糸島市議会 2019-09-18
令和元年 第3回糸島市議会定例会(第5日) 本文 2019-09-18
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 (午前10時00分 開議)
◯議長(田原耕一君)
これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりでございます。
これより議事に入ります。
日程第1 一般質問
2 ◯議長(田原耕一君)
日程第1.一般質問を行います。
質問は事前の抽せん順に許可します。
16番
伊藤千代子議員の発言を許可します。伊藤議員。
3 ◯16番(
伊藤千代子君)
おはようございます。私は
総務文教常任委員の
伊藤千代子です。ただいまより一般質問を始めます。
まず、50億円の
雷山運動公園の建設と既存施設の統合、廃止についてです。
50億円の運動公園を建設しようとする一方で、身近な施設が統合、廃止されようとしています。特に今回、統合、廃止予定の
スポーツ施設はどこですか。
4 ◯議長(田原耕一君)
馬場企画部長。
5
◯企画部長(馬場 貢君)
体育施設の統廃合につきましては、議員も御承知かと思いますけれども、第1次
長期総合計画の
後期基本計画案を議会に上程した際に議会より修正案が入りまして、
運動公園整備推進に当たっては、
公共施設等総合管理計画を踏まえというような文言が入ったところでございます。
このようなことを受けまして、糸島市の将来に向けた公共施設全体の
マネジメントとして現行施設を統廃合し、適正な状態で次世代に引き継ぐものでございます。
なお、議員御質問の
公共施設マネジメントにより統廃合する体育施設は、
志摩体育館、立花運動場、
曽根体育館、
多久野球場及び
雷山運動広場でございます。
6 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
7 ◯16番(
伊藤千代子君)
運動公園をつくれば、建設費が50億円もかかるだけではなく、毎年6,000万円の
維持管理費がかかります。それはこの市役所の
維持管理費とほぼ同じ金額です。今、4つほどの運動公園を廃止なさるとおっしゃいましたけれども、ほかにも公民館や二丈苑など、たくさんの施設が統合、廃止されようとしています。
私は、災害が頻発をし、高齢化が進み、そして格差と貧困が拡大している中で、またバスの便も悪い中で、交通の便も悪い中で、やはり身近に
スポーツ施設があることがとても大事だと考えています。このような世界的に不安が増している時代に、不要不急の大型事業は控えるべきです。
そこで、市長にお願いをしたいんですけれども、今、運動公園の建設は進めていらっしゃいますけれども、市民の合意ができていません。多くの住民は身近な施設を廃止しないでほしいと訴えています。もっと小まめにバス路線をふやすとか、もっともっとお金が必要です。きのう、
都市計画税を導入したらどうかというような御意見が同僚議員からありました。しかし、私はこれ以上市民負担をふやすよりも、税金の使い方を変えることが大事だと思っております。
月形市長に伺います。この雷山の運動公園、市民合意ができていない、そして余りにも巨額であるということを考えて、運動公園を中止していただき、再検討していただきたいと考えますが、市長いかがですか。
8 ◯議長(田原耕一君)
馬場企画部長。
9
◯企画部長(馬場 貢君)
運動公園整備につきましては、市民同意が得られていないというようなことを言われましたけれども、この
運動公園整備については市民からの請願が議会で採択されたことにより整備を行うものでございまして、内容といたしましては、世代を超えて多くの市民が利用するスポーツの拠点、多くの市民が安心して集える交流の拠点、市民の命を守る防災の拠点として、運動機能、交流機能、それと先ほど議員も申されましたけれども、防災機能を有する、真に市民に必要とされる運動公園の整備を行うものでございます。
また、統廃合する施設の代替機能についてもきちんと考えておりまして、先ほど申しましたけれども、
曽根体育館につきましては、現在、
法定耐用年数を4年経過いたしておりますので、今度整備する運動公園に多
目的体育館を整備することにより代替機能を確保させていただきます。
志摩体育館につきましては、これも国と協議、調整をさせていただきまして、
法定耐用年数の令和12年まで利用いただけるようにいたします。
なお、その後につきましては、
小・中学校施設の活用、また今度整備する多
目的体育館の活用ということで代替機能を確保させていただきたいというふうに思っております。
次に、
多久野球場につきましては、大体が民間企業からの借地でございまして、いつ返してくれと言われるかわからない施設でございました。実際には令和6年の廃止を予定いたしておりましたけれども、企業側のほうから本年度いっぱいで返還してくれというようなことになりまして、本年度いっぱいで返還するようにいたしております。そういう中で代替機能については、曽根・
曲り田野球場との利用調整、また
芥屋野球場の
硬式化整備で代替機能を確保させていただきます。
また、
グラウンドゴルフにつきましては、今度整備する運動公園の中での運動広場を整備し、活用いただきます。ただ、5年早まった分の対応につきましては、3カ所に絞った中で、現在、地元のほうと調整中でございます。
次に、
雷山運動広場につきましては……(「簡潔に」と呼ぶ者あり)
運動公園等整備予定地でございますので、当該地に
運動公園等を整備させていただきます。
次に、
立花運動場につきましては、大体が利用率が低く、
市外利用者が多いという状態でございますので、近隣の福吉しお
さい運動場の利活用で代替機能を果たすというようなことでございますので、市民生活に影響が出ないよう代替機能も考えておりますので、どうか御理解のほうよろしくお願いいたします。
10 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
11 ◯16番(
伊藤千代子君)
私は部長の長々とした言いわけを聞こうと思って質問をしたんじゃないんですよ。市長にやめてもらえませんかと言ったから、市長にそれに対してきちんとした責任ある答弁を求めたんですよ。そういう言いわけを聞くために質問しているんじゃないんです。
請願があったからとあなたはおっしゃっていたけれども、この運動公園の請願に私も賛成しました。しかし、そのときにはまさか50億円かかるとも思わない。また、ほかの運動場をたくさん廃止する、そんな話も全く聞いていない。そんな中での請願の採択でした。そういう点を何遍言っても御理解していただけませんね。
それから、この点に関しては、市がこれをやめないということだけはわかりました。この業者選定について伺ってまいります。
去年、
事業者公募業務支援委託者の業者選定をいたしました。応募してきた業者は株式会社長大と
国際航業株式会社だけでした。全国に応募をかけて、たった2社しか応募してきていない。業者というのは談合が疑われるような事業には応募しません。市は国際航業を
プロポーザルで選んだわけですが、この審査の過程で企業の
社会的責任、
コンプライアンスについてもきちんと審査をしましたか。
12 ◯議長(田原耕一君)
馬場企画部長。
13
◯企画部長(馬場 貢君)
業者選定の分でございますけれども、糸島市
運動公園等発注支援業務の業者選定に当たりましては、価格に加え、会社や
配置予定技術者の実績、工程計画、
業務実施体制、
要求水準書作成に関する企画提案などの審査項目のほかに、
参加資格要件といたしまして、応募者のほうに国の
建設コンサルタント登録を証明する書類、財務諸表、
納税証明書、暴力団に関する誓約書などの提出を求め、当該契約を締結する能力を有しているか、法人税、消費税、糸島市税等の滞納がないか、暴力団及び暴力団員に関与していないかなど、応募者の
社会的責任、
コンプライアンスについて審査も行いました。
以上です。
14 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
15 ◯16番(
伊藤千代子君)
それは、ある意味では常識なんですよね。もっと50億円だから真剣にこの企業が信頼できるかを調べるべきだと私は思います。
私が調べたところ、
国際航業株式会社は福島の原発事故の復興予算をごまかして、福島第一
原子力発電所の事故で生じた放射性物質の拡散を防止する関連事業を何年か前に受注しました。このときに経費を水増しして会計検査院に告発をされ、その後、1億5,000万円を返還したというふうな情報があります。また、この会社は長年、国土交通省の天下り先にもなっていたというふうに聞いています。市民がそういうことを聞いて、心からこの会社だったら50億円オーケーだなと思えると思いますか。
16 ◯議長(田原耕一君)
馬場企画部長。
17
◯企画部長(馬場 貢君)
先ほど申しましたように、きちんと
社会的責任、また
コンプライアンス等について審査をさせてもらった結果、国際航業さんのほうを選定させていただいた次第でございます。
18 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
19 ◯16番(
伊藤千代子君)
糸島市も原発が近いです。私は原発の復興予算をごまかすような会社は信用できません。
それから、もう一つの会社、株式会社長大は、
運動公園等整備検討委員会に社員が市の会議にオブザーバーとして出席をしていた会社ですよ。
コンサルタント会社です。ある意味では市が意見を聞いていた、市の内部事情をよく知っている会社です。そのような会社の応募を認めるのは私はおかしいと思いました。私は株式会社長大には応募資格がなかったと考えますが、いかがですか。
20 ◯議長(田原耕一君)
馬場企画部長。
21
◯企画部長(馬場 貢君)
長大さんにつきましても、実際、業者選定における部分の募集なり応募の要件はあったというふうに市としては判断をいたしております。
22 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
23 ◯16番(
伊藤千代子君)
計画をつくるときに呼んでいた会社に応募資格を与えていたら、もう内部事情が漏れてしまいますよ。私はこの会社に応募資格がなかったと思います。そうなれば、国際航業だけが応募してきたということになります。
私は、市民が本当に50億円も使うなんてと。もっといっぱいほかにやってほしいことがあるのにと。そういうふうに言っている中でこの事業をごり押しする、余りに不自然だと思います。
この
検討委員会には、私が調べたところ、へいせいグループの
コンサルタントも参加をしていました。私は内部事情を知っている会社にはその後の入札等には参加させるべきではないと考えています。なぜならば、もし談合が行われたら莫大な税金が無駄になってしまうからです。市は
コンサルタント会社の意見ではなくて、住民の市民の意見を聞いて、身の丈に合った市政を行うべきだというふうに申し上げたいと思います。その点は市長はどうお考えですか。
24 ◯議長(田原耕一君)
馬場企画部長。
25
◯企画部長(馬場 貢君)
先ほどから運動公園の50億円というような部分で、いかにも運動公園の整備の委託のようにとられておるようでございますけれども、今回の
運動公園等発注支援業務の業者選定につきましては、いわゆるこの
運動公園等を整備していく上での設計、施工、その後の管理を決める業者を選定する業務支援ということでございまして、業者選定の実施方針、また
要求水準書の作成の部分を依頼するというようなところでございます。
議員のほうからすると1社じゃないかということでございますけれども、株式会社長大さん、また国際航業さん、2社の中できっちり審査をさせてもらった中で、適正であるということで国際航業さんを選定させていただいた次第でございます。間違いはないというふうに思っております。
26 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
27 ◯16番(
伊藤千代子君)
私は今までいろんな調査をして、いかに市の
プロポーザルがいいかげんだったかというのをたくさん知っています。それは今後、公にしたいと思います。
次に2番、旧
樋の口ハイランドの民間業者への貸し付けについて伺います。
森林公園樋の口ハイランドは、福岡県が2億7,000万円をかけて公園として整備した広大な土地です。それを糸島市は平成24年7月から東京の
有限会社パシフィックネットワークという会社にただ同然で貸し付けています。会社は糸島市民の大事な財産を借りて、大人3,600円、子供2,600円の高い料金を取って、フォレストアドベンチャーという
レジャービジネスをしております。
そこで、まず1番、貸付料金について伺います。
消費税を除いた土地、建物の賃料はそれぞれ幾らですか。
28 ◯議長(田原耕一君)
大神産業振興部長。
29
◯産業振興部長(大神哲広君)
お答えさせていただく前に、今定例会でも伊藤議員が旧
樋の口ハイランドの件について御質問されてありますので、本年6月定例会での私の発言の一部を訂正させていただきたいと思います。
6月定例会の伊藤議員の一般質問の中で、
施設カルテに包括委託と書いてあるが、どこに包括委託しているのかとの質問に、「
パシフィックネットワークのほうに委託しております。」と答弁いたしましたが、委託ではなく貸し付けでありますので、訂正をさせていただきます。
なお、貸し付けは
借地借家法第23条第2項の規定に基づく
事業用定期借地権設定契約と同法第38条の規定に基づく
定期建物賃貸借契約の2種類の契約を締結しているものです。
以上、よろしくお願いいたします。
30 ◯議長(田原耕一君)
重冨農林水産課長。
31
◯農林水産課長(重冨敏彦君)
貸付料の問いですが、土地につきましては5万8,350円、建物につきましては税抜きで4万1,707円となっております。
32 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
33 ◯16番(
伊藤千代子君)
契約期間は令和5年3月31日までの10年8カ月間です。今、20ヘクタールの土地を年間で5万8,350円、そして建物を4万1,707円ですか、おっしゃいましたよね。この賃料は10年間ずっと一緒ですか。
34 ◯議長(田原耕一君)
重冨農林水産課長。
35
◯農林水産課長(重冨敏彦君)
賃料につきましては同じでございます。
なお、
消費税率等の変更があった場合は対応させていただいております。
36 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
37 ◯16番(
伊藤千代子君)
ちなみに、1カ月の賃料は幾らですか。
38 ◯議長(田原耕一君)
重冨農林水産課長。
39
◯農林水産課長(重冨敏彦君)
1カ月に換算いたしますと、土地が4,862円、建物が3,475円という計算になります。
40 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
41 ◯16番(
伊藤千代子君)
土地と建物を合わせて8,000円ぐらいでしょう。これでは普通のアパートを1部屋も借りられませんね。今、財政難と言いながら、東京の会社によくこんな金額で貸していますよね。
これは普通財産なのに、なぜ農林水産課(発言:産業振興課)が答弁するんですか。普通財産ですよ。ちゃんと管財契約課が答弁してください。
次の質問をします。次の質問で答えてください。
ここは19万4,532平米の広大な土地に、
施設カルテによれば100台とめられる広い駐車場があり、広場や庭園、遊歩道、水辺があり、1万6,000本のお花の木が植樹をされ、実に美しい公園でした。私には月々8,000円が適正な金額とは到底思えません。市にとって何より大切なのは公平性です。安過ぎる賃料の法的な根拠を伺います。
42 ◯議長(田原耕一君)
三角総務部長。
43 ◯総務部長(三角孝志君)
その前に、なぜ管財契約課が答えないのかというような質問がございました。
糸島市の職務執行基本規則におきまして、管財契約課が管理をする公有財産につきましては他課に属さないものに関することと明確に規定がなされております。旧
樋の口ハイランドの所管につきましては、その当時は農林土木課でしたけど、今、農林水産課になっております。所管が農林水産課になりますので、農林水産課のほうでお答えをしているところでございます。
44 ◯議長(田原耕一君)
大神産業振興部長。
45
◯産業振興部長(大神哲広君)
貸付料金の法的根拠についてでございますが、土地代と建物代の約10万円の法的根拠につきましては、普通財産の貸付けに関する要綱第6条第1項の規定に基づき、行政財産使用料徴収条例、現在では行政財産の使用に関する条例と改正しておりますが、そちらの第3条から第5条までの規定を準用しているところでございます。
行政の財産につきましては、地方自治法第237条第1項で公有財産、物品、債権、基金の4つが規定されております。そのうち、公有財産は公用等の利用に供するものを行政財産、それ以外を普通財産と分類されてあります。したがいまして、普通財産の使用料につきましては、同じ公有財産でありますので、行政財産使用料徴収条例を準用する規定を設けた普通財産の貸付けに関する要綱に基づき算出をしているところです。
なお、福岡都市圏の中では、宗像市や筑紫野市などが糸島市と同じように行政財産使用料条例の規定を準用して普通財産使用料の規定をしているところでございます。
本年6月議会におきまして、伊藤議員は普通財産を行政財産使用料徴収条例に基づき算出するのはおかしいと言われましたが、行政財産使用料徴収条例の規定を準用することが適切でないとする根拠を示していただかないと、執行部としてはこれ以上答弁ができないと考えております。
また、10万円で貸し付けるのは安過ぎるということですが、賃借料の積算根拠につきましては、先ほど説明したとおり、糸島市行政財産使用料徴収条例の規定を準用して算出しておりまして、土地につきましては評価額の100分の6、建物は100分の7に消費税で算出しております。
糸島市と同じように準用規定をしております宗像市は、土地の使用料が評価額の100分の6、建物は100分の7.2に消費税を、筑紫野市では土地の使用料が建築基準法に規定する建築物の敷地が100分の3、それ以外は100分の2、建物は100分の4.4の消費税であり、糸島市の金額は宗像市とほぼ同額で、筑紫野市よりは高い金額で貸し付けており、適正な金額だと考えております。
また、旧
樋の口ハイランドにつきましては、年々利用者が減少してきておりました。一方で、施設の維持管理に年間約80万円程度かかっており、大変費用対効果が低い状況でありました。ところが、民間に貸し付けすることによりまして、これまで80万円程度かかっていた費用が不要となるだけでなく、毎年10万円の収入が見込め、10年間で約900万円の経済的メリットがあります。毎年3万人を超える人が訪れており、地域経済の活性化など、費用対効果は大変高いと判断をしているところです。
46 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
47 ◯16番(
伊藤千代子君)
はっきり言ってさっぱりわかりませんね。私は安過ぎると言っているんですよ。地方自治法の第237条の2、何と書いてありますか。「地方公共団体の財産は、条例又は議会の議決による場合でなければ、」、「適正な対価なくしてこれを譲渡し、若しくは貸し付けてはならない。」とあります。年間たった10万円で20ヘクタールの土地と建物3つを貸しているんですよ。それが安いと思わない。驚きますね。地方自治法の第96条に基づいて、議会で議決をしておればまだわかります。ところが、市は
パシフィックネットワークと契約を結ぶ前に議会で議決をしていません。この安い賃料は議会で議決をしないで貸しているんですよ、こんな安い値段で。これまで、例えば、いろんなことをやってきました、無償譲渡とかなんとか。一応そういうことはここで議決したんですよ。賛成と。私は反対しましたけど。ですから、こんな安い賃料で貸すことについて、議会で議決するという法的根拠がないまま貸しているんです。
そして、地方自治法第2条の16、17にはこう書いてあります。「地方公共団体は、法令に違反してその事務を処理してはならない。」、「違反して行った地方公共団体の行為は、これを無効とする。」。つまり市民の大事な財産をただみたいなお金で貸したら市民は大損害です。ですから、そういう適正な対価でないときには議決が必要なんだというのが地方自治法の趣旨なんですよ。議会で議決をしていないということをごまかすために、今、長々とおっしゃったけれども、そういうことについては認められません。それについてはまた後で申し上げます。
それから、月形市長は平成26年4月1日に消費税増税に合わせて
パシフィックネットワークと契約を改定しました。しかし、それはさっきも言ったように、議会では議決をしていなかったんですね。そのことを御存じだったかどうかだけ伺います。それはほかの方が答弁しないで御本人から答えてください。
48 ◯議長(田原耕一君)
月形市長。
49 ◯市長(月形祐二君)
消費税増税について契約を変更したことは知っております。(「議決しなかったことを知っていますかと聞いております」と呼ぶ者あり)
議会のほうにはかけていないというふうに思っております。
50 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
51 ◯16番(
伊藤千代子君)
よく聞こえなかったけれども、議会にかけていないのは知っていたということですね、今の御答弁はね。
私はこれは重大な問題だと思いますね。この8,000円が、例えば、年間何百万円とか、この会社は相当もうけているんですよ。だから、私は言っているんです。
そして、ここに平成24年の公正証書があります。この契約……(傍聴席より発言する者あり)
52 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員、ちょっと待ってください。
傍聴人に申し上げます。私語は慎んでください。
53 ◯16番(
伊藤千代子君)続
ここに公正証書があります。これは平成24年8月16日、福岡公証役場で糸島市と会社が結んだ契約書です。事業用定期借地権設定及び
定期建物賃貸借契約と書かれています。こういう公正証書にもし虚偽記載をした場合、どういう罪に問われるか、御存じですか。
54 ◯議長(田原耕一君)
大神産業振興部長。
55
◯産業振興部長(大神哲広君)
先ほど賃借料の件で、適正な価格でない場合については議会の議決を得なければならないと言われましたが、私どもは先ほど言いましたように、ちゃんと根拠を持って普通財産の貸付けに関する要綱を定めまして、そちらに基づいて適正な積算根拠を持って算出しておりますので、議会の議決は不要だという判断をしております。
56 ◯議長(田原耕一君)
重冨農林水産課長。
57
◯農林水産課長(重冨敏彦君)
議員お尋ねの虚偽記載の関係でございますが、不正な申請をいたしますと、公正証書原本不実記載等罪が成立することがあります。
58 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
59 ◯16番(
伊藤千代子君)
先ほどの適正の問題は、あなた方は議決していないから適正だ、適正だとおっしゃるでしょうが、市民が聞いたら適正な価格とは思わないと思いますよ。これは今後、法的な手段をとるかどうかは別としても、大きな問題にしていかなきゃいけないというふうに思っています。
それから、今、そうなんです。公正証書に虚偽の記載があったら大きな問題なんですね。これは契約者は糸島市長、松本嶺男、代理人が公務員、井上義浩と書いてあったんですね。糸島市の職務執行基本規則によれば、普通財産の貸し付けというのは管財契約課の所管なんですよ。しかし、当時の井上氏の役職は農林土木課長でした。なぜ職務権限がない職員に普通財産の貸し付けの契約をさせたんですか。
60 ◯議長(田原耕一君)
三角総務部長。
61 ◯総務部長(三角孝志君)
先ほどもお答えをいたしましたけれども、普通財産の管理は全て管財契約課がするものではございません。繰り返し申し上げますけれども、職務執行基本規則の中で、管財契約課が所管をします普通財産につきましては他課に属さないものと明確に規定をされておりますので、
樋の口ハイランドにつきましては、当時、農林土木課の所管でございましたので、農林土木課できちっと整理をされているということでございます。
62 ◯議長(田原耕一君)
大神産業振興部長。
63
◯産業振興部長(大神哲広君)
今、総務部長が申しましたように、この当該土地は保安林であるため、農林水産課が保安林を管理しております。よって、当時の農林土木課長が手続を行ったというものでございます。
また、公正証書の契約につきましては、当時の農林土木課長が市長の代理人として委任を受け、契約を行ったものでございます。
64 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
65 ◯16番(
伊藤千代子君)
それでは、この公正証書について確認をいたします。
まず、
パシフィックネットワークに市が貸し付けた物件なんですけれども、物件目録があります。所在は二丈一貴山312-390、そして地積が19万4,532平米、これは間違いないですね。そして、次に建物の物件目録をごらんください。管理事務所、簡易作業所が2つ、全部で3つの建物がありますね。これは間違いないですね。
66 ◯議長(田原耕一君)
重冨農林水産課長。
67
◯農林水産課長(重冨敏彦君)
間違いございません。
68 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
69 ◯16番(
伊藤千代子君)
つまり、市が貸し出しているのは19万4,000平米の土地と3つの建物であるということがわかります。しかし、この物件目録の中にもう一つ入っているんですよ。それはフォレストアドベンチャーと称するフィールドアスレチック一式と書いてあります。フォレストアドベンチャーの所有者は誰ですか。
70 ◯議長(田原耕一君)
重冨農林水産課長。
71
◯農林水産課長(重冨敏彦君)
フォレストアドベンチャーと称するフィールドアスレチック一式の工作物の所有者は糸島市(124ページで訂正)でございます。
72 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
73 ◯16番(
伊藤千代子君)
フォレストアドベンチャーの所有者は市ですか。確認します。
74 ◯議長(田原耕一君)
大神産業振興部長。
75
◯産業振興部長(大神哲広君)
先ほど言いましたように、フォレストアドベンチャーのアスレチック施設一式の工作物の所有者は市でございまして、この分につきましては前借り受け者が設置した工作物を合意解約時に市が取得しているものでございます。(124ページで訂正)
76 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
77 ◯16番(
伊藤千代子君)
全然議会に説明ないですね。これは4,000万円で
パシフィックネットワークが設置した物件です。これを市が買ったんですか。
78 ◯議長(田原耕一君)
大神産業振興部長。
79
◯産業振興部長(大神哲広君)
先ほど言いましたように、前借り受け者が設置したものでございます。(発言する者あり)
80 ◯議長(田原耕一君)
ちょっとお待ちください。(「とめておいてください」「暫時休憩してください」と呼ぶ者あり)
ここで暫時休憩いたします。
(午前10時34分 休憩)
(午前10時57分 再開)
81 ◯議長(田原耕一君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
執行部から発言の訂正の申し出があっておりますので、許可します。
大神産業振興部長。
82
◯産業振興部長(大神哲広君)
先ほど答弁いたしましたアスレチック施設一式は市の所有と言いましたが、公正証書を再度確認いたしましたところ、その所有は
パシフィックネットワークでありましたので、訂正をさせていただきます。どうも済みません。
83 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
84 ◯16番(
伊藤千代子君)
4,000万円もの物件が誰の所有かということをきちっとすぐに言えない。おかしいですよ。私は前からこれを通告しているのに。それがなぜ市の貸付物件に入っているのか。公正証書に虚偽の記載があったら罪に問われるんですよ。その件は今後、法的に私が告発をしながら聞いてまいります。
先ほどから、この契約書の第8条のところを見たらこう書いてあるんですよ。土地の固定資産税は市の負担とします。そして、第27条には建物の固定資産税は市の負担とします。つまり、あんなに安い賃料で貸しているのに固定資産税まで市が持ちますと書いてあるんですよ。市の固定資産税はそれぞれ幾らですか。
85 ◯議長(田原耕一君)
重冨農林水産課長。
86
◯農林水産課長(重冨敏彦君)
地方税法第343条第1項の規定に基づき、固定資産の所有者である市が納税義務者となっておりますが、地方税法第348条第1項の規定に基づきまして非課税というふうになっております。(「建物は」と呼ぶ者あり)
建物につきましても同じでございます。
87 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
88 ◯16番(
伊藤千代子君)
ということは、第8条も第27条も固定資産税は市が持ちますと書いてあるけど、固定資産税を集めるのは市だから取っていないわけですよね。意味ないですよね。
ここにはこう書いてありますよ。会社が所有している施設に関する土地の固定資産税は会社の負担と書いてあります。会社が所有している施設とは何ですか。
89 ◯議長(田原耕一君)
大神産業振興部長。
90
◯産業振興部長(大神哲広君)
会社が所有しているものにつきましては、ツリーハウスとその付近にあるトイレ、それから先ほど言いましたアスレチック施設一式でございます。
91 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
92 ◯16番(
伊藤千代子君)
この公正証書のとおり、会社は自分がつくった営業用の事務所等の固定資産税をちゃんと糸島市に払っていますか。
93 ◯議長(田原耕一君)
重冨農林水産課長。
94
◯農林水産課長(重冨敏彦君)
税に関するお答えにつきましては、個人情報等がありますので、お答えすることができません。
95 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
96 ◯16番(
伊藤千代子君)
金額まで聞いていませんよ。契約書どおりちゃんと払っていますかと聞いたんです。
97 ◯議長(田原耕一君)
重冨農林水産課長。
98
◯農林水産課長(重冨敏彦君)
払っているかも含めて守秘義務になっておりますので、申しわけありませんが、お答えできません。
99 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
100 ◯16番(
伊藤千代子君)
会社に本当に都合のいい答弁をなさいますね。
先ほどからおっしゃったように、とにかく8,000円で月々で貸して、しかも固定資産税まで市が面倒見ているということがわかりました。
ここは地目が保安林です。20万平米の土地は農林水産大臣が水源の涵養のために指定をした保安林なんですね。
パシフィックネットワークはここに建物を建てたり事務所を建てたりしていますけれども、これは誰の許可を得て建てているんですか。
101 ◯議長(田原耕一君)
大神産業振興部長。
102
◯産業振興部長(大神哲広君)
ツリーハウスにつきましては、こちらにつきましては形状変更等を伴いませんので、保安林でございますので、県の許可を得て建ててあります。
また、トイレ等につきましては、市の形状変更の必要がありますので、市の許可が必要ではございますが、当初、仮設トイレでこちらは予定をされておりましたが、途中から常設トイレにされていましたので、その途中でトイレが申請不要と勘違いされておりましたので、今現在、その分につきましては申請をされている最中でございます。
103 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
104 ◯16番(
伊藤千代子君)
この会社は福岡県が何億円もかけてつくった公園の中のシャクナゲの庭園の真上にアスレチックをつくって、また林道の脇にはごみを山積みしていますね。これは森林法第34条に違反すると私は考えますが、いかがですか。
105 ◯議長(田原耕一君)
大神産業振興部長。
106
◯産業振興部長(大神哲広君)
ごみが散乱していると言われております件につきましては、ごみは放置しているものではなく、処分する前の段階で一時的に集積したものであり、集積した後に適切に処分されるものです。
なお、集積した場所は遊歩道ではなく、林道の作業用道路が事実でございます。
107 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
108 ◯16番(
伊藤千代子君)
契約書の第3条に、乙は、つまり
パシフィックネットワークは暴力団等への土地の使用を許可してはならないと書いてあります。
パシフィックネットワークはこの契約書を守ってきちんと事業を行っていますか。
109 ◯議長(田原耕一君)
大神産業振興部長。
110
◯産業振興部長(大神哲広君)
契約に基づきまして、きちんと対応されていると判断しております。
111 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
112 ◯16番(
伊藤千代子君)
それはうそです。なぜかというと、現地に行ってきました。私は驚きました。ここで事業をしているのは
パシフィックネットワークではありません。別の会社です。市は
パシフィックネットワークとこの公正証書で細かい契約を結びました。だから、私はてっきり
パシフィックネットワークが責任を持ってこれに基づいて経営しているとずっと思っていました。ところが、現地に行くと、別の会社がここで事業をしていました、株式会社が。それは御存じだったんですか。議会には一言も言っていませんけど。
113 ◯議長(田原耕一君)
大神産業振興部長。
114
◯産業振興部長(大神哲広君)
運営してあるのは株式会社フォレストアドベンチャーだと認識しております。
115 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
116 ◯16番(
伊藤千代子君)
何という答弁をするんですかね。契約書では
パシフィックネットワークと契約したと。この会社がちゃんと運営していますとずっと答弁してきたでしょう。ところが、実際にそこでこの事業をやっているのは別の会社なんですよ。契約書に載っていない会社がやっているんです。そういう又貸しのようなことを市の財産を使ってやっていいんですか。私は本当に今回、いろいろとこの件を調べて驚きました。ちょっと時間がなくなってきたので、次に行きますが、ただ、後でまとめのところでもう一回言います。
次に、
施設カルテの整合性の問題ですね。これは先ほど部長が訂正しましたね。委託ではなくて、委託の契約書がないのに委託していると6月議会で私に言いました。でも、それは間違いだったと。貸し付けでしたと。議会で違った答弁をしたら、訂正するだけじゃなくて、ちゃんと謝るべきですよ。こっちは一生懸命調べて議会で質問しているのに、間違った答えをして、次の議会で、ああ、済みません、違いましたとか言われても困るんですよ。この件に関してはきちっと、前回、委託していると言いましたが、貸し付けと訂正しますが、御迷惑をかけましたぐらい言ってください。議長お願いします。
117 ◯議長(田原耕一君)
大神産業振興部長。
118
◯産業振興部長(大神哲広君)
先ほど別な会社が運営してあるということについて違法だというようなことを言われましたが、この件につきましては、事業用定期借地権設定及び
定期建物賃貸借契約書を締結しております。これは
借地借家法に基づく契約でございまして、当該法律においても転貸のほうは可能だという形で、この分につきましては契約書のほうでも認めているところでございます。
119 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
120 ◯16番(
伊藤千代子君)
とにかく言いわけをいろいろされるけれども、市民にとって非常に不透明。こういうとても大事な契約書に、本当にいいかげんなことをなさっているということがきょうよくわかったんですけれども、前回、
施設カルテの中に先ほどのようなことがあったわけですが、6月議会の中でもう一つ、今、先ほど部長は訂正しましたが、気になるところがありました。それは、総務部長は6月議会で、6月議会の127ページ、移管している以上、
樋の口ハイランドは公の施設ではないとあなたは答弁したんですよ。移管している以上、公の施設じゃないですよと。では、
樋の口ハイランドの移管先はどこですか。
121 ◯議長(田原耕一君)
井上教育部長。
122 ◯教育部長(井上義浩君)
いいかげんな契約書と、今、何回もおっしゃっています。その公正証書については、私が市長の代理人ということで先ほどおっしゃいましたので、答弁させていただきますが、この公正証書につきましては、公証人さん、それから顧問弁護士さんとも何度もやりとりをしまして、中身を確認していただいて作成しておりますので、何もいいかげんではないし、きちっと法的にも正しいものでございます。(「総務部長答弁」と呼ぶ者あり)
123 ◯議長(田原耕一君)
三角総務部長。
124 ◯総務部長(三角孝志君)
先ほどから答弁があっていますように、この
樋の口ハイランドにつきましてはフォレストアドベンチャーに普通財産として貸し付けをしておる状態でございますので、現時点では公の施設ではございません。その答弁に変わりはございません。
125 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
126 ◯16番(
伊藤千代子君)
あなたはどうしてそんなに質問をはぐらかすんですか。私はこう聞いたでしょう。あなたは6月議会で、移管している以上、
樋の口ハイランドは公の施設ではないと言ったんですよ。貸し付けているから公の施設ではないと言ったんじゃないの。移管していると言ったんです。移管しているということはちゃんと移管先があるんですよ。移管先はどこですか。
127 ◯議長(田原耕一君)
三角総務部長。
128 ◯総務部長(三角孝志君)
言葉に物すごく(「移管と貸し付けは違うでしょう」と呼ぶ者あり)言われますけれども、確かに貸し付けで、今、
樋の口ハイランドをフォレストアドベンチャーに貸しております。土地そのものは市の所有でございまして、今、フォレストアドベンチャーのほうに業務そのものを移管しているということではございませんで、土地を貸して、その上で
パシフィックネットワークのほうが業務をされておるわけでございますので、言いますように、そうなっている以上は公の施設ではないということを申し上げておるところでございます。
129 ◯議長(田原耕一君)
大神産業振興部長。
130
◯産業振興部長(大神哲広君)
伊藤議員が移管のことを言われておりますが、移管の意味といたしましては管理をほかに移すことでありまして、その中で移管して貸し付けをするという意味で、貸し付けは所有権の移転を伴わず、管理の主体を移すという形で、これまでも議案の提案理由あたりにつきましてはそのようにさせていただいております。
131 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
132 ◯16番(
伊藤千代子君)
みんなよく法律がわからないから、いいかげんな答弁をなされちゃ困りますね。私は部長に移管先はどこですかと聞いているんだから、あなたが移管したと言っているんだから、移管先はどこですと答えなきゃいけないでしょう。それをいろいろとおっしゃらないできちっと答えてください。
133 ◯議長(田原耕一君)
三角総務部長。
134 ◯総務部長(三角孝志君)
言われるとおり、移管先は
パシフィックネットワークでございます。
いいかげんなことばっかし言われると言いますけれども、決していいかげんなことは言っていないつもりでございます。
135 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
136 ◯16番(
伊藤千代子君)
移管と貸し付けは全く別のものです。移管先はないんですよ。委託先がないのと同様に、先ほど部長が訂正したでしょう。
それから、先ほどから言うように年間10万円で100台の駐車場があり、そして、たくさんの市民が今まで遊んで集ってきた。そういう場所をわずか10万円で貸しているということについて、何の胸も痛まないということに私は驚きました。財政難だ、財政難だと言いながら、ただ同然の貸し付けで市は莫大な損害を受けています。市民は森林公園を使う権利を奪われています。私はこの件を大きな問題として、今後、社会に知らせていきたいと思っています。
時間がありませんので、次に行きます。(「議長」と呼ぶ者あり)いいえ、もういいです。あなたの答弁はずっと聞きました。
次、保育所財産の無償譲渡について行きます。
137 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員待ってください。
三角総務部長。
138 ◯総務部長(三角孝志君)
私が移管と言ったことに対して、私があたかも虚偽の答弁をしているようなことをずっと言われますけれども、見解の相違でございまして、執行部といたしましては移管でも間違いないというふうに理解をしております。
以上でございます。
139 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
140 ◯16番(
伊藤千代子君)
糸島市では貸し付けのことを移管と言うということがよくわかりました。
それから、保育所財産の無償譲渡についてお尋ねをします。
2015年4月1日、月形市長は深江保育所を社会福祉法人春陽会に無償譲渡しました。建物だけではなく、ピアノ4台、厨房施設を含め、2~3,000の物品も一緒にこれにつけています。実に立派な保育所だったので、不動産鑑定をすれば1億円相当の値がついたかもしれません。
この件に関して、有償譲渡、買い取ってもらう、わずかでもお金を払ってもらう、その有償譲渡を検討した公文書がありますか。
141 ◯議長(田原耕一君)
藤田人権福祉部長。
142 ◯人権福祉部長(藤田 晋君)
深江保育所財産の無償譲渡について、有償譲渡を検討した公文書の存在があるかという御質問でございますが、公文書としてはございます。保育所の建物や備品の譲渡方法等を検討し、無償譲渡を決定しました深江保育所移管にかかる募集要項がそれでございます。
以上でございます。
143 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
144 ◯16番(
伊藤千代子君)
私が読みましたけれども、深くあの問題について有償譲渡を検討したとは思えません。この春陽会の理事長は元前原市の市長さんですよね。この方はとても糸島市でも資産家として有名な方です。そういう市長経験者として、市の財政がどんなに苦しいかということをよく御存じだったわけですよ。しかも、財政難で合併したのに、二丈町の財産を前原市の元市長に無償譲渡するとなったら、私は前代未聞の出来事だと思いました。
ところが、そういうことを議会できちっと説明があった覚えがないんですよ。部長は私に何遍も説明しましたと言いましたけど、それで私、探したんですよ。しかし、見当たらないんですよね。何年何月何日の公文書において、この2つはちゃんと入っていなきゃいけませんよ。社会福祉法人春陽会に深江保育所を無償譲渡すると。そして、理事長は元市長がやっていらっしゃるところですというのは、最低限そういう説明をしましたか。
145 ◯議長(田原耕一君)
藤田人権福祉部長。
146 ◯人権福祉部長(藤田 晋君)
今、深江保育所財産の無償譲渡について議会にきちんと説明をしたかという御指摘だろうと思います。
議会に説明を行った公文書につきましては、平成24年3月議会、議案第14号 糸島市財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例の一部を改正する条例について、それから平成26年12月議会の議案第100号 財産の処分についての議案、この議案を提案説明させていただいて、議事録にもきちんと残っているところでございます。
以上でございます。
147 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
148 ◯16番(
伊藤千代子君)
ところが、議事録を見ても、その中に無償譲渡という言葉とかが出てこないんですよね、元市長にというような言葉が。これについては12月議会でもう一回よく聞きますので、そのときまでにちょっと用意をしておいてください。
そして、市役所の中には元市長と親しい人たちがいっぱいおるわけですよ。そういう中で、こういうことが気がついたらあっていたということは私は重大な問題だと思うので、続きはまた次回に行いたいと思います。
次に、桂田踏切廃止後の交通不便の実態と対応なんですけれども、新駅を建設するために、1日3,000人から4,000人が使っていた桂田踏切を廃止して1年がたちました。
まず、桂田踏切廃止後には、交通事故がふえたり、周辺は非常に渋滞したり、大変な状況ですが、この交通事故の発生件数、それと消防や救急車両への影響があったかどうかを伺います。
149 ◯議長(田原耕一君)
浦志建設都市部長。
150 ◯建設都市部長(浦志素彦君)
お尋ねの交通事故の発生件数につきましては、糸島警察署で確認可能な周辺市道の人身事故の発生件数でお答えをさせていただきます。
踏切廃止前の1年間が11件、廃止後の1年間が15件、直近の平成30年10月1日から本年7月末までの10カ月間で6件という状況でございます。
また、筑前前原駅から波多江駅間の踏切事故につきましては、桂田踏切廃止前の1年間には2件の踏切事故が発生しておりますが、廃止後の1年間では踏切事故は発生しておりません。
市では、周辺地域の交通安全対策といたしまして、道路の拡幅や舗装の打ちかえなどの整備を行ってきましたが、今後も引き続き周辺地域の交通安全対策に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
151 ◯議長(田原耕一君)
林第三警備課長。
152 ◯第三警備課長(林 達也君)
消防車両、救急車両への影響について回答します。
桂田踏切周辺における救急事案の廃止前と廃止後の現場到着時間で比較しますと、廃止前が平均約5分9秒、廃止後が平均4分53秒でほとんど差はなく、また当該踏切自体、利用することが極めて少なかったことから、影響はほとんどないと考えております。
153 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
154 ◯16番(
伊藤千代子君)
市の答弁では影響は余りないですよということですが、実際にここは南北交通の基幹道路でした。そして、幅員が7メートルもある立派な踏切でした。それを突然廃止して通れなくなったことにより、タクシー、トラック、郵便配達、あるいは物流の関係者、市民からは本当に不便だという声がたくさんあります。なぜホームをつくるときにもっと西にずらしてつくらなかったのかというような声もありました。余りに不便なために、ホームの下を掘り下げて、せめて人や自転車やバイク、できれば軽自動車ぐらいは通れるようにしてほしいということを熱心に地域で私は聞きました。本当に皆さんの気持ちはよくわかります。糸島市が突然閉めたということについても何とかできないのかというふうに思うんですけど、その点どうですか。
155 ◯議長(田原耕一君)
浦志建設都市部長。
156 ◯建設都市部長(浦志素彦君)
桂田踏切の廃止に伴います南北への通行につきましては、歩行者等はエレベーターつきの自由通路を市道として整備しておりますので、そちらを御利用願いたいと考えております。また、自動車、バイク等につきましては、引き続き浦志踏切や買添踏切を御利用願いたいというふうに考えているところでございます。
また、議員から提案がありました桂田踏切跡地を仮に自動車等が軌道を南北に横断するには、道路法に基づく構造といたしまして、ホームを掘り下げて立体交差する方法、いわゆるアンダーパスが考えられますが、構造物の下には農業用の幹線水路が埋設されておりますなど、大規模な工事が想定されております。そういったことで、市におきましても整備を行う計画はございません。
157 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
158 ◯16番(
伊藤千代子君)
ところが、ここの踏切を閉めたから、今度は潤のほうに地下8メートルの大きなアンダーパスをつくるという計画を立てていますよね。でも、時間がないから言いますけれども、潤のアンダーパスは1時間当たり何ミリの雨に対応できるんですかと聞いたら、地下に貯留タンクがあるから、1時間に72.9ミリの雨に対応できますとおっしゃったんですよ。それは15年確率の雨なんですよね。だけれども、皆さん御存じでしょうが、この前、佐賀県で大きな水害がありましたね。本当に今は100年に1回とか50年に1回の大きな雨がどんどん降ります。そして、この前、三重県でトラックの運転手がアンダーパスで水没して亡くなりました。そのときは121ミリ降っていたんですね。糸島市が72.9ミリだから大丈夫だとおっしゃっても、市民は大丈夫だと思えないんですよ。しかも、ここには東側に雷山川があって、いつも大雨のときは天井川だから心配するんですよね。地球が温暖化で、毎年のように水害の心配をしている。こんな時代に……
159 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員に申し上げます。制限時間が迫っておりますので、まとめに入ってください。
160 ◯16番(
伊藤千代子君)続
アンダーパスをつくってほしくないというね。周船寺のように平面交差で道を広げて道路をつくってほしいというのが住民の皆さんの願いなんですよ。ここはアンダーで50億円、そして全部で80億円かかるとおっしゃったでしょう。周船寺のほうはわずか数億円でできているんですよ。全部で14億円と言っていましたけど。ですから、ぜひここの場合はアンダーではなく、平面交差で拡幅して道路をつくり直してほしい。それが住民の最大の願いです。月形市長、そのことはどうですか。
161 ◯議長(田原耕一君)
浦志建設都市部長。
162 ◯建設都市部長(浦志素彦君)
15年に1度の確率の時間雨量72.9ミリまで対応できる構造ということは議員もおっしゃいましたけれども、それを超える想定以上の降雨のときには、冠水情報板や冠水時における進入防止ゲートの設置など、最新機器によります迅速な対応によりまして、アンダーパス部分への人や車両の進入をとめて事故防止に努める、このような計画を持っているところでございます。
また、三重県の事故のことをおっしゃいましたけれども、ここにつきましては25年前につくられたアンダーパスでございまして、電光掲示板もないなど、情報板もないような道路でございまして、水位30センチを通行どめ目安として市の職員が管理をしているような道路でございますので、今回、私どもが計画しておりますアンダーパスとは違うものでございます。
163 ◯議長(田原耕一君)
伊藤議員。
164 ◯16番(
伊藤千代子君)
アンダーにすれば工事が長期にわたる。そして、雨が降るたびに使えなくなる、大雨が降れば、そんな不便な道路は要らないんですよ。それよりも生活道路だから、住民がいるところの道路は、そういう巨大な道路じゃなくて、安心して普通に使える平面での拡幅を今後も決して諦めないで求めていきます。そして、告発すべきところは必ず告発して責任をとってもらいます、問題のあるところはですね。そのことを最後に申し上げて、私の質問を終わります。
165 ◯議長(田原耕一君)
これをもちまして、伊藤議員の一般質問を終了します。
ここで暫時休憩します。なお、再開は11時35分です。
(午前11時26分 休憩)
(午前11時33分 再開)
166 ◯議長(田原耕一君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、12番松月よし子議員の発言を許可します。松月議員。
167 ◯12番(松月よし子君)
おはようございますと言うつもりでしたが、こんにちはになってしまいました。前に引き続きまして、11時35分からでございますので、昼食時間に入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
建設産業委員会の松月よし子です。議長の許可を得ましたので、通告のとおり、1件目、防災行政としての女性消防団導入のための新たな推進について、2件目、糸島クリーンセンターごみ溶融施設について、2件について一般質問いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
1件目、防災行政としての女性消防団導入のための新たな推進についてに入ります。
女性消防団という言葉の響きは、糸島市では聞きなれないと思いますが、国が推進し、地域で活躍している女性消防団員は全国で平成30年4月1日で2万5,981名、毎年増加しており、活躍の場が広がっている中、糸島市での女性消防団導入の新たな取り組みについて伺っていきたいと思います。
それでは1番目、女性消防団の推進についてと、申しわけありません。質問の都合上、1番の女性消防団の推進についてと、3番目の防災行政としての取り組みについてを入れかえ、進めさせていただきます。
それでは3番目、防災行政としての取り組みについて、どのような御認識でおられるかを伺います。
168 ◯議長(田原耕一君)
三角総務部長。
169 ◯総務部長(三角孝志君)
防災行政の認識ということでございます。
近年、全国各地で大規模な災害が頻繁に発生する中、防災行政に寄せられる市民の期待はますます大きくなっているというふうに認識をいたしております。
市といたしましては、市民の生命、身体、財産を守るために、ハード、ソフト両面からさらなる防災施策の推進と組織体制の強化を図りまして、地域防災力を向上させることが重要であるというふうに認識をいたしております。
このような中、国、県、本市の防災関係機関、自主防災組織等が一体となりまして、避難勧告等の発令、伝達体制等による防災体制の整備、あるいは防災訓練の実施による住民の防災意識の向上など、総合的な防災体制を整備いたしまして、それぞれが防災にかかわる役割を着実に果たしていく取り組みを現在進めているところでございます。
以上でございます。
170 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
171 ◯12番(松月よし子君)
それでは、3番の1番目、消防本部、消防団、危機管理課のすみ分け連携についてお伺いをいたします。
今、防災体制について、国、県、市が一体的に取り組みを進めていると御答弁いただきました。
それでは、糸島市の防災を担当する組織としては、消防本部、消防団、危機管理課があると思いますが、その役割やすみ分けがどのようになっているのか、また、どのように連携し、防災活動に当たっているのかを伺います。
172 ◯議長(田原耕一君)
三角総務部長。
173 ◯総務部長(三角孝志君)
糸島市の地域防災計画にもありますとおり、消防本部、消防団は、救助、救急、消防活動や行方不明者の捜索に当たることを任務といたしております。
一方、危機管理課は、防災体制の総合調整を担っておりまして、平常時から自主防災組織の育成等地域の防災力向上を図るとともに、災害対応として住民への情報伝達、あるいは市役所内部の災害対策組織の中心的役割を担っておるところでございます。
災害におきましては、それぞれの役割を果たすために連携を緊密にいたしまして活動に当たっているところでございます。
以上でございます。
174 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
175 ◯12番(松月よし子君)
それでは、2番目の糸島市消防団の現状と課題についてに入ります。
まず、糸島市消防団の団員確保の状況についてお伺いをいたします。
176 ◯議長(田原耕一君)
井手消防本部次長。
177 ◯消防本部次長(井手正信君)
団員の確保につきましては、被雇用化率の増加や市外勤務者の増加等により、年々難しくなってきている状況がございます。
対応策といたしまして、消防団協力事業所登録制度や学生消防団活動認証制度の実施及びホームページ等を活用した団員の募集を行い、団員確保に努めているところでございます。
178 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
179 ◯12番(松月よし子君)
現状と課題に入りますが、団員確保に努めている現状の中、地域防災の中核として消防団を大変重く見て、平成25年12月、議員立法により、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律、略しまして消防団等充実強化法が制定されております。課題解決のために制定されたと思いますが、なぜ制定をされたのか、お伺いをいたします。
180 ◯議長(田原耕一君)
井手消防本部次長。
181 ◯消防本部次長(井手正信君)
この法律は、近年、東日本大震災をはじめ、地震、局地的な豪雨等による災害が頻発し、住民の生命、身体及び財産を災害から保護するための地域防災力の重要性が増大している一方、少子・高齢化の進展、被雇用者の増加、地方公共団体の区域を越えて通勤を行う住民増加等の社会経済情勢の変化がある中で、地域における防災活動の担い手を十分に確保するために、消防団を中核とした地域防災力の充実強化を図り、住民の安全を確保することを目的として制定されたものでございます。
182 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
183 ◯12番(松月よし子君)
それでは、消防団等充実強化法の中に、消防団の強化の基本的施策の中で、消防団を将来にわたり地域防災力の中核として欠くことのできない代替性のない存在と規定し、第1条の目的では、防災活動の担い手を十分に確保することが困難となっていることを鑑みて、地域防災力の充実強化に関し基本理念を定めて、並びに国及び地方公共団体の責務等を明らかにするとあります。
この中で、消防団への加入促進の取り組みが9条から12条に規定しておりますが、どのような内容かお伺いをいたします。
184 ◯議長(田原耕一君)
井手消防本部次長。
185 ◯消防本部次長(井手正信君)
法律第9条におきましては、国及び地方公共団体は、消防団への積極的な加入が促進されるよう、みずからの地域はみずから守るという意識の啓発のために必要な措置を講ずるものとされております。
第10条では、公務員の消防団員との兼職に関する特例、第11条では、従業員の消防団への加入等に関する事業者の協力関係、第12条では、大学生等の消防団活動に対する大学等の協力関係がうたわれております。
186 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
187 ◯12番(松月よし子君)
そのように法律で明確にしております。
地域における防災活動の担い手の確保のために法律制定をしたということで、住民の安全確保を図るためであると認識しております。
次、1番の女性消防団の推進についてに入ります。
国の推進状況を伺う前に、江戸時代、火消し組織を経て、1894年、明治27年に消防団が全国的に統一されて、125年余りになります。その間、消防団はほとんど男性組織であったと思っております。
ただ、糸島市においては、婦人消防隊や女性防火クラブがありますが、その活動はどのような位置づけになっておるかお伺いをいたします。
188 ◯議長(田原耕一君)
笠警防課長。
189 ◯警防課長(笠 和彦君)
市には、現在、会員数54人の糸島市女性防火クラブと姫島に隊員数25人の婦人消防隊があります。
糸島市女性防火クラブは、住宅用火災警報器の普及啓発活動等の火災予防活動、婦人消防隊は、地域の自主防災組織的な活動をされております。
190 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
191 ◯12番(松月よし子君)
それでは、女性消防団の推進状況についてまたお伺いをしますが、平成25年5月に内閣府男女共同参画局から男女共同参画の視点からの防災・復興の取り組み指針が示されております。東日本大震災の教訓によりまして、同年6月に災害対策基本法が改正されて、地域防災計画の作成、修正に際し、政策、方針決定過程に女性の参画を拡大し、男女共同参画の視点を生かし反映するとしております。
先ほどの消防団等充実強化法の中で、女性消防団員の活躍推進に向けた取り組みが、平成25年11月8日、平成26年4月25日及び平成27年2月13日の3度にわたり総務大臣から都道府県知事及び市区町村長あてに書簡を送付し、女性消防団加入促進の積極的取り組みについて依頼をしております。女性消防団員をさらに増加させる加入促進支援事業の実施も行っているというところです。
平成26年9月には女性消防団国際会議も日本で開催されております。
このような取り組みの促進を認識しておられると思いますけれども、糸島市での女性消防団員加入の促進を図ることについて、どのようなお考えを持っておられるかお伺いをいたします。
192 ◯議長(田原耕一君)
岸原消防長。
193 ◯消防長(岸原昌広君)
地域の安全・安心の確保に対する住民の関心の高まり等を背景に、消防団活動も消化活動のほか、火災予防の普及啓発、住民に対する防災教育及び避難所での運営支援活動など、その内容も多様化してきております。
このような中、消防白書において、女性消防団員のいない消防団では、入団に向けた積極的な取り組みが必要であるとしており、国においても女性消防団員の入団を積極的に推進している状況がございます。
本市におきましても、このような状況を踏まえ、女性消防団員については必要であると考えております。
以上です。
194 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
195 ◯12番(松月よし子君)
そのような中、国、福岡県の女性消防団の設置状況について伺い、糸島市を含めた近隣自治体17団体の状況はどうなっているかお伺いいたします。
196 ◯議長(田原耕一君)
笠警防課長。
197 ◯警防課長(笠 和彦君)
平成30年度時点で、全国で71.2%、福岡県では75.3%が女性消防団員を採用しております。
また、近隣自治体の状況でございますが、福岡都市圏で申し上げますと、17団体中、13団体で女性消防団員を採用している状況でございます。
198 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
199 ◯12番(松月よし子君)
その4団体に糸島市も入っているということで、ぜひとも推進をしていただきたいと思います。
次に、4番目の女性消防団導入の検討、実行する判断決定のあり方について、消防長と消防団長の連携はどのようにしておられるのか。女性消防団員の導入に係る連携もどのように判断をされるのかを含めてお伺いをしたいと思います。
200 ◯議長(田原耕一君)
笠警防課長。
201 ◯警防課長(笠 和彦君)
消防組織法におきまして、消防団は消防長または消防署長の所轄の下に行動するとなっておりますが、消防団は地域における消防防災体制の中核的存在として、地域住民の安全・安心の確保のための重要な存在であり、両者は車の両輪として、互いに連携・協力して、地域住民の安全・安心の確保のため活動すべきと考えております。
また、女性消防団員導入関係につきましては、基本的には消防団が検討することになりますが、そこにはさまざまな事務的要素も発生することから、当然消防本部も協力・連携して決定していくことになると認識しております。
202 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
203 ◯12番(松月よし子君)
次に、条例と規則に入りますが、現在、糸島市消防団には複数の条例や規則等がありますが、女性消防団導入というのは新しい取り組みでございますので、そこに対して変更が必要になるかの確認をさせていただきます。
204 ◯議長(田原耕一君)
笠警防課長。
205 ◯警防課長(笠 和彦君)
例規上は男女の区別をしておりませんので、現時点では導入に際しては改正の必要はないと考えております。
206 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
207 ◯12番(松月よし子君)
ということは、導入もしやすいということだろうと思います。
じゃ、それでは他の自治体では、本部付きの女性消防団や女性のみの分団等、さまざまな形態がありますが、糸島市で取り組む場合、現条例や規約等の中で取り組むことができるのかをお伺いいたします。
208 ◯議長(田原耕一君)
笠警防課長。
209 ◯警防課長(笠 和彦君)
導入する場合は、まずは現状の例規上での対応と考えておりますが、導入後には女性消防団員が多数となった場合等は、組織等に係る例規の改正が必要になる可能性もございます。
210 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
211 ◯12番(松月よし子君)
それは導入後に女性消防団員が多数となった場合ということですので、まずは導入することを先決に考えて、例規上の対応は必要ではないという答弁だったと思います。
5番目の女性消防団の必要性についてに入ります。
女性消防団に期待する活動について、どのようにお考えかお伺いをいたします。
212 ◯議長(田原耕一君)
笠警防課長。
213 ◯警防課長(笠 和彦君)
多様化している地域の災害対応活動において、女性の視点等を取り入れ、よりきめ細かい多様な対応を行っていくことではないかと考えております。
214 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
215 ◯12番(松月よし子君)
それでは、今まで御答弁をいただき、国においては女性消防団員確保を推進していることがわかりました。想定される女性消防団の組織、活動のあり方について伺いたいと思います。
216 ◯議長(田原耕一君)
笠警防課長。
217 ◯警防課長(笠 和彦君)
消防団本部員等として、火災予防や応急手当等の普及啓発活動等が想定されます。
218 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
219 ◯12番(松月よし子君)
ここは質問に上げておりますので、糸島市での女性消防団の必要性はどのようにお感じか、お伺いいたします。
220 ◯議長(田原耕一君)
岸原消防長。
221 ◯消防長(岸原昌広君)
消防団を中核とした地域防災力の充実強化のため、女性消防団員の入団を促進していくことは、消防団のさらなる充実と地域防災力の強化につながると考えております。
222 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
223 ◯12番(松月よし子君)
それでは、女性消防団導入について、今さまざまな御答弁をいただきました。このような実態の中で、消防本部としてはどのように女性消防団の導入についてお考えがあるのか、最後に消防長にお伺いしたいと思います。
224 ◯議長(田原耕一君)
岸原消防長。
225 ◯消防長(岸原昌広君)
女性消防団の導入につきましては、必要であると認識しておりますので、現在、消防団本部とも導入に向けて前向きに協議を行っているところでございます。
以上です。
226 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
227 ◯12番(松月よし子君)
女性消防団導入に対し、糸島市にとって非常に新しい取り組みではありますが、期待する活動や必要性についても御答弁をいただきました。消防団、消防本部、消防団本部とともに前向きに協議を行っていただいているとの御答弁を消防長からいただきました。ぜひとも前向きによろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。
それでは、大項目2件目の糸島クリーンセンターごみ溶融施設についてに入ります。
糸島クリーンセンターごみ焼却溶融施設が竣工した平成12年、2000年は、大量生産、大量消費、大量廃棄型のバブル景気の経済システムからの脱却です。循環型社会形成推進基本法が制定されまして、発生抑制(リデュース)、再利用(リユース)、再生利用(リサイクル)の3Rが廃棄物適正処分、つまり、廃棄物処理について資源の循環を柱にし、社会全体を飛躍的に変えていくはじめの年でありました。
この法律をもとにした糸島市のクリーンセンターごみ焼却溶融施設関連施設の活用や次期施設の検討のあり方について、今から伺っていきます。
それでは、糸島クリーンセンターごみ溶融施設について、1番目、ごみ処理基本計画についてに入ります。
糸島市のごみ処理基本計画は、中間目標年度である2020年度を来年度迎えますが、その現状と課題について伺っていきます。
まず、ごみ処理基本計画は、一般廃棄物処理基本計画の中で位置づけられている計画ですが、基準年度、中間目標年度、計画目標年度はいつか。見直しの流れと根拠となる法律について伺います。
228 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
229 ◯市民部長(末松隆明君)
一般廃棄物処理基本計画は、基準年度が平成26年度、計画期間を平成28年度から令和7年度までの10年間の計画で、令和2年度を中間目標年度として見直しを行うものでございます。
根拠法令は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第6条第1項の規定に基づき策定をするものでございます。
230 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
231 ◯12番(松月よし子君)
次に、ごみ処理基本計画の大もとの一般廃棄物処理基本計画についてですが、糸島市、福岡県、国での位置づけと全体構成について伺い、根拠となる法律についてあわせて伺います。
232 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
233 ◯市民部長(末松隆明君)
計画の位置づけでございますが、本市においては、
長期総合計画や環境基本計画、福岡県では福岡県廃棄物処理計画、国においては、循環型社会形成推進基本計画など関連計画と整合を図っておるところでございます。
根拠となる法律についてでございますが、環境基本法、循環型社会形成推進法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律などが根拠となっておるところでございます。
234 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
235 ◯12番(松月よし子君)
今、御答弁いただきました関連法や計画が、糸島市のごみ処理基本計画の柱であるかの確認と、その趣旨についてお伺いをしたいと思います。
236 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
237 ◯市民部長(末松隆明君)
本市のごみ処理基本計画では、国の循環型社会の実現を目指す方針に沿って、ごみ処理・処分の4原則である、ごみ処理・処分の減量化、安定化、安全化、資源化に加え、3Rの推進を図ることを趣旨として策定をしておるところでございます。
238 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
239 ◯12番(松月よし子君)
今、御答弁いただきましたけれども、国の循環型社会の実現を目指す方針に沿って計画を進めておられるということの糸島市の確認をいたしました。
来年度がごみ処理基本計画の中間目標年度ですが、現状や課題、その要因となることをどのように把握しておられるか、お伺いいたします。
240 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
241 ◯市民部長(末松隆明君)
ごみ処理の課題でございますが、ごみの減量化が進んでいないことが大きな課題と捉えております。
その要因といたしましては、人口の増加に加え、事業所数の増加、外国政府による廃プラスチック輸入禁止措置などの社会情勢の変化などが考えられます。
242 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
243 ◯12番(松月よし子君)
今、減量化が進んでいないという御答弁でしたけれども、結局増加になっているということだろうと思いますが、また外国政府によるという輸入禁止とか、さまざまなことを今おっしゃいましたけど、国内のリサイクル業者が回収しなくなったと、そういう要因もあると思いますが、その辺の情報とかは捉えておられますか。
244 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
245 ◯市民部長(末松隆明君)
先ほど廃プラスチックの輸入禁止措置の影響によりまして、海外での処理が困難となりまして、国内のリサイクル業者が回収しなくなったことでごみの搬入量が増加しているものと捉えております。
246 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
247 ◯12番(松月よし子君)
そのことはちょっとまた後に置きまして、それでは、現在の市民1人当たりの年間のごみ量、処理費は幾らか、また、ごみ総量がどのくらい変化があるのか、ごみ処理経費の合計は幾らか、ごみがふえると市の財源投入額がふえることになるのか、たくさんの質問ですが、よろしくお願いいたします。
248 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
249 ◯市民部長(末松隆明君)
1人当たり年間のごみ量は、約316キログラムでございます。対前年度比4.3%の増となっております。処理費は約7,981円、対前年度比で2%の減となっております。
また、ごみの総量でございますが、平成30年度実績が3万2,124トンとなっており、前年と比較して4.9%増加しております。
次に、処理費でございますが、8億9,711万1,000円で、ごみが増加しますと、当然市の負担も増加してくるということになります。
250 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
251 ◯12番(松月よし子君)
今、前年度比1人当たりが4.3%、総量が4.9%増ということですが、これは非常に大きい数字だと思っております。
それから、1人当たりの年間ごみ量、処理費は、前年度より減っているということは、ちょっとここは燃料等の関係があるんじゃないか、コークス量が減ったとか、そういうことで数字がたしか減っていると思っております。
ごみ量が増加すると市税のごみ処理費の投入額も増加するということの御答弁をいただきました。考えでこのポイントとしてですが、今後、ごみ処理施設の整備計画が行われるときに、ごみ処理量が多いと処理量に見合う大きな規模のごみ処理施設整備計画になるということで、結局は市民の税負担が多くなるということにつながると思います。着実にごみ減量化に取り組む必要があると思っております。市民努力で一人ひとりがごみ量を減らすという視点とか、今から啓発が非常に大事なことになっていくと思います。またこの点につきましては別の機会に取り上げさせていただきたいと思います。
次のごみ焼却溶融施設についてに入ります。ごみ焼却溶融施設の概要についてお伺いをいたします。
252 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
253 ◯市民部長(末松隆明君)
施設の概要でございますけれども、日処理量が200トン、炉の形式はシャフト式ガス化溶融炉で、残渣もスラグとメタルとして再利用をしております。
また、施設内で使用した水も冷却水として再利用し、ダイオキシンをはじめ、排ガス処理対策も万全を期した施設となっております。
以上でございます。
254 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
255 ◯12番(松月よし子君)
今御答弁いただきましたように、非常にこのごみ焼却溶融施設は安全であるという御答弁だったと思います。
ごみ焼却溶融施設をはじめ、当初、糸島クリーンセンター建設計画を始めるに当たり、何から始め、それはいつからなのか、着工、竣工はいつだったか、またどのくらいの期間を要したのかをお伺いいたします。
256 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
257 ◯市民部長(末松隆明君)
現施設につきましては、平成5年にごみ処理基本計画を策定し、その後、用地の交渉に入っております。それが平成6年でございます。建設工事期間は、平成9年5月から平成12年3月までの約3カ年で、基本計画策定から竣工まで約7年を要しております。
258 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
259 ◯12番(松月よし子君)
御答弁いただきますと、非常に長い時間かかっているということを確認しておりますが、これは将来的に
公共施設等総合管理計画とかいう計画をするときに、やっぱりこの長いスパンを持って丁寧に計画をしていただきたいと思っておるところです。
ごみ焼却溶融施設リサイクルプラザ埋め立て処分施設等建設整備事業、つまりクリーンセンターの総事業費は幾らですか。その財源内訳について、国庫補助金、起債、一般財源は幾らか。起債の償還期間と償還額、利息を合わせて幾らか。ちょっと長いですが、償還額が多い期間とその償還額についてお伺いをいたします。
260 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
261 ◯市民部長(末松隆明君)
クリーンセンター全体の総事業費でございますが、約150億8,700万円となっております。
財源内訳でございますが、国庫補助金が約14億1,800万円、起債が124億8,200万円、一般財源が11億8,700万円となっております。
起債の償還期間は、平成10年度から平成26年度の17年間で、利息を合わせた償還額は約148億5,000万円となっております。
償還額の多い期間ということでございますが、平成15年度から平成24年度の10年間で、その期間の償還額は年間約11億8,000万円となっております。
以上でございます。
262 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
263 ◯12番(松月よし子君)
非常に大きな予算が加わっているわけです。 としましては、このような廃棄物処理施設関連は多くの財源の確保が必要で、着実にこれは予算化をしていかないといけないと思います。計画的に事業を進めるべきであることがよくわかりました。答弁はいいですが、それから次の現施設の延命化、工事が平成26年から3カ年で行われたわけですが、延命化することで総体的なコストはかからないとはいえ、お金は非常にかかるものですが、ここにごみ処理計画や
公共施設等総合管理計画にも、令和16年度までの稼働ということが現在のごみ焼却溶融施設は稼働がうたってあります。いつごろから次期施設の検討をするのか、令和16年度以降の方向性についてお伺いをいたします。
264 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
265 ◯市民部長(末松隆明君)
次期施設の検討開始の時期ということでございますが、現施設では、計画策定から竣工まで約7年を要しておりますので、次期施設につきましては、約10年ほど前から検討を開始しなければならないというふうに考えておるところでございます。
266 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
267 ◯12番(松月よし子君)
ということは、10年前で令和6年、もう間もなくの計画をスタートするということでございます。
このごみ処理施設に関しましては、非常に地元の合意とか、その辺、山積する仕事がたくさんあると思いますので、ぜひとも着実に話を進めていく準備を整えてほしいと思っております。
それでは、最終処分場のあり方についてお伺いをいたします。
最終処分場の概要と現状についてお伺いをいたします。
268 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
269 ◯市民部長(末松隆明君)
最終処分場は2万5,600立方メートルの埋め立て容量があり、日15立方メートルの浸出水処理設備を備えた管理型の処分場となっております。
平成24年度まではキレート処理をした溶融飛灰を約2万トン埋め立てしており、現在約8割が埋まった状態となっております。平成24年以降は発生する飛灰を埋め立てせず、資源化委託を行っておるところでございます。
以上です。
270 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
271 ◯12番(松月よし子君)
いろいろと事業をしていただいていますが、地元に対してどのような安全管理をしているのか。そのような安全管理に対して、地元説明を行っておられるかお伺いいたします。
272 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
273 ◯市民部長(末松隆明君)
廃棄物処理法に基づいた水質検査を実施するとともに、クリーンセンター場内の井戸や調整池、地元行政区内の井戸の水質検査を実施し、毎年その結果を地元行政区に報告をしております。
274 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
275 ◯12番(松月よし子君)
報告は年に何回かしておられるんですか。
276 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
277 ◯市民部長(末松隆明君)
年に1回、定期的に行っております。
278 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
279 ◯12番(松月よし子君)
先ほどの最終処分場の概要のところで、平成24年までキレート処理をした溶融飛灰、約2万トンは埋め立てていると。現在の溶融飛灰は資源化を行っており、最終処分場には埋め立てを行っていないということだろうと思いますが、新規の最終処分場の整備は行わないのかお伺いをいたします。
280 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
281 ◯市民部長(末松隆明君)
現施設から発生いたします溶融飛灰の処理に関しましては、処分場の新規整備は行わないということで考えております。
282 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
283 ◯12番(松月よし子君)
現溶融飛灰ということに限られた御答弁だったと思います。
それでは、溶融飛灰と埋め立て飛灰についてに入ります。溶融飛灰と埋め立て飛灰はそれぞれどのようなものかお伺いをいたします。
284 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
285 ◯市民部長(末松隆明君)
溶融飛灰につきましては、ごみを溶融処理する中で発生する灰で、重金属を多く含んだものであります。現在、亜鉛などを回収する資源化委託を行っております。
埋め立て飛灰につきましては、ごみ処理に伴い発生する溶融飛灰をキレート処理して埋め立て処理を行ったものでございます。
286 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
287 ◯12番(松月よし子君)
今、重金属を多く含んだものという答弁がありましたけれども、この溶融飛灰ですね、資源化のための資源化委託をされるようになったわけですけれども、その経過についてお伺いをいたします。
288 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
289 ◯市民部長(末松隆明君)
最終処分場は、建設当初から埋め立て期間を15年間としておりました。飛灰を埋め立てしてまいりましたけれども、平成26年の計画埋め立て終了期間が近づいてきたということで、平成22年ごろから最終処分場のあり方について検討をしてまいりました。その結果、資源化の有効活用にも寄与すること、新たに処分場を建設する必要がないこと、また安価であるということから委託を実施したものでございます。
290 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
291 ◯12番(松月よし子君)
今、新たに処分場をつくることよりということですが、じゃ、処分場はつくらないと先ほどおっしゃったけれども、これは溶融飛灰、現状のことを今話しておられるかどうかお伺いします。
292 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
293 ◯市民部長(末松隆明君)
現施設から出る溶融飛灰についてということでございます。
294 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
295 ◯12番(松月よし子君)
もう現溶融飛灰というのは、全て資源化をしておられて、過去のものが埋め立て飛灰となっているという認識ですが、それでいいですか。
296 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
297 ◯市民部長(末松隆明君)
平成24年度まで出た飛灰について埋め立てをしておる。その部分が埋め立て飛灰ということでございます。
298 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
299 ◯12番(松月よし子君)
ここで余り足どめを食らっても仕方ありませんので、平成12年、クリーンセンター開設当初のパンフレットに、重金属の無害化ということを公害対策の一つとして紹介をされていますが、無害化であれば資源化をしなくてもいいんじゃないかなと思いますが、現在の埋め立て飛灰については重金属を含んでいる溶融飛灰をキレート処理したものを埋め立てているということで、無害化したものを埋めているということかどうかお伺いをします。
300 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
301 ◯市民部長(末松隆明君)
重金属の無害化につきましては、溶融飛灰にキレート剤を混ぜることで重金属を溶出しないようにするというものでございます。それを埋め立てておるということでございます。
302 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
303 ◯12番(松月よし子君)
それが、重金属が溶出しないためにキレート剤を使用していると今御答弁いただきましたが、時代とか状況が変わってくるからですね。
環境省は、平成25年から27年に研究事業に飛灰処理、キレートに関する研究を取り上げております。研究者の取りまとめの中には、最終処分技術は上流側プロセスの焼却技術の高度化に対して、対症療法的、事後処理的に対応してきたと取りまとめの中にあります。とあることから、このような処分場の埋め立て飛灰のあり方研究という意味では、必要な視点で地元や周辺の安心のためにも非常に参考にしていく研究だと思います。
今、キレート処理に関すること、飛灰に関すること、大学等で環境省も取り上げておりますが、研究が少しずつ進んでいることだと思いますので、当時の平成12年とは随分変わってきたと思っております。実態調査を、やはり専門家や事業者、地元を含めて課題として生活環境、公衆衛生などの視点について、これは処理コストも非常にかかってくるということで、循環型にするのか、埋め立てでやるのかということも、コストも含めて資源循環システムとして飛灰についての情報収集、交換の場を持って検討の場が必要と私は感じております。これは御答弁はなしで。はい。そのような必要性を非常に感じておるというところです。
3番目の地域住民説明と合意についてに入ります。
先ほど御答弁をいただいた15年間の延命化工事ですが、着手するに当たり、地元とはどのような話を進められ、約束を取り交わしたかについてお伺いをいたします。
304 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
305 ◯市民部長(末松隆明君)
施設延命化工事を実施するに当たり、稼働期間延長について地元行政区と延命化の必要性や工事内容、環境に関することなどの協議を行い、稼働延長について合意をいただいております。その時期でございますが、平成26年1月でございます。
306 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
307 ◯12番(松月よし子君)
その合意なんですけれども、覚書として取り交わしておられるのか、その内容についてお伺いをいたします。
308 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
309 ◯市民部長(末松隆明君)
覚書として交わしております。その内容でございますが、令和16年度までの稼働期間の延長、水質検査箇所の追加、最終処分場から埋め立て飛灰の全量持ち出しを行うなどの内容となっております。
310 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
311 ◯12番(松月よし子君)
今、御答弁をいただいたんですけれども、実際に覚書の文言としてはどのようなことが書いてありますか。
312 ◯議長(田原耕一君)
進藤生活環境課長。
313 ◯生活環境課長(進藤博文君)
覚書の文言ということでございます。飛灰の持ち出しに関しましては、最終処分場に埋め立てした溶融飛灰の搬出については、最終的には全量持ち出しを前提に検討し、3年ごと乙と協議するというふうになっております。
314 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
315 ◯12番(松月よし子君)
今のが覚書に書いてある文言だと思います。先ほど令和16年までの稼働期間とかいうことも、これは延長でしたね。済みません。全量持ち出しを前提に検討しということですが、3年ごとの協議というのはどのような協議を持たれたかどうかお伺いします。
316 ◯議長(田原耕一君)
進藤生活環境課長。
317 ◯生活環境課長(進藤博文君)
3年ごとの協議ということでございますが、こちらにつきましては、毎年西貝塚地元行政区との説明会の中で状況について報告しておるところでございます。
318 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
319 ◯12番(松月よし子君)
今の御答弁ですけど、地元に対して説明の報告をしている。報告と協議は違うと思いますが、どのようにお考えですか。
320 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
321 ◯市民部長(末松隆明君)
こちらの持ち出しに関して調査研究を進めております。その部分について報告をするとともに、行政区のほうから御意見をいただいておるということでございます。
322 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
323 ◯12番(松月よし子君)
地元に報告をします。意見をいただいています。飛灰の持ち出し、飛灰についての正確な情報とか、そういうものは、意見交換とかそういうことはしないまま、じゃ、とにかく埋め立て飛灰は全量持ち出してくださいということですが、この覚書を見ましたときには、全量持ち出しを前提に検討し、3年ごとに協議するということですから、やっぱり3年ごとに協議は、単なる一般の報告と違って持ち出しを前提とした飛灰についての協議をすべきじゃないかと思っております。
先ほど私、環境省の文書を紹介いたしましたけれども、やはり時代とともに、平成12年、2000年のころと随分と状況が変わってきている。それで飛灰が本当に無害化であれば何もする必要はないということだろうと思いますけれども、とにかく協議をする、地元の意見を聞く、地元にそれだけの情報を与えるということは今からも丁寧にしていただくべきじゃないかなと思っております。そのことについてお伺いをいたします。
324 ◯議長(田原耕一君)
進藤生活環境課長。
325 ◯生活環境課長(進藤博文君)
飛灰の持ち出しに関しましては、今現状、処分方法等について市のほうで検討しておる段階でございます。最終的に十分な検討をした上で地元のほうと御相談しながら持ち出しについて進めてまいりたいというふうに考えております。
326 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
327 ◯12番(松月よし子君)
じゃ、今決定をしたというわけじゃなくて、今から地元とも協議を進めるということだと確認してもいいですか。
328 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
329 ◯市民部長(末松隆明君)
持ち出しの方法等について今検討を進めておる段階でございます。
330 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
331 ◯12番(松月よし子君)
検討を進めているけれども、まだ地元にも協議をするというようなことでいいですか。
332 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
333 ◯市民部長(末松隆明君)
この持ち出し方法の決定にはまだ至っておりませんので、そのあたりがはっきりした段階で地元のほうにも相談をさせていただきたいというふうに考えております。協議をさせていただきたいというふうに考えております。
334 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
335 ◯12番(松月よし子君)
決定をして協議をするんじゃない、決定する前に協議をすべきじゃないかと私は言っているんですよ。
336 ◯議長(田原耕一君)
進藤生活環境課長。
337 ◯生活環境課長(進藤博文君)
今検討しておりますので、その辺の内容を含めまして十分協議の上、最終的に決定していきたいというふうに考えております。
338 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
339 ◯12番(松月よし子君)
よろしくお願いいたします。
それでは、簡単にでいいんですが、埋め立て飛灰全量持ち出しを地元はなぜ要望したのか、その理由についてお伺いをいたします。
340 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
341 ◯市民部長(末松隆明君)
稼働期間延長に伴う条件として要望されたものでございます。
342 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
343 ◯12番(松月よし子君)
その中で、漏水という現実があったわけですが、そこは安全神話は崩れたという捉え方で地元の不安を駆り立てるという結果になったわけですが、地元への漏水の影響とか、キレート処理した埋め立て飛灰を通して重金属の溶出はなかったのか、お伺いをいたします。
344 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
345 ◯市民部長(末松隆明君)
漏水に関してでございますが、西方沖地震により浸出水を貯留する調整池のコンクリートの継ぎ目からその浸出水が漏水をしたものでございます。埋め立てておる飛灰については、先ほど説明しましたキレート処理をしておりますので、重金属の溶出はなく、地下水の塩化物イオンの濃度が上昇したものでございます。漏水箇所の補修工事につきましては、早急に実施し、その後漏水は起こっておりません。
346 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
347 ◯12番(松月よし子君)
先ほどの覚書に少しちょっと入りますけれども、飛灰の搬出とか、そういうものに対して、現在廃棄物処理に関する排出事業者責任の徹底ということで、国において覚書を交わした当時より本当に漸次厳しくなってきております。廃棄物処理法第3条、割愛して申し上げますが、その責任は、その廃棄物の処理を他人に委託すれば終了するものではないと改めて平成29年3月に周知を図るべきとされております。
そういう状況の中でございますので、ぜひとも協議はしっかりしていただきたいと思います。
最終処分場に関しましても、馬場地区の最終処分場廃止計画も長年かかっております。地元というものは、全て自分たちが抱えないといけない。これから長くかかわることになる。当然地元を抜きにしては考えられないと私は思っております。地元の活性化も含めて検討すべきと考えております。
それでは、
公共施設等総合管理計画についての見通しに入ります。
ごみ処理広域化計画について、現状の福岡県のブロックにおける糸島市の位置づけと今後の考えについてお伺いします。
348 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
349 ◯市民部長(末松隆明君)
平成11年に策定されました福岡県の広域化計画では、県内を21ブロックに分割し、ブロックごとに100トン以上の処理能力を持つ施設を設置し、環境保全、事業費の縮減を図ることとされております。
本市は、糸島ブロックとして位置づけされており、本市単独のエリアとなっております。ごみ処理の広域化につきましては、今後、次期処理施設の方針について検討する中で、単独でいくか広域化にするかということ、あらゆる角度から検討してまいりたいというふうに考えております。
350 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
351 ◯12番(松月よし子君)
国のほうが、市町村が一般廃棄物の処理に関する事業を実施するに当たっては、広域化、集約化計画等整合性に留意することという一文がされております。本市は現在ごみ処理広域化計画で単独エリアではありますが、自然豊かで風光明媚な土地柄を守ることができています。
今、今後の令和16年度に向けての
公共施設等総合管理計画でのごみ処理施設の整備計画については、広域化の動向をしっかりと注視し、糸島市にとって何がよいのか、あらゆる角度からの検討が必要です。糸島市として着実な早期の方針を持つことが重要だと思っております。
災害廃棄物処理計画に入ります。策定についてどのような状況か伺います。
352 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
353 ◯市民部長(末松隆明君)
災害廃棄物処理計画につきましては、昨年度計画の策定を行っております。また、災害廃棄物の処理につきましては、近隣市と相互協力協定を締結しており、災害時の処理体制の強化を図っておるところでございます。
354 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
355 ◯12番(松月よし子君)
最後に入りますが、平成26年度から28年度の中間改修工事により延命化後の見通しについて伺います。
さきの御答弁で、令和16年までのごみ焼却炉の稼働であり、その約10年前から整備計画を進めるということでした。延命化後の見通しの中で……
356 ◯議長(田原耕一君)
松月議員に申し上げます。制限時間が間もなくとなっております。
357 ◯12番(松月よし子君)続
次期施設の検討課題についてはどのようにお考えかお伺いをいたします。
358 ◯議長(田原耕一君)
末松市民部長。
359 ◯市民部長(末松隆明君)
次期施設の方針については、建設費、処理コスト、施設の場所、ごみ処理方法、近隣施設との広域化など、あらゆる角度から検討していきたいというふうに考えております。
360 ◯議長(田原耕一君)
松月議員。
361 ◯12番(松月よし子君)
ごみ焼却施設関連のクリーンセンターは、竣工が平成12年で予算規模が現施設整備で約150億円であり、多額な事業費ですが、見通しとして同規模で同じ予算規模を想定することになるのか、また人口数やごみの発生抑制や3Rの推進によるごみ減量化の推進は、規模やごみ処理方式の計画に反映すると思っております。
ごみ処理施設は、糸島市民のごみ処理を一手に引き受け、公衆衛生や生活環境の保全の上からも、市民生活には欠かせない大切な公共施設です。建設費や維持管理には多額の財源の確保と着実な計画が必要です。
小項目に上げております
公共施設等総合管理計画や第2次
長期総合計画、次期一般廃棄物処理基本計画のごみ処理基本計画への反映に期待をしまして、私の一般質問を終わります。
362 ◯議長(田原耕一君)
これをもちまして、松月議員の一般質問を終了します。
ここで暫時休憩します。なお、再開は午後1時20分の予定です。
(午後0時33分 休憩)
(午後1時18分 再開)
363 ◯議長(田原耕一君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
午前中に続いて一般質問を行います。13番三嶋栄幸議員の発言を許可します。三嶋議員。
364 ◯13番(三嶋栄幸君)
市民福祉常任委員会の三嶋栄幸でございます。ただいま議長の許可を得ましたので、通告に従い一般質問に入らせていただきます。
まず最初に、身近な公園整備ついて質問をさせていただきます。
平成30年度の糸島市統計白書を見ておりますと、市民1人当たりの公園面積は、全国平均が10.4平米、福岡都市圏17市町の平均が10平米、糸島市の市民1人当たりの公園面積は5.11平米で、17市町のうち6番目に少ない面積となっております。現在の状況はどのようになっておるかお伺いします。
365 ◯議長(田原耕一君)
末永施設管理課長。
366 ◯施設管理課長(末永 洋君)
直近の平成30年度末の数値で申し上げますと、公園数は258、市民1人当たりの公園面積は5.20平米でございます。
全国及び福岡都市圏の平均と比べて、1人当たりの公園面積は低くなっておりますけれども、合併時の公園数219、1人当たりの公園面積4.83平米から平成30年度末では29公園、0.37平米増加しております。
福岡県の統計を見ますと、1人当たり公園面積が平成22年で9.40平米、平成29年度が9.41平米と、ほぼ変わりがないことを見ましても、糸島市の公園整備は毎年着実に進んでいるものと考えております。
367 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
368 ◯13番(三嶋栄幸君)
確認ですけれども、ことし3月時点の公園の数は258カ所で間違いございませんか。
369 ◯議長(田原耕一君)
末永施設管理課長。
370 ◯施設管理課長(末永 洋君)
おっしゃるとおり258カ所で間違いございません。
371 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
372 ◯13番(三嶋栄幸君)
今、るる合併時の4.83平米、1人当たりの面積よりも大分ふえているというふうに御説明をいただきましたけど、じゃ、合併後約9年、今、10年たとうとしておりますけれども、市が整備した公園はこの中にあるのかどうかお尋ねします。
373 ◯議長(田原耕一君)
末永施設管理課長。
374 ◯施設管理課長(末永 洋君)
お答え申し上げます。
市が独自でといいますか、市が直接事業を行って新設した公園は4カ所ございます。かふりんぱーく、高田第9公園、波多江コミュニティ広場、前原北公園の4つでございます。
また、既存公園を拡張したのが笹山公園と二丈コミュニティプラザの2公園となっておりまして、合併後に開発した面積合計1万9,887平米となりまして、糸島市の合併後に増加した公園面積の46%に当たるようになります。
375 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
376 ◯13番(三嶋栄幸君)
ありがとうございました。この数字を見ておりますと、市民1人当たりの公園面積は、国や近隣市町村と比べて約半分程度の広さしかございません。今さっきの答弁の中で述べていただきましたとおり、ことし3月時点で糸島市内の公園数は258カ所、公園の面積合計が52万8,000平米と聞いております。
この中には、歩いてはなかなか行けない宮地岳自然公園、瑞梅寺ダム下公園、日向峠さくらの里公園、前原岸壁公園、合わせて合計面積が10万2,361平米も入っております。これら4つの公園の年間利用者数を把握なさってあるのか、御答弁お願いします。
377 ◯議長(田原耕一君)
末永施設管理課長。
378 ◯施設管理課長(末永 洋君)
公園は市民の皆様が出入り自由に利用していただける施設として設置しておりますので、各公園の年間利用者数は把握してございません。
379 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
380 ◯13番(三嶋栄幸君)
確かに利用者がゼロとは思いませんけど、私、宮地岳自然公園に行ったときに人を見かけたことはございません。瑞梅寺ダム下公園や日向峠さくらの里公園についても、桜やアジサイの季節は利用者があるとは思いますが、日ごろ散策なさっている方を見かけたこともございません。
前原岸壁公園というのは瑞梅寺ダムの近くにあり、県が国体の登はん場として整備し、現在は閉鎖され利用者はないと思いますが、これは間違いございませんか。
381 ◯議長(田原耕一君)
浦志建設都市部長。
382 ◯建設都市部長(浦志素彦君)
前原岸壁公園内の瑞梅寺登はん場につきましては、平成2年のとびうめ国体の山岳競技の会場として福岡県が建設し、国体終了後に当時の前原町に無償譲渡され、平成3年7月から登はん場も含めて前原岸壁公園として管理してまいりましたが、登はん場は壁面の経年劣化が著しい状態となり、平成25年末をもって閉鎖いたしております。
しかしながら、前原岸壁公園につきましては、都市公園として引き続き開園し維持管理しており、カエデやツツジ等の鑑賞や、眼下に糸島平野が広がる眺望のよさも相まって、市民の方の憩いの場となっておるところでございます。
383 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
384 ◯13番(三嶋栄幸君)
今の答弁を聞いておりますと、平成25年には閉鎖をしています。しかし、眺望がいいので市民の方が散策なさってあるのではというような御答弁ですけど、入り口の駐車場のほうはいつもチェーンがされていて、私は利用されているとは思えないのですけど、次の質問に行きます。
市の資料、公園施設の改修、更新の現状を見ますと、公園施設の老朽化が全体的に進行し、部分補修による対応を行っております。安全性に問題がある遊具等は地元協議、撤去していますと記載されています。
質問ですが、糸島市が合併以来の公園遊具の新規設定の予算は幾らつけたのか、お尋ねします。
385 ◯議長(田原耕一君)
浦志建設都市部長。
386 ◯建設都市部長(浦志素彦君)
合併後から平成30年度までの遊具新設の予算は計上しておりません。しかしながら、この間、市では市民の皆様に安全・安心に遊具等の公園施設を利用していただくための既存施設の点検、その結果に基づく修繕や撤去を行っており、その費用は合併後の9年間で、事業費で7,300万円となっております。
387 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
388 ◯13番(三嶋栄幸君)
私が質問したのは、維持管理にお金を使ったという質問をしているわけではなくて、新設に予算はつけたことがありますかという質問をしたんです。今の御答弁を聞いたからわかりましたけど、1円もつけていないということがわかりました。
次の質問に行きます。
平成30年度の市民満足度調査、17ページの市街地や公園など暮らしやすく快適な生活環境が整備されていると思いますかとの問いに、そうは思わないが43.3%となっており、この数値は毎年上がっております。別のアンケート調査を見ておりますと、家の近くにボール遊びができるほどの広さの安心して遊べる公園が欲しいと多くの子育て世代が望まれております。
市長は平成31年度の施政方針の中で、子育て全力応援のまちづくりとして、子ども医療費の助成の充実やファミリーサポートセンター事業など、ソフト面の支援を厚くされていることは十分承知しております。ことしの実施計画書には、今後毎年、公園遊具の新設の予算が700万円計上されております。内容を見ておりますと、中学校単位で毎年1カ所整備する予定となっております。今までゼロ予算でしたので、嬉しくは思っておりますが、せめて毎年5カ所ぐらい遊具設置が必要ではと考えますが、公園遊具設置の予算をふやすことを御検討できないのか、お尋ねします。
389 ◯議長(田原耕一君)
浦志建設都市部長。
390 ◯建設都市部長(浦志素彦君)
本事業につきましては、本年度から事業を始めたばかりでございまして、遊具の設置ついては、実施計画に計上したとおり、地域の拠点公園に計画的に設置を進めてまいりたいと考えているところでございます。
今後は事業の事後評価等でその効果を検証した上で考えたいというふうに考えております。
391 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
392 ◯13番(三嶋栄幸君)
事後評価も何も、それでは数字的に追いつかないのではということで、今、私、質問しているわけでございます。現状分析には、遊具が減少する中、子育て世代からの遊具設置の強い要望があると記載されているじゃないですか。糸島の公園のうち、遊具を設置して既に20年以上経過した公園数は128カ所ございます。毎年1カ所の遊具設置では、遊具を撤去する数のほうが多く、公園とは名ばかりのうら寂しい空き地ばかりになるのではと思うから、今質問をしております。
市長ちょっとよろしいですか。(パネルを示す)この写真の公園というのは、どこにあると思われますか。急に聞いてもわかりませんけど、実はこれは宇田川原公園といって、福岡市西区千里の筑前高校入り口より、もう少し高来寺に行ったところにある場所の公園で、糸島市の境から約300メートルのところにある福岡市の市街化調整区域にある公園です。面積が約1,500平米で、ブランコや鉄棒はもとより、写真のとおりカラフルな複合遊具も設置され、トイレも完備されています。
質問しますが、糸島市にこんなカラフルな複合遊具を設置した公園があるかないか、お尋ねします。
393 ◯議長(田原耕一君)
末永施設管理課長。
394 ◯施設管理課長(末永 洋君)
今、写真のような同じような既製品といいますか、形のものはございませんが、志摩中央公園には木製遊具で同じような滑り台がついて、登り網がついたようなものもございますけれども、同等のメーカー品のようなものついては、今のところございません。
395 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
396 ◯13番(三嶋栄幸君)
今の答弁をよく聞きますと、こういうカラフルな、今の子供に受けそうな複合遊具を設置した公園は糸島にないということで間違いございませんか。
397 ◯議長(田原耕一君)
末永施設管理課長。
398 ◯施設管理課長(末永 洋君)
今のところございません。
399 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
400 ◯13番(三嶋栄幸君)
今回質問するに当たり、糸島市と福岡市の公園を幾つか見て回りました。福岡市の公園は、古くてもちゃんとブランコとか鉄棒が設置されております。ソフト面での支援も大変大切とは思いますが、子育て世代に対する見える化はとても重要なことだと思います。公園遊具の充実は、若年層の定住促進につながる大切な要因とも思います。
市長、子育て全力応援のまち糸島市ですよ。私はこの一般質問を、ネットを通して若い世代の方も見ているのではというふうに思っております。
再度質問しますけど、公園遊具設置事業費の予算をふやすことを検討できないのか、お尋ねします。
401 ◯議長(田原耕一君)
浦志建設都市部長。
402 ◯建設都市部長(浦志素彦君)
先ほども答弁いたしましたとおり、実施計画に計上したとおり、地域拠点の公園に計画的に設置を進めてまいります。
403 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
404 ◯13番(三嶋栄幸君)
そういう状況で検討もなさっていただけないということでしたら、またいつか質問しなきゃいけなくなりましたけれども、質問を変えます。
市内の258カ所の公園のうち、日向峠さくらの里公園など、歩いて行けない公園や100坪以下の小規模の開発公園193カ所を除くと、子育て世代が求めている、家の近くでボール遊びができるほどの広さの安心して遊べる公園が整備できる既存の公園の数は50を切ると思います。糸島市公共施設総合管理計画書146ページ、
マネジメント方針には既存の小規模公園の統廃合を検討すると記述されています。
確かに公園のうち、できて20年以上経過した公園が約130と半数以上を占めており、その多くが開発行為に伴い設置された公園と思います。私は公園としての役割を終えた場所もあるのではと考えますが、売却などの処分は可能なのか、お尋ねいたします。
405 ◯議長(田原耕一君)
浦志建設都市部長。
406 ◯建設都市部長(浦志素彦君)
都市公園法第16条では、都市公園はみだりに廃止してはならないとされておりますけれども、ただし、廃止される公園にかわるべき公園が設置される場合や土地が借地であり貸し主に返却しないといけないときはその限りではないと規定されておりまして、このことから公園の売却は可能ですが、その代替となる公園を設置しなければならないということになります。
407 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
408 ◯13番(三嶋栄幸君)
確認も含めて質問しますけれども、例えば、市街地に隣接する市街化調整区域にある田や畑を30年とかの定期借地権で借りて、新たに広い公園を設置することは可能なのか、お尋ねします。
409 ◯議長(田原耕一君)
浦志建設都市部長。
410 ◯建設都市部長(浦志素彦君)
議員御提案の近隣農地の借地による公園の新設ついては、農地法及び農業振興地域の整備に関する法律、都市計画法などの関係法令の規制がクリアされれば、法的には可能でございますが、市としては、公園整備に当たっては用地取得が基本と考えているところでございます。
411 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
412 ◯13番(三嶋栄幸君)
先ほど私が質問しました、公園遊具を年に1カ所だけ新設しても、市民ニーズに追いつかないのではというふうな質問をしたと思います。その公園遊具の設置もできない、予算もないのに、どうやって新しい公園の用地を取得するおつもりなのか、御答弁をお願いします。
413 ◯議長(田原耕一君)
浦志建設都市部長。
414 ◯建設都市部長(浦志素彦君)
新たな公園の設置につきましては、市の考えといたしましては、既存の小規模公園の統廃合及び新しい公園の用地確保など、地元住民の合意に基づく要望に対しまして検討を進めてまいりたいと思っておりますので、新たな公園の設置ついて、既存の小規模公園の売却等ができれば、その原資に当たるものというふうに考えております。
415 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
416 ◯13番(三嶋栄幸君)
じゃ、今の御提案、既存の都市公園を統廃合して新たに近隣で十分な広さの公園を確保する、これは誰が進めるんですか。地元住民ですか、それとも市ですか。
417 ◯議長(田原耕一君)
浦志建設都市部長。
418 ◯建設都市部長(浦志素彦君)
新しい公園の設置につきましては、既存の小規模公園の統廃合及び新公園の用地確保など、地元住民の合意に基づく要望に対しまして検討したいとお答えしたとおりでございまして、地元のほうでそのような要望の取りまとめができれば、検討したいというふうに考えているところでございます。
419 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
420 ◯13番(三嶋栄幸君)
じゃ、確認ですけれども、地域住民の承認を得れば、既存の小さな公園を処分して、近隣に大きな公園を設置することは可能ということで間違いございませんか。
421 ◯議長(田原耕一君)
浦志建設都市部長。
422 ◯建設都市部長(浦志素彦君)
先ほども申し上げましたとおり、地域住民の合意によってそのような申し出があって、あと、諸条件として新たな公園の用地確保などができる見通しがあれば検討させていただきたいというふうに考えているところです。
423 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
424 ◯13番(三嶋栄幸君)
若年層の定住促進に対しては、私、公園というファクターは大変重要と思います。ただ、今の答弁を聞いておりますと、実施計画書に記載されているとおり毎年1カ所しか設置しないという御予定をお変えになることはないようですので、次の話をしますけれども、私、総合運動公園の整備も大変大切と思いますけれども、本当にこれから若い人たちの定住化を促進するのであれば、どうか身近な公園の整備、遊具設置ついても御検討いただきますようお願い申し上げまして、次の質問に入らせていただきます。
福岡市との合併ついて質問をさせていただきます。
ことしの5月9日に、議員全員に対して九大の原田教授よりサイエンス・ヴィレッジについての説明を受けました。教授は大学として敷地外になるのでお金は出せない。ファンドを募って資金を調達したいと述べられましたが、ファンドによる資金調達のめどは立っているのか。あわせて、準備委員会の進捗状況がわかれば教えてください。
425 ◯議長(田原耕一君)
波多江地域振興課長。
426 ◯地域振興課長(波多江修士君)
糸島サイエンス・ヴィレッジにつきましては、今年度から九州大学をはじめ、民間企業や金融機関に参画していただき、事業スキーム、事業案、実施体制、資金調達の方法などを検討する準備会議を開催しております。これまで2回開催し、事業案として当面の研究開発事業が決まったところでございます。
今後は、この準備会議を月1回程度開催し、研究開発事業の検討と並行して、資金調達の方法等を検討していくこととしております。
以上でございます。
427 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
428 ◯13番(三嶋栄幸君)
3月議会でも質問しましたけれども、糸島市の厳しい財政状況を見ておりますと、このサイエンス・ヴィレッジの成功は、おっしゃるとおり糸島百年の大計がかかっていると私も思っております。
日本には現在23カ所のサイエンスパークがあり、そのどれもが国、もしくは自治体が最初に取り組んだとの説明を受けております。馬場部長は、税金は投入しない、敷地内の道路整備も民間で行うと説明されたと思いますが、これは間違いございませんか。
429 ◯議長(田原耕一君)
馬場企画部長。
430
◯企画部長(馬場 貢君)
議員全員協議会で説明をさせてもらったとおり、糸島サイエンス・ヴィレッジの事業化に当たりましては、施設内のハード整備も研究開発事業も民間主導で行いたいというふうに考えております。
サイエンス・ヴィレッジ内には、全員協議会でも説明をさせていただきましたけれども、教育機関や研究施設を持っていきたいというふうに考えておりまして、この教育機関の学内道路、また、研究施設内の道路も民間で負担をお願いしたいというふうに考えておるところでございます。
理由といたしましては、この民間主導という意味ついてですけれども、いわゆる市税を入れずにビジネスとして成り立つ事業とするというような意味でございまして、ハードルが高いということはわかっておりますけれども、長期的に見て本事業を成功に導いていくためには、この手法が望ましいというふうに考えておるというふうなところでございます。
第三セクターのように、公に頼る手法では甘えが生じ、失敗するおそれがあるというふうにも思っております。説明会でも少し原田教授のほうからも言われましたけれども、アメリカのシリコンバレーは小さな掘っ立て小屋から始まったというふうに聞いております。議員先ほど糸島の百年の大計というふうに言われましたけれども、できるところから成功事例を積み上げていきたいというふうに考えております。
431 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
432 ◯13番(三嶋栄幸君)
このサイエンス・ヴィレッジの成功の鍵は、まず最初に、核となるマルチテナントの建設が一番重要なファクターであるというふうに私も思っております。敷地の整備や中核となるマルチテナントの初期費用は幾らぐらいかかるものかの試算はされているのか、お尋ねします。
433 ◯議長(田原耕一君)
波多江地域振興課長。
434 ◯地域振興課長(波多江修士君)
現時点では敷地内の整備やマルチテナントなどの試算は行っておりません。
以上でございます。
435 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
436 ◯13番(三嶋栄幸君)
今、協議中ですので、多分ここまで行っていないと思いますけれども、では、マルチテナント建設の年度をいつぐらいに目標設定なさっているのか、御答弁をお願い申し上げます。
437 ◯議長(田原耕一君)
波多江地域振興課長。
438 ◯地域振興課長(波多江修士君)
サイエンス・ヴィレッジを実現化するためには、まず、事業スキームや事業案などついて検討し、ロードマップをつくる必要がございます。その後、次のステップとして、土地のゾーニングや箱物の検討を行うこととしております。
そのため、現時点ではマルチテナントの建設に関する年度につきましても決まっておりません。
以上でございます。
439 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
440 ◯13番(三嶋栄幸君)
九大学術研究都市推進機構、オーパックでことし2月に今後10年間のまちづくりの事業方針が策定される予定と聞いておりましたが、策定はなさったのかお尋ねします。
441 ◯議長(田原耕一君)
波多江地域振興課長。
442 ◯地域振興課長(波多江修士君)
九州大学学術研究都市推進協議会平成30年度第2回総会におきまして、九州大学学術研究都市の新たなフェーズにおける事業方針が了承されました。この事業方針は、知の交流・創造活動によるイノベーション・エコシステムの構築、快適で質の高いライフスタイルを実現する環境整備、世界・アジアとの交流、九州大学学術研究都市のシティプロモーションの4つの戦略で構成され、今後10年間の学術研究都市づくりの目標像を示すとともに、実現に向けた関係機関、団体の取り組みの方向などを示すものでございます。
443 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
444 ◯13番(三嶋栄幸君)
じゃ、次の質問に移らせていただきます。
波多江駅より鉄軌道の実現性ついてお伺いをします。
この件ついては、オーパックの企画会議等に調査報告を提出されていると思いますが、実現性の見通しはあるのかないのか、お尋ねします。
445 ◯議長(田原耕一君)
馬場企画部長。
446
◯企画部長(馬場 貢君)
本市が平成29年度に行いました伊都キャンパスまでの交通アクセスに関する可能性調査につきましては、九大学術研究都市推進機構、オーパックの平成30年度の通常理事会と企画会議において概要を説明させていただきました。
今後の予定でございますけれども、この学研都市推進機構、オーパックの中期事業計画の中に交通体系強化プロジェクトというものがございます。この中で、学術研究都市の骨格となる新交通、いわゆる基幹交通ネットワークが調査、検討されることになります。
議員御質問の実現性の見通しでございますけれども、この九大学研都市内の新交通につきましては、糸島市だけで行うものではなく5者、いわゆる九州大学、福岡県、福岡市、糸島市、経済界の連携、協力のもと、長期的なスパンで実行されるものというふうに考えております。
前、うちの市長も新聞等でコメントをいたしておりましたけれども、別に波多江駅からだとか、糸島市側からだけにこだわっておりませんけれども、将来のことを考えると、やはり福岡空港と九大周辺をつなぐ鉄軌道がこの学研都市においては一番望ましいというふうに考えておるところでございます。
447 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
448 ◯13番(三嶋栄幸君)
8月2日から1週間、九大ほかアメリカ、中国、韓国、台湾の大学生が集まってJR筑肥線沿線の駅をフィールドとして、住み続けられるまちの計画案を作成し、その提案の中で九大学研都市駅から九大伊都キャンパスを経由し、波多江駅を結ぶBRTを整備したらどうかとの提案があったと思います。私もこちらのほうが、単線で波多江駅から九大までの鉄軌道より実現性が高いのではと思いますが、見解をお伺いします。
449 ◯議長(田原耕一君)
馬場企画部長。
450
◯企画部長(馬場 貢君)
先ほど申しました平成29年度に行った可能性調査において、短期的にはバス機能の強化が必要であるというような結論を持っておりました。ただ、長期的には速達性、定時性、輸送力、そして、上下分離方式であれば事業の採算性も確保されるということで、鉄軌道が適当であるというような結果となったということでございます。
いわゆる学研都市内の新交通につきましては、もちろん議員仰せのように実現性ということも大事ではございますけれども、先ほど申しました速達性、定時性、輸送力、採算性など、いろんな視点で長期的なスパンに立って、さきに答弁させていただきました5者会議の中で十分調査、検討されるべきというふうに思っております。
451 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
452 ◯13番(三嶋栄幸君)
じゃ、次の質問に移らせていただきます。
では、
都市計画税の導入についてお伺いします。
近隣の市を見渡しますと、福岡市、春日市、筑紫野市、大野城市、太宰府市、宗像市の人口7万人以上の市では
都市計画税が導入されています。
昨日の同僚議員の同様の一般質問の御答弁で、合併前に検討したがインフラがほぼ完了していたので見送った。合併後の検討では、二丈地区は課税されないので不公平が生じるので見送ったと答弁されたと思いますが、これは間違いございませんか。
453 ◯議長(田原耕一君)
馬場企画部長。
454
◯企画部長(馬場 貢君)
ほとんど間違いはございませんけれども、一つ、合併前の前原市において検討した経過の分で、導入しない判断の一つとして2点申し上げましたけれども、もちろん1つは、今、議員仰せのように、前原市の市街化区域において一定程度の都市インフラ、都市基盤の整備が大体完了しておったと。それともう一点は、当時、景気が低迷しておりましたので、その状況の中で新たな市民負担を招くべきではないと、これも一つの理由として、その当時は
都市計画税の導入はしないというような判断をさせていただきました。
合併後の分ついては議員仰せのとおりでございます。
455 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
456 ◯13番(三嶋栄幸君)
確かに
都市計画税は市民の皆様に新たな負担を強いる提案になります。
都市計画税は目的税ですので、市街化区域にしか税金はかかりません。当然御存じのとおりだと思います。その税金で市街地の整備をするのですから、不公平を生じるというのはちょっとおかしいのではと私考えますが、御見解をお伺いします。
457 ◯議長(田原耕一君)
馬場企画部長。
458
◯企画部長(馬場 貢君)
実際に線引きの関係の部分につきましては、この都市計画の区域区分ついてはいろんな考え方がございます。いわば全ての地域に線引きをしたがいいんじゃないかというような、いろんなことがございます。そういう中で、今現在、本市においては前原地域と志摩地域だけに線引きをさせてもらっておるという状況がございます。
それと、もちろん二丈地域の分で用途の関係等もございますけれども、そういう中で、3つの地域間において、2地域ついては
都市計画税を取る、二丈地域ついては取らないということついては、やはり地域間で不公平感が生じるのではないかというような市行政としての見解を持っておるところでございます。
459 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
460 ◯13番(三嶋栄幸君)
じゃ、合併前の検討の中で、市民負担を生じるのではというのが一つの理由。もう一つが、インフラがほぼ完了していたので見送ったとのことでしたけれども、市街地を見渡しますと、狭い生活道路やバリアフリー化されていない歩道、遊具もない公園、とても私の目からすれば住環境がよいとは言いがたいと思います。インフラ整備がほぼ完了しているようには思えないのですけど、この点ついての御見解をお伺いします。
461 ◯議長(田原耕一君)
馬場企画部長。
462
◯企画部長(馬場 貢君)
合併前、当時の前原市におきましては、特にこの都市基盤の整備というものにおきましては、いわゆる下水道整備、また都市計画道路の整備等が主なもので、議員もおわかりだと思いますけれども、こういうところに大きなお金がかかってくると。実際に
都市計画税を導入しておる自治体において、やはりその税金を使って下水道整備だとか都市計画道路の整備を行っておったと。その当時、本市おいては、その点ついては整備が完了しておったというような中で、そのような判断をさせていただいたということでございます。
463 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
464 ◯13番(三嶋栄幸君)
今の御答弁の内容を聞いて、ほぼ理解はしました。
本題に入りますけれども、今後、糸島市で
都市計画税の導入を検討なさる御予定があるのかないのかお尋ねいたします。
465 ◯議長(田原耕一君)
馬場企画部長。
466
◯企画部長(馬場 貢君)
先日も答弁をさせていただきましたけれども、現在においても、今、答弁しましたように、
都市計画税は導入しないという方針は変わっておりませんので、現段階においては検討することはございません。
467 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
468 ◯13番(三嶋栄幸君)
じゃ、質問を変えます。
ことし2月に提示されました中・長期財政計画の今後の市税収入の推移を見ておりますと、今後の税の伸びの見込みはされておりません。財政力指数は福岡都市圏の17市町の中で最も低い数値になっております。
財政力指数というのは、その名のとおり、地方公共団体の財政力を示す数値ですが、今後、向上する見通しはあるのかないのか、お尋ねします。
469 ◯議長(田原耕一君)
中村財政課長。
470 ◯財政課長(中村隆暢君)
財政力指数が今後向上するのかという質問でございますけれども、中期財政計画では、市税につきましては人口増減や宅地開発の状況等を勘案しまして横ばいというふうに見込んでおりますので、財政力指数につきましても、現状維持ということで推計しているところでございます。
以上でございます。
471 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
472 ◯13番(三嶋栄幸君)
では、次の質問に移らせていただきます。
お隣の福岡市の平成30年度の市税収入は3,325億円で、個人市民税、法人市民税、固定資産税、
都市計画税とも過去6年連続して伸びております。確かに昨年は県からの財政移譲という特殊要因もありますが、福岡市と糸島市は人口比で15.5倍、税収は34.7倍の開きがございます。
昨日の同僚議員の一般質問でも、2040年には全国の自治体の半数が消滅の危機に瀕すると述べられておられました。私は必ずや20年先までには全国的に合併協議の話が再び出てくるのではと考えております。
私は20年先、30年先のことを考えた場合、福岡市との合併も視野に入れた協議をしたほうが、行政の目的である市民福祉の向上につながるのではというふうに考えますが、この点ついてどういう御見解があるかどうか、御答弁お願いします。
473 ◯議長(田原耕一君)
月形市長。
474 ◯市長(月形祐二君)
福岡市との合併を20年先、30年先のことを考えたほうがいいのではないかということの御質問でございますが、結論から申し上げますと、福岡市との合併は全く考えておりません。
私のまちづくりについての考えは、市民の皆さんと一緒につくり上げていくものだというふうに思っております。平成26年に市長に就任させていただいて以来、その考えのもとで本市のまちづくりを進め、市民の皆さんの努力によって、今、糸島ブランドというものが築き上げられ、人口も増加傾向に転じまして、元気な糸島市として成長を続けております。
市長としての私の使命は、市民の皆さん、市議会の皆さんと力を合わせて、この糸島市を住みやすいまち、住んでよかったと思える、そういうまちにしていくことであります。確かに現段階においては、財政面においては厳しいところはございますが、将来においては持続可能なまちであるというふうに思っております。
そのような中で、今、福岡市との合併を議論することは、これまでの市民の皆さん、議会の皆さんの努力、そして誇り、郷土愛に背くことになるというふうに思っております。市制10周年を迎える今、この糸島を築いてきた先人に感謝しながら、今を生きる私たち大人がここで頑張って、次代を担う子供たちのために、すばらしい糸島をつくり上げていくことが我々の使命であろうかというふうに思っております。
これが私の考えでございますが、三嶋議員にお尋ねしたいことがございます。1市2町が合併をし、すばらしいスタートが切られたというふうに思っておりますが、この10周年を迎える期に、さらに市民の皆さんともに一丸となって未来に誇れる糸島をつくっていこうとしている時期でございますが、福岡市の合併を提案される理由というのをお伺いしたいというふうに思います。
また、あわせまして、これまでも糸島を愛し、それぞれの分野で歯を食いしばって頑張ってある市民の皆さん、これからも糸島を前に進めていこうとする、そういった市民の皆さんのお気持ちに対して、議員は今、提案された福岡市合併をどのように考えてあるかをお伺いしたいというふうに思っております。
475 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
476 ◯13番(三嶋栄幸君)
確かに十数年前、ここにおられる皆さんや先輩諸氏が一生懸命考えて、数多くの苦難を乗り越えて1市2町が合併し、糸島市を誕生させたことは十分理解しております。私もこのまちで生まれ、このまちで育ち、議員にもさせていただいております。
確かに糸島ブランドがこれだけ浸透してきて、これからも豊かさを実感できるまちを目指してみんなで力を合わせて取り組んでいることは十分承知しております。しかし、日ごろ私が接する市民の皆さんと話しておりますと、普通の市民の方は、高い上下水道料を何とかしてほしい、身近なところに公園が欲しい、運転免許証を返納したら福岡市みたいに毎年シルバーパスが欲しい、安心して歩ける歩道などをつくってほしいなど、日々の暮らしに密着した切実な思いを訴えかけてこられます。
私たち議員は、執行部の皆さんから数多くの数値とデータをいただいておりますから、財政がどんな状況なのか、今後、どうなっていくのかということを十分知っております。それをもとに、こうやってきょうも質問をさせていただいています。
そう考えた場合、行政の目的は何なのかと考えた場合、市民福祉の増進であるというふうに法律でも明記されております。それなら、十数年前、先人の皆さんが困難を乗り越え合併したのであれば、市民ニーズを満たすために、次のステップとして合併も検討すべきではというふうにして、今、提案をさせていただいています。
御存じのとおり、長垂のカーブから西側は旧糸島郡です。今、発行されています糸島ガイドブックを見ておりましても、糸島市だけの情報ではなくて、今宿や北崎など、福岡市の情報も載っております。外から見た糸島というのは、長垂のカーブから西側が糸島というイメージになっています。ましてや、今、糸島半島の真ん中に九大というとてつもない潜在力にあふれたものが備わっております。私、これを生かさない限り、なかなかこの厳しい財政状況から抜け出せないのではというふうに思って、るる今、鉄軌道の話やいろんなことをさせていただきました。
私は、市民が幸福になるのであれば、福岡市と合併し、糸島区という区をつくっていただき、九大をコアとしたまちづくりをしたほうが、早く市民の皆様の幸福度が上がるのではと思って、今、御提案をさせていただいています。
以上です。
477 ◯議長(田原耕一君)
以上ですて、答弁は。質問してください。これで終わりますか、一般質問。はい、どうぞ。
478 ◯13番(三嶋栄幸君)続
私の思いは、そういう思いで今回御提案させていただきましたけど、市長、その点ついて何かございましたら御答弁お願いします。
479 ◯議長(田原耕一君)
月形市長。
480 ◯市長(月形祐二君)
三嶋議員のお気持ちはよくわかりました。私どもも市民の福祉の向上、そのために糸島市としてこれからもしっかりと努力をしてまいりたいと存じます。
481 ◯議長(田原耕一君)
馬場企画部長。
482
◯企画部長(馬場 貢君)
議員申されましたけれども、市民の皆さんの要望が高い行政サービスを提供すること、また、市民が必要とする行政サービスを提供することは、とても大事なことであるというふうには思っております。
ただ、その行政サービスを提供するための財政基盤づくり、そして、安定的な自治体経営も大変重要なことであるというふうに思っております。いわゆる行政サービスを提供するだけがまちづくりではないというふうに思っております。この行政サービスを提供する財源をつくり出していく、市民と一緒につくり出していくということもまちづくりであるというふうな認識を持っておるところでございます。
先ほども市長が答弁をいたしましたけれども、まちづくりについては市民の皆さんと一緒につくり上げていくものだというふうに言われました。その考えのもと、市民の皆さんと一緒に稼ぐまちづくり、地域経済の活性化を進めながら、自立できる財政基盤を整え、市民の皆さんの知恵をかりながら、身の丈に合った方法で市民の皆さんの要望を一つ一つかなえていきたい、そのようなまちづくりが重要ではないかというふうに思っております。
それともう一つ、九州大学の関係の学研都市づくりの分がございました。確かに福岡市と糸島市にまたがっておるところはございますけれども、この点においては、行政境をなくして、先ほど言いましたけれども、オーパックという5者連携のもとに、一緒に力を合わせて福岡市、糸島市、福岡県、経済界、九州大学、力を合わせて、この学研都市をつくり上げていくべきだというふうに思っておるところでございます。
483 ◯議長(田原耕一君)
三嶋議員。
484 ◯13番(三嶋栄幸君)
今、市長の思いや今後のまちづくりに対する気持ちというのを十分聞かせていただきました。この点ついては、きょうはもうこれで終わらせていただきます。再度、しっかり私も勉強して、また質問するかもしれませんが、そのときはよろしくお願いします。
それでは、これで私の一般質問を終わらせていただきます。
485 ◯議長(田原耕一君)
これをもちまして、三嶋議員の一般質問を終了します。
以上で本日の日程は全て終了いたしました。本日はこれをもちまして散会いたします。
(午後2時08分 散会)
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