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2019-12-16 令和元年第4回定例会(第5日) 名簿
2019-12-16 令和元年第4回定例会(第5日) 本文

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  1. 古賀市議会 2019-12-16
    2019-12-16 令和元年第4回定例会(第5日) 本文


    取得元: 古賀市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-09
    2019年12月16日:令和元年第4回定例会(第5日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                       午前9時30分開議                       〔出席議員18名〕 ◯議長(結城 弘明君) おはようございます。これより本会議を再開いたします。            ────────────・────・────────────   日程第1.諸報告 2 ◯議長(結城 弘明君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。  以上で、諸報告を終わります。            ────────────・────・────────────   日程第2.一般質問 3 ◯議長(結城 弘明君) 日程第2、一般質問を行います。  順次、質問を許します。  平木尚子議員。                      〔平木議員 登壇〕 4 ◯議員(11番 平木 尚子君) おはようございます。公明党の平木尚子です。  まずは、古賀市で幼少期、青年期を過ごされ、アフガニスタンで復興支援を続けてこられた中村医師のこのたびの訃報に際し、大変に悲しくて残念でなりません。心より御冥福をお祈り申し上げます。中村医師は、医師でありながら、アフガニスタンでは砂漠で水を引き、緑の大地に変え、報道によると約60万人の方の生活を支えるという活動をしてこられたということです。私は、以前古賀市で講演をされたときに、会場に行けず、申しわけないことに、このたびの訃報に接し、中村医師が1987年から難民救済のため、アフガンで巡回診療を開始し、2000年夏、深刻な干ばつが広がるアフガニスタンに命の水をとの思いで、長年にわたり命がけで活動を続けてこられた御功績の詳細を詳しく知りました。  現在、地球規模で取り組まれている持続可能な社会──あるべき本来の姿であり、環境と貧困を同時に解消することなど──の構築に向けて、単なる言葉や知識だけでなく、実際に実情を見て、命の底からのあふれる思いの活動だったこと、アフガニスタンの地元の方々にも本当に信頼をされていたことに深い尊敬の念を抱いております。  さて、このたび来年度の予算編成のスタートに当たって、市長としての基本方針が出され、広く発信されておりましたが、来年度の古賀市の方向性や市長のお考えがわかりやすくなっています。その中には、少子化、超高齢社会、経済活動の活性化と雇用拡大、定住促進の実現、地域公共交通網形成計画、インバウンドの増大等があります。また、持続可能な都市に向けた経営方針を念頭に置くこと、令和4年度から10年間を期間とする第5次古賀市総合計画の策定過程では、SDGsの視点を取り入れることも重要ともあります。その上で、来年度さらに配慮し、市民にとって住みやすいまちとなりますよう、以下市長のお考えを伺います。  1、障がい者の方などが必要とされる読書バリアフリー法について、どのように取り組まれますか。  2、障がい者、高齢者の外出促進の一助である社会福祉協議会のバスの運用について、どのように考えられますか。
     3、多文化共生では、海外の方も住みやすくなるための取り組みは。  以上、市長に答弁を求めます。 5 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 6 ◯市長(田辺 一城君) 平木議員の御質問、令和2年度予算編成方針に問うについてお答えをいたします。  1点目についてお答えします。令和元年6月に視聴覚障害者等読書環境の整備の推進に関する法律──いわゆる読書バリアフリー法が施行されました。本市では、この法律の施行前から支援の取り組みを行っておりますが、今後、同法の規定に基づいて、具体的に国の基本計画が策定されることになりますので、国や県の動向を踏まえつつ、ニーズに応じた読書環境の整備について検討していきたいと考えております。  2点目についてお答えします。障がい者や高齢者の外出を促すことは、地域参加のきっかけや地域とのつながりづくりに重要であり、その外出を支援することは、地域福祉の推進につながると認識をしております。社会福祉協議会のバスにつきましては、地域福祉の推進を図るため、社会福祉を目的とした事業及び社会福祉活動に対する市民の参加を支援する一助として運営されていると考えております。  3点目についてお答えします。本市の現状としましては、環境課において、英語版のごみの出し方パンフレットを備えているほか、窓口等で外国人との意思疎通が円滑に行えるよう、携帯型翻訳機を3台導入し、庁舎、サンコスモ、生涯学習センターにそれぞれ配備をしております。今後、外国人が住みやすい環境としていくためには、自治会と行政の間で問題意識の共有化を図り、地域の中で共生をどう進めていくかを考えたり、外国人を雇用している企業の方々を中心に行政と連携を図り、そこに働く従業員の皆さんに日本の習慣や文化、暮らしについて理解してもらえるような場をつくったりするようなことが必要であると認識をしております。  また、多文化共生を広げる根本には、外国人との交流が当たり前、相手を異質なものとして見ないという感覚が自然に醸成されていくことが肝要であると考えており、現在、福津市さんとともにオリンピックを絶好の機会と捉え、柔道ルーマニア代表チーム事前キャンプ地として選手団の練習をサポートするだけでなく、子どもたちを初めとした市民の皆様との交流活動や、経済、文化の相互理解の取り組みなどを展開をしているところであります。  本市でも、既に働いたり、居住したりしておられる外国人の方々が多く、今後もさらにふえることが想定をされますので、来年度以降、多文化共生や国際交流に係る取り組みを今以上に推進できるよう、庁内で体制の強化も検討をしているところであります。 7 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 8 ◯議員(11番 平木 尚子君) それでは、順次質問いたします。  視覚障がい者や発達障がい者の方々にとって、読書しやすい環境を整える読書バリアフリー法がことし6月、国会で成立し、施行されました。読書バリアフリー法は、視覚障がい者や発達障がい、肢体不自由なども含め、障がいによってを読むことが困難な人を対象にしています。その第1条には、「障害の有無にかかわらず全ての国民が等しく読書を通じて文字・活字文化の恵沢を享受することができる社会の実現に寄与すること」を目的に掲げてあります。そして、点字図書や音声読み上げに対応した電子書籍の普及を国や自治体の責務とし、国には基本計画の作成と財政措置を義務づけ、自治体にも計画作成の努力義務を課しています。  古賀市では、読書バリアフリー法に基づいて、基本計画の作成、もしくは作成予定はありますか。 9 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 10 ◯市長(田辺 一城君) この法の趣旨、誰もが図書に親しんで、知性や感性を育む機会を十分に得られるということ。それが私たち一人一人が障がいの有無にかかわらず、心豊かに生きていける。そうした環境の整備、重要と考えておりまして、先ほども答弁いたしましたけれども、今議員御指摘いただいたように、国がですね、基本計画を策定をする作業を進めておりますので、しっかりとその計画の内容を捉えてですね、市としてどういった取り組みが必要かにつきましては、努力義務の課されている計画策定も含めてですね、検討をしなければならないと思っています。 11 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 12 ◯議員(11番 平木 尚子君) また、読書バリアフリーの環境整備として、市の図書館で行っていることは何かありますか。 13 ◯議長(結城 弘明君) 文化課長。 14 ◯文化課長(柴田 博樹君) 図書館での現在の取り組み状況について、お答えしたいと思います。古賀市立図書館では、主に視覚に障がいをお持ちの方に御利用いただけるものとしまして、点字図書、それから朗読図書やCD、カセットブックといった録音図書、それからですね、活字が大きな大活字それから表現が易しくてピクトグラムを多用しておりますLLブックでありますとか、あと指先でさわって楽しめる、機能訓練にもなるというところの布の絵本などを準備させていただいております。一方ですが、利用支援の面におきましては、デジタル録音図書の国際規格の情報システムでありますDAISYの再生機、それから拡大読書器、リーディングトラッカー、朗読点字室などを備えております。障がいの有無にかかわらず、どんな方でも読書を楽しめるよう、録音図書や大活字、LLブックなど、そろえるように心がけるなど、配慮をしておるところでございます。 15 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 16 ◯議員(11番 平木 尚子君) 小中学校の図書館については、いかがでしょうか。 17 ◯議長(結城 弘明君) 学校教育課長。 18 ◯学校教育課長主任指導主事(浦邉 浩志君) 学校での読書バリアフリー取り組み状況につきましては、現在、通常学級と特別支援学級で学ぶ弱視の児童生徒のために、拡大教科書や拡大鏡の活用などを行えるようにするとともに、学校図書館におきましても、読書バリアフリーの趣旨に基づき、学校図書館在籍児童生徒の状況に応じて拡大文字の図書や布製の絵本の拡充、拡大鏡の配置などを進めるとともに、タブレットを活用した読書機会の保障などを進め、バリアフリー環境の整備を進めたいと考えております。 19 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 20 ◯議員(11番 平木 尚子君) この読書バリアフリー法は、2013年6月、モロッコのマラケシュで視覚障がい者を初めとする身体の障がいがある方が書籍などの著作物を利用しやすくするためのマラケシュ条約が採択、2016年9月に発効されたものがもとになっています。日本では、昨年4月に国会で承認されました。  世界盲人連合──WBUによると、世界中で毎年出版される書籍のうち、視覚障がい者の方々が利用しやすい様式の書籍が占める割合は、先進的に取り組む国で7%、発展途上国では1%しかないそうです。これらの状況は、の飢餓と言われ、健常者との間で情報格差が広がっていく要因となっているようです。また、日本では、2005年に文字・活字文化振興法が制定され、弱視の方が読みやすい大活字や音声読み上げ図書などの普及が進められています。  先日、改めて古賀市の図書館で、視覚に障がいをお持ちの方が利用できる図書の状況を見せていただきました。先ほど御答弁のように、大活字DAISY図書を聞ける体制が整っていました。また、さわってわかる絵本や布絵本など、小さいお子さんも楽しめる絵本もあり、うれしくなりました。  古賀市には、視覚に障がいをお持ちで障害者手帳をお持ちの方は、ことしの3月現在で117人いらっしゃいます。また、視覚だけではなく、その他の身体に障がいをお持ちだったり、発達障がいなどをお持ちの方は、手帳の交付状況から推察すると1,000人から2,000人くらいの方がいらっしゃるのではないかと思います。図書館には、これらの方々が読書を楽しめる環境は足りていると思われますか。また、大活字などは今後もふやしていく予定はありますでしょうか。 21 ◯議長(結城 弘明君) 文化課長。 22 ◯文化課長(柴田 博樹君) 障がい者の方向けのとかそういった媒体につきましてはですね、今後ともできる限りふやしていく方向で検討をしていきたいと思っております。 23 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 24 ◯議員(11番 平木 尚子君) 先ほど、はどなたでもというふうにありましたけども、これらのは借りることができる方の条件というのはありますでしょうか。例えば、大活字は高齢者の方だけとか、例えば視覚障がい、弱視の方だけとかというような制限とか条件などはありますでしょうか。 25 ◯議長(結城 弘明君) 文化課長。 26 ◯文化課長(柴田 博樹君) 済みません、貸し出しに関しては、ちょっと私、すぐにはわからないんですが、どなたでも使っていただけるようにとは考えております。 27 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 28 ◯議員(11番 平木 尚子君) 例えば、加齢によって視力が衰えてきた高齢者も借りることができるということですよね。  また、古賀市には、視覚に障がいをお持ちの方が利用できるボランティア点字ボランティア、対面朗読、音訳ボランティアなどがあります。私事で申しわけありませんが、私も音訳ボランティアをさせていただいていますが、現在、古賀市の視覚に障がいをお持ちの方の約1割くらいの方が毎月の広報こがや行事予定表、特定の月刊誌を音訳したものや依頼されたの音訳をお聞きいただいております。  今回の読書バリアフリー法は、視覚に障がいがある方だけではなく、ほかの障がいをお持ちの方にも対象が広げられています。近年、自動読み上げ機器の開発も進んでいますが、市の情報に関しては、点字、音訳などはボランティアでの作成で、音訳も機械とは違った支援でもあります。また、これらはどこもボランティアのなり手が少なくなってきていますので、人材育成や研修にも力を入れるようにもなりました。これは、私たちのボランティアに力をかしてくださいと言っているのではありません。現在は、あくまでボランティアとして、視覚に障がいをお持ちの方で必要な方にボランティアと当事者の方の間だけの情報提供という形になっていますが、もっと多くの必要とされる方にも活用が広げられるといいのではないかと思いますが、そのようなことは可能でしょうか。 29 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 30 ◯教育部長(青谷  昇君) 私のほから、主に今、市立図書館を中心とした活用の面についてということでお答えしたいと思います。今、議員おっしゃいましたように、読書バリアフリー法が施行されまして、さまざまな活用を今から取り組んでいく必要があるということで、その中の一つとしてボランティアの有効活用も当然視野には入れてございますので、今後必要な研修等も行いながら、幅広く対応していく必要はあると思っています。 31 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 32 ◯議員(11番 平木 尚子君) 今回の読書バリアフリー法には、厳密には対象として含まれていないかとは思いますが、加齢で視力が衰えてくると、だんだん小さな字が見えづらくなり、市の情報が掲載されている広報紙も読むのがつらくなってきます。  例えば、春日市はスマホなどを使って、市のホームページから広報紙の音声による情報も提供されています。これらは、市民の誰もが情報を得られるように、市が提供すべきサービスではないかと思います。先日、音訳ボランティアの研修会に行ったときに、ある自治体では、春日市のようにホームページからアクセスすると、広報紙の音訳が誰でも聞けるところがあるとの情報も伺いました。質問ができなかったので、具体的な自治体名はわかりませんでしたが、そのような活用もできるのかなと思いました。ただ、これを古賀市でするにはちょっといろんな課題が多くて難しくはありますが、情報の格差を小さくするということはいろいろ考えられるのではないかと思います。  先ほどお尋ねした図書館にある読書バリアフリー対象があること、また、どんながあるのか、どういう方が利用できるかなどの情報というのは発信されていますでしょうか。 33 ◯議長(結城 弘明君) 文化課長。 34 ◯文化課長(柴田 博樹君) 特に発信というか、ホームページや広報等でお知らせをする程度でしかしていないというふうに考えております。 35 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 36 ◯議員(11番 平木 尚子君) せっかくあるそういうを利用できないと、すごくもったいないと思いますが、今後どのように情報を提供していけば皆様に伝わるかなと思いますけども、何かよいお考えはありますでしょうか。 37 ◯議長(結城 弘明君) 文化課長。 38 ◯文化課長(柴田 博樹君) 済みません、基本的に図書館としましては、おいでになったりとか、あるいはお問い合わせいただいてからが情報提供の開始になるかと思いますので、今後ですね、国や県のほうでも本格的に指針が出ると思いますので、そういったものを加味しながらですね、周知のあり方について、いま一度検討させていただければと思います。 39 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 40 ◯議員(11番 平木 尚子君) それから、例えば読書バリアフリー法の対象の方、視覚障がいだったり障がいがある方が図書館に出向かなくても、例えば本当に動けないとか、御自宅にずっと寝てらっしゃるとかという方もいらっしゃると思います。そういう方が図書館に直接出向かなくても借りられたり返却できたりするというシステムはありますでしょうか。 41 ◯議長(結城 弘明君) 文化課長。 42 ◯文化課長(柴田 博樹君) 今のところございませんけれども、今後ですね、福岡点字図書館さんとか、あるいはサピエ図書館さんといったところを研究させていただいて、今後の課題とさせていただければというふうに思います。 43 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 44 ◯議員(11番 平木 尚子君) 今、サピエ図書館と言っていただきましたけども、サピエ図書館というのは、視覚障がい者を初め、目で文字を読むことが困難な方々に対して、さまざまな情報を点字・音声データで提供するネットワークの活用、そういう図書館ではあるんですけども、そういうところの活用とか登録の仕方の支援というのは、今から考えていかれるということでしょうか。 45 ◯議長(結城 弘明君) 文化課長。 46 ◯文化課長(柴田 博樹君) 今の古賀市立図書館ではですね、会員制になっておりませんので、それについてもですね、これから研究をさせてくださいということでお願いしたいと思います。 47 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 48 ◯議員(11番 平木 尚子君) この読書バリアフリー法は、誰でもいつでもどこでもが読みやすい環境にと制定されたもので、主なポイントとして、視覚や発達障がい、肢体不自由などの障がいがある人が読書しやすい環境を整備すること。国や地方自治体は、インターネットを通じて点字図書などを提供する仕組みへの支援や、関係者間の連携を強化することが盛り込まれています。活字離れが叫ばれている昨今ですが、誰でもいつでもどこでもが読める環境は大事です。  先日、日本人若者の読解力が国際学習到達度調査の結果、国際順位が2015年の8位から15位にまで下がったとの報道がありました。いろんな原因はあるかと思います。また、これが古賀市に当てはまるかどうかはわかりませんが、誰もが本に親しみ、の楽しさを知って、どんな状況になっても読書ができる環境をつくっていくことは必要だと思います。読書のまち古賀にふさわしい環境をますます整備していっていただくことを期待し、次の質問に移ります。  障がい者、高齢者の外出促進の一助であるバスの運用についてです。先日開催された市民健康スポーツの日に参加したとき、車椅子の利用者の方が帰りに車椅子対応タクシーを予約されていましたので、タクシーが来るまで数人で一緒に待っていました。ところが、予定の時間になっても10分過ぎても15分過ぎても来ません。確認の連絡をして、さらに待ち続け、約30分くらい待ったところ、やっと来ました。利用者の方に尋ねると、この状況はよくあることだとのこと。車椅子対応のタクシーが1台しかなく、足りないそうです。  また、先日、身体障がい者のグループの方々とバスハイクに行きました。とても楽しいバスハイクでしたが、活動の補助として社会福祉協議会のバスをお借りしましたが、16時までにバスを返却しないといけないとのことでしたので、急遽立ち寄り場所を1カ所減らして早目に戻ってきました。運転者さんの働き方改革ということは本当に十分承知をしておりますが、車椅子を利用されている方は、御自分で車を運転される方というのはめったにいらっしゃいません。外出されるのに、車やバスなどの交通機関は大切な移動機関です。多くの友人とのバスを使った交流や外出、またスポーツ大会への参加などは、サポートできる人も一緒で移動することで、日常の移動の御苦労からも少しは解消される活動の一つだと思います。また、医療的ケア児がいらっしゃる御家庭もなかなか御一緒に楽しめる外出の機会も移動手段のこともかなり御苦労されていらっしゃるようです。  先ほどの質問で、社会協議会のバスの件を伺いましたが、市が直接社会福祉協議会にこうしなければいけないと言うことはできないと思います。でも、社会福祉を充実させていくのに連携は必要だと思いますが、社会福祉協議会との連携はされていらっしゃいますでしょうか。連携されているとしたら、どういったことで、どの程度の連携を図られているのでしょうか。 49 ◯議長(結城 弘明君) 福祉課長。 50 ◯福祉課長(川上 幹夫君) 私ども、社会福祉協議会さんとですね、地域福祉社会福祉の推進のために、さまざまな形で協働で取り組みを進めておるところでございます。また、地域福祉推進のために社会福祉協議会に対しまして、毎年補助金を出す形でその社協の取り組みをサポートしておるところでございます。今後もですね、ますます地域福祉の推進というものは重要になってくると思いますことから、今後とも協働で取り組みを進めてまいりたいと考えております。 51 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 52 ◯議員(11番 平木 尚子君) 以前、山形県の天童市で高齢者の買い物を支援し、介護予防につなげようという取り組みが始まりました。ショッピングリハビリで、市と介護事業者、スーパーなどの商業施設が連携し、外出に困難を感じている高齢者を送迎し、店内を歩き、買い物をしてもらうことで、健康増進や認知症の防止をめざすものです。買い物難民や地域経済の活性化への効果が期待できるというすばらしい取り組みに、古賀市でも取り入れられないか御相談したことがありました。現在において、そのような取り組みは古賀市ではいかがでしょうか。 53 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 54 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 議員御提案の天童市の取り組みについてでございます。以前、議員のほうから、そういう御提案いただきまして、内部で協議をさせていただいているところでございますけども、なかなかクリアしないといけない課題等々もございまして、まだ実現するまでには至ってないという状況でございますけども、我々としましても、そういう高齢者の外出促進、または買い物支援ということについては、今後とも検討してまいりたいというふうに考えております。 55 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 56 ◯議員(11番 平木 尚子君) 古賀市では、おでかけタクシーがあります。古賀市東部の方の──例えば清滝方面は、登録はされているものの利用者が前回の報告では誰もいらっしゃいませんでした。私もこちらの地元の方に利用の状況などを聞いてみましたが、今は車を運転できるが運転できなくなったときには必要だということを、お返事が返ってまいりました。現在は、千鳥苑にコスモス広場の移動販売が来てくれたりするので、現在、社協で利用している方々が先ほど述べたようなバスの利用が必要とは感じておられないということもあるかと思います。しかし、さらに高齢化が進み、状況が変わるようなことがあった場合は、このような活用の仕方をまたしっかり検討していただきたいと思っておりますので、お願いいたします。  現在、JR古賀駅の西口のエレベーターの改修工事が行われています。これは安全を確保するためには必要なことなのですが、いつもお一人で車椅子を利用されている方が、この期間、車椅子を押して駅の東口までサポートしてくださる方と御一緒に駅に来られています。10月19日、県からの依頼があり、心のバリアフリーの研修や地域を実際に歩いてみるという取り組みがありました。車椅子でリーパスプラザこがから駅までや、サンリブの中を移動してみたことが……、そのときには移動してみましたが、私も車椅子を押して駅まで行くと、でこぼこや歩道の傾斜、歩道の狭さ、電柱などの障がい物などでかなり苦労しました。この状況の中を車椅子の方や視覚障がい者の方はいつも私たちが余り気にもしないことで御苦労されていることがよくわかりました。電動車椅子でも、移動の途中で充電が切れたりすると、車椅子自体の重みで移動は困難になります。一度古賀駅付近から古賀のサービスエリアまで、本当にこれはびっくりしたんですけども、電動車椅子で約1時間半くらいかけて行かれたというお話をお伺いしたことがあります。  そのような御苦労を少しでも解消し、サポートができるような移動手段が必要かと思いますが、一番小回りのきくコガバスに車椅子対応の機能はつけられないのでしょうか。 57 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 58 ◯経営企画課長(大浦 康志君) コガバスにつきましては、今市内のタクシー事業者に運行を委託してございます。現状といたしましては、タクシー事業者が現在保有している車両での運行ということで、車椅子での乗りおりというのには対応してないというのが現状でございます。 59 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 60 ◯議員(11番 平木 尚子君) それが本当にできればありがたいなとは思っているんですけども。  また、平成27年第3回定例会の一般質問で、リフトつきの市のマイクロバスの老朽化に対する今後の対応について、私質問させていただきました。当時の総務部長より、古賀市で車椅子のバスを今後常備するか、今後の研究が必要との答弁をいただいておりましたが、現在の状況では、このリフトつきのマイクロバスというのはいかがでしょうか。 61 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 62 ◯総務部長(吉村 博文君) 古賀市の所有といいますか、車椅子の対応のマイクロバスがございます、1台。こちらにつきましてはですね、現在も使っておりますし、ちょっと将来的なことはあれなんですが、現状の車椅子対応のマイクロバスを今後もちょっと使用してまいりたいと考えてございます。 63 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 64 ◯議員(11番 平木 尚子君) また、今回、参議院選挙で身体に障がいをお持ちの国会議員が誕生し、国会はその方々に対応すべく、議場の改修をしてくださいました。予算を考えても、全く同じことを古賀市でしてほしいということではありませんが、同じ重みの人の命、来年のオリンピック・パラリンピックを前に、古賀市にもパラリンピックの選手がもし来られても、また応援の方が来られても、安心して対応できる交通手段を確保できればと思います。  これは、SDGsの11番「住み続けられるまちづくりを」の小さな目標の中に、2030年までに脆弱な立場にある人々──女性、子ども、障がい者及び高齢者──のニーズに特に配慮し、公共交通機関の拡大などを通じだ交通の安全性改善により、全ての人々に安全かつ安価で容易に利用できる持続可能な輸送システムへのアクセスを提供するとあります。できるだけ脆弱な立場にある人々に寄り添った対応をしていただけるよう、持続可能な古賀市に向けて取り組んでいただければと思います。  それでは、最後の質問に移ります。多文化共生についてお尋ねですが、先日の同僚議員からも私が聞きたかった質問と同じ質問がたくさんされておりましたので、確認の意味も込めて、再度同じ質問にもなるかと思いますが、御了承願います。  私は、昨年の一部と本年のひだまり館での異文化講座に参加させていただきました。それは、古賀市でもあちこちで外国の方をお見かけするようになり、海外の方は日本の、また古賀市の生活をどのように感じていらっしゃるだろうかということがきっかけでした。  その中で、初めて受けた講座はスリランカでした。スリランカの方とは直接接することなどなかったので、とても新鮮で楽しい講座でした。講座終了後、スリランカの講師の方に、日本に来て何か困った事はなかったか、何が一番困ったかお尋ねしました。講師の方から返ってきたのは、予想どおり、言葉と、そしてこれは本当にそのときにちょっと、あ、そうなのかと思ったんですけども、ごみの出し方でした。  実は、それ以前に、ある地域で毎日お弁当の空き容器などのごみが同じところに捨てられて困っているとの市民の方からの御相談がありました。その方は、毎日置かれているごみを処分しながら、誰が置いていくのかを気をつけて見ていると、海外からの方が仕事の帰りに置いていっているのを何度も見たとのことでした。でも、外国からの方がそうやっているということを断言してはいけないものの、もしそうである可能性もあるなら、ごみをその場所に置いてはいけないことを知っていただかなくてはと、環境課で相談し、ごみを捨てないでとの大きく絵の入った、そして英語での説明入りの看板を立てていただきました。それからごみが減ったということがあったのです。現在はほとんど捨てられてはないようです。そのことがあったので、スリランカの方のお話はよくわかりました。  外国から日本に仕事などで来られるときには、事前にルールなどの説明があるそうですが、たくさんあって覚えられないとのこと。また、アジアの国々の一部は、ごみをごみ箱に捨てるという習慣がなく、その場にそのまま置いてくるのが普通だとのこと。けれど、現在はいろんな場でごみをきちんと捨てることに取り組み始めたと伺いました。そのことを知ると、わざとではなく文化の違いからの行動。また、なれない日本でルールの浸透が一度にはできなかったんだということが理解できました。その講師の方も、日本でイラストでわかる看板などがあればということを、偶然にもおっしゃっていらっしゃいました。  先日の一般質問の中でも言われていましたが、古賀市には今年度700人を超える外国の方が住んでいらっしゃいます。日本では、少子高齢化で人口減少が進んでいます。経済のグローバル化も進み、外国の方も多く就労されるようになってきましたし、外国人受け入れ環境整備も法の中で整ってきました。これからますます外国の方はこの古賀市でもふえていくと思います。  そこで、まずお互いに文化の違いや生活習慣を知ることも大事だと思います。先ほどの市長からも答弁がありました。海外から来られた方が市役所で手続をする際には、今のところ日本語ができる方が一緒に来られたり、携帯型翻訳機──これは初めて聞いて本当にびっくりしたんですけども──携帯型翻訳機を利用できるようにしているとのこと。家族で来られた方のお子さんの就学や日本語教育についてもしっかり対応していただいているということ。私も中学校で校長先生にも伺いました。外国の方に日本を知っていただくのはもちろんですが、私たちが海外の方と交流する場などは、この異文化講座以外に現在何かありますでしょうか。 65 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 66 ◯教育部長(青谷  昇君) 外国の方と主に子どもたちの交流につきましては、今現在、来年度のオリンピック、ルーマニアチームのキャンプ地ということで、そのキャンプインでおいでになったときに小中学校と交流の機会を設けるということは実際やっていますし、今後も計画はしていきたいというふうに思っております。 67 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 68 ◯議員(11番 平木 尚子君) 例えば、人数が多い、同じ国の方がいらっしゃれば、まつり古賀や健康福祉まつりなどのイベントで、その国の情報ブースなどできないものか。また、多くの海外の方がいらっしゃる地域や会社に御協力をいただいて、交流の場を持っていくなどの機会をつくってはいかがでしょうか。どのように考えられますでしょうか。 69 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 70 ◯市長(田辺 一城君) 議員御指摘いただいているですね、本市に在住されているさまざまな国籍のですね、外国人の方々がいらっしゃる事実があって、ただそれぞれにどういったコミュニティを形成して、どういった交流というか、日常を送っているかという実態を我々まだつかめていないという状況が現実としてあります。最初の答弁で申し上げましたようにですね、市は国際交流と多文化共生、お取り上げいただいたひだまり館におけるですね、私も非常に有意義な取り組みだと思っていますけれども、ただそれ以外に、なかなか市内全体においてですね、その実態把握と多文化共生の推進が図れていないという点がありますので、この点についてしっかり進めていくために、庁内の体制を強化を来年度していくという検討をさせていただいております。  その上で、そういったコミュニティや何が起きているかということを把握するためにはですね、まずやはり自治会及び雇用されている企業さんたちと行政の連携が、まずその情報を正確につかんでいくためには不可欠だと思っていますので、来年度の体制の強化とあわせて、自治会や企業さんと連携をすることで、外国人コミュニティ等の把握に努め、孤立している方もいらっしゃる可能性ありますので、そうした実態についても、できる限り情報をですね、行政として得て、今議員が御提案いただいているような、さらに市民の皆さん、一般に外国人、その文化、そうしたものを広げていく取り組みにつなげられたらと考えています。 71 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員
    72 ◯議員(11番 平木 尚子君) 私も何度も異文化講座に参加し、その中で一番印象に残っているのは、どの国もその国の料理の紹介でした。また、中国では二胡にも触れさせていただいたことは大変貴重な経験となりました。ことしは、ラグビーワールドカップやルーマニアの柔道事前キャンプ地となったことで、外国の方も訪れる機会ができました。これは来年のオリンピックの時期も同じではないかと思います。  市役所やバス停、公共施設などでの外国語表記、先ほどのようにイラストつきの注意喚起、案内板などの設置を考えてはいかがでしょうか。 73 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 74 ◯市長(田辺 一城君) 当然、今もおっしゃっていただいているようなですね、公共空間における多言語化というのは重要だと思っております。ピクトグラムの活用等ですね、既に防災の分野ではさせていただいているところもありますけれども、先ほど申し上げました来年度以降にですね、実態把握を進める中で、具体的なニーズもさらに見えてくると思いますので、そうしたことも踏まえて、御提案の表記等について検討していきたいと考えています。 75 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 76 ◯議員(11番 平木 尚子君) 本当にそういったことだけでも、海外から来られた方も古賀市で受け入れられているという安心感や、また古賀市民にとっても、古賀市にも外国の方が多く来られているとの意識が表に出てくるのではないかと思います。福岡市では、二、三カ国の言語でいろいろな表記がされており、そのように私も感じております。  今は小学校から話せる英語の授業が行われています。私たちが中学校で初めて英語を学んだときと環境も大きく変わっています。子どもたちには積極的に英語で会話をしていただくことも、外国の方にとっては安心の材料になるのではないかと思います。また、外国からのお子さんがいる学校では、子どもたち同士で何かいい影響などはありますでしょうか。また、外国のお子さんがいらっしゃらない学校では、海外のことについて知る機会がありますでしょうか。先ほど、ルーマニアのキャンプのこととかもお話しをいただきましたけども、常日ごろからそういう交流などがありますでしょうか。 77 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 78 ◯教育長(長谷川清孝君) 外国籍の子どもたちとの交流ですけども、一つだけ例を申し上げます。舞の里小学校が現在、外国籍の児童が一番多く在籍をしておりますけども、ルーマニアの柔道選手が学校訪問した際にですね、外国籍のお子さんが通訳をしてくれました。このお子さんは、英語も話せますし日本語もかなり堪能であります。それから、授業の中では、総合的な学習の中で、外国の歌をその児童が教師役をしてですね、授業を進めて盛り上がるという、そういうふうな場面にも訪問して知ることができました。そのような形で、児童は大人以上に国籍を超えてですね、交流を深めているというのが市の実態かというふうに思っております。 79 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 80 ◯議員(11番 平木 尚子君) 本当にうれしいことだと思います。多文化共生社会とは、国籍や民族の異なる人々が互いの違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら生きていける社会のことだそうです。古賀市でも、多くの国の方がいらっしゃることで、互いの違いを知り、認め合い、よい関係を築き、生活し続けるようになればと思います。そのための努力を期待し、私の一般質問を終わります。 81 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、平木尚子議員の一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 82 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午前10時12分休憩            ………………………………………………………………………………                       午前10時25分再開                       〔出席議員18名〕 83 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  ここで、本日、松島岩太議員より、欠席の届け出が出ておりますので、報告をいたします。  一般質問を続けます。  奴間健司議員。                      〔奴間議員 登壇〕 84 ◯議員(1番 奴間 健司君) 皆さんこんにちは。会派友和の奴間健司です。よろしくお願いいたします。  予防で救える命は死なせない。これは10月に視察した尼崎市の職員の合い言葉です。健康づくりについて、従来の取り組みに縛られず、さまざまな試行的事業に繰り返し挑戦する。市民の健康や命を守ろうという、職員の覚悟と言えます。この言葉は、中村哲医師の生き方と共通しているように思いました。薬で貧困を治すことができないなら、聴診器ではなく重機を握り、砂漠に水と緑をよみがえらせる手段を選んだ姿勢と重なるからであります。予防で救える命は死なせない。私のキーワードにしたいと思っております。  さて、今回の一般質問は、2020年度──令和2年度の施政方針や予算への具体化をにらんだ政策提言の詰めです。1月の市長査定を考慮すれば、最後のチャンスだからであります。  最初の質問は、子ども特定健診と在宅医療です。9月議会の一般質問で、この点について、必要性については市長と認識を共有できたと思います。今回はその具体化です。  1、子ども特定健診はどこまで検討が進みましたか。2020年度の方針確定までにどのような課題がありますか。モデル校からの実施はいかがでしょうか。  2、24時間365日の在宅医療はどこまで検討が進みましたか。2020年度はどう取り組みますか。広報紙の周知はいかがでしょうか。  大きな2点目は、対話によるまちづくりです。対話は市民が主人公のまちづくりにとって必要不可欠です。田辺市政のもとで対話の機会がふえたことは大変よいことです。同時に、市民が課題を学び、将来像を選択し、実践を始めるきっかけとなるような対話が求められています。そこで質問します。  1、第5次総合計画策定に向けた対話集会の目的や効果をお聞かせください。  2、健康チャレンジ10か条策定時の100人ワークショップをどう評価していますか。この経験を生かせるのではないでしょうか。  3、今実施中の対話集会の後、無作為抽出で市民委員を募り、ワークショップを実施する手法を追加・採用したらどうでしょうか。  以上、市長に答弁を求めます。 85 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 86 ◯市長(田辺 一城君) 奴間議員の1件目の御質問、子ども特定健診と在宅医療、2020年度に確かな一歩をにお答えをいたします。  1点目についてお答えをいたします。子どもの血液検査を含む健康に係る取り組みにつきましては、有用な取り組みと認識しておりますが、特定健診・保健指導については、現段階では国が推進している生活習慣病の境界域における対策が古賀市においても喫緊の課題と捉えていることから、まずは既に実施をしている30歳からの対策も含め、現在対象の年齢層に対してしっかり行っていきたいと考えております。  加えて、医療保険制度の適正かつ効率的な運用を図るための健康保険法等の一部を改正する法律が来年4月から施行されることに伴い、75歳以上の高齢者に対する保健事業と介護予防の一体的な実施に向けて、庁内で協議を行っているところであります。まずは、法的に実施が義務づけられているものから優先的に実施し、その後しかるべきときに、モデル校での実施も含め、子どもの血液検査については検討していきたいと考えております。  2点目についてお答えします。在宅医療を含めた医療提供体制については、一義的には県が所管をしており、福岡県保健医療計画に沿って進められております。その上で、市といたしましては、地域包括ケアシステムを推進するには、医療と介護の連携が欠かせないことから、今年度より在宅医療・介護連携推進事業を粕屋医師会に委託し、在宅医療を推進しているところです。委託事業の一環として、12月5日には、在宅でのみとりをテーマとした講演会を開催し、市民の皆様が在宅医療について考えるいい機会になったと考えております。今後も、市民の皆様への在宅医療の普及啓発や、医療・介護関係者の情報共有の支援等について、事業に基づき、しっかりと取り組んでまいります。また、高齢者に限らず、若年者で在宅医療を必要とする市民への支援についても検討してまいりたいと考えております。こうした取り組みについて、広報こがや市ホームページを初め、さまざまな方法を用いて、これからも周知啓発を行ってまいります。  続いて2件目の御質問、対話によるまちづくり、市民の学び、選択、実践へについてお答えします。  1点目についてお答えします。「市長と語る地域と私たちの未来」と題しました対話集会につきましては、本年11月から令和2年6月までの間、市内46行政区を対象に開催することとしております。その目的は、第5次総合計画の策定に向けて、私自身が地域に出向き、市民の皆様と将来に向けた地域課題を共有することです。効果につきましては、行政区単位で開催することで、より参加しやすくなっていると考えられ、その地域特有の課題を細かく把握でき、時には私から問題提起をするなど、対話と交流が活発に行われ、双方向のコミュニケーションで市民の皆様の主体的な関与につながっているものと考えております。  2点目についてお答えします。100人ワークショップにつきましては、市民が主体となる健康づくりの方向性を示す健康チャレンジ10か条を市民参画のもと策定しており、個人及びその担い手の実行性が高まることが期待されることから有効であったと評価をしており、今後の市政運営において有効な手法の一つになると考えております。  3点目についてお答えします。市民参画の手法に関しましては、策定方針でお示ししておりますとおり、対話集会のほか、市民アンケート、子どもたちからの提案募集、団体・事業者ヒアリング、審議会への市民公募などを実施、あるいは予定をしており、貴重な御意見として受けとめさせていただきます。 87 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 88 ◯議員(1番 奴間 健司君) 市長との一般質問、3回目になります。市長は連日大変忙しく飛び回っておられます。どこでじっくり考えたり、あるいは勉強しているのか心配になるぐらいで、大変御苦労さまでございます。一般質問のときも頭をフル回転させて答弁に努力されております。私の質問のときぐらいはちょっとゆったり構えて、議論を深めてですね、今後の市政運営にエネルギーを残していただきたい。私、そんなつもりで臨みますので、市長、いかがでしょうか。 89 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 90 ◯市長(田辺 一城君) 従来どおり、頭をフル回転させながらも、しっかり奴間議員の御質問に答えられるように努めていきたいと思います。 91 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 92 ◯議員(1番 奴間 健司君) よろしくお願いいたします。  それでは、再質問なんですが、在宅医療からちょっと再質問をさせていただきます。  ちょっと画面をお願いいたします。  これは、9月議会の振り返りなんですが、田辺市長は、一つは市民の皆さんが、最期は病院ではなく住みなれた場所でという意識づくりを広げる必要がある。在宅医療の有用性を市民に伝えることは、引き続きしっかりやっていく案件である。また、保健福祉部を中心に取り組んでいく案件であり、予防健診課と介護支援課にまたがる分野である。これは市長、共通認識と思いますが、いかがでしょうか。 93 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 94 ◯市長(田辺 一城君) はい、今お示しいただいた部分につきましては、共通に認識しているところだと思います。 95 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 96 ◯議員(1番 奴間 健司君) 私、10年前、古賀市で発足した地域医療と市民を結ぶ会の事務局長として活動しております。11月23日には、岩野歩医師を講師に在宅医療の講演会を開催いたしました。薬王寺で開業した長谷川先生にも参加をしていただきました。主催者の予想をはるかに超える175人、大変切実な課題であることを私たち自身再認識しました。柴田副市長がお忙しかった市長にかわって参加していただきました。ありがとうございます。ちょっと一言御感想をいただけないでしょうか。 97 ◯議長(結城 弘明君) 柴田副市長。 98 ◯副市長(柴田 俊一君) 11月末の在宅医療の講演会ですけれども、大変たくさんの方々が出席をされておりました。私は、市長から命を受けて出席をさせていただきましたけれども、その中で一番感じられたのは、やはり自分のこととして、皆さんが在宅医療についてですね、非常に興味を持たれているだけではなく、今から先、具体的にその医療の体制がどういう形になるのかということも含めて、皆さん方が大変興味を持たれていたということ。それから、薬王寺に新しく長谷川先生が開業していただきました。こういったことも含めて、皆さん方、非常に関心を持たれていたように思います。  それから、岩野先生のお話につきましてもですね、実際に実践をされていて、長谷川先生が実は宗像の岩野先生のところで事実上実践をされたということを踏まえて古賀で開業されておりますので、このことについてもですね、非常に大変皆さん方についてもですね、安心につながること。  それからもう一つは、皆さん方がですね、実際にお困りになっていることも含めてですね、クエスチョン・アンド・アンサーが実際に実施できたというふうに考えておりますし、この機会は有用であったんではないかと思います。 99 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 100 ◯議員(1番 奴間 健司君) ありがとうございました。この講演会の感想の中で、大変勉強になったけども、やっぱりいろは──基礎的なことをもっと知りたいという声が多くありました。  画面をお願いいたします。  在宅医療の概要で9月議会にもお見せしました。対象となる方は、自宅での医療を希望する方、入院・通院が困難な方、退院後も医療や介護が必要な方、末期がんで自宅での診療・看護を希望している方などです。入院中の方は、退院前のカンファレンス、打ち合わせを経て、訪問診療に移行することができます。在宅の方は、本人や家族が在宅医と事前面談を行い、医療内容や医療費について同意し、契約を結んでから訪問診療に移行します。この点は、開業医の先生とはちょっと違う点です。いざというときには24時間365日の対応が可能です。  講演会の感想で、ひとり暮らしの場合は一体どうしたらいいのか、どこに相談に行ったらいいのか、教えてほしいという声がたくさんありました。制度の周知については、きょうの機会も含めて、私たち自身、継続して取り組んでいきますが、行政による周知が必要不可欠だと感じました。  画面を戻してください。  先ほど答弁がありましたが、広報等での周知については、いつから具体的に取り組んでいただけることになりそうでしょうか。また、市役所における窓口はどこでしょうか。答弁をお願いいたします。 101 ◯議長(結城 弘明君) 介護支援課長。 102 ◯介護支援課長(星野 美香君) 退院の際、在宅で生活したいと御希望になられている方々につきましては、訪問診療という医療の点だけではなく、やはり在宅での生活を支援する介護という面も必要になっている方が多いかと思っております。そのような方々には、大体入院中に病院のほうから介護認定を受けられませんかというようなお話がありまして、私ども介護支援課に御相談がございます。年齢にもよりますけれども、若年の方であれば40歳以上の方であれば、病気によっては介護保険の制度も受けられますし、訪問診療・訪問看護とともに在宅での介護が受けられるような相談、手続、そのようなことにも対応させていただいております。 103 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 104 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) もう一点の広報についてでございます。これにつきましては、新年度になりまして、ちょっと広報のほうと相談をさせていただきながら、紙面の都合がございますのでですね、しっかりと周知をしてまいりたいというふうに考えております。 105 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 106 ◯議員(1番 奴間 健司君) 周知については、ぜひ急いでいただきたいと思います。  市長にちょっとお願いがあるんですが、主たる窓口は介護支援課だとしても、市民の方は市民国保課に行く場合もあるし、予防健診課に行く場合もあります。だから、どの窓口に行ってもですね、やっぱり「在宅医療、それは知らんよ」ではなくて、きちんと案内できるように、研修をしっかりやっていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 107 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 108 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 我々、議員もよく御存じだと思いますけども、2035推進本部というところで医療を含め、いろいろなことについて情報共有をしているところでございます。その場を活用いたしまして、在宅医療についてもしっかりと共有してまいりたいというふうに考えております。 109 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 110 ◯市長(田辺 一城君) 基本的に同じ答弁をしようと考えておりましたけれども、改めてその推進本部、かかわる恐らく市民の皆様が質問や相談をしたいと考えられるだろう課が入っておりますので、今の議員の御指摘、改めて共有もしたいと思います。 111 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 112 ◯議員(1番 奴間 健司君) 実際、問い合わせがありまして、講演会には親を見ているので参加できなかったけど、実際99歳のお母さんを見ている息子さんからの問い合わせでした。やっぱり御本人がもう本当に疲れ切ってしまう寸前。こういった方は、もうあしたからでもというような感じでした。そういう意味では、やっぱり窓口対応については、しっかりお願いしたいと思うんですけど、もう一度ちょっと市長、その辺の決意をお聞かせいただきたいと思います。 113 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 114 ◯市長(田辺 一城君) 今申し上げましたようにですね、今この瞬間以上に今後、超高齢社会が進んでいきますのでですね、議員のおっしゃるような相談したいというケースはですね、ふえてくると想定しますので、市役所としてきちんと相談を受けた場合に適切な対応ができるように周知を図っていきたいと思います。 115 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 116 ◯議員(1番 奴間 健司君) ぜひ今後の取り組みに期待したいと思います。  次に、子ども対象の特定健診です。  画面をお願いいたします。  これは9月議会の振り返りですが、市長がこのように答弁されています。宇美町の小学生対象の血液検査は、子どもの健康に係る取り組みを考える上で非常に有用性がある。2、古賀市は子どもに係る何らかの健康の取り組みをしなければならない。3、さらに今後の取り組みを考えるに当たって、今回──つまり9月の一般質問のやりとりは念頭に置かれる。これも共有できていると思いますが、いかがでしょうか。 117 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 118 ◯市長(田辺 一城君) 私の基本認識として披瀝をさせていただいたものと記憶をしています。 119 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 120 ◯議員(1番 奴間 健司君) 先ほどの答弁では、まずは30歳から、あるいは現在の特定健診の対象者からということでした。子どもについてはしかるべき時期にというお言葉でした。このしかるべき時期というのはどう受けとめたらいいですか、市長。 121 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 122 ◯市長(田辺 一城君) さまざまな政策テーマに共通するんですけれども、有用性のあるものというのはやっぱりあるんですよね、たくさん。議員も御存じのようにですね、さまざまな有用性があると思われるものをやはり全て一気呵成にやろうということについてのハードルはさまざま高いものがあると思います。先ほど申し上げましたように、この「その後しかるべきとき」と申し上げていますけれども、まず法、先ほど法の話もしましたけれども、やっぱり義務づけられているものをまずやらなきゃいけないというのは、もう自治体の責務ですし、そうしたことにまずやっていった上で時期についても考えなければならないものということで、先ほどの答弁をさせていただいています。 123 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 124 ◯議員(1番 奴間 健司君) 画面をお願いいたします。  これは、子ども健診を実現するために必要な4つの条件、考えました。第1に、法定か自主的か。答弁があっている子ども健診はまだ法定健診になっていません。第2に、対処ではなく子どものときから予防に力を入れるという価値観の転換が図られているかどうか。第3は人的保障、第4は財政の裏づけです。  市長、私、4つに整理してみたんですが、古賀市にとっては乗り越えなきゃいけない条件というのは、この4つの中でどれなんでしょうか。 125 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 126 ◯市長(田辺 一城君) あ……。
    127 ◯議長(結城 弘明君) 画面戻してください。 128 ◯市長(田辺 一城君) 今お示しいただいております図ですけれども、まず法定か自主的かは先ほど議員おっしゃったとおりです。つまり国が子どもの健診の重要性について認識を持ってもらえるかどうかということです。2番目、対処から予防についてですけれども、価値観の転換とおっしゃいましたけれども、子どものころから予防策をしっかりとっていくということを価値観として、市民の、特に保護者中心に持ってもらうということは、既に今本市がやっているさまざまな健康づくりの取り組み等でも、そこをめざしてさせていただいていますので、ここは当然現在進行形で市としてもやっている部分だと思います。やはりハードルは、人的な裏づけと財政の裏づけ、ここは大きなところになるだろうとは思います。 129 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 130 ◯議員(1番 奴間 健司君) 人的、財政的とおっしゃったんですが、まず法定でないと取り組まない傾向は古賀市にないでしょうか。先ほど紹介した尼崎市なんですが、法令は当然遵守すると。しかし、その範囲内であれば自由に発想し、いろいろなやり方で実現することは可能である。やってはいけないことばかりではないということで、10年前からもう既に法定健診以外に取り組んでいます。子ども健診は、ほかにも香川県の全市町村、松本市、宇美町など、ふえ始めています。古賀市は、この点で足踏み状態が続いていると言えないでしょうか。いかがでしょう。 131 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 132 ◯市長(田辺 一城君) 足踏みをしているという認識はありませんし、地方自治体としてですね、独自にやれるべきものはあると思っていますし、私が就任後も、国の姿勢とは別に市として取り組み始めたものもありますし、基本的にはそういう姿勢を持っているということを御理解いただいた上で、先ほどの答弁、申し上げたように、現状を、特定健診・保健指導全体を鑑みるにですね、まず実施が義務づけられているものをしっかりと優先的に実施をしていくということを重視して、議員御提案のことも念頭に置いておかなければならないと考えています。 133 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 134 ◯議員(1番 奴間 健司君) 人的体制の問題なんですが、もしかしてこういう考え方がないでしょうか。子ども健診を仮にやったとしても、その後の保健師による保健指導に対応できない、今の体制では。先ほどお話がありました、さらにそれに加えて75歳以上の健診業務が国から言われています。ただでさえ忙しいのに、また業務が追加される。それに追われていく。このままじゃいつまでたっても子ども健診に着手できないという状況。これは田辺市長の責任じゃなくてですね。これを何とか打開しないといけないんじゃないでしょうか。いかがですか。 135 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 136 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 市長が第1答弁で申し上げましたとおり、来年度施行されますいわゆる高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施の事業ということでございまして、まず我々、これ法的にやっぱり義務づけされますので、我々としてまずこれ取り組まなきゃいけないというところが基本的な認識でございます。この事業を取り組むに当たりましては、いわゆるこれに専属的にかかわる保健師を1名ということがこの事業の必須になってございまして、そういった意味では、新たにやっぱり人的なものの負荷がかかるという状況になってございます。  今、我々特定健診・保健指導を含め、いろいろな健康づくり、取り組んでおりますけども、確かにそこになかなか一生懸命やっているけども、例えば特定健診の受診率が向上しないとかですね、まだまだやらなきゃいけない課題がそこの部分においてもある上で、さらにこういった事業が来るということで、確かに御指摘のとおり、なかなか現場としては厳しい状況にあるかなというふうには思っておりますけども、ただ、やっぱり我々としては市民の健康づくり等には大変力をかねてから注力しているところでございますので、今後もできる中で一生懸命頑張っていきたいというふうには思ってございます。 137 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 138 ◯議員(1番 奴間 健司君) やっぱり市町村から県を動かし、国を動かさないとですね、自治体も振り回されっぱなしだと思う。田辺市長、得意な人脈で9月議会以降、どうですか、小川知事にこの問題、少しは話ししていただけたでしょうか。いかがですかね。 139 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 140 ◯市長(田辺 一城君) 知事と直接、この件について話す機会はまだ得られていません。 141 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 142 ◯議員(1番 奴間 健司君) ぜひ振り回されないようにね、やっぱり頑張っていかなきゃいけないと思うんですが。  ところで、11月5日、古賀市は集団健診等業務委託を公益財団法人福岡労働衛生研究所と契約しています。期間は2020年度から3年間、金額総額は1億5,698万1,000円です。9月議会での債務負担行為補正による契約であり、詳細内容は私たちはわかりません。  お尋ねします。この委託業務の中に子ども健診を実施する余地は入っていますか。 143 ◯議長(結城 弘明君) 予防健診課長。 144 ◯予防健診課長(長崎 英明君) 今回の契約内容については、各健診の単価契約の総額が1億5,000万、その程度になっております。子ども健診についてはですね、この中には含まれておりません。 145 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 146 ◯議員(1番 奴間 健司君) だとすると、3年間は全く実行できないということになっちゃうんです、市長、わかりますかね、この債務負担行為。契約の追加、変更は可能だとも思うんですが、いかがでしょうか。 147 ◯議長(結城 弘明君) 予防健診課長。 148 ◯予防健診課長(長崎 英明君) この特定健診については国保の特会で行っております。子ども健診ということになればですね、一般会計での形になるかなと思いますので、今回、契約に含まれなかったとしても、もしその実現になる運びとなればですね、その件については可能、対応できると、そのように考えております。 149 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 150 ◯議員(1番 奴間 健司君) このまま流されると、いつまでたっても子ども健診に手がつけられないような気がするんですが、どうしましょう、市長。何かお考えはありませんか、いい手は。 151 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 152 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 繰り返しになりまして大変恐縮でございますけども、国が特定健診・保健指導をまずは40歳以上ということでしておりますのは、やっぱりそこが国として喫緊の課題であるというふうに捉えてのことでございますので、我々としても、その国の考えと同調しまして、まずはそこに力を注いでいきたいというふうに考えております。 153 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 154 ◯市長(田辺 一城君) 今、保健福祉部長、申し上げたのが基本ですけれども、まずあわせて既に実施している先ほど申し上げました30歳からの対策といったものをやっていく。やはりしかるべきときという表現をさせていただいておりますけれども、しかるべきときに先ほど申し上げたようにモデル校での実施も含め、子どもの血液検査について検討したいということです。 155 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 156 ◯議員(1番 奴間 健司君) ここでちょっと気分変えて、先進事例をちょっと紹介したいと思います。  画面をお願いいたします。  文教厚生委員会で10月23日、兵庫県尼崎市のヘルスアップ戦略を視察してきました。尼崎市は、しかるべき時期は古賀市にとってはこれからですが、10年前、2010年から11歳と14歳対象の血液検査を行っています。このスライドは、2018年度の11歳の検査結果であり、オレンジのところを見ていただきたいんですが、基準を超えている割合のランクです。1位、HbA1cで30%、2位、中性脂肪、19%、第3位、尿酸、18%、第4位、血圧、12%、第5位、肥満が12%となっています。黒いところを見ていただきたいんですが、肥満の児童でリスクを3つ以上持っている児童の割合が20.8%で、肥満なしの児童2.8%と比べて非常に高いことがわかっています。  右下の折れ線グラフを見ていただきたいんですが、20代から急速に増加していることがわかります。子どものころからの生活習慣病予防、特に食事の見直しが急務であることがわかります。  画面を戻してください。  これが尼崎市のデータですが、市長、いかがお感じでしょうか。 157 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 158 ◯市長(田辺 一城君) 尼崎市さんがとられたデータで信頼できるものだという前提で非常に参考になるデータだと思います。これはもちろん尼崎市の子どもたちを対象にですね、とられたものと思いますけれども、恐らく全国各地ですね、実際全市町村でとったら差は出てくるとは当然思いますけれども、ほぼ同じような傾向はあるというふうに推察するとですね、やはり幼少期からしっかり健康に意識を持つということの重要性をこうしたデータを踏まえても、古賀市民の皆様にも共有化を図るということで、将来の健康増進につなげる材料にはなると思います。 159 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 160 ◯議員(1番 奴間 健司君) 画面をお願いいたします。  この10年間にわたり、継続し、ひたすらひたすら保健指導を行ったそうですが、4つの成果を上げています。子どもの健診受診率のアップ、有所見率の改善、そしてその結果、親世代の健診受診率も向上した。小中学校での食育など、授業連携が進んだ。この4つの成果。総じて尼崎市では、医療費全体の伸び率も近隣自治体と比べて抑えるという結果まで、エビデンス──証拠まで出していました。  画面を戻してください。  国はもっとこういう現状に気づいて、やっぱり法定健診、早急に加えてですね、全国足並みをそろえるべきだなと、私は痛感したんですが、市長、どう感じるでしょうか。 161 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 162 ◯市長(田辺 一城君) 国がこうした一つの事例ですが、こうした事例について認識を持つということは大事なことだと思いますし、恐らくほかの市町村でこうしたデータをとられているところ、一部ではあると見られますので、そういうものもあわせてですね、認識してもらうことも大事だろうと思います。 163 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 164 ◯議員(1番 奴間 健司君) 尼崎市では、やっぱり市長だけじゃなくて職員もですね、大変な熱意を持っています。持続可能なまちであるためには、予防で救える命は死なせない。そのために、対処から予防に価値観の転換を図る。そして、行政は一旦やり出した事業をなかなかやめられないという習性があるが、早期撤退、取捨選択でさまざまな試行錯誤を繰り返そう。この言葉を聞いたとき、なぜ10年も前から法定健診ではない子ども健診が始まったか、その理由がわかりました。今からでも私は遅くないと思うんですが、この職員の姿勢、尼崎市の姿勢に私たちは学ぶべきではないかと思うんですが、いかがですか。 165 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 166 ◯市長(田辺 一城君) もちろん姿勢は学ぶべきところがあると思いますし、予防が極めて重要だという認識はそもそも市の職員は持っていると思いますし、その予防がまず重要であるという認識に基づいて、本市の健康づくりの取り組みも今も推進をしているというふうに考えております。 167 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 168 ◯議員(1番 奴間 健司君) この予防で救える命は死なせない。冒頭に述べましたけども、私は今回改めて中村哲医師の姿勢につながると感じたんです。アフガニスタンで戦乱、飢えに苦しむ人々を救うために、医師でありながら重機のハンドルを握った。薬や医療で治せないなら、水と緑を求めた。救える命を救うために。状況は違っても、日本でも理屈は同じではないでしょうか。子どものころからの生活習慣病予防を実行することが効果があるのであれば、救える命を救えるのであれば、たとえ法定の健診でなくても即刻着手する。地方自治体にあっても、こういう形で中村哲医師の生き方を引き継ぐことができると私は強く感じているんですが、いかがでしょうか。 169 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 170 ◯市長(田辺 一城君) 中村哲様の実績、功績、その理念につきましては、市民の皆様としっかりと共有をしていく。これを今後のまちづくりにつなげていくという認識につきましては、既に残念な出来事ではありましたが、中村様の御訃報以降ですね、早い段階で庁内でもそうした私の考えを伝えてもいるところです。御指摘いただいておりますこの健康づくり、健康増進についてもですね、当然に大もとに手をつけていかないと、社会などは変わらないんだというのが中村哲様のその実践であったというふうに考えますので、予防ということの重要性、今議員御指摘いただいているような視点は大事だというふうに思います。 171 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 172 ◯議員(1番 奴間 健司君) 私は古賀市の10年先を想像しました。  画面をお願いいたします。  これは、古賀市で2020年度から小学校4年生を対象に血液検査を始め、同意率を60%とした場合の推計です。毎年ちくりと採血をした児童がふえていきます。10年後には、推計によると3,357人が検査を経験したことになります。最初に経験した児童は二十歳になります。10年間で10倍近くなります。子どものころから血液検査を行えば、保健指導を受ければ、特定健診の受診率も当然アップすると思います。まさに、ちくりは一瞬、メタボは一生だと言えると思います。  予防で救える命は死なせない。このことにつながる10年単位の大仕事です。古賀駅周辺の10年仕事も大事ですが、この10年仕事は、まさに市民の子どもたちの命にかかわる大仕事ではないかと私は感じました。市長、いかがでしょう。 173 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 174 ◯市長(田辺 一城君) 私が有用性を認識していると申し上げていますのはですね、もう既にその血液検査等によってですね、子どもの健診によって、その傾向が先ほど尼崎市の事例からも見えましたけれども、明らかで、少なくとも、とにかくもう全ての子ども及び市民がですね、若いころから、子どものころからしっかりと食生活習慣も含めてですね、きちんとしていかなきゃいけないじゃないかという大前提は、もう明らかであるということだと思います。  明らかだからこそ、市民の皆様に、子どもを持っている保護者、また子ども自身に対してですね、しっかりとみずからの生活を顧みて、健康を大事にしていかないと大変なことになるよということを周知徹底していくことが大事だと思っておりますので、そうした周知徹底については今後もしっかりと図っていくと。例もありますからですね、そうした例も含めてですね、皆さんに危機感を持ってもらうということが、まず大事だというふうに考えています。 175 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 176 ◯議員(1番 奴間 健司君) 長野県松本市は、2013年度、7年前から小中学生対象の血液検査を実施していますが、その2年前に一部の小学校をモデルとしてやっぱり執行しています。来年度、古賀市でも11小学校のうち、1校でも2校でも始めてみることは必要ではないでしょうか。いかがですか。 177 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 178 ◯市長(田辺 一城君) 今の市の体制のもとで、法的に義務づけられていることを確実に成果が上がるように実施を優先的に行い、その後しかるべきときにモデル校での実施も含め、考えていきたいと考えております。 179 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 180 ◯議員(1番 奴間 健司君) 今の答弁は立派過ぎるんですよね。やっぱり私、思うんですよ。周知徹底したいと言うけど、私は周知よりも何よりも、ちくりと経験すれば一生かもわからないメタボを防げる。そのちくりの経験を一刻も早く始めたほうが得策ではないかと言っているんですが、どうでしょうか。 181 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 182 ◯市長(田辺 一城君) 議員のおっしゃっている意味は理解をしておりますので、御提案は受けとめさせていただきます。 183 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 184 ◯議員(1番 奴間 健司君) 来年2月中旬には、来年度の施政方針や予算案が私たちにも示されますが、その内容をしっかり注目しておきたいというふうに思います。  次に、ちょっと2番目の大きなテーマ、対話によるまちづくりです。最初に、きょう、私の提言内容を説明するところから始めます。  画面をお願いいたします。  これは、市長が決めております第5次総合計画策定における市民対話の予定です。ことし11月から来年6月ころまで46行政区で対話集会を行おうとしています。2020年9月ごろから翌年7月ごろまで基本構想審議会を行い、議会に上程するのは2021年9月と言われています。  これは私の提案です。46行政区の対話集会がともかく終わったら、基本構想審議会までの間に二、三カ月ありますので、市民ワークショップを追加する。2,000人を対象とする無作為抽出方式で、地域や年代を考慮し、100人程度の委員を選考する。特に、対話集会等になかなか参加してくれない30代とか50代の世代の声が反映するように工夫する。3回程度のワークショップでまちづくりの課題、めざすべき将来像、実現するための対策などを話し合い、一定の合意形成を図る。まとまったものを審議会に提出する。これがきょうの私の提案のポイントですが、市長、いかがでしょうか。 185 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 186 ◯市長(田辺 一城君) 市民参画の手法につきましては、この間もさまざま検討してきた上で今のスケジュールをお示しをさせていただいており、それを実践をさせていただいているということであります。正直申し上げまして、今のスケジュール感の中でさまざまな、もちろん庁内の取り組み等もありますし対話集会もすればいいという話ではありませんので、そうしたものの材料をしっかりと検証していくといったさまざまな事務というか、内的な作業もありますのでですね、今まずお示しさせていただいている実施予定としてのスケジュール、これは今の市政の特徴でもありますけれども、かなり詰め込んでですね、いろいろなことをやろうとしてますので、そこをまず御理解いただいた上で、御提案は受けとめさせていただきます。 187 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 188 ◯議員(1番 奴間 健司君) ワークショップについては、先ほど答弁では、貴重な御意見として承るという内容でした。市長は、そのワークショップの体験があるんでしょうか。あるいはワークショップという力を信じておりますか。どうでしょうか。 189 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 190 ◯市長(田辺 一城君) ワークショップ自体は、どれをどう指すかはあれですけれども、ワークショップ自体は経験したことはあります。もちろんそのワークショップという手法の意義もあるとも思っています。先に配られてしまっているので、そのファシリテーターを使うことの意義がある場合もあるとも思っていますし、それが必要不可欠かというと、それができる、ファシリテーターがいなくともできる手法もあろうかとも思います。 191 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 192 ◯議員(1番 奴間 健司君) 先進事例をちょっとここで紹介したいと思います。  画面をお願いいたします。  これは、対話のまちづくりの先進地と言われる静岡県牧之原市の市民参加条例です。人口4万6,100人。一方通行の意見表明による対話では合意形成ができないことから、市民ファシリテーター養成講座を開設し、2011年自治基本条例、2014年市民参加条例を制定しています。市民参加の機会として、1、パブリック・コメント、2、市民意識調査、3、意見交換会、4、ワークショップ、5、審議会を上げています。最大の特徴は、このワークショップです。  ワークショップの概念は、ファシリテーターの進行により、市民と市長との間及び市民相互の意見交換、並びに多様な共同作業を行い、一定の方向性を合意形成する会議と定めています。やり方も、自分ばかり話さない、相手の意見を頭から否定しない、楽しい雰囲気で進めていくをルールとしているそうです。明確に、一般的な意見交換会と区別してワークショップを位置づけている自治体があります。市長、いかがお考えでしょうか。 193 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 194 ◯市長(田辺 一城君) ワークショップという手法、この牧之原市の手法としては、これが有意義だと思い、これを実践されているんだというふうに考えております。ただ、このワークショップ、ここに示されている牧之原市のワークショップではない手法でも、その趣旨を遂行することもできるとも思います。 195 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 196 ◯議員(1番 奴間 健司君) 市長が今行っている対話集会は、牧之原市の条例が整理していただいたものを参考にすると、意見交換に該当すると思います。例えば、古賀駅東口再開発や公共交通などについて、市長と市民が意見交換を行う。その他さまざまな意見、要望を聴取する。これはワークショップとは明らかに違う性格だと私は思うんですが、市長はそう思わないですか。 197 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 198 ◯市長(田辺 一城君) つまり手段よりも結果が大事だと思っていまして、ワークショップでめざすべきものを対話集会等の手法によってめざすということがなされれば、私はそれでいいと考えます。 199 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 200 ◯議員(1番 奴間 健司君) 今の意見交換会、市内全域を回るので効果あると思います。市長にとってはですね、46回あるんですね。ところが、地域の市民にとっては1回の機会で、しかも、総合計画はなかなかテーマになっていない。市民同士の対話は余りない。市民にとって、まちの課題を認識する時間は余りにもない。そういう状況で、市長、あるいは執行部が何らかの計画判断を下せば、もちろん喜ぶ人もいるかもわからないけど、不満も残る。まちづくりの参加度は変わらないか後退するんじゃないか。いずれにしても、余りよい状態は望めないような気がするんです。市長はオール古賀と、それを言い張ってもですね、今はやりの言葉で言えば、ワンチームになるだろうかな。疑問があるんですね。市長、どう思いますか。 201 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 202 ◯市長(田辺 一城君) 申しわけありませんが、今の手法は、私が市長になりまして、総合計画というのをこの本市、町時代からですね、やってきた手法の中にないものです。ですから、これまでの総合計画づくりとは全く異なる手法を加えて、市民が総合計画というものに少しでも意識を持ち、そしてそれがまちづくりの根幹であるということを認識し、そして自分がまちづくりのことを考えなければいけない、できればかかわらなければいけないんだという意識を醸成するに46自治会をくまなく回るという手法は有効だと考えています。 203 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 204 ◯議員(1番 奴間 健司君) お隣の福津市も、総合計画策定に3回ワークショップをやっています。今、取り入れない自治体のほうが珍しいんですね。市長の非常に強い思い、みずからの経験則から今の対話集会の手法を考えているのは結構です。しかし、ワークショップという力、これにも着目すべきではないかと思うんですが、いかがですか。
    205 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 206 ◯市長(田辺 一城君) 一人でも多くの皆様に肌実感として総合計画、つまりまちづくりの指針となる長期計画について意識を持ってもらうという原点を醸成していく上で有意な手法だと、現在の対話集会のことについて認識をしております。 207 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 208 ◯議員(1番 奴間 健司君) 画面をお願いしたいと思います。  古賀市にも、実はワークショップの貴重な経験があります、幾つもあります。その一例として、この100人ワークショップの経過をまとめています。2017年6月から7月まで4回開催されています。全体で1カ月半かけています。1回につき夜と昼の開催ですので、お披露目会を含めると、会合数は9回になると思います。1回は2時間、振り返りやミニ講座で10分、数人ずつのテーブルに分かれてのワークショップ100分。まとめと発表10分という時間割です。ベテランの保健師をファシリテーターにお願いしていました。健康課題の共有、健康づくりのキーワードの選択、そして10か条のフレーズの絞り込み。  市民が継続したワークショップを経て、意識も行動も変化します。担当課の職員はひたすら市民の意見に耳を傾け、整理する作業に汗を流しました。繰り返し繰り返し話しながら合意形成を図り、行動が変化していきます。簡単に意識づけなどできるものではありません。肝心なことは、10か条をつくることがゴールではなくて、市民の行動が変わること。健康なまちづくりが実現すること。まさに健康寿命延伸都市古賀がゴールでした。  画面を戻してください。  こうした経験を生かしたほうが私は得策だと思って今回紹介していますが、いかがでしょうか。 209 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 210 ◯市長(田辺 一城君) 何もワークショップという手法を否定はもちろんしておりませんし、その有意義性もあるという前提でこれまでも申し上げてきていますけれども、まず広くですね、多くの市民の皆様が総合計画とは何かを理解をする。総合計画とはまちづくりの長期計画であるということを認識をしていただく。そして、まちづくり全体を考えるということがまず大事なんだなという動機を持ってもらうという営みが、主語はより多くの市民の皆様が、今申し上げた心持ちを持っていただくということが大事だと思っています。その意味で、現在の手法は有意性があると私は考えているところです。  また、実践していての実感ですけれども、ここにあるワークショップのいろんな段階を踏んでですね、いろいろな方々がいろいろ思索を深めていくということももちろん意義があると思いますが、現在の対話集会の中でも、解決の具体策が提示されたり、もう準備をいただいて、書面で、これちょっと読んどいてくれと言われるケースもあったりしますので、市民の皆様はみずから解決のための具体策を提起する方がいるという事実もありますので、そうした意味でも、対話集会という手法は有意だとも思っています。 211 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 212 ◯議員(1番 奴間 健司君) 断っておきますけど、今の対話集会、私は否定はしてないです。どうぞおやりください。だけど、それだけでいいんだろうかっていうのが今回の問題提起です。  市長はこの間、対話集会は1,000人ぐらい参加が見込めるとおっしゃいました。私もちょっと計算してみたんですが、この100人ワークショップ、毎回60人とするとですね、グループに分けると1回の2時間で一人5回は最低発言をするんですね。5回発言して、5回の会合があり、そして60人。そうすると、延べ1,500回が発言回数になる。しかも、これはテーマを追ってやっているんですね。だから、市長が力説するのはわかりますよ、総合計画考えなくちゃいけないんだ、意識づけ、対話集会がその意識づけになるよ。これはわかるんです。しかし、会場出たらですね、あれ、総合計画何だったかなとなるんじゃないんですかね。3回とか4回とか、回を重ねて、肝心なことは市長との対話も必要なんだけど、市民同士の対話ですよね。そういう中で、自分には気がつかなかったこんな考え方があるんだ、こんな意見もあるんだといって、意識も変わる、そして行動も変わっていく。  そこの効果をですね、ぜひ将来の古賀市の計画をつくるときに生かさないともったいないですよということを提案しているので、むきになって対話集会を弁護しなくて結構です。否定はしていません。プラス、ワークショップいかがですかというのが私の提案なんですね。どうでしょうか。 213 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 214 ◯市長(田辺 一城君) 今、議員おっしゃったですね、現象面のお話を今議員されました。総合計画について、例えば対話集会が終わった後に、もう忘れてしまうんではないかという御指摘ですけれども、対話集会の最後にですね、こうしたことを言ったこともあります。きょうですね、御参加いただいている方は、この地域に住んでいる全人口のもう本当わずかな人数ですと。ですから、皆さんはぜひいろんなサークル活動だったり、お茶会だったり、いろんな場があると思うので、きょう、ここであったことについてですね、共有してほしいですと。そうした形で、私はまちづくりへの機運だったり、意識というのが拡散していくことを僕は願っていますので、そうした発信もさせていただいているということは、ちょっと今お話があったのでつけ加えさせていただいた上で、ワークショップという手法自体も、私自身も何かこう、否定的に何か発言はしていませんが、ワークショップでめざすものというのが、現在の総合計画策定のスケジュールの中で満たし得るならば、それはそれで目的が達すればいいことだと考えているということです。 215 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 216 ◯議員(1番 奴間 健司君) 画面をお願いいたします。  私が申し上げたように、来年46行政区対話集会が終わる6月から、基本構想審議会が始まるであろう9月ぐらいの間、ちょうどいいぐあいに二、三カ月あいています。ワークショップの無作為抽出の手段などを対話集会を行うと並行して準備をしておけばですね、この2カ月、3カ月生かせるんですよ。その上で46行政区の成果と集中した、継続した、職員も市民も一緒に対話して変わっていくワークショップの成果をプラスすれば、基本構想審議会の議論がもっと豊かになりますよ、なるんじゃないですかというのが提案。まさにこの3カ月間のあいている隙間にですよ、入れましょうというのがみそなんですね。いかがでしょうか。 217 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 218 ◯市長(田辺 一城君) 策定作業は常にやっていますので、あいているわけではないです。今でもですね、総合計画の策定についてですね、職員がですね、かなりそこに傾注をして仕事を、作業をしてきている実態があります。また、多くの管理職中心にですね、この営みに参加し、恐らくこうした手法は初めてですので、市民の皆さんと直接、自治会単位ではありますが、こうした営みがあるんだという気づきも参加した職員には得てもらえているとも思います。それが総合計画の策定作業にも生きてくるというふうに考えておりますので、職員意識の醸成にも寄与はしているというふうに考えております。今御提案いただいていることにつきましては、冒頭に申し上げておりますように、貴重な御意見として受けとめさせていただきます。 219 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 220 ◯議員(1番 奴間 健司君) 健康10か条なんですけどね、非常に楽しかったですね。古賀市を飛行機に例えてですね、市長や職員は機長やキャビンアテンダントを務める。行き先は健康寿命延伸都市古賀。途中で松本空港に寄って給油をする。ワークショップをまとめたスライドショー、私も見ましたけど、本当に涙が出るほど感動的でした。市長ももう一度ですね、やっぱりこの感動するというかな、やっぱりやってよかったなとか、きつかったけどここまで来たなという、これをもう一回ちょっと思い出してみませんかね。あの録画は残っているんでですね、市長、一度見直して、振り返ってみませんか。いかがですか。 221 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 222 ◯市長(田辺 一城君) 私もですね、政治家として情念を大事にしていまして、感動しいでもありますので、今御提案いただいたもの、改めて見させていただきたいと思います。 223 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 224 ◯議員(1番 奴間 健司君) 市民ワークショップということについて、ちょっときょうの議論ではなかなか、私が提案すると受け付けないのかもわからないので、こう言ったら自分を余り卑下することなのでやめましょうね。私の提言も受けとめてくれていると思います。ただ、それをより確かめるために、静岡県の牧之原市とか、お隣の福津市も去年、やっぱりそういうのをやっているんですね。そういったことを担当職員にちょっと勉強に行かせるというのはいかがですか。 225 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 226 ◯市長(田辺 一城君) 勉強に行かせるかどうかというのは、なかなか市は厳しいいろいろな事情もありますが、そういった先進事例をですね、職員がしっかり認識するのは大事だと思っています。また、奴間議員だから云々という話はありませんし、私は本当に有意な御提案はしっかりと受けとめて、市政運営にどう生かしていけるかということを考えようということをこれまでも申し上げてきていますけれども、特に定例会の後などは職員と共有するということを意識的にやっておりますので、きちんと有意な提案につきましては受けとめさせていただいて、今後の市政運営にどうつなげていけるかということを考えていくと。この基本姿勢は持っております。 227 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 228 ◯議員(1番 奴間 健司君) まちづくりの最先端の地域については、やっぱり言われなくても飛んでいって勉強していただきたいと強く申し上げておきたいと思います。  総合計画策定業務委託は、この議会で大変問題になりましたが、債務負担行為によって3月末までにプロポーザルを行い、契約をしようとしています。ただ、仕様書の詳細を固めるのはこれからです。ぜひその仕様書の中に、ワークショップの実施とファシリテーター委託も盛り込んでほしい。重ねて申し上げます。その実現の可能性や効果については、きょう限られた時間の中で説明を尽くしたつもりでありますので、いかがでしょうか。仕様書の中に、業務委託の中に、ワークショップの実施とファシリテーターの委託契約、これを盛り込んでいただきたいと思うんですが、いかがですか。 229 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 230 ◯市長(田辺 一城君) 本日ですね、議員が御提案いただいたワークショップ等の手法、またその意義については、貴重な御意見として受けとめさせていただきます。 231 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 232 ◯議員(1番 奴間 健司君) 10年に一遍あるかないかの総合計画のチャンス。そのチャンスに恵まれた田辺市政、うらやましいですよ。もっと思い切ってですね、新しい手法どんどん取り入れてやっていただきたいんです。対話集会が終わってから、審議会の間、もちろん内部的には業務あるの知っていますよ。その時間を最大限有効に生かしたほうが絶対得策だと……、余り絶対という言葉はよくないのかもわからないけど、得策だと思うんです。どうですかね、そこ。貴重な御意見で済まさないで、やり過ごさないで、ちょっと考えていただけませんか。貴重な御意見では、私余り納得できないんで。 233 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 234 ◯市長(田辺 一城君) 今おっしゃっていただいたですね、新たな手法を取り入れて総合計画を策定していくということは、私もかなり強く意識をしてですね、この間取り組んでおりましてですね、新しい手法については、さまざま大なり小なり入れてきているつもりです。私も議員でしたから、おっしゃるところはわかるんですけれども、やはり今御提起いただいているワークショップという手法を取り入れるかどうかというのは、非常に重い話でありますので、その重い話をしっかり御意見として承らせていただくということを申し上げております。 235 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 236 ◯議員(1番 奴間 健司君) 市長になると、やっぱりどうしても体制を守るというかな、保守的になっちゃうんですよ。しかも、市長には強い経験があるからですね、濃い経験があるから、やっぱりこれがいいと思うんだろうけど、やっぱりそれとは違うやり方もあるということをぜひ視野を広げて取り組んでいただきたい。最後に申し上げたいんですが、答弁お願いします。 237 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 238 ◯市長(田辺 一城君) もちろんですね、私も私の考えだけでこの職を今務めているつもりもありませんし、先ほど申し上げたようにですね、いろんな人から、もちろん議員の皆様、そして多くの市民の皆様からも多種多様ないろんな御意見をいただいておって、それを何とかですね、生かし得るものを生かそうという基本姿勢、そうした思いを共有しようとかですね、それは本当に持っているつもりです。  体制というかですね、確かに市役所という組織の長でもありますので、やはりその組織の現状に照らしてですね、ここは今できる、ここはもう少し先にとか、そうした判断もそれは組織の長ですからさせていただいています。それは、体制を守るというのは、むしろ長としては当然でもありますが、それが何かをやりにくくするという状況……、やりにくくなる現実もあったりはするんですけれども、それでもなお乗り越えられるものは乗り越えようという決意で、この職、務めさせていただいておりますので、そこは受けとめていただきながらというか、私も思いとして申し上げさせていただきながらですね、今後もさまざまな御意見、御提起をいただきたいと思います。 239 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、奴間健司議員の一般質問を終結いたします。  これにて本日の一般質問を終結します。            ────────────・────・──────────── 240 ◯議長(結城 弘明君) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                       午前11時27分散会            ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...