保護者や地域のボランティアの皆さまが、積極的に
児童生徒の
交通安全指導に尽力されても、運転をしている人の
交通ルールの欠如が事故の大きな原因と思います。また、通学路にも問題があるのではないかと考えております。現状は車道と歩道の区別もなく、白線を引いただけとなっており、幅員も狭く、子ども1人が通る程度しかないところもありました。しかもガードレールや歩道柵も設置されてなく、朝夕の時間帯には車の通行料も多く、通学路として安全とは思えません。
本町においても幹線道路は、歩道がきちんと整備されていますが、県道や町道、また農道やその他の道路については、歩道の整備は全く進んでいません。また、道路の幅員が狭く、
児童生徒の通学路として安全なのか疑問に思っています。先ほども述べましたように、全国で
児童生徒の登下校時における
交通事故が急増しています。本町だけは安全と過信してはいけないと思います。
本町でも学校、警察、保護者、
道路管理者等が連携して通学路の一斉調査を実施し、
子ども達が安全で安心して通学できる環境整備を進めるために、行政と地域全体が相互協力し守っていくことも、最も重要であると考えていますが、町長の見解をお尋ねいたします。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) どなたもおはようございます。
ただいま
瓜野議員から
児童生徒の通学路の
安全確保、それから
整備点検についての御質問がありました。まさにそのとおりであります。
交通事故から子どもを守る。昨今は川崎町でも不審者が多数といいますか、数件あってます。登下校途中の児童に声をかけて、車の中に誘い込む、こういうことも頻繁に起こってます。一昨日は大任町で同じような事案も起こってます。
そういう意味で、通学路それの
整備点検、それからそれに加えて、
子ども達が逃げ込むと言いますか、
子ども達を助けていく、そういう制度のもっともっと充実を図っていきたいと思います。
ただ、町道については町が独自に進めますし、県道についても
県土事務所にお願いをして、県の予算の範囲内で年次計画を立てて進めておりますので、県につきましても今後とも協力的に歩道設置、
子ども達の
安全確保のための設備について要望を続けていきたいと思っております。
◯議長(見月 勧君)
瓜野議員。
◯議員(14番 瓜野 かをり君) 早期の実施をお願いいたします。
次に、
緊急医療情報キットの配布について質問いたします。この
緊急医療情報キットは、1人暮らしや家族のいない時に急病で倒れてしまい、何とか救急車を呼ぶことはできました。また近隣の人が救急車を呼んだとして、救急隊が駆けつけても、その人にどんな病例でどんな持病があるのか。また
かかりつけの医院、血液型、どんな薬を飲んでいるのか、
生年月日、緊急の連絡先などを
保管容器に入れ、冷蔵庫等に保管する方法です。この方法で救急隊がいち早く確認するシステムです。
高齢化が進む中、緊急需要も拡大し、
救急搬送に占める高齢者の割合は46.1%に達したと報道されています。
個人情報保護の立場から行政としても
個人情報を集めることが困難となっています。救急活動において救急患者をいかに早く病院に搬送するか。また搬送先の
医療機関を決める場合、更に本人の容態によっては、
かかりつけの
医療機関以外の場合等、様々な状況が想定されます。しかし
救急救命士がキットの確認ができれば、適切に搬送先を判断でき、医師に本人の
医療情報を伝えることで、早期治療に生かされると考えられ、全国の各自治体に広がっています。
田川地区管内の一部では、
緊急医療情報キットとは異なるが、
緊急安全カードと言って、名前、性別、
生年月日、血液型、住所、電話番号、持病、
かかりつけ医師、常用薬、アレルギーの有無、手術歴等を記入しています。これは
田川医師会、
飯塚医師会、
鞍手直方医師会、消防署、自治体、各保険所等で、高齢者に配慮して作成されていると聞いています。しかし、カードであれば水に濡れたり、破れたり、また各自の保管場所が異なることで、救急隊が見つけることが困難となります。
県内では糸島市が
救急医療情報キットの配布を実施しています。個人の情報を
保管容器に入れ、冷蔵庫に保管し、ドアに
マグネット式の
ステッカーを貼り、玄関ドアの内側にもシール式の
ステッカーを貼ります。
配布対象者は、65歳以上の1人暮らしの人、心身に重度の障害のある者のみの世帯に属する者、またはこれに準ずる者、その他市長が必要と認める者と制度が整備されています。
本町におきましても、
救急医療情報キットの導入を図り、高齢者の方が安心して暮らせる生活環境の整備と、
救急医療改革の推進が喫緊の課題と考えていますが、町長の考えをお尋ねいたします。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 今、2点目の
瓜野議員の
緊急医療情報キットについてのお尋ねであります。
確かに
緊急医療情報キットは、
かかりつけの
医療機関であるとか、それからどんな薬を飲んでいるのかとか、持病はどんな病気があるのかとか、血液型とか、
生年月日とか、いろんな情報を冷蔵庫に入れて保管をしてるんだと思います。救急隊が来た時に、それを見ればその人の状況がわかるんで、早く措置ができるとか、病院等についても行く場所がわかりやすいとか、そういうことがあるんだと思います。
川崎町では、
救急安心カードというのを作成しまして、昨年の11月の広報かわさきに掲載をしております。これも内容としては
緊急医療情報キットと全く同じもので、逆に言えば川崎町の
安心カードにつきましては冷蔵庫に貼って、救急隊が来た時にすぐそれが見れるという情報でありますので、今年の7月、来月になりますけど、また広報かわさきでも全戸に配布をする予定をしております。
いま
田川地区消防に
問い合わせら逆にキットのほうが、冷蔵庫の中を取り出してプラスチックの筒みたいなのに入っているんで逆に取り出しにくいと、時間がかかると。そういうことがあって、
安心カードのほうが便利がいいですよという話まで入っておりますので、川崎町としては今の状況で
安心カードをもっともっと普及させて、もし緊急事態があったときに備える体制を強化していきたいと思っております。
◯議長(見月 勧君)
瓜野議員。
◯議員(14番 瓜野 かをり君) 今町長の答えですが、カードであれば、破損したり濡れたり汚れたりしないようにまわりをきちっとして、確実に冷蔵庫にきちっと貼れるような状況を作っていただいて、早急に整備していただきたいと思います。
以上で質問を終わります。ありがとうございました。
………………………………………………………………………………
◯議長(見月 勧君) 次に、
伊藤議員。
◯議員(10番 伊藤 英明君) 10番議員の伊藤英明でございます。私からは2つの質問をしたいと思っております。
まず1点目は、いわゆる
環太平洋経済連携協定と言ってますTPP問題について、お尋ねをしたいと思います。
もうこの問題が議論をされ始めて、
国政レベルでも議論が始まって1年余りになると思いますが、一方ではJAとか医師会、さらには各都道府県でも、多くが反対の意向を表明しているにもかかわらず、特に一部
輸出産業などの言うなれば
TPP参加は国益だというふうな極端な主張をしているように思いますし、これ以外にも影響してか、国として
TPP参加の方向、方針を強めているように思います。しかし我が川崎町は、言うまでもなく農業が基幹産業でありますし、しかも大部分が
小規模農家あるいは
兼業農家でありまして、これが
TPP参加ということになれば、極めて川崎町の場合厳しい影響を受けるというふうに考える次第であります。
そこで、まずはTPP問題に関する基本的な町長のご見解をお尋ねをしたいと思います。よろしくお願いします。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 3月議会で
櫻井議員が同様な質問をされた時にもお答えしましたけど、いま政府の中でも、特に数日前に
農林水産大臣もTPPについては反対であるとか、そういう意見も出てますし、
政府自体もバラバラですし、国自体が方向性が定まっておりません。端的に言えば、いま言う農業とか医療とかそういうとこについては反対と。ところが家電であるとか自動車であるとかこういうところは大賛成。いま中国とか韓国のいわゆる
自動車産業、それから家電関係がアメリカとかヨーロッパで安く売れるんですね。だから今そういう産業が特に落ち込んでいるというのはそこなんです、円高に加えて。
そういうことがあるので、一概に産業によって違いますので言えませんけど、政府も決まってないし、民主党の中でもバラバラであると、野党も反対の議員もおるし賛成の議員もおると、こういう状況でありますので、いま一概に我々ができることもあまりないし、早まってする理由もあんまりないんだと思ってます。
◯議長(見月 勧君)
伊藤議員。
◯議員(10番 伊藤 英明君) いわゆるこのTPP問題というのは、関税撤廃が前提であります。特に米農家の立場に立てば、いわゆる安価な外国産米とのいや応なしに競争になることになります。
先ほども申し上げましたように、我が川崎町は非常に
小規模農家がたくさんあるわけですが、そうなれば米価の下落は必至であります。このへんは御承知のとおりでございますが、これに対応するために農地を集約化して、収益を上げていく以外に方法はなくなります。結果として川崎のような
小規模農家の切り捨てということになるわけでありまして、全国的に簡単に集約が進むとは思えない、いうものがありますけれども、万一そういうことになれば大変であります。
そこで日本の米どころと言われる秋田県でさえ、農家一戸平均は17ヘクタール、日本一広いようなところでも17ヘクタールぐらいだというふうに言っておりますし、これでもうアメリカなんかは3桁に近い状態でありまして、広大な農地に太刀打ちしていくということは、到底勝ち目がないといいますか、そういうふうに思うわけです。
そこで川崎町の農地、
耕作面積の規模別の世帯数がどのようになっているのか、お尋ねをしたいというふうに思います。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 川崎町の
耕作面積で規模別の世帯数ということでありますので、まず10ヘクタール以上の世帯は2戸でございます。それから5ヘクタールから10ヘクタールは1戸、3から5については8戸、2から3は14戸、1ヘクタールから2ヘクタールが53戸、これが一番多いんですけど、0.5ヘクタールから1ヘクタールこれが137戸、0.4から0.5が28戸、0.3から0.4が31戸、0.2から0.3が76戸、0.1ヘクタールから0.2ヘクタールが60戸であります。トータルで410戸ということになってます。
議員言われるように、大規模と言われる
農家自体がずいぶん少ない、川崎町にはですね、そういうことが言えると思います。
◯議長(見月 勧君)
伊藤議員。
◯議員(10番 伊藤 英明君) 川崎町のいまの米農家の実態を説明をいただきました。こういう状況になれば、これはいま米農家に絞って話をしてますけども、当然農業以外の林業、漁業、全体の農業に関連してくる問題でありますし、加えて農業ではないけども、農業に関連する産業というのは極めて多いわけでありまして、もちろんそれらも影響を受けます。
先ほど言いましたように、
輸出産業主体に国益になるというような話しをしておりますけれども、一方で農林水産省が試算、これ23年度分ですけれども、この
TPP参加によって
農業生産が41兆円の減収になる。それから国内総生産で7.9兆円の減になる。それから
食料自給率、現在大体40%ぐらいの自給率ですが、これが14%ぐらいに低下をする。それから
雇用そのものが340万人ぐらいの減になるだろう。こういうふうなデータが、農水省のデータとして出ておりまして、国益だという主張とは、まさに同じ国で相矛盾するデータの示されてる状況があるわけであります。
町長の御答弁で、国もはっきりしてないとは言いながらも、なんか着実に
離農農家への助成金の問題だとか、
個別所得補償制度とか、そういうのがまさに国政で論議をされておりまして、国としてはそっちにいくのは必至というような状況がうかがえます。
そこで何としても歯止めをかけたいと、私は思うわけでありますけれども、万一
TPP参加に歯止めがかけられない場合も含めて、何とか
小規模農家に与える影響を最小限に食い止めるように、あるいはいま国政でもそういう議論がされておりますけれども、もっと時間をかけてこの問題をまさに
国民的議論を深める、性急な結論を出さない、少なくともそういった方向で、
近隣市町村もだいたい川崎町とそう大きな差異はない状況だと思いますので、
近隣市町村とも連携するなどして、国に対して何らかのアクションといいますか、意見表明、そういったことを行うべきではないかというふうに考えますが、いかがでございましょうか。
◯議長(見月 勧君)
伊藤議員、着席してください。
町長。
◯町長(小田 幸男君) 先ほど申しましたとおり、
政府自体が定かでないんです。私自身は感想から言えば、このTPPは早急に参加をしてなされること自体が疑わしい。
いま
伊藤議員は農業の観点だけから話してますけど、
農業生産で4兆円ぐらいの試算がありますけど、逆に言えば
薄型テレビとか
自動車産業とかいったら、この10倍も20倍もあるんです。日本の輸出は。だからいま売れないんです。日本の分だけ関税がかかってる。韓国は日本と同じ状況にありますけど、韓国はTPPに参加してます、既にもう。もう関税が下げられてるんです。
韓国政府は何をやってるかと言いますと、工業用品には関税がなくなって、農業にも徐々になくなっていくんです。例えばハウスの助成を国が全面的にやったり、補助制度がものすごいんです。
農業生産に対して国が全面的に支援をやってます。
こういうことをやるほうが、私の個人の考え方ですが、日本の農業のためにもなるし、それから工業関係の産業のためにもなるし、そういうことを
国民的議論として進めていくほうが、将来的には日本の国益につながると、こういう考えを私は、一町の首長が言うべきではないかもしれませんけど、私個人から言えばそう思います。
◯議長(見月 勧君)
伊藤議員。
◯議員(10番 伊藤 英明君) 国政の場でも、国民的な論議を進めようというようなことはあります。しかし国政がする国民的なそういう場というのは、まさに選ばれた人の場であって、いろんなそっちサイドの代表者というようなことになろうと思います。そういう意味で、特に川崎町、あるいはこの
近隣市町村みたいな
小規模農家、
兼業農家、いろんな助成があっても先祖から残されてきた農地は、あまり採算が合わないでも手放したくないというような思いがありますから、いわゆる集約化というのはなかなか考えられないと、私は個人的に思ってるわけであります。
そういうことを含めて、国民的な議論の場はあるかも知れんけども、こういった小さな市町村から、そういう声を上げていくのも一助になるんじゃないか、いうふうに思うわけでありまして、そのことをできるならば検討願いたいというふうにお願いしまして、次の質問に移らさせていただきます。
2点目は、投資的な
事業政策の推進についてというふうに題うっております。いろいろ川崎町の町財政が非常に厳しい状況にあることは、十分承知のうえでの話でありますが。また町長が就任時の4つの約束、マニフェストのような形で
企業誘致に力を入れられ、特に
大型量販店が今後町内に進出が具体化するいうようなことは、非常に喜ばしいことでありますし、期待をしているところであります。こういったことで非常に厳しい財政下ではありますけれども、川崎町の将来を考える時に、
企業誘致などとも併せて町財政の独自収入の増大に結びつくような、そういった
投資的事業の推進を最小限検討していくべきではないかというふうに考えます。
そこで厳しい状況と思いますけれども、
投資的事業政策について、町長の御見解をまずはお尋ねしたいと思います。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 昨年の選挙で、町民の
皆さん方の生活と命をきちんと守っていくんだという公約をいたしました。
医療制度につきましては昨年も変わりましたし、今年の4月からは健康診断につきましても完全無料化するということで、議会の
皆さん方の理解を得て開始が始まりました。
いま
投資的政策の推進ということでございますけど、ことしにつきましても
真崎小学校の体育館の
建て替えであるとか、先日お願いしました
同和保育所の
建て替え計画であるとか、それから
川崎小学校の学童保育の教室の
建て替えであるとか、いろんなお願いをいたしました。
いよいよ来年から実質的に
町営住宅長寿命化計画が始まります。当面は
大峰地区それから豊州地区ということで両面で始まりますけど、これが10年間で少なくとも50億、これを越す事業なんです。今から10年間の川崎町のメインの政策になると思いますし、それから
田川地区清掃施設組合で行われてます焼却施設の
建て替え等についても、100億から200億の経費がかかる。これはもう短期的なものでありますので、大きな
投資的経費をかけて町民の
皆さん方の生活とそれから川崎町の景気の浮揚、これを図っていく必要があります。
それからまだここに言いますと、まだ議会には相談しておりませんけど、川崎の保育園もだめです。それから
愛光園老人ホーム、これも劣悪です。こういうことも
建て替えをしていかないと、お年寄りや
皆さん方が不自由するわけでありますので、こういうことを含めて町としては、いま計画は持っておりますけど、まだ予算の範囲内と言いますか、財政の範囲内で計画しているところでありますので、まだ議会には相談しておりませんけど、将来的にはこういうことを含めてやっていくつもりであります。
◯議長(見月 勧君)
伊藤議員。
◯議員(10番 伊藤 英明君) いま町長から御答弁がありましたように、医療の無料化とか、それから
真崎小学校、
同和保育所あるいは町営住宅の長期的な計画等々、これは必要なことだから我々も賛同してきてるわけでありますし、そういうことでありますから非常に厳しい財政下にはあるけれども、それらは不用という意味じゃなく、そういう箱物は町の収入にはつながらないというふうに思いますわけで、そういう厳しい状下にあっても、町独自の収入増大につなげるような投資的な政策は必要なんじゃないですかということを、ご質問申し上げたつもりであります。
関連してもう皆さんご承知のとおり、昨年田川の
炭鉱労働者、
山本作兵衛氏の
炭鉱記録画がユネスコの
世界記憶遺産ということに初登録をされました。炭鉱王、
伊藤伝右衛門邸と並んで非常にこの産炭地、筑豊が大きくクローズアップしてきてることは御承知のとおりであります。一昨日の新聞でしたが、直方市が市営の
石炭記念館、これは100年近く前からあったものですが、こういった雰囲気を背景に改修するというような方針を打ち出して、今6月議会に提案をするというふうな要望が出ておりました。そういった非常にいま産炭地田川あるいは産炭地筑豊が非常にクローズアップしてきている。
そこで一つの提言でありますけれども、川崎町の町内の地底には、まだまだ多くの坑道が残存しているというふうに思うわけです。この好機を生かして、川崎町の場合農業を除けば観光開発しか道はないというふうに思いますし、そういったことで我が川崎町にも観光協会、あるいは田川市郡と協調しての観光協会等を設立させたばかりでありまして、そういったことでこの好機を生かして、観光開発の一環として田川市の石炭歴史資料館というのがありますが、これに連動する観光地として石炭坑道の地底博物館、これを建設する。相当の経費を伴うことは承知でありますけれども、先ほどから言いました当面必要ないろんな住宅、そういったものはそれはそれでしますけども、投資的な事業としてこういう取り組みをするのが一つの好機ではないかというふうに思っておるわけでありまして、そのことについて具体的に町長の御見解をお聞きしたいと思います。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 田川市の
山本作兵衛のことを、いま脚光を浴びてます。田川地域の観光協会ができる前の議論として、
山本作兵衛さんの分については一時的な分であろうと、だから田川の川渡りであったり
山本作兵衛であったり、そういうことだけでは田川の観光はまわらないと、ということで田川地域8ヶ市町村が連携をして、それぞれの観光資源を生かして、全体でこの地域に都会から多くの観光客を呼ぼうということで、これ私が昨年の7月の促進協の中で提案をいたしました。そしてこの4月から田川地域観光協会が発足しました。そして川崎にもこの4月から川崎町観光協会ができ上がりました。
6月10日の日曜日には、川崎町観光協会の主催で川崎町パン博が行われました。町の内外から1日で5,000人の人がみえました。そういうことをすることが大事なことで、他所から来てくれる仕掛けを一つはする。いまある施設を生かしていく。これが大事だと思いますので、いま
伊藤議員から御質問がありました川崎には炭鉱遺産といいますか、たくさんあります。そういう意味で生かしたらどうかということでありまして、大峰にはまだ当時の古河大峰の会館が残っております。それから大峰小学校にある大峰ふれあいセンターには、炭鉱時代のカンテラであったりツルハシであったり、いろんな当時使っていた道具とかいろんなものが、資料が残っております。そういうのを利用して、例えば石炭資料館を作るとか、そういうことについてはいいことだと思いますし、以前からもこういう発想も提案もありました。
ただ、炭鉱時代は閉山になってから既に危険な炭鉱を閉鎖してるんです。その後鉱害等も起こりまして、いま水が入って安定してる状況なんです。その炭鉱を水を汲み出して、これ取り出すことも無理なんですけど、汲み出してそこに坑道地底博物館を作るということは物理的に無理な話です。新たな鉱害を引き起こしたり、危険すぎてそういうところに入れる状況ではありません。
多くの
皆さん方は、議員の
皆さん方は炭鉱に関わったりしてる人もいると思いますので状況わかっておりますけど、もし炭鉱遺産を活かせるとすれば、そういう残っている資料を後世の人達に見ていただくという意味で、そういう資料館を作れたらいいなと、そういう気持ちを持っております。
◯議長(見月 勧君)
伊藤議員。
◯議員(10番 伊藤 英明君) 町長のお考えはわかりました。ただ、例えば直方の資料館にしろ、田川の石炭資料館にしろ、これは箱物の中に資料をいろいろ揃えるということで、私が言ってるのは、わかりやすく言えば鯛生金山のような、現実に石炭の見えるそういう坑道の中に、地下になりますけども、それからいま言われたように水の問題とか膨大な経費な問題だとか、危険性の問題、そういうことは私も専門家じゃないからわかりませんけども、そういうことは十分予想されます。
ただ、田川石炭資料館も全部そういう資料的なものだけでありますから、そういう意味で川崎町も石炭によってたってきた町でありますから、そういう思いで1つの提言として申し上げさしていただきました。
以上で私の質問を終わります。
………………………………………………………………………………
◯議長(見月 勧君) 次に、千葉議員。
◯議員(5番 千葉 加代子君) おはようございます。5番議員の千葉加代子でございます。よろしくお願いいたします。
まず最初に、乳幼児医療費でございます。
昨年3歳未満無料から就学時まで無料になり、対象者の保護者から大変喜ばれています。しかし県内の現状を見ると、通院については小学校3年までや6年生までを対象とするところが徐々に増え、入院費については中学校3年生まで、中には18歳まで補助しているところもあります。財政が厳しいのは承知しておりますが、年齢の引き上げはできないものでしょうかお尋ねします。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) いま千葉議員から乳幼児医療費についてのお尋ねがありました。
昨年の9月議会で議員の
皆さん方の御理解をいただいて、6歳まで小学校就学前までの医療については、無料にしましょうということで御理解いただいて、いま実施をしています。
まだ昨年の10月からの実施でありますので、まだ1年経っておりません。その医療費が保険外の3割について全額町が支払いするわけでありますので、まだ確定もしていない状況であります。
確かに私自身個人的に言えば、小学校1年に入る前じゃなくて、それ以降も病気になりやすい、
子ども達はですね。そういう意味で今後とも検討していただいておりますが、まだ動向がはっきり見えませんので、3歳から6歳までに引き上げた段階でありますので、ちょっと時間をいただいて検討課題にさせていただきたいと思います。
◯議長(見月 勧君) 千葉議員。
◯議員(5番 千葉 加代子君) どうか前向きにご検討していただきたいと思います。
次に防災会議についてでございます。
川崎町防災会議条例では、委員について、1.指定地方行政機関の職員のうちから町長が任命する者、2.福岡県知事の部内の職員のうちから町長が任命する者、3.福岡県警察の警察官のうちから町長が任命する者、4.町長がその部内の職員のうちから指名する者、5.教育長、6.消防団長、7.指定公共機関又は指定地方公共機関の職員うちから町長が任命する者となっております。
現在の委員の中には女性枠がなく、今後も女性の委員が入る余地がないように思われます。町長のお考えをお聞かせください。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 防災会議についてですけど、確かに川崎町の防災会議条例に女性というのはありませんけど、指定公共機関又は指定地方公共機関の職員のうちからということで、条例には示されておりますので、その中から町長が任命するということになっておりますので、できるだけ女性の枠を広げていきたいと。
防災会議名簿には、いま川崎町長、それから田川土木事務所長、それから保健所長、田川警察署、川崎警部派出所長、田川農協川崎支所長、川崎町副町長、教育長、消防団長となってますので、今これには女性があたってないんです。
そういう意味で、できるだけ女性を選びたいし、この会議名簿の中に女性枠と言われなくても、有識者という形で女性をできるだけ登用していきたいと考えております。
◯議長(見月 勧君) 千葉議員。
◯議員(5番 千葉 加代子君) 昨年の大震災の折に、女性の配慮が欠けていたというニュースがたくさん流れました。
第3次男女共同参画第14分野、これは平成22年12月17日に閣議決定したもので、地域、防災、環境その他の分野における男女共同参画を新たな重要分野にしているものです。
被災時には増大した家庭的責任が女性に集中するなどの問題が明らかになっており、防災の取り組みを進めるにあたっては、男女のニーズの違いを把握して進める必要がある。これら被災時や復興段階における女性をめぐる諸問題を解決するため、男女共同参画の視点を取り入れた体制を確立するというふうにあります。
町長のお考えをお聞きして安心しました。どうか今後、女性の委員を入れていただきますようお願いいたします。
続いて新ごみ処理施設についてです。住民の方から具体的な話しがその後全く聞かれない、どういうふうになっているのかという質問がありましたので、お尋ねいたします。
まず建設場所についてですけど、何か進展があったでしょうか。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 清掃施設組合の焼却施設それから最終処分場のお尋ねだと思いますが、ことしの2月に田川市長である伊藤市長、候補地である岩鼻伊加利地区については、断念をいたしますと。それから組合長について辞任をしたいという申し出が、正副組合長会議の中でありました。
伊藤組合長は3月31日までの任期で、4月1日から私が清掃施設組合の組合長になりました。まだ2ヶ月であります。協定では焼却施設は田川川崎の地内。最終処分場については下田川の地内という協定がありますので、それに従って4月の末に正副組合長会議を開き、田川市、川崎町で住民がある程度理解ができる、住民が話し合いをしてくれる、そういうところの選定をしてくださいということで頼んでおります。まだそれぞれの町で、まだそういうところに至っておりませんので、今後とも精力的に場所の選定をしていきたいと思ってます。
◯議長(見月 勧君) 千葉議員。
◯議員(5番 千葉 加代子君) なかなか難しい問題だと思いますけど、焼却場の規模についてです。ゴミはいま人口の減少や、分別収集によって減ってきていると思います。
今度新しく建てる場合、そういうことも考慮されているのでしょうか、お尋ねします。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) まだ具体的な焼却方式については、決定がされておりません。
以前決定していたのは、ストーカープラス灰溶融炉という方式で、組合議会のほうで決定がされておりましたけど、これはストーカー方式で焼いて、そしてその焼き残った灰を灰溶融するという2重焼却方式なんです。色々問題がありまして、この工事をする業者が日本で1社しかないんです。これは問題じゃないかということで、いまそれは白紙に戻った状況であります。
いずれにしましても焼却方式等を決めていかないと、今後進んでいきませんので焼却方式についての、それから川崎町のゴミの量は一日に30トン、それから田川市が約60トン、下田川含めて約130トンの容量でありますので、それに見合うということはあらかじめ決められておりますので、それと新施設については熱の利用であるとか、リサイクルとかそういうことが基本になりますので、そういうことを前提にした焼却施設の建設を考えております。
◯議長(見月 勧君) 千葉議員。
◯議員(5番 千葉 加代子君) ゴミ処理については、焼却する方式と非焼却方式があって、様々な観点から非焼却方式のほうが圧倒的に優れているとよく言われています。
ただ、これはまだ取り入れたところが少なくて、実績がないということが言われてるんですね。その中でも炭素化法は、広範な種類のゴミを処理対象にして、有機物を炭素化、無機物を元の形のままで資源回収できる優れたゴミ処理法と言われています。以前も検討されたということをお聞きしてますが、選択肢の1つに是非加えて検討していただけたらと思います。
最後に国道322号線と県道95号線の田原交差点の渋滞の緩和についてお尋ねします。
交差点付近にパワーコメリですかね、大型店が進出することが決まっていますが、現在でも渋滞がひどく、時間帯によっては2、3回の信号待ちをしている状態です。何か渋滞を緩和する方法をお考えでしょうか。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 確かに国道322とそれから県道95号線の交差点、特に県道側に右折車線がないんです。国道側につきましては右折車線が付いております。
以前から
県土事務所につきまして、右折車線の設置をしてくれという要望を出してます。今年2月に福岡県の県土整備委員会、いわゆる議会の委員会、これが田川土木事務所でありました。それについても川崎町としては、県道整備の中で県道95号線それから国道322号線、この交差点が一番いま困ってるんだということで陳情をいたしました。
先日コメリパワーがいわゆる非公式でありますが、地鎮祭が終わりました。11月末までの工期で基本的には多分12月からは開店をするんだと思います。その中で国道322号線から手嶋歯科と言いますか、手前側、県道の並行して9メーターの道路を作ることが条件で県との協議が終わってるみたいです。
そういう意味でバイパス的な道路ができますので、若干の改善はされるのかなという気持ちを持っておりますが、いずれにしましても県道の側の通りが多くて、右折車線をつけないと混雑が緩和されないと思っておりますので、今後とも県と協議しながら右折車線の実現に向けて頑張っていきたいと思ってます。
◯議長(見月 勧君) 千葉議員。
◯議員(5番 千葉 加代子君) 検討のうえ、よろしくお願いいたします。
これで私の
一般質問を終わります。ありがとうございました。
………………………………………………………………………………
◯議長(見月 勧君) 次に、
櫻井議員。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) どなたもおはようございます。櫻井英夫でございます。
光陰矢のごとし、歳月人を待たず、と言われますけども、川崎町議会初、3期連続の議長に就任して間もなく亡くなられました森元前議長の1周忌が、ついこの頃過ぎたところでございます。彼自身が旗振り役をして、議会改革を行ってまいりましたけれども、まさに緒についたばかりで亡くなられ、本当に残念無念だったというふうに思っております。改めてご冥福をお祈り申し上げます。
また私事で大変恐縮でございますけれども、体調不良によりまして、一番大切な議会の初日に出席できませんで、本当に町民の皆さまに心からこの場を借りましてお詫びを申し上げたいと思います。
それでは通告の質問に入らさせていただきます。町長に対しまして大きな政策として3問、道路関係、それから観光関係、それから独立行政法人町立病院関係、3問。そして教育長に対しまして、2問用意しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
先ほど千葉議員の質問にもございました。
大型量販店コメリが進出してまいります。田原地区の住民説明会が4月下旬にございまして、私も出席をさせていただきました。これは当日配られた資料でございますけれども、先ほど千葉議員申し上げましたように、田原交差点の夕方は本当に慢性的に渋滞をしておりまして、今後も交通量が増加し、ますます渋滞が進んでいくということが予想されます。コメリ側の説明によりますと、出店に伴って道路工事が発生するということでございました。
私はその説明会の折に、建産委員会でも町のほうからは道路に関する説明がなかったし、新規道路それから各工事等の説明がなかったんで、非常に不思議に思っておったんですけども、しかも過疎計画にも上がってないいうことで、コメリの説明では、この店舗の進出に伴って町道も改良するんだという話がございましたけども、まず、この内容につきまして、事業主体、事業量、事業費、財源等々について説明を求めたいと思います。
2)の渋滞解消、事故防止につきましては、先ほど千葉議員の中である程度答弁されておりますので、その件は質問いたしません。1)のほうのコメリ店舗が進出することに伴う町道の建設改良、この計画につきまして説明を求めたいと思います。お願いします。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 国道322号から先ほど申しましたように手嶋歯科のところまで、幅員で約9メーター、それから距離で110メーターの道路は、コメリが自分の敷地内に設置をすると、これが県との開発許可との条件でありますので、事業主体はコメリであると、町ではありません。
そういう関係上、事業費とかそれから財源とかいうのは、町としては承知をしておりません。
◯議長(見月 勧君)
櫻井議員。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) 事業主体がコメリということで、町としてはこれ幸いということだと思いますけれども、しかしこの計画については、今後の道路の帰属も含めて、町としてはしっかりと把握しておく必要があるんだろうと思います。
いま町長が言われた道路というのは、この駐車場、店舗この間を挟む9メーター道路だと思うんですね。さらに長主病院から原方のほうに行く道路、これも改良が伴ってくると思うんですけども、その辺のところの事業主体の役割分担、事業費のどちらが負担するかというのはきちっと協議されて明らかになってるんですかね。
それと工事の終了後の道路の帰属関係、道路台帳には登載されるのか、交付税の算入の基礎になるのか、その辺のところはいかがですか。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 事業主体がコメリパワーでありますので、コメリの費用で全額やります。費用負担は川崎町としてはありません。
ただ出来上がる道路が9メーター道路でありますので、コメリとの協議の中で出来上がった段階で町が管理すると、広さからいえば当然、町道認定をすべきだと考えております。
◯議長(見月 勧君)
櫻井議員。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) そういう内容は、既に2月、3月の段階でおそらく町としては承知していたと思うんですけども、休会中の所管事務調査の折に、一切このコメリ進出に伴う道路の改良に関して説明がなかったわけですので、事業主体が民間であっても、県であっても、町としては道路についてはしっかりと把握をして、そして議会にそれが説明できるように、そういう調査をきちっとしていただきたいというふうに思いますし、確かに駐車場と駐車場をまたぐ道路についてはコメリ側がするんでしょうが、既存の長主病院から原方に行く道路については一部拡幅が伴うと思うんですけども、この辺の協議はいかがですか、重ねて質問になりますけども。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 手嶋歯科側から原方に行く道路は、手嶋歯科の部分を除いて、手嶋歯科の裏側から原方全部じゃなくて、コメリの駐車場の敷地までについては、コメリが自分の敷地内の拡張をやるんです、町道を扱うんじゃなくて。その分について出来上がった後について町道認定をするかどうかの協議をして、できたら町道認定したほうが良いと思いますので、今後の協議になると思います。
◯議長(見月 勧君)
櫻井議員。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) ですからあらかじめこの全体計画を、コメリ進出に伴う関連する事業についてきちっと町のほうが把握をして、そして事前に議会にも委員会にもこれを明らかにしていく、そういう姿勢に立っていただきたい、いうふうに思っております。
あとから業者に聞くのは、議員としてもこれは面目ないですね。町のほうがしっかりとその辺のところは構想段階で把握をしておいて、そして議会にも議員にも情報が提供できると、そう調査力を高めていただきたいというふうに思ってる次第でございます。
続きまして、観光推進についてということでお尋ねをいたします。
観光協会の設立につきましては、私が議員に就任して平成11年度、議員にさせていただきまして、その頃からずっと訴えてまいりました。川崎町が石炭諸法が切れて、今後生き残っていく政策は観光と農業にあるということをずっと申し上げてまいりました。ようやくその観光協会が本町とそして田川広域で発足し、新しい時代に入ったというふうに考えております。
いまや
山本作兵衛ブームは、本当に過熱しておるわけでございますけれども、まだまだ経済的に潤う仕掛けが必要ではないのか、いうふうに思うのは私だけではないと思っております。作兵衛を見て田川の名所を巡るツアーも企画されているというふうに聞いております。その作兵衛フィーバー、その効果を踏まえ、本町としてはどんな観光振興策をイメージしているのか。先ほど
伊藤議員の中でも、炭鉱の坑道をつかって云々というようなのも出ましたけども、町としてはどんな観光振興のイメージを持たれているのか、いうことがまず1点。
それから本町でこれと今言えるのが、官営でやりましたDe.愛、De.愛の施設拡充はまだまだ足らんですよ。これはよその道の駅に比べたら本当にささやかな状態、状況で、まだもう少し投資はしていいというふうに思いますけども、いかがでしょうか。
それから魚楽園に通じる町道が大型バスが通るには狭いと、これどなたも認識されていると思いますけども、この拡幅の必要性がないかと、私はあると思いますけども、町長の見解を伺いたいと思います。
それから旧湯~遊共和国、残念ながら今あのような状態でございます。一時は川崎の観光の拠点として、多くのお客様が町内外から訪れ、本当によく頑張ってきた施設だと思いますけれども、いまは廃墟の状態でございます。廃墟だけならまだしも、その周辺が人為的にゴミが集まってきてるというような状況も見られます。この状況をどのようにするのかというふうに考えをお尋ねしたいと思います。
以上4点よろしくお願いします。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 川崎町と言いますか、田川全体の観光のイメージであります。
先ほど質問がありました、重複するとこもありますけど、作兵衛だけでは田川の観光はなりません、英彦山だけでも無理です。そういう意味で田川8ヶ市町村の田川地域観光協会を作っていこうと、今の田川の観光資源と言いますか、それについていま
櫻井議員が言われたように、まだまだ不足だと思います。それぞれの町が仕掛けをしながらもっともっと他所から来ていただく、そういうことをやっていかないと、これは一田舎の小さな掛け声だけで終わってしまう。
そういう意味で川崎町自身も近々で言えば、真崎の古墳公園の調査が既に事業として始まっております。
それからDe.愛の拡張についても、De.愛はちょっと語弊がありますけど、道の駅と物産館は別な問題なんです。道の駅というのは、駐車場とトイレと休憩所を国土交通省の所管で作っていくんです。物産館はそれぞれの市町村がやりますので、ちょっと語弊がありますけど、川崎の物産館について、大任であるとか、糸田であるとか、香春であるとか、うきはのバサロであるとか、豊前の国府であるとか、そういうとこから比べたらまだまだ少ないんです。
そういう意味で拡張をしていく必要がありますし、例えばそこに来てくれる、わざわざ北九州から福岡から来てくれる仕掛けをしていかないと、そのためには一つは食べ物が必要と思います。そこに来て食べ物があってゆっくりできる。幸いに景観は、私自身はこの福岡県の色んな物産館の中では一番優れていると思いますで、そういう景観をもっともっと生かして、まだまだ拡充させて、De,愛自身に観光客がいっぱい来るような仕掛けをしていきたいと思っております。
それから魚楽園も確かに時期にはたくさんのお客さんが見えますので、その道路が必要かどうかも含めて協議をしていきたいと思います。
それから湯~遊共和国は現在破産状況にありまして、破産管財人が管理をしております。地元からいろんなゴミが集まって困ると、そういう陳情もいただきますので、破産管財人に連絡をして、環境の整備をやってくれと、責任をもってやってくれという注意はしておりますし、ただ、なかなかまだ直っていかないのが現状であります。
それから湯~遊共和国を買収をして何かをやりたいというのが、町に2件ほど、東京の不動産屋だと思いますが、何か事業をやりたいという話がきてますので、そういうことができれば新たな開発が進むのかなという気持ちを持っております。
◯議長(見月 勧君)
櫻井議員。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) 町長もそれなりに観光推進について、これから力を入れていこうというふうな感覚は伝わってまいりました。
そこでこの作兵衛ブームを、これは一朝一夕に訪れたわけではないわけです。やはりそこに関係する人が不断の努力をして、そして市としては観光戦略とか観光基本構想とかそういうものをきちっと作りまして、それに則ってある程度戦略的に進めてきた結果、いうことだというふうに私は理解をしております。
そこでこれまで何度も申し上げてまいりましたけども、産業振興に関して構想なりプランなりというのが本町は持ち合わせていないということで、これを作ったらどうかということで提案しましたところ、町長もそれにある程度理解を示していただいたという経緯がございます。
この際しっかりと、例えば観光基本条例を制定をして、その中で観光基本計画を作るなり、観光審議会を作るなり、その一貫として観光協会があるというふうに位置付けて、計画的にこの観光振興について取り組んでいただきたいというふうに思うわけでございます。
先日の建産委員会でも、観光協会に議員が役員に就任したいというふうな意向がありました。これは是々非々があると思います。私はむしろその観光協会を統括する観光審議会のほうに議員が入って、いろいろと意見具申をすべきだというふうに思いますし、実行部隊である観光協会に議員が入っていくのはどうかなというふうに思っておりますけども、そういうことも踏まえて、しっかりとした観光構想、戦略を打ち立てていただきたいと思いますけども、町長いかがですか。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 審議会に入るのか、当初観光協会の会長について、町長がならんかという話もあったんですけど、私たちが行くと、いろんな人がものを言いにくいということがありますので、できたら民間の人にお願いをしたいということで、観光協会の会長、役員も決まりました。
議会もお金の支出についていろいろお願いするわけでありますので、町立病院が良い例なんですけど議会が全然審議もできないと、病院の事についてもわからないということもありますので、何らかの形で議員の
皆さん方が参加をできるように、審議会が良いのか、そこの役員が良いのかのも含めて検討していきたいと思ってます。
◯議長(見月 勧君)
櫻井議員。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) そこで一番肝心要の、いま私が例えば提案させていただきましたような観光基本条例なるもの、一つたくりに条例ではなくてもいいですけれども、その指針となるようなものをまとめるお気持ちはございませんか。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 観光基本条例というよりも、川崎の観光の将来に向けて、観光戦略的な計画、それについてはいいことだと思いますので、検討していきたいと思ってます。
◯議長(見月 勧君)
櫻井議員。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) 個別事案もそうですけれども、やはり1回グランドデザインを書いて共通認識をしていくと、その中に坑道の利用もあるでしょうし、そして石炭の遺構もあるでしょうし、そういう中で一つ一つ実現できるものからやっていくと、そうすると自然に川崎も観光の町になっていくというふうだと思います。
続いて、3点目でございますけれども、独立行政法人町立病院の件に関しまして質問させていただきます。
町の直営から独立行政法人ということで、経営形態が転換をいたしました。この経営形態の変換につきましては、私も検討委員会の委員として、それこそ議会の方から推薦されて1年間かけて独法止む無しと、いろいろあったんです、もう止めてしまおうとか、診療所とか、民間買収とか、いろいろ選択肢の中で、存続するには町直営で赤字を引っ張るよりも、独立行政法人にして経営をしやすくして、そして当時看護師さん等が役場職員と、そして臨時の非正規職員という形でいろいろありましたので、それを1回ガラガラポンするにはどうしたらいいかということで、すべて独立行政法人の職員に平準化するというようなことも、確か要因の一つにあったと思います。
その結果、主に人件費を抑制することになりまして、幸いこの数年は黒字になっておりますけども、それもこれもある意味で言えば独立行政法人にした。あるいは諸々の負債を繰上償還したという要因があったわけでございます。
そういうことを踏まえて、町長が選挙の争点、公約として独法を直営に戻すというような、これは断定ではないですけども、そういう話が聞こえてきたということを、ここで改めて町長の真意を、この1年ちょっと経過した中でお尋ねしたいと思います。
◯町長(小田 幸男君) 独立行政法人について、私自身も選挙からずっと今でも同じなんです。
去年の4月から独立行政法人が始まりました。その審議の過程を聞いてみますと、病院が赤字赤字ということで、ある面煽り立てて独法にした経緯があります。
何度も言いますけど、町立病院は赤字じゃないんです。黒字なんです。去年の決算は1億数千万黒字出ましたね。資金ベースでそうですから、損益計算上の黒字というのはもっともっと大きいんです。減価償却費とかが入ってますんで、まだ大きいんです。今年も23年度の決算予定は7、8千万の予定ですけど、減価償却して1億数千万の黒字なんです。これは、町立病院の状況はここ10年以上ずっと続いてるんです、黒字の状況が、不良債務いまもうありません。
この独立行政法人になるときに町からの出資金が4億円です。病院に出資をしています。それから毎年の去年の町からの繰出金が1億8千万円を超しています。
それから23年度は、22名の職員を町から派遣をしてます。差額は全部町が、給料費は出しています。それから独立行政法人を含めた職員のいわゆる共済費につきましても町が支出をしてます。
あらゆる町からの支出で成り立ってるんです。ところが我々も議会も一言も口を出すことができません。しかもその理事は、全部病院の職員の内部理事です。院長、副院長、看護長、薬剤師、事務長と、こんな経営形態はありません。内輪だけです。
今年の4月からは病院としては、院長と看護長の2名が理事、あとは全部外部理事にお願いいたしました。公平な目で見てもらうために。
私自身は今、評価委員には、議会からも出てますけど議会からも出てもらったほうがいいんじゃないかという気持ちをもってるんです。
まだ1年で決算は終わっていないし、評価委員会も開かれておりません、まだ。病院の決算の状況であったり、それから病院の経営の状況とか今後の進みとか、いろんな形が評価委員会の中で審査がされて、今後どうあるべきだということもあると思いますので、その中で今後この町立病院をどうすべきか、議会の議決も要ります。県議会の議決も要ります。国との協議も始まります。
手続き的には結構厳しい状況でありますけど、やはり町が経営する病院の方が、私自身は今でもいいと思っておりますので、できたら手続きには時間がかかりますが、そういうふうな形にやっていきたいと。
重ねて言いますけど町立病院自身は赤字じゃないんです。黒字なんです。そこを議員の
皆さん方にわかっていただきたいと。基本はやっぱり赤字、黒字も大事ですが、町民の皆さんの医療をどう支えていくのか、町立病院が何をやるかの方が大事なんです。
そこを含めた、経営だけの議論をするよりも、町民の皆さんに1番役立つような医療の方向に進んでいく方が大事だと思いますので、そういうことを含めて協議をしていきたいと思います。
◯議長(見月 勧君)
櫻井議員。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) 私は旧町立病院は不良債務が多くあって、赤字というふうに認識して、それに向かって、それを何とかしようということで、議員の方もほとんど残ってますけども、職員の方も了解してると思いますけどね、議案がしっかり出されて、そしてみんなそれを了解していったと思いますけどね。改めて財政の資料、この直近の10年間の収支について出していただきたいというふうに思います。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 不良債務で言いますと、不良債務というのは流動負債から流動資産を引いた額を不良債務というんです。
不良債務で言えば、平成21年からもう既に不良債務はプラスなんです。不良債務自身がですね。ということは実質的には病院の財政は健全であると、そういう状況なんです。
私も病院に長く関わってきましたけど、平成5年に新しい病院ができて建設にコストがかかりました。減価償却も随分増えました。そういうときにはちょっとありましたけど、将来的には黒字になると、そういう見通しをもっておりました。
◯議長(見月 勧君)
櫻井議員。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) 改めて収支に関して、ずっと黒字であったというものについては資料の提出をお願いしておきます。
そうしますと、この1年、1年半というのは具体的な議論はされてない、町長の思いはそうであると、直営に戻したいということであるけども、具体的な手続きについては、まだ取り組んでないということでいいんですか。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) まだやっと1年が終わって、その独法になってからの結果がまだ出てないんです。決算を評価委員会で決算とか経営状況とか今からやると思います。中間で行われた議論の中では、いろんな病院の形態とかについては、いろんな意見が出てるんです。病院のあるべき姿はもっとこうじゃないかとかですね。
そういうことも含めて、評価委員会からの報告があると思いますので、そういうことを含めて、私自身だけではなくて、議会の
皆さん方と一緒に、将来の病院がどうなっていくかということについて議論していきたいと思ってます。
◯議長(見月 勧君)
櫻井議員。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) 独立行政法人にしたっていうのは、それなりの意味があってしてるわけであります。財政面もしかり、そして病院が自由な発想で病院経営ができるということもまた1つ、そして看護師等との身分の格差が生じない、そういうことを払拭していこうと、諸々のメリット、デメリットを勘案して、この結論に至ったわけであります。
執行部体制が代わりまして、もう1回検討するということでございますので、そういったメリット、デメリットを再度検討していただいて、きちんとした方向性を出していただきたいと。後ろの方からだまされたというような野次も飛んでおりますけども、どこが誰が何をだましたのか、どうふうにだまされたのか、その辺もしっかり検証していただきたいというふうに思います。
続いて教育委員会に対して質問させていただきます。土曜授業の再開ということで、お尋ねをいたしますけれども、北九州の方では、土曜授業を再開していこうというような動きがあるようでございます。これはテレビのニュースで知ったわけでございますけども、この土曜授業の再開が、各教育委員会の判断でできるようになったのかどうなのかということをお尋ねしたいと思います。できるようになったということであれば、本町も検討にあたいするのではないかというふうに思います。現在公設塾、税金を投入して公的な塾をしていると、考えても不思議な話ですよね。自己矛盾するようなことをやってるわけです。本来は民間の塾がささやかに裏方で、補習なり進学指導をするというのが、ずっと今までの流れだったんですけども。
今や公設塾というのが、この田川地区ではやりのようになっておりますけども、土曜授業が再開可能であれば、土曜授業を再開していただいて、そしてまた塾でなりあいをしてる方たちのほとんどを慮っていただきたいと思いますけども、いかがですか。
◯議長(見月 勧君) 教育長。
◯教育長(松本 安正君) 土曜授業のことについてでございますけども、小中学校における土曜日の授業の実施につきましては、平成24年の3月22日付の福岡県教育委員会教育長より基本方針が示されているところでありまして、その概要は次のとおりでございます。
3点ほどあります。学校週5日制の趣旨を踏まえつつ、保護者や地域住民に開かれた学校づくりを推進する観点から、授業の実施を希望する学校ついては、保護者、地域住民、関係団体等の理解を得た上でこれを行うことができる。
2.その内容は、家庭、地域住民等の外部人材の協力を得て実施する授業、または保護者、地域住民等への公開授業であること。
3.実施の回数は、学校週5日制の趣旨に鑑み月2回を限度とし、原則半日の実施とすること。
従いまして土曜日授業は、通常授業という形態ではありません。保護者や地域住民との連携強化を目的とするものでありまして、これらの基本方針を踏まえ、各学校とも協議しながら実施の必要について検討してまいりたいと考えております。
またこれに際しまして、6月2日からはじめましたはばたけ塾、土曜の塾でございますけども、本町教育の重要課題であります
児童生徒の学力向上を目的とするものでありまして、前日の土曜日授業とその目的は異なるものと認識しております。
現在はばたけ塾は、小学生86人、中学生31人、計111人の申込者と41人の講師によりまして、学校における一斉授業ではなくて、ドリル等の教材を使用した個別指導方式により、個人のつまずきの解消を図るとともに、自学習慣を定着することにより、学校授業の活性化を図り、学力向上を実現させたいと考えております。今後ともご理解とご協力をお願いいたします。
以上でございます。
◯議長(見月 勧君)
櫻井議員。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) 今の教育長の答弁よくわかりました。県の教育委員会の方針ですね、むしろ公設塾をお墨つきを与えたというような内容かというふうに私は理解をいたしました。先行して行っている公設塾、川崎は大いに成果を上げていただくようにお願いをしておきたいと思います。
次に国旗、国歌尊重についてということで、苦言やらお願いをしていきたいと思います。
私は平成11年も議員にさせていただいてから、この国旗、国歌の問題については非常に憂慮しておりまして、特に入学式、卒業式の際、国歌斉唱の際に、起立していた生徒が座り込むと、はじめて光景を目にして愕然といたしました。そういう光景を見たことがないから。ところが本町ではそれが結構あったということで、私は議会を通じてこういうことはなくしていきましょうということを訴えてまいりまして、やがて国旗・国歌法が成立をしまして、法律で義務付けると、強制するというような世相になってまいりました。今日に至っておるわけでございますけども。
そういうことで大分改善されたな、いい雰囲気になったなと、入学式、卒業式は来賓として行った場合に、不快な思いをしなくて済んでるなというふうに思ってきた矢先、この4月ですか、そういう事例がありました。しかも今回は非常に激しかったですね。立っていた自分のお子さんを座れと保護者の方が叫んだ。おそらくその時松本教育長も出席されてたと思うんですけども、そういう声を聞かれたというふうに思います。
私はびっくりしました。この厳粛な学校が主催者して実施する卒業式、入学式。我が子だったか、どうなのかわかりませんけども、どなたか定かではございませんけど、座れと号令が飛んだので私はびっくりしました。今後こんなことがあってはならないというふうに思います。これは任意で出席する入学式、卒業式じゃない、学校の公式行事です。来賓もたくさん来てます。
そういう中で今後ああいった声が、自由に行われないようにしていただきたいと思いますけども、教育長の見解をお尋ねします。
◯議長(見月 勧君) 教育長。
◯教育長(松本 安正君) 国旗、国歌の尊重についてという御質問でございますけれども、国旗、国歌につきましては、平成11年8月13日に公布、施行されました国旗及び国歌に関する法律に規定されております。
公立学校におきましても、文科省の学習指導要領において、入学式や卒業式などにおいては意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに国歌を斉唱するよう指導するものとされております。特に小学校6年生の社会科において、我が国の国旗と国歌の意義を理解させ、これを尊重する態度を育てるとともに、諸外国の国旗と国歌を同様に尊重する態度を育てるよう配慮することとされております。
本町の小中学校におきましても、これらを踏まえた指導を行っておりますけども、特に保護者につきましては、思想、良心の自由という側面もあり、学校、教育委員会による指導強制は大変困難でありますが、式典の意義等もあわせ、ご理解いただけるよう、今後も努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◯議長(見月 勧君)
櫻井議員。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) 思想信条の自由というのは、それは憲法で保障されてるというのは、どなたもわかってますよ。
TPOがあるわけです。ですから入学式とか卒業式、そうした公式行事においては自分の個人心情は発露しないでほしいと、学校の儀式に則って、きちんと臨んでもらいたいということを、教育長が見解を示していただければいいと思いますけども、いかがですか。
◯議長(見月 勧君) 教育長。
◯教育長(松本 安正君) さっきも述べましたように保護者におきましては、大変困難と、そう考えております。
◯議長(見月 勧君)
櫻井議員。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) 個人個人の思想信条を縛るものではないんですよ。あくまでも卒業式とか入学式とかそういうときにおいて、あのような座りなさいというようなことをしては秩序が乱れますよということ、そういうことがないように、学校にも校長にもそれから学校関係者に、教育長としてしっかりと示すべきだというふうに思いますけども、そう思いませんか。
◯議長(見月 勧君) 教育長。
◯教育長(松本 安正君) ですから1番最初答弁いたしましたように、式典の意義等も合わせて、御理解いただけるよう、今後努めてまいりたいと思います。
◯議長(見月 勧君)
櫻井議員。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) 最後確認しますけどもそれがあのような行為がですね、適切だったと思いますか。不適切だったと思いますか。
◯議長(見月 勧君) 教育長。
◯教育長(松本 安正君) 申しわけないですが、私は一緒におったかどうかわかりませんけど、私はそういった記憶ございません。入学式、卒業式、今年そういった騒動があったというのは、私なかったと思ってます。記憶にございません。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) そこに居合わせたとか、居合わせてないじゃなくて、そういうふうに現認してる人がたくさんおるわけですから、そういった行為が好ましくない、今後精査していきたいと、そういう教育長の意思を確認をしておるんです。
そしてまた教育委員会に持ち帰って、そういう問題が問題提起されましたよということをしっかりと議論をしていただいて、また教育長経由でもいいです。委員長の見解も私に聞かせていただきたいと思います。いかがですか。
◯議長(見月 勧君) 同じ答弁なんですよ。それは今言うことは持ち帰って、議論する程度でいいんじゃないですか。それから後の話じゃないですか。
ここで教育長に全部答弁させますか。教育長の1人の判断でできることやないでしょう。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) 最後でいいです。
◯議長(見月 勧君) 教育長。
◯教育長(松本 安正君) ただ今答弁したとおりでございます。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) それがわからないから聞いてるんです。
◯議長(見月 勧君) 教育長。
◯教育長(松本 安正君) 式典の意義と合わせて、ご理解いただけるように努力したいと、そう考えております。
◯議員(9番 櫻井 英夫君) 以上で終わります。ありがとうございました。
………………………………………………………………………………
◯議長(見月 勧君) 次に、掛橋議員。
◯議員(11番 掛橋 要一君) 11番議員の掛橋です。暑い中大変でしょうが、6月定例会最後の質問者ですので、もう少しお付き合いをお願いいたします。
本日は2点ほど質問いたします。まず、1点目ですが、行政区を中心とした川崎町特産品の開発と地域の活性化について、お伺いいたします。
昨年5月、
山本作兵衛コレクションが日本ではじめてユネスコ
世界記憶遺産に登録されました。これを契機に、地域活性化、教育、文化の振興など幅広く町づくりにつなげていく機運が、田川をはじめ筑豊全体にいま広がっております。
本町も観光協会を設立し、先日行われました川崎パン博をはじめ、今後さまざまなイベントを企画していることと思います。パン博も予想以上の来場者が訪れ、私の聞くところですと、もう2時間ほどで売り切れたとも伺っております。
しかし、継続して町外の観光客を呼び込むには、新たな観光資源が必要だと思います。そこでかつて大分県の平松知事が行った一村一品運動にちなんで、一行政区一品運動を奨励し、新たな特産品の開発を行ってはいかがでしょうか。
各行政区に協力していただくことで、近年失われつつある地域の絆、また区員減少による財政難の解決にもつながると思いますが、町長の考えをお聞かせください。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) いま掛橋議員から、行政区で一品運動を起こしたらどうかということであります。
かつて1960年くらいでしょうか、大分県の平松知事の提唱で、大分県の各市町村で、それぞれ特色のある物産づくりがはじまりました。1つ大山町には梅を作ってハワイに行こうという掛け声のもとで、梅干しとか梅の生産が始まりました。それによって大分県が大いに発展したという事案もありますので、川崎町も各行政区に声をかけて、それぞれの行政区の特色を生かした物産の物産作りについて提案をしていきたいと思っています。
それによって町づくりであったり、それから地域づくりであったり、そういうことにつながると思いますので、そしてまたそれが行政区、お年寄りに限らず生きがいにつながっていくと思います。そういう意味で、町としましても積極的に行政区に声を掛けたいと思っております。
◯議長(見月 勧君) 掛橋議員。
◯議員(11番 掛橋 要一君) 是非、観光協会を中心にそのようにやっていただきたいと思います。
それでは2点目の質問に移ります。小中学校の他国との人材交流についてお伺いします。
近年、中国はじめアジアの国々の発展は目覚ましいものがありますが、これから10年先は、3カ国語くらいはしゃべっていけないと、社会はなかなか通用しないとも言われています。そういった背景もあり、早い時期にできるだけ国際感覚を身に付けることが必要だと思います。
隣りの田川市では、10年ほど前から韓国の吐月初等学校と姉妹校の調印を結んで、留学生などを受け入れております。
本町でも是非小中学校の授業の一環として、これからの発展が見込まれるであろうアジア圏の子どもたちとの交流を推進し、姉妹校としてインターネットを通じた授業の様子、また留学生の受け入れなど、いわゆるホームステイの環境を是非整えていただきたいのですが、まず町長そして教育長のお考えをお聞きいたします。
◯議長(見月 勧君) 町長。
◯町長(小田 幸男君) 以前、沖縄に平和教育という目的で少年の船をずっとやってました。
いま議員が言われたように中国、韓国を中心とするアジア諸国の発展が目覚ましい。それから北朝鮮問題もありまして、子どもたちに韓国の経済発展の現状を見ていただこうと、そして北朝鮮の現状をつぶさに韓国で勉強しようと、そういう意味で2回ほど、はばたけ子ども基金を使って研修をさせた経緯があります。
今言われるように、日本人が世界で一番語学の下手な民族なんです。中学3年間、高校3年間、大学4年間、10年間勉強して英語が話せる人がほとんどいません。だからそういう意味で、たぶん繁永議員おわかりだと思います。そういう教育をするためにも。
ちょっと話飛びますけど、私15年から20年前まで韓国のいろんな工場を見てまいりました。液晶パネルの下請け工場なんです。シャープとか日立とか、パナソニックですね。いつのまにか追い越されて、日本が50インチのパネルが出たときに、韓国では70インチ、80インチのパネルができてたんです。それを日本の誰も気が付かなかった。今、世界シェアでは韓国メーカーサムスンであるとか、LGであるとか、そういうメーカーがはるかに増えたんです。そういうのを含めてきちんと発展してる国を子どもたちに見せないと、今から子どもたちがそういう国々と太刀打ちができないんです。
それを含めて、いま掛橋議員の提案はタイムリーでいいことだと思いますので、私自身の気持ちとしては、是非そういうことはやっていきたいと思ってます。
◯議長(見月 勧君) 教育長。
◯教育長(松本 安正君) 先ほど議員がおっしゃったのは、田川市の後藤寺小学校のことじゃないかと思っております。韓国の吐月小学校と平成9年からですかね、姉妹校として交流を開始したと聞いております。
これは最初地元のPTA主導で国際交流を推進して、永続性を考慮して近くの隣りの韓国の吐月小学校とそういった交流をしてると、そう聞いております。
お尋ねの件ですけども、国際理解教育ということであると思いますけども、現在我が国におきましては文部科学省による学習指導要領の中で、小中学校とともに実施する場合は、総合的な学習時間において行うこととされています。国際理解に関する学習を行う際には、問題の解決や探究活動に取り組むことを通じて、諸外国の生活や文化などを調査し、体感することのできる学習活動であることが必要と考えますけども、議員のお尋ねのインターネット等を利用した外国の学校との交流授業、これはまさに国際理解教育の1つであり、本当に私ども意味深いものであると認識しております。
しかし、この実施にあたりましては、新学習指導要領による年間授業時数の確保等の関係をはじめまして、施設設備の充実、交流授業に必要な外国語習得等、多くの課題があることも事実であります。
また今後、今言いました田川市等、他市町村の状況を、本町の各学校の状況等を考慮しながら検討させていただきたいと考えております。
また、ホームステイ等の人的交流に関しましては、学校教育の一環として行うことは、多くの課題があり、実施は困難であると考えております。それには、国、県、町の社会教育運営における青少年海外体験交流等の事業としての実施、または参加が最善であると考えますので、国や県教育委員会の実施事業の動向等も収集しつつ、本当にこれは意味深いものと考えておりますので、今後検討してまいりたいと考えております。
◯議長(見月 勧君) 掛橋議員。
◯議員(11番 掛橋 要一君) 大変前向きな答弁ありがとうございます。
ホームステイについては、ライオンズクラブとかああいうところも現在行っております。いろいろお話を聞くと、子どもに与える刺激というんですかね、良い方に出てるということで、是非難しい点もあろうかと思いますが、父兄のご理解をいただいて、今後の課題として進めていっていただけたらと思います。
そして先ほどのインターネットを通じた授業、これも先ほど
櫻井議員の質問の中であった土曜日の、それこそ父兄が参加する授業の中に取り込んでいったりしていただけたらなと、また今後の検討として推進していただきたいと思います。何といっても教育の格差はないように、隣りの町がやって、是非うちの町が遅れるというようなことはないようにしていただきたい。
きのうですかね、ミャンマーのあれに、日本の企業が今どんどん投資をはじめてたと、あそこがだんだん民主化を受け入れたんで。その中でその企業の働いてる方が出てましたけど、ミャンマーで1番優秀な人を取り入れるんだと、1年くらいで日本語を覚えさせると、社内の公用語は日本語なんですよ。給料が月5千円。だからこれはIT関係でしたけど、どんどんそちらのほうに行くんですね。だから優秀な日本人はそちらに行って、ミャンマー語とか中国語をしゃべらないといけない時代が必ずくると思います。
先ほど町長の答弁、前向きな答弁いただきましたんで、計画、実施していけるようにお願いいたします。そしてこれで私の質問を終わりたいと思います。
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◯議長(見月 勧君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。どなたもご苦労さまでした。
なお、次回の本会議は明日14日となっていますので、報告をいたします。
午前11時49分散会
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