糸島市議会 2018-09-20
平成30年 決算審査特別委員会(第5日) 本文 2018-09-20
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 (午前10時00分 開議)
◯委員長(井上健作君)
これより本日の会議を開きます。
昨日に引き続き、議案第81号から議案第90号までを一括議題といたします。
これより
産業振興部所管の決算を審査いたします。
産業振興部所管の決算の概要の説明を求めます。
平野産業振興部長。
2
◯産業振興部長(平野謙二君)
改めまして、皆様おはようございます。
本日は
産業振興部が所管をしております一般会計、特別会計の決算概要について御説明をさせていただきます。
なお、歳入につきましては、歳出に伴います
特定財源等でございますので、省略をさせていただきたいと存じます。
まず、一般会計でございますが、主要施策の成果に関する調書につきましては、52ページから69ページとなっております。
まず、
歳出決算書の258ページ下段から261ページにかけまして、5款.労働費、259ページ下段の
シルバー人材センター関係費1,847万6,179円でございますが、
運営補助金及び就業機会の拡大を図ります
高齢者生きがい就業事業に対する補助金が主なものでございます。
次に、261ページ、
雇用創出事業費376万2,295円につきましては、市内企業の雇用情報、企業情報の収集、発信等を目的として設置しております
雇用コーディネーターに関する経費が主なものでございます。
次に、261ページ下段から303ページにかけての6款.
農林水産業費でございますが、農業費といたしましては、265ページ上段、
耕作放棄地対策事業費といたしまして、
耕作放棄地再生利用事業を201万5,000円で実施をし、4ヘクタールの再生に取り組んでいるところでございます。
また、271ページ上段、中
山間地域等直接支払事業3,682万6,596円で実施をしております。18
集落で農地、
農業用施設の適正管理に取り組んでおられます。
次に、
担い手育成対策事業として、
新規就農定着支援事業、新たな
担い手就農支援事業において、就農開始や販路拡大などの取り組みを行われます農業者の支援を、市単独にて実施をしております。
続きまして、273ページ下段、
鳥獣被害防止対策事業795万1,602円でございますが、有害鳥獣の捕獲委託や
報奨金制度によりまして、イノシシ1,548頭の捕獲実績を上げているところでございます。
また、277ページ下段、
農業施設整備事業費6,845万90円では、
ため池耐震調査等7カ所に取り組んできたところでございます。
次の279ページ下段、
多面的機能支払交付金事業1億4,940万6,699円では、地域住民が農地や
農業用施設等の景観に配慮しながら、
保全管理業を行うことに対する支援でございますが、78の組織、
集落が取り組んでおられるところでございます。
次に、
林業費でございますが、291ページ中段、
広域基幹林道開設事業3,677万1,807円、50.52キロメートルの林道開設の
県営事業負担金が主なものとなっております。
次に、水産業費では、303ページ中段、
漁港維持管理費6,488万8,417円、これにつきましては、漁港の老朽化、維持費の平準化のため、6漁港の
機能保全計画の策定が主なものとなっております。
次に、7款.商工費でございますが、305ページ下段、
商工会運営補助事業費として、
運営補助金1,367万7,000円、
新規起業者応援事業補助金428万9,741円、また、307ページ下段、
起業家支援等を行いますいとしま
応援プラザ運営事業に554万4,640円、309ページ中段のその他
商工振興費のがんばる
中小企業応援補助金としまして、763万9,000円、これらが主なものとなっているところでございます。
次に、観光費でございますが、309ページ下段、観光の
まちづくり事業2,325万6,884円、311ページ下段、その他
観光施設管理費1,829万4,630円が主なものとなっております。
次に、313ページ下段、
消費者行政費のその他
消費者行政費886万5,520円でございますが、3名の
消費生活嘱託員、この方々の報酬が主なものでございまして、平成29年度の相談件数につきましては897件となっております。
次に、11款.
災害復旧費でございますが、ページ飛びまして、412ページ、413ページの
農業用施設災害復旧費、
林業施設災害復旧費、これを合わせまして、745万5,453円で決算をいたしております。
続きまして、特別会計でございます。
二丈福吉財産区特別会計でございますが、522ページから525ページでございます。
管理委員会委員6名分の経費、及び直営林の
整備委託料が主なものでございます。
次に、
二丈一貴山財産区特別会計でございますが、528ページから531ページでございます。こちらは
管理委員会委員5名分の経費及び
財産管理費として
森林病害虫防除委託料、それから、区有林の
立木売払収入によります327万3,000円の
財政調整基金への積み立てを行わせていただいているところでございます。
以上が
産業振興部所管の各会計の決算概要でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
3
◯委員長(井上健作君)
それでは、これより質疑に入ります。質疑のある方の挙手をお願いいたします。
それでは、1番目に並里委員の質疑をお願い申し上げます。並里委員。
4 ◯7番(並里弘二君)
おはようございます。決算書の311ページ、13目.委託料のところです。
DMO設立支援業務委託で、主要調書につきましては68ページ、一番下のところについて質問をさせていただきます。
まず、平成29年度はどのようなお取り組みをなされましたか、お伺いいたします。
5
◯委員長(井上健作君)
矢野商工観光課企画監。
6
◯商工観光課企画監(矢野正文君)
お答えいたします。
平成29年度はDMOに必要な
観光戦略づくりや
マーケティング調査、効果的な
プロモーション収益事業などを企画いたします
糸島未来会議というものを発足させまして、糸島の観光振興におけるDMOの目的や役割、
試行的事業の内容などについて検討いたしております。
また、
試行的収益事業といたしまして、レンタサイクルへの拡充、
企業向け体験プログラムの提供、
モニターツアーの実施、春の
イベント情報を集約しました
イベントブックの作成配付によります観光情報の発信強化、そのほか、
マーケティングに必要な
観光関連事業者向けの動向調査、あるいはメディア、旅行会社へのヒアリング、
インターネット等を活用しました糸島への来訪者に対します満足度、
認知度調査なども行っております。
7
◯委員長(井上健作君)
並里委員。
8 ◯7番(並里弘二君)
その上で、次の質問、
糸島未来会議を含めて運営はどのようになりましたかという質問をしていましたけれども、1番の今の答えで入っていると思いましたので、じゃ、それを受けての課題とかいうのがもしございましたらお伝えください。
9
◯委員長(井上健作君)
矢野商工観光課企画監。
10
◯商工観光課企画監(矢野正文君)
課題といたしましては、DMOをこれからつくっていく上で、基本的なコンセプトはできておりますけれども、もっと肉づけ、あるいは参加していただける
関連事業者等の確立、そういったまだ2カ年事業として今の段階で取り組んでいるものがございますので、より多くの参加ができるようなDMOの構築を進めてまいりたいと思っております。そういったものがまた課題ということでございます。
あと、組織体制にいたしましても、観光協会が軸と言いながらも、
スタッフ等に限りもございますので、市としてどういったかかわり方を今後していくのかというのも整理しながら、そういったものもまだ課題になっていくのかなというふうには思っております。
11
◯委員長(井上健作君)
並里委員。
12 ◯7番(並里弘二君)
確認ですけれども、平成29年度以降発注者が主である
商工観光課と委託先、それと
糸島観光協会との情報共有が円滑になされていますでしょうか。及び、工程表に従って
工程表どおりに進捗しているかどうか、お伺いをいたします。
13
◯委員長(井上健作君)
矢野商工観光課企画監。
14
◯商工観光課企画監(矢野正文君)
今回の事業に当たりまして、観光協会の事務局、私
ども商工観光課、
あと委託業者を交えました
事務局会議を、大体週に1回、平成29年度実績でも週に1回程度開催しながら、今後の進め方に関する意見交換でありますとか、情報共有などを行ってきたところでございます。
全体的なスケジュールとしまして、平成29年度に委託しようとして出しておりました
マーケティング等の基本的な部分は、ほぼ
計画どおりに進んでおります。ただ、会議、DMO等を進めていく中の未来会議の開催、回数的にはもう少ししたかったんですが、ちょっと日程等の関係で、当初予定した回数よりも4回ということで、少し回数が少なかったことが課題ということで、その分だけが少しおくれたのかなというふうには思っております。
15
◯委員長(井上健作君)
並里委員。
16 ◯7番(並里弘二君)
今の企画監のお話を賜りますと、当初の予定よりもスケジュール的にはおくれているという認識でよろしいんでしょうか。
17
◯委員長(井上健作君)
矢野商工観光課企画監。
18
◯商工観光課企画監(矢野正文君)
仕様の中で、平成29年度に進める、基本的にやるべき事項の部分については、ほぼ終了はいたしております。ただ、平成29年度、平成30年度の2カ年事業でございまして、協会との連携をしていく中で、会議等についてはそのスケジュール的な部分、
工程どおりには進めておりますけれども、もっとより密にしていって、それぞれの認識を高めて、よりよいDMOをつくっていかにゃいかんとは思っております。
19
◯委員長(井上健作君)
並里委員の質疑を終了いたします。
続いて、笹栗委員。
20 ◯15番(笹栗純夫君)
決算書311ページ、7款2項3目13節.観光の
まちづくり事業費の中で、
DMO設立支援業務委託について、ただいまの並里委員の質疑に関連をいたします。今から私が質疑する項目は、平野部長に御答弁をお願いいたします。
まず第1点目、
DMO設立支援業務委託として、1,796万円使用してありますが、成果についてお伺いをいたします。
21
◯委員長(井上健作君)
平野産業振興部長。
22
◯産業振興部長(平野謙二君)
お答えをさせていただきます。
先ほど並里委員の質疑に対しまして、
取り組み内容としてDMOの目的や役割の検討、それから、
マーケティングに必要な各種調査、分析、
試行的収益事業、こういったものを答弁させていただきました。また、主要施策の成果調書にも成果として同じものを記載しております。これらは確かに
コンサル業務として委託した重要なDMOの
仕組みづくりであるというふうには考えております。
しかし一方で、
先ほど企画監も申し上げましたように、観光協会がDMOとして運営をしていくための
組織体制づくりや協会の既存事業の見直し、こういったことも重要な支援業務と考えております。
糸島らしいDMOの組織体制の確立、そのためには、コンサルの支援を最大限に生かした
体制づくりが必要であり、また不可欠であるというふうに捉えております。
平成29年度につきましては、体制の
素案づくり、策定までの成果であり、評価をいただけるのは本年度、平成30年度の結果次第であるというふうに捉えております。
23
◯委員長(井上健作君)
笹栗委員。
24 ◯15番(笹栗純夫君)
2番目の質疑でございますが、平成29年度の進捗状況はどのようになっているのでしょうか、お尋ねでございます。
25
◯委員長(井上健作君)
平野産業振興部長。
26
◯産業振興部長(平野謙二君)
進捗状況はということでございます。成果についてお話をさせていただきましたとおり、
マーケティング調査の実施による現状分析、試行事業の企画実施によります糸島の強みや弱み、こういったものを明らかにした上でのDMOの位置づけ、方向性を示すということは、
予定どおり企画監が申し上げましたように平成29年度に実施できたものというふうに考えております。
しかし、先ほど申したとおり、組織体制の確立に向けた
進捗度合いは十分であるとは言えないというふうに考えております。
平成29年度はまだ素案の段階でございまして、これを本年度、早期に確立していく必要があるというふうに考えております。
27
◯委員長(井上健作君)
笹栗委員。
28 ◯15番(笹栗純夫君)
今の部長の答弁をお聞きいたしまして感じたことでございますが、糸島市の観光行政の将来のためにも、絶対に失敗は許されません。重要な事業だと私は考えております。このような中で、不協和音ともとれる先行きの不安を感じるような声も耳にしております。
最後の質疑になりますけれども、この事業を絶対に成功させるんだという市の思い、やる気、意気込みを聞かせてください。
29
◯委員長(井上健作君)
平野産業振興部長。
30
◯産業振興部長(平野謙二君)
今、委員より厳しい御指摘をいただいたというふうに思っております。また、そのような委員に不安を抱かせるというようなことは、所管としての努力が足りないというふうに捉えさせていただきます。
委員おっしゃいますように、市では地域資源の活用や観光客の増加につなげ、市内消費の拡大や
関係事業者の所得向上など、稼げるまち、元気なまちにしていく、できるのはDMOしかあり得ないというふうに考えております。
今、全国から注目されます糸島を確固たるものにしていくには、委員言われますように、この事業を絶対に成功させる必要があるというふうに考えます。
今が市にとっても、観光協会にとっても地域観光の振興、地域産業、経済の発展を図る最大のチャンスだというふうに捉えております。
そのためには、観光協会や
関連事業者、団体などの関係者間での緊密な連携が必要であり、積極的な意見交換、協議をさらに重ねていく必要があると。決して官公庁への候補法人の登録が最終目的ではないというふうに考えております。
DMOを成功させていくためには、今後もより一層観光協会と連絡を密にとりながら、連携しながら、DMOの設立に取り組んでまいります。そのためには、市としてやるべきことは、精力的に進めてまいる所存でございます。どうか御理解をお願い申し上げます。
31
◯委員長(井上健作君)
笹栗委員。
32 ◯15番(笹栗純夫君)
今の平野部長の御答弁を聞きまして、やる気は伝わりました。あとはどう実施をしていただくか、果敢に事に当たっていただくか、ここにかかっております。このことにつきましては、今後、私も十分注視してまいります。
執行部におきましては、覚悟を持って取り組んでいただきたいと思います。
以上でございます。
33
◯委員長(井上健作君)
これをもちまして、笹栗委員の質疑を終了いたします。
続いて、加茂委員。
34 ◯3番(加茂正彦君)
私は
鳥獣被害防止対策事業費について質疑したいんですけれども、調書のほうは57ページ、決算書273ページでございます。
平成29年度の事業費のほうが795万1,602円となっておりますけれども、過去3年の事業費の推移はどうなっていますでしょうか。
35
◯委員長(井上健作君)
吉村農林水産課長。
36
◯農林水産課長(吉村浩次君)
平成27年度からの3年間で答弁させていただきます。
平成27年度が858万6,873円、平成28年度が834万3,316円、そして、平成29年度が795万1,602円となっておりまして、ここ3年間は減少傾向にあります。
以上でございます。
37
◯委員長(井上健作君)
加茂委員。
38 ◯3番(加茂正彦君)
それでは、それに対して、先ほどの3年度の分の有害鳥獣による農作物の被害額の推移はどうなっていますでしょうか。
39
◯委員長(井上健作君)
吉村農林水産課長。
40
◯農林水産課長(吉村浩次君)
農作物の被害額につきましては、平成27年度が6,108万9,000円、平成28年度が7,522万8,000円、平成29年度が4,305万1,000円となっておりまして、平成29年度がかなり減少している状況でございます。
以上でございます。
41
◯委員長(井上健作君)
加茂委員。
42 ◯3番(加茂正彦君)
事業費も被害額も減少傾向にあるということで、この調書に書いてあるさまざまな対策の効果が出ているのかと思います。
しかし、農家にとって被害は限りなくゼロになることを切望しておりまして、最近、よく聞くイノシシの被害、またそのイノシシをジビエで食べるとかいうお話をよく聞くんですけれども、実際のところ、鳥獣別の被害額がどうなっているのかを、そして、鳥獣の傾向等を合わせてお願いいたします。
43
◯委員長(井上健作君)
吉村農林水産課長。
44
◯農林水産課長(吉村浩次君)
平成29年度の実績では、一番被害額が大きいものがアナグマで、2,297万6,000円でございます。2番目がイノシシで1,112万8,000円、3番目がカモで328万5,000円の被害額になります。あと、サル、カラス、ヒヨドリなどによる被害があります。
被害の傾向といたしましては、平成28年度まではイノシシによる被害が一番多かったのですが、最近ではアナグマによる果物などの被害が増加傾向にあります。また、鳥類ではカモによる野菜の被害が増加傾向にあります。
以上でございます。
45
◯委員長(井上健作君)
加茂委員。
46 ◯3番(加茂正彦君)
最近ではカモが大分悪さしているということで、実はうちのキャベツも去年は大分カモにつつかれまして、大分被害を被って、まだ届け出ていない被害額というのは、まだ陰のほうにあるのではないかと思っているところでございます。
せっかくですので、そのカモによる野菜の被害、被害額、捕獲数の推移等を教えてください。
47
◯委員長(井上健作君)
吉村農林水産課長。
48
◯農林水産課長(吉村浩次君)
カモによる平成29年度の農作物の被害額は328万5,000円で、捕獲数は44羽でございます。
カモにつきましては、平成29年度から有害鳥獣として駆除しておりまして、平成28年度以前につきましては把握していない状況でございます。
以上でございます。
49
◯委員長(井上健作君)
加茂委員。
50 ◯3番(加茂正彦君)
最近では、気象条件とか森林環境の変化によって、想定外の鳥獣被害が今後は想定されるんですけれども、最近、ほかの市町村でも鹿が甚大な被害をもたらしているとか、そういう話もよく聞きます。そして、鳥獣害に対して、九州大学とNTTが連携した取り組みの発表が来週の26日、アグリコラボでもあると聞いています。
また、いろんな取り組みが今、わなセンサーとかが広がっている中で、最後になりますけれども、今後の対策等を教えてください。
51
◯委員長(井上健作君)
吉村農林水産課長。
52
◯農林水産課長(吉村浩次君)
糸島市の鳥獣害対策といたしましては、防護と捕獲の両面から対策に取り組んでおります。
防護の面では、平成29年度の実績としまして、金網柵38キロ、電気柵を約20キロ整備しております。
捕獲の面では、有害鳥獣捕獲会によります年間3回の予察捕獲や、実施隊によります捕獲を年間を通して実施している状況でございます。
また、九州大学とNTTの連携による鳥獣害対策など、現在ではICTやGPSを活用しました対策など、新たな対策を取り入れる自治体もございますので、今後は糸島市におきましても検討していきたいと考えております。
以上でございます。
53
◯委員長(井上健作君)
加茂委員。
54 ◯3番(加茂正彦君)
そういう検討をもとに、平成31年度の予算につながる取り組みをよろしくお願いいたします。
以上です。
55
◯委員長(井上健作君)
これをもちまして、加茂委員の質疑を終了いたします。
続いて、柳委員。
56 ◯10番(柳 明夫君)
私は、決算書でいくと305ページ、7款1項2目、そして、調書で66ページ、
商工会運営補助事業費の中のプレミアム付き商品券発行事業についてまず質疑をいたします。
この調書に、新規の消費喚起効果9,534万円とありますが、これはどのように算定されたのでしょうか。
57
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
58 ◯
商工観光課長(川上重則君)
算定方法につきましては、福岡県の所定の消費者アンケート調査によりまして算定をいたしております。アンケートの回収率は25.2%でございます。
アンケート調査の結果としましては、商品券での支払い、それから、現金での支払いの合計額を全体に換算したものが、消費喚起効果として9,534万円ということでございます。
59
◯委員長(井上健作君)
柳委員。
60 ◯10番(柳 明夫君)
この事業による直接の効果でも今おっしゃったように1億円近い新規の消費拡大効果が拡大をしている。これだけで事業の一時的なコスト、これは要するに市の予算から割り出したわけですが、県、市、商工会それぞれの負担割合を考えると大体1,000万円ぐらいの一時的なコストがかかっていると推計されるわけですが、それの約10倍となるわけですね。2次、3次の波及効果を考えれば、もっと大きな経済効果があったことは私は確実だと思います。大変効果の大きな事業だと考えますけれども、この事業に対する市の評価はいかがでしょうか。
61
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
62 ◯
商工観光課長(川上重則君)
最初に、この事業に対します市の考え方でございますが、単なる消費喚起にとどまらず、商工業者みずから顧客の獲得や売り上げ向上のための販売促進活動などを行うなど、経営基盤の強化をする立場で市は支援しております。
商品券の発行事業につきましては、消費喚起効果には一定の効果があると判断しておりますが、一過性に過ぎず、商工業者の経営基盤の強化には効果が少ないというふうに考えております。
今回、商工業者全体、これは商工会の調べなんですけど、2,500社ほどありますが、取り扱いの加盟店が378社ということで、約14.9%となっております。
以上です。
63
◯委員長(井上健作君)
柳委員。
64 ◯10番(柳 明夫君)
消費拡大効果がある一方で、経営基盤の強化に必ずしもつながっていないと。そういう評価をしているということはわかりました。
それでは、いわゆる生の声、消費者、そして、商品券を扱った加盟店双方のこの事業に対する声、意見、これは把握しておられますか。
65
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
66 ◯
商工観光課長(川上重則君)
アンケート調査によって把握をいたしております。消費者アンケート調査につきましては、福岡県の調査になりますが、配付数が400枚、回収率が101枚、回収率が25.2%でございます。
事業者アンケート調査につきましては、県と商工会の独自調査の合計で申し上げますが、配付数が478枚、回収率が270枚、回収率が56.5%になっております。
以上です。
67
◯委員長(井上健作君)
柳委員。
68 ◯10番(柳 明夫君)
消費者には大変歓迎される事業、発行されますと短い日数、あるいはその日のうちに売り切れるということもありましたが、また、加盟店舗の売り上げも平均しますと1店舗平均25万円の押し上げ効果が確認できているわけです。
先ほどの経営基盤の強化には必ずしもつながっていないという評価もあるわけですけれども、これが継続にならなかった問題点、これはどこにあるか、お答えいただきたいと思います。
69
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
70 ◯
商工観光課長(川上重則君)
平成29年度のプレミアム付き商品券発行事業につきましては、事業主体であります商工会に県と市が財政的支援を行ったということでございます。
負担割合につきましては、県が300万円、市が300万円、商工会が400万円ということで負担しておりまして、1億円の10%、1,000万円をプレミア部分として発行されております。
平成30年度の継続につきましては、問題点としまして、事業主体であります商工会の財政的負担等から継続しない旨の報告をいただいております。
以上です。
71
◯委員長(井上健作君)
柳委員。
72 ◯10番(柳 明夫君)
それでは、また別の項目の質疑をさせていただきます。
決算書でいきますと271ページ、6款2項3目になります。調書でいきますと52ページですが、地域農政推進事業費の中の中
山間地域等直接支払事業についてです。
交付基準の対象となる農地の面積、これは市内の農振、農用地の何%になりますか。
73
◯委員長(井上健作君)
溝口農業振興課長。
74 ◯農業振興課長(溝口和也君)
当初の特定農山村地域指定に際しましては、全ての傾斜度をはかって面積を算出していないために、正確な数値はここは把握をしておりません。そのために、農振に占める割合ということでございますが、現在、農振の農用地面積は4,099.4ヘクタールございますけれども、これに占める割合についても答弁ができないという状況にございます。御了承いただきたいと思います。
75
◯委員長(井上健作君)
柳委員。
76 ◯10番(柳 明夫君)
しかし、事業の対象になっている面積よりもかなり多いだろうということは推測されるということだと思いますね。
交付基準というものがございますね。急傾斜地、それから緩やかな緩傾斜地、小区画、不整形の田、それから高齢化率、耕作放棄地率、県知事特認、この5つの交付基準があるわけですが、これがそれぞれ何%ずつあるのか、その構成比をお伺いします。
77
◯委員長(井上健作君)
溝口農業振興課長。
78 ◯農業振興課長(溝口和也君)
交付の対象となる農地については、農振、農用地の1ヘクタール以上の農用地となっております。
加えまして、この御指摘をいただいた5つの要件のうち、いずれか1項目を満たす必要がございます。
本市におきましては、急傾斜地と緩傾斜地の農用地のみの各
集落からの申請となっておりますことから、それ以外の項目については調査し、取りまとめる必要がなかったということで、ここでは急傾斜地、緩傾斜地の構成比を示させていただきたいと思います。
交付対象農地面積が214.3ヘクタールございますが、このうち急傾斜地が148.8ヘクタールで、全体の69.4%、緩傾斜地につきましては、65.5ヘクタールで30.6%、約7割が急傾斜地であるというような状況でございます。
79
◯委員長(井上健作君)
柳委員。
80 ◯10番(柳 明夫君)
この県知事特認の交付基準ですね、これをお伺いします。
81
◯委員長(井上健作君)
溝口農業振興課長。
82 ◯農業振興課長(溝口和也君)
県知事特認には、対象農用地と対象地域の2種類がございまして、それぞれ基準がございます。
先ほどの質疑の中で、県知事特認については対象農用地ということで、国の基準に沿った田畑の急傾斜、田においては20分の1、畑においては15度以上ということ、それから、緩傾斜については、田が100分の1以上、畑が8度以上という勾配の基準が設けられております。
次に、対象地域については、国の実施要領の中で、地域の実情に応じて都道府県知事が指定する自然的、経済的、社会的条件が不利な地域、これを特認地域として、この中
山間地域等直接支払制度が活用できるというようなことが盛り込まれてございます。
農林業センサスなどの農林統計上の中山間地域ということが地域の基準となっております。
以上でございます。
83
◯委員長(井上健作君)
柳委員。
84 ◯10番(柳 明夫君)
取り組み
集落が18ありますけれども、通常と特認に分けてどの
集落か、お答えいただきたいと思います。
85
◯委員長(井上健作君)
溝口農業振興課長。
86 ◯農業振興課長(溝口和也君)
御指摘いただきましたように取り組んでおる
集落は18
集落でございますが、通常地域については、二丈地域の佐波、吉井上、十坊、見揚、それと志摩地域の大塚、親山の6
集落でございます。
特認地域については、前原地域の井原、川原、雷、白糸、川付、飯原、嵯峨里、長野、瑞梅寺、それから二丈地域の一貴山、唐原、森園、この12
集落となっております。
87
◯委員長(井上健作君)
柳委員。
88 ◯10番(柳 明夫君)
それでは、この事業でどんな取り組みがされているかということですが、調書には、成果は耕作放棄地増大の抑制とありますけれども、政府のパンフレットを見ますと、農業生産活動を継続するための活動として、耕作放棄予防や水路、農道の管理のほかに、多面的な機能を増進する活動を紹介されております。
また、体制維持のための前向きな活動として、農業生産性の向上のために、機械、農作業の協働化であるとか、高付加価値型農業であるとか、生産条件の改良、女性・若者等の参画を得た取り組み、集団的かつ持続可能な体制整備が、こういう事業をやりますと、交付単価の10割給付ということで紹介されているわけですが、こういう取り組みはされているか、教えていただきたいと思います。
89
◯委員長(井上健作君)
溝口農業振興課長。
90 ◯農業振興課長(溝口和也君)
交付金につきましては、10割給付を受けるためには、委員おっしゃったように農業生産性の向上、女性・若者等の参画を得た取り組み、集団的かつ持続可能な体制の整備、この3要件のうち、いずれか1つを選択するということになっております。
さらに、国が示したそれぞれの部分で詳細な取り組みがありますけれども、それの中から1つないし2つの取り組みを行うということが条件になっております。
本市においては、これらの
取り組み内容に合致しておりまして、全18
集落が10割給付となっているところでございます。
具体的に
取り組み内容を御紹介いたしますと、機械農作業の協働化、
集落ぐるみでの持続可能な体制整備等に加えまして、農用地については、草刈り、堆肥の施用、景観作物の作付、のり面の点検補修、荒廃地の再生、イノシシ対策などが行われております。
また、農道については、草刈り、簡易補修、舗装、水路については清掃のほか、蛍の飼育管理等の取り組みもございます。
そのほか、ゆずごしょうの加工販売、また、地域の農産物の販売イベントを開催しているところもございます。
以上でございます。
91
◯委員長(井上健作君)
時間が迫っておりますので、注意してください。柳委員。
92 ◯10番(柳 明夫君)
それでは、最後にお伺いしたいと思うんですが、平成28年度から始まっている
集落戦略ですね、この作成がどのように取り組まれているかということと、それから、平成29年度から始まっている中山間地農業ルネッサンス事業、この事業とのつながりは、現状ではどうか。今後どのようになっていくのか、お答えいただければと思います。
93
◯委員長(井上健作君)
溝口農業振興課長。
94 ◯農業振興課長(溝口和也君)
まず、
集落戦略についてでございます。
15ヘクタール以上の協定農用地がある
集落につきましては、
集落戦略を策定すると耕作等が行われなかった場合に全額返還ということになっておりますが、これをつくることによってその取り組みが行われなかった農地についてのみ返還ということで緩和をされます。
本市におきましては、平成29年度当初の
集落説明会において農用地が15ヘクタール以上ある佐波、吉井上、川原、瑞梅寺
集落を集中して早期に作成してくださいというようなことで促進をいたしまして、市も事務的な面で積極的に支援をいたしました。その結果、4
集落については平成29年度中に戦略の作成を完了したところでございます。
2つ目の御質疑で、中山間地農業ルネッサンス事業とのつながり、現状はということでございます。
中山間地農業ルネッサンス事業については、簡単に言いますと、国の各種の交付金事業、また補助事業を集約している事業ということでございまして、中
山間地域等直接支払交付金事業と連携して、中山間地の活性化を図る事業でございます。
95
◯委員長(井上健作君)
時間が迫っております。終わりました。よろしいですか。
これをもちまして、柳委員の質疑を終了いたします。
続いて、重冨委員。
96 ◯6番(重冨洋司君)
質問いたします。
決算書の309ページ、主要施策の成果に関する調書の67ページ、その他
商工振興費、食品産業クラスター事業補助金についてお尋ねをいたします。
まず、主要施策の成果に関する調書の目的、これを見ますと、市内の農林水産物を活用する企業、農林水産業の組織化、産業化することによりとありますけれども、この組織化、産業化ということは、具体的に言いましてどういうことなのか。例えば、協同組合をつくるとか、会社をつくるとか、そういったものなのでしょうか、お尋ねをいたします。
97
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
98 ◯
商工観光課長(川上重則君)
御質疑のクラスター事業の関係でございますが、農林水産物を生産する生産者、それから、その材料を使った加工業者ですね、食品関係の業者を組織化するということで、協議会というものをつくり上げようということでございます。会社法人とか、そういうことじゃございませんで、連携を図っていただいて、新商品の開発だとか、販路開拓とか、そういったことで地域経済を活性化させるといった目的で協議会を設立しております。
以上です。
99
◯委員長(井上健作君)
重冨委員。
100 ◯6番(重冨洋司君)
わかりました。成果を見ますと44業者入っておられます。会費を取っておられるのか、金額は幾らなのか。
それと、セミナー3回とありますが、これは3回で十分だったのか、会員の出席状況というのはどうやったのかお尋ねをします。
101
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
102 ◯
商工観光課長(川上重則君)
まずセミナーの3回でございます。これは事業計画、当初予算で事業計画を立てまして、セミナーを開催しております。
セミナーの内容につきましては、食品表示、食品衛生セミナーが27人済みません、これは平成28年度でございました。平成29年度におきましては、スキルアップ講習会が15人、それから、これは2回やりまして、2回目が17人でございます。それからもう一回、3回目もございまして、これが6人でございます。トータルで38人の参加となっております。
会費の件につきましては、ことしの総会におきまして規約の改正を行いまして、会費をいただくということにしております。ですから、それまでは会費はとっておりませんが、ことしの6月以降から年間でいいますと1万2,000円なんですけれども、今年度は中途なので1万円ということになっております。
以上です。(発言する者あり)
講習会の件で十分だったかという御質疑なんですけど、参加された方は十分理解を深められて、ためになった講習会であったというふうに評価はいただいております。
もともとこれが協議会の中で3回やっていこうということで事業計画をしておりましたので、その成果は果たしているというふうに思っております。
以上です。
103
◯委員長(井上健作君)
重冨委員。
104 ◯6番(重冨洋司君)
わかりました。セミナー、講習会ですね、これはわかりました。
それでは、このクラスター自体の活動に対するお話し合いというのは、月に何回とか、そういったものを取り組みでされておられたのか、お聞きをします。
105
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
106 ◯
商工観光課長(川上重則君)
協議会の全体会というのは、総会、それから、交流会を2回しておりますので、大体3回ぐらいが全員が集まるということでございますが、その上の協議会の中に幹事会というのを設けております。幹事会は毎月1回開催しておりまして、組織の運営だとか、今後の事業計画とかいうことは話し合って進めております。
以上です。
107
◯委員長(井上健作君)
重冨委員。
108 ◯6番(重冨洋司君)
わかりました。
次に、主要施策に成果と書いてありますが、ここにはとても私は見て、これは成果じゃないと思います。活動した内容が書かれてあると思うんですけれども、違いますでしょうか。この成果といったものがほかにあれば報告をしていただきたいと思います。
109
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
110 ◯
商工観光課長(川上重則君)
市としましては、クラスターへの補助金ということで出しておりまして、事業自体はクラスター事業でございます。成果として、ほかには農作物の生産者と加工業者によります農商工連携事業ということで、トマトソースの開発が行われております。これはもう販売を開始されておりますので、こういった形でクラスター協議会の設立以前からもこういう取り組みがありましたので、これを拡大していきたいというふうに思っております。
111
◯委員長(井上健作君)
重冨委員。
112 ◯6番(重冨洋司君)
トマトソースができましたという、簡単に言えばそういう答弁だったと思います。これからもっといろんなものを地場の食品加工業者、農業の方、水産業者の方とやっていかれるのであろうと思います。
最後になりますけれども、クラスター協議会で、最近は糸島の中の商店あたりもお土産的な、ソノダさんのまんじゅう、お店は余り言ってはあれでしょうけど、大門まんじゅうとか、そういったものをつくっておられるところも閉店をされております。ぜひこれだけの業者の方がそろっておられますので、会費も取るということでしたので、ぜひ糸島のお土産みたいなものをつくっていただければなと思います。どうもありがとうございました。
113
◯委員長(井上健作君)
答弁は要りませんか。(「はい」と呼ぶ者あり)
これをもちまして、重冨委員の質疑を終了いたします。
続いて、伊藤委員。
114 ◯16番(伊藤千代子君)
決算書の305ページです。商工会の
運営補助金として1,367万7,000円が計上してあります。これに関しては、加入の状況、あるいはどういうような業者が特に加入をしているのかということについて簡単にお知らせください。
115
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
116 ◯
商工観光課長(川上重則君)
平成30年4月1日現在の会員数でございますが、1,394の事業者でございます。内訳としましては、上位3つで回答させていただきますが、教育・介護・福祉関係のサービス業が303社、それから、建設業が268社、小売業が251社でございます。これを3つ合わせると大体6割ということになります。
それから、加入率につきましては54.8%となっております。
以上でございます。
117
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
118 ◯16番(伊藤千代子君)
一番多いとおっしゃった1番目の教育・介護とおっしゃいましたかね。それは、例えば具体的にはどのような仕事になりますか。
119
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
120 ◯
商工観光課長(川上重則君)
教育関係でいいますと、塾とかそういうところになると思います。
それから、介護関係はそういう介護の施設がございますので、そういう事業者ということで捉えております。
121
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
122 ◯16番(伊藤千代子君)
私は、糸島市の場合は建設関係が一番多いのかなというふうに思っていたんですけど、それか小売がですね。ではなくて、今おっしゃったように、人と人とのサービスをするような教育・介護が、やはり糸島の中でも商工会の加入率が高くなっているというのにはちょっと驚きました。
それから、次の質疑なんですけれども、66ページなんですが、これは主要施策の成果に関する調書についてですけれども、先ほど柳委員の質問もございましたので、幾らか重なる点は割愛をさせていただきます。
商工会運営補助事業の中のプレミアム付き商品券発行事業として299万1,000円ということで書いてあります。これに関しましては、この事業をするということで、やってもいいですよということでこの共通商品券に304社、そして、リフォームに関して74社がいいですよというふうに言ったというふうに思うんですけれども、実際、1億1,000万円のプレミアム商品券を発行したことによって、何社が共通商品券にかかわる仕事をなさったのか、そして、何社がリフォームにかかわる仕事をなさったのかということがおわかりになりますか。
123
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
124 ◯
商工観光課長(川上重則君)
全体で378社でございまして、そのうち、共通商品券が304社、リフォームが74社でございます。これの換金事業者で申し上げます。換金事業者が全体で241社、それから、共通商品券が215社、リフォームが54社でございます。
125
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
126 ◯16番(伊藤千代子君)
ということは、じゃ、私たちもやっていいですよと言った方たちの中で、共通商品券の場合は3分の2、そして、リフォームの場合は7分の5であるので、3分の2ぐらいの業者に仕事があったというふうに理解していいと思います。
そこで、私はこの事業がとてもいいなと思ったのは、日ごろ、例えば、市の登録業者じゃないような、市から仕事をもらうような方たちじゃないようないろんな方たちがこの事業にかかわったというふうに考えるんですけれども、先ほど、昨年の成果のところで、経営基盤の役には余り立たなかったというふうにおっしゃったんですけれども、300万円の事業費で、糸島は3,000業者もありますが、ここには400業者ぐらい参加したんだけど、経営基盤の強化までこの300万円の事業費で目標にしたというのが、ちょっと余りに目標が高いような気がするんですけれども、その点、聞いても一般質問じゃないのであれなんですけどね。ただ、これをおやめになるというときに、やはり住宅の建設会社の不景気な中では、せめて住宅リフォーム等の他市がやっているような創設等は検討したのか、しなかったのか、昨年ですね、それをお知らせください。
127
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
128 ◯
商工観光課長(川上重則君)
委員おっしゃっているのは、リフォームの単独の補助というようなことでしょうか。
平成29年度につきましては、ここにありますように商品券でリフォーム50%、それから、共通商品券50%で、商工会事業としてされております。そもそも言われるような新規の事業については商品券事業で取り組んでおりますので、今のところ考えておりません。
129
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員に申し上げます。質疑は簡潔にお願いします。伊藤委員。
130 ◯16番(伊藤千代子君)
私がこれを取り上げた理由は、成果として経営基盤をきちっとするというよりも、市民がこんなに喜んで、そして、やはり多くの業者が喜んだということについては、300万円は役に立ったと私は非常に思うんです。そのことを申し上げました。
それから、その下の経営革新事業補助事業に関してなんですけれども、この事業も長いので、300、400業者がこの事業で恩恵を受けたと思います。
そこで具体的に、例えば、昨年度は30件補助事業になっておりますが、こういう事業に関して、内訳ですね、どのような業種の業者がこの補助事業を活用したのかというようなことについて実績を伺います。
131
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
132 ◯
商工観光課長(川上重則君)
がんばる中小企業者の応援補助金なんですが、この交付件数が30件ということで、業種の内訳を上位3つで答弁させていただきますが、飲食業が9件、それから製造業が8件、小売業が7件でございます。
133
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
134 ◯16番(伊藤千代子君)
これを見ただけで、私みたいに長年議員をやっていても利用の仕方がなかなかよくわからない。その点では、多くの方たちが公平、平等にこの事業に参画できたらいいなと思うんですけれども、そのような周知の徹底の仕方というのはどのようになさっていますか。
135
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
136 ◯
商工観光課長(川上重則君)
周知方法につきましては、市の広報、ホームページ等で紹介させていただいております。決算にありますように、800万円の予算をいただいておりまして、760万円から実績が上がっているということで、ある程度市民の方には、制度的には知らせてあるんじゃないかな、知ってあるんじゃないかなというふうには思っております。
137
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
138 ◯16番(伊藤千代子君)
これは別に商工会に入っている、入っていないにかかわらずですよね。この業者の方たちに関しては、例えば、何回までとかいうような制限はありますか。
139
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
140 ◯
商工観光課長(川上重則君)
もともとの事業の目的が新商品の開発とか、新たな販売方法の開拓とか、そういったことで、経営革新の事業を求めておりますので、年1回ということでございます。
また、次の年に違う考え方で持ってこられるとまた採択するというふうにしております。ですから、年1回でございます。
141
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
142 ◯16番(伊藤千代子君)
年1回は当然だと思うんですけど、例えば、3,000ぐらいの業者があるわけで、小さい業者の人たちは、例えば、美容院だったらそれをちょっと変えようかとか、いろんなときに何かの役に立つ制度が欲しいなと思うわけですよね。そういう意味では、じゃ、年1回が制限ということは、じゃ最高何回でもというようなことになるわけですか。やっぱり知っている人と知らない人では申し込みしにくいと思うんですよね。それはどうなっていますか。
143
◯委員長(井上健作君)
川上
商工観光課長。
144 ◯
商工観光課長(川上重則君)
年度では1回しか使えません。こういう取り組みをやるので申請しますと来ますので、1回は交付しますが、次年度でまた違うメニューで来られるとまた交付できるということなので、制限はございません。年1回だけでございます。
145
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
146 ◯16番(伊藤千代子君)
やっぱり先ほどから言うように、もっと公平、平等という点から言うと、ちょっとそれは、きょうは質疑だから。ではわかりました。まずそこのお尋ねをします。
それから、先ほど、もういいです。
147
◯委員長(井上健作君)
終わり。
これをもちまして、伊藤委員の質疑を終了いたします。
以上で
産業振興部分所管の決算の質疑を終了いたします。
執行部の交代がありますので、しばらくお待ちいただこうと思っておりましたけれども、休憩の時間をとりたいと思っております。再開は11時10分、よろしくお願いいたします。
〔部の入れかえ〕
(午前11時00分 休憩)
(午前11時09分 再開)
148
◯委員長(井上健作君)
皆さんおそろいですので、再開をいたします。
これより建設都市部の所管の決算の審査を行います。
建設都市部所管の決算の概要説明を求めます。井上建設都市部長。
149 ◯建設都市部長(井上義浩君)
おはようございます。建設都市部所管の平成29年度一般会計決算の概要について説明をさせていただきます。
主要施策の成果に関する調書は70ページから75ページでございます。説明は決算書をもとにさせていただきます。
まず、歳入につきましては、事業実施に必要な財源といたしまして、国庫支出金や市債等がございますが、説明は省略をさせていただきます。
歳出につきましては、決算書の314ページから341ページの8款.土木費、及び414、415ページの11款2項.公共土木
施設災害復旧費でございまして、合わせた事業費は約22億3,600万円でございます。平成28年度から約5億9,000万円の増となっております。前年度と比較した増額の主な要因は、久保田橋架替工事費、筑前深江駅関連施設整備事業費、新駅関連施設整備事業費の増額でございます。
それでは、歳出につきまして、ページを追って主なものについて備考欄で説明をさせていただきます。
まず、決算書の319ページ中段の市単独道路整備事業費2,999万4,000円につきましては、市道58路線の維持補修工事を、次の321ページの市単独道路整備事業費4,441万円につきましては、市道26路線の新設改良工事を実施しております。
その下の道路整備事業費8,676万5,000円につきましては、新田久保田線、新駅北口停車場線等の整備費でございます。
次に、323ページ下段、交通安全施設整備事業費4,034万5,000円につきましては、通学路のカラー塗装、防護柵やカーブミラーの設置などによりまして、児童・生徒を初めとする歩行者の交通安全を図っております。
次に、325ページ中段の橋梁長寿命化事業費2億4,328万円につきましては、138橋の近接目視点検委託業務費、板持地区の久保田橋の改築工事費などでございます。
次に、331ページ上段の公園緑地管理費6,095万3,000円につきましては、市内242カ所の都市公園の維持管理費でございます。
次に、同ページ下段の前原東土地区画整理事業費9,072万9,000円につきましては、土地区画整理地区内の都市計画道路及び区画道路、公園、緑地、水路等の整備に係る土地区画整理組合への補助金等でございます。
次に、335ページ下段の筑前深江駅関連施設整備事業費6億2,612万2,000円につきましては、自由通路新設工事委託費、東西の駅前広場整備工事費等でございます。
次に、337ページ上段の新駅関連施設整備事業費4億8,257万9,000円につきましては、糸島高校前駅の自由通路及び駅舎、駅前広場の用地購入費や整備工事費等でございます。
同じページ下段の住宅維持管理費1,898万1,000円につきましては、14団地、271戸の市営住宅の維持管理費でございます。
以上が建設都市部の決算の概要でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
150
◯委員長(井上健作君)
これより質疑に入ります。質疑のある委員の挙手を求めます。伊藤委員。
151 ◯16番(伊藤千代子君)
建設都市部関係の質疑をさせていただきます。
ページは、主要施策の調書の70ページですね。道路整備事業費というので、8,676万5,000円となっております。
そこで、まず新田久保田線の整備事業なんですけれども、これに関して、これは平成26年度から平成31年度ということは、来年度で事業が終わるわけですが、昨年度の事業費はここに書いてありますけれども、結局、総事業費としてはどのようになるんでしょうか。それから、内訳も一緒にお願いします。
152
◯委員長(井上健作君)
樗木建設課長。
153 ◯建設課長(樗木芳秋君)
新田久保田線の整備事業の総事業費等についてお答えをいたします。総事業費は3億8,500万円を予定しておるところでございます。
その内訳でございますけれども、工事費約2億7,600万円、測量設計委託費約2,000万円、用地補償費8,700万円ということになっております。
以上でございます。
154
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
155 ◯16番(伊藤千代子君)
私はこの地域の方たちとか、あるいはうちの波多江校区の方たちが、これが整備されると非常に便利というふうなことはよく聞きます。それで、非常に有効利用ができる道路ではないかなと思うんですが、今おっしゃった工事費の2億7,600万円、これはもしわかれば教えてほしいんですが、発注の仕方とかはどのようになっていたんでしょうか。それから、何本事業を発注なさったんでしょうか。わかれば教えてください。
156
◯委員長(井上健作君)
樗木建設課長。
157 ◯建設課長(樗木芳秋君)
平成29年度工事は3件発注をいたしております。その1、その2工事、土木工事でございますが、これは発注の方式は総合評価方式の条件付一般競争入札で2件とも発注をいたしております。その3工事については、設計額の規模から発注方針に基づいて指名競争入札によって発注をいたしておるところでございます。
158
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
159 ◯16番(伊藤千代子君)
ちなみに、今、指名競争入札とおっしゃいましたけれども、その指名の場合は、やはり例えば、AランクとかBランクとかありますが、これはどのレベルの会社に発注したことになるんですか。
160
◯委員長(井上健作君)
樗木建設課長。
161 ◯建設課長(樗木芳秋君)
その3工事の指名競争入札については、市の指名登録、C、Dランクで入札をしておるところでございます。
162
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
163 ◯16番(伊藤千代子君)
C、Dランクということですね。はい、わかりました。つまり、市が事業をするときにできるだけたくさんの業者に、またふだん、下のほうのランクの低い業者にも仕事が行くように工夫することが大事じゃないかなというふうに思います。
それから、その次のページなんですけれども、道路整備事業費として、これは新駅周辺の整備事業費なんですけれど、昨年度は2,464万円となっていますが、もう工事が今年度で終わりますよね。総事業費としては、この新駅整備の関係は総額はどのようになっていますか。
164
◯委員長(井上健作君)
樗木建設課長。
165 ◯建設課長(樗木芳秋君)
新駅周辺整備事業の総事業費でございますが、約4億3,400万円を予定しております。
166
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
167 ◯16番(伊藤千代子君)
非常に巨額のお金ですよね。それで、例えば、75ページとか74ページのところに新駅関連の、今度は施設整備事業費があります。これは自由通路等の関係なんですけれども、ここに関しましては、新駅関連の整備事業費として、総額でどれぐらいの費用がかかるんでしょうか、伺います。
168
◯委員長(井上健作君)
林都市計画課長。
169 ◯都市計画課長(林 良典君)
総額でございますね。平成29年度だけではなくて総額ということですね。
平成30年度の実施計画の金額になりますけれども、新駅駅舎につきまして約10億円、それから、自由通路約5億円、南北の交通広場で約5億8,000万円、そのような金額になっております。
170
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
171 ◯16番(伊藤千代子君)
これらについては、工事の発注とかはどんなふうになさったんですか。
172
◯委員長(井上健作君)
林都市計画課長。
173 ◯都市計画課長(林 良典君)
これは金額によって総合評価、それから、一般競争入札、指名競争入札、それから、小さいものについては随意契約等ということで行っております。
174
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
175 ◯16番(伊藤千代子君)
それでは、その前のページの73ページですけど、前原東土地区画整理事業は、昨年度で完結をしたと思います。これに関しましては、昨年度は9,000万円というふうになっておりますが、これも総額ではどのようになったんですか。
176
◯委員長(井上健作君)
林都市計画課長。
177 ◯都市計画課長(林 良典君)
これは補助事業ベースでございますが、16億1,700万円でございます。
178
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
179 ◯16番(伊藤千代子君)
わかりました。その16億円の発注は、たしか清水建設に随意契約でなさったと思うんですけれども、これに関して、昨年度というか、それはまだ16億円が一緒に発注をなさったんじゃないと思うんですよね。別にそれぞれに個別に事業を発注されたと思うんですが、昨年度の契約は、一番最後の契約が終結したのはいつごろになるんでしょうか。
180
◯委員長(井上健作君)
林都市計画課長。
181 ◯都市計画課長(林 良典君)
16億円と申しますのは工事費だけではなくて、いろんな事務費から設計費から全て入っておりますけれども、清水建設と契約が完了した、工事が完了した年度につきましては平成29年度末でございます。
182
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
183 ◯16番(伊藤千代子君)
わかりました。そしたら、これは質疑なのでいいです。
昨年度は、ここの地域の造成とかが全部済んで、住宅が建っていたと思うんですけれども、住宅メーカーとしてはどういうところがここに入って住宅を建てましたか。
184
◯委員長(井上健作君)
林都市計画課長。
185 ◯都市計画課長(林 良典君)
こちらにつきまして、換地と保留地がございますが、保留地のほうは前も申しました積和不動産、それから西鉄、それと東邦ホームでございます。
それ以外の換地、これは地権者にお戻しするほうでございますが、そちらについてはさまざまな業者さんが入っております。
186
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
187 ◯16番(伊藤千代子君)
今述べられた3者は福岡の業者ですけど、さまざまなというところでは福岡の業者、糸島の業者というのもあるということですよね。
それから、ここは共同所有の土地もあったと思いますが、それらはもう全て終了したので、個人の所有になったということですか。
188
◯委員長(井上健作君)
林都市計画課長。
189 ◯都市計画課長(林 良典君)
10月に換地処分を行います。
190
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
191 ◯16番(伊藤千代子君)
ことしの10月ということでしょうか。
192
◯委員長(井上健作君)
林都市計画課長。
193 ◯都市計画課長(林 良典君)
ことしの10月でございます。
194
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
195 ◯16番(伊藤千代子君)
はい、わかりました。
では、きょうは建設都市部はそれだけで結構です。
196
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員の質疑を終了いたしました。
続いて、柳委員。
197 ◯10番(柳 明夫君)
私、決算書337ページ、8款4項6目の新駅関連整備事業費、調書でいきますと74ページから75ページに渡ります。ここで3つの事業がありますが、まず、浦志自由通路整備事業ですね、この工事の委託先はどこになるか。それから、市債が7,790万円ありますけれども、この償還の際の交付税措置があるとすれば何%か、お答えいただきたいと思います。
198
◯委員長(井上健作君)
林都市計画課長。
199 ◯都市計画課長(林 良典君)
工事の委託先は、九州旅客鉄道株式会社でございます。
交付税の償還の率でございますが、約22.2%でございます。
200
◯委員長(井上健作君)
柳委員。
201 ◯10番(柳 明夫君)
続きまして、浦志南北交通広場整備事業ですね。これは用地買収と工事と2つあるわけですけれども、まず用地買収は幾らかかりましたか。
202
◯委員長(井上健作君)
林都市計画課長。
203 ◯都市計画課長(林 良典君)
2億4,127万3,000円でございます。
204
◯委員長(井上健作君)
柳委員。
205 ◯10番(柳 明夫君)
そうしますと、その残りが工事費ということですが、これが幾らで、発注先がどこになるか、お答えいただきたいと思います。
206
◯委員長(井上健作君)
林都市計画課長。
207 ◯都市計画課長(林 良典君)
街路整備工事につきましては2,231万8,200円でございます。こちらにつきましては、5件の工事を市内の業者に発注いたしております。
208
◯委員長(井上健作君)
柳委員。
209 ◯10番(柳 明夫君)
これは市債が8,800万円ですか、充てられているわけですが、同じように償還の際の交付税措置、これは何%になりますか。
210
◯委員長(井上健作君)
林都市計画課長。
211 ◯都市計画課長(林 良典君)
自由通路と同様で、約22.2%でございます。
212
◯委員長(井上健作君)
柳委員。
213 ◯10番(柳 明夫君)
それから、3つ目ですが、新駅駅舎等整備事業ですね。基礎工事とありますけれども、この基礎工事の発注先はどこになりますか。
214
◯委員長(井上健作君)
林都市計画課長。
215 ◯都市計画課長(林 良典君)
基礎工事を含めました全体工事の委託先は九州旅客鉄道でございます。
216
◯委員長(井上健作君)
柳委員。
217 ◯10番(柳 明夫君)
そうしますと、この駅舎の建設については、完成までJR九州が元請であるというふうに考えてよろしいわけですね。
218
◯委員長(井上健作君)
林都市計画課長。
219 ◯都市計画課長(林 良典君)
さようでございます。
220
◯委員長(井上健作君)
柳委員。
221 ◯10番(柳 明夫君)
最後の質疑ですが、浦志自由通路線整備事業、それから、今の新駅駅舎等整備事業、まず発注先、元請がJR九州ですけれども、この工事に1次、2次の下請として、市内の企業は入っているでしょうか。
222
◯委員長(井上健作君)
林都市計画課長。
223 ◯都市計画課長(林 良典君)
ほとんど入っていないという状況でございます。
224
◯委員長(井上健作君)
以上で柳委員の質疑を終了いたします。
以上で建設都市部所管の決算の質疑が終わりました。
執行部の交代がありますので、そのまましばらくお待ちください。
〔部の入れかえ〕
(午前11時28分 休憩)
(午前11時29分 再開)
225
◯委員長(井上健作君)
それでは、再開いたします。
上下水道部所管の決算の概要説明を求めます。三角上下水道部長。
226 ◯上下水道部長(三角孝志君)
それでは、上下水道部が所管をいたします水道事業会計、並びに下水道事業会計決算について御説明をいたします。
別冊になりますけれども、平成29年度糸島市公営企業会計決算書をお願いいたします。
まず初めに、水道事業会計決算について御説明をいたします。
決算書の1ページをお願いいたします。
収益的収入及び支出につきましては、収入として、第1款の水道事業収益が17億4,163万9,231円、支出につきましては、1款の水道事業費用が15億61万1,866円となりました。
次に、2ページの資本的収入及び支出につきましては、収入として、第1款の資本的収入が3億2,171万8,915円、支出として、第1款の資本的支出が9億5,288万2,788円となっております。
資本的収入額が資本的支出額に不足する6億3,116万3,873円につきましては、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額3,115万2,458円、減債積立金1億7,074万3,542円及び過年度分損益勘定留保資金4億2,926万7,891円で補填いたしております。
次に、3ページの水道事業損益計算書をお願いいたします。
下から4行目ですけれども、平成29年度の当年度純利益は2億380万1,930円の黒字となっております。その下の前年度繰越利益剰余金2億4,951万9,148円と、その他未処分利益剰余金変動額1億7,074万3,524円を加えた6億2,406万4,602円を当年度未処分利益剰余金として計上いたしております。
次に、8ページの水道事業報告書をお願いいたします。
総括事項に記載しておりますとおり、平成29年度末給水人口は7万3,784人、対前年度比0.3%の増、年間総給水量は668万9,000立方メートル、年間総有収水量は612万9,000立方メートル、有収率は91.63%、対前年度比で1.03ポイントの減となっております。
次に、10ページから11ページの建設改良工事の概要でございますけれども、一覧表に記載しておりますとおり、前原東地区水道工事他46件の原水施設、配水施設工事等を実施しておりまして、工事費合計は4億8,095万3,756円となっております。
以上が平成29年度の水道事業決算の概要でございます。
次に、下水道事業会計決算について御説明をいたします。
決算書の1ページをお願いいたします。
収益的収入及び支出につきましては、収入として、第1款の下水道事業収益が24億4,335万6,403円、支出として、第1款の下水道事業費用が20億8,065万6,000円となりました。
次に、2ページの資本的収入及び支出につきましては、収入として、第1款の資本的収入が14億382万2,520円、支出として、第1款の資本的支出が22億5,536万152円となっております。
資本的収入額が資本的支出額に不足いたします8億5,153万7,632円につきましては、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額3,488万2,966円、減債積立金3億1,372万9,157円及び過年度分損益勘定留保資金5億292万5,509円で補填いたしております。
次に、3ページの下水道事業損益計算書をお願いいたします。
下から4行目の平成29年度の当年度純利益は、4億4,110万4,637円の黒字となっております。その他未処分利益剰余金変動額3億1,372万9,157円を加えた7億5,483万3,794円を当年度未処分利益剰余金として計上いたしております。
次に、7ページの下水道事業報告書をお願いいたします。
総括事項に記載しておりますとおり、公共下水道、特定環境保全公共下水道、農業
集落排水、漁業
集落排水、個別
排水処理施設事業の5事業合計の平成29年度末処理区域人口は7万505人、対前年度比1.8%の増、人口普及率は70.0%で、対前年度比0.8ポイントの増となっております。
イの業務状況につきましては、水洗化人口、
排水件数、有収水量、それぞれ5事業ごとに記載しているとおりでございます。
次に、9ページから11ページの建設改良工事の概況につきましては、一覧表記載のとおりでございますけれども、まず公共下水道事業では、浦志雨水調整池築造工事他37件で、工事費8億1,182万488円、農業
集落排水事業では、下水道取付管設置工事他10件で、工事費1億1,102万760円、個別
排水処理施設整備事業では、合併処理浄化槽3基を整備しておりまして、工事費は272万1,634円となっております。
以上が平成29年度の下水道事業会計決算の概要でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
227
◯委員長(井上健作君)
これより質疑に入ります。質疑のある委員の挙手を求めます。
それでは、藤井委員の質疑をお願いします。
228 ◯8番(藤井芳広君)
水道事業会計決算から2点質疑したいと思います。
1点目が決算書の15ページの下から3行目ですね。現金預金の減少額、キャッシュフローベースでの増減が、平成29年度マイナス191万6,638円であったということなんですが、以前、糸島市水道事業ビジョンを平成28年3月に策定されて、その説明の際に、今後赤字になっていくことが予想されますということで、そのときの予測によりますと、説明を受けたところによりますと、平成29年度で現金ベース、キャッシュフローベースで平成29年度9,000万円の赤字を予測されていました。それが191万円の赤字で済んだということは大幅な縮減になったかと思うんですが、これはどのような要因によってそこまで縮減できたのか、お聞きいたします。
229
◯委員長(井上健作君)
林水道課長。
230 ◯水道課長(林 忠敏君)
9,000万円はアセットマネジメントの金額になっております。平成27年度に全水道施設を含めて、対象としてアセットマネジメントを行いました。当時、その事業計画だったら更新の費用関係、そういうのを見ましたら赤字になってくると。そういうことがないように、よりコスト削減、また施設の統廃合とほぼ平成29年度に更新計画をつくっております。今後、この施設計画に基づいて整備をしていくようにしております。
以上です。
231
◯委員長(井上健作君)
藤井委員。
232 ◯8番(藤井芳広君)
平成28年の説明の際に、結構衝撃的な数字をいただいたので心配して聞いているわけなんですけれども、もう一点、6ページの貸借対照表の中で現金預金が20億8,600万円計上されていて、未収金も合わせると約23億3,000万円から4,000万円になるかと思うんですが、同じくその当時、平成28年2月の時点でいただいたところによると、現金残高が、予測では14.9億円になりますと。その中で切り崩していくので、平成34年にはもう補填財源が不足していく、赤字になっていくという説明を受けたんですが、現時点でも平成29年度予測よりも約9億円ほど残高が上回っているわけですが、今後、財源不足が当初のように起きるのかどうか、先ほど言われたような統廃合なども含めてやっていくことによって財源不足に陥らない計算になるのか、そのあたりも含めてお聞きしたいと思います。
233
◯委員長(井上健作君)
林水道課長。
234 ◯水道課長(林 忠敏君)
先ほど申しましたとおり、経費の削減、施設の統廃合等を行って、平成34年に赤字にならないような形で進めていきたいと思っております。
235
◯委員長(井上健作君)
藤井委員の質疑をこれで終了いたします。
続いて、伊藤委員。
236 ◯16番(伊藤千代子君)
公営企業会計についての決算について質疑をさせていただきます。ページ数は12ページになります。
災害が起きるとライフラインの維持が本当に大事だということがよくわかります。それで、今の同僚委員の質疑にもありましたけれども、まず水源について質疑をさせていただきます。給水量が年間668万9,000トンとなっておりますが、これらの水は、以前私が議員になったころはかなり自己水源が高かったんですけれども、現在は大分変わっているように思いますが、それはどのような状況になっていますか。
237
◯委員長(井上健作君)
林水道課長。
238 ◯水道課長(林 忠敏君)
平成29年度の水源の内訳ですが、福岡地区水道企業団が75%、瑞梅寺ダムの水源が15%、自己水源、井戸が10%になっております。
239
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
240 ◯16番(伊藤千代子君)
これらはもちろん、水道で水の代金が要るわけですけれども、それぞれ1立米当たり単価はどのようになっておりますか。
241
◯委員長(井上健作君)
林水道課長。
242 ◯水道課長(林 忠敏君)
平成29年度水源別1立方メートル当たりの単価ですが、福岡地区水道企業団が119円、瑞梅寺ダムが143円、井戸が153円になっております。
243
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
244 ◯16番(伊藤千代子君)
今のお話を聞くと、企業団が75%ということは、非常にシェアが大きい。しかもその中で、1立米当たりが一番単価は安いといったことを考えると、今現在は企業団の金額が単価が安いので助かっているという点がありますよね。今後、例えば、この企業団は大山ダムや五ケ山ダムが供用開始になって、そして、ある程度の年月が来たら減免措置というものがあるらしいですが、その減免についてはどのような制度というか、それはどうなっているかちょっと御説明願えますか。
245
◯委員長(井上健作君)
林水道課長。
246 ◯水道課長(林 忠敏君)
現在、福岡地区水道企業団の構成団体からの負担を軽減するために、基本料金からの減免、また、水源開発に伴う急激な負担を軽減するために、各ダムの分で低減があっております。
247
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
248 ◯16番(伊藤千代子君)
ということは、例えば、平成29年度は30%の減免があったというふうに聞いていますが、つまり、必要経費の7割の計算の単価になっているというふうに理解していいんでしょうか。
249
◯委員長(井上健作君)
林水道課長。
250 ◯水道課長(林 忠敏君)
今、3割ということを言われましたが、現在、平成29年度は大山ダムの増収分80%、20%になっております。
そしてもう一つ、基本料金の減免については、32.5%が軽減されております。
251
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
252 ◯16番(伊藤千代子君)
それでは、それらの減免があったおかげで、平成29年度は119円になっていたというふうに思うんですけど、それらが今後変わってくるということは、負担がふえてくるのは大体何年度ぐらいからになるんですか。
253
◯委員長(井上健作君)
林水道課長。
254 ◯水道課長(林 忠敏君)
平成30年度、まだ五ケ山ダムは完了はしていませんが、それがふえると1日当たり800立米ふえます。その分がふえると。そして、平成33年から平成34年度まで、五ケ山分が80%になります。そして、その後、平成35年以降がダムの緩和がなくなりますので、ゼロ%ということで、増収になってきます。
そしてもう一つ、先ほど基本料金の32.5%については、今からずっとある予定になっております。
255
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
256 ◯16番(伊藤千代子君)
はい、わかりました。ただとにかく企業団の水に関しては、そういう点を考慮しながら運営をしていかなきゃいけないというふうなことになりますね。
それでは次に、下水道会計の17ページになります。ここには下水道事業に関する委託料が非常にたくさん入っておりますが、特に、処理場に関して3億222万7,584円と。これは昨年度比としてはどのようになっているのか、お尋ねします。
257
◯委員長(井上健作君)
田中下水道課長。
258 ◯下水道課長(田中輝昭君)
お答えいたします。
処理場については、前原下水管理センター関連施設管理業務、こちらについては218万5,390円の減額となります。また、黒磯浄化センター関連施設の維持管理業務につきましては、前年に比べまして312万9,670円の減額となっております。
以上です。
259
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
260 ◯16番(伊藤千代子君)
委託料の関係では、契約の大きいほうからこの下水道関係では3者どのようになっていますか。
261
◯委員長(井上健作君)
田中下水道課長。
262 ◯下水道課長(田中輝昭君)
上位の分からお答えいたします。
まず一番大きいのが前原下水管理センター関連施設維持管理業務でございます。
続きまして、公共下水道前原下水管理センター改築建設工事の委託でございます。
最後に、黒磯浄化センター関連施設維持管理業務でございます。
以上です。
263
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
264 ◯16番(伊藤千代子君)
それらに関しては、契約業者とその金額とかは今わかりますか。
265
◯委員長(井上健作君)
田中下水道課長。
266 ◯下水道課長(田中輝昭君)
まず前原下水管理センター関連施設維持管理業務についてでございますけれども、契約先、株式会社環境設備公社、委託料は3億3,163万73円でございます。
続きまして、公共下水道前原下水管理センター改築建設工事委託でございます。こちら、契約先、地方共同法人日本下水道事業団でございます。委託料は1億852万円でございます。
最後に、黒磯浄化センター関連施設維持管理業務、こちらは委託先、株式会社糸島環境開発でございます。委託料は2,165万4,022円でございます。
以上です。
267
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
268 ◯16番(伊藤千代子君)
上下水道部に関しましては、非常に工事がいろいろありますね。例えば、9ページの水道の工事、あるいはその後の下水道の工事に関しても、これは下水道の工事かな、とにかく上下水道に関する工事の発注の状況、落札率とか、あるいは市外、市内の状況についての業者の状況についてお知らせください。
269
◯委員長(井上健作君)
田中業務課長。
270 ◯業務課長(田中幸昌君)
総合評価、一般競争入札、指名競争入札とあります。それでよろしいですか。
それでは、平成29年度の上下水道を合わせました入札の、まず総合評価方式、こちらのほうが13件、一般指名競争入札が6件、それから、2,000万円以下の指名競争入札が80件ございました。
それぞれの平均落札率ですけれども、総合評価方式でいきますと平均の落札率が88.45%、市内業者13件のうち、市内業者の方が契約された方が10者、市外が3者ですね。それから、一般競争入札のほうですけど、入札件数6件、平均の落札率が90.02%、市内業者の方は入札件数6件でしたけど、この方は、これは6者全部市内業者となっております。
それと、最後に2,000万円以下の指名競争入札80件ですけれども、平均落札率が84.54%、80件のうち、市内業者の方が落札された部分が60者となっております。
以上です。
271
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
272 ◯16番(伊藤千代子君)
総合評価が非常に多いですよね。以前は指名競争入札が多かったと思いますが、これは発注の金額が、1つ当たりの発注金額が1本当たり高くなったということなんでしょうか。
273
◯委員長(井上健作君)
田中業務課長。
274 ◯業務課長(田中幸昌君)
これはことしの予算特別委員会でもお答えしたと思いますけれども、土木工事一式につきましては、予定価格が3,000万円以上、こちらにつきましては総合評価、電気とか建築につきましては5,000万円以上、これが総合評価方式、それと、予定価格が2,000万円以上5,000万円未満につきましては一般競争入札、2,000万円未満につきましては指名競争入札というふうに設定をしておりますので、あとはこれに基づいて両業者の方のランク分けに基づいて入札を執行しております。
以上です。
275
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
276 ◯16番(伊藤千代子君)
この工事の受注関係で、業者の受注金額の高いほうから5者はどうなっていますか。
277
◯委員長(井上健作君)
田中業務課長。
278 ◯業務課長(田中幸昌君)
上下水道合わせて、昨年、平成29年度の上位5者を読み上げさせていただきます。5者とも全て総合評価方式になっております。
まず工事名が、一番最も高いのが綿打川雨水幹線その13築造工事、金額が当初の契約金額で申し上げさせていただきます。当初の契約金額で2億47万5,000円です。それから、第2位が福吉地区水道施設改修(機械設備)工事、こちらも総合評価です。契約金額が、当初契約金額が9,860万4,000円、それから、3番目が浦志雨水調整池機械設備等築造工事、こちらが当初契約金額が6,525万5,652円、4番目が小金丸汚水幹線その11築造工事、契約金額が4,973万2,920円、5番目が小金丸汚水幹線(枝線)その6築造工事、当初契約金額で4,566万7,800円。
以上です。
279
◯委員長(井上健作君)
あと3分です。伊藤委員。
280 ◯16番(伊藤千代子君)
それは金額はわかるんですけど、受注総額の5者がどうなっているかというのを私は聞いているんですけど。
281
◯委員長(井上健作君)
あと2分しかございませんので、的確に短く。田中業務課長。
282 ◯業務課長(田中幸昌君)
その各社のそれぞれの総合というのは、今ここでは手持ちにありませんので、ちょっとお答えできないです。
283
◯委員長(井上健作君)
伊藤委員。
284 ◯16番(伊藤千代子君)
事業の受注業者です、落札業者。
285
◯委員長(井上健作君)
田中業務課長。
286 ◯業務課長(田中幸昌君)
1番目が綿打川雨水幹線その13の契約先は株式会社へいせいです。
それから、2番目の福吉地区水道施設改修工事、こちらが株式会社ウォーターテック西日本支店、3番の浦志雨水調整池のほうが株式会社ミゾタ福岡支店、それから、4番目の小金丸汚水幹線その11築造工事が有限会社兵頭組、それから、5番目の小金丸汚水幹線(枝線)その6築造工事、契約先は株式会社米本組です。
287
◯委員長(井上健作君)
よろしいですか。これで上下水道部の質疑を終了いたします。
これより建設産業分科会による選定事業の審査が行われます。
本日はこれをもちまして、全体会を終了いたします。
(午前11時55分 散会)
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