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平成28年 第4回糸島市議会定例会(第3日) 本文 2016-12-12
平成28年 第4回糸島市議会定例会(第3日) 議事日程・名簿 2016-12-12

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  1. 糸島市議会 2016-12-12
    平成28年 第4回糸島市議会定例会(第3日) 本文 2016-12-12


    取得元: 糸島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      (午前10時00分 開議) ◯議長(谷口一成君)  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりでございます。  これより議事に入ります。 日程第1 一般質問 2 ◯議長(谷口一成君)  日程第1.一般質問を行います。  質問は事前の抽せん順に許可します。  8番徳安達成議員の発言を許可します。徳安議員。 3 ◯8番(徳安達成君)  おはようございます。議席番号8番、民進党の徳安達成でございます。市民福祉常任委員会に所属しております。  ただいま、議長の許可をいただきましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  本日は、糸島市のまち並みを彩る樹木について、市民の生活に必要な地域交通について、真に市民に必要とされる運動公園について、この3件について通告をさせていただいております。  まずは、糸島市のまち並みを彩る樹木について質問を始めさせていただきたいと思います。トップバッターですので、多少緊張しておりますが、よろしくお願いします。  まちを彩る樹木とは、いわゆる街路樹のことでございます。糸島市を住みたいまち、住み続けたいまちにするという思いは、月形市長も同じだと思っております。そのためにも、糸島を訪れた方が地域の景観に感動していただくことが住みたいと思う第一歩になるのではないかと思う次第でございます。  この街路樹について、平成28年の3月議会で、後期基本計画の審議の中で景観計画についての質疑が行われました。まずは、この景観計画がどのようなものなのか、御答弁をお願いいたします。 4 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長
    5 ◯建設都市部長(三角孝志君)  景観計画でございますけれども、これは景観法に基づき策定するものでございまして、都市的景観、田園・農村・漁村景観、歴史的景観等の良好な景観を国民、そして、市民の資産として保全、形成することで、そこに住む住民、あるいは、訪れる人々の感性、あるいは、地域の魅力を高めて、さらには、これら良好な景観を将来の世代に継承するために、地域の個性を生かした景観形成のためのルール、あるいは、ガイドラインを定めるものが景観計画でございます。  以上でございます。 6 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 7 ◯8番(徳安達成君)  ただいまの答弁では、市民の資産として、そして、地域の個性、魅力を形成するためのルールであるというふうに理解いたしました。  そういう中で、私がテーマとして取り上げております、この街路樹でございますが、景観計画の対象として設定することが可能なのかどうか、この件についてお尋ねいたします。 8 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 9 ◯建設都市部長(三角孝志君)  景観法の運用指針というのが国において定められておりますけれども、景観計画の対象となります街路樹につきましては、良好な景観の形成に重要なものという観点から、地域の景観の核として親しまれている街路樹が植えられたシンボルロードが対象となっているというところでございます。  具体的には、桜並木でありますとか、イチョウ並木ポプラ並木といった景観の目的を持って整備をし、著しく良好な景観形成に寄与しているものが指定の対象となってまいります。  以上でございます。 10 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 11 ◯8番(徳安達成君)  今の御答弁で言いますと、近くであれば、例えば、福岡市のけやき通りであったりとか、身近なところでは、桜がこう植わっているような、そういう道というのが対象になるのかなとも思いましたが、例えば、前回の質疑の中でも出ておりました南風台の市道、この件について、当時は質疑がされてあったんですが、いわゆる、あごら線について、西九州自動車道と連結した前原インターとのつながりも考えますと、たくさんの市内外の車が行き来する道路でございます。このような道路は、シンボルロードにはならないのか、この件について、お答えをお願いします。 12 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 13 ◯建設都市部長(三角孝志君)  今、あごら線の御質問があったわけでございますけれども、糸島市内における道路の街路樹につきましては、南風台の市道も含めまして、単に道路の附帯施設として整備したものでございまして、シンボルロードの対象にはならないというふうに思っております。  以上でございます。 14 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 15 ◯8番(徳安達成君)  わかりました。景観計画がどういうふうなもので、それの対象としてどういうものがなるのかということを理解させていただきました。  それでは、現実的な話に移っていきたいと思います。  街路樹設置の方針についてでございます。  例えば、先ほど申し上げましたあごら線でございますけれども、ケヤキやナンキンハゼなど、さまざまな種類の木が植えられているわけでございます。もしこれが、ケヤキで統一されてしっかりと管理がされている、そして、多くの方がその通りに魅力を感じていらっしゃる、そのような通りがあれば、先ほど部長がおっしゃったシンボルロードになるんではないかなと思うところはございました。  しかし、現実は種類がばらばらでございまして、一部では十分に生育されずに枯れかけている木もございます。このような形で、枯れかけている木等について、現在はどのような対応をされているのか、お尋ねをいたします。 16 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 17 ◯建設都市部長(三角孝志君)  確かにおっしゃるように、枯れた木、あるいは、生育不良の木が存在をしておるというのは事実でございまして、枯れた木、あるいは、生育不良の樹木につきましては、調査をした上で、生育の可能性が低いものは撤去をしているという状況でございます。  撤去後でございますけれども、植樹帯を設けております道路については、植えかえを行っておりますけれども、それ以外につきましては、原則、植えかえはしておりません。ただ、地域の要望、あるいは、周辺環境等を考慮した上で、必要に応じて植えかえを行っているという状況でございます。 18 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 19 ◯8番(徳安達成君)  植えかえる場合と植えかえない場合があるというふうにおっしゃいました。それで、そもそも街路樹を植える道路というのは、その基準があるのかどうか、また、そのときに植える木の種類というのは、どのような基準で選ばれているのか、この点について、お答えお願いいたします。 20 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 21 ◯建設都市部長(三角孝志君)  まず、街路樹を植える基準でございますけれども、これは、道路構造令に従いまして、原則、市街化区域の道路整備をする場合におきましては、1日当たり4,000台以上の交通量が予測されるときは街路樹を設けているというものでございます。その他の道路におきましては、必要に応じて街路樹を設置しているということでございます。  それから、街路樹の基準でございますけれども、基準は定めておりません。以前は、ケヤキ、あるいは、サザンカ、ナンキンハゼといったものを植えておりましたけれども、最近は管理がしやすいクロガネモチ、あるいは、ホルトノキといったものを植えておるという状況でございます。 22 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 23 ◯8番(徳安達成君)  先ほど申し上げたとおり、例えば、あごら線では枯れかけている木があるんです。ただ、一方ではしっかり根づいているものもございます。これはどういうことかということを専門家の方に聞いてきたんですが、例えば、あごら線で言えば、風と土壌の問題が大きな課題だろうというふうにおっしゃってあります。確かに、風については両側に遮断するものがございませんので、直接風が当たって木が乾燥していくというところがございます。  また、排ガスなどの関係で過酷な状況であるともおっしゃってありました。  また、一方で風に強くしっかり育つ木もあります。これは木の種類で風に強いもの、乾燥に強いものがきちんと育っているということをおっしゃってあります。  また、土壌については、あそこはもともとの農地を埋め立てた道路でございまして、道路の中の大きさ、そこに水がたまり過ぎるとか、もしくは、木が根っこを伸ばすことができないとか、そういうことで枯れているものもあるということでお話を聞いてきました。  先ほど部長もおっしゃったとおり、木の種類によっては生育がきちんとするもの、乾燥に強いものなど、いろいろあるそうです。その中でも最近は特に植えた後、コスト的に余りかからない、手間のかからないものもふえてきている。例えばで申し上げますと、シマトネリコやアベリアという木についてお勧めをいただきました。自治体の財政状況を考えると、将来的なコストも抑えられていく、そういうものを植えていく必要があると、私も感じました。  先ほどの答弁では、植樹をする場合の基準が定められていないとのことでした。ここら辺を十分踏まえて、これから植えかえ、また、新規に植樹する場合など、どのような種類の木がいいのか、また、それは景観も配慮した上で必要だと思いますが、どのように維持していくのか、そこら辺の一定の方針をつくられるべきだと思いますが、御見解をお尋ねいたします。 24 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 25 ◯建設都市部長(三角孝志君)  今後の植樹の方針でございますけれども、言われますように、コスト面も十分に考えていかなければならない、管理がしやすいものを植えていかなければならないというふうに思っておりまして、今後につきましては、管理がしやすい常緑樹で、しかも低木、あるいは、生育の遅い木を選んで植樹をしていきたいというふうに考えておるところでございます。 26 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 27 ◯8番(徳安達成君)  糸島には九大のほかに西日本短期大学もございます。ぜひ、各種に相談いただきまして検討いただければと思っております。  次に、現在植えられている木の管理についてお尋ねしたいと思います。  街路樹の剪定について、目標樹形という考え方があります。目標樹形というものをどのように認識してあるのか、御答弁をお願いいたします。 28 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 29 ◯建設都市部長(三角孝志君)  目標樹形の考え方でございますけれども、これは、大木化によります交通、あるいは、周辺環境への悪影響、景観の乱れを防ぐ方策といたしまして、一定の高さや幅など、管理していく目標をあらかじめ設定いたしまして、その目標とする樹形になるよう、4年から5年程度かけて剪定をいたしまして、これを繰り返し行い整形していくということであるというふうに認識をいたしております。 30 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 31 ◯8番(徳安達成君)  ただいまの答弁のとおり、一定の高さや幅、そして形を統一することで、例えば、けやき通りのようなシンボルロードとしての価値が上がってくる、そういう道路ができてくるんではないかと思います。最近ではカキ小屋がオープンして、多くの方が市内外から楽しみにされて糸島にお越しいただいているところでございます。ただ、交通渋滞という課題もございますけれども、私はこの糸島にお越しになった方に感動していただきたいという思いがありますので、例えば、交通量の多いところなど、必要に応じて目標樹形を設定すること、これは私は必要ではないかと思いますが、御見解をお尋ねいたします。 32 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 33 ◯建設都市部長(三角孝志君)  今、糸島市におきましては、目標樹形は設定をしていないというところでございます。目標樹形を定めようとしますと、これは、成長が早く大樹になりやすい木、例えば、ケヤキでありますとかイチョウ、クスノキ、トウカエデ等が、この目標樹形の対象木というふうに考えられると思っております。  市内には、今、言いましたように、目標樹形の対象となる木が約700本ございます。これに目標樹形を設定して管理していくには、相当の時間と労力、あるいは、経費を費やすということになってまいりますので、現時点では設定をするということは考えていないところでございます。 34 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 35 ◯8番(徳安達成君)  ただいまの質問で申し上げたとおり、例えば、交通量の多いところ、市外の方がよく通られるところ、もちろん一番多いのは国道かもしれませんけれども、そういうところを絞って、そういうことが考えられないかということを申し上げております。対象となる木は約700本ということであれば、私も全ての樹木に対して目標設定することは、大変に費用がかかるということは重々承知しておるところでございます。  それで、冒頭、景観計画についてお尋ねをしております後期基本計画に、その策定に係る部分があるわけでございます。ぜひ、シンボルロードの設定というものも念頭に、後期基本計画の中では市民の皆さんへの啓発活動を行うということで記されていると思いますので、しっかりとその取り組みを行っていただいて、市民の理解を得ながら、そういう糸島のシンボルとなるような道路をつくっていきたいという思いがございます。  また、市内には市道だけではなく、国、県の道路がございます。県や国との連携も必要だと思いますので、もし、この景観計画に策定が可能であれば、その連携もお願いしたいと思っているところでございます。これは、もう要望としてあげさせていただきますので、しっかりと取り組みをしていただきたいと思います。  ここで、通告の1番は終了させていただきまして、次の通告の2番、市民の生活に必要な地域交通についての質問を行っていきたいと思います。  まず、この地域交通については、6月の補正予算であげられていた地域公共交通網形成計画策定委託費による新たな地域交通計画が現在策定中であると認識しております。6月議会での質疑で述べられていたとおり、公共交通ネットワーク全体を一体的に形づくり持続させることを目的に策定するものだと思いますが、現在の進捗状況についてお尋ねいたします。 36 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 37 ◯企画部長(馬場 貢君)  地域交通計画の進捗状況でございますけれども、糸島市地域公共交通会議を現在まで3回開催をいたしておりまして、その中で公共交通の現状と現行の地域交通計画の進捗状況の確認を行ったところでございます。  また、10月から11月にかけまして、通勤・通学者、高齢者、子育て世帯、九大生、九大の教職員などにアンケート調査を実施いたしまして、現在、分析中のところでございます。  以上です。 38 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 39 ◯8番(徳安達成君)  現在、アンケートを実施して分析しているところということでございました。このアンケートによって、何を知ろうとされて、そして、計画の中でどのように生かそうとされているのか、つまり、これはどんな計画をつくろうとするのかということをお尋ねすることになりますが、その点をお願いいたします。 40 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 41 ◯企画部長(馬場 貢君)  このアンケートによりまして、日常的な外出、また、移動の状況、公共交通の利用状況を踏まえた上で、公共交通に対する不満、また、改善要望、それと、これまでの公共交通に関する取り組みに対する評価などから、現行の公共交通に対する課題を抽出いたしまして、その解決策を探っていくと、そのことにより、市民に真に必要とされる地域公共交通をつくっていきたいと、そのための計画というふうに思っております。  以上です。
    42 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 43 ◯8番(徳安達成君)  わかりました。先ほどの答弁の中で地域交通会議を3回開催されたとありました。以前の質疑の中で大きな再編が必要かどうかという部分については、このような会議の中で協議を行うという答弁がなされていたわけでございますが、この大きく再編する部分というのは、どのようになっているのか、お尋ねをいたします。 44 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 45 ◯企画部長(馬場 貢君)  先ほど申しましたとおり、現在、課題の分析中でございます。具体的な再編内容までの議論は済んでおりませんけれども、大きな再編というところまではいかないかもしれませんけれども、再編のポイントといたしましては、高齢化の進展に伴う公共交通の充実、また、今後予定をされております新駅設置、運動公園整備、九大移転の完了等への対応、それと、公共交通の空白地域への対応とあわせまして、自主運行バスの維持拡大と、この3点が計画見直し、再編のポイントになるというふうに考えております。 46 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 47 ◯8番(徳安達成君)  わかりました。現在、計画を策定中でございますので、この後の質問で議論させていただくことが、計画の中でいかに反映されるかということを念頭に質問させていただこうと思っております。  この部分について、最後、今後の予定についてはどのようになるのか、お知らせお願いいたします。 48 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 49 ◯企画部長(馬場 貢君)  今、再編のポイント等、話をさせていただきましたけれども、年明けの1月の公共交通会議の中で計画の素案等を審議させていただくと、そして、2月にパブリックコメントの実施予定でございます。  また、3月の会議において、きちんとしたものを策定し、策定後、国土交通大臣のほうに、この計画を送付したいというふうに考えております。 50 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 51 ◯8番(徳安達成君)  わかりました。現状を把握しましたので、次の質問に移らせていただきます。  通告しております質問の2番目でございます。  現在策定中の地域交通計画に関する答弁の中では、JRの筑肥線については特に言及がされませんでした。現在の地域交通計画では、糸島市における公共交通は大きく3つあがっています。バス、渡船、そして、JRでございます。  このうち、バスと渡船については、市の予算を通じて私たちも状況を確認しておりますが、JRについては、民間企業でございますので、なかなかその情報を得ることができないという状況でございます。地域交通の中で、糸島の住みよさ、そして、働きやすさというのは、このJRがなければ今のような評価はされていないと思います。  また、新駅の建設も伊都の杜への定住促進に大きく貢献されるものだと思っております。  また、JR筑肥線の沿線に人口が集中しているという人口分布を考えますと、やはり重要な公共交通手段であるわけでございますが、このJR筑肥線の現状、そして、課題について、しっかり分析する必要があると思っております。この点をどのようにお考えなのか、お尋ねいたします。 52 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 53 ◯企画部長(馬場 貢君)  まず、JR筑肥線の現状についてでございますけれども、現在、糸島市にある駅で波多江駅から鹿家駅の間で、1日の利用客が約2万7,000人ということになっております。そういう中で、このJR筑肥線につきましては、地域経済、文化の交流、発展に不可欠なものであると、都市間の輸送の根幹をなす重要な役割を担っていただいておるというふうな認識を持っております。  また、課題といたしましては、唐津福岡空港駅間の直通便をもう少し増発していただきたい、また、駅施設のバリアフリー化、通勤・通学時のダイヤの増発、それと、強風対策など路線設備の増強など、この点が課題であるというふうな認識を持っております。 54 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 55 ◯8番(徳安達成君)  強風対策についても課題としてあげていただきました。私は、美咲が丘に住んでおります。美咲が丘駅を利用する方から、よく駅の階段のバリアフリー化、そして、ダイヤの乱れについての要望を受けております。  以前、私は一般質問で駅のバリアフリー化について質問したことがございました。バリアフリー法の3,000人以上の乗降客というのが、かなり大きなハードルになっているというのが現状としてあると理解しております。この件については、また別の機会に質問させていただきたいと思っておりますが、今回はダイヤの乱れについて、質問させていただきたいと思っております。  ダイヤが乱れる要因としては事故、また、強風等の天候の問題があると認識しております。その強風対策として伺いますが、平成10年に今宿駅で強風の影響で脱線事故が起きています。その影響として、強風や悪天候の場合、徐行運転や運行停止によって時刻表どおりに電車が来ないということが起きている現状です。  運行停止や徐行運転はどのような気象状況の場合に発生しているのか、また、その発生している区間というのは、どことどこの駅の間なのか、どのような区間で影響を受けているのか、わかればお知らせいただきたいと思います。 56 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 57 ◯企画部長(馬場 貢君)  JR筑肥線の強風によるダイヤの乱れの部分でございますけれども、先ほど議員申されましたけれども、平成10年の今宿での脱線事故等以来、JRのほうも、この強風対策については研究を重ねてあるというところでございます。  特に、糸島の間の部分におきましては、一貴山駅から筑前深江駅間、この部分がやはり防風等の対策が必要であるというような認識をJRのほうも持ってありますし、市のほうといたしましても、この一貴山駅、また、筑前深江駅間の防風壁設置等の要望等を強く行っておるところでございます。 58 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 59 ◯8番(徳安達成君)  ただいま防風壁の設置を要望しているとおっしゃってありました。しかし、一向につかないわけですが、JRはどのように、これはおっしゃってあるんでしょうか。 60 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 61 ◯企画部長(馬場 貢君)  この点につきましては、なかなかこちらのほうの意に沿った回答はいただいてはいないというふうな状況でございまして、本年度も市長のほうがJRのほうに赴かさせていただきまして、11月21日に、この分は筑肥線複線化電化促進会期成会としての要望をさせていただいておりますけれども、特に要望したい事項ということで、市長のほうからJR九州のほうに強く要望をさせていただいておるというような状況でございます。 62 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 63 ◯8番(徳安達成君)  わかりました。複線化の期成会からの要望ということでございますね。この問題、一旦置かせていただきます。  次に、踏切の事故の対策についてお尋ねしたいと思います。  特に美咲が丘駅に関して言うと、列車と自動車の衝突事故というのも発生しております。これによって、やはりダイヤの乱れが発生したという経緯もあるわけでございますが、同時に、東側の踏切等も前原西中学校の生徒の通学路であるにもかかわらず、歩道もなく非常に危険な状況であるところでございます。  こうした危険な箇所はもっとほかにもあると思うんですが、こうした踏切の安全対策というものも、しっかりとしていかなければならないと思っております。この点について、市としてはどのように何かされているいのか、その点をお尋ねいたしたいと思います。 64 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 65 ◯建設都市部長(三角孝志君)  前原西中学校の通学路となっております荻浦踏切でございますけれども、現状は議員言われるように、歩道がなく大変危険な踏切であるということから、地元からも歩道整備の強い要望があっておるところでございます。  市といたしましても、早急な改善が必要と認識をいたしておりまして、踏切改良に向けましてJRと協議を進めて、実施の方向でJR側の理解も得ておるという状況でございます。 66 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 67 ◯8番(徳安達成君)  わかりました。今の御答弁で、JRの理解を得ているということでございますが、これは具体的な時期というのは、まだ決まっていないんでしょうか。 68 ◯議長(谷口一成君)  三角建設都市部長。 69 ◯建設都市部長(三角孝志君)  これは予算の関係もございますので、ある程度、現時点では予定でございますけれども、平成29年度、30年度で改良したいという意向は持っております。  以上でございます。 70 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 71 ◯8番(徳安達成君)  そうですね、予算の関係がありますので、ほかにもいろいろあると思いますが、順次やっていっていただきたい、ぜひとも地域の要望に応えられるような形で、同時に事故のない、そうした安全な地域交通の形成について取り組んでいただきたいと思います。  これは、平成23年の3月につくられた糸島市の地域交通計画でございます。この計画の中には、鉄道に関しては3つの施策が載っております。1つとしては、駅のバリアフリー化の促進、2つ目は、新駅の設置、3つ目として、JR筑肥線の複線化促進があります。  新駅の設置は、これはかなり現実に近づいておると認識しております。そして、複線化は筑前前原駅より西側に限られると思いますが、私の希望としては、やはりこうした踏切の整備、また、強風対策というものの中に、この複線化というのは、先ほど市長も複線化期成会のほうで要望されたとおっしゃるとおり、ここの重要性というのは、かなり大きいと思います。しかし、視点としては長期のスパンで考えることになっています。  ですので、これからつくる地域交通計画の中で、個別の課題について具体的な改善を出すことができないのかということを考えるわけでございますが、この件について、市はどのようにお考えなのか、お尋ねしたいと思います。 72 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 73 ◯企画部長(馬場 貢君)  今現在策定をいたしております地域公共交通の計画につきましては、バスが中心ではございますけれども、議員御指摘のとおり、JRの部分につきましても、本市と福岡都市圏をつなぐ重要な交通機関でございますので、強風対策、複線化等を含めまして、もう一度、きちんと課題等を洗い出しさせていただきまして、どういうふうに対応していくのか、この点につきましても、公共交通計画の中にきちんと入れ込まさせていただきたい、そして、実行できるものは実行に移していきたいというふうに考えております。 74 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 75 ◯8番(徳安達成君)  前向きな答弁ありがとうございます。ぜひ、実行できる、実現できるものとして、地域交通計画を今後策定していただきたいと思っております。  次の質問、ボランティアバスの有償運行についてお尋ねしていきたいと思います。  現在、一貴山と福吉でボランティアバスとして自主運行バス事業が行われております。これは、乗車率もよくて、地域の方に大変喜ばれているものと聞いておりますが、市としての評価はどのように考えてあるのか、お尋ねいたします。 76 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 77 ◯企画部長(馬場 貢君)  自主運行バスにつきましては、公共交通の空白地域の解消のために大きな役割を果たしておりまして、議員、今言われましたけれども、地域住民の皆さんから大変喜ばれておるというふうに思っております。  また、この分につきましては、市民協働のまちづくりのよい事例としても、大変評価をしておるところでございます。  以上です。 78 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 79 ◯8番(徳安達成君)  評価としては、やはり高く見ていらっしゃると思います。しかし一方で、これまで議会のほうにも交通事故の和解の議案として報告があがってきたことがございます。運行中の事故について、これまでの事故件数、それから、人身事故、物損事故、それぞれについてお知らせいただきたいと思います。
    80 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 81 ◯企画部長(馬場 貢君)  これまでに、人身事故が1件、物損事故が2件発生をいたしております。 82 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 83 ◯8番(徳安達成君)  人身事故も発生しているということですので、このボランティアバスは市の事業として、先ほど申したとおり、事故による損害賠償は市の責任で支払われると思います。  しかし、人身事故を起こした場合の運転手の行政処分というのは、これは免れないものだと思います。  また、平日昼間に運行するため、ある程度仕事を引退された方でないと、無償で運転するというドライバーになることは難しいという現状もあると思いますし、こうしたボランティアで運転しながら免許に傷がつくということがリスクとして考えられた場合に、なかなかこれから運転手の確保というのも難しくなるのではないかと考えるところでございます。このあたりの現状と課題について、どのようにお考えなのかをお知らせいただきたいと思います。 84 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 85 ◯企画部長(馬場 貢君)  ボランティア運転手の現状についての御質問だと思いますけれども、議員御指摘のとおり、高齢化が進んでおるような状況でございます。  福吉の自主運行バスにおいては、13人の運転手の方がおられますけれども、大体平均年齢が66.6歳と、年齢幅が59歳から81歳までと、一貴山のほうが34人の運転手がおられまして、平均年齢が66.3歳と、年齢幅が61歳から74歳ということでございます。  その中で、課題といたしましては、やはり議員御指摘のとおり、高齢化に伴う後継者の不足、それと、高齢による安全運行への懸念などが課題というふうに思っておりまして、大きな課題といたしましては、この運転手確保含めまして、この自主運行バスの維持継続というようなところが大きな課題かなというふうに思っております。 86 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 87 ◯8番(徳安達成君)  かなり高齢のドライバーの方が御協力いただいているという現状がわかりました。最近では、高齢運転者の方が高速道路を逆走したり、また、アクセルやブレーキの踏み間違いというような事故を起こされるケースがよく起こっております。  ボランティアで運転されている今のドライバーの皆さんが、そういうことが起きるとは限らないんですが、起こらないとも限らない、そういう現状だと思っております。  そして、現在の状況から考えて、私の通告で申しております、ドライバーの方に報酬を支払って、特別に運転にたけた方にドライバーをしてもらうということは、なかなか難しい。その財源を利用者に運賃としていただくようなことも、これは白タク行為になると認識しております。  しかし、国土交通省の事業として、公共交通の空白地有償運送事業というものがございます。実際にこういう事業で浜松市や幾つかの自治体が実施されているとも聞いております。こういう形で持続可能な交通網を維持していく、そういう仕組みができないかと考えるわけですが、見解を伺います。 88 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 89 ◯企画部長(馬場 貢君)  議員御指摘の公共交通空白地有償運送についてでございますけれども、この分につきましては、これをやっていくためにはいろんな要件等がございまして、運行管理体制、また、有資格運転者の確保、整備管理体制などをきちんと確立していく必要がございます。  そうすると、とても非常にハードルが高いという中で、現在、本市においても自主運行バスを実施いたしておりますけれども、本市の今の自主運行バスをこの公共交通空白地有償運行のほうに切りかえをしていくという分については、現段階では難しいというような判断をいたしております。 90 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 91 ◯8番(徳安達成君)  ただ、課題については、先ほど答弁があったとおり、高齢化、そして、運転手の確保という課題があるのは事実でございます。この課題というものを今後どうするのか、そこについての答弁がございませんが、どのようにお考えなのか、お願いいたします。 92 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 93 ◯企画部長(馬場 貢君)  運転手の確保等の維持、また、自主運行バスの維持について、どのようにしていくのかという御質問だというふうに思っておりますけれども、1つは、今、実際に行っていただいております各自主運行バス協議会と、もう少し協議をする必要があるのかなと、地元の声をよく聴く必要があるのかなというふうに思っております。  そういう中で、市からの財政支援等も含めて、もう少し、この地元の自主運行バス協議会のほうへの支援を充実していきたいと。そういう中で、自主運行バスの維持、継続のほうにつなげていきたいというふうに思っておるところでございます。  以上です。 94 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 95 ◯8番(徳安達成君)  御答弁のとおり、いろんな方法があるとは思いますが、ただ、法律の制限というのもございます。そこら辺を、ぜひ地域と十分協議をされた上で、よりよい施策を打っていただきたいと思います。  この地域交通についての課題については、私は市と共有できたと思っております。どのような方法があるか、どのような方法があれば解決できるのかということについては、今後、地域交通計画をつくり直しているところでございますので、本当に市民にとって、先ほど部長も言われたとおり、真に市民に必要とされる地域交通の形成をお願いして、次に進みたいと思います。  3つ目の質問でございます。  真に市民に必要とされる運動公園について質問をしていきたいと思います。  運動公園については、今議会でも5名の方が一般質問される、大変市民にとっても注目されている課題、そして、希望されているものであると、私は認識しております。  ここで、この真に市民に必要とされるという言葉は、前期の議会で設置されました総合運動公園等に関する調査特別委員会の提言の一つ、市民が真に必要とし使用しやすい施設を整備することから使わせていただいております。運動公園については、市民から必要とされ大切に使っていただける、そして、大切な施設として愛されるような運動公園になってほしいという願いを持っております。  まずは、この真に市民に必要とされるという部分についてから質問をさせていただきたいと思っております。  10月から11月にかけて、運動公園の整備計画や既存の体育施設の統廃合の方針について、行政区長や施設利用者への説明会が開催されてきました。私も11月9日に志摩で開催された施設利用者等の説明会に参加させていただきましたし、そこには私もほかにも4、5名の議員が参加しておりました。  説明会では、多久球場をはじめとする体育施設の廃止について、一部の団体から反対の意見があがっておりました。私はそこで中立的な立場で市民と執行部のやりとりを聞かせていただきましたが、参加者からの質問、意見について、執行部としてはおおむねきちんと説明されていたのではないかと思っております。  そして、この説明会の議事録については、先日、市のホームページで説明会の状況として公開されております。ここにございますが、ごらんになられた方も多いのではないかと思います。  この中で、私、この議事録を拝見して、1つ気になる点がございました。当日の会場での意見は、ほとんど市や、この計画に対して厳しい意見を述べられた方ばかりだったんですが、この議事録に関しては、説明後に寄せられた意見というものが掲載されております。その内容と、市はこの意見をどのように捉えているのか、この件についてお答えいただきたいと思います。 96 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 97 ◯企画部長(馬場 貢君)  まず、説明会後に寄せられた意見を2件紹介させていただきます。そのまま読まさせていただきますけれども、説明会が一部の請願団体等と市でけんかしている雰囲気で、一般のスポーツ団体や市民にとって意見があっても出しづらいと感じた。いい施設ができると期待している市民もいる。一部の請願団体等の計画反対運動により、計画自体がだめになってしまったら元も子もない。請願団体への説明責任を果たして、いい運動公園を整備してほしい。  2件目が、目の前の問題である小学校の改修など、もちろん解決していただきたいが、すばらしい運動公園ができていろいろなスポーツの大会や合宿ができたら経済効果もあり地域活性化になると思うと、このような意見を2件いただいております。  以上が寄せられた意見ではございますけれども、これを受けたところで、まず、この説明会に出席をしても、発言したくても発言できない雰囲気の説明会になってしまったということにつきましては、市といたしましては大変反省をいたしているところでございます。  また、この運動公園の整備を期待し、運動公園の完成を待ち望んでおられる市民の方も多くおられるというような認識を持っております。 98 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 99 ◯8番(徳安達成君)  部長のおっしゃるとおり、かなり激しいやりとりが、あの会場では行われて、なかなか前向きな質疑、意見というのは、あそこでは発しにくかったんだろうということは、私も体感しているところでございます。  私は、今計画されている運動公園は、やはりしっかりと整備しなければならないと思っております。説明会での反対意見の中で1個ありましたけど、多久野球場を廃止するんだったら、この運動公園の整備計画を白紙にしてほしい、そういう旨の発言もあっていました。  しかし、こういう観点は、私は少し違うと思っております。これからの人口減少社会、そして、社会保障費の増大、公共インフラの老朽化などを勘案すると、公共施設等の総合管理計画をつくっていかなければならない、これは今、市が行っているところでございます。  そうであるならば、運動公園の整備がなくても、これは必然的に体育施設の統廃合は進めていかなければならなかったのではないかと考えています。この点についての市の見解を求めたいと思います。 100 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 101 ◯企画部長(馬場 貢君)  議員が言われるとおり、運動公園の整備がなかったとしても、当然、公共施設等総合管理計画に基づきまして、体育施設の統廃合は進めていくことになるのではないかというふうに思っております。その場合におきましても、現在の利用状況、地域のバランス、防災の観点、代替機能などを検討しながら、廃止する施設を決定していくことになるのかなと、そういう中で、野球場などグラウンド等の統廃合については、今、出しております結果と変わりないようなところになるのではないかなというふうに考えおります。 102 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 103 ◯8番(徳安達成君)  説明会では、そういう説明が弱かったと、私は感じております。しっかりと、もともとこういう計画の中でつくっていく、冒頭、請願が出されたときにはこういうものはなかったかもしれませんけれども、今、現状の糸島市にとっては、こういう考え方が必要なんだ、そういうことをやはりきちんとあの場ではおっしゃっていただきたかったと思っております。  そういうことで、これから通告しております公共施設等の総合管理計画に関することとして質問をさせていただきます。  まず、確認の意味で質問をさせていただきます。公共施設等の総合管理計画の趣旨について、お答えをお願いします。 104 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 105 ◯総務部長(洞 孝文君)  公共施設等総合管理計画の趣旨ということでございます。  今後、進んでいきます人口減少や税収の減少、扶助費の増加等による将来的に厳しい財政状況が予測されること、また、人口構造の変化によります市民ニーズの変化、老朽化した公共施設の更新時期の到来など、現在ある公共施設を今までどおり保有することは困難になってくるわけでございます。  そこで、人口、財政規模に応じた公共施設の保有量の最適化を図りまして、市民ニーズに対応するだけでなく、真に必要な市民サービスを維持していくため、公共施設等総合管理計画を策定することとしております。このことから、体育施設に限らず、全ての公共施設について統廃合や複合化などを進めていく必要があります。  以上です。 106 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 107 ◯8番(徳安達成君)  私の認識のとおりだと思います。全ての施設について統廃合等の計画をということでございますが、これは、いわゆる個別の施設計画になっていくのではないかと思いますが、個別の施設計画についての答弁をお願いいたします。 108 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 109 ◯総務部長(洞 孝文君)  個別施設計画でございますけれども、本市では公共施設等総合管理計画の取り組みを推進するため、計画期間44年間、長期間ではございますけれども、これを4期に分けたアクションプランの第一次分を、平成30年度をめどに策定いたします。  個別施設計画は、このアクションプランの基礎となる重要な計画でありまして、具体的には市内にある266の一つひとつの施設につきまして、施設配置等に関する基本的な考え方、そして、施設の数、集約複合化の可能性、維持管理費削減の取り組みなどの方針、また、今後必要となってきます大規模改修、更新の時期、費用の見込みなどを定めるものでございます。  この個別施設計画に基づきまして、公共施設マネジメントの担当部署におきまして、具体的に施設の複合化、費用の平準化等を考慮したアクションプランを策定するわけでございます。  以上です。 110 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 111 ◯8番(徳安達成君)  この公共施設等の総合管理計画の取り組みを推進するために必要な計画として個別の施設計画があるとの答弁でございます。しかし、現在、公共施設等の総合管理計画においては、まだパブリックコメントを募集しているところで、策定が完了していないと認識しております。この段階で、体育施設だけを前倒しにして個別計画を策定しているということについての理由をお聞かせいただきたいと思います。 112 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。
    113 ◯総務部長(洞 孝文君)  それでは、まず、今後のスケジュールについて簡単に説明をさせていただきます。  本年度中に、この公共施設等総合管理計画全体の計画を策定いたします。そして、平成29年度から個別施設計画の策定に入るわけでございますけれども、平成30年度をめどに、この個別施設計画を取りまとめた第一次のアクションプランを策定する予定でございます。  一方、運動公園の整備につきましては、本年度中に整備計画の策定を終えることで現在進めております。平成30年度からは、具体的に地質調査、測量等の作業に入るわけでございますが、スポーツ施設については、平成29年度から個別施設計画を作成する通常のスケジュールでは運動公園等整備に間に合わないために、ほかの施設に先行して本年度中に個別施設計画を策定するものでございます。  以上です。 114 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 115 ◯8番(徳安達成君)  運動公園等の整備に間に合わないためというふうな御答弁でございますが、議会としては、3月の後期基本計画の中で、運動公園は公共施設等の総合管理計画を踏まえて推進するということで、後期基本計画に定めたわけでございます。この2つの計画の整合性はどうなっているのか、お尋ねをいたします。 116 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 117 ◯総務部長(洞 孝文君)  公共施設等総合管理計画と運動公園との整備計画につきましては、どちらも本年度中に策定予定でございますので、同時進行で策定をしておるところでございます。  運動公園等整備計画におきましては、総合管理計画の趣旨を踏まえまして、施設の統廃合、計画面積の削減、DBO方式による民間活力の導入の検討などを行ってきておりまして、整合性はとれているというふうに考えております。  以上です。 118 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 119 ◯8番(徳安達成君)  わかりました。整合性はとれているということでございますので、理解をしていきたいと思います。  では、この公共施設等の総合管理計画の中の個別の施設計画においては、この運動公園というものはどういう位置づけになっているのか、答弁をお願いいたします。 120 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 121 ◯総務部長(洞 孝文君)  総合管理計画の現在の案では、スポーツ施設全体の今後のマネジメント方針として、多目的体育館を中心とする運動公園を新たに整備するため、既設施設の統廃合による再編を行うとしているところでございます。  個別施設計画における運動公園等の位置づけにつきましては、市のスポーツ施設の中核施設としてスポーツ振興、市民交流及び防災の拠点として位置づけることとしております。  以上です。 122 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 123 ◯8番(徳安達成君)  市のスポーツ施設の中核施設として、また、市民の交流及び防災の拠点としての答弁をいただきました。1つ申し上げたいことがございます。スポーツ施設の中核施設ということでございますが、今回の運動公園の整備にあたり、体育施設の統廃合の方針が先行して示されております。施設が廃止されることで不満を感じる市民がいらっしゃる、これはこの前の説明会の中でよくわかったと思います。  説明会でも、自分の家からバスで新しい運動公園に行こうとすると1時間半はかかるばい、そんな声もございました。私は、この運動公園の整備を進めるべきだとは思っておりますけれども、説明会で出た意見というのは、これはやはり貴重な意見として考えていかなければならないんではないかと思っております。小学校の補修や改修、テニスコートのこともおっしゃってありました。こうした意見というのは、やはり今の子供たち、そして、高齢者、また、地域のことを考えての御意見であったと思います。  今ある施設、代替の施設がぼろぼろであったり、使い物にならないような施設になっては絶対にいけないと思いますが、市は多久球場のかわりとして、芥屋野球場の硬式化を約束されております。ぜひとも、利用者の意見をきちんと聴いていただいて、代替機能の確保、そして、現在の施設に対するきちんとした整備というものも進めていただきたいと思いますし、先ほど地域交通の話もしました、コミュニティバスによる交通手段の確保などもしっかりと対応していく必要があると思います。この点について、市のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 124 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 125 ◯企画部長(馬場 貢君)  既存の体育施設の統廃合によりまして、市民の皆様のほうには大変御不便をおかけするというふうに思っております。その点につきましては、市民の皆様の御理解と御協力をお願いしたいというふうに思っておりますけれども、今、議員御指摘がございましたけれども、芥屋野球場の整備、また、コミュニティバス等の交通手段の確保、この点につきましては、可能な限り代替機能の確保に努めさせていただきたいというふうに思っております。  ただ、今後、この公共施設等総合管理計画に基づいて、この体育施設等の統廃合、また、ほかの施設についても統廃合、複合化を進めていくということになります。そのような中で、市民の皆さんには知恵を出し合いながら、また、譲り合いの精神で施設を有効に御利用いただきたいというふうなことも、あわせてお願いをしていきたいというふうに思っております。  以上です。 126 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 127 ◯8番(徳安達成君)  時間がなくなってまいりましたので、駆け足でさせていただきたいと思います。知恵を出し合いながらということでございますので、いろんな方法を検討していただきたいと思いますが、2つ目の質問に入らせていただきます。  防災拠点としての運動公園の役割でございます。  運動公園を防災拠点としてどのように機能を想定されているのか、お尋ねいたします。 128 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 129 ◯総務部長(洞 孝文君)  防災拠点としての運動公園の役割でございますけれども、整備構想にも記されておりますけれども、広域避難場所、備蓄倉庫、庁舎が被災した場合の代替えの対策本部となる、このこととあわせまして、自衛隊、消防隊、ボランティア等の集結場所、そして、支援物資の供給拠点など、外部からの受援の拠点としての役割を考えております。  以上です。 130 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 131 ◯8番(徳安達成君)  御答弁のとおり、防災機能としての機能というものを、私は特に重要視しておるところでございます。今の糸島市では、万一大災害が起こったら、防災の拠点となるところがない、そう認識しております。  昨今の災害では、これまで想定できない規模の災害が発生しております。私たち議員、そして、市の責務として、市民の生命、財産を守ることは絶対だと思っております。そうした意味で、今回の運動公園が果たす役割は大きいと思っております。こういう部分について、市のお考えをお尋ねしたいと思います。 132 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 133 ◯総務部長(洞 孝文君)  徳安議員の言われますとおり、今回の運動公園整備は、本市の防災拠点の整備であるというふうに考えております。東日本大震災、そして、本年4月の熊本の震災、また、全国で多発をしておる異常気象による集中豪雨などを教訓に、本市といたしましても、万一の災害に対応できる体制をハードとソフト両面から整えていく必要があります。そのことから、防災拠点として運動公園が果たす役割は非常に大きいというふうに考えております。 134 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 135 ◯8番(徳安達成君)  仮に、この運動公園を整備しないとなったら、それじゃ、防災拠点としてはどうするんだという別の問題が生まれると私は思っております。公共施設等の総合計画の中で、全体的に公共施設を縮小するという方針があります。しかし、その中であえて新しい運動公園を整備する理由、私はこれが最大の理由ではないかと思っております。  財政的にお金をかけないほうがいいのであれば、これは何もつくらないほうがいいんです。しかし、行政の責任は市民の生命を守ること、そして、同時にこの運動公園については、たくさんの市民の方が待ち望んでいるという現状がございます。だからこそ私は、この運動公園の整備を進めていかなければならないと強く訴えたいと思っております。  最後に市長にお尋ねいたします。市長は、この真に市民に必要とされる運動公園、これはどのような運動公園であるべきだと考えていらっしゃるのか、御答弁をお願いいたします。 136 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 137 ◯市長(月形祐二君)  今、徳安議員のほうから真に必要とされる運動公園とはどういうものかという御質問をいただきました。  そもそも運動公園整備の始まりは、市民の願いであります請願、この中に書かれておりますが、健康で明るく家族みんなで気軽に利用できる総合運動公園ということが望まれております。  また、市民の代表でございます議会からも調査報告がなされまして、多くの市民に利用される施設とすることなどの御提言をいただいておるところでございます。これらを実現することが、本当に市民の皆様に必要とされる運動公園であるというふうに考えております。  具体的に申し上げますと、やっぱりスポーツを楽しむ人はもちろんでございますが、スポーツをしない方々も、お子さんも、お年寄りも、健常者の方も、障がいのある方も、幅広くより多くの方々が利用していただける運動公園を整備していくことが、市民の皆様の願いに応えることだというふうに思っております。  また、限られた財源の中では、運動機能だけではなくて、先ほども話題に、御質問いただきましたが、防災機能、あるいは、交流機能を兼ね備えた運動公園を整備しなければいけないというふうに考えております。  特に近年の異常気象、あるいは、地震に備えるために、大規模な避難所、そして、自衛隊、消防隊、ボランティア等の活動拠点、支援物資の受け入れ、供給などの受援拠点などとしての防災拠点としても、これは整備が急がれるというふうに思っております。  私は、市民の願いである運動公園の整備を必ず実現したいと思っておりますので、議員の皆様を初め、この場をおかりいたしまして、市民の皆様にも御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。 138 ◯議長(谷口一成君)  徳安議員。 139 ◯8番(徳安達成君)  私も市長の考えと同じ思いでございます。ぜひ、よろしくお願いします。  また、市長におかれましては、さまざまな場面で御挨拶をする場合があると思います。ぜひとも、こうした思い、必要性というものを、ぜひ、市民の皆さんにお伝えしていただきたいと思っております。  最後に1点、申し上げさせていただきます。  私は、この廃止するような施設、野球場や運動場について、この施設を廃止しても、その施設自体は穴を掘ってもう使えなくする、そういうものではないと思っております。これからは、一般の行政財産としてどのようにするかという課題もあると思いますが、市の管理する施設はないかもしれませんけれども、子供たち、そして、市民の皆さんの健康づくりが行える運動する場所というのをどのように確保していくかというのは、これもまた必要なテーマだと思っております。ぜひともここで、そうしたものを確保する知恵を出していただきたいとお願い申し上げまして、一般質問を終わらせていただきたいと思います。  ありがとうございました。 140 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして、徳安議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は11時10分の予定でございます。      (午前11時00分 休憩)      (午前11時08分 再開) 141 ◯議長(谷口一成君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、1番藤井芳広議員の発言を許可します。藤井議員。 142 ◯1番(藤井芳広君)  1番、建設産業常任委員の藤井芳広です。ただいま議長の許可をいただきましたので、通告に従い、一般質問させていただきます。  今回は3つのテーマで一般質問をさせていただきます。お聞きしたいことがたくさんございますので、どうぞよろしくお願いいたします。  では、1つ目のテーマ、電力自由化に伴う市の施設の電力契約の切りかえについて質問いたします。  この件に関しては、昨年の12月議会においても一般質問させていただきました。今回はそれを踏まえた上で、これまでの進捗状況と来年以降の契約について質問させていただきます。  昨年の12月議会において本年4月からの電力自由化に向けて、市の施設も新電力と契約すべきではないかと質問したところ、現在、過去の電力使用量、あるいは電気料に基づいて新電力での試算と他の入札導入自治体の入札方法等の調査をしていると回答いただき、調査の結果によって新電力と契約をするかどうかを判断されるとのことでした。  また、対象となる施設についてもお聞きしたところ、庁舎に加え、学校などの公共施設も含めて調査をしているとのことでした。  そこで、まずはじめに現在の進捗状況について、昨年の12月からの1年間でどのような調査をし、それによりどのような方針が決まったのか、お聞きいたします。 143 ◯議長(谷口一成君)
     洞総務部長。 144 ◯総務部長(洞 孝文君)  電力自由化に伴います電力契約の切りかえにつきましては、他の自治体の導入状況、導入に当たっての課題、導入方法などについて調査を行っておりまして、糸島市でも切りかえに向けて、本年度中に入札を行うということで準備を行っておるところでございます。  以上です。 145 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 146 ◯1番(藤井芳広君)  検討の中で新電力と契約する目的についても定めておられるかと思いますが、市は新電力と契約する目的、理由、メリットはどこにあるとお考えでしょうか。 147 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 148 ◯総務部長(洞 孝文君)  現在進めております切りかえに向けての目的でございますけれども、電力の安定供給を基本といたしまして、電気料金の削減を目的に行います。また、メリットでございますけれども、電気事業者間で価格競争していただくことで、電気料金の削減が図られるものと考えております。  以上です。 149 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 150 ◯1番(藤井芳広君)  では、電力契約の対象となる施設はどこになるでしょうか。 151 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 152 ◯総務部長(洞 孝文君)  今回、電力契約の切りかえを予定しておりますものは、庁舎でございます。  以上です。 153 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 154 ◯1番(藤井芳広君)  先ほども申しましたが、前回の一般質問では、庁舎だけでなく学校などの公共施設も含めて検討されるとのことでしたが、庁舎のみに対象を絞られたのはどのような理由からでしょうか。 155 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 156 ◯総務部長(洞 孝文君)  庁舎に絞った理由でございますけれども、今回、初めて電力契約の切りかえを行うため、まずは庁舎の切りかえを行いまして、電気の供給状況、電気料金などの状況を見ることとしております。その後、状況を見ながら他の施設についても検討していきたいというふうに考えております。  以上です。 157 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 158 ◯1番(藤井芳広君)  今後、状況を見ながら他の施設も検討されるということですので、よろしくお願いします。  では、次に参ります。  入札の方法についてですが、入札については現在どこまで決まっておられますでしょうか。 159 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 160 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほども答弁をいたしましたけれども、年度内に入札を行う計画で事務を進めておるわけでございます。入札方法についても、現在のところ条件つき一般競争入札で行うことで進めております。  以上です。 161 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 162 ◯1番(藤井芳広君)  ただいま条件つき一般競争入札ということでしたが、入札の参加条件については現在どのようにお考えでしょうか。 163 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 164 ◯総務部長(洞 孝文君)  現時点での考えでございますけれども、官公庁で実績があること、そして二酸化炭素排出係数の基準の条件を設ける予定としております。  以上です。 165 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 166 ◯1番(藤井芳広君)  ただいま入札の条件に二酸化炭素の排出係数を加えられるとお答えいただきました。その点に関しては、私も前回の一般質問で訴えさせていただいたことなので、うれしく思っていますが、前回それ以外にも再生可能エネルギーの導入の比率についても判断基準に加えるべきと訴えさせていただきました。  政府においても、環境配慮契約法を定め、本年2月に環境省がその基本方針と詳細な解説を発表しています。その基本方針の中には価格以外の多様な要素を考慮して、環境配慮契約を行うことで企業の知恵や努力を適切に評価し、経済の付加価値が拡大しても、環境負荷の増大につながらないようにするとともに、環境保全の観点から性能がすぐれた技術や製品をいち早くつくり出すことにより、新たな経済活動が生み出されることが期待されるとあります。これからの社会においてとても重要なことだと考えます。  環境配慮契約法はさまざまな分野における契約を対象にしていますが、電力契約もそれに含まれており、電力契約に関しては二酸化炭素排出係数、未利用エネルギーの活用状況、再生可能エネルギーの導入状況の3点を事業者選定の評価項目に入れることを定めています。地方公共団体においては努力義務ではありますが、地球環境のことを考えると、努力義務だからやらなくていいということはなく、むしろ積極的にやるべきだと考えます。お隣の福岡市は、ことしの4月から環境配慮契約に基づいた電力契約をされています。  そこで質問ですが、本市においても来年4月からの電力契約に当たり、入札の評価項目に二酸化炭素の排出係数だけでなく、未利用エネルギーの活用状況や再生可能エネルギーの導入状況も加えるべきだと考えますが、それについてはこの1年検討されましたでしょうか。 167 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 168 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほど冒頭に答弁をいたしましたけれども、検討した結果、今回、入札については、二酸化炭素排出係数の基準を設けることで進めさせていただきたいというふうに考えております。  以上です。 169 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 170 ◯1番(藤井芳広君)  検討されたということですので、検討された結果、未利用エネルギーの活用や再生可能エネルギーの導入状況を評価項目に入れないと決められた理由は何でしょうか。 171 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 172 ◯総務部長(洞 孝文君)  今回が初めての電力切りかえになりますので、安定供給を基本に電気料金の削減、そして環境部分については二酸化炭素の排出係数の基準から始めていきたいというふうに考えております。  引き続き他の自治体の環境配慮への対応状況等を十分に調査をしながら、今後検討してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 173 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 174 ◯1番(藤井芳広君)  今の答弁をお聞きすると、今後、来年の契約時は二酸化炭素排出係数のみですが、その後の契約切りかえのときには、その他の先ほどの未利用エネルギーや再生可能エネルギーも導入を検討されていくということでよろしいでしょうか。 175 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 176 ◯総務部長(洞 孝文君)  2年目以降という藤井議員の御質問でございましたけれども、今回、本年度中に来年度からの切りかえに向けての入札を行うわけでございます。今回の入札に当たっては、先ほど藤井議員が申されました環境配慮契約法の中の評価項目の一つでございます二酸化炭素排出係数を要件に加えて入札することで現在事務を進めております。それ以外にも未利用エネルギーの活用状況、再生可能エネルギーの導入状況などの評価項目が法に示されておりますので、先ほども答弁しましたように、引き続き他団体の状況などを継続して調査を行いまして、次回以降の入札に向けて検討してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 177 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 178 ◯1番(藤井芳広君)  では、この件に関しては最後となります。  今後の市の電力調達のあり方について市はどのように考えておられるか、お聞きいたします。 179 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 180 ◯総務部長(洞 孝文君)  今後の市の電力調達のあり方ということでございます。  何回も答弁いたしますけれども、環境配慮契約法の評価項目を参考といたしまして、今後、事務を進めてまいりたい、引き続き調査をしてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 181 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 182 ◯1番(藤井芳広君)  昨年12月議会でこれから検討していくと言われ、この1年間いろいろと検討されたことが今回の一般質問でわかりましたし、今後に関してもより環境に配慮した契約となるように検討や改良を重ねていかれるとの御答弁でしたので、今後に期待しつつ、私自身もこれからもしっかりと全国の状況などを調査し、また必要なことは訴えさせていただきたいと思います。  では、次の質問に参ります。  電磁波についてです。  近年、インターネットや携帯電話の普及に伴い、電磁波による健康被害を懸念する声が日本全国で高まっており、法規制を求める声も市民団体や自治体、議会から多数あがっています。私自身も、先日、糸島市内のある地域の方から、携帯基地局から出る電磁波による健康被害について相談を受けました。
     また、電磁波過敏症という、これまでなかった新しい病気、障害も生まれています。そんな中、市は電磁波による市民への健康被害のリスクに関してどのように考えておられるか、まずはじめにお聞きいたします。 183 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 184 ◯市民部長(金谷康彦君)  電磁波のリスクについての考えということでお答えをさせていただきます。  電磁波につきましては、国が健康への影響など、安全性の確保の観点から指針や基準値を定めております。そのため、無線設備、電力設備等から出ます電磁波につきましては規制を行っておりまして、健康に支障が生ずることがないようにされておりますので、市もそのように考えておるということでございます。  以上でございます。 185 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 186 ◯1番(藤井芳広君)  今の件ですが、国の指針による基準値は幾つになるでしょうか。 187 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 188 ◯市民部長(金谷康彦君)  基準値につきましては、一定のものでお答えをさせていただきたいと思いますが、電波法30条で規定をされておりまして、その中の電波法施行規則の中に周波数300メガヘルツの場合は、限界強度が27.5V/mというふうな形で、1.5ギガヘルツの場合は61V/mというふうな形で、強度については今そういうふうな形でお答えをさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 189 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 190 ◯1番(藤井芳広君)  済みません、もう一回だけ今の件、低周波の耳介によるテスラやガウスなどであらわされる基準値に関しては、市のどの値を基準値と定めておられますか。 191 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 192 ◯市民部長(金谷康彦君)  密度のことでよろしいでしょうか。  密度につきましては、これはあくまでも国が定めております基準でございますので、今300メガヘルツの場合でございましたら、0.2mW/cm2ということで、1.5ギガヘルツの場合でありますと、1mW/cm2というふうな形の基準になっておるということでございます。  以上でございます。 193 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 194 ◯1番(藤井芳広君)  先々のほうで必要だったので、済みません。  平成21年合併前の前原市の時代に、雷山地域で計画されていた鉄塔と送電線を地中化するよう、事業主である九電に松本前市長が要望されています。今回、一般質問をするに当たり、前原市議会の当時の議事録を読ませていただきましたが、雷山の送電線に関し当時4名の議員の方が一般質問で取り上げられ、そのうち3名の議員が電磁波による健康被害を問題視され、質問されていました。  そこで質問ですが、九電に対し送電線の地中化を要望されたのは、どのような理由によるものでしょうか。 195 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 196 ◯市民部長(金谷康彦君)  地中化の件でございます。  この件につきましては、雷山の景観の保全及び周辺住民の方の健康の心配などから、地元住民の方からの要望に基づきまして地中埋設というふうな形になったものでございます。  以上でございます。 197 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 198 ◯1番(藤井芳広君)  先ほども申しましたが、先日、市内のある地域の方々から携帯基地局に関して相談を受けました。家の近くに2本の携帯の基地局、鉄塔が立っており、それによって家族や地域の人に健康被害が出ているという内容のものでした。  電磁波の健康影響について、早くから問題とされていたのは、高圧送電線等の低周波と小児白血病との関係です。古くは1979年、アメリカの疫学論文によって高圧線近くの小児白血病の増加が指摘され、1993年にスウェーデンの研究所が0.2マイクロテスラ以上の暴露で小児白血病が2.7倍に増加するという報告を出しています。  日本においても、1999年から2001年にかけて、文科省の科学振興調整費を活用して行われた研究によって、子供部屋の平均磁界レベルが0.4マイクロテスラ以上だと小児白血病の発生率が2.63倍に増加するという研究結果が発表されています。0.4マイクロテスラというのは、現在の国の基準である200マイクロテスラの500分の1の値です。  市は携帯基地局による健康被害へのリスクに対してどのように考えておられるでしょうか。 199 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 200 ◯市民部長(金谷康彦君)  携帯基地局のリスクということでございます。  基本的に携帯電話の基地局から出されます電波につきましては、国のほうで安全性の確保のための基準として、電波防護指針を定めてあります。この中で十分な安全を考慮した基準値により規制がされております。このため、基地局から出されます電波の強さにつきましては、基準値以下に抑えられておるということで、健康に影響を及ぼすことはないというふうにされております。  以上でございます。 201 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 202 ◯1番(藤井芳広君)  現在、糸島市内には携帯の基地局が幾つあるか把握されていますか。 203 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 204 ◯市民部長(金谷康彦君)  基地局の数でございますが、総務省が公表しております市内の携帯電話等の基地局につきましては、全体で75件というふうに把握をしております。  以上でございます。 205 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 206 ◯1番(藤井芳広君)  市民に対して携帯基地局の位置情報などを公開すべきと考えますが、公開されておられますか。 207 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 208 ◯市民部長(金谷康彦君)  この件につきましては、先ほど回答しました件数は総務省のホームページ、電波利用ホームページというのがございますが、そこの中で公表されておるということで、個々につきましては、場所等は公表されておりませんので、この中で数値等を基準に基づき出されてあるというふうに理解をしております。  以上でございます。 209 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 210 ◯1番(藤井芳広君)  では、現在、市に対して市民から携帯基地局による健康被害についての相談がありますでしょうか。 211 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 212 ◯市民部長(金谷康彦君)  相談の件でございますが、本年3月に携帯電話の基地局についての相談があっております。  内容は、鉄塔の倒壊とか健康への心配というふうなものでございました。  以上でございます。 213 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 214 ◯1番(藤井芳広君)  市はそれを受けて実態の調査など、健康被害の調査などはされましたでしょうか。 215 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 216 ◯市民部長(金谷康彦君)  健康被害の部分については、先ほど国のほうでも示してありますが、市で調査は行っておりません。  以上でございます。 217 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 218 ◯1番(藤井芳広君)  この件に関しては、実際に健康被害が出ているという、あるという声が市民から出ています。それが本当に携帯基地局の影響によるものなのかどうかは広く調査しないと、わからないと思います。そして、調査の結果、健康被害の本数が携帯基地局のある地域とない地域で比べて、携帯基地局にあるほうが健康被害が多いという調査が出れば、やはりそれは対策をとるべきだと考えますが、なぜ調査などされないのでしょうか。 219 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 220 ◯市民部長(金谷康彦君)  先ほどから申し上げております基地局の運用に当たりましては、国のほうで調査、指導等を行っておりまして、市のほうで調査は考えておりません。  以上でございます。 221 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 222 ◯1番(藤井芳広君)  では、次に参ります。
     今後、電磁波のリスクや影響に対してどのように対応し、軽減していくか。  先ほどの0.4マイクロテスラよりも強い環境で生活していると、小児白血病が発生する確率が2.63倍になるという結果に対し、WHOは証拠は限定的であると結論づけ、因果関係を否定しています。しかし一方で、低周波とがんについての一定の関連性を認め、防護措置として慢性影響の存在について不確実性があるゆえ、予防的アプローチが必要であると指摘しています。この社会は、過去に比べて随分便利になりました。インターネットのおかけで、世界中のさまざまな情報にアクセスすることができます。しかし、便利になったからこそ、それによるリスクを最小限にとどめること、それによって逆に不便になったり生きにくくなる人たちの障壁や障害を最小限に抑えられるように努力する責任が国、そして地方自治体にはあると思います。  また、電磁波による健康被害として懸念される疾患には、先ほどお伝えした小児白血病やがんなど、生命の存続にかかわるものも含まれており、厳密な科学的知見の確立を待っていては、取り返しのつかない大きな被害を発生させてしまう危険性をはらんでいます。  そこで質問ですが、市は今後、電磁波のリスクや健康への影響に対して独自の対策や軽減策を考えておられるかどうか、お聞きいたします。 223 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 224 ◯市民部長(金谷康彦君)  市の独自の対策ということでございます。  この分につきましては、先ほどからお答えをしておりますが、電磁波について国において規制をされておるということでございますので、市独自の対策、軽減策等については考えておりません。  以上でございます。 225 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 226 ◯1番(藤井芳広君)  独自のことは考えていないということで残念ですが、次に参ります。  リスク認知という考え方があります。リスクというのは、客観的なデータだけで決まるものではなく、受け取る側の立場によっても変わるということです。簡単に言えば、たばこが好きな人にとっては、たばこの健康被害のリスク認知はそれほど高くなく、たばこが嫌いな人にとってはたばこの健康被害のリスク認知は高いといったようなことです。  リスク認知が高くなる要素として、受動的であるかどうか、制御不可能かどうか、なじみがあるかどうか、恐怖感があるかどうか、次世代に影響があるかどうか、不公平であるかどうかによって変わると言われています。電磁波は受動的であり、制御不能であり、なじみがなく、恐怖感があり、次世代に影響があり、不公平であるので、必然的にリスク認知は高くなるのです。それに対して、ただ、WHOや国が大丈夫と言っているから大丈夫というのではリスク管理として十分とは言えないと考えます。それによって市民の不安は解消しません。市民が心身ともに健康に暮らすために行政として何らかの対応や対策を新たに行うべきと考えますが、その点に関してはどのようにお考えでしょうか。 227 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 228 ◯市民部長(金谷康彦君)  その旨お答えさせていただきます。  今お答えをさせていただいておりますように、市の独自の対応、対策は考えておりません。今後とも電磁波の健康への影響についての研究とか国の対応について引き続き注視をしてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 229 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 230 ◯1番(藤井芳広君)  では、次の3番に参ります。  電磁波と健康や環境に影響のあるものへの規制についてです。  まず最初に、リスクコミュニケーションの必要性という観点で質問します。  WHOは電磁波に関してリスクコミュニケーションが必要であるとしています。リスクコミュニケーションとは、自分たちが負うかもしれないリスクに関して当事者が正確な情報を手に入れ、その上でどうすべきかを話し合い、双方の合意を形成していくということです。それは民主主義、国民主権の基本でもあります。携帯基地局に関しても、原発に関しても、現在リスクコミュニケーションが十分ではなく、今後、リスクコミュニケーションをしっかりと義務づけることが重要だと考えています。  そのリスクコミュニケーションという考え方にのっとって、今後、電磁波や放射能などの健康リスクに対処すべきと考えますが、それについてはいかがお考えでしょうか。 231 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 232 ◯市民部長(金谷康彦君)  お答えをさせていただきます。  電磁波による健康リスクにつきましては、国が生活する上で安全や健康への支障がないように、先ほどからお答えをさせていただいております基準を設けて指導してありますので、市がこのことについて対応することは考えておりません。  以上でございます。 233 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 234 ◯1番(藤井芳広君)  先日の大石行政区の件などを見ても、私はリスクコミュニケーションという点において、糸島市はおくれていると思いますが、現在、リスクコミュニケーションが行政と市民、事業者と住民の間でしっかりできているとお考えでしょうか。 235 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 236 ◯市民部長(金谷康彦君)  基本的には必要な事項は十分周知をさせていただいておりますし、国等で管理されてある数値についても、きちっと社会的に周知を出されてあるということでしておりますので、基本的にできておるというふうに理解をしております。  以上でございます。 237 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 238 ◯1番(藤井芳広君)  私はまだ不十分だと考えますので、ぜひより一層のリスクコミュニケーションに励んでいただきたいと思います。  では、最後に携帯基地局の設置について定めた条例の制定についてお聞きします。  近年、携帯基地局の設置について、条例を制定している自治体があらわれています。それらの条例では、事業者が市と近隣住民に事業計画を公表することや近隣住民への説明会を開催すること、近隣住民の合意をとることなどが定められています。また、保育園、幼稚園、学校や通園路、通学路からなるべく離れることを責務としているところもあります。スマートフォンや携帯電話を誰もが使う今日の状況で、市内に基地局を建てさせないなどということは不可能です。しかし、基地局からの照射の方向や土地の高低、建物の位置関係などによって周囲よりも強い電磁波が当たる場所ができてしまうことが多々あります。そうした場所ができないように事業者に求めたり、住民が基地局側の部屋を寝室にしないなどの自己防護策がとれるようにする意味でも基地局設置計画をできる限り広範囲に周知させることが必要です。  先ほどリスクコミュニケーションやリスク認知という考え方も示させていただきましたが、他の自治体を見ても、基本的には紛争を未然に予防するという目的で条例を制定しています。前原市時代に市民からの要望に応え、雷山の送電線の地中化を九電に要望されたのは英断だったと思いますが、それは事業者と市民の間で紛争になり、市民運動が盛り上がったからだと思います。これからの社会において重要なのは、紛争が起きてから対処するのではなく、紛争が起きる前に未然に予防することであり、そのために条例によって住民への説明責任や合意を得ることを定めるべきと考えますが、本市としても条例を定める考えがあるかどうか、お聞きいたします。 239 ◯議長(谷口一成君)  金谷市民部長。 240 ◯市民部長(金谷康彦君)  条例の制定についてでございます。  携帯電話の基地局の設置につきましては、国が開局に当たりまして、電波防護指針に基づきます申請内容の審査や施設についての検査、指導を行っております。また、紛争防止の観点から、周辺住民への事前説明の指導等がなされておりますので、本市で条例の制定等の考えは持っておりません。  以上でございます。 241 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 242 ◯1番(藤井芳広君)  ただいま市としては条例を制定する考えはないとの答弁でしたので残念ですが、本来立法機関は議会であり、我々議員は議会に条例を提案する権利も有しておりますので、今後しっかりと調査し、法的な必然性があると判断すれば、議員発議によって条例案を提出させていただきたいと思います。  では、次の質問に移ります。  運動公園の整備についてです。  まずはじめに、運動公園の整備に関する現在の進捗状況について、現在決まっていること、既に結論が出ていることは何か、また現在検討中のことがあれば、それもあわせてお聞きいたします。 243 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 244 ◯企画部長(馬場 貢君)  運動公園整備計画につきまして、整備検討委員会の検討結果を踏まえまして、市の方針としておるところでございますけれども、まず場所、敷地面積につきましては、現在の雷山運動広場とその周辺、約5万8,000平米、導入施設につきましては、7,200平米の多目的体育館、公園、フリースペース等、導入機能につきましては、スポーツができる、見られる運動機能、多くの人々が集える公園やイベント等の交流機能、万一の災害のときの防災機能、次に整備手法については、設計・施工・運営管理を一括発注し、民間資金を活用しないDBO方式、整備費用については約49億4,000万円、市の実質負担については約28億8,000万円となる予定でございます。  整備スケジュールにつきましては、平成35年度の供用開始を目途としたスケジュールを組ませていただいております。  体育施設の統廃合につきましては、曽根体育館、多久野球場、雷山運動広場、立花運動場を平成36年度までに廃止、志摩体育館を平成42年度を目途に廃止というふうな方針を今決めておるところでございます。  次に、今後検討していくものにつきましては、平成29年度、30年度に実施方針、また要求水準書等を検討していきたいというふうに考えております。 245 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 246 ◯1番(藤井芳広君)  お聞きになっている市民の方のためにも、知っている情報でありましたが、お聞きさせていただきました。  次に、運動公園等調査特別委員会の提言を受けての市民ニーズの調査についてお聞きします。  先ほど徳安議員も申されましたが、平成24年6月、市民からの請願採択を受け、前期の議会において、総合運動公園等調査特別委員会が設置され、その提言の中に市民が真に必要とし、利用しやすい施設を整備することとあり、スポーツ施設を整備する場合は、市民のニーズを十分に調査することとあります。  そこで、特別委員会の提言を受けて、市はどのようにして市民のニーズを調査されたのか、調査の方法と調査の結果についてお聞きいたします。 247 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 248 ◯企画部長(馬場 貢君)  整備方針、また整備構想の策定におきまして、市民ニーズの把握でございますけれども、施設利用者、体育協会、スポーツ少年団へのアンケート、また市民モニター調査、市民満足度調査、市民アンケート、パブリックコメント等を実施させていただきまして、約4,000人の方から回答を得ております。  あわせまして、平成27年度の整備構想の策定、そして本年度の整備計画の策定に当たりましては、学識経験者、また体育協会の代表、行政区長の代表、子育て関係者、防災関係者、公募委員などによる検討委員会をそれぞれ設置させていただきまして、市民の皆様の意見やニーズを集約してきたということでございます。  そのアンケートの結果、どのようにという分につきましては、先ほどお答えした整備計画の方針というふうに考えていただければと思っております。 249 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 250 ◯1番(藤井芳広君)  そのようなニーズ調査の結果、整備の優先度が一番高い施設を多目的体育館であると判断されたわけですが、多目的体育館が選定されるに至った経緯や理由についてお聞きいたします。 251 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 252 ◯企画部長(馬場 貢君)  まず、採択後、議会におきまして調査特別委員会が設置をされまして、その調査報告におきまして、メインとなる総合体育館を早急に整備する必要があるというふうに示されております。これは本市の財政状況、また既存の2つの体育館が老朽化しておるということが理由というふうに上げられておりました。  次に、整備方針におきまして、最も優先的に整備する施設といたしまして、多目的体育館を位置づけをさせていただきました。これは施設利用者アンケートの結果、既存の2つの体育館の設備の充実、また規模の拡大が求められたこと、またほぼ市内全域の多くの市民の方が体育館の利用者であるということ、それと多目的体育館が運動公園の拠点施設として市民ニーズが高いというふうな判断のもと、多目的体育館を優先的にというような判断をさせていただきました。 253 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 254 ◯1番(藤井芳広君)  では、次の現在の案に対する市民の意見についてに移ります。  これに関しては、先ほど徳安議員も質問されましたが、私は別の視点からの質問をさせていただきます。  市は、先ほどのアンケートなどでニーズ調査をされた後、市として整備構想を策定され、ことし5月より整備計画の検討に入られ、先日、現時点での整備計画案をもとに、体育協会理事会や施設利用団体等への説明会を開催されました。先ほどお答えいただいたアンケートや市民モニターは計画を策定するためのニーズ調査だと思いますが、そこに寄せられたさまざまな意見を全て計画に盛り込むことはできませんし、相反する意見もあったと思います。それらを市として取捨選択し、一つの形にまとめる以上、それがしっかりと市民のニーズを反映したものになっているかどうか、改めて市民の意見を聴くことはとても重要ですし、もしも市民の理解や納得が得られなかったのなら、案を修正する必要があると思っています。
     先日の説明会で出された意見とそれへの回答が市のホームページに載っていますが、意見の中には計画を白紙にしてほしいというものや、請願を取り下げたいというような計画を全否定する意見もありますし、この説明会は提案ではなく決定事項の説明になっている、何のための説明会なのか、どこまでが決定事項で、どこからは意見を聴いてもらえるのか、今から計画案を変更することはできるのかなど、意見を聴いてもらえていないと感じている不満の声がありました。  このような意見が現時点で出ているというのは、これまで市が市民の意見やニーズをしっかりと捉え切れていなかった、現在の計画に市民のニーズがしっかりと反映されていないということのあらわれではないかと考えますが、市はそれに関してどのようにお考えでしょうか。 255 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 256 ◯企画部長(馬場 貢君)  確かにいろんな御意見が出されたというふうに思っております。言えば、そういう市民アンケート、そういう分をいろいろとった中で、最終的に構想のときに学識また市民代表等から成る検討委員会を設置、また整備計画を策定する本年度におきましても、学識また市民代表等から成る委員会を設置いたしまして検討を進めさせていただきました。そういう中で、今回の整備計画案というものにつきましては、全市民のいろんな防災機能、交流機能、もちろんスポーツ機能の面含めたところで市民ニーズを満たしておるというような計画になっておるというふうな判断をさせていただいておるところでございます。  また、説明会の中でも今議員が御指摘の点がございましたけれども、その説明会の中でも言われた御意見については、こういうことでこういうふうに決めさせてもらっておりますというような説明責任はきちんと果たさせていただいたというふうに思っておりますし、議員も最後の志摩の説明会のほうには来られておったというふうに思っておりますので、その点は認識をしてあるというふうに思っておるところでございます。 257 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 258 ◯1番(藤井芳広君)  市民の声というのは、ユーザーとしての声であると同時に、主権者、納税者としてのオーナーの声でもあります。これらの声を重く受けとめ、それを計画に反映する必要があると思いますが、今回の市民や利用者への説明会での意見を受けて、計画案の修正を考えておられますか。 259 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 260 ◯企画部長(馬場 貢君)  説明会で出た意見は大きく2つあったかなというふうに思っております。  1つは、多久野球場をはじめ、既存の体育施設の統廃合に反対というような意見があったかなというふうに思っております。これにつきましては、現在策定中ではございますけれども、公共施設等総合管理計画の観点からも統廃合は必要であること、また、代替機能も可能な限り確保していくというようなことを説明させていただきました。  次の2つ目の意見といたしましては、多目的体育館にサブアリーナをつくってほしい、また運動公園の中に野球場、サッカー場を整備すべきというような御意見をいただきました。これは今、議員も御指摘がございましたけれども、一つは市民が主権者という中で、この財政的なことだというふうに思っておりますけれども、財政状況、また人口減少等を踏まえ、多目的体育館の拡大は難しいこと、また、野球場ではなく公園、広場を整備することにつきましては、これまでの整備方針、整備構想の決定の経緯とあわせ、運動公園は運動機能だけでなく交流機能、防災機能も備えることなどを説明させていただきました。  それと、先ほど申しましたけれども、説明会で出されたこれらの意見につきましては、整備検討委員会の中で十分議論し、結論を出した内容でございました。そういう点で、きちんと説明会では説明をさせていただきましたので、現在持っております運動公園整備計画、また既存体育施設の統廃合についての方針については変更が必要ないというような判断をいたしております。 261 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 262 ◯1番(藤井芳広君)  では、次に参ります。  4番、運動公園の整備に関する財政的根拠についてですが、運動公園の整備費用が約50億円、そのうち約16億円が合併推進債による交付税措置として戻ってくるので、整備費用のうちの市の実質的な負担額が約28億円、プラス維持管理運営費が約6,000万円と先日説明を受けました。  糸島市のこれからの財政状況を考えたとき、合併算定替の縮減、少子・高齢化による扶助費の増加、人口減少による地方税の減少、公共施設の更新費用や維持管理運営費用の不足など、財政が厳しくなる要因しか見つからず、どう考えても新たに50億円もの運動公園、多目的体育館を整備する余裕などないと考えるのですが、市は運動公園の整備を財政的に可能だと考えておられるのかどうか、お聞きいたします。 263 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 264 ◯総務部長(洞 孝文君)  運動公園等の整備につきましては、国の交付金、そして有利な合併推進債の活用及び基金の充当などにより対応できると判断をしております。 265 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 266 ◯1番(藤井芳広君)  ただいま対応できるという御答弁でしたが、そう考える根拠はどこにあるのでしょうか。 267 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 268 ◯総務部長(洞 孝文君)  可能だという根拠はということでございます。  本年2月に作成をしました財政見通しの予算額と決算額に乖離が見られますので、現在、この財政見通しを見直し中でございます。具体的に申しますと、表示方法を各年度の最終予算額に改めまして、また各項目の金額について時点修正を行って、現在作業中であるということでございます。まだ策定途中ではございますけれども、見直し後の基金残高、これは9月議会の決算でも出ておりましたけれども、平成28年度末の見込み額が85.8億円でございました。運動公園整備実施前の平成32年度末には現在よりも増加となる見込みでございます。  あわせまして、今後、公債費が減少すると見込んでおります。また、基金を充当すること、補助金の見直し等の行財政健全化の取り組みを進めていくこと、また既存の公共施設の統廃合などにより対応できるというふうに判断をしております。  以上です。 269 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 270 ◯1番(藤井芳広君)  ただいま長期財政見通しが決算額と合っていなかったというお話でしたが、現在私たちがいただいている今後5年間の糸島市中期財政見通しにおいては、歳入総額から歳出総額を差し引いた収支見通しが今年度から赤字となり、来年度以降は毎年8億円から9億円の赤字と予想されています。そこが変わってくるということでしょうか。 271 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 272 ◯総務部長(洞 孝文君)  毎年2月に糸島市中期財政見通しという資料をお配りしておりますけれども、この中の歳入歳出差し引き額、当然変わってくるというふうになっております。現在それに向けて策定中でございます。 273 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 274 ◯1番(藤井芳広君)  差額についてお聞きしたいんですけど、現状だと8億円から9億円の赤字と聞いているんですけれども、それが縮減される程度なのか、赤字にならないのかどうか、今後5年間ですね、お聞きいたします。 275 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 276 ◯総務部長(洞 孝文君)  現在策定中でございます。来年1月にはこの見通し、現在見直しておる分について提示をさせていただきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。 277 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 278 ◯1番(藤井芳広君)  わかりました。1月にお示しくださるということなので、では、それまでお待ちいたします。  では、次に国からの交付税との兼ね合いについてお聞きいたします。  本市の財政状況は自主財源が少なく、歳入全体の約3分の2が国からの交付金などの依存財源という状況です。しかし、国においても財源が足らず、国債にも頼れず、毎年交付税の不足分を臨時財政対策債で補っているような状況です。しかし、臨時財政対策債は今後国のほうでも縮小していく傾向にあり、それによって地方交付税が今後減少していく可能性があると考えています。  また、運動公園の整備に合併推進債を使うとのことでしたが、合併推進債によって交付税措置を受けるからといっても、国の財源としては同じところであり、それが回り回って自分たちに返ってくると考えます。各地の自治体が有利だからといって合併推進債を使えば、ますます国の財源が不足し、結果的に全体として交付税が減っていくことを懸念しています。国の財源だから、有利だから使えばいいという考えでは、この国の財政が破綻してしまうと思います。それ以前に交付税が減少し、結果的に地方自治体にそのしわ寄せが来ると考えますが、国の交付税が今後減少していくと考えますが、その点を運動公園の整備に当たって考慮されているかどうか、お聞きいたします。 279 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 280 ◯総務部長(洞 孝文君)  交付税との関係でございますけれども、国の地方財政計画でございますけれども、地方の一般財源総額が確保される見込みでございます。このことから、本市におきましては、運動公園整備は対応できると判断をしておるところでございます。 281 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 282 ◯1番(藤井芳広君)  では、次に人口減少との兼ね合いについてお聞きいたします。  日本はこれから前代未聞の人口減少社会へと移っていきます。本市も今後、程度の差こそあれ、全体としては確実に人口が減っていくことが予測されています。市はことし3月、人口ビジョンを策定され、そこでは政策によって社会増と自然増を実現し、2025年に10万2,000人までふやすことを目標として掲げられています。私は、この数字は根拠のない理想でしかなく、達成するのはかなり厳しいと考えています。  そこで、これから市の人口が減っていけば、市税収入も減り、そもそもの運動公園の利用者も減っていくということを運動公園の整備に当たって考慮されているかどうか、お聞きいたします。 283 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 284 ◯企画部長(馬場 貢君)  市におきましては、今、議員御指摘のとおり、人口ビジョンというようなものを策定させていただいております。その数値をもとに今、議員が御質問されておるのかなというふうに思っております。  現在の本市の人口が約10万人で、生産年齢人口が大体6万人でございます。議員が言われました2025年の分につきましては、言われるように10万2,000人を目指しておりまして、生産年齢人口は5万9,000人と。2040年につきましては、総人口を9万9,000人、生産年齢人口を5万3,000人、2060年度におきましては総人口を8万9,000人、生産年齢人口を4万6,000人といたしております。現在計画をいたしております運動公園の整備計画、また既存の体育施設の統廃合についても、このような人口ビジョンのもとでも対応可能というふうに判断をいたしております。 285 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 286 ◯1番(藤井芳広君)  では、次に人口構成の変化との兼ね合いについてお聞きいたします。  ただいま馬場部長も申されましたが、人口ビジョンの理想的な目標を達成できたとしても、今後確実に高齢者がふえていき、生産年齢人口は減っていき、人口構成は変わってきます。それにより、税収は減り、扶助費はふえていくと考えますが、運動公園の整備に当たって、その点を考慮されているかどうか、お聞きいたします。 287 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 288 ◯企画部長(馬場 貢君)  将来的な財政負担は大丈夫なのかというような御質問だというふうに思っております。  先ほど総務部長も答弁をいたしましたけれども、今後の財政見通しの部分を考慮したところで対応できるというような判断をいたしておりますので、この分につきましては対応できるというような、大丈夫だというような判断をさせていただいております。 289 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 290 ◯1番(藤井芳広君)  では、次の運動公園の整備に伴う将来の財政負担について質問させていただきます。  今後20年近くかけて運動公園の整備費用を償還していくことは市の財政にとって相当な負担だと考えますが、それを補うために市民の税負担がふえることを心配する声が市民のほうからあがっています。運動公園を整備するために市民の税金を上げることを考えておられるかどうか、お聞きいたします。 291 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 292 ◯総務部長(洞 孝文君)  運動公園を整備することによりまして、市民の税負担がふえるようなことはございません。 293 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 294 ◯1番(藤井芳広君)  それでは、財源をふやさずに、毎年合併推進債の返済と維持管理費用に約2億円を支出するとなれば、その分市民サービスの低下につながるのではないかと考えますが、その点に対してはいかがでしょうか。
    295 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 296 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほども答弁いたしましたけれども、今後、公債費が減少すること、また基金などを財源とする予定でございますので、運動公園を整備することによってほかのサービスが低下するということはございません。  以上です。 297 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 298 ◯1番(藤井芳広君)  ただいま基金などを活用すると御答弁ありましたが、今後、運動公園の整備に財政調整基金を活用する考えがあるのかどうか、お聞きいたします。 299 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 300 ◯総務部長(洞 孝文君)  運動公園の整備に当たって、財政調整基金を活用するのかということでございます。  先ほども答弁いたしましたけれども、平成28年度末で85.8億円、財政調整基金残高となるわけでございますけれども、今後、合併推進債の償還に当たっては、この基金を十分活用してまいりたいというふうに考えております。  また、9月議会でも答弁させていただいたかと思いますけれども、県内26市の財政調整基金の平均残高が44億円ということでございますので、このことからも合併推進債の償還にこの基金を充てることは十分可能であるというふうに考えております。 301 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 302 ◯1番(藤井芳広君)  ただでさえ、長期財政見通しにおいて、毎年の財源不足を補うために財政調整基金を切り崩すとされており、今後、基金が減少していくことが予想されます。  そこで質問ですが、運動公園の整備費用、合併推進債の償還金に財政調整基金を金額としてどれくらい充てる見込みなのか、もしも庁舎の建設費用にも充てられるつもりでしたら、その金額もあわせてお聞きいたします。 303 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 304 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほども答弁いたしましたけれども、来年1月の公表といいますか、1月に運動公園の整備計画が策定をいたしますので、それにあわせて財政見通しを策定中でございますので、現在のところ、まだ確定ではございませんので、答弁はいたしかねます。  以上です。 305 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 306 ◯1番(藤井芳広君)  じゃ、その1月時点で財政調整基金を幾らぐらい活用するかという金額もお示しいただけるということでよろしいでしょうか。 307 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 308 ◯総務部長(洞 孝文君)  当然財源を明確にする必要がございますので、そういうことで御理解をいただきたいと思います。 309 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 310 ◯1番(藤井芳広君)  わかりました。  では、6番、適正な規模、整備費用について質問いたします。  今回の運動公園の整備費用の決め方は、欲しいもの、必要なものを掛け合わせていった上で、最後に少しだけ削るというような割り出し方、決め方をしているような印象があります。本来、運動公園に幾ら費用をかけられるのかは、今質問させていただいたような市の今後の財政状況をしっかりと分析し、幾らまでなら出せるという厳密な数字を出し、その予算の範囲内でできることをやるべきだと考えます。体育館の面積を1万平米から7,000平米に縮小されましたが、1万平米なら不可能で7,000平米なら可能だという根拠はどこにあるのか。ただ単純にコスト削減のために3割減という考え方なのか、それでは到底市民理解は得られないと考えます。私は、運動公園を整備する上で、何よりも重要なのは広く全般的に市民の理解を得ることだと考えています。市民の理解が得られるのなら、基金を切り崩して運動公園を整備しても構わないと思いますが、市民の理解を得ないまま、しっかりと説明しないまま、これまで積み上げてきた市の貯金とも言える基金を運動公園に使うのは反対です。今回の整備費用を最終的に約49億円と決定した根拠について、市民が理解できるような説明をお願いいたします。 311 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 312 ◯企画部長(馬場 貢君)  根拠についてでございますけれども、まず規模といいますか、面積から説明をさせていただきます。  運動機能、交流機能、防災機能を確保した中で、多目的体育館の延べ床面積につきましては7,200平米ということにさせていただきました。もちろん、これは先ほど言われましたとおり、1万平米から7,200平米に縮小させていただいたということでございます。その根拠のところでございますけれども、近年、多目的体育館を建設、または建設予定の人口10万人程度の4つの自治体を調査させていただきました。大体延べ床面積の平均が7,155平米というふうになっておりまして、本市の整備計画は適正な規模であるというふうに判断をいたしております。  また、敷地面積の5万8,000平米につきましても、先ほど言いました多目的体育館の敷地面積で約5,000平米、また災害時等も想定した中で、自衛隊等の活動拠点となる公園、広場等約2万8,000平米、それとヘリポートや必要駐車場等で約2万5,000平米と、これが必要であるというような判断をさせていただきました。  次に、費用でございますけれども、多目的体育館のみで比較をさせていただきます。運動公園全体では面積が違いますので比較ができません。近年建設をされました太宰府市におきましては、平成26年6月の入札時で29億2,000万円、1平米当たり40万2,000円となっております。入札時から現在までの建設費指数の推計上昇率は大体14.6%程度あるということからすると、現時点での価格を推計すると、1平米当たり46万1,000円ということになります。  本市の多目的体育館の費用でございますけれども、今後の物価上昇率を12%見込んでおりますので、1平米当たりが47万4,000円と見込んでおりまして、現時点では妥当な金額であるというふうな判断をさせていただいております。  それと、市民理解についてちょっと議員は言われましたけれども、議員の御指摘からすると、お金の計算から入るべきではないかというような御指摘だったというふうに思っております。これは、我々としてはとても危険性がある考え方かなというふうに思っています。もちろん、自治体の使命といたしまして、最少の経費で最大の効果というふうにありますけれども、まずやはり市民の方が必要とするサービス、施設は何かから入るべきだというふうに考えております。そして、知恵を出して経費をなるだけ下げていく中で、先ほど総務部長も答弁をいたしておりましたけれども、市財政運営において対応できるのかというふうな判断、こういう順番から入っていくべきだというふうに思っております。安かろうから入っていくと、全てが無駄になる可能性もあるのではないかというふうに思っておりますので、今のやり方、またこの経費については市民理解を得られるものというふうに判断をいたしております。 313 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 314 ◯1番(藤井芳広君)  時間がないので、次に参ります。  では、次に公共施設等総合管理計画との関係についてです。  こちらも先ほど徳安議員が質問されましたが、かぶらない範囲で質問させていただきます。  ことし3月議会において、後期基本計画に対し議会から修正案を提出し、「公共施設等総合管理計画を踏まえて」という文言を追加しました。しかし、廃止になる曽根体育館の延べ床面積が1,363平米、志摩体育館が1,965平米で、新しく整備する多目的体育館が7,000平米なので、公共施設、体育施設の総量、総面積としてはふえることになりますが、それに関してはどのように考えておられるのか、それで公共施設等総合管理計画を踏まえていると言えるのかどうか、お聞きいたします。 315 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 316 ◯総務部長(洞 孝文君)  公共施設等総合管理計画でございますけれども、公共建築物の今後の取り組みの方針の一つとしまして、施設総量の削減をあげているところでございます。これは新たな施設整備を否定するものではございません。市の重要施策の推進等により、施設面積が増加する場合でも、ほかの施設の縮小、複合化等により市全体として調整をしまして、施設総量の削減に努めてまいるものでございます。  以上でございます。 317 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 318 ◯1番(藤井芳広君)  一方で、敷地面積でいえば、廃止となる5つの施設の合計面積が計6万647平米です。コミュニティ施設として残す志摩体育館を引いたとしても5万8,682平米で、新たに整備予定の運動公園の敷地面積が5万8,500平米の予定なので、面積的にはほとんど変化がありません。しかし、当初の運動公園等の整備に関する方針には、平成23年時点の本市の市民1人当たりに対する都市公園の面積が約5.1平米であり、県内平均の9.5平米に比べて少ない状況であることが書かれてあり、それを受けて、方針の中にも市民1人当たりの公園面積を高めることが掲げられています。1人当たりの公園面積がふえないのは、運動公園を整備するために、先ほどの5つの施設を廃止しなければならないからであり、それだけ運動公園、多目的体育館の建設費用や維持管理費用が大きいということのあらわれだと考えます。  この件に関して、市民1人当たりの公園面積をふやす方針だったのにふえていないということに関してはどのようにお考えでしょうか。 319 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 320 ◯総務部長(洞 孝文君)  ちょっと御質問の趣旨がよくわからなかったんですけれども、私が先ほど答弁いたしましたものは公共建築物の総量縮減ということで、現在進めております公共施設等総合管理計画で数値目標を掲げておるものでございます。公園面積はインフラ施設になりますので、インフラ施設については長寿命化を図っていく、維持管理費をなるべく削減をしていこうという、そういった方針で現在計画のほうを定めておりますので、策定中でございますので、御理解をよろしくお願いしたいと思います。 321 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 322 ◯1番(藤井芳広君)  私が聞きたかったのは、運動公園の最初の整備構想の段階において、市民1人当たりの公園面積が少ないということが整備の理由に上がっていたと思います。それによって優先度の2番目に公園、広場や芝生などを入れられていると理解しています。しかし、今回の整備によっては、市民1人当たりの運動公園の面積はふえないと思いますが、そのことに関してどのようにお考えをされているかという質問でした。 323 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 324 ◯企画部長(馬場 貢君)  今、議員が言われておるのは、いわゆる今回体育施設の分で統廃合させていただく多久野球場だとか立花運動場あたりの分で面積が減っていくということを言われておるのでしょうか。  今…… 325 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして、藤井議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩いたします。  なお、再開は午後1時の予定です。      (午後0時08分 休憩)      (午後0時58分 再開) 326 ◯議長(谷口一成君)  午前中に続いて一般質問を行います。  16番笹栗純夫議員の発言を許可します。笹栗議員。 327 ◯16番(笹栗純夫君)  ただいま議長から発言のお許しをいただきました総務文教常任委員会、公明党の笹栗純夫でございます。  今回は4つのテーマを質問いたします。全て片仮名が入っておりまして、まことに恐縮でございます。  最初のインバウンドは外国人旅行客のことを指します。きょうは最初の質問は市長にお尋ねをいたします。  先週の木曜日でしたか、一般質問でインバウンド政策をするんですよとしたときに、ある知人から、私にとっては衝撃的な2つの例を挙げられました。  1つは、先日、その方が高野山に行って宿坊に泊まったらしいんですよ。日本人は6人か7人、あとは全部外国の方だったと。いろんな地方の方がいらっしゃったと。びっくりしたのは、そこの住職というか、お坊さんが英語でしゃれを言っていたということですね。英語でしゃれを言っていたとわかる人もすごいと思ったんですけど。  それともう一つは、スペインに旅行に行きましたという話でした。スペインの露天商のかなりお年をとった御婦人ですけれども、スペイン語はもちろんのこと、ほとんど皆さん英語が堪能であったということです。  世界のレベル、また日本のレベルはそこまで行っているということを前提にお話をさせていただきます。  まず、1番目のインバウンド政策、外国人観光客をどのように取り込むかということでございますけれども、ことしの最終的なインバウンド旅行者数は、新聞の報道によりますと、2,400万人との見通しであるとの報道を市長はどのように受けとめておられるのか。もっと具体的に申し上げますと、観光におきまして、国内、国外のお客様をどのような戦略で糸島市に取り込もうとされているのか、市長の意気込みをまずはじめにお聞かせいただきたいと思います。 328 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 329 ◯市長(月形祐二君)  インバウンド政策ということでございますが、国の政策によりまして、本年度2,400万人の方が日本にお見えになるということでございます。
     本市といたしましても、インバウンドの消費につながるような外国人向けの旅行のモデルコースなんかを確立させていただきますとともに、海外においても糸島市の観光素材などのプロモーションを行いながら、海外の方にも糸島市にぜひお越しをいただく、そういう政策を展開したいと思っております。  また、国内のお客様につきましても、合併以降、私どもがしっかりと推進をしてまいりました糸島ブランド、これを磨き上げまして、糸島市の魅力をさらに高めていくことによりまして、一番問題であります宿泊を含めた観光入り込み客の増加を、それから先の移住へもつなげていきたい、そのように考えております。 330 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 331 ◯16番(笹栗純夫君)  市長から答弁をいただきました。私の知っている限りでは、外国人の取り込みに関しての市長の発言は今回が初めてだったように思います。ありがとうございます。  通告の2番目の要旨に移りますが、市長の意気込み、また、具体的にモデルコースをつくるというお話もいただきました。これからは、市長が目指しておられます糸島スタイルのインバウンドのあり方をやっぱり模索しながら、より実効性のある施策として確立していかなければならないと思っております。どのような戦略を立てて推進されるのか、お尋ねをいたします。 332 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 333 ◯企画部長(馬場 貢君)  戦略についてでございますが、外国人旅行者の旅のスタイルやパターンにおきましても年々変化いたしておりまして、有名な観光地以外の隠れた名所めぐりや、地域の生活や文化を体験しながら住民と交流を楽しみたいというような旅行者がふえてきておるように思っております。  このようなことから、本市といたしましては、市民や関係者と連携をいたしまして、自然や歴史、農林水産業、クラフトなどを生かした体験型の観光プログラムをつくり上げまして、インバウンドを進めていきたいというふうに考えておるところでございます。 334 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 335 ◯16番(笹栗純夫君)  次に移らせていただきます。  通告の3番目の要旨でございますけれども、厳しい自治体間競争を勝ち抜くためには、戦術として、内を固めて外をとるという戦術が一番大事だと思いますけれども、言いかえてみれば、糸島市に内在する資源を最大限活用しながら、外からお客様を集めることではないかと思います。  糸島市にある豊富な資源、すなわち糸島市の歴史、通告には載せておりませんけれども、大事なことを漏らしておりました。文化、自然、食、人柄など、近隣自治体にまさる資源を有していると考えますけれども、その資源を生かす具体的な取り組みについて伺います。生かす具体的な取り組みをどのように進めていかれるのか、その戦術は何でしょうか。 336 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 337 ◯企画部長(馬場 貢君)  外国人旅行者、インバウンドの対応を進めていく上で出口を見据えた戦術が必要であるというふうに思っております。ポイントといたしましては、今、議員から糸島市の地域資源の分について御紹介をいただきましたけれども、まず、外国の方の観光の好みというようなものを確実に捉えておく必要があるのではないかというふうに思っております。そのため、現在、九州大学連携研究事業を活用いたしまして、九州大学の留学生主導による外国人向けのモデルツアーの企画、また、ウエブサイトの作成等の事業を実施しておるところでございます。その成果を踏まえたところで、糸島市の魅力ある資源を生かした外国の方が望まれるツアーコースを確立し、海外に向けて発信するとともに、このサービスを提供していきたいというふうに考えておるところでございます。 338 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 339 ◯16番(笹栗純夫君)  このインバウンドの最後でございますけれども、要旨の4番に入ります。  まず、市役所が取り組んでくださる事業は何なのか。ソフト事業、ハード事業別に答弁いただければと思っております。 340 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 341 ◯企画部長(馬場 貢君)  まず、ソフト事業といたしましては、現在も実施をいたしておりますけれども、外国人観光客の接客研修を市内の事業者の方に行いたいというふうに考えております。また、先ほども御紹介しましたけれども、国際観光大使によるSNS等を使った情報発信、それと、現在作成をいたしておりますけれども、外国語版ガイドブックを活用した観光案内、また、海外に向けたプロモーションを考えておるところでございます。  次に、ハード事業につきましては、外国人旅行者がスムーズに市内を移動できる環境をつくるために、無料公衆無線LANの環境整備、また、ITを活用した観光案内システムの導入等を今後研究していきたいというふうに考えておるところでございます。 342 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 343 ◯16番(笹栗純夫君)  ソフト事業、ハード事業について具体的な御答弁をいただきました。  それでは、民間にお願いする事業はどんな事業を想定されているのか。民間にお願いしなければならないことは明確にすべきだと判断をいたします。これも具体的に御答弁をお願いいたします。 344 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 345 ◯企画部長(馬場 貢君)  民間のほうにお願いしたい事業といたしましては、民間の個別施設の改善、また、店舗等でのWi-Fi整備、多言語への対応、それと、海外旅行者向けの体験プログラムの提供、ふるさと名物品の開発、また、観光ボランティア等による観光ガイドなどを民間のほうにお願いしたいというふうに思っております。  このことから、前にも説明をさせていただきましたけれども、今後、糸島版のDMOを設立させていただきながら、関係者と一緒になって合意形成を図って、インバウンド対策を積極的に進めてまいりたいというふうに思っております。 346 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 347 ◯16番(笹栗純夫君)  テーマの1は終わりますけれども、最後に部長おっしゃいました糸島版DMOがぜひ日の目を見るように、私どもも期待をしております。  それで、2つ目のテーマもまた横文字のサインが入ってきたんですが、済みません。これは議員の皆さんもよく御存じだと思います。要するに道路標識だとか表示板のことでございます。2番目のテーマに移りますけれども、サイン事業について通告をいたしました。  要旨の1番目は確認でございますけれども、合併特例債、推進債とお呼びしたほうがいいのかもわかりませんが、利用してのサイン工事は完了しているのか。未整備部分があれば、今後も合併推進債などを使って事業ができるのか、その確認でございます。 348 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 349 ◯企画部長(馬場 貢君)  合併後のサイン整備事業につきましては、平成23年度に策定をいたしました糸島市サイン整備基本計画に基づきまして、平成27年度に合併に伴う必要なサイン整備については全て完了しておるところでございます。そのようなことから、今後のサインの新設、改修、撤去について、合併推進債の活用はできないということでございます。 350 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 351 ◯16番(笹栗純夫君)  わかりました。合併推進債に頼ることはできないということですね。  2番目の要旨に移ります。  テーマの1番に関連いたしますけれども、これは市長にお尋ねをいたします。  現在のままでよいのかですね。多言語のサイン表示に全て一遍に変えることは費用的にも困難でありましょう。しかし、新設やサイン表示の切りかえ時には思い切った判断、すなわち多言語に対応してサイン表示を見直すべきときを迎えているのではないでしょうか。市長の見解をお聞かせください。 352 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 353 ◯市長(月形祐二君)  サインについての御質問でございますが、今、馬場部長からお答えをいたしましたように、日本語と英語表記による整備については平成27年度に完了しておりますので、現時点では見直すことは考えておりません。  ただし、議員御指摘のように、新たにサインを設置する場合におきましては、外国人旅行者の動向、また、他の自治体の状況も踏まえまして検討する必要があるというふうに考えております。 354 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 355 ◯16番(笹栗純夫君)  わかりました。他の自治体の状況、多言語といって、市長もそのつもりでおっしゃったと思いますが、英語、中国語、韓国語を私は指しております。  3番目の要旨に移りますけれども、通告しておりますように、サインの技術も年々向上をしております。全国の自治体を少しだけ調べたわけでございますけれども、サイン設置条例をしっかり定めた自治体、例えば、鳥取県などもございます。新しい時代を先取りしたサイン設置条例を用意する考えはないのかどうなのか、お尋ねをいたします。 356 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 357 ◯企画部長(馬場 貢君)  先ほど市長も答弁をいたしましたけれども、平成24年度に糸島市のサインマニュアルを策定いたしておりまして、現段階といたしましては、このサインマニュアルに基づいて公共サインの統一化を図っておるというところでございまして、今現在としては、先読みの分につきましては、今後、検討、研究をさせていただきたいというふうに思っておるところでございます。 358 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 359 ◯16番(笹栗純夫君)  では、3番目の通告に入ります。  情報インフラ整備でございますけれども、またインフラという言葉が出まして、まことに恐縮でございますけれども、情報通信を可能とするための線路だとか、光ファイバーだとか、そういうものを総称してインフラというふうに私は読ませていただいております。  それで、要旨の1番目でございますけれども、まず、光ファイバーの未設置地域はどこかということでございますけれども、これは平成24年8月17日に田原議員が紹介議員になられまして、光ファイバー通信網の整備普及に関する請願書が可決をしております。そのときにも話があったかと思いますけれども、再度お聞きをいたします。 360 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 361 ◯企画部長(馬場 貢君)  糸島市内にはNTT西日本の基地局が6つございます。そのうち、怡土局、福吉局の2局が光インターネット接続サービスに対応しておりません。そういうことから、大まかには光ファイバーの未設地域につきましては、怡土校区と福吉校区が未整備地域というふうになっております。また、姫島につきましても海底ケーブルが光ファイバーになっておりませんので、この姫島においても未整備地域ということでございます。 362 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 363 ◯16番(笹栗純夫君)  光ファイバーの未設置地域は今確認したところでございますが、先ほど御紹介をいたしましたけれども、平成24年8月17日に請願が出されまして4年を過ぎました。それで、現在まで行政、業者の取り組み、いろいろなされたと思います。その経過についてお伺いをいたします。 364 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 365 ◯企画部長(馬場 貢君)  まず、市行政の取り組みといたしましては、未整備区域の解消といたしましては、基本的な考え方は、通信事業者による整備を基本的な考え方というふうにいたしております。そういう中で、通信事業者に対しまして機会あるたびに整備の推進をお願いいたしておるところでございます。また、国に対しましては、毎年、県の市長会を通じまして、未整備地区の解消を国の主体事業として行うよう要望をいたしておるところでございます。  次に、通信事業者の取り組みといたしましては、NTT西日本のほうで平成25年7月に志摩局、同年9月に芥屋局、二丈局がこの光ファイバーの分のサービス提供エリアというふうになりました。また、九州通信ネットワーク、QTNetのほうでは平成28年2月に怡土校区の井原地区、三雲地区がサービス提供エリアというふうになっておりまして、市のほうがお願いする中で、通信事業者のほうで、少しずつではございますけれども、未整備地域の解消が進んでおるところでございます。  また、行政と通信事業者一緒になりまして、民設民営の施設整備に対しまして、国や県の有利な補助事業がないかというような調査もあわせて行っておるところでございます。 366 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 367 ◯16番(笹栗純夫君)  今、御答弁の中で、通信事業者は、行政のほうからいくと、相手はどこと交渉なさっているんでしょうか。 368 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 369 ◯企画部長(馬場 貢君)
     NTT西日本ということでございます。あと、先ほど言いました九州通信ネットワーク、QTNetということでございます。 370 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 371 ◯16番(笹栗純夫君)  要旨の2番目につきましては、詳細な経過の報告がありましたので、割愛をいたします。  次に、要旨の3番目でございますけれども、光ファイバーケーブルが糸島市全域に敷設されるのが理想でございますけれども、それが事業ベースでどうしても無理な場合、考えられるのは、利用が見込まれる拠点まで光ケーブル、または専用ケーブルを敷設して、敷設といっても、費用はどこが負担するのかという課題はございます。  糸島市には至るところに宝の山が埋もれていると私は思っておりまして、ここはニーズ調査をしっかりすれば採算がとれる箇所は必ず出てくるものだと思っております。スポット地点を設定して、無料公衆無線LANの拡充は地域経済への効果があると思っております。今、スマホだとかタブレット端末保有者は増加の一途をたどっております。場所によっては、パスワードをあえて入力したほうがインターネット接続がスムーズになることも想定をされます。高齢者対象の観光スポットでは逆にパスワードなしでも可能ではないかというふうに考えておるわけですけれども、今後の公衆無線LAN展開をどのようにしていくお考えか、見解をお聞きします。 372 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 373 ◯企画部長(馬場 貢君)  公衆無線LAN、Wi-Fiの分の環境整備の件でございますけれども、先ほどインバウンドの御質問もございましたけれども、外国人旅行者の満足度、また、市の観光の付加価値を高めていくためには、議員御指摘の無料公衆無線LANサービスについてはとても有効であるというような認識を持っております。また、この公衆無線LANにつきましては、観光振興だけでなく、防災面での活用も期待できるというふうに思っております。  そういう中で、この無料Wi-Fiサービスの整備につきましては、現在、福岡都市圏広域行政推進協議会のほうで、この福岡都市圏広域での整備の可能性について調査研究を進めさせてもらっておるところでございますので、今後、この調査研究を見守っていく中で推進を図っていければというふうに思っておるところでございます。 374 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 375 ◯16番(笹栗純夫君)  要旨の4番目に入るんですけれども、冒頭、部長のほうから光の未設置の中で姫島を紹介していただきました。それで、姫島を取り上げます。  糸島市の唯一の離島である姫島に光ファイバー敷設、または公衆無線LANの設置を離島振興事業として取り組めないかと、政府に対し要望できないかと通告をいたしました。離島振興対策の大きな事業であると思いますけれども、見解をお願いいたします。 376 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 377 ◯企画部長(馬場 貢君)  姫島に対する分の光ファイバーのインフラ整備の分でございますけれども、先ほど海底ケーブルの話をさせていただきましたけれども、この分につきましては膨大な費用を要するため、市単独事業として実施することは困難と考えておりまして、福岡県市長会や本市が加盟をいたします福岡県離島振興協議会から、毎年、国のほうに要望をさせていただいておるところでございます。  ただ、次に、もう一つ提案がございました公衆無線LANの設置につきましては、市のほうといたしましても通信事業者のほうといろいろ調査研究を進めさせてもらっておりますけれども、離島振興事業として観光や防災の分野で整備できないかというふうに思っております。今後、その進め方、財源について、議員のほうから御指摘をいただきましたけれども、調査研究を進めてまいりたいというふうに思っておるところでございます。 378 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 379 ◯16番(笹栗純夫君)  しっかり取り組んでいただくと。部長、いろんな方に調査研究という御答弁をされておりますけれども、私は調査研究というのは真っ正面から受けとめておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  最後のテーマに入ります。公会計システムへの移行についてでございますけれども、私は、全国に先駆けまして複式簿記・発生主義会計を採用して、既に運用されております東京都の公会計システムを開発したベンダーを訪問いたしました。作成者ということですが。翌日は、東京都モデルを主体として、東京都以外の自治体では初めて独自の公会計システムを構築し、運用されておられます東京都町田市を訪問いたしました。担当者からレクチャーを受けてまいりました。  要旨の1番目の公会計システムはどのモデルを採用しようとしているのですかというふうに通告いたしました。実は総務文教常任委員会でも同様の趣旨の質問をお聞きいたしましたけれども、採用されたモデルに決まった経緯と選定されたモデル採用の利点については御教示がなかったもんですから、あえてここの一般質問でお聞きをいたします。 380 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 381 ◯総務部長(洞 孝文君)  まず、経緯でございますけれども、平成27年1月に総務大臣より、統一的な基準による地方公会計の整備促進について通知がなされております。同時に、統一的な基準による地方公会計マニュアルが示されたところでございますが、全国の自治体が採用することとなる統一的基準による地方公会計により整備を進めておるところでございます。  続きまして、利点でございますけれども、統一的基準による財務書類等により団体間の比較が可能となること、あわせまして、固定資産台帳整備が前提であるため、公共施設の管理にも活用できることなどでございます。  以上です。 382 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 383 ◯16番(笹栗純夫君)  よく理解できました。  私は公会計システムを導入した自治体で痛感したのは、要旨の2番目に入りますけれども、公会計システム構築のベースとして、今、部長も言われました固定資産台帳の整備が非常に重要であると認識をしました。また、糸島市は固定資産台帳整備にいつから取り組んだのか。固定資産台帳の進捗ぐあいは現段階でどうでしょうか。目指す精度、これはもう100%信用のあるというのが一番でございますけれども、この固定資産台帳のつくりぐあいはどのように御判断してあるのか。  私がこれをしつこく言うのは、資産価値が曖昧だと経営判断基準が狂ってまいります。それで念押しをしておるわけでございますけれども、公会計システムの運用開始はいつからなさる予定か、お尋ねをいたします。 384 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 385 ◯総務部長(洞 孝文君)  まず、固定資産台帳の整備をいつから、そして進捗ぐあいはということでございます。  本市の公会計システムの構築でございますけれども、平成28年3月に委託業者と契約を結び、整備を進めております。  固定資産台帳につきましては、平成28年度に整備を行うものでございまして、現在、土地、建物、工作物等の資産の洗い出しがほぼ終了いたしまして、今年度、開始貸借対照表に係る固定資産台帳の整備を終了することで進めております。  続きまして、目指す精度はということでございます。  資産を土地、建物、工作物、物品、ソフトウエアなどの区分ごとに、土地につきましては1筆ごと、建物は棟ごとに取得年月日、供用開始年月日、取得価格、取得財源などを詳細に把握し、台帳整備を進めておるところでございます。  次に、公会計システムの運用開始はいつかということでございますけれども、平成28年度決算から公会計システムによる財務諸表等を作成することになりますので、平成29年6月からとなります。  以上です。 386 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 387 ◯16番(笹栗純夫君)  正式に来年6月から公会計システムに移行するということでございます。  要旨の3番目でございますけれども、これは私個人といたしまして、期末一括仕訳方式というのと日々仕訳方式という2つの方法があるわけでございますけれども、どちらを採用されるのかと気になるところでございます。どちらかを採用されるはずなんですけれども、それに至った理由と経緯について説明を願います。  私個人といたしましては、コスト意識を高めるためには、公会計システムになれていらっしゃらない職員を誰がどのように教育していくのか、お尋ねをいたします。 388 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 389 ◯総務部長(洞 孝文君)  まず、期末一括仕訳方式か日々仕訳方式か、どちらを選ぶのかということでございます。  現金主義による会計処理方式が主体でございますので、仕訳は当分の間、期末一括仕訳方式で対応する予定でございます。日々仕訳方式を実施する場合には、現行の財務会計システムの変更等が発生をいたしますので、多額の費用を要することが理由の一つでございます。  また、職員の研修ということでございますけれども、今後、日々仕訳方式を導入するようになった場合は、公認会計士などを講師といたしました職員研修等を実施し、対応してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 390 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 391 ◯16番(笹栗純夫君)  今、部長の御答弁を聞きますと、日々仕訳方式を採用するまで、職員に対する研修は特に考えていないと、そういうふうに受けとめていいんでしょうか。 392 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 393 ◯総務部長(洞 孝文君)  当分の間は研修については考えておりません。  以上です。 394 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 395 ◯16番(笹栗純夫君)  これは市民の皆さんにやっぱりわかっていただくためには、何で研修しなくて公会計システムに移行できるのかという、その辺のからくりを説明していただかないと、本当に大丈夫だろうかというのがございますので、そこの御説明をお願いいたします。 396 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 397 ◯総務部長(洞 孝文君)  ちょっと答弁が十分ではなかったんですけれども、本市で固定資産台帳を整備する際には、職員向けの研修会、説明会等も開催をいたしておりますので、そういうことで御理解をいただきたいと思っております。 398 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 399 ◯16番(笹栗純夫君)  私がベンダーまで行って、町田市のシステムまで見て質問しよるので、何かいじめているようにあるわけでございますけれども、決してそうではございません。本当に経営が真っ当にできるようにと思って質問させていただいておるわけでございます。  通告の最後でございますけれども、総務省の指示で公会計システムの移行を進めておられるわけでございます。これは自治体経営の見える化をするための大事な事業でございます。  固定資産台帳の整備を含め、システム構築において市長の陣頭指揮を期待いたします。市長の決意を伺うと通告いたしました。  考えてみるならば、公会計システムは明治政府以来の大改革でございます。何のために公会計システムに切りかえる必要があるのか、職員に十分理解していただく必要があると考えます。市長のお考えをお聞かせください。  公会計システム移行後、地方公会計制度を活用してどのような自治体経営を目指していかれるのか、御決意をお聞かせください。 400 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 401 ◯市長(月形祐二君)  公会計システムにつきましては、平成28年度から平成29年度にかけて新たな制度による公会計の整備を全庁的に進めさせていただいておるところでございます。  特に公会計整備においては、重要となるのが固定資産台帳の整備と認識をいたしております。平成29年度までに確実に整備を進めまして、公会計の整備後は行政コスト意識を徹底いたしますとともに、財政状況の公表などを行いまして、公共施設マネジメント、あるいは財政運営、政策形成に有効に活用してまいる所存でございます。 402 ◯議長(谷口一成君)  笹栗議員。 403 ◯16番(笹栗純夫君)  以上、4テーマについて方針なり市長の御決意もお聞かせいただきました。  以上をもちまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。 404 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして、笹栗議員の一般質問を終了します。
     以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれをもちまして散会いたします。      (午後1時34分 散会) Copyright © Itoshima City Council Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...