでなくて、人の動きを止めてしまったんですね。これがだんだんと解除になっていきますから、そのような際に、この人の動きをどうやって捕まえるか、人が動こうとするその行動の動機をどうやって浜の皆さんが捕まえるか、どうやって経済に転換させていくか、そういうことがこれからの大きな課題と考えています。 いずれにしても、浜もまちも山も、相馬の場合、小さな自治体ですから、これはやっぱり浜が潤えば結局山も潤うと。相馬市一体としての経済の活性化、産業の活性化を考えていかなくてはならないし、また、困っている部分に対しては、やっぱり全体として協力することも必要なんですね。 ちょっと話がずれますけれども、今回、山上地区をはじめとした作付不可能な水田に、支援金といいますか、これで水田農業をやめないでくれよという、そういう種類の支援金になるんですが、今議会に提出しておりまして、議員各位のご理解をいただきたいと思っているところであります。そのように、やっぱり相馬市全体として考えていったときに、それぞれの地域地域によって課題、方法論あろうかと思いますが、特に浜においてはかつての活気をどうやって取り戻すか、あるいはかつて以上ににぎやかな、人を集めるような浜になれるかということを、これからしっかりと考えながら対策を打っていきたいと、そのように考えております。
○議長(
菊地清次君) 14番、河内幸夫君。
◆14番(河内幸夫君) そういう浜の元気はやはり相馬の元気につながるんだという認識だということは、私もそのとおりだというふうに思います。恐らく市長はそういう思いがあるから、就任以来、あの光陽パークゴルフ場、東北でも有数のすばらしい設備、それからサッカー場とかソフトボール場、そこでいろいろな大会を誘致して、とにかく交流人口を増やして元気にしようということも、そして浜の魚をどんどん食べてもらおうということもあって、さらに様々な浜のハード面の事業もソフト面の様々な施策も、そういう浜の元気は相馬の元気につながるんだという思いがあったんだろうと、こう思います。 そこで、その浜なんですが、相馬の浜、申し訳ないんだけれども、相馬の観光地という言い方をすると、いろいろな史跡とか歴史もあるけれども、あくまでも相馬の観光地、浜に限って言わせてもらいますが、相馬の観光地というのは、例えばインバウンドを期待するとか、あるいは首都圏からどっとお客さんを呼べる、そういう観光地かどうか。私はそこまでの観光地じゃなくて、相馬を訪れる方々というのは、大体1時間から1時間半程度の県内であれば中通り、二本松、福島、会津あるいは伊達、米沢の一部とか、こちらの宮城県の丸森から角田、向こうのほう、このエリアの方々が大分おいでになる観光地だというふうに私は理解しているんですが、市長の認識はいかがですか。この浜の観光地の位置づけといいますか、世界から観光客を呼ぶような観光地か、それとも今言ったようなところからしっかりと観光客を呼ぼうとする観光地かどうかということ。質問の意味、分かりますか。
○議長(
菊地清次君) 市長。
◎市長(
立谷秀清君) 大変意味深いことをおっしゃっていただきました。 そのインバウンドについて言えば、実は私はクルーズ船の誘致の話は何年か前からあったんですが、相馬市はまだ早いということでお断りをしてきました。その状況にないと。つまり、外国人が来ても相馬が潤うかどうか。つまり、お金を落としてくれる場所がないんですね。ということで、今回、相馬港クルーズ振興協議会というのができまして、これは国・県、一緒になってやるので、充て職みたいにして相馬市長が会長で入っていますけれども、私はいたずらに外国人が来ても何にもならないと思っています。しっかりとお金を落としてくれるような、つまりこちらとして受皿がない限り、来てもしようがないことだと思っています。観光イコールお金を使ってくれるかどうかという問題ですから、人が来るだけでは何もならないですね。混乱するだけですね。したがいまして、外国人の誘致については、インバウンドについては、私は消極的でございました。今考えて、大正解だったと思っています。 一方、先ほどから申し上げているように、浜の元気ということを考えたときに、魚が元気になるにはまだまだ時間がかかると。今後、トリチウムの放出問題が出てきますから、やっぱり相当時間がかかるというふうに考えざるを得ないと思うのです。そちらの問題については、東京電力に対して私自身がしっかりと補償について物を申し上げていくしかないと思っています。対応策として、そういう中で浜の元気ということを考えたときに、議員がおっしゃるように、私は観光を中心に考えるのが一番リーズナブルではなかろうかと。 地元の人たちもいろいろ考えているんですね。若い人たちが中心になって浦ほたるという事業をやりました。ただ、残念ながらこれは一時期だけなんですね。浜の民宿の料理ですとか宴会ですとか、これは大きな魅力だったし、そのためにマイクロバスを用意している旅館もあるぐらいですね。今、これが止まっていますから。これを再開させるのは、一つは世の中の流れ、それともう一つは、我々の地域が
新型コロナウイルス対策をしっかりやっているんだと、そのような認識になろうかと思うのですね。 現段階で、本県の知事は県内での移動を推進すると、推奨するとなっているんですね。いずれ県内だけではなくということになろうかと思いますが、やはり今の段階で、今年の海水浴はよそがやっていない分だけ多く来るんじゃないかと思うのですね。そういうことを契機にして、私は今与えられている条件の中で、できるだけ観光客の方を寄せていきたいと。それが全てということにはならないのですが、相馬市の復興というか、コロナ禍のこれに対する回復の大きな力になってもらいたいと、そのように考えているところでございます。
○議長(
菊地清次君) 14番、河内幸夫君。
◆14番(河内幸夫君) おっしゃるとおりなんですね。 それで、私、ちょっと潰れそうな商売やっているんですが、このコロナ禍でちょっと休んでいたんです。休みの間、非常事態宣言が解除されてからどのぐらい元気になったのかなと思って、実は浜に行きました。それから、福島の方を1回、それから宮城県の方を1回、浜をずっと案内しました。そうすると、例えば最初、2組ともパークゴルフ場からぐっと回って1周、大橋もずっと全部細々と歩いたら、本当に福島の方は1度、2度来ているんだと言うけれども、宮城県の方は初めて来たという方、どこに行ってもいいね、いいねと今のいいねマーク、もう本当に、わあ、こんないいところある、わあ、こんないいところあるって、どこに行っても、我々ふだん感じないところでも非常にいいねって感じる、わあ、海はいいねって感じてくださったんです。そういう意味では、私はこの今、市長が言ったその新型コロナウイルス、次期新しい時代、新しい
生活様式という中での観光地としては、最も適したちょうどいいあんばいの観光地、近場の人がぜひ行ってみたい観光地だと感じました、そういう方々を案内して。 そこで、元気にすることをいろいろ考えました。それは何かというと、提案したいんですが、自転車なんです。相馬の海に行けば、相馬の民宿に泊まれば、とにかく貸自転車、無料で民宿に用意してある子供用、大人用も、あるいは電動も用意してあるよと。大体30か所ぐらい、いいねマップを作ってやると、いいね30か所ぐらいあるんです。そこを自転車で自由に歩いていただくと。自転車で歩くということは、当然のことながら距離、ディスタンスを取る、もう当然取らざるを得ない、飛沫の心配はない。したがって、マスクを外して熱中症の心配もない。浜の空気をいっぱい吸って運動不足解消、そしてストレス解消。身も心もリフレッシュして相馬のおいしい魚を食べていっていただくという、その自転車で地域おこしというか観光おこし、新しい時代の観光、ニューサイトシーイング、ちょっと発音悪いけれども、そういう新しい観光は自転車で観光おこしをしてみてはというふうに考えていますが、これは、実際運営を、いろいろこれから考えなければならない点はあるんですが、その自転車で自由に歩いていただくと、相馬に行けば無料で自転車が乗れるよといったような考え方について、一言お願いします。
○議長(
菊地清次君) 市長。
◎市長(
立谷秀清君) まず、ご高説をしかと承りました。 その上でお話し申し上げますが、河内議員からこの自転車の話を、そういうアイデアを頂いて、私は内閣府にございます地方創生推進事務局に電話をかけてみました。新型コロナウイルス復興の一つの手段として、観光振興のために自転車を整備するということについては、それは極めて前向きな考え方であろうと。ただし、やはりこの議会での話で自転車を用意して民宿に置きますよということだと、それだけだと予算の無駄遣いになってしまう可能性もあるんですね。したがいまして、この件を実現するに当たっては、浜の旅館、民宿の方々からの要請が必要であろうと。要請と同時に、この保管の方法も一緒にご提案いただいて、保管の方法、それから運用方法についてもしっかりとしたご提案を頂いて、これは皆さんで考えていただくしかないと思うのですね。どこの民宿に保管する、どこに保管するというようなことについてはお考えいただくしかないと思うのですが、そういう形であれば、これはしっかりした形であれば十分対応可能であると。この次の第2次補正で出てくる、全体2兆円になっていますから、そのような内諾というか、話は進めておりますので、問題は、こういう政策が地元の人たちから強く責任を持って上がってくることが大切ではなかろうかと思うのですね。ともすれば、言うだけ言って、後でぶん投げるようなこともよくありますから、そこはやっぱり相当な責任を持っていただかないと、新型コロナウイルスに対する方策のみならず、相馬市の復興の大きな力になってくるんではないかと思いますので、その辺のところは、こちらとしては受ける準備を私もございますし、内閣府もあると言っていますから、どうぞ河内議員と地元の方々の間において十分調整した上で、ご要請の形を取っていただきたいと思います。
○議長(
菊地清次君) 14番、河内幸夫君。
◆14番(河内幸夫君) 若干の時間ですので簡単に申し上げますが、今、実は浜の旅館組合の方々、組合長さんの方々、それから観光協会の方、浜のですね、いろいろこの質問をするに当たってお話をしてみたら、ぜひそういうことで進めるんであれば、自分のほうもどういう協力体制を取れるかということについて、今後、話合いを進めていきたいというようなことがありますので、そういうことになれば、ぜひ。 そして、私、非常に大事なのは、自転車というのは、今の相馬の観光って、ややもすると夏中心なんですが、自転車で歩く分には春、夏、四季、真冬はともかく、春だって自転車で春の海ひねもすのたりのたりかなって、あの春の穏やかな海を自転車で爽やかにこう歩いていただけばいいし、秋だって、秋、市長も大洲海岸を散歩すると言ったことを聞いたことありますが、非常に秋の夕日が、つるべ落としの頃の夕日の頃、非常にきれいな状態なんですね。後ろの太平洋はだんだん濃くなる、そして表の松川浦はきらきらと輝いてきれいな景色になる。そういう景色を見ながら、早くホテルに、旅館に帰っておいしい酒でも飲みながらおいしい魚を食べていただくと、そういう観光地にすべくいろいろと今後、努力していきたいと話合いを進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上、終わります。
○議長(
菊地清次君) 次に、3番、畑中昌子君。 3番、畑中昌子君。 (3番 畑中昌子君 登壇)
◆3番(畑中昌子君) 議席番号3番、会派にじの畑中昌子でございます。 通告に従いまして、質問いたします。 市民の安心・安全について、以下の3点を質問いたします。 1点目、
ハザードマップの活用の現状について。 4月に各家庭に回覧板で配布されました
ハザードマップについて、市民の方々がどれだけ関心を持って活用されているかを私なりに調査してみました。対象は主に30代から80代の女性が対象となります。 まず、
ハザードマップを見たかどうかを伺いました。8割の方が「見た」、「知っている」と回答してくれましたが、それを元に家族で話し合われたかを伺ったところ、「家族で話し合った」と答えた方は3割から4割程度でした。中には残念なことに「お父さんだけ見てしまったみたいだ」と答えた方もおりました。回覧板などの書類を世帯主だけが見て、家族と共有しないということも浮き彫りになった感じがしました。高齢者の方は字がいっぱい書いてあるだけで拒否反応が起き、「詳しく読んでいない」という方が多くいらっしゃるようです。行政区、隣組に加入されていない方からは「受け取っていない」、「知らない」と言われました。住んでいる地域や年代、様々な生活環境によって防災意識が違うことを改めて確認しました。 確認リストの中の自分が逃げる避難場所については、ほとんどの方が認識されていました。家族の待ち合わせ場所を決めている方は3割程度。非常時の連絡方法としては、ほとんどの方が「携帯電話」と話されており、災害用伝言ダイヤルが利用できるよう準備されている方はごく一部でした。非常時持ち出しの避難袋に関しましては、いつでも持ち出せるようにしている方は2割以下でした。
東日本大震災直後は、市からリュックを支給されたこともあり、皆さん準備されていたようですが、年月がたつにつれ、非常用食品や飲料水の入替えが面倒になり、そのままにしている方が多い現状です。「防災メールを登録しているか」を伺ったところ、私が聞き取りを行った中では、2割程度の方しか登録していませんでした。 高齢者への非常時の連絡方法は、防災無線や広報車、隣近所の呼びかけです。多くの方は「早めに避難する」ことを念頭に置いていました。しかし、中には「介護が必要な家族がいる。たくさんの医療用品、介護用品を抱え、本人を連れて避難することは到底無理なことだから、覚悟をして一緒に自宅にいる。避難できないし、しない」とはっきり話された方もおり、胸が締めつけられる思いをしました。
ハザードマップに関しては、「マップの見方がよく分からない」、「見にくい」、「たくさんの情報が詰まり過ぎていて分かりづらい」という意見も聞かれました。各家庭、分かりやすい場所に保管はしてあるものの、非常持ち出し品のチェックリストや各地域ごとのコンパクトなマップがあれば、より安心ではないかと思いました。 市が避難を発令したときの防災無線からレベルによりサイレンが鳴るというシステム、これは今年度の4月1日より開始されたものですが、ほとんどの方が知りませんでした。 このような十分に活用されていない現状から、市としてどう活用するか、どのように周知を図られるかお伺いします。 2点目、避難経路と避難所の在り方について。 配布されました
ハザードマップには、詳しい避難経路は記載されていません。そのときの浸水や土砂災害により経路が変わってくるため、記載されなかったことは理解しています。しかし、市民が一番知りたいことは、この経路です。移転された方や転勤で来られた方、その土地を詳しく知らない方は不安に思われています。 避難所においては、要介護者、障害者などの災害弱者や乳幼児を抱えた家族、妊産婦の方々が安心して避難できる場所の確保と、いち早い周知が必要です。ペットを同伴できる避難所の希望も多くありました。中には「ペット同伴の避難先を確保してもらえるなら、ペットの住民税を払ってもよい」という方もおりました。今はペットも家族の一員として生活している時代です。この方も「ペットと一緒に避難できないなら、避難しない」と言われていました。多様性に見合った避難所の在り方についての考えを伺います。 3点目、今後の防災訓練の計画についてお伺いします。 相馬市には自主防災組織が73あり、日々地区住民のために活動してくださっています。役割としてとても大きく、住民の安心につながっています。しかし、その活動も住民一人一人の協力があってこそ成り立つということも私たちは忘れてはいけません。
東日本大震災のような悲劇はあってはならないと、相馬市民の誰もが思っています。 私が聞き取りを行った多くの方は、防災訓練の必要性を認識しており、防災訓練があったら積極的に参加したいと話されていました。参加方法の一つとして、各学校で行う防災訓練、避難訓練が、地域住民参加型になれば参加しやすく、子供にとっても大人にとってもお互いを理解する場としてもメリットがあり、絆も深まり、達成感もより大きく感じるのではないかという意見もありました。そのときに体調不良や諸事情で参加できなくても、参加した方からの話を聞くことで情報の共有はできます。回数を重ねることで、参加率も上がるのではないでしょうか。 まずは、相馬市主催としての市民参加型の防災訓練を実施し、行動の基本を体験し、その後、各自主防災組織で行ってみてはいかがでしょうか。行政区の三役のほかに、防災担当のポジションを加えてみてはどうかという提案もありました。 昨年度の自主防災組織で行った防災訓練は14組織だったと伺っております。73組織中の約2割です。適正と言えるのでしょうか。警戒レベル1「災害への心構えを高める」基盤の充実を図らなければ、とっさの非常時の行動へとレベルアップできません。 今後の今年度の防災訓練の計画はどのようになっているのかをお伺いします。 以上で壇上からの質問を終わります。
○議長(
菊地清次君) 市長。 (市長
立谷秀清君 登壇)
◎市長(
立谷秀清君) 3番、畑中昌子議員の今後の防災訓練の計画についての質問にお答えします。 市は、平成12年度から平成19年度まで市主催の防災訓練を実施したものの、この訓練は事前に参加者の行動を明確にした訓練であったため、平成20年度及び平成21年度には、シナリオのない図上訓練を実施いたしました。市は、この図上訓練を地震、津波などの災害が発生した場合に、自衛隊や警察、消防などの関係機関との連携の下で各種の対応策を迅速かつ的確に行うことを目的に行い、
東日本大震災の際にはこの訓練が大いに有効であったことから、今後も図上訓練を実施すべく準備してまいりたいと考えております。 市民参加型の防災訓練については、市といたしましては、昨年度、23の自主防災組織が防災訓練を実施しており、地域コミュニティーの強化や自助、共助の精神育成の面で効果があったことを踏まえ、今後、市内の73の自主防災組織が地区の実情に合った防災訓練を実施するよう、消防署と連携して働きかけてまいりたいと考えております。 その他の質問は担当部長に答弁いたさせます。
○議長(
菊地清次君)
総務部長。
◎
総務部長(宇佐見清君) 3番、畑中昌子議員の
ハザードマップの活用の現状についての質問にお答えいたします。 市は、市民の迅速かつ的確な避難と2次災害の防止を目的として、津波及び洪水
ハザードマップを作成し、本年4月に行政区長を通じ全戸に配布するとともに、市ホームページで公開しました。
ハザードマップには、県が示した浸水想定区域や指定避難所及び指定緊急避難場所などを示した図面のほか、災害に備えた心構えや災害に係る情報の取得方法などを掲載しております。 市といたしましては、各自主防災組織が実施する防災訓練で、避難場所や避難経路はどうすべきか、災害時に備えてどのような備蓄品が必要かなどを地域で話し合ったり、小・中学校で取り組んでいる防災教育の中で、自分の住んでいる地域のリスクを学び、災害時にどのように行動をすべきかを考えるなどの際に、
ハザードマップを活用していただくよう働きかけてまいりたいと考えております。 次に、避難経路と避難所の在り方についてお答えいたします。 現在、避難所開設について、
新型コロナウイルス感染症対策のため、避難所の運用及び各避難所の受入れ可能世帯数及び人数などを検討しているところでありますので、その結果を踏まえて避難経路の提示について検討してまいりたいと考えております。 次に、自力での避難が困難な避難行動要支援者については、災害が発生するおそれがある際には、事前に電話で確認を行い、協定を締結している相馬市社会福祉協議会と介護老人保健施設ベテランズサークルの協力により、早めに避難していただいております。 また、犬、猫などのペットと一緒に避難される際には、これまで避難所の外を利用していただいておりますが、
東日本大震災の避難状況からすると、そのような避難所も必要であると認識しておりますので、市といたしましては、今後検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。