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平成30年第 6回定例会−09月06日-03号

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  1. 遠賀町議会 2018-09-06
    平成30年第 6回定例会−09月06日-03号


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    平成30年第 6回定例会−09月06日-03号平成30年第 6回定例会      平成30年 第6回 遠賀町議会定例会議事録   平成30年9月6日 1.議長の氏名   古 野   修 2.説明のため出席した者の氏名・職    町長     原 田 正 武    副町長    行 事 和 美    教育長    中 尾 治 実    総務課長   池 田 知 致    行政経営課長 牛 草 英 雄    まちづくり課長大 場 繁 雄    会計管理者  桝 田 眞由美    税務課長   関   弘 光    住民課長   田 中 義 行    福祉課長   岩 本 武 志    健康こども課長松 井 京 子
       都市計画課長 宗 岡 卓 也    建設課長   木 村   晃    生涯学習課長 川 波 和 弘    駅周辺都市整備推進室長           福 島 賢 二    学校教育係長 廣 渡 明希子 3.書記の氏名    牛 草 弥 生 議会事務局長    野 口 健 治 事務係長 4.議員の出欠 (出席 /・ 欠席 △) ┌──┬───┬───────┐┌──┬───┬───────┐┌──┬───┬───────┐ │出欠│ 議席 │ 氏   名 ││出欠│ 議席 │ 氏   名 ││出欠│ 議席 │ 氏   名 │ ├──┼───┼───────┤├──┼───┼───────┤├──┼───┼───────┤ │ / │1番 │浜 岡 峯 達││ / │6番 │田 代 順 二││ / │11番│織 田 隆 徳│ ├──┼───┼───────┤├──┼───┼───────┤├──┼───┼───────┤ │ / │2番 │中 野 嘉 徳││ / │7番 │濱 田 竜 一││ / │12番│萩 本 悦 子│ ├──┼───┼───────┤├──┼───┼───────┤├──┼───┼───────┤ │ / │3番 │尾 下 康 文││ / │8番 │仲 摩 靖 浩││ / │13番│古 野   修│ ├──┼───┼───────┤├──┼───┼───────┤├──┼───┼───────┤ │ / │4番 │二 村 義 信││ / │9番 │加 藤 陽一郎││  │   │       │ ├──┼───┼───────┤├──┼───┼───────┤├──┼───┼───────┤ │ / │5番 │萩 尾 修 身││ / │10番│仲 野 新三郎││  │   │       │ └──┴───┴───────┘└──┴───┴───────┘└──┴───┴───────┘             第6回 遠賀町議会9月定例会                議事日程 (第3号)                        平成30年9月6日(木)午前9時30分 開議       再    開 日程第1  一 般 質 問       散    会        平成30年第6回遠賀町議会定例会(日程第3号)                         招集年月日 平成30年9月6日(木)  ─── 午前9時29分 ─── ○議長(古野修) 一同起立。礼。着席。会議に入ります前に、本日、学校教育課長の代理として、学校教育課廣渡学校教育係長の出席を許可しておりますので、皆さまにお知らせを致します。  ─── 再開 午前9時29分 ─── ○議長(古野修) ただいまの出席議員は13名であります。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 △日程第1  これより、通告順に従い、一般質問を許します。12番、萩本悦子議員。 ◆12番議員(萩本悦子) おはようございます。12番議員、萩本悦子です。ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告書に従い、一般質問を行います。  今回は、本町の災害対策、このことについて質問致します。  7月5日から7日にかけての豪雨は、岡山県や広島県、愛媛県など、各地に甚大な被害をもたらしました。本町においても、7月6日18時に避難準備高齢者等避難開始が発令され、19時には町内全域避難勧告が発令されるなど、幸い人的被害はなかったものの、遠賀川や西川の溢水、決壊の危機に瀕しました。  そこで、この豪雨時の対応について質問を行いたいと思いますが、まずは1番目の質問として、今回の豪雨時対応での課題・問題点をどのように把握されているのか、町長にお尋ね致します。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) 1番目の今回の豪雨対応に対する課題・問題点をどのように把握しているかということで、捉えようによってはどのような方法でというようなかたちだろうというふうに理解をさせていただきたいと思いますが、今回の7月5日からの豪雨につきましては、遠賀川氾濫危険水位に達し、町内全域避難勧告を発令するという、これまでに経験のない事態となりました。幸い、本町においては人的被害や家屋等の床上浸水被害はなく、土砂崩れや道路冠水は数カ所発生したものの、被害は最小限に止めることができたのではないかというふうに考えております。  しかしながら、想定を超える大雨により、町内河川・水路の排水対策、それから土砂災害対策町内全域避難勧告による避難所の開設など、災害現場では個々の職員は役割分担の中で最善の対応をしたというふうに思っておりますが、さまざまな課題や問題点が浮き彫りになったのも、これも事実でございます。  河川の排水対策生活道路の確保、それから土砂災害の警戒を主とする災害活動班では、対策状況を時系列的に振り返り、今後のさらなる対策について協議を行っておるところでございます。  避難所運営に従事した職員からは、避難所運営等で気づいた意見や、避難者からいただいた意見等を報告させ、今後の課題として現在集約をしているところでございます。また、各地区においても、自主防災組織を中心に災害対応を行っていただいておりますが、一昨日、9月の4日に自主防災連絡会全体会議を開催致しまして、災害対応について気づいた点、問題点等意見収集を行いまして、課題等の抽出と今後の連携強化を図ったところでございます。  以上でございます。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) 問題点・課題点は集約中とのことですが、私、いろんな住民の皆さんから聞いたことを、今日ここで、町長にお尋ねしたいと思います。  まずですね、避難勧告が発令されたとき、指定された避難所というのは遠賀中学校、そして遠賀南中学校の2カ所でした。このことについて、町長、どのように考えられているのかをお尋ね致します。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) 避難勧告発令時の避難所が、本町、遠賀中学校、それから遠賀南中学校の2カ所だったということは事実でございますが、まず、遠賀川の水位が上昇したことにより、洪水被害を想定した避難勧告であったために、これは内水氾濫ということじゃなくて、あくまでもこれはもう目前に迫った洪水被害を想定した避難勧告であったために、高台に位置し、次の段階である2段階の避難を回避する、要しない遠賀中学校、それから遠賀南中学校の2カ所、これを選定したことについては、私は適切であるというふうに判断を致しております。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) 今、町長言われましたように、本町の洪水時における指定避難所というのは遠賀中学校の第1体育館、第2体育館、そして遠賀南中学校、そして遠賀高校体育館の3カ所となっていますが、私は洪水時の町内の指定避難所というのがこれだけでいいのか疑問に思っています。  遠賀町というのは、遠賀川、それから西川、戸切川、そしてそのほかたくさんの水路に囲まれた町です。避難勧告発令時、河川の状況や道路の冠水状況浸水状況が分からない住民さんには、これは把握できていないと思います。そういう状況の中で、どこが冠水しているのか全く分からない状況で、住民の方、特に高齢者の方が、非常袋を持って、歩いて、遠い遠賀中学校遠賀南中学校に安全に行き着くことができるのか。車で避難するという手もありますが、今回、実際に避難された方の多くは、車で避難所に向かったと言われています。ただ、私は安全ということを考えると、車での避難が適切なのかどうか疑問を持っています。  今回の西日本豪雨の際にも、車で避難所に向かったものの、予想以上の冠水で身動きが取れなくなり、濁流に押し流されてしまったという事態もたくさんありました。このような状況を考えると、私は高齢者の方々を車に乗せて避難所に向かうということには躊躇をしています。  今回は、地元の強い要望で、広渡小学校の校舎が開放されました。中央区、新町、それから広渡の108人の方々が避難されたわけですが、避難された108人のうち、65歳の高齢者の方は83人、なんと76.9%もの、高齢者がですね、76.9%もの高い割合で避難されたわけです。ちなみに、遠賀中学校、避難された方は206人で、65歳以上の方は94人の45.6%、遠賀南中学校では避難者が162人で、65歳の方は92人の56.8%でした。高齢者の方にとっては、現状の指定避難所というのは無理があるのではないかと考えています。  また、今回、全町民のうち、指定避難所地区公民館等に避難された方々というのは、2.68%に過ぎません。避難所が近ければ、高齢者はじめ、もっと多くの方が避難をされたのではないかと考えています。小学校区など、より小さな地域ごと避難所を指定する、こういうことはできないのか、町長にお尋ねしたいと思います。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) 今回、今、議員が申されましたように、2カ所の避難所を指定した中で、確かに高齢者の方は歩いて避難するのが困難だということで、地元の地区のほうから「責任持ってやりますので、避難所を開設していただきたい」ということもございました。そういう意味では、広渡小学校の校舎を避難所として開放した、この経緯というのも、もう今、そのとおりでございますが、基本的に、先ほど申されましたように、本町は、一級河川遠賀川、それから県営河川が、もうご承知のように、西川、吉原川、戸切川、前川、さらには、それに基づく支川として用悪水路等々たくさんございます。そういうかたちの中で、末端の下流の中で、まず内水対策をしないといけないという意味では、これはもうご承知のとおり、職員全員挙げてやってるわけですが、その中で、まず高齢者皆さんも含め、地域の皆さんも含めて、まず逃げていただく、これはもう末端の平坦地でございます、本町は。もうご承知のように、22.15平方キロの中で、80%弱がもう平坦地でございます。その中にそれだけの河川がたくさんあるわけですから、もう内水で溢水する、溢水というより、内水で被害を、浸水してくるという状況が、今後、やはり出てくる。そういう意味では、まず逃げるということを含めて、まずしっかりと自覚していただいて、高齢者皆さん、本当、大変だと思います。それであっても、地域の方が運んであげて、そこに逃げていただく、高台に逃げていただく。もしくは、もう水平避難じゃなく垂直避難、2階でもいいから逃げていただく。そういうことを、まず、今後、意識づくり付けすべきやないか。  そういう経緯も含めて、先ほど申し上げましたように、本町には3校の小学校がございます、平坦地の中にですね。基本的には、3校とも遠賀川浸水想定区域内にあるために、洪水の避難所としては適していません。ただ、校舎については、これは今まで我々がつくってきた、議員もご承知のように、避難所指定の中には校舎は入っておりません。体育館を指定した中でやっておりますので、今後は、やはり校舎については、3階以上の建物という洪水避難可能建物として指定をしてるところもございますので、そのためにも自動車等での避難ですね、それは学校についてはこれは好ましくない。そういうことで、徒歩での避難は可能であるというふうには考えております。  そういうことで、今後は、災害時の緊急度や、それから避難情報発令の時間帯などの実情等に応じまして、各小学校の校舎も、指定緊急避難所避難場所、これは指定緊急避難場所として、することも必要であるというふうに思っておりますので、これは先ほど申し上げましたように、一昨日の6月4日の自主防災連絡協議会のほうからの協議の中でもそういう意見が出てましたので、そういう分については、今後、校舎も検討して、対象にしていこうというふうに、今、それは今後の、また住民の皆さんにもしっかり。ただ、基本は、やはり高台に逃げていただく、これをまず地域の自主防災組織皆さんも含めて、何らかのかたちで、車なりですね、まず弱者の方を、まず高台、また、もしくは広域避難という意味で、本町だけに限らず、隣接してる高台の広域避難ということも考えてなくてはいけないというふうに思ってるところでございます。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) 確かに、早めに避難、特に高齢者の方は、早めに準備して避難しましょうというふうなことを言われてますが、確かにこれ、分かるんですけど、実際問題として、洪水のときの避難所遠賀中学校遠賀南中学校に、例えばうちの地元で言えば、広渡、中央区から歩いて行くと言えば、小一時間かかるんですよね、雨の中を歩いて行くとすれば。そういう状況で行けるのか。それなら、先ほど町長言われたように、垂直避難、自分の自宅で垂直避難をする。ただ、垂直避難というのは一人、家族だけですから、心細いですよね。ですから、せめて小学校校区体育館なりを指定いただきたいと思ってたんですけど、今、町長、校舎を検討中、校舎を洪水時の避難所に指定するというふうに私は受けとったんですけど、その解釈でよろしいでしょうか。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) 校舎も含めて、ということでございます。基本的には、もう水害になればですね、最大級の、今想定されてます、国が想定します遠賀川が溢水するというような状況の中ではですね、西川もございます、そういうかたちの中では、やはり2m、2.5から3mは、本町はもう8割方つかるということでございますので、そういう意味では、体育館は水害に関しては好ましくない、そういうふうに理解をしていただきたい。  また、今回の場合は避難勧告でございますので、まだ被害が起きてないわけですよ。被害が起きた段階で、避難指示というさらに強い指示方向を出す。それは、今までの経験の中で、職員もしっかり、まずしっかりと内水対策でやっておりますので、そういう部分では道路はつかるでしょう。道路はつかっても、車では逃げれるぐらいの水位には確保していくということで、まず高台に逃げていただく垂直避難、そして校舎も含めて、体育館ということではなくて校舎の一部も、やはりそういうかたちで今後は必要だろうというふうに思っておりますので、そういうふうに理解していただければと思っております。  もちろん住民の皆さんにもそれは徹底してやらなくてはいけないこと、まず、自主防災組織皆さんも含めてですね、校舎というものはどういうかたちであるのかということ。それからまた、二次避難をしないといけない場合があります。避難勧告を発する時期、夜間で、それでいいのかということもありますので、そういういろんな中で、それが適しているかどうか分かりません。やはり高台、遠くなってでも霊園ですね、それから遠賀高校等々もあります、高台も。そういうとこしかございませんので、身近な高台に逃げていただくということを、まずしっかりと、これは住民の皆さまにも訓練の中でやっていく。その中で、高齢者の方をいかにまず優先して、弱者の方を避難させてあげるかということは、行政もそうでしょうが、住民の皆さまの力を借りてやらないとこれはできません。  そういうことで、しっかりと今のご質問を受けて、我々もしっかり対応していきたいというように思っています。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) 各小学校校舎開放というのを、ぜひ検討、前向きに検討していただきたいとお願い致します。  では、3番目の質問に入ります。  指定避難所環境整備についてどのように考えられているかを、町長にお尋ね致します。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) 指定避難所施設環境整備についてどのように考えてるかということでございますが、まず指定避難所とは、ご承知のように、繰り返しますが、災害の危険性があり避難した住民等を、災害の危険がなくなるまで、必要な期間、滞在をさせ、また災害により家に戻れなくなった住民の皆さまを、一時的に滞在させることを目的としています。  昨年度、改訂致しました遠賀町地域防災計画、これはその中の53ページに記載しておりますが、指定避難所の整備については、「施設の耐震性等の安全性を確保するとともに、災害発生時に食糧、衣料、医薬品その他の生活関連物資の配布及び保健医療サービスの提供その他避難所に滞在する被災者生活環境を改善するために、貯水槽、仮設トイレ、マット、簡易ベッド、非常用照明施設、非常用電源衛星携帯電話等通信機器、テレビ、ラジオ等被災者による災害情報の入手に資する機器の整備のほか、空調、洋式トイレ等の要配慮者にも配慮した施設整備に努める。また、避難生活の環境を保つため、ライフライン等の整備を図るとともに、避難者と町職員及び自主防災組織ボランティア等の連携を図る。併せて、避難者に対し、継続的な災害情報、食糧や生活物資配給情報、家族や知人の安否情報等の必要な情報を正確かつ迅速に伝えられるよう、情報収集や伝達のための仕組みの構築を図る」、ここに書いてあるとおり、今読みましたが、規定をされているところでございます。  そういう意味での指定避難所環境整備につきましては、やはりこの指針に基づいて、しっかりと整備をしていくということに尽きると思っております。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) 先ほども申しました、先日の豪雨のときですね、広渡小学校の校舎が開放された、なんで体育館ではなくて校舎なのかなというふうに思ったんですけど、先ほど町長の、洪水時、安全を考慮して校舎を開放したということで、疑問は解けたんですが、ただですね、中央区の住民の方が広渡小学校に行ったとき、校長先生から「体育館ではなくて、校舎のほうに入ってください」。「なんで体育館はだめなんですか」と言われたら、「雨漏りがしてます」というふうなことを言われたそうです。  洪水時の指定避難所にはなってないものの、広渡小学校というのは、それ以外、内水氾濫とか、そういったものの避難所になってるんですよね。避難所雨漏りをしているから、雨が降ったときには使えませんというのは、これ、論外の話だと思うんですけど、教育長、この報告、受けておられるのかお尋ね致します。 ○議長(古野修) その前に、原田町長のほうから。 ◆12番議員(萩本悦子) はい。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) 我々も、今の話は、あとでまた学校施設の関係ですからご答弁いただきたいと思いますが、まず地元の、もちろん我々は2カ所の指定避難をしてました、避難所開設ということでお願いをして、住民の皆さんにもいろいろ、この件についてはご議論いただきました。ただ、地元の区長さんより、地域を代表致しまして、遠賀中学校までは遠く、高齢者等の要配慮者は負担が大きいと、夜間で移動時の安全確保が不安であると、そういう意見のもとに、体育館ではなく小学校の開放を、校舎の開放を要請されたということでございます。  校長先生はそういうふうに言われたということでございますが、我々もあとで聞きました、体育館がということで。それは、雨漏りが云々というそういうことじゃなくて、例えばこれが地震等だったらですね、災害の規模によりましょう、種類にも。地震等々だったら、それは体育館雨漏りしようが、体育館のほうに大勢の方入るのは、当たり前のことだろうと思います。ですから、これは日常の、雨漏り等々についてはしっかりと整備をやって、そのときはじめて聞いた話であって、そういう意味での、地区でまず自主運用しますからということで言われました。他とのですね、あれもあります。ただ、これはやはり対策本部として、そういう要請がありましたので、対策本部の責任のもとに、まず自主的な運営をしていただきたいということでお願いをしましたが、やはりそういうわけにはいかないだろう。そういうことを併せて、また、ちょうどそのときいらっしゃいましたので、学校の先生方にも、校長先生をはじめ校舎での対応をやっていただき、職員を配置したという経緯もございますので、また、そういうことを言われたということについての答弁はしていただきたいと思うんですが、我々がその報告は受けましたが、最初から、校舎というようなことでの要請に応じたということでございます。
    ◆12番議員(萩本悦子) 議長、ちょっといいですか。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) 私が地元の方から聞いたところによれば、校長先生から、「体育館じゃなくて、こっちに入ってください」というふうに言われたということで、そこは私も確認してみますが、ただ、どういう事態であれ、避難所として指定されている体育館雨漏りしているというのはやはり私はおかしいと思うんですが、ここのところ、教育長、報告を受けられていたのか、説明していただきたいと思います。 ○議長(古野修) 中尾教育長、第1質問の部分も含めて、答弁をいただければと思いますけれども。 ◎教育長中尾治実) かしこまりました。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 環境整備についてどのように考えているかという、今、議長のほうから第1答弁のほうの、ということでございます。  まず、先に町長の関連でございますけど、指定避難所施設環境整備につきましては、先ほど町長が述べられました指針に基づきまして、私たち教育委員会も連携を強化する必要があると考えております。指定避難所内の多くの避難所が学校や社会教育施設になっていますので、非常時における施設活用体制備蓄品格納の協議を含め、災害に備えると考えております。まず、これが第1質問。  それから、今、お話しの雨漏りの報告を受けているかと、6月のはじめに校長のほうから「体育館が、どうもぽとんぽとん落ちている」というとこでございますので、早速体育館のほうを見たら、体育館が激しい雨のときはぱっと受けてますので、すぐ私どもも今度の事務事業評価とか、そういうところに改修のほうを一応上げなければいけないなとしたところで、今度の水害になったところでございます。  だから、先ほど町長が申し上げましたように、雨漏りがあるから体育館がだめとかではなくて、私も本部に詰めていましたので、区長さんのほうから担当の課長さんのほうに、校舎のほうをこうこうこういう理由だからということで、私どもは当然、体制面は本部の指示に従いますので「教育長、校舎のほう、大丈夫か」ということで、もう当然、校長はもう8時ぐらいから、大雨ということで勧告が出そうだからということで、もう早速詰めておりましたので、体育館じゃなくて、こういうふうな指示が出ましたので、校舎の開放にすぐ当たって、うちの職員のほうもすぐ飛んで行った状態でございます。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) そのとき、7月のその避難したときの話、今ずっとされてるんですけど、ただ私としては、日々の避難所の整備、環境整備についてはどうなってるかというのを、今、お聞きしたいんですよね。あのときは、住民の方が校舎のほうにって希望されたと言われますけど、実際のところ、体育館というのは雨漏りしてたんでしょ。だから、そういうところの指定避難所の整備、環境整備についてはどうなってるのか、日々それはきちんとやっぱり細心の注意を払うべきではないかと、今、私は、当日のことではなくて、今から、今後のことに向けての話を、質問をしているつもりなんですが、教育長、いかがでしょう。 ○議長(古野修) 済みません、萩本議員。これは、避難指定場所の環境整備ということなんで、まず町長部局のほうになろうかと思います。 ◆12番議員(萩本悦子) はい。 ○議長(古野修) 先に、そちらの関係から、答弁いただければと思います。原田町長。 ◎町長(原田正武) 今、ご指摘いただいてる避難所ですね、指定避難所、それから緊急指定避難所、種類が違ってくると思うんですが、当然そういう施設については、日々からしっかり、これはもう避難所を指定する、しない、別に通常の施設についての管理で、当然のことでございます。  ただ、今回の話、させていただくならば、これはもう7月5日から7日についてのご質問でございますので、それに関しては、我々は体育館小学校体育館は、当初から水害等々に対する避難所指定、緊急避難所指定も指定致しておりません。するならば、3階以上の校舎であるから我々は許可したんであって、地震とかその災害の種類によって違ってくると思うんですね。ですから、今回は、冒頭に申し上げましたように、内水じゃなく、水害というですね、大きな、しかも避難勧告、次の段階で災害が遠賀町に起こり出して、起こったということになりますと、今度、もう間髪入れずに、強制的に避難指示というようなかたちをするんだろうと思いますが、今回は、小学校に関しましては、体育館は、指定は当初からしておりません。ただ、校舎はですね、これはやっぱりありましたので、今、最初に申し上げましたように、今後、水害に対しては、校舎も含めて検討してる。日々の、これはもう災害に関係なく、施設に対してのあれは、しっかりと教育委員会とのあれを、連絡とってやりたいというふうに思っています。 ◆12番議員(萩本悦子) 分かりました。いいです。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) 今の説明で大体分かったんですけど、そしたら次に体育館のトイレ、このことについて、環境整備ということでお尋ねしたいと思うんですけど、体育館のトイレ、やはり避難された方々から、「バリアフリーにしてほしい」という話があったんですよね。結局、トイレの洋式化を含めて、手すりをつけてほしいとか段差をなくしてほしい、やっぱり指定避難所になったら、それがものすごく使い勝手が悪かったと言うんですけど、これは7月、今回の豪雨とは関係ないから質問はできないんですかね。議長。 ○議長(古野修) 萩本議員、関係ないことないんですが、指定場所の環境整備という部分に関してはあるでしょうけども、学校の教育施設の改修という部分ではちょっと今回の質問とは違いますので、あくまでも災害の部分での質問であれば認めます。いいですか。  ちょっと休憩します。  ─── 休憩 午前10時00分 〜 再開 午前10時01分 ─── ○議長(古野修) それでは、再開を致します。  原田町長。 ◎町長(原田正武) 確かに、施設に対して、トイレで、これは遠中、それから南中学校に避難していただいた皆さんからも、避難者の声としてそれは上がってございます。  まず、校舎につきましては、今、空調、それからトイレ、随時やっておりますので。ただ、何て言いますかね、洋式と和式の違いがあろうとは思うんですが、校舎に関してはやっております、整備ですね、十分。ただ、避難所として十分あるかどうかというのは、逆に今度、避難者の方が増えてまいりますので、そういう場合については、やはり簡易トイレとか、そういう、我々が日常の、要するに避難所としての備蓄品として、そういうものをまたそこに持って行くと、それの対応の問題だろうと思いますが、施設に対してのですね、これは、今いただきましたが、やはり長期にわたる場合、地震とかその災害の規模によって、種類によって違ってくると思います。地震等々によっては長期滞在になろうかと思いますので、そういう場合については、やはり簡易トイレとか、トイレの部分。ただ、通常、今、もちろん避難所に指定してますので、今後、そういう大きな災害も含めて、もし体育館の活用部分も含めれば、そういうことも今後はあるだろうということは、声をいただいておりますので、そういう部分も含めて、最初申し上げましたように、計画的な整備については必要であろうというふうにご答弁を、私のほうは差し上げてたところでございます。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) それじゃあですね、トイレの問題についてですけど、たくさんの方が避難されるとなったら、今の現状の体育館のトイレ、避難所のトイレじゃ当然足らないと思うんですよね。ですから、やはり町長にここでお願いしたいのはマンホールトイレ。今後、福岡県内でも、北九州、それから福岡市はじめ、これを試みておる自治体もありますので、すぐにはできないかとは思うんですが、研究、調査研究はしていただきたいと要望したいんですが、いかがでしょう。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) 当然、避難所を運営した職員からの意見等々も含めてですね、利用者、避難された方の意見から、また自主防災組織の協議会の皆さまからも、今回協議させていただいたときで、そういうご意見もいただいております。そういうものについてはやはり、今言われましたマンホールトイレ等々については、調査研究する部分だろうというふうに思っておりますが、まず仮設トイレなり簡易トイレ等々もですね、備蓄品として、今後しっかりとその辺のところは全体的な計画の中で、避難所としての整備はしていくと。ただ、マンホールトイレにつきましては、少し研究するところがあるのかなというふうに思ってるところでございます。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) それでは、4番目の質問に入ります。  指定避難所での災害備蓄品について、どのように考えられるか、町長、お尋ね致します。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) 4番目も、今、指定避難所等々の災害備蓄品についてのご意見をいただいておりますが、まず指定避難所での災害備蓄品について、どのように考えてるかということでございます。  災害時の降雨予想や、災害規模による避難所の滞在日数によって、もうこれはもう当然変わってくるわけでございますが、今回の場合は、町は短期滞在となる指定緊急避難場所として2カ所の避難所を開設し、この場合に最低限必要な飲料水、それから食糧や毛布を、基本的に避難者300人に3日分の備蓄に努めておるところでございます。  避難所滞在日数が中長期化する場合の指定避難所における災害備品につきましては、お体が悪い高齢者の方やまた乳幼児などの要配慮者が必要とする備品、またプライベートを確保する備品、段ボール製の簡易ベッド、暑さ・寒さ対策の備品、それから情報機器、充電器などのさらなる充実を図る必要があるというふうに考えております。  また、避難所開設の初期動作として必要となる備品につきましては、各避難所にやはり分散備蓄を行いまして、より迅速な対応に努めなければならないという、今回、反省もしてるところですし、やらなくてはいけないというふうに思っております。  併せまして、避難者皆さまには、これはもうぜひ、またこれから常に啓発をしていかなくてはいけないんですが、日ごろからご自分の非常時の持ち出し品の準備、これはですね、ぜひ、お一人お一人がしっかりと自覚してやっていただく。そして、避難時の啓発の取り組みを努めていく必要があるというふうに考えているところでございます。 ○議長(古野修) 先に、教育長の第1答弁をさせてもらいます。 ◆12番議員(萩本悦子) はい。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 教育委員会では迅速な、ただいまありましたように、避難所開設やストレスの少ない避難所生活を過ごしていく上での災害備蓄品の分散備蓄の格納場所の確保や、施設内備品の有効活用などについて、町長部局のほうと連携強化をする所存でございます。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) 今、教育長のご答弁を聞いてですね、私、平成28年の6月議会で、学校の余裕教室を活用するなどして、災害備蓄品を分散備蓄すべきではないかというのを提案を行ったんですよね。そのとき、教育長のご答弁では、「余裕教室はいろいろな教育活動で使用しているので、備蓄倉庫として活用できるかは、今の状態では不透明」と答弁されたわけです。ということは、今のご答弁と照らし合わせますと、これは前向きに考えられている、余裕教室なりを備蓄倉庫として空けてもいいよというふうな考えがあるというふうに理解してよろしいでしょうか。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 学校の規模、それから児童数、生徒数によって空いているところが違いますので、今、担当課のほうと、置けないところはまだ、例えば体育館のとこにするとか、それでも置けないとこはプレハブを建てないけないなとか、余裕教室があるところは余裕教室に置けるなとかいうところで、担当課と協議してるところでございます。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) そのときの町長のご答弁では、余裕教室が、私が「ないのであれば、倉庫設置、学校に備蓄品倉庫を設置するのはいかがですか」というふうにお尋ねしたわけですよね。そのとき、町長は「この課題は継続して考えていきたいけど、施設の改修の折には備蓄倉庫の設置も考えていきたい」ということでしたが、これも備蓄倉庫の設置も含めての、先ほどのご答弁とお聞きしてよろしいでしょうか。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) 総体的に私が答弁をさせていただくということで。今回、私も一番思ったのは、例えば、何回も申し上げますように、今回、避難勧告避難指示、それによっては、災害がもう既に起きて、身に迫ってるという場合と、それとあと水、それから地震、その他のですね、災害の種類によって、またいろいろ、長期的なもの短期的なものもあろうと思います。そういう中で、今回は、約500人近い、3カ所、もちろんその前段で土砂災害特別警報が出ましたので、土砂災害危険地域に指定されている山手の6地区につきましては、公民館のほうに、先にもう避難勧告を出させていただいておった状況の中で、全体で約500数十人の方が避難なさってございます、ご承知のように。今回、近隣の遠賀郡等々を調べてみますと、私のほうも、何て言うんですか、毛布500枚ぐらい各地区全部しまして、よそに聞くと30枚とか、3カ所、それだけやはり今回の、事前に避難訓練もやりましたし、遠賀町の皆さんがやはり低地である、水が怖い、水の被害というものをやはり想定された中で避難をされてるというのは、本当に避難していただいたことに対しては感謝申し上げますし、よかったなというふうに思ってます。ただ、今からまだまだ増えてくるだろうと、本町の場合はもう避難は高台に避難をしてもらう、これがあれですので、そういう意味では、避難所に分散備蓄をするんですけど、配送するという、今3カ所、北部・中部・南部に大きな、持っております、備蓄倉庫をですね、それを、我々のほうで、また自主防災組織皆さんと、今後の中で配送していくということも、次の日にですね、やるということも可能だと思います。  ただ、それぞれの避難所には、やはり大規模災害を想定した中で、今後、検討課題として、学校、特に高台にある学校を指定してあるんならば、そこにやはり備蓄をする倉庫等々については、検討することも必要ではないかなというふうには今思っておりますが、これはまた今からの議論になってまいりますので、しっかりと職員もその辺は十分承知を致しておりますから、皆さんと議論をしていきながら、そういうかたちでできればなというふうに思っておるところです。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) それではですね、5番目の質問。  避難所運営については、職員だけではなく、自主防災組織との連携も、今回の教訓としてですね、職員の数が足らなかったということも聞いております。ですから、自主防災組織との連携、避難所の運営についてはそれも必要ではないかと考えていますが、町長、どのように考えられますか。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) 自主防災組織の連携、これはもうそのとおりでございます。遠賀町地域防災計画では、災害初期には避難所、派遣職員が運営を担当致しますが、職員のマンパワーも限られておりますので、徐々に自主防災組織、要するに自治会組織、またはボランティア等のですね、協力を得て、自主運営の形態に移行するよう努めるというふうに、これは防災計画の中でも記載をさせていただいております。  今回のように、豪雨災害で町内全域避難勧告を発令した場合など、特に本町におきましては、水害等に対しますのは、これはもう部分的な避難勧告等はございません。もう全町的にしなくてはいけない。中には、部分的に、今回、全町的な避難というのはおかしいんではないかなというご指摘をされる方もいらっしゃいましたが、これはもう遠賀町の場合は平坦地でございますので、もう避難勧告避難指示を出す場合は、全町的なかたちの中で対応させていただくというふうに考えております。  そういうことで、避難所がまた増えますと、それだけ従事する職員も必要なため、限られた職員数の中ではどうしても地域の方のご協力、要するに共助というものが必要不可欠でございます。この自主防災組織との連携につきましては、先ほども申し上げましたように、一昨日、9月4日に自主防災連絡会全体会議を開催させていただきまして、今後の避難所運営におけます役割分担避難所のあり方、情報伝達方法の充実、要支援者の避難支援などの連携充実を図っているところでございます。  先ほども、何回も申し上げますように、やはり自主防災組織皆さん、特に避難所運営につきましてはですね、町の職員はもう半分以上の職員が、内水対策でずっとやってます。残りの職員で避難所運営をやるわけです。それが全部じゃなくて、やっぱり連絡、本部もあります。そういう意味では、ぜひ自主防災組織、地域の皆さんに避難をしていただく方、それから避難所でもしっかりと皆さんで運営をしていただく方、これはやはり大事な地元の地域の皆さんの力でやっていただきたい。行政は絶対手放すわけじゃありません。行政もしっかりやりますが、何せ職員に限りが、マンパワーに限りがございますので、ぜひそういうことをですね、自主防災連絡協議会皆さんとも協議させていただいておりますので、いろんなボランティアの皆さまも含めて、避難所での運営につきましては、皆さんと一緒にぜひやっていただければというふうに思ってます。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) 今、町長のお言葉で、運営についてはやはり自主防災組織、住民の力が必要というふうなことを言われたんですが、私は確かに避難所運営というのは、平時には想定できない問題がものすごく勃発すると思います。ですから、自主防災組織の方々を対象にHUG研修、こういったものも有効ではないかと思うんですよね。HUG研修を体験すること、研修についてはどうでしょう。いかがでしょう。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) 今のその研修等々につきましてもですね、そういう自主防災連絡会皆さんからのご意見も出てますし、職員もそういう考えでございますので、そういう研修も当然やるということでございます。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) それでは、6番目の質問に入ります。  今回の豪雨では、一番めの、最初の質問とちょっとかぶってくるんですが、たくさんの課題・問題点が出てきました。私は、毎年これだけの災害があって、地球は確実に変わっているということを実感しています。遠賀町は大丈夫とか、私は大丈夫という正常性バイアスというのは、もう通用しないと考えています。ですから、先ほど1番目の質問で、町長、今後の取り組み、改善、対処、改善についての取り組みを行っていきたいというふうに言われたんですけど、私はもう自然災害、今朝も北海道で大きな地震がありましたし、先日も台風21号が来ました。待て、しばしがありません。早急な対処、改善をお願いしたいと思うんですけど、この点、いろいろ検討する時間も必要なんですけど、今後の取り組み、どういうふうに、速やかに行っていただきたいんですけど、これはどういうふうに考えられているかをお尋ね致します。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) この問題につきましては、町内各所による河川水路を持つ遠賀町の特殊性というものがございます。そういう意味では、今回の異常気象の恐ろしさを肝に銘じているところでございますし、今回の対応で、問題・課題点、特にこれまで以上にきめ細かい排水対策の徹底、それから避難情報ですね、それから今の災害状況も含めて、避難情報の周知方法の充実、それから自助・共助・公助の連携と役割分担避難所運営の連携、備蓄品の充実など、これはもうしっかりと図っていきながら、また、啓発等々におきましては出前講座や講演会等で防災知識のさらなる啓発普及、それから職員対象の避難所運営訓練等にも取り組む必要があるというふうに思ってますし、いろんな災害想定をですね、変えていきながら、各小学校区単位での住民避難訓練等を、自主防災組織皆さんや、また消防団、そして、これも当然、各種ボランティアの団体の皆さんとしっかりと連携しながら、これは毎年、出水期前にしっかりと行ってですね、平常時からそういうことを行いながら、地域の防災力を高めて、異常気象災害に備えなければならないというふうに、これはもう、今、しっかりと思ってるところでございますので、そういう意味では、また皆さんと一緒に、そういう点に向かって、取り組んでいければというふうに思ってます。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) それでは、通告書の大きい2番に移りたいと思います。  小学校におけるブロック塀等の安全性についてですが、6月18日に起こった大阪府北部地震では、高槻市の小学校のブロック塀が倒壊し、登校中の9歳の女の子が下敷きになって亡くなりました。何とも痛ましい事故です。これを受けて、全国の自治体では安全点検を行いはじめましたが、本町の安全点検の結果と、当然されていると思うんですが、この安全点検の結果と今後の取り組みについてお尋ね致します。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) ただいま議員のほうからありましたように、6月18日に小学校4年生の痛ましい事故、ございましたけど、それを受けまして、ブロック塀等の倒壊による事故防止のために、6月22日より速やかに7月9日まで、ブロック塀の外観に基づく緊急安全点検を行ったところでございます。  その結果、広渡小学校に、基準不適合のブロック塀、基準不適合というのは高さが1.2メートル以上あるブロックの場合は、後ろにこう、支えと言うんですかね、控え壁と言う、これがありませんでしたので、これが1カ所。それから、遠賀南中学校に、ひび割れ等の若干の損傷があるブロック塀が1カ所あることが判明致しました。現在、応急的な安全対策と致しまして、ブロック塀に近寄らないよう、張り紙やコーンを設置しているところでございます。  今後の取り組みと致しましては、広渡小学校は塀の一部を撤去致しまして、高さを1.2メートル以下にする工事を予定しております。遠賀南中学校のひび割れの箇所につきましても、補修工事を行う予定にしております。  また、外観に基づく点検でございますが、安全に問題が確認されなかったブロック塀につきましては、今後、内部の点検を行う予定にしております。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) 広渡小学校と南中学校が、ちょっと問題があったということです。これ、子どもたちの安心・安全を考えるとですね、夏休みという長期休暇があったにもかかわらず、何も手をつけられてない。安全対策としては、近寄らないようにとバリケードが張ってあるぐらいです。これ、安全対策って、私は言わないと思います。これをなんで長期休暇があった中でできなかったのか、そこを説明していただきたいと思います。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) それは、逆でございまして、安心・安全だからすぐとりかかっております。そして、隣の民家もございますので、まず、私ども、1.2メートルあるから、どういう工事が一番いいのか。民家の方も、ブロック塀の高さを切ることに関しても、設置しておりますのである程度目隠し状態になっているとか、工事するのに何月か、いつからいつまでさせていただいたらいいのか、そして夏休みですから、とにかく子どもが近寄らないように、行かれたら分かります、たくさんコーンを置いて、入れないように、学校のほうにも連絡しております。そして早急にとりかかりまして、どのくらい予算が要るのか、それからどんな業者がいいのか、どのような工事が一番いいのか、都市計画課とか建設課と合議しながら、今、ずっとやってるところでございます。今のお話だと何もしてないような感じですが、逆で、早急にかかって、やってるつもりでございます。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) 早急に内部ではされていたんですけど、方向性が分かってるのに、なんで工事に入らなかったのかというところなんです。例えば、地元で言うたら申し訳ないんですけど、中央区の浄化槽の跡、ここ、危ないからと言って、もうすぐ控え壁つくってます。そういうふうな対処が、なんで学校に、子どもたちがいつも遊んでる、9月の30日には運動会もありますよね。このまんまの状態で放置して、放置という言葉にしたらまた教育長が「違いますよ」と言われると思いますけど、バリケードだけでいいのか。そこ、私、もうちょっと何らかの早急に手配ができなかったのか。内部では検討されてたんですけど、方向性が分かってるなら、なんでとりかかれなかったのか。どうなんでしょう。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 大変申し訳ありません、繰り返しで。すぐにかかって、例えば、具体的に、ブロックがこれだけあれば、一番いい方法は、お隣の方にも迷惑かからないようにして、ブロックの2段を全部、バーンとカッターで切ろうと。そのカッターはどこにあるかとか、どこの業者が一番いいかとか、どこから借りてきたらいいか。その前にしたことは、全部鉄筋が入っているかどうかとか、そういうことをずっとこう、やってきてますので、なぜ早く、何もしない、逆に言えば、ずっとしてきてるつもりで自分の感覚では捉えております。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) 納得できませんけど、時間がありませんので、次の質問に入らせていただきます。  2番目の質問、ブロック塀の他に危険と想定される箇所。ブロック塀の倒壊事故が起こった高槻市の市長は、その事故についてですね、「私も職員も、ブロック塀が倒れて悲惨な被害が起きるというリアルな危険性を認識していなかった。完全に盲点だった」と言われています。  本町においても、ブロック塀のほかに、盲点だから見えないんでしょうけど、改めてこういう視点で見て、危険と思われるところの調査を行う予定はあるのか。教育長、お尋ね致します。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) ブロック塀の他に危険と想定される箇所の調査でございますが、学校施設内の、まずブロック塀の外観検査を行った際に、一緒にですね、ほかにブロックづくりの施設についても点検を行いまして、詳細な点検を行ったところでございます。  また、学校保健安全法という法律がございますが、各学校でも2学期はじまりましたし、各学校、毎月1回、安全点検を実施しておりますが、これも一緒に続けていきたいと思います。 ○議長(古野修) 萩本議員。 ◆12番議員(萩本悦子) ほかのところ、点検を行ったって言われるんですけど、広渡小学校の屋外トイレ、これ、相当に老朽化しています。28年度に、梁が落ちかかって危険な状態だったので緊急工事でして、それを工事を行ったっていう、去年、決算委員会で報告がありました。そこで、私は耐震検査なりを行わないでいいのか、これでいい、ところどころの緊急緊急、部分部分の緊急修理でいいのかというふうにお尋ねしたところ、古い施設なので、学校教育課として改修するのであれば専門家を入れて耐震検査なりをして、コンクリートを入れる状況になっていれば改修しなければならないだろうが、今のところ緊急対応だけで済んでる状況というふうに説明がありました。  昨日も、私、この質問するに当たって、夕方見に行ってまいりました。屋根、折板屋根の、ルーフデッキと言うんですかね、あれも相当飛んでます。使用できる状況ではありません。そして、それまでは気がつかなかったんですが、屋外トイレの隣にある体育倉庫、ここの壁というのが、はがれて飛んでます。相当大きく飛んでます。これは、7月、私、最初、見に行ったときはありませんでした。今現在、バリケードが張るなりの子どもたちの安心・安全の措置はとられておりません。先ほども言いました、30日には運動会もあります。こういったところ、広渡小学校の屋外トイレというのは、11段ブロックが積んでありますよね。ここの安全対策は、行われていたのかどうか。広渡小学校に限らず、いろんなところで、外の施設、耐震はどうなのかというふうな安全性について疑問なところがあると思うんですが、教育長、いかが、どのように考えられますか。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 今、議員さん、ご指摘のとおり、私ども、ごみ置き場とかプロパンガス庫とか今の外トイレとかですね、私どもも、職員、もちろんすぐ見に行きましたが、学校からも、学校のほうも点検していただいたと、また、毎月やっているということでございましたけど、今のお話では、外トイレとか体育倉庫どうなっているんだというご指摘がございましたので、これも早急に詳細な点検を学校としたいと思います。これは、本当申し訳ございませんでした。  もし、よかったらですね、子どもの安全ですから、ここでもいいですけど、もう昨日分かったら昨日の夕方時点ですぐご連絡いただいたほうがですね、子どもの安全がですね、お願いでございます。こんなところでお願いしたらいけませんけど、子どもの安全ですから、どうぞよろしくお願いします。 ○議長(古野修) 萩本議員
    ◆12番議員(萩本悦子) 昨日の夕方、6時過ぎやったんですよね。私、教育長の携帯も知りませんので、連絡することができませんでした。申し訳ありませんでした。  大ごとが起こったあとにですね、「ああ、ここ、盲点だった」という、先ほどの高槻市長の言葉じゃありませんが、そういうことがないように、やっぱり最善の注意、払っていただきたいと思います。  これで、私の一般質問、終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(古野修) 以上で、萩本悦子議員一般質問は終了致しました。  しばらく休憩致します。  ─── 休憩 午前10時29分 〜 再開 午前10時39分 ─── ○議長(古野修) 再開致します。  続いて、6番、田代順二議員。 ◆6番議員(田代順二) 6番議員の田代順二です。ただいま議長の許可を得ましたので、日本共産党を代表して質問致します。  はじめに、一昨日の台風によって犠牲になられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、被害に遭われた皆さまにお見舞いを申し上げます。また、本日、北海道で大規模な地震が発生しております。まだ全容は分かりませんが、被害に遭われた皆さまにお見舞いを申し上げます。  それでは、質問事項の1番目ですが、コミュニティバスについて質問致します。  1番の遠賀総合運動公園と老良公民館の間で、吉原川堺橋付近にバス停を設置すべきではないかという声が住民から出てますので、まずこれについてお尋ねします。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) それでは、総合運動公園と老良公民館の間の吉原川堺橋付近にバス停を設置すべきではないかというご質問でございます。  バス停の設置につきましては、利用者や地元からの要望、そしてバスの利用状況、それから開発行為などによる町内の状況の変化や高齢化の進行等を考慮しながら、路線の見直しに併せまして、設置の検討を致しております。  ご指摘のありました堺橋付近バス停の設置につきましては、次期路線の見直しに併せまして、遠賀町バス対策協議会や、それから遠賀町地域公共交通会議のご意見を踏まえて、これは、当然、検討させていただくということになろうかというふうに思っております。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) ここの、この付近にバス停の設置をしてほしいという要望は、これまでに上がってるかどうか、お尋ねします。 ○議長(古野修) 都市計画課長。 ◎都市計画課長(宗岡卓也) 今回、ご指摘の箇所につきましては、はじめてのご要望をお受け致します。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) それでは、2番目の質問にいきますが、この路線見直しを毎年検討してはどうかと思います。住民の声に迅速に対応するためでありますが、その点、お尋ねします。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) 路線見直しを毎年検討してはどうかということでございますが、コミュニティバスの路線につきましては、平成17年度のコミュニティバス導入時から、大きなルート変更による見直しを過去4回、全ての改訂を含めますと全9回の路線の見直しを重ね、現在の路線になっているところでございます。  平成17年度に約6万人であった利用者は、近年では年間9万人台で推移を致しておりまして、現時点におきましては、ある程度、成熟した路線となっているというふうに考えておるところでございます。  コミュニティバスが求められるニーズは、高齢化の進行や宅地の開発などにより、変化をしていきます。路線の見直しはニーズの変化を捉えて行っていかなければならないというふうに考えております。  一方で、毎年の路線の見直しにつきましては、利用の定着した特に高齢の方などから分かりにくいなどの声が寄せられ、利用者に一時的な混乱が生じます。  路線の見直しにつきましては、利用者・地元からの要望や、バスの利用状況、また、開発行為などによる状況の変化、高齢化の進展等のバスを取り巻く状況など、見直しに伴う定着利用者の一時的な負担増を考慮した上で、これは当然、事務事業評価、そして遠賀町バス対策協議会、遠賀町地域公共交通会議の意見を踏まえまして、これは概ね3年程度おきの改定が望ましいというふうに現在考えているところでございます。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) 3年程度ということが望ましいということでしたけど、それを2年とか1年に短くすると、そして検討するということは難しいですか。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) 冒頭に申し上げましたように、それぞれの理由の中で、現在では、概ね3年程度の改定が望ましいというふうなかたちの判断を致しておるところでございます。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) それでは、2番目の質問に行きます。  JR鹿児島本線の減便についてですが、1番目に、遠賀川駅に停車する電車が、平成30年3月のJR九州のダイヤ改正により、上下線ともそれぞれ7本から8本減っています。これについて、町長がどう受けとめているかお尋ねします。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) 遠賀川駅に停車する電車は、平成30年3月のJR九州ダイヤ改正により、上下線とも7、8本減っているがどう受けとめているかというご質問でございますが、3月17日のダイヤ改正による減便の状況につきましては、上り線、下り線とも午前10時から午後4時の間の時間帯において、これまで1時間当たり3便停車致しておりましたものが、1時間当たり2便に減便になりました。加えまして、下り線におきましては、午後9時台に2便停車致していたものが1便に減便になったということで、合計致しますと上り線で7便、下り線では8便の減便となっております。朝、夕の通勤・通学時間帯の便数は維持をされておりますが、日中において大変大きな規模での減便になっております。  JR九州からは、鉄道事業の経営状況は大変厳しく、鉄道事業を将来にわたって維持・存続させていくために、事業単独での黒字化が必要でありますと、そのような説明を受けておりますが、地域間の幹線公共交通の、特に日中の利便性が大きく低下したものと受けとめておるところでございます。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) それで、2番目の質問に行きますが、JR九州に対して、今後ですよ、増便やこれ以上の減便をしないように申し入れをすべきじゃないかと、そういうふうに思うわけですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(古野修) 原田町長。 ◎町長(原田正武) これも当然ですね、減便をしないように申し入れすべきではないかというご質問でございますが、これまで、昨年12月のJR九州の春のダイヤ改正についてのプレスリリースを受けて、九州各県の県知事、県議会議長で組織されております九州地域鉄道整備促進協議会において、ダイヤの減便に対しまして再考を求める要望が行われ、今年の1月には、福岡県が事務局を務め、福岡県町村会会長が副会長を務める福岡県地域交通体系整備促進協議会が、JR九州の平成30年春のダイヤ改正に関する特別要望書の中で、平成30年春のダイヤ改正の再考ということで、JR九州に対しまして要望を行っております。  遠賀町におきましては、昨年12月に折尾駅副駅長がダイヤ改正の説明に来訪された際につきまして、また、今年の5月と6月に折尾駅長がダイヤ改正の影響についての協議に来訪された際には、遠賀町の具体的な要望と致しまして、午前10時から午後4時の便について、減便前の1時間に3便を確保していただきたい旨、これは当然、直接申し入れを致しておるところでございます。  本町としましては、地域公共交通の利便性の確保のために、今後も県や関係市町村と連携致しまして、JR九州に対しまして増便の要望を行っていきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) JR九州は、トップページで唐池恒二代表取締役会長兼執行役員、それから青柳社長兼執行役員の両名の名義で載ってるんですけども、それには「地域を元気にというJR九州グループのおこないを着実に実行し、あるべき姿である安全とサービスを基盤として九州、日本、そしてアジアの元気をつくる企業グループの実現に向けて地域の皆さまとともに歩み続けてまいります」と言っています。  また、JR九州グループ倫理行動憲章では、前文で「お客さまをはじめ、社会の当社に対する期待に応え、安全とサービスを基盤として、地域とともに発展する企業グループを目指しています」とうたってますし、その行動憲章の7番目には「地域社会への貢献」ということで、「私たちは、地域の活性化に貢献し、地域とともに発展することを目指します」と、そのようにうたってるわけですので、このとおりJR九州には会社を経営するように、私どもも声を上げていかないといけないと思いますし、町長としても、引き続きその立場で働きかけをしていっていただきたいと思います。  次の3番目の質問ですが、小中学校での道徳の教科化について質問します。  一番目に、安倍政権が教育勅語の学校での使用を容認する国会答弁を行ったが、どう考えているのか、教育長にお尋ねします。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 教育勅語は、日本国憲法及び教育基本法の制定をもって、法律上の効力を失っております。学校現場、いわゆる授業では、教育勅語を活用する場合は、憲法や教育基本法に違反しないような適切な配慮が必要だと考えています。ここで言う適切な配慮というのは、政治的に中立という意味でございます。  逆に言えば、憲法や教育基本法等に反しないような適切な配慮があって、教材として教育勅語を用いることは、そのことをもって問題としないという考えであります。ただ、教育勅語自体は天皇主権を前提にした基本理念でありますので、我が国の主権在民という現憲法下の理念からすると、あえて教育勅語を教材として取り扱わなくても、道徳をしっかり指導すればよいと考えます。  教育勅語に掲載されている徳目、孝行、友愛、朋友の信とかずっと12あるんですが、そういうのについてはそのほとんどが大切にすべきと考えますが、これらを道徳の資料として取り扱うということは考えておりません。これらの徳目に関する内容は学習指導要領に示されておりますので、教材として教科書や副読本などに取り上げています。これを取り扱うことで、充実した指導が行われると考えております。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) 2番目の質問に行きます。  小学校で道徳の教科化がはじまりましたが、指導や評価はどのようにしているのか、お尋ねします。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 小学校におきましては、本年度から、今まで道徳と言っていたのが、一つ特別の教科道徳になり、これは名称が変わったわけなんですが、道徳に対する指導の充実ということを目指しているというような文科省の説明ございますが、道徳科として授業が行われるようになりました。これは、道徳の指導を一層充実させるということを目指しているものですが、具体的には教科書を使用して授業を行います。したがって、各学校では教科書を十分に研究し、これを指導計画に位置づけて、着実に指導を積み上げていくこととしております。  さらに、道徳科の目標の実現に向けた授業の改善の取り組みと致しましては、教師が教えを押し付けるというところではなく、子どもがしっかり考え、話し合いながら、道徳的価値と自分との関わりに気づく授業を目指すというところを考えております。これまでの資料として読み物教材の登場人物の心情理解のみの指導から脱却して、自分が関わると、登場人物への自己関与の中心の学習へと関わっていく指導方法の工夫を目指しているところでございます。  評価につきましては、道徳科は教科でありますので当然ながら評価を行いますが、特別な教科ということからその評価も他教科とは異なっております。学習指導要領では、子どもの学習状況や道徳性に係る成長の様子を継続的に把握致しまして指導に生かすよう努める必要があると、ただし、数値などによる評価は行わないものとするとしております。これは、道徳の評価は行わないということではなくて、道徳科において養うべき道徳性について、つまり人格に関わるものでありますので、数値などによって不用意に評価してはならないということを明記したものでございます。  教育委員会としては、各学校に、具体的に言えば評価のあり方として、数値による評価ではなく記述式の評価をお願いする。また、ほかの子どもとの比較による相対評価ではなく、児童がいかに成長したかを積極的に受け止めまして、励ますような個人内評価、また、ほかの子どもと比較して優劣を決めるような評価はなじまないと。例えば、正直とか思いやるとか規則の尊重とか勤労とか、たくさん徳目がございますが、一つ一つの内容項目ではなく、大くくりなまとまりを踏まえた評価を留意しながら評価してくださいとお願いしているところでございます。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) 数値ではないけども、記述式で評価するわけですよ。実際、子どもの内心に関わるところを評価するということ自体が人権に関わるんじゃないかと私は思うわけですが、その点は、教育長はどう思われているのか、お尋ねします。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 今、申し上げましたように、内心とか言ったら、例えば中学生、中学生関係ないですけど、子どもが優劣をつけるとかそういうことじゃなくて、とにかく子どもたちの、平たい言葉で言うと、いいとこ見つけをたくさんして、こういうところをしっかり伸ばしましょうというのが基本的な考えでございます。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) 小学校の学習指導要領があるわけですけど、これ、じゃあ、ちょっと見て、いくつか質問しますけども、例えばですよ、第3学年及び第4学年に対しては「過ちは素直に改め、正直に明るい心で生活すること」と、5年生と6年生に対しても「誠実に明るい心で生活すること」、また、5年生と6年生に対して「より高い目標を立て、希望と勇気を持ち、困難があってもくじけずに努力して、物事をやり抜くこと」と、また、これは1年生、2年生に対して「気持ちのよい挨拶、言葉づかい、動作などに心がけて、明るく接すること」と、こういうのをうたってるわけですけど、子どもたちは日々の生活で悩んだり、いろんなこと経験して成長していくと思うんですけども、それを、明るい心で生活しなさいとか、困難があってもくじけずに努力しなさいとか、それぞれ子どもは性格もありますから、暗い子もいますよね。くじけることもあると思うんですよ。それを、こうやって学習指導要領で、こういうふうにしなさいと。つまり、これをやっぱり評価するわけでしょう。これを、じゃあ、例えば明るく生活ができない人については、どういう評価をするわけですか。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 先ほど申し上げましたように、例えば、この子が正直・誠実じゃないと、しかし、勤労というところで一生懸命掃除していると、しかし感謝のところで「ありがとう」と言わないと、一つ一つ、これはいいとか悪いとか評価じゃなくて、やはり道徳は全教育活動の中でするのと、道徳の時間が、今、お話しにあるような項目中心ですので、一つ一つはやっぱり文章で、こういうことがあった、こういうことは事実としてますけど、担任の実際の評価の仕方としては、子どもの事実をたくさんとっておいて、それがたくさんありますけど、子どもはいいことも悪いこともあるのがそれを大くくりで励ますように評価しましょうというのが道徳の評価の流れでございます。  だから、暗かったら暗いでいいんですよ。暗かったとか、掃除さぼったとか。でもそれは、道徳の時間でする場合は、要するに、最終的には善悪の判断でございますので、子どもたちは例えば、いつも申し上げてますけど、例えばバスに乗ってきて、お年寄りが乗ってきたと。道徳の場合は、代わりが分からないんですね。後ろでこう止まっとって、この人は何も考えん。ぼーっとしてる子どもがいます。それから、勉強したあとに、「代わろうかな、代わるまいかな、代わろうかな」と葛藤してる子がいます。一番見やすいのは、「どうぞ、おばあちゃん」と言って代わってくれる子がいいんですけど、そのときの評価はAと、最初のと2番目はものすごく評価がしにくいですよね。こうして何も考えてないで知らん顔と、こっちから見たら分かる。しかし、勉強したあとは、「代わってあげようかな、代わってあげないかな」、しかし、性格が弱いから、やっぱり恥ずかしいから代わらんと。それを、子どもたちが日々の授業で見ていって、道徳の時間を積み上げて、最終的な判断ですから、大くくりで、いい励ます評価になるような流れで、明るいか暗いかの評価はどうしているんですかとか言って、子どもを記録して、事実しか私はないかと思います、担任としては。済みません、うまくこう、伝えられなくて。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) 今のバスの席を譲るかどうかの問題で言いますけど、だから席を譲る子、譲らない子、全くぼーっとして気づかない子もいますよね。だから、それを評価するんですかと僕は言いたいんですよ。それを評価するのはおかしいんじゃないかということを言っているわけですけどね。その辺どうですか。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) だから、特別な教科道徳とついてるんですけど、それは、私は、評価という言葉がなじむかどうか分かりませんけど、やはり記録としてきちっと、足跡として、変容を担任は見なければいけないと考えております。  だから、結論は、評価はやっぱりしなければいけないと考えております。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) ですので、じゃあ、今の場合は、席を譲った子どものほうが、優劣で言えば優になるということでしょう。そういうことですか。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 少し、内容がおかしくないですか。例えば道徳と特別活動とあって、一番いいのは、授業を終わったら、教師は子どもの変化を必ず認めないかんですね。1年間でこんだけお預かりした子どもを、30点やったら普通の教科やったら40点にしたら、この人は10点伸ばしたからやっぱり、しかし隣の先生は50点伸ばしたから20点伸びたとか言うんですけど、道徳の場合はそういう点数でつけるんじゃなくて、日々のやっぱり行動がたくさんあるので、子どもしたら分かりますようにね、例えばもう3年生、いいことしたかと思ったら次のことは意地悪して悪いことするんですね。次にまたいいことを記録したと思ったらまた悪いことになってますので、それを総合的な、やっぱり変化を見らないけんので、最初はこうだったですけど、こんなふうに変わりましたというふうに記録も残さないかんし、保護者にも説明して、よりよい善悪の判断が高まっていくようにしなきゃいけないので、私は、記録は、評価は必要だと考えております。また、しなければいけないと思っております。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) いや、僕はもう評価すること自体が間違いじゃないかと言ってるわけですけど、今の答弁だと、さっきのバスの席譲り問題にしてもそうですけど、じゃあ、一つ一つは評価はしないということでいいですか。一つ一つの個別の悪いところは評価しないと。全体として評価するだけだと。つまり、この学習指導要領にこう、内容書いてますけど、うたってますけど、それを一つ一つ評価することはしないということでいいですか。その認識でいいんですか。 ○議長(古野修) 分かりやすく説明をお願いします。中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 結論から申し上げます。一つ一つ評価、記録を残すことも評価と考えれば、やっぱり必要だと考えております。 ○議長(古野修) 評価をするということでいいんですね。 ◎教育長中尾治実) そうです。もちろんそういうことです。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) ですから、やはり先ほど言うと、バスで、混んでるときに席を譲った児童は優だと。そして譲らない子、いますよね。譲ろうか、さっき言われたように、迷ってるけど恥ずかしくて譲れない子もいますし、はじめから全くそういうの気づかない子もいますけど、そういう子については優劣で言うと劣ということになるわけですよね。それをやっぱりはっきり評価することが、僕は間違いじゃないかと。子どもが譲る、我々、大人もそうですけど、譲る譲らないというのは自由でありますのでね。それを評価すること自体が、人権の侵害じゃないかということを僕は言いたいわけですよ。その点、どうですか。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 先ほどから申してますように、優とか良とか可とかはだめなんですよ。数値にやっぱりなりますから、5、4、3、2、1ですので。その記録をつけていって、その積み重ねで励ましの評価をしなきゃいけないということを言ってるわけですよ。  もっと言うと、例えば私たち授業をするときに、勤労とか教えたい、掃除をきちっとしない子に教えたいときに、例えばビデオを見せて、「これ、どう思う」とか言ったら、掃除いつもさぼりよる子が「まじめにしなきゃいけないです」とうそばっかり言うんですよ。それを、教師は分かっとるわけですよね。それを変えてやって、やっぱり掃除せないかんなという気持ちを授業をとおして重ねていく、それがたった一つなんですよ。それがたくさん、年間35時間ありますので、道徳の時間はそれだけですると。それだけじゃなくて、道徳は全教育活動でするので、例えば給食の、こう並んどるときに番切ったら「はいはい、後ろ後ろ」、これもやっぱり道徳なんです。その積み重ねで、人格の形成をしていきようわけです。  だから、もう1回言いますけど、優、何とかとかつけるのはだめなんです。記録をして、その記録をいっぱいたくさん積み重ねて、それでいいとこを見つけて、励ましてやって評価していくというような流れでございます。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) ということは、じゃあ、悪いところについては、それはもう記述しないということでいいんですか。記述するんですか。 ○議長(古野修) 休憩します。  ─── 休憩 午前11時08分 〜 再開 午前11時09分 ─── ○議長(古野修) 再開します。田代議員。 ◆6番議員(田代順二) ちょっと質問を変えますが、同じ小学校の学習指導要領の中に、これはもう1年生から6年生まで全てですけど、「先生を敬愛し」という言葉が入ってますよね。3年生から6年生に対しては、「先生や学校の人々を敬愛し」となってますけども、これについても、じゃあ、同じように評価をするのかどうか、お尋ねします。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) ちょっとこう、見え隠れするんですよ。私は、根本理論は、目上の人とか、おじいちゃん、おばあちゃんとか、大人、あと先生とかは、敬うのはなんにも悪いことと思っておりません。それを評価する、「先生、おはようございます」「どうぞ」とか言った人がいい評価で、知らん顔しても悪い評価とかやないで、それはたくさんやっぱり日ごろから積み重ねとかないかんです。だから、もっと言えば、本当は後ろにメモを持っとって、ぱっとこうしてから、ぱっぱっぱっとしてこう、そうやないと記憶を忘れていきますので、私なんかはそうしていました。例えば、3年2組、田代が掃除さぼってるとかですね、それは悪いところ見つけなんですね。しかし、中尾は掃除していると、事実だけ掴んどかんと、それを放課後にまとめて、記録をたくさんとっとって、最後に記録がないと。だから、その変化が見たいわけですよね。少しでも、その変化が道徳の場合は心情ですので、本当に掃除しようと思ってしよるのか、先生から怒られてしよるのか。やっぱり一番いいのは、きれいになったら気持ちがいいんですね。例えばこう、気持ちがいいんですよ。それが、掃除せんやつは、気持ちがいいっち感じんわけですよ。道徳は、した人しか分からんです。きれいに掃除して、ごみが一つなくなって、ああ、気持ちがいいって、これがやっぱり。それを、そういうふうに変化したいのが道徳の時間で、だから優劣とか何とかとかやないで、1回1回つけようわけでもなんでもないんですよ。1回、道徳の授業を、もしよければ学校に行って、「こんなこと言いよったんか」っちゅうのが分かっていただけるんかなというようなことです。  だから、何も他人と比較して、あんたがいい人とか悪い人とかやないで、道徳の善悪の判断を、小学校のときは基礎・基本つけて、中学校でもつけて、これ、段階でつけていきよるというお考えになっていただければ幸いでございます。
    ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) さっき言った、この「先生を敬愛し」とありますけども、先生を敬愛するかどうかというのは、その子どもによって当然違うわけですよ。学校生活の中で、教師との関わりの中で、先生を敬愛する生徒もいますし、先生に反抗的な態度をとる子もいますよね、いろんな事情で。だから、それ自体を、こうやって「先生を敬愛し」ということをね、押しつけることが、それは違うんじゃないですかってことを言いたいんですけどね。それはどうです、その点。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 先生を敬愛して、反抗的な態度とかいうのは、必ず裏に背景がありますので、私も何回か失敗してますけど、例えば子どもが、何回、1時間目も注意して、2時間目も注意して、「大概こっち向かんか」っちゅうけど、よくよく聞いてみたら、朝出るとき、お母さんが「お母さん、帰ったらおらんから、1万円渡すから」。もう要するに離婚のことですね。そういう背景とかもありますので、一概に表面だけで「お前がこっち向かんけ、だめ」とか何とかとか言うのは、教員はみんな、何て言うか、軽い、こう、それで優劣とかつける教師は、中には変なんもいますけど、ほとんどの方がそういうことを、子どももやっぱり基本的には田代議員と一緒で、大人のミニチュア版やなくて、一人の人格を持った立派な人間ですから、やっぱりそういう基本的な構えは一緒だと思いますけど。 ○議長(古野修) いや、評価をするのかせんのかというどうかなんで、先生を敬愛するとかいう部分を、点数づけをするのかしないのかと。 ◎教育長中尾治実) 点数づけはしません。しかし、先生を敬うとか尊敬するとかいうのは、私は個人的な考えになりますけど、当然だと考えております。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) 今、先生を敬愛するのは当然だということを言われましたけども、だからさっき言ったように、いろんな家庭の事情とかあって、反抗的な態度をとる生徒がいるわけじゃないですか、子どもも。だから、そういう子どもに対してもですよ、先生をやっぱり敬愛すべきだというのが、教育長の考えですか。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) それはちょっと誤解で、当然、反抗しても、そこで先生が悪いとかいいとか評価はしませんよ。たくさん、ずっと毎日つき合っていますので、そこは空白にしとってもいいじゃないですか。道徳の時間たくさんありますので、ほかの項目もたくさんありますので、先生の敬愛だけじゃなくて、正直もあれば責任もあれば家族愛もあれば国際理解もあれば不撓不屈みたいのもありますので、そういうところを全部見て、やっぱり人格の形成に向かっていますので、評価しなければいけないと。先生を敬愛するんかせんかというのを評価するんかせんかというのは、当然分からなかったらしなくてもいい。その1時間だけでは、なかなか分かんないですよ。しかし、こういうことでこっちのほうを向いて、きちっと向いて、記録のノートを見たら、「先生、これからはみんなと仲良くしなきゃいけない。先生も何とか」と書いとったら、自分で記録しとけばいいということでございます。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) それでは、次の質問に行きます。  3番目の、来年4月から使用する中学校の道徳教科書はどのように選定したのか、お尋ねします。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 教科書、選定、教科書の場合は教科書採択、いわゆる、来年から使う教科書を決定するのを採択と言ってるんですけど、教科書採択の流れにつきましては、まず、今年4月のはじめに、福岡県教育委員会が専門的知識を有する、例えば学校の校長とか教員、そして教育委員会関係者、そして保護者、大学の先生なんか多いんですけど、学識経験者などから構成される教科用図書選定審議会という組織がまず一番最初につくられております。この教科書選定につきましては、県の教育委員会が、この選定審議会に諮問ですね、意見をまず聞きます。そして、そこから答申、教科書選定の資料なんかが一番多いんですけど、まず答申をもらいます。それを受けまして、遠賀町教育委員会は、県教委から助言や指導を受けておるところでございます。具体的には、そこで答申されたものを、県教委が町の教育委員会に資料を送って来ると、受けとるというかたちをとっています。  福岡県の場合は、採択地区が2以上の市町村区域を合わせた地域、いわゆる共同採択地区制をとっていますので、うちの場合は第6地区で遠賀町、それから水巻町、芦屋町、岡垣町、中間市で1市4町で教育委員会第6地区と、全部で県は16あるんですけど、第6地区に属しまして、毎回教科書を採択しているところです。  今回の中学校の教科書を採択するに当たっては、4月中旬に第6地区採択協議会を立ち上げまして、7月下旬まで、教員からなります、また保護者も入ってるんですけど、調査委員、選定委員を置いて、共同調査研究を行ったところでございます。そして、8月の初旬に、8社の教科書の中から1社採択したところです。  このあと、この決定事項を町の教育委員会にかけまして、第6地区採択協議会の報告を受けまして、この結果とこれまでの会議で話し合ったことを基準に、各教科書出版社の教科書を比較検討しながら、来年度の中学校の教科書を採択したところでございます。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) 今の第6地区の採択協議会に教員と保護者も入ってるということでしたけども、この教員というのはもう現場の教員を入れてるということでよろしいですか。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) もう少し詳しく申し上げますと、5月から終わりに調査委員会のメンバーがそれぞれ、これは5地区と6地区共同で、3市6町ございますので、各一人ずつ9人で、いろんな8社の教科書をずっと調査するわけですね。その教科、調査した内容を、第6地区、第5地区、いわゆる私ども第6地区のほうの選定委員を、各校長、教頭を中心に5人選んでますので、1市4町ありますので、そこに調査したものを渡すと。そこで、その中に選定委員さんが選んだあと、大学の教授の先生と、ここのとこのPTA連合会会長さんから選ばれた方で、こういうふうなことを選定しましたということで、採択協議会のほうに答申いただくかたちになっています。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) ですので、採択協議会のときに、教科書を採択するときに、教員や保護者の考えが反映するということでよろしいですか。 ○議長(古野修) 中尾教育長。 ◎教育長中尾治実) 今、教科書の流れで申し上げましたけど、と同時に、それぞれの各学校には、中学校ですけど、中学校の8社の教科書がそれぞれ持って行きまして、一緒に意見書をいただいております。それを加味して、選定委員会は「これが、こんなのがいいですよ」というような選定してるところでございます。 ○議長(古野修) 田代議員。 ◆6番議員(田代順二) 今回のこの道徳の教科化の問題については、根源は2006年の教育基本法の改訂にあると思います。第1条で、教育の目的を、人格の完成、一人一人の子どもの発達の可能性を最大限に伸ばすことに置いていますが、この目的を実現する保障となる条項が、改訂前の第10条でした。「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである」と。ここでいう不当な支配とは、主として国家権力のことですが、教育勅語を中心とした戦前の教育が、国家権力の完全な支配・統制のもとに置かれ、それがやがて軍国主義一色に染め上げられていった歴史の反省に立って明記されたものであります。そして、この不当な支配を排除する保障となっていたのが、国民全体に対し、直接に責任を負ってという規定でした。  教育は子どもの内面的価値に深く関わる営みだけに、教育者は政府や教育委員会を通じて国民に間接的に責任を負うのではなくて、子どもの学習する権利に応えて、子ども、父母、国民に直接に責任を負って、教育に携わるものの良心と自主性に基づいて教育を行わなければならないということです。教師は、政府が言ったから、それに従っとかないかんということでは、人としての責任を回避できないということでもあると思います。  また、「直接に責任を負って」という文言は、戦前の教育の痛苦の反省に基づいています。かつて、多くの教師が、「戦争に行け」と教え子たちに説きました。戦後、痛恨の思いで詫びた教師がたくさんいます。教育とは人間と人間とのやり直しのきかない営みであり、だから、子どもたち、父母、国民に、直接に責任を負って行わなければならないと、改訂前の教育基本法10条というのは、幾多の人々の犠牲の上に、そして戦争教育の痛恨の反省の上に刻まれた条文でした。それが2006年の改訂により削除され、法律の定めるところにより行われる教育が不当な支配に服するものではないことに変えられてしまいました。  我が党も、道徳の内容を提起し、その中で、諸国民友好の精神に立って、愛国心を培うことを上げています。同時に、市民道徳は法律によって義務づけられ、強制されるべきものではないと主張しています。何を市民道徳の基準にするかは、国家が押しつけるのではなくて、国民的な討論と合意によって形成されていくべきものと思います。  人の心は、法律で強制してはなりません。それは、思想、良心、内心の自由を保障した憲法19条の意味することであります。私たちは、改訂された教育基本法を、憲法に合致した法律に改正するよう政府に求めていきますし、本町、教育委員会におきましては、憲法を遵守した行政を行われますことを求めまして、質問を終わります。 ○議長(古野修) 以上で、田代順二議員の一般質問は終了致しました。  以上で、本日の日程は終了致しました。  本日は、これにて散会致します。一同起立。礼。  ─── 散会 午前11時24分 ───...