相馬市議会 2017-06-15
06月15日-02号
平成29年 6月
定例会---------------------------------------日時 平成29年6月15日場所 相馬市
議事堂---------------------------------------出席議員(20名) 1番 尾高雅夫君 2番 門馬優子君 3番 杉本智美君 4番 高橋利宗君 5番 鈴木一弘君 6番 牛渡秋夫君 7番 高玉良一君 8番 石橋浩人君 9番 菊地清次君 10番 米山光喜君 11番 只野敬三君 12番 浦島勇一君 13番 立谷耕一君 14番 根岸利宗君 15番 波多野広文君 16番 河内幸夫君 17番 佐藤 満君 18番 村松恵美子君 19番 荒 秀一君 20番 植村恵治君
---------------------------------------欠席議員(なし)
---------------------------------------出席した事務局職員の職氏名 事務局長 谷津田政弘君 次長兼庶務係長 高橋裕宗君 議事係長 谷津田吉弘君 主事 大河原康平君
---------------------------------------説明のため出席した者の職氏名 市長 立谷秀清君 教育長 堀川利夫君 副市長 佐藤憲男君 総務部長 星 光君
企画政策部長 宇佐見 清君 民生部長 宮崎富由君
保健福祉部長 原 史朗君 産業部長 渡部 卓君 建設部長 神宮正一君 総務課長 中野俊一君 教育部長 持舘直正君 生涯学習部長 佐藤栄喜君
------------------------------------------------------------------------------議事日程第2号 平成29年6月15日(木)午前10時開議 第1 議案第38号から議案第52号まで (質疑・
委員会付託) 第2+請願第2 地方財政の充実・強化を求める意見書提出の請願 +陳情第3 「国の『
被災児童生徒就学支援等事業』の継続と、
被災児童生徒の 十分な就学支援を求める意見書」の提出を求める陳情 (
委員会付託) 第3
一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ
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△開議の宣告
○議長(植村恵治君) おはようございます。 ただいま出席議員が定足数に達しております。 これより直ちに本日の会議を開きます。 (午前10時00分)
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△議事日程の報告
○議長(植村恵治君) 本日の日程につきましては、
別紙議事日程第2号をもってお手元に配付してありますので、この順序に従い議事を進めることにいたします。
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△日程第1 議案第38号から同第52号まで
○議長(植村恵治君) 日程第1、議案第38号から同第52号までの以上15件を一括議題といたします。 以上15件に関し、質疑を行います。 質疑の通告はありませんでした。 これにて質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案15件については、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれの
常任委員会に付託いたします。
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△日程第2 請願第2及び陳情第3
○議長(植村恵治君) 次に、日程第2、請願及び陳情を議題といたします。 ただいま議題となっております請願第2及び陳情第3の以上2件については、お手元に配付しております請願及び陳情付託表のとおりそれぞれの
常任委員会に付託いたします。
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△日程第3 一般質問
○議長(植村恵治君) 次に、日程第3、一般質問を行います。 会議規則第61条第2項の規定により質問通告がありますので、順次これを許可します。 最初に、2番、門馬優子君。 (2番 門馬優子君 登壇)
◆2番(門馬優子君) おはようございます。 議席番号2番、新政会の門馬優子でございます。通告をしております3件8点について質問をさせていただきます。 甚大な被害をもたらした
東日本大震災より6年が経過いたしました。相馬市は一日も早い復旧・復興を目指し、市民とともに一丸となり歩み続けてきました。 その結果として、復興が着々と進み、今や次のステップとして、今後10年間の相馬市のまちづくりを進めるための新しい総合計画、相馬市
マスタープラン2017を策定いたしました。「たくましく。地域、暮らしをともに創り、誇りをもてる相馬市へ」一歩一歩確実に実現させていくことをご期待いたしまして、質問に入りたいと思います。 最初に、
交流人口拡大の施策についてお伺いいたします。 大震災により、相馬市は多くの観光資源を失ってしまいました。失っただけではなく、風評被害という目に見えないものとこれからも戦っていかなければなりません。そんな逆境の中、今までの要望活動の成果が実り、交通のネットワークは震災後目覚ましい発展をしております。今こそ
交流人口拡大を図るには絶好のチャンスと思われます。 その状況を踏まえまして、1点目として、観光振興を進めるための具体的な施策についてお伺いいたします。 多数の自治体では観光振興を進めるに当たって、
観光振興計画を策定し、綿密で確実な施策の実現へ向けて進めております。相馬市にはこのような
観光振興計画の策定の計画はあるのでしょうか。 次に2点目として、
水産物等直売施設建設の基本的な考えについてお伺いいたします。 震災前は相馬市にとって最大の観光資源だった松川浦や海の幸が途絶えてしまい、浜での新たな観光振興の目玉として建設を予定している
水産物等直売施設に多くの市民からの期待が寄せられております。さらに、大規模な相馬のお土産の販売施設としても、一日も早い建設が望まれております。しかしながら、漁業組合より要望書が提出されているものの、目に見えるような進展が見られないように思います。今後の相馬市の観光振興を発展させる上でも必要不可欠であることから、建設時期及び販売施設の形態についてはどのようにお考えでしょうか。 最後に3点目として、防災協定及び友好都市の締結の拡充についてお伺いいたします。 現在、
交流人口拡大策の一つとして、地域間交流の推進を進めているかと思います。
マスタープランの中でも、今後は姉妹都市、友好都市などとの交流の推進に取り組んでいくことが述べられております。
交流人口拡大だけでなく、
風評被害払拭のためにも、この取り組みには率先して向き合っていかなければならないと思います。そこで、今後はさらに防災協定及び友好都市の締結の拡充が重要になってくるのではないでしょうか。市長の所見をお伺いいたします。 次に、相馬駅の利用者の拡大促進についてお伺いいたします。 まず1点目として、現在、常磐線の全線開通には至っておりませんが、震災前と現在の乗降客の利用状況についてお伺いいたします。 次に2点目として、
高齢者等乗降客の利便性と安全確保についてお伺いいたします。 私は1カ月に数回常磐線を利用しているのですが、時間帯にもよるのですが、乗降客の約6割が高齢者という状況を目にいたします。そんな中、特に気になっているのが、階段の上り下りにかなりの苦痛を感じている光景を多く見受けることです。高齢者だけではありません。体の不自由な方や妊婦さん、ベビーカーを使用している子育て世代にとっても階段を困難に感じているのが現実であります。そんな中、震災後は特に駅の改修等で近隣駅の多くが
エレベーターの設置をしております。その状況も踏まえまして、相馬駅に働きかけをしていくべきと思われます。その考えについてお伺いいたします。 最後に3点目として、相馬駅構内での放送による相馬のPR作戦についてお伺いいたします。 行政視察等で電車に乗っていると、各駅ごとに発車ベルの音が違っていることに気づきます。その地域の童謡だったり、その地域出身の歌手の歌だったり、その地域をPRするメロディーが流れ、とても印象に残り、その地域に興味が湧いてきます。 そこで、相馬駅でもその
メロディー効果を利用し、相馬のイメージアップにつながるようなPRをしたらどうでしょうか。幸いなことに、相馬には伝統ある民謡や
ふるさと相馬など、地域の歌がたくさんあります。この
メロディーPR作戦を実施していくように働きかけをし、相馬の観光の一環になるようにしていく考えについてお伺いいたします。 最後に、新庁舎の利活用についてお伺いいたします。 まず1点目として、
市民ホールの利用状況と課題についてお伺いします。 市庁舎がオープンしてから約8カ月、
市民ホールは有効に活用されていると見受けられますが、市民からはさらにもっと活用してほしい、させてほしいという期待の声が聞こえております。私はもっと多くの市民の利用をと考えているのですが、市としてはどうお考えなのでしょうか。 また、6月5日より
観光協会主催の写真の展示会を、閉庁となる土日も継続し開催しているようですが、どのような管理体制をしているのでしょうか。特に
セキュリティー上には問題はないのでしょうか。お伺いいたします。 次に2点目として、庁舎内に掲げた絵画等の効果についてお伺いいたします。 庁内に掲げた絵画は、庁舎内の雰囲気を和やかにしているという評判をよく耳にします。そればかりではなく、絵画を見るために来庁する市民も多く、市民の憩いの場をつくり出しているように見受けられます。このように、絵画はさまざまな効果をもたらしていると思いますが、その効果の分析と、今後その効果を継続するための方向性についてお伺いし、壇上からの質問を終わります。
○議長(植村恵治君) 市長。 (市長 立谷秀清君 登壇)
◎市長(立谷秀清君) 2番、
門馬優子議員の観光振興を進めるための具体的な施策についての質問にお答えします。 市は、
東日本大震災以降、観光振興のための各施策を、本市の最上位計画となる相馬市
マスタープラン2017及び復興計画、
地方創生総合戦略に基づき取り組んできております。
東日本大震災により、松川浦の自然や豊富な魚介類などの観光資源が被害を受けたことから、市はそれらにかわるものとして、サッカー場や
ソフトボール場などの
スポーツ施設を活用した
スポーツ観光や、市民会館、
歴史資料収蔵館、千客万来館、
伝承鎮魂祈念館などの
和風建築物等の
視察受け入れにより、交流人口の拡大を図ってきたところであります。 市といたしましては、相馬市
マスタープラン2017に掲げる、そうまの
ブランド化推進、
インターネット活用等による
観光情報発信の強化、
スポーツ観光の推進、歴史を生かした通年観光に向けた取り組みを推進することで、交流人口の拡大に努めてまいりたいと考えております。 なお、本市の
観光振興計画の策定については、市は今後の課題として、復興状況等を踏まえた上で検討してまいりたいと考えております。 次に、
水産物等直売施設建設の基本的な考え方についてお答えいたします。
水産物等直売施設建設については、平成29年9月に
相馬双葉漁業協同組合から市に対し要望書が提出されたことから、市は当該施設が地産地消の推進はもとより、風評払拭や
交流人口拡大の拠点施設として有効であり、さらには本市の基幹産業である水産業の振興に大きな役割を果たし、公益性が高いものと判断して、同年12月に
水産物等直売施設整備検討委員会を設置いたしました。 市は、これまで同委員会を3回開催して、その整備内容を検討していただいた結果、同委員会からは、旧
ポートセンター跡地に景観を生かした
和風デザインによる建物を建築し、観光客のみでなく、多くの市民が買い物できる市民の台所というコンセプトで整備することが望ましいという意見をいただきました。 市は、当該施設の建設について復興庁や福島県と調整を進めており、今後は運営主体のあり方、
相馬双葉漁業協同組合のかかわり方、出店業者の確保等について関係機関と協議を進め、参加業者等の見通しが立てば、ことし中に概略設計をまとめたいと考えております。 次に、防災協定及び友好都市の締結の拡充についてお答えいたします。 市は、震災後新たに災害時
相互応援協定を9自治体と、また、
友好都市協定を東京都稲城市と、さらに昨年12月、大阪府泉佐野市と
特産品相互取扱協定を締結し、行政分野や
消防防災団体の視察研修、
市民まつり等での物産・農水産物等の販売PRなど、相互の交流を深めてまいりました。 これら震災後の協定締結は、相手方から申し入れをいただいて締結に至ったものであり、いまだ多くのご支援をいただきながら震災復興に取り組んでいる現状において、本市から他自治体に締結を申し入れることは考えておりません。しかしながら、他自治体からそのような協定の申し入れがあった際には、震災時にその自治体からいただいた支援状況や、市民の交流状況及び議会の意見等を踏まえた上で検討してまいりたいと考えております。 市といたしましては、震災後の支援などで生まれたこれらの
協定締結都市や姉妹都市を大切なパートナーとして、今後関係機関や
市民団体等と連携して市民レベルの交流に結びつけ、交流人口の拡大を図ってまいりたいと考えております。 その他の質問は、担当部長に……若干訂正させていただきます。
水産物等直売施設建設については、私、平成29年と申し上げましたが、失礼しました。平成27年9月に
相馬双葉漁業協同組合から要望書をいただいているということでございます。訂正させていただきます。
○議長(植村恵治君)
企画政策部長。
◎
企画政策部長(宇佐見清君) 2番、
門馬優子議員の震災前と現在の乗降客の利用状況についての質問にお答えいたします。
東日本旅客鉄道株式会社によれば、震災前の平成22年度のJR相馬駅の乗降客数は、1日当たり約3,000人でありました。震災以降、代行バスによるJR相馬駅の利用者は、平成27年度で1日当たり約1,500人でありました。昨年12月に再開した仙台までの鉄路における約1カ月間の利用状況は、震災前と比較して、新地・岩沼間が86%、新地・原ノ町間が82%となっております。 次に、
高齢者等乗降客の利便性と安全確保についてお答えいたします。 JR相馬駅から原ノ町駅方面の上り線を利用する場合、もしくは仙台駅方面からJR相馬駅に到着し改札口まで戻る際には、駅構内の連絡橋の階段を利用しなくてはならないため、高齢者等からJRに対し、
エレベーター設置の要望が寄せられているとのことであります。また、「市長への手紙」を通じて、市民から市に対し、相馬駅への
エレベーター設置の要望が複数寄せられております。 市といたしましては、今後、JR相馬駅の
上下線連絡橋への
エレベーターの設置について、これまでの市民の要望や、今後の高齢者人口の増加等を踏まえ、国やJRとの具体的な協議をしてまいりたいと考えております。 次に、相馬駅構内での放送による相馬のPRについてお答えいたします。 本市の玄関口であるJR相馬駅において、本市に関連するメロディーを活用することは、本市を訪れた方に強い印象を与えるとともに、日常的に利用する市民が改めて本市に愛着を持つことにもつながると考えられるため、これまでもJRと実現に向けた協議をしてまいりました。 しかしながら、相馬駅独自の
発車ベル変更や任意のBGMは市の相応の費用負担が伴うことから、今後、市はその負担について、市民の皆様を初め、JRと協議してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(植村恵治君) 総務部長。
◎総務部長(星光君) 2番、
門馬優子議員の
市民ホールの利用状況と課題についての質問にお答えいたします。 市は、新
庁舎建設検討委員会から新庁舎内に利便性の高い
市民ホール設置の提言があったことを踏まえ、新庁舎1階に南北23メートル、幅12メートルのホールを設けました。市はこのホールを「御仕法通り」と名づけ、イベント等の開催を初め、市民の待ち合わせや懇談の場所などに活用していただくことにいたしました。 昨年10月から現在までに御仕法通りで開催されたイベントは、そうま音楽夢工房によるシティーホールコンサート、
文部科学大臣賞を受賞した中村第一
小学校器楽部による
記念コンサート、相馬市
裏千家茶道愛好会による茶席、相馬市
観光協会等による
写真コンテスト入選作品の展示、北海道豊頃町による物産販売会など、7回となっております。 御仕法通りでのイベントは、市主催のイベントを除き、
セキュリティーの面から平日開催に限定しておりましたが、市観光協会から土日を含む写真展開催の要望があったため、市は庁内において検討した結果、イベントの主催者が保安員等を配置すれば
セキュリティーを確保できると判断し、今月から市が共催または後援するイベントにおいて、平日も含めて5日以上連続して開催される場合には、土日を開放することといたしました。 市といたしましては、御仕法通りのさらなる活用が課題であると考え、既に設置している
庁内プロジェクトチームでの
イベント等開催の検討をさらに深めるとともに、
市民団体等へ働きかけることにより、御仕法通りの活用促進に努めてまいりたいと考えております。 次に、展示した絵画等の効果についてお答えいたします。 市は、市民が描いた絵画の発表の場として市庁舎壁面を利活用し、市民文化の向上と豊かな感性を育むため、絵画に造詣の深い有識者等で構成する
庁舎ギャラリー委員会を設置して、絵画の募集や選定、展示期間等を協議することといたしました。 絵画の募集は、広報紙などにより1月5日から1月31日まで行い、2月9日の
庁舎ギャラリー委員会で、応募のあった作品47点から37点を選定し、委員の作品10点を合わせて47点を3月10日から展示することを決定していただき、市職員が作品の一部搬入や展示の作業をしました。
庁舎ギャラリーを開設したことについて、絵画を見に来た市民の皆様からは、庁舎内の雰囲気が明るくなった、市役所を訪れる楽しみができたなど、多くの声が寄せられており、また応募者からも、絵画展示の場ができたため絵を描く張り合いが出たなどの言葉をいただきました。 市は現在、2回目の展示のため、6月7日から7月14日まで絵画の募集を行っております。市といたしましては、市庁舎での絵画展示を継続することにより、市民の芸術性の涵養を図るとともに、多くの市民の皆様が気軽に来庁いただき、親しみと安らぎのある市庁舎となるよう努めてまいりたいと考えております。 答弁は以上でございます。
○議長(植村恵治君) 門馬優子君。
◆2番(門馬優子君) それでは、再質問させていただきます。 まず、1点目の
交流人口拡大についての(1)観光振興を進めるための具体的な施策についてなのですが、答弁の中に
観光振興計画の施策については今後の課題として検討するということでありましたが、市長としてどのような
策定イメージをお持ちかご説明願います。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) よくいろいろな自治体で、何とか計画とか何とか推進とかというものをやるのですが、問題は計画をつくって形を取ればいいというものではないのです。今、計画をつくるだけの材料がまだそろっていない状況にあると考えています。計画をつくることよりも、どうやって進めていくかという意識を持つことが大切なことで、そのことについては、この相馬市
マスタープラン以下いろいろ書いてあるわけですから、そこで新たな計画をつくるという、あるいはそのための体制をつくるということよりも、今考えられている理念を一つ一つ実現していくと。そのためには、その後の質問にも抵触してまいりますが、
直売センターをどうするか、あるいは、今度尾浜公園をつくります。尾浜公園にも、これは復興庁との話し合いの中で予算をつけていただく方向で進んでいますが、大規模な子供たちの遊具を考えております。そのほかに
ポートセンターの再開も考えております。しかし、そうなった場合の管理体制の問題とか、今設計に入っておりますけれども、そのような中での、何ていいますか、設計者との調整とか、あとは地質調査の結果をどう踏まえるか、あるいは管理体制のための地元の協力をどうやって得られるか等の問題があります。したがいまして、いろいろな面から取り組んでいかなくてはならないことなのですが、一つ一つできることを着実に積み重ねていくことが大切と思っています。 形の上では、被災自治体の中では、私が申し上げるのも何ですが、比較的そういう整備は進んできているほうだと思っていますけれども、ただ、議員のご発言にありましたように、松川浦の松が全部流されてしまったこと。したがって、松川浦の景観が前に比べて、観光というには余りにも損ねられてしまっていること。さらには海産物が提供できない状況にあること等、まだまだ基本的な、原則的な意味での欠落した部分が大き過ぎるのですね。そういう中で、一歩一歩と進んでいくべきであろうと。計画を立てればいいというものではないし、計画を立てて、計画を立てたからという言いわけみたいになることだけはしたくない、そのように思っております。
○議長(植村恵治君) 門馬優子君。
◆2番(門馬優子君) まだ復興半ばということで、いろいろな面で欠落しているところもあるとは思うのですが、現在掲げている事業に対して目標を設定し、検証していくことも事業を進める上で大切かと思われます。早期策定をお願いしまして、次の質問に移りたいと思います。 続きまして、
水産物等直売施設建設の基本的考えについてなのですが、市長の答弁の中に、市民の台所というコンセプトで整備したいということが述べられておりましたが、市長としての思いや考えを再度お伺いしたいと思います。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君)
直売センターはかつて漁業組合が組合の会計の中で設置したのです。ですから、その
直売センターに対していろいろなご批判も聞きましたけれども、これは事業主体において考えるべきことで、相馬市からどうこう注文をつけるべきものではなかった。漁業組合がつくって、販売者を募集して、そこで販売なさっていたわけですから、そのことについてどうこう言えるという筋のものではなかったわけです。 ですが、今回の漁業組合の要望、あるいはその方向性としては、復興予算でつくって貸与するという考え方のもとで話が進められてきたのです。復興庁ともそういう話をしてご理解をいただいてきたという経過のもとに、しからばどうするかという。そういう案を、まず漁業者と地元の方々に聞いてみましょうと。相馬市がつくる限りは、お貸しをするといっても、やはり相馬市民にとってプラスにならないといけませんから。そういうことも踏まえて、農協ですとか、あるいは商工会議所にも入っていただいた検討会を開催したわけです。 いろいろな意見が出ましたけれども、問題は、いろいろな意見が出て、市民の台所にならないといけないというのは大前提だったのです。私から申し上げた大前提です。ですから、やっぱり観光客にだけ提供するのでなくて、市民生活にプラスにならないと、相馬市がとりあえず予算立てしてやるわけですから、それは間尺に合わないと。理屈に合わないというような、そういう話で、大前提として申し上げたことなのですが、ただ、出てきた計画がそのまま実行に移せるかというと、あるいはご意見が実行に移せるかというと、そんな簡単なものではないです。 今、一番困っているのは、事業主体が誰になるかということで、私は要望先の漁業組合がやるものだと思って始まったのですが、なかなか経営的に難しいという話なわけです。しかしながら、この漁業の復興、あるいは相馬の第一次産品の復興、あるいは観光振興、さらに市民生活のこの潤い等を考えた場合、できるだけやるような方向で進めていきたいと思っておりますが、これは後々のご質問に対するお答えにもなってしまいますけれども、問題は、販売事業者が果たして集まってくれるかどうかというところにあるのです。ですから、いろいろな支援策を考えながら、先ほど申し上げたような事業目的を達成するためにやらないといけないと思っていますけれども、問題は販売事業者がきちんと確保できるかどうかというところにも直面しているのです。したがいまして、そういった意味では、漁業組合との連携をもうちょっと深めていかないといけないと思ったのですが、残念ながらその協議をしてきた漁業組合長がご逝去なさいましたので、今、新たな組合の体制とどうやって協議するか、そのような段階にあろうかと思っております。 なお、協議に当たっては、この設立の趣旨、方向性からいって、商工会議所の皆さんにも多く参加していただきたいとそのように考えておりますが、現段階では、そういう方向性でもって復興庁のご理解をいただいたとはいえ、なかなか漁業組合、あるいは漁業者の方々の状況が、そうすんなり入っていくことを容易なものにはしてくれないというような状況なのです。したがいまして、これは今後とも協議を重ねながら、ある程度出店業者が確保できればルートは幾らでもあると思っていますけれども、道の駅そうまのとき、私が市長になった当初だったですけれども、建物はできたけれども入る人がいないということでえらい苦労しました。そういう箱物さえあればいいという発想では、これは到底この目的を達成することはできませんので、そこはしっかり調査研究、調整、交渉しながらやっていかなくてはならないものと思っています。
○議長(植村恵治君) 門馬優子君。
◆2番(門馬優子君) さまざまな問題を抱えておりますが、市民に愛される施設になるように検討して、一日も早く建設を進めてほしいと思っております。 それでは、次の質問に移りたいと思います。 防災協定及び友好都市の締結の拡充についてですが、今後の防災協定や友好都市等の締結の予定はあるのでしょうか。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) 私のところに口頭での申し入れはございます。ですが、この防災協定の申し出は結構たくさんあったのです。ですが、そう軽々にできることではない。 ただ、この
東日本大震災復興関連でお世話になってきたところが防災協定を結びましょうと。いろいろな立場があるわけです。お世話になったところは、やっぱり人が足りないやりくりの中で、相馬市に派遣職員を送ってよこしてくれているわけです。ですから、相手方の市にしてみれば、防災協定に基づいてというしっかりとした段取りが必要になるというところもございますし、また、相馬市に職員を派遣することによって、その自治体の職員にこの災害対策というものを肌で経験させるという派遣元の自治体のレベルを上げるということもあったと思います。 しかしながら、これは前にも質問にお答えしましたように、防災協定というものは保険なのです。協定書読んでいただくとよくわかると思うのですが、お互い何かあった場合はこれだけ協力しましょうということなのです。今、我々の地域はもうあっているわけですから、我々から、もうひどいのだから防災協定結びましょうと、つまり病気になってから保険を掛けるようなことは、これはもう道義的にできないと思っています。ですから、ご提案いただいているところもありますが、これは議会の皆さんとも相談した上で、今後正式な交渉ということにしていきたいと思っております。 支援の程度の低かったところですとか、地域によっては私のほうからお断りしたケースもございます。ちなみに、同じ被災地同士での話もございましたけれども、これは防災協定どころではない、お互いに頑張ろうとしているときに、ちょっとそれは筋が違うということでお断りしたようなケースもございましたけれども、ただ、今お世話になっているところからそういう話をいただいてございましたので、その件については、皆さんと協議の上進めていこうかなと思っております。
○議長(植村恵治君) 門馬優子君。
◆2番(門馬優子君) 先ほどの答弁の中で、協定を締結している自治体との市民レベルや民間レベルでの相互交流を積極的に進めていくというお話があったのですけれども、そちらに関して、現在、稲城市なんかと新たな事業をやっているかと思うのですが、そういうことをほかの自治体とも進めていく、事業化していくということは考えていらっしゃいますか。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) 稲城市の場合は防災協定でなくてグレードの高い友好都市というものですから、これは姉妹都市に準じる形で考えていかないといけないと思っています。 つまり、友好都市、姉妹都市に関しては、その交流について明確な予算化をしてもいいということだと私は思っています。ですが、防災協定というのは、いざというときの保険の掛け合いですから、そのことに対して義務的な交流ということではないとは思います。しかしながら、交流人口の拡大を図ろうとするときに、防災協定の相手方の都市、自治体にとっては、相馬においでいただく、我々もおいでくださいという、そういう理由が立つのです。ですから、むしろ防災協定の中でどうやって交流するかというよりも、今、相馬は交流人口の拡大を図りたいときに、働きかけやすい環境にある相手方と捉えるべきと思っています。ですが、やっぱりその防災協定を結ぶだけ結んで、あとは全然知らん顔というわけにはいきませんので、それなりのおつき合いはさせていただきたいと思いますし、これは議会にお願いしておりますが、視察等については、できるだけ防災協定都市をめぐっていただきたいということをお願い申し上げております。 そういうところで、市民レベルでの交流という、これは県の予算がついていた時期がありましたので、そこに行く場合には旅費の助成をする等いたしましたが、今後、県の助成がなくなった後も、そういうことについては検討していきたいと。できるだけ交流を図るような。ただ、どこまで予算化するかという問題については、姉妹都市、友好都市とはちょっと違った考え方に立たないといけないとは思っています。
○議長(植村恵治君) 門馬優子君。
◆2番(門馬優子君) 現在、防災協定とかそういう協定を組んでいない自治体で、保留をしている自治体というのはたくさんあると思うのですが、防災協定というランクが高い協定を組むのはちょっと難しいと、先ほど市長の答弁でお聞きしてわかりました。 それで、市独自という考えではないですけれども、交流協定のようなランクが低いと言うとちょっと言葉が変なのですけれども、協定をつくって、そこからだんだんと
交流人口拡大のために、相馬市との交流を深めていってという協定をつくるお考えはないでしょうか。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) ございません。
○議長(植村恵治君) 門馬優子君。
◆2番(門馬優子君) それでは、次の質問に移りたいと思います。 相馬駅の利用者の拡大促進についての中で、
エレベーターの設置の要望が多く来ているということを答弁の中で言われていました。これまで国やJRとどのような協議をしてきたか、お答え願います。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君)
エレベーターの必要性については、前からJRのほうにはお話をさせてもらってきました。
エレベーターだけでなく、これはあしたの質問の答えになりますけれども、地下道をつくったらいいのではないか、跨線橋をつくったらいいのではないか、いろいろな点で随分させていただいてまいりました。ですが、そういうお金はかけられない。一番必要だったのは東口なのですが、とにかく、費用対効果の上でそういうお金はかけられないというお答えでございましたが、今、若干お話しさせていただいているのは、相馬市も相応の負担をすると。 JRの中のお客さんが動くのですから、相馬市が負担するというのは、私は筋が違うと思ってきたのです。JRの駅の外から向こうに通るのに相馬市が負担するのは、これはわかります。あるいは、かつてあった橋上駅のように相馬市の駅の外から向こうに行くのに、橋ですから、それは相馬市が負担するとそれはわかります。ただ、JRの中での構造物についてというのは、これは私は理屈に合わないと思ってきたのですが、ただ、現実的には、そういう事例があるのです。あるのです。ですから、これだけ多くの方々の利便ということを考えて、さらに高齢者の方々、あるいは足の不自由な方々のことを考えて、今はカートをごろごろ引っ張って歩く時代ですから、あれ階段は無理なのですよね。そういうことまで考えて、ある程度は我々のほうの負担もやむを得ない。その際は国の補助金もいただきながらということで、今、検討してJRとも話をさせていただいておりますが、ご要望いただきましたので、なお強力にその協議を進めていきたいと思っております。 ただ、相馬市の負担ということになりますと、これは議会の皆さんのご了解が必要です。市民の皆さんはそれでもやれとおっしゃるかもしれませんけれども、議会の皆さんのご了解がどうしても必要になりますので、議会の皆さんとの話し合い、ご意見を聞きながら、JRと交渉する必要があるだろうと。その交渉にも、余り時間をかける必要はなかろうと思っておりますので、できるだけご意向に沿うように頑張らせていただきたいと思っています。
○議長(植村恵治君) 門馬優子君。
◆2番(門馬優子君) 早急な設置をお願いいたしまして、次の質問に移ります。 相馬駅構内での放送による相馬のPR作戦についてですが、発車ベルの費用負担があるということを答弁でおっしゃっていたと思うのですが、どれぐらいかかるのでしょうか。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) これは、300万円かかるのです。 以上でございます。
○議長(植村恵治君) 門馬優子君。
◆2番(門馬優子君) それでは、発車ベルではなく、駅構内にBGMみたいなものをかけるのも観光の一つかと思われるのですけれども。 私は、駅というのは観光拠点の一つとして位置づけるというか、そのように相馬市として扱っていくように、これからは力を入れてほしいと思っているのですけれども、その中で、駅構内にBGMを流して市民協働によるおもてなしということで、例えばアレンジされた相馬盆歌を、エル・システマや市民混合合唱団などが歌ったものを流すとか、そういうことをしていくのも一つのおもてなしかと考えております。そのようなことについては、どのようにお考えでしょうか。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) まず、BGMとか発車ベルといいますか、発車ベルに相当するようなBGMが流れます。仙台は青葉城恋唄、福島はなぜかわからないけれども熱闘甲子園が流れます。相馬の場合はそれは何だろうと考えたときに、民謡とはやはり歌詞ですから、メロディーだけ流すとしたら、
ふるさと相馬かなとも思ったのです。ですけれども、あれは相馬にとって公式な曲ではないのです。そこにお金をかけることが果たして適切かどうか。では相馬市民の歌はどうか。相馬市民の歌がなじむかどうかという問題もあります。 ですが、いずれにしても、これはお金がかかるのです。ですから、システム全部をいじらないといけないのだそうです。ですから、カセットテープを入れかえるというような簡単にはいかないのです。CDでこれ使ってちょうだいという、そういう簡単なものではないらしいのです。JRとはとにかくお金がかかるところなのです。ですから、私はカセットテープ持っていこうかと思ったのですけれども、そういう簡単なわけにもいかないようなので、なお費用とか調査をしながら、皆さんのご意見を聞きながら、協議をしてまいりたいと思っております。
○議長(植村恵治君) 門馬優子君。
◆2番(門馬優子君) それでは、前向きに検討していただき、次の質問に移らせていただきます。 3番目、新庁舎の利活用についてですが、
市民ホールの利活用、先ほど答弁の中でいろいろな条件というものを説明いただいたかと思うのですけれども、なかなかその条件を満たすことは難しいかと思うのですが、今後の市民の利用状況等を見ながらでよろしいのですが、もっとより多くの市民が利用できるような方法を検討していただきたいと思っているのですが、お考えをお聞かせください。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) そもそも
市民ホールは、市役所建設検討委員会で、市民の代表の方々がそういうイベントができるような
市民ホールをつくりなさいという皆さんのご意見を踏まえて、さらにその面積等についても皆さんのご要望を踏まえてつくったわけです。ですから、使っていただかないと困るのはこっちだと思っています。 ですけれども、使っていただくためにどうしたらいいかということなのですが、先ほど議員のご発言の中で、ちょっとメモしておいたのですけれども、もっと使うようにしろという議員のご意向がございました。それともう一つ、
セキュリティーは大丈夫かというお話もございました。これが実は大変なところでして、土日もオープンのような広場にできれば一番いいのですが、ただ、1階、2階、3階の執務スペースには、それこそ、これは行政情報が詰まっているわけです。市民のそれぞれの個人的な情報もぎっちり詰まっているわけです。誰がどんな病気になったまで詰まっているわけです。病気でお金かかったまで詰まっているわけです。ですから、この
セキュリティーは一番に考えないといけないです。 今回、一つの試策としてやったのですが、商工会議所、これは準公的団体ということなので土日のご使用許可に踏み切ったのですが……観光協会ですね、観光協会なので踏み切ったのですが、市が予算を出しているところですから。ですが、警備員が廊下と階段に立って、あるいは市役所の行政情報のあるところに立って、そこに立ち入らないということを前提にいたしました。これは建設時にも考えたのですが、やっぱり技術的に無理なのです。この上から下がってくるネットのようなもので中に入れないようにしようということも考えたのですが、やっぱり無理なのです。何よりも市役所は土日でも働く人がいます。ですから、完全にそこのところをシャットアウトすることもできないのです。 ですから、その
セキュリティーをどうやって確保するかということと、できるだけお使いいただくようにするにはどうしたらいいか。この2つについては全く相反することなので、これはうまく調整ができるように試行錯誤を重ねながら、重ねながらといってもこれは失敗するわけにはいきませんので、いろいろ協議をしながら取り組んでいきたいと。ただ、平日については、これはもっと使いやすいはずですので、もっと市民の皆さんがお使いいただけるように、我々としても知恵を絞っていきたいと思っておりますし、議会の皆さんも市民の皆さんに働きかけていただきたい。そのように考えております。
○議長(植村恵治君) 門馬優子君。
◆2番(門馬優子君) 先日、市民のほうから
市民ホールで開催しているイベントに参加したいのですけれども、周知というかわからないまま過ぎてしまうことが多いというお話を受けました。そちらのイベントの周知のほうに関しても、もっと検討していただき、強化してほしいと考えております。その新たな施策というか、お考えについてお伺いしたいと思います。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) 例えば、金賞取って帰ってきて中村一小の凱旋公演がありました。どういう周知をするかという問題ですが、これは抜本的に、例えば防災スピーカーで流すわけにもいきませんし、市政だより等ではご案内しているのですが、必ずしもみんな見てくれているわけではないです。 この点については、この問題だけではなくて、市民の皆さんがもうちょっと市役所からのメッセージを見ていただけるように、これは別な大きな問題になってくると思います。行政情報を利活用していただく。ネット、ホームページだけではなくて、SNSとかいろいろ使い出してはいるのですけれども、時代の変わりも出てくるとは思うのですけれども、これは、別な総合的な課題として検討させていただきたいと思います。
○議長(植村恵治君) 門馬優子君。
◆2番(門馬優子君) そのことに関しては、検討して、新しい方向というか、進めていただきたいと思います。 それでは、次の質問に移ります。 庁舎内に掲げた絵画等の効果についてお伺いいたします。今後、長くこの事業を、絵画を掲げるということを継続していく上で、絵画が集まらなかったらどうするのでしょうか。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) 継続的にお借りしていきたいと思っております。
○議長(植村恵治君) 門馬優子君。
◆2番(門馬優子君) 先ほど、答弁の中に、芸術性を広めていくという答弁があったと思うのですけれども、より多くの方に芸術性を広めていくために、今後はどのようなことを行うのか考えているのでしょうか。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) あれもこれもと言っちゃうと仕事にならなくなるのです。もともと、庁舎の中の白い壁の面積がもったいない。ここに絵画があったら和みになるだろう。温かい雰囲気になるだろう。しかし、絵画を買うお金がない。市民から借りましょうというのが発想の原点です。その結果、市民からお借りする絵も、ある程度有識者の方々に選別していただかないといけないということで、もともとは何もなかったのですから。そこに市民のご厚意でもって絵をお借りすることができて、それで壁を飾って和みの雰囲気ができたのですね。ひいては、その出された方々が、私の絵が飾ってあるのよ、あなた見にきてちょうだいよみたいな、そういう効果も出てきた。そうすると絵を描いている人たちのプライドにもなるし、芸術性というか、そういう雰囲気が高まることにもなるということなのです。ですから、その芸術性を高めることが主なる目的ではなかった。そういう効果もありますよということです。その効果を求めて特別なことをやろうということではなくて、たまたまそういうことになっていったということですから、先ほどの質問でもそうでしたが、集まらないときはどうするんだと。その時は同じ絵を継続してお借りしようかと思っています。ですから、やれる範囲で、お金のかからない範囲で、できるだけ効果が出ていったらいいなと。 今、第二次募集をやっていますが、私も絵を描く方々にどうぞ出していただけませんか、かといって、出てきた絵が全部張って差し上げられるというものでもありませんし、ただ、こういうことをやることによって、何らかのこのイベントがあった場合、例えばMOA、絵画のイベントがあります。ああいうときの優秀作品を一時そこの場所に展示させていただくとか、そういうことになると教育の効果も相当出てくるのではないか。したがって、ギャラリー委員会には高等学校の美術の先生も1人入っていただいておりますので、そういう教育のほうの効果もプラスアルファの効果として狙っていきたいと思っています。
○議長(植村恵治君) ここで暫時休憩いたします。 (午前10時57分)
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○議長(植村恵治君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 (午前11時10分)
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○議長(植村恵治君) 日程第3の議事を継続いたします。 次に、3番、杉本智美君の質問を許可します。 3番、杉本智美君。 (3番 杉本智美君 登壇)
◆3番(杉本智美君) 議席番号3番、会派未来そうまの杉本智美であります。 さきに通告しておりました2点について順次質問いたします。 6月7日に開催されました第87回全国市長会議にて、立谷市長が災害復興担当副会長に引き続き就任されました。これは、副会長就任以来、全国を飛び回りながら復興への取り組みに真摯に向き合い、災害への初動対策や真の復興とは何なのかを伝えてこられたことなどが、全国の地方自治に必要とされていることなのだと理解しております。 その効果もあり、当市に訪れる行政視察は現在、震災復旧や復興状況に多くの方がお越しいただいております。それぞれがさまざまな視点でこの地域を理解し、その中で再び訪れていただくことを望んでおります。そのためにも、地域の特性、地域の魅力は欠かすことができません。そこで、今回の一般質問では2件を質問していきたいと思います。 まず、1件目です。小型家電リサイクル法への対応についてです。 使用済み小型電子機器等に利用されている金属その他有効なものの相当部分が回収されずに廃棄されている状況に鑑み、使用済み小型電子機器等の再資源化を促進するための措置を講ずることにより、廃棄物の適正な処理及び資源の有効な利用の確保を図り、生活環境の保全並びに国民経済の健全な発展に寄与することを目的に、使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律、通称小型家電リサイクル法が平成25年4月1日に施行されました。 この中で、自治体の責務として、分別して収集、認定業者への引き渡しになりますが、市として実施する考えがあるのか伺います。 次に、2件目は観光振興についてです。 高規格道路や鉄道など基幹交通網が整備され、当市で目指す交流人口の拡大に向け期待ができるときが来ました。 相馬で観光といえば、私は夏が大変印象深いです。海水浴場や潮干狩り、海釣りなど、海を中心としたレジャーを求め、県内外から多くの観光客が当地を訪れております。さらに日本屈指の馬の祭典、相馬野馬追も猛暑の中、多くの観光客が見守り開催されております。 地域の活性は、地域経済の活性が肝要です。当市に求められていることに力を尽くすことが経済や活性に結びつくものであると考えます。そこで、観光資源に関わる3件を順次伺います。 1点目です。再開する海水浴場のにぎわいつくりについて伺います。 当市の海水浴場は、津波により施設が被災し、安全を確保できない状況で震災以降利用できない状況です。しかし、防潮堤、避難道路の整備が進み、いよいよ海水浴場も整備されてきました。近年には海開きを行えるとの声も耳に届いてまいり、うれしさも込み上げてきます。相馬の夏といえばやはり海です。震災以前の海辺のにぎわいを期待したいと考えますが、市としてアクションを起こすことを考えられるのか、海水浴場のにぎわいつくりについて伺います。 次に2点目、野馬追の振興につながる獣医(馬)を誘致する考えについて伺います。 相馬野馬追は500頭を超える馬を活用する祭りです。借り馬として当日当地方にくる馬もいますが、約半数はこの地域で飼育されております。相馬市内を見ても約60頭が飼育されております。 馬も健康でいればよいのですが、生きている上で病気やけがは避けることができません。そのようなときには獣医に診断していただくわけですが、現在、相馬地方に馬を専門に診られる獣医がおりません。野馬追を今後も執行する上で、これは大きな問題です。地域内に獣医を確保できるよう、行政としても働きかけを行っていただきたいと考えますが、専門知識を持つ獣医を誘致する考えについて伺います。 次に3点目、野馬追行列の市招待者用観覧席の設置について伺います。 本年の野馬追も、相馬家第33代当主相馬和胤公ご名代、ご嫡男相馬行胤公を総大将に、7月29、30、31日の日程で開催されます。震災以降、特に相馬市にゆかりがある自治体や企業などをご招待して、市内行列を観覧していただき、さらに夕刻には歓迎の夕べを企画して交流してきております。年々、招待する人数もふえ、相馬の今を相馬野馬追を通し全国に広められることは大変喜ばしい限りです。 市招待者は昨年まで、旧市役所玄関ピロティーを利用し、招待者の行列観覧席を設けておりましたが、昨年10月に新庁舎が開庁しました。本年はどのように観覧席を設けるのか伺います。 以上で、壇上からの質問を終わります。
○議長(植村恵治君) 市長。 (市長 立谷秀清君 登壇)
◎市長(立谷秀清君) 3番、杉本智美議員の再開する海水浴場のにぎわいづくりについての質問にお答えいたします。 現在、県が進めている原釜・尾浜海水浴場周辺の復旧・復興工事は、平成29年度末、すなわち来年の3月でございますが、おおむね終了する見込みであることから、市は、海水や砂浜の放射能の安全性や津波発生時の避難ルートが確保された際には、同海水浴場を来年の夏に再開したいと考えております。 市といたしましては、原釜・尾浜海水浴場の再開に合わせ、同海水浴場での海の家出店希望者の把握に取り組んでまいりたいと考えております。 さらに市は、原釜・尾浜海水浴場の近接地に
水産物等直売施設や尾浜地区広場を整備する予定であり、これらの施設と、既に整備が完了している
伝承鎮魂祈念館や原釜荷捌き施設、漁具倉庫等を一体的に市内外にアピールすることで、にぎわい創出や交流人口の拡大が進むものと期待しているところでございます。 次に、野馬追の振興のための馬専門の獣医師についてお答えいたします。 昨年まで、相馬地方の馬の診察・治療は、南相馬市の鹿山獣医師が担当し、相馬野馬追開催時にも、同医師が祭場に常駐して、出場した馬の治療に当たっておりました。しかし、その鹿山獣医師が昨年12月にご逝去されたため、現在、相馬地方の馬専門の獣医師は不在の状態となっております。 相馬野馬追執行委員会はこの状況を踏まえ、公益社団法人福島県獣医師会相双支部に獣医師の派遣を依頼し、今年度の相馬野馬追の開催時には浪江町出身の獣医師が担当することとなっておりますが、今後、市といたしましても、相馬野馬追執行委員会の一員として、馬専門の獣医師の確保に努めてまいりたいと考えております。 一方、議員ご提案の獣医師の招聘につきましては、獣医師個人の事業性等が尊重されるべきで、また市の行政事務になじまないことから、適切ではないと考えております。 次に、相馬野馬追行列の市招待者用観覧席の設置についてお答えいたします。 市は、毎年相馬野馬追に、姉妹都市、友好都市、防災
協定締結都市、誘致企業、震災の際ご支援いただいた団体など、本市にゆかりのある皆様をご招待し、初日の出陣式や御繰出し、2日目の神旗争奪戦や御上がり式等の諸行事をご覧いただき、先達が脈々と伝えてきた相馬の歴史と、それに培われた風土に触れていただく機会としております。また、お越しいただいた皆様と本市関係者が一堂に会し、出陣の余韻の中で胸襟を開いて語り合い、お互いの交流を深める場として歓迎レセプションを開催しております。 市は、初日の御繰出し、2日目の御上がりを招待者の皆様にご覧いただくための観覧席を、これまでどおり旧庁舎玄関前に置き、新庁舎を背景に、総大将を擁立する宇多郷勢の整然かつ堂々とした御行列をご覧いただく予定としております。 市といたしましては、お越しいただいたお客様に有意義なひとときを過ごしていただけるよう、現在、おもてなしの仕方について鋭意検討中でございます。 その他の質問は、担当部長に答弁いたさせます。
○議長(植村恵治君) 民生部長。
◎民生部長(宮崎富由君) 3番、杉本智美議員の小型家電リサイクル法に基づく取り組みについてのご質問にお答えいたします。 使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律、いわゆる小型家電リサイクル法は、使用済み小型電子機器等に使用されている金属等の再資源化促進を目的として、平成25年4月に施行されました。この法律において、地方公共団体は、区域内における使用済み小型電子機器等を分別して収集するために必要な措置を講ずるとともに、その収集した使用済み小型電子機器等を分解・破砕し、金属の種類ごとに選別し、金属資源として再生できる認定事業者等へ引き渡すよう努めなければならないと定められております。 市は、法律の施行に伴い、その対応について調査した結果、県内には金属資源として再生できる認定事業者がおらず、遠方の認定事業者へ引き渡すためには、
運送費などの経費を新たに市が負担することが明らかとなりました。 このため、市はリサイクルセンターでの燃やさないごみの分別作業を見直して、平成26年度から、燃やさないごみの中から小型家電リサイクル法の対象となっている携帯電話、スマートフォン、ゲーム機、デジタルカメラ等を人力で選別し、相馬市及び新地町のリサイクル事業者へ引き渡しすることといたしました。これまでに処理した小型家電の数量は、平成26年度3,819台、平成27年度3,276台、平成28年度2,720台となっております。 しかし、現在の処理内容は、法律の趣旨に沿った小型電子機器等を認定事業者へ引き渡す方法となっていないことから、市は県内の各自治体とともに県内における再生処理認定業者の配置や、運送費用の助成などについて、国に働きかけてまいりたいと考えております。 なお、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会で使用するメダルを、使用済み小型家電リサイクル由来の金属で製作するためのメダルプロジェクトを立ち上げておることから、市は生活環境課内に携帯電話専用小型簡易型回収ボックスを設置して、この取り組みに参加することにいたしております。 答弁は以上です。
○議長(植村恵治君) 3番、杉本智美君。
◆3番(杉本智美君) それでは、順次再質問をさせていただきたいと思います。 まず、1件目の小型家電リサイクル法への対応についてでございます。 今、答弁いただいたとおり、近くに認定業者がいないということで、運送費用等の問題、近くにいないというのが、東北圏内であればたしか秋田と岩手という形で、遠方だというのも十二分に理解しております。その中で、どう自治体として対応していくのかというのをぜひとも伺いたかったなと今回思っておりまして、今の答弁にもありましたとおり、実は東京オリンピック関係団体、そして東京都等が参画するみんなのメダルプロジェクトに、参画しながら資源の再利用、限られた資源、日本はなかなか資源がない国でございますので、そういったことにやはり市としてもしていくという姿勢として見せていただきたい。そのように考えていたところ、今回当市においては、このメダルプロジェクトに取り組んでいくということで答弁いただきましたので、ぜひとも進めていただきたいと思っております。 しかしながら、考えていただきたいのが、実はプロジェクト、庁舎内ということで先ほどいただいたかと思います。できるだけ市民の方が、もちろん市庁舎にもお見えになるので、十分かと思うところもあるのですけれども、例えば人が集まるようなところ、例えば市民まつりであったり盆踊りであったり、そういった場面でもそういった活動、運動を相馬市としてしているのだよというものを、やはりごみ減量化の観点もあるでしょう、そういった部分も見据えてやはりやっていただきたいなと考えております。 あと、ごみ減量化という形になってしまうと、どうしても所管にかかわる部分ですので、その部分はちょっと今後所管の中で調査させていただきたいと思うのですが、現段階は庁舎内だけで進めていくのかどうか、改めて伺いたいと思います。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) これは最初の答弁に組み込みませんでしたけれども、これは都市鉱山という考え方なのです。都市鉱山に相馬市がなじむかどうかということで協議しました。つまり、東京都のように大量のレアメタルが小型家電から発生する場所と、相馬の人口のようなこういう小さいところとは、やはり考え方が当然違ってくるのです。廃棄される携帯電話の台数は恐らく相当違うと思います。 つまり、相馬のような小さい自治体で躍起になって集めたところで、大した量は集まらないだろう。しかし、さらにその集めたものを搬送する等で多大な経費がかかるのです。ですから、やはり我々としてはできる範囲で、この法律は努力目標ですから、やらねばならない、ではないですから。努めなければならないと書いてあるわけで、努めるとして、我々が参加できることはこの程度だろうということです。 議員がおっしゃるように、人が集まるところに置いたらどうかということなのですが、どの程度の効果があるか、どのぐらいそれで手間がかかるか、市民まつりとかそういうときに果たしてどのぐらい持ってきてくれるか。携帯電話というのは、私もそうですけれども、今までの携帯電話、私全部とってあるのです。そういう自分の人生のメモリーみたいなところがありますから、なかなかやっぱり人によって考え方も違ってくると思うのです。 ですから、私は、もし私がやるとしたら、市役所までわざわざ持っていきます。持っていくというか、その辺にぽんと置くようなことは、私はしたくないと思っているのです。いろいろな考え方があろうかと思いますけれども、そういう中で、どこまでやるべきかということを検討していきたいと思っております。 以上です。
○議長(植村恵治君) 3番、杉本智美君。
◆3番(杉本智美君) 市長に答弁いただいたとおりだと思っております。ただ、先ほど私が述べさせていただいたところにも、ちょっともう一度触れさせていただきたいのですが、市としてそういった事業に取り組んでいく姿勢を出すのが、私は大事なのかなと思っております。量的な問題、そして集めた量に対して今度は財源的にかかるというのは、もちろん重々わかるのですが、市の姿勢としてそうやっていくべきではないかという部分をお示ししていただければというところでございました。この部分に関しては、先ほども言ったとおり所管にかかわってくるので、この程度にとどめさせていただきたいと思います。 続きまして、2番目の観光振興について。その中のまず1点目でございますが、海水浴場のにぎわいつくりについて、再度質問させていただきたいと思います。 実は、先ほど私の前に門馬議員も質問をしていたかと思います。水産物等
直売センターという計画があるという形でございます。そしてまた、今後海の家の出店希望者も募りながら、どんな状況なのかを考えていきたいということを答弁いただいております。しかし、ちょっと考えていただきたい。地理的なものを考えていただきたいなと私思っておりました。 現在計画している水産物等
直売センターの場所でございますが、実は
ポートセンター跡地でございます。随分海水浴場よりは南のほうといいますか、東のほうの外れ。要は魚市場近辺にできる施設であると私は理解しております。それと、今回この海水浴場、前と基本的には変わらないということであれば、海水浴場の西側には大きな道路が、これはもともとあった道路でございます。その裏側にはさきの震災で7メートルの防潮堤が実は設置されているという状況でございます。その中で、海水浴場が来年開かれるという形になった場合、そこににぎわいというものがあるのだろうかと、私は正直思いました。 そのにぎわいを担っていくのが、実は先ほど市長答弁にもありましたとおり、海の家という形になってくるかと思います。しかしながら、その海の家というものも、現段階、出店希望者、今後募っていくという部分になるかと思うのですが、実は資材関係も、7年前でございます、海の家を設置したのは、きちんとしているのかどうか。きちんとしていても、今度状況的に運営ができるのかどうかというのが、今後の課題になってくるかと思います。そういった部分において、市として何とか協力できるもの、支援できるものというものがあるのかどうかと考えるところでございます。 なかなか民間事業者という形で難しい部分もあるかと思うのですが、しかしながら、相馬市の観光といえば、やはり私は海である。そして海の中でも、特に夏の海であると私は思っていますので、そういった部分にご尽力、検討していただければと思っているところでございます。 それともう1点、先ほど言ったとおり防潮堤。7メートルの防潮堤が海水浴場の背中に設置しているという状況であります。あれもコンクリートの、どちらかといえば、白いグレーっぽい壁がずらっと並んでいる状況では、なかなか雰囲気的に盛り上がりに欠けるのではないか。そういった部分に何かしらの手を加えられないか。例えば、よくやっているのが絵を描いてみたりとか、そういったものが、もちろんあれは県の施設ですのでなかなか難しいかと思うのですが、そういった形でやはり雰囲気づくりをしていくのが、私は適当かと思うのですけれども、その辺のお考えについて改めて伺いたいと思います。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) 2点お答えします。一問一答のはずですが。 まず、店のことです。このにぎわいのための海の家、グッズを売る必要もありますし、例えば海水パンツを売るとか、浮き輪を売るとか。そういうのがないとやはり華やかさがないです。それと、あとは焼きそばとかき氷です。これがないと行ってもつまらないです。ラーメンはなじまないと。やっぱり焼きそばです、それも肉の入らない野菜だけの焼きそばがいいです。 そういうのがあってやっぱりにぎわいというのは出てくるのですが、海水浴場を仕切るのは相馬市なのです。ですけれども、昔は仕切り屋さんがいたのです。なくなってしまいました。これからどうするかと。勝手にさせるわけにもいかないので、ある程度市のほうで整理しないといけないとは思うのですが、問題は、じゃ俺やるからと言う人がどのぐらいいるかです。議会の中にもお一人いらっしゃるような気がするのですけれども、本当にやってくれるのか何だか、話したこともありませんが。浮き輪だけでは足りなくて、やっぱり焼きそばです。焼きそばとかき氷です。そういう業者に働きかけるというか、今までのことも含めて調査しないといけないと思っています。 ただ、がちがちに計画を立ててがちがちに行こうと思っても、計画というのは立てたら進捗状況でこうずっとやらないといけませんから、さっきの
観光振興計画もそうなのですけれども、例えば、浜の魚がどうなるかわからないように、工事の進捗が、県は大丈夫だと言っているのですけれども、絶対大丈夫だということが見えてこないのです。大丈夫だと、計画の上では大丈夫なのですが。ですから、そこら辺のところもちょっと注意しないといけない。がちがちにして、できなかったとなったときどうするのかという問題もあります。ですから、秋口あたりから少しずつ、前の業者の方に調査をして、あるいはこれを公募するということが適切なのかどうかわかりませんけれども、そういうことの研究も含めて取り組んでいく必要があると思っています。 それともう一つ。オープン初年度から昔のようなにぎわいを、全く期待するということは、これは不可能なことです。ですから、とりあえず始めてというところから、そういう考えにならないといかんと思いますので、最初から過大な要求はご勘弁願いたいと思っているところです。 それから、2番目の防潮堤に絵を描くという話なのですが、心配しているのは、誰か来てスプレーで落書きするのではないかと心配しているのです。ですからね……ちょっと、それは県の構造物ですし、そのことについてもひとつこちらのほうからどうこう言うのは、当面の間はご勘弁願いたい。景観がなじんできて、海水浴もみんなで楽しくやれるようになった、その段階での話になろうかと思うのです。 それと、もう一つ。議員のご認識と私の認識、ちょっと違うのかもしれませんけれども、海水浴場よりも防潮堤が優先します。安全・安心ということのほうが優先します。ですから、道路がある、防潮堤がある、そういうのがあるから困ったという発想にはならなくて、安全のためには防潮堤。それから通行のためには道路。その上で海水浴もやろうという、段取りとしてはそういうことになりますので、その防潮堤の存在はやっぱり第一義に考えないといけないことですので、それをどうやって加工するかということ等は、これは余り議論すべきではないのではないかと思っています。その条件の中で、できるだけ海水浴を少しずつ、まずは再開させて、少しずつ皆さんのにぎわいになるようにと考えておりますので、ご理解願いたいと思います。
○議長(植村恵治君) 質問の前に杉本智美君に申し上げます。 当議会は一問一答方式をとっておりますので、そのルールに従いこれからの質疑を続けていただきたいと思います。 3番、杉本智美君。
◆3番(杉本智美君) それでは、一問一答にのっとって今後進めていきたいと思います。 続きまして、(2)野馬追の振興につながる獣医の誘致をする考えについてでございます。 先ほどの答弁で、野馬追期間中においては何とか派遣する獣医を、執行委員会として準備できたということでございます。大変それはうれしい限りでございます。しかしながら、そこばかりではなくて、実は年中を通して飼育しているという部分に対してどういう対策がとることができるのかというのが、今後考えなければいけないところかと思います。 市長もドクターですから、専門外というもの、わからないわけではないでしょうけれども、やはり専門外の病状に関しては疑問が残りながらという形になるかと思うのですけれども、そしてまた、その病気、けがに対しては一刻一秒の時間が、やはり今後治療に対して、治癒に関して非常に重要であることを考えても、やはりそういった方がこの地域、相馬でなくてもこの地域にぜひともいていただきたい。そのようにやっぱり切に考えるところでございます。 なかなか民間事業者を誘致する、そしてその誘致した人が、その行政としてなじまないという部分は十二分に理解するのですが、広域的なエリアとして、やはり執行委員会のほうに多分協議しているかと思うのですけれども、さらにそういった部分を、ドクターという見地も踏まえて、ぜひとも市長として頑張っていただきたいと思うのですが、改めて年間を通してそういった獣医を確保するような何か、手助け、支援という部分に関しての所見を伺いたいと思います。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) これは非常に難解な質問をいただきました。というのは、これは執行委員会としてのテーマなのか。あるいは広域的なテーマなのか。 相馬市だけで獣医がやっていけるとは思えないのです。実際、獣医はたくさんいますけれども、皆さん小動物が多いのです。大動物の獣医と小動物の獣医というのは、これは私がドクターと、全く関係ないと思うのですけれども、外科と内科ぐらい違います。これは、ですからドクターとしてと言われても頭抱えるだけなのですけれども、これは、ちょっとこの場で議論することではないような気がしますので、執行委員会の一員でありますから、執行委員会として私も、馬がことしいないということには、ちょっと発言させていただきましたし、整理をさせていただきました。ですが、野馬追の質問なのか、あるいはこれは年中を通してという話もありましたから、当地域の大動物治療という意味での質問なのか、ちょっとそこも判然としなかったのですが、当地域の大動物としての、大動物の治療あるいは衛生管理、健康管理ということであれば、これは広域の取り組みになりますので、県との協議の中で進めなくてはならない問題だと思っています。 ですので、結論として、そういうご意見が相馬市の中にあるということで、執行委員会あるいは県等の他団体に私のほうからお伝えするということにとどめさせていただきたいと思います。相馬市でそのために予算をつける、協議をするというのは、やはりなじまないということで。私がドクターであるということもなじまないと思っています。
○議長(植村恵治君) 3番、杉本智美君。
◆3番(杉本智美君) ぜひとも、現状は今お伝えしたとおりですので、今後とも各団体等にぜひとも協議の場を持っていただけるようにお願いするところです。 次に3番目、3点目でございます。相馬野馬追の市招待者の観覧席の設置について再度伺いたいと思います。 昨年の10月に新しい庁舎ができて、本年度はどのようにするのかということが非常に疑問だったので、今回質問させていただきました。その中で、本年においては旧庁舎、要は昨年同様の観覧席を設けた中で、市招待者に見ていただくという形でございます。なるほど、そのような格好でやるのかというのは、非常に景観的に、実は昔の旧庁舎のピロティーからこう行列を見た際、行列の後ろには新しい庁舎、この和風づくりの庁舎という形で景観的に非常に好ましいのかなと思っておりますし、大手門から通ってくる行列を見るにしても、やはりよろしいのかなというところでございます。 今回、再度お伺いしたいのが、ことしにおいては旧庁舎という形でございます。それもピロティーの部分もまだ存在しているということでございますが、今後の話になるかもしれませんが、旧庁舎を取り壊した際、あそこはたしか駐車場という形で使っていくと伺っておりましたが、その際もやはり、駐車場にそういった形でやるのか、今後の話ですのでまだ決まっていないと言われるかもしれないのですが、考えていただきたいのが、やはり景観を大事にしながら見ていただくのが、来ていただいた方に相馬野馬追を伝える上で非常に大事であるということを考えた中で、今後の観覧席のあり方について伺いたいと思います。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) 実は、このことについては随分協議と議論を重ねてまいりました。騎馬会とそれから神社側、総代会でも相当議論をしてまいりました。 私は、市役所の裏とアリーナの間にあれだけのスペースがあるし、新しく建った復興建築群があるわけです。千客万来館があって市民会館があって。あそこを通ってくれということを要望したのです。ところが、通り道の中に神社があるのだそうです。その神社は殿様が敬礼する場所なのだそうです。それはとても大事なことらしいのです。それを曲げることができないのだそうです。したがって、そこを強引に通すと、今まで通っていたところを通らなくなってしまうと、俺の家の前を通っていたのに何で市役所ができたから通らないのだというようなことを言われるわけにもいかないのだそうです。結局、コースを変えることができませんでした。 コースを変えることができないとしたら、もう一つは市役所の玄関で見せられないか。玄関入口です。狭いのです。やっぱり最終的には、今の旧庁舎が解体になった場合、あそこの、今まではピロティーだったのですけれども、あそこを相馬市の公式な観覧席にするのが一番、安全性の上でも一番いいと。駐車場であっても後ろはびろんと広くなるわけですから。それを前提に考えたときに、解体前の庁舎だからといってことしだけ場所を変えるよりも、今までの伝統にずっと従ったほうがいいというのが結論です。ですから、ただ、旧庁舎が解体前の状態なので、あそこで観覧するのもちょっと考えものでしょうということで、私もともとコース変更をお願いしたのですけれども、相当議論したみたいです。ですが、彼らの議論でそういうことだったのですから、これは強引にどうこう私はできませんので。 そうするとコースは変えないと。コースは変えないし、観覧の場所も変えない。いずれはあそこは駐車場になって広々とする。それを前提にしたら、ことしは裏に暗幕でも張って、ちょっと窮屈な……、窮屈ではないですね、例年どおりでいきましょうというのが結論です。 あそこの旧庁舎が解体になった後、いろいろなアイデアあると思います。スタンドをつくったらいいのではないかとか、こういう段々式のやつを持ってくるのもそう金がかからないのではないかとか、いろいろなアイデアがあります。これは相馬市側の発想でやれることになりますので、その場合のテントの張り方をどうするかとか、いろいろな問題もあるのですが、それは来年度に向けて庁舎解体が終わった後の検討課題ということで、今はその点にとどめさせていただきたいと思います。
○議長(植村恵治君) 次に、12番、浦島勇一君。 (12番 浦島勇一君 登壇)
◆12番(浦島勇一君) 議席番号12番、会派そうま維新の浦島勇一であります。 さきに通告をしております2件6点について、順次質問をしてまいります。 1件目は、JR相馬駅周辺の東西連絡通路の整備についてお尋ねをいたします。
東日本大震災以降6年が経過をする中で、JR常磐線は、下りにつきましては昨年12月、相馬・浜吉田間が供用開始をなされ、上りにつきましては、本年4月に浪江までの供用が再開をされております。一部、浪江・竜田間につきましてはまだ供用再開されておりませんが、平成31年度末ということで、再開運行の時期が示されているわけであります。今日に至るまで、改めて、JR東日本様を初め沿線各自治体のさまざまなご尽力があって、本路線の開通、見通しが立ったということで、改めてここにそのお力添え、ご尽力に感謝を申し上げたいと思います。 本市議会においても、相馬市の基幹交通網の整備促進に関する特別委員会を組織をして、過日5月末において、波多野広文委員長をして、JR東日本様を初め、関係各省庁にその要望を継続をして活動をしてきております。 本市においては、相馬駅の乗降客、利用客はもとより、やはり一つの基幹交通網として大事な位置づけになっております。また、かねてよりさまざまな形で問題提起をさせていただいておりますが、やはりJR線が遮断をする形で本市の東地区、西地区が形成をされております。昨今の住宅諸事情あるいは係る行政区の再編の見直し、そして被災以降それぞれの住まいを持たれた形の中での地域コミュニティーのあり方、そういったものがほぼ安定的に定着しつつある現在において、駅利用者はもちろんのことでありますが、東西連絡をする通路として非常に大事な位置づけではないのかなと考えております。市民各位からの要望もそれぞれございますし、また各議員におかれましても、この連絡通路の有効性、そしてその整備促進に関することについても、それぞれのご要望があろうかと思います。 そうした背景の中で、JR相馬駅周辺の東西連絡通路の整備ということで、現在相馬駅を利用される方々、そして東西連絡通路を利用する方として、歩行者あるいは自転車等における歩行、通行の状況を当局としてはどのように捉えているのか、その現状認識について1点目はお尋ねをするものであります。 2件目は、平成12年6月にJR相馬橋上駅建設基金を設置をしております。これについては、本日現在約215万円の基金残高があるわけでありますが、今後の活用とその運用方法、方針について市長の見解を問うものであります。 3点目は、JR相馬駅を起点とした東地区への連絡通路を整備すべきという、それが今回のテーマであります。この点についての当局の考えを求めるものであります。 2件目は、ごみの減量化とリサイクル体制の推進についてお尋ねをさせていただきます。 生活様式の変化によるごみの排出量の急激な増加や、廃棄物の不法投棄による環境破壊が課題となっております。そのため、市民へのごみの減量や再資源に関する知識の普及に努め、分別を徹底し、ごみの減量化とリサイクル体制のさらなる推進に、全市民を挙げて取り組みます。また、資源物の再生と再資源化の積極的な活用を進めます。これは、本市の総合計画
マスタープラン2017における第6章、環境を守り安全に生活をしていく上で、安全に暮らせるふるさとづくり、そして第2章、市民総参加によるごみの減量活動とリサイクル体制の推進における基本方針であります。 そうした背景の中で、私たちの市民生活の営みとともに、このごみの減量化というのは最重要課題であろうと認識をしております。大変大きな、重要な行政課題、行政サービスの一つではありますが、おおむね市民の皆様、9割9分といってよろしいかと思います。決められたルールにのっとって、その処理であったり、ごみの状況等については理解をされているかと思いますが、ごく一部、ほんのわずかな方々のルール違反によりまして、今ごみについて問題視されているのだろうと認識をしております。そうした中で、ごみ減量化とリサイクル体制の推進について3点お尋ねをさせていただきます。 1点目は、ごみステーションにおける維持管理状況と諸課題についての認識を問うものであります。 2点目は、減量化、再資源化、また不法投棄防止に向けての具体的な取り組みについてお尋ねをするものであります。 3点目は、粗大ごみの定期回収についてであります。せめて、本市においては収集から外れる粗大ごみの扱いでありますが、お盆前、そして暮れ前に年2回ぐらいに相馬市における粗大ごみの収集があってもよいのではないかというご意見も寄せられております。改めて当局の所見をお尋ねをし、壇上での質問を終わります。
○議長(植村恵治君) 市長。 (市長 立谷秀清君 登壇)
◎市長(立谷秀清君) 12番、浦島勇一議員のJR相馬橋上駅建設基金の今後の活用方法についての質問にお答えいたします。 平成12年5月、市、市議会、相馬商工会議所等が中心となり、JR相馬駅橋上化促進期成同盟会が設立されたことに伴い、市民並びに各界からの寄附金を受けるために、この基金は創設されたものであります。 橋上駅の建設計画では、建設に要する費用を、当時でございますが、約17億円と見積もり、JRが2億円、市が5億円を負担し、残りの10億円を市民からの寄附で賄うものであります。議員ご発言の200万円余の寄附金は、この10億円を目途とした寄附金のうち、実際に集まった200万円のことでございます。 しかし、その当時の市の財政調整基金は6億円しかございませんでしたので、当初予算に必要とする年間予算全額を計上できない状況であったこと、そして、予定している寄附金額を募ることは極めて困難と判断したことから、市は平成14年にJR相馬橋上駅建設計画を凍結するに至りました。 市といたしましては、基金の目的外使用や廃止のためには、まず、ご寄附をいただいた方のご意思を確認し、その上で相当の議論が必要であると考えております。 次に、JR相馬駅を起点とした東地区への連絡通路の整備についてお答えいたします。 市は平成14年、JR相馬橋上駅の建設計画を凍結し、その後、東西を結ぶ地下道の自由通路について検討いたしました。その結果、幅員2メートル、長さ50メートルの通路をつくるとすれば、当時の見積額で約5億円必要と考えられました。さらに、利用者の十分な安全性を考慮すれば、幅員を3メートル、4メートル、5メートルとより広げる必要があること、さらに、そのために警備が必要になるであろうと予想されること、その結果費用が増加する等の理由から、地下通路の整備は困難であると判断せざるを得なかったところであります。 市といたしましては、相馬駅を挟んだ両地区の一体的な発展等については本市の課題ではあるものの、現時点で東西連絡通路の整備に着手することはなかなか困難であると考えております。 その他の質問は担当部長に答弁いたさせます。
○議長(植村恵治君)
企画政策部長。
◎
企画政策部長(宇佐見清君) 12番、浦島勇一議員のJR相馬駅より東地区への歩行者、自転車等の通行についての質問にお答えいたします。 JR相馬駅から徒歩または自転車で線路を横断する場合、駅から320メートル北側の前沢目踏切、または360メートル南側の塚ノ町踏切を通ることになります。 この2つの踏切を通行する人数につきましては、具体的には把握しておりませんが、現在、相馬東高等学校の生徒162名がJR相馬駅を利用して通学しているほか、仕事等でJR相馬駅を利用し、両踏切を通行している方もいるものと思われます。また、JR相馬駅の利用とは別に、中村一小、中村一中の児童・生徒で、沖ノ内地区や北飯渕地区等から通う約210名が両踏切を利用するものと思われます。 この2つの踏切には警報機、遮断機が設置されており、また、自動車は通行できなくなっていることから、横断する際の通行の安全は確保されているものと考えております。さらに、踏切に至る道路には防犯灯を設置しており、夜間の通行にも支障はないものと考えております。 以上でございます。
○議長(植村恵治君) 民生部長。
◎民生部長(宮崎富由君) 12番、浦島勇一議員のごみステーションの維持管理状況と課題についての質問にお答えいたします。 市内のごみステーションは、自治会及びアパート管理者が、市と設置場所等について協議の上、設置しております。
東日本大震災以降の市内のごみステーションの設置状況は、平成27年3月末1,028カ所、平成28年3月末1,056カ所、平成29年3月末1,068カ所、平成29年5月末現在で1,071カ所と、宅地造成による一戸建て新築やアパート建設の影響もあり、年々増加しております。 大部分のごみステーションは、ごみステーション管理者や利用者が清掃などを行うとともに、ごみの散乱防止等のため鍵のついた箱の設置やカラスや暴風対策のためのネット設置など、ごみステーションごとに工夫を凝らし、管理されております。 しかしながら、一部のごみステーションにおいては、指定日や分別を守らないごみ出しや、登録者以外の不法投棄等が課題となっております。 市はこの対策として、ことし2月にごみステーションの正しい利用方法等を記載した注意喚起看板を作成し、希望のあった627カ所のごみステーションに設置し、さらに、不適切なごみ出しがあった場合には、その都度ごみステーション管理者と連携し、正しい利用方法を徹底するため、チラシ配布等で注意喚起をしております。 また、市は市ごみ減量化推進会議や市地区衛生組織連合会との連携により、市民やごみステーション管理者を対象とした研修会を年5回開催し、市内のごみ処理施設の視察や市内の模範的なごみステーションの管理事例の紹介等を行い、ごみステーションの適正管理を初め、ごみの減量化の必要性や再資源化の重要性の啓発、普及に努めております。 さらに、市は今年度中に、ごみステーション利用に関する注意事項や清潔保持等を記載した、ごみステーションの管理マニュアルを新たに作成し、ごみステーション管理者及び市民に配布することにより、ごみステーションの適正な維持管理に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、ごみの減量化、再資源化、不法投棄防止の取り組みについてお答えいたします。 市は、市ごみ減量化推進会議や市地区衛生組織連合会等の関係団体と連携し、ごみ減量化及び再資源化への取り組みとして4R運動を推進しております。 4R運動の具体的な取り組みとして、マイバッグの推奨や過剰包装やレジ袋を使用しないリフューズ、必要以上のものを購入しないリデュース、使えるものは繰り返し使うリユース、資源として再利用するリサイクルこれらの取り組み推進を、市民まつりやフリーマーケット、そしてまた、きのうまで御仕法通りで行われました環境月間キャンペーンなどの機会を利用し、チラシ配布や広報紙等により啓発しております。 市はさらに、生ごみ処理容器、電動式生ごみ処理機購入への助成、資源物回収への奨励金交付、市民を対象としたごみ処理施設の視察研修の実施、資源物の分別方法を説明したチラシの作成、配布、市の広報紙への特集記事の掲載などに取り組んでおります。 その結果として、市内のごみの処理量は、平成26年度1万4,405トン、平成27年度1万4,354トン、平成28年度1万3,808トンと、少しずつではありますが年々減少しております。 次に、不法投棄防止対策についてお答えいたします。 市は平成27年10月から、不法投棄監視員を10名から20名に増員するとともに、パトロール回数をふやして不法投棄防止の監視体制を強化しております。さらに市は、監視員からの情報により、不法投棄されやすい場所へ不法投棄防止の看板を設置するとともに、不法投棄物から投棄者を特定した場合には、相馬警察署と連携して不法投棄者への処置を行っております。 これまでに市が処理した不法投棄物は、平成26年度可燃物と不燃物合わせて約9.2トン、廃タイヤ60本。平成27年度可燃物と不燃物合わせて約4.0トン、廃タイヤ61本。平成28年度可燃物と不燃物合わせて約7.0トン、廃タイヤ234本、廃バッテリー10個となっております。 市といたしましては、今後も不法投棄は犯罪であることを広報紙やホームページ等を通じて広く呼びかけるとともに、不法投棄されやすい場所の所有者に対する監視カメラ設置の推奨等により、不法投棄の防止対策を強化してまいりたいと考えております。 次に、粗大ごみの定期回収についてお答えいたします。 市は、指定のごみ袋に入らない家具やタイヤなどを粗大ごみと規定し、排出者が一般廃棄物収集運搬業者に依頼するか、みずからリサイクルセンターへ搬入し、有料で処理することとしております。 過去3年間にリサイクルセンターへ搬入された粗大ごみの量は、平成26年度154トン、平成27年度191トン、平成28年度179トンとなっております。 市が定期的に無料で粗大ごみを収集処理することとした場合には、各家庭から出される粗大ごみの量が、現在の搬入量に比べ膨大な量になり、多大な経費を要することが予想されます。したがいまして、現段階では、市が直ちに定期的に無料で粗大ごみの収集処理を行うことは難しいものと考えております。 答弁は以上です。
○議長(植村恵治君) ここで、13時まで喫飯休憩をいたします。 (午後0時08分)
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○議長(植村恵治君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 (午後1時00分)
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○議長(植村恵治君) 日程第3の議事を継続いたします。 12番、浦島勇一君の質問の継続を許可します。 12番、浦島勇一君。
◆12番(浦島勇一君) 改めまして再質問をさせていただきます。 まず1点目であります。JR相馬駅周辺の東西連絡通路の整備についてのうち、
企画政策部長をして歩行者、あるいは自転車等の通行に資する現状の認識、所見をいただきました。おおむね良好であるという状況かと思います。 その中で1点、防犯灯も設置をしているということでありますが、南側の塚ノ町踏切、ここはある意味相馬の大動脈といいまして、相馬跨線橋の下に位置してあるところであります。防犯灯、照明灯はあろうかと思いますが、夜間帯におけるその盲点、死角になる部分があるのではないかと考えております。そうした中、現状、近隣の方々、またあそこを通行する方々の意見として、やはり安全面を第一に考えたときに、やはりそれなりの通行帯を確保する必要があるであろうと私も認識をしております。当局の所見を求めるものであります。
○議長(植村恵治君) 副市長。
◎副市長(佐藤憲男君) 12番、浦島議員の再質問にお答えさせていただきます。 跨線橋の下の防犯灯について、死角等があって地域の安全のためにも設置してはどうかという再質問だと認識いたしますが、実は私、きのうそこを通ってみました。確かに防犯灯はあるのですが、やや暗いなと思われるところもあります。実はご案内のとおり、防犯灯をLED化する際に、各区長等に地域での防犯灯の再設置等についてご希望をお伺いしたのですが、その際にはあそこの箇所についてはそういう要望がなかったわけであります。でも、やはり私も見た限りでちょっと暗いなという部分、死角という言葉をお使いになったようですが、そういう部分が何カ所かあるような気もします。ですから、地元の区長等ともう一度相談して、また、跨線橋なのであれが道路の管理者のほうに許可をもらわないと、もしかしたら防犯灯はつけにくいかもしれません。そういう面で、関係機関とも協議をしながら、より安全性の確保に努めてまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(植村恵治君) 12番、浦島勇一君。
◆12番(浦島勇一君) ただいま副市長の答弁の中で、地元要請にかかわらず行政当局の視点でそういうことを見ていらっしゃるということは、大変評価をしたいと思います。その上で、やはり通行人を担保するとともに、市民の安全を最優先すべく事案でございますので、ここについては設置の方向でご検討をよろしくお願いしたいと思います。 2点目のJR相馬橋上駅建設基金の今後の活用と運用方針についてであります。 先ほど市長より、それぞれの基金の発足状況に至る経過等の答弁をいただきました。ここについては、平成12年6月23日相馬市条例第24号をもってその設置を見たわけでありますが、第1条の設置目的、これにつきまして、市民の交通の利便及び通行の円滑化に寄与するためという条項がございます。これに準じてそれぞれのご寄附者をいただいている、今、基金残高もそのとおりであります。 はっきり申し上げて私は橋上駅、これは無理だろうなと認識をします。その上で、この基金の今後の活用、またはどうするのかという部分、これは同条例第7条の中での委任事項に当たろうかと思います。この条例に定めるもののほか、基金の管理及び処分に関しては市長がその旨定めると。この条項を使って、この基金のあり方そのもの、そしてその残金の処理ということは、言いかえればこの基金条例を廃止するような方向で検討してもいいのではないのかなと。そして改めて、できるのであれば、別な形で駅周辺の整備計画に基づく基金を再構築していくという考え方について市長の所見を求めます。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) すごく勉強なさっているなと思って今聞いておりました。 この基金をつくったときの社会情勢が、やっぱりいけいけどんどんの時代だったのです。ですから、先ほど申し上げましたように、10億円の基金を市民から募るという、ちょっと考えられないようなことが実際そのメーンの考え方になっていたのです。 あのままいって、着工し、基金が市民の寄附で集まらないとなった場合、発注者は相馬市になりますから、10億円また借金をふやすだけのことだったのです。もちろん補助金は全くなく借金ですから。ですから、そういった意味で今の時代から見ると、無謀な計画だったと思います。現実には200万円しか集まっていないわけですから。 そういうことで、ただ、市としては、かわりになるものはないかということを随分模索しました。橋をかけて上から、橋上駅ではなくても、実際南相馬市にございますから原ノ町駅のところ、私行ってみたりもしたのですが、やはり現実的ではないです。下に穴掘ったにしても、それを掘るにしても、なかなか現実的ではない。そういう方法を模索しながら、有効に使えるような機会があればという、そういうくくりであのときはそのままにしていたということです。 議員がおただしのように、しからばどうするのだと、このままほうっておいていいのかということについては、全くそのとおりでございますので、今後、ほかに有効な活用がないかどうかということが1点、その有効な活用を寄附者にご理解いただけるかどうかというのが2点目です。どうにもならないときは寄附者にお返しすることも考えないといけないと思いますが、そんなことをする前に、皆さんがご理解いただけるような何らかの有効な利用方法を検討していきたい、そのように考えております。
○議長(植村恵治君) 12番、浦島勇一君。
◆12番(浦島勇一君) 現段階における答弁としては、ぎりぎりのところかなということで理解をさせていただきます。なお今後も検討の継続を要望するものであります。 3点目のJR相馬駅を起点とし、東地区への連絡通路を整備すべきと考えております。これは本当に私だけではないと思います。当然、市当局においてもそれなりの調査検討を重ねてきて現在に至っているということは十分了解をするものであります。そういう中にあっても、ある程度の相馬市のビジョンとして、これは東西連絡通路、当時の、市長就任以降の情勢と現在、そして今後の相馬市の将来を考えたときに、やはり大事なインフラ整備の一つではないのかなというところを思慮いたします。改めて市長の所見を求めます。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) そのときの状況に戻ってお答えしますけれども、我々のあのときの試算で、幅2メートル、長さ50メートルが必要だということは変わっておりません。この施工に当たってはJRの指定業者でやらなくてはならないということも、多分今の状態でも変わっていないと思います。 ですが、1つは建築資材が相当高騰しているようであるということもあります。それと、例えば福島市の東西通路等を見ましても、通行量だけの問題だけではなくて、相当広いのです。幅2メートルのところを50メートルの通路を女子高校生が歩くという、そのリスクを非常に考えたわけです。 あのときは相馬市の駅の西と東の交通がより必要になった場合、費用対効果と考えて、より必要になった場合の課題と考えたわけです。あの後からもう十数年たって、駅東地区は確かに人家もふえてまいりました。しかしながら、今それなりの安全な通路をつくるということになると、幅はやっぱり4メートルぐらいは必要であろうと。その工事費がどのぐらいかかるだろうということを考えた場合、少なくともこの震災復興をテーマとしている現段階では、まだその必要性と、それから需要と、経費と、費用対効果ということになりますけれども、まだその時期にはないと考えております。 それは駅東地区の方々からよく聞く話ではあるのです。東西通路があったら便利だと。確かに便利だとは思いますけれども、ただ、それを可能にするだけの人口集積と地域の活性の状態と、それから相馬市の財政状況、さらに今の相馬市の現状を考えた段階では、まだ踏み切れる状態ではないものと考えております。これは将来的な課題ということになりますが、地域のご希望、あるいは必要性についても理解できないことではないとは思っていますけれども、現実的には相当ハードルが高いと考えざるを得ないと思いますので、これは将来の発展した相馬市の中で再度検討することになるのではないかと思うのです。現段階でこの計画を進めることは極めて困難と思っています。
○議長(植村恵治君) 12番、浦島勇一君。
◆12番(浦島勇一君) 相馬市を預かる市長としては、そういう判断をせざるを得ない状況は理解をいたしますが、本市においても、その駅東地区の家屋連担地区ということではなくて、やはりJRを挟んだ東地区エリア全体、それは沿岸部まで入ってくるわけです。その方々がそれぞれの跨線橋をアンダーしての西側との、例えば相馬駅に入ってしまうという状況を、現行道路法線上はそれはやむを得ないということであるから、その利活用があるわけで、具体的にそういったことを整備することによって、人の流れだったり動線、法線も変わってくる。人の動きが出てくる。そういう中で、改めて地域の活性化に向けた取り組みの一要因があるのではないかなと私は思慮します。 その上で、本市所有地として、駅の東側に約9,200平米の行政財産として有している土地があるわけであります。これの財産区分としては行政用財産、いわゆる公共用財産ということで私は見ておりますが、ここの部分の利活用なんかも当然、駅の東側地区を考えれば、そこを検討することによって、さまざまな相馬市の発展に寄与するような、相馬市のまちづくりであったり、人の流れであったり、さまざまな地域の課題が出てくるのだろうと、そういったこともぜひ総合的に考えた中で、この土地9,000平米、大分広うございます。今現在は市庁舎建設に伴うなんていう看板が上がっていて閉鎖されている状況です。もっともっとやはり、それは市民の土地でありますし、行政の用に供するわけでありますが、広く開放しながら、あいたところの有効利用ということも、当然これからの行政課題と当局は考えていらっしゃると思いますが、そういったことも市民に広くオープンにしながら、土地の有効利活用、そして駅周辺を含む全体計画というのを総合的に考えていただきたいと思うところがあります。改めてこの件、市長に所見を求めたいと存じます。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) 今、いろいろな課題についてお話しになりましたけれども、駅東の市有地についても、その利活用を検討したことがございます。そのとき一番あったのは東口ができないかということなのです。東口。先ほど
エレベーターの話がありましたけれども、東口ができれば、多くの点で解消になるテーマがいっぱいあります。その点に関して、これもJRといろいろと協議したのですが、乗客数の予想からいって人件費分が出てこないと、費用対効果の問題で無理だという判断なのです。ですが、東口の設置だけではなくて、駅東を今後どう考えるかということについては、もう一つアルプス電気の跡地がどうなっていくかということも、これは大きな課題になってくるのです。そういうことも踏まえて今後大いに検討すべきことと思っております。ただ、現段階で、特にこの6年間は、そういう一般的な思考という意味ではストップした状況でございますから。アルプス電気は非常に震災復興に役に立ってくれましたけれども、ですが、この空き地は今後どうするのかとか、そういう問題については今後、財政状況等を勘案しながら検討していくべきことと思っております。
○議長(植村恵治君) 12番、浦島勇一君。
◆12番(浦島勇一君) 1件目についてはこの辺にとどめます。 2件目について再質問させていただきます。 まず、ごみステーションにおける管理状況と課題についてであります。 ごみステーションは、5月の段階で1,071カ所で、大変ふえてきたなという認識をしております。そういう中で、壇上でも申し上げましたが、9割9分の方々はそれぞれきちっと、ルールにのっとり処理をされていると思います。ある意味地域性を考えれば、在と言っては申しわけありませんが、それぞれの方部、田舎の方、方部についてはきちっと自己負担、自己管理の中できちっと管理をされているということは、これは明らかであります。片や中心市街地におけるごみステーションの管理状況、これは当局も頭が痛いのだろうなと思いますし、それぞれ関係する議員もそれぞれに働きかけをされている今日において、やはりきれいな相馬市、市民の目から見てもきちっとやはり処理されているな、ごみといえどもやはりきれいに管理、処理されることは本市のあるべきごみ行政の一環だろうと思います。そうした中で、中心市街地は、それぞれ当局のほうでも課題として持たれていると思いますが、そこら辺の状況、あるいは今後の大いなる課題、そして対応課題についてお尋ねさせていただきたいと思います。
○議長(植村恵治君) 民生部長。
◎民生部長(宮崎富由君) 12番、浦島勇一議員の再質問にお答えをさせていただきます。 議員がおっしゃるとおり、中心市街地のごみステーション、特に駅近くのごみステーションについて美観が損なわれているというような苦情等を寄せられているようなケースが多々ございます。その対策はなかなか難しいところがございますが、その状況を考えますと、ごみステーションがどうしても道路のそばで敷地がないところに置かれているために、その道路を通る方が置いていってしまうとか、そういうケースが多々見られるところでして、ちゃんとしたごみステーションの設置ができないかというのが、市としても認識しているところになりますが、この部分についての解決策ですが、今一つ模索しているのは、例えば公共用地でございます公園の一部を若干なり、そういう整然としたステーションの設置ができないかとか、そういうところについて今検討を始めているところですので、今後できればきれいなごみステーション管理のために、市としても尽くしていきたいと考えてございます。 以上です。
○議長(植村恵治君) 12番、浦島勇一君。
◆12番(浦島勇一君) 民生部長答弁のとおり、今後その状況に至るように経過を期待をしていきたいと思います。 次に、粗大ごみの定期回収でございます。 これについては、私も過般の一般質問で項目として挙げさせていただいておりました。なかなか今の状況にあっては、それぞれ自己処理というのが基本ではありますが、やはりこれも一つ大きな行政サービスの一環であろうと思いますし、また、需要側としてもそれを求めている状況にあると思います。 隣接自治体と比較するのは嫌いなのですが、そういうことで収集をしている自治体もありますし、あるいはその粗大ごみを集めることによって地域のコミュニティー形成の一助になったり、あるいは全体でごみ問題を考えられる、一つのそういう大きな要因であるのかなと思うのです。だから、先ほどの答弁のように非常に莫大な量にもなりますし、それを処理するだけのコストもかかります。当然それは理解をしますが、新たに皆さんで共有をするそのごみ問題、ごみ行政について、まず動いてみること、汗を流してみること、その上で課題、問題点が出た時点で、新たにそこを市民と共有をしながら、どうあるべきなのかというところを検討していく、それこそがやはり協働でつくる相馬市なのかなと思います。総じてこの粗大ごみの回収について、市長所見をいただいて質問を終わります。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) 粗大ごみの回収の件について、地域のコミュニティーですとか、あるいは意識の醸成とか、そういう効果も確かにあろうかと思います。 しかしながら、我々としてもいろいろ試算をいたしてみました。大体1回2,000万円ぐらいかかるわけです。もう一つは、そのことによって、粗大ごみを出しやすくなることによって、粗大ごみがさらにふえるのではないかというマイナスのところも考えざるを得ないのです。 したがいまして、粗大ごみは今自己搬入という形をとっております。この自己搬入が高齢社会の進展等によって、それも難しくなるだろうということも将来的な課題になってこようかと思うのです。ですが今、先ほど述べましたように、大体150トンから百七、八十トンぐらいの状況で推移しておりますから、現状ではやっぱり住民の方々の自主的な努力にお願いするという判断を取らざるを得ないです。ですが、いい方法があればとは思っております。 試算的にいい方法というのは、例えばコストがかからないとか、そのことによって粗大ごみが発生しないような社会が考えられるとかです。現状のままでは百数十トンのごみに対して1回2,000万円ぐらいかかりますから、さらに、これ以上のごみが出てくることは間違いないです。その方策を今判断するような状況にはないというのが、先ほどの答弁の趣旨でございますし、現段階ではそのような方針でいかざるを得ないと思っています。 ただ、議員がおっしゃるようにそれが地域コミュニティーですとか、そういうことの役に立つということであればまた別な観点もございますので、将来的には何らかの方法を、高齢化社会の進展等に鑑みた何らかの方法も考えていく必要があるだろうと思っています。将来的な課題とご理解いただきたいと思います。
○議長(植村恵治君) 次に、4番、高橋利宗君。 4番、高橋利宗君。 (4番 高橋利宗君 登壇)
◆4番(高橋利宗君) 議席番号4番、公明党の高橋利宗でございます。 さきに通告してあります2件4点について質問をいたします。
東日本大震災において相馬市は甚大な被害を受けました。6年3カ月が経過し、相馬市の復旧・復興工事も落ちついてきているのではないかと思います。大きい被害を受けた、特に沿岸部の道路の復旧・復興工事や避難道路の整備等、インフラ整備も大きく前進しております。道路の復旧・復興工事や、日ごろ道路の安全の管理に努めている建設部、関係各位の皆様に敬意を表したいと思います。 しかし、相馬市の復興に向けてはまだ道半ばであり、課題もあります。このたび新しく建設部長になられました神宮建設部長におかれましては、ぜひ相馬市の復興のためにご尽力をいただければと思います。 さて、道路の整備について、特に認定市道以外の道路、主に公道として認定することが困難な私道の舗装や修繕について、市民から多く相談をいただいております。実際現場に行ってみると、大雨や車の往来により砂利が流され、穴やくぼみができ、がたがた道になっていたり、また路肩が崩れそうな道路もあります。 現在相馬市においては、道路が個人の財産であることや、また財政の面など、私道についてなかなか整備は難しいと思いますが、通学路など生活道路になっている私道もあります。市民の安心・安全を守る点、市民サービスの点から、このような道路に対しても今後新たな対応、対策が必要ではないかと思います。そのことを踏まえ、2点質問いたします。 1点目として、認定市道以外の道路の整備について、現在の対応、また今後の取り組みについて伺います。 2点目として、認定市道以外の道路の整備補助制度について伺います。他自治体では、私道について、道路整備のための助成制度を設けている自治体もあります。当市においても助成制度を設けてはと考えますが、その考えについて伺います。 2件目として有害鳥獣対策についてお尋ねいたします。 有害鳥獣について、特にイノシシによる農作物の被害が多く、またイノシシが人に危害を与えるのではないかと心配しているところであります。 福島県には平成26年時点で4万7,000頭から4万9,000頭のイノシシが生息していると推定されております。試算ではありますが、平成31年度まで安定生息数の5,200頭まで減らす計画であります。先月開催されました議会報告会において、参加していただいた市民の方からもイノシシの対策について多くのお声をいただき、被害の深刻さをうかがえました。 相馬市において、平成27年度に策定された相馬市鳥獣被害防止計画に基づいて、平成28年度から平成30年度まで計画を実施し、また、今年度当初予算の一般会計にも、捕獲実施隊の隊員数をふやすための対策として予算が計上されております。また現在、国・県では新たな対策として、実験段階ではありますが、ドローンを使用してイノシシの調査や追い払いなどの対策を計画しております。相馬市においても同じような取り組みも検討してはと思います。そのことを踏まえ、2点質問します。 1点目として、有害鳥獣対策の被害状況も含めて現状と課題について伺います。 2点目として、今回の一般会計補正予算にも初野の射撃場の整備費用が計上されており、さらに人材をふやすための対策を立てておりますが、捕獲隊の現状と課題について伺います。 以上で壇上からの質問を終わります。
○議長(植村恵治君) 市長。 (市長 立谷秀清君 登壇)
◎市長(立谷秀清君) 4番、高橋利宗議員の相馬市鳥獣被害対策実施隊の現状と課題についての質問にお答えします。 イノシシ等の有害鳥獣を駆除する組織である市鳥獣被害対策実施隊の平成29年度の隊員数は29名で、平均年齢は67.5歳となっております。 市は、若手の隊員の確保と人材育成が課題と捉え、その対策として、有害鳥獣による農作物被害の予防と狩猟に関する勉強会を、昨年度2回開催しております。また市は、平成23年度以降に初めて狩猟免許及び猟銃等所持許可証を取得し、猟銃を購入した方が相馬市鳥獣被害対策実施隊員となった場合に、今年度から猟銃等所持許可証の取得費全額と、猟銃購入費の2分の1で上限額20万円を助成しております。さらに市は、今年度中に実施隊員等が駆除のため射撃練習を行う施設を整備するために、所要の経費を本定例会に提案している一般会計補正予算(第1号)に計上しているところであります。 その他の質問は担当部長に答弁いたさせます。
○議長(植村恵治君) 産業部長。
◎産業部長(渡部卓君) 4番、高橋利宗議員の有害鳥獣対策の現状と課題についての質問にお答えいたします。 初めに、有害鳥獣による農作物被害についてお答えいたします。 相馬地方農業共済組合が把握している平成28年度の有害鳥獣における被害状況は、イノシシが被害面積約1ヘクタール、被害額約36万円、カラスが被害面積約0.2ヘクタール、被害額約1万2,000円となっております。 なお、イノシシによる被害の大半は田の畦畔などの掘り起こしや自家消費用農作物のため、被害総額を把握することは難しい状況であります。 次に、平成28年3月に策定した市の鳥獣被害防止計画における捕獲計画数と捕獲頭数についてお答えいたします。 平成28年度はイノシシの捕獲計画が371頭に対し、捕獲が370頭、ニホンザルの捕獲計画が14頭に対し、捕獲が27頭であり、平成29年度はイノシシの捕獲計画が378頭に対し、5月末までの捕獲が25頭、ニホンザルの捕獲計画が15頭に対し、5月末までの捕獲が6頭となっております。 次に、捕獲活動におけるドローンの活用についてお答えいたします。 有害鳥獣の生態調査や捕獲のためのドローン活用について、福島県がその実証実験に取り組んでいることから、市はその実証実験の結果を踏まえて市としての活用を検討してまいりたいと考えております。 次に、遊休農地や荒廃農地減少への取り組みの状況についてお答えいたします。 イノシシは荒廃した農地を好み、それらの場所を通って耕作されている農地に出没し、被害を及ぼす傾向があります。市と農業委員会は、耕作放棄地や遊休農地を減少させるための啓発活動に取り組んでおりますが、イノシシ等による農作物被害を予防するためにも、さらにその取り組みを強めてまいりたいと考えております。 次に、電気柵及びワイヤーメッシュ柵設置への補助についてお答えいたします。 市は電気柵の設置に対する補助を平成21年度から実施しており、補助額については施設整備費の2分の1で上限額を15万円とし、上限に達してから再度補助までの期間を、より多くの農家の方々に支援するために5年間と定めております。 また、ワイヤーメッシュ柵について、市は今年度、山上地区と磯部地区で実証実験を行う計画であり、その効果を踏まえた上で、ワイヤーメッシュ柵設置に係る補助を検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(植村恵治君) 建設部長。
◎建設部長(神宮正一君) 4番、高橋利宗議員の認定市道以外の道路整備についての質問にお答えいたします。 市内には認定市道以外の道路として、平成14年以降国から移管された法定外道路、いわゆる赤道と、国・県・市以外の方が所有する私道があります。 市は法定外道路について、行政区長から整備などの要望があった場合、現地確認の上、利用状況などを調査し、公共性、公益性があると判断した際に舗装や側溝整備を実施しております。過去3年間の整備件数は、平成26年度3件、平成27年度5件、平成28年度6件となっております。 次に、私道の整備補助制度についてお答えいたします。 市はこれまで市が所有する道路について、公費により維持管理または整備を実施してきましたが、個人の財産である私道について、整備のための補助制度は設けておりませんでした。 福島市、郡山市、いわき市など県内6市においては、私道であっても公益性や利便性の観点から私道整備の補助制度を設けております。その内容は私道の舗装や側溝整備などに要する費用の補助で、補助率は最大70%、補助限度額は最大で120万円となっております。 市といたしましても、今後、生活道路として公益性が認められる私道の整備、こちらに係る補助制度について、まずは研究してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(植村恵治君) 4番、高橋利宗君。
◆4番(高橋利宗君) それでは、再質問をいたしたいと思います。 まず1件目、道路の整備について。 認定市道道路の以外、行政区からも要望が出ているということであります。いろいろ復旧・復興工事で大変な部分もございますけれども、計画的にスムーズに実施していただきたいと思っております。 2件目について、今、部長のほうから6市が助成制度を設けていると、県内でもということでございます。相馬市も研究してということでございますけれども、この点について、個人の財産であるという部分もありますし、相馬市の財源という部分もあるので、なかなか難しい部分でございますけれども、実際、通学路になっていたり、生活道路になっていたりする道路もございます。ぜひともこれもできるだけ早く制度を設けて、それに向けて仕組みづくりといいますか、行っていただきたいと思いますけれども、現時点では、研究をしてということでありますけれども、方向性的にはどのような段階なのかお尋ねしたいと思います。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) 建設部長が申したとおり、これは相当研究を要することなのです。 ほかの他市でやっているという事例もありますが、市民からお預かりした税金ですから、1円使うにしても理屈が要るのです。その理屈というのは、ここで答弁で申し上げましたけれども、公共性、公益性です。 公共性、公益性の高いものについては本来、市道として市が整備すべきなのです。ですが、歴史的な今までの経過やいろいろな財産帰属上の問題で市道になっているという部分もありますし、あるいはそもそも私道として、その自分の敷地の中の住宅建設等でもって私道のままになっているというところもあります。ですから、公共性、公益性という観点でどこまでできるのか、あるいはどこまですべきなのか。これは基本的な問題なのです。 ですから、税金を使うのにやっぱり私、一銭たりともちゃんとした理屈が必要と思っております。そういった意味で公共に恥じない、あるいは後世の検証に耐えられるような整備の仕方をしていかないといけないと思っています。ですから、相当慎重に、このことについては調整させていただきたい。知り合いから頼まれたからやるようなことでは決していけないことです。そこは肝に銘じながら、そのようなそしりを決して免れないように、そしりを受けないように、これはしっかりと研究する必要があります。また、公益性、公共性ということについては、これは応えていく必要もありますから、そこのところを、これはしっかりと調査研究させていただきたいと思います。
○議長(植村恵治君) 4番、高橋利宗君。
◆4番(高橋利宗君) 市長のご答弁、もっともだと私も思うわけであります。 実際の相馬市の市道認定を受けるのにも、行きどまりではだめであったりとか、側溝がついていなければだめだとか、いろいろ条件がありますし、ハードルが高い道路もございます。ぜひさまざま研究をしていただいて、できるだけ早い段階で、相馬市の助成制度についての仕組みづくりというものを設けていただきたいと思います。よろしくお願いします。 続きまして2件目、有害鳥獣対策についてお尋ねいたします。 先ほど部長のほうから被害状況、昨年度は36万円ということでありました。実際なかなか被害も把握し切れないところも多いのかなという部分であります。議会報告会においても、相馬市としてもさまざまこの捕獲に対して、有害鳥獣に対して対策を考えて動いていただいているというのは十分わかっております。また、国と県のほうでもドローンの活用等、いろいろ対策も進んでいるということでございます。 先ほど産業部長のほうから電気柵のお話もございました。実際、市民の方から今回の議会報告会で、電気柵について、一度助成を受けたらもう市の助成は5年間受けられない。もっと縮められないかというお声もいただきました。その点について、何とかお応えできるように市としても動いていただきたいと思いますけれども、その点についてお尋ねしたいと思います。
○議長(植村恵治君) 産業部長。
◎産業部長(渡部卓君) 高橋議員の再質問にお答えいたします。 市で設けております電気柵設置についての補助でございますが、平成21年度からこの制度を実施しておりまして、これまで多くの農家の方にご利用いただいております。 ただいまお話のありました15万円、上限額15万円に達した方がその後5年間経過しないと新たな補助が受けられないという現在のルールでやっておりまして、年間何件かはその15万円の限度額に達する方が出ておりますが、これまで5年間の期間を短縮してほしいという声が担当の課のほうに届いていなかったということもありますので、その辺もう少し現状を確認した上で、その5年間という期間を短縮できるのかどうか、検討していきたいと思います。 毎年申請される農家の方、やはり地区によって偏りがあります。やはり山間部の地域の方に多いという傾向はずっと変わっておりませんので、その辺も踏まえまして検討していきたいと思います。
○議長(植村恵治君) 4番、高橋利宗君。
◆4番(高橋利宗君) 被害が、実際農作物を荒らされたり、これが続きますと農作物をつくるという意欲というものが失われてくるかと思いますので、ぜひ、そういう声が実際ございますので、ご対応をよろしくお願いしたいと思います。 続きまして、捕獲隊の現状と課題について再質問させていただきます。 先ほど市長のほうからもご答弁いただきました。実際、かなり猟銃の免許を取る際の補助といいますか、随分市でも動いているなという部分は評価するところでございます。ただ、この間の議会報告会でもその猟銃の免許を取っただけでは終わらない。その後の3年後に更新が来ると。せっかく免許を取ってもそのときにやめてしまうのではないか、そのようなお声もありました。ぜひ更新料のほうも補助について検討していただきたいと思いますけれども、その点について考えをお尋ねしたいと思います。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) こういう話になると思っていなかったものですから、お金の話であれば、補助額についての話であれば、これはこの場でお答えできるものではありませんので、今までの流れ、今後の方針等ございますので、このお話を聞くにとどめさせていただきたいと思います。
○議長(植村恵治君) 4番、高橋利宗君。
◆4番(高橋利宗君) 国・県のほうとも連携して、そういった助成についてもぜひ検討していただければと思います。 以上で私の質問を終わります。
○議長(植村恵治君) 次に、5番、鈴木一弘君。 5番、鈴木一弘君。 (5番 鈴木一弘君 登壇)
◆5番(鈴木一弘君) 議席番号5番、会派未来そうまの鈴木一弘であります。 それでは、通告しております本市の子育て支援策について質問をいたします。 1点目として、本市の公立幼稚園の運営について伺います。 これまで、公立幼稚園は幼稚園教育要綱に基づく標準的な教育を提供するとともに、障害児統合保育についても、可能な限り受け入れるという方針で運営してきたと考えます。一方、私立幼稚園は、それぞれの教育理念に基づく特色ある教育を実践し、たゆまぬ経営努力により、市民の多様なニーズに応じた教育機会を提供してきたことと思われます。保護者はそれぞれのニーズにより、公立幼稚園、私立幼稚園を選択してきたことと考えます。 本市における公立幼稚園は昭和43年から47年にかけて創立され、当初は私立幼稚園の補完をすることが目的であったと考えます。現在においては、地域のコミュニティーの場として捉えている方も多くいるのではないでしょうか。しかしながら、今後の少子化の進行を考えたとき、就園児童の全体的な減少は避けられない状況であり、幼稚園を適切な規模で維持することも容易ではないと考えられます。 少人数による教育では、幼児一人一人に指導者の目が行き届き、きめ細やかな指導ができますが、一方で、集団生活の中で社会性や生きる力の基礎を養うためには、一定の集団規模の確保も必要になると考えます。そのようなことからも、①として、公立幼稚園の現状と課題について伺います。 ②として3年保育の導入の考えについて伺います。 本市においては、私立と公立の幼稚園が相互に補完し合いながら幼児教育を担ってきたと察します。近年の保護者の就労体系の多様化もあり、私立幼稚園との共存も今後視野に入れながら、今後の公立幼稚園のあり方も変わる必要があると考えます。現在の2年保育から3年保育への導入の考えについてご所見を伺います。 ③として、給食制度の導入の考えについて伺います。 今の②同様、保護者の就労体系の多様化や、核家族化の影響で十分な栄養を摂取できない児童が今後ふえる可能性もあると考えたときに、給食制度の導入の必要性があるのではないかと考えます。ご所見を伺います。 次に2点目として、本市の未就学児の虫歯対策について伺います。 歯と口の健康は心身の健康と深いかかわりがあり、よく噛んで食べることは健康な体をつくるための出発点といえます。 本市においては、本年度、虫歯予防として小学校の児童を対象に、フッ化物洗口の事業が展開をされます。事業として262万3,000円を平成29年度当初にて予算化をいたしました。 学齢期は乳歯から永久歯に生えかわる時期であり、この時期のフッ化物洗口は虫歯予防の効果持続をすることから、児童・生徒の生涯にわたる健康づくりに役に立つと考えます。 フッ化物洗口は、虫歯予防に効果があると評価をされており、全国で100万人以上の児童・生徒が実施していると聞きます。本市の取り組みを大いに評価するところであります。しかしながら、その取り組みのきっかけは、本市の子供の虫歯の有病率が他の自治体と比べて比較的高いという理由のことであり、何ゆえに本市の子供の虫歯の有病率が高いのか、調査、研究はどのように行っているのか、以上のことから、①点として、現状の分析について伺います。 ②として、虫歯対策の今後の方針について伺います。 フッ化物洗口を開始した後に萌出する歯への効果は非常に高いと聞きます。さらには、隣接面の虫歯予防にも最適であり、自己応用であることから、自分で自分の歯を予防しているという意識が生まれ、結果的に歯磨きの習慣づけにも非常によい影響を与えると聞きます。 虫歯対策におきましては、本来ならば保護者の我が子の口腔環境の改善の意識高揚が一番肝心であるのは言うまでもありませんが、行政サイドも真剣に取り組まなければならないと考えます。ご所見を伺います。 以上で壇上からの質問を終了いたします。
○議長(植村恵治君) 市長。 (市長 立谷秀清君 登壇)
◎市長(立谷秀清君) 5番、鈴木一弘議員の本市の未就学児の虫歯対策についての質問にお答えします。 平成27年度における1歳6カ月児健診での本市の平均虫歯有病率は、健診を実施した県内53市町村のうち、虫歯有病率の高いほうから9番目、1人平均虫歯数は、虫歯数の多いほうから13番目で、県平均よりそれぞれ1.81%、0.02本上回っています。 さらに、3歳児健診での平均虫歯有病率は、虫歯有病率の高いほうから18番目、1人平均虫歯数は、虫歯数の多いほうから19番目で、県平均よりそれぞれ4.76%、0.28本上回っております。 市は、乳幼児のころから仕上げ磨きが不十分であること、間食、特に甘味飲食類を摂取させることなど、保護者の虫歯予防に対する意識の低さが、虫歯有病率が高く、虫歯数が多い原因と考えております。 市保健センターでは、現在3カ月児健診、離乳食相談会、育児相談会、9カ月健診、1歳児虫歯予防教室、1歳6カ月児健診、3歳児健診において、子供やその保護者に対し、歯科衛生士による指導を行っております。また市は、3歳児健診で虫歯がなかったお子さんを表彰するとともに広報紙に掲載しており、それを目指して虫歯予防に取り組んでいる保護者も多く見受けられます。 市といたしましては、歯科衛生士による、乳幼児一人一人に合った効果的な指導を行うとともに、保護者に対し虫歯予防の重要性や虫歯による健康への影響を周知徹底し、保護者や幼児が進んで虫歯を予防するよう働きかけてまいりたいと考えております。 また、市は、昨年度から小学校で開始したフッ化物洗口事業の評価を踏まえて、虫歯予防対策にも取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(植村恵治君) 教育長。
◎教育長(堀川利夫君) 5番、鈴木一弘議員の市立幼稚園の運営についての質問にお答えします。 市教育委員会では、幼稚園、小・中学校は子供の教育のための施設であるだけでなく、地域のコミュニティーの核としての性格を有し、地域のあり方と密接不可分であることを深く受けとめ、幼稚園、小・中学校の運営を行っております。 市立幼稚園の現状としては、園児数も年々減少し、昨年度末に玉野幼稚園が閉園、平成28年度から山上幼稚園が休園となったため、現在5園に100名の園児が在籍し、定員に対する充足率は26%という状況になっております。課題としては、園児数が極端に少ない幼稚園で集団生活を通して芽生える社会性や協調性、自主性を養う教育が十分できないという問題があると考えております。 市教育委員会といたしましては、今後、この問題に対応するため、子ども子育て会議で意見もいただき、市立幼稚園のあり方について検討してまいりたいと考えております。 次に、3年保育の導入については、現在、3歳児保育は私立幼稚園が主にその役割を担っており、子供が減少していくことが予想される中で、市立幼稚園の新たな3歳児保育の導入は難しいと考えております。 次に、給食の導入ですが、市教育委員会は、子供たちが幼少期に親から弁当をつくってもらうことは子供たちの一生の思い出となるとともに、食育を推進する上でも大変すばらしい取り組みであると考えております。さらに、給食を導入するためには栄養士の配置やアレルギー対応が求められるなど理由もあることから、大変難しいと考えております。 以上です。
○議長(植村恵治君) ここで暫時休憩いたします。 (午後1時59分)
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○議長(植村恵治君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 (午後2時10分)
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○議長(植村恵治君) 日程第3の議事を継続いたします。 5番、鈴木一弘君の質問の継続を許可します。 5番、鈴木一弘君。
◆5番(鈴木一弘君) それでは、順次再質問をいたします。 まず、市立、いわゆる公立幼稚園の運営について、①、現状と課題についてということで、まず、充足率が26%、今園児が100名ということでございました。 恐らく充足率というのは、1クラス35名、それで各幼稚園で2クラスがあり、今5園運営をしているので350名の定員ということで、充足率26%という数字が出てくるのだろうなと思いました。当然充足率だけでいうと、26%というのは非常に気になる数字だと思うのですけれども、もともとのその定員の35というものも、施設の大きさであったり、あるいは昭和43年から44年の大変園児がいたときに設定をされた数字なので、そういう数字でしようがないかなと思っているわけなのですけれども、まず、この100名ということで、今後公立の幼稚園の存続も含めて子ども子育て会議のほうでしっかりと協議をしていくということでございますので、その辺について教育長にご意見をいただきたいと思います。
○議長(植村恵治君) 教育長。
◎教育長(堀川利夫君) 再質問にお答えします。 充足率が26%というのは、今お話ありましたように1学級35人定員となっているからです。はじいてみたことがあるのですが、全部100%充足した場合は386名入りますが、そうすると、現在の市立幼稚園が1園で十分であるとなってしまいます。ですから、共存を図っている段階において、35は期待していないということです。 文科省のホームページにいってみると、1クラスの人数が何人が適切かということ、その研究をした論文が載っていますが、3歳児で15から20人、20から25人が4歳児、5歳児と言われています。ですから、今は35というのはどだい無理な数字かなと思っています。先生方は1学級32人を超えるとかなり無理であるとか負担を感じてしまうというデータが載っておりますので、しかしそのことも、実は本市の4歳児、5歳児の定員は全部充足していませんから、ということで、非常に少子化がここにきてこの人数で大変困っているわけであります。 ただし、社会性とかいろいろ見つける集団は、3掛ける3人掛ける3グループの9人は欲しいとか、いや、もっと欲しいとかいろいろ確たる数字は出ておりませんが、現在5名でやっておりますが、5名は大変少なくて問題があるなと思っていますし、1学級が女の子だけだったり、男の子だけだったり、あるいは1プラス4で5だったというところもあります。あと、去年、おととしですが、1名だけあったのですが、先生が非常に参ってしまった。朝から晩まで1人でやっているというのですね。そういう意味で少ないというのもかなり問題でありますので、このことは私たちが考えて、子ども子育て会議でも意見をいただくつもりで現在は進めております。 以上です。
○議長(植村恵治君) 5番、鈴木一弘君。
◆5番(鈴木一弘君) それでは、1番については、しっかりと頑張っていただきたいと思います。 次、3年保育の導入の考えについてということで、今導入の考えはないというようなことでございました。 3年保育の導入についてということでは、スタンダード的な考えになっている保護者が多いです。そのようなことも視野に入れながら、しかしながら、やはり民間の幼稚園との兼ね合いも大事ではないかなと思っております。例えば、市でおでかけミニバスの事業をしているときに、やはり民営圧迫にならないようにということで、バス会社あるいはタクシー会社と地域公共交通会議なるものを設置をしまして、その運営に当たったということで聞いております。ですから、こういった3年保育の考えにつきましても、やはり地域の実情やあるいはバランスを考慮しながら、その規模も含めて、今後、公立幼稚園の設置者と民間幼稚園の経営者との協議会などをつくりながら、やはり実態に即して取り組む、いわゆる協議会を設立するのが一番いいのではないかなというような考えを持っているのですが、いかがでしょうか。
○議長(植村恵治君) 教育長。
◎教育長(堀川利夫君) 再質問にお答えします。 今、3歳児保育の件なのですが、国の基準がちょっと変わったためだと思うのですが、ゼロ、1、2歳時に保育園に入っていて3歳時から幼稚園に入りたいという希望があった子供で、私立ですが、幼稚園に入れなかった子供が8人、平成29年度はあったと聞いております。話し合いの結果、保育園のほうに入ったということで、何とか乗り切っていますが、では来年それがふえるのか減るのか全然予想もつかないのです。そういう意味で、そのために公立で学級が3歳児保育というのは、これまたかなり無理があるなとこういうことです。 まずそこのところを押さえていただいて、あと、今後、実は私立幼稚園の園長先生と私と4人で、ちょっと前なのですが、いろいろ課題について情報交換会を持った経緯があります。大変意義があったなと思っています。今後は、相馬市は急激に子供が減ってしまうということは考えられませんので、徐々にということですね。そういうことを考えながらも、いろいろ課題が出てきますので、少子化に伴う課題が出てきますので、そのことを話し合ったり、あるいは一時計画された認定こども園への移行、これについても今後また検討しなければならないということはありますので、子ども子育て会議という正式な会議が設定されていますので、そことは違った話し合いを十分するものを、定期的に今後できればなと考えているところであります。 以上です。
○議長(植村恵治君) 5番、鈴木一弘君。
◆5番(鈴木一弘君) そういった話し合いを定期的にしていただくことは、やはり公立の幼稚園もなくてはいけないと思いますし、民営を圧迫してもいけないというところで、その辺のバランスを取りながらやっていくというのは、情報交換をしながら、しかも定期的にやっていくことは非常にすばらしいと思いますので、できるだけ取り組んでいただきたいなと思います。 次、給食制度の考えについてなのですが、確かに幼少期のお弁当を親からつくってもらった思い出、あるいは食育を推進する、アレルギー等ということで、給食のほうもなかなか、確かに私も保護者として子供の弁当をつくった記憶があるので、子供たちもおやじの弁当を食べた記憶があるのかなと、今思っているところでございますので、そういったことは大事だとは思うのですけれども、例えば福島県13市の幼稚園の状況ということで考えますと、先ほどの3年保育においては2年保育という自治体も多いわけなのですけれども、その中でも、2年保育を実施している中でも給食のほうはそれなりに、週に何度か、あるいはごはんを持って副食だけと、そういったところもありますので、今後、そういったところの課題に関しましてもちょっと調査研究をしていただきながら、まずは試行的に取り組んでいただければなというようなところもあるのですが、いかがでしょうか。
○議長(植村恵治君) 教育長。
◎教育長(堀川利夫君) それでは、実は調査がもうできておりまして、完璧に福島県の13市の中で幼稚園で給食実施しているのは、完全にしているのは白河市といわき市だけです。あとは、給食をしていても1日は弁当を持参させたり、あるいは副食だけやったり、あるいは週に一、二回弁当を外注しているというところです。そんなような状況であります。 何でこれ一気にできないのかというのは、それぞれ事情があると思うのですが、やはり、皆さん小学校に入ってくる前の、4、5歳児というのは一番好き嫌いがはっきりしてくる時期だそうです。つまり、いっぱい食べるようになりますから、嫌いなものもふえるし、好きなものもふえると。そんな中で、小学校に入ってからあれ食べられない、これ食べられないとならないように、やはり指導していかなければならない。そうすると、その指導はやはり幼稚園の先生よりはお母さん、お父さんのほうにやっていただきたいなという思いも皆さん持っているのではないかなと思っています。 ただ、認定こども園になりますとこれがどうなるかちょっとわかりませんので、ちょっと親にとって大変だかもしれませんが、2年間くらいはぜひ弁当を持っていただきたいというのが教育委員会の願いであります。卒園式に行きますと、帰りに親に対するありがとうの挨拶があるので、多分お聞きになった方も多いと思うのですが、その中には、遠くから送ってくれてありがとうというのと、半分くらいは弁当作ってもらってありがとうという、おいしい弁当ありがとうというのが出てきているのです。あれを見ると、やっぱり苦労しがいがあるのではないかなと、私は思っています。今後研究していきたいと思います。 以上です。
○議長(植村恵治君) 5番、鈴木一弘君。
◆5番(鈴木一弘君) 給食制度についてはこの程度にとどめます。 次、本市の未就学児の虫歯対策ということで、いろいろと市長のほうから現状の報告がありました。確かに、いろいろなこの指導、あるいは1歳半健診、3歳健診ということで、実際この、県で44番目であったり、あるいは悪い、悪いと言うとあれですけれども、多いほうから十何番目であるというような、この実態というのに関して、市長として、それを現実としてはどのような感覚で受けとめていらっしゃいますか。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) 地域性とか、あと親御さんの意識の問題なのです。 ちょっと答弁でも触れましたけれども、やっぱり虫歯の一番の原因は食物残渣なのです。ですから、それをクリアするには歯磨きしかないのです。フッ素を使ったということもそれももちろん効果ありますが、基本的にやっぱり歯磨きなのです。 それと、食事の嗜好の問題もあります。やっぱり甘いものは歯周菌とかいろいろ生えてきますから、口の中は温度高いですからね、シャーレの寒天の培地で培養しているようなものなのです。ですから、食物残渣をどうやって取り出すか、物理的にはそういうことなのですけれども、それを生活の習慣の中につけていくと。それから、極端に、油というよりはどちらかというと糖分なのですけれども、やはり相馬はしょうゆ、砂糖に対する嗜好が強いところがあります。ですから、甘くてしょっぱいものが好きなのです。関西のほうから嫁さんもらうとひどい目に合うのです。薄味ですから。隠れてしょうゆ差したりしないといけない。やっぱり相馬の地方の食性があります。お店なんかもそうです。どっちかというと味の強いほうを好むというところもありますから。 これも基本的には食育なのです。食育をしっかりすること。その食育の一環として、歯磨きという習慣もつけることなのです。歯科的には歯磨きなのですけれども、大きな目で見たら、この食育の一環というふうに捉まえていかないといけないです。ですから、子供たちに教育するよりもお母さんたちの教育。先ほど紹介しましたように、いろいろな機会を捉まえてやっております。歯科衛生士ですが、場合によってはもう歯科医師を使うようなことも考える必要があろうかと思っています。食習慣の是正ということも大事なのです。それが大人になって糖尿病の原因になったり、あるいは高血圧の原因になったりするということですから、やっぱり幼児期からしっかりやらないといけない。 私の事例で恐縮なのですけれども、私の祖父は糖尿病で死んだのですけれども、甘いものが大好きで。夜、仙台から私の家に帰ってくると、お土産に甘いあんこの団子を買ってきました。それをじいさんと食べながら私寝たのです。私、子供のころ虫歯だらけだった。ですから、そういう幼児期の食の嗜好ということにもつながってくるので、単に虫歯の本数だけの問題だけではなくて、健康の根幹にかかわる部分も出てきますので、その点は市長としてどうかと。この数字を見て改めて、当地域の保険料、福祉全体の一つの原因の大もとがここにも出ているなと思っています。 ですから、総合的な対策として、幼児期の問題とか食育の問題等々も含めて全体的な問題に発展することだと思っていますので、とりあえず、先ほど申し上げましたようなところを力を入れながら、しっかりと対応していかなくてはならないと、そのように考えております。
○議長(植村恵治君) 5番、鈴木一弘君。
◆5番(鈴木一弘君) 今の答弁でいうと、相馬の食の好み、いわゆる遺伝的な部分も、その食の好みということになると、好み的な部分の遺伝というのはあるかなと。当然シュガーコントロールが非常に大事な部分というのは考えているところです。そういったことを踏まえた上で、やはり他の自治体よりもそういう好みのが強いということになると、余計にそれを食育も含めてやっていかないといけないなと感じるところであります。 その中の、フッ化物洗口の液に対しまして、虫歯対策の今後の方針についてということではちょっと述べなかったのですが、私の考えでは、いわゆる子供ががぶがぶぺーという、がぶがぶうがいができるようになるのは年中ぐらいかなと思っております。フッ化物洗口の希望をする世帯にそういったものを配布するというのも非常に有効かなと考えるのですが、実際そういったものを希望する保護者の方というのは非常に意識が高いと思っているのですけれども、とはいえ、やはりこの虫歯の入口であるところでありますので、いわゆる小学就学前の、幼稚園でいうと年中ぐらいのところの希望世帯に、希望があれば配布をするというような考えについてお聞かせいただきたいと思います。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) このフッ化物洗口については、先ほど申しましたように、この事業の評価をしないといけないと思うのです。多分いいと思いますが、その評価を踏まえてどのようにするか。一つ難しいファクターとしては、フッ化物の予算をつければいいという問題ではないのです。これは小学校で導入する際にもありましたけれども、先生方から大変だという声もあったわけです。それを何とか頼むよということでやったのです。教員のほうも手間かかると、そういう抵抗を示されたところもございました。そこを何とかひとつやってちょうだいよというようなことで持っていったのです。ですから、就学前についても同様のことがありますし、保護者の理解、あるいは担当者の理解、協力等が必要になってまいりますから、そういうことも踏まえて、現在やっている事業の評価をまずきちんと出さないといけません。そのことも踏まえて、教育委員会の教育委員の中にデンティストがいますので、いろいろと相談させていただきながら、検討して、必要となれば進めていきたいと思っております。
○議長(植村恵治君) 5番、鈴木一弘君。
◆5番(鈴木一弘君) 震災以降、相馬市の子供は放射線による健康被害を出さないという思いで、執行部、市長もいろいろなことに取り組んでいただいておりますので、やはり風評被害その他もろもろを払拭するために、相馬の子供のこの虫歯に関しても、ゼロというのはちょっと厳しいですけれども、そういった目標を掲げて頑張っていただくように、それが今まで取り組んできたものが、さらにすばらしいものになるのではないかなという考えを私自身は持っていますので、そういった虫歯ゼロの町相馬を目指すような決意、もしあるのならば聞かせていただきたいと思います。
○議長(植村恵治君) 市長。
◎市長(立谷秀清君) ちょっとはっきり申し上げさせていただきますけれども、放射線障害と虫歯は全然別です。これは放射線障害は絶対出さないと。そういう覚悟でやってきましたし、これはもう絶対ですから。虫歯が出るのはもう多少はしようがないかなと思っていますけれども、できるだけゼロに近づけるように頑張っていきたいと思います。
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△延会の宣告
○議長(植村恵治君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植村恵治君) ご異議なしと認めます。 よって、本日はこれにて延会することに決しました。 あす16日は午前10時から本会議を開きます。 本日はこれにて延会いたします。 (午後2時31分)...