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06月13日-03号

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  1. みやこ町議会 2012-06-13
    06月13日-03号


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    平成 24年第3回定例会( 6月)───────────────────────────────────────────平成24年 第3回(定例)み や こ 町 議 会 会 議 録(第9日)                             平成24年6月13日(水曜日)───────────────────────────────────────────議事日程(第3号)                         平成24年6月13日 午前10時00分開議 日程第1 議案の訂正について 日程第2 一般質問──────────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第1 議案の訂正について 日程第2 一般質問──────────────────────────────出席議員(16名)1番 橋本 真助君       2番 柿野 正喜君3番 中山 茂樹君       4番 小田 勝彦君5番 田中 勝馬君       6番 飯本 秀夫君7番 中尾 昌廣君       8番 金房 眞悟君9番 大束 英壽君       10番 柿野 義直君11番 熊谷みえ子君       12番 原田 和美君13番 中尾 文俊君       14番 肥喜里和隆君15番 浦山 公明君       16番 上田 重光君──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠  員(なし)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名事務局長 廣末  豊君     書記   中村 銀次君──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名町長 …………………… 井上 幸春君   副町長 ………………… 辛島 秀典君総務課長 ……………… 久保 良美君   財政課長 ……………… 吉永 秀信君総合政策課長 ………… 村上 重範君   税務課長 ……………… 中嶋 純男君徴収対策課長 ………… 葉瀬垣和雄君   住民課長 ……………… 長野 正美君健康づくり課長 ……… 柿野 善広君   介護保険課長 ………… 中村 政弘君生活環境課長 ………… 中原 裕二君   教育長 ………………… 屏  悦郎君教務課長 ……………… 山本 淳一君   生涯学習課長 ………… 立花 博美君建設課長 ……………… 森下 高志君   産業課長 ……………… 久保賢太郎人権男女共同参画課長 ……………………………………………………… 上田 政三君上下水道課長 ………… 能方  壽君                     ──────────────────────────────午前10時00分開議 ○議長(上田重光君) 皆さん、おはようございます。本日の出席議員は16名であります。したがって、定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。 初めに、本定例会の一般質問の日程及び議事運営について、先刻、議会運営委員会において協議をしていただいておりますので、その結果について報告を求めます。中尾文俊委員長。 ◎議会運営委員長中尾文俊君) おはようございます。中尾文俊でございます。 先刻、議会運営委員会を開催をし、本定例会の一般質問の日程及び議事運営について協議をいたしましたので、その結果について御報告をいたします。 初めに、本日の議事日程でございますが、日程第1は、議案の訂正についてであります。本件は、議案第42号で一部訂正があり、みやこ町議会会議規則第20条に基づき議会の許可を得なければならないものであります。 日程第2は、一般質問でございます。本定例会での一般質問通告者は10名であります。お手元に配付の通告順位に従い、本日は通告順位の1番から5番までの5名から一般質問を受け、散会といたします。 また、明日の一般質問は、日程第1で一般質問とし、通告順位の6番から10番までの5名の方から一般質問を受け、散会といたします。 以上、本定例会の一般質問の日程などについて協議を行いましたので、報告をし、議員各位の御賛同と御協力を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(上田重光君) 委員長の報告が終わりました。 お諮りいたします。本日の日程について、ただいまの委員長の報告どおり決することに御異議ございませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上田重光君) 異議なしと認めます。本日の日程は、お手元に配付のとおりであります。 では、これより議事に入ります。────────────・────・──────────── △日程第1.議案の訂正について ○議長(上田重光君) 日程第1、議案の訂正について。 議案第42号みやこ町税条例の一部を改正する条例の制定について、議案の一部訂正についてお手元に配付のとおり町長より提出されています。 お諮りします。本件を許可することに御異議ありませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上田重光君) 異議なしと認めます。よって、議案第42号の議案の一部訂正については許可することに決定しました。 なお、皆様のお手元には、訂正済みの議案を添付して配付いたしておりますので、差しかえをよろしくお願いしておきます。────────────・────・──────────── △日程第2.一般質問 ○議長(上田重光君) 日程第2、一般質問。 これより一般質問を行います。 なお、御存じのとおり一般質問の持ち時間は、質問・答弁を含めて1時間以内です。限られた時間ですので、能率のよい一般質問をお願いしておきます。 では、通告順により質問を許可します。 通告順位1番、議席番号6番、飯本秀夫議員。 ◆議員(飯本秀夫君) 皆さん、おはようございます。議員番号6番、飯本秀夫です。ただいまより通告書に沿って大項目で3点ほど質問させていただきます。 まず1点目は、支所機能の充実を求むということで町長にお伺いいたします。 合併のお約束で「住民サービスの向上はあっても低下はない」とのことでしたが、身分証明書の手続等においては、特に受領する時点では非常に難儀をしている旨を高齢者の方や病気を患っている方々から相談を受けており、調べてみますと、申請は支所でもできるが、受け取りは本庁に足を運ばなくてはならないようです。 みやこ町で行政が発行する身分証明書を必要とする方は、漏れなく交通弱者のはずです。本庁管内に住民票を置く住民以外の方、平たく言えば、豊津並びに犀川地域にお住まいの方は、支所のほうが利用しやすいし、役場としても本人確認が容易であり、トラブル等も少ないと考えるが、本庁はできて支所でできないのは設備上の問題でしょうか。現状並びに改善できない理由があればお聞かせ願いたいと思います。 2点目として、後継者対策についてどのようにお考えか。今回は地域産業の後継者のみならず、広く跡取りの住宅問題について町長にお伺いいたします。 6月5日の朝日新聞には、早速に新築住居の助成が掲載されており、大変評価はしているのですが、原資は本年度予算の削減分を充当したものであり、永続性に疑問が残ります。ぜひ骨子を検討しながら予算化し、継続してほしいものです。 町営住宅の建設等で人口の増を図ることは大変結構な施策とは感じておりますが、定住は見込めません。Iターン人口よりむしろUターン人口をふやすほうが確実に定住人口の増加並びに地域産業の活性化、発展につながるのではないでしょうか。そのためにも、Uターンしやすい住宅環境づくりを行政として取り組むべきと考えますが、町長いかがでしょうか。 3点目は、行政区を再編しなければ防災は語れない。このことは、もう二度ほど町長並びに総務課長と論議し、両氏ともに問題意識はお持ちのようですが、今なお第一歩が踏み出せないようですので、改めて質問をさせていただきます。 町長も御承知のように、現在みやこ町には、数戸を代表する区長から300戸を代表する区長までさまざまです。また、その中には先祖代々にわたり財産を守ってきた住民と生活リズムや価値観の全く異なる、いわゆる一つの自治体として活動しているアパートの住民と混住している区も多々存在いたします。 そのような背景の中で、果たして十分に機能し、満足のいく防災組織の結成はできるのでしょうか。このことは、人命にかかわる問題であり、早急に再構築をすべきと考えますが、いかがでしょうか。 確かに従来の区が保有する財産等の問題もあります。また、みやこ町駐在員設置条例第2条には、駐在員は、自治組織の長が選出される単位ごとに駐在員1人置くとありますが、今進めている防災組織が人命を救えない絵に書いたもちにならないように真剣に取り組んでいただきたい。 以上、壇上での質問を終わらせていただきます。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) おはようございます。飯本議員の質問に答弁する前に、報告とお礼を申し述べさせていただきます。 先般、土・日、第7回花しょうぶまつり、そして第1回豊前国府まつりを開催をいたしましたところ、議員各位におかれましては、御参加をいただきましてまことにありがとうございました。 2年間は雨が降り、また台風等で中止でありましたが、ことしは快晴のもとに多くの皆様に御来場をいただきました。また、ハナショウブも昨年までは余り芳しくなかったわけでございますが、本年は少しできがよかったんではないかなというふうに思っております。来年はさらに福岡県下でも誇れるようなハナショウブを栽培していきたいというふうに思っております。重ねて皆様にお礼を申し上げまして、お礼のごあいさつとさせていただきます。 それでは、飯本議員の質問にお答えをさせていただきます。 最初の支所機能の充実を求めるという質問でございます。この質問をいただきまして、私は直ちに担当課長等に聞きました。本庁しかできないものは何なのかということを聞いたら、住民課で発行する住民基本台帳カードのみが本庁でしか発行できないと。それはカード内にICチップが埋め込まれているカードで、業務に精通した職員による操作の必要性から本庁のみで行っているということでございます。それ以外につきましては、証明書の発行は支所で申請及び受領は可能であるというふうに聞いております。 先般、私のほうにメールでトラブルがあったというようなこともありましたので、私は直ちに総務課長に命じまして、どういうような問題があったのかと。また、どうして支所で対応ができないのかとか、支所はどういうような対応をしているのかということを厳しく私は問いただしました。もう少し支所の能力を上げないと、何のための支所なのかと、そういったところの法律の勉強をしっかりしていただかないといけないんではないかと、そういったところも感じましたので、飯本議員のある前に既にそういうふうなことを私は担当に指示をしているような状況でございます。今後そういうことがないようにしていかなければいけないというふうに思っております。 次に、広く後継者の対策を求めるというような質問でございますが、御指摘のとおり、定住促進は町にとりまして重要な施策として力を入れております。個人住宅に対する支援は、転入者の家屋取得に際しての固定資産税助成金交付金要綱を定めたところです。既に住んでいる家屋に対する補助金の交付は、交付要件の確認や、公平性を確保することが非常に困難であることから、持ち家に対しては現在のところ助成交付金制度はありません。 しかしながら、みやこ町在住者が転出せずに住み続けていただくこと、跡継ぎに帰ってきてもらうことは、重要であることは言うまでもありません。町内在住者の新築や跡継ぎのための住宅への助成金制度も今検討をしているような状況でございます。 次に、行政区再編で防災の強化を求めると、現在の区割りでは防災は極めて困難と考えるがというような質問でありました。 現在の区割り、いわゆる「自治会」や「町内会」と呼称されるものですが、集落において地縁を中心に形成され、普段から顔を合わせている地域や近隣の人々が集まって互いに協力しながら地域内のさまざまな共同活動を行ってきた歴史があります。 防災活動は、その代表的なものであり、災害対策基本法では、地域コミュニティにおける住民同士による防災活動が重要視され、地域住民らによる自主防災組織の設置に関する規定が設けられております。 本町におきましても、住民による自主的な防災活動が効果的・組織的に行われることを目的に、平成23年度から自主防災組織の設立推進に取り組んできました。 しかしながら、人口減少並びに少子高齢化に伴い、自治会の加入戸数の減少、ひとり暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯が増加し、また、社会全体において連帯感の希薄化や無縁化が進み、自治組織としての機能の低下が否めません。自治会規模の大小もあり、加入戸数が数戸の自治会も多く、議員の御指摘のとおり、自主防災組織の設立も困難な地区もあります。 自治会や町内会などの地域コミュニティが持つ自治機能の再生・活性化を図り、防災や防犯を初めとする共助社会づくりのためには、行政区の再編は今後の重要な課題であると認識をしております。地域住民や駐在員の方々など多くの御意見を伺いながら、今後、速やかにうまくいくように検討をしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) 今説明を受けましたが、まず一つずつ行きたいと思います。 ICチップの問題、それから業務に精通した職員等々で町長は今指導をしているということですが、結論をおっしゃってくれませんでした。今どうしているとか、今はこれまでぐらいでどうなりますよという結論を話してくれませんでしたが、その辺についてお願いいたします。(「うっ」と呼ぶ者あり)いや、業務が大変やけどちゅうたままで、どうしますちゅうて言うてない。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) 要するに、支所では、先ほど申し上げました住民基本台帳カード以外はすべて発行ができますと。ですから、もしそういうようなことで、言葉は悪いんですが、これは本庁に行ってくださいとかいうことがないように、支所のほうでしっかりその問題を受けとめて、支所で解決をしていただきたいということを私は担当課に指示をいたしたということでございます。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) じゃ担当課長にお尋ねしてよろしいでしょうか。すぐできる問題なんですか。 ○議長(上田重光君) 長野住民課長
    住民課長長野正美君) ただいま住民基本台帳カードにつきましては、先ほど町長が申し上げましたとおり、本庁でのみの発行となっております。これにはシステムの改修等をする必要がございますので、今すぐこれについての改善・改修というのは、ちょっと予算を伴いますので、検討させていただきたいというふうに思っております。 また、このカードの発行の件数につきましては、年間大体40から50人程度の方が申請をされ、発行を受けておりますが、この分につきましては、数も少ないということから、今まで本庁のみという形でさせていただいておりましたので、今後また検討をさせていただきたいと思います。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) 冒頭も述べましたように、このカードが要るという人は、本当に交通弱者ですよね。もう車も乗れないから免許証をお返ししますとか、私動けないからとか、40名と今言われましたが、ほとんどはそういう方だろうと思います。 自分で証明書が取れる方、運転免許も結構ですし、この証明書のないという方は本当に交通弱者でして、本庁でしかそれができないのであれば、郵送とか、いろんなまた方法もあると思います。本人が余り動かなくていい方法を考えてほしいと思います。全部機械を支所にそろえとか、そういう問題じゃないと思います。本庁一本でも結構だと思うんですが。職員が乗せていったりすると、交通で事故を起こしたときはいろんな問題がありますので、その辺で年間が何件でしたら、確認をとった上で郵送とか、そういう問題も考えられると思うんですが、その辺は町長いかがでしょうか。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) 実は私、ことし確定申告をするので、このカードをつくれと言われましてつくりました。そうすると、私の経験から言うと、ID番号を入れなきゃいけないんですね、暗証番号を。そういうことがあるので、本人はどうしてもこれは来ていただかないと、例えば私が飯本議員の暗証番号を知ってしまうと、悪用することはないと思うんですけど、そういうことがもしあった場合に困るので、今本当に個人のそういうことは問われていますので、将来これはどうしても必要というんであれば、支所にもそういう設置をしなきゃいけないんですが、今の段階で言うと、郵送等で結局いただいて、また結局その暗証番号を担当課が打たなきゃいけないということになりますので、ちょっとその辺は難しいんじゃないかと思いますけども、御理解いただきたいと思います。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) じゃ新しく支所に設置するに当たり、どれくらいかかるのか、ちょっともう概算でよろしいですが、そんなに高額にかかるのか、ちょっと教えていただきたいと思います。 ○議長(上田重光君) 長野住民課長。 ◎住民課長長野正美君) 正確な数字については承知しておりませんが、100万単位の金額が要るというふうに聞いておりますが、詳細についてはちょっと今回回答できません。よろしくお願いします。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) 今100万単位でかかるということですが、そうすれば秘密の保持ができて、なおかつそういう利便性を考えた方策をぜひ前向きに、これ以上やるにしても押し問答になりますので、そういう方法をぜひ考えてもらいたいと思います。いつも念頭には、絶対動けない人がこれが必要なんだということを頭に置いて、お金がかからないでそういう秘密保持ができる方法をぜひ考えていただきたいと思います。 じゃ続けてよろしいでしょうか。 ○議長(上田重光君) はい。 ◆議員(飯本秀夫君) じゃ2点目の後継者の住宅についてです。今、町長のほうからも検討しているということでお答えをいただきましたが、冒頭にも話しましたように、すべて産業ですね、外から入ってくる若者住宅、その他いろんな住宅を探すだけじゃなくて、外に出ている優秀な人材を引き戻すためにも、ぜひそういうUターンをしやすいような住宅環境同僚議員が意見書で出しておりましたが、リフォームしかりですよね、それから新築もしかり、同じ敷地の中に二世帯住宅もしかり、そういう面でもぜひやっていただきたいと思います。 みやこ町の重要な産業と言いますと、町長いつもおっしゃっておりますように、農林業でございますので、ぜひ農業の後継者等々、農業をするには非常に広い土地が、屋敷の中でも倉庫とか必要でございますので、その辺も含めた中でぜひ取り組んでいただきたいと思います。 そのことによって農業後継者も育つんではないかと考えておりますので、町長、検討しているという抽象的なお答えでございましたが、もう少し具体的にお話がいただければと思います。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) 今、みやこ町では、とにかく少子高齢化になっているので、人口増加をしなきゃいけないという思いでいろんな対策を考えております。一つの例として、高校生まで医療の無料化をしたということをやりました。これからは結婚お祝い金も出そうと、あるいは議会から提案もありました第1子、第2子、第3子を含めてもお祝い金を出していこうと、そういうことも考えております。 そこに、さらには議員の御指摘がございましたように、住宅の問題もあります。この住宅の問題も、先般、課長会議の中でちょっとまだ定まっていない部分もあるんですが、もちろんUターンの方もそうですが、町内に住んでいる方の、じゃ分家をしたときはどうなるんだろうと。しかし、分家をしてすぐにまた家を壊したらどうなるのかと、その辺の、あっちは認めて、こっちは認めないというようなことも起こってくるんではないかと。やっぱりそこら辺の規定をしっかりして、その中で早急にまとめて、我々の地域、家屋の中で土地が広いわけですから、その中に息子が帰ってくるとか、娘が帰ってくるとか、そういうようなときにどういうことであればその条件は満たすのかというようなことを今後早急にまとめて、そして、また議員の皆さん方にも見ていただきたいなというふうに考えております。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) いろいろ悪用する人もいるんじゃないかというようなニュアンスで今お伺いしましたが、とりあえず、みやこ町の人口をふやすことをまず、分家じゃなくて、みやこ町の人口をふやすことを町長はお考えじゃなかろうかと思います。それで若者住宅等々を建設しているんじゃなかろうかと思いますが。 まず、そういう悪用する等々を考えずに、Uターンをぜひしてくださいという政策のほうが私はいいんじゃないかと思っております。まず、足がかりとして、全体を見るんじゃなくて、若者住宅もしかりです。外から来なさいよという政策ですので、分家は考えずに、Uターンだけをまず先に考えてもらって、それから分家を考えてもらって、物には順序があると思うんです。全部一緒に考えると、どれもできなくなりますので、まずその突破口を一つ考えてやっていただけたらと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) 議員のおっしゃるとおりです。その辺はいろいろ考えておりますので、早急にまとめて、Uターンされる方についてもできるように。 いずれにしても、せっかくつくっている要綱ですので、早急にまとめて提示をしたいと思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) じゃ早急にそのほうはまとめていただきたいと思います。できるだけ町長の今の姿勢を見ますと、まず大丈夫に、門戸は広げてくれると思いますので、ぜひその辺を考えながらやっていただきたいと思います。 それじゃ、続きまして3項目の行政区の分割もしくは統合についてのことでまた再度お尋ねいたします。 町長も先ほどいろんな問題があるということで話はありましたが、今まで地域で共同でやってきた経緯もありますと。23年度から防災組織をつくっておりますという答弁がございましたけど、数戸で防災組織ができるとも考えられませんし、アパートと一緒に防災組織、何十戸も100戸近く入っているアパートの住人と昔からずっとそこに住んでいる方と一緒に防災訓練、避難場所はここですよということもちょっと、これは難しいんじゃなかろうかと。もう既にアパートの中ではそれなりの自治区、平たくと言えば、もう既に自治区として活動しているところは多いと思います。それを区で縛ってしまうのはいかがなものかなと思いますし。 行政区の中では、先ほど申しましたように、設置条例の2条の中で今の区割りが崩れないようなことになっておるようでございますけど、その辺は何分命にかかわることですので、せっかく防災組織をつくってヘルメットなんかをみんなに渡しても、それは何の役にも立たないということになっちゃ何もならないと思います。 まず、住民の命と財産を守る観点からも、その辺をぜひ考えていただきたいと思います。早急にして、こればっかしは本当に災害はいつ来るかわかりませんので、その辺の区割りというのを早目に考えていただきたいと思います。もうこれは私も二度ほどいろんな切り口があるんじゃないですかということで総務課長にもお話を申し上げましたけど、今後の手順といいますか、その辺についてお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(上田重光君) 久保総務課長。 ◎総務課長(久保良美君) 御意見いただきましたように、自主防災組織の設立につきましては、昨年の秋から駐在員さんに進めてもらうよう指導しているところでございます。まだ自主防災組織も発足したばかりでございまして、今後どうするかということをまた駐在員さんなどにも御相談しながら進めていきたいと思っているというような状況でございます。 早速今月の22日には、設立いたしました集落のリーダーさんあるいはまた今後設立をしたいというような駐在員さん方に呼びかけを行いまして、リーダー研修会等々もやっていきたいと思っております。 また、町としても、災害は必ず起きるという前提のもとで動かなければいけないと思っておりまして、ことしの秋には防災訓練等々も実施したいというふうに思っております。 小さな集落につきましては、今、設立について取り組んでいる最中でございまして、そのような課題があるということは十分承知しておりますが、どうか小さな集落につきましては、今後駐在員さん等々と相談しながら、どのような方法がいいかということを一緒に考えていきたいと思っておりますので、どうかそこら辺よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) 小さな集落だけじゃないですよ。大きな集落も混住地としては一緒にできないんじゃなかろうかということと。 それと、やはり自分の城は大切ですので、駐在員さんと役場が相談しても、いや、わしゃこれでいいと当然言いますよ。よそに吸収されるのはそりゃ嫌ですよ。 しかし、旗を振る人間が1人おって、ホースを持つ人間がおらんで火事があったりとか、集落機能というのが三、四件じゃ絶対これできっこありませんよね。いい機会じゃないですか、今まで課長もちょうど集落というのの枠組みが昔からやっぱり懸念しよったと思います、そりゃ300戸から二、三戸ぐらいあり。この防災組織の結成ということが私はいい機会だと思うんですよ。この際、区は区で残して、そりゃもう財産はもちろん区があるんですから、行政区として別の形は変えられないかと、区は区で残しながら、行政区は分割したり統合したり、そういうことで考えていかんと、これいつまでたってもできんですよ。そして、いざ雪崩が来た、雪崩ちゅうか、雪国じゃありませんので、雪崩じゃありませんが、地すべりが、地すべりは当然来ますよね、この地域は。そのときに埋もれてしもうて、3軒とも埋まってしまって何もできなかったというときに、町はそのときにどういう手だてをするかとかいうのも、これは大きな問題なんです。 だから、これはもう住民の命、それと財産がかかっていることですので、もうちゅうちょすることはないと思うんです。行政のほうから指導をしていくべきだと思います。その辺の考えを課長お願いします。 ○議長(上田重光君) 久保総務課長。 ◎総務課長(久保良美君) 確かに小規模集落にとりましては、自主防災組織の設立というのはなかなか困難なものであると思います。また同時に、混住集落、そこに集落を形成している方も、やはり価値観の違いからなかなか一本になることというのは大変難しいことと思います。 また、ちょっと現在のことを言わせていただきますと、現在1地区で集落の合区ということで地元に投げかけていまして、なかなか話が進まない。先ほど言いましたように、別個に考えてくれればいいんですけども、ついつい財産のこと、お宮がどうなるかというような心配が先に来て、なかなか合区が進まないというような状況にございます。 また、今、町からの強い御指導ということがありましたので、町としても、やはり自主防災組織というものは、当然公の力というのも限られていますので、この組織につきましても、消防団の再編とともに、やはり本当に町としてそこら辺も考えていきたいと思います。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) じゃ違う方面からちょっとお聞きしますが、補助金交付要綱第2条を変更するのはどういう手続が必要なんですか。 ○議長(上田重光君) 久保総務課長。 ◎総務課長(久保良美君) 補助金交付要綱第2条には、対象組織として行政区、町内会等を単位とするというようなことになっています。もしこのように指導し、合区があるようであれば、これは補助金の交付要綱でございますので、町長の告示という行為でこの規定の改正は可能でございます。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) そういう方法があるのなら、そういう方法をとりたいということで地域に相談してみたらいかがですか。でないと、本当に災害が起こってしまってからじゃ遅いんです。だから、早目にできること、可能なことはやっていただきたいと思います。 それとあわせて、アパート経営、その中で入りたいと言えば別ですよ。今財産のことをしきりに言うんですが、区は区で残していいじゃないですか、それはもう自分たちの勝手な区ですから。行政が認めた行政区と住民が仲よしグループで集まっている区と全く別扱いしても問題ないと思いますよ。その辺の見解と今後どういうふうに進めていくのか、これはもう3回目ですので、ある程度の結論とか方向性を示していただきたいと思います。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) 飯本議員から常に積極的にそういう御指摘をいただいております。先ほど課長が答弁しましたように、私もあるところにそういう話をしたら、けんもほろろに、そんなことができるかというような感じでした。本当であれば、もう少人数なのでぜひ一緒になってやっていただけないかなと、区の財産とか、そういうものはそこでやっていただきたい。しかし、行政区としては一緒になっていただけないかなというお話をしましたけども、今のところ実現していないのが現状であります。 これは本当に大事な問題だと思います。また議員から、こういうふうにやったらいいんじゃないかというノウハウがあれば教えていただいて、その中で改善できるところは改善をしていきたいなと私は思っております。 一つの例を申し上げますと、苅田町あるいは行橋市では、その区がもう1,000戸以上あるところもあるんですね。それでちゃんとまとまっている、その中に区が班ができているんですけど、みやこ町の中で見ると、そういうところができないところもあるので、これはどうしたらいいのかなと今悩んでいるんですが、ぜひノウハウがあれば教えていただきたいというふうに思っております。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) ノウハウというのは、私の独断で言えばあるんですが、その前に、区の中で1,000戸以上今あって、まとまって班でやっていますよという話もありましたけど、そういうやり方でも私は結構だと思うんです。大きな集落でアパートだけは別に班を持ってとかですね。それと、あと小さな行政区について、町長も総務課長も、最終的には行政区を一つにしなさいよというのは私の趣旨ですが、防災区だけでも取りかかれないもんですか。防災区としてはもう個々の、これは近隣の集落を一緒にして防災区としては、町としてはこれぐらいの規模でないと防災区はできませんよと、まず取りかかりはそれからという方法もあると思うんですが、その辺の考えをちょっとお聞かせ願えたらと思います。 ○議長(上田重光君) 久保総務課長。 ◎総務課長(久保良美君) 選択肢の一つだと思っております。 ただ、現在、先ほども言いましたように、平成23年度の秋から自主防災組織の発足についてお願いしているというような状況で、やっと今現在で30集落が設立をしていただいたというようなぐあいで、今後その自主防災組織として独立して立ち上がれるようであれば、そこら辺の、先ほど飯本議員さんがおっしゃっていたような面につきましても、積極的に推進指導をしていきたいと思います。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) 最初にどういう形を持っていくという計画がないと、ただ立ち上がってから、じゃあんたたちは一緒になってくれということはなおさら難しくなるんじゃないですか。役場としては、せめて四、五十戸の単位で防災組織を考えていますという、最初からそのスタンスを持っていないと、集めてしまって、じゃあんたとあんたは一緒になりなさいじゃ無理だと思うんですよ。今、防災組織を役場が頭を下げてお願いしているようですが、これも住民のためなんですよ。もちろん行政もこれは責任がありますが、住民のためになることなんです。 だから、その辺の役場としてのはっきりしたスタンスを持ちながら住民指導ができないかと考えておりますが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(上田重光君) 久保総務課長。 ◎総務課長(久保良美君) 繰り返しになりますが、飯本議員さんがおっしゃるようなことを先に述べますと、なかなかその自主防災組織としての立ち上がりというものがおくれてくるんではないかというような考えがありまして、先ほど議員さんがおっしゃったように、自主防災組織というのは、あくまでも地元が立ち上げる組織ということで、立ち上げた組織に対して町が支援をさせていただくというような、そういうような組織でございますので、最初から合区を前提として自主防災組織をつくってくださいと言うと、なかなか二の足を踏むんではないかというような考え方がありまして、現在こういう進め方をさせていただいているんだというような状況でございます。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) 今のその進め方に私は何ら文句をつけるわけじゃないんですが、立ち上がっても機能しない防災組織、皆さん、立ち上げてください、立ち上げてください、三、四人でわあわあわあの集落は、僕はこれが好きですとかいうような意味のない立ち上がりをするよりも、最初から枠組みを決めて、はっきりとしたほうが、よほど立ち上がったときにそのまま有効に機能できるんじゃないですか。まず、そちらで強く、さきに申しましたように、指導してくださいというのは、そういうことなんですよ。はっきりして、機能しない防災組織を立ち上げても、何ら意味はないですよ。ただヘルメットを配るだけ、意味はないですよ。その辺をちょっと考え方を変えていってもらいたいと思いますが、その辺は考える余地があるかどうか、今すぐ返事はできないだろうと思いますが、その辺を含めて、ああ、そういう方法もあったなら早速取り組んでみましょうという気概があるかどうか、ちょっとお尋ねします。 ○議長(上田重光君) 久保総務課長。 ◎総務課長(久保良美君) 先ほど町長が答弁いたしましたように、小さな集落あるいは混住集落につきましても、議員さんがおっしゃられるようなことで、町としてもそのような選択肢の一つとして考えていきたいと思います。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) 選択肢の一つちゅうのは、もう二度聞きましたけど、その方法もあるんで、あらゆる方法を積極的に取り組んでいくかどうかで、いや、これもできますね、選択肢の一つと言うと、余り積極性がちょっと感じられないんですよ。あらゆる方法を使って、とにかく住民の安全を守るんだという気持ちでやっていただけるかどうか、もう最後、これで結構ですので、その意思表示だけを一つお願いします。 ○議長(上田重光君) 町長、意思表示を総括的にお願いします。井上町長。 ◎町長(井上幸春君) これは本当にこの自主防災組織をつくろうということを駐在委員会で説明をしました。何でこんなのを今ごろつくるんだと、いわゆる消防団もおるじゃないかと、意味がわからないということで、担当の課長もこの説明をするのに苦労をしておりました、正直申し上げまして。 ですから、まだその中身が周知徹底されていない部分もあるんではないかと。そしてまた、現在届け出ている戸数、何戸(「今30」と呼ぶ者あり)今30なんですね。ですから、非常に少ないわけです。飯本議員がおっしゃることは十分に理解しておりますので、先ほど申し上げましたように、今後どういうふうにしたらこれがそういうふうにうまくいくのか、さらに勉強していきながら、先ほど申し上げましたように、いい御提案があるんであれば教えていただいて、我々もそのように実行していきたいというふうに思っておりますが。 いずれにいたしましても、地元のほうもまだこのことをよく理解できていないという点もあることも御理解をいただきたいというふうに思っております。我々もしっかり飯本議員の意見を参考にしながら努力をしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(上田重光君) 飯本議員。 ◆議員(飯本秀夫君) ありがとうございます。じゃこれをもちまして私の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(上田重光君) 飯本秀夫議員一般質問を終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(上田重光君) ここで暫時休憩とします。再開は11時とします。午前10時50分休憩………………………………………………………………………………午前11時00分再開 ○議長(上田重光君) これより休憩前に引き続き会議を再開いたします。 一般質問を続けます。 通告順位2番、議席番号5番、田中勝馬議員。 ◆議員(田中勝馬君) 皆さん、おはようございます。5番の田中勝馬でございます。 それでは、早速議長のお許しをいただいておりますので、通告に従いまして、今回は大きく分けて2点について質問をいたしたいと思いますので、簡潔な御答弁をお願い申し上げます。 まず、1点目は、国民の命、生活を守る健全な国民健康保険制度についてお伺いをいたします。 国民健康保険制度は、昭和36年に国民皆保険達成以来、我が国の医療保険の礎として重要な役割を担い、地域住民の医療の確保の保持増進に大きく貢献していきました。しかし、少子高齢化の急速な進展、長引く経済不況による保険税の減収や医療技術の進歩等による医療費の高騰により、国民健康保険制度の財政状況は極めて厳しい状況にあります。 本町においても、保険税の確保が困難になる反面、医療費の高騰により極めて厳しい財政運営を余儀なくされております。本来保険税は、保険給付費の2分の1を賄うことが原則となっておりますが、高齢者、年金生活者の割合が高い本町では、加入者の平均所得が低く、また、その平均所得は年々減少しており、必要保険税の確保は極めて困難な状況にあります。 この状況は、本町の年齢構成上一過性のものではなく、今後のさらなる悪化が懸念されるところでございます。このような国民皆保険の最後のとりで、国民健康保険制度の危機的な状況は、社会保障制度の懇願を揺るがしかねません。我々議会においては、国に対して国民が安心して医療を受けられることはできるよう、国庫負担の引き上げを行う等健全な国民健康保険制度の構築を図ることを強く要請をいたしております。国民健康保険は私たちの健康を守るために大切な財源で、国・県・町の補助金と国民健康保険税で賄われております。また、高齢者の介護を地域で支える介護保険制度の保険料も介護分として国民健康保険税に含まれております。 ところで、次の点について質問をいたします。国民健康保険税の計算方法、税率についてお伺いをいたします。国民健康保険税は、「所得割・資産割・均等割・平等割」による4方式で合算し課税されていると思いますが、固定資産税は年に一回払っているのに資産割を賦課することは二重取りではないかということと、2点目は、国民健康保険制度、滞納者への対応は。昨今の経済情勢で、本当に払えない場合はしようがないですが、問題は払う能力があるにもかかわらず払わない方です。滞納状況と平均徴収率と資格証明書発行への実態についてお伺いをいたします。 次に、国民健康保険税の減額制度についてでございます。 国民健康保険から後期高齢者医療保険制度へ移行した人の所得及び人数も含めて軽減判定を行うのか。また、何年間、同様の軽減が認められているかについてお伺いいたします。 次に、国民健康保険税の減免措置についてお伺いいたします。 減免措置対象者とはどのような人に当たるのか。減免制度等について町民の皆さんは知っているのかについて。 以上の4点について、保険については質問をいたします。 大きな2項目目といたしまして、京都銀閣寺とみやこ町との文化交流についてお伺いをいたします。 ことしの春、京都銀閣慈照寺から平塚執事長を初め、花方珠寳先生など銀閣寺関係者一向が、このみやこ町を訪ねてくださいました。これは生け花の無雙眞古流が室町時代、足利義政公を流祖とし、宝暦14年1764年にみやこ町勝山新町の木村家の木村徳右衛門が命を受けて以来、木村家によって代々継がれてきておりました。しかし、現在は、遠ざかっている現状でありましたが、この貴重な歴史遺産をNPO関係者らが掘り起こし、新町の墓地に眠る歴代宗主の墓地を清掃するなど、無雙眞古流復活活動をスタートさせたところでございます。この活動がみやこ町に伝わるとともに、銀閣慈照寺関係者にも伝わりました。そして、町から銀閣寺へ宗家のふるさとでの生け花の披露との招聘に対して、銀閣寺は快く了解くださり、木村家祖先のお墓、墓参、無雙眞古流講演会が実現したと聞いております。 また、北九州のほうには、木村家の子や孫の方がいて、そちらには無雙眞古流に関する資料がもうたくさん残っていると聞いております。これだけの歴史遺産がどうして今日まで表に出てこなかったか不思議でなりません。いみじくも井上町長がテレビのインタビューに答えて、ダイヤモンドを拾ったという発言をしていましたが、まさに的を得た言葉であります。そのとおりだと思います。 そこで、次の3点についてお伺いをいたします。 まず、1点はみやこ町での墓参、無雙眞古流講演会行事後、町長は銀閣寺にお礼に伺ったと聞いておりますが、その内容を御披露いただければありがたいと存じます。 2点目は、北九州小倉南区に住んでいると聞きます子やお孫さんの木村家には、貴重な資料がたくさん残っているとお聞きしております。これをまとめることはすばらしい町の財産になると思いますが、今後どのような取り扱いをするのかお伺いをしたいと思います。 無雙眞古流の木村家の屋号は、「花楽堂」と言われていますが、花楽堂復活の動きもあるようですが、その対応について町としてのお考えをお伺いしたい。というのは、町長はブログなどで東山文化の勉強をと発信されています。生け花はまさに東山文化の一たんであり、お茶、香など、日本人の心の中に残るDNAをこれからの町民の中から引き出さなければなりません。そのためには、その文化にふさわしい拠点が必要となると思います。そのため地元有志を初め、NPO関係者など各分野で今回のすばらしい銀閣寺とのつながり、銀閣寺との御縁を大切にしていこうといろいろな企画を模索していると聞いております。ぜひ今後は銀閣寺と人、物、心の交流を進め、心豊かなみやこ人を育成していってほしいと思います。それがひいては日本一元気なみやこ町にもつながるものと確信をいたしております。 以上で、壇上からの第1回目の質問を終わります。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) 田中議員の質問にお答えをいたします。 最初に、国民健康保険税の計算方法「税率」についてということでございますが、国民健康保険税の資産割額は、二重課税ではないかとの御質問ですが、これは二重課税には当たらないということでございます。二重課税とは、一般的に同一の目的で同一の課税客体(収入、預金、資産、取引等)に税金を賦課することを指しております。 国民健康保険税の資産割額は、国民健康保険に必要な費用に充てる目的で国民健康保険加入世帯に賦課しており、一方、固定資産税は町の行政サービスの費用に充てる目的で固定資産の所有者に賦課しておるもので、目的が異なっております。以上のことから国民健康保険税の資産割額は二重課税には当たりません。 国民健康保険税の賦課方式につきましては、長い保険運営の歴史の中で、地域の状況に応じて市町村ごとに決めてきた経緯があります。本町は所得の低い加入者の保険税負担に考慮しながら、将来に持続可能で安定した国民健康保険を運営するためには、医療分について所得割・資産割額・被保険者均等割額・世帯別平等割額を組み合わせて賦課する4方式が最も適していると考えておりますので、ぜひ御理解を賜りたいと思います。 次に、国民健康保険制度滞納世帯への対応についてですが、国保税を含め、町税等の滞納者に対しましては、督促状及び催告書を送付し、自主納付や納税相談をお願いしていますが、誠意ある対応がない場合、また、悪質な滞納者につきましては、差し押さえ等の滞納処分を厳しく行っております。 御質問の滞納状況につきましては、平成24年5月1日現在、国保加入世帯は、3,426世帯で、このうち、滞納世帯は207世帯であります。国保加入世帯の6%が滞納世帯となっております。滞納額を見ますと、平成23年度、滞納繰越分の調定額は、約1億6,370万円、収入額は、約4,355万円で、徴収率は、26.6%であります。 次に、資格証明書の発行状況ですが、資格証明書は、国保税の納期から1年が経過するまでの間に、国保税を納付しなければ、保険証のかわりに資格証明書を交付するようになっています。平成24年度の資格証明書の発行は、平成22年度以前に未納がある世帯が対象で、207世帯に資格証明書を交付いたしました。このうち、53世帯が弁明書を提出し、国保税の一部を納付したので、短期証を発行しております。なお、平成22年度以前を完納した場合は、1年間の全期証を発行いたしております。 次に、国民健康保険税の減額制度についてですが、75歳以上の方が国民健康保険から後期高齢者医療制度に移行し、75歳未満の方が引き続き国民健康保険に加入することになる場合は、国民健康保険から後期高齢者医療制度に移行された方の所得及び人数も含めて軽減の算定を行います。また、世帯構成や世帯の所得が変わらなければ、後期高齢者医療の被保険者の資格を取得した日の属する月以降5年が経過する月までの間、同様の軽減を受けることができます。 次に、国民健康保険税の減免対象者については、みやこ町国民健康保険税減免取扱要項に次のように規定されています。 まず、1点目は、震災、風水害、火災その他これらに類する災害により被害を受けた者。 2番目に、生活保護を受けている者及び生活保護を受けている者に準ずると認められる者。 3、疾病、負傷、その他やむを得ない理由による廃業、失業等により所得が激減し、国民健康保険税の納付が困難と認められる者。 4番目として、国民健康保険法第59条各号の規定による保険給付の制限を受ける者(納税義務者等が少年院、刑務所その他これに準ずる施設に収容されているとき)となっています。 5番目に、みやこ町国民健康保険条例第26条第2項に規定する者。 このみやこ町国民健康保険減免取扱要綱については、窓口での相談体制の強化を図り、本当に必要とされている方が減免を受けられるように努めてまいりたいというふうに思っております。 次に、京都銀閣寺とみやこ町の文化交流でございます。 議員から御指摘がございましたように、昨年度末、銀閣慈照寺で教えられてる華道の一流派である無雙眞古流の宗家を、本町勝山新町の木村家が務めていた時期があることが判明をしました。世界に名だたる銀閣慈照寺との縁を地域の活性化に生かすため、銀閣寺のほうにお願いしましたところ、木村家墓所での献花式、また、久保地区学習等供用施設での顕彰講演会を企画しましたところ、銀閣慈照寺から花方教授、執事長を初め総勢5名もの人員で来町をいただき、また、講演会におきましては、関係者を含めて300名以上の来場者がありました。このことはテレビ等で放映をしていただきまたので、福岡県下の多くの方が見たというようなことを聞いております。 このような結果を受けまして、無雙眞古流はもちろん、銀閣慈照寺の持つ集客力を活用したいと考えまして、今後の取り組みについて慈照寺にお願いするために、私は先月お礼を兼ねて銀閣慈照寺に伺ってまいりました。銀閣寺が持っているすばらしい文化等を、このみやこ町との御縁がいただけないかというようなお願いをしてまいりました。私もおそれ多く格式が違うので大丈夫かなと心配をしてましたけども、大変快く引き受けていただきまして、もしみやこ町から銀閣寺のほうに来ることがあれば、事前に連絡をしていただきたいと、できる限りの御協力はさせていただきますと。また、今後の交流等につきましても、みやこ町との交流がいかにしたらできるかというようなお願いをしてまいりました。今後さらにみやこ町と銀閣慈照寺との交流が進めていけるように努力をしていきたいというふうに考えております。 次に、木村家との件ですが、御指摘のとおり、小倉の木村家には江戸時代から明治時代の資料を中心に貴重な資料がたくさん残されております。それらはほとんどが調査が行われておりませんので、木村家に御理解・御協力をいただきまして、6月下旬から歴史民俗博物館において、古文書類の調査・研究を開始することとしております。具体的には、資料を博物館で一時的に借用し、古文書の解読、目録作成、写真撮影等を行う予定です。また、銀閣寺にも関連する資料が残されていると聞いておりますので、お互いに連絡を取り合いながら調査を進めてまいりたいと思っております。また、調査結果を踏まえて、博物館における企画展等の開催を検討していきたいと考えております。 次に、木村家の屋号は花楽堂と言われてると。これについてですが、花楽堂は、木村家が無雙眞古流の道場を構えたときの屋号です。町の事業として無雙眞古流という華道の道場設立、運営にかかわることは難しいかとは思っております。 実際に、当時の道場が現存しているのならば、華道の教室とは別の活用も考えることができますが、建物も残っておりませんので、現状での「花楽堂」復活は、町の事業としては難しいのかなというふうに思っております。 しかしながら、昨年度実施しました献花式、顕彰講演会とともに、多くの来客があり、地域づくり団体のお手伝いもいただきました。このような民間レベルでの取り組みも十分に期待できるのではないかというふうに思っております。今後、民間レベルの取り組みをうまく活用していきたいし、また、NPO法人等の御協力をいただきながら御支援をいただいて、できることがあるんであれば、町としても考えていかなきゃいけないと思っておりますが、今ではそういう施設がないということでございます。これは議員が御指摘がありましたように、大変すばらしい私は歴史遺産だと思っておりますので、じっくり考えていきながら、みやこ町の歴史のPRに一躍を担うような、そういうものになるように努力をしてまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(上田重光君) 田中議員。 ◆議員(田中勝馬君) 詳しい御回答をありがとうございます。私は何分にも、この健康保険制度についての勉強不足のために、非常に初歩的な質問で大変恐縮でございますが、お許しをいただき勉強をさせていただきたいと思いましたので、よろしくお願いしたいと思います。 まず、国民健康保険制度の問題点についてですが、医療保険が増加していく場合には、保険料の値上げが一般会計からの繰り入れにより賄うことになると思います。被保険者への直接の負担増となる保険料引き上げのみには頼れないため、一般会計からの繰り入れがふえている状況であるが、一般会計からの繰り入れは国保加入者以外の住民も含めて負担となることから、不公平感を招くとの懸念もありますが、この点はいかがでしょうか。 また、保険料負担の公平性という観点から考えますと、国保保険料は世帯単位の限度額、年額51万円となっておりますが、高所得世帯であっても保険料は限度額どまりになるため、中所得世帯と高所得世帯との間の保険料格差が所得格差に比べて小さく、中所得世帯の負担が大きくなっていると思いますが、この辺の不公平性についてはどのようにお考えかお伺いしたいと思います。 ○議長(上田重光君) 吉永財政課長。 ◎財政課長(吉永秀信君) 一般会計からの国民健康保険特別会計への繰り入れについてでございますが、確かに現在国民健康保険特別会計につきましては、一般会計からの赤字補てん等を繰り入れなければ成り立っていかないような状況でございます。しかし、議員御質問でございます不公平さの件でございますが、現在社会保険なりほかの共済組合等ですね、国保以外の関係の方におかれましても、いずれは国民健康保険者となるものでございます。そういった意味からでも、将来は国民健康保険に加入される方でございますので、そういったものも踏まえ税率引き上げの値上げの防止をする抑制するためにも、今は一般会計の繰り入れが必要じゃないかなと、そういうふうに考えております。 ○議長(上田重光君) 中嶋税務課長。 ◎税務課長(中嶋純男君) 田中議員の御質問にお答えいたします。限度額の関係の部分が医療分で51万円という形になっておりますが、この関係につきましては、収入においたとこの部分の課税ということで、収入がなければ7割、5割、2割という減額措置が受けられるわけなんですが、この国民健康保険税の目的というのが、相互扶助の目的という意味合いでありますので、言葉としては適切な言葉ではありませんかもしれませんが、収入のある方については応分の税金を払っていただくということの部分の目的が相互扶助という第一条件があっておりますので、そういうところの御理解していただきたいと思います。 ○議長(上田重光君) 田中議員。 ◆議員(田中勝馬君) 時間の関係がありますので、それ以上いろいろお聞きするということはまだまだ私の質問が残っておりますので、この辺で了解したということにして、次に国民健康保険の計算方法「税率」について、先ほどお伺いいたしましたが、前年所得に応じた所得割、資産に応じた資産割の応能部分と、また、世帯内の各自に対する被保険者の均等割、世帯に対する世帯別の平等割の応益部分の4種類を組み合わせた制度、4方式で合算し課税する方法と、また都市部では主に所得割プラス均等割、2方式及びあるいは所得割プラス均等割プラス平等割が用いられ、市町村によって異なるなど複雑な制度になっております。 みやこ町においては、先ほどの説明の町長の説明では、4方式を合算し課税していると申されました。確かに固定資産税の賦課期日は毎年1月1日になっておりまして、土地・家屋・償却資産等々ですね、固定資産税を納める人は固定資産の所有者であるということだと思います。評価額は3年に一度評価替えということで今年度だったと思いますが、固定資産税標準に基づき町長が価格を決定し、価格をもとに課税標準を査定するものと思います。国保の資産割については、さまざまな問題点もあり、近年では資産割を廃止する市町村もたくさん出ております。まず、この近辺の市町村の状況はどのようにあるかと、なってるかということをまずお伺いしたいと思います。 ○議長(上田重光君) 中嶋税務課長。 ◎税務課長(中嶋純男君) 京築管内の関係の部分で御報告させていただきます。資産割をいま現在徴収してない町村につきましては、苅田町と築上町です。で、日本全国のデータの中の部分でいきますと、4方式を採用してる市町村につきましては6割、議員さんが言われた都会部、都市部ですね、都市部については2方式あるんですが、4方式以外の部分については4割ということになっております。 以上です。 ○議長(上田重光君) 田中議員。 ◆議員(田中勝馬君) じゃあお聞きしますが、資産割のこの利点と申しますか、どういうとこが利点になっておるか。また、資産割としての問題点はどういうとこが問題点かということをお聞きしたいと思います。 ○議長(上田重光君) 中嶋税務課長。 ◎税務課長(中嶋純男君) 資産割の利点の問題につきましては、ちょっと私も利点という言葉に対しての言葉がないんですが、先ほど、当初言われましたように、国保税というのが相互扶助の関係がございますので、収入のある方、資産がある方はそれなりの部分のを支払っていただくということの部分で、国保をみやこ町が導入した時点から、この4方式というものをやっております。 参考までなんですが、うちの今調定額の関係の部分でいきますと、調定額の約6%が資産割でいただいております。税額にいたしますと、2,300万強の税額になります。この資産割をなくすことに対してどう考えるかということであれば、この資産割の部分が率がございますので、当然所得割の関係の部分を見直しをしなくてはいけないと思います。 参考までに、医療分と国保につきましては、医療分と後期分、介護分があるんですが、その中の所得割、今、苅田町さんと築上町が資産割を取っておりませんが、みやこ町の所得割は7.5%、それから、苅田町、これは資産割入っておりませんけど6.9%、築上町が9%ということで、うちの資産割をとってないところの部分については、所得割が高くなっているという状況でございます。今、みやこ町と苅田町と築上町、3例挙げましたが、同じ所得の関係の部分で計算しますと、苅田町が若干2町村より安くなっております。この主な要因ということは、苅田町が不交付税団体という要因が占めているんじゃないかと思います。 以上です。 ○議長(上田重光君) 田中議員。 ◆議員(田中勝馬君) それ以上のことは申しませんが、この利点と、資産割の利点ということは、大したもう余り利点はないわけですね。国保の運営上重要な歳入源と資産割を賦課することで応益割は低く抑えられるという、このぐらいなことしかないわけです。この資産割というのは。この反対に資産割の問題というのは非常にたくさんあるわけなんですよね。まず、一つは、主に居住のための資産に保険税を賦課されていることで、増税感や二重課税感があるという一つの欠点があります。そして、また資産には、固定資産税に対する賦課が課税されているが、さらに保険税に上乗せすることで二重課税となっているということと、高齢化が進み自宅のみの資産を有している世帯も増加ということで、収入を生まない資産なのに保険料を払わなくてはならないということ。それから、アパートやマンション経営など利益を得る資産では、所得割でも保険料を査定されるので、資産割との重複するということ。また、法人所得の資産や市町村外の資産には、査定されていないので不平等であるということ。また、共有資産の場合には、持ち分の特定が非常に難しいということ等で、賦課が適正にされていないということにより、不公平感を助長する状況等はあるということで。特に、このみやこ町の場合はほとんどが資産として持ち家、自分の家、屋敷を持っている方が大多数だと思います。祖先から受け継いでそこに住んでいるわけです。それに対して別に固定資産をとるということは、どうしても私には理解ができないわけでございます。なぜなら家屋敷を持っている方は、固定資産税は年に1回必ず先ほど申したように払っているのに、また賦課するというのは二重ではないかと、二重税ではないかということですが、その辺についてもう一度お伺いいたします。 ○議長(上田重光君) 中嶋税務課長。 ◎税務課長(中嶋純男君) 質問にお答えします。先ほど町長から回答があったと思うんですが、二重課税には当たらない。この関係につきましては、議員さんたち覚えていらっしゃると思うんですが、十数年前までは、各地区で納税組合というのがございまして、その組合の方が税金を徴収し、納めていただいて、その収めたものに対して町が報奨金として出していた制度があるんですが、これに対しては二重課税ということの部分で違法ですよということの部分で各市町村、十数年前にもう全廃というか、全部やめております。今言われる資産割の関係なんですが、議員御指摘のとおり、一番国保税の納付書を発送したときの苦情というのが、第1番の大きな苦情が要するに資産割の問題です。固定資産税の税に何でまた資産割をかけるかということの部分ですが、この関係の部分につきましても、職員がこういう形の部分ということで丁寧な説明をさせていただいておりますが、ただ、今議員さんが言われましたように、納得されたかどうかというのは難しいとこがございます。 もう一つ、共有財産の関係の部分で今言われましたが、うちのみやこ町は合併前までは、共有財産に対する割合等のデータが細かく、言ってしまうと正規に課税できる状況ではなかったという意味合いの部分で、資産割に対する案分ですね、共有の率です、この関係の部分については、もう昨年度ほとんどもう完了いたしまして、例えば私が持ち分の2割であれば、その2割部分が資産割になるというような形になるんですけど、そういうトラブルがないような指数も組み上げておりますので、この関係の部類につきましては、他町村よりか先行してる状況でございます。 以上です。 ○議長(上田重光君) 田中議員。 ◆議員(田中勝馬君) 先ほど、今近隣市町のことはどうなってるかとお伺いしましたが、ほとんどこの近隣市町でもこの二重課税になるということで全部廃止しとるんですよ、はっきり言って。もう上毛町、豊前市、築上町、苅田町、もうその他にも田川のほうでもあります。そして、今言われましたみやこ町の7.5%のということですが、田川市あたりは7.2%、先ほど築上町は9.0%、福津市は8.2%、いろいろございますが、今こういうふうにして非常によそもこの近隣も、これは調べてもらったらわかると思うんですが、豊前市のほうでも一昨年だったと思うが、これ非常に議会で取り上げられて、市長のほうも前向きに検討するということで、これ今度は廃止しとるわけなんです。だからそういうことで、私もこういう先ほど申したように、非常に勉強不足のためになかなか難しいことなんで、私もいろいろ町内会でいろいろ会議とかあったときに質問されましたけど、答えができないということで非常に恥ずかしい目をいたしました。そういうのを議員あんたどう思うんかね、これみんな二重取りしよるんじゃないかというようなことで、帰ってやっぱりそういうことを言う人はよそのこともよく知っておって、この近隣の市町村でも調べてみいということを言われましたので、私も調べた結果がこのようになっておりますので、みやこ町としても、ぜひやっぱり前向きに検討してみる必要があるんじゃないかと思いますので、その辺をお願いしておきたいと思います。 国民保険税は、所得がない町民にとっては、払うのは大変負担になります。年金生活だけでお金を払っている方にとっては、資産割はかなりの額になります。その辺の考慮をしていただかないと、払う側も払えなくなります。払えなくなることは、当然滞納という問題が発生することになります。町民の皆さんは納得して納めるのが公平な税ではないでしょうか。やはりこういうことも十分考えていただいて、税の問題については特に検討していただきたいと思います。 次は、基礎控除、33万円についてお伺いしますが、例えば二つ以上の収入があるときの基礎控除はどのようになるかということをお伺いしたいんですが、例えば、夫は年金収入とアルバイト収入、また奥さんがパート収入というようなこういうふうな世帯の基準、総所得金額はある程度のものになると思いますが、このような場合の基礎控除はどのような計算方法になるかお伺いしたいと思います。 ○議長(上田重光君) 中嶋税務課長。 ◎税務課長(中嶋純男君) おのおのの計算で個人の収入に対する部分でおのおのの計算をやります。その中の部分の総所得金額で軽減の判定を行います。 ○議長(上田重光君) 田中議員。 ◆議員(田中勝馬君) ということは、夫の年金プラス夫の給与所得プラス、そして、33万円の妻の給与所得も合わせてということですね、はい、わかりました。 それじゃ、総所得金額についてお伺いしますが、総所得金額とは収入から必要経費等を差し引いたものだと思いますが、この中には例えば退職所得等も含まれるのか、またあるいは、各種所得控除、扶養、配偶者社会保険医療控除、生命保険等も適用されるのかどうかちょっとお伺いしときたいと思います。 ○議長(上田重光君) 中嶋税務課長。 ◎税務課長(中嶋純男君) 一般的には収入から必要経費を引いたとこでございます。それと今議員さんが言われた退職の関係ですが、退職の部分については退職した時点で一括でしますので、その分に対しての収入という形で算定いたします。 それと控除分ですが、生命保険、扶養、建物共済、火災保険ですね、そういう関係の部分が控除の対象になります。 ◆議員(田中勝馬君) はい、わかりました。 ○議長(上田重光君) 田中議員。 ◆議員(田中勝馬君) 次は、国民健康保険制度、滞納世帯への対応についてお伺いいたしますと、滞納状況と資格証明書発行への実態について、先ほど町長のほうからも御回答がありまして、私も事前にそういう趣旨のことを調べていただいております。そうしてみると、資格証明書の規定は1年だったと思いますが、平成18年、発行件数が174件、20年が266件、21年度は233件ということで、22、23というとわかりません、24年度は先ほど申しましたように207件となっているそうでございます。また、新規滞納者は440人で、未納額は4,400万円程度でほぼ横ばいというような推移をしているというようなことでございますが、滞納繰越分の未納者100人程度で1,000万円程度減額で、新規滞納者を含めた滞納者全体の数は年々減少傾向にあるということでございますが、これでオッケーだというわけじゃございません。やはり、もちろん減少してもらわなきゃ困りますが、昨今の経済情勢で本当に払えない人はしようがありません。しかし、問題は払う能力があるにもかかわらず払わないと、こういう方でございます。だから保険料の収納率の低下の原因となっていることは、どのような方が納められないのかということをお伺いしたいと思います。 ○議長(上田重光君) 葉瀬垣徴収課長。 ◎徴収対策課長葉瀬垣和雄君) 徴収対策課の葉瀬垣です。滞納については、徴収対策課のほうが徴収しております。で、国民健康保険税を滞納してる方ですね、その方を見てみると、ほかの税もかなりやっぱり滞納しているということで、先ほど町長が答弁したように、国保税に限らずほかの町税を滞納してる方については、こちらから督促とか催告を再三やっております。うちのほうが納税相談ですね、納税計画ということで、一括に払えない方については、分割でも結構ですよというような形で相談を行っております。そういった相談に来ていただける方については、資格証から短期の保険証を出しております。ただ、全くこちらの呼びかけにも応じていただけない方、そういった方については、もう税と同じように滞納処分、強制執行等をやっております。 それで、議員の御質問にあります納める能力があるのに納めないと、そういった方については、こちらも法に基づくできる限るの対応をしているところでございます。 以上です。 ○議長(上田重光君) 田中議員。 ◆議員(田中勝馬君) いろいろ払えない方の問題としては、払わない方はいろいろ問題があると、保険料の徴収率低下の主な原因は、やっぱり低所得者の経済的理由により保険料を払えない被保険者の増加であると、一つは考えられることと、また、特に前年の所得は保険料査定基準となるために、失業をした場合とか、こういうときにまた払えなくなるとか、また、あるいは健康で医療保険の必要性が低いために保険料を払う意識の薄い若者が増加している、これも一つの大きな原因だと思います。先ほど徴収率は年々減少傾向にあると言われてましたが、では払わない方に対しては、先ほど言ったように、督促とかいろいろやっていただいておるということでございますので、要は私が言うのは、保険料を払わない、相談も来ない、連絡しても無視、弁明の機会を与えても無視、そういう方には強い態度で臨んでほしいということをお願いしておきたいと思います。国民健康保険法の9条によれば、1年間保険料を納めない方に対しては、被保険者証を返還することというこういうふうな規定になっておりますので。しかし、現状では返還どころか丁寧にもうそういった方にも定期的に新しい保険証を送っているのではないかというような現状も伺います。もし送っているのであれば、不公平感を与えないようにしていただきたいと。不公平感をなくすということが基本だと思いますので、よろしくお願いします。一方的に私が言います、時間がありませんので。よく言われる言葉に、弱い者いじめとか言われますが、決して弱い者いじめということではございません。本当に払えない方でなく、払える能力があるにもかかわらず払わない方を不平等な状態をなくすためにも、やっぱ今後その辺を強く御指導していただきたいということです。 国保の未収債権の時効は何年だったですかね。ちょっとあれですが、未回収の分は損金としてそれぞれ保険料に反映される仕組みは、まさにこれはもうはっきり言って悪魔の循環としか言いようがありません。収納率の向上への取り組みについては、さらにやっていただかなければ、保険料収納率の低下は国保体制を悪化させ、一般会計の赤字補てんの増加ということで、国保を運営する町財政の悪影響を及ぼす保険料の値上げということで被保険者の負担が増加することになる。また、国からの調整交付金も町の収納率に応じて減額されるために収納率向上のためいろいろな施策を講じて、どこの町も頑張っておられますので、みやこ町におきましても、徴収専門課を置いて頑張っていただいておると思いますので、一層の御努力をお願いしておきたいと思います。 次に、国民健康保険税の減税制度について、これは先ほど町長も言われましたように、所得が低い世帯の軽減、一定基準の所得以下の人たちに対して、一律軽減を行う制度ということになっております。国民健康保険から後期高齢者医療制度へ移行した人の所得及び人数も含めて軽減判定を行うのか。世帯の中で被保険者が減っても、世帯構成や世帯の所得が変わらなければ何年間と同様の軽減がされるのかということをお伺いしたいと思います。 ○議長(上田重光君) 中嶋税務課長。 ◎税務課長(中嶋純男君) 議員の質問にお答えします。75歳以上の方が国民健康保険から後期高齢者医療へ移行した場合ですね、75歳未満の方が引き続き国民健康保険に加入することになる場合は、国民健康保険から後期高齢者医療制度に移行された所得、人数も含めて軽減の対象にはなります。また、世帯構成の所得が変わらなければ、後期高齢者医療制度の被保険者の資格を取得した属する月から5年間、この5年が平成25年の3月の31日までとなっております。ただ、この5年という法の関係の部分ですが、議員さんたちにも情報等が入っておると思うんですが、後期医療制度が国保に戻るというような情報もございまして、まだ国のほうもここ何年わからない状態でありますので、多分25年の1月か2月には法の改正等があり、この5年の関係の部分が延長されると思われます。 以上です。 ○議長(上田重光君) 田中議員。 ◆議員(田中勝馬君) いよいよ時間がなくなりましたので、国民健康保険税の減免措置については、これは倒産とかまた解雇、病気、障がいなど失業や廃業を余儀なくされた人で、前年収入に比べて所得が著しく、減額したという人で、申し出により国民健康保険の減額措置を行うということでございますので、減免措置の試算については、前年所得の2分の1以下に減少している人となっておりますが、対象者はみやこ町にはどのぐらいおられるかということも私も事前にお聞きしておりますので、言いますと、23年度は5,953人の中2,055人の35%は低所得者ということらしいです。それから、7割軽減が1,151世帯、5割軽減が250世帯、2割軽減が546世帯と34.5%は低所得者ということになり、かなり厳しい状況となっております。減免申請の期限についてはいろいろあろうかと思いますが、減免制度について自体を町民が知っておるかと、広報等で行ってると思いますが、せっかくの社会保障としての減免制度があっても、町民が申請する権利を行使できなければ何も役にも立ちません。そういうことをいろいろ調べてみますと、このあるどこの市町村もなかなかこの減免制度を窓口として表に出してしてないところが大分あるんですよね。もうはっきり言って。窓口で渡している国保パンフですね、一言も減免制度が載っておりませんと。また、皆さん御承知の納付書には災害時の理由は載せておりますが、公私の扶助によって申請減免が受けられることは一切載っていないと、広報も同じというようなことで、せっかく社会保障としての減免制度があっても、市民が申請する権利を行使できなければ何もございません。みやこ町はそういうことはないかもしれませんけど、やはりこういうことがあるんであれば、みんなにやっぱり知らせてやってほしいということをお願いしておきたいと思います。 ちょっと一方的でございますが、まだまだ詳しいこと勉強させていただきたかったんですが、時間の関係がございませんので、次にまいりたいと思います。 議長、いいですかね、次に行って。 ○議長(上田重光君) どうぞ。 ◆議員(田中勝馬君) 先ほどの無雙眞古については、井上町長が東山文化を勉強したいと言われておりましたが、私はこの歴史に非常に弱いために、なかなか詳しいことはわかりません。私なりに少し調べてみましたんで、ちょっと申し上げたいと思います。 東山文化とは室町時代中期の文化というそうでございます。東山とはこの時代の代表的な建築、足利義政によって建てられた銀閣のある地名です。貴族的、華麗な足利義満の北山文化に対して東山文化の特色は、霊験、わび、さびという三つの言葉に集約されます。霊験とは、はかり知れないほど味わいが奥深いと、わびとは、飾りを捨てたひっそりとした味わいのあること、さびとは、古びて趣のあることであります。日本人に独特の美意識と言われています。東山時代とは足利義政の東山山荘への移住、1483年から後1490年後に至る短い期間を示すが、それは義政の趣味に基づいて大きな文化的発展を見せたと言われております。日本文化史上の最も輝かしい時代にほかならない、その象徴的存在とみなされるのは銀閣寺として知られる慈照寺でありますと。銀閣寺は金閣寺に比べて質素な独特の美しさを持った建物であると。その内部に立ち入るとき、我々がよく知る和風建築の様相を目にして驚かされるそうでございます。銀閣寺には会所と呼ばれる場所があり、会所は人を招き、会合に用いる施設であり、会所政治という言葉が用いられるように政治的な機能を果たす場でもあったそうですが、義政は政治的な会合の場でなく、絵やお茶、歌、愛する同好の友人たちの寄り合い場所として使用、義政の美意識と趣味が存分に発揮される場所を会所であったそうでございます。 東山時代と呼ばれる一時期、短く華やかな時代であった。しかし、その時代に見出された文化は、後世に多大な影響をもたらしていると言われております。現在まで残されている茶の湯、水墨画、庭園、華道、連歌、畳、床の間、障子、違棚、豆腐その他精進料理すべてが東山文化が代表する他ならないと。近代化・グローバリゼーションの波の中にも変わることのなかった日本人の心としての文化は東山文化につながるものであると。足利義政は歴代の将軍の中でも最も低い評価をされているが、文化史上において考えるのであれば、最も優れた存在であったと言われます。現代において永久に価値あるものと生み出したのは義政であると。 町長が申された東山文化については、私なりに少し勉強して理解することはできましたが、みやこ町には数々の歴史文化遺産がありますが、また、このたび勝山においては、吉田学軒に次ぐ生け花の無雙眞古流といった隠れた貴重な歴史遺産が発見されました。このすばらしい生け花の無雙眞古流、東山文化を継承し、京都銀閣寺との文化交流を発展させていくことを強く求めたいと思いますが、再度町長の御所見を賜って終わりたいと思います。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) 田中議員の勉強されたのを感銘して聞いておりました。ところで、田中議員にというか、私、金閣寺と銀閣寺どちらが好きかと聞かれて、どっちだろうと思ってたんですが、アジア、中国人の方は、金閣寺が好きだそうですね。で、ヨーロッパの方は今田中議員がるる説明されましたけども、わびとかさびだとか霊験、そういうことがあって銀閣寺のほうが好きだそうです。ですから、そこの花方の珠寳さんという方は、年に1回必ずフランスとかアメリカ等に行って、花のことを教えているそうです。私今回改めてそういう勉強をさせていただきまして、そういう花のもとがみやこ町だったということは、本当にダイヤモンドを発見したようなうれしさがありました。ですから、議員がおっしゃるように、これからどういうような方法でみやこ町と銀閣慈照寺との交流ができるのか、その辺をしっかり我々も勉強しながらやっていきたいと。もう既に先方からは「いいですよ」という回答はいただいております。あとはこちら側がどういう形で受け入れられるのかと、先ほども申し上げましたけども、相手は世界遺産を持っている銀閣寺ですね。我がほうとしては、みやこ町というとこですが、ただ私が自慢して言ったのは、我々のところは京都と書いて「みやこ」郡と読むんだと。昔我々のところに都があったと、それぐらいの自負しているとこだということを言って、そういう冗談を言いながらしてきたんですが、今後本当にいい交流ができるんではないかと思っておりますので、どうか皆様方の御支援、御協力をいただいてやっていきたいと。それにはまず議員各位の皆様が、ぜひ銀閣寺も訪れて、そして、また交流もしていただきたいなというふうに思っておりますので、しっかり交流をしていくということをお約束を申し上げまして、回答とさせていただきます。
    ○議長(上田重光君) 田中議員。 ◆議員(田中勝馬君) ありがとうございました。時間の制約もあって、一方的に進んで大変失礼なところもございましたが、失礼をお許しをいただきまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(上田重光君) 田中勝馬議員の一般質問を終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(上田重光君) ここで暫時休憩とします。午後の再開は1時30分といたします。午前11時55分休憩………………………………………………………………………………午後1時30分再開 ○議長(上田重光君) これより休憩前に引き続き会議を再開いたします。 一般質問を続けます。 通告順位3番、議席番号10番、柿野義直議員。 ◆議員(柿野義直君) 皆さん、食事後で大変眠たい時期でもありますけれども、一生懸命質問を行いますので、ぜひ耳を傾けていただきたいと思います。 私は、今回の質問で3点を上げております。 町民の声に耳を傾けてということで、町政懇談会を井上町長やられております。ことしも行うのか。これまでの町政懇談会で出された意見にきめ細かく対応すべきであろうと思います。意見を出した人に対応を報告するとか、また、対応の進捗状況を町民に公表したらどうでしょうか。 それから、2番目として、意見箱についてであります。この意見箱について、先般の行政報告でしたか、同僚議員から質問が出ておりまして、どの時点でしたか、対応について若干触れておりましたけれども、今後のこともありますので、さらに細かく質問したいと思います。 で、3点目に、町民アンケートの取り組みであります。保育所の民営化とか支所を本庁に統合するとかという大きな課題を抱えております。町政の大きなかじ取りを行う場合に、町民の意見を交えて、けんけんがくがくと議論をするために町民のアンケートをとったらどうでしょうかという提案でございます。 2点目に、町民の力を発揮できるようにということで、ボランティア活動の支援を支えていただきたいと。先般、総務常任委員会の検証視察で長崎県の佐々町というところを訪ねまして、公募型の補助金ですね、制度を設けて、民間の団体が行う活動を町が支えていくという制度をつくっておるところを視察しました。みやこ町にとっても、協働のまちづくりを目指すところでありますので、ボランティア活動の実態をまず把握していただいて、町の補助金制度をどういう実態なのかを御報告いただき、こうした先ほど申し上げましたボランティアに対する補助金制度を取り組んでいく必要があるのではないかと、これは町長がかねがね言われております日本一元気なまちづくりの点からにおいても、ひとつ考えていただきたいと思っております。 3点目に、みやこ町の農業をどう導くのかということでございます。大変今は農業は厳しい状況にあります。迫っておりますTPPの問題もございます。私はみやこ町の農業政策に、農業のこれからのあり方についてどういう展望があるのだろうかと。町長は新しい担当課長、農水省から、しかも実績のある方を招いてきております。町長自身のお考えとあわせて新しい課長さんの御意見も交えてみやこ町の農業の特性、特徴をですね、どういうところに展望があるかということについてお尋ねしたいと思います。 そして、その行政のかかわりであります。昨今の話として、JAの福岡みやこと豊築が合併するという話になっております。だんだん合併をして、農協が合併してくると、きめ細かな農業指導が難しい状況があるようです。私たちみやこ町になる前に、勝山町というところで、勝山農協は、ほかのJAみやこと合併してないときに、特色ある、例えばリースハウスとか、それから、集落によるあそこの箕田2ですかね、ネギの集落で取り組んでるという特色ある農業を、もうある意味では成功裏に進めているところであります。今後、新しい課長さんも交えて、どんな計画、どういう段取りを踏んで、みやこ町の何ていいますか農業の力を引き出していくのかということについてのお考えをお聞きしたいと思います。 で、こういうふうな質問であります。時間が5分ですので、あと5分ぐらい、なぜこういう質問をしたかということについて、ちょっと状況についてお話をしたいと思います。 私たちは少し勉強もして、5年先、できたら10年ぐらい先を見通していきたいものだと。そして、その中でまちづくりを議論していかないといけないというふうな思いを込めて、いつもどういうところから質問を糸口として取り組んでいこうかなとこう考えるんです。今回の場合は、町民の力、町民が本当今どういう状況に置かれているかということを、率直に耳を傾けて、そこに私は力があると思うんです。今困っているところに本当は行ったら力があると思うんです。その問題を解決するには、その人たちの困っている具体的な事例を解決していくという状況に立ち返って、そして、まちづくりを考えていく必要があるのかなというような思いをいつもするところです。 昨今は二つの私は危惧するところがあります。1,000兆円を超える国債と地方債、これをどうしていくのかという課題があります。それに関するいろいろな学者が書いてる本を読みあさっておりますけれども、そう一長一短に解決することではありません。今国会で議論されておる消費税ですね。これをどういうふうに考えていくのかということです。これは消費税を上げても3倍にしても4倍にしてもこの国債を解消していく方法に、ひょっとしたらつながらないというふうに思うんですね。この意とするところがどこにあるのかなと。 実は、その消費税が導入された1989年、これから今までに220兆円の消費税が収入があっております。しかし、企業減税とか高額所得者の累進課税をなくして、減税で295兆円減税しとるそうです。したがって、これはもう赤字ですよね。一方では、企業内の内部留保が400兆円、ここ2002年から8年間に100兆円ぐらいふえてるんですね。急激にこれはそういう現象として起きてるんですけど、消費税がだれの意図でどういうもくろみで行われようとしているかということは、私は明々白々だと思うんです。やっぱり輸出型の大企業が、例えばトヨタなんかが輸出するために消費税の戻し税というのがあります。これは年間2,300億円戻し税があるそうです。消費税を一銭も払っておりません、トヨタはですね。あの日本の一番大きな企業が消費税を払ってないわけですよ。輸出税等々で輸出型の上位10企業で、実に1兆円の戻し税があるそうです。そういうことで財界のその輸出型の企業は、消費税の上げることで当然利益があると。 もう一つのトレンドは、人口が減少していくということですよね。人口が減少していく、これに対する有効な手立てを今の政治は打ってないと私は思います。後ほど細かい数字は言わせていただきます、いつも言ってるように、15歳から24歳までの失業率がもう10%を超えております。24歳から35歳までの、これも6%、全体的には5.2%ぐらいですので、その若い人たちが失業率が高いわけです。そして、非正規の人たちも、全体では38%、特に若い人たちの世代の非正規職員が多いんです。こうした中で結婚できない、子育てできないという状況を改善しないことには、これはもう子供を産めないわけですよ。こういうトレンドを一つ一つ解決していくためには、やはり地方がものを言うていかないといけないと思うんですね。私はその地方のものを言うていく力には、町長がやっぱ困ってる人たちのところに足を運んで、一生懸命聞いて、それを力としてまちづくりや情報に、例えば県や国にものを言っていくという姿勢を貫いていただきたいということを念頭に置いて、この三つにちょっと絞らせていただきました。誠意ある回答をお願いして一回目の質問といたします。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) 柿野議員の質問にお答えをいたします。大変高尚な高い見識での質問がありましたので、ちょっとそれにそぐわない答弁になるかもしれませんけども、よろしくお願いをいたします。 最初に、町民の声に耳を傾けて。町政懇談会についての質問でございますが、議員御質問の町政懇談会につきましては、町民の皆様に、みやこ町の現状、まちづくりの基本方針及び将来の方向性などをお知らせすることにより、町政に関心を持っていただくこと、そして、今後のまちづくりを行う上で、広く意見を聞き、同時に意見交換を行うことで町政に反映させることを目的としております。 私は就任以来、どうしたらこのみやこ町が日本一元気な町になれるのかを、常に職員と一緒に考えております。まちづくりの方向性を決定するに当たって、ボトムアップで町民全員が町政に参加する政治をしたいと考えております。行政主導ではなく、広く町民の意見を聞き、町民が町政に参加し、決定するまちづくりを行うべきであると考えております。 これまでの町政懇談会で出された意見にはきめ細かく対応すべきだとの声でございますが、町政懇談会はこれまでに2回開催し、さまざまな要望・意見を聞かせていただきました。ニーズや価値観が多様化した現在、地域の困窮を訴えるものから行財政全般にかかるものまで多種多様な意見や提案を賜り、改めて今後の町政に対する関心の高さを感じているところです。出された意見にきめ細かく対応するためにも、町民が幸せを感じ、元気で安心して暮らせるみやこ町にしていきたいと考えております。今後もこういったスタンスで町政を運営してまいりたいと考えております。ことしも町政懇談会は開催する予定にしております。 日程につきましては、7月21日、土曜日ですね、午前10時から中央公民館、午後2時から豊津公民館、そして、22日の日曜日、午前10時からサングレートみやこでの3カ所での開催を予定をしております。今回はより多くの町民の皆さんの声を聞くために、出前講座をやろうと。私は過去2年間、多くの地域で町政懇談会を行ってまいりました。残念ながらここにいる課長さんの数よりも参加する町民の方が少ないんですね。防災無線でお願いをしても、なかなか出てきていただけない。そういうことであれば、逆に区単位でそういった懇談会をやったほうがいいのではないかと思っております。また、私はいろんな会議で、今、町がどういう状況なのかということを、何といいますか、学級講座等、あるいは女性会議とかいろんなところで、そういう話をさせていただいております。 なお、それ以上に、一例を挙げますと、帆柱地域の方がなかなか伊良原の下のほうに下りていかれないから、ぜひ帆柱まで来てくださいというときには、帆柱地区の方全員が出席をしていただきました。そういうふうに駐在員の方にもお願いをしてますので、私は出向いて、そして、話を聞かせていただきたいというふうに考えております。 意見を出していただいた人たちに対応を報告するとか、また、対応の進捗状況を町民に公表したらどうかということですが、町政懇談会の場で回答可能なものにつきましては、その場で回答をしております。そうでない場合は、後日回答するようにしております。いただきました意見、要望の中にはすぐに実施できるもの、調整が必要なもの、十分に検討を要するものがあります。それぞれの案件について関係課に検討あるいは実施するよう指示をしております。誠意をもって対応をしていきたいというふうに思っております。また、町政懇談会の実施結果につきましては、毎回、町民の意見及びアンケートを集計し報告書を作成するとともに、内容の一部につきましては広報に掲載をしております。 町政懇談会の実施方法や内容につきましては、改善すべきところは改善し、新たな取り組みを行うとともに、今後の町政に生かしてまいりたいと考えております。これまでも先ほども申し上げましたけども、防災行政無線で呼びかけて、多くの方に来ていただきたいというふうに思っております。また、高齢者大学等で、そういった話もさせていただいて、今、みやこ町の現状を知っていただきたいというふうに考えております。 次に、町民の声に耳を傾けて、意見箱についてということですが、意見箱についてですが、現在、意見箱は町内の7カ所の公共施設に設置しております。これまでの意見書投函実績は、平成22年度60件、23年度56件、そして、24年度につきましては、5月末現在で8件です。 内容といたしましては、職員の接遇に対する不満及び施設の維持管理に関することなどが主な内容となっており、毎月開催します庁議にて回議をしております。なお、実施できるものにつきましては速やかに実施し、改める事項につきましては所管課もしくは関係職員に命じまして対応を行っております。 これまで投函された意見は、その内容と回答を随時広報にお知らせしておりましたが、先般ある委員会で申し上げましたけども、議員の個人攻撃、あるいは抽象的な意見等々がかなり見受けられておりますので、現在は広報への掲載を見送るなど慎重な対応をしております。これにいたしましては、これから基準等を設けて、また回答もしていきたいというふうに考えております。 なお、意見書に住所、氏名などが記載されており、回答可能な場合につきましては、関係課と調整を行った上で、速やかに回答はしています。 意見箱につきましては、町民の皆様の意見を聞く一つの手段として、今後も続け設置をしていく考えであります。 次に、町民アンケート調査につきましては、合併後の総合計画策定時に全町的に実施し、その後も業務ごとに個別的なアンケートを実施しております。昨年は総合計画後期基本計画策定時の調査及び光ファイバーに関する調査も実施いたしました。 なお、総合計画策定時のアンケート調査の結果、重要度の高いものとして、「公共交通の利便性の向上」「雇用の拡大」「商業、中小企業の振興」「福祉の充実」「幹線道路の整備」「豊かな自然環境保全」などが上位に占めておりました。そこで、その中で最も関心度の高かった公共交通ネットワークについて、今年度アンケート調査を含めた生活交通ネットワーク計画を策定する予定にしております。 アンケート調査は、各種行政施策の計画や遂行のため、また問題解決のための情報取得を行う一つの重要な手段であり、有効に活用できると考えております。御指摘の保育所の民営化や支所を本庁に……これ聞いてないな、あっ、これはちょっと聞かれてなかったみたいなので済みません。失礼しました。(「聞いたよ」と呼ぶ者あり) 次に、ボランティアの町民の力が発揮できるように、ボランティア活動を支えるということですが、みやこ町のボランティア活動の実態ですが、直接町の事業にかかわってない活動の把握は、完全にはできておりません。現在、福祉関係を中心としたボランティア団体については、社会福祉協議会において登録制度があり、15の団体・個人の登録があります。また、NPO法人については、9団体が福岡県の認可を受けております。 また、補助金制度につきましては、ボランティア、NPOの団体そのものに対する補助制度はございません。団体がまちづくり事業を行う際の補助制度として「ゆめづくり事業費助成金」を交付しており、事業対象に助成を行っております。 後期基本計画の重点プロジェクトに掲げている協働のまちづくりを推進していくうえで、NPO、ボランティア活動の重要性は認識しております。既に多くの自治体でも取り組んでいる業務のアウトソーシングの受け皿として、町民によるNPO、ボランティア団体も視野に入れ、可能な限りの支援を行っていく所存であります。 NPO、ボランティア団体の育成支援を行う上で、各団体の自主性、自立性を高めるため、組織の運営補助金の交付は行わず、事業に対する補助金の交付を行いたいと考えております。 次に、みやこ町の農業をどう導くのかと、どのような展望があるのかという質問でございます。 みやこ町の農業は、昔から稲作を中心として発展してきたものと考えております。 しかしながら、みやこ町の農家、農林業経営全体ですが、1,503戸のうち経営規模が2ヘクタール以下のものが全体の90%弱を占めており、また、売上金額も200万円以下のものが全体の約90%を占めております。さらに専業農家は10%弱、ほとんどの農家が兼業農家として働いているのが現状です。みやこ町の農業は基幹産業と言われておりますが、農業では生活するのが、この数字を見ると難しいのではないかというのが明らかではないかと思っております。 今後、世界的な人口増加や経済発展に伴う食糧の不足、また、環境問題の深刻化に伴う農地の減少などが想定される中、私といたしましても食料自給率の向上は重要な課題と考えております。 みやこ町におきましても、担い手の高齢化や耕作放棄地の増加が進む中で、農業所得の向上により、例えば「農家で生計が立てられる」や「農業で1,000万円稼げる」ということのできるよう、農業を町の「魅力ある産業」に再生していくべきと考えます。 そこで、いかにこれらの問題を解決していくかを考えるに当たりまして、農政の専門家を町に招き、新しい視点で今後のみやこ町の農業を見てもらうことが必要だと思い、今般、福岡県の御協力もいただき、農水省からみやこ町へ職員を派遣していただきました。先ほど私がここで申し上げましたように、農業所得が200万円以下のところが90%だということでございまして、本当に農業だけで食っていくにはどうしたらいいのかと、そういった計画が実際あったのだろうかと。町のうたい文句には、農業は基幹産業と書いておりますけども、果たしてそうなんだろうかと。私はそのことは大変心配になりましたので、これからの長期計画でそういうことができる、農業は何とかできないのかなというふうに考えております。大変厳しい状況ではありますけれども、まさに今がスタートではないかというふうに考えております。先ほどトヨタという言葉がありましたけども、そういった大手の企業で働かなくても農業でも1,000万円が稼げるんだと、そういう農業ができるような農業政策を打ち立てていきたいと考えております。 それから、みやこ町の農業をどう導くのか、行政の役割はということですが、現在、みやこ町では農業者個別所得補償制度を初めとする各種施策の活用により、米、麦、大豆といった土地利用型農業は地域営農への農地の集約化が進んでおります。 一方、一部地域では、町の特産品でもある「青ネギ」「白ネギ」「ゴボウ」「花卉」「イチゴ」「果樹」などの栽培も行われております。 今後、農業生産基盤・生産体制の強化に向け、土地利用型農業につきましては、引き続き農地の集約化による経営の効率化を図っていくとともに、比較的収益率の高い園芸作物については、「旬産旬消事業」等の実施により、作付けの推進を努めてまいりたいと考えております。 また、体験農園等、観光との連携による交流活動を拡大し、多面的な農業振興を図っていきたいと考えております。さらに、農業従事者の高齢化に伴う担い手不足を克服するため、新規就農者の受け入れ体制の充実や農業生産法人の育成等にも取り組んでいきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(上田重光君) 担当課長で結構ですが、保育所の民営化や支所を本庁に統合するアンケートはどうするかという回答がなされておりません。担当課長で結構ですから。 長野住民課長。 ◎住民課長長野正美君) 保育所民営化につきましては、検討委員会を開催しており、その中に住民代表も入れておりますので、これはそれなりの一定の評価、成果があってるというふうに思っておりますので、改めて今のところアンケートについての考えはございませんけど、今後の状況に応じて、またその分についての検討も含めてしたいと思ってますが、今は検討委員会の答申に従いまして進めているというのが現状でございます。 ○議長(上田重光君) 村上総合政策課長。 ◎総合政策課長(村上重範君) 庁舎統合委員会につきましては、まだ会議を行っておりませんで、今週の土曜日を予定しておりますが、学識経験者、それから、駐在員、それから、議員さん、いろいろ住民代表ということで参加していただいておりますので、今回につきましては、アンケートをとる計画は今のところしておりません。 以上です。 ○議長(上田重光君) 柿野議員。 ◆議員(柿野義直君) ありがとうございます。続いて、ちょっと細かい質問をさせていただきます。 町長ですね、前回何カ所でやられたんでしょうかね。ことしは3カ所でやられるということですが、まずそこからお聞きしたいと思います。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) はい。9カ所だと思っております。今回は旧町ごと3カ所で行う予定です。 ○議長(上田重光君) 柿野義直議員。 ◆議員(柿野義直君) 私も梅本町政が誕生したときに、私と町長選挙は一緒に戦ったちゃああれですけれども、やった後すぐに、町長さんは行政懇談会をやるということで、私の区に呼んで、ぜひ町長のこれ今後の方針を聞かせていただきたいということで懇談会をやったんですよ。快く来ていただいて、結構集まりました。ただ、そのときもほかのところは余りなかったんですよ。だから9カ所で3カ所にして、そういうふうに主体性で区に行きますよと言っても、なかなかそりゃまた数が少ないとかいう理屈をつければそうなります。だから私は時間がないけいろんな議論はできませんけれども、私は議員に当選してからずっと年に2回ほど町政報告会をやっています。大体1月、2月ぐらいに1回と7月から11月にかけて1回、そして、本当に1,000人ぐらいに通知を出して、そして、集まっていただく人が本当に2人とか3人とかいうところも随分ありました。最近は20人弱ぐらいまでは集まっていただけるんですけども、それたって多いとか少ないとかという議論じゃないですよ。私は大体1時間から1時間半ぐらい一方的にお話をして、あと1時間ぐらいもう本当時間がなくなるまでいろんな意見が出ます。町長も一方的に、こうやりますよ、ああやりますよじゃなくて、せっかくの皆さんが来てるわけですから、本当に苦情を聞いたらいいと思うんですよ。で、私は直接聞いた話ですけど、前回の会場で意見を出したけれども、その対応についてどの答えも返ってこないと、これはどうしてでしょうかねという意見を聞いております。町長が認識されてることとは少し違うんじゃないかなというふうに思うんですよね。だから、私は改めてほしいと思うんですよ。本当に町民の声を聞こうと思ったら、動員をかけて人をふやして、見せかけの繕いをするよりも、少なかったら少なくていいじゃないですか。その中で本当に困ってることについて聞きだすという姿勢がやっぱ必要だと思うんです。さっきも言いましたように、大変今は厳しい社会環境ですよ。失業者も多いです。だから私は町長室には町民の皆さん何人もお見えになるんですかね。ぜひそういう思いから町長室もオープンにしてほしいと。だからあそこに立て看板を変に解釈して、あれを見て腹を立てて、もう町長に会う前に帰ったという人もいらっしゃるわけです。私のとこに直接そういうふうに言うて来た人がいらっしゃるわけですから、ぜひそのことについては、もう少し多いとか少ないとかという議論じゃなくて、そういう考えじゃなくて、本当に聞きだしたいと、そこからひとつ一歩一歩進めていきたいという姿勢を考えていただきたいと思うんですよね。その点についてはどうでしょうか。 それと、具体的な対応については、町長の認識と発言した人の認識はちょっとずれてるように思いますが、どうでしょうか。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) 2年間やってみて、そういう結果でした。ことしはとりあえず3カ所で大きくやってみようと、その中で駐在員会議でも働きかけをしておりますので、駐在員の皆様にぜひやっていただけませんかと。あるいは、その区の会議等もありますので、そういう中でもやらせてもらったらいかがかなと思っております。 それから、もし柿野議員がそういう話を聞いたのであれば、ぜひ率直に私のところに教えてください。我々としては対応してるつもりですが、もしかすると抜けたのであれば、それは申しわけなかったなというふうに思っております。いずれにしても、メモをとっておりますし、そこでできることは解決できるように、ここにいるすべての執行部が出ていって回答ができるようにしております。ですから、それがもしそうだったとするならば、そのことを後で教えていただいて、直ちに報告をしたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(上田重光君) 柿野義直議員。 ◆議員(柿野義直君) そういう方法もあります。ただ、私が町長のところに、こうこうこういう人からこう言われましたということでは、それは一般論にならないと思うんで、一般論というか門戸を広げる意味でのね。やっぱり町の町長の姿勢として、聞く姿勢があればひょっとしたら次の会は来てくれるかもわかりません。次の次の会は来てくれるかもわかりません。だから行っても発言しても対話がないから次はどうかという、しかもまだ1回でしょう。(「2回です」と呼ぶ者あり)あっ2回です、2回ですよね、まあ2回ですよね。1回目は結構は多かった、私も行ってますけど。2回ですからね。だからそういう反省に立てば、1回目がちょっと対応がまずかったのかなというような感じはちょっとするですよね。今そうじゃないというふうにお考えになるかもわかりませんけれども、そこについてはよく考えていただきたいと思います。じゃけ、今回はまた3ヶ所であって、次は、ならもう少し改善しようかというのだったら、それはそれでいいと思うんですけどね。 要は、町民の声に対してどういうふうに真摯に向き合ってるかということを町民が知ることが、やっぱり参加者をふやすことだろうというふうに思ってるんです。ましてや、協働のまちづくりという掲げたまちづくりの構想があるわけですから、今後ぜひお願いしたいと思います。 意見箱について、公表できる分はやっぱり公表していただきたいと思いますね。当然公表できない分は当然あります。それはそれぞれ行儀の悪い人もいれば、行儀のいい人もいらっしゃるわけですけれども、なかなかそうはいかないですよね。だからそれは、先ほど早目に基準を設けて公表していただくと。そして、いろんな意見が出てるんだなということさえわかれば、町民は喜んで意見を出すんやないかなというふうに思うんですね。ぜひ2番目の意見箱については、そう対応してもらいたいと思います。 それから、アンケートについては、両方とも今のところアンケートをするつもりはないですよというふうに言ったですよね。で、そこで一つちょっと町長に注文をちょっとお願いしたいと思うんですよ。いろいろかじ取りをする上で、審議会とか、それから何とか委員会とかってつけて、そこで大体方針を出しますよね。今の町長の手法としてはそういう流れが私はどうしても目につくわけですよ。ある意味では、議会でこういう議論をするということが軽んじられているのかなと。そこで審議会でやってしまえるものやったらやりゃあいいじゃないかと、こうなりますよね。町長は私たちのこの質問に対して、さっきも言いましたよね、検討委員会で検討した方針に沿ってやってますよと。なら検討委員会がどれだけ議論になりましたかね。あそこに住民代表、あるいは保護者の代表、少ないじゃないかと。で、業者が入ってるんやないかと、そういう議論がありましたよね。ありましたでしょう、課長。だから、そうすると、そこで地位的に一つの方向性を委員会が出してしまえば、町長はそれに乗っかかって、委員会を出してから施行やりますよという方向でやられるということになれば、私は議会軽視も甚だしいと思うんですよ。アンケートをしてけんけんがくがくと町民同士がけんかし合うぐらい議論をして、民営化が6園民営化がいいのか、あるいは、少なくとも1園だけ残すのか、3園残すのか、2園残すのかというぐらいの議論をして、かじ取っていただきたいと思うんです。 庁舎の問題も、検討委員会がもちろん立ち上がってますから、その議論は必要です。私はそれを最初から否定するつもりはないです。だけど、それらだけで学識経験者が決めたことで、町長はこれが出たからこれでやりますなんていうような、安易な考え方で町政運営されたら私困ると思う。町長自身の政治判断が必要と思うんですよ。そして、その町長自身の政治判断というのは、町民に聞かないといけないんですよ。町民は当然いろんな意見がありますから、反対もあれば賛成もありますよ。議員だって賛成もありゃ反対もあるわけですよ。だから、そのことでやっぱり安易に乗っかからないでいただきたいと思うんですよ。その点については町長御答弁お願いします。委員会にだけに頼るんじゃなくて、町長の政治判断と町民の本当じかの意見を聞くという、そのことをアンケートとして、何か実現できないのかなというのが私の手法としてあるんですよ。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) 手法いろんなやり方があるかと思うんですが、いずれにいたしましても、審議会で結果を出していただいて、議会に報告をして、そして、議会の採決をいただくということですので、審議会がしたからといっても議会が賛成しなかったらできないこともあるんじゃないかなと思っております。今回の庁舎統合検討委員会にしても、議会からも出ていただいておりますし、大いに議論していただこうと。だから、町民全員の皆さんの意見を聞くことも、私はその代表者の中から出てるというふうに解釈をしておりますので、その辺は柿野議員と私との若干の相違があるかもしれませんけども、お互いに町民の代表と私は思っております。 ○議長(上田重光君) 柿野義直議員。 ◆議員(柿野義直君) そこで、よく言うのは、議員が代表で出てるからってね。それから、検討委員会も保護者が出てるからと、こう言いますよ。なら議員は議会を代表してるんですか、そうじゃないですよ。議会を代表してるわけじゃないですよ。議員の枠の中で出てるわけですよ。だけど議会を代表してるわけじゃないですからね。だから議会でまた新たに採決するという、その理屈はわかります。だからといって、議会から出てるからいいでしょうなんていうような考え方ではいけないと思うんですよ。で、もっと広く意見を聞く方法がないだろうかなということで、アンケートという形と、町長の政治決断ということを二つをこのアンケートということでねらってるんですよ。だから安易に流されては困りますよということを指摘しておきます。だから、あとは町長の政治判断も必要なんですよ。みんなついて来いということが必要ですよ。しかし、反対もあるわけですよ。だって白石町長の時代に古川の団地が、いろんな意見のけんけんがくがくの中で、6,000万円という測量費を使ってだめになったということがあるわけでしょう。だからそれはそれでいいんですよ。だけど、あの人は変わらなかったですよ、どこが決めたからおれはそのまま行くということじゃないですよ。町長の手法の中に、そういう傾向が見えるんですよ、私はね。だから安易にそればっかしを対応したらだめですよということを指摘をしておきたいと思います。その点について町長お答えいただけるんであれば、副町長でもいいですよ、よろしければ。(「何を答えるんですか」と呼ぶ者あり)いや、伝わってきたんですよ、町長の政治決断と、それから、委員会とか審議会で決まりましたから、これでいきますよということに、安易にそういう表現にとどまっておかないでほしいと。だから町民のじかの声、それは耳をガァーとはっとかんといかんし、いろんな手法が必要ですよ。町長もともとお考えがあるでしょう、庁舎をどこにしたい、どういうふうにしたいという構想があるでしょう、ないんですか。あるでしょう。ある、それを審議会に反映させるんですよ。みんなそうですよ、地方の政治も中央の政治もみんなそうなんですよ。原案があって、それをお墨つきを得るために審議会をつくったり、中曽根さんだってそうですから。いろんな審議会をつくって、その流れをつくるのには、審議会という形を取って、これは国民の意見だとか学識経験者の意見だとかって、こうやってどんどんどんどん押し込んでいくわけですから。そのことを言っておるわけですよ。だから何を言ってるかがわからないって、私のね、何を言ってるかわからないというのは、ちょっと私も時間をかけてやった意味がないと思うんですけどね。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) やっと意味がわかりました。私が決定していいなら決定したいと思うんですが、それは例えば庁舎の問題にしても、私の意見と町民の意見、議会の意見、いろんな意見を聞かなきゃいけないということで、そういう委員会をつくってるんではないでしょうか。じゃあ私が決めていいんなら私ここと、どこどこと言いますよ。しかし、それは余りにも独断的ではないかと、みんなの意見を聞くための委員会を開いてるわけですから。ただ、それは柿野議員の言うことは私はわからないなと思ってそういうふうに言ったわけです、はい。 ○議長(上田重光君) 柿野義直議員。 ◆議員(柿野義直君) そこで言ったわけですよ。私はこの間の審議会とか委員会の流れを見ると、例えば民営化検討委員会の流れを見ると、最初に民営化の方向が、あの行財政改革集中プランの中には、公設を三つ残して、あとは民営化するという方針ですよ。私たちに出した資料の中、町長になってから6園民営化の方向で行くということで、検討委員会を立ち上げたわけでしょう。で、その検討委員会の中の委員が、偏ってるんやないかという意見が出たでしょう、議会の中で。だから、そういうふうにある意味では偏ってるんですよ、審議会の委員は。だからそれを町長が審議会から出たから、そればっかしで、出たからこうやりますよだけではだめですよと言ってるわけですよ。わかります。だから、後は町長の政治決断と町民の広く聞く何か方法も必要じゃないかなというふうに思うわけですよ。そのことを認識していただきたいということが質問なんですから。それだけなんですよ。それをわからんじゃだめですよ。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) わからないと言ったのは、柿野議員が両方を言ってるからわからないと言ってるんですよ。この本庁の検討委員会のことを言ってるのか、保育所のことを言ってるのかですね、これ分けて言っていただけるならいいけど、あるときはこっちを言って、あるときはこっちを言ってるように私は聞こえたので、先ほど言いましたように、私の勝手でそういうことはできないでしょうと。だからそういう委員会をつくって、議会からも出ていただいて、そして、報告をして、その中で審議をして可決をいただくということじゃないかと思うので、私は柿野議員にわからないと言ったのは、二つを一緒に言われると、私の頭の耳には聞こえないんですよ。よろしく。 ○議長(上田重光君) 柿野義直議員。 ◆議員(柿野義直君) 私は二つのどっちも言ってるわけですよ、実はね。そういう方法がありはしませんかって言ってるわけですよ。これをそういう手法として、民営化の話も庁舎の話もいわゆる一般質問ですから、少し平らにして、平らにしてというか、それ手法として民営化をこうしたらどうですかとか、検討委員会、庁舎の統合をこうしたらいいですよというふうな表現になってないわけですよ。だけど、そういう方法がありはしませんかって言ってるわけですよ。だから、それはまあいいです。わかっていただければもうわかっていただいたんでしょうから、それはいいですけども。 次に行きます。ぜひわかっていただいて、取り組んでいただきたいと思います。 補助金制度ですね、ボランティアを育成して、交付を検討していくというふうにお答えをいただきました。こういう話があります。豊津のある方からのお話なんですけども、国府公園がありますよね。あそこに軽トラックで野菜を、軽トラック市をしたいものだがなあって。それを宣伝したり、あるいはいろんなやりますでしょう。そういうボランティアの取り組みに当たって、ひょっとしたら取っかかりの助成とか手助け、こういうのは私は可能じゃないかと思うんですよね。かって私たちは障がい者のグループが、足車の会という会をつくってました。今はもうないんですけども。 そこで、移動支援ですよね。船舶振興会、今日本財団になってます、そこから乗用車を寄附していただいて、それを運用しようと思ったんですよ。当初は寄附金行為で、料金は幾らかいただいてたんですよ。だけどその寄附金がだめになっちゃった、そういう制度としてだめとなって。そして、町のほうに、当時まだ勝山の時代でしたけども、働きかけをして、あれ地域協議会をつくって交通機関の業者と行政と事業をやる人たちとも協議会を開かんといかんわけですね。そういう方針ではなかなか難しかったんですよ。もうこれだけ厚い資料を県から取り寄せて検討はしたんですけどね、間に合わなくて、船舶振興会のほうで、せっかくいただいた支援者を今どっかの法人にもう回してるんですよ、船舶振興会を通じてですけども。だから、ひょっとしたらもうその種の民間で立ち上げようとしてることに対して、補助金と補助金なりの支援を、こういうのが私は待ってるところが結構あるんじゃないかなと僕は思うんです。だから、ボランティアが15団体ですか、NPOも結構数ありますよね。だからそこがひょっとしたら、佐々町の場合は、何というかふるさと創生資金、何ていったですかね、総理大臣ですね、その基金を運用してるらしいです。年間300万円でした。そして、民間からの公募を受けて、そして、何ていうか審査委員で審査して、3年間、それで支援してるといいます。町外の人が町内に来ていろんな事業をするのも、それも支援対象になっていると言ってましたので、おもしろい結果が出るのじゃないかな。ぜひ検討していただいて、これはボランティアを育成せんといかんと、交付金も考えていこうということを答弁いただきましたので、ぜひそれでお願いしたいと思います。 それから、ちょっと産業課長のほうを見ながらお話をさせていただきたいと思うんですけども、私の3年間の営農収支をちょっときのうから調べてみて、3年間で大体農業収入が大体21、22、23って私たちのところは30ヘクタールぐらいの集落で、3分の1が集落営農でブロックローテーションしてるんですよ。だから大体10町ぐらいを集落営農が使ってるんですよ。ブロックローテーションだから水田が時期によっては、年によってはもう大きく変わるわけですよ。平均私は3.6ヘクタールの5人から、私を含めて6人分で、3.6ヘクタール預かって、ブロックローテーションあるから、水田平均で2.5ヘクタール水田しています。野菜がナスとか白菜、ブロッコリー、ダイコン、キャベツですね、これで大体50アール前後ですね。年間、この3年間がブロックローテーションですから、3年間はちょっと21、22、23で言うと、農業収入が432万円ですね、それから、22年が389万円、23年が317万円ですが、所得は21年が71万円、22年が60万円、23年が28万円なんです。3.6ヘクタールをカバーしながら、こんな所得なんですよ。やれないですよ、実際の話じゃね。これはあれですよ、1万5,000円を所得補償、水田をつくってる所得補償をいただいて全部入れてるんですよ。で、私のところ機械がさらで買うと1,000万円ぐらいかかるですよ。だけど、私のところの減価償却が10万円ぐらいですよ、もう古いのを使ってるから。それでそうですから、恐らくやれないですよね。やれないですよ。こういう現実があるわけですよね。そしたら、産業課長は中央からいらしてですね、新しい視線から何かやってほしいと、何かありますかね。 ○議長(上田重光君) 久保産業課長。 ◎産業課長久保賢太郎君) 産業課長に4月から就任いたしました久保と申します。 先ほど町長からの答弁にもございましたとおり、まさしく私といたしましても、このみやこ町の農業というものを魅力ある産業に変えていくということは非常に重要なことだと思っております。先ほどおっしゃられたとおり、これだけ面積を広げても、なかなか収益が得られにくいというようなことがあるとは思います。そういった中で、実際に国全体の傾向といたしましても、やはり担い手高齢化とか、それから、耕作放棄地が増加しているというような話がある中で、みやこ町においても、まさしく兼業農家が先ほど大半を占めるという話もございました。それから、先ほどからもあるとおり担い手の高齢化、耕作放棄地の増加、そういったものもございます。さらには、みやこ町においても中山間地、これを大分抱えていらっしゃるというような中で、今後日本の農林業がどうなっていくかというのを見るに当たって、みやこ町というところは、まさしくそれを代表するようなところになるのではないかということを考えております。 私自身、まだみやこ町に住み始めて2カ月半になるんですけれども、まだまだ先ほどおっしゃられたような、いかに農業が難しいかとか、特にみやこ町での農業が難しいかとか、そういったところについて、徐々にですがいろいろ見て回ってはいるものの、その特色とか、そういったものがまだ把握しきれてない部分もあるかと思います。なので、そういったものを把握しながら、まさしく今後ともどのように町の農業を活性化していけるかということを考えたいなというようなことを思っております。 先日、花しょうぶ祭りのときにちょっとゴボウの茎を利用した瓶漬けとかいったものを試食させてもらったりとか、それから、実際に勝山ネギですね、かなりブランド化されてきて安定的な収入を上げているというような事例もございました。また、豊津のほうとかになりますと、結構水の問題はあるものの、なかなか優良農地もありまして、結構広くやられているところもあるというところと。それから、また一方で、果樹についても取り組まれてるというようなものもあります。そういったものを含めまして、このみやこ町の農業、そこで生産されるものをいかにアピールしていくかというところを考えていきたいと思います。 そういったことを考えていくに当たりまして、産業課のみならず、町の皆様の御協力、御理解、そういったものが必要と思われますし、また、町議会の議員の皆様の御理解も賜りたいと思いますので、今後ともみやこ町の農林業の皆様の御協力をいただけるように頑張ってまいりたいと考えております。 ○議長(上田重光君) 柿野義直議員。 ◆議員(柿野義直君) これから勉強してやっていただきたいと思います。先ほど言いましたように、私は一番力があるのは、現場ですよ。夫婦と子供夫婦2人で4人で1,000万円上げている農家もすぐ近くにいらっしゃいますし、松木農園なんか1億円ぐらいの売り上げがあるというところもあります。だけど大半はさんさんたるものですよという状況の中で、それならどうしてほしいんだと、農家がね、そこから出発しないといけないですよ。典型にならって、その典型が普遍性のあるものかどうかですよね。だからそこらあたりはぜひ勉強して、何か残して帰ってくださいね。ぜひ町長もそういうつもりで呼んだと言ってますので、そうしてくださいね。期待はしてます。期待はしてますけど、生易しいことじゃないという状況の中で、現場に出向いて行って、そして、現場の人といろんな議論をして、意見交換をしてけんかをして、日本の農政を押しつけるんじゃなくて、やっぱり現場から、例えばリースハウスとか集落のネギ栽培なんていうのは、ある意味ではここが発祥かもわかりません。農水省だって地方から何か特色ある政策をピックアップして、それを全国的に普及しているというのが一つの手法としてあるらしいんですよ。聞いてます、県の職員からですね。だからそういう逆に現場に学ぶということをしっかり考えていただきたいと思います。時間もないですけども、行政の役割も大切なんです、地方の行政の役割ですね。勝山の小さな自治体のときに、そういう農業の施策が生まれて、それがみやこ町になって、そんなら犀川でもリースハウスやってみようかとなったわけですよ。みやこ町でそのならんで全国的に普及できるんやったら、逆にそういうことだってある。かっての大山農協ですね、これが全国の農業政策の上でいい材料を出したというような状況もあります。1村1品運動だってそうでしょう。あれは大山から平松知事がピンハネして、そして、全国、あるいは世界に広げた最たるものがあるわけですから。何を私がここで言うかといったら、行政の力も大切なんですよ。今農協が合併して農協の収益の6割は金融関係ですよ。農業にかかわってる分は収益は3割から4割しかないですよ。もう農業どころじゃないですよ、農協の経営は。そうすると、農業政策は農政指導とか農業政策は地方自治体にかかってるところがあるんですよ。それで現場に力があるわけですから、現場に学んでいただきたいと思います。 以上、町長、ちょっと言い過ぎかもわかりませんけど、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(上田重光君) 柿野義直議員の一般質物を終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(上田重光君) ここで暫時休憩とします。2時40分開会でお願いします。午後2時30分休憩………………………………………………………………………………午後2時40分再開 ○議長(上田重光君) これより休憩前に引き続き一般質問を行います。 通告順位4番、議席番号3番、中山茂樹議員。 ◆議員(中山茂樹君) 議席番号3番の中山茂樹でございます。それでは、早速ですが、質問をいたします。簡単でございますけど、答弁も簡単でよろしくお願いいたします。 一つ目の、学校建設と教育方針ということで、伊良原小中一貫校建設計画についてということでございます。伊良原の小中一貫校の設計依頼は、著名な一流の設計士に依頼しているようですが、その後の建設計画の進捗状況をお知らせください。 また、設計事務所への依頼金額は、当初約4,900万円ということを新聞報道で知り、町民の多くはこの設計費が高過ぎると、批判的な意見を多数聞きました。最近になり設計依頼金額は安くなったという話を小耳にしましたが、本当はどうなんでしょうか。もし安くなったのであれば、町民は高い金額を知っておりますし、不平不満が多いようでございますので、安くなったという現状を何らかの方法で知らせたらどうであろうかと考えておりますが、町長の考えを聞きたいと思っております。 次の2点目の教育方針でございます。 小中一貫校は何か特色のある教育内容により、町内はもちろん、町以外からも生徒が応募してくるようなことを考えていますか。 また、多額の設計、建設費をかけて建設しようとしている小中学校ですから、何か特色のある教育方針を期待しますが、特色はありますか。私が思うには、自然豊かな伊良原の地に、小中学校を一貫校を建設すると同時に、林間学校というものを開設し、宿泊施設は蛇渕のキャンプ場を使い、そうすることによりキャンプ場の利用向上にもつながりますので、そういうことも考えていただきたいと思っております。 また、全国各地、ひいては世界より子供を呼んで、子供交流の場として、その一貫校を活用してはどうであろうかと思っております。子供が集うというそのことだけでにぎやかに町はなりますので、何とか頑張っていただきたいと思っております。町のほうで何か奇抜なことを考えて、ぜひその数年後には伊良原に小中一貫校を建設してよかったと思えるような学校にぜひしていただきたいと思います。 それに伴い、先生方も異動で何といいますか、へき地にとばされたとか被害者意識を持つ先生でなく、そのような先生はいないと思いますが、へき地教育に積極的な教員を採用し、町を元気づけてほしいと、町長、思いませんか。 そういうことと、もう一つがせっかく伊良原の地に建てる以上は、生徒が増加するというだけでなく、親も移り住めるようなことも考えていただきたいと思っております。 次に、産業振興のことでございます。 みやこ町の農業振興のことで、特に基幹産業である農業についてでございますけど、中山間地の農業の振興について町長の基本的な考えを聞かせていただきたいと思います。もう農業全般でなくていいんですけど、主に中山間地ですね。中山間地の農産物ですが、犀川では伊良原、鐙畑、帆柱地域の野菜、勝山では河内のタケノコ、タケノコを農産物と私は思っております。それらの品物を豊津国府の郷、犀川四季犀館、勝山直売所等で特別に中山間地野菜として売り出して、他の農産物と区別して販売をしていただき、寒冷地野菜の素晴らしさをもっと宣伝し、消費拡大、生産者にとっては有利販売ができ、生産意欲がわく方策や町内外から移り住んででも農業をやりたくなるようなことを考えていただきたいと思っております。 続きましては、環境循環型農業をどのように考えますかということで上げております。 食の安全・安心ということは叫ばれて久しいのですが、当みやこ町の行政としては、積極的な取り組みがおくれているように私には思えます。町内ではみやこ環境保全研究会、漢字では美しい水と土ですね、この三文字で「美水土(ミミヅ)の会」という団体がありまして、積極的な活動をして頑張っております。行政は補助金を出しているようですが、循環型農業に積極的に取り組む職員を1人専属で配置する考えはありませんか。町は国からの指示、命令により、米の減反政策には積極的でありますが、今後予想されるのは、地方分権化が進むことを考えれば、地元住民の意見を取り入れ、町の農業を振興を図るべきだと思いますが、町長の考えをお聞かせください。 以上、この場での質問は終わります。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) お答えいたします。教育問題につきましては、教育長のほうから答弁をいたしますので、よろしくお願い申し上げます。 なお、冒頭予算等のこともありましたけども、すべて教育問題に関しましては、教育長が行うので、よろしくお願いをいたします。 私のほうは、みやこ町の農業振興についてでございます。 中山間地域につきましては、食料・農業・農村基本法におきまして、「山間地及びその周辺の地域その他の地勢等の地理的条件が悪く、農業の生産条件が不利な地域」とされてるところだと思ってます。みやこ町におきましては、伊良原、帆柱、鐙畑、諫山地域といった地域があります。これらの地域におきましては、農業従事者の高齢化に伴う担い手の不足などが深刻な問題となっております。 現在、伊良原、帆柱地域では、一般的な地域より夏場の気温が低いことを利用し、端境期に直売所等に出荷することで通常的にはない高い収益が得られるよう、レタス、白菜、白ネギ等の作付けを振興しております。さらに、新たな作物として「葉わさび」など地域特有の作物の作付けも推進しております。 また、5日の本会議でも行政報告の中で触れさせていただきましたが、鐙畑地域におきましては、新たに「チューブ入りの柚子ごしょう」を開発し、5月9日から販売を開始しました。製造しました250個につきましては、大好評につき完売をしました。諫山地域におきましては、4月22日に「第1回たけのこ祭り」をたけのこ広場で開催をし、焼きたけのこの試食などにより、当該地域のタケノコのPRを行いました。 今後とも、中山間地域の特性に応じた新規作物の導入、地域特産物の生産及び販売を通じた農業の振興による就業機会の増大を目指し、中山間地域の農業収益の向上、ひいてはみやこ町の産業の活性化に努めてまいりたいというふうに思います。 先ほど、柿野議員から農業問題についてお話がございました。その中で答弁を申し上げましたけども、みやこ町の農業の収益は低いということでございます。そういった中で、どうしたら農業で生活ができるのか、そういったことを考えた農業政策が必要ではないかなというふうに思っております。まさに一村一品運動を私はみやこ町でももう一回おこすことによって、農業でも十分に食えるんだと、そういうことを考えた農業が必要ではないかなというふうに考えております。 次に、みやこ町の農業振興の中で、環境循環型農業をどのように考えますかということでございます。 環境問題に対する住民の関心が高まる中で、みやこ町におきましても環境保全に効果の高い農業への取り組みは重要なものだと考えております。 例えば、みやこ町では、畜産農家から堆肥、逆に耕種農家からは飼料を提供することで、地域内での資源を循環する取り組みである「耕畜連携」に対する助成を、現在29件行っております。 また、平成23年度より新たに始まりました「環境保全型農業直接支払い制度」を活用し、温暖化防止や生物多様性に効果のある取り組みと合わせて、化学肥料や農薬を減らす農業団体3件に対して、交付金による支援も行っております。 町といたしましては、今後も引き続き環境保全効果の高い農業の取り組みに対して支援をしていきたいと考えております。 それから、先ほど「美水土の会」の話が出まして、環境に対する専門家云々という質問があったかと思います。これに関しましては、環境課長に指示をしまして、どういうようにしたらいのかと、また、今回来ました産業課長も、その環境に対して本庁において勉強しておったということを聞きましたので、一緒になってそういった環境対策をやっていただけないかという指示は出しております。大変環境問題は重要だと考えておりますので、これからも真剣に取り組んでいきたいというふうに思っております。 教育問題は、教育長のほうで答えますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(上田重光君) ちょっと待ってください、課長、環境問題について何か補足があったら。はい、久保産業課長。 ◎産業課長久保賢太郎君) 私産業課長といたしましても、環境問題、それから、それに関するような農業の取り組み、これは非常に重要だと思っておりまして、実際「美水土の会」の講演というか、そういったものもございましたので、そこに参加させていただくなど、いろいろとちょっと勉強させていただきたいところが大分あるなということを考えております。 実際、例えば地域の中で資源を循環するということになれば、まずどこから資源をとってくるのかというところ、それをどう運ぶのか。また、実際その資源というもの、例えば生ごみとか、そういったものもありますけれども、そこをどう調整していくのかというようなところで、各段階をうまく回していかないとちょうど循環する形にならないというようなことがございますので、そういった各段階のそれぞれの問題点を解決するために、関係課と一緒になって考えていきたいと考えております。 ○議長(上田重光君) 屏教育長。 ◎教育長(屏悦郎君) 伊良原小学校・中学校の建設計画にかかる進捗状況についての御質問でございます。 本年度予算では基本設計及び実施設計に係る経費を計上しておりましたが、4月27日、安藤忠雄建築研究所と契約を締結いたしました。 契約額につきましては、予算額4,920万円に対して契約額2,677万5,000円で契約をしております。 進捗状況についてでございますが、5月24日に安藤忠雄建築研究所の担当者がみやこ町を訪れ、現地を見ていただき、その後打ち合わせを行いました。 現地では、建設予定地の確認のほかに、地元産の木材を使用するという考えから、町産業課、それから京都森林組合及び地元の区長さんと一緒に町有林などを視察いたしました。 その後、町や教育委員会の考え方、伊良原小中学校の要望を伝えたり意見交換を行ったりいたしました。さらに、建築に当たっての必要事項などについても打ち合わせを行いました。 今後、要望や意見をどのように設計に取り入れるかなど、繰り返し打ち合わせを行いながら、基本設計、その後実施設計を行い、本年度中に完成させる予定であります。 また、建設につきましては、平成25年度に着工し、平成26年度に完成する計画であります。 次に、伊良原小学校・中学校の教育方針等についてでございます。 御指摘のとおり、児童生徒の数は減少しており、現在の伊良原小学校・中学校の児童生徒数は15名で、伊良原地区の児童生徒は9名であります。 魅力ある校舎の建設、魅力ある教育活動の実施によって、よりよい教育環境を求め、伊良原地区に移り住む子育て世代が増加したり、さらに町内、あるいは町外からの「区域外就学」を希望する保護者、児童生徒が増加したりするような「通わせたい学校」づくりに努めたいと考えております。 施設一体型の伊良原小学校・中学校の魅力は、第一に、9年間を見通した教育が可能になること、第二には、小中学生が一緒に集団生活を送ること、第三には、少人数学級編成での個に応じたきめ細かい指導ができること。第四としては、自然環境に恵まれていることであります。 この魅力、強みを生かした特色ある教育活動の実現を目指して検討を行っているところです。 その検討段階での案ではありますが、まず、9年間一貫して「英語活動」「英語教育」を重視したり、理科や社会化において「観察・実験」「発表や討論」を重視したりすることにより、コミュニケーション能力やみずから主体的に学習に取り組む態度を育てます。 次に、異なる学年の児童生徒が一緒に、福祉・奉仕活動や体育・文化活動などの体験活動に取り組むことで、自尊感情を高め、他人を思いやる心や社会貢献の精神など豊かな人間性を育成します。 もちろん、きめ細かい指導による基礎学力の保障、自然環境を生かしたさまざまな体験活動も実施したいと考えております。 次に、中山議員のほうから提案をいただきました内容でございますが、夏期休業中等、特に学生等の皆さんに利用していただくようなことについても検討をしてまいりたいと思います。 また、指導力のある先生の配置につきましても、努力をしてまいりたいと思いますし、あわせて町雇用の教員の配置等についても、町長等と相談して検討していきたいというふうなことも考えております。 以上でございます。 ○議長(上田重光君) 中山茂樹議員。 ◆議員(中山茂樹君) 町長、教育長、産業課長、回答ありがとうございます。立派な返答といいますか、そのようにとにかく実施をしていただきたいと思っております。 教育長にもう一つお尋ねいたしますが、4月に小中学校の入学式が終わり、新1年生となって、期待と不安で胸を膨らませて学校に通ってると思いますが、これからその期待と不安が失われるというか、そういうことがないように。中には子供の精神的な問題なのか内面なことなのか、そういう状況により、やはり学校に行きたくないとか、そういうこともあろうし、または、いじめですね、そういうことがあり学校に行きたくないとか、登校拒否が今から発生するんじゃないかと思いますので、そういう面も今後注意して指導していただきたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(上田重光君) 屏教育長。 ◎教育長(屏悦郎君) 今のところ、特に1年生の段階での不登校とかいじめの問題は学校のほうからは報告を受けておりませんけれども、それぞれやはり問題行動に結びつくような状況というのは、見受けられると思います。先生方に目を凝らして指導するように、それから、一番のもとになるのは、やはり学校で授業が楽しいかどうか、授業がおもしろいかどうか、特に中学校1年生はその辺が強くあると思いますので、授業の改善についても学校のほうには注意深く重ねて指導をしてまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(上田重光君) 中山茂樹議員。 ◆議員(中山茂樹君) 私の質問は以上で終わりますが、とにかく今返答をいただいたように、みやこ町の将来のためにも、学校にしろ農業にしろ、とにかく積極的に力いっぱい町職員、議員も一緒なんですけど、とにかくみやこ町を思って一生懸命頑張りますから、皆さんも協力をよろしくお願いします。 以上で終わります。 ○議長(上田重光君) 中山議員、ちょっと待ってください。せっかくの答弁でございます。一般質問でございます。設計金額の当初の予定価格4,920万円から2,677万5,000円、大幅な差額があります。この差額はこの場で説明しとったほうが変な誤解を招かんでいいと思いますが、町長、説明できますか。 教務課長。 ◎教務課長(山本淳一君) お答えします。4,920万円というのは、今までの設計費が安いということで国の指導で上げなさいということでこの金額を上げました。で、安藤先生のとこに持って行ったら、従来どおりの金額でいいよということで、さらに芸術性を高めて3,300万円で提示したんですが、公共事業、皆さんのところの金額のパーセントでよろしいということで、この金額になりました。 ○議長(上田重光君) ありがとうございます。 ◆議員(中山茂樹君) 私もこれは尋ねそこなって申しわけなかったんですが、最初に言ったように、何ていいますか、かなり高い金額で住民の方は知ってると思います。で、いま現在これぐらい、2,300万円近くぼんと下がってますから、訂正というか何かいい方法があって、住民に知らせるようなことを考えたらどうでしょうか。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) 正直申し上げまして、私も最初伺ったときに、大変有名な方なので高い金額を提示されるかなと思っておりましたが、みやこ町の意気を感じてこういう結果になりました。ただ、先方様から言われてることは、こんなに安い金額でやったとなると全国から殺到するので、余り公にはしないでほしいということを言われておりますので、その辺はどうしたらいいのか、また、後ほど議会のほうとも相談をしながらしていきたいと思いますので、本当に普通のとおりにやっていただいておりますので、その点だけは御理解をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◆議員(中山茂樹君) 以上で。 ○議長(上田重光君) よろしいですか。 ◆議員(中山茂樹君) じゃ、これで終わります。 ○議長(上田重光君) 中山茂樹議員の一般質問を終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(上田重光君) 次に、通告順位5番、議席番号7番、中尾昌廣議員。 ◆議員(中尾昌廣君) 最後となりました。通告に従いまして、三つの質問をさせていただきます。 まずは、観光行政について、本庄池の整備についてお願いをいたします。 2番目は、天文台についてお願いをいたします。 3番目は、福祉行政、高齢者対策の再構築についてお願いを申し上げます。 まず、1点目、本庄池公園の整備について町長にお願いを申し上げます。 先般、みやこ町町勢要覧2012が発刊されました。わが町の名所や文化遺産、また歴史教育、さまざまなものが載り、また、「みやこ流元気のこだわり」と題して、表紙には、生立八幡さまの神幸祭の親車が載って、一目で元気の町がこだわりが伝わってきます。よくできていると関心をいたしました。 しかしながら、みやこ町はあり過ぎて載せられなかったのか、旧犀川町時代には必ず名所第一に上がります本庄池公園がなかったのが少し残念に思いました。次の機会にはどうでも載せてほしいと思います。 御承知のとおり、犀川公園は、旧町の中心部高台にあり、貯水量は150万トンで、いつも満々と水をたたえておるところでございます。周囲の林には多くの野鳥のすみかとなり、野鳥の会の観察の場となっております。池にはコイやヘラブナ、ハエやワカサギなど初め多くの魚が生息して、年がら年じゅうの釣りを楽しむ人が絶えません。以前は毎年の産業文化祭には、釣り大会が開催され、九州一円より多くの参加者でにぎわっていました。春は花見の客でにぎわい、薬草採取の団体、家族連れのハイキング、石器を探す人々、山の神様にお祈りするもの、また、はるかに仰ぐタイシャクザンのクソウを練る人、スケッチをする人、さまざまな人々がこの地を訪れています。夏には、池の半分でヨットやカヌーの訓練が見られます。恵まれた自然美を備え、この本庄池を旧町では、犀川公園としてさらに整備、充実してほしいという町民の声が起こり、町として世論にこたえるため、本庄池レイクサイドパークとして、観光開発の第一計画案に掲げてまいりました。町長も県会議員のときに御承知のとおりと思いますが、平成15年に県の生活環境保全整備事業にて完成を見ることができました。犀川公園は、近隣市町村の人々の憩いの場だけでなく、県内外からも多くの人々が訪れてきております。四季折々の景観は、この美しさは目を見張るものがあります。 しかしながら、立派な公園ができたのですが、入り口が狭い。そして、木が追いかぶさるなど、入り口がわかりづらくなり、夕方などジョギング、ウオーキングの方々は怖いという話も出ております。他町より大型バスで多くの方が見えられます。そういうときには駐車場がありません。前は飛龍保育園ですが、飛龍保育園を背にして、どうか入り口50メーターの拡張をどうでもお願いをしていただきたい。そうすることにより、大型車や訪れた人たちもゆっくり駐車ができ、周囲4キロの立派な歩道であり、自然を満喫でき町民の健康の場として、癒しの場として、祭りの場として、入り口拡張を町長ぜひ最後の締めを行っていただきたいと思っております。よろしくお願いを申し上げます。 第2点でございます。天文台についてお伺いいたします。 ことしは、天体現象の当たり年で、世紀の天体ショーが繰り広げられました。日本じゅうがわきました。余り興味のない私でさえ観測グラスをいただいたので、金星の太陽を通過するなど見ることができました。今、天文台が設置されているのが九州で2カ所と聞いております。一つは鹿児島、一つは福岡県八女市の星野村、先般、星野村を訪ねてみましたが、多くの人たちでにぎわっていました。また、天体見学の子供たちや団体のバスツアーなどで星野文化館は入れないぐらいでした。口径65センチの九州最大級の反射望遠鏡があり、プラネタリウムで星をしっかり学ぶことができる、全体が星の屋根になっております。また、宿泊もでき夜空の観望会、そして、ビデオ高覧での勉強会など、子供たちにとって夢の居場所でありました。他町村に比べ八女市の子供たちは天体についての知識度が高いという統計も出ていると聞いております。星野村は特に空気が澄んで、また、寒暖の差があり、皆さん御承知のとおりお茶所でもあるわけであります。 しかしながら、条件はこのみやこ町、帆柱地域そのものであります。私は帆柱地域の空の美しさは見事であり、星野村に勝るとも劣らない場所であることは間違いないところであります。もしここに天文台ができるならば、北九州近郊はもとより、ここは県境であり、大分県からも多くの人たちが訪れることは間違いのないところであります。みやこは歴史、文化はもとより、特に教育を重んじたところであり、多くの先人が生まれました。それはなぜか、しっかりした土台があったからこそであります。稗田の村上仏山の水哉園であり、豊津の育徳館であります。100年先を見越した宇宙飛行士、また天文学者やノーベル賞が取れる土台づくりの天文台をできるならば御検討をお願いをいたしたい。そうすることよって、この東九州道からつながるみやこ町が、本当の意味での大きなまちづくりができるものと信じております。どうかよろしく御検討をお願いをいたします。 3問目であります。高齢者対策の再構築について、関連を二、三点、前にしたことがございますけれども、みやこ町の人口2万1,736人のうち、65歳以上の高齢者は、6,660人、30.6%と聞いております。また、団塊時代の方々が大台に乗り、超高齢化社会が今訪れています。福岡県の市町村においても、特にみやこ町は急速なスピードで右肩上がりになることが予想される。いつも言われております高齢化対策が、今本当に問われようとしております。 また、みやこ町の高齢者の1割に当たる650人が、認知症であったり、それぞれの区分において介護保険の対象となり、施設入所であったり、あるいは在宅でのデイサービス、また、利用等々によって過ごされているのが現実であります。 また、家に帰れば、ひとり暮らしや老夫婦だけの家庭がほとんではないでしょうか。高齢者の方々が、みやこ町に住んでよかったと思える具体的な対策も今後構築をすべきだと考えます。確かに各地区には、福寿会、そして、老人大学など活躍していることは御承知しておりますけれども、もう一度地区老人会の風土化した体制の立て直しやシルバー人材センターとの連携強化することにより、高齢者の有能な技術、知識、豊富な経験等の資源発掘とその活用を地域に貢献できるシステムを今実践するべきだと考えております。しなければならないと思っております。地域の高齢者は地域の高齢者が守る、お互いが健康を確かめ合うことで今までなかった絆が生まれると思っております。私どもも今実践をしております。ある町では、見守り隊や見舞われ隊などをつくり、独居老人の急遽病気のときなど早期発見や悩み事、相談事、現在なくてはならないものになってると聞いております。戦後生まれの団塊の方たちは、65歳を迎えておりますが、まだまだ元気な方たちがたくさんおられます。この方たちに御協力をお願いし、地区の公民館を利用し、しっかりとした組織をつくるならば、みやこ町に住んでよかったと言わせる日本一のまちづくりができるものと思っております。町長、いかがでしょうか。よろしくお願いを申し上げて3問の質問させていただきます。御回答をよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) 中尾議員の質問にお答えをいたします。 最初に、観光行政、本庄池の公園の整備についてです。議員の言われますように、本庄池は年間を通じまして多くの方が利用しておられます。特に、桜や菖蒲の季節、またはヘラブナ釣り大会など町内外から多数の訪問者があります。 旧町時代から公園入口の拡幅や、バス駐車場の整備を計画してたようですが、なかなかできなかったと伺っております。多くの方に公園を利用していただくためには、入り口付近の拡幅等は必要であると思います。先ほど申し上げましたように、用地ができなかったので、そのままになってるというふうに聞いております。再度、調査をいたしまして、用地買収ができるのか、できないのか、そのことによってこの問題は解決できるんではないかなと思っておりますので、もう一度調査をしながら、できるんであれば進めていきたいというふうに考えておりますので、お力添えを賜りたいと思っております。 次に、天文台について、夜空の美しいみやこ町に天文台をということでございます。議員の御指摘のとおり、みやこ町は空気が非常に澄んでおり、夜空も大変きれいです。また、帆柱地域は先ほど言いました星野村と同じように、お茶も生産されており、同じような条件かなというふうに思っております。 天文観測、私も大変興味があり、以前伊良原地域の活性化をするには、日本一の水車をつくったらどうかと。あるいは、この天文観測ができることもしたらどうかなということを以前話したような記憶があります。本当にすばらしいことではないかというふうに思っております。ただ、いろんな条件があるようでございます。一つは、360度全域が見渡せる、そういう地域があるのかどうか、そういうことも考えていく必要があるんじゃないかと。帆柱地域には町営の蛇渕キャンプ場、あるいはこだま荘と宿泊施設もありますので、こういうものができるのかどうかはこれからの検討課題だと思います。 余談ですけども、私の知人が元文部科学大臣をしましたので、私は秘書課に電話をかけて、何かそういった補助事業はないだろうかと文科省に聞いていただけないかというような問い合わせはいたしております。これは私の個人的な夢ですけども、もしできないとするならば、伊良原小学校・中学校をつくるときに、何かそこに併設してできないかなと、そういうことも考えております。いずれにしても魅力あるまちづくりのためには、こういうことも必要かなというふうに考えております。これからの本当に検討課題ではないかなというふうに思っております。 次に、福祉行政、高齢者対策の再構築についてですが、我が国の最大の資源はもう人的資源であり、特に、高齢者が今まで経験、蓄積してきた豊富な技術や知識は大変貴重な資源であると考えております。 本町におきましても、高齢化率が3割を超え、まさに超高齢化社会と呼ばれる状況であります。 このような豊富な知識と経験を持った方が多くいるということは、大変ありがたいものだと考えておりますし、この人材を御指摘がありましたように利用していきたいというふうに考えております。 そこで、老人クラブやシルバー人材センターと連携や協議を行いまして、人材情報の収集及び発信を行って、必要なときに必要な才能を提供できるシステムを構築し、高齢者の方にとりましても生きがいが持てるまちづくりに参画をしていただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げまして答弁を終わります。 以上でございます。 ○議長(上田重光君) 中尾昌廣議員。 ◆議員(中尾昌廣君) 今お願いした本庄池ですが、昭和11年に思い立って23年、10年間かかって完成してるんですね。そして、それにかかわる町長も御存じのとおりに、犀川が、旧犀川町が二分された時代、いわゆる田中町長と田崎町長の時代にお互いがかわるがわる政権をとりながら、これだけは一緒になってつくったという経過もあります。 そして、これに携わる人々はたくさん商工会の方々であったり、土木組合であったり、そして、町政の皆さんがよって地域の方も21世紀夢見る会、ヘラブナ釣り愛好会、そして、さまざまな人たちがよってこれを一本化しようということでした経過があります。 そして、今さっき言うように、15年には、県会議員のときにはいろいろお世話になったことと思うんですけれども、そういう形で県の資金でできました。 しかしながら、できたのはいいですけど、お客さんがいっぱい来てバスが回れないんですね。そして、回ったときには左のほうの海洋センターのほうにはイベントしたときにはもうバスが全く動けないという形が出てくるわけです。歩こう会の北九州歩こうかいは、「会」はこの「会」じゃなくて、高齢ですから歩こうかいの会の方々ですが、バスで2台、先般来ました。そして、あっこでとまったんですが、とまることができませんので、中学校から役所のほうを借ったんと思いますが、借って、それから、歩きました。やはりそこに来てくれると、バスがあることによって、そして、非常に地域の方々も明るい玄関をつくっていただくことによって、利用者がものすごく多くなるんです。もともとは町長、あそこは子供たちを泳がしてはいけない、何人も私の友達も死にました。子供のときは何人もあっこで大きな事故が起こったんですが、それをさせないために秋月の侍が豊津で昔戦ったときに、逃げてこの本庄池に逃げ込んだ。あなたたちが泳ぐことによって足を引っ張られる、こういうことを私たちは年寄りからあったのを覚えております。だから泳げば足を引っ張られるから足を引っ張られるから、そういうもののやはり子供たちが安全を確保するために、親が子供に言わせてきてるんですね。そういうのはまだあるんです。だから私のことしの町の題材に乗りました。町長が一番百何歳の清水オユキさん、あの人は私のオバになるわけですが、その横に清水ハルコ、これは私のおふくろです。本当にありがとうございます。この場を借りまして言うんですが。このおふくろとこのばあちゃんでさえ、本庄池には怖いで行ってない、100歳にして行ってないんですね。そういう人たちがたくさんいるんです。それはなぜか、入り口をしっかり明るくて水が見えることによって、あそこは私はもうあと最後の締めは、町長、あなたしかいないんです。そして、2反、300坪か600坪買っていただければ、あっこは明るく立派な公園ができます。 昭和四十何年でしたか、私が郵便局に出たときに、大きな新聞に出ました。町長のお父さんが住宅をつくった、中の瀬に。そして、非常に厳しい、私たちは郵便で山を登って配達をしたところです。そういうところに住宅をつくったということで、大きく新聞に出ました。そのときにクズレというところの本庄池に入る水、貯水を全部そこから取って、道路改修をお宅のお父さんがしたという記録にも残っております。だから私はここで町長が締めでつくっていただけないと、因縁というものが立ち切れんわけであります。どうかこれをよろしくお願いをいたします。 そして、次に、天文台ですが、これは経費も係ります。また、いろいろな問題等が起こるでしょうけれども、水車小屋、いろいろなここに人が来てもらう、そして、多くのお客さんが来てくれることによって、この祓郷地域が生き残れるわけでありますけれども、勉強をする地域ということは天文台をつくることによって、東九州道が呰見インターに着きます、そこから折れて本当に上っていただければ大分県の山国川の上から上ってきても、本当に一番いいところだと思っております。どのぐらい経費が係るのか、どのぐらいなのか私はまだ全く知ってはないんですけれども、やはり今さっき言いましたように、ここの地域は本当に育徳館、そして、安政の時代にも稗田の村上仏山、水哉園があったからこそ、ああいう町長、吉田学軒やらああいう人たちが出たんです。何もなかったときには全く私は出てないと、そういうふうに感じております。そのためにもやはり勉強の土台づくりの天文台をつくるとノーベル賞をいただく人が出てくるかもしれません。それを提案したのは中尾議員だという(笑声)本に載るかもしれません。よろしくお願いをいたしたいと思っております。 それで、これはもう何回となく町長にお願いしてるんですけど、これは何も難しい問題ではないんですね。各地域の高齢者の方々が今60歳から65歳、70歳の方々、みんな勤めに若い人たちは行って残っているのはそんな人たちです。そういう方々が今元気いっぱいおります。そして、高度成長時代の日本を支え、そして、技術や豊富な経験を持った方たちばかりであります。こういう人たちはやはりまだ戦後生まれです。まだまだ地域のため、国のためならという気持ちが少し残っております。こういう方たちに私は町長、やはり一つの組織として公民館を拠点として、そして、地域の高齢者は今本当に13万から5万円ないと入園はできないんです。夫婦で入園しようと思っても年金が25万円ぐらいから30万円ないと入れないんです。1人はどっかで死ななければならない。いや皆さんそうですよ。あなたたちも必ずや奥さんが1人は入れると自分は姨捨山にいくか何かしかないわけです。そういう人たちを1日でも2日でも、そういうところに入れないで地域で守ろうじゃないかということで、町は、忘れましたけど、沖縄ではそうした地域がございます。そして、朝は旗を、きょうは元気ですよ、きょうは夕方も元気ですよ、回ってる人は見回り隊や見守り隊の人たちは元気で回っているんですが、年は幾つかというと90歳なんです。まだ元気な人は90歳でも見守りを私は頑張る、それが生きがいなんだというお年寄りの生きがいにもなるんですね。そして、経費がどこから出てるのかと、それは出てないんです。それは地域の人たちが一生懸命地域のためのボランティア精神でやってるんですね。そうすることが私はみやこ町に、先般も申し上げましたけれども、地区地区がしっかりそういうものができるなら、私は本当の屋根のないデイケアのできる老人ホームがここにできるのではないか、そういうようなことをいつもお願いをしてるわけですけど、これはひとつ、一つ二つでも実践をして私も頑張って、私の村は私がやります、ここの統命院の村は長野課長がします、久保課長がします、あれがしますこれがしますって頑張れば、その村には本当大きな財産となり、そして、行かなければならない人が必ずいるんです。そして、よしおれも参加しようじゃないかという団塊時代の人はそういう心意気を持って育ってきた人たちばかりです。どうか、町長、このものをお願いをしたいと思いますし、お金が係る分ではありません。お話一つでやはり地域の人に話してお願いしたならいいのではないかと思います。これは公民館を拠点に地域での対象者、入所できない高齢者や経済的に困難な方の寄り合い場所とする、公民館活動ですね。そして、在宅で料理に不安を覚える、買い物難民、いわゆる世帯に対する配食、今の言うデイケアですね。これを60歳の見守り隊する人などが弁当をつくってやろうじゃないか、公民館でいつも村で集まるところに、寄り合いのときにつくるように、きょうはアジ飯をつくってやろう、きょうは地の村のお漬物をやろう、こういうものを出す、そして、少なからずともその材料費は悪いんですけど年金の少しからいただく、そして、独居老人、老々世帯や障がい者世帯等の中で、低年金者や低所得者への財産管理及び法律行為に不安を覚える人に対する支援も行おうじゃないか。えらい難しいようですが、そういう専門に出た退職した方々もたくさんおるんです。みやこ町には経験を積んだ実績のある方がたくさんいることをあなたたちも知ってると思いますけれども、そして、公民館を地域のデイサービスの拠点づくり事業というものに育てていくなら、私は地域の人がお互いの絆を持ち、そして、地域の人がお互いが寄り添う、そして寄り合い、そして、寄り合い場所として公民館活動をしていくなら、それをした人たちは今度また自分がさせてもらう。そういうシステムを今私はつくったらいいな、絶対できる、私はそう思っております。これ完全にみやこ町ができたなら、私は日本一じゃないかと、そういうふうに思います。これはみやこ町の私が住んでるものと、そして、これからの高齢者になる方々のためにも私は絶対に実行、町長にしていただきたいと思っております。 それと同時にモデル地区の設定、まずはここにモデルをつくろうじゃないかと、二、三個のモデルをつくっていただいて、それが成功したならば、こういうのがありますがどうでしょうかと、こういうもののほうが私は進みやすいんじゃないか。課長、そのほうが進みやすいと思ってます。そういうものをまず自分たちからやる。そうすることによって私はみやこ町に、必ずこれ余り日にちがかからないでできると思います。町長、いつも言うように日本一のみやこ町をつくるのならば、やはり高齢者対策でお年寄りを助けることが日本一のまちづくりと考えております。どうかよろしくお願いを申し上げまして、町長、お願いいたします。 ○議長(上田重光君) 井上町長。 ◎町長(井上幸春君) はい、まず最初に本庄池の道路のことですけど、これに対しましては、ぜひ用地買収について御支援、御協力をいただいて推進していきたいなと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。これに関しては大変厳しいというふうに伺っておりますけども、何とか議員のお力もいただきながら頑張っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 それから、天文台につきましては、議員からるる説明がありましたので、私もそういうことは以前から考えておりましたし、そういう話もしたような記憶があります。私も調べまして、鹿児島県、福岡県のこういう資料も見ましたし勉強しました。以前、星野村にはいったことがあります。今回またちょっと伺ってどういう状況なのか、予算等もうかがってみたいな思っております。どういうふうになるかは今後の検討課題とさせていただきたいと思います。 それから、高齢者対策ですが、議員おっしゃるように福祉というのはやっぱり大変ですね。私も正直申し上げまして、自分が年を取り、高齢の母親と住んでみて、初めてやっぱり人間は年を取るんだなということを実感をしております。その中で今何が母親の生きがいかというと、デイサービスに行くことが生きがいのようです。そういうことが地域の公民館でできるんであれば、そういうことも考えていかなきゃいけないというふうに思っておりますが、何からできるのか、議員からいろいろと御指摘をいただきましたので、吟味いたしまして、その中から拾い上げて、そして、一つ一つやれることからやっていきたいなと思っておりますので、一足飛びにはできないかもしれませんけど、少し時間をいただいて、議員の御指摘に沿うようなみやこ町の介護政策が進むように頑張っていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(上田重光君) 中尾昌廣議員。 ◆議員(中尾昌廣君) 本庄池の問題は、もう今さっきちょっと冗談交じりでですが、やはりここは本当に最後の締めをしていただきたい。そういうように思います。本当に今までかかわった人たちが、多くの人たちがかかわり、そして、多くのかかわった人たちがもうあの世にいっております。これは30年も40年もかかりました。あの当時私も12年間、商工会と土木組合と町の委託を受けまして、白鳥を12年かった経過もあります。朝夕本当に厳しいときでしたが、町のためにということで一生懸命頑張ってきました。そして、犀川のヘラブナ会を立ち上げ、そして、この草刈等やいろいろなことを行いましたが、やはり最後が今この井上町長になったという因縁をつくづく感じさせられます。よろしくお願いを申し上げます。 そして、この天文台ですが、長い目でこれからまちづくりとして見て町長はいただきたいと思いますし、このすばらしい一貫校ができますし、そして、住宅もできます。それには少しでも地域からこういうところはすばらしいところだ、空気がきれいな、そして、おいしいものがあるところなんだというところを宣伝しながら、多くの人に来ていただくように、この地域を今から私たちも支援し頑張らなければならないと思っております。 そして、高齢者対策の再構築ですが、これは急遽課長よろしくお願いをいたします。何度も言っているんですけれども、やはりこれがなくして今低年金者の方、そして、低給料やいろいろお年寄りや独居老人、夫婦、こういう方たちを助けるのは、やはり地域の人です。地域の人が地域を助けるのは当たり前です。この当たり前をしっかり教えながら世代交代をすれば、やはりまたいい結果が生まれるだろうと、私はそう感じております。どうかモデル地区をつくって、現実に本当に行い、今の高齢者をこのみやこ町が一体となって助けていく、支援する、応援するという気持ちを忘れてはならない、そういうふうに思っております。 時間が早く終わりましたけれども、町長よろしくお願いをいたしまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(上田重光君) 中尾昌廣議員の一般質問を終わります。────────────・────・──────────── ○議長(上田重光君) 以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。本日はこれにて散会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上田重光君) 異議なしと認めます。よって、本日はこれにて散会といたします。お疲れさまでした。午後3時45分散会──────────────────────────────...