質問要旨といたしましては、1点目、保育士の就労に関わる様々な制度が準備されていますが、その狙いと効果を伺います。
2点目、
不法投棄については、市内の
不法投棄の現状とその対策について伺いたいと思います。
◯議長(遠藤 嘉昭君) ただ今の質問に対し、執行部より順次答弁を求めます。市長。
◯市長(有吉 哲信君)〔登壇〕 皆さん、おはようございます。
ただ今、
山元議員から2点にわたりまして御質問いただいております。順次、御答弁申し上げます。
まず、1点目の保育士の
支援制度についてでございますけれども、保育士の就労に係る施策につきましては、
待機児童が発生をいたしておる原因の一つに、保育士の確保が困難となっている現状を踏まえまして、
待機児童の解消に向けた施策の一つとして実施をいたしておるところでございます。
まず、保育士の確保と
離職防止に向けた取組といたしまして、平成30年度より、市内の
民間賃貸住宅に居住する保育士の家賃の一部を補助する
保育士等家賃補助事業を実施するとともに、市内の
認可保育所に勤務する保育士の
就労年数に応じた
就労支援金を給付する、
保育士等就労支援給付金事業を実施いたしております。
各事業の
実施状況でございますが、
家賃等補助事業につきましては、平成30年度に3名、令和元年度に2名の方に、
就労支援給付金事業につきましては、平成30年度に12名、令和元年度に6名の方に支給をいたしております。
また、保育士の
業務負担を軽減する取組といたしまして、
保育園等が
保育士業務を補助する短時間勤務の
保育補助者を雇用した場合に、その経費の一部を補助する
保育補助者雇上
強化事業を実施いたしております。
実施状況でございますが、平成30年度、令和元
年度ともに、2つの
民間保育園で本事業を活用した雇用がなされておるところでございます。
さらに、令和2年度からは、給食の配膳や清掃等の
周辺業務を行う者を雇用した場合に、その経費の一部を補助する
保育体制強化事業を実施いたしておるところでございます。
いずれの事業につきましても、保育士、
保育園等の
事業者ともに活用されておりまして、保育士の確保に一定の効果があると考えておるところです。
2点目の
不法投棄についてでございますけれども、市内の
不法投棄の現状といたしましては、
大型ごみの
不法投棄は大幅に減少をいたしておりますが、
ペットボトル等の
ポイ捨てごみは後を絶たない状況でございます。
また、対策といたしましては、
不法投棄防止看板の設置や、
不法投棄が多い箇所への4台の
監視カメラの設置など、効果的な対策に努めるとともに、
宮若市環境衛生連合会をはじめ、各自治体、自治会や
市内企業に御協力をいただきまして、
市内全域を対象に、年2回、
清掃活動と
不法投棄ごみの回収などの活動を継続しながら、
不法投棄防止対策に取り組んでおるところでございます。
以上です。
◯議長(遠藤 嘉昭君) 再質問をお受けします。
山元議員。
◯議員(2番 山元 秀一君) 再質問を行います。
宮若市の
保育士支援の狙いが
待機児童の解消にあるということは、今の市長の御答弁でよく理解できました。一般的にでありますけども、保育士の仕事は子供の安全に関わる責任があるにもかかわらず、それに見合う賃金を頂くことができないということで、就労に結びついていないというのが原因の一つと、よく言われております。
宮若市においては、今、公立の保育所がもう既にないわけですけども、実際、市民の声、今、就労していない人の声として、公営の保育園であれば就労も考えているという声があるのも現実であります。
そのようなことから、宮若市は今、公営の保育所がありませんので、それに係る経費は当然にかかっていないわけであります。
そこで、保育士の月額の給与に市から上乗せをする。そのような施策が一番、
保育士就労に結びつくのではないかというふうに考えられますけども、その辺の施策についてはどのようにお考えでしょうか。
◯議長(遠藤 嘉昭君)
子育て福祉課長。
◯子育て福祉課長(東 雅也君)
子育て福祉課長です。
今、お尋ねがありました保育士への給料の上乗せということだと思いますけれども、確かに公立の保育所がなくなりまして、その保育所の運営に係る経費というものは、現在かかっていない部分がございます。
ただ、子供さんの数につきましては、公立がある、ないに関わらず、保育が必要な子供さんの数というのは変わりませんので、その子供さんにつきましては、私立の保育園で保育をしていただいているという状況がありますので、公立はなくなりましたけれども、その分、私立の保育園への委託料が増加をしているという状況でございます。
経費的な面から言いますと、そういう状況でございますけれども、保育士の支援ということを考えたときに、現在、
家賃補助事業、それから
就労支援給付金事業というものをやっておりますが、こちらがそれぞれ期限付の事業としてやっております。
で、こちらの事業が期限を迎えたときに、そのときに、
待機児童の状況ですとか、保育園の状況を見て、必要があれば、検討する材料の一つとして考えていきたいというふうには考えております。
以上でございます。
◯議長(遠藤 嘉昭君) 2番、
山元議員。
◯議員(2番 山元 秀一君)
保育士確保に、周辺の自治体でも同じような悩みを抱えておりまして、様々な施策がなされております。宮若市も市内の
待機児童解消に向けて、もっととんがった施策をやっていってもいいのではないかと思いますが、その辺のところをどうお考えか、お聞かせください。
◯議長(遠藤 嘉昭君)
子育て福祉課長。
◯子育て福祉課長(東 雅也君)
子育て福祉課長です。
保育士確保の市町村の各取組というのは、県のほうで
待機児童対策協議会をいうものがありまして、その中でも議論がなされております。
その中で、各市町村の
取組状況というのもいろいろ紹介があっておりまして、参考になるものもございます。
先ほども御答弁いたしましたように、現在、やっております事業がございますので、その事業の効果、それから、各市町村の事業の
実施状況等を見ながら、今、行っている事業の期限に合わせて、また検討していく必要があるのかなというふうには考えております。
以上です。
◯議長(遠藤 嘉昭君) 2番、
山元議員。
◯議員(2番 山元 秀一君) 今の事業が終了して、様々なことを検討していくというようなことでありますけども、最初に戻りますが、支援の狙いは
待機児童の解消ということであります。ですが、今の制度では、市長の答弁でもありましたように、
認可型保育施設に就労する保育士さんだけが対象となっているわけです。しかし、認可外の保育所に勤める保育士さんや、障がい児を持つ
保育施設、ここの保育士さんには、このような制度の適用は現在のところあっておりません。
つまり、何が言いたいかといいますと、施設間で補助を受けれるところと、補助を受けられないところがあるということは、今求められている社会全体で
潜在保育士を発掘というところではなくて、就労している保育士さんのパイの奪い合いの制度になると思うんです。
つまり、何が言いたいかといいますと、一番社会で求められているのは、保育士の資格を持っているけど、責任に見合う対価がないということで、実際に勤めていない、そういう人の
掘り起こしだと思うんです。
つまり、宮若市だけよければいいということではありませんが、社会全体でそのようなふうに取り組む必要があると思うわけです。
そこで、やはり施設による補助のある・なしではなく、今後の対策としては、保育士全体のパイを増やすというような政策のほうにかじを切っていただきたいなと思いますが、いかがお考えか、じゃ、ちょっとだけ聞かせていただければ、お願いします。
◯議長(遠藤 嘉昭君)
子育て福祉課長。
◯子育て福祉課長(東 雅也君)
子育て福祉課長です。
今、お話がありましたように、現在の取組というのは、認可の保育所または
認定こども園を対象に実施をいたしております。
で、先ほどから話があっておりますように、この対策の大きな狙いというのは、
待機児童の解消のためというのが、その狙いにあるわけなんですけれども、
待機児童の定義を考えたときに、まず、その保育が必要な子供さんをどこに預けるかということで、市町村のほうでは認可の保育所または
認定こども園のほうに申し込みをしていただいて、そのときに入れなかった子供さんが
待機児童という形になってまいります。
ですので、市町村で対策を行うとか、
待機児童対策を行うということを考えたときに、どうしても
認可保育所または
認定こども園が対象になってくるという状況がございます。
ただ、先ほどからお話があっておりますように、
企業主導型の保育所であったりとか、認可外の
保育所等もございますので、こちらにつきましては、保育士の対策というよりは、利用者の方が利用しやすいように、利用者に向けた
多子減免ですとか、
認可保育所を利用されたときの、現在無償化の事業があっておりますけれども、そこに差額が生じた場合に、その差額分を補助するといった制度を実施しておりますので、そういったところで対策は取っていきたいというふうに考えております。
以上です。
◯議長(遠藤 嘉昭君) 2番、
山元議員。
◯議員(2番 山元 秀一君) 重ねてになるかもしれませんが、利用者によくなるような制度というのは、逆に
利用促進になりますので、より保育士さんが逼迫する。もちろん、いい制度ではありますけども、社会全体の働く
お母さんたち、
お父さんたちも含めてですけど、支援するというところからいえば、幾つか矛盾すると思うんですよね。そういう意味では、利用者に対する補助と保育士さんとしっかり
掘り起こしができる制度をセットでやっていただきたいなというふうに思います。
この
一般質問をするに当たって、課長よりいろいろ御説明を受けたわけですけども、現在の
待機児童の人数が4人というふうになっております。これは、やはりゼロを目指さなければいけないわけですけども、少し前の100人を超すような状況から見れば、非常に減っているわけでありまして、これは、やはり一定の市の成果が、施策の成果が現れているのではないかなというふうに思います。ゼロに向けて、今後、同じような取組、それから、さらに、よりよい取組にしていただくようにお願いして、最初の分を終わりたいと思います。
それでは、2点目の
不法投棄についてですが、
大型ごみはもう随分減っているというような市長の御答弁でありました。市内の活動として、自治会や
市内企業に協力を頂いて、年2回の
清掃活動というふうなことが行われているそうですけども、これ、具体的にどのような団体とか、どのような感じで実際行われているのか、少し具体的に事例を教えてください。
◯議長(遠藤 嘉昭君)
環境保全課長。
◯環境保全課長(関岡 雄二君)
環境保全課長です。市内で2回、5月はごみゼロに合わせまして、遠賀川一斉清掃の取組として河川の
不法投棄を回収しております。
令和2年度につきましては、
コロナ感染症拡大防止のために、令和2年度は中止をいたしております。
それと、11月の第3日曜日につきまして、
市内全域一斉清掃をするとともに、今年は
本城地区を2か所、それと
鶴田地区を1か所、それと
金生地区を1か所、重点的にしております。地元の自治会からの参加や市内の
進出企業等からも参加を頂いて、
不法投棄ごみの回収に至っております。
以上でございます。
◯議長(遠藤 嘉昭君) 2番、
山元議員。
◯議員(2番 山元 秀一君) それでは、先ほどの御答弁でもありましたけども、
監視カメラについてもお聞きしたいと思います。
市内に4か所
監視カメラが設置されているということですけども、やはり
監視カメラは
不法投棄については非常に効果があるんではないかなというふうに、私も思います。
しかし、やはり
監視カメラということで、取扱いについては注意せない
かん部分があるんではないかなと思いますけど、市としては、どのような感じで
注意喚起、それから、その効果についても教えてください。
◯議長(遠藤 嘉昭君)
環境保全課長。
◯環境保全課長(関岡 雄二君)
環境保全課長です。
まず、
監視カメラを設置しておる箇所でございますが、市内4か所、今、設置しております。
四郎丸地区に1か所、それと
磯光地区に1か所、それと
龍徳地区に1か所、それと
鶴田地区に1か所、合計4か所設置しております。
監視カメラを設置する際に、
個人情報等の関係があろうかと思いますので、こちらのほうにつきましては、
設置要綱を定めておりまして、みだりに外部には出さないというふうな規定をいたしております。
それと、過去に
監視カメラを設置してきているんですが、その箇所での
不法投棄は現在発生をいたしておりません。
以上でございます。
◯議長(遠藤 嘉昭君) 2番、
山元議員。
◯議員(2番 山元 秀一君)
監視カメラについては、非常に、やはり見られているという意識があれば効果があると思いますので、これからも
プライバシー等には十分注意しながら、
不法投棄がなくなるように取り組んでいただきたいと思います。
それから、
産業廃棄物の取扱いについて、ちょっとここでお聞きしたいんですけども。幾つか個別の事例はお話ししませんが、やはり業者の
不法投棄が一部あるというふうにお聞きしたことがあります。
宮若市において、宮若市が発注する工事ですね、例えば
解体工事とかになりますけども、それらが、産廃が適切に処理されているのかどうか、そのような管理はどのようにされているか教えてください。
◯議長(遠藤 嘉昭君)
環境保全課長。
◯環境保全課長(関岡 雄二君)
環境保全課長です。
産業廃棄物の
不法投棄につきましては、福岡県の管轄になっております。
実際のところ、
公共工事ではないんですけど、一、二か月前に、市民の方から通報がございまして、
建築廃材、ブロックを埋めていると。道路を通行、自分のところに入る、敷地に入るために埋めているという通報がございましたので、福岡県の
嘉穂鞍手環境事務所と私どもの職員と現地に赴きました。
そこで、通報者から会社名を情報を頂きましたので、その会社のほうに赴きまして事実確認をいたしました。その会社によると、確かに捨てたということで、県の
環境事務所の指導の下で適正に処理をされたというふうな報告を受けております。
以上です。
◯議長(遠藤 嘉昭君) 2番、
山元議員。
◯議員(2番 山元 秀一君) 先ほども質問させていただきましたけど、市発注の
解体工事等、それら産廃が出る場合、これが
不法投棄になってはいけませんので、この産廃が適切に処理されているかどうかの管理についてお聞かせください。
◯議長(遠藤 嘉昭君)
管財課長。
◯管財課長(竹田 和彦君)
管財課長でございます。それぞれ産廃の種類があるわけでございますけれども、それぞれの内容に応じて、法に基づいて処理されるものでございます。
以上です。
◯議長(遠藤 嘉昭君) 2番、
山元議員。
◯議員(2番 山元 秀一君) ちょっと、なかなか私の質問が下手なので伝わってないかなと思いますけど。
例えば、市発注の工事で
産業廃棄物が出るような工事というのはありますよね、特に
解体工事と。それらが適切に処理されていますよという証明、その管理はどのようにされているかをお聞かせください。
◯議長(遠藤 嘉昭君) 副市長。
◯副市長(向井 敏博君) 御質問は一般的な
公共工事の発注における
産業廃棄物の処理の仕方ですが、基本的には、設計書の中に特別な処理が要る部分は明記をして、このようにしろということをして受けてもらっていますので、各所管等々、施工管理の中で具体的に指示し、適切な対応を取るように指示をいたしているところでございます。
◯議長(遠藤 嘉昭君) 課長、
マニフェストの関係を言ったら終わるんじゃないの。
環境保全課長。
◯環境保全課長(関岡 雄二君)
環境保全課長です。私ども、
し尿処理場を抱えておりまして、そこでも
産業廃棄物は発生しております。そちらで完了届を出していただく際に、
マニフェストの通知表を一緒に提出を求めています。
以上でございます。
◯議長(遠藤 嘉昭君) 2番、
山元議員。
◯議員(2番 山元 秀一君) やっと、よく分かりました。
マニフェストで数量、それから、きちっと適切に処理されているということを管理しているということですね。分かりました。
それでは、
不法投棄を見つけたときの処置、宮若市、これまでどうしているか。体制としてどのようにするようにしているか、教えていただきたいと思います。
不法投棄については、刑罰も併せて教えていただければと思いますけども、分からなければ、刑罰についてどのような考えでおられるかも併せて教えてください。
◯議長(遠藤 嘉昭君)
環境保全課長。
◯環境保全課長(関岡 雄二君)
環境保全課長です。
まず、
不法投棄が発生したという連絡を受けた場合につきましては、私
ども環境保全課の職員で、まずは現地確認を行っています。
そこで、排出者が特定できるものが判明した場合につきましては、警察署のほうに報告、通知をいたしております。
それと、中には
産業廃棄物と思わしきものがございますので、その際は県のほうに連絡をして、連携をして対応いたします。
それと、
不法投棄をした場合の罰則ということでありますが、廃棄物の処理、清掃に関する法律の第25条に規定があるわけなんですが、5年以下の懲役又は1,000万円以下の罰金、若しくはこれを併科するというふうに規定をされております。