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2019-06-17 令和元年第2回定例会(第3日) 名簿
2019-06-17 令和元年第2回定例会(第3日) 本文

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  1. 古賀市議会 2019-06-17
    2019-06-17 令和元年第2回定例会(第3日) 本文


    取得元: 古賀市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-09
    2019年06月17日:令和元年第2回定例会(第3日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                       午前9時30分開議                       〔出席議員19名〕 ◯議長(結城 弘明君) おはようございます。これより本会議を再開いたします。            ────────────・────・────────────   日程第1.諸報告 2 ◯議長(結城 弘明君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。  以上で、諸報告を終わります。            ────────────・────・────────────   日程第2.一般質問 3 ◯議長(結城 弘明君) 日程第2、一般質問を行います。  順次、質問を許します。  清原哲史議員。                       〔清原議員 登壇〕 4 ◯議員(3番 清原 哲史君) 皆さんおはようございます。会派友和の清原哲史でございます。  通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  米中の貿易摩擦の激化による中国経済の減速により、我が国に対しさらにその余波が及び、スマートフォン向け半導体自動車部品生産用機械など中国向けの輸出が減少をしております。国内企業の生産の足を引っ張り、好調だった設備投資にも陰りが出始めています。本年5月14日内閣が公表した景気動向指数は「悪化」としております。また、6月8日、9日に福岡市で開催されたG20においても反保護主義を打ち出せず、貿易をめぐる緊張が世界経済の下振れリスクとなっているとの懸念を表明しております。このように先行き不透明な経済状況の中で、10月には消費税増税があります。消費者マインドはさらに冷え込むことは想像にかたくありません。このような情勢の中で、なぜ今、道の駅なのかと思うのは私だけではないと考えます。  古賀市は、平成29年度観光拠点設置可能調査を行い、その観光拠点を道の駅として整備することでメリットがあるとしています。また、平成30年度は道の駅の基本計画策定業務を行い、古賀市の特性を踏まえた道の駅の規模、収支計画、運営方法について検討を行ったとしていますが、道の駅の構想について以下質問いたします。  1、庁内での検討は十分なされたのか。  2、議会へは5月7日に道の駅基本構想(暫定案)が示されましたが、十分な質疑、審議もできないまま翌日の区長会で道の駅を整備するかどうか検討していますと題した文書が配布されておることは、まさに議会軽視となるというふうに思いますが、いかがでしょうか。
     3、市民の意見などを踏まえ、整備すべきかどうか夏ごろに決定するとのことです。行政がメリットがあると考えるならば、そのメリットを具体的に市民に説明をし、理解と協力を得ることが必要です。余りにも行政の主体性のなさを感じますが、いかがでしょうか。  4、利用者数110万人、売り上げ10.5億円に見込んでありますが、余りにも過大過ぎるのではないかと思います。本当にこれだけの利用者と売り上げがあると市長はお考えでしょうか。  次に、市長は古賀駅周辺のにぎわいの創出を掲げられておりますが、どう具体的ににぎわいの創出を進められるか、以下質問いたします。  1、古賀駅東口の開発について、URとの協議状況はどのようになっているのか。また、今後のタイムスケジュールをお示しください。  2、私が幼いころ、古賀駅西口の商店街は活気があふれ、親から商店街に買い物に行くよと言われたときはわくわくと胸を弾ませてついて行ったものでした。それが今日、マンションが建ち、空き店舗が解体され駐車場となっており、もはや商店街とは言いがたい状況があります。古賀駅西口のにぎわいの創出について、市長の所見をお伺いいたします。 5 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 6 ◯市長(田辺 一城君) 清原議員の1件目の御質問、道の駅構想についてお答えをいたします。  1点目についてお答えします。道の駅の規模、収支計画、運営方法につきましては、コンサルタントが行った検討内容をもとに庁内で協議を行った上で現時点での暫定案としております。今後も庁内での検討を十分に行いながら、市民の皆様からの御意見、議会の皆様からの御意見等も踏まえつつ、最終的に夏ごろに整備するかどうかの方針の決定を行う予定としております。  2点目についてお答えします。5月7日の勉強会は、昨年度事業の成果である道の駅基本計画の暫定案を一番に議会の皆様に御説明させていただくために開催をさせていただきました。また、5月8日の区長会では、市民の皆様に今後の流れとして道の駅基本計画の暫定案に対する意見募集の実施と私自身も参加するタウンミーティングの開催についての事前周知のために回覧文書を配布させていただいております。これはより多くの方々に関心を持っていただくことを目的としたものであり、実際の暫定案については議員の皆様への御説明の1カ月後の6月7日の区長会で御説明をさせていただき、その後回覧という形で市民の皆様には情報提供をさせていただいております。道の駅の整備につきましては、今後も議会の皆様への御説明を行いながら決定をしてまいります。  3点目についてお答えします。道の駅事業は第4次古賀市総合振興計画後期基本計画に基づき、市が主体となって平成29年度から2年間検討を行っており、今回その結果として道の駅基本計画暫定案ができたところです。なお、道の駅事業は非常に大切な話であるため、市民の皆様から御意見をいただき、道の駅整備の方針を決定する際の大切な材料の一つとさせていただき、最終的に市長である私が行政の長として主体的に判断をいたします。  4点目についてお答えします。利用者数、売り上げは一般的な道の駅と同様に前面交通量から算出したものであり、現時点での想定として適切であると認識をしております。  続いて、2件目の御質問、古賀駅周辺のにぎわい創出についてにお答えします。  1点目についてお答えします。独立行政法人都市再生機構URとは、平成29年6月9日に古賀市古賀駅周辺におけるまちづくりに関する基本協定を締結し、適宜必要に応じて古賀駅周辺におけるまちづくりに関する検討について、コーディネートやアドバイスを受けております。今後のタイムスケジュールにつきましては、令和3年度──2021年度までに必要な用途地域、地区計画、都市計画道路などの都市計画決定ができることをめざして、現在は地権者の皆様や関係機関と協議を進めているところです。  2点目についてお答えします。古賀駅西側においては、御指摘のとおり空き店舗化、空き地化、駐車場化、高層住宅の建設が進行していることから、起業──業を起こす起業支援などの商業振興の推進にあわせて、商業の活性化に必要な適度な人口の定住化や交流人口の増加に有効な土地利用策を検討し、土地利用の活性化を誘導していく必要があると考えております。 7 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 8 ◯議員(3番 清原 哲史君) 今の市長の答弁では、この道の駅の暫定案については十分協議したというふうなことでありますけれども、私が知る限り1回しかこの暫定案ができて協議されていないというふうに言われております。コンサルタントからの資料の丸投げではないかと思いますが、いかがでしょうか。 9 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 10 ◯市長(田辺 一城君) 行政として継続していますんで、私が就任した昨年12月以前におきましても、この基本計画暫定案を形成するに当たって当然コンサルとのやりとりもしながら、市長自身もしながらですね、この暫定案が形成されてきたと認識しております。私が就任後もやりとりする機会があり、結果として3月末にこの暫定案ができました。  議員御指摘いただきました暫定案形成過程においても、市は一定のコミットを当然しております。その後、できた後ですね、皆様の選挙があって4月以降1回という御指摘でありますけれども、恐らくですね、ちょっと細かくどの1回かというのはありますが、関係各課長多く集めてですね、より詳細にこの暫定案についてそれぞれの立場から、またそれぞれの立場及びそれぞれの、今管理職ですからこれまでの経験も踏まえてどのように考えるかという会議はかなり濃密にその1回はさせていただきました。そのほかについても、そうした関係課長たくさんみんな集まるという以外の機会は道の駅に関してですね、協議の場等は設けてきております。 11 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 12 ◯議員(3番 清原 哲史君) コンサルからですね、丸投げというふうなとが随所に見受けられます。それは後で指摘をしていきたいというふうに思いますけれども、このような資料でですね、市民にタウンミーティングを開き、市民の意見を聴取するというふうにしておりますが、私に言わせれば生煮えの計画なんです。生煮えの計画を市民にして、要らぬ混乱を招く、いわゆる消化不良を起こすのではないかというふうに思いますが、いかがですか。 13 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 14 ◯市長(田辺 一城君) そこは見解が、考え方が異なる部分があるということだと思っております。私自身は、私が就任する前からのこの2年間、市として議会の皆様にも予算通していただいて検討してきております。2年というのは、私はそれなりの期間だと思っていまして、この2年の成果物として市民の皆様に現段階での暫定案を示して、皆様に御意見を仰ぐということは、私自身はむしろやるべきだというふうに思って、今回私の責任において意見募集もさせていただいております。 15 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 16 ◯議員(3番 清原 哲史君) 市民の意見を聞くことも重要でしょうけれども、まずはやっぱり議会からのですね、審議を通じて明らかにしていくべき部分があったんではないか。5月7日にですね、現職の議員だけを集めてその勉強会といいますか、この暫定案の報告がされました。しかし、あと残りの新しく当選してこられた議員の方にはですね、必要であれば当該課においでくださいみたいな話なんです。十分その質疑もするような時間も与えられておりません。これではですね、議会としても十分このことを審議したとは言えないというふうに思っております。まさにやっぱり今このことはですね、議会軽視ではないかというふうに思っております。  そして、道の駅と題したリーフレットが作成されるなど、コスモス広場利用組合の皆さんや市民の皆さんに必要以上の不安と混乱を与えているというふうに考えますが、いかがですか。 17 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 18 ◯市長(田辺 一城君) 本件について、議会の皆様に対してまず一番に説明をさせて……、御指摘のとおりです、前議員の皆様に選挙後早い段階で調整をさせていただいて説明させていただいたのは、この予算を通していただいた皆様にまずしっかりと説明すべきだという立場から5月7日に開催をさせていただきました。  そして、今のその必要以上の不安と混乱という御指摘ありましたけれど、むしろ私は市長の12月末、就任時点でそもそもこの道の駅という単語だけが市内にひとり歩きをしてですね、一体そもそも市が行政としてですね、この1年半以上何をやってきているのかということ、道の駅が検討される趣旨・目的がそもそも伝わっていないことによって不安が惹起されているということを市内全域歩いていって思いました。  ですから、就任直後、まさに直後だったと記憶していますが、まず今何をやっているのかということを市民の皆様に披瀝するべきだということで、たしか3月かな、にタウンミーティング、対話集会をさせていただいて、さらにその後も基本計画暫定案が出てくるという事実をですね、その3月の段階で言っておりますので、その詳細な内容についてもしっかりと市民の皆様と共有をする義務が行政としてあると考えて、今回もタウンミーティング並びに意見募集をさせていただいております。  なお、実は時期的にも私も議会人でしたのでここは配慮を実は本当にさせていただいて、このタウンミーティングにつきましても常任委員会、この道の駅に係る常任委員会での質疑、またはこの本会議の後にタウンミーティングが設定されるように意識を実はさせていただいており、まずは議会の皆様との、ここもこの議論だったり意見をいただいている場ですので、まずは議会の皆様から、市民に負託を受けた皆様から御意見、御質問をいただくということを最優先するという姿勢は堅持をさせていただいてるつもりです。 19 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 20 ◯議員(3番 清原 哲史君) 議会への説明が5月7日、しかもその時点でこの暫定案の資料を渡されてですね、質問の時間も余り与えられることなく進められたということは、私は議会軽視であるというふうに思っております。議会の権能というのは、地方公共団体の意思を決定する機能及び行政機関を監視する機能を担い、相互に牽制し合うことによって地方自治の適切な運営を図ると記されております。今回の道の駅構想は、議会の権能を無視したやり方ではないかと思いますが、いかがですか。 21 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 22 ◯市長(田辺 一城君) むしろこの本会議、またさきの常任委員会もですね、そうした場におけるさまざまなお立場からの御発言、御意見、御指摘というのを私はしっかりと受けとめて意思決定にもつなげていきたいと思いますし、まさにその二元代表制のもとに本案件について議会の場で皆様からいただく御指摘というのは極めて重いものだというふうに思っておりまして、私の意思決定に強く作用をするものだというふうに認識をしております。  なお、今5月7日以降の時期の長短についての清原議員の御認識がありましたけれども、もう少し時間が欲しかったという御指摘については、今後の市政運営について、市政を運営するに当たって今の御指摘も受けとめさせていただきます。 23 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 24 ◯議員(3番 清原 哲史君) これは話は変わりますけれども、本当に議会の権能を職員の皆さんが理解しているのかどうか。これはせんだっての総務委員会の中での出来事でしたけれども、第5次総合振興計画を策定する中で、議会にもあらかじめその素案ができた時点で説明を求め、協議すべきではないかというふうなことを申し上げたところ、何と何とその答えがですね、委員会を開くからそこの場に来れば公開しているからそこに来てくださいみたいな答弁なんです。これはですね、本当に議会を何と考えているかと言わざるを得ません。  それではですね、この暫定案に基づき、いかに計画がずさんであるかというものを今から指摘をしてまいりたいと思います。  画面を切りかえてください。  小さくて見にくいんですけれども、地域に与えるメリットとして、道の駅が産業振興に加え地域福祉や防災機能を有する地方創生の拠点として期待とあるが、この地域はハザードマップによると浸水深1メートル以上2メートル未満で地域の防災拠点にはならないというふうに考えております。昨年の豪雨でも筑紫野古賀線は通行どめになっております。こういうことでですね、防災拠点にはならないと思うんですが、いかがですか。 25 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 26 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) 御指摘のとおり現在予定地とされている地区に対しましては、防災マップにおきまして浸水の深さが1メートル以上2メートル以下の浸水区域となっております。現在整備すると決定はしておりませんが、暫定案では整備するとなった場合には約2メートルのかさ上げをすることとしております。  また、既に新聞報道等でされているとおり、国土交通省では全国にある道の駅の防災機能を強化するという方針がございます。もちろん現在決定しておりませんが、国の動向を注視しながらですね、やっていきたいと思っております。また、グリーンパークは地震の緊急避難指定場所ともなっております。いろいろな面から連携は検討できるというふうに考えております。 27 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 28 ◯議員(3番 清原 哲史君) 2メートルかさ上げするというふうなことでございますけれども、2メートルかさ上げしてもあの筑紫野古賀線が浸水して通行どめになったんですね、冠水して。そういう状況がある中で、防災の拠点と果たして言えるのかどうかと非常に疑問を感じます。課長はそれでも防災拠点となるとお思いですか。 29 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 30 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) 現時点におきまして、まだ整備するとは決定していない状況で、担当課の総務課とも協議をしている段階でございます。道の駅の広い駐車場、それから厨房機能等と連携することでさまざまな面での防災拠点として活用することは期待できるとは考えております。 31 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 32 ◯議員(3番 清原 哲史君) 防災拠点として活用できるというふうなことを思ってあるけれども、先ほど言いましたようにね、冠水するんですよ。そしたらそこに行こうと思っても車が行けないんです。そういうところが果たして拠点として適切なのかどうかというふうなこと私は思っております。  それから、次にですね、2)の産業振興では地域の特産品を活用したオリジナル商品の開発、ブランド化、直売所による地産地消を通じた農業の振興とあります。これについてですね、本当にブランド化とかそういった特産品を活用したというふうなことなんですが、古賀市にはどういった特産品があるんでしょう。何をどうブランド化するというのでしょうか。 33 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 34 ◯市長(田辺 一城君) 古賀市には、当然魅力ある産品、まず農の観点からいきますと、例えばイチゴのあまおうだったりですね、夏場だったら、期間限定ですけどね、いずれも、スイーツコーンだったりですね、また野菜、そしてもちろん米、さまざまな農産品つくっていますし、6次産業化につきましてもですね、まんま実~やさんを初めですね、さまざまな農業者の皆様が御尽力いただいておるということで、一定のブランド力を有した農産品があると認識しています。ただ、この農産品の強みをさらに強めていかなければならないという意識は強く持っておりまして、それは農政のほうでしっかり今もう既に取り組みを進めているところです。  また、魅力あるブランドとしてはですね、やはり工業製品出荷額の特に食料品分野が県内2位という事実は極めて我がまちのブランドだと思っておりますので、仮に道の駅というものを整備するということになる場合はですね、その工業製品という他市町村にないブランド力というのを一層活用し、本市の食というイメージに高めていくということが必要だと認識しています。 35 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 36 ◯議員(3番 清原 哲史君) 私もそのあまおうとかそういうのはあると思うんです。だけど、それを道の駅に行かなければ買えないのか、別で買えるわけです。秋山農園に行けばイチゴ狩りだってできます。じゃあミカン狩りが古賀でどこができるか。ないんですね、ミカン狩りは残念ながら。立花に行かないとありません。そういうような状況の中でですね、農業の活性化をというふうなことをもちろん私もそれは進めていくべきだろうと思いますけれども、ここ矛盾した考えを書いてあるのはこれで指摘をしておきます。片方では農業の活性化と言いつつコスモス広場は高齢化によって非常に出品が少なくなっているというふうなこと、まさにこれは矛盾しているというふうに思っておるところです。  それから、画面を切りかえてください。  ここの一番下ですね。インバウンド関係についてですけれども、筑紫野古賀線は太宰府と宗像市を結んでおり、確かに道は結んでおります。それで観光客がですね、来るんではないかと。観光バスの増加が予想というふうなことで出ております。果たして筑紫野古賀線を仮にですね、宗像の世界遺産に行くにして、太宰府から、筑紫野古賀線を走って行くでしょうか。どう思われます。 37 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 38 ◯市長(田辺 一城君) 筑紫野古賀線に観光バスは来ないのではないかという問題意識からの御提起だと思っておりますけれども、実際暫定案におきましては前面交通量の算定で出しておりますので、観光バスの利用者数というのは実際暫定案の段階では想定には入っていません。ただ、前面道路のですね、通行量がさほど多くない地域の道の駅についても予想を上回る利用者数を実現している駅もあると。それはひとえに道の駅の魅力をいかに発信するかという運用をしっかりやっている面もあるんだというふうに思います。  ですから、観光バスが来るかどうかという視点については、道の駅を整備するとしたらば、そこにいかなる魅力を発信できるかということにかかっている部分もあるというふうに思ってます。つまり道の駅が休憩所の機能なんだけれども観光目的地化しているので、観光地というのは私もそうですが魅力を感じないと行きませんから、そうした道の駅に整備するならばしなければならない必須条件だと思っています。 39 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 40 ◯議員(3番 清原 哲史君) これからですね、オリジナル商品とかそういうものをつくるというふうなことでございますけれども、やはり先にそういった商品開発をして古賀に行かなければ買えない、古賀にしかないという魅力あるものをつくってからこそですね、初めて商売というのは成り立つわけです。  じゃあ、宗像の道の駅があれだけお客さんが多いか、170万人ですかね。というのは、新鮮な海産物、そして豊富な農産物、たくさんあるから皆さんもわざわざ遠方まで行くんです。古賀にしかないものをつくっていかないと、人はわざわざ遠方から古賀市まで来る必要はないというふうに思いますが、いかがですか。 41 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 42 ◯市長(田辺 一城君) おおむね見解は一致していますが、古賀市に来るからこそ、古賀市にだけしかないものというか、古賀市に来るからこそ得られる魅力というものも古賀市外にあるものでもあると思っていますので、そうした総合力を出さなきゃいけないと思っています。 43 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 44 ◯議員(3番 清原 哲史君) 総合力ですね、それも一つの方法かもしれませんけれども、私はやっぱり……。  次にですね、こちら画面切りかえてください。  これはですね、コスモス広場の売り上げ額を示したものですが、約5億円としておりますけれども、コスモス広場の売り上げはピーク時は5億円を超えておりました。しかし2017年度4億6,400万、2018年度4億2,500万円と減少傾向にあります。リーフレットではその原因を生産者の高齢化に伴う出荷量の低下を上げています。その具体策については何も触れていないんです。一面では農業の振興ということをうたっている。まさにここのところは矛盾しているというふうに思っております。  そして、品ぞろえに満足をしていないという声が多いけれども、それを補うためには他からの仕入れしかありません。これでは農業の振興に役立つはずがないというふうに思っております。道の駅を整備するとなった場合は、コスモス広場利用組合としっかりした協議を行うとしていますけれども、コスモス利用組合には道の駅には出店しないというふうに聞き及んでおるところです。先にコスモス利用組合との協議が必要だと思いますけれども、いかがですか。 45 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 46 ◯市長(田辺 一城君) 少なくとも私の就任後は、本件について市民の皆様に道の駅何たるやということをお示しをするのと同時並行でコスモス広場利用組合の皆様にもアクセスをし、私自身も何度かお話をさせていただいております。当然私自身の考えとしてですね、これは道の駅の暫定案になっていますので、コスモスをこれから云々という話はこの暫定案に明確には示してない部分はありますけれども、当然にコスモス広場利用組合の皆様、農業生産者の皆様に対してですね、大きな影響を与える事項だと思っておりますので、そうした場をつくってきました。  その場でも丁寧に私は申し上げていますけれども、先入観なく聞いていただければ、私は道の駅をするかしないか全く決めていませんということもそこでもはっきり申し上げています。その上でもし整備するとなった場合は、そうした決断をする場合はコスモス広場利用組合、コスモス館と今の場所と併存することにそのままだとなってしまいますので、そうではなくて発展的に合流ができないかという観点から、真摯に組合の皆様からの御意見、御要望、御意向を聞きながらやっていかなければならないという姿勢も示させていただいております。  とにかくこの仮に道の駅をやるならばですね、とにかく地産地消にこだわるという視点は極めて重要だと思っています。議員御指摘の販売額、額の低下はもちろん私も認識しておりますけれども、やはりその販路を拡大するということ、農政非常に難しいんですが、販路を拡大する機会をいかに市行政として何らかの形で創出をするかということ。それとあわせて、やはり高齢化に対応するための新規就農対策であったりをあわせ技でやっていく。基盤整備もそうです。そういうことも全部並行してやっていかなきゃいけない中で、この道の駅という考え方は販路拡大という部分に寄与するものと考えております。 47 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 48 ◯議員(3番 清原 哲史君) 確かにその道の駅は販路拡大になるかもしれません。しかしながら、今、農業者が抱えている現状、高齢化であるとか、あるいは後継者がいないとか、そういうものを解決していくことが最も重要な課題だというふうに考えております。その辺をぜひとも力を入れて、やはり地産地消、これがメーンでございますので、ぜひやっていただきたいと思っております。  画面を変えてください。  次に、第2章、2-3(2)では、工業団地直売所の状況では、道の駅の商品供給は可能としながらも人材確保が課題となっていると。昨今の情勢からして人材確保は極めて困難だというふうに思います。確保できたとしても人件費を払い、かつ利益が見込まれるというふうなことになるのか、その辺はどうお考えなんでしょうか。 49 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 50 ◯市長(田辺 一城君) 議員御指摘は人手不足、昨今の経済社会情勢における人手不足が懸念されるという認識だというふうに受けとめて一旦答弁をさせていただきますけれども、実際そういう情勢にはあると思っています。ただ、こうした場が形成されることによって地元に雇用が創出するということで、もちろん働き手の確保も念頭に置いて、こうした整備はしていくものだと思っておりますので、そこは当然整備するとなって運営していくならば、当然地元雇用を前提に考えていくことになるだろうとは今想定はしています。 51 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 52 ◯議員(3番 清原 哲史君) そういうふうな人手不足の状況の中でですね、果たしてじゃあ道の駅に出店してくるかというのは甚だ私は疑問だというふうに思っております。  それから、工業団地、確かに渋滞ができるほど、食品加工についてはですね、あります。それはなぜか、特売日があるからです。特売日でなかれば人は来ません。じゃあ毎日その道の駅で特売日同様の金額で提供できるのかというふうなことも甚だ疑問に感じるわけですけれども、その辺はいかがですか。 53 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 54 ◯市長(田辺 一城君) そこは運営主体になる方が実際に運営主体になった際に当然にどういった経営で経営を安定させていくかという視点にかかわってくると思いますので直接的には答えにくいですが、ただ特売日だからたくさん来ているという視点自体は、それはそうだろうと思いますけれども、特売日でなくても産品の魅力によって引き寄せられることもあろうかと思います。 55 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 56 ◯議員(3番 清原 哲史君) 確かにその産品の魅力によって来られる方もいらっしゃるでしょうけれども、特売日だから渋滞が出るような混雑になるわけですね。そこのところをしっかり認識しておかなきゃいけないというふうに思っております。  それから、また画面切りかえてください。  第2章、2-4(2)のマーケティング調査では、休憩所の不足、地域観光情報の不足、食事どころの不足が上げられていますが、現に今、八仙閣、あるいは山賊鍋は古賀市から撤退いたしましたし、以前筑紫野古賀線沿いの久山町にあった、これは大型トラックも入るようなところでしたけれども、うどん屋さんも撤退しているんですね。道の駅に食事どころをつくって一体どれほどの人が食事に来るのか甚だ疑問なんですが、いかがですか。 57 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 58 ◯市長(田辺 一城君) それはどういった飲食の場がそこに存在しているかによると思います。現に、この間政治家になってから企業さんと話す中でもですね、古賀市という交通の要衝の場において、やっぱりそうした飲食ができる場というのをこうした形でつくると魅力があっていいかもねという話があったり、確かにこの間もありましたんで、それはどういったしつらえでどういった打ち出し方でやるかによると思っていますので、決してこの場所、古賀市域及びその周辺に飲食をするような場をつくることが厳しいだけとの認識には立ってません。 59 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 60 ◯議員(3番 清原 哲史君) あそこ、筑紫野古賀線は産業道路なんですね。皆さんがわざわざ道の駅に立ち寄って飲食するような今状況ではありません。ほとんどがコンビニで済ませるんですよ。そういった中で、じゃあそこで採算がとれるんであれば民間事業者がレストランでも何でもですね、開いているはずなんです。それがしていないということは採算性がないということなんです。私はそう思ってます。  じゃあ、次に行きます。それから、第2章の2-4、画面を変えてください。  ここではですね、道の駅を整備する場合のニーズでは、「利用すると思う」「積極的に」と「時々」合わせて75%としています。これはまさに数字のまやかしなんです。「時々利用」と「機会があれば利用する」は同意語であり、古賀市の利用者は「積極的に利用する」31%と見るほうが妥当ではないかと思いますが、いかがですか。 61 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 62 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) まず平成30年度に実施いたしました計画案暫定案につきましてはですね、きちんとしたマーケティング調査をもとに算定をしております。現在の判断におきましてはニーズが高いというふうに考えているところでございます。 63 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。
    64 ◯議員(3番 清原 哲史君) マーケティング調査されたということであればですね、本当はなぜ民間のレストランあたりが進出しないのか、そこが私は不思議でたまりません。それだけの利益が上がるのであれば、民間がいち早く来てるというふうに思います。それではですね、これだけの利用者あるというのが私は余り信じておりません。  次にまた第4章、画面切りかえてください。  これは言いましたね、済みません。これは先ほど言ったところです。ちょっと写してください。  「利用する」と「積極的に利用」と「時々利用」合わせて75%としている問題です。これはやっぱり利用者は31%と見るのが妥当だというふうに思っています。  次に、第4章道の駅整備のコンセプトの導入についてです。この道の駅のターゲットと示されているのが、その中に新たなターゲットとして博多港を中心としたクルーズ客を含めた外国人観光客とあるが、外国人観光客が何を求めて古賀市に来るのかを伺います。5年ほど前は確かにクルーズ客が来て爆買いというふうな言葉が出てまいりました。これは比較的富裕層が来てたんです。今は一般庶民がクルーズ客で来ております。だからですね、食事にしてもコンビニでちょいちょいと済ませるようなですね、状況が続いておりますけれども、果たしてこのクルーズ船が古賀まで来ると思いますか。 65 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 66 ◯市長(田辺 一城君) 整備するとなったらですね、自然に来るのも大事なんですけど、自然に来るというよりも来るように誘導するということが大事だというふうに思っています。外国人観光客にとって本市には魅力ある資源が多くあると私は認識しています。というのも、私のこれまでの原体験からですね、市長になってからでもですね、台湾の弁事処長に言って来てもらいました。やっぱり例えば薬王寺温泉だったり、先ほど議員御指摘いただいた秋山園芸のようなイチゴ狩りだったりですね、イチゴの生産現場も見てもらいましたけれども、非常にそこはですね、台湾の弁事処長もですね、こんなに都市近郊で温泉だって、こうした農業収穫体験だってあるんだということで非常に極めて強い関心を持ってもらったと認識しています。  タイの議連の事務局長を県議時代やっていましたけれども、やはり東南アジアにおける福岡への関心というのは近年極めて高まってきていますので、そうしたインバウンド、外国人に対する訴求力がある資源はあると思っておりますし、仮に道の駅を整備するならば、そうした潜在力というのを何らかの形で道の駅たるものに集約していく必要もあると考えてます。 67 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 68 ◯議員(3番 清原 哲史君) クルーズ船の客を引っ張ってくるというと、大型バス何台要ると思われますか。とても収容できない。そして食事どころも対応できない。そういうふうな状況の中でですね、ここに書いているのは本当私はクルーズ船の外国人を引っ張るというふうなことは極めてずさんな計画であるというふうに思います。  じゃあ、次にですね、第5章にいきます。画面切りかえてください。  第5章、5-1、年間利用者数の想定では111万人とされています。宗像の道の駅は170万人。これは先ほども言いましたけど、宗像の道の駅は豊富な海産物、農産物を求めてやってきます。古賀市の道の駅の111万人は前面道路の交通量から算出したものであり、筑紫野古賀線は産業道路であり、交通量からの来場者数の算出には無理があると思いますが、いかがですか。 69 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 70 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) まず、来客数の算定におきましては、一般の道の駅と同様に前面道路の通行量から算定をしているところでございます。おっしゃるとおり、道の駅むなかた等に関しましては予想を上回る来客があっていると聞いております。まずは道の駅の立地としてのポテンシャルは一定程度あるというふうには考えているところでございます。 71 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 72 ◯議員(3番 清原 哲史君) 確かに筑紫野古賀線は交通量は多い。その人たちが全部道の駅に立ち寄るそのパーセントで出してですね、とは私はこれは過大な想定ではないかというふうに思っております。  それから次にですね、コスモス広場の来場者数が約37万人、2018年度が35万人、これの倍見込んでも70万人程度しかならないと考えます。最高でもそのくらいではないかと考えますが、いかがですか。 73 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 74 ◯市長(田辺 一城君) もちろん今のコスモス広場の利用者さんの数を捉えておくことはとても重要だと思っています。ただ、今コスモス広場さんに置いている産品ではない産品等も含めて、また今のコスモス広場で提供していない先ほど申し上げたような滞在し楽しめる機能といったものも加味していく必要があると考えておりますので、もちろん今のコスモス広場の利用者数をきちんと捉えておくことは大事ですけれども、ほかの機能を付与していくという視点も大事だと思っています。 75 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 76 ◯議員(3番 清原 哲史君) ほかの機能を付与してもですね、110万人なんていう数字は私は出てこないと思います。それだけ魅力あるものがまずないということ、それをこれからつくっていきますよということがまさに泥棒を捕まえて縄をなうようなことでございます。先にやっぱり魅力ある商品を開発してからですね、やっぱり人を呼び込んでいかなきゃいけないというふうに考えております。  それから、次に第5章、5-2の(1)、画面切りかえてください。  ここではですね、売り上げ、経常利益を、想定売り上げ高は10.6億円、営業利益は2,970万円としておりますけれども、来場者の想定根拠が曖昧なために、売り上げ、経常利益とも根拠のないものとなると思いますが、いかがですか。 77 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 78 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) まず、来客数、それから売り上げの想定についてでございます。現在、前面通行量から110万人の来客数があると推定をしております。それに基づいて各施設の中でどれか一つ、またはどれにも寄らないということで売り上げを算定しているところでございます。レストラン等につきましては、2種類を準備することにし、その平均の客単価を1,070円として設定をしておるところでございます。 79 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 80 ◯議員(3番 清原 哲史君) 画面切りかえてください。  今、私は絶対この額は見込めないというふうに思います。まず、ここでもおかしなところがあるんですね。レストラン1は定食を提供して客単価は1,070円、今課長が答えられたように。ところが、レストラン2はもつ鍋、ラーメン、そば、うどんの客単価は1,070円と同額になっております。これは一人2杯ぐらい食べんとこの単価には追いつかない。ここがまさにおかしいところだというふうに思いますけれども、いかがですか。 81 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 82 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) 繰り返しになりますが、暫定案ではレストランを2種類分けることで想定をしているところでございます。これは来られた方のニーズに沿って種類を変えることが必要という観点から想定をしているものです。現時点において、想定として先ほどのようなレストランの種類をお示しはさせていただいておるところでございます。一般的な数字として日本政策金融公庫の数値の定食類を採用しているところです。御指摘のように、うどん等に関しましての客単価は一般的には800円から900円前後であることは確認をしておりますが、レストランの内容が具体的になっていない現状では適切な想定であると考えております。 83 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 84 ◯議員(3番 清原 哲史君) 適切な想定ではないですよ。うどんの類いでですね、客単価1,070円なんてとんでもないですよ。そんな高いうどん、誰も食べに来ません。せいぜい今うどんは500円程度です。だから先ほども言いましたように、一人2杯食べないとこの単価には追いつかないということを申し上げておきたい。そういうことでですね、こういうふうな一つとりましても売り上げ想定額が崩れていくんです。この金額にはならないというふうに思っております。  それでは次にいきます。第5章、5-1。画面切りかえてください。  概要事業費は22.6億円としているが、県の要望と整備の区分協議を行う必要があり、金額については全く決まっていないとしております。仮に県の補助は受けられたとしても、古賀市の負担額は17億8,700万余となります。巨額の借金を抱えることになりますが、費用対効果はどのように考えていらっしゃいますでしょうか。 85 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 86 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) 現時点の暫定案の内容につきましては、現在財政に与える影響も踏まえ検討中でございます。今後も、その点において庁内での検討、それから市民の意見も踏まえて精査をしていきたいというふうに考えております。 87 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 88 ◯議員(3番 清原 哲史君) 財政に与える影響を精査していきたいというのは明らかになっているじゃないですか。つまり補助金等が農村漁村振興交付金等も活用した場合でもですね、市の負担額は15.5億円になるんです。15.5億円。これはですね、起債になるわけですね。ここでお尋ねしますが、一般財源が3億8,700万円余となっております。後世にこの起債の部分を負わせるのか、借金を後世に残すのか。市長の言うチルドレン・ファーストとは矛盾していないかと思いますが、いかがですか。 89 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 90 ◯市長(田辺 一城君) 御指摘のとおりですね、財政に与える影響をしっかり考えなきゃいけないというのは私も議員がおっしゃっているように考えています。今回全体の22.6億円で今のところの想定で、うち市負担が15.5億円になっておりますけれども、これがおっしゃるように起債しなければ当然ならない。これ、最終的に判断するに当たってはですね、本市はですね、もう何というか非常にですね、大型の事業となる案件、やらなければならない案件がとても多くあるというのが今このまちが置かれている現実だと思っています。これは逃れられないし、ある状況で最善を尽くすしかありません。  特に、例えばJRの古賀市周辺整備、これが長年実現ができていないということは、私は本市のまちづくりにおけるこの古賀駅周辺というのは一丁目一番地だとも思っています。これをやるに当たってもやはり、当然まだ額を精査できているものではないんですけれども、何十億という話になるんだと思われます。また、公共施設のこれから維持及び再編、そうしたことも公共施設等総合管理計画個別計画をこの2年でつくるに当たって必ず生じていきます。これも財政負担が生じる。また西鉄宮地岳線跡地の整備においても、都市計画道路の整備についても、そして土地利用転換を図る今在家地区等についても、非常にありがたいことにこれは発展可能性があるということでもあるんですが、財政負担を負うものがたくさんある現実があるということも踏まえて最終的に判断をするつもりです。 91 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 92 ◯議員(3番 清原 哲史君) それではですね、この第6章、6-2整備及び管理運営の項についてはですね、全国企業の公募が優位とされております。であるならば、民間の企業にそのまま、公費を使わなくてもそのままやらせたらいいじゃないですか。そういうことをなぜされないのかお伺いします。 93 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 94 ◯市長(田辺 一城君) ひとえにですね、おっしゃるとおり、これ公共施設になりますよね、道の駅ですからですね。じゃあ何で完全に民にやらせればいいんじゃないかという考え方もあるんだろうとは思うんです。ただ、交通、もちろんそれだけが観光じゃないという御指摘ありましたけれども、これだけの交通量があるエリアにおいて、公的にこれを自分たちのまちづくりに誘導できないかというふうなことで、今回この就任前の29年度から2年間検討してきていること自体は私は考え方としてはですね、これだけ人通りがうちのまちであるところに、うちのまちの魅力を発信する何らかのものが必要じゃないかという発想もあっていいんだろうと思います。ですから、今議員御指摘の完全に民間に任せておけばいいというところもわかりますけれども、公としてはやっぱりまちづくりに生かせないかという発想で検討を続けてきているわけですから、それ自体にも意味はあると私は思います。 95 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 96 ◯議員(3番 清原 哲史君) そういう発想は発想でいいんですけれども、じゃあなぜ民間をと言ったかというとですね、市場調査を民間は徹底的にやるわけです。そしたら、あの場所では採算がとれないということで誰も進出してきませんよ。うん、それならやってみたらいかがでしょうか。例えばですね、この納付金として営業利益の30%を納入するというふうなことを書いてあります。工場製品はですね、わざわざ道の駅に行かなくてもスーパーに行ったら買えるんですね。工場での特売があるからそれを目当てに人は寄ってきているんです。特売でもなければ誰も来ません。公で道の駅をつくり、小売業を入れるということになりますと、まさに特定の小売業者だけに対して公の資金をつぎ込んでよいのでしょうか。このことは既存の小売業を圧迫することにもなるというふうに考えております。  大分県の杵築市では、大分空港道路の杵築インターチェンジに隣接する県有地に道の駅を整備することを検討いたしておりましたが、財政的な厳しさから市長は一旦中止を表明しております。田辺市長も今回の暫定案による道の駅構想を断念し、財源を市民の暮らしや子育て、福祉の向上のために投入されることを強く求めておきます。  続きまして、古賀駅周辺のにぎわいの創出について、いきたいと思います。  それではですね、西口の本町商店街、駅前商店街の空き店舗は幾つあると、市長お思いですか。 97 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。 98 ◯建設産業部長(河北 吉昭君) この時点で資料を用意しておりません。 99 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 100 ◯議員(3番 清原 哲史君) 私は数えてきました。8店舗、ざっくり見て8店舗あると思います。もう今はほかの店舗もあって、解体されてですね、今は駐車場になっておりまして、西口のにぎわいの創出にはかなり厳しい状況ではないかというふうに思います。私はかつてアジアの国々の飲食店や雑貨店を誘致し、アジアン通りと銘打ってJRで来た人には生ビール1杯無料というふうなサービスを行って、近隣から人々を呼び込みにぎわいを創出したらどうかというふうな考えを持った時期もございましたが、今となってはそれもかなわぬ夢となりつつあります。  そこで、古賀市周辺のにぎわい創出のためには、平成29年7月31日に施行された経済産業省の地域未来投資促進法を活用すべきではないかと思います。市長は、この地域未来投資促進法について御存じだと思いますが、念のためにお聞かせください。 101 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 102 ◯市長(田辺 一城君) 同法については承知をしております。同法の制度設計等詳細については担当課に答えさせますけれども、必要ならですね。 103 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 104 ◯議員(3番 清原 哲史君) 市長が御存じだということで安心しました。知らない方もいらっしゃると思いますので、一通り概略だけを説明をさせていただきます。  画面を切りかえてください。  それではですね、地域未来投資促進法は地域の特性を活用した事業を生み出す経済的波及効果に着目し、これを再打開しようとする地方公共団体の取り組みを支援するものであります。この支援措置については、予算による支援措置、ここですね、予算による支援措置、それから2に税制による支援措置──いわゆる税制の減免であるとか、償却資産の上乗せであるとかそういうものです。それから、3金融による支援措置、4情報に関する支援措置、5規制の特例の措置の5点を上げています。  古賀市においては、重点促進区域1として古賀駅周辺、重点促進区域2として鹿部、糸ケ浦の現工場団地、重点促進区域3として青柳の流通団地、重点促進区域4として玄望園が位置づけられています。この重点促進区域の1の古賀駅周辺の範囲を示したのがこの図、ちょっと見にくいですけど、この図になります。残念ながら西口は入っておりませんけれども、これは東口は全部入っております。この法律を利用すればですね、もっと推進できるんではないかと。URとの協議も進んでおりましょうけれども、大手のディベロッパーを入れてきちんとした計画を立ててスピード感を持って企業の誘致をしていくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 105 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 106 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) 地域未来投資促進法については、私どものほうでも把握をしているところでございます。現在、商工政策課のほうにおきましてもですね、事業として中小企業支援として税制による支援、それから金融の支援、そしてさまざまな支援を行っているところでございます。特に、今年度におきましては新規事業の創出の促進事業も立ち上げているところでございます。今後も西口を初めとする新規の事業の促進等については取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。 107 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 108 ◯市長(田辺 一城君) 今議員御指摘のですね、中には一部重要な御提案もあったなと思っているんですけれども、今URさんともちろん駅周辺についてさせていただいていますけれども、他の民間事業者との連携はどうかというお話をされていました。その視点も当然重要だというふうには思っていますので、御意見として承りたいと思います。 109 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 110 ◯議員(3番 清原 哲史君) ぜひともですね、そういった民間の大手のディベロッパーさんを入れることによってですね、そういった企業誘致も同時進行でいけるというふうに思っております。だから、UR一本だけではなくて、そういうふうなディベロッパーを入れていくべきではないかというふうに思っております。  それから西口の件ですが、先ほど申し上げましたように、空き店舗は8店舗あります。市長はその西口のにぎわいをどうやって創出されるおつもりでしょうか。 111 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 112 ◯市長(田辺 一城君) 私も先ほど議員が冒頭おっしゃっていた往時のにぎわい、議員のときほどじゃないかもしれませんけれども、子どものころあそこで過ごしましたんで、その記憶はとても大切にしたいと思っています。それは西口をどうしていくかというところの起点には当然なっています。  ただ、御質問いただきながら、御承知だとは思いますけれども極めて難易度の高い取り組みになるし、どういった知恵出しが必要かということにもかかわってくると思いますので、まずは東口は調査費をつけさせていただいておりますけれども、東口にも商機能というのをもう既にここでも表明させていただいていますが、この開発、再開発とあわせて西口をいかに昔のような面的広さにはならないと思いますけれども、一定の規模感で何らかの商機能だったり、もしくは何か仕事ができる空間形成というのは連動して考えていく必要があるというふうに思っています。ただ東だけやればいいという発想には当然立っていません。  そうした視点から、先ほど起こす業の話しました。起業支援でどうやって、例えば空き店舗の問題もですね、ちょっと建物の老朽化は一旦置いておいてもですね、空き店舗があって、そこが駅に近くて、例えば若い人がですね、そこで起業するなんてことは誘導は可能なんだろうと思っているんですね。ですから、実は先般、先週東京事務所、福岡県のですね、東京事務所を訪れた際も実は所長にそうした話してきました。実は企業支援策、今回1個古賀市としては本年度予算に入れさせていただいておりますけれども、これやっぱり市単体だときついんですよね。東京にふんだんにいる若者たちに福岡県としてこっちで起業せんかみたいな取り組みできんかねっていう話を実は所長と話してきました。それに古賀市は連動していけると思うと。何も福岡市で起業せんでもいいわけですよね、近いんですから。ですから、そうした可能性も含めて西口というのはまだ今後検討していく余地はあると思っています。 113 ◯議長(結城 弘明君) 清原議員。 114 ◯議員(3番 清原 哲史君) そうですね、起業家の皆さんあたりにその空き店舗を活用するのもいいと思います。しかし、先ほど市長も言われたように老朽化というのが非常に問題になってきておりますので、ある意味ですね、市からもある程度助成をすべきではないか、今後これは御検討いただきたいというふうに思っておるところです。  それから、先ほど道の駅に関連しますけれども、古賀市の東口の開発のときにですね、物産館あたりを駅の真正面につくったほうがですね、観光の発信拠点にもなります。そういった意味では、今のところから比べるとはるかに有効だというふうに思っております。そして、新宮、古賀の船原古墳、福津の奴山・新原古墳、そして沖ノ島の遺産、この観光ルートを形成していくことによって古賀市にもそこで物産館にとめ置くというふうなこともできるんではないか。こういうことをあわせて検討していただきたいと思っております。  これで私の一般質問を終わります。 115 ◯議長(結城 弘明君) 以上で清原哲史議員の一般質問を終了いたします。            ……………………………………………………………………………… 116 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午前10時30分休憩            ………………………………………………………………………………                       午前10時40分再開                       〔出席議員19名〕 117 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  内場恭子議員。                       〔内場議員 登壇〕 118 ◯議員(4番 内場 恭子君) おはようございます。日本共産党の内場恭子です。  いよいよ政府は10月1日からの消費税10%増税を強行しようとしています。日本共産党は消費税10%の増税に反対をしています。家計も経済も厳しい今、古賀の市民の暮らしを守ること、これが市の一番の大きな仕事と考えています。この大きなまちづくりの課題、そして市民を守るという仕事、これがどれほど大切かは市長、また執行部のほうの皆さん、十分承知してあると思います。  そこで、以下3点を質問いたします。  1件目、道の駅基本計画への判断は。道の駅の基本計画暫定案が示されました。これをもとに、ことし七、八月ごろには建設の判断を行うとのこと。これについてお尋ねします。  1、市の道の駅建設の構想はどのようなものですか。市独自の構想はどこにあるのでしょうか。  2、来客数や販売計画などの事業予測、運営費の負担計画などどう考えていますか。  3、市の事業負担の増加や国・県の負担、こういう財政支援など財源の確保はあるのでしょうか。  4、道の駅基本計画を市民に説明して納得してもらえるものなのでしょうか。  2件目は、ことしも猛暑の予想が感じられる記録的な気温になっている時期がありました。古賀市の児童生徒の健康を守るその対策は進んでいますか。その対策を尋ねたいと思います。  1、小中学校のエアコン設置の進捗状況はどうですか。  2、児童生徒を守るため、小中学校での熱中症などが発生した場合に対する対応はどのようなものでしょうか。  3、学校で熱中症予防の対策とその具体策はどのようなものでしょうか。
     3件目です。西鉄宮地岳線跡地の活用は市民の声でということで、これはたびたび質問をしております。では、今の西鉄宮地岳線跡地の活用についてを尋ねます。  1、西鉄宮地岳線の活用についての今の進捗状況はどうなっておりますか。  2、市民の意見、要望をどう捉え、どう解決するのか。市民の意見を反映させるための課題は何と考えていらっしゃいますか。  3、市長のめざす古賀市政運営への市民のかかわり方はどう進めていかれるのですか。  4、市民の意見を市政へ反映させる話し合いの継続の具体策は。  以上についてお尋ねいたします。 119 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 120 ◯市長(田辺 一城君) 内場議員の2件目の御質問については教育長から、それ以外は私からお答えをいたします。  1件目の御質問、道の駅基本計画への判断はについてお答えします。  1点目についてお答えします。道の駅につきましては、整備するかはまだ決定しておりませんが、第4次古賀市総合振興計画後期基本計画に基づき、私が市長に就任する以前からこの2年間検討を行っており、今回その結果として道の駅基本計画暫定案ができたところです。この暫定案はものづくりのまち、食のまちとしての魅力、資源をフル活用することを道の駅のテーマとして策定をしており、市独自の強みを生かして構想をされているものと認識をしております。  2点目についてお答えします。暫定案では、一般的な道の駅と同様に前面交通量から利用者数、売り上げ規模を算出しており、来客数は年間およそ110万人、売り上げは年間およそ10.6億円と想定しております。また、道の駅の運営については指定管理により行い、運営費は指定管理事業者が物産販売施設等の運営を通じて得た収益の中で賄うことを検討をしております。  3点目についてお答えします。暫定案では道路管理者と連携した一体型での整備を想定しております。道の駅につきましては、整備するかどうかは決定をしておりませんが、整備するとなった場合には国や県と連携し、補助金等を最大限利用するとともに、地方債なども適切に活用し、財源の確保に努めることとなります。  4点目についてお答えします。市民の皆様への説明につきましては、道の駅の検討内容を知っていただくため、基本計画暫定案の要点をまとめたリーフレット作成し、6月7日に区長会で御説明した後に現在回覧をしていただいております。また、多くの市民の皆様から御意見をいただくため意見募集を行うとともに、6月21日に第2回目のタウンミーティングを開催することとしており、市の現在の検討状況について丁寧に御説明をさせていただくこととしております。  続いて3件目の御質問、西鉄宮地岳線跡地の活用は市民の声でについてお答えします。  1点目についてお答えいたします。西鉄宮地岳線跡地の活用につきましては、対話集会の中で市民の皆様の意見を聞きながら進めているところであり、私が市長になってから2月に古賀北区において対話集会を実施いたしました。引き続き、議員も御参加いただきましたが今月16日、昨日に2回目の古賀北区対話集会を実施をしたところです。  2点目についてお答えいたします。市民の皆様の御意見、御要望につきましては、対話集会の中でさまざまあることを認識をしており、今後地域の実情に合わせて市民の皆様の御意見を取り入れ、合意形成を図りながら進めてまいりたいと考えております。また、その課題は地域の中にもさまざまな意見があり、その調和点を見出すことの難しさがあると認識をしておりますが、今後も引き続き努力をしていきたいと考えております。  3点目についてお答えいたします。市政運営につきましては、基本理念としてみんなで力を合わせ、まちづくりを進めていくこととしており、西鉄宮地岳線跡地につきましても、対話と交流を起点として事業を進めていきたいと考えております。  4点目についてお答えいたします。これまでは主に古賀西小学校区の沿線行政区に対話集会を実施しており、今後は対象を広げ、花見小学校区につきましても対話集会を継続して実施していきたいと考えております。 121 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。                    〔教育長 長谷川清孝君登壇〕 122 ◯教育長(長谷川清孝君) 内場議員の2件目の御質問、学校での暑さ対策はについてお答えします。  1点目についてお答えします。小中学校の普通教室、小学校図書館、和室に対するエアコン整備につきましては、この6月市議会定例会に空調設備整備工事の契約案件として御提案させていただいております。また、音楽室、美術室、図工室などの特別教室については現在設計中であり、いずれも本年度中に整備を完了する予定です。  2点目についてお答えします。熱中症の疑いのある症状が見られた場合には、各学校で作成している危機管理マニュアルに沿って対応を行っています。具体的には、子どもの状況に応じて早期に水分、塩分の補給、体温の冷却、病院への搬送等の適切な処置を行っています。  3点目についてお答えします。現在、環境省環境保健部の「熱中症予防・対処法マニュアル」を全校に配付し対応を進めています。具体的には、熱中症指数のWBGT計測器をグラウンド、体育館、職員室等に配置して、学校の環境状況を把握し、児童生徒への予防対応を迅速に行えるようにしています。また、教師による風通しのよい環境の管理、生徒の保冷用具の使用許可、定期的な児童生徒への水分、塩分補給の指示等、学校の状況に応じてきめ細かに対応しています。 123 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 124 ◯議員(4番 内場 恭子君) では、暫時再質問させていただきます。  まず、再質問としまして道の駅のことについてです。今、道の駅について暫定案が出ているということです。では、一体この道の駅をどう古賀市のために生かしていくのか。建設する目的として、一番は何を考えられるのでしょうか。第4次古賀市総合振興計画後期に掲げた交通の利便性を生かし、農林業、商工業など他の産業との連携を図りながら、情報発信機能を備えた観光拠点の整備、これが国が掲げる地域創生の拠点となる道の駅の機能と類似することから、道の駅の候補地を選定したことにつながったということで進めていらっしゃったという話になると思います。平成29年度に行った古賀市観光拠点設置可能調査を行うときから道の駅の建設を念頭に調査が進められていたんでしょうか。そういう説明をお聞きになったということでの市長のこの推進というような形での計画案だったんでしょうか。いかがですか。 125 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 126 ◯市長(田辺 一城君) 今推進という文言を使われましたけれども、客観的に表現をすれば、平成29年度の調査、そして平成30年度にそれぞれ議会に御承認いただいてやってきた計画案づくりについて、行政の継続性の観点から、引き継いで私は検討を進めてきているということになります。 127 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 128 ◯議員(4番 内場 恭子君) 行政の継続性、それで市長は進めているというふうな話になる。やはり市民の目から見ると、田辺市長は道の駅を進めているんだ、こういうふうにしか捉えていない部分、あるんじゃないでしょうか。だから、今一生懸命市民の皆さんに提示してタウンミーティングを行う、意見を求めるといっても、やはりそこの前提には道の駅を進めているんだというふうなものが下敷きになっているというふうに私は感じられて、非常に戸惑っているんですが、市長もう一度確認します。道の駅を進めるつもりはないのか、あるのか、それともまだ判断をしないのか。これは繰り返しおっしゃっております。でも、今出されてる暫定案については、やはり道の駅を行うということで、前提で委託をされて出てきたものに乗っかって説明されているという形ですから、基本としてはいかがなんでしょうか。 129 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 130 ◯市長(田辺 一城君) 内場議員が主観的にさまざま捉えられていること自体は僕はどうしようもないんですけれども、私の立場は、まず道の駅を古賀市に整備することを現段階で意思決定をしていません。そして、それは本年夏ごろに意思決定をするということをまず表明をさせていただいております。ですから、つくるのかつくらないのか、今ちょっと表現違いましたけれども、そうしたところを二分法で問われても、それは8月になるかわかりませんが夏ごろに判断をきちんと主体的に行政の長としてするという意思を表明するというところでまずはとどめさせていただきたい。  そして、これ何でこうなっているかというとですね、私、市長選のときに道の駅どうするって言ってません。私が言っているのはですね、農商工の魅力を引き出すための産業力の強化において、観光物産の拠点を構想する必要性が本市にあるんじゃないかということは市長選でるる申し上げてまいりました。ですから、道の駅の可否について選挙で問うていません。このため、既に就任時点でおよそ1年9カ月進めてきた道の駅整備の検討について、行政の継続性という観点から一旦引き継ぐことが妥当と判断をし、現在に至っているということです。恐らくこれは道の駅の可否を明確に掲げていない限り、どなたが市長であっても現実的な対応として選択したものであろうというふうに認識をしています。  そうした中で、就任後さまざまな指示を出してきています。それが暫定案が策定途中ではありましたが、その時点で市民の皆様はどういうふうに考えているかということ、その前提として道の駅が1年9カ月も検討されているのに、その前は道の駅の前の段階もありますけれども、検討が続けられているのに、この5万9,000の市民の皆様が道の駅という単語は何か聞いたことがあるけれども、その内実は一体何なんだろうかということがともに考える環境が整ってなかったというところに私は疑問を感じましてタウンミーティングを開催し、今般の暫定案について、先ほど申し上げましたけれども意見募集をして、しっかりと市民の皆様の反応というものを捉えるということが妥当だと思い、今回の意見募集、また今週あるタウンミーティング等につなげているところです。  あわせて、先ほど申し上げましたように、何よりも負託を受けている議員の皆様からの御意見、そして御指摘が大事だという観点から、それらについてはやや時期を議会よりもずらして開催をさせていただいているところです。 131 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 132 ◯議員(4番 内場 恭子君) 私の勘違いというふうな感じと思われるかもしれませんが、今行っている古賀市のやり方、例えば古賀市の道の駅の基本計画暫定案概要版を示されております、こういうものを。これを出されているという段階で、これがいい悪いではなく、ああ、古賀市はやっぱり道の駅に進んでいかれるんではないだろうかと思われてしまっている部分があるというのを、これは市民の素直な感覚です、はい。これを出た段階でもますます道の駅にシフトされていくんだなというふうな感じを持たれています。それを打ち消すためというふうなことでタウンミーティングというふうに言われるかもしれませんが、それはなかなか難しい段階になってます。  先ほど同僚議員のほうからも議会に説明が十分ないままに行われていると、こういうことが行われれば勘違いされても仕方ない部分あるやと思います。だから、今からその勘違いや誤解の糸を解いていこうと言われることについて私は反対はいたしません。そこで、この暫定案を基礎に話をしていかれるというふうなことになっていくというふうなことから今回こういう質問をしております。  この暫定案の中に、古賀らしさを知って、見つけて楽しむ基地、古賀らしさというものを繰り返し訴えてあります。そして、ここの中にはさらに地域産業の振興と情報発信、インバウンドにも対応できるなどとたくさんのことを掲げてあるんです。市民にとってのメリットもデメリットも書いてあります。こういう中で、これを材料にして検討してくださいという話にはなっていないというふうに思います。あくまでも推進のためのこういう概要版が出てきているんではないかという市民の感覚があると思いますが、これについていかがでしょうか。市民にとって、今本当に道の駅はメリットがあるとお考えでしょうか。 133 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 134 ◯市長(田辺 一城君) 恐らく私かなり挨拶する場があるんですけど、そこでもまず一言目に、今、市は道の駅を整備するかどうか決めていませんというのをすぱんと言っています。そのときの市民の皆様の反応は「ああ、そうなの」です、大半が。ですから、これがこれまで市行政としてアプローチを市民の皆様とともにこの問題を考えてこなかったことの証左だと思っておりますので、そうした環境をしっかりと変えていく必要があるということで、例えばリーフレットの回覧だったりですね、意見募集もさせていただいております。  リーフレットの表題も「道の駅を整備するかどうか検討しています」一番目立つ見出しの部分にそう書かせていただいております。日本語として今整備するかどうか検討していますという平易な日本語で表現をさせていただきました。  とはいえ、内場議員が御指摘のような印象を既に持ってしまっている市民の方々がいるという認識を私自身もしていますので、さまざまな場面で丁寧に説明をし、また一番大きな場としては、今週金曜日だったと記憶していますが、今週金曜日のタウンミーティングの場で集っていただける方にはより、やはり文言でですね、紙に書かれているだけだと真意が伝わりにくいとか、そういうことは当然にあると思いますんで、そうした場をあえて設定し、今後の検討の重要な材料とさせていただきたいということを申し上げています。 135 ◯議長(結城 弘明君) 市長、メリットがあるのかないか、どう考えていくか。 136 ◯市長(田辺 一城君) 市民にとってというか古賀市ですね、にとってのメリットは当然、メリットも考え得るからこれまで検討を進められてき、そのメリット等について暫定案にも示されているものと認識をしております。そのメリットにつきましては、今この瞬間に生きている我々だけではなくて将来的にこのまちに生きる人々のためにもなる可能性があるということで検討を進めてきていると考えています。 137 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 138 ◯議員(4番 内場 恭子君) この議会にもなかなか道の駅という言葉、具体的には出てきたことが少ないと思います。私は何回か道の駅ということについて、実際に話をし、質問したこともありますが、何度も観光拠点、情報発信基地、こういう言葉と入れかえてしまった形で話をしておりました。ですから、確かに私たち議会の議員の中にも、この道の駅の問題について十分に理解を示す、そしてまた話をし、市民の皆さんに提示していかなかった、これが足りていないという点はあるやもしれません。しかし、そういう観光拠点の調査というすりかえと道の駅がイコールになったのがやっとこの暫定案計画、こういうものになってきたと思います。私の認識の違いかもしれませんが、私はそうしか感じておりません。  だからこそ、今回この暫定案に対して質問が集中し、また市民の皆さんから聞いてほしい、ここは疑問だと思うようなことがこの暫定案の中にはたくさん入っているんだと思います。それをもとに市長が市民にどうするべきかを問われるということであれば、ますます市民の皆さんが聞いてほしいこと、私はかわりに代弁してお聞きしていかなければいけないなと思って質問をしております。  ちょっと細かな内容に入っていきたいと思いますが、では例えば道の駅の基本計画暫定案の中で、年間利用者数の想定、先ほど同僚議員のほうからも質問があっておりました年間約110万人、1カ月当たりの利用者数は約9万4,000人、1日当たりに割り戻していくと約3,100人を想定しているということです。この想定については妥当なものとお考えですか。市民に対してはやはりこういうところを細かく説明されていかれると思いますので、いかがお考えですか。 139 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 140 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) 道の駅の利用者数についてでございます。現在、暫定案では前面道路の通行量をもとに算定をしているところです。現時点において、一般的な道の駅と同様な算定方法であり、一定適切であるとは考えています。 141 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 142 ◯議員(4番 内場 恭子君) 前面道路、あの道路、私もよく通行しておりますので。市長、あの道路を主に使われるのは観光客でしょうか、市民でしょうか。市民の中でも特に通勤の方、それからトラック、そういうお仕事で使われる方、こういう方が多いというふうに私は感じておりますが、市長はどうでしょうか。妥当なものとお考えでしょうか。 143 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 144 ◯市長(田辺 一城君) 前面を交通する主体がですね、もちろん市民の方もいらっしゃる、あそこに立ったこともありますので市民の方もいらっしゃるし、市外の方も大変多くいらっしゃるし、また当然先ほど御指摘あったように、県が非常に重視しております産業用道路でありますから、そうした産業にかかわるトラック等が多く通行している、そういう実態があると思っています。  また、観光客が今この瞬間に多い少ない言いにくいですが、通っているかというところを問われるとですね、それははかりようが今ないんですけれども、今後ですね、道の駅を整備するとなったらば観光客を誘導しなければならない。誘導するにはその道路というのは有用性はあるということだと思っています。 145 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 146 ◯議員(4番 内場 恭子君) 一口に1日に3,000人余りの来客、一体どれほどの人数の方がいらっしゃるのか簡単に想像できなかったので、古賀市の中にある施設の中、公的なところでちょっと比較をしてみました。古賀市内にあるグリーンパークの中にあるコスモス広場の利用客数、これと比較すると、平成29年度の年間利用者数が約37万人、道の駅の利用者数を110万人とすると現在のコスモス広場の利用客数の約3倍の来客が必要。また、ほかに例えばクロスパルこが、この年間利用者が平成29年度で22万人、約です。このクロスパルこがの年間利用者数の5倍の集客、5倍です、の集客が必要になってきます。この集客が一体できるのか、できないのかというところになってくると思います。  私の前の同僚議員のほうも質問しておりましたけど、この想定できる今の数、確かに面積も広くなる、利用しやすくなる、魅力をふやしていくというふうなことでしたが、本当にそれほどのお客様を集めることができる魅力のポイント、一体何でしょうか。確かにあまおう、スイーツコーンというふうなことも言われました。工業製品も必要だということもわかっております。でも、それだけではまだまだ足りないというふうに考えますが、市長、市民から見てタウンミーティングの場で、じゃあ何が魅力でこのお客さんを集める予定なのかと聞かれたときに、どうお答えになりますでしょうか。 147 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 148 ◯市長(田辺 一城君) まずですね、ちょっとこの議論をしているとですね、古賀市に魅力が少ないというトーンで外に伝わっては僕は本意ではないので、そういったことがないようにという前提で私も答弁をさせていただきますし、よく引き合いにコスモス広場利用組合が出される、それはもう現実でそうなんですけれども、まず今のコスモス広場利用組合の皆さん、農業者の皆さんもたくさん知り合いいますが、本当にですね、努力をされて現状があるということも大前提として認識をしています。それでもなかなか厳しい現状に年々なっていることも認識していますが、生産現場の皆様、そして組合の皆様が本当に努力をしていただいて今現状があるということをまず大前提にしながら、その可能性を引き出すことができるかどうかということだと思っています。今ある資源を最大限活用することに加えて、相乗効果を上げるとかそうした掛け算の発想も必要だと思っています。  具体的には、農業の魅力については先ほども、もう一回申し上げますけれども、例えば都市近郊でイチゴあまおうを初めとする野菜、そしてかんきつなどといったこれは年間通じていろんなものをつくっておりますから、かんきつ、ミカン、温州もそうですけれども、ネーブルもそうです、デコポンもそうです、こうしたかんきつといった魅力、果物ですね。そして花卉、花ですね、花の魅力。こうした園芸農業が非常に盛んだということをもっと打ち出すことを私はできるというふうに思っています。その販路拡大の場として何らかの拠点ということで道の駅が寄与することはできると思っています。  一方で、先ほども議論であったように、それを供給するならば生産体制の問題になりますんで、これは中長期の話にも当然なりますけれども、目の前の話もありますが新規就農者対策、今就農している人がいかに栽培面積と産品をふやしていくか、こうしたことへの支援も重要だと思っているし、基盤整備等も、これは長期の話になりますがしっかり進めていきたいということをるる申し上げているところです。  あわせて、相乗効果と申し上げましたのは、食というキーワードを今回、以前からこのまちは掲げていますけれども、食というキーワードで工業製品出荷額食料品分野県内2位というポテンシャルをさらに打ち出していくことができる場として道の駅というのを今回検討してきていますので、道の駅という箱で今回打ち出しをさせていただいております。  あわせて、そこの場にはないんだけれども、薬王寺温泉だったり、国宝級の馬具が出土した船原古墳だったり、また古賀市外のさまざまな観光資源に向かうに当たっての拠点、世界遺産も近い、こうしたことを全て総合的に魅力を発信する場として今回検討を進めてきた道の駅があると認識をしています。 149 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 150 ◯議員(4番 内場 恭子君) 市長との議論は必ず卵が先か鶏が先かみたいな話になります。私は何も古賀市に魅力がないとは言いません。反対に魅力があります。海があります、山があります、里山があります、川もあります。川はもう少しきれいにしていかなきゃいけないとは考えておりますが。生産品もあまおうあります。大好きです。スイートコーンもちぎりにいったこともあります、はい。そういうところにより力を入れていく。だから同僚や市民の皆さんからそれを充実してからの道の駅でいいんじゃないかという話も出てきます。いや、道の駅をつくって進めることでより生産が広がっていく。いろんな魅力がもっともっと増してくるというふうな話もあります。どちらも理があると思います。  しかし、市民の皆さんが今心配するのは、ではこの道の駅をつくる総事業費が約22億6,000万円かかる。しかも国や県が補助するお金、これを7億1,000万円を活用したとしても残りに約15億5,000万円の古賀市の負担がある。これが妥当かどうか。また、これだけの市の税金を投入して費用対効果が得られるのかという点を大変問題にされると思います。これについていかがでしょうか、市長。起債を起こして賄う計画であったとしても、その償還年数は20年。市民にとっては過大な大き過ぎる負担だと考えませんでしょうか。いかがですか。 151 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 152 ◯市長(田辺 一城君) 何をやるにせよお金がかかるということです。その上で、その妥当性についてもしっかりと検討した上で、夏ごろ、8月前後、前はないと思いますが8月ごろに私が主体的に決断をするということを申し上げています。その決断する大きな要素として、本市に与える財政の影響、先ほど申し上げました古賀駅周辺再整備は一丁目一番地です。そして土地利用転換、今在家を初めとする企業誘致のためのその基盤をつくっていくこと、都市計画道路の整備、可能性が非常に大きなまちでありますので、非常に今後の財政負担を要するものが多々あります。そうしたことも総合的に勘案し、判断をすると申し上げています。 153 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 154 ◯議員(4番 内場 恭子君) そういう話も進める中で、やはりこの暫定案の中にメリットはたくさん書かれているがデメリットが少ないという点も非常に気になります。財政上の問題点なんかももうちょっと詳しく書き上げるべきだというふうに思います。  そこの中で一つ、冷たい小さなひっかかりですが、営業利益約2,970万円を予定しているということです。でも、この起債の償還としては利子、さらに小規模、大規模の修繕費として20年間で約136億円、こういうお金が出ていく予定です。年間毎年大体6,600万円から多いときには8,200万円を返し続けることになるということです。20年間変わらずに営業利益は2,970万円、こういう計画です。どこの道の駅のお話も聞きますと、大体収益を見越してこういう計算をされるといいますが、多くの道の駅、10年以内に大幅な改装を行われたり、また営業状況が悪い道の駅は途中で廃止になっているということが多いとも聞きます。市が投入した税金を本当に回収できるような予定になるのか。このことは市長はやはり判断をする一つの材料、起点にもなると思いますが、いかがお考えでしょうか。 155 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 156 ◯市長(田辺 一城君) 議員御指摘の視点は私の頭の中にはあります。当然改修等の必要性が生じてくることにも建物ですからなりましょうし、一方で運営することによって得られる利益ということも勘案していくものだと考えています。 157 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 158 ◯議員(4番 内場 恭子君) そういう問題点を幾つも上げていって、またメリットも幾つも上げていって、そして判断を仰ぐべきだというふうに考えております。なぜかというと、私、道の駅はもしつくるとすれば市民の皆さん、地元に密着した愛着がある、愛されるものでないと長続きはしないと考えております。確かに、外部から観光客、またそのインバウンドというふうなことで対応していただくというふうなことになりますが、やはり地元の皆さん、市民の皆さんが愛していただく、利用していただく、そういうものでないと長続きはしていかないと考えますが、市長はいかがでしょうか。やはり市民の皆さんにその必要性訴えて、きちっとこれが必要、必要じゃないという意見をもらうべきだと考えますが、いかがですか。 159 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 160 ◯市長(田辺 一城君) 少なくとも何らかの施設を整備する、しかも公共施設ですから、整備する場合は市民の皆様に愛される、愛着を持っていただけるような場にするということは当然必須の要件だと思っています。そして、例えば一例として申し上げているのが、やはりここで何で地産地消のものにこだわって運営していくべきだという考え方を示しているかというのは、まさに私たちのまち、愛するべきこの古賀というものを打ち出していく場にすべきだと考えているから、先ほどもそうしたことを申し上げました。公共施設をもしつくるのならば、市民の皆様に愛される場でなければならないと思っています。 161 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 162 ◯議員(4番 内場 恭子君) 地産地消という言葉について、すいません、私、若干前市長とのやりとりの中でちょっとトラウマを持っておりまして、はい。地産地消を強調しておりましたが、残念ながらそこはなかなか認めていただけませんで、広い意味での地産地消、福岡県もしくは九州を含めての地産地消というふうな意味もあったようです。ですから、私はそういう意味での市民の愛着、地産地消というのは古賀市の地産地消がまず一番だというふうに考えておりますし、近隣の地産地消を優先していくべきだということでこういう質問をしております。  時間も少なくなってきましたので、一番核心のところにいきたいと思います。では、地産地消や地域の産業の振興というふうになっておりますが、古賀市にはまだまだたくさんの未着手、まだ実際に手をつけていない、手をつけていたとしてもまだまだ進めていかなければならないような問題が残っています。こういう事業です。建設部門関係だけでもJR古賀駅の西口東口周辺の整備や千鳥駅周辺の整備、工業団地の問題。また、そこへの企業誘致。少子高齢化の対策など、この20年間の間に示さなければいけないもの、たくさんあると思います。西鉄宮地岳線の話も出ておりました。このような中で、優先順位として道の駅の優先順位はどの辺に位置すると考えていらっしゃいますか。 163 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 164 ◯市長(田辺 一城君) あえて順番をつけるとすれば、極めて高度な政治的な判断なりますので直接的には申し上げられませんが、一つだけ言っているのは、古賀駅周辺整備は一丁目一番地だということは申し上げています。 165 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 166 ◯議員(4番 内場 恭子君) 極めて高度な政治的判断ありがとうございます。しかし、それでもやはり道の駅は具体的にどうするか。これは7月か8月の間に詰めなきゃいけないというか、8月とは言ってらっしゃらないかもしれませんが、言葉の中に7月なのか8月なのか、はっきりわからないんですよ。じゃあ、具体的に一体いつ、どこで示されるんですか。タウンミーティングを終わった後、この一般質問等を終わった後、具体的に示される日程があるなら示していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 167 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 168 ◯市長(田辺 一城君) 夏ごろに判断をいたします。それに際しては、市議会の皆様ともしっかりとお話をさせていただきたいと考えています。 169 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 170 ◯議員(4番 内場 恭子君) 夏ごろというのはいろいろあります。夏といって6月を夏と言う方もいらっしゃいます。9月はまだ夏の残りだと言われる方もいらっしゃいます。その辺がはっきりわからない。市民の皆さんも非常に幅があり過ぎて困っているというところがあるんですけど、具体的に何月という何日までは言わなくてもいいと思いますが、その辺、何月の大体上旬、下旬、中旬、それともまだそこも判断がつかないというふうな状況でしょうか。 171 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 172 ◯市長(田辺 一城君) 手前みそですけれども、何らかの判断をする時期をやや曖昧ながらもこうして明確に申し上げているということは、行政の長としてはそれでもかなり大きな判断をして申し上げているということを一定言わせていただきたいというふうに思います。だから、おおむね8月ごろという言い方をしていることでも、私は相当に期限を示していると思いますし、さらに申し上げれば、本件問題について先送りはしないという決意を持っています。 173 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 174 ◯議員(4番 内場 恭子君) ありがとうございます。市長のほうからおおむね8月ごろ、はい、これをしっかり聞きました。なぜこのようなことを聞くのかというと、やはり係員にしろ、部長にしろ、若干言葉を濁した形で7月下旬であったりというふうなこと、おもむろに8月ごろ、夏ごろというふうな繰り返しがあったので、市民の皆さんもおおむね8月ごろというのをしっかり市長の高度な政治判断、ここまでしていただいているというふうにとっていただけると思います。  私が一言言いたいのは、まだ現時点では建設するともしないともまだ判断していない、8月ごろにはおおむね建設をどうするのか、このことについて判断されるということになったら、今問題が幾つも出てきてこれだけいろいろ言われる、市民の皆さんからもまだまだ不安が残っているというふうなもの、こういうものならやめたらいかがですかというだけの話です、はい。今市民の皆さんにとって、より身近な商店をふやしてもらったり地産地消の野菜、それから商品が手にとれる場所がもっともっとあってほしい、こういう願いも持ってらっしゃいます。道の駅を建設することが市民にとって本当に役立つのかどうか、私は今のところ認めることができない状況にあるという感覚を持っております。やめるべきだと思っておりますが、それについてのお考えがあれば示していただきたいと思います。 175 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 176 ◯市長(田辺 一城君) そうした議員の皆様の貴重な御意見をいただくためにこの定例会にしっかり間に合うように暫定案も示していただきましたし、今の内場議員の御意見というのはしっかりと受けとめさせていただきます。 177 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
    178 ◯議員(4番 内場 恭子君) 意見はしっかり述べましたし、またそれについての受けとめもしっかりしていただきましたので、様子をまた見させていただきます。おおむね8月ごろを期待しておきます。  では、続きまして次の問題につきましていきます。小中学校のエアコンの建設の状況について、これはエアコンの設置を最大限に努力していただいております。また、学校でも各緊急の対応マニュアルとかあって、病院などにもすぐ搬送していただくような対応ができているということで非常にうれしく思っていますし、また熱中症指数なども掲示していただいて、そういうものに沿って対応していただくというふうになっていると思います。  では、学校関係のことでちょっとお尋ねしますが、体育の授業時やまたクラブ活動の状況などとして休み時間など、休養日などはどういうふうに対応をなさっているんでしょうか。またその教職員の方への研修、対応の徹底というのはできているでしょうか、いかがでしょうか。 179 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 180 ◯教育長(長谷川清孝君) 今の御質問、体育の授業、部活動、あるいは休業日の活動についてということでお答えをいたします。  同じように熱中症指数計を常時活用しておりますので、体育の授業であれ部活動であれその指針を定めておりますので、こういう数値が出た場合は部活動を中止する、そういうふうな指示を3中学校にはしております。 181 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 182 ◯議員(4番 内場 恭子君) 保護者のほうからも、例えばテントを準備していただいたり、体育の時間についても日陰を活用していただいたり、一部の学校ではありますが帽子を活用するとか、そういうところもあっているようです。こういうことについて、休養日を設けてもらったり、早く帰していただくというふうなことで対応していただいているということで喜んでいただいております。  そこで、一つ具体的な暑さ対策として幾つかの点を上げたいと思います。先ほど保冷用具を使っているということでしたが、これが十分に対応できているかどうか。また学校ごとに、また昇降口などにミストですね、水道水を使ったようなミストなどを設置したらいかがでしょうか。今学校では扇風機が設置されています。それで風を起こして室温や体温を下げるという役には立っていますが、この気化熱を使うような冷感タオル、当然のように授業中でも使用できないでしょうか。また、うちわや扇子などの使用もできないでしょうか。今子どもたち、下敷きをばたばたとして風を送っているような状況です。昇降口にミストがあったりすると、相当体感温度を下げることもできます。これ、それほど高いものでもないという調査もしましたし、これができれば来年度エアコンが設置されたとしてもその後有効に活用できるんではないかと考えますが、いかがでしょうか。 183 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 184 ◯教育部長(青谷  昇君) まず、熱中症の予防策ということでございますが、今御指摘がありましたミストにつきましては、今年度空調設備も導入をするということでございますので、その状況を見ながらまた検討はしていく必要があるだろうというふうには考えております。  また、いろいろな学校におきます環境であったり実態、また子どもたちの状況に応じまして、具体的には学校の校長の判断に基づきまして柔軟な対応を行っているというのが実態でございますので、今御指摘のありました例えば保冷剤だとか保冷タオル等につきましても、特に学習面において支障がない範囲に限り、実施をできるような状況にもとっております。また、制服等におきましても、状況によっては体操服での授業を受けるということに対しても柔軟に対応をとっているところでございますので、できる限り環境面の柔軟な対応には努めてまいりたいというふうには考えております。 185 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 186 ◯議員(4番 内場 恭子君) ちょっと私、遠慮して質問したつもりだったんですけど、本当は私、エアコンを1日も早く、1日も早く、この夏にも間に合うように、もしできないんであれば、できて設備が間に合うようなクラスがあればそこからでも、一つの学校からでもやってほしいという思いがあります。しかし、いろんな説明の中で機材の問題であったり、準備の問題、工事の問題があってできない、年度末には完成させるというお約束、そういうお約束ができているということでちょっと遠慮してしておりましたが、それができる、ことしの夏に間に合わないのであれば、せめてミスト、10万円もかければ各学校設置ができるかもしれません。これも簡単なもので構いません。ただ危なくないようにしていただきたいし、やってほしい。そういうものがあるだけでも随分子どもたちの体感温度は違ってくると思います。そういう検討をしていただけないだろうかというふうなことをお願いしてこの質問をしております。  また、体操服の活用についても、皆さん体操の時間に使用した体操着、汗まみれの状況でクラスに入って、うちわでぱたぱたじゃなく扇風機の前であおいだとしても、暑い暑い風しか返ってこない。そういう着がえさえも準備できないんじゃないでしょうか。そんなに子どもたち、夏場に合わせて体操服を3枚も4枚も持っている子はいません。そういうお子さんたちのために、できれば例えば白のTシャツを活用して、使っていいよというような判断を示していただくだけで子どもたちは随分違います。また、着がえをすることもできます。また、ハーフパンツについてもやはり洗いがえがほしいというような子どもたちの思い、わかられると思います。職員の方でも男性、本当は短パンで仕事したいよねというような方もいらっしゃるかもしれません。そういう思いを受けとめて、そういうハーフパンツの着用であったり、白のTシャツをかわりに使うというようなことを子どもたちと色や素材について話し合うことができないでしょうか。それぞれの学校で環境状況が違うということがあります。こういうことを議題にして一度お話をする、そういう柔軟な対応がしていただけないかということをお願いしておりますが、いかがでしょうか。 187 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 188 ◯教育長(長谷川清孝君) 今の御提案につきましては、校長会で3中学校の校長を初め小学校も含めてですね、柔軟に対応できるように指導をしたいというふうに思っております。 189 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 190 ◯議員(4番 内場 恭子君) ぜひ子どもたちの力を信じてやってください。子どもたちは何もむちゃくちゃなことは言わないと思います。色柄物が欲しいとか、派手な華美なものを欲しいとか、そういうものではないと思います。清潔で明るくて、そして涼しく、健康に過ごすための方法として考えてあげてください。大人がそういう視点を持てば、また子どもたちも変わってくると思います。また、うちわ、扇子の使用なども検討されていくこと、またミストについてもやはり子どもたちの要望を聞けば、ミストが一つあったらいいねというふうなことを言うと思います。そういう対応について、今この夏に間に合わないのであればぜひ検討していただきたいと思います。  この夏が冷たい夏──冷夏か、厳しい夏の暑さなのか、私もまだ想像がつきません。でも、これに対する対応を柔軟にやっていただきたいと強く要望いたします。ぜひ子どもたちと検討していただく、そういう状況、子どもたちは1日も早く涼しい勉強ができる環境を設定してほしいと願っていると思います。そういう状況を考えていただきたいと強く要望いたします。  では、次に宮地岳線の話に移りたいと思います。昨日、宮地岳線の対話集会が行われました。私も参加させていただきました。市長も参加、当然のようにされて、当たり前ですね、対話集会ですから、力強くたくさんのお話をされておりました。市長、どうでしょう、市民の意見を聞いた感想、また市民からたくさんのことが提案されていましたが、この提案についての御感想をお述べいただきたいと思います。 191 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 192 ◯市長(田辺 一城君) 昨日、古賀北区公民館におきまして、およそ2時間30分にわたって対話をさせていただきました。そうした中で、さまざまな地元の住民のそれぞれの方から思いというのを改めて示していただきました。それ自体はまず全て心に受けとめさせていただいているところです。 193 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 194 ◯議員(4番 内場 恭子君) 心にしっかり受けとめていただいた。では、心から今度はそれを行動、実現に移していただきたいと思います。例えば、北区の市民の皆さんから西鉄宮地岳線跡地の整備についての提案書というものが市長に出されているということです。この提案書については、西鉄宮地岳線跡地の北区該当のするエリアを市民が集う広場として、北区の市民やまた市民全体が集う多目的広場にしてほしいという提案がありました。この提案について、市長のお考えはいかがでしょうか。 195 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 196 ◯市長(田辺 一城君) 市民の皆様の中にそうした思いを持たれている方がいるということを受けとめさせていただいたということです。2時間半、御参加いただいて実感もしていただいたと思うんですけれども、民主主義の営みを実践しているということで、そのさまざまな御意見というのをどうやって調和点を見出すかということにこれからしっかりと検討をしていきたいと考えています。 197 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 198 ◯議員(4番 内場 恭子君) 田辺市長がそういう民主主義の根幹について、それを外さずきちっと市民の皆さんと向き合って意見を交換していく、話を聞いていく、これについては本当に頭が下がるような思いを持っています。ありがたいことだと思います。そこでやはり出された意見、きっちり聞いていただく、心にとめるだけではなくそれをどういうふうに実現していくのか、それを考えていただきたい。また対応するということについて考えていただきたいと思います。  市民のほうからも御意見が出ました。私も以前話をしたことがあります。A、B、C、Dのブロックに分けていらっしゃるから、ではAから始めるのではなくD、C、その反対側、要するに市の北側から順番に行ってはどうですかという意見を出したこともあります。市民の中からも市の北側からつくっていってはいけないんでしょうかという意見がありました。市長は、それについて合意が形成できたところから整備を進めていくというふうに答えられました。では、市長の言う合意とはどういうことが合意なんでしょうか。 199 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 200 ◯市長(田辺 一城君) その地域と合意ができるかどうかだと思っています。 201 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 202 ◯議員(4番 内場 恭子君) その地域との合意、その合意というのはどういうものでしょうか。道なのでしょうか、道以外のものなのでしょうか。その合意ということについて、それぞれの地域が要望するものを受けとめて対応するという考えなんでしょうか。 203 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 204 ◯市長(田辺 一城君) 昨日の対話集会の場でも実感していただいたと思うんですけれども、一つ一つ丁寧にですね、0.5歩ずつでも0.3歩ずつでも投げられたボールに行政としても返して、そして向こうからもまたボールを投げられているという作業を、数カ月前投げられたボールをしっかり検討して今回も投げ返させていただいて、そこからまた住民の皆さんの新たな取り組みにつながって、今後またボールが投げ返されるという営みを地道にさせていただいている場面ということを御理解いただけていると思います。そうしたすぐに何かが動くということではなくて、丁寧にそうした話を積み上げていくということが大事だと思っております。 205 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 206 ◯議員(4番 内場 恭子君) 田辺市長のスタンスとしては地道にゆっくりとというふうな形になるかもしれません。しかし西鉄宮地岳線跡地がフェンスで囲われて、もう長い間の時間がたってる。そして道路ありきというふうな話になってしまってる。こういうふうな意識が植えつけられてしまっているんです。市民の皆さんの中にそれを変えてほしい、道路は要らないとおっしゃる方がたくさんいらっしゃるという状況にもあると思います。また、今から花見のところやほかの地域についてもそういう対話集会を行っていくという話でした。これについては、私も花見東の皆さんや市民の皆さんから道路は要らないという声も多数聞いております。そういうお声があることを市長も御存じだと思いますが、いかがですか。ぜひそういう声をしっかり聞いていただく対話集会、盛んにやっていただきたい。これを否定するものではありません。反対に応援してどんどんやっていただきたいと思っておりますが、その反対の声をどうでしょう、お聞きになっておりますか。 207 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 208 ◯市長(田辺 一城君) 花見地域についてですね、直接的に私にそうしたお声を言ってきている方はいませんが、側聞としてそうした話もあるということは認識しています。 209 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 210 ◯議員(4番 内場 恭子君) 私が直接聞いた方にはそういう方が何人かいらっしゃいました。それが全ての方だというふうには言いませんが、そういう声がしっかりあるんだ、そこは合意ができているというふうに言われているような場所の方だったというふうにも思っております。だから、合意というのが一体どういうものなのかというのを、その合意という言葉だけがひとり歩きしてしまっているんではないかというふうに感じてます。  また、防災という意味でフェンスの一部を切り外して、東西を通行する道路をふやしてほしいという声もあります。これについても市長しっかり聞いてあったと思いますが、御意見どうお感じになりましたか。 211 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 212 ◯市長(田辺 一城君) 東西の通行につきましては、前回、私の就任後で言いますと前回の古賀北区の対話集会におきましてそうしたお声があったことから、まず市として持ち帰り、何をやったかというと、西鉄宮地岳線跡地全体においてどういった東西交通の状況にあるかということをもう一回全部把握しましょうということで全部整理をしました。それを昨日地図を含めてお示しをさせていただいたところです。結果として、古賀北区においては今5カ所の東西交通ができる箇所があるということを写真とともに示させていただきました。  その上で、つまりこの土台をですね、今までつくってなかったので、こうした土台の上ではというお話を投げかけさせていただきまして、住民の人からは一部の例としてですね、こういったところ、こういったところというお話がありました。ですから、私としては、そうしたものというのは、まずは地域の中、つまり隣組、そして自治会の要望としてそれがなせるかどうかはまず置いといて、まず地域の意思なんだということでほかの公に対する要望書と同様にですね、ここに東西の交通をつくってほしいという地域住民の中での合意形成をしていただいて要望書を行政手続として上げていただきたいという御提案をさせていただき、それを受けとめていただいて、恐らく今後の取り組みにつながっていくものと考えておりますし、行政としてもあのエリアにおいて東西交通がまだ付加的に必要かどうかという検討は持ち帰るというお約束をしていますので、それについても同時並行でやっていくということをお話をさせていただきました。 213 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 214 ◯議員(4番 内場 恭子君) 市長の頑張っていらっしゃる姿については本当にありがたいと思います。今まで意思疎通が足りてなかったというふうな点を私は痛感しておりますので、何度もここで、この場所で市民の意見を聞いてくださいという声を出しておりました。そういう意味ではありがたいと思います。だからこそより一層のことを求めたいと思います。  道の駅の建設について、私は今の計画では認めることができませんし、エアコンの設置についても1日も早くという対応、そして柔軟な対応が必要だと考えます。この西鉄宮地岳線についても、道路ありきではないということをお考えであれば、それをきちっと示していただくという、そういうことを私は白黒をつけるというふうな意味でははっきりお願いしたいというふうに思いまして、この一般質問を終わります。 215 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、内場恭子議員の一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 216 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午前11時37分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後1時30分再開                       〔出席議員19名〕 217 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、伊東洋子議員。                       〔伊東議員 登壇〕 218 ◯議員(14番 伊東 洋子君) こんにちは。ふくおか市民政治ネットワークの伊東洋子です。  4月の統一地方選後、初めての一般質問になります。ふくおか市民政治ネットワークは、生活者の視点、女性の視点を大切に、市民の声を議会に届け、これからも課題の解決につなげていきます。皆さん、2期目も引き続きよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従い2件質問いたします。  初めに、市民にとって投票しやすい選挙にについてです。昨年11月に古賀市長選が行われ、初の女性候補を含む4人が立候補し、激戦の末、県内最年少の田辺市長が当選いたしました。市民にも関心の高い市長選になったにもかかわらず投票率は48.68%と、市制施行後6回の市長選挙が実施された中で最低の投票率という結果でした。また、市民にとって一番身近な選挙になる古賀市議会議員選挙ですら4年前の49.36%を下回り46.73%という結果でした。  このように有権者の半数以上が投票に行っていない状態が続いています。自分一人が投票しても変わらない、政治は遠い世界のこと、興味がない、と、どうせ投票しても社会を変えられないという無力感が政治への無関心を生み出しています。しかし、投票という権利の大半が行使されず、少数の有権者の意思で行われる政治に平等で健全な社会をつくることができるのでしょうか。7月には参議院議員選挙も予定されています。このような現状を市長はどう考えますか。以下質問いたします。  1、投票率低下の具体的な改善策はあるか。  2、投票しやすい環境づくりは。  3、必要な情報は市民に届いているか。  以上、市長、教育長、選挙管理委員会委員長に答弁を求めます。  次に、2件目の市民にとって古賀市に道の駅は必要かについてです。古賀市道の駅基本計画暫定案が5月7日に議員にも示されました。この計画によると、道の駅を整備するかどうかの判断を市長が夏ごろを行うとしています。道の駅を整備することで本当に古賀市の活性化につながるのかと疑問に考えることから、以下質問いたします。  1、古賀市に道の駅を整備する目的は。  2、道の駅を整備するメリット、デメリットは。  3、道の駅基本計画暫定案に対する意見募集で集まった意見をどう反映するのか。  4、道の駅の総事業費は約22.6億円で財政負担が大きいが、計画されているほかの事業との優先順位は。  5、全国の3割の道の駅は経営難との報告もあるが、将来市民の負担にならないか。  6、コスモス広場の今後の活用は。  以上、市長に答弁を求めます。 219 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 220 ◯市長(田辺 一城君) 伊東議員の1件目の御質問の2点目、3点目については選挙管理委員会委員長から、それ以外は私からお答えをいたします。  1件目の御質問、市民にとって投票しやすい選挙にについてお答えをいたします。  1点目についてお答えいたします。今回の市議会議員選挙の投票率は46.73%であり、前回と比べ2.63ポイントも下落をしています。中でも20代の投票率がほかの年代に比べ著しく低い結果となっております。投票率向上に向けた具体的な改善策としては、有権者の皆様がまちづくりに関心を持ってもらうことが何よりと考えております。そのためにも、私の政治理念である対話と交流を重ね、有権者の皆様に市政を身近に感じ、市政運営への関心を高めてもらえるよう努めてまいります。  また、幼少期からの主権者教育も重要であると考えております。現在、市内の小中学校を私自身が回り、児童生徒と触れ合う機会を設けており、その中で社会に参加し、みずから考え判断する主権者意識の大切さを伝えているところです。今後とも教育委員会とも連携して民主政治の重要性など、積極的に主権者教育に取り組んでまいります。  続いて2件目の御質問、市民にとって古賀市に道の駅は必要かについてお答えします。  1点目についてお答えいたします。道の駅事業は第4次古賀市総合振興計画後期基本計画に記載しておりますとおり、情報発信機能を備えた観光拠点の整備を通じて観光の活性化や農産物の消費拡大、6次産業化の推進といった産業力の強化を図ることを主な目的としております。  2点目についてお答えします。観光拠点として道の駅を整備するメリットは、知名度の向上によるブランド力の強化や国や県と連携した整備による市の費用負担の軽減などが上げられます。また、デメリットは24時間利用など国の定めた道の駅の登録要件に対応するための維持管理費の増加などが上げられます。  3点目についてお答えします。意見募集でいただいた市民の皆様からの御意見は、道の駅整備の方針を決定する際の大切な材料の一つとさせていただきます。  4点目についてお答えします。道の駅を整備するかどうかにつきましては、これまで説明をしてきましたとおり、まだ決定をしておりませんが、例えばJR古賀駅周辺再開発など今後のまちづくりの上で重要な事業が幾つもある中で、道の駅につきましても健全財政を維持しながら選択と集中の判断をしていくこととなります。検討に当たっては、国・県の補助金や有利な起債などを最大限活用することが大前提となりますが、御指摘のとおり、長期間にわたる市の財政負担も必要となりますことから、事業の収支見込みや経済波及効果等については現在慎重に精査をしているところであります。  5点目についてお答えします。全国の一部の道の駅において赤字経営であることは認識しておりますが、暫定案では道の駅の運営につきましては指定管理により行うことを想定しており、運営費は指定管理事業者が物産販売施設等の運営を通じて得た収益の中で賄うこととしております。  6点目についてお答えします。コスモス広場利用組合の皆様とはこれまでも情報共有を図ってきておりますが、道の駅を整備するとなった場合には、コスモス広場の農産物直売機能について発展的に合流できないかと考えており、コスモス広場利用組合の皆様を初めとする関係者の方々と協議をしながらコスモス広場の今後の活用を検討していくこととなります。 221 ◯議長(結城 弘明君) 選挙管理委員長。 222 ◯選挙管理委員会委員長(高野  洋君) 選挙管理委員会委員長の高野でございます。  まずもって、議員の皆様におかれましては、4月21日に執行されました古賀市議会議員一般選挙において、見事当選されましたこと、まことにおめでとうございます。我々選挙管理委員会は、夏の参議院議員通常選挙に向け準備を進めているところですが、現時点でも選挙日程が決まっておらず、気をもんでいるところでございます。  さて、伊東議員の1件目の御質問、市民にとって投票しやすい選挙にについて、2点目、3点目についてお答えさせていただきます。  2点目についてお答えします。古賀市の選挙では3年前の第24回参議院議員通常選挙から4月に行われた古賀市議会議員一般選挙までの全ての選挙においてサンリブ古賀店に期日前投票を設置しています。今では投票者の約2割の方がサンリブ古賀店で投票されるようになり、投票環境の向上に寄与しているものと考えます。今後も公職選挙法や国の動向なども踏まえ、投票環境の向上について考えていく必要があると感じています。  3点目についてお答えします。立候補者の公約など必要な情報については、選挙人みずからさまざまな媒体を通して情報を入手していただき、その情報をみずから検証、考察をし、誰に投票するかを考えることが大事です。そのためにも、選挙管理委員会では公職選挙法で規定されている範囲内において選挙公報を配布するなどし、情報提供を行ってまいります。 223 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 224 ◯議員(14番 伊東 洋子君) それでは順次再質問していきます。  初めに、高野選挙管理委員長にはお忙しい中、御出席いただきありがとうございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。  選挙のたびに投票率が低下している現状をどのように評価し、課題をどうお考えでしょうか。
    225 ◯議長(結城 弘明君) 選挙管理委員長。 226 ◯選挙管理委員会委員長(高野  洋君) ここのところの選挙におきまして投票率が非常に下がってきているということは、私ども痛切に感じているところでございます。ただ、投票率の結果だけを見ますと、若年層の方の選挙に対する意識、これが非常に落ちているんじゃないかと思いますし、今後私どもといたしましても若い方、特に20代が主になりますけど、その辺のところから投票率を上げていかなくちゃいけないんじゃないかと思っております。今後も、このままの選挙でいきますと、今の50代の方でも約50%を切っておりますので、今後ますます今のままでは投票率の低下は否めないものと思っております。 227 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 228 ◯議員(14番 伊東 洋子君) ありがとうございます。平成29年10月に行われた第48回衆議院議員選挙では、投票率が56.49%と前回の選挙と比較して伸び率が5.65ポイントと福岡県第4区内で伸び率1位と投票率が大きく増加してます。このときの要因はどのように見ておられますか。 229 ◯議長(結城 弘明君) 選挙管理委員長。 230 ◯選挙管理委員会委員長(高野  洋君) 前回のときはですね、サンリブ古賀店さんで期日前投票を開始いたしました。これが最も大きく寄与しているんじゃないかと思っております。 231 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 232 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 駅にも近く、買い物のついでに投票できるサンリブでの期日前投票は市民にも好評です。市長選のときなど行列ができたと聞いております。また、サンリブで投票すると5%割引券がせんきょ割の取り組みでもらえるのも魅力です。サンリブでの開設は選挙期間中の金曜日と土曜日の2日間のみの実施ですが、実施日を増やしてみてはいかがでしょうか。 233 ◯議長(結城 弘明君) 選挙管理委員長。 234 ◯選挙管理委員会委員長(高野  洋君) 実施日の増加につきましてはですね、いわゆる経費の問題、それから人員の問題もございますので、今のところサンリブさんの都合もございます。今のところサンリブさんでも今後も継続して今の状態だったらいきたいというようなこともいただいておりますので、今の状態でこれは続けていかなくちゃいけないんじゃないかと思っています。 235 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 236 ◯議員(14番 伊東 洋子君) せっかく市民の皆様にも好評ですので、ぜひ検討していただけたらと思います。  古賀市内の投票所の数は全部で11カ所、薦野区、薬王寺区の皆さんは小野小学校が投票所になり、高齢者が歩いて投票するにはかなり厳しい距離になります。高齢化が進んでいます。高齢者による交通事故も相次いでいます。高齢者や障がい者の投票の機会を確保する支援はどうなっていますでしょうか。 237 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 238 ◯総務課長(小山 貴史君) 各投票所におきまして、車椅子でアクセスしやすいようにスロープを設けたり、あるいは体育館を使用するに当たりまして靴を脱がずにですね、そのまま入っていけるような環境も整えておりますし、まず点字投票も可能にしておるところでございます。投票所の環境については、アクセスしやすい、投票しやすいような環境に努めさせていただいているところでございます。 239 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 240 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 投票所というよりは投票所までの長い距離をどうしますかということを聞きたかったのですが、済みません、聞き方が悪かったかもしれません。日曜日は走らせていないコガバスと社協の車椅子を載せられる車を使って投票所への移動支援を実施してはいかがでしょうか。 241 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 242 ◯総務課長(小山 貴史君) 選挙管理委員会の書記長としてお答えさせていただきます。  さまざまな手法があろうかと思います。その辺につきましても公職選挙法、その他いろんなところの取り組み等をですね、参考にさせていただきながら検討は進めていきたいというふうに考えておるところでございます。 243 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 244 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 高齢化が進んでいます。ぜひ前向きに検討していただけたらと思います。  ほかの自治体で投票所への交通手段の確保が難しい有権者の投票環境確保を目的に、移動期日前投票所を導入しているところがあります。移動期日前投票所は、車を投票所として活用し、車の中に投票箱や記載台を設置して車内で投票することができる手法です。このような手段を検討したことがありますか。 245 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 246 ◯総務課長(小山 貴史君) 具体的な検討というのは言えるかどうかわかりませんが、そういったことがあるのは十分承知しております。一つそういった取り組みを進めてあるのは、やはり遠隔地で離れた過疎地で取り組みを進めてあるというのは承知しております。今現在古賀市でも必要が考えられるやもしれませんので、検討は進めていきたいと考えております。 247 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 248 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 島根県浜田市は人口5万3,821人で古賀市と同規模のまちです。政令市の取り組みではありません。車を利用した移動期日前投票所の取り組みを実施し、有権者の投票の機会を確保しています。この投票所、どこにでも移動ができるので、病院、高齢者施設、学校、地域の公民館などでも利用できると考えますが、いかがでしょうか。 249 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 250 ◯総務課長(小山 貴史君) 先ほどの答弁とかぶりますが、そういったことがあることは重々承知させていただいております。そのことの効果、いわゆる費用効果も含めて検討は進めたいというふうに考えているところでございます。 251 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 252 ◯議員(14番 伊東 洋子君) ぜひ検討を進めていただきたいと思います。薦野区、薬王寺区の皆さん、本当に困ってらっしゃるというのをお聞きしておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  市議選での世代別投票率を見ても若年層の投票率が低い現状があります。選挙権のある若者はもちろん、幼少期から意識を育てる上でも主権者教育はますます重要になってきています。古賀市でも本物の投票箱を使ったり、明るい選挙啓発ポスターを描いたり、積極的に取り組んでいただいています。主権者教育を意識した取り組みはほかにも進んでいるでしょうか。 253 ◯議長(結城 弘明君) 選挙管理委員長。 254 ◯選挙管理委員会委員長(高野  洋君) 今の質問につきましてはですね、古賀市選挙管理委員会といたしましても、出前講座、これも高校、大学でも行っておりますし、そのほかにもティッシュの配布とか、前回の市長選の前もトータルしますと6回ほど配布を行っております。大学、高校にもそれぞれ行って出前講座も行っている次第です。 255 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 256 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 田辺市長は、公約である主権者教育を意識して、教育長とともに古賀市内の小中学校や高校を回り、子どもたちに積極的に会い、話に行っておられます。市長みずから精力的に主権者教育を実践しておられる姿は本当にすばらしいことだと思います。また、青少年育成課、隣保館も昨年の夏休みに小中学生を対象に工夫を凝らした子ども議場見学会を実施しています。大切な物事を決めていくのは政治家で、その政治家を投票で選ぶのは市民なんだという意識を子どものころからしっかり持つことが大切です。  また、主権者教育と同じようにキャリア教育も大切な主権者教育の一つと考えます。古賀市のキャリア教育の取り組みはどうなっているでしょうか。 257 ◯議長(結城 弘明君) 学校教育課長。 258 ◯学校教育課長(浦邉 浩志君) 古賀市内の小中学校におきましては、キャリア教育としまして職業体験、福祉体験、社会貢献体験活動等、問題解決的な学習活動を道徳特別活動と関連させながら進めております。それを通しまして、社会的、職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するための力を身につけさせることができるよう指導しております。職業体験活動におきましては、本年度も市教育委員会としまして中学校職業体験の協力企業・団体を約300確保し、体験活動の充実等を支援しております。 259 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 260 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 私の息子も中学生のときにドリームステージで小学校に先生となって行ったことがあります。今でも体育祭などで子どもたちに先生と呼ばれています。  キャリア教育は、一人一人の社会的、職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通してキャリア発達を促す教育です。これは小学校の教科書の裏に小さく書かれていました。この教科書はこれからの日本を担う皆さんへの期待を込め、税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう。私自身子どもが高校に行くようになってから、教科書ってこんなにお金が必要なんだと改めて愕然としたことがあります。無料でもらっていると、それが税金で支払われていることを忘れがちです。  日本国憲法では国民の三つの義務が定められています。教育、勤労、納税の3つの三大義務です。子どもがよりよい人生を過ごすための大切な知識を得るための教育を受け、大人になったら働くことでほかの人を助け、自分もほかの人の働きで助けてもらう。そして、税金を納めることで教育や医療、年金など国からのサービスを受けられます。将来社会に出るときの参考になるよう、いろいろな職業の人に出会えるよう、小中学校でのキャリア教育の機会をふやしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 261 ◯議長(結城 弘明君) 学校教育課長。 262 ◯学校教育課長(浦邉 浩志君) 現在行われている職業体験活動も日数が既に5日間の日程で行われるようになっておりまして、他市町と比べれば、他市町は1日2日で行われている体験活動を5日間で行っている状態で、最大限カリキュラムの時間内を使って実施しておりますので、その内容を充実させてさまざまな体験ができるよう、これからも改善を加えていきたいと思っております。 263 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 264 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 実際に仕事をしてらっしゃるいろいろな職場の方と対話をするという機会を設けてらっしゃるところもあって、いろいろな子どもたちの体験になっていると思います。ぜひ古賀市でも取り入れていただきたいと思います。私たち議員も積極的に子どもたちに会いにいき、伝える努力をしなければと思っております。  子どもも自分の夢や意見が古賀市のまちづくりに生かされるという体験は、主権者意識を持つ意味でも大切な体験です。自分の住むまちの未来は私たちが決めるという思いを込めて、第5次総合振興計画を多くの子どもから大人の参画で策定してはいけないでしょうか。 265 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 266 ◯市長(田辺 一城君) 議員御指摘のように、子どもも権利の主体としてですね、しっかりまちづくりに参画してもらうという視点は極めて重要だと思っています。そうした意識から、御紹介いただきましたけれども、今、古賀市内8小学校、3中学校のですね、給食の時間を捉えてですね、1年間で全部回るという取り組みをやっていまして、ただ給食食べるわけじゃなくてですね、食べた後にしっかりと子どもと私の対話の時間をおおむね30分ぐらいとっていると思います。活発に手が挙がって、挙げてくれてですね、そうじゃないときもあるんですが、質問してもらって返すという、何かしてほしいことあるかいと聞いたら、彼らが言ってくれる。  花鶴小であったんですけど、このテレビ変えてって言われたケースがありました。テレビ、教室のテレビ。このブラウン管テレビ変えてって言われたんで、ここだけ変えればいいのかねと言ったら、「いや、うーん」って、こうなるわけですね。じゃあ、この花鶴小学校、何教室あるよという話をしました。花鶴小学校何教室あるねと、どんなテレビにしたいのって言ったら4Kって言うんですね。それは幾らするんだっていって、そしたら何万円かという話になるんです。それで何教室あるねという話を公平性の原理から話をしました。その後に花鶴小学校だけ変えればいいって言ったら、この辺で気づくんですね。いや、違うと。このまちには11小中学校あると。ちゅうことは、単純で計算していったら数千万円になりました。その上でどうだいって投げかけたら、「いや、いい」って言いました。これが主権者意識の涵養の一つの考え方かなと思ってですね、彼らは直感的に今これがすぐに変えなければならないものなのかということを多分考えたんじゃないかなと思います。  これは、我々が行政としてやっている皆様からいただいている税金と可能な範囲の借金によって予算を編成し配分する作業というところにつながっていくんだろうと思って、そんな話をいきなりしても伝わらないので、今のようなやりとりを実は現場でさせていただくということで、関心を持ってもらえるように今させていただいております。  本題ですけれども、やはりそうしたことで伝わるんで、子どもは話せばわかるということで、第5次総合計画の策定に当たっては子どもにも意見を募ることにしております。 267 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 268 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 市長と一緒に給食を食べられて、いろいろな話ができるという体験は本当にすばらしいなと思います。これからもぜひ続けていただきたいと思います。できたら市長以外の方も行ってみましょうね。  今、市長のほうからも言われましたが、これは平成11年、古賀市第3次総合振興計画を策定する際に行われた第2回古賀市の未来を描こうフォーラムの資料です。このフォーラムでは、子ども議会を開催し、小中学生34人が議員になって議場で中村市長を相手に質問を行っています。また、市長への提言作文「私が古賀市長だったら」を発表し、小中学生ならでは豊かな感性のまちづくり構想が発表されています。このフォーラムは、当時企画課が中心になって子ども議会のほかにも市民公募の93人でまちづくりワークショップを7カ月間かけて行うなど、とても丁寧に市民の声を聞き取る努力をされています。古賀市の未来を描く計画策定です。このような丁寧な進め方できないでしょうか。プロセスが大事だと思います。 269 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 270 ◯市長(田辺 一城君) 議員御紹介いただいたそのかつての取り組みについては、私自身も、また古賀市行政としてももちろん認識をしていて、その作文を募った作文集も私手元に、というか今市長室の机の上に置いてます。  プロセスに言及がありましたけれども、これから3年かけて策定していくわけですけれども、その策定スケジュールの中に子どもの部分もですね、盛り込ませていただいておりますしですね、具体的にこれ今年度の取り組みに、子どもからまず聞いていこうということもあって、今年度の取り組みに盛り込んでいますけれども、思い等をですね、まちづくりに対する思い等を書いてもらう機会というのを設定をしています。その集まった作文と提案について、ちょっと記憶で話しますが、ことしの秋から年末にかけてまで、私自身はしっかりもちろん全部読ませていただくつもりですけれども、目を通した上でその作文に対してのやはり表彰とかですね、発表とか表彰とか、そうした機会も創出するつもりでいます。 271 ◯議長(結城 弘明君) 質問者、通告に沿って質問してください。回答のほうもですね、その旨を念頭に置いて回答していただくようにお願いいたします。  伊東議員。 272 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 沿っていると思っているんですが、すいません、沿ってなかったんですかね。  市長、作文ということですが、それってやっぱり子どもたちが集まって古賀市のことについてみんなで話し合うという機会ではないと思います。やはり先ほど申し上げたようにプロセスが大事だと思います。  続けます。フォーラムや子ども議会の取り組みは一定期間のみの取り組みになります。愛知県の人口4万6,000人の新城市では、新城市若者条例、新城市若者議会条例に基づき、平成27年に新城市若者議会を設置しています。市長、このような取り組みをご存じですか。 273 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 274 ◯市長(田辺 一城君) 例として存じ上げております。存じ上げております。 275 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 276 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 新城市では、若者が活躍できるまちにするため、若者を取り巻く問題を話し合い、若者の力を生かすまちづくり政策を検討しています。若者議会は予算提案権も持ち、予算の使い道を考え政策立案しています。平成31年度は723万円の予算がついています。ちなみに、平成31年度は若者議会をわかりやすくおもしろく伝えよう事業、新城市いいとこ発信事業など6つの事業に予算をつけています。若者が集まり、自分のまちについて議論して提案して実現させていく、このような体験を重ねることで将来政治家をめざす若者が出てくるかもしれません。ぜひ古賀市でも実施してほしいのですが、どうでしょう。 277 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 278 ◯市長(田辺 一城君) その今御提起いただいた事例自体は非常に有意義なものだと思いますし、関心を持って聞かせていただきました。少なくともですね、どういった予算をつけるかもそうですけれども、子どもたちが政策形成過程にどうやって関与させていくことができるかということは知恵出しの問題だと思いますんで、議会の皆様からの御提案もいただきながらですね、考えていけたらいいんじゃないかなと思います。 279 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 280 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 今回の統一地方選挙では、古賀市議会、もしかしたら定数を割るのではないかという思いもありました。やはり若者にもぜひどんどん出てきてほしいなと思います。  次にいきます。古賀市は商業施設での期日前投票所、投票すると古賀市内のお店で割引など特典が受けられるせんきょ割など、先進的な取り組みができています。その一方で、福岡県内の市で唯一投票時間の2時間短縮を実施しています。2時間短縮することのメリット、デメリットは何でしょうか。 281 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 282 ◯総務課長(小山 貴史君) この2時間短縮を決めさせていただきました理由でございますけど、まず18時以降の投票率が低いということ、それと期日前投票が約3割ほどで定着してきたということ、それと市民意識調査の中で投票時間の短縮に賛成と答えた方が約7割であったこと、この理由に基づいて実施させていただいているところでございます。 283 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 284 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 18時以降、低いんでしょうか。2時間短縮になる前の選挙では、午後6時から8時までの2時間に平成25年参議院選で2,579人、平成26年市長選で1,430人、平成27年市議選では1,884人と決して低いと言えない、無視できない数の有権者が投票していました。日本国憲法の三大原則の一つに国民主権があります。国民主権は、私たち国民が国や政治のあり方を決める力を持っているということです。憲法が保障する国民主権ですが、古賀市の選挙の仕組みは有権者が主権を行使できるものになっているでしょうか。 285 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 286 ◯総務課長(小山 貴史君) 古賀市においては、8時までの投票を18時までということで繰り上げさせていただいております、投票時間をですね。そのことにつきましては、投票時間が古賀市の選挙においては18時ですよということを従前から周知をさせていただいておるところでございます。 287 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 288 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 少なくともどの自治体でもできている夜8時までの投票が古賀市ではできていません。これは本当に残念なことです。参議院議員選挙が7月にあります。選挙公報には投票時間が8時までと書かれています。市議選のときも投票に6時過ぎに訪れた人が27名いました。この27人を少ないのとるのか、6時までしか投票できないと諦めてしまった人がふえているのか、受け取り方で違ってきます。  サンリブ古賀店で投票した人の一番多い年齢層を把握していますか。 289 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 290 ◯総務課長(小山 貴史君) サンリブ古賀店では60代の方が一番多い状況でございます。 291 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 292 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 前回の衆議院議員選挙では、40代から70代の女性がサンリブ投票所の48.72%を占めており若者の投票率を上げる取り組みには余り役立ってなかったことになります。先ほど選挙管理委員長も若者の投票率の低下が気になるとおっしゃっておりました。若者の政治離れが進んでいます。これまで18時から20時の時間を利用して投票していたのはほとんど20代から40代の年代になります。選挙管理委員会も若者の投票率の低下を何とかしたいという思いは私と同じだと思います。2時間短縮をもとに戻すべきと考えますが、委員長いかがでしょうか。 293 ◯議長(結城 弘明君) 選挙管理委員長。 294 ◯選挙管理委員会委員長(高野  洋君) 今の問題につきましてはですね、3年前からですか、ずっと選挙管理委員会の中で検討を重ねまして、今後も今の状態で、今後6時までですね、これで投票をいこうということで決定いたしております。それにつきましては、私も投票所に、開票時間ですね、立会者の方からも、これ何時まであるんですかという意見を何度も聞いております。6時までで古賀は打ち切っていますから、早く終わりますよということで大変喜んでいただいておりますし、それから市の職員の方、それからOBの方、こちらの方にも聞きましたところ、翌日の仕事もありますので2時間短縮は非常に助かると、今後も続けてほしいという意見も多々聞いております。 295 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 296 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 私は市民から選ばれて今ここにいます。その選挙管理委員会の方を選んだのはその議会です。ということは、皆さんも市民から選ばれた方たちとなると思います。古賀市の職員は市民へのサービスを本当によくやっている職員だと思っております。なぜ古賀市だけこの状態がいつまでも続くのか、本当に残念でなりません。ぜひ選挙従事者の事務負担の軽減ばかりを見るのではなく、市民のほうに寄り添っていただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。  次に、若い人たちが投票に行かない理由の一つに誰に入れていいかわからないからとありました。古賀市は候補者の政策など、どうやって有権者に伝えていますか。 297 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 298 ◯総務課長(小山 貴史君) 選挙公報を各戸に配布させていただいております。 299 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 300 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 実は市長選のとき、我が家には選挙公報が届きませんでした。選挙公報はホームページでも見られますが、よほど関心が高くないと検索してまで見ようとはしません。若い人の投票を促すためにも、若者を意識した情報の伝え方を考えていく必要があると思いますが、いかがでしょうか。 301 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 302 ◯総務課長(小山 貴史君) この選挙広報におきましては、公職選挙法の中で規定されたいわゆる一つの手段として、先ほど各戸配布をいたしておりますという話をさせていただきましたけど、ホームページのほうでも掲出させていただいておりますし、もちろん期日前投票所、投票所当日においても掲示をさせていただいているところでございます。  事前におきましては、なかなか配布にどうしても物理的に時間がかかるものがございますし、基本的には全戸配布を心がけて行っております。あとはホームページあたりではしっかり掲示をさせていただいているところでございます。 303 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 304 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 若者はスマホ世代です。SNSなどを活用する、選挙ポスターにQRコードをつけて情報が見られるようにするなど、まだまだ方法やアイデアはありそうです。
     それではまとめます。政治の主権者は国民だと憲法はうたっています。実際の政治は選挙によって選ばれた政治家が行いますが、その権限は国民である私たちが与えているものです。その権限を誰に与えるかを決めるのが選挙です。どんな考えを持つ人を選ぶかで生活にかかわるさまざまなことが変わります。来月には参議院議員選挙も予定されています。古賀市と選挙管理委員会は投票時間の2時間短縮を1日も早く見直し、市民一人一人が投票しやすい環境の確保に努め、有権者に寄り添っていただけるよう要望し、1件目の質問を終わります。  それでは続けて2件目に入ります。市民にとって道の駅は必要かについて再質問いたします。  市長、私は雄大な桜島で知られる鹿児島で生まれました。鹿児島の友達が訪ねてきたとき、古賀市のどこに案内しようか悩みます。市長はどこを案内しますか。 305 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 306 ◯市長(田辺 一城君) 市内全域魅力的な場所はいろいろありますよね。海だったらばですね、夕陽風景時計もありますし、時間帯にとってはとてもきれいですよね。あと当然薬王寺温泉という発想もあろうしですね、船原古墳、現地もそうですけれども歴史資料館もそこで連動して特に今、速報展やっていますからですね、非常に意義あるものだと思っていますし、イチゴ狩りもそうです。さまざまなそうした資源がありますんで、今申し上げたところを実際に、少しこれまで御紹介したこともありますけれども、台湾の弁事処長が来たときとかにもそうしたところを御案内をしています。 307 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 308 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 古賀市は海も川も山もあり、季節ごとに桜や菜の花、蛍など自然も楽しめる古賀市の風景が私は気に行っています。でも観光となると、薬王寺温泉、花鶴浜の海岸、ムーミンの木、船原古墳、イチゴ狩りなどでしょうか。観光拠点を目的に道の駅を整備し、人を呼び込む、農商工活性化、古賀の発信をしていくとのことですが、そもそも古賀市には観光資源自体が少ないのが現状です。少ない観光資源の中で道の駅を訪ねてきた方にリピーターになってもらうにはどうしましょう。 309 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 310 ◯市長(田辺 一城君) 私の認識としては、決して観光資源が少ないという立場には立っておりません。観光資源というのは地域にある魅力を原石も含めてですね、発掘し磨くということが行政も民間にも求められていることだと思います。そうした原石、また既に磨かれてるもの、そうしたものは多数あると思いますんで、あとはそうした発信ということを確実にやっていき、そこに旅行者の皆様にリーチしていただくということだろうと思います。  また、どこに魅力を感じるかということはさまざまで、例えばサイクルツーリズムが今注目されていますけれども、ああいう方々はですね、ただ田園風景の中を走るということに価値を見出したりですね、その風を切ってどんなにおいがするかとか、車ではないので自転車なのでそこにふと何々屋さんがあったときに立ち寄れて、そこにサイクルスタンドさえあればそこに立ち寄るとか、そうした視点も持ってらっしゃいます。ですから、観光というのはその観光する主体によってさまざまな視点がありますんで、いろいろな地域資源を磨いていくことがとても重要だと思ってます。 311 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 312 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 福岡県の道の駅人気ランキングを見ても、1位の宗像は新鮮な魚と野菜、2位のうきははフルーツの生産が盛んと、それぞれアピールポイントがありますが、さて古賀市のアピールポイントは何になりますか。 313 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 314 ◯市長(田辺 一城君) 一言でくくると、食は大きな魅力のキーワードだと思っております。そして、今コスモス広場利用組合さんもあるように農業、都市近郊型農業が盛んであるというのは当然にうちのまちの産業としての大きな力だというふうに思っています。あわせまして工業製品出荷額食料品分野2位に代表されるように、さまざまな工業製品、これは食に限らない部分ももちろんありますけれども、さまざまな企業さんが中小事業者さんも含めてさまざまな産品をつくっていると。これは県内60市町村見渡してもなかなかない大きな力だと思っています。 315 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 316 ◯議員(14番 伊東 洋子君) やはり道の駅の人気商品となると、新鮮な魚、野菜などは欠かせないと思いますが、農業、そうですね、コマツナは豊富にありますが、あまおう、それもやっぱり季節限定なので、古賀市のアピールとなるとちょっと厳しいのかなと思っている部分はあります。  次にいきます。道の駅の総事業費は約22.6億円、そのうち市の負担額は国や県の補助金を見込んで約15.5億円で借り入れを行いながら20年間で返済する予定となっています。補助金を見込んでも大きい金額です。この22.6億円、これ以上膨らむなんてことはないのでしょうか。 317 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 318 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) 平成30年度に作成しました基本計画暫定案におきまして、総事業費を22.6億円と算定しております。現時点においてこの算定額は適切であるというふうに考えております。 319 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 320 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 20年かけて返済するうちに施設の老朽化も進み、維持補修費も増加することも懸念されます。維持管理費についてはどのようにお考えでしょうか。 321 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 322 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) 道の駅基本計画暫定案におきまして、事業収支の計画を持っております。こちらの中で支出として維持管理費、それから小規模の修繕費、そして大規模の改修更新費を見込んでおります。現時点での売り上げ想定として鑑みますと、この規模の改修更新費につきましては営業利益から運営事業所さんから30%いただく交付金、収入によって賄う計算でいます。 323 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 324 ◯議員(14番 伊東 洋子君) ついつい近くの施設であるクロスパルのことを考え、将来を心配してしまいました。  古賀市はほかにも古賀駅東口開発、中川熊鶴線など費用のかかる事業がめじろ押しです。少子高齢化が進む中、福祉にかかる予算も年々増加しています。道の駅の整備が古賀市の財政を圧迫することにはならないでしょうか。 325 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 326 ◯市長(田辺 一城君) 従来申し上げているとおりですね、道の駅の整備をするかどうか判断する際に極めて重要な要素の一つに財政の規律の問題があるというのは大前提で市長として認識をしております。財政を圧迫するかどうかですけれども、当然公共施設をつくるわけですから財政が必要だということは当然ですんで、本市財政を、圧迫という文言というよりも財政に影響を与えるということは間違いないと思います。 327 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 328 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 影響を与える、そうですね、なるべくその影響が少ないほうがいいのではないかと私は思っております。道の駅の候補地については市内30地点を比較検討したと報告されていました。コスモス広場も一時候補の4カ所の中に入っていました。土地の購入をしなくていいため予算も抑えられていました。市民の中にも同じような施設があるのに何でまた目の前にと疑問の声をよく聞きます。それは多分市長も聞かれていると思います。財政負担をなるべく減らして、既にあるものを利用しようとはならなかったのでしょうか。 329 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 330 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) まず平成29年度から観光拠点につきまして、検討を市のほうで進めてまいりました。その中で、幾つか候補地としてなされた中で最終的には現時点の案ということで、現時点の暫定の箇所としては設定をしております。それに関しましてはさまざまな観点から検討し、最も有効な場所として現在の土地を選定しているということでございます。 331 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 332 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 全国の道の駅の3割が経営難との報告があります。確かに一時期の道の駅ブームは既に去ったように感じます。道の駅によってはだだっ広い駐車場に車が数台しかとまっていない閑散とした道の駅もあります。古賀市の道の駅の候補地の目の前にあるコスモス広場の売り上げもピークの約5億6,000万から昨年は約4億2,500万円と減少傾向にあります。道の駅は場所選定も重要なポイントだと思いますが、ほぼ同じ場所にあるコスモス広場で売り上げが下がってきています。この現状をどう見ますか。 333 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 334 ◯市長(田辺 一城君) この間御答弁をさせていただいておりますけれども、コスモス広場利用組合の皆様におかれましては本当に御努力いただいてですね、現在の数字があるものというふうに認識をしております。農業者の皆様の努力、現状における努力がありながらもやはり厳しい状況が続いている。それは数字で確かに明らかにはなっています。  ですから、行政としましては、今コスモス広場の皆様、農業者の皆様を中心にですね、やられてる取り組みというのをどうやったら後押しできるんだろうかということを考えなければいけない。その視点が販路の拡大をどうやって支援をしていくのか、そして生産の現場におきましては新規就農者をどうやって確保していくのか、また既存農業者の人が規模拡大等をやっていく、もしくは集落営農組織をつくったりですね、農業法人化していくそうした過程においてどうやって支援をしていけるか。また、さらに広くは基盤整備等についてしっかり取り組みを後押しできるか、こうしたことを多角的に取り組むことによって農業振興はやっていかなければならないと思いますので、その一つの手段として販路拡大策として、今、道の駅というものを提起をこの2年間の検討の結果、させていただいてるというところです。 335 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 336 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 私もコスモス広場利用組合の皆様が本当に努力していらっしゃるのを存じ上げております。だからこそ、この場所で大丈夫なのかなということを心配しております。  大分県杵築市の永松市長は、6月3日の一般質問で、これは午前中の同僚議員のほうからも話が出ておりましたが、一般質問で整備を検討していた道の駅について、一旦中止すると表明されました。永松市長は、市民のアンケートでも要望の上位にあり、やりたい事業だったが財政的な問題もあり、優先順位を考えて決断したと報道されていました。  市長、杵築市のこのような判断をどう思われますか。 337 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 338 ◯市長(田辺 一城君) 杵築市の実情を踏まえて市長が行政の長として主体的に判断されたものと認識しています。 339 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 340 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 道の駅整備に係る意見募集が6月7日から始まりました。タウンミーティングも6月21日に計画されていて、市長の市民の声を聞こうとする姿勢はとてもすばらしいと思います。  さて、我が家にも先週末回覧版にアンケートの原本が挟み込まれ回ってきました。しかし、回答したくても原本を自分でコピーするか、ホームページで印刷するか、自分で設置場所にとりにいかなくてはならず、不親切なアンケートのとり方になっています。これは市民にとって意見を出しやすくなっているでしょうか。 341 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 342 ◯市長(田辺 一城君) この意見募集の手法についてもですね、庁内で検討をしてこの形に最終的に落ちつけました。もちろんですね、例えばこのアンケート原本を全てコピーを用意してですね、回すとかそういった手法も考えられましたけれども、財政のことも考えてこうした手法も最終的にですね、とらせていただいてるところです。 343 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 344 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 担当課の報告のほうでも、やはり予算をつけてなかったということはあったようです。市長、日ごろは計画に対して市民に意見を募集するときはパブリック・コメントの手法がよく使われますが、今回パブコメにしなかったのはなぜでしょう。 345 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 346 ◯市長(田辺 一城君) パブリック・コメントも何もですね、そもそもこの道の駅について、市がどのようなことを考えてですね、整備を検討しているかという実態についての共通認識を市民の皆様と図れていないということを市長就任時点で市内全域を回る中で感じておりました。ですから、この古賀市民の皆様とですね、議員御指摘のように大型の事業になりますので、その趣旨目的、そして今、市が考えてることをしっかりと共有をしながら同時並行で意見を募るということが妥当だと判断して実行しております。 347 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 348 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 回ってきたアンケートですが、あらと思ったのが、これ賛成反対はないんですね。気がついたら何か、あれ、これ道の駅を応援してしまうみたいな気持ちになりました。やはり設問の仕方もちょっと大事なのかなとは思いました。どのような意見が集まるのか楽しみにしています。  市長、アンケートやタウンミーティングでの市民の意見をどう反映させますか。 349 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 350 ◯市長(田辺 一城君) まず結論から申し上げますと、本件については、ほかの事案同様に、私が行政の長として主体的に判断をします。その判断の材料をできるだけ多く集めるという視点から、計画暫定案だけではなくて、さまざまな手法をとらせていただいており、その手法がタウンミーティングであったり意見募集という手法もとらせていただいてるところです。  これは計数的に判断するというのが、今イエスノーという話もありましたけれども、非常に難しい、計数的に判断するならば、本当に全市民にイエスノーが表明できる機会の創出というのが必要になってきます。そういうものではないというところを最終的に私が判断してこういった手法になってます。つまり、例えばタウンミーティングにつきましてもですね、来る方来られない方がいらっしゃいます。いろんな立場の方がいらっしゃる。この意見募集についても出す人出さない人が当然出てくる。ですから集まった御意見、出された御意見というのは当然私の胸にも刻みますし、行政としても受けとめはしますけれども、そこでどんな意見が多かった、少なかったというのは分母が全てではないということもありますんで、あくまでも判断主体である私の参考の材料になるということです。 351 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 352 ◯議員(14番 伊東 洋子君) そもそもこの計画自体、田辺市長がどうしてもやりたい事業という事業ではなく、中村市長の宿題、置き土産ですね、なのでその大きな判断はとてもしんどいことだろうなと思います。  次に移ります。コスモス広場の今後については、道の駅整備に係るアンケートのリーフレットではコスモス広場について整備することになった場合、農産物直売機能について発展的に合流できないかと考えていますと書かれていました。この発展的交流とは具体的にどういうことを言いますか。 353 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 354 ◯市長(田辺 一城君) 主体となる当事者と話し合っていくことが前提になっておりますんで、何かこうしなければならないという前提で私自身が今お話しすることはできませんけれども、発展的に合流ということは、論点として想定されることはこれまでの営みの中で道の駅を整備するに妥当とされた位置が1カ所あり、その1カ所に近接した場所にコスモス館があるということで、直売等の同じ機能を持ったものが近接した場所に2カ所併存するということが妥当かという論点は当然出てきますし、そうした意味においてしっかりと当事者であるコスモス広場利用組合の皆様と話をしなければならない。話をする中で発展的な合流が可能かどうかというところは重要なテーマになろうというふうに思っています。  また、道の駅を仮に整備をするとなった場合に、そこをどういった運営主体になっていくか、そしてそこに地域がどうかかわっていくか、こうした話をするときにも、今既存で本当に頑張っていただいてる地元の皆様との話し合い、調整が必要になってくるものと考えています。 355 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 356 ◯議員(14番 伊東 洋子君) コスモス広場利用組合への説明、話し合いは十分にできていると思っていいでしょうか。 357 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 358 ◯市長(田辺 一城君) 十分にという修飾語は価値感を生じますので使いにくいんですけれども、この間私が就任して以降、コスモス広場利用組合の皆様とも意見交換等をさせていただいてきております。 359 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 360 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 合流するということは、それはコスモス広場利用組合にとって発展的と言えるでしょうか。 361 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 362 ◯市長(田辺 一城君) そのような事態になれば発展的でなければならないと考えます。 363 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 364 ◯議員(14番 伊東 洋子君) もう一つ気になることがあります。コスモス広場の隣にあるひびきの里は障がい者の就労の場でもあると思います。道の駅の計画には障がい者の就労に関する記述は見受けられませんでしたが、今後ひびきの里はどうなるんでしょう。 365 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 366 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) ただいま道の駅の暫定案で予定地としているところに関しましてはですね、現時点でひびきの里どうこうという計画は盛り込んでおりません。もちろん現時点において整備するかどうかも決定していない状況でございます。整備するとなった場合には、現在のコスモス館の活用、それからひびきの里との協議を開始する必要があるとは考えております。 367 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 368 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 私は一般質問でも障がい者の就労については何回か取り組ませていただきました。障がい者の就労の場を奪われることがないよう、また雇用先がふえるような配慮をぜひ考えていただきたいと思います。  道の駅の売り上げの想定は約11億円、来場者の想定が110万人となっています。本当にそんな数字を信じていいのでしょうか。ほぼ同じ位置にあるコスモス広場の昨年の売り上げも減少傾向です。年間来館者数は35万人、今の3倍の売り上げと来場者を想定していることになります。市長、これは現実的な数字でしょうか。 369 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 370 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) 平成30年度に作成いたしました道の駅暫定案の中ではですね、一般の道の駅と同様に前面の通行量から算定をしているところでございます。もちろんですね、前面の交通量よりもですね、はるかに上回る道の駅の来客数を誇っている道の駅もございます。道の駅を整備するということになったら、その道の駅の魅力づくりというのが来客数に大きく影響するとは考えているところでございます。 371 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 372 ◯議員(14番 伊東 洋子君) あの前面道路を通る車の多いのは、やはり仕事に関係している車が多いので道の駅に寄っている暇があるかどうかはわかりません。本当に110万人、そんな人、来るんでしょうか。  新宮にはイケア、福津にはイオンができて、両隣のまちはさま変わりしました。市民の中にも新宮も福津も勢いがある、古賀市は置いていかれていると感じている方もいます。でも本当にそうでしょうか。古賀市は教育、子育てにも力を入れています。古賀は古賀で輝いているところがたくさんあります。道の駅を整備することで古賀市も元気なまちになるのでしょうか。確かに雇用の創出や経済の活性化にはつながるかもしれません。しかし、道の駅を整備するための総事業費約22億円を20年かけて返済していくことになります。全国の道の駅の3割が経営難に陥っています。20年後、市民の財政負担になる施設になることにならないか危惧します。この夏、市長が整備するかの判断をするとしています。このような短い期間で決めていいのでしょうか。市民の声に耳を傾け、慎重に判断することを求め、私の一般質問を終わります。 373 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、伊東議員の一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 374 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午後2時32分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後2時45分再開                       〔出席議員19名〕 375 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  井之上豊議員。                      〔井之上議員 登壇〕 376 ◯議員(12番 井之上 豊君) 皆さん、こんにちは。防災、減災、教育、福祉を政治、社会の中心に推し進める公明党の井之上豊です。改選後初めての一般質問になりますが、今回は防災、減災、また道の駅から少し離れまして2点質問させていただきます。  1点目は、恐らく誰もが今後経験していく、また経験をされたことがある死亡後の手続について伺います。私は二十歳のときから38年間、葬祭業に従事してまいりましたが、家族の方に何がつらかったかということを伺うと、やはり長年苦楽をともにした家族を失うこと、次に大変費用がかかったこと、その次に言われることが葬儀で身体的にも精神的にも最悪の状態の中での市役所や社会保険事務所などの手続です。費用に関しては、今のところ私にはどうしようもできませんが、あとの手続に関しましては手の打ちようがあるのではないかと思われます。一度で全てが終わり、またいろんなアドバイスも受けられるなど窓口サービスがあれば、打ちひしがれた心も癒されると思います。その中で以下質問いたします。  古賀市以外でこのような窓口サービスをされているところを研究されたことはありますか。  2、今後、古賀市の窓口業務はどのように変わっていくのでしょうか。  2点目、企業誘致について質問をいたします。以前私が勤めていた会社の地域では大手自動車工場があり、それを見越してか近くに工業団地をつくりました。そして企業誘致を開始しましたが、誘致は思わしくなく、広大な空き地をつくっただけの事業でした。しかし、数年たった今は何社か誘致できているようです。大変な御苦労をされたかと思います。担当部署の方も御存じのように、企業誘致は大変な事業であり、時間がかかること、また話がある場合は逃がさないようにしなければいけないと思います。そこで以下質問いたします。
     企業誘致の現状は。  企業へのアプローチは誰がどのように進めていくのか。  企業誘致に対する意気込みは。  以下、質問をいたします。 377 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 378 ◯市長(田辺 一城君) 井之上議員の1件目の御質問、市役所の窓口業務についてにお答えをいたします。  1点目についてお答えします。死亡に関する届け出については、遺族が行う手続の簡素化のために専用の案内窓口をお悔やみコーナー等の名称で設置している自治体がございます。県内では糸島市がおくやみ案内として窓口を設置しており、職員が既に視察をさせていただいております。  2点目についてお答えします。本市における死亡届け出後の各種手続について、どのようにサービスを進めていくか検討を行っており、まずは現在配布しております死亡届け出後、市役所等で必要な主な手続一覧の内容を充実させ、わかりやすく説明したハンドブック等を作成したいと考えております。先進事例にあります専用窓口の設置につきましては、設置に必要なスペースや人員を要すことなどから、引き続き研究をしてまいりますが、当然並行して市役所として今後も丁寧に御案内をしてまいりたいと考えております。  続いて、2件目の御質問、古賀市の企業誘致の行方はについてお答えします。  1点目、2点目についてあわせてお答えします。古賀市には6つの工業団地があり、製造業を中心として多くの企業の皆様に立地をしていただいており、近年では平成26年度に古賀物流団地が完成するなど、企業誘致を進めてまいりました。現在造成中の玄望園地区や開発を検討中の今在家地区等につきましては、商工政策課が企業立地ガイドブックを活用し、本市の交通利便性や産業集積などを広くアピールするため企業訪問等を行っております。また、私も必要に応じましてトップセールスという形で企業訪問に取り組んでおるところです。  3点目についてお答えします。企業誘致は定住人口の増加や雇用創出、安定した税収確保に極めて効果的な施策であると認識をしております。今後とも、今在家地区や新原高木地区を初め、開発可能な土地の利用転換に取り組むとともに、企業訪問等を通じ、企業との情報交換や意見交換を図りながら誘致活動に積極的に取り組んでまいります。 379 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 380 ◯議員(12番 井之上 豊君) それでは、1点目の死亡後の手続の件です。古賀市以外の先進事例の一つとして、今市長が言われました福岡県糸島市では、3月から死亡届を提出した後に遺族が行う手続を支援するため、市役所内におくやみ案内コーナーを設置し、わかりやすく安心して手続をするようになりました。以前は、死亡届を提出すると、戸籍や住民票に反映され、その後、国保、年金、上下水道など、さまざまな手続が必要になります。故人によって該当するものが異なるため、関係課や提出書類の一覧表を作成し、この表をもとに遺族が故人に関して必要な手続を判断し、担当する課を訪れ、手続をしていました。しかし、遺族にとって葬儀後の手続を正確に把握することは難しく、何度も市役所を行き来することや必要性のない課を幾つも訪れ、その都度確認するなどといった事例が生じておりました。  このため、市の職員が独自におくやみ案内システムを構築。市民課が死亡届を受け付け、情報を入力すると、その後の手続に関係する課が亡くなった人の情報を共有する仕組みがつくられ、関係課では亡くなった人の情報に基づき手続が必要かどうかを入力、その情報をもとに故人に必要な手続が一目でわかる一覧表が作成されます。市役所を訪れた遺族は、その一覧表が挟まれたバインダーを市民課で受け取ることで、担当する課をスムーズに回れ、迅速に手続が済ませることができるようになりました。また、糸島市では、新たに「おくやみ早わかりガイド」も作成しており、各種の手続をわかりやすく説明しております。行政側の説明も簡潔になるなど、効率も上がっております。  また、大分県別府市では、平成28年5月から死亡に関する窓口、おくやみコーナーを市役所内に設置しました。きっかけは平成27年7月に発足した若手職員による窓口プロジェクトチームの提案でした。別府市では、死亡に関する届け出は最大13課の60種類を超える書類が存在します。故人の条件で必要な手続は異なりますが、悲しみの中、何をどうすればいいのかわからない人、手続に時間がかかり過ぎる中で帰る人や書類の多さに苦労する人が多くいたからです。全ての手続にワンストップで対応する窓口の設置は難しいため、特に煩雑な手続に特化した窓口設置が提案されました。コーナーでは、遺族から1枚の届出書をもとに、死亡に関する各課の届出書を一括で作成補助し、手続の必要な課を選別し、遺族を各窓口に案内するか、各課の職員がコーナーまで順次出向き手続を完了します。  さきに述べました糸島市の市議会議員が別府市に調査に行ったときの報告書を見ると、おくやみコーナーの設置はもともと市長からの指示で、若手職員の活躍で設置に至ったということです。また、このシステム改修はエクセルで構築し、職員の手づくりで作成しました。よって経費はゼロです。担当者2名は電話交換をされていた嘱託職員で、各部署の仕事内容にも行き届いた対応に市民の評価は高いとあります。  このほかの自治体に新居浜市、三田市などが市役所内におくやみコーナーの窓口を設置し、遺族にわかりやすく素早く手続ができるように工夫をしています。  こういう先進事例、市長はどう思われますか。 381 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 382 ◯市長(田辺 一城君) まず、我が国、本市も超高齢社会を迎える中で、井之上議員が今御提起いただいていることはですね、大変重要なものだというふうに認識をしております。というのも、私も従前からこのことに関して強い問題意識を持っておりまして、死亡届け出後のさまざまな各種対応について、残された遺族の方が少しでもですね、利便性を上げる取り組みが市役所のサービスとしてできないかということの検討をですね、指示してきている経緯もあります。  市役所の、御存じのように死亡届け出後の手続というのは、さまざまな部署で行うことからですね、今、先進事例としてお示しいただいたおくやみコーナー等の設置によりまして、手続が簡素化すれば遺族の負担も当然軽減をしてですね、市民サービスの向上というものにつながるという基本認識を持っております。  ただ一方で、先ほど答弁にも含まれてきますけれども、やはり設置スペースや人員を要するということ、またシステムの構築ということも必要になってくるということ、そして何よりも市役所全体のですね、本市の市役所全体のですね、限られた人的資源、これをどのように活用していくのかという視点を大切にしながらですね、今後もですね、検討はしていきたいというふうに考えています。  そうした中で、まず取り組める新たなものとしてハンドブック、手続に関するハンドブックをよりわかりやすく使い勝手のいいようにハンドブックを新たに作成するということなどを通じて、まず丁寧に御案内ができるように体制を整えていきたいと考えております。 383 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 384 ◯議員(12番 井之上 豊君) 実は土曜日ですね、この糸島市の市会議員、別府まで以前視察に行かれたことをちょっといろいろとお話を伺いました。その中でですね、調査報告書というのもですね、いただきまして、その中で特に思いましたのが場所的スペースですけども、これはやはりどこでももう既にいろんな形で窓口はつくられておりますので、そこで新たにそのおくやみコーナーをつくるということは非常に難しいことだそうです。そういうことで、この別府市はですね、おくやみコーナーは正面玄関からエスカレーターでおりた地下1階正面に設置されておりという形になっております。イメージするとですね、正面から入って下におりて、1階正面と言ったら守衛室がありまして、何かすごく暗い、何か嫌なムードのところですから、古賀市においてはそれはちょっと厳しいかなという思いがありますし、以前から僕ずっと窓口のところを見て、どういうふうにつくったらいいんだろうと思いまして、これはちょっと窓口を特につくるということは何かを移動させないと、これは無理かなという、そういう思いもしましたけども、どうか工夫すると何か人二人ぐらい座れるようなスペースがどっかにできんのかなという、そういう思いもあります。  それから、先ほど言われました人的問題ですけども、ここでは先ほど言いましたように、担当者2名は以前電話交換をされていた嘱託の職員、この嘱託の職員の方はいろんな電話を受けますので、割といろんな部署のことに詳しい、そういう方が担当の係になりまして、そして電話で対応されてましたんで、非常に丁寧なそういう言葉遣いで遺族に対する対応もいいということで非常に市民の評価が高いということです。ですから、古賀市にそれが即合うかというと、ちょっと厳しい面、あるかと思います。  それとあとシステム改修費用の問題ですけども、これ驚いたことにですね、このシステムは市役所の職員がエクセルで独自でつくっております。どういう形でつくったのかわからないんですけども、恐らくこういうことに詳しい職員の方がいらっしゃるんだろうと思います。ですから、システム改修の費用については、もうゼロであったというですね、そういう報告をいただいております。  何よりもやはり一番この市会議員の方も、それから市長も言われたように、やはりこの煩雑な手続を何とか簡単なものにしていけないものかという、そういう思いからこういう発想が生まれたんだろうと思います。  あと、今後の方向性についてということですけども、これちょっと飛躍的ではありますけども、将来マイナンバーカードの利用も視野に入れた方法もありますけども、これはいかがでしょうか。 385 ◯議長(結城 弘明君) 市民部長。 386 ◯市民部長(清水万里子君) 井之上議員おっしゃいますように、マイナンバーカードの利用ということでございますけれども、マイナンバーカードが今後さらに普及すること、また利用範囲が拡大することによってさまざまな手続の簡素化が図れるというふうには考えております。ただ、現状のマイナンバーカードの利用の仕方というのがですね、持ってらっしゃる御本人が使うということが大原則で今つくってございますので、亡くなられた方の代理としてですね、御遺族の方が何らかの操作をしてお使いになるというのは、現状では難しいのではないかと思っております。ただ、カードの利用ということに限らずですね、個人番号自体を利用して公的機関が連携をするということについては、そういった面では手続が簡素化される可能性というのはあるのではないかというふうに考えております。 387 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 388 ◯議員(12番 井之上 豊君) 政府は6月4日、つい最近ですけど6月4日にデジタルガバメント閣僚会議を開き、マイナンバーカードの普及策をまとめ、2022年度中にほぼ全ての医療機関でマイナンバーカードを健康保険証として使えるようにする目標を設定しました。普及率は5月30日現在で、これは全国ですけども13.3%、決していいとは言えません。普及率向上をめざす策としていろいろ考えているそうです。8月をめどに具体的な工程を発表することになっているそうですけども、今国会で成立した改正健康保険法により、2021年3月からカードを健康保険証として利用することが可能になり、今回まとめた普及策にはカードの読み取り端末を導入する医療機関を支援することや、カード取得推進策を2019年8月をめどに策定するということを盛り込みました。また、これ国家公務員、また地方公務員については19年度中のカード取得を促すというふうになっておるそうです。  一方、カードを交付する市町村に対しては、企業に出向いたり、他の行政機関に臨時窓口を設けたりして、住民からの申請を受け付ける体制を強化するよう申請しているそうです。近い将来、マイナンバーカードの普及により死亡に関する手続も簡素化できるようになるかもしれませんが、その辺いかがでしょうか。 389 ◯議長(結城 弘明君) 市民部長。 390 ◯市民部長(清水万里子君) 先ほどのお答えに少し似ておりますけれども、マイナンバーカードをですね、利用してどこまでそういった簡素化ができるのかということについては、今後とも国の動向というのを見ながらですね、やっていきたいと思います。  ただですね、先ほど言いましたように個人番号、マイナンバーカードそのものをお使いになるというのではなくて、個人番号というのはですね、カードを持ってない人にも付番してございます。その番号を利用してですね、例えば今ですと年金の支給停止が行われたりとかですね、そういうのも現在行われております。そういった何らかの公的な機関等そういったところで連動してですね、手続が簡素化できるのではないかというふうには考えております。 391 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 392 ◯議員(12番 井之上 豊君) マイナンバーカードがいい悪いは別として、死亡に関する届け出がカードでできる可能性はあるかと思いますけども、今後市民のために死亡に関する窓口業務がスムーズに簡素化できるように研究していただければと思います。  なお、先ほど言いました糸島市は、このおくやみコーナーについての一般質問を去年の12月にされたそうです。そしてことしの3月に実施されるようになったという、そういうスピード感のあることが実施されているということですね。ほかに重要案件があることから、窓口業務まで考えられないと思うかもしれませんが、市民の窓口業務がスムーズにいきますよう、何とか考えていただければなと思っております。よろしくお願いいたします。  次に、企業誘致の件ですけども、改めて確認しますが、なぜ企業誘致をするのか、古賀市のメリットをお尋ねいたします。 393 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 394 ◯市長(田辺 一城君) 企業誘致をすることによってですね、まず働き手がこのまちに生まれます。そして、法人住民税等の増加にも資してくる。もちろん企業を誘致して固定資産税の話にも当然資してくるということ、そして働く人がこのまちに住んでくれる、つまり定住人口の増加につながってくる。こうしたことによって、こうした皆様はもちろん住民税を本市に納めてくれるという流れが出てくる。つまり税収の確保において企業を誘致するということは極めて重要で効果的な取り組みだというふうに考えておりまして、積極的に取り組みを進めているところです。 395 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 396 ◯議員(12番 井之上 豊君) 今市長が言われたとおりと思います。雇用機会の確保、それから税収の確保を目的や効果として実施されるといってもこれは過言ではない。これら以外では、地域産業への受注ですね、それから発注の機会の拡大、それから先ほど言われました交流人口の拡大、それから地域産品の、地域の品物の資源の利活用などが上げられます。企業誘致が成功すれば古賀市は大きく発展する機会を得ることができると思います。  それでは、書画カメラをお願いいたします。  これはですね、全国的に見て企業誘致活動の自治体の取り組み状況ですね。ほぼ8割の地方自治体が取り組んでおられると。61自治体でこれから取り組む予定と。それから一方、取り組んでいない、予定もないという自治体が146。これは全体からいうと14.4%になっているそうです。取り組んでいない自治体を見ると、小規模自治体を中心に都市地域から遠隔地に所在する場合が多いようで、またこの地域を含む地域が有数な観光地となっており、大都市地域内所在する場合となっています。  カメラを戻してください。  ところでですね、この参考として企業誘致の自治体の担当者です。これが一番少ないところで1人、1つの自治体で1人しかこの担当者がいないと。一番多いところでこれが何と40人です。それから、これはもう全国で平均すると3.9人、約4人の担当者がいるということです。  古賀市は今、取り組んでいるところで、競争相手の自治体が多くなる中、何をもってどう取り組んでいくのか。これはこういう競争が多い中、勝ち抜くための方法、これはどういうことをして古賀市として勝ち抜いていくのかということをちょっとお伺いしたいと思います。 397 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 398 ◯市長(田辺 一城君) 当然、勝ち抜くという表現は余り使ってはいないんですけれども、当然うちのまちに来るということはほかのまちを選ばないということでもありますんで、つまり比較優位の位置をとるということについては、やはりこのまちがですね、古賀市がですね、持ってる優位性をしっかりとアピールすることだと思っています。これは非常にラッキーなことですけれども、古来より交通の要衝であることによって九州自動車道のインターチェンジを初め3号線が通っていたり、国鉄からJRが通っていたりという、こういう交通輸送の結節点であるということ、抜群のアクセス性を本県内においてもですね、北九州方面だったり筑後方面だったり、もちろん博多、福岡市方面だったり、さまざまなところに向かってですね、本市は抜群のアクセス性を誇っているということは格好のアピールポイントだと思っていますし、そうしたことをアピールしながら当然に企業誘致もさせていただいています。  結果として、既に多くの企業さんがこのまちで創業をしてですね、いるという事実そのものも大変企業誘致においては相手方さんのですね、注目ポイントになると思いますんで、そうしたところもアピールさせていただきながら誘致活動を展開させていただいているところです。 399 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 400 ◯議員(12番 井之上 豊君) 日経産業消費研究所のアンケート調査によりますと、企業誘致のためのこの企業ニーズの上位5つを上げますとですね、企業誘致を推進するための専門担当部署があるということがまず一つ、それから進出企業を対象にした用地、建物取得に対する補助金・助成金、それから知事・市長などによる、首長によるトップセールスの展開、それから進出企業を対象にした設備購入に対する補助金・助成金、進出企業を対象にした低利融資制度。このほか補助金に関するものでは、進出企業を対象にした雇用促進助成金など、雇用者に対する補助金・助成金が第7位と補助金に関するものがトップ10の中に3項目入っております。  なお、最近では企業立地の相談や申請手続などが1カ所でできる。これ先ほどの窓口の件も同じなんですけど、ワンストップ窓口、ワンストップサービスが有効な誘致策として注目されています。  古賀市はこのようなニーズに応えていけるのでしょうか。 401 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 402 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) まず、企業誘致についてでございます。工場の立地などで検討している事業所様のほうからですね、私どものほうに御相談があった場合、さまざまな相談の総合的な窓口としては商工政策課が担当しているというふうに考えているところであります。庁内での情報共有を行いながら対応を行っております。開発や農地転用などの各種手続につきましては個別に行っていただいておりますが、スムーズにいくようできる限りサポートを行っていきたいと考えているところでございます。 403 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 404 ◯議員(12番 井之上 豊君) 書画カメラをお願いします。  帝国データバンクの調査によりますと、立地先決定の重要要因というのがありましてですね、1位が地価、要するに金額ですね、土地が幾らとか。2位が用地面積の確保が容易。大きな工場をつくりたいと。その土地があるのかないのか。それとかほかに、いや、それは広過ぎるよと、もうちょっと小さい区画でいいですよとか、そういうことの確保が容易にできると。それから、3つ目にですね、先ほど市長が言われた交通の利便性です。これは古賀市であるなら本当に陸路ですね、以下市場への近接性、それから労働力の確保と続き、6位が助成金協力体制ですね。それから、さらに最も重視した自治体の誘致策では、やはり1位が今言いましたように交通インフラの整備、助成金の交付、次に固定資産税や事業所税の減額というお金の問題が多く上げられております。  市長は、このような調査結果をどう見ますか。 405 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 406 ◯市長(田辺 一城君) もう一度書画カメラをお願いします。  この帝国データバンクのまとめていただいている要因、非常に参考になりますよね。特に、順番はこうなのかもしれませんけれども、こうした要因のですね、を幾つぐらい本市がカバーできているかというその多さも大事なんじゃないかなと思います。さっきは交通利便性の話をしましたけれども、市場への近接性もありますしですね、労働力の確保、これ全国的に若年層が各地域減って人口減少社会にある中でも都市圏であるということで労働力の確保においてもやはり優位性あるんだろうと思います。  やっぱり大きい課題はですね、2位、用地面積の確保が容易であること。本市が今置かれている現状をここをしっかり打開せないかんのだと思っています。ですから、県議をやっていたときもそうですし、今もそうですけれども、さきにも県の職員などとも意見を交わしたんですが、やっぱりここに来たいというニーズは多いんですよね。多いんだけれども今、紹介しにくいと。だからこそ今在家、新原高木、またそのほかの地域についてもしっかりと開発行為を行っていくということで本市の優位性を高めていかなければならないんだろうと考えています。 407 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 408 ◯議員(12番 井之上 豊君) また改めてちょっとお伺いしますけども、今古賀市がですね、この企業誘致のために努力、行っているということは一言で言えばどういうことでしょうか。 409 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 410 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) まず、企業誘致のために行っていることでございます。これまでにもですね、古賀市に進出意向のある、可能性のある企業様を中心にですね、企業訪問等を積極的に実施してきております。また、企業誘致や企業支援の補助制度等におきましては、固定資産の免除、雇用奨励金の交付、本社立地交付金の交付等の施策を実施しているところでございます。 411 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 412 ◯議員(12番 井之上 豊君) 先日、市長は東京で開催されました福岡県企業立地セミナーに参加され、古賀市の企業立地ガイドブックをもとに、交通アクセス、既に多くの企業に立地いただいた食品工業団地、新たに土地利用転換を図り工業用地をさらに確保をしていく方針など、古賀市の企業誘致のトップセールスを展開されていたようですが、その件でもしここでお話しできることがあればお聞かせください。 413 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 414 ◯市長(田辺 一城君) 1月31日のですね、上京した福岡県企業立地セミナーの話を御紹介いただいたんだと思います。これ、県としてやって、あれ知事も一緒に行ったんですけれども、県として一まとまりになってですね、行く機会っていうのはとても大事だと思ってまして、実はこれ、ほかにも予定が入ってたんですけれども、実はそれを、申しわけなかったですけれども、外してこれは行くべきだということで判断して、実は行きました。  何がいいかというと、これ単体だけ見るとですね、知名度を高めることができるということです。古賀市だけで向こうでアプローチしてもですね、そもそも知らないよという話になってしまいがち。ところが、福岡県が開くよと言ったら、ちょっと正確に覚えてないですけれども、100人以上は当然いました。いろんな企業関係者の方が来てて、もちろん古賀市もブースを設けてですね、ガイドブックもやっぱりこう……、私もそこにいましたけれども、来る人来る人に名刺は渡すんですけど、そうやなくて企業立地のガイドブックを示しながら映像も流してたんですけれども、玄望園のですね、映像も流してて、地理的な特性とかをじかに多くの人に伝えると。壇上で話す機会というのは数分と限られていますけれども、行き交う人がそれを手にとって、古賀市というものを認知できるというスケールメリットの機会だと思って行きました。  ただ、意外と首長でこの機会を重視している方がまだそんなにいなかったなと思いますけれど、糸島市の月形さんはいらっしゃいましたし、何人か、後藤元秀さんもいらっしゃったかな、豊前のですね、いらっしゃいましたけども、やっぱりこういう機会、皆さん県議だった方多かったですよね、捉えて県のスケールメリットを生かすということで行かせていただきました。ここでいきなり何か商談がという性質ものではないんですけれども、こうした機会は大切に、むしろこれこそが首長がやらなきゃいけないことの一つだとは思ってます。 415 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 416 ◯議員(12番 井之上 豊君) 市長はそのようにですね、トップセールスをされておられるようですが、ほかに誰がどのような形でいつされているのか、差しさわりなければお話をください。 417 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 418 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) これは平成30年度の実績になるかと思います。県外、それから市内を含めて30社以上訪問活動を行っているところでございます。今年度におきましても、今年度は市内企業をまだ中心に現在の状況をお聞きしながら立地可能な土地、それから市内の開発を検討している地域などの御説明等々を行っているところでございます。誰がということに関しましては、商工政策課、課長それから係長、それと担当でみんなで担当しながらやっているところでございます。 419 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 420 ◯議員(12番 井之上 豊君) それでは、最後にですね、企業誘致に対する意気込みをですね、市長のほうからお話しいただきたいと思います。 421 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 422 ◯市長(田辺 一城君) トップセールスの話を先ほど一部としてですね、披瀝をさせていただきました。どうしてもトップセールスといいますと、何か首長が行って、古賀市よろしくと、何かアピールしているというイメージがあるんですが、実はそれだけじゃないということがあると思います。  実は、現在市内に立地していただいています企業様への社長を初め幹部の皆様に訪問させていただいてですね、古賀市の今後のそれこそ先ほど申し上げた今在家もそうだし新原高木もそうだし、スケジュール感もそうだしですね、こうしたことで開発を進めていきたいという私どもが考えてることをしっかり顔を合わせてフェース・ツー・フェースでお伝えするということも実はやってきています、何社もですね、やってきていますし、担当副市長も同行してやっていたりもします。ほかにも企業の皆さんの集まっている組織みたいなものもありますよね。こうしたところにも実はもう私自身が訪問してですね、今後もですね、必要な機会捉えてぜひ交流させてくださいということも市長就任後必須事項だと思って既にさせていただきました。  また、先ほど少し申し上げた点もあるんですけれども、別の視点からですね、もちろん中小大きな企業さんにも来てもらいたい、そうした開発行為にしっかり連動してもらいたいというのもあるんですけれど、もう一方でですね、業を起こす起業支援ということにも着眼を実はしています。  宮崎県の日南市が非常にいい事例となってまして、首都圏とかの若者のベンチャー等の起業のですね、人材をですね、日南市に20社ぐらい今来てるのかな、これは首長の非常にアイデアと人間関係が起点だったようですけれども、そこからそういったところに広がってる。  ですから、可能性は都市近郊である福岡市、そんな福岡市でですね、起業しなくていいって言ったら福岡市に怒られるんですけれども、別に東京に行っている福岡の若者が別に福岡県帰ってきて古賀市で起業したって全然便利だしですね、そうした可能性秘めてると思うんですね。それもいきなり大きな規模の場所がなくても彼らはやっていく。ですから、その認知度だったりアピールだったりというのが足りないだけなんじゃないかと思ってます。ですから、東京事務所においてもやらせていただいたようにですね、先ほど申し上げた県のスケールメリットでこっちが乗っかるから一緒にやれんか、何か事業やってくれみたいな話もこれもトップセールスの一環なんだろうと思っています。ですから、そうしたさまざまな機会と私自身まだ乏しいかもしれませんがアイデアを通じてですね、いろいろな業態の人たちにここに注目してもらえるように、引き続き努力を全力でしていきたいと思ってます。 423 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 424 ◯議員(12番 井之上 豊君) 以上で私の質問を終わります。 425 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、井之上豊議員の一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 426 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午後3時26分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後3時40分再開                       〔出席議員19名〕 427 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
     一般質問を続けます。  次に、田中英輔議員。                       〔田中議員 登壇〕 428 ◯議員(18番 田中 英輔君) 皆様こんにちは。きょう最後の一般質問であります。よろしくお願いいたします。社民党山海会の田中英輔でございます。  梅雨の季節を迎えております。きょうもごらんのように梅雨と思われないような天気であります。しかしながら、2017年7月の朝倉市を中心とする北部九州豪雨から間もなく2年、そして昨年7月の岡山県を初めとした西日本豪雨から1年と、豪雨による大規模な災害が続いてまいりました。この教訓から、中央防災会議はわかりやすく情報を提供するため、防災気象情報を5段階の警戒レベルであらわすことにしております。ことしも異常な気象条件が見られているようですが、気象情報がまさか自分のところにとならないように、日ごろの身の回りの点検とともに細心の防災気象情報の理解促進の取り組みも急がれていると思います。  6月から8月は平和を考える季節でもあります。74年前の6月19日は福岡大空襲があった日でございます。6月23日は沖縄での戦闘が終わり、8月6日、9日は広島、長崎に核兵器が使用され、20万人を超す市民の方が犠牲になっております。8月15日はさきの大戦が終結した日であります。こうした歴史を忘れず継承しなければなりません。高齢化、人口減少の時代を迎えておりますが、こうした状況も振り返ってみますと、戦前戦後の社会を色濃くうつしていると言えます。今回の質問はこのようなことを背景に質問させていただきます。  まず1番目としまして、加速する高齢化の課題と対応についてお伺いいたします。  1、緩やかな人口増加が見られている古賀市でありますが、その評価と課題についてお伺いいたします。  2、高齢化が進んでまいります。高齢者の健康や生活支援という面はどのように進めるお考えかお聞かせください。  2点目であります。地域社会の根幹である農業振興に向けてお伺いいたします。道の駅の検討が行われております。農林振興にどうつなぐお考えかお伺いいたします。  2点目として、農産品生産状況の評価と課題、充実の取り組みについてお考えをお聞かせください。  3、平和を願う心を育て継承を進めるためにについてお伺いします。  1、戦争関連資料の発掘、保存は喫緊の課題になっております。その取り組みについてお考えをお聞かせください。  2、継承について、取り組みをお聞かせください。  3、平和首長会議に加盟して10年を迎えております。首長会議の目標について、どのような取り組みをお考えかお聞かせください。  1点目、2点目については市長に、3点目については市長、教育長に答弁を求めます。 429 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 430 ◯市長(田辺 一城君) 田中議員の3件目の御質問の1点目、2点目については教育長から、それ以外は私からお答えをいたします。  1件目の御質問、加速する高齢化の課題を対応についてにお答えします。  1点目についてお答えします。本市の人口は2016年6月以降、微増傾向が続いており、本年4月末現在、過去最高の5万9,308人となっております。直近の状況としましては、自然動態については死亡数が出生数を上回ることで減となっておりますが、社会動態については転入者が転出者を上回ることで増となっており、結果的に人口は微増の状態が続いております。このことは全国的に人口減少が進む中にあって喜ばしいことであると考えております。  しかしながら、本市におきましても少子化・高齢化の影響は避けられず、まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく取り組みを推進しているものの、人口ビジョンにおけるめざすべき将来展望への道筋は厳しい状況であると認識しており、将来見込まれる人口減少とそれに伴う地域経済や活力の縮小を最小限にとどめる必要があります。  そのため、待機児童ゼロをめざした取り組みや教育立市こがの推進により、引き続き子育て支援の充実や学習環境の向上に努めるとともに、積極的な企業誘致による雇用の創出や就職支援、移住・定住の促進などに取り組むことにより、生産年齢人口を確保し、持続可能な人口構成の構築を図っていかなければならないと考えております。  2点目についてお答えします。高齢化が進展する中で、高齢者ができる限り住みなれた地域で人生の最期まで尊厳を持って自分らしい生活を送ることができるよう、地域包括ケアシステムの構築を推進しております。健康支援といたしましては、ヘルス・ステーションなどを活用した身近な地域での通いの場づくりを支援し、高齢者の外出促進や運動を初めとした介護予防活動が一層進むよう地域づくりに取り組むとともに、地域の担い手である健康づくり等関連サポーターの人材育成についても力を入れてまいります。  また、生活支援といたしましては、既にそれぞれの地域において、おでかけタクシー事業や分別ごみ出しのお手伝いなど、住民同士の互助により取り組まれております。そのような取り組みを大切にしつつ、高齢者を取り巻くさまざまな課題を解決するため、多様な担い手による持続可能な体制の整備に取り組んでまいります。  続いて、2件目の御質問、地域社会の根幹である農業振興に向けてにお答えします。  1点目についてお答えします。道の駅を整備するかどうかについては、これまで説明してきましたとおり、まだ決定しておりませんが、道の駅基本計画の暫定案では農産物や加工品の販売施設を想定しており、知名度の向上によりブランド力が強化され、農産物の消費拡大や6次産業化の推進につながることが期待をされます。  2点目についてお答えします。農産品生産状況の評価につきましては、本市では認定農業者の皆さんなどによる水稲──米ですね、ミカン、イチゴ、花卉──花です──を中心とした農業経営が営まれ、農業振興に御尽力いただいております。また、青年の就農者や農事組合法人が新たな担い手となり、本市の農産品生産拡大に寄与していただいているものと高く評価をしております。課題につきましては、特に販路拡大やさらなる農業者の確保、育成支援であると認識をしております。充実への取り組みにつきましては、活力ある高収益型園芸産地育成事業や農業担い手機械導入支援事業、輸出向け農産物供給拡大事業など、さまざまな事業を実施することで農産品生産数量や農業所得の向上などが期待できるものと考えております。また、技術面についても県の北筑前普及指導センターから指導を受けるなど十分な連携を図っており、引き続き取り組んでまいります。  続いて、3件目の御質問、平和を願う心を育て継承を進めるためにについてお答えいたします。  3点目についてお答えします。平和首長会議は、核兵器廃絶の市民意識を国際的な規模で喚起するとともに、人類の共存を脅かす飢餓、貧困等の諸問題、人権問題の解決及び環境保護のために努力し、もって世界の恒久平和の実現に寄与することを目的にしています。目的達成のために核兵器のない世界の実現と安全で活力のある都市の実現の2つに取り組んでいくことを掲げた平和首長会議行動計画を策定し、これに基づく取り組みを進めております。  本市では、行動計画の取り組みの一つである被爆クスノキの植樹を市内全ての小中学校で行い、恒久平和へのシンボルツリーとして大切に育てているところです。また、平和首長会議行動計画の取り組みを応援するため、古賀市の公式ホームページに平和首長会議ホームページのトップ画面のリンクを張りPRをしているところです。  先日、被爆都市である長崎市の田上市長とお話しする機会を得ました。お話をする中で、戦争体験をした方々が高齢化をしており、実体験を踏まえた戦争の惨状を伝えていくことが年々難しくなっているとお互いに感じており、共通の課題であります。そのような中でも平和のたっとさを後世に伝えていかなければならないと考えています。私は政治の究極目標は世界平和の実現であると考えています。そのためにも本市でできること粘り強く研究しながら平和行政を進めてまいりたいと考えています。 431 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。                    〔教育長 長谷川清孝君登壇〕 432 ◯教育長(長谷川清孝君) 田中議員の3件目の御質問、平和を願う心を育て継承を進めるためにの1点目と2点目についてお答えします。  1点目についてお答えします。戦争関連資料は歴史資料館等に保存しており、寄贈を受けるなど収集も行っています。また当時を知る方々からの聞き取りと保存については今後も継続して取り組んでまいります。  2点目についてお答えします。市内全小中学校において古賀市人権教育副読本「いのちのノート」を活用した福岡大空襲、広島、長崎への原爆投下にかかわる平和学習を継続しています。また、全小中学校に植樹した被爆クスノキ2世を生きた教材として平和学習を充実させていきたいと思います。さらに、被爆体験者の方や古賀市遺族会の方などによる講話を通して戦争の悲惨さと平和の大切さを学ぶと同時に、そのお話を記録して保存する取り組みを進めています。 433 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 434 ◯議員(18番 田中 英輔君) それでは、順次質問させていただきます。  まず、加速する高齢化の問題であります。総務省は、本年1月、2018年の人口移動調査報告を公表しております。これによりますと、福岡県は2,889人の転入超過、古賀市は、先ほど市長のお話もありましたが、古賀市の場合は438人の転入超過と聞いております。これは福岡市、北九州市の両政令市を除くと県内で4位となっております。評価について、もう一度お聞かせいただければと思います。 435 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 436 ◯市長(田辺 一城君) やはり人口減少社会の中にあって、転入が超過しているという現状は本当にありがたいことだと捉え、こうした状況がしっかり持続するように努力していくことが必要だと考えています。 437 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 438 ◯議員(18番 田中 英輔君) 画面を切りかえてください。  このグラフは、2000年から2019年の古賀市の人口の推移を3区分であらわしております。折れ線グラフは総人口の推移を、棒グラフは各年の左から年少人口、真ん中が生産年齢人口、右端が高齢者の人口を示しておるものです。人口は緩やかに増加しております。しかし、2019年度では既に2000年と比べて年少人口は約1,200人、生産年齢人口は約2,700人、9%近く減っております。逆に高齢者の人口は倍になっている状況です。  画面を戻してください。  人口はこのように増加しつつあるのですが、高齢化が進み現役世代や年少世代の減少が進んでおります。転入超過が6,000人余りあった福岡市も同様の状況であります。多少の人口流入があっても、こうした状況はさらに進むと思われております。こうした状況をどのように見ておられるでしょうか。 439 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 440 ◯市長(田辺 一城君) 全国的に超高齢社会になっていますので、高齢者の方々が非常に多いという現状は各地、今お示しいただいたとおり共通している課題だとは思っています。そうした中で、まちづくりにおいて必要なことは、やはりそれでもいる、一定層いる子育て世代が入ってきやすいような支援策や教育環境の充実を図ること、そして一方で絶対的に多い高齢者の皆さんがいるわけですから、介護等のしやすい環境だったりを整えていくことが非常に重要だと考えています。 441 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 442 ◯議員(18番 田中 英輔君) 高齢化のピークは団塊ジュニア世代が65歳を迎える2040年ごろだと言われております。その前に団塊の世代が75歳を迎える2025年がやってまいります。あと6年ということになります。市長は、これまで日本は人口減少という難局を迎え、超高齢化・少子化という厳しい現実に向き合い、持続可能な成熟した地域社会をつくっていくことに意識しまちづくりを進めたいと、そのように述べられております。どのような点を意識して進めていくというお考えか、簡単で結構ですから回答いただければと思います。 443 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 444 ◯市長(田辺 一城君) 簡単に答えにくい部分もあるんですけれども、今2025年問題とされているものに加えてですね、国もそうですが、やっぱり2040年というのを見据えてまちづくりをしていかなければならないと考えておりまして、庁内でもそうした視点から現況の把握とですね、これから何をやっていけばいいかということを既に検討を進めてきているところです。  そうした中で、やはりここが暮らしやすい地域であるために何が必要かと、高齢者は必ずふえていくわけですから、そうした視点でじゃあ健康で過ごせる地域であるということで、今この本市のアピールポイントの非常に強いところの一つとして元気な高齢者が県内の中で一番多いとも言われる統計も出ています。要介護認定率が12.8%で県内一番低いですね、県全体平均が19.何%からですから相当に低い数字も出ている。また、国保の保険者努力支援制度においても得点数が県内60市町村で一番ということになっておりますので、そうした優位性というものをしっかり持続していけるような政策ということが必要だと。ほかにももろもろありますが、一つ例を挙げて言うとすればそういったところだと考えています。 445 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 446 ◯議員(18番 田中 英輔君) これから生まれてくる子どもは2040年ごろには社会を支える年齢になるわけです。安心して住み続けたくなる現役世代の定住化を進める取り組み、あるいは高齢者には健康寿命を延ばしていただいて、支えられる側から支える側に回っていただく、そのような取り組み。また、このように成長や拡大を維持したまちづくりから縮小を意識しながら暮らしの質や生活のためのまちづくり、そういったものを意識していくということがこれから大事になってくると思うんですが、どのようにお考えですか。 447 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 448 ◯市長(田辺 一城君) 最初の答弁で申し上げましたように、やはり我々としては人口ビジョンにおけるですね、めざすべき将来展望への道筋がやっぱりそれでも努力していっても厳しいという現状を率直に受けとめていかなければならないと。今議員御指摘いただきましたのは、やはりどんなに努力をしても全国家的にですね、人口が減少していくわけですから、本市も特にそこだけ例外だということは楽観に過ぎなくてですね、むしろそこは厳しい状況が控えているということを見据えながら、いかに一人一人がそれで生活水準とかですね、質の豊かさを感じられる地域社会をつくっていくということが大事だという御指摘だと思いますんで、その視点は共有をさせていただいておりますし、そうした視点を持って長期的なまちづくりは必要だと考えています。 449 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 450 ◯議員(18番 田中 英輔君) ぜひそのような立場で市政運営をお願いしたいと思います。  2点目の関係です。高齢者の支援の関係についてお伺いいたします。古賀市の2019年の高齢者人口は、2000年に比べると先ほどお話ししましたように倍になっております。2025年、さらに2040年と少子高齢化と人口減少が急速に進んでまいります。  画面を切りかえてください。  この資料は2012年から2018年の古賀市の高齢者世帯の状況を示しております。折れ線グラフは総世帯数です。表の右側がその世帯数を示しております。棒グラフは各年度の内訳で、左から高齢者のいる世帯、真ん中がそのうち高齢者のみで暮らされている世帯、そして右側がひとり暮らしの高齢者世帯です。2018年度では全世帯の42%が高齢者がおられる世帯になっております。また、このうち高齢者のみの世帯は70%、高齢者がおられる世帯の3世帯に1世帯はひとり暮らしの高齢者ということになっております。  画面を戻してください。  国立社会保障人口問題研究所は、これもことし4月ですが、高齢者世帯に占めるひとり暮らしの高齢者が2040年ごろには全都道府県で30%を超えると推計しております。しかしながら、古賀市では既に今日時点でこれを超えております。高齢者のみの世帯やひとり暮らしの高齢者世帯の増加は、世帯の小規模化、あるいは非婚化、そういったものでさらに進むと見られています。同研究所の推計によりますと、福岡県は2025年には2015年に比べてさらにこうした方が20%以上ふえると推計しているところです。高齢者世帯の増加への対応がこれまで以上に必要になると思われますが、どうお考えでしょうか。 451 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 452 ◯市長(田辺 一城君) 先ほどのグラフにも示されていますとおりですね、高齢者のみの世帯もふえているということは、今後高齢者のみの世帯が単身独居高齢者世帯に移行していく数もそれだけ相当数あるということを示しておりまして、そこは非常に危機感を持たなければいけないと思っています。  ただ一方でですね、高齢者のいる世帯がまだ今のところ一番上だと。ここがポイントの一つだと思っていましてですね、高齢者は当然にふえていくけれども、高齢者のいるということは恐らく高齢者の家族がいるからそうなっているんですね。つまり介護の体制がですね、このまちに整っておくことによって、例えば子どもが帰ってきて高齢者世帯が高齢者のいる世帯になるということは、このまちの住みやすさの大きな指標になると思いますんで、そうした視点も持って地域包括ケアシステムの構築等も進めていかなければならないんだろうと思います。ただ、それはそれで楽観な部分もありますんで、独居高齢者やですね、高齢者のみ世帯が必要なサービスを受けられる体制も当然に整えていかなければならないと考えています。 453 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 454 ◯議員(18番 田中 英輔君) 高齢者の社会的孤立の防止、あるいは日常生活の支援、そういったものが今後大変大切なものになってくると思います。高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画では、各校区の地域資源、あるいは計画期間での地域の支援創設の目標が示されているところです。しかし、その中には現状と課題として人材育成、地域活動の活性化に取り組んだが、取り組みに対する意識の地域間の格差が課題で、生活支援の担い手育成、発掘、連携や地域で支え合う体制の整備が必要と書かれております。  計画の中間年にことしはなるわけですが、どのような進展状況になっているかお聞かせいただければと思います。 455 ◯議長(結城 弘明君) 介護支援課長。 456 ◯介護支援課長(星野 美香君) 本年はもう計画の中間年になっております。それぞれに目標を立て、それに向かって今現在進捗しておりますけれども、なかなか地域差につきましては格差というのが現実ございますが、格差が是正されるようにというふうに取り組んでおりますけれども、一進一退というところもございますので難しい課題だと思っております。 457 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 458 ◯議員(18番 田中 英輔君) 高齢者保健福祉計画・介護事業計画で示されている地域資源にも地域ごとに今おっしゃったような大きな違いが見られております。支え手の減少もこれから進んでまいります。市長は持続可能な成熟した地域社会をつくっていくと述べられております。もっと厚い体制の整備・充実に取りかかることが必要ではないかと思っているんですが、いかがでしょうか。 459 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 460 ◯市長(田辺 一城君) 体制の整備は当然必要だと思っています。今生活支援のお話から入っていただいていますんで生活支援で申し上げますと、やはりその担い手が地域の中で確保しにくいという状況はですね、現に例えば花鶴丘三丁目のおでかけのですね、サポート事業につきましてもですね、県議になった七、八年前にも現場に行ったときに既にされている地域の皆さんが言っていた言葉が、これはずっと続かんばいという話なんですね。担ってる人たちが当時60代で今多分70代に入ってきて、じゃあ10年後80代になる、もう担えないよと。という現実を踏まえるとですね、いかに公的なサービス、ないしは民間におけるそうしたサービス提供の体制がこれから充実していくかどうかというところが非常に重要なポイントだと。つまり生活支援は大事なんだけれども、それはみんなが高齢化したらなかなか立ち行かないよという現実に対応できるサービス供給体制が本市に限らずですが必要なんだろうと考えています。 461 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 462 ◯議員(18番 田中 英輔君) いろんな考え方をお話しいただいてありがとうございます。私は、高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の中に、主な取り組みとして介護予防サポーター事業、介護予防サポーター育成事業というものが行われています。人材発掘、人材の確保という面で注目していますが、どのような利用状況になっているかお聞かせいただければと思います。 463 ◯議長(結城 弘明君) 介護支援課長。 464 ◯介護支援課長(星野 美香君) 昨年度でございますが、介護予防サポーターとして199人の方が地域で活動していただいております。そして、地域での公民館など、いろんな団体、高齢者の方々の団体で活動される際に、運動や音楽、その他文化的な活動についてもサポートできるような体制で支援を行っておるところです。 465 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 466 ◯議員(18番 田中 英輔君) 大変大事な仕事だと思っています。今190人程度ということですが、目標では260人という数字が書いてあるんですけれども、なかなか厳しいんだなとわかりました。  この参加者にはポイントというインセンティブが設けられております。私はそういう面で大事だなと、確保や発掘で大事だなと思っているんですけれども、積極的な人材の確保、人材の発掘に有効な取り組みの一つではないかと思っているわけです。利用拡大は人材の確保、発掘、そういったものにつながってまいります。積極的な取り組みをお願いしたいところですが、どのようにお考えですか。 467 ◯議長(結城 弘明君) 介護支援課長。 468 ◯介護支援課長(星野 美香君) やはりこういった地域で支えてくださる人材というのは大変貴重な方々でございます。毎年養成講座ということでサポーターの方々を募りまして養成を行っております。数といたしましては何十人もというわけではないんですが、運動でことしは7名、音楽でも7名程度は御応募いただきまして、しっかりと地域で頑張ってくださるように、サポート、今、養成講座という形させていただいているところです。 469 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 470 ◯議員(18番 田中 英輔君) 私はぜひこのポイントをそういうふうな、先ほどの御答弁でもありましたように、なかなか難しいんだなと思うところから、現在ポイントは年度ごとに換金という形で精算されることになっております。今後、人材発掘、人材の確保という面から、例えばですね、これは私の勝手な考え方ですけど、保険料の際に使うことができる特典の付与だとか、保険料の軽減に使えるとか、単年度に限らない利用方法も検討していったらやっぱりこういう参加者の方がふえていくんじゃなかろうかと、勝手な妄想と言えば妄想かもしれませんが、そのように思っているんですが、どのようにお考えでしょうか。 471 ◯議長(結城 弘明君) 介護支援課長。 472 ◯介護支援課長(星野 美香君) 現在、サポーターの方が活動されているポイントといいますのが、私ども介護予防サポーターは年度末に現金といいますか換金化をさせていただいております。現金でお支払いすることでそれが保険料に充てられたりいろんなものに充てられるんではないかというふうに考えております。現時点では、保険料というものに直接的に充てるとか、今後の保険料にというのはなかなかちょっと難しいんではないかというふうに考えております。 473 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 474 ◯議員(18番 田中 英輔君) 確かにそれはもう決められたことですから簡単に変わるものではないと思っています。しかしながら、古賀市でも高齢者がおられる世帯は、先ほど資料で示したように4割を超えておりまして、これからどんどんそういう方がふえてまいります。高齢者が地域社会との孤立を防ぎ、安心して暮らせるように、やっぱりこういう問題も少し考えていただければと思っております。  次の農業の問題、農業振興の関係についての御質問に移ります。  農林水産業は食料や水、木材の供給源であるほか保水、あるいは国土の保全など、私たちの生活の礎となる多面的な役割を持っている重要なものだと思っています。市長は、農業は地域社会の根幹と考えている、生産性の向上、消費の拡大を図りたいと所信表明をされております。市内の農商工の活性化、地域との連携の強化などから、観光拠点可能性調査道の駅基本計画が検討されております。古賀市の農業について、どのような課題があるとお考えでしょうか。 475 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 476 ◯市長(田辺 一城君) 最大の課題は農業の担い手を先々を考えてですね、確実に確保していくことができるかどうかということへの対応だというふうに考えています。つまり新規就農者の獲得です。あわせて就農している人の所得の向上策というのが必要だと思います。それは所得を確実に得られる産品がこの地で栽培し、育成できるということです。つまり、特に高収益型の園芸産地ということに、今の強みを生かしながらそうしたことを拡大できるかどうか。所得が向上しなければやはり担い手になろうという発想になりにくくなるという課題があります。それとあわせまして、やはり効率的・効果的に農業経営をやっていくということが必要ですので、そうした視点から就農されている方が集落営農組織の設立であったり、農業法人化していくということを推進することができるかということもポイントになると思います。  それがなぜ必要かというと、やはり農業基盤整備をしていかなければならない。基盤整備の機運が高まっているところをしっかり支援していくことの必要性も認識をしていまして、本市はまだできる地域が私はあると思っていますので、そうしたところの地域の後押しをしっかりとやっていくということだと思います。  そして、何よりも重要なのは販路を確保できるかということです。売ることができなければ生産の活性化につながりませんので、その販路の拡大ということを支援していく。そのためにはつくったものをそのまま売るということも当然大事なんですけれども、加工して付加価値をつけて販売できるための後押しということも農業政策としてはとても重要なことだと考えています。 477 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 478 ◯議員(18番 田中 英輔君) 2015年の農業センサスを見ますと、古賀市の農家数は448戸、農業就業人口は520人となっております。これは1965年と比べますと、農家数は約6割、就業者数は8割減少しております。農林水産業でも担い手は確かにおっしゃるように重要な課題です。2025年問題、あるいは2040年問題と高齢化、人口減少の波がやってまいります。
     画面を切りかえてください。  お示ししている資料は3番目でありますが2015年の農業センサスから調べた資料です。近隣の自治体の農業就業者の状況を示しております。棒グラフがそのまちの全体の数です。農業就業者数でグラフの上の部分は65歳以上の方、また下の網かけ部分は65歳未満の就業者数です。古賀市の農業就業者は520人、全体の全人口の0.9%であります。宗像市の1.6%、うきは市の4%と比べますと2分の1、あるいは4分の1という状況です。就業者数は他のまちに比べても少ないということがこの表で見ておわかりになるかと思います。また、どのまちもそうでありますが、高齢化が進んでいます。古賀市の場合、就業者の7割以上が65歳となっております。  画面を閉じてください。  古賀市の農業就業者のうち65歳未満の方ですね、未満の方は146人です。高齢化が進んでいることがおわかりになると思います。また、古賀市の営農農業経営体は2015年で319となっております。このうち家族経営の経営体の農家は311となっております。道の駅の検討の中では、生産者の高齢化、農家の減少が近年の売り上げの減少の原因とも考えられると供給者・担い手について書かれているところです。道の駅の計画の中にはこうした現況を踏まえた検討はどのようにされているでしょうか。 479 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 480 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) まず道の駅暫定案におきましては、前面の通行の量から利用者数、そして売り上げ等を算定しております。その中で、農産物の売り上げについては現時点では4.5億円という数字を出しているところでございます。道の駅を整備するかは決まっておりませんが、整備するということになりましたらコスモス利用組合等々生産者の方と協議をしていくことになるかと認識しております。 481 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 482 ◯議員(18番 田中 英輔君) 農家の高齢化、あるいは縮小というものが見られている中で道の駅の計画を見ますと、年間の売り上げを10億6,000万円として20年間の収支計画が出されています。このうち農産物だけで見ますと直営で4億5,000万円、売り上げの4割になっております。農産物販売は計画の中では大変大きな位置を占めております。農家の高齢化、縮小、そういったものは当然考えられなければならないと思うんです。そういう面では、この計画の中にちゃんと反映されているんでしょうか。 483 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 484 ◯商工政策課長(嶋田 東子君) 御指摘のとおりコスモス館の売り上げというのは減少傾向にはございます。より農業を振興し農産物の消費拡大を図るためにはブランド力の向上、それから稼ぐ力の向上は必要となっていると認識をしております。現時点の暫定案の中におきましては、それらの一定の効果は見込めるものと考えているところです。 485 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 486 ◯議員(18番 田中 英輔君) もう一点、計画の暫定版を見て気になるところがあります。これは前回の、前の質問の中でも出てまいったことに関連するわけですが、管理運営についてコスモス利用組合の体制や人員の活用を図ることを重視すると書かれておりますが、一方では全国企業の公募を基本に検討するとされております。これまでコスモス広場は農家を中心に農産物の直売、そして地域密着やお客様還元という形で運営されて、農家の、農業の6次産業化ということも目標にされてきたと思っております。当事者が元気になる農業振興ということにつながるのだろうかとちょっと気になっておりますが、いかがでしょうか。 487 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 488 ◯市長(田辺 一城君) 御指摘のとおり、計画暫定案におきまして全国公募というものに対しての二重丸がついているというのは現実としてあります。議員が御懸念されてるのはですね、本市の生産者の皆さん、まず農業で見るとですね、生産者の皆さんが意欲を減退しないかということだと思いますんで、そうした意欲をむしろ喚起できるように運営していかなければならないと考えています。もちろん指定管理の運営主体は今この時点で確定しているわけではありませんけれども、どのような運営主体になるとしてもですね、そうした地元の農業者を中心として地元の皆さんがやる気を持ってですね、かかわっていけるような仕組みづくり、これは公としてやっていかなければならないと考えています。 489 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 490 ◯議員(18番 田中 英輔君) 先ほどの質問の関係ですけども、農家は農産品の製造、あるいは供給部門ということに特化されてしまうということはないんでしょうかという点が一つ。それから出荷量や価格など管理運営部門に左右されるのではないかという危惧があります。計画が先行し、市内の農業の実態が反映されていないというふうに感じられるところですが、農業の振興が後づけになっているのではないか、そのような危惧も持つものです。ぜひしっかりした検討をいただきたいと思います。  次に、農産品の産出の問題であります。  画面を切りかえてください。  資料4番目であります。県内の近隣自治体の農業産出額を示しております。この中には魚介類は含まれておりません。古賀市の農業産出額は2015年で13億3,000万円であります。お隣の宗像市と比べますと宗像市は43億2,000万円になっております。これと比べても3分の1ほどです。県内の道の駅がある他のまちと比べて非常に小さい農業になっていると思います。  画面を閉じてください。  このように農業産出額が比較的小さい中で、道の駅の基本計画では地産地消を通じた農業の振興が掲げられております。また、大きなウエートを占めている農産物販売計画と20年の収支計画が示されておるところですが、このような状況でも可能というふうに判断されているのでしょうか。 491 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 492 ◯市長(田辺 一城君) 今、先ほどお示しいただいたですね、農業産出額につきましては、私市長就任後大変気になりましたんで、道の駅の検討の議論の中で実は同様のデータを検討の際のやりとりのですね、材料にもしております。また当然産出額もそうですけれども、就業人口の問題についても今お示しいただいた自治体との比較等もさせていただいております。そうした中で、そうしたことも踏まえてですね、議論検討した結果、今の段階での暫定案をまとめさせていただいたということです。 493 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 494 ◯議員(18番 田中 英輔君) 大変、冒頭に申しましたように今後高齢化、あるいは農家でいえば農家の縮小というのは非常に気になるところです。そういうことからこの質問をしているわけですが、農家の高齢化、縮小は今後さらに進むと見なければなりません。地元農産物の生産供給体制の充実は欠かせない課題になっていると思います。道の駅計画では、直売所による地産地消を通じた農業の振興を掲げられて年間の販売目標は4億5,000万円となっております。計画では、現在のコスモス広場について、来客数や売り上げの減少傾向、品ぞろえの満足度の問題などが指摘して上げられております。こうした問題について検討されているのか。また、関係部門の連携は欠かせませんが、どのようになっているのかお聞かせいただければと思います。 495 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 496 ◯市長(田辺 一城君) もちろん地産地消を掲げてですね、古賀市の今のコスモスの取り組みということは非常に重要なものですし、今のコスモスの取り組みによっての農業の売り上げ等が今現実としてあると、数字として出ていると思います。当然、道の駅をもしやるとするならば、今のコスモスの運営の仕方だけではなくて、関係機関とおっしゃっていただきましたけれども、例えばJA粕屋だったりとの連携はとても重要になると思いますし、農業ではなくなってきますんでお話しするだけにしますけれども、やはり食にかかわる工業産品というのをしっかりと取り入れていくということが不可欠であると考えています。 497 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 498 ◯議員(18番 田中 英輔君) 道の駅の基本計画では2023年の開業が目標にされております。高齢化が進み、農業就業人口の減少が進んでいきます。生産体制の問題や農産品の充実、開発などの問題への対応は示されておりません。地元農業や商工業の発展と地域の活性化を掲げている計画であります。計画に沿い、現状や課題に応じた短期、中期、そうした農業振興の方針が示される必要があると思うんですが、どのようにお考えでしょうか。 499 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 500 ◯農林振興課長(牟田口政和君) 農業振興策につきましては、これまでも農業の活性化、つまり農業の生産、消費拡大、農業所得の向上などさまざまな事業展開をして農業者支援を行ってきたところでございます。本年度も議員の皆様方には御承認をしていただきましたが、本年の予算計上でも少し触れさせていただきましたが、農地の有効活用に始まり農地の保全、農業者団体の育成、そして農産物の生産、消費拡大を軸に、国・県あと地元の農区、そしてコスモス広場利用組合の名称も出ましたけども、そういった関係の方々と十分にタッグを組んでですね、本市の農業振興に努めてまいりたいというふうに考えております。 501 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 502 ◯議員(18番 田中 英輔君) 古賀市の農業を取り巻く環境は、担い手の高齢化や減少、そういった問題からいろんな問題が考えられております。農林業が地域社会の根幹として発展するよう、慎重な検討を求めておきたいと思います。  次の質問に移ります。  平和を願う心を育て継承を進めるためにについてお伺いいたします。さきの大戦から74年になりました。日本の犠牲者は一般市民を含めると310万人、アジア近隣諸国では2,000万人を超える犠牲者と多大な苦痛と損害を与えた戦争でありました。6月23日は、国内で唯一の地上戦が行われた沖縄で戦闘が終結した日に当たります。日本復帰から47年になりますが、基地のない平和な沖縄は実現されておりません。県民の再三の意思表明を無視して新基地建設も強行されております。  日本は1971年、非核三原則を決議しております。古賀市は1985年に非核恒久平和都市を宣言し、平和首長会議は加盟からちょうどことし10年目に当たります。2016年度の施政方針で、中村前市長は児童生徒の人を愛し、平和を願う心を育てると重点施策に示されて、市内全小中学校に被爆2世クスノキを植樹していただきました。これからもより一層この取り組みの充実を願ってこの質問をするわけであります。  まず、戦争関連資料の発掘と保存の関係であります。6月19日は、冒頭申し上げましたように福岡空襲の日であります。この空襲では2,000人以上の方が死亡、行方不明、負傷ということになったと聞いております。また、古賀市ではこの大戦で戦没された方は472名いらっしゃったと古賀市歴史資料館の資料の中に記されているところです。田辺市長は、市長選挙の中で人権を重んじ、平和を希求するとされて、子どもたちが高齢者の皆さんと戦争体験を聞き取り追体験をする機会を創出し、世界の恒久平和をめざす古賀市を実現したいと掲げておりました。どのように進めるお考えかお聞かせいただければと思います。 503 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 504 ◯市長(田辺 一城君) もちろん例えば既存の事業でですね、子どもたちが平和を体験する取り組みとしては、例えば隣保館で実施しておりますスタンドアローンもそうですし、8月9日にですね、長崎市に本市の子どもたちが行ってですね、そこで被爆体験を聞き取るという取り組みは既にこれは私が市長になる前から取り組まれておりまして、こうした取り組みは本当に私はたっといものと思っていますしですね、本年も実施されると認識をしています。  またこの前ですね、先ほども最初の答弁で申し上げました田上市長との話の中でもですね、実は私も子ども、次世代に対してどういった戦争体験をつないでいくかというところでいろいろ考えなきゃいけないと思っているんですといった投げかけをたしか私からして、田上市長からも、いや、私どもの協力できることというのはあると思うんでといった実はこの会話もありました。だから、こうしたことでちょっと新しいアイデアを出しながらですね、今やっている取り組みはもちろん継続、学校現場も含めてしつつ、あと10年後にですね、戦争体験者が本当に少なくなっていると思いますんで、そうした危機感を持って知恵出しをしていきたいというふうに考えています。 505 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 506 ◯議員(18番 田中 英輔君) 古賀市の75歳以上の人はざっと言って6,600人、約1割弱であります。戦後74年がたって当時の記憶があると思われる人は非常に少なくなっております。残された時間は余りありません。これまでの質問でも、古賀市で収集・保存されている戦争関連資料はわずかであるということは私は聞き及んでおります。また、学校ではこれまで行われた取り組みの保存資料があるともお聞きしております。このまちや住民に与えた戦争の影響は、このまちの近現代史の中でも大変大きな出来事であったと思っています。こうした歴史をしっかり調査、保存するということが継承の一歩であります。計画を立てて取り組んでいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 507 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 508 ◯教育部長(青谷  昇君) 今、学校現場におきましてもさまざまな平和に関します取り組みを行っていますので、これらの取り組みにつきましては継続をしつつ、いかに取り組みの中でのいろいろ戦争体験等につきましては、記録をして保存するということもあわせて、学校のほうでも例えば映像に残すとかそういう取り組みを行ってます。そういった取り組みもしながら、また一方では市民の方にもいろんな戦争戦没者の遺品、また資料等につきましても、できましたら寄贈とかもいただいておりますので、これにつきましても継続をして取り組んでいきたいというふうに思ってます。  とにかく戦争の記憶を風化させないように、やっぱり次世代に語り継いでいくということが重要な取り組みでございますので、文化課を中心に、これは全市的に今取り組んでいく課題ではないだろうかと思っていますので、引き続き取り組んでまいりたいと思ってます。 509 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 510 ◯市長(田辺 一城君) 議員がおっしゃってる計画というものがどのようなイメージかがちょっと見えにくいんですけれども、少なくともですね、急速に風化が進んでいるこの現実に直面しているわけですから、どういった論点があって論点を整理してですね、論じるわけじゃないんですけれども、課題点を整理してですね、これに対してこういう取り組みが喫緊で必要であるとか、そうした整理が必要なんだろうというイメージは持っていますんで、そこは一旦引き取らせてください。 511 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 512 ◯議員(18番 田中 英輔君) 今、歴史資料の問題についてお話がありました。歴史資料館の条例施行規則を見ますと、歴史、民俗に関する資料の収集、整備保管及び専門的調査研究に関することと事業が示されております。継承には資料の保存、あるいは整理、そういったものがとても貴重だと思います。このような事業の所管というものはどこになるんですか、先ほど文化課というお話も出てきたんですが、どこになるんでしょうか。 513 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 514 ◯教育部長(青谷  昇君) 直接の所管課は文化課の中の歴史資料館が中心となって行っております。 515 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 516 ◯議員(18番 田中 英輔君) 先ほど市長の話もあったんですが、これまで総務部、保健福祉部、教育部とこのような問題についてはさまざまなところでやっておられました。少なくともどんな資料がどこに保管されているか、そういったものは調査し、活用のためにも所管を定めて整理していくということがまず必要だと思うんですが、いかがでしょうか。 517 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 518 ◯総務部長(吉村 博文君) 戦争関係資料の一元管理ということでございます。現時点ではですね、一元管理につきましては考えてございませんが、必要に応じまして連携して取り組んでまいりたいと考えてございます。 519 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 520 ◯議員(18番 田中 英輔君) ぜひですね、どこに何かあるか、どういうものがあるか、活用するにもそれぞれで判断するしかないわけですから、ぜひ整理していただきたいと思います。  継承の問題についてお伺いいたします。2015年6月、市役所玄関前に最初の被爆2世クスノキが植樹されました。その後、市内全小中学への植樹が進められておりますが、その後の活用はどのようになっているかお聞かせいただければと思います。 521 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 522 ◯教育長(長谷川清孝君) 市内11小中学校のほうに植樹いたしました被爆クスノキにつきましては、毎年行います平和学習、今週特に福岡大空襲がありますので全小中学校で19日を中心に行いますけども、そういうふうなときの題材に、また7月になれば8・6、8・9の学習をしますのでその中で活用します。  そして、昨年度から取り組んでおりますのは、8月9日に被爆クスノキの写真をアップして学校ぐるみでこういうふうに育てていますよということをアピールするという取り組みもしております。ある中学校におきましては、8月9日の長崎原爆投下された時刻に登校していた児童全てですね、部活動でありますけども、その場に立ちどまって黙祷をささげると、そういうふうなことも行われております。 523 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 524 ◯議員(18番 田中 英輔君) 児童生徒の人を愛し、平和を願う心を育てるという事業として被爆クスノキを生かし、古賀市が非核恒久平和都市宣言を行った8月の広島、長崎の原爆投下の日、あるいは8月15日などに歴史資料館や図書館と連携した収集保存資料の活用、そういったものとあわせて作文、あるいは絵画、そういったものの募集、発表などそういったものを考えるお考えはないでしょうか。 525 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 526 ◯教育部長(青谷  昇君) 今後は、節目の年も中心にそういった取り組みは実施できるように検討はしてまいりたいというふうには思っております。 527 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 528 ◯議員(18番 田中 英輔君) ぜひ具体化していただければと思います。参考にですが、福岡県は収集した資料の展示に合わせて児童生徒から募集した絵、感想文、そういったものを展示しております。また、飯塚市では継承と市民の平和意識の高揚に非核平和ポスター展の展示とあわせてこのような作品を募集したり展示する取り組みが行われております。ぜひ古賀市も被爆2世のクスノキを生かし、このような活動を例にして参考にして取り組んでいただければと思います。児童生徒の人を愛し、平和を願う心を育てる取り組みが被爆クスノキの成長のようにしっかり大きくなっていくように願っております。  次に、平和首長会議の加盟市としての取り組みについてお伺いいたします。2017年核兵器禁止条約が採択されております。日本は核兵器の唯一の被爆国でありますがこの条約を批准しておりません。参加しなかった核保有国とその傘の下にある国々を含めて全ての国が条約を締結するように、平和首長会議は条約の締結を求める署名に取り組み、早期に条約を締結するよう世論を盛り上げようと呼びかけております。古賀市は平和首長会議のメンバーであります。先ほどインターネットのお話がありました。そのことは後でお伺いしたいと思いますが、どのようにお考えかお聞かせいただければと思います。 529 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 530 ◯市長(田辺 一城君) 我が国は唯一の被爆国であり、二度と核兵器がこの世界で使われないということをしっかりと訴えていく必要があると考えております。平和首長会議として核兵器廃絶を求める、そして条約の批准を求めるという活動は当然に唯一の被爆国としてですね、またその国の自治体、あの惨禍を体験した国家、地方自治体の首長としては当然持つものだと思って私自身も行動をしております。 531 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 532 ◯議員(18番 田中 英輔君) 核兵器のない世界を望みながら抑止力という形で核兵器を容認するということは矛盾していると思います。被爆国として核兵器の禁止を世界に訴えることが必要だと思います。平和首長会議の署名は5月1日で287万6,298件に達していると聞いております。加盟市としてぜひこの署名に取り組んでいただきたいと思いますが、いかがですか。 533 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 534 ◯総務課長(小山 貴史君) 第1答弁でもお話しさせていただきましたように、市のホームページのほうでですね、広く皆さんのほうに周知を図ってるところでございます。 535 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 536 ◯議員(18番 田中 英輔君) 周知を図っているというお話ですが、先ほどの答弁の中でもホームページのインターネット署名の接続というものを昨年私の質問でその後やっていただきました。しかし、現在でも間違いないと思いますが、ホームページの中にはこういう接続がされて、そしてここにいけば署名ができる、古賀市はそのことをやっていますよという表示は何もありません。どうですか。 537 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 538 ◯総務課長(小山 貴史君) 今現在においては、そこの平和首長会議のほうのリンク先のほうにつながるような措置でとどまっておるというところでございます。 539 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 540 ◯議員(18番 田中 英輔君) 市長にお尋ねいたします。今年、平和首長会議の加盟10年であります。今お話があったようにインターネットの接続は確かにされております。しかしながら、インターネット上では例えば古賀市ホームページ上では平和首長会議の加盟市としてこういうことをやってます、ぜひこちらをクリックしたらつながりますよと、ちゃんとそういうことを示すべきだと思うんですが、いかがですか。 541 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 542 ◯市長(田辺 一城君) 最初の答弁で申し上げましたように、平和首長会議の行動理念に当然に共感をして加盟をさせていただいております。その平和首長会議の理念の普及、広げていくという活動は当然加盟市としてやっていくべきだと考えますので、それはホームページも含めてですね、ちょっと現状も含めて整理をさせていただいて検討させていただきたいと思います。 543 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 544 ◯議員(18番 田中 英輔君) 今のお話は、市長の御回答は現在は全く……、リンクされているだけですから、何もこのことをやっているということは何の表示もされておりません。市庁舎には御存じのように古賀市が非核恒久平和都市ですよという宣言塔がありますよね、そこに。あのようにやっぱりホームページの中にもそういうことに共感して署名をやってるんだと、ここからいけばそこに接続できますというちゃんとした説明をつけられるというふうに理解してよろしいんですか。 545 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 546 ◯市長(田辺 一城君) 平和首長会議の加盟市としてその理念を広げられるような仕掛けをホームページも含めて検討させていただきたいということです。 547 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 548 ◯議員(18番 田中 英輔君) ぜひよろしくお願いいたします。  戦争終結から73年、戦争がもたらした多くの犠牲や苦痛、損害を忘れることはできません。平和であってこそ私たちは安心して暮らしや社会生活を営むことができます。古賀市は平和首長会議に加盟してことし10年を迎えました。核兵器禁止条約が2017年7月、122カ国の賛成で採択されております。平和首長会議はこの条約の早期締結を求める署名を呼びかけております。ただいまの御回答の中で、その方向に向けて取り組むというようなお話と私は理解いたしました。ぜひそのように取り組んでいただきたいと思います。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 549 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、田中英輔議員の一般質問を終結いたします。  これにて本日の一般質問を終結いたします。            ────────────・────・──────────── 550 ◯議長(結城 弘明君) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                       午後4時41分散会            ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...