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2021-03-03 令和3年第1回定例会(第2日) 名簿
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  1. 古賀市議会 2021-03-03
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    2021年03月03日:令和3年第1回定例会(第2日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                       午前9時30分開議                       〔出席議員19名〕 ◯議長(結城 弘明君) 皆さんおはようございます。  これより本会議を再開いたします。            ────────────・────・────────────   日程第1.諸報告 2 ◯議長(結城 弘明君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。  また、提出議案中、第2号議案古賀市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定について、監査委員の意見を求めましたところ、お手元に配付のとおり意見の提出があっております。  また、本日は議案の大綱質疑がございますが、大綱質疑は詳細な質疑や一般質問ではなく、大綱的な質疑であることを十分に御認識していただき、行っていただきますようによろしくお願いいたします。  以上で諸報告を終わります。            ────────────・────・────────────   日程第2.市長の施政方針について 3 ◯議長(結城 弘明君) 日程第2、市長の施政方針についてを議題といたします。  2月26日の本会議において、市長より施政方針の説明を受けておりましたので、これより施政方針についての会派の代表等による質疑に入ります。  質疑の通告がありますので、順次発言を許します。  なお、質疑は会派ごとの人数に5分を掛けた持ち時間で、会派に所属しない議員についても含み、会派代表者会議で合意しました順序で行うことといたしております。  まず、初めに、会派自由クラブ松島岩太議員。                      〔松島議員 登壇〕 4 ◯議員(15番 松島 岩太君) 新型コロナウイルス感染症によって、直接的であれ、間接的であれ、限りなく貴い命が奪われた方々に対し、謹んで衷心より哀悼の誠をささげます。
                          〔松島議員黙祷〕  古賀市議会会派自由クラブを代表して、通告に従い、令和3年度施政方針について代表質問を行います。  1、市長が考える施政方針とは、どのようなものか。  2、施政方針の中で、コロナ禍における地元事業者の逼迫した経済状況や支援策について全く言及されていないのは、どういうことか。  3、古賀の風土について、どのように認識されているのか。  4、古賀市民であることの誇りや愛着について、どのような認識を持たれているのか。  5、「対話と交流」で留意されている点は、どのようなことか。  以上、市長に答弁を求めます。 5 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 6 ◯市長(田辺 一城君) 会派自由クラブの御質問、施政方針について、にお答えをいたします。  1点目についてお答えをします。施政方針とは、市長である私が中長期的なまちづくりを意識しながら、1年間の市政運営の理念や基本的な方針、主な事業をお示しするものであると考えております。特に今回は、新型コロナウイルス感染症によって価値観の変容が起こっている中、私たちの地域に「あるもの」を起点に様々な価値を結びつけ、新たな創造につなげ、持続可能性を高めていくことを強く念頭に置いて作成をいたしました。  2点目についてお答えをいたします。コロナ禍において地元事業者の皆様が厳しい状況にある中で頑張っておられることは、直接事業者の皆様からお声を頂くなどして認識をしており、これまで国や県の様々な支援策に加え、本市としましても、事業者緊急支援金、中小企業等応援金創業者応援金、地域消費喚起キャッシュレス推進などの独自の事業者支援策を行ってまいりました。今後も、国や県の支援状況等を踏まえ、地元事業者の皆様の状況変化に応じた取組を行いたいと考えております。なお、新年度予算での関連する支援策としましては、施政方針の主な事業に掲載をしている新規事業となりますが、アフターコロナウィズコロナの中でも創業や新分野へ挑戦する個人事業主や中小企業を支援するための予算を新たに計上をしております。また、今年度補正予算等において、最新・高精度の抗原検査キットを備蓄し、保育所・幼稚園や小学校、高齢者施設などで陽性者が確認された場合、これを無料で配布して無症状者のスクリーニング検査に活用する市独自の取組を始めますが、こうした取組も市内事業者の事業継続を下支えすることを強く意識をしております。  3点目についてお答えをいたします。古賀の風土は、大変豊かであると認識をしております。そのことは、市内の小中学校の校歌によく表れていると思います。例えば、私の母校である花鶴小学校では「やまなみ匂う ふるさとの みのりは広く 町広く」とあり、古賀中学校では「はてしなき 大海原を 前にして 松青く 砂白き 花鶴ヶ浜」であったり、「そそりたつ 山々遠く 見張りして 谷広く 水多き 理想郷」であったり、これらに代表されるように、白砂青松の海岸線と松林、雄大な犬鳴山地など、それぞれの歌詞を見ると、私たちのまちの自然や魅力が伝わってきますし、それが一人一人の市民の皆様の心の中に息づいているものと思います。古賀には豊かな自然があって、先人の皆様方が紡いできた歴史があって、人と人とのつながりの中に地域の力が育まれている、そうした土壌があるというのが古賀のよさだというふうに認識をしております。  4点目についてお答えします。施政方針で述べておりますシビックプライド、すなわち市民の誇りや愛着につきましては、郷土愛といった地域に対する愛着はもちろんのこと、自分自身が関わって地域をよくしていこうとする当事者意識に基づく自負心のことであり、市民の皆様の地域に対する誇りの高さや愛着の深さを喚起して、地域の課題解決に市民の皆様が主体的に関わっていく意識を根づかせることがまちづくりを進めていく上で重要であると認識をしております。  5点目についてお答えをいたします。私が市長に就任してからの2年間、常に「対話と交流」を意識し、様々な場面でこれを実践してまいりました。これまでも申し上げてきましたが、市民の皆様と様々な現場で意見を交わすことによって、私たちの暮らしを取り巻く社会課題を見いだすことができます。さらに、それらの課題を解決する政策を立案していくために、それぞれの市民の皆様の御経験に基づく知見が有意なことも多くあります。本市の施策を実施していく上で「対話と交流」は重要であると考えております。今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2度にわたって発令をされた緊急事態宣言などの影響で、市民の皆様と直接対話することが困難な時期もございましたが、できる限り工夫をしながら対話の機会を確保してまいりました。今後もその姿勢を貫いてまいります。 7 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。 8 ◯議員(15番 松島 岩太君) 順次質問を続けます。  市長が考える施政方針の方向性については理解ができます。  そこで、市長にお尋ねいたします。それでは、なぜ本施政方針はこんなに長いのですか。答弁を求めます。  次に、地元事業者の逼迫した経済状況や支援策について施政方針で言及されていないのか、についての質問です。市長の答弁をお伺いしても全く共感できません。今、まさに今、地元事業者は必死になって、それこそ本当に歯を食いしばって、この難局を乗り越えようと必死に耐えています。市長は何も感じないのですか。市長の中では経済支援策は終わったことなのですか。市長が比較的意識されてある福岡市高島市長は矢継ぎ早に経済対策を打ち出してきました。福岡市ほどではないにしろ、各自治体が我先にと、今通常国会で可決された第3次補正予算を受けて、それこそ必死になって地元事業者の救済・支援に取り組むために補正予算や当初予算の中で様々な施策を打ち出してきています。古賀は何やってるんですか。地元事業者に対する支援策も全くない。ましてや、当初予算には間に合わないけれど、何とか地元事業者の力になりたいといった思いや少しでも寄り添いたいといった気持ちの表れですら、本施政方針の片隅にも記載されてない。どう理解すればいいですか。再度、市長に答弁を求めます。  次の質問は、古賀の風土についてです。施政方針の中で、風土に関する言及がなされたことは素直にうれしいことであり、歓迎するものです。とはいえ、もう少し古賀市長として、古賀の風土について厚みのある見識を御披露いただきたいと思います。近代日本の代表的な哲学者、和辻哲郎の著書「風土」のサブタイトルは「人間学的考察」です。取り巻く環境がその地に暮らす人々の一部に何かしらの影響を与えるのでは、という考え方に基づいています。少しくだけた言い方をすれば、お伺いしたいのは、古賀の土地柄やその人柄について、どのような見識をお持ちなのかということについての質問です。答弁を求めます。  4番目の質問は、古賀市民であることの誇りや愛着についてです。これもさきの質問と同様、施政方針の中で言及されたことは、素直にうれしく思います。そこで、市長にお尋ねいたします。誇りや愛着が深まっていく、その要因について、どのような見識をお持ちですか。繰り返します。誇りや愛着が深まっていく、その要因について、どのような見識をお持ちですか。答弁を求めます。  最後の質問は、「対話と交流」で留意されている点についてです。私たち会派としては、「対話と交流」と言われると、あまりぴんと来ないので、「人との関わり」という言葉に置き換えます。私たちが「人との関わり」で重きを置いていることは、あまり着飾らずに素直に正面から向き合うことです。市長はどう思われますか。再度申し上げます。私たちが「人との関わり」で重きを置いていることは、あまり着飾らずに素直に正面から向き合うことです。市長の見解を求めます。  以上5点、いずれも市長に答弁を求めます。 9 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 10 ◯市長(田辺 一城君) 松島議員の再質問に順次お答えをさせていただきます。  まず、1点目の施政方針につきまして、非常に超長文にわたっているということがなぜなのかということでございます。先ほど申し上げましたように、まず、1年間の市政、まちづくり全般にわたる市政運営の考え方を申し述べる場でありますので、どうしても、市政課題全般にわたって、やっぱりしっかり丁寧に説明をしなければならないという考えが私自身にもあります。そうしたことから、考え方の背景等を説明するに当たって、その内容がですね、ふんだんになってしまい、長くなっているということであります。思いがあふれてしまっていると受け止めていただけると大変ありがたく思います。  2点目についてお答えをいたします。いわゆるコロナ禍における事業者支援、経済対策について、本施政方針において言及がないという御指摘については、真摯に、まず受け止めさせていただきたいと思います。今、議員御指摘いただいた事業者への思いとか、これからこの古賀の事業者の皆さんをしっかり支えていくんだという姿勢をですね、今申し上げたその施政方針の中でしっかりと述べていないというところは率直に反省をし、今後の事業者対策を検討、講じていく中で、今の議員の思いを受け止めて検討をしっかりしていきたいというふうに思います。今の答弁でも申し上げたように、「経済対策は終わったのか」という御指摘ありましたけれども、そうしたつもりは全くございません。これまで行ってきた対策を踏まえながら、今後、事業者の皆様の現況というのをしっかり捉え、また、国や県の動きですね、昨日も県議会本会議において県の事業者支援策、検討の状況が明らかにされましたので、そうしたことも踏まえて、我々が、市町村がなすべきことは何かということを考えて、今後の取組というのをしっかり検討を講じていきたいというふうに考えております。  こうしたことから、私どもがそうしたことを考えている背景といたしましては、今このコロナ禍の中で、本当に「歯を食いしばっている」という表現ありましたけれども、本当に厳しい状況で、特に個人事業主の皆様が──飲食店に限らずですね──頑張っているという状況をですね、私も一事業者の息子としても、また、知人もたくさんおりますので、認識をしております。しっかり対策を検討していきたいと考えています。  3点目の風土への認識についてです。やはりまちづくりをしていくに当たって、ちょっと私の表現で申し上げますと、やはり先人の皆様の歩み、先人の皆様が様々なことに取り組んできてくださったことがあって、今のまちがあるということを大切にしなければならないと思います。そうした先人の皆様の営みというのは、やはりこの土地、この古賀という地で、その方々が生まれ、また、生き、働き、暮らし、そうしたことから、先輩方のですね、発想だったり取組につながってるとも思いますので、風土というものを、行政運営していく上でですね、大切にするということは、必要なことだというふうに考えております。  土地柄、人柄への見識ということでございます。先ほどの答弁の中で、一つ校歌というものを挙げました。実際、私も今回、各校の校歌を見返してみてですね、何かこう、硬い言葉で私が言うよりもですね、率直にこのまちの──自然だけではないんですけれども──自然を描きながら、この町がどういう歩みをしてきているのかということも実は伝わってくる。例えば、先ほどは申し上げてないですけれども、「工場全て煙吐く」というワードがですね、校歌に表れてくるところもありますけれども、今はそうした現象はないけれども、それは、かつての、一昔前のこのまちがそういう状況だった、それが何を示しているかというと、やはりその当時からうちのまちは、産業というものがこのまちにあって、それが私たちの、暮らす者の風景、目に見えるものとしてあったと、こうしたことであると思いましたので、今回校歌を一つの大きな例として挙げさせていただきました。  私たちのまちというのは、そうした豊かな自然に恵まれ、また、交通の要衝であると、これも偶然性ですけれども、人と人が行き交う、そうした地点であるということから、多くの人が交わることによって多様な考えがこのまちにクロスしというか、多様な考えというものが生み出され、そして、いろんな各分野において、まちがつくられていく中において、そうした多様性というものがいろいろな分野でうちのまちの魅力をさらに引き出すということにつながってくるという、そうした蓄積の上に我がまちが今あると考えておりますので、そうした強みをしっかりと生かしていく。つまり、先ほど申し上げた人と人とつながって地域の力にしていくと、こうしたものを様々なまちづくりの取組につなげていくということが大切であろうと思いますし、そうした土地柄であるというふうに考えているところであります。  4点目の誇りや愛着が深まっていく要因と、非常に個々人でいろんな捉え方がある面もあるとは思いますけれども、やはり誇りというのは、個人個人の自信であったり、個人個人の集積、集合体であるこの地域だったりの自信というものがまずないと、誇りというところにはなかなかつながらないと思います。だから、その自信と、一人一人もそうですし、ある集団だったりが自信を持っていけるようなまちづくりのきっかけだったりを我々はやはりつくっていく必要もあろうかというふうに思っています。ですから、そうですね、それぞれの個々人が自信を持っていけるような土壌というのをこのまちに生み出していくということが施策を展開する上でも大事だろうというふうに考えております。  誇りと愛着、ちょっと前後がどうかというのはありますけれども、やはり誇りを持てるということは、このまちを好きになる、このまちに住み続けたいとか暮らし続けたいとか、このまちに人を呼び込みたいとか、そうした動機にもつながっていくと思いますので、誇りと愛着というのは表裏一体でもあろうかなとは思ってますけれども、しっかりと一人一人の皆様がそういった意識を持ってもらえるような取組をやっていきたいと考えております。  5点目になります。そうですね、人との関わりです。やはりそれぞれの個人というのは、いろんなラベルだったりいろんな立場だったりがあるのは事実ではあるんですが、やっぱり本当に真に心を通わせるには、今、議員が御指摘いただいた、あまり着飾らずに素直に正面から向き合うということがとても大切なことだろうと私も思います。どうしてもその個人を見る前に、いろんな肩書だったり、ラベルとかもあるのは事実ですんで。でも、そうじゃないよというのは、自分自身にしかできないというふうに思いますので、そうしたことは、私自身もですね、意識をしながら「対話と交流」という営みに向き合わせていただいてるというところであります。 11 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。 12 ◯議員(15番 松島 岩太君) 本施政方針を拝聴した多くの方々の素直な感想は「長え」です。皆さん、そうは思われませんでしたか。これは大変申し訳ないのですが、どこかワイドショーのコメンテーターが話してるような、言葉が暮らしの中で肌で感じるような情感や情念がなく、言葉が薄っぺら過ぎて、結果、継ぎ足し継ぎ足しになってるのではないかと考えるのですが、いかがですか。御所見をお伺いしたい。  そもそも日本語は豊かな言語です。彩り豊かな情景を俳句や短歌といった五七五や五七五七七で表現できる誇り得る言語です。100のことを伝えるのに100の言葉を使うよりも、より少ない言葉で100以上のことを伝え得る言語です。肌感といった実感が伴わないことは、どうしても薄っぺらく感じてしまいます。質問を繰り返しますと、本施政方針が長いのは、一つ一つの言葉が薄っぺら過ぎて、重さや厚みが足りなくて、結果として継ぎ足し継ぎ足しになってるのではないかと考えますが、市長の御所見をお伺いしたい。答弁を求めます。  2つ目の質問、地元事業者の逼迫した経済状況や支援策について全く言及されていない点についての市長の答弁は、はっきり言うと、非常に腹立たしく情けなくなるので、再質問するに値しない。非常に残念です。  3点目の質問、古賀の風土についての質問です。一定程度理解できるし、共感できる点もあります。ならば、なぜ本施政方針は、地名さえ置き換えれば、どのまちでも通用するような施政方針になっているのですか。なぜ市長は、先ほどのようなふるさと古賀に対する見識を持たれているのに、郷土の香りがしない無味無臭の施政方針になるのですか。どうして古賀の風土に立脚した施政方針ではないのですか。答弁を求めます。  4点目の質問、誇りと愛着についてです。私たちは、ふるさと古賀で過ごした時間の長さと関わりの深さが重要な要因だと考えていますが、市長の見解を求めます。もう一度繰り返します。私たちは、ふるさと古賀で過ごした時間の長さと関わりの深さが重要な要因だと考えていますが、市長の見解を求めます。答弁を求めます。  5点目の質問は、「対話と交流」についてです。一定程度、価値観を共有できているような気がします。その割には市長、市長は少し着飾り過ぎではないですか。元新聞記者、元県議、現在市長。何かを恐れているような、そんないろんなものを着飾らなくてもよくないですか。何を怖がっているんですか。私は、古賀人、松島岩太です。「仕事は」と聞かれれば、「たくさんの方々に支えていただいて市会議員をしています」、それだけです。それだけでよくないですか。何か市長を見ていると、怖がり過ぎというか、着飾り過ぎというか、もう少し素直に正面から向き合うだけでよくないですか。あまりいろいろな服を身にまとわなくてよくないですか。じゃないと、市長が恐らく意図されている「対話と交流」が、その本質的に大切な部分が意味をなさないように思うのですが、いかがですか。市長の見解を求めます。  以上、それぞれ市長に答弁を求めます。 13 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 14 ◯市長(田辺 一城君) まず、1点目の施政方針につきましてはですね、議員御指摘の受け止めになる部分があるのかということについては、受け止めさせていただきます。私自身の思いを申し上げますと、やはりこれまでですね、政治とか行政は、やっぱりもちろんしっかりと分かりやすく短く伝えていくということも大事ではあるんですが、やっぱり丁寧にその背景とかも説明していくということも私は大事だというふうに考えております。ですから、例えば、各分野においてですね、産業大事、じゃ、産業大事で古賀駅も大事、薬王寺も大事、グリーンパーク周辺も大事と、こういろいろと、やっぱりしっかり申し述べたいなという思いもあって、やはり長くなってる部分は確かにあります。ありますが、しっかりと説明したいという思いが私自身にあったということは、お伝えを改めてしておきたいなと思います。  ただ、一方で、そうですね、論理というか、やっぱりこういったのって論理と情念が大事だと思ってますけれども、その情念の部分がですね、この文章からはちょっと伝わりづらいという御指摘だというふうに受け止めておりますので、その点については、今後、私自身も様々な、毎日文章を書いておりますので、そうした情念、皆様の思いが心に響くと言いますかですね、そうした発信ができるように心がけていきたいというふうに考えております。  そうですね、今、3点目の質問にも今のお答えが少し関わってくるかなと思いますけれども、やはり、地名を置き換えてという厳しい御指摘もいただきましたけれども、私なりに、やはり古賀市がこれからどうあるべきかということで、古賀市としての施政方針を私書かせていただいたつもりでありますので、一方で、今、情念という話はしましたが、風土にもつながります。このまちの歴史、歩み、こうしたものに立脚したものであるなという感覚を抱いてもらえるような内容というものが必要ではないかという御指摘だと思いますので、今後、そうしたところも併せて強く意識していきたいと考えます。そうですね、誇りと愛着については、時間の長さ、関わりの深さ、そうだと思います。やはり、長い、深いと、こうしたものが誇り、愛着の形成に寄与するというところがすごく大きいだろうと私も思いますので、ここは本当に共感・共有させていただきます。  最後に、御助言をいただいたと受け止めておりますけれども、「対話と交流」、私なりに言うと「対話と交流」、松島議員方、皆様から言うと「人との関わり」を本当に真にやっていく上では、私自身が今、おびえてるわけじゃないですけれども、何かベールというかですね、一つ壁をつくっているのではないですかと、それがなければもっとよきものになっていくんじゃないですかという御助言だと受け止めておりますので、こちらもですね、より意義ある「対話と交流」ができるように、御指摘念頭にですね、今後もやっていきたいと思います。 15 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。 16 ◯議員(15番 松島 岩太君) 質問を続けます。  市長の満足度は置いといて、多くの方々がこの施政方針を聞いて真っ先に感じることが「長い」という感想のように思いますが、これは私たちの会派だけなのでしょうか。  そこで、市長にお尋ねをいたします。本施政方針を提案するに至って、市職員から何かしらの指摘はなかったのですか。答弁を求めます。  次の質問は、古賀の風土についてです。政策の立案や施策の落とし込みは、自分たちのまちの風土をどのように認識しているかがとても重要なことだと考えています。共有できている考え方ではないかと思います。我がまちならではの取組になるのか、無味無臭などこのまちでも通用するような取組になるのかは、どのように自分たちのまちを認識しているかにかかっています。本当にとても重要なことです。もちろん我がまちをどのように捉えているかは、正解があるのではなく、それぞれの認識があっていいと思っています。  もし仮に私が尋ねられたら、3つの視点で答えようと思っています。  1つ目の視点は、そのままですが、住みやすい、暮らしやすいまちだと答えます。これは、多くの方々が共感してくれるのだと思います。ただ、このことは、今が暮らしやすいということではなくて、太古の昔からこの地には人の暮らしがあったということを意味していると理解しています。恐らく縄文末期から弥生時代の初めにかけて、もう既に人々の暮らしがあった。そのぐらい住みやすい、暮らしやすい土地柄であったと推察できます。多くの人が昔から住んでいた以上、先ほど市長も言われましたが、様々な人の暮らしがあり、いろんな意見や価値観が混在していたと考えられます。だから、私たちのまちは、そもそもが多くの違った価値観を認め合う素養ある風土を持ったまちであると言えます。ゆえに、多文化共生とか性の多様化とかいったことを声高に握り拳を突き上げて叫ばなくても、そもそもが様々な価値観を認め合うことができる、そんな暮らしがあるまちなのだと思います。八百万の神を土着信仰としてきた私たち日本人の穏やかさや様々な価値観に敬意を払う文化を、私たちのまちは古来より生活を通して受け継いでいるのではないかと考えます。  2つ目の視点は、私たちのまちは、旧古賀町、青柳村、小野村から成り立っているということです。それぞれの地域が意識し合いながら、一方で、一つのまちとして許容していく懐の深さがある、そんなまちだと思います。それゆえ、例えばJR古賀駅東口再開発問題を考えるとき、まず真っ先に道路の法線をどうするかということを考える必要が生じてきます。小野エリアからの動線はどうなっているのか、青柳エリアからの動線はどうすればいいのか。古賀が大きく3つのエリアから成り立っていることを考えれば、道路の法線がどうなるのかについてを語らずに、古賀駅東口再開発の話はあり得ないのではないかと思います。この問題を古賀駅周辺部だけの単純な地域課題にしないためにも、とても大切な視点です。  3つ目の視点は、よくも悪くも近隣地域を牽引してきた栄えたまちであるというプライドを持っているというまちであると感じています。そう考えると、例えばJR古賀駅西口の活性化事業一つ取っても、どんな人たちに話を持っていくのか、どんな手順で取り組んでいくのかとかが重要であり、進め方一つ取っても大分変わってくるのではないかと考えますが、いかがですか。  つらつらと知恵のない話を続けましたが、申し上げたいことは、私たちのまちを、その風土をどのように理解するかによって政策立案や施策の落とし込みは変わってくるのだと、もしくは変わってこなければならないのだと考えますが、いかがですか。市長の見解を求めます。答弁を求めます。  次の質問は、誇りや愛着についてです。先ほど、ふるさと古賀で過ごした時間の長さと関わりの深さについて質問をしました。関わりの深さについては個人差もあるので、一概に語るのは難しいと思いますが、時間の長さについては比較的、先ほど市長も答弁されましたが、共感しやすいのではないかと思います。  そこで、市長にお尋ねをいたします。もし、古賀市民であることの誇りや愛着を深めるために、古賀で過ごす時間の長さが重要なファクターだとするならば、市職員の古賀市在住率が5割を下回っていることについて、どのような見解をお持ちですか。答弁を求めます。  最後の質問は、「対話と交流」についてです。市長が「対話と交流」を大切にしたいという意気込みは、答弁の中からも伝わってきます。ならば、なぜ、薬王寺インキュベーションの問題や飲酒運転撲滅の都市宣言を決定するのに、議会との「対話と交流」を育まれなかったのですか。所信表明のときに、様々な事あるときには議員各位や議会からの提起を大切にします的なことを話しておいて、まちにとって重要な意思決定は、決まったことを後から報告する。これが市長が考える「対話と交流」の本質ですか。ちょっと理解ができないので、再度答弁を求めます。  以上4点、市長の答弁を求めます。 17 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 18 ◯市長(田辺 一城君) まず、1点目、施政方針に係るところですけれども、市職員からの指摘、具体的に、もちろん様々なですね、施政方針をつくるに当たって会議何度も重ねておりますんで、私が原案を示して、それをブラッシュアップしていくという作業がありますが、長いというようなストレートな指摘はあまり記憶してないんですけれども、ただ、一方でですね、一つやっぱりこの施政方針について、私もすごい気になっている部分は確かにあってですね、それは、私は「はじめに」の部分はやはり重要だと思っています。全部重要なんですけれども。ただ、どうしても今の構成だとですね、例えば、これもすごく大事な部分なんですが、各事業について後半でですね、一つ一つ御説明しているんですけれども、これがどうしても前半の「はじめに」と重なってくる部分があったりするんですよね。これは一定仕方ないと、正直、今年度、今回3回目ですけれども、仕方ない部分が非常にあるなと思いながらも、何かこう、うまくできないかなと思ったりもしてる部分もあるのは事実です。ですから、そうした重なっている部分で長くなっているという要素は、確かにあろうかと思います。ですから、今年度にいい知恵はもちろん出てないので、この形で御提示させていただいてる部分はあるんですけれども、どうやったら、必要な内容を申し上げていますが、そうした部分があるので、課題を今後ですね、また検討してですね、さらなる改善を、施政方針の在り方について図っていきたいというふうに考えています。  2番目の、つづめると、もう私たちのまちのやはり風土というのが政策の形成だったり、その展開の在り方に影響を与えるだろうという御指摘で、私もそう思います。ですから、私自身もそうですし、個々の職員がですね、しっかりとうちのまちの来し方を意識しながら、それぞれの事業に取り組んでいくということを一層、浸透、徹底していくということが大事になるかと思います。  3番目の時間の長さに起因する部分ですね。時間の長さが誇り・愛着形成に寄与するというのは、私も本当そう思っています。ただ、一方で、やはりこの時間の長さや関わりの深さではない面でも、やはり例えば移住してくる人とかでも、まだここ移り住んで2年目、3年目なんだけどって人にも、やっぱり誇りとか愛着をまず持ってもらいたいし、それを深める機会というものが、提供というか、そういう土壌をつくっていくことも大事だと思いますので、時間の長さ、関わりの深さ、アンド何かというものは、我々が知恵を出して、時間の長短に関わらず、誇り・愛着をより持ってもらいやすくするような仕掛けというのは大事だろうと、答えは持ってないんですけれども、思って、今後も何か取り組んでいきたいと思ってるのが原点にあるんですが、市職員の在住率につきましては、なかなか議員も御承知の上で御質問いただいてる面はあると思うんですけれども、なかなかこれをどこに住めということを指示する等は、やはりできないものでありますんで、在住率について高めていきますというような言い方をなかなか立場上しにくいところではあるんですけれども、やはり古賀市に住んで古賀市の息遣いを、住めば基本24時間、このまちの空気感を体感し続けて、それを仕事に生かすということが有意であるということは言えるとは思います。そういう考え方は持っているというところで答弁とさせていただきたいというふうに思います。  4点目の議会との交流の部分です。この間もですね、私の市長就任後もそうですが、様々な個別案件でですね、御指摘をいただいてきて改善に努めているところではありますが、それでもなお、こうしたですね、議会の皆様に、やはりそこのコミュニケーションが不足してるんじゃないかという御指摘をいただく状況であるということは、真摯に反省をして、改めて今後の市政運営の中でお答えを、姿勢を示していくということが大事だというふうに思っておりますので、真摯に受け止めさせていただきます。 19 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。 20 ◯議員(15番 松島 岩太君) 質問を続けます。  第一印象がこれだけ長いと感じる本施政方針が、もし仮に市職員から何も指摘がなかったとすれば、それこそ問題ではないですか。昨年の代表質問の中で、市職員との信頼関係について尋ねました。もし仮に市職員から何も指摘がなかったとすれば、それこそ市職員との信頼関係は構築できていないし、もっと言えば市長自身が裸の王様になってきてるのではないかと危惧するところですが、いかがですか。市職員が指摘すらしなくなっているとすれば、それこそ大問題です。市長の見解を求めます。答弁を求めます。  「対話と交流」について、もう少し質問を続けます。先ほども申し上げましたが、私たち会派は、「対話と交流」は、そもそもが「人の関わり」を指し示しているのだと考えています。そして、人との関わりの中で最も本質的なことは、煩わしさとぬくもりが背中合わせに同時に存在していることだと考えています。そして、これこそがまさに市長が施政方針の冒頭で述べられた「地方にあるもの」だと考えますが、いかがですか。市長の見解を求めます。繰り返しますが、「対話と交流」の原点とも言える「人との関わり」のその本質は、煩わしさとぬくもりであり、この一見相反しそうな2つの要因が背中合わせに一対になっている。この存在が大都市では失われつつあり、また、地方には色濃く残っている希少な宝物であり、私たちふるさと古賀が僅かながらに現存している古賀の誇るべき風土であり、未来の古賀の子どもたちに継承すべき大切なものであると考えますが、いかがですか。市長の見解を求めます。答弁を求めます。 21 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 22 ◯市長(田辺 一城君) 施政方針の長さに対して指摘がなかったのはということでございますけれども、先ほど申し上げましたように、この構成の在り方については、やはりちょっと解はまだ見つかってませんけれども、在り方っていうのはどうだろうかということは話になっております。その事実はあります。あと、私に対して、いわゆる直言等ができているのかと。確かにそれは信頼関係だったり、コミュニケーションが日々できてないと、ないと思いますけれども、施政方針が長い云々という問題については、そうした現象はさほどなかったと思いますが、別の面で、例えば各種会議だったり、この施政方針を検討する中でも、私が書いた文章に対して、「いやいや、こうあるべきじゃないか」とか、そういうことは率直に出て、それを反映さしたりもしてきておりますんで、そうした意味で、長さについては、確かに御指摘の部分あるかもしれないんですが、内容について様々、予算編成をするときとかもですね、様々な会議でストレートに、私が発言した後に、全く違う意見を言ったりっていう現象は日常的にはありますので、その数が多いか少ないかというのは、もう一回顧みてみたいとは思いますけれども、そういう現象はありますので、そこは御報告をさせていただきます。  「人との関わり」というのの本質的な部分について、議員としては、この煩わしさとぬくもり、これが古賀はもちろん地方というものにあるものではないかということは、非常に私もお聞きして共感したところであります。ちょっと言葉だけなので、受け止めが正しいか分かりませんけれども、煩わしいですよね、何かを多くの人と関係性を持ってやっていくということは。でも、その煩わしさを乗り越えられるのは、その人との信頼関係、恐らくぬくもりというものが個々の関係の中であるからだと思います。地方というのは、そういったものがまだ根づいてる、地域の行事だったりですね、PTCAもそうですし、市子連だったり、子ども会育成会活動だったり、そうしたものがこの古賀の地はまだしっかりと根づいているものがまだ現存していると思いますので、ここを大切にしていくということが「地方にあるもの」を生かすという重要なポイントでもあろうと思います。 23 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。 24 ◯議員(15番 松島 岩太君) 「対話と交流」について、さらに質問を続けます。「対話と交流」の本質は、煩わしさとぬくもりと申し上げました。もう少し細かく言うと、手前に煩わしさがあり、その先にぬくもりがある。つまり煩わしさを乗り越えたその先にしかぬくもりを感じることができないのだと思います。それゆえ、「対話と交流」でも「人との関わり」でも、まず、その煩わしさを乗り越える力──人間力とでも申しますか、この煩わしさを乗り越える力を養うことが重要であると考えます。諸般の事情があるにせよ、市職員の古賀市在住率が低下してきているのは、この煩わしさからの逃避とも言えるのであり、同時に、この煩わしさを乗り越えていく人間力を鍛える機会を喪失していると言えます。時代の要請とはいえ、テレワークの推進やAIの活用は、決してこの煩わしさを乗り越えていく人間力を鍛え、育むことに有効に働くわけではありません。有名なドラマのせりふにあるように、「事件は現場で起こっている」のです。「人との関わり」の本質的な煩わしさが市民との関わる機会や正面から素直に向き合う時間を減少させ、また、鍛えられていない貧弱な人間力のせいでコミュニケーションが深まらず、結果として、市内事業者の悲鳴にも似た叫びを感じ取ることができなかったのではないかと考えます。このまちは、東京や大阪といった大都市とは違います。古賀の風土に立脚した古賀ならではの取組を進めてほしいと切に願います。  そこで、市長にお尋ねをいたします。令和3年度は、古賀市の10年計画である第5次総合計画の策定年度です。この総合計画の改定に合わせて、市職員のあるべき姿を方向づける古賀市人材育成基本方針を改定してはいかがですか。現古賀市人材育成基本方針は、現総合計画と直接連動しています。現総合計画を改定するならば、同時に現古賀市人材育成基本方針を見直すことは当然のことであり、本来ならば、本施政方針にも言及されて当然のことだと考えますが、いかがですか。その中で、市長の言葉で言うところの「対話と交流」、私たちの言葉で言うところの「人との関わり」の機会を増大させるために、その本質である煩わしさを乗り越えていく人間力を育む職員像を描き、その先にある骨太な地方ならではの、我がまちならではの職員像を基本方針の中に描き出していく必要があると考えますが、いかがですか。市長の見解を求めます。答弁を求めます。 25 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 26 ◯市長(田辺 一城君) 議員が今回の代表質問の中で一貫しておっしゃっていることというのが、やはりこのまちの風土、そしてそれを体感しながらまちづくりを進めていく、そのためには、その体感する「人」が極めて重要であるということだと思います。それが本市のまちづくりの長期計画、指針となる総合計画を策定するこのタイミングで、その重要性を御指摘いただいたものというふうに理解をいたしました。  次期総合計画の策定については、これを策定することも当然重要なんですけれども、これを実行していく、その実行していく主体は、まず我々、行政職員であり、もちろん市民の皆様、多くの主体の皆さんと連携していくんですけれども、まず、私たちの人間力が重要であるという御指摘だと思います。このことにつきましては、計画を実効性たらしめるためにですね、職員の在り方の重要性というのを再認識をいたしましたので、今御指摘いただいた人材育成基本指針の在り方についても併せて考えていきたいと思います。 27 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。 28 ◯議員(15番 松島 岩太君) 私が好きな歌人、石川啄木の有名な短歌、「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢつと手を見る」。今まさに古賀の多くの事業者がこの歌の気持ちになっています。「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢつと手を見る」。市内事業者のこの気持ちに寄り添い、何とかしようとする気概が感じられない本施政方針は、本当に残念でなりません。  最後になりますが、先日、常任委員会の所管事務調査の際、コロナ禍において、市民の不安や苦しみに対し、必死になって、それこそ本当に必死で取り組む担当職員の姿や気持ちを代弁する幹部職員が答弁の途中で言葉が詰まる瞬間がありました。聞いていて心が揺さぶられました。この未曽有の非常事態に必死で闘う全ての市職員に申し上げます。私たち会派自由クラブは、どんなときも市職員と共にある。いついかなるときも会派自由クラブは市職員と共にあると申し上げて、会派自由クラブの代表質問を終わります。 29 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、会派自由クラブ松島岩太議員の質疑を終結いたします。  ここで、暫時休憩いたします。                       午前10時25分休憩            ………………………………………………………………………………                       午前10時40分再開                       〔出席議員19名〕 30 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次に、会派友和、森本義征議員。                      〔森本議員 登壇〕 31 ◯議員(13番 森本 義征君) おはようございます。会派友和の森本義征です。会派友和は、清原哲史議員、奴間議員、3名です。  初めに、コロナ禍の中で仕事に多大な影響を受けられた企業の皆様、個人経営の皆様、仕事従事者の皆様にお見舞いを申し上げます。あわせて、コロナウイルス感染症に罹患された方々と御家族にお見舞いを申し上げます。福岡県の緊急事態宣言は2月末で解除されましたが、まだ感染は終息したわけではありません。感染拡大防止に気を緩めずに努めてまいりたいと思います。  それでは、会派を代表して、通告に従い、質問いたします。  1番目の新型コロナウイルス感染症対策とワクチン予防接種について。昨年度、古賀市では様々な新型コロナ感染症対策を講じてきましたが、令和3年度の各種取組について市長に尋ねます。  次に、感染拡大防止の決め手と言われているワクチン接種が2月17日から医療従事者を対象に先行接種が開始されました。外国での接種の効果が高いとの評判から、市民の中でもワクチン接種の期待が高まっているようです。一日でも早く市民の皆様に接種していただきたいと考えますが、市にとって、これまで前例のない取組であることや事務が多岐にわたること、国からの情報が少ないことなど、職員も不安を抱えながら準備を進めていることだろうと思います。このワクチン接種に関する市長の思いを尋ねます。  2番目の世界の政治、経済、社会変化に対する認識、特に気候変動問題は最先端課題と言われるが、現状認識と対応策について。近年、異常気象による災害が国内外で増加し、今後もさらなる頻発化・激甚化が予測されます。2018年に公表されたIPCC──国連の気候変動に関する政府間パネル──の特別報告書では、平均気温の上昇を1.5度に抑えるためには、2050年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロにする必要があると示されました。このことを受け、国においては、温室効果ガス排出量削減目標の設定など、脱炭素化への動きが国内外で加速してきています。多くの自治体で様々な取組を聞きます。地球温暖化に起因する気候変動問題について、市長の認識と古賀市の対応策について尋ねます。  3番目の令和2年度施政方針の検証結果及び第5次総合計画の基本構想の最重点課題について。令和3年度は、第4次総合振興計画の最終年度になります。過去の検証を行い、新たな第5次計画に進んでいかなければなりません。令和2年度はコロナ禍で厳しい1年でしたが、令和2年度施政方針の検証結果と評価及び第5次総合計画の基本構想の最重点課題について市長に尋ねます。
     4番目の公共交通ネットワークの再構築とは具体的にどのようなことかについて。令和3年度の公共交通利便増進事業、公共交通確保維持事業の成果として求めているものは何かを、また、令和3年度事業の中で公共交通ネットワークの再構築はどの程度完成されるのかを、近隣の自治体では公共交通におけるオンデマンドバスへのICT活用の実証実験を始められたようです。市の再構築の中にはこのような案は入っているのか、尋ねます。  5番目のICT化促進に期待するが、現段階での課題について。ICT促進は期待するところですが、全体的なデジタル化の構想が必要と思われます。デジタル化推進のための担当部署を設置するとのことですが、専門的人員配置や財源の問題などの対策について尋ねます。市民が広く活用するためのWi-Fi環境整備でのリーパスプラザ、公民館及び集会所等での整備をどう考えているのか、また、昨年、中学3年生に対し、先行配備したタブレットの活用状況が芳しくないと聞いています。新年度は対策を考えてあるのか、尋ねます。  6番目のシティプロモーションの取組強化について。シティプロモーションは、行政、市民、事業所、大学及び関係団体等が手を取り合い、一体となって取り組むことが大切です。そこで、具体的なシティプロモーション活動の戦略的な展開に当たり、活動の各主体が共有すべき基本的な考え方と戦略の方向性を明らかにするため、シティプロモーションビジョンが必要と考えます。市長の所見を伺います。  7番目の今在家及びJR古賀駅西口、東口エリア等の開発の進捗状況について。現在、開発が計画されています今在家地区、新原高木地区、釜田地区、JR古賀駅西口、東口エリア等の開発の進捗状況について、概略と市長の開発にかける思いを尋ねます。  8番目の公共交通等のトイレ環境整備状況について。令和3年度、古賀北中学校及び薬王寺の水辺公園のトイレが整備されます。市がトイレの整備に本腰を入れてきたのではないかと期待しています。そこで、尋ねますが、他の各小学校・中学校のトイレ改善計画及びJR古賀駅西口、グリーンパーク、市役所横の各トイレ及び公園などのトイレの整備計画について尋ねます。  9番目の職員力の現状評価と人的資源活用の取組について。施政方針では、25の新規事業、9つの拡充事業が示されています。新規事業の中には、地域おこし協力隊のように、新たな職員を任用するかのような記述があります。一方で、何の事業が廃止されたのかは明示されておらず、デジタル技術の活用で、限られた人的資源でやっていくと読み取れるような記述があります。令和2年4月から会計年度職員の制度が始まっているにもかかわらず、その関連条例の改正は今期の定例会に提案されています。福祉分野では、保健師の役割が重要だと何度も提案してきていますが、まだ十分とは言えないと感じています。このような現状を踏まえると、人事行政がうまく機能しているのか、一抹の不安を感じています。令和3年度、また、それ以降の職員任用の在り方、育成の在り方について、適正に行われていると示す何かが必要だと感じています。市長の所見を伺います。  以上、市長に答弁を求めます。 32 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 33 ◯市長(田辺 一城君) 会派友和の御質問、施政方針について、にお答えをいたします。  1点目についてお答えします。新型コロナウイルス感染症の対応としましては、2月末に福岡県が緊急事態宣言の対象地域から解除されましたが、今後も危機は継続するものと考えております。その上で、まずは、発症や重症化の予防効果が期待されるワクチン接種について、市民の皆様に一日でも早く接種ができるよう、現在、医療機関との調整や集団接種場所の確保、コールセンターの設置、予約システム導入など、鋭意準備を進めているところです。今後につきましても、ワクチン接種については、国、県の動向を注視し、臨機応変に対応するとともに、市民の皆様に正確で必要な情報を提供するなど、安心して接種できるよう努めてまいります。また、基本的な感染拡大防止策を講じるとともに、市民生活において起きていること、起き得るであろうことに想像力を働かせ、チルドレン・ファースト、経済的困窮、事業者の支援を中心に、迅速かつ的確に対応をしてまいります。  2点目についてお答えします。コロナ禍の世界の変化としましては、政治の面では、自国を中心に考える傾向が強まっていると認識をしております。経済的には縮小が続いており、この落ち込みが続けば、想像を絶する経済危機に直面すると考えられます。また、社会的には人々の価値観が変容しており、こうした変化にどう適応するかが重要になってくるとの認識を持っております。  そして、気候変動の問題も深刻です。近年、気候変動の影響により、想定を超えた台風や豪雨災害などが多発をしており、今も排出され続けている温室効果ガスによって、今後、このような自然災害のさらなる頻発化・激甚化などが予測されています。気候変動による異常気象は、私たち人類はもちろん、地球上全ての生き物にとって生存基盤を揺るがす危機的な事態であると捉えています。気候変動の問題は、私たち一人一人、この地球に生きる全ての生き物にとって避けることのできない喫緊の課題です。社会全体で地球温暖化対策などを早急に講じていく必要があるとの認識を持っております。  また、昨年10月には、菅首相が所信表明で、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにすると宣言した上で、積極的に温暖化対策を行うことが経済構造や経済社会の変革をもたらし、大きな成長につながると説き、国の方針が示されたところです。市としましては、持続可能な社会の実現、脱炭素社会への実現をめざすためには、温室効果ガスの排出を抑制する緩和策とあらかじめ地球温暖化による悪影響に備える適応策をバランスよく進めていく必要があると考えていますので、緩和と適応をキーワードにして、各種施策を進めていくとともに、長期目標を定める必要があると考えておりますので、今後の国の動向も注視しながら検討を進めたいと考えております。  3点目についてお答えします。令和2年度は、新型コロナウイルス感染症への緊急対応のため、補正予算を9度にわたり提案させていただくなど、施政方針でお示しした内容から変更を余儀なくされました。その結果につきましては、決算の成果報告等でお示しをいたします。また、第5次総合計画の基本構想の策定に当たり、全政策分野に大きく影響する重要政策課題としましては、人口減少への対応、産業構造の変化への対応、社会経済状況の変化への対応の3つが挙げられ、これらは相互に関連、影響し合っていることから、同時に解決をめざすことが必要であると考えております。  4点目についてお答えします。令和2年6月に策定をしました地域公共交通網形成計画における施策の一つに交通ネットワークの再構築を掲げており、具体的には、西鉄バス古賀市内線とコガバスの一体的な見直しや乗換えしやすいダイヤの設定、新たな技術の活用に向けた調査、研究などを行うこととしております。  5点目についてお答えします。行政のデジタル化を推進するに当たっての現段階の課題は、庁内においてデジタル化推進を統合的にマネジメントする機能が弱いことであると認識をしており、令和3年度から総務部にデジタル化推進を専門的に担う新たな課を設置することで、この機能の強化を図ります。その上で、政府の自治体DX──デジタルトランスフォーメーション──推進計画などに基づき、各種施策を順次展開していく考えです。このほかにも、本市のように規模の小さい自治体にとっては、デジタル化に係る財政負担も大きな課題であり、国による業務システムの統一化や共同利用といった動きを注視していく必要があると考えております。また、デジタル化の基盤と位置づけられるマイナンバーカードの普及促進やデジタル・デバイド──インターネットやパソコン等の情報通信技術を利用できる者と利用できない者との間に生じる格差のことでございますが、このデジタル・デバイドの対策も今後取り組むべき課題であると認識をしております。  6点目についてお答えします。ユーチューブの動画撮影や編集に当たって、市民や事業者の皆様に出演していただくことやインスタグラムなどのSNS投稿を相互に共有するなど、協働の取組を進めるとともに、市外に対する発信だけでなく、市民や市内事業者に向けても発信する内容とし、双方向のシティプロモーションに取り組むことで、古賀市に対する誇りの高さや愛着の深さを喚起し、シビックプライドの醸成を図ります。  7点目についてお答えします。今在家地区の土地利用の転換につきましては、令和3年4月中に区域区分の変更、用途地域の変更、地区計画の決定の決定告示がされる予定であり、今後、組合施行による土地区画整理事業を支援していく段階となります。JR古賀駅東口エリアの開発につきましては、現在、道路や駅前広場など公共インフラ部分の令和3年度都市計画決定に向け、有識者や関係事業者などで構成されたJR古賀駅東口周辺地区整備基本計画策定会議を設け、検討を行っており、着実に前進していると考えます。また、西口エリアにおいては、開発といったハード整備の手法ではありませんが、現在、エリアマネジメント支援業務委託を行い、本質的再生によるにぎわい創出に向けて取り組んでいるところであります。  8点目についてお答えします。庁舎等公共施設のトイレについては、これまで洋式化等の整備を実施してきており、令和3年度においても古賀北中学校や薬王寺水辺公園の環境整備を予定しております。今後も施設の大規模な改修等を計画する際には、経過年数や劣化状況等を考慮し、設備の更新などの改善に取り組んでまいります。  9点目についてお答えします。本市では、人材育成基本方針に基づき、職員研修制度及び人事評価制度の2本柱として職員の人材育成を行っております。職員は、それぞれの職場において与えられた業務に対し、日々頑張っており、職場内での先輩や同僚からの指導やアドバイスなどを受け、市民サービスの向上のために励み、また、人事評価制度において、いいところ、足りないところを確認し、さらなる能力を引き出せるよう努力してもらっていると評価をしているところです。人的資源活用の取組として、業務内容などによって会計年度任用職員や任期付短時間職員などの任用形態により、補助業務や専門的知識を有する職員配置を行うことにより、人的資源を効果的に活用しているところであります。 34 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 35 ◯議員(13番 森本 義征君) 再質問は一問一答でお願いします。  最初のコロナ関連の再質問を行います。古賀市の令和2年度のコロナ感染症対策事業は、福岡県では高い評価だと聞いております。令和3年度のコロナ感染症の対策事業に期待します。ワクチン関係ですが、ワクチン接種を迅速かつ円滑に進めていくには事務量に応じ必要な増員を図るなど、職員体制を強化する必要があると思いますが、市長に尋ねます。 36 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 37 ◯市長(田辺 一城君) ワクチン接種の体制につきましては、2月──先月までは3人の体制でした。今月3月からは職員を1人増員をしております。4月からはさらに1人増員をし、業務量に応じて体制の強化を図ってきているところです。また、コールセンターについてもですね、3月10日に開設をしまして、令和2年度中は12人、令和3年度からは15人の体制を予定をしています。 38 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 39 ◯議員(13番 森本 義征君) ワクチン接種に当たり、ワクチンの超低温の輸送など、課題もあると思います。医師会や医療機関との協力・連携確立に向けて市長はどのように動き、どこまで整っているのか、また、他の自治体ではワクチン集団接種の模擬訓練が行われているようです。古賀市ではどのような模擬訓練を予定されているのか、尋ねます。 40 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 41 ◯市長(田辺 一城君) 御指摘のように、本当に医療機関にしっかり協力をしてもらわないと、これ、実現しないものであります。その重要性に鑑みまして、私自身も2月のうちにですね、粕屋医師会長、また福岡東医療センター院長、あと古賀市、様々な医療機関ありますが、その代表を担っていらっしゃる医療機関を訪問いたしまして、古賀市の状況等、説明をしながらですね、市民の皆様に対して迅速な接種ができるよう、御協力をいただけるようにですね、出向いてお願いをさせていただきました。  また、担当課におきましても、市内の医療機関にですね、個別接種、集団接種に係る説明会を実施をしておりまして、参加できなかった医療機関に対しましては個別に出向くという形で協力のお願いをさせていただいております。そうしたことで今、およそ20ほどの医療機関に接種協力についての御承諾をいただいているという報告を受けています。  模擬訓練につきましてもですね、実施の検討を今させていただいております。この訓練につきましても、やはり医師会や医療機関の御協力をしっかりいただかなければいけませんので、意向の確認等をさせていただいております。今考えてるところとしては、場所はサンコスモ古賀で実施しようと。報道等でなされてますけど、やっぱり必要な人員としては医師だったり看護師だったり、当然、行政職員が必要になってきますので、役割をきちんと整理してですね、この接種の流れということについて、一つ一つその手順等が確認できるようにということで今検討を進めているところであります。 42 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 43 ◯議員(13番 森本 義征君) 福岡県や医師会及び医療関係との協力・連携に力を入れて務めていただきますよう要望いたします。  2番目の気候変動問題ですが、長期目標を考えていくということですが、ゼロカーボンシティ宣言について、令和3年2月現在、全国で289自治体が宣言を行っていると聞きます。古賀市は290番目の宣言を検討されてはいかがかと提案しますが、市長の見解を伺います。 44 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 45 ◯市長(田辺 一城君) 290番目になるかどうかというのは、ちょっと分かりませんが、古賀市としてもですね、先ほど申し上げましたように、CO2の実質ゼロ、脱酸素社会をめざすということは基本方針として持っておりますので、今議員が御指摘いただいたゼロカーボンシティ宣言については、前向きに昨年来検討をしていると、庁内でですね、というところであります。  ただ、この宣言ですね、宣言の文章を書いてですね、宣言するということは、それは今でもできるんですけれども、そうではなくて、やっぱりこの、宣言をして終わりにしてはいけませんからですね、カーボンニュートラルというのを本当に実質的に進めていくために私たちが今から何を実行すべきなのかということをしっかりと整理して、市民の皆様に伝えていくということが必要だと思っています。ですから、そうした意味において、何をするんだということをしっかり判断、決断をした上でこの宣言をですね、出していくと。タイミングというのも重要になると思いますので、できるだけ早い時期にこれまで検討を進めてきたことを踏まえてですね、結論に持っていきたいなというふうには考えています。 46 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 47 ◯議員(13番 森本 義征君) 3番目の検証結果等についてですけども、令和3年度は市長在任の中間点です。検証結果を求める中で御自身のマニフェストの評価に点数をつけるとしたら何点でしょうか。お尋ねします。 48 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 49 ◯市長(田辺 一城君) 市長選挙に向けてですね、私もリーフレットを作成をいたしまして、古賀市のためにしていきたいこととして、様々書かせていただきました。その内容につきましては、度々振り返りながらですね、市政運営をしておりますけれども、現時点、これまでの2年間でですね、相当程度実現もしくは着手ですね、をできているのではないかというふうに考えております。とはいえ、まだできていないこともありますので、しっかり当時掲げたものを意識しながら、まちづくりを進めていきたいと考えています。 50 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 51 ◯議員(13番 森本 義征君) 古賀市の2030年に向けた課題とSDGsの具体化について、何か市長にお考えがあればお尋ねします。 52 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 53 ◯市長(田辺 一城君) 2030年に向けた課題についてはですね、最初の答弁で申し上げたとおり、全ての政策分野に影響を与える重要政策課題として、人口減少への対応、産業構造の変化への対応、社会経済状況の変化への対応の3つが挙げられるというふうに考えています。  ただ、その中でもですね、やはり最も重要なのは人口減少への対応だというふうに私は考えています。そのSDGsの具体化について、この間も度々御質問いただいているところではありますが、SDGsの17の目標というのが、互いに密接に関連し合っていると。これは、統合的、包括的に取り組むことで地球全体、地域全体が持続可能な未来へ前進することができるというものでありまして、従来申し上げているように、市が行う全ての取組というのがSDGsの17の目標に関わる具体的な行動になり得るものというふうに理解をしています。 54 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 55 ◯議員(13番 森本 義征君) 4番目の公共交通について再質問を行います。  事業の説明はほとんどなかったようですが、今回の2つの事業は、国、県の補助事業に該当すると判断してもよろしいでしょうか。事業の内容で少し分かる点がありましたら、御説明をお願いしたい。オンデマンドバスのICT活用の早急な研究を要望したいと思っておりますけども、その件についてもお尋ねします。 56 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 57 ◯市長(田辺 一城君) 一番最後に、まず、おっしゃっていただいた部分ですね、公共交通におけるオンデマンドの話ですが、これにつきましては、地域公共交通網形成計画にも記載をしていますとおり、オンデマンドバスについても検討の内容に含まれておるところであります。  具体的にどういったものをやっていくかというところでありますが、公共交通ネットワークにつきましては、令和3年度については西鉄バス古賀市内線の薦野系統と小竹系統について経路の見直し、運行頻度の最適化の検討、これと併せてコガバスの運行内容の見直しというのを検討する予定としておるところです。 58 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 59 ◯議員(13番 森本 義征君) ICT化促進について再質問を行います。  総合的な調整を行う部署を専門的に、継続的に取り組む体制が必要だと思います。他市ではデジタル化のための基金を設けたところもあると聞いています。市長にそのような考えがあるか、尋ねます。 60 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 61 ◯市長(田辺 一城君) 基金については、現段階では考えておりません。ただ、国の交付金などはしっかり活用していきたいと考えています。 62 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 63 ◯議員(13番 森本 義征君) 6番目のシティプロモーションの取組について再質問します。  古賀市の戦略的なビジョンが必要だと思います。もう一度お尋ねします。シティプロモーションビジョンの策定に期待したいと思いますけども、いかがでしょうか。 64 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 65 ◯市長(田辺 一城君) シティプロモーションにつきましては、やはり古賀市はですね、もちろん我々は知ってて当たり前なんですけれども、全国的な知名度は高くないです。この現実をしっかり受け止める必要から始めないといけないと思います。全国市長会で名刺交換してもですね、「古賀市長」って言ってもですね、遠慮がちに返されますね。「福岡県のどの辺にあるんでしたっけ」みたいな感じになるんで、少なくとも、これ、別に卑屈に言ってるわけじゃなくて、全国の市町村、ほとんどそんな感じだと思うんですよ。横浜とかですね、柳川とかですね、佐世保とか、これは知ってると、名前はですね。でも、そういうものではないんですよね。これは、現実として多くの自治体が今あるんですけれども、地方創生をやっていく上では、まず知ってもらうということは絶対に必要ですし、これは移住・定住、産業力強化ですね、企業の誘致だったりというところに必ずつながっていくと思いますので、まず、シティプロモーションという形で、これ実効性あるようにしなきゃいけないんですね。ただ広告打つじゃ駄目です。  ですから、今回、訴求力の高い、特に若い世代、我々はフェイスブックしっかり使っているつもりですが、フェイスブック、ほとんど若い人使ってませんから。ということは、訴求力が高いの何って調べたらユーチューブなんですよね。ですから、ここでしっかりユーチューブを使って発信をしていく。しかも双方向という機能を持たせるために、またインスタグラムも結構若い人は使っておりますんで、双方向コミュニケーションを意識した形のシティプロモーションという新たな在り方を構築して、実践していきたいと考えているところです。 66 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 67 ◯議員(13番 森本 義征君) 7番目の開発の進捗状況について再質問を行います。  今在家地区の開発が進み、企業が立地していくことに期待しています。今在家地区の開発について、市施行の土地区画整理事業を提案しましたが、この地域については組合施行の土地区画整理事業を支援するような旨の回答をいただきました。施政方針では、今在家地区の工業団地の形成に取り組む記述があり、企業誘致促進事業費も組まれ、企業訪問などにより企業を誘致するとされています。市の行政施行ではない事業に対して企業訪問の成果をどのように組み込めるのか、その方法論を御説明いただきたいと思います。 68 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 69 ◯市長(田辺 一城君) 今在家地区につきましては、市施行ではありませんけれども、関連する業者とですね、連携をして企業誘致に取り組んでいくということが基本的にあります。  具体的には、関連業者と私どもですね、行政も同行しての市内企業の訪問だったり、企業情報の共有などの取組を行っていて、今後も行っていくということです。 70 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 71 ◯議員(13番 森本 義征君) JR古賀駅東口エリアの開発では、民間の立ち退き等に古賀市はどのようなリスクを負われるのか、お尋ねします。 72 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 73 ◯市長(田辺 一城君) リスクと言いますか、公共事業をしっかり進めていく上では、様々しっかり丁寧にですね、関係者の皆様に御理解を求めていくということが大事ですので、このJR古賀駅東口についても、まず、そういった基本姿勢を持つということが大切だと思っています。  ニビシ醤油様と締結した協定の対象区域は中心ですけれども、今後ですね、ニビシ醤油様以外にも土地を所有されている方々に道路や公園といった公共用地に御協力のお願いをする必要が生じてくる現実が当然あります。ですから、こうしたニビシ醤油様はもちろん、そうした関係する市民の皆様方に対しましては、丁寧に開発についての御理解を求めながら事業を進めていく必要があると考えています。 74 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 75 ◯議員(13番 森本 義征君) 9番目の職員力と人的資源活用の取組について再質問をします。  新型コロナウイルス感染症への対応、デジタル化の推進、包括的な相談支援体制の構築等、課題が山積し、その対応を含め、毎年新たな取組のため、職員の業務は全体として年々増加していると思われます。一方で、職員定数は、ここ10年以上は350人のままです。職員一人一人の負担感は年々増加し、そのことによる職員のモチベーションの低下、事務処理ミスの発生、職場の人間関係の悪化など、様々な弊害が生じていると思いますが、このことに対して市長はどのように考えておられるのか、お尋ねします。 76 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 77 ◯市長(田辺 一城君) 地方公共団体の職員定員の管理につきましては、社会経済の変化とともに住民の行政ニーズが多様化していく中で、これらのニーズをですね、捉えて適切に反映をして、行政運営を円滑に進めていくということが必要だと考えておりますし、そうした地域の実情に応じて取り組むことになっているというふうに認識をしています。本市のですね、職員数比率ですけれども、類似団体との比較において、近隣市で本市よりも少ない職員比率のところは多くあります。決して本市の職員数が少ないという状況には、客観的にないという状況であります。  ですが、市民ニーズがやはり多様化してですね、業務も変化し、また多くなっているという現実もありますので、こうした対応力を向上させるためにもですね、現在行っておりますBPR、そしてRPAにつないでいってですね、業務の効率化をしっかりと図っていくということ、こうしたことを前提に今後、業務量に応じた適切な人員配置にもつなげていくという基本的な考えの下、今、取組を既に進めているところであります。  今、御質問の中で職員のモチベーションの低下だったり、職場の人間関係の悪化などの弊害という御指摘ありましたけれども、特段これが生じているというふうには考えておりませんけれども、やはりそうした事態が起きないように、常にですね、心がけて取り組んでいくことが大事ですから、職員団体などともですね、職場環境をよりよくしていく改善についての適宜協議も行っておりますし、今後もですね、しっかりと職員の状況、職場の状況というものも捉えながらですね、働きやすさというものを追求していきたいと考えています。 78 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 79 ◯議員(13番 森本 義征君) 重ねてお尋ねしますけども、この際、職員定数を考え、職員一人一人の業務量を適正化することでモチベーションを上げ、効率的な業務運営を行うことで市民サービスの向上を図ることが必要だと思いますが、いかがお考えでしょうか。再度お尋ねします。 80 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 81 ◯市長(田辺 一城君) 先ほど申し上げましたように、これまでやってこなかったですね、BPRに取り組んでおりまして、RPAにつなげていくという、この大前提ありますからですね、まず、これをしっかり成立をさせて、業務量の状況分かりますんで、それも踏まえた形で適正な配置というものにつなげていきたい、そうした基本姿勢で取り組んでいます。 82 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 83 ◯議員(13番 森本 義征君) 職員力アップの前向きな検討を要望します。  今回多くの事業がある中で9項目について質問しました。今日の質疑が有効に活用されることを願い、質問を終わります。 84 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、会派友和、森本義征議員の質疑を終結いたします。  次に、会派市民クラブ、村松謙二議員。                      〔村松議員 登壇〕 85 ◯議員(17番 村松 謙二君) 皆さん、こんにちは。会派市民クラブの村松謙二でございます。今日は、会派市民クラブを代表しまして、通告に従い、市長に施政方針に対する質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  合計4件ありますので、1件目からお尋ねいたします。  1件目、財政状況について。  1、収支改善を意識せざるを得ない根拠は何か。  2、事業の優先順位、選択と集中をどのような基準で判断したのか。  2件目、デジタル化の推進について。  1、デジタル化を推進する目的とめざすべき姿、ビジョンは。  2、「制度や組織の在り方をデジタル化に合わせて変革する」とありますが、令和3年度の具体的な取組は何でしょうか。
     3件目、古賀駅東口の開発と西口の本質的な再生の取組について。  1、古賀駅東口、西口、それぞれの事業の年次計画や完成目標年度の提示を。  2、古賀駅東口周辺のまちづくりについて、開発整備事業全体の合計概算予算はどのくらいを見込んでいますか。  3、商業の活性化、商店街の活性化は、消費者である市民の購買意欲をいかに高めるかが鍵になると考えます。各商店、事業主や商工会に求めることは何か。また、市としてどのような支援が可能であるか。  4件目、地域公共交通ネットワークの改善に本格的に着手について。  1件目、令和3年度の具体的な行動計画とめざす成果は何か。  2、新たな公共交通ネットワークシステムの調査、研究は進めるのか。  以上、大きく4件についてお尋ねいたします。よろしくお願いいたします。 86 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 87 ◯市長(田辺 一城君) 会派市民クラブの1件目の御質問、財政状況について、にお答えをいたします。  1点目についてお答えをいたします。中期財政見通しでお示しをしているように、新型コロナウイルス感染症の影響等による市税の減や社会保障関係費、投資的経費の増加等により基金は減少し、市債は増加する見通しとなっていることからであります。  2点目についてお答えします。予算編成方針の市長メッセージを全職員が踏まえた上で、各課において予算案がつくられており、市長公約、所信表明、持続可能な都市に向けた経営方針、市議会の皆様からの提起、市民の皆様からの御意見や御要望、新型コロナウイルス感染症への対応及び重要度、緊急度、事業効果などを総合的に判断し、予算編成をしております。  次に、2件目の御質問、デジタル化の推進について、にお答えをいたします。  1点目についてお答えします。政府においてデジタル社会の実現に向けた改革の基本方針が決定され、めざすべきデジタル社会のビジョンとして、デジタルの活用により、一人一人のニーズに合ったサービスを選ぶことができ、多様な幸せが実現できる社会が示されております。このビジョンの実現のためには、住民に身近な行政を担う地方自治体の役割は極めて重要であり、まずは、自らが担う行政サービスについて、デジタル技術やデータを活用して住民の利便性を向上させるとともに、デジタル技術やAI等の活用により業務効率化を図り、人的資源を行政サービスのさらなる向上につなげていくことが求められていると認識をしております。  2点目についてお答えします。デジタル化を今後、よリー層推進するため、令和3年度から総務部にデジタル化推進を専門的に担う新たな課を設置し、統合的にマネジメントする機能を強化をいたします。その上で、政府の自治体DX──デジタルトランスフォーメーション──推進計画などに基づき、各種施策を順次展開していく考えであります。具体的な取組としましては、行政手続の簡素化・利便性の向上に向けた押印の廃止やペーパーレス化、オンライン化の検討、AI・RPAの利用推進、庁内におけるテレワークやオンライン会議の推進、セキュリティー対策の徹底などを予定をいたしております。  次に、3件目の御質問、古賀駅東口の開発と西口の本質的な再生の取組について、にお答えをいたします。  1点目についてお答えします。JR古賀駅東口につきましては、令和3年度に基盤となる道路などの都市計画決定、令和4年度に用途地域及び地区計画の都市計画決定に向けて準備を進めているところであります。都市計画決定の後、用地交渉や実施設計、整備工事へと進んでいく流れとなっております。完成目標年度については、おおむね10年先の町並み形成をめざし、進めているところであります。西口については、令和2年度よリエリアマネジメント支援業務委託を行っており、令和4年度末までに西口エリアの将来像を描く活性化ビジョンの作成、まちづくりを担う組織や拠点づくりができるように支援を行ってまいります。  2点目についてお答えします。都市計画決定により、おおむねの公共インフラの計画が確定し、その後に概算の金額をお示しできるものと考えております。  3点目についてお答えします。商業の活性化、商店街の活性化には、商店の新たな展開や将来の事業承継を考える必要があり、創業しやすい環境や土壌であるかが重要であると考えております。そのため市としましては、商工会と連携をし、創業支援や経営相談を行っていく必要があると認識をしております。なお、新年度予算では、空き店舗のリノベーション及び創業や新分野へ挑戦する個人事業主や中小企業を支援するための予算を計上いたしております。  次に、4件目の御質問、地域公共交通ネットワークの改善に本格的に着手について、にお答えをいたします。  1点目についてお答えします。令和3年度は、令和2年6月に策定をいたしました地域公共交通網形成計画に基づき、各種施策を実施します。地域との協議に基づく交通ネットワークの再構築に係る具体的な取組としましては、西鉄バス古賀市内線の薦野系統及び小竹系統について、経路の見直しや運行頻度の最適化を検討いたします。また、これと併せてコガバスの運行内容の見直しも検討する予定であり、そのための費用を予算案に計上させていただいております。地域住民の皆様の関わりを生み出しながら、こうした取組を進め、より実態に即した効率性・利便性向上の効果の高い見直しをめざしたいと考えております。  2点目についてお答えします。現行の路線バスでは十分に対応できていない市民の移動ニーズヘの対応策として、AIなど新技術を活用したデマンド運行バスなどの調査、研究や情報収集は引き続き積極的に行い、本市における導入の可能性を探りたいと考えております。 88 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 89 ◯議員(17番 村松 謙二君) まず、政治、行政では施政方針、企業で言いますと経営方針に当たるわけですけども、いずれにせよ、組織の長が、市長あるいは経営者が自分の信念・理念に基づいて、これからの1年間をどういう意思で、どういう考え方で運営しようかなということを市の内外に発信することが経営方針じゃないかなと思っております。  そこで、まず、第1点目のですね、収支改善を意識せざるを得ない根拠については、新型コロナウイルス感染の影響によって市税減少、基金減少等々、回答を聞きますと、どこの自治体でも通用するような一般的な答弁だったかなというふうに思っています。せっかくこの施政方針に収支改善を意識せよと言ってるわけですから、せめて今の古賀市はこのような財政状況であるから、だから、こうしなければならないといったような具体的な数字あるいは指標を施政方針に示すべきではなかったかと思います。  そこで、お伺いしますけども、この施政方針は誰が作成されたのですか。市長自らが書き起こしたんでしょうか。 90 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 91 ◯市長(田辺 一城君) 施政方針の作成主体とその過程の御質問だと思います。  まず、この施政方針の大きく1つ目、「はじめに」の部分は私が原案を全文、私自らの手で書きました。  2番目、国の状況も含めたですね、財政の現状につきましては、原案を財政課が起こしております。  3点目の各種事業ですね、箇条書のような形で分野ごとに御紹介した部分につきましては、経営戦略課が取りまとめを担当し、構成をさせていただいたと。  4番目につきましては──「おわりに」ですね──これも職員から原案が上がってき、それを私が検討してですね、成案にしたという流れになります。  全体としてですね、こうした形でつくらせていただきましたが、計5回、この原案に基づいて、幹部職員集まってですね、検討、議論、意見交換を重ねて、皆様にお示しした成案となったという流れでございます。 92 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 93 ◯議員(17番 村松 謙二君) 今の説明でプロセスが理解できました。今回、私、施政方針の会派代表として質疑をするに当たりですね、昨年度──令和2年度の第1回定例会での施政方針を読ませていただきました。その中に今回と全く同じですね、「収支改善を強く意識せざるを得ない」と書いてあるんですね。じゃあ、令和2年度と3年度は何が違うんですか。または、2年度でも改善できなかったから3年度もやるんですか。お聞かせ願います。 94 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 95 ◯市長(田辺 一城君) 大きな観点から申し上げますと、議員御指摘の財政状況に係る認識についてはおおむね変わっていません。厳しくなりつつあるという表現も維持をさせていただいております。  財政についてちょっと外に向かって発信するのはかなり慎重にする部分もありますので、表現については気をつけておりますが、基本的な大きな認識としては、令和2年度施政方針時点と令和3年度方針として大きな認識は変化はしておりません。ただ、今、先ほど答弁で申し上げましたように、やはり新型コロナウイルスの影響を大きく受けたりしている面がありますので、そうした認識を加えて、加えてもなお、最も大きな部分の認識は変化していないという結論には至っておりますが、そうしたことで、先ほどの第1答弁でも申し上げましたような認識を申し上げているところであります。 96 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 97 ◯議員(17番 村松 謙二君) では、この議場におられます執行部の幹部の皆さん、自分の部署で具体的な収支改善の策とかお持ちですか。通告してませんから答える必要ありません。そこまで果たして、書いてあるんだけど、皆さんの心に落ちてるのかなと思ってるわけです。  何を言いたいかと言いますとね、ただ、スローガンのように書けばよいというものではなくて、経営者である市長が掲げた収支改善を職員全員が今、具体的に何かをしなければ中長期的に大変厳しい財政状況に至り、行政サービスに支障が出る可能性がありますよと、それこそ自分ごととして意識だけではなくて、むしろ認識、危機感を持たせるようにしなくてはならないと思うわけです。そう思いませんでしょうか。 98 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 99 ◯市長(田辺 一城君) 議員おっしゃるとおりだと思います。大方針を示すのはもちろん私の仕事ではありますけれども、それをしっかり浸透させて個々別々の取組にそれが反映されているということが大事であります。  正直、じゃあ全ての現場にそれ完全に浸透してるかというのは、ちょっと証明することはできないんですけれども、一定ですね、やはり今回も予算編成において、かなり厳しい状況であるという前提で各セクションから事業を構築してくれてますんで、収支改善は意識をしながら事業構築を図ってくれていると考えます。また、浸透している部分があるからこそ、例えばクラウドファンディングにこの事業は挑戦をして、少しでも収支の収の部分ですね、を自ら生み出していこうという取組が新たに生まれてきたりですね、しておりますんで、これは原課から上がってきた取組でありますんで、やはり市の財政状況が厳しくなりつつあるという認識は各職員持って、今取り組んでくれているものと認識をしています。 100 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 101 ◯議員(17番 村松 謙二君) 先ほどクラウドファンディングのことも話されましたけど、では、今後ですね、地方税などの収入の伸び悩みとか、あるいは介護保険などの扶助費への繰入金がどんどん増加するなどの課題があると思うんですよ。そうなれば何をすべきとお考えでしょうか。市長として。 102 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 103 ◯市長(田辺 一城君) 今、例に挙げていただいた扶助費の増加は、もうこれ避けられない部分があります。避けられないけれども、その抑制を利かせるというのが例えばの健康づくりだったりの話もありますけれども、基本的には伸びていくということ、止められない。これは国策の話にもなってきますから、やっぱり国にもしっかりそこを意識してですね、持続可能な制度構築に努めてもらいたいと、その要望も引き続きやっていくということだと思います。  一方、我々ができることというのは、やはり歳入の確保をしっかり図っていくということでございますんで、本市が重視している企業誘致、これをしっかり推進をしていって歳入の確保につなげる。古賀駅周辺の活性化にもつながりますが、やはり移住・定住の促進ということですね。これをしっかり図っていくためには、さっき言った働く場の確保とここに住みやすい環境の整備を中心市街地はもちろん、市全域で図っていく、そうしたことによって住む人、働く人、これを持続可能な形で形成できるように今取り組んでいくということが重要だと考えています。 104 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 105 ◯議員(17番 村松 謙二君) 市長がおっしゃられた内容、私も共感しております。自分なりに、僭越なんですけども、いわゆる行政の効率化、スリム化、これこそデジタル化の推進だと思うんですけどね。あと、事務事業の見直し。例えば収支が悪化している部門の廃止も検討するとか、あるいは財源の確保を図る。先ほどクラウドファンディングおっしゃいました。ふるさと納税にも力を入れるとか。そして市有財産の売却とか有効活用の促進とか様々、皆さん専門家ですからお分かりと思いますけども、そういったことを実施していただければと思っています。  なお、私がこれまで提案しておりました、中期財政収支計画の見通しの公表につきましては、本当に市長のリーダーシップで昨年度から実施していただいたことは大変よかったと思っております。  次に、事業の優先順位を伺いました。それぞれ各現場でいろいろけんけんがくがくされたかと思います。マスタープラン、この基本計画から各分野の部門別計画に至るまで、計画という名のものがいっぱいあるんですね。山のようにあります。これに市長の選挙公約、マニフェストあるいは予算編成方針などの基準で判断しておられるんだと思っています。最終的に私は市民にとってですね、この結論、いわゆる事業ですけども、この事業がどう受け止められたか、どうすれば市民に納得、共感を持ってもらえるかなどを考えて、議論を尽くして最善の結論を導くことが必要ではないかと思っています。  では、次のテーマ、デジタル化についてです。  先ほど国の方針もそうですし、市としてもどうしてもデジタル化を進めなくてはいけないという市長の考え方も述べていただきました。情報分野における変革を組織全体として推し進めるために、この分野に特化して総合的な調整を行う新たな部署を設置されるとのことでしたけども、果たして専門的な知見を持った人材はいらっしゃいますか。 106 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 107 ◯市長(田辺 一城君) 質問の含意を先取りして考えるとですね、恐らくこれ、デジタル化というのは非常に専門的な分野になりますんで、市の行政職員だけで、これは進めることができるのかといった趣旨だと思われるのですが、まず、基本的な考えとしては、やはりデジタル化に限らずですね、まずは、やっぱり行政の我々の職員のこの体制の中でやるべきことを進めていくというのが基本的な考えにありますんで、適材適所でしっかり職員配置をして、本件、デジタル化推進も含めてですね、次年度以降やっていくというのがまず、基本的な考え方になります。 108 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 109 ◯議員(17番 村松 謙二君) 私は大変心配ですね。国もですね、今、人材の派遣を積極的に進めておられますよね。そういった意味で専門的な方を市内外から招聘するというような考えは現時点でいかがでしょうか。 110 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 111 ◯市長(田辺 一城君) 専門的内容を含む部分がありますんで、外部人材の登用という手段があるというのは、私どもも認識をしています。国によるですね、様々な派遣というか、仲介の仕組みがあるのも私も目にしているところでありますけれども、現段階においてという御質問になりますと、そうした外部人材の次年度における活用というところは想定はしておりません。  今回、立ち上げるセクションの極めて重要な役割は、もちろん専門的な知見ですね、技術的知見も必要ではあるんですけれども、答弁で申し上げております統合的にマネジメントする機能なんですね。つまり我々のまちづくり全般においてデジタル化をどう進めていくかという、マネジメントするというのが正直、今組織機構の中にないです。私及び経営戦略課及び財政課情報管理係のようなところに分散的になっているんで、きちんと頭脳としてまちづくり全体を見渡してデジタル化を推進していくということが必要だというのをひしひしとこの1年、僕もやりながら感じておりましたんで、そういった趣旨で、まず走り出したいということであります。 112 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 113 ◯議員(17番 村松 謙二君) それがいわゆる一くくりでいう庁内マネジメントのことだと思っています。  このデジタル化を推進すると、どのように市役所が変わるのか。市民のメリットあるいは職員のメリットをお聞かせ願えますか。 114 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 115 ◯市長(田辺 一城君) まず、職員のメリットについてはですね、すごく見えやすいもので言うとテレワークですね、既に始めているものですけれども、これ、かなり働き方の改善につながるなと、ワーク・ライフ・バランスの確保につながると私も実践していて感じます。非常に生活と仕事の接続が容易にできるというところありますので、デジタル化を進めることによって、例えばそうした働き方改革につながるということが行政内部ではあると思います。  また、コミュニケーションですね、もちろん顔を合わせてのコミュニケーションも必要だっていうのは、それは当然なんですけれども、ハイブリッドでこうしたデジタルを取り入れることによってですね、実は会議がやりやすくなったりとか、先般もやってみましたけど、ありました。ですから、テレワークやってる人、会議、全然違う場所にいる人とか全部つないで20人ぐらいで会議やったんですね。これも、こういったことは容易にできるということもあります。移動の時間の短縮とかもありますんで。ですから、やっぱりデジタル化、これだけになったらよくないという実感はありますけれども、これを有効に使っていくことは、職員の働き方にとっては有効だと思います。  一方で、こういうふうに働き方が改善されてくると、いわゆる創造性を生む余地が増えてくると思います。各職員のですね。それは、市民サービスを向上させていくという視点からもですね、行政におけるクリエイティブな創造性がより担保されるという状況になれば、よりよき政策制度というものが生まれやすくなると思いますんで、それは市民サービスの向上につながると思います。目の前で見えやすいのは、やっぱりもう既に始めようとしていますけれども、オンラインでの税のですね、納付だったりですね、そうしたこともしっかり進めていきたいというふうに思っておりますので、そういった行政手続についても、市民の皆様は、よりやりやすくなると思いますんで、デジタル化推進するというのは、こういった効果・効用があろうと思っています。 116 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 117 ◯議員(17番 村松 謙二君) タイミング的にこれから第5次総合計画が策定される時期に来てまして、私の理想なんですけども、この先、少なくとも10年先を見据えましてね、やっぱりデジタル化によって行政手続を誰もが、いつでも、どこででもオンラインで済ませることができたり、住民との接点である庁内窓口業務をワンストップで完結できるようになればいいなと思っています。  市民のメリットと市職員の業務の生産性の向上と効率アップ、つまり皆さんの働く環境の向上につながる仕組みを早急に進めていただき、これまでのような各部署ごとのばらばらのシステム基盤ではなく、1つの共通の基盤システムで構築されたデジタル化に取り組んでいただきたいと思います。冒頭でもおっしゃいましたように財源の問題もありますので、地域、ほかの自治体と協力しながら、少しでも費用を抑えながら、今よりいい仕組みを構築していただきたい、その準備をしていただきたいと思います。  次に、古賀駅東口・西口の件は、先ほどの答弁で大体理解をいたしました。私から言いますと、西口エリアに関しましてね、やっぱりここには、新規出店される事業主への創業とか開業支援は重要な施策になると考えているんです。やっぱり市内外のやる気のある起業者──業を起こす起業者、そして、いろんなアイデアや自由な発想を持った若者、女性などが来ていただければ、それこそまちの活性化につながるんではないかと思っています。  また、このような施策というのが現在福岡県のよろず相談でも様々な無料セミナーを実施しておりまして、古賀市もそのセミナーを受講できる機会を今よりさらに増やして、特に若い方や女性の起業者を呼び込んでほしいものです。  では、時間の関係もありますので、最後の公共交通です。  令和3年度は、地域公共交通会議を開催する計画となっていますが、メンバー構成や会議の運営方式ではこれまで実施してきた様々な交通に関する会議とさほど変わらないんじゃないかと思うんですけども、従来の会議との違いは何でしょうか。 118 ◯議長(結城 弘明君) 経営戦略課長。 119 ◯経営戦略課長(大浦 康志君) 今、御質疑をいただきました会議体については、従来どおりといいますか、で考えてございます。 120 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 121 ◯議員(17番 村松 謙二君) 地域公共交通会議、「地域」って名前がついてるんですね。であるならば、やっぱり地域住民と一緒に議論、検討することが重要じゃないかなと思っております。従来は区長と代表が出席して、議論してるだけに終わってるんだなと思ってます。  画面切り替えていただけますか。この写真は、福島県の会津若松市で公共交通網形成計画再編実施計画の策定が行われる際に、真のバスの需要の見極め、地域の実情を把握するため、その地域で直に住民に聞き取りをし、利用したい住民と事業者、そして行政、そして議員の4者が意見交換を行ったときの写真です。例えばここに困っている人がいるからバスを通すべきではとか、ここにバスを通しても継続して運行できるだろうかなど、地図を広げて共有することで、単なる要望会ではない実質的な議論、会議が可能になっております。  画面を戻してください。  市長、いかがでしょうか。古賀市でもこのような地域公共交通会議を実施しませんか。 122 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 123 ◯市長(田辺 一城君) ありがとうございます。公共交通のですね、新たな形をつくるに当たって、やっぱり大事なのは市民の皆様、そこで生活してる皆様の御意見だという御提起だと思いますが、同じ認識を持っております。地域住民の皆様の声をしっかりと酌み取る、そうした場づくり、やっていく予定であります。 124 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 125 ◯議員(17番 村松 謙二君) 誰もが自由に発言できる、意見を出せる場をつくることが、我が事と認識させることが重要であると思います。  最後ですけども、市長は、長年の課題である地域公共交通ネットワークの改善にっていうふうに、長年って言われてますけども、何とこの形成計画のスケジュールは令和2年度から6年と、5年間となってるんですね。これ、あまりにも長過ぎるんじゃないかなと。市長はいろいろ、前も言ったようにチルドレン・ファースト、次々に実施されてます。やっぱりこの時間っていうのはね、もう少し縮めて、どんどんやるべきやないかと思いますが、最後にお聞かせ願えますか。 126 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 127 ◯市長(田辺 一城君) 期間はそのようになっておりますが、その期間内でもできるものは順次、検討し、順次着手をしていきたいと考えておりますので、そうした意味においてですね、しっかり迅速に、議員御指摘の心構えを持って取り組んでいきたいと思います。 128 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 129 ◯議員(17番 村松 謙二君) 以上でございます。ありがとうございました。 130 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、会派市民クラブ、村松謙二議員の質疑を終結いたします。  次に、会派公明党、井之上豊議員。                      〔井之上議員 登壇〕 131 ◯議員(12番 井之上 豊君) 皆さん、こんにちは。公明党の井之上豊です。  初めに、コロナウイルス感染症に対する対策、市の執行部の皆様には、連日連夜、本当にありがとうございます。また、今後、ワクチン接種に関し大変になりますが、スムーズな対応をよろしくお願いいたします。  ところで、市長の施政方針を聞いていると、これが、全部やるということになると大変だなという思いがしますけど、どうなるのでしょうか。  それでは、市長の施政方針に対する質疑に入ります。
     1、「はじめに」の中で、なぜヨーゼフ・シュンペーターを宣揚したのですか。  2、「古賀市は誰も取り残さない、一人ひとりの生き方を応援するまちをめざしています」とありますが、生活に困窮している高齢者に対する経済的な支援はどう考えられますか。  3、防災について、「避難勧告の発令や避難所の開設・運営などを経験することとなり、今後につながる知見も得られました」とあるが、これは、市民に具体的に発することのできるものなのか。  以上、市長に質問いたします。 132 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 133 ◯市長(田辺 一城君) 会派公明党の御質問、市長の施政方針について、にお答えをいたします。  1点目についてお答えをいたします。施政方針の「はじめに」で述べておりますとおり、新型コロナウイルス感染症によって価値観の変容が起き、東京一極集中の打破と地方分散型社会を実現するチャンスが到来していますが、これは、そもそもコロナ禍以前から、私たちの地域に「あるもの」を起点に、様々な価値を結びつけ、新たな創造につなげ、持続可能性を高めていく必要があると考えておりました。こうした考え方を基礎として、これからのまちづくりを進めていく上で、シュンペーターが「新結合」という言葉を使って示したイノベーションの概念が重要になってくると考え、施政方針で述べさせていただきました。  2点目についてお答えをいたします。生活に困窮をされた高齢者への対応につきましては、きめ細かくお話を伺った上で、その世帯の状況に応じた制度やサービスを御紹介するなど、生活困窮者自立支援窓口において継続的な支援を行ってきております。また、コロナ禍で職を失われた方などに対しては、就労支援や家計収支の見直しなどの専門的支援も行っております。令和3年度からは、高齢者、子ども、障がい、生活困窮などの属性に関わらず受け止める、断らない、包括的な相談支援体制の構築のため、地域包括支援センターと一体化した総合相談窓口を設置し、連携機能を強化するほか、課題を抱えた方を把握し、交流の機会や参加の場の確保など、地域で解決を試みることができる仕組みづくりに取り組んでまいります。  3点目についてお答えをいたします。避難勧告の発令や避難所の開設・運営の経験により得られた今後につながる知見とは、具体的な避難者の数であるとか、また、その年齢や性別構成、勧告発令からどれくらいの時間で避難されたかや自分がどこの避難所に避難したらいいのか、避難所の場所が分からないなど、前もって把握されていないケースが多く見られたこと、水や食料品などの購入の集中化による物資不足となったことなど、多岐にわたり様々得ることができました。改めて具体的に全てを市民発信することは考えておりませんけれども、市民の皆様におかれては、避難所の場所などの事前把握や3日分の水や食料品の蓄えなどの災害に備えた準備など、必要な情報発信と啓発を行っていくよう考えております。また、防災の肝は公助の充実とともに自助・共助の体制の構築であり、この自助・共助の実効性を高めていくためには、風水害適応リテラシーのある市民を増やしていくことも重要であり、手法として「風水害24」を活用することを計画しており、そのファシリテーター養成に努めていくものであります。さらに、現在、古賀市総合防災マップの見直しを進めており、完成次第、紙ベースで冊子として各戸配布するよう計画をしております。 134 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 135 ◯議員(12番 井之上 豊君) まず、このヨーゼフ・シュンペーター、これは市長が言われるように20世紀を代表する経済学者であります。著書の「資本主義・社会主義・民主主義」に、経済が静止状態にある社会においては、独創性あるエリートは、官庁化した企業より、未開拓の社会福祉や公共経済の分野に革新の機会を求めるべきであるとしております。そして、イノベーションの理論を軸にして、経済活動における新陳代謝を創造的破壊という言葉で表現しています。ここまでは非常にいいなと思っております。また、資本主義は、成功ゆえに巨大企業を生み出し、それが官僚的になって活力を失い、社会主義へ移行していくという理論を提示しました。  これ、どうなんでしょうか。市長はこの辺のところ、どう思われるのかなと思いますけども、イギリスのマーガレット・サッチャーは、イギリスがこのシュンペーターの理論どおりにならないように、常に警戒しながら政権を運営したと言われています。  当時のことを考えると、シュンペーターの根底にある思想は、本人が後で気づいたと言っていますが、マルクス主義が基礎にあるというふうに言っておられます。これは1937年、経済発展の理論に寄せられた日本語版の序文に掲載されていると言われております。本人の思想や考え方、人格などは否定をしませんけども、古賀市に求められるものは何なのか、古賀市に合致する考え方は何なのか、深く考えなければならないと思います。市長はこの辺のところ、どう考えられますか。 136 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 137 ◯市長(田辺 一城君) これですね、非常にこのシュンペーターの評価をするのって大変なんですけれども、日本人の中では結構、起業者の中でですね、知った方多いんですけれども、今このシュンペーターのですね、経済発展の理論のすごく重要なところは、今、議員御指摘いただいた面もある。それは自覚的にシュンペーターが書いてる部分もある。彼は19世紀後半から20世紀にかけての経済学者で、当時の社会的背景と当時の学術状況の中で自分の理論を打ち立てておりますんで、実は後年、修正をかけている部分も当然あります。  私が最も重要だと考えているのとやはりイノベーションを重視する起業家だったりがシュンペーターをやはり注視している、経済学者も注視しているのは、やっぱり今回提示をさせていただいた旧来のですね、経済の考え方に対しまして、施政方針の中では動的という表現を私しましたけれども、それまでの経済学、19世紀の経済学というのは静的だったんですよね、静かな。静的なものに対して新たな概念をそこに持っていって、資本主義における経済活動、そしてそれが発展していくことは何かということを提示したと。イノベーションの概念を提示したというところに極めて大きな価値が私はあると思ってますし、それが現代もなお、多くの経済学者だったり、まさに今、起業・創業だったりする若いそうした起業家に対してその概念が今も、まさにコロナ禍の今も、これが生きているということで評価されるものと思ってますので、御懸念のいろいろ経済学の中で、マルクスについてもですね、一面的に捉えるんでなくて、マルクスの資本主義の考え方については、非常に評価をしている経済学者、それはマルクス主義という意味ではなくてですね、マルクスの考え方を形成する基盤となる資本主義へのアプローチというものに対する評価があったりしますんで、非常に重層的ですから難しいんですけれども、少なくとも私が取り上げた含意につきましては、先ほど申し上げた、初めて静的な経済でなく動的な経済を取り上げたということ、それが今まさにこのコロナ禍において非常に重要な視点であるという意味であります。 138 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 139 ◯議員(12番 井之上 豊君) よく分かりました、はい。あまり時間がないので、次に行きます。  これは、「おわりに」に出てくるところですけども、「古賀市は誰も取り残さない、一人ひとりの生き方を応援するまちをめざしています」とあります。チルドレン・ファーストは、よく市長も言われますけども、シニア・ファーストという言葉は一切ありません。ちょっとおかしいですけどね、この言葉は。子どもの食事、教育、医療、親の問題など、古賀市の未来を背負っていただく子どもは、まず手厚く支援をしていくのは、これ当然のことだと思いますが、今まで古賀市を築いていただいたシニアの方々に医療、健康に関する支援はよく聞きます。しかし、生活困窮者に対する支援は、これまた十分ではないのではないかと思います。今回の施政方針にもシニア世代の生活困窮者に対する支援のことは全くありませんでした。この件に関して施策はどう思われるでしょうか。 140 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 141 ◯市長(田辺 一城君) 議員御指摘の部分、一定理解を実はさせていただいておりまして、生活困窮者自立支援法に基づくですね、特に高齢世帯に対する支援策、これコロナ関係なしに、まずですね、今十分なのかという議論はあろうかと思っています。  これは国会においてもですね、しっかり、やはり我々の務めというのは、生活保護制度が最後のセーフティーネットであるんだけれども、そこを頼らなくてもいいように支えていくという公的な支援が求められておりますんで、ここは、この制度そのものについて、より改善が図られるべき領域だろうというふうに課題認識は持っております。ただ、そうした中で自立相談支援窓口における、先ほど申し上げた支援をやっておりますし、家計支援につきましてもですね、やってない自治体もありますが、本市としては、やはりこれが必要だと、高齢者支援の視点からも必要だということで、家計収支の見直しといったですね、支援を講じるようにしておりますんでですね、今ある制度の中でしっかりとやっていく。また、コロナ禍で職を失った方については当然、高齢者であってもというか、高齢者のそういった方についてもですね、きちんとサポートするという姿勢は持っているところであります。 142 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 143 ◯議員(12番 井之上 豊君) 例えばですね、これ、数字はそんなに確かではないんですけども、厚労省国民年金事業の概要という中で、平成30年度のデータによると、厚生年金の平均金額は14万3,761円。男女別で見ると、男性の平均年金金額が16万3,840円、女性は10万2,558円です。そして基礎年金の平均年金額は5万5,708円。男性は5万8,775円で女性は5万3,342円。例えばサラリーマン、妻が専業主婦というケースの場合、平均、夫が16万3,840円、妻が基礎年金で5万3,342円、合わせて21万7,182円となります。共働きの場合は、夫の厚生年金が16万3,840円と妻の厚生年金が10万2,558円、合計26万6,398円となります。これ、非常にいいうちですよね。すごく楽な家庭です。ところが、夫婦とも自営業者の場合、夫の基礎年金が5万8,775円、妻の基礎年金が5万3,342円、合計でも11万2,117円にしかなりません。仮に御主人が亡くなれば、妻の基礎年金プラス遺族年金となり、生活困窮者になる可能性が十分に考えられます。このような方が多くおられることは御存じのことと思いますが、いかがでしょうか。 144 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 145 ◯市長(田辺 一城君) まさに今例に挙げていただいた後者の事例にうちの実家も当てはまります。自営業者ですからですね。自営業等の人たちの年金のですね、水準については、これは私が今どうすることもできない現実はありますけども、一人の政治家としては、引き上げられないと厳しいんではないかというふうな考えは持っています。これはコロナに関わらずですね、そもそもその水準が私たちがですね、生きていく上で十分なのかという疑問は以前から持っておるところです。ですから、こうした視点は持ちながら、今我々ができることをしっかりやっていくということが大切かと思います。 146 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 147 ◯議員(12番 井之上 豊君) これ、普通の年金生活者の件ですけども、例えばこれが生活保護世帯の場合、これ年金受給者よりも金額的には高いとは思うんですよ。楽とは思いますけども、やはり生活保護世帯の方に関しても、やはり少ないって、これじゃ生活できんよって、当然そうと思うんですよ。家賃が今、ぱっと考えただけでも4万以上しますよね、普通は。4万、5万、6万、それがもう当たり前と思います。そういう中で10万ぐらいしかもらってないような方がもうほとんど、半分以上が例えば家賃で飛んでいくとか、光熱費とか、そういう部分でほとんど飛んでいくわけですね。そういう方々を何とかこう、支援していくという、市としての支援としていく策というのは考えられないもんでしょうか。 148 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 149 ◯市長(田辺 一城君) 非常に答弁が難しいところはあります。行政としてですね、今の御指摘のその年金ですね、非常に厳しい水準だと思われる、その年金の水準で生活されている皆様を独自にフォローするという制度を仮につくるということになった場合、国の制度との論理的な整合性等を図っていく必要が恐らく、恐らくっていうか、間違いなくある。国の考え方は国の考え方として、当然、今の制度設計がなされているということになっておりますので、これは行政として策を講じるというときに、なかなかハードルが高いものがあろうかなというふうには感じます。  ただ、一方で、いわゆる金銭給付のような視点では今のような話になるんですけれども、別の手法で、そうした困窮の高齢者の皆さんに対してアプローチをして、サポートをしていくということは、今、前段で申し上げたものよりも比較的検討はしやすいかというふうに思っております。ちょっと知恵が、出せたらと思うところもありますので、引き続き考えさせていただきたいと思います。 150 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 151 ◯議員(12番 井之上 豊君) 「誰も取り残さない、一人ひとりの生き方を応援する」古賀市であるならば、今後、努力していただきたいと思います。  それから、防災についての件です。知見と言っても、科学的な根拠に基づくもの、経験して得たもの、科学にあり得ない非科学的なもの、それぞれあると思いますけども、今回の知見とは、経験で得たものと考えます。避難勧告の発令では時期、また地域など様々なこと、避難所の運営では開設人員の割り振り、段ボールベッドの造り方。また、今であれば換気など、様々な事柄が見えてきたと思います。得た知見はどのように使うか、ここが一番大事なところと思いますが、市長はどのようにお考えでしょうか。 152 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 153 ◯市長(田辺 一城君) 今般得られた知見は、先ほど申し上げたところが中心になりますけれども、やはり我々行政としても、例えば、避難勧告の発令は、この間してなかったんですけれども、昨年させていただきましたが、出すに当たって、台風であったところもあってですね、数日前からタイムラインを念頭に置いてやらせていただきました。  おおむね頭の中でのですね、タイムラインどおりに進めることができたと思ってますけれども、ただ、進める中でですね、やはり細部で課題が、先ほど申し上げたところも含めて出てきたんですよね。この課題をしっかりと台風通過後、管理職の会議で、これ共有を図ってですね、しっかりと整理をして、今、次の防災対応につながるようにしております。ですから、やっぱり経験を繰り返す中で仕組みも進化させていくべきだという考えに基づいて防災体制は構築をさせていただいておりますし、今後もそういった姿勢でやっていきます。 154 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 155 ◯議員(12番 井之上 豊君) 最後に、施政方針では約1時間ほど述べられました。新規が24件、拡充9件など、ほかにいろいろありましたが、本当に全部やれるのか、市長の決意を伺いたいと思いますが、いかがですか。 156 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 157 ◯市長(田辺 一城君) 全庁挙げて、全てしっかりと遂行するために施政方針で述べ、予算案等提案させていただいておりますので、しっかり取り組んでいきたいと思ってます。 158 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 159 ◯議員(12番 井之上 豊君) 以上で、施政方針に対する質疑を終了いたします。ありがとうございました。 160 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、会派公明党、井之上豊議員の質疑を終結いたします。  ここで、暫時休憩いたします。                       午後0時15分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後1時30分再開                       〔出席議員19名〕 161 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次に、会派山海会、田中英輔議員。                      〔田中議員 登壇〕 162 ◯議員(18番 田中 英輔君) こんにちは。山海会の田中英輔です。コロナ感染症でお亡くなりになった方に哀悼の意を表するとともに療養中の方の早期の回復を願い、質問いたします。  まず初めに、コロナ感染症の対応についてお伺いいたします。新型コロナウイルス感染症は1月初旬に最も多い感染者が確認され、古賀市でも同じ1月に70人近くの感染者・陽性者が報告されております。ワクチン接種が2月17日から始まりましたが、集団免疫獲得には3から4割の接種が必要と言われ、また社会が免疫を獲得するには二、三年はかかるだろうという専門家の話もある中で、ワクチン接種事業が取り組まれます。コロナ感染症対策についてお伺いいたします。  次に、子どもたちの育ちと学びの支えについてお伺いいたします。これまで先進的に市の予算で実施されてきた35人以下の少人数学級が、義務教育標準法が改正されることになり、小学1年生だけから順次、6年生までに拡大されます。議会も、長年、市民の請願を受け、少人数学級を早期に実現するよう意見書を国会や政府に提出してきたことから、大変うれしい出来事でありました。法改正でこうした費用はほかにも使えるようになりますことから、これからの子どもたちの育ちと学びの支えについてお伺いいたします。  3番目に、災害への対応についてお伺いします。東日本大震災から10年になります。多数の死者・行方不明者に加えて、今も4万2,000人余りの方が避難を続けられております。最近は、豪雨、台風、地震などの災害が続いております。記憶の風化、高齢化もあり、その対応についてお伺いいたします。 163 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 164 ◯市長(田辺 一城君) 会派山海会の御質問、市長の施政方針について、にお答えをいたします。  1点目についてお答えをします。新型コロナウイルス感染症の対応としましては、2月末に福岡県が緊急事態宣言の対象地域から解除されましたが、今後も危機は継続するものと考えております。  その上で、まずは発症や重症化の予防効果が期待されるワクチン接種について、市民の皆様に一日でも早く接種ができるよう、現在、医療機関との調整や集団接種場所の確保、コールセンターの設置、予約システムの導入など、鋭意準備を進めているところであります。今後につきましても、ワクチン接種については、国、県の動向を注視し、臨機応変に対応するとともに、市民の皆様に正確で必要な情報を提供するなど、安心して接種できるよう努めてまいります。  また、基本的な感染拡大防止策を講じるとともに、市民生活において起きていること、起き得るであろうことに想像力を働かせ、チルドレン・ファースト、経済的困窮、事業者の支援を中心に、迅速かつ的確に対応してまいります。  2点目についてお答えします。義務教育標準法の改正により、全国の小学校において令和3年度から5年をかけて毎年1学年ずつ35人学級への移行が行われますが、古賀市におきましては既に平成28年度から市費による原則35人学級を市内小中学校において実施しており、今後もこれまでと同様に施策を継続し、一人一人に寄り添ったきめ細かな指導や、誰一人取り残すことなく全ての子どもたちの可能性を引き出す指導を続けてまいります。  3点目についてお答えします。東日本大震災の発生から本年3月11日で10年が過ぎようとしています。市といたしましては、毎年3月11日に市役所庁舎玄関付近に献花台を設けるとともに、防災無線による黙祷の案内と発生時刻の14時46分にサイレン吹鳴を行っております。  また、職員による出前講座などで児童生徒を対象とする際は、いわゆる「釜石の奇跡」について必ず触れるようにしております。東日本大震災で津波により壊滅的な被害を受けた岩手県釜石市鵜住居地区の鵜住居小学校と釜石東中学校にいた児童生徒全員が無事に避難したことから「釜石の奇跡」と呼ばれておりますが、日頃から行われていた防災教育を当たり前に実践した結果であり、防災において日頃からの備えがいかに重要かが分かります。児童生徒は避難する際、周囲の大人を説得し、年少の児童や保育園児の避難を補佐しました。これらの行動を見た方が避難を始めたとのエピソードもあります。同世代の児童生徒が防災の中心的な役割を担ったことが強い印象を与え、防災意識を高めるとともに、次の世代への震災の記憶の伝承にも寄与していると考えております。 165 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 166 ◯議員(18番 田中 英輔君) では、コロナウイルス感染症の対策についてお伺いいたします。答弁がございましたけれども、ワクチン接種は当初4月中旬には65歳以上の高齢者が予定されておりました。供給に課題があって、はっきりしておりません。どのような状況でしょうか。また、接種について医師会との協議、あるいは接種体制の確保がどのように進んでいるかお聞かせください。また、医療従事者に続いて65歳以上の高齢者の接種が行われることになりますが、予想される配分量は限られているようです。そのような中で接種が行われます。65歳以上の中には、高齢者施設におられる方、あるいは独居の方など様々です。どのような検討がされているかお聞かせください。 167 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 168 ◯市長(田辺 一城君) ワクチンの接種につきましては、医師会、医療機関との連携が重要でございますので、私自身、粕屋医師会長、また福岡東医療センターの院長、古賀の医療機関を代表する医療機関にお邪魔をいたしまして、接種に向けた協力の要請をこの間行っております。担当レベルにおきましても、医療機関にですね、お願いを申し上げて協力の要請をして、20医療機関が今、協力をしてくれるという状況になっております。しっかりとこうした体制の構築を引き続き進めていくということに取り組んでいきたいと思います。  その他、今、御質問いただきました現状につきましては、担当から答弁をさせます。 169 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 170 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) まず、接種の開始でございますけども、新聞報道にあるとおりでございますけども、高齢者につきましては4月の11日から始めるということでありますけども、全国に行き渡るのはその後2週間程度遅れてからということでございます。  その中で、ワクチンの配分量につきまして、今のところ古賀市にですね、どのくらい届くかということが数量的に明確には示されていないところでございます。今のところですね、我々といたしましては、当初国が示しました計画に基づいて接種の体制については構築をしているところであります。それは、最大そういう形でやっていくというところでの体制構築になってますので、今度、今報道されているとおり、ワクチンの接種量が当初少なくて、それから増えていくという場合に備えて、その体制をどう変えていくかということについて今検討をしているところでございます。 171 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 172 ◯議員(18番 田中 英輔君) ぜひですね、やっぱり量が少ないちゅうことがあるもんですから、非常に困難さがあるんだろうと思いますけども、理解を得ながら接種がスムーズに進むよう検討をお願いしたいと思います。  古賀市の65歳以上の高齢者は1万6,300人ほどです。2回の接種としますと、終わるまでにどのような見込み、あるいは目標があるのか、お聞かせいただければと思います。また、ワクチン接種が始まれば医療機関には新しい業務が加わるわけですが、日常の地域医療の維持というのが問題になるかと思います。その点についてはどのようにお考えでしょうか。 173 ◯議長(結城 弘明君) 予防健診課長。 174 ◯予防健診課長(長崎 英明君) 古賀市の高齢者は約1万7,000人おると認識しております。国が示しております接種の量によりますと、2か月と3週間で3,800人ぐらいということです。今、古賀市で接種の準備をしております。確かにですね、当初の予定ではそういうプランが出されておりましたが、現在、ワクチンの配分量、こちらのほうが示されていない関係から、ワクチンの供給量、それに応じてですね、市のほうも対応していきたいと考えております。現在、1週間にですね、市としては1,500人程度は体制が敷けるのではないかと。それの上積みを今調整を頑張ってやっているところでございます。                      〔古賀議員 退場〕 175 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 176 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) それから、もう一点の御質問、日常の地域医療の維持についてでございます。我々、今、市長はじめそれぞれですね、各医療機関にお願いをさせていただいておりますけども、当然、前提としては、通常の医療行為、これに支障がない範囲で御協力をお願いしますということでお願いをさせていただいております。場合によってはですね、多少、東医療センター等々にお願いする中で、どうしても人数的にかなりの御協力をいただかないといけないというところはあるんですけども、それによって、日常の診療行為、これに影響を及ぼさないということでお願いをしているところでございますので、市民の方々が日常的にかかる医療に支障がないようにということでは当然考えているところでございます。 177 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 178 ◯議員(18番 田中 英輔君) コロナウイルス感染症の影響で失業者は女性が男性の倍という状況になっています。これから年度末を迎え、さらに増えることが予測されております。減少していた自殺者も非正規雇用が多い女性に現れております。感染症への対応と併せて、こうした雇用や相談支援体制にもぜひ力を注いでいただきたいと思います。  2番目の子どもたちの育ちと学びの支えについてお伺いします。同じ義務教育の中学校では35人以下学級が実施されないわけです。地方自治体の努力に任せるのではなくて、子どもたちの育ちと学びを支える義務教育は国の責任で行われるよう、ぜひ意見を上げていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。また、コロナウイルス感染症の影響で雇用が縮小しておりますが、その多くは女性です。古賀市は独自の施策で独り親家庭に2回の支援給付を行っております。大変ありがたいと思います。しかし、子どもたちが安心して学校生活が送れるよう就学を援助する制度、そういったものの見直しも必要かと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 179 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 180 ◯市長(田辺 一城君) まず、国の責任において35人学級を中学校まですべきだろうという御提起については、全く私は同じ考えを持っております。現在は小学校6年生までしか国は方針を示しておりませんので、しっかりと、本市がやっているようにですね、国全体として中学校においても35人学級を実施するよう、様々な機会を通じて国に対して引き続き求めていくということに取り組んでいきたいというふうに思います。                      〔古賀議員 入場〕 181 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 182 ◯教育長(長谷川清孝君) 本市においては、先ほど第1答弁でも申し上げましたように、小1から中3まで原則35人以下学級をやっておりますので、引き続き35人以下学級をするということと、あわせて、全国の教育長会等でこれまでどおり中3まで35人以下学級にするということでの要望は上げ続けていきたいというふうに思っております。ですから、市独自で継続をするということで御理解をいただきたいというふうに思ってます。 183 ◯議長(結城 弘明君) 子どもが就学に対して安全に……。(発言する者あり)就学を支援する制度。(発言する者あり)就学、就学。中学やないですよ。就学。  ちょっと時間止めます。  もう一度質問をし直しますか。ちょっともう一度。座ったままで結構です。時間を止めて。 184 ◯議員(18番 田中 英輔君) 就学を援助する支援制度の見直しなども必要ではないかと思いますが、その点はどうお考えですかと僕はお尋ねしたんです。 185 ◯議長(結城 弘明君) 学校教育課長。 186 ◯学校教育課長兼主任指導主事(浦邉 浩志君) 就学を支援する制度につきましては、在学中に行われる就学援助と併せて進学・進級する際に行われる入学支援支度金支給制度等、現行の制度を継続する形で対応を進めることを考えております。 187 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 188 ◯議員(18番 田中 英輔君) 言葉がうまく通じませんで申し訳ありません。  現在行われております就学支援制度、就学援助は毎年800人ぐらいの子どもたちが申請をしております。しかしながら、15%程度が基準に該当せず支給されておりません。チルドレン・ファーストという立場から、ぜひ検討を加えていただきたいと思っているわけです。  コロナ感染症の休校などで不登校児童生徒の増加も見られております。新年度からGIGAスクールの本格的な運用が始まります。リモート授業も可能になるのではないかと思っていますが、このような新たな設備の利用、施設の施策、そういったものを考えることはできないでしょうか。また、児童生徒が地域で自由に遊んだり居場所にしている児童館、児童センターがございます。建設時期も古く、子どもたちが徒歩で利用するには大変難しい施設もあります。地域でも検討はされているようですが、目的に沿った、いわゆる子どもたちがいつでも来て使える、そのような施設になるよう考慮をすべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
    189 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 190 ◯教育部長(青谷  昇君) まず、就学援助制度につきましては、きめ細かな周知徹底はしていきたいと思いますので、制度を知らずに申請できなかったということがないようには努めてまいりたいと思っています。  あと、GIGAスクール等で様々なICT環境整備を令和2年度に行ったわけですが、今後はですね、それをいかに有効活用していくかということで、これは学校とも連携をしながら、特に実際現場で使う教員の方の創意工夫等がかなり重要になってきますので、必要な研修等も市として支援をしながら今後の活用に向けては努めてまいりたいというふうに思っています。有効活用できるように努めてまいりたいと思っております。  また、児童館等につきましても、子どもの行き場所・居場所として効果的に活用できるように、今後の整備の在り方も必要な関係者等の協議をしながら整備に努めてまいりたいというふうに思っております。 191 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 192 ◯議員(18番 田中 英輔君) 今、GIGAスクールを使ったことについて御回答があったんですけれども、非常に、コロナ感染症が起こって休校などもあったためか、そこんところははっきりいたしませんけれども、不登校児童というのが目につくようになっているように思います。そういう面では、今のお話だと、こういったものも活用して、例えばリモート授業、そういったものも考えてみたいということをお考えなんでしょうか。もう一度お聞かせください。 193 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 194 ◯教育部長(青谷  昇君) GIGAスクールで整備をしました児童生徒1人1台のパソコン端末につきましては、基本は授業で活用していくということを見据えていますけども、今後は、やはり長期臨時休校であったり、また不登校の子どもたちが様々な場所で活用するということも、当然見据えておりますので、リモート活用等も対応できるような形で有効活用に努めてまいりたいというふうに思っております。 195 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 196 ◯議員(18番 田中 英輔君) 第4次総合振興計画は来年度が最終年度になります。この中には子どもたちの学びや成長を支えるまちを掲げてきました。そのようなまちになるよう、ぜひ取り組んでいただきたいということを添えておきたいと思います。  防災についてお伺いいたします。高齢化が進み、高齢者がいる世帯は42%になっております。障がいを持たれた方、居住外国人などを加えますと、対応が必要な人はさらに拡大するわけです。震災から10年がたって記憶の風化、コロナの影響などもあって、非常時に対応できる訓練体制が十分かどうか非常に気にするところです。その点についていかがお考えでしょうか。 197 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 198 ◯総務部長(吉村 博文君) 訓練につきましては、行政区単位、自主防災組織単位及び校区単位──コミュニティ単位ですね、コロナの影響で今年度は実施できてないというのが現状でございます。ただ、コロナにつきましても、ある程度落ち着いてくれば、また訓練もですね、当然できるものと考えてございますので、その際は訓練の推奨をですね、していきたいと考えてございます。 199 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 200 ◯議員(18番 田中 英輔君) 高齢者のうち独居世帯は3,700世帯余りがあります。地域コミュニティの訓練、自主防災組織との連携、記憶を風化させない、そういった取組は非常に大事になっていると思います。特に、災害発生中に中心となる市役所でも、昨年の台風の際を見ておりますと、様々な課題が明らかになったと思います。市役所の訓練、そういったものを考える必要があるかと思いますが、いかがでしょうか。 201 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 202 ◯総務課長(小山 貴史君) 今年は、いわゆる豪雨とか台風等を受けまして様々な課題が見えてきておりますので、そういったことを踏まえながら、机上訓練あたりを実施していくものとの計画は考えたいというふうに思っております。 203 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 204 ◯議員(18番 田中 英輔君) 様々な防災備蓄品を用意していただいております。例えば、段ボールベッドなどがあります。実際の利用では設置に戸惑うなど、日頃の訓練が必要だなと感じたところがありました。多くの市民が電子機器を介して情報のやり取り、そういったものを行っておられます。こうしたものに必要な、避難施設にはそういったものに対応する電力施設がありません。例えば、太陽光発電、あるいは電池との組合せ、そういったものを考える必要があろうかと思います。また、情報のやり取りに必要なWi-Fiなども防災備品として整備する必要があろうかと考えますが、いかがでしょうか。 205 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 206 ◯市長(田辺 一城君) 公民館におきましては、簡易な発電機は用意はしておりますけれども、その他、今、議員御指摘いただいたですね、環境の整備、我々も必要性を認識しているものありますんで、今後ですね、検討を進めたいと思っています。(発言する者あり) 207 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 208 ◯市長(田辺 一城君) 発電機につきましてはですね、全てに整備されているという状況では、これもありません。ですから、避難所だったり指定緊急避難場所だったりについてですね、こうしたほかのものも含めた資器材等の整備について、より充実を図れるものについてですね、検討を今、進めているところであります。 209 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 210 ◯議員(18番 田中 英輔君) 急速な高齢化がやはりこのまちでも進んでいるわけです。救助などの増加も想定されます。その対応が一層向上するように求めたいと思います。  以上で質問を終わります。 211 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、会派山海会、田中英輔議員の質疑を終結いたします。  次に、内場恭子議員。                      〔内場議員 登壇〕 212 ◯議員(4番 内場 恭子君) こんにちは。内場恭子です。まず初めに、今、コロナウイルスの影響を受けられている方々、古賀市民の皆さん、また、それに対応するために頑張っていらっしゃる職員、市長、また議員の皆さん、お互いによく頑張っていると褒め合いたいと思います。第4波に向けて大きな被害が出ないようにワクチン接種が始まっておりますが、まだまだ状況が不明という点もあります。これについては努力をしていただきながら、第4波の拡大がないようにぜひ頑張っていきたいと思います。そのために、今までどおりの3密、社会的距離を取って、手指の消毒、マスクの設置、それについては頑張っていきたい、こう願いながら話を進めたいと思います。  今回は、施政方針の中のデジタル化の推進について、この必要性をお尋ねしたいと思います。施政方針には、防災福祉など様々な分野でデジタル化を推進するとあります。デジタル化の有用性については認識している部分はあります。ただ、デジタル化のみの推進でよいのかをお尋ねしたいと思います。  1、「デジタル・デバイド──スマートフォン等の情報通信技術を利用できる人とできない人との間に生じる格差の解消が重要」とある。この格差解消の方法は講習会ということがうたってあります。この開催だけで大丈夫なんでしょうか。  2点目として、デジタル機器を経済的理由で利用できない人の支援策はあるのか。  3点目、デジタル機器の活用の弊害などはどう考えるのかをお尋ねしたいと思います。 213 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 214 ◯市長(田辺 一城君) 内場議員の御質問、デジタル化の推進の必要性、についてお答えをいたします。  1点目についてお答えします。特に高齢者においては、スマートフォンなどのデジタル機器が利用できるかどうかで、その生活の質により大きな格差が生じると危惧されるため、利用を促進することが必要であると考え、その利便性やメリットなどについて啓発を行いたいと考えております。令和3年度は、高齢者への理解促進を図るため、古賀市まちづくり出前講座でスマートフォンがどのようなものかを紹介する講座を計画しております。また、高齢者のスマートフォン保有の動機づけが必要であり、その有効な手段の一つとして、福岡県がふくおか健康づくり県民運動として取り組んでいる、ふくおか健康ポイントアプリに来年度から本市も参加することとしておりまして、このようなアプリの利用促進の機会を捉えて、スマートフォンのメリットについて周知啓発を行ってまいりたいと考えております。  2点目についてお答えします。現在、国において携帯電話料金の低廉化に向けた動きもあり、デジタル通信機器に係るコストは今後低減すると見込まれますが、経済的理由でデジタル機器を利用できない方も一定数おられると考えられます。今後、国のデジタル・デバイド解消に係る施策等も注視しながら、市としてどのような実態があるかをつかみ、真に必要な支援を見極めた上で対策を講じていく必要があると考えております。  3点目についてお答えします。デジタル機器を過度に使用することによる弊害として、依存症や睡眠障がい、視力への悪影響などが一般的に指摘をされております。デジタル機器を活用することによるメリットは多大である一方、デメリットについても正しい知識の普及が必要であると認識をしております。 215 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 216 ◯議員(4番 内場 恭子君) 今、市長のほうから、デジタル化の有用性についても認識されながら、さらにデメリットについても弊害を述べていただきました。同じように考えております。  では、今、デジタル化の推進の目標とされる年代、どういう方たちをということの中で考えていくと、一つは、今、高齢者の皆さんということが出ました。ほかにもたくさんの市民の方がいらっしゃいます。では、市民の中の今どれくらいの方がスマートフォンの活用ができる状況にあるのか、Wi-Fiを使えるような状況にあるのかをつかんでいらっしゃいますでしょうか。いかがでしょうか。 217 ◯議長(結城 弘明君) 財政課長。 218 ◯財政課長(柴田 武巳君) 残念ながら、そういった資料等は持ち合わせておりません。調査がされておりません。 219 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 220 ◯議員(4番 内場 恭子君) 今日もデジタル化の話、何人も出てまいりました。その中で考えたいのは、デジタル化をするということはとてもいいことだ、しかし、Wi-Fiの設備がなければインターネットへの接続もできない。この古賀市の公共施設の中には確かにそれが活用できる部分はあるかもしれないが、古賀市全体を見回したときに、全てのところで、全ての古賀市内で、Wi-Fiの環境が整っているか。市長は、いかがでしょうか、全て整っているとお考えでしょうか。 221 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 222 ◯市長(田辺 一城君) まず、今、議員、この庁舎を念頭にですね、公共施設において一定のWi-Fiがあるというふうに言っていただいたんですけれども、とても自慢ができる状況ではないという認識も正直持っています。つまり、公共施設、また先ほど自治会の公民館等の話もありました。多くの人がですね、日常生活の中で利用する場所におけるWi-Fiの整備というのは、本市に限らずまだまだ整備が十分なされていない現状にあるという認識を持っております。この現状について改善を図る必要があると考えておりまして、今後、令和3年度中にしっかりとこうした方向性を見いだしていくことも重要な責務であろうというふうに考えております。  また、一般家庭におけるWi-Fiの整備については、もちろん詳細はつまびらかには承知はしておりませんけれども、設置をしていない各御家庭ですね、設置をしてない家も当然あろうかというふうに思います。ここが、デジタル・デバイド解消の取組の非常に重要なポイントだとも思っていまして、スマートフォンもそうですが、こういった機器について食わず嫌いで使ってない人がいないかというところが重要だと思います。ただ使っていない、入り口に立ってくれていないという、こういった人たちにしっかりとアプローチをして使ってもらう。使い始めればそんなに難しいものではないという現実もある。こういったことを勇気を持ってアプローチして、嫌われ役を買ってでも、そういった人たちにぜひ持つべきものなんですということを伝えるというのが、令和3年度、非常に重要になってくると思います。これが防災とか福祉における情報伝達の迅速性を高めると思っていますので、これは、ちょっと本気で何とか取り組んでいきたいと考えております。 223 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 224 ◯議員(4番 内場 恭子君) やはり、入り口が大切だということは分かっております。しかし、入り口に到達するためには、スマートフォンを手にしなければなりません。これ、高額なんです。それについての支援などを考えてみられてはいかがでしょうか。どうでしょうか、市長。 225 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 226 ◯市長(田辺 一城君) 最初の答弁で申し上げました、実は議員が御指摘のですね、いわゆる経済的理由で利用できない人という対象が一体どのような方であるかということを、実態をですね、つかむ必要があろうと実は思っております。スマートフォンを生活上所持するのが経済的状況から厳しいという方々が、どういう方々で、どういう状況を指して、議員も今御指摘いただいているのかというところを、我々は正直つかめていない現実がありますんで、先ほどの答弁で、市としてどのような実態があるかをつかみ、真に必要な支援を見極めた上で対策を講じていくというふうに申しております。これやっぱり個人の物、当然なりますからですね、そういったところを踏まえた上で必要な対策を講じるべきだと考えておりまして、こうした姿勢を取らせていただいています。 227 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 228 ◯議員(4番 内場 恭子君) 私の友人が、高齢の方ですが、ガラケーの携帯をお持ちでした。これが壊れた。お店に行ったら、「もう無理です。スマホに替えませんか」と言われた。金額を聞いてびっくりした。こうおっしゃる方もいらっしゃいます。全ての方が経済的理由だとは言えません。しかし、そこにはやはりデジタル化を進めるためのネックになる経済的な理由というのが存在するというのはぜひ調べていただきたいし、また、Wi-Fiの環境がどれほどあるのかというのもしっかりつかんでいただきたい、そう思います。  そうした上で、デメリット、メリットをしっかり打ち出していただきたいし、また、高齢者の方々に講演会とかその他でいろいろアピールしていくということですが、まだまだ両面を教えていただきたいと考えます。そういう、講演会などという「など」にはどういうものが含まれるかという点をお尋ねしたいと思います。 229 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 230 ◯市長(田辺 一城君) 現在、デジタル化の推進及びこのデバイドの対策についてもですね、デバイドの対策はたしか前の定例会のたしか本会議で、考えるとして表明させていただいたところです。走りながら対策をどんどんどんどん積み上げている分野でもありまして、実は、今答弁申し上げた範囲が今我々が、今日この時点で考えているデジタル・デバイドの1歩目と理解をしていただけたらと思います。そのほかにもですね、デジタル・デバイド解消に向けて、ちょっと財政の面は一旦置いといても様々な手法は考えられるとは思いますんで、ちょっと取組を展開しながらですね、より効果的・効率的なものについては検討していきたいという姿勢でおります。 231 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 232 ◯議員(4番 内場 恭子君) 災害時の話も出ておりました。今回、テレビのデータ放送を使った広報システムということで、テレビで情報を伝えるということがありました。しかし、災害時に停電をすればテレビ使えません。そういう意味で、災害時にも情報伝達ができるような災害用の防災ラジオや個別受信機などの配備、その補助が必要と考えますが、そういうお考えはないでしょうか。 233 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 234 ◯市長(田辺 一城君) ここやっぱり勇気を持ってしっかり言うべきところの一つだと思ってますが、そうしたラジオだったりですね、まず自分でそろえられる範囲が何かというのはやっぱり考えてもらうということを私たちがしっかり発信していくことも大事だと思っています。我々は公助としてできるところは何かということで、拡充はしているつもりです。  今、御指摘いただいたテレビにおけるデータ放送の活用についても、新しい試みではありますけれども、これ恒常化するというのはどうかというのはそもそも今思っています。いわゆるスマートフォンで──スマートフォンに限らず、デジタル機器によって防災等の情報は即時的に得られるという状況に市民全てになってほしいという思いがそもそもあります。ただ、それは、いきなり来月、今年、それに到達するかというと、それは現実的には難しいという認識がありますので、過渡期的な中でですね、情報伝達手段を複線化するということで、テレビの今回のデータ放送も位置づけているつもりです。  ですから、市民の皆様におかれてはですね、防災行政無線だけではない、もちろん携帯電話で状況を聞き出すこともできる、またホームページを見ることもできる、デジタル機器を使えばもっと迅速に情報を得ることができる、さらに加えてテレビのデジタル放送、dボタンを押すだけで見ることができる。ここまで、今我々やらせていただいておりますが、ほかの手段については、今般の当初予算案には当然盛り込めていないことはもちろん承知をしておりますけれども、その他の手段については、今、御自身ができることをぜひ考えていただきたいと思います。 235 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 236 ◯議員(4番 内場 恭子君) デジタル化を進めることについては、半面、人と人とのつながりも大切だと考えております。デジタル化と併用して人とのつながりを濃密にする、この考えについてはいかがでしょうか。 237 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 238 ◯市長(田辺 一城君) この間、いろいろな場で私も申しているんですが、やっぱり、デジタル機器を活用すると非常に世界観が広がる面もあるんですけれども、やはりアナログでないとつかめないこともたくさんありますんで、やっぱりハイブリットでこれを活用していく社会というのが、ウィズコロナ、そしてコロナ後の私たちの暮らしに求められると思っていますので、基本的にはそういう認識でデジタル化をしっかり進めたいと思っています。 239 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 240 ◯議員(4番 内場 恭子君) 施政方針の中に横文字、片仮名文字がたくさんあって分かりにくいという意見もあります。優しい古賀市であってほしいと思います。 241 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、内場恭子議員の質疑を終結いたします。  次に、吉住長敏議員。                      〔吉住議員 登壇〕 242 ◯議員(9番 吉住 長敏君) 今年の元旦の地元紙の特集は何か。九州各県の西日本新聞の記者が総力を挙げて特集をしたのは、「九州しょうゆ王国」でございます。テーマは郷土特集です、2021年郷土特集。このように、年末年始、帰りたかったであろう、帰省したかったであろう実家であるとか家族の元への思いをはせながら、記者たちは特集を組んだものと思います。私は、そのことをまねながら、郷土愛の醸成というテーマで質疑をしたいと思います。  1、郷土読本、「(仮称)私たちのこが」のその編集概要及び活用範囲は。  2、中心市街地道路に愛称を付してはいかがですか。  3点目、浜大塚線の跨線橋に、例えば玉虫架橋などと愛称化を図ってはどうでしょうか。  以上、よろしくお願いします。 243 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 244 ◯市長(田辺 一城君) 吉住議員の御質問、郷土愛の醸成について、お答えをいたします。  1点目についてお答えします。郷土読本の編集につきましては、小学生も含め、市民の誰にでも分かりやすい表現で、暮らしについて統計資料や写真を用いたり、歴史や名所、旧跡、文化財に昔話、有名人などを紹介したりする内容構成を考えております。活用範囲としては、広く市民の皆様に見ていただけるようホームページでの閲覧ができるようにし、また、歴史資料館で郷土学習資料として活用し、冊子として必要な方には販売をする予定であります。さらに、小学3年生を対象に学校の授業でも活用できるように配付し、家庭で活用していただくことも視野に入れております。  2点目についてお答えします。道路に愛称をつけるには、道路や町並みが持つ役割や特色を見いだし、市民の皆様に愛着を持ってもらうことが必要であると考えております。今後、景観を含めた道路整備を行いながら、市民の皆様に親しみが持てるまちづくりを進めていく上で、参考にさせていただきます。  3点目についてお答えします。浜大塚線は平成15年度に事業認可を受け、来年度完成する予定であり、その間、地域の皆様をはじめ、様々な市民の方々に御協力をいただいた事業でもあります。跨線橋の愛称化につきましては、市民の皆様の御意見を伺いながら、今後検討をしてまいります。 245 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 246 ◯議員(9番 吉住 長敏君) 西日本新聞の元旦特集は、僕もびっくらぽんといいますか、ぶち抜きの8ページありました。すごい特集だと思いました。私どもが市政を考える上で非常に参考になる、ニビシ醤油があるわけですから、大いに参考になると思います。  さて、今の回答の中で、再質問させていただきます。まず、冒頭の郷土愛の問題でございますけど、2016年9月の私の一般質問、郷土愛を育む教育施策のテーマで、市史編さんと連動した小中学生副教材の展望を求めておりました。その際、教育長は就任2年目であったろうと思いますけれども、副教材化するということは考えておりませんということだったと思います。心の変容についての御見解を伺います。 247 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 248 ◯市長(田辺 一城君) 申し訳ありません。今御披歴いただいた答弁について、私は初めて知ったところではありますが、郷土読本の作成とこれを学校現場においてですね、子どもたちへの教育における副読本として使用するということにつきましては、私の公約の中にも盛り込まれているものでありまして、私自身は、こういった視点で取り組むべきということで、市長就任後、教育委員会、教育長ともお話をさせていただきながら、この取組につながっているというところであります。 249 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 250 ◯教育長(長谷川清孝君) 副読本についての御返答ですけれども、心の変容はというふうに私自身に問われておりますので。学校だけで使う副読本としては作りませんという答弁をその当時させていただいたと思います。議員から御紹介いただきました福津市のもの、あるいは宇美町のもの、様々私も……。それから糸島市、そういうふうな、学校で主に使う副読本としての教材は私も読ませていただいて参考にしています。  作るからには、先ほど第1答弁でも市長のほうが申しましたように、文字が読めるくらいのお子さんから御高齢の方まで、全ての人が読める古賀市の読本にしたいという思いはその当時からございました。それに併せて、市長が就任された後、副読本という言葉を使われておりましたけども、私としては、副読本という形じゃなくて今回の名前に至ったのは、郷土読本というふうな名称にさせていただきまして、学校でも使える、主に御家庭の中で古賀市のことをよく知ってくださいという読本に作り上げていくという思いで、今回の運びになったというふうに御理解をいただきたいというふうに思います。 251 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 252 ◯議員(9番 吉住 長敏君) ありがとうございました。そこで、「やさしい福間町の歴史」、私も愛読書なんですけれども、1点お伺いしたいのがですね、当初ですからあえて申し上げますが、これは立派だと思いますが、福間町の時代──2003年なんですね、これ、できましたのは。なので、私が、最初走り出すときから申し上げておきたいんですけれど、非常にいいことなので、すばらしい取組なので、これを今年度だけとかで終わりにしちゃ駄目ですよということを申し上げたいわけです。持続可能な、やっぱりこれから先の未来を背負っていく子どもたちが郷土のことを愛着を持てるように、未来永劫にこれを作っていくと、刷新していくということの基本的な方向をですね、僕は明らかにしてもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。 253 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 254 ◯教育長(長谷川清孝君) 今のことに対応してお答えをいたしますが、5年に1回、改訂版を出していくということで考えております。5年に1回というのは、人口とかそういうふうなものも入っておりますので、国勢調査の明くる年に改編をしつつ、そして古賀市の有名人等も載せるように今計画をしておりますので、その都度都度見直しをしたり、特に歴史的分野については、考古学については変わってくることもございますので、そういうふうな差し替え、修正、加筆をしながらですね、5年に1度改訂版を出し続けたいというふうには現時点では思っております。 255 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 256 ◯議員(9番 吉住 長敏君) いい回答をいただきました。非常にその姿勢はスタートラインでは大事なことだと思います。ありがとうございました。  2点目に移ります。私はですね、いろいろお金をかければたくさんできる事業はありますけど、そうそうお金をかけなくともですね、みんなから喜ばれる、ああそうだなと、ふるさとを思いたくなるなといったような、ソフト事業というのは少なからずあると思うんですね。それが愛称化なんですよ。多世代にも分かる、子どもから大人まで分かるということです。2011年から提起しておりました。なぜこれまでね、進まないのかなと思っているんですよ。ちょうどいい機会じゃないですか。私はね、今やるべきじゃないかと思いますが、やる気持ちはもう……、今から検討するんですか。市長、それぐらいの判断はあっていいんじゃないですか。どうでしょうか。
    257 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 258 ◯市長(田辺 一城君) 道路に愛称をつけるというソフトの取組で、福岡市の道路もですね、こうした愛称がついている箇所もありますよね。こうしたことというのは、恐らく愛称をつけるプロセスにおいても、市民の皆様のやっぱり自分の住んでいるまちのことを考える機会にもなりますし、まさに郷土愛を醸成する取組として非常にいい取組ではないかと私は受け止めさせていただきましたので、先ほどの答弁でも参考にさせていただきたいという答弁をさせていただきましたし、道路でもある浜大塚線の跨線橋につきましては、市民の皆様にも御意見賜りながらですね、今後検討したいという答弁をさせていただいたところです。 259 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 260 ◯議員(9番 吉住 長敏君) プロセスのこと、私も分かります。ただですね、やっぱり職員がたくさんいるんですよ。職員がそれくらいのことはね、やっぱりどんどんどんどんもう……。随分以前に提案しているわけですから、そういうことはね、やっぱり積極的にやっぱり打ち出していくような仕組みがあっていいんじゃないでしょうかね。再考を求めたいと思いますね。これは、ぜひともね。中川洋子さんという方が、ハスの花をモチーフにした、染物作家がおられます。そういったハスの花通りとかね、いいんじゃないかなと思いますが、いかがですか。 261 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 262 ◯市長(田辺 一城君) 個別具体の議員の御提案の名称について回答することは難しいんですけれども、少なくとも、そうした名称を道路等に愛称か、愛称をつけるという営みは非常に私は前向きに捉えておりまして、先ほど来の答弁をさせていただいているところであります。しっかりと御提起を受け止めて検討をしていきたいと思います。 263 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 264 ◯議員(9番 吉住 長敏君) 頭ががちがちになったらいかんと思うんですね。やっぱり、せっかく道ができるわけですから、橋ができるわけですから、頑張ってください。 265 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、吉住長敏議員の質疑を終結いたします。  次に、竹下司津男議員。                      〔竹下議員 登壇〕 266 ◯議員(10番 竹下司津男君) 竹下司津男でございます。久々の登壇に大変緊張いたしておりますが、通告に従いまして質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  今回は、施政方針の中で重点的に言及されております新型コロナウイルス感染症対策に的を絞っての質問とさせていただきます。文中用いられております、新型コロナウイルス、コロナ禍、ウイルスなどのコロナ関連の文言を全部数えさせていただきましたところ、合わせて32か所もございました。さきの臨時議会でも田辺市長が感染症対策を最優先事項と答弁されていた意気込みを強く感じるところでございます。  さて、一昨年の令和元年12月、中国武漢で発生した新型コロナウイルスが世界を席巻し、ヨーロッパ各国、アメリカなど各地から伝わる重症患者の映像や御遺体の様子が、我々日本人の恐怖を増長させました。そして、国内でも、ダイヤモンド・プリンセス号に端を発したコロナ騒動が数々のメディアから発信され、我々の視覚に強いインパクトを与えてまいりました。また、世界各地で実施される都市封鎖、すなわちロックダウンや国内でも発せられる臨時休校指示や緊急事態宣言など、過去に経験したことがない出来事が瞬く間に私たちの日常生活を大きく変貌させ、マスクや消毒、検温、またソーシャルディスタンスが当たり前の日常を創出させました。私が小学6年生のとき、亡き母と映画館に鑑賞に出かけた、草刈正雄、オリビア・ハッセー主演の「復活の日」という、ウイルスパンデミックを題材とした邦画をリアルにほうふつとさせる悲惨な世界が現実のものとなるのではないかという一抹の不安が、一時的に頭をよぎったこともありました。  そのような状況の中、各国でワクチン開発が進み、国内でも政府がワクチン確保に向けて、昨年より海外製薬会社との契約を鋭意進めてまいりました。現在、医療従事者を中心にワクチン接種が国内でも始まっており、さきの臨時議会で可決しましたように、いよいよ高齢者にもワクチン接種が始まります。一方、コロナウイルス感染症は、第2波、第3波の峠を越え、県内では2度目の緊急事態宣言も今週より解除され、幾分落ち着きを取り戻してきたようにもうかがえます。欧米人に比べ、日本人の感染者数・重症者数・死者数は相対的に見ても大幅に少なく、BCG接種が要因なのか、元来日本人が保持している遺伝子が要因なのか、何が功を奏しているのか明確には分かりませんが、既に集団免疫を獲得しているという話もございます。  このような状況の中、ワクチンが本当に必要なのかという意見があることも事実です。私は、ワクチン反対論者ではございませんが、一般的なワクチンと比較しても人体を通しての十分な治験が実施されているとは言い難い状況の中、人類史上初めての遺伝子組換えワクチンを体内に取り込むことでもあり、これにつきましては、様々な角度から十分な情報を市民に提供しておくべきではないかと考えます。  たまたまですが、昨夜、基礎疾患・アレルギー症状なしの60代医療従事者の女性が2月26日のワクチン接種から3日後の3月1日にくも膜下出血で死亡したという、気になるニュースが飛び込んでまいりました。ワクチンとの因果関係はまだはっきりと判明しておりませんが、今後注視すべき事例であると考えます。  今回の集団接種は市民一人一人の命に関わる大変重要な取組だと認識しておりますので、今後の古賀市でのワクチン接種における留意点と課題について、市長にお尋ねしたいと思います。 267 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 268 ◯市長(田辺 一城君) 竹下議員の御質問、新型コロナウイルス対策について、にお答えをいたします。  新型コロナウイルスのワクチン接種の課題といたしましては、ワクチンの配分量が見通せないこと、接種体制の確保、多くの市民に接種していただくことと捉えており、国や県の動向を踏まえ、県や医師会などと連携し、適切に対応していきたいと考えております。また、留意点といたしましては、現時点で3種類のワクチン使用が想定されており、ワクチンの種類ごとに保管方法や接種間隔などの違いがあることから、接種にあたり、市民の皆様に混乱が生じないよう、正確で必要な情報を速やかに提供することが重要であると考えております。 269 ◯議長(結城 弘明君) 竹下議員。 270 ◯議員(10番 竹下司津男君) 御答弁ありがとうございます。市長は積極的に今回ワクチン接種をなされる予定でしょうか。 271 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 272 ◯市長(田辺 一城君) ワクチンはしっかり接種をしたいと考えております。 273 ◯議長(結城 弘明君) 竹下議員。 274 ◯議員(10番 竹下司津男君) メリットも多いと思いますが、またデメリットのほうも多々見受けられます。このメリット、デメリットを踏まえた市民への情報提供体制は万全と言えるでしょうか。 275 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 276 ◯市長(田辺 一城君) 今後、様々郵送物等も発生してきますが、やはり議員御指摘のように初めてのことでありますので、正しく恐れるということが私たちには求められると考えております。そうした意味で、このワクチンの接種について、先ほど申し上げました、正確で必要な情報をですね、デメリットと表現するかは分かりませんが、でき得る限りですね、様々な情報を市民の皆様に提供をして、接種を御判断をいただくということが大切だと思っています。 277 ◯議長(結城 弘明君) 竹下議員。 278 ◯議員(10番 竹下司津男君) 承知いたしました。関係する職員の皆様には大変な御苦労、御尽力をいただきますが、あらゆる角度からの正しい情報提供・周知を徹底していただきたいと思います。よろしく……。 279 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、竹下司津男議員の質疑を終結いたします。  以上で、施政方針に対する質疑を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。                       午後2時31分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後2時45分再開                       〔出席議員19名〕 280 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  これより議案審議に入ります。            ────────────・────・────────────   日程第3.第2号議案 古賀市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定について        第3号議案 古賀市地域包括支援センターの包括的支援事業の実施に係る基準等に関する条例の制定              について 281 ◯議長(結城 弘明君) 日程第3、第2号議案古賀市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定について及び第3号議案古賀市地域包括支援センターの包括的支援事業の実施に係る基準等に関する条例の制定についての2議案を一括して議題といたします。  これより一括して大綱質疑に入りますが、ただいまのところ通告はありません。質疑ございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 282 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。  ただいま議題となっております第2号議案及び第3号議案の2議案は、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。各委員長におかれましては、最終日の本会議において審査結果の報告を願います。            ────────────・────・────────────   日程第4.第4号議案 古賀市固定資産評価審査委員会条例等の一部を改正する条例の制定について        第5号議案 古賀市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定について        第6号議案 古賀市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について        第7号議案 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例等の一部を改正する条例              の制定について        第8号議案 古賀市特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定について        第9号議案 古賀市予防接種健康被害調査委員会設置条例の一部を改正する条例の制定について        第10号議案 古賀市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について        第11号議案 古賀市立テニスコート設置条例の一部を改正する条例の制定について        第12号議案 古賀市国民健康保険条例及び古賀市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定に              ついて        第13号議案 古賀市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制              定について 283 ◯議長(結城 弘明君) 日程第4、第4号議案古賀市固定資産評価審査委員会条例等の一部を改正する条例の制定についてから、第13号議案古賀市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定についてまでの10議案を一括して議題といたします。  これより一括して大綱質疑に入ります。質疑の通告がありますので発言を許します。  まず、紙谷由香議員。 284 ◯議員(16番 紙谷 由香君) 皆さん、こんにちは。第9号議案古賀市予防接種健康被害調査委員会設置条例の一部を改正する条例の制定についての大綱質疑を行いたいと思います。  新型コロナウイルス感染症のワクチン接種については、今や世間の人たちの一番の関心事となっています。古賀市においても例外ではないと思います。2月中旬から医療従事者へのワクチン接種が始まりました。古賀市にある福岡東医療センターでのワクチン接種の映像もありました。市民の皆さんも、自分はいつ接種できるのか、新型コロナウイルス感染症の終息への突破口として、皆さん心待ちにされていることと思います。職員の皆さんにつきましては、ワクチン接種のための準備も大変であろうと思います。予防接種はほかにも、インフルエンザをはじめ、小児への各種予防接種もあります。この古賀市予防接種健康被害調査委員会設置条例をこのタイミングで改正する理由は何ですか。そして、その背景は何かを伺いたいと思います。 285 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 286 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 紙谷議員の第9号議案に対する御質問にお答えいたします。  今回の改正については、新型コロナウイルスのワクチンによって、万が一、健康被害が発生した場合、本委員会において調査されることになることから、接種が開始される時期に合わせ行うものでございます。また、背景といたしましては、全ての案件に市長が対応するのではなく、案件に応じて柔軟に対応する必要があることから、市長を市職員に変更するものです。 287 ◯議長(結城 弘明君) 紙谷議員。 288 ◯議員(16番 紙谷 由香君) この条例は昭和52年制定だったと思うんですけれども、それ以降、今まで、予防接種をされた方の健康被害だったりとかという、委員会での何かありましたでしょうか。 289 ◯議長(結城 弘明君) 予防健診課長。 290 ◯予防健診課長(長崎 英明君) こちらで確認している分は2件でございます。 291 ◯議長(結城 弘明君) 紙谷議員。 292 ◯議員(16番 紙谷 由香君) 今回の理由としては、やはり誰もが経験したことのないウイルスに対してのワクチン接種のため、専門的な知識の医療体制の強化だったりとかというのも一つの理由になっているのかと思うのですけれども、先ほども言いましたように、今まであった委員会なので、それなりのもっと背景があるのではないかと思うのですが、いかがですか。 293 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 294 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 第1答弁で申し上げましたのが背景でございまして、新聞報道等、マスコミ報道ですね、で見ても、やはり副反応というのが起こるというのはかなり報じられているところでございまして、基本的には大体その副反応で収まるということで、大きな健康被害というのは想定はされてないところでありますけども、やはりまだまだどういったものかというところもよく分かっていない部分もやっぱりございますので、そういったものに備えるという意味での改正でございます。 295 ◯議長(結城 弘明君) 紙谷議員。 296 ◯議員(16番 紙谷 由香君) 予防接種に対しては、今言われましたように副反応の不安等もあり、受ける・受けないは個人の判断に任せてあります。古賀市においても、スムーズなワクチン接種ができるよう願います。 297 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、通告者の大綱質疑は終わりました。ほかに質疑ございませんか。  内場議員。 298 ◯議員(4番 内場 恭子君) 第10号議案の古賀市介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてを質問いたします。  まず、この条例の制定、第8期のほうの保険料の制定ということになっております。そこでお尋ねです。第7期──2018年から2020年度の分の保険料、基準月額4,800円を今度は、基準月額5,100円に引き上げるということで、300円の引上げになっております。この理由等について、高齢者の増加等が見込まれるというふうな説明もあっておりました。それ以外にも様々な要因があるかと思いますが、この引上げについての考えをもう一度確認したいと思います。  さらに、第7期の保険料の収入、さらにこの3年間で使われた分につきまして、過不足があったのか、要するに保険料が足りなかったのかという点を確認したいと思います。  もう一点、第8期、保険料を引き上げることで、高齢者の皆さんの人口が増えるだろうということもありますが、何か介護サービスの向上、要するによいサービスが増えるというようなことがあるのかという点を確認したいと思います。 299 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 300 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 1点目、2点目について私のほうからお答えをさせていただきます。3点目は担当課長のほうからお答えをさせていただきます。  まず、引上げの考えについてでございます。計画のほうにもお示しさせていただいておりますとおり、保険料の見込みに当たりましては、いわゆる要介護認定者の数でありますとか、総合事業の利用者の数、こういったものを推定いたしまして、その方たちが使われるサービスの見込みを見込んで給付費が幾らになるかということで見込んでおります。その上で、いろいろ国から入ってくるお金でありますとかというものも見込んで、3年間幾らかかるのかということをまず出させていただいた上で、それを被保険者の数等で割った金額がこの結果ということでございます。前回の計画期間中において想定した金額はもうちょっと上がるだろうということで見込んでおったわけでございますけども、今回、実際に算定した結果、そこまで上がらなかったということについては、本当に市民の皆様のいろんな努力のおかげだろうということで感謝をしているところでございます。  それから、2点目でございます。過不足があったのかということでございますけども、結果として基金が前期の末から比べますと増えているということでございますので、そういった意味では、保険料が不足をしたということではないということでございます。 301 ◯議長(結城 弘明君) 介護支援課長。 302 ◯介護支援課長(星野 美香君) 3点目、介護サービスの向上でございますが、来年度から地域包括支援センターを3か所増設するというのが、大きなサービスの向上だというふうに考えております。 303 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 304 ◯議員(4番 内場 恭子君) 市民の皆さんから見てみると、300円であっても……。市のほうは、これ以上予想していたのが少なめになった、頑張ったというふうなことを述べられるかもしれません。しかし、市民からしてみたら、300円でも値上がりなんですよね。それについて、市長、いかがお考えでしょうか。サービス向上も認められると言いながら、基金は積み上がる、過不足はなかったという回答があるということについては、私、非常に問題と考えるんですが、いかがですか。 305 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 306 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 本当に、コロナ禍でですね、市民の皆さんいろいろ御苦労なさっている中で、300円といえども値上げということで、我々としても本当に、非常に、何と言いますかね、苦渋の決断ではございます。ただし、やはり今後2040年ぐらいまではですね、まだまだ古賀市においてもいわゆる後期高齢者が増加をしていくという中で、そういう将来的な安定的な運営ということを見据えた中では、今回300円ですけどもちょっと上げさせていただくということには御理解をいただきたいというふうに思います。  基金につきましては、前期より積み上がっているということでありますけども、ただ、新聞等でも言われていますとおり、コロナ禍において、かなり高齢者の方が自宅に引き籠っているという状況がございます。その反動といいますか、そのことによって、いわゆる高齢者のこの先ですね、の健康状態がかなり心配されているということで、そういった意味で、介護保険給付、この辺が来年度以降伸びるのではないかということも我々は想定をした上で、今回の金額に設定をさせていただいたということでございます。どうか御理解をいただきたいと思います。 307 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
    308 ◯市長(田辺 一城君) 今、部長が答弁いたしましたとおりですね、確かに市民の皆様にですね、今よりも御負担をお願いしなければならないというところにつきましては、私といたしましても苦しいところではありますけれども、先ほど答弁を部長がいたしましたような背景、事情があり、社会全体の問題でもありますので、どうぞ御理解をいただけるように、今後も説明を尽くしていきたいと考えています。 309 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 310 ◯議員(4番 内場 恭子君) 丁寧な説明というのはもちろん必要になってくると思います。ただ、説明をしても、やはり保険料の引上げというのは非常に痛いものだと思います。特に基準月額ですから、負担の重い方たちにとっては、基準額が何倍かになっている方にとっては、全体としてはそんなにないだろうというふうにおっしゃるかもしれませんけど、やはり大きなものがあると思います。介護保険というのは確かに皆さんで支える分です。でも、今度は、そこに対してコロナの影響があるというのであれば、介護保険とはまた別の部署でそういう費用を見ていただく必要もあるというふうに私は強く考えております。市民の方に対してきちっとした説明を十分にやっていただくことを強く望みます。 311 ◯議長(結城 弘明君) ほかにございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 312 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。  ただいま議題となっております第4号議案から第13号議案までの10議案は、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。各委員長におかれましては、最終日の本会議において審査結果の報告を願います。            ────────────・────・────────────   日程第5.第14号議案 令和3年度古賀市一般会計予算について        第15号議案 令和3年度古賀市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について        第16号議案 令和3年度古賀市国民健康保険特別会計予算について        第17号議案 令和3年度古賀市後期高齢者医療特別会計予算について        第18号議案 令和3年度古賀市介護保険特別会計予算について        第19号議案 令和3年度古賀市水道事業会計予算について        第20号議案 令和3年度古賀市下水道事業会計予算について 313 ◯議長(結城 弘明君) 日程第5、第14号議案令和3年度古賀市一般会計予算についてから、第20号議案令和3年度古賀市下水道事業会計予算についてまでの7議案を一括して議題といたします。  これより一括して大綱質疑に入ります。質疑の通告がありますので発言を許します。  奴間健司議員。 314 ◯議員(1番 奴間 健司君) それでは、来年度の当初予算の中で、3件、大綱質疑をさせていただきます。  1件目は、第14号議案令和3年度古賀市一般会計予算についてであります。この予算には、市民の切実な要望に応えたものが幾つも盛り込まれていると受け止めております。担当部署の皆さんによる積上げ作業に心から感謝するとともに、市長の最終決裁を高く評価したいと思います。本当にお疲れさまでした。その上で、予算案が全体的に最適化されているのか、また、将来見通しをしっかり持っているのか、執行体制は大丈夫か、さらに昨年の決算認定審査の結果がどう反映しているのか、疑問点を解明するために質疑いたします。  1)予算規模は前年度比4.2%増の225億2,300万円、過去最大となりました。この予算案を議会提出に至る審議経過の説明を求めます。あわせて、過去最大規模となった要因、市の財政状況評価について、説明を求めます。  2、市税収入は66億5,700万円で、前年度比5.9%、4億1,371万2,000円もの減収見込みとなっています。その要因、市財政に与える影響について説明を求めます。事業費のさらなる精査が必要と思いますが、どのような精査を行ったのか、減額や先送りがあったのか、説明を求めます。  3、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種は最も大きな予算です。財源の不足や国からの情報提供の遅さ、会場確保の困難さが指摘されていますが、古賀市はどういう状況でしょうか。また、保健福祉部は高齢者の保健事業と介護予防の一体実施、機構改革などの同時進行の予定です。混乱は起きないでしょうか。ワクチン接種担当の体制強化を予定していますか。説明を求めます。  4、私は昨年9月の決算認定討論で、ア、地球温暖化の緩和と適応対策、イ、がん検診受診率向上対策などを提言しました。この2点はどう反映されたか説明を求めます。  5、薬王寺の温泉施設インキュベーション促進事業に8,543万円が計上され、昨年9月補正予算と合わせて1億3,743万円になります。国の新たな交付金を活用するとはいえ、事業の見通しや将来の市財政に与える影響を心配する声が市民の中にあります。この予算決定の審議経過、同事業の将来見通し、関係団体・関係者との協議経過について、説明を求めます。  2件目は、第16号議案令和3年度古賀市国民健康保険特別会計予算について、大綱質疑します。  この予算は前年度比0.2%減の60億8,900万円となっています。私は、昨年9月定例会の国民健康保険特別会計決算認定討論で、次の3点を求めました。ア、医療費の分析に基づく的確な対応策の実施、イ、若い世代、小学校4・5年生と中学2年生、16歳から29歳までの若者からの健診チャンスの実現、ウ、監査から指摘のあった詳細な制度設計、以上について、当初予算案にどのように反映されたか説明を求めます。  3件目は、第18号議案令和3年度古賀市介護保険特別会計予算についてです。  この予算は、前年度とほぼ同額の42億5,500万円となっています。私は、昨年9月定例会の介護保険特別会計決算認定討論で、次の3点を求めました。ア、健康づくり推進員の増員、イ、認知症対応策の徹底、ウ、保健師や管理栄養士など専門職の本領を発揮できる職場環境、以上について、当初予算案にどのように反映されたか説明を求めます。  2点目に、保健福祉部の機構改革が予定されており、介護支援課がなくなる予定です。介護保険特別会計の管理はどうなる予定なのか、説明を求めます。  以上3件について、答弁を求めます。 315 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 316 ◯総務部長(吉村 博文君) 奴間議員の第14号議案に対する御質問にお答えします。  1点目についてお答えします。令和3年度一般会計予算につきましては、各課からの予算要求後、総務部審査、三役査定を経て、編成しております。過去最大規模となった要因は、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種や古賀北中学校大規模改修等の普通建設事業費の増加などによるものです。市の財政状況については、厳しくなりつつあるという認識は変わっておりません。  2点目についてお答えします。市税の減収につきましては、新型コロナウイルス感染症の様々な影響により生じるものと考えており、当然、市財政への影響はありますが、新型コロナウイルス感染症対策減収補填特別交付金や減収補填債の活用などにより、影響を軽減することにしております。また、事業については、必要性や効果、事業費を精査した上で、予算計上しております。  3点目についてお答えします。まず、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種に係る費用につきましては、全額国が負担するとしながらも、自治体ごとに上限額が設定されており、場合によっては市の負担が生じる懸念があることから、必要な費用については全額国が負担とするよう、機会を捉えて国に要望しております。  次に、国からの情報提供につきましては、国としても初めての事業であることからやむを得ない部分はあるものの、必要な情報が速やかに届かないことや度重なる変更がなされることに対し、臨機応変に対応しているところです。また、会場確保については、今のところ特に問題は発生しておりません。  さらに、一体的実施及び機構改革につきましては、昨年度から関係課で十分協議を重ねていること、また事業量に応じた職員配置を予定していることから、混乱は生じないものと考えております。ワクチン接種の体制については、2月までは3人体制、3月からは職員を1人増員し、4月からはさらに1人増員予定とし、業務量に応じ、体制の強化を行ってまいります。  4点目のアについてお答えします。地球温暖化の緩和と適応策に関連する事業は、公共施設を対象にしたものと市民を対象にしたものの2つの視点で事業化を図っています。地球温暖化防止推進事業では公共施設の省エネルギーを推進する取組を、市民を対象にした環境負荷低減意識啓発事業では持続可能な地域社会づくりをめざすための啓発や講座などの事業費を計上しています。  4点目のイについてお答えします。がん検診の事業費としては、受診者数の増加に向け、継続受診に効果がある電話勧奨や乳幼児健診などの機会を捉えての周知、「けんしん割」などのインセンティブの充実などの取組を計上しております。また、新たに集団健診において40歳の節目年齢の方の健診費用を無料とし、受診者の増加につなげてまいります。  5点目についてお答えします。インキュベーション促進事業に係る予算につきましては、総務部審査、三役査定を経て、編成しております。同事業の将来見通しにつきましては、政府が昨年12月末に地方創生テレワーク交付金を創設し、地方への新しい人の流れの創出、地方における魅力ある働く環境、新しい生活様式に必要なテレワークの地方での普及等により、国全体のリスクとして顕在化した東京圏一極集中の早期是正、分散型社会の構築をめざす方針が示されており、この機会を逃さず捉え、施設の充実や入居・利用企業の誘致を積極的に展開することとしています。商工会や観光協会、近隣の旅館経営者の皆様には、公募型プロポーザルの実施前に実施内容等の説明をさせていただいているところであり、その他の関係者についても必要に応じ、随時協議を行っているところです。 317 ◯議長(結城 弘明君) 市民部長。 318 ◯市民部長(清水万里子君) 奴間議員の第16号議案に対する御質問にお答えします。  アについてお答えします。医療費はその内訳に診療費や薬価代、入院時の食事代など様々なものがあり、それぞれの給付実績に基づいて保険財政の推計や保険事業としての対策を練ることは大切であり、医療費の分析は必要なものと認識しております。1人当たりの医療費の分析に基づく的確な対応策については、医療費が増加している要因として、高齢化、医療の高度化、高額薬剤の保険適用など、そういったものにつきましてはどれも一保険者での対応は困難であるとは考えております。本市では、糖尿病や高血圧性疾患、いわゆる生活習慣病が費用、件数においても上位を占めていることから、予防が可能な生活習慣病に対する対応策に取り組んでおります。  平成31年度の総医療費の内訳では、約45%が生活習慣病関連疾患となっており、そのうち約40%が高血圧や糖尿病などの血管を傷める疾患となっております。本市では、糖尿病の病院受診率が県内でも高いため、健診結果を基に特に糖尿病の発症及び重症化予防に注力しており、市民講座や糖尿病予防教室での発症予防、個別の保健指導による重症化予防など、行動変容を促す取組を実施しております。また、医療費の適正化のためにジェネリック医薬品の普及啓発に係る費用や多くの種類の薬を服用されている方への訪問健康相談の費用などを計上しております。以上のように、今年度に引き続き来年度も的確な対応策を講じてまいりたいと思っております。  イについてお答えします。子どもから高齢者まで切れ目のない健康意識の向上につながるような取組を行うことは重要と考えており、子どもから大人まで全ての年代で健康づくりに取り組めるよう、市民参画の下策定した健康チャレンジ10か条の普及促進に努めているところです。次年度については、現在実施している30歳から74歳の方に加え、国が進めている高齢者の保険事業と介護予防の一体的実施に取り組むこととしており、まずはその年代の方から注力していきたいと考えております。  ウについてお答えします。監査委員からは、平成31年度国民健康保険特別会計決算において、4億円ほどの利益が出ており、詳細な制度設計が必要ではないかと提起されたところです。その内訳は、単年度収支では繰越金で2億円、財政調整基金積立で2億円となっております。繰越金には次年度に精算する費用などが含まれております。財政調整基金積立金は、急激な保険税の上昇を抑えたり、給付費の変動などに備えるものであり、国民健康保険特別会計に必要なものであると考えております。今後も、適正な保険税の設定などを行い、国民健康保険の円滑な運営に努めてまいります。 319 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 320 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 奴間議員の第18号議案に対する御質問にお答えします。  1点目についてお答えします。  ア、健康づくり推進員につきましては、本年同様、養成講座を開催することで増員に努めてまいります。  イ、認知症対応策につきましては、認知症高齢者が徘回された場合に早期発見につながるよう、GPS機器を貸し出す補助事業を新たに行うなど、認知症施策の強化を図っております。  ウ、保健師等の専門職につきましては、現在も専門知識と経験を生かして職務を遂行しているものと考えており、今後とも力を発揮できるよう職場環境づくりに努めてまいります。  2点目についてお答えします。介護保険特別会計の主たる管理は、介護保険係が属する課において行います。 321 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 322 ◯議員(1番 奴間 健司君) 再質問はちょっと分けながら進めたいと思いますが、まず、第14号議案に対する再質問です。  市長にお尋ねしたいと思いますが、古賀市の財政状況についての評価であります。厳しくなりつつあるという認識は変わらないということでありました。これまで、市財政には大きな事業に取り組む余力があるという見解が示されてきたかと思います。この認識については、この来年度の当初予算を編成するに当たっても変わらないでしょうか、お尋ねしたいと思います。  2点目は、事業費の精査について市長にお尋ねいたします。市長は、収支改善を意識し、事業の優先順位を厳に判断し、選択と集中による予算配分を行った。一方で、将来の税収増加をめざし、やるべき事業に果敢に取り組むと述べております。  そこでお尋ねいたします。優先順位を判断する基準については、午前の施政方針に対する質疑の答弁の中で、総合的に勘案するというお話がありましたが、やや一般的なのでもうちょっとお聞きしたいと思います。健康づくりとか地域づくりなど、将来的に必要な分野に対する意識的な配分という基準はお持ちだったんでしょうか。ややもすると、いろんな事業を足し合わせた予算編成になっていないか、10年後の古賀市の状態を予測し、バックキャスティングの手法で今どこに投資をすべきかという明確な意識、それに基づく職員間での議論があったのか、市長にお尋ねします。  一方で、果敢に取り組む事業とは一体何を指しており、この当初予算に反映しているのかお尋ねします。それらは、将来の税収増につながるという推計、試算は持っているのかどうかも併せてお尋ねします。さらに、これからの時代、新しい言葉なんですが、カーボンフットプリントという言葉──二酸化炭素の足跡という言葉が今大事な基準になっています。いろいろな事業、いろいろな商品を求める場合に、どれだけCO2を発生したのか、そういったデータを基に取捨選択を行うという価値観が生まれております。いろいろな開発をしても、税収増につながっても、一方でCO2をたくさん伴うようであれば、それは未来にとって不幸なことだと思います。そういった基準を含めて果敢に取り組む事業とは何を指しているのか、お尋ねします。  次に、新型コロナワクチンについて市長にお尋ねいたします。  2月27日の報道によると、全国知事会の調査で、国の補助金額の目安では財源が不足すると答えた都道府県が半数近かったとのことであります。先ほどの部長答弁でも、「この当初予算でも市の負担が生じる場合があるので」という答弁がありました。非常に気になるところであります。それに対する対策は万全の対策を打たれるのか、お尋ねしたいと思います。  また、会場選定や人材確保についても、「全て決定」「半数以上決定」を合わせても20%足らずという結果が出ていました。古賀市はパーセントで言うと何%まで到達しているのか、お尋ねしときたいと思います。  また、体制問題についてですが、答弁では、3月そしてまた4月には、3人体制が4人、そして4月以降はもう一人で5人ということなんでしょうかね、ということで、2月2日の臨時会で横田副市長が答弁された、業務量に応じて強化を図りたいということはやられているということは確認しました。ただし、その人員が予防健診課内の異動ではないのか、予防健診課の中でやりくりをするような体制になっていないか、気になっております。結局、コロナ対策、ワクチン体制がそこに過度に集中し、通常業務が、やりたいことはいっぱいあるけど、やることができないという職員のジレンマを生み出してないか、非常に心配しておりますが、この点についても市長の見解を求めたいと思います。  次に、2件目の第16号議案の再質問です。  健康づくりについて、市長の答弁をお願いしたいと思います。特定健診受診者数なんですが、2019年度2,956人、2020年度1,982人、1,000人近い減少となっています。当然これは新型コロナの影響ではありますが、その結果がまた悪循環として市民の健康状態の悪化をもたらすのではないかということが危惧されます。担当課はコロナ対応も集中し、職員自身の健康状態も心配になっています。恐らく今の体制では、私が求めているような子どもから若者の特定健診という新たな取組を始めることは難しいのではないかと感じています。粕屋地区のある自治体では、何年か前から子ども健診をスタートさせましたが、最初に受診した小学校5年生の子どもたちが来年は中学2年生になるということで、来年度はその追跡調査をする意味で、中学2年生にも健診を拡大しようという動きを聞きました。大変心強く思いました。  そこで、市長にお尋ねします。この予算と体制の範囲で、新たな子ども健診を進めることは可能でしょうか。少なくとも2022年度──令和4年度を視野に準備を進める環境を保障してほしい。市長に期待をいたしますが、市長の答弁を求めます。  3件目、第18号議案の再質問です。  施政方針の中で市長は、認知症の厳しい現状や予測について残念ながら触れておりません。もし自分が認知症になったらどうしたらいいのか、家族が、あるいは若年性のアルツハイマーに家族がかかったときどうしたらいいかという不安を持っている方が大変多くいらっしゃいます。そういった危機感を基に来年度の予算の中で、先ほどGPSの貸与という新たな取組の報告はいただきましたが、やっぱり少しこの現状認識に対する危機感、あるいは認知症になっても安心して住めるまち、認知症かも分からないというときに安心して相談できる体制を、今まで以上に強める必要があると思うんですが、この予算の範囲、体制で可能なのか、市長の見解を求めたいと思います。  ちょっと多岐にわたっておりますが、まず最初の再質問に答弁をお願いしたいと思います。 323 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 324 ◯市長(田辺 一城君) 奴間議員の再質問にお答えをしてまいります。  まず、第14号議案に係るところであります。  1つ目、財政の状況に係る認識でございます。まず、財政状況につきましては、厳しくなりつつあるという認識は変わっておりません。その上で、大きな事業を行っていく余力があると従来私答弁しておりますけれども、その認識に変わりがないかということでございましたが、この点も変わりはございません。一つ、様々、もちろん総合的に判断しますけれども、例えば市債の借入れにつきましては、やはりこれ県内でも本市は低いほうでもあります。これだけではないですけれども、例えばこういったものもあって、財政状況に対する評価は大きく変わっていないということをまず申し上げておきます。  2番目、事業の精査に係るところになります。今回、予算編成をするに当たりまして、私が市長就任後に始めましたけれども、10月1日に市長メッセージも発しております。各職員においては、この市長メッセージをきちんと読んだ上で、事業の可否についてもそれぞれ判断をし、今回、事業構築を図っているというふうに考えております。その上で最終的には私が査定をいたしますので、三役等も入った、三役査定と呼んでいますけれども、その場で総合的に判断をして結論を見いだしているというところであります。  特に議員が、関心を持っていただいております健康づくりと地域づくりの推進に係る部分においてもですね、私ども、健康・安心というものも市政運営の大きな3つの軸の一つに置いております、この健康・安心に係る部分の中に入ってくる部分もありますが、今回の当初予算の中でも、この健康づくりと地域づくりをしっかりと進めていくという内容を盛り込ませていただいております。バックキャスティングの議論という御質問ありましたけれども、少なくとも、10年、一定先の未来にこのまちがどうあるべきかということを考えた上で、この事業の健康づくりや地域づくりといった分野の推進を図る取組も盛り込ませていただいているというところであります。  3つ目、果敢に取り組む事業、何を指しているかということですが、大きく結論を言うと全てではありますけれども、それでは答弁になりませんので、あえて例えば申し上げますと、やはり企業誘致については果敢に取り組んでいくべきだと、持続可能性を高めるためにしっかりとやっていくべきだというふうに考えております。ですからこそ、今在家をはじめとする様々な市内のエリアの土地利用転換に励みながら、また私もトップセールスをしながらですね、事業者へのアプローチもさせていただいているところでありまして、しっかりと本市に企業を一層誘致をしていくということは、持続可能性を高める意味で果敢に取り組むべき事業であると言えると思います。  4番目は、新たな視点をいただいておりますが、当然ですね、持続可能な地球・世界をつくっていく上で、CO2の排出を抑制していくということは、これからの社会、大前提になると考えておりますし、これ、小泉環境大臣も言っていましたけれども、やはりこれが経済成長のチャンスでもあるという視点で、これから私たちは、脱炭素に取り組みながら、新たな産業も形成していくという時代の過渡期にあると私も考えております。  そうした意味において、脱炭素をめざしながらまちづくりを進めていくということは、非常に重要な視点だと考えています。一方で、今、経済活動は現に行われております。本市にも多くの企業が立地をし、頑張っていただいておりますので、ただこれだけの視点で今現在を語るというのはなかなか厳しいかというふうには思ってはおりますけれども、今後めざすべき将来像としては、私は今申し上げたところは持っているところであります。  5番目、ワクチンに係る御質問であります。今回のワクチン接種に限らずですけれども、国が全国家的に行う事業で、結果として地方自治体が国の号令に従ってやっているのに負担をしなければならないという状況が、現実として過去も起きてきています。これは、私は地方自治体として「いかん」という声をしっかりと国に伝えていくべきだと考えております。この間も、全国知事会もですね、そうしたことを伝え、一定の回答を国からも示してもらっているところもありますが、引き続きですね、このワクチン接種、まだ不確定要素もありますから、自治体負担が生じないようにということは我々、私は市長会にも属しておりますので、その立場から継続して求めていきたいと考えております。  ワクチンに係るですね、ほかの事務の進捗状況や人員体制等の状況につきましては、担当から答弁をさせていただきます。  第16号議案に係る御質問にお答えをいたします。子どもから若者への特定健診の実施、現在の組んでいる予算と体制でできるのか等の御質問でございます。昨年来、答弁をさせていただいているところでありますけれども、もちろん何もかんもできたらそれはいいんですけれども、我々としてはできるところからしっかりと前に進めていくという姿勢で、次年度については、現在実施している30歳から74歳の方に加えて、国が進めている高齢者の保険事業と介護予防の一体的実施に取り組むということとしておりまして、まずは、その年代の方から注力していくべきというふうに考えて取り組んでいます。  なお、健康づくりの推進に関して、子どもに対するアプローチの重要性はもちろん私も認識しておりまして、特定健診ではない形でも、まず意識を子どもたちに持ってもらうという取組は本市でも既にやっていることもありますので、今やっていることをしっかりとまずは子どもたちに対しては実施しながら取り組んでいきたいというふうに考えています。  第18号議案、認知症に係る安心して相談できる体制づくりというのは、大きく議員のおっしゃっている部分の重要性は認識をしています。しっかりと認知症への不安を解消できるように取り組んでいくということがまず必要だとは思っておりますので、次年度以降もしっかり取り組んでいきたいと考えます。 325 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 326 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) それではまず、第14号議案のワクチン接種に係る職員体制の件でございます。3月に1人増員した職員、それから4月にもう一人増員をする予定である職員につきましては、課内の異動ではなく純粋に増員ということでしていただくということでございます。  それから、第18号議案、ただいまの市長の答弁、ちょっと若干補足をさせていただきますと、相談しやすい体制の構築という話、認知症に係る相談のしやすい体制の構築という話でありますけども、御案内のとおり、地域包括支援センターをより住民に身近なところで3か所増設するということでありまして、それぞれ3か所とも違う事業者のほうにお引き受けいただきますけども、中でも、一つのある事業者においては認知症についてかなり専門的な医療等も行っているところでありますので、そういったところの力も借りながらですね、しっかりとそういう方に対して対応してまいりたいというふうに考えております。 327 ◯議長(結城 弘明君) 予防健診課長。 328 ◯予防健診課長(長崎 英明君) 第14号議案の接種について、私のほうからお答えさせていただきます。  基本的に、国が示しておりました、2か月と3週間で高齢者を打ち終わりなさいというのが最初出ていたんですけど、それによると、週3,800回、古賀市では打ち終わるとその基準に達すると、そういうことでございます。現在、私どもで今カウントできているのは週1,500回くらいでございます。ただ、それは当初の予定では4月から不足なくワクチンがまず届くというのが前提になったと思いますので、現在ではワクチンが徐々に少量ずつ届いている状況。ただ、今後十分な量が届いてきた場合にどうするのかというところで、現在、個人医療機関とさらなる積み増しの交渉・調整を行っておるところです。  また、練度が上がってきたり、正体がまず──正体といいますか、ワクチンのですね、練度が上がってくれば、さらなる積み増し、それも図れるのではないかと思います。医療機関とですね、連携を密にしながら、市民に対して迅速に適切に接種できるよう努めたいと思います。 329 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 330 ◯議員(1番 奴間 健司君) ちょっと時間が経過していますので、ちょっと後、効率よくしたいんですが、第14号議案のもう一つの再質問を市長にさせていただきます。  昨年、決算認定で提言した結果がどう反映したのかという点であります。詳細はまた検討したいんですが、なかなか新しい事業費として計上されているというわけではないんだけども、職員の皆さんが来年度こういったテーマについて果敢に挑戦していただけることを期待しながらお尋ねしたいんですが、一つは、地球温暖化に対する対応策であります。  施政方針の質疑でもございました。近隣のある自治体の市長は、来年度の施政方針でゼロカーボンシティ宣言を行い、その具体化のための対策を進めると打ち出しておられました。市長は先ほどの答弁の中では、ただ宣言するだけでは意味がないので、やるべきことをというような趣旨の答弁でありました。市長も御覧になっていると思うんですが、昨日閣議で地球温暖化対策推進法の改正案が閣議決定され、今国会での成立をめざしていると言われています。2050年のゼロカーボンを法に明記したと報道されています。という意味で、この来年度、新たな事業費としては計上されてないけども、やはり、そういったものを来年度中に打ち出して、めり張りの利いた対策を推進するということを期待したいんですが、市長の認識を求めときたいと思います。  がん検診なんですが、先ほど40代の無料というようなことをちょっと耳にして、ちょっと詳細は特別委員会でも確認したいと思いますが、市長の施政方針では、胃がん検診が、例えば2019年1,769人が、2020年1,348人、421人も激減したという実態がございます。こういったことについて、やはり危機意識を持って、来年度は2019年度並みの実績を、そしてそれ以上の実績をやっぱり目標にする必要があると思います。この提案されている予算案の中で、体制の中で、それだけの補強策というのは可能なのか、市長の見解をお願いしたいと思います。  もう一点目は、温泉施設のインキュベーションです。先ほど申し上げたように、あれよあれよという間に初期投資が1億4,000万円近くに膨れ上がりました。これは、本当に必要不可欠な初期投資額と言っていいのか、市長の認識をお聞かせください。また、契約期間である5年間の誘致事業者の見込み、それに伴う収支見込みについては、後にこの議案は特別委員会に付託される予定ではありますが、我々議会としてもその収支見込みをきちんと審査するだけの見込みが出来上がっているのか、そしてその中に5年間市の持ち出しはあるのかないのか、こういったことについてですね、検討できる材料を提示する準備ができているんか、市長の見解を求めたいと思います。  第16号議案についての、もう一回お尋ねをしたいと思います。一体実施など法で義務づけられたものはまず優先して実施し、しかるべきときに子どもや若者の健診を検討するという認識が市長から示されております。今日もそれが変わりありません。では、来年度、その検討する作業、そのことを排除しない方針で臨んでいただきたい。少なくとも2022年度──令和4年度には、もう一歩でも進むということを来年度予算の中で、体制の中で、着実に進めていただくことを期待するわけであります。  一体実施など、法的に義務づけられたということは、どの自治体も同じです。しかし、この特定健診の重要性に気がついた自治体では、国に言われる前に小学生・中学生の健診をスタートさせている自治体があるのも現実です。古賀市もぜひそこに着手することを期待したいんですが、市長の認識をお聞かせいただきたい。いつまでもそれに着手することはできないのか、少しでも着手することができるのか、そこについての市長の答弁をお願いいたします。  第18号議案の再質問は会計の管理です。先ほど、介護保険係が所属する課が担当するという答弁がありました。恐らくそれは現予防健診課、名前がどうなるか知りませんが、その課ではないでしょうか。そうすると、その課は、第4款の担当と同時に介護保険の会計も担当することが予想されます。機構改革によって、従来の2つの課が担っていた業務が1つの課の課長が担うということが考えられませんでしょうか。私は、そういったところに過度な集中が行われると、また長期的な健康づくりの施策づくりが後回しになるんじゃないかということを危惧していますが、来年度のその担う体制について、過度な負担が集中しないか危惧するんですが、市長の見解を求めときたいと思います。
    331 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 332 ◯市長(田辺 一城君) まず、第14号議案に関わる部分で、地球温暖化対策の視点で古賀市としての取組の強化に係ることについてお答えをいたします。ゼロカーボンシティの宣言ですね、これをぜひ古賀市としてもすべきだという御提起でありますけれども、私どもといたしましても、昨年来、このゼロカーボンシティというものについて、我々もしっかりと宣言をして、市民の皆様と共に環境対策をさらに推進していくべきではないかという認識は持って、庁内で検討を進めてきているという経緯があります。ただ、先ほども申し上げたように、宣言すればいいという話ではありませんので、そこに実効性たらしめる我々の姿勢、取組というのも大事になると思っておりますので、そうしたことも我々の中で今検討を進めながら、ゼロカーボンシティ宣言というものができるようにですね、取組を進めていきたいと考えております。  がん検診の部分につきましては、担当から答弁をさせていただきます。  薬王寺温泉の地域資源を活用したインキュベーション促進事業に係る御質問でございます。本投資につきまして、必要不可欠なものと考えているかという御質問であります。本市が持続可能なまちとなっていく上で、また小野地域の振興、まち全体の振興を図っていく上で、この御提案させていただいている予算は必要不可欠なものであると考え、今回御提案をさせていただいております。  考え方といたしましては、国策でもある地方への新しい人の流れの創出だったり、地方における魅力ある働く環境の整備だったり、テレワークの地方での普及だったり、東京一極集中の打破、地方分散型社会の形成に資する、国策に資する取組だとも考えておりますし、また、昨日たまたま昼休みでしたんで県議会の本会議をネットで傍聴もさせていただきましたが、服部副知事の答弁、自民党県議団の皆様に対する答弁の中にも、やはり県としても企業誘致とテレワークの推進のため、企業のサテライトオフィス設置やリスク回避のための機能分散の動きに迅速に応えていくということ、そして、人と企業の受皿として選ばれる福岡県となれるようしっかり取り組んでいきたいと、こうした取組については市町村ともしっかり連携を図っていきたいといった趣旨の御発言、答弁を服部副知事もされておりまして、やはり県としても、この、長年実現がなかなか難しかった地方分散型社会の形成というものを、このコロナ禍のピンチをチャンスに転じてですね、やっていくべきだという認識でおられるというふうに認識をしております。こうした時代の要請をしっかりと捉えながら、それを実効性たらしめるために必要不可欠な予算であると考え、お諮りをさせていただいておるところでございます。  16号議案についての小中学生の健診に係る質問でございますが、ちょっと排除という言葉が議員から使われましたけれども、我々、様々なですね、取組を検討する中で、あらかじめ何かを排除するという姿勢は持っておりません。また、先ほど申し上げたように、子どもに対する健康意識の醸成というものも重要な事項であるという認識は持っておりますので、そうした意識は持っているということはきちんとお伝えをしながら、検討を引き続き進めていきたいと考えております。  最後の保健福祉部における機構改革についての御懸念を示していただいておりますが、この機構改革については、保健福祉部長をトップとしてですね、部内でこの1年、様々な業務の在り方だったりを検討した上でですね、体制の案を固めてきておりますので、そうした意味において、議員の御懸念を示されるところも理解はもちろんできるんですが、それは乗り越えられる、大丈夫だというものに仕上げているものであります。  ほかの部分については、それぞれ担当に答えさせていただきます。 333 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 334 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) それでは、第14号議案、がん検診についてのお尋ねにお答えいたします。  今年度、対前年のですね、がん検診の受診者が大きく減少しているという点につきましては、我々の認識といたしましては、やっぱりコロナの影響というふうに捉えております。そうは言いましても、近年、若干ですけども、本年度をちょっと除いたところで言いましても、若干検診の受診者が多少減少傾向にあったのかなというふうに思っているところであります。そういった意味で、まずちょっとこのコロナの影響という点におきましては、来年度もですね、まだやっぱり引き続き残るんであろうというふうに思っておりますので、ちょっと来年度すぐそれ以前の受診者数に戻るというところはなかなか我々としても期待できない部分もあろうかなというふうには思っていますけども、ただやはり、我々といたしましても、がん検診を受診していただくということはやはりとても大事なことだというふうに認識いたしておりますので、先ほど第1答弁で申し上げましたとおり、40歳の節目の方の健診費用、これを無料にして、まず入り口のところを無料にすることで、その後、継続的にですね、がん検診を受診していただくということでの新たな取組を開始させていただくところであります。  それ以外の取組につきましては、従前どおり、若干ですね、インセンティブを強化したりというものもありますけども、引き続き注力いたしまして受診者数の向上に努めてまいりたいというふうに考えております。 335 ◯議長(結城 弘明君) 経営戦略課長。 336 ◯経営戦略課長(大浦 康志君) 第14号議案、薬王寺のインキュベーションの促進事業の件でございますけれども、収支見通しと審査の材料ということでございましたけれども、私ども、今、様々な変動要素がございますけれども一定の試算したものというのは持ってございますので、お示しをしていきたいと思います。 337 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 338 ◯議員(1番 奴間 健司君) あとは詳細、特別委員会のほうで審議したいと思いますが、インキュベーションでもう一点だけなんですが、地元の同業者、あるいは校区の地域の代表の方々、あるいは観光協会や商工会、こういった関係団体との、ただ説明をしているというだけではなくて、やっぱり協力関係というのはこの事業が成功するかどうか、大変重要だと思います。どこかから誘致さえすればいいという話じゃないと思うんですね。先ほどの答弁では、公募型プロポーザルの前に説明はしたという話が聞こえたので、やっぱり本来は、連携協力を築くためには、やっぱりそういったことをしっかり話し込む必要があるんじゃないかと思うんです。そこんところはどうお考えなのかですね。一方的説明だけだったのか、お互いに意見を戦わせながら連携協力を探ったのか、あるいはこれからも探っていくのか、そこんところはちょっと市長にしっかりお聞きしときたいと思います。  念のために申し上げますが、私ども、昨年この予算に反対したのは、収支見込みが全く示されなかった中で5,000万かけて大丈夫なのかという視点でした。もし今回きちんと議論に堪えられる収支見込み等が出されれば、それを審議した上での判断だと思いますので、それはあえて付け加えときたいと思いますので、地域との連携の点だけ市長の見解を求めて終わっときたいと思います。あと2つの件については、詳細質疑はまた特別委員会で行っていきたいと思いますので結構です。お願いします。 339 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 340 ◯市長(田辺 一城君) 本事業につきまして、やっぱり、新たなですね、取組であるということでありますんで、様々なですね、御質問、御懸念があるのは承知をいたしながら進めさせていただいております。先ほど経営戦略課長が答弁しましたようにですね、皆様に、変動要因もいろいろあるんですが、現時点ででき得る想定だったり、お話しできることをきちんとお示ししながらですね、理解が求められるようにしっかりやっていきたいと思います。  その上で、今、議員がおっしゃっていただいた、やはり地元──地元というか私たち古賀市民としっかり連携していく、地域との連携ということが大事ではないかと。信頼関係の醸成だったりすると思います。この点は、御指摘のとおりだというふうに思っております。私どもが先行事例としてお聞きしている取組においてもですね、やはり地元に進出した事業者がしっかりと入っていくということをやはり前提としなければならないという意識で取り組んでおられます。直接私もそういった話を聞いております。ですから、私たちのこのまちにしっかりと溶け込んでいくということが、本当にこの事業の中長期的な成否にもつながってくると思いますので、そこはすごく大切にして、この事業を進めていきたいと思っております。 341 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、通告者の大綱質疑は終わりました。ほかに質疑ございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 342 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。  お諮りします。ただいま議題となっております第14号議案から第20号議案までの7議案については、委員会条例第6条第1項及び第2項の規定により、予算審査特別委員会を特別委員18人で設置し、これに付託の上、今会期中の審査といたしたいと思いますが、御異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 343 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。  よって、第14号議案から第20号議案までの7議案は、予算審査特別委員会を特別委員18人で設置し、これに付託の上、今会期中の審査とすることに決定いたしました。  ただいま設置されました予算審査特別委員会の特別委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長を除く全議員を指名いたします。            ────────────・────・────────────   日程第6.第21号議案 令和2年度古賀市一般会計補正予算(第9号)について        第22号議案 令和2年度古賀市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)について        第23号議案 令和2年度古賀市国民健康保険特別会計補正予算(第5号)について        第24号議案 令和2年度古賀市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)について        第25号議案 令和2年度古賀市介護保険特別会計補正予算(第3号)について        第26号議案 令和2年度古賀市水道事業会計補正予算(第3号)について        第27号議案 令和2年度古賀市下水道事業会計補正予算(第3号)について 344 ◯議長(結城 弘明君) 次、日程第6、第21号議案令和2年度古賀市一般会計補正予算(第9号)についてから、第27号議案令和2年度古賀市下水道事業会計補正予算(第3号)についてまでの7議案を一括して議題といたします。  これより一括して大綱質疑に入ります。質疑の通告がありますので発言を許します。  田中英輔議員。 345 ◯議員(18番 田中 英輔君) 第21号議案令和2年度古賀市一般会計補正予算(第9号)について御質問いたします。内容は、疾病予防対策事業費の中のがん検診委託についてでございます。  今、同僚議員から随分このことについて詳しい質問があり答弁もありましたので随分分かったんですが、いわゆるこの補正予算の説明の中には、受診者見込み減による減額という形で説明されております。がんは主要死因の中で最も多くを占めておりまして、第4次総合振興計画では主な施策を疾病予防の早期発見・強化として、具体的にはがん検診の受診者を増やす取組を強化する、2021年の検診目標は1万2,200人、2020年度の予算では9,805人という受診見込みを立てておりました。  一般的には、現在のコロナ感染症で医療を必要とする人が受診をためらうというような状況が見られて、将来重篤になるということが危惧されておりますが、こういったこともここの中には反映されているのかなと思うわけです。ただ、がん検診は早期発見をスローガンにしてきただけに、受診者のこういう減少は非常に気になるところです。単純にこの補正される額から予算額を計算してみますと、約20%ほどになります。これを単純に人数に換算してみると、約2,000人くらいの減になるのかなという気がするわけです。  そういう意味で、今後の見込み、将来の影響、そういったものをお聞かせいただければと思います。 346 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 347 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 田中議員の第21号議案に対する御質問にお答えいたします。1点目と2点目について併せてお答えいたします。  新型コロナウイルス感染症の影響から受診を控える方が一定数あり、本年度はがん検診の受診者数が当初予定数より減少する見込みです。このことにより、がんと診断される方を見逃すおそれがあり、がんの早期発見に影響を与える可能性があることから、次年度におけるがん検診の事業としては、受診者数の増加に向け、継続受診に効果がある電話勧奨や乳幼児健診などの機会を捉えての周知、「けんしん割」によるインセンティブの充実などの取組を計上しております。また、新たに集団健診において40歳の節目年齢の方の健診費用を無料とし、受診者の増加につなげてまいります。 348 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 349 ◯議員(18番 田中 英輔君) 先ほどもお話があって、今、今後の対策ということを御説明いただいたんですけれども、私もかかりつけ医で毎年検診を受けておりますが、聞くところによりますと、医療機関によってはがん検診を中止される、そういう機関もあるようでございます。こちらとしては一生懸命、受診してくださいという勧奨をいろいろな形でやっているんですけども、受けていただくほうがそういうような形になっております。そういう対策というのは何か考えられているんでしょうか。 350 ◯議長(結城 弘明君) 予防健診課長。 351 ◯予防健診課長(長崎 英明君) まず、医療機関で実施されるということは医療機関の意思と思われます。ただ、医師会から検診の重要性、その辺はきちんと通知がなされているものではないかと思います。私どもとしてもですね、検診を受けないリスクとコロナにかかるリスク、その辺を考えて市民が迷ってやっぱり受けないというところもあると思いますので、検診を受けないリスク、この辺をですね、しっかり伝えて検診につなげていきたいと、そのように考えております。 352 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 353 ◯議員(18番 田中 英輔君) それはよく分かるんですけれども、やはりやっていただく側がなければ、私たちも幾ら希望してもなかなか難しいところがあるかと思います。ぜひ、営業──営業というのは表現が悪いかもしれんけれども、やっぱり受けていただく医療機関がやっぱりなければこれは進まないわけですから、ぜひやっぱりそういう面でも対応を取っていただきたいということだけお願いしたいと思います。 354 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、通告者の大綱質疑は終わりました。ほかに質疑ございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 355 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。  お諮りします。ただいま議題となっております第21号議案から第27号議案までの7議案については、委員会条例第6条第1項及び第2項の規定により、補正予算審査特別委員会を特別委員18人で設置し、これに付託の上、今会期中の審査といたしたいと思いますが、御異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 356 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。  よって、第21号議案から第27号議案までの7議案は、補正予算審査特別委員会を特別委員18人で設置し、これに付託の上、今会期中の審査とすることに決定いたしました。  ただいま設置されました補正予算審査特別委員会の特別委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長を除く全議員を指名いたします。  ここで暫時休憩いたします。                       午後4時04分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後4時35分再開                       〔出席議員18名〕 357 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  ただいま休憩中に、予算審査特別委員会及び補正予算審査特別委員会の委員長及び副委員長の互選をお願いしておりましたので、その結果報告を願います。  事務局長。                      〔清原議員 入場〕 358 ◯事務局長(渋田 倫男君) それでは、報告いたします。  予算審査特別委員会委員長、森本義征議員、副委員長、内場恭子議員。補正予算審査特別委員会委員長、井之上豊議員、副委員長、紙谷由香議員。  以上のとおりであります。 359 ◯議長(結城 弘明君) 予算審査特別委員会委員長、補正予算審査特別委員会委員長におかれましては、最終日の本会議において審査結果の報告を願います。            ────────────・────・────────────   日程第7.第28号議案 福岡県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体の数の増加及び福岡県市町村職              員退職手当組合規約の変更について 360 ◯議長(結城 弘明君) 日程第7、第28号議案福岡県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体の数の増加及び福岡県市町村職員退職手当組合規約の変更についてを議題といたします。  これより大綱質疑に入りますが、ただいまのところ通告はありません。質疑ございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 361 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。  ただいま議題となっております第28号議案は、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。委員長におかれましては、最終日の本会議において審査結果の報告を願います。            ────────────・────・────────────   日程第8.第29号議案 古賀市固定資産評価審査委員会委員の選任について        第30号議案 古賀市教育委員会教育長の任命について        第31号議案 古賀市固定資産評価員の選任について        第32号議案 古賀市農業委員会委員の任命について        第33号議案 古賀市農業委員会委員の任命について        第34号議案 古賀市農業委員会委員の任命について        第35号議案 古賀市農業委員会委員の任命について        第36号議案 古賀市農業委員会委員の任命について        第37号議案 古賀市農業委員会委員の任命について        第38号議案 古賀市農業委員会委員の任命について        第39号議案 古賀市農業委員会委員の任命について        第40号議案 古賀市農業委員会委員の任命について        第41号議案 古賀市農業委員会委員の任命について        第42号議案 古賀市農業委員会委員の任命について        第43号議案 古賀市農業委員会委員の任命について        第44号議案 古賀市農業委員会委員の任命について        第45号議案 古賀市農業委員会委員の任命について 362 ◯議長(結城 弘明君) 日程第8、第29号議案古賀市固定資産評価審査委員会委員の選任についてから、第45号議案古賀市農業委員会委員の任命についてまでの17議案を一括して議題といたします。
     これより質疑に入りますが、ただいまのところ通告はありません。質疑ございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 363 ◯議長(結城 弘明君) 質疑を終結いたします。  お諮りします。ただいま議題となっております第29号議案から第45号議案までの17議案は、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決に入りたいと思いますが、御異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 364 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。直ちに採決に入りますが、採決は1議案ごとに押しボタンにより行います。  第29号議案古賀市固定資産評価審査委員会委員の選任について、淀川治氏を選任することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 365 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 366 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第29号議案古賀市固定資産評価審査委員会委員の選任については、淀川治氏の選任に対し同意することに決定いたしました。  次、第30号議案古賀市教育委員会教育長の任命について、長谷川清孝氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 367 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 368 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第30号議案古賀市教育委員会教育長の任命については、長谷川清孝氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  第31号議案古賀市固定資産評価員の選任について、柴田武巳氏を選任することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 369 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 370 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第31号議案古賀市固定資産評価員の選任については、柴田武巳氏の選任に対し同意することに決定いたしました。  第32号議案古賀市農業委員会委員の任命について、渡孝志氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 371 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 372 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第32号議案古賀市農業委員会委員の任命については、渡孝志氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  次に、第33号議案古賀市農業委員会委員の任命について、秋山博敏氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 373 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 374 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第33号議案古賀市農業委員会委員の任命については、秋山博敏氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  第34号議案古賀市農業委員会委員の任命について、元満壽次氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 375 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 376 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第34号議案古賀市農業委員会委員の任命については、元満壽次氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  第35号議案古賀市農業委員会委員の任命について、横大路一将氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 377 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 378 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第35号議案古賀市農業委員会委員の任命については、横大路一将氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  第36号議案古賀市農業委員会委員の任命について、渋田安広氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 379 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 380 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第36号議案古賀市農業委員会委員の任命については、渋田安広氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  第37号議案古賀市農業委員会委員の任命について、中野喬輔氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 381 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 382 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第37号議案古賀市農業委員会委員の任命については、中野喬輔氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  第38号議案古賀市農業委員会委員の任命について、西孝則氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 383 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 384 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第38号議案古賀市農業委員会委員の任命については、西孝則氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  第39号議案古賀市農業委員会委員の任命について、渋田佳規氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 385 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 386 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第39号議案古賀市農業委員会委員の任命については、渋田佳規氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  第40号議案古賀市農業委員会委員の任命について、高原尚広氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 387 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 388 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第40号議案古賀市農業委員会委員の任命については、高原尚広氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  次、第41号議案古賀市農業委員会委員の任命について、安武昇氏を任命することに対し同意を求める件について賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 389 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 390 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第41号議案古賀市農業委員会委員の任命については、安武昇氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  第42号議案古賀市農業委員会委員の任命について、村山令子氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 391 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 392 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第42号議案古賀市農業委員会委員の任命については、村山令子氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  第43号議案古賀市農業委員会委員の任命について、荒牧奈緒子氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 393 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 394 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第43号議案古賀市農業委員会委員の任命については、荒牧奈緒子氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  第44号議案古賀市農業委員会委員の任命について、松崎久則氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 395 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕
    396 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第44号議案古賀市農業委員会委員の任命については、松崎久則氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  第45号議案古賀市農業委員会委員の任命について、長崎隆児氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 397 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。                       〔賛成者18/18〕 398 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第45号議案古賀市農業委員会委員の任命については、長崎隆児氏の任命に対し同意することに決定いたしました。  ここでお諮りします。本日の会議はあらかじめこれを延長したいと思いますが、御異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 399 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認め、会議を続けます。            ────────────・────・────────────   日程第9.第46号議案 古賀市議会基本条例の一部を改正する条例の制定について        第47号議案 古賀市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について 400 ◯議長(結城 弘明君) 日程第9、第46号議案古賀市議会基本条例の一部を改正する条例の制定について及び第47号議案古賀市議会会議規則の一部を改正する規則の制定についての2議案を一括して議題といたします。                〔奴間議員・井之上議員 正副委員長席に着席〕 401 ◯議長(結城 弘明君) これより大綱質疑に入りますが、ただいまのところ通告はありません。質疑ございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 402 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。                  〔奴間議員・井之上議員 自席に着席〕 403 ◯議長(結城 弘明君) お諮りいたします。ただいま議題となっております第46号議案及び第47号議案の2議案は、委員会付託を省略し、最終日の本会議において質疑、討論、採決を行いたいと思いますが、御異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 404 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。よって、第46号議案及び第47号議案の2議案は、委員会付託を省略し、最終日の本会議において質疑、討論、採決を行うことに決定いたしました。            ────────────・────・──────────── 405 ◯議長(結城 弘明君) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                       午後4時58分散会            ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...