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令和元年 第2回糸島市議会定例会(第5日) 本文 2019-06-17
令和元年 第2回糸島市議会定例会(第5日) 議事日程・名簿 2019-06-17

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  1. 糸島市議会 2019-06-17
    令和元年 第2回糸島市議会定例会(第5日) 本文 2019-06-17


    取得元: 糸島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       (午前10時00分 開議) ◯副議長(堀田 勉君)  おはようございます。本日も田原議長欠席のため、地方自治法第106条第1項の規定に基づき、副議長の私が議長の職務をとらせていただきますので、皆様方の御協力をよろしくお願いいたします。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付をしているとおりでございます。  これより議事に入ります。 日程第1 一般質問 2 ◯副議長(堀田 勉君)  日程第1.一般質問を行います。  質問は事前の抽せん順に許可します。  5番平田雅紹議員の発言を許可します。平田議員。 3 ◯5番(平田雅紹君)  皆さん改めましておはようございます。5番、建設産業常任委員の平田雅紹でございます。ただいま副議長より許可がありましたので、通告に従いまして質問を行わせていただきます。わかりやすい質問をさせていただきますので、執行部の皆さんどうかよろしくお願いいたします。  まず1つ目の質問のテーマですが、安全・安心のまちづくりについてお伺いをいたします。  昨年の九州北部豪雨災害より早いもので1年が過ぎようとしております。まだ福岡県は梅雨入りはしていませんが、いつまた昨年のような集中豪雨が発生するかわかりません。  福岡県は昨年、国が定めた地域ごとに想定される最大降雨量をもとに計算を行い、洪水浸水想定区域図の更新をいたしました。想定区域図をもとに糸島市は洪水ハザードマップを作成し、全戸配布いたしましたが、各行政区でも独自に防災ハザードマップを作成する取り組みが行われています。  1つ目の質問ですが、この行政区ごとの防災マップの作成に取り組んでいる行政区の数をお伺いいたします。 4 ◯副議長(堀田 勉君)  久保危機管理課長
    5 ◯危機管理課長(久保 孝君)  行政区の数でございますが、この取り組みつきましては平成25年度から始まった事業でございます。平成30年度末までに16の行政区で防災ハザードマップを作成しております。今年度は池田南行政区で現在作成中でございます。この防災マップにつきましては、九州大学の三谷教授の協力、指導のもとに作成をしてきております。  以上でございます。 6 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 7 ◯5番(平田雅紹君)  この取り組みは、行政区からの希望で取り組んでいるというふうにお聞きをしておりますが、全体の1割しか作成が進んでおりません。私も池田南行政区に住んでいますので、先月2回災害リスク・コミュニティに出席をいたしました。自分で住んでいる隣組の危険箇所を洗い出し、避難所も隣組独自の場所を決めるなど防災ハザードマップの作成をいたしました。ふだんは気づきませんが、実際歩いてみると、災害が起きたときの危険箇所を見つけることができました。未作成の行政区にはぜひ市から作成の働きかけをしていただいて、1つでも多くの行政区が作成に着手できるようお願いをいたします。  次に、5月31日に糸島市防災会議が開催をされています。会議で何が決まったかをお伺いいたします。 8 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 9 ◯総務部長(三角孝志君)  防災会議でございますけれども、国の防災基本計画、それから、福岡県の地域防災計画の修正等を踏まえまして、本市の地域防災計画の修正について承認を得たところでございます。  特に今回の防災会議では、福岡県が実施をいたしました熊本地震の課題等に係る検討結果と、平成29年7月、九州北部豪雨におきます災害対応に関する検証結果を受けまして、男女のニーズの違いや妊産婦、乳幼児、高齢者、障がいのある方、外国人などの多様な視点に配慮した避難運営などについて計画に反映をしたところでございます。  以上でございます。 10 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 11 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。  私も会議を傍聴いたしましたが、委員の方より、そこの自治会館は川に近く土地も低いため、万が一のときは避難しないように指導しているよというような意見が聞かれました。そういう行政区こそ、市の防災ハザードマップではなく、各行政区独自の防災マップの作成が必要ではないかというふうにそのときは感じました。  地域防災計画が承認され、公表されるのが梅雨に間に合ったことはいいことではありますが、次に、警戒レベルを国は今までの4段階から5段階に変更しましたが、糸島市の対応についてお伺いをいたします。 12 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 13 ◯総務部長(三角孝志君)  警戒レベルの関係でございます。  まず、今回の変更点について少し述べさせていただきたいと思いますけれども、今までの住民がとるべき行動を警戒レベルごとに区分いたしまして、早期注意情報をレベル1、大雨洪水注意報をレベル2、避難準備・高齢者等避難開始レベルをレベル3、避難勧告・指示をレベル4、それに新しく災害発生情報をレベル5として追加されておりまして、4段階から5段階に区分されたところでございます。  今回の変更によりまして、住民がとるべき行動に変更はございませんけれども、水害、土砂災害時の市から住民への情報の伝え方が変更となったものでございます。例えば、避難指示・勧告の際には、冒頭に警戒レベル4、避難勧告を発令、速やかに全員避難してくださいといった内容で呼びかけることとなります。  以上でございます。 14 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 15 ◯5番(平田雅紹君)  内容についてはわかりましたが、先々週、中国地方に警戒レベル4の発令がありました。報道等では、それを聞いた方からわかりづらいという意見があったというふうに報道がありました。今までは避難指示というふうに明確な文言が入っているんですが、今回は警戒レベル4というような形で、その後に文言があったのかもしれませんが、今までよりかわかりづらいという意見があったそうです。糸島市においても、変更については市民の皆様へ周知をよろしくお願いいたします。  令和に入りまして最初の梅雨入りを目前にいたしまして、ことしは災害が出ないように願ってはおりますが、万が一のときに十分な対応ができるように対策をお願いいたします。  では次に、危険交差点の対策についてお伺いをいたします。  4月22日に報道等で魔の交差点と名前をつけられてしまいました202号線バイパスと多久富線の多久交差点南側に信号機が設置され、現在稼働しております。この信号機が設置されたのは事故が多かったためなのか、当初からの計画だったのかお伺いいたします。 16 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 17 ◯総務部長(三角孝志君)  議員指摘の交差点につきましては、平成30年(111ページで訂正)1月27日に発生した死亡事故を含めまして、バイパスの開通から3週間で人身、物損を含め、5件もの交通事故が発生をしておるところでございます。  事故発生後、地元から市に対しまして信号機設置要望書が提出されました。市から糸島警察署と県警本部交通規制課に対しまして早急な信号機設置の要望書を提出したところでございます。その後、本市と福岡国道事務所、糸島警察署、県警本部交通規制課による現場立ち会いを行いまして、県警本部交通規制課において早期の信号設置が必要と判断をされまして、公安委員会において設置が決定されたものでございます。  以上でございます。 18 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 19 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。亡くなられた方にはお悔やみを申し上げます。  ただ、早期に信号機が設置されたことにより、その後、事故が発生していないということはよかったかと思います。  しかし、上りの西九州道出口とバイパス、市道との北側交差点も危険だと私は認識しますが、この対策についてお伺いいたします。 20 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 21 ◯総務部長(三角孝志君)  前段の質問で、私、当該交差点の事故発生の日付を「平成30年」と申し上げましたけれども、「平成31年」の間違いですので、訂正をさせていただきます。  それから、西九州道出口とバイパス、市道との交差点の関係でございますけれども、西九州道の出入り口とその北側の交差点は大変近接をしておりまして、危険な交差点であるというふうに認識しております。  対策ですけれども、信号機が設置されました南側交差点とあわせまして、現在、信号機の設置を要望しておるところでございます。出口部分の道路改良も含めまして、現在、県警本部と国道事務所において協議がなされておるという状況でございます。 22 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 23 ◯5番(平田雅紹君)  ぜひ一日も早く設置していただきたいんですが、上りの交差点は信号機がないため、土日は渋滞が激しくなっていると思います。私はこれも確認はしましたが、私が見たときは300メートルぐらい202号線のバイパスの渋滞が発生をしておりました。大事故が起きる前に信号機が設置されるように対処をお願いしたいと思っております。  では、ほかに市民からの信号機設置要望が多い交差点があるのか、また、要望があった交差点に設置された信号機の数があるかどうかをお伺いいたします。 24 ◯副議長(堀田 勉君)  久保危機管理課長。 25 ◯危機管理課長(久保 孝君)  信号機設置の要望でございますが、平成30年度につきましては、5つの行政区から6カ所の信号機設置の要望があっております。都度市のほうから糸島警察署のほうへ副申を行っておりまして、糸島警察署はさらに県の公安委員会に上申されているという状況でございます。  それと、行政区からは過去5年間で22件の設置の要望がございました。このうち、信号機設置に至りましたのが、今回の多久交差点を含めまして3件という状況でございます。  以上です。 26 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 27 ◯5番(平田雅紹君)  要望の数より設置箇所がかなり少ないのには驚きましたが、事故が起きてからでは遅いので、早期に設置できるように、これからも県警の働きかけをお願いしたいと思います。  では次に、202号線の歩道設置についてお伺いいたします。  最近整備されている新しい道路は、歩道がかなり広くなっております。しかし、糸島市を東西に走る202号線は、糸島市でも最重要幹線道路でありながら、歩道がかなり狭い箇所があります。逆に言えば、広い歩道が少ないのではないかと思うぐらいでありますが、糸島市として歩道状況の認識をしているか、お伺いをいたします。 28 ◯副議長(堀田 勉君)  浦志建設都市部長。 29 ◯建設都市部長(浦志素彦君)  国道202号の歩道の状況につきましては、歩道幅員の狭い区間や設置されていない区間があることは市としても認識いたしておりまして、国へ要望を行っているところでございます。整備につきましては、国において要望等を踏まえて、順次整備が進められている状況でございます。 30 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 31 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。  歩道が狭いから、なるべく通学路にしないような校区もあるようですが、糸島市として早期の整備を国道事務所に要望しているかどうか、お伺いいたします。 32 ◯副議長(堀田 勉君)  樗木建設課長。 33 ◯建設課長(樗木芳秋君)  国道の歩道設置要望につきましては、現在、3カ所を要望しておりまして、そのうち、2カ所について事業が進められているという状況でございます。  事業が進められている箇所でございますけれども、波多江小学校前と二丈福井地区でございます。  要望しておりました事業が未着手の箇所が、これは高田地区1件でございます。  以上でございます。 34 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 35 ◯5番(平田雅紹君)  波多江校区で事業が進められているという箇所は私も日々見ているんですが、取りかかりからいくとかなり時間がかかっていると思われます。用地買収が進まないとか、いろんな問題が原因かと思いますが、国の事業だけではなく、市で整備を行う計画があるかどうか、お伺いいたします。 36 ◯副議長(堀田 勉君)  浦志建設都市部長。 37 ◯建設都市部長(浦志素彦君)  国道の歩道設置につきましては、道路管理者であります国が実施するものでありまして、市で整備する考えはございません。引き続き整備が促進されますよう、国のほうへ要望を続けていきたいというふうに考えているところでございます。 38 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 39 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。  先ほど聞いた事業化されているところ以外の箇所でも歩行者同士が離合できない歩道もあります。糸島市としても用地買収等といろんな連携をしながら事業が進むように、今後も要望をしていただきたいと思っております。  では、次のテーマに移ります。  次に、観光施策についてお伺いをいたします。
     平成29年度の糸島市観光入り込み客数が648万人という発表がありました。全体で前年度比2.4%増で、宿泊客はふえていませんが、外国人観光客が16.7%増と、糸島市の知名度が外国人観光客にも浸透してきていることが立証された結果だと認識をしております。  ただ、水を差すようですが、市内観光地を同日に複数訪れることによるダブルカウントトリプルカウントがあるように考えますが、発表された数値の信憑性について執行部の認識をお伺いいたします。 40 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 41 ◯産業振興部長(大神哲広君)  数値の信憑性ということでございますが、毎年公表しております観光入り込み客数は、福岡県観光入り込み客推計調査要領に基づきまして、福岡県内統一のルールで実施した結果を集計したものでありますので、信憑性は高いものと判断をしております。 42 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 43 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。  こういう観光客の動き、いわゆる動向調査を私は詳細にやったほうがいいと思っているんですが、これは後ほどDMOのところで再度質問をしたいと思っております。  では次に、今後のDMOの施策についてお伺いいたします。  糸島市地域DMOの候補法人としての登録が3月に完了したと聞いておりますが、あくまでも候補法人であり、これからの活動で登録法人としての登録ができることになるようですが、では、登録法人となるためにどのような施策を進めていくのか、お伺いをいたします。 44 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 45 ◯産業振興部長(大神哲広君)  観光庁に提出しました日本版DMO形成・確立計画を糸島市観光協会が着実に遂行することで、今後登録法人になると思っております。  具体的には、マーケティング手法の確立や取り組み方法に基づく各種事業として、多様な媒体を使った情報発信、飲食ジャンルの買い回りチケットの販売、体験型観光プログラムの販売、外国人向けツーリズム商品の販売などを実践することとなります。  また、あわせまして、自律的・継続的な活動に向けた運営資金確保の取り組みとして、レンタサイクル事業の拡充や買い回りチケットの企画、販売等に取り組むことだと考えております。  以上です。 46 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 47 ◯5番(平田雅紹君)  形成確立計画を着実に遂行していくという答弁ですが、私はこれからが正念場だと思っております。いろいろ自治体に視察に行きましたが、登録するのが目的ではない、登録してからが大事だというふうにいろんな方からお話をお伺いいたしました。  では次に、今後の登録法人に向けての施策は糸島市観光協会が立案、実行していくのかをお伺いいたします。 48 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 49 ◯産業振興部長(大神哲広君)  今後の施策等につきましては、糸島市DMOを核として糸島市観光協会が中心となり、市内観光業者、交通事業者、商工会、JA、JFなどの多様な関係者と連携、協力して取り組みを進めていただくことになります。 50 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 51 ◯5番(平田雅紹君)  先ほど自律的・継続的な活動に向けた運営資金確保の取り組みとしてレンタサイクル事業の拡充等に取り組むとのことでしたが、私はこういうレンタサイクルなどは民間業者に任せたほうがいいと考えております。  関係機関と連携して観光協会が中心となり事業に取り組むとの答弁ですが、本来、DMOは稼ぐ施策を行うのではなく、観光施策全体の方向性を決めるのが目的ではないかと考えますが、執行部の考えをお伺いいたします。 52 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 53 ◯産業振興部長(大神哲広君)  今、議員言われましたように、DMOの役割につきましては、多様な関係者と共同しながらマーケティングの結果に基づき、観光地域づくりを実現するための戦略を策定し、戦略を着実に実施するための調整機能を果たすことであり、観光地域づくりのかじ取り役として方向性を示していく必要があると考えております。  なお、今後運営していくためには、やはり自律的・継続的な活動に向けた運営資金の確保も必要でございますので、滞在型集客交流事業などの収益事業にも観光地域づくりの一主体として取り組むことになると思っております。 54 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 55 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。  では次に、国は観光地域づくりに対する支援メニュー集というのを公表しております。その中にはハード、ソフト事業がいろいろ掲載されています。予算もかなりの額がついていて、糸島市にも活用できるような内容がたくさんあると思いますが、この支援メニューはDMO法人に対しての補助事業だと認識をしておりますが、申請は観光協会が行うということで間違いはないでしょうか。 56 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 57 ◯産業振興部長(大神哲広君)  今言われました支援メニューですが、こちらにつきましては、DMOや自治体などの取り組みに役立つ各府省庁の支援策を集約したものでありますが、今回の支援メニューにつきましては、地域DMOの候補法人であります糸島市観光協会が主体性を持って申請するものであると思っております。 58 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 59 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。  私も以前一般質問でも取り上げましたが、DMO事業推進のため、この支援メニューの中にあるプロフェッショナル人材募集や外部専門家招聘事業の申請を検討しないかどうか、お伺いいたします。 60 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 61 ◯産業振興部長(大神哲広君)  現在、観光振興に係る地域おこし協力隊員1名が観光協会を主な拠点として活動しておりますので、今後、糸島市観光協会がDMO形成・確立計画を実施していく中で、必要に応じて支援メニューにある専門人材の招聘事業を検討されることとなります。  なお、糸島市観光協会では、新たな観光商品づくりのため、国のモデル事業に申請中であります。この事業には専属の有識者やコーチング人材の派遣が組み込まれておりまして、専門知見を生かした助言がなされるものであると思っております。 62 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 63 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。  先ほど観光入り込み客数のところで少し申しましたが、観光客がどのような動きで糸島市内を周遊しているのか、動向調査が必要だと思います。そのデータを観光関連業者に提供し、それぞれの集客に結びつけることが観光客の満足度の向上につながると思います。このような動向調査を行う考えがあるかどうか、お伺いをいたします。 64 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 65 ◯産業振興部長(大神哲広君)  動向調査につきましては、DMOが行うマーケティングの具体的手法について、今年度詳細に決めた上で実行されますが、まずは観光協会窓口来訪者への聞き取り調査など、比較的実行しやすい手法が予定されております。  また、観光庁が行っております旅行観光消費動向調査、こちらはオンライン調査で年4回ほど実施されておりますが、こういったデータ等の活用も検討していきたいというふうに考えております。 66 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 67 ◯5番(平田雅紹君)  一般的にビッグデータと言われていますが、リアルタイムで得られる多彩な消費者行動履歴、ソーシャルネットワークやモバイルデバイス、さまざまなセンサネットワーク等から膨大な量のデータが生み出されています。これら膨大なデータを分析、活用、組み合わせることによって新たな発見や気づきを得て、それらをサービスの品質向上や販売機会、収益増加などにつなげていくことが期待されています。しかし、このビッグデータの分析、解析には専門知識を持った人材が必要になります。  そこで、再度質問しますが、動向調査を行い分析、解析するためには、先ほどもお聞きしましたが、プロフェッショナル人材募集や外部招聘が必要ではないかと考えますが、執行部の考えをお伺いいたします。 68 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 69 ◯産業振興部長(大神哲広君)  糸島市観光協会は、地域DMOを候補法人として活動を開始したばかりであり、できることから着手するスロースタートとすることとしております。そのため、取り組みの分野、規模が徐々に拡大していく中で、必要なプロフェッショナル人材等の雇用についても検討されることとなります。  なお、先ほど言われました動向調査の解析等の部分でございますが、今年度の糸島市協定大学等課題解決型研究事業といたしまして、中村学園大学の浅岡教授のグループに対し、観光客の周遊性向上のための2次交通課題の解消の研究を委託することとなっております。この中で観光客に対する動向調査と専門的な知見によるマーケティング分析が行われることとなっております。 70 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 71 ◯5番(平田雅紹君)  中村学園大学との共同になるようですが、ぜひ進めていただきたいと思います。  糸島市の魅力を多くの人に広めていくためには、やはりこのビッグデータの収集、解析等は必ず必要になっていくと思っております。答弁にあるように、まだ活動を開始したばかりで、最初から全速力で走るのは無理があるのは承知をしておりますが、ぜひ検討していただきたいと思っております。  次に、糸島市未来会議の今後の活動についてお伺いいたします。 72 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 73 ◯産業振興部長(大神哲広君)  糸島未来会議についてでございますが、DMOの活動により、観光地域づくりを推進することに賛同いただきました民間事業者10名の方々に御参加いただき、昨年度は6回開催しております。情報発信や収益事業の実施手法におけるアドバイス等をいただいたところでございます。  今後につきましては、これまでのメンバーに加え、DMOが取り組む事業分野ごとに多様な業種の事業者や団体に参画を呼びかけて部会を設け、それぞれの専門的な知見やノウハウを反映させるシンクタンク的な役割を果たすと同時に、実行班として実践的な取り組みを進めていただきたいというふうに考えております。 74 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 75 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。  2年間活動しているようですが、なかなか今までは活動内容がわかりづらいような気が私はしております。当初のキックオフメンバーから事業ごとに専門班を設けるとのことですが、糸島の未来を真剣に考えてくれる人材を集めて、たくさんの観光施策の提言をしてもらえるような会議にしていただきたいと思っております。  先ほどの答弁にもありましたが、まだ糸島版DMOとして活動が始まったばかりですが、観光協会も糸島市の観光施策を全て計画、立案、実行するのは、私は無理があると考えております。  そこで、官民連携の糸島市観光推進協議会等を立ち上げて、観光行政のかじ取りや意思決定を行う機関としてDMO法人の上位に設置してはどうかと考えますが、執行部の御意見をお伺いいたします。 76 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 77 ◯産業振興部長(大神哲広君)  市全体の観光施策、取り組みにつきましては、令和元年度に糸島市観光振興基本計画の見直しに着手をしておりまして、民間事業者を含む各分野の委員で構成します観光審議会を設置した上で検討を進めることとしております。
     また、平成30年度より観光協会幹部と市幹部で構成します糸島市DMO連絡会議を毎月開催しておりまして、観光、まちづくりに関する議論を行っており、そういった関係で、現段階では既存の組織で対応していくという考えでございます。 78 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 79 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。  先ほども申し上げましたが、登録法人になってからの活動が大事だと思います。執行部の皆様も観光協会と一丸となって施策の計画、立案、実行を進めていただいて、持続可能な観光行政推進をお願いいたします。  では、次の質問に移ります。  市制施行10周年記念事業について質問いたします。  本市は、合併より来年の1月1日で10周年を迎えます。記念事業やロゴマークの作成等いろいろな事業が計画されていると聞いていますが、10月5日、6日には市民まつりが計画をされています。昨年は台風接近のためやむなく中止となりましたが、ことしは開催が望まれております。  そこで、せっかく10周年の年でもありますので、市民まつりにイベント誘致などを行ったらどうかと考えますが、執行部の考えをお伺いいたします。 80 ◯副議長(堀田 勉君)  馬場企画部長。 81 ◯企画部長(馬場 貢君)  市民まつりにつきましては、議員も御存じかと思いますけれども、ボランティアによる実行委員会方式で行っておりまして、今回も実行委員の方が知恵と汗を出して準備に入ってあるところでございます。聞くところによりますと、市制10周年記念事業にふさわしい事業を企画してあるというふうに聞いております。  また、この糸島市民まつりにつきましては、テーマが郷土愛を高め、糸島の力を発信する、コンセプトが市民主体、市民共同の開催ということになっておりまして、このようなことからも民間のイベント会社等からのイベント誘致というような予定はございません。 82 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 83 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。  私は昨年9月の一般質問で、同僚議員も3月の一般質問で取り上げましたが、糸島産のお土産や特産物を一堂に集めて直売、試食を行うような糸島お土産グランプリなどを開催してはどうかと考えます。先ほど民間の実行委員のほうで計画をされているということでしたが、こういうふうなことをしてはどうかということについて執行部の考えをお伺いいたします。 84 ◯副議長(堀田 勉君)  波多江地域振興課長。 85 ◯地域振興課長(波多江修士君)  先ほど部長も答弁しましたとおり、市民まつりにつきましては、有志による実行委員会形式でもう既に今年度の事業につきましては事業計画が決定済みでございます。  ただ、貴重な御意見としてお預かりして、次回の参考として実行委員会のほうに届けたいというふうに思っております。 86 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 87 ◯5番(平田雅紹君)  よろしくお願いします。  合併10周年を盛大にお祝いして市民まつりが開催され、市民の皆さんに多く集まっていただくことを期待して、次のテーマに移ります。  最後に、糸島市内道路網計画についてお伺いをいたします。  都市計画道路、市道の整備計画についての質問ですが、ずばり都市計画道路丸田線の整備計画について執行部の考えをお伺いいたします。 88 ◯副議長(堀田 勉君)  浦志建設都市部長。 89 ◯建設都市部長(浦志素彦君)  丸田線の関係の計画でございますけれども、その前に、市のほうでは都市計画道路につきましては、市全線を対象に、平成30年度から令和2年度にかけまして都市計画道路検証事業に取り組んでおります。その中で、都市計画道路各線の必要性や実効性についての評価検証作業を進めているところでございます。  丸田線につきましては、今後その評価、検証の結果を踏まえて、再度検討することになるというふうに考えているところでございます。 90 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 91 ◯5番(平田雅紹君)  丸田線は丸田池北側の交差点より市役所を直接結ぶ道路であります。志摩地区や西九州道前原インターから市役所にアクセスするには重要な都市計画道路だと認識をしております。見直し検証作業で再検討、もしくは計画の見直しとなると市民の利便性に影響が出るのではないかと危惧をいたします。ぜひ早期の整備をお願いしたいと思います。  また、市庁舎整備計画でも丸田池を埋め立てる計画はなくなりましたが、丸田線の整備計画においても丸田池を豪雨時の調整池として有効活用し、橋梁での整備の検討を早急にしていただいて、実施計画に1年でも早くのせていただければと思います。  では、丸田線の整備計画は市庁舎整備とは別に考えておられるのかどうか、執行部の考えをお伺いいたします。 92 ◯副議長(堀田 勉君)  浦志建設都市部長。 93 ◯建設都市部長(浦志素彦君)  仮に都市計画道路丸田線の整備計画を策定する場合におきましては、市庁舎整備計画とは切り離した別の計画になるというふうに考えております。 94 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 95 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。  先ほども申しましたが、志摩や二丈地区からの市役所のアクセスには必ず整備すべき道路だと私は思っております。市の答弁は別だということですが、ぜひ一体での整備検討をお願いしたいと思っております。  次に、市民満足度調査等の中でも糸島市内の近年の交通渋滞が目立つというふうに結果が出ております。この渋滞について市はどういうふうに認識しているか、また、市内の渋滞緩和のため長期道路計画策定が必要ではないかと考えますが、執行部の考えをお伺いいたします。 96 ◯副議長(堀田 勉君)  浦志建設都市部長。 97 ◯建設都市部長(浦志素彦君)  交通渋滞につきましては、近年の人口増加、入り込み観光客の増加などによりまして、市内で交通渋滞が発生していると認識しているところでございます。  市内の道路交通の安全性の向上と円滑に移動できる道路網の整備を目指しておりまして、国や県と連携し、計画的に取り組みを進めていきたいというところでございます。整備の進捗によりまして、渋滞緩和対策につながっていくものというふうに考えておりまして、今後も計画的な道路整備により、渋滞緩和対策を含め、安全で円滑な道路交通を進めていく考えでございます。 98 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 99 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。  以前は冬のカキ焼きシーズンや連休中の渋滞はありましたが、現在、202号線は時期や時間帯が関係なく、慢性的な渋滞が発生しております。特に波多江から前原までの202号線の渋滞で、産の宮交差点付近は渋滞がひどくなっております。原因をどのように捉えているか、執行部の考えをお伺いいたします。 100 ◯副議長(堀田 勉君)  浦志建設都市部長。 101 ◯建設都市部長(浦志素彦君)  渋滞の原因についてということでございます。渋滞の原因につきましては、市域を東西に走る国道202号と国道202号バイパスは本市の道路交通における大動脈でございます。それを連絡する南北方向の道路はJR筑肥線で分断されており、県道瑞梅寺池田線の踏切を含む産の宮交差点の東西南北の4方向全てで交通渋滞が発生していると考えております。交通渋滞によりまして、周辺住民の方の生活に御不便をおかけしているのではないかと危惧しているところでございます。 102 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 103 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。  産の宮交差点の県道よりの右折は南北とも信号1回では行けないことが多いと。住民からどうにかしてくれという要望が多数上がってきております。また、202号線バイパスと県道瑞梅寺池田線の波多江交差点も県道側の交差点は渋滞をしています。これについて対策をお伺いいたします。 104 ◯副議長(堀田 勉君)  浦志建設都市部長。 105 ◯建設都市部長(浦志素彦君)  波多江交差点の関係でございますけれども、波多江交差点の数値ではございませんが、参考に、平成26年交通解析を行ったものによりますと、産の宮交差点から南側の交通量は、中央ルート、整備しておりませんが、その前と後でどのくらい変わるかという数値がございますので、御紹介させていただきますが、中央ルート整備前で1日当たり1万300台、整備後で1日当たり5,600台へと、1日4,700台が減少する、45.6%は減少するという交通解析の結果となっております。  市といたしましては、まず、中央ルートの整備を早急に進め、産の宮交差点を含めた周辺の渋滞緩和につなげたいと、このように考えているところでございます。 106 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 107 ◯5番(平田雅紹君)  中央ルートが開通すれば渋滞が緩和するだろうということなんですが、波多江交差点は近くに伊都菜彩があるため常に交通量が多く、あごら線から県道を右折するとすぐに渋滞が発生している時間帯があります。  そこで、波多江交差点を避けてあごら線を延長する道路計画を検討しないかどうか、お伺いをいたします。 108 ◯副議長(堀田 勉君)  浦志建設都市部長。 109 ◯建設都市部長(浦志素彦君)  先ほどの答弁と重複はいたしますけれども、市といたしましては、まずは中央ルートの整備を進め、渋滞緩和の効果を検証したいと考えておりまして、現時点ではあごら線を延長する道路計画の予定は持っていないところでございます。 110 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 111 ◯5番(平田雅紹君)  わかりました。  渋滞を予測して、裏道、抜け道を通る車が波多江校区ではかなり増加しております。これは以前からあったわけですが、抜け道は歩道もないところが多く、通学路となっている道路もあり、歩行者の安全も脅かされております。  繰り返しの質問になりますが、こういう渋滞を解決するためにはどのような対策があるのかをお伺いいたします。 112 ◯副議長(堀田 勉君)  浦志建設都市部長。 113 ◯建設都市部長(浦志素彦君)  先ほども答弁いたしましたけれども、渋滞の大きな原因は、南北方向がJRにより分断されていることでございます。JRの踏切で遮断されることなくスムーズに移動できる道路が必要不可欠であると考えているところでございます。そのためにも、踏切と立体交差をする中央ルートの整備を早急に進めたいと考えているところでございます。  また、そのことが産の宮交差点付近を含む波多江駅周辺住民の方の生活利便性の向上にも寄与するものと考えているところでございます。 114 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 115 ◯5番(平田雅紹君)
     確かに中央ルートが開通すれば、JRを横断する南北道路が整備されることにより交通量が減ることはわかります。交通量予測が人口減少を考慮していないというような意見もありましたが、現実問題として慢性的な渋滞が発生しております。渋滞を迂回して通学路を通る車も多いため、早急に対策を講じる必要があります。  渋滞緩和には中央ルートの早期の整備が必要であることは私も同意見ではありますが、糸島市として、そもそも中央ルートの持つ性格、役割や早期整備が必要である理由をお伺いいたします。 116 ◯副議長(堀田 勉君)  浦志建設都市部長。 117 ◯建設都市部長(浦志素彦君)  中央ルートにつきましては、九大伊都キャンパスと本市を結ぶ大切なアクセス道路であるとともに、本市全体の道路ネットワークを形成するための南北をつなぐ重要な基幹道路であると認識いたしております。  また、踏切事故の防止や交通渋滞の解消のため、踏切による遮断がなく移動できる、法に基づいた立体交差ができる中央ルートは、市民の生命を守り、市民生活や市の発展に欠かせない重要な道路であるというふうに認識しているところでございます。 118 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 119 ◯5番(平田雅紹君)  糸島市にとって中央ルートは重要な基幹道路であり、早期整備が必要であるということは私も認識をしております。波多江校区の渋滞対策解消だけでなく、現在の離合も厳しいような狭い道路を整備することで、東風校区の安全・安心のまちづくりのためにも一日も早い整備が必要だと私は思っております。  中央ルートの重要性、必要性は十分理解できます。早期に完成できるよう、国や県の関係機関に対し、さまざまな手段を使いながら強く働きかけを行っていただきたいと思いますが、このことについて市長の見解をお伺いいたします。 120 ◯副議長(堀田 勉君)  月形市長。 121 ◯市長(月形祐二君)  ただいま部長のほうからも答弁をさせていただきましたが、中央ルートにつきましては、市民の皆様が鉄道に分断されずに円滑に通行できる道路ネットワーク、これを構築するための基幹道路として議員からもお話がございました。市民が安全で快適に生活できる、また、九州大学を核とした学術研究都市をつくり上げるためにも、そして、先ほどから議論になっております災害時の避難路としても、さらにブランド糸島、これを求めてお見えになるたくさんの観光客の皆さんにも快適な糸島を感じていただくためにも、県と協力をいたしまして、一日も早く整備をしなければいけない重要な道路であるというふうに考えております。  したがいまして、今後とも私自身もあらゆる機会を通じまして、国及び県のほうへ事業予算の確保の要望活動にしっかりと努めてまいりたいというふうに思っております。 122 ◯副議長(堀田 勉君)  平田議員。 123 ◯5番(平田雅紹君)  ありがとうございます。市長の意気込みはよく伝わりました。私も同じ意見であります。  3月の一般質問でも申し上げましたが、地権者の方々や付近住民の方々で反対があることは承知をしております。  しかし、アンダーパスが危険であると決めつけてしまうのは危険だと思います。豪雨時などの安全対策が問題との意見もありますが、危険時間降雨量を超えたときは遮断機がおりて進入できなくなる対策や、たまった雨水はポンプで排水をするなどの対策が講じられると思います。  平面踏切では事故の可能性もあり、県としていろいろな検討を行い、安全性や将来性を考慮した工法の決定を行っていると私は思っております。  県や糸島市も住民の方々に対して、これからも丁寧な説明をしていきながら、今の計画より一日でも早く開通するよう願いまして、私の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 124 ◯副議長(堀田 勉君)  これをもちまして、平田議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は11時ちょうどの予定です。       (午前10時47分 休憩)       (午前11時00分 再開) 125 ◯副議長(堀田 勉君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、16番伊藤千代子議員の発言を許可します。伊藤議員。 126 ◯16番(伊藤千代子君)  おはようございます。私のきょうのテーマは、法律を守るということと、そして住民の幸せのために市政をやるということをテーマに3つの質問を行いたいと思います。  まず、森林公園樋の口ハイランドの民間への貸し付けについてです。  糸島市には2つの森林公園があります。木の香ランドと樋の口ハイランドです。合併前、筒井秀来二丈町長が編さんをなさった二丈町史にはこう書いてあります。「自然を生かして整備された名所・樋の口ハイランドは、平成5年、森林公園として一貴山に2億7,400万円をかけて開設をされた。標高400メートルからの眺めはすばらしく、芝スキー場や新緑、紅葉など四季を通じて楽しめる」とあります。  そこでまず、樋の口ハイランドの設置者、設置目的、公園面積を伺います。 127 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 128 ◯産業振興部長(大神哲広君)  議員が今言われましたように、当時の二丈町におきまして、平成5年度に県営事業により設置をされてあります。当時の条例における設置目的は、緑と触れ合いながら森林の大切さを認識し、自然環境についての関心を高めるとともに、研修及び交流の場としての活用を図り、もって林業の振興に資することであります。  面積でございますが、約19.5ヘクタールとなっております。 129 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 130 ◯16番(伊藤千代子君)  観光協会のホームページには、「樋の口ハイランドは玄界灘の眺めを一望でき、広大な園内には桜、ツツジ、シャクナゲ、モミジが目を楽しませてくれる。特に5月初旬のシャクナゲ園は見事です」と書いてありました。  樋の口ハイランドには、何種類、何本のお花の木が植えてありますか。 131 ◯副議長(堀田 勉君)  重冨農林水産課長。 132 ◯農林水産課長(重冨敏彦君)  花の木などにつきましては、県営事業で植栽しております。何本植えられたかというのは、今ちょっと把握をできていない状況ですが、先ほど議員申されたとおり、シャクナゲや桜、ツツジなどが植栽されております。  以上でございます。 133 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 134 ◯16番(伊藤千代子君)  私が二丈の歴史を調べましたところ、40種類、1万6,088本がこの事業で植えられたと書いてありました。この公園内には、森林浴が楽しめる3キロの遊歩道があり、園内を流れる小川では、子供たちが大好きな水遊びができる。公園の案内板にはパラグライダーの基地もあると書いてありますが、この樋の口ハイランドは入場料が必要ですか。 135 ◯副議長(堀田 勉君)  重冨農林水産課長。 136 ◯農林水産課長(重冨敏彦君)  入場料というのは必要ありません。 137 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 138 ◯16番(伊藤千代子君)  今のような時代にお金を使わないで遊べる公園がある。それも20ヘクタールの広大な公園があるというのはすばらしいことだと思います。  以前、観光案内に「樋の口ハイランドで高原のさわやかな空気の中、お弁当を持ってのピクニックや草スキー、遊歩道の散策を楽しんだらいかがでしょうか」とありました。樋の口ハイランドは白糸の滝から西へ何キロ地点にありますか。 139 ◯副議長(堀田 勉君)  重冨農林水産課長。 140 ◯農林水産課長(重冨敏彦君)  約5キロの地点にあります。 141 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 142 ◯16番(伊藤千代子君)  白糸の滝から4~5キロということですね。しかし、市が最近つくった観光マップを見ますと、この中に樋の口ハイランドの名前が地図から消えています。そのかわり、フォレストアドベンチャー・糸島というアトラクションの会社の名前に変わっています。樋の口ハイランドは廃止をされているんでしょうか。 143 ◯副議長(堀田 勉君)  重冨農林水産課長。 144 ◯農林水産課長(重冨敏彦君)  以前、条例を廃止しておりますので、今、樋の口ハイランドより旧樋の口ハイランドという言い方が正確かと思います。  以上です。 145 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 146 ◯16番(伊藤千代子君)  ということは、今は用途廃止がされているということですね。確認しますが、そうですね、部長。 147 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 148 ◯産業振興部長(大神哲広君)  公の施設としては廃止をしております。 149 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 150 ◯16番(伊藤千代子君)  では、用途廃止をして公の施設ではなくなった。だから、民間に今貸しているということなんですけれども、このアスレチックを建設して事業を展開している会社は、どこの何という会社ですか。 151 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 152 ◯産業振興部長(大神哲広君)  フォレストアドベンチャーの事業を展開しているのは、東京都にあります有限会社パシフィックネットワークでございます。 153 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 154 ◯16番(伊藤千代子君)  平成24年7月20日に市が会社と結んだ事業用定期借地権設定及び定期建物賃貸契約書というのがここにあります。市は樋の口ハイランドを施設から廃止した。そして、今、年間幾らで、公園面積の何%をいつまでこの会社に貸す契約をしているんですか。
    155 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 156 ◯産業振興部長(大神哲広君)  土地の賃料といたしましては5万8,350円、建物の賃料として4万5,040円、年間10万3,390円でございます。  貸し付けをしている面積につきましては、敷地の全域を貸し付けております。契約の周期につきましては、平成35年、令和5年3月31日までとなっております。 157 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 158 ◯16番(伊藤千代子君)  令和5年まで年間10万円ですから、言ったら月に8千円ぐらいで20ヘクタールの公園全部を東京の会社に貸しているということですよね。福岡県が何年もかけて森林を切り開き、市民、住民が自然と触れ合いながら森林の大切さを学ぶ、その公園をわずか10万円で東京の会社に貸している。余りに安過ぎると私は思いますが、その辺はそう思いませんか。 159 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 160 ◯産業振興部長(大神哲広君)  賃料等の積算につきましては、糸島市行政財産の使用に関する条例に基づいて算出をしているところでございます。 161 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 162 ◯16番(伊藤千代子君)  施設でなかったら行政財産ではないじゃないですか。それに基づいて算出するということ自体が、根拠がおかしいと思います。  それから、フォレストアドベンチャーの利用料金は大人3,000円、子供2,600円です。先ほど樋の口ハイランドは無料でした。無料で住民が利用できる施設でした。それをわざわざ廃止してビジネスに使わせているわけですね。お客が年間4万人近く来ているそうです。大変な売り上げになっていると思いますが、売り上げの一部は市の財政に入りますか。 163 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 164 ◯産業振興部長(大神哲広君)  市の財政のほうには入りません。 165 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 166 ◯16番(伊藤千代子君)  先ほどから言うように、何年も何年もかけて糸島の森を切り開いた。そしてつくった公園を住民は使えない施設になって企業に貸している。しかもそれが東京の会社で税金は入らない。地場産業の振興になるとも思えません。しかもそれが市の財政に1円も入らないという状況がわかりました。  会社に貸し付けてから既に7年たっています。市は樋の口ハイランドの、これは旧樋の口ハイランドといいますが、でもやはり公園です。ここの整備を全くしていません。今、誰が責任を持ってここは整備をしているんですか。 167 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 168 ◯産業振興部長(大神哲広君)  公園自体を市で整備することは考えておりません。ただし、借受人が事業の拡大などのために遊具などを設置するときは借受人が自費で整備をすることになっております。 169 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 170 ◯16番(伊藤千代子君)  借受人ということは、東京のパシフィックネットワークがやるということになりますね。森林の下草を刈ったりとか、枝打ちをしたりとか、森林は放置したら荒れてしまいます。せっかく3億円近いお金をかけてつくったこの公園を7年間整備していないわけです。1万6,000本のお花の木が植えてあって、筒井元町長がすばらしいところですと、1年中楽しめますよと言っていたこの公園はどうなってしまったんでしょうか。1万6,000本のお花の木の剪定などをパシフィックネットワークがやるという管理委託の契約書はありますか。 171 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 172 ◯産業振興部長(大神哲広君)  契約の中で善良なる管理注意義務という形で、こういった花とか、あるいは草刈り等、そういったことをやっていただいているというふうに考えております。 173 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 174 ◯16番(伊藤千代子君)  しかし、管理委託自体の契約書はありませんね。それは貸し付けの契約書です。  私はこの前行ってみましたところ、森林組合が指定管理者として管理していたころは実に美しい公園でした。しかし、今はあちこち草ぼうぼうになっています。名物のシャクナゲ園にはアスレチックが建設をされて、遊歩道はお客様の通路になっています。二丈町史に絶景と書いてあった展望台は進入禁止の立て札が立っています。子供たちが水浴びができる小川は手入れがされないままに進入禁止のロープが張ってありました。この現状をごらんになったことがありますか。 175 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 176 ◯産業振興部長(大神哲広君)  就任してから見には行っております。 177 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 178 ◯16番(伊藤千代子君)  見に行ってあんなに二丈として誇りに思っていた公園、名所だと言って自慢をしていた公園がこういう状況になっていることに胸が痛まないのかなと私は思うわけです。  子供たちがきゃあきゃあと笑い声を上げて遊んでいた草スキー場は、斜面の一部が崩れたまま放置されています。私が会社の方でしょうか、その人に草スキーで子供が遊んでもいいですかと聞きましたところ、危ないからやめたほうがいいと言われました。  ここにはパラグライダーの基地もあります。今ここは公園ではないとおっしゃっていますが、しかし、やはり見た目はきちんとした公園です。この公園の整備が不十分で事故が起きた場合、管理責任は誰が負いますか。 179 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 180 ◯産業振興部長(大神哲広君)  けがなどの事故が起きた場合の責任につきましては、契約の第18条におきまして、施設利用者への賠償の条項を盛り込んでおり、施設の利用者に損害が生じた場合は借受人が賠償することとなっております。 181 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 182 ◯16番(伊藤千代子君)  借受人ということは、東京のパシフィックネットワークということになるんでしょうが、それはフォレストアドベンチャーをやっている中での事故の賠償ではありませんか。例えば、この公園に来て、先ほどのような草スキーで遊んで、これは市の公園なので無料ですから、こういうところで遊んでいるときにけがをした、あるいは森林の整備が行き届いていないので、倒木によってけがをした、こういうような、フォレストアドベンチャーとは全く関係がないけがでも、この会社が責任を持つんですか。 183 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 184 ◯産業振興部長(大神哲広君)  施設以外でのけがとかの補償につきましては、借受人との協議の中で損害賠償の割合あたりを決めていくことになるかと思っております。 185 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 186 ◯16番(伊藤千代子君)  この会社が契約しているのは、単にここを借りるという契約であって、ここでの管理運営の責任の契約ではありません。トイレも広場も建物も全て会社が営業用に改装しています。市の建物が会社の建物になっておりますね。オリジナルのTシャツとか靴とかさまざまなグッズを販売していました。玄関には、フォレストアドベンチャー・糸島と運営会社の看板が立っています。市が所有する森林公園でありながら、土地と建物全て営利企業に貸し付けているという現状です。もし梅雨の大雨で公園内の樹木が倒れたり、土砂崩れが起きた場合、復旧工事は誰がするんですか。 187 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 188 ◯産業振興部長(大神哲広君)  これも先ほど言いましたように、災害等の場合につきましても、借受人との協議の中でその負担等につきましては協議をさせていただくというふうに考えております。 189 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 190 ◯16番(伊藤千代子君)  先ほどから、用途廃止をしてこの樋の口ハイランドは施設ではないと、施設ではないから貸し付けができるんだということを一生懸命におっしゃっておられます。しかし、2019年3月に作成された公共施設等総合管理計画というものの中に、これができたのはついこの前です。この中に樋の口ハイランドはこの27ページのところですけれども、樋の口ハイランドは産業振興施設、観光施設に位置づけられています。産業振興施設というものは何ですか。 191 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 192 ◯総務部長(三角孝志君)  公共施設等総合管理計画におきます産業振興施設でございますけれども、施設の分類につきましては設置目的によって分類をしておりまして、農業、林業、水産業、商工業等の振興に関するものを産業振興施設として分類をしておるところでございます。 193 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 194 ◯16番(伊藤千代子君)  施設ではないと言いながら、施設じゃないから貸していいんだと言いながら、市の公文書の中では、れっきとした産業振興施設として位置づけられています。しかもこの管理計画には、樋の口ハイランドは今後も産業振興施設として機能を維持し、計画に基づいた修繕を実施すると書いてあります。機能を維持するということは、ほったらかしちゃいけないんですよね。きちんとした手入れとかしなきゃいけないわけですね。  ここに計画に基づいた修繕を実施すると書いてありますが、これに間違いありませんか。 195 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 196 ◯産業振興部長(大神哲広君)  この改修計画でございますが、第1期アクションプランに計上しておりますが、現在の賃貸借契約が満了した後に契約が延長されず、市が直営で施設を管理する際のものでございます。  引き続き貸し付ける場合につきましては、借受人の負担となりますので、修繕費は不要となります。 197 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 198 ◯16番(伊藤千代子君)  市の施設ではないと言いながら、市のこの公共施設の中に、きちんと中に位置づけてここに書いてあるということは非常に矛盾しております。そして、今総務省の指導で全国の自治体は施設カルテというものを作成しています。この施設カルテというのは、総務部長どういうものでしょうか。 199 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 200 ◯総務部長(三角孝志君)  施設カルテでございますけれども、公共施設等のあり方、方向性を検討する際の基礎的な資料でございまして、施設の概要について取りまとめたものでございます。
    201 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 202 ◯16番(伊藤千代子君)  公共施設のあり方を今後考えていくとても重要な公文書ですね。その中の112ページに、施設名、森林公園樋の口ハイランドというふうに書いてあります。1ページ割いて施設として載っています。施設ではない、用途廃止をしたからもう施設じゃないんだとおっしゃっていますが、どうしてここに載せてあるんですか。 203 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 204 ◯産業振興部長(大神哲広君)  先ほど言いましたように、この分につきましては、令和5年までの貸し付け期間となっておりますので、今後また継続がされないというような場合につきまして市の施設になるかと思いますので、そういったことを含めまして、この施設として掲載をしております。 205 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 206 ◯16番(伊藤千代子君)  ここの、それは非常にいい加減というか、私からすれば施設に対してどう考えているのかなと思いますが、この施設カルテ112ページを見ますと、こう書いてあります。「施設名、森林公園樋の口ハイランド、施設ID、75、所管、農林水産課、普通財産」と書いてあります。総務部長にお尋ねしますが、普通財産とは何ですか。 207 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 208 ◯総務部長(三角孝志君)  市が持ちます財産のうち、行政財産を除くものが全て普通財産というふうになっております。 209 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 210 ◯16番(伊藤千代子君)  普通財産というのは、行政財産ではない。つまり、目的を持った施設ではないということです。  樋の口ハイランドは、農林水産課が所管をする産業振興施設です。公共用の財産です。それが、しかも、農林水産課が所管をして、管財契約課が所管をしておりません。普通財産というのは目的のない管財契約課が所管をする財産です。今現在も、令和5年の話じゃなくて、今現在も農林水産課が一生懸命管理しています。それがどうして行政財産ではなく普通財産になるんですか。 211 ◯副議長(堀田 勉君)  甘利副市長。 212 ◯副市長(甘利昌也君)  今の御質問でございますが、この設置目的のところをごらんいただきたいんですけれども、平成24年にフォレストアドベンチャーに貸し付けを行っているということで、今、財産としては普通財産ということでございますが、この敷地の中に林道がございます。その林道というのは公の市の施設でございますので、それを管理する。それは農林水産課でございますので、ここは農林水産課とさせていただいております。 213 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 214 ◯16番(伊藤千代子君)  ということは、農林水産課は林道だけの整備に当たっているんですか。 215 ◯副議長(堀田 勉君)  甘利副市長。 216 ◯副市長(甘利昌也君)  現時点では大部分を貸し付けておりますので、林道部分の管理ということになります。 217 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 218 ◯16番(伊藤千代子君)  だから、市民のためにつくった施設であるにもかかわらず、市民の皆さんと、アジサイがきれいですよとか、シャクナゲがきれいですよとか、子供たちはここにいて草スキーができますよとか言うことができないんですね。つまり、今市民がここで遊ぶことができない。整備もしていなければ、それを補償することもはっきりしていない、そういう状態にあるということですね。 219 ◯副議長(堀田 勉君)  甘利副市長。 220 ◯副市長(甘利昌也君)  ここの林間施設をどういうふうに使っていこうかという議論は過去の議論であったと思います。それでは、今の形ということで、フォレストアドベンチャーという形で今存続していると、そういう認識でおります。 221 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 222 ◯16番(伊藤千代子君)  ところが、おかしいんですよ。ここに樋の口ハイランドの利用者は年間3万7,613人と書いてあります。これは樋の口ハイランドの利用者じゃないですよ。フォレストアドベンチャーの利用者でしょう。樋の口ハイランドは廃止してあったら、ゼロにならなきゃおかしいでしょう。樋の口ハイランドはもう施設としては今ない状態なんだから。どうして樋の口ハイランドという施設に3万7,000人が使ったというふうになっているんですか。樋の口ハイランドは、これは無料で利用した人の数じゃないですよね、3万7,000人は。この3万7,000人は本当に樋の口ハイランドにお弁当を持ってきた市民の数ですか、無料で使った。それとも、3,000円出してこの会社のアトラクションを利用した人の数ですか。 223 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 224 ◯産業振興部長(大神哲広君)  その数字につきましては、フォレストアドベンチャーの利用者です。 225 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 226 ◯16番(伊藤千代子君)  そしたら、施設の中に会社の個人的な営業の人数が出るのはおかしいんじゃないですか。ここは森林公園が廃止をされていても森林公園ですよ。  それから、この施設カルテには、運営方法が包括委託と書いてあります。総務部長に伺いますが、包括委託とはどんな委託ですか。 227 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 228 ◯総務部長(三角孝志君)  包括委託でございますけれども、設置につきましては市が行って、その後、全ての管理運営、維持まで含めて、一括して業者のほうに委託するというものが包括委託ということでございます。 229 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 230 ◯16番(伊藤千代子君)  それでは、管理委託のどこに全てを包括委託しているんですか。 231 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 232 ◯産業振興部長(大神哲広君)  冒頭申しましたパシフィックネットワークのほうに委託しております。 233 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 234 ◯16番(伊藤千代子君)  その委託の契約書がありますか。 235 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 236 ◯産業振興部長(大神哲広君)  委託の契約はございませんが、先ほど言いました貸し付けの契約の中でそういった部分の整備とか修繕をしていただくという形でお願いをしているところです。 237 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 238 ◯16番(伊藤千代子君)  厳密に、行政としては言葉をいいかげんに使っちゃいけませんよね。貸し付けの契約とそこを管理運営する委託の契約書は別ですよ。このフォレストアドベンチャーの会社、パシフィックネットワークは、市から土地と建物を年間10万円で借りる契約をしております。しかし、ここの包括的な委託の契約書は存在をしていません。委託した事実がないのに、なぜ運営方法は包括委託というふうに書いたんですか。 239 ◯副議長(堀田 勉君)  溝口公共施設マネジメント推進室長。 240 ◯公共施設マネジメント推進室長(溝口和也君)  今お話しいただいておりますカルテの問題でございますので、私のほうからお答えさせていただきます。  現在のカルテについては、平成30年4月1日現在で書いております。そのときの記入要領につきまして、ここは運営方法について4区分をしておりました。その中に、直営、指定管理の使用料分と利用料金、それと包括委託という4区分をしておったわけですけれども、この分に、ちょっとこれでは全てを網羅できないんじゃないかということで、こういった樋の口ハイランド分の貸し付けという項目を今回の見直し分で入れさせていただいて、今度の見直しで修正をさせていただきたいというふうに思っております。  以上です。 241 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 242 ◯16番(伊藤千代子君)  今度修正すると今おっしゃいましたね。契約書が存在しないのに包括委託と書いてある。公文書に虚偽の記載をすれば虚偽公文書作成等罪という刑法第156条に問われるおそれがあります。公務員の仕事は法律に基づいて本当に厳密にきちんとしなきゃいけないんですよ。大ざっぱじゃいけないんです。  今回みたいに委託した事実がないのに、運営方法、包括委託と、こんなふうに平気で書くというところにこの件に関する非常に大きな問題点が私は潜んでいるのではないかというふうに考えています。  そこで、それでは、書き直すとおっしゃいましたが、どんなふうに書き直されるんですか。つまり、本当の運営方法は直営ですか、指定管理者ですか。 243 ◯副議長(堀田 勉君)  溝口公共施設マネジメント推進室長。 244 ◯公共施設マネジメント推進室長(溝口和也君)  今回の見直しで貸し付けということで変更させていただきたいと思っております。 245 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 246 ◯16番(伊藤千代子君)  貸し付けというふうに今おっしゃいましたが、施設を廃止しているのに、ここの運営が貸し付けということは矛盾しませんか。 247 ◯副議長(堀田 勉君)  重冨農林水産課長。
    248 ◯農林水産課長(重冨敏彦君)  貸し付けは普通財産という形で貸し付けをさせていただくということになります。 249 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 250 ◯16番(伊藤千代子君)  とにかくここではっきりしたのは、施設カルテというとても大事な公共施設をどうやっていくか、廃止するか、維持するか、この中で樋の口ハイランドはずっと維持となっているんですよ。にもかかわらず、こんなふうな虚偽の記載がある。これが信憑性が問われなかったら大変なんですね。  そこで、月形市長が金丸社長と貸し付けの改定契約を結んだのは平成26年4月1日でした、覚えていらっしゃるかわかりませんが。市の森林公園をなぜ営利企業にこんなに安くて貸せるのかということを私が聞いたところ、施設の設置条例を廃止して行政財産を普通財産にしたからですというふうな説明を受けました。これは間違いないですか。 251 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 252 ◯産業振興部長(大神哲広君)  そのとおりでございます。 253 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 254 ◯16番(伊藤千代子君)  それでは、設置条例を廃止したのがいつだったか覚えていますか。覚えていなかったらいいです。私が先ほど調べました。この設置条例を廃止したのは、平成24年の3月議会です。松本嶺男前市長が議案第6号 糸島市林間施設条例を廃止する条例についてというのを提案し、これが最終日に賛成多数で可決した。このことによって設置条例が廃止をされて、貸し付けが実現をしたんですよね。これは今おさらいしました。  ところで、その議案がここにあるんですけれども、この中に何と書いてあるかというと、「樋の口ハイランドを民間に移管するため設置条例を廃止する」と書いてあります。「民間に移管するため」と書いてありますね。しかし、移管というのは市の施設ではなくなるということなんですよ。例えば、二丈温泉きららの湯は日食システムに移管をされて市の施設ではなくなりました。樋の口ハイランドもこの議決の後に移管をされて、市の施設ではなくなったんですか。総務部長に伺います。 255 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 256 ◯総務部長(三角孝志君)  先ほども産業振興部長のほうから答弁しましたように、移管している以上、公の施設ではないということでございます。 257 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 258 ◯16番(伊藤千代子君)  移管されたとおっしゃるんですね。市の施設ではなくなったということですか。貸し付けをしているんですよ。貸しているということは市の土地でしょう。移管されるということはそれが、きららの湯もそうですけれども、もう市の施設じゃありません。そうなったら貸し付け自体もできないんですよ。 259 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 260 ◯総務部長(三角孝志君)  樋の口ハイランドについては、条例も廃止しておりますので、公の施設ではないと答弁をしたところでございまして、財産につきましては、普通財産等が残っておりますので、土地自体については市の土地だというふうに認識をしております。それを貸し付けたということでございます。 261 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 262 ◯16番(伊藤千代子君)  移管の事実とかはないんですよ。樋の口ハイランドは市の産業振興施設としてずっと市の公共施設の中に位置づけられています。それはあなた方がつくっている、こういう公共施設の中にもずっと載っています。もしこれが施設でなかったらこの中に載せちゃいけないですよ。この中にも、この施設カルテは毎年のようにおつくりになると思うけど、ここに出してくること自体が、市の施設ではなかったら載せること自体がおかしいんです。民間に移管するため設置条例を廃止するという議案自体が非常に事実じゃなかったと考えますね。つまり、移管するという説明を行って設置条例を廃止しながら、移管するというのは、そこの樋の口ハイランドの運営をきららの湯みたいに違う会社がやるということなんですよ。ところが、営利企業に土地や建物を全部貸し付けたということなんですね。  まさに、私たちは議会でこの議案でだまされたなと私は思いました。移管なんかしていないじゃないかって、いまだにちゃんと市の施設じゃないのって。その証拠がこの施設カルテや公共施設管理計画にちゃんと載っています、市の施設であると。重要な産業振興施設ですよと書いてあります。  そういう点で、私はこの議案自体が非常に虚偽の議案である可能性が高いというふうに考えています。  地方自治法の第2条に、「法律に違反してその事務を処理してはならない。」、「違反して行つた地方公共団体の行為は、これを無効とする。」と書いてあります。この議案の提案理由、移管するということが事実でなければ、その後の民間への貸し付け契約も無効であって、本当は民間なんかに貸さないで、市民がいつでもお弁当を持って遊びに行けるちゃんとした無料で遊べる施設に皆さんがしておかなきゃいけないんですよ。そういうふうに思いませんか。 263 ◯副議長(堀田 勉君)  甘利副市長。 264 ◯副市長(甘利昌也君)  今のお話ですが、平成24年3月26日に林間施設廃止条例と、あと財産の貸し付け、この2議案について可決いただいたところでございます。それに基づいて、その後、市のほうは手続を進めたということでございます。  そのカルテのほうに書かれている話は、先ほどから答弁しておりますが、将来的には、今貸し付けておりますので、またその会社がもし仮に貸し付けを継続しないという話になれば、その財産は市に戻ってまいりますので、その財産ということでそこに掲載させていただいている、何ら不備があるものではございません。 265 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 266 ◯16番(伊藤千代子君)  先日、糸島市に久しぶりに帰ってこられた方が樋の口ハイランドに孫を連れて遊びに行ったそうです。そしたら、あの静かな自然の公園が、何かよくわからないけど、アトラクションのビジネスの場になっていて、そこでわあわあ、ぎゃあぎゃあというふうに遊んでいるのを見て、ここは樋の口ハイランドじゃなくなったんですかと。私はそのときにはっとしたんですよね。森林の保全と水源の涵養ということを目的に、福岡県が2億7,000万円もかけてあそこの一帯の山を切り開いて長い年月をかけてつくったんですよ。それを住民のために、地方自治法に沿って適切に管理をして、みんなが春はお花見、秋はモミジ、そして年間ただで遊べる、そこの白糸の滝からわずか4~5キロのところに行けば遊べるというところを、施設を廃止というふうにして、実際は施設はここの中に載せたままにしているということについては非常に問題があるというふうに思います。  この設置条例を廃止するときに、議会で議論をしました。私も覚えています。  ここに持っているコピーは、これはフォレストアドベンチャーの利害関係者ですね。その方が、私たちが議会で設置条例の審査をしているまさにそのときに、複数の議員の方を接待した領収書のコピーです。私はたまたまこの方に会ったときに、この設置条例を廃止する審査を議会でやっているとき議員の方々を飲食にお誘いしてお金を払ったそうです。平成24年の3月8日と日にちがなっています。裏に誰を接待したかの名前も書いていらっしゃいます、自分の手書きで。  私はこの森林公園の貸し付けについては、利害関係者との問題で非常にさまざま問題があったことをずっとこの議会で指摘をしてきました。本当に市民のために市政を行うという点で、私はゆがめられたことがたくさんあったということを今までも申し上げましたけれども、そういう点でそのことを指摘して、次のところに移ります。  ここで言いたいのは、一言だけもう一回言っておきますけれども、施設としてきちんと機能も維持するというふうにしながら、そして、何人が利用していますと現在も書きながら、実際は全然違うということがわかったということです。  次に、順番を変えまして、市役所内におけるパワハラについてお尋ねをいたします。  市役所の仕事というのは、虐待を防止したり、弱者に温かいまちをつくること、弱者救済が最も大事な仕事だと私は考えています。いじめのない、思いやりのある学校、そういう地域社会をつくることが大事です。合併後、職員が上司や議員によってパワハラを受けたというような報告はそれぞれ何件ありましたか、伺います。 267 ◯副議長(堀田 勉君)  平野総務課長。 268 ◯総務課長(平野真也君)  職員間でのパワハラの報告につきましては、無記名の投票等を含めまして、平成24年度が2件、平成27年度が1件、平成28年度が1件、平成30年度が1件、それと、済みません、平成23年度が1件、合計の6件でございます。  それから、お尋ねの議員からという分については、報告はあっておりません。 269 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 270 ◯16番(伊藤千代子君)  議員によるパワハラの報告が今ないとおっしゃいましたね。そこでお尋ねしますが、うそをつくな、関係なかろうが、大概にせい、おまえやろうもん、議会なめとるとか、こういうような叱責はパワハラに当たりませんか。 271 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 272 ◯総務部長(三角孝志君)  個別のそういう言葉については、この場で答弁は差し控えさせていただきます。 273 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 274 ◯16番(伊藤千代子君)  あるOBの職員は議員に呼び出され、きょうのおまえの答弁は何やと机をたたいてどなられ、それ以来、胸の動悸に苦しんだと言っていました。議員によるパワハラの報告がゼロというのは、職員が立場が下である状況の中では泣き寝入りをしたからではありませんか。 275 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 276 ◯総務部長(三角孝志君)  個人がどう感じるのかというのは、それは個人の問題でありまして、それが泣き寝入りをした、あるいはパワハラと感じていないのか、それは私は答弁する立場にないというふうに思います。 277 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 278 ◯16番(伊藤千代子君)  異常なパワハラは人権を侵害し、多くの人々を不幸にします。  糸島市では、平成22年の6月議会中、職員が過労自殺をしました。公務災害の申請書には、過重勤務だけではなく、上司や議員のパワハラに苦しんでいたことが書かれています。私は遺族と会って涙ながらの訴えも聞きました。本当につらかったんだなということがよくわかりました。  この件は、その後、公務災害に認定をされ、市の責任は明確になりました。このパワハラの事件について、市が第三者委員会を設置して調査をした記録がありますか。 279 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 280 ◯総務部長(三角孝志君)  第三者委員会の設置はしておりません。 281 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 282 ◯16番(伊藤千代子君)  第三者委員会を設置して調査をしていない。記録がないというそのことが本当に大きな問題ではないでしょうか、人一人が亡くなったにもかかわらず。  学校などで子供が自殺して亡くなったときに親が調査してくださいと一生懸命訴えますよね、教育長。そんなときに、いや、それはいじめじゃありませんとか言って調査をしなかったら済むような社会ではありません。やはり被害者の立場に立った記録がない。それこそが糸島市の大きな問題点であるというふうに考えます。  日本国憲法には、個人の尊重、男女の平等がうたわれています。しかし、この議場をごらんになったらおわかりのように、まだまだ男性社会です。女性は、今見ると3人しかおりません。男女共同参画社会推進本部長は月形市長です。政策立案に女性の視点がもっと生かされるべきだというふうに考えますが、いかがですか。 283 ◯副議長(堀田 勉君)  藤田人権福祉部長。 284 ◯人権福祉部長(藤田 晋君)  政策立案に女性の視点をということでございます。  個別法で男女共同参画社会基本法の規定のとおり、男女が互いにその人権を尊重しつつ、性別にかかわりなく個性と能力を十分に発揮することができる、そういった男女共同参画の実現は緊要な課題というふうに考えているところでございます。  また、昨年5月に政治分野における男女共同参画の推進に関する法律が制定されております。「国と地方公共団体は、政治活動の自由と選挙の公平を確保しつつ政治分野における男女共同参画の趣旨に関して必要な施策を実施すること」とされたところでございます。  以上でございます。 285 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 286 ◯16番(伊藤千代子君)  今、国のほうでも女性が活躍できる社会ということを部長は一生懸命言っていますよね。  私はこの議場を見たときに、女性がもっと活躍できる糸島市をつくるためには、議会を含む市役所内での品性、モラルの向上が不可欠だとつくづく思っています。  今、糸島市の中に、女性職員のセクハラ、パワハラの相談窓口はどこになっていますか。
    287 ◯副議長(堀田 勉君)  平野総務課長。 288 ◯総務課長(平野真也君)  お尋ねのパワハラの件でございますけれども、相談窓口につきましては総務課、あと相談員として、糸島市の職員の中で3名の相談員を設けておるところでございます。 289 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 290 ◯16番(伊藤千代子君)  嘱託、臨時などの非常勤職員の相談窓口はありますか。 291 ◯副議長(堀田 勉君)  平野総務課長。 292 ◯総務課長(平野真也君)  職員でございますので、同じ窓口でございます。 293 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 294 ◯16番(伊藤千代子君)  それでは、女性議員の相談窓口がありますか。 295 ◯副議長(堀田 勉君)  議会運営に係る質問を執行部は答弁できないと思いますが。伊藤議員。 296 ◯16番(伊藤千代子君)続  ないとおっしゃったらいいんじゃない。 297 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 298 ◯総務部長(三角孝志君)  今、議長が答弁したとおりでございますので、議会運営に関しては議会のことだというふうに認識しております。 299 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 300 ◯16番(伊藤千代子君)  女性議員の相談窓口はありません。じゃ、女性議員はどうしたらいいんでしょうか。  私は、ことし3月19日、隣の議員控室で、議会中じゃありません、ある議員からどなられました。そこで、やくざみたいな言葉を使わないでと注意をしたら、いたらんこったい、おまえに言われたくない、帰れとさらにどなられました。誰も注意をしないので、警察に相談に行きました。長年のストレスで胸の動悸がしたり呼吸が苦しくなるパニック障害と診断を受けたからです。  糸島市において、市役所の中で、議会だけは治外法権ですか。もし女性の私が、おまえは黙ってろ、うるさい、帰れと言ったら大騒ぎになると思いますよ。議員失格と。しかし、男性も女性も同じですよ。男がよくて女がいけないということはないんです。  私は、市と議会は人権尊重と男女共同参画社会実現の先頭に立つべき責務を持っているというふうに思います。その議会の中で、会議録を見ると、会議録の中にさえ、議会をなめとるとですか、こんな議員の言葉が出てくるんですよね。はっきり言ってやくざが恫喝するような言葉ですよ、なめとるとかみたいな言葉は。そういうことが平気で今まで会議録にもあって、議場でも、また議場じゃないところでも行われてきました。  先ほどから申しますように、市と議会が責任を持って男女共同参画社会を実現して人権の尊重をする、そのためには、本当にこの議会を含む市役所内のモラル、品性の向上が不可欠だと、大事だと私は思うんですけど、市長はいかが思われますか。 301 ◯副議長(堀田 勉君)  藤田人権福祉部長。(「私は市長に聞いたんですけど」と呼ぶ者あり) 302 ◯人権福祉部長(藤田 晋君)  議員るるおっしゃっておられますけど、総務部長もお答えしましたとおりです。議場、委員会等に対しての発言等につきましては、議会が品位の保持違反や、議員に対する侮辱を行ったということで懲罰を科するということが地方自治法の中に定められております。  また、この一般質問につきましては、執行機関の事務執行状況、また、将来の方針についての所信を質問されるもので、その報告、説明を求めるものでございます。したがいまして、議員個人の問題に対して答弁する立場にはないと。  ただ、おっしゃいました人権問題につきましての相談窓口についてでございますが、人権福祉部の人権・男女共同参画推進課、それから人権センター、そしてラ・ポール、こういったところで相談は随時受け付けております。そういった中で、差別的な問題が発生した場合はその救済機関として法務省の人権擁護機関等がございます。また、市には、男女共同参画につきましては苦情処理委員会等が設置してございます。こういったところで、議員が一市民として相談されれば対応を受け付けたい、そのように考えております。  以上でございます。 303 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 304 ◯16番(伊藤千代子君)  先ほど議会内の暴言等については懲罰とかがあるから、そこに御相談をということでしたね。しかし、議会でないときには、議会の責任じゃないんですよ。私は議長に、議会できちんと懲罰するなり、とにかく注意してくださいと言いました。しかし、議長は、これは議会中のことじゃないので、私の責任じゃないんですと言いました。ということは、議長の責任じゃなかったら、市役所を統括する市の責任にならないんですか。そう思ったから、今ここでお尋ねをしたんです。 305 ◯副議長(堀田 勉君)  甘利副市長。 306 ◯副市長(甘利昌也君)  これは私、以前も答弁させていただきましたが、市役所と申しますが、執行部と議会と、これは市長と議員と、これは二元代表制の世界でございますので、包括するという概念でこの地方自治が成り立っているものではございません。 307 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 308 ◯16番(伊藤千代子君)  私個人の問題だからとおっしゃいますけど、それは女性みんなに対する攻撃だと思いますよ。なぜならば、そういうことを本当に自分たちの問題として女性議員が、いや、おかしいんじゃないんですか、市はここはということでも安心してこの議場で言えないで、おまえは帰れだの、何だのかんだの言われながらどうして質問しなきゃいけないんですか。そのことを皆さんが、いや、それは本当におかしいよねと思わないで、自分たちは関係ありませんみたいな答弁をされる。そのことに私は20年我慢してきました。 309 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員に申し上げます。発言の内容が議場内及び議事運営に係る質問となっております。執行部が答弁できるものではありませんので、御注意をお願いいたします。 310 ◯16番(伊藤千代子君)続  そうですね、議会がきちっとやってもらいたいですよ、本当に。  それでは、3番目に、もう8分しかありませんけれども、ただ私は、警察で何と言われたかというと、大変ですねと、誰も助けてくれんとですかと。もう弁護士に相談する以外ないんじゃないですかと言われましたけど、こんな恥ずかしい実態をきょうここで初めて言いました。誰一人暴言を注意しない。議会内においても、市においても。こんな恥ずかしい市役所はないと思います。  次に3番目、前原東土地区画整理事業の利害関係者の問題について取り上げますが、まず議長に申し上げます。利害関係者の議員がこの議場の中にいらっしゃいますので、地方自治法第117条に基づいて至急議場から退場をお願いいたします。 311 ◯副議長(堀田 勉君)  暫時休憩します。       (午前11時54分 休憩)       (午後0時32分 再開) 312 ◯副議長(堀田 勉君)  再開します。  ここで暫時休憩します。なお、再開は午後1時30分の予定です。       (午後0時33分 休憩)       (午後1時30分 再開) 313 ◯副議長(堀田 勉君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  伊藤議員より申し出があっておりました利害関係のある議員の除斥について、議会運営委員会で確認をしたところ、地方自治法第117条により、小島議員の除斥を行うこととしました。伊藤議員。 314 ◯16番(伊藤千代子君)  私がこのことを申し上げた理由は、この7年間、議員が利害関係者の一人であるということを市がずっと隠してきたからです。そのため、私がここで前原東の利害関係者について質問すると、その御本人が後ろのほうから、違おうが、うそばっかり言うな、よう調べて言わんねあんた、こんなふうな罵声を散々、私が数えましたところ会議録にちゃんと載っているんですよ。20回ぐらい質問を妨害されました。こういうことがあったら、まともな市政をただすことはできません。  そこで、なぜ7年も議員が利害関係者であるということを議会に隠していたんですか、言わなかったんですか、その理由を伺います。 315 ◯副議長(堀田 勉君)  浦志建設都市部長。 316 ◯建設都市部長(浦志素彦君)  現職議員が相之町ため池の真の所有者ではないということで通知をいたしておりません。 317 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 318 ◯16番(伊藤千代子君)  わけのわからんことをおっしゃるんですけど、共同所有であろうが個人所有であろうが、そこの土地を持っていたら利害関係者なんですよ。それをやっとこの前、前の建設都市部長がおっしゃったじゃないですか。そういうことで、それが議会に諮れなかった。  今回、私が言ったから除斥をされて、いらっしゃいません。本当に安心してここで質問できますよ。後ろからやじ飛ばされないから。があがあ言われないから、でもこの7年間、ずっとそんな状態だったんですよ。それをあなた方は見て見ぬふりしてきましたよね。そのこと自体が大きな問題だと私は思います。  もう一つ、やはり格差と貧困が広がっている中で、16億円も税金を使った開発事業が終わったと。そして、県に聞いてみたら、ちゃんと県のほうで誰が土地の持ち主かとかいうようなことがきちっと載っているわけですね。それを見たら、担当部長と議員が利害関係者だったということがわかりました。このようなことは、市民的には納得がいかないことなんですよ。はじめからきちんとそれを公開して、こうなっていますけれども、これはこうなんですよという説明でもあればまだしも、一回も議会で行われていない、そのことが私は本当に大きな問題だというふうに思います。  職員倫理条例の中では、職員が利害関係者とともに飲食や遊戯、ゴルフ、旅行することは禁じられています。私が3月議会で、利害関係者の職員をなぜ担当部長に任命したんですかと市長に聞きました。そしたら、市長は知らなかったと答弁なさいましたよね。そしたら、いつ知ったんですか。 319 ◯副議長(堀田 勉君)  月形市長。 320 ◯市長(月形祐二君)  先日の議会で知りました。 321 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員に申し上げます。間もなく制限時間でございます。まとめに入ってください。伊藤議員。 322 ◯16番(伊藤千代子君)  ということは、市長は都市計画課の職員が利害関係者である上司の命令で、少なくとも2年の間、仕事をしてきたということなんですよ。利害関係者とは距離を置かなきゃいけないという、そういう条例があるのにもかかわらず、直接の指示を受けてきたということなんです。そういう点では職員本人から、自分はここに土地を1,500平米持っていますと、そういう利害関係者ですから、担当部長にはふさわしくありませんというような申し出はなかったんですか。 323 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 324 ◯総務部長(三角孝志君)  本人からそうした申し出は受けておりません。  先ほどから、担当部長が自分のために何か事務をしたような話をされますけれども、職員の配置は適材適所で行っております。区画整理組合での補助金交付事務が担当の事務になってきますけれども、法令に従って適切にその事務を行っておるところでございます。  職員倫理条例の話をされましたが、職員倫理条例第3条で職員倫理の規準、あるいは第4条の禁止行為を定めておりますけど、これに違反するような事実は全くございませんので、本人から申し出をする必要というのはないというふうに思っております。加えて、職員については資産等の報告義務はございません。市長が職員の保有資産について知る状況にもないということでございます。 325 ◯副議長(堀田 勉君)  伊藤議員。 326 ◯16番(伊藤千代子君)
     今の答弁でよくわかりました。糸島市は上司が事業の直接の利害関係者であっても、それを任命し、その人たちのもとで職員が仕事をする。そのことについて何らそれを問題だと思っていない、そういうことがわかりました。ですから、今回のような多額の税金を使った後、見てみたら、そこの部長や議員が利害関係者だったということがわかったんです。ところが、きょうはこうやって除斥をしました。安心して質問ができますよ。これまで7年間やらなかったことについての責任を追及したいと思います。  私は、市民の方たちの払った税金が市民のために使われるのが最優先であって、議会に言わないでこっそり私腹を肥やすようなことは絶対にあってはならない、そういうことを申し上げて、質問を終わります。 327 ◯副議長(堀田 勉君)  これをもちまして伊藤議員の一般質問を終了します。  続いて、2番長田秀樹議員の発言を許可します。  執行部の入れかえがありますので、このままお願いします。   〔執行部入れかえ〕       (午後1時36分 中断)       (午後1時37分 再開) 328 ◯副議長(堀田 勉君)  引き続き会議を開きます。  再度申し上げます。2番長田秀樹議員の発言を許可します。長田議員。 329 ◯2番(長田秀樹君)  議席番号2番、市民福祉常任委員会の長田秀樹でございます。議長の許可を得ましたので、通告に従い、私の質問をさせていただきます。執行部におかれましては、今しばらくよろしくお願いいたします。  きのうは父の日でございました。家族からねぎらいを皆さんは受けられたでしょうか。私はふだんと変わらない一日でございました。しかし、何らふだんと変わらない毎日が一番であると思います。災害が起きても迅速にふだんと変わらない日常に戻れる。災害に対する防災は大事だと思います。  では、最初の質問の防災と行政区についてからお伺いしていきたいと思います。  昨今、日本の地震を含め多くの災害に見舞われております。本市も昨年の九州北部豪雨災害において市内各所に大小さまざまな被害が出た地域がございます。この現状から市民の防災への意識、関心というのは確実に高まってきていると思います。  しかし、防災対策において、果たしてどれほどの市民が認識していますでしょうか。防災訓練とひとくくりに言っても、初期消火訓練、情報収集伝達訓練、災害図上訓練などさまざまございます。この防災訓練の中でも重要と思われるのは避難訓練であると思います。  そこで、現在、糸島市は163の行政区から成る15の校区がございますが、各行政区の自主避難訓練の実施状況や現状課題を市は把握されているのか。また、校区避難訓練の状況や現状課題を把握されているのかをお伺いいたします。 330 ◯副議長(堀田 勉君)  久保危機管理課長。 331 ◯危機管理課長(久保 孝君)  訓練の実施状況でございますが、平成30年度について説明したいと思います。  平成30年度につきましては、109の行政区で防災訓練、あるいは防災講座の受講がありました。このうち、避難訓練を実施されましたのが23の行政区になります。ほかの行政区では、議員申されましたように、初期消火訓練ですとか災害図上訓練など、避難訓練以外の訓練及び講座の受講が実施されております。  また、課題につきましては毎年訓練を実施されてあるところ、何らかの訓練を実施されてあるところ、一方で数年実施がなされていないところ、こういったところが課題ではなかろうかと思っております。 332 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 333 ◯2番(長田秀樹君)  避難訓練は163行政区中、23の行政区が行ったと確認いたしました。この分、163行政区のうち23行政区というのは、今後の訓練課題であろうと思います。  今後、訓練課題として、これからもまた行政区のほうでの訓練は取り組んでいただきたいと思いますが、では昨年9月に深江校区を皮切りに始まった校区避難所運営訓練ですが、いま一度この訓練の概要、それと目的をお尋ねいたします。 334 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 335 ◯総務部長(三角孝志君)  昨年の9月から始めました校区の避難所運営訓練でございますが、発災時の情報伝達から避難所の設営、運営に至るまで、一連の流れを住民みずからが事前に把握いたしまして、その技術を習得することで、住民による円滑な避難所運営が図られることを目的としておるところでございます。  訓練の内容でございますが、避難者受け付け、段ボールベッド、簡易トイレの作成、車椅子、あるいは高齢者の立場になった体験訓練、食料配膳訓練等のほか、避難所運営、避難生活についての講和、事前研修、事後研修も実施されておるところでございます。  深江校区は小・中学校の参加者も含めまして、住民約550人規模の訓練となったところでございます。  以上でございます。 336 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 337 ◯2番(長田秀樹君)  ありがとうございます。簡単に言えば、指定避難所へ避難された方々が円滑に避難所で共同生活を送るための訓練というふうに理解をいたします。  中でも校区の小・中学生の参加があったというのは大変大きなことであると思います。  では、訓練の総括と今後の展開、それと今後の校区の順番をお尋ねします。 338 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 339 ◯総務部長(三角孝志君)  総括と今後の展開でございますが、訓練の実施によりまして、地域住民の危機管理意識が高まったこと、それから、地域での連携が図られまして、中学生の活躍も目立ったということで、年代を超えた協力体制が生まれたことが大きな成果と思っております。  さらに現実に即した課題、例えばマニュアルの作成、避難所の開設についても自主的に協議がなされまして、深江校区では昨年の訓練を契機に継続した訓練が必要であると判断をされまして、今年度も自主的に避難訓練が実施されることとなっております。  校区の順番につきましては、課長のほうから答弁させます。 340 ◯副議長(堀田 勉君)  久保危機管理課長。 341 ◯危機管理課長(久保 孝君)  今後の校区避難所運営訓練の順番でございますが、ことしが5つの校区となっておりまして、怡土校区、長糸校区、一貴山校区、桜野校区、加布里校区でございます。来年が波多江校区、東風校区、雷山校区、福吉校区、引津校区、再来年が前原校区、前原南校区、南風校区、可也校区を予定しているところでございます。 342 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 343 ◯2番(長田秀樹君)  ありがとうございます。残りの14校区も順番は決まっているということで大変安心いたしました。  ちなみに、今回の深江校区での校区避難所運営訓練に先ほど550名の方が参加されたということでしたが、ほかの今回参加できなかった校区民の方々へは活動報告や伝達はどのようになっていますでしょうか。 344 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 345 ◯総務部長(三角孝志君)  参加者への訓練内容の報告をどうされたかということまでは、市のほうで把握はしていない状況でございます。  今後、実施される訓練におきましては、校区において訓練内容等を紹介するチラシ等によって周知されるようにお願いをしていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 346 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 347 ◯2番(長田秀樹君)  ありがとうございます。不参加の方々への報告は把握されていないということですが、ぜひ校区の方に知っていただけるよう市のほうからも校区のほうへ働きかけをお願いしたいと思います。  また、深江校区で行われた訓練内容の報告は、今後実施していく他の校区といたしましては、大変有用な訓練活動の指針になりますし、積極的に周知に努めていただければと思います。  では、先ほどの答弁でありました、今後の校区避難所運営訓練の予定ですが、この校区順番になったのには何か理由があるんでしょうか。 348 ◯副議長(堀田 勉君)  久保危機管理課長。 349 ◯危機管理課長(久保 孝君)  校区の順番でございますが、山間部に位置するなど、土砂災害警戒区域を考慮しまして、この順番で設定をしております。  順番につきましては、危機管理課のほうで案をつくりまして、校区代表区長会に諮りまして、また各校区の行政区長会で了承していただいているところでございます。 350 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 351 ◯2番(長田秀樹君)  わかりました。順番は校区代表区長会に諮り了承済みであるということを理解いたしました。山間部からという順番も危険地域の重要性をあらわしているというふうに理解をいたします。  では、ここから今回の質問の要点にしております地域状況に合わせた訓練について伺ってまいりたいと思います。  先日、私は幾つかの行政区に伺い、区長さんとお話をさせていただきました。その中で、冒頭の答弁でもありましたように、訓練に対して温度差があることを大変感じました。それは自助、共助でできること、できないことの差でもあると思います。やはり公助の役割がないと訓練は成り立たないと言われるところもございました。  災害時、速やかに避難行動を行うため、行政区での避難訓練は自助、共助の根幹であります。しかし、災害は単一行政区で起こることではないと思われます。災害は複数の行政区に被害を与えます。例えば、仮に雷山の山間部で土砂崩れが発生したと仮定します。そうなれば、雷、高野、高上、山北と、一番下が三坂というふうな形に被害が出ます。ひとくくりに土砂崩れといっても、土砂の崩れるところ、土砂が流れるところ、土砂がたまるところと、被害の状況も形状も異なってまいります。危機管理課のカウンター前にある糸島市が発行しているハザードマップを見ましても、過去の災害事案、そして、危険予測地域が記載されております。  何が言いたいかと申しますと、行政区避難訓練、校区避難訓練も大変重要ではありますが、同一災害が発生する行政区同士の連携訓練も必要ではないかということです。ハザードマップにも災害エリアの予測は載っております。市の見解をお伺いいたします。 352 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 353 ◯総務部長(三角孝志君)  山間部での土砂災害等につきましては、議員言われるように行政区が違っていても、同一の災害が発生する可能性というのは非常に高いというふうに思っております。  同一の校区であれば、指定避難所は同じ校区公民館であったり、小学校の体育館となっておるところでございまして、行政区単位ではなく、隣接する行政区合同の訓練は効果的であるというふうに思っておるところでございます。  情報の共有、避難方法など、行政区同士の連携と協力が期待できますことから、地域の実情に応じた訓練方法の相談には市としても応じていきたいというふうに考えております。 354 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 355 ◯2番(長田秀樹君)  大変前向きな回答をいただいたと思います。ぜひよろしくお願いいたします。  自助、共助が行政区の根幹ならば、砂防ダムの建設などは公助の根幹でもあると思いますので、その辺もしっかりとした対応をお願いしたいと思います。  では、山間部以外、ハザードマップを見ましても、山間部の危険地域、レッドゾーンのようなところ以外、水害等もそのハザードマップのほうには載っておりますが、自助、共助の観点から同一災害が起こり得る地域を認識した上で、行政区合同の訓練をすべきであるとやはり考えます。  例えば、前原地域や波多江地域においては、ある行政区が水害により冠水すると、隣の行政区もやはり同じように冠水してまいります。例えば、左隣が同じ行政区の方なんですけれども、右隣は隣の行政区の方、通りを挟んで別の隣の行政区の方なんですが、2軒隣が同じ行政区の方というふうな感じの、そういうところも行政区によっては実際あります。災害時、同じ行政区の方には気を配るんですが、隣は違う行政区なので関係ないのかとなっても、実はやっぱりそうではないと思います。行政区は違っても御近所さんです。日々おつき合いのある方や高齢者の方、また要救護者の方であればなおさらそういった方は無視できないと思います。このような行政区は少なからずあると思います。  このようなときにも、同時災害の起こり得る行政区合同の訓練は大変有効であると思いますが、いかがでしょうか。 356 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 357 ◯総務部長(三角孝志君)
     確かに街部の行政区境は入り込んでいることが大変多うございます。隣の家は別の行政区というのが多々あるわけでございます。  災害時はやはり共助の精神というのが大変必要になってくると思っております。隣近所の日ごろからの顔の見えるつながりによりまして、行政区の枠にとらわれない避難行動が大変重要でございますので、行政区合同の訓練についても検討していただくように各行政区のほうには働きかけをしていきたいと思っておるところでございます。 358 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 359 ◯2番(長田秀樹君)  ぜひよろしくお願いいたします。そのように同一災害とか合同訓練というくくりをぜひ構築した上で、その上で消防団等とも連携した総合的な災害訓練などもできるのではないかというふうに思いますので、そちらについてもちょっとお伺いいたします。 360 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 361 ◯総務部長(三角孝志君)  災害時において、地元消防団の力というのは大変大きく、心強く思っておるところでございます。  実際に災害発生前後において、消防団の巡回、あるいは土のう積み、安否確認など、地域で大きな役割を果たしていただいていることも事実でございます。行政区等の避難訓練に消防団に参加してもらうことは地域にとっても大変ありがたく心強いわけでございまして、役割の再確認もできることから、引き続き消防団と連携した訓練もお願いをしていきたいと思っておるところでございます。 362 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 363 ◯2番(長田秀樹君)  ありがとうございます。自助、共助、公助、こちらの部分でやはり防災、災害に関しては糸島市の皆さんが結束して、また市民もそこに関して意識をしっかり持っていただけることをお願いいたしたいと思います。  最後に、先日、私が伺った行政区長さんや行政区の役員さんの中にこのようなことを言われるところがございました。  私が住む行政区は災害が今まで起きてはいない。だから避難訓練をやったことがない。避難訓練と言われても、何をどうすればいいのかわからないんです。市のほうから避難マニュアルなど告知をしてもらえないかというふうに言われておる行政区長さんがいらっしゃいました。また、あるところは、うちの行政区は世帯数の4分の1が行政区に加入されていないんです。さまざまな事情もあり、避難訓練はことしはやめになりましたと。  このように災害の根幹である自助、共助の部分で頭を抱える行政区もございます。市民の生命、財産を守る義務が市にはありますが、やはり自分の命、財産は自分で守る意識を市民にしっかり持っていただく。そのためにも市が行う校区避難所運営訓練以外にも行政区の方々とかかわり、取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 364 ◯副議長(堀田 勉君)  三角総務部長。 365 ◯総務部長(三角孝志君)  市のかかわりについてでございますけれども、現在、危機管理課には嘱託員としまして、自衛隊OBを防災指導専門員として採用しておりまして、積極的に地域に出向きまして避難訓練、あるいは防災講座に取り組んでいるところでございます。  また、危機管理課のみならず、消防本部においても避難訓練等には御協力をいただいているところでございます。  議員言われるように、災害時はやっぱり自助、共助というのが最も大切になりますので、市民の皆さんには自助、共助の精神をしっかりと体で覚えていただけるよう、地域で実施される避難訓練や防災講座には積極的にかかわっていきたいと思っておるところでございます。 366 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 367 ◯2番(長田秀樹君)  ありがとうございます。ぜひ積極的な市のかかわり、取り組みをよろしくお願いしたいと思います。  それでは、次の質問に移らせていただきます。  きのうは父の日でございました。皆さん、家族からねぎらいはありましたでしょうか。私の息子は現在10歳でございます。8年後、九州大学を受験できたらいいなというふうに思っております。入学して卒業して、糸島市で頑張れる子になったらいいなと思います。  それで次の質問ですが、九州大学と本市サイエンス・ヴィレッジ構想についてお伺いしてまいります。  九大生の起業支援を含むサイエンス・ヴィレッジ構想の質問に入る前に、幾つかお伺いさせていただきたいことがございます。私の通告内容にも関係いたしますので、よろしくお願いいたします。  まず、糸島市全体の起業、創業に対する市の支援についてです。  これまで市は企業誘致に力を入れてこられたように思います。事実、工業団地、リサーチパークなど分譲販売した土地は完売と。次期を待たれている企業、土地を探されている企業もございます。ここで創業されてある企業は、いずれも糸島市には欠かせない企業でありますし、これもひとえに企業様の御努力と誘致されたた市の御尽力のおかげであると思います。  企業誘致は今後も変わらず重要な事業であり、雇用、安定的な自主財源の確保の点から継続して誘致を進めることは必要であると考えます。  一方で、これからの糸島市を考えると、市は市の成長基盤になるような基幹産業の起業、創業にも力を入れるべきであると思います。市の起業、創業に関する現在の状況をお伺いいたします。 368 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 369 ◯産業振興部長(大神哲広君)  起業、創業に対する市の支援についてでございますが、本市においては糸島市商工会に補助をして、創業に関する支援を行っています。  支援は大きく4点あります。1点目は、創業に関するさまざまな相談を1カ所で相談を受けるワンストップ創業相談窓口を商工会に設置しております。2つ目が創業に当たって必要な知識の学習機会となる創業塾を開催しております。3点目が創業に当たって要する店舗改修費用の補助を行っております。4点目が創業関連融資の利子補給の補助を行っているところでございます。 370 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 371 ◯2番(長田秀樹君)  大きく4つあるということを確認いたしました。  前回の3月定例会において、糸島市の企業誘致に関する質問を同僚議員がなされました。その中で、執行部の答弁は、成約企業は合計で14社というお答えだったと思います。また、15歳以上の就業者は4万5,717人、うち市外への流出が2万783人、全体の約45%と言われておりました。  ここで企業誘致に関してお伺いいたしますが、今現在、14社の成約以降、何か進捗はございましたでしょうか。 372 ◯副議長(堀田 勉君)  松本商工観光課長。 373 ◯商工観光課長(松本健一郎君)  企業誘致につきましては、成約企業が16社となっております。  以上です。 374 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 375 ◯2番(長田秀樹君)  ありがとうございます。さらに企業誘致が進んだと、大変ありがたいことだと思います。  約半数の就業者の方が市外へ働きに行かれている。大げさではありますが、糸島市の半数の方が働く環境が糸島市にはないというふうにもとれます。当然、この現状は単純な理由でないということは理解しております。働きがいや待遇面、メリットなど、さまざまな要因があることと思います。そういった中で、果たして10年後の糸島市はどうなっているでしょうか。  今後、本市の人口ビジョンでもあったように、2025年に人口が増加ピークを迎え、その後、総人口が減っていく中、市外流出が減る環境が生まれるのか、それとも流出がふえるのか、この先、企業誘致はどこまで進むのか。少子・高齢化、後継者問題、労働者不足などの問題を抱える中、本市既存の市内業者がどれだけ事業展開をなされているのか。これは市政運営にも大きくかかわってきます。  骨太の地域経済、地域活性化、財政運営の点からも市の成長戦略になるような起業、創業の支援制度の構築は必要であると考えますが、いかがでしょうか。 376 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 377 ◯産業振興部長(大神哲広君)  地域の活性化、財政運営の点からも、企業誘致や起業、創業の支援は必要であると考えており、今後も取り組んでまいりたいと思っております。 378 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 379 ◯2番(長田秀樹君)  ぜひ積極的によろしくお願いいたします。  先日、先輩議員が糸島サイエンス・ヴィレッジ構想について質問をなされました。その中で、サイエンス・ヴィレッジは民間主導型であると。市はその活動を支え、新たなイノベーションが生まれる環境をつくることが市の役割であるというふうな御答弁だったと思います。  先月、福岡市中央区旧大名小学校跡にベンチャー企業のスタートアップを支援する施設、FGN、Fukuoka Growth Nextというものが誕生いたしました。豊かな未来を創造するアイデアが発展、交流する環境が新たなイノベーションを生み出すのにつながると言われておりました。これは先日、御答弁もありましたように、市が言われてある理想と同じであるように思いますが、こちらは官民共同型の事業でございます。このような創業への支援制度を市は今後取り組まれていくのでしょうか。 380 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 381 ◯産業振興部長(大神哲広君)  ただいま議員から御説明ありましたような、福岡市のような官民共同型の支援制度につきまして、現在のところ民間からの要望はありませんので、今後、サイエンス・ヴィレッジ構想が実現するなどして、創業支援のニーズが高まれば検討を進めていきたいと考えております。 382 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 383 ◯2番(長田秀樹君)  民間からの要望がないというよりも、本市に支援する土台が今現状ないのではないかと。だからこそ、起業、創業の打開策の1つに九州大学とのサイエンス・ヴィレッジ構想があるのだと私は認識しております。  先月中旬に、議員控室において九州大学の原田教授よりサイエンス・ヴィレッジ構想のお話がありました。サイエンス・ヴィレッジ構想に関しての御答弁は先日、先輩議員から、市のほうからいただきましたが、サイエンス・ヴィレッジ構想と事業スキームをいま一度、詳しく御説明をお願いいたします。 384 ◯副議長(堀田 勉君)  馬場企画部長。 385 ◯企画部長(馬場 貢君)  先日、笹栗議員の質問でも答弁をいたしましたが、糸島サイエンス・ヴィレッジ構想につきましては、九州大学の知的資源を実用化、事業化につなげる機能に加えまして、地域住民と研究者やその家族、学生等が自由に交流し、永続的に発展するまちをつくっていきたいというような考え方を持っております。  このサイエンス・ヴィレッジの位置につきましては、伊都キャンパス西側を考えておりまして、現在は森の状況でございますけれども、この森の中に1つずつ研究施設、交流施設、居住空間、生活支援施設、高等教育館などができ上がっていくようなイメージを持っておるところでございます。  次に、事業スキームにつきましては、事業に充てる資金を調達、管理する部門と、実際に研究開発等を行う部門をつくります。そして、この研究開発事業により実用化となった技術を売ることによって利益を得ると、このような仕組みを持っておるところでございます。  今回の議員の質問がございますけれども、この取り組み事業の中で、九州大学の学生の起業も可能ということになります。  以上です。 386 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 387 ◯2番(長田秀樹君)  ありがとうございます。今の御答弁と先日の先輩議員の質問でサイエンス・ヴィレッジ構想の概要と市の姿勢というのは理解いたしました。  では、先日の中で、九州大学起業部というものとアントレプレナーという言葉があったんですけれども、九州大学起業部とはどんな活動をやるところで、またアントレプレナーとは何なのでしょうか。 388 ◯副議長(堀田 勉君)  波多江地域振興課長。 389 ◯地域振興課長(波多江修士君)  九州大学起業部につきましては、九州大学の学生が起業するための部活動でございます。九州大学の先生や企業家などが起業するための方法論の講義やビジネスプランの指導などを行っておられます。  また、学生につきましては、ビジネスプランを国内外のコンテストに応募するなど、起業に向けた実践的な活動を行っておられます。実際に起業第1号として、平成30年1月にメドメイン株式会社が誕生しております。  また、アントレプレナーという言葉につきましては英語でございまして、起業家、事業を起こす人という意味でございます。 390 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 391 ◯2番(長田秀樹君)
     ありがとうございます。九州大学起業部は部活動と、アントレプレナーは起業家を指すと。  今の御答弁の中でありました、既に実績として起業第1号でメドメイン株式会社という会社が誕生したと御答弁をいただきました。私どももちょっと調べさせていただいたんですが、メドメイン株式会社はAIを用いた病理画像診断ソフト「PidPort(ピッドポート)」が国内外40カ国で利用され、病理医不足にも対応できる高い評価を受けている会社でございます。  ちなみにお伺いしますが、この会社はどちらのほうで活動されているのでしょうか。 392 ◯副議長(堀田 勉君)  波多江地域振興課長。 393 ◯地域振興課長(波多江修士君)  このメドメイン株式会社につきましては、福岡市、広島県、東京都にオフィスを置いて、医療ソフトウエアの企画、開発、運営、販売などを行われております。そして、国内外を問わず活動されているところでございます。 394 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 395 ◯2番(長田秀樹君)  ありがとうございます。この会社は確かに医療分野であり、特殊なものではありますが、サイエンス・ヴィレッジから生まれるベンチャー企業にこれを置きかえた場合に、重要なのはやはりこの点であると私は思います。  学生起業家は、在学中はあくまで学生です。その期間においては糸島とかかわりはありますが、卒業後、彼らが継続して活動していけることが糸島には必要であると思います。卒業後もサイエンス・ヴィレッジを含む九州大学周辺を、また糸島市の環境を彼らは活用できるのでしょうか、お伺いいたします。 396 ◯副議長(堀田 勉君)  馬場企画部長。 397 ◯企画部長(馬場 貢君)  学生起業家の企業といいますか、事業内容によって、事業所というか場所が決まってくるものというふうに思っております。もし、この糸島市において事業展開できるのであれば、糸島サイエンス・ヴィレッジを含め糸島市内で活躍していただきたいというふうに思っております。 398 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 399 ◯2番(長田秀樹君)  確かに現在、サイエンス・ヴィレッジが立ち上げ段階でもあり、学生はベンチャー企業のターゲット、メリット、ニーズも確定できないため対応していくことは大変難しいとは思いますが、冒頭、糸島市商工会を基盤としたワンストップ創業相談窓口や創業塾、創業に当たってのリフォーム補助、創業関連融資の利子補給の補助という4つの起業家支援を、もし仮に学生が商工会の起業家支援を利用しようと思った場合、学生でも利用できるのはどれになりますでしょうか。  また、糸島市商工会に移管している起業家支援の成果と現在の状況をお伺いいたします。 400 ◯副議長(堀田 勉君)  松本商工観光課長。 401 ◯商工観光課長(松本健一郎君)  基本的には、4つの創業支援につきましては利用することは可能となっております。平成30年度の創業支援の状況としましては、ワンストップ創業相談窓口の件数が107件、創業塾の参加人数が36人、リフォームの補助人数が12人、利子補給の件数は17件となっており、44件の創業につながり、市内での創業が着実に進んでおります。  以上です。 402 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 403 ◯2番(長田秀樹君)  ありがとうございます。平成30年度の創業支援において44件の創業につながったと。本市内で創業が糸島市、商工会を介して着実に進んでいることを確認いたしました。  では、ちなみにその44件はどのような展開内訳になっていますでしょうか、わかればよろしくお願いします。  また、相談者が相談から成約に至らなかったときの問題点、それとその問題点に関して市は解決するために何が必要と思われますでしょうか。 404 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 405 ◯産業振興部長(大神哲広君)  44件の内訳でございますが、まずサービス業が14件、飲食業が11件、建設業が6件、小売業が4件、製造業が2件、その他が7件、合計の44件となっております。  また、創業に至らなかった現実問題は何かということですが、商工会におきまして、創業塾の参加者に聞き取るところによりますと、創業時の課題といたしまして、1点目が資金調達、2点目が税務や財務、労務などに関する知識不足などが上げられております。  これらの課題解決のために、市は商工会が取り組むワンストップ創業相談窓口での専門家による税務や労務に関する助言や、資金補助制度に対し支援を継続して行うこと、また関係機関と課題を共有し連携することが必要であると考えております。 406 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 407 ◯2番(長田秀樹君)  ありがとうございます。市の課題解決に向けた姿勢は確認させていただきました。  では、課題解決後、今後も起業家支援には今現状の4つの支援策で十分だとお考えでしょうか。 408 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 409 ◯産業振興部長(大神哲広君)  現在、地域における創業支援を実施する創業支援事業計画の見直しとなっております。この次期計画の策定に当たっては、創業支援事業の核となる商工会と協議を重ね、支援策の充実が図られるよう検討を進めていきたいと考えております。 410 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 411 ◯2番(長田秀樹君)  では、新たな支援環境の中に実際使われていくであろう九大生の意見等というのは、その中には反映させていただけるのでしょうか。 412 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 413 ◯産業振興部長(大神哲広君)  見直しの中で支援制度の見直しを図るとともに、九州大学及び九州大学生からも意見を聞きながら計画に反映させていきたいと考えております。 414 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 415 ◯2番(長田秀樹君)  ぜひよろしくお願いいたします。  では、現在の起業家支援事業は糸島市商工会に移管されている、どちらかといえば個人事業者を対象にされたもので、企業体やベンチャー企業のようなところに関する支援事業は、現状はないというふうに私は思っております。今、市の起業、創業に対する創業支援の前向きな姿勢というのは確認させていただきましたので、ぜひよろしくお願いいたします。  中心部の商店街は、中心市街地の活性化やまちづくりから起業家や学生を、例えば、空き店舗や店舗の一部、事業所の一部を彼らのオフィスや集いの場所として利用できるように協力していきたいと考えておられます。  また今月、糸島市から全国に、世界にという思想を持った糸島よかとこラボがスタート、操業いたしました。有田病院の有田院長のお力をおかりして、有田病院の2階フロア、それと屋上全てがコワーキングスペース、プライベートオフィススペース、何かを学びたい方、またその何かを教えたい糸島市の方の出会いの場所として3つのコンセプトスペースがあります。その中のこの糸島よかとこラボを展開される3人の代表の方のお一人は、糸島をもっと魅力のある場所にしたい、民間でもっとおもしろい会社がふえれば、移住定住の際の転職の仕事先の場所となる、促進につながると言われておりました。  ちなみに、この代表のうち、お二人は九州大学の卒業生の方です。他県、他市で就職された後、糸島に魅力を感じ、糸島に戻ってこられ、糸島よかとこラボを始められました。つまり、糸島発祥の会社をつくっていきたいということです。  このような動きが民間の中にも生まれています。さらなる市、九州大学、糸島市商工会や地域のかかわりや取り組みを密にし、まちづくりや中心市街地の活性化の点からも、起業家支援、起業、創業支援、官民の連携、官学の連携と分けるのではなく、総合的に産学官共同体制づくりを構築することが糸島市の大小を含む起業、創業に不可欠であると思いますが、いかがでしょうか。 416 ◯副議長(堀田 勉君)  大神産業振興部長。 417 ◯産業振興部長(大神哲広君)  今言われました産学官での共同体制を構築することは、大学の知の活用や多面的支援など創業支援機能が充実すると考えられますので、今後、九州大学の意見や起業家からのニーズ並びに地元の企業や関係者の支援などを把握し、体制づくりを調査研究していきたいと考えております。  以上です。 418 ◯副議長(堀田 勉君)  長田議員。 419 ◯2番(長田秀樹君)  ぜひ産学官の共同体制づくりをよろしくお願いいたしたいと思います。  先日、九州大学起業部の学生さんとお話をさせていただき、その学生さんは、ベンチャー企業は必ずしも都市部や人口の多いところへ出ていくとは限らないと思いますと。何がやりたいか、目的によって場所は選びませんというふうに言われておりました。  また、資金面を考えれば、確かに都市部のほうになるんでしょうが、目的によっては資金以上に人間関係が大事だと思いますとも言われておりました。糸島は人間関係構築にまず力を入れ、相談や人的支援の土台をサイエンス・ヴィレッジ構想前からつくっていくことがまず第一歩であるというふうに思います。  市の成長戦略においてサイエンス・ヴィレッジ構想から起業、創業の土台と考えるのではなく、サイエンス・ヴィレッジ構想がスタートする前から糸島で創業してもらう土台を構築していくべきだというふうに考えます。そうすることが起業家や卒業後、ベンチャー企業をやろうとする学生のマッチングした活動を糸島市内に移行させる環境であり、今後、現状のままであれば減っていく生産人口や市内就業者や事業所をカバーしていく環境につながると思っております。  冒頭、10年後はどうなっているのかというふうに先ほど言いましたが、例えば、現在75歳の市内経営者は、10年後には85歳になります。今現在80歳の方は90歳になられます。果たしてどれだけ事業者が後継者不足の中、営業を続けられていくでしょうか。  現在、市内にある事業所数は約3,000社で、10年後、20坪の事業所が3,000社のうちの1割、300社廃業されたと仮定すると約6,000坪、約2ヘクタールの空白地が生まれてしまいます。これは運動公園に例えると、約36%の大きさになります。別に言えば、丸田池を含む丸田公園とほぼ同じ大きさが空白地になってしまうということになります。  現在の糸島市商工会移管の起業家支援については、先ほどの御答弁で市の前向きなお答えをいただいたと思います。ぜひ、拡充のほうの御尽力をお願いしたいと思います。  また、学生の活動する場所、相談する窓口、資金的支援に関しても検討していただけるということでした。  現在は大企業になっているベンチャー企業も、最初はガレージや小さなオフィスから始まりました。糸島の中からこのような企業が生まれる環境をオール糸島でつくる。10年後、人口ビジョンを覆し、市内業者が、糸島創業の企業がふえることを願いつつ、私の一般質問は終わらせていただきます。 420 ◯副議長(堀田 勉君)  これをもちまして、長田議員の一般質問を終了します。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれをもちまして散会いたします。       (午後2時18分 散会) Copyright © Itoshima City Council Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...