△各
委員会審査報告に対する質疑、
議員間討議、討論、採決
○議長(
清川雅史) 以上で各
委員会の
審査報告が終わりましたので、これより
審査報告に対する質疑に入ります。 なお、
審査報告に対する質疑は、
委員会での審査の経過と結果に対する質疑であり、また審査の概要の理解、事実の確認であって、自らの論点をただすものではなく、さらに意見の開陳は討論でなされるべきものでありますので、これらの点に留意し、発言を願います。
原田俊広議員。
◆
原田俊広議員 総務委員会委員長にお聞きします。 陳情第7号の審議の結果の報告の中で
反対意見の内容について報告がありました。これはいつまでも結論を先延ばしにすることはできないので、全ての市町村での公聴会の開催というのは必要ないというのが
反対意見の内容として報告されたと思いますが、私、この審査について傍聴させていただきました。事実の確認なのですが、出席された
陳情者に対して、陳情第7号、記の1の部分で、各自治体で開催するというふうになっていることについて、委員のほうから
陳情者に確認の質問があったと思います。各自治体というのは、全ての市町村というわけではないという、このような確認がされたと思うのですが、どうだったでしょうか。
○議長(
清川雅史)
小倉孝太郎議員。
◆
総務委員会委員長(
小倉孝太郎議員) お答えいたします。 確かに全ての各自治体全部がということに対しまして、幾つかの自治体が集まって開催することに対してはどのようにお考えかということで確認をいたしまして、それにつきましては、全ての自治体ではなく、その集まった状態での開催でも結構ですという形の
質疑応答があったというのは確認しております。
○議長(
清川雅史)
原田俊広議員。
◆
原田俊広議員 だと思います。 それと、そうなれば、先ほどの委員長の報告で、請願第2号については、これは
全会一致で採択すべきものという報告がありました。それで、陳情第7号については
賛成少数で不採択とすべきものという報告がありました。先ほどの
反対討論との関係でもそうなのですが、請願第2号の記の部分と、そして陳情第7号の記の1の部分というのは、ほぼ同じ内容、意見をよく聞いてくださいという内容のように思われますが、このような同じような中身で意見が分かれたことに関して、どのような
委員間討議が行われたのか、確認、お聞きしたいと思います。
○議長(
清川雅史)
小倉孝太郎議員。
◆
総務委員会委員長(
小倉孝太郎議員) この件に関しまして
委員間討議はなかったということでご報告させていただきます。
○議長(
清川雅史) 以上で各
委員会の
審査報告に対する質疑を打ち切りたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清川雅史) 満場ご異議ないものと認め、
審査報告に対する質疑を打ち切ります。 次に、
議員間討議に移ります。 午前中の
予算決算委員会において、
予算案件について
委員間討議をお諮りいたしましたが、ただいまの会議には、
条例案件、
単行案件、請願及び陳情が付議されていることから、これより議案第43号ないし同第48号、請願第2号及び陳情第7号ないし同第9号並びに
議会閉会中の
審査付託とされておりました陳情第6号を対象に
議員間討議に入ります。 まず、
議員間討議の方法についてであります。
議員間討議の方法については、「論点をもって
議員間討議を提案する者に対して、議論しようとする者が1名以上ある場合に実施する」ものと申合せが行われております。
議員間討議をご提案される方は、議案名及び
議員間討議を必要とする論点、理由等についてご説明願います。 なお、
議員間討議は、
議員相互間の自由な討議を中心とし、論点を整理し、争点を明らかにし、適切な
説明責任、
議決責任を果たそうとするものでありますので、その趣旨についてご留意願います。
議員間討議をご提案される議員の方は挙手を願います。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清川雅史) ないようでありますので、以上で
議員間討議を打ち切りたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清川雅史) 満場ご異議ないものと認め、
議員間討議を打ち切ります。 討論に入ります。
原田俊広議員。 〔
原田俊広議員登壇〕
◆
原田俊広議員 私は、議案第41号 令和2年度
会津若松市
一般会計補正予算(第3号)に反対する討論を行います。 本
補正予算には、歳出の部、第6款農林水産業費、第1項農業費、第3目農業振興費の会津地鶏販売促進緊急対策事業費、同6款農林水産業費、第2項林業費、第2目林業振興費の会津材循環利用促進緊急支援事業費、同7款商工費、第1項商工費、第3目観光費の温泉地域活性化推進事業費と緊急経済対策事業費のように、
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地元農林業や観光業などの緊急対策として有効な事業も含まれています。これらの事業については賛成であります。 しかし、同時に、この
補正予算には歳出の部、第2款総務費、第3項戸籍住民基本台帳費、第1目戸籍住民基本台帳費の戸籍事務費、住民基本台帳事務費、住民基本台帳ネットワークシステム事業費の3事業も含まれています。この3事業は、
国外転出者による
マイナンバーカード、公的
個人認証を可能とする情報通信技術の活用による行政手続等に係る関係者の利便性の向上並びに行政運営の簡素化及び効率化を図るための行政手続等における情報通信の技術の利用に関する法律等の一部を改正する法律、いわゆるデジタル手続法の一部改正に基づき、戸籍の附票を
個人認証の基盤とするための
システム改修等に要する経費であります。
マイナンバー制度については、政府が幾ら利便性を強調し、安全性を宣伝しても、
プライバシー侵害などの国民の不安は拭えていませんし、そのような状況での
マイナンバーの押しつけはやめるべきと考えます。しかも、今回のデジタル手続法では、戸籍の重要な一部である戸籍の附票を
個人認証の基盤とするため、今までの住民基本台帳ネットワークだけでなく、
戸籍関係情報もコンピューターネットワークによって
マイナンバーと関連づけられ、
個人情報漏えいのリスクも一層拡大してしまうことになると考えます。このような個人番号制度を拡大し、
個人情報漏えいのリスクも一層拡大する事業が含まれている予算には同意はできません。 よって、議案第41号 令和2年度
会津若松市
一般会計補正予算(第3号)に反対します。 以上で討論を終わります。
○議長(
清川雅史) 髙梨 浩議員。 〔髙梨 浩議員登壇〕
◆髙梨浩議員 私は、請願第2号
ALPS処理水の処理に係る関係者からの
意見聴取の実施等について及び陳情第7号 多
核種除去設備等処理水の
処分方法に係る説明・公聴会を国に求めることについての2案件について、賛成の立場から討論いたします。 本年2月に国の多
核種除去設備等処理水の取扱いに関する小
委員会報告は、本県関係者を初め、多くの人々に福島県の原発事故からの復興と廃炉の両立という大きな課題を改めて認識させるものとなりました。小
委員会における
ALPS処理水の取扱いに関する基本的な考え方においては、
ALPS処理水の処分を急ぐことによって
風評被害を拡大し、復興を停滞させることがあってはならない。原発の廃止措置終了までの間に廃炉作業の一環として
ALPS処理水の処分を行っていくことが重要であるとし、今後、政府には地元を初めとした幅広い関係者の意見を丁寧に聞きながら、
処分方法だけでなく、
風評被害への対策も含めた方針を決定することを期待するものであるとしています。また、
風評被害対策の方向性においては、
ALPS処理水を処分した場合に全ての人々の不安が払拭されていない状況下では、
ALPS処理水の処分により現在も続いている既存の風評への影響が上乗せされると考えられるとし、福島県及び近隣県の産業が安心して事業継続することができるよう、徹底的に
風評被害への対策を講じるべきであるとしています。 この
委員会報告を受け、本年4月及び5月に経済産業省が実施した
意見聴取会においては、福島県漁業協同組合連合会、福島県森林組合連合会、福島県農業協同組合中央会という本県を代表する産業体が
ALPS処理水の
海洋放出に反対しています。事故後9年間、県民が必死に取り組んできた生活再建や
風評被害の払拭という努力をやっとここまで回復してきているという実感をないがしろにすることはできません。
ALPS処理水の処分については、安全の確保はもちろんのこと、風評への影響を与えるために人々が少しでも安心できるような
処分方法を検討することが重要であり、改めて多くの県民、団体等、幅広い関係者の意見を丁寧に聞きながら政府は判断するべきものと考えます。今回の請願及び陳情において、文面により求めていることに違いはありますが、求めていることの背景やその趣旨については、多くの県民、市民が賛同するものと考えます。 以上の理由から請願第2号及び陳情第7号については採択すべきものであると考えます。 以上で討論を終わります。
○議長(
清川雅史) 以上で討論を打ち切り、採決に移りたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清川雅史) 満場ご異議ないものと認め、討論を打ち切り、採決に入ります。 ただいま
反対意見のありました案件を分離し、採決いたします。 まず、議案第41号 令和2年度
会津若松市
一般会計補正予算(第3号)については、これを原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
清川雅史) 起立多数。よって、議案第41号は原案のとおり決せられました。 次に、陳情第7号 多
核種除去設備等処理水の
処分方法に係る説明・公聴会を国に求めることについては、これを採択することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
清川雅史) 起立少数。よって、陳情第7号は不採択と決せられました。 続いて、ただいま採決いたしました案件を除くその他の諸案件について採決いたします。 以上の諸案件については、各
委員会の
審査報告のとおり決することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清川雅史) 満場ご異議ないものと認めます。よって、以上の諸案件は各
委員会の
審査報告のとおり決せられました。
△散会宣言
○議長(
清川雅史) 以上で本日の日程は全部終了いたしましたので、これをもって散会いたします。 散 会 (午後 1時41分)...