• 核燃料税(/)
ツイート シェア
  1. 糸島市議会 2018-06-18
    平成30年 第3回糸島市議会定例会(第6日) 本文 2018-06-18


    取得元: 糸島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       (午前10時00分 開議) ◯議長田原耕一君)  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程はお手元に配付しているとおりでございます。  これより議事に入ります。 日程第1 決議案第1号       「議案第59号 平成30年度糸島市一       般会計補正予算(第2号)」の組み       替えを求める決議について 2 ◯議長田原耕一君)  日程第1.決議案第1号 「議案第59号 平成30年度糸島市一般会計補正予算(第2号)」の組み替えを求める決議についてを議題とします。  本案については、柳議員他1名から動議が提出されております。提出者の説明を求めます。柳明夫議員。 3 ◯10番(柳 明夫君)  それでは、議長の指示に従いまして、提案の中身、理由を説明いたします。  これは、平成30年度糸島市一般会計補正予算組み替えを求める決議であります。その内容は、補正予算に計上している糸島市新庁舎基本構想基本計画に基づく新庁舎建設計画策定等業務支援委託、そして、運動公園の整備を進める運動公園等整備事業費、合わせて6,100万円余りを歳出から減額し、そして、そのための歳入である合併推進債運動公園等整備事業4,000万円余りを減額し、一方で小・中学校小規模営繕工事の増額を合わせて2,000万円ほど求めるものであります。  その理由は、新庁舎基本構想基本計画はおよそ市民の合意が得られたとは言いがたい状況であり、運動公園多目的体育館建設事業も、これも2つの請願が出されるなど、市民の中には強い異論、あるいは多くの異論があることは皆さんも御承知ではないかと思います。  こういう中で、当初の計画に基づく予算の執行はとても容認しがたい。それに振り向ける予算があれば、子供たちの健やかな成長や学校環境の改善、そのために小・中学校老朽化を防いでいく小規模営繕の工事を増額すべきだ。概略そういうことでございます。  以上が説明です。 4 ◯議長田原耕一君)
     これより質疑に入ります。質疑はありませんか。井上議員。 5 ◯17番(井上健作君)  ただいま動議が……(「動議」と呼ぶ者あり)動議ですよ。動議が出された理由について柳議員から説明を受けました。  そういった中で、今までの新庁舎、それから運動公園については、平成24年からこれが議題に上がっております。これの要因については、私はやはり合併した特例債等々、それから、ハードな部分に特例債を使わなければいけないという大きな目標もございます。そういった中で、私はこの議会でも特別委員会双方ともにつくり、そして執行部に提言をしてまいりました。そういった中身を柳議員御存じなのかなと私はちょっと不思議に思います。  ただ、今期になって、そして6月議会でこういうふうな動議が出されたというのを大変不思議に思っております。なぜなのか。これは3月議会で請願が2件出てまいりました。そういった中で、私も質疑をしました。基本構想、また議会が執行部に対して御意見を述べた最終報告について審議をしたことをどう思われますかと私は質問しました。そしたら、柳議員は尊重しなければならないと答えられております。  そういった中で、今回の動議に対する柳議員考え方等について御説明をお願い申し上げます。 6 ◯議長田原耕一君)  柳議員。 7 ◯10番(柳 明夫君)  お答えいたします。  市庁舎については、そのような検討の経過があったことはもちろん承知しております。  しかし、その時点において金額が幾らになるのか、これは恐らく明示されてこなかったのではないか。3月議会で私が一般質問したときに、あれが平成25年の12月議会だったと思いますけれども、古川前議員の質問に答えて、市は費用については約35億円程度だという答弁がありました。しかし、今計画されているのはそれを大きく上回る60億円、あるいは最大限79億円という数字が基本構想基本計画に示されています。大きく計画は変わっています。そうであれば、もう一度、市民に対してきっちりと意見を問う、そういう市民合意を得る努力があってしかるべきだ。しかし、それがされていない。そのような状況のもとで、この基本構想基本計画をそのまま遂行していくことを認めるわけにはいかないということでございます。  運動公園多目的体育館についても、これも同様のことでありますけれども、いずれにしても相当な巨額の財政支出を伴う。合併推進債を利用する期限というものがあるという、これをもって2つ同時に進めるということは、むしろ、大きな財政負担を市に負わせていくことになる。これは大変な負担になっていくということは、時間がありませんから数字的なことは申し上げませんけれども、そういう財政上の問題もあります。市民合意の問題もあります。  以上のことで、私は今回の補正予算にこれを計上することは容認しがたいということでございます。 8 ◯議長田原耕一君)  井上議員。 9 ◯17番(井上健作君)  大まかな説明ではございましたけれども、運動施設の整備にかかわる請願が出たということは御存じだと思うんです。平成23年に出ました。そして、その後また、野球、いろんな運動をしている方々が請願を出されました。この請願が可決して、議会の中で特別委員会ができました。最終的には平成26年の9月と、庁舎については8月に委員長報告をして執行部のほうに要請を図ったわけです。そういった経緯があるということ。  それと柳議員が尊重すると、私の質問に答えられた。この違和感がすごくあるわけです。それと同時に、今おっしゃった2つ、平成36年までにこれをつくらなければいいと。合併特例債は使えない。合併特例債というのはどういうものであるか、柳議員のお考えを聞かせていただきたい。 10 ◯議長田原耕一君)  柳議員。 11 ◯10番(柳 明夫君)  それは合併特例債ではなくて、合併推進債ですね。(「ああ、推進債。ごめんなさい」と呼ぶ者あり)もちろん存じております。充当率が90%、そして国の交付措置が40%あると、こういう中身ですね。  以上でございます。 12 ◯議長田原耕一君)  井上議員。 13 ◯17番(井上健作君)  最後の質疑になると思いますが、今まで平成24年から平成30年まで6年、この論議を議会としてはしてきたわけです。執行部も減額をした部分もございます。そういった中で、あと6年しかない期間の中で、今まではハードな部分は行政も削ってまいりました。市議会もそれを追及してまいりました。  そういった中で、やはり庁舎、特に市民が集まります庁舎については、ここは防災機能、それと耐震性の工事はやりましたけれども、この場所で本当に災害が起こったときに、きょうも地震があって、大阪のほうでは大変な揺れを感じたということでございます。何か災害があったときに対策本部を置けるのはこの本庁舎なんです。その本庁舎が、やはり糸島がいろんな災害に見舞われたときに危険性をかいま見る、市民の命を守る、災害を最小限に終わらせる、そういった本部をこの庁舎で賄えるのか、また、やっていけるのか、大変市民の方々も不安に思っておると思いますので、私はこのことについて、特に災害について、この庁舎が本当に最適なのか、守っていけるのかということについて最後の質問をさせていただきます。 14 ◯議長田原耕一君)  柳議員。 15 ◯10番(柳 明夫君)  災害対策本部を設置しなければならない。これが庁舎の大きな役割であることは十分認識しております。大きな不安があった耐震性、これはことしの3月末までに完了した本庁舎耐震工事で基準をかなり大きく上回る、そういう水準に持っていくことができました。当面の不安は取り除かれたと私は思います。  いずれにしても、同時に合併推進債を使って、総額で110億円、市の現段階の計画でありますが、そのような財政を投入する。これは将来の財政に大きな負担、そして不安、そして私たち市民の暮らしを守っていくような予算を削っていってしまうおそれが、そのような思いでこの動議を提案させていただきました。  以上でございます。 16 ◯議長田原耕一君)  ほかに質疑ありますか。波多江議員。 17 ◯9番(波多江貴士君)  質疑をさせていただきます。  今、井上議員からもありましたので、シンプルに質疑いたします。  文中、提案理由の中に、市民合意のもとに進められているとは言いがたい、また、市民合意のないままというような文言がありますが、これの根拠となっているのが、説明の中ではまるで請願が昨年、ことしと出た事実、また記載の要望のみをもって、こういった形で市民合意を得られていないというふうに書かれているように見えますが、その点の考えについてお伺いいたします。 18 ◯議長田原耕一君)  柳議員。 19 ◯10番(柳 明夫君)  市民が請願を、つまり見直しを求める。今回はまず、昨年出された請願は、平成23年に請願を出された方々の一部が、スポーツ関係団体の方が見直しを求めるという、私はそれは大変重みのある中身だと思いますが、そういう請願を出された。  それから、3月議会にはこのような計画があることを知らなかった。表現を少し強調すれば、地域の隅々にまで市は説明に来るべきではないかという趣旨の請願が出されています。請願を出すということは、非常に市民の皆さんにとっても大変な手間の要ることでありますし、決意の要ることであります。それを私らは最大限に尊重しなければならない、その思いを受けとめたい。  例えば、市がアンケート調査をやっているわけじゃありませんので、この計画に対して、市民の何割がどうであるとか、そういう数字的な根拠をもちろん私も持ち合わせているわけではありませんけれども、この2つの請願が出された。これは極めて重たい事実である、そういうぐあいに受けとめております。 20 ◯議長田原耕一君)  波多江議員。 21 ◯9番(波多江貴士君)  その両請願とも議会では不採択という結果になっているわけですが、では逆に、具体的に市民合意を得るとはどのような状態を考えていらっしゃいますでしょうか、具体的に。 22 ◯議長田原耕一君)  柳議員。 23 ◯10番(柳 明夫君)  1つは、3月の請願にもありましたけれども、地域の隅々、例えば行政区単位で、これも大変なことでありますが、あるいは幾つかの行政区をまとめて、市がきちんと説明会を行う。市民からの質疑応答をそこで保障し、市民理解を得ていく努力、それから、やっぱりアンケート調査、なかなか説明会に来れない方もいらっしゃいますので、市民の意識がどのようにあるかということをしっかりやっていく。それを踏まえて、市が今考えていることを見直していく、あるいは検討をさらに深めていく、こういう作業が行われて、初めて市民合意に近づくと私は思います。  一つ例えで言えば、これから市も個別施設計画、施設の整理統合等を進めていくという計画を発表しておりますが、これにはワークショップを行うというふうな計画もあります。しかし、この運動公園にしても、市庁舎にしても、多くの市民を集めたワークショップ等のこともされていないというふうなことでありますから、とても市民合意を得られたとは言いがたいというふうに私は考えております。 24 ◯議長田原耕一君)  波多江議員。 25 ◯9番(波多江貴士君)  今、答弁の中でおっしゃいました、そうすれば市民合意に近づくと。これが全ての答えではないかなと思うんですが、100%の合意が得られることは現実不可能だと思います。その中で、では議員は、今後こういった請願が出るときには全てこういった形で修正案なり組み替えなり、そういったものを行動として起こされるんですか。 26 ◯議長田原耕一君)  柳議員。 27 ◯10番(柳 明夫君)  それは今後の過程の問題でもありますけれども、少なくとも市民合意が得られていないと認められる計画を遂行していく予算措置というのは容認しがたい、こういう立場であります。 28 ◯議長田原耕一君)  ほかに質疑ありますか。笹栗議員。 29 ◯15番(笹栗純夫君)  今、お二人の議員の部分は省略いたしますけれども、柳議員も私も1月28日の糸島市長選挙市議会議員の選挙の洗礼を受けて、今、議場に立っております。  私が柳議員に質疑するのは、市長選挙もありました。二元代表制ですよね。市長は当選をされた後、組み替え動議と同じように、学校のトイレだとか、そういうことを相手候補はおっしゃっていたようでございます。もろにこの総合運動公園市庁舎が争点になりました。それで、市長は大差で勝ちました。私も選挙で堂々と訴えました。  この二元代表制の重みを柳議員はどのように受けとめてあるのか。市長は信任をされたわけでございます。それを無視するかのような組み替え動議でございます。それをどう受けとめますか。 30 ◯議長田原耕一君)  柳議員。 31 ◯10番(柳 明夫君)  市民の中にはさまざまな意見があります。2つ申し上げたいんですけれども、1つはそのような論法で、要するに市長選で争点になったことで推進する側が勝ったから、もう発言する権限、権利といいますかね、それがないかのように、もしおっしゃっているのであれば、それは恐らく私は民主主義というものをどう考えるか、その根本にかかわる問題だというふうに思っております。  確かに今は少数意見といいますか、議会の中では明確にそうでありますが、そうであるかもしれません。しかし、その少数意見の指摘が後で正しかったと言われるような事態になることもままあることであります。ですから、市長選で争点になった、推進する側が勝利をおさめた、そのことをもってこのような組み替え動議を出すことがけしからんというふうな発言は、私は認めがたいと思います。  それから、2つ目でございます。市長選、あるいは市議選というのは、皆さんさまざまな公約を掲げられて、さまざまなことを争点として押し出していきます。特に2人の候補が対決をした市長選、これはわかりやすい話ですが、これも何もこの問題だけが争点になったというわけではないし、あるいはそれぞれを支持する理由が、この争点以外に人柄であるとか、あるいは人的つながりであるとか、そういう要素で人を選ぶ選挙ですから、争点を別にして、この人というふうな投票行動をされた方も、私は少なからずいるというふうに思います。  これもよくある論法ですけれども、もう市長選で、選挙で争点になったことで済んだことだと、このような考え方は、私は民主主義という点からいって認めがたいというふうに思っております。 32 ◯議長田原耕一君)  笹栗議員。 33 ◯15番(笹栗純夫君)  私は先ほど言った中で、市長が大勝したからこれに従えとは一言も私は言っておりません。しかし、これも民意でございます。政治はベストというのはないと私は思っています。ベター、何々よりもいいと、全部救える政策なんかありません。私の16年間の経験の中でありませんでした。しかし、これだけ災害が多発し、何が起こるかわからない時代に強固な市庁舎を建てて市民を守るというのは最大の責務ではないかと、このように思います。  少数意見をないがしろにするようなことは、私は申し上げておりません。そこだけ確認をさせてください。答弁は要りません。 34 ◯議長田原耕一君)  いいですか。伊藤議員。 35 ◯16番(伊藤千代子君)  確認とともに、若干質疑をさせていただきます。  まず1点目、今、災害のことが出されました。本当に大事なことだと思います。特に、今、新庁舎というのは市役所が災害の拠点としてきちんとしていなければならないと、そういうことはよくわかります。  ただ、今回、この組み替えのお金を学校の工事に充てましょうという組み替えを出されたのはこういうことなんでしょうか。ちょっと確認したいと思います。というのは、私も地域の皆さんからよく聞くのは、地域の身近な防災拠点である学校が非常に老朽化していて、そこに避難しても安心して避難できない状態があるというようなことをよく聞くんですね。ですから、強固な市役所の防災拠点と同時に、身近な学校の防災拠点をちゃんとすることが大事というようなことをやはりお考えになった上で、今回、学校の組み替えを提案なさったんでしょうか。まず1つ目はこれをお伺いします。 36 ◯議長田原耕一君)  柳議員。 37 ◯10番(柳 明夫君)  学校の建物の耐震そのものを基本的に強固にするというのは、とてもこの予算では足りないわけですけれども、私も何回か、いわゆる学校ウオッチングと申しまして、市内の女性の方々の団体、あるいは建設職員の団体の皆さんが夏休みに学校を回っていくということに参加いたしました。その中で、例えば、ある小学校では子供たちが災害のときに避難するときの外階段、これがもう赤くさびついて、一部は腐食して穴があいている。こういう事態も目にしました。これはもう早急にやらなければならない。しかし、なかなか手がついていない。  災害から子供たちを守るためには、特に目で見て、これは絶対危ないというようなところをまず修復していく。これも災害から子供たちを守る大きな助けになっている。その点は議員御指摘のとおりだと思います。 38 ◯議長田原耕一君)  伊藤議員。 39 ◯16番(伊藤千代子君)  それから、柳議員、今2期目なので、運動公園の請願が実際、議会で通ったのは事実なんですよ。私もそれに賛成をしました。それはなぜかというと、そのときには他のスポーツ施設を廃止するというようなことは全くわからなかったんです。それから、こんなに50億円もの巨額な費用が出るというようなことも全く私たちに知らされておりませんでした。そういうようなこともありまして、私もこのときには賛成しました。しかし、そのときに賛成をした市民の人たちでさえも、今度の計画についてはこれでいいのかというようなことをおっしゃっている方たちの意見もいっぱい聞きました。  ですから、そういうふうな請願が平成23年度、平成24年度に出て通ったけれども、やはりその後にこの請願の中身自体が変わってきていると。スポーツ公園の金額から、中身の施設の状況から、そういうことを御自分きちんと、今回一緒に出されました後藤議員も含めて、ちゃんとそのころの資料とかもお読みになった上でこれをお出しになったんですねということだけ確認をしたいと思います。 40 ◯議長田原耕一君)  柳議員
    41 ◯10番(柳 明夫君)  それはそのとおりであります。おっしゃったように、あの時点では、結局5つのスポーツ施設になりますが、それをなくすということが出ておりませんでした。また、その5つのうち4つをなくす理由が合併推進債を借りるためということを明確にしたのは、たしか私の記憶ではおととしからだったと思います。  そういうこともございまして、いずれにしてもこの補正予算への計上は認めがたいということでございます。(「以上です」と呼ぶ者あり) 42 ◯議長田原耕一君)  ほかにありますか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 43 ◯議長田原耕一君)  これをもちまして質疑を終わります。  お諮りします。ただいま議題となっております決議案第1号は、会議規則第37条第3項の規定により、委員会への付託を省略したいと思います。御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 44 ◯議長田原耕一君)  御異議なしと認めます。決議案第1号は委員会付託を省略することに決定しました。  これより討論を行います。反対討論はありませんか。井上議員。 45 ◯17番(井上健作君)  私は先ほど質疑もさせていただきました。議会人としての責任を果たすために、やはり一旦決めて、これを市民に納得させるまで、説明責任があると私は感じております。  そういった中で、学校施設にこの資金を回すということ、これはふるさと基金の中で8番目にあります新駅に対する寄附を市長がここに明示をされておりました。しかしながら、新駅に対する寄附は集まりました。そういったことで、6月よりこの8番目の項目は小学校、中学校校舎の整備に使うと明記をされております。学校施設にやはり多額のお金が要るということを理解し、それを市長の認める8番目の項目と、これを前置きしながら、もう短く言います。  今までの経過、議会の経過、それから執行部の対応の経過を無視し、議会人としての責任が感じられない今回の動議については、私は反対をいたします。 46 ◯議長田原耕一君)  賛成討論ありますか。後藤議員。 47 ◯4番(後藤宏爾君)  私はこの請願に賛成の表明をいたします。  理由は、新庁舎、運動公園、新体育館の事業費は膨らむ一方であり、その総事業費は110億円にも上ります。将来に大きな借金を回すものであり、そのつけは市民が払うものとなるのは必至であると考えられるからです。  新庁舎建設計画策定等業務支援委託は、この決議にあるように、糸島市新庁舎基本構想基本計画に基づく新庁舎建設計画書策定のための予算であり、市民の合意を得られて進められたものではないものであります。  本庁舎耐震性はことし完了した耐震化工事で求められる水準を満たしており、今すぐ新庁舎に建てかえる必要はないと私は思います。  また、運動公園整備事業費については、昨年3月議会に市内の少年野球チームから計画の再考を求める請願が出されたのに続き、ことし3月議会でも市民から幅広く市民の声を聞くことを求める請願も出されており、市民の声を生かしたものとは到底なっていないことは明白です。どちらの事業も巨額の市民の税金を投入するものであり、市民の合意が得られているとは言いがたいものであり、計画を白紙にして再検討すべき事業であることは明らかです。  しかし、その一方で、先ほどの質疑でもありましたように、小・中学校小規模営繕のための予算は増額されてはいるものの、まだまだ不十分であり、この決議にあるように、学校現場の要請に十分に応えたものとは言えないものです。小・中学校小規模営繕工事の予算を増額し、子供たちの教育環境の改善こそ急務であると私は思います。それは昨年、私も学校ウオッチングに参加して、多くの学校を見てきて感じたことであります。そのための増額は不可避です。  よって、平成30年度一般会計補正予算組み替えを求める決議に私は賛成をいたします。 48 ◯議長田原耕一君)  反対討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 49 ◯議長田原耕一君)  賛成討論はありませんか。藤井議員。 50 ◯8番(藤井芳広君)  平成30年度糸島市一般会計補正予算(第2号)の組み替えを求める決議について賛成討論をいたします。  先日、一般質問において、運動公園に関して質問したところ、市としては利用見込み数を出さず、選定業者が出した数字が市の利用見込み数であり、目標数であること、また施設利用料は全て選定業者に入ることを確認いたしました。この状態でアドバイザリー契約をするのは余りにも業者任せであり、財政的なリスクのコントロールができると思えないため、本組み替え動議に賛成いたします。 51 ◯議長田原耕一君)  反対討論ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 52 ◯議長田原耕一君)  賛成討論ありませんか。伊藤議員。 53 ◯16番(伊藤千代子君)  私も議案第59号 平成30年度糸島市一般会計補正予算組み替えを求める決議に賛成をいたします。  私は運動公園の整備事業に関して、志摩のふれあいで行われた説明会があったときのその場のことが忘れられません。そこに来ていた50人、60人の方たちがみんな一生懸命声を上げて、どうして私たちの声が届かないんですかということを一生懸命言っておられました。その中の1人の方は女性の方でしたけれども、学校関係者ですとおっしゃりながら、学校では老朽化し、そして備品さえも満足に買えない状況ですと。どうしてこんな巨額の事業を私たちが納得していないのにするんですかということを半分目に涙を浮かべんばかりにおっしゃっていました。私はその姿が本当に心から離れません。  やはり巨額の事業をするときには、本当にそこの現場の働く人たち、そして地域の人たちが心から喜ぶような合意形成を丁寧に丁寧にしていくことが必要じゃないでしょうか。  私は、公共事業は優先順位が大事だと思っています。糸島市において、この新庁舎の計画と運動公園で大体100億円を超える。これが今、ほかにもいっぱいしなきゃいけない、例えば公共的なさまざまな施設が老朽化していっている中で、そういうものを置いてまで、今、必死になってしなければならないことなのかということをもう一回考えるべきではないかというふうに思います。  そして、先ほども言いましたけれども、地域の防災の会議とか、集会とか、あるいは町内会の総会なんか行きますと、皆さんがおっしゃるのは、うちから雷山までは行かれんよとか、高齢者は行かれんよと。それよりも、もっと身近な公園をちゃんとしてほしいと、それとか学校をちゃんとしてほしいと、避難所はやっぱり学校よと、そうおっしゃるんですね。  そして、うちの近所の方たちが、若いお母さんなんですけれども、子供がとっても楽しみにしていた近くの公園、そこの公園の滑り台とブランコがなくなったと。子供がどうしてだろうと、新しいのが来るのかなと思ってたら、なかなか来ないと。どうしたんですかと聞いたら、老朽化して撤去をしたけど、予算がないので、このままの状態にしておきますというふうな話をされたそうです。それで非常にショックを受けておられました。  今、糸島市の中で子供たちの身近な公園のそういうところをきちんと充実するような予算が十分にないというのは、この間の議会の質疑などではわかっています。市がどんなに財政が困難な状況にあるかということを皆さん御存じだし、先日の一般質問でも、糸島市はほかの市に比べて自主財源が少なくて、そして、市民の所得も一般的に50万円ぐらい低いということがわかりました。そういうことを考えたら、多額のお金を使うことについてはやっぱり考え直す必要があると思います。  新庁舎に関しましては、私が会津若松市に行ったときに、100年以上の市役所がででんと構えていました。また、海外に行くと、300年、400年の市役所がそこにきちんとあります。本当に建てたり壊したりするのではなくて、大事にきちんと使っていく、そのことで市民の皆さんに市役所のよさをアピールできるのではないかと思います。  今回の件に関しましては、新庁舎建設と運動公園の整備事業は、まさにここに書かれている市民の合意が得られたとは言えない。そして、財政難の中で必死になって、今すべき事業かどうかをもう一回考え直す、そのことを根拠にいたしまして、賛成といたします。 54 ◯議長田原耕一君)  反対討論ありますか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 55 ◯議長田原耕一君)  賛成討論ありますか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 56 ◯議長田原耕一君)  これをもちまして討論を終了します。  これより決議案第1号 「議案第59号 平成30年度糸島市一般会計補正予算(第2号)」の組み替えを求める決議についてを採決します。  本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 57 ◯議長田原耕一君)  賛成議員少数です。したがって、決議案第1号は否決されました。 日程第2 議案第45号       福岡都市圏広域行政推進協議会規約       の一部変更に関する協議について      議案第46号       福岡県市町村消防団員等公務災害補       償組合規約の変更について      議案第47号       福岡都市圏広域行政事業組合規約の       一部変更に関する協議について      議案第49号       福岡都市圏の市町の図書館等を相互       に他の市町の住民の貸出利用に供す       ることの一部変更に関する協議につ       いて      議案第50号       福岡都市圏の市町のスポーツ施設等       を相互に他の市町の住民の利用に供       することの一部変更に関する協議に       ついて      議案第51号       糸島市表彰条例について      議案第55号       工事請負契約の締結について(糸島       市防災行政無線戸別受信機整備工       事)      請願第2号       玄海原子力発電所3号機の稼働を停       止し、4号機の再稼働中止を求める       請願 58 ◯議長田原耕一君)  日程第2.議案第45号 福岡都市圏広域行政推進協議会規約の一部変更に関する協議についてから請願第2号 玄海原子力発電所3号機の稼働を停止し、4号機の再稼働中止を求める請願まで8件を一括議題とします。  本件については総務文教常任委員会に付託しておりましたので、委員長の報告を求めます。井上健作委員長。 59 ◯総務文教常任委員長(井上健作君)  それでは、委員長報告をただいまより行います。  今定例会において、総務文教常任委員会に付託されました議案等8件について、審査の経過と結果を報告いたします。  まず、請願第2号 玄海原子力発電所3号機の稼働を停止し、4号機の再稼働中止を求める請願について報告いたします。
     審査では、まず、請願者による趣旨説明の後、請願者及び紹介議員に対しそれぞれ質疑を行い、請願の意図や経緯などの確認をいたしました。  その後、執行部に現状の確認を行い、請願文の中で九州電力から説明がないとされている重要設備の部品の強度不足の疑いなどについて、ホームページ等の広報での説明が行われていることなどを確認いたしました。  討論では、再稼働に向け入念な安全対策を行ったにもかかわらず事故を起こしたことは、安全対策はそれだけ難しいということを示している。今は小さな事故しか起きていないが、今後どのような事故が起こるかわからない。このため、稼働停止を議会として求めるべきと考えるため、賛成であるという意見などが出されました。  その後、採決を行った結果、賛成少数で不採択と決しました。  次に、議案第55号 工事請負契約の締結について報告いたします。  本議案については、討論で随意契約では相手方に対する信頼が不可欠である。過去、談合の認定を受けている事業者との契約は行うべきではないと考えるため反対であるという意見や、他団体において過去、談合は問題ではあるが、今回の契約とは別の話である。この契約の締結により、防災力を強化することは必要であり、また、この工事は契約の相手方である現在のシステムの施工業者でなければ実施できないため、賛成であるという意見が出されました。  その後、採決の結果、賛成多数で可決と決しました。  次に、議案第45号、議案第46号、議案第47号、議案第49号、議案第50号、議案第51号について報告いたします。  これら6議案については、それぞれ提案理由の説明を執行部より受け、質疑を行った後、討論・採決を行った結果、全員賛成でお手元に配付のとおり原案可決と決しました。  以上で総務常任委員会の委員長報告を終了いたします。 60 ◯議長田原耕一君)  これより委員長報告に対する質疑に入ります。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 61 ◯議長田原耕一君)  これをもちまして質疑を終わります。  これより議案第45号から議案第51号までの討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 62 ◯議長田原耕一君)  これをもちまして討論を終了します。  これより議案第45号 福岡都市圏広域行政推進協議会規約の一部変更に関する協議についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 63 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第45号は原案のとおり可決されました。  これより議案第46号 福岡県市町村消防団員等公務災害補償組合規約の変更についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 64 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第46号は原案のとおり可決されました。  これより議案第47号 福岡都市圏広域行政事業組合規約の一部変更に関する協議についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 65 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第47号は原案のとおり可決されました。  これより議案第49号 福岡都市圏の市町の図書館等を相互に他の市町の住民の貸出利用に供することの一部変更に関する協議についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 66 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第49号は原案のとおり可決されました。  これより議案第50号 福岡都市圏の市町のスポーツ施設等を相互に他の市町の住民の利用に供することの一部変更に関する協議についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 67 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第50号は原案のとおり可決されました。  これより議案第51号 糸島市表彰条例についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 68 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第51号は原案のとおり可決されました。  これより議案第55号 工事請負契約の締結について(糸島市防災行政無線戸別受信機整備工事)の討論を行います。  討論の通告があっておりますので、発言を許可します。伊藤議員。 69 ◯16番(伊藤千代子君)  議案第55号 工事請負契約の締結について、これは市の防災行政無線戸別受信機整備工事に係る1億5,693万4,800円の工事を日本無線株式会社と随意契約するための議案です。日本無線とは、これまで既に9億9,343万5,656円の契約を2回の指名競争入札で行っています。  1回目の入札は2億円以上の高額な案件でありながら、入札に参加したのは日本無線だけでした。しかも落札率が97.7%と高いものでした。また、2回目の入札も7億円以上の非常に高額な契約でありながら、わずか2社の応札で、これも落札率が97%を超えています。私が議会で指摘してきたように、1回目も2回目も競争をした形跡がなく、日本無線は高値落札で約10億円もの契約を糸島市と結んでいました。私は議会でこれは談合ではないのかと質疑をしております。  総務省が昨年の平成29年2月10日発表しました報道資料によると、公正取引委員会は全国の消防救急デジタル無線機器の販売において独占禁止法第3条に違反していたとして5社を指名停止にしました。そして、63億4,490万円の課徴金を納付するよう命令を下しています。その中に今回の日本無線が入っています。会社は平成22年9月ごろまでに談合に参加し、受注価格の低落防止を図るため、毎月会合を重ね、全国の消防本部ごとに納入予定メーカーを記載した一覧表の地図を作成していました。  市は市をだまして談合した会社に厳しく対応すべきです。談合違約金20%、10億円の2億円を会社に請求すべきです。しかし、市は公正取引委員会の決定について、この情報を知りながら議会に全く報告も説明もせず、そのことを黙って随意契約を結ぼうとしていました。これは許しがたいことです。  さらに、6月5日の議会の質疑で、私が「談合はなかったのか」と聞くと、「談合はなかった」と明確に答弁しました。しかし、6月7日の総務文教常任委員会では、昨年、日本無線を指名停止にしたと答弁しました。指名停止にしたということは、会社が談合していたということを認識し、それを認めたということです。談合が確定したので、違約金の20%を既に他の業者に返金をさせた自治体もあります。10億円の20%の2億円を日本無線に支払うよう、まず請求すべきです。  談合による不正で、市民の大事な税金に大きな損失が出たのに、損害賠償も求めず、今度は随意契約を結びますとは余りに会社に都合がいい話ではありませんか。信頼できない契約相手方と随意契約を結ぶということはできません。2億円の違約金が戻れば、弱者救済の事業がたくさんできます。先ほどから言われていた学校の改修、バスの増便、高齢者への無料バス、被災者への見舞金を6万円からさらに増額する。あるいは公園の遊具の設置など、たくさん小さなことができます。  損害の賠償もしないうちに、工事を随意契約することは言語道断であり、この工事契約には反対をいたします。 70 ◯議長田原耕一君)  柳議員。 71 ◯10番(柳 明夫君)  反対討論を行います。  本議案の内容は、今、伊藤千代子議員が申されたとおりでございます。この対象となっている事業、土砂災害特別区域の3,232世帯に無償で受信機を配布することは、私も提案した施策であり、早期に事業者と適切な契約を結んで遂行しなければなりません。  しかし、今回の契約の相手は、消防救急デジタル無線機器を全国の消防本部に納入する際、談合を行い、公共の利益に反して競争を制限したとして、昨年2月2日に公正取引委員会から排除措置命令及び課徴金納付命令が下された5社のうちの一つ、日本無線株式会社であります。  今回の契約は、社会的な信頼を著しく損なう、そして公共の利益に反する行為を行った企業との競争によらない随意契約であります。今回のような不正な行為を繰り返させないためにも、日本無線株式会社との1億5,600万円もの随意契約は容認できません。  以上が反対する理由です。 72 ◯議長田原耕一君)  これをもちまして討論を終了します。  これより議案第55号 工事請負契約の締結について(糸島市防災行政無線戸別受信機整備工事)を採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 73 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第55号は原案のとおり可決されました。  これより請願第2号 玄海原子力発電所3号機の稼働を停止し、4号機の再稼働中止を求める請願の討論を行います。  討論の通告があっておりますので、発言を許可します。川上議員。 74 ◯1番(川上伸悟君)  請願第2号 玄海原子力発電所3号機の稼働を停止し、4号機の再稼働中止を求める請願について反対討論をいたします。  理由は大きく2点ございます。  まず1点目ですが、現時点における原子力発電の必要性です。国家として電力を考える際に、安全性、安定供給、コスト、エコの4つの視点が必要となります。しかしながら、現時点ではこれら全ての面にすぐれたエネルギーはございません。国内の電力需要に対応した最適な電源構成については、エネルギーごとの特性を踏まえ、現実的かつバランスのとれた需給構造を構築する必要があります。  その中で、原子力発電は国策として、国及び事業者が責任を持って実施しており、安定したエネルギー供給のための最たる発電です。国のエネルギー基本計画では原子力規制委員会が世界最高水準の新規制基準に適合すると認めた場合は原発の再稼働を進めるとしており、福島第一原発の事故の教訓を踏まえて、安全性を最優先として、エネルギー安全保障、経済性、地球温暖化対策といった観点から、再稼働の必要性を認めています。  2点目です。請願趣旨にある玄海原発の安全性についてです。廃炉に決まった1号機の脆性遷移温度が上昇した件や強度不足の疑いがある日本鋳鍛鋼の製品が使用されていることについての説明がなされていないとの御指摘ですが、その説明についてはいずれも原子力規制委員会や九州電力のホームページで確認できますし、原子炉格納容器の件についても、格納容器の強度を高くする目的でプレストレストコンクリートを使用されており、他の原発でも採用されています。  以上2点が本請願への反対理由となります。  私の個人的な意見ですが、原発に全面的に賛成というわけではありません。福島の事故のようなことが二度とあってはなりません。既に月形市長より、国、事業者に対して、さらなる安全の確保と防災対策の充実を要請されており、今後においいても原子力の安全性の確保と防災対策の充実、強化を国、事業者に対し要望し続けることが重要だと考えます。  また、私たちの日々の暮らしや日本経済を支える安定したエネルギー供給を維持、確保するため、今後は実用性の高い再生可能エネルギーの研究、開発をさらに促進し、導入割合を高めつつ、原発への依存度を減少させる方向へシフトする方策が望ましいと考えます。  本市としても、白糸の滝小水力発電所を初めとする「創エネルギーのまち・いとしま」の取り組みをさらに活発化させ、将来的には再生可能エネルギー導入先進地として、国や全国の自治体に発信できるようになることが理想と考えます。  以上で玄海原子力発電所の即時稼働停止を求める請願への反対討論を終了いたします。 75 ◯議長田原耕一君)  後藤議員。 76 ◯4番(後藤宏爾君)  私は請願第2号 玄海原子力発電所3号機の稼働を停止し、4号機の再稼働中止を求める請願について、賛成の表明をしたいと思います。  この請願を読むと、安全対策を徹底したにもかかわらず、4月24日には配管蒸気漏れ事故、5月2日には一次冷却水循環ポンプのトラブルと、立て続けに事故を起こした玄海原発に対する市民の不安を代弁したものとなっており、玄海原発に対する市民の信頼は失われていると言っても過言ではありません。子供を持つ親の立場から考えてみても、事故が起きたとき、子供が被曝することを非常に恐れており、糸島の未来を担う子供たちのことを考えても、玄海原発3号機の稼働停止、4号機の再稼働中止こそ九州電力に求めるべきではないかと思います。  福岡県が発行した原子力防災のしおりを見ても、自然の中にもとからある放射線や病院のエックス線、レントゲン等の放射線と原発事故による放射線を混同したものとなっていたり、防護措置についても10万人もの糸島市民が一斉に避難をできるか全く考慮していないと言わざるを得ないものとなっているなど、現状を無視したものとなっており、原発事故に対する認識が非常に甘いのではないかと疑わざるを得ません。  総務文教委員会の審議でも、国任せ、県任せの安全対策で、糸島市としての考えが見えないことが明らかになりました。糸島市同様に30キロ圏内の長崎県平戸市、松浦市、壱岐市では、市長みずから玄海原発再稼働は認められないと主張していますが、国任せ、県任せの糸島市は安全対策の徹底を求めるの主張を繰り返すばかりでした。福島第一原発事故から7年が経過した現在、事故の収束も廃炉の見通しも立たず、事故の検証すらなされていない。主催者は放射能で汚染されたふるさとに帰宅したくてもできない状態が続いています。  ここ糸島でも約100年以上前に糸島大地震が起きており、被害が大きかったと言われていますが、仮に今、そのような地震が起きたとき、原発があるため、どのような被害が起きるか想像ができません。  ドイツでは、福島第一原発事故の教訓から学び、安全なエネルギー供給に関する委員会、通称脱原発倫理委員会の報告書が、事故の可能性をなくすためには技術はもはや使うわけにはいかないと指摘し、脱原発にシフトしています。  ドイツの再生可能エネルギーの電力消費に占める比率は、2010年の17%から現在は36.1%にまで上昇しており、今後もその比率は上昇していくものと思われます。  国会では立憲民主党、日本共産党、自由党、社会民主党の野党4党が共同で原発ゼロ基本法案を提出し、自然エネルギーの推進が求められています。その流れはもはやとめられないと私は思います。  糸島市には再生可能エネルギーを促進するための下地となるべくすべは多くあります。その魅力を生かし、再生可能エネルギー開発にシフトすべきではないでしょうか。原発を稼働させてから出るのごみの処理についても、もんじゅが廃炉になった今、全く不透明な状態であり、このまま原発を稼働させ続ければ、あと6年でのごみを保存しているプールが満杯になってしまうと言われています。これらのことを考えても、玄海原発3号機の稼働を停止し、4号機の再稼働中止を求めるのは当たり前ではないでしょうか。  私は緑豊かな糸島市を未来に引き継いでいくためにも、糸島市の未来を担う子供たちのためにも、九州電力の玄海原発3号機の稼働と4号機の再稼働には強く反対します。よって、この請願の採択を求めて、賛成討論を終わります。
    77 ◯議長田原耕一君)  重冨議員。 78 ◯6番(重冨洋司君)  請願第2号 玄海原子力発電所3号機の稼働を停止し、4号機の再稼働中止を求める請願、これに反対をいたします。  原子力の利用は、原子力基本法に基づき、将来におけるエネルギー資源の確保により、社会福祉と国民生活水準の向上に寄与することを目的としています。  原子力発電は、その目的の達成のために、必要性、コスト、リスクを総合的に判断し、国策として実施をしています。  国においては、東日本大震災による原発の事故、これを教訓に、平成25年1月に原子力規制委員会を設置いたしました。この設置により、原子力発電については、国の責任のもと、世界最高水準の安全基準で管理をされています。  請願で触れてありました避難につきましても、平成28年に玄海地域原子力防災協議会が作成をしました避難計画について、国の原子力防災会議が了承しております。また、糸島市においては平成24年度から原子力防災訓練を毎年実施し、昨年度は国、県と合同して避難訓練を行っております。  市の避難個別計画も訓練等を通じて見直しながら実効性を高めていくとの執行部から説明があっております。  原子力発電は危険だと言われる方がいらっしゃいます。一方で、発電事業者は常に安全対策を講じていると言っています。危険だ、安全だと議論をいたしましても、私たちがそれを判断することは非常に難しい。私たちにとって重要なことは、原子力発電所の安全性の確保、原子力防災対策の充実、強化、これについて国及び事業者に対して私たちが強く要求していくことだと思います。  よって、市議会が事業者に対して原発の稼働の停止、再稼働の中止の申し入れをするものではないと思いますので、この請願には反対をいたします。 79 ◯議長田原耕一君)  伊藤議員。 80 ◯16番(伊藤千代子君)  請願第2号 玄海原子力発電所3号機の稼働を停止し、4号機の再稼働中止を求める請願に賛成の立場で討論をいたします。  けさ、また大阪で大きな地震があったそうです。世界で起きている地震の7%が太平洋プレートが沈み込むこの日本近郊で起きています。地盤の不安定性、これはもう誰しも知っているところです。また、全国で火山活動がここ数年、非常に活発になっています。今、原発を再稼働すること、これは日本国民にとって大変危険なことではないでしょうか。  放射能、放射性物質は人類が生み出した最悪の毒物です。わずか1リットルのペットボトルがあるだけでも、それだけでも日本が汚染されてしまう、そういうものです。  しかも、使用済み核燃料に関しては10万年もの間、毒が消えないと言われています。そんな恐ろしいものを生み出すような原発を再稼働してほしくないというのは私たち市民の願いではないでしょうか。  きのう午前11時、4号機が多くの人々が反対する中で再稼働しました。国民の命よりも利潤の追求を優先する電力会社や財政効果を優先する国に対して憤りを禁じ得ません。一たび原発で重大な事故が起きれば、住民の生命財産だけではなく、かけがえのない自然や地域社会が広範囲に汚染をされ、取り返しがつかなくなることは、福島第一原子力発電所の事故で既にもう証明をされています。  福島では県民の切なる要望によって第一原発だけではなく、第二原発も廃炉にするんだという決定がやっとなされました。放射能の汚染の深刻さを福島県民が身をもって知っているからです。  九電が再稼働した途端に配管に穴があいていた件に関しては、今も同僚議員からお話がありました。耐用年数が四十数年だから大丈夫だと思い込んで検査をしていなかった。そういう思い込みが事故につながったと聞いています。本来、総点検すべきを、それをしないで今回稼働していることも非常に危険だと思います。  また、原発の使用済み核燃料の再処理で得たプルトニウムが、爆弾6,000発分にもなっているそうです。こんな恐ろしいものをつくり続けて得る電力はもう要らないと、それが市民の多くの人の願いではないでしょうか。  糸島市は、原発からわずか20キロから40キロにあります。豊かな自然と農漁業が市の基幹産業です。ある牧場経営者は避難計画の説明を聞いて、家畜を置いては逃げられん、避難できん、そう絶句したそうです。姫島には放射線防護シェルターが建設されましたが、島の産業は漁業です。海が汚染されたらどうするんですか。農家が丹精込めた農地や地下水、山や自然が汚染をされたらどうするんですか、そのことを真剣に考えるべきです。  住みなれた家や家族、友人、知人、お墓、仕事、文化財、地域のきずな、そして思い出の品々、大事なものは避難所に持っていけません。例え命が助かっても、ふるさとが帰還困難地域になったら一生帰ることができない人たちが出てきます。市民が行政や電力会社に求めているのはシェルターではなく、シェルターが必要のない社会です。恐ろしい放射能は目に見えません。いまだ5万人が避難生活をしていることを考えると、子供たちの被曝を前提としたこの再稼働には絶対に賛成できません。ありふれた日常の幸せ、普通の当たり前の生活を守ってほしい。そのためにも、この請願に賛成をいたします。  以上です。 81 ◯議長田原耕一君)  ここで暫時休憩いたします。なお、再開は11時20分といたします。       (午前11時07分 休憩)       (午前11時17分 再開) 82 ◯議長田原耕一君)  再開します。  引き続き討論を続けます。藤井議員。 83 ◯8番(藤井芳広君)  請願第2号に対し、賛成討論をいたします。  私が玄海原発の稼働に反対する理由はたくさんあります。  まず、原発を動かさなくても電気は足りています。原発はクリーンなエネルギーではありません。採掘、精錬、濃縮、加工の工程で大量の二酸化炭素を排出しますし、廃棄物も大量に出します。電気を発電する方法はほかにいっぱいあります。それなのになぜ、一たび事故が起きればふるさとが消滅し、へたしたら国が滅ぶかもしれない原子力発電に固執しなければならないのか、私にはその理由が一つも見つかりません。電気を発電するために命をかける必要、国の存亡をかける必要などどこにもありません。  かつて、エネルギーの平和利用は夢のエネルギーと言われ、もてはやされましたが、もはや原子力エネルギー、エネルギーは夢のエネルギーではなく、後世に負の遺産を残し、人々の平和を脅かすエネルギーです。動かせば動かしただけ廃棄物がふえ、それは何万年、何十万年と適正に管理しなければならず、到底人間の手に負えるものではありません。今やるべきことは原発を動かすことではなく、廃炉に向けて具体的に着実に進めていくことです。後に延ばせば延ばすだけ対策のコストも増大します。これ以上、次の世代に負の遺産を残すわけにはいきません。  世界は福島原発事故後に脱原発に方向転換しています。日本も原発事故当事国として、一刻も早く脱原発にかじを切るべきです。原発の推進は国の政策なので、それを一地方自治体が変えることはできませんが、国が進めているからといって、地方自治体がそれに従う必要はありません。国と地方自治体は違います。地方自治体の責務は住民の生命と財産を守ることです。糸島市民の安全と幸福を一番に考えるべきです。  玄海原発が立地している場所は、偏西風の影響により、年間を通じて西風が吹いており、事故が起きたら、糸島、福岡のみならず、西日本全体、日本全体にまで影響を及ぼす可能性があります。地震などの災害が起きなかったとしても、玄海原発は平常時でもたびたび事故やトラブルが起きています。ことし3月の再稼働後にも既に2回も事故が起きています。  先日の議会で、安定ヨウ素材についての質問がありましたが、副作用もあるのに進んで飲みたい、我が子に飲ませたいなんていう親はいません。それでも万が一のときのために手元に置いておきたいという親の気持ちを考えたことがありますか。原発さえなければ、そんなものを飲ませる必要はありません。配備する必要も、配布する必要もありません。避難訓練もしなくていいですし、避難計画もつくらなくていいのです。なぜ一電力会社の発電施設のためにそこまでしなくてはならないのでしょうか。  今回、請願が採択されたからといって、糸島市には同意権がないので、それで稼働がとまるわけではありません。しかし、何よりも重要なのは、糸島市議会の意思、糸島市の意思を示すことです。市民の代表として、代弁者として、玄海原発を動かすべきではないと意思表明し、同じく玄海原発の稼働に反対する周辺の自治体と力を合わせ、廃炉に向けてかじを切るよう九州電力に求めていくべきだと考えますので、本請願に賛成いたします。 84 ◯議長田原耕一君)  柳議員。 85 ◯10番(柳 明夫君)  本請願に賛成討論を行います。  請願趣旨にもあるとおり、再稼働した玄海原発3号機は、再稼働してわずか1週間後の3月30日、雨による配管の腐食が原因で穴が空き、蒸気漏れを起こして発電が停止され、さらに4号機も5月2日に一次冷却水循環ポンプのトラブルが発生しました。たび重なる事故やトラブルが象徴するように、玄海原発の安全性は全く保障されていません。国も九州電力も世界一厳しい原子力規制委員会の安全基準に合格したという理由で、周辺の4つの市長の反対、多くの住民の不安を解決しないまま再稼働を強行しました。  しかし、このいわゆる安全基準は、安全性に欠けるさまざまな問題点が指摘されており、その1つは住民の避難計画が審査基準の対象外であることです。規制委員会の田中前委員長も、住民の安全を保障する安全基準ではないと言っています。原発事故発生の場合、風向きによって避難経路を変えなければなりませんが、糸島市の避難先は東方向の福岡市以外にはなく、1年で一番頻度の高い西寄りの風が吹いている場合、放射能が襲ってくる方向に避難するという最も危険な避難行動となります。被曝の不安を抱えた避難計画しかない中での原発の稼働、再稼働は、とても容認できるものではありません。  九州電力が玄海原発再稼働に際し、安全神話を復活させようとしてきたことも指摘しなければなりません。  九州電力は昨年2月に糸島市内の全行政区長に、どんな事故でも放出量は福島の2000分の1、4テラバイトしか出ないので、30キロ圏内の皆さんは家の中で避難していれば大丈夫というパンフを配りました。私は昨年3月議会一般質問で、安全性を余りにも過大に表現しているとして、市の見解を問いましたが、2月11日の原子力規制委員会と糸島市を含む地元自治体との意見交換会で、更田豊志原子力規制委員長は、このパンフについて、最悪の事故でもここまでしか出さないというのは一種の神話、これ以上の事故はありませんと申し上げるのは、私たちが到底申し上げていいことではないと批判しました。また、佐賀県知事も3月5日の県議会で、このパンフは安全神話につながると答弁し、佐賀県からの申し入れを受けた九州電力は、3月14日に配布の中止を決定し、ホームページからも削除しました。この問題は国会、5月18日の衆議院環境委員会でも取り上げられ、更田原子力規制委員長は、このパンフの記述は不正確、不適切なものと名言、安全神話の復活につながるものと九州電力を厳しく批判しました。  このパンフレット問題にあらわれているのは、原発再稼働のためには住民に不適切な誤った情報を流布することも辞さない九州電力の不誠実極まる姿勢であり、住民の安全より自社の利益を優先させる今の経営のあり方が見えてきます。  また、このような問題を見逃し、原発再稼働を急がせる国の姿勢も、とても住民の安全を第一に考えているとは言いがたいものです。  原発再稼働は好ましくないが、電力不足に陥らないようにするためにはやむを得ないという意見もありますが、九州電力管内の私たちは、原発がとまった6年半の間、節電にも努め、電力不足に陥ることはありませんでした。この6年半は原発が動かなくても十分に電気は足りるということを実証した年月でもあります。稼働すれば処分のしようのない危険なのごみを累積させ、一たび事故が起これば壊滅的な打撃を社会にも自然にも与える原発は廃止する以外の選択肢はありません。  以上の理由で、本請願に賛成いたします。 86 ◯議長田原耕一君)  これをもちまして、討論を終了します。  これより請願第2号 玄海原子力発電所3号機の稼働を停止し、4号機の再稼働中止を求める請願を採決します。  本件に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決します。  本件は採択することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 87 ◯議長田原耕一君)  賛成議員少数です。したがって、請願第2号は不採択と決定しました。 日程第3 議案第42号       専決処分について(糸島市条例等       の一部を改正する条例)      議案第43号       専決処分について(糸島市国民健康       保険条例の一部を改正する条例)      議案第48号       福岡県後期高齢者医療広域連合規約       の一部変更に関する協議について      議案第52号       糸島市条例等の一部を改正する条       例について      議案第56号       工事請負契約の締結について(糸島       市し尿処理センター基幹的設備改良       工事)      議案第57号       糸島市における市街地の区域の変更       及び当該区域における住居表示の方       法について 88 ◯議長田原耕一君)  日程第3.議案第42号 専決処分について(糸島市条例等の一部を改正する条例)から議案第57号 糸島市における市街地の区域の変更及び当該区域における住居表示の方法についてまで6件を一括議題とします。  本件については、市民福祉常任委員会に付託しておりましたので、委員長の報告を求めます。笹栗純夫委員長。 89 ◯市民福祉常任委員長(笹栗純夫君)  委員長報告を行います。  今定例会において市民福祉常任委員会に付託されました議案6件について、審査の経過と結果を報告します。  議案第42号、議案第43号、議案第48号、議案第52号、議案第56号、議案第57号の6議案については、それぞれ提案理由等の説明を執行部より受け、質疑を行った後、討論・採決を行った結果、全員賛成でお手元に配付のとおり承認及び原案可決と決しました。  以上、報告を終わります。 90 ◯議長田原耕一君)  これより委員長報告に対する質疑に入ります。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 91 ◯議長田原耕一君)  これをもちまして質疑を終わります。  これより議案第42号から議案第57号までの討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 92 ◯議長田原耕一君)  これをもちまして討論を終了します。  これより議案第42号 専決処分について(糸島市条例等の一部を改正する条例)を採決します。
     本案に対する委員長の報告は承認です。本案は委員長の報告のとおり承認することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 93 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第42号は承認することに決定しました。  これより議案第43号 専決処分について(糸島市国民健康保険条例の一部を改正する条例)を採決します。  本案に対する委員長の報告は承認です。本案は委員長の報告のとおり承認することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 94 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第43号は承認する決定しました。  これより議案第48号 福岡県後期高齢者医療広域連合規約の一部変更に関する協議についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 95 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第48号は原案のとおり可決されました。  これより議案第52号 糸島市条例等の一部を改正する条例についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 96 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第52号は原案のとおり可決されました。  これより議案第56号 工事請負契約の締結について(糸島市し尿処理センター基幹的設備改良工事)を採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 97 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第56号は原案のとおり可決されました。  これより議案第57号 糸島市における市街地の区域の変更及び当該区域における住居表示の方法についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 98 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第57号は原案のとおり可決されました。 日程第4 議案第44号       専決処分について(訴えの提起)      議案第53号       糸島市ホテル及び旅館に係る固定資       産の特例に関する条例及び糸島市       旅館等の建築等の適正化に関する条       例の一部を改正する条例について      議案第54号       財産の貸付けについて      議案第58号       市道路線の認定について 99 ◯議長田原耕一君)  日程第4.議案第44号 専決処分について(訴えの提起)から議案第58号 市道路線の認定についてまで4件を一括議題とします。  本件については、建設産業常任委員会に付託しておりましたので、委員長の報告を求めます。小島忠義委員長。 100 ◯建設産業常任委員長(小島忠義君)  委員長報告を行います。  今定例会において建設産業常任委員会に付託されました議案4件について、審査の経過と結果を報告します。  まず、議案第54号 財産の貸付けについて報告します。  本議案に対しては、討論において、貸し付けを行うことで遊休施設が有効活用できることや新たな雇用が生まれること、長期的に見ればプラスの収入が見込めることなどから、本議案に賛成であるとの意見が出されました。  その後、採決を行った結果、全員賛成で原案どおり可決と決しました。  次に、議案第44号、議案第53号、議案第58号について報告します。これら3議案について、それぞれ執行部より説明を受け、質疑を行った後、討論・採決を行った結果、全員賛成でお手元に配付のとおり、承認及び原案可決と決しました。  以上、報告を終わります。 101 ◯議長田原耕一君)  これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑の通告があっておりますので、発言を許可します。伊藤議員。 102 ◯16番(伊藤千代子君)  建設産業常任委員会委員長報告について質疑をさせていただきます。  まず議案第44号の専決処分についてです。この議案は市営住宅の使用料を滞納した市民に対して、支払いと仮執行の宣言を求める中身になっております。  そこで、市の説明の中で、市営住宅の使用料を滞納するに至った状況と、その世帯に対する貧困の救済、支援について、福祉的な支援も含めて詳しい説明がなされたのかということをまず1点目に伺います。  その次に、議案第54号に関しまして、これは御存じのように市役所別館を富士通コミュニケーションサービス株式会社に5年間貸す契約をするということになっておりますが、これを駅からわずか徒歩1分か2分のところにあるにもかかわらず、遊休施設というふうに説明が書いてあります。遊休施設についてはどのような説明がされたのかということを伺いたいと思います。  それから、この富士通が新たな雇用を生み出すんだというふうに言っておりますが、20名ともパートで雇うというふうな話を聞いていますが、そのことについては詳しい説明を伺っていらっしゃいますでしょうか、伺います。 103 ◯議長田原耕一君)  小島委員長。 104 ◯建設産業常任委員長(小島忠義君)  今の質疑にお答えいたします。  まず最初、議案第44号についてですけれども、滞納に至った説明はありました。  それから、滞納に至った状況と貧困の救済、支援についての詳しい説明があったかということは、特にあっておりません。  議案第54号についてですけれども、遊休施設との説明はどのようなものだったのかという説明は議案書に載っておるとおりで、特にあっておりません。  それから、新たな雇用について、これは議決後、締結される予定の協定内容について質疑の中で確認をしております。  以上です。 105 ◯議長田原耕一君)  伊藤議員。 106 ◯16番(伊藤千代子君)  わかりました。1問目の貧困救済に関しては詳しい説明はあっていないというふうな話を今委員長がおっしゃいましたね。  では、それは福祉的な説明と私は聞きましたが、例えば、やはり貧困に陥った場合には税金の支払いも大変になります、この市営住宅だけでなく。の減免とか、の猶予制度とか、あるいはそういうものもありますが、また先ほど言ったのは生活保護とかの関係を言ったんですけど、そういう税金関係の援助とか、案内とか、そういうようなこともしたというような説明があったのかというのを次2問目に伺いたいと思います。  それから、その次の財産の貸し付けなんですけれども、貸し付け相手方の富士通は、本社は糸島にありません。そういう点で税金が糸島に入るのかと私が聞いたら、本社がないんだから入らないと。しかし、償却資産のお金は入るみたいなことを言ったんですね。それが幾らぐらい入るのか、そんな莫大なお金じゃない、わずかだと思うんですが、それについての説明がありましたか。 107 ◯議長田原耕一君)  小島委員長。 108 ◯建設産業常任委員長(小島忠義君)  今、質疑の中の最初の部分はあっていないんですね。ただ、裁判せざるを得なくなった理由についての説明は受けました。  それから2つ目の、これは遊休施設の件でしたかね。ちょっと済みません、もう一度お願いします。 109 ◯議長田原耕一君)  どうぞ。 110 ◯16番(伊藤千代子君)  契約相手方の富士通が地元に会社がないですよね。それで、それだったら税金が入らないじゃないかと、私が言ったら、執行部が、固定資産の償却分は入るというふうなことを言ったんですよ。だけど、地元に会社がない以上は莫大なお金は入りませんよね。だから、固定資産のお金が、償却分が入るんだと言われたら幾ら入るんだというような説明が議会ではなかったんだけれども、建設産業委員会の中ではありましたかと伺っています。 111 ◯議長田原耕一君)  小島委員長。 112 ◯建設産業常任委員長(小島忠義君)  委員会でもありませんでした。(「もういいです。以上」と呼ぶ者あり) 113 ◯議長田原耕一君)  これをもちまして、質疑を終わります。  これより議案第44号 専決処分について(訴えの提起)の討論を行います。  討論の通告があっておりますので、発言を許可します。伊藤議員。 114 ◯16番(伊藤千代子君)  議案第44号について反対討論を行います。  この議案は、市営住宅の使用料を滞納した市民に対して支払いと仮執行の宣言を求めるものです。  この御家族が市営住宅に入居なさったのは、火事によって住宅が全焼し、被災したことが原因です。経済的に追い詰められ、払いたくても払えない実態があったのではないでしょうか。家が全焼すると、家財道具、電化製品、時には仕事道具、全ての財産を失います。ゼロからの出発ではなく、マイナスからの出発です。  消防署の統計では、毎年10件から20件の建物火災が発生し、時には家族の命が火事で失われる悲劇も起きています。貯蓄もない状態で焼け出された人々は食べるためにやっとの状態だったことが想定できます、推測できます。お金があっても平気で払わないという悪質滞納者であるのか、あるいは被災者が追い詰められて、どういう状態にあるのか、それに対して、市がどのような福祉的な援助、あるいはのさまざまな免除などの制度を紹介して支援をしたか、そのことが問われています。  被災者が追い詰められることがないように弱者救済のために生活再建に向けて福祉的な温かい支援策が本当に必要です。しかし、その支援策が行われたかどうかが説明があっておりません。生活保護の案内をしたのか、税金の猶予制度の扱いはしたのか、取り扱いはしたのか、就学援助や奨学金について紹介をし、教育的な支援をどれだけしたのか、それらによってどの程度の救済効果があったのかというようなことも聞いてはおりません。  御存じのように家が全焼したときや、また、津波や地震で家が全壊しても、見舞金は6万円です。これは余りにも少なく、マイナスからの出発の被災者にとっては追い詰められることは目に見えています。市から日常生活に必要な電化製品等の提供も一切ありません。その上、今回、火事で焼け出された後、市営住宅に入居をされましたが、家賃の減免が全くなかったということも5日の私の質疑でわかりました。弱者救済の制度が余りにも乏しい中で、福祉的な救済策を十分にとったという市の説明がない中で、裁判に訴えることには賛成できません。なぜなら、追い詰められた方たちに対して、訴訟費用も被告の負担になって、一層経済的な弱者、貧困世帯を追い詰めることになるのがわかっているからです。  私は低所得者の相談活動を長年してきましたが、市から税金の滞納の関係で払ってくださいというお話をされてもなかなかの猶予制度や免除制度があるということ、あるいはおたくの場合はもう生活保護の相談はどうでしょうかねとか、そういう親身な相談がなかなかされないという苦しい声をたくさん聞いてきました。そういう意味で、私は今回のこのことを申し上げています。
     最近、市の契約書を調べていて、元市長の経営する法人に2,800個以上の備品を無償譲渡していたことを知りました。市が助けるべきは裕福な法人ではなく、私は弱者、貧困世帯だと考えています。弱者の人権を守るために裁判に訴えるべきではない、そのことを厳しく申し上げて、反対討論にします。 115 ◯議長田原耕一君)  これをもちまして、討論を終了します。  これより議案第44号 専決処分について(訴えの提起)を採決します。  本案に対する委員長の報告は承認です。本案は委員長の報告のとおり承認することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 116 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第44号は承認することに決定いたしました。  これより議案第53号 糸島市ホテル及び旅館に係る固定資産の特例に関する条例及び糸島市旅館等の建築等の適正化に関する条例の一部を改正する条例についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 117 ◯議長田原耕一君)  これをもちまして、討論を終了します。  これより議案第53号 糸島市ホテル及び旅館に係る固定資産の特例に関する条例及び糸島市旅館等の建築等の適正化に関する条例の一部を改正する条例についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 118 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第53号は原案のとおり可決されました。  これより議案第54号 財産の貸付けについての討論を行います。討論の通告があっておりますので、発言を許可します。伊藤議員。 119 ◯16番(伊藤千代子君)  議案第54号 財産の貸付けについて反対討論をします。  この議案は、市役所別館の1階、面積が約81坪ある物件を富士通コミュニケーションサービス株式会社に5年間貸し付けるための議案です。前原駅から徒歩1分の交通の便が最高にいい場所を、相場の半額以下の月額14万4,000円という安い料金で5年間もなぜ大企業に貸すのか。市営住宅を被災者に安く貸す制度さえつくろうとしないのに非常に疑問です。  この貸し付けのために、1,200万円の税金で室内の改装工事をした上で貸し付けをするということです。1,200万円もかけて改修し、きれいになったら、物件の値打ちは上がります。ところが、月額14万4,000円という安い料金設定は、改修工事前に不動産鑑定した結果だということが先日の質疑でわかりました。何ということでしょうか。余りに買い手に都合のいい家賃設定としか考えられません。一般の不動産業者なら、きちんと改装工事した後で不動産鑑定をして、きれいになった後で家賃を決めるのではないでしょうか。  市の執行部は、稼ぐ市役所、お金を稼ぐ市役所になるんだと言いながら、相手が大企業であればこういうふうなやり方をするんだろうかという憤りを禁じ得ません。富士通は糸島市に本社がなく、税金を払ってきたわけではありません。しかも、会社が雇うのは20人のパート従業員であって、正社員ではありません。雇用効果も疑問です。地元には高い家賃を払いながら、正社員で地元の人を雇って会社を経営している自営業者がたくさんいます。地元の業者にはしない援助を大企業にしてやるのは余りに不公平です。ここにあらわれているのは、大企業優先の地方政治版だと私は思います。  市は、この市役所別館を遊休施設、遊んでいる施設だから貸していいというふうに考えていますが、しかし、前原駅から徒歩1分の交通の便が最高にいい場所にあるこの物件は81坪もあり、月額14万円では余りに安い、市民に声をかけてもっといい条件で借りようとする人が出てくる可能性もあります。利便性を考えると、だれも買い手がなく、ほったらかしの遊休施設ではありません。火事で焼け出された人と違って、大企業には支払い能力が十分にあります。私はつくづく助ける相手が違うと思います。福岡県も糸島市も、私から見れば非常に大企業に忖度した政治を行っているというふうに見えます。駅周辺にはちょっとお茶が飲めるような場所が欲しいとかいうような市民の声もたくさんあります。5年間も今度契約を結べば大企業に格安で貸すことになってしまいます。もっといい利用の仕方があるはずです。その点も含めて、この議案には反対します。 120 ◯議長田原耕一君)  これをもちまして、討論を終了します。  これより議案第54号 財産の貸付けについてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 121 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第54号は原案のとおり決定されました。  これより議案第58号 市道路線の認定についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 122 ◯議長田原耕一君)  これをもちまして、討論を終了します。  これより議案第58号 市道路線の認定についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 123 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第58号は原案のとおり可決されました。 日程第5 議案第59号       平成30年度糸島市一般会計補正予算       (第2号) 124 ◯議長田原耕一君)  日程第5.議案第59号 平成30年度糸島市一般会計補正予算(第2号)を議題とします。  これより議案第59号の討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 125 ◯議長田原耕一君)  これをもちまして、討論を終了します。  これより議案第59号 平成30年度糸島市一般会計補正予算(第2号)を採決します。  本案は原案のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 126 ◯議長田原耕一君)  賛成議員多数です。したがって、議案第59号は原案のとおり可決されました。 日程第6 決算審査特別委員会の設置について 127 ◯議長田原耕一君)  日程第6.決算審査特別委員会の設置についてを議題とします。  本特別委員会は、平成29年度の一般会計、特別会計及び企業会計の決算を審査するために設置するもので、名称、設置の根拠、付託事項等につきましては、配付資料のとおりでございます。  お諮りします。議員全員で構成する決算審査特別委員会を設置したいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 128 ◯議長田原耕一君)  御異議なしと認めます。議員全員で構成する決算審査特別委員会を設置することに決定しました。 日程第7 議員の派遣について(福岡県中部十市      議会議長会議員研修会) 129 ◯議長田原耕一君)  日程第7.議員の派遣についてを議題とします。  本件につきましては、お手元に配付のとおり、平成30年7月6日に福岡県中部十市議会議長会議員研修会が予定されております。  お諮りします。会議規則第167条の規定により、当該議員研修会に議員を派遣したいと思いますが、これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 130 ◯議長田原耕一君)  御異議なしと認めます。当該議員研修会に議員を派遣することに決定しました。 日程第8 閉会中の委員会継続調査の申し出につ      いて 131 ◯議長田原耕一君)  日程第8.閉会中の委員会継続調査の申し出についてを議題とします。  各委員長から、目下委員会において調査中の事件につき、会議規則第111条の規定により、お手元に配付のとおり、閉会中の継続調査の申し出があっております。  お諮りします。各委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 132 ◯議長田原耕一君)  御異議なしと認めます。各委員長からの申し出のとおり閉会中の継続調査に付することに決定しました。  以上をもちまして、平成30年第3回糸島市議会定例会を閉会いたします。       (午前11時52分 閉会)  地方自治法第123条第2項及び糸島市議会会議規則第88条の規定により、ここに署名する。    糸島市議会議長  田 原 耕 一    糸島市議会議員  平 田 雅 紹    糸島市議会議員  重 冨 洋 司 Copyright © Itoshima City Council Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...