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2019-06-19 令和元年第2回定例会(第5日) 本文
2019-06-19 令和元年第2回定例会(第5日) 名簿

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  1. 古賀市議会 2019-06-19
    2019-06-19 令和元年第2回定例会(第5日) 本文


    取得元: 古賀市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-09
    2019年06月19日:令和元年第2回定例会(第5日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                       午前9時30分開議                       〔出席議員19名〕 ◯議長(結城 弘明君) おはようございます。これより本会議を再開いたします。            ────────────・────・────────────   日程第1.諸報告 2 ◯議長(結城 弘明君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。  以上で、諸報告を終わります。            ────────────・────・────────────   日程第2.一般質問 3 ◯議長(結城 弘明君) 日程第2、一般質問を行います。  順次、発言を許します。  福崎智之議員。                       〔福崎議員 登壇〕 4 ◯議員(2番 福崎 智之君) おはようございます。前期と変わらず自由クラブの福崎です。けさも変わらず地域の子どもたちからトビオと呼び捨てにされてまいりました。全く変わらないものはなく、変化するからこそ世界は生きているのではないかと私は捉えております。変えるために変わることもあれば、変わらずに変えていくこともあります。目先の評価に捉われることなく、今を変えるではなく、これからを変えるために今どう変わるべきか。私の会派は、今期の議会で最大人数の会派に変わりました。変わっていないことは現場主義です。私たちの現場主義は、広く浅くではなく、深く、さらに深く、光が当たらないところに何があるのか、そこにあるものにも光を当てたい、それが私の会派の現場主義だと私は捉えております。  このまちには、山、里、町、海があります。偶然なのか必然なのか、私の会派の構成は山エリアに始まり、里、町、海エリア、それぞれを現場とし、その地域に張りつき、そこに暮らす人の声、願い、痛みをともに感じ、それぞれの地域の視点も含め、このまちのこれから、このまちがどうあるべきかに取り組んでおります。私は、古賀駅から海側を活動拠点としておりますので、そのエリアの声をその地域の課題としてだけでなく、これからのこのまちの方向性に組み込んで取り組んでいきたいと心がけております。  では、通告に従いまして、私の一般質問をさせていただきます。  前期最後一般質問では、JR古賀駅周辺にぎわい創出西鉄宮地岳線跡地の活用についてお聞きしました。このまちのイメージをつくってきた場所、このまちとほかのまちをつなげる場所、これはこれからも変わることのない意味を持っていると私は捉えております。このまちのイメージ、第一印象という言葉かもしれません。古賀駅、特に私たちにとって記憶としてある駅周辺西口エリア、そして、これからの名所になる可能性がある場所、生活空間が変わっていく場所、対話と交流を生かしてどう進めていくか。西鉄宮地岳線跡地。可及的速やかに取り組むにぎわいの創出、イメージ化、その進捗状況について。そして、まちの玄関口として機能してきた西口エリア現状認識と対応についてをお聞きいたします。  次に、西鉄宮地岳船跡地の活用についての取り組み、スケジュールについて、この2つのテーマを前期と同じく今期最初一般質問とさせていただくことにします。  よろしくお願いいたします。
    5 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 6 ◯市長(田辺 一城君) 福崎議員の1件目の御質問、JR古賀周辺整備についてにお答えをいたします。  現在、JR古賀周辺整備について、商業の活性化定住促進に有効な土地利用を中心に、地権者の皆様や関係機関と協議を進めているところです。今後のスケジュールにつきましては、令和3年度、2021年度までに必要な用途区域地区計画都市計画道路などの都市計画決定ができることをめざしております。  また、古賀駅西側におきましては、空き店舗化空き地化駐車場化高層住宅の建設が進行していると認識しております。今後は、起業──業を起こす支援などの商業振興の推進にあわせて、商業の活性化に必要な適度な人口の定住化や交流人口の増加に有効な土地利用策を検討し、土地活用の活性化を誘導していく必要があると考えております。  続いて、2件目の御質問、西鉄宮地岳線跡地の活用についてにお答えをいたします。  ことし2月の古賀北対話集会につきましては、私が市長として開催する第1回目ということもあり、まずは私の基本的な姿勢についてしっかりと説明をさせていただきました。  また、先般、6月16日には、古賀北区において第2回目の対話集会を開催し、福崎議員にも御参加いただいております。その際にお聞きした意見につきましては、真摯に受けとめ、今後、地域の実情に合わせて道路や歩道、遊歩道、緑地などといった空間を、将来にわたって市民の皆様から愛され続けられる西鉄宮地岳線跡地となるよう計画に組み込んでいきたいと考えております。  今後のスケジュールにつきましては、まず、西鉄宮地岳線跡地沿いの行政区で対話集会を継続して行い、用地の買い戻しも実施してまいります。その後、地元と協議が整った上で詳細設計に取りかかり、工事に順次着手していきたいと考えております。 7 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 8 ◯議員(2番 福崎 智之君) 田辺市長駅周辺にぎわいの周辺とは何かとお聞きしたとき、私自身も西口で育った記憶が強くあり、東口の再開発は非常に大きなテーマではあるが、西口も念頭に置きながら、あえて古賀駅周辺という表現を使ったとお答えになっておりました。この表現は、西口エリアがどのような世界になっていくのかを、東口とのバランスをとりながらつくっていかれるのではないかと、私はそう捉えております。大きく広がる未来の世界のつくり方として、今ある世界をまっさらにしてゼロから始めるやり方、今まで積み上げてきた世界を生かしながら、さらに積み上げていく手法があると思います。田辺市長の印象として、これは僕の個人的な印象ですけれども、田辺市長は、まず相手の声を聞く、これを第一にされていると感じております。リセットしてゼロから始めるというより、積み上げていくそのプロセスを大切にされているのではないかと私は感じております。田辺市長のこれからのまちづくりの手法、その考え方、そういうものを参考までにお聞かせ願えたらと。 9 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 10 ◯市長(田辺 一城君) 今、議員がお示しいただいた私のまちづくりに対する基本姿勢は、おっしゃっていただいたとおりだと思っています。まず、積み上げてきたものとおっしゃっていただいていますけれども、このまちの歴史、風土、そして、先人の皆様がいろいろなことを考えてなしてきたものというのが今のまちだと思います。そうした先人の皆様の営みをしっかりと大切にしていくということがまずあります。その上で、今を生きている私たち、市民の皆様がどのように思い、どのように考えているかということをしっかりと行政運営上、受けとめていくということが大事だと思っています。  そして、さらにもう一つつけ加えるならば、まちづくりですから、今の私たちだけのためにするものではなく、やはり将来の市民の皆様、具体的には我々の子どもだったり、孫だったり、そして次の世代というものが、このまちに住んでよかったと思えるようなまちづくりをしていかなければならないと、こうした基本姿勢に立っています。 11 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 12 ◯議員(2番 福崎 智之君) 歴史──多くの時間を積み重ねてきて、私たちの先輩たちが私たちのまちをつくってくださったように、私たちもしっかりとこれから先の人のためにこのまちをつくっていきたい、そうなっていきたいなと僕も思っております。  私にも田辺市長にもたくさんの思い出がある西口エリア、記憶に残っている場面もたくさんあると思います。私は、本屋さん、おもちゃ屋さんが一番記憶に残っております。銭湯、映画館という世代の方もいらっしゃるかもしれません。中学校のころの社会の先生は、ビリヤード場があったことも教えてくれました。私たちの子どものころは、いろんな世界がありました。前回の田辺市長と私のその記憶の共有では、田辺市長は長靴を買ったお店の話もしてくれました。あの靴の店は、僕の同級生のお店です。今でもあの店先の風景を覚えております。多分僕の同級生はみんな覚えていると思います。  一時期は、僕の同級生が後を継いでお店をやっておりました。その同級生も今は古賀におりません。子どものころの記憶している風景は変わりました。風景が変わっていくことは誰にもとめられない。受け継いでいく人がいない、これは今に始まったことではなく、記憶だけでなく、記録すらも風化していっている西口エリアの現状を市長はどう感じているでしょうか。変わっていくのを見ているだけなのか、いつか誰かがやってくれるのを待っているのか、市長のお考えを聞かせてください。 13 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 14 ◯市長(田辺 一城君) さきの定例会で、福崎議員とは西口の風景、また思い出、若干世代は違いますけれども、ほぼ同様の思い出を共有させていただいたところです。今、政治家としてですね、責任を持って行政運営をしていかなければならないと考えるときに、やっぱり直面している現実をどうよりよきものにしていくかだと思っています。  そうした意味において、かつて私たちが過ごした、あの西口の風景を再生させるということは、面的にもですね、再生させるということは、かなり難易度の高い営みなんだろうと思っています。そうした困難さをまず前提とした上で、いやしかし、西口には西口の、あのときも果たしてきたまちにおける役割があるし、そして、今もあの面的な広さではないかもしれないけれども、再開発をしていくことによって、あの機能というものを西側にもまだ、かつてのものも引き継ぎながら新たに生み出すこともできるであろうという基本的な認識のもとに、これから東側と一体となった西側の新たなつくり方というのを考えていかなければならないという思いでいます。 15 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 16 ◯議員(2番 福崎 智之君) いつかお聞きしたかった言葉を聞かせていただきました。直面している現実です。東口の今後の可能性については、調査が進んでいると思います。西口エリアの課題について、そのお考えとこれからの行動を伺いたいと思います。  前期、この議場で初めて行った一般質問は、商店街西口エリアのこれからでした、4年前。4年前、前期の市長にお伝えしたことは、地元住民との協議の場をつくっていただきたい、西口エリアの発展について市長の考え、意気込みを聞かせていただきたいでした。今期、前回の一般質問でも田辺市長に同じような質問をさせていただいております。東口も西口も調査は必要ですが、まずは現状の小さな声を聞いていただきたい。西口エリアで暮らす方々と田辺印の対話集会を開いてみてはどうでしょうかとお聞きしておりましたが、その後、西口エリアの方々との接触は何かありましたでしょうか。 17 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 18 ◯市長(田辺 一城君) 対話集会という形でまだ具体的に、そうした集まって語らうという場までは設定はしておりませんけれども、通常の活動の中で、西口に住まわれたり、生きておられる方と接点を持ち、課題について共有をするといった機会は折々にこの間ありました。集会については、何らかの形でやっぱりやっていきたいなと思っておりまして、県議の時代と違ってテーマごとにですね、集会をするという手法も、この間もとってまいっておりますので、例えば西口の商店街のこれからとかですね、そうしたイメージでやっていけるのかなとは思っています。 19 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 20 ◯議員(2番 福崎 智之君) 南の公民館で、組長の方、区長、それから南の地元の方と一緒に街路灯の話をされたと思います。覚えていらっしゃると思います。その街路灯、昨年の台風で根本から折れて倒れたというものです。覚えてらっしゃると思います。地元の区長を初め地元の方、そして地元の電気屋さんと連携し、そのときは大きな事故にはつながりませんでした。ただ、次はどうなるかわからない。もし歩行者や走行車両の上に倒れてきたら、誰がどう責任をとるのでしょうかと、不安の声を市長も聞かれていたと思います。設置してある場所は、古賀市が管理する市道にもあります。西口エリア商店街には、街路灯は何本設置してあるか御存じでしょうか、などという質問はしません。  駅前商店街古賀北区、南区に設置してある街路灯91本、うち市道に設置してある街路灯は26本、これは正確な数字は多分、古賀市商工会が把握していると思いますが、僕の数えた限り多分間違いはないと思います。そんなに違いはないと思います。自然災害等人為的事故でない場合、もしものときの対応、事後処理、責任は誰が問われることになるのでしょうか。重ねて申し上げますが、設置してあるのは市道にもあります。市長の答弁を求めます。 21 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 22 ◯市長(田辺 一城君) まず西側のですね、商店街に設置されております街路灯、いわゆる広告灯ですね、広告灯につきましては、今、議員おっしゃっていただいたようにですね、議員も一緒にその課題についてですね、あのときは南区の方々と御相談もいただいてですね、お話をさせていただいた経緯があります。  その後ですね、やはりこれはどういったものなのかと、法的にもですね、整理する必要があるということで、御相談いただいてすぐに担当の建設課のほうに指示をいたしました。建設課に指示をいたしまして、要は、非常に広告灯というのは、かつてですね、県の補助も入れて設置を、それぞれの商店主の皆さんらがですね、やってきたという経緯があり、古賀市内の一部地域においてもですね、もう全て撤去をするという地域も出たりしていると。そうしたときの金銭面はどうなのかとか、そうした経緯も含めてですね、きちんと整理をする必要があると。議員御指摘いただいた、例えば市道に立っているものはどうやったら法適正になるのか等も御相談いただいた後に庁内でさせていただいております。私も報告を受けていますけれども、その辺、詳細については担当から答えさせますのでよろしくお願いします。 23 ◯議長(結城 弘明君) 建設課長。 24 ◯建設課長(橘  勇治君) 広告つきの外灯につきましては、道路占用物件ということになりますので、基本的には占用者がきっちり管理するものであって、それによって事故にあった場合は、その占用物件の申請者であったり、管理者であることになっております。 25 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 26 ◯議員(2番 福崎 智之君) いわゆるその広告灯を設置した者、あるいは管理している者ということなのかなという気がしていますね。そういうふうに受け取りました。公の場に設置されているものがあるということで、同じようなものがあるという話をちょっと聞いたことがあります。多分、田辺市長はこれに取り組まれたんじゃないかなと思うんですけど、老朽化した街路灯広告灯設置組合の所在もわからない、設置された場所は公の場にある──これに似た状況に田辺市長は県議のときに取り組まれたとお聞きしたことがあります。よろしければ、その取り組まれたときの経緯をお聞かせ願えればと思いますが。 27 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 28 ◯市長(田辺 一城君) 議員御指摘いただいてるのは恐らく千鳥のですね、広告灯の話だと思います。県議のたしか1期目でしたけれども、千鳥のほうでですね、結局、今おっしゃっていただいたように、管理等がもう自分たちではできないというような話があったと記憶をしています。何が起きるかというと、電灯が切れてもそれを変えずにですね、切れたままに放置されると、広告灯がですね、いう状況が生まれていたということで地元の皆さんが、もう亡くなられた方もいらっしゃいますけれども、中心になって何とかしようという話があったと記憶をしています。  課題はですね、もう少しわかりやすく言いますと、筑紫野古賀線沿いなんですよね、千鳥南区の交差点から筑紫野古賀線沿い広告灯の話が主な話だったんです。何が起きるかというと、広告灯をですね、なくすとですね、今度は明るさの問題が、もう当然切れているものはあるんですけれども、街灯がなくなるよねという話になりました。あそこは県道でしたので、特に千鳥南の交差点の、ちょっと何カ所か正確に忘れましたけど、数カ所、横断歩道の周辺とかですね、明るくしなきゃいけないと思われるポイントについて、これは県道の管理者として県が必要な街灯として数カ所は設置したという記憶があります。そうした中で、私だけがやったわけじゃありませんので、私自身も地元の要望を受けながら整理をして、こうした取り組みを進めたという過去はあります。 29 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 30 ◯議員(2番 福崎 智之君) 千鳥地区──千鳥にあった商店街のことだと思います。老朽化した街路灯は撤去したほうがよいのではとの地元の声、電灯が切れても取りかえられずに、そして県道、公の場所に設置されている。今回の商店街街路灯問題とよく似てるように今聞いておりました。田辺市長が県議のとき、1期目、平成24年、2年目に多分これは協議があったことです。その県議時代に取り組んだと言われておりますけれども、その千鳥地区の街路灯につきまして、商工会に記録と記憶が残っておりましたので確認してきました。平成24年ですね。地元住民、商工会、県の職員が協議を行ったと残っておりました。記憶している方が一番印象に残っているのは、そのときの県の職員の何度も言われている言葉、県道に設置されているのは違法だ、何度もそう言われ、設置許可をもらわなければ立てられないだろうと複雑な気持ちになったということです。田辺市長が県議のときに、どのように県の職員に対応に当たるように指示をされていたのか。県としては違法建築と言い張れと言っているとは僕には思えないんですけれども、県の職員にどのような配意をするのか、動かれたのか、そこを教えていただきたいなと思います。これは、商店街街路灯は市道にも設置されておりますので、市としては違法建築と言い張れと言われるとも思えないんですが、県議時代にどんな対応をするように県のほうにお伝えしていたのか、参考までに聞かせてください。 31 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 32 ◯市長(田辺 一城君) 今、御指摘いただいている具体のですね、それが違法であるかどうかといったことについて、何らかのやりとりをしたという記憶は、今、呼び起こすことはちょっとなかなか難しいです。ただ一方で、やはり地元としては広告灯を撤去したいという、何らかの方法でこれを取り除きたいという思いを強く持たれていましたんで、それは何度かお伝えをした記憶があります。一方で、だからなくなるに当たってここは明るくせないかんやろうという話をして、ただ県道とはいえ、やはりいろいろつけるに当たってもですね、どこもかしこもつけるちゅう話にはなりませんので、必要箇所について設置をすべきじゃないかという話は、これも県に伝えたという記憶はあります。 33 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 34 ◯議員(2番 福崎 智之君) 花見の交差点から東医療センターまで、多分約800メートルぐらいだと思います。特にその商店街側、街路等が何本あるか御存じでしたでしょうか、という質問はしません。あの間に、商店街側にあるのは4本です。確かに暗いです。  先ほど、こんな言葉も出ておりました。設置の管理、責任。記憶も記録すらも風化していってる西口エリアの一面のお話をしております。街路灯設置、管理に関して、当初の記録は残っておらず、街路灯設置組合も解散しております。当時を知る人物はいない状態に近いようになっております。受け継いでくれる人がいない、ここでも担い手不足の問題が出ております。防犯としての面から、地元区が善意で電気代を払っておりましたが受け継ぐ人がいない。電気代もままならなく、水銀灯は切った状態です。それでも駅前を少しでも明るくということで、いわゆる広告の部分、広告灯、そこをつけております。駅前が暗いと言う人、いるでしょうが、それでも少しでも明るくと精いっぱいやってくださっている方々がいらっしゃいます。こんな地域のことを考え、善意で行動している方々に対し、電気代を払っているから管理しているとみなされる。ある意味、それは責任者ではないのかと言われますでしょうか。責任者、所有者がわからないから撤去もできないと言われている、そういう市民の方々にどう向き合うことが市民に寄り添うということになるのでしょうか。市長の考えを聞かせてください。 35 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 36 ◯市長(田辺 一城君) まず、過去の経緯というのが、記録としては今、議員がおっしゃる範囲ではなかなか見つからないという中で、記憶をしている当事者ももうほぼいないという状態で広告灯が存在していると。所有管理者が曖昧になってきたまま、結果として地元、恐らく隣組だったり、自治会だったりなのか、何らかの地域の組織等で管理、運営を続けているという実態があるということだと思います。この点、法的にですね、当然こういうケースは、本件に限らずもう既に生じている、古賀市外でもですね、ものだと思います。ですから、こうした場合に法的にどう整理されるかということは、既に担当にですね、整理するようにということはもう言ってきております。その中で解を見つけていかなければならないということだと思っております。例えば、先ほど撤去していくならばという話で、やっぱり明るくあってほしいというときに、本市においては地域の中で防犯灯をつけるに当たっての補助なども行っていますので、そうしたこともしっかり御案内しながら、現状というものを改善していくという手法をしっかりお伝えしていくということが大事だと思っています。 37 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 38 ◯議員(2番 福崎 智之君) 記憶も記録も残っていない、風化していく、そんな状況、全くどこから手をつけてよいのかわからないという状態、先ほど担当の職員の方から聞きました。そして、その職員の方からも助言をいただいております。建設課長は、職員とともに商店街街路灯の調査を行ってくださったとお聞きしております。建設課長は、その前の商工政策課長のときも現地を見に行かれたそうで、そういう迅速な行動というのには感謝しております。今回も調査をされて、あと5年から10年は大丈夫ではないでしょうか。もちろん断言はできませんが、現状もう少しもつのではないかとお聞きしております。5年から10年、それをどう捉えるかなのですが、まだしばらくは大丈夫と捉えるのか、問題解決を先送りにし、そのうち誰かがやってくれるだろうと捉えるのか、この期間を有効に利用し、大きな事故につながらないよう手を打つのか、この限られた時間の捉え方はさまざまですが、市長はこの期間をどう捉えますでしょう。商店街街路灯、地元の方が見た感じだとさびているものが何本かあります。何らかの対応が必要ではないかと考えられております。職員からは、あと5年から10年はもつだろうと言われておりますが、この期間、この時間を市長はどう捉えておりますでしょうか。市長の答弁を求めます。 39 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 40 ◯市長(田辺 一城君) 既に、福崎議員も通じまして地元の皆様と話をしたことを契機にですね、現下におきまして、また、先ほど申し上げました法的整理についてもやりながらですね、地元の皆様が対応できる環境、その前提はどこにあるかということの整理のための技術的な支援というのは、もう既にさせていただいて、今、同時並行でやっていると認識をしています。  そうした中で、やはり主体になる地元の皆様がここからどう進んでいいんですかというときには、当然行政としては助言等でですね、サポートしていくということはとても大切なことだと思ってますし、この対応、5年から10年という話もありますけれども、その期間のうちにですね、次、一気にじゃないかもしれませんけれども、きちんと今の現状が段階的にでも地元の皆さんが改善していけるように、そうした手引きというか、先ほど言った助言というのをしっかりと並行してやっていくことはとても大切だというふうに思っています。 41 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 42 ◯議員(2番 福崎 智之君) この5年から10年という時間を利用して、事故が起こる前にできることに手をつけていく、その行動をするべきだと僕も思います。千鳥地区の街路灯、先ほど街路灯の本数もお伝えしました。あの協議の場、広告灯を撤去した後に防犯灯をつけたほうがいいのではないかという声も出てたそうですが、結局は防犯灯はつけずに街路灯だけになっております。その4本だけです。  にぎわいの創出、その世界が見えてくる前にまずやらなければいけないこと、駅前商店街のその防犯灯、街路灯、それを地元の方と一緒に、そうですね、ここで多分、可及的速やかにという言葉なのかもしれませんけど、可及的速やかに協議、検討、一緒に考える、そういう場をつくっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 43 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 44 ◯市長(田辺 一城君) 何事も可及的速やかに、あらゆる案件についてですね、やっているつもりですけれども、本件につきましても、これまで申し上げてきたようなですね、それぞれの主体のやるべきことを今うまくやってきているんだろうと思います。ですから、防犯灯をつけたいという御要望があるならば、当然それにきちんと即応していくことが必要でしょうし、やはり面というかですね、西側全体として今明かりがどういう状況にあるかというのも見ながら、市としてもこうした場所にそうした防犯灯というのを設置するといいんじゃないかとか、そういった助言とかは一緒にやっていくべきものだと思いますので、ぜひそうした場を私どももつくっていけるならばつくって参画をしていきたいと思いますし、議員にもそうしたところでぜひお導きいただけたらありがたく思います。 45 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 46 ◯議員(2番 福崎 智之君) 商店街に限らずですが、責任者不明、管理者不明、目の前の課題は見えているのにどこからどう手をつけてよいかわからない状態。商店街に限らずいろんな地域で出ていると思います。これからもっと出てくるのではないかと思っております。そんな不安な声に向き合い、行動で示していただきたいと感じております。  法的という言葉を先ほどからも使われておりますが、できればその言葉ではなく、何か寄り添った課題解決を市長が先導して行っていただければと思っております。田辺市政、あなたにはそれができるのではないかと、僕にはまだそう思っております。可及的速やかににぎわいの創出、わくわくさせる言葉も必要なときもあります。先ほども言いました。可及的速やかに現状を解決すること、その先頭に立つこと、そして、市長の判断、それが必要なときではないかとそう思っております。もう一度、市長の考えを聞かせてください。 47 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 48 ◯市長(田辺 一城君) 当然この御要望ですね、直接私がお聞きして始まっているお話ですので、しっかりと私自身もそこに関与しながらこの問題に取り組んでいきたいと考えています。 49 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 50 ◯議員(2番 福崎 智之君) この危険とされているものが、いろんなところからこれから出てくる、これは古賀以外でもあると先ほど言われましたが、ここは古賀というまちです。このまちで起こっていること、田辺市政にこれから何が問われているのか、問われていくのかかもしれません。対話、交流に加え、判断という言葉ではないかと思っております。  次に、西鉄宮地岳線跡地についてです。6月16日、日曜日に古賀北区公民館で対話集会を開かれておりました。2月に行われて早々にというのが私が感じたところです。46行政区の中でも、この短期間に行われたことに対して、地元住民の一人としてありがたいことだと思っております。なかなかないことです。だから、ありがたいということだと思います。地元の意見になるべく沿うように職員が知恵を絞ってくださっております。お互い譲り合うことで見えてきたものがあるのではないかと感じております。  日曜日の対話集会では、田辺市長は合意形成があった地域から進めることも念頭にと言われておりました。では、その合意形成とはどういうことを言うのでしょうか、という質問ではなく、合意形成があった地域ということをお聞かせ願いたい。花見地域、北区の住民からも花見小学校の危険回避が先ではないかという声が出ておりました。田辺市長も花見の交通状況、子どもたちの安全性を脅かすもの、そこに危機感をお持ちのようでしたので、花見地域の安全確保の点からも地域の課題解決のため、花見地域でも対話集会が行われているのではないかと感じております。現在、花見地域での跡地に関した対話集会は何度ほど行われていますでしょうか。 51 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 52 ◯市長(田辺 一城君) 花見地域におきましては、今年度中に何度かできるように既に調整を指示しております。ですから、就任後、本件に関して花見地域で対話集会をやった実績はございません。この半年は、特に古賀北区、西小校区というのを強く意識して先行してやってきておりますので、イメージとしては年度中盤から後半にかけて花見地域に出向いていくことになるだろうというスケジュール感で調整を指示してます。 53 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 54 ◯議員(2番 福崎 智之君) てっきり私は、花見地域でも既に対話集会が行われていると思っておりました。そうすると、その合意形成があった地域からという北区で言われた言葉に、また違う疑問が生まれてきます。今の市長の答弁からすると、担当部署が説明しておりました南から始め、北区、中川区、花見の順とされているっていうことは変わらないのではないかと感じてしまう、そういう疑問が生まれてきます。そのあたり市長と担当部署の共有はされていますでしょうか。市長は、合意形成があった地域から進めることも念頭にと言われております。それは担当部署もその認識でいると捉えていいのでしょうか。これも市長の答弁を求めます。 55 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 56 ◯市長(田辺 一城君) この西鉄宮地岳線跡地の問題については、正確な回数は数えていませんけれども、恐らく私が就任後、この半年でですね、庁内で会議をやった回数はかなり上位に上っていると思います。そうした中で、当然に担当課との認識の共有は図っておりますし、合意形成に向けて順次しっかりと取り組んでいこうということで話はまとめております。その上で、恐らく合意形成にかかる時間というのは、当然に地域によって差が出てくるでしょうから、しっかりとまとまったところから進めていくという考えをお示しさせていただいているところです。 57 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 58 ◯議員(2番 福崎 智之君) しっかりとまとまったところから、時間がまだまだかかるのかなというふうな気が今しております。この時間の概念はそれぞれによって違いますから何とも言えませんが、北区、南区、そうですね、北区を中心とした地域といいましょうか、跡地活用について、その方向性については十分に協議をしてくださっていると思います。その中でどうしてもという意見があります。これは田辺市長もお聞きしていると思います。現状、車道がない区間にわざわざ車道を整備し、住民の不安を深めないでほしいということです。  そうですね、その声を伝えているその世界観としては、今は車道は必要ないという声が強いのかもしれないです。ですが、もしかするとこの先、緊急時の対応、そうですね、地域の快適な生活の向上なのかもしれません。安全な生活なのかもしれません。今、望んでいることと逆に車道は必要だとなるかもしれません。そこで北区を中心とした地域の方々がまとめているものは、車道がない区間はいずれ車道にも変更可能な空間として整備してはどうかということです。その空間を地域の活動できる広場として活用させていただいたらどうかということです。  未来を考えて流動的に活用できる空間にしてはどうかということを、その地域の方々は提案しております。あとは市長判断になっているところまで、この北区を中心とした地域の方々、まとまっているのではないかと思っておりますが、その市長判断のところまで来ているのではないかと私は感じておりますが、市長はいかが感じますでしょうか。 59 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 60 ◯市長(田辺 一城君) 当然、行政の長ですから、あらゆる案件についてしかるべき時期に判断をしなければ、仕事をしていないことになると思っていますので、私は必ずこの件についても判断をします。  ただ、先般、議員も一緒に行っていただきましたけれども、対話集会の中でも少しずつお互いに話が歩み寄ったりですね、持ち帰ってこういうことを考えてみようかとか、そういう話もできたと思います。民主主義ですから、本当にそうした調和点を見出す作業というのはとても困難性が高いんですけれども、私自身はこの問題、非常に重要な案件の一つと捉えてますので、実際自分が出向いて、自分自身ですね、市民の皆様、当事者の皆様と話をさせていただいております。そうした意味において、まだ対話を古賀北区においてはもう少し重ねていかなければならないという実感を持っていますんで、その調和点を見出すために引き続き努力をしていきます。やはり話を丁寧にしていかないといけない案件ですので、やはりどこでどう期限を区切ってという話でもないとも思っています。その進捗を見ながら、しかるべき時期にしっかり判断をしたいと思っています。 61 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 62 ◯議員(2番 福崎 智之君) 丁寧に、大事なことだと思っております。僕もそう思っております。そして、住民の方と市の専門の方がどれだけ密に顔を合わせ、声を投げ合っていくのか、多分そこの中間に入るのは、その役目も僕の役目かなと思っております。  もう一つ、地元の要望として、フェンスを外していただきたいという声も田辺市長は聞かれたと思います。市長も跡地を歩かれたと思います。それから、長谷川教育長も跡地を歩かれたようです。線路脇にブロックがまだ積み残されております。今、フェンスを外すだけは、私は危険だと思っております。早期にフェンスを外すためには、早期の整備の着工、工事の着工が必要なのかもしれない。それか全く逆で、結論を急がずに、じっくりと話し合いの場がまだ必要なのかもしれません。フェンスを外してほしい、これは何を求めているかというと、東西、海側から山側に抜ける避難路を早急に整備していただきたい。避難路がどこにあることが理想か、これは地元に宿題を出されましたので、住民にしかできないことは住民がしっかりと行動します。ですが、住民にできないことがあります。判断することです。それができるのは市長ではないかと、私は思っております。  次のステップに移るときが来ているのではないかと私は捉えております。対話と交流を大切にされている田辺市長は、もう少し時間をかけてということを今言われているように感じておりますが、ただ、慎重に進めることと時間を浪費することは当然違うことです。  きのうの夜、皆さんは寝ていたのか、起きてたのか、多分飛び起きた、それもあるかもしれませんが、日本の中で地震が起きました。日本海側です。災害がいつ起こるかわからないということを、きのうまた実感しました。災害や緊急時の対応のおくれなど、新たな課題がまた生まれてくる可能性があります。この跡地に関しても可及的速やかな市長判断が必要な時期ではないかと私は感じておりますが、市長はいかが感じますでしょうか。 63 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 64 ◯市長(田辺 一城君) 先般の対話集会はですね、2時間半させていただきました。本当に濃密で有意義な時間だったと思います。確かに進んでいる感覚としては、ただただ客観的に見ると、このぐらいなのかって評価する人が外部ではいるかもしれないけれども、私としては極めて有意義な歩みを前に進められたという実感を持っています。今おっしゃっていただいている東西の通行のための検討ですね、この点につきましても、ようやくですね、前回の対話集会でそうした御要望がまず大きく出てきたんで、それは何なんだろうということで、西鉄宮地岳線跡地全体の東西の通行状況をもう一度我々で捉え直して、それを図示し、この前の集会では古賀北区では5カ所、今、東西で通れる場所がありますねということを客観的に実は整理をさせていただいた。これも0.何歩かかもしれないけれども、私は行政としては前進させるために行ってきたことです。  その上で、前回の集会の中で、その地図と写真と図と、見ながら、具体的に、じゃあ、皆さん、例えばここにお集まりの皆さんだったら、どこに東西の通行、もちろん防災等の観点からもですね、必要だと思うんですかということを投げかけさせていただいたら、この辺っていう話も出てきたりしました。  ですから、私は、その営み自体に本当にありがたいなと思いましたし、じゃあ、ここからどう進めるかと、その集会の場で考えましたときに、ただ、これは議員がフォローしていただいた部分でもありますが、確かに東西を通行させると、そこの近くに住んでいる方が、いや、ここには人があんまり通ってほしくないのにとかいう話が出ても困るので、地域の隣組などの中でぜひこの話をして、地域の要望として、自治会の要望として上げていただきたいという私どものスタンスをまずお示しを、そこまですることができた。一方で、やはり住民の人から、とはいえ、行政がその東西の通行について、特にその地域防災の観点からも、どこに必要だと考えるかっていうこともちょっと考えてくださいというお話もいただきまして、それは私どもの宿題としてしっかり持ち帰って検討しますという回答をさせていただきました。  こうしたことがこうした対話の中でできているということは、本当に大切にしたいし、これは東西の通行というフェーズの話と、もう一方で跡地全体をどう整備するかということを2つ、全体をどうするかという検討と並行して、ただただ放置するのではなくて、住民不安の一つである東西の通行の問題をいかにそれは速やかに解決していくかという柱立てて、今取り組みが少しずつ進められていることはありがたいことだと思っておりますし、特に後者の東西の通行については、速やかにできるものはすべきだと考えています。 65 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 66 ◯議員(2番 福崎 智之君) よくこの場で多分一番多く使う言葉は、西鉄宮地岳線跡地をどうするかなんです。またか、またそのテーマかと言われるかもしれませんが、市の職員が地元の住民の声を聞いて、計画を改修してくださり、またそれを説明、そしてまた声を聞いて、それを繰り返しております。本当に0.何歩ずつかもしれませんが、確実に前には進んでおります。市の職員の説明、それに住民の意見を、住民も真剣に取り組んでおります。歩みはすごく遅いかもしれませんが、丁寧に進んでいると僕は感じております。  初めてのこの議場に立っての一般質問は、商店街西口エリアと、そして西鉄宮地岳線跡地についてでした。4年前、全く変わらないことを今も僕はしております。それだけ何も変わっていないのか、それともその時間の中に少しずつ変わっているのか。変わっていってるのか、変わっていないのか、見えないと変わってるように見えないこともありますね。感じないこともあります。ただ、現場にいれば少しずつでも変わっているというのは実感しますが、現場から遠ざかっていると、なかなかその変わりよう、その変化は見えないと思っております。  こうしてまた、きょうも田辺市長とやりとりをしました。相手の話を聞くこと、そして、少し言葉が多いかなと感じますが、田辺市長が説明をすること、これは田辺市長が得意としていることではないかと私は感じております。対話と交流ですね。夏ごろに方向性を示すというあの案件もそうですが、田辺市政、これから何が問われてくるか、対話、交流、そして、判断という言葉だと先ほどもお伝えしました。現状の課題、可及的速やかに取り組まなきゃいけないことがあります。そのためにリーダーシップをとってもらわなきゃいけないことがあります。そこはしっかりと判断をして、できるだけ可及的速やかに判断を出していただきたいと思っております。このまちの未来に対し誰が責任を持った判断をしていくのか、対話、交流、その先をこれから見せていただきたいと思っております。  以上で、私の一般質問を終わります。 67 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、福崎智之議員一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 68 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午前10時22分休憩            ………………………………………………………………………………
                          午前10時35分再開                       〔出席議員19名〕 69 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  奴間健司議員。                       〔奴間議員 登壇〕 70 ◯議員(1番 奴間 健司君) 皆さん、こんにちは。会派友和の奴間健司です。1年ぶりの一般質問です。いろいろありました。新しい時代にふさわしい、新しいまちづくりを促進するため、気持ちを新たに頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  さて、きょうの最初のテーマは、第5次総合計画です。この計画は2022年度から始まります。将来ビジョンと優先課題を明確にするため、ことしから3年間とても大事な期間となります。しかし、この策定方針は、1月議会での所信表明や3月議会での施政方針でも示されませんでした。そこで質問します。  1、第5次総合計画策定に本気で力を入れるのか。総合計画の必要性をどう認識しているか。  2、第5次総合計画の内容や構成、基本構想、基本計画、財政や人口フレーム。  3、策定スケジュール、体制並びに議会の議決について。  4、SDGs──持続可能な開発目標を念頭に置くことは重要だが、どう反映させるのか。  5、新国富経済指標を参考に、健康・教育・地域を柱とする基本構想を提言するがいかがか。  2番目のテーマは道の駅です。道の駅基本計画暫定案は、問題点が多く、市民を巻き込んで検討する価値があるのか疑問を持っています。そもそも市長公約や所信表明には、道の駅はありませんでした。持続可能な地域づくりに着手しようとするとき、道の駅を先行させてよいものでしょうか。そこで質問します。  1、道の駅に本当に力を入れるのか。道の駅整備は、市民との約束と言えるのか。  2、道の駅整備費3,648万円は、執行部内不一致による計上ミスではないか。  3、暫定案は市の案と言えるのか。市民の意見を聞く前に、職員、第三者で判断すべきではないか。  4、暫定案段階でも約23億円の投資。財政見通しは大丈夫か。  5、持続可能な地域社会構築の基本方針を市長はぶれずに貫くべきではないか。  いずれも市長に答弁を求めます。 71 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 72 ◯市長(田辺 一城君) 奴間議員の1件目の御質問、第5次総合計画、本気で力を入れますかについてお答えをいたします。  1点目についてお答えします。少子高齢化や人口減少の急速な進行による人口構成の変化など、我が国の社会経済情勢は急激に大きく変化をしております。このような中、本市の強みや地域特性、有用な資源を最大限に生かし、未来へつなぐとともに、必要な市民サービスを安定的に供給する持続可能な都市となるためには、中長期的な視点と時代の変化に的確に対応できる短期的な視点、この両方を持ち合わせた計画の策定が必要と考えており、めざす都市イメージとその実現のための政策をまとめ、持続可能なまちづくりの指針となる新たな総合計画を策定することとしております。  2点目についてお答えします。次期総合計画は、中長期的な視点に立った基本構想と、その時々の社会経済情勢や財政状況等を勘案し、実効性・弾力性・即応性を備えたアクションプランの二層構造で策定したいと考えております。財政フレームや人口フレームにつきましては、中期財政見通しや今年度改定を予定している人口ビジョンなどを踏まえて検討することとしております。  3点目についてお答えします。次期総合計画につきましては、市長・副市長・教育長及び各部長で構成する総合計画策定本部、課長級の職員で構成する総合計画策定会議、係長級の職員を中心に構成する策定ワーキンググループなどの庁内組織における検討を今年度から開始し、令和3年9月議会に基本構想案を上程する予定としております。  4点目についてお答えします。次期総合計画では、政策推進における経済・社会・環境の三側面の統合的取り組みによる相乗効果の創出、市の施策とSDGsのターゲットとの関連づけ、バックキャスティング──すなわち未来のある時点の目標とする状態から現在を振り返って、今何をなすべきかを考える方法を取り入れた事業構築など、策定過程のさまざまな場面でSDGsの視点を取り入れることとしております。  5点目についてお答えします。御指摘の健康・教育・地域の視点は、本市のまちづくりにおいて重要と認識しており、本年度の当初予算案の概要とともにお示ししました持続可能な都市に向けた経営方針におきましても、その方針を掲げております。  御提言の新国富経済指標につきましては、GDPだけでははかれない地域の豊かさを数値化する手法として研究が行われていることは承知しており、御意見として賜ります。  続いて、2件目の御質問、道の駅、本当に力を入れるのですかについてお答えします。  1点目についてお答えします。道の駅につきましては、整備するかはまだ決定しておりませんが、第4次古賀市総合振興計画、後期基本計画に基づき、私が市長就任前からこの2年間検討を行ってきており、今回その結果として道の駅基本計画暫定案ができたところです。  また、私が選挙公約で市民の皆様と約束させていただいたのは、観光と物産の拠点の必要性についての検討です。道の駅を直接の公約にはしておりませんが、市長就任後、行政の継続の観点から検討そのものは続けてきています。その上で、市民の皆様にとってとても大切な話であるため、現在、市民の皆様からの意見を募集しており、さらにタウンミーティングを開催するなど、丁寧に説明をさせていただきながら慎重に検討を進めております。  2点目についてお答えします。今年度予算に計上している道の駅に係る予算、基盤整備基本設計策定、用地測量業務、補償料調査業務の委託料の合計約3,648万円については、やるという意思決定をしたときに速やかに次の段階に着手できるように計上させていただいており、議会でも説明をし、承認をいただいております。  3点目についてお答えします。道の駅基本計画暫定案は、第三者であるコンサルタントが行った検討内容をもとに庁内で協議を行った上で、現時点での市の暫定案としております。今後も庁内での検討を十分に行いながら、市民の皆様からの御意見等も踏まえつつ、最終的に夏ごろに整備するかどうかの方針の決定を行う予定としております。  4点目についてお答えします。暫定案では、概算総事業費を22.6億円と想定しており、長期にわたる市の財政負担も必要となりますことから、事業の収支見込みや経済波及効果については、現在、慎重に精査をしているところであります。  5点目についてお答えします。所信表明においても申し上げておりますが、さまざまな課題解決を進めていく上で念頭に置かなければならないのが、現在だけでなく未来のあり方を考える持続可能な地域社会の構築であると考えております。観光拠点機能と産業力強化機能を備えた道の駅の整備の必要性につきましては、暫定案の精査や市民の皆様、議会の皆様の御意見も踏まえつつ、検討を進めているところです。施政方針では農・商・工の魅力を高める産業力の強化を重要な施策の柱と位置づけており、産業力の強化は持続可能な古賀市のまちづくりにとって必要であると考えております。 73 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 74 ◯議員(1番 奴間 健司君) きょうは田辺市長との初めての一般質問で、この日を大変楽しみにしておりました。本題に入る前にちょっとお願いがありますが、市長は大変雄弁家で、完璧な答弁が続いてきます。そうするとちょっと対話が難しいときもあります。きょうは、私、できるだけ肩の力を抜いてですね、お互いに刺激となるように、気づきの多い議論を心がけたいと思っていますので、おつき合いしていただきたいんですが、いかがでしょうか。 75 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 76 ◯市長(田辺 一城君) 明瞭にわかりやすく答弁をさせていただきたいと思います。 77 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 78 ◯議員(1番 奴間 健司君) 3月25日の庁議の記録を見ましたら、市長は定例会での提案提起については、6月定例会以降、庁議の場で部長と打ち合わせを行う、その後、各部で一定の整理をし、各課で必要があるものは課長を中心に研究、検討をすると指示をしたとありました。これは大変よいことで、今まで曖昧だった点です。一般質問における提言を組織的に受けとめる仕組みだと理解いたします。また、これは当然議会ですから、常任委員会、特別委員会、政策推進会議での提案提起にも対応されるものと思っておりますが、いかがでしょうか。 79 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 80 ◯市長(田辺 一城君) もともと私も議会人で、地方自治の本旨は二元代表制であると思っていますので、それを改めて組織の意思として徹底をするために、庁議の場で議会の御提言、御提案をしっかりと整理をしていこうという話を御指摘のとおりさせていただきました。これは、議会におけるさまざまなやりとりも同じだと考えています。 81 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 82 ◯議員(1番 奴間 健司君) ぜひそれを堅持していただきたいと思います。  それでは、第5次総合計画です。答弁を聞きまして、やっと策定方針が決まったことが伝わってきました。この策定方針は、先ほどの中身を聞くと、従来のマスタープランの発想を変える立派なものだなと感じました。市長並びに経営企画課の職員の御努力に率直に敬意を表したいと思います。市長はこの策定方針に特別の思いがあるんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。 83 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 84 ◯市長(田辺 一城君) 議員御指摘いただいてるように3年間ですね、これからかけてつくっていく、そして2022年度からの10年のまちづくりの指針を示すものですので、相当にというか、最も本市にとって大切な営みになるというふうに考えております。ですから、そうした基本認識のもとに、皆様からもしっかり御意見いただきながら向き合ってつくっていきたいと思っています。 85 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 86 ◯議員(1番 奴間 健司君) ちょっと調べていったら、内閣府の地方創生推進室が自治体SDGsというのを推進しております。今回の策定方針の言葉づかいも含めて、かなりこれを参考にしながら古賀市もやっていこうと感じたんですが、いかがですか。 87 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 88 ◯市長(田辺 一城君) SDGsにつきましてはですね、私も市長選挙の際に市民の皆様とお約束をさまざまさせていただいておりますけれども、その中でも大切にしていたものです。これをどうやって市政運営に取り入れていくかということを考えますときに、やはりそれはこの最も大事な指針である総合計画において、SDGsの考え方を策定過程にしっかりと生かしていくということが大切だろうと思いまして、そうした私の意も酌んで、職員も今回この策定方針を立ててくれたところです。 89 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 90 ◯議員(1番 奴間 健司君) 国が推奨する方向性を踏まえることは、とてもいいことだと思います。ただ、古賀市の特性をよく調べ、頭を悩ましながらですね、課題を見つけていく作業、新しい言葉が並んでいるような感じがするんですが、借り物ではやっぱりうまくいかないと思うんで、そこがこれから大事だと思うんですが、その認識はいかがですか。 91 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 92 ◯市長(田辺 一城君) 古賀市のまちづくりの指針をつくりますので、古賀市が今現状どういった状況にあるかということを正確に捉えた上で、このSDGsの手法というのを生かしていくということだと思います。 93 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 94 ◯議員(1番 奴間 健司君) マスタープランとか総合計画といっても、なかなかぴんとこないという声もあります。ちょっと振り返ってみたいと思います。画面をお願いいたします。  これは、古賀市の製造業出荷額の推移を示すグラフに、各時代の総合計画をちょっと張りつけたグラフです。第1次は、1981年、許山町長が策定。まちの基盤づくり、高度経済成長、バブル経済を背景に、グラフを見て一目瞭然ですが、製造業出荷額は右肩上がり。第2次は1991年、森町長が策定、中村市長に引き継がれました。製造業ではピークの時期を迎えています。構造改革を背景とする時代でした。この時期に町から市になり、6大公共事業に投資されています。第3次は、2001年、中村市長が策定。小泉構造改革やリーマンショックを背景に製造業出荷額もなかなか伸び悩みの時代です。6大公共事業の財政負担を背景に行革も行われています。第4次は、1年間の空白を経て2012年、竹下市長が策定し、中村市長、田辺市長に引き継がれています。アベノミクス、地方創生などを背景とする時代。きのうも大きな地震がありましたけど、多くの災害に直面した時代です。極めて大ざっぱな振り返りですが、経済成長との関係を見ると非常にわかりやすいので、こんなグラフをつくってみました。第4次までの約40年間の経験には、まちづくりの貴重な経験が蓄積されていると思います。市長はどう振り返るでしょうか。画面を戻してください。 95 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 96 ◯市長(田辺 一城君) この視点を御提示いただいてありがとうございます。ほぼ私の生まれたときからの、80年生まれなんで、それで古賀のまちがこうした社会経済情勢と背景のもとに総合計画をつくってですね、営んできたということがわかります。  恐らく議員がおっしゃりたいところというのはですね、つまり、こうしたわずか10年なんだけれども、これだけ国家社会的情勢というのは変化していくものなんだと。ですから、あと3年後の10年後ですけれど、これから先の総合計画をつくるに当たってですね、こうした国家全体、世界もそうですが、置かれている社会情勢というのをきちんと正確に捉えるということ、そして、それによって本市の経済もそうですけれども、さまざまなものがどういった影響を受けると想定するのかということもしっかり想像した上でですね、その10年の計画というのを立てなければいけないんだろうということだと思います。そうしたことを改めて実感させていただく図だと思います。 97 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 98 ◯議員(1番 奴間 健司君) 苦労してグラフをつくってよかったなと思います。まさにこれから3年間、第5次なんですが、やはり今まで経験したことのないような少子超高齢化、人口減少、また、公共施設の老朽化などと直面しております。量的拡大から暮らしの質の充実、これはちょっと、一言で言うとそういった転換が求められてるんじゃないかなと、これは私の問題意識なんですが、市長は共有できるでしょうか。 99 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 100 ◯市長(田辺 一城君) 今、私たちの国家と地域社会が置かれている最も重要な問題は、少子高齢化、そして人口減少だというふうに捉えています。人口が減少するということは、生産活動が縮小する、また、消費というのも縮小していくということを意味しています。そうした中で、一人一人が満足感の得られる、いわゆる質的に高い人生を送れる、そうした地域社会を構築することが必要だという基本認識に立っており、持続可能な地域社会というキーワードを使わせていただいております。 101 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 102 ◯議員(1番 奴間 健司君) そこで、自治体SDGsとか持続可能な地域づくりという言葉は、従来のまちづくりの考え方とか目標の設定を変革しよう、こういうことを要求している言葉だと私は理解しているんですが、いかがでしょうか。 103 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 104 ◯市長(田辺 一城君) 劇的な変化だとは思いません。これまでのまちづくりの中でも、当然未来がどうあるべきかと考えて、当然、総合振興計画等もつくられて市政運営がされていると思います。ただし、やはり今まで右肩上がりだった人口、また経済、経済はちょっと変遷はありますけれども、基本的に右肩上がりだったこの社会というものが、大きく変化をしていくものに対応するために持続可能なという考え方がより重要になっているということだと認識をしています。 105 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 106 ◯議員(1番 奴間 健司君) 具体的に見ていきたいので、画面をお願いいたします。この画面は、総合計画の構成図を示しています。左側、これは従来の基本構成で、上の赤い部分が基本構想、都市イメージ、人口目標、土地利用などになっています。下の青い部分が基本計画で前期5年、後期5年で重点プロジェクト、基本方針、主な施策などで盛り込まれています。  一方、右側ですが、先ほど答弁があったのでわかりにくかったと思いますけど、第5次総合計画の構成案で、赤い部分は同じ基本構想なんですが、従来との違いは都市イメージを具体化するための基本的方針をきちんとそこに追加しようという趣旨と受けとめました。下の青い部分は、名称はアクションプランと変わっておりまして、具体的事務事業として、しかも4年単位で毎年ローリングをかけるというふうに大きく変更しようとしています。実は事前に総務委員会で説明があったので、この資料をつくることができました。  私は、これはいい意味で大きな変更点と理解いたしましたが、市長、この構成を変更しようとする狙いは何でしょうか。画面を戻してください。 107 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 108 ◯市長(田辺 一城君) まず、もちろん10年単位でまちづくりをどうやっていくか、指針ですから基本構想のところを従来よりも少し厚くするということが大切だと思いました。一方でですね、今回の大きなポイントは、先ほど最初の答弁では実効性・弾力性・即応性という言葉を使いましたが、そのアクションプランの部分だと思います。毎年ローリングをかけるというところはですね、やはり社会情勢とか経済情勢の変化が、かつてと違ってですね、いろんな複合的な要因が重なり合うことが多くて、いろんな事象がですね、変化しやすかったり、一般に言われるのは社会の変化が急速になっていると、この認識も私は持っていますので、長期計画を立てるに当たっても、長期計画10年がちがちのままということではなくて、毎年、もちろんこれは予算も連動してきますが、検証を加えながら長期計画のあるべき姿に向かうというあり方が望ましいという判断のもとに、この二層構造、アクションプランのローリングという構成にさせていただいております。 109 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 110 ◯議員(1番 奴間 健司君) むしろ基本構想を厚くするという、先ほど答弁があったんですが、私ちょっとそこに注目してるんですね。やはりこれまでの基本構想、都市イメージというのは、個別の評価は抜きにしてですね、どちらかというと総花的で、絵に描いた餅ではないかという意見も多くありました。  また、したがって、それを実現するために何を優先するのかということも明確でなくて、全ての政策を全部書いてある分厚い本になってるっていうのがちょっと印象でした。これを思い切ってですね、改めようというのが、今回大きな狙いじゃないかと受けとめて質問してるんですが、どうでしょうか。 111 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 112 ◯市長(田辺 一城君) もちろん議員の御指摘も共有をしています。 113 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 114 ◯議員(1番 奴間 健司君) まさに2031年になりますよね、この第5次の目標。そのときにあるべき姿を想定して、それを実現するための政策を選択、集中していこうと、まさにバックキャスティングと言われている、ちょっとこれもなじみがまだないんですけども、それが前提の基本構想だと思うんですが。これも共有しているっていう答弁でしょうか。 115 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 116 ◯市長(田辺 一城君) 今、解説いただきましたように、未来のある時点の、つまり総合計画でいうと総合計画の到達点、こうしたものに対して今はどうあるかということをきちんと振り返る、こうした営み、バックキャスティングですね、こうしたことをやっていけるようなしつらえにする必要があるということで、こうした構成にさせていただいてます。 117 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 118 ◯議員(1番 奴間 健司君) それを裏づけするものが、私は財政計画とか人口フレームだと思うんですが、さっきの答弁では検討ということでとどまっていました。そこで、ちょっとこの問題を取り上げたいので、画面をお願いいたします。  これは先日、つい最近ですが、情報開示請求で私が入手した古賀市の2019年度から2023年度までの5年間の中期財政見通しです。昨年9月25日の庁議に提出されていました。内部情報ということでごらんのように真っ黒です。今回、私は真っ黒なことを批判しようとしたのではありません。私は、この資料を得て、こうした検討が庁議で行われていたということがわかったこと、これが収穫だと思うんです。恐らく黒塗りにしたのは、企業秘密とか、高いレベルの問題ではなくて、支出が収入を上回っている。つまり、収支が成り立たない見通しだから公表できないっていうのが実際ではないかと思うんです。市長、就任前のことですが、どう思いますか。画面を戻してください。 119 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 120 ◯市長(田辺 一城君) まだ確かに県議の時代ですけれども、政策決定過程の数字ですから、このようにさせていただいております。 121 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 122 ◯議員(1番 奴間 健司君) それは理解しているんですが、やはりこの時点で、じゃあ、収支は成り立っていたということでいいんですか。 123 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 124 ◯総務部長(吉村 博文君) 返す返すで申しわけないんですが、その内容につきましても、政策形成過程ということで、お示しはできないという状況でございます。 125 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 126 ◯議員(1番 奴間 健司君) 結局裏づけがですね、まだできていないんだろうと思うんで、私はこういう資料があったっていうことはよかったと思うので、今後はですね、公表するかどうかではなくて、これからの優先すべき政策を実行できる裏づけとして市民に約束していただきたいし、議会の議決対象である基本構想の中にきちんと盛り込むべきであるということは指摘をしておきたいと思います。  次に、SDGs──持続可能な開発目標です。これは、先ほど市長はあらゆる場面でこれを取り入れていくという趣旨の答弁でした。具体的にどう反映するんだろうかと考えました。これは、SDGsというのは、御存じの方も多いと思うんですが、貧困をなくそうとか、全ての人に健康と福祉をとか、安全な水とトイレを世界になど、世界を変えるという17の目標と言われています。2015年、国連持続可能な開発サミットで採択されております。  まだまだなじみがないかと思うんですが、市長、大事なポイントなんで少し解説的に、ここは雄弁に語ってもらって結構ですので、よろしくお願いします。 127 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
    128 ◯市長(田辺 一城君) SDGs、確かにですね、ここにおられる皆さん、また行政に携わっている者、政治に携わってる方々は、結構もう浸透はしてきてるものだと思いますけれど、市民社会の皆様、一般にですね、じゃあ、浸透し切っているかというと、議員もおっしゃったように、なかなかまだ認知されてない部分もあるんだろうと思ってます。やっぱり世界でですね、2015年ですかね、国連サミットでですね、これが採択された。これに向けて、世界って大きなものに見えるんですけれども、何でこれを古賀市の行政運営、また、これからの総合計画に手法を取り入れていくかというと、世界で宣言したって、取り組むのはそこにいる、生きてる、その地域に生きてる、そこに生きてる我々一人一人だし、その一番最小単位の行政体である市町村だと私は思ってます。ですから、結果として世界に対して影響を与えるんだけれども、実行するのは市町村がまず原点にあると思いまして、ということは総合計画に盛り込まなければならないというふうに考えていきました。議員御自身は御存じだと思いますけれども、やはりそうした大前提があって、今回、SDGsを入れていきたいと考えているのは、やっぱり世界、あんまりこれまでしてきてないと思うんですけど、世界から日本を見て、九州、福岡県、古賀市と、こういう俯瞰した物差しというのが、このSDGsの基本目標を考えていく上で得られると、それが政策展開につなげられるというメリットがあるだろうと思います。  これまでのですね、日本でいえば高度経済成長などでしょうけれども、どうも、例えば経済と環境とかですね、対立するような見方をされるところがあったと思うんです。ここで言うと、経済・社会・環境ですね。こうした、そもそも二律背反的に捉えられていたものを、実は統合的に捉え直すことで、政策の相乗効果というのも上がっていくんじゃないかという考え方が、SDGsを取り入れるもう一つの大きなメリットではないかと。もう一個は、先ほど申し上げましたバックキャスティングの手法というのは、まさにSDGsの求めているというか、やらんとしてるところの一つなので、こうした大きくは3つの視点から、地方自治体が自治体経営上、今、取り入れるに非常にふさわしい概念だと思っております。 129 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 130 ◯議員(1番 奴間 健司君) 大事なところなんで、ちょっと具体的に理解したいので、画面をお願いいたします。  これは、策定方針の中で書かれている3点、SDGsの視点を取り入れるために、1、経済・社会・環境の三側面の統合的取り組みによる相乗効果の創出。2、市の施策とSDGsのターゲットとの関連づけを行う。3、バックキャスティング手法による事業構築を行う。この3点、今、市長がお話しした点です。  一見、目新しい言葉なんですが、私は、やはりこれを見ると、これまでの総合計画や行財政運営を大きく変えようというチャレンジ精神といいますか、意気込みを感じるんですね。これはさっき、内閣府が進めている説明資料の中に同じ言葉があるんで、それのコピーかもわかりませんが、しかし、これをやろうということを策定方針に盛り込んだということは画期的なことだと思うんですが、市長、いかがですか。 131 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 132 ◯市長(田辺 一城君) もちろん意欲的にでないと、これを取り入れていくということは、相当決意を持ってやらないとですね、いけないと思っています。先駆的かどうかというと、もう既にSDGsの先進自治体も北九州市などありますんでですね、本市が特別に先進的とはもう声高らかに、うちSDGsやるんだよって、策定過程にこうやって取り入れていくんだよということが、新聞で見ると見出しが立って、どーん、すごいねということのレベルではないと思いますけれども、ただ、これを総合計画に盛り込むということは、ちょっと計数的にはかったことはありませんが、まだそんなに本当に広がっているという状況ではないと思いますので、そういう意味ではチャレンジングな話ではあると思います。 133 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 134 ◯議員(1番 奴間 健司君) 例えば、SDGsの14番目、市長は御存じだと思うんですが、海の豊かさを守ろう、海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用するとなっています。古賀市も海に面しております。そのために、2025年までにあらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減するなど、7つのターゲットがぶら下がっています。先日閉会したG20でも、プラスチックごみが大変大きなテーマになりました。日本政府の取り組みは非常におくれているんですが、日本の1人当たりのプラスチックごみ排出量は、実にアメリカに次ぐ世界第2位と言われています。2030年には、恐らくレジ袋の有料化はおろか、プラ製品の使用禁止という社会も想定されます。例えば、これを総合計画に関連づけるとなった場合、古賀市としてやるべきことがいっぱい出てくると思うんですね。これは例えの話で恐縮ですけど、ちょっとイメージを膨らます意味で市長の思いを聞かせてください。 135 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 136 ◯市長(田辺 一城君) この海洋汚染とプラスチックごみの問題は、このG20におきましても日本政府としてですね、非常に重視しているということで、総理御自身もそうした趣旨を発言したのか、報道されたのか、そうしたことも認識をしています。一つ例として今挙げていただきましたけれども、例えば、どう盛り込むかちゅうのはちょっと、なかなか即答しづらいんですけれども、なぜ海洋汚染と地方自治体など、我々現場の取り組みがつながるかというと、プラスチックごみを減らすというのは、プラスチックの製品をつくっている企業さんもこの社会にはたくさんあられるんですよね。ですから、企業の生産のあり方へのアプローチになってくると、こういうことなんだと思います。もちろん本市にもプラスチックに係る生産物を製造されている企業さんがいらっしゃる。ですから、こういったところを今の世界の潮流と、それに呼応している日本政府の姿勢、そして地域社会で我々もそれを共有するのならば、同じエリアで生きている、活動されている企業さんともそうした認識を共有する、こうした営みがなければならないということなんだろう、求められているということなんだろうと思いますので、例えば今お話ししましたが、こうした話になると本市の企業さんとしっかり行政としても連携をしていく必要性がとても出てくると、政策形成をするに当たってもですね、ということなんだろうと思います。 137 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 138 ◯議員(1番 奴間 健司君) まさにこの17、個々の問題は別として、共通していることは、例えば行政内部では一つの課だけで進める問題でも、もはやなくなってくる。そしてまた、今言われたように市民、企業、行政、議会、総合的に取り組むっていうことが求められてくるんじゃないかと思うんですね。そういう意味では、新たな段階に入っていくんじゃないかと私は期待しています。この問題は、今後さまざまな場で具体的に学習、議論する必要があると認識しております。  そこで、じゃあ、SDGsを取り入れるのはよしとした場合、どうやってその効果を評価、測定するのかという問題が出てきます。今までみたいに掲げた目標が達成できてもできてなくても、余り問わないということは許されないと思うんです。その辺はどう考えますか。評価の指標のあり方。 139 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 140 ◯市長(田辺 一城君) 当然ですね、従来のようにですね、やっぱり行政として取り組みますんで、企業もそうですけど、数値によるですね、効果、目標の測定というのがとても大事になると思います。それはもう皆様からいただいている税金を使わせていただく以上ですね、そこはもう当然不可避だと思っています。そこは、これまでの行政の効果測定指標というのは大事だと思います。  ただ、SDGsの手法をもってして、どういった効果測定が可能かということは、もう少し個別の具体な政策との関連とかも考えていく必要があると思いますので、そこはそれこそこれから総合計画を策定する中で考えていきたいという部分だと考えます。 141 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 142 ◯議員(1番 奴間 健司君) そのために一昨年12月に、ちょっと私初めて新国富指標を取り上げました。ちょっと画面をお願いいたします。新国富指標っていうのは、GDPだけでははかれない富を人工とか人的、自然、それぞれの資本として把握し、ちょっとこの画面にありますように、それぞれに17のSDGsがぶら下がって関連づけられております。この具体的なデータは、実は九州大学都市研究センターが全国の市町村のデータを公表しています。このデータを使って古賀市をちょっと見てみました。左側の赤い棒グラフは、人工──人工といっても、これはインフラなんですが、福岡県内では16位、人口1人当たりでは19位なんですが、2010年と15年、これは最新のデータなんですけど、伸び率はプラス6.9。教育資本は県内13位、1人当たりは2位と非常に高い位置にあるんですが、5年間の伸び率はマイナス4.5。健康はマイナス0.9。一方、自然資本は農地とか森林なんですが、インフラ整備すれば当然そちらを犠牲にしますので、県内42位、1人当たり50位、伸び率はマイナス4.1となっています。総合的には16位で、伸び率はプラス3.9なんですが、見方としては確かにインフラ投資は進んだ。しかし、将来の豊かさを考えた場合、大きな基準となる教育とか自然の試算、指標を見ると、マイナス傾向になっている。持続可能性は、この分野では低下しているということになります。そういった分析をもとに、じゃあ、どこに投資をするのかというのを選択する意味で、この新国富指標というのが役立つのではないかというのが私の見解なんですが、今後の課題として今回取り上げていますが、市長、いかがでしょうか。 143 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 144 ◯市長(田辺 一城君) 新国富指標についても勉強もさせていただいておりますけれども、やっぱりこの持続可能性をはかる、まさに今はかっていたんだと思うんですけれども、はかる手法として、研究が今、なされているものだというふうに認識をしております。非常に研究の材料としては、今、御提示いただいたものはそうなのかと思う部分もありますけれども、やはり本市がですね、総合計画の策定においてですね、この研究途上にあるこの新国富を取り入れるということについては、ちょっと慎重に考える必要もあるのかなと現段階では思っています。 145 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 146 ◯議員(1番 奴間 健司君) 福岡県久山町、福岡県宮若市、山口県防府市では既にこの新国富指標を取り入れた総合計画の策定とか、一部予算化も始まっています。市長も御存じだと思うんです。ぜひこれは今後、庁内で部長と協議してもらってですね、どう必要性があるか検討していただきたいんですが、いかがでしょうか。 147 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 148 ◯市長(田辺 一城君) 勉強させてください。 149 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 150 ◯議員(1番 奴間 健司君) 改めてお伺いしますが、今回明らかになった総合計画の策定計画、非常にすばらしいと思います。しかし、これを理解し、行動するには、相当に力を入れて、全職員、そして私たちも議論しないと立ちおくれそうです。そういう意味では2019年度、この分野に相当の力を入れる必要があると思いますが、市長の認識をお聞かせください。 151 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 152 ◯市長(田辺 一城君) これ、何事も走り出しはとても重要ですから、まず当然、もう始めていますけれども、庁内でこの策定方針をしっかりと、一人一人の職員に落とし込むということがまず大事だと思います。その上で、市民の皆様に、既にもうこれ公開はさせていただいていますけれども、この策定方針というか、そもそも総合計画がなぜ行政としているのか、そもそも総合計画の存在というものすら御存じない方もいらっしゃると思いますんで、こうしたことをしっかりと市民の皆様と共通認識化するというのが、この2019年、とても大事なことだと思っています。  当然、従来のですね、対話集会のような手法でこの総合計画に特化したものを地域単位でしっかりやっていきたいと。それにも取り組み始めていきたいと、今年度も思っておりますんで、そうしたみんなを巻き込んで、2022年度が始められるように全力で真剣に取り組んでいきたいと思います。 153 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 154 ◯議員(1番 奴間 健司君) そこはしっかり確認をしておきたいと思います。  2番目のテーマ、道の駅に移ります。既にこれまでに6人の議員の方々が、この問題をこの一般質問で取り上げております。多くの論点が浮き彫りになったと思います。特に財政見通しが大きかったと思うんですが、現時点で市長はどんな思いを抱いて受けとめていますか。 155 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 156 ◯市長(田辺 一城君) 本定例会、この本会議、もしくはその前段の常任委員会におきましても、非常に重要な問題意識、そして論点を提示していただいていると認識をしています。 157 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 158 ◯議員(1番 奴間 健司君) 21日にはタウンミーティングが予定されています。その場でぜひ、細かくは別として、議会の中で多くの議員から指摘があり、議論をしたということについては、ぜひ紹介していただきたいと思うんですが、いかがですか。 159 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 160 ◯市長(田辺 一城君) 事実は事実として何事も伝えている人間なので、そういう場面は当然に出てくるんだろうとは思います。 161 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 162 ◯議員(1番 奴間 健司君) 12人の質問者で半分の6人が取り上げるということは、極めて異例の事態です。残念ながらテレビや新聞は、このことを報道してくれませんので、市民は一体、議会はどう議論してるのかっていうふうに思ってる方はいらっしゃいますので、市長の口からぜひ伝えていただきたいと思います。  この道の駅は、先ほど答弁があったように、市長選での公約でもなく、いい悪い、可否についても言及しなかったということであります。その理由は、前市長を配慮して触れなかったということなのか、そもそも優先度が余り高くはないという意味なのか、そこのところをお答えください。 163 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 164 ◯市長(田辺 一城君) 私がですね、市長選挙立候補時点において、この道の駅の検討状況、またその背景というものが、その道の駅の整備に向けたですね、取り組みの内実、つまり材料をですね、その可否も含めてですね、判断する材料がその時点でないのにですね、これについていい悪いということは、政治家として言えないと思いましたんで、道の駅についての言及は選挙時点ではしておりません。ただし、産業力を強化する必要性はもちろん持っていましたし、その中で産業力強化の大きな要因として、観光や物産の拠点というものを構想していくという必要性は持っていましたんで、それはしっかりと選挙戦でも申し上げていたところです。 165 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 166 ◯議員(1番 奴間 健司君) 市長は、むしろ持続可能な地域社会づくりという一言で言うと、その方向性は大きな公約として強調していたと思います。総合計画策定方針もその考え方が貫かれています。もしこの時点で道の駅を整備すると最終判断すると、スケジュール表によると開業は2023年、まさに第5次のスタートの年、2年目ぐらい。そうすると、せっかく市長の1期目4年間の中で、この事業が否応なしに中心的な事業になり、他の大事な事業を制約することにならないか。箱物の実績は残せるかもしれませんけど、他のより優先すべき事業に影響が出ないかを心配するんですが、いかがお考えでしょうか。 167 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 168 ◯市長(田辺 一城君) 御指摘いただいたとおり、2023年度、次期総合計画の2年目からになっていきます。当然その10年に影響を与える事業になってくると。持続可能なというキーワードを私も言って、議員もおっしゃっていただいていますけれども、当然にですね、このまちの持続可能性に寄与するものでなければならないということは念頭に置いて、整備をするか否かということを判断しなければならないと思っています。 169 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 170 ◯議員(1番 奴間 健司君) ちょっと具体的に予算面から見ていきたいんですが、ちょっと画面をお願いいたします。これは、むしろ道の駅のいい悪いの議論ではなくて、予算編成がこういうやり方でされるのかという問いかけと受けとめてください。当初予算に道の駅整備を前提として3,647万9,000円が計上されました。市長の説明は、整備するかどうか決まっていない、決めていない。もしやるとしたときに予算がなければ実施がおくれる。予算を計上しておけばスムーズに実施できるという説明でした。これは、先ほど議会も議決したというふうに言っておりますが、予算編成の基本として、果たしてこんな考え方が通用するのかどうかは改めて問いたいんですが、正しいとお思いになりますか。 171 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 172 ◯市長(田辺 一城君) 本件について、こうした手段でやるべきだと私自身が判断したところです。 173 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 174 ◯議員(1番 奴間 健司君) 査定の過程で、この予算は整備するかどうか決まってから補正予算を上げるべきではないかという意見は、執行部の中から誰一人あらわれなかったってことですか。いかがですか。 175 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 176 ◯市長(田辺 一城君) 当然、あらゆる案件そうですけれども、査定の段階においてはさまざまな意見は出ます。出ますけれども、その意見を出し合った上で、みんな合意して、最終的には私が判断をしているところです。 177 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 178 ◯議員(1番 奴間 健司君) これは、総務部財政課長に今までの私だったら質問するんですが、きょうは聞きません。課長を苦しめるような質問をしたくないからです。市長の政治責任として、県議を8年近くやった方が、やるかやらないかも決まっていない事業に予算をつける、そして、その査定を通すなんてことはあり得ないと私は認識しています。これは平行線ですか。それとももう少し検討して、また後で、別の機会に答弁いただけますか。 179 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 180 ◯市長(田辺 一城君) 奴間議員の御見解として受けとめさせていただきます。 181 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 182 ◯議員(1番 奴間 健司君) これは、明らかに誤りであるということを認め、速やかに減額補正すべきだ。これが財政予算編成の基準、古賀市の常識を回復することに私はつながると確信しています。そのことは、きょう強く指摘をしておきたいと思います。  さて、この暫定案なんですが、果たしてこれは市の案と言えるのかどうかっていうことであります。コンサルタントが市に提出したのは3月末です。そして、その3月の日付で、暫定案という名称で私たちに配られました。コンサルの案をそのまま市の案であるかのように配付したと思われますが、いかがですか。 183 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 184 ◯市長(田辺 一城君) この案の作成の主語は市です。コンサルがつくったものをただただ受け取ってお示ししたという認識には立っていません。 185 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 186 ◯議員(1番 奴間 健司君) 庁議の会議録を調べました。道の駅が庁議の議題になったのは5月13日です。その日に暫定案が資料として提出されています。先日の一般質問で、市長はイの一番に議会に報告すべきということで、5月7日に前期の議員の皆さんですが、説明したと述べています。しかし、肝心な庁議に提出したのはその6日後、5月13日です。なぜイの一番に庁議で報告させ、精査しなかったんでしょうか。職員の皆さんは、果たしてこの暫定案を御存じなのかと疑問を抱きますが、明快な答弁をお願いいたします。 187 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 188 ◯市長(田辺 一城君) 庁議はまず意思決定機関じゃなくて、私が意思決定主体であります。この暫定案をつくるに当たって、当然関係する幹部はもちろん、関係する人間とは形成過程においても情報を共有し合ってきておりますので、問題があるとは考えません。 189 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 190 ◯議員(1番 奴間 健司君) 総合計画策定方針は、経営企画課から熱心にその都度庁議に提出されている記録が残っています。なぜ3月末に出されたものが、5月13日の庁議まで議題にもしなかったのは、これは理解できないんですが、どうですか。 191 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 192 ◯市長(田辺 一城君) 議題にしてないのはなぜか。というか、そもそも、先ほど申し上げたようにですね、本暫定案をつくるに当たって、その形成過程で関係職員はしっかり関与をして、内容を共有しておりますので、問題があるとは考えていません。 193 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 194 ◯議員(1番 奴間 健司君) 今、回覧で調査票が回り始めています。この意見募集にしても、調査票の設問内容にしても、市長と担当課の間だけで決めてるんじゃないですか。しかも、これはですね、そもそもやる気はなかったことだから予算措置ないんです。だから、回覧にはですね、コピーとって使ってくださいになっています。こういうのは後手後手じゃないですか。 195 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 196 ◯市長(田辺 一城君) なすべきことをなそうということで、タイムスケジュールの中で市民の皆さんに意見を募っているということは適切だと思っています。 197 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 198 ◯議員(1番 奴間 健司君) 意思形成過程が、非常にでたらめだということを私は指摘しています。ちょっと画面をお願いいたします。市長はですね、一般質問で、古賀市には財政負担が大きな事業がありがたいことにたくさんあると。これを踏まえて、道の駅について最終決定する。古賀駅東口開発は一丁目一番地であると強調しています。この画面は、昨年9月25日に出された中期財政見通しを補足する資料で、非常に興味深いことがわかりました。古賀駅東口と道の駅と小中学校空調整備の財政見通しが資料として提出されたことであります。これも真っ黒ですから、数字はわかりません。このときは一体どういう結果になったんでしょうか。3つともやれると判断したのかどうか、これは市長が引き継いでいるかという質問しかできませんけど、いかがでしょうか。 199 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 200 ◯市長(田辺 一城君) その時点でですね、当然行政、企業もそうでしょうけれども、こういうことをやるべきだ、こういうことをやってみようかとか、そういう検討をしていきますよね。ですから、その時点において、例えば空調、ありましたよね、例えば財政見通しの中で小中の空調整備、あれは9月ですよね、9月の庁議。ですから、実はあの空調整備も、私の認識では、その9月時点ではですね、この市は普通教室につけていくということ、しかもそれ3カ年でつけていくという前提の見通しになっていると思うんですよ。ところがどっこい、その後、国の姿勢も変わったので、補助も使えるという仕組みができたから、9月から、正確にはわかりませんが、数カ月、少したった段階で、結局、国の姿勢が変わったから市としてもですね、全小中学校、11小中学校に普通教室1年でつけよう、さらに私が市長に就任してからは検討を指示して、特別教室の音楽室などにもつけようと、この数カ月で事態は劇的に変化しているというものです。だから、その時点における検討の材料として、そうした財政の、頭を整理するためにですね、存在しているものだと思っています。 201 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 202 ◯議員(1番 奴間 健司君) 市長の雄弁の悪いのは、論点が別のとこにいくっていう雄弁さがですね、あるんです。私が言っているのは、東口と道の駅と小中エアコン、空調。では聞きますけども、じゃあ、現時点で同じように、今お見せしたような財政見通しの内部資料はつくっていますか。いかがですか。 203 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 204 ◯市長(田辺 一城君) 中期財政見通しにつきましては、私が市長就任後に1月の議会で表明いたしましたように、議会の皆様、市民の皆様と共有できるように鋭意準備を進めているところです。 205 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 206 ◯議員(1番 奴間 健司君) そうじゃなくて、道の駅については財政見通しを精査してるって答弁しています。誰がどのように精査していますか。そして、その結果、中間結果でもいいんですが、21日のタウンミーティングで報告できますか。 207 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 208 ◯市長(田辺 一城君) 21日のタウンミーティングに示せるかどうかと言われると、ほかの事業との関係もありますから、21日、今週金曜日ですので、事実上難しいと考えます。 209 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 210 ◯議員(1番 奴間 健司君) じゃあ、現時点ではどこまで財政見通しについて精査が進んでいますか。財政課がやっているんですか。 211 ◯議長(結城 弘明君) 財政課長。 212 ◯財政課長(柴田 武巳君) 中期財政見通しにつきましては、決算の結果、それから経営企画課が行います中期事業計画で上がってくる事業の集計結果をもとに作成しますので、実際の作成時期としてはもう少し後になろうかと考えております。 213 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 214 ◯議員(1番 奴間 健司君) ずばり市長にお尋ねしますが、もし仮に道の駅を着手すると判断したら、一丁目一番地である東口の整備、着手できますか。 215 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 216 ◯市長(田辺 一城君) 東口を中心とした古賀駅周辺の再開発が一丁目一番地ということには揺らぎはありません。これを必ず着手し、やり遂げるんだと、やり遂げると言ったら10年、20年になってきますけれども、必ずこれを推進していくんだという強い決意を大前提としながら、整備の可否について判断したいと考えています。 217 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 218 ◯議員(1番 奴間 健司君) 私、そこは余り追い込むつもりないんですけど、心配しているのは、もし道の駅もやる、東口もやるとなった場合、小中学校も決定してます、エアコンですね。そうすると、市独自の教育予算までカットされたり、学校の統廃合なんかも含む公共施設の統廃合、あるいは、さまざまな福祉サービスまでカットされる。こういう事態は絶対避けなきゃいけない。それは十分計算に入れて判断されると思うんですが、財政見通しは市長が最終判断する上で、私はかなり大きな比重を占めると認識していますけど、いかがでしょうか。
    219 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 220 ◯市長(田辺 一城君) 今、議員おっしゃっていただいてるですね、さまざまなやらなければならないことが確かにあります。ありがたいことにとあえて言っていますけれども、これから本市はそういった意味で伸びしろがあるまちである。ですから、そうしたことをしっかりと実行していく中で、ただし、財源や借金ができる範囲は限られていますので、その範囲の中において総合的に優先順位を適切な形で図って、とっていかなければならないと思っています。今、議員が御懸念なさったようなことも当然起きないようにしなければ、つまりサービス、いろいろ今、市民の皆様に提供させていただいているサービスというのが、必要なものについて低減はされないようにということは大前提として考えたいと思いますが、最終的には優先順位づけに当然なってくるとは思います。 221 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 222 ◯議員(1番 奴間 健司君) 総合計画策定方針をめぐる議論で、SDGsの視点を入れる。あるいは、バックキャスティングの手法で事業構築するという斬新な考え方、私は心からこれを評価しています。  一方で、これ継続だからしようがないんだけど、この道の駅の検討方法っていうのが、どうもこの3つの視点からずれていてですね、いかにも従来的な発想だなと思うんです。これは、引き継いだ市長だから、答弁を求めるのはちょっとあれですけどね。やや、新たに打ち出そうとしている総合計画策定方針に見られるような斬新な考え方からすると、いかがかなという問題意識、共有はできませんか。 223 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 224 ◯市長(田辺 一城君) 議員おっしゃりたいことはよくわかるんですけれども、やはり経営する立場ですので、例えば人が変わったから、がらがらぽんで自分が考えていた世界観がいきなり全部現出するということは、当然この社会においてあり得ないと思っています。というか、そういうものでは特に政治行政はないと思っています。ですから、当然、引き継いだ、私が市長に就任した段階で置かれているさまざまな現実というもので継続しなければならないものも多々ありますので、それをしっかりと引き継ぎながら、そして自分が、私自身が行政の長として描いているビジョンというものに、そうした継続しているさまざまな案件も取り込んでいくということが大事だと思います。ですから、本件がどうかということは置いといてもですね、そういうそもそも市長が変わって、さまざまな案件がある中で、言葉が難しいんですが、融合させていくという作業は、1カ月、3カ月、半年でなし得るものではないと思っていますので、そこをうまく調和させようと今、努力をしていると御理解いただきたいと思います。 225 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 226 ◯議員(1番 奴間 健司君) きのうまでの質疑で、質問で、例えば指定管理料はゼロと計算しているという話が明らかになっていますね。資料で明らかになってる。だから、採算性がとれるだろうか。そしてまた、バックキャスティングを仮にこれ、当てはめた場合、2030年を想定したときに、古賀市の人口とか農業生産者、それから今、二日市線の交通量で利用者数を推定してますけど、どうなっているだろうか、あらゆる側面から、バックキャスティング手法を当てはめた場合、心配だなという気がするんですね。ですから、あったらいいなではなくて、本当に将来の豊かさ、買い物難民もふえることでしょう。それを考慮した総合的判断が求められると思うんです。  そういった視点も持ってですね、従来の行政の継続性だけではなくて、今せっかくやろうとしている新しい視点、それから見てどうなのかという判断をしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 227 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 228 ◯市長(田辺 一城君) 何事においてもバックキャスティングの手法というのは、これからそれを総合計画に生かそうとしているわけですから、本市政運営においてもあらゆる案件についてそうした視点は大切にしていかなければならないと考えています。 229 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 230 ◯議員(1番 奴間 健司君) 市長は、これまで2年以上もかけて検討してきたんだからということをたびたび言われます。しかし、私は、この夏の時期に一定の区切りをつけたほうがいい、区切りをつけるっていうことは、暫定案に基づいた整備方針はしないほうがいいという意味です。しかし、それでも2年以上かけた時間とか予算は、決して私は無駄にならないと思うんです。むしろこれから続く持続可能な新しい古賀市のまちづくりに、選択の幅を担保してくれるという意味では、その決断は決して、2年以上かけた検討を無駄にはしないと私は思っているんですが、いかがでしょうか。 231 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 232 ◯市長(田辺 一城君) この2年間で、当然検討に際してですね、予算を使わせていただいているというのが今の古賀市の行政の立場ですね。千数百万円使ってきています。今の暫定案の成果物に今行き着いているという事実がある。私の判断は夏ごろにさせていただきますけれども、整備を今しないという過程で議員御発言されましたが、仮にですね、整備をしないと言ったときに、じゃあ、これまでの営みは何なのかというのは、当然私も議員でしたから、論点として出てくると思います。つまり、この2年間やってきた、税金を投じてやってきたこの営みというのは、仮に整備をしないという判断をした場合でも、その後のまちづくりに生かさなければならないということは当然だと思います。 233 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 234 ◯議員(1番 奴間 健司君) 候補地に浮上した地域もですね、別の手法で開発っていうこともあり得ると思います。  実はきょう、冒頭に肩の力を抜くと言いながら、余り抜けなかったかなと反省しておりますけども、しかし、私はきょう初めて市長と質問して、いろんな意味で成果があったなと思っております。ぜひこのお互いに刺激を与えたり、ヒントを得たりという議論になればよかったなと思うんですが、最後に市長の感想をお聞かせください。 235 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 236 ◯市長(田辺 一城君) 本定例会において、多くの議員の皆様からこの本会議の場でですね、直接に、道の駅が確かにテーマとしては多かったんですけれども、さまざまなテーマで御提起いただくということは、本当に私にとって重要な、私というか、市政、行政全体として重要な機会だと思っています。そうした意味で、今このおおよそ1時間の議員とのやりとりというもの、そして、この3日間にわたる本会議における議員の皆様とのやりとりというのは、とても貴重で、今後のまちづくりにつなげていくべきものが多々あったというふうに認識しています。 237 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 238 ◯議員(1番 奴間 健司君) ありがとうございました。終わります。 239 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、奴間健司議員の一般質問を終結いたします。  これにて本日の一般質問を終結いたします。            ────────────・────・──────────── 240 ◯議長(結城 弘明君) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。  これにて散会いたします。                       午前11時40分散会            ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...