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平成24年 第4回糸島市議会定例会(第3日) 議事日程・名簿 2012-06-11
平成24年 第4回糸島市議会定例会(第3日) 本文 2012-06-11

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  1. 糸島市議会 2012-06-11
    平成24年 第4回糸島市議会定例会(第3日) 本文 2012-06-11


    取得元: 糸島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      (午前10時00分 開議) ◯議長(有田継雄君)  おはようございます。ただいまの出席議員は23名です。よって、会議は成立いたしましたので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりでございます。  これより議事に入ります。 日程第1 一般質問 2 ◯議長(有田継雄君)  日程第1.一般質問を行います。  質問は事前の抽せん順に許可します。  5番小島忠義議員の発言を許可します。小島議員。 3 ◯5番(小島忠義君)  おはようございます。6月議会の一般質問でくじ運よく1番くじを引きまして、きょうはトップバッターの登壇になりましたけど、今回は幾つかの提案を含めた質問を準備しております。執行部の皆さんの簡潔で建設的な答弁を期待したいと思います。  今回の通告は2つありまして、1つはツバキを活用したまちの活性化策、それから、2つ目が水害の備え、防止策についての質問をお願いしたいと思います。  糸島市は、もう最近、特にテレビや新聞、雑誌に多く取り上げられ注目を浴びております。いわば旬の時期であり、糸島ブームの追い風を真後ろから受けている状態ではないでしょうか。しかし、このブームというものは長続きするものではなく、何の手だてもしないと一過性として終わる可能性もあります。一過性のブームに終わらせずに持続可能な糸島市にするための施策について、まず、市長にお伺いしたいと思います。  続いて、2番目の水害防止対策についてでございますが、最近は、最近というか、つい数日前には大地震を想定した玄海原発の対応についての総合訓練もございましたし、6月の広報にも特集として載っておりました。ただ、糸島市民にとっては玄海原発の事故も大変大きな脅威でございますけども、水害防止策はより現実的で喫緊の課題であると私は認識しております。  今回、上下水道部長に赴任されました矢津田部長におかれましては、福岡市からの赴任でございます。福岡市は私が知るところによりますと、この水害防止対策についてはかなり進んだ方策がとられておるというふうに認識しておりますので、部長に対してですね、この糸島市の現状をどのようにとらえていらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。 4 ◯議長(有田継雄君)  松本市長。 5 ◯市長(松本嶺男君)
     まず、昨今のにぎわい、それをどう活用していくかということでございますけれども、確かに、例えば、土曜日午後7時台、大方1時間、糸島を紹介するテレビ番組あっておりました。本当に今注目されているということを実感いたしております。で、まさに糸島ブームが来ていると私も思っております。  で、御指摘のように、これを追い風といたしまして、豊富にある糸島の地域資源、これを十分に生かしていく、それとともに、洗練されたものにしていくということが私ども糸島の魅力をより高め、それから、持続可能な糸島にしていける、このように思っております。  で、そのための戦略が一昨年度策定しました観光振興基本計画、それから、昨年度のブランド推進計画、このような計画をベースにしてですね、いろんな取り組みを今後ともさらに続けてまいりたい、このように思っております。  以上です。 6 ◯議長(有田継雄君)  矢津田部長。 7 ◯上下水道部長矢津田修二君)  平成21年及び22年の集中豪雨により水害が発生しております。尊い人命も失われ、また、床下、床上浸水した箇所、道路冠水した箇所など、市内各地に被害が発生したことを書面上、記録から認識いたしております。現地にも行かしていただきまして、現地でも確認をいたしたところでございます。  市民の皆さんが安全で安心な市民生活を送っていただきますよう雨水対策についても尽力していきたいと考えております。  以上でございます。 8 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 9 ◯5番(小島忠義君)  はい、どうもありがとうございます。  まず、冒頭の市長のお話にありましたように、あれは土曜日でしたかね、テレQで放映された、1時間ものをあれだけ放映されて糸島に関係ない方があの番組を見たら、やはり一遍は行ってみたいなと思われるような内容だったというふうに私も感じました。  水害についても詳しく今から質問してまいりますけど、まず、通告しておりましたツバキを活用したまちの活性化というのが一点唐突のように思いますけども、活性化策にはいろんな角度から切り口があると思うんですけども、今、市が抱えている問題解決をすることによって、これをやり方によればさらなるまちの活性化になるんじゃないかなということで、このツバキに私は注目したんですけども、今幾つも問題がある、糸島市の課題の一つに松枯れがありますよね。海岸沿いの防風林が松枯れしとると。糸島市は海岸線が長うございまして、これは本当、一つの名所にもなっている、この松が松枯れで大変困っとると、この対策として私はツバキに注目いたしました。  この松枯れ被害についてお聞きしますが、この被害、大体いつごろから始まったのかというのと、被害の推移がどのように広がっているのか、また、現在実施されている松枯れ防止対策について、お伺いしたいと思います。 10 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 11 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  松枯れがいつごろから始まったのかということでございます。  国内で最初に発生したのが1905年で、長崎県で発生をしたということでございますので、100年以上前から発生をしてきております。以降どんどん北上を続けておるというふうな状況でございます。  で、近年の糸島市内におけます発生の状況でございますけども、平成22年度からが非常に発生量が多くなっております。松くい虫による被害で、これは体積であらわしております。立方メートルであらわしておりますが、平成22年度が870立方メートル、平成23年度が2,087立方メートル、こういった状況でございます。  これは、松枯れといいますのは単年度で急におさまるものでも、過去のデータから言いましてもおさまるものでございません。やはり二、三年続きましてしばらくおさまって、また広がりを見せるということ、そういった経過が過去においても見られます。  で、対策でございますけども、現時点で最も効果的な対策につきましては、薬剤の散布、それと枯れた松の伐倒駆除、林内清掃、これらの総合的な対策を行っていくしかないということで、現在、本市でも取り組んでおります。  以上です。 12 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 13 ◯5番(小島忠義君)  100年以上前から始まっておりながら、多発したのは、この今の話じゃ平成22年ですから2年ぐらい前、つい最近から多発しとるということで、なかなか原因もはっきりしないという答弁だったと思いますけども、普通に考えればこれだけいろんな技術が進んだ中にですね、本当、松枯れ防止もできんのかなという歯がゆい思いはするんですけども、現実として今そういうふうになっとると。で、それらの対応策で言われたように薬剤散布がありますけども、これもいろんな規制があってなかなか思うようにならないと。そうすると、言われた伐倒駆除、要するに切り倒して焼却する方法と並行して林内清掃をされとるということですけども、ここでその伐倒駆除をした後は林が林じゃなくなる箇所が出てくると思うんですけども、どういうふうな補植をされておられるのかというのと、その林内清掃というのも広範囲であり、かなりの人手が要るかと思われますけど、どういうふうな対応策でやられておりましょうか、お伺いします。 14 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 15 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  伐倒駆除した後の補植でございますが、新たにスーパー黒松を補植したり、あるいは樹種変換といいまして違う種類の広葉樹を植えております。昨年の実績でいいますと、昨年の11月に県の保安林改良事業によりまして芥屋の内陸部で松が枯れた跡地に広葉樹420本を植樹して、このようなことを進めております。  で、人手が足りないといったことでございますけども、一部の地域ではございます。例えば、一例を申し上げますと、深江校区では校区まちづくり事業の一環といたしまして、深江の自然と環境を守る会が発足されております。海、浜、松林を守り育てる活動が既にスタートをしております。  また、昨年の11月でございますけども、寺山行政区、これは地元と市が協力をいたしましてスーパー黒松320本を植栽した経過がございます。こういった地域活動の中での松林保全の取り組み、これらを今後も支援をしてまいりたいというふうに考えております。 16 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 17 ◯5番(小島忠義君)  今、伐倒駆除した後、広葉樹を植えると言われましたね、広葉樹というのは落葉する広葉樹のことですかね。 18 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 19 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  はい、実績で申しますと幾つか種類がございます。ウバメガシ、タブノキ、マテバシイ、ホルトノキ、山桃、これらを植栽しております。 20 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 21 ◯5番(小島忠義君)  広葉樹は紅葉したら秋はきれいなんですけども、防風林として紅葉した後はもう枝だけになるんで、そういうところ問題はあるかなと思いますけども、これはツバキ、次の提案のとき、もう少し言いますけど、人手の確保で、今いろいろ地区で工夫されたりボランティア活動で作業をされておるのは時々ニュースでも聞いておりますけども、この林内清掃あたりの作業にですね、人手確保する事例が先日新聞にも載っておったんですね。アダプト制度ということ。読まれた方も多いと思うんですけど、西日本新聞に、これはどういうことかというと、英語ですから直訳すると養子縁組をするということ。ただ、これだけじゃわかりませんけども、この記事によりますと、住民、企業などが主体となって河川や公園の清掃、緑化などの美化活動を中心に公共空間を我が子のように面倒を見るという手法で制度化されたものらしいんですけども、要は清掃区間を区域別に分けて、それぞれこの区域は自分たちの責任で清掃していこうというふうな制度があっております。すぐ隣の唐津市、それから宗像市がやっとるということでしたので、いろいろ調査しましたら、どちらも2,000人を超す参加者で、なかなかうまくいっているようなぐあいでした。──ああこれは、唐津市のは5,000人ですよね、5,000人参加されるということで、こういうのもですね、今後の参考にされたらいいかなと思います。資料については、西日本新聞の5月27日付で載っておりましたので、参考にしてください。  それでは、伐倒駆除した後に、今補植は広葉樹がメーンでされとるという話ですけども、ここで本来のきょうのテーマの1つ、ツバキを使った話ですけど、防風林、今されとるのと並行してツバキを植えたらどうかという提案をしたいと思うんですけども、ツバキは御存じのように、これは常緑です。冬も枯れませんし、なかなかこの特性見ますとですね、潮風に当たっても大丈夫だと、あんまり土地条件は選ばないというような特性のヤブツバキなんですけども、まあこれを含めてツバキで有名な長崎県の五島に実は先日お伺いしたんですけども、ここは島に440万本のツバキが植わっておりました。当然ながら市の花、花木にも指定されておりますし、まちを行きますと、街路樹はもう全部ツバキでした。  で、問題の──問題のというか、テーマの防風林もあるのかなということで、市役所の人に案内してもらったんですけども、もうあれだけの大きさですから、何十年もたったような防風林がありました。ツバキは残念ながら成長が遅いんですよね。だから、今からすぐやってすぐ効果が出るというもんじゃないんですけども、ツバキを植えられたらどうかなという単純な提案ですけども、いかが思われますかね。 22 ◯議長(有田継雄君)  洞農林水産部長。 23 ◯農林水産部長(洞 孝文君)  防風林としてのヤブツバキの活用ということで、今、小島議員のほうからおっしゃられました。  で、私ども本年度九州大学連携研究助成事業を活用しまして、海岸松林の保全とヤブツバキを用いた代替林の育成を研究していただきたいということで考えております。まだまだ今からスタートするわけでございますけども、どういった内容かということで、大きく4点研究をしていただくようにお願いしております。  1点目といたしまして、松林の分布や植生等の現状の把握、保存すべき松林と排除可能な松林の区分、3点目といたしまして、マツノザイセンチュウ病で松枯れが進む海岸松林の管理方法、ヤブツバキ林として造林する候補地の選定と育成方法ということで、すべて松林を残していくか、あるいはヤブツバキで代替がきくのか、そういった候補地を選定していただくということで、九州大学の提言を受けて今後研究をしていく、このように考えております。 24 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 25 ◯5番(小島忠義君)  まあ、九大とそういうふうな共同研究もいいんですけど、まず職員の方がですね、身近にあります、たくさん。呼子から出る、あの加唐島いうところもこれはツバキの島として有名なんですけども、あそこは残念ながらツバキはいっぱいあるんですけども、もう人口は、一番多いとき800人ぐらいいらっしゃったと聞きましたけど、今もう170人ぐらいで手入れもできん、やっぱりある程度手入れせにゃいかんですね、下草刈ったり。そういう逆に反面教師みたいな事例もありますし、ぜひ研究していただきたいというふうに思っております。  で、続きまして2つ目が同じくツバキを活用した提案ですけども、糸島市は今耕作放棄地が年々ふえております。はっきりわかっておる調査では、平成20年で全耕作地の約14.8%に当たる約530ヘクタールが耕作放棄地になっているというふうに聞いております。耕作放棄地になる要因というのは、まあわかります、大体想像つくんですけども、この放棄地の解消のために現在どのような対策がとられているのか、お伺いしたいというふうに思います。 26 ◯議長(有田継雄君)  富岡農業委員会事務局長。 27 ◯農業委員会事務局長(富岡隆治君)  平成20年度に調査を行っておりまして、耕作放棄地と判断した農地については、所有者の意向調査を行っております。その中で貸してよいと回答された農地につきまして、今後、台帳の整備を行いながら新規就農者や担い手への情報発信を行っていきたいと思っております。それで、農地の再生活動を進めていきたいと考えております。  また、新たな耕作放棄地の発生防止のために毎月農地パトロールを行っておりますけど、特に新規就農者や法人等が耕作してある農地の状況等を調査しながら必要に応じては指導等も行っております。  以上です。 28 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 29 ◯5番(小島忠義君)  私も農業委員をさしてもらっておりますので、その現状はよく理解しとるつもりです。で、なかなか解消策も妙案がないのが現状だと思うんですけども、今行政のほうで考えとる以外にですね、解消策になるんじゃなかろうかと思う提案がまたここにあるんですけども、先ほど紹介しました五島市にお伺いしたときにいろいろ私ヒントを得て帰ってきたんですけども、その2つ目が耕作放棄地対策としてツバキを活用されていました。  これはどういうことかといいますと、耕作放棄になった田んぼを含めた荒廃地、半分もう山になりかけるような、そこに平成20年度から4年間、平成23年、昨年、この3月までの4年間で50ヘクタールの放棄地にツバキを植えて解消されたという事例でした。これはどういう仕組みかといいますと、そういう放棄地の地主にいろいろ説明しながら苗を無償で支給するんです。大体50センチぐらいの苗でした。で、これを植えていただいて後の管理を地主がするわけですけども、ただこれだけじゃなかなか地主も取り組まんと思いますけども、幸いなことに五島市はツバキの実からツバキ油がとれますけども、これは資生堂と提携していろいろツバキ油をいろんな利用する、一番よく我々が知っているのは化粧品、シャンプーとかにありますけども、そういうのに使って販路がしっかりしとると。で、この田んぼというか、この放棄地からツバキの実が大体1反当たり──ああ、1反に100本植えるそうです。あれ大きくなるからあんまり密植しちゃいかんそうで、大体3メートルか5メートル四方に1本植えて、そうしますと1反当たり大体60キロの油がとれるそうなんですよ。で、これをその資生堂が買い取って、まあ再生可能なサイクルをつくっておるということで50ヘクタールが解消されたという事例を聞きましてね、その園地も見たんですけども、きれいに整備されていました。どんな人がやっとるかなというのを聞いたんですけど、大体リタイアされた方がやっとると。  で、あれだけの規模になると2月の花の咲くころにはですね、これまた観光客を呼べる一つの地域資源にもなっとるという説明を受けましたので、こういう対策も新たに加えていただいたらどうなのかなということですが、どうお考えでしょうか。 30 ◯議長(有田継雄君)  富岡農業委員会事務局長。 31 ◯農業委員会事務局長(富岡隆治君)  昨年調査をしまして、人に貸していいという回答をしてある農地がかなり把握できておりますので、作物等の選択はまだ決定しておりませんが、本年度は耕作放棄地の解消する箇所を抽出しましてモデル地区となる農地の再生を実施したいと考えています。  以上です。 32 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 33 ◯5番(小島忠義君)  そういうふうに防風林にツバキを使ったり、今の耕作放棄地に植えることによってツバキがたくさん糸島市に植えられて花が咲けば、それはまた新たな地域資源の一つになるように思うんですね。五島の場合はもう本数が違うんで、なかなかこれと比べるのも現実的ではないというふうに思いますけども、先日、あっ、きのうやったかな、白糸の滝の滝開きもありましたし、その奥の樋の口ハイランドには、これはもう民間に貸し付けはしましたけど、あれだけ広大な山林がある、そういうところにツバキを植えていけば今から10年、20年先には立派な成木になる。そして、新たな地域資源、観光資源になるというふうに思いますけども、その辺の見解をお聞きしたいと思います。 34 ◯議長(有田継雄君)  馬場経済振興部長。 35 ◯経済振興部長(馬場 貢君)  今の議員提案の分で、ツバキの活用の部分で防風林だとか、耕作放棄地対策というような部分で御提案がなされました。  で、今後このツバキの活用がどのように進められていくか不明でございますので、今の段階で観光資源になり得るのかどうかということについては判断しかねますけども、ただ、今後何万株というような形で整備がなされていくということになれば、新たな観光資源になり得るのではないかというふうに思っております。  また、今回はツバキの提案でございましたけども、前回御提案がなされましたハマボウだとか、市の木でありますカエデだとか、あとキツネノカミソリ等、本市のほうにはこの植物の分での観光資源になり得るものがたくさんございますので、このような観光資源を大いに活用して糸島の観光振興を盛り上げていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 36 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 37 ◯5番(小島忠義君)  私も全くそのとおり感じておりますし、話の前半のほうにも言いましたけど、今旬であります糸島ブームを迎えておりますけども、これは間断なくというか、いつもその先のこと、子供、孫のことの世代についても考えていかんと、こういうスパンの長い事業というのは簡単にできんというふうに思いますので、ぜひしっかりと胸に入れてお願いしたいと思います。  それでは、2つ目の質問に入ります。  水害の備えについてです。ことしも数日前には梅雨に入りました。梅雨に入って困るのがやはり水害です。もうここ数年、異常気象が重なって集中豪雨が起こっておりますけども、糸島市においてですね、豪雨による水害危険箇所、これをどのようにとらえておられるのか、お尋ねしたいと思います。 38 ◯議長(有田継雄君)  矢津田上下水道部長。 39 ◯上下水道部長矢津田修二君)  平成21年、22年の水害被害状況からでございますが、当時大きな被害が発生しております。場所につきましては、前原市街地の綿打川周辺、前原小学校北部周辺、高田西交差点周辺、それから加布里保育園周辺、二丈福井地区の福吉川合流部周辺等の5カ所が市街地において、降雨の状況にもよりますが、常襲化しつつある浸水区域であるというふうに認識いたしております。  以上でございます。
    40 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 41 ◯5番(小島忠義君)  今説明じゃ、糸島市に5カ所がそういうふうな対策を施しておる箇所があるという話です。この水害の防止対策というのは、その部分だけで解決はなかなかしませんよね。水、川は川上から海に流れるんですけども、その途中で水路の形状であったり、いろんな要素ではんらんを起こしたり浸水被害をしたりするわけですから、そのスポット、スポットで解決はしないと思います。  まあその中で、私も何度もこの一般質問で確認さしてもらっております前原小学校の周辺の県の計画は現在どのような進捗でしょうか。 42 ◯議長(有田継雄君)  矢津田上下水道部長。 43 ◯上下水道部長矢津田修二君)  現在、糸島市全体の雨水排水の全体計画の詰めの段階に入っておりまして、基本的な考えといたしまして、従来のように排水路の断面を大きくするだけでなく、流出する水量を抑制する施設や一時的に貯留する施設、たまった雨水を強制的に排水する施設などを効果的に組み合わせるなど、その地域の地形に合った排水施設の整備が必要だというふうに考えております。  お尋ねの前原小学校の北付近につきましても、その中で、全体計画の中で煮詰めております。  以上でございます。 44 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 45 ◯5番(小島忠義君)  今の答弁は煮詰めておりますという段階、もう少しわかりやすく言えないもんですか。 46 ◯議長(有田継雄君)  矢津田上下水道部長。 47 ◯上下水道部長矢津田修二君)  はい。地形条件等で、先ほど申しましたように、断面を広くするとかいうのは少し無理なところもあるということですが、一時的に水をためる施設等は田んぼ等がありますので、そういったところで計画できるかと思いますけど、その規模等につきましては、現在検討中でございます。 48 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 49 ◯5番(小島忠義君)  どっちにしても、あそこに一時水を貯留する施設を考えておるという答弁でよろしいんですね。はい。  そうしますと次に、今、5カ所聞きましたけども、私が住む校区の近くに潤という地名の行政区があるんですけども、これは字のごとくもう水に弱いというか、低いところにあるからこういう地名がついたんだと思うんですけども、ここはですね、急速にいろいろ発展して家も立て込んだ中に、こういう排水対策も十分おぼつかなかったからだろうと思うんですけども、雨のたんびに家の床下浸水、またはマンションであるともう1階の部分がつかるというところがあるんですね。で、何らかの対策が必要じゃないかというふうに思いますけども、その件について、どういう見解でしょうか。 50 ◯議長(有田継雄君)  矢津田上下水道部長。 51 ◯上下水道部長矢津田修二君)  平成21年、22年の豪雨被害につきましては、多くの地区で被害が発生しております。その中での道路冠水している地域でございますが、135カ所というふうに聞いております。非常に広範囲で被害が発生しているということでございます。  先ほど述べました全体計画の中で必要な対策を考えていきたいというふうに考えております。 52 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 53 ◯5番(小島忠義君)  この件は事前の話の中で、具体的な場所、部長にもお話しながら現状も言ったかと思うんですけども、この浸水が多発している地域はずうっと前、ずうっと前というのは、もうそういう住宅が建つ前はですね、雷山川とJR、それから国道に挟まれる箇所は大規模な調整池があったというふうに地元の年配の方から聞いとるんですね。そういうふうにして田んぼでもはかんような水があそこは降る、雷山川がはんらんしたという話までは聞き及んでいないんですけども、そういうふうにしてあそこは水を調整してきた場所なんです。それを本当、十分に理解し、調査してもらって対策に入れていただきたいというふうに思います。  それに関連しまして、今の地区は雷山川の川沿いにあるんですけども、今テレメータというのが市内の河川には設置されているように聞いておりますが、設置箇所とそのデータはどのような活用方法をされておるのか、また水位、水位による判断基準、それのレベル設定はどのような内容であるのか、で、その情報を該当地域にどのような伝達方法で周知されているのか、お伺いしたいと思います。 54 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 55 ◯危機管理部長(三角孝志君)  テレメータについてのお尋ねでございます。  まず、設置場所とそのデータの活用方法でございますけども、テレメータにつきましては、3カ所設置をいたしておりまして、雷山川の潤橋下流の左岸、それから瑞梅寺川の202号バイパスの上流左岸、それと、一貴山川の小西橋下流の3カ所に県が設置をしておるところでございます。  活用方法についてでございますが、このテレメータのデータにつきましては、県のホームページで常に確認をすることができますので、地域防災計画に定めております河川水位を基準に消防団の待機や警戒、あるいは住民への避難準備、避難勧告、避難指示を発令することになってまいります。  それから、判断基準の内容でございますけども、これ4点、地域防災計画の中では定めておりまして、まず1点目が水防団の待機水位、2点目が判断注意水位、3点目が避難判断水位、4点目が判断危険水位となっておりまして、それぞれの河川の水位をもとに定めておるところでございます。  で、具体的な判断基準でございますけども、水防団の待機水位につきましては、水防団、本市の場合におきましては、消防団になりますけども、これが待機をする指標となる水位でございます。それから、判断注意水位、これにつきましては、水防団が出動をしまして警戒に当たる指標となる水位、避難判断水位につきましては、避難勧告等の指標となる水位、判断危険水位、これにつきましては、はんらんの起こるおそれのある指標となる水位ということになっておりまして、これらの判断基準をもとにいたしまして、住民には避難準備情報、あるいは避難勧告指示を出すことになっております。  それから、地域住民への情報伝達、周知方法につきましては、防災行政無線、あるいは戸別受信機、市消防本部、消防団によります広報、防災メール、ホームページ、携帯電話のエリアメール、テレビ、ラジオ、このようにたくさんの手段を使いましてお知らせをするということにいたしております。  で、これに加えまして、現在、自治防災組織がかなり設立をされました。で、災害対策本部から行政区長に電話連絡をいたしますので、自主防災組織によりまして住民へ伝達をしていくと、このような方法によりまして住民への周知を行っていきたいと考えております。  以上でございます。 56 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 57 ◯5番(小島忠義君)  まあシステムというか、決め事はそういうふうになっとるんでしょう。  そこで、今の雷山川に絞って言いますと潤橋のところにテレメータ設置してあると。あそこの堤防の高さは4メートル弱、3メートル80ぐらいあると思うんですけども、今まで最高水位はどれくらいになったかわかりますかね。 58 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 59 ◯危機管理部長(三角孝志君)  平成3年9月14日に記録をいたしておりますけども、2メートル40センチという記録が残っております。  以上でございます。 60 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 61 ◯5番(小島忠義君)  問題は、その地域住民の周辺の人が安全に避難せにゃいかんわけですけども、今のこの伝達周知する方法の中でいろいろ言われましたけど、時間的なやつは大丈夫なんですかね。というのは降った雨と一緒に、あそこの上流にはダムがあります、瑞梅寺川のダムが。ダムも雨のときは放流するんですよね、あれは先にちょっと放流すると思いますけどね、実際あれする前(発言する者あり)来よるよね(発言する者あり)来ていない(発言する者あり)雷山は来ていないですかね(発言する者あり)来ていないですかね、そんなら私がちょっと勘違いですけど。  じゃあもう一つ、もう一つというか、2つあると思ったんですけども、降った雨が直線に流れれば、まあ大体計算どおりいくんですよ。だけども、この時期になると川沿いであったり、まあ田んぼもそうですけど、草刈ります、田植え前やら特に。そうすると草が一緒に流れてくる。中には木材やら木の破片が流れてきて橋の橋脚やら何か障害物に当たるとちょっとしたダムつくるんですよね。そういうことも考慮して今の避難勧告あたりの時間的なことですよ、は考慮しておられるんですかね。 62 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 63 ◯危機管理部長(三角孝志君)  一応基準は定めておりまして、これによって市としては対応するということになってまいりますが、議員御指摘のとおり、当然、上流からは大きな木材でありますとか、流れてきた場合につきましては橋にひっかかりといいますか、そういう状況も考えられますので、当然その場合につきましては、職員を現地に派遣をいたしまして判断基準、現地の情報を判断した上で市民への情報伝達、これはしていきたいと思っております。 64 ◯議長(有田継雄君)  はい、小島議員。 65 ◯5番(小島忠義君)  この水害については、周辺に住んでいらっしゃる方は、本当もう恐怖の対象の一つだと切々に私聞くんですね。ですから、まあ間違ってもそんなことはないと思いますけども、やはり自分がそこに住んどって危険な目に遭ったという感覚を持ってですね、これはまた時間もかかります。だから、そういう安心・安全のまちを標榜するわけですからお金もかかりますしね、時間もかかるけども、しっかりとしたこういうレールに乗って今からやっていくというのをできるだけはっきりすれば早くですね、市民の方にお知らせ願って、できますならばそういう地域にも出向いて、こういうことを考えておるというようなことで安心も与えていただきたいというふうに思います。それについて答弁があればお願いします。 66 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 67 ◯危機管理部長(三角孝志君)  確かに議員御指摘のとおり、河川周辺の住民の方については、非常に心配だというふうに私どもも思っておりますので、先ほども言いますように、河川がやっぱり水位が上昇してはんらんの危険がある場合等につきましては、迅速に職員を派遣いたしまして、できるだけ住民の安全・安心を守れるように市としても迅速な対応を図っていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 68 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 69 ◯5番(小島忠義君)  以上をもちまして、今回の私の一般質問は終わらせてもらいたいと思いますけども、きょう申し上げました提案なりについては、事後もしっかり強い関心を持っていきたいと思いますので、しっかりした対応をよろしくお願いします。ありがとうございました。 70 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして、小島忠義議員一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は10時55分を予定いたしております。      (午前10時45分 休憩)      (午前10時55分 再開) 71 ◯議長(有田継雄君)  再開いたします。  次に15番檜和田正子議員の発言を許可します。檜和田議員。 72 ◯15番(檜和田正子君)  議席番号15番、日本共産党の檜和田正子です。今回の質問につきましては、まず1番目に二丈、志摩の分庁舎についての質問を行います。  平成22年1月1日に前原市、二丈町、志摩町が合併して糸島市が誕生してから2年半がたちました。合併後は、前原庁舎が本庁舎となり、二丈庁舎と志摩庁舎は総合窓口業務と地域のまちづくり及び各種相談業務を行う支所機能を持たせるとともに、二丈庁舎には農林水産部、農業委員会、志摩庁舎には教育委員会を配置して、今日まで業務が行われてきました。  合併で市役所が遠くなり不便になるのではないかという心配に対して、役場を合併後は支所などとして活用するという説明を受けてきました。新市基本計画によって、二丈、志摩の庁舎の活用方法をどうするか検討が始められていると思いますが、そこで私の質問は、この二丈、志摩庁舎については5年たっても残すという立場に立って質問をいたします。  昨年10月1日から二丈、志摩支所には図書館が開設されました。この二丈館、志摩館の図書館ができたことは地域の期待が大きいのではないでしょうか。先日、二丈庁舎の入り口で同じ吉井下に住む方から声をかけられました。リクエストをしていた本が入りましたと図書館から連絡があったそうです。連絡を受けてすぐに二丈図書館に来られたところでした。希望の本が借りられてうれしいと喜んでありました。  また、今まで図書館が前原の糸島図書館だけだったときに、高齢者の方は前原駅からタクシーで前原の糸島図書館に図書を借りに行かれていたことがあったそうです。今度、二丈、志摩に図書館ができて、地域の方、住民にとっては大変喜ばれていると思います。  質問の初めに、二丈、志摩図書館の利用状況と図書館の職員の配置について伺います。  さて、2番目は、きょうで東北の大震災、原発の事故から1年と3カ月です。糸島市におきましては6月3日、福岡県と糸島市の大規模な防災訓練が実施されました。今回の訓練には、地域の消防の訓練などを含めると約1,900名の方が参加されたそうです。大変大がかりな訓練だったと思います。今回は特に原発の事故を想定した避難訓練となっており、玄海原発から20キロの距離にある鹿家の住民の方40人が鹿家からさらに30キロ離れた福岡市早良区にあります県立修猷館高校へバスで避難をさせる訓練が行われたそうです。  同時に原発事故を想定した除染なども行われたようです。原発事故が起こってからの避難訓練だったのですが、住民がどうやって避難先まで行くのか。今回でも道路の渋滞や避難困難者などの避難訓練はどうだったのでしょうか。避難はどのくらいの時間で避難されたのか、伺います。  3つ目は、孤独死、孤立死について、今では大きな社会問題になっていることについて伺います。  高齢者のひとり暮らしや2人暮らしなど、人数、高齢者の割合がどうなっているのか、伺います。  4番目は、交通事故防止対策についてです。  糸島市では高齢者の死亡事故が発生しています。平成23年度は1件の死亡事故でした。現在、県道202の二丈の筑前深江駅からキツ川まで国道の歩道が完成をしました。安心して通行ができるようになりました。しかし、深江駅前の国道の反対側の方から声がかかったんですけど、現在の道の端には白い線が引いてあります。線に沿って光を反射するポールが立ち並んでいますが、この反対側の道路の歩道計画は今後進められるのか、伺います。  以上、4つの項目について。質問の2項目めからは自席より質問を行ってまいります。
    73 ◯議長(有田継雄君)  井土教育部長。 74 ◯教育部長(井土敏幸君)  まず、二丈館、志摩館の図書館の利用状況でございますけれども、二丈館、志摩館が開館をいたしました平成23年10月からことし3月までの半年間の利用実績で答弁をさせていただきたいと思います。  まず、全体を申し上げますと、糸島館を含みまして利用者は概算ですけれども、合計6万人でございます。このうち二丈館が1万人、パーセンテージでは17%でございます。それから、志摩館が9,000人、パーセンテージでは15%。残りが糸島市図書館でございまして4万1,000人、68%、このような状況になっております。  それから、配置職員数でございますけれども、二丈館、志摩館とも各5名ということになっております。ただし、ローテーション勤務をいたしておりますので、常時窓口におる職員としましては2人から3名、これが配備されているという状況でございます。  以上であります。 75 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 76 ◯危機管理部長(三角孝志君)  6月3日に開催をいたしました県の総合防災訓練についてのお尋ねでございます。  まず、原発事故が起きて住民がどうやって避難先まで行くのかという質問でございますが、今回の訓練につきましてはバス1台を準備いたして避難をしていただきました。ただ、実際、事故が起きた場合には、バスがどれだけ準備できるのか、非常に不確定な要素がございます。それと一定の期間、避難が必要になってくるわけでございますので、当然一定の期間の生活必需品というのも必要になってこようかというふうに思いますので、訓練はバスで行いましたけども、実際には自家用車が主体となるのではないかというふうに現時点では考えております。  あわせまして、バス、自家用車、そのほかに公用車でありますとか、自衛隊が派遣いたしまして自衛隊の車両、このようなものが考えられてくるというふうに思っております。  それから、道路の渋滞、あるいは避難困難者などの避難訓練ということでございますけれども、今回の訓練では道路の渋滞、あるいは避難困難者については、今回の避難訓練には入っておりませんでした。  3点目の避難の時間ですけども、まず市のほうから区長さんのほうに避難の情報──玄海原発で事故が起きて避難が必要になったという情報を区長さんにまず流しまして、それから区長さんから住民への情報伝達、避難、一時避難所までの時間が約28分かかっております。それから、一時避難所から避難所であります修猷館高校まで約1時間をかけて避難をしたということでございます。  以上でございます。 77 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 78 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  高齢者世帯の状況でございます。これは住民基本台帳によるもので65歳以上ということで、平成24年3月31日現在の状況を申し上げます。  総世帯が3万7,716世帯でございます。そのうち高齢者がおられる世帯が1万5,888、これは42%でございます。それから、おひとり暮らしの高齢者世帯、おひとりです。これは4,174世帯、11%でございます。それから、高齢者夫婦のみの世帯、4,393世帯、11.6%です。これは住民基本台帳によるものでございまして、地域の民生児童委員さん、このあたりの実態でいきますと、高齢者のひとり暮らし、これは2,081世帯、5.5%となっております。この違いというのは、恐らく住民票上では世帯分離をされておるのじゃないかというふうに考えております。  以上でございます。 79 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 80 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  国道202号、筑前深江駅前の歩道設置についてでございますけども、議員申されましたように、きららの湯からキツ川交差点踏切まで、平成23年度、880メートルが完成しまして、すべて歩道設置が終ったところでございます。海側につきましては、現在のところ事業計画はないというふうに国土交通省のほうから伺っております。  以上でございます。 81 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 82 ◯15番(檜和田正子君)  図書館の利用については6万人の方が利用されているということで、二丈館ができて、二丈庁舎にも今までよりも人が多く集まるようになったと思います。図書館の二丈館で働いている職員は5人ということでしたけれども、二丈庁舎で働いている職員、嘱託、臨時の職員など何人が働いているか、伺います。 83 ◯議長(有田継雄君)  柴田企画部長。 84 ◯企画部長(柴田 潔君)  二丈庁舎で働いておる職員の数ということでございますけども、図書館職員を含めて、それも正職、それから嘱託、臨時職員を含めまして、合計55名でございます。これはことしの4月1日現在でございます。  以上です。 85 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 86 ◯15番(檜和田正子君)  新市が発足して2年半ということで、この合併協議会の申し合わせの中では、住民には二丈、志摩庁舎の設置期間はおおむね5年という、そういう期間で話が進められているというふうに聞きましたけれども、私が思いますのは、職員が現在二丈で消費生活といいますかね、そこで働き、そこでお買い物もするし、経済的にも一定の貢献をしているんじゃないかと思うんですけれども、今後の庁舎がどうなるのかの経済的な面からいきますと、今後の二丈の活性化にも影を落とすことになるのではないかというふうに思いますが、どのようにお考えでしょうか。 87 ◯議長(有田継雄君)  柴田企画部長。 88 ◯企画部長(柴田 潔君)  二丈庁舎の廃止に伴う地域経済といいますか、そういった分での影響についてということでご質問でございますけども、二丈、志摩庁舎の支所機能や分庁機能につきましては、現在、議員全員による庁舎のあり方等調査特別委員会において調査審議がなされております。執行部の答弁は差し控えさせていただきたいと思います。  以上です。 89 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 90 ◯15番(檜和田正子君)  私たち、周辺に住んでおりますので、この廃止問題は市民のサービスがどうなるかということを考えますと、今、二丈庁舎で相談をしてある方たちも、それがもし、なくなるというふうになれば、乳幼児のこととか、高齢者の保健、福祉、見守りなどについての地域の実態が本当に見えなくなるんじゃないかと、きめ細かな行政サービスができなくなるんじゃないかという心配をしております。  そこで、私は市民サービスの面から支所機能、総合窓口は残すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。 91 ◯議長(有田継雄君)  柴田企画部長。 92 ◯企画部長(柴田 潔君)  分庁舎を残すべきということで質問されてあるということで回答させていただきますけども、先ほども申し上げましたように、議会特別委員会で調査審議中でございますので、執行部の答弁については差し控えさせていただきます。  以上です。 93 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 94 ◯15番(檜和田正子君)  私が思うことは、自然災害など、それから集中豪雨など、そういう不安もたくさん発生してくるんですよね。防災の拠点としても二丈庁舎で働く職員の方、現在も消防の任務を担ったりもされているんじゃないかと思うんですけれども、その方たちが、今は何か大きな災害のときは駆けつけていらっしゃるというふうに思っているんですけど、今現在、配置されている職員55人については糸島市の中でも大きな職場と言えると思います。支所がなくなるということになると、これは二丈周辺では大変寂れてくるんではないかと思うんですよね。  私が最近、唐津市とか行ったんですけど、お隣の唐津市、それから山を越えた佐賀市などでは、平成17年に合併をしました。支所が引き続き…… 95 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員、この件につきましては議員全員で特別委員会でしておりますので、答弁ができないということをもう2回、執行部も言っておりますので…… 96 ◯15番(檜和田正子君)続  はい。じゃ、答弁要りません。 97 ◯議長(有田継雄君)  そこは含みおきをしていただかんと。よろしくお願いします。(発言する者あり)黙っときなさい。あなたに言ってない。 98 ◯15番(檜和田正子君)続  合併後のまちづくりということで、周辺部の振興策ということでも大きな課題だというふうに思っておりますので、支所が必要という意見を申し上げまして、この項の質問を終わります。  では、次に参ります。  3月に福島の原発事故が発生したことで、1年3カ月たつんですけれども、避難された人々に教訓が生かされたのか。例えば、東京電力の福島第一原子力発電所の事故から避難されている方16万人の人たちはいつふるさとに戻れるのか。現在も避難生活を余儀なくされているという方の声は他人事ではありません。  私は5月27日に、佐賀の県庁前のどんどんどんの森公園で開かれました「さよなら原発!佐賀集会」に参加しました。原発は要らないという集会なんですけれどもね、福島から避難されている子供連れのお母さんの発言を聞きました。もう本当に涙ながらに訴えられました。原発は二度と繰り返してはなりません。  私たちは──ここ糸島市は玄海原発から20キロ~40キロの範囲に10万人の市民が住んでおります。玄海原発の1号機は日本で一番危険とも言われております。玄海原発の1、2号機の永久停止、3号機のプルサーマル稼働の中止を求めて、この原発事故を決して起こさせない、原発をなくして自然エネルギーへと転換を求めていきたいと思っております。原発ゼロへの思いを私は広げていかなければならないと思っております。いかがでしょうか。 99 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 100 ◯危機管理部長(三角孝志君)  福島原発で事故が起きて、その教訓がどう生かされたのかというような質問だというふうに理解をして答弁をさせていただきます。  まず、福島原発事故が起きまして、その後の市の対策でございますけれども、これも議会ごとに説明はしてきておりますけども、まず住民の安全対策といたしまして、電力事業者との安全協定の締結でありますとか、地域防災計画の見直し、あるいは広域避難行動計画の策定、モニタリング体制の構築、ヨウ素剤の配備計画、昨年の7月からは市の原子力防災対策専門員を雇用いたしまして、出前講座などを進めておるというのが現状でございます。  以上でございます。 101 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 102 ◯15番(檜和田正子君)  事故が起こってからの話ですけれども──飯舘村ですね。福島の飯舘村の人々は40キロから60キロの方向、風下のほうに避難をしてしまったんですけれども、放射能の被害を受けて、本当にひどい目に遭われたと思います。だから、原発については、自然災害と違って本当に逃げようがないということを私は感じます。原発事故については本当に人災です。福島事故の教訓から学んで、放射能の知識なども出前講座でされているということでございますけれども、私も出前講座を受けました。それで、事故が絶対起きないとは、講座に来られた方も言われませんのでね、これは原発をなくしていくほかにはないというふうに思っております。  それから、次に、9日の日ですかね、野田首相は関西電力の大飯原発の3、4号機の再稼働を進めると言われておりますが、この電気が足りなくなる夏を前にして、再稼働するというのですが、私たち原発の被害から糸島市民を守るためには、この原発ではなくて、原発に頼らないエネルギー政策が必要ではないかというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 103 ◯議長(有田継雄君)  瀬戸環境部長。 104 ◯環境部長(瀬戸道孝君)  市の施政方針であります糸島環境都市づくりを推進するために、本年4月からエネルギー政策担当部署を設けまして、新エネルギービジョンに基づき、設置場所、導入手法などを検討する委員会を設置し、再生可能エネルギーの導入の具体化を図ることにいたしております。  以上でございます。 105 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 106 ◯15番(檜和田正子君)  今申されました再生可能エネルギー、特に太陽光発電については自然エネルギーの政策ということで、私は大変いいと思うんですけれども、例えば糸島市でどのようにそれを実施されようとしているのか。今からですかね。 107 ◯議長(有田継雄君)  瀬戸環境部長。 108 ◯環境部長(瀬戸道孝君)  市では、今現在は太陽光発電設備に係る補助制度は考えておりません。しかし、太陽光発電設備を初めとします再生可能エネルギーの導入は、市にとって重要な課題であると。今後設置します再生可能エネルギー導入計画策定委員会の中で御意見をいただきたいというふうに考えております。  以上でございます。 109 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 110 ◯15番(檜和田正子君)
     これから導入計画をするということですけれども、糸島市内でも太陽光発電設備を導入されている方が約1,537人いらっしゃるということですけれども、今後の私たちが再生可能エネルギーについて、やはり人と自然にやさしいまちづくりを進めるために、市民の関心も上がっていると思います。今後の計画として、私が調べたところでは、福岡県内の市町村の中でも31団体が住宅向けの補助制度を導入しているということがわかりました。  例えば北九州市、福岡市、久留米市を初め、直方市、飯塚市ですね。これは再生可能エネルギー関連助成制度が個人の住宅向けに補助をするということが18の市町村で載っているんですけれども、私も福岡市に行って、市政だよりを見せてもらったんですけれども、本当に再生可能エネルギーについての取り組みは熱心にされているというふうに見受けます。  それで、私が思いますのは、今後そういう計画をしようとするのか、本当に大事なことだろうと思うんですけれども、今現在、補助していないというところをなぜしないのか。今後ぜひしてもらいたいと思うんですけれども、いかがですか。 111 ◯議長(有田継雄君)  瀬戸環境部長。 112 ◯環境部長(瀬戸道孝君)  補助制度につきましては重要かと思いますけど、今現在はしていないということで、今後につきましては、先ほど申しましたように、計画策定委員会、この中でこの補助制度について意見をいただきまして、するかしないかの判断は検討したいというふうに考えております。  以上でございます。 113 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 114 ◯15番(檜和田正子君)  玄海原発から一番近い糸島市です。本当にこういう大事な制度をぜひ早急に実施していただきたいという要望をしておきます。  それから、放射能の被害については、去年の福島原発のときにも、世界的に80キロだ100キロだという、そういう危険な拠点が言われました。放射能の恐ろしさについては本当に自分の身内の親戚の人が福島におったりするんですけれども、収束の事実がなくて、核の廃棄物がたまりにたまっていくということ。それで農業とか漁業、商工業にも甚大な影響を及ぼすということですね。  それで、玄海原発の再稼働については、今後審議がされる中で、絶対に再稼働を認められないということで、私はこの項の質問を終わります。  それから次、先ほど高齢者の問題でお年を召した方の世帯があるということで伺いました。これからの少子・高齢化社会に向けた校区の社会福祉事業として、ひとり暮らしの高齢者には、私のところでは福吉校区の社会福祉協議会ができたんですけれども、お弁当が年3回、届けられるという──ひとり暮らしの方にですけどね──ことが決まりました。地域の協力で弁当が届けられております。このお弁当の配達は民生委員さんが届けられることになっております。大事な福祉支援活動と思います。このような校区の社協の取り組みをしていただいていますことは本当に大事なことと思っております。  しかし、民生委員さんだけの頑張りだけでは高齢者の孤独死などの社会問題については大変まだ心配です。3月議会の中でも同僚の議員が糸島の孤独死について発言をされましたけれども、私が思いますのは死亡後にどのくらいの期間で発見されたのか、確認に至るまでについて伺います。 115 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 116 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  まず、3月に行われました予算特別委員会で、伊藤議員の質問に対しまして、合併後、市が把握している高齢者の死後4日以上の関係で4名というふうにお答えをしておりました。その後、糸島警察署あたりに確認をしますと、平成23年中には14名の方が亡くなっておられました。そのうち高齢者の方が8名ということでございます。  死亡後の発見の期間でございますけども、全部はわかっておりませんけど、短いのでやっぱり死後4日、長いので19日ぐらいたっておったということで聞いております。  それから、確認に至るまでの経過でございますけども、7人の方が大体音信不通で、家族もしくは親類の方がやっぱり行って発見をされたというのがございます。それから、隣近所の方が、友達も含めて、様子がおかしいので見に行ったら発見されたということでございました。それから、新聞がたまっておるとか、そういうことで関係者からの通報もございました。  以上が経過でございます。 117 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 118 ◯15番(檜和田正子君)  都市化が進むにつれて、このような孤独死の実態とか、そういうことが言われるんですけれども、近所づき合いも希薄になっているということもあり、高齢者の貧困の状況もあると言われております。北海道では姉妹が孤独死をしたということが報道されておりました。電気やガスがとめられて、孤立死に至ったということでした。  このような電気やガスがとめられて困っている人のことについては、このような最悪の事態が起こらないようにするには、どんな対策をすればいいか、考えてあるのか、伺います。 119 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 120 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  現在、民間事業者に対しまして、例えば電気、郵便、それからガス、新聞業者、そのあたり33の業者さんと行政が連携して、生活等に問題が出た場合に相談を受けられる体制をとっております。これは一晩中情報来ますので、包括支援センターあたりが情報をとってもらっております。私どもと一緒にやっております。また、相談内容によっては関係機関との協議も行うことにしております。  もう1つは対策でございますけども、そういう民間の力もおかりすると同時に、市としても先ほど、少し校区社協との問題もございますけども、やっぱり地域での要援護者対象をもとに見守りを実施していくと。これは、具体的にはもうわかってあると思いますので申し上げませんけども、そういう取り組み。  それから、今回の議会の補正でお願いしております老人クラブへの委託でございますけども、やっぱり高齢者の見守りを高齢者が日常的に行うと、そういう事業も立ち上げていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 121 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 122 ◯15番(檜和田正子君)  見守りということで力を入れられるということで、これからもそういうのに力を入れていただきたいというふうに思います。  在宅介護ということでNHKの番組でも取り上げられておりましたが、福祉に本当にもっと力を注いでいかなければというふうに私は思います。例えば安心して老後が過ごせるのか。一方では病院で長く入院するというケースがあると思うんですけれども、病院では医療費がふえ続ける、これが最大の問題だということで、病院では治療が終わったらすぐ自宅に帰すという報道をしておりました。  介護保険の利用をすると、例えば訪問されたヘルパーさんが安否の確認ができますけれども、利用することさえ難しいというケースもあると思います。私は提案をしたいと思いますけれども、安否確認の方法として、例えば牛乳などを届けるとか、そういう民間の力をもっとかりて取り組むことが必要ではないかというふうに考えますが、今もいろんな方たちと連携をとってあるということですけれども、牛乳などについては孤独死の防止にならないかなと思いますが、いかがでしょうか。 123 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 124 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  今、議員おっしゃいましたように、例えば新聞だとか、いろんなこと、それぞれ取ってある、取ってないとかいっぱい出てくると思います。だから、牛乳の問題も当然含めてやっぱり考えていくべきだと考えております。いろんな業種の人、あるいは皆さんに協力をいただいて、1つで解決できないものをみんなで解決していくという、そういう見守りが必要だと思っております。今後も民間の皆さんの力をおかりしまして、この事業を進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 125 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 126 ◯15番(檜和田正子君)  孤独死にならないように、本当に皆さん、声をかけ合っていきたいと思います。  それから、交通事故の問題ということで、最後の質問になりますけれども、テレビなどでは高齢者や子供たちが事故に遭った本当に悲しいニュースがよく多くの方の涙を誘うんですけれども、筑前深江駅の駅前の歩道については完成したけれども、反対側については計画がないというふうに国土交通省が言っていると言われましたけれども、地元の方の声を聞いたら30年近く前の状況で、道路の両側に歩道をつくる計画だったということを聞いていたと。だから、私はもうこっちができたから、こっちはないんじゃないですかと簡単に言ってしまったんですけどね。そのときの計画がその後はどうなったかを一言お願いします。 127 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 128 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  国道の歩道設置の件ですけれども、建設省のほうで両歩道で計画がなされておるのか、多分そうだったのかもしれませんけども、現時点では海側については歩道設置の計画がまだないということでございます。 129 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 130 ◯15番(檜和田正子君)  現場を見てもらったらわかると思いますけど、本当にあんなところを人が通れるのかなというような状況になっておりますので、そういう計画が出される機会があったら、申し上げていただきたいというふうに思います。  それから、二丈庁舎につながる福永武線の交通緩和について、大きな道路になるということで、工事が既に何年かたっているんですけれども、現在の拡幅工事の状況、見たところ、歩道の工事が進んでいるようにも見えますけれども、そのガードレールが設置されている現場には大きなブロックが置かれておりまして、かえって道幅が狭くなっておりました。大変危険な状態というふうに見受けましたけれども、この道路の工事については早く完成をしていただきたいと思うんですけれども、市としてはどのような計画がされておるか、伺います。 131 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 132 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  まず、福永武線の進捗状況でございますけども、総延長が1,500メーターございまして、このうち679メーターが平成23年の夏で完了しております。進捗率としては45%でございます。  また、完成予定年度につきましては平成26年度で、現在、警察協議によりまして設置しております仮設のガードレールにつきましては、今後、供用可能な部分から随時撤去していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 133 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 134 ◯15番(檜和田正子君)  この道路のできたときからですけれどもね、何でこんな道路をつくったんだろうかといってえらい怒ってある人があったんですけどね。立派な道路になっていくとは思いますけれども、平成26年度の完成ということで、地元の方にはそのように市が頑張ってしよるよということを……(発言する者あり)市の道路……(「市道、市道」と呼ぶ者あり)ということで、この件は終わります。  それから、最後というかな、二丈浜玉有料道路については、無料化実施が──平成25年には無料化されるということを私は聞いておりましたけれども、この有料道路と、それから海岸線を走る202号線とがあって、有料道路を避ける大型車両が海岸線を朝早くから通っているんですけれども、この無料化の計画が果たして予定どおりに進んでいるのか。これが無料化になるという決定がされているのか、伺います。 135 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 136 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  二丈浜玉有料道路の無料化につきましては、現時点で決定しておりません。現在、本市、それから唐津市などからの地元の要望、これを受けて、福岡県、それから佐賀県、国の間で検討がなされていると。無料化の開放に受けての検討がなされているということでございます。 137 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 138 ◯15番(檜和田正子君)  もうそろそろ検討される……(発言する者あり)検討中。検討中ということで、平成25年に無料になるとはまだわからないということでいいんですか。私は無料になると思い込んでいましたからね。道路が無料になったら安心して大型の車両も上を通るんじゃないかなというふうに思っておりましたが、じゃ、しばらくはまだわからないということですね。(発言する者あり)  最後の質問になりますけれども、二丈における交通事故予防の道路の問題ということで、きょうは歩行者が安全に通れるような道路を計画してほしいということで、こういうパネルを持ってきました。(パネルを示す)  道路の歩道と車道の分離については、狭い道路を通行する歩行者の安全対策について提案したいと思います。道路のカラー化というふうに私はここで知ることができました。歩道の設置がされていない狭い道路とか、通学路を道路のグリーン道路カラーで表示するということですけれども、これは車がスピードを落とすという効果があるそうです。福岡市では既にそういうのが導入されているというふうに聞きましたけれども、例えば二丈でいえば、深江小学校の通学路など、こういうカラー道路をすると、実際に費用が幾らぐらいかかるのか、わかりましたら教えてください。 139 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 140 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  歩行者の安全という部分で、歩道と車道の分離が必要なわけですけども、基本的には歩車道境界ブロック、あるいはガードレール、こういった部分で分離するというのが基本でございます。  御提案の歩道設置ができないような狭い部分の路肩をカラー化、色をつけるという分につきましては、歩行者の安全を確保する上で有効な方法の1つというふうに考えております。  設置する場所とか、効果の検証とか、費用の問題とか等々ありますので、現在、本市でも近傍の市を調査中でございます。  それから、カラー化の費用についてということでございますけれども、これも施工の場所、規模、こういった部分で費用も変わってきますけれども、カラー舗装じゃなくて、カラー化ですね。色をつける部分については、平米3,000円から4,000円程度ということでございます。 141 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 142 ◯15番(檜和田正子君)  お金がかかるとは思いますけれども、歩行者を守るという意味の費用については、これからも予算をぜひ検討していただきたいというふうに思います。歩行者の安全を守る道路ということで提案させていただきました。  これで私の質問を終わります。 143 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして檜和田正子議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は午後1時を予定いたしております。      (午前11時37分 休憩)      (午後1時00分 再開) 144 ◯議長(有田継雄君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。  午前中に続いて一般質問を行います。  13番江頭晶子議員の発言を許可します。江頭議員。 145 ◯13番(江頭晶子君)  社民党、江頭晶子でございます。議長のお許しを得ましたので、通告に従いまして、一般質問を始めたいと思います。  今回は3点について質問をさせていただきます。  まず1点目、学校図書館司書の勤務時間についてです。  学校司書の勤務時間の拡大について、これまで4時間であったのを6時間勤務へ、2時間延長してほしいということを3月議会もお願いをしてまいりました。新学習指導要領が全面実施される中、国は、読書センター、学習情報センターとしての学校図書館の機能向上が必要であるということで予算措置をしています。学校図書館担当職員の配置に要する経費についてです。3月議会も申し上げましたように、大まか糸島市として、ざっと計算をして交付税として1,300万円来ているはずです。司書さんの勤務時間が現在4時間ですね。2時間延びるとすると、大体どれぐらいのお金がかかるかといえば、時給が830円掛け2時間掛け5日、そして35週の21校で約600万円です。このお金が教育委員会として、交付税として来ている中の半分以下のお金なんですよね。2時間延長してほしいということをお願いしてまいりましたので、そのことについて、今回も要望したいと思いますので、答弁をお願いいたします。  続きまして、次です。県立糸島高校東側道路の拡張についてです。  糸島高校東側の道路の拡張については、篠原全校区の人たちが利用する道路です。大事な生活道路です。糸島高校の通学路でもあり、安全上、問題があるということで、毎年これ地元要求をしてまいりました。十数年来の要求なんです。要望を続けてきております。ことしもやっています。5月に地元との意見交換をする際に、この問題を強く要望しているところです。市としては、地元に文書で回答するということに、その当時、答弁されましたが、回答されたかどうか。まずその点だけ聞きます。個別については、各論に入ってお尋ねをいたしますので、その点だけお答えください。  次です。子供の立場に立った保育行政についてお尋ねをいたします。  今、日本は新自由主義的改革の一環として、自治体のリストラが進行しています。公共部門と民間部門のコストを比較して、民間のほうが安いから公共部門を切り捨ててよいという考え方に今大きく偏っています。私はこの点に大きな疑問を抱いているんです。  今回も今年度当初ではなく、6月議会前、直前に説明がありました。公立保育所の民営委託についてです。本当にコスト論だけで公的責任を放棄してよいのだろうかという疑問が私にあります。子供たちの立場に立ったこの問題を今回は考えたいということで質問いたします。  公立保育所がなくなることで、子育て支援に及ぼす影響について、まず市のお考えをお尋ねして、各論に入りたいというふうに思います。 146 ◯議長(有田継雄君)  井土教育部長。 147 ◯教育部長(井土敏幸君)  学校図書館の司書の勤務時間を4時間でございますけれども、これを6時間にふやせないのかということでございます。  先ほどおっしゃっておりましたように、本年3月で質問いただきましてお答えしておりましたけれども、教育委員会といたしましては、文部省が示しております学校司書の配置、この部分でございますけれども、まず、交付税の措置でございますけれども、1週当たり30時間を措置しているということでございまして、これはおおむね2校に1校の割合ということで、正確には44%ほどになるかと思いますけれども、そのような形で財政措置はなされておるところでございます。これを仮に2校に1校という形になりますと、つけるところ、つけないところという形になりますので、それは非常に学校として運営していくことが難しいといいますか、格差が出ます。そうしたことから、これを全校に配置しますと、1週間に30時間ですので、週15時間ずつという形になります。これは1日に直しますと、3時間という配置になります。本市の場合でございますけれども、現在、全小・中学校に週20時間、1日に直しますと4時間配置をいたしております。現在、本年度から交付税措置がなされておりますけれども、それ以上の措置を従前から行ってきているという経過がございます。  それから、こうした配置の中で、一定学校の図書館サービスの提供でございますけれども、こちらはできているというふうに認識をいたしております。  また、小・中学校の校長会から市教委に対しまして、学校図書の継続配置、これの要望は上がってきておりますけれども、勤務時間増の要望は上がってきていないという状況でございます。教育委員会といたしましては、今後も学校図書司書を含む学校図書関係の予算、これの確保につきましては努力していきたいというふうに考えておりますけれども、現在、勤務時間をふやすという考えは持っておりません。  以上でございます。 148 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 149 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  地元要望に対します文書回答でございますけれども、近日中に回答するようにいたしておりまして、現在まだ行っておりません。 150 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 151 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  保育所の民営化は、行政改革の一環でございまして、民でできるものは民でいかしていただくというのが真意でございます。例えば、市民課の窓口、学校給食、水道の窓口業務等の民営化と同じ施策でございます。  この民営化のメリットと申しますと、やはりまずは民間の保育所でもそれぞれの創意工夫をされまして、それを生かしたサービスの展開ができる、いわゆる保育の質が期待できるというふうに考えております。  3点目が民営化によりまして、先ほどおっしゃいました年間約8,000万円ほどの財政効果が出るということで、財政的メリットが大きいということでございます。さらに、これらで生じた財源や人材を子育て支援に充てることができるということになります。それから、デメリットとしては、特にございません。  今後は公立保育所を民営化する29年度までに子育て支援プロジェクトチームの中で子育て支援の充実あるいは拡充のための事業展開を含め、総合的に子育て支援の再構築をしていくものでございます。  以上でございます。 152 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 153 ◯13番(江頭晶子君)  では、学校図書館の勤務時間について、再度お尋ねをいたします。  文科省が言ったとおり言えば、部長の答弁のとおりですよ。うちは今まで4時間配置ができているんですよ、全校に4時間。そのことを交代させるということを私は言っているんじゃなく、その上に立って、今、市がやっていることは本当に子供たちのためになるから4時間配置をずっとしてきたわけでしょう。そのことが子供たちにも、学校に与える影響、教師に与える影響もすごいいい影響を与えてきた。その学校図書館にプラス2時間のいわゆる交付税が来ているんですね。これは交付税がいつも色はついていないとおっしゃいますけれども、図書館司書に充てるということで、国が交付税を出しているんです。上乗せプラスを市が出せと私は言っているんじゃないんです。交付税が来ているお金をその中の半分以下を司書さんに充ててくださいと言っているんですよ。さらに市に持ち出してをしてくださいと言っているわけではない、でしょう。今やっているのに、それにさらに出してくださいと言っているわけではなくて、交付税が来ている中の、その中の半分以下のお金で2時間プラスできるわけですよ。だから、それを何で実施できないのか、実行できないのかということを言っているんです。どうですか。 154 ◯議長(有田継雄君)  井土教育部長。 155 ◯教育部長(井土敏幸君)  不足する分があれば、財政担当のほうからまた述べられると思いますけれども、こちらの文科省のほうから出されているペーパーでございますけれども、こちらのほうにも地方交付税の性質につきましては、使途制限なしというふうに明記をされてございます。  議員が御指摘のように、本年度から図書館司書の区分につきまして、交付税措置がなされるようになっております。算定につきましては、3月でも述べられておりますように、一定の積算根拠の中でこれだけ要りますという形になっておりますが、これはあくまでも基準財政需要額というものを算出する過程での積算根拠でございまして、実際にそれを総合計して、各市町村、県を含めまして交付がなされるわけでございますけれども、その時点では、先ほども申し上げましたが、使途制限なしということでございまして、図書司書のために幾ら出しているという性質のものではなくなっているというのが実態でございます。  以上であります。 156 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 157 ◯13番(江頭晶子君)  それぐらいわかっていますよ、毎回このことはやってきて。そうではなくて、文科省がきちっとお金も出し、計算式も出してきているということは、司書さんがこれまでずっと冷遇されてきたのをちゃんと優遇をしなさいということについて来ているわけであって、部長が、学校現場がうまく回る、もっとよりよくなる、子供たちの環境を本当によくしようという本当に腹構えがあるのなら、こういう財政が来ているじゃないですかと何で言えないんですか。私は本当に子供たちの学ぶ環境を少しでもよりよくしようという、こういうちゃんと計算式まで出てきているでしょう。司書さんのために使いなさいというお金が来ているんです。それを本当にそうやって言いわけのようなことを言わないで、子供たちの立場に立ったことで、本当に取っていただきたい、確保していただきたい。もうこれはいいです、答弁は。また次のときに次回またこのことをしますので。  では、次行きます。糸島高校の横の東側の拡張道路についてです。  各論に入りますが、地元へ回答していないということ、近日回答するということですが、どのような内容を回答しようというふうにお考えか、お聞かせください。 158 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 159 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  地元のほうから要望されております全面的な改修、改良については困難ですが、それにかわる改善策につきまして、早急にお示ししたいという内容で回答するようにいたしております。 160 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 161 ◯13番(江頭晶子君)  毎年毎年、本当にあそこを拡張していただきたいということでお願いをしてまいりました。今回、全面的にはできなくとも部分的な拡張をするということですが、それはどの程度までの拡張になるのか、具体的にその案があるのか。その辺をお聞かせくださいませんか。 162 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 163 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  地元のほうにはなるべく早くお示ししたいということですけれども、用地につきましても、先方様のまだ了解も得ていませんので、そういった分については答弁を差し控えさせていただきたいというふうに思います。 164 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 165 ◯13番(江頭晶子君)  用地のことがあるということですので、じゃあできるだけ早くお願いをいたします。地元のほうも本当にこれは昨年のいろんなごたごたがあった後の問題ですので、ぜひお願いしたいと思います。できるだけ早くという時期も聞きたいんですけど、本当にできるだけ早くお願いいたします。  次ですね、篠原の私たちが住んでいる1区の横は、これから東の開発が始まります。前原東土地区画整備事業が始まりますと、本当に交通の便が、こちらの糸島高校横に集まってくるというふうに思います。それと、一番私が心配しているのが、新駅ができれば、サニーに抜けるあそこの道が通れなくなる。車道が通行どめというか、もう車道がなくなるわけですね。そうすると、本当に車が生活道路のほうにどんどん入ってきますし、糸島高校のほうにも来るということになるんですけど、そういう車道がなくなるということに対して、どのように対応なさるのか、どのようにお考えなのか、お聞かせください。 166 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 167 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  まず、区画整理事業についてですけれども、区画整理事業につきましては、地域周辺の道路交通、こういったものにできるだけ影響は及ぼさないように、区域内の道路を極力生かしながら、場合によっては代替道路をつくりながら事業が進められていきます。  あと、柱田ため池の通行ができなくなるという部分につきましては、そういった状況になれば、影響が非常に大きいということは認識いたしております。ただ、新駅ができる部分でそういった形になろうかと思いますけれども、新駅につきましては、まだ現時点、決定しておりませんので、ついては答弁のしようがございません。 168 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 169 ◯13番(江頭晶子君)  新駅ができるのは、まだ確定はしていないかもしれないけど、できればあそこが通れなくなったら大変な状況になるということだけは御認識されているということですので、本当にあそこが車道がなくなる。そして工事が始まれば、やっぱり自然と浦志のほうではなくて、糸島高校側にやっぱり寄ってくるんですよね、人や車が。あそこは高校の通学路でもあるんですね、自転車通学もあるし、冬場になると、とても暗いし危険です。事故が起きないうちに、やはり私はきちんとあそこをしていただきたいなというふうに思っているんですね。地元からよく言うというのは、糸島高校側のいわゆる部室があるんですけど、あそこも少し拡張できないものなのかということもずっと地元要望として出ているんですが、その辺はどのようにお考えですか。 170 ◯議長(有田継雄君)  波多江建設都市部長。 171 ◯建設都市部長(波多江隆春君)  糸島高校、それから県教育委員会につきましては、以前からそういった用地の御相談をさせていただいておるんですけれども、糸島高校の部室、それから駐車場があって、非常に支障があるから、そういった相談にはなかなか難しいという返事をいただいております。 172 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 173 ◯13番(江頭晶子君)  糸島高校の武道館ができるときは、本当に地元はかなり協力してあるんですよね。やはりそういう意味で糸島高校側にも県の教育委員会にもやはり言って、できるだけあそこの道を通りやすいような、事故が起きないような整備をぜひお願いをしたいというふうに思います。これから地元ときちっとお話し合いができるでしょうから、そういう意味で私も期待をし、もしこれが9月議会前に何らかのあれが出なければ、また9月議会に出しますので、よろしくお願いいたします。  では次へまいります。先ほど子供たちの立場に立った保育行政についてですが、大きなデメリットはないというふうに言われました。市として、公立の保育所がなくなる。保育所のいわゆる現場がなくなるということで、市は本当にデメリットがないというふうに思われるかどうか、まずお尋ねいたします。 174 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 175 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  子育て支援していく中で、保育所で積み上げられた知識だとか技量といいますのは大切だと思っております。したがいまして、先ほど申し上げましたように、今後、そういうプロジェクトチームを早速立ち上げるわけですけれども、その中で、いろんな専門性を獲得できる施策ですけれども、それをまず検討していって、今後の方策を決めていきたいというふうに考えております。 176 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 177 ◯13番(江頭晶子君)  私はデメリットはないのかと聞いたんです。  それじゃ、次の質問をしますが、市が考える保育の質についてですが、どのようにお考えか、お尋ねいたします。 178 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 179 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  まず、現在、糸島市におきましては、約半分の子供さんを保育所が受け入れております。今お尋ねの保育の質でございますけれども、やはりその保育所の保育理念、あるいは保育環境にあると思いますけれども、とりわけ保育のスペシャリストである保育士の技量、このあたりによるものが多大であると認識しております。これらの基本理念に踏まえて、今般の公立保育所の民営化後の糸島市としての子育て支援のあるべき姿や方向性につきまして、一つ、二つ、三つほど少し簡単に述べせていただきます。  平成25年度以降、子育て支援センターを中核として、子育て支援の機能をより強化して、例えば、家庭児童相談、あるいは療育事業の関係も含めて、総合的、一体的なさらなる推進展開を図りたい。2点目でございますけれども、この場合におきましても、保育所の存在というのは大変重要でございまして、その配置は不可欠であります。このため、新規採用や市立保育園とか、他の自治体への派遣あるいは交流等を通じまして、その一つの保育経験を持つ嘱託員の任用を含めまして、方策を検討してまいりたいと思っております。
     以上につきましては、職員あるいは職員組合、市民の皆さんの御意見、要望を十分聞きながら、円滑に実施できるように努めてまいりたいと考えております。  以上です。 180 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 181 ◯13番(江頭晶子君)  保育の質を、保育士の技量というふうにおっしゃいましたね。私はやっぱり保育士の技量というのは、現場で培われるものだというふうに思うんですよね。その現場がなくなるわけですよ。先ほど答弁の中にありましたが、子育て支援センターとか、いろんなところに充実をさせていきたいということですが、じゃ、保育士はこれから新規採用をされるのか。されるのであれば、その計画があればお聞かせください。 182 ◯議長(有田継雄君)  松本市長。 183 ◯市長(松本嶺男君)  今、保育士を採用するのかということですが、その前にちょっとお話させていただきたいのは、まず私どもが定めております長期総合計画、これ重点プロジェクト、3つございまして、イの一番に子育て支援プロジェクト、これを掲げております。中身ちょっと今部長が言いましたけれども、学校に上がる前の子供、大方五、六千名いるわけですけれども、その子供たちへの子育て支援を市としていかにやっていくかということで言いますと、これは四、五点あろうかと思います。保育所の民営化後ですけれども、行政が担うべき子育て支援の業務。まず生まれてくる子供全体、大方1歳で1,000人、そういう子育ての全般的な支援、これがまず1点。それから2点目は、発達障がい児を含む、そういう障がいを持った子供の療育事業、これが2点目。それから、家庭児童相談、これが3点。それから4点目として、保育所への支援。これは物的支援もあります。それから最後に、子育て支援及び保育に関する企画立案。司令塔としての市の業務。大体この5項目ぐらいを私どもは小学校上がる前の子供たちに対する子育て支援の責務を負っているというふうに思っております。これらの事業を実施していくためには、市のそういう専門的な知識を持った、いわゆる保育士、これが今後とも最低10人は必要かと思っております。ですから、ただ年齢構成も勘案しなくてはなりません。今の一番若い保育士で40ちょっと手前ぐらいかと思いますけれども、ちょっと年齢的にアンバランスな状態でございますので、来年度、早速1名採用します。そしてその採用する職員あるいは今在籍している職員も市内の現場踏ませるために、民間保育所への派遣、あるいは他市との人事交流もお願いしたい。そして現場の経験を積ませたい。そういう経験を通じまして、いわゆる保育のプロフェッショナルになってもらいたい、このように考えております。来年、1人採用しますけれども、その後の採用予定につきましては、あと年齢構成、勘案しながら、あるいは事業の状況、あるいは定年退職等で保育士に不足が生じるというような状況になったら、そのような状況を踏まえながら、適宜補充してまいりたい、質も高めてまいりたい、このように思っております。  以上です。 184 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 185 ◯13番(江頭晶子君)  市長の答弁はよくわかりますけれども、民間への派遣、それから人事交流をやりながら、スペシャリストに育てていくというふうにおっしゃいました。民間への派遣は、期限は何年をお考えなのか、お尋ねいたします。 186 ◯議長(有田継雄君)  松本市長。 187 ◯市長(松本嶺男君)  一般行政職の職員であれば、2年から3年でございますけれども、まだそこまで考えがまとまっておりません。派遣を受け入れていただく側の保育園の事情もあろうかと思いますけれども、おおむね2年とか3年、そのローテーションでいければなと、今のところそういうふうに考えております。 188 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 189 ◯13番(江頭晶子君)  保育士というのは、就学前までですから、ゼロ歳から6歳ですよね。大体ベテランというか、一人前になる保育士というのは、年齢1歳に対して2回、ゼロ歳から6歳を2度大体経験すると、大方の経験が自分の中に蓄積されていって、いろんな勉強がそこから派生してくるんですよね。ということは、大体、保育士を12年経験することで一人前だというふうに言われているんです。年齢を2回経験することが本当に大きな自分の蓄積になっていく。それがいろんな子育て支援センターに入ろうと、どこの相談業務に入ろうと、いろんなもののそこで蓄積されたものが、やっぱり発揮できるのは、それぐらいの実際現場を踏むというかな、現場を経験するには、せめて12年間は現場を踏むべきだというふうに言われています。民間の人事交流で一、二年で本当にそれがよしとするのかというのは、私は大きな疑問があります。だからこそ、糸島市が公立保育所を持ち、その中で現場をきちっと踏まえておくべきで、経験していって、そこからいろんな部署に行くべきではないかというふうに思うんですが、いかがですか。 190 ◯議長(有田継雄君)  松本市長。 191 ◯市長(松本嶺男君)  保育士の経験の積ませ方、現場の踏ませ方、いかにあるべきか。12年とおっしゃいましたけれども、そういう御指摘を踏まえながら、今後の保育士の養成もあわせて形にしていきたい、検討してまいりたい、このように思っております。 192 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 193 ◯13番(江頭晶子君)  ぜひ、今、子育て支援センターとか、子供さんにかかわってある、相談業務とかしている保育士さんたち、今、糸島におられる保育士さんたちの経験をぜひ聞いてください。私はそういう今の長糸であり、神在であり、今まで雷山で培ってきたいろんな保育経験がすごく今の現場に役立っているというふうにおっしゃると思います。だからこそ、今、子育て支援センターにお母さんたちが相談に行っても、本当に親身になって相談に乗ってくださっているし、発達コロキウムの中でも発表がされているように、いろんな意味でいい影響が出ているのは、公立保育所を糸島市が持っているからだということを思っているんです。これが全くゼロになるんですよ。このことに私は本当に疑問があるんです。ゼロに本当にしてよいのかということです。これはやっぱり糸島市にいい保育士、子育てのいろんなサポーターとなってくださる保育士を自分たちの市に置いておく。財産と私はいつも思うんですけれども、そういう人たちがいることが、糸島市にはとても大切なことであるし、今市長がおっしゃった元気のある糸島になるわけですよ。ここに1番に掲げてありますよ。糸島元気づくり。少子化、高齢化の挑戦だというふうに今年度の中に書いてある。子供を安心して生み育てる環境をつくっていくんだというふうに書いてある、その大切な一つのツールだというふうに私は思うんです。民間の云々かんぬんではなくて、糸島市として、行政として、保育士を育てていく現場をこのまま持ち続けるのか、全部本当になくすのかという、私は今大きな、そういうところに来ているではないかというふうに思うんですよね。それは、担当としてもそのことをお感じになっているんじゃないかというふうに思いますが、いかがですか。 194 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 195 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  先ほども言いましたように、確かに人材育成というものは、やっぱり現場があったほうが、それはいいのじゃないかと思いますけども、そのためにやはり民間の保育所の力もかりながら、そういう力をつけていただきたいと思っております。  それから、やはり民営化につきましては、種々検討もしてまいりましたけれども、行革の中で、市としてはやはり同じサービスであれば、安い税金投入でできるものを選ばざるを得ないということで、やっぱり民営化に踏み切ったということでございます。 196 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 197 ◯13番(江頭晶子君)  ちょっと質問を変えますね。今回、考案日に配られました保育所の民間活力導入に関する検討結果の3ページです。ここにその3番ですね、保育サービスの向上が期待できることということの下のほうに、ただしと、ただし書きがございます。仮に公立存続が決定され、サービス充実の予算措置を行えば、公立でも実施できるサービスであるというふうに書いてありますね。ということは、これは議会や市民がだめだと言えば、これは公立が存続できるということなんでしょうか、お尋ねをいたします。 198 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 199 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  非常に書き方があれなんですけれども、公立も私立も、やっぱり保育の分で比べるものではなく、同等であるというふうに、そういう表現をしたかったんです。したがいまして、これ、もししたら公立でもできますよというのは、これは保育所も財政投入してやっておれば、同じ同レベルのサービスがあっただろうということで書いております。したがいまして、民営化を進める上で白紙に戻るということはございません。 200 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 201 ◯13番(江頭晶子君)  もう1つお尋ねをいたしますが、このことを戻ることはないとおっしゃいましたけど、選定委員会がありますね。選定委員会を設立するために今度補正を出されました。その中に、保護者が入るというふうに説明を受けました。選定委員会の中に保護者が入りたくないということをおっしゃった場合は、選定委員会として成立するのかどうなのか、お尋ねをいたします。 202 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 203 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  成立するかしないかの答弁は、ここではっきりわかりませんけど、私どもはやっぱり保護者の生の声というのを聞きたい。そのことでお願いをしていく、それしかないと思っております。  以上です。 204 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 205 ◯13番(江頭晶子君)  5月24日、保護者会で説明をされましたよね。部長もたしか出席してあったというふうに思うんですけれども、あのときに保護者の御意見、大方の意見はどのような意見が出ましたでしょうか、お尋ねをいたします。 206 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 207 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  やはり一番心配なさっているのは、どのような方が今度されるか心配であると。子供たちが例えば先生が変わったり、環境が変わったりすると、非常にこれによって悪影響を及ぼすんじゃないかというのが一番多く出ておりました。  それと、保護者の声をどのように、今からの意見をどのように反映していくのかということでございました。  それと1点言われたのは、もうこれは余り申し上げたくないんですけれども、やっぱりもう少し前に情報を知りたかったということございましたけれども、やっぱり決定したのは、そういう時期でございましたので、一番早目にしたつもりであったんですけれども、そういう不満の声があっておりました。  以上です。 208 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 209 ◯13番(江頭晶子君)  そうですよね、拙速だって、余りにも急だというふうに不安の声がたくさん出ていたというふうに私も聞きました。たしか最後にあそこにおられました区長さんがおっしゃったこと、部長、覚えてあると思うんですけど、区長さんはどのように保護者の声として、行政側におっしゃったか、覚えてありますか。もし覚えてありましたら、覚えてなければ私のほうで言いますが、どうですか。 210 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 211 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  完璧には覚えておりませんけどもも、やはり市が進めている協働のまちづくり事業、まちづくり、これはやっぱり校区あるいは市民の方の声を反映して、一緒につくっていくものだと、そういうふうにおっしゃったと記憶しております。 212 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 213 ◯13番(江頭晶子君)  区長さんはそうではなくて、皆さんの保護者の声が不安でたまらない雰囲気を察知して、この不安を取り除くには、ちゃんと説明すべきではないかというふうにおっしゃいませんでしたか。市民協働のまちづくりを掲げている糸島市であるのなら、保護者がやはりこのことをきちっと受け入れるまで丁寧に説明しなければ、この心配をぬぐわなければいけないんじゃないんですかというふうにおっしゃいませんでしたですか、いかがですか。 214 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 215 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  市民の声を、きっとそういうことでおっしゃっていたと思っております。私どものほうも説明会が終わって終わりというふうには思っておりません。その中での意見、あるいは現在も保育所に置いています、これは神在もですけれども、そういう保護者の声というボックスも置かせていただいておりまして、随時皆さんの声あるいは意見を聞きながら、やっぱり尊重させていただきたいというふうには考えております。  以上です。 216 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 217 ◯13番(江頭晶子君)  じゃ、あとどのくらい保護者会を開催する予定があるのか。どれくらいきちっと保護者に寄り添って、この不安を解消しようというふうに思ってあるのか、お聞かせください。 218 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 219 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  現在、保護者への説明会につきましては、もう一度全体で行っておりますので、全体的にやるというのは、まだ決めておりません。するかどうかも決めておりません。ただ、やはり相当役員さんにもプレッシャーがかかっている分があるだろうと思っておりますので、該当の保育園の役員さんとは密に連絡をとりながら、協議を進めてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 220 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 221 ◯13番(江頭晶子君)  このスケジュールから見ると、かなりタイトですよね。議会が終わったらすぐ検討委員会の設立を告示するわけでしょう。その間に保護者が本当に不安を払拭できなければ、どうするつもりですか。このままもう、役員さんだけが保護者じゃないんですよね。預けてある全部のお子さんの親が保護者なんです。役員の何人かだけではなく、やはりきちんと保護者にこのことをきっちり、やっぱり不安になっていることを解決すべきじゃないかなというふうに思うんですけど、もうこれ以上、このスケジュールからすれば、あと延ばすかどうかしない限り開く暇がない。そういうスケジュールになっているんですが、もう保護者会は開かないで、役員さんとだけ話すというふうにお考えなんですか、お尋ねをいたします。 222 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 223 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  先ほども言いましたように、全体的に皆さん寄っていただく説明会は、もう計画はしておりません。ただ、役員さんを通じて、役員さんと意見のやりとりだけをやっているわけではございませんで、会員の皆さんが役員さんを通して、いろいろなお願いだとか意見を言われる。このあたりをとにかく吸収をしていきたいと思っております。  以上でございます。 224 ◯議長(有田継雄君)
     江頭議員。 225 ◯13番(江頭晶子君)  じゃ、あくまでもこのスケジュールは動かさずに、ずっと進めようというふうにお考えなんですね。私は雷山、井原の民営化のときに、よく存じ上げているというか、自分もそこに市民福祉におりましたから、わかっているんですけど、こんなスケジュールではありませんでしたね。かなり何度も保護者会を開いて、保護者が納得するまで話し合いを詰めてこられました。どういうことを保護者が望んでおるか、一つ一つ解決するために、きちっと文書もつくって、そしてされてきました。これが今回ないんですよ。私はやはりそういう意味からしても、余りにも急ぎ過ぎではないか、そういう気がしてなりません。やはりそこのところを丁寧にしない限り、あと私は本当にスムーズにいかないんじゃないかなという気がして仕方ないんですね。ほかの他市では、これが本当に裁判闘争になっているところもあるんですよ。裁判のいわゆる結果として、説明に少なくとも1年はとりなさいという判決が出ているところもあるんです。余りにも短か過ぎるというふうに私は思うんですけどね。このままでいくと、やはり保護者は納得いかないんではないかというふうに思います。それはこのままいかれると、本当言って私は大変だなというふうに思っておりますが、さて、私は民間にいってほしいというふうに思っておりません。先ほどから市長がおっしゃったように、この5つの仕事を市が担う、公的責任として担うというふうにおっしゃいました。やはりそのためには、糸島市として現場を本当に一つでも二つでも残しておく。このことが私は大切なことではないかというふうに思うんですが、市長はいかがですか。 226 ◯議長(有田継雄君)  松本市長。 227 ◯市長(松本嶺男君)  なぜ民営化かというのは、種々御説明申し上げておるところでございますけれども、その現場を踏む、現場感覚を養うという面は非常に重要な要素だと思っております。したがいまして、じゃあどういうふうにして踏ませるか。公立でなくとも民間の保育所で経験を踏ませる。そういうのも可能であるというふうに思っております。まだ、相手さんの了解を得たわけじゃございませんけれども、そういう仕組みをつくって現場経験をしっかり踏ませるように配慮をしたい、このように思っております。 228 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 229 ◯13番(江頭晶子君)  そもそも社会保障というかな、この保育の補助金が一般財源に入ってきたことで、かなりやっぱりこの保育業務が狭められてきた、削減せざるを得なくなってきた。先ほどの学校教育と一緒ですね。交付税で来てしまうと、一般財源に入れられて、本当はもっと子供たちに厚くしなくちゃならない財源が違うところに持っていかれてしまう。これはほんと言って、こういう民営化へ走ってきたところだろうというふうに思うんですね。私は民が悪いとは言っておりません。でも、公立もやはり大きな責務、公的役割、公的責任というのは本当にあるべきではないかというふうな気がする。それはなぜかというと、やはり弱者というか、子供がやはり障がいを持ったり、いろんな問題を抱えている子供をこれまで公立保育所が担ってきたんです。やはり責任を負ってきたんです。そのことは本当に重要なことだというふうに思うんです。例えば、手帳を持っている子供は加配が来ます。でも、その手帳を持たない、その手前のところで本当にやんちゃな子であったり、いろんな課題を持っている、そういう子供をやはり公立が今までずっと担ってきたんですよ。そういう子供たちのことを考えるときに、やはり公的な役割という、そういう意味での公立保育所というのは、とても私は重要な場所だと。子供たちを守り育てていく、そして母親、子供の周りにいる、いろんな課題を抱えている、そういうものの現場を踏まえる中から、日々のいわゆる、子供を育てている周りの人とのいろんな接触の中から、いろんな問題が解決するし見えてくるんです、保育士に。やはりそういう意味で公立保育所というのは、とっても私は重要だというふうに思うんです。ですので、ぜひ考えを変えていただきたい。それは財政の面でそうおっしゃるかもしれん。でも、重要度からいくと、そことはお金では比べられないし、やはり保育士を育てるのには、私はお金は必要なんです。そこに人材を育てるための投資というか、それは当然かかるものであって、それは必要だというふうに思うんです。どうでしょう。 230 ◯議長(有田継雄君)  松本市長。 231 ◯市長(松本嶺男君)  お金のことばっかりで民営化と言っておるわけではございません。民にできることは民へという行財政改革の一環として行わさせていただいておるわけでございます。  それから、私どもには、旧前原市時代、4園を2園民営化したという実績がございます。その民営化した2園につきまして、一定の評価はいただいております。ですから、残り2園を民営化させていただいても、保育サービスの質は落とさずに済むというふうに見て、想定いたしております。  それから、手帳を持つ一歩手前のそういう児童もいるんだよということにつきましては、確かにそのとおりでございます。これをそのような子供たちも民間で主として保育してもらうことになるわけですけれども、そこら辺につきましても、私ども人的あるいは財政的な支援はしっかりさせていただきたい、このように思っております。  以上です。 232 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 233 ◯13番(江頭晶子君)  民間の保育士の勤続年数、全国平均で4年9カ月です。糸島市でいえば9年ぐらいだそうですけど、でも、これって長いか短いかと言ったら、本当に先ほど言ったように12年以下なんですよね。ということは、やはり賃金がそれほどでもないということなんです。女性の職場です。糸島市も先々保育士を1人ずつぐらいは入れて10人程度はとおっしゃいましたけど、その10人の中にどれだけ正規の職員がいるだろうかと私は疑問に思うんですね。嘱託職員になるかもしれない。ということは、保育士が10人いますよと、頭数はそろうかもしれませんけれども、でも、今の保育士のちゃんと正規の賃金で行くということは、本当はとてもやはり安定しているから、いろんなことを学び、そして広げられていく。そういう意味では、そういうところほど削られていくことに私は物すごく悔しさを覚えるんです。女性の職場、そしてそういう家庭の延長線上のような仕事だからということで、本当に切り売りされていくところに賃金を安く安くしていく。今の民間で働いている人たちのこの安さをやはりこれだけ民間が保育所としていくということであれば、やはりどうしても人件費が削られていくわけですよ、運営も経営も成り立たてていくためには。ということは、どうしてもそこにしかしわ寄せがいかない。今、糸島の市民の市役所の窓口だってそうでしょう。民間で入っていらっしゃるところは、本当に安い賃金ですよ、皆様方と違って。でもそれが私は悪いと言っているんじゃなくて、そういうことになりかねない。そうではなくて、やはりちゃんとした身分で保障をして、そしてちゃんとそういう意味で育てていく、プロフェッショナルを育てていくためには、やはりとても大切な問題だと思うんです。だから、民間に移行して民がという、いい評価を得られる。私はそのことを言っているわけじゃないんです。それは民間は理念を持ってちゃんと保育してあるんですから、それはそれでとても立派なことだと思いますし、そのことを言っているんではなくて、公的な市役所としてちゃんとそれを確保しておくべきではないか。そのことが先々糸島市の本当に市の中の財産、プロフェッショナルを育てていく、本当のツールになっていくというふうに思います。同じことやけん答弁せんと思ってあるでしょう。それはそれで。 234 ◯議長(有田継雄君)  松本市長。 235 ◯市長(松本嶺男君)  職員としての保育士、一定の数の保育士は正規職員で確保し続けます、これからも。それから民間はその勤続年数4年とかおっしゃいましたけれども、これは経営方針もあろうかと思いますが、それぞれの保育所には主任保育士がおられます。年齢構成もそれなりにバランスのとれたものになっておると思われまして、その結果踏まえて、全国的にはそういう数字だろうと思っておりますけれども、みんながみんな年齢高めればいいというものでもなかろうと私は思います。 236 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 237 ◯13番(江頭晶子君)  最後に1点、確認だけします。今から財政削減、財政的なメリットが大きいということですが、この削られた財源は子供の子育て支援に使われるのか、それとも他のことに混ざって使われるのか、これはどのようにこの財源を使うのか、最後、お尋ねいたします。 238 ◯議長(有田継雄君)  井上人権福祉部長。 239 ◯人権福祉部長(井上日出海君)  所管としましては、基本的にはこの浮いた財源については子育て支援に使わせていただきたいと思っております。ただ、私は、市長ではありませんから、全部と言うことはできませんけれども、所管としては、やはりそういう保育士の育成、あるいは子育て支援の総合的な扱い方、それから市立保育所の今後耐震も含めた園舎の整備、このあたりを中心に使わせていただきたい。これを市長等にお願いをしていきたいと思っております。大方それは打ち合わせの中では「それが当たり前やろうな」ということは言ってもらっておりますけれども、100%使えるかどうかというのは、ちょっと答えられませんが、そのように考えております。 240 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 241 ◯13番(江頭晶子君)  では、市長、それ約束できるんですか。 242 ◯議長(有田継雄君)  松本市長。 243 ◯市長(松本嶺男君)  しっかり約束いたします。 244 ◯13番(江頭晶子君)  以上をもちまして、終わります。 245 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして、江頭晶子議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩をします。  再開は2時5分を予定いたしております。      (午後1時52分 休憩)      (午後2時04分 再開) 246 ◯議長(有田継雄君)  再開いたします。  11番堀田勉議員の発言を許可します。堀田議員。 247 ◯11番(堀田 勉君)  建設産業常任委員会の堀田でございます。通告に基づき質問をいたします。  質問に入ります前に昨年の3月11日に発生をいたしました東日本大震災から、ちょうど1年3カ月が経過をいたします。被災地では、ようやく急場の対策が一段落をして、これから新しい一歩を踏み出す段階に入ってきたと言われております。現在でも我が家に帰ることのできない避難者の総数は、5月18日現在で、34万1,235人いらっしゃると聞いております。今後、解決していかなければならない問題は、この避難者の件、住宅、瓦れき、産業、鉄道、そして、何といっても原発事故のことだと思います。市長の言葉の中にこういう例えがありました。3月11日以降、原子力、また原発といった客が、糸島市の玄関を勝手に開けて入ってきて奥座敷に座り込んだと、そういう表現をされたことを思い出しました。まさにそのとおりだと思います。今どうかといいますと、その客に帰っていただこうにも、その手立てがないと、言葉が見つからないと、そういう悶々とした状態じゃないかなと思っております。  そのような中で、今回、糸島市民にとって、関心のある2つの質問を行うようにしましたので、よろしくお願いいたします。  まず、津波についてですが、昨年、宮城県議会に調査に参りました。そのときに聞いたことばですが、死者の98%の方が津波で亡くなられたそうでございます。現在、1万5,859名の方が犠牲で、不明者が3,021名というふうに聞いておりますが、その98%が津波による被害だそうでございます。私は深江に住んでおりまして、毎日海を見て暮らしています。福吉、鹿家方面に行くときには、あの数十キロの海岸線を走ります。志摩とか前原方面に行くときには、浜窪から先に海が広がります。あの道を通るたびに、3.11の津波が襲ってくる光景を思い出します。市長の言葉は、市長にはよく60キロ海岸線があるとおっしゃいます。正確には58キロだそうですが、その60キロ沿岸にお住まいの方は、恐らく私と同じような感覚を持ってあるのではないかなと考えました。  そこで、今回、津波のハザードマップについて質問をいたします。ハザードマップはつくる計画があるのか、また、あるとしたらいつ作成をするのか、お尋ねをいたします。  次に、エネルギーについて質問をします。  原発事故を契機に、我が国はエネルギー計画の基本的な見直しを迫られました。現行のエネルギー計画では、2030年までに14基の原発を新増設するということになっておりました。しかし、この計画は既に国民の支持を失っております。政府は、エネルギー基本計画の見直しに着手をして、この夏にも新しい計画を策定すると言われております。今後は巨大集中型の発電システムを中心としたエネルギー政策に変わって、分権、分散型の自然エネルギーへの転換が求められています。これには自治体の担う役割が非常に大きいと言われております。自治体において、地域のエネルギー戦略の確立が問われることになるとあります。  そこで、2つ目の質問ですが、電力、そして、エネルギー戦略について行いたいと思います。  エネルギー戦略についてですが、すぐというわけにはいかないわけで、当面の電力の不足が予想をされます。昨年はたしか市役所などの公共施設においては、15%の節電目標だったと記憶をしておりますが、その成果はどうだったのか、また、節電量と達成率、そして、節電による効果は幾らだったのか、まずお尋ねをいたします。よろしくお願いします。 248 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 249 ◯危機管理部長(三角孝志君)  まず、1点目の津波ハザードマップについてでございますけれども、東日本大震災を受けまして、本市におきましても、津波対策、これは喫緊の課題だというふうにとらえておりまして、津波ハザードマップにつきましては、今年度中に作成をいたしまして、市民に配布をしたいというふうに考えております。 250 ◯議長(有田継雄君)  波多江総務部長。 251 ◯総務部長(波多江邦彦君)  昨年の節電実績でございますけれども、7月から9月までの夏場の3カ月で申しますと、公共施設全体で、節電量が約39万キロワットアワー、率で申しますと、対前年比12.87%、約13%でございます。これを電気料金に換算しますと、概算で約850万円ほどの節減ということでございます。  以上です。 252 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 253 ◯11番(堀田 勉君)  ありがとうございます。  じゃ、津波ハザードマップについてお尋ねをいたします。  私ね、さっき言いましたように、深江に住んでいますとね、よくうわさが流れるんです。過去にはるか昔に5メートルの津波が来たげなばいとかですね、えらい津波があったげなばいとかいう話をよく聞きます。もし津波が来たら、深江地区ですと、波呂ぐらいまで津波が来るねとかいう話をよくされるんでですね、本当に過去の津波のデータ、幾らのが来たのか、そういうデータがあったら教えてくたさい。 254 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 255 ◯危機管理部長(三角孝志君)  過去の津波のデータでございますが、糸島市、それから、福岡県におきましては、過去の津波のデータは持ち合わせておりません。今、あります記録ですけれども、福岡管区気象台のデータによりますと、博多検潮所、これは福岡市の東区東浜にございますけれども、1960年5月23日のチリ地震時に75センチ、それから、2011年3月20日の福岡西方沖地震におきまして、32センチの津波が観測されております。この2つしかデータとしては残っておりません。  以上でございます。 256 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 257 ◯11番(堀田 勉君)  これは、じゃ糸島市にはないということでよろしいんですか。これは東浜ですね。糸島市においては、ないということですかね。 258 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 259 ◯危機管理部長(三角孝志君)  糸島市には、津波の観測所というものは持っておりません。 260 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 261 ◯11番(堀田 勉君)  わかりました。  じゃ、4メートルとか5メートルとかいうのは、あれはもうデマやったとですね。そういうふうに思っていいですね。ありがとうございます。(発言する者あり)ガセネタですか。  よく住民の皆さん心配されるのは、きらら温泉があります。あそこの前に川があるんですが、あの川の両岩は満潮時にはそこまで潮が上がってくるんですよ。すごく低いところなんですが、そういうところがすごく心配をされてあるというのがあります。それで、今後、津波が想定されるのであれば、どれぐらいの津波が想定されるのか、それと、その調査はいつ、だれが行ったのか、わかったら教えてください。 262 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 263 ◯危機管理部長(三角孝志君)
     想定されます糸島市での津波の高さでございますが、平均潮位で申し上げますと、最大で22センチから2メートル58センチとなっております。満潮時になりますと、最大で3メートル51センチの津波が想定をされております。この想定の高さですけれども、昨年、福岡県が津波アセスメント調査を実施しておりまして、その結果によるものでございます。  この津波の震源地ですけれども、対馬東沖日本海で、マグニチュード7.0の地震を想定した場合の糸島市沿岸への津波の想定高でございます。  ちなみに、これはことしの3月に既に公表もされております。  以上でございます。 264 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 265 ◯11番(堀田 勉君)  対馬沖でマグニチュード7が発生した場合に、最大で3.51メートル、これは満潮時含めてという答弁だったと思うんですが、じゃ皆さん心配してある対馬沖で起こると、当然玄海原発にも影響があるわけなんですが、玄海原発の津波対策はどうなっているのか、わかったら教えてください。 266 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 267 ◯危機管理部長(三角孝志君)  玄海原発の津波対策でございますけれども、昨年の4月までに、これは国の指示が出ておるんですけれども、3点実施がされております。  まず、1点目ですけれども、電源確保対策といたしまして、高圧電気車4台、それとケーブルの配備、移動用変圧器と仮鉄柱等を活用した外部電源復旧対策。  2点目といたしまして、冷却水を送るポンプの確保といたしまして、仮設ポンプ、仮設ホースの配備、タービン動補助給水ポンプ、それから、非常用発電機といった重要な機器がありますエリアへの扉等への防水対策。  3点目といたしまして、冷却水の確保といたしまして、隣接する淡水池、これらを活用することによります水源の確保、この3点が電力事業者によってなされておりまして、これは昨年の5月までに国から妥当との評価が得られておるということでございます。  これに加えまして、ことしの3月には大容量発電機、これは4基が導入も既になされております。  なお、今後の対策といたしまして、重要機器の防水対策、海水ポンプ等の予備品の確保、水タンクの補強等が実施されるということになっております。  以上でございます。 268 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 269 ◯11番(堀田 勉君)  今、答弁をいただきましたが、玄海原発においては、津波対策は今のようなことだと私も伺ったんですが、これは本当に信用していいんですか。信用できるデータとして、信頼できるデータとしてよろしいんですか。どうなんですか。 270 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 271 ◯危機管理部長(三角孝志君)  実施をされております緊急安全対策によりまして、玄海原発では、一応2.1メートルの津波が想定をされておりますけれども、この緊急安全対策によりまして、13メートルの津波まで原子炉の燃料を冷却する機能が維持されるとのストレステストの評価結果が、電力事業者によって、今国に提出をされておりまして、今後、国において、このストレステストの審査が行われるというふうになっております。  以上でございます。 272 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 273 ◯11番(堀田 勉君)  国において審査がなされるということで、この結果を待ちたいと思いますが、まあ2.1メートルを想定して、13メートルまでの対策を練っているということで理解をしたいと思います。  糸島の話に戻るんですが、マグニチュード7が起こったときに3.51メートルが最大ですね。満潮時に津波が来るということでございますが、市内において影響をされると思われる世帯数はどれぐらいあるか、おわかりですか。 274 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 275 ◯危機管理部長(三角孝志君)  県の津波アセスメント調査の結果で申し上げさせていただきますと、糸島市内では、仮に津波が来た場合、マグニチュード7.0の津波が来た場合ということでございますけれども、家屋の全壊が5戸、それから、半壊が13戸、床上浸水が24戸、床下浸水が25戸(100ページで訂正)の被害想定が出ておるというところでございます。幸いなことに、この津波によります広範囲な浸水は想定がされていないという状況でございます。 276 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 277 ◯11番(堀田 勉君)  広範囲な浸水が予測されていないということは、先ほど私冒頭に言いましたように、深江に来て波呂ぐらいまでは行かんということですな。そういうふうに理解をしたいと思います。  今おっしゃった全壊が5戸、半壊が13戸とおっしゃったんですが、今から調査をされて言われることでしょうから、マップを作成されるでしょうから、どこがどうですよという質問はやめておきます。今度、マップができるのを楽しみにしておりますので、よろしくお願いします。  今年度、マップを作成されるということでございますが、どことどのような検討をなされてあるのかわかりましたら教えてください。 278 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 279 ◯危機管理部長(三角孝志君)  先ほど答弁いたしました被害想定の中で、床下浸水25戸と申し上げましたけれども、29戸の間違いですので、訂正をさせていただきたいと思います。  それから、マップの作成に当たり、どこと検討しているのかということでございますが、県から津波アセスメント調査のデータをいただいております。このデータをもとに、九州大学の地理空間情報システム、これはGISと言っておりますけれども、その専門であります三谷教授に協力をいただきまして、県のデータ、それから、糸島市で保有をしております標高のデータをもとに、今後、津波の遡上区域、あるいは津波の高さ、避難場所等を示した津波ハザードマップを作成することで、今進めておりまして、既に九州大学との協議に入ったところでございます。  以上でございます。 280 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 281 ◯11番(堀田 勉君)  そのマップの件でお尋ねをしたいんですが、よその自治体のを拝見しますと、避難所には当然海抜表示があるんですが、電柱につけてあり、いろんなところに海抜表示をしてあるようなんですが、そこはどのように検討してあるか教えてください。 282 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 283 ◯危機管理部長(三角孝志君)  海抜表示の関係でございますけれども、さきの議会でも答弁したかと思いますが、津波ハザードマップの策定とあわせまして、市内のポイントとなります場所に海抜表示を設置したいというふうに考えております。  海抜、あるいは津波高等の表示方法については、これは設置場所も含めてでございますが、九州大学の協力を得て検討をして、今年度中の設置を目標に進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 284 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 285 ◯11番(堀田 勉君)  その海抜に関連するんですけど、海岸線が60キロあると言いました。その60キロの付近に住んである方は、自分の家がどれぐらいの高さにあるのか、海抜幾つになるのかと、恐らくわかっていないと思います。その辺はどういうふうにお知らせになるつもりか、教えてください。 286 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 287 ◯危機管理部長(三角孝志君)  市内の海抜でございますけれども、海岸線に限らず、市内には2万656ポイントがございまして、そこの海抜がこのGIS、地理情報システムを利用してわかりますので、市民の方には、この海抜については、今後お知らせをしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 288 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 289 ◯11番(堀田 勉君)  ぜひ自分の住んでいるところが何メートルあって、近くに逃げるには何メートルのところに逃げたらいいよとわかるようにしていただきたいと思います。よろしくお願いします。  6月3日も総合防災訓練がありましたが、今後、津波に関しての防災訓練等は計画してあるのかどうか、お尋ねをいたします。 290 ◯議長(有田継雄君)  三角危機管理部長。 291 ◯危機管理部長(三角孝志君)  津波の避難訓練でございますけれども、自主防災組織において、既に津波の避難訓練をしたいというような自主防災組織もあるようでございますので、ぜひその訓練ですね、これは実施をしていただきたいというふうに思っております。  避難訓練につきましては、住民みずからが自主防災組織を活用しまして、情報伝達の方法、あるいは避難場所の確認、避難経路、避難といった一連の流れを確認しながら実施するのが非常に効果的だというふうに思っておりますので、ぜひこの自主防災組織、自主的に年1回計画をしていただきたいというふうに思っておるところでございます。住民の方みずからが計画をしまして実行することで、住民の方それぞれがですね、課題、これもわかっていただけるのではないかというふうにも思っております。  自主防災組織だけに任せるのではなくて、市といたしましても、この避難訓練、しっかりと働きかけもしていきたいと思っておりますし、危機管理課、あるいは消防本部、協力をしてですね、連携して、この訓練の手助けをする体制は既に整えておりますので、ぜひ実施をしていただきたいというふうに思っております。  以上でございます。 292 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 293 ◯11番(堀田 勉君)  今回、津波の件についてお尋ねしたんですが、本当に私少し安心しました。変な5メートルとか6メートルとかいう津波のうわさが流れていましたんでね、少し本当に安心しました。備えをきちっとしておけば、そんなに心配することはないということではないかなと思っております。  市民には正確なデータとして、信頼できるデータとして提供をしていただきますようにお願いをしたいと思います。危機管理部の皆さん、大変でしょうが、ひとつ頑張ってください。よろしくお願いします。  次は、節電の件についてお尋ねをします。  昨年の節電率が約13%で850万円という報告が今ありました。惜しかったですね。15%行っとったら、1,000万円超しちゃったんじゃないかと思うんですけどね。  それで、公共機関はそういうふうだったと理解しましたが、じゃ市民とか事業者向けにはどのような取り組みをなされたのか、また、その結果、どれだけの効果があったのか、わかりましたらお知らせください。 294 ◯議長(有田継雄君)  瀬戸環境部長。 295 ◯環境部長(瀬戸道孝君)  市民向けの取り組みとしまして、広報いとしま、市ホームページを通しまして、家庭でできる節電術や関係家計簿の紹介を行いながら、節電の呼びかけを行っているところでございます。  また、事業所向けの取り組みとしましては、商工会などの業界団体を通しまして、節電の依頼と啓発ポスター、啓発チラシの配布も行っております。  その効果でございますが、九州電力の資料によりますと、平成22年度上期、これは4月から9月まででございますが、これと平成23年度の上期を比較しますと、996万キロワットアワー、率にしまして、4.8%の節電の効果が上がっております。  以上でございます。 296 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 297 ◯11番(堀田 勉君)  部長、今4.8%とおっしゃいました。これは糸島管内で4.8%でよろしいですか。もう、うんでいいです。(「はい」と呼ぶ者あり)はい、ありがとうございました。  それで、さらにことしは九州電力はこの7月2日から9月上旬まで、10%の節電要請を行うというふうになっておりますが、糸島市においては、どのような目標を立てられてあるのか、お尋ねをいたします。 298 ◯議長(有田継雄君)
     瀬戸環境部長。 299 ◯環境部長(瀬戸道孝君)  糸島市では、九州電力からの要請を受けまして、市民、事業者、公共施設に対しまして、一昨年度比10%以上の節電をお願いすることにいたしております。  以上でございます。 300 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 301 ◯11番(堀田 勉君)  簡単に10%といっても、去年も13%やったわけで、またことし10%というふうになってくると、非常に大変だなと思うんですが、庁舎含めて、公共施設は具体的にどのような取り組みをされようとしてあるのか、教えてください。 302 ◯議長(有田継雄君)  波多江総務部長。 303 ◯総務部長(波多江邦彦君)  公共施設の節電でございますけれども、昨年に引き続きまして、まず、冷房、空調の運転でございますけれども、室温29度になるまで冷房のスイッチは入れないということで、大きな効果を期待しております。  それから、これも昨年から引き続きまして、いわゆる照明照度を維持した事務所内の蛍光灯の間引き、それから、電気ポット、あるいは冷蔵庫などの電気機器の使用の禁止、これも昨年度からでございます。  それから、今年度、新しい事業といたしまして、新館の事務所スペース、1階から4階まででございますけれども、これのLED化をしかるべく早急に行いたいと考えております。  こういった取り組みを各館に、今、節電推進員というのを設置しておりまして、この推進員を中心に節電の取り組みの決定事項を細かくチェック、徹底を図り、ぜひ10%以上達成したいというふうに考えております。 304 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 305 ◯11番(堀田 勉君)  じゃ、その10%節電に成功した場合の単純な金額は幾らになるんでしょうか。 306 ◯議長(有田継雄君)  波多江総務部長。 307 ◯総務部長(波多江邦彦君)  10%節電したと仮定をいたしますと、約30万キロワットアワーが節電できまして、料金に換算しますと、約660万円になろうかと思っております。 308 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 309 ◯11番(堀田 勉君)  これね、私去年も同じようなことを言ったんですが、その節電の金額を原資にして何かできんですかという提案を少しした記憶があるんですが、それは後でいいましょう。  市民、事業者向けにはどうしていくのかというお尋ねをしたいんですが、夏場の電気でいいますとね、夏場の日中の電気が、エアコンが53%なんです。一番エアコンがやっぱり占めているんです。そういう意味で、市民とか事業者の方に対して、どのような節電の呼びかけをされるのか、お尋ねをいたします。 310 ◯議長(有田継雄君)  瀬戸環境部長。 311 ◯環境部長(瀬戸道孝君)  市では、5月29日付で、糸島市電力不足対策本部を設置いたしました。そして、ここを司令塔に、エアコンの設定温度を28度に設定、それから、無理のない範囲でエアコンを消し、扇風機の利用、すだれやよしず、緑のカーテンの活用、待機電力、不要な照明のオフ、看板等のライトアップ、ネオンを控えるなどを中心に、広報いとしま、市ホームページなどを通しましてお願いをしたいというふうに考えております。  また、事業所向けには商工会などの業界団体を通しまして、約2,000の事業所に対しまして、節電のお願いをしたいというふうに考えております。  以上でございます。 312 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 313 ◯11番(堀田 勉君)  節電ていうたって、なかなかみんなせんとですよ。それでね、じゃちょっと皆さん自分の家を考えてください。エアコンのコンセントを抜いてあるところありますか。あった。ほとんどの方がコンセントを抜いていない。やっぱりそこから節電を始めないかん。待機電力と言われるものが、全体の4%あるんです。  それと、皆さんお気づきになっていない暖房便座ですね、ウォシュレットの。あの暖房が3%ある。2つ抜けると、単純計算ですと7%減ります。あと3%頑張ったら10%になるんですね。だから、そのやり方もね、ちょっと私も協力しますからね、市民にアナウンスするときに相談に乗りますので言うてください。  それと、電力設置何とか云々と、こう長い名前がついていますが、その企画がありましたね。あれをもう一度詳しく教えてもらいますか。 314 ◯議長(有田継雄君)  瀬戸環境部長。 315 ◯環境部長(瀬戸道孝君)  昨年の6月議会におきまして、議員のほうから御提案がございました節電策、これを参考にさせていただきまして、この夏、糸島市内の世帯や事業所を対象に、7月から9月までの間のいずれか1カ月間、10%以上の節電目標を達成したところに抽せんで市内の産品等を送る事業、こういったものを、この委員会の中で検討を行っておるところでございます。  以上でございます。 316 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 317 ◯11番(堀田 勉君)  これはね、ぜひお願いします。楽しみながら節電をして、市内産品かなんかわかりませんけれどももらえると、本当住民の皆さん楽しみにしてあると思います。私も仕事柄あちこち行くんでその話をしたら、皆さん楽しみにしてありますので、ぜひよろしくお願いします。  荒川区の事例を去年も申し上げたんですが、荒川節電マイレージコンテスト、これは荒川区の場合は20%だったんですね、実は。去年の6月から9月までで、4,523世帯が登録をされたそうです。30%以上節約されたところが2,600件もあるんですね。だから、意識があったらそれぐらいは節電できるんですよね。20%以上が1,800件で、合計4,500件というデータがあります。ぜひ市民の皆さんにも節電の呼びかけを強力に行っていただきたいと思います。  そこで、もう1つ提案ですが、先ほど申し上げましたように、昼間、電気を使うピークの時間帯が2時前後だと言われているんですが、そのときの一番使う電気が、エアコンで53%、冷蔵庫で23%になっておりますね。ですから、エアコンを控えたら、それだけ節電になるわけですよ。自分の家のエアコンを消して、電気を消して、公共機関へ行こうと。どうですかね、部長。 318 ◯議長(有田継雄君)  瀬戸環境部長。 319 ◯環境部長(瀬戸道孝君)  市内にも図書館、それから、きららの湯、子育て支援センター、あごらふれあい博物館などの公共施設がございます。議員御提案のように、これらの公共施設を町中施設というように利用していただければ、施設の利用促進にもつながりますし、節電にもつながると思いますので、例えば、エアコンを切って図書館へ行こう、こういうようなキャッチフレーズをつくってPRをしていきたいというふうに考えております。(発言する者あり)  以上でございます。 320 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 321 ◯11番(堀田 勉君)  今、行くもんかという声が出ました。図書館のエアコンは少し下げていただけますか。ぜひお願いします。  また、荒川区の事例で申しわけないんですが、「あらかわ街なか避暑地」というデータがあります。トータルで6月から9月までで52万9,000人の方が、今言ったようなところで利用をされたそうです。それでね、何を言いたいかといいますと、その方々の電気代を計算すると、1,064軒分の電気使用量が節電をできたという試算が出ているんですね。ですから、ぜひやってみてください。そしたら、またおもしろい数字が出るかもしれないと、そんな気がしますんで、よろしくお願いします。  ちなみに荒川区においては、意識が芽生えたんでしょうね。熱中症による患者も激減をしたという報告がなされております。  以上でございます。よろしくお願いします。  次、再生可能エネルギーについてお尋ねをしたいんですが、最初に申し上げましたように、今後は自然エネルギーへの転換が求められる、自治体の担う役割が非常に大きくなってくると思うんですが、糸島市において、再生可能エネルギーの今後の取り組み、また、エネルギーの導入の計画等について、ありましたらお尋ねをいたします。 322 ◯議長(有田継雄君)  瀬戸環境部長。 323 ◯環境部長(瀬戸道孝君)  本年度から再生可能エネルギー導入の推進を図るために、新エネルギービジョンに基づきまして、設置場所や導入手法などを検討する委員会を設置いたしまして、再生可能エネルギー導入の具体化を図ることにいたしております。  以上でございます。 324 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 325 ◯11番(堀田 勉君)  部長、福岡県ではですね、ことしから市町村を対象に再生可能エネルギー発電設備導入促進事業というふうな長い名前ですが、こういう公募をしてあったと私記憶をしていますが、糸島市は応募をされたんですか、どうですか。 326 ◯議長(有田継雄君)  瀬戸環境部長。 327 ◯環境部長(瀬戸道孝君)  市では、再生エネルギー導入第一弾といたしまして、また、エネルギーの地産地消モデルケースとしまして、九州大学工学院の島谷研究室の協力を得まして、白糸の滝ふれあいの里への小水力発電設備の設置に向けた応募を行っているところでございます。  以上です。 328 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 329 ◯11番(堀田 勉君)  白糸の滝の小水力発電に向けて応募を行ったということですね。そうですね。(「はい」と呼ぶ者あり)では、このことによって、じゃどういう効果をねらってあるのか、教えてください。 330 ◯議長(有田継雄君)  瀬戸環境部長。 331 ◯環境部長(瀬戸道孝君)  一番の効果といたしましては、再生可能エネルギーの重要性を広く市民にアピールをいたしまして、エネルギーや環境への関心を高めることができると考えております。  また、白糸の滝が地球環境に優しいエコパークとしての機能も加わり、より多くの観光客の誘致につながることができると同時に、施設で利用する電力を賄うことができるというふうに考えております。  以上でございます。 332 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 333 ◯11番(堀田 勉君)  ぜひですね、この小水力発電もおもしろいデータがたくさんありますので、私も研究をしたいと思いますが、ここに鹿児島県の事例もあります。鹿児島県は全域で40カ所の小水力発電をつけますよと。今後、6年間で2,000億円の投資ですよと。5万世帯分の電力を賄いますよと、こういう資料もありました。ぜひ小水力発電も検討をしていただきいと思いますが、と同時にやはり太陽光の話になってくるんですね。同僚議員が午前中おっしゃいましたので、あんまり深くは言いません。  例えば、公共施設においても、太陽光をつけるところが非常にふえてきています。川越市ですね、市内の学校すべてに太陽光をつけますと、そういうところがたくさんふえてきているんですが、そろそろ公共施設もそういうことを考える、太陽光のシミュレーションだけでもいいんです。つけるかつけないかは別問題として。もしつけたらどれぐらいで償却できますよというようなシミュレーションはやるべきじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 334 ◯議長(有田継雄君)  総務部長。 335 ◯総務部長(波多江邦彦君)  今、おっしゃいます太陽光発電、これにつきましては、今年度予定しておりますのは、波多江公民館に15キロワットの発電容量を備えた設備を設置する予定でございまして、こういったことで、自然再生可能エネルギーの活用に向けた市民へのPR、それから、非常用電源対策、こういった形で、大きな効果が期待できるというふうに考えております。  ただ、いずれにしましても、現時点では多額の費用も想定されることから、今議員おっしゃいましたように、いろんな形でシミュレーションを行いたいというふうに考えております。  以上です。 336 ◯議長(有田継雄君)
     堀田議員。 337 ◯11番(堀田 勉君)  ぜひですね、これシミュレーションただやけんですね、どんどんやられたらいいと思います。私も仕事柄携わっている部分があるんですけどね、家庭用については、もう申し上げません。ひとり言でやめておきます。  太陽光含めて、いわゆる自然エネルギーと言われるもののことについてお尋ねをしたいんですが、糸島市において、そういう風力であるとか、先ほどの小水力、あるいは太陽光等の立地可能なところをメニュー化をして、企業にPRをしていく。また、それが誘致につながってくるんではないかなと、そんな気がするんですが、いかがでしょうか。 338 ◯議長(有田継雄君)  瀬戸環境部長。 339 ◯環境部長(瀬戸道孝君)  糸島市では、来年度、福岡県の再生可能エネルギー発電設備導入促進事業、これに応募をいたしまして、糸島市内の立地可能性調査を行うことにしております。この中で、市内の風力、太陽光などの立地可能と思われる場所を選び出し、その可能性について調査を行い、メニュー化をいたしまして、再生可能エネルギー設備の誘致資料として、企業にPRしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 340 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 341 ◯11番(堀田 勉君)  これはね、もう積極的にやってくださいよ。ぜひお願いします。  国内で、今メガソーラーの候補地が47カ所といったかな、それぐらいあるというふうに聞いています。糸島市は当然入っていませんけれども、そういう時代になってきていますのでね、ぜひメニュー化をして、売り込みをしていただきたいと思います。  また、市の土地、市が所有している土地を貸し出す、そんなことをやって、あるいはメガソーラーとか風力発電とか、自然エネルギーをどんどん誘致をして、最終的には糸島市は自然エネルギー宣言都市を目指したらどうかということを思ったりするんですが、いかがでしょうか。 342 ◯議長(有田継雄君)  瀬戸環境部長。 343 ◯環境部長(瀬戸道孝君)  これからの時代、再生可能エネルギーは生活面や経済面の主役になってまいります。また、環境都市糸島を目指す市としましては、既存の電力に少しでも頼らないまちを築いていかなければなりません。ただ、これは一朝一夕には進みません。長期のビジョンを掲げ、地道に進めていくしかないと思っております。そのために、市民、事業者への設備の設置の呼びかけ、メガソーラーや風力発電の誘致など、再生可能エネルギー導入につながる取り組みを継続して進めなければならないというふうに考えております。  糸島ブランドの一つになるよう組み立て、エネルギーの地産地消、ひいては議員御提案の自然エネルギー宣言都市を目指してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 344 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 345 ◯11番(堀田 勉君)  最後になります。  ある本にこういうことが書いてありました。自治体がつくるエネルギーから、地域経済の活性化と雇用の創出をというふうにあります。要するに、自然エネルギーを使おうとすると、やっぱり地域の雇用も発生をしてくるということだと思いますので、ぜひ取り組みをお願いしたいと思います。  ちなみに国内の自治体の中で、そのエリアの中で使う民生・農水用のエネルギー需要を上回る再生可能エネルギーを生み出しているというところ、100%エネルギー永続地帯というんだそうですが、それが52町村あるらしいですね。ですから、そこでは100%エネルギーを賄っているんだそうです。ちなみにそれが10%を超している県は、全部で9県あるそうです。九州が2つ入っています。大分県、熊本県ですね。これはもう地熱でしょうね。そういう資料もあります。ぜひ再生可能エネルギー、自然エネルギーを使ったすばらしいまちづくりができますことをお願いいたしまして、私の質問を終わります。  ありがとうございました。 346 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして、堀田勉議員の一般質問を終了します。  以上で本日の日程はすべて終了いたしました。本日はこれをもちまして散会します。      (午後2時45分 散会) Copyright © Itoshima City Council Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...