令和 3年 3月
政策総務常任委員会 政策総務常任委員会記録 ------------------------- 令和3年3月18日(木曜日) -------------- 午前9時58分 開会
○
委員長(
大友康夫君) それでは、改めましておはようございます。若干時間前ではありますけれども、ただいまから、
政策総務常任委員会を開会いたします。 本日は、
当局より、第2期
創生総合戦略の
策定について、各
委員に
説明の上、
意見交換を行いたいとの申入れがありましたので、
委員会を開催することとなりました。 なお、開催に当たりましては、
新型コロナウイルス感染症対策といたしまして、
執行部の挨拶及び
概要説明を省略し、
課長の
説明から行うことといたしますので、円滑な
委員会運営に御協力いただきますようよろしくお願い申し上げます。 それでは、第2期
創生総合戦略の
策定についてを議題といたします。
当局の
説明を求めます。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君) 〔資料に基づき
説明がなされた〕
○
委員長(
大友康夫君) ただいま多岐にわたりまして
説明をいただきました。質疑をお受けしたいと思います。
◆
委員(
高橋明子君) どこかで
説明あったかと思うんですけれども、
女性が
流出する
いわきのその
理由はどんなふうなんですか。
アンケートか何かで、それから
高校生も戻ってこないが4割あって、この間ありましたよね。その
理由とかも、特に
女性の
流出の
理由というのは何でしょうね。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君) 主な
理由としては、働く場だと考えております。特に、大学を卒業した後に、
女性が就職する先として
希望に合う
需要が
地方だとなかなか見つけにくいというところでございまして、雇用がないわけではないんですが、そこのマッチングがうまくいってないといいますか、
需要と供給の
バランスがうまくそぐわないということで、
希望するような職種がなかなか
地域に見当たらないということでございます。 それから、もう1点、先ほどグラフを見ていただいて、2015年、震災後、
女性の
流出が進んでいるということで、御
説明申し上げましたが、これはやはり
原発の
影響だと思います。若い
女性だけではなくて、全ての年代における
女性の方の
流出が見て取れますのでこれはもう
原発の
影響だと捉えております。
◆
委員(
高橋明子君)
あと感じたことをいいですか。すごくいいなと思ったのは、39ページなんですけれども、真ん中ほどの、また我が国において
人口減少が進んでいるけれども、世界的な
途上国を
中心に増加が進みということで、ここの捉え方なんですけれどね、すごくいいなと思うんですが、
国施策というものがありますよね。そういう
意味では、そこのところの捉え方、何か
日本の国はここのところをこっちに置いておいて、それこそ
デジタル化の中でとかという
方向にいくことによって、
いわき市がこれを頑張っていけるという
意味では、すごくここは評価したいなと思うんですけれども、それに見合うような本当に働く場というのが若い人と
女性にもなっていけるように思うんですけれども、ここのところはどうなんでしょうね。国との関わりとか、これから先の見方というのは。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君) 国のほうも同様にこれからどう国内の
食料自給率を上げていくかということは考えているかと思いますし、
あと貿易の
部分についてはいろいろと高度な問題があると思いますので、国としてもいろいろな
考え方があるのかなとは思います。ただ、一方で、
地方におきましても、今は独自に
海外に
売り込みをかけたり、ビジネスを行ったりとかというのができやすい環境ができてきています。様々な都道府県、あるいは
市町村等が
海外での
生産物の販売であるとか、
売り込みなどもしている事例とかたくさんありますし、それからグローバルな
展開というのは、これから
ICTとか
デジタル化が進む中で、さらに
地方においてもしやすくなってきますので、そういったチャンスを捉えてグローバルな
展開を考えていかないと、
地域の
経済規模が縮小していきますので、
地域の
地産地消とか域内の商品というのも上げていかなければいけませんが、同時に外で稼ぐこということをやっていかないとどんどん活力が失われていってしまうのかなと思います。
◆
委員(
平子善一君) 今回、この
策定に当たって、
パブリックコメントだったり何だりで
ジェンダー平等という点が物すごく見られるようになったんですけれども、
現状、
女性だけではなくて、
女性・
男性だけではなくて、新しい
ジェンダーというのが今後出て
社会的に確立されてくると思うんです。これは、中・長期的な
計画ではないですか。なので、
社会の変革にあって、この新しい
男性と
女性に区分されないようなところの配慮というのはあるのかなと思いまして質問しました。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君) これまでもずっと
男女共同参画とか、あるいはこういった
ダイバーシティにつながるような
取組というのは進めてきてはおりますが、
現状として今朝もオリンピックの問題など取り沙汰されておりますけれど、いろんな人のマインド的なところでなかなかまだ切替えができていないのかなというところも見られますので、そういったところは意識の醸成とかも含めて
取組を継続していかなければいけないのかなと思っております。それが結果につながってくるんだと思うんですが、これは
市民協働部等が今も
取組を進めておりますので、我々もそういったところと連携しながら、今後の
いわきが本当の
意味での
ダイバーシティとなるように
取組を進めていければと考えているところです。あまり
答えになっていないかもしれませんが。
◆
委員(
平子善一君)
要望なんですけれど、中・長期的な
計画ではないですか。なので、年々
変化することが考えられると思うんです。そういったものを今までよりも
社会の変革するスピードが違うので、柔軟に取り入れられるような
計画にしていただければなと思います。
要望です。
◆
委員(
坂本稔君) 今の
平子委員の
意見に関係して、ちょうど裁判でも結婚に関して
違憲判決が出たようでして、それも現実的な問題なんですけれども、今現在、潜在的にはあんまり
いわき市ではこの件に関しては、小・中・
高校生、つまり
子供教育の中での
ジェンダーに関しては、そういったことに関して
理解とプラスそれに対する
対応ですか、
あとは服装に関してもそうですし、
教育上でもそういう
社会的な
結婚不安どうこうも含めてなんですが、今言われたように
変化が進むと、大人だけではなく将来的な
子供たちの性の
多様性に関しては、
かなり以前の
日本と今の現実的な
日本とでは、大きな
理解とそれに対する
対応も
自治体も
教育現場も進めていかなければならないという必要にかられているのもあるので、その辺は
状況の
変化とともにですけれども、既にそういったことで
市民の中では、非常につらい思いをしている
方々も三十何万人の
人口の中には確実に何%かおられるので、健在化することに関しての対策も、
自治体、特に
行政として、
教育としても非常に重要な点であると思いますので、そういった
方向での様々な
施策の盛り込みも、今後は修正を加えながら追加をしていく必要があると思いますので、ぜひその辺のところは
要望で。もしそれに関して何か
答えがあればお聞きしたいんですけれどどうですか。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君) 貴重な
意見ありがとうございます。今ここでなかなか
答えるのは難しいんですが、これ毎年
戦略自体も
見直しを図りますので、
戦略に位置づいてないとできないというわけでもありませんし、今の御
意見を捉えて、庁内でもそういったことをしっかり
議論していきたいと思いますし、必要に応じて、
戦略の
見直しをする中で
施策として位置づける、あるいは具体的な
事業として位置づけるということも考えていきたいと思います。
◆
委員(
木村謙一郎君) これ
計画策定してパブコメあったので、いろいろロールアウトしてというところだと思うんですけれど、この間もちらっと話したんですけれど、国・県のスキームからなかなか脱却できない
部分のもどかしさを
感じながらやられているんだと思うんですけれども、この辺は改めて第2期をつくってみて、ちょっと感想といいますか、その辺聞かせていただきたいなと。例えば
人口推計するにしてもやっぱり県の指標などを使ったりとか、大枠としては国のひな型的なものがあって、そこからあまり脱却できていないのではないかなという
懸念もあるものですから、つくられてみてどの辺が一番もどかしいというか、も
うちょっとこんなようにやれればというのがもしあれば、おっしゃっていただきたいなと思うんですけれども。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君) なかなか難しいところではあるんですが、第1期の
戦略、現行の
戦略をつくるときもそうでしたし、今回もそうなんですが、もちろん国の
方向性とか、県の
方向性とかというのは、沿った形にしなければいけないところもあるし、参考にもしてはいるんですが、国が
どうこうというのを
ベースにつくってはいなくて、あくまで
いわき市の課題が今何か、これから何に取り組まなければいけないのかを
ベースにして、そこから積み上げていきます。それが結果として国とかともすごく似通ったものにはなってはきたんですが、それは恐らくそれが必要だからということだと思っています。確かに今回第2期のところで、特に力を入れるというところで載せた、3つの
重点推進モデルというのがありますけれど、これは国が言っていることにすごく近しいですが、実は
取組としては、市独自としてこれまで取り組んできたところが
ベースになっています。 例えば、
ダイバーシティのところも共創の
まちづくりというのが入っておりますけれども、これは
いわき市として、
地方創生を進めるに当たっては、やっぱり
行政だけではなくて
地域の様々な主体ですね、
市民の方、
市民団体、
地域の
事業所さん、それから市内だけではなくて外の
企業さんも含めて、あるいは外の
自治体等とも連携して、お互いにできることをしっかりやっていきましょうと、やるべきことをやっていきましょうという
考え方の下に進めてきています。そして、共創の
まちづくり自体は、ほかの
自治体でもそういう
取組を進めているところもありますし、真新しいものというか、何か
いわきだけ特別なものみたいには見えないかもしれませんけれども、この
いわき市がやってきた
取組自体は、実は今いろんな
自治体などでも注目をされ始めていたりとか、あるいは
企業さんですね、我々もいろんな
企業さんとも連携してきていますので、そういった
企業間の口コミなども広まって、
声かけがすごくあるようになってきています。ちょっと
お話を伺いたいとか、逆に
お話を聞いていただきたいとか、それが
企業版ふるさと納税などにもつながってきたり、呼び込みにもつながってきていますので、そういった
取組自体は、確かに真新しくはないですけれども、
いわき市の
取組としてちゃんと地に足をつけてやっていくことによって、それが世界につながってきているというところで考えています。
答えになってるかどうか分からないですけれども、国が言っている
取組でもちゃんと
いわき市に落とし込んでしっかりとやっていくことが大事なのかなと思っています。
◆
委員(
木村謙一郎君) 多分、足かせになるのは、実際の
事業をやるときの
補助金なんでしょうけど、そこはぜひ使い勝手のいいように順次
策定している皆様は分かっていると思いますので、国・県なりにもしっかり
要望していただいて、場合によっては
議会ともうまく連携してやっていただきたいなと。ずっと一貫して気になっているのは、今
説明があったように、まずは
人口ビジョンを立てて、その
社会的な将来像を見極めた上で、どういう
社会をつくっていくかというのでいろんな
パッケージが出てきていると思うんですけれど、
人口ビジョンが甘いのではないかというのは、
皆さん多分思っていることだと思うんですね。どうしても県の出している
出生率、本当に
希望的観測みたいなところに基づいて、
いわき市として
策定しているのが2060年約22万人とありますけれども、そこがそもそも甘いのではないかという
懸念がどうしても拭い切れない。多分この
前提が崩れるとそこに続く
パッケージとかいろんな
事業の構築の仕方というのが
かなり変わってしまう
可能性もあると思いますので、そこの辺の
人口のこの
目標値に対してはどういうような考えを持っているのか改めてお聞きしたいなと思いますけれども。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君)
人口推計に関して特に
展望人口の
考え方に関しては、いろいろな御
意見があるということは承知しております。我々特に
自然動態の
部分かと思いますが、県の行った
アンケートの
希望出生率ですね、2.11を2040年までに達成するということを
前提にした試算をしておりますが、これが例えば県の
戦略がなかったとして、
いわき市がどうするかというと、恐らく同じ
考え方に基づいて
推計をすると思います。
アンケートを取って、
市民の
皆さんがどれぐらいお子さんを産みたいか、その
希望出生率に基づいて同じように
推計せざるを得ないといいますか、するべきだと思っています。やっぱり
市民の
希望をかなえるということを目標にするのは、すごく真っ当なことだと思っておりますので、県の
希望出生率を使っているからちょっとおかしいのではないかということではなくて、我々、
考え方としてそういう
考え方が一番ふさわしいだろうということで進めておりますので、御
理解いただければと。
◆
委員(
木村謙一郎君) そこの
人口推計のやり方というのは1期の
策定のときも
議会とかでも
いろいろ議論になりましたので、いろんな
考え方あると思うんですね。要するに
希望的なところに基づいていくのか、
最悪のケースというか、ミニマムのところで推定していくのかというところは、いろんなところで
議論があってなかなか相入れない
部分があると思うんで、どっちを取るかという話になってしまうと思うんですけれど、ただ、
現状を見ると、1期も数年見てても
自然動態に関しては、どこかに書いてありましたけれど、基本的には改善されていないというような
状況だと思いますので、それを考えるとこれから
議論になると思うんですけれど、最初の
最悪基準推計ぐらいで
人口ビジョンというのを持っていて、それに基づいて
政策なりを
パッケージをいろいろ構築していくというのも
1つの方法かなという
感じはするんですね。 結局、
人口が減るとあらゆる税収が一番単的には出てきますけれども、そのお金だったり、投資できる資源に直結した問題になってきてしまうので、この5万人の差というところが非常にじわじわ効いてきてしまうのかなと。ですから、そこは今後も
議論は続いていくとは思うんですけれども、将来推定している
人口の在り方というところを本当に
議論を深めていかなくてはいけないなと思いますので、それを庁内でも深めていただきたいと思いますし、
議会の場でもしっかり話をしていかなくてはいけない
部分だと思いますので。個人的には僕は
最悪のシナリオを想定しておきながらよかったなというほうが。というのは、
子育て世代からすると
出生率上がろうというと、何か頑張って産めよみたいな
プレッシャーになるんで、それよりは今までの生活でいいよと、ただ、増えてきたらよかったねのほうが何となく
プレッシャーを
感じない若い
世代にあんまり与えないかなという
印象を持つものですから、その辺も含めて
議論はしていただきたいと、これは
要望になるんですけれど。 続けて3点目もよろしいですか。結局、こういう形ができてきて、先ほど
各論はいろいろあると思うんです。そこは、
議論はこれからもローリングしていくと思いますので、いいと思うんですけれど、問題はこの出てきた
戦略をその共創につなげるためにいかに
市民の
皆さんに落とし込んでいくかというところだと思うんですね。我々も何回かやりながら第1期も含めれば、いろいろ勉強させていただいてようやく大きな
方向性、中身、
考え方みたいなものを
理解できたかなという認識でいますので、これは本当に共創というキーワードの中で、
市民の
皆さんが
いわき市の
戦略として
理解して、それぞれの
パッケージを目的とか意図を
理解しながら進めていくためには、
かなりの工夫というか動力が必要だと思うんですけれども、この
計画の
実行性を高めているために、
いわき市民がより参画して共創の中でやっていくために、今現時点でいろんな
勉強会とかをやると前にもありましたけれど、
かなりの動力が必要だと思うので、改めてその辺の認識も含めてどういうこと考えているのかというのをちょっと聞かせてほしいんですけれども。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君) 木村
委員おっしゃるとおりでして、なかなか浸透させていくというのは難しいところがございます。
1つの法則としては、基本的な
考え方の第1に挙げている継続した
取組ですね。5年間の
取組ではありますが、
現行戦略は6年間になりましたけれども、3年とか4年とか5年とか、それぐらいの
取組で何か解決するというのはなかなか難しいですので、やはり継続してやり続けることが
1つ大事だと思います。必要に応じて変えるべきとこは変えていく、それがまず1点。 それから浸透させていくというところがありますが、もちろん理想とすれば全ての
市民の
方々に、この内容を
理解してもらえることが理想ですが、それは現実的にはなかなか難しいですし、そこまでの
必要性というのもどうなのかなというところもあります。ですから、ただ、必要な方には必要なところをしっかりと伝えることは大切ですので、そこのところをどうしていくかというのは考えていきたいと思いますし、様々なツールといいますか、仕組みをつくって浸透させていきたいなとは思います。 これまでですと、例えば、第1期は全ての
高校生に分かりやすい
概要板をつくって配ったりもしたんですが、それでどれだけ浸透したかというのも難しいところがありますので、やっぱり実際に言葉で伝えなければいけないところもあると思いますので、そういった場を設ける機会を、場を設けるというか、機会をいろいろとつくっていきたいと思います。これは、学生に伝えるのであれば学校とかの
教育も必要でありますので、例えばそういったところは
いわきアカデミアの
取組などを使って若い
世代に伝えていくとか、それから、今
LINEなどでいろんな情報を伝えるための
いわきサポータークラブというのをこれから立ち上げようとしていますので、そういった中で、少しずつ浸透させていくとか、いろんな
方向から情報を伝えるような形をつくっていきたいと思います。
◆
委員(
木村謙一郎君) 継続して取り組んでいくという
課長の
考え方1つ、それは賛同したいと思うんですけれど、
あと1つは
総合政策などもそうですけれども、とにかく分かりやすくかみ砕いてというところで、分かりやすい1
フレーズ、2
フレーズぐらいで理念が
理解できるような形になればいいのかなと思うんですけれど、これだけのものをそれでやるというのは大変なので、ぜひその分かりやすさという
部分での努力というのも重ねていただきたいなと。やっぱり
必要性という
部分は、財源なり何なりが豊富なときは、ああ、そういうこともやっているねで
市民の方もよかったんでしょうけれど、結局、何かやると何か削らなくてはいけないので、これを
理解していてもらわないと、これをやるのでこっちはできませんというそこの
納得感を得るためには、やっぱり
いわき市のこの大事な
戦略、ここから漏れるというか、やれない
部分もありますよと
理解する
意味では、この
戦略、やれることというのをしっかり
理解してもらうというのは必要になると思いますので、ぜひそこは継続して
理解向上には努めていただきたいなと思います。 最後に1点だけ、
各論で1点だけ先ほどのダイバージェンスのところなんですけれど、この間の
意見交換会のときももうちょっと
パッケージを絞るべきではないかという話はさせてもらったんですね。それと関連してくると思うんですけれど、結局
ダイバーシティ多様性みたいなところというのは、ややもすると総花的になってしまって、今回
女性というところがピックアップされましたけれども、何とかに選ばれるまちが非常に多いなという
印象を持っているんですね。
外国人に選ばれるとか、
若者に選ばれると。最終的にあらゆる人を
対象にということになってくると、また元の誰に対してもアプローチをして特色というか絞り切れずにうまくいかないというような
状況も見える
感じがするので、そこの
ダイバーシティ多様性、要するに
ターゲットをさらに絞る必要があるのではないかという
印象があるんですね。 例えば、
若者の
流出が多いと言っていましたけれども、そこも戻したい、
子育て支援もやっていくという
考え方1つとしてあると思うんですけれど、例えば、
若者の
流出はしようがないと、ただ、
流出する前の
世代を、要するに
子育て世代を取り込んで、ある程度そこを増やして多少の
流出は仕方ないみたいな、どっちかにやらなくてはいけないとなったときですね。それぐらいの覚悟というか、選択が必要になってくるのではないかなという
感じもしますので、その
意味では、
ダイバーシティ多様性というところと
政策の選択と集中というところがうまく
バランスというか取れていくのかなというところ、ちょっと疑問というか
懸念があるんですけれども、その辺はいかがでしょう。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君) 難しい問題ではありますが、
ダイバーシティのところですね、様々な
方々、年齢も性別も心身の
状況も、それから
宗教観だったりとかに捉われないで、どなたでも活躍できると言い方もちょっとあれですけれど、それは真っ当な話であって、それだから
取組が総花的になるというのではなくて、基本的な人の
考え方だったりとか、人として持つべきものと思っています。ですから、それぞれの
取組をする場合において総花的、全部を
対象とするわけではありませんので、それぞれの
取組、その目的に応じて
対象者は絞っていきますし、それからこの
戦略自体が
総合戦略でありますので、何か
1つの分野に特化するというものではないんですね。それから、
いわき市というのが前回も
お話ししたとおり
地方の
中核的役割を担う都市でもありますので、
取組自体が総花的になるのは当たり前ではあるんですよね。 例えば、ベッドタウンのようなところであれば、
子育ての
施策であるとか、あるいは住環境の
施策に特化して、
あとは
教育とか、医療とか、産業とかというのは、近くの大都市に委ねることができますけれども、
いわき市はそうではありませんので、やっぱり
浜通り地方の
中核的中心的役割を担うべきところでありますので、
教育も産業もあらゆる分野において、総合的に高めていかないと都市の魅力につながらないところがありますので、ですから全体として総花的になりますし、それから
ジェンダーというところでいうと、基本的な
考え方として、全ての
方々がやっぱり生かされる世の中というのは当たり前の話であってその
取組ごとに
ターゲットを絞っていくというのは当然のことですので、そこは一緒ではないのかなと思っています。
答えになっているかどうか分かりませんけれども。
◆
委員(
木村謙一郎君)
課長が言わんとしているところはすごく
理解しています。まずは最低限の
皆さんに対しての網かけというか、1段目の
政策はきちんと積まなくてはいけない、そこの2段目、3段目の出す
政策というところがもうちょっとはっきり見えると、きちんと
皆さんやっているけれども、その中でも特にここら辺、ここら辺というのはさらに上積みになって手厚く
政策がいっているというところをやられてはいるんでしょうけれども、より明確に、ときには、こちらはすみません我慢していただかなくてはいけませんというような
対象の
方々も出てくるぐらいの覚悟を持って差をつけていかなくてはいけないのかな、そういう時代なんだろうなと思いますので、ここにある全体的な
計画に、さらに、この間も話ししたんですけれど、そこの中で
いわきの売りはどこなんだと、明確な
独自路線の
戦略というのはどこなんだというのを、ぜひこれからも追及していただきたいなと、これは
要望でお願いします。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君) 今の
ダイバーシティと
ジェンダーレスの
考え方のところなんですけれど、少し矛盾するところはあるんですが、49ページのところに
ダイバーシティと共創の
まちづくりということで
重点推進モデルとして位置づけておりますが、通常であれば、
女性だけとか
外国人だけという特出しするというのも、それこそ
考え方からするとどうなんだという
議論もあるかと思うんですが、これは
ダイバーシティの
取組を進める中でも、
いわきが課題としてあるところとしてあえて先ほどもおっしゃったように
女性を呼び込む、
女性がもっと活躍できるとか魅力を
感じるというのを強く高めていかないと、
いわきの課題の解決につながらないというところですね。 それからもう
1つ、
外国人のところを特出ししているというのも、これは今まで
外国人との共生とか国の
施策でしょみたいなところがありましたけれど、アフターコロナの中では、間違いなくグローバルな
展開が必要になって
外国人に頼らざるを得ないところも出てくると。 それともう
1つは、
人口減少している中で
地域の担い手として
外国人が当たり前に入ってくるという声がありますので、そこの
部分は国の
施策によるのではなくて、
地方都市としてしっかりと
対応していかないとその流れに追いつかなくなってしまう。そこがうまく
対応できないと
地域で様々なハレーションが起きますし、もう一方で、いい人材が定着しないという問題も出てきますので、そういった
考え方の下で、あえて
いわきの中では、この
ダイバーシティの
取組の中でも
女性と
外国人に力を入れるべきだというところで特出ししていると。
◆
委員(
木村謙一郎君) この
計画の中ではね、私はそれでいいと思うんです。今度、全庁的なほかの各種
政策・
計画などを考えて
いわき市全体としての進む
方向を考えた場合に、やっぱり
若者に対しても、
子育てに対しても、当然高齢者に対してもあらゆる
政策が出てきているわけですよね。この
創生総合戦略では
外国人、
女性と特出ししているけれど、それを全体の庁内で調整を図ったときにほかの
政策との
バランスでこれが沈み込んでしまうのではないかという
懸念が若干あるので、そこは
いわき市全体の
政策の中でも、もし
外国人、あるいは
女性というところを特化していくんだというのであれば、しっかり庁内での調整を図っていただきたいと思いますので、多分
課長おっしゃったようにレベル1的な
政策全体に満遍なくいく
政策というのは全て網羅はしていると思うんです、この
計画だけではなくて全体的に。多分その中で、ではレベル2の
政策を打とう、レベル3のと、ちょっと重点的な
政策というところは、この
計画とほかの
計画との整合性も図って、最終的に
いわき市全体として、どこがより高度のことをやっているんだ、重点特化しているんだというところを明確にしなくてはいけないと思いますので、現時点では
創生総合戦略の中ではこの2つ、
ダイバーシティとモデル1に関しては出てきていますけれど、そこを押すのであれば、他の
計画とのしっかり整合性を図っていただいて
政策というものを進めていただきたいと思います。
◎
総合政策部長(大和田洋君) 今の木村
委員からありました件は、この常任
委員会でも、前段、総合
計画見直しの中で
いろいろ議論いただきまして、今般
まちづくりの基本方針を定めたところです。その中で、これからどんどん我々が有している
行政資源というのが制約を伴ってまいりますので、まちの経営指針の中で毎年度毎年度、目標とテーマを抱えながら、何に重点特化して
いわきの
まちづくりを進めていくかということで、毎年度ローリングかけながら進めていきたいと思います。その中でこの
戦略にありますような
女性ですとか
外国人ですとか、そういったものに対する
戦略的な
事業の
展開が必要ということであれば、その経営指針の中にもしっかりと位置づけて、全市上げて重点特化した
取組を進めていく流れになるかと思います。
◆
委員(
高橋明子君)
1つだけ。ずっと聞いていて気になったのは、49ページの
女性が魅力を
感じるまちの実現というところに、結婚・出産・
子育て支援の充実というのがあるんですよ。これはここではなくて、あるいは誰もが活躍できるまちの創生の中に入るのかとかとずっと思っていたんですが、どうでしょうかね。この結婚・出産・
子育て支援の充実が、
女性が魅力を
感じるまちの実現というのが何というのか、
女性の捉え方、何かやっぱり男女の差別的にも聞こえるようなここの位置づけのような気がするんですが、どうですか。結婚・出産・
子育て支援の
女性に対しての支援の充実をしますよではなくて、全体だと思うんですよね、これはね。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君) 高橋
委員おっしゃるとおりだと思います。ただ、一方で、ここに高橋
委員おっしゃるように結婚・出産・
子育て支援というのが、押しつけみたいになってしまったりとか、
女性にこれを求めるとか、そういうように捉えられるのは、ちょっと違うのかなと思いますし、
女性だけの話でもないだろうということもあるかと思うんですが、一方で、ここを充実させてほしいという
女性からの声というのも非常にあります。そういったこともあってここに位置づけているんですが、この位置づけというのは、ここは
女性の
部分で枠を切っておりますけれども、実際にはひとづくり、それから
まちづくり、そして仕事づくり、全てに関わる
部分として横断的な
取組として載せているところです。
◆
委員(
高橋明子君)
説明を聞いていた中で、一番最初に何で
女性にというようにハンデを負わせているような
感じがする。まだまだ、まだまだ
皆さんも一緒に働いている
女性の人たちと働いていても
感じていると思うんだけれど。何かこういうように出されると、そういうように
感じます。感想、以上です。
男性の方はどう
感じるか分からないけれど。
◎
総合政策部長(大和田洋君) 高橋
委員がおっしゃることも十分
理解はするところでございます。ただ、
いわき市の大きな課題、これ
地方都市共通しているんですけれど、先ほど冒頭、
創生推進課長から
説明ありましたように、近年
女性も高学歴化して、高等
教育課に行った後、なかなか
地方に戻ってこない。首都圏近郊で就職される方が多いということで、なかなか
女性の
社会動態が極めて厳しい
状況になっているというところもありまして、一応
女性に対する魅力ある
まちづくりというのも、
1つ大きな目標として今回の
戦略に特徴的な
取組として掲げる必要があるのではないかということで、それもひとづくり・
まちづくり・仕事づくり、全て共通するものをやって初めて
女性に魅力を
感じる、そういった
いわき市になるのではないかなということで、この推進モデルの中で位置づけたということでございます。 福島県の
アンケートによる
希望出生率2.11、木村
委員からもなかなか厳しいのではないかという
お話がありまして、ただ、一方で、今日データをちょっと持ってこなかったんですけれども、合計結婚
出生率というデータもあって、結婚している夫婦がどのぐらい子供を産むかというデータなんですけれど、これはそんなに数字的にずっと落ちているわけではなくて、ずっと2を上回っているペースできていまして、ただ、最近晩婚化の
影響もあって、若干2を下回るぐらいの程度できていますので、
女性がということでもないんですけれども、そういった結婚をしたいという
希望をかなえるような
施策をもっともっと能動的に打っていけば今の
自然動態の
部分も、我々なりに
地方都市なりに向上に改善につなげることができるのではないかといったいろんな思いもあって、今回ここに
女性というようなところでの一端の
政策を位置づけさせていただいているという
状況でございます。
◆副
委員長(柴野美佳君)
女性の
意見ということで、そこに
女性の負担をすごく
感じるという感覚も分かりますけれど、やはり出産を意思決定するのは
女性の意思なので、
子育て、それから出産に関しては決定権が非常に
女性にあるというように
感じています。またここで住みたい、暮らしていきたいという
意見も
女性の
意見が大きく左右されると思いますので、私としてはここに
女性の活躍というか、
女性の意思の決定力を高めていくという
意味で掲げられているということは非常にいいことだなと
感じています。
◆
委員(菅波健君) 8ページなんですけれども、幾つか確認したいんですけれど、
自然動態はなかなか改善するのは厳しいけれど、
社会動態は均衡もしくは若干改善傾向にあるという
説明ありましたけれども、その要因というか、それは震災とか何か復興特需の要因なのか、それとも
いわき市が何かいい
取組の中でそれが改善されつつあるのか、それは経済的ないろんな
部分もあると思うので、それはどのように分析しているんですか。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君) 震災以降、改善傾向にあるというのは、やはり震災後の特需的なところというのは否めないと思います。やはりそこで雇用とかが生まれてきているというのもありますし、ただ、もう1点、それだけではなくて特に
若者とかの意識が震災後に変わったということも
1つの要因かと思います。というのは、これは震災後、千葉大学の先生が各地の
若者の自分の出身地に対する意向調査というのを行っておりまして、それで明確に出たということをお聞きしたんですが、福島県の浜通り
地域の
若者が突出して
地方に何か貢献をしたい、自分の故郷に貢献したいとか、いずれ戻りたいというのが突出して出たというような調査結果があるんですね。 我々も今いろんな
取組の中で、
若者にいろんな
意見を聞くんですが、私が高校とか大学のときに比べると、今の
若者は
地域のことをすごく考えていますね。自分のふるさとを何とかしたいという
若者が多いなという
印象をすごく受けています。これは
希望もあっての話かもしれませんが、それも
1つの要因にはなっていると考えています。
◆
委員(菅波健君) 今の話を聞くと将来に
希望が持てるなという
感じがするんですけれども、それと関連するかどうか分かりませんけれども、
人口減少をいかに食い止めるかみたいな形で、関係
人口と最近言われてきている中で、交流
人口とか何かではなくて、とにかく何らかで
いわき市、福島県に関わった、それを本当にまたそこに移住につながるとか、そこに来てもらってリピーターになるとかいうのもあるので、関係
人口というのもこれからのキーワードなので、今すぐここに盛り込む云々ではないですけれど、それも
当局でも考えてやっているんでしょうけれども、その辺の関心を持ってやっていただきたいなと思います。 それで、33ページ、
人口減少をプラスに変えるということで
人口ビジョン40年間見据えて、そして
総合戦略というのは5年間の中で具体的な
戦略をやっていくということですよね。そういう中で
人口減少をプラスに変えるという、いろんなところに中に書いてありますけれども、では5年間のその
総合戦略の中で、具体的にどういうような
取組がこれに当たるのかというのを幾つかあれば教えていただきたいんですけれど。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君)
人口減少がマイナスばかりではないだろうという
考え方の下にプラスに働くところを高めていきましょうということで、この
戦略なり、
いわき創生の
取組を進めていくということでございますけれども、
1つは、今回の
取組の中でSociety5.0と持続可能な
地域社会の実現、新しい
社会の
対応というところに力を入れているというのがありますけれども、それが
地方の強み、例えば、環境がいいとか、ゆったりとした生活が送れるとか、そういった強みを生かしつつ、ただ、問題になるのは、やはり仕事だったりしますので、
地方でもそういったいい環境で暮らしながら働ける方法として新しい働き方改革、テレワークであったりとか、あるいはオンラインサービスでのいろんなビジネスを行っていくとか、そういったところに解決策を見出すというところで、Society5.0に力を入れていきましょう、
デジタル化等に力を入れていきましょう、あるいはそういった働き方とか生活というものを推進するためにリビングシフトですね、こういった
取組を進めていくというところでSociety5.0の推進とリビングシフトというものを新たに盛り込んだということもございますので、
1つの
取組としては、その辺のところが挙げられるということで、そういったところですかね。
◆
委員(菅波健君) ちょっと引っかかったのは、33ページの中で
人口密度と生活空間の改善、ほかの国は
人口密度
かなり薄いですねと、
日本の場合は
かなり過密ですねと、それだけで課題のほうに、
人口密度の中の真ん中の上、
人口減少は1人当たりの生活空間を広げ、豊かな自然環境の保全やゆとりある暮らしにつながる
可能性がありますとあるんですけれども、
いわき市は結構
人口密度が薄いのかなと思うんですけれども、揚げ足取っているわけではないですけれども、ちょっと違和感を
感じました。
あと、ちょっと確認したかったのは、さっきから
出生率とか話がありましたけれども、そして結婚に関して、56ページのKPI資料が載っていますけれども、その中で、生涯未婚率の数字が
現状値と
目標値がイコールなんですけれど、これはどのように解釈すればいいんですかね。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君) ここが、
現状値としている
理由なんですが、生涯未婚率というのは、右肩上がりで上がってきてるんですね。それをまずは
現状にとどめると、そこをまず目標にしましょうと、なかなかすぐに減らすというところは難しいですので、まずは
現状維持というのを目標に
取組を進めたいという考えです。
◆
委員(菅波健君)
あと、45ページにもあるんですけれども、
自治体間連携とネットワークの強化、3つの
重点推進モデル、あるんですけれども、具体的に5年間で本当にここをしっかりしてやっていかないとならないというのは国際研究拠点、イノベーションコースト構想だと思うんですよ。本当に今までも相双からはいっぱい
いわきでいろいろ受入れして協力関係にあった。そういうあった中においても、イノベーションコースト構想というのはなかなか拠点化できなかった。そして国際研究拠点化の決定がまだ先に延びた。そういう中で、結局今言われつつあるのは、南相馬とかが一応候補に挙がっているようですけれども、
いわきがそこは
中心になるということは国として認めていないわけですから、どこが拠点化されるかによって、南相馬が別に悪いと言っているわけではないですけれど、南相馬が拠点化されれば、当然そこで連携できるのは、
いわきではなくて仙台のほうにいってしまうし、いろんな居住とか何かを考えて。だからそういう中でこっちに引っ張らなくてはならないということはないけれど、相双との今までのいろんな協力関係があった中で、やはり
いわきが連携してできるような、そこをやるためには、ここ一、二年でその拠点化をいかにこっち寄りに持ってくるかというのは本当に
戦略だと思うんですよね。その辺についてはどうですか。
◎
総合政策部長(大和田洋君) 国際
教育研究拠点ですね、我々にとっても、今後の
いわき市の
まちづくりを考えていくに当たって、特に高度人材育成ですとか、
地域産業の振興といった
意味合いからも含めて、やはり重要な位置を占めるのではないかなと思っています。これについては、
いわきが
どうこうということではなくて、
いわきが浜通りの復興のために、いかに貢献できるかという視点で、国際
教育拠点と
いわきの都市機能、あるいは産業集積、あるいは高等
教育機関のネットワークを活用していきながら、国際
教育拠点の機能発揮のほうにつなげていくことが効果的・効率的な進め方ではないですかという提案は毎年2回ほど原子力災害からの福島復興再生協
議会、法定協
議会が開かれていますけれども、そこの中でも
いわき市のほうから提案させていただいておりますし、
あとは個別に国の方とか県の方が来たときにも我々のこういった
考え方はしっかりとお伝えはさせていただいていると。国際
教育研究拠点の基本構想が来年度中に整備されて、それと併せて立地場所というのも決定されていくのだと思いますけれども、我々としてもどういう形で国際
教育拠点と連携できるかという、もっと具体的なプログラムを我々なりにもちょっと考えてみながら、しかるべきところにいろいろ提案とかを今後もしていきたいと考えているところでございます。
◆
委員(菅波健君) これ拠点化の決定というのは、少し延びたんですけれども、延びる前、もうタイムリミットだったと思うんですけれども、その時点では、
いわき市というのはどういう立場、位置にあったんですか。
可能性があったのか、ちょっとその時点ではもう別にあんまり関わりを持てなかったのか、その辺は実際どうだったんですかね。
◎
総合政策部長(大和田洋君) 立地
地域については、こういった話が出たときから、避難
地域ですかね、12市町村が
ベースになっているというところでございます。いろいろこういった構想といいますか、進め方が
議論されるに当たって、我々としても令和元年度、当時でいうと平成31年度末ぐらいから、我々としても
いわきのこういった都市機能・産業集積をしっかり踏まえながら、国際
教育拠点の中身を検討していくべきではないですかというスタンスの
意見、あるいは
要望なりはさせていただいたという
状況でございます。 その時点では、立地場所は
どうこうという話までは至っていないし、研究分野、5分野と言われていますけれども、その5分野の中でも具体的にどういうことやっていくのかということ自体がまだ決まっていない、表に出されていない。今まさしくそういったものを関係省庁含めて
議論されているんだと思いますけれども、そういった具体的な内容が決まらないまま、物事を立地箇所ありきで検討されても困りますよということで県は、一旦県内の
考え方をお示しできなかったんだと思うんです。ですから、構想がもう少し具体化されていかないと果たしてどこが一番立地箇所としてふさわしいのかという
議論にまだ至っていないということですので、我々としても今そういった
状況にある中で、
いわき市の立ち位置はこうですよということをもう少ししっかりと訴えかけていきたいと考えているところでございます。
◆
委員(菅波健君) 来年にはある程度、再来年には具現化する中で、当然、県とか何かといろんなやりとりもしていると思います。そういう中で、いろんな感触というか、本当に連携できて
いわきが関わっていける
可能性とか、これは見込みありそうだみたいな
部分は、言えるか言えないか分かりませんけれども、その辺現在のところどうなんですか。だって、ここである程度の感触なかったら見込みがないではないですか。
◎
総合政策部長(大和田洋君) 国も県もそこの
部分は、まだちょっとニュートラルで、感触すらなかなか我々としても把握できないという
状況にあるのは事実でございます。
◆
委員(
木村謙一郎君) さっき聞くのを忘れたんですけれど、これ
計画つくって、実現
可能性というか、具現性を想定するには、財政的裏づけというか、そこら辺が中期財政
計画があって財政部のほうでつくりましたけれど、財源的な見通し
計画というのは、国の
補助金がほぼほぼ出てくるメニューだと思うんですけれども、その辺はどう考えているのかというところをちょっと聞かせてもらいたいんですけれど。
◎
創生推進課長(
松本雄二郎君) この
取組なんですが、先ほどいろいろ質問があった中で、私、
答えた中で
説明がちょっと抜けていたんですが、この
戦略自体は、当然市がつくっている
戦略なんですが、実は実施主体としては、それぞれのプロジェクトを見ていただくと分かるかと思うのですが、市だけではなくてNPOだったりとか、
企業だったりとか、大学であったりとか、様々な主体を位置づけております。その中で市が実施すべき
事業に関しては、これは各年度ごとに各
取組ごとに財政等を協議しながら予算確保していくものでございますが、その財源的なところに関しては、それぞれの
取組ごとに使える財源というものを検討して、特に内閣府の
地方創生の交付金などもございますので、これまでもそういったものを活用してきましたが、今後もそういったものを活用したりとか、それから
取組ごとに各省庁の
補助金などもございますので、そういったものを使っていく。さらには今先ほども申したように、我々の
地方創生の
取組が
企業さんのところにもだんだん伝わってきていて、いろいろな
企業さんから
企業版ふるさと納税をしたいとか、そういう打診もいただいておりますので、そういった
企業の資金等も使いながら進めていきたいと思っておりますし、それから我々がやるべきことは我々がやりますが、
企業さんに委ねられるところは
企業さんに委ねますし、
地域団体等が進めるべきところはお任せをするとともに、我々のほうでそういった団体に対する支援とかできるものは財政的な
部分でも支援してあげるとか、そういった形で
取組を進めています。
◆
委員(
木村謙一郎君) そこは、財政部の仕事になるのかと思うんですけれど、要は分かりやすくその分野に今後
いわき市としては、例えば、5年なり令和7年度までにこれぐらいの財源投下して
事業実施していきますみたいなものがあると、中身が非常に難しい
部分があるので、とにかく
いわき市としてはそれだけのお金を投じてやっていくんだなというのをはっきり分かると思うし、
あとは
事業を進めていく上で、中期的な見通しというのは、各年度財政協議されていくんでしょうけれども、仮にこういう大きな
計画で重点的にというか、メインの
戦略としてやるのであれば、財政的なところともすり合わせというか、そこも内部でやるのか外にも出すのかというのは別にしても、ある程度はやられていたほうがいいのかなと。 アピールするためには、要するにこのプロジェクトにこれだけのお金をかけますというのが
市民的には一番分かりやすいと思うので、そこのお金の
部分があまり見えないと、それはやれるの、本当にやる気があるの、
計画だけで終わってしまうのではないのという
感じになってしまうのかなと思いますので、そこは財政サイドとしっかり協議をしてうまい見せ方、財源的なところの見せ方というのも、ぜひ今後検討していただければなと思います。そういう
要望でお願いします。
○
委員長(
大友康夫君) そのほかございませんか。質疑はこの辺でよろしいでしょうか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
委員長(
大友康夫君) 質疑がないようですので、質疑を終結いたしたいと思います。 この間、
政策総務常任委員会の
委員長として様々な形で皆様の御
意見を聞いてきました。特にこの第2期の
創生総合戦略の
策定についてということで、我々これから先迎える
人口減少、それの歯止めと、さらにはもう一方では、
人口減少に替え得る
社会をどうやってつくっていくか、その辺が大きな課題だと思います。 今回、資料
策定に当たって、創生推進部のほうでも様々なデータを集約していただきました。特に、個人的にはちょっとショックだったのは、失礼ながら生涯の婚姻率というんですか、今年の
出生率も2,000人を下回ってしまうのではないかという
子供たちの出生数ですね。これから想定すると今後20年間は間違いなく
人口は完全に減少する。そうしますと、
教育問題やいろんな
部分で支障が発生する。本当に大きな問題かと思います。ですから、我々としましても、大きな課題として、将来の未来を担う
子供たちに、言い方はおかしいですけれど、負の遺産を残さないよう何とか知恵を出し合いながら、頑張っていければなと思っております。簡単でありますが、
委員長のまとめとして御了解いただければと思います。 それでは、以上で、本日の議事は全て終了いたしました。 これをもちまして、
政策総務常任委員会を閉会いたします。長時間にわたりお疲れさまでした。 午前11時45分 閉会 --------------...