◆13番(
古庄信一郎君) おはようございます。 通告に従いまして
一般質問を行います。 今回の
質問は、
郷土愛醸成の
意義と
文化財取扱いの
現況、
郷土歴史資料館の
必要性についてであります。 私は、このことに関連する
質問は以前から何度も
議論をしてまいりました。お気づきの方もおられると
思いますけども、今回通告した
質問は直近では4年前の平成28年9月議会で
質問した
内容とほぼ同じ
内容であります。それがなぜ今またこの
質問を行うかと申し上げますと、4年前に
町長は
歴史資料館の研究を検討すると答弁されたのに、全くその動きが見れない。 また、昨今の第5次及び第6次
志免町
総合計画、また将来の日本を憂い進めている
地方創生、つまり第1期及び第2期
志免町
まち・ひと・し
ごと創生総合戦略でもその
目的の根幹をなす
郷土愛の
醸成に対する
志免町の強い
思いが感じられません。また、昨今の行政の取組や
同僚議員の
一般質問の
議論、答弁からも強い
思いが感じられず、4年前の提言、
議論が生かされているのか、昨日の
藤瀬議員の
質問、
七夕池古墳がなぜ生かされていないのかという指摘に、
町長は
駐車場がないとの答弁でした。ならば作る努力をなぜしないのか、私も
一般質問をいたしましたが、すぐ横には長年放置された企業の広大な空き地が、また、
まちの
魅力推進課長が広報のすごろくのアピールを昨日されました。その努力には敬意を表しますが、
町民からの非難の声も多いわけであります。具体的なことは言いませんが。
国鉄炭鉱で栄えた町のシンボルの
一つ、
SL機関車を活用できず放出した頃から
志免町の
文化財に対する対応がおかしくなってきたんではないか、このような声を聞き、こんな
危機感を持って
質問をすることといたしました。今回は4年前の
質問と少し観点を変えて
質問いたしますので、よろしくお願いをいたします。 まず、
前回の答弁から4年がたちました。同じ答えになるのかもしれませんが、再度
郷土愛醸成の
必要性を基本的にどう考えておられるのか、
町長にお伺いをいたします。また、
郷土愛醸成に対する
文化財の
位置づけについて、
町長の御所見を再度改めてお伺いしたいと
思います。
○
議長(
丸山真智子君)
世利町長。
◎
町長(
世利良末君)
郷土愛の
必要性と、
質問では
文化財の
位置づけということになっております。 住民自らが
地域に対して
愛着を抱き、誇りを持つ
郷土愛の心を育てることが必要であると考えております。その
郷土愛を
醸成するものの
一つに
文化財があると考えております。
文化財のことにつきましても、以前から御
質問をいただいて、先ほどの
お話の中にも、まだ何も手をつけてないんじゃないか、以前から平成28年の御
質問の中にも、
歴史資料館は必要だというようなことも申し上げておりました。私としては、今言われる
歴史資料館についてはぜひ必要だというのは変わっておりません。
経営会議の中でも、そういう
施設が必要だと、今の状況を見ると
常々職員にも申し上げております。 今、
竪坑櫓の
改修工事も進んでおります。それが完成することによって、
地域のいろんなことも含めて再検討を、また進めていきたいというふうに思っております。 以上でございます。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君)
郷土愛に対する
思いといいますか、
郷土愛というものはどう理解されているのかというところを聞きたかったんですけども、後ほどの
質問とも重複しますのでまた改めて聞きたいと
思いますけども、1点上げてますけども、第5次、6次
志免町
総合計画で
ふるさと意識、
郷土愛醸成とうたっておりますけども、また同じような
お答えになるかもしれませんけども、この
総合計画に
ふるさと意識とか
郷土愛醸成についてうたうというのは、どういうことを
町民に、
思いを持ってこれをうたってるんですか、そのことを伺いたいと
思います。
○
議長(
丸山真智子君)
世利町長。
◎
町長(
世利良末君) どういう
思いで
総合計画に掲げているかという御
質問でございます。
町民の皆様また
子どもたちにも
郷土に
愛着を持つ、またその
愛着によって国また世界に向けていろんなことが考えられる。まずは自分の
郷土といいますか、とこに
愛着を持って、これを将来にわたって育んでいただきたいというのが、この第5次、第6次
総合計画の
一つの私どもがうたってる
内容だというふうに理解をいたしております。 以上です。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君)
郷土愛をなぜ
町民の
皆さんに持っていただかなきゃいけないかという究極の
目的については、今
お話しになりませんで、後々のまた
議論の中で申し上げていきたいというふうに
思います。 次に、
町組織の矛盾ということを書いてますけど、今日は時間の関係で次回の機会に行うことといたします。 次に、
学校教育における
郷土愛醸成の
意味と
実態ということで、これも
前回の4年前に
質問いたしましたけども、今回は
教育長それから参事、
課長、
皆さんお代わりになられました。なられてまた、
学校教育における
郷土愛醸成の
必要性の所見について
教育長のほうにお伺いいたしたいと
思います。
○
議長(
丸山真智子君)
金子教育長。
◎
教育長(
金子眞恵君)
学校教育における
郷土愛醸成の
必要性について
お答えしたいと
思います。
教育基本法第2条第5号には、
伝統と
文化を尊重し、それらを育んできた
我が国と
郷土を愛するとともに他国を尊重し、
国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うことと明記されております。 自分が生まれ育った
郷土は、その後の人生を送る上で心のよりどころとなったり、生きる上で大きな精神的な支えになったりするものでございます。
郷土での人、物、事などに触れ合うことによって様々な体験や主体的な関わりを通して
郷土を愛する心を育み、やがて視野を広げ、
郷土や国をよりよくしようとする態度につなげていくからも、
学校教育で
郷土愛を
醸成することはとても大切なことであるというふうに考えております。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君)
言葉ではそのように申されますけども、具体的に
志免町の
教育振興基本計画がありますけども、この中にも今、
教育長がおっしゃられたようなことを含めての
思いということで、施策の
方向性の中に
我が国と
郷土を愛する心、そういったものを
指導、推進しますと、こういうふうに
言葉では書かれております。しかし、今年の6月、
学校経営構想発表会というのがありました。私も再度またこれを見てみますと、現実的に
学校の中でそういう
郷土愛という
言葉を使って
子どもたちにどういう
教育をしてるのかということが、具体的に示され、実働されている
学校はほぼありません。こういうことについて、これが
実態であろうというふうに思っております。今日はそのことについて掘り下げて伺いませんけども、新
学習指導要領、これも先ほど言われました、国の
伝統や
文化に関する
教育の充実というようなことでうたっておられます。しかし、先ほど言いましたように
学校の
実態としては、こういうことは本当にどういう形でされてるのかというのが全く見えない。これが私は現実であろうというふうに思っております。ですから、新
学習指導要領における
郷土愛醸成は具体的にどんなことを考えておられるのか、お伺いしたいと
思います。
○
議長(
丸山真智子君)
吉冨学校教育課参事。
◎
学校教育課参事(
吉冨哲哉君) 新
学習指導要領の理念につきましては、
学校と
地域社会が一層連携、協働しながら、
学校の
教育課程を広く
地域社会と共有する、
社会に開かれた
教育課程、これが理念となっております。 これは、これまで
学校の中だけで閉じていた
教育課程を、
学校教育を通じてよりよい
社会をつくるという考えに基づいております。そのために、カリキュラム・マネジメントの3つの視点に基づくことが大切と言われております。
一つは、教科横断的な視点で
郷土愛に関連する教科や道徳、総合的な
学習の時間を
指導する際に、
授業者が
郷土愛を念頭に置きながら
授業をするということです。特に、新
学習指導要領においては
郷土愛醸成の
考え方として、
伝統や
文化に関する
指導をこれからも重視していくことというふうにされております。例えば、古典などの
我が国の
国語文化、主な
文化財や年中行事の理解、
我が国や
郷土の音楽、
和楽器、武道、和食や和服などの
指導をする際は、可能な限り相互の教科を有機的に結びつけて1時間1時間で断片的に
授業を終えるのではなく、
郷土愛の考えで貫きながら単元として捉え、
指導充実を図ることが求められています。これが
1つ目です。
2つ目は、
郷土愛に係る人的、
物的資源の活用です。
郷土愛に関係する人や物、
文化財や
資料館、
遺跡等を有効に活用することが求められております。これが
2つ目です。
3つ目につきましては、
PDCAサイクルに基づいて、
学校体として全職員で
教材開発をしていくことが大切であるというふうに述べられています。どのように
授業をするかというプランニングについては、これは大切であることは言うまでもございませんが、
授業をした後にそれを評価したり改善したりしながら
次年度の
授業の実施に向けて改善することが大切であると
思います。この3つが新
学習指導要領における
郷土愛醸成の
考え方でございます。 以上です。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君) 新
学習指導要領の中にそういうことを書かれております。今、
言葉で言われました。私は、それは当然書かれてることですから、実際にどういうことをされるのかと、していくのかとか、こういう視点から聞きましたけども、今
お答えに出てこなかったんですけど。私は、例えば、
地域の方が来られて何か
お話を聞くとかそういうことは当然いいことですけども、竹とんぼを作ったりとかそういうことも当然
郷土愛につながっていくんだろうけれども、それが
郷土愛になっていくのかなというような
思いもいたします。一番端的なのは、後でまた聞こうと思ってるけど、今ちょっとここで聞いてもいいけども、今年は
コロナ禍でしたけれども、直近で
志免の
歴史資料室に
学校の
見学ってどれぐらいあったんですか、今ちょっと教えていただけます。後で聞こうと思ってましたけど。
○
議長(
丸山真智子君)
安楽社会教育課長。
◎
社会教育課長(
安楽実君)
町民センターの
歴史資料室の
学校関係の
見学につきましては、
中央小の学童が30名、西小の3年生が約330名、
令和元
年度に
見学に来ております。 以上です。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君) 4年前に聞いたときも2校でした。数的には同じです。
中央小と西
小学校。私は、まずこういうことから最初に
計画を上げて、全校といいますか3年生が中心だろうけども、低学年の。こういうことをうたって実践するとか実行するとか、それはまた後で
質問したいと
思いますけど、どうも
言葉だけの
郷土愛の
醸成というものになっているんじゃないかという感想を持っております。 そこで、いろいろと調べていたところ、三重県の
伊勢市の非常にすばらしいことが書いてあるなということを見つけました。ここは、町の将来像はつながりが誇りと安らぎを生む
魅力創造都市伊勢と定められたということで、タイトルの一番最初は、
地方創生の鍵は
学校教育にあり、
郷土愛を育てる新たな取組というふうなことで書いてあります。いろいろと御紹介したいことがいっぱいあるんですけれども、簡単に言うと、
学校の
先生は
子どもたちに勉強を教えること、これが本分であって、そのことでもう一生懸命だと。
郷土愛なんていうことを考えて、そういうことをやる暇はないと、またそういう意識も持ちにくいと。だから、この
伊勢市は何をするかっつったら、
郷土愛の
教育は
アウトソーシング、これ今もうやっとる。つまり
地域の方々に
郷土愛、そういったものを教えていただくと、
学校では
先生はやらないと、
アウトソーシングはつまり
地域に任せますと、そういう宣言をしたんですよ。ただし、
学校の時間とか、そういうものについてはしっかりと組み入れながら。
先生が
郷土の
郷土愛を
教育するというのはもう無理であると。もうこれは
地域に任せると、こういうことを明確に打ち出したんです。だからそういうことになってくると私は、それぞれ
歴史観を持った人やいろんな体験を持った人、
志免町の
歴史をしっかり認識してる人、いろんな方がおられて、そういう方が
子どもたちに
アウトソーシングとして教えていくというこういう考えを持ってやるということは非常にすばらしいことだと思うんだけども、今の御所見どうですか、
教育長。
○
議長(
丸山真智子君)
金子教育長。
◎
教育長(
金子眞恵君)
郷土愛の
醸成につきまして
学校教育が担っている部分、負っているものというのは、
お話を伺いましてもやはり大きいものがあるというふうに私は考えております。
志免町の
学校では、
郷土愛の
醸成について
社会、図工、道徳、総合的な
学習の中で
学習をしております。今おっしゃいましたように、特に
小学校4年生の
社会科におきましては、
郷土の発展に尽くすという単元がありまして、
地域の
伝統や
文化、
地域の発展に尽くされた先人の働きについて詳しく学びます。また、総合的な
学習の時間と併せて、
志免町でございましたら
竪坑櫓を
見学したり
資料館を
見学したり、講師を招聘したり、ここは
地域の方々でございますけれども、詳しい方を招聘したりして、
竪坑櫓についての話を聞いたりいたしますし、また学びを生かして、その後
思いを込めた絵画や版画を制作したりするような活動にも取り組んでおります。 児童・生徒が今後の
国際社会で生きる際に、日本人としてのアイデンティティーを形成する素養として、
郷土あるいは
我が国の
伝統文化について理解を深める、あるいはそれらを尊重する態度を身につけるということは大変重要と考えておりまして、
志免町では
学校教育の中でもそのように積み重ねているところでございます。 以上でございます。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君)
教育長、
議論ですから本音の
思いを語ってもいただきたいと思うんだけれども。 私ごとですけども、今年は
コロナで呼ばれませんでしたけども、
中央小学校3年生には毎年呼ばれて、それは
竪坑櫓を
保存、守ってきた団体のそれとして
お話をします。そうするとたくさんの
質問があって、最後には
志免町を誇りに思うという
子どもたちがほとんどみんなそう言ってくれるんですよ。でも、これはあえて私のことですけども、こういうことが各校とも、それから各
地域でもそういうことを
目的とした
アウトソーシング的なものが開かれていくというのは、私は大事なことだと思うんですよ。そういうことをぜひ考えていただきたい。そういう
意味では、
伊勢市のこのことを御紹介をしましたけれども、
町長、今の話聞かれて、何か
思いはあられますか。
○
議長(
丸山真智子君)
世利町長。
◎
町長(
世利良末君)
学校教育の中での
郷土愛の
教育といいますか
醸成について、今言われるように
先生方は、もう非常に今いろんな勉強のほうの
指導が主だろうと思っております。そういった
意味からしますと、
地域の講師、また
地域に詳しい
歴史や
伝統を御存じの
皆さん方に
学校に出向いていただいて、生徒の
皆さん方に紹介していただくことは非常に大事だと思っております。しかしながら、
先生方も何もしないわけにはいきませんけども、
先生方にも
志免町の
歴史、
志免町で生まれ育った
先生方はある程度は分かってあるかと
思います。ただ、やはり町外の
先生が多いわけでございまして、その辺の勉強もしっかりしていただきたいというふうに思っております。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君) そのとおりで、私も
中央小で
お話しするときに、
子どもたちと同じように
先生方も感動されます。知らないことばっかりで、そんなことがということで。そういうことで、ぜひ
アウトソーシングなんかでも地元のそういうものを活用していただきたいという
思いはあります。 次に、
文化財の
取扱いと
現況、
郷土資料館の実現についてということで上げておりますけれども、
前回も伺いましたけどもそれ以降の
実態について伺います。
近隣自治体の
資料館について、糟屋郡の
資料館の
施設規模と
利用実態について、まずお伺いしたいと
思います。
○
議長(
丸山真智子君)
安楽社会教育課長。
◎
社会教育課長(
安楽実君)
近隣市町の
施設規模と
利用実態を御説明いたします。
古賀市
歴史資料館におきましては、こちら
複合施設となりまして
施設規模は1,603平米、
令和元
年度の
利用者数は8,140人となってます。新宮町
歴史資料館、こちらも
複合施設になりまして
規模が842平米、
令和元
年度利用者数は2,492人、篠栗町の
歴史民俗資料室、こちらは
単独施設となります。
規模が1,017平米、
利用者数は865人、粕屋町
歴史資料館、こちら複合になります。
規模が854平米、
利用者数は7,667人、宇美町
歴史民俗資料館、こちら
単独施設となっております。
規模が1,044平米、
利用者が9,277人、須恵町
歴史民俗資料館、こちら
単独施設です。
規模が898平米、
利用者が2,945人、久山町につきましては、
施設自体がございません。 以上です。 (13番
古庄信一郎君「すみません、
志免町」と呼ぶ)
志免もですか。
○
議長(
丸山真智子君)
安楽社会教育課長。
◎
社会教育課長(
安楽実君)
志免町におきましては、
志免町は
町民センター内に
歴史資料室、
展示室は本室が100平米、分室45平米、合わせて145平米となっております。
令和元
年度の
利用者は、先ほどの
学校の
見学も含めまして1,007人となっております。 以上です。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君) 次に、
志免町の
資料室の
実態と上げておりますが、今伺いました。それで、各町の
展示室の広さっていうのは、
前回4年前聞いたよりも非常に増えてるんです。これは
展示室だけのものじゃなくて、建物の面積も加えたところで言ってるんですね。それで、各町とも見ると、
古賀なんかも2,000人近く増えてる。特には宇美町も増えてますね。
志免町は370人ぐらい減ってる。
志免町の問題については、このときも伺ったんですけども、それ以前は1,000人を切って年間900人とか800人ぐらいの差っていいますか、その中の多くは
学校の生徒の。一般人がほとんど少ない。こういう状態がずっと続いておる。そういう中で1,000人を超えたのは、
竪坑櫓が国の
重要文化財になったという関係からはちょっと増えたと。こういうふうな
実態であります。 次にまた、
歴史文化財保存実態と
物件数、
開示の
実態というものを上げてます。これを教えてください。
○
議長(
丸山真智子君)
安楽社会教育課長。
◎
社会教育課長(
安楽実君)
町民センター内にある
歴史資料室の
展示の
物件数につきましては、約100点ほど
展示をしております。そのほかに、吉原の
文化財整理事務所のほかに4か所、町内において分散して
文化財等を保管をしております。正確な
物件数は把握はできておりませんが、
コンテナボックスというものの数で言いますと合計で477箱、そして単体の保管が110点ほど保管を分散してやっております。その4か所について、41人の
開示をしているところです。 以上です。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君)
町長も言われたように、この4か所にこれだけの
文化財が分散されて保管されてるという問題は、大変な問題でありますし、それから今
文化財の
物件数、
前回4年前の
質問のときも把握してないとか、実質ない、今回もそういう形で。なぜ件数的に、小さいものもあるんでしょうけども、やる必要があるのかないのかという
議論はあるにしても、今言うようにコンテナでどれだけとか、ここにこれぐらいコンテナで入ってると、こんな感覚では
文化財に対する
思いが全く感じられない。 1点伺いますけど、私、
志免町に
資料館ができたときのために、平成26年3月3日に福岡市の薬院に九州電力の九州エネルギー館というのがありました。これが閉館いたしました。その閉館前にそこに行って、その中に石炭採掘の様子のモニュメントが
展示されてました。センターにお願いをして、ぜひこれを
志免町に譲っていただきたいということで、
町長も一緒にお願いをして譲り受けました。当時の
教育長が行って、引き取りました。これは今どこにあるんですか。私、全く知らないんだけど。
○
議長(
丸山真智子君)
安楽社会教育課長。
◎
社会教育課長(
安楽実君) 今、
古庄議員が言われたものにつきましては、向ケ丘にある
歴史資料分室というところに保管をしているところです。 以上です。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君)
保存状態がどうだっていうのは、今日はもう聞きませんけども、聞くとショックを受けるかもしれませんけども、そういうようなことで、結局
文化財っていうのは、
町民の
皆さんから本当に貴重なものを頂いたものとか、寄贈いただいたものとかがいっぱいあるわけですよね。そういったものを収納庫に4か所に分散して置いとると。これは大変失礼なことですよ。私は、
歴史資料館とか
郷土資料館とかいろいろ言いますけども、本来ならばこういうものはプレハブでもいいけども、どっか1か所に簡易的に保管するとか、それかそこで少し丁寧に扱っていこうとか、そういうことをやるべきだと思うんだけども、そういう
思いが全く感じられない。何年たっても4か所にそれぞれ分散して。どれがどうなってんのかっていうことも分からない。ぜひ、このことについては
町長、ひとつ強い
思いを持っていただきたい。何年も何年もかかって同じ
質問を何十年もかけてやりたくないですよ、
志免町にとって。ぜひ強い
思いを持っていただきたい。 次に、
志免町における
郷土資料館協議の変遷についてということをうたっております。今までずっといろいろありましたけども、そういう中で、こういうことでこうだこうだこうだと、もしそういうふうな認識を持っておられて紹介いただければ、どういう認識を持っておられるか聞きたいと
思います。
○
議長(
丸山真智子君)
安楽社会教育課長。
◎
社会教育課長(
安楽実君) 今まで
歴史資料館の協議について、
古庄議員のほうから様々な御提言をいただいてるところなんですけども、
歴史資料館の建設については、平成24年12月
定例会におきまして、
歴史資料館建設審議会設置条例の制定について上程をいたしましたが、否決をされております。
歴史資料館建設は頓挫したことになっております。その後、平成25年9月定例議会、平成28年9月定例議会、平成29年3月定例議会、平成31年3月定例議会におきまして、議員のほうから
郷土愛醸成につなげるため
歴史資料館の建設の
必要性や図書館との
複合施設での建設の検討、近隣町との共同での
計画などの提言をいただいてるところです。 以上です。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君) 横に議員の広報委員長おりますけども、今の平成24年12月議会、
歴史資料館建設審議会、議会がこれを否決をいたしました。そのときに討論を見ますと、この審議会が建設ありきではないかとか、それから、その審議会のメンバーの構成が商工会や
教育関係者が入っていないとか、そういう関係での反対とかいろいろありました。で、否決をされたんです。私はこのことをしっかりと見詰めて、なぜこうだったのかということも考えていかなきゃいけないなというふうな
思いをいたしております。 それで次に、
重要文化財の旧
志免鉱業所
竪坑櫓保存活用
計画について伺ってまいりたいと
思いますけども、この活用
計画は今日お持ちでしょうか、
町長も。持ってきてありますか。
教育長は初めて見られますか。
○
議長(
丸山真智子君)
金子教育長。
◎
教育長(
金子眞恵君) 今期、見せていただきました。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君) すみません。それで、平成25年3月に旧
志免鉱業所
竪坑櫓保存活用
計画というものを答申され出されました。
町長、いろいろ聞いていきたいと
思いますけども、まず、作成の統括から、アドバイザーから、庁内調整会議とかのメンバーをちょっと言っていただけますか。 それ持ってきたん。
議長、止めていただけますか、時間。時間があれですから、そのうち見とってください。 私のほうから言いますけど、統括は
志免町
教育委員会の
教育長、長澤さんです。あと、検討会は
文化財保護審議会の会長の石瀧さん、あと九州大学名誉教授、九州産業大学名誉教授、九州大学名誉教授。アドバイザーは
文化庁、それから福岡県の
教育庁、事務局はずらっと担当は
社会教育課でしょうけども、庁内調整会議は牛房さん、小池さん、安楽さん、内野さん、藤野さん、高木さんはもうおられません。5名、今だここにおられます。この方々がしっかりと
竪坑櫓の
保存計画やないですけれども、活用
計画について審査を指針にし答申をされたわけです。そこで、第5章に活用
計画、公開の基本方針ということで3つ挙げられてますけど、2番目のところをちょっと読んでいただけますか。
○
議長(
丸山真智子君)
安楽社会教育課長。
◎
社会教育課長(
安楽実君)
計画の第5章活用
計画で公開の基本方針として、2番目に旧
志免鉱業所
竪坑櫓と周辺
施設の一体的な公開、活用を行うとしております。 (13番
古庄信一郎君「違うと思う」と呼ぶ) その中で、ボタ山、
志免鉄道記念公園、海軍炭鉱創業記念碑等、周辺に残る炭鉱操業に関わる
施設との関係が分かるような公開方法や活用のための企画を実施する。長期的に見て、やぐらの内部の復元や地下の再現ほか、
施設の復元なども含めて検討していくことが考えられると記載しております。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君) 次に、公開
計画の2、3、4を紹介していただけますか。
○
議長(
丸山真智子君)
安楽社会教育課長。
◎
社会教育課長(
安楽実君) まず、竪坑の機能が分かるような
展示方法の検討をすることとしております。
竪坑櫓は内部に立ち入ることが難しく、また仮に内部を
見学したとしても、巻上機等の機械類が全て撤去されているため操業時の機能をうかがい知ることが難しい。そこで、
志免町
歴史資料館(仮称)の建設を検討し、操業時の機能が分かるような
施設を配置、
展示を行うことを検討すると記載しております。 次に、4ですけども、
竪坑櫓のイメージの改善について記載をしております。
竪坑櫓は、雑誌などのメディアでは廃墟として扱われることが多く、産業遺産としての価値が
社会的に十分認知されているとは言えない。今後は、
志免町
歴史資料館(仮称)を拠点として、
竪坑櫓の
歴史的価値が
社会に認知されるような取組を積極的に進めていく。そして、やぐらに対して
見学者が共通の価値観を持てるよう写真、映像等の活用も行いながら、より
見学者が理解しやすく、主体的に参加しやすい方法で再認識、再評価する機会を提供するとしております。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君) 3の関係資料の公開の、なお
資料館建設時というとこから下の2つぐらいかな、ちょっと読んでいただけますか。
議長、止めてもらっていいかな。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君) 止めてもらっていい。
○
議長(
丸山真智子君) どうぞ。
◆13番(
古庄信一郎君) 私のほうから読みます。 なお、
資料館建設時には、建設予定地は
計画区域外で
竪坑櫓に近い場所とすることが望ましい。
歴史的環境に配慮しながら改めて検討会を設置し、場所を選定すると。建物の
規模及び外観は
重要文化財である
竪坑櫓の周辺に配置することなどを考慮し、適正なものとすると。
資料館には、現
資料室の資料と
志免鉱業所の資料を収蔵する
展示室、企画
展示室、収蔵庫、研究室、事務室のほか、
地域の交流ができるスペース等を
計画をすると、このように書いてあります。 私から言っていいですか。 いいですか、止めていただいて。 この中で、最後のほうに
志免町の
歴史資料館での旧
志免鉱業所
竪坑櫓に関連する講演会と企画
展示、
歴史講座、こういったものをここでやりましょうと、そして近接する
歴史的
文化資源と組み合わせて
見学コースの設定、
郷土の
歴史を伝えることを
目的とし、産業遺産に限定せず、町内に整備している古墳など
見学を含めたコースの設定を検討すると。昨日
藤瀬議員が
質問をしておりましたけども、そういうこともこの
計画の中にしっかりされております。 いろいろあと書いてありますけども、最後に結びとして、観光活性化や
文化振興等、
地域の
まちづくりに寄与できるような
内容となることを念頭に置いて、活用検討委員会などの設置を検討すると、こういうふうに結んであります。 いいですか、
質問。もういいですか。
○
議長(
丸山真智子君) はい。もう。
◆13番(
古庄信一郎君) こういう
保存活用
計画は、先ほどの
皆さん方の英知の下に、そして今ここに5名の方はまだおられます。そのときのそれに参画した町の。こういうことがどのように進められていってんのか、検討されてるのか全くその後何もない。これだけのお偉い方々、識者が出したこの活用
計画について、どのように今検討か何かされてるんでしょうかね。
○
議長(
丸山真智子君)
世利町長。
◎
町長(
世利良末君) 今現在、どのように検討されてるかということでございました。 先ほど申しますとおり、この竪坑収蔵庫につきましては、そういった過去の
歴史等も含めて今現在進んでないのが現状でございます。私は、就任当初から担当には
資料館は必要だというふうに申し上げておりました。以前、若いときに熊本の
歴史資料館を
見学したことがございまして、ちょうど当時の南里久雄
町長と一緒に行かせていただいたときにも、
歴史資料館は必要ですねというような話も当時した記憶がございます。
志免町に今、
古庄議員が言われますようにまだ
計画、検討はできてない状況の中で、私の
指導力不足も当然あるわけでございますが、そういった
意味で、本当に申し訳ない。これから、先ほど申しますように、
竪坑櫓の修復をした後に、周辺整備を含めましてしっかりと前向きに、今できることは今できることとして進めていきたいというふうに考えております。 以上でございます。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君) 4年前に、熊本に行かれたときのエピソードは聞きました。ということは…… (
町長世利良末君「4年前じゃない」と呼ぶ) いやいや。私が、4年前の
質問のときに
町長から。前々
町長と熊本に行ったときに、このときはこうだったと。今それを伺うと、全く同じ気持ちなんだなと、2度も続いて同じことが答えられるとは
思いませんでしたけども。結局、今日私がなぜこの
保存活用
計画というものをあえてここで今やってるかということは、この
保存活用
計画は、今日ここに5名残ってますけど、中を見ると本当にこれは
資料館だけではなくていろんな考えの下に
志免町の
文化財なり
歴史郷土資料館的なもの、
竪坑櫓、そんなものが集約されてるんです、この中に。これをもってこの
志免町の
一つの
文化財に対する
考え方を推進していこうかとか、そういう気持ちが読んだら起こってくるわけですよ。こんな立派なことを言われて、こんな
計画を立てられて、で、これ予算をかけてつくられたんですから、この活用
計画は。こういうものが、今まで全く庁舎の中でも行政の中でも検討をしたこともないでしょうし、再度そういうものを掘り起こしてどうだというようなこともされてないだろうと
思います。 ここの中でちょっと言いますと、当時から
社会教育課の
課長さん、代わられます、何年越しか知りませんけど。代わられたら、こういうことについての
思いはずっとできませんよ、誰がやらなきゃいけないのか、そこにずっと担当してる職員がいるわけです。それから後は
町長、
教育長。
教育長も代わられました。脈々とそういうものは受け継がれていって、そしてこういうものが実現に向けてどのように努力をしてきているのかというものが、本来ならなければならないわけです。ところが全く見えない、声も聞かない。そして、こういう
一般質問で取り上げて初めてまたそこで
議論をする。後でちょっと言いますけど、
郷土愛の
醸成とか
文化財、これは
まちづくりにとって一番の基本になってくるんですよ。そういう観点の物の捉え方っちゅうのを後で
お話しますけども、ただ単に物を飾ってそこで人が行ってみるというこういう
資料室、こういったものじゃないんです。そういうことを
お話しますけども、そういう関係で、何ともむなしい
思いになったんです、これを見ながら。
教育長、今の話を聞かれて御所見ありますか。この活用
計画についてと現状について。
○
議長(
丸山真智子君)
金子教育長。
◎
教育長(
金子眞恵君) 現在の
志免町の
郷土資料室につきましては、じっくり見せていただきました。
子どもたちが分かりやすいしつらえと、コンパクトですけれども大変大切な資料がたくさんありまして、小学生の4年生で行くと
学習活動
内容とぴったりマッチングするというふうに私は思っておりましたけれども、実は、6年生の
歴史学習をやり終えた頃にもう一度
志免の
資料館を訪問して、
志免町の
歴史と日本の
歴史をマッチングさせるというような活動においても、子どもにとっても大切な資料がたくさんあるなというふうに
思いました。 目立たない場所にあるというところが
一つ難点だろうかなというふうには思っておりますけれども、とても
展示の方法等も工夫されておりまして、充実したスペースになっているというふうに思っております。
資料館に置かれております資料は、氷山の一角であろうというふうに思っております。図書館下にありますプレハブの倉庫を見ましても、難しい吉原の
資料館にいたしましても、とても専門的なものから一般の方々が見てもすぐに理解できる
竪坑櫓の資料等も
保存されておりまして、
志免町の持っている
文化財の重要性といいますか、層の厚さといいますか、それは大変感じております。
資料館は大切なものというふうに現在でも思っているところでございます。
○
議長(
丸山真智子君)
教育長、活用
計画のこと。
金子教育長。
◎
教育長(
金子眞恵君) 失礼いたしました。活用
計画については、今期見せて、確かに議員が出していただいたおかげで私も熟読させていただく次第でございますけれども、長い間の検討においてこういうものがつくられているというところでございますので、今後は、先ほど
町長もおっしゃいましたように、実現の方向に向かって動いていくべきものだろうというふうに思っております。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君) 活用
計画について伺ったんですけども、今の
資料室への感想を述べられましたので、全く怒りを覚えます。 この活用
計画をつくられたのは、長澤
教育長が統括してやられて、この方の
思いもこの中にしっかり入ってると
思いますけども、この
教育長は、
竪坑櫓の大きな新聞に載ったものなんかも部屋に飾られておったりしてますけども、まさか
教育長が今、あの
資料室はすばらしい
資料室だという
言葉が出てくるとは
思いませんでした。じゃあ、なぜ糟屋郡の中で1,000人という最低の来訪者なのか、なぜですか。なぜでしょう。それだけ十分な用を足していないわけです、機能的にも。だから少ないんでしょ。それを、今言われるようにすばらしい
資料室だと
教育長が言われたら、私はえっと
思いますよ。4か所に分散してるものを見れる、あなたは見れますよ、行って。
教育長ですから。
町民は見れますか。4か所分散して積んで保管してるところを。そして、そういうもののいわれとかそれから流れとか、
志免町の
歴史においてどうあったのかとか、後ほど言いますけども、そういったものが物語になっていき、そういったものが4か所も放置されて全体で幾つの
文化財があるのかも分からない。さっき200個だったかな、今の
資料室にあるのは、全体でどれだけなのかと。もし1万件あってたった200個と、どう
思いますか。私は、逆に
教育長は
教育の立場から全く不十分であるとか、そういう
思いを持たれなきゃいけないと思ってるんです。これは
町長がやるべきことなのか、
社会教育課の所管ですから
教育長ですよね、
教育委員会部局としては。だから、あそこの
資料室も
教育長の
思いがしっかりそこになければならない。ちょっと残念な
思いをいたしました。 それじゃあ、この
歴史資料室というか
郷土資料館、あまり
歴史郷土とかそういうのにこだわらなくても結構ですけど、そういうものをこれから頑張って作っていこうと、この活用
計画をつくった人たちの
思い、こういうものに応えられないんじゃないかと思うんだよな。今そういう
思いをいたしました。何か反応ありますか。
○
議長(
丸山真智子君)
金子教育長。
◎
教育長(
金子眞恵君)
志免町の
文化財はたくさんあること、プレハブ倉庫等に分散されながらあることを承知しております。今、
展示されているものは、先ほど申しましたように氷山の一角だと。氷山の一角として
展示されているものについては、大変すばらしいものであるというふうに思っております。しかし、広さにおいても、他町と先ほど比較がありましたけれども、
文化財の量に比較してコンパクトであるということや、目立たない場所にあるというところからすると資料
展示としては十分ではないというふうには十分に承知しております。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君)
前回のときも、それから機会あるごとに言いましたけど、
町長に。お隣の須恵町の
歴史資料館ありますよね、皿山の上に。ここで館長さんなんかに伺うと、
皆さんからたくさん資料を頂くと、
文化財を頂くと、でもそれを保管するのは、これはもう本当大変なんですと。全館あそこはクーラーですよね、冷暖房やってます。そして、そのために大変なんだと、今ここに入れきれないけど入れなきゃいけないと、頂いたものだから本当に大事にしてかなきゃいけないと。そのことを受けて、私は議会の中でも、もし
志免町単独の
歴史資料館とか、そういったものが無理ならば3町なり4町なり、そういう
文化財を納める、そういうものがないようなところと一緒になって
文化財の収納庫を大きなもんでも造ったらいいんじゃないかと、そこを
志免町の
歴史資料館にしたらいいじゃないかとかこんな提言をしました。ぼた山の近くにしても、あの辺りにでも。そういう提言もしてきました。そういう近隣の
文化財に対する悩みもあるわけですから、そういうものも広域的に考えながら、何か考えるということも大事なことではないかというふうに
思います。 時間も迫ってきましたので、先ほどから何度も言ってますけども、数年前に法政大学の金山
先生の
まちづくりを踏まえた公立博物館の役割というものを見たんですが、もう一遍見直してみました。ここで紹介しますけど、住民は、まず自らの
地域のことを発見することが大事である。自らが住む
地域で、他の人たちと互いに
地域のことを発見し合いながらお互いに新しい生き方を見つけていくことができる。
資料館は、
地域の
文化や自然資源を発見、再発見して人々のキャリア形成に役立てる装置になると。
まちづくりには、住民たちが町を少しでもよくしたいという
思いを持つことが必要であると、そのために必要なのが、
地域の価値の発見と創造であると。
地域の価値を分類すると、風土的価値、気候や自然など、
歴史的価値、遺産、事件、物語、記憶など、そして3番目に、人の営み的価値、物や仕事、生活、仕組み、イベントなど3つに大きく分けると。よって、
資料館はそうした
地域の価値を発見と創造する場になることであると、それで、それぞれの
地域の価値について発見や創造と
まちづくり活動につながっていくんであると、こう述べられております。それは、住民たちによる
地域文化の創造の場となっていくんだと。 私、まさにそのとおりだと思っております。何も
展示物だけで飾ってそこを見るんではないと。
資料館とかというのはもっと違う価値があるんだと。この
地域文化の創造の場である
資料館、ここから
郷土愛が生まれるんであろうと。過去、私もいろんなタイプの
資料館を全国見てまいりました。それを紹介しました。また、多くの観光客や町を訪れてもらうには、さっきも言いましたけど、物語が必要だ。これは私、何度も言いますけど、物語が必要だと。
文化財を
一つ一つ見ると、物語が出てくるんです。飯塚市の伊藤伝右衛門のあそこも、伝右衛門邸がすごいから行くというところと、もう
一つは、伊藤伝右衛門と白蓮というこういう物語が、それにノスタルジックを感じながら人々は行くんです。 だから、いろんな方、観光なりそういった専門家に聞くと必ず言われます、人を呼ぶには物語が必要であると。物語をつくるのは、その
地域に住んでる私たちなり
地域の
皆さんなんです。その物語を創造して創り上げていくためには、
歴史資料館的なものがあって、そういうものが共有して、共通してなければならないわけです。今の
志免町、さっき
教育長言われたけど、あの
資料室に行ってそんなことを感じますか。だから人が少ない。そして、先ほど言われました、
竪坑櫓が完成してからと。さあ、
竪坑櫓が完成しましたと、新聞報道が大きくなるんでしょう、人々が来るでしょう。そのときに来られたときにはっとこう思われますね。 私は、最後に申し上げたいのは、活用検討委員会とか、審議会とか、
資料館をつくるつくらないは別として、また
規模もあります、大きいものから小さいものから。また、テーマがどうだとかいろいろあります。そういうものを検討する、そういう検討委員会というものを私は今立ち上げていくべきだと思うんです。そして、それに向かって
竪坑櫓の改修に向かって進んでいこうということを町内に広めながら、啓蒙しながら考えていくと、このことをぜひ早急にやっていただきたい、その決意を
町長に伺いたいと
思います。建てる建てないということを聞いてんじゃないんですよ。
○
議長(
丸山真智子君)
世利町長。
◎
町長(
世利良末君)
古庄議員の
思い等は以前からお伺いいたしております。今日もその熱い
思いを語られておられました。私の
思いとしても、4年前にも申し上げましたとおりでございますが、私のまだ
指導力もありますが、これから、先ほど言いますように、
竪坑櫓も新しくなる。しかしながら、言われるように、ただ見ただけでは
歴史が分からないというようなことも踏まえまして、なるべく早く、この議会終了後にでもしっかりそういった検討をさせていただいて、みんなでこの
志免町の
歴史、今後どうするのか等も含めまして、検討委員会といいますか名称は分かりませんが、しっかり検討させていただきたいというふうに思っております。
○
議長(
丸山真智子君)
古庄議員。
◆13番(
古庄信一郎君) 最後に、人が来る、来ていただくということは、そういうことの延長上に
資料館とかそういうものができて、そこに物語をいろいろと感じながら、人は来ていただけるんです。そして、それから産業活性も含めて
地域も活性化していくわけです。そういうことを申し上げて、ぜひ実現していただきたいということをお願いして終わります。
○
議長(
丸山真智子君) 時間となりました。 これで
古庄議員の
一般質問は終わりました。 以上で本日の
日程は全部終了いたしました。 本日はこれで散会いたします。
~~~~~~~~ 〇
~~~~~~~~ 散会 午前10時59分- 102 -...