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平成30年 第2回糸島市議会定例会(第4日) 本文 2018-03-15
平成30年 第2回糸島市議会定例会(第4日) 議事日程・名簿 2018-03-15

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  1. 糸島市議会 2018-03-15
    平成30年 第2回糸島市議会定例会(第4日) 本文 2018-03-15


    取得元: 糸島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       (午前10時00分 開議) ◯議長(田原耕一君)  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりでございます。  これより議事に入ります。 日程第1 一般質問 2 ◯議長(田原耕一君)  日程第1.一般質問を行います。  質問は事前の抽せん順に許可します。  15番笹栗純夫議員の発言を許可します。笹栗議員。 3 ◯15番(笹栗純夫君)  ただいま議長のお許しをいただきました、市民福祉常任委員会、公明党の笹栗純夫でございます。私は、議員にさせていただきまして15年が経過をいたしました。市民の皆様からたくさんの御意見、御要望、苦情をいただき、多くの課題を抱えております。今、執行部にお伝えしなければならないもの、緊急性の高い3つのテーマを抽出いたしました。  最初のテーマは、シニアクラブ発展についてでございます。  合併して9年目となりました。市長を初め、職員の皆様の御尽力、民間の皆様のお力をいただいて、ブランド糸島が首都圏を中心に認知され、メディアに取り上げられる機会がふえてまいりました。発展の土台、基礎を築かれたのは、紛れもなく戦後の混乱期を乗り越えられた60代後半の方々でございます。糸島人気で浮かれたら、必ず落とし穴があります。そうならないために、ここは知識と経験豊富なシニア世代の皆様のお力をおかりして、磐石な糸島をつくりたいとの思いで通告をいたしました。  ことしの12月10日で世界人権宣言が採択されて70周年を迎えます。国連によりますと、現在、60歳以上の人口は世界で9億人に達し、2030年には14億人になると予測されています。特に2030年は、「誰も置き去りにしない」をテーマに、国連サミットで採択したSDGs、持続可能な開発目標の達成年度でもございます。先進国を中心に少子・高齢化が進む中、社会の急激な構造変化にどう対応するかが、我が国を初め、多くの国で課題となっております。  前置きはそれぐらいにいたしまして、質問に入ります。  最初の要旨、2025年問題を、我が市としてどのように捉え、乗り越えようとされているのかでございます。  団塊の世代、すなわち昭和22年、23年、24年生まれの方が全て後期高齢者となる75歳に達する年が2025年であることから、2025年を見据えた政策提案や議論がなされてまいりました。  さて、糸島はこの2025年問題をどのように捉え、乗り越えようとされているのか、御答弁願います。
    4 ◯議長(田原耕一君)  内野健康増進部長。 5 ◯健康増進部長(内野孝治君)  2025年問題ということでございますが、今から8年後、本市におきましても、住民の4人に1人の高齢者から3人に1人が高齢者になられるというような状況。また、後期高齢者の方の数が前期高齢者を上回りまして、3割増となるような推計がされます。  そういうのを踏まえまして、問題としては、まず、医療や介護などの社会保障費に係る負担が急増するということ、また、病院等のベッドが不足するということ、また、認知症高齢者が現在で7人に1人と言われていますが、高齢者の5人に1人が認知症高齢者等になられるというような課題があると考えております。  また、それをどのように乗り越えていこうとしているのかということでございますが、医療費、介護費の将来の増加を少しでも抑制するため、また、幾つになっても住みなれた地域で暮らし続けることができるように、地域包括ケアシステムの構築推進を図っておるところでございます。  具体的には、若い世代からの健康づくりや介護予防、重度化防止などに重点的に取り組んでおります。また、健康寿命の延伸を目的とした、ヤングシニア生きいきプロジェクトに着手しており、具体的には、健康運動教室や虚弱状態から要介護状態への移行をおくらせる研究あるいは自分の健康は自分で守るという市民の意識づくりのための取り組みなどを行っておるところでございます。また、病院等のベッド数の不足に対しましては、福岡県地域医療構想におきまして、病床の機能別に必要病床数を推計し、不足する部分への機能転換などを行うという計画が進められております。  次に、認知症施策につきましては、認知症カフェの助成や認知症サポーターの養成、認知症地域支援推進員の増員や認知症初期集中支援チームによる支援などを引き続き進めていくことといたしております。  以上でございます。 6 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 7 ◯15番(笹栗純夫君)  今、御答弁いただきましたように、これは糸島だけではないかと思いますけれども、糸島で乗り越えなくてはならない課題を明確にして、また、その課題について具体的に対策もしっかりお答えをいただきました。これは一筋縄では解決できませんので、今後ともしっかり論議したいと考えております。  次の要旨に入ります。  シニア世代を応援する組織は幾つかございます。任意クラブではございますけれども、一番大きな団体であるシニアクラブに限定して質問をいたします。  私が聞き取りをさせていただきました限りにおいては、シニアクラブ連合会の幹部の皆様からも、単位クラブの皆様からも、決して運営が順風満帆とのお話はお聞きしておりません。そこで、次のような内容の通告となりました。  まず初めに、シニアクラブ発展を阻害している要因は何か。御答弁をお願いいたします。 8 ◯議長(田原耕一君)  内野健康増進部長。 9 ◯健康増進部長(内野孝治君)  発展を阻害しているといいますか、シニアクラブの会員数がふえない、減少しておるという課題があると認識しております。  その原因といたしましては、役員のなり手がない、役員の高齢化、また、個人の価値観が多様化してきていること、また、60歳代の方はまだまだ働いておられるということ、シニアクラブより趣味のサークル等へ参加されるなどが挙げられるのではないかと考えます。 10 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 11 ◯15番(笹栗純夫君)  今の答弁で、阻害する要因がはっきりしたわけでございます。また、克服するための対策、対処は十分されているのか、市はどのように対処されているのか、御答弁をお願いいたします。 12 ◯議長(田原耕一君)  内野健康増進部長。 13 ◯健康増進部長(内野孝治君)  対策、対処ということでございますが、シニアクラブへの支援につきまして、老人福祉法で策定が義務づけられております高齢者保健福祉計画におきまして、高齢者の生きがいづくり健康づくりの項目の中に、シニアクラブ活動の推進を掲げて施策を進めておるところでございます。  具体的には、自主的な活動を尊重しながらも、シニアクラブ未設置行政区への働きかけや、会員拡大及び活動の活性化のための支援、助成を行っております。また、シニアクラブの活動や地域で果たす役割等について、広報等を活用した周知啓発活動を行っておるところでございます。  以上でございます。 14 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 15 ◯15番(笹栗純夫君)  ありがとうございます。3番目の要旨に入ります。  今回のテーマに掲げました動機を与えていただいたお言葉がこういうことでした。シニアクラブの知識・経験を仕事や地域活動にもっと使ってほしいというお言葉です。非常にありがたいお言葉です。市としても、その旨は十分受けとめておられると思いますが、要旨に書いておりますように、シニアクラブの知識・経験を仕事や地域活動にもっと使ってほしいという要望をお聞きしているが、活躍の場を広げる取り組みは十分かというふうに通告しました。  現段階での状況と活躍の場を広げる取り組みを検討されていれば、お知らせください。 16 ◯議長(田原耕一君)  内野健康増進部長。 17 ◯健康増進部長(内野孝治君)  まず、シニアクラブの方々に現段階の状況でございますが、活躍の場といたしましては、シニアクラブ限定ではございませんが、地域の交通安全の関係、また、ボランティアでの子供の登下校の見守り、また、小学校へのゲストティーチャー、スクールヘルパー学校外活動促進事業における児童と高齢者との交流事業などに活躍をいただいておると考えております。  活躍の場を広げる取り組みということでございますが、就労支援としてシルバー人材センターの支援、高齢者に限っておりませんが、こらぼ糸島でのボランティアの支援、ふれあい生きいきサロンのスタッフとしての運営にかかわっていただく、また、今後は、来年度からスタートいたします地域支え合いサポーターに御登録いただくなどがあると思われます。 18 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 19 ◯15番(笹栗純夫君)  明確な答弁いただきました。これが順調に進んでいくことを願っております。  4番目の要旨に入ります。  先日、私は福岡都市圏から人生の最後の住みかとして糸島を選択された方に私はお尋ねをいたしました。どうして糸島を選択して永住しようと決めたんですかとダイレクトに聞きました。  その方からの御返事はこうでした。糸島は、海も山も近くにあり、食べ物もおいしい。何よりも人柄がいい。他の地域にない温かさがあります。だから糸島を選びましたと。この方は若いときに糸島にいらっしゃったそうで、その御恩が忘れられないということを切々と私に言ってくださいました。  地域を支えていただいている高齢者の皆様が満足してくだされば、糸島の魅力は深まります。そのためには、元気で仕事や地域貢献活動で人に尽くす活動が欠かせません。  そこで、私が提案しているように、まちづくりの重要な役割を永続的に担っていただくためにも、糸島市シニアクラブ憲章(仮称)を掲げ、シニアクラブ活動(都市)宣言、これも仮称でございますが、しないかということでございます。  このタイトルは、シニアクラブ発展についてとしていましたので、そのを担っていただくのは任意クラブではございますが、シニアクラブ連合会並びに単位シニアクラブになろうかと思います。仮称ではありますが、糸島シニアクラブ憲章は条例と捉えていただいて構いません。  あわせて、これも仮称でございますけれども、シニアクラブ活動(都市)宣言のほうは、糸島市人権宣言などと同じように、糸島市の指針となるべき宣言をうたったらよいのではないかと考えました。介護を受けなくてはならず、シニアクラブに入れない方もおられます。全ての高齢者の生きがいと尊厳を守らなければなりません。  私がそんなに言うのであれば、議員提案でもよいのではないかと、こういうふうに執行部の方はお考えかもしれません。条例は社会状況に変化して機敏に対応しなければなりません。4年任期の議員だと永続性が担保できかねるおそれがあり、執行部に提案するものであります。  ぜひとも高齢者の豊かな体験と知恵が生かされる糸島でありたいと切に願っています。御見解をお聞かせください。 20 ◯議長(田原耕一君)  内野健康増進部長。 21 ◯健康増進部長(内野孝治君)  シニアクラブについてでございますが、シニアクラブは任意団体でありまして、あくまでも自主的な活動が基本となってまいると考えます。  実際の活動といたしましては、グラウンドゴルフなどのスポーツ大会文化作品展や囲碁大会などの仲間づくり生きがいづくり活動などに取り組んでおられるところでございます。行政がその役割を決めることは適当ではないのではないかと考えます。  また、今後一層の高齢化が進みますと、まちづくり地域づくりを担っていただく方には、高齢者はおのずと含まれてまいります。逆に、かかわってもらわないと、まちづくり地域づくりは成り立たないと言えると思います。  本市には、既にまちづくり基本条例がございます。子供からお年寄りまでの全ての市民が一体となって努力することが明記されております。また、健康づくり活動につきましては、健康づくり推進条例があり、シニアクラブも関係団体に含まれていると考えるところでございます。  このようなことから、改めてシニアクラブあるいは高齢者を対象とした憲章や都市宣言を制定することは難しいのではないかと考えます。ただ、シニアクラブへの支援につきましては、今後も引き続き行ってまいりたいと考えております。 22 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 23 ◯15番(笹栗純夫君)  私の思いは受けとめていただいたと思っております。今、部長の答弁の中にありましたけれども、改めてシニアクラブあるいは高齢者を対象とした憲章や都市宣言を制定するのは難しいのではないかと。理由はよくわかりました。しかし、おっしゃった大事なことは、シニアクラブへの支援については今後とも引き続き行っていきたいと、きちっと明確に私の思いを受けとめていただきました。  そこで、市長にお伺いします。シニアクラブ発展、高齢者の活躍について、市長の考えをお聞かせいただきたいと思います。 24 ◯議長(田原耕一君)  月形市長。 25 ◯市長(月形祐二君)  シニアクラブの発展、高齢者の活躍についてということでございますが、シニアクラブにおかれましては、これまでも市の事業等に大変御協力をいただいてきております。また、健康づくりあるいは仲間づくりに貢献されており、私の公約の一つでございます高齢者の生きがいづくりには、まさにかなった活動を展開していただいているというふうに考えております。これからもシニアクラブと行政との連携をしっかりととっていきたいと思いますし、よろしくお願いをしたいと存じます。  本市といたしましても、引き続きシニアクラブの支援も含めまして、高齢者が生き生きと活躍できるまちづくりを進めてまいる所存でございます。 26 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 27 ◯15番(笹栗純夫君)  市長ありがとうございました。  最後の要旨に入らせていただきます。  先ほどの答弁にございましたけれども、糸島市シニアクラブ憲章をもとに、関係者が取り組みや事業が円滑に進んでいるかをチェックする協議体をつくらないかと。  どういう答弁をいただけるかわからなかったので、こういう通告をしたんですけれども、制定は難しいという答弁がありましたが、シニアクラブの支援、高齢者の活躍できるまちづくりを支援する協議体は私は必要であろうと存じます。想定される団体は、糸島市、糸島市区長会、シニアクラブ連合会、糸島市社会福祉協議会シルバー人材センターであろうかと私は思っております。安心・安全の糸島を維持していただけるのが、糸島市の生徒・児童を守ってくださっている高齢者の皆様の尊い活動でございます。  特に、昨年からでございますが、学校、家庭、地域で学校運営を支えていくコミュニティスクール運営構築にも、シニアクラブの方々のお力、お知恵が必要と感じておりますけれども、御見解をお聞きします。 28 ◯議長(田原耕一君)  内野健康増進部長。 29 ◯健康増進部長(内野孝治君)  新たな協議会の発足ということでございますが、その件につきましては難しいのではないかと考えます。ただ、笹栗議員の御意見のとおり、高齢者が活躍できるような取り組みの企画立案やその検証、チェックなどにかかわっていただくことは、大変重要であると考えております。  それで、市の附属機関でございます高齢者保健福祉計画を審議する糸島市高齢者保健福祉事業運営協議会の委員としてシニアクラブ連合会市社会福祉協議会及びシルバー人材センター等からそれぞれ入っていただくことで、今後、進めてまいりたいと考えております。 30 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 31 ◯15番(笹栗純夫君)  もう一つ私、一問一答で申しわけないんですけれども、コミュニティスクール構築にもと先ほど申し上げたんですが、その御答弁があったですか。今の部長の答弁の中に入っていたんでしょうか。 32 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 33 ◯教育部長(泊 早苗君)  コミュニティスクールにつきましては、本市おきましては、全小・中学校で実施をさせていただいておりまして、地域のそれこそ幅広い世代の方々に支えていただいているところです。  シニア世代の方々においても、特に安全・安心の見守りでありますとか伝承遊びなど、さまざま御活躍いただいておりますので、今後も御協力をお願いしたいと思うところです。  以上です。 34 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 35 ◯15番(笹栗純夫君)
     泊部長には予期せぬ質疑で御迷惑をかけました。済みません。  次に、次のテーマに入らせていただきます。  児童・生徒の自転車事故“ゼロ”を目指す取り組みをと掲げさせていただきました。  自動車を運転している私には恐ろしくて考えられないことでございますけれども、よく見ますと、後方確認せずに道路を横切ったり、狭い路地から左右の確認なしに公道に飛び出すなど、自転車運転におけるルール、マナーの悪さが目につきます。  まずは第1番目の要旨から順次質問してまいります。  小・中学生による自転車事故はどのくらい起きているのか、御答弁願います。 36 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 37 ◯教育部長(泊 早苗君)  小・中学生による自転車事故についてでございますが、平成28年度、小学校におきましては5件、中学校においては17件の自転車事故が発生しております。 38 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 39 ◯15番(笹栗純夫君)  今、件数をお聞きしたんですけど、正直言って驚きました。中身がわからないんですけれども、件数を聞いて、これは大変だというのは実感でございます。  今回の自転車事故ゼロを議会で質問することを、自転車通学をさせておられる保護者にお伝えをいたしました。そしたら、そのお母さんがおっしゃるには、こういうふうに言われました。子供が自転車で我が家を出てから姿が見えなくなるまで見送ります。毎日無事故で帰ってくるか心配ですと、これが保護者の心情だと思います。  そこで気になるのは、先ほど件数は報告ございました。どういう時間帯、場面で発生しているのかお尋ねいたします。 40 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 41 ◯教育部長(泊 早苗君)  小学生につきましては、休日や放課後に遊びに行く際の事故でございます。中学生につきましては、平成28年度17件のうち、休日の部活動を含む登下校中の事故が15件でございました。 42 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 43 ◯15番(笹栗純夫君)  要旨の2番目に入らせていただきますけれども、学校現場における自転車運転に関する指導の状況について伺うと通告しております。  4月に新学年を迎えます。新中学1年生が自転車通学を始めます。自転車通学を許可するには自転車安全運転指導がなされていると思いますけれども、実施状況を御報告ください。  小学生の自転車通学は認めていませんが、私用では自転車に乗っております。そこで、小・中学校では自転車運転に関してどのような指導を行っておられるのでしょうか、御答弁をお願いいたします。 44 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 45 ◯教育部長(泊 早苗君)  小・中学校での指導ということでございますが、小・中学校ともに警察や交通安全協会、PTAなどの協力のもとに交通安全教室を実施しております。小学生は3年生を中心に、中学校は自転車通学をしない生徒も含め全員を対象として実施しております。  内容としましては、警察や交通安全協会の方からDVDなどを活用しながら、交通法規や事故防止に関する講話をいただいた後、運転操作の講習や、模擬コースを使った法規走行の練習などを取り入れております。  以上です。 46 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 47 ◯15番(笹栗純夫君)  それでは、要旨の3番目に入ります。  中学生で自転車通学を許可している生徒に対しまして教育委員会のほうが義務づけしているものは何か、御答弁をお願いいたします。 48 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 49 ◯教育部長(泊 早苗君)  義務づけということでございますが、自転車通学につきましては、学校ごとに通学距離や区域を定めて許可をしておりまして、その上で義務づけているものが4点ございます。  1点目が、保護者による自転車通学申請の提出、2点目が、部活動を含む登下校や練習試合の際の他校への移動、校外学習等における自転車使用の際のヘルメット着用義務、3点目が、使用する自転車の形式制限、4点目が、学校名を示すシールの添付。  以上でございます。 50 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 51 ◯15番(笹栗純夫君)  今、義務づけはわかりました。それで、その義務に従えなかった場合の指導はどのようになさっているのか、御答弁をお願いいたします。 52 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 53 ◯教育部長(泊 早苗君)  そのような場合は、軽微なものや悪意なものにつきましては、教師による指導を行って改善をさせています。違反が重いものにつきましては、保護者に知らせた後、期間を定めて自転車通学を禁止する等の対応を行っております。 54 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 55 ◯15番(笹栗純夫君)  自転車通学を禁止した後の生徒さんはどうしているのかなと、ちょっと気になりますけど、いいです。  要旨の4番目に入ります。  自動車につきましては、自動車両というのは車検はもう義務づけられていますから、自賠責保険加入が義務となっております。さらに、自家用車、営業車を所有している方は任意保険に加入されている方がほとんどでございます。自転車は被害者になるケースが多いかと思われますが、相手が歩行者の場合など自転車が加害者になるケースも発生しております。  通告しておりますように、自転車通学を許可している生徒には自転車保険加入は必須と考えます。実態はどうでしょうか。  自転車保険加入を義務づけている自治体もあると聞いております。私が通告した後、調査した内容を若干紹介します。  自転車保険の条項につきましては、兵庫県、大阪府、滋賀県、鹿児島県、名古屋市などが加入義務化となっておりました。また、今年4月より埼玉県、京都府、金沢市、相模原市などが義務化となります。北海道では、ことし第1回の定例会にて自転車条例が施行される見込みでございます。北海道は、個人利用は努力義務化、業務でお使いになる場合は義務化となっております。  そこで質問します。保険への加入実態はどのようになっていますか。 56 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 57 ◯教育部長(泊 早苗君)  実態ということでございますが、現時点におきまして、自転車保険の正確な加入状況についての調査は行っておりません。  その理由としまして、保護者には個人の自転車保険や火災保険、クレジットカード付帯保険に附属する保険加入を利用している場合が多くございまして、個人情報にかかわる部分が多いからでございます。  以上です。 58 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 59 ◯15番(笹栗純夫君)  加入状況の実態は、個人情報がどうも壁になっておるようでございます。しかし、やっぱり大事なのは大事です。  私が聞いた限りでは、PTAが勧めている保険もあると聞いておりますけれども、実態はどうでしょうか。教えてください。 60 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 61 ◯教育部長(泊 早苗君)  福岡県PTA連合会が自転車保険を含む小・中学生総合補償制度を実施しておりまして、学校で毎年、全児童・生徒に案内文書を配布しております。糸島市におきましては19.2%が加入しておりまして、近隣市の中でも加入率は高いほうでございます。 62 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 63 ◯15番(笹栗純夫君)  ありがとうございました。19.2%という加入率だけれども、逆に言いますと、80.8%はPTAの加入以外で加入してあるだろうけれども、実態はわからんわけですね。  先ほど述べましたように、福岡県は努力義務、他の自治体も自転車保険義務化のほうに進んでいるようでございます。  さて、糸島市教育委員会として、自転車保険の義務づけについて、どう考えておられるかお尋ねをいたします。 64 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 65 ◯教育部長(泊 早苗君)  努力義務につきましては、保護者に対して向けられたものでございまして、経済的負担を伴うものであることから、教育委員会として義務づけをする考えはございません。保護者への啓発を通しまして、努力義務についての周知を充実させたいと考えます。  以上です。 66 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 67 ◯15番(笹栗純夫君)  あくまでも努力義務にこだわっていらっしゃるようでございますけれども、これはまた作戦を練り直します。  要旨の最後でございますけれども、福岡県は、福岡県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例を昨年の4月1日に施行しました。第11条、第13条及び第14条の規定が昨年の10月1日から施行されております。よって、通告には昨年10月からとしました。全て努力義務で、罰則規定はございません。第1条から第6条まで重要な内容であります。  そこで、本題に入る前に、市民部長にお伺いいたします。  県の条例や県事業は、今回取り上げた自転車条例など糸島市の全市民に周知したほうがよいと思います。市民は知る権利を有していると思います。市民は市県民というくくりで納税をしております。平均的な一般家庭納税者で市、県の比率、納税額はどのようになっていますでしょうか。御答弁お願いいたします。 68 ◯議長(田原耕一君)  末松市民部長。 69 ◯市民部長(末松隆明君)  平成28年度の決算の状況でお答えをさせていただきます。  納税者1人当たりの市県民の額は、約14万8,000円で、そのうち市民が6割、県民が4割となっております。  以上でございます。
    70 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 71 ◯15番(笹栗純夫君)  今、市民部長から、わかっているようで、聞いてみて、4割が県民ということで、やっぱり県政に対しても何をやっているか、また、市民の代表としてしっかり見ていかなくちゃいけないなというように今思ったところでございます。市民生活にとって重要な県事業は我々の税金で事業化されておりますので、糸島市としても積極的に情報開示すべきと考えました。  本題に戻りますけれども、先ほど福岡県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の第11条、第13条及び第14条には何がうたってあるのか。  第11条は、自転車を販売する業者や自転車貸付業者に自転車法の趣旨や自転車保険の周知を促すものでございます。第13条及び第14条は、自転車損害保険への加入及び加入確認等をうたってあります。この条項は努力義務ではございますけれども、非常に重要な条項だと思います。市民の平穏な生活を維持するためにも、あらゆる機会を捉えて周知啓発する必要があると思います。  そこで、まず教育委員会にお尋ねをいたします。周知対策が必要と思いますが、福岡県民自転車保険の案内を学校で配布できないものでしょうか。 72 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 73 ◯教育部長(泊 早苗君)  教育委員会といたしましては、平成27年6月の道路交通法改正による自転車運転の違反罰則化や平成29年10月の県条例施行に当たりまして、その都度、学校への周知を行ったところでございます。  学校では、努力義務の当事者でございますPTAが主となって、既に自発的に周知活動を行っておりまして、今後もPTAの総合補償制度を推進することから、現時点では福岡県民自転車保険を案内する考えはございません。  以上です。 74 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 75 ◯15番(笹栗純夫君)  教育部長からそっけない答弁いただきまして、ありがとうございます。PTAにお世話になっているので、PTAさんの勧めてあるのを勧められると。内容も私、知っております。すばらしい保険です。  それはいいんですが、教育委員会に対して、義務化はされていないものの、保護者に対する自転車保険加入はPTAと共同で推進されているということは理解しました。しかし、義務化していないために保険加入に踏み切っておられない保護者がおられるんじゃないかと。それと、子育てが終わりましてPTAが推奨している保険に加入できない市民もおられるのではないかと。  通告しておるように、糸島市としても、自転車保険加入を広く市民に周知すべきと考えます。  私が懸念しているのは、市民の方で自転車保険を知らずに不幸にして事故に遭ったり、事故を起こし家庭崩壊につながるような御家庭が出ないことを切に願っています。御答弁願います。 76 ◯議長(田原耕一君)  樗木危機管理課長。 77 ◯危機管理課長(樗木芳秋君)  市におきましては、今後、広報や市ホームページを活用いたしまして、県自転車条例の趣旨も含めたところで市民への周知を図っていきたいというふうに考えております。 78 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 79 ◯15番(笹栗純夫君)  これは非常に重要だと思いますので、私も自分の新聞だとかそういうところでばんばん周知をしていきますので、市のほうもしっかり周知をしていただきたいと、このように思っております。大事な点でございます。  最後のテーマに入らせていただきます。  来春、新駅開業を前に、しっかりとした交通安全対策を望むと通告をいたしました。昨年から今日まで、調査なくして発言なしの信条のもと、関係団体や住民の皆様のお声をお聞きしてまいりました。糸島高校の教頭先生と生徒さんの登校時、JR浦志踏切にも立ちました。  要旨の1番目、新駅開業1年前の現状を、どのように把握してあるのかお聞きをいたします。 80 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 81 ◯建設都市部長(井上義浩君)  新駅の駅舎及び自由通路のくい基礎工事が完了しまして、現在、ホームの擁壁設置工事を行っております。計画では、来年2月下旬に工事が完了し、3月のダイヤ改正の日にあわせて開業される予定でございます。現段階では、工事は順調に進んでおります。 82 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 83 ◯15番(笹栗純夫君)  では、次でございますが、新駅や新たなホテル開業で、糸島高校正門北側のJR浦志踏切付近は様相が一変すると想定いたします。一般歩行者、新駅から下車して糸島高校へ向かう生徒さん、自転車通学の生徒の皆さん、自動車の各動線を考慮して、糸島市は道路管理者としてどのような対策をとられようとされているのか、お聞かせください。 84 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 85 ◯建設都市部長(井上義浩君)  御質問の浦志踏切を通ります浦志高等学校線につきましては、前原東土地区画整理地区内の幅員9メートルの道路の接続箇所から国道202号まで、道路西側に幅員2メートルの歩道が整備されております。  車道部で一部狭小な箇所がございましたが、平成28年度に改良工事を行いまして、車道部分の幅員6メートルを確保しております。しかし、国道との交差点部分には右折車線がございませんので、福岡国道事務所と交差点部分の整備について、現在協議を行っております。 86 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 87 ◯15番(笹栗純夫君)  状況よくわかりました。新駅を必ず利用される糸島高校の生徒さんの安全を確保すること、糸島高校の通学指導の先生からお聞きしました。糸島高校の正門から帰りの下り坂は、車道の左側を自転車に乗らずに自転車を押して行くように指導していますと話されました。近い将来、糸島、そして日本の未来を担っていただく糸島高校の皆様の御意見、御要望にもしっかり耳を傾けていただきたいと。  ここでお話聞いたんですけれども、去年の九州北部豪雨で朝倉市を中心に甚大な被害を被ったわけでございますけれども、その地域の方々は、指定避難場所ではなくて、県立朝倉光陽高等学校に1週間程度避難されたそうでございます。こういうことが糸島ではあってはなりませんが、いつ避難所として糸島高校や糸島農業高校にお世話になるかわかりません。今後、考慮いただきたいとの思いでお伝えさせていただきました。  次でございますけれども、要旨の3番目に入ります。  通告では、南北ルートは、現状では飽和状態であると通告しました。24時間飽和状態ではございませんが、朝夕が飽和状態であることには間違いございません。南北ルート、すなわち国道202号線と202号バイパス線をつなぐ道路は、現状では飽和状態となります。一日も早い中央ルート延伸が不可欠と私は思いますけれども、市長の見解を伺います。 88 ◯議長(田原耕一君)  月形市長。 89 ◯市長(月形祐二君)  南北ルートの飽和状態ということでございますが、中央ルートというのを今、計画させていただいております。市民の皆さんが鉄道に分断されずに円滑に通行していただくために、また、九州大学が百年の計を持ってこの地にお越しいただいております。その学術研究都市をつくり上げるためにも、また、今お話をいただきましたように、災害時の避難路としても、あるいはブランド糸島ということで全国各地からお見えいただいている来訪者の皆様の快適な移動のためにも、この南北ルート、中央ルートの一日も早い整備に向けて、県と協力して、しっかりとそういった問題を解決していきたいというふうに思っております。 90 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 91 ◯15番(笹栗純夫君)  ただいまの市長の発言は非常に重たく受けとめております。九大国際村構想や九州大学サイエンスパーク構想もございまして、南北ルートの柱となると確信しています。今後、市長の陣頭指揮に絶大なる期待をしておりますので、よろしくお願いいたします。  本テーマ最後の要旨に入ります。  新駅開業で、さらに伊都の杜行政区の居住者増が見込まれます。あごら通りから国道202号へ通り抜ける車が伊都の杜行政区内を通過すると予測されます。  一番通過すると予測される通りは、写真を持ってくればよかったんですけれども、言葉で言いますと、糸島高校南交差点の東側と、あごら西という交差点がありますけれども、その中間ぐらいに、3差路から今建設中のマンションに通じる一直線の道がございます。その直線道路で私、距離をはかりましたら、400メートルございます。物すごく長いです、400メートルは。その道路に面した住宅のお子さんが、ことし、5名から6名、新1年生になられます。そこの親御さんたちが非常に怖がっていらっしゃいます。  現在、速度規制は全くございません。交通事故防止のためにも、ゾーン30規制など市は道路管理者として安全対策を構ずべきだと思います。どのようにお考えでしょうか。地元の御意見も十分聞いていただく必要がございます。御答弁をお願いいたします。 92 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 93 ◯建設都市部長(井上義浩君)  今御指摘いただきました道路は、伊都の杜の中の幹線道路として幅員14メートルで整備をされておりまして、この道路につきましては、地元の方の意見をお聞きしながら、速度規制について警察署と協議をしておるところでございます。 94 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 95 ◯15番(笹栗純夫君)  対応をよろしくお願いいたします。  この質問最後でございますけれども、交通規制以外に、市として、道路管理者としてどのような安全対策が考えられるのか、御答弁をお願いいたします。 96 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 97 ◯建設都市部長(井上義浩君)  交通規制以外には、道路面に「スピード落せ」などの標示が考えられますけれども、これらを含めまして、安全対策について警察と協議をさせていただいております。 98 ◯議長(田原耕一君)  笹栗議員。 99 ◯15番(笹栗純夫君)  ありがとうございました。今回は3つのテーマで質問をさせていただきました。全て市民の皆様からのお声を聞いて、自分の問題、課題と受けとめまして、執行部の方に問いかけました。一部失礼なことを言ったかと思いますけれども、御勘弁いただきたいと思います。  一部の政策予算は6月補正予算に計上されます。今回私がお願いした案件も考慮いただけるものと期待し、一般質問を終わります。ありがとうございました。 100 ◯議長(田原耕一君)  これをもちまして、笹栗議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は11時の予定です。       (午前10時46分 休憩)       (午前10時57分 再開) 101 ◯議長(田原耕一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、16番伊藤千代子議員の発言を許可します。伊藤議員。 102 ◯16番(伊藤千代子君)  おはようございます。総務文教委員の伊藤千代子です。  まず、玄海原発再稼働による放射能汚染のリスクについてお尋ねをします。  玄海原発から一番近い福吉小学校は23キロメートル地点です。山の眺めも海の景色もすばらしい学校です。近年、地震が多く、日本列島のあちこちで火山が噴火をしています。こんな中で九州電力が玄海原発を再稼働しようとしております。  原発事故で避難する基準は20マイクロシーベルトです。通常の500倍以上の高い放射線量の中を市民は避難しなければなりません。国道やバイパスには車が殺到します。地震で道路が破壊される危険性もあります。妊婦あるいは乳飲み子や幼い子供を抱えて、放射能が目に見えないために、たくさんの保護者の方々、市民が逃げ惑うことが予想されます。子供2万人、市民10万人が大渋滞で被曝をした場合、誰が責任をとるのか、まず伺います。 103 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 104 ◯総務部長(洞 孝文君)  誰が責任をとるのかということでございます。  原子力災害での損害の賠償につきましては、法律に基づきまして、原子力事業者が負うこととなっております。
     以上です。 105 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 106 ◯16番(伊藤千代子君)  九州電力ですね。しかし、お金で責任がとれるでしょうか。このごろ、水俣病の被害者の方々が窒素の幹部にお金は要らんと、役員はみんな水銀飲んでくれということをおっしゃったというのを「苦海浄土」の本の中で読んだ覚えがありますが、気持ちがわかりますよね。母親ならば、我が子がもし水銀とか放射能で被害を受けた場合、一生苦しみます。人生は一度しかありません。避難体制が不十分だということをきのうの徳安議員の質疑の中でもたしかおっしゃっていましたね。避難訓練も不十分、避難体制も不十分、こんな中ではやはり九州電力に再稼働を待ってくださいということを市長は言うべきだと思いますが、市長いかがですか。 107 ◯議長(田原耕一君)  月形市長。 108 ◯市長(月形祐二君)  私は、再稼働については国が判断すべきものというふうに考えております。 109 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 110 ◯16番(伊藤千代子君)  じゃ、また後でそのこともお尋ねします。  姫島に放射線の防護施設、つまり、シェルターがつくってあります。ここは放射能が雨のように降り注いでも放射線を完璧にブロックして住民を守る機能がありますか。 111 ◯議長(田原耕一君)  樗木危機管理課長。 112 ◯危機管理課長(樗木芳秋君)  姫島の防護対策施設でございますけれども、佐賀県唐津市にありますオフサイトセンター、緊急時に災害対策を実施する現地の事務所でございますが、姫島のはまゆうにつきましては、これと同じ方式の防護対策機能を整備しておりまして、住民を守ることができる設備であるというふうに考えております。 113 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 114 ◯16番(伊藤千代子君)  ここに逃げ込んだ住民は守ることができるでしょう。それも、3日分ぐらいしか食料は保存していないから、それ以上は無理ですよね。しかし、島の産業は漁業です。海が汚染されて、名物のカキとか、あるいは漁場が被害を受けたら、どうしますか。 115 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 116 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほどから避難計画が不十分だということもおっしゃってございました。避難計画につきましては私どもも完成しておるというふうな考え方は持っておりません。今後も不断の見直しを継続して行いながら、また、国、県の支援を仰ぎながら実効性を高めていくことが必要であるというふうに考えております。  ただいまの質問でございますけれども、カキや漁場が被害を受けたらということでございます。事故が起こることがないよう、昨年の4月でしたか、福岡県知事を通じまして、絶対に事故を起こさないとの決意のもと、安全対策に万全を期すよう、国と九州電力のほうに要請をしてきたところでございます。  もし、あってはならないことではございますが、被害を受けた場合、原発の事故による被害が発生した場合、原子力損害の賠償に関する法律に基づき、原子力事業者が賠償する、このようになっております。  以上です。 117 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 118 ◯16番(伊藤千代子君)  カキや漁場の被害をお金で賠償して済ませようという考え方でしょうか。つまり、世の中にはお金で賠償できないものがいっぱいあるんですよ。それがこの海とか、自然の問題じゃないでしょうか。  今、部長は、避難計画は完成していないとおっしゃいましたね。それは正直で私はいいと思いますよ。それであれば、避難計画が完成していないのであれば、完成するまで再稼働させるべきじゃないでしょう、市長。だって、避難計画が完成する前に事故が起きたらどうするんですか、その間だったら。完成していないと自分たちで言っているのに、なぜ再稼働に対して完成するまで待っていただきたいと、それが言えないんですか。 119 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 120 ◯総務部長(洞 孝文君)  私が言いましたのは、避難計画の整備に完成はないということは私が言いました、完成はないということは、解決すべき課題がやはり出てくれば、それの解決を目指して避難計画を確立したい、していく、実効性の高いものにしていく、そういった趣旨でございます。 121 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 122 ◯16番(伊藤千代子君)  その漁場に関しても、今おっしゃったのは、事業者が補償すると。では糸島で、これも同じですね。農地とか地下水、山、自然、こういうものが放射能で汚染された場合、そのときはどうなさるんですか。 123 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 124 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほどの答弁と同じでございます。 125 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 126 ◯16番(伊藤千代子君)  原子力事業者が補償できないもののほうが多いんじゃないでしょうか。国が、国がとか、立地自治体がと市長はおっしゃいますが、2月28日の毎日新聞の中で、原子力事業者が新たな交付金も目前ということで、佐賀県に最大25億円の交付金が出ると、原発マネーがですね。そして、玄海町ではこういうふうに言っていますね。再稼働すれば財政が上向くと。つまり、安全の問題よりも、立地自治体の中では、こういう原発マネーに左右された部分というのがどうしても出てくるんですよ。糸島市にはこういう交付金、あるいは原発マネーが落ちますか。 127 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 128 ◯総務部長(洞 孝文君)  現在のところ、交付金はございません。 129 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 130 ◯16番(伊藤千代子君)  被害だけ受けて、そして、お金も落ちない。私はお金が落ちたらいいとは思っていませんが、それであれば、もっと毅然に言うべきなんですよね。住みなれた家、家族、友人、知人、お墓、仕事、歴史ある文化財、地域のきずな、思い出、ふるさと、大事なものは持っていけないんですよ。これらはほとんどお金で賠償できるものではないんです。たとえ命が助かっても、放射能で汚染されて糸島の地域が帰還困難地域になった場合、どうするつもりですか。 131 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 132 ◯総務部長(洞 孝文君)  帰還困難地域になった場合、どうするのかということでございますが、これも先ほどと同じ答弁でございます。(「同じ答弁とは」と呼ぶ者あり)原子力損害の賠償に関する法律に基づき、原子力事業者が賠償することになるということでございます。 133 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 134 ◯16番(伊藤千代子君)  帰還困難地域になっても原子力事業者が賠償する。しかし、市長もそれでいいんですか。そこの自治体がなくなってしまうかもしれないんですよ。福島では7年たっても広大な野山に放射性物質が大量に蓄積をされて、今、人が住めません。今、テレビでもしょっちゅうやっていますね。母なる大地が汚染をされて、植物やミツバチやチョウや鳥や川魚や野ウサギや、そういう罪もない動物たちを汚染して生態系が破壊されています。放射能は、この糸島の故郷、自然、それだけではない、地球を汚染させる、そのような非常に恐ろしいリスクがあるというふうに考えるんですけど、その点に関して、市長はそういうふうなお考えはないですか。 135 ◯議長(田原耕一君)  月形市長。 136 ◯市長(月形祐二君)  再稼働につきましては、いつも申し上げておりますが、この安全性をまず国、事業者が確保していただくことを国にも事業者にも求めております。安全を第一に、そして、動かすことについては国が判断をしていただきたいということでこれまでもお願いをしてきております。 137 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 138 ◯16番(伊藤千代子君)  よく聞いてください。私が言っているのは、放射能が、生態系とか、私たちのふるさととか、自然を、地球を破壊する大きなリスクを持っているんだということについて、あなたはそう思わないかと私は聞いているんですよ。 139 ◯議長(田原耕一君)  月形市長。 140 ◯市長(月形祐二君)  議員が言ってあるゼロリスクでないということは私も思っておりますが、動かす以上、安全に動かしていただきたい。その責任は国がしっかりと持って判断をしていただきたいということを申し上げております。 141 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 142 ◯16番(伊藤千代子君)  国が、国がとおっしゃるけど、命を預かる市長が真剣に一生懸命言わなきゃ、九電も国もわからないですよ。  これは2月11日に九電と地元関係者の意見交換会がありました、きのうもそういう討議があっていましたね。この議事録を私、ゆうべ読んで非常に感動しました。この中で唐津市の市長、平戸市の市長、壱岐市の市長、松浦市の市長が自分の言葉で切々と長々と、九電のこの再稼働に対して住民が不安に思っていること、そういうことを避難計画が不十分であると。そんな中では容認できませんねということも勇気を持って言ってあるんですよ。この中には、本気で住民のことを心配する気持ちがあらわれています。私は、いろんなところの市長は、国が決めることですというだけの言葉じゃなくて、実際にこうやって、あの大企業、九州で一番大きな、そこに堂々と危険なんじゃないのか、心配だということをおっしゃる。そういう市長がいるんだなということに驚いたんですよ。  この中には、糸島市の代表として谷口副市長が出ていました。でも発言されていませんね。今、国に求めるとおっしゃったけど、せっかく国や九電がそこにいるんですよ。その場でなぜちゃんと糸島市の状況、文化財もたくさんある、道もいつも混んでいる、こんな中で何で発言していないんですか。市長が会議は出るだけでいいと、発言は別にしなくていいよと、そういう指示したんですか。それとも、そういうことは何も考えんで出られたんですか、どうなんですか。 143 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 144 ◯総務部長(洞 孝文君)  今、2月11日の意見交換会の議事録のお話をされました。私も議事録については全部目を通させていただいております。  今、谷口副市長が発言をしなかったということでございますが、今回の2月11日の意見交換会の目的でございますけれども、原子力施設に関する規制上の諸問題について意見交換を行うものでございましたので、そういう要望活動を言う場面ではなかった、このように理解をしております。伊藤議員もぜひ御理解をお願いしたいと思います。 145 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 146 ◯16番(伊藤千代子君)  命がかかわっているのに、そんな悠長なこと言ってられますか。何遍も会議ないんですよ。私は、例えば、壱岐市の市長が「要援護者の避難が心配」とか、あるいは松浦市の市長が「とても今のままの避難経路が確立していないのに心配です」とか言ってあるんですよ。そんな規制上のことでの話し合いだからとか、そんなこと言っていないで、ちゃんとその中で話し合いがあっているじゃないですか。私はそのことを思うと、本当に市民の声を、命を守る気があるかということが、今回、きょう取り上げる中では、そのことを申し上げていきたいと思います。  ちょっと時間がないので、次に行きますが、きららの湯と神在保育所の無償譲渡についてです。  これは、なぜこのことを言うかというと、最近、皆さんも御存じの森友学園の公文書の改ざん問題、今、大きな問題になっています。つまり、公務員がつくる公文書というのは非常に大事なんですよね。私は12月議会で不適切な公文書についてということを取り上げました。ちょっとここで幾つかお尋ねをしたいと思います。  きららの湯と神在保育所の財産を処分するに当たって、市は不動産鑑定を行いましたか。 147 ◯議長(田原耕一君)  内野健康増進部長。 148 ◯健康増進部長(内野孝治君)  きららの湯の分につきましては行っておりません。
    149 ◯議長(田原耕一君)  藤田人権福祉部長。 150 ◯人権福祉部長(藤田 晋君)  神在保育所も同様でございます。 151 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 152 ◯16番(伊藤千代子君)  不動産鑑定を行わずに、莫大な財産を譲渡しているんですよね。しかも、その施設の中にあったテレビだとか、ソファーだとか、あらゆるものをですね。もう考えられないですよね。  ことしの2月2日なんですけれども、神在保育所移管先選定委員会の委員をやっていた方に会いました。この方が「選定対象が法人ではなくていいのか」と聞いたところ、市は「法人じゃなくていい」と答えたそうですよね。まずそれが事実かどうかを伺います。 153 ◯議長(田原耕一君)  藤田人権福祉部長。 154 ◯人権福祉部長(藤田 晋君)  事実でございます。 155 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 156 ◯16番(伊藤千代子君)  はい、わかりました。  例規集の1,193ページの中に、私が読み上げましょうね。糸島市立保育所移管先選定委員会の設置規程というものがあります。これは部長御存じですか。 157 ◯議長(田原耕一君)  藤田人権福祉部長。 158 ◯人権福祉部長(藤田 晋君)  もちろん、存じ上げております。(「そうですよね。規則に基づいて事務はしなければなりません」と呼ぶ者あり) 159 ◯議長(田原耕一君)  まだ指名しておりませんが。伊藤議員。 160 ◯16番(伊藤千代子君)  公務員の事務は全て、条例、規則にのっとってやらなければなりません。  この中には、第1条になぜ移管先選定委員会を設けるか。第1条に、児童福祉の向上に最も適した運営主体、事業者を選定するためと書いてあります。事業者を選定するために移管先選定委員会というものを設置するんですよ。この件については御存じだということがわかりました。  次に、きょうは時間がないので、この件についてはもう次の議会でさせていただきます。ただ、私が一つだけ述べたいのは、前回取り上げましたけれども、虚偽の問題は非常に重要だということを申し上げましたので、次のときに聞きます。  きららの湯についてなんですが、2012年6月議会できららの湯については、これは議会への説明責任ですね。きららの湯について、2012年6月議会で井上健作議員が質疑をし、この答弁の中で谷口副市長が民間委託を検討するというふうな答弁をしました。この質疑から4年後、今度は2016年9月議会に、きららの湯の民間への無償譲渡の議案が出ました。これは市民福祉委員会が審査をしました。議会最終日、これは委員長の井上健作議員が全員賛成で原案どおり可決したと報告をしました。私は全員賛成というのに非常に驚いたんですけれども、これはこのときの会議録、181ページです。この委員長報告を読む限り、無償譲渡をされる日食システムの経営状況が全く審査された記録がありません。  そこで、お尋ねします。市は市民福祉委員会に日食システムの決算書を出しましたか。 161 ◯議長(田原耕一君)  内野健康増進部長。 162 ◯健康増進部長(内野孝治君)  前にも答弁しておりますが、この案件につきましては係争中の事案にも関することでございますので、答弁は差し控えさせていただきます。 163 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 164 ◯16番(伊藤千代子君)  裁判があっているから答弁をしないということですね。何か国会で似たようなことがこのごろあっていましたね。今、大阪地検特捜部が捜査しているから答弁しないと言ったけれども、何かわかりましたね、このごろいろいろ。  日食システムは決算書を出していませんよ。私はそれを委員会の会議録で調べました。配付資料にありませんでした。この日食システムの赤字の決算書を出していないんですよ。会社が赤字とわかっていて、喜んでそこに移管させようとする議員が全員いるかなと。私は議会に説明責任を全く果たしていないというふうに思いました。  5月9日11時にきららの湯の裁判が福岡地裁で行われます。だから、部長はそういう答弁をなさったんでしょう。私は多くの市民がこの裁判に参加をして、ここではなかなか明らかにならない、ああやって答弁拒否するんだから。でも、この裁判の中で真実が明らかになることを心から願っています。  それでは次に、潤南に建設予定の中央ルートのアンダーパスについてお尋ねをしていきます。  まず、事業費についてなんですけれども、アンダー部分だけで50億円というような説明をなさいましたよね。これは用地買収も含めてでしょうか。 165 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 166 ◯建設都市部長(井上義浩君)  概算で約50億円と説明をしております。これはアンダー部分を含みます国道202号からシルバー人材センターの事務所付近までの街路事業部分390メートルの事業費でございます。  現段階の金額は、ボーリング調査とか、詳細設計ですとか、用地測量、あるいは物件補償調査等をまだされておりませんので、概算の金額でございますが、住宅の移転費用等、用地買収費用等も含めたものでございます。 167 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 168 ◯16番(伊藤千代子君)  390メートルを50億円、ということは、アンダーパスをつくるのに1メートル幾らの工事になるんですか。 169 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 170 ◯建設都市部長(井上義浩君)  今申しました事業費約50億円には、調査費、用地費、補償費、工事費等が含まれております。今おっしゃいました工事費については約30億円でございます。この30億円をこの街路事業の区間390メートルで割りますと、1メートル当たり約770万円となります。 171 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 172 ◯16番(伊藤千代子君)  用地費も含めたりすれば、どれぐらいになるんですか。 173 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 174 ◯建設都市部長(井上義浩君)  事業費全体では50億円でございますので、それを390メートルで割りますと、1メートル当たり1,280万円となります。 175 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 176 ◯16番(伊藤千代子君)  糸島市で1メートルが1,280万円もするような道路を今までつくったことはありますか。 177 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 178 ◯建設都市部長(井上義浩君)  市ではございませんが、糸島市域で考えますと、例えば、前原インターチェンジから南風台を通って糸島消防本部の前に通っている県道がございますが、これはJR、それから国道をオーバーで越えておりまして、こういった道路も事業費はかなりかかっていると思います。 179 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 180 ◯16番(伊藤千代子君)  つまり、アンダーやオーバーにすると、とてもお金がかかるということがわかりますね。ただ、1メートルを1,280万円というのを覚えておきたいと思います。  次、この写真ですね(写真を示す)以前も1回皆さんにお見せしましたよね。でも、きょうは新しく新人の議員もいらっしゃいますからお見せしますけれども、これは太宰府のアンダーパスですね、部長、市長。この巨大な道路が潤南の住宅街のど真ん中にできようとしているわけですよ。静かでのどかな環境は激変します。だから、地元の住民はアンダーパスに反対をしているんですね。このことは市長もよく御存じですよね。  ところが、市長がこのアンダーパスについて2月9日、福岡県にこの道路をつくるようにと要望したというふうに聞いたんですが、それは本当ですか。 181 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 182 ◯建設都市部長(井上義浩君)  福岡県土整備事務所宛てに、県が事業主体となって早期事業をやっていただきたいという要望を出させていただいております。 183 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 184 ◯16番(伊藤千代子君)  それを聞くと、地元の皆さんがどんなにショックを受けるか、考えたことはないんでしょうかね。どうして住民にも、また、市民にも、50億円もの工事を要望しながら、すごいプロジェクトじゃないですか、大きなプロジェクト、大きな工事でしょう。なぜそのことを市民に言わないんですか、黙っているんですか。 185 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 186 ◯建設都市部長(井上義浩君)  昨年の6月に都市計画の変更のときの説明会は3日間行いました。その後、9月29日にも公聴会を行いました。また、その後、都市計画の変更の案の縦覧もさせていただいております。きちんと周知はさせていただいております。 187 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 188 ◯16番(伊藤千代子君)  アンダーパスの深さは約8メートルですよね。最大幅員というのは34メートルもある。そういう大雨が降ったら水没をする。しかも、線路の上を平面で渡ることができないんですよ。そのことをまだ理解していない方たちが多い。ここの、向こう側からこっちに渡ることはできないでしょう。高齢者とか、障がい者とか、子供たちがみんなJRの線路をくぐらないと向こうに行けないんですよ。踏切が渡れないんです。下をくぐらなきゃ。本当にこのことが不便だというふうに思いませんか。つまり、先ほど笹栗議員は一刻も早く中央ルートをつくってくれという要望をなさったけど、でも、避難所であるあごらにぱっと行こうとしても、下をくぐっていかなきゃいけないんですよ、あの長い下のところを高齢者や障がい者の人が。市長、不便だと思いませんか、どうですか。 189 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 190 ◯建設都市部長(井上義浩君)  アンダー部分の下をくぐれば、安全に通っていけることができます。今は踏切でございますから、踏切を横切って通っていかれるほうがよほど危険だと考えております。 191 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 192 ◯16番(伊藤千代子君)
     あなたは、それを地元の人たちの目の前で言えますか。どうして市長に聞いているのに部長が答えるんですか。  いいですか。先ほど同僚議員が子供の安全のことを一生懸命おっしゃいましたよね。私もそう思います、子供の安全は大事です。冬は部活動を終えた東中学校の生徒が真っ暗の中を自転車で帰宅するんですよ。暗い中で毎日このアンダーパスを通って女子生徒たちが家に帰らなきゃいけないんです。大人でも怖いのに、子供たちが毎日そこを通らなきゃいけない。今、不審者がふえて、全国で見守りとか一生懸命やっていますよね。女子生徒たちが誘拐、あるいは性犯罪、こういうものの被害に遭った場合、どうしますか。 193 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 194 ◯建設都市部長(井上義浩君)  そういった被害にならないように、防犯対策としましては監視カメラ、あるいは照明灯等を設置される計画でございます。 195 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 196 ◯16番(伊藤千代子君)  今せっかくいいまちになっていて、いい住宅街なんですよ。そこにどうしてそういうことをなさるんでしょうね。監視カメラで、それでもやっぱりそういう被害が起きた場合、どうしますかと私は聞いているんですよ。だって、下は見えないでしょう。地面から下は見えないじゃないですか。だから、聞いているんですよ。 197 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 198 ◯建設都市部長(井上義浩君)  いわゆる屋根みたいになるところは鉄道部分と、それから、南側1カ所、東西方向の橋がかかりますから、そこだけですけれども、それ以外の部分はちゃんと見えるようになっております。 199 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 200 ◯16番(伊藤千代子君)  私はすごく男性的発想だなと、今、聞いていて思いました。私はもうこんな年ですからと言ってもあれだけれども、はっきり言って、上があいていても、地面より下をくぐっていくというのは非常に緊張するんですよ。そういうことを上があいてるけん、よかろうもんみたいなことをおっしゃるような方々がこの計画を立てたんだなということを今ちょっとつくづく思いながら聞きました。  去年9月に桂田踏切が廃止になりましたよね。潤南の住宅街は車があふれています。先ほどの南北の通路が、今、飽和状態だと、南北ルートは飽和状態とさっき同僚議員がおっしゃいましたよね。そのとおりですよ。その原因の一つが桂田踏切の廃止なんですよ。新駅のために踏切閉めたでしょう。そしたら、もう車があふれて子供の通学路が危険な状況です。そこで、住民の皆さんはアンダーパスはやめて、一刻も早く健康福祉センターあごらの東側の市道を平面交差で広げて安心して暮らせるようにしてくださいと言って、署名運動をやって、たった1カ月で約2,000名の署名が集まったんですよ。12月26日にその署名を持って都市計画審議会の部屋の前で市長に、これが署名ですとお渡ししようとしたら、お受け取りにならなかったそうですね。それはなぜですか。市長に聞いているんですよ。市長が受け取らなかったんだから。 201 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。(「市長に聞いているんですよ」と呼ぶ者あり) 202 ◯建設都市部長(井上義浩君)  市長はそのとき都市計画審議会に入る直前でございました。都市計画審議会に臨まないといけないので、そのとき私のほうで住民の方々に、私に下さいと申しましたけれども、私にはいただけませんでした。 203 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 204 ◯16番(伊藤千代子君)  だって、部長には渡せませんよ。中央ルートは必要、必要と言っていて、全く聞く耳ないのに、だから、市長に市長宛ての署名を一生懸命とったんですよ。寒い中で、住民の皆さんが潤南の一軒一軒家を回って。どんなに苦労して集めた署名だったかわかりますか。この都市計画審議会はまさにこの中央ルートのこのことを審議しようとしていたんですよ。だったらば、なおさら受け取っていくぐらいの1分1秒の時間はあったはずでしょう。中には涙ぐんでいる人もいました。私たちの声は通らないのかと。2,000名も署名を集めても聞いてもらえないんだろうかと。  これは市長の選挙公報です。「月形祐二はあなたの声を大切にします」と書いてあります。いや、これは笑い事じゃなくて、本当に大事なことなんですよ。この「あなた」には、市長、これは潤南の住民は入っていないんですか。 205 ◯議長(田原耕一君)  月形市長。 206 ◯市長(月形祐二君)  潤南の方の声も入っております。 207 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 208 ◯16番(伊藤千代子君)  そうですね。月形市長は市の政策に反対する者とは面会をしないとか、あるいは署名も直接受け取らないとか、そういう封建的なお考えではないと私は信じています。  ですから、やっぱり今、一生懸命集めた署名が宙ぶらりんになっているんです、行き場を失って。ですから、議会が終わった後でも、この3月いっぱいでなくても、とにかく早急にこの署名を受け取って、一人ひとりの名前が書いてありますから、それを読んで考えていただきたいと思いますが、受け取っていただけますでしょうか。 209 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 210 ◯建設都市部長(井上義浩君)  6月の説明会、あるいは9月の公聴会でも市民の方々からいろんな御意見をいただきました。その場合に、例えば、意見の一つでございましたが、代替道路の確保、あるいは道路の取りつけに関することなど、できることにつきましては市民の意見を反映させていただきますけれども、アンダーパスの中止、あるいは道路整備の中止、そういったことはお聞き入れすることはできませんというのは何度も説明をさせていただきました。  それから、続けますと、また今回も中央ルートについてお尋ねになるということでしたので、過去の会議録を読みましたところ、平成29年9月議会の伊藤議員の発言としまして、「都市計画道路として道をつくればアンダーパスにしないと建設は確かにできません」とおっしゃっておられました。中央ルートは都市計画道路として整備をいたしますので、アンダーパスでしか整備をできないというのは伊藤議員十分御理解いただいていると判断しております。 211 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 212 ◯16番(伊藤千代子君)  そのことなんですよ、部長。私もアンダーパスじゃないとできないのかと思っていたの。でもそうじゃないなということがこのごろわかってきたんですよ。それは後で言いましょうね。  ただ、じゃ、市長、あなたはここに「あなたの声を大切にします」と書いているじゃないですか。今、潤の皆さんも市民ですって言ったでしょう。でも、部長はアンダーパスは受け入れられないからねっておっしゃるんですよ。たとえ受け入れられなくても、でも、署名を受け取って、そういう願いを聞くのが大事でしょう。アンダーパスは絶対に聞かんけん、もう書面も要らんて、そんなことじゃないでしょう。やっぱり受けとめる、それが大事じゃないですか、意見が違っても。月形市長に伺います。市民の署名をちゃんと受け取っていただけますよね。 213 ◯議長(田原耕一君)  月形市長。 214 ◯市長(月形祐二君)  井上部長も私と同じ立場でございます。そのときにお受けをしようというのにお渡しにならなかった。私は井上部長を信頼しておりますし、井上部長がお受けしようとしたときにもお渡しにならない。井上部長という人格もしっかり認めていただきたいと思います。  私自身も、その皆さんのお気持ちというのはお受け取りをした上で判断をしたいというふうに思っております。 215 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 216 ◯16番(伊藤千代子君)  アンダーパスというのは、先ほど同僚議員が、早くつくれという議員もこの中にはたくさんいらっしゃる。私も知っています。だから、私一人がここで一生懸命言っても、残念ながら、数からしたら、議員の中央ルート推進議員たちに比べたら本当に少ないんですよ。だけども、地元に行ってください。ああよかや道はつくれつくれと、地下8メートルの道つくってくれと言う人たちがどれだけいますか。はっきり言ってみんな泣いていますよ。今から10年も20年もそこができてしまったら、半永久的に子や孫がそこに住まなきゃいけないんですよね。簡単にどうぞなんて言えませんよ。断崖絶壁みたいなこのアンダーパスの道路は、地域を分断して、地域コミュニティを破壊します。だから、早急に踏切と市道を拡幅してくださいと、そんなふうに求めているんですよ。  (資料を示す)これをちょっとごらんください。見えますか。これはどこかというと、これは周船寺小学校のすぐそばの県道56号線の踏切なんです。バイパスの飯氏交差点、あそこから北に300メートルぐらい行ったところです。南は高来寺とか、大門、北は九州大学に続いているんですよ、ここも、九大に。  この写真(写真を示す)、これは私が同じ場所を写しました。ちょっと見てください。ここにベビーカーを押した若いお母さんがいますよね、後ろ姿が。「どこ行くんですか」と聞いたら、「毎日買い物でここを通る」と言っていました。お天気がよくて、空が青くて、とても幸せそうな親子ですよね。これは平面だから毎日ここを通ってベビーカー押して渡るのも簡単なんですよ、踏切を。車椅子の高齢者も安心して、ここだったら通れます。先ほどのアンダーの写真と比べたら、違いがわかりますよね。  この道は幅員が7メートルで非常に狭かったんですよ。そこを踏切と道路を7メートルから16メートルまで、今、拡幅する工事をやっているんですよ。踏切はもう終わりました。交通量も少なくないんですよ。周船寺の国道のすぐそばだから、潤南よりはるかに交通量が多いんですよ。1万台ぐらい通ると思います。それでも、平面で拡幅をしています。この道路を部長とか、市長は通ったことないですか。 217 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 218 ◯建設都市部長(井上義浩君)  今、御指摘いただいている道路は、県道福岡早良大野城線でございます。今おっしゃった件についてはJRと確認をいたしております。  JRと福岡市との調整の中で、将来的には立体交差を行う、そこまでの暫定として歩道設置ということで協議をせざるを得なかったということで、暫定の工事を今されておられるということでございます。 219 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 220 ◯16番(伊藤千代子君)  暫定の工事であんなに十何億円もかけて立派な道つくりませんよね。私はびっくりしたんですよ。糸島市は立体交差でないと拡幅できないと住民説明会で説明しました。法律で決まっているんだと。ところが、JRと調整したら、こうやってつくっているじゃないですか。福岡市はできて、何で糸島市はできないのかなと。  この道は、国道202号からバイパスまで、ちょうどさっきも言いましたね、あそこの交差点まで600メートルあるんだそうです。そこを、今、整備しているんですよ。もうすぐ終わると言っていました。福岡市に幾ら費用がかかったんですかと聞いてみたら、用地買収も含めて12億円だそうです。1メートル当たり200万円でできているんですよ。さっき市は、アンダーパスは1メートル幾らかかると言いましたか。ちょっと待ってくださいね。1,280万円かかるって言いましたよ。何でこんなことをしなきゃいけないんでしょうかね。私は福岡市に言ったんですよ。何でオーバーとか、アンダーにしなかったんですかって。向こうに九大があるでしょうって。九大に向けたら、立派な道をつくらなきゃいけないんじゃないですかと言いましたよ。そしたら、何とおっしゃったかというと、福岡市は、決めるのは福岡市だけれども、地元の意見を聞いて決めますと言ったんですよ。それが当たり前というか、市民協働のまちづくりではないでしょうか。住民は孫子、子々孫々にわたってアンダーパスを我慢して生きなきゃいけないんですよね。どんなに隣に立派な区画整理の伊都の杜ができて、新駅ができても、こちらの潤南で大きな犠牲を強いる、そういうまちづくりがいいかどうかなんですよね。  私は県に先ほど要望書を出されたというふうに言いましたけど、来年度のこの中央ルートに関する予算はたしか500万円になっていましたね、部長ね。違いましたか。私はとにかくもう一回費用も考えて、このアンダーパスについて地元の意見が大事という福岡市と同じように、やはりつくる前に、あなた方が正しいと思うんだったら、潤南に行って堂々と説明会したらいいんですよ。していただけますか。 221 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 222 ◯建設都市部長(井上義浩君)  周船寺のところの道路の整備については、先ほど申しましたように、暫定整備ということでJRと協議が調ったということでございます。  道路法31条で、道路と鉄道との交差におきましては、その構造ですとか施行方法について、道路管理者は鉄道事業者と協議して、これを成立させなければならないと規定をされております。  中央ルートの場合ですと、平面交差ではこの協議が成り立ちません。整備ができません。どうしても立体交差にしなくてはならないということでございます。  先ほど議員おっしゃいました、公務員の事務は条例、規則にのっとってやらなければならないとおっしゃいました。我々は法令等に基づいて事務を進めさせていただいております。  それから、500万円は来年度予算に計上させていただいております。 223 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 224 ◯16番(伊藤千代子君)  今のを聞くと、都合のいいところでは法律を持ち出して、一番大事な市民の意見のところは聞かないじゃないですか。そこのところを市民は言っているんじゃないんですかね。つまり、福岡市はちゃんと地元の意見を聞いてJRと交渉をして、たとえ九大がそこにあっても、ここはちょっとね、真っすぐやってくださいと言ったら、JRはしょうがないなと思ってさせているわけですよ。暫定と言ったって12億円もかけてつくった道路を、はい、もう今からもうすぐに穴掘りますなんてなりませんよ。暫定的でもいいから、じゃ、糸島市もやってくださいよ、すぐに、広げて。だって、今あごらとシルバー人材センターの間の道は水路に落ちそうなんですよ、多くの車が必死になって離合もできないようなところで。この中央ルートのアンダーをする前に、大急ぎで危なくないようにしてもらえますか、これを暫定的にでも、すぐに。どうですか。 225 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 226 ◯建設都市部長(井上義浩君)  中央ルートは、202号バイパスから国道202号、それから、伊都キャンパスを結ぶ本市の骨格道路でございますので、都市計画道路として整備を予定しておりますので、その整備を早く完成させたいということでございます。 227 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 228 ◯16番(伊藤千代子君)  本当に議会の中では中央ルートつくれという人のほうが多くて、私みたいにおかしいと、やめてくださいという人はほとんどいないんですよね、今。質問する人も、もう私はこの20年、この中央ルート問題とか、区画整理の問題、新駅の問題をずっとほとんど1人でしてきましたけど、一番大事なのはそこに住んでいる人たち、新しい人を呼ぶのも大事でしょうけど、今、住んでいる人たちが安心して住み続けられるということ、それが一番大事だと思うから、一生懸命言っているんですよ。  先ほど、市は2月9日、要望書を福岡県に出したと言いましたね。それがこれです。こう書いてあります。福岡県県土整備事務所長久木田祐次様、糸島市長月形祐二、都市計画道路波多江泊線の要望について。この中で、なぜ県につくってもらうかということの理由が書いてありますね。これを読むと、「都市計画道路は市町村が施行することが原則でありますが、」、市町村が施行することが原則でありますがと言っているんですよ。「高度な技術を要する大規模な工事になることや糸島市庁舎改築及び運動公園整備等の大型事業による財政上の理由により、糸島市が施行することは困難な状況にあります。」と。この中には、法律がどうのとか一言も書いていないですね。はっきり言って財政が大変なんですと。しかも、アンダーパスとか難しいんですと、大規模だし。特に庁舎の改築、新庁舎の、運動公園も財政上の理由って書いているじゃないですか。  月形市長はこれを読んで、そうだ、そうだと、こんな大きな事業がいっぱいあるけん、そう思って書いたんですか。  しかし、先ほどの話を聞きよったら、県に頼んだほうが、アンダーパスのほうが莫大な税金がかかりますよね。この50億円についてですけど、市のこの財源の内訳、持ち出しはどれぐらいになると考えているんですか、それを教えてください。 229 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 230 ◯建設都市部長(井上義浩君)  まず法律に書いていないということでしたから、御紹介させていただきます。  都市計画法第59条の1項に、「都市計画事業は、市町村が、都道府県知事の認可を受けて施行する。」とございます。  2項には、都道府県は、市町村が施行することが困難又は不適当な場合などは、国土交通大臣の認可を受けて、都市計画事業を施行することができると規定されておりますので、この2項に基づいて県にお願いをしているところでございます。  事業費でございますけれども、県施行の場合には国が2分の1、県が3分の1、市は6分の1になる予定でございまして、街路事業部分の6分の1でございますので、約8億円と、市の負担というふうに考えております。
    231 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 232 ◯16番(伊藤千代子君)  8億円ものお金があれば、あそこの道路を県や国の補助事業も使って、一刻も早く直してほしいと、広げてほしいという要望を聞くことはできるんじゃないですか。福岡市でさえも12億円であの600メートルをやっていますよ。ここのほうが随分短いです。  この件は、時間がないので、そういうふうに福岡市の周船寺のほうでやっていますよと。だから、ここにいらっしゃる方たちだけじゃなくて、一般市民の皆さんも、ああ市が言うから、もうだめなのかなと思わずに、やっぱり自分たちの目でぜひ見に行ってください、きょう傍聴に来てある方たちも含めて。なぜならば、自分たちのまちだからですよ。民主主義だからですね。  そこで、私はやはり新庁舎、雷山の運動公園に金がかかると。110億円、これもそれを最優先にして、本当に市民が願っていることを後回しにするかどうかについてはまた別な問題なんですけれども、ただ、無理にアンダーパスにしないで、国道202号からあごらの通りまで、市が地元の業者を使って拡幅整備するということが地場業者の人たちの仕事にもなるし、また、早急にすることによって、皆さんが喜ぶんだというふうに思うんですよね。この件についてはそういう提案をしておきたいと思います。  10年前の説明会でもアンダーパスの中央ルートについては、私は地元の波多江校区、東風校区の説明会はどこも行きました。どこも大反対でした。何でこの静かな糸島のあの農村地帯にそんな8メートルの穴なんか掘らにゃいかんのかという声がもう圧倒的多数でした。その声を無視して、松本前市長がこの中央ルート建設を推進しました。その同じレールを、私は月形市長には走っていただきたくない。まだ今だったら間に合うというふうに思っていますので、そのことを心から要望しておきたいと思います。これはやはりこの議会だけじゃなくて、もっともっと市民の皆さんが関心を持って声を上げなければ、簡単にはやめさせることはできないなときょうも痛感しました。ですけれども、そういう代替案も含めて提案をし、その次の問題に行きたいと思います。  最後は、波多江駅のバリアフリー化と新駅建設についてですね。  1番は、計画が中断されている波多江駅南側のバリアフリー化実現の見通しについて。  30年度で波多江駅南側のバリアフリー化が完成するということで、池田南の地域の皆さんは本当に喜んでいました。ところが、これが予算がカットされました。カットされた予算の中身と、カットした予算の事業の内容について伺います。 233 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 234 ◯建設都市部長(井上義浩君)  自由通路の整備委託費と南側の用地買収費でございます。 235 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 236 ◯16番(伊藤千代子君)  それですね。この前、波多江駅をおりて産婦人科に向かう女性の方がいらっしゃったんですよね。エレベーターがないから大変だというふうに言っていました。内科、外科、整形外科、眼科、さまざまな病院があるんですけれども、ですから、高齢者の方たちがあそこからおりて病院に行かれるんですよ。住民以外にも多くの人が利用している波多江駅南口のバリアフリーの実現については、どういうふうに見通しを立てていますか。つまり、中止にしたまま終わることはできないんですよ。ここは糸島市で前原駅の次に利用者の多い駅です。いかがですか。 237 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 238 ◯建設都市部長(井上義浩君)  自由通路の整備に当たりましては、現在、引き続きJR九州と整備費用の縮減につきまして協議を行っております。協議が調い次第、予算を議会に上程させていただきたいと考えております。 239 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 240 ◯16番(伊藤千代子君)  先ほどカットした予算の額は言いましたかね。私、聞いたと思ったんだけど。(発言する者あり)あと5分しかないからいいです。  南口のエレベーターに関してはお願いしておきますよ。これは地域からもさらに声を上げていただくようにしたいと思います。  次、新駅整備にかかる費用及び新駅建設促進会についてですね。  事業費総額なんですけれども、全部で幾らとおっしゃいましたかね。 241 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 242 ◯建設都市部長(井上義浩君)  新駅の駅舎、それから自由通路、南北交通広場、それから北口の停車場線、それから周辺の道路整備、これらを全部合計しまして、総事業費が25億5,000万円でございます。 243 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 244 ◯16番(伊藤千代子君)  もうこの莫大な25億円、波多江駅のほうは3億円ぐらいがカット。何かもうショックを受けているわけですよ。その上、駅をつくるために踏切は廃止。もう波多江駅南側の人たちは、何か泣きっ面に蜂という感じなんですよね。  この前原東土地区画整理組合は、新駅事業に寄附、これは2億5,000万円だったですよね。これはどうやってつくったお金ですか。 245 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 246 ◯建設都市部長(井上義浩君)  新駅建設が実現することとなりまして、当初の想定よりも増額されました保留地処分金の8割程度を寄附いただけるということで協議を進めております。 247 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 248 ◯16番(伊藤千代子君)  つまり、新駅ができるということで、あの地域の地価が坪30万円ぐらいまで高騰しているというふうに私聞いたんですけど、駅の建設が決まる前、もう私、10年ぐらい前、あの辺の方たちに聞いたことがあるんですが、坪12~3万円だったというふうに記憶しているんですけど、相当な値上がりですよね。それで、その保留地が高く処分できたということですか。 249 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 250 ◯建設都市部長(井上義浩君)  前原東土地区画整理事業の保留地の処分につきましては、当初坪11万9,000円ということで資金計画を立てられておりましたけれども、先ほど申しましたように、その後、駅が実現することとなりまして、保留地の処分価格の再交渉をされました結果、坪14万円ということになりまして、3億1,000万円ぐらい高く売れたということで、その中から2億5,000万円を新駅にということで、現在、組合と協議をさせていただいております。 251 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 252 ◯16番(伊藤千代子君)  駅ができて、踏切が廃止になって不便になったという人はたくさんいます。踏切廃止を知っていたら、新駅設置の署名をしなかったという人もいます。しかし、例えば、不動産業者の人たちとか、アパート、マンションを持っている人たちは、この土地の値上がりで非常にメリットがあったと思います。この新駅建設促進会の役員には不動産業者は入っていませんか。 253 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 254 ◯企画部長(馬場 貢君)  新駅建設促進期成会の部分につきましては、不動産業者の方については入っておりません。 255 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 256 ◯16番(伊藤千代子君)  入っていらっしゃると思いますよ。この新駅建設促進会の役員を7年も続けている地元の議員お二人は不動産業者じゃないんですか。 257 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 258 ◯企画部長(馬場 貢君)  議員の方がこの促進会のほうに役員として入ってありますけれども、この促進会につきましては会則にうたわれておりますとおり、新駅建設を促進し、地域の発展、住民福祉の向上を目的とした組織でございますので、本市のまちづくりに大きく関係することから、顧問として議長、また、部会長として建設産業常任委員長、また、地元の議員の方について選任をしておるというところでございます。 259 ◯議長(田原耕一君)  伊藤議員。 260 ◯16番(伊藤千代子君)  市議の当選者を見てください。ちゃんと職業は不動産業者と書いてあります。いっぱい議員がいる中で、ここの地域に、これにかかわっている方たちが、私は議員というのは資産公開をしています。自分の仕事によって私腹を肥やしたらいけないからですよ、そういう意味では…… 261 ◯議長(田原耕一君)  制限時間でございます。これをもちまして、伊藤議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は午後1時の予定です。       (午前11時58分 休憩)       (午後0時56分 再開) 262 ◯議長(田原耕一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  午前中に続いて一般質問を行います。  10番柳明夫議員の発言を許可します。柳議員。 263 ◯10番(柳 明夫君)  10番、建設産業常任委員、日本共産党の柳明夫です。ただいま議長の許可がありましたので、通告に従って質問を行わせていただきます。  まず、中学3年までの子ども医療費の無料化についてでありますけれども、市長は1月に行われた市長選で、子ども医療費を通院も中学3年まで無料にすることを公約されました。これは市民の願いに応えるものであり、歓迎をしたいと思います。  そこで、質問させていただきます。  まず、独自の子ども医療費への助成を行っている自治体には、国が国民健康保険の国庫負担減額調整措置というペナルティーを科しています。国民健康保険への国の負担金を減額するというもので、全国市長会が毎年廃止を要望してきておりますけれども、平成30年度から就学前までの分について廃止されることになりました。  糸島市におけるこの減額調整措置一部廃止の効果額は幾らになるでしょうか。 264 ◯議長(田原耕一君)  藤田人権福祉部長。 265 ◯人権福祉部長(藤田 晋君)  糸島市の子ども医療費助成による国庫負担削減額は、平成29年度分で約1,000万円程度でございました。平成30年度は議員御指摘の制度見直しによりまして約250万円となる見込みで、その効果額は約750万円と見込んでいるところでございます。 266 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 267 ◯10番(柳 明夫君)  この廃止で浮いた分、これを子ども医療費無料化の財源に充てるべきだと思いますが、いかがでしょうか。 268 ◯議長(田原耕一君)  藤田人権福祉部長。 269 ◯人権福祉部長(藤田 晋君)  個別の施策や事業について、財源の確保、それから、充当先につきましては、全庁的な視点から取捨選択をすべきものというふうに考えております。予算措置につきましては、他の重点施策や事業、これらと比較、検証の上、総合的な判断が必要というふうに考えております。 270 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。
    271 ◯10番(柳 明夫君)  市長が公約された無料の意味ですけれども、現在、自己負担があります。この自己負担も、そして、所得制限もありますけれども、これもなくすというふうに受け取っておりますけれども、間違いございませんでしょうか。 272 ◯議長(田原耕一君)  藤田人権福祉部長。 273 ◯人権福祉部長(藤田 晋君)  まず、無料とは助成と異なり、保護者の自己負担がないということでございます。  他方、所得制限の廃止につきましては、助成範囲の拡大の一つと捉えているところでございます。 274 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 275 ◯10番(柳 明夫君)  無料化ということは、少なくとも自己負担をなくすということ、これは確認できました。  この無料化というふうになりますと、入院も通院もということになりますと、確かに毎年大きな財源は必要になります。自己負担額の段階的な削減、それから、無料化を実施する年齢を段階的に引き上げていく、こういうプロセスも必要かと思います。  市として無料化を進めていく上での課題、これはどのようにお考えでしょうか。 276 ◯議長(田原耕一君)  藤田人権福祉部長。 277 ◯人権福祉部長(藤田 晋君)  議員の御提言ございましたけれども、無料化に当たりましては、おっしゃるとおり、毎年多額な一般財源が必要となります。このため、医療費の推移と財政状況を見きわめる必要がある、それらが課題というふうに捉えております。  以上でございます。 278 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 279 ◯10番(柳 明夫君)  子育て世代の定着、これは昨日の三嶋議員とのやりとりでも言われたわけですけれども、出生率の向上、これを市としても目指している。自然増減を増に何とか持っていきたいということだと思うんですが、そのためにも不可欠の課題だと私は思います。  できるだけ早く実現すべきだと思います。いつまでに実現を図るのか、これは市長の公約でございますので、市長のお考えをお伺いしたいと思います。 280 ◯議長(田原耕一君)  月形市長。 281 ◯市長(月形祐二君)  無料化ということについて、いつまでに実現を図るかということでございますが、先ほど議員からもお話しいただきましたとおり、子育てを支援していくということが、私どものこれからのまちづくりに大切なことだというふうに思っております。  子ども医療費の助成制度につきましては、まずは助成範囲、この拡大を進めたいというふうに考えております。先ほど部長が答弁いたしましたとおり、多額の一般財源を必要といたしますので、実施時期、あるいは対象範囲につきましては、医療費の推移、財政状況を勘案しながら判断をさせていただきたいというふうに考えております。 282 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 283 ◯10番(柳 明夫君)  少なくとも助成範囲の拡大、これに今言及がありました。ぜひ前向きに、できるだけ早く進めていただきたい、そのようにお願いを申し上げたいと思います。  それでは続いて、次のテーマである市庁舎の新設構想に移りたいと思います。  今、この建てかえ、新設を行わなければならない理由は何なんでしょうか。 284 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 285 ◯総務部長(洞 孝文君)  新庁舎の建設の必要性については、これまでも説明をしてきたところでございます。大きく6点あろうかというふうに考えております。  まず1点目でございますが、建物本体が老朽化をしているということ。この老朽化にはコンクリート自体の劣化、そして空調、給排水設備の老朽化が挙げられます。  2点目といたしまして、庁舎が手狭であり、また分散をしていること、第2庁舎、第3庁舎、あるいは別館といった形で分散をしていることでございます。  3点目でございますが、防災拠点機能が不足をしていることが挙げられます。  4点目といたしまして、わかりづらい窓口配置であること。  5点目、ユニバーサルデザインへの対応が不十分であること。  6点目、駐車場が不足をしていること。  これらの現在の庁舎が抱える課題を解消しまして、市民が利用しやすい市役所とするために、今回、新庁舎建設を計画しておるところでございます。 286 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 287 ◯10番(柳 明夫君)  今ちょっと意外だったのが、耐震性の問題にお触れにならなかったわけですけれども、恐らくそれは今、耐震化の工事が進んでいるということも理由だと思いますね。  新庁舎の基本構想、基本計画、この中には耐震性が不足しているということも指摘があるんですが、現在の耐震工事によって、まず耐震性、いわゆるIs値、これはどこまで向上するんでしょうか。 288 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 289 ◯総務部長(洞 孝文君)  まず、このIs値でございますけれども、このIs値という指標は、地震力に対する建物の強度、変形能力、粘り強さを指標としてあらわしたものでございます。  耐震改修工事前のIs値、これは本館1階の南北方向がIs値が不足しているということで、0.47でございました。これが改修工事によりまして、改修後はIs値が0.83になることとなっております。  なお、このIs値でございますが、コンクリート本体が当然劣化をしていくわけでございますので、経年劣化をすれば、またIs値が下がってくる、このような計算となっております。 290 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 291 ◯10番(柳 明夫君)  経年劣化という問題も確かにあるでしょうけれども、0.6以上であれば安全だと。基本構想の11ページにも、2階、3階は安全を満たしているという、そういうふうな書き方もあるわけですね。ですから、しばらくの間、しばらくとは何年間かというのはまたあるんでしょうけれども、基本的には本館の耐震性というのはこれで一応解消されたと考えていいんじゃないでしょうか。いかがですか。 292 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 293 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほど改修後はIs値が0.83という数字を述べさせていただきましたけれども、Is値が0.6以上になれば、震度6から7程度の地震で倒壊または崩壊する危険性は低くなると、こういう基準がございます。  以上です。 294 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 295 ◯10番(柳 明夫君)  了解いたしました。  それでは次に、建てかえ、新設の費用に移りたいと思います。  この基本構想、基本計画には、本体建設費が1平米当たり45万円という概算の事業費が計上されてあるんですが、この積算根拠についてお伺いします。 296 ◯議長(田原耕一君)  野口管財契約課長。 297 ◯管財契約課長(野口治光君)  積算の根拠ということでございますが、基本構想、基本計画の中にも記載をさせていただいておりますけれども、近年の他の自治体の建設事例、それをもとに参考にしながら試算想定をさせていただいております。 298 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 299 ◯10番(柳 明夫君)  そうしますと、資材のコスト、あるいは労務費、そういうコストを積み上げてということではなくて、全国的な今の建設費用を参考にしたということなんですね。はい、わかりました。  それで、平成25年12月議会で、市は市庁舎建てかえの費用、これは一般質問で当時の古川議員が聞かれたんですけれども、総務部長が35億円程度と答弁しております。このときの1平米当たりの金額は幾ら見積もられていましたか。 300 ◯議長(田原耕一君)  野口管財契約課長。 301 ◯管財契約課長(野口治光君)  平成25年12月議会でお答えしています当時の答弁では、多くの仮の条件を設定した中で、本館のみを建てかえるということでお答えをしてきております。当時の積算では、他の自治体の事例を参考に1平米当たり約40万円程度が必要ではないかということで当時は答弁をさせていただいております。 302 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 303 ◯10番(柳 明夫君)  1平米当たりの単価にして5万円ぐらいのアップなんですけれども、そうしますと、もちろんこの5万円アップということもある。それから、今度の計画の面積、これが当時の答弁に比べてかなり大きくなっているような気がいたしますが、このとき35億円、今回、後でまたこれは言いますけれども、外構とか等々費用を含めれば、58億円から78億円という数字が示されているわけですが、かなり大きく上がっているわけですね。この原因は何なんでしょうか。何がどれだけ上がったか。 304 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 305 ◯総務部長(洞 孝文君)  上がった原因はということで、単価の件で答弁をさせていただきたいと思います。  基本構想、基本計画の中でもお示しをさせていただいております。38ページに記載をしておりますが、他の自治体の事例におきましても、2013年から2015年建築分の平均単価、1平方メートル当たり29万9,000円でございました。2016年以降の建築分では、これが1平米当たり43万4,000円となっておりまして、建設単価そのものが非常に上昇傾向、アップをしておるというところでございます。  要因といたしまして、資材費、そして、労務単価の上昇が影響しておるというふうに分析をしております。  ちなみに、直近の5年間のアップ率、上昇率でございますが、資材費の上昇率が約12%、労務単価の上昇率が約37%のアップとなっております。  以上です。 306 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 307 ◯10番(柳 明夫君)  ちょっとよくわかりません。1平米当たり5万円ですね。ただ、35億円だったのが随分大きくなっているんですが、それは面積も大きく考えているということなんでしょうか。
    308 ◯議長(田原耕一君)  野口管財契約課長。 309 ◯管財契約課長(野口治光君)  35億円、当時、平成25年12月の答弁時の想定でございますが、面積が──ちょっと確認して、後ほど答弁させていただきます。 310 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 311 ◯10番(柳 明夫君)  それはまた後でお答えいただければと思います。  それで、基本構想、基本計画の最後のほうに、38ページになりますかね、幾つかの事例が紹介をされているわけですね。2016年度以降竣工の6市、これで平均が43万4,000円というふうにしています。ただ、この中でも飯塚市とか、滋賀県の甲賀市は39億円前後で竣工しているわけですね。6市平均よりも高くなっておりますが、これは何が理由なんでしょうか。 312 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 313 ◯総務部長(洞 孝文君)  一般的に建設費につきましては、建物の構造とその仕様によりまして金額に違いが出てくるわけでございます。今回、38ページのほうで示しております6市の事例では、見られたらわかりますように、39万円前後から高いところでは47万円の事例があるわけでございます。これらの事例は、現在の消費8%というところで建設されたものでございまして、本市が建設予定34年度、35年度、この時点では消費の引き上げを見込んでおく必要があります。このことから消費10%を想定して、1平方メートル当たり45万円という単価で概算事業費を算定しておるところでございます。  あわせて、資材費、労務単価も上昇してきている状況についても加味していく必要があろうかというふうに考えております。 314 ◯議長(田原耕一君)  野口管財契約課長。 315 ◯管財契約課長(野口治光君)  先ほどは失礼しました。  平成25年当時の35億円の試算の面積でございますが、全体面積を1万2,000平方メートル想定で、新館3,000平方メートル分を除いた約9,000平米で面積はその当時は想定をされておりました。  以上でございます。 316 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 317 ◯10番(柳 明夫君)  その点は了解いたしました。  今のお答えで、消費分と、さらにこれから資材費も労務費も上がるのではないかということを見込んでいるというお答えですね。  それで、全体の事業費なんですけれども、この基本構想、基本計画をよく読んでみますと、解体、外構工事、これも含めれば、58億1,000万円から78億8,000万円ということになりますね。それは間違いないですね。この外構、解体工事の分をマスコミの方が取材して、それを外したのかどうかわかりませんが、53億円から66億円という記事があったりしておりましたけど、実際は58億円から78億円、79億円近くということですね。  この中に、ほかの市のいろんな基本構想、基本計画を読んでみますと、設計料、管理委託料等が別枠で計上されて合計されていますけれども、この分はどうなっておりますか。 318 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 319 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほど言われました外構工事の部分、5億円から12億2,000万円でございますが、この中に設計、管理費用も含んで計上いたしておるところでございます。 320 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 321 ◯10番(柳 明夫君)  ということは、最低58億円から最大78億円という、79億円近くというのが現状の見積もりであるということですね。  これは合併推進債を使ってということになっておりますが、交付措置が40%ある。この交付措置を除いた市の負担総額、そして、毎年の支払い額は、下限から上限までですけれども、幾らから幾らまでになるんでしょうか。 322 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 323 ◯総務部長(洞 孝文君)  58億円から78億円での下限、上限ということでしょうか。  もう柳議員御承知かと思いますけれども、財政見通しでは新庁舎整備に当たっては約60億円という数字を出させていただいて、財政見通しをお示しさせていただいております。  ただいま柳議員が言われます58億円、78億円の金額で、全ての額を合併推進債を適用したとして試算をした結果で答弁させていただきますと、市の負担額でございますが、58億円の場合が37億1,200万円、事業費78億円の場合が市の実質負担額は49億9,200万円でございます。  なお、毎年の償還額ということでございますけれども、先ほど申しましたように、財政見通しで60億円で推計をしておりますので、58億円の場合、78億円の場合の毎年の償還額については、試算はしておりません。  以上です。 324 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 325 ◯10番(柳 明夫君)  そういうふうにおっしゃいますけど、ただやっぱりそこを示していただかないと、私たち議員としても判断が、明確な根拠がないといいますか、ということになります。それはできませんか。 326 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 327 ◯総務部長(洞 孝文君)  建設費用の総額については、現在、庁舎の配置、そして、必要面積などの詳細について検討をしている段階でございますので、現時点では具体的な数字をお答えできる状況ではございません。  以上です。 328 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 329 ◯10番(柳 明夫君)  合併推進債というのは充当率9割で、交付措置率4割ですから、それで私も計算できないことはない、できませんのでね、できないこともあります。後でまたそれは申し上げますけれども、そこはやっぱりしっかり示していくことが必要だと私は思います。  次に行きますけれども、基本計画に新館継続使用は、つまり、新館を継続するという場合ですね。現状敷地利用、丸田公園利用、丸田池西側埋め立ての3つの案があります。それから、新館解体をして建てるという場合、これも同じように現状敷地利用、丸田公園利用、丸田池西側埋め立て、3つの案があります。  合わせて6案が示されているわけですが、この案ごとの本体と解体、外構工事の費用、これは幾らになるか、試算されていますか。 330 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 331 ◯総務部長(洞 孝文君)  それぞれのパターンごとの費用につきましては、詳細な部分が決まっていないために具体的な金額の積算はしておりません。  以上です。 332 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 333 ◯10番(柳 明夫君)  やはりそれも早く示していただかないとというふうに私は思っております。  それで、ずっと読んでいきますと、いろいろこの6つの案の評価がこの中にありまして、それは利便性、防災拠点の機能性、将来計画、経済性、仮設庁舎などの必要性。これを見ますと、新館をそのまま残して現状敷地利用が全てバツなんですね。評価は一番低いですね。それから、新館解体で丸田公園利用と丸田池西側埋め立て、これは4項目に丸があって最も評価が高いわけですね。  どうも面積が大きくてコストもかさみそうな、埋め立てなんかになりますと、かさむんじゃないかと思うんですけれども、こういう新館解体にシフトしていくような感じがいたしますけれども、その点はいかがですか。 334 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 335 ◯総務部長(洞 孝文君)  新館を解体する方向に進んでいるのではないかということでございます。  柳議員はまだ議員になられる前でございますけれども、平成24年から25年にかけまして、市議会でも庁舎のあり方等調査特別委員会が設置をされて御審議いただいております。その報告書の中でも、現在の庁舎で利用可能な施設については活用しながら整備を行うことという報告内容にもなっております。私どもも活用できる分については十分活用をしていきたい、このように考えております。  今回、6パターンお示しさせていただいておりますが、この議会の特別委員会の報告の中にもございます、庁舎の位置を変更しないことということを報告書の中で出されております。ということは、この現在の庁舎、本館がある位置から大きくは動かすことができない、そういったことで丸田池、丸田公園を含めた範囲の中での庁舎の配置を検討するに当たり、6パターンを示させていただいているところでございますので、どうかよろしく御理解をお願いしたいと思います。 336 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 337 ◯10番(柳 明夫君)  いずれにしても、はっきり本館を建てかえると、新館を残しますということでもないということですね。いいです、それは。6つの案があるということであれば、そういうことだと思うんですよね。  もし、丸田池埋め立てとなれば、水利組合との協議とか合意、あるいは私もよくわかりませんが、水利権の補償ということも必要になるんじゃないかと思うんですが、その点はいかがでしょうか。 338 ◯議長(田原耕一君)  野口管財契約課長。 339 ◯管財契約課長(野口治光君)  議員おっしゃいます丸田池の一部を埋め立てまして、敷地の一部として利用する際には、地元の水利組合のほうとの協議は必要になってくるというふうに考えております。 340 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 341 ◯10番(柳 明夫君)  その点は了解いたしました。  これから財政負担についてお伺いするわけですけれども、平成28年12月、おととしの12月に市議会に整備事業費総額60億円、これは先ほど洞部長もおっしゃいました。40%の交付措置を入れて、実質負担額が32億9,700万円、年平均の元利償還金の実質負担額が2億100万円、こういう資料が示されました。  しかし、先ほどから言っておりますように、58億円から79億円近くと、こうなりますと、大体真ん中とれば70億円というふうになるんですけれども、60億円以上の負担になる、この可能性が濃厚だというふうに私は思うんですが、その点はいかがでしょうか。 342 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 343 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほども申しましたけれども、平成28年12月に議員全員協議会のほうに、今、言われます60億円の仮の数字というのを出させていただきました。それ以降、昨年の1月に中期財政見通しの中で60億円という事業費をもとに5年間の財政計画、そして、参考資料としてプラス5年間をお示しさせていただいたところでございます。  現在、この新庁舎の基本構想、基本計画はでき上がりましたので、さらに詳細な部分を詰めていくということで職員のプロジェクトチームを立ち上げまして、今、レイアウトを含めまして、必要面積がどれだけ要るのかを算定しておるところでございます。  今後、新庁舎の規模、事業費等について計画をしていくわけでございますが、財政見通しを見据えながら詳細な検討をやっていきたいというふうに考えております。  以上です。 344 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。
    345 ◯10番(柳 明夫君)  財政見通し、これをしっかりやりながらということで。私もですけれども、それはしなきゃいけないことですが、どうもやっぱり60億円は超えるというふうに受けとめております。  それで、同じ資料に年利が0.15%から0.3%、非常に低いんですけれども、現在でもこのとおりなんでしょうか。 346 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 347 ◯総務部長(洞 孝文君)  平成28年の12月議員全員協議会でお示しした資料の中に、政府資金で0.15%、民間資金で利率0.3%という数字をお示しさせていただいております。これは平成28年8月当時の政府資金、民間資金の利率で試算をしてお示しをさせていただいたところでございます。  現在はどうかということで、本年2月の政府資金の利率を調べますと、0.6%というふうになっております。  以上です。 348 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 349 ◯10番(柳 明夫君)  それだけでもちょっとやっぱり負担がふえてくるということは間違いないわけですよね。だから、全体として、どうもこの基本構想、基本計画というのは、事業費の示し方がきちんとしていない。これは非常に大事な問題ですよね。どれだけの財政負担になるかということですから。今ずっとお聞きした中でもこれははっきりしてこない。ほかの市の基本計画を見ますと、一本に絞ってきちんと示されているわけですね。ちょっとこれはやり直す必要があるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 350 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 351 ◯総務部長(洞 孝文君)  新庁舎建設、他の自治体もいろんなやり方があろうかと思っております。各自治体によって、基本構想、計画書の内容は変わってこようかと思っております。  本市の場合、先ほど答弁をいたしましたけれども、議会の特別委員会の報告、そして、糸島市庁舎検討委員会からの報告を踏まえて決定をしました糸島市庁舎整備方針、この中でも、現在の敷地に建設するとしておるところでございます。  先ほど言いましたように、現庁舎敷地の中でいかに配置をしていくか、庁舎をこの本館を活用しながら整備をしていくこととしておりますので、丸田公園、丸田池公園を含めた部分を対象といたしまして、利用可能な範囲について調査、検討を行ってきたところでございます。  今後、新庁舎の配置、規模について具体的な検討を加えていきますので、それに基づいて事業費を算定していきたい。いずれ一本化して、お示しをしていきたいというふうに考えております。 352 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 353 ◯10番(柳 明夫君)  そうしますと、事業費を一本化したまた基本計画が出るということですか。 354 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 355 ◯総務部長(洞 孝文君)  当然、そのように一本に絞った形で議会にも説明をしていきながら前に進めていきたいと思っております。 356 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 357 ◯10番(柳 明夫君)  何か基本構想、基本計画が確定した後にまた出るというのはちょっと解せないところがあるんですけど、そういう予定だということですね。  それで、平成25年12月議会で、先ほど私も言いましたように、35億円という費用が示された。また、平成27年12月議会での私への答弁で、このときは30億円から60億円というお話だったわけですね。ところが、解体、外構を含めると、58億円から79億円近く。現在の基本構想は案の段階みたいなところですけれども、それでも大きくはね上がっているわけですね。恐らくもう倍以上でしょう。倍ぐらいですかね。これだけ費用が違うわけですから、まずやっぱり市民に私は賛否を問うべきだと思います。その上で、基本構想を一旦白紙に戻して、市民参加による検討作業を行うべきではないか。いずれ私も建てかえる時期は来ると思います。ただ、その間のいろんな方策はある。本当に市民の要求を満たした建物になるかどうかということもある。ほかの市は結構それはアンケート調査をやっています。それは糸島市はおやりになっていないと私は思うんですが、そういう検討参加、市民参加による検討作業、私はこれは絶対必要だと思うんですが、その点はいかがでしょうか。 358 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 359 ◯総務部長(洞 孝文君)  平成25年12月議会、そして、平成27年12月議会、それぞれのそのときの仮定の概算事業費を算定する条件が違ってきておりますので、当然、数字が変わってきておるところでございます。  これまでの説明につきましては、新庁舎の基本構想、基本計画の策定前でございます。本館のみの工事費や他市の事例の状況について、それをもとに算定をしてきたところでございます。  今回、平成28年度に新庁舎の基本構想、基本計画を策定して、その中で本体工事費と解体費、外構工事費の概算事業費を提示させてきたところでございます。  柳議員、市民参加による検討作業をということでございますが、新庁舎基本構想、基本計画を策定するに当たっては、市民を代表されます議会での庁舎のあり方等調査特別委員会からの報告、そして、市民の方や団体代表の方を含めた庁舎検討委員会での議論、そして、パブリックコメントの募集も行って、市民の方の意見も反映させてきたところでございます。  今後は、新庁舎の基本構想、基本計画をもとに、引き続き市民の皆様にも参画いただく庁舎検討委員会でより詳細に検討を進め、防災拠点機能を備えた市民の方が利用しやすい庁舎の建設に向けまして事務を進めてまいりたいというふうに考えております。  先ほども申しましたけれども、規模、事業費等についても財政見通しを見据えながら検討をしていきたいというふうに考えております。  以上です。 360 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 361 ◯10番(柳 明夫君)  その検討作業というのは、たしか平成24年から25年にかけて終わっているわけですね。ですから、私が言っているのはその後の、随分費用がはね上がっているよということで必要ではないかというふうに申し上げているわけです。時間もありますから。 362 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 363 ◯総務部長(洞 孝文君)  市民の方を交えた検討作業ということで、恐らく基本構想の3ページをごらんになられておっしゃってあるかと思います。これ以降も平成27年、28年度は7回開催をしておりますし、30年度についても継続をして市民の方に委員として参画いただいて検討委員会を開催していくこととしております。 364 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 365 ◯10番(柳 明夫君)  その点は、ちょっときょうは時間がありませんので、またいずれかの機会でお伺いしたいと思います。  巨額の公共事業と財政の見通しというふうに項目を上げておりますけれども、今度の新庁舎建設の大きな問題点、これは50億円の事業費をかける計画の運動公園等整備計画と同時進行だということですよね。それで、現在、市が示している数字では、33年度から始まる運動公園等整備事業、総事業費がざっくりと50億円、交付措置を除いた市の実質負担が24億5,000万円、25億円近く。これが33年度からで、市庁舎新設は34年度から始まるわけです。総事業費が60億円とすれば、実質負担額33億円、これが幾らになるかまだいまだにはっきりしないわけですけれども、70億円となれば、38億円になるでしょう。80億円なら、44億円というふうになっていくわけですね。この2つを合わせただけでも総事業費が110億円から130億円、市の実質負担は57億5,000万円から68億円超となっていくと思います。このほかにも学校大規模改修、これは5校分で28年度から38年度までですが、これが36億円。ただ、これでは5校だけですからね、後が続きます。中央ルートアンダーパス工事、先ほど伊藤議員からも質問がありました。これが事業費50億円、市の負担が8億円、これも加わってまいります。  33年度以降のこの4つの事業の費用は、ざっと見ると、200億円近くになるおそれがあるのではないかと思います。市の実質負担も80億円を大きく超すおそれがあるのではないかと思います。人口10万人規模で、こんなに巨額の負担を一気に抱え込む市は、私も調べてみましたが、見つけることはできませんでした。  33年度以降、市債総額の見通しは幾らになるんでしょうか。市庁舎新設と運動公園等の2つの事業についての毎年の元利償還額と毎年の公債費全体の見通しはどうなるんでしょうか。いかがでしょうか。 366 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 367 ◯総務部長(洞 孝文君)  市債総額の見通しということでございます。  昨年1月にお示ししました財政見通しの34年度以降で答弁をさせていただきたいと思います。34年度以降については、具体的な事業費等が未定でございますので、参考数値ということで、それを前提に説明をさせていただきます。  34年度以降の市債残高でございますが、34年度が331億円、35年度が355.1億円、以降36年度が347.7億円、37年度が339.1億円、38年度が328.3億円でございます。  次に、新庁舎と運動公園2つの事業についての毎年の元利償還額でございます。それと、公債費全体の見通しもでしたかね。  現在の試算でいきますと、34年度から利息の償還が始まります。平成34年から始まりまして、平成56年度で償還が終了する予定でございます。毎年の償還額でございますが、34年度は利息分のみで237万1,000円でございます。庁舎の元金の償還が始まりますのが37年度でございまして2億4,282万7,000円、39年度から44年度までが6億円台になります。46年度から53年度が4億円台、最終年度の平成56年度は343万3,000円というふうになります。  公債費の額でございますが、34年度以降は参考という前提で説明をいたしますと、公債費は34年度が28.8億円、35年度が28.6億円、36年度が28.2億円、37年度が28.5億円、38年度が30.6億円でございます。  以上です。 368 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 369 ◯10番(柳 明夫君)  順々にお伺いしますけれども、市債総額についてですが、この合併推進債を運動公園40億円、市庁舎54億円から恐らく70億円、この2つの事業だけでも94億円から110億円ふえるはずですね。今おっしゃった、昨年1月の中期財政見通しの参考資料、これを見ますと、ピーク時の35年度は今おっしゃった355.1億円ですね。32年度から見て71億円ぐらいの増にとどまるんですよ。60億円と見ても94億円ふえるはずなのに、そうなっている。そうしますと、一方で、3年間で23億円も減る市債があることになりますけれども、それは一体何なんでしょうか。 370 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 371 ◯総務部長(洞 孝文君)  再度確認をさせていただきますけれども、34年度以降の財政見通しについては、全てが具体的な事業を積み上げた数値ではございませんで、一定の仮置きの数値で試算した部分もあることを前提として答弁をさせていただきます。  財政見通しでは、毎年の起債償還額を27億円予定しております。一方で、今言われました運動公園と庁舎を除く通常分の借り入れを20億円と見込んでおりますので、差額の約7億円が毎年減少していくこととなります。  運動公園と庁舎の借入額が積算されるだけで、それ以外にも毎年の償還金が柳議員の御質問では算定されていないのではないかというふうに思っております。  以上です。 372 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 373 ◯10番(柳 明夫君)  それは一応了解いたしましたが、先ほどお話がありましたように、2つの事業の起債前、例えば、30年度から見ます。起債後の37年度まで公債費が28億円台で推移するわけですね。大きな借り入れを起こして公債費が変わらない、これはなぜなんでしょうか。 374 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 375 ◯総務部長(洞 孝文君)  現在想定をしております起債の借り入れにつきましては、政府資金については3年間、民間資金については2年間の据え置き期間があるため、公債費が30億円を超えてくるのは平成38年度以降というふうに想定をしておるところでございます。 376 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 377 ◯10番(柳 明夫君)  つまり、据え置きの期間がある、本格的な返済は平成38年度以降であるということになるわけですね。大きな元金も返さなきゃいけないということになります。  ちょっと時間が押していますので、急いで参りますけれども、しかし、本当に38年度以降、公債費が30億円程度、つまり、その前に比べて2億円ふえるだけで済むんだろうかという疑問が私はあります。運動公園を38年度から43年度まで、元利償還額が2億8,500万円、実質負担、これが1億7,500万円、これは示されています。市庁舎は39年度から60億円と見たところで、恐らく元利償還金は3億8,000万円ぐらいになるんじゃないでしょうか。実質負担が2億3,000万円、公債費は6億5,000万円以上、実質負担も4億円、これぐらいふえるんじゃないかというふうに思っております。  もし、市庁舎建てかえが70億円とか、80億円となれば、公債費は毎年7億円から8億円、実質の負担は5億円ぐらいふえる、こういうふうに考えられるんですが、その点はいかがでしょうか。 378 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 379 ◯総務部長(洞 孝文君)  平成38年度以降の公債費につきましては、具体的な事業等を想定しておりませんので、試算はしておりません。  運動公園と庁舎の償還シミュレーションでございますが、運動公園の償還ピーク時は約2億9,000万円、庁舎については約3億9,000万円となっております。  先ほど庁舎の建てかえが70億円、80億円となればということでございましたけれども、庁舎については、先ほども答弁をいたしましたが、総額60億円でしか試算をしておりませんので、70億円、80億円の仮定の数値については、お答えはできません。  以上です。
    380 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 381 ◯10番(柳 明夫君)  ですから、60億円以上ふえるおそれが強いのではないかという懸念を私は申し上げているわけで、それはもうよろしいです。返済は平成56年までかかるということですね。  それで、34年度以降の財政の見通し、実質公債費比率、将来負担率、これはどうなるでしょうか。 382 ◯議長(田原耕一君)  大神財政課長。 383 ◯財政課長(大神哲広君)  34年度以降の実質公債費比率及び将来負担比率でございますが、こちらにつきましても不確定要素が多いため、今後、数値が変動することを前提として申し上げます。  まず、実質公債費比率でございますが、平成34年度が5.8%、平成35年度が5.7%、平成36年度が5.5%、平成37年度が5.6%、平成38年度が6.8%。  将来負担比率でございますが、平成34年度が38.2%、平成35年度が52.7%、平成36年度が47.8%、平成37年度が42.5%、平成38年度が35.8%の予定でございます。  以上です。 384 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 385 ◯10番(柳 明夫君)  いずれにしても、それは上がってくるということになると思いますね。  それで、38年度以降はほかに上下水道の更新、これはきのう三嶋議員の質問に市が40年間で360億円という大変な数字を言われました。毎年9億円ということですね。45年度ごろにはクリーンセンターの更新も考えられます。公共施設の維持更新に多額のコストがかかってくる。さらに、前原北部再開発、サイエンスパーク構想、モノレールになるかどうかわかりませんが、かなり巨大なコストと思われる新交通システム、大型プロジェクトの構想がめじろ押しなんですよ。こういうものをやっぱり想定してかからなければならない。  それで、そういう負債がかなりかかってくることが、かぶさってくることが予想されるわけですけれども、39年度以降の見通しははっきりわからないというのは、これはちょっと無責任ではなかろうかと私は思います。  結局、福祉、子育て、教育予算への圧迫、こういうふうに将来にツケをかぶせることになるということを非常に私は懸念しておりますが、その点はいかがですか。 386 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 387 ◯総務部長(洞 孝文君)  市債残高が最も多くなると見込まれます35年度においても、地方自治体の財政健全化を示す実質公債費比率、そして、将来負担比率については、国が示します早期健全化基準を下回ることを想定しております。  また、今後も予算編成時には有利な起債、そして、補助金や基金等を活用いたしまして、全体のバランスを考えて予算編成を行うこととしております。  今後も健全な財政運営を行っていきたいというふうに考えております。  以上です。 388 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 389 ◯10番(柳 明夫君)  結局、見通しがはっきり示されない。ですから、非常に不確かな議論しかできない、非常に私も残念だと思いますので、やっぱり早くこれは見通しをしっかり示すことが大事だと思うんですよ。  それで、この問題についての私の提案ですけれども、私は長寿命化を選択すべきだと思います。長期の基金積み立ても行って、建てかえは先送りすべきではないか。確かに長寿命化、維持管理費はふえますけれども、更新費用は縮減されて、更新を集中して行う必要がないので、費用が平準化されます。  愛知県、これは長寿命化を選択しているわけですけれども、ここは今後30年間で5,000億円の費用削減効果が、従来のような更新維持ということに比べればあるというふうに試算があります。  それから、国のほうも公共施設等適正管理推進事業債、これに長寿命化事業が対象となりました。充当率90%、交付算入率30%。国は30年度から公共施設等適正管理推進事業債をさらに拡充させる計画で、ユニバーサルデザイン化のための改修事業を新しく対象にしたり、財政力の弱い団体には長寿命化やユニバーサルデザイン化などへの交付措置を、財政力に応じて30%から50%に引き上げる、こういう措置をとっていくということです。  だから、合併推進債が使えなくなるといって私は焦る必要はないのではないか。無理な財政支出を行わず、今後の今の基本計画を白紙に戻した上で長期の見通しを持って市民の合意を得ながら進めていくべきじゃないかと思いますが、この点はいかがでしょうか。 390 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 391 ◯総務部長(洞 孝文君)  今、柳議員のほうから国の公共施設等適正管理推進事業債の活用、長寿命化をして、この推進債を活用したらどうかということでございます。  私どもも確認をいたしましたら、庁舎などの公用施設については、この公共施設等適正管理推進事業債の長寿命化事業の対象外となるということでございますので、庁舎の長寿命化につきましては使えないということでございます。  本市においては、36年度までが合併推進債を活用できる期間でございます。財政面においても、90%の充当率、40%の交付措置ということで、非常にメリットのある合併推進債でございますので、この36年度までの間にしっかりと計画を、財政見通しに合致するような計画をつくり上げていきたい、庁舎をつくり上げていきたいというふうに考えております。  以上です。 392 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 393 ◯10番(柳 明夫君)  今、使えないというお話もありましたけど、今後、恐らく国としてもさまざまな柔軟な手を打ってくることも予想されると思います。そういう動向も見ながら、負担がないように考えていく、これは議会としてもそれは責任があることですから、私もその都度また質問させていただきたいと思います。  ちょっと時間もなくなってまいりましたが、玄海原発再稼働についてですが、時間の関係もありまして、ちょっとまとめてお伺いいたしますが、まず、伊方原発の運転差しとめを命じた昨年12月13日の広島高裁の仮処分決定ですね。この決定について、つまり、これは130キロメートル離れた伊方原発にも阿蘇のカルデラ噴火により火砕流が届く可能性があるということを認めたわけです。これをどのように受けとめておられるか。  続けて、あわせてお伺いいたしますが、3月中にも再稼働が予定されている玄海原発3号機は、ウラン・プルトニウム混合酸化物、いわゆるMOX燃料を利用するプルサーマル発電です。プルトニウムは、通常使用するウランに比べて極めて毒性が高いというふうに言われています。プルトニウム239の半減期は何と2万4,000年です。また、MOX燃料は非常に高熱を発するので、500年間は処分できない、地中に埋めるような、そういうことができないと指摘する専門家もおられます。この3号機、特に危険だというふうにお考えはないのか。  この2つをお伺いいたします。 394 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 395 ◯総務部長(洞 孝文君)  まず、私のほうから伊方原発についての広島高裁の判決について、どのように受けとめているかということでございますので、答弁をさせていただきます。  広島高裁の判決でございますけれども、今言われましたように、9万年前の阿蘇山の破局的噴火の規模なら、火砕流到達の可能性は否定できないとされたものでございます。  一方、玄海原発に関しての原子力規制委員会の審査におきましては、阿蘇山の状況は巨大噴火の直前ステージではなく、玄海原発の運転期間中に巨大噴火が起きる可能性は低いことを確認しているとのことでございます。  本市といたしましては、阿蘇山の破局的噴火の評価を含め、現在行われております原子力規制委員会の審査や検査が実施されているものというふうに考えております。 396 ◯議長(田原耕一君)  樗木危機管理課長。 397 ◯危機管理課長(樗木芳秋君)  プルサーマル発電のことについてでございますけれども、市では技術的な判断ということはできないわけですけれども、プルサーマル発電を行うということも含めて、国は審査、検査を行っておられ、九電は安全対策をとっておられるというふうに理解をしておるところでございます。 398 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 399 ◯10番(柳 明夫君)  プルサーマルについて本当に審査しているのかということに疑問を挟む方も、専門家もおられるということは紹介しておきたいと思います。  それで、ちょっとまたまとめてで申しわけありませんが、市長は昨年の議会で再稼働を容認する理由の一つに、安全性、避難計画、事故の対応に国が責任を持って対処すると約束をしたということを挙げています。この間、つまり、昨年以降、国はどのように対応してきたかということが1つ。  そしてまた、同じ議会で、市長は世界で一番高い安全基準により規制委員会が同意したとして再稼働を容認したというふうにもおっしゃっておられました。  しかし、2月11日の原子力規制委員会と地元関係者との意見交換会で、規制委員会の更田委員長は、世界一厳しいというのは精神として目指しているのであって、規制委員会の外の方、規制委員会以外の方がそういった表現を使っている、つまり、規制委員会としてはそんなことはとても言えないというふうな意味の発言をしている。これで規制委員会の安全基準は世界一厳しいと確信を持って市民に伝えることができるかどうか、お答えしていただきたいと思います。 400 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 401 ◯総務部長(洞 孝文君)  市長が、国が責任を持って対処することとした後の国の対応でございます。  まず、原発の安全確保でございますけれども、原子力規制委員会により、審査、検査が進められております。玄海原発におきましても、原子炉設置変更許可審査、あるいは工事計画の認可審査、使用前検査ということで現在進められておるところでございます。  今月に入りましても、8日から3日間、原子力規制委員会の検査官14人が、九電が行います3号機の重大事故を想定した総合訓練において、事故を収束させる手順が保安規定どおりの時間で対応できているかどうか、検査が実施をされたところでございます。  次に、避難計画への支援といたしまして、昨日も答弁をいたしましたけれども、昨年11月の全国市長会で重点提言として議題に取り上げられております。国からは、避難経路の交通阻害の要因の改善を図るために、国が避難経路の状況等の調査研究に着手すると示されたところでございます。  事故への対応については、昨年9月の原子力防災訓練で、国、県、そして自治体と、糸島市ということで連携を図った訓練が実施されたところでございます。  次に、2月11日、原子力規制委員会との意見交換会の中で、委員長のほうから若干後退した発言があったのではないかといった趣旨でございました。私も会議録をずっと読ませていただきましたけれども、決してそうではないというふうに感じております。柳議員、発言の一部だけ取り上げられておりますが、13ページには同じ更田委員長が世界最高基準を目指してつくった、それを志してつくった基準と言うべきである、また、14ページには、事故は常に予想外から起こることから、考えの誤りや欠落している部分を埋める作業を行い、安全を追求していく、そういうふうな発言。また、17ページには、私たちは精神として諸外国の例や国際基準等をきっちり勉強をして、納得のいくまで安全を追求した要求レベルを整えるというのが私たちの精神である。きちんと努力を続けていくという発言もあっております。決して私どもは後退した発言というふうには捉えておりません。  国の機関が責任を持って世界最高基準を目指してつくった安全基準と理解しておりまして、これに基づきまして、高いレベルで審査、検査が行われているものというふうに考えております。 402 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 403 ◯10番(柳 明夫君)  それについても、私、異論がありますが、それはまた別の機会にいたします。  次に、九電は昨年の2月に、糸島市内の全行政区長に、どんな事故でも放出量は福島の2000分の1だ。4テラベクレルしか出ないので、30キロ圏内の皆さんは家の中で避難していれば大丈夫だというパンフレットを配っています。私も昨年取り上げましたが、改めてこのパンフレットについての見解をお伺いしたいと思いますが、これも2月11日の意見交換会で更田原子力規制委員長は、このパンフレットについて、最悪の事故でもここまでしか出さないというのは一種の神話だ。これ以上の事故はありませんと申し上げるのは、私たちが到底申し上げていいことではないというふうに批判されています。  また、再稼働を容認している佐賀県知事も、3月5日の県議会で、西日本新聞の報道によりますと、このパンフレットの記述は安全神話につながると批判された。担当部長も安全神話の疑念を抱かせるようなものにならないよう申し入れたいと答弁しています。  糸島市として、佐賀県のように、九電に対して安全神話をつくるような宣伝は行わないことを申し入れるべきではないでしょうか。いかがですか。 404 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 405 ◯総務部長(洞 孝文君)  2月11日の意見交換会でも取り上げられておりました。本日の新聞にも出ておりましたけれども、九州電力はこのリーフレットの配布をやめるという意向を発表されておりますので、あえて私どもで糸島市としてここでコメントすることは控えたいと思っております。 406 ◯議長(田原耕一君)  柳議員。 407 ◯10番(柳 明夫君)  時間がなくなってまいりました。  最後に、市長にこれでも再稼働は容認と、やっぱり向き合うべきは佐賀県知事ではなくて市民だと私は思いますが、お伺いいたしますが、いかがですか。 408 ◯議長(田原耕一君)  月形市長。 409 ◯市長(月形祐二君)  あの……。 410 ◯議長(田原耕一君)  制限時間です。これをもちまして、柳議員の一般質問を終了します。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。本日はこれをもちまして散会いたします。       (午後1時56分 散会)
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