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2019-01-23 平成30年第4回定例会(第3日) 名簿
2019-01-23 平成30年第4回定例会(第3日) 本文

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  1. 古賀市議会 2019-01-23
    2019-01-23 平成30年第4回定例会(第3日) 本文


    取得元: 古賀市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-09
    2019年01月23日:平成30年第4回定例会(第3日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                       午前9時30分開議                       〔出席議員16名〕 ◯議長(結城 弘明君) 皆さん、おはようございます。これより本会議を再開いたします。            ────────────・────・────────────   日程第1.諸報告 2 ◯議長(結城 弘明君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。  また、本日、福崎智之議員より欠席の届け出が出ております。  以上で、諸報告を終わります。            ────────────・────・────────────   日程第2.発言の取り消しについて 3 ◯議長(結城 弘明君) 日程第2、発言の取り消しについてを議題といたします。  お諮りいたします。会議における発言について、会議規則第65条の規定により、不適当な発言のためとの理由から、発言取り消し申し出書に記載した部分を取り消したい旨の申し出があっております。この取り消しの申し出を許可することに異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 4 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。よって吉住長敏議員からの取り消し申し出を許可することに決定いたしました。            ────────────・────・────────────   日程第3.一般質問 5 ◯議長(結城 弘明君) 次、日程第3、一般質問を行います。  順次、発言を許します。  井之上豊議員
                         〔井之上議員 登壇〕 6 ◯議員(13番 井之上 豊君) 皆さん、おはようございます。防災、減災、教育、福祉を政治の主流に推し進める公明党の井之上豊であります。本年トップの一般質問です。どうぞよろしくお願いいたします。  最近、日本全土で頻繁に起きている災害の現状に、名古屋大学減災連携研究センター長の福和教授は、台風21号を通し社会が惰弱になっている印象を受けました。例えば、関西国際空港につながる唯一のルートだった連絡橋がタンカーがぶつかっただけで使えなくなりました。ルートが1本の場合には、非常に頑丈にしておくか、バックアップを確保しておくことが不可欠です。効率化し過ぎたゆえに生じた問題だと感じました。また、北海道の地震では、大規模な土砂崩れと液状化があった地域を除けば建物の被害は少なかったのですが、問題はブラックアウトで、ひょっとしたらと思ったことが現実に起きてしまいました。電力の自由化を進めると、どうしても効率のよい発電所に頼らざるを得なくなり、そこに必要以上に頼ってしまった結果だと思います。一連の災害から、行き過ぎた効率化や過度の集中がもたらす問題点や、明らかなボトルネックには対策をきちんとしておかなければならないと社会を孤立させてしまうことを学びましたと言われたとあります。  西日本豪雨では、従来の災害対策が本当に有効なのかを改めて確かめる必要があると感じました。東日本大震災を受けて防災関連の法改正を進め、各地でハザードマップ地域防災計画タイムラインなどをつくってきましたが、いざというときに機能するのか確認しなければならないと思います。  一連の災害では高齢者が多く犠牲になりましたが、地域防災計画があっても地区防災計画がないと被害を防げない、自主防災組織が機能しなければ命を守れないという現実が浮き彫りになりました。結局、災害対策というのは社会のありようを変えなければならない。だからこそ防災・減災を政治の主流に、そして災害教育を含め、社会の主流にしなければならないと強く感じました。  その上で以下の質問をいたします。  1、市民の防災意識の向上についてはどう考えるのか。  2、今行っている防災訓練は有効と考えるのか。  3、災害時における避難所、避難ルートはどのように決めていくのか。また、古賀市防災計画の策定は。  4、災害時の市民への周知の方法は。  5、要支援者に対する避難支援は。  6、防災士資格取得費用支援は今後続けていくのか。 7 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 8 ◯市長(田辺 一城君) 井之上議員の御質問、市長の防災に対する考え方はについて、お答えをいたします。先ほど井之上議員がおっしゃった防災を政治と社会の主流にという考え方、非常に私も共感をいたすところです。  それでは、1点目についてお答えをいたします。福岡県において、2年連続して大雨特別警報が発令され、各地に甚大な被害が発生をしました。災害はいつどこで発生してもおかしくないということを市民一人一人が認識しなければならないと考えます。この状況だからこそ、自助、共助の実効性を高めるための公助に一層取り組むなどし、さらなる防災意識の向上を図っていくことが重要であると考えております。  2点目についてお答えします。校区コミュニティ自主防災組織が主体となって企画や運営を行っている防災訓練は、自助、共助、公助の意識を高める面でも有効であると考えております。  3点目についてお答えをします。避難所については、災害の内容に応じてあらかじめ指定をしており、市総合防災マップでも紹介をさせていただいております。避難ルートについては、自主防災組織や隣近所、各家庭で主体的に考えていただくものだと考えております。そうした取り組みを各地域で行われる避難訓練時などにおいて支援をしていきたいと考えています。古賀市防災計画については、現在見直し作業を進めておるところです。  4点目についてお答えします。避難勧告や避難指示発令対象自主防災組織へは、個別電話連絡を主として周知をしていきたいと考えております。また、市民への周知につきましては、防災無線と防災メールを主とし、これらを補完するために防災無線内容の電話応答やエリアメール、ホームページなどでも周知をしているところです。  5点目についてお答えします。要支援者の方々に対する避難支援につきましては、災害に備えて自主防災組織や民生委員・児童委員協議会の皆様と連携をし、要支援者の方々の情報共有を図ってまいります。また、これまでに県のモデル事業を活用して実施したワークショップの手法を各自主防災組織に波及をさせるなど、地域による防災訓練への支援を通じて個別計画策定の促進に取り組んでまいりたいと考えています。  6点目についてお答えします。防災士育成補助につきましては、創意工夫をしながら今後も継続していきたいと考えております。 9 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 10 ◯議員(13番 井之上 豊君) まず1点目、市民の防災意識の向上についてですが、昨年は9月1日防災の日は日程にも載っていませんし、広報こがに特集もない。市役所自体に防災意識が余りないのではと感じるところであります。市長、11月5日が何の日かわかりますか。 11 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 12 ◯市長(田辺 一城君) 世界津波の日でございます。 13 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 14 ◯議員(13番 井之上 豊君) そのとおりですね。日本が呼びかけ、約140カ国の共同提案で実現した国連世界津波の日です。国連の総会決議によって認定された世界津波の日は、日本の重要な啓発の機会であります。昨年行われました世界津波の日高校生サミットで、世界48カ国の高校生が和歌山に集まり、自分たちの国の経験を共有し合い、災害にどう対応するかを真剣に議論したそうです。  津波は、その用語自体が世界で使われております。高校生サミットが和歌山で開かれたのも、いわゆる稲むらの火のエピソードにちなんだ取り組みでありました。稲むらの火は、ある人が稲の穂に火をつけて村人たちを津波から避難させた物語で、教科書にも引用されるなど、古くから語り継がれる歴史的な教訓です。  また、東日本大震災でも小中学生がみずから率先して避難して難を逃れた釜石の奇跡と呼ばれた事例がありましたが、ふだんから逃げることを徹底して教えられていたから、いざというときに役に立った。それにあの地方には津波の際は家族も構わず一人一人がとにかく逃げろという意味の「津波てんでんこ」という言い伝えもありました。  このように、過去の経験から先人が未来に伝えた教訓とも言えます。市長は、このような言い伝えや実例をどう思われますか。 15 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 16 ◯市長(田辺 一城君) 稲むらの火やですね、釜石の奇跡のエピソードについては、私も承知をしております。こうした、既に私たちが経験した災害の教訓というものをしっかりとこれから起き得るだろう災害に対して、私たち一人一人がそれを知り、それを伝え、共有をし、これからの防災・減災にしっかりと生かしていくということは極めて、特に自助、共助、公助の観点からも重要なものだと考えています。 17 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 18 ◯議員(13番 井之上 豊君) 古賀市の防災意識の向上のために対策を考えていかなければならないと思います。今行っている防災訓練についてどう思われるかという点ですが、参加者同士が避難場所に集合する際、それぞれの顔が見えることは参加している方にとって非常にいいことと思います。また、毛布を使った担架づくり、心肺蘇生法などを消防士より学びました。市長はこのような訓練についてはどう思われますか。 19 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 20 ◯市長(田辺 一城君) まず、共助をしっかりと地域の中で成立させていく上で、校区単位であったりですね、自治会単位であったり、地域の中で防災訓練を行っていくということは極めて重要だというふうに認識をしております。私自身も、例えば古賀東小学校の校区の防災訓練だったり、千鳥小学校区の防災訓練等にも参加をさせていただいておりますけれども、やっぱりそこで議員御指摘の一人一人の顔が見える関係というのが醸成されているものというふうに実感をしてきております。  また、心肺蘇生法等の話ありましたAEDの使い方でもありますけれども、そうした校区の防災訓練に参加したときにですね、やはり本市の粕屋北部消防本部の皆さんも御協力いただいて、そうしたことを住民の皆さんに本当に率先して教えてくださっているという現場も見てきておりまして、そうした地域単位の防災訓練というのはとても有意義なものだと思っています。 21 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 22 ◯議員(13番 井之上 豊君) ただですね、去年、益城町の危機管理の職員の方を迎えて研修会を行っていただきました。そのときに、大きな単位での防災訓練は役に立たないと言われた現地の生の声がどうしても忘れることができません。小さな単位での訓練は考えられたことはあるでしょうか。 23 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 24 ◯市長(田辺 一城君) 私自身としては、校区単位の防災訓練というのも、例えば学校の体育館が指定避難所になっていたりするところもありますのでですね、それはそれで有意義性はあると思っていますが、議員御指摘のやっぱりもう少し小さな単位での防災訓練も意義があるものと思っています。  本市でもですね、古賀団地区が、一つの例ですけれども、自治会単位の防災訓練やっておりまして、特にこれ当時の災害時要援護者、今で言う避難行動要支援者の個別計画策定を1年間かけて県のモデル事業ワークショップ形式でやっていく中で、1年間かけて4回ワークショップやるんですけれども、こうしたものですごく住民の皆さんの主体性というのが育まれて、それを契機として自治会単位の防災訓練をやっているというケースです。  こうしたことが広がっていくということが大切なことだと思っていますので、そういう自治会単位、やはり小さな単位での訓練というのは有意義性があるものと思っています。 25 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 26 ◯議員(13番 井之上 豊君) 地域によって起こる災害の被害が違うし、地形、道路、人口、産業、人とのつながりなどによっても変わっていきます。当然避難場所、避難ルートは違います。ハザードマップを見てもどのルートで避難していいか、とっさの場合、これがわかりにくい。基本的には、これは自助、共助ですが、自助、共助を後押しするのも公助の役割と言えるのではないでしょうか。  古賀市の防災計画はどのようにこれから進められていくのでしょうか。また、その避難ルート、避難場所の計画も含めてですね、災害別、そういうものに対してどのように決めていくのかという部分をお伺いしたいと思います。 27 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 28 ◯総務部長(吉村 博文君) 避難場所につきましては、先ほど市長から第一答弁でございましたように、災害の内容によって市が指定してございます。それから、避難ルートにつきましては、自主防災組織や各家庭などで考えていただきたいと考えてございます。  自助、共助の実効性を高めるための公助ということで、現在防災計画の見直し中でございます。見直し内容といたしましては、県の防災計画の見直しの内容に伴うもの、それから昨年の7月の豪雨に関連しました内容を反映いたしたく、現在見直し中でございます。 29 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 30 ◯議員(13番 井之上 豊君) また、逃げるための防災訓練と教訓を受け継ぐための訓練もあると思います。これは宮城県気仙沼市のリアス・アーク美術館東日本大震災を未来に伝えるために、所有する常設展示の巡回展「東日本大震災の記録と記憶、気仙沼からの教訓」が去年名古屋市で開催されました。また、この美術館の副館長で学芸員の山内宏泰氏の講演会も開かれ、山内副館長ら2人の学芸員は、東日本大震災発生直後の2011年3月16日から約2年間、被災現場の調査活動を実施し、約3万枚の写真を撮影し、ほか津波にのみ込まれた約250点の家財、家電などの被災物を収集。このうちリアス・アーク美術館で現場写真203点、被災物155点を常設展示しているそうです。このほか被災地での生活や調査活動の中で感じた課題などを東日本大震災を考えるためのキーワードとして文章にまとめ、展示物とあわせて掲示している。名古屋での巡回展では、現場と被災物の写真、家屋のタイルなど約100点を展示しました。  山内氏は、3・11のことを伝えていくことや記録に残すことが使命だと思ったと強調し、また災害の発生を防ぐことは不可能です。でも、災害を抑える減災は私たちの意識や対応によってできると語られました。来場者は、現地の写真は想像を絶するものだった。減災への心がけをすることが大事だと感じたと感想を述べられていたそうです。  この件について、市長はどう思われますか。 31 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 32 ◯市長(田辺 一城君) 災害はですね、やはりいつどこで起きるかわからないと。近年特に大規模災害がもうどこで本当に起きるかわからない状況の中で、減災の意識を涵養していくということは大事だと思っています。そのためには、やはりリアリティ──現実感を持ってその災害というもの、既に起きた災害というものを我々が知るということが大事だと思っています。  私自身も東日本大震災の被災地、また昨年の西日本豪雨の岡山、広島、久留米等ですね、災害被災地に入ってボランティア等もしてきましたけれども、やはり現場で何が起きているか実感をするということは、とても今後私自身が防災意識を持つ上で非常に貴重な経験となっています。そうした意味で、ただ皆さんが皆さん、被災地、現場でですね、即時的に入れるわけではありませんので、そうした意味では御指摘の写真等のメディア、そういう記録ですね、媒体を通じて記録されたものを私たちは共有する機会を創出し、そして、我々がそこで起きたことを追体験──追って体験する──、追体験するということは防災意識の涵養には極めて有意義だと思います。 33 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 34 ◯議員(13番 井之上 豊君) 災害時の市民への周知方法ですが、防災無線では聞こえません。去年11月21日11時のJアラートのテストでは、私の家からは聞こえにくく、12月2日午前10時より行われた防災訓練に防災行政無線が使われたようですが、全く聞こえませんでした。避難指示等の周知は不安ですが、どのように今後改善されていかれるのでしょうか。 35 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 36 ◯総務部長(吉村 博文君) 市民への周知につきましては、防災無線と防災メールが主となってございます。今井上議員言われますように、防災無線が聞こえなかった場合につきましてはですね、防災無線の内容を電話応答して確認する内容もございます。それからあとエリアメール、それからホームページ等々を利用していただきたく周知を徹底していきたいと考えてございます。 37 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 38 ◯議員(13番 井之上 豊君) 西日本豪雨の教訓を受け、洪水土砂災害時の避難行動のあり方について検討していた政府の中央防災会議は、報告書案をまとめ、住民と行政の役割を「住民がみずからの判断で避難行動をとり、行政が全力で支援する」と明記されたようです。わかりやすく情報を提供するため、自治体が出す防災気象情報と気象庁が出す防災気象情報を5段階の警戒レベルであらわすことになったとあります。  書画カメラをお願いいたします。  少し小さくてわかりにくいかと思いますけれども、危険度が低いほうから、警戒レベル1は気象庁が警報級の可能性、災害への心構えを高める。レベル2、気象庁が洪水・大雨注意報、避難に備え避難行動を確認。警戒レベル3、市町村が、避難準備、高齢者など避難開始。また気象庁が洪水・大雨警報。高齢者は直ちに立ち退き避難、その他は避難の準備。警戒レベル4、市町村が避難指示。屋内待避、また直ちに命を守る行動。また市町村が避難勧告。都道府県、気象庁が土砂災害警戒情報。速やかに立ち退き避難。警戒レベル5、災害発生情報。命を守るための最善の行動をとるとあります。  元に戻してください。  このようにみずからの命はみずからが守る意識を醸成するため、小中学校で防災教育の充実や地域の防災対策の中心となるリーダーの育成、防災機関と包括支援センターの連携で高齢者が適切な避難行動をとるようにすることも報告案を通じ、行政の取り組みが中心だったこれまでの防災対策を根本的に見直すとしました。  しかしながら、去年の大雨のときのように、市と自主防災組織の連携がなければ動きようがなく、避難行動がおくれていくのではないかと心配ですが、この5段階レベルの警報は、要するに市町村が警報を出してという形で市民が判断をして行動をとるということを考えられてつくられた警戒レベル5までです。ということは、市民に的確な情報を与えない限りこれが実行されていかないという思いがいたします。その辺について、いかがお考えでしょうか。 39 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 40 ◯総務部長(吉村 博文君) この警戒レベル5段階のお話です。現在まだ報告書案ということで案の段階ですが、もしこれが決定、決まればですね、当然ながら現在防災計画の見直しをしておりますので、そちらのほうにも反映しながら、また市民へも周知してまいりたいと考えます。 41 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 42 ◯議員(13番 井之上 豊君) 現実的に災害が起きたとき、要支援者に対する避難支援は大丈夫かと不安に思うことがあります。計画で避難支援をする方が被災すると、他人のことどころではないのではないかという思いがしますが、いかがでしょうか。 43 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 44 ◯市長(田辺 一城君) 基本的にですね、避難行動要支援者の方々に張りつけている、まず支援される方御自身の安全を確保してもらうということが前提であるとまず考えます。その上で要支援者の方々の避難支援を行っていただくと。基本的にはそういうものであると認識しています。  一方で、御指摘のように災害時にですね、策定した個別計画で張りつけられた支援者の方が支援できない可能性があるというのは、それは想定されるところだと思いますので、必要なことは常日ごろからですね、要支援者の人を支援する人だけではなくて、地域全体でしっかりと支援者、要支援者の方々、双方を含めたカバーをし合うというか、話し合って情報を共有し合うと。うちの住んでいる地域にはどこに要支援者の人たちがいるよねということをみんなで共有しておくということが必要だと思っています。 45 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 46 ◯議員(13番 井之上 豊君) 今の市長が言われたことは、私もそう思うんですよ。ところがですね、プライバシー保護法なるものがありまして、そのことを共有することができない状況でありまして、ただ隣近所の方は私が助けに行かんとというような思いが起こる方が絶対いらっしゃると思います。先日も、社会福祉協議会の主催で防災についてのことがありまして、大分の社会福祉協議会の方がこの個人情報保護法に対して疑問を持っておるということをですね、本当に言われていました。だから、市長が言われるように、そのようなことが本当にできれば隣近所の方が常にその情報を共有して、支援が必要であるならばという形で近所の方が知らなくても駆けつけるという、そういう行動ができるような形をとれれば本当にいいかなと思います。  それから、周知方法に関してですけども、現在ですね、よくテレビ報道などであっておりますが、ポケットベルの電波を利用した災害用ラジオがあります。これは音声とそれから文字で知らせることができるラジオであります。しかもポケットベルの電波は山間部であったとしても、地下のような障害物があるところでも電波が届くという、そういう特徴があります。視覚障がい者の方、それから聴覚障がい者の方、それでも情報がこれだと伝わりやすい、そういうことが思われますが、その件について、いかが思われますでしょうか。 47 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 48 ◯総務課長(小山 貴史君) 今議員お話しされましたポケットベル、いわゆる280メガヘルツの周波数のものが通過性がよいということの特性を持っております。貴重な御意見、情報まことにありがとうございます。この意見を参考にしながらですね、研究を進めていきたいというふうに考えております。 49 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 50 ◯議員(13番 井之上 豊君) 次に、防災士資格取得費用の支援の件ですけども、半額も支援をしていただくわけですから非常にありがたいことかとは思います。しかしながら、3万も出して災害のときに責任を持って防災の責任の一旦を担っていかなければいけないという重みからか、仕事のせいか、資格を取得しようと挑戦される方が非常に少ないと思います。これは私たちも考え方を変えていかなければいけないのかなと。資格取得をする前に、まずやはり先ほど一番最初に触れました防災意識の向上、これを先行しなければいけないと思います。  また、資格を取得した後の対応も考えていかなければいけないと思います。現実的に、私たち議員の中でも3名の方がこの資格を取得されました。同じように、資格を取るには取ったけど、じゃあ後どうするんだという、そういうのがありまして、恐らく市民の方々が仮にそういう形で取られたとしても、その先どうそれを進めていっていいのかがまるっきりわかりません。  ですから、まず防災意識の向上と、それからその後の市としてのそういった方々に対する支援、どのように進めていくのかということをお伺いしたいと思います。 51 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 52 ◯市長(田辺 一城君) 防災士、つまり人材の育成とその後の活用というか、動きやすい環境をどう整えていくかという御質問だと理解します。なかなか難しいですけど、まずは、まずはですね、これまで申し上げてきているように、やはり自助というところの意識を議員御指摘のところでもありますが、しっかりと涵養していく。確実にこのまちに住まれている全ての市民の方々がですね、防災意識をしっかり高く持っていただくということの取り組みを進めていくことがまず重要だと思います。  そして、防災士の資格取得をしていただける方というのはですね、やはりそうした中で出てきていただきたいというのがまずありますし、現状で資格取得に動いてくださっている方というのは、本当にそもそも防災意識が既に今高い方だというふうにも思いますので、こうした方々、本当に本市にとっては重要な、防災のリーダーという意味で重要な存在であるというふうに思います。  取得後についてもですね、じゃあその資格をやはり自治会等の中で、自主防災組織の中でそのスキルを発現していただくという機会をどうやってつくっていくかということは、一緒に考えていくことも必要なんだろうと思っています。そうした意味で、先ほど避難訓練の技術的な支援の話もさせていただきましたけれども、さまざまな市の取り組み、また地域の取り組みの中でですね、私自身もしっかりこれまでのようにですね、そういう訓練の現場等にも入って、そうした防災士の資格を持つ方々へのアプローチ等も考えていきたいと思っています。 53 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 54 ◯議員(13番 井之上 豊君) これについては、自主防災組織とは別に防災士だけの勉強会などを実施し、個人のスキルアップをしていくことと、それから古賀市が防災の意識の向上に努めていかなければいけないと思っておるところであります。  それから、これはつけ加えですが、現在防災士に関して総務課の危機管理係が所管されていますが、防災に関することが少しその危機管理係という、そういうことで何となく軽視されているような気がいたします。これは一つの提案なんですけれども、危機管理係から危機管理課という形にして、例えば消防関係の機関から退職された方、そういう経験者を採用するという、そういうやり方はいかがかなと思いますが、どうでしょうか。 55 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 56 ◯市長(田辺 一城君) 防災士になられた方の個人のスキルアップというのは本当に重要だと思いますし、ぜひそうあっていただきたいと思います。また、加えてですね、そうした防災士の方々、本市におられる防災士の方々が横の連携を図るネットワークができていくということも有意義性があるものと思っております。  御指摘の防災面、どう捉えているかというところですけれども、少なくとも今市長たる私自身は、冒頭申し上げましたように、防災というものを政治、また社会がしっかりと最も重要な取り組みの一つとして認識してですね、やっていかなければならないというところがあるというふうには思っています。御指摘の消防などの危機管理を業として、仕事として経験をされてきた方々が本市にかかわっていただくということも意義あるものというふうに思っています。 57 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 58 ◯議員(13番 井之上 豊君) 1月27日、ボランティア元年と言われた阪神淡路大震災から24年、また東日本大震災から約8年、5万人を超す人がいまだに避難生活を余儀なくされ、復興の闘いが続いております。災害対策基本法の改正など災害法制を整えてきたにもかかわらず、地震や豪雨で多くの犠牲者が出たことが残念でなりません。これらの災害で痛感したのは、災害を我がこととして捉える当事者意識を市民一人一人が持たなければ、災害からみずからの命を守り切ることも、災害に強い地域をつくることはできないと思います。  一般に、防災対策における自助、共助、公助の割合は7対2対1だと言われております。まず、自分や家族の命は自分で守る自助。その上で災害や高齢者など手助けが必要な人々を地域や近隣で支え合う共助がある。行政など公共機関による公助がセーフティネットの役割を果たすことができる。ところが、西日本豪雨では公助が十分機能しなかったため、ハザードマップの想定とほぼ重なっていたにもかかわらず、多くの市民が逃げおくれたことは、ハザードマップの存在が十分に知られていなかったことと言えます。公助の限界を浮き彫りにする一方、自助、共助の重要性を再確認させる災害でした。今後とも自助、共助を公助を推進するよう、努めてもらうよう要望して、私の一般質問を終わります。 59 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、井之上豊議員の一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 60 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午前10時10分休憩
               ………………………………………………………………………………                       午前10時20分再開                       〔出席議員16名〕 61 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、岩井秀一議員。                      〔岩井議員 登壇〕 62 ◯議員(6番 岩井 秀一君) おはようございます。志成会の岩井秀一です。通告に従い、一般質問をいたします。  昨年実施された市長選挙において当選され、先日、所信表明を発表されました。その内容等について質問いたします。市長の県議時代の一般質問には遠く及びませんが、当時、市長が知事に対して望まれたであろう、逃げず、そらさず、明快かつ具体的な答弁を期待いたします。  全体的に見て、幾つかの疑問、不満があります。あなたの任期中に恐らく見直しがなされるであろう第5次総合振興計画や種々の基本計画について、また、市民の長年の懸案であり出口が見えない公共交通問題について、そして、私が最も懸念する財政計画、財源確保についての記述、発言がなかったことにいささか失望しております。意識的な発言であるならば、その真意が知りたい。残念ながら主義・主張、政治信条を異にする立場ではありますが、全てを否定するつもりはなく、古賀市の将来のためになること、市民が熱望していることなど、是々非々で対応したいと思っております。とはいえ、若い力に期待しつつ、以下通告に従い質問いたします。  1、今回の市長選挙の結果を受けて所感を問う。  2、庁内機構改革や組織改編の意向はあるのか。  3、開発、企業誘致の方向性と自己目標及びその具体策はあるのか。  4、駅前整備・再開発の青写真をどう描き、どう進めるのか。  5、近隣自治体との連携の方向性と展望は。  6、財源確保は命題であるが、その具体的計画、また実現性はあるのか。  重ねて、前向きで明快かつ具体的な回答を期待します。 63 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 64 ◯市長(田辺 一城君) 岩井議員の御質問、所信表明等から見える市政運営についてにお答えをさせていただきます。  1点目についてお答えします。所信表明でも申し上げましたが、市長選挙を振り返りますと、私は1万697人という大変多くの皆様に名前を書いていただきましたが、それでも投票者総数の2万3,235人の半数以下でありまして、さらに申し上げれば有権者の半数の方々が投票に行っていただいておりません。市政を運営していくに当たって、まずはこの事実を謙虚に受けとめます。そして、このまちには子どもや外国人といった投票できない方々も暮らしておられます。こうした皆様の声にも耳を傾けなければならない、そう考えています。  選挙では、まちづくりの理念として「オール古賀」を掲げました。民主主義はこの社会に生きるあらゆる立場の人々の思いを酌み取りながら、その調和を図る営みであると理解をいたしております。だからこそ、対話と交流を起点といたしまして、社会の課題を見出し、課題を解決する政策を立案するに当たっては、市議会の皆様、また広く市民の皆様から、その御経験に基づくお知恵をいただきながら、ともにまちづくりを進めてまいりたいと思っております。こうした現場主義に立脚した市政運営、これを徹底してまいりたいと思います。  そして、古賀市役所の職員一同、こうした行政運営の理念と手法を共有し、市議会の皆様、市民の皆様とともに古賀市を前に進めてまいりたい、そのように考えています。その大前提といたしまして、私としてはこれからも全力で古賀市内各地域を回りまして、市民の皆様お一人お一人と顔を合わせて対話を続けてまいります。市民の皆様に古賀市政が手元にあると実感をしていただけるよう、全力を尽くしてまいりたいと思っております。  2点目についてお答えをいたします。所信表明において申し上げました各施策につきましては、その時々の社会状況、市民の皆様のニーズを踏まえ、優先順位をつけて実施をしていきたいと思っています。その中で、施策のバランスを考え、速やかな推進ができるように、庁内機構改革や組織改編を検討し、必要に応じて機構、組織を最適化し取り組んでまいりたいと考えています。  3点目についてお答え申し上げます。本市の開発・企業誘致の方向性といたしましては、県内有数の工業力をさらに伸ばしていくために、適正な土地利用の転換と企業誘致を進めてまいります。まず、玄望園土地区画整理事業につきましては、造成工事が計画どおりに本年末に完了するよう技術支援を確実に行い、企業誘致も積極的に継続をしてまいります。また、今在家地区につきましては、昨年12月に土地区画整理準備組合が設立されております。さらに、新原高木地区につきましても、国や県との協議を継続しつつ企業誘致推進本部を機軸に、庁内で横断的な情報共有をしながら積極的に技術支援していくとともに、企業誘致にも力を尽くしてまいります。いずれの計画にいたしましても、私の任期中に開発計画実現の道筋が明らかにできるよう、トップセールスも展開しつつ全庁的にスピード感を持って取り組んでまいります。  4点目についてお答えいたします。古賀駅はいわゆる本市の玄関口として、それにふさわしいまちづくりが必要であると認識をしております。これまでもさまざまな検討を重ねてきておりますところですが、本市の中心市街地として商──商い、商業の商──機能の充実も図らなければならないと考えています。まずは、特色ある駅周辺の姿の素案を可及的速やかにイメージ化し、地権者を初めとした関係者の方々の理解を得ることができるよう努めてまいります。  5点目についてお答えをいたします。経済や観光、スポーツや文化を振興していく上では、近隣自治体との広域連携が不可欠であると考えております。本市で言えば、豊かな自然環境や高い産業力、薬王寺温泉や国史跡船原古墳などの魅力的な地域資源がありますが、近隣の各自治体がそれぞれの地域資源を生かし、これらをつなぎ、広域的な振興を図っていくという発想が必要だと思います。  昨年、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けまして、福津市さんとともにルーマニア柔道選手団の事前キャンプを受け入れることが決定をいたしましたが、両市が緊密に連携をして、県とも連携をして誘致に取り組んだ成果であると思います。また、本市が企業と連携をいたしまして実施した健康づくりの取り組みである歩く王決定戦は、いわゆるしこふむ地域で広域の事業として広がりを見せています。今後とも、宗像市や福津市、糟屋郡7町の首長の皆様とともに、緊密に連携を図ってまいりたいと考えています。  6点目についてお答えをいたします。超高齢化・少子化という厳しい環境におきまして、財源確保は重要な課題であると認識しており、その基盤となる産業振興に全力で取り組みたいと考えています。所信表明でも申し上げましたが、交通の要衝であるという地の利を生かし、本市の強みである県内有数の工業力をさらに伸ばしていくために、適正な土地利用の転換と企業誘致を先ほど申し上げましたようにスピード感を持って進めていくとともに、商業振興の観点からJR古賀駅周辺のにぎわい創出に取り組みたいと考えています。  また、農業につきましても、生産地であり消費地であるという強みを伸ばしていくため、生産基盤の整備、担い手の育成・支援、先端技術などによる生産性の向上、さらに消費拡大を図っていきたいと考えております。このことが市の財政基盤の強化にもつながると考えています。  このほか、ふるさと応援寄附につきましても、市の歳入増や市内事業者の皆様の活性化に大きく寄与していることから、引き続き力を入れて取り組む必要があると考えておりますし、またクラウドファンディングなど、新たな資金調達の手法についても積極的に取り入れていきたいと考えております。 65 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 66 ◯議員(6番 岩井 秀一君) あなたとこういう場所で対面するということは夢にも思っておりませんでしたが、こういう機会が訪れたことを喜ばしく思います。  私の質問がね、確かに悪かったのかもしれないけれども、余りおもしろくない第一答弁でした。所信表明等について質問するわけですが、所信表明の中で述べられたことが今羅列されたような感じしかとれませんでした。幾つか違うところがありますが。  まず、今月配布された市の広報には驚きました。表紙です。前市長と田辺市長が仲よく写っておりました。今までにはなかった構図で、政権の移行がうまくいったということを強調しようとする意図的な判断だったのか。それはそれで構いませんが、文化・芸術を追いかけた前政権、そして、それに呼応してスポーツ振興に重きを置こうとしているのかと少しうがった見方をしてしまいそうでした。  さて、今回の市長選挙の結果を見る限り、過去の投票率と変わらず余りにも低い数値でした。この数値は危機的な状況だと私は考えます。この低い投票率の原因は何だとお考えでしょうか。 67 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 68 ◯市長(田辺 一城君) 原因は複合的なものだとは思っておりますけれども、まず投票率が低いということは、選挙は投票をすればいいというものでもなく、まず主権の行使ということを市民の皆様にしっかりと、私自身候補者の一人でもあったし、このまちの政治家として、このまちのまちづくり、主権を持っているのは皆さんなんだということを、8年間県議をやっておりました、地域を回っておりました、しかし、それを浸透させることができなかった私もその責任の一端を担っているというふうに思います。  そうしたまちづくりというものに主体的にかかわってもらえる、そうした環境づくりを今市長という立場をいただいておりますので、これから積極的に行ってまいりたい。それがですね、みんなでまちづくり、知恵を出し合ってやっていきましょうというメッセージにも込めさせていただいているつもりです。 69 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 70 ◯議員(6番 岩井 秀一君) もちろん今おっしゃるみたいに、市長のね、責任だとかどうこう言うものでは、また業務でもありません。ただ、選挙管理委員会に委ねるというか任せるようなところがあるんですが、例えばサンリブの期日前投票、それからせんきょ割といったような工夫や努力は確かになされています。しかしなぜ伸びないのかと。今後の課題と言ってしまえばそれまでですが、今結局原因をいろいろ述べられましたが、今後どうあるべきか、投票所閉鎖時刻を含めてどのように変えるべきかということの御所感、お考えをお聞かせください。 71 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 72 ◯市長(田辺 一城君) 今、本市が取り組んでいる投票機会の拡大の今議員上げていただいた部分についてはですね、非常に私の身の回りでも、例えばサンリブについてはですね、やっぱりああいう機会があってうれしいという前向きな反応はいただいているところでですね、これは本市の誇るべき企業と連携してやらせていただいている取り組みだと思っています。  ただ、一方でやはりそうした取り組みをしながらも投票率が前回より上がっていないという厳しい現実は、先ほど申し上げましたような市民の皆様お一人お一人、全ての市民の皆様に主体的にまちづくりにかかわっていこうという意識を広げられていない部分があるというふうに認識をしておりまして、そこはこのまちの一人の政治家として何とかしていきたいというふうに思うところがあって、市長としてもですね、先ほどの答弁になっているところです。  その上で、投票機会の拡大がなされている一方で、投票時刻の問題を議員御指摘いただいていると思いますが、選挙管理委員会がありますので、直接市長としてどうこうと言う立場にはない部分がありますが、少なくともですね、御指摘の本件に限らず主権者の皆様に広く投票機会があるということは大切だというふうに政治家の一人としては思っています。 73 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 74 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 投票時間の問題をあなたに問いただしても難しい話かもしれませんが、ちょっと話変わりますが、今からそうですね、2年足らずだと思いますが、成人年齢が下がりますよね。ということはね、そのときの、仮に成人式のことを思い浮かべた場合に、その年に二十歳になる人から18歳の人までね、今成人式はリーパスでやっていますけど、かなりの人数になると思うんですよね、ふえると。そういうこともありますので、主権者教育等に力を注いでいただきたいということは申し述べておきます。  次に移りますが、機構改革、組織改編等についてなんですが、ちょっと少し短い、答弁が物すごく短かったような感じがいたしました。約10年前には庁内に企画政策部というのがありました。そこには経営企画課と土地利用政策室がありました。その名前のとおり、基本計画や企業誘致、土地利用政策に基づく開発などを手がけておりました。しかし、現在は姿を消し、駅周辺整備や開発に関しては都市計画課、企業誘致に関しては商工政策課に移管されております。もちろん農林振興課や建設課とも深くかかわっていることは理解しておりますが、ただでさえ多忙な部署に兼務を押しつけるのはどうかという気がします。  駅前整備・再開発に関して言えば、経営企画課の所管であったものが突然、突然です、都市計画課に駅前開発室なるものを発足させ、都市計画課の課長を室長として兼務させたことは理解に苦しみます。また、企業誘致を担当する商工政策課についても、増大してきたふるさと応援寄附金への対応やプレミアム商品券の対応に追われ、そのため職員をふやしたことは現実にあります。そのような状況で全国を駆け回り、企業めぐりをして誘致をすることが可能なのか。彼らの努力や頑張りは認めますが、少々オーバーワークのような感じがします。  そこで、提案も含めてなんですが、企業誘致や計画に基づいた開発などを手がける部署を新たに設置する考えはないのか。市長直轄のような、シンクタンクですね、そういった組織をつくる考えはありませんか。 75 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 76 ◯市長(田辺 一城君) 御提案いただき、ありがとうございます。まず現状におきましては、議員御指摘の御懸念、課題の部分はもしかしたらある部分はあるかもしれません。一方で、本市として、今、前市政時代から企業誘致推進本部を立ち上げておりましてですね、ここで庁内横断的に意思の共有、考え方や現状の共有を図ってきております。まずはこの企業誘致推進本部ということを、今、議員御指摘の非常に重要な本市の課題を前に進めていく上でのまず推進の母体としたいと考えております。  一方で、機構改革の話ですけれども、機構をどのように変えていくか、組織をどのように立てていくかというのも行政運営上極めて重要なテーマですので、そこは少し時間をいただきながら御意見も参考にしていきたいと思っています。 77 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 78 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 確かに企画政策部というのはありましたけれども、最終的にはいろんな権限というかね、権力というか、財政も含めて一元、集約し過ぎたような部分が反省されるようなところもあったように聞いております。  そのようにふえていく業務に対して、職員のモチベーションについて少しお尋ねします。職員研修が数多く行われておりますが、果たして効果的なのか疑問です。研修も必要ですが、これは強く言いたいです、人材発掘をしていただきたい。人材発掘。適材適所は非常に難しく、それを判断する管理者の力量が問われます。どうか何かをつくり出そうとする、何かをやろうとするアイデアを持ったような職員の気概や意欲にふたをしないような組織づくりをつくっていただきたい、めざしていただきたい。それに対するお考え、意欲等をお聞かせください。 79 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 80 ◯市長(田辺 一城君) これはもう行政に限らないことだと思いますけど、あらゆる組織で適材適所、人材を見つけ出して、その資質と能力を最大限発揮して働いていただくということは重要だと思います。それは最終的には人事はトップですので、御指摘の点はしっかり念頭に置いて今後の組織運営はしていきたいと思っています。ただ、その際に私自身、市長になったばかりですので、これまでの行政経験豊富な皆様、そしてもちろん市民の皆様、議員の皆様からもしっかりお声を聞きながらやっていきたいと思っています。 81 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 82 ◯議員(6番 岩井 秀一君) しっかり意見を聞いてくださいよ。  近隣の例を出して非常に恐縮なんですが、市長は「ごん太」という土人形を御存じでしょうか。福津市の津屋崎地区にある人形店で販売されている、素朴な、何ということもない、特徴もないような人形なんです。ところが、これ今、全国区です。品切れで品物がありません。人形店は現在8代目まで続いております。6代目は私の恩師だった人ですけれども。明治時代に赤ん坊のために米の粉ですね、米粉を使っておしゃぶりがわりに用いたそうです。しかし全く売れずに苦しい時代が続きました。ところが、店主も驚くような反響があり、ふるさと納税の返礼品にもなっております。  ここで、私、考えていただきたいのはね、津屋崎地区というか宮地嶽神社の光の道というのが有名になりました。それから、このごん太にしても昔からあったものです。今つくったものじゃない。要するに、最近になって何か手を加えて光の道をつくろうとかそういうものではなかったはず。ここに行政の働きかけが大きく関与しています。福津市がデザイナーに販路拡大を依頼し、企業とのコラボ、ネットでの配信などによりメディアに取り上げられた結果です。  本市の職員が何もしていないとは申しません。むしろ材料がないまま御苦労してあることは理解しております。もっと能力を発揮でき、活用できる場所の提供を検討していただきたい。これは昨年6月だったか3月だったか、前市長にも申し上げましたが、御本人の資格や大学での履修経験、特技等を活用できるような組織づくりや人事を行っていただきたい。これはおっしゃるようにね、市長専決ですから我々は口を挟むことではないかもしれないけれども、もしお考えがあればお答えください。 83 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 84 ◯市長(田辺 一城君) まず、行政と企業等の地域連携による福津市の例を挙げていただきましたけれども、すばらしいと思います。やっぱり大事なのは、今ある地域資源、私たちが持っている地域資源をいかに……。あるんですよね、あるものを見出して、これをいかに磨いて、それが発信できるかと。ここがポイントだと思っています。ですから、そうした意識は今の例のようなことがさらに広げて我々もいけるように努力をしていく必要があると思っています。  その上で、やはりさまざまな職員がいますので、さまざまな知見、経験持っていると。ここをしっかりと捉えていかなければならないと。人事の権を持っていますので、やっぱり一人一人の職員と顔を合わせて、これは市民の皆様とも同様にですね、一人一人の職員の個性、そしてよきところというところを引き出せていけるような、そうした市役所づくりに努めてまいりたいと思います。 85 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 86 ◯議員(6番 岩井 秀一君) そのような組織づくりをしていただきたいんですが、一つ細かい質問で申しわけないんですけれども、現在そういう機構改革だとか組織改編をした場合に、適正な正規職員というかね、今何人が適正な職員数だとお考えでしょうか。 87 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 88 ◯市長(田辺 一城君) 適正職員数は、一応条例でまず上限としては378人です。その上で、現状の職員数が昨年4月1日時点で344人です。一応ですね、これ過去の行財政改革の中では350という数字も出されております。ぴったり何人が最適なんだということは、しっかり今の事務事業とかですね、行っていることを検証しなければなりませんし、それこそ御指摘のどういったところに力を入れて施策を推進していくのかとか、そういった複合的な要因がありますので、今ぴったり何人だというところはありませんが、やっぱり参考値としては過去に出された350というところは一つ意識する数字なのかもしれないと思っています。 89 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 90 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 質問がちょっと逆になるのかもしれませんけどね、第4次総合振興計画、マスタープラン等に関してね、前市政を出して申しわけないんだけども、6万5,000人という人口を目標としておりました。ですから、逆に言えば人口が6万人だから人口200人に対して職員1人のような考え方としていくんだと思うんだけれども、逆になりますが、いわゆる第5次総合振興計画、あなたが在任中にまだ、何というかな、検討するときが来ると思うんですが、そのときの計画上の人口というかね、目標人口は幾らぐらいと考えておありでしょうか。 91 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 92 ◯市長(田辺 一城君) 私の任期中に策定作業が始まる次期の総合振興計画における、掲げるべき数字ということは、まだ策定まで少しありますので、その間の市の現状も踏まえながら数値自体は確定していくものと思っています。  ただ一方で、今掲げている6万5,000人の人口、これは総合振興計画で掲げておって、ちょっと冒頭、市政の継続性のお話も少しいただきましたが、やはり行政運営というのは継続性も極めて重要で、前市政時代、これまでの市政時代にさまざまな検討がなされて、これが目標として設定をされていると理解しておりますので、これは市長が変わったから突然にそれが変わる性質のものではないと思っています。  何よりこの総合振興計画ですね、6万5,000人の人口の部分含めて議会のほうにも御理解をいただいた上で成立したものですので、そこは大切にしながら今の計画にのっとって市政運営をし、今御質問いただいたその後どうあるべきかということは、私の任期中、前半が特になってくると思いますが、真剣に考えていきたいと思います。 93 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 94 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 3番目の開発、企業誘致の方向性と自己目標、その具体策等について、移りたいと思います。  壇上でも申し上げましたが、第5次総合振興計画への記述、発信がなかったことに違和感を覚えております。きっちりと計画を作成し、推し進めていくくらいの発信はしかるべきではなかったかと。計画なくして開発はできません。その場その場しのぎで開発を続けていては、工場や市街地、農地等が混在した無計画都市になってしまいます。現在では、この後同僚議員の質問にも出てくると思いますが、道の駅の問題、国道3号線周辺の開発などが持ち上がっているようです。まず、道の駅への取り組みについてお尋ねします。市長のお考えをお聞かせください。 95 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 96 ◯市長(田辺 一城君) 道の駅のまず課題についてはですね、本市のまちづくりにおいて、まずこの意義と現在市が市としてどういう取り組みを、もちろん議会にも議決もいただきながら、どういう取り組みをしてきているかということについて、しっかりと市民の皆様に御理解をいただくということがまず大前提にあるというふうに思っております。今まで前市長もここで御答弁させていただいているところですが、本年度末に出てくる基本計画案ですね、業務委託している基本計画案の内容というのをしっかり市としても捉える必要があると思います。ですから、こうした業務委託している基本計画の案と市民理解を求めるということをしっかりと同時並行でやりながら判断をしなければならないものだと思っています。 97 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 98 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 前市長からのいわゆる既定路線というか、それを踏襲されるというふうに解釈をしておきたいと思います。  所信表明で述べられた中で、開発検討予定地区ですね、開発検討予定をされている地区で名指しで指定された新原高木地区だとか今在家地区だとか、そういう地域はね、もう数十年も前から騒がれ、消えてはまた浮かび上がり、山あり谷ありみたいな状態でやってこられて、今日に至っております。法の規制や過去の経過などをそのような地区、地域の整備、開発が本当に可能であるのかどうか、その根拠はあるのか。何十年も先の話として先延ばしにする考えなのか。あれもこれもやりたい、やりますよではなく、具体策を市民が待っています。聞きたい。市長の思いや意気込みを聞かせてください。 99 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 100 ◯市長(田辺 一城君) 御指摘の今在家、新原高木地区につきましては、過去の経緯、また地元の住民の皆様とも私は接点、当然これまでも県議時代もあります、いろんなお話聞かせていただいております。いろんな困難性があった。そして現在もさまざまな制度面等で乗り越えなければならないハードルが多くあるとは認識していますが、私は市長として掲げている限りですね、ここは本気でやっていく覚悟です。 101 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 102 ◯議員(6番 岩井 秀一君) だから、本気でやるってそういうことは言えるんですよ。だからね、それは何とかやっていただきたいと。  少し今から細かい質問になるかもしれませんが、市長の考えとしてお尋ねします。前政権の時代に古賀サービスエリア近くにスマートインターの設置の話が持ち上がりました。大きく進展している計画ではありません。むしろ今とまっている話です。スマートインターの設置についての御所感をお聞かせください。必要なのか不必要なのかも含めて。 103 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 104 ◯市長(田辺 一城君) スマートインターの必要性について、前市政時代にここで当時中村市長がさまざまな答弁されてきていると思います。その姿勢は踏襲しているつもりです。その上で、当該地域については、玄望園地区の企業誘致等にもかかわってくると思いますので、そうした認識を持っているというところは共有させていただきたいと思います。 105 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 106 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 認識だけですかね。  開発や企業誘致について、国や県とのかかわりは避けては通れないハードルです。許認可や補助金等の予算要求について、どう対応していかれるのか少々心配しております。意気込みだけでは通用しません。御所感、自己目標はいかがでしょうか。 107 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 108 ◯市長(田辺 一城君) 地元の振興にかかわる問題ですので、これはあらゆる立場の皆様に頭を下げて協力を求めながら手を携えてやっていく、市民の皆様のためにやっていくべき案件だと思っています。  そうした意味で、これまでも申してきているところはあるんですが、外ではですね、やっぱり県議会議員を2期8年勤めてきました。そこで培ってきたさまざまな立場を超えた県議会、県行政の皆様との関係、信頼関係をさらに深めていくこと、これが私自身にまず重要なことだと思っています。そして、その上で国との御関係もありました。行政としても国との関係をしっかりと強固なものにするとともにですね、地元の国会議員の先生ともしっかり連携することが重要だと思っております。そして何よりも市議会の先輩の皆様方に御指導いただく場面も非常に多くあると思いますので、しっかり御理解いただけるように取り組んでいきたいと思っています。 109 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 110 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 続いて、駅前整備・再開発の青写真についての質問に移るんですが、今、市長の答弁の中で頭を下げるという表現をされた。非常にいい。その気持ちを持って次に今から質問することに対して対応していただきたい。  古賀駅東口の整備・再開発がクローズアップされていますが、忘れていただきたくないのが千鳥駅についても含めて質問いたします。まず古賀駅周辺について、古賀駅周辺はどうあるべきだとお考えでしょうか。にぎわいがあり、活気もある交通の要衝だろうとは思いますが、市長のお考えをよりもっと具体性のある青写真を聞かせてください。
    111 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 112 ◯市長(田辺 一城君) 実は、古賀駅周辺の開発整備、これからの整備につきましては、これもなかなかこれまでの経緯からはですね、なかなか進んでない部分があると認識しておりまして、ただし住民の皆様、市民の皆様にとっては極めて関心が高い事項だと思っています。先ほど実は最初の答弁でですね、特色ある駅周辺の姿の素案を可及的速やかにイメージ化しということは、市政としては初めてこういった表現でまず短期的な方向性を示させていただいたつもりです。可及的速やかに駅周辺の姿をイメージ化します。その上でどういった機能がというところも実は余り語られてこなかったところです。  そうした意味で、最初の答弁で本市の中心市街地として商機能の充実も図らなければならないという私の考え方を実は示させていただいております。こうしたところは、今後可及的速やかにつくっていくイメージに盛り込んでいきたいと思っておりますし、それは私がこうしたいからこうするだけの話では当然ありませんので、今申し上げたところをイメージ化をまずすると。これすると言っていますのでします、速やかに。そこに本市の農商工の中の一つの強みである商というところをそのイメージに盛り込んでいきたいというのが、現段階での私の根っことしての考えとしてあります。 113 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 114 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 市長の第一答弁がね、結局皆さん同僚議員も考えてある、わかってあると思うけども、やっぱり一方的に文章として長く読まれますよね。その中で、私今なかなかメモはしないんだけども、「可及的速やかに」という表現だけ僕今メモしたんですよ。だから、非常にそれをやっていただきたい。  東口再開発の問題については、先ほども言いました昨年秋に経営企画課所管から都市計画課所管に移されましたが、昨年の秋でしたか。総務委員会へ提出されたコンサルの報告書の結びには、地域との調整が必要云々と書かれておりました。一番結びですね。土地の問題ですよ。地権者との話し合い、これに尽きます。立ち退きや移転など、当然考えられることは明白です。これを避けては通れない。どう対応されるつもりか。頭を下げるという表現がありましたが、意気込みなり含めて対応の方法等を具体的に教えてください。 115 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 116 ◯市長(田辺 一城君) これは古賀駅周辺の整備に限った問題ではありませんが、地権者の皆様に御理解をいただくことは重要だと思っていまして、改めて表現を使いますと、頭をしっかり下げながら、ただ頭を下げるだけではいけないと思っています。速やかにイメージ化するというふうに申しておりますのは、一体この古賀市がですね、今議題となっている本件、古賀駅周辺をどうしたいんだということが打ち出さなければ地権者の方の理解というのも得がたいものになってくると認識しておりますので、頭を下げることとあわせて、まちづくりにとってこれだけ重要なエリアでこうしていきたいんだということをしっかり示すということが大きな要件だと思っておりますので、今回の答弁でもその点について申し上げたところです。 117 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 118 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 古賀駅だけに限ったことじゃないんですが、駅周辺ですね、バスターミナルというか、いわゆる乗り継ぎ場所みたいなね、そういう場所ができれば市民の交通手段として有効なものになることはもう明白です。それはね、結局先ほども壇上で言いましたが、公共交通の問題にも光が当たるわけです。  特に千鳥駅前の開発についての問題をちょっと述べたいんですが、古賀駅東口・西口、古賀駅周辺の問題と千鳥駅とした場合に、大きな違いが一つあります。地権者の数です。千鳥駅で問題としているのは地権者は、失礼ながらお一人ですね──お一人というのは家族もありますけど。この二十数年交渉を続けてこられました。ところが残念ながら全然進んでおりません。私もこの問題に若干はかかわってまいりましたが、エレベーターの設置はつながりました。しかし、それから先に話が進まない。地権者との交渉が最大の課題なのに、失礼ですけど、前市長は地権者と会うことはほとんどなかった。昨年6月の質問に対して、2回ほどとおっしゃった。やっぱりそれじゃ交渉が進むはずがない。自分が土地を買いたいと言われたときに、その買いたいという人と1度か2度しか会わないなんてあり得ないです。  やっぱり市長は現場主義に立脚した市政運営を徹底していくとおっしゃった。取り組んでもらえますか。本気で汗をかいていただけますか。駅前整備に本当に取り組んでいただきたい。汗をかいていただけますか。 119 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 120 ◯市長(田辺 一城君) 汗をかきます。 121 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 122 ◯議員(6番 岩井 秀一君) トップセールスという言葉を使われましたが、トップセールスには努めていただきたい。古賀の産品や商品を売り込むことばかりではなく、古賀市のためであれば、本当に市民が必要と思っていることであれば、必要なものだとか土地を買い取ることは別に市民は反対しないと思う。また、東口ばかり言って申しわけないんですけども、古賀駅西口にも光を当てていただきたい。いずれにせよ若い行動力を持って現場に足を運び、まちの3つの玄関口を誇れるものに成し遂げていただきたいが、強い決意をお願いしたい。 123 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 124 ◯市長(田辺 一城君) 古賀駅につきまして、今議員から西口についても言及がありました。私自身も父の店があそこで始まって、あそこが最初に店を持った場所です。その商店街がどんなものだったかは実感を持って、そして記憶をしているところでもあります。私が実は選挙のときもそうですし、現段階においても駅周辺という文言を使っているのは、そうした原体験も影響しているところです。  そうした意味で、古賀駅というものをまちのいわゆる玄関口として今後どのようにしていくかということは真剣に考えていきたい。そして、御指摘の千鳥駅もししぶ駅も私たちのまちにとって本当に大切な駅ですし、こうした駅が3駅もこの規模の自治体であるということの価値、そしてそれをつくられた時の先輩方、地元の皆様の御苦労、御努力もあるものと認識をしておりますので、そうした過去に敬意を払いながら、この3駅、全てをきちんと意識をしたまちづくりをしていく必要があるというふうに思っております。 125 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 126 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 質問ですが、よろしくお願いしたいと思います。  施政方針の中に特別支援学校の話がございました。すばらしい話でした。いい話です。数名だから放置していい問題ではないという物すごくいいフレーズというか文章がありました。理解はします。ただ、駅を利用する多くの市民にも同じように光を当てる責任があなたにはある。おわかりいただきたい。  続いて、第5、近隣自治体との連携、方向性と展望について質問いたします。所信表明のみならず選挙公約でも近隣自治体との広域連携という言葉が並んでおりました。ここ数年、少子高齢化に伴う人口減少問題が大きく叫ばれています。しかしそこには誤解もあります。あたかも地方自治体の破綻によって地方が消滅するという幻想に捉われ、不安をあおっているだけのことではないか。もちろん現在の形態での自治体はなくなるでしょうが消滅するわけではありません。  幸いと言うか、我々が住む福岡都市圏は消滅自治体には指定されなかったものの、実質的には福岡市の一人勝ちです。伸長が目覚ましい福津市、新宮町についても今は伸びています、確かに。しかし10年、20年、30年というスパンで見れば、学校はつくったのに、建てたのにという状況にならないとも限りません。さまざまな施策が両市においても、この古賀市においても実施はされておりますが特効薬はない。同時に多くの施設が耐用年数を迎え、その対応に追われることは明白です。本当に深刻です。  究極の人口増加策として合併があります。ただ、合併特例債などを期待して当てにしたような合併で成功したなんて話を聞いたことがない。近隣に2つの、個人名というか固有名は出しませんが、2つのいい例があります。とはいうものの、施設設備の共有、職員の削減など、増すメリットは大きい。そういう意味での合併に私は賛成しております。市長の見解、合併に対する見解、考え方をお聞かせください。 127 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 128 ◯市長(田辺 一城君) 約10年前ですかね、合併の機運が全国的に合併特例債等もあってですね、非常に盛り上がっていたのを当時は新聞記者でしたが取材していましたので非常によく覚えています。ただですね、当時はそういった制度面の話がありましたけれども、今はないと。じゃあ制度があるからないからやるのかということではないという議論もあると思います。  ただ、その場合ですね、市町村合併というのは相手の自治体があって、相手の自治体と話ができて、そして成立していくものと認識していますので、今その機運がこの本市周辺にあるという認識にはちょっと今のところ私は立っておりません。ですので、まずその動向が見られないという中で合併の話をするということにはならないのだろうと認識をしています。  一方で、広域連携を強く打ち出しておりますのは、先ほど議員御指摘のさまざまな社会課題、さらにこれから超高齢化も進んで複合的な課題が出てきますので、そうした課題解決をしていくときに、古賀市の資源だけでは難しいものも恐らく出てこようということで、施策、課題ごとに連携するということが重要だという考え方を申し上げてきております。 129 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 130 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 理解します。  少し意地の悪い質問をさせていただきます。市長と8年間という視点でお尋ねします。あなたは大学卒業後、8年間民間企業で働かれた、新聞社で。その後県議会議員として約8年間務められた。そして、今回古賀市長に就任されたわけですが、先のことで大変恐縮ですが、今後2期8年間の間に、先ほどから近隣自治体との連携という言葉を言われるけども、近隣自治体との交流を通じ、駆けめぐり、スキルアップに努め、ステップアップされるのではないか。もちろん個人の自由、権利ですから否定はできません。ただ、所信表明の中で、誰もが幸せを実感して暮らせる古賀市をつくるという所信は果たせますか。市長職は通過点なのか。もし私が全く違う捉え方をしているのならおわびしますが、御所感をお聞かせください。違うのなら違うで結構です。 131 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 132 ◯市長(田辺 一城君) 確かに8年単位で仕事というか、立場が変わっているということは私も認識をしています。たまたまです。その上で、今後、私の出処進退にかかわるところを御質問いただいております。私は今負託をいただいた古賀市長という仕事を全力で取り組んでまいります。先に何かを想定して市長職を務めるつもりはありません。 133 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 134 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 想定していないことを期待しながらの質問なんですが、それはそれで結構だと思います。  続いて、一番大きなといいますか、財源確保、具体的計画と実現性についての質問に入りたいと思います。壇上でも申しました、財源についての表明がないことに違和感というか心配というか不満であります。所信表明を見ますとね、意気込みは感じる部分はあります。でも、意気込みだけでは市政は進みません。  施政方針を読み解いていきますとね、いわゆるあれもやりたい、これもやりたいということは伝わってくる。ただし、施政方針のその全部の文言の末尾に目を向けて見ると、実現していく、支援したい、めざしていく、進めていく、強化していく、図る、展開していく、取り組んでまいる、全力で支援する、寄与する、推進するとの記述があります。全て財源予算が必要です。全ての思いは予算の裏づけがあってこそ実現できる話ではないか。自主財源、依存財源のいずれにせよ、市長の胸にある具体的な財源確保の施策についてお答えください。 135 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 136 ◯市長(田辺 一城君) 大前提として財源確保への危機感がありますので、企業誘致を前面に押し出して語らせていただいております。やはり税収の確保、これはですね、目の前、そして来年、再来年ももちろん大事なんですけれども、私たちの子どもの世代、次の世代が確実に税収を確保できる環境を整えていくという発想が必要だと思っておりますので、そうした意味で土地利用転換と企業誘致、新たな工業団地の整備等については何度も申し上げさせていただいているところです。やはりそうした企業誘致によって固定資産税の増加とかですね、法人市民税の話もありますし、そこで働く場を確保するという意味は定住促進につなげるというところに意味があると思っていますので、福祉政策というところも申し上げているところで、働く人がこのまちに住むというところにつなげるということによって住民税の確保につなげていくと。これは中長期的な視点ではありますけれども、極めて重要だと思っていまして、税収の確保の視点からそうした産業政策の振興というのを申し上げさせていただいているところです。  目の前の問題も大事ですので、じゃあどうするんだと、極めて厳しい現状にあるというのは岩井議員も共有していただいていると思うんですけれども、そうした中でいわゆるふるさと納税で頑張っていくこと、新しく一つ提案させていただきましたが規模感としては走り出しは小さいかもしれませんがクラウドファンディングというのを市行政として活用していくのはどうかという発想を加えたりということをさせていただいているところです。 137 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 138 ◯議員(6番 岩井 秀一君) どこかの都知事じゃありませんけど、横文字でおっしゃるのはわかる。クラウドファンディングっていうその意味がね、市民の方がどれだけ理解されているかと。まさに雲をつかむような、いわゆるIoTでもクラウドというのがありますが、雲をつかんでどこからね、資金、予算、財源を持ってこようという考えは悪い話ではないけども、それであるならふるさと納税をもっと完璧にしてしたほうがまだ予算としては組めるんではないかという思いがあります。  少々細かいんですがね、例えば自主財源としてそれほど大きな何億というような話ではないんだけれども、使用料や手数料の改定があります。体育館の使用料だとか証明書の発行手数料ですね。そういうもの、考えられるんではないかと。値上げするということは、確かに市長としても行政としてもブレーキがかかると、なかなかしづらい部分がある。しかし、使用料においてはですね、受益者負担というかね、そういう考え方を前面に持って、改定する必要があるのではないかと。  その中で、特に問題というか意識があるのは、使用料における減免措置ですよね。その減免措置がね、確かに市の行事をすることに協力していただくことに関して、ある話し合いをする時間は部屋を無料で使えるとか、そういうのはわかるんだけれども、もう恒常的に何年もずっと、そりゃ反対される方もおられるかもしれないけれども、もう一度やっぱり見直す必要があるのじゃないかと。減免措置に対してのお考えをお聞かせください。意味はわかりますよね。 139 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 140 ◯市長(田辺 一城君) 市民生活に直接、しかも目の前のことでかかわるところなので、ここで直截に答弁はしにくいところではあるんですけれども、御指摘の使用料、手数料が適正性があるのかということを考えるのは大事だとまず思っています。これは一般論になりますけれども、やはりサービスを受益するということは、そのサービスに対する対価というのは当然発生するものであり、ただし、これは政治家としてはなかなか決断が要るところではありますが、自分の身が云々ではなく考えることでもあるとも思っております。ただ、その際は掲げております対話という場面でしっかりとその意図を理解してもらう必要もありましょうし、もし仮にそうしたことを行う際は、その場の設定というのは必要になってくるんだろうと認識しています。 141 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 142 ◯議員(6番 岩井 秀一君) もちろんこの場でね、減免措置は撤廃しますとか、そういうことを期待しているわけではなくて、やはり行政が好きな検討をしますというかね、そういうのを図っていただきたいと、再考していただきたいという意味で申し上げました。  今現在、補助金の見直しが行われております、御存じだと思いますが。93件だったかな、その対象事業について昨年から始まっております。31件が今終わりました。その次の31件が今真っ最中だと思います。社会福祉協議会、文化協会などの組織から、またまつり古賀などの市民の祭典等まで、市民の生活に本当に欠かせないものが対象になっております。補助金審査委員会の精力的な審査にどうこう言うわけではないんですが、補助金の見直しについて、経費削減の観点からね、どう判断されるのか。それも別に今すぐ削減しますとか、検討はしなくもう今までどおり、従来どおりするとか、そういう答えができないかもしれないけれども、補助金という見直しについての市長の所感、お考えをお聞かせください。 143 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 144 ◯市長(田辺 一城君) この問題についてはですね、補助金は公費でありますので大事にしておきたい視点は、補助金が交付されている団体、または交付されている取り組みについて、それが公に資する活動につながっているかという観点がとても重要だと認識しております。 145 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 146 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 私も見直しは必要だと思いますが、やはりもう少しいろんな、総務委員会等においても話が出ましたが、担当の対応といいますかね、そういう団体とかね、そういうところからやっぱりもう少しいろんな意見を聞く必要がある。ただし補助金審査委員会の立場もあります。そこを侵害してはならないんだけれども、そういう諮問を出した市長としてはね、口出しは難しいかもしれないけれども、ある程度答申を受けた後に熟考、考えていただきたいということです。  先ほども市長がおっしゃいましたけども、新規・既存企業を含め企業にとってある意味での助成として、事業者の固定資産税の減免問題について、減免についてお尋ねします。このことで企業進出に拍車がかかり、企業全体、従前からある既存企業も含めてですね、企業全体としての収益が上がれば法人市民税の増収が見込め、それが財源として歳入に反映され、大きな効果が得られるのではないか。固定資産税に関する考え方で結構ですけど、市長のお考えをお聞かせ願いたい。 147 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 148 ◯市長(田辺 一城君) 今御指摘の点、重要だと思っていましてですね、その後の税収につながってくるということを見越して固定資産税の免除等の施策を打つという発想は大事だと思っています。ただ、将来性が大事になってきますので、そこはしっかり見きわめなきゃいけません。もう御存じのように、既に企業立地支援制度として本市も投下固定資産に係る固定資産税を3年免除する取り組みをしていたりと、こうしたことをインセンティブとして入っていただけるようにするということは政策としては重要だと思っていますし、先々の効果を見据えてやることにはとても意義があると思っています。 149 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 150 ◯議員(6番 岩井 秀一君) ですから、もう財源の問題、答弁一応いろいろされましたけれども、そういうことを所信表明に若干載せていただきたかったということです。  市長、まだと言ったら失礼かな、お若い。あれもやりたい、これもやりたいと思う意気込みは確かに感じる。あなたの声にも感じる。しかしね、一人で走ってね、後ろを振り返ったら誰もついてこないと、そういうことはね、そこまでは申しませんけども、職員との意識の差やギャップが生まれてこないのかという不安がちょっとあります。そういう点に関しては杞憂でしょうかね。何か。 151 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 152 ◯市長(田辺 一城君) 杞憂になるように努めますし、若いということは強みに捉えていただいているところもありますが、弱みでもある部分があると思っています。それは経験の差だったりします。そうしたところは職員の中にも多くのさまざまな行政経験、先輩方がいらっしゃいますし、もちろん岩井議員初めですね、市議会の皆様も私よりも人生の経験がおありです。職員とも、そして議員の皆様ともそうしたところを、まず若いということの意味を自覚しながらですね、話をできるような存在になることがとても重要だと思っています。  一方で、やっぱり若いということは地域を回っていても感じますけれども、住民の皆さんも何か言いやすいという部分もあるんですよね。ですからそれは、何か言いやすいという存在というところは若いからこそですね、それは強みに持っていけるように努力していきたいと思います。 153 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 154 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 市長は恐らく御存じないかもしれないけれども、数十年前にある歌がありましてね、若いという字はね、苦しい字に似ているという歌があったんです。確かにそう。ですから、苦しんでください、少しはね。  一つ質問です。選挙公約だったかと思いますが、選挙公約の中の文章だったのかはあれですけど、あなたは御自分を評して保守系リベラルとの文句があったと記憶しておりますが、正しいのでしょうか、間違っておりますか。 155 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 156 ◯市長(田辺 一城君) 文言としてはですね、恐らく記者会見で申し上げたんだと思いますが、私の政治的立ち位置は保守でありリベラルと確かに申しております。書いていただいたことには感謝を実はしていまして、保守主義とは本来ですね、過去、これはリーフにもちょっと具体的に書いていますが、これまでの先人の皆様の営みということをしっかりとその価値を理解し、それを継ぎながら、漸進的に──ゆっくりという意味の漸進的に社会を変革していくのが保守主義だと思っています。そして、リベラルは相反する概念ではなくてですね、これは個人を大切にするという概念だと私は理解をしていますので、保守であるリベラルだということは、論理的には政治学上もあり得ると思っておりまして、どちらかというと、例えばかつて僕が生まれたころの総理ですが、大平正芳さんのような政治的立ち位置に私はいるんじゃないかなというふうに自覚しながら、これまでも政治活動はしてきたところです。 157 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。 158 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 最後にしたいと思いますが、こういう評論というか意見がね、新聞に載っておりました、掲載されておりました。決して私の意見ではないので、それをまず申しておきます。日本型リベラルの正体とは、よく言えば現実離れをした空理空論をもてあそぶ子ども、悪く言えば無責任でいざとなると逃げ隠れする卑怯者だとの論評というか、ありました。そのような考え方もあるということを御理解いただき、しっかり肝に銘じて市政に励んでいただきたいと思います。  質問を終わります。 159 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、岩井秀一議員の一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 160 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午前11時20分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後1時30分再開                       〔出席議員16名〕 161 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、内場恭子議員。                      〔内場議員 登壇〕 162 ◯議員(14番 内場 恭子君) こんにちは。日本共産党の内場恭子です。  昨年11月の市長選挙で市民の信託を受け、市長に当選されました田辺市長の今議会の初日に示された所信表明、これには古賀市の産業、農業の振興や子育て支援、チルドレン・ファースト、地域振興など、たくさんの取り組んでいく政策課題が盛り込まれ、示されています。この中にある中で一番興味関心を強く持っておりますのが人権の尊重と世界平和の実現、このことです。誰もが願うものであり、日本共産党、私たちもこの人権の尊重、世界平和の実現を希求しているものです。ぜひ力を尽くしていきたいと思っております。  そこで、御質問をいたします。今回の所信表明の中に示されたみんなで力を合わせまちづくりを進める、話し合える場をつくるということを中心に質問をしていきたいと思います。その題材として、今回西鉄宮地岳線跡地の活用や道の駅の建設、公共交通のこれからについてをお尋ねしたいと思います。よろしくお願いいたします。  1、西鉄宮地岳線跡地の活用や道の駅の建設、西鉄バスほかの市内公共交通の拡充についての課題はどう捉えていらっしゃるのか。  2、市長は市民の意見、要望をどう捉え、どう解決していかれるのか。  3、市長のめざす古賀市政運営とそれへの市民のかかわり方はどのように進められていかれるのか。この点についてもお尋ねします。  4、市民との話し合いの場の設定や継続などの具体策はどのようなものでしょうか。  以上のことについてお尋ねいたします。よろしくお願いいたします。 163 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 164 ◯市長(田辺 一城君) 内場議員の御質問、西鉄宮地岳線跡地活用や道の駅建設、公共交通のこれからについて、お答えを申し上げます。  まず1点目についてお答えいたします。各テーマの課題についての認識でした。西鉄宮地岳線跡地の活用につきましては、一部地域において合意形成が図られていないという課題があると認識をしております。道の駅構想の課題としては、本市のまちづくりにおける道の駅の意義について、市民の皆様に御理解をいただくことが必要であると考えております。市内公共交通については、市や交通事業者だけでなく市民の皆様などが現状や課題について情報を共有し、共通理解を持ち、それぞれの立場で主体的に課題を解決する役割を担うことが必要であると認識をしております。  2点目と3点目についてあわせてお答えを申し上げます。市民の皆様との対話と交流を起点として、地域の課題を見出し、課題を解決する政策を立案するに当たっては、市議会の皆様や市民の皆様からもお知恵をいただきながら、ともにまちづくりを進めていきたいと考えております。こうした現場主義に立脚した市政運営を徹底をしていきます。  4点目についてお答えをいたします。話し合いの場の設定については、私がこれまで県議時代から続けてきた対話集会の手法を応用し、課題ごとのタウンミーティングや各自治会の公民館での意見交換会を開催するなど、市民の皆様お一人お一人が市政運営の当事者としてさまざまな課題を共有できる機会を設けることが必要であると考えております。 165 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 166 ◯議員(14番 内場 恭子君) では、再質問に入らせていただきます。  まず、市長のほうからさまざまな内容についてお答えをいただきました。ここで、まず西鉄宮地岳線の跡地の活用についてということをもう一度再確認させていただきます。まだ合意形成ができていない部分があるということ、理解していらっしゃるということはよくわかっております。では、地元の声を尊重して、本当に安心安全の確保をし、憩いの空間形成を踏まえた活用についてを住民の皆さんとともに検討しますというようなことを選挙期間中にも発言されていらっしゃいます。  そこで、どのような形で進めていかれるんでしょうか。今市長になった形で、この計画、変わる可能性があるんでしょうか。どうでしょうか。要するに、市長の立場と市長候補者の立場の場合で話の内容が変わりましたかということです。
    167 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 168 ◯市長(田辺 一城君) 選挙のときに申し上げていたことと、今、現に就任したことによって何かが変わっていることはありません。その上で、まず大前提としてですね、西鉄宮地岳線跡地はやっぱり本市、古賀市を南北に縦断する広大な土地であって、これ全体としてはまず有効に活用すべきであるというふうに考えております。  活用においてはですね、地域の実情に合わせて道路や歩道・遊歩道、緑地などといった空間を市民の皆様の意見を取り入れながら、合意形成を図りながら進めてまいりたいというのが私の基本的な姿勢、立場です。それに当たっては、将来にわたって地元というか古賀市民、また使われる皆様に愛される空間、親しんでいただける空間、よかったなと思えるような空間の整備をめざしたいというのが基本的な立場であります。  こうした認識の上に立って、どういった形で合意形成をめざすのかという話ですけれども、民主主義ですから、しっかりと地元の皆様のもとに私自身も足を運んで意見を交わしながら、最終的には何らかの結論、成案を得るということになると思います。 169 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 170 ◯議員(14番 内場 恭子君) 大変ありがたいことです。私、前市長に何度も市民の皆さんのところに足を運んでくださいということを訴え続けました。なかなかこれが実現しなかったということ、これが新しい市長、田辺市長になった段階で現場に足を運んでいただく、地元の方のところに行って話を進めていただく、こういう形になるだけでも一つ大きな進展だと思います。  そこで、考えているのは、ではどうやって具体的にこの話を進めていかれるのか。特に問題なのが賛成、反対の立場の方がいらっしゃいます。そういう立場の方と話をして、では実際どこでどういうふうな形でこの政策を決めていかれるのか。ここについて、もしよかったら所見というか市民の皆さんとの話し合いをどう政策に生かしていかれるのかという点をお尋ねしたいと思います。 171 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 172 ◯市長(田辺 一城君) これ、民主主義の根幹にかかわる御質問になるので、非常に恐らく内場議員も含めて政治家はかなり悩ましいところですけれども、この社会には多様な意見がある、当たり前の話ですけれども。立場の違いも180度違うケースもある。市民の皆様、多くの皆様とお話をしたり、私も御支援いただいている方々いらっしゃいますけれども、あるテーマにおいては180度違ったりする。こうした現実があります。ただ、その調和点をどこかで見出さなきゃいけないし、判断をするのが政治家の存在であり役割、その意義だと思っておりますので、政治家はそういった意味で民主主義の社会の道具ですから、その結論を得るということをしなければ存在意義が損なわれますので、その結論を得るということは最終目的地にあると認識しています。  ただ、その過程でですね、結局いろんな意見を持たれている方がいる中で、それぞれが意見を出し合って、ある程度一定の納得感を持てる何かに到達する作業、それが合意形成の意義だと思っていますので、そこは大切にしたいと思います。  具体的に本件におきましては、合意形成を得られていない区間について、私自身も可能な限り、本件についても出向くつもりですし、ほかの案件もですね、一人しかいませんので時間と体が許す限りはさまざまな現場に足を運んで住民の皆さんと対話して、御意見聞きながら最終的な結論に向かっていきたいと思っています。ここの時期は、今この時点で区切るというのはちょっと、この本会議において区切るというのは適切でない部分もあるかなと思いますので、一旦そういう基本的姿勢はお示したいと思います。 173 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 174 ◯議員(14番 内場 恭子君) 基本的姿勢をお聞きした上で、またお尋ねしていく部分がたくさんありますから、ちょっとじっくりと時間かけてお話ししたいと思います。  まず合意形成をしていただく。そして、しかもその中にはたくさんの意見を聞いていただく。これは本当に大切なことだと思います。特に、今この宮地岳線の活用、ここで車道化にしてほしくないという意見を持たれている方たち、いらっしゃるんですよね。その方たちの思いや願い、しっかり聞いていただく。また、道路にしてほしいとおっしゃる方がいらっしゃる、住宅地にしてほしいという方がいらっしゃる。そういう方たちの要望をしっかり受けとめていただきたいというふうな思いがあってこういう質問をしております。  その中で、特に反対されている方たちの思いというのをしっかり聞いていただきたい。ところが、この議会、この1月始まりました議会で市長が提案されている議案103号一般会計補正予算の中には、西鉄宮地岳線跡地の土地利用整備事業費に4,286万数千円というものが出ております。これが出た段階で新聞報道等がありました。この新聞報道を見た市民の皆さんからは非常な心配を、声を上げられていらっしゃいます。なぜかというと、市は事業推進に弾みをつけるためと、つける考えだと。この言葉を読まれた方たちは非常なショックを受けられているんですよ。なぜかというと、市長が変わられた。市長は市民との話し合いをしっかりやっていただけるはずだ。だからこそそこに期待していらっしゃったのに、この提案は一体何だろうと。市長のことを悪く言うわけではなく、ではなぜこういうことになっているのか。  それこそ、私、きのうこの補正予算の審議の特別委員会ありました。その中でも職員に質問いたしました。じゃあ、この新聞記事と市が考える内容というのは合致しているのかしていないのか。要するに、新聞記事では工事が早く進むだろうというふうな「弾みがつく」という言葉を使ってあります。こういう内容と市の思いと、私はとてもそぐわないというかな、合わないものではないかというふうに思っております。  ただ、実際に買い戻しが必要だとかいうものについては納得されたとしても、その内容がないままに一気にその話だけが新聞で出て、まして市長がかわられたばかり、今から新しい議会が始まる、新しい田辺市長の市政が始まるというときにこういう新聞記事から始まったということについては非常に危惧を感じます。  市長、どうでしょう。この新聞記事の内容と市長の考えは合致しているんでしょうか。 175 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 176 ◯市長(田辺 一城君) 新聞記者出身であり、憲法尊重擁護義務がある政治家、公務員でもありますから、報道の自由を尊重し、個別具体の報道内容についての評価は私自身はしません。その上で、報道の内容云々というよりも、市の、私自身もそうですけれども、市長としての考えとしてはですね、今回予算は計上させていただいております。予算計上させていただいているんですけれども、先ほど申し上げました合意形成が大事だと思っております。宮地岳線跡地全体の中で可能となったと判断し得る場所から購入、買い戻しをしていくという立場にあると。そういう立場、そういう認識のもとに本件について取り組んでいると御理解いただけたらと思います。 177 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 178 ◯議員(14番 内場 恭子君) 市長が新聞記者の立場であったということもよく存じておりますから、わざとこういうことを言っているというふうに思わないでください。あくまでも市民の立場で考えると、市長の考えと合っているのか、合っていないのかということを尋ねてほしい、聞きたいというのが市民の願いですから、これは別に意地悪をしているわけではございません。  ただ、やはりこの103号議案の中にあった宮地岳線の跡地の利用整備計画のこの金額について、古賀市の土地開発公社から土地を買い戻す。この土地を使って一体何をするのかという説明が十分でないままに行われているという形です。ですから、市民の皆さんからすれば市長は話し合う必要を感じていらっしゃるし、説明するというふうな話で市長、立候補されて、したんじゃないかと、今現在至ってらっしゃるんじゃないか。だったらなぜこの話をもう少し丁寧にしてくださらなかったんだろうというふうな失望の声も若干上がっております。  どうでしょう、こういう説明とか話の必要性について、市長は職員に指示をするとか、市長自身が話に行くというような必要性を考えられなかったのでしょうか。いかがでしょうか。 179 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 180 ◯市長(田辺 一城君) 本件予算として提案させていただいているものとですね、今御指摘の合意形成が、最初に認識を申し上げましたけれども、合意形成が必要な地域とは異なると考えておりますので、合意形成がいまだ必要だと思われる地域についての宮地岳線跡地の土地についての買い戻しを今回提案させていただいております補正予算に盛り込んでいるとは認識しておりません。 181 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 182 ◯議員(14番 内場 恭子君) 余り細かいことになっていくと、ちょっとせっかくの政策論議をしたいというところで、お話になるので突っ込まないようにはいたしますが、この中で結局やはり議案の103号議案一般会計の補正予算というところで宮地岳線跡地の活用のために土地を買い戻す。その土地がある特定の地域の名前が出ておりました。中川区というような説明があっております。でも市民が心配されるのは、このままこの土地を買って、しかも補助金で買い戻すからこそ、この補助金がひもつきであって道路にしなければならない、車道にしなければならないというふうに考えて、より一足飛びに車道化が進むのではないかと危惧されてしまっているんですよ。そういうことはあり得ないというんであれば、そういう説明があったらよかったのにということがあって、きのうその質問を数回繰り返しました。  そこの中で、補助金の使い方として、この買い戻した土地、これについては道路に使うことができるとはなっておりました。さらに追究したところ、必ずしも車道にしなくてもよい、歩道や遊歩道、自転車道のみでも何ら問題がないという回答を受けたということで安心している部分があるんですけど、これ市長の認識と一致しているでしょうか。いかがでしょうか。 183 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 184 ◯市長(田辺 一城君) 認識は一致しています。 185 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 186 ◯議員(14番 内場 恭子君) 非常に安心いたしました。市長の口からそういう言葉を聞くと、市民の皆さん、安心される方もたくさんいらっしゃると思います。それは何も車道化を全く反対するというものではなく、車道にすることでいろいろな問題があるんだということをしっかり話をしてほしい、感じてほしいとおっしゃっている皆さんです。そういう市民の声をしっかり受けとめていただける市長ということを安心して、これから生活ができるという、そういう一つのポイントだというふうに考えています。  ただ、市民の皆さんの中には、今この合意が進んでいる場所でもちょっとこういう声を聞いたのでお話をしたいと思います。合意をされている地域のお母さん方で「ええっ、今度車道になるの。車道化がされるの。車が通るの。道が大きくなるの。そんなこと今まで聞いたこともなかった」って。確かに、情報に接していない市民のほうが悪いというふうに言われるかもしれません。しかし、なかなかそれが情報が本当に市民の皆さんに届いていない部分もあるという、そういう状況があるというのもよく承知していただきたいなというふうに思います。これは発信の方法も悪いのかもしれませんし、受け取る側が悪いというふうに言われるかもしれません。しかし、市民にとってはやはりびっくりする驚きの声の一つであったというふうに思います。  その中で、特にもう一つ、北区の皆さんの要望として、ここでまた、田辺市長のほうも実際に現場に行かれておりますから、そういう要望の声も聞いていらっしゃると思いますので、しつこいようですがお話をさせていただきたいと思います。北区の市民の要望として、北区公民館のそばの跡地をぜひ北区の住民やそのほかの地域の皆さんの市民が使えるスペースにしてほしい。癒しの広場、憩いの広場というような空間に使いたい。そして、そこでイベントをしたり、子どもたちが遊んだり、遊歩道であったり自転車道路であっても構いませんと、そういうものが通るような広場ができたらいいなというふうなことを考えていらっしゃるということです。  こういう要望に市長のほうではいかがでしょう、応えることができるでしょうか。これから先話し合いをしていく中でというふうなことをおっしゃるかもしれませんが、そういう思いを持たれている市民の声をどうお考えで、応えることができるかについて、お尋ねしたいと思います。 187 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 188 ◯市長(田辺 一城君) まず大前提としてですね、これまで、これは北区に限らずですけれども、これまで西鉄宮地岳線跡地にかかわって、市として、行政として行ってきた意見交換の場においていただいた御意見は私の就任前の前市政において開かれたことも含めて、これはしっかりと引き継いでいくというのがまず大前提にあると思います。行政は継続性が大事ですからですね。  その上でですね、今さまざまな御意見がこれから意見交換会を開いていく上でも出てくると思います。今までいただいている御意見の中でも、例えば道路を整備する際ですね、これするしないと言っているわけではなくて、例えば道路を整備する際には、歩行者の安全な歩行空間を確保するためにガードレールを設置するとかですね、特に高齢者や子どもなどが安全に横断できるような信号機と、これは横断歩道の設置も必要になってくると思われます。これは道路を整備する際はどこでもそうですね。当然必要になってくる安全対策だと思います。あわせて、通過交通量や速度抑制のための対策を講じることも重要であるというふうに考えていますし、そうした御意見は当然いただきます。  一方で、今御指摘のあった憩いの空間についても、既に、直接もそうですし、これまでの前市政時代において行政としていただいている御意見もありまして、例えば歩道において花壇などの植樹やベンチ・休憩場所などの設置とかですね、あるいは既存の歩いてん道とのリンク、人々が行き交うにぎやかな空間づくりといったアイデアいただいております、現実に。  こうしたさまざまな御意見というのは、今後の検討に当たって大事にしていかなければならないと思いますし、今後も地域の皆様の御意見を聞きながら、先ほどから対話の場をつくるつくると私申し上げていますので、私がしっかり現場に出向いて、しっかり御意見をいただいて考えていくということをまず取り組ませていただきたいというふうに思っています。その上で成案を得るということです。 189 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 190 ◯議員(14番 内場 恭子君) 確かに、一つのことをするときには賛成、反対必ずあります。では、道路をつくりたいといったときには必ず道路は要らない、道路じゃないほうがいいと言われる意見があります。いや、古賀市全体の活性化のためには道路が必要とおっしゃる方もいらっしゃいます。でも、その人それぞれの考え方もあります。そのいろんな意見を受け取って、市長が最終的に決断をされます。  では、この宮地岳線跡地の活用の中に、一部は道路、一部は道路でないもの、こういうつくり方ができるのでしょうか。そういうものを念頭に置いて市民は市長に対して意見を申し述べて、願いを訴えていいものでしょうか。いかがでしょうか。 191 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 192 ◯市長(田辺 一城君) できるできない、技術的なところは置いておきまして、まちは市だけでつくるものではないので、仮にそのつくり方が後世、未来においても非常にこのまちにとって将来性があり有効だと市民の皆様も一緒に判断していただけるなら、そうした選択肢も排除はされないというふうに思います。そうするしないということは別にして、一般論としてはそういうものだというふうに思います。 193 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 194 ◯議員(14番 内場 恭子君) 市長にお尋ねいたします。今、市だけではできるものではないということです。じゃあ、市以外にどういうものが応援して参加するんでしょうか。国でしょうか、県でしょうか、どこでしょうか。 195 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 196 ◯市長(田辺 一城君) 言葉足らずでしたね。市民の皆様と一緒にという含意で今のは申し上げております。 197 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 198 ◯議員(14番 内場 恭子君) ぜひ市民という立場で立っていただきたいというのが一つのこの今回の質問の趣旨です。  これからの活用をどういうふうにしていくのか、今はまだ行政の継続性ということで考えていらっしゃるということですけど、その中には道路ありきではないというふうな考えを持っていいというふうに、私は自分で今判断しながら質問しているつもりですけど、いかがでしょう。道路ありきではないということで判断してよろしいでしょうか。 199 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 200 ◯市長(田辺 一城君) 私自身は道路ありきだと思ってませんし、そもそも前市政も道路ありきだったかというと、そこは評価は避けますがという答弁にさせてください。また、これ結論をですね、どこかで必ず得るというのが政治と行政の仕事です。決断をしたときに、そのリスクを負うのは政治家です。何を言われてもさまざまな合意形成の過程を経た上で結論を出す際に、さまざまな意見がある限りさまざまな反応が政治家、また私は今市長ですから市長に対しては出てくると思います。それは自分への評価がどうあろうと、やらなければいけないときはやるということになると思います。 201 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 202 ◯議員(14番 内場 恭子君) では最後に、西鉄宮地岳線のこれからということを質問しておりましたので、今後の西鉄宮地岳線の活用のスケジュールについてお尋ねします。今、市長のほうはすぐには結果を出せないような状況を言われました。またそれが当然だと思います。では、ただ反面予算等に詳細設計に入りたいというふうなことがたくさん出ておりますし、具体的にもっともっと進みたいというのが建設課の説明だったものですから、やはり市民はそこに非常に危惧を持たれております。今すぐ回答はないにしても、いつぐらいには西鉄宮地岳線の跡地のスケジュールを考えていかれるのか、示されるのか。また市民との話し合いの場をどう設定されるのかをお話しいただきたいと思います。 203 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 204 ◯市長(田辺 一城君) これ、冒頭申し上げましたように、区間が広大ですからですね、全体の到達点を今示すのはなかなか難しいと思います。ただ、順次話をしていかなければならないと思いますので、今全体の南方面から始めていますけれども、それは北に向かって、向かってというか、それが順繰りなのかは置いておいてですね、北方面についてもしっかりとお話しをして合意形成の取り組みを進めていくということになろうかと思います。 205 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 206 ◯議員(14番 内場 恭子君) 申しわけありません。なぜこういう質問をしたかというと、前市長に対して、私A、B、C、Dとブロック分けがしてあったら、合意ができているところ、望まれるところから先に工事を進めたらどうですかという話をしたら、それはできないといって、ぽんと弾き飛ばされたものですから。また、新市長になったことで新しい考えが出てきたということで、私、検討していきたいというふうに思います。  ぜひ市民の声を聞いていただいて、市民としっかり話をする、そういう場をつくっていただく。確かに、県議のときにそれこそ細かく、1カ月の間にほとんど毎日どこかで話をされているというふうな実績を見せていただいております。実際にお姿も見ております。そういう丁寧な姿が市民にやっぱりしっかり信頼されるものだというふうに思っております。特に反対、特に力強い権力を持つ市政に対して反対の声を述べるというのは市民にとっては大変勇気の要ることです。これを丁寧に守ってくださるということをぜひお願いしたいと思います。  続きまして、道の駅の建設、これについてお尋ねします。古賀市について、市長、古賀市の道の駅については必要と考えていらっしゃるでしょうか。改めてもう一度お尋ねします。 207 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 208 ◯市長(田辺 一城君) 選挙前の政策リーフレットにも書きましたが、本市において観光物産の拠点施設は必要だという認識は表明をしております。 209 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 210 ◯議員(14番 内場 恭子君) そこはなぜか私も一部だけ合います。観光物産の拠点つくることには私は問題、全てを反対だというわけではありませんというふうに言っています。ただ、この場所でいいんですか。今、農業の体制とか、そういう農産物の販売の状況とか、また今の現状の現コスモス広場の状況を見て、この近くでできるんですか。また、13億ものお金をかけてやる、これでいいんですかということを尋ねております。  市民の皆さんが本当に待ち望んでいらっしゃる、役に立つとおっしゃるものだったらそれはつくってしかるべきだと思います。市民の皆さんが納得する税金を使ったやり方。しかし、今市民の皆さんが本当に今自分たちのそばに道の駅が必要だというのを感じていらっしゃるかというと、私は感じません。それについて、市長がやはり足を運んで市民の皆さんとお話をされていかれるだろうということを期待しておりますので、そこについてぜひそういうスケジュールを示していただけたらというふうに思っておりますし、また道の駅の今観光拠点としての妥当性、また例えば補助金があったとしても13億かかるという話が出ておりました。そのうち古賀市の負担は約8億6,000万円というような試算がされている。こういう状況の中で、この市民の税金を使うことについて、市長、実際に市民の声を聞かれて、そういうものを感じていらっしゃいますでしょうか。いかがでしょうか。 211 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 212 ◯市長(田辺 一城君) 観光物産の拠点施設の必要性──まず必要性ですね──については認識が一致していることはありがたく思います。この観光物産拠点施設がいかにですね、本市を発信する上で有効に機能するかということも大事だと思っています。投じる税の額も御指摘のような億単位になってきますので、御指摘いただいている市民理解というのは大事になってくると思います。  一方で、行政の継続性の重要性もありますので、そうしたところを私なりに加味しておって、基本的にはですね、道の駅の構想については今年度実施している基本計画策定業務において、売り上げ規模等について算定をし、それを検討の重要な材料にするということが、前市長も答弁している、そういった姿勢を示していると認識をしています。  ですから、その検討の材料が3月末かな、今年度中に出てくると思いますので、これが内場議員おっしゃっている投じる税の額やそれを将来的に、それでもなお本市にとって経済効果等も含めて回収できる、また本市の発信に有意義であるというところが見えてくると思いますので、これは前市長が示しておったように、これを重要な判断の材料としていきたいと思っています。  それに加えてですね、市民の皆様の御理解をいただくことも重要だというふうに認識をしております。私自身も市内全域回って多くの市民の皆様とお会いしておりますけれども、観光物産拠点の必要性、また今御指摘のそれが道の駅であること、そしてそれが今までの市政が判断してきた場所が最適地であるかということについて、これまでの市政が考えてきて取り組んできていることを市民の皆様としっかりと共有をしてですね、理解を求める機会の創出はとても重要だと考えています。そうした意味におきまして、そうした場の創出を早期に設定していくつもりです。 213 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 214 ◯議員(14番 内場 恭子君) 前市長のやり方を悪いと言うわけではありません。ただ、やはり理解が得られないやり方だったのではないだろうかと。観光拠点調査という形で出てきたものが道の駅。しかもその道の駅の販売計画や立地計画、そういうものが何もないままに、ただつくるんだということで、既に場所の選定も予定候補地みたいな形で決められておりました。販売計画どうなるのか。じゃあ、例えば今の現コスモス館広場を見ていただくと、おいしい野菜がたくさんあります。しかし、午前中にはなくなってしまうというような大きな問題があって、市民の皆さんからも残念だというような声が出ている状況なんです。そういう状況の中で、今古賀市が本当にそういう道の駅を運営するだけの力があるのか、農産物を供給する力があるのか、こういうことが前回も私何度も質問しております。その課題を整理してからではないですかというふうなことを言っております。  だから、今回販売計画が出るのはもう当然のことであって、それに見合ったものになるのかというときに、場所を選定しなければその計画立てられないんですよと。それは確かに一理あるかもしれません。しかし、もう市民の皆さんからしてみたら、あそこにできるんだねという話になってしまっている。でも、私たちはもっと身近なところに道の駅みたいなものが欲しいよねと。現在スーパーがなくなって買い物ができなくなっている方たち、遠くに行かなければいけない方たちがいらっしゃる。そこに行くための交通手段がなくて困ってらっしゃるような方たちがいらっしゃる。そういう方たちの声を無視した形になって、道の駅の計画だけが先に進んでいいものかというのを懸念しております。市長、どうお考えでしょうか。 215 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 216 ◯市長(田辺 一城君) まず、道の駅、議事録は全部、この間のさまざまな御議論は読ませていただいております。ちょっとニュアンス等は文字だけでは感じられない部分もありますけれども。観光物産拠点の一つの大きな手法としてですね、道の駅というのが最適ではないかという判断のもとに、議会の皆様の御理解も得ながら、この調査と計画の策定というところに今進んでいると理解をしております。もちろんいろんな意見はあるんですけれどもですね。そうじゃない、ただ予算はつけていただいてこの取り組み自体は進んでいる面はありますので。  何が後先ではなくて、仮に道の駅という体裁をとってこの観光物産拠点施設を構想していくならば、どのような可能性が広がっていくか、どのような効果・効用が本市のまちづくりにおいてですね、上がっていくかということをこれまで取り組んできたこと自体には問題はないと私自身は認識をしております。  ただ、御指摘のようにですね、なぜ市民の皆様が唐突感というか、この話は何がどこでどう進んでいるんだというお声は確かに聞きますので、先ほど申し上げましたこれもう起きてきていることは仕方がないので、市民の皆さんがそういう感想を既に持っている方がいらっしゃるという現実は現実なので、政治は現実を前にして最善を尽くすことだと理解していますので、そうした現実を前にして古賀市として観光物産拠点施設の必要性と、これまでの市政で道の駅というものを想定して、どういうことをどう具体的に進めてきていて、何をめざそうとしているのかという説明をする機会を、先ほど場と言いましたけれども、その機会を早期につくると。市民対話の必要性を私は認識しているからこそ、これまでの取り組み、そしてこの取り組みがどういう将来をイメージして、本市のまちづくりにおいてどういう意義があるということを市として考え、今取り組みを進めているのかということを共有する場をつくると申し上げているところです。 217 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 218 ◯議員(14番 内場 恭子君) この道の駅、観光拠点づくりで一体何を求めていらっしゃるのか。このことが一番大事なことだと思います。午前中にありましたように、財政の問題であったり、観光、ね、何ていうんですか、周辺の行政自治体との協力であったりというふうなところもあるやもしれません。また、市民の皆さんの利便性ということを求められるのかもしれません。しかし、そこに市民の皆さんの税金を投入してやるべきものなのか。またその費用対効果がどこまで上がるのか。そういうことをしっかり把握した上で示していただく。そういうことが必要だと考えます。それを市民が待って、望んで新しい市長に期待された部分だというふうに思っております。  それができなければ、残念なことに、またがっかりしたという言葉が出てしまうだろうと思いますので、そこについてお願いしたいと思います。これは今からまだしばらくかかっていくことです。ぜひぜひそれについてはまた検討していただいて、具体的に進め方であったり、市民の参画、政治に対する参入、参入という言葉、失礼、参画というかね、一緒に入って自分たちも考えていくという立場、場所をつくっていただく。このことを大いに期待したいと思います。  今の市長のスペースでいくと、宮地岳線には行かないかん、道の駅も考えないかん、まだほかにもいっぱい皆さんから今回一般質問ではたくさん出ています。どこまで一体出て行かれるのか。これを相当切り盛りするのは大変だろうと思います。しかし、それはもうお約束されている以上はやっていただけねばいけないことだと思いますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  道の駅で本当に考えていただきたいのは、やるというように決めてしまうより、行政の継続性と言われますけど、検討してだめだった、これはおかしいと思ったときにはそこで立ちどまる、やめるという力も必要だというふうに思います。私は勇気ある撤退とよく言われる言葉、あれ大好きです。なぜかというと、やはりそこは市民の負担がどこまでふえるのか、考えてもらうのが市長ですから、そこに決断を求めたいと思います。  では、続けて西鉄バスの話に、公共交通等に移りたいと思います。今の古賀市の公共交通、十分なものと市長、お考えでしょうか、いかがでしょうか。 219 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 220 ◯市長(田辺 一城君) 広義の地域公共交通のあり方としては、まだまだやるべきことがあると思っています。 221 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 222 ◯議員(14番 内場 恭子君) やるべきことの課題としては、どのようなものをお考えでしょうか。私、西鉄バスへの赤字補填についてはたびたび問題を提起しております。これについて、西鉄バスについての感想もどうお考えなのかもお示しいただけたら助かりますが。 223 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 224 ◯市長(田辺 一城君) どこまでを求めるかということは、最終的に判断が必要になりますけれども、より多くの市民の皆様にとって利便性の高い状況を創出するということが重要だと考えておりまして、その観点からはまだやるべきことがたくさんあるんだろうというふうに認識しております。  一方で、西鉄バスなんですけれども、まず現在の、赤字の話はもう承知していますが、そういうのも含めながらも、現バス路線の維持というのには努めないと、市民生活の移動手段を確保するということ、今よりも利便性を一時期でも低下させてはならないとも思っておりますので、中期的にはですね、将来の地域公共交通のあり方というのをしっかりと市として立ててですね、それに向けて取り組んでいくということをやりながら、現状というのもいきなりなくすことはできないと私は思っておりますので、現在のバス路線の維持というのも重要だと考えています。 225 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 226 ◯議員(14番 内場 恭子君) それについては私も同感です。今あるものを全てあしたから切って、かわりを探せというものではありません。でも、今までの状況として、例えばバスの利用者が減少しているという状況、西鉄バスの利用者、平成28年度で25万6,000人、次の平成29年度には24万8,000人。もうずっと年々減っているんですよ。これは減っているのは車の普及もありますし、市民の生活状況もあります。いろんなことがあると思いますけど、やはり利便性がよくない。ダイヤの問題があったり、バス停の問題があったり、接続の問題があったりしている。その中でどんどん減便になったり便数がなくなる。もう路線自体がなくなっているようなところもある。こういう問題について、改善が足りないというのをしつこく執行部のほうに訴えてきました。  執行部のほうも、確かに西鉄のほうと相当ないろんなやりとりはしていただいておりますが、まだこちらが、市民が満足するような形になっていない部分がある。これについて、市長どうでしょう。やはり言われるように市全体を見て、公共交通を保障するために西鉄バス以外の方法もつくらなければならない、考えなければならない、そういう時期に来ているんではないでしょうか。いかがですか。 227 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 228 ◯市長(田辺 一城君) 今、現に西鉄バスさんが果たしていただいている役割も、目の前の現実を考えると、御指摘の部分がありながらも重要な面があると思いますので、それはしっかりと維持する。これは守りたいと思っています。ただ、一方でですね、議員御指摘の地域公共交通のあり方が現状で満足かというと、基本的にはそうではなかろうという認識を市内全域を回っていて実感をしております。  問題は、将来の地域公共交通のあり方、本市における地域公共交通のあり方を明確に我々がまだ立てられていないということだと思っておりますので、そこについてはしっかりとその計画を立てていくということをやっていきたいと思います。 229 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
    230 ◯議員(14番 内場 恭子君) 一番大事なところはそこではないかと思います。まず、全体計画、将来像をある程度見越して、確かに一時期西鉄バスが撤退というような話もありました。それを撤退してほしくないゆえにいろんな工作をやって頑張ったというところもあるとは思いますが、その後に来るものは何なのか。この古賀市に一番ぴったりした公共交通は何なのか。これをもう少し深めていく必要もあると思います。  そういう意味で、私非常に残念なのが公共交通活性化委員会というような委員会が設置されながら、なかなか活動していないというところもあるんですよ。市民の皆さんの声を聞くという一つの方法の活性化委員会だったというふうに思っていますが、それが利用されない、活用されないというのは非常に残念なことだというふうに思います。さまざまな方法を模索するということについては、決して悪いことではないと思いますが、いかがでしょうか。こういう市民が入った委員会などをもっともっと活性化していく必要があるんではないでしょうか。 231 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 232 ◯総務部長(吉村 博文君) 公共交通活性化委員会からは提言としてはいただいてございます。短期的課題、それから中長期課題ということで、対応できるものについては継続的に取り組みを進めているという状況でございます。 233 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 234 ◯議員(14番 内場 恭子君) 一番最近で、じゃあ活性化委員会が開催されたのはいつでしょうか。もう随分前ではないですか。 235 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 236 ◯経営企画課長(大浦 康志君) 御質問の公共交通活性化委員会につきましては、平成27年6月に提言をいただきまして、その後開催はしておりません。現在はですね、活性化委員会とは異なりますけれども、地域公共交通会議という別の会議を持っておりまして、こういったところで今公共施設等連絡バスの運行等に関して協議をいただいているという状況でございます。 237 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 238 ◯議員(14番 内場 恭子君) 市長、3年間ぐらいこの公共交通活性化委員会、活動が全くないんですよ。提言をしたままで、その後それがどう進んでいるのか、委員の皆さんは検証をしたいとおっしゃるのは当然のことではないでしょうか。ですから、何回も開催の要求を出されている部分もあります。そういう方たちに対して、市民の皆さんが多数入られて話を進めていらっしゃる、そういうところをもっともっと活用していくという方法も示されてはいかがかなと思いますが、聞かれていかがでしょう、御感想を。 239 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 240 ◯市長(田辺 一城君) 委員会の重要性もあると思います。今の現実を受けとめまして、まずこれからの地域公共交通のあり方を考えるに、私はこれ、どういう地域公共交通網が古賀市内全域の、ただ各地域において妥当なのかということについては、これまた行政だけで判断……。材料を集める必要があると思っています。その地域に住んでいる人がその当該地域について、どこにどう、例えばコミュニティバスがあったら、どう走らせたほうがベターなのか、全ての家を回ることはできませんから、という情報だったりですね。そうした地域におけるニーズの集約というのが果たして今できているのかというところに課題があると思っております。何か計画を立てていくにおいても、そのそれぞれの地域、どのぐらいの単位かはこれからまた考えていかなければなりませんが、自治会だったりですね、その地域地域がどういった交通ニーズを持っているかということを把握するには、市民の皆様から御意見いただくしかありません。  さらにですね、その地域で考えると、その地域の中で市民の皆様の中でも、いや俺のところやろう、こっちやろうという話になる可能性が非常に高い、ということは、市民の皆様にも御協力をいただきながら知恵を出して、その地域においてはこういう形が望ましいという御意見はいただいたりする必要もあるんだというふうに想像をします。  ですから、そうした過程を経ないと、多くの皆さんの納得感のある地域公共交通網を全域で張りめぐらせるというのは難易度が高いと思いますので、今申し上げたような課題というか、恐らく必要になってくるだろう営みを念頭に置きながら、今後計画立てなどを考えていきたいと思います。 241 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 242 ◯議員(14番 内場 恭子君) 市民の皆さんが望んであるものは、ドア・ツー・ドアで自分たちの利便性だけを考えていらっしゃるわけではありません。ある程度の負担も辞さない、大丈夫ですよ、私たち応援しますよという声も出ます。やはりなるべく行政にも負担をかけず、市民にも負担をかけない、そのような双方に役に立つ方法はないだろうかということを求めてあります。  通院に便利、市役所に来るのに便利、スーパーに行きたい、あそこに行きたい、イベントがあるときに出かけたい。さまざまな方法、確かに今、古賀市はシャトルバスであったり、地域のサービスであったり、タクシーを利用していただくというような方法もとっております。しかし、それでもまだまだ不満足だ、足りないとおっしゃる、そういう声をしっかりとっていただきたい。何回もアンケートしたりいろんな調査もやっていると思います。もっともっと市民の中に入って、今の現状をつかんでいただきたい。  田辺市長が現場主義という言葉を出していらっしゃる。これが今市民の皆さんのすぐそばまで近づいていく一番いい方法だというふうに思っております。そういうことを念頭に置いた上で公共交通も見直していただきたい。税金の使い方を考えてほしい。  私は西鉄バスが決して悪いとは言いません。しかし、企業としての努力もやっていただきたい。そういうふうに思っております。ですから、それに対しても強く執行部に求めて、そのたびにいろんなことを西鉄バスと検討していただいております。だから、そこでは相当な苦労もされるし努力もされているというのもわかっておりますが、それでもやはり西鉄バスの利用者が減るということに何か大きな問題を西鉄バス自身が考えてもらわなければいけないんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。 243 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 244 ◯市長(田辺 一城君) 西鉄バスさんも古賀市も考えなければいけないと思います。現在ある路線、走っていただいているバスがある路線について、それが活用を促進されるように、まず目の前は我々も古賀市も一緒に考えてやっていかなければならないと思いまして、今やっている施策もさせていただいている、そう認識しています。 245 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 246 ◯議員(14番 内場 恭子君) 今回、行政の継続性という点からも田辺市長は前市長の部分を、ある部分受け継いでいかれる部分だと思います。でも、先ほど申しましたように勇気ある撤退、決断、これは絶対必要なものだと思います。市民のためにならないという判断をどこかでしていただいたら、はっきりそれはやめるという考えを示していただきたいと思います。また、やるべきものだというふうに考えたら、それを強く進めてほしいと思います。その過程を必ず市民と共有し、話を聞いてほしいと思います。また、そしてそこに至った説明をしっかりやっていく。それを新しい市長に対して市民は期待しているんだというふうに私は思っております。  勝手な想像かもしれませんが、市民の思いというのはそれだけ強いものです。決して市の職員が努力を怠っているとかいうふうなことを言っているつもりはありません。しかし、一番トップに立つ者が示す方向性によってどれだけ変わるのかということをぜひ実態として示していただきたい。こう願います。力強く努力をしていただきたいという、そういう市民の中に入っていただくスケジュール、またそれについて具体的な方法を細かく示していただきたいと思いますが、どうでしょうか。4月以降にはそういうスケジュールが示すことができるような形になりますでしょうか。 247 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 248 ◯市長(田辺 一城君) まずですね、行政の継続性を言っているのももちろん自分自身ですけれども、一方で、まだ本日は一般質問初日ですけれども、今までにない新しい発想だったり、新しい市政も見えるように示させていただいているつもりです。その上で、市長を初め、市行政が取り組んでいることをしっかりと情報を発信し、市民の皆様と共有するということの重要性についてはこれまでも申し上げてきたとおりです。  その上で、スケジュールというふうにおっしゃっていただいているんですが、私県議の時代にいわゆる対話集会を8年間で200回以上やってきました。あらかじめスケジュールを持ってやっているかというと、実はそうでもないところもありましてですね、時間と体の許す限り、その機会をどんどんどんどんつくっていったというのが実態です。  ですから、基本的にはそういう、市長もまだ走り出したばかりですので、市長の務め、たくさんある中でそうした日々のどういう動きになるかというのもこれから走ってみないとわからない面もありますから、走りながらですね、ただ基本的に県議として対話集会を開いてきたその基本姿勢をどのようにそこに織り込んでいけるかということは、次年度と言わず、先ほど申し上げました西鉄宮地岳線跡地だったり、道の駅にかかわることだったりもそうした機会をつくると言っていますので、既にそれはもう走りながら考えているところですので、スケジュール感というのはなかなかお示ししにくいところではありますが、そこは御理解いただきながら信じていただきたいと思います。 249 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 250 ◯議員(14番 内場 恭子君) 今まで見ておりました市長の激務を考えると、とてもとても走りながら考えていたら息切れして途中でとまるんではないか、そういう心配をしている老婆心というか親心というか年上心でございます。そういう意味から言えば、ぜひ頑張っていただきたい。少しでも市民の皆さんのそばに寄っていく。それが当然のことだというふうに思います。  ただ、市民の皆さんが考えるのは、やはりいろんな思いをどう聞いていただけるのか。また聞いた上で、その聞いた意見、願いをどう政策に生かしていただけるのか。ただ聞きおくだけではないという市長だというふうなことを信じていらっしゃると思います。ぜひ身近なところで、身近な回数をふやして話を聞いていただく。そしてそれを実現する。そういう力を持っていただきたいと思いまして、この質問を終わります。 251 ◯議長(結城 弘明君) 以上をもって、内場恭子議員の一般質問を終結します。            ……………………………………………………………………………… 252 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午後2時25分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後2時35分再開                       〔出席議員16名〕 253 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、吉住長敏議員。                      〔吉住議員 登壇〕 254 ◯議員(12番 吉住 長敏君) それでは、会派連の吉住長敏でございます。まずもって、県議会議員から一念発起、全国772市の中の古賀市長の進路へと転換。有権者からその信任を受けられ、1955年来の平成の今日まで、この古賀という土俵でかじ取りされてきました6人目の田辺丸の船出をまずもって祝福申し上げます。  消防の第5分団の私ごとシリーズではございませんが、私ごとながら御当地職員時代に三輪修平氏、許山秀哉氏、森藤雄氏、各々故人となられた3氏の首長のもとで行政実務に携わり、市議会議員としてこの一般質問に竹下前々市長と14回、中村前市長と16回やりとりをさせていただきました。立場は変えましてもオール歴代首長との間をあけることなく仕事と人となりを見てきた古希をついに迎えようとしています生き字引的な存在に気が引き締まる思いでございます。  では、田辺新市長とは初めてで、通算31回目となります政策論議を以下交わしたいと思います。  1、道の駅整備方針で1項目。古賀市道の駅の継続堅持。  2、事務事業規定の見える化で2項目。事務事業と予算編成の見える化は一体か。事業詳細運用の要綱類集の整備。  3、しこふむ管内の人事交流、4項目。広域連携を重視した根拠。また、推進する担い手。管内教職員の人事異動の現状。しこふむ──新宮・古賀・福津・宗像との自治体職員の人事交流。  最後4番目、細形銅剣の行く先究明で5点。国博展示のつぼの展示経緯。つぼ以外の出土物の存在の可能性。所在不明の細形銅剣の所蔵経緯。細形銅剣の歴史的価値とは。5、最後に関係機関への所在究明申し出。  以上でございます。よろしくお願いします。 255 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 256 ◯市長(田辺 一城君) 吉住議員の御質問、3件目の3点目と4件目の御質問については教育長から、それ以外について、私からお答えを申し上げます。  1件目の御質問、道の駅の整備方針についてお答えをいたします。行政の継続性は重要であると認識しており、道の駅構想について、前市長は今年度実施している基本計画策定業務において、売り上げ規模等を算定し、検討を進めたいと言われているところです。私としても同様に考えており、また市民の皆様の御理解をいただくことも重要と考えております。  続いて、2件目の御質問、事務事業規定の見える化についてお答えをいたします。1点目についてお答えします。私の市政運営の基本理念は、みんなで力を合わせ、オール古賀でまちづくりを進めていくことです。さまざまな課題について、市民の皆様と認識を共有し、政策づくりや予算編成過程に市民の皆様にかかわっていただきたいと考えており、その仕組みづくりの検討を進めていきたいと考えております。それを予算編成の見える化と表現をさせていただいております。  2点目についてお答えします。現在、古賀市例規集において、条例規則は全て、要綱については告示したものは原則登載をしております。改めて要綱類集を別途整備することについては、現段階では考えておりませんが、予算編成の見える化を進めていく中でその必要性を考えていきたいと思います。  続いて、3件目の御質問、しこふむ管内職員の人事交流についてお答えをいたします。1点目についてお答えします。宗像、福津の両市、糟屋郡、遠賀郡の各町にはそれぞれに誇るべき経済基盤、観光資源、地域資源があり、これらを相互に有効活用し、圏域全体の産業振興等につなげていくことがこれからの時代に求められているものと認識をしております。  2点目についてお答えします。広域連携の推進には、住民の皆様に対し行政サービスを提供する責務を有する基礎自治体としての各市、町はもちろん、福岡県の支援も重要と考えております。また、企業の皆様が新たな販路開拓を共同で行うなど、民間事業者同士の連携も必要になってくるものと考えております。さらには、NPO等のさまざまな団体の皆様の活動も広域連携に取り組む際に重要になってくると認識をしております。  4点目についてお答えします。職員の人事交流や派遣は、ほかの自治体の政策形成過程や事務の方法を学ぶことができ、またあわせて広い人脈が形成されることなどの効果が見込まれると考えております。しこふむ管内、新宮、古賀、福津、宗像管内での人事交流は過去に実施した経緯はございますが、各市、町の人材育成や課題解決においてメリットが必要でありますので、お互いの意向や方針、職員人事管理上の事情等を踏まえて検討していきたいと考えます。 257 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。                    〔教育長 長谷川清孝君登壇〕 258 ◯教育長(長谷川清孝君) 吉住議員の3件目の御質問、しこふむ管内職員の人事交流の3点目についてお答えします。福岡教育事務所管内県費負担教職員の人事異動は、福岡県教育委員会が定める事務局等職員等及び教職員の人事異動方針及び県費負担教職員の人事異動取扱方針に基づき、福岡県教育委員会と市長、教育委員会が緊密な連携を図りながら行っています。  続いて、4件目の御質問、細形銅剣の行く先究明についてお答えします。  1点目についてお答えします。古賀市鹿部出土のつぼが東京国立博物館に展示されている経緯については、開催されている日本の考古特別展、大陸との交流と稲作の始まり、農耕社会の土器の企画内容に沿った弥生土器として展示されているとのことです。また、このつぼを東京国立博物館が収蔵するに至った経緯については、昭和31年1月に個人から他の土器類などと一緒に東京国立博物館が購入されたと伺っております。  2点目についてお答えします。東京国立博物館に確認したところ、今回展示されているつぼ以外に、古賀市鹿部、あるいは古賀市にかかわるほかの出土品の所蔵はないとのことです。  3点目についてお答えします。古賀町誌では、細形銅剣は明治31年に皇石神社の裏の崖から出土し、その後当時の東京帝国大学人類学教室に保管されていたが、今は所在不明となっているとの記述があります。東京大学に問い合わせをいたしましたが、細形銅剣をどのような経緯で所蔵に至ったのか、またその後の所在については不明とのことです。  4点目についてお答えします。現在、細形銅剣は所在不明なため、正確な価値づけは困難でありますが、当時としては出土地点がわかる銅剣は少なく、貴重な資料、発見であったことは間違いありません。また、弥生時代中期の埋葬副葬品として学術的な価値はあり、古賀町誌には当時のこの付近を支配していた族長クラスの人物が所有していたのではないかと記載されております。  5点目についてお答えいたします。東京大学に細形銅剣について確認をいたしましたが、現在所蔵されておらず所在も不明とのことです。また、文献等も現存していないことから、それ以上の所在究明は困難であると考えております。 259 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 260 ◯議員(12番 吉住 長敏君) それでは、順次再質問を行いたいと思います。  まず、市長に聞きたいのは、質問道の駅に関して、選挙期間中等で従来、公に前市長は道の駅と公言しておったし、書面もそうであったんですが、なぜ回りくどい言い方をされたのか。ちょっとその辺を教えてください。道の駅という言葉がリーフレット等にはなかったように記憶するんでございますが、どうしてなんでしょう。 261 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 262 ◯市長(田辺 一城君) そもそも観光物産拠点の必要性というのは認識をしておりますし、今も認識しておりますが、それが道の駅という手法が本当に妥当なのかどうかということは、現在古賀市が行っております基本計画策定業務委託の結論をしっかり見なければいけないという判断があります。  また、もう一点、先ほども申し上げた、最初の答弁で申し上げたところですが、やはり古賀市内各地を回っている中でですね、道の駅の意義、必要性について、本当にやるならばしっかりと市民理解を得る必要があると思いましたので、あえて道の駅という表現は選挙に向かっての政策リーフレット等では使っていないところです。 263 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 264 ◯議員(12番 吉住 長敏君) たまたま前議員の質問とダブったものですから、論評せざるを得ないわけでございますが、要するに道の駅というのは、今年度につきまして既定の方針であって、市議会も総体として認知しているということは押さえておかなければならないと思うんですね。議会も議決しているんだということでございます。  したがいまして、勇気ある撤退とか何か取りやめなんていうのは、それは少数意見であって、議会総体としてはこの方向で行くんだということなんですよ。そこを市長がぐらぐら揺らいではいけないと僕はそう思いますので、やっぱり政治家というのはちまちませず、先を照らすということも大事な点でございますから、その辺は私はそういう切り口から御意見申し上げておきたいと思います。  そこでですね、道の駅について、ちょっともう一点だけ、継続性ということは担保できましたので、大いに結構だと思いますが、実はですね、これは毎日新聞でないから恐縮なんでございますが、読売新聞の2018年9月30日の「地方創生に道の駅のさらなる活用」という大きなね、これはシンポジウムがあったのを全国的にこれ配られているんですよ。その中でですね、25周年を飾る記念事業としましてね、これからの道の駅のあり方について、きちっと書かれています。  そこで質問してみたわけですけれども、25周年を迎えた道の駅は、観光・休憩施設以上の役割が今求められているんだと。何か。災害対策、地域対策の基本であると。災害拠点施設だというような、何といいますか、特筆といいますか、目標というものがこの道の駅そのものに今期待されているというのがこのシンポジウムの総論といいますか、いうことでございますが、このことは市長含めまして、事務方含めて御承知でしょうか。 265 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 266 ◯市長(田辺 一城君) 承知しています。まず、道の駅に大前提として求められる機能としては、まさに今御指摘にあった休憩機能ですよね。そして、情報発信の機能、地域の連携機能だというふうに理解をしています。ただ、この3つを基本としながらですね、全国各地道の駅あります、私も行った駅もありますけれども、さまざまなパターン、その地域地域に合った目的をさらに付加して展開されているものがあるというふうに思っています。その中の一つとして防災拠点機能があるというふうに認識しています。 267 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 268 ◯議員(12番 吉住 長敏君) ぜひともその辺も踏まえた上で、トータルとして新たな道の駅を創造していくという観点も当然付加しながら計画を邁進してもらいたいと思います。この道の駅の質問については、継続するのかどうかというのが論点でございましたから、これぐらいにしまして次に移ります。  事務事業見える化でございますが、田辺市長にお聞きしたいのはですね、見える化のプロセスというものもあると思いますけど、県会議員も経験されておりましたのでおわかりだと思いますが、私、ざっくり言いましてですね、予算書、決算書、成果品ですけれども、そういうものの改善・工夫を求めるという点も含まれておりますでしょうか。 269 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 270 ◯市長(田辺 一城君) 予算書、決算書が……。済みません、質問できませんので。予算書、決算書を一般の市民の方が読むと、市の取り組みがわかりにくいということなのかどうかということも今おっしゃっていただいたところで、念頭にあられるんだろうというふうには理解をしました。ただ、私が予算編成過程の見える化をすると言っている中に、そもそもは予算書、決算書をどうするかということは念頭には置いていませんでした。 271 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 272 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 実はですね、過去田辺市長が県会議員時代に、2012年3月24日、同僚議員とともに県予算の説明を受けた、勉強会をしてもらったことがあります。そのときに、私はファイルが大好きなものでですね、ぱっと出てきます。そのときいただいた資料でございます。このときに、私はある意味で衝撃を受けました。これは予算書、24年度の事業でございまして、県土木整備部の説明資料、これ一式なんですけど、わざわざコピーいただきましていただいた資料でございます。この中にですね、いろいろ写真あり、グラフあり、数字の表ありですね、なかなか親切丁寧な説明書ということを私は田辺当時の県議から学んで、2014年ですから5年前ですか、3月の定例会でわかりやすく手にしたくなる予算説明資料への改善工夫をということで、この場で一般質問しました。  従前の予算書であるとか決算書、そういう説明書について、もっとわかりやすくビジュアルにしてはどうかというふうに市長から学んだ点でもありましたものですから、あえて質問させていただいております。最高経営者として予算査定に臨まれたと思うんですけれども、改めて分厚い予算書、あるいはその説明書について、改善の工夫、余地ありというふうに思われませんでしょうか。 273 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 274 ◯市長(田辺 一城君) 予算書、決算書をどうしていくかというのは、今いただいた御意見は一旦受け取らせていただきたいと思います。一方で、今の話で質問の御意図がよく理解できましたけれども、予算編成過程の見える化をするということは、本市が抱えているさまざまな課題について、まちづくり全体の中でどういうことをどういうふうにやっていけばいいかということを市民の皆さんと考えていくということになります。ということは、現在市が行っているさまざまな事業、取り組みについて、またその成果や課題についてもしっかりと共有をしながらこれからを考えていかなければならないということになると思います。  つまり、今市がやっていることというのは、決算という形で見えてくるものもありますし、その決算が理解できなければ次にどういう予算を組んでいくかということも理解できない。つまり予算を組むには決算の結果による評価、そして改善の検討が必要になってきますので、そうした意味で書類をどうするかというのはちょっと一旦引き取らせていただきながらも、決算、これまでの市の取り組みをしっかりと市民の皆様と共有するということは、しっかり念頭に置いて予算編成の過程の見える化という取り組みを進めていきたいと思います。 275 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 276 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 共有化、結構なことだと思います。いろいろ来年度予算については、最後のほうでしたから間に合わなかったんでしょうけれども、新年度に向けましてその辺の実行性を見守りたいと思います。  また、予算書、決算書につきましてもですね、事務方、お聞きでございますから、市長の見える化方針に沿ってわかりやすく、それをぱっと議員が市民に配ってもね、やっぱりああ、こういうことなんだとわかりやすいような、やっぱり資料に改善・工夫を全力を挙げていただきたいと思います。  この質問の2番目の要綱類集、名前はともかくとしまして、要するに事業詳細を定めたものもどんどん公開してはどうかという趣旨でございます。私もこの問題については、以前一般質問でしましたけれど、いささか事務部局とかみ合わない印象を受けました。そこで、たった2つの実例を申し上げまして質問にかえたいと思います。  まず、一番保健福祉部で守備範囲として関心が高いヘルス・ステーションの問題でございます。例規集にはですね、今、インターネットでぱっと見れるわけですけれども、現在の例規集にあるのは、古賀市ヘルス・ステーション設置事業補助金交付要綱のみなんですね、のみ。ところがですね、これはきょうの資料には多くなるから添付しませんでございましたが、ほかに定めてあるのがヘルス・ステーション運営委員会設置要綱、ヘルス・ステーション運営世話人会規約、それから古賀市ヘルス・ステーション設置事業概要等々、などですね、3つも4つも表に、例規集に出てこないものがあるんでございますね。これは要望すればいただけます。  何を言いたいかといったら、例えば設置要綱だけでございましたらですね、ヘルス・ステーションというのは1つの行政区を単位としてという理解でしか進まないんでございますが、その他のいわゆる例規集に出ていない書類を見ましたら、必ずしもそうじゃなくて、みなし的な存在であるとか、あるいは補助金につきましてもね、2回目以降は3万円になるわけですけど、2年度以降か、2回目か、2クール目以降は3万円になるんですけど、ほかのやつを見ると23年度までの活動までは3万円だと。より細かく規定されているんですよ。  だから、地域に津々浦々にですね、ヘルス・ステーションをつくっていこうという立場であるならば、やっぱりこういうものはですね、やっぱりそういう意味で僕は申し上げているんですわ。だから、たった一つしかないけれども、ほかにやっぱり市民の前に出ていないいろんな細かいものがあると。全部が全部と僕は言ってませんよ。やっぱり市民に身近な問題については、やっぱり要綱類集と別の形で例規集にやっぱりインターネットをぱっと開いたらわかる。そういうものにやっぱり努力すべきことを出発すべきじゃないでしょうか。どう思われますか。 277 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
    278 ◯市長(田辺 一城君) 吉住議員の質問の意図はわかりました。だから、それ自体を今どういう基準でどう、最初から明らかにしておくかどうかということについては、個別具体の問題もあるのかもしれませんし、貴重な御意見をいただいていると認識はしております。  一方で、最初からそれらを明らかに……、明らかにしたくないとかそういう意図ではなくてですね、明らかにするかどうかにかかわらず、さまざまな取り組みについて、詳細に住民の皆さんと共有するためにはですね、今は最初から公開されていないことについても、聞かれたらきちんと答えるとか、そうした場でしっかり説明していくという姿勢自体はそもそも必要だとは思っております。 279 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 280 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 個別事例の、個別具体的なとおっしゃったので、もう一点具体的に申し上げます。これは資料を配っております。文化の日式典表彰者基準。これはですね、昨年の11月3日、毎年でございますが、表彰されますね。これは公なんですね。みんなの前で表彰される。でも、あれは何の基準に基づいて表彰されているのかというのは何もわからないんですよ。議員も知りませんよ。例規集にも全くないわけですから。  これは、このように社会貢献表彰候補者推薦基準と一覧表が、あるいは、国民大会であるとか何たらかんたら、特別表彰候補者推薦基準、あるいは永年勤続表彰、こういうのがあるんでございますね。これはこれに基づいて推薦された方は一生懸命10年以上の活動の資料をつくって提出されています。これは例規集の第4章表彰にはですね、自治功労者の推奨条例・規則、もう一つは古賀市名誉市民条例施行規則はありますよ。いわばね、お偉方と言っては何ですけど、そういう表彰は表ざたにされているけれども、一般市民のですね、そういう社会貢献者の表彰の定めには公式には影がないんですよ。公式にはそういうものが明記されておりません。  僕はこういうものはね、やっぱり全くないものが文化の日に堂々と表彰される、それ自体はいいことなんですけれども、そういうものはやっぱり目に触れておくのが通常ではなかろうかという意味でも、そういう意味からも僕は要綱類集の必要性を説いているわけです。いかがでしょうか。 281 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 282 ◯総務部長(吉村 博文君) 吉住議員が今、現在言われました文化の日式典表彰者基準、これにつきましても、今言われましたとおり、例規集には掲載してございません。ただ、こちらにつきましては区長会等で御説明させていただいた上で、区長等から推薦をいただいているというとこでございます。吉住議員言われます要綱類集でございます。市長の第一答弁と重なりますが、要綱基準等々につきましては、個別具体的細部にわたるものが多うございます。それぞれの事務を所管する部署で適切に管理運用されればよいと思われるものが多くございますので、全ての要綱等につきましては、整備につきましては、現時点では考えておりませんが、予算編成の見える化を進めていく中で、その必要性については検討してまいりたいと考えます。 283 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 284 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 区長会で提出されていることは承知しております。でも、そういったものであれば例規集があって当然だという僕は認識なんですよね。だから、その辺のずれがあるので、もう一遍行政実務者はゼロに返って、やっぱり市民の側に立ってですね、こういうものはやっぱりあるべきじゃないかというようなやっぱり振り返りが大事じゃないかと思います。  3番目の質問に移ります。しこふむ管内職員、職員の問題出ましたので移りますが、時間の都合上、少しはしょりたいと思いますが、まず市長にお聞きしたいのはですね、広域連携の中で僕はちょっと違和感がありましたのは、遠賀町というのが出てくるんですね。なぜ遠賀かということをちょっと丁寧に御説明いただきたい。遠賀が嫌いという意味じゃないんですよ。遠いなと思うんですが、いかがでしょうか。 285 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 286 ◯市長(田辺 一城君) なぜ遠賀か、遠賀郡の4つの町にもですね、やはり魅力的な資源もありますし、何ていいますかね、人の往来というのは日常的に遠賀郡も我々古賀市はあると実感していて、自然に入れているというところがあります。実は、私の選挙前の政策リーフレットにも遠賀という表記が入っています。実は、ある先輩政治家の方からですね、遠賀でとれたものを例えば古賀の食品加工団地に持っていって、それを加工品として外に出していくという発想をできないかねといった会話を実はしたことがあったりもします。また、私の友人、知人にも遠賀で働いている人が複数おられます。  ですから私としては、北九州市と福岡市に挟まれたこのエリアの中で、遠賀という地域がやはり自然に、この地域の振興のときに一緒に考えるべきかなと思ったところです。あとは筑前七浦という考え方もありますので、やはり遠賀は抜きにはできないと判断したところです。 287 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 288 ◯議員(12番 吉住 長敏君) それに越したことはないと思いますが、ちょっとふと思うわけなので。  それでですね、私は1番、2番、3番よりも少し団子状態で再質問する形になると思いますけれども、広域連携のキーワードといいますかね、というのをちょっと私考えてみたんです。それで、唐津街道とか明治からの沿革、行政境の流れなどを意識することも否定しませんけれども、いささか上意下達といいますかね、という点があるので、もう少し庶民派といいますか、庶民の間に根差した食文化という点から広域連携のよさを市長、これから先説かれてはいかがかというふうに提案したいわけです。  私はそのツールにはですね、ツールとあるのは、私も大好物なんでございますが、だぶ。だぶですね。だぶと濁らない言い方もありますけれども、この冬ぴったりの残り物の野菜を細かく刻んで、祝いごと、仏事の郷土料理としてもですね、有名、昔から親しまれております。遠くは唐津、秋月まで広がるそうでございますが、一般的には宗像、古賀、いわゆる北部九州圏内に限定されるというふうに聞いているわけです。つまり「LOVE LOVE連携」というキャッチフレーズなんかいかがでしょうか。 289 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 290 ◯市長(田辺 一城君) キャッチフレーズは一つのおもしろいアイデアとして私の心に刻んでおかせていただけたらと思います。  また、一方で食文化の観点で広域連携をするという点については、非常に重要な私発想だと思いますので、御提案いただきありがとうございます。 291 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 292 ◯議員(12番 吉住 長敏君) やっぱり「LOVE LOVE」というのは、国内だけじゃなくて国内外というものを意識した私の提案でございます。アフリカ系アメリカ人はソウルフードというのはそういうふうな意味があるわけでございまして、日本にも先駆けてですね、しこふむでそんなキャッチフレーズで前進してはどうかと考えます。  次にですね、人事異動の問題で教育長にお尋ねします。先ほどの説明で、ちょっと私わかりにくかったんでございますが、一般的、僕の理解では教職員の人事異動というのは、古賀、福津市、宗像市、糟屋7町、3市7町がこのエリアで言いますと広域異動の範囲かなと理解しているんでございますが、いかがでしょうか。 293 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 294 ◯教育長(長谷川清孝君) 古賀に勤務しております教職員は県費負担教職員でございます。本来なら、本当は県下全域で動かすのが筋かと思います。しかし、それぞれ通勤時間等もありますので、6教育事務所に分割をされております。古賀市が属しているのは福岡教育事務所と申しまして、糸島地区、筑紫地区、糟屋地区、宗像地区この16市町が該当します。その中での異動をするということになっている。基本的には、糟屋で勤務している方々は糟屋の中を異動することが多いわけですけれども、宗像に行ったり筑紫に行ったり、あるいは糸島のほうに行ったりということも、異動希望書きますので、それではあるということでございます。 295 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 296 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 私はですね、ちょっと行政職員の時代も一時期あったわけですけれど、私は昭和一桁ぐらいまではですね、教職員の市教育行政の人事配置というのは教育長を除き記憶がないんですね。それで、今は現役、定年退職後の再任用先としても元県教員の行政機構への受け皿的な人事配置が一般化、言いかえるなら門戸を開放しているような印象は受けます。平成の時代にあってこれだけの大きな変化があるなと思っております。  そこで、市長にお伺いしたいのはですね、今糸島まで含む相当数の16市町、16市町の広範な教職員の異動に比べて、古賀市370人でございますか、定数は、の異動の枠組みというのは極めて狭過ぎると思いませんですか。 297 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 298 ◯市長(田辺 一城君) 基本的に、古賀市として雇用して古賀市役所の業務に従事するものなので、古賀市の中でその異動が完結するということにはあると思いますが、御質問の意図は、恐らく前段の質問から、広域にわたって職員が異動する、古賀市を越えた場で働くことの意義というところをおっしゃりたいというふうに推察しますので、その意味では、そうした場があるということは有意義ではないかと考えます。 299 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 300 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 頭脳明晰な市長の、私の読みを読んでいただきましてありがたく思います。そのようなことなんですよ。私もこの質問に関しましては、2014年3月の一般質問でも頭出ししております。せめて古賀、新宮、福津市職員はですね、距離感が接近しておりまして、相互交流人事、大いにやっぱり発展していくべしだということをそれぞれの居住職員数、お互いの居住者の職員数の数も示しながらあのとき質問させていただきました。  議会事務局長が当時人事課長でございましたけれども、前向きに検討するというようなことでとまったままかもしれませんが、やはり平成の時代も今期で終わるわけでして、新時代、改元の時代を迎えます。市長おっしゃるとおり、古賀市は古賀市の税金で賄っているわけですけれども、もう井の中のカワズ大海を知らずじゃありませんけれども、先ほど出ました広域連携もいろんな意味で広い視野が求められているし、そういう中で古賀市を見つめてみる目、あるいは福津の住人の職員だったら福津の行政にもやっぱり一市民としてかかわるという一時期もあっていいんじゃないかとか、いろいろ考えるわけですね。そういう意味では、古賀市職員に採用されたら定年まで、定年延長という最近問題もありますけれども、ずっとここでねという時代はもう僕は終わりにしなきゃならないじゃないかという気がするんでございますよ。  だから、そういう大きな論点というものをですね、もちろん相手があることですから、大事なんでございますけれども、新市長に僕はその辺求めたいなと。もっと我が市が我が町がという論点も大事なんですけれども、ないものねだりをしてはいけないという時代でございますよね、市長が知ってあるとおり。ということは、そういう発想に実務上も職員みずからがならないと、それは発展しないと僕は思うんでございますが、いかがでしょうか。 301 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 302 ◯市長(田辺 一城君) 議員御指摘の人事交流、おっしゃっていただいたように相手がある話ですので、今話題となっている宗像市さん、福津市さん、また新宮町等のほうともしっかり話はしなければいけないというふうに思っております。一方で、私、他市、町の職員の方とも非常に交流がありまして、そうした中でどこのどうとは申し上げませんけれども、やはり自分が別の自治体にまさにその人事交流で何年か覚えてませんが数年行ったときにですね、やっぱりそこで刺激になったと。それが自分が、その方自身がもともと在籍している自治体に帰ったときに、それがやっぱり経験が業務に生きていると実感しているということは話を聞いたことも直接あります。  そうした意味でも、人事交流のあり方というのは、周辺地域の自治体の首長の方とも話をしていく価値はあるというふうに思っております。また、人事交流以外の手法でもですね、例えば今福津市さんとオリンピックのルーマニア柔道競技の事前キャンプ地の取り組みにおいて、本市の生涯学習推進課と福津市さんのその担当課さんがですね、一緒になって一つのことを実はやっていると。日常的に職員同士が話し合いをしながら一つのことをやるということは、ほかの自治体の文化とか手法を学ぶ機会にもなっているという実感はありますので、こうした取り組みなど、ほかの手法もあるかもしれませんが、ほかの自治体が何を考え、どうやっているかということを知る機会をつくっていくことはとても大切なことだと思っていますし、時代にかなうものだと思っています。 303 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 304 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 理解いただいた御回答ではなかったかと思います。やっぱり競合しながらも、ともども切磋琢磨しながら高まっていくという視点が大事だろうと思うんですね。相手をけなさないとか、お互いともども繁栄していくような視点というのは、やはり一つの交流の中で生まれていくものが基本ではないかなという気がしますので、ぜひともこれが改元の時代に向かって制度化されるようにね、ひとつ事務方含めまして、真剣なやっぱり協議を関係自治体と行ってもらいたいということを要望して、次の質問、大好きなテーマに移ります。  まず、市長は現場主義とおっしゃっておりますが、質問通告しておりましたけど、教育委員会部局は東京国立博物館に展示物を前後含めまして、どなたか行かれましたでしょうか。 305 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 306 ◯教育部長(青谷  昇君) 教育部としましては、今回、東京国立博物館のほうには出向いてはいってはおりません。 307 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 308 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 私は12月の7日やったかな、に行ってまいりました。私は驚きました。しかも今驚いたのは、今たまたま調査いただきましてありがとうございました。知りませんでした。昭和31年に、説明によりますと、個人が持っておられた物を東京国立博物館が購入したというような説明であったかと思います。非常に感動的な今一言だったなと思いまして、ちょっとこの時点でお尋ねしたいんですけれど、1、2、3ちょっとひっくるめた質問になるかもしれませんけれども、国の博物館、東京国立博物館──トーハクと言っていると思いますけれども、東京博物館で古賀市の物が展示されるときに、古賀市の教育委員会のほうには一遍の連絡とかないんでございますかね。ちょっとその辺教えてください。 309 ◯議長(結城 弘明君) 文化課長。 310 ◯文化課長(力丸 宏昭君) 今回の展示につきまして、うちのほうに御連絡等々はあっておりません。 311 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 312 ◯議員(12番 吉住 長敏君) そういうものなんですね。今ですね、資料のほうに添付させていただいております3枚目ですかね、3枚目が行方不明でして、3枚目、これは同じ物かどうかは別としまして、右側が鹿部の皇石神社のお宝とされているものでございますね。4枚目と5枚目が、これ撮影可能でございまして、現物、今も展示されております。立派な場所で、お勧めのつぼ、NHKのBSには何とかのつぼとかありましてですね、草刈正雄も貢献しているわけでございますが、やっぱりこういうものが出てくるというか、あ、「美のつぼ」か。ということでございました。  歴史的価値はともかくとしまして、今のところ所在不明なんですけれども、私がそれなりに調べたところによりますとですね、これは教育委員会として絶対に諦めないという方向性をきちんと掲げてですね、やっぱり公文書などを関係機関に送ったほうがいいんじゃないかと思うんでございますね。なぜならば、随分古い話なんですよね。明治、大正、昭和、当然東京空襲を経ています。僕は知らなかったんでございますが、東京空襲の間はですね、こういう大事なものは奈良のほうに移しているんですね、重要なものについては。だから、東京にあるとは限らないわけなんですよ。  だから、先ほど言いましたように、個人がどなたかは別としまして、どこでどう出てくるかはわからないんですよね。薦野にも天降神社の国宝級と言われていますつり鐘もどこ行ったかわからないわけなんですけれども、こういうものをやっぱり公の宝と考えられるわけですね。鹿部のこの細形銅剣、この価値についていろいろ議論があるかもしれませんけれども、余りそげんとしてどげんするとかって言う人もおらっしゃるかもしれん。その人はもちろんその人で結構なことでございますが、やはりこういうものは大事なものだという文化財の類いでございますから、そういったものを国立機関であるとかそういうところにきちんとこういうものを探していますと。やっぱり行方不明になったら、子どもだったり猫ちゃんだって探すやないですか。やっぱりこういうお宝をですね、全国に発信して、インターネットもあるわけですから、こういうものをお気づきの方はどうぞ古賀市の文化課のほうに一報くださいといったようなアイデンティティといいますか、古賀市を愛する心のやっぱり気持ちをですね、どこかにあるはずですから、私はそういった夢を持っていいんじゃないかなと思いますが、教育長、いかがでございますか。 313 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 314 ◯教育長(長谷川清孝君) 古賀市が輩出した非常に大事な文化財であろうというふうには思っておりますけど、今議員は東京大空襲のときにかなり奈良に移されたものがあるというふうなことをおっしゃいました。私ども、この御質問を受けて、いろいろ考えました。その前にも関東大震災というのがこの明治31年以後あっております。ひょっとしたらその時期に完全にいろいろなものが消失したり壊れたりしたんではなかろうかというふうなことも考えましたけれども、いろんなところを文化課を中心に当たりましたところ、所在不明で究明していくのも非常に困難であろうというふうに考えているのが今のところの考えでありますけれども、今議員いいアイデアを出していただきましたので、ネットで古賀市教育委員会の文化課ということで捜索願を出すとかいうふうなこともありかなというふうに思いますので、ここでお約束はできませんけれども、一つの捜索方法としてアイデアをいただいたということで、ここでは答弁にかえさせていただきたいというふうに思います。 315 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 316 ◯議員(12番 吉住 長敏君) ありがとうございます。私は国内外、国内問わず別の国に渡っている場合も結構世の中多いわけでして、そういうものを探しているというやっぱりアピールは非常に大事な点だろうと思いますので、御努力をお願いしたいと思います。  まとめます。きょうは道の駅整備方針、事務事業の見える化、それからしこふむ管内の広域連携と、最後には細形銅剣の行く先探しというような4つのテーマ、若干欲張り過ぎたかなと思いますが、当初はあと3つぐらいしたかったんでございますが、次に、3月に回すということにさせていただきました。  何はともあれ、市長の最初の御所見など、たっぷり聞かせていただきました。冒頭に申し上げましたように、田辺市長がいろいろたくさんやることはあるかもしれませんが、1日は24時間だし、何人も市長いらっしゃるわけじゃないわけですから、やはり長続きのするようなふうに皆さんがともども考え合って、元気に施策実行にですね、余り無理をしないで頑張っていただきたいなということを申し上げまして、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 317 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、吉住長敏議員の一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 318 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午後3時27分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後3時40分再開                       〔出席議員15名〕 319 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、田中英輔議員。                      〔田中議員 登壇〕                      〔松島議員 入室〕 320 ◯議員(7番 田中 英輔君) 皆さんこんにちは。本日最後の質問をいたします社民党、山海会の田中英輔です。よろしくお願いいたします。  年明けの1月3日、熊本県熊本地方を震源とする地震が発生し、熊本県和水町で震度6弱が観測されております。1月17日はマグニチュード7.3の激震を記録した阪神淡路大震災が1995年、平成7年、発生した日でございました。2005年3月には福岡西方沖地震、2011年3月には東日本大震災、2016年4月には熊本地震が発生しております。専門家は今後30年以内に東南海地震が発生する確率が高いと注意を促しているところです。このほかにも豪雨災害、台風災害が頻発しております。自力での避難が難しく、支援を要する災害弱者になりやすい方が高齢化でふえております。このような面でも、災害に備える日ごろの準備の大切さを再認識した年明けになりました。  市長は、所信表明で人口減少を現状認識の基礎としていかなければならないと述べておられます。古賀市の人口は、2018年11月で5万9,051人になっていますが、高齢化も進み2025年には29.1%になると予測されております。日本の65歳以上の人口は現在3,500万人で、団塊ジュニアの世代が65歳を迎える2042年ごろには400万人余りふえると見られております。  また、現役世代は1995年の8,730万人から2040年ごろには6,000万人にと大幅に減少し、人口の都市集中とあわせてこれまで以上に地方の衰退が予測されております。地方の衰退は現役世代の流出にあります。現役世代の定住化に仕事を生み出すだけではなくて、安心して住み続けたくなるまちづくりが求められております。  このような点から、1、選挙結果をどのように受けとめ、今後の市政運営に臨まれるお考えかお伺いいたします。  2、少子高齢化、人口減少の対応について、お考えをお聞かせください。  3、市内公共交通の整備はどのように進めるお考えでしょうか。お聞かせいただきたいと思います。  4、雇用、定住化促進にどう取り組まれるかお伺いいたします。  最後に、非核恒久平和都市、平和首長会議加盟市として、平和行政にどのように取り組まれるお考えか、お聞かせをいただきたいと思います。  以上、所信表明に関連してお伺いをいたします。 321 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 322 ◯市長(田辺 一城君) 田中議員の御質問、今後4年の市政運営について、お答えをいたします。  1点目についてお答えします。所信表明でも申し上げましたが、市長選挙を振り返りますと、私は1万697人という大変多くの皆様に名前を書いていただきましたが、それでも投票者総数2万3,235人の半数以下であり、さらに申し上げれば有権者の半数の方々が投票に行っておりません。市政を運営していくに当たって、まずはこの事実を謙虚に受けとめます。そして、このまちには子どもや外国人といった投票できない方々も暮らしています。こうした皆様の声にも耳を傾けなければなりません。  選挙では、まちづくりの理念として「オール古賀」を掲げました。民主主義は、この社会に生きるあらゆる立場の人々の思いを酌み取りながら、その調和を図る営みであると理解をしております。だからこそ、対話と交流を起点として社会の課題を見出し、課題を解決する政策を立案するに当たっては、市議会の皆様、また広く市民の皆様からその御経験に基づく御知恵をいただきながら、ともにまちづくりを進めてまいりたいと考えております。こうした現場主義に立脚した市政運営を徹底してまいります。  そして、古賀市役所の職員一同、こうした行政運営の理念と手法を共有し、市議会の皆様、市民の皆様とともに古賀市を前に進めてまいります。その大前提として、私自身はこれからも全力で古賀市内各地を回り、市民の皆様、お一人お一人と顔を合わせ、対話を続けてまいります。市民の皆様に古賀市政が手元にあると実感をしていただけるよう、全力を尽くしてまいる所存です。  2点目についてお答えをいたします。本市の人口は、2016年6月以降微増傾向であり、2018年12月末現在、過去最高の5万9,151人となっております。しかしながら、将来的には少子化、高齢化の影響を受けることは避けられず、人口減少とそれに伴う地域経済の縮小を最小限にとどめる必要があります。そのため、待機児童ゼロの取り組みや教育立市こがの推進により、引き続き子育て支援の充実や学習環境の向上に努めるとともに、積極的な企業誘致による雇用の創出や就職支援、移住・定住の促進などに取り組むことにより、生産年齢人口を確保し、持続可能な人口構成の構築を図ってまいります。  3点目についてお答えします。公共交通には、市民の移動手段としてだけではなく、まちのにぎわいの創出や健康増進、環境に配慮したまちづくりの推進、人の交流の活性化など、さまざまな役割があると認識をしております。市内公共交通の整備につきましては、本市の特性に応じた公共交通の実現と同時に、持続可能な公共交通の実現をめざす必要があり、市や交通事業者だけでなく市民の皆様などが現状や課題について情報を共有し、共通理解を持ち、それぞれの立場で主体的に課題を解決する役割を担うことが重要と考えます。このような課題の解決のため、効率的な公共交通ネットワークの構築や市、交通事業者、市民の皆様などが協働して持続可能な公共交通を実現するための計画の策定について、前向きに検討していきたいと考えています。  4点目についてお答えします。雇用の確保については、無料職業紹介所の設置による就労希望者の利便性向上と就業機会の拡大や積極的な企業誘致による雇用の創出に引き続き取り組むとともに、若者や女性の起業を支援することにより、まちのにぎわい創出にもつなげていきたいと考えております。  定住化の促進については、妊娠期から子育て期にわたるまでのさまざまなニーズに対応する子育て世代包括支援センターの設置や待機児童ゼロを堅持するための取り組みなど、子育て支援をさらに充実させるとともに、市独自の人的配置による少人数学級の継続や市内全小中学校の普通教室への空調設備設置など、学習環境のさらなる向上に取り組むことにより、教育立市こがを推進し、定住化を促進したいと考えております。  5点目についてお答えします。本市では、非核恒久平和都市宣言に関する決議を昭和60年6月に議決し、また平和首長会議に平成21年5月から加盟しており、私も賛同をするところです。それぞれの趣旨を踏まえ、現在でもさまざまな平和行政に取り組んでおり、今後も現在取り組んでいる平和行政を継続しつつ、例えば子どもたちが高齢者の皆さんの戦争体験を聞き取り、追体験する機会を創出するなど、世界の恒久平和をめざす古賀市を実現していきたいと考えております。 323 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 324 ◯議員(7番 田中 英輔君) それでは、答弁に従いまして順次質問させていただきます。  まず、選挙結果を受けた今後の市政運営についてであります。選挙は市民の意思を表明する大変大事な機会であります。市長を含む4名の方が立候補されまして、しかしながら投票率は前回をさらに下回る結果となっておりました。市長は、こうした結果を先ほどもお話しのように謙虚に受けとめ、あらゆる立場の人々の思いを酌み取る、そういう市政運営を進めたいと述べられております。これまで、私は市民が市政に関心を高める情報や場所、そういったものの提供の必要性を述べてきたところです。市長は、住民の声を市政に反映させ、住民の皆様にとって政治が手元にあると実感できる市政をつくると述べられております。どのような構想をお持ちなのか、まずお聞かせいただければと思います。 325 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 326 ◯市長(田辺 一城君) まちづくりに一人一人の市民の皆様が意識を持って主体的に参加していただける環境をつくるということをまず考えておりますので、その実現のためには関心を持っていただかなければならないと思います。関心を持ってもらうためには、政治・行政が私たちにとって、市民一人一人私たちにとってとても大切なものなんだということを実感していただく必要があると思います。ということは、政治・行政の担い手たる政治家や私たち行政が市民の皆様と顔を合わせて対話をする機会ということを時間と体の許す限りつくっていく必要があるというふうに考えております。  こうした観点から、古賀市内全域46自治会ありますけれども、自治会の公民館、集会所等の単位でですね、これまで対話集会を行ってまいりました。また、さまざまな地域行事にも足を運んできております。まずは、私市長自身が市民の皆様に民主主義の道具として、身近にある、手元にあると実感していただくことがまず重要だと考えております。そうした意味におきまして、これまでの対話集会の手法を応用しながら、市民の皆様と市政について、課題や取り組みやこれからについて、共有できる機会を積極的につくっていきたいと考えております。 327 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 328 ◯議員(7番 田中 英輔君) これは同僚議員の質問にもお答えになったところですけれども、私は非常に市長の行動力、そういったものは高く評価しておるところです。しかしながら、市長の思いや行動力、そういったものだけではなくて、やっぱり行政のシステムとしても整えるべきではないかと思うわけです。  例えば、東京三鷹市では、協働とコミュニティの展開を基礎に自治の推進を進めるという基本的な制度等を整備して、効率的で開かれた自治体の実現に市民満足度の把握、市民の声を市政に反映する総合的な公聴・相談システムの構築、市民、NPO、事業者との協働によるまちづくりの積極的な推進など、社会の変化や市民の価値観の多様化に対応する行政運営を行うことを自治体経営の基本的な考え方として、基本構想の中に掲げられていると聞いております。こうした整備というものも必要だったと思うところですが、いかがでしょうか。 329 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
    330 ◯市長(田辺 一城君) 田中議員御指摘の今申し上げましたような対話集会等の手法をですね、制度として、制度というか仕組みとして、市政運営の仕組みとしてつくっていくことの有意義性というのもあるのかと思います。今の御提案は非常に重要かと思います。これまで私自身の政治活動の一環としてやってきている面がありますけれども、市行政としてどういった手法が考えられるかということは、今の御意見は参考にさせていただきたいと思っておりますし、また現実に福岡県内では、たしか筑紫野市が同様の各地域における対話の手法をですね、市長が出向いてやっていると、たしか筑紫野市です、認識をしています。ですから、そうした仕組みづくり自体は可能なのかなというふうに考えております。  また、市民の皆様の意見をしっかりと酌み取っていく一つの手法としてパブリック・コメントがありますが、このパブリック・コメントにつきましても、実は就任後、積極的にSNS等も使ってですね、パブリック・コメント始めましたよという発信もさせていただいたりもしております。ですから、やっていることも伝えないと、そこに乗っかってもらえないという部分もありますので、しっかりそうしたさまざまな媒体を通じて市民の皆様の意見を吸い上げられるように、さらに努力をしていきたいと思います。 331 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 332 ◯議員(7番 田中 英輔君) 大変前向きなお話だと思います。ただ、まちづくりの基本的な考え方というのは、古賀市にもう既にあると私は思っております。それは何かと言いますと、2017年4月1日に施行されております古賀市まちづくり基本条例であります。この中には、目的を「住民が住み続けたいといえるまちの実現」としておりまして、まちづくりに関する情報を共有すること、市民参画による行政運営が行われること、共働してまちづくりに当たること、そしてこの条例を本市のまちづくりの基本的な事項を定めるもので、他の条例、規則または行政計画にこの条例の趣旨を尊重して整合性の確保を図ることとしておるところです。  私がこういったことを具体的に進める、例えば三鷹市のように、市政の運営のシステムをこういった条例に沿ってですね、整備していくという考え方が必要だと思うのですが、いかがでしょうか。 333 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 334 ◯市長(田辺 一城君) まちづくり基本条例の制定過程におきまして、私の知り合いも多く参画をしておりました。やはり条例をつくっているわけですから、その条例の理念に基づいて、求められる行動を市行政はしなければならないと思っております。ですから、今御指摘の点はしっかり受けとめさせていただきたいと思います。 335 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 336 ◯議員(7番 田中 英輔君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。こうした努力がやっぱり市政への関心を高め、さらには意思を表明する選挙参加というものにもつながっていくのではないかと思うところです。  そういう面で、例えば古賀市第4次総合振興計画の終期は2021年になっております。市長の任期の間に改訂時期がやってくるわけであります。ぜひこのような課題もですね、その中で検討していただきたいと思うところですが、いかがでしょう。 337 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 338 ◯市長(田辺 一城君) 具体的には2019年度から策定に向けて走り出しまして、2020、2021というところは本格的な策定に取り組む時期になってくると思います。まさに私の任期の真ん中に当たってきます。この次期総合振興計画の策定におきましても、市民の皆様の考え、御意見、思い、こうしたことがしっかり酌み取れるように取り組んでまいりたいと思っておりますので、その具体的な手法についてはさまざま検討させていただきたいと思います。 339 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 340 ◯議員(7番 田中 英輔君) よろしくお願いいたしたいと思います。  次の少子高齢化と人口問題について、お伺いいたします。まず少子化の問題についてお伺いいたします。古賀市の人口は2018年11月で5万9,051人、これは先ほど申し上げたとおりであります。しかし、15歳未満の年少人口は2010年で8,450人から2018年には8,414人、2025年には8,043人とさらに減少が進むと見られているところです。また、出生数を見ますと、2010年では562人でしたけれども2017年の統計によりますと439人ということです。  市長は、子育て支援の充実、教育環境の向上、またチルドレン・ファーストという言葉を掲げられておりまして、保育の受け皿の確保、子育て世代の経済負担を念頭にした補助制度の構築などを示されておるところです。政府は、昨年末、2019年10月から幼児教育・保育の無償化を始めることを決定しております。こうしたことを受けて保育の需要はさらに高まると思われますが、保育を必要とする子どもたちや保護者がこの施策を享受できるよう、対応が必要だと思うところですが、どのようにお考えかお聞かせください。 341 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 342 ◯市長(田辺 一城君) チルドレン・ファーストを掲げておりますのは、やはり私たち先行世代の責任は次の世代に自分たちが享受しているよりも豊かな社会を次世代につなぐということが先行世代の責任であるという考え方から、チルドレン・ファーストという文言を使わせていただきました。  その上で、今御指摘の保育の問題につきましては、実は市内の保育関係者の皆様、また幼稚園の関係者の皆様ともですね、最近意見交換もさせていただいているところです。保育需要の増加というのは、当然さらに見込まれますしですね、それ自体は受けとめていかなければならないんですけれども、待機児童ゼロを掲げておりますけれども、たしか所信表明でも申しましたけれども、年度途中で待機が生じるという現実が本市にもあります。最初から生じているまちよりはかなり努力を我々しているというふうに認識はしておりますけど、それが現実です。  なぜそれが起きているかと申しますと、保育士の確保が極めて困難性が高いことになっている。実は最近新聞にも載っていますが、県もそうですし、さまざまな潜在保育士の掘り起こしの取り組みをしておりますし、何より事業者の皆様が保育士、つまり以前自分のところに勤務をしていた、しかし職場を離れた保育士さんを探すということまで、実は現場ではかなり御苦労されてやってくださっているところです。それでも、古賀市だけでなくですね、さまざまな現場で保育士が不足していると、なかなか確保できないと。  この辺の現実は、行政としても、それでもなお本市が取り組んでいる雇い上げ事業のようにですね、努力をしていく必要はありますけれども、この需要にどう対応するかということは、実は市民の皆さんにもこの現状をまず共有しなければならないと実は思っています。見つからなければ、担い手が見つからなければならない。実は、ある事業者さんは、時給というか給与を1.何倍に上げても見つからないと。つまり金銭の問題ではなく保育士が確保できない現実がさまざまな自治体で生じていると。こうしたところについて、どうやって知恵を出せるか。雇い上げ事業は一つの知恵だと思いますけれども、そこは真剣に受けとめて、私も同世代の問題でもありますので、しっかり取り組んでいきたいというふうに思っています。 343 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 344 ◯議員(7番 田中 英輔君) 次に質問したいところをしっかり答えていただきましたので、何と質問しようかと思ったところですけれども、おっしゃるとおりです。保育の受け皿確保はやっぱりそこのところに問題が今あるんじゃないかと思っております。ぜひそういう面でしっかり取り組んでいただきたいと思います。  ただですね、一つ気になるところがあります。国はこのような決定をしておるわけですけれども、基準を下回る認可外保育所も無償の対象とするとしておるところですね。一方では、その対象を厳しく限定し、その判断は自治体に任せるというふうになっているようです。自治体間や利用施設で利用者に対する違いが出てくる可能性が考えられます。子育て支援の充実という点で、ぜひそういった面も対応していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 345 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 346 ◯市長(田辺 一城君) 子どもの医療費の問題もそうですけれども、自治体間で差が出るときに過当競争になってもいけませんし、本市としてどのようなニーズがあって、どこまで公としてサービスを提供できるかというのは個別具体に判断をしていきたいと思います。 347 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 348 ◯議員(7番 田中 英輔君) もう一点は、別の視点でありますけれども、古賀市は学校教育で保護者負担の軽減に取り組んでこられました。このような同じような観点で、学校給食負担軽減事業が2016年度に始まりましたが、先ほど市長の答弁の中にもありましたが、学校エアコンの整備事業との関係で2017年度でこれは終了しております。しかし、その後学校エアコンの整備事業については国の対応も決まったようであります。子育て世代の経済負担を念頭にした補助制度の構築というふうに述べておられますが、このような学校給食についてのお考えはどのようにお考えか、お聞かせいただければと思っています。 349 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 350 ◯市長(田辺 一城君) まず大前提として、先ほども申し上げましたどういった事業、どういった課題について、どういった水準で困っている方々を捉えて、助成等の制度を構築するかというのは、結構精緻にやらなきゃいけないものだと思っています。今上げていただきました給食費につきましても、その範囲はとか、そもそも無償化するべきなのかとか、ほかの取り組みとの関係はとか、さまざまな要因があると思いますので、何かを検討するという前にそうした概況を市として把握しなければならないと思っています。 351 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 352 ◯議員(7番 田中 英輔君) 学校給食は5,000人余りの児童に提供されておりまして、小学1年生では年間4万4,000円、2年生から6年生では4万6,000円ほど、中学生では5万2,000円ほどになっております。学校給食負担軽減事業では、小中学校3人以上在籍している家庭の第3子以上に給食費を補助する事業でありました。2016年度の決算では201人の方に887万円、2017年度は247人の児童・生徒に1,121万円余りが補助されております。これは全体で見ると約5%弱の人数であります。しかしながら、やはり家庭においては好評な事業であったと思っております。  子育て世代の経済負担を念頭にした補助制度の構築というお話をされております。そういう面で、ぜひ再開を検討していただきたいと思うところですが、先ほどのお話もありますけれども、再度お考えをお聞かせいただければと思っております。 353 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 354 ◯市長(田辺 一城君) 御提案をいただいていることは受けとめさせていただきたいと思います。 355 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 356 ◯議員(7番 田中 英輔君) 子どもの貧困対策という問題があります。市長も県議時代にしっかり取り組まれたと聞いております。古賀市は、子どもの生活アンケート調査が実施され、子どもの貧困対策推進計画が策定されることになっております。この施策や食育や義務教育負担軽減・免除という点でも枠の拡大を含めて検討をお願いしたいと思います。このほかにも、古賀市子ども・子育て事業計画は2019年度が最終年度となっております。安心して子育てができ、子どもたちが生き生き生活できるよう、取り組んでいただければと思うところであります。  次に、高齢者問題についてお伺いいたします。市長は、あらゆる立場の人がQOLを向上できる古賀市をめざすと述べられております。2018年3月に策定された第7期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画では、2017年度で25%であった高齢化率が2025年には29.1%になると予測されております。高齢者のみで暮らしておられる世帯は2017年度で6,848世帯、約27.7%ございました。これが2025年にはほぼ3世帯に1世帯は高齢者のみの世帯になるのではないかと思うところです。  2016年度の古賀市国民健康保険の一カ月80万円を超える高額医療費の総額は10億6,600万円でありました。60歳以上の方でその77%を占めております。また、国民健康保険の加入者は65歳以上74歳が44%となっております。高齢者の健康維持は社会の問題でもあります。また、市の財政にも大きく影響していると思います。高齢者の健康対策と将来を見据えた若い世代の健康対策が必要だと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 357 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 358 ◯市長(田辺 一城君) 超高齢社会における医療・介護費の節減というのは、国家的課題だと認識をしておりまして、もちろん本市においても取り組んでいかなければならないと思っております。この観点から、県でも提案・提起もさせていただいておりますけれども、まずは医療・介護が必要になってしまう方が当然に出てくるので、医療・介護連携含めた地域包括ケアシステムの構築というのを本市としてまず推進をしていくということ。そして、そこに地域の皆様やですね、民間の皆様がかかわっていけるような仕組みをつくっていくことも必要だというふうに考えております。  その上で、節減においては、つまり健康づくりを推進しなければならないと。本市においては、全国的にも先進的な自治会単位のヘルス・ステーションを少しずつ広げてきているところでありますし、この取り組みを福岡女学院看護大学にも協力をいただいておりますけれども、こうしたさまざまな本市の主体の皆様と協力をし合って広げていくということがまず必要だと思っております。  あと、歩く王決定戦ですね。企業連携で始めたことでありますけれども、やっぱりこの取り組みというのが実は将来の地域における健康づくり推進の担い手の方を育てることにもなるんじゃないかなと思っています。会社・企業の皆様を巻き込むことで、そこで働いている、今の現役で働いている皆様が健康への意識を自然に持つようになると。そして、会社を退職された後に必ずどこかに住まれていて地域を担うわけですから、そうした意識を持った方が社会に広がっていくという意味でも非常に有意義性がありますし、この2、3月だと思いますが、しこふむ──新宮、古賀、福津、宗像の広域連携で実はこれ取り組むことになっておりますので、こうした経験をしっかりと大事にしながら健康づくりの推進に取り組んでいきたいと思っています。 359 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 360 ◯議員(7番 田中 英輔君) 別の目で見ますと、総医療費のうち生活習慣病関連疾患は17億4,000万円、約41%を占めていると聞いております。国民健康保険の加入者は40歳から64歳が4,000人、約30%、39歳以下が3,300人、25%と聞いております。特定健診の受診状況は、担当課の努力もありまして上昇しつつありますけれども、2016年度で31.4%、県内42位となっておりまして、継続受診率は70%。逆に若い世代を見ますと、受診率は20%という低い状況になっております。将来元気な高齢者世代の形成につながる若い世代の診療対策というものをやっぱりしっかり考える必要があると思います。その点についてはどのようにお考えでしょうか。 361 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 362 ◯市長(田辺 一城君) 済みません、先ほどの答弁でその若い世代について漏れていました。今の御質問とあわせてですけれども、若い世代が当たり前に自分の体のことを気にするということ、意外と、私自身も振り返ればそうかもしれませんが、なかなか育まれるのは難しいことなんだなと、私自身のこれまでを振り返ってもそうです。ですから、やっぱり学校現場におきまして、今ももう既に本市では健康づくりについて意識を、子どもたち、小学生が持つ取り組みもしておりますし、ヘルス・ステーションの現場に行ってもですね、子どもがかかわっているケースもありますから、こうした若い世代が意識を持つ取り組みになるようにしていくことが肝要かと思っています。 363 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 364 ◯議員(7番 田中 英輔君) 先ほど、市長はヘルス・ステーションや企業連携による健康づくりの推進というものをお話しになりました。第4次総合振興計画の中には、健やかで元気あふれるまちづくりの中に代表的指標としてこのヘルス・ステーションの設置が上げられております。2021年までに23カ所という目標があります。現在この半分程度であります。この取り組みを支える健康づくり推進員や食生活改善推進員という方々が重要な人材だと考えております。しかしながら、ゼロという地域もあります。人材育成は課題だと思っております。こうした方の育成や発掘のための人や財源について、どのようにお考えかお聞かせいただければと思います。 365 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 366 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) ただいまの御質問に関しましては、これまでの取り組みをですね、引き続き進めてまいりまして、我々もそういう方々の支援をして、それぞれの地域でそういった方々が育成できるよう努めてまいりたいというふうに考えております。 367 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 368 ◯議員(7番 田中 英輔君) この話の冒頭でも申し上げましたように、若い方のやっぱりこれから先、年齢を重ねていくわけですから、そういう方が健康意識を持つ、健康でおるということは高齢者社会になって大事なことだと思います。ぜひそういう面で誰もが生きやすい地域社会、あらゆる立場の人がQOLを向上できる古賀市にぜひしっかり取り組んでいただきたい、取り組んでいただくことを要望しておきたいと思います。  次に、公共交通の問題についてお尋ねいたします。これも高齢化社会と関係しているわけでありますが、急速にこの高齢化社会は進んでおります。対応として外出促進が進められております。利用しやすいバスの改善はしかしながら進んでおりません。バスを利用し外出はしたけれども帰る便がない。あるいは、出かけるにも使いやすい便が少なく利用できないというのが現状であります。市長は、地域公共交通網の整備を進めると述べられました。高齢化社会での公共交通の意義について、どのようにお考えかお聞かせいただければと思います。 369 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 370 ◯市長(田辺 一城君) 超高齢社会におきましては、もちろん健康でいただきたいんですけれども、どうしても先ほど申し上げましたような医療や介護が必要な状況になっていく方が多く出てくるのはもう現実です。そうした中で、通院または買い物といったところで、本市の各地におきましても、なかなかそれが困難で、ひとり暮らしの高齢者の方などですね、特に移動ができないという御意見いただくことが多々あると認識しています。ですから、これがまさに超高齢社会における地域公共交通網の整備の必要性だと思っています。 371 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 372 ◯議員(7番 田中 英輔君) おっしゃるとおりだと思います。私たち古賀市議会は、御存じかもしれませんが、2016年から2年かけてこの公共交通問題について調査研究を行っております。さらに、市に対しては、その結果をまとめて提言を行いました。しかしながら、2017年度には便の減少などもあって、バスの利用者は前年度より7,800人も減少したところです。西鉄バスによる運行が安価で安全対策も整っているなどの理由が上げられておりました。しかしながら、こうした高齢化などの社会構造の変化や要求に応えなかったというところにこういった減という問題が起こった原因があるのではないかと思っております。  例えば、市民の皆さんがよく利用されている公共施設に図書館がございます。図書館の利用状況は、2016年度で入館者は18万1,000人、そして貸出利用者は10万2,300人と聞いております。これを見ても、片やバスの利用は年間25万人を超す、そのような程度であります。これを見ても公共施設に準じるものと見てよいのではないかと思うところです。  議会の提言などを熟慮した高齢化社会の到来に備えた検討が必要だと思います。市長が言われております地域公共交通網の整備を進めるというような考え方の中に、そのような考えはお持ちでしょうか。 373 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 374 ◯市長(田辺 一城君) 市議会の皆様からの提言、議決については、市行政として重く受けとめているところです。そして、先ほど最初の答弁で申し上げたんですけれども、やっぱり効率的な公共交通ネットワークの構築、市、交通事業者と市民などが協働して持続可能な公共交通を実現するための計画の策定を前向きに検討していくということを実は初めて行政としては表明をさせていただいているところです。この計画の策定、そしてこの過程におきまして、市民の皆様、各地域からもしっかりとニーズを把握して、本市があるべき地域公共交通網のあり方をしっかり検討していくということになります。この計画の策定を前向きに検討するというところで、まずは一歩目踏み出すということで受けとめていただきたいと思っています。 375 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 376 ◯議員(7番 田中 英輔君) 高齢化と人口減少で高齢者は2042年には、これは全国の話ですが、現在より400万人増加すると予測されているところです。地方の自治体の衰退の流れをとめるということは大変難しいものではあります。若者を初め、現役世代の定住化を進めるためにも安心して住み続けたくなるまちづくりが求められていると思います。現在25万人の利用者がいる公共交通は、市内でも一、二を争う公共施設と言われるのではないでしょうか。運行補助は2018年度で4,038万円となっておりますが、利用者から見ますと市民の負担はそれほど高いというものではないと私は感じております。高齢者の健康の維持・増進対策、あるいは別の見方として地球温暖化への環境施策という面で見れば、その効果をもっと評価すべきだと思います。  人々を初め、さまざまなものを運んでいる地域の動脈、あるいは静脈として整備が急がれております。先ほど市長が地域公共交通網の整備について、具体的な対策としては今後の構想の計画を立てていくことであるというふうにお話しになりました。どのような手順で、例えば任期中にどのような形でこの計画に取りかかられるお考えか、お聞かせいただければと思います。 377 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 378 ◯市長(田辺 一城君) 任期は4年と限られておりますので、この計画の策定については任期の早い段階でしっかりとできるように、前向きに検討していきたいと申し上げさせていただいているところです。 379 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 380 ◯議員(7番 田中 英輔君) 私ども申し上げましたように、議会としてもしっかり論議をして提言をしたところでありますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  このほかにも、例えば地域公共交通の整備に関しては、公共交通政策基本法、あるいは地域公共交通活性化再生法があります。国民の自立した生活の確保に公共交通の果たす役割の確保とその実現のためにこのような法律が定められております。ぜひこういった制度の活用も検討してしっかり取り組んでいただきたいと思います。  次に、雇用や定住化の問題についてお伺いいたします。所信表明では、雇用や労働について言及されていなかったように思います。古賀市の生産年齢人口は3万5,000人余り、就労している人口は2万8,000人ほどと聞いております。近年、市内の中学校を卒業して生産年齢に達している子どもの数は約500人余りであります。しかしながら、高校を卒業する年代を境に若い世代の流出が続いております。こうした人が地域にとどまることは、地域の活性化や高齢化への対応という面でも大切な課題だと思います。これを支える雇用や労働についてのお考えをお聞かせいただければと思います。 381 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 382 ◯市長(田辺 一城君) 本市で育った若者が市外に流出している現実、私もその一人でありましたので重く受けとめていますが、ただ、特に都市部、大都市圏に若い人が若いときにやはり出ていくという現象自体は、それ自体は否定しにくいところがあると思います。それはやっぱり個人の自由もありますから。  ただ大事なのはですね、そうした志向性が多くの若者にあるといっても、やはりこのまちにとどまって働きたい、暮らしたいと思ってもらえる環境を私たちがどうつくっていくかということ。そしてまた、私はそれですが、一度出て行った本市で育った人間が、方がこのまちに戻ってきたいと思える環境を我々が用意することができるか。そして、何よりもやはり本市はまだ恵まれていますけれども、地方というのはやはり若い人が出ていくという現実のほうが数量的には大きい現実を考えますと、本市にこれまで御縁がなかったんだけれども、本市に来ようと思ってもらえる、新たに住もうと思ってもらえるような環境を用意すること。大きくはこの3つの類型に分かれるんではないかと思います。それが移住・定住促進策の重要なポイントだと思っています。そしてその根っこが働く場の確保だと思っています。  企業誘致、税収の確保の観点からも申し上げてきていますけれども、当然に雇用の場を創出するという観点からも企業誘致の推進、土地利用転換の推進というのを私はお約束を今させていただいているところですので、そうした意味で雇用を確保するという観点から、企業誘致に全力で取り組む。そして、先ほど申し上げたいろんな類型の方から住みたいと思っていただける環境づくりのために、子育て支援、教育環境の整備、さまざまな福祉政策、多世代型のそうした福祉政策が必要だという認識のもとに、今後市政運営に取り組んでいきたいと思っています。 383 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 384 ◯議員(7番 田中 英輔君) 市長は、選挙期間にワーク・ライフ・バランスという言葉を使われました。これは労働に関連する考え方かなと思って、私たちもそういう考え方を持っておりますので関心を持っております。これを重視して家庭や地域で多様な生き方が実現できる社会をめざすと示されていました。予算の労働費の中には勤労者交流事業、就労支援事業が行われ、先ほどちょっと触れられましたけれども、ふるさと就労促進事業は本年度で終了することになっております。市の人口の7割近くを占めています雇用労働者のための各種施策を総合的に調査、あるいは研究、支援する業務を労働費の中にもやはり位置づけて取り組んでいただきたいと思うところですが、そういうお考えはおありでしょうか。 385 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 386 ◯市長(田辺 一城君) 盛り込むかどうかということについて、直接的にお返しすることはできませんけれども、ワーク・ライフ・バランスを掲げてきていますので、その観点はしっかりと大事にしながら労働政策、福祉政策等を考えていきたいと思っています。 387 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 388 ◯議員(7番 田中 英輔君) ぜひよろしくお願いいたします。  先ほども触れましたが、2014年から実施されておりましたふるさと就労事業は、3年間で185人の若者の雇用就労を支援しております。しかしながら2018年度で終了することになっております。若者の雇用、定住化を促進する雇用政策、労働政策、そういったものが必要だと私は思っております。  2019年10月から幼児教育・保育の無償化が始まる予定ですが、これは先ほどの話の中にも触れたところですけれども、業務の多忙さ、低い処遇などの改善は進まず、保育士の確保も困難な状況だと、これはもう市長の口からもそういうお話がありました。若い人の地域内雇用の拡大、定住化の促進策として保育士の確保とあわせた若者雇用対策、そういったものを検討するお考えはないでしょうか。 389 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 390 ◯市長(田辺 一城君) 雇用の確保というのは中期的な課題だという面が大きいと思っています。企業誘致もその観点から申し上げています。目の前の雇用をどうやってふやすかということは、本市は企業も多くですね、また福岡都市圏にも位置していますので、環境としては比較的恵まれているんだろうと思いますけれども、本市単独で雇用を短期的にふやすというか、確保していくというところにはやはり困難さがあると思いますので、課題としてはもちろん認識しながら考えていきたいと思っています。 391 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 392 ◯議員(7番 田中 英輔君) 私は、例えばふるさと就労促進事業というのも古賀市でやったわけですから、そういう考え方の中にそういう今申し上げたようなものを考えられないかなというふうに思っているところです。ぜひ御検討いただければと思います。  昨年12月の国会で出入国管理法が改正されております。改正によりまして、多くの外国人労働者の受け入れが進むと言われております。外国人労働者の権利保護と生活支援、劣悪な雇用環境の問題は残されたままになっております。市内には、現在でも40カ国、約700人の方が居住されております。このほかにも他の自治体に居住されて市内に就労されている外国人の方がおられます。権利保護や生活支援、多文化の共生について触れられておりますが、どのように取り組む考えかお聞かせいただければと思います。 393 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 394 ◯市長(田辺 一城君) 国際交流と多文化共生の考え方はあえて示させて、さきの選挙の前のリーフレットにもあえて盛り込ませていただきました。本市各地をめぐっていますと、今田中議員御指摘いただいたように多くの多国籍の外国人の方々が住み、また働き、生きておられます。実は、これは本市在住の日本人の方からも御意見をいただきましたけれども、どうやったら彼らと一緒に地域の中で生きていけるだろうかという御提起を実はある市民の女性の方からいただきました。どうやって声をかけたりですね、自治会活動の中でどうやって一緒にやっていくかというところのハードルが実は現実にあったりしている模様です。もちろん既に溶け込んで共生できている外国人の方もいらっしゃいますけれども、そうじゃない現実もあるということを受けとめさせていただいております。  そうした中で、大事なのは私たち日本人や既に地域のコミュニティの中でともに生きている外国人の方々がそういったコミュニティに入って今これていない外国人の方々を受け入れるよという姿勢を当たり前に持ち、そしてアプローチをしていくことだというふうに今考えておりまして、具体的な手だてというのはこれから皆さんからもお知恵をいただきたいと思っていますけれども、基本的には本市はむしろ先進的に多文化共生の取り組みをしなければならないまちなのではないかという思いから掲げさせていただき、これから取り組みたいと思っています。 395 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 396 ◯議員(7番 田中 英輔君) 大変積極的なお話かなと思って聞きました。ただ、生活支援、権利保護や多文化の共生に言語というものは非常に大事なものだと思っております。これまで私が記憶するところでは、同僚議員がこの点について質問されておりますけれども、なかなか対応は十分になっていないんじゃないかと思っております。ぜひ改善を図っていただきたい。これは行政機関に限らず、例えば地域についても今市長が触れられましたけれども、そういうような点について、どのような取り組みをお考えか、お聞かせいただければと思います。 397 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 398 ◯市長(田辺 一城君) ちょっとまず何をこれからやっていくかと、もしお話しするならば、今本市が取り組んでいるそうした言語にかかわっても取り組みもありますので、そこもしっかり整理をさせていただきながら、どういったニーズが多言語化の面等でサービスの提供として必要かというところは捉え直す必要があると思いますので、まずは本市の多文化共生において必要な取り組みは何かというところを現状を捉えて、今やっていることも含めて整理をさせていただきたいと思います。 399 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 400 ◯議員(7番 田中 英輔君) これは要望ですけれども、ぜひですね、行政窓口も私もちらっとしか見ておりません、詳しくは見ておりませんが、やっぱり言語の案内とか非常に少ないんじゃないかと思っております。ぜひ対応を図っていただければと思います。  もう一点、外国籍の人の子どもの就学の問題です。外国籍の方が帯同された子どもさんがおられるのではないかと思っております。こういう子どもさんに対して、憲法には国民に教育を受けさせる義務が定められておりますけれども、外国籍の保護者にはこれは該当しないことから、対応はそれぞれの自治体に任されていると聞いております。しかも、現状は4割の自治体でその対応が行われていないと聞いております。学校に行かないまま成人すれば社会で孤立することになります。日本の社会に適用する礎が義務教育だと思っております。古賀市の場合、どのような取り組みがされているのか、お伺いできればと思います。 401 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 402 ◯教育長(長谷川清孝君) 外国籍の子弟の就学については、特段コマーシャル等々はしておりませんけれども、可能な限り就学できるように学校のほうで受け入れをしております。そして、また日本語指導が必要なお子さんにつきましては、県費負担教職員の要望を出して、現在1人舞の里小学校のほうに在籍しておりますし、緊急な場合は市費を投じて臨時的に任用して、外国籍の子弟が日本の学校の中で学べるような措置をしております。
    403 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 404 ◯議員(7番 田中 英輔君) これは新聞等に書いてあったことですけれども、なかなかやっぱりそれぞれの地域、自治体によって取り組みに差があるようであります。ぜひ実態を調査して、受け入れ態勢の整備検討も進めていただきたいと思います。誰もが生きやすく、働き、暮らしやすい地域社会となるよう、取り組みをお願いしたいと思います。  最後に、非核恒久平和都市、平和首長会議の加盟市としての取り組みについてお伺いいたします。戦後74年になります。1985年に行われました古賀市非核恒久平和都市宣言から34年、2009年、平成21年に平和首長会議に加入してから10年になるところです。市長は、この宣言や首長会議加盟をどのように生かすお考えをお持ちか、お聞かせいただければと思います。 405 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 406 ◯市長(田辺 一城君) まずは、それぞれのですね、宣言と会議が掲げている行動理念というのは共有をさせていただいております。そして、打ち出されている指針等がありますので、それにまずは基づくということが大事だと思っています。その上でですね、今までの歴代市長もそうですけれども、まずはその前提に立って行動しているはずです。  ただ、これらの意義はですね、とにかく世界平和の実現ですから、平和とは何かということを私たち市民、そして特に次世代が持つということ、そして戦争体験の風化がもう懸念をされています。私自身も体験者ではありません。ただ祖父が戦争体験、祖父母がしていました。そうした体験を聞いたということが私の政治家としてもそうですが、人間として平和を希求するという根底にありますので、ですから先ほど追体験、戦争体験を速やかに体験者が今生きていていただけるこの間に子どもたちが聞き取る等をして追体験することが重要だと認識しておりますので、そうした取り組みをやっていくことは宣言と首長会議の考え方にも沿うものだと認識します。 407 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 408 ◯議員(7番 田中 英輔君) これは私も何度もこの件についてこれまで質問しております。戦後74年たって経験した人、あるいは知っている人そういう方が非常に少なくなっております。資料の散逸も進んでおります。市民が体験した貴重な歴史的事実であります。収集や保存に取り組み、生かすように取り組んでいただきたいと思うところです。平和を希求し、伝え引き継ぐということは、古賀市非核恒久平和都市宣言や平和首長会議加盟への思いを具体的にするものであります。広く市民に伝え、市民のものとすることが必要です。  例えば、お隣の新宮町や粕屋町では、自治体がこうした平和行事を取り組んでおられますが、そのようなお考えはおありでしょうか。 409 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 410 ◯市長(田辺 一城君) どういった行事、取り組みがより効果があるかということは考えなきゃいけないと思います。本市は被爆クスノキの植樹ももう相当程度進んでおりますし、原爆の展示も行っていますね、時期としてはですね。こうした取り組みだったり、パネル展示も行っております。あとは学校現場でもですね、折々にそうした機会をつくっていると思いますので、まずはそうしたことを大切にするということで、シンボリックに何か行事をやるかどうかというところは、その内容にもよってくると思いますので、とにかく平和を市民みんなで考えられるという環境整備は努めていきたいと思っています。 411 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 412 ◯議員(7番 田中 英輔君) 今、後段でおっしゃられたようなところに私はぜひ力を入れていただきたいと思うんです。やっぱりこの前例が風化し、あるいは知る人が少なくなったという事実があるわけですから、そのことをやっぱり市民の中に十分伝えていく、そういう取り組みが必要ではないかと思うところであります。  2013年に谷山、船原古墳で遺物埋納構が発見されております。発見された遺物は学習的価値の高いという評価があります。古賀の地域が大陸との交流が盛んで、そうした拠点だったことをうかがうものであります。市長は国際交流についても造詣が深いとお聞きしております。学術面だけでなくて、戦後70年のこの時期に発見された遺物を通して、信頼と国際平和交流の実現を検討してみるお考えはないでしょうか。 413 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 414 ◯市長(田辺 一城君) 船原古墳から出てきているさまざまな金銅製歩揺付飾金具等の馬具、五百数十点ですかね、は非常に本市における貴重な地域資源だと思っています。特に文化財というのはですね、保存と活用が重要ですから、保存をするということに今非常に力を入れて国・県とも連携してやらせていただいていますけれども、活用ですね、この活用の観点から、今議員御指摘の船原古墳と大陸との交流、そうした歴史的背景、そして、そこに物がある。そうした観点から、国際交流という今御提案いただいた部分も可能性が当然にあろうと思っています。  出土した当時を振り返りますと、やはり日韓という視点から、たしかNHKだったと思いますが、特集を組んで全国で放映していたことを記憶しておりますし、やはりこうした文化財、歴史を起点として国際交流、そして結果としては平和という意識につながっていくというのは極めて意義があると思います。 415 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。 416 ◯議員(7番 田中 英輔君) ぜひ御検討いただければと思っております。  戦争終結から70年余りがたちました。戦後世代が8割以上を占めております。語る人も聞く人も少なくなっております。日本は平和憲法のもと、平和主義に基づき国際貢献を果たし、世界からの信頼を得ることができております。歴史を繰り返し、市民の暮らしの安定が覆ることがないように、歴史を知り、しっかり踏まえ、伝えることが大事だと思っています。市長は人権を重んじ平和を希求すると述べられました。古賀市の平和行政のスタートに立っていただくことを強く要望して私の質問を終わります。 417 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、田中英輔議員の一般質問を終結いたします。  これにて本日の一般質問を終結いたします。            ────────────・────・──────────── 418 ◯議長(結城 弘明君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                       午後4時40分散会            ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...