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令和2年 第1回糸島市議会定例会(第3日) 本文 2020-03-12
令和2年 第1回糸島市議会定例会(第3日) 議事日程・名簿 2020-03-12

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  1. 糸島市議会 2020-03-12
    令和2年 第1回糸島市議会定例会(第3日) 本文 2020-03-12


    取得元: 糸島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       (午前10時00分 開議) ◯議長(田原耕一)  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程はお手元に配付しているとおりでございます。  これより議事に入ります。 日程第1 議案第34号       糸島市農業公園ファームパーク伊都       国の指定管理者の指定について 2 ◯議長(田原耕一)  日程第1.議案第34号 糸島市農業公園ファームパーク伊都国指定管理者の指定についてを議題とします。  当局の提案理由の説明を求めます。月形市長。 3 ◯市長(月形祐二)  議案第34号 糸島市農業公園ファームパーク伊都国指定管理者の指定について提案理由の御説明を申し上げます。  本案は、株式会社フロンティアアドバンスを令和2年4月1日から5年間、糸島市農業公園ファームパーク伊都国指定管理者として指定し、管理運営を行うため、地方自治法第244条の2第6項の規定により議会の議決を求めるものでございます。  御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 4 ◯議長(田原耕一)  これより質疑に入ります。質疑のある方は挙手をお願いします。柳議員。 5 ◯10番(柳 明夫)  お伺いしたいのは、このように行政財産に株式会社が登記をしているという事例がほかにあるでしょうか。
    6 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 7 ◯産業振興部長(大神哲広)  市内の公の施設にはないというふうに思っております。 8 ◯議長(田原耕一)  柳議員。 9 ◯10番(柳 明夫)  この会社は、確かにA型の事業所ということで障がい者の雇用、仕事のために頑張っているということは公的な意義を持って仕事をされている、それは十分理解するわけですけれども、やっぱり株式会社となりますと、一応営利法人ということになるわけですね。その営利法人が行政財産の上に登記をする。そこで営業活動を行う。それが当該公の施設に対して何らかの権利を取得していることにならないというふうに市は見解を示しているわけですが、そこの理屈が私はもう一つよく分かりませんので、御説明いただければと思います。 10 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 11 ◯産業振興部長(大神哲広)  当該法人が事務所で行います事務は、糸島市農業公園条例第6条に規定する指定管理者の行う業務に関する事務だけを行っており、指定管理者が施設内で行っている主体事業も施設の業務の範囲内であると判断をしております。すなわち、指定管理者として公の施設の事務所で公の施設の設置目的に合った事務事業のみを行っていると判断をしております。 12 ◯議長(田原耕一)  柳議員。 13 ◯10番(柳 明夫)  その事務事業というのはどこまでの範囲なのか、実際にファームパークの中で事務とは言い難いいろんな作業をやったりとか、販売活動もやっているのではないかと思うんですが、そこをお伺いして最後にします。 14 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 15 ◯産業振興部長(大神哲広)  農業公園条例の第6条に指定管理者が行う業務というのを規定しております。具体的には農業公園施設の維持管理に関する業務をはじめ、農業者と都市住民との交流事業に関すること、特産品の普及宣伝及び販売に関すること、農業、工芸等の体験実習に関すること、アンテナショップ及びカフェの運営、利用者や入場者の拡大及び本施設の稼働率向上に関する業務、地産地消に関する業務などが事務事業として規定をされているという状況です。 16 ◯議長(田原耕一)  それでは次、伊藤議員。 17 ◯16番(伊藤千代子)  まず初めに、農業公園ファームパーク伊都国は設立が平成8年だったと思うんですけれども、農業公園の設立の目的と、それから、そのときにどのような補助事業を活用して設立をなさったのかというのが1点です。  それから、今回、指定管理者に求める事業の内容を伺いたいと思います。  あともう一つは、これは株式会社フロンティアアドバンスと書いてあるんですけれども、この会社について御説明を願いたいと思います。例えば、従業員数とか、あるいはその会社の概要が分かるような点をまず1回目お願いいたします。 18 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 19 ◯産業振興部長(大神哲広)  1点目の、このファームパークの設置目的でございますが、農業公園条例第1条に都市と農村との交流を通じながら農業の活性化を図ることを規定しております。  また、求める事業の内容でございますが、こちらは先ほど柳議員の御質問にありましたように、第4条のほうに、農業公園の施設の維持管理に関する業務をはじめ、農業者の会議、研修及び情報交換に関すること、それから、第2項として、農業者と都市住民との交流事業に関すること、3点目が、特産物の普及宣伝及び販売に関すること、4点目が、農業工芸等の体験実習に関すること、その他農業の活性化に関すること、これが求めてある事業の内容となっております。  会社の概要の中のちょっと分かる部分だけ少し御説明させていただきますと、従業員ですが、大体スタッフが19名いらっしゃいます。そして、障がい者の方の雇用が27名となっております。 20 ◯議長(田原耕一)  秋山農業振興課長。 21 ◯農業振興課長(秋山順二)  建設時の事業費の関係について御説明いたします。  総事業費が約4億6,900万円でございまして、国庫補助金農業構造改善事業が約8,000万円、それと林業構造改善事業が約3,200万円、それと起債といたしましてふるさとづくり事業ということで1億5,400万円を活用しております。  以上でございます。 22 ◯議長(田原耕一)  伊藤議員。 23 ◯16番(伊藤千代子)  次に、指定管理者指定管理料は実績としては、この3年間、年間お幾らだったんでしょうかということが1点ですね。  それから、指定管理料というのは必要経費から収入を差し引いたものだと思うんですけれども、例えば、昨年度でしたらどのような必要経費、例えば、人件費だとか、あるいはいろいろ事業費とかあるわけですけれども、必要経費が幾らで、収入が幾らで、そういう中で指定管理料が出たわけですから、その辺はどうなっているのかなと思いますから、その2点をお願いします。 24 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 25 ◯産業振興部長(大神哲広)  まず指定管理料ですが、平成29年度が989万9,200円、平成30年度が1,103万4,000円となっております。  収支の状況でございますが、平成30年度の収入が1,205万6,000円、支出が1,319万4,000円で、113万8,000円の赤字となっております。平成29年度の決算では、収入が1,071万6,000円、支出が1,116万3,000円で、44万7,000円の赤字となっております。  以上です。 26 ◯議長(田原耕一)  伊藤議員。 27 ◯16番(伊藤千代子)  先ほどスタッフ19名と障がい者27名とおっしゃいましたが、指定管理としてのもともとの仕事をするスタッフは何人いらっしゃるんでしょうか。やはり施設の維持管理が指定管理者の一番大きな仕事だと思うんですけど、それはどうなっているのかというのが1点ですね。  それから、事業報告が毎年なされていると思うんですけれども、これについては専門の監査をされたことがあるのかというのが2点目です。  最後に、ちょっと急にこれを頂いたので、なかなかあれなんですけれども、先ほど県のほうからの指導ということをおっしゃたんですが、ちょっとこれが1つだけ気になるのが、県からの指導があって登記をファームパーク内になさったということなんですけど、県の指導というのはどこの課から指導があったんでしょうか。農業関係の県の担当部署でしょうか、それとも、就労支援ですから福祉関係のところからの指導なんでしょうか、どちらなんでしょうか。 28 ◯議長(田原耕一)  秋山農業振興課長。 29 ◯農業振興課長(秋山順二)  施設管理に関するスタッフの数ということでございますが、こちらは常勤の社員が3名とパート2名の5名で行われおります。 30 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 31 ◯産業振興部長(大神哲広)  県の指導でございますが、こちらは糸島保健福祉事務所のほうから指導があっております。 32 ◯議長(田原耕一)  秋山農業振興課長。 33 ◯農業振興課長(秋山順二)  指定管理者の監査ということでございますが、これはあってございません。 34 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 35 ◯5番(平田雅紹)  今の関連した質疑をさせていただきます。  先ほど決算の内容が発表されて2年連続で赤字ということなんですが、この赤字というのは当該法人の決算ベースの赤字なのか、ファームパークの事業の赤字なのかをまず質問させていただきます。  それからもう一つは、当該法人が指定管理業務だけを行っているかどうかの確認は謄本なり定款なりで確認されているのかをお伺いいたします。 36 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 37 ◯産業振興部長(大神哲広)  先ほど言いました収支の結果につきましては、指定管理分だけのものでございます。それから、やってある業務について定款であるとか登記で確認しているかということですが、これにつきましては、選考会等のときの資料として出されている分で確認はしております。 38 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 39 ◯5番(平田雅紹)  しておりますというのは、それ以外の業務をやられていないということでいいんでしょうか、まずそれが1つ目ですね。  それともう一つは、先ほどの説明資料の中にもありますが、県から実際の事務所に本社を置くようにという指導があったということですが、これは指定管理者を指定するに当たって、糸島市が指導したわけではないということはどちらでしょうか。 40 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 41 ◯産業振興部長(大神哲広)  2点目のほうから先にお答えしますが、市から指導のほうのというのはあっておりません。先ほど言いましたように県からの指導だけということでございます。  それから、それ以外の業務につきましては、先ほど言いましたように、この指定管理事務所として中で行われている業務については、指定管理の業務だけというふうに判断しております。 42 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 43 ◯5番(平田雅紹)  繰り返し聞きますが、その会社の定款の中にほかの業務があれば、そういう会社を、いわゆる行政財産に本社を置かせるというのは、非常に私は問題があると思います。ここを最後に答弁お願いいたします。 44 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 45 ◯産業振興部長(大神哲広)  先ほど言いましたように、公の施設、ファームパークの事務所でやっているのはこの事業だけで、定款に載っている事業はここでされているというふうには思っておりませんので、問題ないというふうに判断しているところでございます。 46 ◯議長(田原耕一)  これをもちまして質疑を終わります。  ただいま議題となっております議案第34号は、建設産業常任委員会に付託します。 日程第2 議案第35号
          糸島市木工体験実習館 トンカチ館       の指定管理者の指定について 47 ◯議長(田原耕一)  日程第2.議案第35号 糸島市木工体験実習館トンカチ館指定管理者の指定についてを議題とします。  当局の提案理由の説明を求めます。月形市長。 48 ◯市長(月形祐二)  議案第35号 糸島市木工体験実習館 トンカチ館指定管理者の指定について提案理由の御説明を申し上げます。  本案は、株式会社フロンティアアドバンスを令和2年4月1日から5年間、糸島市木工体験実習館トンカチ館指定管理者として指定し、管理運営を行うため、地方自治法第244条の2第6項の規定により議会の議決を求めるものでございます。  御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 49 ◯議長(田原耕一)  これより質疑に入ります。伊藤議員。 50 ◯16番(伊藤千代子)  議案35号について質疑をいたします。  まず、トンカチ館指定管理者についてですけれども、これは前年度まではどうなっていたのか、そして、事業実績を伺います。 51 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 52 ◯産業振興部長(大神哲広)  前年度につきましては、別な指定管理業者の方がいらっしゃいまして、そちらのほうで管理運営をされてあります。  実績でございますが、まず年間の利用者の数ですが、平成30年度が1,169人の利用がありまして、利用料金につきましては、平成30年度が44万1,500円となっております。 53 ◯議長(田原耕一)  伊藤議員。 54 ◯16番(伊藤千代子)  とてもよく分かりますよね。先ほど私がファームパークのほうの実績を聞いたときは、何件利用があって幾ら収入があったという具体的な説明がなかったですよね。やっぱり実績を聞いた場合は施設の指定管理ですから、そういうふうにきちんと答えるべきだったなと私思うんですね。  それから、今御答弁をされた中なんですけれども、同僚議員の質疑にもあったんですけれども、この中では指定管理の仕事しかしていないという話だったんですが、では、登記簿等に書かれたほかの職種、例えば、介護関係とか、そういう関係のほかの仕事は、会社をここに置きながら、ファームパークの外でまた別に事務所を持っていらっしゃって、そこで仕事をしていらっしゃるということか、確認したいと思います。 55 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 56 ◯産業振興部長(大神哲広)  障がい者就労支援の分につきましては、ファームパーク内だけで従事してあるということでございます。具体的には施設内の清掃であったりとか、農産物の販売、あるいはイベント時のスタッフとして障がい者の方々を雇用してあるという形で、ほかの施設とか、そういったところへの派遣等は一切されておりませんので、そういったことを確認はしております。 57 ◯議長(田原耕一)  伊藤議員。 58 ◯16番(伊藤千代子)  トンカチ館とかは、今回、指定管理者の委託もされるわけですけれども、ただ、とにかく施設の使用の問題と、それから、農産物の物品販売の問題はやはり別だと思うんですよ。そちらのほうは業務委託をするなりなんなりするもので、指定管理者が行うべき仕事がちょっとごっちゃになっている気がするんですよね。  実際、ファームパークに行ったり、トンカチ館に行ったときに、以前と違うというのは、これはトンカチ館なんだけれども、使用したいというふうに申し込んでも、例えば、あごらとかいろんなところの施設の貸出しにあるような、施設の部屋の名前とか、貸出料金とか、そういう紙が全くないわけですよ。だから、本当に施設の貸出しとかをきちんフロンティア・アドバンスファームパークの中でしているのかなというのもちょっと疑問なので、今回、このトンカチ館指定管理者まで指定をされた場合に、トンカチ館で自分の会社の仕事をされるおそれがあるんじゃないかと思う。  例えば、ただ人に貸し出しをするだけじゃなくて、そこでいろんな物を作って販売するとか、私は見に行ったら、自分たちがいろんな机とか椅子を作ってあるわけですよね。ですから、そういうのを高い料金で販売して、それは指定管理の仕事じゃなくて会社の販売だというふうなことをするおそれがありますよね。それに関してはどのような線引きをなさるのかということを最後に聞きたいです。それははっきり言って、行政財産の中に会社を設立しているということが当たり前になったということにちょっと驚くわけですから、そこの答弁をお願いします。 59 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 60 ◯産業振興部長(大神哲広)  まず、トンカチ館のことについて少し御説明させていただきますが、トンカチ館に関する業務につきましては、今現在、指定管理を受けてある方のスタッフを今回フロンティア・アドバンスが雇用し、トンカチ館の事務所でその事務は行いますので、ファームパークの中での事務は行わないというものでございます。  それから、先ほどファームパークのやっている事業がごっちゃになっているんじゃないかということですが、先ほど言いましたように、農業公園条例第4条に指定管理者の行う業務、あるいは農業公園条例の中での第4条で業務として先ほど言いましたような、それぞれ交流のイベントでありますとか、特産品の普及販売、宣伝、こういったもの、あるいは農業の活性化に関することをしてあるということでございます。  それから最後、会社のほうを指定管理ですることが何か違法のように言われてありますが、まずこの指定管理者制度といいますのが、指定管理者制度は民間事業者のノウハウを活用することによって効率的な指定管理を行い、より高いサービスを、より適正なコストで提供しようとするものであります。こうしたことが実現されるのであれば、指定管理者が当該施設の管理を通じて適正な利益を上げることも認められている制度でございます。  以上です。 61 ◯議長(田原耕一)  これをもちまして質疑を終わります。  ただいま議題となっております議案第35号は、建設産業常任委員会に付託します。 日程第3 一般質問 62 ◯議長(田原耕一)  日程第3.一般質問を行います。  質問は事前の抽せん順に許可します。  7番並里弘二議員の発言を許可します。並里議員。 63 ◯7番(並里弘二)  おはようございます。議席7番、建設産業常任委員会、公明党の並里弘二です。  冒頭新型コロナウイルスで亡くなられた方に対し、謹んで哀悼の意を表しますとともに、感染された方にお見舞いを申し上げます。  それでは、議長より質問の許可をいただきましたので、通告に沿って質問をさせていただきます。  最初に感染症対策についてです。  新型コロナウイルス感染は終息のめどが現時点で立っておりません。現時点で本市では感染された方はおられませんけれども、市民への告知と対策はどうなっておりますでしょうか。市も全庁挙げて連日対応はされておりますが、発生から時間も経過しておりますので、改めて本市と保健所、医療機関などの関係機関との連携をお聞きします。 64 ◯議長(田原耕一)  嘉村健康増進部長。 65 ◯健康増進部長(嘉村文枝)  本市におきましては、2月20日に福岡市内に感染者が発生したことを受けまして、当日に感染症対策本部を設置いたしたところでございます。  具体的な対策といたしましては、まず市民周知、注意喚起といたしまして、本部設置の翌日に感染症の予防対策や相談窓口の電話番号を載せました啓発チラシを全戸配布しております。  また、公共施設や全行政区の公民館に手洗い、咳エチケット等の啓発ポスターを配布し掲示をしていただいております。  また、広報いとしま、市ホームページ、情報メールいとしまなどでも情報を発信しておるところでございます。  次に、市民への感染拡大予防対策といたしましては、一部公共施設の休館、それから、市主催のイベントや行事の中止、延期、小・中学校の3月24日までの臨時休校措置、卒業証書授与式の短縮をはじめ、市役所窓口職員のマスク着用や公共施設の消毒の徹底などを行っておるところでございます。  また、糸島保健所との連携でございますけれども、情報共有といたしまして発熱等の症状があるという市民の方からの保健所への相談があった場合に検査に出された場合は、その都度健康づくり課のほうに件数の報告があっております。また、国や県からの通達などの情報についても随時やり取りを行っております。  糸島市に発生した際どうするかということの対応につきましても、事前に協議確認を進めておりまして、もし発生しても円滑に進められるよう緊密に連携を図っておるところでございます。  また、医療機関との連携でございますけれども、今後感染者が発生した場合、入院を担当させる医療機関としては県知事が指定した病院がありますので、保健所の措置により対応していただくことになっております。  また、最悪患者数が大幅に増えまして、それらの医療機関だけでは対応が困難となった場合に受け入れていただく病院についても、あらかじめ県において受入れ協力の確保がなされておるところでございます。  以上でございます。 66 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 67 ◯7番(並里弘二)  本庁からの最新情報は、先ほど部長がおっしゃいました広報いとしま、ホームページ、情報メールいとしまで発信中です。  パソコンやスマホが苦手な御高齢者の方が目にしやすい広報いとしまに終息の見通しが立つまでの当分の間、日常生活で注意することや相談窓口の案内など、継続の告知が必要と考えます。また、書類申請で毎日多くの市民の方が来庁される市民課の電子モニターの発信も重要と考えます。それぞれの対応についての御見解をお聞かせください。 68 ◯議長(田原耕一)  山北健康づくり課長。 69 ◯健康づくり課長(山北敬子)  広報いとしまでは、2月15日及び3月1日号に市民の皆様へのお願いとして、咳エチケットの記事などを掲載しております。次の3月15日の記事でも掲載することにしております。また、国の専門家会議でも警戒を緩めることはできないとの見解でございますので、高齢者の方へも情報が届くように広報いとしまで継続告知をしていきたいと考えております。  また、市民課や会計課の窓口の待ち時間を利用した情報提供モニターとか、糸島高校前駅内のモニターを利用した情報発信も行ってまいります。 70 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 71 ◯7番(並里弘二)  ありがとうございます。  この際新型コロナウイルス情勢も日々刻一刻と変化しておるのは御承知のとおりです。現時点で市民の皆様にお知らせする最新情報がございましたらお伺いいたします。 72 ◯議長(田原耕一)  嘉村健康増進部長。 73 ◯健康増進部長(嘉村文枝)  最新情報といたしましては、今週3月9日に開催されました政府の専門家会議では、3月9日時点での日本の状況は爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度持ちこたえているものの、依然として警戒を緩めることはできないとの見解が示されておるところでございます。  これを受けまして、市民の皆様には新しい情報というものはこういうところでございますが、これまでチラシや広報などでお願いしてまいりました対応を引き続きとっていただきたいと思っております。引き続き市民の皆様の御理解と御協力をお願いしたいと思っております。  以上でございます。 74 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 75 ◯7番(並里弘二)  ありがとうございます。  次に、豚コレラなど野生動物を媒介とする家畜伝染病の防疫体制はどうなっておりますでしょうか。 76 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 77 ◯産業振興部長(大神哲広)  まず、家畜伝染予防法の改正によりまして病名が変更になっておりますので、豚コレラを豚熱、アフリカ豚コレラをアフリカ豚熱で答弁させていただきます。  現在、豚熱及びアフリカ豚熱の感染リスクが高まっております。そのため、国は法改正等により豚熱の予防的ワクチン接種や空港及び港における水際検疫の徹底など対策の強化を行っております。
     市におきましては、感染予防の基本となる家畜の飼育管理の徹底について県と連携し研修会など実施しております。  また、野生動物の農場への侵入を防止するための柵の設置に市費で補助を行うなどの対策を行っております。  もし万が一市内で発生した場合には、県が殺処分など防疫作業を行いますが、市は24時間体制で協力することとしております。今後も情報収集に努め、必要に応じ対策の強化を図っていく次第です。 78 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 79 ◯7番(並里弘二)  感染症の発生は本市の基幹産業であります第1次産業や製造業、観光業に直ちに影響が及びます。本市でも2月20日の感染症対策本部を軸に、この難局を乗り切るため、スピード感を持って連日対応していただいているのは十分承知しております。引き続ききめ細かい対策を取り、万全を期していただくよう強く要望いたします。  続きます。次に、防災・減災対策についてです。  人が生きていく上で生活インフラはどれも重要です。とりわけ命の基本となるのが水です。自然災害に対する備えの観点から、まず老朽化している水道管の現状把握をお聞きいたします。 80 ◯議長(田原耕一)  阿部上下水道部長。 81 ◯上下水道部長(阿部聡寛)  本市では、平成27年度に策定いたしましたアセットマネジメントにおいて、管路の布設状況、耐用年数について把握しております。  現状といたしましては、一般的に老朽管とされる設置から40年を経過した水道管の割合は15.3%となっており、平成29年度末における福岡県の19.3%、全国の16.3%よりも低いという状況でございます。しかし、今後の更新事業に備え計画的に整備を進めていく必要があると考えております。 82 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 83 ◯7番(並里弘二)  その上で、水道管の今後の更新計画はどうなっておりますでしょうか。 84 ◯議長(田原耕一)  阿部上下水道部長。 85 ◯上下水道部長(阿部聡寛)  アセットマネジメントに基づき平成29年度に糸島市水道施設更新計画を策定しています。この更新計画では基幹管路や重要給水施設への管路の耐震化などを特に重要な事業として掲げ、今後10年間で水道管路の改良、更新を進めることとしています。  既に地震、災害、施設の破損等の緊急時に備えて国の補助事業を活用した緊急連絡管や重要給水施設排水管の整備事業も進めており、将来にわたって安全な水を安心して供給できるよう当該計画に基づき整備を行っているところでございます。 86 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 87 ◯7番(並里弘二)  国土交通省によりますと、事前の予防保全費50に対して、災害発生の事後保全費が100との試算がございます。つまり、事前の予防工事は、災害発生後の復旧工事が半分の予算で済むことになります。  本市は集落が点在しており、総水道管はかなりの長さにはなっておりますが、昨年10月に施行された改正水道法も念頭に置きながら、緊急性と優先順位をつけて防災減災対策の水道管保全を要望いたします。  次に入ります。自主財源の確保についてです。  これは私以外の多くの同僚議員も含めて非常に注視してきた稼げるまちのことなんですけれども、これの経緯が数値経過としてどのように進捗しているかをお聞きしたいと思います。  まず、自主財源の柱である市税の合併時と現在、市税の決算の状況はどうなっておりますでしょうか。 88 ◯議長(田原耕一)  末松市民部長。 89 ◯市民部長(末松隆明)  市税の決算の状況は、平成22年度が90億6,606万円、平成30年度が95億7,218万円となっており、5億612万円増加をしております。そのうち大きく増えた税目は、個人市民税の3億5,548万円、軽自動車税の8,820万円となっております。  以上でございます。 90 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 91 ◯7番(並里弘二)  ただいまの御答弁で5億円ほど合併時より税収増とのことですけれども、収納率も高い水準を維持していると伺っております。  それでは、直近の収納率と福岡県内には29の市がございますけれども、本市の収納順位をお聞きいたします。 92 ◯議長(田原耕一)  末松市民部長。 93 ◯市民部長(末松隆明)  平成30年度の市税の収納率は99.6%で、福岡県内の市で1位となっております。 94 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 95 ◯7番(並里弘二)  99.6%というほとんど100%に近いんですけれども、驚異的な高い収納率は市民の皆様の高い納税意識のたまものでもあります。今日に至るまでの主な増の要因は何かお伺いいたします。 96 ◯議長(田原耕一)  末松市民部長。 97 ◯市民部長(末松隆明)  本市では平成23年度に糸島市税公共料金完納都市宣言を行い、市税、公共料金の収納強化に取り組んできています。その中で、市税につきましては、早期対応による新規滞納者の防止や、生活再建型の納税相談などにも取り組んできました。また、夜間相談日や日曜相談日を設けるなど、納税相談に来ていただけるように取り組んできたことなどが市民の方の納税意識の向上につながり高い収納率に結びついていると考えております。 98 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 99 ◯7番(並里弘二)  その滞納者の中には生活困窮者の方もいらっしゃると思います。もちろん納税は国民の義務であり負担は公平性を保たなければというのが前提になっているのもよく分かっておりますが、そういう生活困窮者の方に対しての助言や指導を引き続き続けていかれるようお願いしたいと思います。  最後に、本市の今後の市税、税収見通しについて、市の考え方をお伺いいたします。 100 ◯議長(田原耕一)  末松市民部長。 101 ◯市民部長(末松隆明)  税収につきましては、税制改正や景気の動向が大きく影響しますが、糸島市中期財政計画に掲げておる税収を達成できるよう、今後も公正で公平な税の賦課収納に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 102 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 103 ◯7番(並里弘二)  ありがとうございます。  次に、ふるさと納税についてお聞きいたします。  ふるさと納税の直近2年決算額の推移と、総務省の新しい指針を受けての今後の見通しをお伺いいたします。 104 ◯議長(田原耕一)  波多江地域振興課長。 105 ◯地域振興課長(波多江修士)  ふるさと納税の直近の寄附状況につきましては、平成29年度は9,359件、約3億7,600万円、平成30年度は2万959件、約4億9,300万円で、約1億1,700万円の増となってございます。  参考までに今年度の寄附額につきましては、1月末時点で約6億4,000万円となっております。  今後も受け入れ額につきましては、増加していくと見込んでおるところでございます。 106 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 107 ◯7番(並里弘二)  ただいま御答弁いただきました増額の主な要因は何か、お伺いいたします。 108 ◯議長(田原耕一)  波多江地域振興課長。 109 ◯地域振興課長(波多江修士)  増加の要因としましては、本市の魅力ある返礼品、また、それを随時見直ししております。それと効果的な情報発信、またPRを行っております。  また、全国的な状況としましては、社会的認知度の向上による寄附額の増。また、総務省の通知によりまして一極集中からの分散化などの要因により寄附が増額したと推測しております。 110 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 111 ◯7番(並里弘二)  今後もふるさと納税を増額させていくための対策はどうなっておりますでしょうか。 112 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 113 ◯企画部長(馬場 貢)  次年度以降もふるさと納税全体の市場規模は拡大していくというふうに見込まれることから、総務省の通達だとか総務省の指針を含め法令等を遵守しながら、引き続き魅力ある地元産返礼品の掘り起こし、また、効果的な情報発信等に積極的に取り組んでいきたいというふうに考えております。  以上です。 114 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 115 ◯7番(並里弘二)  ありがとうございます。  この項目最後になります。  観光入込み客数は平成30年度中が前年より34万4,000人増の682万7,000人となりました。前年対比で観光入込み客数増に伴う消費額はどの程度増額したか、お聞きします。推定額で結構です。 116 ◯議長(田原耕一
     大神産業振興部長。 117 ◯産業振興部長(大神哲広)  平成30年中の観光消費額の推計値は約145億8,000万円であり、平成29年中の推計値約137億9,000万円と比べ、約7億9,000万円程度増額していると見込んでおります。 118 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 119 ◯7番(並里弘二)  今回の新型コロナウイルスにより観光業などに影響が出始めています。その対策はどうなっておりますでしょうか。 120 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 121 ◯産業振興部長(大神哲広)  観光業への影響ということでございますが、まず観光業に限らず新型コロナウイルス感染症の影響を受ける事業所への支援策として、国は総額1.6兆円規模で資金繰りを支援する方針を打ち出しています。  具体的には経営相談窓口の開設、セーフティーネット保証や、危機関連保証による信用保証、新型コロナウイルス感染症特別貸与及び特別利子補給制度による無利子、無担保融資、雇用調整助成金の特例措置などがあります。  また、県はセーフティーネット保証4号の認定を受けた中小企業を対象に緊急経済対策資金の保証料負担をゼロとすることにより資金繰り支援を実施しております。  市といたしましても、セーフティーネット保証の認定申請の受付及び認定業務を実施するとともに、国、県、支援策のホームページ等の周知などを適宜図っていきたいというふうに考えております。  以上です。 122 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 123 ◯7番(並里弘二)  今回の新型コロナウイルスによる経済や消費の落ち込みが全国的に急速に顕在化してきております。この先、地方交付税など依存財源の歳入見通しも不透明と予測されています。したがって、引き続き全庁挙げて総動員し、稼げるまちを加速させ、安定した自主財源確保の市政運営を要望するものでございます。  自主財源の質問は以上ですが、最初に申し上げましたように、多くの同僚議員もこれまで注視してきております事項ですので、最後に御見解をお伺いしたいと思います。 124 ◯議長(田原耕一)  三角総務部長。 125 ◯総務部長(三角孝志)  自主財源確保についての市の見解ということでございますけれども、自主財源につきましては、平成26年度以降、この5年間でブランド糸島の推進、あるいは移住・定住、それから企業誘致等の取組によりまして、着実に増加をしておるところでございます。  新型コロナウイルスの感染拡大等による日本経済への影響が不透明ではございますけれども、今後も財政健全化の取組をしっかりと進めながら、自主財源のさらなる確保につなげていきたいというふうに考えておるところでございます。  以上でございます。 126 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 127 ◯7番(並里弘二)  最後になります。幼児教育保育無償化についてです。  昨年10月施行後、対象のお子様がおられる保護者の方に聴き取りをし、様々な御意見をいただきました。  そこで、本日はそのいただいた意見御要望を踏まえ、以下質問させていただきます。  最初です。現時点で課題とその対策、取組をお聞きいたします。 128 ◯議長(田原耕一)  藤田人権福祉部長。 129 ◯人権福祉部長(藤田 晋)  無償化制度につきましては、利用者に大きな混乱を発生させることなく進捗いたしております。  今後は、届出保育施設や一時預かり制度を利用している方への償還払い事務が本格化しますので、支払い漏れ等がないよう利用者や事業者に丁寧な御案内を行ってまいります。  また、制度開始に伴い令和2年度に向けた保育事業の急増が懸念されておりましたが、4月入所申請では対前年で5%程度の増にとどまる見込みでございます。ただし、今後も保育需要は伸び続けると推測しておりますので、児童の預かり枠の拡大と保育士の確保等に取り組みまして、早期の待機児童解消を目指してまいる所存でございます。  以上でございます。 130 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 131 ◯7番(並里弘二)  次です。幼稚園教諭は主に福岡県の担当でしたので、本市の担当である保育士の処遇改善と保育士確保の取組についてお伺いいたします。 132 ◯議長(田原耕一)  藤田人権福祉部長。 133 ◯人権福祉部長(藤田 晋)  保育士の処遇改善につきましては、国において基本賃金の改善と役職や職務内容に応じた処遇改善について法定価格の加算が継続的に行われております。  役職や職務内容に応じた処遇改善の適用を受けるには、研修の受講、修了が要件となるために、市では国県財源を活用して研修代替職員賃金の補助を行っております。  また、保育士確保につきましては、令和元年度に実施しました保育士等人材確保フェアの開催や、養成校からの情報収集等を継続しまして人材確保に努めるとともに、令和2年度の新規事業としまして、保育補助者雇上強化事業を実施することで、保育士の業務負担の軽減を図り、人材の離職防止に取り組んでまいりたいと、このように考えております。 134 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 135 ◯7番(並里弘二)  発達障がい及びその可能性があるお子様、また、年度途中に中長期入院から退院したお子様の受入れはそれぞれどのような対応になっておるか、お願いいたします。 136 ◯議長(田原耕一)  小嶋子ども課長。 137 ◯子ども課長(小嶋智嗣)  発達障がい及びその可能性がある児童、また、長期入院から退院後の児童については、家庭調査票という所定の様式に児童の健康状態、生活状況等で特記すべき事項を御記入いただきまして、保育所の入所申請書と併せて提出していただくことで申請を受け付けております。  受付の際には、入所希望園の保育方針と保護者が希望する保育との乖離を防ぐため、事前の見学などをお勧めしております。  選考に当たりましては、集団保育に当たって配慮すべき事項、医師の診断内容を保護者に伺うなど詳細な情報収集を行い、選考の結果、入所が決定した場合は、保育園に対して必要な情報を提供するなど、スムーズな入所につながるようにしております。  以上でございます。 138 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 139 ◯7番(並里弘二)  それぞれの取組がよく分かりました。心配されている保護者の皆様の不安解消につながると感じました。関連して、お子様の長期入院で介護に専念されていた保護者の方がお子様の退院後に直ちに就職はかなりハードルが高いと思われます。そのような方にはどのような対応になっているか、お聞きいたします。 140 ◯議長(田原耕一)  小嶋子ども課長。 141 ◯子ども課長(小嶋智嗣)  児童が長期入院から退院された直後で介護などに専念されていた保護者が求職中の場合は、求職活動に関する誓約書という所定の様式を御記入いただきまして入所申請書と併せて提出していただくことで申請を受け付けております。  以上でございます。 142 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 143 ◯7番(並里弘二)  今回の幼保無償化により、今後一層共働き世帯の増加が見込まれます。これに伴い、さらに利用者の増加が予測される放課後児童クラブの対策をお聞きいたします。 144 ◯議長(田原耕一)  藤田人権福祉部長。 145 ◯人権福祉部長(藤田 晋)  放課後児童クラブの利用者増に対しましては、現在、教育委員会と連携しながら学校の教室の活用を基本として保育スペースの確保に努めております。また、現在策定作業中でございます令和2年度から6年度までを計画期間とします糸島市子ども・子育て支援総合プランの中に放課後子どもプランを盛り込み、今後利用者数の推計を行いまして、クラブの新設だけでなく支援員の人材確保等も念頭に置きながら対策を講じていくことといたしております。 146 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 147 ◯7番(並里弘二)  待機児童解消の保育受入先として公共の遊休地や公共施設の空きスペースの活用ができないか、どうでしょうか、お聞きします。 148 ◯議長(田原耕一)  藤田人権福祉部長。 149 ◯人権福祉部長(藤田 晋)  公共遊休地や公共施設空きスペースの活用につきましては、今後の保育事業に応えていくために選択肢の一つとして検討してまいります。 150 ◯議長(田原耕一)  並里議員。 151 ◯7番(並里弘二)  幼保無償化は保護者皆様の評価も高く、また、本市へのヤングファミリー世帯の移住・定住促進の上からも極めて重要な施策だと思います。  今回の新型コロナウイルスによる休校に伴う放課後児童クラブの敏速な市の対応に保護者の皆様も大変に安堵されていたということを御報告しておきます。  今後、困難な局面もあるかとは思いますが、引き続き取組を要望いたします。  以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。 152 ◯議長(田原耕一)  これをもちまして並里議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は11時5分とします。       (午前10時53分 休憩)       (午前11時05分 再開) 153 ◯議長(田原耕一
     休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、15番笹栗純夫議員の発言を許可します。笹栗議員。 154 ◯15番(笹栗純夫)  ただいま議長のお許しをいただきました市民福祉常任委員、公明党の笹栗純夫でございます。  今回は、コミュニティセンター発足に伴う校区民意識の向上施策についてを含め3つのテーマで質問します。  通告で順番をつけておりますが、優先順位はありません。全て今言っておかなければとの思いで質問をいたします。  昨年の12月議会が終わり、昨日まで約200名の方と直接会い御意見を頂戴してまいりました。2月18日は九州大学、台湾の成功大学の成果発表会にグローバルデザインプロジェクトVに若干関わらせていただいたおかげで参加させていただきました。九州大学、台湾の成功大学学生さんの成果発表のすばらしさに非常に感動いたしました。全ての皆様が糸島愛にあふれ、具体的な提案もいただいたところでございます。200名ほどの方々と糸島市の課題や将来展望を語りました。  経営者とお話ししたとき、笹栗さん、糸島市は既にげたを履きましたねと、また、糸島市は全国の方から認知されました。市民の皆様の御尽力、糸島市市役所職員の皆様の努力があったのはもちろんです。が、周りから押し上げていただいたような気がしていますと、糸島だけの力ではありませんとも言われました。  そこで、糸島市は間違いなく、天の時、地の利、人の輪があり、いまだ経験したことのないチャンスが到来していると実感をしております。そのチャンスを物にするかどうか、大事な時期を迎えております。もっと大きな地球的スケールで申し上げれば、人類にとって重大な分岐点となる10年とも言われています。  前置きはそれぐらいにして、最初のテーマ、コミュニティセンター発足に伴う校区民意識の向上施策についてでございます。  本テーマを通告した動機を申し上げます。  戦後の復興の拠点として、生涯学習の場として、昭和24年6月10日に社会教育法が制定され、その第20条に公民館規定がございます。「公民館は、市町村その他一定区域内の住民のために、実際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もって住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することを目的とする。」との根拠法の下、公民館運営がなされてきました。公民館の根拠法令が社会教育法から糸島市まちづくり基本条例に変わります。  そこで、お尋ねをいたします。  要旨の1番目、校区公民館が担った役割は何だったのか。コミュニティセンターに移行した後も堅持しなければいけないものは何かについて答弁をいただきたいと思います。 155 ◯議長(田原耕一)  井上教育部長。 156 ◯教育部長(井上義浩)  校区公民館の担った役割としましては、教育、学術、文化等の各種の生涯学習事業を基本としまして、校区まちづくりの事業の支援、災害対応時の避難所としての役割も果たしてきました。  コミュニティセンターに移行しました後も、引き続き生涯学習事業の推進、住民主体のまちづくり活動の支援や避難所としての役割を堅持してまいります。 157 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 158 ◯15番(笹栗純夫)  御答弁いただきありがとうございます。  今、部長が答弁していただいたことは十分分かりました。私はこれだけは堅持していただきたい大事な取組があります。それは何か。コミュニティスクールの学校運営協議会と地域学校共同活動の地域学校共同本部が校区公民館を拠点に両輪として推進することになっています。これは非常に大事な取組ですので、確認をさせていただきます。  この取組は絶対に外せない約束事でございます。糸島市教育委員会に見解を聞きます。 159 ◯議長(田原耕一)  井上教育部長。 160 ◯教育部長(井上義浩)  本市では、学校と地域が連携して学校づくり、地域づくりを進めるための地域コーディネート組織でございます地域学校共同本部の機能を校区運営委員会や校区振興協議会などが果たしております。公民館がコミュニティセンターに移行した後も学校運営協議会と校区運営委員会や校区振興協議会などをつなぐ拠点としての役割を継続してまいります。 161 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 162 ◯15番(笹栗純夫)  よく分かりました。2番目の要旨に入ります。  中国の故事成句の一つで飲水思源、すなわち水を飲むときは、その源を思い感謝を忘れないとの戒めでございます。常に源を思い、原点に立ち返る。そして、恩ある人に報いようとさらに努力し、前進するという意味でございます。  戦後、校区公民館を中心に青年団、婦人会等々の方々が多くの皆様のお力で日本は奇跡の復活を成し遂げました。70年にわたる様々な御労苦に対し何をもって答えればよいのでしょうか。執行部の見解をお聞かせください。 163 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 164 ◯企画部長(馬場 貢)  議員御指摘のように、これまで公民館運営、地域活動等に御尽力いただいた方々がおられたからこそ、現在各校区において活発な取組が行われ、元気な地域づくりへとつながっているものと敬意を表するとともに、感謝申し上げる次第でございます。  なお、功績が顕著な方々につきましては、これまで自治功労者、また地域活動功労者として表彰を行ってきたところでございます。  以上でございます。 165 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 166 ◯15番(笹栗純夫)  それでは、3番目の要旨に入らせていただきます。  要旨のとおりでございますけれども、コミュニティセンター運営の根拠法令が社会教育法から糸島市まちづくり基本条例になることにより、何がどのように具体的に変わるのか、また利点になるのかということでございます。今から答弁していただく内容で、市民の方がそうだったのかと、今回の説明を聞いてよく分かったと言っていただく明確なる答弁をお願いいたします。 167 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 168 ◯企画部長(馬場 貢)  先ほど議員から御説明があったように、社会教育法上、公民館については実際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行うというふうに規定をされております。ただ、現在の本市の公民館につきましては、校区まちづくりの拠点としての事業が多く占めており、今回、まちづくり基本条例に基づくコミュニティセンターへ移行することで、この現状に合わせるとともに、より市民ニーズに合った校区まちづくり、地域課題の解決の拠点にしたいというふうに考えております。  その一例として、コミュニティの活性化につながるコミュニティビジネス等も可能とすることにいたしております。 169 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 170 ◯15番(笹栗純夫)  4番目の要旨に入ります。  要旨の前段部分、コミュニティセンターで飲酒や物品販売、コミュニティビジネスができるようになります。許容範囲を定めておく必要はないか、御答弁をお願いいたします。 171 ◯議長(田原耕一)  波多江地域振興課長。 172 ◯地域振興課長(波多江修士)  施設の提供の許容範囲につきましては、糸島市コミュニティセンター施設提供等に関する基準を策定しておりまして、それに基づき運営していくこととしております。 173 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 174 ◯15番(笹栗純夫)  地域行事終了後の慰労会だとか、シニアクラブ総会後の懇親会などで食事と一緒に軽微な飲酒を伴うことも想定されます。過去に現在の公民館でも飲酒が認められたときも私は経験をしております。飲酒運転撲滅の観点から生涯学習の拠点である公民館での飲酒は禁止になったのではないでしょうか。絶対に飲酒運転はしない、させない、見逃さないを利用者に徹底させなくてはなりません。あってはなりませんけれども、万一飲酒運転で摘発された場合、責任は誰が取りますか、御答弁をお願いします。 175 ◯議長(田原耕一)  波多江地域振興課長。 176 ◯地域振興課長(波多江修士)  責任の所在ということですが、全て飲酒運転等を引き起こした個人の責任となります。 177 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 178 ◯15番(笹栗純夫)  今大事な答弁をいただきました。ただいま御答弁をいただいたことを、そのことを市民に広く周知すべきと考えます。御答弁をお願いいたします。 179 ◯議長(田原耕一)  波多江地域振興課長。 180 ◯地域振興課長(波多江修士)  飲酒運転撲滅につきましては、今までも広報などで広く周知してきておりますが、これからも引き続きしっかり周知してまいりたいと思っております。 181 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 182 ◯15番(笹栗純夫)  5番目の要旨に入ります。コミュニティセンターに愛称が決まるまでの経過について御説明をお願いいたします。 183 ◯議長(田原耕一)  波多江地域振興課長。 184 ◯地域振興課長(波多江修士)  愛称決定の経過につきましては、まず広報、ホームページ等で広く周知をいたしまして愛称を募集いたしました。次に、その応募された愛称案を整理、チェックして各校区等に提供しております。その後、各校区運営協議会等で選考なされ、市のほうに報告があり、それを受けて市で最終決定したものでございます。  以上です。 185 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 186 ◯15番(笹栗純夫)  この項目でございますけれども、要旨のとおり、各校区運営委員会で決められたコミュニティセンターの愛称が3月15日の広報で周知されると聞いております。15か所コミュニティセンターがあるわけでございますが、その5か所で何々館と、館と愛称がつけられております。他の館も愛称名プラス館と呼称して、長年呼び親しんだ館長と呼べないか。併せて、センター員はどう呼称すればよいのかでございます。  ただいまの答弁で、代表区長会で提案があり、各校区運営委員会で最終決定して、市もそれを認めていらっしゃいます。執行部の立場からいたしますと、さきの答弁どおり、各校区の議決機関である校区運営協議会で慎重審議された名称は変えることができないとの答弁であると受け止めています。当然でしょう。しかし、愛称をつけて、愛称でコミュニティセンターを呼称してよいと条例にうたっていますでしょうか。今からずっとコミュニティセンターで行くと思います。条例もできているし、呼称は各校区の代表区長の皆様とも相談されてよいのではないでしょうか。  併せて、現在、主事の方をほとんど校区の役員の皆様や校区民の方がお名前で呼ばれています。何々さんと呼ばれています。たまにコミュニティセンターにお見えになった方は名前を御存じありません。今でいうと正式名称は主事なんですけれども、主事さんという肩書も御存じありません。御存じない方もおられました。主事さん、公民館の方と呼ばれても返事をされないセンター員さんはおられないと思います。  名は体を表すという意味合いで、あえてセンター長、センター員と言ったほうがよいとお考えですか。センター長、センター員の呼称についての見解をお聞きいたします。 187 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 188 ◯企画部長(馬場 貢)  コミュニティセンターの愛称をつけた趣旨といたしましては、コミュニティセンター化することを広く市民に周知するとともに、これまで以上に市民に親しまれる施設となるようにとの考えでございます。  そのことにより、先ほど議員も申されましたけれども、公募により施設の愛称を募った後、各校区の運営協議会等に図り決定をしておりますので、どうか御理解をよろしくお願いしたいというふうに思っております。  なお、センター長及びセンター員の呼称、呼び名につきましても特に定めるものではないというふうに考えておりますので、この点についても御理解をよろしくお願いいたします。 189 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。
    190 ◯15番(笹栗純夫)  私は議員5期しておりますけれども、今最後、馬場部長が御答弁された、こういう答弁は私は初めて聞きました。非常に寛大な答弁だと思っております。  これはライブを聞かれた方、また録画中継を聞かれた方が御判断されるんじゃないかと思っております。  次に、入ります。  6番目、本テーマの最後の趣旨に入ります。  令和2年4月1日からコミュニティセンターとしてスタートします。執行部と議論しましたように、公民館が70年の歴史を閉じることになります。新型コロナウイルスでの影響が出てくる可能性もありますが、新年度の4月、5月は総会シーズンとなり、私が提唱しているコミュニティセンター発足キックオフ大会(仮称)は事実上できないと思われます。  糸島の狙いはコミュニティセンターになることによって、より市民力をいただき、町の活性化をしたいと思われているのではないですか。そのためには先進地の事例、あるかどうか私は調べておりません。シンポジウムを開催したらいかがでしょうか。名称が変わっても何も変わりませんよではもったいないと私は思っています。この変わり目を利用して市民のお力をいただける取組をしませんか、御答弁をお願いいたします。 191 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 192 ◯企画部長(馬場 貢)  現段階におきましては、今回のコミュニティセンター移行のタイミングでシンポジウムを開く予定はございませんけれども、議員御指摘の点については、とても大事なことであるというふうに思っております。  今後、各コミュニティセンターにおいて、市民の力を発揮した取組が展開されていくものというふうに企画部のほうとしても期待をしておるところでございます。 193 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 194 ◯15番(笹栗純夫)  今まで以上に市民力をいただくためには、まちづくりに新しい風を吹き込む必要が出てまいります。今までも地域振興課職員が校区公民館担当を決められ、校区公民館で開催される、例えば校区運営協議会等に出席をされております。それに加えて、一歩進んで、本庁職員が1か月で何時間でも結構でございますので、担当のコミュニティセンターで、中に入って実務をされませんか。  コミュニティセンターごとに特色があり、課題も異なります。2003年7月18日、19日、遠賀川集中豪雨災害があり、当時の前原市職員も飯塚市に応援に行かれました。派遣後の報告会で、ある職員が百聞は一見にしかず、百見は一体験にしかずと言われました。強烈な印象を私は受けました。現場を知ることで市役所にいては分からない気づきを発見されるのではないでしょうか。  知恵は現場にありだと思います。見解をお聞きします。 195 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 196 ◯企画部長(馬場 貢)  議員が言われるとおり、現場を知って事務事業をすることは大変重要であるというふうに思っております。  担当である地域振興課職員が様々な機会を通して現場、いわゆるコミュニティセンターに顔を出し、各コミュニティセンターの課題等を酌み取るようにしていきたいというふうに思っております。それが今後の校区まちづくりの発展につながっていくというふうに思っております。併せて、ここに赴く職員本人自体の成長にもつながるものというふうに思っております。 197 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 198 ◯15番(笹栗純夫)  非常に前向きな答弁ありがとうございます。  2番目のテーマに入ります。  第2次糸島市長期総合計画の基本構想についてに移ります。  御承知のとおり、第2次糸島市長期総合計画は、2021年度から2030年度までの次の10年をどのようなまちづくりをするか、基本中の基本であり、全ての事業が第2次糸島市長期総合計画に照らし合わせて合致するか否かを検証する極めて重要な計画でございます。  この議案の上程が令和2年12月定例議会とお聞きしております。議案上程までには進捗に合わせて随時議員全員協議会や常任委員会への説明があると思います。しかし、正式に議会に諮られるのは12月定例会でございます。現時点では基本構想が終わり、パブリックコメントもいただき、次の段階に入っておられます。非常に重要であるがゆえに、この大事な事業はしっかり取り組んでくれるのか気になります。  サラリーマン時代で私の指針となったことがあります。それは何か。「バグ、不良個所は源流工程で潰せ」ということでございます。後工程やサービス開始後でバグ、不良個所の修復には多大な費用と動力を投入することになります。お客様に迷惑がかかるし、コスト高ともなります。第2次糸島市長期総合計画の基本構想が終わった段階は扇子の要部分だと思います。幾つもの気になる項目がありますが、時間の関係でピックアップして質問をいたします。  1番目、まちづくりの基本方針を戦略と名づけ、まちづくりの基本目標を戦術と呼称していると。戦略と戦術の定義を伺うと通告しました。  私は戦略と戦術の言葉に敏感に反応いたします。孫子の兵法、2,500年ほど前の世界最古の中国の兵法書、戦いの原理原則、戦略や戦術について説いた本でございます。現代的に解釈すれば、戦略とは選択と集中であり、戦術とは行動手法、実践手法であると思っています。執行部の定義をお聞きします。 199 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 200 ◯企画部長(馬場 貢)  総合計画における戦略と戦術の定義についての御質問でございます。  議員御指摘の兵法における定義と同様かというふうに思っておりますけれども、戦略につきましては、まちづくりの方向性、進むべき方向、それと自治体経営の考え方を示したものでございます。  戦術につきましては、その戦略を踏まえてのまちづくりの手段、やり方、方法であるというふうに考えております。 201 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 202 ◯15番(笹栗純夫)  要旨の2番目に入ります。  戦略でワンランク上という表現を使われております。質の向上と言われています。毎日ワンランク上は何なのかと考えてきました。2月の何日であったか忘れましたが、NHKの朝ドラが終わった後、あさイチの番組で、キャビンアテンダント、客室乗務員の方々を指導されている方がメイキャップでワンランク上とは何とおっしゃったかと、目立つことと明確に言われました。国内線と国際線とは明確に異なるメイクを指導してありました。  また、トヨタ自動車でQC活動、品質改善活動を徹底的に学ばれた方にお聞きをいたしました。トヨタの改善という言葉が世界で共通語になるほどでございます。この方は、私がワンランク上とは何ですかと聞いたら、改善ではなく改革だと、また、同じ方ですけれども、ワンランク上とは、線路でいえば軌道が全く異なる在来線と新幹線ぐらいの違いだと思いますよとの助言をいただきました。別にプレッシャーをかけたつもりはありません。  そこで、市長にお尋ねをいたします。  市民の皆様が理解できるように、ワンランク上とはどのように考えておられるのか、分かりやすく、市民に応援いただける言葉で答弁願います。 203 ◯議長(田原耕一)  月形市長。 204 ◯市長(月形祐二)  非常に笹栗議員のワンランク上という御説明にはプレッシャーをいただいたような気がしておりますが、私どもがワンランク上と申し上げております、このワンランク上につきましては、市民生活にしっかりと基軸を置いている、その上で糸島を住み続けたいまちにすることであります。  その中で幾つかの点を申し上げますと、まずは行政や地域の自立度、これを高めていく、まずこれが1点でございます。  次に、少子・高齢化、また防災や減災対策などで市民の皆様方の不安を取り除いて安心感を高めていく。それと併せて、これまでも努力をしてまいりました糸島の魅力、これに磨きをさらにかけていく、こういったものを合わせまして、従来のように、これまでは量的なもの、行政サービスについても全て量的なものを求めて拡大の方向で考えておりましたが、これをしっかりとまちづくりの質を上げていくということ、そして、市民の皆様が豊かさを実感できる、そういったまちを実現することによってワンランク上のまちづくりを進めていきたいというふうに考えております。 205 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 206 ◯15番(笹栗純夫)  市長から格調の高い答弁をいただきました。  ワンランク上を目指し10年間事業展開するわけですので、基本は変わらずとも時代に即して進化していくものと私は思っております。  要旨の3番目に入ります。  4年前、志摩ふれあいでふれあいラボ開所式に参加をいたしました。産学官で協定を結んだ介護予防に向けた全国初の画期的な取組に期待が膨らみました。3年間の共同研究の中で、フレイル予防に特化した取組で、国に先駆けて進めてこられました。  昨年4月から2期目の3年がスタートしております。  御存じのとおり、住友理工様は糸島市に常駐され、九州大学のキャップは熊谷教授でございますが、職員常駐、糸島市は志摩ふれあいの場所の提供と市民の皆様の御協力をいただき、実証実験の生データの提供、及び本年度からフレイル予防を経験した市民がフレイル予防教室運営の補助までできるようになっておられます。  糸島市歯科医師会の御協力をいただき、フレイル予防にオーラルフレイル、口腔ケアを追加した取組が進んでいます。いよいよ実用化に向けて動き出す入口まで来たように私は思っております。  今後の活動に大いに期待するところですが、要旨で述べているように既に糸島市として一歩先んじているフレイル予防などの構想はどの項目に属しているのか、御教示をいただきたいと思っています。 207 ◯議長(田原耕一)  嘉村健康増進部長。 208 ◯健康増進部長(嘉村文枝)  まず、議員がおっしゃいました糸島市独自のフレイル予防の取組の件でございますけれども、これまでの共同研究に加えまして、今おっしゃいましたように、オーラルフレイル、口腔ケアの研究を九州大学歯学研究員と進めておりまして、糸島市歯科医師会の御協力を経て2年度から事業を実施する予定にしております。  もう一つの市民による運営補助でございますけれども、これまで参加いただいた市民の皆様に2年度よりお手伝いをしていただく予定でございまして、議員がおっしゃいましたように、研究から市民参画を得た予防活動に広がってきておるというところでございます。  第2次長期総合計画の基本構想におきましては、基本目標の4、健康で安心して暮らせるまちづくりの中でフレイル予防の取組を行っていくこととしております。  具体的な取組内容は、今後基本計画の中でお示しすることとしておるところでございます。 209 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 210 ◯15番(笹栗純夫)  今の部長の答弁で確認でき安心をいたしました。  少し具体的に質問をいたします。  かつて私は一般質問で、広島市、呉市で取り組んでおられるデータヘルス計画を調査し、提案し、呉市は民間のデータベースを使われて構築されていますが、糸島市は全国標準の国民健康保険データベースを使いデータヘルス計画を構築していただきました。実はそれは私は正解だったと思うんです。  厚労省は高齢者の保健事業と介護予防事業の一体的実施を目指して、保健事業、医療の国民健康保険データベース、以下KDBと申し上げますけれども、を共有し、専任のコーディネーターを置くことによる介護予防の効果率を掲げています。  このKDBは健康診断の結果等やフレイル状態のチェック、問診結果はあるものの、具体的な体力測定データはなく、専任のコーディネーター、多分保健師になられるのかなと思っておりますが、どのような介護予防の効率化策を実施されるのかよく分かりません。糸島市では具体的にどのように考えておられるのでしょうか、御答弁をお願いいたします。 211 ◯議長(田原耕一)  小林介護・高齢者支援課長。 212 ◯介護・高齢者支援課長(小林智子)  糸島市においては、令和2年度より現職の正規職員の保健師1名をコーディネーターとして配置をいたします。  コーディネーターとなる保健師につきましては、先ほどおっしゃっていただきました国保データベースシステムを用いまして対象者の抽出を行います。  対象者といたしましては、具体的には、健診や病院を受診しておらず、介護保険サービスも利用していない健康状態不明な高齢者の方などが対象となってまいります。  その対象者の方々には地区担当保健師が健診や医療機関への受診、あるいは介護予防事業への参加を促す保健指導を行うことになってまいります。  また、行政区単位でシニアクラブの会員の方などを対象といたしました健康教室を開催いたしまして、九州大学との共同研究で開発しました簡易フレイルチェックシートを用いまして、保健師がフレイル、プレフレイル状態等を判定いたしまして、必要に応じて保健指導を行っていくような体制となってまいります。  体力測定等の詳細な測定につきましては、測定機材や人員が必要であるということから、令和2年度までは九州大学との共同で設置しております健康福祉センターふれあい内のふれあいラボにおいて実施している取組を継続する予定としております。  以上でございます。 213 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 214 ◯15番(笹栗純夫)  ありがとうございます。私はKDBの医療的な情報だけでは不足しており、フレイル状態を定量的に把握するサブデータベースを構築し、高齢者の保健事業と介護予防事業の一体的実施を、より実効性の高い取組にできればと考えております。  具体的には、測定機器群を用いた科学的介護予防の構築を目指し、測定機器による客観的なデータを用いて、より早期に、精度よく高リスク者、介護支援が必要となる可能性の高い人を抽出する仕組みでございます。  さらに、個人のリスクタイプに応じた介入の提案、実施することで、より高い予防効果が期待できると考えております。  本取組が実施されれば、糸島市として全国に先駆けてフレイル予防事業を実践でき、PRできると同時に、早期に介護予防の対策ができまして、最終的には介護費削減等の効果が期待できます。  本活動を通じて市民の方々の健康意識が高まり、糸島健康のまちづくりにも貢献できると思います。産学官の連携の要である糸島市がリーダーシップを取っていただき、積極的に働きかけていただけませんか、御答弁をお願いいたします。 215 ◯議長(田原耕一)  嘉村健康増進部長。
    216 ◯健康増進部長(嘉村文枝)  九州大学との共同研究は令和2年度まで実施する予定でございますので、この中で、先ほどおっしゃいました測定機器を用いた詳細な測定を、どのような場所で、どのように実施すれば効果的かつ効率的なのかを検証いたしまして、令和3年度以降の介護予防事業につなげたいと考えておるところでございます。  また、測定結果データ等をどのように管理し、御本人に利活用していただくのか、そして、市は介護予防事業の効果検証にどのようにデータを活用するのかという点についても、併せて検討をしてまいります。  研究及び事業において得られました科学的根拠を基に、市民啓発に努めまして、介護給付費及び医療費の伸びを抑制するという最終的な結果に結びつけることができるようフレイル予防事業を進めてまいりたいと考えております。  高齢者の保健事業と介護予防事業の一体的実施につきましては、まだ日本の中でも実施している自治体が少ないことから、厚生労働省は今後、先行自治体の取組を参考事例にするとしております。そのため、本市の事業の成果については他自治体の参考事例となるよう公表していきたいと考えておるところでございます。  以上でございます。 217 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 218 ◯15番(笹栗純夫)  ありがとうございます。  要旨の4番目に入ります。  皆さん御承知の米百表の精神は、端的に言えば教育への投資こそ国づくりにとって最も重要な投資であるという考え方でございます。その中で、今や人の体の血液、空気中の酸素のように重要になってきたのがICTでございます。  福吉校区、怡土校区で本年4月より光回線が使えるようになりました。まずは2校区内にある小・中学校のデジタルデバイド、情報格差解消はどのように進められる予定か。  課題である姫島小学校、志摩中学校姫島分校の教育格差をなくす意味から、また、UPZ圏内であり防災の観点からも光回線の開通が待たれるところでございます。御答弁をお願いいたします。 219 ◯議長(田原耕一)  井上教育部長。 220 ◯教育部長(井上義浩)  福吉校区、それから怡土校区の小・中学校につきましては、光回線が供用開始される5月に合わせ光回線の契約をする予定でございます。 221 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 222 ◯企画部長(馬場 貢)  姫島の光回線の件につきましては、私のほうで答弁をさせていただきます。  さきの一般質問でも答弁をいたしておりましたが、姫島への海底ケーブルによる光回線の敷設につきましては、国の補助制度を活用しても、なお市の負担が高額となるため整備は難しいというふうに判断をいたしました。  そこで、福吉地域と姫島を海上無線による高速通信で接続し、島内に公衆無線LAN、いわゆるフリーWi-Fiを整備する手法について通信事業者と調査、研究を行っておるところでございます。  この公衆無線LANについては、小・中学校での活用のほかに、議員も申されましたけれども、防災や観光の分野での活用を含めて整備し、住民だけでなく観光客にも開放することを考えておるところでございます。 223 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 224 ◯15番(笹栗純夫)  ありがとうございました。  令和2年度から児童・生徒にタブレット端末1人1台の授業が開始されます、数年にわたって。今の児童・生徒はスマートフォン時代で指1本で操作でき、文字や画像の拡大も指2本で簡単にできます。パソコンのキー操作ができない可能性が出てまいります。対策をお聞きします。 225 ◯議長(田原耕一)  井上教育部長。 226 ◯教育部長(井上義浩)  現在、各小・中学校のパソコン室には40台程度のキーボード付パソコンを整備しており、学年に応じてキーボード入力の指導を行っております。  今後1人に1台導入予定のタブレット端末におきましても、キーボード付の機種の導入を予定しておりまして、引き続きキーボード入力の指導を行っていく予定でございます。 227 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 228 ◯15番(笹栗純夫)  非常に安心いたしました。通告では、教育面のみと受け取られがちでございますけれども、市民生活の利便性向上の意味から、市役所業務のよりICT化が望まれます。行政にもICT推進の政策責任者、専門家を配置する必要がありませんか、検討したことはないでしょうか。業務のICT化ができずに過重な労働を強いていませんか。  福岡県田川市の情報政策担当は副市長でございます。副市長の下にCIO補佐官が配置されておりまして、週2回情報政策を強力にサポートされております。糸島市役所は現業務をしながら、近い将来新庁舎移転も控えております。このような情報は御存じでしょうか、田川の情報ですね。併せて答弁願います。 229 ◯議長(田原耕一)  進藤秘書広報課長。 230 ◯秘書広報課長(進藤耕司)  これまで市の業務のICT推進につきましては、情報化推進所管課の課長を中心に庁内委員会を設置して進めており、専門家の配置につきましては検討したことはございません。  ただし、平成26年度から稼働しております現在の総合行政電算システムを導入する際には、地方公共団体情報システム機構からアドバイザーを派遣していただきまして、システム導入計画の策定や、導入業者の選定におきまして、効率性の向上と業務継続性の確保に向けたアドバイスをいただいております。 231 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 232 ◯企画部長(馬場 貢)  御質問の中で、業務のICT化ができず職員のほうに過重な労働を強いていないかというような御質問がございました。  それで、ICT化ができる業務については可能な限り行っておるところでございますけれども、今後におきまして、次期のシステム更新を控えていることから、各課のほうにヒアリングを行い、機能不足により時間外勤務が常態化しているものを把握いたしましたので、システムの継続利用に向けた準備と平行してAIの導入や他のサブシステムとの入替えについて調査研究を進めておるところでございます。  また、本市では、前にも答弁をさせていただきましたけれども、令和元年度に国の補助事業を活用し、5業務にRPA導入を進め、5業務の削減、作業時間を2,172時間、削減率を64%と見込んでおるところでございます。  それと、福岡県田川市のことを言われましたけれども、田川市において専門知識を持つ事業者に情報政策部門の補佐業務を委託しアドバイスを受けているということについては聞き及んでおりますけれども、もう少し詳しいところも調べさせていただきたいというふうに思っております。 233 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 234 ◯15番(笹栗純夫)  要旨の5番目に入ります。  通告で古代の伊都国発展は、文化、芸術が栄えていたのではないか、原理は同じである。文化・芸術振興に力を傾注すべきと考えるが、見解を伺うといたしました。  私は冒頭で、げたを履いたという表現を引用させていただきました。産業発展、インバウンドの増加など勝負を賭け大発展を目指しています。私の持論ですが、産業・経済発展をすれば心を豊かにしなければならないと信じています。わくわく、どきどき、希望と活力と癒しの空間がぜひ必要でございます。それは文化、芸術の力をお借りするしかございません。糸島市には文化協会もあり活動されています。それ以外に移り住んでこられた方が趣味多彩であり、様々な活動をされています。  次回以降の一般質問で深掘りをいたしますけれども、通告していますように、文化・芸術振興に力を傾注すべきと考えますが、どのような文化・芸術関係者がおられて、どのような活動をされているのか、現状把握から進めていただきたいと思います。  この件に関しては、この質問のみです。御答弁をお願いいたします。 235 ◯議長(田原耕一)  井上教育部長。 236 ◯教育部長(井上義浩)  市としましては、文化協会と共催で芸術の祭典を開催しており、多くの参加者、関係者の来場がありまして、新たな出会い、交流も生まれております。また、このほかにも年間40件を超えるような様々な文化・芸術活動の後援を行っております。  これらの取組、あるいはまた、これらによって生み出される新たなネットワークを活用しまして、本市で活動されている文化、芸術に携わる方々や文化・芸術活動の把握に努めてまいりたいと考えております。 237 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 238 ◯15番(笹栗純夫)  要旨の6番目に入ります。  平成29年9月13日の第3回糸島市議会定例会において、循環型農業といとしまブランドについて市長の今後の方針を伺いました。そのときの月形市長の答弁は、「循環型農業といとしまブランドについてという意味で、本市では糸島のバイオマス産業都市構想、これを策定させていただいております。そして、先日国の認定を受けたところでございます。市としては当面構想のある事業化、これをしっかりこのプロジェクトが実現できるように、そして、それが都市近郊型の先行事例となるようにしっかりと成功に向けて、共に事業者の皆さんと努力してまいりたい」との答弁をいただいておりました。  早速質問に入ります。  私がバイオマス事業の進捗状況、事業者の皆様、また、それを支援していただいている方に確認をしたところ、残念ながら決して順調に進んでいるとは言えません。現在の状況を確認いたします。 239 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 240 ◯産業振興部長(大神哲広)  現在の状況でございますが、糸島市バイオマス産業都市構想には、豚ふん尿等と乳用牛ふん尿等を原料とする2件の家畜排せつ物等バイオガス化プロジェクトを計上し、事業化に向け支援をしてきました。いずれもが牛や豚の家畜排せつ物を発酵させ、メタンガスを発生させ、発電、売電するという内容です。  豚ふん尿等のプロジェクトは、平成29年度に国の直接採択事業を活用され、バイオマスプラント等の施設が完成していますが、現在発電プラントの不調により調整中の状況でございます。  また、乳用牛ふん尿等のプロジェクトは、平成30年度の運転開始を目標としていましたが、プロジェクトが大規模なため、現在慣例、法令等を確認しながら施設の規模決定等の具体的な計画を策定している段階でございます。 241 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 242 ◯15番(笹栗純夫)  今、御答弁いただきましたけれども、国においては、関係7省庁が関連をしております。内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省が共同で推進しているバイオマス産業都市に認定されました。  地方自治行政におきましても、組織横断的な調整、取組が必要と考えられますが、御答弁にありましたように、バイオガス化プロジェクトは大規模事業であること、糸島市の関係部署や国と県とも何度も協議を要するということでございます。このことを勘案しますと、産業振興部及び農業振興課だけで現段階の課題の解決は難しいと私は判断をいたします。事業者の皆さんの切なる願いは、窓口を一本化してワントップをつくっていただき、もっと寄り添っていただきたいであります。私にその思いを託していただきました。市長の御答弁をお願いいたします。 243 ◯議長(田原耕一)  月形市長。 244 ◯市長(月形祐二)  私も本市のバイオマス産業都市構想の実現、これは本市にとって大変重要な課題であるというふうに考えております。  それは先日も御答弁をさせていただいたとおりでございますが、この実現のためには、事業者の皆さんがどのような役割を担うのか、それと併せて、行政がどのような支援を行うべきか、これのすみ分けをしっかり明確にする必要があるというふうに考えております。  そういった中では、いろんな関係省庁がありますので、これは副市長をトップとして各関係課をまとめながら連携をしていきながら、事業者の皆さんに寄り添って事業進捗を支援していくことにしたいというふうに考えております。 245 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 246 ◯15番(笹栗純夫)  市長の御答弁によりまして解決へ大きく踏み出すことを期待しております。  本テーマ、最後の要旨に入ります。  第2次糸島市長期総合計画の最終年度は2030年で、SDGsのゴールと符号しますと通告しました。SDGsは持続可能な開発目標で、誰も置き去りにしない社会へを目指し、国連が主導して全世界が取り組んでいる活動でございます。  日本は和暦年度で行政事業が行われており、厳密に言えば、第2次糸島市長期総合計画の最終年月は西暦2031年3月31日であります。SDGsの達成目標日は2030年12月31日です。僅か3か月余りですが、符合すると申し上げました。  先日、2020年度SDGs未来都市等募集要項を拝見いたしましたら、受付締切りは2020年3月2日月曜日、正午必着となっておりました。  国のアクションプランの1行目に、人間の安全保障ということがうたわれて、これからの日本のSDGsの方向性は環境技術から人間重視に移っていく可能性もございます。  糸島市は新しい段階での先取りを目指したがいいと思います。糸島市以外の方が糸島市を御評価していただいている人、また、200人を超える糸島市民の皆様のお声をお伺いして感じることは、糸島市はポテンシャルが高いということです。すなわち潜在的な能力が高い、将来性があると私は感じました。執行部の皆さんはどのように分析してあるか、御答弁をください。 247 ◯議長(田原耕一)
     馬場企画部長。 248 ◯企画部長(馬場 貢)  持続可能な開発目標でございますSDGsにつきましては、議員も仰せのとおり、誰一人置き去りにしない、誰一人取り残さない社会の実現を目指しており、そこを目指す上で本市のポテンシャルが高いというような御意見があるということは大変ありがたいというふうに思っております。  そこで、豊かな自然環境や新鮮な農林水産物、九州大学の知的資源など本市のポテンシャルを最大限に生かし、多様な人などを大切にしながら持続可能なまちを目指していく必要があるというふうに思っております。  SDGsとまちづくりの関連性の分析につきましては、第2次長期総合計画の策定の中で行っていきたいというふうに思っております。 249 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 250 ◯15番(笹栗純夫)  御答弁いただきましたように、糸島市はポテンシャルがあると確信してあるならば、まずはSDGs未来都市を目指すという宣言をすることが大事だと思います。  御承知のように、内閣府地方創生推進室が選定されますが、来年の公募に向け取組を開始しませんか。選定されれば糸島市にとってどのような利点があるかも併せて御答弁ください。 251 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 252 ◯企画部長(馬場 貢)  現段階におきましては、SDGs未来都市への応募までは考えておりせんけれども、議員御指摘のように、SDGsの考え方を本市のまちづくりに取り入れていくことはとても重要でございますので、第2次長期総合計画におきましてSDGsの理念である誰一人取り残さないを念頭に置きながらまちづくりを進めていく必要があるというふうに思っております。  そこで、基本構想の行政経営戦略の基本的な方針としてSDGsの理念を踏まえて各種政策を展開していくことを明記しました。  今後、総合計画審議会で審議を進める前期基本計画において各施策にSDGsの17のゴールを明記していきたいというふうに考えております。  なお、今年度末に策定します第2期糸島市総合戦略におきましても、SDGsの17のゴールとターゲット番号を明記させてもらう予定でございます。  最後に、SDGs、未来都市の利点につきましては、特に先導的な取組として認められる事業について有識者の支援を得られること、また、補助金による支援措置があるということでございます。 253 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 254 ◯15番(笹栗純夫)  先日、ある企業を訪問したら、役員の方から我が社のSDGsの取組を聞いてくださいと事業所のごみ袋が上がったこともあり、ごみ袋をいかに減らすか社員間でお話をされたそうでございます。お昼休みにコンビニに行って弁当とカップのみそ汁などを買ってこられるそうでございまして、社員間で話し合った結果、食事した後、各自が職場の炊事場に行ってコンビニ弁当とカップを水洗いしてきれいに重ねて事業所用ごみ袋に入れたらごみ袋使用が3分の1になったそうでございます。社内でSDGsのDVDによる学習会を3回実施して学習後に会社で用意されたシートに気づいたことを全員がきちっと描かれているのを確認いたしました。私はこのすばらしい取組を紹介して回っています。私たちの生活現場で実践されなければいけないと痛感した次第でございます。  それでは、最後のテーマに入ります。  問題は1問です。政治家の一人である私が市民の方とお約束をして実現に向け努力をすると言ったことは常に自分に言い聞かせております。最後のテーマ、幸せになる犬、猫を増やそうではないか。すなわち犬猫殺処分ゼロを目指そうではないかといった議員でございます。  今回このテーマを通告した動機を申し上げます。  1つは、先月、2月11日の報道で、愛知県豊田市がふるさと納税寄附メニューに動物愛護、返礼品なしでも上回る件数と金額の文字が踊っていました。  通告の理由の2つ目は、加布里公民館の前に設置してある掲示板、そこに書かれていた心に刺さるメッセージです。少しだけ紹介します。  道徳科の学習を通じて命の大切さを…… 255 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員に申し上げます。間もなく制限時間です。まとめに入ってください。 256 ◯15番(笹栗純夫)続  まとめに入ります。加布里小学校6年生一同に書かれたポスターには、人も動物も給食で食べる材料も同じ命、生きている全ての命が尊いもの、人や動物の命の大切さを伝えたいと3人の児童が描かれたポスターがこれまたすごい。時間の関係で全て紹介できませんが、3枚とも非常にメッセージ性の高いものでした。早速現地に出向き皆さんも御覧いただきたいと思います。  通告の動機の1番目であるこの記事を読んだ瞬間、これは豊田市に事業計画並びに具体的な取組を聞きに行こうと思っておりましたけれども、新型コロナウイルスの件で中止といたしました。その代わり地域猫活動をされている方に現状を聞きました。全国でふるさと寄附メニューに動物愛護活動を追加している自治体が増えている現状をお聞きいたしました。全ての自治体が返礼品なしで目標額を突破し、平均して目標額の115%を達成されております。 257 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員に申し上げます。できるだけ簡潔に質問に入ってください。 258 ◯15番(笹栗純夫)続  はい、了解です。本来であれば、事業計画は作成した後に提案すべきと思いますけれども、今、糸島市が最も注目されている都市の一つである海、山に恵まれた自然豊かなこの地は、人も動物も安心して暮らせるまちづくりを示しています。執行部の答弁をお聞きいたします。 259 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 260 ◯企画部長(馬場 貢)  動物愛護活動にふるさと応援寄附を充当できないかというふうな御質問だというふうに思っております。  まずは、市としてどのような取組を行うかを決めることが大事であるというふうに思っております。その後、ふるさと応援寄附を含め充当財源の決定に移っていくものというふうに思っておりますので、今後できれば議員のほうからこれらの取組をしたほうがいいんじゃないかというような提案をいただければ幸いでございます。 261 ◯議長(田原耕一)  笹栗議員。 262 ◯15番(笹栗純夫)  以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。 263 ◯議長(田原耕一)  これをもちまして笹栗議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は午後1時の予定です。       (午後0時05分 休憩)       (午後1時00分 再開) 264 ◯議長(田原耕一)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  午前中に続いて、一般質問を行います。  6番重冨洋司議員の発言を許可します。重冨議員。 265 ◯6番(重冨洋司)  こんにちは。総務文教常任委員、重冨でございます。質問をさせていただきます。  昨年の6月議会で駅のバリアフリー化と高齢化率について質問をいたしました。  糸島市内の駅がある校区の高齢化率を見てみますと、美咲が丘駅より唐津に向かう西側が非常に高いということを申し上げました。  例にとりますと、東風校区の高齢化率20.9%、5人に1人が高齢者に対して、加布里、一貴山、深江、福吉などはおよそ35%から36%、3人に1人が高齢者と非常に高い数値であり、統計の結果も出ております。そして、そういった方たちの住居に近い駅ほど無人駅になっている現実があります。  そのような背景の中、福岡と糸島を結ぶ公共交通の大動脈ともいえる電車の駅の環境は大変重要であると考えております。  平成30年度の市民の方たちの満足度調査、これを見てみましたら、この糸島が好きですかという質問に対し、全体の割合で好きと答えた方が91.4%、嫌いが5.8%、住み続けたいですかという質問に、住み続けたいが79.8%、およそ80%、住み続けたくないが7.9%であります。  好感度では、10対1の割合で糸島を愛している、郷土愛をお持ちの方が大変多いことが分かります。本当にすばらしいことだと思っております。  そういう市民の方たちの中で、公共交通の環境を重要視している人の割合は81.5%と、項目28項目の中で3位で公共交通の環境に大変関心が高いことが分かります。  また、公共交通の環境に満足していない人の割合は49.7%で2位、道路交通ネットワーク環境に満足していない人の割合は53.6%で、1位となっています。  この結果は、1日に何万人もの方が利用をされる鉄道の駅の環境が大きく影響しているのではないかと思いますが、市はこの調査結果をどのように捉えているか、また、市民の方たちの望んでいる公共交通の環境、特に駅の環境に対してどう対応をしていくのか、お尋ねを申し上げます。 266 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 267 ◯企画部長(馬場 貢)  まず、私のほうで公共交通全体という形で答弁をさせていただきます。  市民の方の公共交通への関心につきましては、議員御指摘の駅環境の関係とバス交通の関係が高いというふうに考えておるところでございます。  市民の方が望む公共交通への対応につきましては、分かりやすく利用しやすい環境づくりを交通事業者の協力のもと、現在も行っておるところでございますけれども、今後におきましてもそのような対応をとっていく必要があるというふうに考えております。 268 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 269 ◯建設都市部長(浦志素彦)  鉄道駅の環境バリアフリー化の対応につきましては、高齢者、障がい者等の移動等の円滑化の促進に関する法律に基づきまして、可能な限り、JR九州と協議の上、整備を進める方針でございます。  特に、国の鉄道駅のバリアフリー基本指針では、令和2年度までに1日平均利用者3,000人以上の駅に対しまして、バリアフリー化を可能な限り整備することとされておりまして、現在は市内で3,000人を超える駅、波多江駅、糸島高校前駅、筑前前原駅のバリアフリー化にJR九州と役割分担をしながら進めているところでございます。  そのほかの駅につきましては、当該駅周辺におきます公共施設、医療施設、福祉関連施設の状況や高齢者、障がい者等の利用状況等のニーズを総合的に勘案した上で、JR九州に要望してまいりたいと考えているところでございます。 270 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 271 ◯6番(重冨洋司)  前回の質問をした中で無人駅、これについて市のお答えは利便性や安全面を憂慮しているとお答えをいただいておりました。そのことについて、何か具体的な取組をなされたか、お尋ねをします。 272 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 273 ◯建設都市部長(浦志素彦)  具体的な取組といたしましては、無人駅の安全面の防犯対策におきまして、JR九州の県内の無人駅164駅のうち、66駅が無人駅であるとの状況を踏まえると、糸島だけの課題ではないと、このように考えまして、福岡県市長会の新規要望として提案をさせてもらい、国、県からも鉄道事業者に防犯カメラの増設とその設置に対しまして、国の助成制度の創設を要請するよう、福岡県市長会から要望することといたしております。 274 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 275 ◯6番(重冨洋司)  40%、66駅が無人駅であるというのは、私は本当にびっくりしたんですけれども、今、お答えの中で、防犯面からの取組を事業者に要望するといったお答えをいただいたと思いますけれども、防犯カメラ、そのあたりを言っていただいたと思うんですが、バリアフリー化についてはどうなのか、今の追加でバリアフリーについての具体的な取組としてあるのか、お尋ねします。 276 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 277 ◯建設都市部長(浦志素彦)  バリアフリー化につきましては、先ほども答弁いたしましたとおり、鉄道駅のバリアフリー化につきましては有人駅、無人駅の別にかかわらず、国の鉄道駅バリアフリー基本方針に基づきまして、可能な限りJR九州と協議の上、整備を進めることといたしているところでございます。 278 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 279 ◯6番(重冨洋司)  分かりました。  少子高齢化が進む社会において、高齢化率、これはますます高くなると考えます。最近では、高齢者による自転車の過失運転、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故、こういったことが多発をしております。
     高齢者の方たちが御自分の免許証をお返しになっているというお話も身近に聞くようになってまいりました。  先日のニュースでは、全国の免許返納者の数、これがかなり増加するという報道があっておりました。そういった方たちが、公共交通である電車やバス、これをお使いになることで、高齢者の方たちがバリアフリー化の整っていない駅の施設を利用する、こういった機会が増加していくと思いますけれども、市のお考えをお聞かせください。 280 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 281 ◯建設都市部長(浦志素彦)  議員御指摘のとおり、増加するものと考えているところでございます。  先ほどの答弁と繰り返しにはなりますが、可能な限りJR九州と協議の上、整備を進める考えでございます。 282 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 283 ◯6番(重冨洋司)  国のバリアフリーの基本方針で、3,000人以上の駅に対してバリアフリー化を可能な限り整備するということですが、美咲が丘から西側の駅は条件には当てはまらない、それはもう今のところ、乗降客が著しく増えるということは考えられないと思います。  6月に質問したお答えの中で、JR九州の駅の無人化に対する見解、営業部企画課からの回答で、駅の無人化の運営体制については、今後も鉄道事業のネットワークを維持していくという観点から、列車運行体系やお客様の利用状況などを総合的に勘案し、決定してまいりますというお答えをいただいておりました。  要するに、利用者の少ないところに人を配置するなどの経費はかけられない、鉄道を走らせ、事業を継続することが重要だと考えていると。赤字になって、停車駅の廃止や廃線にならないように取り組んでまいりますと、そういったお答えでございました。  JR九州としては、バリアフリー法、国の法律で定められない限り、乗降客の少ない既存の駅への投資はしないということだと思いますけれども、無人駅や乗降客の少ない駅への対応の姿勢というものは大変残念ですが、今申し上げたとおりだと思います。  深江駅を除く美咲が丘から西側の駅に対してのバリアフリー化、これを市としてはどのように考えておられるのか、お尋ねします。 284 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 285 ◯建設都市部長(浦志素彦)  議員御指摘のとおり、JR九州も国の鉄道駅のバリアフリー基本方針と同様の考えを持っておられます。  多額の費用がかかり、駅舎の改修等もかかわってくるエレベーターの設置等の事業は、国の支援制度の充実とJR九州の実施方針が示されることが肝要でございますので、引き続き国やJR九州に要請してまいりたいと考えているところでございます。 286 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 287 ◯6番(重冨洋司)  美咲が丘の駅、これは平成7年10月28日に開設をされました。  美咲が丘の住宅はJR九州が開発の事業者であった、JR九州が開発したという、これは間違いないと私は記憶しています。当時では、糸島の高級住宅という感じで販売されたと記憶をしております。  令和2年になる現在、それから25年ほどが経過をし、住民の方たちも年を重ねてこられて、荻浦や美咲が丘の住民の方たちの平均年齢も随分上がりました。  その方たちにお話をお聞きしますと、こちらに来たときは本当に自分も若くて、駅の階段も全然気にならんやったがと。これから先を考えるとですねと、そういった話を多く聞くようになりました。  美咲が丘の元区長さんをしてあった方からお話を聞きましたが、お友達の方、二十数年美咲が丘に住まわれ、まちも環境もこの糸島を気に入っておられたんですが、親の介護に高い階段などがあり駅を使えないし、自分も年を取ってきたので足がかりのいい福岡のほうに引っ越しますと言われたそうでございます。  個人のその事情もいろいろあるんでしょうけれども、こういったことは、やはり駅の施設の不十分なことから起こっている問題であると私は思います。  美咲が丘の駅の階段、これはほかの駅と比べて段数がかなり多く、前原駅が38段に対し、美咲が丘駅は下から改札のある中ほどまで37段、上の出口まで行きますと倍近い67段があります。  私も登ってみましたが、さすがに高齢者の方には厳しい階段であるなと思いました。市長の方針であります高齢者に優しい、子育てを支援するということにはそぐわないという気がしております。  高齢者の方の苦労、また、車椅子はもちろん、ベビーカーも通れない、旅行者もキャリーバッグを引いて乗ることができない不便さ、こういった現状を市としてどのように見ておられるのか、お尋ねいたします。 288 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 289 ◯建設都市部長(浦志素彦)  利用者の高齢化が進む中で、駅を利用しようと思っても階段の上り下りを考えると利用を躊躇し、エレベーターのある駅まで向かわれて電車を利用されている方もいらっしゃるかと認識いたしております。  階段の上り下りが必要な駅での利用者の身体的負担や安全面を憂慮しており、バリアフリー化に向けて国やJR九州のほうに要請を続けてまいりたいと思っているところでございます。 290 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 291 ◯6番(重冨洋司)  先ほどのお答えもそうですが、JRへの要請をしていきますということで、現状、自治体から鉄道事業者への働きかけ、これが今の取組の大きなところだろうと理解はしております。  前回の質問をさせていただいたときに、エレベーターの設置の質問で、その答えで、ホームと駅舎の位置関係やホームの幅などで、エレベーターの設置が困難と思われる駅が多数であるとお答えがありました。  仮に美咲が丘駅にエレベーターを設置しようとした場合、可能でしょうか。お尋ねします。 292 ◯議長(田原耕一)  末永施設管理課長。 293 ◯施設管理課長(末永 洋)  現在の美咲が丘駅の構造でエレベーターを設置できるかどうかは、JR九州が調査等を実施しなければ、現在のところ判断できない状況でございます。 294 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 295 ◯6番(重冨洋司)  判断はJR九州がするというお答えであったと思います。  私、構造上見た感じ、エレベーターはかなり高くなるので難しいのかなと。しかし、エスカレーターはどうだろうかなという感じもしましたので、そのあたりも聞いていただきたいなと思っております。  やはり前回の質問のときに、駅のエレベーターの設置の費用について質問をいたしました。  改修された駅に2基のエレベーターの設置をした費用が6,200万円、国の交付事業で40%の補助をもらって市で設置をしているということで、駅舎内のホームに通じるエレベーター1基はJR九州が設置をするが、設置費用は2,500万円を負担金として市が支出をしているということでした。  1駅に1基のエレベーター、これを設置する費用はおよそどのぐらいかかるのか、お尋ねをしたいと思います。  また、先ほどの費用負担は2,500万円でしたが、費用負担の割合とかが設置するエレベーターによって変わるのか、お尋ねをします。 296 ◯議長(田原耕一)  末永施設管理課長。 297 ◯施設管理課長(末永 洋)  駅舎の構造や高低差などから、個別に積算しないとエレベーターの設置費用は具体的には算出できませんが、駅に設置する標準的な11人乗りの1基で約4,000万円前後と言われております。  また、費用負担につきましては、事業実施の際にJR九州と協議することとなります。 298 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 299 ◯6番(重冨洋司)  1基で4,000万円前後ということで、全部がその金額じゃないんでしょうが、各事業において、費用負担は変わるということだろうと。それは、事業において、仮に糸島市が負担する割合を増やしたらエレベーターを設置する可能性というのは高くなるということなんでしょうか。その可能性があるのか、お尋ねをします。 300 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 301 ◯建設都市部長(浦志素彦)  駅にエレベーターを請願して設置する場合には、駅の利用者数や事業費などを勘案して、個々個別にJR九州と協議することとなります。  したがいまして、JR九州の負担が少なくなって可能性が上がるのかという部分については、ちょっと推測にはなりますが、可能性は上がるものと思っております。 302 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 303 ◯6番(重冨洋司)  ありがとうございました。ぜひ可能性を上げていただきたいと思っております。  駅のバリアフリー化にはJRとの協議が必要であるということですが、美咲が丘駅から西側の駅に対してエレベーターの設置について、JRとそういう協議をされたことが今まであるのか、あればどういった協議内容をされたのか、また、JR側からの回答があればお聞かせください。 304 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 305 ◯建設都市部長(浦志素彦)  市内のJR九州各駅のバリアフリー化の協議につきましては、国の鉄道駅のバリアフリー基本方針に沿って順次JR九州と具体的な協議をしながら進めてきております。  美咲が丘駅以西の駅の協議までには現在のところはまだ至っていないというのが現状でございます。 306 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 307 ◯6番(重冨洋司)  これからいろいろ協議をぜひしていただきたいと思います。  エレベーターの設置が困難と思われる駅が多数であると。しかし、道路からスロープで直接ホームに入ることができる構造となっている駅もあることから、そういった駅でのスロープを生かした改札口の設置など、JRに相談をしてみたいと。これもこの前、答えをいただいておりました。  JRとの協議はしていただいたでしょうか。また、これは美咲が丘駅の高い壁に絵が描いてある道側、裏の国道の逆側の道からスロープがありますが、ここのことを言ってあるのか、現場を見に行きました。  確かに美咲が丘のスロープは、自動改札機の設置などが本当に可能ではないかなと思われます。改札口として使えれば、下の道の通ってこられる利用者の方、階段の上り下りすることなく改札機などを使ってそのままホームに出ることができるようになるんですね。これは本当に便利がよくなると思います。JRへどうか働きかけをしていただきたいと思います。  また、ほかの駅でもそういう駅の構造はありますでしょうか。 308 ◯議長(田原耕一)  末永施設管理課長。 309 ◯施設管理課長(末永 洋)  6月議会で議員からスロープ等の設置によりバリアフリーの進展が図れないかとお尋ねがありました。早速、JR九州本社を訪問し、協議、要望を行っているところです。  議員が今おっしゃられました美咲が丘駅のホームの脇と福吉駅の南口にスロープは現在もありまして、そこに改札機を設置できれば、改札口として利用できる可能性があると思っております。 310 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 311 ◯6番(重冨洋司)  ぜひ進めていただきたいと切に願います。よろしくお願いします。  続きまして、駅の階段の問題は、高齢化の進む中、将来、どの駅でも問題になってくると思います。  私が住んでおります加布里駅、これはホームが1つで上下線の離合する駅であるため、東側入り口と西側入り口の両方から階段を使い、一度上まで上がらないとホームに出ることができません。大変不便な造りなのですけれども、駅に階段ができたとき、もう30年近く前になると思いますけれども、その当時若かった近隣住民の方たちは、駅の東と西を階段で上れ、行き来ができるようになったと本当に喜んだものだったんですけれども、やはり糸島の中でも加布里というところは高齢化率の高い、ベスト3に入るまちになってきております。  昔のように、下からホームに出られるようにできないかなといろいろ声が寄せられます。一貴山駅のように、離合する駅ではない、片側の1つのホームに列車が1つしか止まらないという駅だったらそのままホームに出ていけるわけですね、改札から。そういう何らかの方法がないのか、いつも考えておりますが、JRに全国の駅で何か解決策になるような事例等がないかなといつも思います。これも相談していただいて、何かあれば提示をしていただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。
    312 ◯議長(田原耕一)  末永施設管理課長。 313 ◯施設管理課長(末永 洋)  スロープによる乗り入れについて、JR九州に協議を行った結果、JRとしても社内協議をされて、スロープでホームに乗り入れるには警報器や遮断器などの保安設備を備えた横断通路にしないといけない。しかし、現在、国がその設置基準を検討中であり、今時点での実施できる段階ではないという報告でした。  このことは、バリアフリー化の有効策として、今後、経緯を市としても見守っていきたいと思っております。 314 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 315 ◯6番(重冨洋司)  国が様々な設置基準を検討中ということですね。そして、今後の経緯を見守るということですけれども、国も駅のバリアフリー化についてしっかり考えてはおられるんだなということは理解できました。  昨年の6月議会、駅のバリアフリー化と高齢化率についての質問のときに、その後、月形市長宛てにJR美咲が丘駅のバリアフリーについてという美咲が丘東行政区からの要望書が届いていると思います。昇降機、エレベーターの設置をお願いする要望書でした。  お聞きをしましたところ、美咲が丘東行政区では、今年度の総会資料に美咲が丘駅のエレベーターの設置を推進することを事業計画として掲載しますということでした。要はエレベーターの設置運動をやっていくという市民の方たちの決意表明であると思います。  美咲が丘、荻浦、そして南風校区、そしてバリアフリー化が進んでいないほかの駅へと運動をしていきますということを聞いております。  駅のバリアフリーの事業にあっては、先ほどからもお答えの中に出てきます事業者と国、自治体が協力して行う事業というお答えですが、市としてはこういうことについてどう向き合っていかれるか、市民の方たちの運動、こういったことに後押しの何かできるようなことがないか、お尋ねをいたします。 316 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 317 ◯建設都市部長(浦志素彦)  市といたしましては、駅のバリアフリー化は急務の課題だと認識いたしております。  また、先ほど議員申されましたように、地元の強い要望も踏まえ、今後もJR九州や国への働きかけにつきまして、筑肥線複線化電化促進期成会などのあらゆる機会を通じまして、強く要望を行ってまいりたいと考えているところでございます。 318 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 319 ◯6番(重冨洋司)  よろしくお願いします。  糸島市は、第2次糸島市長期総合計画を策定中ですが、昨年11月21日から12月20日まで第2次糸島市長期総合計画基本構想案に対するパブリックコメントを実施されました。  それに対して、どのくらいの答えが返ってきたか、提出があったのか、また、寄せられた意見は何件ほどありましたでしょうか、お尋ねします。 320 ◯議長(田原耕一)  市丸経営戦略課長。 321 ◯経営戦略課長(市丸直広)  第2次長期総合計画基本構想案のパブリックコメントにつきましては、43名の方から51件の御意見をいただいたところでございます。 322 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 323 ◯6番(重冨洋司)  そのお寄せいただいた意見の中で、駅のバリアフリー化を求める、そういった意見はどのくらいありましたでしょうか。また、美咲が丘駅に関する要望などの意見はどのくらいありましたでしょうか。 324 ◯議長(田原耕一)  市丸経営戦略課長。 325 ◯経営戦略課長(市丸直広)  全体の51件の御意見のうち、駅のバリアフリー化に関する御意見としましては38件で、そのうち美咲が丘駅に関する御意見につきましては30件ありました。  その御意見の主な内容としましては、安心して暮らせるまちづくりには公共交通機関の充実は欠かせない。JRの各駅にエレベーターを設置してほしい。また、子育てママさんや高齢者のためにも、美咲が丘駅にエレベーターを設置してほしいなどが寄せられたところでございます。 326 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 327 ◯6番(重冨洋司)  民意の表れがそこにも出てきているのかなと思います。  そういった意見を第2次糸島市長期総合計画の中に、どういった形で反映をしていかれるか、お聞かせください。 328 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 329 ◯企画部長(馬場 貢)  パブリックコメントの総合計画への反映でございますけれども、議員御指摘の駅のバリアフリー化は大切なことでございまして、基本目標5の政策3の中に、道路などの整備というところがございまして、ここにバリアフリー化を推進しというふうに明記をしておりましたが、今回、これだけ多くのパブリックコメント、御意見が寄せられましたので、より分かりやすく表現するために、駅周辺などのという文言を追加しております。  ここの部分の政策の方向性の文章をそのまま読ませていただきますと、狭隘な道路や未舗装道路、歩道の整備やというところの後に、駅周辺などのバリアフリー化を推進し、良好な道路環境等の改善に努めますというふうに修正をさせていただいております。  なお、駅のバリアフリー化に関する個別の事業につきましては、先ほどから建設都市部も答えておりますけれども、国の整備方針、また財政状況、他事業との優先順位などを総合的に判断した中で、事業の実施の決定をさせていくということになります。  以上でございます。 330 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 331 ◯6番(重冨洋司)  2020年までに3,000人の乗降客のある鉄道の駅のバリアフリー化を国は目指していると。その後は、初めはこの取組は5,000人の乗降客の駅から始まったと認識しております。そして、3,000人の駅の乗降客の駅までのバリアフリーになったと認識をしております。私は次に、2,000人、1,000人と、駅がだんだんと国の施策でバリアフリーになっていくのを願っております。  市としても、今、お答えをいただいた第2次の長期総合計画に駅周辺のという文言を入れるということをお答えいただきましたので、よろしくお願いを申し上げます。  糸島市の広報紙に、2月15日号に、人権問題に関する市民意識調査の結果の掲載がありました。  その中で、関心がある人権問題は何かの問いに、16項目中、障がい者に関する問題が44.9%で、質問中、一番高く、障がい者に関する問題で関心があることでは、道路の段差やエレベーターの未設置など、障がい者の利用に支障があることが30.6%と3番目に高い、こういったことや、平成28年に施行されました障害者差別解消法では、障がい者に合った工夫や対応などの合理的配慮が認められている。  このようなことからも、市としては、公共交通のバリアフリー化は計画的に進めていく必要を感じております。  最後に、市民の方たちが希望の持てる前向きな答弁をいただきたいと思います。  それと、付け加えまして、今日、同僚議員からワンランク上のまちづくりの中で、市長がお答えになられました、量より質のということを言われました。  私は、こういった障がい者の方の不便さの解消や、そういったところも駅の施設などに対しても、ワンランク上の施策をいただきたいと思っております。  答弁をお願いします。 332 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 333 ◯建設都市部長(浦志素彦)  議員御指摘のとおり、障がい者の方や高齢者の方に優しい社会をつくり上げる施策の一つでもあります、鉄道駅のバリアフリー化の実現に向けましては、国、JR九州、市がバリアフリー法の趣旨にのっとり、三位一体により整備を推進することが必要であり、国の鉄道駅のバリアフリー基本方針の整備目標の1日平均利用者3,000人に満たない駅につきましても、地域の強い要望を国、JR九州に伝え、バリアフリー化に向けての支援が得られるよう、市として要望していきますので、御理解をお願いしたいと思います。 334 ◯議長(田原耕一)  重冨議員。 335 ◯6番(重冨洋司)  質問したかいがありました。ありがとうございました。しっかりとした前向きなお答えをいただいたと思います。  これをもちまして、今回の私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 336 ◯議長(田原耕一)  これをもちまして、重冨議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は午後1時45分の予定です。       (午後1時35分 休憩)       (午後1時45分 再開) 337 ◯議長(田原耕一)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、5番平田雅紹議員の発言を許可します。平田議員。 338 ◯5番(平田雅紹)  5番、建設産業常任委員、平田雅紹でございます。ただいま議長の許可がありましたので、通告に従って質問を行わせていただきます。  昨日は3月11日で、東日本大震災発生より9年目の慰霊の日でございました。今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、政府主催の合同慰霊祭は残念ですが中止となり、来年の10周年慰霊祭が最後だと政府は決定をいたしましたが、記憶が風化されていっているように感じております。まだ4万5,000人以上の方が避難をされていて、亡くなられた方は震災関連死を入れると2万5,000人近くになっております。私は絶対忘れてはならない日であると思っております。  では、質問に入ります。  まず1つ目の質問のテーマですが、市庁舎整備計画についてお伺いをいたします。  東日本大震災では、市や町の庁舎が地震や津波被害で使えなくなった自治体が多数ありました。熊本地震でも地震による被害で庁舎が使えなくなり、復興業務に支障を来たし、今現在でも仮庁舎で業務を行っている地方自治体があります。  糸島市本庁舎も建設より50年近くたっており、耐震補強を行っているとはいえ、万が一の災害に備えて一日も早く新庁舎の整備が必要だと私は思っております。  1つ目の質問ですが、市庁舎基本構想を決定していますが、市民にどういった手段で周知したのかをお伺いいたします。 339 ◯議長(田原耕一)  田中管財契約課長。 340 ◯管財契約課長(田中輝昭)  まず、平成29年に糸島市新庁舎基本構想・基本計画を策定した段階でパブリックコメントを実施しまして、ホームページに掲載をしております。  次に、平成31年3月に策定をしました糸島市新庁舎建設計画についてもホームページ、広報に掲載をしているところでございます。  また、市民によるワークショップを開催し、市民への周知を図ってきたところでございます。 341 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 342 ◯5番(平田雅紹)  ただいまパブリックコメントを実施したということでございますが、どういった意見があったかをお伺いいたします。 343 ◯議長(田原耕一)  田中管財契約課長。 344 ◯管財契約課長(田中輝昭)
     御意見といたしまして、まず非常用発電機は浸水等に影響がない場所に望む。地震に対する耐震構造は免震構造を望む。新館を残して庁舎を建設した場合は、省エネルギーや防災拠点としての効率的な運用を、などの意見がございました。 345 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 346 ◯5番(平田雅紹)  今聞いた限りでは反対意見はなかったようなんですが、整備計画を見ると、丸田公園が廃止され、新庁舎が建つことになっております。代替公園の完成が現公園解体より1年以上遅れる計画となっております。もっと早くできないのか、遅れることについて市民意見は聞いたのかをお伺いいたします。 347 ◯議長(田原耕一)  三角総務部長。 348 ◯総務部長(三角孝志)  丸田池の代替公園でございますけれども、代替公園につきましては第1期と第2期工事に分けて実施する計画でございます。第1期工事につきましては、丸田池北側、それから東側に遊具等を設置する計画でございまして、令和5年3月までに先行して整備する予定でございます。  市民の皆さんへの支障が最小限となるよう、できる限り早期の完成を目指すことはもちろんでございますけれども、新たに設置をいたします遊具等につきましては安全性を確保した上で、前倒しで使用できるように検討していきたいと思っておるところでございます。  それから、整備スケジュールでございますけれども、市のホームページ上の糸島市新庁舎建設計画に代替公園につきましてもスケジュールを掲載しておるところでございます。また、市民による公園ワークショップでも整備スケジュールについて説明を行っております。代替公園の基本設計が完成した段階で、ホームページ等に掲載して周知を図っていきたいと思っておるところでございます。  以上です。 349 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 350 ◯5番(平田雅紹)  分かりました。公園整備に関してはワークショップを開催し、市民意見を聞いて説明したということでありますので、このことについてはいいことだなというふうに思っております。  ただ、子供たちが安心して遊べる公園が糸島市には少ないという意見をよく聞きます。いろいろ手続が必要であるのは理解しますが、遊具だけでも一日でも早く移転して、子供たちの遊び場を整備していただくようお願いを申し上げます。  次に、設計業者の選定についてお伺いをいたします。  入札結果を見ると、基本構想と基本設計が同じ業者となっていますが、これについて問題はないのか、お伺いをいたします。 351 ◯議長(田原耕一)  田中管財契約課長。 352 ◯管財契約課長(田中輝昭)  業者の決定につきましては、法令に基づき行っておりまして、同じ業者でも問題はありません。 353 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 354 ◯5番(平田雅紹)  問題ないという答弁ではありますが、当然、随意契約ではなく、入札による契約をされていると思いますが、公募方法と入札結果についてお伺いをいたします。  また、公募条件に市内業者が参加しやすい条件となっていたか、お伺いをいたします。 355 ◯議長(田原耕一)  三角総務部長。 356 ◯総務部長(三角孝志)  基本設計の入札につきましては、参加資格を満たせば誰でも参加できる公募型のプロポーザル方式といたしたところでございます。応募期間も23日間と十分な期間をとったところでございます。  審査をした結果、株式会社梓設計九州支社に決定をしたところでございます。  それから、市内業者が参加しやすい条件となっていたかということでございますが、新庁舎の基本設計を受注する業者につきましては、経験と実績が必要となります。このため、他自治体の事例も参考にしながら、参加条件を定めたところでございますけれども、市内業者が単体企業として参加することは難しい条件となっております。  ただし、共同企業体、いわゆるJVですけれども、として入札に参加する場合は、代表構成員となることは難しい条件となっておりますけれども、構成員にはなれる条件としておったというところでございます。  以上でございます。 357 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 358 ◯5番(平田雅紹)  公正に入札を行った結果だということは分かりました。落札業者を調べてみますと、福岡県内でも大型案件を設計されていますので、問題はないかというふうに認識はしております。入札に参加するには実績がないと参加できないのも認識はしていますが、できれば糸島市内の業者の方も一緒にJVなりで参加してもらいたかったなというふうに思います。基本設計が終わり、工事入札方式の検討がされるときは、12月定例会で請願が出ていましたが、地元業者が参加しやすくなるような公募条件の検討をお願いいたします。  先ほど、基本構想や公園整備について市民意見を聞いているという答弁がありましたが、私が聞いたところ、市庁舎整備について周知不足ではないかと思っております。もっと市民意見を取り入れて整備計画を進めていただきたいというふうに思います。  新しくできた他自治体の庁舎を見せてもらうことが多くあるのですが、いろいろな工夫がされております。糸島市も市民意見や他自治体の取組を取り入れて、よりよい新庁舎の計画策定をお願いいたします。  次に、稼ぐ街の施策についてお伺いをいたします。  12月定例会でも質問しましたが、今計画されている企業人応援プログラムについて、計画がどう進んでいるのか、再度お伺いをいたします。  計画では、糸島市内産の農産物、水産物を生産者と加工業者が連携し、加工品としての統一糸島ブランドを確立することとなっております。  私はこの計画を一日も早く立ち上げて軌道に乗せなければいけないというふうに思っていますが、まず、現在どのような進捗になっているのか、お伺いをいたします。 359 ◯議長(田原耕一)  進藤秘書広報課長。 360 ◯秘書広報課長(進藤耕司)  昨年10月1日付で、株式会社博報堂及び株式会社たしざんと協定を結びまして、各1名の派遣をいただいているところです。  今年度中に法人を立ち上げまして、4月には事業を開始し、7月以降、商品販売を行いたいと考えております。  なお、現在、法人設立準備と並行しまして、商品の企画や販路の調査等を行っている状況となっております。  以上です。 361 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 362 ◯5番(平田雅紹)  何か前回聞いたのとあんまり変わっていないような気もするんですが、その派遣されている企業人の方は現在どのような活動をされているのか、お伺いをいたします。 363 ◯議長(田原耕一)  進藤秘書広報課長。 364 ◯秘書広報課長(進藤耕司)  現在、市場調査でありますとか、広報戦略の検討並びに法人設立に向け、事業計画へのアドバイス等をお願いし、活動していただいているところです。 365 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 366 ◯5番(平田雅紹)  今、法人設立に向けて事業計画のアドバイスを行っているということでありますが、これは誰に対して行われているものなのか。こういうプログラムが当初からこの業務の中に入っていたのかをお伺いいたします。 367 ◯議長(田原耕一)  進藤秘書広報課長。 368 ◯秘書広報課長(進藤耕司)  現在、設立準備しておる準備会のほうにアドバイス等をいただいております。 369 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 370 ◯5番(平田雅紹)  準備会ができているということなんですが、今年度中に設立するという答弁ですが、一般社団法人設立にはお金が必要となります。この基金はどうやって調達するのか、お伺いをいたします。 371 ◯議長(田原耕一)  進藤秘書広報課長。 372 ◯秘書広報課長(進藤耕司)  基金につきましては、設立後に募集を行い、受け入れるように十分協議を進めております。 373 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 374 ◯5番(平田雅紹)  では、基金を集めるのは、先ほど言われた準備会の方々が集められるのか、一般社団法人の理事になられる方が集めるのか、もしくは市がどのように関わっていくのか、お伺いをいたします。 375 ◯議長(田原耕一)  進藤秘書広報課長。 376 ◯秘書広報課長(進藤耕司)  基金を集めることに関しましては、設立後の法人のほうで募集を行うこととしております。 377 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 378 ◯5番(平田雅紹)  設立後の代表理事なり社員の方が集めるということで、市は集めるのには一切関わらないということでよろしいですか。 379 ◯議長(田原耕一)  進藤秘書広報課長。 380 ◯秘書広報課長(進藤耕司)  あくまでも設立後の法人が主体となって集めていただくことになります。 381 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 382 ◯5番(平田雅紹)  その一般社団法人設立に関して、大丈夫かという意見を聞くんですが、会社をどこに置くか、代表理事は既に決まっているのか。収支計画などが決まっていないと、あと3週間余りしかないんですが、今年度中の設立は無理だと思いますが、詳細は決まっているのか、お伺いをいたします。  もし代表理事が決まっていたとしても、個人名は結構であります。 383 ◯議長(田原耕一)  進藤秘書広報課長。
    384 ◯秘書広報課長(進藤耕司)  会社の位置でございますとか代表理事とかは、準備会のほうである程度決まってございます。 385 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 386 ◯5番(平田雅紹)  じゃ、既に代表理事も決まって、収支計画なども決まっているというふうに理解をしますが、この議案が出たときの質疑の中で、一般社団法人は3年で黒字化するとの答弁がありました。私はこの3年というのが果たして妥当かどうかというのは非常に疑問に思っているんですが、もし赤字が続いて基金が底を突いたときはどうするのかをお伺いいたします。 387 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 388 ◯企画部長(馬場 貢)  今、担当課長がお答えしましたとおり、一応この法人の収支計画の部分については、10年間の収支計画を立てさせていただいております。  そういう中で、議員の御質問については、赤字等になったらどうするのかというような御質問でございますけれども、経営上の課題につきましては、設立される法人の中で、理事、また市を含む社員の間で協議をさせていただきたいというふうに思っております。もちろん、社員の中には金融機関等も予定されておりますので、適切なアドバイスをいただきながら、経営上の課題については解決を図っていきたいというふうに思っております。  なお、もし赤字というような場合であっても、市から資金供給をすることはございません。 389 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 390 ◯5番(平田雅紹)  市が経営に携わらないというのは当然のことだと思っております。ただ、4月には事業を開始して、7月以降、商品販売を行いたいという考えであると聞いておりますが、そうなってくると、市は設立に深く関わっていくようになっているのではないかというふうに思います。計画が今の段階ではっきりしていないのに、今年度中の設立を急ぐのは問題ではないのかなと私は思っております。  応援に来られた方が、生産者、加工業者を訪問されて、この事業について説明や協力を要請されているというふうに聞いておりますが、生産者と加工業者が参加しないと、この事業は成り立たないと思っております。  12月議会でもお伺いしましたが、クラスター協議会との連携は進んでいるのか、お伺いをいたします。 391 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 392 ◯企画部長(馬場 貢)  クラスター協議会との協議は行っておりまして、商品化、事業化に当たっては協力いただけるものというふうに思っております。 393 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 394 ◯5番(平田雅紹)  12月定例会ではぜひ参加してもらいたいというふうな答弁だったんですが、ここ最近、クラスター協議会の会員さんに聞いたところ、瓶に詰める加工を誰が行って、誰が責任を持つのか、残留農薬のチェックは誰がどうやって行うのか、商品は販売者が買取りなのか、余った場合は誰が引き取るのか等の計画にいろいろ問題があるので、趣旨に関しては賛同するが、参加するには諸問題を解決するのが先だというふうに聞いております。  私も趣旨には賛成であります。今まで糸島市にこのような活動がなかったこと自体が不思議だと思っておりますが、先ほども言いましたが、早急な計画の進め方には無理があるのではないかと考えますので、広く意見を聞いて、慎重に進めていただきたいというふうに要望をいたします。 395 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 396 ◯企画部長(馬場 貢)  議員御指摘、御心配の点は我々も思っておるところでございまして、先ほど言いましたクラスター協議会との関係でございますけれども、3月2日にクラスター協議会の幹事会のほうに私も赴きまして、本事業への協力依頼、また社員としての参画をお願いしたところでございます。  いわゆる事業、商品化に当たって、ぜひともクラスター協議会会員の方の経験値、ノウハウをお貸しいただきたいということでお願いをさせていただきました。  議員御指摘のように、今、クラスター協議会のほうから、逆に社員にならなくてもアドバイスを行うオブザーバーではいけないかというような御意見も出ました。ただ、私のほうから、ぜひともクラスター協議会との協力関係の中で、よい商品をつくっていきたいので、ぜひ社員になっていただけませんかというようなお話もさせていただいた中です。そのときは、参加することに否定的ではないけれども、現時点では議論が足りていないので、今の段階は保留というような話になりました。  ただ、その後、私のほうに連絡がございまして、参加する方向で内部調整を図ることにしましたというような報告を受けたところでございますので、ぜひともクラスター協議会と協力関係を持って、商品化、事業化に当たっていきたいというふうに思っておるところでございます。 397 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 398 ◯5番(平田雅紹)  その会議のことについては私も聞いております。いろいろ意見があるというふうなことも聞いておりますが、これはぜひ成功させないといけない事業だと思っておりますので、いろいろ協議をしていただいて進めていただきたいというふうに思っております。  次に、第2次糸島市観光振興基本計画についてお伺いをいたします。  現在進行中とのことですので、確定ではないというのは承知しておりますが、案の中で幾つかお伺いしたいことがあるので質問をいたします。  まず、糸島市観光審議会で審議されているようですが、メンバーはどういった方がいらっしゃいますか。  計画の位置づけに、他の観光関連施策とも十分整合を図りながら策定を進めていくと書いてありますが、第2次長期総合計画など、他の審議会と兼任しているメンバーはどれくらいいらっしゃるか、お伺いをいたします。 399 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 400 ◯産業振興部長(大神哲広)  審議会のメンバーでございますが、糸島市観光審議会の委員は、幅広い分野から意見を聴取するため、観光協会、商工会、JA、JF、交通事業者、大学教授、雑誌編集者、宿泊事業者、イベント主催者、学識経験者、観光ボランティアガイド、公募市民などの15名に委嘱をしております。  委員の兼任につきましては、糸島市審議会等の委員の市民参加の推進に関する規程第3条の規定に基づき、糸島市観光審議会を含め兼職数が3以内の方に委嘱をしております。  なお、総合計画等との関連でございますが、15人中7人が総合計画審議会、総合戦略推進委員会などの他の審議会等と兼任をされてあります。  以上です。 401 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 402 ◯5番(平田雅紹)  他の審議会と兼任しているようですが、私は各審議会員が他の審議会にもメンバーとして入ることにより、他の個別計画・施策と整合性を取っていくのが大事なことではないかと思いますので、今後もそのように進めていただきたいというふうに思っております。  平成30年度の糸島市観光入り込み客は682万人を超えております。令和元年には恐らく700万人を超えることが予想されますが、宗像市には残念ながら追いついておりません。これは宗像市には宿泊施設が糸島市より多いことが影響しているのではないかというふうに思っております。現に宗像市の平成30年宿泊者数は糸島市の3倍以上となっています。  糸島市の計画では宿泊者を増やす計画となっておりますが、新しくホテルは増えるのか、お伺いをいたします。 403 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 404 ◯産業振興部長(大神哲広)  宿泊者の増についてですが、現時点で増設が見込まれているのは、泊カツラギ地区に建設中のホテル1件であります。  客室数は85室で、2021年1月に開設予定であることが発表されております。 405 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 406 ◯5番(平田雅紹)  福岡市は天神や博多駅に既に新しいホテルが増えております。九大近くにもホテルの計画が今後あるとうふうなことも聞いておりますが、造っても宿泊者が増えないと意味がないと思いますが、糸島市の自然を身近に感じるには、民泊の需要も増えてくるのではないかと思っております。  空き家を利用した民泊を増やしていくとの計画もあるようですが、ただ、糸島市は市街化調整区域内の空き家が多いのではないかと思いますが、市街化調整区域内の空き家や廃校などを活用した民泊事業は可能なのかどうか、お伺いをいたします。 407 ◯議長(田原耕一)  佐藤都市計画課長。 408 ◯都市計画課長(佐藤暢明)  空き家の住宅につきましては、住宅宿泊事業法、いわゆる民泊新法によりまして、平成30年6月15日から、民泊を行うための要件でございます設備要件、居住要件が整っていれば、年間180日以内でありますと、都市計画法や旅館業法の許可を得ることなく民泊事業に供することが市街化調整区域においても可能でございます。 409 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 410 ◯5番(平田雅紹)  民泊はオーケーだということですが、では民泊とレストランを兼用するのは可能かどうか、お伺いをいたします。  また、レストランのみの営業は可能かどうか、お伺いをいたします。 411 ◯議長(田原耕一)  佐藤都市計画課長。 412 ◯都市計画課長(佐藤暢明)  市街化調整区域での空き家(住宅)の民泊とレストランの兼用につきましては、原則行うことはできません。  ただし、レストランのみの営業につきましては、都市計画法によりまして、前原地区の指定路線及び志摩地区の主要地方道沿いの敷地で、道路幅員が9メートル以上であれば、ドライバーの休憩施設となりますレストランの営業は可能でございます。 413 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 414 ◯5番(平田雅紹)  民泊施設は可能ですが、レストランは市街化調整区域であれば厳しいということは分かりました。  糸島市に来られる観光客は、産直など買物が多く、日帰りの方がほとんどであり、旅行消費額は2,000円未満の方が多く、商工業者に聞くと、観光客が多くても売上げに結びついていないと言われる方が多くいらっしゃいます。  観光消費額を増やすための具体的な施策が何か、お伺いをいたします。 415 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 416 ◯産業振興部長(大神哲広)  糸島市内における観光消費額を増やすためには、何より長時間の滞在と消費行動に向かわせる観光の魅力づくりが重要であると考えております。  そのための施策として、地域資源の磨き上げと周遊コースの提案、着地型・体験型観光プログラムの充実、糸島食材のファンを増やす取組、歴史資源の磨き上げによる歴史ファンの取り込み、宿泊プランを組み合わせた滞在時間を延ばす取組などを現在観光振興基本計画で策定中でございます。 417 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 418 ◯5番(平田雅紹)  体験型観光プログラムというのは、私もDMOの関連で質問をしております。また、ふるさと納税の返礼品でも検討できないかというふうな質問をしたところ、前向きの答弁だったような記憶があります。  この体験型観光プログラムについては、一日も早く実現をしていただきたいというふうに思っております。宿泊者数を増やし、観光消費額を上げていく施策を実行して商工業者も売上げ増になっていくような施策をとにかく取り組んでいただきたいというふうに思っております。  次に、外国人観光客も増やす目標となっておりますが、観光協会の多言語対策がどのようになっているのか、お伺いをいたします。 419 ◯議長(田原耕一)  大神産業振興部長。 420 ◯産業振興部長(大神哲広)  観光協会窓口には、英語による平易な日常会話に対応可能な職員が4名いらっしゃいまして、ローテーションによる勤務で観光案内等を行っています。
     また、糸島市観光協会は、福岡県が提供する多言語対応電話通訳サービスであるふくおかよかとこコールセンターに登録しており、17言語の電話通訳に対応しております。  なお、市が発行しました英語版ガイドブックや英語、韓国語、中国語で作成をしました糸島ガイドマップも配架し、観光案内に利用いただいております。 421 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 422 ◯5番(平田雅紹)  その計画を見ると、観光協会の外国人来訪者も着実に増えておりますので、しっかり対応をお願いしたいというふうに思います。  宿泊者増や旅行消費額増加のため、以前、一般質問で開催を検討しないかと申し上げた糸島お土産グランプリの開催や糸島市に点在する飲食店を一堂に集めて意見交換を行う場として、糸島飲食店サミットの開催などを提案させていただきたいというふうに思います。  この提案について、また後日お伺いをいたしますが、今、糸島市は点だけであって、点が線に結びついていないというふうによく言われております。皆さんそれぞれ飲食店の方も頑張っておられますが、これを一堂に集めることによって、いろんな意見が出てくるのではないかというふうに私は思っていますので、ぜひ検討をお願いしたいというふうに思っております。  観光施策は、稼ぐ街づくりでは最重要施策でありますので、観光協会、その他団体としっかり連携を取っていただいて、第2次糸島市観光振興基本計画の策定をお願いいたします。  次に、人口減少地区コミュニティ維持施策についてお伺いをいたします。  他自治体から、糸島市は何もしなくても人口は増えていくでしょうというふうによく言われますが、人口減少時代は必ず来ると私は思っております。その中で、今、人口減少している地区をモデル地区として市が関わっている施策についてお伺いをいたします。  モデル4地区が設定されていたと思いますが、その現状についてお伺いをいたします。 423 ◯議長(田原耕一)  市丸経営戦略課長。 424 ◯経営戦略課長(市丸直広)  平成30年度で人口減少地域対策のモデル事業は終了いたしましたが、このモデル4地域では、地域の魅力を生かしながら、時代の変化に対応しつつ、持続可能な地域をつくっていくこと、また、その地域に暮らし続ける理由、戻ってくる理由、地域の人とつながる理由など、地域住民の気持ちをしっかりと踏まえ、地域への愛着を深めていくこと、この2つを基本的な方針として、主体的に取組を進めてあります。  長糸校区につきましては、地域の課題である放置竹林の整備を継続して行ってありまして、ゆでタケノコやメンマの販売などの収益事業に取り組んでおられます。  福吉校区におきましては、地域の若手で福吉活性化委員会を設置し、福吉産業祭りのリニューアルをはじめ、福ふくの里の飲食ブース整備に向けた取組、また、校区内の飲食店などが連携した取組の推進など、継続して福吉のファンづくりに取り組まれております。  桜野校区におきましては、空き家の有効活用に向け、少しずつではございますが、空き家の情報収集や空き家台帳・マップの作成に取り組まれております。  加布里校区の浜の園団地につきましては、子育て支援、多世代での交流・体験などを中心に地域住民の意見交換会を継続されておりまして、子供たちの授業を参観したり、給食を一緒に食べたりする活動も行われているところでございます。 425 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 426 ◯5番(平田雅紹)  それぞれの地区において、いろいろ知恵を出し合って活動されているということが分かりました。  既に終わっているようなんですが、各地区に市職員が入り込んで活動したと聞いておりましたが、住民の方が自分たちの問題として解決策を話し合う意識を持つことが大事だと思っております。  各地区の将来人口の予測は、自然増減をどう予測しているのか、お伺いをいたします。 427 ◯議長(田原耕一)  市丸経営戦略課長。 428 ◯経営戦略課長(市丸直広)  第2次長期総合計画基本構想案に各地区の人口推計を掲載しておりますが、令和元年度と令和12年度の人口を比較して説明をさせていただきます。  長糸校区につきましては377人の減で19%の減、福吉校区につきましては311人の減で8%の減、桜野校区につきましては573人の減で23%の減、加布里校区につきましては193人の減で3%の減と推測をしているところでございます。 429 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 430 ◯5番(平田雅紹)  今聞いた4地区だけでも10年後にかなりの人口減となるようですが、人口減少校区は10校区と第2次長期総合計画では予想をされています。  コミュニティ維持のため、今後の課題・問題点をどう捉えているか、お伺いをいたします。 431 ◯議長(田原耕一)  市丸経営戦略課長。 432 ◯経営戦略課長(市丸直広)  昨年6月議会の柳議員の一般質問でもお答えをさせていただいたところでございますが、地域としましては、人口を維持、増加させるだけではなく、地域活動や伝統文化の継承など、地域コミュニティを維持することに強い思いがございました。  そういうことで、問題は人口減少そのものではなく、人口が減少したとしても、世代間のバランスを取り、地域コミュニティで住民が支え合う仕組みをいかに育てていくかということが課題であり、重要と捉えておりまして、その地域で暮らし続ける理由、地域の人とつながる理由など、地域住民の気持ちをしっかりと踏まえ、その気持ちを時代に応じた地域への愛着へと深めていくことが、人口減少地域の活性化の原動力になるというふうに感じております。  そこで、今後の課題を整理しますと、1つ目として、地域住民に主体的に地域活性化を考えてもらうこと、2つ目として、若者や女性など、多様な人材に潜在的な能力を発揮してもらうこと、3つ目として、地域住民に地域のアイデンティティーや地域社会の一員であることを認識してもらうこと、4つ目として、地域活動へのきっかけの場や活動の場ができるようになること、このようなことで、自主的で自立した地域コミュニティの構築を目指す必要があるというふうに考えておるところでございます。 433 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 434 ◯5番(平田雅紹)  自主的で自立した地域コミュニティの構築をすることが重要であるという思いは私も同じでございます。  ただ、やはり人口減少の時代は来ると思います。この人口減少を最小限に食い止める施策も必要だと思いますが、具体的な課題・問題点、解決のための施策があるかどうか、お伺いをいたします。 435 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 436 ◯企画部長(馬場 貢)  今、議員御指摘のところで、昨年6月に人口減少地域対策モデル事業の検証結果報告書をまとめておりますけれども、その中で、3つの方針で施策の検討を進めていくことにいたしております。  まず1つ目は、多様な担い手、人づくりでございまして、やはり地域を引っ張っていく人材が重要であり、若手、女性、移住者など、新たな担い手を育成するとともに、適宜、世代交代を図られていくことも必要になってくるというふうに考えております。  次に、2つ目といたしまして、地域で稼ぐ取組でございまして、地域で自主的に自立して地域活性化の取組を継続していくにはボランティアでは限界がございますので、地域としても収益事業を展開し、地域を経営していくことが大切になるというふうに思っております。  最後に3つ目は、空き家予備軍へのアプローチでございます。持続可能な地域づくりを目指す中で、やはり一定の人口は確保し、世代間のバランスを取る必要がございます。空き家になってしまった後では、個人情報など難しい問題もございますので、空き家になる前に、所有者に対し、本人のため、また地域のために有効活用をアプローチしていく必要があるというふうに思っております。  以上の方針の中で、議員も御指摘でございましたけれども、具体的な取組につきましては、第2次長期総合計画において本格的に人口減少地域対策に取り組んでいく中で考えていきたいというふうに思っております。 437 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 438 ◯5番(平田雅紹)  分かりました。これからの計画でありますので、具体的な施策が出た段階で、またいろいろ質問させていただきたいと思いますが、住民の方が危機感を共有していただいて、各地域でいろいろな取組を進めていただき、減少幅を最小限に抑えることにより、地域コミュニティの維持ができることを願っております。  次に、次の10年を見据えたまちづくりについてのテーマに移ります。  第2次長期総合計画基本構想案を見させていただいております。先ほど人口減少地区の質問でも言いましたが、糸島市もいずれ人口減少時代が到来します。ただ、計画では、令和7年までは糸島市の人口は増えるようになっております。  持続可能なまちづくりが必要であるのは分かりますが、人口減少地区が10校区と多いことや、自然増が現在マイナスとなっている現状で、社会増と政策的誘導人口で10万4,000人の人口が達成できるのか、お伺いをいたします。 439 ◯議長(田原耕一)  市丸経営戦略課長。 440 ◯経営戦略課長(市丸直広)  現在進行中の主な住宅開発などを加味したコーホート要因法による人口推計に、今後の政策的誘導人口を加えて、将来人口を10万4,000人というふうに設定をしておりますので、これにつきましては現実的な目標というふうに考えておるところでございます。 441 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 442 ◯5番(平田雅紹)  コーホート要因法というのは私も勉強しましたが、未婚率の低下や出生率推移をどう見ているのか、また、景気動向の条件が入っているのか、疑問に思っております。  確かに今、糸島市では社会増による人口は増えておりますが、移住・定住施策によるものなのかというのは、非常に小さいのではないかというふうに思っております。  糸島市の人気がいつまでも続くかどうかは分かりません。現に、市内新築マンションの売行きは、昨年ほどの勢いはないというふうに市内の不動産業者さんからもお伺いをしました。  政策的誘導人口の増加を2,000人としているが、具体的な施策があるのかどうか、お伺いをいたします。 443 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 444 ◯企画部長(馬場 貢)  政策的誘導人口の増加の具体的な施策でございますけれども、3点考えておりまして、1つは新たな居住空間の整備、2つ目は、先ほど議員も御指摘がございましたけれども、人口減少地域対策による減少率の鈍化、3つ目が子育て支援の充実による出生数の増加、この3つを柱として、政策的誘導人口の2,000人を見込んでおるところでございます。 445 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 446 ◯5番(平田雅紹)  今、施策を3つお伺いいたしましたが、新たな居住空間の整備と人口減少地域対策による減少率の鈍化については、しっかりとした施策を進めることによって可能だと私は思っております。  しかし、子育て支援の充実による出生数の増加については疑問に思っております。子育て世代に優しい糸島市を目指し、昨年は子育て全力応援のまちづくりが重点施策となっておりましたが、子供が安心して遊べる公園が少ないことや、待機児童が増えてきていることなどにより、市民満足度調査では満足度が40%未満であるのに、どうやって子育て支援の充実により出生数の増加施策を進めていくのか、私はかなり困難であるというふうに思っております。  ただ、今は計画段階でありますので、これから具体的な施策が出てくると思いますので、出てきた段階で再度質問を行っていきたいというふうに思っております。  次に、新たな居住空間の整備についてお伺いをいたします。  今、コンパクトシティという言葉をよく聞きます。点在している市民サービス拠点や病院、公共交通機関を集中させることだと思いますが、糸島市におけるコンパクトシティとはどういう計画になるか、お伺いをいたします。 447 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 448 ◯建設都市部長(浦志素彦)  糸島市におけるコンパクトシティにつきましては、現在、令和12年度を目標年次とする糸島市都市計画マスタープランにおきまして、「拠点ごとに都市機能を集約させるとともに、拠点を中心とした道路や公共交通のネットワーク化により拠点相互、拠点と九州大学との連携を図る糸島市版拠点連携型都市」を目標に掲げてコンパクトなまちづくりを進めております。  今後も都市計画マスタープランに従いまして糸島市版コンパクトシティの形成に努めてまいりたいと考えているところでございます。 449 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 450 ◯5番(平田雅紹)  コンパクトシティの形成に努めてまいりますという答弁ですが、計画を推進するという認識でいいですか。 451 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 452 ◯建設都市部長(浦志素彦)  そのとおりでございます。 453 ◯議長(田原耕一)  平田議員。
    454 ◯5番(平田雅紹)  糸島市において計画を推進するためには、拠点をどこに設定するかが問題だと私は思います。前原駅周辺を拠点とするのであれば、都市機能を移転、集中させるには空き地はなく、商店街も点在をしております。拠点と九州大学との連携を図るとのことでありますが、その拠点となるのは前原駅、糸島高校前駅、波多江駅、この3つのどの駅となるのかも私は疑問に思っております。  コンパクトシティ形成計画には、都市機能誘導地域や居住誘導地域を設定する立地適正化計画の策定が必要ではないかと思いますが、市として検討しているのか、お伺いをいたします。 455 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 456 ◯建設都市部長(浦志素彦)  議員も御承知のこととは思いますが、立地適正化計画とは、都市全体の観点から、居住機能や都市機能の立地、公共交通の充実等に関し、公共施設の再編、公有財産の最適利用、医療・福祉、中心市街地の活性化、空き家対策の推進などのまちづくりに関わる様々な関係施策と連携を図りながら策定する包括的なマスタープランで、来るべき人口減少へ対応する計画でもございます。したがいまして、慎重に検討を進めさせていただいているところでございます。 457 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 458 ◯5番(平田雅紹)  コンパクトシティの形成は計画を進めてまいります、立地適正化計画は慎重に検討を進めてまいりますという答弁でありますが、私としてはこれは整合性は取れているのかなというふうに疑問に思っております。  コンパクトシティ形成には、立地的成果計画と地域公共交通網形成計画を策定し、計画を進めていかなければならないというふうに思いますが、地域拠点が点在し、拠点駅が幾つもある糸島市の現状だと、コンパクトシティ・プラス・ネットワークの計画を進めていくには無理だと考えますが、執行部の考えをお伺いいたします。 459 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 460 ◯建設都市部長(浦志素彦)  先ほども答弁させていただきましたとおり、本市は「拠点ごとに都市機能を集約させるとともに、拠点を中心とした道路や公共交通ネットワーク化により、拠点相互、拠点と九州大学との連携を図る糸島市版拠点連携型都市」を掲げてコンパクトなまちづくりを着実に進めておりますので、実現可能と考えているところでございます。 461 ◯議長(田原耕一)  馬場企画部長。 462 ◯企画部長(馬場 貢)  今、建設都市部長のほうからコンパクトシティ・プラス・ネットワークの関係の分について基本的な考え方を説明しましたけれども、補足して、公共交通のネットワークのほうを私のほうで説明をさせていただきたいというふうに思っております。  本市の公共交通につきましては、鉄道を軸として、バス路線と結節する公共交通ネットワークを形成いたしております。  目指すところは、市民の日常生活を支えるバスや渡船などのネットワークの充実でございまして、JR各駅での円滑な乗換えの確保や広域拠点、地区拠点、生活拠点等の拠点間を結ぶネットワークとして、バス路線の見直しやダイヤ改正による利便性の向上、また、交通不便地域での自主運行バスの事業等に取り組んでおるところでございます。 463 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 464 ◯5番(平田雅紹)  分かりました。都市計画マスタープランの中で、コンパクトシティ形成などの計画をしていくというふうにありましたが、第2次長期総合計画や国土利用計画策定に伴い、都市計画マスタープランも更新予定だと以前の一般質問で答弁がありましたが、策定時期は答弁と変わらないか、お伺いをいたします。 465 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 466 ◯建設都市部長(浦志素彦)  平成31年第1回定例会の一般質問におきまして、国土計画が変更される際に連動いたしまして、遅滞なく変更させていただきますと答弁いたしておりまして、今もその答弁と変わりはございません。 467 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 468 ◯5番(平田雅紹)  建設産業分科会、予算特別委員会でも同僚議員から質問があったんですが、なぜ同時に行うのかというのが私は疑問に思います。上位2つの計画が議会承認後、都市計画マスタープランの時点修正を行うのが通常ではないかと思います。  同時に検討されている都市計画道路の検証作業終了後、道路計画、土地利用計画を一体で都市マスタープランの改定を検討するのが最善だというふうに私は思います。市の方針として、連動して改定を行うのであれば、決定次第、報告をお願いしたいというふうに思います。  次に、現在業務が行われている土地基本調査業務について質問をいたします。業務の内容と進捗状況をお伺いいたします。 469 ◯議長(田原耕一)  佐藤都市計画課長。 470 ◯都市計画課長(佐藤暢明)  まず、土地利用基本調査業務の進捗状況につきましては、今年度末までの履行期間となっておりますので、現在、最終の取りまとめの作業を行っておるところでございまして、また、業務内容につきましては、今後も土地需要が見込まれます鉄道沿線区間の駅勢圏の市街地隣接部の市街化調整区域の中で、現在の都市計画マスタープランにおきまして、計画的市街地誘導地区の位置づけがない地区につきまして、地理的・地形的状況、インフラ整備の状況などを調査し、市街地誘導の適正及び市街地整備事業の可能性や課題を検討、整理することとしております。 471 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 472 ◯5番(平田雅紹)  糸島市も開発が進んでおりまして、前原地区では市街化区域内に空いている土地が少なくなってきているというふうに思います。  今後、糸島市における新たな居住空間の整備は、市街化区域で行うのか、市街化調整区域を想定しているのか、お伺いをいたします。 473 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 474 ◯建設都市部長(浦志素彦)  御承知のとおり、市街化区域につきましては市街化を促進する地域で、市街化調整区域につきましては市街化を抑制する地域でございます。まずは、市街化区域への誘導が必要と考えております。  その上で都市計画マスタープランでは、新たな人口の受皿が必要になる状況が生じた場合には、前原地域の既成市街地周辺において市街化区域への編入を基本に土地区画整理事業を活用した市街地整備を図ると、このように記述しているところでございます。 475 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 476 ◯5番(平田雅紹)  前原地区では地区計画を策定し、市街化調整区域内での住宅開発も進んでいる地区があります。ただ、面積は1ヘクタールくらいであり、大幅な人口受入れ地区にはなりません。そうなると、先ほど答弁がありましたように、市街化区域への編入を基本に、土地区画整理事業を活用した市街地整備が新たな居住空間の整備に最適だというふうに私は思っております。現に平成26年以降、人口が伸びた要因は、前原東土地区画整備事業が大きく寄与しているものだと思っております。  現在、泊地区で土地区画整理事業を計画されているようですが、他の地域で地権者が土地区画整理事業を組合施行で行う計画が進行してきた場合の市の対応をお伺いいたします。 477 ◯議長(田原耕一)  浦志建設都市部長。 478 ◯建設都市部長(浦志素彦)  市では現在、九州大学連携地域と位置づけている泊地区において土地区画整理事業による居住空間の整備の取組を行われておりまして、市として、まずもって当該地区について、優先的に促進してまいりたいと考えているところでございます。  その他の地域から御相談があった場合には総合計画や国土利用計画、都市計画マスタープランにおける当該地域の位置づけ、都市計画や農林漁業を初めとする土地利用規制の状況、土地区画整理事業を計画する上で必要となる公共投資の内容及び費用、地権者のみならず、周辺地域、関係機関との合意形成の熟度、見通しなどを総合的に勘案しながら事業を促進するかどうか検討することと考えております。 479 ◯議長(田原耕一)  平田議員。 480 ◯5番(平田雅紹)  総合的に勘案して検討するというのが前向きなのか後ろ向きなのか、どちらかよく分かりませんが、土地区画整理事業は計画区域内の地権者の70%以上が賛成し、自治体の力を借りずに土地区画整理組合を設立し、計画、施行を行う事業であります。  道路や水路などの社会資本整備も、自分の土地を出し合って整備をしていく計画であります。宅地開発や商業ゾーンをつくることにより、新しい街が形成されます。現在の糸島市では、先ほどいろいろ説明はしましたが、従来の土地、市街地ではなく、新しく街をつくることによりコンパクトシティは形成されるのだというふうに私は思います。  病院やスーパー、保育園などを誘致することができれば、雇用の創出にもなり、子育て世代や高齢者にとって住みやすい街となります。政策的誘導人口2,000人を達成するためには人口減少地区は減少幅を少なくする施策を実現し、人口増のためには新たな居住空間の整備のためにも土地区画整理事業や地区計画が地権者の同意が取れているのであれば、市として側面から応援していただくということが必要ではないかというふうにお願いをいたします。  このお願いをいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 481 ◯議長(田原耕一)  これをもちまして平田議員の一般質問を終了します。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。本日はこれをもちまして散会いたします。       (午後2時40分 散会) Copyright © Itoshima City Council Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...