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平成29年 第3回糸島市議会定例会(第5日) 議事日程・名簿 2017-09-14
平成29年 第3回糸島市議会定例会(第5日) 本文 2017-09-14

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  1. 糸島市議会 2017-09-14
    平成29年 第3回糸島市議会定例会(第5日) 本文 2017-09-14


    取得元: 糸島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       (午前10時00分 開議) ◯議長(谷口一成君)  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりでございます。  これより議事に入ります。 日程第1 一般質問 2 ◯議長(谷口一成君)  日程第1.一般質問を行います。  質問は事前の抽せん順に許可いたします。  5番柳明夫議員の発言を許可します。柳議員。 3 ◯5番(柳 明夫君)  おはようございます。総務文教常任委員日本共産党の柳明夫です。議長の指名がありましたので、一般質問を行わせていただきます。  私はまず、いわゆる中央ルートの南側への建設問題、これについて質問させていただきます。  この計画の概要とアンダーパス構想についてまずお伺いしたいんですけれども、着工と完成の予定についてまずお答えいただければと思います。 4 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 5 ◯建設都市部長(井上義浩君)  国道202号の南側、バイパスまでの間でございますが、平成30年度から31年度にかけて県が測量設計業務を行われ、32年度に用地買収に入られる予定でございまして、用地買収の進みぐあいによりますが、平成33年度以降工事着手をされ、着手後はおおむね10年間で完成の予定でございます。 6 ◯議長(谷口一成君)
     柳議員。 7 ◯5番(柳 明夫君)  それでは、いわゆる中央ルートのこれまでの費用の金額と、その中での国、県、市のそれぞれの負担額は幾らになったか、また、これからの費用の見積り、これが出ていれば、国、県、市それぞれで幾らになると予想されるか、お答えをいただければと思います。 8 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 9 ◯建設都市部長(井上義浩君)  これまでの費用ということでございますが、国道202号から北側、雷山川までの区間につきましては、県が事業主体で実施をされまして、これの総事業費は38.6億円でございます。うち、市の負担は5.6億円でございます。残りの分については、補助率で計算しますと、国は約21億円、県は約12億円と推計をいたします。  その北側、雷山川から泊までの区間につきましては、総事業費約7億円でございまして、これは市の事業でございます。国の補助をいただいておりますので、市費としては約3.2億円を負担していると考えております。  それから、これからの費用の見積りということでございます。国道202号線の南側バイパスまでの区間につきましては、総事業費、これはまだ測量、それから用地の測量、設計等を行っておりません。概算でございます。約60億円と想定をいたしておりまして、市の負担が約8億円と考えております。残り補助率で計算しますと、国は約33億円、県は約19億円になるんではなかろうかと試算をいたしております。 10 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 11 ◯5番(柳 明夫君)  それでは、このアンダーパスにするという構想を立てておられるわけですが、このアンダーパスについての費用ですね、伊藤議員への質問に50億円というお答えもありましたけれども、そうであれば、それはいつの見積りなのか、そのうち、市の負担がどのくらいなのか、これをお答えいただければと思います。 12 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 13 ◯建設都市部長(井上義浩君)  見積りは現在の時点で県が試算された見積りでございまして、アンダーパス部分は一昨日答弁しましたように約50億円ということでございます。その6分の1というのが市の負担ですから、約8億円ということでございます。 14 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 15 ◯5番(柳 明夫君)  1つはいつの見積りか、ちょっとお答えがなかったので、お答えいただけませんか。 16 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 17 ◯建設都市部長(井上義浩君)  県からいただいたのは本年度いただいておりまして、県のほうは本年度もしくは昨年度に見積もられたものと考えております。 18 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 19 ◯5番(柳 明夫君)  市の負担が8億円というお答えですね。先ほど南側につくる60億円、そのうち市の負担が8億円とおっしゃいました。それはちょっと整合性がどうかと思うんですが、いかがですか。 20 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 21 ◯建設都市部長(井上義浩君)  中央ルートは、国道から同バイパスまでの区間、1,220メートルでございますが、市街化区域におきましては、街路事業ということで予定されております。バイパスの近くのほう、そこは市街化調整区域でございます。そこは道路事業で整備をされます。道路事業につきましては市の負担がございません。街路の場合が10億円を超える事業費には6分の1の市の負担ということでございますので、50億円の6分の1ということで8億円ということでございます。 22 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 23 ◯5番(柳 明夫君)  つまり、アンダーパスの負担分がこれからの市の全体の負担分というふうに考えてよろしいわけですね。  それでは、アンダーパスにした場合、市内の企業が元請として受注できるんでしょうか、いかがでしょうか。 24 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 25 ◯建設都市部長(井上義浩君)  この事業は県が事業主体で発注されますので、市がお答えする立場ではございませんけれども、他の事例を参考にいたしますと、アンダーパス部分は電車の運行の保安上から、JR九州への委託工事ではなかろうかと考えておりまして、それ以外の分が市内の土木業者等への発注になるんではないかというふうに考えております。 26 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 27 ◯5番(柳 明夫君)  市費の投入8億円、それがアンダーパス部分というふうな先ほどのお答えですけれども、私もいろんなお話を聞くと、鉄道と交差する場合はJRあるいはJR関連の会社が受注をする。そうなりますと、地元企業に、ほかの道路部分で参入の機会があるかもしれませんけれども、大半のところは参入の機会がない。地域経済への経済効果が乏しくなるのではないか。それから、アンダーパスがそういうJR主導で進められるとすれば、その費用はJRの、ある意味で言い値で、少し言葉は悪いですけど、言い値で施工されるおそれが強いんではないか、そういう懸念を持つわけですが、そこはいかがでしょうか。 28 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 29 ◯建設都市部長(井上義浩君)  この中央ルートにつきましては、地域経済波及効果というのは、道路が完成することによりまして、九州大学とつながるということになりますから、そういった部分で糸島市への経済波及効果はかなり大きいものと考えております。  それから、JRの言い値でというお話でございますが、一昨日答弁しましたように、公共事業における鉄道の委託工事の場合には透明性の確保というのが国土交通省鉄道事業会社7社で申し合わせが行われておりまして、そこできちっと公共団体のほうがその使途の内容を把握するということになります。 30 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 31 ◯5番(柳 明夫君)  それでは、次の質問ですけれども、計画されている道路は現在市道ですよね、市道。おとといの伊藤議員への答弁で、踏切の整備は道路法第31条の適用を受けるので、立体交差以外にはないと、たしかそういうことをおっしゃいました。潤南地域への説明会でもそういうふうに市のほうが言われたとも聞いております。  しかし、私ネットでいろいろ調べてみましたら、全国には県道、市道の踏切を平面交差のままで拡幅整備をしている事例はたくさんあるわけですね。2015年ぐらいの資料だと思われるんですが、国土交通省の資料があります。これによりますと、狭い踏切の歩道設置、拡幅、車道の拡幅、こういう工事が県内で27カ所行われているわけです。予定も含めてですけれども、既存の市道として整備をするならば、道路法第31条は関係ないのではないかと思うんですが、その点はいかがですか。 32 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 33 ◯建設都市部長(井上義浩君)  道路法第31条につきましては、新設の場合ももちろんですが、改築の場合も該当します。 34 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 35 ◯5番(柳 明夫君)  それでは、なぜこんなにたくさん既存の県道、市道の改築が平面交差のまま拡幅という形で行われているのか。私は全く理解できませんが、その点はどう説明されますか。 36 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 37 ◯建設都市部長(井上義浩君)  一昨日もお答えしましたけれども、立体交差が原則でございまして、その例外としましては、その道路の交通量が少ない場合、鉄道の車両の運行回数が少ない場合、それから、地形上やむを得ない場合、そういったものに該当する場合、もしくは将来の計画としては立体交差がありますが、当面、踏切事故等を改善するために、暫定として歩道の設置等を認められる場合があるということはJRからお聞きしております。 38 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 39 ◯5番(柳 明夫君)  暫定として認められる場合がたくさん全国の事例があるわけですよね。お調べになったらすぐわかりますよ、それは。説明の仕方として、道路法第31条があるんだから、立体交差する以外にないんだと、そういうふうに説明されているんじゃないですか。そこはきちっと正確に住民の方は法的知識もないわけですから、市として責任を持って説明しなきゃおかしいと思いますよ、それは。  それで、地元の方は市道のままの整備を臨む声が強いわけです。私もこれほどのコストをかけるのであれば、市道の整備で十分ではないかと思いますが、その検討はされていないんでしょうか。 40 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 41 ◯建設都市部長(井上義浩君)  まず前段でございますが、市民の方々に31条で立体交差にせにゃいかんとだけ説明しているということでございましたが、そうではございませんで、先ほどの例外規定の話もちゃんと言っております。それから、ここの今の市道潤西沖線、これは幅員5メートルから6メートルぐらいの道路ですが、これの交通量に対しまして、市が考えております中央ルートというのは、本市の骨格を形成する道路でございまして、交通量は8,300台を計画している道路でございます。そういう道路でございますから、現在の市道と同じ場所は通りますが、平面交差ではJRとの協議は調いませんと。立体交差でないと整備ができませんということでお話をさせていただいております。 42 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 43 ◯5番(柳 明夫君)  あくまで、いわゆる中央ルートとして、都市計画道路として完成させるという前提でのお話しだと思うんですけれども、非常に地元の方、根強く反対の声を上げていらっしゃいます。この声をどう市として受けとめておられるか。なぜ反対の声が強く上がるのか、そこはどう考えておられますか。 44 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 45 ◯建設都市部長(井上義浩君)  6月に3日間説明会をいたしまして、今おっしゃいますように、このアンダーパスに対する御心配の声はいただいております。大雨、近年多くなっておりまして、そういったものへの心配だと思っております。  ただ、今申しますように、この道路というのは、アンダーパス以外で整備ができませんので、大雨のときの対策は万全を期させていただいて整備をしますので、市民の方々には御理解をいただきたいというふうに考えております。 46 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 47 ◯5番(柳 明夫君)  私はその説明ではなかなか地元の方は納得されないだろうと思います。この問題はまだ時間もありますので、次の交通需要の問題に移りますけれども、先ほど8,300台という予想を立てておられました。これは、根拠は何なんでしょうか。それはいかがですか。 48 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 49 ◯建設都市部長(井上義浩君)  平成26年度に市が交通解析を行っております。 50 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 51 ◯5番(柳 明夫君)  現在の北側部分の交通量は把握されていないんですか。 52 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長
    53 ◯建設都市部長(井上義浩君)  完成した部分を県に確認しましたが、交通量調査はされておりません。 54 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 55 ◯5番(柳 明夫君)  私も何回か通りますけど、大変スムーズに行ける、非常に交通量が少ないというのが現状ですよね。そこはしっかり調査をした上で、本当にどうなのかということをしっかり市も検証しなければ、相当なコストをかけるという予定ですから、そこは、私はしっかりやるべきだと思います。  それで、多額の費用をかけてつくる必要性があるかということを私は問いたいわけですけれども、何度もおっしゃっているように、西九州道と九大を結ぶ骨格道路として位置づけておられる。九大へのアクセス向上が第一義的な目的だということは間違いないですね。しかし、現状で、東周りルートが既に開通して、西周りルートが数年後に開通する予定であります。福岡市方面、あるいは佐賀方面から九大との交通は、つまり、九大に行く人の立場からすれば、この2つで私はもう十分じゃないかと思うんですよ。特に、福岡市方面からのアクセスを考えたときにわざわざ中央ルートを使う、そういう車はかなり少ないんじゃないか。糸島市内からのアクセスということを言えば、市道を整備すればいいんじゃないか。多額のコストをかけて計画を完成させる必要性、九大へのアクセスということを考えても、私は乏しいと思いますが、その点はいかがですか。 56 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 57 ◯建設都市部長(井上義浩君)  まず前段、北側の交通量が少ないと。きちんと調査をして考えろということですが、今、国道からバイパス間ができておりません。なので、北側も少ないと思いますが、202バイパスから伊都キャンパスまでの中央ルートが全部完成するということになれば、想定している8,300台の交通量だと考えております。  それから、次におっしゃいました東周り、それから、西周りで十分ではないかということでございますが、九大学研都市構想では、202バイパスと伊都キャンパスを最短距離で結ぶのが中央ルートでございます。それと、東周りでは、九州大学の経済波及効果を糸島へ呼び込むことができません。中央ルートをつくることで、中央ルートを通っていただくことで糸島への経済効果を取り込みたいということでございます。 58 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 59 ◯5番(柳 明夫君)  そうおっしゃいますけれども、要するに九大に行く人は九大に行ってまた帰るわけですからね。多少、糸島に寄ることもあるかもしれませんが、どれほどの経済効果があるのか。しっかりそういう経済効果の測定予想をされているのか、そこまでお伺いすると時間がありませんから、あれですが、どう考えても現状、福岡市方向から来て、東周りルートがあればさっとそこに乗っていくわけです。高速から来た人は今宿からおりたら下は混むから、じゃ、前原からおりて西周りで行こうと、多分そういうふうになると思いますよ、大抵の方はね。効率を考えれば。そうなると、私……(「議長、私語を注意してください」と呼ぶ者あり) 60 ◯議長(谷口一成君)  傍聴人に申し上げます。静粛にお願いします。私語は慎んでください。 61 ◯5番(柳 明夫君)続  そうなりますと、波多江インターが必須となるような、そういう計画を想定していらっしゃるんじゃないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。 62 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 63 ◯建設都市部長(井上義浩君)  波多江インターは、本市にとって必要な事業でございますので、国、県への要望を行っております。 64 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 65 ◯5番(柳 明夫君)  必要だということを明確におっしゃった。国、県への要望も、これは毎年されていらっしゃるわけですね。波多江インターをつくるとすれば、工事はどこが行うのか、市の負担はどれぐらいになるのか、その点はいかがでしょうか。 66 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 67 ◯建設都市部長(井上義浩君)  波多江インターの設置については、国あるいは県のほうにぜひ設置をしてくださいということでお願いをしております。  また、費用の負担については、現在は未定でございます。 68 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 69 ◯5番(柳 明夫君)  国、県が全額出してつくってくれるのかどうか、ちょっと私はそこは、それはわからない話ですけど、かなり甘い期待ではなかろうかという気もいたします。  それで、波多江インターまでつくることを想定すれば、先ほど南側に延伸するので、市の負担が8億円とおっしゃいました。インターをつくるのでどのくらいになるのか、いろいろといろんな話を聞いたり、資料を調べたりしますと、8億円の倍ぐらいかかるんじゃなかろうかと。インターも同じぐらいかかる、そうすると十数億、20億円ということが、もし国も県も出してくれない、糸島市でつくろうとなれば、そういう負担になってくる可能性が私はあると思うんです。これは市民にとって大きな負担となってくる。必要性に私は乏しいと思いますが、そういう道路の建設に多額のコストをかけるということについて反対であるということを申し上げて、これはもう答弁は要りません。次の質問に進みたいと思います。  次に、前原北部再開発とまちづくりと一体となった交通システムについてですけれども、新しい交通システムについて調査をしております。これはどういう調査かというと、3月の予算特別委員会で、モノレール等の調査を行うという答弁がありました。モノレール等となると、建設も維持もかなり、これは道路どころじゃないコストが予想されます。市は28年度から今年度にかけて、1,200万円の費用をかけて調査を委託しています。どのような構想で調査を進めているのか、どこからどこまでなのか、距離はどのくらいか、あるいは駅の数等々も含めてお答えをいただければと思います。 70 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 71 ◯企画部長(馬場 貢君)  今回の新交通システムの調査のきっかけにつきましては、今、柳議員も少し申されましたけど、昨年度、地域住民の皆様と九州大学とともに研究をいたしましたまちづくり構想を踏まえて、いわゆる真の九大学術研究都市を構築していく上で必要となる交通アクセスと土地利用の調査をするものでございます。  調査の内容といたしましては、糸島市の市街地から九州大学伊都キャンパスまでの交通アクセスの実現性や持続性の調査と、その沿線を含めた土地利用の関係を合わせて調査をいたします。  なお、調査する新たな交通手段といたしましては、先ほどモノレールの分を一つ例に挙げられましたけれども、モノレールのほかに、鉄道、軌道、この軌道はLRT、いわゆる近代的な路面電車というふうに考えていただければいいと思います。それと、現在もバスを走らせておりますけれども、バス交通の強化、これを比較検討させていただくというような調査をしております。  なお、現段階では、今言われました距離だとか、駅等の分については未定でございます。  以上です。 72 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 73 ◯5番(柳 明夫君)  どこからどこまでというのも未定ですか。要するに、交通システムというのはどこからどこまでの整備なのか、それはいかがですか。 74 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 75 ◯企画部長(馬場 貢君)  先ほど申しました糸島市の市街地から九州大学キャンパスまでということで言えば、一番近いところだということで言えば、波多江駅周辺のところから九州大学伊都キャンパスまでというようなところでございます。 76 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 77 ◯5番(柳 明夫君)  モノレール、鉄道、LRTですね、そういうものも検討対象だと。恐らく私はそれが中心になっておるような感じはいたしますけれども、費用の見通し、これはどう考えていらっしゃいますか。 78 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 79 ◯企画部長(馬場 貢君)  今、調査段階でございまして、先ほど申しました幾つかの各交通手段において、それぞれの交通手段の、いわゆる利用しやすさ、わかりやすさ、また定時性、速達性、輸送能力、それと、既存の鉄道との接続を含めた交通結節機能などを視点に今調査中でございまして、今、議員御質問の事業費なり、その実現性、持続性、また、事業主体のところまで調査は進んでいない状況でございます。 80 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 81 ◯5番(柳 明夫君)  調査が進んでいないというふうにおっしゃるわけですが、モノレールでどのくらいかとか、これは調べればわかるでしょう、全国の事例はね。国土交通省も資料を出しているわけですよ。それを見ますと、モノレールですと、いわゆる都市型モノレール、1キロ当たりです。わずか1キロ当たりで100億円から150億円ですよ。おっしゃったLRT、これは安いですけど、それでも20億円から40億円と言われています。鉄道は、1つの事例として、相模鉄道いずみ野線の延伸というネット上の記事がありました。1キロ当たりで計算すると、これは3.3キロ延伸するそうですけど、1キロ当たり132億円なんですね。このいずみ野線の場合は、乗客数の予想が2万5,800人、これくらいはいないと採算がとれない。とれるかどうかもわかりませんが。沿線人口とか、予想される利用者、こういうものもまだ検討段階でお答えはできませんか。沿線人口ならわかるんじゃないですか。 82 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 83 ◯企画部長(馬場 貢君)  今、各交通手段の事業費等の分を言われましたけれども、もちろん、全国的にはいろんな事例があるというふうに私どもも思っております。ただ、今、柳議員が言われるように、1つなり、2つの事例を挙げられましたけれども、やはりその土地の形状だとか、今現在建っておる建物の配置状況だとか整備距離、また駅の数だとか、いわゆるバス停の数だとか、いろんな分を含めて大きな違いがありますので、一概にこれくらいですということは今の段階では言えません。  それと、交通アクセスを考えていく上でどのような利用者があるのかというような御質問であろうというふうに思っております。実際には、九州大学の分につきましては、移転が完了すれば、約1万8,900人の方があそこを利用されるという部分はあると思います。  実際に、この交通システムの中では、いわゆる沿線に居住される住民、それと大学関係者、これは先ほど言いました学生、教職員、それと大学を訪問する方ということになると思います。それと、本市におきましては、あの地域におきましては企業、また研究所の誘致を考えております。そういう中では、企業関係者、また研究所における研究者、この方あたりも交通システムの利用者ということで想定できるかなというふうに思っております。ただ、先ほど言いました大学関係者以外の部分の数については、現段階といたしましてはまだ把握まではいっていないという状況でございます。 84 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 85 ◯5番(柳 明夫君)  例えば、1万9,000人ぐらいが九大移転でおいでになるだろうと。それにプラスアルファでいろんな研究施設も出てくるかもしれない。しかし、はっきり言ってその程度で採算がとれるような軌道の布設ができるかというと、私はちょっと考えただけでもそれは無理な話だと。例えば、沖縄のモノレールがあります。やっと黒字だという報道もあります。これも営業利益は黒字で経常利益は赤字になっているようですけれども、利用者が1日4万人を超えているんですよね。それぐらいでないとこれはだめなんですよ。だから、私、この計画というのは、この検討というものは、検討そのもの、どう考えても市に大きな負担がかかる、車両も要る、駅も要るでしょう。新たな用地買収も必要かもしれない。とにかくいっぱいいろんなことが、ほかに付随して相当なコストがかかるというのが考えられる。そういうことをなぜ検討対象にしたのか、私は甚だ疑問です。それが市の将来に責任を持つべき執行部としてどうなのかと、検討することそのものが。その点、お答えをいただければと思います。 86 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 87 ◯企画部長(馬場 貢君)  先ほども答弁しましたとおり、今回の調査につきましては、いわゆる地元住民なりとの協議の中で、この交通アクセスの改善、強化につきまして要望がございました。それを受けて、可能性調査を行っておるというところでございます。  市のほうといたしましても、この学術研究都市を形成していく上で、交通アクセスは大変重要になってくるというふうに思っております。  そのような中で、既存のバス交通の強化も含め、どの交通手段が適しているのか。今議員言われますように、事業採算性も含め、いろんな視点で可能性調査を行っておるというところでございます。我々も今議員言われましたけど、まちづくりを進めていく上で、目の前のことを考えてやっていかなければならないこともあります。ただ、ある程度、もう少し先、将来のことを見据えてまちづくりをやっていかなければならないこともあります。そういう中で大事なのは、そのときの判断というものがとても大事になっていきます。そういう中で、学術研究都市をつくっていく上で交通アクセスというものが大変重要になっていくというふうに思っております。その判断をしていく上での、この判断材料を今現在調査として出させてもらっております。そして、この調査につきましては、国のほうも地方創生推進交付金を事業として認めていただきました。今後の地方創生をしていく上で大事な調査であるというようなことを認めてもらった中で調査をさせていただいておりますので、その点、どうか御理解をよろしくお願いいたします。 88 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 89 ◯5番(柳 明夫君)  今後のまちづくりの方向性については、前原北部について、また、それは改めて議論できる機会があれば、私もしたいと思うんですが、今おっしゃったように、将来のまちづくりに向けてということですね。つまり、これは前原北部再開発構想と言われてきたもの、これとの関連が非常に密接にあると思うんですが、どのような構想を考えておられるのか。  特に、私が注目しているのは、実施計画書にありますけれども、泊大塚地域に200世帯の九大教職員に住んでもらう、これを目標にしますとはっきり書いてある。この計画のためには、宅地開発を前原東土地区画整理事業のように行う必要があると思いますが、これからどのように進めていくおつもりか、その点はいかがでしょうか。 90 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 91 ◯企画部長(馬場 貢君)  この前原北部なり、志摩東部のまちづくりの構想の考え方でございますけれども、キャンパスの南西部、前原北部、より近いところで言えば、泊カツラギ地区、泊大塚地区につきましては、九大の伊都キャンパスの門前町でございまして、住宅、商業、交流エリアとして学生、教職員が暮らし、地域住民との交流が生まれる、生活系の土地利用というふうなことを考えております。  次に、キャンパス北西部、いわゆる志摩東部ですね。馬場、松隈、桜井東、この分につきましては、産学連携機能が展開する企業、研究、交流エリアとして、企業また研究施設等の産業系を主とした土地利用を図ってはどうかというような構想を持っておるところでございます。具体的な部分につきましては、建設都市部長のほうから答えます。 92 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 93 ◯建設都市部長(井上義浩君)  前原北部地区につきましては、昨年度、九州大学の協力をいただきまして、地域の方々とワークショップを行っております。その中で、大塚ため池の北側の泊カツラギ地区のまちづくりに続いて、ため池南側のまちづくりを具体化していくことが望ましいという結果になっております。それを受けまして、現在、地権者による組合施工での土地区画整理事業、これをいかに成立させるかということを念頭に置きまして、事業化のための条件を今検討しているところでございます。 94 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 95 ◯5番(柳 明夫君)
     つまり、前原東のような土地区画整理組合を地元の地権者の皆さんでつくってほしいということで投げかけているということですね。  以前、ここは大分前に土地の減歩率が7割にもなるようなお話があって、頓挫したということも聞いております。果たしてそこを進めていけるのかどうか、そのあたりをお聞きして、次の質問に移りますから、どうぞお答えください。 96 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 97 ◯建設都市部長(井上義浩君)  おっしゃいますように、10年ほど前ですね、土地区画整理事業の事業計画というのを地元の方々にお示ししたことがございますが、おっしゃるように減歩率が7割を超えております。ただ、それで頓挫したということではございません。土地区画整理事業を事業化するためには、その事業費を捻出するために保留地として土地を売却しないといけません。その保留地を買ってくれるところをつかまえんと土地区画整理事業が始まりません。合わせて、その減歩率を地権者の方々が納得していただけるか、その2つが成り立って、やっと土地区画整理事業がスタートできますので、現在、どれぐらいの単価で、幾らぐらいで買ってくれるかというようなところも検討しているところでございます。 98 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 99 ◯5番(柳 明夫君)  それでは、これから検討状況、進行状況を注目していきたいと思います。  次の質問です。水害対策、特に土砂災害対策ですけれども、土砂災害警戒区域と特別警戒区域を中心にいきます。被害防止対策についてですが、その前に、まず私は、今回の豪雨災害でお亡くなりになられた方々の御冥福を心からお祈りするとともに、一日も早い被害の復興、復旧、これを心から待ち望んでいるということを申し上げて、質問をさせていただきたいと思います。  糸島市は、きのうも御答弁がありました。土砂災害特別警戒区域が1,054カ所でした。調べてみますと、八女市が1,500カ所を超えています。それから、続いて福岡市、北九州市、両大都市ですね。その次に糸島市なんです。1,000カ所を超えているのは、県内でこの4市だけ。ちなみに、朝倉市は697カ所でした。1平方キロメートル当たりに直しますと、糸島市は4.89カ所、朝倉市は2.83カ所です。今回の集中豪雨をもたらした線状降水帯はどこでも発生し得ると言われています。糸島市は大きな土砂災害被害が発生する頻度が県内ではかなり高い地域ではないかと、私はそう思っております。  そこで、以下のことをお伺いしたいと思いますが、指定されている区域はどのような場所でしょうか。 100 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 101 ◯総務部長(洞 孝文君)  土砂災害警戒区域に指定されている区域でございますが、土砂災害が発生した場合に、住民の生命または身体に危害が生ずるおそれがあると認められる区域でございまして、急傾斜地の崖崩れ、土石流、地すべりの3種類がございます。地形の角度や危険地点からの距離等で判定をしているものでございます。  以上です。 102 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 103 ◯5番(柳 明夫君)  過去の糸島市の土砂災害の履歴ですね、いつどこで、どれだけの被害があったか、これはいかがでしょうか。 104 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 105 ◯総務部長(洞 孝文君)  土砂災害の履歴ということでございますけれども、梅雨前線豪雨と台風の被害で答弁をさせていただきます。  過去の主な被害、被災年単位で抽出をして答弁をいたしますけれども、昭和28年、これは梅雨前線と台風による被害でございまして、家屋の全壊、流出が4,419戸、昭和31年、これは台風による被害でございまして、447戸でございます。昭和34年、梅雨前線と台風による被害でございまして、134戸、平成3年が台風による被害で116戸でございます。  以上です。 106 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 107 ◯5番(柳 明夫君)  かなり大きな被害が糸島市でも起こっているということがわかりました。校区ごとの特別警戒区域の数、これは境界をまたいでいる部分はダブると思います。そして、被害が予想される戸数、あるいは世帯数でも結構ですから、お答えいただければと思います。 108 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 109 ◯総務部長(洞 孝文君)  校区ごとということでございますが、市内14校区に指定した区域がございますので、幾つかピックアップして答弁をさせていただきます。  まず、長糸校区でございますが、118カ所で269世帯でございます。怡土校区が144カ所、514世帯、一貴山校区が121カ所、274世帯、福吉校区が152カ所、406世帯、可也校区が115カ所、351世帯、桜野校区が170カ所、455世帯、引津校区が129カ所、348世帯でございます。  以上です。 110 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 111 ◯5番(柳 明夫君)  私が住んでいる志摩もかなりあるなということがわかりました。これはやはり住民の意識を啓発していく上で大事なデータだと思います。  次に、対策についてですけれども、特別警戒区域の被害防止対策についてお伺いいたします。対策が行われているのは何カ所か、現在進行中も含めてお願いできればと。また、現在調査中というのがあれば、そこは何カ所か。数カ所程度であれば、場所も具体的にお答えいただければと思いますが、いかがでしょうか。 112 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 113 ◯建設都市部長(井上義浩君)  被害防止対策が行われておりますのは、現在、砂防工事として4カ所行われておりまして、二丈波呂の波呂谷川、それから鹿家の鹿家川、それから二丈一貴山の須田野川、それから二丈福井の福井谷川でございまして、今、調査が行われているのは川原川の1カ所でございます。 114 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 115 ◯5番(柳 明夫君)  1,054カ所という数に比べれば、かなり少ないわけですね。その対策が進まない原因、そして、課題、これはどのように考えておられますか。 116 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 117 ◯建設都市部長(井上義浩君)  対策が進まない原因としましては、今おっしゃいましたように土砂災害特別警戒区域の県内の箇所数がかなり多うございます。それで、その事業をするには多額の費用がかかりますので、それが要因ではなかろうかと考えております。  また課題は、その事業のための予算の確保と、その事業をする場所の土地の地権者の合意が必要ということだと思います。 118 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 119 ◯5番(柳 明夫君)  今、地権者の同意とおっしゃいました。つまり、民有地もあると。民有地のほうが多いんでしょうかね。そこで、確かに防災工事をします。そうすると、無償で土地を譲渡しなきゃいけない、そういうことを聞いております。なかなか大変なことだと思うんですけれども、そこはやっぱり住民や行政区への危険箇所の周知、意識の啓発というものが私は鍵を握ると思うんですが、そこはちゃんと、ここがこう危険です、特別警戒区域です、そういう周知は行っておられますか。 120 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 121 ◯総務部長(洞 孝文君)  御承知のことと思いますけれども、校区ごとにハザードマップを作成いたしまして、全世帯に配布をしております。また、市のホームページにもこのハザードマップを掲載しておるところでございます。  あわせまして、昨年度、平成28年度は地域での防災訓練、防災講座、合わせて140回以上市のほうからも出かけていっております。防災訓練、防災講座等でも周知を図っておるところでございます。  以上です。 122 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 123 ◯5番(柳 明夫君)  その点、わかりました。  次に、人工林の状況と流木による被害防止対策についてですけれども、大変な被害が朝倉市、東峰村で発生しております。それで、林野庁の調査チームによれば、今回の被害、樹木の根が及ばない3メートル以上の表層崩壊が多発をして、杉、ヒノキを中心とした大規模な流木被害を招いたとされています。広葉樹であった場合は、崩壊しても針葉樹よりも比重が重くて、ああいうふうに棒のようにならないから、一気には流れない。もし現地が自然林であれば、被害はある程度抑えられたのではないかと指摘する研究者の方もいらっしゃいます。  そういうことを踏まえて、糸島市の今の森林の概要、人工林の比率、森林整備の状況はいかがでしょうか。 124 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 125 ◯産業振興部長(平野謙二君)  森林の概要と人工林の比率ということで、まずお答えをさせていただきます。  本市におきましての森林面積、9,800ヘクタールとなっております。市域面積の約45%が森林ということになります。この森林のうち、今議員おっしゃいました人工林が約6,000ヘクタールで、森林面積の約61%が人工林ということになります。人工林のうち、詳しく申しますと、杉が約4,700ヘクタール、78%、ヒノキが1,100ヘクタール、約18%でございます。  次に、森林の整備状況ということでございますので、森林整備の状況としましては、議員御存じだと思いますが、近年の木材価格の長期低迷によりまして、林業経営の採算性、これは非常に悪化しておりまして、森林所有者の林業に対する関心というのが低下しているという状況もございます。このため、林業の担い手の減少、あるいは高齢化、こういったものによりまして、間伐などの森林の手入れが、整備が若干おくれているというところも一部ございます。  以上です。 126 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 127 ◯5番(柳 明夫君)  間伐が一部おくれているという状況もあるというお答えがありましたが、間伐は大変大事なことなんですけれども、今回の被害で言われているのは、間伐だけでは防げなかったのではないかと、今盛んにマスコミでも報じられつつあります。人工林伐採後は、自然林に戻すとか、減災のための新たな抜本的な対策が必要ではないかと思いますが、今計画していらっしゃる今後の森林整備計画と合わせてお答えいただければと思います。 128 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 129 ◯産業振興部長(平野謙二君)  現在の森林の整備計画ということでお答えをさせていただきます。  間伐などの、先ほど申しました手入れがおくれている森林、いわゆる人工林につきましては、平成20年度から福岡県の森林環境税を活用させていただきまして、荒廃森林再生事業を実施させていただいております。これにより森林整備を実施して、健全な森づくりを今進めているところでございます。荒廃森林につきましては、ほとんど荒廃森林調査をした中で、今現在、大体91%ぐらいの荒廃森林の整備はやってきたところでございます。 130 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 131 ◯5番(柳 明夫君)  それでは、時間の関係もございますから、次にため池の問題についてお伺いしたいと思います。  朝倉市では、県の防災重点ため池の指定を受けていないため池が決壊をして、山田地域は死者3人を出すという重大な被害が発生をいたしました。ため池というのはそれほど注目されてこなかったんですが、朝倉市においては45のため池が決壊したというふうに言われています。糸島市には防災重点ため池が3つ、県が指定しているものがありますけれども、市内のため池の状況と、今後の災害防止対策をお伺いします。 132 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 133 ◯産業振興部長(平野謙二君)  市内のため池の現在の状況ということでございます。ため池の現在の状況につきましては、平成25年度から26年度にかけまして、県のほうが一斉に実施しましたため池点検がございます。これにつきましては豪雨、それから地震に対する一斉点検を、市内201カ所のため池のうち、県のほうで選定しました191カ所の点検を実施したところでございます。この結果をもとにしまして、災害発生時に危険度が高いため池というのを12カ所選定させていただきまして、本年度と平成30年度で耐震調査等を実施させていただくということにしております。今後、この調査結果をもとにしまして、改修工事が必要という判断であれば、国や県の補助事業を活用しながら整備をしていきたいというふうに考えているところでございます。  また、今後のため池の災害防止対策についてということでございますけれども、重点ため池も含めてですけれども、今後、そういった防災の必要性が生じて、その調査結果の中で被害が多額になると。改修事業費が多額になるということであれば、国、県なりの事業費を要望しながら実施してまいりたいというふうに考えているところです。 134 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。
    135 ◯5番(柳 明夫君)  そこはぜひしっかり、国、県にも要望していただいて、抜本的な対策をお願いしたいと思います。  次に、河川水路の安全対策についてお伺いいたします。  一昨年の台風15号のときに糸島市内で、これは気象庁のレーダー観測ですけれども、1時間に110ミリの豪雨があったというふうに言われています。今や1時間100ミリ以上の雨が全国どこでも頻発をしているという状況です。  そこで、きのうもちょっと質問があった件ですけれども、河川の水位計ですね、これは4カ所あるというお答えでした。これは県営河川だと思うんですが、県営河川は糸島市内で幾つありますか。 136 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 137 ◯総務部長(洞 孝文君)  13河川でございます。 138 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 139 ◯5番(柳 明夫君)  そうすると、残り9河川はまだ設置されていない、県の事業でしょうけれども、やはり少なくとも県営河川には設置をすべきだと。気象庁のシステムで、パソコンの画面で水位の状況がわかるという、非常にそこは進歩してきているんですが、実際の状況がどうかということも合わせてしっかりつかむことが私は必要だと思いますので、そういうふうに思います。費用は1基1,000万円ぐらいというふうなお話もありましたけれども、マスコミ報道によれば、九大の島谷先生なんかは、もっと安くできるというふうに言われているわけで、この点をぜひ県にも働きかけていただきたいと思いますが、そこはいかがでしょうか。 140 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 141 ◯総務部長(洞 孝文君)  水位計の設置についてでございますけれども、毎年、水防会議というものが開催されております。この中で、福岡県に対して増設要望をしてきているところでございますが、今言われましたように、導入経費が1カ所あたり約1,000万円かかるということで、市内においては導入が進んでいない状況でございます。  引き続き、増設要望は行いますけれども、9月補正予算で計上いたしております新規事業として、防災行政支援システム、これに連動できる簡易な水位計が設置できないか、今後研究を進めていく予定としております。  以上です。 142 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 143 ◯5番(柳 明夫君)  ぜひそれは進めていっていただきたいと思います。  市内では、過去、浸水被害が繰り返されてきました。特に被害が予想され、対策が必要な地域はどこなのか、どういう対策が打たれているか、その点をお伺いいたします。 144 ◯議長(谷口一成君)  三角上下水道部長。 145 ◯上下水道部長(三角孝志君)  浸水対策の重点地区でございますけれども、5カ所ございます。綿打川の周辺、それから前原小学校の北側周辺、それから高田地区、加布里地区、二丈福吉地区、この5カ所を重点地区として整備を進めておるところでございます。  その内容はということでございますけれども、綿打川の周辺につきましては、平成25年度に水路の改修、それから、平成27年度から雨水幹線のバイパス工事に着手をいたしまして、来年3月完成をいたしまして、4月に供用開始を行う予定でございます。  それから、前原小学校北側につきましては、平成28年度から浦志の調整池の築造に着手をいたしまして、来年3月の完成、4月からの供用開始の予定でございます。引き続き、31年、32年度、この2年間で周辺の水路改修を行うということにいたしております。  それから、高田地区でございますけれども、平成28年度から雨水幹線の水路改修に着手をいたしておりまして、県の瑞梅寺川改修工事に合わせまして、平成36年度をめどに整備を進めておるところでございます。  それから、加布里地区は平成30年度、二丈福吉地区につきましては、平成32年度に調査、検証いたしまして、整備方針を決定したいというふうに考えておるところでございます。 146 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 147 ◯5番(柳 明夫君)  今おっしゃったところ以外にも、住民の要望等に基づいて対策を打ったところもあると思うんですが、そこがどういうところがあったかということと、時間もありまして、その次に、現在の想定雨量、1時間何ミリを想定されていらっしゃるか、それをお答えいただければと思います。 148 ◯議長(谷口一成君)  三角上下水道部長。 149 ◯上下水道部長(三角孝志君)  過去に住民からの要望があったところということでございますけれども、平成25年に潤地区から浸水対策の要望がございました。平成26年度に水路の流れを分散する改修工事を行っております。その結果、その後、浸水あるいは冠水の情報というのは寄せられてはいないというところでございます。  それから、想定雨量でございますけれども、10年確率で時間雨量67ミリを想定しておるところでございます。この時間雨量につきましては、平成23年度の7年確率、これは時間雨量53ミリでございましたけれども、より厳しい10年確率で現在設定をいたしておるところでございます。 150 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 151 ◯5番(柳 明夫君)  67ミリというお答えですが、糸島市では実際には平成3年9月19日に前原の観測所で1時間に147ミリを観測している。一昨年もさっき言った110ミリというものがあった。気象庁の資料を調べてみますと、67ミリ以上というのは、先ほど言った平成3年以降の24年間に5回記録があるんですね。5年に1回ということに、単純計算でなるわけですけれども、今言った67ミリの根拠は何なんでしょうか。 152 ◯議長(谷口一成君)  三角上下水道部長。 153 ◯上下水道部長(三角孝志君)  67ミリの根拠でございますけれども、算定条件といたしまして、昭和56年から平成22年までの過去30年分のデータ、これは福岡管区気象台の観測記録になりますけれども、これをもとに、日本下水道協会が示しております降雨強度の試算によりまして、10年に1回程度起きる大雨を想定して、時間雨量を設定しておるというところでございます。 154 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 155 ◯5番(柳 明夫君)  しかし、年を追うごとに私は豪雨の100ミリ以上なんていう、それが高まっているように感じるわけで、その想定で大丈夫かとちょっと不安になるんですが、その点はいかがですか。 156 ◯議長(谷口一成君)  三角上下水道部長。 157 ◯上下水道部長(三角孝志君)  確かに市といたしましても、議員が言われました過去の雨量というのは、当然把握をしておるところでございます。そういう中で、67ミリで大丈夫かということでございますが、先ほども言いましたように、想定雨量は7年確率から10年確率と、より厳しくした数字をもって今整備を進めておるところでございまして、浸水対策には大きな効果があるというふうに思っております。  ただ、言われますように、過去、147ミリ、あるいは97ミリの時間雨量を記録しております。この値をもって対策を講ずるとなりますと、極端に言えば、今の水路を全て改修する、あるいは今建設しております調整池を幾つもつくるというようなことになってまいります。そうしますと、莫大な費用を要しまして、財政的に考えましても、現実的には非常に厳しいと言わざるを得ないというふうに思っておるところでございます。  もちろん、ハード面の整備も今後進めてまいりますけれども、一方で、きのうも議論になりました気象情報や避難情報など、市民への確実、迅速な情報提供、あるいは自主防災組織の確立など、ソフト面と合わせた対策、この両面から今後被害の軽減を図っていく必要があるだろうというふうに思っております。  以上でございます。 158 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 159 ◯5番(柳 明夫君)  ハード面の整備、これは自治体の負担は耐えられないという実情は私もわかります。やっぱり私は国の責任は極めて大きい、その点はですね。それをぜひ国にも強く要望していただきたいというふうに思います。  ちょっと時間が大分押してまいりまして、避難対策についてですけれども、私はハザードマップですね、大変よくできている、わかりやすいというふうに思っています。しかし、これがなかなか住民の皆さんが見ていないとか、あるいは来たのかとか、結構あるんですよ。せっかくのものが周知されていないのではないか。その周知徹底の対策と合わせて、行政区単位で住民の皆さんと市が力を合わせて防災力を高める取り組みが非常に重要だというふうに思います。その現状と今後の課題、対策についてお答えいただければと思います。 160 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 161 ◯総務部長(洞 孝文君)  ハザードマップ、住民の方がまだまだ知られていない方が多いということでございますが、先ほども答弁いたしましたけれども、今後とも防災訓練、防災講座を通して周知を図っていきたいと考えています。  それと、行政区単位の防災力を高めることが今後重要であるということでございますが、本市では、平成25年度から九州大学と連携をして、災害リスクコミュニケーションに取り組んできております。平成25年度の船越行政区を皮切りに、14行政区でこれまで取り組んでこられております。今後もこの取り組みを継続してまいりたい、そして、地域の防災計画の推進をしていきたいと考えております。  以上です。 162 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 163 ◯5番(柳 明夫君)  危険が切迫している場合の情報の市民への伝達の問題ですが、これは昨日、黒田議員の質問に対して、総務部長からお答えがありました。私も提案しようと思っていた特別警戒区域の世帯への全戸配布ですね、これをやるというふうに答えられた。私も大変歓迎いたします。3,232世帯という、これが対象世帯ということですが、市の負担ですね、これは1戸幾らなのか、それから、いつから取り組むのか、そのあたりをよろしくお願いします。 164 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 165 ◯総務部長(洞 孝文君)  個別受信機でございますが、1戸当たり単価が約3万8,000円でございます。これを3,232世帯整備しようとすれば、全体の事業費が約1億2,300万円必要となるわけでございますが、これは国の緊急防災事業債を活用できます。充当率が100%で交付税措置が70%ということでございますので、市の負担は実質3,700万円程度になろうかと思っております。  導入の年度でございますが、平成30年度に導入することで今後事務を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 166 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 167 ◯5番(柳 明夫君)  わかりました。  この被害対策の最後ですけれども、朝倉市長、東峰村長が言っていらっしゃったのが、固定電話も携帯電話も使えない、庁舎間の連絡がとれなくなった。避難所との連絡がとれなくなった、大変困ったということですが、この点の市の今の現状、対策、これはいかがでしょうか。 168 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 169 ◯総務部長(洞 孝文君)  携帯電話が使えない場合でございますけれども、現在、本市では移動系の防災無線、これを106機整備をしております。携帯電話が使用できない場合に備えての移動系の防災無線ということで準備をしております。  また、指定避難所、47カ所に災害時の特設公衆電話というものを設置しております。災害対策本部と避難所との連絡に使ったり、避難所が家族との安否確認に使うなど、これらに利用できるように対策をとっておるところでございます。  以上です。 170 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 171 ◯5番(柳 明夫君)  時間が押してきて、大変申しわけないんですが、最後の質問、核のごみ最終処分場ですけれども、国は糸島市は適地であるというふうに発表いたしました。私はどういうことかなというふうに思うわけですが、核のごみは数万年単位でしか無毒化されない。だから、今の日本の地層のどこが安定して、数万年単位でしているかどうかも、これは定かでないと学術会議も言っています。これはまとめてお伺いいたします。ぜひ市長にお答えいただきたいんですが、この核のごみ処分場についてどう受けとめておられるか、市長のお考えをお聞きします。 172 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 173 ◯市長(月形祐二君)  あれは国のほうが発表されました。そのことについては、我々も全く認識をしていない、突然発表されたということでございます。
     処分場誘致についてということで御質問をいただいて、マスコミのほうには全く考えておりませんというふうにお答えをしております。(「これで終わります」と呼ぶ者あり) 174 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして柳議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は11時10分の予定です。       (午前11時00分 休憩)       (午前11時10分 再開) 175 ◯議長(谷口一成君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、18番井上健作議員の発言を許可します。井上議員。 176 ◯18番(井上健作君)  ただいま議長の許可を得ましたので、一般質問いたします。市民福祉常任委員会の井上健作でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  まず通告をいたしておりました第1次糸島市長期総合計画、また基本構想について、まずはお伺いをさせていただきます。  そういった中で、これは1市2町が合併して8年目を終わろうといたしておる現在、今期の初旬にいただきました後期基本計画、総合計画というのは10年間の総合計画でございまして、23年から32年までの10年間を見通した計画でございまして、それを前期と後期に分けて計画を立てて、そして、3年間の見直しをする実施計画等々について組まれております。  そういった中で、前市長の松本市長は、ハードな部分はほとんどされておりません。しかしながら、財政的に大変利子の高い、借りた市債を返したり、いろんな方策をとって、そして、基金として積んでいらっしゃいました。しかしながら、今期は月形市長になって、後期基本計画をみずからの手でつくられました。その中にも大きな、後で質問をいたしますけれども、ハードな部分が出てまいります。これはやはり財政的な裏づけがなければできない事業でございまして、この辺のところを、中心的なことを聞かせていただいて、今回の一般質問とさせていただきます。  まず、市長の公約でございます「元気ないとしまを豊かさ実感のいとしまへ」という公約があります。それと11のお約束を市民にされました。そういった中で、この公約が今どういう状況にあるのか。「元気ないとしまを豊かさ実感のいとしまへ」というものが具体的にどういう形であらわれたのか、まずは市長に答えていただきたいと思っております。 177 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 178 ◯市長(月形祐二君)  「元気ないとしまを豊かさ実感のいとしまへ」ということで取り組ませていただきました。具体的なことは馬場部長のほうからお答えをさせようと思いますが、私自身がこの施策を実現するために、事業を259ほど上げさせていただいております。その中で、ほとんどのものに着手できて、本当に市民の皆様にも、この豊かさ実感が少しずつ前に進んできた、そのように思っております。 179 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 180 ◯企画部長(馬場 貢君)  済みません、急ぎ過ぎて申しわけございませんでした。  市長が「元気ないとしまを豊かさ実感のいとしまへ」というスローガンのもと、11の公約を掲げられました。この公約につきまして、市長公約実現化プランを策定した上で事業の実施をこの4年間させていただきました。  先ほど市長申しましたように、この11の公約を実現するため、延べ259事業の事業を実施させていただいております。そのうち、189事業が目標達成、53事業が現在継続中でございまして、合計242事業、約93%で着実に成果を上げておるところでございます。  以上です。 181 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 182 ◯18番(井上健作君)  ただいまこの3年8カ月近くの間にこれだけの公約、事前からの事業もございましたけれども、そういったものまで含めて継続的にやられている。たくさんの事業の達成感を市民に与えたということで、私は大変な成果だと思っておりますけれども、7月1日号に載っておりました。市長の公約の実現、達成した主な事業ということで、2ページにわたって書かれております。私がこれを読んでおりますと、11の公約がございまして、1から11まであるんですが、目標を達成した主な事業、11項目書かれておりませんけれども、なぜ6番目、9番目、11番目を書かなかったのか。今、事業はやったんだと。たくさんの事業、100を超える事業をなさった。市報に書くんだったら、私はこの3事業の項目がないんです。これは不思議だなと。何の意図があってこれを書かなかったのかと。不思議に思いました。この点について的確にお答えを願いたいと思います。 183 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 184 ◯企画部長(馬場 貢君)  広報紙の関係でございます。私も手元のほうに今持っておりますけれども、紙面の都合によりまして、今回は平成28年度に目標を達成した事業を中心に掲載をさせていただきまして、今議員仰せのとおり、掲載がされていない事業がございます。  今指摘がありました公約6の「住みたい、住み続けたい、定住の促進」では、まちづくり基本条例の普及事業、また公約11の「ブランド糸島の確立」ではDMO創設基盤づくり事業、また、いとしまブランド推進事業、公約9の「九州大学を生かした学校教育の充実と学術研究都市の構築」につきましては、九大連携研究事業、また、九大生による九大寺子屋事業等を展開しておるところでございます。今回は紙面の都合で、この分については掲載できなかったということで御理解をよろしくお願いいたします。 185 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 186 ◯18番(井上健作君)  私、それは理解できないんです。紙面の都合、紙面はだれがつくっているんですか。秘書広報課がつくっているんでしょう、原稿をいただいて。市民に普及を、私がやった公約についてお知らせしたい。毎回毎回出ませんよ。この点については、私は大変不満に思います、一市民として。今、馬場部長が言いました。口ではそんなに言っているけど、文書として残していないじゃないか。市民に対する広報紙ですよ。この辺について、紙面の都合というのは理由にならない。納得いきません。もう一度答弁をお願いします。 187 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 188 ◯企画部長(馬場 貢君)  広報の部分につきましては、今、議員仰せのように、28年度の市長公約実現化プランでございますので、言われるように、全ての事業の部分について掲載したほうがいいという部分については理解をいたしております。今回の部分につきましては、目標を達成した主な事業というところで少し絞ったところで事業の掲載をさせていただきました。  ただ、これは理由というか、解決策にはならないかもしれませんけれども、一応平成28年度の進捗状況なり、詳しいところの部分につきましては、ホームページのほうに掲載をさせていただいておりますというところで載せておりましたけれども、今、議員言われますように、本来であればきちんと全ての事業について載せておくべきであったというふうに思っておるところでございます。  以上です。 189 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 190 ◯18番(井上健作君)  これからやはりこういったものに対しては、10万市民の先頭に立つ人の市長の公約でございますので、ぜひともきちっと載せるだけの余裕をもって紙面をつくっていただきたいと、強く要望いたします。  そういった中で、達成した施策の中で、私はどのような施策が月形市長が公約として上げてきた中で、一番大きな成果と言える、そういった事業、施策に対してはどのようなものがあるか、お答え願いたいと思っております。 191 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 192 ◯市長(月形祐二君)  これまでいろんな事業を進めてまいりましたが、どういうものが成果としてあったのかという御質問でございますが、最も大きな成果といたしましては、私自身掲げておりますが、「住みたい、住み続けたい、定住の促進」ということを一番の目標にさせていただきました。その目標におきまして、糸島市誕生以来減り続けておりました人口が増加に転じております。平成29年3月末現在で10万131人と、10万人台に回復したことが一番大きな成果であろうかというふうに思っております。  また、ブランド糸島の確立、施策の成果といたしまして、全国的に皆様も御承知のとおり、糸島の認知度が向上いたしまして、観光の入り込み客数につきましては、合併時から150万人増加いたしまして、平成27年度でございますが、613万人という数字になってきております。このブランド糸島の確立の成果は、観光、交流、そして、定住人口の増加、また糸島産品の売り上げ向上に直接結びついておりまして、事業者の所得向上、定住者の増、そして、進出企業の増など、市内の経済活動の活発化、そして、市の税収増にもつながっておるというふうに思っております。 193 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 194 ◯18番(井上健作君)  確かにこれは、今おっしゃったようなことは、1年や2年ですぐできる事業ではございませんので、私もことし、移住相談が東京の有楽町で行われておりました。糸島高校の総会に参りましたときに、そこに寄ってきました。そしたら、市長が思っていらっしゃるように、九州一円の都市が参っておりました。その中で、私たちが近寄れないぐらい、ずっと椅子が埋まっておりました。帰りがけにも寄りましたけれども、職員と話す機会も余りなく、どれだけ東京周辺にお住まいの方が糸島というところに興味を持っていらっしゃるかなという実感を持ちました。  それと同時に、その帰りにミニショップ、糸島のアンテナショップにも参らせていただきました。小さな企業でございまして、大妻学園のすぐ近所にございまして、そこに参りましたときに、「あなたこんなところでよくやれるな」ということを聞きました。「何で糸島の商品を売ろうと思ったと」と。本当に小さな喫茶店です。そこで、アンテナショップが行われておりました。その全てが自分が糸島から取り寄せた農産物、しょうゆ、みそ等々を陳列されておりました。市長も行かれたということを聞きましたし、これは市の助成をやっております。  こういった中で、大きなデパートも結構ですが、やはりこういったミニアンテナショップを各地区にふやしていく努力というものも私は必要ではないかと思いますが、その辺との関係はどのようにお考えなのか、お聞かせ願いたいと思います。 195 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 196 ◯企画部長(馬場 貢君)  先ほど市長も成果の中でこのブランド糸島の確立ということを言われたというふうに思っております。だんだんとこの糸島というものが全国的に売れてきたというような認識を持っております。  そういう中で、移住相談の関係、またアンテナショップの部分について議員のほうから御指摘がございました。今後、この糸島を応援していただけるようなお店等の部分につきましては、引き続き応援をしていく必要がある、また広げていく必要があるというふうな認識を持っておるところでございます。 197 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 198 ◯18番(井上健作君)  ぜひそのような考え方を持ちながら、大きなデパートでやるのも結構です。これもやった上で、やはり各東京都内のそういった協力をしてやろうという方々に声かけができるようなシステムをつくっていただきたいなと思います。  それから、次に聞きたいことがございますけれども、それでは達成できなかった、全ての事業に対しては着手したということですが、調べてみますと172事業、前期19事業、中期56事業、後期14事業、達成が53事業、見直し23事業、未着手7事業ということですが、全部の事業に取りかかっておるということでございますが、この未着手の7事業は今年度始められたと私は考えております。  そういった中でも、見直しをやったという事業がございます23事業、この辺の考え方で、見直しをやって、23事業、別の事業に移したのかどうかという確認をしたいと思っております。 199 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 200 ◯企画部長(馬場 貢君)  事業の見直しでございますけれども、今、議員仰せのように、先ほど申しました市長公約実現化プランにつきましては、毎年見直しを行っております。そういう中で、この公約を達成していくためには、こちらのほうの事業手法がいいんじゃないかというようなものがございまして、先ほど議員仰せのとおり、事業の見直し、事業の手段を変えたというところでございます。  以上です。 201 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 202 ◯18番(井上健作君)  理解いたしました。  それでは、全部が達成したというように聞こえますけれども、達成できなかった、これはちょっと無理ばいとか、やりながらでも、その辺の事業がございましたら御紹介いただきたいと思っております。 203 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 204 ◯企画部長(馬場 貢君)  先ほど市長も答弁をいたしましたように、11の公約については、全ての事業について着手させていただきました。ただ、やっぱり市の財政状況なり、また、国、県の補助金等の関係で、道路の維持管理、また、教育関係等の施設の整備については、まだまだ今後力を入れていかなければならないというふうに思っておるところでございます。 205 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 206 ◯18番(井上健作君)  わかりました。ぜひとも、やはり達成できない理由もあると思います。それはやはり先ほど見直し、やり方の違い、この辺のところは、やはり年度年度チェックをしながら、きちっとした形で実現できるようにやっていくことが公約だと私も思っておりますし、長期計画、後期計画も同じでございますけれども、そのように進めていただきたいということを要望いたしまして、この件については終わります。  続いて、関連がございますけれども、後期基本計画、これが平成28年度から32年、この5年間の後期基本計画だと思います。またそうでございます。この前期重点プロジェクトが3つございました。子育て支援、校区まちづくり、九州大学を生かした地域づくり、これに加えて、しごとづくり、移住支援を加えてございます。この点について、私は前期のときに子育て支援についても、特に校区まちづくりは、やはり各校区それぞれの状況が違います。環境も違います。人口も違います。その中で、みずからが各校区の発展のため、問題点を指摘しながら、みずからの手でやられたというのは、私は大変貴重な施策だと思っております。  当然のこと、九州大学はこちらに参りますし、30年には全ての、医学部を除いては糸島に来るわけです。これはずっと続けていかなければいけないと思っております。  それでは、しごとづくり、移住支援を加えた、重点プロジェクトに加えた大きな理由等についてお答えを願いたいと思います。 207 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 208 ◯企画部長(馬場 貢君)  前期5年間の結果を踏まえたところで、まずしごとづくりにつきましては、地域経済の発展と雇用の確保が前期を、状況を踏まえた中で重点的に取り組む必要があるというところで重点プロジェクトのほうに追加をさせていただきました。  次に、移住支援については、人口減少に歯どめをかけるということに、より今後力を注いでいく必要があるということで、この重点プロジェクトについて追加をさせていただきました。  合わせて、この後押しになったのが、国が進めておる地方創生との取り組みとの関係もあったかなというふうに思っております。
     以上です。 209 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 210 ◯18番(井上健作君)  この加えた理由というのは、今聞かせていただきました。人口も大変ふえているという状況の中で継続をしなければいけないというようなこともございます。そういったもので理解はできますけれども、市長になられて、月形市長が県会議員から執行部に入られました。やりたいことは幾らでもあったでしょう。ある場所で市長から聞いたことがございます。うちがたいと、職員にこればせにゃいかん、したかとおっしゃった。しかしながら、職員はまだそれは今は無理ですということを言われたとおっしゃいました。これが執行部と議会との違いだと私は思います。  この後期基本計画は、月形市長みずからがつくり上げた施策であり、実行しなければいけない後期基本計画でございます。この点について、市長がどういう思いで後期基本計画に手をかけたか、思いを語っていただきたいと思います。 211 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 212 ◯市長(月形祐二君)  今、議員から御指摘をいただいたように、後期基本計画につきましては、私が市長に就任をしてから策定させていただいております。  第1次長期総合計画の中では、合併して糸島市としてすばらしいスタートを切るための10年間の計画、その中で、基礎固めである前期基本計画が策定されておりました。そして、後期の基本計画においては、私がまず第1に目指しておりました人口増、このことも含めて、これからの糸島が本当に持続可能で、そして地方創生、そういった取り組みなどをしっかり取り入れながら、さらなる発展ができる、そのための重要な計画として策定をさせていただいたところでございます。 213 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 214 ◯18番(井上健作君)  そういった中で、最後にこの後期基本計画の本がございますけれども、その中に書かれておって、こういったことをやりながら、重点プロジェクトをやりながら、最終的には選択と集中を進めると。私ちょっと何ば言いよんなるとかいなという思いでございました。選択と集中をやるということが書かれております。この意味について、これはだれが書いたか知りませんけど、市長でしょうけれども、この辺について御説明なり、私が理解できるような説明をしていただきたいと思います。 215 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 216 ◯企画部長(馬場 貢君)  まちづくりを進めていくための設計書というものがこの総合計画ということになってきます。ただ、いろんな事業、施策を展開していく上では、そのもととなる財源、予算というものがございますけれども、この財源が潤沢にあるわけではございませんので、効果ある事業をやっていかなければならない。そういう中では、事業の選択、そして、集中をさせていくと。そういう中で、この重点プロジェクトに上げております5つにつきましては、その中でも周知をしていく事業だというような認識でここに掲示をさせていただいたというところでございます。 217 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 218 ◯18番(井上健作君)  この5項目を中心として、選択と集中という言葉を使ったということでございますので、理解をさせていただきます。  それでは具体的な、各議員からもいろいろな御質問が上がっております。最初に言いましたハードな部分に大きく手がけてくるというのが月形市政になって本格化してまいりました。  特に、ハードな部分で大きいのは、まず最初の運動公園、それから庁舎の問題、それから新駅の問題、各議員がそれぞれに御質問をされてまいりました。私はこのことはやはり財源によって決まってくる、めどがつかないとできない。借金ばっかりじゃ市民の負担もふえる、こういったことを理解されて、今回、大きな事業に展開が進んでおります。  まず、決定されておるのが運動公園、雷山にできます。このことも、やはり市民の協力がなければあそこに最終的に選ばれなかったと私は思っております。2町数反の田んぼを寄附されております、ため池も含めて。こういったこともいろんな選択をする上で考慮されたと私は思っております。  そして、金額の問題についても、1万平米の体育館を7,000平米に減らした、これで49億何千万、50億円を切る計算が今でき上がっております。  こういった中で私が思ったのは、この運動公園について、選択肢が3つほどあったと思います。なぜこの3つ、従来方式、契約、施工と運営を2つ合わせる、それともう一つは設計・施工・運営を1契約とするという方式で出されております。207点という高い委員会での点数が上がっております。あとは147点、171点という点数でございます。これを選ばれて、今回実施に移されるということではございますけれども、これについて、まず経過と経緯を、それと予算についても含めて的確に我々も存じておりますけれども、市民に向かってきちっと私はお知らせを願いたいと思っております。 219 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 220 ◯企画部長(馬場 貢君)  事業手法の部分でございますけれども、今、議員仰せのとおり、設計・施工・運営管理を一括発注するDBO方式を採用することにいたしております。この運動公園の整備につきましては、請願採択からずっと始まってきたということは御認識をいただいておるというふうに思っております。この手法なり、経費の部分につきましては、昨年度、整備検討委員会のほうを立ち上げさせていただきまして、市の財政状況等、また市民の方の要望等を含めた中で、やはり経費の関係、そして、施設の内容、またサービス等を含めた中で、この設計・施工・運営管理を一括で発注するDBO方式、これは初めてのことになりますけれども、民間の力を借りながらやっていくというところで決定をさせていただきました。  そういう中で、先ほど言われましたとおり、事業費につきましては50億円を切る49億何千万円という形で決めさせていただいております。また、この分につきましては、今後の市の財政状況等を見きわめながら、財政見通しをつくりながら、この金額ではやれるというところで市で判断をさせていただいたところでございます。この分につきましては、議会のほうにもきちんと説明をさせていただいておったというふうに思っております。  以上です。 221 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 222 ◯18番(井上健作君)  大体この計画では、市の負担は28億円ということで、約半分だと思っております。そういった中で、今後の整備の、大体33年には完成すると。34年から供用開始ということでございます。(「35年」と呼ぶ者あり)35年から。34年まで工事をやるということで計画をされておりますけれども、今から用地買収等々が行われるという計画ではございますけれども、これを具体的に、何年には土地を買って、5ヘクタールを超す面積を確保しなければならない中でやらなければいけない。その地元交渉、地権者交渉等々についてどのような考えをお持ちであるか、この工程についてお知らせ願いたいと思っております。 223 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 224 ◯企画部長(馬場 貢君)  今後の流れについてということであろうというふうに思っております。整備計画を昨年度末決定させていただいた中で、今年度は運動公園の整備の仕様書となる実施方針、要求水準書の素案を作成するために、これは体育協会等の御支援をいただきながら、スポーツ団体、子育て、防災等の関係団体と意見交換をさせていただいておるところでございまして、この公園整備について、いろいろよい知恵をいただいておるというふうなところでございます。  あわせまして、民間事業者のアイデアを生かすために、本年度、サウンディング調査も実施するということでございます。  そして、来年度以降のスケジュールでございますけれども、30年度にこのDBO方式をやっていくためにアドバイザーをお願いするという契約、それと事業者選定準備、そして、先ほど用地の関係を言われましたけれども、地質調査に入っていきます。そして、31年度、事業者の決定、そして、用地買収、32年度設計、33、34年度で建設、そして、35年度供用開始というようなスケジュールで進めていく予定でございます。 225 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 226 ◯18番(井上健作君)  ぜひこの辺をきちっと計画どおりに行っていただきたい。  そういった中で、市が出す金額が28億円ほどの金額が上がっておりますけれども、こういった中で、先ほど最初に言いました基金の問題、それと、これは今議会にも上がっております事案にもありますけれども、5年延ばす合併特例債等々の問題もあります。この辺について、まず基金、それから、この特例債の使い分け、これは合併をしたところに推進債として行われます。その説明も含めてお願いしたいと思っております。 227 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 228 ◯総務部長(洞 孝文君)  まず、基金でございますけれども、現時点での財政調整基金50.1億円、また公共施設の整備のための基金、財政調整基金から移しかえをしておりますけれども、これが35億円ございます。合計85億1,000万円ございます。冒頭に井上議員のほうから財政的な裏づけがないとこの大型事業は進めることができないということでございました。私どももこの運動公園、そして、新庁舎を今後整備していく上で、裏づけといたしまして、本年1月に中期財政見通しを議会のほうにも提示させていただきました。これまでの公表分といいますか、5年間の財政見通しに合わせまして、プラス5年、合計10年間分を議会のほうにはお示しをさせていただいて、大型事業実施の整備を進めていくことができるということで判断をさせていただいたものでございます。  以上です。 229 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 230 ◯企画部長(馬場 貢君)  運動公園整備の分の財源の御質問であったというふうに思っております。先ほど議員御指摘のとおり、全体事業費といたしまして49億4,000万円ということになっております。財源といたしましては、国からの交付金、それと今言われました合併推進債、そして、一般財源という形になってきます。  それで、総事業費のほうから国からの交付金を除いた部分の90%を合併推進債のほうで充てたいというふうに思っております。この合併推進債につきましては、40%が交付税措置があるということでございます。そういう中で、先ほど議員も申されましたけれども、実質の市の負担といたしましては、28億8,000万円というところでございます。  以上です。 231 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 232 ◯18番(井上健作君)  はい、わかりました。ぜひともそういった利用できる部分はぜひともやっていただきたい。40%は交付金で戻ってくるんですから。だから、この辺の利用については、私は大賛成でございます。何のために合併したのか。施設をつくるためにはこのような財源を使わなければ、なかなか地方の都市では実現ができないというのは実感としてわかります。  それでは、続いて、運動公園については以上で終わらせていただきますけれども、一つ、前も馬場部長はおっしゃっていました。交通の利便性については、特にこれから考えるということでございますので、ぜひともあそこに来られる方が不自由を感じない、車では行けないというような方々もたくさんおりますので、ぜひともそういったことも注意をして、また、これから考えていただきたいという要望をさせていただきます。  続いて、庁舎にまいります。  これはまた大きな事業でございます。これは松本市長のときにもこういう話はあっておりました。23年か24年ごろから。そういった中で、議会も特別委員会をつくらせていただきました。全員で構成する特別委員会、庁舎特別委員会をつくりました。1年ちょっとかかってこれを執行部のほうに提出させていただきました。  内容については後で申し上げますけれども、そういった中で、現在のこの庁舎というのは、前原市のときとそのまま引き継いでおります。この庁舎がもう47年ほどたっております。昭和44年ぐらいにこちらに移転してまいりまして、47年ほどたっておりますね。こういった中で、耐用年数も大変少なくなっている。この糸島が10万都市になって、この庁舎の面積が8,831平米、全ての職員が仕事をしております庁舎、会議室等々についての合計が出ておりますけれども、このことを今回、去年からもこういう話は出ておりまして、基本構想として出された経緯についてお知らせ願いたいと思っております。 233 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 234 ◯総務部長(洞 孝文君)  基本構想として出した経緯ということでございます。  今、井上議員言われましたように、議会の庁舎のあり方等調査特別委員会のほうでも御審議をいただきましたけれども、現在の庁舎にはさまざまな課題がございます。庁舎の狭隘化、先ほど8,831平米ということで言われましたけれども、非常に狭隘化しておるということと、バリアフリー化されておりません。また、庁舎機能、現在の本庁舎、本館、別館、第2庁舎というふうに分散化しております。  それともう一点、大きな問題といたしまして、施設の設備の老朽化というものがございます。御存じのように地下に設備があるわけでございますけれども、毎年1,000万円、あるいは多い年には4,000万円の修繕工事が発生しております。  それともう一点、大きな問題といたしまして、防災拠点としての機能、近年、大災害が発生をしております。昨年の熊本地震においても庁舎が崩壊をして、防災機能が全然発揮できなかったという事例もございます。これらのことを考えまして、新庁舎の必要性というのを私ども感じてまいっております。  先ほど言いました議会のほうの特別委員会、さらには、糸島市の庁舎検討委員会の報告を受けまして、現在、基本構想、基本計画の策定を完了したという段階でございます。  以上です。 235 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 236 ◯18番(井上健作君)  今、部長がおっしゃいましたように、平成23年に庁舎特別委員会を結成して、そして、庁舎内の全ての部屋を回りました。部長がおっしゃったように、ここの地下にございます電源等々、あれが浸かりますと、もうあれは完全につぶれるという気がしました。  それと、耐用年数についても、ここが昭和45年に建っております。それよりももっと古いのが第1別館、もっとじゃなくて、その後にできておりますが、30年ほど経過しております。  それから、第2庁舎、この道の前にある庁舎なんですが、これも57年に建っております。こういった老朽化というのが際立って、特にこの本庁の庁舎は耐震性がないという一部の売店のところからひびが入っておるという状況の中で、本年度予算をつけて、もう契約をされて補修をやるということでございますので、それは大変理解ができます。  そういった中で、先ほどおっしゃいました特別委員会の報告をやっております。そして、平成24年に庁舎検討委員会が設置され、これは市がやっておるんです。そういった中で、私たちがその当時の松本市長に言ったのは、現庁舎は利用しない。現在の利用可能な施設、特に新館については耐震性もあり、活用しながら整備をやってください。  また、庁舎の場所は変更しない。この敷地内に建てるということ、それから、財政負担に配慮することという4項目か5項目上げて、執行部のほうに言っております。そしたら、検討委員会のほうでこういった答申が上がっております。改修では耐震、防災拠点としては困難だと。庁舎の位置は現在地が最適、新館を残し、本館を建設が最適、合併推進債の活用、基金による建設費の年度負担を分散化すること、丸田公園、丸田池公園との一体化を図ってくださいという答申が上がっております。このことについて、基本構想といいますか、構想がつくられたと私も思っております。この点についての構想が、私たちに配られました地図もあり、パターンもあり、6つほどのパターンがございますけれども、そういったものを示して出されております。これをつくったまでの経緯、それと、これを今後どうするのかということについて御説明をお願いしたいと思います。 237 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 238 ◯総務部長(洞 孝文君)  今、井上議員のほうから議会の調査特別委員会、それと、それ以降の庁舎検討委員会のお話を言われましたけれども、この2つの報告を受けまして、平成25年11月に、糸島市庁舎の整備方針というのを決定いたしております。これを受けまして、今回、基本構想、基本計画を策定いたしたところでございます。  今後の方針と言われましたけれども、この基本方針、基本構想、基本計画をもとに、本年度、職員のワーキンググループ会議を設立いたしまして、具体的な中身の検討に入っております。  また、庁舎検討委員会、専門家、そして、利用団体、市民を交えた庁舎検討委員会というのを本年度設置いたしまして、具体的なものを決定していく、このような流れで考えております。  以上です。 239 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 240 ◯18番(井上健作君)  そういった基本的な構想を打ち出されました。  そういった中で、ちょっと気にというか、このパターンがABパターン、新館を残し、東、南に新庁舎建設、5階から7階建てとか、それから、C案、丸田池西側埋め立て、新館利用、5階から7階建て、現状敷地利用、新館解体、7階から9階までの構想、それから、丸田公園利用、それがすぐ前の公園ですが、これも7階から9階、これは新館解体なんです。丸田池西側埋め立て、新館解体、7階から9階、この答申とずれた審議会の方々が出した、それから、議会が出した案とずれた部分があるということに気づきました。まだ確定はしておりませんけれども、どうしてそういった審議会なりをつくった上で構想が出てきたのに、このような案が出てきたのか、この辺についての御説明をお願いします。 241 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 242 ◯総務部長(洞 孝文君)
     今言われましたように、基本構想、基本計画の中では、6パターン提示をさせていただいております。御承知のように、現在の本庁舎の位置、ため池、また公園とも接しております。非常に限られた区域でございますので、いろんなパターンを想定しながら、市民が利用しやすい庁舎、また、防災拠点として利用できる庁舎、これらのことを総合的に考えまして、現時点では6パターン提示させていただいております。  この配置案をもとに、今後、事業費、あるいは市民の利用しやすい施設、また、公共施設等総合管理計画との関係もございますので、市民の方々の意見を交えながら、また議会の意見もいただきながら、配置については決定をしていきたいというふうに考えております。  以上です。 243 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 244 ◯18番(井上健作君)  私が質問したことと違う答えなんですよ。審議会、または議会から出した意見書等について、外れた部分があるんじゃないかと。新館を壊す案が3件もあるよと言っているんですよ。この理由については何なのかというのを私はお答えを願っております。 245 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 246 ◯総務部長(洞 孝文君)  新館を崩す、解体をする案が3案、6パターンのうち3パターン含まれておるわけでございます。先ほど言われましたように、本館については、昭和45年築で、現時点で47年経過しております。新館については平成2年築で27年経過、平成36年に竣工いたしますと、築34年経過ということになります。これらのことを考えまして、一体的に利用していくためには、残りの年数等を考えますと、合併推進債を活用できるこの時期に一緒に整備するというのも一つの考え方ではあるのではないかという検討委員会での意見をいただきましたので、現時点でこれを6パターン提示させていただいておるところでございます。  もちろん、議会の特別委員会の報告、検討委員会での報告を十分尊重させていただいての現時点での提示でございます。  以上です。 247 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 248 ◯18番(井上健作君)  何回も聞きませんけど、検討委員会の答申の案というのは、新館は残しなさいよと書いてあるじゃないですか。だれかその審議会をまた別につくったんですか。違うでしょう。その辺のところを十分に考慮して、金額的にも、新館を利用した場合の金額と、新館を解体した場合は6億円ほど違うんですね。53億1,000万円と66億6,000万円、建築費も違うんですよ。やっぱりその辺のところは、財政的なものもあるということであれば、やはり今後の課題としてきちっと今度できます新たな、具体的に建築を進める要素としてきちっとどのパターンで市民が望んでおる、議会も望んでおる、そういったものをつくり出していただきたいという思いでいっぱいでございます。  まだたくさん聞きたいんですが、時間がございません。外構解体が5,000万円から1億2,200万円あります。この外構についてはわかるんです。公園と一体化する、都市計画道路が横に走っている。ここまで含まれておるんじゃなかろうかと私は想像いたします。これはあくまでも想像ですので、答えは要りませんけれども、地図の中には必ずそこの都市計画道路が入っているんです。糸農に通じる交差点、この辺も十分にお考えの上、新たな今度できます、本当に実施ができる構想を市民に示していただきたいという思いでいっぱいでございます。  それと、やはりこれも合併推進債の中でやられると、これも本当に正解でございます。今見てもよくわかるように、廊下に椅子を並べて相談者を待たせております。やはりこういったものを一日も早く解消することが新館をつくる大きな目的でもございますので、やはり職員を含めますと700名を超す職員がここで従事するわけですので、ぜひともこの計画については、慎重かつ早急に市民に示していただきたい、市民がやはり期待しておる大きな課題でございますので、よろしくお願い申し上げます。  それと、あともう一つ上げましたのが新駅、私も関係しておりますので、建設推進協議会、市長が頭になって、これはなぜ市長がなったかというと、私は前原市の構想の中にあったんです、あそこに新駅をつくると。地図の中でも明記されておりました。これについて私は賛成で、特に区画整理事業、人口増加等々についても、私は一つの大きな解決策になるという思い、農家の皆様方の提供、確かに売ってお金は入ると思いますが、そういった意味だけじゃなく、浦志地区、篠原地区の人たちが農地をつぶしてまであそこに区画整理事業で家を建てられました。  ここでちょっと聞きたいんですが、もう詳しくは岡村議員がきのう聞かれましたので、その辺は聞きませんけれども、駅舎の名前、これはことしの春ごろから出ておりましたね。もう明日から踏切は閉まりますし、工事も始まってまいります。そういった中で、JRからの返答はございましたか。駅名。 249 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 250 ◯企画部長(馬場 貢君)  駅名につきましては、糸島高校前駅ということで、市または促進会のほうからJRのほうに要望を申し上げておりますけど、まだ今現在といたしましては、まだその回答はいただいていないというところでございます。 251 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 252 ◯18番(井上健作君)  ことしじゅうか、来年度になる前ぐらいにはないと、私はJRさんの準備が進まないと思います。自動販売機とか名前を書かにゃいかん。これがそこだけじゃなく、いろんな駅にそれを設置しなければならないというのがありますので、近々のうちにあると思いますが、私も期待をさせていただきます。  駅舎の中身については、きのうお話になりました。明日から桂田踏切が閉まります。そういった中で、サニーの横の道路拡幅等について、現状、それから、駅広の買収等について、これは北側の駅広になっていこうかと思いますので、その辺の買収見込み、いつまで買収を行うのか、この辺についてお伺いを申し上げます。 253 ◯議長(谷口一成君)  井上建設都市部長。 254 ◯建設都市部長(井上義浩君)  浦志のところの国道から北口の停車場線につきましては、本年度中に用地を買収させていただいて、30年度に工事をさせていただきたいと考えております。  それから、駅広の南北の広場でございますが、北口の駅前広場につきましては、今年度用地を買わせていただきましたので、30年度に工事をさせていただきます。  南口の駅広につきましては、土地区画整理事業におきまして、糸島市の換地として確保させていただいておりまして、一部、本年度工事着手しております。30年度に工事を完成させていただく予定でございます。 255 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 256 ◯18番(井上健作君)  ぜひとも、やっぱり相手のあることでございますので、即座にはいかないんですよ。だから、常に交渉をして、相手の気持ちも考えて用地買収には当たっていただきたい、そのことを申し上げまして、この件についてはこれで終了いたします。  あと7分でございます。  いよいよ私は今まで月形市長のこの4年間について聞いてまいりました。そういった中で、我々の同僚である議員さんも名前を挙げられました。来年1月28日に投開票がございます。市長にとっては2期目の、私は挑戦になるんじゃないかなと、私自身は思っておりますけれども、公的には何も聞いておりませんし、おっしゃっていません。この件について、現市長の月形市長はどのような考え方を持ち、どういう決断をされた、そういったものを、やはりもう市民に対して私は言うべきだと考えておりますが、どのような思いの中でなさるのか。するとはまだ言うとらんけん、なさるかわからんばってん、現市長の思いを語っていただきたいなと思っております。 257 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 258 ◯市長(月形祐二君)  私の思いということでございますが、先ほどもお答えをさせていただきましたが、合併以来、減り続けていた人口、これをしっかりと人口増に持っていきたいということで、初めて人口増加に転じたわけでございますが、糸島のみが人口がふえていくということはないというふうに思っております。将来的には人口減少社会、これは避けて通れない問題であります。  その中で、糸島市が今後とも継続的に、そして、持続可能なまちとして発展していくためには、今抱えておりますいろいろな課題があるというふうに考えております。安全・安心のまちづくり、これを初めといたしまして、先ほども申し上げました人口減少地域の対策、あるいは高齢化対策、ブランド糸島をさらに新しい形で展開をしていきたい。それとともに、子育てをしっかりと支援していく、健康づくりの増進、そして、九州大学がいよいよ平成30年にこちらのほうにやってきますので、学術研究都市としての機能を高めていく。また、今取り組んでおります働く場所を創出して、若者にこの糸島にとどまっていただく、あるいは行政改革、行財政改革、こういったものを着実に進めながら、次のステップに進んでいきたいというふうに考えております。  このブランド戦略によりまして、糸島の知名度は上がっておりますが、私が大きく掲げました「豊かさ実感のいとしま」、これは市民の皆様にまだまだ感じていただいていない。この取り組みをさらに進めることによって、本当に市民の皆様全体が豊かさを実感できる、そういう糸島にしていきたいというふうに思っております。  私自身、市民の皆さんが安心して生活でき、糸島での生活、それが先ほども申し上げました豊かさの実感につながる、そのようなまちづくりを進めるためにも、今、道半ばであるというふうに思っておりますので、ぜひ次の市長選に挑戦させていただく覚悟でございます。 259 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 260 ◯18番(井上健作君)  今、表明をされましたけれども、ちょっと私残念なのは、先ほど何で庁舎とか駅とか運動公園のことを私が聞いたかというのは、具体的に自分が決めたことであれば、自信を持って、批判もあるでしょう。しかしながら、そういったことを述べないと市民はわからんとですよ、都合よかことばっかり言うたっちゃ。私が現職であるときに庁舎はつくりますよとか、運動公園も自信を持ってつくらなければいけない、こういったことを入れてほしかったなという思いでございます。あと2分ございますので、どうぞ。 261 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 262 ◯市長(月形祐二君)  ありがとうございます。今、井上議員からも御指摘をいただきましたが、後期基本計画にもしっかりと運動公園についても上げさせていただいております。新駅はもう30年につくり上げる予定で土音も響いてまいります。さらには、住民の市民の皆さんの安心・安全の拠点であるこの新庁舎についても、しっかりと計画を進めながら、私のできる限りの力をもって運動公園を実現する、また新庁舎についても安心・安全の拠点をつくり上げたいというふうに思っております。 263 ◯議長(谷口一成君)  井上議員。 264 ◯18番(井上健作君)  ありがとうございました。これで私の一般質問は終わりますけれども、本当に市民に選択をされる選挙をやっていただきたいし、また、市民に訴えることができるものをきちっと持って、私は出馬をしていただきたいと思って、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 265 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして、井上議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。なお、再開は午後1時の予定です。       (午後0時10分 休憩)       (午後1時4分 再開) 266 ◯議長(谷口一成君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  午前中に続いて一般質問を行います。  13番田原耕一議員の発言を許可します。田原議員。 267 ◯13番(田原耕一君)  建設産業常任委員の田原耕一でございます。ただいま議長の許可を得ましたので、一般質問を行いたいと思います。  実は今回、私、この一般質問にしっかり力を入れておりまして、通告の提出も1番、そして、抽せんも1番に堂々と行いました。そして、1番にするはずやったとですが、ちゃんと引いたくじはケツでございました。ラストでございます。大とりでございます。時間もございません。 268 ◯議長(谷口一成君)  早く質問に入ってください。 269 ◯13番(田原耕一君)続  だから、執行部におかれましては、私もぱっぱといきますから、執行部の方もぱっぱとお答えをよろしくお願いいたします。  それでは、行きますよ。 270 ◯議長(谷口一成君)  どうぞ。 271 ◯13番(田原耕一君)続  先ほどの井上議員の一般質問で、市長が2期目に挑戦するということを申されましたので、そのことについてというよりも、私はちょっと違った視点で質問をさせていただきたいと思っております。  市長は公約のキャッチフレーズとして、「元気ないとしまを豊かさ実感のいとしまへ」を上げられましたが、その豊かさ実感とは、だれが実感し、その豊かさとはどのような豊かさなのか、まずはお伺いしたいと思います。 272 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 273 ◯市長(月形祐二君)  豊かさということについての御質問でございますが、私が市長に就任した当時の糸島は、新鮮な農林水産物や風光明媚な観光スポット、そして、地域で守り、受け継がれております歴史や伝統、こういったものが多くの方々から注目を集めまして、本当にとても元気がありました。ところが、一方、足元を見てみますと、人口は減少し続けて、若者は外に出ていく、高齢化は加速するという状況でございました。そこで、私は経済的な豊かさ、そして、精神的な豊かさ、つながりの豊かさを市民の皆様が実感できる糸島をつくっていくということで豊かさ実感のいとしまを掲げさせていただいております。 274 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 275 ◯13番(田原耕一君)  今、市長は3つの豊かさを市民に実感してもらうため、これまで具体的にどのような政策、事業を展開してこられたか、代表的なものを幾つか教えていただきたいと思います。 276 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 277 ◯企画部長(馬場 貢君)  まず、経済的な豊かさをつくり出す取り組みといたしましては、ハード、ソフト両面から農林水産業の振興とブランド化、また、がんばる中小企業応援補助、新規起業者応援事業、雇用機会の創出などの商工業の振興、そして、食品クラスター協議会、糸島版DMOの設立支援など新たな産業の育成、マイホーム取得奨励金、子供の医療費の助成拡大など家計への支援などがこの経済的な豊かさでは上がります。  次に、精神的豊かさを生み出す取り組みといたしましては、糸島学、コミュニティスクールなど郷土を愛する子供たちの育成、次に、女性が輝く未来事業やママライター養成講座など女性の活躍の場の創出、ヤングシニアいきいきプロジェクトなど高齢者の生きがいづくり、認知症カフェ、地域包括支援システムなど、支援を必要とする人とその家族へのサポートなどが上げられます。  最後に、つながりの豊かさを守る取り組みといたしましては、校区まちづくり事業による地域コミュニティ活動の推進、自主防災組織の支援、防災訓練の実施による自助、共助の取り組み、そして、九州大学との連携交流事業など、九大生と市民の皆様との交流促進などが上げられます。  以上でございます。 278 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。
    279 ◯13番(田原耕一君)  今、馬場部長が幾つか具体的な取り組みを上げていただきましたが、それは実際のところ、その成果が得られたのか、また市民に豊かさを実感していただいたのかというのはどげん思われましたか。 280 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 281 ◯企画部長(馬場 貢君)  午前中の井上議員の質問で市長が答弁をされておりましたけれども、ブランド糸島の確立により観光入り込み客もふえ、地域経済もよい方向に向かっておるのではないかと。また、糸島は住んでよいところだという声が広がる中で、合併後、初めて人口が増加に転じてきたこと、これらの成果からも、少しずつではありますけれども、市民の皆様に豊かさを実感してもらえるようになってきているのではないかというふうに思っております。 282 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 283 ◯13番(田原耕一君)  それはわかるわけですたいね。ただ、市民が少しずつ豊かさを実感していると皆さん捉えてあるわけですたいね。しかしながら、これまでの今までやってきたことの中で、その反省点、あるいは今後の課題、そういうとはなかったとですな。 284 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 285 ◯市長(月形祐二君)  今、馬場部長のほうが申し上げましたような効果は、少しずつ上がってきたというふうに私どもも思っておりますが、反省点といたしましては、今申し上げた観光入り込み客が増加している、あるいは人口が増加に転じた、こういった効果について市民の皆様にわかりやすくお伝えしきれなかった、そして、多くの皆様が本当にこれだけの糸島に住んでいるんだという自覚というか、自信を持っていただくまでに至っていないというふうに考えております。  また、これからは市民の皆様の声を聞く、声なき声に耳を傾けるようにしてきたつもりでございますが、市では8月に全校区におきまして、まちづくりの校区懇談会を開催させていただきました。その中でもさまざまな御意見をいただくことができました。改めて市民の皆様と対話をしていく、市民の皆様の声に耳を傾けていくということの大切さ、その辺が反省点でございます。 286 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 287 ◯13番(田原耕一君)  そうですよね。やっぱりそれこそ市民が豊かさを実感するには、経済的豊かさ、精神的豊かさ、つながりの豊かさなど、その市民が具体的な豊かさをイメージしてもらうこと、また、市民としっかり話し合いをしながら、施策や事業に取り組んでいくということが重要というか、本当にそう思うわけです。私も議員として市民の方といろんな話をする中で、実を言いますと、豊かさの真逆にある不安という言葉をよく耳にします。市民の皆さんのさまざまな不安や心配事に対して、市長、どのように考えられますか。 288 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 289 ◯市長(月形祐二君)  真逆にある不安ということでございますが、市民の皆様の不安や本当に心配事、これを払拭することは、私が目指しております豊かさ実感のまちづくり、この実現にとって不可欠なものでございます。  例えば、原発に対する不安、あるいは頻発しております自然災害に対する不安、こういったものを取り除いていく、あるいは安心して子育てができる環境で、老後の病気あるいは介護に対するサポートなど、より一層市民の皆様の生活、これを基軸に置きまして、しっかりとした取り組みを進めることによって、皆様のそういった不安を取り除いていくことが大切であるというふうに考えております。 290 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 291 ◯13番(田原耕一君)  それこそ、今、この糸島は、それこそテレビや雑誌で取り上げられております。観光客が600万人を超した。人口が増加した、今は糸島は脚光を浴びているなど、糸島が元気で、外の人から見たら、本当に何といいますか、評価を受けているというのはもちろん大切なことです。しかしながら、それだけではだめじゃないかというふうに私は思うわけでございます。市長が冒頭に言われたように、足元に目を向ける、市民の目の前の不安や心配事を解消していく、これが大事なことじゃないかなというふうに思うわけです。今住んでいる市民が安心して暮らすことができて、また、将来に希望が持てる、そんな糸島をつくっていかなければならないと私は考えるわけです。  そこで、市長はこの3年余り、糸島市政を運営されてきた中で、今住んでいる市民が求めているものは何か、また、新たに気づかされたことはなかったか、その辺のことをつらっとお願いします。 292 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 293 ◯市長(月形祐二君)  今、議員からも御指摘をいただきましたとおり、私も3年余りにわたりまして、市政運営に携わらせていただいております。その中で気づいた市民の皆様、この中で、漠然としたというか、さまざまな部分で生活に密着した中での安心感、これを求めてあるんではないかというふうに感じております。  そうした中では、生活の中での安心感というのは多くの皆さんに感じてもらえるように、それを少しずつ積み上げることによって、安心感の中から豊かさが感じていただける、そういう施策が大切だというふうに思っております。  そのためには、市民の皆様の声に耳を傾けながら、重点プロジェクトあるいは各種施策、それも市民の皆様からお伺いをした中で、それを展開していきながら、より一層市民の皆さんが安心感につながるような施策、そして、市政の運営に当たっていきたいというふうに考えております。 294 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 295 ◯13番(田原耕一君)  今、市長がおっしゃるように、本当に豊かさの実感というよりも安心感を求めているような気もするわけですね。これまで幾つか質問をさせていただきましたが、月形市長の1期目の実績、またやり残したこと、新たに挑戦しなければならないことなどが見えてきたように思えるわけです。2期目を目指すに当たって、どのようなまちを、どのような糸島をつくっていこうと思ってあるのか、ぜひともお伺いしたいのですが。 296 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 297 ◯市長(月形祐二君)  2期目を目指すに当たりまして、私の思いを語らせていただきたいと思います。  まず、市民の皆さんの生命、財産、そして、人権を全力で守ってまいりたいと考えております。  また、糸島の宝であるこの自然環境、伝統文化、地域コミュニティ、これを市民の皆様と一緒にさらに守っていきたい。そして、地域経済を発展させ、市民の皆様が必要とするサービスを続けていけるように、持続可能なまちづくり、これを進めさせていただきます。これらの取り組みを全力で行い、先ほども申し上げました安心感、これに包まれた皆さんが豊かさを感じていただけるまち、その創造に全力を注いでまいりたいというふうに考えております。 298 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 299 ◯13番(田原耕一君)  今、市長の2期目に向けての思いを語っていただきましたが、それでは、具体的にどのような施策、あるいは取り組んでいこうと考えてあるか、ぜひお聞かせいただきたいと思います。 300 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 301 ◯市長(月形祐二君)  先ほど申し上げました市民の皆様に安心感、これを生み出すことによりまして、それが豊かさに通じるというふうに思っております。その中では、守りと攻めという形で、両方の面を強化しながら、将来を見据えた新しい挑戦をしていきたいというふうに考えております。  まず、守りの部分でございますが、災害に備える災害に強いまちづくり、それと、子育て全力応援で子育て中の皆さんを応援してまいります。また、健康寿命、これをしっかりと伸ばしていきたいというふうに考えております。それとともに、地域コミュニティの中では、お互いさま、あるいは思いやりという、こういう地域福祉のまちづくりを展開してまいります。それとともに、自治体経営の中では、持続可能な行財政改革に取り組みながら、健全な行財政を生み出していきたいというふうに考えております。  次に、攻めの施策といたしましては、これまでも続けておりますが、いとしまブランド、これを生かしたさらに稼ぐまちづくりに取り組みたいというふうに思っております。それとともに、我々の宝でもあります農林水産業、この第1次産業を大事にしたまちづくり、また、糸島の教育力向上のまちづくりも進めさせていただきます。  あわせまして、私は県議時代から取り組んでおります九州大学とともに発展をするこの学術研究都市づくり、これにはしっかりと取り組んでまいります。また、地域経済を発展させる商工業の育成にも取り組んでいきたいというふうに考えております。将来を見据えました、本当に新たな挑戦に向けて、市民のために、市民による共同のまちづくり、これに力を入れたいというふうに考えております。そのことを図ることによりまして、校区まちづくり事業の新たな展開、そして、人口減少地域の活性化対策、あらゆる取り組みに市民の皆様の声を反映させながら、持続可能なまちづくりを進めてまいりたいというふうに考えております。 302 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 303 ◯13番(田原耕一君)  市長、しつこいかと言わっしゃるかもしれんばってんですね、最後に、本当に2期目に対する市長自身の思いを切々と語ってもらいたいなと思っております。 304 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 305 ◯市長(月形祐二君)  これまでも議員からいろいろとお尋ねをいただきました。今まで私の糸島に対する思い、あるいは施策の考え方、基本的なプランなどをお話しさせていただいたというふうに思っております。  3年半余りになりますが、この1期目の経験を生かして、いよいよ糸島市も10年を迎えるわけでございます。この10年目を迎える糸島市が、新しい時代を踏み出す、そのために私自身、努力をさせていただきたいというふうに思っております。  糸島で生まれ、そして、糸島で育ててもらい、この糸島をこよなく愛する気持ちはだれにも負けないというふうに自負をいたしております。その愛する郷土糸島のために、仕事ができる喜びとその責務の重さは、私自身がだれよりもわかっておるつもりであります。市民の皆様に本当に糸島に住んでよかった、そして、これからも住み続けたい、そのような糸島づくりのために全身全霊、そして、私の持てるものを全て使って取り組んでいく所存であります。 306 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 307 ◯13番(田原耕一君)  ありがとうございました。  今市長が力強く言われました郷土糸島のために仕事ができることの喜びとその責任の重さを感じてやっていくという言葉がございました。そのために、これからは私がちょっと疑問に思うとるごたっことを一つ一つ質問していきたいなと思っております。よろしくお願いします。  そこで、まずその1つ目が、農漁業用施設の維持管理の現状についてであります。  今、農漁業用施設工事について、合併から昨年までどの程度の件数が実施されたのか、また事業費はどの程度であったのか、お聞かせいただきたいと思います。 308 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 309 ◯産業振興部長(平野謙二君)  お答えいたします。  まず農漁業用施設につきましてですが、合併から今まで、28年度まででございますけれども、7年間で工事箇所が521件でございます。総事業費につきましては、約4億4,900万円となっているところでございます。漁港の整備につきましては、工事箇所が24件、総事業費は約10億6,700万円となっております。  以上です。 310 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 311 ◯13番(田原耕一君)  それでは、本年度に実施予定の農漁業用施設に係る工事費について、件数、事業費、工事内容についてお聞かせ願いたいと思います。 312 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 313 ◯産業振興部長(平野謙二君)  本年度の農漁業用施設の整備工事件数でございます。82件で、事業費が約4,900万円を予定しております。  工事内容につきましては、水路、ため池、井堰等の施設の改良修繕工事になります。  それから、漁港整備工事件数は、本年度1件で100万円を予定しております。工事内容につきましては、野北漁港におきます簡易標識等の設置でございます。  以上です。 314 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 315 ◯13番(田原耕一君)  農業用施設においては、戦後の食料増産の時代や高度経済成長期に施設の多くが整備されているわけであります。漁港施設においても、昭和50年代前後に建設されたものが多いと聞きます。既に耐用年数を超えたものもあると考える状況の中で、今後の維持保全、更新についてどのような考えを持ってあるのか、お聞かせ願いたいと思います。 316 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 317 ◯産業振興部長(平野謙二君)  議員おっしゃいますように、農業用施設についての整備時期につきましては、おっしゃるとおりでございます。農業用施設におきましては、県営事業で設置いたしました排水機場等の大型施設、これにつきましては、長寿命化計画によりまして、県営事業での対策工事を実施させていただきたいと思っております。  また、その他の農業用施設の通常の維持管理、草刈りも含めてですが、今後も現在と同様に地元に取り組んでいただきたいというふうに考えております。ただ、改修工事等につきましては、市で実施をさせていただくということで考えております。  また、漁港の今後の整備、また維持管理につきましては、本年度中に、漁港の機能保全計画、いわゆる長寿命化計画でございますが、これを策定しますので、この計画に基づきまして、施設の長寿命化、更新コストの平準化、そういったものを図りながら、整備補修等を進めていきたいというふうに考えております。
     以上です。 318 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 319 ◯13番(田原耕一君)  農業用施設においては、地域で農地農業用施設等の維持管理を行う多面的機能支払交付金事業や水源涵養、洪水防止等の機能維持のための中山間地域等直接支払事業が行われていますよね。そういうものの組織数や対象農地面積及び事業費はどの程度か。また、総農地面積のどの程度に当たるのかわかりますか。 320 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 321 ◯産業振興部長(平野謙二君)  28年度の実績でお答えさせていただきますが、多面的機能支払交付金事業、この活動組織が80組織でございます。対象農地が3,268ヘクタール、事業費が1億5,278万円となります。また、中山間地域等直接支払事業が18集落、対象農地面積が214ヘクタールで、事業費が3,681万円となっております。  この両面積は重複がございますので、150ヘクタールを差し引くということで、3,332ヘクタールがこの両事業によります対象農地面積でございます。これは市内の農振計画の農地面積、この農地面積の81%を対象としているところでございます。 322 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 323 ◯13番(田原耕一君)  今、部長が言われたように、多面的あるいは中山間事業、確かに施設の維持保全には有効であると考えられますが、今後の施設の老朽化による修繕ですたいね、それに施設更新等については、土地改良事業を含む農業用施設工事が必要になってくると考えるわけですが、どうですか。 324 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 325 ◯産業振興部長(平野謙二君)  農業用施設の維持管理につきましては、先ほどお話をしましたように、現在地元管理をお願いさせていただいているところでございます。しかしながら、老朽化によります施設の修繕、それから、更新工事、これにつきましては、今後一層必要となってくるというふうに考えております。  なお、小規模な工事につきましては、現在もですが、市の単独費で対応できますけれども、大規模となりますと国県補助等の土地改良事業によります実施が必要であるというふうに考えております。そのため、今後につきましても、優先度合いを考慮しながら、計画的に実施をさせていただきたいというふうに考えております。 326 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 327 ◯13番(田原耕一君)  今までの質問で、ここ数年の実態といいますか、それが何となくわかったわけでございますが、それで次の質問に行くわけですが、近年の農漁業者の高齢化や従事者の減少は、本当に市域での施設の維持管理が非常に困難な状態になっているわけであります。また、施設の老朽化による修繕工事、更新工事も今後どんどんどんどん必要になってくるわけであります。  しかしながら、現在、農業用施設に対する工事要望を行うには、各受益者の同意及び分担金の負担が必要であります。確かに利益を享受する方の応分の負担は必要とは考えるわけですが、種々の農漁業用施設を取り巻く状況を考えると、積極的に工事が実施できる環境整備が必要じゃないかなというふうに思うわけですが、いかがですか。 328 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 329 ◯産業振興部長(平野謙二君)  先ほどから申しておりますように、農漁業用施設の維持管理につきましては、本来、市が行うものでございます。しかしながら、通常の維持管理、それから、点検につきましては、今現在、地元や漁協等にお願いをしている現状でございます。  近年は、確かに議員おっしゃいますように、農漁業者の高齢化、それから、従事者の減少等が問題となっておりまして、今後の農漁業用施設の維持、それから保全につきましては、できる限り安全で効率よく事業に取り組めるようにやっていく必要があると考えます。議員おっしゃいますように、事業要件と環境整備、これについてはやっていく必要があるというふうに考えております。 330 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 331 ◯13番(田原耕一君)  そこですたいね。やっぱりそれは感じよるわけです、私たちも。そこでですが、農漁村の整備は、農業の持続的発展、農村の振興、食糧の安定供給のみならず、国土の保全、水源の涵養、自然環境の保全、良好な景観の形成、文化の伝承等、多面にわたって機能を有しているわけであります。これは農漁業者のみならず、多くの市民が恩恵を受けているものと考えるわけですが、どうでしょうか。そげん思わっしゃれん。 332 ◯議長(谷口一成君)  平野産業振興部長。 333 ◯産業振興部長(平野謙二君)  議員おっしゃいますように、農漁村の整備、これにつきましては、今おっしゃいます食の安全と安定供給、それから、第1次産業の振興というのはもちろんでございますけれども、自然環境の保全、それから文化の面、これについても大きく貢献をしております。農漁業者の方のみならず、多くの市民の方に恩恵を与えているというふうに私ども考えているところでございます。 334 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 335 ◯13番(田原耕一君)  そうでしょうがね。私はここで一番大きな提案というか、そこに行くわけですが、実は私は22年6月議会で農漁業用施設工事分担金徴収条例の採決において、合併後の糸島を統一するという意味から賛成討論を行っております。覚えてありますか。またそのときにこういうふうに述べております。井堰が破れて水が来なければ稲は育ちません。水路が破れて水が畑に入らなければ野菜は育ちません。だからこそ、少しの負担をしてでも修理をするのです。大切にするのです。この気持ちは今も変わるものではないわけですね。  当時の市長は、条例制定の結論に至った理由をこう言われました。財政的な側面、それから、応分の負担をいただくのは許されるのではないか。私もそう考えるわけではあります。しかしながら、考えてみたら、合併から7年が過ぎました。るる申し上げてまいりましたが、施設の維持管理は今後一層厳しい状況が予想されるわけであります。でも確実に進めていかにゃならん。  市長に伺います。以上のことから、合併後制定された農漁業用施設工事分担金徴収条例について、見直しを行う考えがあるかどうか、また、どうしてもあってほしいと願いを込めて、どうぞ答弁をよろしくお願いします。 336 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 337 ◯市長(月形祐二君)  御指摘のとおり、平成22年6月議会においては、この農漁業用施設工事分担金徴収条例についてさまざまな意見が出されたところであるということは承知をしております。合併から7年が経過した現在も、施設の維持管理に対する要望はたくさんございまして、施設の老朽化が進む中、今後も維持管理にかかわる改修工事等ふえてくるものというふうに考えております。  このようなことから、私はこの農漁業用施設工事分担金については、受益者の方の応分の負担、これが必要であると考えておりますが、確実に施設の維持保全が実施できるよう、現在の分担率を軽減する方向で進めたいと考えます。 338 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 339 ◯13番(田原耕一君)  ありがとうございます。今のとはほんなごとですね。  実は、私はゼロにでけんかって言いたい気持ちはあります。ばってん、やっぱり財政面、そういうのを考えるなら無理なことも言えんやろうと。そしたら、せめて半分ぐらいまでしてもらわにゃいかんなという思いで近所の方とお話ししながら、今回の一般質問に至ったわけでございます。本当に確認でございます。分担金を軽減する方向で進める。はい、ありがとうございます。  それで、今度は次に行きます。もう一つあります。  またこれも昔のことになるわけですが、皆さんは覚えてあると思います。平成23年3月議会で、私は国県の事業を十分に活用していくために、国県対策課といった専門部署を設置してはどうかという質問をしたわけです。当時の松本市長から、当面は秘書室で国県事業の進行管理を行う、専門部署の設置は今後の課題とさせていただきたいという答弁がありました。多分このときに検討させていただきたいというふうに言われたと思います。それがいまだにまだ何の音沙汰もございません。  その後、さまざまな検討がなされたと思いますが、まずは国県補助を活用するための現在の組織体制についてお伺いをしたいと思います。 340 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 341 ◯企画部長(馬場 貢君)  国県補助を活用していくための現在の取り組み体制でございますけれども、農業振興またハード整備、いわゆる施設整備など専門的なものにつきましては、各担当課のほうで取り組んでおりますが、地方創生交付金など、組織横断的な国県補助事業の情報収集や取りまとめにつきましては、企画部経営戦略課のほうで担当させていただいておるところでございます。  以上です。 342 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 343 ◯13番(田原耕一君)  その漠然としたことじゃなくて、具体的にどのようなことを行っているか、教えていただきたいと思います。 344 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 345 ◯企画部長(馬場 貢君)  国県補助の活用のために県主催の補助制度の説明会のほうに参加をしたり、国県等の通知などを確認し、関係課に伝えたりすることはもちろんでございますけれども、国県の補助が必要な場合は、市長みずからが出向き、要望活動なども行っていただいております。  また、事業実施において、実施計画の査定をさせていただきますけれども、そのときに有利な財源や補助メニューなど、関係課に助言し、国県補助事業の有効活用を図っておるところでございます。  さらに、事業によっては補助制度がない場合がございます。この場合につきましては、市長会、都市圏を通じて新たな補助制度の設立などについて、国、県への要望も行っておるというところでございます。 346 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 347 ◯13番(田原耕一君)  確かに要望活動も大事なことであるとは思います。国県対策課などを設置し、日ごろから国、県との連携パイプをつくっておくことが国県事業を逃さないことにつながると、私は今でも思うとるわけです。専門部署の設置の状況はどのようになっておるのか、お知らせいただきたいと思います。 348 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 349 ◯総務部長(洞 孝文君)  設置状況でございますが、平成23年3月議会での御指摘を受けまして、平成24年4月から、当時の秘書室に政策秘書業務の充実を図るため、情報収集を担当する職員を配置いたしました。  しかし、事業分野ごとの専門的な情報を一元的に収集、管理するには無理があると判断したため、平成26年度から組織のスリム化を目指した機構改革の中で、秘書室を廃止いたしました。その後でございますが、議員から御指摘のあった情報収集のさらなる強化を図るため、政策に関する業務を経営戦略課で担当させることにしたところでございます。  以上です。 350 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 351 ◯13番(田原耕一君)  平成28年度の決算を見ると、本市の財政状況は、少しずつではあるが改善されてきているというのがわかるわけですが、今後の行財政運営の中で、国県事業の必要性をどう捉えてあるのか、ぜひとも伺いたいと思います。 352 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 353 ◯総務部長(洞 孝文君)  行財政健全化計画の取り組みなどによりまして、財政指標は年々改善をしてきております。しかしながら、今後も引き続き厳しい行財政運営をしなければならないと想定をしております。  このため、本市の施政運営におきましては、常に国、県の動向を把握しまして、市に有利で必要な補助金等は積極的に獲得をしていく必要があるというふうに考えております。 354 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 355 ◯13番(田原耕一君)  今後とも市の事業推進のためには、国や県の補助事業の活用は不可欠であるというふうな認識ですよね。それならば、全ての国県事業の窓口となる専門部署を設置できんかいなというのが、あるいは専任の担当者でございます。部署といったらえらい大げさになりますが、担当者が配置できないかというふうに思うわけですが、その辺、どうでしょうか。 356 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 357 ◯総務部長(洞 孝文君)  現在、新市基本計画に掲げております平成31年4月の職員440人体制に向けまして削減を行っている中でございます。新たに担当する課あるいは係を設置するということは難しいというふうに考えております。  そこで、現在、経営戦略課が行っております国県事業の情報収集、取りまとめを行う進行管理の役割をより明確にしたいというふうに考えております。  加えまして、道路整備あるいは農林水産業の振興など、専門分野における各担当課の職員、その職員が常にアンテナを張りまして、経営戦略課の担当職員との連携を密にしまして、市にとって有益な情報の取得、そして、事業を活用する体制を強化してまいりたいというふうに考えております。
    358 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 359 ◯13番(田原耕一君)  職員をふやせない中で、専門部署をつくれというのは、これはひょっとしたら私は無理なことを言いよるかもしれんと思います。ただ、何といいますか、23年当時も申しましたが、県の方々が言われるには、糸島の人は、糸島の職員さんは本当に人のよかですね、よろしくお願いしますとしか言わっしゃれんて。それ以上のことは、それが糸島人のよさですたいって、私はそのときは苦し紛れに言いました。ばってん、歯がゆうございました。やっぱりそこにちゃんとスペシャリストのような者がおるならば、この事業はこういう補助金、こういう交付金あたりが当てられるよというようなスペシャリストがおったなら、県に行っても、これはこの事業ですから、これを使えるでしょうというようなことができると思うとですよ。そのためにも、ぜひとも私は、何といいますか、その部署までつくれとは言いませんばってん、そういうスペシャリストの育成はせにゃならんちゃなかかいな、そうせんと、よそのあれからとりまくっちゃなかかいなという思いがしよりますが、どげんですかいな。 360 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 361 ◯市長(月形祐二君)  今、新しい部署をつくれということでございますが、総務部長から申し上げましたとおり、440人体制に向けて今職員を削減している中では、新しい部署というのは非常に厳しいというふうに思っております。  そうした中で、自治体間競争、これがどんどん激しくなってきております。それを勝ち抜くためには情報収集、あるいはそういったものの伝達のスペシャリストの養成というのは、市にとっても大変有益な情報をタイムリーに、そして、的確につかむことで、このことはしっかりと取り組んでいかなければいけないというふうに思っております。  そのスペシャリストを養成するためには、これからいろんな役所の中、糸島だけではなくて、県とか国との人脈を持った人間を養成していかなければいけないというふうに思っておりますので、平成30年度から職員を派遣、そういった形でスペシャリストを養成していく、今後、派遣先との協議もございますので、しっかりとその派遣先と協議をしながら、スペシャリストが養成できるような体制を整えていく所存であります。 362 ◯議長(谷口一成君)  田原議員。 363 ◯13番(田原耕一君)  ありがとうございます。これは検討じゃなくして、進めていくということですね。これはもうほんにすばらしいことであると思います。  そういうことが何といいますか、私は今回の一般質問をした中で、市長を初め、執行部の皆さんがとても前向きな答弁をしていただけたことに、本当に感謝しているとともに、市長が常々言われよる豊かさ実感のまちづくり、持続可能なまちづくりが、本当に今から第一歩を踏み出していくっちゃなという思いを今しよります。そして、私も微力ながら、皆さんとともに努力を重ねて、そういう糸島ができ上がるように頑張ることを約束しまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 364 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして、田原議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。       (午後1時48分 休憩)       (午後1時57分 再開) 365 ◯議長(谷口一成君)  再開します。  お諮りします。本日、伊藤千代子議員に対する懲罰の動議が笹栗純夫議員他2名の議員から、糸島市議会会議規則第160条第1項の規定により提出されました。  議員定数の8分の1以上の発議要件を満たしておりますので、この件を日程に追加し、議題としたいと思います。御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 366 ◯議長(谷口一成君)  御異議なしと認めます。  伊藤千代子議員に対する懲罰の動議を議題とすることに決定しました。 日程第2 伊藤千代子議員に対する懲罰の動議 367 ◯議長(谷口一成君)  日程第2.伊藤千代子議員に対する懲罰の動議を議題とします。  動議の趣旨説明を求めます。笹栗純夫議員。 368 ◯16番(笹栗純夫君)  懲罰動議の提案理由を申し上げます。  伊藤千代子議員は、平成29年9月12日開催の本会議において、一般市民の個人名を挙げ、その方のある市内企業の株式の保有数について言明した。しかし、後日、名前を挙げられた本人の抗議により、このことは事実と異なることが判明した。このように、十分な調査もせずに、いたずらに個人の私生活に係る発言を行ったことは、会議規則第151条で重んじなければならないとされている、議会の品位を損なう行為であると考える。  また、合わせて質問の趣旨を伝えるに当たって、個人の資産である株の保有数を明らかにする必要はなく、地方自治法第132条で禁じられている個人の私生活にわたる言論に該当すると考える。  よって、本動議を取り上げ、懲罰特別委員会を設置の上、しかるべき処分を求めるものである。  以上、よろしくお願いします。 369 ◯議長(谷口一成君)  これより趣旨説明に対する質疑に入ります。質疑ありませんか。柳議員。 370 ◯5番(柳 明夫君)  伊藤議員が質問されたくだんの件ですけれども、御本人の抗議によって事実でないことが判明したというふうに提案理由にありますけれども、これはこの御本人の申し立て、抗議以外に、何か客観的に事実ではないと、株は保有していないということを確かめる客観的な証拠といいますか、そういうものを確認されたのかどうかということがまず一つでございます。 371 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 372 ◯16番(笹栗純夫君)  柳議員の質疑にお答えをいたします。  客観的な証拠があるかどうかということでございますが、私が申し上げました提案理由の中で、一般質問をされた日にちが9月12日でございます。その翌日に一般市民の個人名を挙げられたその方が議長室にお見えになりまして、こういう事実はないということを御本人からお聞きを議長がしております。  以上です。 373 ◯議長(谷口一成君)  柳議員。 374 ◯5番(柳 明夫君)  懲罰に相当するという理由が挙げられております。その中で、地方自治法第132条で禁じられている他人の私生活にわたる言論に該当するというところがございます。この線引きといいますか、例えば、市政にかかわって、あってはならないことですけれども、ある個人が不当な利益を得るようなことがもしあったような場合に、どうしてもそのことを明らかにする上でその個人の方に話が及ぶと。例えば、特に不当な利益ということになれば、金銭的な数字に及ぶこともあり得る、そういうこともあり得ると思います。  例えば、国会の論議でも、例の加計学園問題であるとか、あるいは籠池さん、有名になられましたけれども、ああいう問題であるとか、そういうことが論じられているわけですね。私生活にわたる言論、ここのところを、今回はこれに相当するという、そういう理由になっているわけですけれども、どうしてもこれはやっぱりそういうことに該当するんだという点についてどのように極めておられるか、そこをお伺いしたいと思います。 375 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 376 ◯16番(笹栗純夫君)  柳議員の質疑に対して答弁をいたします。  この地方自治法第132条で禁じられている部分に該当するのかと。例えば、金銭とか、そういう話も出させていただきました。私どもこれを連名で提出した私たちの見解といたしましては、この第132条で述べられている他人の私生活にわたる言論、逐条解説等もしっかり見まして、これに当たるという判断をいたしました。  以上です。 377 ◯議長(谷口一成君)  ほかに質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 378 ◯議長(谷口一成君)  質疑なしと認めます。これをもちまして、質疑を終わります。  委員会条例第7条第1項及び第2項の規定により、懲罰の動議があったときは、6人の委員で構成する懲罰特別委員会が自動的に設置されております。また、本件は委員会への付託を省略して、議決することができないこととなっております。  本件は懲罰特別委員会に付託したいと思います。御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 379 ◯議長(谷口一成君)  御異議なしと認めます。本件は懲罰特別委員会に付託することに決定しました。  懲罰特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、三嶋俊蔵議員、井上健作議員、中村進議員、徳安達成議員、柳明夫議員、岡村一伸議員を指名します。  ここで、委員会条例第9条第2項の規定により、正副委員長互選のため、暫時休憩いたします。       (午後2時6分 休憩)       (午後2時14分 再開) 380 ◯議長(谷口一成君)  再開します。  懲罰特別委員会の委員長、副委員長が互選されましたので、御報告いたします。  委員長に三嶋俊蔵議員、副委員長に井上健作議員が互選されました。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれをもちまして散会いたします。       (午後2時15分 散会) Copyright © Itoshima City Council Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...