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  1. 糸島市議会 2012-03-26
    平成24年 第2回糸島市議会定例会(第6日) 本文 2012-03-26


    取得元: 糸島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      (午前10時00分 開議) ◯議長(有田継雄君)  ただいまの出席議員は23名です。よって、会議は成立いたしましたので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりでございます。  これより議事に入ります。 日程第1 議案第8号       糸島市空き家等の適正管理に関する       条例について      議案第9号       糸島市行政組織条例等の一部を改正       する条例について      議案第11号       糸島市特別職の職員で非常勤のもの       の報酬及び費用弁償に関する条例の       一部を改正する条例について      議案第13号       糸島市手数料条例の一部を改正する       条例について      議案第14号
          糸島市財産の交換、譲与、無償貸付       等に関する条例の一部を改正する条       例について      議案第21号       糸島市立公民館条例の一部を改正す       る条例について      議案第22号       糸島市立伊都国歴史博物館条例の一       部を改正する条例について      議案第26号       職員の公務中に生じた車両事故の損       害賠償及び和解について      請願第2号       玄海原発再稼動中止と廃炉を求める       請願      請願第4号       玄海原発再稼働中止を求める請願 2 ◯議長(有田継雄君)  日程第1.議案第8号 糸島市空き家等の適正管理に関する条例についてから、請願第4号 玄海原発再稼働中止を求める請願まで、10件を一括議題といたします。  本件については、総務文教常任委員会に付託しておりましたので、委員長の報告を求めます。谷口一成委員長。 3 ◯総務文教常任委員長(谷口一成君)  今定例会において、総務文教常任委員会に付託を受けました議案8件と請願2件につきまして、3月7日に執行部からそれぞれ提案理由の説明を受け、質疑を行い、討論、採決を行いましたので、審査の経過と結果を御報告申し上げます。  まず、議案第8号 糸島市空き家等の適正管理に関する条例については、空き家の現状等について執行部より説明を受け、実態調査の結果、市内に約630軒あり、平成24年度から具体的な調査を予定してあることを確認いたしました。  その後、条例案の説明を受け、審査を行いました。審査では、「罰則規定がなく、公表だけで効果があるのか」、「調査を行う際は、行政区や隣組の協力を得るのか」、「所有者がわからない場合の対応はどうするのか」等の意見や質疑が出されました。  これらに対し、「財産権の問題もあり、罰則規定は難しいが、罰則規定がなくても他自治体では効果が出ている」、「行政区等の協力は必要である」、「現状では、所有者がわからない場合は対応できない」、「条例を運用しながら状況を見ていく必要がある」との説明がされ、採決の結果、全員異議なく原案可決と決しています。  次に、議案第9号 糸島市行政組織条例の一部を改正する条例については、平成24年度の行政組織体制の主な変更点について説明を受けた後、高齢者福祉業務の所管を介護保険課から福祉支援課に移管する理由や市民相談業務を市民課から生活環境課へ移管する理由などを確認いたしました。  また、消防団事務を危機管理担当部から消防本部に移管することについては、十分に消防団員に理解していただくよう努めることと執行部に伝えております。  以上の審査を経て採決した結果、全員賛成で原案可決と決しています。  議案第11号 糸島市特別職で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例については、行政区長の報酬に関する内規を条例で規定すること及び「体育指導委員」の名称をスポーツ基本法制定に伴い「スポーツ推進員」に変更することを確認し、全員賛成で原案可決と決しています。  議案第13号 糸島市手数料条例の一部を改正する条例については、東日本大震災等に起因する地方公共団体の手数料の標準に関する政令の改正に伴い改正するもので、市内には対象となる特定屋外タンクが存在しないことを確認し、採決の結果、全員賛成で原案可決と決しています。  議案第14号 糸島市財産の交換、譲与、無償貸与等に関する条例の一部を改正する条例については、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の改正に伴うもので、これまでできなかった地方公共団体から国に財産の譲渡、無償貸与等ができるようになる内容であり、採決の結果、全員賛成で原案可決と決しています。  議案第21号 糸島市立公民館条例の一部を改正する条例について及び議案第22号 糸島市立伊都国歴史博物館条例の一部を改正する条例についてにつきましては、国の地域主権改革による社会教育法及び博物館法の改正に伴い、公民館運営審議会及び博物館協議会の委員構成を改めるものであることを確認し、採決の結果、それぞれ全員賛成で原案可決と決しています。  議案第26号 職員の公務中に生じた車両事故の損害賠償及び和解については、執行部から事故発生の状況や再発防止対策等の説明を受けた後、全員賛成で原案可決と決しています。  請願第2号 玄海原発再稼働中止と廃炉を求める請願につきましては、請願文書を朗読し、請願事項は「玄海原発1号機はすぐ廃炉にすること」及び「玄海原発原子炉の再稼動に同意しないこと」とされており、請願趣旨では、それらのことを九州電力初め関係機関へ働きかけていただきたいということを確認いたしました。  審査の過程において、廃炉にすることの権限が糸島市にあるのかを執行部に確認したところ、糸島市には権限がないことがわかりました。  また、再稼働に同意しないことについては、糸島市が同意する権限を行使し得る地元であるのかないかが議論され、地元の範囲は原発立地自治体だけなのか、原子力安全委員会が示している半径30キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)とするのか。意思確認の対象は、首長なのか議会なのか、住民なのか、いずれも政府は明確にしていません。  さらに、12月定例会でも同様な請願が提出され、議会が行う請願審査において、市町村に権限のない事項の請願の扱いは、昭和25年12月27日付の行政実例により、権限外の事項については不採択とせざるを得ないとされており、不採択としていました。  これらの審査の中で、各委員からは「請願趣旨には賛同できる部分もあるが、請願事項との整合性がとれておらず、不採択とするしかない」、「12月定例会でも同じような請願が提出され、不採択となっている。紹介議員は請願書の記述の仕方についても責任を持って助言をすべきだ」、「地元の同意の必要性は十分に理解できるが、その範囲が国において明確にされていない。そのような状況で採択することはできない」等の意見が出されました。  採決をした結果、賛成少数で不採択と決しております。  請願第4号 玄海原発再稼働中止を求める請願につきましても、請願事項が「玄海原発原子炉の再稼働に同意しないこと」及び「モニタリングポストを二丈、志摩にも設置するよう県に要請すること」とされています。  再稼働に同意する件については、請願第2号と同じ内容であることを確認し、糸島市が同意の権限を行使し得る地元であるのかないのかが明確にされていない以上、不採択にせざるを得ないとの意見が出されました。  また、モニタリングポストの設置の件については、福岡県との協議において、3台のモニタリングポストを前原、二丈、志摩地区に各1台ずつ設置する方向で協議を進めてあることを執行部から説明を受けました。  このような審査を経て採決をした結果、賛成少数で不採択となりました。  最後に、平成23年12月定例会で付託を受け、継続審査としていました請願第8号 総合体育館の早期建設を求める請願につきましては、1月11日及び2月13日の委員会でも継続して審査していましたが、今定例会において、請願第1号 総合運動公園の整備を求める請願が建設産業常任委員会に付託されましたので、総務文教常任委員会では、その請願には総合体育施設の整備も包含されておると判断し、結論を出さないことといたしました。  以上、総務文教常任委員会に付託されました議案と請願の審査の経過と結果の報告を終わります。 4 ◯議長(有田継雄君)  これより委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑の通告があっておりますので、発言を許可します。伊藤議員。 5 ◯16番(伊藤千代子君)  請願第2号と第4号について、委員長報告に対する審議の経過について質疑をいたします。  まず、玄海原発再稼働中止と廃炉を求める請願について、これは九州電力の玄海1号機が非常に老朽化していることについての請願です。  これについて、この審議の過程で、玄海1号機がどの程度老朽化しているか、脆性遷移温度がどの程度になっているのか、あるいは配管がどの程度の壊れ方をしているのか等の客観的なデータや資料に基づいた審査をなさったのかを伺います。 6 ◯議長(有田継雄君)  谷口委員長。 7 ◯総務文教常任委員長(谷口一成君)  そのような審査はしておりません。 8 ◯議長(有田継雄君)  伊藤議員。 9 ◯16番(伊藤千代子君)  請願第4号 玄海原発再稼働中止を求める請願において、これについては、権限がないということが何度も言われておりますが、地元じゃなくても、権限がなくても全国では、再稼働をやめてほしいという決議を上げている自治体があります。そういう実際の自治体についても、お調べになって、審議をなさったのかをお尋ねします。 10 ◯議長(有田継雄君)  谷口委員長。 11 ◯総務文教常任委員長(谷口一成君)  よその自治体がどうしたかとか、そのことは私ども審査をしていませんし、よそはよその家の事情があるわけでございまして、私どもは、何度も言いますが、住民から負託された議員として、そして総務文教委員会として、十分その負託にこたえるべく慎重な審議をいたしまして、この請願につきましても、意見を聞いて審議いたしました。そして、そのことによって結論を出したわけでございますので、よそがどうとか、そういうことは私どもは考えておりません。(「以上です」と呼ぶ者あり) 12 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして質疑を終わります。  これより議案第8号 糸島市空き家等の適正管理に関する条例についての討論を行います。ございませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 13 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第8号の討論を終了いたします。  これより議案第8号 糸島市空き家等の適正管理に関する条例についてを採決いたします。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 14 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第8号は原案のとおり可決されました。  これより議案第9号 糸島市行政組織条例等の一部を改正する条例についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 15 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第9号の討論を終了いたします。  これより議案第9号 糸島市行政組織条例等の一部を改正する条例についてを採決いたします。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 16 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第9号は原案のとおり可決されました。  これより議案第11号 糸島市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 17 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第11号の討論を終了いたします。  これより議案第11号 糸島市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例についてを採決いたします。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 18 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第11号は原案のとおり可決されました。  これより議案第13号 糸島市手数料条例の一部を改正する条例についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 19 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第13号の討論を終了いたします。  これより議案第13号 糸島市手数料条例の一部を改正する条例についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手
    20 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第13号は原案のとおり可決されました。  これより議案第14号 糸島市財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例の一部を改正する条例についての討論を行います。  討論の通告があっておりますので、発言を許可します。伊藤議員。 21 ◯16番(伊藤千代子君)  議案第14号 糸島市財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例の一部を改正する条例について、法令遵守の立場からこの議案に賛成討論を行います。  市役所は、憲法、法律、条例に従い、公平・平等に事務を行う必要があり、市民の財産の処分については、きちんと条例で定めてあります。この条例は、市民の普通財産の処分についての改定です。中身は、これまでできなかった地方公共団体から国に財産の譲渡、無償貸し付け等ができるようになる内容です。つまりこの条例改正においても、市の普通財産を無償で貸し付けができるのは、他の地方公共団体か公共的団体、国だけだということです。言いかえれば、市の普通財産は国や地方公共団体、または公共的な団体でない限り、無償、つまり無料で貸すことはできないということです。市の財産には、行政財産と普通財産があります。行政財産とは、市役所庁舎や学校、公民館、公園、キャンプ場など、目的を持って市民サービスに使われている財産です。普通財産は、行政財産以外のすべての財産を言います。財産の貸し付け等の処分には、きちんとした法律、条例があります。法律、条例は、市の財産を営利企業に無償で貸すことを認めていません。この条例にはそのことが書いてあるということを確認して、賛成討論とします。 22 ◯議長(有田継雄君)  ほかございませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 23 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして、議案第14号の討論を終了いたします。  これより議案第14号 糸島市財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例の一部を改正する条例についてを採決いたします。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 24 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第14号は原案のとおり可決されました。  これより議案第21号 糸島市立公民館条例の一部を改正する条例についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 25 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして、議案第21号の討論を終了いたします。  これより議案第21号 糸島市立公民館条例の一部を改正する条例についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 26 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第21号は原案のとおり可決されました。  これより議案第22号 糸島市立伊都国歴史博物館条例の一部を改正する条例についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 27 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして、議案第22号の討論を終了いたします。  これより議案第22号 糸島市立伊都国歴史博物館条例の一部を改正する条例についてを採決いたします。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 28 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第22号は原案のとおり可決されました。  これより議案第26号 職員の公務中に生じた車両事故の損害賠償及び和解についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 29 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして、議案第26号の討論を終了いたします。  これより議案第26号 職員の公務中に生じた車両事故の損害賠償及び和解についてを採決いたします。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 30 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第26号は原案のとおり可決されました。  これより請願第2号 玄海原発再稼働中止と廃炉を求める請願の討論を行います。  討論の通告があっておりますので、発言を許可します。古川議員。 31 ◯20番(古川忠正君)  請願第2号 玄海原発稼働中止と廃炉を求める請願に対して賛成討論をします。  玄海原発1号機は、脆性遷移温度が1993年に摂氏56度、2009年には摂氏98度と上昇しており、専門家からは想定以上に老朽化が進んでおり、緊急冷却の際に原子力圧力器が破損するおそれがあると指摘されています。なお、九州電力は、脆性遷移温度を測定する試験片を圧力容器より炉心に近いところに置いてあるから、現在の脆性遷移温度は摂氏80度と推定しております。この指摘を受け、古川佐賀県知事は、脆性遷移温度のデータ開示を要求し、岸本玄海町長は廃炉の議論を今すぐにでも始めなければならないと述べたという新聞報道がありました。  週刊現代の平成23年7月2日号には、井野博満東大名誉教授が、原子炉は老朽化するにつれ、圧力容器が中性子線によって脆性、要するに劣化していきます。すると、ある条件に陥った場合、容器がばりんと割れてしまう危険性があるのです。圧力容器の破壊は原発にとって究極の大事故というべきものです。圧力容器が割れたら、核反応の暴走を防ぐ手だてはほとんどなくなります。原子炉が福島第一原発でも起きなかったような大事故を起こすのです。その危険が今玄海原発に迫っていますと、玄海原発の危険性を指摘し、警告しております。  また、この1号機の事故に関して、通常圧力容器内が150気圧、摂氏300度以上で運転されております。もしこの150気圧の圧力容器が壊れ、爆発したらどうなるか。容器内の放射能はすべて噴出し、空高く舞い上がり、広大なエリアに降り注ぐことになります。福島第一どころか、チェルノブイリ以上の大惨事になるのは間違いありませんと記述しております。そして、被害の大きさについて、元京都大学原子炉実験講師の小林圭二氏の発言を紹介しております。原子炉の脆性破壊は、いまだかつて世界が経験したことのない巨大な事故になります。福島第一の事故は深刻ですが、それでも放射性物質が9割は圧力容器内に残っていると思われます。しかし、脆性破壊で爆発が起きれば、圧力容器は空になり、ほぼすべての放射性物質が放出されます。被害は九州だけでなく、東は大阪まで及ぶでしょう。さらに被害は中国など、近隣のアジア諸国はもちろん、欧米にまで及ぶことになるでしょうと記述しております。  以上のように、玄海原発はいつ爆発事故を起こしても不思議でない。しかも、耐用年数40年にあと数年で達成する原子炉であります。議会として、廃炉にする権限がないと言われますが、玄海原発1号機は再稼働の政府判断を待たず、直ちに廃炉を要求すべく九州電力に議会として申し入れるべきであります。  このことから、日本共産党は、この請願に賛成いたします。 32 ◯議長(有田継雄君)  三嶋栄幸議員。 33 ◯4番(三嶋栄幸君)  請願第2号について、反対討論を行います。  この請願の請願事項には、玄海原発1号機はすぐに廃炉にすること及び玄海原発の再稼動に同意しないことと明記されています。委員長報告のとおり、廃炉にすることへの権限は糸島市にはなく、また再稼働に同意しないことについても、現在、糸島市と九州電力は安全協定を締結しておらず、九州電力が糸島市に対し同意を求めることはありません。  この団体からは、12月議会においても、同じような請願が出されておりますが、このときも請願事項について、糸島市に権限がない内容となっており、不採択となりました。請願趣旨を読みますと、請願者の思いも理解できる部分が多々あります。また、12月議会に続いて再度請願をなされたことをかんがみますと、請願者は切なる願いを持って請願なされたと推測いたします。しかし、我々議員は、請願事項に記載の内容に基づいて審議するしか方法がございません。紹介議員は、請願者に対し、12月議会において、どのような理由で不採択になったのかを十分説明し、請願者の願いがかなえられる方向でアドバイスするのが紹介議員としての責務と考えます。請願者は、一般の市民の方であり、請願内容について不備があることはやむを得ないことと理解いたします。紹介議員は、請願内容、特に請願事項について、糸島市議会並びに糸島市が判断できる内容なのか、請願者の願意や趣旨はどこにあるかについて十分に精査なさったのか、甚だ疑問を感じます。もし請願内容を十分精査した上で、紹介議員になられたのであれば、請願者に対し、大変失礼な行為と言わざるを得ません。にもかかわらず、紹介議員として配慮、思慮不足には触れず、不採択になったことのみを取り上げ、一方的に自分の主張のみを述べられるのはいかがなものかと考えます。  このことは、次の請願第4号についても同様のことが言えます。請願趣旨を何度も何度も読み返しました。請願者の思いについては共感する部分も多々あります。しかし、再三申し上げますとおり、議会においては、請願事項がどうなのかについてのみ審議を行います。請願事項については、委員長報告どおり、廃炉にすることへの権限が糸島市にはないこと、再稼働に同意しないことについても同意を求められる権限を有する地元自治体ではないこと。市町村に権限がない事項の請願については、不採択とせざるを得ないことから、私の反対討論といたします。 34 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 35 ◯15番(檜和田正子君)  請願第2号、賛成討論をいたします。  玄海原発再稼動中止と廃炉を求める請願について、賛成討論をいたします。  東京電力福島第一原子力発電所の事故は、原発の危険性をも国民の前に事実をもって明らかにしました。原発さえなければと、この言葉を残してみずからの命を絶たれた酪農家の言葉が残されています。これは私たちの心に重く響いてきます。福島の原発事故で未来への望みをなくされた方の原発さえなければという思いです。  日本じゅうの原発は安全神話が振りまかれて原発がつくられてきました。昨年3月11日の福島の事故は、日本の原発事故としては、チェルノブイリ原発事故と同じくらいのとんでもない恐ろしい原発事故が起こってしまったのです。原発は現在の原発の技術では、本質的に未完成なものです。その福島原発事故はいまだ収束しておらず、放射能汚染で周辺の住民は危険と不安にさらされて、福島県の住民の避難は地域の崩壊さえ生じています。  さて、私たちができることは、玄海原発の再稼働を認めないことではないでしょうか。玄海原発1号機は、1975年に運転が開始され、既に37年たっています。そして2009年の脆性遷移温度が98度になっているのです。九電はその後の温度は明らかにしていません。今、定期点検で停止中の玄海原発1号機が日本で一番危険な原発ですと専門家の大学の先生の話があります。これを聞いて不安を感じない人はだれ一人いないと思います。  糸島市は、玄海原発から20キロから40キロに10万人の住民が住んでいます。福島の事故が起こる前までは、10キロ圏内が危険区域と言われていましたが、現在では福島は20キロが危険区域といって、立ち入りさえ自由にできない状態になっております。  さて、糸島市は玄海から30キロ圏内に1万5,000人の住民が住んでいます。福岡県で一番玄海原発に近いのです。皆さん御承知のとおり、玄海原発は1号機から4号機まで全部の原発が停止中となっております。定期検査で全部停止しているのです。運転中の原発は日本の中で北海道の1機だけとなっております。  さて、この原発さえなければといって亡くなった方の言葉が残されていましたが、原発を再稼働させないために、国や九州電力に再稼働をしないでと強く訴えることは、今私たちができる必要なことではないかと思っております。3月11日に原発事故から1年たった3月11日、日曜日ですけど、「さよなら原発!3・11福岡集会」が開かれ、3,000人以上の人がデモに参加をしました。原発要らない、電力は足りている、再稼働を認めない、子供を守ろう、大人が守ろうとメッセージを掲げて、シュプレヒコールをしながら九州電力までデモ行進を行いました。原発の被災者は、子供を守りたいという気持ちで、その日も行動をされていました。福島では1年たっても10年たっても、この先ずっとこの苦しみと闘っていかなきゃいけないと言われております。それは想像を超える苦しみではないかと思います。原発の被曝の心配、子供たちの未来について、どう思われますか。どこかでもし同じような事故が起きて、手おくれになる前に気づいてほしいと、涙ながらにその胸の思いを訴えられました。こんなひどいことになる原発は子供の未来には要らないよねと、親として、人間として当たり前のことを言いたいだけですとも訴えられました。周囲からはノイローゼ扱いをされた、家族がばらばらになっている、原発さえなければという、ただ子供を守りたい気持ちのお母さんの訴えです。被災者の気持ちに寄り添って政府が今、再稼働の判断をする前に、私たちも声を上げようではありませんか。九州電力は…… 36 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員、時間になっております。 37 ◯15番(檜和田正子君)続  では、終わります。 38 ◯議長(有田継雄君)  伊藤議員。 39 ◯16番(伊藤千代子君)  請願第2号 玄海原発の再稼働中止と廃炉を求める請願について、賛成討論を行います。  一昨日、3月24日の朝日新聞1面に、野田政権が原発再開手続へとあり、目を疑いました。福島の原発事故は完全に収束しておらず、いまだ15万人が家に帰れず、苦しい避難生活を強いられている状況で、なぜ原発を再稼働できるのでしょうか。放射能の恐ろしさ、一たび過酷事故が起きた場合の原発災害のすさまじさ、故郷を追われ、住まいも仕事も思い出もすべて失う、他の災害とは比べ物にならない、人類がかつて経験したことのない恐怖を日本だけでなく、世界じゅうに与えてからまだ1年しかたっていません。委員長報告の中では、何度も廃炉にする権限がないと言っています。しかし、福島県の飯館村は40キロから60キロも離れているのに全村避難しました。糸島市はわずか20キロから40キロの風下地域で、二丈の鹿家は20キロ圏内にも入っています。甚大な被害を受けるのに権限がないと言っている場合でしょうか。お隣の韓国が原発の全電源が停止をしていた重大な事故を公表せず隠していたことが最近わかりました。韓国の原発が事故を起こせば、偏西風で日本が一番被害を受けます。放射能は国境も県も何百キロの距離も簡単に超えて広がります。にもかかわらず権限がないと言って黙っていることができるでしょうか。  今度の3月議会で、原発から50キロ、80キロも離れた茨城県のつくば市議会や古川市議会は、東海第二原発の廃炉を求める意見書を採択しました。東海第二原発が32年たって老朽化し、トラブルが煩雑に起きているからだと言います。玄海原発1号機はもっと古く、37年、脆性遷移温度が98度と、日本で一番危険な原発だと言われています。古くなって使えなくなった配管は、数千本もあると言われています。万一原子炉が爆発でもしたら、西日本一帯が放射能で汚染されてしまうとも言われています。こんな状況で、わずか二、三十キロの風下地域の糸島市が、権限がないと言っていていいのでしょうか。  地震大国日本は、今、地震の活動期に入り、全国で大きな地震が多発しています。糸島市議会が心一つに、全国で最も危険な玄海1号機は廃炉にと声を上げれば、全国の人々、福島の人々を励ますことでしょう。原発を所有しているのは民間企業の九州電力です。危険な玄海原発1号機はすぐ廃炉にすること。2.定期検査で停止しているすべての玄海原発、原子炉の再稼働に同意しないことの請願に心から賛成をいたします。 40 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして、請願第2号の討論を終了します。  これより請願第2号 玄海原発再稼働中止と廃炉を求める請願を採決します。  本件に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。本件は採択することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 41 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員少数です。したがって、請願第2号は不採択と決定いたしました。   〔傍聴席で発言する者あり〕 42 ◯議長(有田継雄君)  傍聴席の方に申し上げます。不必要な発言がありましたら退場を命じますので、よろしくお願いしておきます。  これより請願第4号 玄海原発再稼働中止を求める請願の討論を行います。  討論の通告があっておりますので、発言を許可します。古川議員。 43 ◯20番(古川忠正君)  請願第4号 玄海原発再稼働中止を求める請願について、賛成討論いたします。  原発は、政府の安全神話の宣伝で国民をだまし、全国で54基もつくってしまっております。事故を起こさないはずだった原発が、福島の事故で放射能が漏れ、10万人の人が家や土地、家屋、家財道具、財産を捨て、見知らぬ土地で避難生活を送っています。人類がつくった構造物が機械、品物には耐用年数があり、時間がたつと必ず劣化して最終的に処分をしなければなりません。原発も人類がつくったもので、耐用年数があり、耐用年数を過ぎた原発は廃止しなければならないのです。ところが、最終処分の方法も確定せず、使用済み核燃料の処理も400メートルの地下に永久的に埋めるといった発想で事業を展開してきたのです。今、北海道で地下埋設の実験をしています。しかし、そこに埋設する認可は地元では取れないのであります。原発をつくれば、何兆円という国費が使われます。そこにむらがる原子力メーカーや大手の建設会社、電気メーカー、電力会社などには大きな時運が転がり込むのです。  ところが、福島の原発事故により、原発の危険性が明らかになり、多くの自治体で原発廃止を求める運動が起きております。福岡でも昨年の11月13日に、1万6,000人が集まり、ことしの3月11日には、福岡県の4つの会場で、さよなら原発で集会いたしました。福岡市では3,000人、北九州では5,000人集まっております。福島の原発事故で福岡に避難している母親、原発事故のために放射能から子供を守るために福岡まで避難してきた。家や家財道具はそのままになっているのです。避難地域には立ち入ることができないのです。老朽化した玄海原発1号機が、もし事故を起こしたときは、この糸島地域は避難地区となり、財産を全部残して体一つで見知らぬまちに行かなければならないのです。このような事態になる前に、原発の廃止を求めることは当然の権利ではないでしょうか。  私は昨年、玄海原発に行ったとき、耐用年数を超えたとき廃炉にするには、どうするのかと尋ねました。答えは、核燃料はよその原発に持ち出すとのことですが、原子炉はどうするのかと言いますと、水で洗浄してから解体するというのです。洗った水は永久に保存するというのです。金属に付着した放射能が水で洗っただけで完全に落ちるでしょうか。人類がつくったものを永久に保存することができるでしょうか。今、利益を出せば、あとの世はどうなろうと知らないということではありませんか。  請願事項に書かれている請願の福島の原発事故が明らかにされるまで、すべての玄海原発の再稼働に同意しないこと、モニタリングポストを二丈、志摩にも設置するよう県に要請することは最低限の請願ではありませんか。
     このことから、日本共産党は、この請願に賛成いたします。 44 ◯議長(有田継雄君)  檜和田議員。 45 ◯15番(檜和田正子君)  請願第4号、賛成討論をいたします。  玄海原発再稼働中止を求める請願。  昨年の3月11日の東京電力福島第一原発事故から1年がたちました。地震により原子炉が自動停止した原発、電源のすべてを失った福島第一原子力発電所から半径20キロの圏内は、警戒区域、立入禁止となりました。住民は避難生活を余儀なくされています。原発は莫大な放射能を、死の灰を生み出していますが、それをどんな事態が起きても閉じ込めておく完全な技術は存在しません。定期点検中の原発の運転再開については、住民の合意のないままに原子力発電の再稼動を認めないことです。私は福吉校区の二丈吉井に住んでいます。玄海原発から20キロ圏内に住んでおります。糸島市の30キロの圏内には1万5,000人が住んでいます。私たちの住む糸島市は、基幹産業は農業、漁業です。安心・安全の食材を求めて多くの方が訪れます。糸島の豊かな自然を守るとともに、二度と原発被害を繰り返さないために、糸島の市民が原発被害で苦しむことのないようにと、この請願に私は賛成をするものです。  そして、九州電力として、玄海原発の休止している原子炉運転を再稼働させようと、原発立地自治体の佐賀県などに容認を求めるために、いわゆるやらせ行為さえ行ってきたことがわかりました。ここには安全神話を振りまき、これだけの大被害を起こす電力事業者としての反省や責任など、みじんもうかがえませんでした。今回、政府の政治判断がされる前に、地元自治体には同意を求めてくるのではないかと思います。地元自治体の首長の同意のないままの再稼働は、住民の批判があるからと、地元の同意を求めてくるのではないでしょうか。その同意を、30キロ圏内にある福岡県内でも一番玄海に近い糸島市に同意を求めてくる可能性があるのではないでしょうか。  糸島市議会総務文教委員会では、権限外の事項ということで不採択ということになっておりますけれども、再稼働に同意をすることは、まさに住民の安心・安全を最優先にした、この政治的な判断が大変心配です。  私は住民の安心・安全を最優先にした、この請願に賛成をして、賛成討論といたします。 46 ◯議長(有田継雄君)  伊藤議員。 47 ◯16番(伊藤千代子君)  請願第4号 玄海原発の再稼働中止を求める請願について、賛成討論をいたします。  この請願の第1は、福島の原発事故の原因が明らかにされるまで、すべての玄海原発原子炉の再稼働に同意しないこととなっています。事故原因が明確になっていないのに再稼働はしないでほしい。この願いは当たり前の願いではないでしょうか。また、モニタリングポストの件についても、広い糸島市に3台では不十分です。危険なのは、老朽化した1号機だけではなく、プルサーマル3号機も燃料棒に穴があいて、放射能が漏れたり、冷却水が漏れ出る事故を頻繁に起こしています。万一大きな事故につながったら取り返しがつきません。原発はリスクが大き過ぎます。原発がないと経済が停滞するという人がいますが、今、福島では農業も漁業も町工場も会社も商店街もすべての産業を台なしにしているのは原発事故の放射能です。  代替エネルギーの開発は、今、飛躍的に進み、日本は再生化のエネルギーの宝庫と言われています。ドイツでは原発で働く人より風力発電系等の自然エネルギー関係で働く労働者のほうが多くなっています。地球が放射能で広範囲に汚染をされたら人類の生存さえ不可能になってしまいます。  3月8日、人権センターでチェルノブイリハートという映画を見ました。放射能の汚染地の病院で深刻な病気や奇形の赤ちゃん、子供たちが次々と出てきて、余りに悲惨な映像に圧倒されました。子供をひざに抱いたお母さんは、涙ぐみながら映画を見ていました。何の罪もない子供たちが小さなベッドで、ありとあらゆる奇形と病気に苦しむ姿は過酷で残酷です。みずからも難病の少年が、大人になったら、みんなを助けるお医者さんになりたいと澄んだ瞳で語っていました。そのけなげで気高い志に涙がこぼれます。人間の尊厳を踏みにじる原発事故はあってはなりません。風下地域のベラルーシ共和国は、ウクライナ共和国のチェルノブイリ原発に何の権限も持ちませんでした。核廃棄物は人間がつくり出した目に見えない怪物です。自然を守れ、子供の未来を守れと、今私たちが声を上げなければ、小さな日本は人が住めない放射能の汚染国になってしまう心配がある。権限がどうのこうのと安全神話に従うのではなく、勇気を出して声を上げる。そのことを訴えて賛成討論といたします。 48 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして、請願第4号の討論を終了します。  これより請願第4号 玄海原発再稼働中止を求める請願を採決します。  本件に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決します。本件は採択することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 49 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員少数です。したがって、請願第4号は不採択と決定いたしました。 日程第2 議案第10号       糸島市附属機関の設置に関する条例       の一部を改正する条例について      議案第12号       糸島市税条例の一部を改正する条例       について      議案第15号       糸島市子育て支援センター すくす       く条例の一部を改正する条例について      議案第16号       糸島市地域活動支援センター条例の       一部を改正する条例について      議案第17号       糸島市介護保険条例の一部を改正す       る条例について 50 ◯議長(有田継雄君)  日程第2.議案第10号 糸島市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例についてから、議案第17号 糸島市介護保険条例の一部を改正する条例についてまで、5件を一括議題といたします。  本件については、市民福祉常任委員会に付託しておりましたので、委員長の報告を求めます。三嶋俊蔵委員長。 51 ◯市民福祉常任委員長(三嶋俊蔵君)  平成24年3月定例会において付託を受けました議案5件及び請願1件につきまして、市民福祉常任委員会の審査の経過と結果を御報告申し上げます。  まず、議案第10号 糸島市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例について、議案第15号 糸島市子育て支援センター すくすく条例の一部を改正する条例について、議案第16号 糸島市地域活動支援センター条例の一部を改正する条例についての3議案につきましては、執行部より提案理由等の説明を受け、当委員会ではこれを了承し、採決の結果、全員異議なく原案どおり可決と決しております。  なお、議案第15号につきましては、条文に前原地区の子育て支援センター「すくすく」についてのみが表記されているので、二丈地区の「にこにこ」、志摩地区の「ぽかぽか」の位置づけを要綱等で明文化すべきであるとの意見が出されました。  次に、議案第12号 糸島市税条例の一部を改正する条例についてでございますが、この議案は、東日本大震災からの復興と地方自治体における災害対策の財源確保を図るため、国が地方税の臨時特例に関する法律を制定したことを受けて、糸島市では個人市民税の均等割を平成26年度から平成35年度までの10年間、現行の3,000円から3,500円へ引き上げ、本市の災害対策の財源確保を行うものであります。  審査の中では、「市民税の負担増加に対し、法人税率は引き下げられるという仕組みの不公平税制であるため反対」との意見や、「全市民で防災対策の財源を負担することになるため賛成」との意見が出されました。  採決の結果、賛成多数により原案どおり可決と決しております。  続いて、議案第17号 糸島市介護保険条例の一部を改正する条例についての審査では、介護報酬の改定、高齢化の進行によるサービス受給者の増加等に伴い、65歳以上の第1号被保険者の介護保険料月額基準額を現行の4,150円から4,800円へ650円増額するものであります。  当委員会の審査の中では、「低所得者の負担を軽くすべき」との反対意見が出されました。  採決の結果、賛成多数により原案どおり可決と決しております。  なお、第5期介護保険事業計画において、平成24年度、平成25年度に、各1カ所ずつ地域密着型特別養護老人ホームが整備され、58床が新設される予定でありますが、現在の糸島市の要介護4以上の待機者138名を解消するには至りません。そのことにかんがみ、当委員会は、1)高齢者福祉一般施策による在宅の要介護者への新たな支援策を確立すること、2)入所待機者の解消に向けて、介護保険料との調整を図りながら、1床当たり最大400万円の高率補助が受けられる福岡県介護基盤緊急整備補助金制度を有効に活用し、第5期の2カ所の整備に加え、もう1カ所、地域密着型特別養護老人ホームを整備すること、さらに第6期の介護保険事業計画において、入所がかなわない方々への対策を検討すること、3)24時間対応の訪問介護サービスを確実に提供すること、以上の3項目を委員会の附帯意見として強く申し添えます。  最後に、請願第3号 子ども・子育て新システムに関する意見書提出を求める請願書についてでございますが、本請願は、現在、国において検討されている幼保一体化に伴う「子ども・子育て新システム」を拙速に導入せず、現在の保育制度の拡充を図ることを求める旨の意見書を、国の関係機関に提出することを請願するもので、委員会では、「子ども・子育て新システム」について、現在、判明している範囲で執行部より説明を受けました。  必要とされる1兆円超の予算のうち7,000億を、今後、国会で審議される消費税増税により得られる財源で賄う方針であり、社会保障と税の一体改革に伴う関連法案として、今月末までに国会に提案される予定であることなど、当委員会としては、現段階でこの請願についての結果は出せないと判断しました。  以上、市民福祉常任委員会の報告を終わります。 52 ◯議長(有田継雄君)  これより委員長報告に対する質疑に入ります。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 53 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして質疑を終わります。  ここで暫時休憩いたします。  なお、再開は11時5分を予定いたしております。      (午前10時58分 休憩)      (午前11時05分 再開) 54 ◯議長(有田継雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  これより議案第10号 糸島市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例についての討論を行います。ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 55 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第10号の討論を終了いたします。  これより議案第10号 糸島市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例についてを採決いたします。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 56 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第10号は原案のとおり可決されました。  これより議案第12号 糸島市市税条例の一部を改正する条例についての討論を行います。  討論の通告があっておりますので、発言を許可します。古川議員。 57 ◯20番(古川忠正君)  議案第12号 糸島市税条例の一部を改正する条例について、反対討論いたします。  この条例の改正は、東日本大震災からの復興に関し、地方公共団体が実施する防災のための施策に必要な財源の確保にかかわる地方税の臨時特例に関する法律が制定されたこと等に伴うものとして改正されるものです。  平成25年度から35年度の10年間の個人市民税の均等割の税率を500円上げて、県民税とあわせて個人1人当たり1,000円上げるというものであります。所得の高い人も低い人も、一律に1,000円上がります。政府は、国民に防災対策の費用を押しつけながら、消費税を10%に引き上げると言っております。反面、法人税率を5%下げて1兆2,000億円もまけてやります。大資産家には、証券優遇税制を20%から10%にまけてやっております。金額にして5,000億円になります。福島原発事故の収束のめども立たないのに、原発推進予算は4,188億円も計上しております。米軍には、思いやり予算を1,867億円含め、2,860億円を計上しております。これらの無駄遣いや大企業や大資産家への優遇税制を廃止すれば、市民1人当たり1,000円の引き上げは必要ないのであります。  長引く不況の中、給料は上がるどころか下げられ、年金も下げられております。介護保険料や後期高齢者医療制度の保険料は引き上げられ、生きていくのが厳しい人が何人も出てきています。収入の少ない人のことを全く顧みない今回の市民税増税に、日本共産党は反対いたします。 58 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第12号の討論を終了いたします。  これより議案第12号 糸島市税条例の一部を改正する条例についてを採決いたします。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 59 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第12号は原案のとおり可決されました。  これより議案第15号 糸島市子育て支援センター すくすく条例の一部を改正する条例についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 60 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第15号の討論を終了いたします。  これより議案第15号 糸島市子育て支援センター すくすく条例の一部を改正する条例についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 61 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第15号は原案のとおり可決されました。
     これより議案第16号 糸島市地域活動支援センター条例の一部を改正する条例についての討論を行います。ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 62 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第16号の討論を終了いたします。  これより議案第16号 糸島市地域活動支援センター条例の一部を改正する条例についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 63 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第16号は原案のとおり可決されました。  これより議案第17号 糸島市介護保険条例の一部を改正する条例についての討論を行います。討論の通告があっておりますので、発言を許可いたします。古川議員。 64 ◯20番(古川忠正君)  議案第17号 糸島市介護保険条例の一部を改正する条例について、反対討論いたします。  この条例改正は、介護保険料を3年ごとに見直し、3年間の保険料を定める改正です。  介護保険は、財源が、国が25%、県12.5%、市町村12.5%です。残りの50%の保険料は国民の負担になります。そのために、保険給付費や地域支援事業費が上がれば上がるだけ保険料も上がることになるわけです。  今回の値上げは、段階を9段階から11段階にふやし、標準で月650円上げて4,800円になります。所得が多い人ほど高く上げてはいますが、標準月額4,800円の2.3倍にとどまっております。逆に、所得の低い人は、標準額の0.5割はそのままで、月額325円上がることになります。金を持っている高齢者にとっては恵まれた介護保険の制度ですが、収入が少ない人は、年金が下げられた上に市民税は上がり、後期高齢者医療制度の負担や国保税の負担も重く、葬式が続けば、予期せぬ費用が要って首が回らなくなってしまいます。結局、保険料は取られ、金がないために利用できないことになっております。おまけに、年をとればあっちが痛い、こっちが痛いと言って医者通いになり、あっという間に1万円札が飛んでいきます。こつこつ働いて社会を支えてきた高齢者の負担を軽くすることが行政としての役割ではないでしょうか。所得の低い人にも負担を押しつける介護保険料の今回の値上がりに、日本共産党は反対いたします。 65 ◯議長(有田継雄君)  波多江議員。 66 ◯10番(波多江一正君)  議案第17号 糸島市介護保険条例の一部を改正する条例について、賛成討論をいたします。  御案内のとおり、介護保険は、介護を受ける方が安心して介護サービスを利用できるように、その給付費総額の50%を国、県、市が負担し、残りの50%を40歳から64歳までの第2号被保険者の方が29%、65歳以上の第1号被保険者の方が残りの21%を負担する制度です。言いかえれば、介護が必要な方をみんなで支え合う制度です。  この条例は、高齢化の進行で介護保険サービス利用者がふえ、給付費が膨らみ続けているため、国の制度維持、存続のために3年に一度見直されているものであります。  3月23日の西日本新聞によりますと、全国52市区で基準月額5,000円台が4分の3を超え、そのうち半数が20%以上の値上げになっていると報じています。介護保険料の増加要因として、糸島市の要介護認定者数は、平成22年度3,419人に対し、平成26年度では3,724人と8.9%の増加が見込まれております。これに伴い、介護報酬の改定、地域区分の見直し、地域密着型特別養護老人ホームの新設などにより、第5期介護保険料は、糸島市で基準月額、現在4,150円が4,800円と15.66%に当たる650円増加するものであります。  この改定では、費用負担の能力に応じて、介護保険を細分化し、低所得者には負担が軽く、高所得者には負担割合の引き上げが図られています。また、基準月額4,800円未満の方は、保険料の軽減が図られています。特に、本市ではこの階層の被保険者は約50%となっており、約半分の方が保険料の軽減を受けられることになります。  最後に、松本市長におかれては、さらに介護予防事業の充実、強化を図っていただき、市民の健康づくりの推進を積極的に取り組まれて、介護保険料の引き下げにつながるように要望して、賛成討論といたします。 67 ◯議長(有田継雄君)  伊藤議員。 68 ◯16番(伊藤千代子君)  議案第17号 介護保険条例の一部を改正する条例について、反対討論を行います。  この議案は、65歳以上が払う介護保険料を、基準額で月に650円値上げする条例です。4,150円だった人は4,800円になります。この中には、高齢者本人は無年金で1円の収入がなくても、同居している子供が課税をされていれば、この保険料を払わなければなりません。高齢者がますます肩身の狭い思いをしなければならなくなります。国民年金が月に五、六万円で税金が非課税でも、年間2万8,000円相当の保険料になります。家があっても、水道代やガス代、電話代と引かれると本当に苦しい生活です。「年金からの天引きで、食べるものより先に取られてしまうのが本当につらい」、このように言ってある高齢者がたくさんいます。  糸島市は非課税世帯が多く、特に、高齢者は年金が減り負担がふえて、生活が苦しい世帯が急増しています。私は、生活相談をしていますが、不況の中で、子供が非正規で働いているため家族ぐるみで困っている、そういう世帯がふえています。お年寄りが長生きしたら申し訳ない、そういうような殺伐とした社会になってきていることが本当に残念です。思い出せば、介護保険制度は、過酷な介護で心中事件が後を絶たず、このような悲劇をなくすためにできたはずではなかったでしょうか。ところが、介護保険料が払えないために、高齢者が差し押さえに遭うようなことも起きています。また、お金がある人はいいが、お金がなければ介護サービスそのものが受けられない、こういうことも実態としてあっています。本当に悲しいことです。だれもが安心して年をとりたい、家族に迷惑をかけたくない、人間らしく死にたいと願っています。そういう当たり前のささやかな願をかなえることが市役所の一番の仕事ではないでしょうか。  前原東区画整理事業や潤の中央ルートなどの大規模開発をやめて福祉に力を入れることが、今、本当に求められています。町内の高齢者の皆さんに、敬老会などいろんなところで会うと、「伊藤さん介護保険何であげん高いと、夫婦で1万円ぐらい取られるとよ」と言います。「中央ルート何か要らんけん、福祉をよくするように市長に言ってよ」、多くの人から言われます。それは、本当にたくさんの人の声ではないでしょうか。  私は、今回の介護保険料の値上げは、糸島市の、特に低所得の方々、高齢者を苦しめる条例であり、反対をいたします。 69 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第17号の討論を終了します。  これより議案第17号 糸島市介護保険条例の一部を改正する条例ついてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 70 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第17号は原案のとおり可決されました。 日程第3 議案第6号       糸島市林間施設条例を廃止する条例       について      議案第18号       糸島市道路占用料徴収条例の一部を       改正する条例について      議案第19号       糸島市田園居住のまちづくり条例の       一部を改正する条例について      議案第20号       糸島市営住宅条例の一部を改正する       条例について      議案第23号       糸島市水道事業及び下水道事業の設       置等に関する条例の一部を改正する       条例について      議案第24号       糸島市公共下水道区域外流入分担金       の徴収に関する条例の一部を改正す       る条例について      議案第25号       財産の貸付けについて      議案第27号       道路パトロール中に生じた車両事故       の損害賠償及び和解について      請願第1号       総合運動公園の整備を求める請願 71 ◯議長(有田継雄君)  日程第3.議案第6号 糸島市林間施設条例を廃止する条例についてから請願第1号 総合運動公園の整備を求める請願まで9件を一括議題といたします。  本件については、建設産業常任委員会に付託しておりましたので、委員長の報告を求めます。浦伊三次委員長。 72 ◯建設産業常任委員長(浦 伊三次君)  委員長報告をいたします。  平成24年3月定例会で建設産業常任委員会に付託されました議案8件及び請願1件につきまして、審査の経過と結果を御報告いたします。  議案第18号 糸島市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例について、議案第19号 糸島市田園居住のまちづくり条例の一部を改正する条例について、議案第20号 糸島市市営住宅条例の一部を改正する条例について、議案第23号 糸島市水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例について、議案第24号 糸島市公共下水道区域外流入分担金の徴収に関する条例の一部を改正する条例について及び議案第27号 道路パトロール中に生じた車両事故の損害賠償及び和解についてにつきまして、執行部からの説明を受け審査に入りました。採決の結果、これらの議案においては、全員異議なく原案のとおり可決することに決しております。  次に、議案第6号 糸島市林間施設条例を廃止する条例について及び議案第25号 財産の貸付けについての2議案に関する審査の経過と結果ですが、執行部からの説明を受け審査に入りました。これらの議案は、真名子木の香ランドと樋の口ハイランドの設置条例を廃止し、民間事業者へ、土地、建物等の財産を貸し付ける内容のものであります。審査の中で、「住所も不正確で、今、資金を集めているような会社は信用できない。そのような会社に市民の重要な財産を10年も無償で貸し付けることは賛成できない」等の意見が出された一方、「現在の指定管理者制度のままでは発展するとは思えない。そのような中、林間施設に目をつけてもらいよかったと思う。ただし、民間に任せっぱなしではなく、行政でできることは最大限支援するべきである」といった意見が出されました。  採決の結果、これらの議案につきましては、両議案とも賛成多数により原案のとおり可決することに決しております。  なお、この議案を可決するに当たり、地元と十分協議を行うよう申し添えます。  続きまして、請願第1号 総合運動公園の整備を求める請願について、審査の経過と結果を申し上げます。  この請願の趣旨は、「糸島市に総合運動公園を整備していただきたい」というものです。審査の中では、「総合運動公園の必要性は認める」といった肯定的かつ積極的な意見が出され、採決の結果、この請願につきましては、全員賛成により採択と決しております。  なお、この請願を採択するに当たり、「総合運動公園を整備するには財政的な負担も大きく、また、総合運動公園とはどのようなものかといった定義や範囲にはさまざまなとらえ方がある。糸島市の現状と市民要望、また今後のあり方について、議会においても調査、検討、研究する必要がある」との付帯意見をつけることを申し添えます。  以上、委員長報告を終わります。 73 ◯議長(有田継雄君)  これより委員長報告に対する質疑に入ります。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 74 ◯議長(有田継雄君)  質疑なしと認めます。これをもちまして質疑を終わります。  これより議案第6号 糸島市林間施設条例を廃止する条例についての討論を行います。討論の通告があっておりますので、発言を許可します。檜和田議員。 75 ◯15番(檜和田正子君)  議案第6号の反対討論をいたします。  議案第6号 糸島市林間施設条例を廃止する条例となっております。しかし、この第6号の糸島市の林間施設の条例という内容をよく見ますと、糸島市の公共施設から暴力団等排除に関する条例の一部が排除されるというものです。つまり、この第6号議案の中身は、糸島市の公共施設、すなわち森林公園や建物である糸島市の森林公園樋の口ハイランドと糸島市森林公園真名子木の香ランドを暴力団等排除施設から排除するものです。これは、今の時代に逆行するもので、とんでもない条例と言わざるを得ません。福岡県内では、暴力団の事件が多発しており、市民の不安を取り除くために暴力団を排除することを熱心に取り組んでいます。糸島市議会でも暴力団対策を強化しようと決起集会を行ったばかりであり、絶対に認めるわけにはいきません。  この施設については、旧二丈町は、旧二丈町の土地の57%が森林です。私は、吉井や福井の地域の方からお話を伺ってまいりました。地域でも、下草刈りを行ってきたということでした。また、旧二丈町では、職員の研修も木の香ランドで行っていました。そこで、二丈のまちづくりは、木の香ランドのことを大切にしたまちづくりをしようと熱く語られてきたそうです。木の香ランドに出かけていった、老人会やカラオケのサークルなども活発に研修施設を利用していたそうです。  また、木を育て森を守る活動を、小学校の五、六年生に、職員が木の枝打ちの指導もしていたそうです。旧二丈町では、森林を広葉林にする取り組みなど、森林を大事な町の財産として守るために取り組んできたのです。  私は、この第6号議案の、糸島市が、平成24年度から糸島市の森林公園真名子木の香ランド及び糸島市の森林公園樋の口ハイランドを民間に移管する議案には反対です。  二丈のバイパスより南側の地域は、水道が普及していない地域がほとんどです。豊かで安心・安全な飲み水の大切さは、市民の一番の願いであります。産業廃棄物など不法投棄がされると、自然が汚染されることに。私は、これは許されないことです。地下水を汚染から守るために、水道のない地域で暮らす人々の暮らしを守っていくためにも、糸島市は、自然環境、森林の保全をしないといけません。  今、木の香ランドの利用状況が、実績が平成16年当時と比べて約4分の1に減少しています。この状況は、森林を守る手段が変わって、管理が行き届かなくなっているからではないでしょうか。旧二丈町のときから、人と自然が豊かに共生する森の創造をテーマに、真名子地区においては、景観の維持、向上を図り、森林との触れ合いの場を提供するために、広葉樹の育成、キャンプ場や遊歩道の整備などを促進、複層林の推進で森林の整備を推進するために、林業の労働力の育成や確保と、森林組合を中心とした体制の強化を図っていくことになっておりました。  この議案に関連して、第25号の提案の内容が、民間に市の財産を無料で貸し付けるということが出されて、この議案と第6号議案がセットになっているために、二丈の皆さんは大変なことだ、安心できないことだと不安を覚えてあります。  糸島市の住民の水源にもかかわる問題です。よって、第6号議案には反対いたします。 76 ◯議長(有田継雄君)  小島議員。 77 ◯5番(小島忠義君)
     議案第6号 糸島市林間施設条例を廃止する条例について、賛成討論をいたします。  この議案は、糸島市森林公園真名子木の香ランド、樋の口ハイランドの管理運営を民間に移管するために、糸島市林間施設条例を廃止するものです。  旧二丈町時代につくられた両施設を、株式会社ネイチャースピリットが糸島市より借り受け、新たに手を加え、冒険の森と直訳されるフォレストアドベンチャーをオープンし、来場者は、森林のすばらしさを体験することができ、また同時に、継続可能な森林維持活動が可能になるわけです。  この施設の最大の特徴は、自然の立木、立ち木をそのまま利用してコースを設定するために、大規模な造成工事や開発行為は必要がないことです。それによって期待される主な効果としましては、1つ、新しい森林活用のビジネスモデルになり得るということです。森林環境をよみがえらせ、森に人が集まり、そのことでビジネスが生まれ、雇用の場が新たに確保されます。荒廃森林対策がなかなか進まない中、このフォレストアドベンチャー施設は、平成17年、18年に林野庁の森業・山業創出支援総合対策事業にも選ばれています。森業・山業とは、森林資源等を活用した新たな産業のことです。  2つ目、大人も子供も一緒になって遊ぶことができる施設だということです。森林の中を遊び場にするということは、森林というものを理解する上で貴重な体験であり、森林教育にとって、生きた教材として有効です。  3つ目、糸島市の名所である白糸の滝とは車でわずか10分ほどの距離で、今回、計画されているフォレストアドベンチャーと白糸の滝が連携すれば、点から面への展開が可能になり、夏の観光スポットとして糸島市の目玉になり得る場所になります。相乗効果により、交流人口の増加が期待できます。自然環境のよさを地域資源の一つとする糸島にとって新たな名所となり、糸島市の活性化に貢献するものとして期待できます。  一方で心配される点があります。その点と対応策ですが、1つ、この施設は、暴力団排除条例から外されるので、その点が心配だという意見もあります。  2つ、乱開発され、自然が破壊されたりしないだろうかということ。  3つ目に、一体が残土や産業廃棄物の捨て場になって、水源が汚染されはしないかといった心配があります。  これらの心配に対する対応策としては、新たに締結予定の使用貸借契約書に、貸し付け物件の使用が暴力団と認められるときは、貸し付け物件の使用を許可してはならないという条項のほか、立ち入り検査や形状の変更、また、契約の解除に関して懸念されることが発生しないようきっちりと記載されることになっております。  また、あの区域は、保安林に指定された地域でもあり、地形変更などの開発行為は、法律で一切禁止されています。  以上のような対応策により、心配される点は解消されると思います。  最後に、糸島市の活性化、観光入り込み客の増加に貢献することが期待できるこのフォレストアドベンチャー構想に対して、いたずらに市民の不安をあおり、市民の正確な判断を阻害するような内容文で、さも有害な施設を市が誘致するかのようなチラシを配る議員がおります。本当に糸島市をよくしようと思う考えがあるのか、強い憤りを感じます。このことも言い添えて、議案第6号の賛成討論といたします。 78 ◯議長(有田継雄君)  伊藤議員。 79 ◯16番(伊藤千代子君)  議案第6号 林間施設条例を廃止する条例について、反対討論を行います。  この条例は、真名子木の香ランドと樋の口ハイランドの管理を定めた林間施設条例を廃止すると同時に、暴力団排除施設からも外す糸島市公共施設の暴力団排除に関する条例の一部を改正する条例がついています。今、全国で一番暴力団の抗争が激しいのは福岡県です。県全体で暴力団の撲滅運動に取り組み、4月1日からは、県の条例はさらに厳しくなります。糸島市には、2つの暴力団の事務所があり、毎年のように暴力団をめぐる事件が起きています。こんなとき、暴力団排除条例を後退させるような条例は、絶対に認めることはできません。  キャンプ場は、子供たちや女性、市民が友達や家族と星を眺めたり、飯ごうで御飯を炊いたり、キャンプファイヤーをしたり、野外で活動をする場所です。安全が何より求められる場所です。木の香ランドは、木材の香りのするバンガローや広々とした野外炊事場、大小そろった木の研修施設、すてきなデザインの水洗トイレ、地元の大工さんたちが心を込めて丁寧につくった魅力的な建物が14もあります。それに、広い公園や名水がわき出ている場所など、全国でも指折りのすばらしいキャンプ場です。今朝、私は家を出るとき、町内の高校生から、「このキャンプ場に行ったことがある、このキャンプ場を守ってね」と言われました。本当にたくさんの子供たちがこのキャンプ場を使ったことがあります。  樋の口ハイランドは、もともとパラグライダー基地や草スキー場、展望広場のある森林公園です。これも、町内の人たちから、「あそこの草スキー場で子供を遊ばせたことがあるよ」と言われました。およそ2億円でつくったこれらの施設は、旧二丈町の人々にとって、自然を愛するシンボルでした。平成16年は、13,728人。平成17年度には、10,971人が訪れ、多くの子供たちがかけがえのない思い出をつくり育っていきました。ところが、合併してから2年目のことしは、ついに利用者は3,000人台に落ち込んでいます。年間わずか350万円の管理運営費では施設の管理が不十分で、今、周辺はかなり草が生い茂っています。合併した以上は、糸島市がこの宝を大切にして、子供や市民が低料金で利用できるかけがえのないキャンプ場としてきちんと管理すべきです。  市は、フォレストアドベンチャーをつくってもらえるというふうに会社の口約束を繰り返しています。しかし、私が富士のフォレストアドベンチャーの企画をした会社に問い合わせてみますと、山が1ヘクタールもあればできるそうです。山とキャンプ場を32ヘクタールもただで貸すという話をしますと、非常に驚いていました。全国で市の施設をただで貸しているところはありません。そもそも、木の香ランドと樋の口ハイランドは、国、県の補助事業でつくられた公の施設であり、その管理運営は、直営か指定管理者でする以外にないということを執行部は知っているはずです。地方自治法第244条の2第1項は、公の施設の設置及び管理に関する事項は、条例で定めなければならないと定めています。この糸島市林間施設条例を廃止すれば、木の香ランドの施設管理に関する事項を定めた条例がなくなってしまい、明らかに地方自治法第244条の2第1項に反する事態が生まれます。したがって、議案第6号は法律上認められません。条例に基づかず、公の施設を管理しようとするやり方は、行政がやってはならないことです。よって、日本共産党は、この糸島市林間施設条例を廃止する条例に反対します。 80 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第6号の討論を終了いたします。  これより議案第6号 糸島市林間施設条例を廃止する市条例についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。(傍聴席で発言する者あり)(「退場させろ」「もう退場、退場」と呼ぶ者あり)(傍聴席で発言する者あり)   〔賛成者挙手〕 81 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第6号は原案のとおり可決されました。  これより議案第18号 糸島市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例についての討論を行います。ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 82 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第18号の討論を終了いたします。  これより議案第18号 糸島市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 83 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第18号は原案のとおり可決されました。  これより議案第19号 糸島市田園居住のまちづくり条例の一部を改正する条例についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 84 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第19号の討論を終了いたします。  これより議案第19号 糸島市田園居住のまちづくり条例の一部を改正する条例についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 85 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第19号は原案のとおり可決されました。  これより議案第20号 糸島市営住宅条例の一部を改正する条例についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 86 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第20号の討論を終了いたします。  これより議案第20号 糸島市営住宅条例の一部を改正する条例についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 87 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第20号は原案のとおり可決されました。  これより議案第23号 糸島市水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 88 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第23号の討論を終了いたします。  これより議案第23号 糸島市水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 89 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第23号は原案のとおり可決されました。  これより議案第24号 糸島市公共下水道区域外流入分担金の徴収に関する条例の一部を改正する条例についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 90 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第24号の討論を終了いたします。  これより議案第24号 糸島市公共下水道区域外流入分担金の徴収に関する条例の一部を改正する条例についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 91 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第24号は原案のとおり可決されました。  これより議案第25号 財産の貸付けについての討論を行います。  討論の通告があっておりますので、発言を許可します。古川議員。 92 ◯20番(古川忠正君)  議案第25号 財産の貸付けについて反対討論をいたします。  この条例は、二丈木の香ランドと樋の口ハイランドを、無償で民間に貸し付けるために改正を要したものです。  木の香ランドは、旧二丈町が県の補助を受けてキャンプ場として整備されたものです。このキャンプ場の運営管理を森林組合に委託していたものが、2012年3月31日をもって契約が切れるために、運営管理を指定管理者に委託するために公募したものです。しかし、指定管理者に応募した人が1人であったために、その人との話の中で、木の香ランドと樋の口ハイランドを、当初の目的である指定管理者から無償委託に決めたのです。ここで問題になるのが、指定管理者を公募して、応募した人に、その施設を無償で貸与することであります。平成24年1月4日から27日の公募期間があり、2月3日に選考会を行っております。その後、11日たって2月14日には民営化を決定していることであります。指定管理者を応募するときには、応募が1者だったら民営化するという方針はなかったのです。民営化をするのであれば、方針をきちんと出し、準備し、時間をとって民営化で公募すべきであります。そして1年とか2年、その会社の実績をよく把握し、民間委託を検討すべきであります。この会社は、平成24年2月22日に会社を設立しております。糸島市が指定管理者を募集したときは、会社組織ではなかったのです。資本金800万円、従業員5人で登記されておりますが、社長は「経験ある」と言いますが、従業員の経験がわかりません。会社からは、口頭で説明を受けただけで、会社の実績もなく、白紙で無償委託をするのであります。この施設を整備するのに多額の費用が要ると思いますが、構想があるだけで、どのように土地利用をするのかも決まっておらず、施設整備予算については、現在、積算中といいます。糸島市は、今後幾らの予算が要るのかわからないまま、無償で事業を委託したのです。しかも、10年間の契約になりますが、10年後には再度見直すとしており、半永久的に使用できることになります。  また、事業に失敗し倒産した場合、現状に回復し返却する。また、事業者が、新設、改築した建物は市へ寄附するといいますが、無償で寄附するのか、買い取りになるのかなども明らかではありません。なんといっても、指定管理者で応募した人に、海のものとも山のものともわからない会社に、無償で10年間も貸与する、しかもその後も無償で半永久的に貸与することができることにしたことです。地元への説明も行っておりません。このような重要な問題を、たった10日あまりで、指定管理者の方針を変え、民間業者に任せるなどはあってはならないことであります。よって、この条例に日本共産党は反対いたします。 93 ◯議長(有田継雄君)  堀田議員。 94 ◯11番(堀田 勉君)  議案第25号は、真名子木の香ランド及び樋の口ハイランドを含む約32ヘクタールを株式会社ネイチャースピリットに10年間貸し付けを行うものであります。  この議案は、議員の皆さんは御存じだと思いますが、地方自治法第96条第1項第6号の規定に基づき、条例で定められていない貸し付けについて議会の議決を求めるものであります。  今回の計画では、木の香ランド施設のリニューアルとバンガロー等の増設、並びに樋の口ハイランド内にフォレストアドベンチャーをつくる予定になっております。フォレストアドベンチャーとは、環境保護大国フランスのアルタス社が開発をしたパークの名称で、アルタス社が持った施設基準に順次設計した施設のみ、このことをいいます。コンセプトは、自然との共生、森林の保全であります。  また、放置森林の有効活用として、森林環境の向上を目指すともあります。今回、民間事業者に土地、建物を貸し付ける木の香ランド及び樋の口ハイランドを含む総面積は32ヘクタールであります。そのうち、これまで管理されてきた面積は4.4ヘクタールですが、それでも広過ぎて管理が行き届かないところが見受けられました。私は、この公園にはよく行きます。現実にそのことが目に見えてよくわかります。例えば、木の香ランドのキャンプ場の南側には遊歩道がありましたが、今では、どこに道があるのかわかりません。また、樋の口ハイランドの北側には広場があるようになっていますが、全く道が見えません。あまりにも面積が広過ぎて管理が行き届かなかったことが残念でなりませんでした。  今回の財産の貸し付けは、土地約32ヘクタールを貸し付けますが、実際に事業者が使用する面積は、約8ヘクタールであります。残りの24ヘクタールは、森林保全のために管理をしてもらう面積であります。ちなみに民営化の効果として考えてみますと、現在の指定管理費用が約330万円です。森林保全のために、管理される24ヘクタール内の草刈り、間伐等の費用は約400万円だと伺いました。合計すると730万円の効果が見込めます。10年間で約7,300万円の効果になります。ほかに考えられます効果としては、九州初のフォレストアドベンチャーとなり、全国に糸島市の情報発信ができること、交流人口が増加をし、地域の活性化につながること。糸島の山の新たな観光スポットとなり、海と山をつなぐ観光ルートができること。地域からの雇用が生まれること。さらに、なんといっても森林再生のモデルを糸島から発信できること。以上のようなことが、糸島市のメリットとして考えられます。  この施設の利用者は、ファミリー、各種サークルはもとより、企業の教育、研修プログラムや修学旅行等の利用もあっているようであります。この議案が承認をされますと、フランスより技術者が数名来て、糸島市に数カ月滞在をし作業を行うと聞いております。株式会社ネイチャースピリットは、この施設を運営するために設立された会社でありますので、会社設立が最近であるのは当然のことであります。森林保全を目的とした会社が、環境破壊をするとは考えられません。株式会社ネイチャースピリットと結ぶ使用賃借契約の中には、これまでと同様に、森林の大切さを認識する目的の施設にしか使用できません。暴力団等の使用禁止も明記されております。また、暴力団等の関与が判明した場合は、直ちに契約の解除とあります。まさかのときの補償金の条文もあります。また、貸し付ける山林は、すべて保安林であり、当然、残土や産廃の処分場にすることはできません。  フォレストアドベンチャーは、現在、国内に11カ所あります。日本第1号の施設は、山梨県の県有林を15ヘクタール利用し、ビジネスを成功させ、その収益の一部を森林整備費に充てる、森林賛成プロジェクトであります。また、平成17年、18年には、林野庁の森業・山業創出支援総合対策事業としても採択をされ、支援も受けております。二丈地区のこの32ヘクタールにおいても、このことについて大いに期待ができるものと考えます。  事業実施に当たっては、事業者、市役所、市民、特に地元の皆さんとの協議を十分に行っていただくことを要望して、賛成討論といたします。 95 ◯議長(有田継雄君)  伊藤議員。 96 ◯16番(伊藤千代子君)  議案第25号 財産の貸付けについて反対討論を行います。  真名子木の香ランドと樋の口ハイランド、それに二丈の山林、合わせて32ヘクタールを福岡市の会社に無料で10年間貸す議案に反対する理由は、行政財産を営利企業に無料で貸すことが、明らかな地方自治法違反だからです。議案第14号で述べたように、市民の財産を無償で企業に貸すことはできない。それを知りながら、なぜこんな議案を出したのでしょうか。私が初めて株式会社ネイチャースピリットという名前を聞いたのは、2月13日の建設産業委員会でした。1月に指定管理者を募集したら、この会社だけが応募してきたと市は説明しましたが、法務局で登記を調べると、議員に議案を配る前の日の2月22日にできた会社で、市は、会社と正式な協議を1回もしないまま議案を提出していました。3月4日、議案に書かれた住所、早良区小田部7丁目19-20を調べると、そこに会社はなく、3DKの賃貸マンションが建っており、電話の登録もありませんでした。資金は、今集めている最中とのこと。事業計画も財務報告書もなく、建設産業委員会には、客観的なデータに基づく資料は出されておりません。登記内容の会社の目的には、飲食店の経営、酒の販売、浴場経営とあり、森林の再生や森林保全は全く書いてありません。株式会社ネイチャースピリットは、登記簿上は単なる営利企業です。  二丈の山間地は、ほとんど井戸世帯であるのに、飲食店等の事業活動で水源が汚染されたら、取り返しがつきません。そもそも、木の香ランドと樋の口ハイランドは行政財産です。二丈の町史にもちゃんと載っております。地方自治法第238条の4第1項は、行政財産を貸し付けるのを原則禁止しています。株式会社ネイチャースピリットに、木の香ランドを無料で10年も貸し付けるという議案第25号は、まさに行政財産の企業への無償貸し付けにほかならず、地方自治法第238条の4第1項に反することは明白です。  地方自治法第238条の4第3項には、さらにこう書いてあります。第1項の規程に違反する行為は、これを無効とする。つまり、議会でどんなに多数の議員が賛成してこの議案第25号が可決したとしても、行政財産の特定業者への無償貸し付けは違法であり、無効ということです。私は、40年も県で行政マンをしていた市長が、このことを知らなかったとは思えません。今度の議会は、談合事件で市役所が家宅捜索を受け、市民の信頼を取り戻すために非常に大事な議会です。にもかかわらず、このような議案を提出することは、市民の信頼をさらに取り戻すことができない状況になるのではないでしょうか。  私は、このような地方自治法第238条の4第1項に違反するような議案をこの議会で通し、そしてこの会社と契約するとなったら、市民の財産を守る立場から行政訴訟に訴えてでも闘うと、その決意を述べて反対討論といたします。(傍聴席で発言する者あり) 97 ◯議長(有田継雄君)
     静粛にお願いします。傍聴席の方に申し上げます。もし、そういうふうなことが起こりますと、警察の方を呼んで出てもらいますので、議長として注意申し上げておきます。(傍聴席で発言する者あり)田原議員。 98 ◯6番(田原耕一君)  議案第25号 財産の貸付けについて賛成討論を行います。  糸島市は、周囲を山と海に囲まれ、総面積の45.5%、9,800ヘクタールを森林が占めるまちであります。御存じのとおり、森林は、水源、涵養機能、産地災害防止機能、自然との触れ合いの場を提供する生活環境保全機能、保健・レクリエーション機能、文化機能、生物多様性保全機能など、さまざまな公益的機能を持っており、市民が豊かな生活を送るためには欠かせない資源であります。しかし、森林の現状は、高齢化や担い手不足により、森林は荒廃が進んでおり、森林保全は重要な課題であります。今回、提案されている真名子木の香ランド、樋の口ハイランドは、非常にすばらしい環境の中にある施設であります。都会では、決して味わえない鳥のさえずりや吹き抜けていく風、木の肌の温かさ、木々の香りなどを緩やかな時間の中で感じ、心や体をゆったりさせてくれます。私も、何度か孫を連れて遊びに行きました。すばらしいところですが、残念ながら利用者が少ない。時代の経過とともに利用者が減少してきておると聞き及んでおります。なぜ、利用者が少ないのか。施設を整備して20年が経過し、老朽化していることや、キャンプサイトの区画が、バンガローがあまりにも狭すぎて、プライバシーが保てないなどの理由があるのではないでしょうか。昔のキャンプは、ほとんどがファミリー層でありましたが、近年は、シニア層や山ガール、旅ガールといったファッション性豊かな新しい客層となっております。  私ども議員に配付された資料では、真名子木の香ランドは、大人向けの落ち着いたキャンプ場、樋の口ハイランドは、ファミリー向けの遊び心のあるキャンプ場がイメージとなっております。  また、今回の提案の一つに、フォレストアドベンチャーがございます。九州第1号です。あの自然豊かな森の中で、子供たちが自然と触れ合い自然の大切さを学ぶ、非常にいい提案であると思っております。  今回の提案は、1、大規模な造成工事や開発行為はしない。もちろん保安林でありますから、それはできません。  2、森林の中を遊びの場とすることができる。  3、自然環境を、全身の五感を使って体感でき、同時に子供の自立心を育成することができるなど、森を森として生かした遊びの場、森林を体感する場となります。自然は、手を入れず、ほったらかしでは守れません。やはり管理をして守り、自然を次世代に伝えていかなければなりません。まさしく、今回、民間の力を借りて、糸島の森林はすばらしい、森林とはこうあるべきだということを広く訴えることができると思っております。そして、将来は子供たちの森林教育の場として活用していただきたい。人も元気、町も元気、新鮮都市糸島、そして、山もきれい、海もきれい、快適都市糸島となるよう、ぜひ成功させていただきたい。  最後に、我々議会は、議案に対し執行部とも十分議論を交わし、市民の不安を取り除き、明日の糸島が希望に満ちあふれたものになるよう努めるべきだと思っております。この議案も、さきの本会議において議論し、先ほどの委員長報告のとおり委員会でも十分に議論されたものであります。しかるに、一部の誹謗中傷により、市民に不安を与えるような行為は、厳に慎むべきであるということを申し添えて、賛成討論といたします。 99 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第25号の討論を終了します。  これより議案第25号 財産の貸付けについてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 100 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第25号は原案のとおり可決されました。  これより議案第27号 道路パトロール中に生じた車両事故の損害賠償及び和解についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 101 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第27号の討論を終了いたします。  これより議案第27号 道路パトロール中に生じた車両事故の損害賠償及び和解についてを採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 102 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第27号は原案のとおり可決されました。  これより請願第1号 総合運動公園の整備を求める請願の討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 103 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして請願第1号の討論を終了いたします。  これより請願第1号 総合運動公園の整備を求める請願を採決します。  本案に対する委員長の報告は採択です。本案は委員長の報告のとおり採択することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 104 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、請願第1号は採択と決定しました。  ここで、暫時休憩いたします。なお、再開は午後1時を予定いたしております。      (午後0時05分 休憩)      (午後1時18分 再開) 105 ◯議長(有田継雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  井上議員。 106 ◯17番(井上健作君)  説明していいんですか。 107 ◯議長(有田継雄君)  動議の内容を説明してください。 108 ◯17番(井上健作君)続  先ほどの午前中の最後のほうに出ておりました、議案第25号 財産の貸付けについて、伊藤議員の反対討論が行われておる中で、地方自治法の条例をずっと追って、違法だと、提訴までするというような反対討論がございました。この事実関係について、我々も議決後ではございますけれども、市民に対して、やはりきちっとした説明もしなければいけない。  そういった中で、私は執行部のわかりやすい説明をきちっとやっていただかなければいけないと思って動議を出させていただきました。(「賛成」と呼ぶ者あり) 109 ◯議長(有田継雄君)  ただいま井上議員から議案第25号 財産の貸付けについて、執行部に説明を求める動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立しました。  この動議を議題とします。  お諮りします。この動議のとおり決定することに御異議はございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 110 ◯議長(有田継雄君)  御異議なしと認めます。執行部からの説明を求めます。松本市長。 111 ◯市長(松本嶺男君)  議決いただきました議案第6号、それから、第25号の関係につきまして、法律的な事項につきまして説明させていただきます。  まず、今回の第6号、第25号議案に関する関係法令ですけれども、地方自治法第237条、それから、第238条の4というのがございます。  第238条の4というのは、私どもが持つ財産は行政財産と普通財産というのがございます。ほとんどの財産は行政財産でございます。  第238条の4の規定は、その行政財産とはということで規定がしてございます。行政財産は、4項まであるわけですけれども、それまでに定めるものを除くほか、これを貸し付け、交換し、売り払い、譲与し、出資の目的とし、若しくは信託し、又はこれに私権を設定することはできないと行政財産の定義が書いてございます。  それから、第237条は、財産の管理及び処分という規定がございます。財産とは、公有財産、物品、債権並びに基金が財産だと。  今説明しました第238条の4第1項の適用がある場合を除いて、条例または議会の議決による場合でなければ貸してはならないと、こういう規定がございます。  これを根拠にしておるわけですけれども、第237条では、今言いましたように、条例または議会の議決による場合でなければ、適正な対価なくして貸し付けてはならないとなっております。だから今回、議決をお願いしたわけでございます。  これは公有財産すべてを対象としておりますけれども、最初に説明しました第238条の4で行政財産の貸し付けにつきましては禁止規定が定められております。したがって、議案第6号で糸島市林間施設条例を廃止する条例を可決していただきましたので、行政財産ではなくなりました。普通財産になりました。したがって、この第238条の4の規定は適用しません。適用しないということになります。  このことから、地方自治法第96条第1項第6号により、条例で定める場合を除くほか、適正な対価なくして貸し付けることは議決事項となっておりますので、議案第25号で財産の貸し付けを提案させていただいたと、こういうことでございまして、今回の手続につきましては、地方自治法に基づいた正当な手続でございまして、決して違法ではございません。  以上でございます。 日程第4 議案第34号       平成24年度糸島市一般会計予算      議案第35号       平成24年度糸島市住宅新築資金等貸       付事業特別会計予算      議案第36号       平成24年度糸島市救急医療事業特別       会計予算      議案第37号       平成24年度糸島市国民健康保険事業       特別会計予算      議案第38号       平成24年度糸島市介護保険事業特別       会計予算      議案第39号       平成24年度糸島市後期高齢者医療特       別会計予算      議案第40号       平成24年度糸島市渡船事業特別会計       予算      議案第41号       平成24年度糸島市二丈福吉財産区特       別会計予算      議案第42号       平成24年度糸島市二丈一貴山財産区       特別会計予算      議案第43号       平成24年度糸島市水道事業会計予算      議案第44号       平成24年度糸島市下水道事業会計予       算 112 ◯議長(有田継雄君)  日程第4.議案第34号 平成24年度糸島市一般会計予算から議案第44号 平成24年度糸島市下水道事業会計予算まで11件を一括議題といたします。
     本件については、予算特別委員会に付託いたしておりましたので、委員長の報告を求めます。谷口一成委員長。 113 ◯予算特別委員長(谷口一成君)  予算特別委員会の委員長報告をいたします。  議員全員で構成する本予算特別委員会は、去る3月16日から23日までの5日間開催し、本委員会に付託されました議案第34号から議案第44号までの11議案について慎重に審査を行いましたので、その経過と結果を御報告申し上げます。  まず、議案第34号 平成24年度糸島市一般会計予算につきましては、総額が318億6,514万5,000円で、平成23年度から重点的に実施している糸島市の元気づくりをさらに充実・発展させることを念頭に置いて編成されており、前年度に比べ1億4,210万6,000円、0.4%の増となっています。  歳入につきましては、市税における評価がえに伴う固定資産税の減少が大きく、前年度比2.3%の減を見込んでおり、また、地方交付税と臨時財政対策債の総額は前年度に比べ0.2%の減を見込んでいることを確認いたしました。  歳出につきましては、民間委託の推進や職員の嘱託化等による人件費の抑制や物件費の削減等により、増大する社会保障関係予算や社会資本整備等に要する財源を確保しているが、さらなる糸島の元気づくりの施策の展開に向けて、本年度は5億3,200万円の財政調整基金を取り崩すことの説明を受けました。  なお、地方債の平成24年度末現在高見込みは318億9,128万1,000円で、前年度末現在高見込みに比べ16億4,900万6,000円の減となる見込みであることがわかりました。  審査の過程において、中・長期的な視点に立った財政基盤の確立に向けた市長の基本的な考えを確認したり、各款ごとに主な事業についての説明を受け、事業を実施する根拠や費用対効果、目標値などについての質疑が数多く出されました。  次に、各特別会計ごとに予算概要の説明を受けました。  そのうち、予算総額が前年度に比べ減となる特別会計は、住宅新築資金等貸付事業特別会計、救急医療事業特別会計、二丈福吉財産区特別会計、二丈一貴山財産区特別会計の4会計であります。  一方、予算総額が前年度に比べて増額となる特別会計は4会計あり、国民健康保険事業特別会計は、前年度比5.0%の増で、主な要因は保険給付費及び後期高齢者支援金等の増加によるもの。介護保険事業特別会計は、前年度比6.4%の増で、主な要因は高齢化の進行に伴う介護サービス利用者数の増加や平成24年度介護報酬改定等による保険給付費の増加によるもの。後期高齢者医療特別会計は、前年度比7.6%の増で、主な要因は保険料率の改定に伴う広域連合納付金の増額によるもの。渡船事業特別会計は、前年度比38.6%の増で、主な要因は渡船の定期検査に伴う経費及び修繕料の増によるものなどであることの説明を受け、市民生活に密接にかかわる社会保障関係経費が年々大きくなっていることを確認いたしました。  次に、議案第43号 平成24年度糸島市水道事業会計予算では、主な建設改良事業として、原水施設整備、浄水施設整備、配水施設整備、鉛製給水管更新及び簡易水道統合整備の5事業が計画されています。  また、議案第44号 平成24年度糸島市下水道事業会計予算では、主な建設改良事業として、既成市街地整備事業を公共下水道、農業集落排水、漁業集落排水及び個別排水の4事業で計画されています。  審査の中では、各事業実施に伴う発注の仕方や業者選定の方法等に関する質疑が行われました。  これらの審査を経て採決した結果、議案第35号及び議案第36号、議案第40号から議案第44号までの7議案は全員賛成で、議案第34号及び議案第37号、議案第38号、議案第39号の4議案は賛成多数で、それぞれ原案のとおり可決いたしました。  執行部におかれましては、予算の執行に当たり、各委員から出された指摘、要望等を十分検討し、慎重なる執行がなされるよう強く要望し、予算特別委員会の報告を終わります。 114 ◯議長(有田継雄君)  これより委員長報告に対する質疑に入ります。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 115 ◯議長(有田継雄君)  質疑なしと認めます。これをもちまして質疑を終わります。  これより議案第34号 平成24年度糸島市一般会計予算の討論を行います。  討論の通告があっておりますので、発言を許可します。古川議員。 116 ◯20番(古川忠正君)  議案第34号 平成24年度糸島市一般会計予算に反対討論をいたします。  平成24年度一般会計予算には、ごみの収集運搬費が4億5,017万9,000円出されております。糸島市のごみの収集運搬に携わる会社は4社です。収集運搬費は1世帯当たり1,014円で計算されておりますが、その算出根拠となる積算がされていないのです。  当局は、産廃物処理事業原価計算の手引きに基づいて、ごみ収集車1台当たりの人件費や社会保険料、物件費、収集世帯数など計算されて精査していると答弁されております。  しかし、その根拠となる計算の数値さえ執行部は明らかにできないのであります。パッカー車1台に運転手1人と作業員1.5人で計算している地域によっては、2人で乗るところと3人で乗るところがあると言われますが、実際の作業は作業員2人、運転手とで3人で乗っております。事務員も、1台につき5分の1の割合で計算していると言われますが、パッカー車が2台や3台の会社は事務員が0.4人や0.6人となります。これでは運営できるはずはありません。  また、街部のマンションや住宅が多い場所と中山間地も収集費用は同じで、1,014円です。その作業効率や距離の是正もされておりません。そのため、パッカー車1台当たりの収集運搬費の収入も大きく違い、ごみの収集運搬では、収入が高い会社は1台当たりの収集運搬費が3,320万3,731円から低い会社の1,848万5,319円まで、その差1,471万8,412円、何と1.8倍の差が出ているのであります。  ごみの収集運搬は、パッカー車を糸島市で管理し、作業員を民間委託するなど、事業費の発注方法を変えることにより、ごみの収集運搬費用を大きく減らすことができます。執行部も無駄な税金は出さない努力をすべきであります。  また、平成13年度に国の同和対策特別措置法が終結しているにもかかわらず、いまだに部落解放同盟糸島支部には944万3,000円も出しております。解放子ども会にも、子どもの差別はなくなっているにもかかわらず45万3,000円出しているのです。補助金を出すというのであれば、ほかの子ども会にも出すべきであります。  このことから、平成24年度の一般会計予算に日本共産党は反対いたします。 117 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員。 118 ◯13番(江頭晶子君)  議案第34号 平成24年度一般会計予算に対し賛成の立場で討論いたします。  今年度は、「自立への道-“いとしま元気づくり”予算」ということで、318億6,500万円ほどの予算が組まれています。  今年度の予算の中に、私個人として幾つか賛同できない予算もあります。  例えば、波多江泊線の予算だったり、学校給食の調理民間委託だったりとありますが、多くの予算は、民生、教育、そして衛生費、消防費など、暮らしに欠かせない予算が大半です。各部が知恵を出して組み立てられた事業費を実施することで、元気の出る糸島、期待をしています。  予算額は少ないのですが期待しているものの1つに、新設される新エネルギー政策係があります。まさに糸島のエネルギーの地産地消を目的に掲げ、歩み出そうとしています。これは、糸島市の自立への道の一つだと私は思っています。  ソフト面では、気になる子供への支援があります。保育士の方、保健師の方、学校では、支援員、放課後児童クラブの指導員、子育て支援センターのスタッフの方々など、子供たちが育つ過程で、さまざまな場面で相談に乗ってくださったり、そして、子育てを支援する、そういうシステムがあります。このことはとても大切なことで、親は安心して子育てができる。これもまた、子供たち、親の自立への道を進めるための支援体制だと私は思っています。  この支援体制にかかわっている職員のスキルが年々上がっていること、これは一昨日ありました発達コロキウムの中でも確認できました。このすばらしい子育て支援のシステムを継続していくためには、職員の研修の確保や、それを引き継いでいくための後継者の育成も視野に入れていただきたいものです。保健師、保育士などの新規採用はそのために必要です。  また、今年度も人件費が抑制され、抑えられています。多くの部署で非正規の方々がいます。市役所というところは人が財産です。現在、非正規の方々は市役所の大体3分の1を占めています。非正規の方々を含めて市役所なんです。  非正規の方々の中には、資格を持ち、キャリアを積んでおられる方もおります。その力と能力を発揮して仕事をされています。雇用期限が限定され、身分も不安定、賃金も安い、雇用期限を考えると、仕事への情熱、責任感を持続させることには努力が要ります。  糸島が元気になるためには、職員も非正規の方々も元気であってほしいと思っています。糸島市役所で働きたいと言われるような雇用のありようを検討していただくことを願っています。  最後に、私が今回期待している事業の一つがあります。それは、木の香ランドと樋の口ハイランドです。  今、これほどまでに言わなければならないのだろうかという異常な反対の声を聞きます。私は子供たちの体験学習の場として大きな期待を寄せています。事業者が持つ知的財産を期待しています。そして、あの施設がよみがえって充実される、すばらしい場所になることを願って、一般会計予算に賛成討論といたします。 119 ◯議長(有田継雄君)  伊藤議員。 120 ◯16番(伊藤千代子君)  議案第34号 糸島市一般会計予算に反対討論をいたします。  東日本大震災で甚大な被害を受けた日本で、私たちはお金やぜいたくではなく、質素でもいいから安心できる暮らし、防災と福祉のまちづくりをしていくことの大切さを学びました。しかし、この議案には余りにも多くの無駄な公共事業が入っています。  家庭に例えると、生活が苦しいのに高級車を買い、家を豪華に建てかえるのと似ています。それは、市の長期計画の三本柱が浦志の新駅、中央ルート、前原東土地区画整理事業だからです。  市長の30階建て市役所発言の後、新庁舎検討ワーキング会議が発足しました。また、総額120億円の中央ルート事業では、潤の国道沿いは370メートルも買収をされ、広大な空き地になっています。波多江校区、あるいは東風校区では、税金を払っているのに何でこんな無駄遣いをするんだという声があふれています。この中央ルートに、ことし4,916万円、3年間では7億4,000万円も税金を投入します。  また、市は少子化だから人口をふやすと言って、浦志に新駅をつくり、1戸4,000万円、1,000戸の住宅を建設する前原東土地区画整理事業に、来年度5,000万円、3年間で5億1,000万円の税金を使う計画です。ここの水田を20ヘクタールも埋め立てれば、四、五万トンの雨水が周辺の側溝に流れ込み、浦志の国道北側や泊地域の水害の危険性が高まります。大規模開発を次々としながら市民の負担をふやすことに、日本共産党は反対です。  そもそも、少子化だから住宅開発をと言いますが、国道沿いの浦志周辺は人口が密集しています。人口の多いところに人口をふやす必要はありません。今少子化対策が必要なのは、二丈や志摩や前原の山間地です。これらの地域は自然環境に恵まれた、風光明媚な子育てには最高の地域です。公共交通機関が充実すれば、若い人も喜んで移住してきます。山間地に若い人がふえれば、まちは活性化し、自然を守る力になります。  先日の予算特別委員会の質疑で、一番赤字になっているコミュニティバス路線は九大線で、960万円を税金で赤字補てんしていることがわかりました。若い九大生は自転車もバイクもある、学研都市からは幾らでもバスがあります。大事なのは市民、車を持たない高齢者や障がい者、子供たちです。  バスの利用者がふえないのは料金が高いからです。片道五、六百円ではなかなか利用はできません。庁舎線を別にして、どこまで乗っても料金が同じ定額制は九大線だけです。料金は200円です。他の路線も定額料金にしてバスを利用したまちづくりをしたほうが、前原東土地区画整理事業よりもずっと少子化対策になります。  このような大規模事業で喜ぶのは、一部の土建業者だけです。そういうような利害関係者と市長が一緒に夜道を歩いて小料理屋へ行って飲食するなど言語道断です。  今、水道やガスや電気をとめられている家庭がふえています。若い人に非正規雇用が広がって、安定した職についている人は少ないからです。  先月、雨が続いて日雇い派遣の土木作業員の人たちは収入が少なく困っています。予定どおり必ず給料が入る人ばかりではありません。低所得者、障がい者、高齢者の孤独死が本当に心配です。  無駄な事業をやめて、市民のための職員をふやし、温かいまちづくりを心から願います。その立場から、この予算案には反対をします。 121 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第34号の討論を終了します。  これより議案第34号 平成24年度糸島市一般会計予算を採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 122 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第34号は原案のとおり可決されました。  これより議案第35号 平成24年度糸島市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算の討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 123 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第35号の討論を終了いたします。  これより議案第35号 平成24年度糸島市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算を採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 124 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第35号は原案のとおり可決されました。  これより議案第36号 平成24年度糸島市救急医療事業特別会計予算の討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 125 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第36号の討論を終了いたします。  これより議案第36号 平成24年度糸島市救急医療事業特別会計予算を採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 126 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第36号は原案のとおり可決されました。  これより議案第37号 平成24年度糸島市国民健康保険事業特別会計予算の討論を行います。  討論の通告があっておりますので、発言を許可します。古川議員。 127 ◯20番(古川忠正君)  議案第37号 平成24年度糸島市国民健康保険事業特別会計予算について反対討論をいたします。  国民皆保険制度の中で、国民健康保険に加入している人は、自営業者、農漁業者、零細企業に働く人、失業者など所得が低い人や収入がない人なども多く、国保税の負担は市民にとって負担が重いものになっています。  特に、近年の不況の中で、自営業者や農家も所得が減って四苦八苦しています。働く人たちも、会社の負担を削減するために社会保険に入らず国保に加入させられるようになっています。  こうした中で、国保税の医療給付分の収納率を見ますと、93%になっています。平成23年度の滞納額を見ますと、医療給付費分は5億7,712万4,000円、介護給付分4,761万9,000円、後期高齢者支援金分7,314万3,000円で、計6億9,778万6,000円になります。滞納額はますますふえるばかりであります。  国保税は所得が低い人が余りにも多く、高くなり過ぎて個人負担も限界に来ております。国保税の負担を減らすために、国に対し、国の交付金や補助金をふやし、国保税を引き下げるよう強く要請することと、糸島市も、財政が厳しい中でも一般会計からの繰り入れをもっとふやすことを求めます。  払いたくても払えないほど高くなった国民健康保険事業特別会計予算に対し、日本共産党は反対いたします。 128 ◯議長(有田継雄君)  三嶋俊蔵議員。 129 ◯8番(三嶋俊蔵君)
     議案第37号 平成24年度糸島市国民健康保険事業特別会計予算について、賛成討論をいたします。  国民健康保険制度は我が国が世界に誇る国民皆保険制度の中核をなすものであり、だれでも、どこでも、いつでも安心して医療を受けられる制度でございます。そして、お互いに助け合い、支え合っていく保険制度でもございます。  しかし、国保財政は医療費の増加、また、不況下の中、低い所得階層の方が多くを占め、厳しい財政運営を強いられています。  厚労省が公表しました平成22年度決算では、全国の自治体の多くが、翌年度の収入を先食いする前年度繰り上げ充用額は152保険者1,527億円に上り、また、赤字の穴埋めに使われます一般会計からの法定外繰入金は3,979億円となり、合計すると5,500億円を超える巨額の財政補てんでかろうじて国保会計を維持する厳しい状況が続いています。  今、同僚の古川議員が国への財政援助を要望しているのかという形の意見を出されましたが、政府においては、今回の社会保障と税の一体改革の中で、税制の抜本改革とあわせ、基盤強化策として2,200億円の公費投入が決定されているところでございます。このことは、常に市長が全国市長会などを通じて国へ要望されてきた結果だと言えます。  本市の国保財政は、平成23年10月までの医療費の伸びが前年対比17.4%を大きく増加いたしており、厳しい状況の中、運営されています。  また、国保税の収納率は全国平均88.6%に対し95.7%と高く、徴収努力がなされております。  平成24年度当初予算では、国保加入者約3万人であり、一般会計からの繰入金は10億2,000万円と歳入の8%を超えており、そのうち法定外繰入金として2億5,700万円を投入し、国保税の引き上げをせず運営される見込みでございます。  また、特定健診の受診率向上により、疾病の早期発見を図り、あわせて医療費の抑制を図るため、個人負担の無料化として約6,000万円を計上されるとともに、健康づくり条例や行動計画などを制定され、積極的な健康づくりの施策を展開されております。  以上、市民にとって命を守るこの国保会計は非常に大切な予算であることを表明し、賛成討論といたします。 130 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第37号の討論を終了します。  これより議案第37号 平成24年度糸島市国民健康保険事業特別会計予算を採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 131 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第37号は原案のとおり可決されました。  これより議案第38号 平成24年度糸島市介護保険事業特別会計予算の討論を行います。  討論の通告があっておりますので許可します。古川議員。 132 ◯20番(古川忠正君)  議案第38号 平成24年度糸島市介護保険事業特別会計予算に反対討論します。  介護保険事業は、金を持っている人や年金が高い人たちにとっては、施設などまだ不足しているといった点はありますが、大変ありがたい制度になっています。しかし、国民年金の人や無年金の人にとっては、最低でも年間2万8,800円払わなければなりません。年金が年間18万円以上の人は年金から否応なしに天引きされます。収納率は100%になりますが、わずかの年金をやりくりしている人たちはますます生活が厳しくなっているのです。  平成24年度予算で滞納額が4,000万5,000円になっています。滞納差し押さえも辞さないということですが、この人たちはどのように生きていけばいいのか、生きていく保障さえないのであります。  生活保護の適用なども含め、生活の保障はすべきであります。介護保険は金銭的に余裕がある人にとってはすばらしい制度ですが、低所得者にとっては過酷な制度になっております。貧困層の負担を軽くすることが急務です。貧困層を見放す介護保険に日本共産党は反対いたします。 133 ◯議長(有田継雄君)  三嶋俊蔵議員。 134 ◯8番(三嶋俊蔵君)  議案第38号 平成24年度糸島市介護保険事業特別会計予算について、賛成討論をいたします。  介護保険は、超高齢化社会を迎える中で、介護を受ける方が安心して介護サービスを利用し、介護が必要な方を皆で支え合う制度でございます。  第5期介護保険計画では、平成26年度高齢者人口2万5,082人、平成22年度対比16.5%の増が見込まれています。  また、要介護認定者数も、平成26年度3,724人と8.9%の増加が見込まれています。  平成24年度の当初予算において、介護給付費は介護報酬の改定などにより、1号被保険者1人当たり年間26万4,000円見込まれ、介護給付費の増に伴い、介護保険料は第4段階基準額において、現在4,150円が4,800円と650円増加するものでございます。しかし、全国52市区では5,000円を超える見込みが最近の新聞等で報道されたところでございます。  また、福岡県28保険者平均では約4,900円を上回り、本市は100円程度低い状況でもございます。  介護サービスでは、新たに特別養護老人ホームの待機者解消のため、第5期において地域密着型特別養護老人ホームを2カ所整備するとともに、在宅サービスの充実を図るため、24時間対応訪問介護事業所を1カ所整備する計画であり、また、介護予防サービスと生活支援サービスを一体的に実施する介護予防総合事業も新設されることとなりました。  このように、高齢化社会を迎える中で、介護サービスの充実を図る極めて大切な予算であることを申し添えて、賛成討論といたします。 135 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第38号の討論を終了します。  これより議案第38号 平成24年度糸島市介護保険事業特別会計予算を採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 136 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第38号は原案のとおり可決されました。  これより議案第39号 平成24年度糸島市後期高齢者医療特別会計予算の討論を行います。  討論の通告があっております。伊藤議員。 137 ◯16番(伊藤千代子君)  議案第39号 平成24年度糸島市後期高齢者医療特別会計予算に対しまして、反対討論をいたします。  高齢者の生活が本当に厳しくなっているということは皆さん周知のことだろうと思います。この後期高齢者医療保険制度は、高齢者を75歳で差別する医療制度として、多くの市民、国民から反対の声が沸き起こっています。そういう点で、この制度は廃止すべきであるとの立場から、この予算案に反対をいたします。 138 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第39号の討論を終了します。  これより議案第39号 平成24年度糸島市後期高齢者医療特別会計予算を採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 139 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第39号は原案のとおり可決されました。  これより議案第40号 平成24年度糸島市渡船事業特別会計予算の討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 140 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第40号の討論を終了いたします。  これより議案第40号 平成24年度糸島市渡船事業特別会計予算を採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 141 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第40号は原案のとおり可決されました。  これより議案第41号 平成24年度糸島市二丈福吉財産区特別会計予算の討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 142 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第41号の討論を終了いたします。  これより議案第41号 平成24年度糸島市二丈福吉財産区特別会計予算を採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 143 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第41号は原案のとおり可決されました。  これより議案第42号 平成24年度糸島市二丈一貴山財産区特別会計予算の討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 144 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第42号の討論を終了します。  これより議案第42号 平成24年度糸島市二丈一貴山財産区特別会計予算を採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 145 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第42号は原案のとおり可決されました。  これより議案第43号 平成24年度糸島市水道事業会計予算の討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 146 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第43号の討論を終了します。  これより議案第43号 平成24年度糸島市水道事業会計予算を採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 147 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第43号は原案のとおり可決されました。  これより議案第44号 平成24年度糸島市下水道事業会計予算の討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 148 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第44号の討論を終了します。  これより議案第44号 平成24年度糸島市下水道事業会計予算を採決します。  本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 149 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第44号は原案のとおり可決されました。
    日程第5 諮問第1号       人権擁護委員の候補者の推薦につい       て      諮問第2号       人権擁護委員の候補者の推薦につい       て 150 ◯議長(有田継雄君)  日程第5.諮問第1号及び諮問第2号 人権擁護委員の候補者の推薦についてを一括議題とします。  これより諮問第1号 人権擁護委員の候補者の推薦についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 151 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして諮問第1号の討論を終了します。  これより諮問第1号 人権擁護委員の候補者の推薦についてを採決します。  お諮りします。本件はこれを適任とすることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 152 ◯議長(有田継雄君)  御異議なしと認めます。諮問第1号はこれを適任とすることに決定しました。  これより諮問第2号 人権擁護委員の候補者の推薦についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 153 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして諮問第2号の討論を終了いたします。  これより諮問第2号 人権擁護委員の候補者の推薦についてを採決します。  お諮りします。本件はこれを適任とすることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 154 ◯議長(有田継雄君)  御異議なしと認めます。諮問第2号はこれを適任とすることに決定しました。 日程第6 議案第47号       平成24年度糸島市介護保険事業特別       会計補正予算(第1号) 155 ◯議長(有田継雄君)  日程第6.議案第47号 平成24年度糸島市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。  これより質疑に入ります。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 156 ◯議長(有田継雄君)  質疑なしと認めます。これをもちまして質疑を終わります。  これより議案第47号 平成24年度糸島市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)の討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 157 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第47号の討論を終了します。  これより議案第47号 平成24年度糸島市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)を採決します。  本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 158 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第47号は原案のとおり可決されました。 日程第7 議案第48号       訴えの提起について 159 ◯議長(有田継雄君)  日程第7.議案第48号 訴えの提起についてを議題とします。  当局の提案理由の説明を求めます。松本市長。 160 ◯市長(松本嶺男君)  議案第48号 訴えの提起について提案理由の御説明を申し上げます。  住宅新築資金等貸付金の返還を求めるため、福岡簡易裁判所に支払い督促の申し立てを行いましたが、債務者から督促異議の申し立てがなされたため、民事訴訟法第395条の規定により訴訟へ移行するため、地方自治法第96条第1項第12号の規定により、議会の議決を求めるものでございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 161 ◯議長(有田継雄君)  これより質疑に入ります。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 162 ◯議長(有田継雄君)  質疑なしと認めます。これをもちまして質疑を終わります。  お諮りします。ただいま議題となっております議案第48号は、会議規則第36条第3項の規定により委員会への付託を省略したいと思いますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 163 ◯議長(有田継雄君)  御異議なしと認めます。議案第48号は委員会付託を省略することに決定しました。  これより議案第48号 訴えの提起についての討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 164 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして議案第48号の討論を終了いたします。  これより議案第48号 訴えの提起についてを採決します。  本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 165 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、議案第48号は原案のとおり可決されました。 日程第8 発議第1号       糸島市議会委員会条例の一部を改正       する条例について 166 ◯議長(有田継雄君)  日程第8.発議第1号 糸島市議会委員会条例の一部を改正する条例についてを議題とします。  提案理由の説明を求めます。井上議会運営委員長。 167 ◯議会運営委員長(井上健作君)  発議第1号 糸島市議会委員会条例の一部を改正する条例について、提案理由を申し上げます。  糸島市の発足後2年が経過し、さらなる事務の効率化などを目的に行政組織を見直した糸島市行政組織条例等の一部を改正する条例が先ほど可決されたことに伴い、所要の改正を行うものでございます。よろしくお願い申し上げます。 168 ◯議長(有田継雄君)  これより質疑に入ります。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 169 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして質疑を終わります。  ただいま議題となっております発議第1号は、会議規則第36条第2項の規定により委員会への付託を省略したいと思います。  これより討論を行います。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 170 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして発議第1号の討論を終了いたします。  これより発議第1号 糸島市議会委員会条例の一部を改正する条例についてを採決します。  本案は原案のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 171 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、発議第1号は原案のとおり可決されました。 日程第9 発議第2号       防風保安林の松枯れ対策に関する意
          見書について 172 ◯議長(有田継雄君)  日程第9.発議第2号 防風保安林の松枯れ対策に関する意見書についてを議題とします。  提案理由の説明を求めます。浦建設産業常任委員長。 173 ◯建設産業常任委員長(浦 伊三次君)  提案理由の説明を行います。  糸島市を含む福岡県玄界灘、響灘に隣接する沿岸地域では、人々の生活を守る防風保安林として多くの松が植えられています。  しかし、管理が行き届かないことによる生育環境の悪化や、近年の松くい虫による松枯れの被害により、一部では松林が壊滅的な状態となっております。このような松林の危機的な状況を改善し、松林を良好な状態で未来へ引き継ぐため、国に対し、次の対策を早急に講じるよう強く要請するものであります。  1.松枯れが大量に発生した原因について早急かつ緻密に分析をし、それに対する対策を講じて、これ以上の松枯れを防止すること。  2.現存する松の中で潮害を防ぐのに大きな役割を発揮する高木については、そこまで成長するのに数十年の年月を要することから、樹幹注入を行い優先的に松枯れ被害から守ること。  3.既に枯れてしまった松については伐採し、周辺部に松枯れが広がらないように林外へ運び出して適切な処理を行うこと。  4.松枯れが集中的に発生している地域では、松苗の植樹を行うなど防風保安林の機能を損なうことがないよう松林を復元すること。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を関係機関に対し提出したいと思いますので、議員の皆さんの御賛同をよろしくお願い申し上げます。 174 ◯議長(有田継雄君)  これより質疑に入ります。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 175 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして質疑を終わります。  ただいま議題となっております発議第2号は、会議規則第36条第2項の規定により委員会への付託を省略したいと思います。  これより討論を行います。反対討論はございませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 176 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして発議第2号の討論を終わります。  これより発議第2号 防風保安林の松枯れ対策に関する意見書についてを採決します。  本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 177 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、発議第2号は原案のとおり可決されました。 日程第10 発議第3号       災害廃棄物(がれき)の広域処理推       進に関する意見書について 178 ◯議長(有田継雄君)  日程第10.発議第3号 災害廃棄物(がれき)の広域処理推進に関する意見書についてを議題とします。  提案理由の説明を求めます。井上議会運営委員長。 179 ◯議会運営委員長(井上健作君)  発議第3号 災害廃棄物(がれき)の広域処理推進に関する意見書について提案理由の説明を申し上げます。  東日本大震災から1年が経過しましたが、被災地においては、大量の災害廃棄物が復旧・復興の大きな妨げとなっております。  国は、災害廃棄物の広域処理への協力を全国に呼びかけていますが、放射性物質への不安や農産物の風評被害への懸念などが各自治体の災害廃棄物受け入れの大きな障害となっているところでございます。  そこで、国に対して、災害廃棄物の広域処理の推進のため、次の事項について所要の措置を講じられるよう強く強く要望するものでございます。  1.災害廃棄物にかかわる放射能濃度の安全基準について、国民に丁寧かつ明確に説明し、理解を得るとともに風評被害が発生しないように万全の措置を期すこと。  2.災害廃棄物の広域処理において、仮置き場での保管から中間処理施設における処理、最終処分場における埋め立てに至るまで、各段階で放射線量等の調査を行い、調査結果を全面的に開示すること。  また、当該調査結果を踏まえた安全確保に関する措置及び安全面に関する情報提供を徹底して行うこと。  3.自治体で受け入れられた災害廃棄物の焼却灰・飛灰等の処分先については、国が責任を持って対応すること。  4.処理費用その他関連経費については、全額国が財政措置をすること。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を関係機関に対して提出したいと思いますので、議員の皆様方の御賛同をよろしくお願い申し上げます。  以上です。 180 ◯議長(有田継雄君)  これより質疑に入ります。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 181 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして質疑を終わります。  ただいま議題となっております発議第3号は、会議規則第36条第2項の規定により委員会への付託を省略いたします。  これより討論を行います。江頭議員。 182 ◯13番(江頭晶子君)  災害廃棄物の広域処理推進に関する意見書提出について反対討論を行います。  先日、環境省は、みんなの力で瓦れき処理、災害廃棄物の広域処理を進めようと、数千万円の税金をかけ、政府広報が朝日新聞に見開きの全面カラーの広告を出しました。瓦れきを引き受けないと被災地の復興につながらない、だから被災地支援のためには瓦れきを引き受けましょうという内容です。こういう議論が各地で起き、議会が議決をする自治体がふえてきました。本当に災害廃棄物を私たちが引き受けなければ被災地の復興はないのでしょうか。  私は、2つの点から反対します。  まず1点、広域処理推進に反対をいたします。  先日、ごみ問題を研究している廃棄物学会の方のお話を聞きました。学会の方は何と言っているかといえば、廃棄物は出た場所で分別処理をして資源化処理に移すのが一番いい処理方法だと言っています。ところが、今回は全国にばらまきましょうという話です。  被災地である仙台市では、既に2013年までに瓦れきの処理を終了すると言っています。では、仙台市ではこの瓦れきをどんなふうに処理をしているのか。  まず、阪神・淡路大震災の廃棄物処理を実践した神戸市の職員と学者の知恵をかり、すぐに瓦れきの処理に取りかかりました。極力分別資源化を進めることを基本方針として、瓦れきの整理、分別搬入先、仮置き場、処理施設、最終処分場を確保して、さらに廃棄物処理の専門家だけではなく、地元の技術者を呼び集めて、2013年までに瓦れき処理を完了する目途を立てています。要は、瓦れきの処理は人、物、知恵、技術、お金があれば、条件がそろえば地元でできるのです。なぜ、こういうことは本当に知らされません。  仙台市だけではありません。名取市、岩沼市、いろいろ、いろんな地域で4月上旬に焼却場ができる自治体は幾つもあります。もちろん市町村の庁舎自体が津波で本当にそういうことができない、体制がとれない自治体もあることも承知しております。  2つ目です。  本当の被災地の復興支援は雇用です。アンケートの結果、78.8%の方々が雇用だというふうにアンケートに回答しています。  先日、NHKも12万人の方が失業されていることを報道していました。瓦れきの処理を仕事にできるのです。地元で瓦れきの処理をし、そして、これが仕事につければ本当に復興につながるのではないでしょうか。  環境省発表では、阪神・淡路大震災の瓦れきは2,000万トン、東日本大震災の瓦れきは2,300万トン、すなわち岩手、宮城、福島3県の瓦れきは、被災面積からすれば相当阪神・淡路大震災のときよりも少ないのです。  岩手の岩泉町長は、「現場から納得できないことが多々ある。山に置いて10年、20年かけて片づけたほうが雇用にもなる。地元にも本当に税金が落ちてくる。税金を青天井に使って全国に運び出す理由がどこにあるのだろうか」と言われています。  東京が今瓦れき処理を受け入れています。この元請け、東京電力が95.5%の株式を保有している東京臨海リサイクルパークという会社です。3年間で280億円の契約を結んでいます。  また、静岡の島田市、今ニュースになっています。この島田市の桜井市長は桜井資源株式会社の元社長、いわゆる産廃の元社長だったのです。  今、この広域瓦れき処理に関する運送会社などは、復興特需と言っています。国は一体本当にどこを見ているのでしょう。私は怒りが沸きます。  この意見書も、広域処理推進ではなく広域処理に関する意見書とすべきです。 183 ◯議長(有田継雄君)  江頭議員、時間になっておりますので。(「はい、じゃ、これで終わります」と呼ぶ者あり)  賛成討論ございませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 184 ◯議長(有田継雄君)  これをもちまして発議第3号の討論を終了します。  これより発議第3号 災害廃棄物(がれき)の広域処理推進に関する意見書についてを採決します。  本案は原案のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。   〔賛成者挙手〕 185 ◯議長(有田継雄君)  賛成議員多数です。したがって、発議第3号は原案のとおり可決されました。 日程第11 庁舎のあり方等調査特別委員会の設置      について 186 ◯議長(有田継雄君)  日程第11.庁舎のあり方等調査特別委員会の設置についてを議題とします。  設置の理由について申し上げます。  1市2町合併から2年が経過し、本庁舎の耐震性等の問題が出てきた中で、今後の本庁舎及び支所のあり方等について、市民の関心も高くなっており、議会としても調査検討をしていく必要があることから設置するものです。  なお、本特別委員会の名称、設置の根拠、目的、設置期間等につきましては、お手元に配付のとおりであります。  庁舎のあり方等調査特別委員会を設置したいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 187 ◯議長(有田継雄君)  御異議なしと認めます。  庁舎のあり方等調査特別委員会を設置することに決定しました。  お諮りします。ただいま設置された庁舎のあり方等調査特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により全議員を指名したいと思いますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 188 ◯議長(有田継雄君)  御異議なしと認めます。ただいま指名しました全議員を庁舎のあり方等調査特別委員に選任することに決定しました。
     ここで、委員会条例第9条第2項の規定により、正副委員長互選のため暫時休憩します。      (午後2時21分 休憩)      (午後2時27分 再開) 189 ◯議長(有田継雄君)  それでは、再開します。  庁舎のあり方等調査特別委員会の正副委員長が互選されましたので、御報告申し上げます。  委員長に谷口一成議員、副委員長に浦伊三次議員を互選されました。 日程第12 議会活動に関する調査特別委員会の設      置について 190 ◯議長(有田継雄君)  日程第12.議会活動に関する調査特別委員会の設置についてを議題とします。  設置の理由について申し上げます。  議会のあり方や運営方法の見直し等を調査・検討し、二元代表制の一翼を担う議会の活性化を図るために設置するものであります。  なお、本特別委員会の名称、設置の根拠、目的、設置期間等につきましては、お手元に配付のとおりでございます。  議会活動に関する調査特別委員会を設置したいと思いますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 191 ◯議長(有田継雄君)  御異議なしと認めます。議会活動に関する調査特別委員会を設置することに決定しました。  お諮りします。ただいま設置された議会活動に関する調査特別委員会の委員に選任については、委員会条例第8条第1項の規定により寺崎強議員、井上健作議員、伊藤千代子議員、江頭晶子議員、笹栗純夫議員、三嶋俊蔵議員、三嶋栄幸議員、松月よし子議員、徳安達成議員を指名したいと思いますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 192 ◯議長(有田継雄君)  御異議なしと認めます。ただいま指名しました9人の議員を議会活動に関する調査特別委員に選任することに決定しました。  ここで、委員会条例第9条第2項の規定により、正副委員長互選のために暫時休憩します。      (午後2時29分 休憩)      (午後2時36分 再開) 193 ◯議長(有田継雄君)  再開します。  議会活動に関する調査特別委員会の正副委員長が互選されましたので、報告いたします。  委員長に井上健作議員、副委員長に笹栗純夫議員が互選されました。 日程第13 閉会中の議会運営委員会の継続調査に      ついて 194 ◯議長(有田継雄君)  日程第13.閉会中の議会運営委員会の継続調査についてを議題とします。  議会運営委員会委員長から、目下委員会において調査中の事件につき、会議規則第103条の規定により、お手元に配付のとおり閉会中の継続調査の申し出があっております。  お諮りします。委員長からの申し出のとおり閉会中の継続調査に付することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 195 ◯議長(有田継雄君)  御異議なしと認めます。委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決定しました。 日程第14 閉会中の常任委員会の継続調査につい      て 196 ◯議長(有田継雄君)  日程第14.閉会中の常任委員会の継続調査についてを議題とします。  各常任委員会委員長から、目下委員会において調査中の事件につき、会議規則第103条の規定により、お手元に配付のとおり閉会中の常任委員会の継続調査の申し出があっております。  お諮りします。委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに御異議ございませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 197 ◯議長(有田継雄君)  御異議なしと認めます。委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決しました。  以上をもちまして、平成24年第2回糸島市議会定例会を閉会いたします。お疲れさまでございました。      (午後2時38分 閉会)  地方自治法第123条第2項及び糸島市議会会議規則第80条の規定により、ここに署名する。    糸島市議会議長  有 田 継 雄    糸島市議会議員  小 島 忠 義    糸島市議会議員  田 原 耕 一 Copyright © Itoshima City Council Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...