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2019-01-25 平成30年第4回定例会(第5日) 名簿
2019-01-25 平成30年第4回定例会(第5日) 本文

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  1. 古賀市議会 2019-01-25
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    取得元: 古賀市議会公式サイト
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    2019年01月25日:平成30年第4回定例会(第5日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                       午前9時30分開議                       〔出席議員17名〕 ◯議長(結城 弘明君) おはようございます。これより本会議を再開いたします。            ────────────・────・────────────   日程第1.諸報告 2 ◯議長(結城 弘明君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。  以上で、諸報告を終わります。            ────────────・────・────────────   日程第2.一般質問 3 ◯議長(結城 弘明君) 日程第2、一般質問を行います。  順次、質問を許します。  平木尚子議員。                      〔平木議員 登壇〕 4 ◯議員(4番 平木 尚子君) 皆様、おはようございます。公明党の平木尚子です。  このたびの市長選におきまして、多くの市民の方々からの支持を受け市長に就任されましたこと、まずは田辺市長にお祝い申し上げます。田辺市長におかれましては、初日の所信表明を初め、先日からの一般質問において、今後の市政運営についてさまざまお考えをお示しいただいておりますが、私自身もしっかりと市長にお考えをお伺いし、より住みよい古賀市をめざしてまいりたいと思います。  それでは通告に従い、一般質問をさせていただきます。  市長は所信表明の中で、「オール古賀」を掲げられました。対話と交流を起点として、市議会、広く市民の皆様からの知恵をいただき、ともにまちづくりを進めていくとありました。とはいえ、市長が古賀市のかじを取っていかれることは間違いありません。それを踏まえ、今後の具体的な取り組みについて考えられていることをお伺いいたします。  1、市長の所信表明の中に、「西鉄宮地岳線跡地活用方法について検討する」とありますが、これまでの計画とどのように変わるのですか。  2、「子育て支援の充実と教育環境の整備、福祉の充実に取り組む」とありますが、具体的な取り組みについてのお考えをお聞かせください。
     3、環境政策についての具体的なお考えをお聞かせください。  4、「政策づくり予算編成過程に、市民の皆様がかかわれる仕組みを検討」とありますが、どのようなことを念頭に置かれているのでしょうか。  以上4点について、市長に答弁を求めます。 5 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 6 ◯市長(田辺 一城君) 平木議員の御質問、今後4年間の市政の具体策はについて、お答えを申し上げます。  1点目についてお答えをいたします。西鉄宮地岳線跡地活用については、市民の皆様の中にさまざまな御意見がある中で、本市としてしっかり受けとめ、合意形成を図っていくことが重要であると考えます。本市がこれまで実施してきた意見交換会の内容についてはしっかり引き継ぎながら、今後さらに意見交換会を実施し、合意形成を図っていきたいと考えております。  2点目についてお答えします。子育て支援の充実については、チルドレンファーストを推し進めるため、待機児童対策では施設整備等による保育定員の拡大や保育補助者雇強化事業を継続実施するとともに、来年度は、新たに保育園・幼稚園等合同就職説明会を開催し、保育士確保に努めてまいります。  教育環境の整備につきましては、少人数学級対応講師等、本市が県内外に誇る多様な人的配置や、全小中学校原則35人以下学級の実施を堅持し、よりきめ細かな指導の推進に取り組んでまいります。また、通学合宿など、地域が一体となって子どもの生きる力を延ばす取り組みを支援いたします。  福祉の充実につきましては、障がい者福祉に関し、第3期古賀市障害者基本計画の理念に基づき、障がいのある方が安心して地域で生活が送れるよう、切れ目のない支援体制を築いてまいります。また、子どもの貧困に関し、その対策を総合的に推進する計画として、古賀市子どもの未来応援プランを策定し、教育支援生活支援、保護者に対する就労支援経済的支援を4つの柱として、貧困の連鎖を断ち切るための取り組みを推進してまいります。さらに、高齢者福祉に関し、地域包括ケアシステムの構築に向けまして、生活支援体制整備事業に着実に取り組んでまいります。  3点目についてお答えします。環境政策につきましては、第2次古賀市環境基本計画が平成31年度から後期期間になることから、現在、後期実施計画の策定作業を行っているところです。自然環境の分野では、古賀市の豊かな自然と生態系を未来に引き継ぐための生物多様性古賀戦略を今年度中に策定いたしますので、生物多様性保全取り組みを市民の皆様や事業所の皆様、市民活動団体の皆様などの多様な主体との連携・共働により推進をしてまいります。資源循環の分野では、今後とも継続して3Rの徹底を呼びかけるとともに、わかりやすい分別方法の啓発に努めてまいります。このほかにも環境政策に関することは、生活環境地球環境など幅広く、生活に密着した分野であり、持続可能な社会を実現するためにも重要であると認識をしております。今後とも環境基本計画に基づき、体系的な取り組みを進めてまいります。  4点目についてお答えを申し上げます。私の市政運営基本理念は、みんなで力を合わせ、まちづくりを進めていくことです。政策づくり予算編成過程に市民の皆様がかかわれる仕組みにつきましては、私がこれまで続けてきた対話集会の手法を応用し、課題ごとのタウンミーティングや、各自治会の集会所の公民館での意見交換会を開催するなど、市民の皆様お一人お一人が市政運営の当事者としてさまざまな課題を共有できる機会を設けることが必要であると考えております。また、若い世代の意見も聞き取り、次世代の感性を新たな政策のつなげていきたいと考えております。 7 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 8 ◯議員(4番 平木 尚子君) それでは、順次質問させていただきます。  先日の補正予算審査の中で、西鉄宮地岳線跡地土地購入の件があり、その経緯について御説明いただきました。また、現在、南北に長いこの土地利用については、南側から順次地元との協議が進められています。宮地岳線跡地利用については、平成28年に花見地区でも説明会がありました。そのとき、それに伴い、国道495号線から宮地岳線跡地につながる道路の整備もあるので、花見地区跡地利用の整備は10年後になるというものでした。花見小学校区では、小学校前の通学路は車の往来が多く、特に通学時間帯は危険な道路でもあります。跡地に関しては、花見地区の中でも車道、遊歩道などの御意見があることは承知しております。  確認ですが、花見地区に関しても、今後、説明会ではなく、改めて協議をする場を持っていただけるのでしょうか。 9 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 10 ◯市長(田辺 一城君) 今、議員御指摘いただきました花見小学校前の現状、また、国道495号に向かう花見そろばんと西尾トラックさんの間の道路などの問題につきましては、私自身も実感を持って理解をしております。また、見守りの皆様が非常に御尽力いただいて、児童の安全を確保していただいているという状況も理解しております。その上で、今御指摘いただいております意見を交わす場については、当然、花見地区についても行っていくという考えであります。 11 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 12 ◯議員(4番 平木 尚子君) 歩道つき車道、遊歩道、緑地帯など、どのような形になるかは地元の方々と合意形成をされ、安全・安心となる計画を立てられることを望んでおります。ただ、今回の所信表明の中で、この「西鉄宮地岳線跡地は、地元の意見を踏まえながら、安全・安心の確保、憩いの空間形成なども含めた活用方法について検討します」との文言でありました。検討しますが、それに関連した国道495号線からの道路の整備も同時に含まれ、整備がおくれるのではないか、通学路の安全が確保できるのか、また、初めから検討し直すという意味であれば、10年以上どうなっていくのかを心配しながら生活しないといけないと心配される地元の方のお話もありますことからお尋ねをしておりますが、跡地活用整備期間はいかがでしょうか。 13 ◯議長(結城 弘明君) 建設課長。 14 ◯建設課長(吉永  誠君) 跡地の整備計画につきましては、先ほど花見の説明会の中で10年先という話もありましたけれども、今現在の説明会等進捗状況を見ますと、10年から15年以上かかるのではないかというふうには思っておりますけれども、ただ、費用対効果等を考えてですね、できるだけ早くこの整備が進むようにですね、現場担当者としては頑張っていきたいというふうに考えております。 15 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 16 ◯議員(4番 平木 尚子君) 花見地区に関しては、その後、説明会は開催されておらず、南側から順に整備なので、たとえ今おっしゃたように、10年から15年くらいかかるだろうとおっしゃってありましたけれども、今決定したとしても、その先、10年後、15年後の利用価値について現在と同じ状況かどうかわかりませんので、今現在何も申し上げることはできませんが、まずは現在協議がされている地域の住民の方々の御意見を尊重しながら進めていただき、この西鉄宮地岳線跡地が有効、かつ市民及び利用者に親しまれ、安心かつ安全な活用となることを願っております。あわせて、もし可能であれば、知らないことが不安につながらないよう、沿線の地域にも協議の状況や進捗状況がわかるようにしていただくといいのではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。 17 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 18 ◯市長(田辺 一城君) 議員御存じのように、道路等の建設というのはですね、非常に時間がかかるものではあるんですけれども、さきのこの本議会でも答弁させていただいている中でもですね、しっかりと合意形成の時間は各地でとりながらも、最後は市長である私自身がどこかで決断をするということが必要だと思っています。いろんな御意見をいただくということがまず大事です。その調和点がどこかということを図っていくことも大事です。そして、決断を出すと。そのときにいろんなリスクを、私自身も当然そうですし、地元の議員の先生方も負うとは思いますけれども、それでも決めるというのが民主主義であり、政治だと思っていますので、それは意識しながら、丁寧にやりながらもスピード感を意識してやっていきたいというふうに思っております。 19 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 20 ◯議員(4番 平木 尚子君) 大変にありがとうございます。ただ、今市長がおっしゃったような状況というのが、花見地区、当初は10年ぐらいの予定でということで、今は本当に10年から15年かかるんではないか、もしくは早く、スピード感を持ってやっていきたいとおっしゃっていただきましたけれども、本当にどうなるんだろうと沿線の方は不安でいっぱいなんですね。そういう意味で、今、南側でこういう話が進んでいるとか、こういう状況である、またそれが10年か15年くらい先になりそうだとかいう、そういう進捗状況だけでもわかれば、物すごく安心されるのではないか、またこれが全然全く違うことになってしまうのではないかとか、そういう不安がありますので、その辺だけでも、例えば1年に1回でも結構ですし、進捗状況とかをお伝えいただければとても安心されるのではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。 21 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 22 ◯市長(田辺 一城君) 済みません、その点ですよね。ですから、おっしゃるとおり、ほかがどういう状況にあるのか、だからこの地域はこういうスケジュール感になりそうだとか、そうしたことはしっかり、当該地域のことだけではなくてですね、全体像を皆さんと一緒に共有するというのが大事だと思いますので、御指摘の点についてもしっかり頭に入れながら取り組んでいきたいと思います。 23 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 24 ◯議員(4番 平木 尚子君) では、期待しております。  それでは、次の質問に移ります。子育て支援の充実と教育環境の整備についてお尋ねします。  市長は、チルドレンファーストを掲げ、子どもの学びと育ちを支え、安心して育てられる環境を整えると言われています。子育て世代の就労継続を可能とするため、重要な役割を果たしているのが保育所や学童保育でもあります。待機児童を解消するために、その拡充が求められています。古賀市は、年度当初は待機児童ゼロですが、昨日、本年は95名の定員をふやしたものの、年度途中1月現在の待機児童は20名という説明がありました。その上で、来年は41名、再来年は12名の増員の予定、来年度は待機児童ゼロに向けて、現在、保育所と調整中とのこと、その御努力に関係する方々に感謝申し上げます。定員増に対して、保育士の確保について、来年度は安心してもよろしいのでしょうか。 25 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 26 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) お答えを申し上げます。きのう、るる市長のほうも御答弁申し上げましたとおり、定員の拡大、それから保育士の確保について、新たに保育所補助者の雇上事業をやりますとともに、合同説明会等々も実施してまいります。もちろん、10月からは幼保無償化が始まりますので、それによりましてさらに保育ニーズが高まるということは我々も考えておりまして、したがって、今の対策で十分かと言われるとちょっと想定がなかなかつかないところではございますけれども、我々としては、やっぱり待機児童ゼロを掲げている以上、それを目標として精いっぱい頑張ってまいる所存でございます。 27 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 28 ◯議員(4番 平木 尚子君) 本当に来年度といっても、すぐ、2カ月、3カ月後のことですので、本当に御苦労かと思いますが、よろしくお願いいたします。  また、保育の受け皿を確保するには、保育士の確保は必要不可欠です。以前、知り合いの方から、ある保育士さんからの要望が寄せられました。働き方改革などもあり、休暇はとれるようになったし、収入も微増しているが、新しい保育士が入ってこないので休みの方の分を残りのメンバーで仕事を分けないといけない。若い人が教育実習に来ても、人手不足で丁寧な対応ができなくて新規採用につながらない。ゼロから2歳児は、3人を保育士1人という比率で見るため、人手不足の園では受け入れにくいというものでした。これは、古賀市でのことではないので国のほうに声を上げていますが、全国的に同じような状況はあるのではないかと思います。この中の少しでも古賀市の中で助けになれるように、受け皿の拡大、保育士確保には力を入れていただきたいと思っております。  私事で恐縮ですが、私の娘が今年度から幼稚園に勤めております。東京の大学に行っていて、こちらの保育園か幼稚園に勤めたいと思ったときに、福岡市の保育園では合同説明会がありましたが、古賀市では幼稚園も保育園も就職のための情報がなくて困ったということがあり、そのような環境はないのか子育て支援課にお尋ねしましたが、残念ながらありませんでした。でも、その後、力を尽くしていただき、先ほど市長からも御答弁いただいたように、来年度から幼稚園・保育園の合同説明会を開催していただけることになりました。保育士、幼稚園教諭の門戸が大きく開かれることとなり、大変ありがたく思います。せっかく保育士資格幼稚園教諭の免許を取っても、一般に募集の状況がわからなければ申し込むことさえできません。ちなみに娘が就職説明会に行った東京や福岡市では、幼稚園や保育園の教育、保育の方針や先生方のアピール、給与のことなどの待遇面での説明があったようです。  そこでお尋ねしますが、この合同説明会の開催時期、回数、内容など、決まっていましたら教えていただけますでしょうか。 29 ◯議長(結城 弘明君) 子育て支援課長。 30 ◯子育て支援課長(村山 晶教君) 合同説明会につきましては、今、保育所、それと幼稚園のほうの連盟のほうとですね、協議を行っているところでございます。回数についても、まだ1回もしくは2回というところで予定はしておりますが、詳細は今後詰めていくという予定としております。 31 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 32 ◯議員(4番 平木 尚子君) 就職をしようと思う卒業予定者は、実習などで卒業年度までにはそこに行ってみますが、それ以外の幼稚園、保育園には、夏休みぐらいから真剣に探しています。特に地元を出て学校に行っている学生は、長期の夏休みなどを利用して説明会に行っているようです。福岡市の保育園就職フェアは、保育士養成校の学生や既卒者を対象に、保育内容、特色、採用情報、現職の保育士の声を直接聞けるもので、6月や8月、9月など、学生も参加しやすい時期に開催されています。また、その年は採用があるかどうか決定していなくても、幼稚園、保育園のアピールになれば、募集をかける時期を明確にしていただければ安心ではないかと思います。また、広く情報を発信することも大事だと思いますが、合同説明会の周知の方法についてはどのように今考えられていますでしょうか。 33 ◯議長(結城 弘明君) 子育て支援課長。 34 ◯子育て支援課長(村山 晶教君) 周知につきましては、古賀市のほうでも、当然、広報とか、いろいろな情報媒体を通じてやろうと思っておりますし、1月15日に、こちらは福岡県の保育士の就業マッチングサイトというのが立ち上がっております。この中で、市町村等でやられる合同説明会とかの周知案内もできるように今回からなりましたので、そういうのも含めて、いろいろな媒体を使いながら周知をしていきたいというふうには考えております。 35 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 36 ◯議員(4番 平木 尚子君) 今は情報時代です。ボタン一つで情報を収集することもできますが、実際に触れて直接かかわることは安心感につながるので、有効ではないかと思います。先日も、給与をふやしても採用に至らなかった園でのお話もありました。やはり、前の質問でもしましたように、知ること、中を知る、安心して働けるということがわかることは、お金にかえがたいものもあるのではないかと思います。希望を持って保育にかかわろうと思い学ぶ一人でも多くの学生や既卒者の説明会参加と採用につながり、保育の受け皿の確保につながることを期待しています。  また、今回、子育て支援の充実に取り組むために何ができるのか、保育園の関係者と相談したり、調べたりする中で、意外なことがわかりました。子ども・子育て支援新制度にて、国からの地域型保育給付があり、地域によってその公定価格が変わってきます。同じ保育をしても、その補助率が地域によってなぜ違いがあるのか調べたところ、実はその地域の民間賃金水準に合わせた公務員の地域手当に準じて地域区分が決定されるということでした。これは、介護報酬や診療報酬にも反映されるそうです。残念ながら古賀市は、近隣の新宮町、福津市、宗像市より少ないことがわかりました。  保育士の給与などに反映させるには、古賀市の経済をさらに活性化することが必要ということです。子育て世代の就労拡大や女性の就労も含め、あらゆる世代の方々のお力をおかりしながら、古賀市の経済を盛り上げていくことが大事です。そのことについては別の機会に議論するとして、そのための支援策の一つとして保育の受け皿の拡大は必要です。そのためにぜひ力を入れていただきたいと強く願うものです。  あわせて、働く世代の就労継続を可能とするために重要な役割を果たしている中には、学童保育もあります。学童保育に関しても、年々入所希望者はふえています。昨日の同僚議員の質問にも、教育部長よりお答えいただいておりましたが、今後5年間の入所の推計はふえる状況が続くとのことでした。学童保育でも、やはり指導員の確保は難しい状況であり、スペースの確保も難しくなってきているかと思います。その都度、スペース確保にも御努力をいただいておりますが、敷地などの問題もあり、十分にどうぞというのは難しいかと思います。それでも、その中で最善の方法を考えていただいております。  私は、今年度の第1回の定例会の一般質問でも学童保育の件を質問させていただきました。お子さんを預かっていただくには、学童保育の受け皿のほうの環境も大切です。そのときにお尋ねした施設の整備や入所状況、指導員の採用などの委託先や、指導員を交えての懇談や相談をする機会は持っていただいてますでしょうか。 37 ◯議長(結城 弘明君) 学校教育課長。 38 ◯学校教育課長(木部 里美君) 学童の入所者につきましては、ここ数年多くなることが想定されることから、早目早目に指導員の確保、そして、施設の確保も行っているところでございます。また、そのためには、特にスペースの確保をするために、現有学校施設を活用するということが前提になりますので、まずは校長のほうに話をいたしまして、しっかりと学童等の共有化が図られるように、そういった配慮もしております。また、それを踏まえまして、施設長、そして、指導員を交えた協議もしておりまして、今、準備を進めていっているところでございます。 39 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 40 ◯議員(4番 平木 尚子君) 本当に大変ありがたいと思いますが、これは年度途中にでもいろいろな問題が発生してまいりますので、そのたびそのたび、1年に1回ではなくて、例えば学期に1回だとか、前期に1回、後期に1回とか、そういう割合ででもいろいろな相談など、そういう懇談などの機会を持っていただくと大変ありがたいかなと思っておりますので、ぜひお願いいたします。  また、夏休みを過ぎると入所のお子さんの人数が減ったり、夏休みだけ預かる場はないのかなど要望はさまざまで、その中でみんなが満足というのはなかなか難しいとは思います。また、その中で保護者が安心してお子さんを預かれる場や機会などの居場所の確保を今後とも提供できるように、さまざまな取り組みを期待しております。  次に、教育環境の整備についてです。  まずは、古賀市の全小中学校の普通学級の空調設備設置の前倒しで、来年度中の設置ができるようになり、保護者の皆様とも喜び、期待しているところです。また、新入学児童・生徒の学用品費が増額されたり、再来年度入学から小中学校の就学前に学用品などの前倒し支給ができるようになるなど、新たに取り組んでいただけることがふえ、うれしく思っています。また、引き続き小学校1年生から中学校3年生まで、原則35人以下学級の体制や、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどの人的配置もしっかり取り組んでいただき、教育立市こがとしての環境は整えていただいていると思っております。  それに加え、学校施設の長寿命化計画があり、ハード面でも環境を整えていくことも大事だと思います。その計画は、来年度から順次進められるものですが、普通教室のエアコン設置が前倒しとなったことで多少時期はずれ込むようです。その中で、「学校トイレについては、児童・生徒が衛生的で快適に利用できるよう、平成30年代に全学校のトイレの便器洋式化、床乾式化を含めた全面的な改修を行います」とあります。洋式化、床乾式化に加え、現在、国のほうでは、だれでもトイレというのを進められています。だれでもトイレ、すなわち多目的トイレでもありますが、車椅子の方はもちろん、オストメイトの方対応だったり、人権にかかわることでもありますが、LGBTの方が男子トイレ、女子トイレにかかわらず気にせず入れる、合わせて普通に誰でも入れるトイレの設置を同じように進めていただければと思います。市長、お尋ねしますが、この多目的トイレの存在というか、それぞれ学校にどういう形であるかは御存じでしょうか。 41 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 42 ◯市長(田辺 一城君) まず、多目的トイレの必要性については認識をしております。その前に、まずは洋式化ですよね。これはもう当然進めていかなければならないと思っておりますし、だれでもトイレ、その存在は認識をしております。今議員御指摘のあったような、今までは意識化されていなかった、もともとおられたいろんな方々が、人権の問題ですから、使いやすくトイレを使えるという環境を整えることは重要ですし、こうしたトイレが存在していることはもちろん認識してはしております。 43 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 44 ◯議員(4番 平木 尚子君) 私も全部はわからなかったので、きのうずっといろいろ学校に教えていただきに行ってみました。知っているところもありましたけれども、学校によっては、各階に設置されてたり、体育館にも設置されているところもあれば、1カ所だけというところもありました。実は、性的マイノリティ(LGBT)の方の割合は全体の約8%、左利きの方の割合とほぼ同じくらいいらっしゃるそうです。私もその御家族から悩みを伺ったり、御本人にお会いしたりしたこともあり、その方の御苦労は想像を超えるものでした。学校で安心して教育が受けられ、安心して生活ができることをハードの面からも支援できればと思っておりますが、今後の予定など、また10年かけてということでしたけれども、なるべくそういう形は早目にしていただきたいと思いますが、その辺の進捗状況とか、今後の予定などはいかがでしょうか。 45 ◯議長(結城 弘明君) 教育総務課長。 46 ◯教育総務課長(簑原  浩君) 学校トイレの改修の件でございますけれども、議員も先ほど言われたとおり、学校施設の長寿命化計画に、今年度はどこどこ学校の体育館をするとか、校舎をするとかいう形で計画を立てさせていただいているところでございます。基本的にはそれにのっとってやっていきたいということで考えておりますけれども、諸事情によって多少ずれたりすることは考えられるところでございます。できる限りこの計画にのっとって、だれでもトイレ、多目的トイレですね、LGBTの方も使える、また、車椅子の方、体に障がいを持っている方も使える、また、けがしたときとか、そういったときも使えるトイレを整備していく、この時に合わせて整備していこうと考えているところでございます。 47 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 48 ◯議員(4番 平木 尚子君) また、最近は高校でも制服にスカートかズボンが選べるところも出てきたようで、玄界高校でもそのようにされているようです。古賀市の中学校において、制服の改善や改革についてはいかがでしょうか。 49 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 50 ◯教育部長(青谷  昇君) 議員おっしゃいますように、既に古賀市では、玄界高校が性別に関係なくスカート、またはスラックスを選べるような体制をつくっていますが、実は古賀市の中学校等におきましては、平成30年度の4月の校長会におきまして、実は新聞の掲載記事は4月にございましたので、その記事を配付しながら、教育長から校長のほうに説明をいたしまして、何とか学校でも配慮をお願いできるようにということではお願いはしているところでございますので、今後いろんな状況に応じながら、各学校、最終的には校長等の判断になると思いますけれども、対応していきたいと思っております。 51 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 52 ◯議員(4番 平木 尚子君) また、いじめや不登校などの困難を抱えるお子さんへの支援は、古賀市ではしっかりやっていただいているものと確信しておりますが、最近はいじめや自殺防止にLINEやSNSを活用した行政や民間の相談窓口が広がってきています。古賀市では、学校教育現場や青少年育成センターなどでこのような相談体制はありますでしょうか。 53 ◯議長(結城 弘明君) 青少年育成課長。 54 ◯青少年育成課長(桐原  誠君) 青少年支援センターにて子どもたちの悩み相談等を受け付ける窓口はございます。 55 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 56 ◯議員(4番 平木 尚子君) メールとか電話とかというのは、よくお伺いしておりますけれども、最近はそうやって、若い人たちがLINEとかSNSを簡単にやっぱり使いながら、すぐ思ったときに発信をしていくという方も多いと思いますので、そういうところの活用がしっかりできていれば安心だなと思っております。子どもたちは何があっても安心して学校や大人とつながっていける場、一人も置き去りにしない教育の場や環境を今後とも大切にしていただきたいと思います。  では、福祉の充実についてお尋ねします。  障がい者福祉に関しては、障害者差別解消法や第3期古賀市障害者基本計画の理念に基づき、合言葉を「出会いから 支えあい 分かちあい」とされています。去年の6月、平成29年度第2回の一般質問の中で紹介させていただいた視覚障がい者の方のエピソードを覚えていただいている方もいらっしゃるかと思います。当事者の方がいつもの帰り道を白杖を使って歩いていたところ、点字ブロックの上に車がとまっていて方向がわからなくなり、途方に暮れていたところを、福祉教育を受けた古賀北中出身の青年に声をかけてもらい、無事帰りついたとのエピソードです。古賀市の子どもたちは学校で学ぶ機会もあり、本当に障がい者の方々との交流などでやさしく声をかけていただくことが身についていて、感心しています。  私もカナリヤ、これは視覚障がい者への音訳ボランティア、またコッコの会、障がいがあっても楽しく仲間と一緒に、より生活しやすい社会をめざすというグループに所属させていただいており、いろんな方と接する機会はあります。でも、その当事者の方々とどうコミュニケーションをとればよいのか、何となくしかわかっていませんでした。それでたまたまフェイスブックで知人が学んだというユニバーサルマナーを学ぶ機会を見つけて、少しでもその方々のことを理解し、適切な行動ができるように学ばせていただきました。このユニバーサルマナーというのは、ユニバーサルデザインにも通じるように、誰でも、どういう形でも、どういう方々にでも対する接し方ということです。  古賀市の中でも子どもたちや当事者の方と接する機会が多いだけでなく、誰でも相手を知っていただき、思いやる行動ができる、もしくは理解していただく方がふえていけばと思いますが、市長はいかがお考えでしょうか。 57 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 58 ◯市長(田辺 一城君) ユニバーサルデザインの普及もそうですし、議員が今御提起いただいておりますユニバーサルマナーの普及というのは、本当にこの社会が包摂的である、そうした社会をめざすに当たって、とても大事な視点だというふうに思っています。ユニバーサルデザインもユニバーサルマナーも、当然、障がいのある方や何かの困難を抱えている方に対して、意識をしてしっかりとコミュニケーションがとれるようになるということは、障がいがない方も生きやすい、コミュニケーションがしっかりとれるようになることでもあり、障がいがない方にとっても生きやすい社会になるということになると思いますので、そうした意味で、しっかりとそれを子どもたち、次の世代に根づかせていくということはとても大切なことだと思います。 59 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 60 ◯議員(4番 平木 尚子君) 具体的には、障がいをお持ちの当事者の方だけでなく、今市長がおっしゃったように、高齢になり、なかなか思うように動きづらくなった方へも同じだと思います。あわせて、高齢者福祉に関しても、地域包括ケアシステムの構築に向け、住みなれた場所でいつまでも元気に暮らしてけるようにしていくことが大切です。障がい者も高齢者も自分でできることは自分でされます。自分でできないことは、誰でも手を差し伸べられたらと思います。  それを踏まえ、福祉施設であるサンコスモに、今度、子育て包括支援センターが開設されることをきっかけに、サンコスモ内の若干の配置がえもあるようです。そこで、来られた方が迷わないように、また、他市町村から越してこられてもすぐわかるように、もっとわかりやすい、親しみやすい表示に変えてはと思いますが、いかがでしょうか。 61 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 62 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) わかりやすいサンコスモの案内表示の件についてでございます。ただいま議員から御紹介いただきましたとおり、2月の3連休がございますけれども、その間に、4月開設の子育て世代包括支援センターの設置に向けて、サンコスモ内の各課のレイアウト、これを変更することとしてございます。それに合わせて各課の表示板、これもユニバーサルデザイン等を取り入れながら、来庁者にわかりやすいようにしてまいりたいというふうに考えております。 63 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 64 ◯議員(4番 平木 尚子君) とてもうれしく思います。また、サンコスモに入って、相談をする場所がわからないとき、相談を受けてくださるマネジャーのような方の配置はいかがでしょうか。 65 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 66 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) ただいま御質問いただきましたフロアマネジャーみたいな方の配置ということでございますけれども、今、市役所本庁舎にはそういう方を配置させていただいております。すぐにサンコスモにもということではなかなか難しいんでございますけれども、先ほど言いましたように、サンコスモ内の課の配置を移動するに際しまして、実は今、正面玄関から一番遠くにございます福祉課、これを正面玄関のほうに一番近いところに配置をすることといたしております。福祉課のほうでサンコスモ全体の施設管理をしておりまして、一番詳細に館内のことを存じ上げておりますので、そういった意味で、福祉課を一番そちらに近いところに配置することで、福祉課の職員が来庁者に対して気配りをして、そういったことでまた声かけもさせていただきますし、来庁者からのお問い合わせにもすぐにお答えできるものというふうに考えております。 67 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 68 ◯議員(4番 平木 尚子君) ありがとうございます。私たちもいずれ高齢者となります。また、いつ、どのような立場になるかわかりません。そのとき、気兼ねなく自由に行動できるよう、切れ目のない支援体制が整っている古賀市であっていただきたいと思いますが、市長もまだお若いんですが、50年後の御自分を考えて、現在、サービスに対する御意見、御見解などはいかがでしょうか。 69 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 70 ◯市長(田辺 一城君) 50年後と言わず、40年後ぐらいにはもう高齢者に当然なっていますけれども、医療・介護体制を整えていくこと、地域包括ケアシステム、今、過渡期ですけれども、これをしっかりと構築していくこと、そして、今御指摘の障がいがある方、その前段で御指摘いただいている子どもたちですね、あらゆる世代が住みよいまちにするための体制を構築していく、それは常に過渡期であろうと思います。つまり、常に前に進んでいかなければならない課題で、当然、今、本市としても課題があり、できていないこともある。だから、それを一つ一つ丁寧にですね、現場のニーズに応えられるような仕組みをつくっていくということが、そうした意識で取り組んでいくということが、とても大切なことだと思っています。  今、高齢者福祉、介護の問題もですね、私自身は、議員は50年後とおっしゃっていただきましたけれども、私の父や母はもう60代ですし、いつそのような介護等が必要になるかもちろんわかりません。ですから、介護をするほうになる世代としても意識しながらですね、そういったさまざまな体制の構築というのは進めていきたいと思っています。 71 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 72 ◯議員(4番 平木 尚子君) また、認知症対策についても、今現在、施設もできておりますし、いろいろ手を入れていただいておりますが、認知症も本当に今からふえていくと思いますので、このあたりもしっかりまた今後も力を入れていただきたいと思っております。  また、子育て支援の充実と教育環境の整備、福祉の充実に取り組みますとの項目の中に、子育てや教育、医療、介護、障がい者福祉といった分野で政策を展開することを重視してきたとあります。現在、風疹も働き盛りの男性を中心に拡大しています。それを食いとめるために、厚労省は、定期予防接種の機会がなかった現在39から69歳までの男性を対象に、2019年から21年度末までの約3年間、全国で無料でワクチン接種を実施することになりました。また、抗体検査も原則無料となります。働き盛りの男性が会社を休んで接種に行くというのはなかなかないだろうと思いますので、より多くの人に受けていただけるように医師会などの御協力を仰ぎながら、休日や大型商業施設などでの接種も推進していただければと思いますがいかがでしょうか。
    73 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 74 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 現在、具体の実施体制につきましては、国と日本医師会のほうで協議を進めているということで聞いてございます。また、我々としましても、たまたま来月初旬に粕屋の医師会長さん、それから、市内の医療機関のお医者の先生とたまたま会議がございまして、会う機会がございますので、その中で、この予防接種について、市民の方が受けやすい体制についてお願いをさせていただきたいというふうに考えているところでございます。 75 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 76 ◯議員(4番 平木 尚子君) ありがとうございます。大型商業施設など、そういうことが困難であれば、例えば具体的に検査、接種できる場所、日時などもしっかり記載し、お忙しい方にも医療の面でのサポートをしていただきたいと思います。  次に、環境政策についてお伺いします。  市長は所信表明の中で、廃棄物の減量やリサイクルを推進し、循環型社会の形成に寄与していくとされています。3R──リデュース(発生抑制)、リユース(再利用)、リサイクル(再生利用)の徹底はもちろんですが、市長は3Rを推進するのに、具体的にどう進めるおつもりでしょうか。 77 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 78 ◯市長(田辺 一城君) 具体的にはですね、この環境政策というのは、一人一人の市民の皆様がですね、今おっしゃっていただいた3Rもそうです、環境負荷がかからない持続可能な社会をつくっていくという意識を持ってもらうことが大事だと思っています。そうした意味で、古賀市としては、広報こが等の媒体も有効に活用しながらですね、これまでもそうした意識の醸成、周知、広報については取り組んできておるところです。こうしたところをですね、しっかりと継続していくということがまず大事ですし、私自身ももちろん実践しながら、いろんな現場でですね、こうした環境負荷をかけていかない持続可能な社会の構築というところは応対していきたいと思っています。 79 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 80 ◯議員(4番 平木 尚子君) 2015年の国連サミットで採択されたSDGs──持続可能な開発目標のゴール12、持続可能な消費と生産パターンを確保する、及びゴール14、海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する。市長はこのどこに注目されていますでしょうか。 81 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 82 ◯市長(田辺 一城君) なかなかどこにといってピンポイントも難しいんですけれども、SDGsそのものに大変注目をさせていただいておりまして、環境分野というのがSDGsを考えるときに非常にわかりやすい部分はあるんですけれども、ただ私自身としては、SDGsの環境部分ももちろん注視していますけれども、あわせて、この考え方はもちろん貧困の対策だったりですね、さまざまな社会課題を解決していくことで持続可能な社会を構築するという、そもそもこのSDGs全体の考え方そのものに共鳴をしておりますし、こうしたことを意識して自治体運営、経営というのもやっていくべきだと考えております。 83 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 84 ◯議員(4番 平木 尚子君) まず、この中の、「2030年までに小売り・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品の損失を減少させる」というのがあります。食品ロスを進めていくことだと思います。私も何度か質問したり、最近は少ない家族が食べられるだけ少しずつ買う、下ごしらえして冷凍するなど、自分自身も挑戦しています。古賀市では、何度も広報こがで取り上げていただいたり、ポスターを張ったり、展示したりしていただいていますが、なかなか難しいものがあります。  市長はこの食品ロスに対して、どのように取り組んだらよいと考えますか。 85 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 86 ◯市長(田辺 一城君) 食品ロスについて、私も県議会で知事とやりとりしてきた経緯もありますが、議員御指摘のようにですね、意識の醸成というのは非常に難しいものがあると思います。やはり大きなポイントはですね、今おっしゃっていただいた、家庭における発生抑制と、やはり事業系の廃棄物でも多く食品の廃棄物がありますので、このロスを進めていく。本市は、もちろん多くの食品関連企業の皆さんに立地をしていただいておりまして、この食品ロスに関心を持っていただいている企業さんは既におられます。具体的にはですね、フードバンク等の取り組みに参画していただいている企業さんもいらっしゃいますのでですね、あわせてフードバンクの取り組みの普及促進というのも、こうした食品ロス、廃棄物の削減にもつながるものと認識をしております。 87 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 88 ◯議員(4番 平木 尚子君) 実は愛知県では、「食品ロス、家庭から減らそう」とのキャンペーンを実施し、県民から家庭での取り組みのアイデアを募集し、応募者に抽せんでプリペイドカードを進呈したり、応募フォームに食品ロス削減の工夫や、それによって減った食べ残しの量などを記入して応募する、リーフレットの一部には、家庭から出るものが半数近くを占める食品ロスの知識や、食材を買い過ぎない、食べ切れる量だけ調理、注文しようなど、家庭で取り組める項目が記載されており、切り取って三角柱にしてテーブルにおけるなどの取り組みをしたそうです。県民運動の食品ロス削減や家庭の工夫を募集することで広く推奨できるとのこと。古賀市でも同じとはいきませんが、住民参加型の食品ロス対策などを考えてみてはいかがでしょうか。 89 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 90 ◯市長(田辺 一城君) おもしろい例を挙げていただいてありがとうございます。何らかのインセンティブを与えるということは非常に重要だと思います。財政のことももちろん考えなければいけませんけれども、財政負担なくともできることもあると思っています。  一つ、おもしろい取り組みが韓国でもありましてですね、ごみを出すポストみたいなのを各地域において、そこで重量をはかれるような機械のポストにしているんですね。で、重量に基づいてポイントがたまる、たしかそうした仕組みを導入していました。つまりそれは、生ごみの重量を減らすということの意識にもつながっていくということで、何かそうした意識を持ってもらえるような仕組みというのは、何か考えられないかなというのは常々思っておるところでありまして、ぜひ今後もいろんなアイデアをいただけたらありがたく思います。 91 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 92 ◯議員(4番 平木 尚子君) また、2030年までに予防、削減、リサイクル及び再利用により廃棄物の排出量を大幅に削減するとあります。古賀市には、清掃工場エコロの森があります。広域での利用ですが、我が市の中にあるので、古賀市でできる工夫はないか調査に行きました。そこで伺ったお話は、古賀市は住宅や住民が少しずつふえてはいるが、皆さんの努力でごみは減っているとのこと、市民の皆様の意識の高さと御協力に感謝申し上げます。  とはいえ、さらにごみを減らしていくにはどうしたらよいか、古賀市から出るごみは、焼却処分になるのは事業系のごみと半分ずつのようです。その中から食品ロスを削減するだけで随分減るかと思います。また、月1回地域で行っている分別収集ですが、それぞれしっかり分別していくと再利用ができます。今、プラカードにイラストを入れていただいて、ここには何を置いたらいいというのもつくっていただいていますので、順次、いろいろそのときによって変えていただけるということですので、それを見ながらまた分別をしていただきたいと思います。特にペットボトルは、きれいに洗ってつぶさずに出すと、きれいに圧縮されて利用価値が高くなり、古賀市から出るペットボトルはAランクだそうです。ただ残念なのは、プラスチックごみの分別のとき、袋に入れたまま、かごなどに入れて出すと、中が見えずに危険なものが入っているといけないので、焼却ごみになるそうです。プラスチックごみは、工場で3人の方が手作業できれいにさらに分別し、圧縮、梱包され、再利用されるそうです。  私たちがその仕組みをきちんと理解し、協力することで、ごみの減量は進むと思います。よく広報で特集を組んでいただいていますが、なかなか浸透しないのが実情です。市長、何かよい方法はないでしょうか。 93 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 94 ◯市長(田辺 一城君) 何かよい方法、しっかり考えていきたいと思いますけれども、広報というのはですね、非常に、私自身もいろんな発信していますけれども、難しさがありまして、受け取りに来ていただかなきゃいけないんですよね、情報をですね。ですから、目の前を素通りしていく情報が多くあるんですよね。ですから、関心を持ってもらうために広報するんですけど、関心を持っていないとその記事は素通りされるんですよね。この辺の問題、意識は、そもそも持っていますので、広報の仕方の工夫は当然に、今かなり頑張っていると私は思いますけれども、アイデアを出していかなければいけないし、ただそのアイデアは即座には出てきませんので、継続課題にさせていただけたらと思います。 95 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 96 ◯議員(4番 平木 尚子君) 区によっては、研修で清掃工場に見学に行かれているところもあるようです。また、以前の一般質問で分別プラスチックをリサイクルに出せるボックスをふやしてほしいとお願いしておりましたが、来年度、リーパスプラザにも設置していただけるそうです。ただし、ごみ箱ではないので、きちんと仕分けして、それを管理してくださる方のことも考えて利用したいと思います。そのあたりの啓発などの工夫をしていきたいと思っております。  また、あわせて剪定枝も来年度は廃止ではなく、新たに期間などを区切ってできるようなったと伺いました。関係の皆様に感謝申し上げます。また、これをリサイクルして使うのは私たちです。リサイクルはリサイクルしたものを活用することで完成します。例えばコンポストでの堆肥を花壇に利用するなどですが、利用するところがないところは利用先ができるようにしたり、私たちがリサイクルをした紙でつくったトイレットペーパーを使うなど、工夫が要ると思います。  最後に、予算編成過程に市民の皆様がかかわれる仕組みづくりとありますが、意見は意見として、また要望なども多いとは思いますが、健全な運営のためにしっかり判断され、運営されることを希望し、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 97 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、平木尚子議員一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 98 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午前10時23分休憩            ………………………………………………………………………………                       午前10時40分再開                       〔出席議員17名〕 99 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、高原伸二議員。                      〔高原議員 登壇〕 100 ◯議員(3番 高原 伸二君) 皆様、こんにちは。会派志成会の高原伸二でございます。  昨年を振り返りますと、7月の西日本豪雨、台風、北海道地震など、自然災害が多発した年でもありました。また、年が明けると熊本地震が発生し、大変驚きました。これら自然災害は各地で大きな被害をもたらし、この災害により多くのとうとい命も失われました。亡くなられました方々の御冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、被害に遭われました方々にお見舞いを申し上げます。  さて、本会議の初日、田辺新市長の所信表明を聞き、私なりに感じたことを一般質問で市長に伺いたいと思います。市長の所信表明は、市長がこの4年間に本市をこういうふうにしたいということが盛り込まれており、当然のことながら、その内容は多岐にわたっております。  順番をどうこう言うつもりはありませんが、まず、農商工の力を引き出すとあります。私が感じましたのは、この言葉を冒頭に言われるということは、それだけ強い思いがあるのではと感じました。特に企業誘致は私も実現したいと思っています。その思いは市長も私も一緒ではないかとも感じましたが、問題は、具体的にどう進めていくか、それが4年後どういう姿、形になっているかという点です。農業についても同じことが言えます。私は農業もやっていまして、米や野菜をつくっています。農業は本当に厳しい状況が続いております。本市においては、農業従事者の高齢化や減少、それに伴い耕作放棄地がふえる。これらは本市だけではなく全国的な課題でもあります。これらの課題を少しでも解決することが農業の振興につながっていくものと考えております。  しかし、決して簡単なことではありません。いずれも具体性が求められるものです。きょうはその部分を中心に、通告に従いまして一般質問をいたします。市長におかれましては、前向きかつ明確に答えていただくことを強く求めます。  市長の所信表明の具体性について問う。  1、県内有数の工業力を伸ばすために適正な土地利用転換、特に今在家地区、新原高木地区に重点を置いて、企業誘致をスピード感を持って進めていくと表明されました。今在家地区、新原高木地区への企業誘致の具体的取り組みについて問う。  2、本市の農業の現状が厳しい中における農業生産基盤の整備と農業担い手の育成支援の具体的取り組みについて問う。  以上、市長に答弁を求めます。 101 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 102 ◯市長(田辺 一城君) 高原議員の御質問、市長の所信表明の具体性について問うについてお答えを申し上げます。  1点目についてお答えいたします。今在家地区につきましては、昨年12月に土地区画整理準備組合が設立されております。また、新原高木地区につきましても、国や県との協議を継続しつつ、企業誘致推進本部を基軸に、庁内で横断的な情報共有をしながら、積極的に技術支援をしていくとともに、企業誘致にも尽力いたします。さらに、企業誘致活動につきましては、本市の交通利便性や産業集積などの特性をさまざまな機会に広くアピールするため、新たに作成をいたしました企業立地ガイドブックや業界紙などのメディアを活用するほか、企業訪問活動やトップセールスの展開にも積極的に努めてまいります。  2点目についてお答えします。農業生産基盤の整備につきましては、現在実施しております小野南部地区基盤整備事業を2020年度に完成できるよう、引き続き支援をしてまいります。この事業は、農業の効率化や生産性の向上が期待をできます。ぜひほかの地区でも実施をしたいと考えております。今後、地権者の方々、地域の方々への事業説明などを行いながら、実施に向けて取り組んでまいります。  農業担い手の育成支援につきましては、認定農業者や集落営農組織に対し、主として取り組んでいる農業用施設機械導入支援事業や、県単事業でもあります活力ある高収益型園芸産地育成事業などを活用し、効率的かつ安定的な農業経営を確立するための支援を行ってまいります。また、新規就農者に対しましては、現在、農業次世代人材投資事業を活用した支援に加えまして、福岡県北筑前普及指導センターや粕屋農業協同組合など関係機関と連携した相談体制を確立しており、引き続き取り組んでまいります。  これらの支援を行いながら、農業従事者のニーズに応えられるよう、新たな支援策についても実現できるよう研究、検討をしてまいります。 103 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 104 ◯議員(3番 高原 伸二君) それでは、順次再質問いたします。  まず、企業誘致についてです。  私は市議会議員として、この企業誘致に関する一般質問は、ほとんどがそのテーマであったといってもいいほど数多く行ってきました。これまでは一般質問をしても回答そのものに具体性がなかったり、企業誘致の形が見えてこないというのが率直な感想です。市長の所信表明では企業誘致に触れ、スピード感を持ってという言葉も述べられました。その言葉に期待を込めて、再質問に移りたいと思います。  まずは、市長の所信表明で、適正な土地利用の転換と企業誘致をスピード感を持って進めていくという部分についてです。このスピード感とはいろいろ想像できるのですが、私はそこに姿形とスケジュールを想像しました。市長の任期中に新原高木地区や今在家地区が造成されるなど、姿が変わっていくことが思い浮かばれます。過去の私の一般質問でスケジュールに関する質問も行いました。総合振興計画後期基本計画にも新原高木地区や今在家地区という具体的な地区名を載せて企業誘致をしていくとなっているので、期待して質問したわけですが、そのときは、何年後に完成するということは言えないという回答でした。これでは、いつまでたっても企業誘致の姿が見えてこないと思ったわけです。  本議会初日に閉会中の所管事務調査報告をしましたが、商工政策課より、開発を検討している今在家、新原高木地区は、今後、行政手続をクリアした上で造成が可能になり、行政手続に5年から7年ぐらいが必要だということでした。この5年から7年が長いか短いかは、それぞれ思いは違ってくるわけですが、所管事務調査のときは、私はそのぐらいはかかるだろうなという感覚でおりました。その後、今の新市長になったわけですが、行政手続だけで5年から7年、もっと短期間で完了していくという意味で「スピード感」という言葉を使われたのか、期待を込めて伺いたいと思います。市長が述べられたスピード感とは、どのような考えがあるのか、答弁を求めます。 105 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 106 ◯市長(田辺 一城君) 議員御指摘いただいておりますスピード感につきましてですけれども、やはり行政上の手続、国、県、協議等々ありますけれども、5年から7年という答弁がこれまであっていると思いますが、できるだけですね、行政手続も速やかに行って、それよりも早く手続が進むようにしていきたいという思いは持っております。 107 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 108 ◯議員(3番 高原 伸二君) ありがたい答弁なんですが、それよりも早く、それが具体的にじゃあどうなのかというのがですね、本来こちらが聞きたかったことで、きのう、同僚議員の質問の中にも出てきました西部技研の工場新設、宗像にですね。これは古賀の地元企業が何で宗像に工場を建てなければならなかったか。これは現実にはですね、古賀にも打診があった。しかしながら、5年、7年は待てないというところから始まって、宗像に移ったということです。であれば、新原高木、今在家、これを早くしておけば、そんなことはなかったんじゃないかというのが本音です。  質問に戻ります。企業誘致を進めていく上で重要なことは、土地の確保、組織の強化、企業を呼び込むなど、数多くあると私は考えます。その中で、土地の確保について伺います。きのうの同僚議員の質問にもありましたが、企業誘致を進めていく新原高木地区や今在家地区は、市街化調整区域、農業振興地域内にある農地です。市長も御存じのとおり、これらの区域にある、しかも農地を転用するためにはいろんな法律に基づいた許認可が必要になるわけです。それがなかなか許認可を得ることが困難です。私も過去に農業委員をしていましたので、大変難しいことは重々承知しております。きのうの同僚議員の質問でコールセンターや化粧品会社の立地について、市は、立地は可能ではというふうな答弁でした。要件をクリアすれば立地は可能だという意味で捉えました。しかし、この要件に大きなハードルがあり、進出したいと考えている企業がいたとしても、なかなか進出できないのが現実ではないでしょうか。  では、どうしたらよいかということですが、企業は既に造成されている土地があれば進出しやすいと考えます。西部技研がそうです。であれば、市が企業誘致をして……失礼しました。先ほどから何度も何度も会社名が出ております。できればカットして訂正させてもらえればと思います。急に思い出したものですから、どこまで読んでいたかわからなくなりました。土地があれば進出しやすいと考えます。であれば、市が企業誘致をして、安定税収や雇用の拡大、定住化を図るために思い切って土地を購入して造成をして、企業が進出しやすいように先行投資をするなど、市長の政治力を発揮するという考えもあると思うんです。実際、玄望園は造成が進んでおり、この間、玄望園開発を後押しする市の支援も積極的に行うことで企業の進出も目前に迫ってきていると私は認識しています。このまま企業が立地することになれば、宅地課税されることになります。実際にどのような企業が立地するかわからない状況では、現在の固定資産税と比較することは困難であることは理解していますが、確実に税収増が期待できるものと理解しております。同時に、働く場が確保されることになるので、雇用拡大も期待できることになります。まさにこれが企業誘致の効果があらわれており、市にとってよいことだと思います。  新原高木地区や今在家地区への企業誘致を成功させるための市の先行投資には、確かに大きな決断が必要です。必要になりますけれども、確実にスピード感は増すと考えますが、いかがでしょうか。市長の答弁を求めます。 109 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 110 ◯市長(田辺 一城君) 今、高原議員おっしゃっていただいているところで、非常に大きな課題、非常に大きなハードルが本件にはあるということは認識の共有を強くしております。そうした中でも、あえてスピード感というふうに申し上げているところです。それは、政治家としての決意でもあるとまずは受けとめていただきたいと思います。その上で、具体的にという御質問をいただいておりますので、1点ですね、今在家地区と新原高木地区につきましては、改定作業をします都市計画マスタープラン、改定作業は2019年度行ってまいりますけれども、この都市計画マスタープランの中に両地区は入れていきたい、そう考えております。その上で、具体的な、先ほど来おっしゃっていただいている国や県との協議等も含めたことをスピード感を持ってやっていくということで、今申し上げました都市計画マスタープランのほうに盛り込んでいくというところで、まずは具体的な取り組みの一歩目と受けとめていただきたいと思います。 111 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 112 ◯議員(3番 高原 伸二君) 言われるスピード感自体が何を指しているのかというところを実際に聞きたいところなんですが。今、本市は、福岡食品加工団地を初めとする5つの工業団地に加え、古賀物流団地の完成、そして、玄望園地区土地区画整理事業と続いており、次は新原高木地区、今在家地区に企業誘致を行うために、後期基本計画にその地区名を載せて進めております。先ほど、土地の確保について質問しましたが、土地が確保されない限り企業を呼び込むことができない、先ほどから出ております宗像に移りました工場がそうなんだと思いますけれども、つまり、土地の確保と企業誘致、これらは一体となっておかなければなりません。  本市は、交通の要衝と言われており、多くの企業が立地しております。商工政策課に確認しますと、本市の工業製品出荷額は2,186億円で県内第9位、そのうち、食品製造出荷額は1,144億円で県内第2位であるということです。市内に立地している企業の努力により、この高い数字は保たれています。同時に、本市の企業に対する支援措置も充実していると思います。企業立地条例による固定資産税の減免措置や本社移転に係る支援、雇用奨励金交付に加え、無料職業紹介所による市民の雇用拡大支援などが備わっています。昨年は企業立地ガイドブックも完成しており、企業を呼び込むために企業訪問も行っております。  しかし、これら支援措置や取り組みは、他の自治体でも同様にされています。きのうの市長の答弁、企業誘致をやるのだという強い意志や、国、県、市町村との連携、それは理解できます。しかし、企業誘致はまさに自治体間競争なんです。これに勝つためには、企業が来るまで待っている状態ではなく、もう一歩踏み込む必要があります。そのもう一歩踏み込むために市長としてやるべきことは何だと考えておられますでしょうか。答弁を求めます。 113 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 114 ◯市長(田辺 一城君) やるべきことはたくさんあると思っておりますけれども、国や県とのつながり、この中でしっかりと政治的にも働きかけをしていくことも重要だと思っています。また、行政的にはですね、首長として、ただ近々でも、実は福岡県に対する企業立地を促進するためのセミナーが東京で開かれます。私、ほかの予定もいろいろ入っていたんですけれども、全部飛ばして、今度そこに行きます。そこで私の口から、しっかりと市長としてですね、東京の企業の皆様にもこの企業立地ガイドブック、こうしたものを活用しながら、私の言葉でしっかりと企業に来ていただきたい、本市に来ていただきたいということを強く訴えていくつもりです。こうした機会はできるだけ多く創出していきたいと思っています。 115 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 116 ◯議員(3番 高原 伸二君) 大変すばらしいことだと思います。ですからこそ、余計に、そのときに、この土地でしたらすぐに来れますよというものをつくるのが大事なことではないかなと思います。市長の企業誘致に対する積極的な姿勢は理解できます。  もう一つの具体策は、組織力強化だと思っております。市長の思いや行動を後押しする組織体制はもっと強化する必要があるというふうに考えております。私は、組織に関する一般質問は何度か行ってきました。本会議においても、同僚議員が一般質問しましたが、私も専門的な部署を設置する必要があると考えております。今は企業誘致推進本部の中で関係各課が連携をとって進めているということですが、連携する各課もそれぞれ業務があって多忙な中、企業誘致という業務を行っていることはかなり無理があるように思うわけです。同僚議員も同じように発言していますが、私も速やかに機構改革したほうがいいと思います。職員もそのほうが今よりも集中して市長が思い描く企業誘致に取り組んでいけるのではないかなと思います。  同時に、企業誘致という業務にはさまざまな知識や経験が必要です。過去の一般質問でも申し上げましたが、企業誘致は頻繁に実施できるものではなく、何年に一度経験できるものだと理解しております。その経験不足もスピードを緩める原因になっているのではないかなというふうに思います。外部企業誘致活動を専門とする民間企業との連携や、そういった社員の方を雇い入れるなどの提案もしてきました。  本会議一般質問初日の同僚議員の質問に対し、市長は、「市長になったばかりで」とか「時間をかけて検討」というふうに答弁されました。私は正直言いまして、この「市長になったばかりだから」というこの答弁をされたことに大変驚きました。本市の重要政策は企業誘致だけではありませんが、市民は、新市長であるあなたに期待を込めているのではないでしょうか。同僚議員と同じ質問になりますが、私は企業誘致のための組織強化、すなわち機構改革は必要だと考えますが、市長の考えをお聞かせください。答弁を求めます。 117 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 118 ◯市長(田辺 一城君) 市長になったばかりですが、今までの経験と今持っている資源をフル活用して仕事をさせていただいております。企業誘致と土地利用転換についても、今までの私の培ってきたあらゆる資源を使って、トップギアを入れさせていただいて、就任前から気合を入れてさせていただいているところです。まずはここを受けとめていただけたらありがたく思います。  その上で、機構改革の話ですけれども、機構改革を考えるに当たりましては、組織全体のことも考えながらやらなければいけないということは高原議員も御承知いただいているところだと思います。人的配置等がかかわってきますので、さまざまな課題を本市、当然、なぜ私が所信表明で、もしくは選挙前からですけれども、政策リーフレットで農商工及び産業政策をその位置に置いていたかというところはありますけれども、もちろん本市にはさまざまな課題がありますので、そうしたことも踏まえて、機構改革というのはかなり市としても重要な案件になります。ですから、そうした意味において、しっかり全体像を踏まえて考える時間をいただきたいとして申し上げています。  そして、企業誘致推進本部が現に今ありますので、まずは今ある資源としてこれを全力で、この企業誘致推進本部でまずは全力を持ってやっていきますが、御提案の部分については、確かにそう思われる部分があるというのも事実ですので、検討させていただきたいと思います。 119 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 120 ◯議員(3番 高原 伸二君) 検討していただけるということで、ありがたいことです。市長御自身が言われましたように、なったばっかりで、とりあえず周りのことを把握して、それから決めるということになるということは重々承知です。先ほどから何度も言っておりますけれども、私、この一般質問、何度も何度もやってきております。市長は初めてかもしれませんけれども、執行部の皆さんはまた同じことを言っているというふうに思われているかもしれませんけれども、前市長と、新市長である若さあふれる田辺市長と、考えがどう違ってきているんだろうかというところをですね、一番聞きたくて、同じ質問をさせてもらっているわけです。そこのところをお含みください。  今回の定例議会では、企業誘致に関する質問は、私を含め3名の議員が行ったわけです。同僚議員からも企業誘致の方向性や目標などの質問があっておりました。ぜひ市長の考えを聞かせていただきたいことがあります。4年後の企業誘致の姿形についてです。特に重点を置いている新原高木地区、今在家地区が4年後どういう姿になっているのか、いかがでしょうか。答弁求めます。 121 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 122 ◯市長(田辺 一城君) 技術的にはですね、先ほど申し上げましたさまざまな課題がありますけれども、4年でですね、造成に持っていけたら、これは相当なスピード感だというふうに認識をしています。現実的にあらゆることが、皆様の御協力もいただきながらですね、あらゆることがうまくいって、事が進んで、4年後に造成が始まっていたら、それは相当なる速さだというふうな認識を持っています。ですから、その認識のもとに何とか全力を尽くしてやっていきたいと考えているところです。 123 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 124 ◯議員(3番 高原 伸二君) そのとおりですね。4年の間にそこまでできるのであれば、市長、2期、3期ゆっくりできるんじゃないでしょうかね。次に農業について再質問いたします。済みません、先ほどの話ですけれども、ただし、そこまでは難しいのは重々わかりますけれども、そこまでの意気込みだけは伝えていただきたいというところはあります。  次に、農業について再質問いたします。  まず、市長に本市の農業をどう捉えているのかをお尋ねしたいと思います。所信表明で述べられたとおり、本市は都市近郊に位置し、生産地であり、消費地でもある。そのとおりです。しかし、生産地である本市、特に農業においては非常に厳しい状況であることを認識していただく必要があります。農業従事者の減少や耕作放棄地も増加しており、耕作が不可能な農地については農業委員会が非農地であると認定するなど、農地の面積も減少しています。このまま時がたつと、本市での農業すること自体が困難になってしまうのではないかと危惧しております。いかがでしょうか、本市の農業をどう捉えておられるんでしょうか。市長の答弁を求めます。 125 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 126 ◯市長(田辺 一城君) 高原議員御指摘のように、本市に限らずはもちろんなんですけれども、特に本市もですね、非常に厳しい状況に置かれているというのは、多くの農業従事者の皆様と話をさせていただく中で実感をさせていただいております。やはりデータ上もですね、高齢化が、これは全国的な傾向なんですけれども、進んでいて、いろんな見方があるんですが、やはり60代を当然に平均年齢は越えています。
     ただ一方で、そうした農業従事者の高齢化は、全体としてはそうなんですけれども、若手の農業従事者、いわゆる青年農業者がですね、本市は、もちろん絶対数としては過去よりも少なくなっているのは承知していますけれども、それでも頑張っている。気合を入れてと言うとあれですね、精神的ですけれども、本当にこれで誇りを持って農業をやっていこうと、例えば、親がやってきたことに工夫を加えてですね、複合経営をしてやっていくんだとか、そうした農家の方々がいらっしゃるのも事実で、そうしたところにはしっかりとこれから続けていけるような、ともに考えていかなければならないと、支援策含めてですね、すごくそれは感じます。そこに光明が一つあるとは思っています。ただ、御指摘のように、全体としては極めて厳しい。  で、規模感としても、農業は、私は都市近郊でこのまちに農業が息づいてきて、その価値というのの高さを申し上げてきているところでありますが、やはり自治体の規模としては、例えば糸島とか宗像の産出額等を見ると、やっぱりそこは差が出てくると。もちろん人口規模も違いますけれども。ですから、そうした意味においても、量的な厳しさはやはりあるなというふうには実感します。ただ一方で、このまちの規模のこの中で、農家の皆様がすごく頑張っていただいているというのも認識しておりますので、そうした意味で、所信表明でも一部申し上げさせていただいたようなですね、農政をしっかり展開していかなければならないというふうに思っています。 127 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 128 ◯議員(3番 高原 伸二君) そうだと思います。本市の農業が厳しさを増していく中において、農業生産基盤の整備を図るとはどういうことか、疑問に思うところです。市長は、厳しいからこそ基盤整備をして生産性を上げていくんだという考えなのかもしれませんが、そんなに甘くはないんじゃないかなというふうに思っております。基盤整備は、区画整備に加え、水路整備等総合的に行う事業で、担い手への農地利用集積を進めるなどの目的で行われるものと理解しております。  今、完成に向けて取り組んでいる小野南部地区基盤整備事業、先ほど2020年というふうに答えられていましたけれども、これをですね、農林振興課に確認しますと、この事業は、事業採択を受けた平成21年4月1日時点での事業面積48.7ヘクタール、地権者数は平成30年3月現在96名、事業を行うための組織づくりとして、平成21年11月16日に土地改良区設立許可を受けております。事業採択の平成21年4月1日以降、工事着手に向けた準備期間を経て、平成22年5月に工事が始まり、現在も完成に向けて市単独事業を実施しているところです。そう考えますと、完成までかなりの期間を要することになるのは明確です。  担当課に伺います。事業採択に向けてどのような準備が必要になるんでしょうか。答弁を求めます。 129 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 130 ◯農林振興課長(牟田口政和君) お答えを申し上げます。現在、完成に向けて支援をさせていただいております小野南部地区基盤整備事業のような基盤整備事業の実施につきましては、事業採択要件のクリアはもちろん重要なことでございますが、その前として、地権者はもとより地元の方々の同意、すなわち基盤整備事業をやっていこうというふうな意向確認が非常に重要になってくる事業でございます。加えまして、市長第1答弁をさせていただきましたとおり、地元の方々に対する事業説明、そして、検討委員会とか推進協議会といった組織をつくっていくということも重要な準備ということで認識をしているところでございます。 131 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 132 ◯議員(3番 高原 伸二君) ちなみに小野南部地区基盤整備事業では、平成21年4月1日に事業採択を受け、同年11月16日に土地改良区設立許可を受けているわけです。先ほどの担当課長の答弁では、意向確認、地元の事業説明とか推進協議などいろんな準備が必要だとのことでした。すぐにできるわけがないということは重々わかっております。こういう準備期間は、事業採択まで何年かかったのでしょうか。答弁を求めます。 133 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 134 ◯農林振興課長(牟田口政和君) お答えを申し上げます。小野南部地区基盤整備事業では、平成16年8月から地元に対する事業説明会を実施しておるところでございます。事業説明会開始からですと、事業採択まで4年半以上は要しているというところでございます。 135 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 136 ◯議員(3番 高原 伸二君) 市長の最初の答弁では、事業説明をしていくというふうなことでした。仮に、これから地域を決定づけるための合意形成を図るのであれば、余りにも時間がなさ過ぎるんじゃないかなというふうに思います。仮に、16年8月に小野南部では、どうでしょうかと意向確認していっているということですよね。私が今、「やりましょう」といって終わるのは2020年ですよね。そうなると16年かかるわけですから、多分、私じゃ無理ですよね。そういう意味で時間がないんじゃないのかなということを言ったんですけどね。もちろん、若い人によれば全然違います。  市長が考えている基盤整備事業が小野南部地区のような規模になるのかは不明ですが、これから地域の方々と接触して基盤整備をしてみませんかというふうに投げかけていくおつもりなのか、考えなのか。市長の任期中にどの程度具体的になっていくのか、ちょっとイメージが湧かないものですから、質問いたします。答弁を求めます。 137 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 138 ◯市長(田辺 一城君) 高原議員御指摘のようにですね、特に農業基盤整備は、おっしゃっていただいたように農業用水路とか農道の整備とか、そうしたことももちろんやっていくべきものをどんどん──どんどんというか、限りある中でもですね、やるべきことをやっていかなければならないと認識しています。  今議論の対象になっているのは、小野南部のような非常に大きなレベルの土地改良の話です。確かに16年かかっています。非常に時間幅、もう少し短く捉えられないかなという部分もあってですね、確かにかかっているんですけれども、で、2020年度と私申し上げました。それは事実なんですが、実は県事業としては、もう御存じのように、大きなところはですね、その数年前に大きくは完了している部分がありますので、そうした時間幅で見ると、10年ちょっとだったんだろうと思います。今、残りの部分を一生懸命やらせていただいていますけれども、そうした観点からと、やはりこの問題で一番重要だと思っていますのは、集落営農組織をつくったりですね、法人化を図ったりするときと同じでですね、やっぱり地元の農業者、土地を持たれている方々、農業者の皆様の地域における合意形成、これが非常に大事で、ここをおろそかにしてしまうと後々禍根が残りますので、その住民の皆様の合意形成に、うまくですね、行政として、機運があるならば後押ししていくと。  実際、古賀の市内を回っておりましたら、やはり基盤整備の話はすごく意識をされている農業従事者の方もいらっしゃいますので、やはりそうした方々とこの事業、土地改良の意義──意義はもうおわかりだと思いますけれども、これを実施していくに当たって、こういう困難さはあるんだけれども、こういうふうに乗り越える例もあるんだよということも含めて、しっかりお伝えしてですね、支えていくということで、まず入り口に立つということが大事だと思っています。入口に立てればですね、ここからは手続等の問題になってきますので、ただ、その入り口に立つというところをスピード感を持ってやりたいところではあるんですが、そこは丁寧にやらないといけないというジレンマもありますが、そうしたことを踏まえながらも、しっかり、思っている方が実際いらっしゃったりするのは、認識を回りながらしていますので、その機運が高まっていくようにまずは取り組んでいきたいと思っています。 139 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 140 ◯議員(3番 高原 伸二君) 基盤整備自体をね、否定するもんじゃなく、むしろ賛成しております。ただ、現実的にはそのぐらいかかるので、それこそスピード感を持って、今答えていただきましたからありがたいなとは思うんですけれども、早く早く進めていただきたいなというふうに思っております。  基盤整備の効果について質問します。  基盤整備をすることによって農地の利用集積が図られ、優良農地の確保、経営体の育成など、いろんな効果があるわけですが、本市の農業の課題の一つとして耕作放棄地の問題があります。ここで耕作放棄地対策について市長と議論するつもりはありませんが、私も農業をしながら感じるのは、農地の形が悪いということです。変則的な形になっていればトラクターを何度も何度も切り返さなければならない。そして、時間ばかりかかって作業効率が上がらない。そのような農地は自然と耕作しなくなっていって、行く行くは耕作放棄地になっていきます。これは悪循環ですよ。  本市の農地も将来的に山林化し、非農地化が進み、さらに農地が減っていくのではないかと思うと不安でしようがありません。市長が考える基盤整備とは、そういったものを含めた上でどういうものなのか、市長に答弁を求めます。 141 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 142 ◯市長(田辺 一城君) 耕作放棄地の問題はですね、本市でも深刻な部分があると本当に私も思っています。で、まずはですね、基盤整備、先ほど申し上げたようにたくさんあるんですけれども、基盤整備の、まずは規模感として大きなものとして小野南部のような取り組みをしっかり始めるということがまず重要だと思っています。というのも、10年かかろうがですね、実はこれ、あわせて人材育成も私意識していますので、なので、担い手の支援や新規就農者の確保といったところも、もう既に申し上げている部分もありますけれども、担い手も育っていただくことが並行してやっていかないとですね、土地が造成できたはいいが、誰がそこをやるんだという問題にもなりますので、それも意識はしています。  どこをどうやるかというのは個別具体の話ですけれども、やはり効率的に農業が営める土地というところをまず意識をしながら、支援を図っていくということが重要だというふうに思っています。全てということはなかなか、もちろん担い手の問題も出てきていますので、全てということにはならないと思います。そう考えると、効率化、合理化を図っていくという視点はとても農政において重要だというふうに認識していますので、今のような考え方を基本としながら取り組んでいくべきだと考えています。 143 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 144 ◯議員(3番 高原 伸二君) 耕作放棄地が増加しているのも事実でありますし、全国的にも、これは全国農業新聞なんですが、荒廃農地は1年で2,000ヘクタール増、28万ヘクタールになっているというふうに書かれておりますけれども、この古賀市でもここ四、五年、毎年毎年2町歩、2ヘクタールぐらいが荒廃農地としてどんどんどんどんふえていっております。そんな状況ですね。  基盤整備は、農業をするには効果的な事業だと思います。しかし、通告していますように、農業は厳しい状況にあるわけです。特に深刻なことは冒頭にも申し上げましたように、高齢化や農業従事者数が減少しているということです。基盤整備をすると面的にはよくなりますが、だからといって耕作者が急に増加するということがあるんだろうかというふうに思っております。つまり、誰が耕作していくのかということも現実として認識していただく必要があるわけです。  そこで、次に、担い手についての質問に移ります。  先ほどの基盤整備事業のときにも触れましたが、本市の農業の課題の一つに農業従事者の高齢化や減少があります。十分な育成、支援が必要になるということは私も同意見です。本市の農業従事者の状況を農林振興課に伺いますと、平成30年4月末現在の認定農業者数は47名で、過去3年間の推移では減少傾向にあります。農事組合法人数は2法人で、過去3年間同数です。また、新規就農者は、農業次世代人材投資事業交付金交付対象者が3名であるということでした。  市長の第1答弁では、今やっていることを引き続き行うということだったように聞こえましたけれども、新たな取り組みも研究していくと答弁されましたが、私が尋ねたいのは、市長が4年間で行う農業の担い手への育成や支援、これはどういうことなのかということをお聞きしたいと思います。 145 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 146 ◯市長(田辺 一城君) 先般もですね、新規就農を本市でされたばかりの同世代の農業者の方々と話をする機会があってですね、やはり大事なのはですね、稼げなければだめなんですよね。すごくお金持ちになりたいという意味ではなくて、生活をしっかりとしていく。ということは、やっぱり走り出しをしっかり誰かが支えていくということが農業の新規就農の視点では大事だと思っています。  既に、先ほど相談体制と申し上げましたけれども、取り組んでいる相談支援体制というのを有効に機能させると。新しいことをどんどんやるというよりもですね、今やっている相談の体制で過不足なく、生活支援も含めてですね、営農だけではなくて、農業を業としてやる、そのものだけではなくて、生活の部分も支援をしていかないと、やはり新規就農というのはなかなか難しいということを認識しております。  そういった意味で、確かに既存制度ではあるんですけれども、青年就農給付金から、今、名前は次世代人材投資事業に変わりましたけれども、やっている目的は同じでですね、こうした事業を有効に活用するということは非常に意味のあることだというふうに思っておりますので、文言上は新しいものが入っていないかもしれませんけれども、こうした現在の相談支援体制と今ある既存事業をしっかりと活用をすることを前提としながら、一人一人にしっかり個別にアプローチしていくということが僕はとても大事なことだというふうに思っております。  また、最初の設備投資等でもですね、やっぱり困っていたと、たまたま支えがあってと、そういうのは先輩農業者の方の手引きがあって今こういう現状にありますという、園芸でしたけれども、お話もお聞きしました。ですから、先輩農業者の皆様と市行政が、今もですけれども、しっかりと連携を図ってですね、こういう新しい若い人たちにコミットしていくということがすごく大事なことだと思いますので、そうした取り組み方というのをより一層力を入れていきたいという思いを持っています。 147 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 148 ◯議員(3番 高原 伸二君) 十分答えていただいたような気がします。特に新規就農者については、言われました資金面や農地の確保、農機具の保有など、さまざまな課題や不安、そんな状態で相談に来られているのが現状ではないでしょうか。国や県の制度を十分に活用してもなかなか行き届かないこともあるのではといふうに想像もできます。農業が職業として選ばれやすい環境づくりは待ったなしだと思います。農業従事者の高齢化や担い手不足、耕作放棄地の増加など、農業を取り巻く環境は課題が山積みしております。市長が考える本市の農業振興とはどんなものなのでしょうか。答弁を求めます。 149 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 150 ◯市長(田辺 一城君) 本市は、もちろん、まずはお米、しっかり多くのお米をつくっていただいています。それも強みなんですね。僕の同い年でも頑張ってつくっている人間がいます。また、強みはですね、都市近郊であるということだと思っています。昔から温州ミカン初め、かんきつ、デコポンも今はたしか県内1位のはずです。しっかり生産を果樹してきている、そして野菜です。さまざまな野菜をつくっている。そして加工です。6次産業化の取り組みも本市やってきておりますけれども、やはり加工して付加価値を高めて売る。そこが実は生産地でもあり、消費地でもある。さらにいうと、福岡都市圏に位置していて、大消費地にも直近というところが本市の農業の強みであり、これが私は将来性の高さだと思っております。  さらに言いますれば、輸出です。これもやっぱりあまおうでですね、台湾を必ず検疫を通過するあまおうを、古賀市の最初は二農家さんでした。薦野と筵内でしたけれども、こうしたあまおうの台湾輸出、これも県と市も協力させていただいて、今も継続をしておりますけれども、今、たしか新宮が一つふえたけれども、ほとんどが古賀ですね。ですから、こうした輸出というのは、今、県も力を入れていますから、さまざまな産品、あまおうで言ってもアジアだけではなくて、北米も意識して既に取り組みを始めています。ですから、そうした可能性はこの立地だからこそより強く生かしていけると思っています。  ですから、昔から培ってきた風土と文化と、それに基づく培ってきた産品というのを大切にしていただいておりますし、それをこれからも大切にしながら、そうした時代の変化に対応して、即応できるような地理的位置にありますので、今申し上げたような取り組みをしっかりと促進できるような支えというのを意識して、市行政としてやっていかなければならないと認識しています。 151 ◯議長(結城 弘明君) 高原議員。 152 ◯議員(3番 高原 伸二君) そうですね、最初の企業誘致、機構改革についての答えは、正直言って思ったとおりの答えだったもので、がっかりというか、そんなものかなと。ただ、市民が期待している若さというものでね、できるできないは別にして、これをここまで進めたいんだというのを聞きたかったなというところもあるんですけれども、それでも農業に対してえらく詳しいので、正直言ってびっくりしました。私も市民農園をしようかなと思っておりますので、もしよければ借りてください。  まとめたいと思います。今回の一般質問は、企業誘致と農業について、市長がこの4年間で何がしたいのかを伺うものでした。これらは市長の熱い思いだけでは実現できません。市長の政治力が重要です。市長を初めとする関係各課または関係機関との連携で成功につながるよう期待して終わりたいんですけれども、とりあえず、今回1回目の質問ですので、ボールは投げましたので、次、どういうボールが返ってくるのか、また次に期待して私の一般質問を終わります。 153 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、高原伸二議員の一般質問を終結いたします。  これにて本日の一般質問を終結いたします。            ────────────・────・──────────── 154 ◯議長(結城 弘明君) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                       午前11時31分散会            ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...