3、古賀市
防災計画の見直しはどこまで進んだか。
4、古賀市
防災マップを活用し、災害別の
避難経路などの勉強会などを開催してはどうか。
5、防災士の今後のあり方はどう考えているのか。
以下、質問いたします。
5 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
〔市長 田辺一城君登壇〕
6 ◯市長(田辺 一城君)
井之上議員の御質問、古賀市の
防災計画の行方はについてお答えをいたします。
1点目についてお答えいたします。
令和元年台風第19号による大雨は、関東地方や甲信地方、東北地方など、各地で降水量が観測史上1位を更新し、
災害救助法が適用された自治体や特別警報が発表された自治体が過去最多となるなど、広範囲にわたって大きな被害をもたらしました。日本においては、台風に限らず地震、その他多くの自然災害のリスクがあり、古賀市においても例外ではなく、備えることが自治体の責務であると改めて認識をいたしました。
2点目についてお答えします。今回の台風19号に限らず、大きな被害を受けた自治体については、
罹災証明書発行などに係る事務に支援が必要となります。
支援側自治体からの問い合わせによる
受援側自治体の負担を軽減し、
受援側自治体のニーズに沿えるよう、総務省が制度化している
被災市区町村応援職員確保システムによる支援や、災害時
相互応援協定等の
締結自治体による支援が必要とされています。今般の災害については、
被災市区町村応援職員確保システムの調整、災害時
相互応援協定等による要請のいずれもないことから、本市は人的支援を行っておりません。
なお、
被災市区町村応援職員確保システムなどの国や都道府県からの要請に基づく支援につきましては、災害時
相互応援協定等を必要としないことから、協定の有無が支援実施の可否を決定するものではありません。
3点目についてお答えします。古賀市
地域防災計画の見直しにつきましては、まずは平成30年5月に修正された福岡県
地域防災計画及び本年5月に指定をされた
大根川洪水浸水想定区域などとの整合性をとりつつ、
風水害対策編について、今年度中をめどに修正と見直しを行っております。なお、地震・
津波対策編及び
事故対策編につきましては、
風水害対策編の改訂後、順次修正と見直しを行います。
4点目についてお答えします。古賀市
総合防災マップについては、
防災訓練、
まちづくり出前講座、その他の行事で活用方法をお伝えしているところです。
千鳥校区コミュニティにおいては、毎年開催をされている
防災訓練に先立ちワークショップを行っており、その中で
避難経路の選定などに古賀市
総合防災マップを活用されています。勉強会につきましては、
避難経路の考え方を学ぶ機会として、
自主防災連絡協議会などにおいて実施するよう検討したいと考えております。
5点目についてお答えします。防災士については、減災と
防災力向上のため、活動に寄与していただくことを期待をしております。特に、古賀市
防災士育成事業補助金により、
防災士認証登録を受けた方については、積極的に地域の防災活動に参加し、
自主防災組織の活動及び市が実施する防災に関する施策に協力いただけるものと考えており、そのための積極的な情報提供に努めていきたいと考えております。
7 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
8 ◯議員(12番 井之上 豊君) 改めてお伺いいたします。まず、9月1日は何の日か覚えておられますか。
9 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
10 ◯市長(田辺 一城君) 防災の日です。
11 ◯議長(結城 弘明君) 座ってください。
井之上議員。
12 ◯議員(12番 井之上 豊君) そうですね、防災の日です。これは、昭和34年──1959年9月26日の
伊勢湾台風によって戦後最大の被害──全半壊・流失家屋15万3,893戸、浸水家屋36万3,611戸、死者4,700人、行方不明401人、傷者3万8,912人をこうむったことが契機となっており、地震や風水害などに対する心構えなどを育成する日──防災の日が創設されました。
それでは、11月5日は何の日ですか。
13 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
14 ◯市長(田辺 一城君) 以前もここで御質問いただいたように記憶していますが、世界津波の日です。
15 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
16 ◯議員(12番 井之上 豊君) よく覚えておられますね。世界津波の日ですね。平成27年12月、国連総会において、「稲むらの火」の故事にちなんだもので、1854年11月5日、
安政南海地震による津波が和歌山県広川町を襲った際、濱口梧陵が稲に火をつけ、津波から逃げおくれた村人を高台へ導いて、多くの命を救った逸話「稲むらの火」の故事にちなんだものです。
このように、過去の経験を未来に伝えていこうという先人たちの思いが現在に生かされていると実感するものであります。私たちも多くの災害を学んできた教訓を未来に伝える使命があると思いますが、こういうところは市長はどう思われますか。
17 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
18 ◯市長(田辺 一城君) 今、議員御紹介いただいた逸話も含めですね、やはり私たち人類は過去の伝承はもちろんですけれども、近時の災害における教訓、こういったものをしっかりとですね、捉えて、そこにあった課題をやっぱり災害ごとに見出してですね、それを改善していく。そうした伝承や教訓を生かしていく。そうした責務が我々にはあると考えています。
19 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
20 ◯議員(12番 井之上 豊君) 私が言いたかったのはその部分です。ぴったり合致します。
平成30年間は、
阪神淡路大震災と
東日本大震災を含めて、顕著な災害は30件発生しています。そして、この2つの大災害を除けば、毎年の
平均犠牲者数は152人。そのうちの1つの災害で犠牲者が100人以下のものは25件です。枕崎台風から
伊勢湾台風まで、戦後15年間の
災害特異時代には、毎年災害による犠牲者が何と2,350人であることから、およそ15分の1に減少していることがわかります。このことは、数のことだけ見ると、中小の災害については社会の防災力が強くなっていると言えます。まさに、先人たちが現代に語り継いだ防災力と思いますが、まだこれからどのようにしてさらに減らすのか。新たな課題と言われております。
市長は、平成31年1月23日の第4回定例会の私の一般質問で、「防災を政治と社会の主流にという考え方、非常に共感いたすところ」と御答弁いただきました。いま一歩、
災害被災者を減らすために何が必要であるかと思われますか。
21 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
22 ◯市長(田辺 一城君) 被害者を減らすために、いま一歩とおっしゃっていただいた部分、いま一歩でもあるんですが、いま一歩というか、もう根源的な話としてですね、もうとにかく自助を徹底して広めていくと。その意識を広めていくことが最も重要であると考えています。
もちろんですね、私ども、例えば古賀市の
総合防災マップだったり、先ほども紹介差し上げました
総合防災マップをつくって、一定の想定のもとに
ハザードマップをつくり、また
指定緊急避難場所や
指定避難所を
災害種別ごとにですね、地域ごとに、わかりやすく一覧化もさせていただいておりますけれども、こうした公助はしっかりとやっていくべきだという認識に立っておりますけれども、いざ災害が起きたときには、こうした公助の事前の想定は頭に置いていただきながら、みずからが置かれている状況を現に認識をしていただいて、その状況状況に合った行動を主体的率先して
避難行動等に移してもらう必要があると考えておりますので、とにかく自分の身は自分で守るという自助、これがまずないと話にならないと思っています。その上で、それがあってこそ共助──地域で、お隣近所を含めてですね、みんなで支え合って命を守るという行動につながっていくと思っております。
あわせまして、先ほど公助、一部申し上げましたが、情報発信をしっかりやっていく事だったりですね、
インフラ等の整備による防災体制の構築だったり、こうしたことは自助、共助ではできない部分でありますので、公助の重要な役割だと認識をしています。
23 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
24 ◯議員(12番 井之上 豊君) そのとおりですね。ただ、こういう場で一般質問をさせていただいているということは、公助に関することが非常に大きいのではないかと思います。被災をしたことを忘れない、またそれを伝えていくことが大事。これは先ほど言うたとおりですね。
次の質問に移りますが、被災地への職員派遣です。応援要請がなかったとしても、こちらから応援に行けるのであれば積極的に応援に行ったほうがいいのではないかと思っております。災害現場では、報道では伝わらない生の経験ができます。この場合も、先ほど言いましたように、被災現場で経験したことを忘れずに、地元に言い伝えていくことも、防災にとって非常に大事なことだと思われますが、市長はどう思われますか。
25 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
26 ◯市長(田辺 一城君) そうですね、さまざまな地域が経験した災害、その現場で起きたことをしっかりと私たちが追体験することも大事ですし、発災した直後に、もちろん行政職員派遣するパターンもありますけれども、私たち市民一人一人がその現地に入って
ボランティア活動等を行うということ、それによって現にどういう事態が起きているか、そしてその事態のもとに住民の人がどういう生活をされているか等について、生でリアルタイムで認識できる機会でも
ボランティア活動はあると、私の経験上も思っています。そうしたことを広く多くの市民の皆様が経験することによって、いざ我が身に起きたときの対応にも影響してくると思いますし、行政としても、そうした経験があるということは、
行政運営上も非常に有意なものであると考えます。
27 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
28 ◯議員(12番 井之上 豊君) 今、市長が言われたとおりですね、もし古賀市が災害に見舞われたとき、被災者に対する対応、経験がないよりはあったほうが迅速に対応ができるのではないかと、このように考えます。
次に、古賀市
防災計画の件です。本年5月に指定された、先ほども市長の御答弁の中にありましたように、
大根川洪水浸水想定区域に変更があれば、古賀市
総合防災マップの変更は必要ないのでしょうか。
29 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
30 ◯市長(田辺 一城君) 当然ですね、
浸水想定区域の変更があれば、想定が変わったということですので、
防災マップの変更にも影響してきます。その検討はしっかり進めているところです。
31 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
32 ◯議員(12番 井之上 豊君) 今までの古賀市
防災計画の中に、「第2章第2節 処理すべき事務又は業務の大綱」、「第1 古賀市」というところがあります。そこでは、
各種防災事業の推進、また
防災知識の普及とありますが、これは古賀市が今まで取り組んだ中で何を示しているのでしょうか。
33 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
34
◯総務部長(吉村 博文君)
各種防災事業の推進に関しましては、市の
地域防災計画の第2編、
災害予防計画に網羅された事業の推進を図ることと考えてございます。各種災害の
危険箇所調査、
危険想定区域等の指定、河川改修や治山事業、施設整備の実施及び要望、消防機関や
自主防災組織の設置及び強化、
防災知識の普及、
情報伝達体制の整備などを実施しております。また、
防災知識の普及といたしまして取り組んだ事業としましては、
防災訓練、出前講座による啓発、各種知識を掲載した
総合防災マップの配布、低海抜地域での海抜表示などがございます。
35 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
36 ◯議員(12番 井之上 豊君) また、
災害応急対策に「災害に関する情報の収集、伝達及び被害調査」とあります。御存じのように、災害が起きたときは、電話、携帯などの通信機器がほとんど不能になるという可能性があります。そのときの通信手段として
Wi-Fiが有効かと思われます。いかがでしょうか。
37 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
38
◯総務部長(吉村 博文君)
Wi-Fiに関してです。通信手段の複合化という点につきましては、大変有効だと考えてございます。
39 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
40 ◯議員(12番 井之上 豊君) それでは、書画カメラに、お願いいたします。
これはくまもとフリー
Wi-Fiへのアクセスですね。熊本地震発生後急増し、本震が発生した4月16日は5,000回を超え、災害に
Wi-Fiが積極的に活用されています。また、災害時の情報収集や通信手段として「役に立った」との回答が9割を超えています。この表の円グラフ、青い部分とそれから赤い部分ですね。これがですね、「とても役に立った」というのが青い部分ですね。それから、これダイダイ、ピンク色かな、「どちらかというと役に立った」という部分ですね。これ合わせますと、90%以上が「役に立った」という回答が得られております。
それでは、一つの例として、古賀市で挙げますが、次の図を見てください。この地図のですね、赤い印、これは
Wi-Fiのポイントです。避難所として指定されている、これは主に花鶴丘の周辺ですね。花鶴丘3公民館付近です。ここは一切
Wi-Fi環境が整っておりません。また、ここには固定電話すらありません。まさに情報の孤立と言わざるを得ないということですね。
じゃあ、カメラ戻してください。
いち早く公民館に
Wi-Fi環境の整備を進めている地域もあります。極めてですね、防災意識の高い市長がいる古賀市とは言いがたい。各地域の防災拠点となり得る各公民館、公的施設などにも
Wi-Fi環境整備を進めてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
41 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
42 ◯市長(田辺 一城君) そうですね、今もちろん公衆電話の普及率が下がってきているのとですね、設置率か、設置が減ってきているという現状と、一方で携帯電話の普及率が高まっているという状況におきまして、先ほど部長も答弁しました通信手段が複合化しているということは、情報収集の点ではもちろん有効だというふうに考えます。議員御指摘の点についても、貴重な御意見として賜っておきたいと思います。
43 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
44 ◯議員(12番 井之上 豊君) じゃあ、書画カメラをお願いいたします。
これは、平時と災害時における
Wi-Fiの活用であります。小中学校での教育で利用ができ、ICTを活用した学習活動などを実施できます。旅行先で
観光地、食事、地図などの情報収集、旅行先の体験をSNSで発信することもできます。災害時は、固定電話、携帯電話が利用できない場合でも、地域住民や来訪者が災害情報を効果的に受発信することが可能となります。
それでは、次の図をごらんください。
総務省は、全国約3万カ所の
Wi-Fi整備を目標に環境の整備を進めております。平成29年度は、2,512カ所の実績を踏まえ、整備機運が広まることを期して、30、31年度に整備箇所の目標を割り振りして、3万カ所に設置を広げているという目標でやっております。
それでは、書画カメラ、戻してください。
このように、
Wi-Fiを整備し、災害に備える。これは防災意識の高い地域住民の切なる要望であります。何度も伺いますが、市長はどう思われますか。
45 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
46 ◯市長(田辺 一城君) 先ほど申し上げましたように、通信手段の発達等も踏まえてですね、複合的に通信手段、確保しておくというのは当然有効だと考えます。避難所になり得る公共施設等への整備を御提起いただいておりますけれども、もちろん有事における有用性はもちろんのことですね、その公共的空間において、平時において、その必要性がある等の総合的な評価が設置を検討するに当たっても大事になってくるんだろうと思います。国が推進しているということですが、国がじゃあその設置普及に向けてどれだけ自治体を支援してくれているものなのか。どれだけ国も、そうした地方自治体のほうが財政もなかなか厳しいところもありますので、そうしたサポートを本気でしてくれているのか、そうした制度もしっかり見きわめながら研究はしたいと思っています。
47 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
48 ◯議員(12番 井之上 豊君) 国もですね、ある程度の補助金というものを出すようなことはあると思います。実際、今いろんなところで
Wi-Fi環境というのを進めていることは事実ですので、もう一度お考えいただければと思っております。
それから、次は
防災マップを活用して
避難経路の勉強会の件です。今回、台風19号で各地で記録的な水害が発生した要因の特徴は、超巨大大雨台風と称されるように、非常に広範囲にわたって大雨をもたらしたことで、その結果、河川の本流で水位が上昇し、それに伴い支流の水位も増加して、川が逆流するバックウオーターが発生したことです。本流と比べて河川の整備が進んでいない支流の中小河川で氾濫したようであります。まさにこれは古賀市と同じような状況でもあるようです。
古賀市の中でも、河川の氾濫、洪水、地震での建物倒壊など、災害別、地域別で
避難経路は変わっていくのは当然であります。これは校区ごとではなく、区、行政区ごとに考えていかなければいけないと思います。当然、
自主防災組織で考えていかなければ意味がない、そう考えます。先進的な区は既に検討しているところもあり、朝倉市の災害時で、1つの集落が区長の判断で
防災マップの全体感から見て、別のルートで別の避難場所に避難し、翌日、本来の避難場所を見に行くと、濁流で流されていたことを確認したと、そして驚いた。このような事なきを得たという事例も報道されておりました。
防災マップをもとにした
避難経路の選定については、非常に重要と考えておりますが、市長はこの辺、どのように思われますか。
49 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
50 ◯市長(田辺 一城君) もちろん
防災マップも活用していただきながら確認していただくこと、大事だと思っています。
避難経路はもちろんのことですね、その地域地域がどのような状況にあるのかというのは、まずその地域住民の皆さんが認識をしないと避難の話にならないと思いますが、まず自分たちが住んでいる地域、想定するのは自治会ですけれども、自治会の中でどういった状況が想定され、どういった避難の、今御指摘の経路が考え得るかということを主体的に考えていただくことは極めて有意義だというふうに思っておりますし、先ほど先進事例の話がちょっとありましたけれども、本市におきましても、そうした営みをですね、複数の自治会が既に実施をしています。
その際に、これは住民任せではなくて、これ、数年前から公助としてさせていただいておりまして、県の、当時は、始まったころは災害時要援護者と言っていましたが、現在避難行動要支援者と言っています。避難行動要支援者の個別計画の策定に係る自治会におけるその個別計画策定を支援するための事業を県は用意していますので、それを複数の自治会で活用していただいて、本市におけるそうした
避難経路の確認、または個別計画の策定につながっていると認識しておりますので、そうした公助も大事なものだと思っております。
51 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
52 ◯議員(12番 井之上 豊君) そうですね。自助、共助、これを促進するために、やはり公助がどれだけ手を入れていくか、事前にですね。防災の前にどれだけ公助がそこに手を入れていくかということが一番大切なことではないかと考えております。そのもとになるこの
防災マップ、これ、大丈夫でしょうか。
53 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
54 ◯市長(田辺 一城君) 大丈夫かと言われるとですね、現在つくっている
総合防災マップですね、は、平成28年3月に作成し、29年度にですね、全戸配布をさせていただいたものであります。その後も、やはり大規模災害、特に豪雨等による大規模災害が本県においても発生をしておりますし、そうした大規模災害を踏まえて、先ほど大根川の想定の話もありましたけれども、県としてもその想定、前提となるものを修正、変更してきているところがあります。ですから、そうした県の修正、変更も踏まえて、現在本市の
地域防災計画の見直しにも、先ほど第1答弁で申し上げたとおり、まず
風水害対策編から取り組んでおりますし、
防災マップが完璧という表現は永遠にできないという前提ながら、公助としてこうしたマップが必要だという認識に立って、今も作成作業を進めているところです。
55 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
56 ◯議員(12番 井之上 豊君) 新しく手を入れられたその
防災マップ、非常に待ち遠しいと思っておりますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。
もう一点、水害など浸水時は垂直避難とよく言われますけども、先ほど述べましたように、5段階の
警戒レベルでわかりやすくなったとしても、いざ避難行動に移るために、自身の家に不安がある場合に、目の前にある市営住宅などの普通の高い住宅ですね、すぐ階段で駆け上っていけるところはいいわけですが、マンションのようにオートロックなど、外から入ることができないマンション──これ、市営住宅やオートロックではない高層のビルがないところって結構あるんですよ。そして、その地域の方々が垂直避難する場合、例えば公民館の2階とか、そういうところに何百世帯もの人たちがそこに避難をするということがまずあり得んだろうと。そして、近くにある高層ビル、そういうところに避難する場合、オートロックである場合は入れないわけですね。これはどうすればいいのでしょうか。
何百世帯もある地域の垂直避難は、地域で相談し合って、あらかじめオートロックのマンションと協力を依頼しておかなければいけないと思いますが、これもやはり公助の一環として、このアドバイスをするということも必要ではないかと思いますが、市長の見解を伺います。
57 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
58 ◯市長(田辺 一城君) そうですよね、あの高層の建物の中で、例えば事業所だったりについてはですね、既に協力の協定結ばせていただいて、市として、行政としてですね、結ばせていただいて、福祉施設とかもそうですが、緊急避難場所になっているというケースもありますが、今議員御指摘のように、純粋に民間のマンションだったりといったものについては、現状としてはなかなか行政としては難しいところがあると思っていますので、当然マンションも地域の住民というか、地域の中の住民の皆さんですから、自治会の中でですね、そうしたマンションに対してですね、ぜひそうした有事の際に、同じ地域の中で、そうした今議員御指摘のような
避難行動等にですね、御協力いただけないかというか、いう話をするためのサポートといったものは可能だと思っております。
59 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
60 ◯議員(12番 井之上 豊君) わかりました。
次に、防災士の今後のあり方についてであります。現在まで、古賀市
防災士育成事業補助金制度を利用して、防災士資格の認定を受けられた方は何人おられますか。また、最近資格認定を受けられた方は何人いらっしゃいますか。
61 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。
62 ◯総務課長(小山 貴史君) お答えいたします。古賀市の防災士育成補助事業により資格登録を受けた方は2名でございます。本年度、近々の2名でございます。
63 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
64 ◯議員(12番 井之上 豊君) 少しずつでもふえるようですが、いいこととは思います。
さて先日、東京でありました全国地方議会サミットで、熊本県、秋田県などの防災士の資格を持つ議員と話す機会がありました。どの議員も、行政と防災士との連携がとれていないと言われておりました。これは全国的な問題のようで、平成29年3月、参議院予算委員会で宮崎県選出の参議員が内閣総理大臣に対して、防災士について質問をされております。内容は、「自分が自治体首長時代、風水害、火山災害、口蹄疫などを経験し、網羅的な知識の必要性を感じ、防災士を受講しました」市長がです。これは詳しく言いますと、都城市の口蹄疫と言えばおわかりと思いますけども、都城市の市長、この方が市長時代のことですね。「自助、共助、科学、情報、予防、復興、救急など、幅広い研修は非常に有益でありました。しかしながら、防災士が十分活用されているとは言いがたいと考えます。自治体を挙げて取り組んでいるところとそうでないところでは、相当の開きがあると思います。
自主防災組織に防災士を配置した場合、加算支援をするなど」想定される幾つかの具体的な、ここで例を挙げられました。「いずれにしても、防災士を今のまま放置しておくのは大変もったいないと、防災士の活用のあり方について検討すべきと考えます」と質問をされました。
それに対して、総理は、「地域の防災力を高めるためには、行政による公助のみならず、地域の住民等による自助、共助の精神に基づく防災活動は極めて大切、減災・防災の上において重要と認識しております。政府としても、防災に関する地域のリーダーが地区
防災計画の策定や、防災意識の普及啓発活動などに積極的に参画し、活躍できるよう環境整備を図ってまいりたいと考えております」と答弁がありました。
市長は、これを聞いて、どう思われますか。
65 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
66 ◯市長(田辺 一城君) 私も、この地域防災力については、議員の時代から特に関心を持っていた分野で、取り組んできたものとしてですね、今の総理の答弁を聞きましてですね、ようやくですね、国が自助を前提に置くという姿勢になったなというふうに思っているところです。自助を強調すると、じゃあ公助は何もせんのかというような印象になりがちなので、恐らく避けられてきたんじゃないかと解していますけれども、自助ということをしっかり国がですね、その重要性を前面に打ち出してきたというのが、私の認識では近々の出来事だと認識しています。それが今の総理答弁に反映されているんだろうと思っています。
その自助、共助の体制を整える上で重要なのが地域の防災のリーダーという文言がありましたが、その中で防災士が普及促進されることだと思っています。先ほど、課長から答弁させましたけれども、防災士、本市の事業を使っていただいてですね、2人ですね、誕生しているということは本当にありがたいことだなと思っていますし、こうした防災士資格を持たれた方がですね、しっかりその地域、自治会等の地域の中で、周りのですね、防災意識の高い方、また、ちょっと関心が低い方に対してもですね、お声かけをいただいて、その世界に引き込んでいただけるように望むところですし、そうしたことになるような連携を市としても図っていかなければならないというふうに思っておりますので、先ほどの総理答弁については、そのような感想を抱いています。
67 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
68 ◯議員(12番 井之上 豊君) 市長はですね、平成31年1月の私の一般質問で、「
自主防災組織の中で、そのスキルを発現していただくという機会をどうやってつくっていくかということは、一緒に考えていくことも必要なんだろうなと思っています。(中略)そうした防災士の資格を持つ方々へのアプローチなども考えていきたいと思います」このように市長は答弁されておられます。また、「防災を政治と社会の主流にという考え方は、非常に私も共感いたすところです」と、このように市長の防災意識は評価しますが、実際はですね、何の進展もあっておりませんし、私も何も聞いた記憶がございません。
「古賀市
防災士育成事業補助金により、防災士認定登録を受けた方については、積極的に地域の防災活動に参加し、
自主防災組織の活動及び市が実施する防災に関する施策に協力いただけるものと考えており、そのための積極的な情報提供に進めていきたいと考えます」と先ほどの御答弁でしたが、それでは全額自費で資格を取得された方はどうなるのでしょうか。
69 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
70
◯総務部長(吉村 博文君) まずはですね、地域におきまして、もう既に資格も取られた方も含めまして、人材のまず掘り起こしを行っていただきたいと思ってございます。
自主防災組織で必要な方につきましては、情報提供や将来的にはネットワークなどを図っていく必要があると考えてございます。
71 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
72 ◯議員(12番 井之上 豊君) 自費で取得された多くの方は、防災意識を人一倍持ち、時間を惜しんで勉強された方々です。私が知っているだけでも古賀市には5人以上おられます。このような方々へは、どのような形で進めていくとお考えでしょうか。
73 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
74
◯総務部長(吉村 博文君) 繰り返しになって大変恐縮なんですが、まずはですね、地域におきまして、既資格者含め人材の掘り起こしをまず行っていただきたいと考えてございます。その上で、情報提供などを行っていきたいと考えてございます。
75 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
76 ◯議員(12番 井之上 豊君) 次にですね、防災意識という部分からですね、先日、防災士協会から届いた書類の中に、山口大学地域共同研究開発センターの防災ネットワーク推進会議というところが出した聞き取り調査の内容が掲載されておりました。「本当に必要なの?
自主防災組織~ここが難しい現実編~」という、そういう題名でありました。その中で問題点を指摘しておられました。これは
自主防災組織の方々の意見ですね。「何から始めていいかわからない」「活動が続かない、続ける活動が思い当たらない」「行政担当者の意識が低い、非協力的」「災害時に組織が機能するか不安」「若者が全く参加しない、協力しない」「構成員、住民の高齢化」などで、これに対する住民の方々の言いわけといいますか、言い分ですね。「動員をかけられて仕方なく」「やりたいやつにやらせておけばいい」「仕組み組織を勝手に決められたら困る」「自分たちではどうせ何もできない」「災害は来ないと思っている」「防災は行政の仕事、自分たちは関係ない」「災害が来てみないとわからない」などです。
このような状況、防災意識のこのような状況を聞かれて、どう思われますか。
77 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
78 ◯市長(田辺 一城君) 議員も恐らく同じ感想をお持ちだと推測しますけれども、非常に厳しい状況だと思います。何といいますかね、防災、実際にですね、発災をしている中でもですね、我が事と捉えられないという現状があると。そういう方々もいらっしゃるというのを目の当たりにした経験もありますので、本当に自助の意識を涵養していくというのはとてもハードルが高いなということを実感をしています。防災が我が事であると、それが当たり前であるという意識を涵養するために、さまざまな取り組みを公助としてもやっています。
行政が率先してですね、そうした意識を持ち、広げていくことが大事だということで、例えば消防団、地域ですね、まさに地域に根差した消防団にですね、御存じのように本市の職員多くが団員としてですね、活動もさせていただいております。行政の職員だけじゃなくて、行政の職員以外のその地域に住まう方々に、もちろん消防団にも参加していただきたいですし、ただし、それをまず、有志ですけれども、これは強制はしておりませんが、意識の高い行政職員としてですね、参加している実態もあります。そうしたことを起点にですね、さらに地域の中に広げていくなど、自助の意識を広げていく取り組みが、やってはきているんですけれども、なかなか広がっていかない厳しさがあるなと思っています。
先ほど申し上げたような避難行動要支援者の個別計画策定支援など、こうした事業を通じてもですね、自助意識、共助意識が広がっているのも実感はしておりますので、こうしたサポートについて、引き続きやっていきたいと思っています。
79 ◯議長(結城 弘明君)
井之上議員。
80 ◯議員(12番 井之上 豊君) そのとおりですね。この防災ネットワーク推進会議では、このような問題の解決策のアドバイスも掲載されておりました。このようなところとも連携を強めることも必要かと思います。
最後に、何度も申し上げておりますが、防災で一番大切なことは「稲むらの火」の故事のように、過去の経験を忘れず、その経験を生かすため言い伝えていく。また、その失敗したことを今後に生かすために、常に分析し、研究することが大事と考えます。そして、最も重要なポイントは、生きるためには逃げる。これが何より重要なポイントであることは間違いないと確信します。
古賀市としても、殊、防災に関しては命にかかわる重要なことです。これはやり過ぎ、
Wi-Fiも含めて、これは費用がかかるなど考えず、必要な措置は早目に進めていただくことを切に要望し、私の一般質問を終わります。
81 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
82 ◯市長(田辺 一城君) 御質問いただきありがとうございました。ちょっと先ほどの私の答弁の中で、数字が1点ちょっと間違いましたので修正させていただきたいと思います。
防災マップ、平成28年3月作成は事実なんですけれども、その後、たしかその後にですね、29年度配布と言ってしまったんですが、その28年3月作成の後から配布を始めていますので、そのように修正をさせていただけたらと思います。
83 ◯議長(結城 弘明君) 以上で
井之上豊議員の一般質問を終結いたします。
………………………………………………………………………………
84 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。
午前10時19分休憩
………………………………………………………………………………
午前10時30分再開
〔出席議員19名〕
85 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
一般質問を続けます。
内場恭子議員。
〔内場議員 登壇〕
86 ◯議員(4番 内場 恭子君) おはようございます。日本共産党の内場恭子です。
昨日は、福岡市で中村哲さんの告別式が行われました。アフガニスタンで凶弾に倒れた、福岡市の非政府組織(NGO)ペシャワール会現地代表の中村哲さんの御逝去に、心からの哀悼の意を表します。中村哲さんは、アフガニスタンの貧しい人々に寄り添い、人々の生活を支えるために各地に井戸を掘り、農業用の用水路を整備し、荒れ地を緑豊かな農業に適した地につくり変えるために、農業基盤の整備やかんがい事業、貧困からの脱却のために学校の建設、病気やけがへの医療的な支援などに取り組まれ、現地での活動の中心的な役割を担い、精神的なよりどころとして奔走していらっしゃいました。
中村哲さんの死を、アフガニスタンの人々がどれほど悲しみ、世界中からもその死を悼む声が上がっています。中村さんの存在を失ったことは、日本、特にこの古賀市で、この市民がどれほどの衝撃を受けているか、はかり知れません。このような凶行を、暴力を許すことはできません。私たちは、これからも中村哲さんの思いを引き継いでいき、戦争も紛争もない平和な世界をつくることに力を尽くしていきたいと思っております。中村哲さんに、あなたのふるさと古賀市は10年、20年後にはこんなすてきなまちになっていますよと誇りたいものです。
そこで、10年後の古賀市をどう変えるのかについて質問いたします。少子高齢化社会の到来で、行政の課題は山積みです。令和2年から10年間で古賀市はどう変わるのかを尋ねます。
1、人口減少が懸念されるが、古賀市の人口はどう変わるのか。その対策はどう進むのか。
2、移動手段の一つである公共交通はどうなるのか。
3、子育て支援、子どもの貧困解消は進むのか。
4、JR古賀駅東口の開発の進捗はどうか。
5、生活道路・通学道路の改善、災害時の避難路の確保、西鉄宮地岳線跡地はどうなるのか。
6、自然再生エネルギーの活用、プラごみの削減はどう進むのか。
7、市民の意見、要望をどう反映させるのか。
以上を市長にお尋ねします。
87 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
〔市長 田辺一城君登壇〕
88 ◯市長(田辺 一城君) 内場議員の御質問、10年後の古賀市をどう変えるのか、についてお答えをいたします。
1点目についてお答えします。本市の人口は、2016年6月以降、微増傾向が続いており、本年11月末現在、5万9,471人となっております。直近の状況としましては、自然動態については、死亡数が出生数を上回ることで減となっておりますが、社会動態については、転入者が転出者を上回ることで増となっており、結果的に人口は微増の状態が続いております。
現在、第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定を進める中で、人口ビジョンの見直し作業も行っており、その詳細な内容はまだお示しできる段階にはありませんが、本市におきましても、少子化・高齢化の影響は避けられず、近い将来、人口は減少に転じると見込まれます。このため、将来の人口減少を和らげるための施策や人口減少に適応した持続可能なまちづくりを進めていく必要があると認識をしており、そうした観点から、第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定を進めているところであります。
2点目についてお答えします。本年度から2カ年をかけて、地域公共交通網形成計画の策定に着手をしており、現在、基礎調査やアンケートなどを踏まえて現状分析を行っているところです。本市の現状としましては、自家用車の依存度が高く、バスなどの公共交通の利用者がここ数年減少傾向が見られております。しかしながら、近い将来、高齢化が一層進み、自家用車を運転できなくなる人が増加すると見込まれることから、将来にわたって持続可能な公共交通体系を確立していくことは急務であると考えております。
3点目についてお答えをします。子育て支援につきましては、子ども・子育て支援事業計画に基づき、子どもが健やかに育つために、保育サービスの充実や、妊娠期からの切れ目のない支援等を行い、安心して産み育てられる環境の整備を行ってまいります。
子どもの貧困対策につきましては、古賀市子どもの未来応援プランに基づき、子どもの将来が生まれ育った環境に左右されず、貧困が世代を超えて連鎖することがないよう、全ての子どもが夢と希望を持って成長していくことができる環境づくりを進めてまいります。
4点目についてお答えします。JR古賀駅周辺開発につきましては、ウォーカブル推進都市を8月に宣言した後は、JR古賀駅東口周辺整備について、11月14日にニビシ醤油株式会社様と古賀市によるJR古賀駅東口周辺地区におけるまちづくりの検討に関する協力協定を締結をいたしました。また、同協定締結式に合わせて、JR古賀駅東口周辺整備における整備構想の概要を公表をいたしました。今後は、令和3年度までに必要な用途地域、地区計画、都市計画道路などの都市計画決定ができることをめざし、整備構想をさらに具体的に検討することにあわせ、周辺地権者の皆様の御理解と御協力を得ることができるよう努力し、古賀駅周辺のにぎわい創出に向けて、引き続き全力を尽くしてまいります。
5点目についてお答えします。生活道路や通学路の改善につきましては、地元行政区からの要望や道路パトロールにより危険箇所を把握し、道路改良や補修及び交通安全施設の設置を継続していきます。また、通学路につきましては、古賀市通学路交通安全プログラムにて、教育委員会や警察、道路管理者等の関係機関との合同点検を定期的に行い、安全性の向上を図っていきます。避難路につきましては、道路整備や日常の維持管理を図ることで、災害にも備えた避難路の確保に努めてまいります。また、西鉄宮地岳線跡地の整備においても、東西の避難路を確保するとともに、遊歩道整備による交通安全対策や健康づくり、地域交流など、沿線の地域課題の解決を図ってまいります。
6点目についてお答えします。自然環境を生かした太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用は、持続可能な社会の実現に向け、電力の安定供給と地球温暖化対策に貢献すると期待されており、今後さらに技術開発が進むと考えております。本市としましても、市民の皆様や事業所の皆様が自主的に取り組むことができる環境負荷の低減方法などについて、継続的に啓発を行うとともに、自然エネルギーなどの再生可能エネルギーに関する情報を収集し、適宜発信をしてまいります。
また、近年、プラスチックごみによる海洋汚染が国際的な問題となっており、国は来年7月からのレジ袋有料化義務化をめざすなど、使い捨てプラスチックの使用削減に向けた取り組みが進められています。そこで、本市としましても、市民の皆様が集うイベントや広報を活用した啓発のほか、来年度は全戸配布しておりますごみの出し方パンフレット(保存版)をリニューアルする予定にしていますので、その中でもプラスチックごみの削減をテーマにした内容を特集するなど、さまざまな機会を捉え、工夫を凝らした啓発を継続的に行ってまいります。
7点目についてお答えします。現在第5次総合計画の策定に向けて、市民の皆様と将来に向けた地域課題を共有することを目的に「市長と語る地域と私たちの未来」と題しました対話集会を行政区ごとに開催をしております。これは、私が所信表明で掲げた対話と交流を起点とする市政運営の実践であると考えております。対話集会で出された御意見等は、第5次総合計画の策定に生かすことはもちろん、管理職以上で随時共有し、さまざまな市政課題の把握と課題解決に向けた検討に生かしております。今後とも、さまざまな機会を通じて、市民の皆様と課題を共有し、話し合える場をつくっていきたいと考えております。
89 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
90 ◯議員(4番 内場 恭子君) 今、市長は「市長と語る地域と私たちの未来」をテーマに、第5次総合計画の策定に向けたタウンミーティングを行っていらっしゃいます。全46行政区を2年かけて回ろうという計画です。その中で、たくさんの資料の中で、やはり高齢化率の問題であったり、人口の問題が出てきています。資料の中には、今が人口のピークだという表現もあります。さらに、古賀市の都市計画マスタープランの案の中には、古賀市の今の人口密度、65.9人ヘクタール当たりというものを保ちたいというような言葉も出てきます。では、市長、一体10年後に何人の人口目標を掲げてあるんでしょうか。掲げてあるかないかがわかりませんので、ちょっとそこら辺についてお答えをいただきたいと思います。
91 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
92 ◯市長(田辺 一城君) まず、御存じのように、第4次総合振興計画の──現在進行中ではありますが──その計画におきましては6万5,000人と掲げております。第5次総合計画におきまして、人口目標をどのように、設定をするかどうかも含めてですね、というのは今検討しているところであります。ですから、そこから導き出しますと、今この時点で、きょうから10年後の人口を何万何千人と想定しているかというお答えには、その何万何千人という数字はお答えすることはできない状況にあります。
93 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
94 ◯議員(4番 内場 恭子君) 私、第4次総合振興計画、古賀市のまちづくりの大きな基本になる計画にも参加いたしました。そのときにも、計画、目標の人口6万5,000人という設定が妥当かどうかという点を相当議論したと思います。ところが、今現在はこの6万5,000人という人数に達していません。それがいいとか悪いとかいうのではなく、今から先、日本は人口が減少していく。その中で、いかに人口を減らさない対策をとっていかなければいけないかということが問われていると考えています。
その中で、人口の目標をつくるというよりも、目標というのはあくまでも達成するために努力するための一つの手だてだというふうに考えておりますから、どういう形で人口を減らさない対策をとっていくのか。そのことについてお尋ねしたいと思います。市長のお考え、いかがでしょうか。
95 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
96 ◯市長(田辺 一城君) 全国の中でも、地政学的には非常に交通の便がよくてですね、非常によい地域にですね、本市は立地しておりますので、本当に人口減少社会が入っていく中でも、人口維持、もしくは今微増傾向にありますが、そうした方向性がですね、可能なエリアというのは本当に幸運なことだと思っています。
そうした中で、どのような具体的手法がという御質問ですけれども、まず大きく、先ほども御質問の中にいただきましたやはり古賀駅周辺の開発については、住まうという機能をですね、そこにしっかり、駅前一等地ですし、付与していくということは従来申し上げておりますし、それによる居住機能を整備することによる人口の維持というのは当然念頭に置いております。また、今既に実践をさせていただいておりますけれども、例えば先行して筵内区の集落において、規制を緩和することによりですね、新しく住まうことができる環境を整備するだとか、先般は町川原1区でもこうした形をとらせていただいています。既存の集落に新たな住まう人たちが出てくる。こうしたことにより、適正性のある人口を確保する取り組みを進めているし、これからも進めていくという考えであります。
97 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
98 ◯議員(4番 内場 恭子君) 人口の問題につきましては、ある一つの面だけをすれば済むというわけではないと思います。例えば、子どもの子育て支援政策を進めれば、それで人口がふえるというわけでもありませんし、工場とか働く場所をつくればそれでいいというわけでもないと思います。さまざまなバランスのとれたやり方をやっていかなきゃいけない。古賀市は緑も豊かですから、その自然環境を守りつつも、いかに人口を維持、維持するというか減らさないというか、そういうことを進めていかなきゃいけないというふうに考えています。
ただ、今まで古賀市がやってきたところ、例えば第1期の古賀市のまち・ひと・しごと創生総合戦略の中、この検証の資料から見ても、2020年の古賀市の合計特殊出生率、これは1.60をめざしていました。ところが全然足りていません。昨年、平成30年度は1.41。さまざまな施策を進めながら、いまだにこの出生率を伸ばすことができてない。これについて、いかがお考えでしょうか。古賀市の年少人口、ゼロ歳から14歳までの子どもたちをどうふやしていくのか。これは、子どもだけでは生活できませんので、もちろん親がそこに一緒に住まうという話になってくると思いますが、いかがでしょうか。
99 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
100 ◯市長(田辺 一城君) その今のプランの中でですね、掲げている数字の達成有無につきましては、立てたことへの評価・検証は当然必要だと思っています。それはしっかり私どもやってまいりますが、どうやったらですね、今は出生率の話をしていただきましたが、これを上げていくかというのは、本市もそうですし、国も県もあらゆる自治体がいわゆる難問として捉えているというのは共通認識として議員も持っていただいていると思います。
特にですね、これ、表現も難しいところなんですよね。もちろん子育て支援を充実させて、教育環境を整備していくというのは、私ども今進めておりますし、じゃあ先ほどもおっしゃっていただいたように、それだけで人口がふえるのかというと、そういうことでもないと。そこに何らかの金銭的な財政の投資をしてですね、じゃあそれでふえるかというと、そういうことでもないと。極めて子どもを産む、育てるという行為は、もちろん国家とか公としてはですね、一定のこれぐらいの規模感があってほしいというのはもちろんあるんですけれども、でもその子どもを育て、産み育てるという営みは、極めて個人的なプライベートな営みでもあるのでですね、それが政策的効果をそこにインセンティブを与えているんだけれども、最終的にその心理、御夫婦だったりですね、御家庭の心理にどこまで影響を与え得るかというのが非常に難しい面があるということで、この政策展開、うちのまちもそうですし、国家としても政策展開と、それが例に挙げていただいた出生率となかなか連動しない面もあるというふうに理解をしているテーマです。
101 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
102 ◯議員(4番 内場 恭子君) 何も家族関係のあり方、子どもを産み育てる、そういう方針について、古賀市が口を出せと言っているのではありません。もちろんそれはもう個人の権利であって、考え方でそれぞれです。ですから、その子どもを産み育てるような年代の方たちに選んでいただけるようなまちにするため、もちろん子育て施策も必要です。今行っているようなものも必要です。いろんなことをやりながら、どこも苦しんでいるというのはわかります。
ほんの数日前に、福岡県が今度、3年後ですかね、子ども医療費の通院部分についての無料化を進めるということが出ております。一部負担があるという話も聞いておりますが、その辺についても、古賀市について、もっと前から早く18歳まで広げてくださいということを盛んに言っておりましたので、ここでそれをすぐ返事しなさいとかいうことではありません。そういうふうなさまざまな対応をやって、初めて伸びていくんではないでしょうか。
そういう中で、ぜひ気になるのが、では古賀市の生産人口、これは15歳から64歳まで、これもどうやってふやしていくのか一緒に考えていかなければいけないものだと思います。さらに、高齢者の皆さん、高齢人口、65歳の方たちに対しても、どう支援し、健康長寿の高齢者の方たちの生活を支えるのか。こういうことも総合的に見ていかなければいけない。どこか1点が飛び出てよくなるわけではないと思います。バランスよくやっていただきたいと思います。
その市長の人口増を、増というより今の現状を維持していく、人口微増を進めていくというのであれば、そういう思いについてはいかがでしょうか、お考え。
103 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
104 ◯市長(田辺 一城君) 議員の問題意識は、さまざまな取り組みをですね、総合的、複合的にしっかり取り組んでいくことによって、人口の維持、または増、減少につながっていくとのお考えだと理解をしました。私もその考えを、就任直後に出させていただいた持続可能なまちづくりに向けた経営方針のあの概念図がそれを示させていただいております。あれは産業と子どもと健康・安心の大きな3つのくくりでさせていただきました。その先に、持続可能な未来のくくりの──概念の右側ですね──には定住の促進と経済活動の活性化というのを書かせていただいています。
つまり、産業力の中で、やはり開発行為等によりですね、企業誘致をしっかりやっていくということ、これによって雇用を生むということ、またそのくくりの中に古賀駅も入っていますけれども、その開発によって商業、商いを活性化するということ。こうしたことと子どもを大切にすると、つまり次世代を大切にしないと、そこで産み育てようとは思ってもらえない。あわせて、今、高齢者のお話ありましたけれども、健康・安心のくくりで、みんな健康でいてほしいんですけれども、そうじゃない方も当然出てくるので、地域医療、介護体制をしっかりと構築していくことなどのそうしたさまざまな立場の人が生きやすいという状況を生み出すためのまちづくりの理念として、あの図も打ち出させていただいておりますので、そういった視点からまちづくりを進めていくことで定住の促進につなげていきたいと考えています。
105 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
106 ◯議員(4番 内場 恭子君) ぜひバランスのいい施策の配置、そこをお願いしたいと思います。ただ、そこには必ず市の考えがありますし、市長がどういうものにしていくのかというリーダーとしての方向性を示す必要性もあってくると思います。ぜひそういうバランス感覚をしっかり持っていただきたいと思います。
次のことに移りたいと思います。まず、高齢者の皆さんの対策として、私、公共交通が絶対必要だというふうに考えております。これは市長の認識も変わらないだろうと思いますが、そして今、10年先には高齢化がもっと進んで人口も減り、公共交通の発展で公共交通機関はどんなふうに変わっていくのか、想定ができないと思います。しかし、今また地域公共交通網形成計画等を策定している中で、市長はどのような未来を、公共交通の未来というものを考えてあるでしょうか。私、たびたび西鉄バスへの赤字補填が年々大きくなって、大変な額になっているというふうなことを指摘しております。いかがお考えでしょうか。
107 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
108 ◯市長(田辺 一城君) 前提として、今のままでは先々健全な状態で、それこそ持続可能な状態に持っていけないのではないかという問題意識がありますので、地域公共交通網形成計画の策定作業を市として、今年度、来年度で今させていただいているというところです。
どのような未来をという御質問ですが、まずですね、これも難題なんですけれども、先般、大分大学の先生にも来ていただきましたが、その先生もおっしゃっていただいているんですけれども、まず住民の皆様に公共交通を使うという意識をしっかり持っていただけるようなインセンティブが必要だというふうに思っております。それについてはですね、私、今の公共交通の我がまちの状況が本当に適正性があるのかということは、もちろん疑問は思っています。じゃあ、ただ、今のうちのまちの公共交通は本当に使えないのかという、使いにくいのか、不便なのかという検証も市民の皆様と一緒にしなければいけないんじゃないかというのも、その大学の先生の話を聞いてやはり思いました。
ライフスタイル、人それぞれ千差万別ですけれども、自分のライフスタイルを今の公共交通の形に合わせて使うことというのができるかできないかということがないと、こうした検証をしっかりしないと、新たにつくる地域公共交通網形成計画もできた後に、やっぱりこれは使い勝手が悪いじゃないかというところから捉えられて、入り口から捉えられてしまうとよくないのでですね、やはり地域公共交通を使うんだという意識を持ってもらって、じゃあ使う前提に立ったらどの辺がベターなのかというところを意識してつくっていくことが、今議員御指摘のですね、一定、市民の皆様多くに理想的だと思ってもらえる形につながっていくものと考えています。
109 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
110 ◯議員(4番 内場 恭子君) 市長の発言の中で、今までもたびたびこの質問をやってきました中で、高齢者の皆さんが西鉄バスやコガバスのバス停まで約500メートル近くある、このことについて歩くのが大変だというふうなことを言ったときに、そういう大変な方がスーパーやショッピングモールに行ってもお買い物ができるでしょうか、大変でしょうねみたいな話のお返事があったと思います。高齢者の皆さん、ドア・ツー・ドアの公共交通を望んでいらっしゃるわけではないんです。それについては、障がい者の方たちは、高齢者の方、ドア・ツー・ドアは望まないが、せめてもう少し近くにバス停が細やかに欲しい、乗り継ぎが少ない路線や乗りやすいバス、利用しやすい時間帯の増便、またコガバスの増便などを望んでいらっしゃるんです。このような声は利用者のわがままなんでしょうか。それとも今バスを利用しない人たちの声は、そういう方は声を上げてはいけないと言ってらっしゃるんですか。利用してほしいということを訴えていく、その意識を変えるためにどのようなことをやっていかれるつもりなんでしょうか。
111 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
112 ◯市長(田辺 一城君) わがままとも思ってないしですね、いろんなお声を上げていただくべきだと思うし、上げていただいておるし、私も直接お聞きをしておるというところです。今、議員おっしゃっていただいたような評価は、私はしていないということをまず前提に申し上げておきたいと思います。
その上で、バス停の話が今ありましたけれども、とか時刻表のどれだけ何か綿密になるかとかですね、そうしたこと、どこまでサービスを細かくやっていくかということですよね、公共交通として。それは、仮にコミュニティバスだとしたらばですね、コミュニティバスでどこまでやるのかという話にもなると思います。どこまで歩けるかも人千差万別でありますけれども、じゃあコミュニティバスだけがそうしたニーズに応え得る手法なのかということもきちんと考えなきゃいけないと思います。
さまざまな手段を検討した上で、本市にとってベターな結論をどっかで折り合いつけて持っていくということが必要な話だというふうに思っておりますので、そのために今何をしているか。例えば、今、ごめんなさい、最後にもおっしゃっていただいた住民の皆さんに使ってもらえるような意識づけをどうやって付与しているのかという質問が最後ありましたけれども、これにつきましては、実は昨日もそうですが、今行っております46自治会を回っているタウンミーティング、対話集会の中でも、当然公共交通に係る質問出てきます。出てくる中で、私自身の口から住民の皆さんもそうした意識を持っていただきたいということを伝えさせていただいています。
113 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
114 ◯議員(4番 内場 恭子君) タウンミーティングを精力的にやっていらっしゃる、またそこでも公共交通の話がたくさん出ているというのもよく承知しております。しかし、古賀市が10月に行ったまち・ひと・しごと創生総合戦略、それから第5次の総合計画への市民アンケートでは、古賀市が住みやすい理由の第3位に交通の便がよいで37.2%、反対に住みにくい理由の第1位が交通の便が悪い、65.3%。2位は、日常の買い物が不便、54.5%。この結果どう思われますでしょうか。住みやすいと言われる理由と住みにくいと言われる理由、この分析はどうでしょう。
115 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
116 ◯市長(田辺 一城君) 当然ですね、議員御存じのように、今対話集会で配っている資料の中にもですね、地域差があると認識をしています。例えば、今古賀西小校区の自治会、頻繁にやっていますけれども、やはり交通に対しては満足度が市全体よりも比較的高い傾向が出ています。それは恐らくJRがあったり、もちろん旧3号線、西鉄バスも通っていたりといったことが要因にあると思います。一方で、そうではない地域もありますので、同じ古賀市といってもですね、住んでいる場所によって交通に対する生活実感、認識が異なっていることが数字として当然傾向にあらわれてきているというふうに認識はしています。
117 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
118 ◯議員(4番 内場 恭子君) そこの差が問題だというふうに思っています。全てを均一にしろとは言いません。しかし、そこに必要だという声が今上がっている段階で、やはりそれが対応できてないというのは非常に大きな問題だと考えます。まだ今利用してらっしゃらない方がこれから先利用しようという時にも、既にもう自分たちの10年後にはこのバスはここには通らないんですねみたいな諦めの感じを持ってもらったら困るんだと思うんですよ。そのためにも一緒に話をして、聞いて、今やれる対策としては何をやれていくのか、もっともっと考えてほしいと思います。
コガバスを増便してほしい、もうちょっと地域を広げてほしいという話も前回一般質問でしました。なかなかこれも難しい段階にあるというふうに思われております。今、網計画をつくっているからというふうにおっしゃいますが、今生きてらっしゃる高齢者の皆さん、今、今必要なんですよ、バスが。そこに欲しいとおっしゃっている。この今を生きる人たちにとって、どういう対策を考えていかれますか。いかがでしょう。
119 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
120 ◯市長(田辺 一城君) コガバスを例に挙げていただいていますけれども、コガバスも昨年始めた時点と今年度では、やはりそのニーズにでき得る限り応えようという検討を進めて、バス停だったり経路の変更等をしてですね、その充実策をとってきていると認識をさせていただいております。今ある資源を劇的に変更することはできませんので、今ある資源の中でどのような、使いやすさだったり、使い勝手がいいかと、さまざまな交通手段の施策をさせていただいていますよね、本市においても。バスに限らずですね。そうしたことは、やはりその目の前の課題を少しでも解決したいという思いで事業を展開させていただいておりますので、できることが何なのかということは、目の前のことを捉えて、議員御指摘のように、それでもまだこうやないかという面はあると思いますので、しっかり捉えてですね、検討はしていきたいというふうに考えております。
一方で、やはり劇的な変更と言いましたが、劇的になるかはわかりませんが、大きな公共交通のあり方を固めるという作業はやはり一朝一夕ではいきませんので、今つくっている網計画でしっかりと考えていきたいと思っています。
121 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
122 ◯議員(4番 内場 恭子君) ぜひお願いしたいのは、今、声を上げてらっしゃる方、もう数年前から同じことをずっと言っているんだということを繰り返して言われます。自分がこれから先、何年長生きするかわからないけど、自分が長生きする間まで元気でなるべく社会に参加したい、買い物に行きたい、市役所にも行きたい、行政の事業、行事に参加したいというような、そういう意欲を持っていらっしゃる方、たくさんいらっしゃいます。その方たちの声をぜひ市民との対話の場所で聞いていただきたいと思います。聞くだけではなく、そこを実行できるものを進めていただきたいと思います。それが市長の仕事だと私は思っております。
では、次に公共交通の問題から進みたいと思います。子どもの支援の問題についてです。子どもの支援については、先ほど子どもの通院医療費の助成を、もっと古賀市だけ、せっかく福岡県がするんだったら先んじてやってはいかがですかという話にはちょっと苦笑いをされておりました。でも、これは私、前からお話ししている話です。では、これをやったからといって子どもがふえるというわけではないでしょうが、今子どもを持ってらっしゃる方たちにとっては、一つ古賀市の魅力になるというふうに考えます。
ですから、これだけではなく、また今国が行っております幼児教育の無償化、保育の無償化など、これをもっと広げていく、そういう設備をつくる。要するに、無償化をするだけではなくて、実際に子どもを預けられるような設備、施設がないと、無償化が広がっていかないと思いますし、子育ても広がらないと思う、支援も足りないというふうに思います。どうでしょう。もうちょっと保育所の増設や、増員などをするような計画、市長としてはお考えでしょうか。
123 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
124 ◯市長(田辺 一城君) 保育の体制をですね、充実させるということはもちろん大事だと思っております。特にですね、今回幼保の無償化の影響でですね、もう御存じのように、待機が年度途中で生じてしまっております。私自身は、やはり保育士をしっかり確保するというために、保育士の処遇改善という政策がですね、これ、国家としても極めて重要だと思っておりますので、そうした国の動きもぜひ期待をしたいところですし、そうした国の動きが今現実に厳しい中でもですね、保育士確保は運営事業者の皆様と一緒になって努めてきておりますので、目の前の現実の中で保育士確保をしっかりやることによって待機児童の解消、安心して育てられる環境づくりはやっていきたいと思います。
施設整備の必要性についてはですね、もちろん施設整備やってきているのは御存じのとおりであります。各園でですね、サポートをさせていただいておりますけれども、今後の子どもの状況をしっかり捉えないと、やはり建物をふやすということは目の前だけの問題にはなりませんのでですね、そこは慎重に考える必要があると思っております。
125 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
126 ◯議員(4番 内場 恭子君) 待機児童が今発生していることについて、もう市長のほうから先に言われてしまいましたので、この問題についてはあえてこれ以上追及することなくしましょう。ただ、やはり施設をつくるのか、じゃあソフト面だけを充実させるのか、この辺は難しい問題だと思います。つくったはいいものの、10年先には誰も入らない保育所になっては困ります。そういう意味でバランスが必要だというふうに考えています。
また、子どもたち、小さい乳幼児から幼児さんだけではなく、例えば小学校の子どもたち、中学校の子どもたち、高校生、また青年前期の方たち、そういう若い人たちに対する支援なんかも考えていかなきゃいけない。そういう意味では、スクールソーシャルワーカーであったり、ソーシャルワーカー、カウンセラーの必要性。それこそ今問題になっている青年、また成人の方たち、ちょっと歳が上の中高年の方たちのひきこもり対策なども大きな問題になってくると思います。その人たちは本当に大切な人材です。この人たちが本当に社会に貢献して、働いて、一歩出てくれば随分世の中も変わってくるんではないかと思います。そういう対策をとっていただきたいということで、これはまたこの次の機会にでもお尋ねしたいと思います。
次に、JR古賀駅東口の開発です。これは市長、大好きなお言葉だと思います。はい、一丁目一番地ということです。では、この東口周辺の開発、一体何年かかるという御計画なんでしょうか。古賀市の、先日行われました市民建産委員会で、初めてJR古賀駅東口周辺の整備構想概要が示されました。これについて若干の質疑を行いましたが、残念ながら詳細が未定ということで、まだこれから先のことというふうな返事でした。では、これから先のこの開発、一体どのぐらいの時間がかかるというふうなスケジュール感はどういうものをお持ちでしょうか。
127 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
128 ◯市長(田辺 一城君) 一丁目一番地を取り上げていただけて光栄であります。どのぐらいの期間かというとですね、10年単位という言い方はまずできると思います。その上で、とはいえというところがあると思いますので、先ほどの答弁の中でですね、もう少し言いますと、来年度──令和2年度及び令和3年度の2カ年をかけて、必要な用途地域、地区計画、都市計画道路などの都市計画決定をできることをめざしたいと、これがないと何も進みませんので、これを行った上で令和4年度以降にさらに具現化の入り口に立っていけるというふうに認識しております。
また、さらにですね、当然に今回ニビシ醤油様と3.4ヘクタールについての協定を結ばせていただいておりますけれども、やはりほかにもかかわってくる地権者の方々がおられますので、そこは開発行為、議員も御存じのようにですね、何か確定的にですね、年限を言える状況にはないというふうに考えています。
129 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
130 ◯議員(4番 内場 恭子君) 答弁の中にも、令和3年度までに構想等を進めていくということは言われております。また、近隣の開発の状況、また福津市とか新宮町、そういうところの開発を見れば10年、20年の単位、大きな単位だということがあります。だから、なかなか時間はということは言えないと思います。でも、市民はじゃあ一体何年かけて、幾ら費用をかけてやるのか。そこまで御心配されています。いかがでしょうか。その総額の費用とか、おおよその思いは、市長の思いで結構ですから、お話しいただけますでしょうか。
131 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
132 ◯市長(田辺 一城君) まさにですね、これもやはり関心が高いのでですね、やはりこういうイメージ図を出すと、今度はいつできるんだという話にぽんと行ってしまうのでですね、そこに応えていくのも責任だと思います。やはりその10年仕事、先ほどは10年単位という表現させていただきますけども、やっぱり10年仕事だということは住民の皆様にも御質問をいただいたらお答えをしています。また、額の話もですね、当然あると思います。当然総事業費とかもですね、これからしっかり出していかなきゃいけませんけれども、当然民間活力を使って、本市の財政の状況もありますのでですね、そうしたことは意識して、強く意識して、今後取り組んでいかなければならないと思っておりますし、本市の財政負担が当然に生じていくという前提に立ってですね、大きな前提を申し上げますと、これ将来に対する投資だとも思っています。将来の世代が、この事業がですね、本当に進んで、駅東口が我々が今想定しているような空間形成が成り立っていくという中で、それを享受できるのは私たちの子ども世代、そして次の世代になってくると思っていますので、そうした意味において、財政についてもどう考えるかという要素になってくると思います。
133 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
134 ◯議員(4番 内場 恭子君) はっきり金額は出ないということで聞いておきます。ただ、田辺市長、結局一丁目一番地ということで、このJR古賀駅周辺の開発を非常に進めてある。これは一つは政治的課題としていいと思います。ところが、あちらこちらでその一丁目一番地だけを強調されると、じゃあJRの古賀駅の周辺の開発だけが進めばいいのかというように、ちょっとうがった考えをされる方もいらっしゃいます。本当にそういう発言等をされたりしているんでしょうか。本心と真意としては、JR古賀駅東口周辺の開発だけでいいというふうにお考えでしょうか。もうまとめてお話ししたいのは、じゃあ一丁目二番地、三番地は一体何でしょうか。
135 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
136 ◯市長(田辺 一城君) 私、情報を発信する上でですね、やはり何ていうか、新聞記者でしたから、見出しが立つというか、わかりやすくストレートに伝わるということも大事だと思っていますので、例えば「一丁目一番地」というフレーズを使っていたりですね、特に古賀駅東口開発については確かに強調している面はあると思います。
ただ、ほかの課題について、ないがしろにしているつもりもありませんし、それにつきましては、私が発信しているさまざまな文書を全部読んでいただければ、まちづくり全体について強く意識を持って取り組ませていただいているということは伝わると思います。ただ、それを全部読めというのはですね、そういうのはちょっと横柄だと思いますので、さまざまな、対話集会等の場面でも同様の御質問いただきますので、丁寧に、例えば東口だけなのか、いや違いますよ、西口にという話もですね、ここのこの議場でやりとりさせていただいている内容等をですね、しっかり御説明をしていますし、まちづくりの中で極めて重要な取り組みであるという意味で、一丁目一番地もちろん使っていますので、ほかの政策にも波及するという意味もそこには込めているつもりです。ですから、まちづくり全て大事だと思って取り組みをしています。
137 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
138 ◯議員(4番 内場 恭子君) 上手にかわされました。これが悪いというわけではありません。また、開発が悪いと言っているわけではないんです。やはり、その発言の仕方、発信の仕方が一方的に偏ったりすると、その発言に対して、発信に対して心配される方もいらっしゃるという、反発を持たれる方もいらっしゃる、また同意される方もいらっしゃるという複雑な状況にあるということです。市長のお人柄がそこに出ているんだろうというふうに思っていますので、そこは御慎重にお願いしたいと思います。いや、しなくていいというわけではないんですよ、ちゃんとやってください。
では、次のところに進めます。大好きな道路の話です、はい。生活道路・通学道路の改善、この改善計画はあるんでしょうか。特に暗い道路、街路灯のない道、危険な道路というのは早急な対応が必要だと考えておりますが、これについての計画等について、この10年でどう変わっていくんでしょうか。
139 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。
140 ◯建設産業部長(河北 吉昭君) 道路の改善につきましては、地元要望や道路パトロールによる道路補修、交通安全施設の設置を実施いたしております。地元行政区とですね、連絡を密にとりながら道路の改善を図っていこうと思っておるところでございます。
141 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
142 ◯議員(4番 内場 恭子君) 市長、やっぱり古賀市の市内をあちらこちら回られているからよくわかられておると思います。中学生が帰る時間帯、今の時間帯は夕方日没まで部活動をして帰ります。そうすると、もう着がえて帰るころには日が暮れて、どっぷり真っ暗になっているような状況に近いところを帰っている子どもたちもたくさんいるんです。そんな中で、暗い道、街路灯がない、防犯灯がないというところを通学しなきゃ、帰らなきゃいけない子どもたちの状況を見て、私、何回か女の子の跡をつけてじゃないです、女の子の後に明かりを照らしながらおうちの近くまで送ったことも何度もあります。
やっぱりそういう不安を感じている方がたくさんいらっしゃると思いますが、いかがでしょう。そういう子どもたちへの対応について、地元の要望といいますが、今すぐやれること、お金がないというのが一つのキーワードなんですけど、そういうことで済ませていいという問題でしょうか。何か事がないと、事件が起きないと動かないというふうな話になってしまうんでしょうかという市民の声がありますが、いかがでしょうか。
143 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
144 ◯市長(田辺 一城君) 街灯の件ですね、につきましては、当然私も子ども2人がもう暗い中歩いていますからですね、暗い中というか場所によってはですね、なのと、この夏実施しました小中学生に対する提案意見募集の中でも、やはり特に学校によって偏りがややありますけれども、そうした声が子どもたち自身からも出ております。やはりこの……、あえて財政の話は、議員言っていただいたのでしませんけれども、いずれにせよ学校とかですね、地域からの要望をですね、先ほど部長からも答弁しましたようにですね、しっかり捉えて、優先順位も出てくると思いますが、できることはやっていきたいと考えています。
145 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
146 ◯議員(4番 内場 恭子君) 地元要望という声、また地域住民の要望をしっかり聞いてください。そして、子どもたちの安全の状況についても本当にしっかり調べてください。現場に行く、現場主義の市長であれば、それがよくわかると思いますので、ぜひお願いしたいと思います。また、その中で質問にも上げておりました避難通路、そういうものの確保などもぜひ行っていただきたいと思います。
次は、西鉄宮地岳線の話をします。これは私の大好きな話の一つと思ってください。この西鉄宮地岳線、今、市長はタウンミーティングでどうするのかという話の中で、地域地域の要望に沿って合意ができれば、そこから進めていくという話になっております。では、車道は要らないという方たちが言ってらっしゃる住宅や遊歩道、緑地、広場というような話で、そういう方たちの地域が要望がまとまればその地域の皆さんの住民要望を認めて、そこの要望どおりに進めていかれるんでしょうか。いかがですか。
147 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
148 ◯市長(田辺 一城君) 当然ですね、住民の皆様のお声を聞いて、最後は主体的に行政として判断をするということだと思います。
149 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
150 ◯議員(4番 内場 恭子君) タウンミーティングの中でもよく耳にする言葉「最終的には要望、お話は聞きます。最後は自分が政治家として判断します」とおっしゃっております。これは、本当は確かにそれは間違いないことだと思います。しかし、市民の声がどこまでじゃあ届いたのか、聞こえたのかというところを市民は、あれ、おかしいなというふうに思う部分もあるやもしれません。その中で、市民の声として、西鉄宮地岳線に車道は要らないという方たちの意見、もうたくさん耳に入っていると思います。今回はその話だけではなく、車道じゃない方法としての御意見というのを1つ、私、市民の方から提案としていただきました。これをお伝えしたいと思います。
これは市民の方からの提案です。古賀市出身の中村哲医師がアフガニスタンで亡くなりました。本当に残念なことです。そこで、中村さんの平和への思いと偉大なる功績を長く古賀市、世界の皆さんに語り継いでいくために、子どもたちに、人に尽くして紛争のない世界をつくるための努力を伝え続けるために、母校である西小学校のすぐそばに、西鉄宮地岳線跡地に、中村哲さんの業績を記録した記念碑を建ててはいかがでしょうかという提案です。
きっと中村哲さんが乗ったであろう西鉄電車が走った場所、母校も運動会をした砂浜や松林がすぐそばにある西鉄宮地岳線の跡地、この跡地に広い緑の広場と、その業績を示す記念碑や記念館があれば、市民だけではなく、世界中からたくさんの人々が訪れ、中村哲さんの思いを、平和を思う願い、祈りを、そして紛争のない世界をつくることを考えるよりどころになるのではないでしょうか。きっと中村哲さんも喜んでくれることでしょうというふうな提案です。もしかすると、中村哲さん、そういうお金があるならそのお金をアフガニスタンに出してくださいとおっしゃるかもしれません。でも、子どもたちに伝える思い、20年、30年後に残す思いとしては、決してこういう広場をつくって記念碑をつくること、偉業を伝える、思いを伝える場所をつくることは悪いことではないと思います。市長、いかがですか。市民の提案、市長も御存じのはずですが、どうでしょう。つくりませんか、中村哲さんの記念広場を西鉄宮地岳線跡地に。いかがですか。
151 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
152 ◯市長(田辺 一城君) 全く同じ内容の御提案を恐らく同じ市民の方から私自身もいただいておりますし、お手紙も全文読ませていただいております。西鉄宮地岳線跡地を活用して、それを、今おっしゃったものを具現化することが妥当かどうかというのは、慎重な検討を要すると考えておりますが、一方で、その御提案ですごく私も響いておりますのは、中村哲様の御功績、またその信念、優しさ、そうしたもの、平和と人権への思い、こうしたことをしっかりと古賀市の出身者ですから、古賀市で小1から20代後半まで過ごされた方ですから、そうした古賀で育った方の御功績等をですね、しっかりと広く市民が共有をし、その遺志を継ぎ、今後一人一人が行動していく。そうした地域社会である古賀市であるということは、私はすごく有意な提案だと思っておりますので、既に庁内でこうした御功績を検証というかですね、やはり今言った趣旨で広くみんなで共有できる機会の創出を何らかの手段でできないかということは、既に検討を指示しておるところであります。
153 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
154 ◯議員(4番 内場 恭子君) 久しぶりにちょっと市長と心が通った気がしました。ちょっとだけです。西鉄宮地岳線跡地をなぜ使ってくださいというのか。それは中村哲さんの思いを示すために、私は緑の広い広場をつくってほしい、そこに小川を流してほしい。小川は無理かもしれません。でも、そこにはちゃんとその碑を見に来る、業績をたたえに来る方たちが寄りつかれるような駐車場が欲しい。そこの横に子どもたちが集う広場があればいい。そういう場所を今見回したところ、なかなか古賀市にはありません。しかも、海に近い西小学校に近いところ、西小学校の中につくるのはいいかもしれませんが、西小学校の中では子どもたちがたくさんの人が来たときに困ります。近くにあるという西鉄宮地岳線跡地こそ、私は今とってもいいものがあるんだなというふうに考えております。これは検討する大きな課題の一つだと考えておりますので、ぜひ検討してください。
そこには市民の声をしっかり取り入れていただきたいなというふうにも考えてます。一つの大きな大変心に響く、私は提案だと思っております。ぜひ検討いただきたいと思います。そうすれば、車道化ではなくてほかの方法が活用の方法として一つと、出てくるんではないかなと思っております。
では、次に、ぜひ進めていきたいということで、循環型社会の構築というふうな場面で、自然再生エネルギーの話を行いたいと思います。古賀市は、自然エネルギー、再生エネルギーについて、太陽光発電その他も支援してまいりました。でも実際今はやめていっています。また、一時期考えておりましたバイオマス発電等について、生ごみの活用なども残念ながら断念しております。では、これから先、この再生可能なエネルギー、どんなふうに進めていかれるんでしょうか。
これは、今、話題になっている地球環境の未来についてということで、環境省が出している未来の天気予報、この中から抜粋しました2100年の天気予報です。「きょうも全国的に猛烈な暑さとなりました。最高気温は、高知県四万十市で44.9度、名古屋で43.9度、東京でも43.6度と記録的な暑さ。福岡では42度、大阪その他でほとんどの都市が40度を超す暑さです。この暑さの影響で、これまでに全国で12万人が熱中症で病院に運ばれています」としています。このように福岡も熱帯の気候となります。古賀市でも豪雨や台風など自然災害の多発市になり、多発地帯となります。
これはSFの話ではありませんよ。こういう状況になったとき、今どうしたらいいんでしょうか。ことし8月14日に、あの新潟の上越市で気温が40度に達しました。最高記録を記録したということです。いかがでしょう。もう一度、古賀市が行ってきたような太陽光の設置、さらに自然エネルギー、再生エネルギーの活用を行ってはどうでしょうか。そういうお考え、ありますでしょうか。
155 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
156 ◯市長(田辺 一城君) 今、議員御指摘の取り組みだけではなくてですね、地球温暖化対策等、環境保全に向けた取り組みはさまざま検討できると思っています。例えばリサイクルの推進もその一つですよね。本市としても、自治体、市町村行政としてできることは結構限られているとはいえですね、例えばその啓発だけではなくて、リサイクルの取り組みをですね、さらに進めるためにどういったことができるかということは、次年度に向けて今検討しているところでもありますしですね、一つずつ丁寧にできることを見出してですね、やっていきたいというのが基本的な立場です。
157 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
158 ◯議員(4番 内場 恭子君) 太陽光の発電、その他支援をというのは、それは一つのやり方かもしれません。でも、例えば前から言っておりますように、避難所である学校であったり、その体育館であったりの屋根に太陽光発電を乗せて蓄電池を設置する。各地域の公民館にも太陽光発電を推進して蓄電池を設置する。そうすれば携帯電話の充電であったり、避難所としての機能にその電気が使えるというふうなこと、こういうことも考えられるんではないでしょうか。一方的に、これだけが、すればどうなるというふうなことではありません。また、この後にもプラスチックのごみの問題も提起したいと思いますが、これも一つの方法の一つだと考えますので、ほかにも水力の発電であったり風力発電、さまざまな方法が今、技術開発が行われておりますので進めてほしいと思います。
次に、出ましたプラごみの削減についてです。私、海が好きで、よく魚釣りやダイビングに出かけます。もうダイビングはちょっとしばらく、はい、しないようになりましたが。海の中では、空き缶やポリ袋、たくさんのものが浮かんでいます。海底に沈んだペットボトルから顔を出す沖縄の海に住んでいるようなかわいい熱帯魚。ちょっと見にはかわいいものですが、これは実は海水温暖化の状況の一つのあらわれです。
そして、またプラスチックごみ、分解されることなくマイクロチップとなって海の中に漂っています。このマイクロチップはやがてプランクトンから小魚へ、貝へ、小魚から大型の魚へ、やがては人間の体に入っていきます。実際にたくさんの被害が出ているというふうな話です。このような海洋汚染、プラスチックのごみを減らすために、古賀市でももう少しプラスチックごみを減らす努力、広げていかれてはいかがでしょうか。どうでしょうか。
159 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
160 ◯市長(田辺 一城君) そうですね、プラスチックごみの削減……、削減、そうですね削減、排出の抑制、こうしたことに取り組むというのは重要なことだと思っていますし、御存じのように、広報こが等でもですね、環境問題、プラごみも既に今年度も特集をさせていただい……、ことしかな、させていただいておりますけれども、大事な、本当に身近にできる、取り組める大事な問題だと思っていますので、啓発等は今、先ほど第1答弁で申したような取り組み含めてですね、させていただいております。
やはり、その分別をしっかりやることとかですね、これを徹底して市民の皆様に意識してもらうということもとても大事だと思っていますので、ところがこれもまた大変ハードルの高い話でして、私自身も自省を込めて言うとですね、やっぱりプラスチックというかあの袋とかも本当は分別でリサイクル回せるはずなのに、そうじゃなくてそのまま燃えるごみに出してしまってないかとかですね、こういった細かなことを市民の皆様一人一人ともう一度問題意識を共有して取り組むということも大事だと思っていますので、リサイクルの取り組み促進と、住民の皆様ともう一度そうした意識を広げていくような取り組み、あわせてやっていきたいと考えています。
161 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
162 ◯議員(4番 内場 恭子君) 本当は、議場にここに私が集めた1カ月分のプラスチック、こんな大きな分でありましたけど、持ってくる予定でしたが、ちょっとそれは規則上できないということがありますので、出すのをやめました。
ただ、今、古賀市でプラスチックを出す場所、回収する場所、足りていると思いますか。とてもとても市役所の回収の場所でも毎回あふれるような量があるんです。はい。だから、そういうところが足りないと思いますが、もっともっとふやしてほしいと考えますが、いかがでしょうか。
163 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
164 ◯市長(田辺 一城君) 先ほど申し上げましたけど、やはり分別収集をですね、これ自治会に加入してない人もいるんですけれども、やはり市民の皆様にしっかりとその自治の現場でも取り組めるような形を、市民の皆様の御協力でとっていますので、そうしたことをしっかり伝えていくということ。また、行政としてはですね、やはりごみが出しやすくなる環境を整えておくこと、大事だと思っていますので、その意識は強く持って、次年度以降の取り組みにつなげていきたいと考えています。
165 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
166 ◯議員(4番 内場 恭子君) ごみの回収場所、要するにプラごみであったり資源ごみであったりというのを回収場所をふやしてくださいということも言っております。しかし、例えば古布は回収をやめてしまったというような状況もあります。そういうことを一つ一つ言うのではなく、やはり市民の皆さんにレジ袋の減量、有料化も始まっておりますので、スーパーの努力、もう少しプラごみを回収する場所をふやしてほしいという思い、そういうことに応えられるようにしていただいたらいかがかと思っております。
最後にまとめたいと思いますが、市長は県議時代から多くの市民と対話してこられました。これからもまた声を聞いていかれると思います。ぜひ市民のためのたくさんの施策、やらなければいけないことに苦慮していらっしゃるとは思いますが、市民の皆さんの一番の幸せ、笑顔だというふうに思っています。一人の笑顔、大切なことです。大勢の笑顔はもっと大切です。でも、悲しい涙を流す人、悔しい思いをする人が一人でもあったら、それでは台無しだと考えております。ぜひ、その市民の意見と声、しっかり反映させていただきたいと期待して、一般質問を終わります。
167 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、内場恭子議員の一般質問を終結いたします。
………………………………………………………………………………
168 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。
午前11時31分休憩
………………………………………………………………………………
午後1時30分再開
〔出席議員19名〕
169 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
一般質問を続けます。
紙谷由香議員。
〔紙谷議員 登壇〕
170 ◯議員(16番 紙谷 由香君) 皆さんこんにちは。会派市民クラブの紙谷由香です。きょう午後1番目の質問なので、お昼は食べましたが、何か食べたような、食べてないような気がします。気を引き締めて質問したいと思います。よろしくお願いします。
夏から、この秋にかけていろいろなことが起こりました。中でも、たび重なる台風、それに追い打ちをかけるような水害と、すさまじいものがありました。今までに経験したことのないようなことが次から次へと起こり、大変という言葉だけでは言いあらわせないほどです。今現在も避難生活を余儀なくされている方もたくさんいらっしゃいます。心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。
さて、9月の定例会が終わり、少しほっとしているとラグビーワールドカップがありました。古賀市出身の福岡堅樹選手が出場することもあり、大いに盛り上がりました。私みたいなにわかファンでもとても楽しい時間を過ごすことができました。パブリックビューイングも予定の回数に加えて、さらに8強入りの試合と、5回に及びました。回を重ねるごとに参加人数もふえ、一団となり、まさに古賀市ワンチームとなって応援し、感動をもらいました。
秋はスポーツの秋、芸術の秋と、市民の皆さん、自分の得意分野であったり、サークル活動の成果を発表する場もたくさんありました。仲間と一緒に披露する場となっています。そんなコミュニティ、いろいろな形があると思います。
それでは、通告書に従いまして、質問させていただきます。
1、市民が参加しやすいコミュニティに。地域包括ケアシステムの構築における地域共生社会の推進はいかがでしょうか。待ったなしの超高齢社会です。第5次総合計画策定に向けて、行政区別に対話集会が行われています。多様化する地域問題にどう取り組まれますか。「ずっと住みなれたところで安心して暮らせるために」の実現に向けての取り組みの進捗状況を伺います。
1、地域コミュニティの現状把握と課題、またそのあり方について。
2、寄って館の利用状況と、相談者への対応は。
次に、子育て中の親に安心・安全な暮らしを。最近は特に、虐待により乳幼児が被害を受けている悲しい事件をよく耳にします。子はかすがいという言葉は一体どこに行ったんでしょうか。子育て中の親、働きながら育児をしている母親がほとんどの現在、それを取り巻く環境は経済的にも精神的にも厳しい状況です。前回に引き続き、子育て中の親の状況について伺います。
1、子育て中の母親の相談への対応は。
2、相談件数及び内容に対する市の見解は。
3、7か月っこ広場での骨密度測定結果で気になる人の対応は。
以上、答弁をよろしくお願いします。
171 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
432 ◯議員(17番 村松 謙二君) では、まとめます。きょうの質問を通してですね、理解したことです、やりとりで。消防団は地域の有志の人々によって組織された団体としての側面を有しているということですね。消防団員が消防団の本来業務としてではなく、あくまでも地域の有志の団体として、自治会での催事やイベントでの手伝いなど、地域コミュニティのために活動を行っている費用であるとすれば、この消防協力金は消防団、団員に対する地域の期待と感謝とねぎらいなどをあらわしたものであり、自治会、地域住民の意思でもって判断できるものではないかと思っています。
きょうのタイトルが、本当に私もいろいろあれから悩みましたけれども、非常に衝撃的なタイトルですけども、本来の趣旨と違った部分もありますけども、きょうの問題提起によってですね、改めて消防団の実情を理解していただく契機になればと期待しまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。
433 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、村松謙二議員の一般質問を終結いたします。
これにて本日の一般質問を終結いたします。
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434 ◯議長(結城 弘明君) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
午後4時11分散会
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古賀市議会...