報告の内容は、お手元に配付の印刷物のとおりでありますので、ご了承願います。
ただいま市長から議案及び報告の提出がありました。
議案及び報告は、さきにお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
日程に従い、議案第129号ないし第180号、報告第21号を一括して議題といたします。
市長の
提案理由の説明を求めます。
◎市長(木幡浩) 議長、市長。
○議長(
半沢正典) 市長。
【市長(木幡 浩)登壇】
◎市長(木幡浩)
提案理由を申し上げるに先立ち、市政の近況等についてご報告いたします。
昨年12月8日に市長に就任いたしまして、間もなく1年となります。
この間、本市は待望の中核市へと移行し、新たな段階に踏み出しました。
東日本大震災、原発事故から7年8カ月、復興はいまだ道半ばであり、課題が山積している状況にありますが、
オリンピック競技の開催、
東北中央自動車道の開通など、今こそ、福島市が飛躍する絶好のチャンスであります。
開かれた市政、スピードと実行をモットーとして、
オール福島で元気あふれる新ステージに向け、全力で市政の推進に取り組んでまいりました。
市政は、今、大きく動き始めています。
これも、
市議会議員の皆様をはじめ、市民の皆様、関係各位のご理解、ご協力によるものであり、心から感謝申し上げます。
こうした中、風格ある県都を目指す
中心市街地の
まちづくりと
公共施設の
戦略的再編整備については、11月27日、
公共施設の
戦略的再編整備検討委員会及び
中心市街地将来
ビジョン検討委員会から提言書が提出され、
交流人口の拡大や
中心市街地の
にぎわい形成に向けた
高次都市機能配置の考え方、
公共施設の
再編整備の基本的な方向性や
官民連携の
あり方等について、ご提言いただいたところであります。
また、市内4地区で
市民懇談会を開催し、私自身が直接市民の皆様との対話を通して、
まちづくりに関する多くのご意見を伺いました。
今後、両委員会からの提言内容や市民の皆様からのご意見を踏まえ、県都にふさわしい
中心市街地の
にぎわい形成に向け、誘導する
高次都市機能の配置や
公共施設の整備の
あり方等について、本年中に全体の青写真をお示しいたします。
なお、
福島都心中央土地区画整理事業につきましては、長年町なかのにぎわいを創出すべく、公益施設を含む
共同化ビルの建設についてさまざまな可能性を探ってまいりましたが、事業化は困難であり、断念する旨、関係者との協議が調い、今般の
補正予算に必要な経費を計上することにいたしました。
約20年間という長期間にわたり取り組んできました当事業をこのような結果で完了させることは非常に残念でありますが、本年中にお示しする
まちづくりの青写真を踏まえ、さらなる
中心市街地の
にぎわいづくりに向け、引き続き取り組んでまいります。
次に、
広域連携の
取り組みについて申し上げます。
11月19日、
福島圏域首長懇話会を発展的に解消し、11市町村で構成する
福島圏域連携推進協議会を設立いたしました。
従前の7市町村に、
オブザーバーとして参加していた二本松市、本宮市、大玉村を正式な構成員とし、新たに山形県米沢市が
オブザーバーとして加わり、全国でも珍しい3県にまたがる
広域連携の枠組みであります。
今年度の事業として、圏域での道の
駅等連携事業や出会いの
場創出事業、
オリンピック・
パラリンピック関連事業等の実施を決定したところであり、この新たな
連携体制により、各市町村の資源や特徴を生かした
広域連携事業にこれまで以上に取り組んでまいる考えであります。
また、
連携中枢都市圏の形成についても協議を進め、地域の活性化と持続的な発展を推進してまいります。
次に、東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会について申し上げます。
9
月定例会議以降、スイスフェスタなど
ホストタウン事業を実施するとともに、
オリンピックデー・フェスタなどオリンピアンとの
交流事業を開催するなど、機運の醸成に努めてまいりました。
そうした中、11月21日には、
世界少年野球財団の
王貞治理事長が来庁され、本市で来年夏、
世界少年野球大会を開催したい旨表明いただき、同月24日には、
バッハ会長をはじめ
国際オリンピック委員会の方々が本市を訪れ、
復興五輪の成功に強い意欲を示していただくなど、東京2020大会のムードは高まってきております。
また、
大会組織委員会による
大会運営ボランティアの募集が始まり、今月からは、福島県による
都市ボランティアの募集も開始される予定となっております。本市においても、研修会の開催などを通じて、
ボランティアの円滑な確保を支援してまいります。
一方、
パラリンピック競技については、12月1日、2日に第20回
日本ボッチャ選手権大会が開催されたほか、12月13日からは、アンダー25
女子車椅子バスケットボール日本代表の合宿が実施される予定となっております。
今後におきましても、
大会理念の一つである共生社会の実現に向け、
パラリンピック競技の合宿や大会を積極的に受け入れるなど
障害者スポーツの普及促進に努めるとともに、東京2020大会の成功に向け、準備に万全を期してまいります。
次に、
除染土壌の
現場保管の解消等について申し上げます。
生活圏における除染に伴う
除去土壌につきましては、保育所、幼稚園及び
小中学校等は平成31年度末を、住宅は平成32年度末を目標に仮置き場への搬出を進めているところであります。
本年10月末現在、保育所、
幼稚園等は39%の53件、
小中学校等は25%の23校、住宅は63%の4万8,959件について、仮
置き場等への搬出が完了しております。
仮
置き場等からの
中間貯蔵施設への輸送につきましては、環境省により、平成30年度計画数量9万8,700立方メートルに対し、10月末現在で3割弱の約2万7,500立方メートルが完了いたしました。
また、
フォローアップ除染につきましては、本年9月末に完了し、
除染事業で対応できない
道路側溝等の
堆積物撤去につきましても、本年10月末に完了したところであります。
これに伴い、震災以降実施を見送っていた市民の皆様による全市一斉清掃における側溝等の土砂上げを今秋から再開いたしました。
11月22日現在、210の
町内会等で実施いただいたところであり、感謝申し上げます。
今後におきましても、除染に伴う
除去土壌の
現場保管の解消等について、着実に進めてまいります。
次に、
災害対策について申し上げます。
本年も、日本各地で多くの災害が発生しました。改めて、亡くなられた方に哀悼の意を表し、被災された皆様にお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。
本市にとって特に教訓となったのは、西日本を中心とした平成30年7月豪雨災害であります。これを踏まえ、国、県と連携して
危機管理型水位計を設置する一方、堤防の強化等抜本的な
河川整備はもとより、災害予防型の
河川管理の実施を強く働きかけてまいりました。
今般、国により全国的な緊急点検が行われ、今後3年間で
緊急対策事業が実施される見込みとなりました。
本市といたしましては、
河道内樹木や阿武隈川と支川の
合流地点等における堆積土砂の撤去等が実施されるよう引き続き関係方面に強く働きかけてまいります。
一方、吾妻山については、9月15日に
噴火警戒レベルが1から2に引き上げられた以降も、
大穴火口付近の隆起、膨張を示す地殻変動が継続し、
火山性地震は増減を繰り返しており、
火山性微動もたびたび発生している状況であります。
仙台管区気象台では、
火山活動が高まった状態はしばらく継続すると予測しており、今後も関係機関と連携し、
火山活動の推移を見守るとともに、
警戒配備体制を継続して、活発化した場合の対応に万全を期してまいります。
また、
磐梯吾妻スカイラインの全面通行どめ等に伴い、観光や農産物の販売に対する影響が生じていることから、その対応にも努めてまいります。
次に、企業立地について申し上げます。
11月22日、福島おおざそう
インター工業団地への立地第1号となる企業と
立地基本協定を締結しました。
この企業は、
介護従事者等をサポートする
サービスサポートロボットの
研究開発拠点を設ける予定であり、本市が目指す
健康産業の集積に資するものと考えております。
また、豊富な
産学官連携ネットワークを有し、
新規ビジネスの創出に熱心であることから、この企業を中心とした産業集積が進むことを期待しております。
今後におきましても、積極的な
企業誘致活動の展開によって、雇用の創出と地域経済の活性化を図り、産業・まちに
活力ふくしまの実現に取り組んでまいります。
次に、
東北絆まつりについて申し上げます。
東北絆まつり2019につきましては、東北を代表する6つの祭りが一つになり、
東日本大震災の記憶を未来に伝え、力強い復興の歩みと東北の魅力を国内外に向けて発信するイベントとして、本市を会場に開催する予定であります。
東京2020大会の前年開催となるこの祭りにおいては、50回を迎える
福島わらじまつりをグレードアップした新たな祭りにリニューアルするとともに、東北6市の祭りと
福島県内の祭りを融合して、東北の魅力と元気な姿を、全国、そして世界へと発信し、来場者30万人の目標を達成したいと考えております。
次に、
古関裕而氏の
野球殿堂入りを目指す活動について申し上げます。
ことし100回を迎えた夏の甲子園の大会歌、栄冠は君に輝くをはじめ、阪神、巨人、早稲田大学、
慶應義塾大学の応援歌など現在も歌い継がれる応援歌、大会歌を多数作曲し、野球が
国民的スポーツとして発展するのに大きく貢献した
本市名誉市民の
古関裕而氏は、
野球殿堂入りにふさわしい方であります。
このたび、本市を含む市内19団体で構成する
古関裕而氏の
野球殿堂入りを実現する会を設立し、11月7日、
野球殿堂博物館に推薦書を提出したところであります。
復興五輪の理念のもと、本市において東京2020
オリンピックの野球、
ソフトボール競技が開催されるこの機会に、
古関裕而氏の
野球殿堂入りを実現するため、多くの関係者の賛同をいただきながら、
オール福島で目指してまいります。
次に、
待機児童解消に向けた
取り組みについて申し上げます。
本年10月1日現在の
待機児童数は142人となり、本年4月1日との比較では30人の増加となりましたが、昨年同時期比較では108人の減少となっております。
また、11月26日に開催した
待機児童対策推進会議におきましては、保育士を目指す学生向けの
修学資金貸付制度の新設など、
待機児童解消に向けた
取り組みの強化について、協議したところであります。
今後におきましても、
待機児童対策緊急パッケージによる保育の受け皿の拡大と保育士の確保を推進し、
待機児童解消を目指してまいります。
次に、
ごみ処理有料化の導入についての答申について申し上げます。
市廃棄物減量等推進審議会から中間答申以降2年にわたるこれまでの検討結果をまとめた最終答申が提出され、本市の
ごみ排出量が依然として多いという現状にある一方で、
東京電力福島第一
原子力発電所事故の影響という特殊性も有している現状に鑑み、今後、
ごみ減量の目標を設定した上で、
ごみ処理有料化の方針を決定すべき旨の答申をいただいたところであります。
本市といたしましては、これを重く受けとめ、今後、市民の皆様のご協力をいただきながら、
ごみ減量大作戦として、さらなる
ごみ減量化に向けた積極的な
取り組みを展開してまいります。
次に、
水道事業の
次期財政計画について申し上げます。
平成31年度から33年度までの3カ年の
次期財政計画について、
水道事業経営審議会へ諮問し、健全な経営の継続が確保されるとの答申をいただいたところであります。
今後、この答申を踏まえ、
水道事業の健全経営と、
安全安心でおいしい水道水の安定供給に努めてまいります。
次に、本
定例会議に提出いたしました案件について申し上げます。
提出いたしました案件は、平成30年度福島市
一般会計補正予算等の議案52件及び報告1件であります。
議案第129号平成30年度福島市
一般会計補正予算は、
歳入歳出予算、継続費、
繰越明許費、
債務負担行為及び地方債の補正であり、
歳出予算の追加額は13億8,900万円余であります。
その財源には、国、県支出金2億1,900万円余、
基金繰入金3,000万円及び地方債2億1,800万円余を追加し、差し引き9億2,100万円余には
繰越金等を充当いたします。
歳出補正の主な内容といたしましては、
福島消防署清水分署を現在地に再整備するための基本設計及び
実施設計に係る経費を計上するものであります。
また、福島駅西口の
観光案内所を運営する
観光コンベンション協会の
案内所リニューアル工事に係る費用を補助し、利用者の
利便性向上はもとより、来訪された方々へのおもてなしや、
観光情報発信機能の強化を図ってまいります。
新たな施設の整備につきましては、土湯温泉町地区の
まちおこしセンター及び
観光交流センター、渡利地区の新斎場について、来年度早々の業務開始に向けて、施設の運営に必要な備品等を準備するための経費を計上するものであります。
また、
こども発達支援センターについては、
実施設計が完了したことから、
保健福祉センター1階の
夜間急病診療所跡地への
移転整備工事を2カ年度で実施いたします。
信夫ヶ丘球場については、2020年の
東京オリンピック・
パラリンピック開催も見据え、観客席の改修工事や、選手、役員控室などの照明器具の
LED化等を2カ年度で実施いたします。
債務負担行為の補正は、近年、開花時期が早まり、3月中の来訪者が増加傾向にある花見山について、3月末から周辺地域の
交通規制等を開始できる体制を整え、来訪者の
受け入れ環境を整備するため追加するものであります。
議案第132号平成30年度福島市
土地区画整理事業費特別会計補正予算は、
歳入歳出予算及び
繰越明許費の補正であり、
歳出予算の追加額は2億5,600万円余であり、その財源には
一般会計繰入金を充当いたします。
歳出補正の内容といたしましては、
福島都心中央土地区画整理事業における事業の完了について、関係者との協議が調ったことから、必要な
地下構造物解体工事及び
物件移転補償等に係る経費を計上するものであります。
議案第133
号福島市部設置条例の一部を改正する
条例制定の件は、
教育委員会で所管しておりました文化、
スポーツ部門を
市民安全部へ移管し、
まちづくりや観光と一体として進めるとともに、一層の文化、
スポーツの振興を図るため、
市民安全部を市民・
文化スポーツ部へ名称を変更するものであります。
また、自然災害へ迅速に対応する管理体制を構築するため、危機管理業務を管理部門である総務部へ移管するなど、諸課題の解決に向けた政策を実行することを目的に行政組織機構の改正を行うため、所要の改正を行うものであります。
議案第134号福島市
地方活力向上地域における
固定資産税の不均一課税に関する条例の一部を改正する
条例制定の件は、地域再生法等の一部改正に伴い、企業の本社機能を本市へ移転する移転型事業への課税免除の導入を図るなど、所要の改正を行うものであります。
議案第135号福島市教育に関する事務の職務権限の特例に関する
条例制定の件は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定に基づき、
教育委員会の職務権限に係る事務の一部を市長が管理し、及び執行することとするため、条例を設けるものであります。
議案第136号福島市
社会教育館条例の一部を改正する
条例制定の件は、老朽化が進む社会教育館こぶし荘を廃止することに伴い、所要の改正を行うものであります。
議案第137号福島市
土湯温泉まちおこしセンター条例制定の件及び議案第138号福島市
土湯温泉観光交流センター条例制定の件は、土湯温泉町地区に新たな施設を設置するため、それぞれ条例を設けるものであります。
議案第139号福島市
手話言語条例制定の件は、手話が言語であるとの認識に基づき、全ての市民がともに生きる地域社会を実現するため、条例を設けるものであります。
議案第140号福島市
斎場条例の一部を改正する
条例制定の件は、将来にわたり斎場を安定的に運営し、質の高いサービスを提供するため、使用料等について、所要の改正を行うものであります。
議案第145号財産取得の件は、あらかわみのり公園用地を取得するものであります。
議案第146号ないし議案第180号
指定管理者の指定の件は、身体障がい
者福祉センター腰の浜会館ほか76施設について
指定管理者を指定するものであります。
このほかの議案の
提案理由及び報告につきましては、それぞれ
補正予算説明書または議案書に記載したとおりでありますので、ご了承願います。
以上が提出議案及び報告の概要ですが、詳細につきましては、ご質疑または委員会等において申し上げたいと存じますので、よろしくご審議の上議決を賜りますようお願い申し上げます。
また、会議の期間中に人事案件を追加提案いたしたいと存じますので、ご了承をお願い申し上げます。
○議長(
半沢正典) ただいま
提案理由の説明がありました議案第135号福島市教育に関する事務の職務権限の特例に関する
条例制定の件について、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条第2項の規定に基づき、
教育委員会の意見を求めます。
◎教育長(本間稔) 議長、教育長。
○議長(
半沢正典) 教育長。
【教育長(本間 稔)登壇】
◎教育長(本間稔) 議案第135号福島市教育に関する事務の職務権限の特例に関する条例の制定にあたり、
教育委員会としては異議はございません。
その上で、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条第2項の規定に基づき、
教育委員会の意見を申し上げます。