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平成24年 第6回糸島市議会定例会(第3日) 本文 2012-09-12
平成24年 第6回糸島市議会定例会(第3日) 議事日程・名簿 2012-09-12

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  1. 糸島市議会 2012-09-12
    平成24年 第6回糸島市議会定例会(第3日) 本文 2012-09-12


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    最終取得日: 2021-05-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      (午前10時00分 開議) ◯議長(有田継雄君)  改めましておはようございます。  ただいまの出席議員は23名です。よって、会議は成立いたしましたので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりでございます。  これより議事に入ります。 日程第1 一般質問 2 ◯議長(有田継雄君)  日程第1.一般質問を行います。  質問は事前の抽せん順に許可します。  20番古川忠正議員の発言を許可します。古川議員。 3 ◯20番(古川忠正君)  おはようございます。日本共産党の古川忠正です。  私は、過疎地(118ページにて取消し)を走るコミュニティバス、路線バスの運賃の助成ができないものか、また、農地の転用で農業委員会の指導、住宅のリフォーム助成制度を創設できないものかについて、一般質問をいたします。  初めに、糸島市は過疎地(118ページにて取消し)を走るバスが白糸線、雷山線、川原線、井原線、芥屋線、船越線、野北線の7路線があります。  バス賃を見ますと、白糸まで570円、雷山観音まで440円、井原山入り口まで540円、雷山の森まで640円、桜井谷まで610円、船越まで560円、芥屋まで640円になっております。利用者は、車を運転できない高齢者もおられます。また、年金生活者は漁業、農業に携わった人も多く、国民年金で月に4万円前後で暮らしておられます。病院や食料品の買い物も前原まで出ないとなりません。この人たちにとって、バス代が大きな負担になっています。行政として、バス代の助成をしていただけないかと思いますが、いかがでしょうか。  2つ目に農地の転用で、農業委員会は農家に農地転用のとき指導をしてあります。水田の地上げで道路より上がる場合は、道路との境に土砂が道路に流出しないようU字溝を入れるとか、詰まりやすいので、ためますをつくって水路に落としております。また、排水路がある場合は畦畔をつくり、排水ますで排水路に落とすなど指導してあります。ところが、その指導を無視してあるために、土砂が道路や水路に流れ出している箇所があります。指導の徹底をどのようにしてあるのか伺います。  3つ目は、住宅リフォームについてです。  住宅リフォームの助成制度は全国の自治体で広がっています。2011年6月6日、商工新聞では、全国330自治体で住宅リフォーム助成制度を実施してあります。1年間で倍増、地域経済に大きな波及効果があると報道されております──この報道ですね。
     また、2012年7月16日の全国商工新聞では、県で3県、自治体は533自治体で実施しております。通告は別の資料を見て、530にしておりましたが訂正いたします。  市町村の比率にして、29.8%の自治体が実施しているのです。福岡県では、60市町村のうち、17市町村で実施しております。  住宅リフォーム助成制度を実施する市町村がうなぎ登りにふえているのはなぜか、ふえる要因はどこにあるのか、市長は調査研究したことがあるのでしょうか、お伺いいたします。 4 ◯議長(有田継雄君)  柴田企画部長。 5 ◯企画部長(柴田 潔君)  まず、バスの関係でお答えさせていただきます。  まず、回答の前にちょっとおことわりさせていただきますけれども、議員過疎地と言われましたけれども、この過疎地域については、過疎地域自立促進特別措置法の規定によりですね、人口より財政力に係る一定の要件を満たす地域となっております。本市にはそういった過疎地域はありませんので、おことわりさせていただきます。  それと、行政としてバス代の助成ができないかということでございますけれども、路線バスを運行するために市として、平成24年度の予算でございますけれども、年間約8,100万円を負担しております。乗客の1回の利用につき約140円、市が負担をしているということでございます。  バスの助成ができないか、要するに個人的な助成ができないかということでございましょうけども、バスの運賃については、利用者個人への助成については考えておりません。しかしですね、糸島市地域交通計画に基づきまして、市街地循環線の整備と、それから全路線定額運賃制の導入など、そういったことを検討しております。そういったことで、バス路線の利便性の向上や利用しやすい環境づくりなどを行うということにしております。  以上です。 6 ◯議長(有田継雄君)  富岡農業委員会事務局長。 7 ◯農業委員会事務局長(富岡隆治君)  農地の改良に伴いまして、盛り土を行う際に周辺に公共施設がある場合があります。そういった場合は、施設の管理を行っております課より意見を取りまとめまして、指導を行っております。  以上です。 8 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 9 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  指導についてということでございますけれども、市道、それから里道につきましては、道路ののり敷を埋め立てる場合、埋め立てられた敷地内に側溝、あるいは、素掘り水路を設置していただきまして、道路に直接土砂とか、雨水が流出しないように指導をいたしております。 10 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 11 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  私のほうより水路、農道の場合の指導について答弁させていただきます。  水路の側壁の上、あるいは農道よりも高く埋め立てられる場合につきましては、埋め立てる土砂が水路や農道に流れ出さないように指導をいたしております。  なお、農道ののり面埋め立ての場合、埋立地の前後にU字溝は設置されていない場合がほとんどでございますので、農道のり面埋め立てに伴いますU字溝の設置までは、義務づけてはおりません。  以上でございます。 12 ◯議長(有田継雄君)  馬場経済振興部長。 13 ◯経済振興部長(馬場 貢君)  私のほうから住宅リフォーム制度の導入の部分について、お答えをさせていただきます。  県内の制度導入の状況については把握をさせていただいております。60市町村中、議員のほうは17市町村と言われましたけども、実際には18市町村が導入をされております。導入率は30%になっております。  また、議員御指摘の増加要因の分析等については行っておりません。  以上でございます。 14 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 15 ◯20番(古川忠正君)  コミュニティバスについて伺います。  各集落で高齢者が何人ほどおられるのか、伺います。白糸、川原、芥屋、桜井東、船越、瑞梅寺の6つの行政区でお願いいたします。 16 ◯議長(有田継雄君)  柴田企画部長。 17 ◯企画部長(柴田 潔君)  平成24年の4月1日現在の65歳以上の高齢者の数でございますけれども、白糸行政区が28人、それから、瑞梅寺行政区が56人、川原行政区が69人、それから、芥屋行政区が270人、それから、船越行政区が171人、桜井東行政区で152人となっております。  以上です。 18 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 19 ◯20番(古川忠正君)  そのうち、バスを利用される人は何人ぐらいおられるか、予測できるでしょうか。 20 ◯議長(有田継雄君)  柴田企画部長。 21 ◯企画部長(柴田 潔君)  バスにお乗りの利用者の年齢構成、それから居住地については、そのとき把握しておりませんので、お答えはできません。  ただし、各行政区の中に数カ所のバス停がございますけれども、そのバス停からの乗客数は、一定の期間、調査等をやっておりますので、それでちょっとお答えさせていただきますけれども、大体1日の平均乗車数ということで御理解いただきたいんですが、白糸が3人、瑞梅寺が3人、それから川原が5人、芥屋が22人、船越が2人、それから、桜井東は5人程度となっております。  以上です。 22 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 23 ◯20番(古川忠正君)  白糸まで570円かかります。前原から天神まで行く費用と同じです。芥屋までですと、640円です。往復で1,280円になります。国民年金の高齢者にとってのその負担は過大です。バス運賃の上限を400円とした場合、市の負担は、いかほどになるのか、お伺いいたします。 24 ◯議長(有田継雄君)  柴田企画部長。 25 ◯企画部長(柴田 潔君)  先ほども話しました、そのバス停の乗降調査からの推計でございますけれども、コミュニティバスで約40万円、それから、昭和バスで約630万円、合計約670万円の補助金、要するに、市の負担が増加するということで見込んでおります。  以上です。 26 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 27 ◯20番(古川忠正君)  コミュニティバスとね、昭和バス、その違いは路線的にはどうなっていますか。 28 ◯議長(有田継雄君)  柴田企画部長。 29 ◯企画部長(柴田 潔君)  路線といいますか、範囲として、前原から志摩に向かう路線が3路線──芥屋線、野北線、船越線ございますけれども、そちらがですね、昭和バスが運行している路線でございます。それ以外の九大線、それから庁舎線、それから雷山、川原、井原山、それから長糸、白糸のほうですけれども、そちらに向かう路線がコミュニティバスでございます。  以上です。 30 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 31 ◯20番(古川忠正君)  白糸では高齢者が28人ということですがね、女性が十四、五人ほどおられます。また、ひとり暮らしの女性が四、五人おられます。国民年金で4万円前後で生活をされておられます。介護保険料や後期高齢者医療保険料を天引きされますと、わずかしか残りません。病院に行くのにタクシーを使うときもあり、生活を切り詰めてあります。高齢者にこれだけの負担をかけることについて、市長はどのように思われるでしょうか。 32 ◯議長(有田継雄君)  柴田企画部長。 33 ◯企画部長(柴田 潔君)  先ほどから言っておりますけれども、糸島市では平成23年3月に策定しました糸島市地域交通計画でですね、全バス路線に定額運賃制を導入することにしております。そういったことで、運賃に対する負担軽減が図られると考えております。  以上です。 34 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 35 ◯20番(古川忠正君)  その計画のもとで上限を設けてね、500円以上はもう500円までというような方法なんかをとることも考えられないでしょうか、お伺いいたします。 36 ◯議長(有田継雄君)  柴田企画部長。 37 ◯企画部長(柴田 潔君)  全路線を定額、要するに均一化することでですね、バスに設置します運賃表示板であったり、回数券の発券機等の設備が不要になります。そういった部分で車両導入時の経費が削減されます。  また、利用者が運賃を調べる必要がないと、そういうことから利用しやすくなると。一部ですね、近距離の利用者については一定、一部増額という場合もございますけれども、利便性の観点からいきますと、そういった部分で総合的に判断して定額運賃制を導入したいと考えております。  以上です。 38 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 39 ◯20番(古川忠正君)  ぜひ早くそういう、特に高齢者などが負担が軽くなるような施策をとっていただきたいと思います。  次に、農地の問題について伺います。  農地転用のときに指導をしてあるということですけれども、盛り土が完了したときの確認は、どうされているでしょうか。 40 ◯議長(有田継雄君)  富岡農業委員会事務局長。 41 ◯農業委員会事務局長(富岡隆治君)
     今、県のほうと協議はしておりますけど、完了検査を関係各課集まっての検査はしておりませんので、今後は、その部分も含めて実施を考えたいと思っております。  以上です。 42 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 43 ◯20番(古川忠正君)  農業委員会のそういう指導が徹底されていないときにですね、罰則規定はあるのかどうか、お伺いいたします。 44 ◯議長(有田継雄君)  富岡農業委員会事務局長。 45 ◯農業委員会事務局長(富岡隆治君)  内容によると思いますけど、そういった公共施設に土砂が流れないような施策が少し不備な部分ぐらいの内容でしたら、罰則等は実施できないと思っております。  以上です。 46 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 47 ◯20番(古川忠正君)  そういう箇所が見当たりますので、関係者からまた連絡があると思いますから、そのときはきちんと指導していただけないでしょうか。  次に、住宅リフォーム助成制度について伺います。  全国商工新聞が取材した住宅リフォーム助成制度に関する記事を見ますと、住宅リフォーム助成制度を実施している市町村の経済効果の紹介をしております──ここに、ありますけれどもね。  山形市では、総合支援事業として、2011年4月に創設されたものです。5万円以上の工事費の50%を補助し、上限は20万円です。施主の前年の所得が400万円以下という制限はありますが、対象となる工事は屋根、壁などの塗装、修繕を初め、床、壁などの内装工事、建具の修繕、車庫、物置、塀などの築造、修繕工事など幅広いものになっています。昨年5月に行われた説明会では、制度の周知とともに、その活用を呼びかけ、仕事起こしと地域経済活性化につなげていくことにしております。  愛知県江南市は、2011年4月1日に住宅リフォーム促進事業補助金が、わずか1週間で予算額に達し受付を締め切ったことについて、尾北民主商工会は、市民に歓迎されている制度、予算の追加と実施期間の延長をと要望をしております。  同事業は市内業者を利用し、リフォームなどを行う場合、工事費の上限20万円、補助率20%を補助するものです。対象工事は住宅の修繕、壁紙の張りかえ、浴室、トイレの改修工事、ドアの建具の交換などと幅広いのが特徴です。  実施期間は2012年2月までとしておりましたが、受付開始とともに申し込みが殺到しました。朝7時半には行列ができ、初日だけで80件の申し込みがありました。わずか1週間で予算総額の2,000万円。全額、国の交付金に達し、締め切られる事態になりました。申し込み件数は133件で工事総額は1億3,900万円となっております。  初日に申し込みをした建設業者は、反響の大きさにびっくり、いい制度だけに予算をもっとふやすことが必要と話しております。  2011年4月にスタートした新潟県阿賀野市の住宅リフォーム支援事業は、使いやすいと評判を呼び、わずか1カ月で、6,000万円の予算枠を突破しました。阿賀野民商は、せっかくの…… 48 ◯議長(有田継雄君)  古川議員に御注意申し上げます。  事例が多過ごうして、一般質問でございますので、事例のね……(「うん、いや、ただ」と呼ぶ者あり)だから、簡潔に(「いや」と呼ぶ者あり)なるべく簡潔に質問を(「いつもはね、いつもはそうしていますけどね、今回はもう執行部のほうでね、こういう調査をしていないということですからね、私のほうでします」と呼ぶ者あり)いいえ、だから、質問をしてくださいと言いよる、議長としてお願いしよります。 49 ◯20番(古川忠正君)続  はい。ただ、やはりこういう事例を説明させてください。  阿賀野民商は、せっかくのいい制度、6月議会で補正予算を組んでもらおうと議会などに働きかけを強めております。  この事業は、20万円以上のリフォーム工事を市内の業者に依頼した場合、最高30万円、工事費の20%を助成するものです。住宅の修繕、補修、増築を初め、屋根、外壁の塗りかえ、下水道の接続工事、防犯フェンスの設置などが対象で、定住を目的で市内の空き住宅をリフォームする場合も適用されます。地場産の安田瓦を使用した場合は、補助金がさらに上乗せされます。  制度のスタートと同時に申し込みが殺到し、6,000万円の予算を組んだものの、2011年5月9日には助成額がほぼ満額になっております。その後も申請者が相次ぎ、市では6月議会で補正予算の計上を検討しているほどです。  当初、市長は「個人負担を減らすための助成はできない」と言っておりましたが、どうせやるなら継続できるいい制度にしたいと変化しております。  佐世保市は2011年6月、住宅リフォーム助成制度の追加で5,000万円を計上しました。佐世保民商は制度の充実を求めて…… 50 ◯議長(有田継雄君)  古川議員、再度申し上げます。  一遍注意したと思いますので、よろしくお願いします。 51 ◯20番(古川忠正君)続  いや、私は、もうきょうは、このつもりでね、ここに立っております。 52 ◯議長(有田継雄君)  私に言う必要はございません。(「はい」と呼ぶ者あり) 53 ◯20番(古川忠正君)続  佐世保市は2011年6月、住宅リフォーム助成制度の追加で5,000万円を計上しました。佐世保民商は制度の充実を求めて、産業振興課と懇談しました。住宅リフォーム助成制度を実施後、2カ月足らずで予算額の半分が使われているので、6月議会でぜひ補正予算を組んでほしい。現在対象が住宅だけなので、店舗にも広げてほしいと要望をしております。応対した産業振興課の課長等は4月から268件の交付を決定し、2,125万6,500円を助成しました。工事総額は3億4,430万円と補助額の16倍を超えております。このことを紹介しております。  また、制度を活用した業者からは仕事が取りやすくなった、営業がしやすくなったなどの声が寄せられております。  産業振興課は、4月から市民、業者の制度に対する反応も考え、補正予算を組むかどうかも協議中と答えております。懇談から2週間後、産業振興課から、6月議会に5,000万円の予算を組むことを提案しますという返事が来ております。 54 ◯議長(有田継雄君)  古川議員、再度申し上げます。  質問をしてください(「いや、私はもう執行部のほうに、こういう事例を聞いてほしいと……」と呼ぶ者あり)質問してください(「そして、後、質問します」と呼ぶ者あり) 55 ◯20番(古川忠正君)続  2012年度は予算を2.7倍の1億1,700万円にふやしておりますが、7月の段階で既に5,000万円を超えております。  業者の営業力を強化、創意工夫するきっかけを生み出すのも、リフォーム制度の魅力です。  工務店を経営している中尾さんも、その1人。制度の詳細が見られるように、自社のホームページに市役所のリンクを張ったチラシを作製して配るなど独自の挑戦をして行っており、事業主の魅力も伝えたいと言っております。直接お客さんと話し合って責任を持って仕事をする、地域をつくる地元業者の仕事のきっかけになるのは、この制度。ずっと続けてほしいと力を込めておられます。改善リフォームができたことで、リピーターのお客さんがふえ、助成金の金額分で畳や外壁を新しくするなど注文がふえたと喜びます。  リフォーム助成事業にかかわる市のアンケート調査などによると、昨年、制度創設をきっかけにリフォームを決めた市民は40%以上です。同調査によると、9割以上の業者が制度の継続を希望しております。制度を活用する事業所の50%以上は、1人から4人以下の零細業者です。売り上げが30%近く伸びたという事業者も出ております。9割以上は、制度の効果ありと回答するなどリフォーム助成が地域経済全体を下支えしていることを示しております。市の試算でも昨年の経済効果は15倍になっております。波及効果を見ると、それ以上になると期待しています。  筑紫野市は2010年度、引き続き、2011年8月から住宅リフォーム制度を実施しております。 56 ◯議長(有田継雄君)  古川議員、質問さっしゃれんとやったら(「はい、質問します」と呼ぶ者あり)(発言する者あり)──いやいや、もう何遍ですか。(「すぐ質問します」と呼ぶ者あり)簡潔にお願いします。 57 ◯20番(古川忠正君)続  工事額は1,000万円です。2011年度は1,000万円をわずか2カ月で使い切りました。工事金額は1億8,000万円に上り、助成額の18倍の経済波及効果が上がっております。  筑紫野市長は、予算の増額は難しい。しかし、この制度は優れた制度だと思っている。地場の業者に仕事が回るようにしたい。私は──とは筑紫野市長ですね──地場業者主義です。皆さんの気持ちがよくわかると答えております。  市長にお伺いしますが、この筑紫野市長のようなお考えになっていただけないでしょうか、お伺いいたします。 58 ◯議長(有田継雄君)  松本市長。 59 ◯市長(松本嶺男君)  今、他の自治体の詳しい御説明をいただき大変ありがとうございます。  それで、どのような政策をいつから採用するか、まあそれぞれの自治体の個別の事情、個別の判断があろうかと思っております。  で、私どもでは、御指摘の住宅リフォーム制度、よその市町村がやっているのと同じような住宅リフォーム制度の導入は考えておりません。今までも答弁してきたとおりでございます。  私どもでは、住宅に関しましては介護予防の観点からの住宅改修事業、それから、市内に600戸以上は存在すると言われております空き家、これの危険防止の観点、あるいは定住促進の観点から、これをどのように今後対応をしていくのか、このほうが優先順位が高いと思っておりますので、その方面から、まずは手がけたい、このように思っております。  以上です。 60 ◯議長(有田継雄君)  馬場経済振興部長。 61 ◯経済振興部長(馬場 貢君)  今市長のほうから、議員御質問の住宅リフォーム制度の導入については考えていないということを述べられました。その理由について私のほうから答弁をさせていただきます。  導入をしない理由につきましては2つございます。1つは、議員が言われておりますけれども、その経済的効果が見込める業種が限定的であるということが1点でございます。  住宅リフォーム関係の事業者は市内に約330ございますけれども、市内の全体の事業者が約3,100ございますので、リフォーム関係については約1割程度ということになります。残りのいわゆる製造業だとか卸小売業、また、サービス業、飲食業等はどうするのかというような問題が残ってくるという分でございます。  もう1つの導入しない理由につきましては、その長期的な視点に立ったときに、今議員が御指摘の住宅リフォーム制度が有効な手段、制度になり得ないのではないかというふうに、市としては判断をいたしております。いわゆる補助があるときは仕事が来るけれども、この補助がなくなったときは仕事が来ないというふうな状況をつくるのではないかというふうに市としては思っております。  先ほど議員も言われましたけれども、いわゆるこの予算がなくなると補正予算の要望が出てくる、また次年度以降の継続要望が出てくるというようなことを言われました。もういつまでたっても、この助成制度をやめられないというふうな状況になってくるのではないかというふうに、市としては思っております。  このような点から、真の経済振興また産業振興につながらないのではないかというふうに市としては考えております。それよりも、いわゆる事業者自体がやる気を持ってもらい力をつけてもらうほうが、長期的に効果があるというふうに考えておりまして、議員御承知だと思いますけれども、がんばる中小企業者応援補助制度を、市としては推進をしておるところでございます。  以上でございます。 62 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 63 ◯20番(古川忠正君)  業者がやる気を持つ、力をつけると言われますけれどもね、幾らやる気があってもね、力をつけようと思うてもね、現在仕事がないんですよね。この住宅リフォーム制度は確かに短期なんですよね。何年も続く制度じゃないんですよね、これをしているところは。  何でかと言いますとね、現在もう既に仕事がない、何とかしてくれという業者の要望なんですよね。また、利用をする人たちもやはり、ああ、それだけ補助が出ればね、計画はしていなかったけどちょっとやろうかなと、そういうところを生み出すというのがこの制度なんですよね。  それと、経済的効果が限定的と言われますけどね、現に3,000万円とか4,000万円の工事で15倍とかね、そういう効果があるんですよね。それは、業種としてはその業種かもしれませんけどね、この住宅についてはね、大工さんだけが仕事がふえるわけではないんですよね。もうそれに関連する建具、畳、また、部屋をよくすれば家具もちょっと変えてみろうか、照明も変えてみろうか、そういうところにつなぐ効果がある。そういったね、20倍にも波及する状況にもあろうということを言っているんですよね。あとはまだちょっとありますがね。  それと、市長は、介護保険なんかでもそういう制度があると言っていますけどね、介護保険は、じゃあ、幾らの予算がありますか。 64 ◯議長(有田継雄君)  波多江総務部長。 65 ◯総務部長(波多江邦彦君)  総額で約4,200万円ほどでございます。 66 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 67 ◯20番(古川忠正君)  これは、介護認定を受けた家庭じゃないと利用できませんね、お伺いいたします。 68 ◯議長(有田継雄君)  田浦健康増進部長。 69 ◯健康増進部長(田浦晃幹君)  おっしゃるとおりでございます。 70 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 71 ◯20番(古川忠正君)  じゃあ、4,200万円でそういう改修工事をする、そうした場合の経済効果を皆さん把握したことありますか。どれぐらいの経済効果が起きているのか、お伺いいたします。
    72 ◯議長(有田継雄君)  馬場経済振興部長。 73 ◯経済振興部長(馬場 貢君)  私のほうでちょっと把握しておる部分でございますけれども、介護保険制度の部分での住宅改修が平成23年度、358件あっております。給付額につきましては約3,850万円で、実際の工事費につきましては、5,180万円程度ということになっております。  以上です。 74 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 75 ◯20番(古川忠正君)  3,850万円で5,180万円の効果があるということは、えらい低いですね。今、私が読んだ中でもね、約15倍からの経済効果があると言っているんですよね。  それに、長崎市の住宅リフォーム助成制度、2011年2月1日にスタートをいたしました。予算総額は2億1,950万円で、リフォーム工事総額は27億1,126万円です。直接経済効果は15.3倍にもなっております。市の調べによりますと、市内でリフォーム工事は6割を超え、増加しております。依頼者の7割が助成があったからリフォームしたと回答しておられます。  日本共産党の南部地区委員会が長崎市と予算要望をめぐって意見公開をした際、市側は「経済の発展に一定の効果があり、2012年以降も継続していきたい」と明言しておられます。リフォーム助成実施で地元業者の表情も明るくなっております。  建設業の坂口さんは、助成制度が始まって以来、リフォーム工事の依頼がふえました。今は新築の工事依頼が全くないので、リフォームの仕事がふえるのは助かりますと言います。工事を依頼した男性は、非常にいい制度です、リフォームをするときの大きな後押しになりますねと話しておられます。  鳥取市は、住宅リフォーム助成制度を2012年度から3年間実施すると発表しております。この制度は、市民の居住環境の向上、小規模な建築工事の促進を図ることなどを目的にしたもので増改築、模様がえなど、20万円以上の工事に対し、上限20万円で工事費の10%を助成するというものです。予算は2,000万円で100件程度になっております。  北九州市は、2012年4月から住宅リフォーム助成制度をスタートさせております。5月21日から補助申請の受付を始めております。市内の業者たちが他の市町村で導入されたリフォーム制度に注目し始め、10年ほど前のことであります。  1)快適な住環境の改善、2)中小建設業者の仕事、雇用の確保、3)地元の経済対策という、一石二鳥の効果を生み出すリフォーム制度を市でも実現させようと活動いたしました。その間、共産党議員団は、議会で再三助成制度の実現を迫ってきましたが、市側は、畳がえや単なる補修など何にでも適用できるリフォーム制度は、市の住宅政策になじまないと、かたくなに拒否していました。  市内の新規住宅着工件数は2006年の1万364戸と比べ、2011年度は6,455戸に半減しております。建設業者も、15年前の事業所数1,763事業所、従業員数7,807人から、それぞれ1,099事業所、3,641人に半減しております。建設業者を取り巻く環境は、衰退の一途をたどってきました。  変化は2年前、日本共産党の取り組みが転機となりました。その1つが、議会の建設消防委員会の当時委員長だった共産党の石田康高議員が、いち早く助成制度を導入した福島県いわき市の視察を提案し、2010年5月に、委員10人全員で現地を調査したことであります。(発言する者あり) 76 ◯議長(有田継雄君)  古川議員、再三再四お願いしておりますよね、質問をしてください。(「質問をいたします」と呼ぶ者あり) 77 ◯20番(古川忠正君)続  担当者から、工務店や建築職人が制度導入後、元気になっている実態を知った議員たちの間ですばらしい制度、北九州市でも絶対つくるべきだとの声が上がりました。  変化の2つ目は、北九州市は議員定数62で、共産党の議員は10人いますが、2011年6月議会に、共産党議員団は住宅リフォーム助成制度の創設を求める決議を提案したことであります。決議は最大会派の自民党と保守系の会派の賛同を得て、賛成32を得て、可決されました。議会可決に力を得て、建設業者などでつくる「住宅リフォーム助成制度を実現する会」を2011年6月に立ち上げ運動を加速し、市は、リフォーム助成創設に踏み切り、2012年度予算に2億円を計上したのです。6月27日現在…… 78 ◯議長(有田継雄君)  古川議員、議員の発言はですね、十二分に私は認めろうと思うとりますけど、全然聞かれんということになりますと(「質問いたします」と呼ぶ者あり)いやいや、質問してくれればね、いいとですけど。続けてされるとやったら、もう私としても一つの判断を下さないかんと思いますよ。(「はい」と呼ぶ者あり) 79 ◯20番(古川忠正君)続  6月27日現在、助成申請件数は24件で市が見込んだ1件当たりの補助額10万円を超えており、電話で相談も1日平均20件になるなど好評になっております。今工事に取りかかっているのは200件余りにのぼっております。(発言する者あり)  こうした中でですね(発言する者あり)──いや、市として調査していないからね、こういう実態があるということでね、やはり議場でまた皆さん方も聞いてほしいんですよ、これだけのね(発言する者あり) 80 ◯議長(有田継雄君)  古川議員、何度も申し上げておりますように、一般質問でございますのでね、事例発表ではございませんので、事例紹介ではございませんので、質問をお願いします。 81 ◯20番(古川忠正君)続  こういう中でね、住宅リフォーム制度が短期ではあるけれども、過大なね、大きな経済効果をもたらしているということですよね。これについては、認められますか。 82 ◯議長(有田継雄君)  松本市長。 83 ◯市長(松本嶺男君)  経済効果が全くないと言っているつもりはございません。  ただ、個々の事情があると申しましたのは、私どもは、いわゆる空き家が630戸ほど既に存在するという状況でございます。少子・高齢化のさらなる進展、それから核家族化のさらなる進展を考えますと、今後さらに空き家がふえるだろうと思っております。この空き家を地域資源として、どう活用するのか、あるいは危険防止の観点から、どうスクラップしていくのか、この方面にですね、私どもは検討し知恵を絞るのが優先課題だと思っております。  以上です。 84 ◯議長(有田継雄君)  馬場経済振興部長。 85 ◯経済振興部長(馬場 貢君)  先ほど経済効果の部分が言われました、介護保険制度あたりとの比較の部分での御指摘だったというふうに思いますが、議員が御質問をされております住宅リフォーム制度の部分につきましては、いわゆる補助率が10%程度、また補助限度額が設けられておるということですから、いわゆる補助額の10倍が工事費になるというのは、もう計算上、我々も理解をいたしております。  ただ、介護保険制度の部分については、福祉の目的の制度でございますから、補助率を高くしてなるべく介護者、被保険者のですね、いわゆる負担を小さくするという分で違いがございますので、その点については議員のほうも御承知いただきますように、よろしくお願いをいたします。 86 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 87 ◯20番(古川忠正君)  市は空き家の制度を拡充していきたいということでありますがね、具体的には今計画をしているということですけれども、どのような計画をしてあるのか、どうしようとしてあるのか、お伺いいたします。 88 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 89 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  施設管理課のほうが所管しておりまして、調査につきましては消防本部のほうでしていただきました。  市長言われましたように、空き家をですね、現在も調査しておりまして、あとは所有者の意向を、どういった活用をできるのか、所有者の意向を確認して、極力そういった、人に住んでいただくといいますか、定住化、そういった部分あるいは危険防止、こういった部分に今後活用していきたいというふうに、活用あるいは考えていきたいというふうに考えております。 90 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 91 ◯20番(古川忠正君)  予算的には現在、どのような予算を組んであるのか、お伺いいたします。 92 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 93 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  まだ9月議会には上程しておりませんで、今後の当初予算なりに考えて、計上させていきたいというふうに考えております。 94 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 95 ◯20番(古川忠正君)  それでは、当初予算でどれくらい計上をして、そして、どのような調査をしていくのかというのは、大体概算でどういう計画をしてあるのか、お伺いいたします。 96 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 97 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  御存じのように、予算はそのまま通るというものではございませんで、査定等もありますので、私のほうでそれをお答えすることは、ちょっと無理でございます。 98 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 99 ◯20番(古川忠正君)  どれぐらいの概算で予算要求をしようと思っているのか、それぐらいは言えるでしょうもん。予算はこれぐらい概算要求したけれども、実際はこれだけになったというようなことは、それはもうあり得ますからね、いかがですか。 100 ◯議長(有田継雄君)  波多江総務部長。 101 ◯総務部長(波多江邦彦君)  先ほどから出ていますように、予算というものは、全体的な市のいろんな施策を考えながらやりますので、現段階で幾ら想定しているとかいうのは、まだ言える段階じゃございません。それは御理解いただきたいと、認識していただきたいと思います。  今年度ですね、調査費としては、800万円の予算を計上いたしております。24年度当初予算です。 102 ◯議長(有田継雄君)  古川議員。 103 ◯20番(古川忠正君)  この空き家対策として、今後、やっぱりこれは必要ではあると思うんですよね。しかし、今のここの糸島の建設業者が置かれている立場、これは非常に切迫しているんですよね。  佐賀県ですね、佐賀県の例を見ますとね、2011年6月に、住宅リフォーム支援制度を創設する条例案を6月県議会に上程しましたと。条例案は県内業者に発注して、持ち家の改築などの工事代金、県内20の市町を窓口とし助成するものです。助成額は工事費50万円以上を対象に15%を基本とし、2013年度までの3年間で総額20億円を予算計上し、基金運用をします。  6月17日の県議会で、一般質問で日本共産党の武藤明美議員は、住宅リフォーム支援制度を求めた立場から地域経済の波及効果にも役立つと評価、独自上乗せ制度創設による充実を促しました。  古川知事は、地域経済の活性化に大いに貢献し、高齢化社会になっても、自宅で暮らし続けることができるなどの住まいの安全・安心となるとの効果を挙げ、市町の独自制度を期待し働きかけたいと答えております。  県の担当者は、6月議会まで詳細を求める方針で市町に──市と町ですね──の窓口に一本化し、県の助成制度に市町独自の助成制度を上乗せさせ、省エネ対策や、耐震工事などの政策誘導型でもさらに上乗せするようにしたいとしておりますという、こういう佐賀県でもね、実際こう行われているわけですね。  また、糸島の福岡建設労働組合糸島支部は、2010年と比較して組合員が201人から161人に減っております。仕事が少ないためにぎりぎりの値段で引き受けると、中には従業員を遊ばせないために、赤字覚悟で仕事を受注する。従業員を解雇するなどしてやりくりしておられます。ついには廃業に追い込まれているのです。  このような糸島市もぜひ住宅リフォーム助成制度の導入を取り入れていただけないでしょうか。それは、空き家対策でも大事なことです。しかし、現在ね…… 104 ◯議長(有田継雄君)  古川議員、執行部の見解はもうきちんと表明されておると思いますのでね、見解の相違でございますので、同じことを何度言われても、それはもう同じ答弁にしかならんと思いますよ(「はい」と呼ぶ者あり)  わかって言いよんしゃっちゃろうと思うばってんな、大概にしといてもらわな。 105 ◯20番(古川忠正君)続  やっぱり糸島市でもね、何とかこの住宅リフォーム制度、さっきからですね、議長から注意されながらいろいろ事例を示しましたけれどもね、これだけの経済効果が上がっているんですよ。しかも、住宅リフォーム制度をしている市町村が今も申しましたように、去年からね、去年の330から1年間で533へ200自治体もふえているんですよね。しかも、これは、住宅リフォーム制度が始まってまだ数年ぐらいしかならんですよね。  2000年に入ってから、この住宅リフォーム制度が始まったと思うんですよね。最初は、宮崎県の──ちょっと。宮崎県から始まったんですけれどもね、やはりこれだけ実施している自治体がふえていると。また(発言する者あり)──またね、福岡県だけを見ても、先ほどこれには、この資料では、この17市町村と言いましたけれども、おたくの調べでは1つふえておる。実際はですね、20ぐらいになっているんですよ、福岡県でも。 106 ◯議長(有田継雄君)  古川議員、もう再三再四注意しましたけど、あなたは聞きませんので、発言を禁止いたします。(「いや、まだ……」と呼ぶ者あり)  禁止いたします。  これをもちまして古川忠正議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は11時を予定いたしております。      (午前10時51分 休憩)      (午前11時00分 再開)
    107 ◯議長(有田継雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、17番井上健作議員の発言を許可します。井上議員。 108 ◯17番(井上健作君)  総務文教常任委員会の井上健作でございます。議長の注意を受けないように12時までにはきっかり終わりたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。  今回の一般質問については、昨年の大津市、それから、おとつい八代等々でいじめが大変日本中、教育界の中で混乱を招いております。そういったことも含めますけれども、私は糸島の教育の現場がどうあるのかということで小学校が16校、それから、中学校が6校ございます。そうした中で、私は学校に直接アンケートを持ってまいりました。校長先生に五、六人にお会いしていろいろ設問の関係を説明し、そして、全部の学校から回答をいただきました。これを基本に私は教育委員会等々に質問をさせていただきたいと、このように考えております。  今、糸島市の小学校5,681名おります。これは4月現在だと思っておりますけれども、それから、中学校が3,082名、これが8,000名を超します子供たち、児童・生徒が今後、糸島市のやはり担い手として活躍するために義務教育である9年間を糸島の小・中学校で勉学に励んでおる。その励んでおる学校環境、地域、それと教育委員会の事務的な存在でございます教育委員会の内容について、もう本当に日常されておることをこの場でお答え願いたいと思います。まずは、私は施設の問題を取り上げました。これは西中で大規模改造等々が行われ、そして耐震構造の件も含めまして私は設問をさせていただきました。学校については耐震構造はほとんどオーケーと。また、大規模改造については年次ごとにやられておると。しかしながら、その中でもいろいろ希望が上がってきております。希望は希望として今後進めていただきたい。  2つ目の項目につきましては、私はいじめ、それから、嫌がらせ、児童・生徒の不登校等を上げておりますけれども、最後につなぐために、この3番、4番を8番の前に持っていき、そして、学校給食──学校給食の問題は、私は5年ぐらい前に、前原市のときに学校に行きまして、やはりアンケートをとって幾らぐらいの未納金があるのか、その対策はということでお聞かせ願いました。  それから、波多江小学校の2学期制度、これが新たに昨年より始まって今やられております。この件についても私は校長先生にお伺いをしてきております。  それから、学校と地域の連携、大変最近は地域との連携の中で、地域の方々にも子供たちの見守り隊、それからいろんな活動の中で地域で育つ子供の教育、そういったものについてもアンケートを取らせていただきました。そして、先ほど申し上げましたいじめ、嫌がらせの実態対応結果について、それから、児童・生徒の不登校、これが大変このいじめ等々と関連が深いと私も認識しておりますので、この辺をお聞かせ願いたいと思っております。  それから最後に、教育委員会の問題、第三者委員会をつくろうとか、そういった動きが日本中に出ております。そういった中で、この制度について、これは教育委員でございます教育長が一番中身については詳しいと私は認識しておりますので、この辺につきましては、教育長にお答えを願い、また、それの補佐として部長の答弁を聞かせていただきたい。  まずは施設の問題箇所についてではございますけれども、22校の学校の施設についてお聞かせ願いました。先ほど説明しましたように、一番私が気になったのは、まあ運動会前でしょう、2校から、小学校ですけれども、運動場の砂が流れる、流出して施設の基礎部分が出て危険性があるというのが2校から出ております。  それから、南風小学校はオープン教室です。廊下に壁がございません。窓がございません。そういった中で、南風小学校の校長から、まあこれはいつもかつもじゃないと思うんですけれども、やはりその授業の内容によって可動式の仕切りをつくってくれないかと。これは糸島市の小学校の中でも中学校の中でも1校だけでございます。そういった、やはりそれには目的があってやられていると思っておりますが、理解は示しておりますけれども、この辺についてどのようにお考えなのか。  それともう1つは、被災があったとき、いろんな災害があったとき、多くの方々が入れるのは学校でございます。学校の体育館等々がよく新聞、テレビに出ますけれども、あの地震のときに天井が落ちてきて下にいる人が死んだ、けがした、空港でもございました。こういった事例の中で、果たして体育館の天井は大丈夫なのか、教室もしかりでございます。こういったことで、事前の聞き取りの中で1校だけが天井がある体育館があるということでございますので、その辺の計画がどのようになっているのか、まず1回目の質問をさせていただきます。 109 ◯議長(有田継雄君)  井土教育部長。 110 ◯教育部長(井土敏幸君)  施設関係でございますけれども、3点ほど今申されました。土砂の流れ出し、あるいは南風小のオープン教室の問題、それから体育館の天井でございますけれども、全体的なことをまず申し上げますならば施設改善要望、これだけではございません。もう御承知のとおりに数多くの要望が毎年学校のほうから教育委員会のほうに上がってまいっております。上げるといいますか、上がっておるということではございませんね、こちらのほうが取り寄せる形をとっておりまして、それを予算に反映をさせております。とはいえ、非常に多額の予算要望となるのも事実でございます。対応できない予算額となっております。そうしたことから、学校のほうから出ました、今申されましたものも含めまして優先度の高いものをまさに優先的に事業を行っているという状況でございます。  先ほど土砂の流れ出し、おっしゃいましたけれども、本年度はそことはまた違うところの要望は上がっていなかった、もう既に片づいたということで学校は判断したと思いますけれども、そういったところの流れ出しの防止工事も行ったところでございます。  それから、南風小のオープン教室につきましては、先ほどと重複いたしますけれども、やはりより優先度が高いと申しますか、かなり古い校舎もございますので、そうしたところを優先的に取り扱っているということで、課題と考えているということで御承知いただきたいと思います。  それから、体育館の天井でございますけれども、唯一、福吉小学校の体育館の天井がございます。ほかのところにつきましては、天井を設ける設計になっておりません、構造になっておりませんので、小学校1校となっております。あわせまして、耐震化そのものにつきましては、もう全ての体育館が耐震化基準を満たしております。この天井でございますけれども、本年度落下防止対策を検討する上で調査を行っておりまして、その調査結果を踏まえまして、今後どうしたらいいのかというのは検討してまいるということにいたしております。  以上でございます。 111 ◯議長(有田継雄君)  井上議員。 112 ◯17番(井上健作君)  今、部長がおっしゃいましたように、これは計画的にやらなければいけない。教育委員会とは御存じのように、執行部とは違う二元性をとっております。やはり予算執行についてはそういう施設、そういった面については執行部のほうの私は責務だろうと考えております。だから、よくこれは教育委員会と市長部局との協議の中でやはり年次的にきちっとやることが学校環境を守っていく、またよくしていく、これがきっかけになろうかと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。  私は質問のときに1番が抜けておりまして、申しわけなかったと思っておりますが、なぜこの1番が出てきたのかと。22校ある学校の中で一番少ない生徒の数、姫島小学校でございます。5名。一番多いのは南風小学校812名おります。こういった中で、組織図を見ますと、私が一番思ったのは、小学校は姫島小学校ではございますけれども、中学校は分校です。今、志摩中学校の分校だとお聞きしました。それと、前原西中学校、これは今県下でも5番目か6番目のマンモス校です。前原西中学校、ここにはですね、校長の下じゃないけれども、管理職の職員で副校長というのが書かれておりました。そのほかに教頭がいます。この違い。我々が育ったときは校長の次は教頭先生だという認識でおりましたけれども、それが組織図を見ましたときに違っておりました。それで、志摩中学校は教頭、姫島分校の頭は副校長というような組織体系が新たにできた、この背景というのがどのようになっているのか。これ単純な質問でございますので、よろしくお答えをお願い申し上げます。 113 ◯議長(有田継雄君)  井土教育部長。 114 ◯教育部長(井土敏幸君)  平成19年度に学校教育法のほうが改正をされまして、そのときに、それまでにはなかった副校長、それから、主幹教諭、それから指導教諭という、こうした職が新たに設けられております。この背景が何なのかということでございますけれども、学校組織におきましては従前から先ほど議員がおっしゃいましたように、校長、教頭、そして教諭という、どちらかというと、もう簡素な組織体制になっておりましたけれども、近年のやはり社会情勢と申しますか、いろんなことが学校で起こっております。そうした事象を的確に判断し対応していくためにはやはり組織体制、いわゆるピラミッド型の組織というものを学校の中にもつくっていく必要があると考えられたというふうに考えております。そうしたことから、管理職であります副校長、教頭と校長の間に副校長という職を設け、また、主幹教員といいまして、市役所の職で置きますと、大体係長的な役割をする、教職員に指導する権限を持っている職員を置くというような形で、内部の管理体制を整えられたというのが眼目というふうに考えております。  以上でございます。 115 ◯議長(有田継雄君)  井上議員。 116 ◯17番(井上健作君)  これはいつごろからこういう制度といいますか、になったのか、背景と言ったのは、その辺の歴史なもの、最近なったのか、どのように教育委員会の県、国の指示によって副校長等々ができてきたのか。主幹指導員も含めましてでね、いつごろの法改正の中で出てきたのか、お知らせ願いたいと思うとります。 117 ◯議長(有田継雄君)  井土教育部長。 118 ◯教育部長(井土敏幸君)  この制度ができましたのは、平成19年度でございます。学校教育法の改正によりまして職が設けられております。  以上でございます。 119 ◯議長(有田継雄君)  井上議員。 120 ◯17番(井上健作君)  それでですね、私はこれマンモス校とか一部、糸島市の中でも一部の学校しか採用しておりません。やはり700名を超す学校もほかにたくさんございます。なぜ前原西中学校だけなのか。その制度がよければ私は導入しなければいけないのではなかろうかと思っておりますが、この辺、今後の副校長、それから、教頭、それから下部の指導教諭、この辺の考え方はどのようにお考えなのか。 121 ◯議長(有田継雄君)  井土教育部長。 122 ◯教育部長(井土敏幸君)  ただいま申し上げました職の配置をどうしていくのかということだと思いますけれども、この配置につきましては、県教委のほうの所管となっておりまして、そちらのほうで配置が決められてきております。現在、前原西中学校と志摩中学校の姫島分校、こちら両校に副校長が配置されておるわけですけれども、先ほど議員申されましたように、前原西中学校につきましては糸島市で一番大きな中学校であるということ、それから志摩中学校の姫島分校につきましては、やはり学校の置かれた特殊状況と申しますか、そういったところが考慮されて配置されているというふうに考えております。  以上でございます。 123 ◯議長(有田継雄君)  井上議員。(発言する者あり) 124 ◯17番(井上健作君)  これ組織のことを聞いておりますもんね。それで、今部長が答えましたように、県教委の人事権の中で決定されるということで認識をさせていただきたいと思っております。  それでは、次の学校給食の問題についてお伺いをさせていただきます。  本当に私はこの給食の問題が、もう従前から大変な滞納、督促、先生たちの、特に校長が責任者でございます。そういった方々、担任の先生が御苦労をされて、しかしながら、集まってこない。卒業しますとなかなか学校との連携がとれません。  そういった中で、私は今回も学校給食の問題で何点か聞いております。  まず、給食の満足度、もう全部の小・中学校、給食になっておりますが、それぞれ従前の市町村のときに契約した部分で今契約をされ、そして、現在に至っておるというのは大変理解をしております。こういった中でですね、大変給食の満足度はよろしいです。ほとんどが7点以上、ほとんど8、9、10点、私はその中で一番がっかりしたのは、二丈中学校で5点だったんです。そして、何でだろうかと。これは大野城市から持ってきます給食の材料、調理したもの、こういったものの中で不満が出ているのかなと思っております。この辺のところでですね、学校教育課のほうでどのように把握してあるのか。これは大変食事ですので、小学校は3,700円、月に払っております。中学校は4,200円支払っております。こういった中で、不平不満が出るというのは、やはり行政の責任ではなかろうかと私は感じておりますが、どのようにお考えなのか。 125 ◯議長(有田継雄君)  井土教育部長。 126 ◯教育部長(井土敏幸君)  二丈中学校のほうから5点ということで評価があっているがということでございます。  二丈中学校につきましては、御案内のとおり大野城市のほうから給食をこちらのほうに搬送する形態といいますか、体制での給食を実施しておるところでございます。同じところから同じ形で福吉中学校についても給食を行っています。全く同じことをやっております。福吉中学校のほうでの評価は8点ということでございました。二丈中が5点ということで、この部分についてのやはり点数のつけ方というのは、個人差は当然あろうかというふうに思っております。そうしたところでのばらつきなのかなというふうにも思っております。  ただ、このことをちょっと学校のほうに確認いたしますと、どうも評価者のほうではできる、配達してもらうメニューに制限があるとかということをお考えのようでございましたが、実際に現場のほうの声を聞く、これは栄養士のほうですけれども、こちらのほうの確認をいたしましたら、給食の内容につきましては統一メニューに従ってつくっているので、基本的に変わることはないということでございますし、そうしたことで、基本的には他の学校と遜色ないものと思っております。  加えて申し上げますならば、私もたしか5月の時点だったと思いますが、この給食方法が違うということは存じておりましたので、食べに参りました。うちの職員とともに食べに参っております。食べて実食したわけですけれども、また、ほかの怡土小学校だとか、自校で行っておる給食につきましても食べております。遜色はないというふうに私は感じております。  以上でございます。 127 ◯議長(有田継雄君)  井上議員。 128 ◯17番(井上健作君)  そのように言われたということでございますけれども、私は校長にアンケートをとっておりますのでですね、私は総じてこの言葉を信じるしかないんです。メニューに限定がある、制限がある、調理時間が短い、片や福吉中学校ではスタート時点よりかなりの改善だという評価も片方ではあるわけです。8点。やはりこの辺のというについてはですね、よくやっぱり現状等を把握して、私は同じ材料費を取る給食費のそこに均一性があるわけですので、私は、そう言われればやはりきっとした調べと改善が必要であろうかと私は考えております。  それと同時に、学校給食の中で問題点とかありませんか、希望はありませんかと聞いております。全部のほとんどの学校が、これは自校でやっている、民間委託もあります。先ほど言われた外部から全部を持ってくる、そういったところもございます。しかし、全体的におおむね良好だと、私は思っておりますけれども、給食室の老朽化、私も知りませんでしたけど、ウエットドライ方式とか、ウエット方式とかございますけれども、聞きましたけれども、昔の給食室は長靴履かな給食の調理ができない、そういった給食室。ドライというのは、自分方の土間でするんじゃなくて、フロアの上で調理ができる、これがドライ方式だそうです。このようにちょっと差もありますが、老朽化が目立つという、これは学校全体の問題ではなく、給食問題の中で私は聞いておりますので、特に給食の現場で働かれる人の意見だと、私は重きを置いております。この辺の、やはりこれも計画的にやらな全部は一遍にはでけんばいと、そういう答えが返ってきます。だから、教育部局として、教育委員会の事務局として、この給食室をどのように改善、また、されようと思っておるのか、今後の計画についてもお答え願いたいと思っております。 129 ◯議長(有田継雄君)  井土教育部長。 130 ◯教育部長(井土敏幸君)  今おっしゃいましたように、各学校から古いということで要望が上がってきております。実際もう30年を過ぎたような給食室も数多くなってきているのも事実でございます。そうした中でも従前の給食は、先ほど申されましたように、ウエット方式、前かけつけて長靴履いてジャバジャバやりながらする方式、それから以降の部分につきましてはドライということで、木床というところもありますけれども、一般的には土間ですけれども、長靴履かずに、前かけかけずに、エプロンみたいな形でやっていけるようなものでございます。  そして、あとこれからどう進めていくのかということでございますけれども、やはり教育委員会としても給食室の改築といいますか、改善もさることながら、校舎そのものもかなり傷むといいますか、老朽化が進んでおります。全体的に総合的にですね、校舎につきましては更新期と申しますか、改修期を迎えている状況もございますので、ただ、それだけで建てかえ建てかえという形では、もうこれは国のほうも申しておりますけれども、やはり相当費用がかかってまいります。よりコストを安く改修等できるものについては改修等を行いながら、長期計画になろうかと思いますけれども、計画を立てて年次的にやっていきたいと、このように考えております。  以上でございます。 131 ◯議長(有田継雄君)  井上議員。 132 ◯17番(井上健作君)  ぜひですね、やはり今言われますと、30年以上とか40年近い給食室もございます。調理室がございます。やはりその辺のところはきちっとお調べになって、これから計画的にできる予算の範囲内で私はやっていく必要がある。特に食べ物です。食べ物。食中毒が1回起こったら、大変な迷惑をかけるし、私も糸島市の恥にならないような計画を立てていただきたいことをこの給食問題、特に施設の問題については強く要望をさせていただこうと思っております。  それでは、一番難しいといいますか、小学校の給食費の滞納、なぜ起こるのか。5年前も大変格差がございました。学校格差。これは集金する方式が違うわけです。私が調べた小学校の中で、16校のうちゼロというのが7校ございます。あっ、8校です。志摩町にございました小学校4校、志摩地区にあります4校、ここは全てゼロです。一貴山小学校、ここもゼロです。長糸小学校、雷山小学校、怡土小学校、ここもゼロです。滞納額もございません。未納金もございません。しかしながら、あとの小学校の部類で言いますと、昨年1年間、これ教育委員会と数字がちょっと違うかもしれませんけれども、私のものに書いてある、平成23年の未納額は89万3,580円、それから、今までの累積未納額、何と789万8,709円、これ未納なんです。先生方はいろんな努力をされ、家庭訪問されたり、督促状を出されたりやっております。しかしながら、先ほども申し上げましたように、卒業して学校に変わった、転校したという方々からの収納率は大変低いと私は認識しております。この辺のところでですね、私は何だかこの給食費をどのようにかならないのかな。学校ばかりに任せていいのかなと。それは確かに教育委員会のほうも頭を抱えて学校の先生方から相談はあろうかと思います。この給食費のことに関して未納、学校対策、教育委員会、どのような手だてを打っていらっしゃるのか、これをお聞かせ願いたい。 133 ◯議長(有田継雄君)  井土教育部長。 134 ◯教育部長(井土敏幸君)  まず、未納でございますけれども、少し数字が違います。私どもが取りまとめておりますのは年度末集計を行っておりますので、その時点での数字でございます。平成23年度の決算で申し上げますと、小学校で66名の方、約で行きます。101万円余りでございます。それから、中学校は43名で59万円余りとなっております。合計で109名の方で161万円余りでございます。それから、いわゆる過年度分、過去の分も含めた給食費の未納額は、総額では1,100万円余りとなっております。  こうした状況でございますが、これまでの取り組み、対応と申しますか、につきましては、これ少し以前といいますか、旧市町のときからの取り組みをお話させていただきたいと思いますが、平成19年度に旧前原市教育委員会におきまして学校給食費滞納整理方針というものを定めました。これに基づきまして教育委員会の学校教育課の職員を各学校に割り振り、そして、学校とともに戸別訪問等を実施いたし滞納の解消に努めてきておりました。  そして、また平成20年の1月から前原中学校と前原西中学校のほうで完全給食を実施することとなりました。その時点で生徒の保護者に給食費の支払に関する誓約書ということで、3カ月以上たまったら弁当を持ってきますということでの誓約書の提出を求めております。そして、平成20年5月からはこれを小学校まで拡大いたしまして、合併後は全市的にこの誓約書をとる制度に変えたところでございます。  これまでの取り組みによりまして、現年度分の滞納につきましては、年々減少し平成18年度、取り組みを始めます年度でございます平成18年度には約320万円ほどの現年滞納が発生しておりましたが、平成23年度、昨年でございますけれども、では約半分の160万円となるなど、一定の効果はあっているというふうに認識をいたしておるところでございます。  しかしながら、既に先ほど言われました対象児童や生徒が卒業している家庭など学校に存在しない、今在校しない、過去からのですね、方の過去からの未納の解消ということ、いわゆる多年度の滞納でございますけれども、横ばいの状況でございまして、なかなか解消しきれていないという状況になっております。  教育委員会は何しよっとかということでございますが、現在、教育委員会ではこの解消に向けまして、新たに事務処理手順を作成中でございます。今後これに基づいて今申し上げました滞納の解消に努めていく予定でございます。ただ、クリアしなければならない法的問題部分もございますので、弁護士と相談しながら、さらに精査をしまして、その結果に基づきまして対応していくということで考えております。  以上でございます。 135 ◯議長(有田継雄君)  井上議員。 136 ◯17番(井上健作君)  今部長がおっしゃったようにですね、それぞれで対策はとっておる、誓約書もとっておる、しかしながら、現存としてこれだけの未納金がある、確かに半分ぐらいは減っております。そういう誓約書をとる前と後では。しかしながら、根本的にやはり何らかの施策が必要であろうかと私は思っております。これは何をまず思ったのか。実際、小学校の中でもゼロというところが8校あるんです。中学校でも2校あるんです。これは全部が手集め。いつのときからか知りませんけれども、振り込みになりましたよね、給食費は。しかし、それの弊害によって、ああ、入れておかんやったと、ああ、次の月も入れんやったと、なかったということで未納が続くわけです。それは確かにマンモス校では手集めというのは大変難しいことだと私は思います。昔のそういう行政、隣組の集まりではないというのは認識しますけれども、いまだにこれだけの10校、約半分、4割の学校はゼロということでやっているんです。大変苦労をされておると思いますけれども、この辺のですね、考え方についてもう少し教育委員会で協議をなさっているのか、なさっていないのか、この辺をお聞かせ願いたいと思います。  それと、先ほどおっしゃいました、誓約書なんですが、ここにも書かれておりますように、私はその誓約書をいただいてまいりました。給食費の支払を3カ月以上遅滞し、学校からの通知により学校給食の停止を受けた場合、給食停止日から本人の持参の弁当へ変更することということで、宛名は校長、教育長の宛名になっております。それと保護者の印鑑が必要だと。実際、学校の先生が3カ月過ぎたけん、おまえ弁当もってこいと親には言うでしょう。しかしながら、ほとんどアンケートを見ますと、その実態がございません。これは教育上言えませんということなんです。これは確かに親の責任なんですが、この辺のところをきっちり誓約書、守らなければいけないものなんです。この辺の考え方、この2点についてお答え願いたいと思います。 137 ◯議長(有田継雄君)  井土教育部長。 138 ◯教育部長(井土敏幸君)
     先ほど教育委員会の今の取り組み、現在の取り組みといたしまして、弁護士とも相談しながら事務を進めているというふうに答弁いたしました。  これだけではございませんで、多方面、他の自治体の状況等も把握しながら、現在はこれに至っているということでございまして、いろんな考えの中で、考えを持ち合わせながら協議を進めておるという状況でございます。それをまず報告させていただきます。  それから、誓約書でございますけれども、誓約書はとっているけれども、実行していないということでの御指摘でございます。実は現在のところ、今さっきおっしゃいましたように、やはり児童・生徒への教育的配慮、実際に給食を提供しないとなりますと、あと質問に上げてはございますいじめだとか、いろんなことへの波及といいますか、それも心配をする必要がございます。教育的配慮といいますか。ただ、これはしないということではございません。今していないということでございまして、そのようなことで御理解いただきたいというふうに思います。  以上でございます。 139 ◯議長(有田継雄君)  井上議員。 140 ◯17番(井上健作君)  部長の苦しい答弁はわかるんですよ。しないということじゃありませんよと。実際していないんですよ、3カ月未納で。やはりこの辺ははっきりしておかんと、あっちゃ納めよんなれんとばいと、3カ月過ぎとるばってん。そういうことはないと思います。知られることはないと思うんですが、この辺のところ十分に私は考えていただきたい。やるならやる、親なら。やっぱりそれだけの責任を持たせる体制を教育委員会が示さない限り、私はなあなあで済んでいく可能性が大きいと思います。これはもう指摘だけで終えます。時間がございません。  あと次に、2学期制の問題、これは先ほど申し上げましたように、波多江小学校で馬場教育課長があそこの校長になって今頑張っております。わずか一、二年足らずでございますので、なかなか成果が出てこないというのが確かです。このことはアンケートの中にも出てきております。もっと見きわめなければ判断できません。中学校では2学期制は論外であるという学校も2校ございました。こういった意見の中で、教育というのはやはり長いスパンの中で成果が出てくる。子供たちにとってもそうです。この辺のところで2学期制を今中途でやられておりますけれども、どのように教育委員会としては見ていらっしゃるのか、お答え願いたいと思っております。 141 ◯議長(有田継雄君)  井土教育部長。 142 ◯教育部長(井土敏幸君)  2学期制でございますけれども、波多江小学校のほうで昨年度から導入をされたものでございます。効果といたしましては、子供たちとかかわる教師の時間がふえたということ、それから、時間的な余裕が生まれたことなどが上げられております。また、夏季休業が前期、後期という2期制になっておるわけですけれども、学期の中に位置づけられ、今までは1学期があって夏休みがあって2学期ということで、どっちかというとそこでぷつっと教育環境が切れると申しますか、そこでリセットされるような形になっていたんですけれども、前期の中に夏季休業が位置づけられておりますので、長期休業による児童の学習意欲の分担がなく、今後の学習の向上につきましても期待がされるということでございます。  あと問題点につきましては、現在のところ見当たらないというふうに学校のほうでは判断しておりまして、校長のほうでは高い評価をしている状況でございます。  以上でございます。 143 ◯議長(有田継雄君)  井上議員。 144 ◯17番(井上健作君)  確かに校長が行政の課長をされたと。私は直接会って話したんですが、大変興味深げなことをおっしゃいました。それは、私はよくぞ行政の教育委員会の事務局でやおいかんやったって、やおいかんやったばってん、よかったと、これはずっと大体長年、今教育の教員が学校教育課長としていらっしゃっていますけれども、その体験がですね、学校に戻ったときの見方と地域との関連、子供たちを見る目が変わりましたと。当然、学校だから保護者はいろんな部分でボランティアでしてくれというのを当たり前と思っていたけど、私は当たり前じゃないと。それ以上に感謝のほうが大きいということをおっしゃっていました。今後ぜひとも学校の声を反映させ、行政に反映させるのは教育課長あなたですので、十二分に現場を知ってあるあなたが、教員から離れて大変でしょうけれども、頑張っていただきたいということを申し添えて、あと時間がございませんので、次に参ります。  学校と地域の活動という地域の力、家庭の力、学校現場の力、これが相まって子供たちは育つという、今すごいお話になっております。この辺のところで学校現場と地域との連携、この中にも書いておりますけれども、文化祭、島民運動会、これは姫島です。島民全員を挙げて中学校と小学校も合わせて、子供がおらんめいがおろうが一緒に運動会をやる。あるところでは、稲刈り、これは地域の農業者との連携の中で田んぼで田植えをし、そして、刈り取りをする収穫祭、そして餅をつく、こういった事業。あるところでは──つるし柿やったかいな、何かつるし柿のごたるとばですね、おばちゃんが渋柿をちぎってきてやっていらっしゃるところもあるそうです。そうしたことでですね、本来学校との連携、特に小学校が大きいです。中学校はなかなか校区の事業に参加するぐらいで、これはほとんど先生です。  こういった中で、地域との連携、これは教育に今後かかせないものだろうと私も認識しておりますが、その辺の考え方についてどのようにお考えなのか、お答え願います。 145 ◯議長(有田継雄君)  井土教育部長。 146 ◯教育部長(井土敏幸君)  まず、少しどういう活動がなされているかというのを紹介させていただきたいと思います。  さまざまでございますけれども、まず学校と地域の連携の状況のやり方ですけれども、地域の方を学校へ招くという形の連携事業といたしまして、授業へのゲストティチャーとしての参加、また、児童会主体の祭りや運動会等の学校への参加、さらには学校で行います教育講演会等へ学校が家庭地域、公民館等と連携をいたしまして、そこに参加していただくやり方等がございます。また、学校が今度は地域のほうに出ていくという取り組みの方法といたしましては、校区公民館主催の文化祭等への参加、あるいは小学校の総合的な学習で各学校行っています、先ほど申されました米づくりや梅干しづくりだとかですね、そうした農業体験、あるいはこれは引津小学校で行われおりますが、これ新聞でも紹介されております。ひとり暮らしの高齢者との交流、あるいは海浜の清掃活動、祭りへの参加、このようなものがございます。  また、中学校では職場体験、あるいは校外学習といたしまして、地域を訪れたり地域の良さを知ると、こういった学習も行っておるところでございます。  また、尋常小学校、あるいは子供広場などのユニークな取り組みも実施されているところでございます。  教育委員会がどう考えているかということでございますけれども、学校と地域の連携については、糸島市の未来を担う子供たちを育むためには地域、家庭、学校がそれぞれ果たすべき役割を果たしていくことが基盤であるというふうに考えております。具体的に申し上げますと、家庭は自立の基礎となるしつけや基本的生活習慣を身につけさせること、学校では学ぶ喜びを感じさせ、生涯にわたって学び続けいく学び方を身につけさせること、また、あわせまして、社会性を身につけさせることが上げられます。地域におきましては、子供たちを温かく見守っていただくとともに、子供たちがみずから活動していく仕組みをつくっていただく、このようなことだと考えております。このようなことを実現していくためには地域も家庭も、そして、学校も学び続けていくことが大切であるというふうに考えております。そういった意味におきましても、学校と地域の連携は非常に重要というふうに考えております。  以上でございます。 147 ◯議長(有田継雄君)  井上議員。 148 ◯17番(井上健作君)  もう時間が迫ってまいりまして、いじめの問題に入らせていただきます。  まず、私が調べたところ、平成21年から調べさせていただきました。小学校では平成21年ゼロ、平成22年2件、平成23年7件、それから、平成24年6件、本年です。それから、中学校、平成21年7件、平成22年2件、平成23年3件、本年4件、本年トータル10件なんです。きょうの西日本新聞にも載っておりました。去年やっぱり全国的な傾向の中で九州管内の数、熊本県が六千何ぼ、その次大分県、幸い福岡は1,000件ほどでしたか、少のうございます。しかしながら、福岡県は暴力行為の発生件数が断トツで1,528件なんです。この現状の中でほとんどがいじめ、まあ本人の性格上もあるでしょう、けれども、このいじめ等の被害が出ております。  この辺のところで私は内容についても聞いておりますが、ほとんどが無視、嫌がらせ、仲間外し、ほっぺつねる、冷やかし、ズボン下げ、そういったことが原因です。それじゃ、どういう対応をなさっているんですかと聞いております。報告のみとか、聞き取り、親を呼んでの喚起、教育委員会の相談を上げていらっしゃいます。ほとんどが過去の分は解決をしておりますけれども、一部学校ではまだ継続中と。これは多分24年の分だと思っておりますけれども、このような結果が出ております。  この辺のところで糸島管内における、私はこのいじめ、嫌がらせ等の発生事例の中でどのように教育委員会が対応し、そして、どのような報告を示そうとしているのか、この辺のところについて端的にお答えください。 149 ◯議長(有田継雄君)  井土教育部長。 150 ◯教育部長(井土敏幸君)  発生件数等につきましては、先ほど議員が申された数字と合っております。いじめと一口に言いますと、大津のいじめをすぐ想像するわけですけれども、本市といたしましては、大津の件につきましては、新聞等の報道で知る情報しか持ち合わせておりませんけれども、その範囲におきまして今回の、その事件は、いわゆるいじめという範疇をもう既に超えておりまして、暴行、あるいは恐喝、そういった犯罪というふうに考えております。  本市の事案でございますけれども、先ほど議員申されましたように、冷やかしやからかい、そうしたものが大半を占めている状況でございます。どのような対応をしているかということでございます。まず、学校におきましては、加害児童・生徒の担任だけではなく、学年主任、あるいは生活指導担当教諭と申しますか、そうした教師、あるいは主幹、さきほどの冒頭の主幹教諭、こうした職員でチームを組みまして、いわゆるチームとして取り組むという体制をとっております。  それから、そうした中で、まず事実の把握というのをきちっと行うということで、児童・生徒に対する聞き取り、あるいは保護者への聞き取り等を行いながら行っているという状況でございます。事実確認を行っております。それから、事実確認が済みますと、校長の指導のもとに児童・生徒を指導したり、あるいは加害者、被害者両者を集めまして謝罪の会を実施したりということで、組織的、継続的にいじめの解消に、あるいは再発防止に努めているという状況でございます。  教育委員会におきましても、これらの報告は受けております。受ける制度になっております。受けますと、そのいじめの対応につきまして指導助言を行うわけでございますけれども、学校で行われております事実確認の方法や、あるいは事後対応、これに不足があると判断した場合には、学校教育課の課長、あるいは指導主事を学校のほうに派遣いたしまして、学校と一緒になってその対応をしているという状況でございます。  また、本市では教師はもとよりスクールソーシャルワーカーなどによります早期発見、そうしたものにも努めておりまして、幸い長期化せずに解消しているという状況でございます。また、平成24年度に発生しております10件につきましても、きょう現在全て解消済みというふうに報告を受けております。  以上でございます。 151 ◯議長(有田継雄君)  井上議員。 152 ◯17番(井上健作君)  本当に幸いなことにいじめが原因で自殺者が出ていないということは大変喜ばしいことだと、あってはならないことなんです。しかし、全国的にはいろんな形で後から出てきます。これはいろんな中で第三者委員会をつくったり、今全国でも3カ所ほど大津等々、九州でもできております。こういった中で、このいじめ、自殺等についての教育委員会の別に第三者委員会をつくらなければいけないという状況が大変出てきております。こういった中でいじめの問題については、また後から皆さんがお聞きになること、たくさんあろうかと思います。その分は、私はこれ以上は申しませんけれども、あとは教育委員会のあり方なんです。  この教育委員会は、あと9分しかございませんので、端的になかなかされませんけれども、教育委員会はいつできたのか。何のためにできたのか。現在いろんな改正をまたいで現在の教育委員会組織、全国市町村全てに5名の教育委員を設置しなさいという法律になっております。この辺のところで教育委員会の今までの歴史、流れ等について教育委員長お答え願いたいと思っております。 153 ◯議長(有田継雄君)  菊池教育長。 154 ◯教育長(菊池俊秀君)  教育委員会の歴史ということでございますが、平成──あっ、失礼しました、昭和23年までに設立についてはさかのぼるということになると思いますが、その後、8年後にですね、さらに改正がございまして、現在の教育行政にかかわる組織と運営に関する法律に基づいて行っているというような状況になっております。教育委員会の役割ということでお答えをさせていただきたいというふうに思いますけれども、議員も御承知のとおり、教育委員会は学校教育、生涯学習などの教育事務を行う地方教育行政機関でございまして、その制度は教育行政の地方分権、民主化、自主性の確保の理念、とりわけ教育行政の安定性、中立への確保という考え方をもとに設置されたものでございます。  また、教育委員会が管理する執行する事務でございますが、先ほど申していましたように、これは昭和31年だったでしょうか、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に、これに規定をされておりますけれども、これらのことを、これに規定されてあることを地域の実情に合わせて実行していく、これが大きな教育委員会としての役割であるだろうというふうに考えております。こうした位置づけのもとに糸島市教育委員会では教育方針で示しておりますけれども、まず1点目として、生きる力を育む学校づくり、2点目といたしまして、生涯学習推進のための環境づくり、3点目ではございますが、人権尊重のまちづくり、4点目に、文化芸術のまちづくり、以上4点を基本施策といたしまして、総合的に教育行政を推進しているところでございます。 155 ◯議長(有田継雄君)  井上議員。 156 ◯17番(井上健作君)  今、教育長がかいつまんでおっしゃいました。尋常小学校というのは明治時代、大体20年か、そのころ全国にできました。しかし、戦争を通じてアメリカの使節団が来て民主主義をやんなさいと、やらなければいけないということで、向こうアメリカの制度を取り入れたのがこの教育委員会制度だと私も認識しております。しかしながら、その当時、公選だったそうです。この公選が政治との癒着、いろんな部分で同じ人が出てくるということで昭和31年にこれが廃止なりました。公選はだめだということでいろんな問題があったそうです。そして、地方分権一括法等々の改革の中で、今の現在の教育委員会制度というのは地教法ですかね、そういったものができたということをお伺いしております。  そういった中でですよ、教育委員会の問題点、時間がありませんので、ここにもう参ります。人選には平成12年に教育委員の人選に当たって、年齢、性別、職業に偏りが生じないように保護者を含めることを規定し、会議は公開、相談窓口の設置の義務、先ほどおっしゃった教育委員会の所掌事務というのは、学校教育だけではございません。多岐にわたっております。学校教育、社会教育、図書館、文化財、スポーツ、青少年の問題、こういったことを教育委員会としては協議し、その地域に合った教育の方針を上げなさい。しかしながら、教育委員会、先ほど申されましたように、国、県から来るほうに流れやすいんです。独特の教育を地域に合ったものをやんなさいということなんですけれども、権限としてあるのが、事務の執行する予算、議案の権限はない、教員の人事権がない、教育委員会事務局への調査研究等の命令権はないというようなことによってですね、形骸化されるという一方があるわけです。それと市民が余り知らん。教育委員会って誰がなっておるとかいな、また学校の先生やろう。しかし、今保護者を含めなさいということになっておりますので、かなり、しかしながら、それでも私は教育委員会を知っている人々、私も含めてですが、理解していない部分というのが大変多うございます。  そして、最後に、教育に求められる要件としては、政治的中立性の確保、継続性、安定性、それから地域住民の意向の反映、この3点が上げられると私は思っております。教育行政に求められるもの、首長からの独立性、合議制、住民による意思決定、レイマンコントロール、この3点に集約されると思っております。  教育委員会に対しての問題点、先ほど言いました事務局の提出案を追認するだけ、地域住民の意向を十分に反映せず、教育関係者の意向に沿っている、住民は教育委員会がどんな役割を果たして活動されているのか認識していない。るるあと2点ほどございますけれども、こういうことを踏まえてこれからの糸島市の教育委員会のあり方を最後に教育長からお伺いして、私の質問を終わらせていただきます。 157 ◯議長(有田継雄君)  菊池教育長。 158 ◯教育長(菊池俊秀君)  特に大阪のことから、橋下知事さんのことですか、教育委員会不要論というのが出てまいりまして、それから、大津市のいじめのことで教育委員会がしっかり機能していなかったと、そのことがあのような結果になったというようないろんな議論がございまして、教育委員会の不要論といいますか、そういうのが今盛んに言われているんではないかというふうに思っています。このことにつきましては、やはり教育委員会の委員として真摯に受けとめましてですね、例えば、一つには教育委員会の開催回数の件ですけれども、今、糸島市では一月に1回の定例会、それから、昨年は教職員人事に関しまして1度の臨時会を開催いたしましたけれども、教育委員会の開催の数をふやす、あるいは教育委員の意見をもっと教育行政に反映ができるような、あるいはもちろん市民の声も含めてですけれども、もっと教育委員会に反映ができるような形での改革といいますか、やり方、それから、教育委員会の存在をもっと市民の方々に知っていただけるよう、教育委員会の開催の公開ですか、事前に期日、場所を通知するとか、あるいは議事録を市民の方に公開していくとか、そのようなことが、まあもっとたくさんございますけれども、今後、教育委員会のもっと存在性というのを市民の方に認識をしていただく、存じていただくような努力をしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。(「ありがとうございました」と呼ぶ者あり) 159 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして、井上健作議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は午後1時を予定いたしております。      (午後0時00分 休憩)      (午後1時00分 再開) 160 ◯議長(有田継雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  午前中に続いて一般質問を行います。14番吉丸克彦議員の発言を許可します。吉丸議員。 161 ◯14番(吉丸克彦君)  こんにちは。私は市民福祉常任委員の吉丸克彦でございます。ただいま議長のお許しを得ましたので、今から一般質問を行います。  きょうの質問は2項目ございまして、糸島の松林の松枯れについて、もう1つは瑞梅寺山の家を活用した林業、観光振興についてお尋ねをいたします。  本日、写真の提示を議長にお願いしましたところ、快く引き受けていただきましたので、掲示をしながら説明をさせていただきたいと思います。  平成23年9月、平成24年3月議会に次いで、松枯れについては3回目の質問となります。ことしも私は糸島海岸の松林を見てまいりました。皆さんも感じておられると思いますが、昨年よりも松枯れの被害は甚大です。特に幣の浜や芥屋公民館あたりの松は無残に枯れています。ごらんください。幣の松原です。これは幣の松原の松林の中です。こっちが紅葉しているんですね。これは松林の中です。(「マイク真っ正面」と呼ぶ者あり)  また、桜井の大口海岸はごらんのように美しい松原がなくなってしまいました。全くありません。ごらんのように、本当に松1本もありません。さっき申しおくれましたが、芥屋の公民館、これは全部紅葉しております。枯れております。これは全部枯れているんです。  また、野北の海岸もごらんのように、もう枯れております。平成23年の9月議会で市長答弁にありましたように、幣の浜の松原は日本の白砂青松の100選に入っています。私はこの白砂青松は一日にして成らずと思っています。私たちの祖先があらゆる困難を乗り越え、営々と培ってきた遺産です。この歴史的遺産を簡単になくしてよいのか。糸島市の美しい自然をなくしてよいのか。私は今の松枯れの状況を見て非常に危惧しています。危機感を抱いているのは私一人ではないはずであります。  そこで、市長に再度お尋ねいたします。糸島の松原の歴史観、自然観をどうお持ちでしょうか。  次に、瑞梅寺山の家を活用した林業、観光振興についてお伺いいたします。  今、糸島市はテレビやラジオ、雑誌などに頻繁に登場し、糸島ブームを起こしています。特に糸島海岸、糸島半島に光が当たっているように思えます。しかし、一方で南側、雷山、井原山、羽金山、二丈岳、浮獄、十坊山の背振山系にも観光振興に値する数多くの資源が潜んでいます。糸島市は海だけでなく、山にも磨けば光る魅力が十分にあると思います。人と山とのつながりを探る上でもとても重要な舞台だと思います。  市長にお伺いいたします。  瑞梅寺山の家を活用した林業、観光振興についてどのようにお考えでしょうか。よろしくお願いいたします。 162 ◯議長(有田継雄君)  松本市長。 163 ◯市長(松本嶺男君)  まず、松枯れの話、糸島の松原の歴史観、自然観ということですけれども、糸島市は海と山、両方の美しい景観を持っておりまして、特に海岸の芥屋大門から野北の浜を結ぶ幣の松原、それから福井あるいは深江の海岸等の松林、これはいわゆる白砂青松として糸島市の自然を代表するすばらしい景観でございます。この白砂青松、江戸時代に塩の害から家屋あるいは農産物を守る目的で植林されまして、現在まで先人たちの努力で保全され、市民の財産あるいは農作物を守るという重要な役割を担ってきたわけでございます。  ただ、議員るる御指摘のように、私も非常な危機感を持っております。どうやってこれを守るかというのは、最大の鍵は市民の皆さんの御理解、御協力だろうと思っております。これからも市民の皆さんのお力をかりて、将来にわたって保存していかなければならないと、こういうふうに考えております。  それから、山側の振興策でございますけれども、白糸の滝は、ことしは昨年より1万5,000人プラスの8万7,000人、それから最近オープンしました樋の口ハイランドのフォレストアドベンチャーには夏休み期間中に予想を上回る2,500人の来場があっております。近年、糸島市は海だけではなく、山のほうも注目度が上がってきていると感じております。  それで、山間部で宿泊できる施設でございますけれども、御指摘の瑞梅寺山の家、それから真名子木の香ランドがございます。市の東西の宿泊施設とその間にあります多くの観光資源、これの周遊性をぜひ高めたい。そのためには全通すれば総延長50キロの広域基幹林道を早く全線開通させまして、その開通させた道路をしっかり管理していくということが肝要でございまして、また個々の観光資源の魅力を高めるということも必要であると。  瑞梅寺山の家につきましては、地元、それから関係団体と連携しながら、農業体験、それから地元料理の提供など、体験型観光の充実によりまして、交流人口の増加、それから地域の活性化につなげたい。また、植栽、草刈り、間伐の体験、あるいは講習などによりまして、市民の森林に対する関心を高めまして、林業振興に欠くことのできない国産木材の利用者になっていただきたいと、このように考えております。  以上です。 164 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。
    165 ◯14番(吉丸克彦君)  ありがとうございました。それでは、まず糸島の松林の松枯れについての質問から順次続けさせていただきます。  皆さん、御存じのように、幣の浜は生の松原と同じように神功皇后伝説があり、古くからの松林です。福井海岸は江戸時代の初期に、唐津の殿様、寺沢志摩守広高公が農作物などの塩害防止や風どめ、飛砂防止のため、領地海岸に松を植えられたと伝えられています。日本三大松原の一つ、虹の松原は代表的な松原として今に美しい姿を見せています。糸島の海岸も今まで白砂青松の美しい風景を呈していて、糸島の自然の魅力であり、誇るべき遺産の一つでした。それが、今では壊滅的な状況に陥り、松林の存亡の危機に瀕しています。  そこで、私たち一人一人が松枯れを根絶させ、美しい松林を育てていくのだという強い意志を持って当たらなければ、この糸島海岸の白砂青松は守れないし、大切な自然遺産を次世代に引き継ぐことはできないと思います。糸島海岸の松林は、私たちの生活面や公益面、環境面でも多大な恩恵を与えてくれています。  そこで質問ですが、昨年もたしか枯死木、異常木の調査をしていただいたと思いますが、ことしも調査を実施されるのでしょうか、お伺いいたします。 166 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 167 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  毎年9月末、12月末、3月末までに被害材積を調査いたしまして、県に報告をいたしておるところでございます。ことしの3月の調査結果でございますが、市内で911本の被害がありましたので、5月に伐倒駆除いたしたところでございます。  なお、本年9月の調査につきましては、現在調査中でございます。  以上です。 168 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 169 ◯14番(吉丸克彦君)  それでは、伐倒した木の処理についてお伺いいたします。  私は糸島の海岸の松原を見て回りましたが、幣の浜では伐倒した松の木がそのまま放置されていました。伐倒焼却というのが松枯れ蔓延防止には一番効果があるというのですが、どうして放置されてあるのでしょうか。  一方、私は福井海岸の松林に入り込み、昨年度伐倒した松の状況を見てきました。伐倒された枯木はきれいに片づけられていました。これはどう処理されたのですか、お尋ねいたします。 170 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 171 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  幣の松原の処理の件でございますが、国有林でございまして、国有林での処分方法は伐倒した松を薬剤処理いたしまして、マツノマダラカミキリの幼虫を殺されておりますので、松の木が放置をされております。市が管理している松林で伐倒した松につきましては、二丈地区分については福吉漁港、志摩地区分については松原海岸の駐車場におきまして焼却処分をいたしておるところでございます。  以上です。 172 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 173 ◯14番(吉丸克彦君)  実は、私、さっきも言いましたように幣の松原をずっと見てまいりましたが、このように伐倒した木があらゆるところにございます。本当に薬剤散布したのかな、本当に疑問を感じるわけです。  それで、実は福井海岸と、それから久家の海岸に行ってまいりました。そしたら、跡形もなく片づけてありまして、ところが、そこの松林は市がしたことになっておりますが、こんなにきれいなんです。見てください。きれいでしょう。本当に僕はうれしかったですね。こんなにきれいです。やっぱり少しはことしも枯れました。ですから、これを早く伐倒して焼却していただくと、さらに美しい松原が持続できるというふうに私は考えております。  質問を続けます。  以前、CO2の関係で野焼きはいけないというようなことが言われておりました。今では野焼きの状況はどういうふうになっておるか、お尋ねいたします。 174 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 175 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  松の焼却処分の野焼きの件で答弁をさせていただきます。  廃棄物の処理及び清掃に関する法律で野焼きは禁止をされております。しかしながら、施行令によりまして例外規定が規定をされております。第14条の第4項でございますけれども、「農業、林業又は漁業を営むためにやむを得ないものとして行われる廃棄物の焼却」これに病害虫の防除のために行います伐採木等の焼却が含まれるという通知が平成13年3月28日付で林野庁より県のほうへなされております。このため、伐倒した松の野焼きについては問題ないというふうに考えております。  以上でございます。 176 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 177 ◯14番(吉丸克彦君)  あの量を本当に焼却するというのは大変なことだと思いますけれども、しかし今、野焼きができるということになれば、少しいいかなというふうに私自身は思っております。皆さん御存じのように、異常なほど国有林は枯れております。このままでは糸島の松林は全滅するのではないかと思われます。本当に薬剤散布だけでよいのか、私はそこを疑問に思うわけですが、いかが思われますか。 178 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 179 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  先ほど申しました志摩地区幣の松原の処理方法でございますけれども、これまで伐倒した松は幹部分、これについては林内において薬剤処理をいたしております。また、枝葉は林内に破砕機を搬入いたしまして破砕処理をしてきたところでございます。  現在の状況を確認いたしましたので、森林管理署と協議をしましたところ、今後は伐倒した松は、幹は林外に搬出し、処理施設において破砕処理をする。枝葉は林内に破砕機を搬入して破砕処理を行うとのことでございます。ただし、林外に搬出することが困難な幹、大きな幹等については薬剤処理を行う場合もあるということでございます。 180 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 181 ◯14番(吉丸克彦君)  林内にある枝とかそういうものはチッパーでやるんですか。(発言する者あり)わかりました。  松枯れ被害の蔓延を防止するために、市は方策をとったのですか。例えば、マツノマダラカミキリ虫、あるいはマツノザイセンチュウの駆除予防のための方策は市として万全ですか、お尋ねします。 182 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 183 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  本市では森林病害虫等防除法に基づきまして、公益的機能が高い森林として指定された区域、高度公益機能森林と地区保全森林といいますけれども、この区域におきまして伐倒駆除及び薬剤の地上散布を実施しております。今年度は5月に911本の伐倒駆除を行いまして、6月に13.77ヘクタールにおきまして地上散布を実施しておるところでございます。  また、国有林等につきましては、昨年度、国に対しまして伐倒駆除及び薬剤の地上散布を要望したところでございますが、今年度は伐倒駆除及び地上散布を実施していただいたところでございます。  以上です。 184 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 185 ◯14番(吉丸克彦君)  薬剤散布というのは、何でも農薬はそうですが、だんだん虫や害虫に耐性菌ができたりするんですね。ですから、同じようなスミチオンばっかりまくんでは、もう耐性ができてなかなかきかないということもあるし、空中散布に至っては約10%ぐらいしかきかないんじゃないかという説もございます。そういう意味で伐倒焼却が松枯れ防止には一番効果があるということが言われております。  先ほど、大入の福井海岸の写真を見ていただきましたけど、市では国は県に対して、もっと強く伐倒焼却を提言していくべきではないかというふうに思いますが、いかがお考えでしょうか。 186 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 187 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  森林管理署のほうともいろいろ協議をいたしておりますけれども、市から焼却処分の要望がなされれば、費用対効果等を踏まえて検討するという回答が参っております。  焼却処分が実施できるように、今後、国と協議を進めてまいりたいと思っております。 188 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 189 ◯14番(吉丸克彦君)  それはありがとうございます。次に、松枯れ防止の取り組みについてお伺いいたします。  松枯れ防止、松林再生には人の力が必要となってきます。例えば林内清掃や植樹、松の育成管理などが必要となってきます。前回の質問の中で、松枯れ、枯死木の駆除について、地権者の責任ということで当局にお伺いいたしました。回答はそれぞれの地権者が責任を持って管理、処理していくべきと答えられました。しかし、今はもはや被害状況を見ますと、地権者だけで管理、処理していくことは困難と思いますが、いかが思われますか。 190 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 191 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  高度公益機能森林及び地区保全森林に指定している松林につきましては、市で伐倒駆除及び薬剤の地上散布を行いまして、地元には下草刈り等の林内清掃作業をお願いいたしまして、松林の管理をしているところでございます。これらの指定している松林以外の松は所有者で処理をしていただくことになります。今後も林内清掃作業は地元にしていただきまして、地域の力をおかりしながら市が伐倒駆除及び地上散布をすることで、市民協働で松枯れに対処をしていきたい、このように考えております。 192 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 193 ◯14番(吉丸克彦君)  糸島の海岸線と接する校区では、松林保全を校区の課題として取り組んでいるところはありませんか、お尋ねします。 194 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 195 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  平成23年度に校区まちづくり事業の取り組みといたしまして、深江の自然と環境を守る会が設立をされております。平成23年10月に約300人参加いただきまして、浜の清掃活動をされており、今後も松林の保全活動に取り組まれる予定でございます。  また、平成23年の11月でございますが、緑の募金の助成を受けて、志摩の寺山海岸におきまして、寺山行政区の方々に御協力いただきまして、市の職員合わせて合計30人でマツノザイセンチュウへの抵抗性が強いスーパークロマツの苗を植林したところでございます。 196 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 197 ◯14番(吉丸克彦君)  寺山海岸も見て回りました。確かにスーパークロマツの苗を植林してありました。それから、今はもうなくなってしまいました大口海岸も長い砂浜に沿ってスーパークロマツの苗が防風柵をつくって植えられていました。このように、ずっと長い距離、植えてあります。実は去年はこれ、えらい枯れておりました。ここにずっと植えてあります。これ、海岸線、柵をつくってずっと植えてありますね。ただ、部分的に草が生い茂り、苗が草の下になっているのが気にかかります。  この松林保全を進めるに当たっては、そこに暮らす人々や市民が松林の持つ機能や保全の意味を十分理解し、ともに手を携えていくことが重要です。先ほど、市長答弁をいただきましたように、白砂青松を市民の皆さんとともに将来にわたり保全していきたいというお言葉をいただきました。  そこで、市からそれらの校区に対して、松林保全のための提案はできないのでしょうか。自然を守る、景観を守る、環境を守るという意味で、市や国、県と校区民の協働で松枯れの根絶、再生に向けた取り組みを推進することはできないのでしょうか、お尋ねいたします。 198 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 199 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  唐津市の虹の松原、宗像市のさつき松原、福岡市東区ですかね、奈多の松原などにおきましては、NPOや地域の方々が連携をいたしまして、松林の清掃や苗の植林活動を展開されて、非常に効果を上げておられることは新聞等で存じ上げております。  本市でも、松林や浜を守るために、深江の自然と環境を守る会やはしまクラブが発足をしております。将来的な継続という観点で考えますと、自分たちの松原は自分たちで守るという方々が集まっていただきまして、自主的な松林保全活動を展開される中で、市は側面支援をするという形が好ましいというふうに考えております。 200 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 201 ◯14番(吉丸克彦君)  ありがとうございます。それでは、次に、ボランティア、NPO等の組織についてお尋ねいたします。  森林病害虫等防除連絡協議会の今年度の取り組みの特徴は何がありますか、お尋ねします。 202 ◯議長(有田継雄君)
     洞農林水産部長。 203 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  福岡県森林病害虫等防除連絡協議会でございますが、森林病害虫等防除の適正かつ円滑な実施に資することを目的といたしております。  本年度は4月20日の日に開催をされております。本年度も昨年度と同等の面積において薬剤散布を行う計画になっております。  また、同日開催されました連絡協議会の中で、国営海の中道海浜公園におけます松枯れ被害抑制の取り組みについてとして、取り組みの事例報告があっておるところでございます。 204 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 205 ◯14番(吉丸克彦君)  それでは、深江の浜を守る会の活動はどうなっているのでしょうか。その後、松原を守るためのその他のボランティアやNPOは組織されていないのでしょうか、お尋ねします。 206 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 207 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  深江校区のまちづくり事業の一つとして、先ほども答弁いたしましたが、深江の自然と環境を守る会が発足し、深江の浜の清掃活動を行っていただいております。深江校区の多くの方がボランティアで参加しておられます。平成23年10月23日の第1回目の活動には約300人の方が参加をされておりまして、以降2カ月ごとに活動をされている状況でございます。  なお、その他の団体については、現在のところ組織化されていない状況でございます。  以上です。 208 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 209 ◯14番(吉丸克彦君)  実は林野庁のホームページを見させていただきました。松くい虫防除活動の優良事例が2例載っておりまして、1つは山形県の最北端、日本海に位置する遊佐町というところです。そこでは近年、国、県、町や他団体との連携を深め、地元の小・中学校の行う森林整備体験への指導協力も行っていることから、児童・生徒やPTAからの参加も増加しています。  もう1つは、愛媛県の今治市にある志島ヶ原という国の指定名勝地でありますが、ここでも松くい虫防除活動や松原保全に対する取り組みが行われておりまして、農業者、市民、小・中学校、PTA、行政の協力で進められているところが出てきています。  糸島海岸は美しいのです。この美しい自然を次世代に残していくために、人の力を必要とします。遊佐町や志島ヶ原の取り組みができたらいいなと私自身思っております。  質問。続いて、糸島海岸の松林の樹種変更についてお伺いいたします。  以前お伺いしたときは、ウバメガシ、タブノキ、ホルトノキ、ヤマモモ、マテバシイなど、広葉樹林1,200本を芥屋地区に植えたということでしたが、今後も混植を進めていくのですか。また、なぜ混植を進めるのですか、あくまでも松が主体なのですか、お尋ねをいたします。 210 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 211 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  マツノマダラカミキリの1回の飛行距離、普通は数百メートルと言われております。また、最大2キロメートル程度までは飛んでいくということでございます。感染源となります被害木から距離が遠くなるにつれて影響の受け方が減少するというふうになっておりまして、少なくとも感染源からの距離を2キロメートルとるのが好ましいと言われております。このため砂浜に面した松しか育たない場所など、重要な松林から2キロメートル以内にある松林を松以外の樹種に植えかえる樹種転換が松くい虫から重要な松林を守るために有効な手段であるとも言われております。  したがいまして、松林として永久的に保全的すべき場所と樹種転換が可能な場所の区分けが必要であるというふうに考えております。 212 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 213 ◯14番(吉丸克彦君)  海岸林は海からの風や塩、津波や高潮、飛んでくる砂などから海沿いの暮らしを守るためにつくられた森林です。乾いて養分の少ない海岸の土壌で大きく育ち、森林をつくることのできる木は松のほかにほとんどありません。厳しい環境でも育つ松がつくる森林の役割はかけがえのない大変貴重なものです。  それでは、行政は松林の存続、再生についてどのように進めていかれるのでしょうか。松くい虫根絶についての覚悟はお持ちでしょうか、お尋ねいたします。 214 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 215 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  現時点での知識や技術によりまして、松枯れを根絶することは不可能であると言われております。最善の努力をして被害を最小にしていくことが必要でございます。  今年度、新たな取り組みといたしまして、九州大学連携研究助成金を活用しまして、九州大学農学研究員の玉泉准教授によりまして、松林の保全とヤブツバキを用いた代替林の育成に係る研究をしていただいております。この研究では海岸線60キロの調査をしていただき、松林を保全すべき区域と樹種転換が可能な区域を選別いたしまして、松林の保全のあり方と樹種転換の育成方法を提言していただきますので、この報告を参考にしながら松林の保全に努めていきたいというふうに考えております。 216 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 217 ◯14番(吉丸克彦君)  松枯れを防ぐ研究、樹種転換も大切なことですが、要は松枯れを完全に防ぐという不退転の覚悟が必要と思います。薬剤散布だけでは虫に耐性ができ──さっきも申しましたが、耐性ができてきたりして、マツノマダラカミキリ虫やマツノザイセンチュウを完全に封じ込めることは難しいと思います。  やはり、市が実施されたように、被害木の伐倒焼却が一番効果があると思います。このように被害が甚大となった今、お金がかかるかもしれませんが、業者に伐倒焼却の入札をしていただき、松枯れの蔓延を防いだらどうでしょうか。また、国や県、土地所有者に伐倒焼却を強く求めていけないのでしょうか。また、新しく植林された苗の育成管理についても同様に求めていけないのでしょうか。国や県、研究機関、地元行政区、NPO、ボランティア、あらゆる市民の方々と協働で、この美しい糸島を保全し、遺産を残していきたいという気概、覚悟を共有できたらと思っています。お願いします。 218 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 219 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  松林を保全していくためには、以前の議会でも答弁をさせていただきましたけれども、防除と駆除、これを徹底してやっていくというのが第一の基本でございます。吉丸議員がおっしゃられますように、国や県、市、研究機関、地元行政区、NOP、ボランティア、あらゆる市民の方々と力を合わせて対応しなければ十分な効果が発揮できないというふうに考えております。  糸島市のほうからもいろんな方々に御協力をお願いしていきたいというふうに考えております。吉丸議員も先頭に立って格段の御支援をお願いできればというふうに考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。 220 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 221 ◯14番(吉丸克彦君)  私もこの美しい白砂青松の松原を保全し、次世代にこのすばらしい遺産を残していけるよう、微力ながら松枯れ撲滅のため、市民の皆さんとともに頑張っていきたいと思っております。  それでは、2番目の項目、瑞梅寺山の家を活用した林業、観光振興についてお伺いいたします。  糸島市には南に1,000メートルに近いびょうぶのような連なる山々があり、そこから発する清らかな水が北流し、多くの豊かな自然や歴史遺産、文化芸能、そして山里ならではの暮らしや農林産物を有しています。  そこで質問ですが、糸島の山々を軸とした観光戦略についてどのようにお考えでしょうか、お尋ねいたします。 222 ◯議長(有田継雄君)  馬場経済振興部長。 223 ◯経済振興部長(馬場 貢君)  山側の観光戦略についての御質問でございます。  現在、市のほうといたしましては、糸島市観光振興基本計画に基づきまして、観光振興策を進めておるところでございます。その計画の中期の最重要項目といたしまして、ヘルスツーリズム、またエコツーリズムの推進を掲げております。いわゆる森林浴やウオーキング、また健康的な料理や温泉等による健康の回復、保持、増進を目的といたしましたヘルスツーリズムの創設、それと地域と交流しながら自然環境保全の意識醸成、環境に優しい再生可能エネルギーを活用したエコツーリズムの創設を重点施策というふうに位置づけております。  そのメーンステージとなるのが、今、議員御質問がありましたけれども、脊振山系を中心とした南エリアであるというふうに考えております。広域基幹林道沿いを中心といたしました豊かな森林、また自然環境、県道49号線を中心といたしまして、地元農産物を活用した飲食店、そしてそれらの間に位置する工房、また昨年度より取り組みが進められておりますけれども、白糸の滝の小水力発電など、さまざまな地域資源と中山間地域の住民の皆さんの昔から伝わる知恵、技を生かした体験事業を取り入れたヘルスツーリズム、エコツーリズムを御指摘の南エリア山間部で今後展開をしてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 224 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 225 ◯14番(吉丸克彦君)  ありがとうございました。それでは、糸島市全体の入り込み客に対して、その南部エリアの入り込み客はどのくらいになっているのでしょうか、お尋ねいたします。 226 ◯議長(有田継雄君)  馬場経済振興部長。 227 ◯経済振興部長(馬場 貢君)  平成22年度のデータで報告をさせていただきます。  全体の観光入り込み客数が450万4,000人でございまして、そのうち脊振山系を中心とした南エリアの観光入り込み客数は63万2,000人ということで、全体の14%となっております。主だったところといたしましては、白糸の滝が約14万6,000人、ファームパークが約14万人、山側のほうのゴルフ場が約9万4,000人、登山ハイキング等が7万5,000人というふうになっております。  以上でございます。 228 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 229 ◯14番(吉丸克彦君)  先ほど説明いただきましたように、雷山山系、つまり南側エリアの入り込み客が14%ということで、私はもっと磨けば本当に伸びしろがあるというふうに私は思います。それで自然と人のつながり、山と人との営みを知る上で、この瑞梅寺山の家はとても重要な施設だと私は感じています。  そこで、まず山の家の利用状況はどうなっているのでしょうか、お尋ねいたします。ここ3年間の推移を教えてください。 230 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 231 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  3年間の推移ということですので、平成21年度からの利用状況を報告したいと思いますが、山の家には施設といたしまして、和室、大研修室、バンガロー、テント、外の炊事場、調理室等がございます。合計の利用者数で答弁をしたいと思いますが、平成21年度が7,903人、平成22年度が6,281人、平成23年度が6,715人でございます。 232 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 233 ◯14番(吉丸克彦君)  先々月、二丈樋の口ハイランドにフォレストアドベンチャーができて、結構多くの観光客が訪れています。山の大切さや自然を親しむことは林業に対する理解を深めるだけでなく、観光資源としての活用も大きな役割を担うことになると思います。そのためにも、1回行けばそれで終わりにならないようリピーターづくりが必要となってきます。  また、糸島市には山のことを知り、林業に対する理解と振興を図るための施設として瑞梅寺山の家があります。施設ができて、もうかなりの年月になるし、設置条例にも農林業の振興及び市民の研修の場として活用を図ることを目的に、林業の研修及び林業の振興に関することを行うことになっています。  山の家ではどのような林業振興、理解を深めるための取り組みが行われているのですか、お尋ねいたします。 234 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 235 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  毎年、大学生向けの山仕事体験や山歩き及び環境保全学習を行いまして、特に若い世代に対する森林、林業への関心を高める取り組みを行っているところでございます。 236 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 237 ◯14番(吉丸克彦君)  それは市が企画しているのですか、それとも指定管理者が行っているのですか、お尋ねします。 238 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 239 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  瑞梅寺山の家につきましては、民間事業者の管理運営によりまして、利用者へのサービス向上などを目的といたしまして、平成18年度より指定管理者制度を導入しております。よって、先ほど申しましたいろんな企画につきましても、指定管理者が企画をして事業の実施をして、そして利用者の拡大に取り組んでおるというふうな状況でございます。 240 ◯議長(有田継雄君)
     吉丸議員。 241 ◯14番(吉丸克彦君)  山の大切さ、山を守り、山を育てるという林業への理解を深めるために、九大のアイトップやアピキューとの連携やイベント、ワークショップ、またはファームパークや博物館などとのタイアップ、協力、市や山の家が山林体験、例えば伐採、植栽、枝打ち、環境活動などの研修イベント等ができないのでしょうか、お尋ねします。 242 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 243 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  現在、指定管理者によります事業の一環といたしまして、九大の学生グループや林研クラブと連携をいたしまして、林業体験のイベントを実施しておるわけでございますが、今後もこのような活動を指定管理者と協力をしながら積極的に展開をいたしまして、林業振興に寄与するような施設としたいというふうに考えております。 244 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 245 ◯14番(吉丸克彦君)  瑞梅寺を拠点に、春はミツバツツジ、夏はオオキツネノカミソリ、秋は紅葉と年間を通して多くの登山客が井原山に登っています。1日のハイキングには最適だと思います。多くの人が訪れ、ただ山に登って帰っていく、これだけではもったいない気がします。山よし、宿泊、休憩よしの受け皿になるのが瑞梅寺山の家だと思います。登山の帰りにちょっと立ち寄ってお風呂に入るとか、山の産物を買うとか、食事をするとか、そのようなスタイルにして、観光拠点の一つとすると同時に、山の家に立ち寄った人に山の大切さやありがたさを伝えることで、林業の大切さを伝えていく。このようにすればリピーターもふえていきますし、林業に対する理解も深まっていくのではないかと思われますが、その点、御見解はいかがでしょうか。 246 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 247 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  現在、登山客の一部の方々にも利用していただいておりますが、これはあくまで登山の通過点としての利用が大半を占めております。入浴施設の整備、食事の提供、特産品の販売などを行うには、事業主体や採算性などを十分に研究することが必要であるというふうに考えております。  また、立ち寄っていただいただけで林業の大切さを伝えることは非常に難しいというふうに考えておりますので、別途林業への理解を深めるような取り組みが今後拡大をしていく必要があるのではないかというふうに考えております。 248 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 249 ◯14番(吉丸克彦君)  山の家の施設はいつできたのですか。 250 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 251 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  昭和63年の3月に竣工しておりますので、25年程度経過をしている、このような状況です。 252 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 253 ◯14番(吉丸克彦君)  私は先週、昼と夜、2回ずつ山の家を見に行ってまいりました。林間広場へ行く階段が傷んでいます。外灯の水銀灯が1つ切れていました。バンガローから林間広場のトイレに行くには、夜は暗くて危ないです。和室は2つありますが、ふすま1つで仕切ってあり、別々の家族連れが使用するとしても、プライバシーが守りにくいようです。シャワー室は男女ともありますけれども、風呂はありません。林間広場から炊事場のところの斜面に雨水が下ってきて正規の溝に流れ込んでいません。炊事場のところの広場が少し溝になって一番最後の正規の溝に落ち込んでおります。  そこで、施設の改修は考えていないのでしょうか、お尋ねします。 254 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 255 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  昭和63年に竣工したということで、少しずつ現在の状況からいいますと、老朽化が進んでおるような状況でございます。  施設全体の改修につきましては莫大な費用が発生いたしますので、緊急性の高い箇所から指定管理者と協議をいたしまして、毎年、部分的に補修を行っている状況でございます。 256 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 257 ◯14番(吉丸克彦君)  バンガローの利用者が年間通して88人しかいないですね。ちょっと極端に少ないなと思います。バンガローの利用者をふやすためには何をすべきだと思われますか。 258 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 259 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  施設を安全に利用していただくための補修、改修も必要であるというふうに考えております。それとともに、さまざまな手段を用いまして、幅広く瑞梅寺山の家のよさをPRすること、情報発信を行うことが必要であるというふうに考えています。 260 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 261 ◯14番(吉丸克彦君)  管理運営は指定管理者で行われていますが、白糸の滝のふれあいの里のように、白糸行政区が一体となって施設を運営し、地域おこしに活用できるようなスタイルにしていくべきではないでしょうか。そうすれば地域の雇用が生まれ、地域に利益を分配できるようになりますし、施設や地域に対する愛着も高まり、そこに住む人もふえてくるのではないかと思いますが、どのように思われますか、お尋ねします。 262 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 263 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  瑞梅寺山の家はもともと瑞梅寺小学校でございました。地域住民の愛着が非常に強い施設であるというふうに考えております。また、施設が集落の中にありますことから、地域住民が一体となりまして、山の家を地域に合った施設に育てていければ、地域のつながりも強くなり、活性化につながるというふうに考えております。 264 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 265 ◯14番(吉丸克彦君)  一度にあれもこれもするのは難しくても、例えば食事、バーベキューやカレーをつくって楽しむというグループも多いと思いますが、これを利用するにはいろんなメニューがあると思います。例えば、伊都菜彩などの産直市場、交通業者とタイアップして往復の交通費、白糸の食材を使ったバーベキューセット、山の家の利用料をセットした糸島満喫プランをつくると、あるいは波多江駅にお客さんが集合してタクシーに乗り込んで伊都菜彩で買い物をして、山の家に行ってバーベキュー等を楽しんで、帰りはまたタクシーが迎えに来て波多江駅でおろすと、こういうこともできます。  また、山の家に申し込み、お弁当を井原山の集落で調理して、それを利用者が受け取って登山をし、そしてまた山の家で休憩していくと。また、タクシー利用は別途申し込み、お酒も事前に申し込みなどの用意を、地域を巻き込んだ取り組みから始めてはどうでしょうか、お尋ねします。 266 ◯議長(有田継雄君)  馬場経済振興部長。 267 ◯経済振興部長(馬場 貢君)  今、瑞梅寺山の家がございます怡土校区には、古代伊都国の歴史遺産、また伊都国歴史博物館、ファームパーク、また井原山など豊富な観光資源に恵まれております。それで、瑞梅寺山の家も観光資源の一つといたしまして、先ほど申しましたほかの観光資源と有機的に結びつけ、積極的に観光振興の活用に図っていきたいというふうに思っております。  また、タクシーを利用した取り組みにつきましては、現在、市内4社のタクシー会社、また観光協会と連携をいたしまして、複数の観光資源を定額で回ります観光タクシーの開設に向け、今現在、協議を進めておるところでございますので、この観光タクシーのコースの設定に当たりましては、議員御提案のメニューも参考にさせていただきながら、本年度内には運行を開始したいというふうに考えております。  以上でございます。 268 ◯議長(有田継雄君)  吉丸議員。 269 ◯14番(吉丸克彦君)  ありがとうございます。幾つかの提案を含め質問し、市としての考え方が見えてきました。全てに納得できるものではありませんでしたが、質問のテーマにしている瑞梅寺山の家を活用した林業、観光振興について、糸島ブームを一過性のものにしないための手だて、山間地域の活性化、糸島の魅力を引き出すためのプランは幾つも考えられます。  でも、これは行政だけでもできないし、地域だけでもできません。お互いに理解、協力して行わないとだめです。これがうまく軌道に乗っていけば事業として成り立ち、ファームパークやほかの地域でも同じような取り組みへとつながっていくのではないかと思っています。私も微力ではあるものの、ぜひ協力していきたいと思っています。  以上で私の一般質問を終了いたします。どうもありがとうございました。 270 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして吉丸克彦議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は午後2時5分を予定いたしております。      (午後1時56分 休憩)      (午後2時06分 再開) 271 ◯議長(有田継雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  1番徳安達成議員の発言を許可します。徳安議員。 272 ◯1番(徳安達成君)  議席番号1番、市民福祉常任委員会、民主党の徳安達成です。ただいま議長の許可を得ましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。  今回の質問は、1番、自治体と民間事業者との契約のあり方について、2番、市が管理する駅の自由通路について、3番、地域医療と健康づくりについての3項目について質問をしてまいります。  まずは、それぞれの質問について一括して質問させていただきます。  まず1点目、自治体と民間事業者との契約のあり方についてです。  現在、糸島市森林公園樋の口ハイランドは、フォレストアドベンチャーとして有限会社パシフィックネットワークへ有償貸与されてあります。  これまでの経緯については、前回の議会で多くの先輩議員より、契約を解除したネイチャースピリットとの関係、その経緯について、たくさんの質疑がなされてまいりました。  今回私が質問するのは、糸島市とパシフィックネットワーク社との契約についてになります。  そこでお聞きいたしますけれども、7月21日にフォレストアドベンチャーがオープンしました。その中で、たくさんの取材が行われて、また、各種メディアにかなりの数が取り上げられたと思いますけれども、このフォレストアドベンチャー、オープンまでにいろんな経緯がありました。実際の滑り出し、オープンしてからの状況がわかる範囲で結構ですので、お知らせいただきたいと思います。  次に2点目、市が管理する駅の自由通路について質問いたします。  糸島市の現状を申しますと、人口が10万人を少し割った、前年比でいうと微減と言われていますが、10万人を少し割ったぐらいの人口になっています。産業構造、仕事、勤務先のことを考えますと、第一次産業が基幹産業に位置づけられてはいますけれども、やはり多くの方が福岡市を初めとした糸島市外へ通勤しているという状況があります。こうした状況の中で、重要な公共交通機関としてJR筑肥線があるという状況です。  今回の質問では、JR筑肥線の中に糸島市にある幾つかの駅の中のその自由通路、これは糸島市が管理しているものについてお尋ねしていきたいと思います。  先ほど申し上げたとおり、糸島市民の多くの方が利用している。そして、糸島市の東から西まで横断している筑肥線は市民の重要な公共の交通機関となっております。  こうした状況を踏まえて、駅の利便性のためにどうするべきかという観点から質問いたしますけれども、まずは基本的なこと。この糸島市にある、東は波多江駅から西は鹿家駅まで9つの駅があります。その中で糸島市が管理している駅の自由通路、自由通路というと、例えば筑前前原駅のエスカレーターや階段、改札口前の通路のように、北口と南側をつなぐような通路のことですが、糸島市が管理しているものはどこの駅で、それがそれぞれいつつくられたものなのかを質問いたします。  そして3点目、大項目の3番、地域医療と健康づくりについて質問をいたします。  現在、糸島市では健康づくり推進条例を制定し、健康増進計画、健康いとしま21に基づいて取り組んであります。  私は現在36歳ですが、私の同世代、まだまだ若くて元気な方がたくさんいるんですが、こういう方々は余り健康づくりと言われても、ぴんときていないというのが現状です。それよりも自分の子供のこと、もしくは親の介護のことを心配されているという現状があります。  健康づくりは、若い世代のためにも必要なことだということは私も常々申し上げているんです。特にこれから私たちが意識していかないと将来の糸島市のためにということから考えると、大変重要な取り組みであるんですけれども、あえて若い世代の方々に、なぜ今取り組む必要があるのかということをここで確認したいと思いますので、今健康づくりを取り組む目的というものについて確認の意味で質問をさせていただきます。  以上、大項目の3つについて質問いたしますので、御答弁のほどお願いいたします。 273 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 274 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  まず1点目のフォレストアドベンチャーの状況をということでございます。  パシフィックネットワークが運営をしておりますフォレストアドベンチャー・糸島が7月21日にオープンをしたわけでございます。
     当初、夏休み期間中に約1,500人の来場者を想定されておりました。実際に7月21日土曜日から9月2日日曜日の夏休み期間中の数字でございますが、2,516人が来場されておりまして、想定以上の来場者があり、順調な滑り出しであるというふうに報告を受けております。  以上でございます。 275 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 276 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  糸島市が管理しておりますJR駅の自由通路につきましては、筑前前原駅、それから美咲が丘駅、それから加布里駅、それから福吉駅の4駅にございます。  いつつくられたのかということでございますけれども、前原駅につきましては、平成12年2月、美咲が丘駅につきましては、平成7年12月、加布里駅は昭和60年、福吉駅は平成9年2月につくられております。  以上でございます。 277 ◯議長(有田継雄君)  宗健康づくり担当部長。 278 ◯健康づくり担当部長(宗 哲夫君)  3点目の御質問にお答えいたします。  背景といたしまして、食生活の欧米化とか運動不足などによりまして生活習慣病の増加が著しく、脳血管疾患とか心臓疾患の重症化で、人生の最後の10年程度を介護や寝たきりなど何らかの手助けが必要な状態で暮らす人がふえているということが現状でございます。  このような状況を改善するために、市民、地域、事業者、行政が力を合わせまして市民の健康寿命を延ばすための健康づくりに取り組むということにしております。  市民が生涯健康で生き生きと元気に暮らしていただくことで糸島の元気づくりや活性化につながるというふうに思っておりますし、さらに、医療費や介護費の抑制にもつながっていくというふうに思ってこの事業を推進しているところでございます。 279 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 280 ◯1番(徳安達成君)  それでは、まずフォレストアドベンチャーの件から続けたいと思います。  まずもって順調な滑り出しという答弁をいただきました。それで、私は通告に現在の運営状況についてと通告しておりました。実際に、今来場者数については言われたんですけれども、この契約は業務委託でも指定管理でもないわけですね。来場者の数は把握されたかもしれませんけど、幾らの売り上げがあって、どれだけ経費がかかっているかというのは、把握する立場にないと思います。それをもちろんパシフィックネットワークさんに報告させることもできないと思いますが、いかがでしょうか。把握はできていないと思いますが、いかがでしょうか。 281 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 282 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  経営状況につきましては把握はできておりません。しかしながら、先ほど言いました来場者数の状況等について報告を受けております。今後も来場者数についても定期的に報告をいただくようにお願いをしておるところでございます。 283 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 284 ◯1番(徳安達成君)  何が言いたいかというとですね、そもそもネイチャースピリットと契約を解除したのは、資金繰りが行き詰まったからであると聞いております。私はこれは不謹慎かもしれませんけど、ネイチャースピリット社とですね、ネイチャースピリット社自身がフォレストアドベンチャーの運営をオープンする前に、こういう解除になって本当はよかったんじゃないかと、そういうふうに思っております。資金繰りがうまくいっていなかったとわかったことで、仮にこの契約が成立して、そのままオープンされていて、経営状況がわからないまんま運営を任せることになるんですね。そうなると、経費の削減のために、もしかしたら森林の管理がいいかげんになっていたかもしれない、こういう心配をしていたわけです。  今度は逆に、パシフィックネットワーク社を運営会社として適当だと判断してお願いしています。この点についてどういう判断をされたのか、ここをお尋ねしたいと思います。 285 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 286 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  パシフィックネットワーク社でございますけれども、さきの臨時議会でも答弁をいたしましたが、財務状況を見させていただきました。貸借対照表、損益計算書を見させていただきまして、健全な経営が確保できているというふうに判断をいたしたところでございます。  また、パシフィックネットワーク社、フォレストアドベンチャーの日本総代理店といたしまして、国内11カ所の設計施工と4カ所の運営を順調に行っておられるという状況をもとに判断をしたわけでございます。  以上です。 287 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 288 ◯1番(徳安達成君)  パシフィックネットワークさんの財務状況を見たとおっしゃいました。それはもう財務状況というのは決算のときの情報であると思います。貸借対照表、損益計算書、そういうものは決算のとき、決算というのは、決算時期が来て2カ月以内に大体するもんなんですね。直近のというと、下手すると1年前の決算が直近の場合もあります。何が言いたいかというと、実際に決算が黒字でも、黒字倒産する会社はあるということなんですね。  今回は、ネイチャースピリット社が仕事を頼んで、その代金の不払いでパシフィックネットワークさんへ移行しています。つまり代金の不払いがあったということがもしかしたら、要は家計簿は黒字ばってん、財布の中にお金持っとんしゃれんて、そんな状況になったかもしれんということを心配して言いよるとですね。そういうときに、民間では連帯保証人をつけたりとか、もしくは信用調査をきちんとするとかということをするんですけれども、行政ではそういうことはされていないと思います。これが一般的な感覚と離れているということで考えているわけなんです。  この前の議会でも担保とか保証金の質問が出ていました。この担保とか保証金というのは、事業が失敗したときにどう原状回復するかという考え方になると思います。私としては、森林の保全とか、糸島に魅力ある名所が生まれるという意味で、何としてもフォレストアドベンチャーは成功してほしかった、そういう思いがありました。もちろんそれは執行部も同じだったと思います。しかし、オープンすると運営の状況について報告義務がないということが今確認したわけなんです。ここら辺の判断というものをリスク管理としてしっかり考えていっていただきたい。そういう意味で質問をさせてもらっております。  最後に、この問題については市長にお聞きしたいと思っているんですけれども、こういう個別具体的な話では、あのときこうすればよかったというのは難しいと思いますが、私はこの事業のPDCAサイクルというものをやっぱり考えていかないといけない。ここで質問することで考えてもらおうと思って質問させていただいているんですけれども、総論として市長の意見を聞きたいと思います。  今まで上下水道の業務の委託や、フォレストアドベンチャーもそうですけれども、全国で例を見ないことを今までチャレンジされていると思います。これからも私は新しいことにはチャレンジしていっていただきたいと思うんです。しかし、それに対するリスク管理というものについてしっかり考えていただきたいと思うんですけど、そこら辺の市長の考えをお聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。 289 ◯議長(有田継雄君)  松本市長。 290 ◯市長(松本嶺男君)  まず、フォレストアドベンチャー、パシフィックネットワーク、今の経営状況云々の御質問がございました。  ただ、入場者数、これが経営のよしあしのバロメーターになろうかと思います。だから、そういう面で月ごとに何人来場者があっておるのかというのが把握できておれば、おおよその経営状況の検討はつくのかなと思っておりまして、まず、そういう面から注意して見守っていきたい、このように思っております。  それから、総論として、民間事業者との契約のあり方云々のお話でございますけれども、近年、地域主権というのがますます進んでおりまして、したがって、自治体間、千七、八百自治体が全国にあるわけでございますけれども、その間の地域間競争が激しくなってきております。そういう中で、私どもが自立できる自治体、持続できる自治体として、今後も生き残っていくためには、そういう先駆的な事業を展開していくことも必要だと思っております。  ただ、御指摘のように、新たな事業の展開にはリスクもつきものだと思っておりまして、そのリスクをいかに最小化できるかが大変重要だと思っております。  今後も意欲的に取り組んでいきたいと思いますけれども、事業に着手する前に十分にリスクを見きわめて、最小化しながら挑戦していきたい、このように考えております。  以上です。 291 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 292 ◯1番(徳安達成君)  よくわかりました。それで、お聞きした上で2点申し上げておきたいことがございます。  市長の過去の経験をお聞きすると、企業誘致を初めいろんな団体との交渉はたけていらっしゃると聞いております。しかし、オープンをいつまでにする、今回は特に特別な例だったかもしれませんが、オープンをいつまでにするということで交渉に行くということになると、市長も東京に行かれたりとか、部長も、昼も夜も駆けずり回ったという話は聞いていますけれども、どうしても弱い立場での契約をお願いすることになるんじゃないかと思っています。そういう点も考えてですね、どうしても議会の承認を得なければというのがあるかもしれませんけれども、なるべく対等の関係での交渉ができるように努力をしていただきたいと思います。  もう1点ですけど、先ほど信用調査とか連帯保証の話をしたんですが、銀行がもし何か事業をするときはもっと厳しく審査すると思っているんです。というのが、融資するお金というのは、やはり預金者のお金なんですね。それと一緒で、糸島市の土地を貸すというのも、やはり市の財産、市民の財産というようなことを考えると、そこの点についてはやはりもっと考えて、厳しく考えていただきたいというところでお願いしておきたいと思います。  次に進ませていただきます。  自由通路の問題について続けていきたいと思います。  糸島市が管理している駅は、前原と美咲が丘、加布里、福吉の4つとのことですが、波多江駅ですね、波多江駅も北口と南口をつなぐ通路があると思います。そこは市は管理していないということでよろしいのでしょうか。 293 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 294 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  波多江駅の自由通路につきましては、JRサイドのほうで管理されておりまして、市のほうでは管理いたしておりません。 295 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 296 ◯1番(徳安達成君)  わかりました。では、市が管理している自由通路がある駅、前原、美咲が丘、加布里、福吉、それぞれの駅の一日当たりの利用者数の状況というのは把握されてありますでしょうか、お願いします。 297 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 298 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  一日当たりの利用者数、乗降客数でお答えさせていただきます。これは平成23年度の数値でございます。  前原駅が1万4,263人、美咲が丘駅が2,035人、加布里駅が1,495人、福吉駅が877人でございます。 299 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 300 ◯1番(徳安達成君)  そもそも駅の自由通路は、さっきも言ったとおり、駅の南側と北側を行き来できる通路のことで、必ずしも駅利用者しか通るものではないとは思いますが、先ほどの数字は参考に聞きたかったということで理解したいと思います。  ですから、駅利用者以外も利用するので市が管理しているんじゃないかと私は理解していますが、それぞれの通路のメンテナンス、駅利用者だけでなく、やっぱり市民が利用していると考えたときに、現在のメンテナンスはどのようにされているか、また、自由通路にかかわる担当課というのはどこの課が担当しているのかをお尋ねしたいと思います。 301 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 302 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  自由通路はどなたでも通ることができる通路でございます。  自由通路の管理でございますけれども、エスカレーター、それからエレベーター等の施設につきましては業者に委託しております。ただ、簡易な電球等の交換につきましては職員で対応いたしております。  自由通路の担当課がどうなっておるのかということでございますけれども、駅の自由通路の維持管理につきましては施設管理課で担当しておりまして、この自由通路をつくる場合につきましては、都市計画課のほうが担当となります。  以上でございます。 303 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 304 ◯1番(徳安達成君)  今後、加布里駅も昭和60年からできているということで、どんどん老朽化していくことが考えられていますが、その対策とか計画というものについてはどのように考えてあるでしょうか。 305 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 306 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  老朽化等の対策はどうするのかということでございますけれども、これにつきましては自由通路に関しまして計画的な修繕、あるいはかけかえが必要な箇所につきましては、現在策定中の橋梁長寿命化修繕計画、この中で点検しておりまして、これが完了後必要であれば、この計画に沿って修理していくということになります。  以上でございます。 307 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 308 ◯1番(徳安達成君)  橋梁の長寿命化の修繕計画に沿っていくということでございました。橋梁というのは、道路の一部となって、管理は建設課が担当しているんじゃないかと思いますけど、そこら辺はどうなんでしょうか。 309 ◯議長(有田継雄君)
     波多江建設都市部長。 310 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  言われますように、道路の橋梁、河川にかかります橋につきましては建設課が担当しております。ただ、駅につきましては、駅前広場を含めまして施設管理課のほうで管理しております。 311 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 312 ◯1番(徳安達成君)  今のお話を総称すると、つくるときは都市計画課、維持管理、メンテナンスは施設管理課、大規模な修理とか構造的な修理に関しては建設課が行うというふうな理解でよろしいんでしょうかね。 313 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 314 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  先ほども言いますように、建設するときは都市計画課になりますので、都市計画課が再度の補助メニューを見まして多分築造していくような形になろうかと思います。 315 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 316 ◯1番(徳安達成君)  結局3課にわたっているんじゃないですかという話なんですけど、それはわかってありますか。建造するときは都市計画課がかかわってくる、維持管理は施設管理課がやって、橋梁の修繕計画なんかは建設課がやっているわけですよね。そういう理解でいいですか。 317 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 318 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  築造のほうと勘違いしまして、長寿命化で必要な修理につきましては、施設管理課のほうが対応することになろうかと思います。 319 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 320 ◯1番(徳安達成君)  はい、わかりました。いずれにしても、管理が私にとっては複雑に見えるわけなんです。要は、考え方の一つになると思うんですけど、駅というのは周辺住民の公共交通への乗りおり口という考えがあると同時に、今、先ほども経済振興部長がおっしゃっていましたけど、観光入り込み客数で450万人、そのうち何人が電車を使っているかというところまではわかりませんけれども、先日も二見ヶ浦のライブですね、サンセットライブですね、その(発言する者あり)芥屋ですか、失礼いたしました、サンセットライブです。サンセットライブの、要はシャトルバスと同時に、タクシーも前原駅から出ていたんですね。それはもうたくさん利用者がいたということをタクシーの運転手から聞いたんですけど、そういうことで、駅が外から来る方の窓口にもなっているということなんですね。初めて糸島市に来て見るのが駅だったりするわけなんです、地面に着いて。  例えばですけど、これちょっと写真は小さいですけど、これは福吉駅の上り口ですね、階段のところですね、あそこは潮風もあるので、窓枠のところがもうさびこけています、こういう形でですね。外からの分で、これは北口の案内ですけど、字のほうがちょっと薄くなっていたりとかするわけなんです。これを趣があると見れたらいいんですけれども、やはりさびが出て、それを放置しているというふうに見られるんじゃないかと思います。  特に福吉駅あたりも、南口については住宅の販売があったりして、これから人口をふやしていこうと考えるんであれば、あそこに移り住みたいという方が現地を見に来たときに、少し駅を見てがっかりされるんじゃないか、そういう心配をするわけなんです。  と同時に、今度これは美咲が丘駅の、これは可也山が見えるあそこのトイレの横の大きな窓です。上のほうにちっちゃなぶつぶつがあるんですけど、これは汚れですね。上にはトンボがとまっていたりしています。これが写真なんで、生きてるか死んでるかというのはちょっとわからないですけど、結局、掃除が行き届いていないというのがあります。施設管理課の皆さんとお話ししていると、そういう部分を指摘していただけると、すぐにやりますとは言っていただけるんですが、そういう方がいつ来られるかという部分がわからない以上、やはり常にきれいにしていくということも大切だろうと思っています。  こういう側面から、観光の入り口としても、駅の自由通路、もしくは駅の景観というものはやはりきれいにしていかなければならないと、私はそう思っているわけなんです。これの課題として、本当に施設管理課だけの問題でいいのかというところを私は投げかけたかったんですね。  というのが、例えば先ほどの美咲が丘駅であれば、あれは内側から掃除すれば解決するものではないんですね。要は外側からも汚れています。しかし、外側は、もうその真下は線路なんです。その隣はもう道路なんです。あそこに足場をつくって掃除するというのは基本的に無理です。ですから、つくる段階でやはり考えておかなければならなかったんじゃないか、そういうところをやはり都市計画課と施設管理課、もしくはそういう修繕の部分でいうと建設課も含めて考えていかなければいけないんじゃないかということで、こういう問題提起をさせていただいたところでございます。  この件についてどうお考えなのか、お聞きしたいと思いますが。 321 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 322 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  自由通路の施設につきましても、全てが市の施設ということじゃございませんで、JRとの持ち分、区分というのもございます。限られた予算の中で自由通路の維持管理をしておりますけれども、言われるように、そういったクモの部分とかあろうかと思いますけれども、精いっぱい限られた予算の中で対応させていただきたいと、そういったお話があったら、すぐに対応したいというふうに考えております。 323 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 324 ◯1番(徳安達成君)  財政的にも大変厳しい中だと思いますけれども、やはりこういう点から、おもてなしの心というものを持って市としても対応していかなければいけないと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  それで、このおもてなしの心とか、やはり人に優しい、利用者に優しいというふうな形で今度考えたときに、バリアフリー化を進めてほしいという意見が恐らく市のほうにもたくさん要望としては出ていると思います。これからの実施計画に沿って整備される事業としては、波多江駅と筑前深江駅があります。筑前深江駅は、新しく、もうまるっと新しくなるわけですけれども、計画では、自由通路ができるはずだと聞いております。ここにエレベーターやエスカレーターは、もうつくるときから、最初から必要だと思いますけど、その点については今どのような予定になっているのか、お聞きしたいと思います。 325 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 326 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  現在進めております筑前深江駅周辺整備事業におきまして、南北を接続します自由通路を計画いたしております。エレベーターにつきましては、市のほうで2基設置、JRのほうで1基設置、計3基を設置する予定でございます。 327 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 328 ◯1番(徳安達成君)  計画されているということで、大変よかったと思います。ぜひつけていただけるようにお願いしたいと思います。  となると、現在、糸島市でバリアフリー設備がある駅というのが波多江と前原、その後に深江ができるだろうと思われますけれども、バリアフリー施設を設置する基準というものがあると聞いていますけれども、その基準というものを教えていただきたいと思います。 329 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 330 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  バリアフリー化の明確な基準としましては、国が定めました高齢者、障がい者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー法におきまして、一日の乗降客数が3,000人以上の駅につきまして、バリアフリー化をするようになっております。  以上でございます。 331 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 332 ◯1番(徳安達成君)  法律上は3,000人が一つの基準になっているということだと思いますが、この深江駅は、実際に3,000人、一日の乗降客数3,000人は超えていたんでしょうか、教えてください。 333 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 334 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  深江駅の乗降客数につきましては1,987人で、3,000人に達しておりません。 335 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 336 ◯1番(徳安達成君)  実際エレベーターがつくという答弁でしたけれども、このつくということについては、どういう理由でつけられるようになったのか、もしわかれば教えていただきたい。 337 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 338 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  先ほどバリアフリー化法で3,000人以上の駅につきましてはエレベーター等をつけると、これは施設の管理者、JRがすることでありまして、深江駅につきましては、駅を含めまして自由通路、市の計画の中でそういったバリアフリー化をしたと、3,000人に達していなくても計画をしたということでございます。 339 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 340 ◯1番(徳安達成君)  わかりました。まず3,000人を超すということが絶対条件ではないと、特別な事情があれば3,000人以下でもつくるということですね。わかりました。  そのいろんな事情というのがあると思うんですけどね、例えば美咲が丘駅は、上と下がかなり高さがあります。ホームから改札までまず上がります、電車からおりたらですね。おりて、恐らく荻浦の方が多いと思うんですけど、その方々は下におりていきます。ただ、美咲が丘に住んでいらっしゃる方は、またそこから上がるんですよ。上がって上がってなんです。今、平均年齢というか、高齢化も余り進んではいないとは言われていますけれども、やっぱりサラリーマンの方が多くて、お酒を飲んで、帰りあそこの階段を上がっていらっしゃる方も多いですし、荷物を抱えて上がっている女性も多いです。また、これは何とかせにゃいかんなと思うんですけれども、福吉とか加布里もやっぱりそう考えると高齢者や体の不自由な方が利用しにくいということを思います。ここら辺を何とかしていくということについてはどのように考えてあるのかをお聞きしたいと思います。 341 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 342 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  先ほどのバリアフリー化法で、3,000人を超すとエレベーターを設置するというのは、施設の管理者でございますので、3,000人以下でも云々というのは、これは市の関係でございますので、話がちょっとバリアフリー化法とは別な話でございます。  美咲が丘駅の駅前広場からホームまでの経路につきましては、これはJRの駅の施設、JRサイドで本来利便性として考える部分でございますけれども、市としましても、美咲が丘駅、それから加布里駅、福吉駅にエレベーターを設置するようにJRのほうに毎年要望はいたしております。  自由通路の整備につきましては、乗降客数、それから周辺市街地の状況とか財政状況等を踏まえまして検討しなければなりませんけれども、まず現在進めております波多江駅の自由通路、それから深江駅の周辺整備事業、この部分をまずは進めていきたいというふうに考えております。 343 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 344 ◯1番(徳安達成君)  少しわかりにくいんですよね、3,000人というのは施設、つまりJRがつける基準ということですね。糸島市がつけることもできるというふうなことなんですよね。ですから、3,000人超さなくても自由通路のことについては、というふうな理解だと私は思ったんですけどね。それはいいです。 345 ◯議長(有田継雄君)  はっきりそこば言わんけんくさ。  波多江建設都市部長。 346 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  深江駅につきましては、駅周辺整備に合わせて、将来的に例えば3,000人超すかどうかわかりませんけれども、市民の利便性を考えて今回エレベーターを設置するものでございます。バリアフリー化法に基づいてつけるものじゃなくて、駅周辺整備事業の中の計画の一環として整備するものでございます。 347 ◯議長(有田継雄君)  谷口副市長。 348 ◯副市長(谷口俊弘君)  駅舎の整備については大変難しい部分がございまして、JRが整備するべき部分、それから市が整備するべき部分というのがあります。簡単に言いますと、ホームにおりていくエレベーター、これはJRが施工するということになります。  先ほど来、バリアフリー化法の中で3,000人の乗降客数であればJRが整備しなければならないというのが法律の趣旨でございまして、それ以外の、例えば2階に上がる、自由通路に上がるエレベーターにつきましては、これは市が設置するという、そういうちょっと役割分担といいますか、領域分担がございます。あくまでも、駅舎部分のホームにおりるところがJRが施工する部分、それ以外は市がやるというふうに理解していただきたいと思います。 349 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 350 ◯1番(徳安達成君)  今の話は恐らく責任の問題だと思います。どこが施工するかという話ですね。どっちが責任を持ってやるかということだろうと思います。それをいざやるとなったら、大体一遍にせにゃいかんとでしょう。JRもせにゃいかんし、糸島市も一遍にするという話でしょう。ということであれば、やっぱり3,000人の乗降客でJRさんがしたときに一緒にするって、そういうことでしょう。そこは違うんですかね。 351 ◯議長(有田継雄君)  松本市長。 352 ◯市長(松本嶺男君)
     バリアフリー法を適用して以前波多江駅をやったんですよね、波多江駅の駅舎改築のときに。あれも当時は5,000人の基準でやりまして、JRと国と市と3等分なんですよ、費用が。だから、3,000人を超えたらJRに設置義務がありますけれども、ただし、財源的には、私どもも3分の1負担しなきゃならんと、こういうこと、こういう仕組み、財源の話がそういうことになってくるということで理解していただきたいと思います。 353 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 354 ◯1番(徳安達成君)  よくわかりました。いろいろありがとうございます。  それで、今回簡単につくれないという話なんだろうと思います。それはやっぱり財源的なものも含めて、今の糸島市の現状を見たら大体納得せにゃいかんとはわかるんです。ただ、このバリアフリー化という問題もやっぱり将来問題になると思っておるんですね。要は、これから人口減少社会に突入します。あわせて高齢化はどんどん進んでいきます。その中で、福吉でも、今福吉号を走らせとうごと、地域の交通機関というものがやっぱり重要になってきます。既存のJR、この利用者数というのは恐らくそこに頼られることになると思います。そういう観点から、この駅というものをどう利便性を向上させるかという観点で、この橋の、橋梁の長寿命化計画なんかと切り離して自由通路、駅の利便性という部分でやっぱり計画をつくっていかなきゃいけないと私は思っているんですけど、その点はいかがでしょうか。 355 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 356 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  駅施設の利便性の向上の部分につきましては、もう先ほどから答弁しているとおりでございまして、乗降客数とか、周辺市街地の状況とか財政状況、こういった部分を考慮しながら取り組んでいきますけれども、まずは波多江駅の自由通路と深江駅の周辺整備事業を進めていきたいということでございます。 357 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 358 ◯1番(徳安達成君)  前原と深江で今いっぱいいっぱいというふうに理解しました。(発言する者あり)波多江です、済みません。波多江と深江でもういっぱいいっぱいという話ですね。  深江の周辺事業はやっぱり二丈が合併する前から取り組まれていたと聞いています。今もう十何年かけてやっと今実施計画に乗って進んでいるというふうに聞いているんですね。そう考えると、次はどこにするかとか、こうなったら、こういうふうにしていかにゃいかんとか、さっきの条件とか基準の問題じゃないですけど、そういうふうに具体的につくらにゃいかんて私は思って言いよっとですね。これこそ今からでも準備しておかんといかんじゃないかなと思います。それどうでしょうか。 359 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 360 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  これに対します答弁につきましては、先ほどから申し上げているとおりでございます。 361 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 362 ◯1番(徳安達成君)  わかりました。じゃ、質問変えます。  波多江と深江がですね、この事業が終わるとは何年でしょうか。 363 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 364 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  波多江駅自由通路整備事業につきましては、平成30年度完了予定でございます。  それから、深江駅周辺整備事業につきましては、平成28年度完了予定となっております。  以上でございます。 365 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 366 ◯1番(徳安達成君)  先ほどからの答弁でいうと、もう28年、30年までは多分何もできんというふうに聞こえますので、そこを何とか、これからそれぞれの事業が終わりかけるころにでも次の事業について考えていっていただきたいということをお願いして、この質問はもう終わりにします。  最後、3点目の質問です。  先ほどは、健康づくりの目的というものについて改めて確認させていただきました。  それで、私は若い世代とか、特に仕事をばりばりされている方の世代ですね、先ほどおっしゃった医療費とか介護保険料の問題もそうですけど、私がよく話に聞くのが、自分の親の介護のこととか、子供のことということなんですけど、自分の親が介護をせずに元気でいてくれるということがどれほど幸せなことかということが最近結構わかってきている方がいます。要は、親が、介護が必要になって、具体的なことを言うと、志摩のイオンに勤めていた友人が、糸島に住んどったけど、南区から通わにゃいかんごとなったとか、そういうことがあるわけなんですね。それをやっぱり若い世代から実感してもらって、自分の健康づくりについても考えていただきたいという観点から先ほどの質問をさせていただきました。  次の質問で上げていますかかりつけ医について質問していくんですけれども、糸島市の健康づくりの推進条例では、第4条に市民の責務として、健康診査の定期的な受診等によって健康状態を把握することと定められています。特に今職員さんはおそろいのポロシャツをつくって特定検診を受けましょうというキャンペーンを張って頑張っていらっしゃる。この議場にいらっしゃる方でも、もし受けていない方や、インターネットを見て、まだ受けていない方は、その御家族も含めて受けていただきたいということをここで軽くちょっとお願いしておきたいと思いますけれども、私としても、この職員さんたちが頑張ってある特定検診の受診率、どうやれば上がるかという点で質問したいと思っております。  健康づくり推進条例の第4条第5項に、かかりつけ医を持つこととうたわれています。これは市民の責務になっています。例えば、私がお世話になっている歯医者さんからは、誕生日と年に2回の定期健診の案内が電話とかDMでかかってくるようになっています。それを見てやっぱり健診に行ったりするんですけど、多分こういうことが特定検診の受診率に上がるんじゃないかというふうに思います。  自分のかかりつけ医という感覚で、内科の先生であったり、そういう先生を認識していった中で、何かあればかかりつけ医の先生に相談しよう、その中で、逆にその先生から案内が来る、そろそろ特定検診の時期ですよと、年に一回健診を受けてくださいと、そういう環境をつくっていかなきゃいけないんじゃないかと思うわけなんです。  この話で言うと、お医者さんというのはそれぞれ専門性があって、もしかしたら自分がその方のかかりつけ医というふうに認識されていないことが結構あります。条例にも市民の責務として、かかりつけ医を持つことがあるわけですから、このかかりつけ医を持つということを推進する、市として推進するという意味で、お医者さんのほうにも協力してもらいながら市民の意識をきちんと図っていかなければならないと思っています。  実際に今までかかりつけ医を推進するという動きはあったと思いますけど、現実問題として、例えばアンケートなんかをとって、今までどれくらい意識を持っていらっしゃる、かかりつけ医があるとか、そういう意識を持っていらっしゃるとかいうことを確認されたかどうか、まず聞きたいと思います。 367 ◯議長(有田継雄君)  宗健康づくり担当部長。 368 ◯健康づくり担当部長(宗 哲夫君)  かかりつけ医につきましては、これは国のほうもそういうことを推進しておりますし、私どもの健康いとしま21推進計画でもうたっておるところでございます。  おっしゃいますように、今回の条例にもそういったものを市民の責務としてうたわせていただいております。  そういったことで、ことしの4月からこの条例あたりを施行したわけでございますけど、広報とかパンフレット等によって、かかりつけ医の推進を図っておるところでございます。  それからまた、医師会のほうにもそういった個別検診あたりの推進を図るためにそういった部分もお願いしているところでございます。 369 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 370 ◯1番(徳安達成君)  医師会のほうにもお願いをしているということでした。そもそもかかりつけ医を持つということがふだんから気軽に相談できたり健康管理や予防医学の観点からアドバイスをもらうという、それが大きいわけなんですね。まずは、その互いの信頼関係をつくるということで、ぜひそのアンケートなんかをとって医師会とともに本当に連携してやっていただきたいと思っているんです。  次に進みますが、今月の15日に健康いとしま21市民の集いが開催されますね。ゲストとして元プロ野球選手の工藤公康さんが来られることになっています。そうなれば、恐らく子供から高齢の方までたくさんの方が来場されて活気ある集いになると思うんですけど、この中で、たくさんの市民が集まる中で、市民が健診を受ける責務があるということをやっぱり若いころから習慣をつけていく、そういう動きも必要だと思いますが、この集いの中で健診に関する広報や啓発活動というのはどのようにされる予定かをお尋ねします。 371 ◯議長(有田継雄君)  宗健康づくり担当部長。 372 ◯健康づくり担当部長(宗 哲夫君)  それから、先ほどの質問の中で、アンケートの実施でございますけど、これは現在行っておりません。ただ、今後につきましては、検診時あたりにそういったアンケートを実施し、実態把握に努めたいというふうに思っております。  それから、今月の15日にそういった健康いとしま21市民の集いを行いますけど、健康、検診あたりの推進もうたうということでしております。また、各種健康団体、推進団体ございますので、そういったブースも設けながら、いろんな面で健康の推進の催しとしたいというふうに思っておるところでございます。 373 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 374 ◯1番(徳安達成君)  特に特定検診は大事だと思います。非常に大事ですけれども、健診を受けるという意識づけを広い世代に対してやっていただきたいと思います。  この健康いとしま21市民の集いの主催者は糸島市ですね。これに対する共催とか後援という形はとっていないんでしょうかね。  というのも、同日に医師会病院で健康づくりとは違うテーマの講演が入っています。これはもう本当に健康いとしま21市民の集いに丸かぶりで入っているんですね。それが医師会が主催の災害に対する、もしくは放射能に対する講演なんです。  先ほど医師会とも連携してとか協議をしながらというふうな答弁をされましたけれども、こうした姿というのは本当に協力体制があるのかなというふうに思うんですけれども、この辺はどういうふうになっているのか、お答えいただきたいと思います。 375 ◯議長(有田継雄君)  宗健康づくり担当部長。 376 ◯健康づくり担当部長(宗 哲夫君)  確かに9月15日に、医師会の会議室におきまして災害時のトリアージと放射線被爆についてということで講演がなされるようになっております。  この医師会が主催されますものにつきましては、9月は救急の月でございますので、救急医療週間の一環として今回災害時の救急をテーマに開催されるものでございまして、9月15日にされたということは、講師等の都合でそういった日になったというふうに聞いておるところでございます。  また、私どもの今度の市民の集いにつきましては、糸島市独自の主催で行っておるものでございます。今回の市民の集いは、健康づくり団体の皆様に主体的に参加していただいて、市民参加の催しとして市民同士の交流を図ることを一つの目標としておるところでございまして、このため、今回、糸島保健福祉事務所とか医師会、それから、歯科医師会への参加は呼びかけておりますけど、共催はしておらないというところでございます。  ただ、この私どもの開催におきましても、年度で昨年度予算化あたりもいただきましたので、2月ごろ具体化をしたという経緯がございまして、確かにこの2つの問題が同じ日になったと、残念なことでございますけど、こういうふうになっているということでございます。 377 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 378 ◯1番(徳安達成君)  ちょっといろいろ言いたいことはありますけど、もう時間がないので、先に進みたいと思います。  連携を本当にきちんとやっていただきたい。歯科医師会は、私たち市民福祉委員会の勉強会に呼ばれていろんな勉強をさせてもらっていますけれども、やはり積極的に市に対して事業についての考え方なんかを提供していただいております。  糸島市も自分たちがやる事業ですから、ぜひ医師会、歯科医師会、もしくは薬剤師会、3師会と連携して健康づくりに取り組んでいかなきゃいけないと思いますので、その点は十分お願いしたいと思います。  それで、次に行きますけど、糸島市で私がよく病院のことについて言われることがあります。日本人の主な死因のトップスリーというのが、がんと脳血管疾患と心臓疾患、これは健康いとしま21の表題の中にも入っていますけれども、これが万が一、糸島で脳血管疾患とか心臓疾患になったときに、医師会病院で大きな手術ができないというふうな今状態ですよね。医師会病院は、福岡県の医療計画の中で後方支援病院ということで専門性がないといけない、専門性がないといけないと言うと変なんでしょうけど、専門性がある病院である位置づけなんですね。この辺で、実際に医師会病院に脳血管疾患と心臓疾患、循環器官ですね、その専門医を置いてほしいという声もあるんですけれども、この辺についての見解を聞きたいと思います。 379 ◯議長(有田継雄君)  宗健康づくり担当部長。 380 ◯健康づくり担当部長(宗 哲夫君)  そういった心疾患、それから脳疾患の部分の重症患者についての設備とか、そういったものは糸島市のほうで急患に対してのものはございませんので、福岡・糸島圏内の病院に運ぶということでしておるところでございます。  それからまた、医師会病院の中にそういった集中治療室を備えた二次急患施設ということに対して設備を備えるということについては、非常に膨大な費用がかかるということで、今のところそういう現実性については厳しいんではないかというふうに思っているところでございます。 381 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 382 ◯1番(徳安達成君)  もちろん財政的に大変厳しいことになると思います。市民の要望だからといって簡単にはできないかもしれませんけれども、私は一つの課題だと思って質問させていただきました。  もう一つの課題として、小児科の病床、例えば急患センターに夜行ったときに、そこで入院が必要だと判断されたときには、入院施設はないんですね。入院病床がないですね。その件についても市民としての要望はあります。この点についてお考えを聞きたいとともに、平成27年に福岡市のこども病院が東区に移転するという話にもなっています。その辺も含めて小児医療という部分についての課題をどのように考えてあるか、お聞きしたいと思います。 383 ◯議長(有田継雄君)  宗健康づくり担当部長。 384 ◯健康づくり担当部長(宗 哲夫君)  小児科の部分でございますけど、現在の糸島市内には18カ所の小児科がございまして、そういう点では、他市に比べて非常に充足されているんじゃないかというふうに思います。ただ、急患につきましては、急患センターのほうに一応そういった小児科も設けておりますし、おっしゃいますように入院と、二次、三次という部分についてはございませんので、福岡市のほうに運ぶというような形になっております。  ただ、高速道路の整備とか、そういったものでかなり、何というんですか、スピード化が図られているというふうに思いますし、こども病院が東区のほうに行くという問題もございますけど、福岡大学のほうがそういった代替というか、そういったものも体制がとれておりますし、また、そういった道路の整備等も変わらないような距離でございますので、そういうことである程度充足されているんじゃないかというふうに思っております。 385 ◯議長(有田継雄君)  徳安議員。 386 ◯1番(徳安達成君)  もう時間がないので、最後の質問にしたいと思いますが、先ほどの答弁では、やはり私は、例えば野北とか芥屋とか、もしくは鹿家から福大病院に行くのと医師会病院に行くのは、やっぱり距離的にも時間的にも大分差があると思います。そういう意味で、つくれるのであればやはり検討すべきではないかということで課題として申し上げた次第です。  実際に今市として課題をどのようにとらえてあるのか、その課題を今年度中に県のほうは地域医療計画を新しくつくり直す予定になっています。その部分に反映させていかなければならないと思うんですけれども、そこら辺の思いというか、今後の予定について質問をいたしまして、私の一般質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。
    387 ◯議長(有田継雄君)  宗健康づくり担当部長。 388 ◯健康づくり担当部長(宗 哲夫君)  先ほどから申し上げますように、脳疾患とか心疾患などの重症患者の救急医療の提供できる病院がないということ、また、その整備が望まれているということは認識しております。  そこで、福岡県の保健医療計画の見直しが5年に1回ございますので、ことしそういった機会がございますので、糸島保健運営協議会医療計画部会というのがその中にございますので、その中で私どもの課題というものを提案していきたいというふうに思っております。 389 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして、徳安達成議員の一般質問を終了します。  以上で、本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれをもちまして散会いたします。      (午後3時07分 散会) Copyright © Itoshima City Council Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...