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06月12日-03号

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  1. 岡垣町議会 2020-06-12
    06月12日-03号


    取得元: 岡垣町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-03
    令和 2年 6月定例会(第2回)───────────────────────────────────────────令和2年 第2回(定例)岡 垣 町 議 会 会 議 録(第3日)                             令和2年6月12日(金曜日)───────────────────────────────────────────議事日程(第3号)午前9時30分開議  日程第 1 一般質問      1.12番  川 地 啓 輔      2. 6番  平 山 正 法      3. 4番  曽 宮 良 壽──────────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第 1 一般質問      1.12番  川 地 啓 輔      2. 6番  平 山 正 法      3. 4番  曽 宮 良 壽──────────────────────────────出席議員(13名) 1番 木原 大輔君        2番 市津 広海君 3番 太田 清人君        4番 曽宮 良壽君 5番 太田  強君        6番 平山 正法君 7番 横山 貴子君        8番 安里 雅恵君 9番 神崎 宣昭君       10番 三浦  進君11番 広渡 輝男君       12番 川地 啓輔君13番 森山 浩二君                 ──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠  員(なし)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名局長 太田 周二君     課長補佐 神屋 聖子君──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名町長 …………………… 宮内 實生君    副町長 ………………… 門司  晋君企画政策室長 ………… 高山 昌文君    広報情報課長 ………… 石井  学君総務課長 ……………… 川原 義仁君    地域づくり課長 ……… 廣渡 要介君税務課長 ……………… 有働 貴幸君    会計管理者 …………… 下村 智治君健康づくり課長 ……… 秦   啓君    福祉課長 ……………… 吉村小百合君住民環境課長 ………… 高橋 賢志君    こども未来課長 ……… 青山雄一郎君子育てあんしん課長 … 神屋 智行君    長寿あんしん課長 …… 船倉憲一郎君都市建設課長 ………… 来田  理君    産業振興課長 ………… 秋武 重成君上下水道課長 ………… 橋田 敏明君                      教育長 ………………… 佐々木敏幸君    教育総務課長 ………… 中山 朝雄君生涯学習課長 ………… 神谷 昌宏君                      ──────────────────────────────午前9時30分開議 ○議長(森山浩二君) ただいまの出席議員は13名です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。起立、礼。 直ちに、本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。────────────・────・──────────── △日程第1.一般質問 ○議長(森山浩二君) 議事日程第3号、日程第1、一般質問を行います。 一般質問の通告書に従って、受け付け順に順次発言を許します。 まず最初に、12番、川地啓輔議員の発言を許します。12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 12番、川地啓輔です。議長の許可をいただきましたので、通告書に従い一般質問を行います。 本年前半は、年明けからの中国武漢から始まった新型コロナウイルスに翻弄されたと言わざるを得ない状態でありました。緊急事態宣言が福岡県は5月14日に解除されたばかりで、執行部の皆さんは、その対応で大変お忙しい中での質問で恐縮ですが、少しは日常生活が戻りつつあるとはいえ、まだ世界が完全に終息するのは時間がかかると思われます。また、第2波、第3波が秋口から冬にかけて日本にも岡垣町にもあらわれる可能性もありますので、ぜひこの機会に、非常事態とも言える中での町の対応・課題・出口戦略などの今後の取り組みやコロナとの共存についてあえて質問させていただこうと思います。町の対策について、5月20日の全員協議会では出なかった今後いつ起こるかもわからないこのような異常事態に対して、適切に対応できるように建設的な議論ができればと思います。 皆さんさまざまなお考えがあるでしょうが、全国的に一気に緊張感が走ったのは、2月29日の安倍首相による小中高校の臨時休校の要請ではなかったでしょうか。その前から大規模なイベントの自粛要請があり、町も素早く対応され、町の施設であるいこいの里やこども未来館・情報プラザが3月1日より、また3月2日からは地域交流センターや各公民館が臨時休館を皮切りに、各小中学校も3月4日より休校となり、全町民が多少なりとも影響を受け始めたと感じます。 このような中で、町としても3月3日に妊婦の方を対象に、3月13日にはデイサービスなどを含む医療機関にマスクを配布、中小企業者へのセーフティネット保証4号・5号認定の申請手続ができるようにとさまざまな対策を行っていただきました。さらに4月7日の緊急事態宣言、また、4月14日からの県からの休業要請が出されてからは、岡垣町独自のつなぎ給付金、エール飯の補助などを行われ、先行き不安な町内事業者から活気が出てきました。後ほど隣の芦屋町から町民1人当たり2万円の支給という報道があり、岡垣町はという声も聞こえてきましたが、そのほか上下水道料金改定の延期など、福岡県内でも町としては素早い対策をとり大変評価できるものであり、感謝したいと思います。 同時に、町を含め我々町民も近代まれな先の見えない感染症の対応に振り回されている感じでありました。2003年に発生したSARSに比べても、SNS等の情報機器の急速な普及のためか、どこか世の中が敏感に慎重に動いていたと感じるのは私だけでしょうか。人類の歴史は感染症との闘いと言われるように、今後このようなえたいの知れない感染症も発生してくるでしょうし、情報網ももっと深く張りめぐらされることが予測されます。 ここで町長にお尋ねします。1の(1)これまでにない状況下での課題点について。第三次世界大戦とも言われた近代経験のない中での対応でどのような課題が、また何が必要であったでしょうか。また、それを踏まえて今後の町の指針で具体的な対応策は検討されるのでしょうか。災害対策とはある意味真逆で、人を集めるのではなく人を隔離しなければならず、町としては新たな大きな迅速な対応が必要になると考えられます。 次に、休業要請を受けて人の往来も激減し、消費もかなり落ち込んでいると思われます。家庭での食事がふえ、スーパー等の日配品を扱うところはいいでしょうが、大型連休中もどこにも行けず、観光業・飲食業を初めとする景気の後退が叫ばれています。岡垣町も例外でなく、新たな仕組みづくりが必要であるかもしれません。そこで1の(2)落ち込んだ消費への対策について、町長にお尋ねします。 さらに、休業要請と同時に不要不急の外出自粛も通達され、本来この時期に行われるはずの各自治体・各自治区の各種団体の総会やイベントが軒並み中止となっており、普段であればこの機会に親睦を深めることがあるのでしょうが、それもできず、また、3密を避けるために地域での交流も少なかったと感じます。岡垣町独自のすばらしいコミュニティを守るためにも、1の(3)地域活動等の活性化への取り組みについて、町長へお尋ねします。 私は、今回の感染症に関連して一番影響を受けたのは子どもたちではないかと思っています。もちろん、先ほど申し上げた国の急過ぎる、また、前代未聞とも言える全国的な休校要請を受けて、教育委員会を初めとして学校の先生・保護者も大変だったと承知しております。岡垣町は国の3月2日からの休校要請に対して3月4日からと2日間の余裕をつくってもらい、学童保育にも定数増や教員増など柔軟な対応をとるなど御尽力していただきました。 しかし、それでもほとんどの児童生徒が外で遊ぶのも友達と会うのも基本的に禁止され、結局家の中でだらだらと過ごしていたという話をかなりの親から聞きました。もちろん、中には与えられた宿題を真面目にして規則正しい生活を送っている子もいるでしょうが、単世帯住居で両親共働きの今の世で、ほとんどが子どもだけで日中家にいたと思います。当初の予定より休校期間が大幅に延びたことによって、学力、体力、またストレスの心配をする保護者がほとんどです。 また、GIGAスクールに移行する中で、オンライン授業を行っている地域も紹介されました。再びどのような状態になるかわかりません。我が町も迅速に対応していかなければと考えますが、ここで教育長に1の(4)教育のおくれの実態・フォローについて、また、オンライン授業の取り組みについてお尋ねいたします。 子どもたちの話が出ましたので、少し将来を担う子どもたちについてお話しさせていただきます。本当はこの件についてゆっくり今議会で質問させていただこうとも考えたのですが、感染症対策で時間を割いたので少しまとめて話します。 子どもたち義務教育課程での教育は平等であるべきと、ここにいる皆様の共通認識だと思います。もちろん、授業の教育カリキュラムはクラスの人数が違うなどの問題があっても基本的には同じだと思いますが、授業外での環境の差があるのではないかという疑問の声を多少なりとも耳にします。 その中で以前から聞いていたのが、岡中と東中の部活動の差です。昭和22年に6・3制の新教育体制が始まり開校した岡垣中学校に比べ、昭和56年に開校した東中は、歴史が浅いとはいえ創立38年であり、一時は東中のほうが岡中の生徒数を上回っていました。その間に山田・戸切小の保護者を中心に、部活動をふやすように中学校や教育委員会にも嘆願や要望の多くの意見が上げられてきたはずです。中には学年の署名まで集めた年代もあったそうです。教育委員会に行けば、学校の判断であり、学校に行けば、いずれ検討はすると結論を先延ばしされ、気づけば当事者たちが卒業していくという、そんな繰り返しが何年も続いているのが実情です。 その間に本来なら東中に通うべき生徒が、部活動を目的に岡中に入学する。町は容認しているからいいじゃないかと言いますが、本当ならば近くて友達もいる地元の中学校に行きたいのではないですか。また、そうでなくても民間のクラブチームに行かせ、経済的負担のふえている家庭もあります。これは体育会系だけでなく、文化系の部活動にも当てはまります。我が子が卒業すればこの話は終わりとする保護者が多く、それも問題であるとは感じますが、しかし継続的に同じような話が出てくるので、あえてこの場で発言させていただきます。 先生の数が足りないのは承知していますが、外部コーチを取り入れるなどいろいろな方法はあると思います。どうぞ前向きに未来ある子どもたちのために考えていただければと感じます。通学路等の問題もありますが、今回は2の(1)部活動の平等性について、教育長にお尋ねします。 また、学校外での子どもたちの環境はどうなのでしょうか。学校からは基本的に定時に下校せねばならず、公園で遊ぶにしてもボール遊び禁止など制約が多く、自由にできないのではないでしょうか。こども未来館やサンリーアイの図書館には小さい子は自力で行けず、有効に施設を利用できません。年配の方は、公園でグラウンドゴルフを楽しみ、いこいの里でゆっくりお湯にもつかれます。大人は意見があれば関係各所に直接物を言うすべを持っていますが、子どもたちにはそれができずに悔しい思いをしています。そんな町に、その子らが子どもを産んで、その子どもたちを連れて岡垣に戻ってくるでしょうか。 我が町も人口が微減しています。子どもたちがこの町に愛町心を持てば、少しは人口減の歯どめになります。子は国の宝と思ってさまざまな子どもの施策が行われていますが、大人の意見を押しつけるのではなく、子どもの目線に立っていただければと思います。それだけで子どもの町、ふるさとへの印象も変わってくると思います。最後に2の(2)学校外での子どもの環境・実態について、町長にお尋ねし、あとは自席から述べさせていただきます。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 皆さん、おはようございます。川地議員御質問の「1.新型コロナウイルス感染症対策について」個別の質問にお答えする前に、町としての基本的な施策に対する考え方を述べさせていただきます。 新型コロナウイルス感染症への対策として、各自治体独自の自粛要請や解除基準、また国に先んじて行った休業要請協力金生活支援金など、新たな施策や独自支援策が実施されていますが、その内容は財政力の格差などによってさまざまです。 これは、国と自治体との役割や権限、そして責任が曖昧かつ不明確であることがその要因であると考えます。 私自身は、各自治体が個別の事情により対応することはあるかとは思いますが、住民一人一人が安心して生活できるよう、国が責任を持って全国一律の制度設計を行い、各自治体が地域の実情を踏まえて事業を選択し、これを実施することが望ましい姿であると考えます。 今後もさまざまな課題が発生することが予想されるため、情報収集に努め、町としての役割を果たしていきます。 それでは、議員御質問の「(1)これまでにない状況下での課題点について」に対してお答えします。 昨年末に中国で発生したとされる新型コロナウイルスは、日本国内においても感染が拡大したことから、国は私権の制限を伴う緊急事態宣言を発出しました。その後、約40日間の自粛要請を経て宣言は解除され、現在は感染防止策を図りながら、岡垣町の新型コロナウイルス感染症対策に関する基本方針に基づき、社会活動を進めています。 これまで、町では感染症の感染防止のため、事業やイベント等の延期や中止を初め、公共施設の利用の制限等を行ってきました。これらの対応は、住民の生きがいや社会活動を奪うことにもなり、また、日々目まぐるしく状況が変化する中で、適切な判断と迅速な対応が求められているため、方針決定については、今なお苦慮しているところです。 さらに、県内における感染拡大期においては、県民からの健康相談や、感染者の行動歴調査などさまざまな業務を担う保健所も多忙を極め、町への情報提供に時間を要し、電話がつながらないケースも多くありました。 加えて、町内での感染者が確認された際には、町が知り得た情報は全て公表していますが、風評被害や誹謗中傷も懸念されるため、公衆衛生の維持とプライバシーの保護のバランスに配慮した公表のあり方についても今後の課題として捉えています。 次に、衛生用品、とりわけマスクの不足については、感染対策用とあわせて、災害対策用として備蓄していたものを活用し、妊婦を初め、医療機関や高齢者施設等へ優先的に配付を行ってきました。今後の対応としては、感染症の再燃を含め、自然災害発生による避難所での感染症予防策としての備えが重要なことから、必要な衛生用品等については計画的な購入を進めることにしています。 最後に、この感染症の出口戦略や第2波、第3波への備えについてです。現在、PCR検査や抗体検査など、その検査体制も十分とは言えず、治療薬やワクチンも開発中であり、薬の投与や予防接種もできない状況です。このため、現段階では、新しい生活様式を定着させながら、社会活動を一歩ずつ進めていくほかないものと考えています。 次に「(2)落ち込んだ消費への今後の対策について」に対してお答えします。 岡垣町独自の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策については、国、県の支援策と連動した取り組みとして、主に町内中小事業者の事業継続を支援する緊急的な対応を行ってきました。 まず、第1次経済対策として、岡垣町緊急つなぎ給付金の支給、岡垣エール飯得得キャンペーンによるテークアウトサービス等の利用促進、第2次経済対策として、休業等協力店舗支援金の支給、商工会による中小事業者相談窓口開設の支援などの事業に取り組みました。 議員御質問の落ち込んだ消費への今後の対策についてですが、第3次経済対策として、町内商店等の消費を喚起するプレミアム付商品券の助成拡大に取り組みます。従来と比較して、プレミアム率は10%から25%に、販売額は8,300万円から2億円に拡大する補正予算を本定例会に計上し、落ち込んだ消費の回復、住民の生活支援に取り組みます。 新型コロナウイルス感染症が及ぼす経済への影響は、日本全国に大きなダメージを与えており、本町も例外ではありません。経済の回復は、短期的な取り組みだけでなく、長期にわたる取り組みが必要であると考えます。国においても、第2次補正予算が編成され、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が拡充されることとなっています。同交付金の活用を視野に入れ、商工会や観光協会などの関係機関とも連携しながら状況に応じた対策を検討します。 次に「(3)地域活動等の活性化への取り組みについて」に対してお答えします。 本町では、協働のまちづくりの中で自治区や校区コミュニティなどそれぞれの活動を通じて、多くの方にまちづくりに参画していただいています。例年3月から5月は、自治区や各団体において総会が開催され、構成員の皆さんの意見を聞きながら、活動の報告や計画について、意見を交わすとても大切な時期です。 この期間中、自治区などの運営上、どうしても必要な会議を行う際には、短時間・少人数での開催、換気や消毒の徹底などの感染防止策を講じた上で開催するようにお願いし、協議をしながら進めてきました。 今年は、自治区や各団体が予定していた大人数が集まるような総会等の自粛の要請を行い、総会のあり方を書面開催にするなど、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に御協力いただいたことに感謝を申し上げます。 まつり岡垣やかぐや灯篭まつりなどの町のイベントについては、中止する結果となりました。これは、国、県が示すガイドラインに、広域的な人の移動が見込まれるものや参加者の把握が難しいものについては、中止を含めて慎重に検討するよう示されたことによるものです。 しかし、各地域で今後予定されている盆踊りなどのイベントについては、ガイドラインでは参加者が限られるとして開催の可能性が示されています。私もこのような地域行事は、住民相互の意見交換や親睦を深める機会として、とても重要であると考えています。今後、自治区長会校区コミュニティ運営協議会などの意見を伺いながら、町としての基本方針を定め、地域活動がスムーズに再開できるよう相談に応じていきます。 次に「2.将来を担う子どもたちについて(2)学校外での子どもの環境・実態について」に対してお答えします。 本町では、今年度からスタートした第3次エンゼルプランにおいて、施策の方向の一つとして、子どもと子育てに配慮した環境の整備を掲げ、子どもの安全に配慮した道路・公園等の環境整備を進めていくこととしています。本計画の策定においては、就学前児童や小学生の保護者を対象にニーズ調査を行い、その結果を踏まえながら、計画の基本目標や施策の方向等の検討を行いました。 議員御質問の子どもたちが遊ぶ公園についてですが、公園は誰もが利用できる憩いの場であるため、利用に当たっては、安全に対する配慮や周囲への心遣いなど利用者のマナーも大切です。そのため、都市公園条例では、禁止行為として危険な遊戯を定め、町内各所の公園には、野球・ゴルフ等の禁止などをお知らせする看板を設置しています。 一方で現状では、柔らかいボールでのキャッチボールやグラウンドゴルフ等による利用実態があることも認識しています。このため、ボール遊びを一律に禁止にするのではなく、各々の公園の状況と地域の御意見を踏まえ、安全に利用するためのルールづくりを検討していきたいと考えています。 なお、「1.新型コロナウイルス感染症対策について(4)教育のおくれの実態・フォローについて(オンライン授業の取り組みを含む)2.将来を担う子どもたちについて(1)部活動の平等性について」に対しては、教育長から答弁させます。以上この場でお答えしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) 川地議員御質問の「1.新型コロナウイルス感染症対策について (4)教育のおくれの実態・フォローについて(オンライン授業の取り組みを含む)」に対してお答えします。 新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、町立小中学校では、これまでに例がない約3カ月にわたる休校となりました。この期間は、学校での授業ができなかったことから、登校日の設定や郵送等により学習課題を配付し、定期的に回収して評価するなど家庭学習に頼らざるを得ない期間となりました。この間各学校では、定期的な家庭訪問や電話連絡などを行い、休校中の学習面の進捗だけでなく、健康状態や生活リズムなどを把握するように努めました。特に、要保護児童対策地域協議会における支援を要する児童生徒については、家庭での状況を子育てあんしん課と共有するなど連携を図って対応してきました。 6月1日から通常登校に戻りましたが、新学年の学習は、大幅におくれています。このことから夏休みの短縮、土曜日授業の実施、学校行事の見直しや調整を行い、授業時間数を確保する方針です。一方で、学校教育においては学力だけでなく、体力や豊かな心の育成も大きな柱と考えています。授業時間数を確保した上で、多くの児童生徒が楽しみにしている運動会や体育会、友人関係や豊かな心を育成する学校行事も実施方法を工夫した上で可能な限り確保し、思い出に残る学校生活を送れるよう検討を進めています。また、学校再開後は、授業をきめ細かくフォローをする環境が必要と考え、スクールサポーターとして教員OBなどの配置を進めています。 さらに、今後も感染症の第2波などにより再度、長期休校の可能性が考えられます。そのため、GIGAスクール構想に基づく、児童生徒1人1台のコンピューター整備について前倒しで整備を進めるよう補正予算を本定例会に計上しました。加えて、各学校からのオンラインでの授業が可能となるよう、調査や準備を進めています。 次に「2.将来を担う子どもたちについて(1)部活動の平等性について」に対してお答えします。 中学校の部活動は、加入については任意の活動ですが、学校教育の一環としてスポーツや文化への関心を高めたり、体力や技能の向上を図るだけでなく、生徒同士や生徒と教師等の人間関係の構築、責任感や連帯感を育むなど、生徒の多様な学びの場として設置されており、大きな教育的意義があると考えています。現在、町立中学校では、岡垣中では14、岡垣東中では11の部が活動しています。 平成30年度にはスポーツ庁や文化庁が部活動のあり方に関する総合的なガイドラインを策定するなど、ここ数年は部活動の取り組みが大きな転機を迎えています。これまでの長時間の活動や休養日が少ないことによる生徒のけがや故障の増加、教職員の負担が全国的に議論されています。そのため、町においても週2日の休養日や外部指導者の増員に取り組んでいます。 部活動に対しては、教育委員会でもさまざまな支援を行っていますが、先ほども述べましたように、岡垣中と岡垣東中では部活動の数に差があるほか、練習環境や指導者の体制なども異なっています。全てを同じ環境とすることは難しいと考えていますので、教育委員会から各学校に対し、生徒からの要望や教職員の体制、施設環境を踏まえて部活動を運営することを求めています。新たな部活動の設置についても、各学校で実状を踏まえて判断しています。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 町長、教育長、ありがとうございました。 まず、コロナ対策について、集中して質問させていただこうと思います。 まず最初に、10万円の特別定額給付金についてなんですが、私の周りでも家庭内別居やギャンブル依存症などで、配偶者から10万円をもらえないとかいう苦情の声が出ております。役場にはそのような声があったのか、そしてまたそのような声があったときは、どのような対応を行うのか、お答えください。 ○議長(森山浩二君) 吉村福祉課長。 ◎福祉課長(吉村小百合君) 町のほうにも、世帯主の方とは別に支給してほしいというようなお話はございましたけれども、今回の特別定額給付金は、感染拡大防止に留意しつつ、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行うため、受給権者は世帯主とされております。 ただし、配偶者からの暴力を理由に避難し、配偶者と生計を別にしている場合などは、申し出によりまして、世帯主でなくても給付金を受け取ることができますので、そのような対応をさせていただいております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 家庭内の問題でいろいろ首を突っ込むのは難しいところもあるとは思いますけども、また今後、国からこういった給付金などがありましたら、現場の声を上げていただければと思っております。 また、10万円の支給のオンライン申請より郵送のほうがスムーズだったという報道がありましたが、岡垣町もこれに該当するんでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 吉村福祉課長。 ◎福祉課長(吉村小百合君) 確かに、迅速に正確に事務を進める上では、郵送のほうがスムーズであったというふうに考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) オンラインでの特別定額給付金申請は、マイナンバーカードが必要だったと思います。岡垣町のマイナンバーカードの達成率がまだ24%です。ほかの全国的に比べて高いほうだと思いますが、まだまだ4分の1です。これを機に、マイナンバーカードをつくるような対策とか、そういった普及させていく考えはありますでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長
    住民環境課長(高橋賢志君) マイナンバーカードの普及につきましては、議員がおっしゃるように、普及促進に努めていく必要があるというふうに考えておりまして、本年度から申請受け付けを毎月定例化して受け付けを行うようにしております。 また、今後、平日・夜間の開庁をするなど、申請機会の拡大を行っていきたいと考えております。また、各種団体のイベントなどを活用して、周知を計画的に行っていくこととしております。 今回の定額給付金の決定通知とあわせまして、普及チラシのほうを皆さんに同封をさせていただいており、引き続きマイナンバーカードの作成を広くお願いしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) ある自治体では、マイナンバーカードを使って、例えば住民票をとるときなどは50円引きとか、そういったうまい対応をしているところもありますので、もっとマイナンバーカードを普及させていただければと思っております。 5月20日の岡垣町のLINEで知ったんですが、給付金詐欺というのが起きたという、LINEのほうでありましたが、その詳細、対応はどのようにされたのでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 5月20日のLINEで周知した内容といたしましては、定額給付金の支給に関するお知らせとあわせて、町内で定額給付金を装った詐欺が発生したことをお知らせし、注意喚起を行ったものです。 発生内容といたしましては、5月14日に個人宅にNPO10万円寄附会を名乗る男から、10万円の使い道がなければ寄附しないか、寄附すれば2倍にして返すといった内容の不審な電話があったものです。 これについては、5月18日にでんたつくん、また公式ホームページ、防災メール・まもるくんで、住民に対して注意喚起を行っております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 実は、もっとそういった詐欺が起きている可能性もありますので、幅広く調査のほどしていただければと思っております。 先ほど壇上でも言いましたが、芦屋町が2万円給付した。今後、町の全町民型支援の考え、その必要性がありますか、それを対応されているでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高山企画政策室長。 ◎企画政策室長(高山昌文君) 町長が壇上でもお答えしましたように、コロナ対策というために、長期にわたる対策が必要ではないかということでございます。そのため、現在で一律にというふうな全町民型の支援といいますか、そういうことについては今のところ考えていません。 町としては、国とか県が行う支援策を見ながら、事業所向けの支援が必要、または高齢者に対する支援とか、高齢者施設とか、医療従事者に対するとか、教育の充実とか、ピンポイントで支援を今後も考えていくと、そういう予定でございます。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 昨日もお話しさせていただいたんですが、ひとり親世帯の給付で、それも大事なんですけども、介護老人や障害者のいる家庭もいますので、その対応もお願いできればと思います。 緊急事態宣言中の中で、コロナストレス等でのDVや虐待の相談は町のほうにはあったでしょうか。ありましたら、その対応も教えていただければ。 ○議長(森山浩二君) 吉村福祉課長。 ◎福祉課長(吉村小百合君) 確かに、生活不安とかのコロナウイルスの対応のストレスから、DV被害の深刻化は懸念されておりますけれども、町のほうには直接その影響でのDVの相談は受け付けておりませんけれど、国においてはDV被害者に対して24時間対応での電話相談や、SNSや電子メールを活用した相談体制もとっておりますので、そういったこともホームページ等で周知を図っているところです。以上です。 ○議長(森山浩二君) 神屋子育てあんしん課長。 ◎子育てあんしん課長(神屋智行君) 児童虐待に関してでございます。 国の調査で、児童相談所の3月の相談件数というのが公表されておりまして、全国的には増加しているということになっております。しかし、福岡県内では、前年度と変わりのない件数ということになっております。 町におきましても、相談件数そのものは余り変わりませんが、小中学生に関する内容もございまして、その場合は、小中学校や児童相談所と連携して対応を行っているところでございます。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 国のコールセンターみたいなのがあるのはよくわかっています。ホームページ等でもこういうところがあるよという紹介はされていると思うんですが、児童に対してなんですけど、子どもたちにその番号がわかるような周知とかいう、そういった取り組みもぜひお願いしたいと思います。 次、つなぎ給付金についてお尋ねしたいんですが、つなぎ給付金の予算をとられましたが、予算の根拠、そして実数、達成率はどのくらいだったでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秋武産業振興課長。 ◎産業振興課長(秋武重成君) 給付金の積算根拠でございます。 法人の積算根拠は、経済センサス、町内497法人としています。個人については、納税義務者数549人を根拠としています。 積算につきましては、法人は上限20万円としていますので、20万円掛ける法人497法人掛ける0.7、おおむね7割が対象であろうと、県でもこの数字を使っていますので、町でも同様に7割対象であろうとしています。 個人につきましては、上限10万円です。10万円掛ける549人掛ける0.7として約4,000万円、これで合わせまして、法人は7,000万円、個人が4,000万円、合わせて1億1,000万と積算したところです。 10日現在の申請者数です。法人が117件、給付額2,340万円です。個人は320人、給付額3,200万円となっています。町の目標に対して、法人は約34%支給していまして、個人は83%の支給となっています。予算額は1億1,000万円に対して、給付額は合計で5,540万円となっている状況です。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 今、達成率が三十何%とおっしゃいましたが、この数字、達成率三十何%で、県が示した0.7、これどうか、次の第2次対策で休業等の協力店舗支援給付金というのがまたあると思うんですが、0.7という根拠が私にはちょっと理解できないんですけども、今後、それをまた改めるようなお考えはありますでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秋武産業振興課長。 ◎産業振興課長(秋武重成君) これ予算計上するときに、福岡県のほうもどれぐらいの事業主が影響が出るかわからなかったと思います。町も当然わかりませんでした。近隣の市町におきましても、全事業者数の7割が今回3割以上の減収になるのではないかというふうに試算して、同じように給付金とかに取り組んでいるところです。 ですから、これも町については医療関係ではクラスターなど、そういったものが発生しておりませんでしたから、医療関係、介護サービス事業者等も算定の母数には入っていますけれども、給付の申請は上がってきていないので、申請が少なかったというふうに考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) これは申し込みが少ないほうが売り上げがそんなに維持されているということなので、いいことだとは思いますけども、予算をとる限り、よく考えていただければと思いますし、これがなかなか申し込みできなかったというネックが、国・県の持続化交付金の申し込みの対象ということがあったと思います。私も聞いたんですけども、パソコンも使えない、携帯も持っていない、本当に困っている個人事業者もいます。 今後も、こういった形の補助金が出るのであったら、そのような国・県の持続化申請をするのが条件とか、そういったのはまた続けるおつもりでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秋武産業振興課長。 ◎産業振興課長(秋武重成君) 御指摘のとおり、PCに不慣れな事業者の方については申請が極めて困難であろうと思います。したがいまして、6月1日から商工会のほうに相談窓口を開設して、国・県のサポートセンターまで行かずに申請できるように取り組んだところです。 このサポート体制によりまして、6月9日時点で50件を超える国・県の持続化給付金の申請をしておりますので、一定の支援につながったものと考えております。 国・県の申請が煩わしいから、どうしても申請しませんという方も中にはございました。その方に対しては、給付要件を満たしているか否かのチェックは我々で行いまして、給付をしたところです。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) これ要望で出すんですけども、売り上げ減ではかるより、利益減で今後取り組んでいただければと思います。 1回申し上げたと思うんですが、新聞販売店なんかは売り上げはそんなに落ちていないんですが、利益の元となる広告の量がかなり減って、結局利益はかなり減っているということを聞いております。テークアウトのお店も、今までお酒を出せたんですけども、結局出せずにテークアウトで切りかえて、それはありがたい補助もあったんですけども、利益は減っているということもありますので、町長にお願いしたいんですが、町長会などを通して、国や県に実情を投げかけていただければと思います。 先ほど秋武課長から、6月1日から商工会で相談受け付けというのがあったんですが、5月29日までがつなぎ給付金が締め切りでした。5月28日に6月12日まで延長ということになったんですが、もともとは5月29日で締め切りで、6月1日から商工会で相談ということになっていたと思うんですが、そうすると今の説明にちょっとそごがあるんじゃないかなと思うんですが、御説明をお願いします。 ○議長(森山浩二君) 秋武産業振興課長。 ◎産業振興課長(秋武重成君) 本来、つなぎ給付金については、国・県の給付金が支給するまでに時間を要するため、町独自の給付金として制度設計したものでございます。 そこで、新たに商工会のほうで相談窓口を開設したことで、初めてそこでお知りになる方もいらっしゃるかもしれません。そういったことも踏まえまして、延長したわけでございます。ウエブ申請など、パソコンのふなれな方のサポートも踏まえて、申請の受け付けを6月いっぱい続けると聞いております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 本当の弱者がもらえないような仕組みづくりじゃなくて、本当に先ほど申し上げましたように、パソコンも使えない個人事業者もいますので、その辺の御配慮をいただければと思っております。 つなぎ給付金、あとはエール飯なんですが、チラシ、ホームページだけではなかなか伝わらないところがありまして、口コミ等が大事だなと思っております。芦屋町は、商工会と、あと観光協会が連携して、このような町の施策に対して協力したということなんですが、今後も含めて、商工会、観光協会とどのようなタッグを組んで取り扱うか、お答えください。 ○議長(森山浩二君) 秋武産業振興課長。 ◎産業振興課長(秋武重成君) 周知の連携でございます。町が今回、主に周知を取り組んだところとしましては、新聞の折り込み、ホームページ、SNS、あとテレビなどの報道機関への情報提供に取り組みました。商工会では、チラシの郵送や個別の電話連絡などに取り組んでいただき、周知に努めてきたところです。 観光協会との連携としては、会員内部への周知や、特にエール飯、これ飲食が多い、飲食ですから、呼びかけていただきまして、SNS等による情報の拡散に努めていただいたところです。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 余り時間がないので、急ぎ足で進めますが、第3次で25%のプレミアム商品券ということがあったんですが、それ以外の景気対策を行う予定でしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秋武産業振興課長。 ◎産業振興課長(秋武重成君) 本町では、まず今プレミアム商品券の発行から取り組んでいるところです。これから経済活動の回復を進めてまいりますけれども、引き続き国・県の示す景気回復策のあり方も参考にしながら、状況に応じた対策を検討していきたいと考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 今、課長がおっしゃったように、景気対策も行っていかなくちゃいけないと思いますが、観光面の再開をお一つお聞かせいただければと思います。 先日、海開きの直会とかはやらないということで聞きましたけども、海水浴場は多分一般の人が来ると思います。そのときに、警備員などの配置は行う予定でしょうか。また、サーファーの自粛要請は、釣りも含めていつまで行う予定ですか。 ○議長(森山浩二君) 秋武産業振興課長。 ◎産業振興課長(秋武重成君) 多くの集客を促すイベントにつきましては、当面、今は自粛と考えておるところです。観光協会では、今現在、レンタルサイクルやバーベキューなど、再開する予定としていましたけれども、北九州の感染拡大を受けて休止しております。 次に、海水浴場の件です。海水浴場は、海水浴期間中7月23日から8月12日まで、監視員2名を配置して、海水浴場の監視に努めます。 次に、サーファーへの自粛要請でございます。サーファーは、県の緊急事態宣言中はみずから自粛されておりまして、こちらから働きかけることもなく自粛されておりました。今後については、今のところどうするかは考えを伺っていないところです。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) よく住民のほうに周知をお願いできればと思います。 今まで、中止または中止予定のイベント、春まつり、まつり岡垣灯篭まつりなどありますが、この事業費はどのように、予定されていた事業費があると思うんですが、その事業費は今後どのように取り扱う予定でしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秋武産業振興課長。 ◎産業振興課長(秋武重成君) 産業振興課から商工会へ補助しております事業については、今年は補助金は支給しないというふうに考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 私が聞きたいのは、事業費があったと思うんですが、予算をとっていますよね。それが来年度に繰り越すのか、どういうふうに処理されるのか、お聞かせいただければ。 ○議長(森山浩二君) 川原総務課長。 ◎総務課長(川原義仁君) 事業費全体、それから各種団体への補助金も含めてですけれど、今年度、コロナ関係で未執行になった分につきましては、基本的には3月、年度末までに精算をしていただいて、返していただくというふうに考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 出口戦略として、イベント等が今まで中止になったのが、例えばですけども、まつり岡垣までは今中止と決まっています。先ほど盆踊りとか町長が言われていましたけど、例えば成人式とか出初め式とか、今後のイベント等の再開のガイドライン、目安などはあるのでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) イベント等の再開のガイドラインについては、今現在、国や福岡県が示した段階的解除の目安や、施設やイベントの開催に関するガイドラインに準じて、町としましてもイベント、あるいは町の施設の開館、それと利用者数の上限の目安とか、あるいは利用に際しての感染症対策など、町としての基本方針について、対策方針について定めるということになっております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) イベント再開は、町の交流、活性化、経済対策、地場産業への振興などにつながりますので、慎重に御判断いただければと思っております。 学童というか、教育のほうに入りたいと思うんですが、5月11日からの登園自粛を要請した上での開所の保護者の反応、問題点、月謝等はどのように取り扱うか、教えてください。 ○議長(森山浩二君) 青山こども未来課長。 ◎こども未来課長(青山雄一郎君) 国の緊急事態宣言が延長されまして、引き続き感染防止対策の徹底等が必要と、認識が保護者の皆さんに定着しておりまして、また登園自粛要請により登園しない場合は、保育所や学童保育所の保育料を減免にした、そういったことで保護者からの問い合わせというのは特にありませんでした。 また、多くの保護者の皆さんから、家庭内保育に協力をしていただきました。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 古賀市がとり行ったような家庭保育支援金などの導入は、今後、考えているでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 青山こども未来課長。 ◎こども未来課長(青山雄一郎君) 本町では、国の子育て家庭への臨時特別給付金とは別に、町独自の子育て家庭への緊急的な支援として、18歳以下の子どもがいる家庭、岡垣町子育て支援給付金、それから児童扶養手当を受給しているひとり親家庭に対する給付金、岡垣町ひとり親家庭等支援給付金を支給することとしておりまして、今議会で補正予算で計上させていただいたところでございます。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) ありがとうございます。 さっき教育長が、夏休みを短縮して、土曜日授業をするということで、何とかやるということなんですが、先ほど修学旅行などはやるということを聞きましたけども、例えば職場体験とか、あと夏休みの補習とかもあったと思うんですが、その辺はどうされるんでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 中山教育総務課長。 ◎教育総務課長(中山朝雄君) 職場体験につきましては、現在、感染症の拡大の関係で、実施できるかどうか検討しているところではございますけれども、密にならないように接していかないといけないというところで、今後、校長会などで協議をさせていただきながら、実施等については検討をさせていただくというようなところになってまいります。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 学校再開でのマスクやアルコール消毒の予防対策はやっていると思うんですが、これはいつまでやるのか、そしてまたライフスタイルに逆に定着させるのか、町からの対策等の指針を基本的に学校の判断に任せるのか、その辺はどうなんでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 中山教育総務課長。 ◎教育総務課長(中山朝雄君) 子どもたちがマスクをつけて授業を受けたりするのをいつまでかというようなことだろうと思いますけれども、文科省からはマスクの着用や校舎の消毒などのガイドラインが現在出されているところでございます。町でも、児童生徒が手を触れる範囲につきましては、毎日消毒するために、町が配置しております職員の時間延長を行ったり、定期的な消毒実施をすることとしております。 今後の学校でのマスクの着用期間などは、国が専門家等の会議においていろいろと議論がなされるものかというふうに考えておりますので、町もそういったものを参考にさせていただきながら、町の校長会議などで取り組みを確認して、共有をしていきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 全然時間がないので、オンラインのこととか、また子どもたちについて質問したかったんですが、オンライン保育をしているところはありますが、小中学校でも行う予定はありますか。(「保育ですか」と呼ぶ者あり)保育園でオンライン保育をしているというところがあると聞いたんですが、小中学校以外でもオンライン授業とか面接とか、そういったことをする予定が岡垣ではあるでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 青山こども未来課長。 ◎こども未来課長(青山雄一郎君) オンライン保育とは、オンライン会議システムを使って、保育所と園児宅をつないで、在宅で絵本の読み聞かせや手遊び、それから保護者へのアドバイス等を行うものと承知しております。緊急事態宣言の発令に伴って導入した事例があるということで承知しておりますが、この取り組みを活用していくためには、パソコンやウエブカメラ、通信回線等の環境が必要なこと、それから活用方法についての検討が必要ということで、現時点において、小中学校以外での導入検討は行っておりません。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 町長には、将来を担う子どもたちの子どもの目線に立った、また意見を取り入れていくようなまちづくりを目指すかなど、お聞きしたいことがあったんですが、時間の都合上、次回にさせていただこうと思っております。 また、2022年4月には民法改正が行われ、成人式がどのように取り扱われるかとか、その辺の疑問も質問したいこともあるんですが、将来を担う子どもたちについては、また機会があれば質問させていただきたいと思います。 時間になりましたので、以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(森山浩二君) 以上で、12番、川地啓輔議員の一般質問は終わりました。……………………………………………………………………………… ○議長(森山浩二君) ここでしばらく休憩します。なお、再開は10時50分の予定とします。午前10時30分休憩………………………………………………………………………………午前10時50分再開 ○議長(森山浩二君) 再開します。 6番、平山正法議員の発言を許します。6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 6番、平山正法です。議長の許可をいただきましたので、一般質問通告書に基づいて一般質問を行います。 1.高齢者等の生活支援について、(1)ごみを出すことが困難な高齢者等に対する認識と支援策の現状について、(2)今後どのような施策を行っていくのかについてです。 全国的に少子高齢化が進む中、岡垣町では高齢化率が32%を超えています。団塊の世代がピークを迎える2025年は、高齢化率も35.2%となり、高齢者対策は待ったなしという状況です。中でも、高齢者等の生活支援については、ごみ出し支援や買い物支援、移動支援などさまざまな支援がありますが、今回はごみ出し支援についての質問を行います。 最近では、80代や90代でも元気に活躍される高齢者がふえていますが、高齢になると筋力の低下や腰痛、骨粗しょう症による骨折などにより、若いころと同じように歩くことは難しくなります。また、腕や体幹の筋肉の衰えや、関節リウマチなどを患うと、重たい物を持つことも大変です。さらに認知症やその前段階の軽度認知障害になると、曜日や分別ルールを覚えることが難しくなります。毎日のごみ出しは、若い人でも負担に感じる作業ですから、こうした症状が出てくる高齢者にとっては、大変な作業です。 近年、ごみ出しが困難でありながら、必要な支援が受けられない高齢者がふえています。こうした状況は、高齢化以外の社会の変化によっても引き起こされています。 まず一つは、核家族化です。日本の全世帯のうち4分の1が65歳以上の高齢者のみの世帯で、その割合は年々増加しています。かつての日本では、3世代同居が当たり前で、高齢者の生活を一緒に住む子どもや孫が支えていましたが、現在では高齢者のみで生活し、家族に頼らずに日常生活を送る高齢者がふえていることです。 もう一つは、地域のつながりの希薄化です。昔は、足腰の悪い高齢者が1人で住んでいれば、近所の住民がごみ出しや買い物を手伝ったものですが、こうした近所の助け合いも都市部を中心として見られなくなっています。 高齢者が、ごみ出しに困難を抱えているのに必要な支援が受けられないと、3つの困った状況に陥ることが心配されます。 1つ目は、高齢者が無理にごみ出しを続ける状況で、毎日大変な思いをするとともに、転んでけがをする危険性があります。 2つ目は、ごみ出しができなくなってしまう状況で、ごみがたまった不衛生な部屋で生活を送ったり、さらに深刻化するとごみ屋敷になったりするおそれもあります。 3つ目は、曜日や分別ルールを守らずに不適切なごみ出しを続けてしまう状態で、集積所のごみの散乱につながってしまいます。また、介護のヘルパーや週末に世話をしに来る家族が、近所に迷惑をかけることを気にしつつも、やむを得ず収集日でない日に、ごみを出してしまう場合も考えられます。 以上の状況は、ごみの収集・運搬に支障を来たしたり、近隣住民とのトラブルにつながることも懸念されます。高齢者のごみ出し支援をすることによって、ごみ出しが滞り、ごみが家にとどまることを防ぎ、生活環境の保全やごみ屋敷の未然防止、また、支援者が定期的に高齢者宅を訪問することによって見守りの機能があります。マンションなどに住む高齢者が下の集積所まで運べない、つえを持ってごみを持つのは大変だ、雨の日なども大変だという声もあるようです。 国立環境研究所が、全国の廃棄物部局を対象に平成27年に実施したアンケート調査によると、高齢者のごみ出し支援制度を設けている自治体は22.9%で、平成22年以降ふえてきています。自治体類型別に見ると、政令指定都市などの規模の大きい自治体では、支援制度を導入している割合が高いのに対して、町村では1割以下と取り組みが進んでいません。 理由としては、農村部では多世代同居や近隣住民の助け合いにより、都市部ほどにはごみ出しに困っている高齢者が多くない可能性がある一方で、中小規模の自治体では、人員や予算が不足していて、高齢者のごみ出し支援まで手が回っていない見方もできるとしています。 そこで、町長にお尋ねします。高齢化社会が進んでいく中、岡垣町において、このようにごみを出すことが困難な高齢者に対する認識と支援策の現状、また、広域事務組合との連携もあるかと思いますが、今後どのような施策を行っていくのかを伺います。 次に2.新型コロナウイルス感染症対策について、(1)介護施設への支援は、についてです。 前回、3月議会で新型コロナウイルス感染症について一般質問を行いました。その後も全国的に感染者がふえ続け、政府は4月7日に緊急事態宣言を発令しました。緊急事態宣言が発令される中、岡垣町でも4月14日に感染者が確認され、住民も不安な状況になりました。 しかし、国の自粛要請に応じた住民の努力もあり、岡垣町における感染者数はふえることなく現在に至っています。全国的に見ても、1日の感染者数は減少し、5月14日に緊急事態宣言が福岡県を含む39県で解除され、5月25日には、緊急事態宣言の全面解除がされました。 緊急事態宣言による外出やイベントの自粛要請、一律の学校休校、施設の休業や営業時間短縮の要請により、国の補償・補填がないもとで、労働者、中小企業、業者、個人事業主、フリーランスが生活困窮や廃業の危機に直面しました。また、地域経済への影響も甚大となっています。 国による後手後手の対応に、住民や事業者からも遅いという声が出ました。その中、岡垣町では、国の支援を待たず、独自の支援を出しました。 4月に開催された臨時会では、緊急つなぎ給付金や岡垣エール飯推進事業、緊急雇用対策、上下水道料金の改定先送りなど町独自の支援を初め、国の特別定額給付金、子育て世帯臨時特別給付金を議決しました。特に、特別定額給付金は5月12日から申請書が各家庭に届き、22日から給付が始まるなど、早い対応に住民も喜んでいます。6月議会でも、コロナウイルスに対するさまざまな独自支援が準備されています。執行部には、これまでの迅速な対応、支援策に感謝をしています。また、今後も迅速な対応をお願いします。 さて、コロナウイルス感染症で、全国的に医療・介護・福祉現場では、このままではもたないという声も出ています。医療介護の専門誌日経ヘルスケアの報道によりますと、医療介護職員の感染者が3月末から5月1日までに約8倍に急増し、感染者全体の6.7%に上っています。集団感染が発生した名古屋市では、名古屋市の要請に従った介護事業所の2週間の休業によって、身体や認知の機能に影響が出たとする利用者は6割にも及んだといいます。また、利用家族の負担が増したといいます。 最前線で仕事をされている医療・介護・福祉現場への支援は待ったなしです。その中、5月27日に第2次補正予算案が閣議決定され、医療・介護従事者への支援策が出されました。 新型コロナウイルス感染症の患者対応をする医師や看護師ら医療機関の職員、介護職員に1人当たり最大20万円の慰労金を支給するということです。また、感染者らに直接対応しない場合にも5万円が支給されます。現場の職員たちは感染リスクと隣り合わせで治療や介護をし、負担が増大しているためだということであります。 国が支援策を出す前から、一部の自治体では、医療や介護現場への独自の支援策を打ち出しています。そこで、町長にお尋ねします。介護や福祉現場で働く人たちは、自分たちが感染しないよう努力をしながら危険と隣り合わせで働いています。今こそ、町としても支援をすべきではないでしょうか。答弁を求めます。 あとは質問席から質問いたしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 平山議員御質問の「1.高齢者等の生活支援について(1)ごみを出すことが困難な高齢者等に対する認識と支援策の現状について(2)今後どのような施策を行っていくのか」に対しては、関連がありますのであわせてお答えします。 岡垣町から排出されるごみは、遠賀・中間地域広域行政事務組合において遠賀郡4町と中間市で共同処理を行っており、家庭ごみについては一部の地域を除いて自治区等が管理するごみ集積所に出していただくこととなっています。しかし、高齢化や核家族化を背景として、一部の高齢者世帯や独居世帯等で身体機能の低下によりごみを集積所に出すことが困難になってきている状況があり、新たな社会問題として捉えています。 高齢者等に対するごみ出し支援の方法は、地域等が主体となって行う支援、共助と、行政が主体となって行う支援、公助の2つが考えられ、本町においてもそれぞれの取り組みを進めています。 共助では、地域住民による助け合いの仕組みがあり、本町では生活支援体制整備事業において、町及び社会福祉協議会の担当職員を生活支援コーディネーターとして位置づけ、地域活動への支援を行っています。本年1月から自主的にごみ出し支援を行い始めた自治区もあります。その他の自治区においてもそれぞれの課題解決に向けた取り組みがなされるよう、引き続き支援を行っていきます。 一方公助では、昨年度環境省の補助事業の採択を受け、1市4町及び広域事務組合を中心に収集業者と連携して、高齢化社会に対応したごみ出し支援のモデル事業に取り組みました。本町では波津地区を対象に、ごみ出しが困難な世帯を対象とした戸別回収を試行的に行いました。実施後のアンケートでは事業継続を望む声が多くあることから、事業化の可能性について、モデル事業で得た課題を踏まえ協議を進めることとしています。 今後の方向性としては、現在自治区で行われている取り組みの状況から高齢者等のニーズを把握し、広域事務組合での協議の動向も踏まえた上で、町の方針を決めていきたいと考えています。 次に「2.新型コロナウイルス感染症対策について」個別の質問にお答えする前に、町としての基本的な施策に対する考え方を述べさせていただきます。 川地議員の一般質問に対する答弁と重複する部分がありますが、よろしくお願いします。 新型コロナウイルス感染症対策については、住民が安心して生活できるよう全国的な課題は国が制度設計を行い、各自治体が地域の実情を踏まえて事業を選択するとともに、自治体特有の課題は自主的な取り組みにより補完されることが望ましい姿であると考えています。 今後もさまざまな課題が発生することが予想されますが、町としては情報収集に努め、自治体としての役割を果たしていきます。 それでは、議員御質問の「(1)介護施設や介護職員への支援を」に対してお答えします。 令和2年4月30日現在の要介護、要支援の認定を受けた方は約2,000人で、その多くの方が自宅や施設等で介護サービスを利用されています。 要介護等の認定を受けている方が在宅や施設での生活を維持するためには、介護サービスは必要不可欠です。新型コロナウイルス感染症の感染拡大が懸念される中、介護事業に従事されている皆様におかれましては、御自身と利用者への感染を防ぐために最大限の注意を払いながら御尽力いただいていることに感謝を申し上げます。 介護サービス事業所からは、感染防止のためにこれまで以上の入念な消毒にかかる手間や、感染リスクと常に向き合う精神的な負担、また、マスク等の物品の不足などの声が町に寄せられています。 事業所への支援としましては、必要な備品の緊急的な対応として国、県から布マスクや不織布マスク、手指消毒液が配布されており、町においてもマスクや消毒液を配布しました。また、町で次亜塩素酸水を生成する装置を町内3カ所の公共施設に設置し、継続的に介護サービス事業所等に対して配布することを検討しています。 その他の支援では、国において高齢者福祉施設等の多床室を個室化に改修する経費の補助や、休業または事業を縮小した福祉事業者等の資金繰りを支援するものや、医療的見地からの相談ができる窓口の設置のほか、職員のメンタルヘルスの支援等について実施が予定されています。これらの制度が創設された後には、速やかに関係者への周知を行っていきたいと考えています。また、従事者への直接的な支援では事業所内で感染者や濃厚接触者に対応した事業所に勤務し、利用者と接する職員に対して20万円、その他の事業所に勤務し、利用者と接する職員には5万円の慰労金を支給する予定となっています。 事業所で働く職員に対する給付金の支給については、一部の自治体で実施していることは承知しています。しかし、国の第2次補正予算において、先ほどの慰労金の支給が予定されていますので、現段階では考えていません。 今回の新型コロナウイルス感染症において新しい生活様式が求められる中、介護の現場でも感染予防や感染が確認された場合には適切な対応が求められ、これまで以上に経費が増加してきていると聞いています。その増加した費用への対応は、一時的なものや自治体によって支援に差があるものではなく、全国で一律になるように介護報酬に反映されるべきであると考えます。そのため、町としては事業所が何を必要としているかを適切に把握し、必要な対策がなされるよう、さまざまな機会を通して国や県へ働きかけを行っていきたいと考えています。 以上この場でお答えしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 1.高齢者等の生活支援について、(1)ごみを出すことが困難な高齢者等に対する認識と現状について、(2)今後どのように施策を行っていくのかについて、質問いたします。 町長の答弁でもありましたけども、高齢者へのごみ出しの支援には、行政が主体となって支援を行う公助、そして地域の方がごみ出しの支援活動を行う共助があるというふうに答弁されておりました。 町長の答弁では、岡垣町では現在、共助で取り組んでいる地域があるということでありますが、その独自で取り組んでいるという自治区はどこなのか。また、これから行おうとする自治区はあるのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 船倉長寿あんしん課長。 ◎長寿あんしん課長(船倉憲一郎君) 現在、ごみ出しの支援として取り組まれている自治区、旭中区、高尾区、南山田区で現在取り組まれております。また、これから取り組もうとしている自治区はあるかということですが、現時点においては、その意向は聞いておりませんが、高齢者に対する生活支援の必要性を感じているという自治区はありますので、今後も必要な支援は行っていきたいと考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 現在、旭中区、高尾区、南山田区で取り組んでいるということでございます。この自治区に対して、町から補助金を出したりとかはあるのか。答弁の中では、生活支援コーディネーターによる支援がされているというものなので、それを含めて答弁をお願いいたします。 ○議長(森山浩二君) 船倉長寿あんしん課長。 ◎長寿あんしん課長(船倉憲一郎君) まず、補助金等については交付はしておりません。生活支援コーディネーターを、町の職員あるいは社会福祉協議会の職員から、生活支援コーディネーターとして配置しておりますので、そのコーディネーターを中心に支え合いの仕組みについて、例えば、その仕組みを構築するに当っての自治区に対してアンケート調査とかをすることもあるんですけれど、そういった相談を寄せられれば、コーディネーターが中心になってその支援を行っていくという形をとっております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) わかりました。次にですね、町長の答弁で、広域事務組合と連携して波津区をモデルケースにしてごみ出し支援を行ったということでありますが、これは、旭中区が行ってきた共助の取り組みとはまた異なるものだと思いますが、そこについてお尋ねをいたします。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) 波津区で行いましたモデル事業につきましては、広域行政事務組合、それから1市4町を中心にした、行政主体となって行う公助ということになりますので、地域で支援を行っております旭中区の取り組みとは異なるものということになります。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) では、波津区のモデルケースは公助ということでありますが、なぜ波津区が選ばれて行われたのか。また、恐らく何カ月かにわたってされたと思うんですけど、検証した期間などについてお尋ねをいたします。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) 今回、波津区で行わせていただきましたが、地域選定につきましては、実際、現地で収集を行っております収集事業者の御意見も伺いながら、狭い通路、それから高低差のある場所における回収などを検証するために波津区を選定させていただいております。 それから、本事業の実施期間でありますが、実施期間は令和元年12月から令和2年1月までの2カ月間で実施をさせていただきました。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。
    ◆議員(平山正法君) では、この波津区のケースについて、どんな内容でごみ出し支援をしたのか。内容についてお尋ねをいたします。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) モデル事業の内容につきましては、高齢者それから障害のある方の世帯等で、ごみ出しの支援が必要な方を対象に、玄関先のほうにごみ出しの専用ボックスを置かせていただきまして、その中にごみを出していただき、通常の地域の収集日と同じ日程で収集業者が個別に回収をするものでございます。この収集とあわせて、安否確認もあわせて実施をさせていただくということにしております。 岡垣町では、波津区で14世帯ということで検証をさせていただいているところでございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 広域事務組合と連携しているということで、当然岡垣町だけでなく、多分、郡内ほかのところと中間市、全ての自治体で検証が行われたと思いますが、その点についてお尋ねをいたします。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) おっしゃるとおり、遠賀郡4町と中間市で検証を行わせていただいておりまして、それぞれから1つの行政区を選定いたしまして、全体で45世帯を対象として今回の事業に取り組んでおります。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) では、実際に行ってみて、どうだったのかという分析などは、どのようにされているのでしょうか。また、広域事務組合では、どのような課題が出されたのかについてお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) 実施後にアンケートを実施させていただきまして、対象世帯45世帯のうち、40世帯につきましては、満足という回答をいただいております。また、37世帯が今後も利用したいという結果になっていることから、事業としてはおおむね好評な事業であったと考えております。 一方、利用者から仕組みがわかりにくかった、それから、有料なら通常の集積所に持っていくなどの声が聞かれたほか、収集業者からも、今回、車両の乗り入れができずに一輪車で対応した、それから、安否確認に時間がかかり、収集時間に影響があったといった声が聞かれました。 これらのことから、事業化に向けましては、制度、人員、時間、経費など、多くの課題があるというふうに考えております。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) では、この課題をどのように今後検証していくのかについて、お答えをお願いします。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) 課題につきましては、1市4町の実情を踏まえまして、収集業者等の意見も聞きながら、本年度、広域行政事務組合の中でも、事業化の可能性について検証を行っていくこととしております。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 今年度、事業化に向けて協議をしていくということでありますけど、今ですね、地域によって本当にばらばらです。旭中区みたいにやったりとか、そういうことをやってないところは自分たちで持って行かないけんとかですね。将来に向けて、これは絶対に公助または共助のどちらかを実施しなくてはならないというふうに思いますし、そういうときが必ずやってくるんじゃないかというふうに思います。 そこでお尋ねをいたしますが、波津区で行った公助のごみ出し支援は、住民環境課がお答えされまして、所管で、旭中区、高尾区、南山田区が行った共助、これは長寿あんしん課が所管されているということで、所管がそれぞれ違うので、どうなのかなというのをちょっと思います。情報共有とか、また、こういうところがやりにくいとか弊害などあるんじゃないかと思いますが、その点についてお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) おっしゃるように、住民環境課はごみ行政の観点から、それから、長寿あんしん課は高齢者支援の観点から支援を現在行っておりますが、事業内容につきましては、相互に情報共有を図りながら進めておりますので、今後も引き続き情報共有を図りながら、それぞれ役割に応じて重層的に高齢者の支援を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 現在、第7期高齢者福祉計画が実施されていまして、第7期高齢者福祉計画は、今年度3月で終わる予定になっております。来年度から第8期高齢者福祉計画が、スタートするというわけでありますが、この中でこのゴミ出し支援についてどのように位置づけていくのかというところについてお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 長寿あんしん課長。 ◎長寿あんしん課長(船倉憲一郎君) 第8期高齢者福祉計画、今、従来より実施しています生活支援体制整備事業、これが高齢者の生活全般にわたる生活支援をしていこうというものですが、これを一層推進することによって、住民が主体となって、高齢者にとってのごみ出しや見守りを初め、さまざまな地域課題の解決や支え合いに向けた取り組みを支援するように、計画の中には盛り込んでいきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) ぜひとも、いい形でつくれればなと思いますので、その辺はよろしくお願いいたします。 高市総務大臣が令和元年9月12日に就任記者会見をしたときに、興味を持っているのは、例えば在宅介護を選ばれる方が今、非常にふえております。それで市町村によって随分サービスに格差がございます。家事支援サービスをお願いしても、ごみ出しというのは、サービスの対象外です。在宅介護を受けていらっしゃって、高齢者だけの御家庭でその方が歩けない場合、車椅子で生活をしている場合に、月曜日と火曜日と水曜日と木曜日、それぞれごみの種類ごとにごみを出してください、こう言われても出せない。高市大臣の御家庭でも大変だったそうで、週末ごとに帰ってはごみを分別して、御近所の方々に頭を下げて、これは資源ごみの日にお願いします、これは燃えるごみの日にお願いします、本当に御近所に支えていただいて、何とか乗り切ることができたんですが、近隣する市などでは、サービスふれあい収集、そういうことをやっているところがあるんですけども、御高齢者や障害者だけのお宅には玄関口までごみを受け取りにいくようなサービスをやっています。 総務省にも集落支援員制度があるようで、主に過疎地を想定した制度でございますが、今、市部におきましても、そういったきめ細やかな、本当にお困りの方に対して手を差し伸べるサービスがある市町村とない市町村というものがございますので、自治財政局長に怒られてしまうかもしれませんけど、少しみんなで議論をして、また、交付税措置など何か対応ができないか、各自治体を応援できないか、こんな意識を持って帰ってまいりましたと、こういう高市大臣が発言をされたんですよね。 その結果、高齢者等世帯に対するごみ出し支援についてということで、令和元年度から、市区町村が実施する単身の要介護者、障害者などのごみ出しが困難な状況にある世帯へのごみ出し支援に対して、特別交付税措置を講ずると発表しました。 その中で、次の4点について、特別交付税措置を講ずるとしています。1つ目が、ごみ収集事務の一環として実施する場合は、戸別回収に伴う増加経費。2点目、NPOなどへの支援により実施する場合は、NPOなどへの補助金の額。3点目、社会福祉協議会などに委託する場合は、委託経費の額。4点目、未実施団体については、初期経費、対象世帯の調査や計画策定などとなっています。 そこでお尋ねをしますが、この総務省が発表した特別交付税措置を有効に使うこともできるんじゃないかというふうに私は考えておりますが、この辺についてはどのようにお考えでしょうか。答弁を求めます。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) おっしゃいましたように、総務省の高齢者等世帯に対するごみ出し支援の特別交付税につきましては、市町村が行う事業に対して、対象経費の2分の1を交付税措置するというもので承知をしております。 今回、モデル事業については100%補助がついておりますので、モデル事業を使ったという状況もございます。 今後、高齢者のごみ出し支援につきましても、国、県においてさまざまな視点での支援内容がございますので、必要に応じて有効な交付税措置や補助金等を活用してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 有効に活用していくということでありました。今後、高齢化が進むにつれて、地域間格差というのが出てくるんじゃないかなというふうに考えられます。このごみ出し支援は、やはり地域間の格差が出ないように取り組んでいくべきじゃないかと私は思いますが、町長はどのようにお考えでしょうか ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) ごみ出し支援、高齢者支援の一つだろうというふうに思います。地域の状況がどういう状況であるか、いわゆる介護支援、要介護、そしてその前の要支援という、ごみ出しが集積まで非常に無理があるというのが、要支援のまだ少し前だというふうに思うんです。そういったところで、そういった地域のニーズ等どれぐらいあるのか、そういったところをまず把握したいというふうに思います。その上で、遠賀・中間地域広域行政事務組合の中でも、各町、中間市等の実態も踏まえて、協議する必要があるなら協議をしていきたい。しかし、その前に、岡垣町がやっていますように、隣近所でまずは助け合う、共助ということはやはり大事ではないかなと。まず、そこで共助を広めていくと。そして、その先に、どうしてもそれはかなわないという部分で公助というところになってくる。最初から公助ありきということではないというふうに思っております。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 町長の答弁でも、共助は大切で広げていくことをということで、まず御努力をしていただきたいと。町と広域事務組合の関係、そして町の中でもまた所管が違って事業をやっているわけでありますので、時間はどのぐらいかかるかわかりませんけど、多分、すごい時間がかかってできていくんだろうなというふうには思いますけど、引き続き広域とも連携して協議をしながら、将来に向けて実現させていってほしいなというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 次に2.新型コロナウイルス感染症対策について、(1)介護施設や介護職員への支援をということでの質問をさせていただきます。 新型コロナウイルス感染症で、施設に預ける人が減った。これによって事業所の収入が減ってしまい、閉鎖しなくてはならないという事業所も全国的にあるようですが、岡垣町ではどうですかという質問なんですけど、先ほどちょっとつなぎ給付金か何かの申請もなかったから、そんなに落ち込んでないんかなというふうには言われてましたが、その点について岡垣町はどうなんでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 船倉長寿あんしん課長。 ◎長寿あんしん課長(船倉憲一郎君) 現時点において、町内で新型コロナウイルス感染症を理由に廃業され、閉鎖した事業所はありませんが、昨日、1カ所の通所介護事業所から、6月27日付で臨時休業すると報告を受けております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 介護施設で感染者が確認された場合、そこに感染が確認された方を預けることができなくなってしまいます。また、同じ部屋とか濃厚接触者についても、預けることができなくなるんじゃないかというふうに思います。また、感染者が確認されたということで、事業所内を消毒するとか、そういった作業も1日、2日ぐらいかかるんじゃないかなというふうにも思いますけど、その場合、感染していない方を預けることができないという状況もあります。また第2波も来るんじゃないかというふうに報道もされておりますけども、そのようなマニュアル等はあるのでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 船倉長寿あんしん課長。 ◎長寿あんしん課長(船倉憲一郎君) こういったケースに関するマニュアル自体は、今、準備はされておりませんが、施設を一時的に休業や縮小する場合、その施設を利用されている方、ほかの利用者の生活を継続していく必要がありますので、その辺につきましては、基本はケアマネジャーを中心に代替サービスの検討をして、関係事業所と連携しサービスを確保するということになっております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 適切に対応するということで受けとめております。ケアマネジャーが恐らく受け入れ先とかを決めていくと思うんですけども、利用者の方がスムーズに利用できるように、これはお願いしたいと思います。 介護報酬、診療報酬もそうですが、報酬の納入が請求から2カ月後になっています。ですから、緊急事態宣言が出されたのが4月なので、4月からの2カ月後、6月から7月あたりに、もしかしたら資金繰りの困難が発生する事業所も出てくるかもしれません。先ほど何か休業されたというところがあったので、もしかしたらこんな関係なのかなとかを勝手に私は思ってますけど、そこで無担保・無利子の融資制度も始まっていますが、返済の猶予のみならず、返済免除制度なども視野に置いた支援策をやはり国に要望すべきじゃないかなと思いますが、その点についてお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 船倉長寿あんしん課長。 ◎長寿あんしん課長(船倉憲一郎君) まず、事業継続のための支援、国においては持続化給付金の支給、また今、議員がおっしゃっていました無担保・無利子の融資制度、こういったところも行っておりますが、その他の支援につきましては、それぞれの介護サービス事業所が何を必要としているのか、適切に今後把握していった中で、必要に応じて国や県への要望を行っていきたいと、そのように考えております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 厚生労働省老健局介護保険計画課では、5月12日、新型コロナウイルス感染症の影響により、収入が減少したこと等による介護保険の第1号被保険料の減免について通達を出しています。 そこでお尋ねいたします。第1号被保険者に対しての減免になるという通知とかを、しっかりと行っていかなければならないというふうに私は思いますが、どうお考えでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 船倉長寿あんしん課長。 ◎長寿あんしん課長(船倉憲一郎君) この介護保険料の減免、まず、これにつきましては、介護保険広域連合において、4月の段階でこの減免の制度について、関係規則等の改正が行われる施行がされているところです。 この周知につきましては、まず、町においてはまず広報が、5月25日発行の広報から周知を行っていることと、町ホームページに掲載し周知を行っております。 今後、広域連合においては、7月末に発送する予定としております介護保険料決定通知書の送付時に、この減免について周知する予定となっているところでございます。以上です。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 広域連合が決定通知書を送るということで、そういった周知をしながら送りますよというような答弁なんですけど、なかなか届いてもわからないという方もたくさんいらっしゃると思うんで、そういうところは、もう町のほうでしっかりと対応していただけるんでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 船倉長寿あんしん課長。 ◎長寿あんしん課長(船倉憲一郎君) はい、そういったものについては、こちらのほうでもしっかりと対応していきたいと考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 次に、ある介護事業者の方が、実際に感染者が確認された場合、県の指導を待たないといけない、その間、時間がすごくかかってしまって大変じゃないかというふうなことをおっしゃっておりました。感染者が確認された場合、こういう手順で対応するんですよというようなマニュアルが欲しいみたいな声も実際あったんですが、この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 船倉長寿あんしん課長。 ◎長寿あんしん課長(船倉憲一郎君) 感染確認された場合のマニュアルということでございますが、これについては厚生労働省から、社会福祉施設等における感染拡大防止のための留意点についてということで、文書のほうが発出されておりまして、その通知の中で、新型コロナウイルス感染症に感染した者等が発生した場合の取り組みが示されているところでございます。 この通知文については、町内事業所については、町のほうから周知を行っておりますので、仮に今後こういう事態、感染等が確認された場合は、そういったものを参考に、適切な対応をお願いしたいと考えております。 引き続き、国や県からのそういった情報については、速やかに関係事業所には周知を行っていきたいと考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 通知があるということで、事業所に通知されているということなんですけど、実際に感染者が出た場合、県が動くんですけど、町としてこういったマニュアルがあるから、しっかり対応してくださいよみたいなことも行っていただきたいというふうに思います。 続きまして、第2次補正予算案、医療従事者や介護従事者にも慰労金が支給されるということでありますが、介護を必要とする人と隣り合わせにいるケアマネジャー、この方々も支給対象となるのかについてお尋ねをいたします。 ○議長(森山浩二君) 船倉長寿あんしん課長。 ◎長寿あんしん課長(船倉憲一郎君) 支給対象の範囲ですが、ケアマネジャーも現段階の支給の対象となる予定であるというふうには聞いております。 ただ、詳細については、別途通知をしていくということで確認しております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) ケアマネジャーも支給対象ということで、まだ詳細はわかってないというような形ですかね。岡垣町の職員もケアマネいらっしゃいますので、その方々も最前線で頑張ってますので、対応できるようにしていただきたいなというふうに思います。 国のほうがこれしますよということでありますが、国における第2次補正予算案の地方創生臨時交付金、こういうのも今後出てくるので、活用して町としても介護現場で働いている職員、ケアマネジャーに支援できると思います。町長の答弁では、なかなか難しいみたいなこともおっしゃってましたけど、あわせて緊急事態宣言が出て、子どもを預かっていた保育士とか、学童の指導員とか、そのときに手伝いをされた教員の方々とか、そういった方々にもやはり町が支援していくべきじゃないかと考えますが、改めて町長、いかがお考えでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 国が支援をすると、5万円あるいは20万円ということでありますが、これは、やはり全国一律にそういう関係の人たちにされる。そのほかに町独自でというところもありますけど、地方創生臨時交付金、第2次補正予算でどれぐらい来るかわかりませんが、これの使い方の基本は、新型コロナウイルスによって職をなくしたとか、もうこれは、もちろん国でやりますけども、そういうところで、岡垣町の実態に合ったところで、まずは実態に即してそのお金を使う。 もう一つは、経済の再生、社会経済の活動を再生させるために使っていくと、2つの考え方があるわけですけども、基本的な、原則的な考え方は、岡垣町は踏襲していきたいというように考えております。 そういうことで、幾ら来るかわかりませんが、この使い道については、十分実態に合ったところ。国は国で、もうそれでやっていますから、これは、もう全国一律公平だというふうに思います。それが、各自治体によっては、バランスを欠くようなところがありますけども、それは好ましいことではないというように考えております。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 本来であれば、やはり国が責任を持って支援をしていくべきだと私も思います。町長の答弁でも最後のほうには国がしていくべきだと考えているような答弁でありましたが、今の政府を見ていますと、なかなかお金を出したくないんだという感じにしか見えないという捉え方もできます。その中で、各自治体は財源が厳しい中、さまざまな支援を行っています。もちろん、岡垣町もそうでありますけど、財政力によって支援内容も違ってくるということもやはり今出てきてます。その中でやはり限界があるんですね。やはり介護保険制度の歴史は、国による給付の抑制、そして利用者負担増の20年間だったというふうに思います。そのツケが今回ってきたんじゃないかなというふうにも感じています。 低賃金の改善が進まず、有効求人倍率は昨年の4月時点で、全産業平均1.38倍に対して、介護分野は3.8倍です。非正規職員は介護施設系で4割、ヘルパーなど訪問介護系は7割占めています。介護事業所に支払われる介護報酬の抑制によって、経営難も深刻化しており、昨年の倒産件数は過去最多の水準に並んでいます。 こういったツケが回ってきたのが、このコロナ問題で、これを教訓に抜本的な人員確保と給付サービスの充実が必要であるというふうに私は考えます。人員確保のためには、低賃金を引き上げることですし、職員の皆さんはお金のために働いているわけではありません。しかし、高齢者の健康や暮らしを支える使命感だけでは、きつい仕事をなかなか続けられていないというのも事実であります。さらに、介護報酬を引き上げて、賃上げや利用控えなどに伴う事業所の経営悪化の改善を進めるべきじゃないかというふうに思います。 介護現場の利用控えの背景には、医療機関以上にマスクやアルコール消毒液など、衛生用品が足りないという問題もあるようです。特に小規模事業所では、自前で買うのは採算性が合わず、国からの配給に頼るしかありません。政府は、衛生用品を早急に確保して、いつでも配給できるように感染症対策を徹底すべきであります。デイサービス利用時の席の間隔をあけるなど、きめ細かい対応で利用を促進して、心身の機能低下を改善させていく上でも、やはり国は予算をふやしたり、介護報酬の引き上げを行うべきだと思います。 介護予防を行う地域のサロンなどの再開も、早くしなければなりません。元気な高齢者でも自宅でテレビを見ているだけの人が多かったので、要介護状態になる人がふえてしまいます。高齢化で要介護者はふえていくのに、介護サービスを減退させるわけにはいきません。介護の社会化という介護保険制度の理念を実現するためにも、町長は、国が全面的に支援をするよう、県と連携して要請すべきであるというふうに私は思います。最後に町長、そこについてお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 介護保険制度、大事な制度であります。介護を必要としない日常生活、健康づくり、これが一番大事というのも、そういった意味では地域包括支援を含めて、そういった要介護、段階が1から5までありますけども、それを次の段階に行かない取り組み、そして、要支援から要介護に行かない取り組み、また、要支援に行かない日常の健康づくりのあり方ということが大事だというように思うんです。 そういったところで、一番最前線で頑張っておられるのは、介護ケアマネジャーです。ケアマネというところで、これはもう施設もそうですけども、施設も次の段階に行かない取り組みを進めてもらわなきゃいけない。それは、行政も施設も、福祉関係の全てのところがその一点でやっていかなくてはならない。介護サービスの抑制ということじゃなくて、本来の介護保険制度を利用した介護サービスのあり方というのをきちんと、国民含めてやっていかなきゃならないというふうに思うんです。 そういったところでは、ケアマネと、あるいは介護の最前線で頑張っておられる現場の人たち、こういう人たちが、やはり介護報酬が低いことによって、働く状況が非常に悪いということは、これはもう問題があると。そういった意味では、介護報酬の引き上げということは重要なことだというふうに思っております。 機会があれば、そういったところも、県あるいは国のほうに要望してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 今、町長お答えになられましたんで、ぜひともそういう機会がありましたら、介護報酬の引き上げを要望していっていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 これで、私の一般質問は終わります。 ○議長(森山浩二君) 以上で、6番、平山正法議員の一般質問は終わりました。 ここでしばらく休憩します。 なお、再開は、午後1時30分の予定とします。午前11時47分休憩………………………………………………………………………………午後1時30分再開 ○議長(森山浩二君) 再開します。 4番、曽宮良壽議員の発言を許します。4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 4番、曽宮良壽。6月定例会一般質問を行います。 マスクしてきれいに見える妻がいて。マスクしてきれいに見える妻がいて。マスクは冬の季語なんですが、ことしはコロナのせいで今の暑い時期にしなければなりませんが。マスクをした妻を見たら、少しきれいに見えたところを川柳か俳句かやってみました。 先日、麦の収穫をしました。麦刈りです。ことし10月にまく種は確保しました。60年ぶりの麦刈りでした。古代麦、多分5,000年前からつくられている、一粒麦の種類です。カナダ産をアマゾンで購入しました。そこで、一粒の麦、もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、死なば多くの実を結ぶべし、という言葉を思い出しました。深い意味は教えていただく機会があると思います。 3月定例会での連合審査会中に、よせばいいのにこの定例会で社会教育について一般質問すると予告をしてしまって、コロナの渦中でありながら一般質問をする次第です。 3月定例会の予算審査の中での教育長との質疑・答弁の中で、何となくかみ合わなかった議論を改めてこの場ですることで、お互いの理解を深め合いたいと考えるところです。 生まれてきょうまでの71年の義務教育・高等教育・社会教育の結果として、今の私があるということを前提としていることは申すまでもありません。最も新しい社会教育の現場の報告からします。 最初に、いわゆるコロナのせいで休まざるを得なかった子どもたちとの経験を2例紹介します。高専の3年生になる孫と、何度か3密の禁を破って山遊びをしました。 ビワ山への道筋に雑木の落ち葉があって、それを金属製の熊手でかき集めてもらって、ビニール袋に入れて、それを野菜、トマト、ナス等季節の野菜の根元にマルチするためです。金属製では難渋します。 別の日に桜公園の草刈りの後、その草をかき集めてもらいました。その際、粗目の竹製熊手を糠塚のJAに一緒に買いに行って、それを使ってもらいました。ビワ山での落ち葉かきと公園での草かきに使った使用感を聞くと、粗目の竹製熊手のほうが勝るとのことでした。共感するところです。 桜公園草刈りの折、ビワ仲間と一緒でしたが、休校中の3人の中学生がたまたま居合わせて、これ幸い、手伝ってもらうべく交渉をしました。お願いがある、今から1時間、先日刈り取った草をかき集めてほしい、手伝ってちょうだいとは言いませんでしたが、そういう内容です。快いオーケーをもらって、車からほうきと熊手を出して手渡しました。 桜公園北側の側溝の草刈り機では対応できないところの葛や茅、竹を鎌で刈るつらい作業をしているビワ仲間が、3人にこうしてくれと遠くから指示をしようと声を上げましたが、私が暇つぶし、遊びでやるんだからとやんわりと指示をとめました。1時間ちょうどたって、ありがとう、休憩ついでに話をしました。戸切と松ヶ台に住む、東中3年2組と3組の生徒です。申し合わせてランニングしてここまで来て、たまたま出合わせたんです、私たちと。写真を撮って、議会事務局を経由して教育総務課にメールで送りましたから届いていると思います。孫も3人の東中生徒も、ほうきや熊手の使い方を教えもしないのに使えるのが不思議でなりません。 龍昌寺の先住と長年親しくさせていただきました。存命なら95歳でしょうか。90歳で亡くなられましたが、おつき合いの中で教えられること、紙数にしてかなりの枚数を要します。 龍昌寺から2件。君、あした時間をつくって寺に来て、岡中の生徒に話をと半ば指示。寺の歴史を教えてほしいらしい。司馬遼太郎作の小説播磨灘物語を読んで間もないころでしたし、また開祖の和尚が長門の大寧寺から来て、大寧寺のいわれも少しばかりは知っていましたから、何とか対応できました。郷土部の生徒三、四人、部の顧問か指導教員らしき女性教員1人を相手に、1時間は話をしましたか。 感動したのは、後日、女性教員から直筆の丁寧な礼状が届いたことです。今にして思えば、いわゆる教科書体でのきれいな文字でした。プリントアウトした公式の文書でなく、手書きの、人をあらわす文面だったと記憶しています。名前も顔も思い出せませんが、みめ麗しい女性だったことだけは覚えています。直筆の礼状だったせいでしょうか。 私もたまには先祖に手を合わせにお寺にお参りします。3年ほど前ですが、准胝観音の前でわけありげな女性2人が座っています。2人ともお若い。私よりもです。ようこそお参りをとしばらくお話をしました。住職でもないのにです。縁です。癒される、ここに座っていると、とその心持ちはわかりませんが、先住が、お寺は信仰の場所であって、観光で来られては迷惑のほうが大きいと言われていたことが思い出されました。癒されるからここに座るのは信仰でしょうか。バチカンに観光で行く、信仰で行く違いは今の私にはよくわかりません。お布施を忘れないように言いました。住職でもないのにです。俗人だからです。住職はお布施を求めないのです。町内在住でありながら、初めてこの地を訪れた、これもみめ麗しい同行2人の女性でした。 バリアフリー、ノーマライゼーションが日本語として定着した感がある昨今です。60年前、小学校6年生だった私の担任の伊藤先生は、体育の時間といえば、今考えると多分、御自分は手抜きをする算段だったんでしょう、私たちの大好きなソフトボールをさせてくれました。 片足が不自由で、常時松葉杖の同級生がいました。彼がピッチャーで剛速球を投げます。なかなか打てませんが、スクイズバントする者はいませんでした。ひきょうだからです。みんながそう思っていたからです。打席に立つと、同級生の誰かが彼のかわりにホームから走者として1塁まで走ります。代走です。 女子は何をしていたのか。多分、当時2クラスあった担任の先生同士が話し合って、女子には別のメニューが用意されていたんだろうと思います。それがローカルルール、バリアフリー、ノーマライゼーションという横文字の言葉のない時代の私たちの当たり前だったんですが、日本語にすると何とあわらわすんでしょうか。 小学校4年生時だったでしょうか、クラスの誰が見ても、今で言う障害を持ったとわかる松ちゃんは、同級生から松ちゃん、松ちゃんと愛されていたように思います。忘れられないのは、お父さんが一人教室参観され、様子を見に来られたことです。心配しているんだと子ども心に思いました。後で先生を通じて、鉛筆がお父さんから同級生一人一人にプレゼントされたことを今でも覚えています。私の中のバリアフリー、ノーマライゼーションは、この小学生時のさまざまなど田舎での経験を通じて培われたと今では思っています。 先述の伊藤先生は、私の性分をおもんぱかってのことでしょう、今はそう思いますが、私の前の席次の岩田たかおの勉強を放課後教えてやれと言われて、帰りたいのに嫌々つき合ったことを今でも覚えています。悔しいのは、伊藤先生が校庭の隅にあるテニスコートで、同僚の先生とテニスする姿が教室から見えていることで、今でいう不条理を味わったことです。帰って母に涙ながらに訴えましたが、母は笑って何も言いませんでした。 12年前の町長選挙、出陣式で、宮内町長が山本五十六元帥の言葉を引用されて、少し戸惑ったことを覚えています。今は得心しています。つけ足して紹介します。 やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。 これからはつけ足して、話し合い、耳を傾け、承認し、 任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。教育の根本原理でしょうか。 一を聞いて十を知る、という意味のことを父から言われた、先ほどの山本元帥の言葉とは真反対の意味で使う、多分職人とのつき合いから得た、現場からの処世法だろうと思いますが、紹介します。言わずにできる甲、言ってできる乙、言ってできぬ奴は諦める、教育とは離れた、しかし天分や生まれつきを認める、極めて宗教的な意味で、明らめる、あるがままを認めるところに通じておもしろいと思っています。 現場といえば、小学校3年時に、寒い季節の放課後、担任の秦誠先生から、お前、栗まんじゅうを校門前の店から買ってきてくれと頼まれました。お使いです。教室に帰ると、きれいな先生がいました。2人で話をしています。わけがわかりませんが、帰る時にきれいな先生が私の狸の襟巻を改めて巻き直してくれました。少しどきっとしたことを思い出します。 60歳時の同窓会に、卒業生ではない私も出席させてもらい、秦誠先生はどうしているか尋ねると、遠い親戚、私と同業、同性、名前も字違いではあっても呼びは同じ曽宮義久が、元気にしちょる、あんきれいな先生と結婚して、家も俺が建てさせてもろたんじゃとのことで、改めてあの時のデート、あいびきが2人を結びつけたんだと懐かしく思いました。デートの現場に居合わせたんです。学校教育なのか社会教育なのか、私の中ではどちらでもありどちらでもない。 3月定例会中にとんでもないお褒めの言葉をいただいて、赤面した記憶も忘れられません。 私の議場でのお辞儀の仕方がすばらしいとのことでした。意識してするようになったのは、同僚である太田議員のお辞儀の仕方を習ってのことですが、この場でも紹介しました。基本的にはNHKアナウンサーであった鈴木健二さんであったり、議員になる直前にお辞儀の仕方をレクチャーされたり、反面教師として我が国のトップリーダーたちの記者会見時のお辞儀の仕方であったり、丸都運輸の昔の社屋内にかけられていた、心が変われば態度が変わる、態度が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる、人格が変われば運命が変わる、運命が変われば人生が変わる、という言葉があったからでもあります。無意識でできるようになるのには、まだまだ時間がかかりそうです。人生が変わるのには、間に合いそうもありません。 次男が山田小4年時か5年時に、ゆとり教育のゆとりの時間だったかどうか覚えませんが、妻がPTAの委員か何かしていた関係で、卵がかえってひなどりになる過程を山形種鶏場に教えてもらったらということで、妻が窓口になって交渉しました。電話でお願いしますとやってしまいました。今なら普通でしょうか。私の中では当時も今もアウトなんですが、そのときの代表取締役は偉かったというか、社会教育の何たるかを示したさすがの創業者だと、てんまつを聞いて思いました。こうです。頼み事をするのに電話で済ますのはどうなんですか、直接こちらに来て話をするなり聞かせてもらえませんか、ということで時間を約束して、次男と訪問して打ち合わせをしたそうで、その結果、体育館で鶏の授業が現代表取締役からされました。現場で写真を撮って、それは家のどこかにありますが、白衣を着て説明する臨時教員になった山形哲也氏の若き日を思い出します。 コロナの終息が見えない中、一部の混乱はあっても地球規模で見ると、国としては比較的落ち着いた対応がなされているように思われます。どこから来てどこに落ち着くのか気にはなりますが、極端な心配はしていません。太平洋戦争で我が国だけで320万人が命を失い、私の知る限りこの70年余りに多くの自然災害を経験してきた中から、今回のコロナも解決するのではなく、SDGs的対応がなされるものだと思っています。特に国内では、過疎化が進む地方において、自治体レベルでの対応が地域に合ったやり方で落ち着いた対応がなされていて、これからもそうだろうと思うからです。中央は混乱していても、どっこい地方の現場はしたたかにSDGsしていける土壌があると思うからでもあります。それがどこから来るのか考えます。 国民性や国際的な教育環境と比較しながら、また我が町の現在の教育環境を学校教育・社会教育に分けて考える習いが、未来に向けてどうなのか、来し方を振り返りながら、町長・教育長とやりとりができる場として、今回一般質問します。 社会教育について、(1)町にとっての位置づけは、(2)その重要性の認識について、(3)青少年健全育成会「町民会議」「校区育成会」のこれからについて質問します。残余の質問は、質問席から行います。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 曽宮議員御質問の「1.社会教育について(1)町にとっての位置づけは」に対してお答えします。 曽宮議員からは自身のさまざまな経験を通したお話をしていただきましたが、私も誰もが学校での授業だけでなく、それぞれの家庭での教えや友人との交流、地域とのつながりの中で人格を形成し、社会性を高めていくものだと思います。人が健全に成長していくためには、あらゆる教育の出発点である家庭教育を経て、学校教育の過程で人格や社会性の基礎を培い、成人してからは、みずからの判断で学び、自己研さんに努めることが必要です。これらの生涯を通じた学びを生かして、将来的には地域社会を担う人材に育ってもらうことが社会教育の理想であり、岡垣町でもその原点に基づく社会教育行政を行ってきました。 そのような中で社会教育は、社会の成熟化に伴い、各人の個性や心の豊かさを重視する方向へと変化し、誰もが生涯にわたって、いつでも自由に学習機会を選択して学び、その成果を地域に還元することができる社会を目指す、いわゆる生涯学習という大きな考え方の中で行われる気運が高まってきました。本町でも、生涯学習の広まりをひとづくり・まちづくりに活用して、全庁的に様々な事業を推進してきました。その拠点施設としてサンリーアイを建設し、住民の自主的・自発的な学びの一層の促進を図ってきました。サンリーアイは、今では町内外を問わず多くの方が利用する町の代表的な施設となり、人々の学び・交流の場として定着しています。 組織としても、平成22年度に社会教育課と公民館が生涯学習課に統合した際に、サンリーアイに関する業務を生涯学習課の所管に位置づけました。生涯学習については、各課においても推進していますが、主要な業務を一つの部署で担うことにより、効率的・効果的な事業の展開を図っています。 次に、「(2)その重要性の認識について」に対してお答えします。 第5次総合計画における3つの町の将来像において「地域を愛し、心豊かな人が育つまち」を掲げ、その将来像を実現するための主要な政策の一つとして生涯学習を位置づけています。本町では、サンリーアイを初め、公民館や体育施設などの公共施設や自治公民館を生涯学習の拠点として位置づけ、推進してきました。 令和元年10月に行った住民アンケートでは、岡垣町が住みやすい理由として、サンリーアイ等の文化施設やスポーツ施設がよく整備されているからという回答が上位となっており、町の施策として一定の評価を得ています。また、同アンケートの町をよくする活動への感謝度においては、岡垣町が非常に高い結果を得ていることからも、これまで、生涯学習の中で取り組んできた人材育成が実を結んでいると考えています。 現在の人口減少社会においては、住民の参画や協働によるまちづくりがこれまで以上に求められ、ひとづくり・地域づくりの重要性は、ますます高まっています。 住民が生き生きとした生活を送るため、住民相互のつながりの場や自主的・自発的な学びにつながる場を提供していくことは、ひとづくり、そしてまちづくりに欠かせない自治体の重要な責務であると考えます。そのために、今後も社会教育を中心とした生涯学習を推進するための環境整備を行うとともに、教育委員会と連携して社会教育の推進を図っていきます。 なお、「1.社会教育について(1)町にとっての位置づけは(2)その重要性の認識について(3)青少年健全育成「町民会議」「校区育成会」のこれからについて」については、教育長から答弁させます。以上この場でお答えしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) 曽宮議員御質問の、「1.社会教育について(1)町にとっての位置づけは」に対してお答えします。 社会教育とは、社会教育法に、学校の教育課程として行われる教育活動を除き、主として青少年及び成人に対して行われる組織的な教育活動(体育及びレクリエーションの活動を含む。)と定義されています。また、教育基本法では、個人の要望や社会の要請に応え、社会において行われる教育は、国及び地方公共団体によって奨励されなければならないと定められています。 これらの法律の定めや町の計画に基づき、教育委員会では生涯学習課を中心として青少年の健全育成、家庭教育の支援、人権教育の推進、文化・スポーツの振興といったさまざまな社会教育事業を社会教育委員や教育委員に意見や助言を求め、また多くの社会教育関係団体の協力を得ながら行っています。 次に「(2) その重要性の認識について」に対してお答えします。 現代の社会の変化は目まぐるしく、私たちが豊かな生活を過ごすためには、新しい知識や技術を学ぶ必要性はますます高まっており、その一端を担う社会教育は大変重要なものであると認識しています。 社会教育は義務教育ではないため、住民が自主的・自発的に学ぶことが前提となっています。子どもについては、それぞれの家庭での教育や、学校での生活・社会科や総合的な学習の時間の中で体験する校外学習や地域学習などを通して、みずから進んで学び、行動できる力が育まれていると考えます。成人に対しては、公民館やサンリーアイなどにおいて、その時々のニーズに応じた学びの場の提供に努め、また、社会教育関係団体への協力・支援も行いながら、自主的・自発的な学びの促進に努めていきます。 特に私は子どもたちが健全に成長していくためには、学校教育と社会教育どちらかに偏ることなく、それぞれの家庭での教育なども含めてバランスよく行っていく必要があると思います。家庭教育や学校教育の中で人間性の基礎を築き、成人してからは、自分で考えてどういうことを社会で学んでいくのか、取捨選択してほしいと思います。そして将来的には岡垣町に帰り、みずからの意思で町のために活躍してくれる、そういう人材がふえることを期待しています。 次に「(3)青少年健全育成「町民会議」「校区育成会」のこれからについて」に対してお答えします。 青少年健全育成町民会議では、各小学校区の育成会議と連携しながら、通学合宿夢の体験塾や青少年の主張大会など、主要な社会教育事業を行っていただいており、子どもにとって貴重な学びの場となっています。これからも引き続き活躍されることを大いに期待しており、教育委員会として変わらぬ協力・支援を行っていきたいと考えています。一方で、町民会議や育成会では、役員等担い手の確保など、運営面に少なからず課題を抱えています。社会の状況は刻々と変化しており、教育基本法にも定められているように、個人の要望や社会の要請に応えながら、事業のあり方や運営を見直す発想を持つことも必要であると考えます。青少年健全育成町民会議とは、課題や情報を十分に共有しながら、柔軟な発想を持って今後も協力関係を構築していきたいと思います。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 町長の答弁と、教育長の現実を踏まえた運営についての悩みというのは、町長の言葉と教育長の言葉が矛盾しとるような感じは受けました、今。人材は育っとると、そんなふうに言われたように思います。ところが、実際は大変だ、運営については困っているという、実際そうなんですけど。 3月定例会で、私、井上陽水が大好きで井上陽水の紹介をしたかと思います。3月議会で言い残したことが1つあって、それは、NHKで今ブラタモリちてあっていますね。NHKが教育テレビみたいにブラタモリを通じて、タモリを先生にしてアナウンサーを生徒にするような形で各地の方たちから話を聞いて、主に地質とか、その地方の。私も時々見ますけど、一番最後に井上陽水が歌っている「瞬き」という歌があるんです。それは、ちょっと紹介しますと、全部は紹介できませんけど、「未来のあなたに幸せを送る、記憶と思い出を花束に添えてひとときの夢を瞬いて見せて」ちいうていうのは、私にとっては、未来のあなたちいうのは子どもたちであり、未来の地域であり、国であり、地球だというふうに、未来のあなたをそんなふうに捉えると物すごく理解しやすくて、結局、自分の生きている生きざまを含めて、それが未来のあなたに花束を送る、そういう日常であったらいいなというのが私の一つの考え方なんです。だから、この「瞬き」という言葉は、本当は恋の歌なんですけど、未来のあなたに花束を送るというのは、将来の地球を含めて、子どもたちも幸せになってほしいと、そのために私はあなたに花束を送りたいという意味合いだというふうに私は理解しております。 そういう意味で、冒頭に原稿をお渡ししとったのと少し変えた部分が一粒の麦です。麦の収穫をしましたらから、それを見て、やはり一粒の麦が芽を出して、実らせてというのも、やはり教育と同じじゃないかなと。今やっていることが、かなりの時間かかって、10月に植えて今ですから、大方1年近く、種からまいて、麦踏みされて、分けつして、また麦踏みされて、人の口に入るようになる。ところが、その中の種が一つでも残ると、また、それの繰り返しで人類は来たんじゃないかなというスケールで今紹介したんです。多分、麦も教育的な意味があるのかなというふうに、一粒の麦、死んだらそれが役に立ってというような、宗教的にはよくわかりません。教えてもらおうと思っていますけど。 先ほど少し教育長も嘆かれたように、社会教育がどうだちいうんじゃなくて、社会の教育力が今落ちているなというふうにずっと感じています。それは、PTAの連絡協議会の各学校の目標を紹介してもらったんですけど、私もPTAの一員として役員をしたことがあります。大方、そうですね、かなり前になります。もう30年以上になるんですかね。 当時、こういう言葉を標語にしたんです。今年度の目標をということで、家庭の教育力を上げようと、家庭の教育力を上げようと。本音は言われないと思うんですけど、ハラスメントも含めて、先生もそうですし、地域もそうです。何か言ったら、お母さんたち、お父さんたちからクレームが来るということが現実だと思います。それは、誰に来るのかというと、役員に来るんです。子ども会の役員になりたくないから子ども会に入らないと、それは親が言うんです。子ども会に入るのは子どもなんです。子どもの意志は無視して、親が入らないと言う。子どもに聞いたならわかるんです。子どもが入らんと言いよるちいうて、だけど子ども会の役割についても母親自身、父親自身、保護者が本当の意味で理解されていないんです。そこのところは、誰がするのかちいうと、地域の教育力という言葉が基本構想の中にはあります。家庭の教育力にもう頼られんごとなったから、地域なんかち。あわせて、社会教育の力が弱ってきとる。人を育てるちて町長は言いよるけど、実際は枯渇していっているんです。役員になりたくないち。だから、子どもを子ども会に入れんちいう、親の意思でです。子どもは入りたくても、親の意思で、役員せないかん、回ってくるから、役員したくないから所属せんと、それは、同時に区に入らん人がおる、組に入らん人がおる。(発言する者あり)エールが来ました。 役員になりたくないから地域の自治会に入らんというのは、町長が言われることとは違うんです。町長が人が育っとるちいうて、確かに育っとる部分もありますけど、全体的に言うと育ってないんです。 私の身近な経験から言うと、今日、山田校区の育成会の会長をされております、前議員されていましたけど、西さんも見えています。実は、この4月の前に、一応総会シーズンの前ですけど、区長が推進委員という、校区育成会の役をされる、地域の推進委員を、区長になる、今年から区長をしますと快く引き受けてくれた方が、ずっと回って歩いて推進委員になっちゃらんちいうて言って何軒も回って歩いたち。断られたんです。しようがない自分がするち言って、兼任するちいうて、その話を聞いて、僕はみっともないち。そんなことさせられるかち、俺がするち。しちゃるやないです、俺がするち。もうそんなふうにしとるからいいち言われても、俺、志願して言うんやからさせちゃりちって、私も推進委員に何年かぶりかでまたなりました。 事ほど、そんなふうに地域の中で人材が枯渇していっているんです。どっから来とんかなちていったら、やっぱり核家族化かなちていって、先ほど広渡議員とも議論をしました。 ここのところに、教育委員会がやっぱり光を当てて、育成会を中心にしてやってもらいたいちいう、その思いで今日ここにいるわけです。 育てようと思うて育つんじゃないけど、後になってしか育てられたんだなちいうのがわからないんです、教育ちいうのは。私はそんなふうに思っています。育てようなんち思ってしたやつは、逆に、ところが普段の生活の中で何の気なしにやり取りをしよる、コミュニケーションを取りよる間に、いつの間にか育っていっているという性格のもんじゃないかなというのが、70年してきて、私がるる壇上で述べたように、知らないうちに今の私があるというふうに、だから感謝しています、その人たちに。まだ、たくさんいます。そういう意味で、育成会含めて、教育委員会の、特に学校教育については学習指導要領にのっとって我々が口出ししたらいかんところなんです。国語を大事にしてくれなんて言えません。 そういう意味で、社会教育の分野については町長の予算の配分、それと環境を整えることによってかなうかなというふうに思うところです。 それで、教育長に、私の話長くなりましたけど、あとは質問も用意していましたけど、教育長の思いというのか、やっています、やっていますけど、現実、教育長が嘆かれたように人材が枯れていっています。それは、福祉の分野でもそうです。互助とか、先ほども言われていました。互助というのは、どっから来るんかっち。僕は社会教育だろうと思いますので、それで教育長にその点について思いを語っていただけたらと思います。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) まず、私の思い、理想というのは、私は家庭教育そして社会教育というのを大事だと思っていますが、特に、私は学校教育、ちょっと、今、曽宮議員言われましたとことは違うかと思います。学校教育が、やはり人生の基礎、基本になるんじゃないかなと私は思っているんです。 だから、家庭教育で、例えば三つ子の魂百までとかいう言葉がありますが、3歳ぐらいでそういう経験をしたことは、もう直らないということもあるかもわかりませんが、そういうことじゃなくて、学校教育でやっぱり私は子どもを育てたい。中学卒業するときには、もういつも言いますけど、みずから考えてみずから進んで行動できる、自立できる、そして本当に自分としてこれから何をするかというようなことをわかる、そういう子どもに育てたい。そうすることが、将来は社会教育にもつながってくる。 中学卒業してから高校に行ったり、大学に行ったり、社会に出たときに、いろいろなことで、やはり人生としての大事なことを学んだり、失敗をしたり、そういうことで大きく社会人そして大人として成長していくんだと思っています。最終的には、家庭を持って子どもができたりすれば、自分がいろいろな経験したことをそこで生かせる。ということは、岡垣町を本当に好きなそういう子どもたちをたくさんつくれば、将来は子どもたちが岡垣町のために、いろいろな勉強も小中ではやっています。町のいろいろな特産を調べたり、それとか三里松原のことを調べたり、そういう総合的な学習をやったり、それとか小学校の教科書には岡垣町のことが実際に載っているようなそういう教科書もあります。 だから、そういうことで、いろいろな町のこと、そして人生のことを学べば、最終的には、私は岡垣町で、今言われましたような社会教育、そういうことで一人一人が町のために頑張ろうという子どもが大人になってくれるんじゃないかなと思います。 そして、本当にそれはもう何年か後かもわかりません。9年間の義務教育ですけど、そういう基礎、基本をつくれば、必ずや岡垣町が好きで一生懸命やる、頑張る、そういう大人がたくさんできてくるんじゃないかなと思います。 今言われましたように、後継者がいないとかそういうことも感じることもありますが、私は、将来、大丈夫だと思いますし、今、宮内町長がいろいろされたことを、本当にいろいろなことですばらしいことばっかりです。サンリーアイのことでもあるし、中央公民館、公民館等でもいろいろなことでサークルなんかもたくさんやっております。そういうことで、もしかしたらまだまだ足りないかもわかりませんが、最終的にはそういう子どもを育てる、そういうことで頑張っていきたいと思っております。 もしかしたら、回答にならないかもわかりませんが、私の気持ちはそういうことで頑張っていきます。以上です。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 佐々木教育長のお考えなり、それを否定するつもりはさらさらありませんし、そういう気持ちで取り組まれているということは敬意を表したいと思います。 ただ、私はこの場で、かつて一般質問で言ったことがあるんです。人生の大半、大事なことは、公園の砂場で学んだということが、そういう本がありますけど、大事なことは幼稚園の砂場で学んだという意味でいくと、学校教育が全てじゃないと私は思います。学校教育を受けていない江戸時代の人たちがつまらんやったかというと、そうじゃないと。だから、学校教育が全てでは私はないと思う。 その前提にあるのが、やはり生まれてすぐ母親から語られる国語、母語といいますけど、母が語る言葉が基本だと、そこから教育はスタートする。知らないうちに赤ん坊は言葉を覚えていくんです。それは、教育をしようと思ってしているんじゃない。江戸時代の子どもも今の子どもも同じです、子どもは。ただ、社会の状況によって、人の世話はしたくないというのが学校教育の中で育っているとは思いません。現実に、人の世話をしたくないから子ども会に入らないちいう人がおる。組長になったら、あるいは区長になりたくない、人のお世話をするのが嫌だと、お世話になるのに。 それで、そこのところに光を当てて教育に取り組まんと、うちの町のこれからについて言えば、互助とかいうけど、成り立ちません。それは、現場におって、福祉、本当されとる皆さんが現実にそう思われていると思います。皆さん、三、四年に、こうしてたつと異動しますから。ところが、三、四年たつと、お付き合いしていった人たちが、職員がかわると新しい人を見つけないかん。民生委員、どうですか。どれだけ苦労して地域の人たちがお世話してくれませんかちいうて頼みに行って、断られて、どれだけ足を運びに行っているか。 一つ、教育長に、ほうきと熊手の使い方を学習指導要領で教えていますか。端的に教えてください、学習指導要領にありますか。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) ないと思います。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 僕は壇上で言ったように、うちの孫やから中学校3年2組、3組の子どもたち3人は、どこでほうきの使い方、熊手の使い方を教わったんだち思うんです。誰が教えたんだろうかち。誰が教えたんですかね。だけど使いきるんです。それが、社会の教育力だと思います。 東京におるまだ二、三歳、2歳、1歳の孫、4人、東京にいたらほうきを使うことも熊手を使うこともないです。マンションに住んでるから。この子たちに、将来、中学校3年生になって、高校になって、熊手渡してちょっと掃わいてよちいうて言っても、使いきるかちいうったら僕は使いきらんと思う。そういう経験があるんです。スコップを使うとかしたことがない人は使えません。誰かが使っているのと一緒にしないと。それは、学校の先生でもない、友達かもしれませんし、仕事で上司からかもしれません。それは、山本五十六式にやったのか、うちのおやじ式にやったのか別ですけど。 要は、その部分で、社会に教育力がなくなっています。何か、こうだってっち言ったら、ハラスメントだっち言われる時代ですから。 じゃんけんというのもある。じゃんけんはいつ始まって、誰が初めてじゃんけんしたのかと。「チコちゃんに叱られる!」に、今度投稿して、70歳になる5歳ち、投稿して聞こうと思いますけど、もうやったことがあるかもわかりません。 町長が退屈そうですから、じゃんけん、誰が一番最初にしたと思います。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) じゃんけん、誰が一番最初に始めたかというのは、知りません。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 私も知らんからチコちゃんに手紙書こうかと思っています、まじで。 神谷課長が手を挙げて答えたそうやから、神谷課長に。 ○議長(森山浩二君) 神谷生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(神谷昌宏君) 諸説ありますが、日本で古くから伝承されている虫拳、蛇、カエル、ナメクジ、それが基となって明治時代に考案されたという説があります。あと、中国あるいは朝鮮半島に起源を持って九州から伝来したりという説などがあるようです。ただ、はっきりとはしていないということでございます。以上です。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) ネットで調べたら出てくるけど、どこどこ大学の名誉教授とかから教えてもらいたいと思うんで、チコちゃんに投稿します。 じゃんけんの不思議のところは、一番強いのがおらんとです。もう3つでやりますから。よう考えとうなち思います。グー、チョキ、パーで、最高に強いとはおらんとです。どれもこっちには勝つけどこっちには負けるちいう、この三すくみちいうかな、ちょうど議会と執行部と町民との関係との関係みたいで。 それで、これだって知らんうちに覚えていくんです。社会が、お母さんとお父さんがじゃんけんしてとか、兄弟でじゃんけんしてとか、何かいつの間にかじゃんけんを覚えて、こうしてじゃんけんゲームやらも、共通言語として日本国中どこに行ってもこうしてやったらできるんです。じゃんけん、北海道でも沖縄でも通じるでしょう。共通言語です。誰が教えたのかち思うけど、いつの間にか覚えとうけ、教えてくれた人。それが、私は社会教育やないかなち思っているんです。 じゃんけんと熊手と予定していましたけど、教育長室に、ここでもお話ししましたけど、あれは、額装したやつが飾っていますよね。教育長、あらかじめお話ししていますから。 それと、山田小学校に荻生徂徠の額装をした言葉がかかっております。これは、いつ、誰が、一番最初にかけたのかちいうのが私知りたいんです。すごい人やなと思います。頭が下がります。こういう言葉をかけるという発想を持った方が教育委員会なり小学校におられた。それは、同時に、私が伸ばす、村を興すという言葉を一番最初に起こした、それを用意した方がおられたちいうことがすばらしいなと思います。 その教育長室と山田小学校の額装は、調べてわかるかなと思いながら、お尋ねしたいんです。知りたいんです。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) まず、これは佐藤一斎の言志四録、言志晩録、3回目ですか、でこれを書かれたということですが。 私も教育長室でそれを見たときに、いつも先生方には話をしております。こういう勉強を常にしなさいということで。 だから、全職員にも、私の所信表明ちいうか、そういうときでも話をしましたし、毎月4月の校長会、教頭会、教務主任会では、こういうことでお話をいたします。 いろいろどなたがここにということで探しましたけど、わかりません。どなたが教育長室に飾られたというか、そういうことは調べましたけどわかりません。そういう状況です。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) もう時間が足りないちいうかもうちょっとしたいから、もう予告していましたから、また9月に。今度したくないけど、します。また、社会教育で。 というのは、5月1日付で、これ戸畑区天籟寺という妻の実家があるとこなんですけど、そこに最近行って、天籟寺まちづくり協議会というのがあるんです。どういう性格の組織かというと、ゆきのはなという発行して各家庭に届ける。これが、正式名称は天籟寺市民センターだよりで、地域の皆さんの学習の場、健康づくりの場、ふれあいの場、憩いの場として、夜宮にあります。繁華街ですけど。ここに行って調査したいなと思います。 今、校区コミュニティというのがあって、育成会があって、少し私には混乱しておるように思います。それで、この校区コミュニティのお世話をされとる方、コミュニティのお世話をされとる方、育成会等はコミュニティ。こちらの皆さんの声を聞いて、そしてまたこの天籟寺の市民センターのありようを調べて、何か分けて考えるんじゃなくて、地域づくり課が担っとる、生涯学習課が担っとるところはリンクしていますよね。だけど、予算の出方、考え方のベースは違うんです。この4つの考え方を1つにまとめた市民センターというところがあって、まちづくり協議会という名称でなっています。これは、福祉、健康、生涯学習の一部で、それを一つにまとめた形でされているという、これを調べてまた9月、暑い盛りでしょうけど、嫌ですね、マスクは。9月にまた教育長と議論をしたいなと思います。そのときには、地域づくり課とか福祉も少し関係はしてくるかなとは思いますけど、予告して、今回の一般質問を終わります。 ○議長(森山浩二君) 以上で、4番、曽宮良壽議員の一般質問は終わりました。────────────・────・──────────── ○議長(森山浩二君) 以上で本日の日程は、全部終了しました。 本日は、これにて散会します。起立、礼。午後2時28分散会──────────────────────────────...