○
議長(
田澤豊彦) 以上で質疑を打ち切り、討論に移りたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
田澤豊彦) 満場ご異議ないものと認め、質疑を打ち切り、討論に入ります。
斎藤基雄
議員。 〔
斎藤基雄
議員登壇〕
◆
斎藤基雄
議員 私は、
議案第48号
会津若松市
国民健康保険税条例の一部を改正する
条例に反対の立場から討論いたします。 この
改正内容は、
国民健康保険税の
医療給付費分の
限度額を現行の53万円から56万円へ3万円の
引き上げを図ろうとするものです。その根拠は、国の
地方税法施行令の一部改正に伴うとされていますが、国における
限度額改定は、
限度額超過世帯数が
加入世帯の5%以内にすることを目安に行われています。
厚生労働省は、
限度額が現行の53万円の場合、
超過世帯割合が5.4%となり、5%以内にとどめるには3万円の
引き上げが必要であると試算しました。このことが今回の
国保税に関する
地方税制の改定になったものであります。 しかるに、本市における
国保税所得割の
賦課方式は、旧
ただし書き方式と呼ばれるもので、他の
本文方式、
住民税方式、
市民税所得割方式と呼ばれる方式よりも賦課の対象とされる金額が大きくなるにもかかわらず、本市における
限度額超過世帯割合は平成18年度
最終調定では2.52%にすぎません。これは本市の
国保加入世帯の
所得状況が全体として極めて低い状況にあることを証明するものです。
国民健康保険の
加入者の多くは低
所得層で、本市では
課税所得100万円以下の層は全体の約57%にもなります。平成18年度の
最終調定に基づく
国保年金課の試算では、
限度額が3万円
引き上げられて56万円になった場合、この影響を受けるのは646
世帯で、
加入者全体の2.19%と見込まれています。このことから、
限度額に該当するのは一部の高
所得者だから、今回の
引き上げの影響は問題がないとする見方があります。しかし、そうではありません。この数字には土地などの売買による一時所得によって
課税額が500万円を超える
世帯が見込まれていません。今回の
限度額引き上げは、平成18年度において
借金返済のために農地を手放した場合など、
所得段階が低かった
世帯が一気に高
所得者とみなされ、これまで以上に高い
国保税が課されることになります。 ご承知のように、
農地法第3条は農地を農地として利用する場合の
所有権移転を定めた条項です。本市においては、
農地法第3条に基づく
所有権移転が毎年数十件あります。昨年は65件あり、このうち有償のものは45件でした。そして、この45件のすべてと言っていいケースが
借金返済のための
所有権移転です。借金のためににっちもさっちもいかなくなった農家が農地を手放し、
譲渡代金から20%の
長期譲渡所得に係る税金を支払い、さらに
国保税や
介護保険料が
限度額あるいはそれに近い額の課税がされれば、
借金返済のための
農地売買によって新たな、しかも悲惨な状態の
滞納者を生み出すことになります。 本市では市民の
担税力を超える
国保税負担で年々
滞納者が増え、実質的な
保険証の取り上げである
資格証明書の発行や短期被
保険者証の発行、財産の差し押さえなどが増えています。今回の
国保税医療給付費分限度額の
引き上げは、
申請減免制度の
適用基準を明確にして、
生活困窮者を救済することもせずに行うものであり、市民の命と健康を守るために認めることはできません。反対の理由といたします。 以上申し述べ、私の討論を終わります。(拍手)
○
議長(
田澤豊彦) 以上で討論を打ち切り、採決に移りたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
田澤豊彦) 満場ご異議ないものと認め、討論を打ち切り、採決に入ります。 まず、
反対意見のありました
案件を分離し、採決いたします。
議案第48号
会津若松市
国民健康保険税条例の一部を改正する
条例を原案どおり決することに賛成の方の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○
議長(
田澤豊彦) 起立多数。よって、
議案第48号は原案どおり決せられました。 続いて、ただいま採決いたしました案件を除くその他の諸
案件について採決いたします。以上の諸
案件は各
委員会の
審査報告のとおり決することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
田澤豊彦) 満場ご異議ないものと認めます。よって、以上の諸
案件は各
委員会の
審査報告のとおり決せられました。
△
議案の上程(
議案第51号及び
決議案第6号)
○
議長(
田澤豊彦) 次に、日程第3による議事を進めます。 本日
追加提案のありました
議案及び
決議案についてお諮りいたします。
議案第51号
議員の派遣については、
地方自治法第100条及び
会津若松市議会会議規則第163条の規定により、
県市議会議長会議員研修会に
議員を派遣しようとするものであり、また
決議案第6号
日豪EPA・
FTA交渉については、先ほどの
産業経済委員会の
審査報告にありました同件名の請願第6号を採択したことに伴い、
産業経済委員会の
委員全員により、それぞれ
会議規則第15条第1項の規定に基づき提出された内容でありますので、これを同規則第16条第1項
ただし書きの規定による
緊急案件と認め、本会の議題といたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
田澤豊彦) 満場ご異議ないものと認めます。よって、さよう決せられました。
△
提案理由説明
○
議長(
田澤豊彦) 直ちに
提案理由の説明に移ります。 この際、お諮りいたします。
議案第51号は
提出者が
議員全員でありますので、
提案理由の説明については、これを省略することにいたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
田澤豊彦) 満場ご異議ないものと認めます。よって、さよう決せられました。 次に、
決議案第6号について
提案理由の説明を求めます。
坂内和彦議員。 ・
坂内和彦議員(
決議案第6号) 〔
坂内和彦議員登壇〕
◆
坂内和彦議員 それでは、
決議案第6号
日豪EPA・
FTA交渉について、
提案理由の説明を申し上げます。 この
決議案の提出に至りましたことにつきましては、先ほど
産業経済委員会審査報告の中で申し上げました請願第6号が採択されたことに基づくものであり、またその内容についてご報告申し上げてありますので、それによりご理解をいただきたいと思います。その
具現化を図るため、
地方自治法第99条の規定により、
関係機関に対し
意見書を提出しようとするものであります。 何とぞ満場のご賛同を賜りますようお願いを申し上げまして、
提案理由の説明を終わります。(拍手)
△
議案第51号及び
決議案第6号に対する質疑、討論、採決
○
議長(
田澤豊彦)
提案理由の説明が終わりましたので、これより審議に移るわけでありますが、まず審議の方法についてお諮りいたします。 以上の2
案件については、
委員会付託を省略し、本
会議みずからの審議として議事を進めることにいたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
田澤豊彦) 満場ご異議ないものと認めます。よって、さよう決せられました。 さらにお諮りいたします。直ちに質疑に移るわけでありますが、この際質疑、討論を省略、直ちに採決に移りたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
田澤豊彦) 満場ご異議ないものと認め、質疑、討論を省略、直ちに採決に入ります。
議案第51号
議員の派遣について及び
決議案第6号
日豪EPA・
FTA交渉については、原案どおり決することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
田澤豊彦) 満場ご異議ないものと認めます。よって、
議案第51号及び
決議案第6号は原案どおり決せられました。
△
議案の上程(承認第10号及び同第11号)
○
議長(
田澤豊彦) 次に、日程第4による人事
案件の審議に移ります。
△
提案理由説明
○
議長(
田澤豊彦) 本日
追加提案のありました承認第10号 副市長の選任について及び同第11号
監査委員の選任についてを議題とし、
提案理由の説明を求めます。 市長。 ・市長(承認第10号及び同第11号) 〔市長(菅家一郎)登壇〕
◎市長(菅家一郎) ただいま上程されました承認第10号及び承認第11号について、
提案理由のご説明を申し上げます。 承認第10号 副市長の選任についてでありますが、これは現在空席となっております本市副市長に鈴木清章氏を選任したいので、
地方自治法第162条の規定に基づき、議会の同意を求めようとするものであります。 承認第11号
監査委員の選任についてでありますが、これは本市
監査委員のうち小川久芳氏が本年6月30日をもって任期満了となるため、その後任として新たに田辺賢行氏を選任したいので、
地方自治法第196条第1項の規定に基づき、議会の同意を求めようとするものであります。 何とぞよろしくご審議の上、満場一致をもってご賛同賜りますよう念願をする次第であります。
△承認第10号及び同第11号に対する質疑、討論、採決
○
議長(
田澤豊彦)
提案理由の説明が終わりましたので、これより審議に移るわけでありますが、まず審議の方法についてお諮りいたします。 本
案件は人事
案件でありますので、
委員会付託を省略し、本
会議みずからの審議として議事を進めたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
田澤豊彦) 満場ご異議ないものと認めます。よって、さよう決せられました。 さらにお諮りいたします。直ちに質疑に移るわけでありますが、この際質疑を省略、さらに討論を省略し、直ちに採決に移りたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
田澤豊彦) 満場ご異議ないものと認め、質疑、討論を省略、直ちに採決に入ります。 まず、承認第10号及び同第11号については、原案に同意を与えることにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
田澤豊彦) 満場ご異議ないものと認めます。よって、承認第10号及び同第11号は原案に同意を与えることに決せられました。
△閉会宣言
○
議長(
田澤豊彦) 以上で本日の日程は全部終了いたしましたので、これをもって6月
定例会を閉会いたします。 閉 会 (午前10時30分)...