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09月05日-02号
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  1. 福津市議会 2017-09-05
    09月05日-02号


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    平成 29年 9月定例会(第4回)1 議 事 日 程(2日目)   (平成29年第4回福津市議会9月定例会)平成29年9月5日午前9時30分開議於  議  場 日程第1 一般質問2 出席議員は次のとおりである(17名)  議 長  椛 村 公 彦  副議長  永 島 直 行   1番  中 村 清 隆   2番  永 島 誠 也   3番  西 野 正 行   5番  蒲 生   守   6番  横 山 良 雄   7番  豆 田 優 子   8番  戸 田 進 一   9番  榎 本   博   10番  吉 水 喜美子   11番  江 上 隆 行   12番  井 上   聡   13番  米 山   信   14番  永 山 麗 子   15番  大久保 三喜男   16番  硴 野 九州男             3 欠席議員は次のとおりである(なし)4 地方自治法第121条第1項の規定により説明のため出席した者の職・氏名(13名)  市     長  原 﨑 智 仁         教  育  長  柴 田 幸 尚  総 務 部 長  大 賀 正 晃         総務部 理 事  井 上 廣 幸  市 民 部 長  徳 永   章         健康福祉 部長  髙 橋 美 幸  教 育 部 長  溝 辺 秀 成         都市整備 部長  福 嶋 良 和  地域振興 部長  永 島 脩 助         地域振興部理事  花 田 孝 信  総 務 課 長  重 冨   隆         財 政 課 長  本 夛 研 介  広報秘書 課長  川 﨑 昇 寿5 職務のため議場に出席した者の職・氏名(3名)  事 務 局 長  田 中 英 智         議 事 課 長  石 津 龍 也  議 事 係 長  松 山 健 二          ~~~~~~~~○~~~~~~~~            開議 午前9時30分 ○議長(椛村公彦) おはようございます。議員定数18名中、ただいまの出席議員は17名で、定足数に達し、議会は成立しましたので、平成29年第4回福津市議会定例会を再開します。 直ちに会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。          ~~~~~~~~○~~~~~~~~ △日程第1一般質問 ○議長(椛村公彦) 日程第1、一般質問を行います。 今回の質問者は15名であります。発言時間については、会議規則第57条の規定により30分となっています。皆さんのご協力をお願いいたします。 一般質問にあたりましては、まず登壇されて、通告された質問の要旨について全てを述べ、通告発言は質問席において質問を行ってください。 なお、通告外の質問は慎んでください。 各議員の質問回数に制限はありませんが、質問の趣旨がよく執行部に伝わるようお願いします。また、次の項へ移行する場合は、その旨をお知らせください。 発言時間が終了しましたらブザーが鳴りますので、質問を終えてください。 次に、執行部へのお願いですが、答弁につきましては1問ずつ自席で行い、質問の要点に対し的確に回答してください。 なお、質問並びに答弁の際には、マイクの先端に赤いランプが点灯したことを確認の上、発言してください。 それでは、通告順により、11番、江上隆行議員の一般質問を許可します。江上議員。 ◆11番(江上隆行) 新政会の江上隆行でございます。通告に基づき、3問、質問をいたします。 1問目は、本市の行政評価の取り組みについての質問でございます。 さて、パブリック・ガバナンス改革の一環として、本市でも行財政運営に不可欠な事務事業や施策に対する行政評価に取り組んでいるところでございます。この行政評価への取り組みの現況及び課題について質問をいたします。 2問目は、本市財政の現況と将来展望についての質問でございます。 小さく1番目は、本市における人口や店舗等の増加により、税などの全体の動きがどうなっているのか。また、その動きが平成29年会計年度の歳入と歳出にどのように波及しているのかについて質問をいたします。 小さな2番目は、市長が6月定例会で示されました福津市まちづくり指針の中で「厳しい財政状況にある」と述べておられます。果たしてどのように厳しい財政状況にあるのか、その実態を明らかにしていただくとともに、厳しいと市長が述べられる財政状況を踏まえ、今後どのような財政運営に努めるのか、その具体的方針について質問をいたします。 3問目は、地方創生法に基づき、平成26年から始まりました地方創生に伴い、本市でも、「福津市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、取り組んでおります。 そこで、本市の創生総合戦略が現時点において、どのような具体的成果を生み出しているのか、質問いたします。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) では、1項めの回答です。原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) それでは、江上隆行議員の一般質問、まず、1項目めからお答え申し上げます。 1つ目の本市の行政評価の取り組みについてでございます。 本市の行政評価につきましては、福津市みんなですすめるまちづくり基本条例、平成20年度施行、これに基づきまして行政運営にかかる市民への説明責任を果たすとともに、成果志向の行政経営の推進、そして、経営資源の再配分、また、職員の意識改革、政策立案・政策形成能力の向上等を目的に、平成19年度から取り組んでまいりました。 当初は、事務事業評価を行っておりました。ですが、平成24年度からは関連性が強く、一定の目的のために構成されるこの事務事業を細施策として束ねまして、事務事業評価から細施策評価に変更しております。 その手順は、自己評価として、担当職員が自分の仕事を振り返り、そして、事務事業の目的や効果、改善点の有無等を確認する、そういった内部評価を実施いたしまして、プラス外部評価といたしましては、市民を中心とした委員で構成します行政評価委員会、こちらによりまして、市民目線で事務事業の方向性や業務改善に向けたポイントを示唆していただき、改善に向けた取り組みを生かすこととしております。 課題といたしましては、この内部評価に対しまして、この行政評価の趣旨や目的が職員に対して十分浸透していない。そういうことから生じる、このやらされ感、そして負担感等の課題が職員アンケートを通じて明らかになっていることから、今後は行政評価制度の改善に努める必要があると、私は考えております。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) ご答弁、ありがとうございました。 今、市長がご答弁いただきましたことについて、順を追っていろいろ質問をしたいと思います。 まず、市長が今、最後に、職員にこのことが浸透していないことについて、やらされ感という言葉を使われました。これは、いろんな自治体でやらされ感という言葉を聞くんですが、なぜ、やらされ感というのが出てくるのか、市長はどのように捉えておられますか。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) 行政評価です。本市では、先ほど答弁でも述べましたように平成19年度から始まり、当初は、福津市もこの9月の決算議会では、平成21年度はこのような分厚い事務事業評価を行い、合計約400ページある。このような行政評価を行っておりました。事務事業評価です。 で、これが平成24年度から細施策評価に変わったというわけです。この変わったということから、もう想像していただけますように、やはりこの行政評価というのが全国の自治体で取り入れられましたけども、本来の意味でのこの行政評価が決算重視ということです。これが予算編成につながり、枠配分、部経営等でしっかり自治体のPDCAサイクルの中で展開していくという、そういうことが厳しい財政状況、どちらかというと、この経費のカットカットの中で、本当の意味でこの行政評価予算サイクルの中に取り入れられないということ。そして、やはり事務事業評価は仕事量が増えましたので、これをやっても、なかなかそういう仕事量が増えて、それが生かされない。または、もしかいたしますと、対議会・対市民に対しましての目線からも、この行政評価に対するしっかりとした関心がないということで、どうしてもそういう感じがあったのではないかと思います。 そういうことで、私は、議員のころから申し上げてましたけれども、これが庁舎内でも、執行部のほうでも細施策評価として変わっていったと、そのように感じております。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 市長にご無礼なことを申し上げますけれども、私は、やらされ感がどういうことで出てきているのかということをお尋ねしとるんで、そして、椛村議長も冒頭に述べられたように、本当に的確かつ端的にご答弁いただかないと、もう時間はなんぼあっても足りませんよ。 そしたら、行政評価とは、そもそもどういうシステムでございましょうか。 ○議長(椛村公彦) 井上総務部理事。 ◎総務部理事(井上廣幸) 行政評価とは、目的といたしましては、目的に立ち向かう能力のある行政組織を作り上げること。また、健全な行政経営を進めること。また、職員が能力を発揮でき、積極的に行動できる環境を整えることを実現する手段であります。 で、手法といたしましては、所管する担当課がまず1次評価を行いまして、続きまして外部評価、そして2次評価を行った上で、予算に反映していくというシステムになっております。つまりPDCAサイクルを回していくというシステムでございます。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) それでは、本市の行政評価における目的の記述で、行政運営を計画重視から成果重視へ転換し、市民サービスの質的向上を図るということが示してありますが、この目的の達成状況についてお尋ねいたします。 ○議長(椛村公彦) 井上総務部理事。 ◎総務部理事(井上廣幸) 行政評価の導入によりまして細施策、事務事業を実施している所管課もしくは担当職員には、まず、自分の仕事を振り返る1次評価、外部評価、2次評価を経まして、改善の立案や予算編成にあたるというところを先ほど申しましたが、成果の観点で、施策や事業を検討していただき、業務体制の再検討や人員配分の変更など、業務改善の努力をしていただいているところでございます。 そのことで、個別の事務事業の有効性及び効率性の向上が図られているところでございます。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。
    ◆11番(江上隆行) 今ご答弁いただいたことを通じて、個々の目的の記述の中にございます市民サービスの質的向上が図られているんでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 井上総務部理事。 ◎総務部理事(井上廣幸) そうですね、行政評価の目的でもありますので、つまり、評価シートがございます。で、事前に担当課のほうでは、その年の目標設定をしておりますし、その目標の実現に向けて実行しているところでございます。 で、達成できたところ、できていないところもあるかとは思いますが、市民サービスの向上に向けて努力をしているというところでございます。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 市民サービスの質的向上を図るということをうたってあるなら、やはり具体的にどういうことかと常に検証しておかないと、私は答弁できないと思います。抽象的な答弁をしても、なにかなんとなく頑張っていますという雰囲気しか感じないんです。 それでは、同じく目的の記述で、今、井上理事からも出たPDCAは触れるところでございますが、「成果志向の行政経営を進めるため、仕事の目的、目標や事務事業の実施による成果を評価し、PDCAのマネジメントサイクルの確立を図る」とありますが、この確立が図られているのかどうか。また、この目的の達成状況についてお尋ねをいたします。 ○議長(椛村公彦) 井上総務部理事。 ◎総務部理事(井上廣幸) 行政経営をこれまでの計画重視から成果重視に進めるため…… ○議長(椛村公彦) マイク。理事。 ◎総務部理事(井上廣幸) すみません。仕事の目的、目標や事務事業の実施による効果を評価し、PDCAのマネジメントサイクルの確立を目指し、取り組んでいるところでございます。 所管課が改善計画を立案し、その後の業務改善や予算編成作業を行っているところでございます。 しかし、これが十分循環しているのかというと、まだまだ課題は残っているんじゃないかなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 今、とかく全国民から非難を受けております政務活動費を使わせていただきまして、8月2日に会派で行政評価の研修で兵庫県川西市を尋ねた際、担当者から「従来は予算編成が役所のメーンイベントでした。現在はPDCAサイクルを確立し、サイクル循環の中に予算編成を位置づけたことがポイントとなり、現在では決算がメーンイベントとなっております」という説明がございました。 そこで、質問をいたします。本市では何がメーンイベントになっているんでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 井上総務部理事。 ◎総務部理事(井上廣幸) やはり事業を推進していく中で、その中で成果を上げるというのがやはり重要なことだろうというふうに思っております。したがいまして、市長が言いますように、やはり決算を重視し、そして、その成果を次年度の予算に生かしていくというところが、やはり重要な取り組みになってくるんじゃないかなというふうに考えております。 その辺で、行政評価の中でもうたっております、行政資源の再配分といいますか、その辺の財源の有効活用にも努めていく必要があるんじゃないかというふうに考えております。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 同じく、川西市における改革の目的は、役所の体質改善に取り組むというものでございました。本市では、市長の答弁にもございましたように、職員の意識改革と政策立案・形成能力の向上を図るということが示してありますが、この達成状況についてどのように向上を図っておられるのか、それについてお尋ねをいたします。 ○議長(椛村公彦) 井上総務部理事。 ◎総務部理事(井上廣幸) 職員に対しては、やはり研修といったところが大事なところじゃないかなというふうに思っております。職員のスキルアップに関するところの問題であると思っておりますが、この行政評価が職員の意識改革に大いに寄与しているんじゃないかなというふうには思っております。 それと、職員の企画・立案能力の向上、これにもつながっているだろうと思います。つまり、前年度の評価を受けて予算の立案とか、そういったところをやるわけですから、その辺については向上につながっているというふうに思っております。この辺が大きな成果であるというふうに考えております。 しかし、先ほど市長の答弁がありましたが、職員等のアンケートで明らかになったところでございますが、行政評価をすること自体が目的となり、そして、評価にかかる時間や労力が多く費やされるというところがございます。その辺で、行政評価に対する意識、意欲が低下し、やらされ感を感じているというところが、先ほど市長の答弁のところだろうというふうに思っております。 この制度は、趣旨、成果に対する意識が職員に十分浸透していないというところが大きな原因であろうというふうに思っておりますので、引き続き職員の意識改革を向上させるためにも、研修等を継続して行っていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 10年たってもなかなか浸透しないというのはちょっと不安を感じますが、それでは、具体的にまず質問をいたします。 例えば、子育て支援の諸施策について、人数なのか、金額なのか、利用者が増えているのか、減っているのか、当該事業をやめて他の事業をやるのかなどの検証・分析を行うことが行政評価には求められていると思いますが、この点はいかがでございましょうか。 ○議長(椛村公彦) 井上総務部理事。 ◎総務部理事(井上廣幸) すみません、今この時点で成果指標がどういうふうに設定してあったかというのは分かりませんが、子育て関係の取り組みの一つとして、これはちょっと古いんですが、平成24年度認可保育所運営事業に対する行政評価の外部評価をやった分の資料がちょっと手元にありますが、市立保育所である福間保育所東福間保育所花見保育所の3園を民間委託するところの事業ですが、これはコメントとして申し上げます。市立の大和保育所を基幹型として残すのは、サービスの最低基準を示すためとするならば、保育士の質を担保するための処遇バランスについては配慮すべきである。新設保育所のいろどり真愛保育園が既にいっぱいとなっている状況からすると、宮司や駅東の需要拡大をしっかりとしないと、他都市に負けるのではないか。住まいをどこにするのか即断される前に、早急に手を打つべきであるという外部評価があっております。 その外部評価に対し、市としては次のような取り組みを実施しているわけです。つまり、大和保育所の保育室を増築するとか、福間保育所の民営化による定員数55名の増加確保、認定こども園の開所という形で事業の取り組みをしてきた実績があります。この辺につきましては、入所児童数の確保というところに関して目標を達成できているのではないかなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) ちょっと私の質問の仕方が悪かったかもしれませんが、私のねらいはちょっと違うところにありまして、これを川西、川西と言っていけませんけど、川西市でもこの質問をしたんです。そしたら、これは課題ですとおっしゃいました。そういうことはまだできておりませんとおっしゃいました。先駆的な川西市が課題だから、うちは課題じゃないんじゃなくて、もう実行されているんでしょうから、今、答弁があったんだと思いますが。 それはさておきまして、次に、1事業の対象者と利用者の数値について。例えば、当該事業に一人当たり幾らかかっているのか。1,000回の利用があるが、利用者が10人だとしたら、特定の市民のための事業になっているのではないか。利用しづらい状況があれば、利用制限等をかける必要はないかなどを検証して、事業の見直しを検討することが行政評価の一つの手法だと私は思っているんです。このことについて。だから、例えばで今言っているんです。だから、こういうことを検証、分析していかなくちゃいけないんじゃないかと思っているので、このことについてご見解をお聞かせいただければ幸いです。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) 具体的に質問いただいておりますので、特に、具体例としては子育てということでありますけども、ちょっと改めまして、今回、子育てのことで聞かれましたので、うちのこの統一的な子育て事業についての、各課の事業についてのこの決算は……            (「子育てじゃないですよ。次の質問ですよ」「事業の見直し」の声あり) そうでしたかね。ですから、見ていただいたら分かるように、まだ本当に確立していないわけです。しかし、今回、改めてその決算重視ということで出させていただいたこの成果報告書の中にございますように、大方うちのこの事業成果は、この指標成果の報告書はやはり質や検討よりも、前年度ございました数、何件の利用があった、何人の利用があった。こういうことに、特に子育て施策部門についてはそのような事業の成果として報告されているということで、江上議員が今質問されました、これを質もしくは施策の妥当性まで追求してやっていくというふうにはまだなっていないんじゃないかと思われますし、この紙に出している情報だけは、内部ではいろいろあるわけですけれども、少なくとも妥当性、効率性、経済性、そういったことも含めての検討を外に出すまでの確立された行政評価にはなっていないということではないかと思います。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) それでは、最近、テレビや新聞で待機児童問題がまた報道されていることで考えたことですが、保育所の定員数と入所者数を含めて、待機児童数の推移が分かる資料の必要性を私は感じております。ただ、待機児童だけじゃないんです。ほかのこともあるんですが、これ、例えばで言っているんですが、つまり、きちんと対策を立てているのかなどの判断を議員が行うには、どのような資料が必要なのかを常に行政のほうで考えていただく必要があるということを思っているわけでございます。 そこで、本市の決算資料の主要成果の成果報告書には、当該年度の成果だけしか記載されておりません。川西市で学んだことに基づいて、これはやはり経緯が分かる前年度との対比等々のことが必要ではないか。議員に前年度も持ってきて調べろもあるんですが、これを改善する必要があるという思いに今至っているところでございますが、この点はいかがでございましょうか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 今、決算の資料の中で前年度対比等々の資料があったほうが、将来にわたっての判断もしやすいというような見解のもと、そういった資料の提出を求めたいというようなご発言だったというふうに思っておりますが、基本的に決算につきましては、当該年度決算ということでやっております。いわゆる過去の実績につきましては各担当部署それぞれ持ってはおるんですけども、資料提出につきましては、今後、行政内部並びに議会のほうと協議させていただきたいというふうに思っております。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) それでは、これは大変ご無礼な質問をすると思いますが、私がチェックした上で質問しなければならないところでございますが、それを怠ったことを反省しながら、今冒頭に申し上げましたように、失礼を顧みずあえて質問をいたします。 それは、主要施策の成果報告書におきまして、前年度と当該年度の記載が、例えば前年度は金額で記載していたものを、当該年度はパーセンテージで記載しているということはないでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) ご質問の意味がちょっと理解できておりませんけども、前年度と比較してパーセンテージでいっているというふうなことというふうに理解しておりますが、前年度対比、何%というふうなことは文書の中で明記しておるところでございます。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) ちょっとすみません、私の質問の仕方が悪かった。本当にご無礼なことをあんまり聞きたくないんですが、私の質問は、例えば前年度は5,000万円と書いておったと。今年度は例えば25%と書いとったと。その金額を金額で前年度は書いておったのを、今年度は全体の中でのパーセンテージで書いたような事例はないでしょうかということを。いや、だから、ないと思って質問はしているんですが、その辺のところは確認のためでございます。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 前年度対比ということで、パーセンテージで明記しておることがございますが、事業年度によりまして、事業年度のものをパーセントで記載しておるということは、私の見ている限りはなかったのかなというふうに記憶しております。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) それでは、行政評価の担当課が、本市の場合は行政経営企画課かなと思いますが、単なる集計課にはなっていないと思いますけど、また、担当課もしかりなんですけど、1事業ごとに事業効果を各課が内部的に分析する必要があると思っておりますし、行政評価の担当課は、各課の検証・分析に対して意見具申を行う仕組みづくりが私は大切だろうと思うところでございますが、本市ではこのような仕組みづくりは構築されておりますか。 ○議長(椛村公彦) 井上総務部理事。 ◎総務部理事(井上廣幸) 現在のうちの状況としましては、原課のほうで評価をやって、で、2次評価等を受けて、PDCAサイクルを回すということでしておりますが、行政経営企画側としましては、その進行状況の把握とか、推進できるように見ていくというところでございます。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) じゃ次に、行政評価の成果について質問をさせていただきます。 総務省自治行政局市町村課行政経営支援室が、地方公共団体における行政評価の取り組み状況等に関する調査を実施いたしております。ちなみに、直近では昨年10月1日現在の結果が今年6月に公表されております。その中に、行政評価の成果という11の調査項目が示してあります。 なお、行政評価を導入している1,033の市町村が回答しており、本市も提出をされたと思っておりますので、どのような回答をなさったのか、お尋ねをいたします。 ○議長(椛村公彦) 井上総務部理事。 ◎総務部理事(井上廣幸) 本市においても、総務省のこのアンケート調査については回答をさせていただいております。で、調査内容につきましては、総務省で作ったひな形に応じて、一問一問回答をしていくという形になっております。 したがいまして、そのアンケート結果には詳細までは書かれてはいないとは思いますが、福津市の情報も反映されたところの結果というところで思っております。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) ちょっとかみ合ってないんですが、11項目と言いましたが、住民の関心が深まったかとか、成果の観点で施策や事業を検討をされたか等々の11項目が述べられた中で、それをチェックするんだろうと私は捉えております。 それでは、改めて調査とは別に、本市で行政評価を導入したことによりどのような成果が出てきたのか、具体的にご答弁ください。 ○議長(椛村公彦) 井上総務部理事。 ◎総務部理事(井上廣幸) 先ほど申したこととちょっと重複するところもあるかとは思いますが、担当課がそういう企画・立案をしたり、評価に基づいてやることによって、やはり成果の観点で施策や事業を検討する機会が与えられたということ。それに伴って業務体制の再検討や課内での人員配分、その辺の検討ができる。そういったところでしょうか。 それに伴って、個別の事務事業の有効性、効率性が向上したんじゃないかなというふうに思っております。 それと、やはり問題はまだ残っておりますが、職員の意識改革には大きく貢献できているんではないかなと思っているところでございます。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) それでは、今後も行政評価をやる限り、やはり成果が出てこなければ意味がないと思います。今、成果が出ている分はあるんですが。今後も成果が出るように努力をされると思いますが、その課題としてどのようなものを今、課題として本市は抱えているのか、そのことについてご答弁をお願い申し上げます。 ○議長(椛村公彦) 井上総務部理事。 ◎総務部理事(井上廣幸) これは、やはり本市に限ったことではないと思いますが、まず、先ほど何度も言いますが、職員のやらされ感の部分であります。やはり職員の評価に係る時間や労力が多く費やされ、意欲が低下しているところがありますので、先ほど言いましたような研修を継続していく必要があるのかなというところでございます。 それと、評価自体の評価指標、そういったところも、その事業の評価指標としてふさわしい評価指標を再検討する必要もあるんではないかなというふうに思っています。 で、問題といえば、やっぱり評価ばっかりに重点が行って、なかなか次年度の企画・立案に十分生かし切れていない部分もあるかと思いますので、その辺、やはり十分生かし切れるようなシステムといいますか、そういうサイクルを考えていく必要があるんではないかなというふうにも思っております。 それと、現在の事務事業評価から細施策評価というところになっておりますが、もっと大きな観点、大きなところで見れるようなところで、「木を見て森を見ず」じゃないですけど、大きな観点で捉えられるような形の施策あるいは政策という部分での評価というのもやっていかないといけないのかなというふうに感じているところでございます。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 先ほど井上理事から、決算を重視して次年度の予算に反映するという旨の答弁があったと捉えております。 そこで、平成28年度の行政評価をいつ行うのかという問題意識に基づきまして質問をさせていただきます。行政評価を予算編成に反映させることが評価の目的の一つであることは、もう自明の理でございますが、本市では、平成28年度の行政評価をいつの予算に反映させるんでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 井上総務部理事。 ◎総務部理事(井上廣幸) 28年度の事業については、28年度末に所管課のほうで1次評価をします。それから、本来であれば外部評価を、今休止中でございますが、外部評価をやって、で、2次評価をやっているというところになりますので、28年度に評価したものについては、30年度の予算に反映するというような手順になろうかと思います。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 予算に反映させるためにサマーレビュー、ご存じだと思います。サマーレビュー、つまり新年度予算編成に向けて夏に事業の見通しや予算の洗い直しを行うことを視野に入れて、出納閉鎖期間が終わる5月末以降早々に行政評価を行わなければ、予算への反映は難しいと考えます。 今、井上理事は28年は30年とおっしゃった。だけど、29年度でやれるところも私はあろうと思うんで、この質問をしているんですが、このことは本市では難しいでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 井上総務部理事。 ◎総務部理事(井上廣幸) 確かに他の自治体では、サマーレビューという形で早い時期に検証を行って、決算とか次年度の予算に間に合わせる体制をとっているところもございます。 ただ、うちの場合は事業数も多いし、まあどこも多いんでしょうけど、その一つひとつ検証する手間と時間がかかると思いますので、今の時点では取り組むのはちょっと難しいかなというふうに判断しております。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) なかなかそれぞれ自治体の状況とか、今の事務量がどんどん増えていると思いますので、なかなかこれはご無理は言えるところでもございませんし、私がやれとも言えないんですが、そういうふうにできる状況が出てくれば、やはりそういうことをやっていけば、さらにおっしゃる職員の能力開発に私つながってくるように思うんです。その辺はご検討いただきたいと思います。 いろいろ福岡県内でもやっているところもあるし、山陰、いろんなところでやっているので、その辺は、他の自治体は他の自治体です。本市は本市。その自治体ですから、それはもうご無理は申しません。 次に、井上理事のご答弁の中にも出ました目標に立ち向かう能力ある行政組織、私は、これ今まで何回か質問をしたことがあるんですが、本市の総合計画及び第2次行財政改革大綱の二つが目指すこととして、第1に掲げているのが、今、理事も答弁されました目標に立ち向かう能力ある行政組織を作り上げることとなっております。 点数をつけることができないと思いますが、現時点で、達成状況についてどのように捉えておるのか、お尋ねいたします。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 大変厳しいご質問であろうかというふうに思っております。 江上議員さんおっしゃっておりますように、やっぱりそういったことが本市が目指しておる以前の総合計画にはそういうふうに書いておりましたし、将来的にもそういうふうなことは変わりないというふうに思ってはおります。 ただ、おっしゃっておりますことは、職員の資質の向上並びに組織として活性化しているかということだろうというふうに思っておりますので、職員の削減、それから事務事業の増加等々を考えて、なんとか今、事業をやっていることから見ますと、ある程度のことはできているのかなというふうに思っておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) なかなか道遠しの感がいたします答弁でございます。 ある飲食店の壁に経営者の言葉が掲げてありました。それは次のような言葉です。「うちのようなお店がいっぱいあるのに、お客様はうちのお店を選んでくれました。電車に乗ってわざわざ来てくださった。頭を幾ら下げても間に合わない。腰を幾ら低くしてもおっつかない。ありがたいことだ。もったいないことだ。感謝してもし切れない。ありがとうございます、お客様」という言葉です。 私がこの言葉に接して改めて考えましたことは、民間では競争相手との差別化を図り、売り上げを向上させるため、知恵を出し頑張っているということでございます。なお、役所が頑張っていないと言うつもりはさらさらございません。ただ、役所と民間の決定的な、根本的な違いは、福津市役所には市内に競争相手がいないということです。市民は福津市に住む限り、福津市役所を頼りにしなければなりません。 したがって、さらに市民満足度を高めるため、道遠しかもしれませんが、目標に立ち向かう能力ある行政組織を目指して、この達成を目指して日々頑張って努力していくことが、これが必要じゃないかと、こういうことを願いながら、次の最後の質問に移ります。これは答弁は要りません。 第2次総合計画策定に向け、市民を対象とする会議が始まったようですが、総合計画は、同計画を着実に実行していったら、これは私の考えですが、10年後に福津市にはこのような未来が待っていることを市民に示すものであるという認識を持っています。 そこで、今、次の第2次総合計画策定に取りかかった市長として、市長が目指すものがなんであるのか。その市長の方針をお聞かせください。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) 方針ですか。目指すものは、今回の総合計画につきましては、一応10月、来年の9月の決算議会でのこの基本構想等の議会議決でございますので、長期というか、7年半を期間としていると思いますけども、目指すべきものは、今、私が今回、従来でしたら現在審議会が行われておるべきところを、来年の1月からのこの有識者中心の審議会を延ばして、今、改めてこの市民参画型の無差別抽出と10月からの公募型を、未来会議を始めた目的は、これまでの1次の、前回、まさに29日はこの第1次総合計画の検証というのをお願いして、約50名のかたが意見を述べられたわけですけども、目指すべきものは、1次の総合計画が目指したものを継承しつつも、今回、新しい目指すべきものは、この総合計画がいったん作られますと、その総合計画が作る過程、プロセスも大変重要でありますけども、そのできたあと、本当にすばらしいものができたとしても、その後、できたあとにも、この市民目線でも検証ができる、そういった指標を作っていただきたいということなんです。 ですので、この無差別抽出と公募型で市民に入ってもらって、そういう具体的に市民のほうでも検証できる指標を作って、それが総合計画に反映するということを目指しているものです、改めまして。 だから、私が目指すべきものは、こういうものですということが、なにか申し述べることはできませんけども、その3月でも、6月議会でも一般質問等でもご質問しているように、私がこの所信表明の中でも述べましたように、このシティー・マネージャー、行政トップといっても、そのトップダウンというのをこの市役所の中だけでなく、市民の声をマネジメントして、あらゆるかたがこの計画に関心を持ってもらって、そういうマネジメント型の首長を目指しているわけですけども、ですので、こうというのはない。ただ、所信表明でも四つの柱を述べさせていただきましたように、四つの柱にあるような、そういった目標は私の中では持っておりますけども、総合計画でこういうものを目指していくというのは、今ではちょっと分かりません。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 市長は政治家であり、市のトップリーダーですから、夢ばかりではいけませんが、夢を語り、ロマンを語り、その夢を実現するために目標を掲げて歩いていくんでしょう。そしたら、私はこういう夢を持って、10年後には福津市の皆さんと、そういうとこを語ってもらいたいということで、今この質問をしました。 では、次の答弁をお願い申し上げます。 ○議長(椛村公彦) では、2項へ移ります。2項の回答です。原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) 2項目めです。それでは、お答えいたします。本市財政の現況と将来展望についてということです。 大きく①と②がございますので、連続してまずは答弁いたします。 まずは、本市における人口や店舗等の増加により、税等の全体の動きがどうなっているのかと。また、その動きが平成29年会計年度の歳入・歳出にどのように波及するかについて等という、この①につきまして、本市の人口推移そして税収の分析及び市内の店舗の販売額の増収、域内循環等を念頭に置きながら、いかにして予算編成につなげていくかというご質問かと思います。 この福津市の財政におきましては、国の動向を注視しながら、内部の体制として税収見込み会議を関係部署で開催しており、依存財源でありますこの地方交付税、また、社会保障と税の一体改革等は特に注視すべきものであると考えて、この次年度の予算編成を行ってきましたし、行っております。 また、歳入におきまして、改めてこの地方財政計画等の伸び率を参照しながら、特に固定資産税そして個人市民税及び法人市民税の本市における現況、税率改正、人口増に対する税収の伸びとの分析・予測を、過去の実績額、概要調書や課税状況調べも参考にして、地方交付税の伸びそして特例交付金の推計等を算定しております。 平成28年度決算と29年度の現時点での決算見込み額との比較をしますと、税全体で約1億5,500万円の増収です。この75%が基準財政収入額に算入されますので、されるとこれも仮定しますと、ただ75%です。普通交付税額が約1億1,700万円の減となり、留保財源が3,800万円となりますと。 平成28年と29年の1月1日の比較人口は、1,437人の増ですので、約一人あたりが2万6,000円の増収となるという計算になります。28、29を比較しますと。 そして、平成29年度の国の方針でございますけども、一億総活躍社会の実現に向け、地方創生、国土強靭化、そして女性の活躍も含め、デフレ脱却を確実なものとしつつ、経済の好循環をより確かなものとするということが、国の方針として重要とされております。 福津市といたしましても、人口の伸びに比例して、待機児童の増加、児童数の急増に対する民生費及び教育費の歳出関連費用の増大、特に扶助費の増が顕著でございます。 加えて、学校施設の老朽化、教室不足、日蒔野地区公園の維持管理費、世界遺産登録決定に伴う経費の増加にも対処が必要であります。 今後は、働き方改革、地方創生を意識しながら、公共施設総合管理計画等における個別計画の推進、そして、地域内経済循環の強化による活性化もあわせて考えていかなければならないと認識しております。 そのためには、国の商業統計調査結果の把握や、商工会との連携強化をさらに図っていく必要性を感じるところです。 ①のお答えはそのような感じでお願いします。 ②のこの私が6月定例会で示した福津市まちづくり指針の中で「厳しい財政状況にある」と述べていると。どのように厳しい財政状況にあるのか、というこの②の質問にお答え申し上げます。 平成29年度の国の経済・財政運営の基本的態度としまして、名目GDPが600兆円経済の実現、また、平成32年度、つまり2020年度の財政健全化目標の達成の双方の実現を目指すことと、国の経済・財政運営の基本的態度となっております。 また、その財政制度審議会におきまして、地方歳出の見直しに向け、地方財政計画と地方決算との間でPDCA実施に取り組むとともに、徹底した「見える化」を推進する必要があること、また、地方の基金残高総額が27年度決算で21兆円全国規模であることから、各団体の基金の内容・残高の増加要因等を分析・検証し、地方財政計画へ適切に反映すべきという国からの厳しい見解がなされております。 総務省のほうは、平成30年度予算の概算要求で、全国自治体に配分するこの地方交付税を、本年度当初より4,000億円少ない15兆9,300億円とする方針を固めておりまして、この減少額は借金である臨時財政対策債、この赤字地方債の発行を増やして補い、社会保障分野の支出の増加に対応することとなっております。 一方、景気回復で自治体独自の地方税収が伸びるとも総務省は想定しており、財政資金の効率的配分を含めて、自治体の財源不足を補う交付税は、ある程度少なくても済むとの、こういった判断を総務省はしております。 この景気の動向やその税制改正の行方など要求の前提には、本当に不確定な要素が多い中、福津市においては、「まち・ひと・しごと創生事業費」等はもちろん、事業の執行状況また効果を的確に分析・検証していく必要があり、行政経費の抑制、業務改善を推進していく必要を迫られているという、こういう観点から「厳しい財政状況である」という評価でございます。 また、地方交付税のトップランナー方式の対象業務が拡大されることを念頭に置き、この国が示す経済成長率や将来的な予算影響額試算等を注視し、公社の設立検討や新しい総合計画の策定とともに、行財政改革を推進しながら、不用額の把握、決算重視による安定した財政運営にも努めていくこととしております。 また、高齢化が進む中、社会保障関係費の増大に備えるためにも、基金積立の重要性を実感していると。そういうことから、この厳しい財政状況にあるという、この②の最初のお答えとさせていただきます。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 余り盛りだくさんの答弁で、何を私が捉えればいいか分からないところが出てきましたが、それが原﨑手法かもしれませんけど。本市における人口や店舗などの増加による税収の動きによって、市民福祉の向上や市がよくなったという事例がございますなら、ご答弁ください。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 人口の増により市民生活がよくなったという事例ということのご質問だろうというふうに思っております。 人口が増えたからよくなったと言うのか、もしくは、人口を増やすためにいろんな施策を打ったのかということになろうかと思いますが、やはり市民生活の中で一番大きなのは、買い物関係であろうかと思います。いわゆるイオンモールの開店や、それから公共施設の充実といったものは挙げられるんじゃないかというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) それでは、平成29年度の普通交付税予算計上額は46億4,400万円。これに対しまして確定額が47億3,400万円であり、確定額が予算額より約9,000万円増えております。また、臨時財政対策債の確定額も約2,300万円増えていることとあわせて、これをどのように分析されているのか、お尋ねをいたします。 ○議長(椛村公彦) 本夛財政課長。 ◎財政課長(本夛研介) 交付税と臨時財政対策債、この分のご質問でございますけども、実際、今回7月の直近で交付税の額が確定しております。 このときに、予算の段階、この段階で交付税を組んだときには、市長の答弁の中でもございましたけども、最初の税収見込み会議というようなものをしております。30年度に向けては、大体今の時期に始めまして、それから予算編成に行くというような形でしておりますけども、前年も同様な形でやってきております。 そのときの税収見込み以上に税が伸びたというようなところ、それもございますけども、そういったところのもとに計算を交付税もしております。本来であれば、税収が伸びればその分交付税は下がるというのは当然のことでございますけども、この税の交付税算定の中に入ります各々計算の中で、必ずしも、例えば地方消費税交付金とか、そういった部分につきましては、地財の伸び率を勘案した額で入れた額と全くイコールにはならないというような部分もございまして、その辺のところを多めに見ておったところが少なめになったとか、そういう部分で逆になっておる部分もございます。 そういったところで、最終的に税収は上がっておりますが、予算との誤差が出たというようなところでございます。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) それでは、もう1点、交付税について質問します。 合併算定替えの激変緩和措置によりまして、平成29年度の交付税が5割減になると思っております。また、本市の固定資産税の伸びに伴い、交付税の算定基準である基準財政収入額が増えることにより、交付税は減るものと思っておりますが、本市の財政分析に基づき、これら交付税の一連の動きはどうなっているのか、再度ご答弁をお願い申し上げます。 ○議長(椛村公彦) 本夛財政課長。 ◎財政課長(本夛研介) 固定資産税等の税収の伸びと交付税の関係ということでございますけども、固定資産税につきましては、確かに税収の中で固定資産税、これが非常に日蒔野地区を中心にしまして棟数が増えております。その分で税収は当然上がるわけでございますけども、一方、住宅取得に関する控除、こういった分がかなり増えてきていると。これは所得税で引き切れなかった分は住民税から引くというようなところでありますが、この分に関しましてその減収分の補填ということで地方特例交付金、これの措置がございますけども、これも地財計画とイコールにはなるというわけではございませんで、今回、29年度につきましては、国の算定しております交付税の額よりもうちの伸びのほうが大きいというようなところもあります。 これを交付税のほうに置き換えて算定しますと、うちの増額に対して0.96とかいう調整がかかって入ってくるということになりますと、今回、29年度は8,500万円ほど特例交付金が実際控除額としてあるんですけども、地方特例交付金として見られる分は0.96多くなって8,100万円程度と。その差額の分につきまして交付税算入が少なく、その分が少なく反映されるというようなところでありまして、結果的には25%分の、わずかではありますが、その分が入ってこない、最終的には25%分損をするというようなことも考えられます。 そういったところも考えまして、地財計画、それからうちのそういった固定資産税から住民税につながる税の動き、それから地方特例交付金の関連、そういったところも含めまして交付税の額、それから算定替えにつきましては、当初、たしか26年度ぐらいのときは7億近く一本算定との差があったと思いますけども、今は支所に関する経費を27から試験的にというようなところから始まりまして、消防費、清掃費、そういったところの面積換算、そういったところがプラス要因でなってきております。28の直近では、大体その差額が2億程度というところになってきております。 以上で、そういったこともありまして、税収が伸びる。そして、算定替えがあるというところで、本来ならものすごく減るというようなところもありますが、そういったところでのプラス要因もあるというようなところで、結果、今回のような算定になっておるということでございます。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) それでは次に、福津市では課税情報を持っておられますので、市税、固定資産税、国民健康保険税などの税収のうち、本市では何が伸びているのか、ご答弁いただきたいと思います。 ○議長(椛村公彦) 徳永市民部長。 ◎市民部長(徳永章) 税収の伸びということでございますので、私のほうから答弁させていただきます。 28年度決算ベースと今の29年度の見込みで申し上げますと、先ほど市長が申しました約1億5,500万が増えるよという、税収全体でちゅう話でございますが、その中でも今伸びていますのが個人市民税、これはやはり分析いたしますと、転入者の増加等によって約八千数百万が伸びているような状況でございます。 それとあと、伸びにつきましては固定資産税です。これも住宅の建築でありましたり、土地等につきましても農地から宅地への転用等が進みまして、これで約七千数百万伸びております。 それから、これは大きくはございませんが、軽自動車税、これが平成28年度税制改正がございまして、28年度決算と比較して約1,000万弱伸びております。 先ほど、国民健康保険税のことを言われましたけど、これにつきましては、やはり今、被保険者数も減っておりまして、これにつきましては、今、減少をしております。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) それでは次に、製造業、商業、農業、工業などのうち、どれが伸びているんでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 本夛財政課長。 ◎財政課長(本夛研介) 業種ごとの伸びというところにつきましては、福津市自体、これがどれだけの業種ごとに幾らというのが出るかというようなところをいろいろ過去にも私調べたことがあるんですが、これは国に基づく調査でないと、なかなか確かな数字が出てこないというような部分もございまして、28の前回の総合計画の中にも小売業の伸び、それは目標数値として61の約束の中にある中で、450億という数字が出ておったと思います。その部分に向けての努力といいますか、体制をなるべく市としてはとっておるところでありますが、商業統計の最新の分が、大体商業統計調査それから経済センサス、こういったところから持ってくるしか、なかなかちょっと業種的なものが今のところは判断ができないといったところでございまして、平成26の商業統計調査でいいますと、平成19の小売業が348億ぐらいから、26では417億というようなところまで伸びている状況です。 で、ほかの業種につきましては、ちょっとそこまでの比較資料というものがなかなかつかめておりませんが、26の経済センサスの中におきましては、これはちょっと出し方が違うのかな、調査の仕方も違うのかなと思いますけども、卸売、小売、これを合わせますと656億というような数字が出ております。これが全体の中で公務を除く分で1,634億という全体の数字があります。これを比率的に見ますと、40%あたりを占めておるというところです。 で、何分この国の調査とかいうものは26とかに実施されても、即、数値が公表されるわけではないということで、なかなかそこのところが難しいところでありまして、あと、年ごとの推移というのはなかなかつかみにくいところがあります。これは今後の市としてやっぱりそういう状況はつかんどくべきであろうというのは、我々地域振興課とか、当然税務とかも関連することでございますけども、そういった市内での把握をなんとかできないかというようなところは、今後は考えていくべきであろうというところは感じておるところであります。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) それでは次に、固定資産税につきまして、土地・家屋・償却資産の分析を行っておられると思いますので、その分析結果をお尋ねいたします。 ○議長(椛村公彦) 徳永市民部長。 ◎市民部長(徳永章) 固定資産税の内訳につきましてですが、まず土地につきましては、平成29年度の当初調定で約9億4,600万で、これ昨年比でいいますと、すみません、ちょっと昨年比が数字を持ってきておりません。申し訳ないです。土地が約9億4,600万、家屋が13億9,300万、償却資産が約3億700万となっております。 これにつきましては、土地は評価替え等もございますので、若干プラスマイナス、そう大きく変わらないということで、家屋のほうが当初予算に比較しまして、今現在の調定で約500万ほど伸びております。これは途中で家屋の評価、1月1日現在のものが捕捉できてない等がございましたので、その分が加算になったりしております。 それから、償却資産が約3億となっております。償却資産につきましては、やはり太陽光発電の施設等ができまして、そういうものがあって以前よりもかなり数字は伸びてきております。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 次の質問は市長にご答弁を求めます。総務省の中央財政審議会が毎年発表している今後目指すべき地方財政の姿と地方財政への対応についての意見の中で、目指すべき地域の姿の一つの柱は、住民の満足度を高めて、幸せをもたらすことであり、地方自治体が住民福祉の向上の増進という本来の使命を果たし、生活の安心を確保することが重要であると述べられております。市長は、この意見をどのように捉えられますか。端的にお願いします。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。
    ◎市長(原﨑智仁) もっとも端的に申し上げますと、もうそのとおり、それを目指したいと思います。 この福津市ならではのよさを発揮した、この福津市ならではの価値観なり幸福感等を、この総合計画の策定の中でも皆さんの意見を取り入れ考えていき、また、このまちづくり指針の中でも書きましたけども、多様性も受け入れる地域性とか、自律と自立支援を皆さんに促すとか、先ほどの行政評価のことにも少し述べさせていただきますと、本当にこの市政運営がしっかり行政評価が行われ、市民の皆様が納得のいく行政運営がなされることで、市民の皆様に幸福も感じられ、市政に参画しているというそういう感覚を持っていただけるような、そういうまちづくりを目指したいと思いますけども。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) ありがとうございました。先ほどから出ております国の地方財政計画によりまして、標準的行政水準を維持するための財源保障が行われているところでございますが、このことに幾分暗雲が垂れ込めてきたように感じております。 私がこのように感じる理由の一つを今からご紹介いたしますので、お聞きいただいたあと、市長に見解を求めたいと思います。 それは、総務省顧問で佐藤文俊前総務次官が、去る7月20日、都内で開催された地方行財政調査会主催のセミナーで、講演の中で次の話をされております。「国の財政健全化と平成31年度以降、30年度までは一般地方財源は確保されておりますが、31年度以降の地方一般財源総額の取り扱いについて、歳出の抑制削減をすべきだという圧力はますます強くなる。地方財政に吹く風は一段と強く厳しくなることも覚悟しなければならない」と警鐘を鳴らしておられるところでございますが、市長はこの話をどのように捉えられますか。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) どのようにというか、大変重く受けとめますし、厳しいそういったこの佐藤文俊様がその専門的見地からというか、国の動向をしっかり情報キャッチできるかたでありますし、専門家のかたがそのように、この平成31年度以降の地方に大変厳しい時代が来るということを予測されているので、これは聞き逃すわけにはいかないと思います。 ただし、先ほどの一本算定の話にもありましたように、この合併特例の例えばその一本算定もかつては、今、財政課長からありましたように、7億円以上の削減になると言われたのが、地方の声によって、全国市長会の声によって、全国知事会の声によって、全国市議会議長会の声によってこれが緩和されたわけです。 私も市長になりましてまだ本当に短い期間ですけども、全国市長会もありましたし、九州市長会もありました。先ほど答弁させていただきましたが、地方にありますこの基金残高がこれだけあるのだから、もっと地方はそれを使ってくれというような通達というか、国、総務省のほうからあった中で、全国市長会はそれに猛反発したわけです。 ですので、今後もやはりこの地方交付税制度、この財政調整制度は、私は大変すばらしい日本ならではのシステムと思っていますけども、本来の地方税でありますこの地方交付税の本当の比率を上げていくこととか、地方交付税によらないまでも、その地方が財政的に厳しい状況にならないように、少なくとも他の自治体とここは一致団結いたしまして地方の声を国に届け、ここはある意味戦っていきたいと、そのように思います。 それでも平成31年度以降、本当に今厳しい時代が来るかもしれませんが、ここがまさに国の政権、今は自民党政権でありますけども、本当に地方に厳しいような国の政権が誕生しそうになりますと、これがこの国の政治の制度でありますので、そこはしっかり見極めて、地方にとって納得のできる、そして地方の声が届く、そういう声をやはり発していく覚悟というか、そういう矜持は地方自治体は持つべきだと思っています。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 3月と6月議会でも市長と議論をいたしましたが、第3弾としてしつこく質問いたします。それは、市長が公約で掲げられた小学校卒業までの医療費無料化の件でございます。 私は、やっぱり全体の奉仕者たるべき市長が、一部の年齢階層を対象に受益者負担を放棄してまで施策展開を目指すことはいかがなものかと考え続けているところでございますが、改めて市長の考えをお聞かせください。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) まず、受益者負担というのは、これまた本当の定義です。受益者負担という定義は本当に大まかなものはありますと。しかし、公約なので必ず実現させねばならない、実現させるべきだと。それは公約ですので。しかし、私がこの政策の実現にやはり3月、6月でもお答えしたように、今すぐに行おうとしてないのは、そこは慎重にやらねばならないと思っているところがあるからです。 ですが、福津市とまた違いますが、改めてこの福岡県内です。受益者負担の観点から行うべきではないと、今、江上議員がご質問されましたが、この受益者負担がどうのこうのということであれば、その財政状況が厳しい。例えば、それから人口が増えている、減っているというのは関係ないわけですので、福岡県内に限っては、田川市、嘉麻市、芦屋町、水巻町、遠賀町、鞍手町、東峰村、添田町、糸田町、川崎町、大任町、赤村、福智町が小学生の自己負担なしのこの医療費無料化を行っておると。 ということは、ここは受益者負担を無視した施策がとられているのかというと、そではないと思います。ということで、その受益者負担という考えは、やはり受益者負担ということによってこの施策のあれを取るべきか、取らないべきかを考えるというよりも、やはりもう少しまた別の角度からも考えていく必要がありますし、そういうことは思います。 とりあえず、こういうお答えでお願いします。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 添田町とか、今、いろいろ自治体の名前もおっしゃったけど、その辺はやっぱり特殊な事情があるんです。そこで、市長にお尋ねいたします。この問題の最後です。市長が無料化を公約した理由は、本市の施策優先順位の上位に位置するという考えに基づいて公約されたんでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) これは選挙期間中の公約でございます。ですので、大変重要な公約ということになります。 ただ、この公約を述べさせていただいたのは、この所信表明の中でも述べましたように、子どもたちへの福津になりますように、暮らしやすい福津になるようにと。これは選挙期間中の四つの柱の二つでもありますけども、この子育てが、子育て施策、やはりいろんな施策分野がある中で、福津市というまちは、子どもたちを育てるにはすばらしい環境と施策を持っているまちであるというのを前面に出していきたいという思いから、私は公約とさせていただいたわけです。 そして、もう一つだけ、すみません。この子育て施策の中でも上位・下位があります。先の議会でも、子育て施策でもいろいろありますでしょうと、病児保育のご提言をされた議員のかたもおられます。なんで子ども医療費なのかという質問には、なかなか明確にお答えは難しいですけども、ですので、改めてこの子ども医療費無料化、小学生の自己負担なしのということについては、庁内でも、また、このふくつ未来会議の中でも意見等をお聞きしながら、慎重に試算もしながら進めなければいけない、そういう公約であると思っています。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 団塊の世代が75歳を迎える2025年問題が、非常にクローズアップされているところでございます。ところで、昨日、平成28年度の決算に関する代表監査委員さんの審査意見において、扶助費が約55億2,000万円で、前年度比約7億2,000万円増となっており、今後さらに増加することが想定されますと。よって、他の経費を削減せざるを得ないという趣旨のことを述べられました。医療や介護費をはじめ、扶助費などの義務的経費が間違いなく今後大きく私は膨れ上がってくるだろうと、想定をしているところでございます。 そこで、市長の公約イコール市の施策ではないということは原﨑市長もご認識なさっていると。市長の公約イコール市の政策ではないという位置づけを私は認識しとるんですが、「過ちては改むるにはばかることなかれ」という格言を市長にお贈りして、次の答弁をお願いいたします。答弁は要りません。もう時間が長くなります。 ○議長(椛村公彦) では、3項へ移ります。3項の回答です。原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) それでは、3項目め、本市の地方創生の取り組みについてのご質問でございます。 お答えいたします。国の総合戦略では、人口減少と地域経済縮小の克服のため、まち・ひと・しごと創生との好循環の確立を実現するために、一つとして、地方に仕事をつくり、安心して働けるようにする。二つに、地方への新しい人の流れを作る。三つに、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる。四つに、時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する。国の総合戦略でこの四つを基本目標に掲げております。 これを踏まえて、「福津市まち・ひと・しごと創生総合戦略」におきましては、定住人口と交流人口の増加を目指し、三つの大きな目標を掲げております。一つに、地域資源を生かした魅力あるしごとづくり、二つに、地域の活力とにぎわいのあるまちづくり、そして三つに、安心して出産・子育てができるまちづくりのこの三つです。 福津市は自然豊かで利便性が高いことが評価され、近年急速に定住人口が増加しております。出産・子育て環境の充実が魅力であると思いますし、ここが今後も求められていると思います出産・子育て環境の充実がですね。 一方で、自然の豊かさは、古くからの農業・漁業を育んでおりまして、福津市の特長の一つでもあります。 また、福津市には多くの人が訪れる海岸は自然の豊かさですが、これプラス宮地嶽神社、世界遺産に登録された古墳群など、歴史的資源、観光資源も多くあり、これらの市の特長を関連づけ、市の経済循環を活発化させたいと考えています。 具体的には、地産地消、これを推進し、食を通したまちづくりを進め、飲食業や産品直売を通した観光振興の推進とあわせて、福津ブランドの向上を図ることで、この福津市の1次産品の付加価値と従事者の収益性を高め、福津市の仕事づくり、まちづくりにつなげていきたいと考えます。 総合戦略では、改めてこの取り組みに加えまして、観光的なバス運行も視野に入れた交通体系の再構築や、商工業の振興策として、創業支援や新たな働き方を追求する企業の誘致等を掲げております。福津市まち・ひと・しごと創生総合戦略においてです。 現時点におきましては、具体的な成果はということのご質問でございますので、これにつきましては、農業・水産業と観光振興を関連づけた経済循環の活性化につきましては、戦略に掲げる新たなまちづくり組織の設立が施策の核となるものですが、現在まだ調整中の段階で、今後早急に対応していきたいと考えております。 また、交通体系の再構築につきまして、まさに昨日でありますけども、新しい法定の交通体系協議会を昨日、第1回を開かせていただきましたが、この交通体系の再構築につきまして、新しい観光の側面を入れた交通体系協議会の立ち上げを進めている段階です。 成果が上がっているものといたしましては、企業誘致については、ご存じのように、この津屋崎庁舎再生整備と合わせた取り組みの中で、ライフスタイルに応じて働くことができるテレワークセンターでございます株式会社TMJを誘致し、現在110人の新規雇用が生まれました。 創業支援につきましては、空き店舗の改修や家賃補助を行う空き店舗活用事業によって、平成27年度に3件、平成28年度に2件の出店が行われております。 最後に、子育て支援につきましては、病児保育の充実により年間1,000人弱の子どもが病児保育・病後児保育を受けております。また、子育て支援に関する情報発信の強化等に取り組み、児童センターと子育て支援センターの利用者が、27年度に比較しますと28年度は6,000人以上増加しております。 ほかにも総合戦略に基づき、さまざまな取り組みを行っておりますけども、この戦略の推進体制に記載されております、この有識者による効果検証会議というのがございますが、これにおいて成果の検証を現在行っているところです。この有識者によります効果検証会議の検証結果につきましては、この本会議最終日に現在予定されております全員協議会においてご報告させていただきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) それでは、再質問。国の地方創生の事業の中で、市長がこれが目玉だと思われるものはなんでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) 国が重点を最も置いておるというご質問でよろしいですか。それとも、国が掲げている中で、福津市が最も重点を置きたいと、どっちですか。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 国が示す地方創生のいろんなメニューがありますよね。その事業の中で、市長が一番目玉だと、今この地方創生が始まって、目玉だと思われるものは何でしょうか。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) まち・ひと・しごと創生、まあ目玉といいますか、今、答弁でお答えいたしましたように、私が思いますのは、この観光資源を生かした観光産業、ここで仕事もつくり出すこと。そして、子育て環境の充実、この二つです。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 私は、プレミアム付き商品券の発行だと思っています。そのことについて、地方創生の先行型予算で取り組まれました代表的な政策はプレミアム付き商品券ではないでしょうか。 ちなみに、全国の当時1,740市町村のうち、実に99.8%に上る1,739の自治体が商品券を発行して、1,589億円の予算が使われました。商品券発行を否定するものではございませんが、プレミアム付き商品券の発行により本市の経済が好転したという実態と実感はございますか。二者択一で簡単に答えてください。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) 経済波及効果があったかという質問ですかね。私のうちの母親は、今年は久しぶりに、2年ぶりにプレミアム商品券が当たったと言って大変喜んでおりましたけども、それぐらいの市民の皆様にとってはこれを歓迎している向きはあります。これが、でも、果たして本当の意味でのまち・ひと・しごと創生につながっているかというのは、ちょっと検証する必要があるかもしれないと思います。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) じゃ、これも簡単に答えてください。地方創生で市民から少し希望が見えてきたと、以前より地域は元気になったねなどといった声を聞くことがございますか。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) これはもう個人的な答弁にもなるかもしれません。平成26年末というか、実質、平成27年から始まりましたこのまち・ひと・しごとの先行交付金等から始まりましたけれども、これによりまして、この福津市が住みやすくなったという直接のというか、具体的な声はまだまだ少ないとは思いますが、これも先ほど答弁で申し上げましたように、特にこの津屋崎庁舎再生整備と合わせたこのテレワークセンターの誘致等は、本当に110人の新規雇用も生まれましたし、それから、すみません、直接の答弁になっておりませんかもしれませんが、この新たなまちづくり組織の設立を核としたいと。これはもう少し時間がかかります。 もう一つ、今度の9月補正予算でも掲げております津屋崎千軒の活性化を含めました経済波及効果の検証を、地方創生推進交付金を充てまして補正計上をさせていただいておることと、これからだと思いますが、今の江上議員の質問は、今現段階でという質問でしたので、そこは少し見えにくいというお答えにさせていただきたいと思います。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 答弁であったかと思いますけど、若者が地域外に出ていかないような施策を展開することが、地方創生の重点目標の一つであると認識しておる中、このことに対する本市の具体策についてお尋ねいたします。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) 若者が地域から出ていかないような具体策ということでございますけれども、今回、福津市で掲げておりますのは、3項目に分けて目標を示しているわけですけども、その中で特に力を入れておりますのは、先ほど市長が申しましたように、農水産業の観光振興と関連づけた経済循環の活性化と。あるいは、出産・子育ての環境の充実、そういったものを根幹としてやっていこうというところでございまして、若者のその流出対策というものを、直接のものというのは掲げられておりません。 子育て対策というところで、子育て世代を福津市のほうに呼び込んでいこうというような政策でございます。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) 昨日、代表監査委員さんから生産年齢人口が減っているという旨のご意見が述べられましたが、このことに対して本市では具体策をお持ちでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) 生産年齢人口が減っているというその報告があったわけでございますけども、本市の人口動態を見ますと、明らかに子育て世代というのは現在増えております。 で、監査報告の中で、その税収の伸びの中で、人口の割には税収が増えていないというような形のご報告であったかと思いますけど、やはりこれは、辞められる世代のかたの収入と今度新しく子育て世代で来られるかたの収入に格差がございますので、そういう上で、人口が増えておっても、その辞められるかたも、団塊の世代のかたが定年で退職されて税収的には、人口の伸びほどは税収は伸びていないというふうなことではなかったかと思います。 で、そういう子育て世代の転入促進ということで、今、安心して出産・子育てができるまちづくりということの施策を展開しておるところでございます。 ○議長(椛村公彦) 江上議員。 ◆11番(江上隆行) それでは、最後の質問をいたします。もう途中を省きます。 地方創生を目指す中で心配していることがございます。それは、2016年6月にNHKが、内閣府が先進的と紹介する75の事業全てについて調査した結果、目標を達成したのは28事業、実に全体の4割にも満たないことが明らかになっております。幾ら初年度とはいえ、自治体自ら計画して、国から予算を取り、かつ国も先進的であると全国に紹介した事業でさえこのような状況です。確かに地方の政策は1、2年で地域が再生するような事業ではないという認識は持っておりますが、自ら立てた毎年の目標さえ達成できないようでは、将来にわたって成果を出すことは期待できないんではないかという思いにも至っております。 自治体が計画を作って目標を立て、国が認定して予算をつけ、PDCAサイクルを回すという以前からの地方政策でも、中心市街地活性化を始めとしてさまざまな分野で行われては失敗を繰り返してきた方法で取り組む限り、私は目指す成果は出てこないのではないかと大変危惧しているところでございますが、最後に、私のこの危惧を打ち消すような答弁をいただければ幸いです。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) 打ち消すような。一方では、私が市長になりましての施策なので改めてご紹介いたしますが、ざっくり言いますと、この地域拠点である津屋崎、東福間、ここを津屋崎のほうは、いわゆる観光拠点として、東福間のほうは高齢化も進んでおりますので、子育てしやすいまちとしてということで、今、戦略の立て直し、また、先ほど答弁で申し上げましたように、まち・ひと・しごと創生の効果検証会議のほうでのご提言も受けまして、そのように立て直しているところです。これは、この議会の場ですので、詳しく答弁しても全然構わないですが、全員協議会でご説明することにはなっておりますが。 どちらも、ただ、いわゆる国が掲げたこのまち・ひと・しごと創生には確かに乗っかっておりますけども、これ期限も決まっております。先ほどの平成31年度以降にも関連するかもしれませんが、もうこれは平成31年度で一応打ち切られるというか、一つの区切りを迎えます、この国からのまち・ひと・しごと創生のいろんなタイプのこの交付金、これには、やはり乗っかっていきます。 ただし、市民会議が始まりました、この未来会議です。ここでは、先ほどの前の項目でも最後の質問でお答えいたしましたように、やはり市民が本当に今の時代、何か都会、東京基準、一つの何か基準を求めて地方も目指すのではなく、地方ならではの身の丈の価値観、幸福感や、多様性を受け入れる地域性とか、または、市民も一人ひとりが自律や新しい価値観を持つというそういう覚悟等を持っていただく。そういうことをあわせて願いがありますので、この総合計画のプロセスの中にも対話を重視した、市民の声を生かしたというよりも、市民が今何を考え、こういう価値観もないですか、こういう価値観で総合計画を作っていった後も検証していける、そういう総合計画というのを私はできないかなと思っておりますので、今の前者の地方創生と、この後者の未来会議は何も対立する概念でもありません。どちらもあわせて進めていく中で、福津市ならではの本当に誰もが住みたいというよりも、住んでよかったというまちを目指したいと思っております。打ち消すような答弁になっていたかどうかは分かりませんが、よろしくお願いいたします。 ○議長(椛村公彦) 以上で、江上隆行議員の一般質問を終わります。 ここで休憩とします。再開は11時30分とします。          ~~~~~~~~○~~~~~~~~            休憩 午前11時16分            再開 午前11時30分          ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(椛村公彦) 休憩前に引き続き一般質問を行います。 次は、6番、横山良雄議員の一般質問を許可します。横山議員。 ◆6番(横山良雄) 皆さん、こんにちは。議席番号6番、福新会の横山良雄でございます。通告に従いまして、3問質問をいたします。 まず、1点目でございます。JR鞍手踏切の安全性と交通緩和についてということでございます。 駅東開発が完了いたしまして、西福間でも住宅団地の建設が進んでいるところでございます。交通量も増加し、車両や踏切内に閉じ込められたり、人や自転車の縦横断時には双方に死角が生じ、とても危険な状態である。行政としては、安全確保のためになすべきことがあるのではないかとそのように考える次第でございます。市民のかたのご意見も、とても危ない踏切であるということでございます。どうぞ的確にお答えください。 さて、次の質問に入る前に、さきの大水害、大洪水により亡くなられましたかたがたのご冥福と、また被災されておられます皆様がたのお見舞いを心より申し上げます。1日でも早い復旧復興をお祈りしております。 2番目でございます。西郷川の水害対策についてということでございます。 近年、時間降雨量の増大による河川や水路における水害は後を絶ちません。西郷川の氾濫に対し、不測の備えはしているのでしょうかという質問です。 きょうの朝も、30年に1度ということで喜界島で50mmの豪雨が今降っているということでございます。この質問をするにあたって、復興の予算も増大ながら、復興にかかる時間、非常に長くかかり、またそこに住んでおられる住民のかたがたが心の希望と活力も大きな時間を費やしているということを一つ考えて、水害対策ということをご質問いたします。 3問目でございます。ICTの活用についてということで、紙媒体による資料製作に伴う印刷などのコストと職員の負担を軽減するために、他の自治体ではタブレット導入などのICT活用の取り組みが顕著に見られ、残業などを含めた働き方改革を推進しているところでございます。 また、文部科学省では、2020年からは学校においても一人1台ずつのタブレット導入が計画もされているところです。本市の取り組みをお伺いいたします。 以上3点、よろしくお願いします。 ○議長(椛村公彦) では、1項目の回答です。原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) それでは、横山議員のご質問、一つ目、お答えいたします。JR鞍手踏切の安全性と交通緩和について。 このご質問のJR鞍手踏切付近におきましては、現在は、ご承知のように県営事業にて都市計画道路福間駅前線と福間駅松原線の整備事業が進んでおります。このJR鞍手踏切につきましては、JR九州、九州旅客鉄道株式会社との協議によりまして、現在は車両通行も可能な踏切でございます。この同踏切の規制を福間駅松原線の整備進捗にあわせて歩行者、自転車のみの通行を可能とし、車両については通行不可とする踏切道として規制変更を行う計画になっております。 なお、福間駅松原線の事業認可期間といたしましては平成30年度末までとなっておりまして、この期間内で踏切付近の交差点を構築し、新たな規制、交通体系へ移行する予定になっております。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) 今、市長がご説明、答弁されましたが、ちょっと詳しく掘り下げて考えていきたいと思います。 まず、市民のかたがこの市内の中で一番危ない踏切であると、そういう認識を皆さんがた言っております。いつか大事故が起こるんじゃないかということを言っておられますが、行政のほうの認識を再度お伺いしたいんですが。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) JR鞍手踏切におきましては、やはり開かずの踏切ということで、JR九州管内の中でも上位3位ぐらいに入る開かずの踏切となっておりまして、やはりそこを通行するかたは、開く時間が短いもんですから無理に通ろうとするかたもおられるということで、危ない状況であるという認識は持っております。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) そもそもなんですが、この福間駅の鞍手踏切なんですけど、駅に自由通路が開通いたしました。その際に、当初は鞍手踏切は閉鎖をするという予定でございました。私は、これは県の事業だと、県のほうの道路ということもありましょうが、市としてはこの踏切を実際にどのようにしたいのかということをちょっとお伺いしたんですが。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) この鞍手踏切におきましては、市長が申しましたように、やはり現在も大変危険な状態でございます。 それと、県が整備しております福間駅前線と福間駅松原線、これがさらに線路側のほうに近づく形で大きな幹線道路が完成してまいります。ということで、さらに鞍手踏切においてはもう車両が通りにくい、あるいはもう通れない状態になってまいりますので、それにあわせて歩行者、自転車のみの通行を可能とした交通規制というのが妥当であるというふうに考えております。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) アンダーの工事は、旧マルシェの前までのところは新しい橋ができて、おととしですか、完成しておりますけど、県のほうの工事が長引いておりますのでなかなか開通しません。アンダーが開通すればという話でしょうが。 今、これはちょっと例なんですが、大和町のほうから直進してヤマダ電機のほうに向かう車が踏切を渡ろうとします。そのときに、踏切の手前で合図を出して、いわゆる橋を渡って原町のほうに向かっていくかたが大半なんですが、中にはそのまま合図を出さなくて踏切に入って曲がる合図を出すわけです。後ろから車が突っ込んできます。反対側の車が、大和町に今度は向かう車がなかなか譲ろうとしないわけです。そういうときに踏切が鳴ると、ピピピと後ろが鳴らして行っても遮断機がおりて取り残される状態が何回か確認されております。このような危ない状況。それで、ましてや反対側もそうなんですが、バックもできない。通行人も逆に見えない。 そういうふうな状況ですので、ここは、ぜひなにか緩和策、いわゆる標識だとかそういうことで考えていかなければ、市民のかたは、なかなか、誘導とかをしてくれる人がいないのであれば難しいことじゃないかと思うんですが、そのような対策を考えたことはありますか。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) 今後の方針といたしましては、市長が述べたとおりでございます。 現在の状況も、やはり議員さんおっしゃりますように危ない状況がたびたび見られるということでございましたら、道路管理者であります県と市も協議いたしまして、今後なにかできる安全対策はないかというのを考えたいと思います。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) 先日、私、宗像土木事務所のかたとお話しをいたしました。実際にこの開通といいますか、アンダーのほうです。鞍手踏切を閉鎖するまでに至る予定が、これは大ざっぱで時間がどのようになるかはまだはっきりしておりませんと。しかし、予定では平成30年の春、だから平成29年度の末までにはアンダーは開通させたいと。そして、ガス屋さん、九電関係移転とかいろんなことがあります。また、共同溝の問題もありますので、そちらのほうを先に終わらせて、そして踏切を閉鎖させて、この駅周辺といいますか踏切周辺の工事に入ると。ですので、これができるのが大体平成31年が完成の予定でないでしょうかということ。また、これも遅れる可能性があるということです。 私が言いたいのは、それは事情でありますから仕方ないんですが、じゃあ、長く延ばしたときに本当に事故があったときはどうなるかということです。だから、宗像土木事務所のかたは、福津市さんの要望を言っていただいて、安全対策を万全にいたしますのでと。だから、私は、ここは一つ頭をひねっていただいて、例えば踏切に入るときには踏切前の進路変更を厳守させるとか、例えばいったん停止の励行とか、そういうことをするとともに、以前これは一般質問でしましたが、歩行者に対しては橋を作ってくださいという質問、私1回しました。その橋はなかなか難しいということで、じゃあ停止線はという話であれば、停止線も止める理由がないということでこれも断られました。 しかし、よくよく考えると、昔は橋の前に踏切があります、大和町に向かう。川の橋の前に停止線があったんです。だから、それを必ず警察のほうに言っていただいて、型どおりに復旧させてほしい。そして、そこで止まって自転車、通行人がちゃんと線路際を渡らなくていいような、そういうふうなことをやっていただきたいんですが。ぜひ、これは強く要望して、人身のことがあります。必ず励行していただきたいと思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) 議員がご提案いただきました内容を含めまして、県のほうと協議をさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) 次に、来年度のアンダーパス開通に向けてなんですが、交通緩和ということで、この交通緩和の計画、対策をどのように練っているかと。 今現在、花見の高架橋の下が時間帯の通学路で制限になっております。通れません。たしか7時から8時半ですね、今9時を緩和させて8時半になっています。アンダーが通ると、この解除が多分なくなるだろうという話なんです。ですので、逆にここもまた車が頻繁になるというふうなことが予想されております。この交通対策を、緩和対策をどのように考えられているか、お尋ねします。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) JRアンダー部分につきましては、こちらは、県のほうにお伺いしましたら年内開通予定というふうな形でお聞きしております。それに伴います周辺の交通対策というのも早急に考える必要がございますので、議員が言われましたところも再度検討したいというか、何かできることを考えたいと思います。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) これはちょっと教育委員会のほうにお尋ねしたいんですが、学校の通学路なんですけど。 今、時間規制もありまして、見守り隊のかたも立っておられます。この通学路の編成ということはとっても重要なことで、事故がないように、毎日のことで、特に道路の事情が変わりますと、子どもたち、どのようになるのかというのが、慣れていないもんですから、そのことを周知していかなきゃいけないと思うんですが、どのようにお考えですか。 ○議長(椛村公彦) 溝辺教育部長。 ◎教育部長(溝辺秀成) 議員おっしゃるとおり、児童生徒の交通安全対策は必ず実施しなければならないと思っていますので、ここは、学校が一番通学路の件に関しては対応をやりますので、学校と協議しながら対応をとってまいりたいというふうに思っています。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) 今、なかなか交通量が今度は増えてまいると思います。西福間のほうも住宅が建ちます。本当に子どもたちが安全にということで、見守り隊のかたも皆さんがたまち挙げてやっておりますけど、何かあったときが、皆さんがたがとても心の痛手を感じるところでございます。無にならないようにやっていただきたいと思っております。 まとめまして、県としてはアンダー開通それから共同溝の工事にあわせてということですので、道路の整備、これもガス会社、九電移転にあわせて道路設備整備をすると、駅周辺も道路設備、最終的には踏切を閉鎖して工事にかかると。それまでに踏切前のカーブ周辺、それから着手までの、完成までの安全対策を必ず怠らないように行ってほしいということです。 今、私言いましたけど、これ右折の車、大和町から来るほうは右折の車、自転車、これが運行しやすい、自動車とかが運行しやすい、スムーズに流れるようしていただかないと、自動車の量が増えるということでございますから、ぜひよろしくお願いします。 ヒヤリ・ハットを一つでもなくすということが事故につながらないということでございますので、これは、県、警察、それからJR、学校と本当に協議をしていただかんと、開通までに事故が起こったとかになれば、また工事も延びますので、ぜひ考えていただきたいということで、次、お願いします。 ○議長(椛村公彦) では、2項へ移ります。2項目の回答です。原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) それでは、2項目は西郷川の水害対策について不測の備えはしているのかということでございます。氾濫に対し不測の備えは、お答え申し上げます。 西郷川は、ご承知のように県営の河川であることから、この管理や氾濫想定については福岡県が行っておりますが、水害対策としましては水防法に基づき、県だけなくこの福津市や消防など関係機関とともに洪水等に備えているところでございます。 この西郷川におきましては、市役所から国道3号線へと行く途中にあるこの四角橋には監視カメラが設置されております。ここで水位も自動で計測されています。そして、この水位高により水防団待機水位、氾濫注意水位、それから避難判断水位、氾濫危険水位と区分しまして、大雨警報が気象庁から発せられた際には市と県とで常に水位情報を確認、共有しているところです。 そして、水位が上昇し、万が一にも洪水による災害の発生が予測される場合におきましては、決して、いわゆる空振りを恐れることなく、避難準備、高齢者等避難開始や避難勧告などを発令して、防災行政無線や緊急速報・エリアメール等で周知するとともに、場合によっては報道機関等にも協力していただきまして、早目早目の避難につなげることで市民の皆様の安全確保を図っていかなければならないと、そのような所存でございます。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) 近年、本当にまれに見る、温暖化ということもあるでしょうが、水害が多いです、日本は。日本のみならず外国も、本当に短時間にあっという間です。もちろん四角橋にもカメラはございましょう。そのカメラ、例えば2時間の間に増水したときに、どのような対処をするのかと。そういったことを考えましたときに、これも、先日、土木事務所のほうとお話ししたんですが、例えば500mmも600mmもそういうふうな4日間、1週間続くような雨では、もう災害、これ適応、どうすることもできないと、そういうふうなことです。 私がちょっとこの件で触れたいのは、この西郷川の水系について過去にどのような災害があったかということを、まずちょっと認識をお尋ねしたいんですが。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) 過去さかのぼりました昭和28年、状況等はよく承知しておりませんけども、水害があったというふうには聞いております。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) これ、今年の29年3月に防災対策、防災計画作られました。この中に、資料編ございます。ここに、資料編の中に過去の災害載っております。市の状況現況ということで、これは1705年台風、このときも勝浦浜大風とかいろいろあります。これが312年前。それから、豪雨1828年、このときも大変な大雨で、これが189年前。スパンを飛んで、同じように繰り返されているんです。これが大きい川ですが、このときも豪雨で西郷川、久末川が水位が破損したと。明治、大正の記録は残っておりません、これには書いてはおりませんが、今、部長がおっしゃられました昭和28年、これが西日本大水害ということで、各ところへ、筑後川、もう全部です。西郷川もそういうことなんですが。 ここに、私が福間町史の中からこの28年の水害という、大水害、これをちょっと刷ってきましたので、ちょっと時間あれですが読みますけれど、昭和28年6月25日から九州一円を豪雨が襲ったと。29日には小康状態となったが、関門海峡トンネルにも濁流が流れ込んで水没し、本州と九州を結ぶ大動脈が鉄道が2週間も不通、山崩れや田畑の水没、河川の決壊などあちらこちらで起こって、未曽有の大災害となったと。上西郷村の被害は甚大であったと。西郷川の氾濫で堤防が崩れ、下流地域のことごとくが水没した。福岡気象台の記録資料によると、宗像地方の降雨量は、25日223mm、26日18.5mm、27日は95.3mm、28日176mmで500mmを超す雨が4日間で降ったと。 この質問をすることで、本当に28年の状況を知っているかたはいるんじゃないかと、上西郷のほうに私聞きに行きました。この町史の中では、ちょっと全部読み上げると時間ありませんので割愛しますが、大体駅前それから線路、ほとんどのところが30cmから40cm水浸しになってもう雨だらけです。菰田橋それから西郷橋、ずっと、旭橋もですが、倉掛、全部橋という橋は流されたと。上西郷のかたに聞きましたけど、とんでもない災害でございまして、鉄道が、昔、弾薬庫、そこもものすごい水で30cmどころか、私どもの上西郷のところは胸まで、水じゃなくてどぶ、粘土層のどぶが、もう身動きとれないぐらいの状態であったと、それほどすごい災害であったということを語っております。 過去の実例に踏まえて、私は、今質問したいのは、先般、西郷川のリバース計画を行いました。この計画を行って完了しておるんですが、この大水害についてどのような取り組みを考えて計画されたのか、また施工されたのか、お聞きしたい。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) 上西郷川の改修についてということでございます。 一般的に、河川改修と申しますのは、設計雨量というのがございまして、10年確率、10年に1度降る雨の確率、これが示されておりますので、それに基づいてその川の全流域の降る雨を排出するような断面で設計を行います。上西郷川においては、それに加えて浸水河川ということで、断面を勾配を緩やかにして、断面的には余裕のあるような形になっております。 議員がお尋ねの大水害に対してどのような対策があるかということでございますけども、議員が例として出されました昭和28年の1日雨量が220mmということですけども、これは福岡県でいいますと、約、夏場の1カ月に降る雨の量が大体250mmでございまして、それが1日で降るということは、もうやはり幾ら河川整備と言っても限度がありまして、やはりそういう限度を超える降雨については、こういった河川では防ぎ切れないというところは出てまいります。その辺は、議員がお尋ねになった県土のかたも言われていたんじゃないかと思いますけども。 国の考え方としては、比較的発生頻度の高い降雨については施設で防御すると。しかし、それを超える大きな雨については、もうある程度の被害が発生しても少なくとも逃げ遅れない、命を守る、社会経済に壊滅的な被害を出さないことを目標とするというような、国の今、基本姿勢となっております。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) 今ここに、西郷川リバース計画のありますが、これ総工費が20億、福津市のお金も6億6,000万かかっているんです。私は、もっと拡大解釈をしますと、この駅東開発、この土地区画整理事業なんですけど、これ水害対策をどのように考えていたのかということを疑うわけでございますけど、部長はどんなようなお考えですか。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) 駅東の日蒔野地区におきましては、全体の雨水の排水につきまして調整池を現在設けておりまして、そちらについては、たしか30年に一度の雨、それに耐え得るような調整能力を持つというような形になっておったかと思います。 そういうことで、開発区域においてはある程度の雨についても耐え得るような形状になっておると考えております。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) 30年に一度と申しますが、きょうのニュースでもございましたけど、喜界島の大雨、これ30年に一度と言っていました。50mmです。100mmあるかないか。でも、これはもうはっきり言いまして、先般、朝倉でこんな大惨事になりました。でも、これは大陸高気圧が強いので偏西風で向こうに流されていくからいいんですが、これが弱まって実際に台風来ました、18号、17号かな、こっちにやってきました。そのときに、私は思うんです。2日、3日、ずっと停滞して、例えば満水、高潮、大体台風のときにはそういうのが重なるんです。そのとき、今、西郷川の新しいアンダーができていたんです。それから先は立派に作ってあります。深さもあります。川は堰でとめられるというふうなことを言われますけど、先がしぼんでいるから海の水が入らないと言いますけど、あれ西郷川が満潮になったら戻ってくるんです、こっちに。深ければ深いほどその水量がこっちに入ってくるわけです。 そして、ましてやまた、本木とかあちらのほうの急傾斜から雨がダーと降ってくると、どこが一番危ないかというと、JRの踏切のところです。また、水光会のところです。そこが一番閉塞されて水浸しになるんです。もうそのころになると、宮城病院あたりのとこもやり変えていますけれど、石積みにして、これも水の量が、深型から歩けるようにしていますので水量が少ないです。上西郷川もそうですけど、両谷のところ流れていますが、そこも少ないです。 だから、本当の意味で都市開発をするときに考えていただいたんだろうか。大体、事業費はおおむねですけど200億使っているんです、駅東開発は。この200億のお金をもっと将来的な防災対策ということも考えながらやれなかったのかなと、それが本当に残念でならないんです。 というのが、西郷橋、ちょうど上西郷とがっつんこしています。そこのところだけが、現場打ちでコンクリート新しい。だけど、両脇は昔のままの空積みの間知ブロックです。横から見ると、下までもう裏込めがないんです。裏込めというか、砂利、コンクリがなくてすかすかです。日ごろは川幅がこうありましたら少ない段階で水が流れていますのでいいですが、これがどんどん上に上がると、水光会の前も一回崩れていました、護岸。それで、線路渡っても崩れましたよね、空積みのが。これ、3日も4日も水が増えるとものすごく浸透して崩れる可能性が多いわけです。 ましてや、これも一般質問しましたが、日蒔野の造成というのは、田んぼの肥え土を、いわゆる水田だった、肥え土をのけずに上に家を建てております。保水がものすごく、上からは浸透しない、中からは蒸気が上がらない、こういうふうなので、家は支持ぐいとか打っていますので、それなりの住宅会社の保証というのがあるんでしょうが、そういうことを勘案すると、横の道路は今どんどん車が通っています。西郷川の両辺はアスファルトで、はっきり言いまして基礎路盤から何か考えても25cmから30cm下がるんです。もう崩れるのが私は目に見えているんだと。 だから、そうなったときに、今さっき言われましたが、市民のかたに災害の防災を無線で出すと、それから呼びかけをすると、間に合いますか、両谷の監視カメラで大丈夫ですかと、私はそれを言いたい。本当に、今からでも少しずつ危ない箇所を、市民が避難できるような箇所を作っていくのが、これ行政の役目じゃないかと思うんです。どうでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) 議員おっしゃいますように、確かに防災に関しましては日ごろの巡視といいますか、見回りというのが重要になってくるかと思います。特に、市におきましては、そういった大雨警報等発令されましたら職員とか巡視にあたっておるわけでございますけども、やはり市内巡視をする中で浸水の兆候といいますか道路冠水、河川が非常に水位が上がっておるとか道路冠水が出ておるとか、そういった周りに比べてそういった弱い部分というのを早急に察知いたしまして、原因を調査して対策を検討していくということが必要だろうと思っております。 そういうことも含めまして、今後考えておりますのは、井尻川周辺、あちらのほうも低位で水害等も発生した経歴もございますので、今後はそういったものも対策が必要であるというふうに思っております。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) この水害ですけど、先ほども言いましたが、30年、100年どころか1000年に一回で来るかもしれません。はっきり言いまして、どんな形でやってくるか分かりません。 私、言いましたけど、これ福津市の世帯には一つずつ皆さんあると思います。この福津市防災マップです。ここを見ますと、マップ、こればらばらになっていますのでよく分かりませんが、福間地区、福間南地区、それから上西郷、この辺あたりを見ますと、なぜかしら県が出しております西郷川浸水想定区画、これとは違うんです。県は、いわゆる原町の近くまで、線路沿いから日蒔野一帯、ここは1m、2mぐらいの浸水区域になっていると。もちろん駅の前ですが、裏です、こっちの西郷口のところもそうです。それから、四角橋、倉掛、それからなまずの郷のふれあいですか、その前のところもそうです、5m。その近辺は、大体1m未満の水害が出るというふうな、こういうふうな想定図を出しております。 ところが、この福津市の防犯マップ、これ、例えば福間南を見ていただいたらいいんですが、ここの西郷橋のとこは載っていますけど、新しい日蒔野のとこは何もないんです。これ、何ででしょうか。この説明はどのように誰がされるんでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 申し訳ございません。県の資料といわゆる開発された部分については相違があるということは承知はしておりまして、次期改正時のときにその辺も含めて改めさせていただきたいというふうに思っております。 多分、それを作るときに開発関係のほうとの打ち合わせが不十分だったのかなというふうにも思っておるところでございまして、当時のいきさつについては、すみません、承知していないというのが現状でございます。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) 多分、日蒔野のかたがた、古くからおられるかたはご存じかもしれませんが、この上西郷の未曽有の災害のこととか知らないと思うんです。 ここは、県が出している、これちょっと小さくて、私もずっと拡大して、本当に見にくいやつなんですが、ここに説明文がございます。この図は、西郷川水系、西郷川の水位周知区画でございますと。続いて、水防法の規定により指定された浸水想定区域と当該区間が浸水した場合に想定される水深でございますが、これずっと書いているんですけど、なおこのシミュレーションの、もう割愛します、最後のほうなんですが、読みましょうか、2番も。この浸水想定区域などは平成19年12月時点の西郷川における河道、川の道ですね、の整備状況を勘案して洪水防御に関する計画の基本となる降雨であるおおむね30年に1回程度起こる大雨が降ったことによる西郷川氾濫した場合に想定されるものであると。これ自体が30年です。 私、今、当初一番初めに言いましたが、800年前とか300年前とか言いました。本当に1000年に一度が来年来るかもしれない。今の日本の豪雨の状況を見ると、本当に心配でございます。 なお、このシミュレーションの実施にあたっては、支線の、川の支流、いろいろ最後はつながっています、大内川とか桜川とかいっぱいあるんですが、支線の氾濫、想定を超える降雨、高潮、内水による氾濫などが考慮しておりませんので、この浸水想定区域に指定されていない区域においても浸水が発生する場合や想定される水深が実際の水深、深さですね、と異なる場合がありますと、はっきり書いているんです。 ということは、このマップを作った段階で、これ2014年ですので、今から3年前です。皆さん、こう見て、うちは安心やねと思われたら大変なことですと。今、防災無線と言いましたが、防災無線が届かないところ、なんでこの防災は聞こえが悪いと言われる住民のかた、たくさんいます。もっと、ここのところを改善していただくということが必要でないかと思っています。 今、総務部長がおっしゃられましたので、ぜひこの件は住民のかたに周知が届くようにしていただきたい。県とも示されまして、これ平成19年でしょう、もう10年たっていますよね。西郷川、駅東開発に200億円使とるんですよ。もっと真剣にやってもらわんといかんて、これは言ってもらわないかん。 それから、風水害の懸念もあるんですが、西郷川の周りの保水能力、本当にこの工事を行ったがゆえと言ったら怒られますけど、竹尾緑地は保水性がなくなりました。今、調整池の話されました。でも、でも調整池はどこにつながっているかと、西郷川につながっているんです。西郷川が水が氾濫して、調整池に逆戻りします。西郷川は、新たに何cmか上げておるかは知りませんが、逆に下がってきているんです、日蒔野のほうは。その分ここでは30cm、40cmといっても上げた分だけ水が深く入ってくるんですということを考えていただきたい、そういうことでございます。 この件に関して最後にちょっとなりますけれど、この想定マップというのを、防災マップを作るにあたって、ただ机上だけじゃなくて、本当に実際に生きておられるかたがいます。これは、上西郷のかたとかいろいろいらっしゃるところに、八並川も氾濫しました。そして、釣川のほうに流れていったりもあるんですけど、そういった貴重な声を聞いて、本当のマップを作っていただきたい。本当に500年なのか300年なのか1000年なのか分かりませんけど、4日、1週間、台風重なって未曽有の大災害になったとき、それは大災害じゃ仕方ない。でも、住民は一人も傷つかなかったと。 これ、最後に、釜石、ご存じと思いますけれど、東日本大震災で釜石の奇跡というのがあります。この釜石の奇跡を、ちょっと1分ですけれど、皆さんがた分かってあると思うんですけど、釜石の奇跡は、これは1000年に一度ということです。ちょっとご存じだったら、お話してください。
    ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 釜石の奇跡という話でございますが、私が記憶しておりますのは、多分中学生だったと思いますが、中学生が小学生を避難させる場合に、以前の、いわゆる想定してある被害地域よりも上のほうにみんなを連れていって助かったという、やはり昔の人の話を聞いておって、以前はここよりも上に上がったというふうなことを中学生が知っておって、それをもとにもっと上のほうに避難したということで、私は記憶しております。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) これ、今出てきました。生存率99.8%、釜石の奇跡、津波てんでんこ。いわゆる各自にてんでんばらばらでいいと、点呼をとる暇はないと、防災無線が鳴りよっても自分の足で遠くまで高くまで逃げなさいと、これをずっと言い伝えてきたわけです。 だから、日蒔野のこの災害も、西郷川の氾濫の災害も言い続けていただいて、各自が、住民がいつなにがあっても未曽有に対応できるそういう態勢をとっていただきたい。特に、県ともう少し真剣にお話しいただいて、県の浸水のマップも変えていただきたいと思っております。 次、お願いします。 ○議長(椛村公彦) では、3項目移ります。3項目の回答です。原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) それでは、3項目めでございます。こちらにつきましては、質問要旨が半分は教育にも関することですが、一括して第1答弁は私のほうで行わさせていただきます。 ICTの活用についてお答えいたします。 議員ご指摘のとおり、現在市議会におきましては、議案を始め各種資料は全て紙媒体となっております。そのため、多額の紙代と印刷コストがかかり、またその準備に多くの時間を要しております。このことから、多数の全国の自治体ではICTを活用したタブレット端末の導入は進んでおります。また、タブレット端末を利用することで大量の文書類を効率よく検索できることから、議員の皆様においてもメリットは大きいものと思っています。 一方で、導入経費と維持経費、またセキュリティーの課題等、ここらもクリアしなければいけない課題でございまして、多面的に検討する必要はやはりあると思っております。 いずれにいたしましても、タブレット端末につきましては市議会におきまして導入の是非をぜひとも検討していただいて、導入の方向が固まりましたら具体的に導入の方法など議員の皆様とともに協議していきたいとそのように考えます。 では、後半部分は教育の関係ですが、私のほうで答弁いたします。 学校におけるタブレット導入、こちら、現在小学校における次期学習指導要領の全面実施に向けて、プログラミング教育の検討が進められています。タブレット型の学習用コンピュータの活用によって、児童がコンピュータに慣れ親しむとともに、文字の入力そして情報の収集などの基本的な操作の取得と、個に応じた学習指導の充実を図ることが可能となります。また、大規模校では設置場所を限定しないあらゆる教室での使用が可能となることなどに、有効な手段として活用が見込まれています。 2020年代に向けた教育の情報化の推進における福津市の取り組みといたしまして、ICT教育を充実させるために、段階的に無線LANの整備やタブレット型の学習用コンピュータの導入などの環境整備を行っていきたいと考えています。さらには、電子黒板、またタブレットの有効な活用方法についてのモデル校の研究やICT活用による教職員の研修などを実施し、児童生徒にとってより分かりやすく学習の意欲、意識が高まるICTの活用による授業作りを進め、教育の情報化の推進を図っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 横山議員。 ◆6番(横山良雄) これ、情報の共有化それから伝達の効率化に向けた働き方を考えていかなきゃいけないと、将来的に。教育委員会にしても、教職員の数の少なさ、それから勤務の長さ、やっぱり考えていただきたいと。議員もさることながら、とにかく議長の考えもございましょうし、ただいずれかは将来やっていかなきゃいけない。一番いい方法をやはり行政のほうで考えていただいて、コストを含めて、機能、質、そういったことを勘案していただきたいということをお願いしまして、終わります。 ○議長(椛村公彦) 以上で、横山良雄議員の一般質問を終わります。 ここで休憩とします。再開は午後1時からといたします。          ~~~~~~~~○~~~~~~~~            休憩 午後0時17分            再開 午後1時0分          ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(椛村公彦) 本会を再開し、休憩前に引き続き一般質問を行います。 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) すみません、発言の訂正をお願いしたいと思います。 朝の横山議員の質問に対しまして、西郷川浸水想定区域が県と違っているよとのお話の中での答弁でございまして、確認しましたところ、県が発表しております西郷川浸水想定区域につきましては、作成日が平成20年6月というふうに古く、現況と大きく変わっておりまして、今現在、浸水想定区域の中には、JR福間駅付近も含まれておりまして、当時、この部分は水田が広がり、地盤も低いところでございましたが、現在は、西郷川の河川改修や盛り土が行われ、宅地開発を行った結果、市民が生活を営む場所として変貌しているところでございまして、これを受けまして、市としましては、福岡県と相談し了承を得た上で、現在の防災マップを作成し、全戸に配付しておるということでございます。 ですので、今の防災マップは県も承認しておるということでご理解賜りたいというふうに思います。 以上でございます。申し訳ございませんでした。 ○議長(椛村公彦) では、9番、榎本博議員の一般質問を許可します。榎本議員。 ◆9番(榎本博) 議席番号9番、榎本博です。 きょうで九州北部豪雨があって2カ月となります。この災害で、尊い命を亡くされたかたがたのご冥福をお祈りするとともに、今なお懸命な復興の取り組みを進められております。このことに対して、改めて被災地の1日も早い復興を祈念いたします。 それでは、一般質問の通告書に基づき、3点伺います。 1項目めは、世界遺産の取り組みについてお伺いいたします。 本年7月、新原・奴山古墳を含めた「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が世界文化遺産に一括登録されました。 今までの取り組みにおける課題と今後の取り組みについて、次に挙げる九つの内容についてお伺いいたします。 ①これまでに要した総事業費について。 ②登録された新原・奴山古墳群とその周辺のJAカントリー、国道495号線と古墳群の整備計画、また、周辺の家屋や道路等の環境整備について。 ③今後必要となる事業費の総額について。 ④来訪者の増大が見込まれる中、見込み数の想定は。また、来訪者に対する対応について。 ⑤来訪者への交通アクセスや関連施設、歴史資料館等の対応や観光ボランティアなどとの連携について。 ⑥九州大学と共働で開発したイメージキャラクターの今後の展開について。 ⑦世界遺産一括登録に向けて、ポーランドへ市長と随行が行かれましたが、それに要した経費について。 ⑧世界遺産登録に向け、掲げたスローガン、福津市の郷土の宝としての今後、まちづくりや市民に対しての取り組みについて。 ⑨小中学校の学習の一環として取り組む必要があると考えますが、市の考えについて。 以上、世界遺産についてお伺いします。 2項目めは、空き家対策についてお伺いします。 平成28年3月の定例会で、空き家対策等実態調査結果に関する報告がありました。 また、本年3月に、福津市空家等の適正管理に関する条例、これが議会に上程され、可決されましたが、その後の進捗状況と今後の取り組みについてお伺いいたします。 3項目めは、防災の取り組みについてお伺いいたします。 豪雨時にはほとんど防災無線が聞き取れないと、市民からよく苦情を聞きます。 防災無線の問題について、これまでの対応はどのようにされたのか、今後の対策はどのように考えているのかをお伺いします。 また、近年、異常気象による集中豪雨、想定外の巨大地震、最近騒がれているミサイルの問題など、現状の課題と防災の取り組みについて、市の考えをお伺いいたします。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(椛村公彦) では、1項目の回答です。原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) それでは、榎本議員の一般質問、まずは1項目めにつきましてお答えいたします。世界文化遺産の取り組みについてでございます。 小さく1から9までありますので、これ、一括して順番にお答え申し上げます。 まず、①これまでに当事業に要した総事業費はについてのお答えでございます。 世界遺産登録推進事業に係る事業に要した費用は、平成28年度までで、世界遺産登録推進会議への負担金が9,800万円です。それから、市の単独の事業費が4,600万円でございます。合計で1億4,400万円となっております。 また、古墳の公有化、そして整備及び維持管理に要した費用が、平成28年度までで合わせて6億4,300万円となっております。 次に、②番、登録された新原・奴山古墳群と周辺の保全はで、JAカントリーエレベーターについて以降、お答え申し上げます。 まず、この資産内の人工構造物でありますJAのカントリーエレベーターですけども、所有者でありますJAと協議を行い、移転を進めてまいる予定です。 また、この家屋につきましてですけども、このJAカントリーの移転後に、所有者の理解と協力を得ながら移転協議を行っていきたいと、これも考えております。 次に、この資産内の市道、福津市の市道につきましては、資産内の全ての構造物が移転した後に、封鎖もしくは移転を視野に入れ、自然に調和した整備を検討してまいります。 資産を分断しておる国道495号のことにつきましては、資産価値を伝えるにあたって、大きな課題となっております。でございますが、現在のところは整備を行う予定はございません。 今後、国そして県など、関係機関と将来的な移転の可能性や修景については検討していきたいと、そのようには考えているところでございます。 今ので②番が終わりまして、次は③番、今後必要となる事業費総額は。お答え申し上げます。 今後の保存管理、公開活動の事業につきましては、登録推進活動を一緒に行ってまいりました福岡県と宗像市、そして本市、福津市の3者に合わせて、今度は資産保有の団体といいますか、所有者であります宗像大社を含む合計4者を中心に、仮称ですが、ほぼこの名称でしょう、保存活用協議会というのを設置いたしまして、事業計画を策定していくこととしております。 現在は、その協議会、保存活用協議会の設置を急いでいる状況のため、事業負担金は未定です。 また、この古墳群の整備に係る経費につきましても、人工構造物の補償調査、先ほどのカントリー等でございますが、や、この整備のための事前調査を実施しないと、具体的な事業費は積算できませんので、事業費も未定です。現在は、未定でございます。 今後、速やかに調査は実施いたしますが、具体的な整備計画を策定後に、国や県の支援をしっかり受けながら、事業を進めていきたいと、そのように考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。現段階では、そういうことです。 それでは、④の来訪者の増大が見込まれるが、見込み数の推計と対応はにつきまして。 この登録後の古墳群への来訪者数の見込みは、想定で、1年目が年間約2万7,000人。平日につきましては、1日約40人、また通常、土日につきましては、1日約200人、ピーク時で約1日400人と想定しております。 登録後の実績は、7月以降の登録後の実績でございますけども、平均で平日が58名となっています。土日、祝日が125名が平均ですが、一番多い日は218名のかたが訪れられております。また、ピークは、今後、気候がよくなってまいります10月ごろと思っております。 また、2年目、来年以降の来訪者数が、年間1万8,000人程度ではないかと想定しているところです。 来訪者対策といたしましては、7月の登録後、すぐに、慌ててといいますか、すぐに観光ボランティア及び警備員のかたを配置いたしまして、来訪者の円滑な回遊と安全確保には努めておるつもりでございます。 それでは、5番の来訪者へのアクセス、交通アクセスや関連施設、歴史資料館等の対応やボランティアなどの連携はということについてのお答えでございますが、交通アクセスにつきましては、ユネスコに提出いたしました包括的保存管理計画というものがございます。こちらにおきまして、公共交通機関の充実を掲げております。 世界遺産的には、この関連資産及び施設の回遊の利便性を強化することが重要と考えております。 まず、その第一歩といたしまして、本市でのガイダンス施設となりますカメリアステージ、そして、カメリアステージと古墳群を結ぶシャトルバスを、市のバスを活用しながら運行しています、ご承知のとおり。 今後は、利用状況を見ながら、効率的な運行見直しを検討していかなければならないと思ってます。 あわせて宗像大社、そして神湊を含め、恒常的に回遊できる交通アクセスの仕組みについても、福岡県そして宗像市と連携、協力して、検討していきたいと考えています。 さて、観光ボランティアのかたにつきましては、現在、大変、本当に助かっておりますけども、この登録後すぐに視点場に配置をお願いしてきました。資産価値を伝える点から、大きな成果が上がっていると判断しております。 また、観光ボランティア様から、皆様から、他の観光資源との連動・連携についてのご意見もあり、この点について今後取り組んでいく必要があると考えております。 6番の古墳をイメージしたキャラクター、ふんちゃんの今後の展開ですけども、基本形のキャラクターを、ご承知のとおり商標登録いたしまして、このキャラクターを活用した情報を発信することで、知名度を上げていかなければならないと、そのようには考えます。 この福津市内部においては、特に子どもたちの学習の場面でもこの古墳キャラクターを活用していただくことで、親しみを持って歴史に触れ、自分たちが住むまちに世界文化遺産に登録される価値ある資源が、資産があるということを知ってほしいと思っております。 本定例会の最終日は、全員協議会が予定されておりますけども、この中で、今後の展開例の説明をさせていただく予定にしておりますが、まずは、この基本形のキャラクターをふんちゃんを活用して、お土産の開発等を行いたいと考えております。 想定しているお土産の内容でございますが、クッキー等の菓子類、子どもたちに向けた文具類等を考えております。 このキャラクターの基本形がありますけども、これを活用しつつ、その後は用途によっては変化をつけることができるようです。さまざまな表情を持ったふんちゃんを展開していきたいと考えております。 では、⑦番、ポーランドへ第41回世界遺産、この委員会へ行きました、ポーランドへ行った経費、お答え申し上げます。 7月5日から7月11日までの7日間の日程で、私と世界遺産登録推進室長、合計2名でポーランドへ参りました。それに要した経費は、二人で合計で103万5,000円です。 まずは、その経費ということのご質問でしたので、今、金額等のみをお答えさせていただきます。 では、次に8番です。世界遺産登録とまちづくりについて。 世界遺産となった新原・奴山古墳群を今後守り、伝えていくためには、地域住民のご理解とご協力が不可欠と考えております。現在は、地元郷づくり、勝浦郷づくり推進協議会におかれまして、将来の古墳群の保存の担い手となっていただける小学生と一緒に、季節の花の苗植えや、昨年に引き続きイルミネーションの飾りつける計画など、積極的に古墳群にかかわっていただいております。 福津市といたしましても、さらに地域と連携し、古墳群の保全はもちろんでございますが、観光振興にもつなげていき、この地域のみならず、福津市内の魅力あるその他の観光資源と結びつけ、福津市全体の観光振興、地域活性化につなげていく必要があると考えております。 そのためには、福津市内部の体制を確立・強化する必要があることから、整備も含めた関係部署で、世界遺産保存・活用連携会議というものを設置しております。今後、効果的な活用、保存等について、ここで協議を行っていきたいと考えております。 では、9番、これは教育関係でございますが、一括して私のほうからお答えいたします。 小中学校の学習の一環として取り組む考えは。 新原・奴山古墳群の学習につきましては、「福津市ふるさと学習」というものの中で、福津市全市内の第6学年、6年生の学習で取り扱うように、福津市共通のカリキュラムを今年度中に作成し、完成する予定となっております。 具体的には、小学校では、6年生のときに「伝えよう!宗像・福津の世界遺産」という共通カリキュラムとして設定いたしまして、実際に現地で学習を進めたり、専門家の先生のかたから話を聞いたり、世界遺産の知識を深める学習を行っていただきます。 また、知識だけでなく、学習を通して自分の住んでいる福津市、福津への愛着を深める学習を行っていただきたいと思っております。 次に、中学校におきましては、小学校の学びを生かして、紹介したいと思っていただく新原・奴山古墳群を含めた地域の観光スポットについて調べ、福津のよさを自分たちで発信する学習を総合的な学習の時間で行っていただく、そのように考えております。 また、先生、教職員の皆様に対しましては、8月に行いました教職員全員研修会の中で、世界文化遺産の新原・奴山古墳群の価値について説明を行っております。 今後、各学校が、新原・奴山古墳の学習に関して、学習を行う際に、教育委員会からも積極的にゲスト・ティーチャーとして学習にかかわるとともに、アドバイスを行っていく予定です。 本年度、11月14日に津屋崎中学校ブロックで行う予定となっておりますコミュニティ・スクール研究発表会においても、勝浦小学校の6年生、そして津屋崎小学校の6年生が、新原・奴山古墳群を題材とした学習を公開する予定となっております。 勝浦小学校では、「新原・奴山古墳群世界遺産登録、自分たちができることを考えよう」という、こういう内容の学習で、自分たちが考えた企画について報告していただく予定となっております。 第1項目につきましては、以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) 再質問をいたします。 私もこの夏、現地をずっと回りましたが、新原・奴山古墳には、無人のパンフレットを急遽取りつけられてるようですけども、これは、景観上からしても余りよくないんじゃないかなと思うんですけども、この付近に案内センターとか、そういうものの設置は考えられないんでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 議員ご指摘のようにとも考えますけども、現時点で案内所の設置というのは考えておりません。 視点場1カ所で、あそこにガイド並びに警備員を配置しながら、あそこで集約したいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) 今、テントと仮設の小屋等も置かれてますよね、展望台には。パンフレットだけ無人で置くというのはいかがなものかなと、そこで手渡しとかで説明するほうがいいのかなというように、私、回って思いました。 それともう1点、以前にも議員が質問、これは、大峰山からの観光とか、こういう展望についてタブレットを活用したらどうかと、こういうものをやはり検討したらどうかなと思います。 というのが、ただ来て流れていくというよりも、やはり貸し出すことで、住所だとか来られたところがとれるんです。ですから、せっかくボランティアのかたがいらっしゃるので、どういうところでどういう形で来てるのか。あそこで、無人で置いとけば、もう分からないんですよね。どれだけ、どの人がとったか。 ですから、そういう動向調査にもつながりますので、そういう配布の仕方をしたらどうかなと思います。今後、検討していただければと思うんですけど、そのあたりいかがですか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) いわゆるタブレット機種の貸し出しということで、ご質問だろうというふうに思っております。 今、福津市のほうでは、タブレットの貸し出しまでは考えてはおりません。 ただ、推進会議のほうで、いわゆるスマホ用のアプリを研究したらどうかというふうな話も出ておりますので、そういったものを含めまして、少し検討をさせてもらえればというふうに思っております。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) 分かりました。 もう1点、今の関連ですけども、現地のほうに、やはりボランティアのかたが常駐されているようですけども、来訪者に対しての聞き取りとか、どこから来たとか、そういうことはされているんでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 話の節々でそういうことは聞き取れると思いますけども、実際問題として、どこからお見えになりましたかと、どういうことですかというふうな、アンケートのようなものまではとっておりません。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) 先ほどの無人のパンフレットというよりも、お渡しするときに、やはり何かそういう形でも、答えられないかたは別にして、せっかくですから、そういう手段をとってもらうほうがいいのかなと思います。 展望台の駐車場なんですけども、以前も僕、質問したんですが、大型バスが複数台来たときに、これ、置けるんでしょうか。かなり困難と思われます。その辺の市の考え方をお聞かせください。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 議員おっしゃるように、大型バスが来た場合には、今の視点場に予定しております駐車場を1台、4、5台あたりの分を全部占領するようになるかというふうに思っておりますが、現状で見ておりますと、大型バスで来られるという例は、まだあっておりません。 ただ、私どもは、観光のバスツアーも少し考えておりますので、そういった面では、1台、2台あたりまではなんとか対応できるんじゃないかというふうに思っておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) ぜひ、検討していただきたいと思います。 その付近に昭和学園が新しく増築、建物をされる。環境に配慮して、できたころに行ったんですが、てっきり案内センターかなと思って、えらいすばらしい形ができておりました。 先ほどで、案内センターの設置は考えられないということでしたが、やはり先ほどのパンフレットの配布だとか、チラシの配布については、どこか拠点が要ると思います。 以前にも、これ、ご質問したんですが、ここあたりが一番適切ではあると思うんです。ですから、新たに建設というよりも、そういう施設だとか、あるいは民家を活用するとかいう形で、やはり必要だと私は思いますが、特にまたトイレの話も出てると思います。これも不足していると思われますので、現状、仮設ということであの広場に、どう見てもみっともないと思います。 一方で、景観のことをすごく今配慮されて進めているにもかかわらず、そのあたりのことをやはり検討していただきたいなと思いますが、今後の計画についてお伺いします。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) すみません、先ほど案内所は作らないというふうに申しておりましたけども、いわゆる観光ボランティアさんの詰所は作るようにしておりますので、その場所での案内は十分できるのかなというふうに思っております。 それから、あずまやとかトイレにつきましては、今年度予算の中で作りたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) やはり夏場でも、すごく暑かったなと思われます。 ただ、詰所というよりも、やはり世界遺産ですから、パネルだとか、ここの説明ですね、歴史とか。そういうものが、やはり説明できる拠点として考えていただきたいなと思います。 先ほど、市長の答弁で、495号線の、古墳の整備に伴って495は扱わないと、これでいいものかなと。実際、私も2月にも、大型バスで案内したわけですけども、あの道路を横断するということは、非常に危険な状況なんです。 それから、どちらから回遊しようと、あの道路というのは、非常に危険な状況であるんですけど、その辺の見解をお伺いします。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 国道495号につきましては、イコモスの勧告においても問題ありというふうな指摘を受けておるところでございますが、基本的に、国道をつけかえるとか、いろんな方法あろうかと思いますけども、莫大な費用がかかるということがございまして、福津市からユネスコのほうには、国道についてどうこうしますよというコミットは、今のところいたしてないというのが実情でございます。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) 世界遺産というその前に、やはり全体の古墳の整理というのは教育委員会のほうでされておりましたので、ぜひ、そういうところも含めて国に働きかけてもらいたいなと思います。 次に、JR福間駅のみやじ口、これも7月に無料バスが、朝1便通っているようです。ただ、そのことも知らずに、スタートがカメリアステージということだったので、10時、これでお待ちしてたところが、カメリアステージのオープンが、やはり以前も議員から遅いんじゃないかと、開館時間が、30分ほど待ち時間がありましたが、相当な暑さの中で待たなきゃいけないんです。当然、ほかの施設の、ホールのほうでもいいんですけども、やはり関連施設、ここが市長も答弁されたように、やっぱりここが説明できる場所ですから、開館時間をやはり、海の道館等も見ました。大島の交流館もできておりますが、全て10時開館です。 ですから、やはりこの辺のことも、宗像市と協議されてるんであれば、この時間の検討もしていただきたいと思うんですが、いかがですか。 ○議長(椛村公彦) 溝辺教育部長。 ◎教育部長(溝辺秀成) 議員おっしゃるように、世界文化遺産の登録が決定いたしましたので、沖ノ島や新原・奴山古墳群をはじめとする構成資産を紹介するガイダンス施設としての機能の充実、あるいはふるさと学習、観光などの面からも展示企画や来館者への展示解説、開館時間等に対するご要望も増えてくるということは見込まれております。 ただ、まだ7月8日のオープン以来、季節や曜日、時間帯別の施設来館状況に関するデータを収集しており、このデータを分析し、より多くの皆様にご利用いただける時間帯についても、今後、検討してまいりたいと思います。 このように、複合文化センターの管理運営上の課題や、利用者や関係者からのご提案やご要望については、毎年度利用者満足を高めるために、施設の運営状況や利用者ニーズなどを検証し、市と指定管理者とで協議し、改善につなげてまいりたいと思います。 何分まだ2カ月しかたっておりませんので、今後の状況をもう少し把握させていただきたいというように思っております。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) できるだけ早い検討が必要かなと思いますんで、よろしくお願いします。 現在走らせている無料バスなんですけども、これに同乗されたかたが、ガードマンのかた、運転手のかたと二人だったんです。毎回乗っているわけじゃないんですけども、本来でしたらば観光ボランティアのかたが同乗して、行くまでの間の世界遺産の説明をしていくとか、あるいはそれ以外にかかわる津屋崎千軒の観光の案内だとか、そういうことをすべきと思うんですが、少なくともそういう形をやっていただきたいなと思うのと、せめてバスにテープでそういう案内というのは約10分か15分ぐらい、15分かからないですかね、現地までに、こういうものをほかのところではよくやっているように認識しているんですけど、この辺の見解を伺いたいんですが。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 今、榎本議員さんのほうから、いわゆるシャトルバスの中で、いわゆる観光案内とか、シャトルバスの中で施設に対するガイダンスのテープなんかを流すというご提案を受けました。 今のところ、いわゆるガイドにつきましては、観光協会のほうと協議が必要になりますので、そういった面も含めまして、検討はいたしたいというふうに思っております。 ただ、現状、議員もご承知かと思いますけども、土日6便走らせておるんですけども、ほぼ少ないと、乗降客が少ないという状況もありますので、そういったのを含めて検討させてもらえればというふうに思っております。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) 教育委員会からも、利用客だとか少ないということよりも、やはりPRというのはそういう話題作り、お一人でも乗られれば、すごく親切だったとか、これが一番基本的なPRの手段なんで、ぜひ、少ないからということ、じゃあ、増やすために検討していただきたいなと思います。 先ほどの看板の整備で、僕、ちょっとうっかり聞いてたかどうかなんですが、ご存じのように、東郷駅はもう改装されて、宗像大社側に宗像大社口としてかなり大型バスが入って、回れるようになっております。 駅舎を見ましたが、映像を含めたPR看板、それから誘導看板も設置されております。外のバスのルートには、当然時間帯はありますが、名勝、そういうところも少し掲載されて、分かりやすくこのバスで行けますよというふうな表示がされておりますが、福津市の例えば福間駅を見ましても、バスのところにそういう表示もない。それから、構内に入りましても、場所は何度か、もうきょうは写真添付の資料は出しておりませんけども、現場に行かれて見られると分かるんですが、エレベーター付近、それから自由通路、自由通路には看板があります。それから、コンコースに入るところにも幾つか現場へ行くと見当たられますので、このあたりにそういう看板の設置、当然、途中新原・奴山古墳に行くところまでの看板とか、現地での看板もついておりますが、その辺の充実が必要と思われますが、市はどういうふうに考えていますか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 議員おっしゃるように、周知のほうがまだ不十分だということは、重々承知しておるところでございます。 ただ、特に駅につきましては、やはりJRの持ち分、それから市の持ち分等々ございますので、その辺を検討しながら、よりよい周知方法を考えていきたいというふうに思っておるところでございます。 ただ、バスにつきましては、誠に申し訳ありませんが、民間バスにつきましては、日に数本しかないということもありますので、なかなかそのように大きな広告出すのもという気は若干しておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) 確かに私も乗りましたが、非常に少ないと。先ほどの無料バス以外にもミニバス、先ほどの答弁、市長の答弁で、やはり交通体系の整備の検討をするというところで、観光ルートと一般の利用者ということで期待するところですが、やはりそこがやっぱりPRの大事なところだと思います。 ある自治体、もう記憶がちょっと薄いですけど、たしか鎌倉市だったと思います。鎌倉市では、観光案内看板、ずっと設置していくのに、全国に呼びかけて、鎌倉市でちょっと調べる必要があります。 熊本でも、熊本城しましたよね、整備に伴って寄附を、名前を掲示すると。つまり、看板のどこか分かりませんが、これに対して寄附をしていただいたかたの名前を入れる。その看板は、そのかたの看板として見れるんです。大きさはちょっと、私、実物を見ておりませんが、そういう工夫をやはりしながら、このことについては相当な事業費かかっていくんです。 こういう呼びかけは、仮に集まる、集まらないにしても、どういう形でもすぐにできる話です。ですから、こういうことも含めて、費用負担もかからないようなところをやはり考えてほしいなと思います。 もう1点、これに関連してですけども、キャラクターの活用で、先ほどクッキーが、これもお聞きしました。報告がありましたが、クッキーだとか言ってますが、ご存じと思いますが、県庁のレストランでは、古賀市の米を使った古墳のカレーライスを出しているんです。お米の形を古墳の形にして、その周りにカレーを寄せていると。こういう県との施設関係にそういうPRとか、そういうことも考えられると思います。 それから、飯塚のほうでは、博多人形師のかたが、古墳から出土した埴輪などをデザインして、博多人形を作る粘土でおはじきを作ってると。これは、箱崎宮の縁起物で出ていますね、放生会で。 そういうことは、そのキャラクターが優先するんではなくて、やはり物、特産品じゃないですけど、そういうものを話題性のあるものを作っていくほうが先ではないかなと、私はそう思います。ですから、ぜひその辺のことを検討していただきたいんですけど、いかがですか。 ○議長(椛村公彦) 永島地域振興部長。 ◎地域振興部長(永島脩助) 世界遺産に絡んだ商品開発をやっていくべきではないかというところでございます。 ご質問の中では、キャラクターの今後の展開ということの関連だというふうに認識しております。 先ほど、6番目のキャラクターのときの市長答弁にもございましたように、商品開発を今からやっていきたいと、世界遺産に関連するお菓子類であるとか、あるいは文具類であるとか、そういったものを開発していく中で、このイメージキャラクター、ふんちゃんを活用していければと思っております。今後やっていくべき重要な課題であるというふうに認識しております。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) キャラクターは、相当リスクが高いんです。非常に人気、それなりの頻度で出さなきゃいけませんし、それだけの費用はかかると思われます。 先ほどの特産品の開発と、いわゆるお土産品の開発で、よそにないものを作るほうが、全国的にもマスコミに取り上げられやすいですし、経費の負担減にもなると思われますので、十分分かります。もう作ったものをやめるということは言ってませんので、その辺のことをやはりしっかり検討していただきたいなと思います。 次に、観光ボランティアガイドのかたについての件でお聞きします。 聞くと、何か不足していると。このあたりの市と観光ボランティアのかたがたとのいわゆる話し合いだとか、そういうことはこれまでにどの頻度で、どういう形でされているんでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 今現在、本市における観光ボランティアさんは36名のかたがおられます。 その中で、やはり基本的にガイドの申し込みは、観光協会が窓口になっておりまして、観光協会を通してという話になりますが、代表の有吉さんのほうとは常時というわけではございませんけども、事あるごとにガイドさんの要望とか、こうしたらいいよとか、ああしてはどうだというふうな意見は拝聴をいたしております。 大変熱意あるかたで、一生懸命ガイドをしたいと。そして、もっと福津市のことを知ってもらいたいと。あわせて、津屋崎千軒とかいろんな観光資源についても発信していきたいというふうな気持ちでおられるみたいでございます。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) 先の議員の質問もありましたが、やはり市が直接そういう場に入って、現場というか、ボランティアのメンバーのかたがたと話すということが、やはり大事じゃないかと思います。 宗像市では、ご存じだと思いますが、観光ボランティアを地域学芸員として養成してるんです、市が、ご存じでしょう。そういうことができないんでしょうかということです。そのかたがたは、海の道館に拠点を持って、来訪者の案内に当たっていると、これもご存じだと思います。ですから、ぜひ、先ほどの詰所というよりも、やっぱり拠点が必要だと思います。 これも、単独でやるのかどうかは検討していただきたいんですけど、関係者、特に観光ボランティアのかたがたとそういうお話をしていくべきだと私は思っておりますが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 議員おっしゃるように、宗像市さんは、地域学芸員等の資格を与えているようでございますが、本市においては、そういう資格は今のところないというのが現状でございますので、月1回定例会を開かれたり、勉強会を開催しておられるし、宗像市観光ボランティアとの合同研修会にも参加をされておりまして、市域を越えたガイド活動が実践ができるようにということで勉強をしてあるというふうでございます。 また、郷育カレッジにおきましても、認定講座といたしまして、ボランティアガイド養成講座等を開催をいたしておりまして、できるだけそういったかたが増えるような施策も取り組んでいきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) おっしゃったとおりです。それは、ご答弁で取り組んでいきたいということをおっしゃいましたんで、これ以上言いませんが、ちょっと一言余計なことを言えば、やられてるからというよりも、市がやっぱり率先して支援すると、情報は市のほうに入ってきてますので、声かけは市がすべきだと思います、観光協会も含めて。 もっと言えば、郷づくりもそうですよね。待っているんじゃなくて、やはり積極的にそういうことを呼びかけるということをやっていただきたい。 次に、宗像市で、これもご存じだと思いますが、もう既に検討委員会を立ち上げておりますね。観光産業学者、地理地形専門学者、景観アドバイザー、考古学者、環境の有識者、造園の有識者、建築社殿の有識者に、市民が2名が入っております。この検討委員会を設置して、世界遺産国指定史跡整備の計画と世界遺産グランドデザインの設定を進めております。これもご存じだろうと思います。 また、宗像市では、文科省がこの費用を、調査費用と思われます。文科省から、文教施設のコンセッション事業に関する先導的な開発事業、これに公募して800万の助成を受けて、世界遺産保存活用検討委員会を設置してるとお聞きしております。 ですから、先ほどの福津市の場合は、当然、世界遺産でありますが、勝浦地域だけではなくて、全体で、やはり市民一体として取り組むようなことを、市のほうからやはり市民に呼びかけるということが必要だと思います。 当然、宮地嶽神社、それからそれにかかわる関係のかたがた、清掃、海岸べりの環境整備もされてますよね。そういうかたに呼びかけて、こういうものに、福津市でも立ち上げるのか、あるいは広域で進められるのか宗像と。そういうところを検討してほしいと思うんですが、その辺はいかがですか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 議員おっしゃるように、先ほど市長の答弁でもありましたとおり、今の推進会議、県、それから両市で作っております推進会議と並行して、いわゆる保存活用連携会議というのが、宗像大社を含めたところで、10月をめどに設置したいというふうな意向で、今、進んでおるところでございます。 なお、いわゆる市内部の調整といたしましては、世界遺産保存・活用連携会議というのを、これは、市民さんは入っておりませんけども、今おりませんけども、副市長をトップに教育長、関係部長、関係課長等で組織を作って、さまざまな保存と活用に知恵を出し合いながら、縦割りではなくて、行政内部全体で取り組もうということで、そういう会議を作っておりまして、1回目は既にもう始めております。 ただ、議員がおっしゃるように、市民も交えた、市民団体も交えたいわゆる協議体なり会議体というのは、今現在のところは考えておりませんけども、宗像市等々の状況を見ながら、必要であれば少し検討することもあるのかなというふうに考えております。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) ご答弁でありましたように、10月をめどにと。これは、先般行われた、ユリックスで行われた、何ですか、祝賀会というか、その前日にこの委員会をされたということですが、内容がよく分からないんですが、具体的な内容をお聞かせできますか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 今、議員がおっしゃっておりますのは、県と両市が含めた、いわゆる保存検討会議が行われたということでございますが、すみません、私、詳しい内容は承知しておりません。申し訳ございません。 ただ、10月をめどに発足の方向でいくということで、ある程度の人選等々につきましては、こういった案でということは聞いておりますので、それについて若干ご報告させていただきますと……、すみません、資料を持ってきたつもりだったんですけども、ちょっと手元にありません。すみません、申し訳ありません。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) また後日でも、資料を見せていただければ、教えていただければと思います。 市長にお尋ねします。先般、イオンで世界遺産の報告会がありました。お聞きしましたら、どうも抽象論で、なにか感動した、皆さん、感動したばっかりしか言われておりません。また、議会への報告もないので、ポーランドに行くようになった経過から、現地でのロビー活動など、具体的に報告をしていただけるといいと思うんですが。 また、さきの総合計画、市民会議で、福津市はアピールが下手だと、なんとかならないかという意見も出ておりました。テレビでも拝見しておりましたが、谷井市長のほうが先に映って、福津市の市長はなかなか目立たないという状況でした。ぜひ、報告かたがたお願いいたします。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) そうですね、イオンホールでの報告会、8月の21日でした。また、登録記念式典が推進会議主催で9月の2日に行われたわけでございます。 先ほどの5月の5日の大変厳しい除外勧告以降、実際ポーランドの7月9日に、インターネット中継もされておりましたが、この8資産全てを含むべきだという、そういう修正案を出したんですけど、この修正案に賛成ということで、修正案が通ったという結果になりまして、そして、今のお答えにもなりますが、ポーランドに参りました、7月5日から。第41回世界遺産委員会というのは、7月の2日から7月の15日ぐらいまで、約2週間の会期で開かれているんです。 そのうち、「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を含め、新規の登録の審議が行われたのが、全部で30項目あったんです。ここは、2週間の日程のうちのわずか3日でありまして、日本の沖ノ島遺産は19番目だったんです。そして、この全てでは、35案件あった中での一つということで、ただ、この35案件は、合計21カ国のユネスコ委員が、全てこの35案件を扱うわけですので、それはもうロビー活動の競争です。 何度も何度も、この21カ国のユネスコ委員会に問い合わせ、現地の資産のことを分かっていただき、という活動をしないと忘れられてしまう。しかも、我が古墳群につきましては除外でありましたけども、そもそも沖ノ島も適当、一番、もうなにがあっても登録という勧告でしたので、あなたのところは沖ノ島が選ばれているじゃないかという感じです。いや、実は違うんですということになります。 しかも、外国のかたにとりましては、宗像市も福津市も全く関係ないわけですけど、福津市にとりましては、この古墳というのが8個のうちの一つであります。 もう少しだけ。もともと5月の5日に勧告が出る前までは、ポーランドに行く予定はありませんでした。いろんな情勢というか、報告はある、厳しいという報告もまた、それでもそうでないと。そもそも、わざわざ旅費を使いまして、万歳をしに行く予定は、福津市はなかったわけです。 ですが、5月5日の勧告が出まして、この後、1週間もしないうちに、何度もこの検討、宗像市長、宗像市と協議する中で、やはり行くということになったわけです。 それは、当然ご想像できますとおりに、このイコモスの勧告を翻すのは大変厳しい中で、それでもこういうロビー活動を行っていくわけですが、ポーランドの現地に行かないと、ポーランドの現地に行って、そして、イコモス側とユネスコ側の落としどころというか、本当に一つでも多くの資産を目指していくというのが方針でありました。8個全てが含まれればいいけども。 その中で、この勧告で出ましたように、我が古墳群の優先順位は落ちたわけです。この古墳群が最終的に外れる可能性は、十分ありました。 そこで、最終的にその辺での決断をできるものが、しなきゃいけないという局面が考えられる中で、私がこちらにいまして、国際電話等で確認する、そういう猶予はありませんので、行ったと。だから、大変厳しい、重たい面持ちでも行きました。それでも、向こうに行きました、全力で行ったわけです。 しかし、6月以降のロビー活動、ほとんどこれは国によるところがあるんですけど、一括して登録が、成就がかなったということです。こういうことがあるようになります。 このようなことを8月21日のイオンモールでは報告できませんでしたけども、こういったことです。現地で、もちろんメディアのかたには取材を受けまして、そのようにお答えし、私が説明しないまでも、この古墳群がなかなか登録になるのは厳しいというのは、大方の中があり、逆転という言葉が正しいかどうか分かりませんが、古墳群を含めまして、私たちが本当に望んできた、そして、日本が推薦した新原・奴山古墳群を含む、「神宿る島」宗像・沖ノ島の関連資産群の八つの資産が全て世界文化遺産に登録されたことをもうご報告し、登録活動にずっと携わってこられた全てのかたと、市民の皆様、応援いただいた皆様に感謝の気持ちをお伝えしたということでございます。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) ありがとうございました。議員は、行政視察を行っても、報告書を作成して、使った費用は随時提出しているわけです。市長に書いてくれとは言いませんが、随行人がいらっしゃるので、恐らく書かれていると思われます。やはりそういうものを含めて、広報で出せる範囲だとか、苦労の話だとか、そういうものになるんじゃないかと、今後ともよろしくお願いします。 最後に、28年度、昨日ありました監査報告意見書の中で、「世界遺産登録された今、行政組織の枠にとどまらず、全ての市民、事業者、関係団体と一体となって世界遺産を持つまちとしてふさわしい品格のある活気に満ちたまちづくりを進めていただきたい」、こう述べておられました。ぜひ、監査委員の言われる方向に進めていただきたいと思います。 次の質問、お願いします。 ○議長(椛村公彦) では、2項目移ります。2項目の回答です。原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) それでは、すみません、2項目めでございます。空き家対策についてです。 これも、丸、小項目で1から3がありますが、一括してお答え申し上げます。 空き家対策について、まず、①番の福津市特定空家等審査会の設置はということにつきましてです。 福津市の特定空家等審査会の設置、いたしております。内訳をちょっと申し上げます。内訳といいますか、福岡県の司法書士会から2名です。福岡県建築士会から2名、福岡県宅建協会福津会から1名の計5名の審議員さんにこのお願い、また、ご承諾をいただきまして、平成29年の7月12日に設置し、第1回の会議を開催しております。 それでは、②番の危険家屋対策の進捗状況でございます。 市内で最も危険度が高かった、ご存じと思います、畦町の空き家ですね、つきまして、こちらが今年の6月の30日に、建物の半分以上が倒壊しました。道路を塞ぐなどしたため、7月の3日に緊急に立入調査を実施し、7月12日に特定空家等審査会に特定空家等に指定すること、先ほどの審査会ですね、そのように講じるべき、また講じるべき措置について諮問いたしまして、7月12日付で特定空家等への指定が妥当、福津市空家等の適正管理条例第8条の規定に基づきまして、緊急的な危険回避措置として、解体及び除却することが妥当との答申を受けましたと。 これを受けまして、8月の2日に、早速もう解体・除却工事に着手し、8月の24日には工事を完了しております。 なお、今年度中には、あと3件程度優先順位が高い特定空家等の候補がありますので、立入調査を実施して、特定空家等審査会に諮問する予定としております。 それでは、③番です。再利用できる空き家の活用について。 いわゆる空き家に関しまして、適切に管理されてきた物件であれば、清掃や小さな修繕で、小規模な修繕で使用できる物件はあります、確かに。 しかし、空き家の多くは、家財が残ったままであったり、建物の傷みが厳しいものや敷地が荒れている、ごみが散乱している、車庫がない、庭が広過ぎるなど、居住、使用する状態にするためには、手間そして費用がかかるものが多く、建て替え用地として売却されることが、頻度としては多いです。 また、適切に管理された空き家は、将来使用する予定があるかた、ある人や、従たる住居として、主たる住居ではなくて、従たる住居として使用しているケースが多く、逆に荒れている物件は所有者が手放したいと考えているかたが多い傾向にあり、再利用が可能に見える空き家を賃借、売却してもらうのは困難なケースが、ほうが多いと言えます。 今後の展開といたしましては、不動産の流通が鈍く、過疎化が進んでいる福津市の中でも特に、特にというか、農村集落地域を中心に、今後はこの辺のエリアを中心に、空き家物件の掘り起こしを行いまして、使用、居住が可能な物件を確保、津屋崎空き家活用応援団などと連携しながら、農村部の地域活性化につながるような賃借人、買受人を公募した上で、リスト化していく必要があると考えております。 このリストをもとに、地域や所有者との、いわゆる「お見合い」といいますけど、お見合いや移住後のフォローなど、移住前後の支援を行いますことで、地域に溶け込み、農村部の活性化につながるような定住化推進事業の研究を鋭意進めているところでございます。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) ありがとうございます。地域からも要望があっていた、あの畦町の危険家屋が撤去されておりました。まず、担当課に尽力いただいたことをお礼申し上げます。 それではまず、一番再利用できるという面で、空き家、以前の資料をいただいておりますが、ホームページでも400件ほど確認、空き家されてると。比較的転売して活用がされてると言われておりますが、数字上、そんなに活用戸数というか、空き家が減ってる、極端に減ってるというふうにはちょっと感じておりません。 そこで、空き家に対する、今、先ほど津屋崎のほうだと思います、空き家の取り組む会とかなにか言われた。それで、特に農村部に限らず、団地でも、ご存じのように、団地のほうは非常に空き家がやっぱり増えています。戸数というか、農村部の比ではないかもしれませんが、やはり特に町の部分の空き家は、侵入して危険なことも起きるという可能性がありますんで、その辺のところの対策はどう考えられているんでしょう。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) 団地部分の空き家ということでございますけども、一応、団地の分についても、先ほどありましたけども、再利用が可能と思われる空き家でも、所有者がやはりなにかに使われるであるとか、家庭的な事情で持たれているケースが多いわけです。 ですので、空き家は増えておるんですけども、利活用、いわゆる売却をしたいと言われてるかたは、それほどまだいらっしゃらないというような形になっておろうかと思います。 それと、古い団地におきましては、1区画がかなり広いということで、建て替えるにあたっては、1宅地に1戸とか、今の状況ではちょっと広過ぎるということもございます。 その辺については、今策定しております都市計画マスタープラン、そういうもので、なにかそういう団地の再生とかというものを考えていかなければならないというふうに考えております。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) 宗像市でもこういう取り組みが、先般、報道でもされておりましたが、かなり積極的にやっております。社団法人住マイむなかたというところで、今まで行政の窓口でやってた業務を、ここを通して空き家対策に向けた取り組みをしてると、これ、ご存じだろうと思います。こうでもしないと個人情報は、もちろんどちらに取り組むにしろ、個人情報の問題もありますが、やはり空き家の解決は時間がかかるんじゃないかなと思います。 特に福津市の場合、僕は思いますのは、こういう住マイむなかたは、住宅事業者だとか不動産事業者が絡んでるんです。ですから、当然、先ほど市長の答弁にありました日々のいろんな清掃管理だとか、そういうものはシルバー人材センターで行っていることは分かっております。しかし、有効利用ということと同時に、そういう建物をできるだけ次に利用するというには、やはりこういう団体を作るべきだと思います。 福津市で事業者に聞きましたら、こういうことはできてないと。ホームページも見ていただくと分かりますが、定住化促進、今、名前がそういうふうに変わっていますが、売却する物件が出ておりますが、2件しか出てません。やはりこれでは、空き家あるいは使える住宅を申し込むにも難しい。先ほど、担当課でそれを仲介するというのは、当然いけませんので、やはり専門業者がそういうところをやはりやっていくというのが、スピードが上がるんではないかと、宗像市は取り組んでるというふうに理解しております。 ですから、先ほど、住宅関連、不動産関連の事業者と、それから郷づくり、それから自治会などと連携して、今、これ、ホームページのは定住化情報プラザですね。このあたりの活用も含めた、このあたりが入ってくると、恐らく閲覧する物件は相当な数になると思います。これらが動くことにおいて、そういうものも活性化していくんじゃないかと思うんですけど、その辺のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) 住マイむなかたの情報は、こちらのほうも一度調査したことがございます。 まず、空き家の状況からいいまして、これは報道を見たわけですけども、宗像市は1,500戸、空き家が今あるということで、福津市にありましては、現在のつかんでおりますのは350戸程度と思われております。これ自体は、調査する日によりまして、増えていくもの、減っていくものございまして、数は変わってまいりますけども、空き家の数自体は宗像市の4分の1程度というような形になっております。 現在の空き家の状況、もし、市街地等でそういう住宅を販売、売りたいということであれば、もう市場の中でも、そういう物件を探されておるような状態でございまして、福津市にあっては、今は売れるような状態のところでございます。 ただ、市としても、空き家対策については取り組んでおりまして、例えば、先ほどのシルバー人材センターですけども、こちらのほうも連携協定を結んでおりまして、空き家の管理の案内をする場合には、シルバー人材センターのサービスを案内しておりますし、空き家バンクの登録の案内と、さらに空き家バンクの提携業者、不動産業者さん、こちらの名簿も送りまして、直接市のほうのバンクでも、業者でも、直接売買されても構わないので、とにかく今は市の物件は売れる状況にありますので、販売の検討をお願いしますというような案内文書を送っております。 それと、空き家活用応援団のほうでございますけども、こちらはまちづくり専門家、不動産業者、設計業者、設計士などから成る任意の団体でございまして、移住相談からリフォームまで手がけられております。 こちらのほうは、所有者の細やかな希望を、建物を壊さないで地域の活性化に役立てたいというような希望をかなえるため活動されておりまして、平成29年3月末現在で27件、そういった成約の実績がございますので、そういったところと今後も連携を深めて、空き家対策を進めたいと思っております。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) そうですね、空き家の対策の応援団ですかね、このところの課題、取り組むことかなと思います。 お聞きしますが、やはり今の津屋崎のところだと思いますが、取り組んでいらっしゃるのは。特に伝統的な建物とか、そういうものが福津市、古民家、再利用できる、伝統的な価値がある古民家、この数は把握されてますか。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) そこまでの数は、今現在把握はしておりません。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) 私は、先ほどの市役所、行政がしていただきたいのは、やはりそういうところの指導とか支援、ある地域では、すごいいい古民家があるのに、もうその家を売却する可能性があると。売却、不動産にしてしまうと、立派な家屋が壊されてしまうというような課題の地域もあります。 ですから、先ほど申し上げたのは郷づくり、あるいはそういう関係団体との協議をやはり状況を調べていくとか、そんな難しい話じゃないと思われますので、進めていくようなお気持ちはありませんか。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) 一度、郷づくり推進協議会のほうには、空き家調査というのをお願いしたことはあるんですけれども、やはりどういう状態かというのは、隣のかたでも、今空き家になっているけども、それをどういうふうに使われているかというのはなかなか分かりにくい状態もございまして、なかなか調査は難しいという声は聞いたことがあります。 そういうこともございますので、郷づくり推進協議会と連携できるところは、市のほうとしても連携していきたいと思います。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) 含めて地元の事業者、このあたりは詳しいと思いますので、ぜひそのあたりの検討をしていただきたいと。 これも事例ですけども、小竹町で築50年を超すやはり立派な古民家を再生して、宿泊施設、いわゆる定住化に向けた取り組みをしております。 そういうことで、福津市も、世界遺産が決まった今、宿泊施設がない。これは、滞留時間のことも考えられます。やはり長い、長期滞在時間をとるには宿泊施設が必要だと思われますので、このあたりも含めて検討いただければと思います。 最後に市長、お考え、いかがですか。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) 他先進自治体といえば、他自治体の取り組みの比較でご質問いただきましたけども、本市がとっております施策も、かなり榎本議員ご承知と思います。これも、かなり先進的な事例として有名でございます。暮らしの問屋の事業、5月には東京で古橋さんが、政策大学院大学で津屋崎の空き家、行政と連携した取り組みについて発表してます。 また、平成26年だったと思いますが、市議会議員全員で、津屋崎ブランチの山口さんが、当時先行して取り組まれていた空き家の取り組みの研修を全議員で行いました。 そのように、それぞれ合った空き家の施策があります。また、福津市も空き家施策には、大変力を入れております。 そして、第1答弁でも申し上げましたように、これからはいよいよ行政も、今度は、例えば上西郷であったり、勝浦であったり、こういった農村、農業地帯のほうにもあれを広げて、優雅な、自然豊かなところで空き家施策に取り組むという、今、方向を狙っておりますし、これは、民泊ではありませんが、まさに先般、一番最近発表されました福津暮らしの旅の中でも、空き家ではありませんが、そういう宿泊型のメニューも用意しておりますし、本当に人と地域をつなぐ空き家施策、不動産、地域が幸せになる空き家活用の新発想、こういう福津ならではの空き家施策もとっておりますので、ただ、いろんな先進自治体の例も参考にしながら、今後、これも重要施策として進めていかなければならないと、そのように思います。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。
    ◆9番(榎本博) 団地の部分も忘れずによろしくお願いします。 次の項をお願いいたします。 ○議長(椛村公彦) 3項目移ります。3項目の回答です。原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) 3項目は、最後ですね。防災の取り組みについてお答えを申し上げます。 昨年の6月の定例会で、前市長がお答えした内容と重なるところがございますけども、市役所からの屋外スピーカーに音声情報を流す防災行政無線、これが、昭和59年ごろから全国的に整備がされ出しましたと。 そして、福津市では、平成21年度から防災行政無線の整備を行い、最初に、まず71カ所の子局を設置しました。設置の際は、音達調査を行い、設置箇所やスピーカーの向きを決定していますと。 ですが、風の向きや障害物などにより、音声が聞き取りにくいエリアがあるのは事実でした。 そこで、次に、市は再び音達調査をしながら、子局の増設をしております。平成、今度は24年度に1カ所、25年度に2カ所、26年度に8カ所を増設して、合計82カ所に現在設置したところでございます。 それでも、議員のご指摘のとおり、雨音がひどい豪雨のときの屋内、そして、暑さ寒さで窓を閉め切った屋内では、届くものも届かないのが現実ですと。 この音量を上げれば騒音となり、これ以上スピーカーを増やせば共鳴し、逆に聞きづらくなるため、西福間地区など、今後新たに宅地開発される場所を除いては、これ以上の子局の増設は限界ではないかと思っているところです。 そういったことから、福津市では、防災行政無線だけに頼るのではなく、例えばテレフォンサービスで、防災行政無線が発した音声情報を提供したり、あるいは個別の受信機、これは、もう今自治会長様のご自宅には設置してます。また、教育施設、福祉施設にも設置したりすることで、情報提供に努めるとこでございます。 また、これもご承知のように、携帯電話、スマートフォンを活用した福津市からの緊急速報・エリアメールや、またテレビ、ラジオの情報を各々が、各々がって、市民の皆様が取得し、情報を得ることが重要とは、そのようには思います。 自らを助ける「自助」、お隣などと近くで助け合う、最近の用語の「近助」、そして地域で助け合う「共助」の意識高揚にもつながると考えられますので、引き続きこの課題は本当にあるんですけども、この広報や出前講座等を活用し、啓発するとともに、各自治会そして郷づくり等で自主防災組織を立ち上げていただくというような施策、この組織率の向上にも努めていかなければと、そのように思っております。 ○議長(椛村公彦) 榎本議員。 ◆9番(榎本博) 時間切れになりそうなので、この防災関係については、後、議員が質問があるようなので、それに託したいと思いますので、質問はこれで終わります。 ○議長(椛村公彦) 以上で、榎本博議員の一般質問を終わります。 ここで休憩とします。再開は、2時45分とします。          ~~~~~~~~○~~~~~~~~            休憩 午後2時27分            再開 午後2時45分          ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(椛村公彦) 議会を再開し、休憩前に引き続き一般質問を行います。 5番、蒲生守議員の一般質問を許可します。蒲生議員、どうぞ。 ◆5番(蒲生守) 5番、公明党会派、蒲生守です。通告に従い、2点について質問いたします。 1点目、消防学校の跡地を含む用地の利用について。 市長は、6月議会において、県から消防学校跡地の利用に対し、再度、市の意向について打診があった旨の答弁がありました。今後はどのように跡地の用地利用を考えているのか。また、周辺には市有地もありますが、どのように利用を考えているのか、伺います。 2番、生活道路へ車の進入が増加している点について。 幹線道路の渋滞が原因で生活道路への車の流入が増えています。市はどのように現状を把握し、対策を考えているのかを伺います。 以上、2点です。 ○議長(椛村公彦) では、1項目の回答です。原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) それでは、蒲生議員の一般質問、まず1項目めについてお答え申し上げます。 その前に、質問要旨、この消防学校跡地を含む用地の利用について、この質問要旨の中で、冒頭、私が6月議会において、県から消防学校跡地の使用に対し、再度、市の意向についての打診があった旨の答弁と。ここ、ちょっと、もう一度、確認していただきたいですけども、これ、私は、6月、恐らく、自由クラブの代表質疑だったの答弁と思っておりますけども、平成27年、議員の皆さんはご存じのように、平成27年の6月に福岡県のほうから、消防学校跡地に対して、購入の意向があるかという問い合わせが平成27年6月に8月いっぱいの締め切りで来ておりまして、この資料等は読み上げたんですよね、6月議会では。ですので、それですので、再度、市の意向についての打診があったわけではございません。事実は本当にそうです。打診があっておりませんのでですね。そうはいたしましても、このたび、このご質問にお答えしたいと思っております。 この福岡県の消防学校につきましては、ご存じのとおり、本年4月をもって、嘉麻市のほうに移転となりました。そして、福津市にありました県消防学校跡地の面積が残りましたが、今、約3.7ha、この北原の下水処理場の跡地713m2を含めますと合計で約3.8haございます。そして、仮に福岡県が民間事業者に売却し、住宅地となりますならば、福間小学校や保育所等の教育、子育てインフラにさらなる負荷がかかることが懸念されますと。私も本当にそのように思います。現時点では、私がといいますか、県が、財産活用課がございますが、県に、この財産活用課及び関係者と連絡をとりながら状況を注視しているところです。私のほうからですね。そして、現在の状況といたしましては、県が公共施設設置の可能性も検討してる段階であり、県が県独自の公共施設を設置できない場合にも、民間に売却されてしまう前に福津市に相談があることとなっておりますということです。県の検討結果が出るのを待っているとこです。 これは、実際、財産活用課にも問い合わせておりますが、改めまして、福岡県議会で、6月の定例会で地元の県議が、阿部弘樹県議です。が、質問しております。ここで県が正式に議会の本会の場で答えております。 43年の長きにわたり、消防職員及び消防団の資質の向上はもとより、地域の活性化にも大きく貢献してきた福津市にありました県立消防学校が移転いたしまして、県の答弁をそのまま読んでおりますが、施設の跡地につきましては、まず県による利用を検討いたしますと。利用が見込まれない場合は、公用または公共目的の利用を優先的に考え、地元市町村の利用について協議を進めていきたいと考えておりますという、県議会での阿部県会議員の一般質問での県の答弁でございます。ということです。これと同じことを今県の財産活用課に問い合わせても、このように述べられますということです。 また、今後、福岡県の検討結果次第になりますけども、企業または学校法人等も含めました企業等から、何か正式な立地表明といいますか、そういうことがなされる可能性もあるのではないか。また、この辺のところが、よく、本当にまだ定かでないし、どう対応していいかということが大変難しいところでありますが、改めまして、ここに家が、民間に売却され、家が立ち並ぶことにないようにとは、本当に私は思っています。 福津市といたしましては、隣接いたします先ほどの下水道処理場も含めた、こういう市の、福津市の市有地も考慮し、前向きに何か進めていければいい、いきたいと、そのように考えております。 いずれにいたしましても、いろんなことが想定されますが、環境変化等によりますマイナス面も想定した上で、内部での十分な検討が必要であろうとも思っておりますし、なにより、市民の代表であられます議会の皆様のご意見、そして、地元の市民の皆様だけでなく福津市全体の多くの市民の皆様の意見をこれから聞いていかなければいけないと思っております。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) 第1答弁において、市長のほうから、まず、この場所に住宅地ということの売却というのは、なるべくないようにということのお話があった分。この部分は市民においても少し安心をしたのではないかなというふうに思っております。 なにが問題なのかということを少しこの点だけ、まず市として考えていただきたいのは、この場所は確かに県有地ではありますが、ここに住宅張りついた場合に、市はどれだけのことをしないといけないのかということをまず認識を再度持ちたいなと思っておりますが、学校教育課にお伺いいたします。福間小学校において、サンピア福間の住宅張りつけ500戸ぐらいを今予定しておりますが、今改修の福間小学校において、その部分というのは検討をされておられますでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 溝辺教育部長。 ◎教育部長(溝辺秀成) サンピア福岡跡地の宅地開発については考慮しています。福間小学校では、その部分を考慮して、児童数は平成30年ごろがピークとなります。そのときの児童数は約1,200名を想定してるところでございます。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) であれば、サンピアのほうは、今の改修工事でクラス数は足りるというふうにご答弁でございますが、逆に、約1万5,000坪、すみません、今お話させていただいているのは、消防学校跡地もあるんですが、実はあそこの横に福岡県県職宿舎という形で、警察宿舎も実はもう潰すというお話なっておりますんで、ここの跡地もひっくるめると約1万5,000坪あります。ここに、もし、住宅張りついた場合の検討は、小学校、学校教育課のほうでは、児童数が増えるということについての検討は行われておりますでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 溝辺教育部長。 ◎教育部長(溝辺秀成) 教育委員会のほうでは、そこまでの検討はしておりません。ただ、消防学校跡地を含めたとこ、先ほど言いました1,500坪ということでございますが、その宅地開発となれば、当然、児童を受け入れるために学校施設を整備することは可能でございます。ただ、学校を運営する上で、教育環境はさらに厳しさを増すことが想定されます。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) 今のところ、福間小学校で、ある程度のキャパは余裕を持ってやってるということで、少し安心はしましたけども、それにおいても、想定外の状況になるということが第1点。それによって、多少なりとも整備をまたかけないといけない。今でも運動場が狭いということで、行事関係がどうしようかという話も小学校の中で聞こえてる中の現状です。 もう1点、現状、今、保育園の待機児童が約90名ぐらいというふうに伺っておりますが、今後、このサンピア、まずサンピアの部分で子育て世代が住むというふうに考えられます。こういう観点から、保育園のキャパというのは足りるんでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 髙橋健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(髙橋美幸) サンピアの跡地に住宅が張りついた場合の保育園のキャパということですけれども、現状でも待機児童が発生している状況です。今年度の当初に、子ども・子育て支援計画の教育、保育事業の量の見込みを見直したところでございますが、その中で、今後、保育施設は、まだ増やしていくという予定にしております。ただ、少しやっぱり想定を超えているような状況が続いておりましたので、今年度中間見直しをしておりますので、その中で、量の見込みと提供体制については再度見直して、保育施設のほうは増やしていく方向で検討することになると思います。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) 今、お聞きいただいたとおりでございます。要は、サンピア、現状もう計画されているサンピアですら、保育施設の需要を網羅していないと。計画の中に入ってないわけですよ。もう、今の現状では、どっか、保育施設を作らないかんぐらいの状況に、もう、まず、なってるという、この現状に立って、なら、ここの敷地が住宅地となれば、幾つの保育所を今から作らないといけないのか。要は学校よりも保育所のほうが先でございますんで、そういう実際のインフラ整備がかかっていく。きょうの第2問の中でお話もしたいと思ってますが、この地域の幹線道路の渋滞というものが、ものすごく、今、地域において、このサンピアができたことで、どうなっていくんだろうかというようなお話があるということであります。そういう観点からすると、この消防学校跡地を住宅地にしては、福津市として困ることが多いんだということをまず認識の中にしっかり入れていただきたい。第1答弁の中で、市長は、住宅地の張りつけではない形にしたいというふうなお話でございましたので、その答弁をしっかりと受けとめたいという、思います。だから、この消防跡地というのは、県の用地かもしれませんが、福津市にとっても大きな問題になり得るということの理解をひとつしていただきたいと。 それと、県の用地のことは、ちょっと後で、県の管轄のお話ですから、市がどうこう言う話ではないので、少し後にさせていただきますが、ここの中に、約216坪の市有地がございます。この市有地について、市としてはどのようにお考えでございましょうか。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) 北原の下水処理場跡地ということでお答えさせていただきます。 これにつきましては、現在使用してないところでございますけども、今後の利用については、予定はございません。ただ、現地におきましては、他の処理場と同様に地下約8mの構造物がまだ残っておるところでございます。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) 今の時点では、県有地に挟まれた土地として、余り魅力もありませんし、正直な話、使えるとも思えません。ただ、東福間と同様、今言ったように地下埋設物があるということもありますんで、この辺は、使えるか使えないかというのは、ちょっと、今からの検討だろうと思いますが、前面道路がちゃんととられている場所に位置しておりますから、市としても有効利用は可能だというふうに思っております。 もう一つは、先ほどお話をさせていただきましたが、保育所の建設をこの地域でいったん考えないといけないのではないかと思ってます。というのは、サンピア跡地500世帯入ったときに、単純に1世帯一人の子どもがいれば、500人出るわけです。単純にですけど。そうはならないと思いますが、時期的なものもありますが、でも、ゼロ歳から6歳、約6年間の間にその可能性は十分出てくると思ってます。今、やはり、考え方として、福津市に土地がそういう保育所を建てる土地があるのかという観点からすると、ある面、県有地の一部でも、市がある程度考えるということも必要ではないかというような検討の中に入らないといけないと、私は思いますが、市の見解を伺いたいと思います。 ○議長(椛村公彦) 髙橋健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(髙橋美幸) サンピア跡地に480棟の家が建つという見込みですので、この地域の保育ニーズは、今後ますます高くなってくるというふうには思っています。ニーズの高い地域に保育施設を建てられることが一番いいというふうには思いますけれども、地域を限定してしまいますと、いろんな問題が起こってきます。クリアできない課題が出てくるのではないかと思いますので、担当課といたしましては、その地域に限らず、広く保育施設を建設するということを考えていくことになります。県の土地を購入するのかっていうことについては、ちょっと、私のほうでお答えできることではないと思います。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) 担当課としては、それぐらいかなと思います。要は、なにを言いたいかというと、保育所を建てるにしても、今用地がないということが福津市においてあるんだということの実態をまずお話をしました。 それに見合うだけの土地がある程度要るんだと。約500坪ぐらいは要ります。最低でも、一つの保育所を作るのに。今、先ほどの地下の問題があるので、単純には言えませんが、約200坪の市有地があって、あと300坪足せばいいって、単純ですが、そうはならないんだろうと思いますが、可能性としては一つあると。こういう検討をもうやらないといけないと思うんです。こういう検討をやりながら、市として、この土地はどこまで使えるのかみたいなですね。今、そういう話を県に対して考えておられますでしょうか。ちょっと確認させてください。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) これは、ですので、先ほど、最初の通告された用意いたしました答弁でも申し上げましたとおり、この6月の県議会の地元の県議の質問とも重複するんですけど、この財産活用課のほうに問い合わせをいたしまして、正式な県の見解といたしまして、現段階では、県が県独自の公共施設の可能性もまだ検討、諦めているわけではないという段階。ただ、これがなかなか定まらないということになりますと、2年がたちますけども、あれからですね、再度、地元の市町村の利用について協議を進めさせていただくと、県議会の答弁をそのまま承ってるところということです。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) そういうことでありますんで、まず県のほうの話を少しさせていただきたいと思います。 私も、ホームページとか、議事録とかでしか分かりませんので、正しい情報は市のほうも確認をいただきたいと思うんですが、県は、平成28年11月24日、福岡県教育委員会ということで、県立特別支援学校、今後の整備方針というものを出されております。この中で、私も、これ最初新聞報道で見ておりまして、県では約3地域において特別支援学校が足らないということにおいて、整備をするというふうになっておるようでございます。 それの概要ですが、一つは、古賀特別支援学校の部分の増設みたいなことだったので、私はてっきり古賀市に支援学校が来るんだというふうにずっと思っておりました。正直な話すれば。だけど、約ですね、今63教室あるものを95教室から98教室、ほぼ同程度のものをもう一つ作らないといけないということになっているようでございます。そういう観点からすると、実は、これ他地域からもちょっと聞いておるんですけども、それを誘致したいという町もあるというふうな話も伺っております。今、ある面、県が誘致をするということにおいて、そこは土地を買うとかいう話も聞いてるんですが、そういうふうに、要は手の挙げ方、福津市になにか持ってきてくれますよという話と福津市は持ってきてくださいよという話は、これは話として全然違うんだと思います。こういうものは持ってきてください、福津市にという言い方と、いや、なにか持ってきてくださいよでは、捉え方が違うし、福津市としてはこういう考え方も持ってますよみたいなことを県に言うことも必要ではないか。要は、困るんですよ。単純に、売却されてしまうと、福津市は。その観点を持っての県との交渉役というの、交渉というものをすべきじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) そうですね、そのように思います。ですので、この消防学校跡地の問題につきましては、ちょっと回りくどくなりますが、私が市長に就任しまして、すぐ始まりました3月の議会でも、6月の議会でも、ご質問を受けております。 また、別の視点から、消防学校跡地ではありませんが、この企業誘致の点で、6月議会で、また、一般質問でされた議員にお答え、お答えというか、ご提案で、そういう学校等の誘致も考えられないかという質問もありました。 ですので、私が捉えておりますが、改めて、この土地、消防学校跡地が本当に福津市以外の福岡都市圏、福岡県、福岡都市圏ですね、福岡都市圏が本当に羨む本当に1等地であるという認識です。それが福津市の土地ではなくて、今、消防学校が移転して、県の土地としてあるということです。個人的には、2年前にこういう問い合わせで、いったん市がそれはお断りしたときも、もったいないなと思ったりもしました。ただ、本当に使うべき用途が決まらないと、また、市民、議会のご理解が得られないと、この福津市の中で用途につきまして、いろんな意見が錯綜いたしまして、地元意見がまとまらないようでは、この県も、もう、そういう福津市に問い合わせというのは、もう諦められるかもしれません。そもそも、養護学校、特別支援学校としての候補地になってるということは、私も、今年の1月ぐらいで、某、多分毎日新聞だったですけど、そういうことも記事に載ったこともありますし、この辺は県に改めて、本当に養護、特別支援学校等の候補地に現段階なってるかどうか等も確認する必要があると思います。 改めまして、ここは、今、福津市には土地開発公社なくなりましたので、本当に難しいですけど、いろいろ、森友とか、加計とか、学校等の誘致につきましては、大変な問題、世も騒がせております。本当にまずは市民の理解、応援、もしくは承諾と理解が必要と思いますが、なんとかして、これが、本当に、私はでいいです。現段階では。ここに家やマンションが立ち並ぶことがないように、行政の法務にたけております福津市の市役所経営陣とも相談しまして、どういう問い合わせを今後県と、また県が、もう実際問い合わせが間もなく来るかもしれません。そういった場合に、どのように進めていくかということをもう協議していかなきゃならないと思っております。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) もう一つの可能性を市長は言われました。県が使わない。要は、今の答弁のことを言われて、県としての使用がなくなった場合は、市町村との協議に入るんだというような話も言われたわけです。もう、そんな遠い話じゃないわけです。もう消防学校ないわけですから、来年以降、今のがらんも撤去とかいうお話も伺っておりますんで、となると、やはり、腹案もちゃんと持っておかないと、もし、それが来ないよとなったとき、県は単なる売却に行かれては困るわけです。ここの辺の腹案も一つしっかりと考えるべきじゃないかなというふうに思っております。それで、今回、監査委員の発言の中で、本当にそうだなと思ったのは、生産人口の増大ということがやはり大事だなというふうに思いました。これだけの土地でありますんで、ここには生産人口が上がるようなものを、どういうものがいいかというのは分かりませんけども、生産人口が上がるようなもので、福津市らしいものということを考えないといけないと思います。そういう観点から、いろんなお話があるような市長のご答弁でございますが、市長の思うとこがあれば、一言いただきたいと思います。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) 慎重に答弁をさせていただきますけども、ここに、ですから、選挙もございましたから、2月に、いろんなところで、そういう演説会等もやりまして、自分も議員のころから、この跡地のこと、一般質問したこともございますし、この消防学校跡地に対する関心はすごく高いんです。市民、特に地元のかたにつきましては、ウエルサンピアのことがありましたので、これもいろんな評価はできるんですけども、ですので、この場所には、重複いたしますけども、市民の皆さんが喜んでいただけるようなものができることがと思っています。ですので、今、待機児童のこととか質問されましたので、なんとなく、子育て施設あたり、学校のような問いかけにもなってますが、それは福津市に財政が本当に豊かであれば、総合体育館であったり、プールであったり、もしくは、福津市、本当にこれから観光施策で進めていかなきゃいけないという中で、本当に宿泊する、小さなものとか、伝統的なものはありますが、誰もが泊まりたいと思うようなそういうホテル、こういうものとか。だから、財政が豊かであれば、そうやって、公園なり、体育館なり、プールなり、また、できれば、市民の皆さんが喜んでいただける民間のものが来ることによって、もしくは企業も考えられます。そういうことをするためには、とにかくなんとしても、これは絶対大変なことになると思ってるんで、関心を持っているというのは、県が何か間違って、本当に、入札、売却のほうに進まないように常に注意すること、いうこと。これは本当に頑張なきゃいけないと思ってる。現段階では、そういうところにさせていただきたいと思います。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) 今、お話いただいたんで、少し安心をいたしました。この二つのことを市としてはしっかりとお願いしたいと。一つは、今言ったように、ここには住宅地を建てないんだということが1点。それと、もう1点は、豊かな、言ってみりゃ、福津市にとって、生産人口を生むような形のものであると。第一義的には、やはり、県の土地でございますから、県としっかりと打ち合わせをしていただいた中で、次の段階もあるのかなと。そのために必要な財政措置というものも、ある面、検討せんないかんのなら、しないといけないというようなことも、しっかりと短い時間でありますが、考えないといけないときに来てるんだろうというふうに思っておりますので、少しお話をさせていただきました。 この質問については、以上でございます。 ○議長(椛村公彦) では、2項へ移ります。2項の回答です。原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) それでは、2項目め、生活道路へ車の進入が増加している点についてです。 こちら、お答え申し上げます。 ご質問の幹線道路につきまして、福津市では、県道福間、県道の福間宗像玄海線や国道の495線、495号線に関連した旭橋、旭橋交差点付近の渋滞に起因する花見地区内の福津市の道が、福津市の市道が流入車両の多い箇所の一つであると認識しております。 本箇所が現在県営事業にて、年内の一部供用開始に向けて都市計画道路福間駅松原線の整備が行われていることはご承知のとおりです。 なお、一部供用開始後は、もう間もなくということになっておりますので、この一部供用開始後には、福岡県に対しまして、交通量の調査を要望し、そして、効果や現況把握に努めていく、いかなければならないと思ってますし、そのような方針であります。 また、生活道路のほうですけども、この生活道路のほうへの車の流入増加も十分考えられます。サンピア跡地もありますので、この市の対応といたしましては、現在、交通安全施設にかかわる交付金の要望をしており、当該地区の幹線道路網が完了し、交通量等の変化を確認しながら、今後、交付金を最大限活用するなど、車両スピードの、車両のスピードの減速を促す対策やその他もろもろ歩行者の安全確保を行っていく必要があると考えております。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) この問題は、ちょっと、前市長のときの裏返しの話なんです。要は、地域の車の渋滞が今増えてますよというようなお話を前回、前市長のときはさせていただき、幹線道路の話もさせていただきました。きょうは、特に、生活道路ということに少し絞ってお話をさせていただきたいと思ってます。 生活道路ということで、国土交通省、生活道路における交通安全対策というような形で出ておる中で、生活道路は最も死亡事故が高い場所になるんだと。それは当たり前だと思うんです。車と歩行者と自転車とが同時に通っているという状況です。そのために、ある面、生活道路というのは、30kmという車がゆっくり徐行していくようなスピードで通るべきとこというような位置づけでございますから、当たり前だとは思います。であるならば、その生活道路に50kmも60kmも飛ばせるような形でスピードを出していく。これが生活道路として普通なのか。この辺が1番今大きな問題です。1番、生活道路での弱者となるのは、子どもたちではないか、お年寄りではないかというふうに思ってます。 そういう意味で、まずちょっと伺いたいんですが、学校教育課のほうに伺いたいと思いますが、数年前、学校通学路における安全対策ということで一斉点検をされました。その後、ここ、この何年かの間に、そのような形で、今の通学路での安全対策というのを点検をされておりますでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 溝辺教育部長。 ◎教育部長(溝辺秀成) 毎年、自治会あるいは学校を通じて要望が出てまいりますので、その中で点検はやっているところでございます。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) であれば、それを横断的に、どのような形で、市役所の中で対策に動いておりますでしょうか。前のときは、それが一覧になって、どの時期までに、どこの課がどういうふうにするんだというところまで落とした経緯がございますが、今現状はどうなっておりますでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 溝辺教育部長。 ◎教育部長(溝辺秀成) 交通安全、通学路を含めたところで、交通安全対策については、教育委員会のほうで、会議、関係機関とか、庁内の内部の課で連携会議を持っております。その中で検討して、今、具体的に何月までというのは、手持ちのほうにないんですが、ある一定の期間を協議した結果、それを関係機関に申請するとか、そういった届ける手続きはやっているところでございます。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) では、建設課のほうにお伺いしようかと思いますが、具体的に、もう、どういう計画を立てると、ここはもう、こうしないといけないんだというような箇所はございますか。計画をされているというか、これはしないといけないんだというふうに考えておられるようなとこは。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) これにつきましては、市長の答弁にございましたように、交通安全施設にかかわる交付金というのを要望しておりまして、現在、市内3カ所の要望をしております。これにつきましては、浜田橋花見線と四角通り堂線ほか、それと大和町松原線、そういったところの施工の要望をしております。こういったところが通学路でもあり、生活道路に対して、今、車両の進入が多いというような認識をしております。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) 今お話いただきました浜田橋花見線のほうから、今回議会のほうに陳情が出ております。せっかくですから、なかなか、議員の皆さんは目を通すことがございますが、大抵、市民の皆さんは傍聴とか、こういう中継の中で聞くことはないと思いますんで、少し読まさせていただきます。 浜田橋花見線の自動車通行量削減を求める陳情書。陳情趣旨として、浜田橋花見線は自動車制限速度が30kmの規制されている生活道路ですと。また、一部の区間は学校の通学路になっており、子どもの往来もありますと。この道は、現在、495号線の迂回路として、車の流入が増加、また、スピードの超過、騒音によって、地域住民の生命と生活を脅かす事態となっています。また、今後は、サンピア跡地の団地開発、古賀市で計画されている西鉄跡地の道路化により、車の流入量がさらに増すことが予想されます。花見区100人の会では、毎月朝の時間帯で車の通行台数計測を行った結果、時間約500台の車両が古賀方向に抜けている結果が出ました。自治会を通し、市に改善要望を行ってきましたが、改善のスピードは至って遅い。このままでは住民の生命に及ぶ事態が起こることを危惧します。 陳情項目として、行政及び議会は、この事態を調査し、速やかな改善策を関係機関の先頭に立ち、進めていただくことを望みますというような陳情でございました。 ここに、朝の1時間、約7時から8時の時間帯の交通量について書いてあるわけなんですが、今、お話いただいたように、古賀に向けて走っている車は約500台ぐらい。今度は逆に古賀から福津に入っている車が約200台ぐらいでございます。合計で約700台、1時間に700台の車が通ってるというのは、これはもう生活道路と言えるのでしょうかというような問題提起をさせていただきたいと。その部分において、今、市のほうは予算をとって改善をしようというふうにお話がありました。どのような、ほかの2地区もありますから、あわせてでも構いません。どのような道路改良をイメージされているのか、お知らせいただきたいなと思いますが。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) その内容につきましては、これは交通安全対策といたしまして、保護者保護のための路肩のカラー化ですね、グリーンベルトを施工する。それと、視覚効果の高い法定外路面標示、これは車のスピードが減速されるように減速マーク。あるいは、イメージハンプと申しまして、車から見たときにハンプがあるような形に見えるようなもの。そういった路面標示によって、交通安全対策をするような形に予定しております。 ただ、この安全対策につきましては、ほかにも地域の地元同意というのは必要になってきますけども、面的な設定速度規制のゾーン30、あるいは、物理的な対策としてハンプ、実際に舗装によって段差をつけるようなものとか、狭窄、道路を狭くする部分、そういったものも方法としてはございます。 以上であります。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) 私のほうも、少し調べてまいりましたが、今、お話いただいた内容で大分いい感じになるのかなと思っておりますが、一つは、やはり、道路が少し狭いと視野の中に入ったときに、もうスピードを出すと対向車とすれ違ったときに危ないというようなイメージを与える。幅員は変わらないんですが、そういうために、コーンを置いたりとかいう形のものをやる。極小化をするということが一つの対策になるんだなというふうに思ってますし、あと、一番歩行者において大事なことは、やはり、歩道の確保だと思います。改良という形では、今、歩道が1m前後しかございません。歩道を他の地域では1.2、1.5という形で、歩道を広げることにおいて、道路の極小化もでき、歩行者の安全化もできると。これはすごく改良工事となりますので、予算もかかりますし、長い間の部分だと思いますが、こういうことも検討の中に、特に危ない場所ですね、子どもさんが通学路として使用してる場所などは考えるべきじゃないかと思いますが、そういう部分的な計画というのは、今後、考えられますでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) それにつきましては、県の交通量調査の内容を見て、こういった安全対策も、これは今のところ予定ですけども、そういう計画もしております。そういう効果を見ながら、将来的な課題というふうにしたいと思います。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) それと、原町さんがよくやられて、が一番いいなと私もいつも思ってるんですが、ゾーン30の徹底というのは、ああいう形まで持っていくと、地域的にも覚醒するなという思いはあります。そういう意味では、危ない地域を早い時点で、市のほうからゾーン30への移行というものも、これは自治会との話し合いがあるとは思いますが、そのようなことも、一つの取り組みとしてあっていいんじゃないかと思いますが、市のほうでは、どういうふうに考えておりますか。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) それにつきましては、やはり、小中学校の通学路を含んだ区域を選定して、地域の住民のかたの同意が得られる地区というふうになっておりますので、そういう話し合いができれば、進めたいというふうに思います。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) あと一つご提言なんですが、先だって、視察をさせていただきました。別の議員も、前の議会で質問されましたが、ラウンドアバウトの設置ということで、ラウンドアバウト、私も初めて見させていただいて、単純、単にロータリーだろうという、すみません、私もど素人なので、そのように思っておりましたが、変則な、要は単純な四つ角ではなくて、変則5差路とか、信号機がつけにくい場所においては、これはなかなか有効ではないかなというふうに現地も見させていただき、いろいろ今研究もされているようでございます。大体ですね、信号機がつけられない場所ってのは、変則な場所。要は横から一本道が入ってきて、5差路になってるとか、6差路になってるとか、そういう場所でありますんで、少し市のほうも、こういう研究をされたらいいと思いますが、ご見解をいただけませんか。 ○議長(椛村公彦) 福嶋都市整備部長。 ◎都市整備部長(福嶋良和) ラウンドアバウトにつきましては、以前も他の議員のほうから質問ございまして、ちょっと調べたという経緯がございます。ただ、住宅街にあっては、やはり、交差点の形状をかなり大きくする必要ありますので、その付近の住宅を、逆に今度買収するとか、そういうことも出てこようかと思いますので、やはり、用地に余裕のあるところというところが前提になってこようかと思います。 それと、これは、ちょっと思うところなんですけども、信号がつかないということで、逆に歩行者が、余り車が多いと横断がしにくいという面もちょっとあるものですから、作る場所については慎重に検討する必要があると思います。 ○議長(椛村公彦) 蒲生議員。 ◆5番(蒲生守) 今、ご見解は分かりますが、ラウンドアバウト協会の中で、極小な部分でもやれるような研究もされているようでございます。やはり、過大設計、過大になるというイメージではなくて、それによって、なんらかの解消がある。今、お話いただいたように、車優先の形状になりますんで、信号がないということで、とめられないわけですから、歩行者に対しては、ちょっと難しいとこもあろうかと思ってます。ただ、要は車を流すことにおいて、生活道路への進入を防ぐという観点から言えば、それも一つの考え方。そういういろんなものを組み合わせながら、この幹線道路から生活道路への流れをとめていくということをお願いをしたいと。前のときには、市長に大きい意味で都市計画道路の見直しについてお話をいたしました。一つは、やはり、この都市計画道路一つ、市として、これからの福津市を考える上で考えるべきだということで提言をさせていただいたわけですけども、前市長のときは、また、検討のうちには入ってまいりませんでしたが、新市長になりましたんで、一つの考え方として、ちょっとお話をさせていただきたいなと思ってます。 サンピア跡地から海岸線を通って、福岡市まで行くための都市計画道路、今やっております。計画としてはあります。都市計画道路の線がですね。確かにいろいろ問題点はあるし、他市との競合もございます。しかし、大きい意味で、福岡市からこの福津市まで海岸線をもって、この海岸線の松林を通すというのは、自転車のお話とかいろいろあったのは知っておりますんで、なかなか難しい問題だというのも、本当によく分かっておるつもりですけども、福岡市からこの海岸線を通って福津市に道路が来、それが最終的に北九州まで抜けるという海岸道路みたいな計画を一つ大きく10年後の福津市を目指して考えるのも、一つ、大事じゃないかなというふうに私は思っております。ただ、予算もかかりますし、協議するとなれば、協議体というものも要ると思いますが、市長の最後、そういう意味で、しっかりとした都市計画道路の中身を見ながら、これはもうやるぞというようなぐらいの決意で取り組んでいただきたいということで、ちょっとご提言をしました。ご意見を最後いただいて、終わりたいと思います。 ○議長(椛村公彦) 原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) この答弁につきましては、先ほどの県消防学校跡地とは、かなり後退いたしまして、本当に意見なり、夢、希望のようなものになりますけども、今、蒲生議員が述べられたことにも、本当にそういうふうになればいいなと全面的に賛同する意見で、ご提言でございます。実際、都市計画マスタープランの策定の審議会もスタートいたしましたし、蒲生議員もその委員の一人であられるわけです。9月16日には、都市計画マスタープランの市民意見交換会も予定されておりますし、市民のそういった蒲生議員と同じような思いを持たれてる市民のかたもたくさんおられるんじゃないかって、ここも十分推測できます。 また、現実そうです。本当に大変厳しいんですけども、都市計画道路としての都市計画は残ってるわけです。でも、古賀はもう、これはもう切りました。諦めて、古賀市としては残しましたこの旧宮地岳線跡地のほうを道路として使うことにもう方向転換しております。福津市も、私になって、この分野につきまして、本当に、どういった道路網が一番有効なのかというのは、本当にほとんど素人の部類であります。その中で、福津市は福津市で、この道路形成計画はあることは十分蒲生議員のほうが審議会に入られてるわけですから、ご存じのとおりだと思いますが、本当に糸島のほうを見ましても、また、湘南のほうを見ましても、海岸線にそういった道路ができることで、本当にまた魅力的なまちになるということは、本当に夢のような話でありますが、ここは、やはり、今の立場でございますので、ただ、夢ではなくて、なにか、こうというのは、ないことはないです。もちろん、県のですね、県土整備事務所に担当のかたに、このことをお問い合わせしたこともありますし、近隣の首長さんとそういう夢のような話をさせていただいたことあります。古賀市長ですけどね。本当になにか、これも、県立消防学校跡地と同じで、市民の皆様の意見といいますか、市民の代表機関であります議会の皆様、もしくは、最初は建設環境委員会の所管事務調査等、ぜひ、私からそういった調査も継続していただいて、ご提言いただき、また、市役所のほうも鋭意調査していくという、研究をしていくという、そういう方向で、なにか、全く希望を切ることでなく、望みを持って進めていく。10年どころか、20年、30年先のビジョンかもしれませんけども、そのように私は、蒲生議員の今のご提言には賛同いたすところです。 以上です。            (「以上で終わります」の声あり) ○議長(椛村公彦) はい。以上で、蒲生守議員の一般質問を終わります。 ここで休憩とします。再開は3時55分とします。          ~~~~~~~~○~~~~~~~~            休憩 午後3時37分            再開 午後3時55分          ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(椛村公彦) 議会を再開し、休憩前に引き続き一般質問を行います。 2番、永島誠也議員の一般質問を許可します。永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) こんにちは。本日最後の一般質問になると思います。議席番号2番、自由クラブ、永島誠也です。 5月の新聞で、「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の沖津宮遙拝所、中津宮、辺津宮、新原・奴山古墳群を除くとの勧告があり、新聞紙を見て落胆した市民のかたも多いと思います。でも、7月に開催された世界遺産委員会において、全ての構成資産が世界文化遺産に決定されたのは、大変喜ばしいことだと思うとともに、関係各位の努力のたまものだと思います。そこで、後世に伝えるために、次の質問をしたいと思います。 小さく八つありますけど、さっき午前中にありました質問と同じような形になるかと思いますけど、維持管理にかかる費用負担、国、県、福津市、宗像市との比率のかかわりについてをお尋ねします。 決定後のPR活動の状況は。 来訪者の対応の現状は。 折衝の管轄は、従来どおり世界遺産登録推進室が継続するのか、部署管轄の異動があるのか、また何人体制で行うのかをお伺いします。 それと、新しい施設を作られる計画を、市は持っているのかもお伺いしたいと思います。 景観に対しての対応については、現在なんらかの動きを市は考えてあるのかをお伺いします。 福津市にある観光資源とのかかわりをどのように市として考えておられるかをお伺いします。 それと、商工会・観光協会との市のかかわりは、どのようにされているのかお伺いします。 以上です。 ○議長(椛村公彦) では答弁です。原﨑市長。 ◎市長(原﨑智仁) それでは永島誠也議員の一般質問にお答えいたします。 この細かく八つありますけども、まとめてこの世界文化遺産についてという項目でございますので、一括して順を追って、ご答弁申し上げます。 まず世界文化遺産についての、この①番、決定後の動きと維持管理にかかわる費用負担、国、県、宗像市、福津市の比率は。これにつきましてお答えいたします。 この資産の公有化につきまして、予算の範囲内という制約はございますけども、国から80%、県が8%の補助があります。そしてまた、この古墳の調査や史跡整備につきましては、国から50%、県から15%の補助となっております。今後この保存活用協議会への割合負担につきまして、この榎本議員の質問にもご回答しましたとおり、現在のところは全く未定でございます。 市単独事業としては、周辺の草刈りや清掃などの維持管理、サイン整備など、補助対象外の整備はございます。 次に、②番、PR活動の現状は。この世界遺産登録を契機といたしましたPR活動につきまして、市民向けにはイオンモールにもございます、この懸垂幕、またこの横断幕のこの掲出を掲げ、8月21日でした、イオンモール福津において開催したイベントや報告会、また福津市広報の9月1日号で特集いたしました広報特集が挙げられます。また、一般向けにはこの新聞広告などへの掲載も行ったところでございます。 今後は世界遺産登録により、この観光来訪者の増加が期待されます中、多くの人に資産価値を理解していただくための取り組みを行い、次の来訪につなげていかねばならないと考えております。また、この福津市内の他の観光資源と結びつけるようなPRが必要であると思っています。 では③番、来訪者の対応の現状は、ということで、来訪者の実績でございますが、こちらもさっきの議員と重複いたすところもありますが、平均で、この平日が58名です。土日祝祭日が平均して125名。対策といたしまして、この登録後すぐに本当に大変感謝し、助かっておりますけれども、観光福津ボランティアの皆様、そして及び警備員のかたを配置いたしまして、この訪問者の円滑な回遊と、安全確保に努めさせていただいております。 それでは④番です。国、県、宗像市との折衝の管轄は、従来どおり世界遺産登録推進室がするのか、他の部署が創設するのか、ですが、今後の世界遺産に関する部署につきましては、今議会でまさに議案として提案させていただいておりますが、10月の1日から世界遺産登録推進室を廃止いたしまして、新たに教育委員会に文化財課、課を設置します。文化財課。そして国、県、宗像市との調整も含め、この資産の保存、そして整備、活用等を一体的に進める予定にしております。なお、この文化財課の職員体制につきましては、この現在の文化財係及び史跡整備係の8名に、今度は課になりますので、課長と世界遺産係1名、合計2名を加えて、合計10名体制を予定しております。 それから、市の事業といたしまして、これは⑤番でございますけども、新しい施設を作る考えは、です。市の事業としましては、平成29年度、この昭和学園前奴山の視点場にこのあずまやや、仮設ではなく本設のトイレを設置する予定です。また、構成資産全体の価値を伝える、この総合的なガイダンス施設が必要との課題は確かに認識しております。このことについて、将来的に福岡県や宗像市と検討を行っていかなければならないと考えております。 それでは、次は6番は景観に対しての対応ということで、ここは景観条例に関連させましてお答えいたします。福津市には景観条例がございます。景観法を基本法として、平成26年4月の1日から施行しています。福津市景観条例です。 本市では自然・歴史・文化的に多様な景観が全市にわたって展開されており、市の中でも景観的特長がよくあらわれ、またこの市民とともに特に守り育てていくべき区域として、この世界文化遺産レベルでの景観の保全が必要な新原・奴山古墳群エリアを、「新原・奴山古墳群眺望区域1」と、もう一つ、「新原・奴山古墳群眺望区域2」、この二つに分けて、眺望景観重点区域に指定しております、条例の中で。 そして、この福津市景観計画、今度は福津市景観計画のほうですけども、では、高さ、形態、意匠、壁画、屋外設備に色彩、また外構、緑化といった景観項目について、景観形成の基準を設けておりますが、景観重点区域または眺望景観重点区域では、よりきめ細かな景観形成基準と、地域の特性に応じた届け出対象行為を定めておりまして、特色ある景観を生かし、魅力を延ばしていくことと、福津市景観計画ではなっております。 景観に係る届け出につきましては、届出者のほうが市との事前協議を行った後、行為の届け出を行いまして、市の審査を経て、適合通知を受けた後、行為の着手に入る流れとなっております。 福津市では、この第三者機関や専門家等を活用した、この推進体制も確立いたしておりまして、届け出の対象となる行為や、公共施設の整備についての景観計画への適合、その他、この本市にとりまして良好な景観の形成を推進させるために、技術的指導・助言等を行うこの専門家として、景観アドバイザーというものも置いております。 この世界文化遺産の観点からは、まさにこの福岡県、そして福津市、宗像市、そして有識者で構成するこの「宗像・沖ノ島と関連遺産群」景観デザイン会議というのが、現在もこれは推進会議とはまた別に、景観デザイン会議というのが、県、福津市、宗像市、有識者で設置されておりまして、この世界文化遺産の眺望、景観を保護するための協議は継続して行われているところでございます。 では7番は、観光資源とどうこの世界文化遺産を結びつけていくのか、にお答えいたします。 世界文化遺産である、この新原・奴山古墳群を紹介する施設といたしましては、このオープンいたしましたカメリアステージがあります。現在は無料シャトルバスを週末ごとに運行いたしまして、この施設と古墳群及びあんずの里市を結んで運行しております。今後は、この体系を見直して、津屋崎千軒なごみ等とも連携させる予定でおります。一方で、昨年度、一昨年度も実施しました、この観光来訪者向けのバスツアーです。こちらに関しましては、観光協会と連携して、今年度も新原・奴山古墳群を観光の目玉として、合わせて「光の道」の宮地嶽神社や、津屋崎千軒、そしてあんずの里といった景観、絶景ポイントや、お食事どころ、お土産どころをめぐっての「世界遺産のあるまち福津」を満喫してもらうよう計画しているところです。 また、あんずの里の施設や駐車場を増設いたします。観光客の利便性を向上させるとともに、今年度より、この新型の古墳馬車、ご存じのとおり既に運行いたしまして、観光資源を盛り上げていっております。 では最後、⑧番、商工会、観光協会とのかかわりです。 今年度におけます、この商工会独自の活動の一部としては、この宗像市商工会と連携し、この福津・宗像の大型商業施設での世界遺産登録記念イベントを開催して、世界遺産と地元特産品のPRに努めています。これが福津におきましてはイオンモールで開催の予定になってます。そして市では古墳群にちなんだ新商品開発を依頼しており、民間独自のユニークな発想による商品の誕生が期待されるところです。観光協会に、今度は観光協会におきましては、日常業務としての交通アクセス案内、またパンフレット設置、配布に加え、古墳群現地にこの観光福津ボランティアガイドのかたを配置していただきまして、日々訪れる来訪者に対してのガイド業務を行っております。 外国人対応といたしましては、現在、このJR福間駅にあります、この「ふっくる」窓口において、英会話が可能な人員を常時配置して、日々対応しています。今後は、観光ガイドにおける外国人・英会話対応も検討していかねばと考えております。そういった行事等への取り組みに関しましては、今年度の福津市納涼花火大会、9月18日でございますけれども、世界遺産登録記念と称しまして、音楽花火等を行うこととしておりまして、市内外に限らず、多くの人々とともに世界文化遺産登録をお祝いできればいいなと、そのような予定でございます。 よろしくお願いします。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) 維持管理費にかかる経費負担というのは、国、県に対して、この割合は恒久的に国、県が出してくれるのか、それをちょっと確認したいと思っています。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 今、いわゆる資産の公有化と、それから古墳の調査や史跡整備については、それぞれ補助率というのは違っておることは市長のほうから説明したとおりでございますが、この率が恒久的にずっとこうであるという保証はなかなか難しいだろうと。ただ、今現在としてはこの率で行っておると。将来的に恒久的に約束されておるということは、なかなか難しいだろうというふうに思っております。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) 今のところ分かりましたけれど、もう一つ。それからPRの件について、ちょっと決定後ですから、まだ今のぼり旗立ってますよね。これはご存じと思いますけど、「世界遺産に」というのぼり旗がたくさん立ってますけど、世界遺産に今から決定されるのか、もう決定された分に関しては、もう抜けてもらって新しいのぼり旗とかつけられる計画はないんですか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 議員ご指摘のとおり、今、市内各地に登録を推進しているときに作ったのぼり旗を立てております。ただ、登録決定後、シールを作りまして、世界遺産登録決定というシールを貼らせていただいておりまして、不十分だとは思いますけれども、費用のかからない範囲でやらせていただいておるというのが現状でございまして、いわゆる今後作る予定はないのかというご質問でございますが、現在のところのぼり旗の作成ということは、現在のところは、今のところは考えていないということが現状でございます。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) 今、部長のほうから費用がかからないようにというふうに言われましたのも分からんことはないんですけど、せめて同じ桜のようなマークで、決定というのがしてありますけれど、上のほうにしてありますけれど、逆にみんな見て、「なんなんに」とか言うたら、まだ世界遺産が決定されてないような印象を受けると思いますので、逆にのぼり旗自身を全部排除してもらうような取り組みにしてもらいたいと思います。これは新しくできないのであれば、そういうふうなことも行っていいんじゃないかと思います。 それと垂れ幕のほうを、今度、宮地嶽で、確かサミットがありますよね、それのところにサミットと同時に、「祝・世界遺産」とかいうような垂れ幕とかできないんでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 永島地域振興部長。 ◎地域振興部長(永島脩助) 10月の13、14で門前町サミットを宮地嶽神社の中で行います。それにつきましては以前からご答弁申し上げておりますとおり、宮地嶽神社の全面協力をいただきながら、今進めておるところでございます。今の段階での企画の中には、そういった横断幕なり懸垂幕を掲げるという予定はございませんけども、内部でちょっと検討はさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) のぼり旗の件でございます。今の世界遺産決定のシールぐらいじゃ不十分なので、いわゆる撤去してはというご指摘でございます。そういうご指摘もあろうかと思いますけれども、今現在はこのまま決定ということで行かせていただければというふうに思っておりますが、のぼり旗も長いこともつわけではございませんので、その時期が来ましたら、やはり回収をしたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) のぼり旗に対してどうして言ったかと言いましたら、僕の友達が遊びに来た時に、確か、福津とか世界遺産に決定したよね、でもあののぼり旗見てどう思う。「に」って言うたら、今から来年にかけてされるのかということを言われますし、やっぱりそういうところはないような形に、僕自身としてはしてほしいなというのがあります。 それとPRのあれで、報告会が8月21日にイオンであってるのに行きましたけれども、どうして8月21日なのかと。まだ7月に決定されてすぐできなかったものか。それと場所については、イオンが妥当なのか、ふくとぴああたりでできないものかということを、ちょっと質問したいと思います。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長
    ◎総務部長(大賀正晃) いわゆる世界遺産へ登録の報告会につきましては、場所の選定については、少し協議をしたんですけれども、やはり人が集まるところがいいだろうということでイオンモールに相談いたしましたところ、やはり夏の期間じゃなかなか空いてる日がなくて、この日がたまたま空いておったということで、この日に決定させてもらったということでご理解を賜りたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) どうしてもPRの面に対しては、やっぱり鉄は熱いうちに打てということもあると思いますので、これは終わったことやから仕方ないと思いますけど、今後こういうことがあったら、できてすぐPRすると、市民に周知させると。 あの場に行きましたけど、どっちかと言うたら、市の職員のかたがたくさんおられて、福津市民のかたはいなかった気がします。それと私どもにファックスで来たのが、多分、確か3時ぐらいやったと思いますけど、もうちょい早くして徹底させて、市民のかたに知らしめられることはできなかったのかと思いますけど、そこんところどう思われますか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 議員おっしゃるように、鉄は熱いうちに打てということはごもっともだと思っております。今回、いわゆる時期を逸したという感は否めないというふうにも思っておりますので、今後、こういうことがないように日程等を早め早めに取りながら進めていきたいというふうには思っております。 なお、市民への演説方法等につきましても不十分な点がありました分については、おわび申し上げます。どうも、申し訳ありませんでした。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) 今後そういうことがないようにしてほしいと思います。 それと折衝の管轄は、今度、教育委員会の文化財課、それと人数が10名ということになってますけど、それにかかわって今、説明をされているボランティアガイドのかたは、さっきも聞いてたら観光協会が管轄されていると思いますので、この際、文化財課のほうが観光ボランティアとかの管轄になられて、観光ボランティアに対して教育とか、今から世界遺産ですから、日本人ばっかりやったらいいかもしれませんけど、英語圏のかたも来られると思うし、中国語圏のかたも来られると思いますので、やっぱりそういう教育とか、どしどししてもらうのには、逆に観光協会より直接文化財課、市のほうがやられたほうがいいんじゃないかと思われますので、そういうところは、そういう考え方はないでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 今、観光ボランティアのことについてのご質問でございます。観光ボランティアさん自体が、これ任意の団体でございまして、福津市と関係しておるということで言いますと、いわゆる郷育カレッジで講座を作ったり、それとか観光ボランティアとして観光協会が窓口となっていただきまして、いろんな紹介をしてもらっているというのが事実でございます。なお、いわゆる観光ボランティア関係の所管を文化財課、今度新設する文化財課というお話でございますが、観光ボランティアには、いわゆる世界遺産だけではなく、津屋崎千軒とか宮地嶽神社、さまざまなこともございますので、今の段階では観光ボランティアさんにつきましては地域振興部のほうでお世話を願っているというほうがよろしいかというふうに思うところでございます。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) そう言われるのはごもっともですけど、この際、世界遺産になったことですから、異例があってもいいんじゃないかと思ってます。ですから、そういうあれも期限を決められて、そういうふうな移行とかされたらどんなものかと思うのと同時に、世界遺産を利用するんじゃなくて、世界遺産があるということで人が来られるのであったら、福津市にある文化財、そういうのを一緒に広めていくということに観光協会のかたが一番適しているんじゃなかろうかと、私自身は思いますので、そういう考え方は異例と思いますけど、期限を切られてされてもいいんじゃないかと思いますけど、そういうことに関してはどうでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 議員のおっしゃることも理解はしておるつもりですけれども、今回、文化財課を作るにあたりまして、別組織で先ほど申しましたとおり、いわゆる世界遺産保存・活用等連絡会議というのを市内部で設けております。これにつきましては、関係部長並びに関係課長等、十数名で組織をいたしております。頭には副市長になっていただき、副には教育長になっていただいております。そういう中で、やはり世界遺産ということに関しましては、全庁上げて、いろんな施策を打つ必要があるということで、それぞれの部、課が責任持って世界遺産に絡む事業をやってほしいというふうな目的のもとにこういう組織を立ち上げておりますので、その組織の中で、例えば観光ボランティアさんにつきましては地域振興課でしっかりとお願いしてくださいよとか、ある程度全体の枠の中で、いわゆる縦割りじゃなくて連携を密にしたいというふうに考えて、このような会議を作っておりますので、その中でも、やはり推進をしていきたいというふうに思っております。どうぞご理解をください。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) それで、今の答弁で分かりますけど、それと別で、またPRの件で戻りますけど、元新原・奴山古墳群のところに石棺が置いてあったと思いますけど、今、3号線の下にある分を、それをまた新原・奴山古墳のところに石棺を建てられることはできないんでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 溝辺教育部長。 ◎教育部長(溝辺秀成) 以前、永島議員ご質問のとおりだと思います。いずれ、例えば視点場2の場所を確保した場合とか、そういった想定して、古墳の復元については検討をしているところでございます。丸ごと古墳が体験できる場所もやっぱり必要じゃないかと思いますので、これは今後、教育委員会の中で検討させていただきたいというふうに思ってます。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) ぜひともお願いします。それとさっきも出ましたけど、新しい施設を考える計画ということで、トイレは、今あるトイレ、そこ新しくされるということでしたので、ぜひともそれは早くやってほしいということと、そのトイレともう一つ、視点場に食べられる、今コンテナが建ってると思いますけど、あれの中にはどっちかと言うたら観光ボランティアのかたとかがおられる場合が多いと思いますので、各見に来られたかたがそこに寄って食事をされたりとか、食事というか弁当とか持って来られて、食べるところとか、夏場は暑いからクーラーがあればいいと思いますけど、今、秋になったら、秋冬は気候もいいかと思いますけど、冬場になった時にあそこは多分寒いと思います。 ですからやっぱり観光のかたがその場所で、全体的のパネルとか映像とか見れるような施設を早く建ててほしいと思います。とういうのは、結局、これは世界遺産になっても、今のうちにやったら来られる可能性は高いと思いますけど、どうしても人が来られる時にやらないと、来られないようになってそういう施設をやられても効果がないと思います。どうしても効果、どっちにしても税金使ってやられるものですから、やっぱり効果があったら、費用をかけたら効果を早く出すような形でもっていかれるというような形でされたらどうかなと思いますし、そういうことはないんでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 議員ご指摘のとおり、視点場の整備というのは本年度予定をいたしております。本設のトイレ、それからあずまや等々はすることとしておりますし、また今コンテナがありますとおり、観光ボランティアがたの詰所につきましても新しく設置をしたいというふうに思っております。ただ、議員がおっしゃるように、いわゆるガイダンス施設、案内ガイダンス施設といったようなものを今あそこに作るということは、今の段階ではお答えできかねるというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) 今、部長が言われたようにガイダンス施設ですか、それは無理としましても、それについてはせっかくカメリアホールがありますから、そういうところを利用されたり、福間の駅ですね、そういうところをやっぱり利用されるとか、そういう考え方は持たれたらどんなものかと思いますけど、それと景観について、やっぱりあそこは見晴らしはいいし、逆に宣伝の時にあそこの夕日が沈むところあたりのポスターなんか作られたら、これを全国に配信とかされたらいいんじゃないかと思ってますけど、そういう考えはないでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) いわゆるガイダンス施設について、カメリアホールとかJR福間駅等々というお話もございます。ただし、福津市だけで作るという方法もありますし、例えば宗像市、福津市、それから県も含めたところで世界遺産センターといったようなものを作るという方法もあろうかと思いますので、今後いわゆる県が設置を予定しております保存活用協議会の中で、そういった件についても綿密に話が進んでいくだろうというふうに思っております。 それとすみません、夕日のポスターという話でございます。今のところそういった予算的なものは組んではおりませんけども、必要に応じてそういうので広報できるということになれば、そういったことも含めて検討をいたしたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) またPRの面で戻りますけど、維持活動費で草刈りとか言われましたけど、逆にこれPRのイベントとして、これは新聞にも出てましたけど、テスト段階で福岡市がやられた羊とかヤギが草を食べるというイベントがありまして、それに関しては親子連れがやっぱり来てありましたので、そういう兼ね合いというのは福津市のほうでは考えられないんですか。 ○議長(椛村公彦) 大賀総務部長。 ◎総務部長(大賀正晃) 今、イベント等のお話でございます。イベント等につきましては、そうですね、いわゆる8月21日の市の報告会の席上で、いわゆる勾玉づくり体験等とか、先週の土曜日にユリックスのほうで全体的に行われました記念イベントにおきましては、登録前の写真上映とか、ミュージカルのミニ公演等々を行ってはきております。それから宗像地区の商工会連合会の合同で、宗像・福津のおもてなしという枠の中で9月23日、24日にイオンモールのほうで、世界遺産と周辺の観光を含めたトークをやりたいというふうに思っております。 今、議員がおっしゃっておるように、子ども連れで来てもらえるイベントということにつきましても、今の段階ではまだ考えておりませんけれども、いわゆる今度、連携会議を持っておりますので、その中で提案をさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) イベントと言いましたが、羊とかヤギの件に関しましては、これは新聞社のほうに尋ねられたらいいと思います。市自体がやってあるイベントやなかったんですけど、そういう団体、これは一つの企業になるかと思いますけど、そういうところを利用されてもおもしろいんじゃないかなと新聞読んでまして思いました。 それとPRの一環として、よく福岡県、先週の土曜日やったですか、行った時に言われてましたのは、遺産だけじゃなくて、この精神面を伝えるということに関して、やっぱりこの福津市には世界遺産があるということを、小学生とか中学生、もしくは幼稚園生、保育園生あたりに啓発していく必要性はあるんじゃないかと思います。それに対しては、市はしっかり取り組んでほしいと思いますので、そういうことはできるでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 溝辺教育部長。 ◎教育部長(溝辺秀成) 現在、ふるさと学習の教材を、カリキュラムを作成中ではありますので、これは小学校3年から中学校3年まで共通のカリキュラムです。その中で世界遺産に関する分も当然含まれてまいりますし、地域の、福津市のいろいろな偉人とか、かたがたの分もそこで学べる形になってます。そういった中で子どもたちに学習をさせていきたいというふうに思います。 また、社会教育の分野で、そういった郷育カレッジ等を活用しながら、そういったのを情報発信をしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) 啓発に関しましては、福津市にある新原・奴山古墳というのは、多分1回見たら、私自身も1遍見たら、次はいいよというような件がありますし、よく言われているのは、やっぱり精神面とかをどうしても伝える必要性はあるかと思いますので、そういうことも含めてPR活動にしてもらいたいと思っております。 それと、商工会・観光協会とのかかわりということで、さっき出ました商工会のほうだと思いますけど、クッキーとか文具あたりでということより、福津市には津屋崎人形というのがあります。宗像市のほうでは多分、沖ノ島の塩を使ったガラスが、これは有名で、これはテレビでも確か取り上げられたと思います。沖ノ島レッドですか、きれいなガラスコップとか道の駅で売っていましたけど、今できないのであれば、そういうのも福津市のほうで売れる場所があれば売っていいんじゃないかと思います。 それと宗像市のほうで見ていたら、明太煎餅ですか、それとかビールとか、あれは福津の名前を入れてもらうことはできないのかと思いますけど、そういう考えはないのか、お尋ねします。 ○議長(椛村公彦) 永島地域振興部長。 ◎地域振興部長(永島脩助) 世界遺産PRの一環としての商品開発というご質問であろうと思います。商品開発につきましては、先ほど市長答弁にもありましたように、今、商工会のほうにも「福津の極み」という認定商品が、津屋崎人形を始め、たくさんございます。そういった業者さんを中心に、今投げかけようとさせていただいております古墳群にちなんだ新商品開発ができないか、依頼をしておるところで、その誕生が期待されるというところでございます。実際どういったものができるかというのは、全く未明でございますけども、今から取り組んでいただくという運びにしております。 それから、観光協会におきましても、今、古墳群は世界遺産に登録されたばかりでございますけども、一方では宮地嶽神社の「光の道」がすごく今、全国的に脚光を浴びております。そういった中で宮地嶽神社とも協力しながら、観光協会のほうでいろんな商品開発を行っていただいております。宮地嶽ジンジャーエールだとか、注連縄クロワッサンであるとか、夕陽のまんじゅう、これは民間のお菓子屋さんのほうのご協力をいただいて、そういった商品開発をして、少しずつではございますけれども、あんずの里であるとか、そういったところで販売を始めて、少しうわさも聞こえてくるようなところでございます。そういったことを古墳群のほうにも向けて、ふんちゃんの活用も含めて、市外、県外に売っていきたいというふうに思っております。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) 地域振興部長言われたことは分かりますけれど、実際、もう宗像市のほうで沖ノ島レッドのコップとか出てますから、それを仕入れて売るということに対して、仕入れて売れば、もうでき上がっている分ですから、その間に「福津の極み」を作ればいいことであって、これはできてる分は即販売できると思いますけれど、そういう考えはないですか。 ○議長(椛村公彦) 永島地域振興部長。 ◎地域振興部長(永島脩助) 宗像市のほうでいろんな商品開発を行われているというのも承知しておりますけれども、一応、各市のカラーが出るような商品開発ということもございますので、当然、宗像市の商品を福津で売ると、あるいは福津の商品を宗像市で売っていただくということは全然可能だと思います。それを仕入れて売るというのはできますけども、それぞれのカラーを出しながら、市を売っていくということも重要ではないかというふうには考えております。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) 今言われましたように、売ることは可能であるということであれば、でき合いのものを先に作ってある間に、売ってもいいんじゃないかと思いますので、ぜひとも販売をしてほしいと思います。 ○議長(椛村公彦) 質問ですか。 ◆2番(永島誠也) してほしいと思いますし、それに関して、支障がないということですので、1日も早くそういうものを売ってほしいと。それと門前町サミットがありますので、それの時にPRとして、宗像市のグラスと津屋崎人形とかありますけど、そういうのをお土産として配るっていう手もあるんじゃないかと思いますけど、そこんとこどう思われますか。 ○議長(椛村公彦) 永島地域振興部長。 ◎地域振興部長(永島脩助) 先ほども門前町サミットの時に横断幕をというようなご提案をいただきました。今回はお土産・商品を売ってはどうかということですけれども、一応、開催会場が宮地嶽神社境内及び門前町ということになっておりますので、そういった、いわゆるご理解とご承諾をいただかないと、それは逆に、それが前提になるのかなということは思っております。そういった前提の中で、売れるものはどんどんPRで売っていきたい、市を売っていきたいということは考えます。 ただ、申しますように神社、あるいは門前町等のご同意をいただいた上でということになろうかと思います。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) 神社のほうは難しいかもしれませんので、門前町のほうにアタックされたらどうでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 永島地域振興部長。 ◎地域振興部長(永島脩助) 先ほど申しました光の道関連の商品につきましては、順次、門前町等でも販売していただくように、観光協会を通じて準備には入っております。ただ、古墳、いわゆる世界遺産関連の商品につきましては、今から開発するということもございますので、宗像市のものを門前町で売るということも可能だとは思いますけれども、その辺はできるところからやっていきたいというふうに思います。 門前町では、今の段階ではちょっと光の道のほうに力を入れたいということは申されておりますので、そっちのほうをメーンにやっていければと思ってます。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) 門前町サミットのほうは、全国から各市長とか首長あたりが来られると思いますので、そこに対して観光ボランティアガイドのほうを配置しまして、福津市のPR、世界遺産のPRをされるような考え方はないでしょうか。 ○議長(椛村公彦) 永島地域振興部長。 ◎地域振興部長(永島脩助) ご指摘のとおり、全国の門前町、城下町を持たれる自治体の首長さん、それから観光協会関係のかたがお見えになられます。そのプログラムの中で、市を、いわゆる福津市あるいは宮地嶽神社を紹介する、売るということはプログラムの中に入れておりますけれども、スケジュールが相当拮抗しておりまして、先方の移動時間も考えて、13日の午後から開会いたしまして、もう夕方にはレセプションという形になりますので、時間的余裕がちょっと少しございません。 ただ2日目に、2日目14日の日に、自由参加ではございますけれども、2日目にバスツアーを計画しておりますので、ご協力いただけるなら観光ボランティアガイドさんのほうにもご協力いただくというのはお願いしていいんじゃないかと、観光協会のほうも一緒になって実施していただいておりますので、これ観光活性化協議会の主催でやっておりますので、そういったところは可能かと思います。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 永島誠也議員。 ◆2番(永島誠也) ぜひとも福津市のPRになるのであれば、積極的にやってほしいと私自身は思います。そういうことを言いまして、私の質問は終わらせたいと思います。 以上です。 ○議長(椛村公彦) 以上で、永島誠也議員の一般質問を終わります。 本日、予定されていました議事日程は全て終了しましたので、本日はこれにて散会とします。          ~~~~~~~~○~~~~~~~~            散会 午後4時43分...