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2017-09-11 平成29年第3回定例会(第5日) 名簿
2017-09-11 平成29年第3回定例会(第5日) 本文

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  1. 古賀市議会 2017-09-11
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    取得元: 古賀市議会公式サイト
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    2017年09月11日:平成29年第3回定例会(第5日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                       午前9時30分開議                       〔出席議員19名〕 ◯議長(結城 弘明君) 皆さんおはようございます。これより本会議を再開いたします。            ────────────・────・────────────   日程第1.諸報告 2 ◯議長(結城 弘明君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。  以上で、諸報告を終わります。            ────────────・────・────────────   日程第2.一般質問 3 ◯議長(結城 弘明君) 日程第2、一般質問を行います。  順次、質問を許します。  まず、福崎智之議員。                       〔福崎議員 登壇〕 4 ◯議員(8番 福崎 智之君) おはようございます。会派自由クラブの福崎です。地元の小学生たちからはトビオと呼び捨てにされております。礼儀よりもその距離感が近いこともいいのかなと思って、そのままにしております。  九州北部豪雨災害、その前に熊本地震がありました。御冥福への祈り、応援の言葉、言葉にすること、しないこと人それぞれだと思っておりますが、そんな言葉が聞こえてこなくなってくると、思いや記憶の変化が何かあってるのではないかなと感じてしまいます。  命の重さに性別、年齢、場所、関係ないことはわかっておりますが、正直に言えば、僕は子どもがいなくなる、そんなニュースを見るのが一番つらいです。それと、場所のこともやっぱり気にしてしまいます。どこか遠くの国で起こっていることより、この国で、九州で、福岡県で、私たちのまちで、自分の身近になればなるほど気にしてしまう感情が強くなります。  古賀の海の事故からやっと1カ月。まだ1カ月なのか、もう1カ月なのか、表現がわかりませんが、僕にはやっと1カ月です。この1カ月の記憶は嫌なことばかりです。夏休みにはみんなと一緒にラジオ体操をしたり、毎朝子どもたちと笑顔で挨拶をしているはずなのに、つらい気持ち、感情がくっついてきております。  8月11日、僕は7歳の長男と5歳の次男、それとかみさんの4人で毎年行く古賀の海にいました。不規則な波、それは水道の蛇口から流れる水とは違い、人間にはコントロールできない自然というものを子どもたちに体験させてあげたくて、毎年古賀の海に行っております。僕たちは泳ぐことが目的ではなく、ただの水遊びに行っているつもりです。  よく小さな子どもを連れた若いお母さんが、波打ち際で遊んでいる光景を見ます。このまちの子かわかりませんが、防波堤の内側の海、内海で遊んでいる子たちもいます。「遊泳危険」の看板は、地元の人間だからあることは知っておりましたし、古賀の海の地形がどうなっているのかも子どものころからよく聞いておりましたので、海に入るのはまあ、おなかか胸あたり、それでも7歳と5歳の子どもたちには足が届くか届かないかのそんな深さでしたので、僕は子どもたちから目を離さずにいれば大丈夫だと思っておりました。
     あの日の古賀の海の波はかなり荒れておりまして、いつもなら腰あたりまではすんなり入っていけるのですが、あの日は膝下ぐらいでも足をすくわれるような、そんな荒い波でした。荒い波というより、海の中がうねってるような、そんな記憶があります。  それで波打ち際で遊んでいると、かみさんが、あそこ溺れてるんじゃないと話をしてきました。そのほうを見ますと、花鶴川のほうの防波堤の先の内側、内海側です。小さな黒い頭が見えました。そのあたりで遊んでいる子たちは毎年見ますので、まあ毎年のことだろうと思って、その日僕は油断をしました。  それから数分して、防波堤の先のほうで女性が慌ててる姿が見えました。自転車に乗って慌ててどこかへ行く人も見えました。携帯電話を持っていない人はいないだろう、誰かしら持ってるだろうと思われるでしょうが、あの日のあの場所で、携帯電話を使ってるような人は見られませんでした。僕もあの日は携帯電話を家に置いてきておりました。何もあるわけがないと思っておりましたので。いつもと何か古賀の海が違うとやっと気づき、防波堤の先まで走って行きました。もっと早く気づけば、いえ、僕がもっとちゃんと気を回していれば、何かができたのかもしれないと今でも思っております。  防波堤の先で、女性が「助けてください。次男はこっちです。お父さんと長男はあっちです」と叫んでいました。周りの会話から、溺れているのは5歳の次男と7歳の長男とそのお父さんだと理解しました。助けに入った人がいると知ったのは後からのことです。  5歳の次男がいると指している場所は花鶴川の防波堤、その内側、内海側の5メートルぐらい先に見えました。実際には10メートルぐらいだったようです。お父さんと長男がいると指しているほうは、防波堤の先の沖のほうに5メートルぐらいのところでした。どちらも鯨がある、あそこよりもまだまだ防波堤に近いところでした。5歳の子がいると言われているところに目を向けると、ビート板が浮いておりました。学校のプールの練習で使う青いビート板です。マジックで名前が書いてあるほうが上に向いて浮いていました。浜から見た小さな黒いものはその場所では見えませんでした。  それで、お父さんと長男がいるというほうにすぐ目を向けました。大人の男性が左手に子どもを抱え、多分7歳の子でしょう、右手に青いビート板を首のところにぎゅっと持っていました。多分7歳の子のビート板でしょう。顔が水面ぎりぎりでした。そのときの抱かれている子どもの姿がどうしても忘れることはできません。寝相が悪い自分の子どもを抱きかかえるときに物すごくつらいです。見えているところでしたが、なぜ僕はその海に入っていかなかったのか。あそこで入っていけば、そう今でも勝手に思うことがありますが、あのとき僕はふだん入っている古賀の海に入ることができませんでした。  防波堤の先からひもがついた浮き輪を投げる方がいらっしゃいました。ですが、ひもが全然足りませんでした。レスキュー隊の方が来たとき、海から目を離し、案内したときには、お父さんも7歳の子も見えなくなっていました。そこにも青いビート板が浮いているだけでした。いつもの、いつも行っている古賀の海、あそこに学校のプールで使う青いビート板が二つだけ浮いておりました。潮の流れをちゃんと見たいと思って、そのビート板にじっと目を凝らしましたがそのビート板は流れることなく、そのままの場所でただ浮いていました。  10分ぐらいして、多分10分ぐらいだったと思います。人が引き揚げられました。正直に言えば、僕はそのとき子どもであってほしいと願いました。今思えばひどい願いだったとはわかっております。それから引き揚げられたその男性の靴を脱がし、救急処置をされ、担架で運ばれていきました。それからもずっと捜索活動は続けられましたが、7歳の子と5歳の子は見つかりませんでした。僕は安全な場所からただ海の上を一生懸命見ることしかできませんでした。  そして、やっとヘリコプターの音が聞こえました。その後は多分報道されているとおりです。ただ、僕は報道を見ておりませんのでわかりません。夕方、救急車がいつも掃除をする松林を抜けていきました。そこまでははっきりと覚えております。あのとき、なぜ僕は緊急電話として使える携帯電話を持って行っていなかったのか。浮き輪やロープなど、あの場所に何か助けられる道具はなかったのか。そういうのを思い出しています。それとなぜ海に入らなかったのか。入れなかったからです。  今回の僕の一般質問は、こんな感情から抜け出せずにおりますが、今できること、これからやれることを聞かせていただきたい。教えていただきたい。古賀の海での危険防止策として早急にできることは何か。古賀には海がある。その言葉をこれからも使えるようにするために取り組んでいけることは何か。よろしくお願いします。 5 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 6 ◯市長(中村 隆象君) おはようございます。福崎議員の御質問、古賀の海、浜の安全策についてにお答えします。  1点目についてお答えします。古賀の海岸の危険防止策としては、従前より遊泳の危険性の注意喚起のための看板を4カ所設置しておりましたが、文言を「遊泳禁止」と修正し、8月30日までに2カ所追加し、合計6カ所看板を設置し、周知の強化を図っております。この看板には、外国人にもわかりやすいように英語も併記しております。また、海岸管理者である県も新たに注意喚起の看板を3カ所設置しております。  今後につきましては、古賀市内外に広く遊泳に関する注意喚起ができるように、市ホームページへの掲載を行い、古賀の海岸に対する危険性を認識してもらいたいと考えております。  2点目についてお答えします。古賀の海岸は白砂青松の美しい海岸であり、市民の散歩の場所として愛されております。本市としましては、潮騒橋や歩いてん道を整備し、松林の保全にも努めており、今後も安全・安心を踏まえ、どのように活用していくのか、市民の知恵もおかりしながら考えていきたいと思います。 7 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 8 ◯議員(8番 福崎 智之君) 遊泳禁止の看板がついたこと、ふえたこと、確認させていただきました。あの場所、あの方向、あの文言、あのマーク、看板を立てることにより、その効果はどれほどあるとお考えでしょうか。市長の考えを聞かせてください。 9 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 10 ◯市長(中村 隆象君) 大体古賀市民の方、あるいは古賀市に長く住んでおられる方は同じようなもんですね。地の人は、危険性については大体御存じだと思います。ただ、古賀市外の方、あるいは外国人の方は何もなければ泳げるものと思って海に入られる可能性があります。これまでの事故の経験からしても、市外の方に対する注意喚起が必要だと考えております。 11 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 12 ◯議員(8番 福崎 智之君) できること、今はこれしかないのかもしれません。それもわかるんですが、あの看板が立ったことで、ホームページに載せることで、文言を強くすることで、もしかすると来年は事故が起きないかもしれません。それでも再来年、その先、僕のように泳ぐつもりではない、水遊びをするつもりで。すると、自分だけは大丈夫、そう油断してしまう人が必ず出てくると僕は思っておりますが、その辺のところ市長はどうお考えでしょうか。 13 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 14 ◯市長(中村 隆象君) 余談になりますけども、私は小学校時代に友だちのお姉さんが同じ場所で、しかも、それは溺れてる人を助けようとして亡くなったことがあって、大変痛ましい思いをいたしました。福崎議員におかれましては、まさにその現場におられたということで心中お察し申し上げます。  泳ぐつもりがなくても、離岸流の内容によっては、砂浜でぱちゃぱちゃやってる場合でも危険だということがありますので、その辺のところまで含めて、市民及び市外の方にも注意を喚起する必要があるのではないかと思っております。 15 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 16 ◯議員(8番 福崎 智之君) きのう古賀の海で、あの事故が起こった場所で行われていたことがあります。市長は御存じだったでしょうか。 17 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 18 ◯市長(中村 隆象君) 報告は受けております。水難学会という学会が主催で、全国から関係者が集まる。あるいは県、海上保安庁、北部消防署、あるいは古賀市の職員も立ち会いの上調査が行われております。 19 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 20 ◯議員(8番 福崎 智之君) 立ち会いに入られた職員の方がいらっしゃいましたら、話せる範囲で構いませんので、どういうことが行われていたのか。どういう活動をしていたのか。それを少しだけでも聞かせてもらえないでしょうか。 21 ◯議長(結城 弘明君) 建設課長。 22 ◯建設課長(吉永  誠君) 先日現場立ち会わせていただきました建設課長吉永です。土曜日に昼、粕屋北部消防署から日曜日に調査をするということで連絡を受けまして、私が出席しました。調査の時間につきましては、朝9時から夕方5時ぐらいまでかけて行っております。調査内容につきましては、古賀海岸の地形の状況で起こり得る潮流の流れ、それから水深というのを粕屋北部消防署水難学会の方が調査されております。  このメカニズムをこの調査において、調査結果報告書をつくられるということですが、約半年ぐらいかかるだろうと聞き及んでおります。そういったことで、私も現場は立ち会わせていただきましたけども、特に何することもできませんでしたけども、これら全国から調査ということで古賀市に来ていただいて調査していただいていることにつきましては、大変感謝しております。 23 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 24 ◯議員(8番 福崎 智之君) きのうも暑かったですね。顔がひりひりします。海なので当然日陰もなく、汗を流しながら学会の方々いろんな調査をされておりました。  建設課課長は初めの挨拶で、本日は市長、部長ともどうしても外せない要件がありまして、本日ここには来られませんが、どうかよろしくお願いいたしますと頭を下げておられました。いい人だなと感じました。9時から始まり、終わったのは3時でした。水難学会の方々が帰りだしたころ、さっきまで市長と一緒だった、そう言って県議会議員が来ました。調査が行われている9時から3時の間に市長の耳には何かしら入っていたのではないかと考えます。古賀のために汗を流してくださっている方々に、駆けつけて何か一言言葉がなかったのかなと思います。市長答弁を求めます。 25 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 26 ◯市長(中村 隆象君) その日の朝、実は知ることになりましたけれども、公務が三つほどありまして、まず、そのことについてどれほど市長として関与するかという迷いもありましたので、あえて現場には行っておりません。 27 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 28 ◯議員(8番 福崎 智之君) そういう判断をされたんですか。先週の一般質問のとき、姉川議員が、阿部議員が、頑張ってくださっている市民の方に対してどう感じてらっしゃってるのでしょうか、感謝の気持ちはないのでしょうかと言われておりました。お二人の気持ちが何となくわかるような気がします。  遊泳禁止の看板もとりあえず早急にできることはこれしかないので、とりあえず早急につけました。あとは自己責任ですとしか感じられない。もう一度聞かせてほしい。古賀の海での危険防止策として、早急にできることは何か、聞かせてください。 29 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 30 ◯市長(中村 隆象君) 最初の答弁と重複いたしますが、まずはその現場において危険、あるいは遊泳禁止ということをきちんと周知できるような看板の設置、あるいは広くは、ホームページにおいて古賀の海岸は危険であるという認識を日ごろから多くの方に持ってもらうことではないかと思っております。 31 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 32 ◯議員(8番 福崎 智之君) 皆さん、ホームページは見られてますでしょうか。見た人はどれぐらいいるんでしょうか。  看板をつければ解決に向かうだろう、多分。そういう流れはもうどこかで断ち切りたい。僕にとってのこの1カ月は本当に何もできない、何かできたのではないか、それを思い出すこと、そして、これから先何ができるのか。それを考えることばかりでした。つらい嫌な記憶は薄れさせていくことしかできないかもしれませんが、風化させる、記憶を風化させるよりは、僕はそれを乗り越えていく、そういう知恵を身につけたいと今は思っております。  看板の文言に、「過去に死亡事故が発生しております」とありました。過去、人がその言葉からどういうイメージを持つか。いつかわからないけど、結構前に何かあったんじゃないか。それぐらいじゃないだろうかと思います。どうせ書くなら、何月何日、何年、そういうことまで書いたほうが効果があるんじゃないかと思いますが。  それから先ほども離岸流という言葉が出ました。離岸流はどの海でも起こっており、特別なことではないときのう学会の方も言われておりました。古賀の事故は離岸流が原因、離岸流が沖まで人を流していった、そう言う方もいますが、そのソースは何でしょうか。その根拠、何を調査し、結果を出してそう表現しているのでしょうか。どなたか答えられる方がいらっしゃいましたら教えてください。 33 ◯議長(結城 弘明君) 建設課長。 34 ◯建設課長(吉永  誠君) この離岸流という表現につきましては、特に根拠のある言葉ではないと思います。ただ、海での事故の原因として考えられるその一つとして離岸流というのが考えられるんじゃなかろうかというところで、皆さんに対する注意喚起の一つの表現として、離岸流を使っているという状況であるかと思います。 35 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 36 ◯議員(8番 福崎 智之君) きのうの古賀の海の動きは、あの8月11日の事故当時と同じ動きですので、きのうデータ収集に入りましたと言われておりましたね。きのうの時点、これはあくまでもきのうわかったことですが、きのう古賀の海は中心部に確かに離岸流が発生しておりました。ただ、それは10メートルぐらいの、わずか10メートルぐらいのものだと言われておりました。多分見られたと思います。  古賀の浜は60メートル先まで行っても、大人の胸ぐらいです。60メートル先まで行っても。その間の10メートルだけ離岸流が発生していたと、きのうわかりました。離岸流はすぐ海浜流にぶつかり、横に流れる。つまり、防波堤のほうに動いていく。そういうことがわかりました。きのうの事故の原因は、離岸流とは考えにくい。もちろんデータを解析してみないとはっきりとは言えませんがとは言われておりました。  何かが起こったなら、そこに何か原因があるはず。原因がわかれば解決の糸口が見えてくるはずです。早急に取り組むことは、あの事故の原因究明ではなかったかと僕は思うのですが、市長の考えを聞かせてください。 37 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 38 ◯市長(中村 隆象君) おかげさまで水難学会の方々によりまして、専門的な研究がなされるということは大変ありがたいことだと思っておりますが、その結果も半年ぐらいたたないとよくわからないということでございます。古賀市としましては、まずは海に入らないということを徹底させることが一番確実な水難防止策ではないかと思っております。 39 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 40 ◯議員(8番 福崎 智之君) 本当に、本当に幸いにも、ありがたいことにも、きのう水難学会の方々が入ってくださいました。言われるように、結果が出るのは半年先と言われてました。  それからこういうことも言われてました。結果が出たら、発表しなければならない。発表する場所は、その事故が起こった場所でしないと意味がないと。だから、この古賀市で発表したいと言われておりました。そのとき多分課長がいらっしゃらない時間だったかもしれませんので、僕はそのお気持ちを市長に伝えさせていただきますとお話ししておきました。  古賀の海で起こった事故の原因究明のために遠くからわざわざ来てくださって、各分野の専門家が動いてくださっております。きのうのあの暑い日の下で、汗を流して取り組んでくださっておりました。結果が出ましたら、あの事故がどうして起こったのか。古賀の海の特性はどうなっているのか。きちんと調査解析されたことを発表できる場をこの古賀市で設けていただけないでしょうか。市長の考えを聞かせてください。 41 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 42 ◯市長(中村 隆象君) その件は今お聞きしたばかりでございます。もちろん学会の方々とも相談して、適切に対応してまいりたいと思います。 43 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 44 ◯議員(8番 福崎 智之君) 結果が出てからやっと動く、動けるのかもしれませんが、結果が出る前に、出るまでに何かやれることがあるような気がしております。  二つ目の質問の市長答弁にありました、市民の知恵もおかりしながら。どういった感じで市民の知恵をおかりしようということを検討されてるのでしょうか。何かお考えがありましたら聞かせてください。 45 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 46 ◯市長(中村 隆象君) 私は昔から古賀の海岸は白砂青松の美しい海岸を守ると。構造物とかは何もつくらないで、きれいな海岸でいてほしいと。そういう中で、市民が海岸を愛するということは、簡単に言えば、あそこで散歩をしていただく。あるいは、きれいな夕日を眺めていただく、そういう場所にしていきたいと思っております。市民の知恵というのもその中で何か出てくるのではないかと。  例えば、あそこは歩いてん道がありますけども、あの歩いてん道をもっと近隣の歩いてん道と接続しまして、古賀の海岸だけではなく、ウオーキングの中に古賀の海岸をもっと身近なものに組み込んでいくというのも一つのアイデアではなかろうかと思っております。 47 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 48 ◯議員(8番 福崎 智之君) 構造物を建てない。何もしない。人が入らなければ事故も起こらない。なら、有刺鉄線でも張りめぐらして人が全く入れないようにすればいい。まあ、それも無駄なことだとはわかっております。  よくこのまちについてお話をする職員の方に、先週、「トビオさんは、古賀のあの海を憩いの場にしたいんじゃないの」って言われました。はい、そういう場所にしたいです。せめてあの効果があるのかないのかわからない看板がふえていくような海よりは、きちんと知恵を出した海にしていきたいです。  毎朝毎朝、あの海岸のごみ拾いをしている方がいらっしゃいます。魚釣りをしている親子がいます。海の生き物を観察する子どもたちがおります。夜の古賀の海は星空を見ながら話をしている学生服の男女がおります。松林、市民の力であれだけきれいになってきました。  水難学会の方から聞いた話、聞く前です。おとといまでの僕の原稿にはこう書いておりました。「今の古賀の海をもっときちんと整備し、それが人工物であふれるわけではなく、知恵を出した整備をし、安全に近づける場所にすることはできないだろうか。海の公園にすることはできないだろうか。ブイを浮かべて、入っていいのはここまでとわかるようにしたり、急に深くなっている場所をなくす方法は何かないだろうか。それと、人の目、冷静な判断ができる人の目を配置することはできないだろうか。きょうの海は大丈夫だよ。きょうの海は近寄ってはいけない。そういう声かけができる方法はないだろうか。監視所なのか、海の家なのか。まだわかりませんけれども、あの場所が安全につながる、そういう整備に加え、人の目が加われば、安心した憩いの場にもなるんじゃないか」と。そうおとといのときには書いておりました。  きのう水難学会の方が調査をしながら、僕に少し笑いながらこんなことを言われました。「もったいない。遊泳禁止の看板があることがわからない。こんなに海水浴に向いている海はない。両端の防波堤からロープを張って、泳いでいいのはここまでですよとわかるようにすればいいのに。きれいな砂浜がこれだけ広がってる。あずまやがずらりと並んでいないのが不思議だ。そうなっててもおかしくないのに。」。そして、「子どもたちが遊べる絶好の海なのに」そう言われておりました。  きのうその話を聞いたときに、おとといまで僕が考えていたことは、そんなに特別に大それたことじゃないのかもしれないと思いました。結果が出てから動くのではなく、それまでにできること。市民の力、行政、市民の力、それに緊急対応ができる能力を持った人、また観光という視点から何かアイデアを持つ人、そういうものが集まって憩いの場、海の公園化、何かそんなことを検討するチームのようなものを立ち上げる、そういう取り組みはできないでしょうか。半年後のその水難学会の結果を、その結果によっては、無駄になるかもしれません。時間が無駄になるかもしれませんが、お金はそうかからないと思います。こういう希望、希望がある検討も、今後の検討課題に加えていただけないでしょうか。市長の気持ちを聞かせてください。 49 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 50 ◯市長(中村 隆象君) まずは、御意見として承っておきたいと思いますが、御存じのように、古賀の海岸は玄海国定公園の中にございまして、構築物については制限がございます。そういうこともありますので、そういうことも含めながら今後検討してまいりたいと思います。 51 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 52 ◯議員(8番 福崎 智之君) まち、古賀にはいろんな顔があります。そこがこれから先どうなっていけばいいのか。それを考えるのは、私たち古賀の人間が一番考えなきゃいけないと思います。そして動かなければいけないと思っております。  きのう水難学会の会長が最後に、僕と別れるときにこう言われました。「私たちは亡くなった方のために、なぜこの場所で、そして何が原因だったのかを突きとめたい。ただそれだけです」そう言われておりました。  古賀には海がある、山がある、さとがある、まちがある、いろんなものがあります。古賀には何がある。古賀には、このまちには、このふるさとには、そういうことが、みんながきちんと言えるように、かかわってくださってる方々のその愛情に対してその気持ちをないがしろにしない、そういう姿勢、そういう古賀であっていてほしい。そういう古賀に取り組んでいってほしいと思っております。  以上で、私の一般質問を終わります。 53 ◯議長(結城 弘明君) 以上をもちまして福崎智之議員一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 54 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午前10時10分休憩            ………………………………………………………………………………                       午前10時20分再開                       〔出席議員19名〕 55 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、渡孝二議員。                       〔渡議員 登壇〕 56 ◯議員(16番 渡  孝二君) 皆さんおはようございます。引き続きまして、会派自由クラブの渡孝二でございます。今回は暗から明の質問に行きたいと思います。2番バッターといたしまして。  まずはこの場をおかりいたしまして、本年6月現職にして道半ばで卒然と御逝去されました篠崎初雄君、享年62歳と篠崎修君、享年48歳。苦楽をともにしてまいりました私といたしましては、いまだに信じがたく、悲傷、これにまさるものを私は知り得ません。  そこで、今回はお二人との永訣に当たりまして、謹んで心から御冥福をお祈り申し上げますとともに、お二人のはかり知れない御遺族への思い、地域への思い、古賀市への熱い思いを胸にいたしまして一般質問をさせていただきます。  それでは、第4次総合振興計画基本構想の実現に向けまして、1点目、新原高木地区、今在家地区の土地利用について、2点目、観光拠点構想の整備について、最後に、既存の中小企業の支援策について、以上3点、歯切れのよい市長の答弁を求めます。どうぞよろしくお願いします。 57 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕
    58 ◯市長(中村 隆象君) 渡議員の御質問、第4次古賀市総合振興計画基本構想の実現に向けてについてお答えします。  1点目についてお答えします。新原高木地区及び今在家地区における土地利用転換の進捗状況につきましては、農地制度や都市計画制度等の各法令に適合するよう課題を明らかにしながら、それぞれの地区の状況に応じた事業スケジュール案を検討しているところであります。今後は、国や県との調整作業を継続して進めつつ、企業情報収集業務で得た成果を活用した企業誘致活動を積極的に行っていきたいと考えております。  2点目についてお答えします。観光拠点の整備につきましては、本市の課題である観光情報の発信力強化や農林業、商工業製品のさらなるPRを目的とし、本年度可能性調査を実施しており、現在、場所の選定や運営方法、また整備計画などを検討しているところであります。  3点目についてお答えします。市内企業への支援策として、食の祭典、まつり古賀などのイベントやふるさと納税を通じた市内事業所の商品のPRによる販路拡大、プレミアム商品券による市内消費の促進、経営安定や新たな事業展開のための融資制度の拡充を実施しており、これらにより地域経済の活性化に寄与していくものと考えております。 59 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 60 ◯議員(16番 渡  孝二君) それでは、順次質問させていただきます。  1点目の土地利用についてでございますが、まずは、一昨年12月の議会でございますが、私の一般質問におきまして、今後の効果的な企業誘致活動とその受け皿となります基盤整備、新たな産業用地を担保しますためにも、企業情報の収集を早急に行うべきであるとの提案をさせていただいたところでございますが、早速執行部におかれましてはその必要性について御理解をいただきまして、平成28年度末にその調査結果が公表されたところでございまして、改めまして感謝を申し上げる次第でございます。  また、さらにこの企業情報収集業務に当たりましては、第1次の申請で不採択となっておりました地方創生過疎化交付金、これを活用すべく当時の経営企画課長と担当職員の努力によりましてその採択を受けられ、実施がなされたところでございまして、重ねて職員の御労苦に対し、敬意を表しますとともに、今後とも同職員には御精進と御尽力を賜りますようさらに期待をするところでございます。  それでは、順次質問をさせていただきます。いずれの質問も基本の部分でございますので、最高執行権者でございます市長からの御答弁をお願いいたします。  まず、今在家地区についてでございますが、市が想定しております区域につきましては、一般質問の初日に同僚議員の質問にお答えになったところでございます。そこで、当該区域につきましては、そのほとんどが農振農用地に指定がなされておるかと思います。開発となりますと、当然ながら第一義に、農振(青地)の除外が必要となるところでございます。  そこで、この農振除外にかかります農振整備計画の見直しにつきましては、その区域の範囲、規模と緊急性から見ましても次回の定期見直しでございます平成31年度に行われるものと推察をいたしております。間違っておりましたら訂正をお願いしたいと思います。  そこで、この手続に関しましては、当然、県との協議を要するわけでございますが、最終的には立地をいたします企業名並びに区画面積まである程度内定しての協議が必要になってくるかと思います。となりますと、市が立地を希望されます企業名、昨年度調査した企業あたりが出てくるんじゃないかと思いますが、この情報につきましては、今在家区の開発委員会に対して提供されるものと理解をいたしております。と申しますのも、この開発につきましては、今後民によります区画整理事業により施工されるものと思うところでございますので、当然であると思っておりますが、この情報提供、市長どうでしょうか。お答え願います。 61 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 62 ◯市長(中村 隆象君) 基本的にはそのとおりでございます。 63 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 64 ◯議員(16番 渡  孝二君) 情報提供をいただくということで理解いたしました。時間的余裕もないでしょうから、早急にお願いしたいと思います。  次に、第4次マスタープランの前期計画におきましても、現工場団地周辺の土地利用をうたってございますし、後期基本計画では誘致先まで明記がなされたところでございます。そうしたことから、今在家地区を初め、高木地区の土地利用の転換につきましては、市の最も優先すべき重要事案であると私は認識しておるところでございます。そこで、当然ながら市の財政出動も考慮されてしかりであると思うところでございます。  そこで今現在、詳細なお話はできないかと思いますが、公共インフラ等公費の投入につきましてのお考えをお聞かせいただきたいと存じます。あわせまして、アバウトで結構でございます。市長の目標で結構でございます。今在家地区の企業立地の目標年度、何年度と思われてるかお答えをいただきたいと思います。 65 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 66 ◯市長(中村 隆象君) まず、インフラの整備につきましては、進出企業の業務内容に大きくかかわってまいります。そのあたりは、ある程度確定されたときにできる、すべきことはすると思っております。  今在家地区の開発につきましては、議員御指摘のように、平成31年度農振農用地見直し、これを一つの目安として考えておりますので、数年はかかるものと思っております。 67 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 68 ◯議員(16番 渡  孝二君) どうも前向きな御回答ありがとうございます。この関係につきましては、今後も一般質問で議論を深めてまいりたいと思っております。  次に、新原高木地区についてでございますが、後期基本計画には、「商業系、流通系、その他の産業を誘致する」と明記されておるところでございます。この、その他の産業とは何を指してあるのか。漠然として理解しがたいところでございますので、まずはその点をお聞かせいただきたいと思います。 69 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 70 ◯市長(中村 隆象君) その他の産業としましては、農業系、あるいは公共関係というものが、高木地区には、時間的なことを考えますと望ましいかと思っております。農業系といいましても、冷凍冷蔵倉庫とか、研究所、あるいは学校、そういうものも含めて、何か農業に関係のあるものについては、もし話がまとまれば、早い時期に開発が可能かということで、その可能性も今探っておるところでございます。 71 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 72 ◯議員(16番 渡  孝二君) 答弁ありがとうございます。農業系も視野に入れてあるということでございます。当然、市長も甲種農地ということで危惧されての答弁かと存じます。  御承知のとおり、県も当該地区につきましては、甲種農地として位置づけておるようでございます。市長も御存じかと思いますが、この甲種農地につきましては農地法の運用で規定をいたしておりまして、市街化調整区域内の10ヘクタール以上の規模の一団の農地、1町30アール、3反ですね、以上かつ高性能機械が容易に縦横断できる営農に適した農地と規定しているところでございます。  これを高木地区で見てみますと、全体の農地面積は約17ヘクタールあるわけでございますが、うち1町が30アール以上の農地は約4.8ヘクタール、28%に過ぎないわけでございます。しかも、区画と区画の間、傾斜が法面です、は2メートルから3メートルのところが多くございます。とても高性能機械が容易に縦横断できる状況では言えない、そういうこととは言えないという状況でございます。  また、区域内の農地につきましては、水はけが非常に悪うございまして、反収も10アールあたり400キログラム、6.5俵にも満たない状況でございます。一般的な反収で申しますと480キログラム、8俵程度ございまして、とても営農にすぐれた農地とは言えない状況でございます。  そこで農地区分の決定につきましては、権限移譲によりまして、現在国が関与するところではございませんで、市長も御承知のとおり、市の農業委員会と県との協議によりまして、県が決定するところでございます。そこで御提案でございますが、農地区分の見直しにつきまして、早急に県との協議の場を持っていただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。回答をお願いいたします。 73 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 74 ◯市長(中村 隆象君) この農地、甲種農地の取り扱いにつきましては、従来からも県及び国と何回も協議を重ねてきております。その中で、今議員御指摘の要件も含めまして、今後とも県、国と協議をしていきたいと思っております。 75 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 76 ◯議員(16番 渡  孝二君) なかなかちょっとまぬるいお話でございますが。市長でしたら、間髪入れず即やりましょうと、そのぐらいの意気込みを見せていただきたいと思います。  そこで、市長は常々自然豊かな古賀市を口にされておりますが、この自然、多目的機能を有しております田畑を何とか荒廃化させないように維持していただいております農家の皆さん方は、高齢化も進んでおります。特に新原区におきましては、農区の中でも一番高齢化が進んでおります。しかも、担い手も確保できない状況の中で、今まさに将来設計も描けないというところでございます。先祖代々受け継いでこられたこの財産を、別の形で市政の発展のために提供してもと、ありがたいことを言っていただいておるわけでございます。  そこで少々生々しいお話をさせていただきたいと思います。もし、仮に農業施設の立地に供することとなりますと、市長は農地の素地の価格は幾らぐらいになるかとお考えですか。ちょっとお答えいただきたいと思います。 77 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 78 ◯市長(中村 隆象君) 今の農地の価格は1万円以下、坪ですね、という状況でございますから、そのところを大きく変わることはないと思っております。 79 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 80 ◯議員(16番 渡  孝二君) 私も地元の議員といたしまして、いろいろと調べさせていただいております。企業立地、マーケット等に詳しい企業等からも収集をさせていただいておりまして、農業法人等が農業用施設、プラント等の立地を行います場合には、通常は借地だそうでございます。その借地料も、高くて年間1反当たり5万円程度だそうです。買い取りということになりますと、1反当たり10万円から高くて15万円程度、このくらいじゃないとペイしないという情報もいただいております。  先ほど農地法第3条の関係の単価は1万円前後ということで申されました。本会議に上程されております決算にも出ておりますが、船原古墳の公園用地、これ底地は農地でございます。この買い取り価格は1反約1,500万でございます。今さっき申し上げました10万から15万円の買い取り料はこれの100分の1から150分の1でございます。  生々しい話をして申しわけありません。申しますように、先祖代々守ってこられた農地、財産を農業施設の立地ということになりますと、全く将来設計が描けないというのが実態かと思います。市長、何か答弁ありましたらお願いします。 81 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 82 ◯市長(中村 隆象君) 実際、農業関係の施設の話は具体的にないことはありませんが、その値段の話についてはまだそこまで行っておりません。ただ、それは要するに取り引きといいますか、条件が合わなければ、それは無理に進める必要はないと思いますし、例えば冷凍冷蔵倉庫、いわゆる流通系であったらどうかということについても研究してまいりたいと思っております。 83 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 84 ◯議員(16番 渡  孝二君) ここで紹介をさせていただきたいと思います。さきの一般質問の中で、6月20日の日経新聞のお話もございました。この報道で農水省でも事実遺憾ということで即メッセージを出したところでございます。そこで私ども会派では、去る7月10日の日に農地転用の可能性についての検証と収集をいたしますために、農林水産省と国交省の関係課長補佐と面談をいただきまして、長時間にわたり、御指導と助言をいただいてまいりました。  その内容を全てとなれば、時間の関係から申せませんが、要点といたしましては、圃場整備がなされた甲種農地、第1種農地の転用は原則不許可でございますが、これを例外的に認めておりますのが、今回の改正農工法でございます。また、もう一つには、都市計画法におきまして、例外的にこれを認めておりますのが、運用指針に基づきますインターチェンジ周辺の20ヘクタール以上の一団の区域については、飛び市街化区域への編入が可能となっている点でございます。  そこで提案でございます。新原高木地区につきましては、ただいま紹介いたしました手法に的を絞っていただきまして、土地利用の転換を図るべきと考えますが、いかがでございましょうか。答弁をお願いいたします。 85 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 86 ◯市長(中村 隆象君) 貴重な御提案として検討させていただきますけども、今後の国、県の状況も変化あるかもしれません。その辺の中で、どちらかといえば、緩和する方向になっているという気はいたします。その中でも検討してまいりたいと思います。 87 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 88 ◯議員(16番 渡  孝二君) そこで冒頭に述べさせていただきました企業情報収集業務でございますが、この調査結果につきましては、その全てを明らかにはされておりません。私どももこれは当然かと思います。そこで私も先ほど申しましたマーケットのほうで調べさせていただいております。古賀市の立地条件、そのポテンシャルの高さから、基盤整備の計画段階でも恐らく立地を希望する企業は四、五十社程度はあるんじゃないかと踏んでおります。そして、また業種にもよりますが、かなりの区画面積のニーズがあるんではないかと踏んでおるようでございます。到底今在家地区の推測でございますが、十七、八ヘクタールでは消化し切れないんじゃないかと思うところでございます。  そこで改めまして、新原高木地区につきましては、先ほど提案させていただきました県との協議、それから改正農工法、あるいは飛び市街地化区域への編入等によります土地利用の転換を図っていただきたいと思うわけでございます。また、あわせまして、今在家地区と同時並行して推進する必要があると考えますが、いかがでございましょうか。 89 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 90 ◯市長(中村 隆象君) まず、私は反対しているわけではございません。やれるもんならやりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 91 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 92 ◯議員(16番 渡  孝二君) やれるもんならやりたいと。きのうか、いつでしたかね、市長は針の穴を見つけてでもという表現をされましたよね。そのとおりですよ。隙あらばあらゆる手段を駆使して、風穴をあけるのが政治家ですよ。力強くお願いしますよ。  市長は365日市民の声を背中に受けて政治をされていると答弁がございました。ぜひとも、この高木地区につきましては、後期基本計画に書いてありますように、商業系、流通系等で整備をしていただきたいと思うところでございます。ぜひとも企業誘致推進本部の中で、十分に論議を深めていただきまして、土地利用の転換に向かって突き進んでいただきたいと思います。この件に関しましては、今後とも一般質問を通じてやらせていただきますが、いずれにいたしましても、4期、15年目ですか、培ってこられました市長の政治力に期待をいたしまして、次の2点目の観光拠点の構想の質問に移らせていただきます。  まずは、現在のコスモス館についてでございますが、この関係につきましては、これまで多くの議員から一般質問がなされておるようでございますので多くは申しませんが、現状の課題、関係者要望として挙げられておりますのが、市長も御承知かとも思いますが、一つには大型バスの進入を初めといたしました駐車スペースの問題、二つ目に商品搬入路のスペースを初めまして、商品の仕分けスペース、ストックヤード等のバックヤードの確保の問題がございます。三つ目には東西のガラス張りによります朝夕の日差し、特に西日によります商品劣化を初めといたしまして、空調への影響の問題。四つ目には、市内企業製品の展示販売スペース確保の問題がございます。五つ目には、長距離トラック等のコスモス館進入路付近への駐車の問題等々多くの大きな問題があるわけでございまして、従前から私も考えておりましたが、これらの問題を解決いたしますためには、改築のようなちまちましたことではなくして、移転建てかえを考える時期に来ているんじゃないかと思うところでございますが、市長の考えをお願いしたいと存じます。 93 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 94 ◯市長(中村 隆象君) 現在そのことも含めまして、いろんな方策ございますので、比較検討している段階でございます。 95 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 96 ◯議員(16番 渡  孝二君) 想定しておったとおりの回答であるわけでございます。  それで、今年度予算に計上されております観光拠点設置可能性調査業務の発注仕様書を見させていただきました。道の駅の設置位置及び導入機能に関する検討手法の提案と明記されておるところでございます。また、昨年度作成されましたプロモーションムービーを拝見させていただきますと、10分という限られた時間の中で、3部構成で、密度の濃い、すばらしいPR動画ができ上がっていると私も思っております。  しかしながら、その中にコスモス館の紹介動画が組み込まれておりません。これは市がやはり道の駅の必要性を感じられて、これから外されたのかなと私は確信をいたしております。  そこで、現在のコスモス館ゾーンにおきましては、臨時経済対策事業を活用して整備がなされたと記憶をいたしておりますが、平成14年11月に供用を開始され、15年を経過しようとしているところでございます。そうした中で起債の償還につきましても、既に完了しているんじゃないかと思うところでございます。  そこで御提案でございますが、現在のコスモス館の用途を変更していただきまして、地元農産物と市内企業の製造品を使用した農家レストラン、あるいは農産物加工体験施設等々に活用することも一つの手かとも思います。そこで、直売所の移転に関してでございますが、昨今の休憩機能と情報発信機能、そして地域連携・振興機能の三つの機能を有しました地域の核となります道の駅の設置が望まれるんじゃないかと考えるところでございます。  つきましては、その設置位置でございますが、これはコンサル任せではなく、行政が主体性を持って決定することが重要であると思ってございます。  そこで、都市計画法第34条第9号の運用基準で、道の駅の対象道路を規定してございますが、道路法第56条で、国土交通大臣が指定をいたしております主要地方道筑紫野古賀線の沿線でもございますし、しかも直売所として内外の方々に認知度が高い現在のコスモス館周辺、さらに地域連携機能と情報発信機能を踏まえますと、昨年度地区計画をかけられました複合文化施設グリーンパークの近隣に設置することが望ましいと考えますが、市長のお考えをお聞かせいただきたいと存じます。 97 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 98 ◯市長(中村 隆象君) コンサルの成果物には、候補地というのも出てくると思います。当然、決めるのは市でございますので、コンサルの言うままということにはならないと思います。その中で、今、議員御指摘の場所についても検討してまいりたいと思います。 99 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 100 ◯議員(16番 渡  孝二君) よろしくお願いいたします。  市長もテキストを持ってあるんじゃなかろうかと思うわけでございますが。  最後に提案も含めてでございますが、1点目の開発にも関係をいたします。私も市長と一緒で、守るべき農地、区域は守る。そして開発が望ましい区域は土地利用の転換を図るべきと考えておるところでございます。農水省でも農振除外の5要件にもございますが、スプロール化、虫食い状態の開発を非常に危惧をいたしております。  そこで、市内開発に関係する部署にお聞きしますと、不動産業者を初め、コンサル等から特に国道3号線沿線、筑紫野古賀線沿線につきましては、法的にも困難な開発の問い合わせや相談があっておると聞き及んでおります。中には威圧的な業者もいるんじゃないかと思います。そういったことで、関係する各課の職員は、本来の業務にも支障を来している点も多いんじゃないかと思います。  そこで、やはり無秩序な開発を抑制しますためにも、早急に都市マスの見直しを行っていただき、内外に示す必要があると思いますが、市長、いかがでございましょうか。 101 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 102 ◯市長(中村 隆象君) 次回の都市マスの見直しがもうすぐ来ますので、今回制定しました第4次総合振興計画後期基本計画の内容等も照らし合わせながら、そういう観点に立って改定してまいりたいと考えております。 103 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 104 ◯議員(16番 渡  孝二君) 早急によろしくお願いいたします。私は印刷物じゃないでいいと思うんですよ。職員の手づくりでいいと思います。  それでは、最後の質問に移らせていただきます。市長から御答弁をいただきましたが、市内企業への支援につきましては、ようような対策を講じていただいておるようでございまして、商工政策課を初め、関係各課には感謝を申し上げますとともに、今後ともよろしくお願いするところでございます。  そこで、古賀市内を見てみますと、公共インフラの整備も相当に進んでおるようでございまして、本年度の公共工事の発注予定調書を拝見いたしますと、市内土木建築業者の受注の機会も非常に減少しているようでございますが、その辺の支援策について、どのような配慮がなされているのかお聞かせをいただきたいと存じます。 105 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 106 ◯議員(16番 渡  孝二君) 答弁ないようでございますので。私本年度初め4月でしたか、当時の管財課長にその件はお聞きいたしました。それで、地元の業者の受注確保のために分離発注等の御配慮もいただいておるようでございます。非常に感謝を申し上げるところでございますし、今後もよろしくお願いするところでございます。  そこで、一方で、分割発注よりも一括発注を行っていただいたほうが市内業者の支援につながる案件もございますので、多角的に見ていただきたいと思います。特に、建築工事には多いかと思います。建築工事と申しますと、最近では学校を初め、公共建築物の改修工事が多くを占めるかと思います。このような改修工事となりますと、防水工事を初め、特殊の工程が含まれるところでございます。  そこで、特殊な問題があるからやみくもに即これを分割するということではなくして、監理技術者の配置を義務づけておりますし、6,000万円以上の下請けを可能にしております特定建設業の許可を受けております市内業者も五、六社程度はいるんじゃないかと思いますので、そういった点からも御配慮をいただけたらと思っております。これは要望にしておきます。  そこで、後日別の機会で詳細はお話をさせていただきたいと思いますが、1点、市長に答弁をお願いいたします。建築工事につきましては、そのほとんどをコンサルに設計を依頼してある、外注してあると思うところでございますが、本年度発注の改修工事につきましては、ある特定の業者しか持ち得ない工法が設計に組み込まれております。やはりこういった点はコンサル任せではなくして、職員が主体性を持って見抜いて、是正すべきであると思うところでございます。  そういったことから、今後ぜひ専門的と申しますか、一定の経験と知識を持った職員を育成すべきであると考えるところでございますが、市長、答弁をお願いいたします。 107 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 108 ◯市長(中村 隆象君) まず、基本的に、市内の工事につきましては、基本的に市内業者でできるものはなるべく市内業者の方にやっていただくという方針は。                       〔発言する者あり〕 109 ◯市長(中村 隆象君) 職員の育成につきましては、採用の中でそういう専門的な技術を持っている者を採用するという方向で考えております。 110 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 111 ◯議員(16番 渡  孝二君) 想定の回答でございました。私もその点は承知をいたしております。私があわせて申し上げたいのは、そういった専門職のことだけを言っているわけではございません。市民ニーズも多様化しております。今日におきまして、各部各課に経験を積んだと申しますか、その行政現場でもまれたと申しますか、熟練した職員の育成配置が必要であると考えるところでございます。  市長、そこまで言われるんであれば、ようような現場を御存じかと思います。詳細は申しませんが、ある案件では非常に指導不足な事象も起こってるんですよ。申しませんが。私は職員を責めているんじゃありません。最高の人事権者である市長にこのことはお願いしてるんです。ぜひともこの熟度の高い、経験を積んだ職員を各部各課に配置をしていただきたい。この辺は熟慮いただければと思うところでございます。  時間もございませんので次に行かせていただきますが、最後に公用車に関しての質問でございます。これまで庁内各課が保有管理しておりました公用車両を市長3期目の後半のときでございます。平成21年4月から大手企業からのリースに切りかえられております。本年度で申しますと、公用車の総数105台、うちリース車両67台、残りが38台、消防車両等の国の補助事業や起債事業で購入したリースになじまない車両であるわけでございます。予算で申しますと、リース車両で約1,600万円、保有車両の管理費用で200万円が計上されているかと思います。  そこで私が申し上げたいのは、これまでのこの67台のメンテ関係が市内の整備工場、家内企業に発注されなくなったことに私は問題があると思っております。平成21年度から一夜にして、地元零細企業の受注がなくなったということでございます。
     ここで紹介させていただきたいと思いますが、昨年、市民建産委員会で、新エネルギーに関連しました行政視察をさせていただきました際の案件でございます。愛知県の豊明市では、市内の防犯灯約4,300台のうち、2,000台を環境省の補助を受けられましてLED照明に置きかえられたそうでございます。そこで残ります2,300台についてお聞きをいたしますと、このLEDは寿命が長うございますことから、これまで照明器具の取りかえを行っておられました地元の電気店、こちらの仕事を取り上げるわけにいかないということで配慮されて、その分は据え置かれたんですよ。  そこで市長、これまでの総合振興計画、そして第4次総合振興計画もしかりでございますが、人が中心じゃないですか。これまで古賀町、古賀市、そして地域に貢献し、地域を支えてこられた市民、事業者を愛し、尊重することが基本であるんじゃないかと思います。これが行政、政治家の責務であると思いますが、市長、何かございましたら回答をお願いいたします。 112 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 113 ◯市長(中村 隆象君) 議員御指摘のそれは、その点はそのとおりでございます。市内の市民、業者も含めた市民を愛する。その生活が成り立っていくように考えるということは当然のことだと思いますが、それと一方では、やはり市としても財政的な問題もあり、ある程度はやっぱり合理的な運営というものを求められます。その辺の兼ね合いということだと思っております。 114 ◯議長(結城 弘明君) 渡議員。 115 ◯議員(16番 渡  孝二君) 際立った経費的メリットございましたら言ってくださいよ、そうしたら。どのくらいメリットがあるんですか。担当課長等もいませんので今回は聞きませんが、余りにも冷たい言い方じゃないかなと。  これ以上話しても、市長とは平行線でございましょうから最後にさせていただきますが、第4次総合振興計画後期基本計画もスタートして半年を過ぎようとしております。計画に掲げられております各種政策の実現に向けまして、市長には愛情あるきめ細やかな政治力を発揮していただきますように期待を申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 116 ◯議長(結城 弘明君) 以上で渡孝二議員の一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 117 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午前10時59分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後1時30分再開                       〔出席議員19名〕 118 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、村松謙二議員。                       〔村松議員 登壇〕 119 ◯議員(17番 村松 謙二君) 皆さん、こんにちは。会派希来里の村松謙二です。初めに、九州北部豪雨災害で亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された皆様には謹んでお見舞い申し上げます。また、一日も早い復旧・復興がなされることを願います。  私は、9月の一般質問の意義、意味を考えてみました。議会は、昨年度執行された事業などの決算をあすから審査します。その結果、認定された後に、市は10月中旬から次年度の予算編成作業に入るものと認識しています。そこで私は、現在の古賀市の課題、古賀市の問題を、この一般質問を通して明らかにして、執行部の皆さんと課題の共有を図ることで次年度への政策や事業に反映されることを期待し、二つのテーマを取り上げました。  一つ目のテーマは、古賀市も中長期的には人口減少が避けられないもと、いかに自治体運営を安定的に維持するかは大変大きな課題であります。そのためには、人口移動や出生など人口構成や人口動態から見える現状を把握し、さまざまな視点から分析をし、そこから見えてくる課題を解決する対策が必要と考えます。  そこで、市長と教育長に以下4点の見解を求めます。  1、古賀市の現在の人口動態に対しどのように認識しているか。  2、若者や女性、子育て世代が古賀市を選んで住んでもらうことが重要だが、そのための解決策は。  3、日本一通いたい・通わせたい学校、この取り組みは子育て世代の転入に大きな要素になると思うが、今後さらにどう進めていくか。  4、現在、財政見通しを公開されていませんが、5年後の財政見通しはどうなっていますか。目標人口6万5,000人をベースにした財政見通しを立てているのか。  二つ目のテーマは、公共交通です。これまでの古賀市の公共交通政策が、市民にとって利用しやすいものだったかを検証し、今後の公共交通政策にどう反映されるか、市長の見解を求めます。  1、赤字補填を始めてから今日までの市民の利用実績の評価、並びに赤字補填方式の功罪について。  2、市長は、補完的な交通手段について前向きな姿勢を示しているそうですが、その真意、並びに具体化の時期は。  3、大野城市のコミュニティバスまどか号のあり方は古賀市の将来に役立つ方式と思うがどう認識しているか。  4、次年度に向けた西鉄との交渉は、どのような方針、スケジュールで臨むのか。 120 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 121 ◯市長(中村 隆象君) 村松議員の1件目の3点目の御質問については教育長から、それ以外は私からお答えします。  1件目の御質問、人口構成・人口動態から見る古賀市の課題についてお答えいたします。  1点目についてお答えします。日本全国規模では、平成27年度国勢調査で人口減少が明らかになる中、本市においては人口が微増しており、今後も福岡都市圏の地理的優位性を生かして、緩やかな人口増加をめざしていきたいと考えております。  2点目についてお答えします。平成27年度に策定したまち・ひと・しごと創生総合戦略でも明示しておりますが、若者や女性、子育て世代に対する移住・定住対策としては、待機児童ゼロを初めとした子育て支援施策や、本市独自の少人数学級などの充実した教育施策といった取り組みを充実させることに加え、これら施策をターゲットに向けて情報発信することが重要であると考えます。  4点目についてお答えします。今後5年間の財政見通しにつきましては、地方交付税や国庫支出金などの歳入増が見込めない中で、社会保障費や公債費は確実に伸びることから、財政規律を保持した市政運営に取り組んでまいります。また、この見通しは、決算額やそれぞれの経費の伸び率を基本条件としているため、目標人口の6万5,000人を反映させたものにはなっておりません。  次に、2件目の御質問、中村市政のもとで古賀市の公共交通の利便性は高まったか否かについてお答えします。  1点目についてお答えします。西鉄バス薦野線の補助を開始してから8年間の利用者数は、年間約25万人から27万人で推移しており、全国的に利用者が減少する中、安定した運行が確保されていると考えます。また、知恵を絞りながら実施している利用促進策等の効果もあり、一定の評価ができるものと考えております。  2点目についてお答えします。補完的交通手段については、路線バスを維持しつつ、別途補完する手段が必要と判断しており、地域主体の取り組みやタクシーの活用など、さまざまな手法について検討や協議を行っているところです。  3点目についてお答えします。大野城市はコミュニティバスを選択されておりますが、本市においては西鉄バスの維持を行う方針であり、市議会からの提言にも西鉄バスの維持、発展の必要性を指摘いただいております。また、大野城市の取り組みは、補助金に加え、車両購入費等の費用は市の負担として発生している事実もあります。他自治体の取り組みは、今後の公共交通全般の参考とさせていただきたいと考えます。  4点目についてお答えします。西鉄との協議については現在も実施しておりますが、今後も次年度の70歳おでかけバス事業の継続の可否や運行補助についてなど、継続的に協議を進めてまいります。 122 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。                    〔教育長 長谷川清孝君登壇〕 123 ◯教育長(長谷川清孝君) 村松議員の御質問、人口構成・人口動態から見る古賀市の課題の3点目についてお答えします。  一人一人に対応したきめ細かな人的配置を維持し、豊かな心、確かな学力、健やかな体を育む学校づくりと、安心して学べる環境の充実を図っていくとともに、教育委員会のフェイスブックなどを活用し、情報発信にも力を入れてまいります。 124 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 125 ◯議員(17番 村松 謙二君) では、順次再質問させていただきます。この秋、10月1日で古賀市制20年の節目を迎えます。この機会にこれまでの20年間を、人口の動きや構成などの変化を振り返り、現状の課題や問題点を把握し、課題を克服することで、これからの20年が市民にとって住みやすい、暮らしやすいまちにできるものと考えます。  では、早速ですが、画面を切りかえてください。このグラフは、1997年から2016年までの20年間の人口推移です。グラフを見ますと、ほぼ一貫して人口は右肩上がりに推移していましたが、2012年をピークに減少し、現在はほぼ横ばい状態になっています。全体を見ますと、2001年が踊り場になって、2005年から再び右肩上がりで伸びています。画面を戻してください。  先ほどの第1答弁で市長の人口に関する考え方、捉え方は、大体私もそのような感覚かなと思っています。で、ただ、この20年間全体のですね、グラフを見たときに、どのような御感想をお持ちでしょうか。先ほどのグラフを。 126 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 127 ◯市長(中村 隆象君) 人口というものは、常に一本調子で上がったり下がったりするものではないなと思います。やはり長期的には上がったり下がったりしながら、微増していく、あるいは減っていくようなものかなと思ってますが、特にふえていく場合もですね、踊り場があったり、若干減少する時代があったりするのが、どこでもそんなものかなと思います。減っていくときはどうも、かなり直線的に減っていきそうな感じもいたしますが、ちょっとこの辺はもう少し勉強してみないと何とも言えないところがあると思います。 128 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 129 ◯議員(17番 村松 謙二君) ちょっと字が見えにくいので、眼鏡をかけさせて……。確かにね、踊り場というか、人口は一気呵成にはいかないと思います。私も、このグラフを見て感じたのはですね、1997年ごろぐらいから人口が急増しています。これは、旧住宅都市整備公団、今のURによる千鳥パークタウン、そして、その後のししぶ駅東口の大型分譲開発などによるものと思います。一方、この数年人口が減っているんですね。これは、近隣の開発をもろに受けたことで人口が下り坂、あるいは横ばいに、そして、直近は微増になっていると。しかし、私はこのことをですね、マイナスに捉える必要はないと考えておりまして、当然近隣の市や町でですね、大型の開発があれば、当然そっちに流れていきますのがむしろ自然ではないかと思っています。したがいまして、古賀市が魅力を失って人口が減ったのではなくて、そういう見方をした上で政策を見誤らないようにしなければならないと思います。  私は、むしろこの機会に、拡大的なこの人口増大をめざすんじゃなくてですね、この機会に量的なものでなくて、質的な面、つまり拡大成長路線から成熟型の社会へ移行することに焦点を当てるべきと考えます。そこで、急激な人口増加は、短中期で見た場合、市の財政に大きな負担を抱えることにつながると思いますが、市長は考えはいかがでしょうか。 130 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 131 ◯市長(中村 隆象君) その点はまさに議員御指摘のとおりでありまして、古賀市においても人口は、中期的にはふやしていきたいと考えておりますが、緩やかな人口増というのが一番いい選択ではないかと思っております。 132 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 133 ◯議員(17番 村松 謙二君) 幸い古賀市は福岡都市圏の通勤圏に入ってまして、福岡市のベッドタウンとして隣接しています福津、新宮、宗像市とともに順調に人口を伸ばしています。そこで、古賀市と福津市、新宮町の人口統計から見た社会増減、つまり転入転出による人口増減なんですが、これがどのような変化をしているか、国勢調査の資料をもとにグラフをつくりましたのでごらんください。画面を切りかえてください。  ちょっと小さくて見づらいかもしれませんが、ざくっと見てですね、これが古賀市、そして、ここが新宮町、ここが福津市です。一目瞭然で新宮と福津は全ての年齢層で転入者が多いんですが、古賀市は3年間全てですね、二十歳から29歳の世代が転入より転出が多い、転出超過となっているんですね。画面を戻してください。  では、市長、古賀市だけがこのような実態であることを御存じかと思いますけども、この要因と課題は何だとお思いでしょうか。 134 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 135 ◯市長(中村 隆象君) この古賀市からの転出の年代、あるいは男性が多いということからすれば、進学あるいは就職による転出が古賀市では顕著であるということが言えるのではないかと思っております。 136 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 137 ◯議員(17番 村松 謙二君) おそらく近隣の開発によって、特に若い世代が移ったりとかしたのかなとは私自身思うんですけども。  では、次にですね、男女別での実態がどうなのかということで、さらにきめ細かく5歳ごとの人口の動向を調べてみました。画面を切りかえてください。これは男性ですね。年齢別に見た場合、男女ともにこの10代後半から20代前半までは転出超過してます。他の年代に比べて顕著であります。先ほど市長がおっしゃったように、おそらく高校を卒業して、就職、進学に伴う転出が多いのかなと。  問題は女性なんですね。女性は、25歳から34歳までの転出が多くなっていることです。それで、さらに深掘りして見るためにですね、古賀市に住んでいる15歳から49歳までの女性の人口と赤ちゃんの出生数のグラフです。青い棒グラフを見てください。2008年に1万3,169人いた15歳から49歳までの女性の人口が、2016年には1万2,059人と約1,000人以上も減っています。したがって、この間の出生数も557人から488人と69人も減っています。この女性の数、絶対数が減っているわけですから、高い特殊出生率でもない限り、当然出生数も減ると考えられます。では、画面を切りかえてください。  では、市長、お伺いします。この15歳から49歳までの女性が減っていることと、その原因は何と把握されておられますでしょうか。 138 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 139 ◯市長(中村 隆象君) ちょっとにわかに判断できないところもございますが、男性と同じく女性も20歳から24歳の転出が多うございます。これは男性ほどではありませんが、やはり進学、就職かなと思われます。ただ、これは男性も一緒ですけども、特に25から29歳の転出が多いということにつきましては、ちょっと今の段階では原因がよくわからないなと思います。 140 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 141 ◯議員(17番 村松 謙二君) 本当、女性だけがね、30から34のとこが、特に28年度にどんと転出超過になってます。私、なぜこの女性がね、これだけ減っているんだろうかなということなんですけども、市はいろんな住民基本台帳などのデータを持っておられます。当然、分析できる力があるはずです。我々はこのような結果だけで想像するしかないんですけども、これが一時的な減少なのかどうかを、人口の動きから課題を見つけ、対策を見出すべきと思います。  そこで、市長、現在でいいんですけど、どうすれば若い世代を古賀市へ呼び込むことができるか、またその方策は考えておられますか。 142 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 143 ◯市長(中村 隆象君) 私は、大きく言えば二つ、特に子育て、幼児・乳児時代の子育て世代に対しては、やはり保育環境、あるいは小学校の教育、そういうものが重要であろうと思われます。そういう環境を整えるということですね。それから、もう一つはやはり就業の機会、若い世代であっても古賀市内でばりばり働けるような職場があるということが重要な要件ではないかと思います。 144 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 145 ◯議員(17番 村松 謙二君) その考え方は、私も大体同感かなと思っています。で、そのためにですね、私なりにね、見方はほとんど一緒なんですが、2点目の質問項目に上げました若者や女性、子育て世代が古賀市を選んで住んでもらうことが大変重要であると考えているわけですね。市長もおっしゃったように、若い世代が安心して子どもを産み、楽しく子育てできる生活環境、そして労働環境を整え、古賀市に住み続けたいと思えることが重要と思います。2015年の労働力調査によりますと、二十歳から40代の女性の8割が働くことを希望しています。しかし、実際に働くことができている女性は約7割で、働きたい女性が働けるようになるために大きな要因になるのが保育サービスの充実と言われています。  では、古賀市での待機児童はゼロと認識していますが、それを維持するためにはさらにどういう対策が必要と認識していますか。 146 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 147 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) 現在、古賀市待機児童ゼロを堅持しておりますが、今後も引き続き子育て環境の充実とあわせまして、保育サービスの充実等に努めながら、ゼロを堅持していきたいと思っています。 148 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 149 ◯議員(17番 村松 謙二君) 保育サービスを充実するには、保育士の人材確保とか待遇改善が課題と思います。これはどの自治体もですね、また、民間保育所も苦労していると理解しております。そこで現在、保育士の待遇改善をやっているとこがありますが、一時金で渡すところもあれば、給与に反映させて持続、定着できるようにしているところもあるようです。そういうところに対して、市はどのようにして継続した支援をされますでしょうか。 150 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 151 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) 保育士の確保につきましては大変重要な課題ということで認識をしてまして、現在、本年度、本市におきましては、保育士資格を持たない短時間勤務の補助者の雇い上げ費用を一部補助するということも取り組んでますし、さまざまな情報提供を行いながら、何とか保育士を確保できるような体制に持っていきたいということで、将来的な保育士確保に努めていくことが重要だと思っております。 152 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 153 ◯議員(17番 村松 謙二君) ぜひ重点課題で取り組んでいただきたいと思います。  次に、古賀市の教育政策です。教育立市古賀、古賀市には、先進的な取り組みである全小中学校35人以下学級を実現するために、少人数学級対応講師を配置しています。このほかにも特別支援教育の推進、学童保育運営など、きめ細かな環境整備を行っていることは古賀市民の誇りでもあります。また、このほかにも制服のリユースなど、保護者に対する経済的な支援策は、他の市町村でもお手本として大変関心が高いようです。  このように市が財政的な予算措置を行っていることは、私は大変すばらしいことだと思っています。市長は、この全小中学校35人以下学級の取り組みを今後も継続して実施する考えをお持ちと思いますが、改めて伺います。いかがでしょうか。 154 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 155 ◯市長(中村 隆象君) 35人以下学級に限らず、これまでも行っております人的措置への補助というものについては、歯を食いしばって維持していきたいと考えております。 156 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 157 ◯議員(17番 村松 謙二君) また、校長先生によります小中学校教育グランドデザイン発表会や報告会がありますね。私はこれをですね、施政方針、そして決算発表と捉えています。これを役所や議会など一部の方に発表や報告をするんではなくて、PTAとか、あるいは保護者にも広く発信すべきではないかと考えております。教育長、いかがでしょうか。 158 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 159 ◯教育長(長谷川清孝君) グランドデザイン発表会、報告会については、現状を維持するということでいきたいと思います。 160 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 161 ◯議員(17番 村松 謙二君) 現状は維持されるのはよく理解できます。もっとさらに広く発信するというのが必要ではないかなという観点なんですけども。この情報発信の方法についてですけども、教育長はLINEというインターネットのコミュニケーションツールを御存じでしょうか。また、使っておられますでしょうか。 162 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 163 ◯教育長(長谷川清孝君) LINEというツールは知っておりますけども、しておりませんし、今後もするつもりはございません。 164 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。
    165 ◯議員(17番 村松 謙二君) しっかりと断言していただいたような受けとめです。子育て世代の20代から40代は、ほとんどの方がスマートフォンを利用されておりまして、このLINEを活用しているそうです。特に子育て世代のお母さんたちの間では、口コミの情報がとても信頼性が高いとのことであります。しかし、古賀市の教育方針など、よいものは認知、知ってもらわなければ意味がありません。では、現在どのような情報発信を行っておりますでしょうか。 166 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 167 ◯教育長(長谷川清孝君) 市の教育施策につきましては、市の教育委員会のホームページにさまざまな形で載せております。例えば教育の特色であるとか、あるいはお金の支援であるとか、あるいは各学校のフェイスブックに導くものであるとか。そこで各学校については、各学校がそれぞれの行事での成果、取り組みの現状、あるいは先ほどグランドデザインという言葉もありましたけれども、保護者に伝えるべき学校経営方針等々、ほかの自治体の教育部局に比べても、私は充実したホームページ、それから各学校11校がフェイスブックを、やっと根づいたんですけれども、行っているということは満足をしておりますし、誇りを持ってここでお伝えできると思っております。 168 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 169 ◯議員(17番 村松 謙二君) ありがとうございます。古賀市は子育てしやすい環境ですよとか、教育に力を入れてますよというような、若い人の心をつかむようなことをですね、今後も積極的に発信していただきたいと思います。  次に、財政見通しについて伺いました。総合振興計画は10年間のまちづくりの方向性と将来像を示すものです。この基本構想を実現するために、基本計画を前期、後期で各分野の諸施策で示します。つまり、この期間でこれとこれをやると市民に約束するわけですから、やれる財政的な裏づけを示さなければならないはずです。ところが、これからの5年間、後期基本計画には財政見通しが書かれておりません。なぜでしょうか。 170 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 171 ◯総務部長(中野 敏明君) 中期財政計画の話だと思いますが、これはかねてよりお話ししてますように、内部的にはそのようなものはつくっておりますが、地方交付税の増減等、外部要因でかなり左右することがあるので、公表することはしていないということでございます。 172 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 173 ◯議員(17番 村松 謙二君) では、この間の財源はどういう計画を立てておられるんですか。正確には、私は財源確保計画っていうんじゃないかと思うんですね。やっぱり財源確保計画が必要で、それを議会、市民にすべきではないでしょうか。内にとめるだけでよろしいんでしょうか。意見を。 174 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 175 ◯総務部長(中野 敏明君) 繰り返しになりますが、かなり外的要因の変動が非常に多いと、年によっては億単位の地方交付税の変動等がございますので、それを出しますことでひとり歩きしてもいけませんので、外に出すことは考えておりません。 176 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 177 ◯議員(17番 村松 謙二君) 近い将来にはおそらく古賀市でも、人口減少に伴う市税収入の減少、そして、高齢化に伴う社会保障費の増加、公共施設の老朽化など、今まで以上にですね、厳しくなると思います。いかに健全な財源状況を維持するかが問われるわけです。ただ単に厳しい見通しとかいうのではなくて、市民にこれだけやりますと、これだけの財源がありますと、しかし、財源が足りない部分があれば我慢をお願いしますと、はっきりと言うべきであります。5年間の後期基本計画に書いた市民への約束を守る、そのための財源計画であって、何かを犠牲にして、駅前のために莫大な投資をすることが本当によいのでしょうか。そういう意味で、後期基本計画には財政計画を示すべきと提言して、次のテーマに移ります。  まず初めに、2009年4月1日から昨年度、2016年までの8年間の古賀市内を走る西鉄路線バスの実績を振り返ってみます。これは現状を理解していただくためです。では、画面を切りかえてください。  この赤い折れ線グラフは、年間の総利用者数です。一旦ふえたもののその後は伸びず、また下がり続けています。次に、この青い棒グラフ、これは古賀市が西鉄に支払った補助金額、つまり赤字補填額ですが、2009年度には2,370万円であった金額が、2015年度に約3,733万円とふえ続けています。なお、2016年度は3,450万円と下がっているようです。しかし、2017年度の当初予算は4,000万円以上となっています。このように利用者は減り、赤字補填額はふえていくという実態を御認識いただいたと思います。では、画面を戻してください。  この実態を市長はどう受けとめておられますか。改めて伺います。 178 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 179 ◯市長(中村 隆象君) 基本的には利用者が減ると赤字がふえるということでございますので、古賀市ではこれまでもさまざまな利用者増対策を打ってきました。もっともっと頑張って利用者をふやしていきたいと考えております。 180 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 181 ◯議員(17番 村松 謙二君) 毎度毎度この一般質問でも言ってるんですけども、利用者がふえるかって、やっぱり利便性を高めないと利用者は私、ふえないと思うんですよね。それは後ほど。その上でですね、議会に出されました昨年度の成果報告書には、100円バスのことしか書かれていないんです。これは、ことし1月後半から年度末にちょっとやった100円バスのことしか書いてないんですね。これで本当に1年間に取り組んだ成果と言えるんでしょうか。3,700万円のお金を使った事業なんですね。現に、赤字補填を続けている一方で、利用者は減っているわけです。利用者が減っているにもかかわらず、これまで本気でですね、対策を打たなかった結果、赤字補填だけがふえていってしまうと。こういう傾向が漫然と続いているんではないでしょうか。  そこで、3点目の質問項目です。古賀市と同じような課題を抱えながらも、利用者がふえて満足度が高い自治体がないかを調べてみました。近隣に、私たちが理想と思っていた公設民営方式の実例がありました。そこで、会派と仲間の議員6人で大野城市へ行ってまいりました。御紹介いたします。ここは、交通空白・不便地域の対策と交通弱者対策を、まどか号、ふれあい号、なかよし号と呼ばれるコミュニティバスで運行している大野城市でした。  まず、まどか号です。ここの特徴は三つありまして、まず一つ目が、運行補助金を5年の固定補助にしたこと、つまり定額です。二つ目は、バスとバス停施設を市が保有する、それを事業者に無償で貸し出す。三つ目が、入札方式で事業者を決める。まさに公設民営委託の仕組みです。この結果、過大なお金をかけずに利用者をふやしていました。  市長は、大野城市のバス交通の実態を御存じでしたか。 182 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 183 ◯市長(中村 隆象君) 今回、通告もありましたので、所管課で大野城市の実態を調べております。若干分析をいたしました。村松議員は民間企業御出身でございますので釈迦に説法かもしれませんが、私はこういうふうに分析しました。大野城市の人口は約10万人です。古賀市の5万8,000の約1.7倍です。年間利用者が大体41万から47万人、古賀市の利用者が25万から27万人、これも約1.7倍です。市の面積は、大野城市は27平方キロメートル、古賀市は42平方キロメートル。ただし、古賀市には山間部もありますので、この辺のところは一概にこの数字だけでは評価できないとしてもですね、人口当たりの利用者というのはほぼ大野城市と一緒です。それにかかってる費用につきましては、大野城市の協定額は約5,000万円です。それに対してバスの購入費1台2,000万円としまして、8台のバスを購入しております。13年間これはもつとしてですね、年間1,230万円。協定額5,000万円と合わせますと年間6,230万円、このほかに停留所、その他の土地及び設備の費用は大野城市が持っております。同じ効率といいますか、人口当たりのバスの利用者を維持しているのに比べて、古賀市は約4,000万円、大野城市は6,200万円プラスアルファということでございますので、この点につきましては評価していただきたいと思っております。 184 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 185 ◯議員(17番 村松 謙二君) 私は何も全て大野城市のまねをしろとは言ってないんですね。やっぱり古賀市に役立つところもありますので参考にしていただきたいという趣旨で御提案してます。大野城市のコミュニティバスまどか号の実態についてですけども、ここは平成15年の3月から運行を開始しておりまして、年間の利用者数が41万4,311人から、平成28年には46万3,807人と約5万人もふえています。平成20年に一旦利用者が大きく減っていますが、その要因は、担当者の話ではガソリン価格が大きく下がったことで、マイカーを使用したためじゃないかと推測されています。  一方、運行補助金額は、当初5年間までは赤字補填補助でありましたが、平成20年から5年の固定補助に切りかえたこと、また事業者の努力もあって、赤字補填したときから四、五百万円も安く推移しています。順番逆ですけども、ちょっと画面を切りかえてください。こちらが補助金の推移ですね。平成15年から平成29年まで、この期間、平成20年から、赤字補填の方式から5年の固定補助になっています。そして、年間の利用者数の推移はごらんのように伸び続けています。  市長は、先ほど古賀市の実態と大野城の実態が違うんだってことがあったんですけども、大野城市は大半のところに従来どおり西鉄の路線バスが走っておりまして、その中に撤退したエリアがあるんですね。この撤退したエリアにコミュニティバスのまどか号を走らせていると。いわゆる、うちでいうと補完的な交通手段と思うんです。また、西鉄が残っているエリアの中で、丘陵地を開発して、バス停までの坂道移動が困難な高齢者向けに、補完的にふれあい号を走らせています。  画面を切りかえください。こういう関係になってますので、全てが大野城市のようなスタイルとは違うんですね。あくまでも補完的な仕組みとして、このように三つの方式でやられてます。こんな身近なところに成功事例がありますので、担当の方もね、ぜひ行かれて学んだらどうかと思いますが、市長、いかがでしょうか。 186 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 187 ◯市長(中村 隆象君) 大野城市に限らず、そのような先進事例、あるいは古賀市の参考になるような事例につきましては、今後とも勉強してまいりたいと考えております。 188 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 189 ◯議員(17番 村松 謙二君) この資料は担当の課にも提供しておりますので、大きなヒントが得られると思います。ぜひお願いいたします。  では、2点目の9月1日から始まった乗っ得バスについては、非常に注目していますけども、始まって10日ぐらいたちましたけど、現状どうでしょうか。利用者はふえていますか。 190 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 191 ◯経営企画課長(大浦 康志君) 乗っ得バスキャンペーンにつきましては、9月1日から1カ月間のキャンペーンということで実施をいたしております。この状況についてはですね、まだ集計等はできておりませんけれども、マスコミ等でも非常に大きく取り扱っていただいたりしておりますので、市としても結果については期待をしているところでございます。 192 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 193 ◯議員(17番 村松 謙二君) では、100円バスはその後順調にいってますか。どうでしょうか。 194 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 195 ◯経営企画課長(大浦 康志君) 100円バスの件でございます。これはですね、70歳のおでかけバスということでございますけれども、この状況につきましては総務委員会等でも御報告をいたしておるところでございます。直近で言いますと、直近の6月の状況になりますけれども、月当たりにしますと、月で3,000枚程度の利用があっております。これは日に直しますと、90枚程度利用されているような状況でございます。 196 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 197 ◯議員(17番 村松 謙二君) これまでですね、担当課職員の皆さんの努力でさまざまな利用促進策が実施されてきたことは敬意を表します。しかし、残念ながら利用者増の効果になかなか結びついておりません。  次にですね、サンコスモ古賀行きのバス便がなくなったことに対する移動手段なんですけども、6月22日の庁議でですね、市長はサンコスモ古賀行きのバスの廃止の影響について言及されておられます。この問題提起は、私はよいことだと思っています。肝心なのは、問題提起をして、それでどんな意見が出て、どんな議論をし、どういう結論になったんでしょうか。いかがでしょうか。 198 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 199 ◯市長(中村 隆象君) ちょっとその議論の内容については、今もう覚えておりませんけれども、私の思いとしては、使わなくなった花鶴タクシーのバスだと思いますが、あれに相当するものを使って、何かここだけの手段がないかどうかということを鋭意検討してほしいというような発言をしたように覚えております。 200 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 201 ◯議員(17番 村松 謙二君) 一部にはですね、補正予算を組んででも何かやるのではないかとの期待の声もあるんですけども、そういう意思がおありなのか、あるいは今年度中のいつごろに何らかの対策を打たれますか。 202 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 203 ◯市長(中村 隆象君) 善は急げと言いますので、何らかの対策を今年度中に行いたいと思っております。 204 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 205 ◯議員(17番 村松 謙二君) 政策推進会議でですね、私たちは議会の提言をしましたのが3月9日です。きょうは9月11日ですから、半年もたっているんですね。この半年間に何回、企画課を中心に協議されたんでしょうか。協議してどこまで進んだんですか。ちょっとお答えいただきたいと思います。 206 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 207 ◯市長(中村 隆象君) これは、私自身もじきじき企画課と協議し、副市長あるいは総務部長もいろんな提言といいますか、アイデアも出して検討させておる最中でございます。これまで本当に時間がかかったことにつきましては、大変遺憾に思っております。 208 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 209 ◯議員(17番 村松 謙二君) 遺憾とか重く受けとめてますと、言葉だけで済むようなことじゃないと思うんですよね。6月の私の一般質問に対する答弁でですね、市長は、便数などについて西鉄で再度交渉を行っているところです、また、補完交通についても引き続き検討を続けてまいりますと。じゃあ、この9月までにどんな進展があったんでしょうか。進展の経過を伺います。 210 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 211 ◯総務部長(中野 敏明君) こういう方法、ああいう方法といろいろ議論は重ねております。ただ、具体的にこういう事業をやったほうがいいというところまでは行き着いておりません。と申しますのは、やはりなかなか一度走らせると、すぐやめるということが非常に難しい状況もあります。あるいは走らせることによって、現路線の公共交通に影響を及ぼすというふうなことも当然ありますので、慎重に検討しているという状況でございます。 212 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 213 ◯議員(17番 村松 謙二君) 先日のですね、同僚議員の質問に対しての関連ですけども、西鉄と協議したと言われましたけども、この半年間、何回西鉄と協議されましたか。 214 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 215 ◯経営企画課長(大浦 康志君) 西鉄との協議の状況につきましては、今ここで正確に何回と申し上げることはちょっとできませんけれども、西鉄とはですね、さまざまな面におきまして継続的に協議の場は持ってございます。 216 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 217 ◯議員(17番 村松 謙二君) 言いたくないんですけども、まさか課長の不祥事で棚上げなどしたことはないんでしょうね。どうでしょうか。 218 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 219 ◯総務部長(中野 敏明君) そういうことは一切ございません。 220 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 221 ◯議員(17番 村松 謙二君) それでは、先日の答弁でね、部長は、減便の影響調査は西鉄によるOD調査を待つと言われました。年内で間違いないでしょうか。 222 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 223 ◯経営企画課長(大浦 康志君) 西鉄が実施しておりますOD調査は、例年5月の末ごろに行われております。この結果につきましては、結果を公表できるまでには一定程度時間を要しまして、議会のですね、総務委員会で例年報告しておりますけれども、例年1月の所管事務調査で報告をさせていただいているところでございます。 224 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 225 ◯議員(17番 村松 謙二君) そして、先週ですね、同僚議員の質問に総務部長は宗像、福津のコミュニティバスに言及されて、これだけお金をかけて利用者が少ないとおっしゃってました。では、どこまで調べて、どういう事情でそうなったんでしょうか。お聞かせ願えますか。 226 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 227 ◯総務部長(中野 敏明君) 利用者が少ないといいますか、利用者が古賀市に比べてこうですよというお話をさせていただきました。それぞれの自治体の担当者にうちの担当者が実態を確認したと、その一端を御紹介したという状況です。 228 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 229 ◯議員(17番 村松 謙二君) それぞれ事情があるわけで、あの中身だけ言ってしまうと、古賀市はまだまだよいほうだというふうな、やっぱり捉え方になってしまうんですね。ここはですね、福津、宗像のとこはですね、西鉄バスが走っています。それだけでカバーできないエリアがあるために、補完的な交通を担っているわけですね。古賀市とはまた事情が違うわけです。それに比べてまだ古賀市はよいほうだと言われたわけです。こういう比較の仕方は問題だし、深く分析もせずに数だけで古賀のほうがよいというのは、私は宗像とか福津市の担当者に対して失礼だと思います。市長はどう思われますか。 230 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 231 ◯市長(中村 隆象君) 数字にはですね、いろんな見方があるわけでございまして、いいとこもあれば悪いところもあると思います。いい面もあるというふうに理解をしていただければと思います。 232 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 233 ◯議員(17番 村松 謙二君) 私は、部長がおっしゃるような捉え方ではなくてですね、むしろ宗像、福津のあり方のほうが市民に優しい政治と思います。  では、4点目の新しい課長体制になって、副市長も部長も入られると伺ってます。で、来年度はどのように運営されるのか、ちょっと見通しはどこまで立てておられるのか、そこだけちょっとお伺いしたいです。 234 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 235 ◯総務部長(中野 敏明君) 来年度の体制というふうなことだと思いますが、現在の課長は7月に異動して来ました。来年度どうなるかは、また来年の人事異動によりますけれども、いずれにしましても公共交通については経営企画課が窓口でこれからもやっていくという形になります。 236 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 237 ◯議員(17番 村松 謙二君) 私が大変心配するのは人件費なんですけども、今後の交渉の中で去年よりも上がるということになるんでしょうか。人件費の増加は去年よりさらに段階的に上がるのでしょうか。その辺の考え方をお聞きしたいんですが。 238 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 239 ◯経営企画課長(大浦 康志君) 御質問は西鉄との運行補助の金額の見込みということだろうと思いますけれども、これにつきましてはですね、人件費、当然ベースアップといいますか、そういったところは想定はされますけれども、大幅な上昇とならないようにですね、私どももそこは鋭意西鉄と協議を進めていきたいと、協議の中でそういったことにならないように注意してやっていきたいと思っております。 240 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 241 ◯議員(17番 村松 謙二君) 時間もあれですのでね。私は大野城市を視察して感じたんですけども、古賀市がそのままとは限らないんですけども、何年か後には西鉄が撤退という状況を意識して、それまでに古賀市としての方針を準備し、3年後、4年後の撤退もやむなしとして、それまでは赤字補填で現状を維持するのは当然でありまして、そのために大野城方式を学び、ここ数年の間に古賀市のモデルをつくる。そして、スムーズに移行すると。それくらいの覚悟、シミュレーションを持つ段階に今来ているんじゃないでしょうか。ある程度の見通しを立てていれば、交渉の準備ができるんではないかと思いますけども、市長、いかがでしょうか。 242 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 243 ◯市長(中村 隆象君) 今すぐ西鉄バスの撤退を想定してどうこうというような状況ではないと思いますが、中長期的に古賀市の公共交通はどうあるべきかということについては、今後も前広に検討してまいりたいと思います。 244 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 245 ◯議員(17番 村松 謙二君) まとめです。これまで公共交通については再三議論を行ってまいりましたが、なかなか進まない。言葉では検討中、結果、時間ばかりがたっていってます。私は、市民が日常生活で必要とされる移動手段の実現にはトップ、つまり市長の決断にかかっていると考えます。市長は残りの任期まであと1年余りです。今こそその基礎を築く覚悟がおありかどうか、お聞かせください。 246 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 247 ◯市長(中村 隆象君) 私の任期中にどうこうということではなく、政治は継続性がございます。職員もしっかり頑張っておりますので、公共交通につきましては今後とも市全体で重要な課題と受けとめて、また議会の提案もいただいていることを重く受けとめて、今後とも対策を打っていきたいと思います。 248 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 249 ◯議員(17番 村松 謙二君) 以上で終わります。 250 ◯議長(結城 弘明君) 以上で村松謙二議員の一般質問を終結いたします。            ………………………………………………………………………………
    251 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午後2時23分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後2時35分再開                       〔出席議員19名〕 252 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、奴間健司議員。                       〔奴間議員 登壇〕 253 ◯議員(5番 奴間 健司君) 皆さん、こんにちは。会派・希来里の奴間健司です。  古賀西小学校の卒業生でもある中村哲医師は、九州豪雨で大きな被害を受けた朝倉市について、地球温暖化や農林業をおろそかにする日本の構造的問題が災害を引き起こし、被害を大きくしていると指摘、災害教訓を朝倉から発信をとエールを送ったそうです。本質をついた指摘に、はっとさせられました。厳しい現実に目を向け、その本質に気づき、そして問題解決の行動に向かう勇気を持つ中村哲医師の発信は、いつも私に新たな気づきを与えてくれます。議会での議論も現状に目を向け、課題に気づき、行動を起こしていくきっかけとなるような、わくわく、どきどきするようなものでなければ意味がありません。そんな気持ちで質問いたしますので、市長もわくわくするような答弁をお願いいたします。  古賀市は、10月1日に市制施行20周年を迎えます。約15年間の市政を担った中村市長は、市政運営の教訓を語ることのできる立場にあります。重要な節目における市長談話の公表を求め、質問します。  1、市制施行20年間の成果、課題、今後の展望に関する総括的見解。  2、20年間の製造品出荷額など市内各産業の推移と産業振興策との関連。  3、市財政状況や市民の暮らし向きの推移と行財政運営との関連。  4、市長がこだわってきた重点政策、政治理念の自己評価。  5、今後は2035年問題に備える健康と地域づくりに力点を置くべきと思うがどうか。  6、市民アンケートで市民の満足度と要望を把握してはどうか。  7、10日1日、市長談話を公表してはどうか。  二つ目のテーマは国際交流です。船原古墳の馬具発掘で、古賀市の地域と朝鮮半島との歴史的つながりを改めて認識しました。また、市内にある西部技研にスウェーデン名誉領事館が開設され、新たな国際的つながりが誕生しました。国際交流に若い世代に参加してもらうことで、グローバルな視点を身につけた次世代を育成するチャンス到来です。そこでお尋ねします。  1、アジアの平和と相互理解促進の視点から、韓国を初めアジア諸国との交流事業に着手してはどうか。  2、スウェーデン社会の紹介、スウェーデン視察訪問団の実現に向けて準備を始めてはどうか。  いずれも市長に答弁を求めます。 254 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 255 ◯市長(中村 隆象君) 奴間議員の1件目の御質問、市制施行20年、重要な節目における市長談話の公表をについてお答えします。  1点目についてお答えします。私は、市制施行の翌年である平成10年の12月に市長に就任し、これまで4期、約15年間市政運営を行ってまいりました。総合振興計画では、第2次から第4次の計画期間に当たります。この間に古賀市は、市制施行時と比較して約5,000人の人口増となっており、今後も第4次古賀市総合振興計画に掲げる課題の解決や基本目標の実現に向け努力を続けてまいりたいと考えております。  2点目についてお答えします。製造品出荷額につきましては、この20年間、社会情勢の変化はあるものの、近年は食料品、製造業を中心に2,000億円前後で推移しており、これまでに新たな工業団地の造成や既存企業の販路拡大の支援、また企業の努力によって、ものづくりのまち、食のまちとして持続的に発展、充実してきたと考えております。  3点目についてお答えします。財政面におきましては、これまで行財政改革や民間活力の導入により、健全財政の維持に努めてまいりました。これにより、市民が安全・安心に暮らせるまちとして基礎自治体の責務を果たしてきたと考えております。  4点目についてお答えします。私の公約である「古賀市への10の想い」については、それぞれ実現をめざした事業展開を進めているところです。現時点での自己評価としましては、既に実現できたものとそうでないものはございますが、おおむね順調に進捗しているものと認識しております。  5点目についてお答えします。3人に1人が高齢者になると推計される2035年に備え、健康寿命の延伸と活力ある地域づくりを推進することは重要なテーマであります。これからは、介護が必要になっても安心して在宅生活ができるよう、医療・介護の連携を強化するとともに、市民みずからが健康増進や介護予防を図ることができるよう、生きがいや支え合いなどの地域づくりに一層取り組む必要があります。  6点目についてお答えします。市民満足度や要望については、今後とも個別計画策定時などにおけるアンケート調査や市長と語るまちづくりを通して把握してまいりたいと考えています。  7点目についてお答えします。市制施行20周年に際し、ホームページや10月号の広報に私のコメントを掲載する予定です。  次に、2件目の御質問、国際感覚を身につけた次世代育成に着手する好機到来についてお答えします。  1点目についてお答えします。国際交流については、互いの文化を理解し、また国際的感覚を持った人材を育成する上で大きな役割を果たすと考えます。今後は市としての事業は考えておりませんが、市民レベルの国際交流が進めばと考えております。  2点目についてお答えします。市内企業である西部技研におけるスウェーデン名誉領事館開設は、市にとっても大変喜ばしい出来事であります。御提案の視察訪問団については、現時点では考えておりません。 256 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 257 ◯議員(5番 奴間 健司君) あらかじめ申し上げましたけど、ちょっと再質問は大きなテーマ2番目の国際交流からさせていただきます。福岡県内の一般市では、糸島、宗像など9市が自治体として姉妹都市提携を行っており、相手先は中国、アメリカ、韓国などとなっています。私は早速、宗像市にヒアリングを受けてきました。画面をお願いいたします。  宗像市では、2015年度からスタートした第2次総合計画、いわゆるマスタープランの中に、グローバル人材の育成と国際交流の推進を掲げています。姉妹都市として韓国の金海市、金の海と書きますが、1992年に締結し、ことしが25周年になっています。担当は秘書政策課です。交流事業はさまざまあるんですが、市長、議長、代表団が隔年で韓国を訪問、ことしは世界遺産関連祝祭として金海市の公演団が宗像市を訪れています。特に私がいいなと思ったのは、少年野球の子どもたちが金海市の子どもたちと交流試合を行い、ホームステイも継続していることでありました。画面を戻してください。  先ほどは、市としては考えてない、市民レベルでというお話だったんですが、やはり行政として行う意義があると思いますが、宗像市の経験を学んだらどうかと思いますが、市長、いかがでしょうか。 258 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 259 ◯市長(中村 隆象君) 正直言いまして国際交流は、いろんな首長さんとも話題には上りますけれども、賛否両論ございます。私としましては絶対やらないとかいうことではありませんが、姉妹都市提携を結ぶに当たってはですね、それ相応の覚悟が要ると思います。一旦結んだ以上は、これはまずやめられないと思います。毎年必ず何かの交流事業を行う、その手間暇もかかります。それと市民の共感というものも必要であろうと思います。だから、今やらないとか言いませんけれども、現時点でどこかの都市と姉妹交流を結ぶ考えはございません。 260 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 261 ◯議員(5番 奴間 健司君) 私がチャンス到来と言う理由の一つはですね、やっぱり船原古墳で新羅産と思われる馬具が発掘されたことなんですね。大和王権と新羅が一触即発の状況のもと、この地域にいた豪族は双方と接触し、和平工作を行ったという説があるそうです。複雑な今日の世界情勢のもとですね、アジア諸国の相互理解のために、馬具発掘を契機に韓国との交流の窓口を開くことは、今私たちここに住む者の使命だと思うんですが、市長はそんな気持ちは抱かないでしょうか。 262 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 263 ◯市長(中村 隆象君) 馬具が新羅製のものであるのか、そうでないのかということの結論は、今のところ出ておりません。また、仮にそうだったとしてもですね、果たしてその新羅といいますか、そういうところと国際交流を結ぶのがいいのか、あるいはアジアということであれば東南アジア、ほかの国もございます。そういう中でどこが適当であるかという判断は、今のところはできていないと思っております。 264 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 265 ◯議員(5番 奴間 健司君) 私は、大きな視点でですね、政治情勢に振り回されない地方レベル、民間レベルの交流を進めることは、平和の基礎づくりにつながると思っています。一方で、昨年12月に古賀市内にある特殊空調メーカー西部技研の会社内にスウェーデン名誉領事館が開設されました。隈扶三郎社長が名誉領事に就任され、パスポート交付事業を行っています。このことは大変すごいことだと思うんですが、先ほど市長の評価もありましたけど、いま一度市長の認識をお聞かせください。 266 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 267 ◯市長(中村 隆象君) 確かに西部技研が名誉総領事館になったということは誇らしいことでもありますし、うれしいことでもあります。しかし、だからと言ってですね、市費を使って訪問団を派遣するということまでは考えておりません。個人的に行くことがあれば行くかもしれませんけれども、それはまた別の話だと思います。 268 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 269 ◯議員(5番 奴間 健司君) 何かわくわく、どきどきしてこのテーマをちょっと取り上げたんですが、市長はクールだなと思うんですが、8月21日に隈名誉領事に私の考えと構想をお伝えしてきました。名誉領事は、8月23日から初めての名誉領事館開設を記念したミッション使節団としてスウェーデンなどを訪問しています。御存じの方も多いと思うんですが、スウェーデンは高福祉・高負担の国で、18歳までの医療費は無料、大学院までの教育費も無料、福祉政策の根本が日本とは異なります。新宮町にあるイケアはスウェーデン企業で、実は日本はスウェーデンにとって2番目の貿易相手国だそうです。こういったことを考えましてね、やっぱりスウェーデンとの交流を考えるチャンスだと私はわくわくしたんですが、市長はわくわくしないでしょうか。 270 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 271 ◯市長(中村 隆象君) 個人的な話は別としまして、今の段階で市費を投じて、スウェーデンのどこかの市と交流を深めるということは考えておりません。 272 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 273 ◯議員(5番 奴間 健司君) そもそもこうした国際交流を考える課というのは、古賀市の市役所の中でどの課が担当するんでしょうか。 274 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 275 ◯総務部長(中野 敏明君) 経営企画課です。 276 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 277 ◯議員(5番 奴間 健司君) 経営企画課は、今まで国際交流にどんな検討をしてきたんでしょうか。 278 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 279 ◯総務部長(中野 敏明君) 市長が申しますように、どこかと姉妹提携をするとかそういうことはやっておりませんが、過去ですね、たしか台湾のある自治体が国際交流に訪問されるということで、その受け皿としては経営企画課が窓口でやったような記憶はございます。 280 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 281 ◯議員(5番 奴間 健司君) 私は率直にですね、古賀市の子どもたち、若者が世界に目を向け、外国の人々と堂々と交流するチャンスをたくさんつくってあげたい、その気持ちなんですね。これは、若者が魅力を感じるまちづくりにもつながると思うんです。市長、市制施行20年のこの1年間を国際交流元年に位置づけて検討してみませんか。いかがでしょうか。 282 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 283 ◯市長(中村 隆象君) 国際交流は非常に大事なことでありますし、個々人がその中で何らかの形で国際交流を行われることは非常に大切なことだと思っております。しかし、議員御提案の訪問使節団とか姉妹都市提携ということについては、現在のところは考えておりません。 284 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 285 ◯議員(5番 奴間 健司君) このままでは進まないなと思いますので、やっぱりマスタープランにそもそも国際交流をきちんと位置づけて、担当課を明確にすることを提言しておきたいと思います。2番目のテーマについては以上です。  市制施行20周年の市長談話の件に移ります。最初に私は、まず市制施行について振り返ってみたいと思うんですね。せっかくの機会です。1997年、平成9年2月17日に古賀町議会臨時会が開かれました。そこで、当時の森藤雄町長は古賀町を古賀市とする議案を提出し、10月1日施行と古賀市という名称が提案されました。20周年を迎えるに当たり、市制施行を決断され、やり遂げた森藤雄町長の御功績を率直に私は評価したいと思います。そのころ市長は、町政とのかかわりはまだなかったと思いますが、こういった経過についてどんな感想をお持ちでしょうか。 286 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 287 ◯市長(中村 隆象君) 今ちょうど那珂川町が単独で市に昇格するということで、那珂川町の町長さんとも話をしますが、それはそれは大変な作業、事業でございます。そのことをなし遂げられた森前市長には、敬意と感謝を申し上げたいと思います。 288 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 289 ◯議員(5番 奴間 健司君) その臨時会では、納冨育代さん、篠崎秀人さん、前田宏三さん、伊豆諒二さん、そして私の5人の町会議員が賛成討論をしました。私は、住民参加と情報公開、将来構想と財政計画、近隣自治体との連携の必要性を指摘しました。20年たったわけですが、今読んでも一貫してるなと自分自身感じた次第です。古賀町を古賀市とする議案は、賛成全員で可決。当時の議会は、実は正副議長とも選挙で同点、くじ引きで決定という内情でした。議会をまとめ、市制施行の議案を可決に導いた当時の高原正議長の功績を改めて私は評価したいと思います。市長は、こうした議会の対応についてはどんな感想を抱かれますか。 290 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 291 ◯市長(中村 隆象君) 議会におかれましても慎重審議の結果、市制施行に賛同いただき、また市名につきましても全会一致で賛成していただいたことは大変ありがたいことだと思っております。 292 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 293 ◯議員(5番 奴間 健司君) 20年の節目を迎えた時期ですから、やっぱり基礎を築いていただいた先輩の皆さん方に敬意の気持ちをあらわす、このことはですね、やっぱり当然のことではないかなと私は思います。  そして、市制施行から1年後の1998年11月末に初めての市長選挙が実施されました。現職の森藤雄さん、前収入役の橘治資さん、新人の中村隆象さん、そして私の4人の選挙戦となりました。選挙前には公開討論会が行われ、500人を超える市民が参加。運動公園が最も大きな争点となっていました。選挙の結果、新市新風を掲げられた中村氏が当選され、中村市政が始まったわけです。これが市長の出発点だったと思いますが、どんな思いで今振り返るでしょうか。 294 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 295 ◯市長(中村 隆象君) 大変激戦でございまして、皆様お疲れさまでございました。 296 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 297 ◯議員(5番 奴間 健司君) 何と答えていいのかわからないので、次に行きたいと思いますが、あれから一気に20年経過を振り返りたいと思うんですが、ちょっとここで画面をお願いいたします。  少しポイントだけ振り返りたいと思うんですが、森市政から中村市政に変わり3期12年、竹下市政が1期4年、そして再度中村市政に変わって今日に至っています。市長選挙は4回あったと思いますが、無投票はありませんでした。私も2回挑戦をしております。マスタープランは、森町長による第2次から、中村市長による第3次、そして1年間の空白を経て、竹下市長による第4次へと移り変わっています。6人の激戦で再選された中村市長ですが、第4次の骨格をそのまま継承し、後期基本計画を策定されています。一方、バブル崩壊、小泉政権による三位一体改革、安倍政権によるアベノミクスや地方創生へと国の目まぐるしい動きもありました。  中村市長は、アートタウン構想を打ち出しました。しかし、経営改革プランや第3次行革が中村市政の大きな特徴となったように感じます。行革後にダイナミックな転換をめざそうとしたまさにその時期に、竹下市政へと流れは変わりました。経済第一を掲げ、全域都市計画区域編入を見直した竹下市政でしたが、1期で再び中村市政へと流れが戻りました。画面を戻してください。  市長、この20年間の古賀市の、ローカルなまちではありますが、大変貴重な政治的経験を積んできたと思うんですが、市長の認識を少しお聞かせください。 298 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 299 ◯市長(中村 隆象君) ごくごく大ざっぱに申し上げまして、私の前期といいますか、3期までの市政につきましては、非常に厳しい財政状況の中でいろんな方に御負担を強いまして、財政改革、経済再建といいますか、そういうものに取り組んだことが一番印象にございます。  今後は、今でもそれほど楽観すべき状況ではないと思いますが、自主財源の確保という命題に向けて、さらに一層取り組んでまいりたいと思っております。 300 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 301 ◯議員(5番 奴間 健司君) 私、ざっと振り返ったんですが、検証すべきは、このわずか20年間の中で、策定者が全く異なる三つのマスタープランがあったこと。そして、その時期時期、各市長のマニフェストがどれだけ内実を伴っていたのかということではないかと感じます。基本構想が総花的である、人口目標6万5,000人など、実現不可能と思われる目標を掲げ続けている。そして、特に大事なのは、少子超高齢化や人口減少時代、団塊の世代が75歳以上になる2025年問題の問題意識が希薄でなかったのか、こういった点が指摘されると思うんですが、市長、振り返っていかがでしょうか。 302 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 303 ◯市長(中村 隆象君) いろいろ言われましたので、ちょっと全部覚えておりませんが、最後の2025年問題に対する問題意識が希薄であったのではないかということにつきましては、私は決してそうは思っておりません。これまでも古賀市民の健康づくり、あるいは医療・介護の改革については全力で取り組んでおり、それなりに成果も上がっていると認識しております。 304 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 305 ◯議員(5番 奴間 健司君) ちょっと具体的なテーマに移っていきたい、もう一度画面をお願いしたいと思います。  この一番下の列に、この20年間の主な取り組みを列挙してみました。一々説明は省きますが、大きなやっぱり中村市政の特徴は、清掃工場の建設、民間移譲で公立保育所6カ所を一つにしたこと、そして教育部門の行革です。これは、中村市政の成果であると評価する声もあれば、いやいや問題だという批判もあり、評価が分かれるとこであります。画面をちょっと戻してください。  主にこの3点について総括的で結構なんですが、市長の認識や、あるいは教訓などについてお聞かせいただけないでしょうか。 306 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 307 ◯市長(中村 隆象君) 私自身は、これまでの政策の中で大きな方向として間違っていなかったという自信、確信は持っております。特に民間の力の活用ということについては鋭意取り組んできました。その結果は、おおむね丸だったと思っておりますし、今後ともさらに行革については進めてまいりたいと思っております。  また、特に教育関係につきましては、教育長、教育部門の御活躍によりまして、教育立市古賀という4文字を掲げて、今もって邁進しております。このことにつきましては、ひとりよがりではなく、近隣市町からもかなり評価されていることと思いますが、この件につきましても今後ますます力を入れてまいりたいと思っております。 308 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。
    309 ◯議員(5番 奴間 健司君) 何事もいい面もあれは悪い面もあると思いますし、今日の質問は、やっぱりその経験の中から行財政運営上の教訓を導き出したいという思いなので、もう少し進めます。  清掃工場についてです。私は、2000年9月議会の一般質問で清掃工場の規模を取り上げています。規模決定の根拠となる人口推計では、古賀市は今ごろ既に7万人を超していなければなりません。現在の人口は約5万8,500ですから、2万人近い誤差が生まれています。今だから言えると思うんですが、幾ら何でも過大推計だったと思うんですが、いかが感じますか。 310 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 311 ◯市長(中村 隆象君) 今の稼働率を見てみますと、そういう御指摘も理解はできます。しかしながら、あのときの状況は、既にそれまでの手光にある清掃工場がもうほとんどフルフルの操業で、冷や冷やしながら毎日操業をしてたという状況の中で、構成各市町とも将来の人口につきましては、かなり強くといいますか、人口増を見込んでおり、逆にその人口増を少な過ぎて見込んだときに、20年後、あるいは30年後のごみの処理について、もし工場の能力が不足したらいかんという思いもあって、その中で決めた人口、あるいはごみの量ということでございまして、あのときの判断として、結果的にはあと何年かございますので、どういうふうに判断されるかわかりませんが、それなりの根拠があったと思っております。 312 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 313 ◯議員(5番 奴間 健司君) そのとき私は、260トン規模ではなくて250トン以下でいいはずだと、そうすれば建設費だけでも5億円以上軽減できると具体的に指摘をしていました。市長は、過大設備投資は税金の無駄遣いだが、過少投資も無駄遣いになると主張され、規模見直しを拒否されております。操業から十四、五年たってみてどうでしょうか。私は、やはり過大設備投資を行った結果、毎年、経常経費、創設費合わせて8億円以上の大きな大きな財政負担をもたらしたと言わざるを得ないと思うんです。それでも、やっぱり今振り返って市長の判断は正しかったと言えるでしょうか。いかがでしょう。 314 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 315 ◯市長(中村 隆象君) 私が市長になったときに、基本的にはもう清掃工場の規模は決まっておりました。急遽、私としてもこれは過大ではないかということで、その段階で一度規模は縮小しております。それでも、もしかしたらもっと小さな規模でよかったかもしれません。しかしながら、将来、20年後、30年後の予想というのはなかなか難しいところがございます。そういうところであの時点では精いっぱい見直しを図ったけれども、今後はどうなるかわからないということだと思います。 316 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 317 ◯議員(5番 奴間 健司君) 当初、300トン規模の検討から始まってましたから大変なことだったなと思います。  さて、古賀清掃工場は2市1町でさらに10年延長する方針のようです。創設費は終わりますが、施設の老朽化で経常経費の増大が心配です。人口は減少傾向、バイオマス発電も別に始まる可能性があります。再び財政を圧迫することにならないか、10年延長の先はどうなるのか、大変気になるとこでありますが、きょうは清掃工場問題がテーマじゃなくて、行財政運営の教訓を導き出したいという思いからこのことをお尋ねしておりますが、現時点で市長は市民にどう今後のことを説明されますでしょうか。 318 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 319 ◯市長(中村 隆象君) 議員御指摘のように、あと10年、つまり合計30年の操業につきましては組合でも決定し、地元行政区のほうにも了解を得ておりまして、これから十数年、今の清掃工場で2市1町のごみを焼却することになると思いますが、その後のことにつきましては、今のところ基本的な方向性というものは定まっておりません。 320 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 321 ◯議員(5番 奴間 健司君) やはり一部事務組合の施設ではありますが、古賀市の財政に大きな影響があります。この清掃工場問題は、20年を振り返るときにやっぱりどうしても軽視できない経験だということは申し上げておきたいと思います。  保育所問題あるいは教育現場の行革については、改めて議論を行いたいと思います。  次に、製造品出荷額の推移から20年を考えたいと思います。画面をお願いいたします。これは、1975年から2014年までの製造品出荷額の推移を示しています。一目瞭然ですが、1975年、約500億円だったものが、成長を続け、1992年には2,546億円、ピークに達しています。三輪町長、許山町長、森町長の時代です。赤い部分が食品加工、その上が印刷、一般機械、電気機械となっており、約4割から5割近くが食品が占めていることがわかります。しかし、それ以降は減少傾向となり、2014年度は2,090億円、それでも県内第9位、食品加工だけ見れば県内第2位という力を保持しています。右側のほうに2本黒い棒グラフがありますが、2016年度目標2,500億円、2021年度目標2,700億円を示してます。市制施行までは拡大成長、市制施行後は減少と横ばい傾向というのは一目瞭然だと思います。画面を戻してください。  市長は、こうした傾向についてはどのように認識をされておられるでしょうか。 322 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 323 ◯市長(中村 隆象君) 市制施行以降、徐々に減っておると、大きな流れとして徐々に減ってきたなということはわかりますが、これについては個々の企業の事情もあると思います。ただ、今後の傾向といいますか、見込みとしまして、玄望園、あるいは今在家地区の開発、その他高木地区の開発、どのような企業がどのようなタイミングで誘致できるかわかりませんけども、2,700億円という目標というのは、決して到達不可能な金額ではないと考えております。 324 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 325 ◯議員(5番 奴間 健司君) 過去の最大ピークでも2,500億円ちょっとです。今、市長は、2,500億円、2,700億円は達成不可能ではないとおっしゃったんですが、それはどういう根拠で、市長おっしゃっているんですか。過去のいきさつを見れば、水をかける意味で言っているんじゃなくて、客観的に見れば非常にやっぱり難しい目標じゃないかと思うんですが、いかがですか。 326 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 327 ◯市長(中村 隆象君) 繰り返しになりますが、玄望園の開発が今、実現に向けて進んでおります。高木地区、今在家地区も開発をすると明言をしております。また、おおむね国道3号線から二日市線までの間は、今後開発をしていくという大きな方針を立てております。そういうところに企業が張りついてくれば、業種にもよりますが、相当の工業出荷額に結びつくのではないかと思っております。 328 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 329 ◯議員(5番 奴間 健司君) これも行財政運営の教訓を引き出したいためにお尋ねしてるんですが、やはりそろそろ拡大成長を追い求める姿勢は改める時期に来てるんではないか。開発すべきところは開発する、守る農地は守ると、この基本方針について私は全く異論はありません。  一方、企業の動きはやっぱり経済のグローバル化、あるいは設備投資するにしても、徹底した自動化、ロボット化など、極めて先を見ながら慎重に動いています。これからは拡大志向ではなく、徹底した差別化と古賀市らしい付加価値をめざす必要があるのではないか。私なりの考えですが、食と医療と健康づくり、横文字で言えば、フード・メディカル・ヘルス産業、これを古賀市はめざすべきではないかと思うんです。古賀市はさすが読みが深いと、企業のトップをうならせるくらいのセールスポイントがないと、企業誘致工作は成功しないんじゃないかと私は心配しています。拡大成長路線から付加価値追求路線への転換が求められていると私は考えるんですが、市長はいかがでしょうか。 330 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 331 ◯市長(中村 隆象君) 古賀市の地理的な条件としては、交通の要衝であるということ、あるいはインフラが整っているということ、福岡都市圏にあって労働力の確保も見込めるということから、多くの企業が興味を示しておられます。ということから、企業の誘致については実現できると思っておりますし、現在のところ、業種につきましては、玄望園は自動車産業及び流通という規制といいますか、取り決めがございます。今在家地区につきましては、食品工業を中心にという方針も出しておりますし、高木地区につきましても流通あるいは工業、もしくはその他の事業ということで方針を出しておりますことから、その方針はそのまま継続してまいりたいと思っておりますし、奴間議員おっしゃるようなハイテク産業、研究施設、そういうものについて拒否するということではございませんが、そういうことも含めて幅広く検討はしていきたいと思います。 332 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 333 ◯議員(5番 奴間 健司君) 個々の開発案件に言及するつもりは、きょうありません。やはり私は、情勢に左右されず、古賀市の特徴を生かした、古賀市はそこを狙ってるんだというセールスポイントというか、フード・メディカル・ヘルス産業拠点というのは、私はなかなかいいんじゃないかと思いますので、これはきょう申し上げておきたいと思います。  次に、ちょっと財政状況を考えてみたいと思います。画面をお願いいたします。このグラフは、市制施行のときのグリーンパークを初めとする6大公共事業にかかわる、ちょっとざっとした言い方ですが、借金払いの推移を示してます。赤い大きく見える折れ線グラフが合計金額で、市制施行以降に増加し続け、2006年、11億8,300万円がピークでした。2015年以降は1億円程度に下がり、2021年度でほぼ終わります。グリーンパークを175億円規模ではなく、90億円程度に圧縮、見直ししたからこそ、古賀市の財政は救われたのではないかと思っています。  黒い折れ線グラフは、途中から盛り上がっていますが、これは古賀清掃工場の創設費負担金、2008年から2016年まで4億円以上を負担し、2019年でようやく終わろうとしてます。ざっと見て6大公共事業の山が終わったな、めどがついたなと思ったころ、今度は清掃工場の負担金が始まったというのが、この振り返ったときの特徴だと思います。画面を戻してください。  この経過については、市長、どんな認識をお持ちでしょうか。 334 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 335 ◯市長(中村 隆象君) 確かに古賀町制から市制に施行されときに必要な投資というものはあったと思います。その負担については、議員おっしゃいますように、時期的には今おっしゃったような経過をたどっております。古賀清掃工場につきましても、創設費負担金についてはまもなく償還が終わるということで、今後は経常費ということになりますので、基本的には大きな市の、市債に対する負担というものは一段落したかなと思ってまして、今後は無駄な投資といいますか、そういうものは極力抑えて、健全経営をめざしていきたいと思います。 336 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 337 ◯議員(5番 奴間 健司君) 6大公共事業に関する借金払いが終わったと思ったら、今度は清掃工場の負担が追い打ちをかける。まさにその時期にですね、古賀市は第3次行革をやってるんです。経営改革プラン、職員を350人にする。市長は言いました。このままでいけば行政サービスが維持できないということを声高に叫ばれました。こういった財政負担が市民生活に必要な事業にも影響したのではないかと、私は振り返って考えていますが、計画的行財政運営だったと言えるでしょうか。いかがでしょう。 338 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 339 ◯市長(中村 隆象君) もちろん行財政運営には一定の計画を立てて、年々実行しております。よりよい計画であったかどうかというものは、これは議員の評価に任せたいと思います。 340 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 341 ◯議員(5番 奴間 健司君) いまだに古賀市は、中長期の財政計画は公表されていません。今後は、確実に少子超高齢化、人口減少時代に入ります。今までどおりやっていけない時代に突入する可能性があります。もういいかげん、そろそろ中長期財政計画を公表する時期に来ている。今示した過去の経験は、そのことを求めていると思いますが、いかがお考えですか。 342 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 343 ◯市長(中村 隆象君) 議員のイメージしておられる中長期財政計画と、私どもの今手元にあります財政計画はちょっと違うものだと考えております。そういうものを公表することによって、かえって誤解を招くようなこともございますので、この内容及び公表するかどうかについては引き続き検討をさせていただきたいと思っております。 344 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 345 ◯議員(5番 奴間 健司君) 大野城市、岐阜県多治見市など、既に公表して総合計画を策定している自治体もあるので、しっかり勉強していただきたいと思います。  次に、ちょっと市民の暮らしを考えてみたいと思います。画面をお願いします。これは、古賀市のサラリーマンの給与収入額を段階別納税義務者数の伸び率を見てみました。2004年と2017年を比較しますと、700万円以下が全て増加し、特に赤い折れ線グラフ、200万円以下が32%増です。人数で言うと、3,517人だったのが4,650人にふえています。一方、700万円以上の層は20%前後減少、3,533人から2,797人に減少しています。団塊世代の退職もあると思います。給与所得金額の総金額は、2004年、621億円だったものが、2017年、632億円、1.7%増となっていますが、1人当たりで計算してみると、何と1,000万円以上の人が131万4,000円増となっていますが、他の層は全て減収となっております。画面を戻してください。  この傾向は、市制以降、サラリーマンだけの現状ですが、暮らし向きを見た限り、格差が拡大したり、全体として低所得化が進行してると言わざるを得ないと思いますが、いかがでしょうか。 346 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 347 ◯市長(中村 隆象君) 今の御指摘に対してはもう少し詳しく、いろんな統計、数字を吟味する必要があると思われますが、そういう御指摘があったということは留意しておきたいと思います。ただ、古賀市はまだ県下で見てもですね、市民の平均所得というのはかなり高いほうにございます。その所得格差ということについては、もっと詳しい吟味が必要かと思っております。 348 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 349 ◯議員(5番 奴間 健司君) 平均値で論ずると、やっぱり政策を考える上で見落としてしまう要素があると思いますので、こういった現状を指摘しました。これは初めてお示ししたわけじゃないので、しっかり検討していただきたい。  日本の企業は、2016年度、内部留保金も経常利益も過去最高、しかし、労働分配率は低下し、賃金の伸びが鈍いことが報道されています。もちろん大企業、中小、零細の差はあります。これは古賀市だけの問題ではなく、日本社会の構造的問題です。そういった中で、地方自治体は企業と同じ論理ではなく、必要な人に必要なサービスを提供する、厳しい現状に置かれた方、置かれたときに生きる支えを保障できる公的サービスのあり方が求められていると私は思うんですが、市長、いかがですか。 350 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 351 ◯市長(中村 隆象君) 必要な人に必要な援助をする、厳しい状況に置かれている方に元気になるような施策を行うべきだということにつきましては、全くおっしゃるとおりだと思います。 352 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 353 ◯議員(5番 奴間 健司君) 往々にして行政は画一的な受益者負担の原則を振りかざすことがあります。しかし、現実の市民の経済状況の格差を考えた場合、そのことが現実には適さないときもあるかと思います。税金の還元のあり方が問われていると私は思うんですが、市長はそういう問題意識をお持ちでしょうか。 354 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 355 ◯市長(中村 隆象君) そういう問題は常にありますので、今後とも時代の状況の変化に応じながら、より適切な対策を講じていきたいと思っております。 356 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 357 ◯議員(5番 奴間 健司君) 限られた税金、限られた人材をどこに集中的に配置するのか、その点から次の質問に移りますが、そういったことを考慮して、私は団塊の世代が85歳以上になる2035年を視野に、健康と地域づくりに力点を置くべきと提言しています。先ほど市長は、安心して在宅でも暮らせるようにということをおっしゃいましたが、どんなところに人と予算を注ぎ込むお考えでしょうか。 358 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 359 ◯市長(中村 隆象君) その方面に限定して申し上げますと、今後は、健康づくりはもちろんのこと、それとまちづくりを横断的にといいますか、有機的にといいますか、組み合わせていくような施策が必要ではないかと思っております。というのは、健康づくりというのは、健康づくり単体で存在するものではなく、その地域の活動と密接に絡んでおりますことから、何と言いますか、これは健康づくり、これは地域づくりみたいな理解ではなく、お互いに密接に関連していく中で、どのようにうまく連携をとって、あるいは力を合わせていくかということも必要ではないかと思っております。 360 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 361 ◯議員(5番 奴間 健司君) ちょっとここで画面をお願いいたします。これは、私が常々言ってる健康と地域づくりをイメージにしたイラストです。健康と地域づくりに行政としては重点を置くべきだろう。そして、後押しするのが産業力だと思っています。この産業力については、2014年6月に既に企業誘致推進本部という一つのエンジンが設けられています。そして、ことし5月には、保健医療2035推進本部という右側の二つ目のエンジンが動き始めています。いずれの本部長も市長であります。画面を戻してください。  私は、市長が本部長となった2035推進本部に注目しておりますが、これはどのような役割を今後発揮するのでしょうか。 362 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 363 ◯市長(中村 隆象君) これは、そもそも2015年に保健医療2035というものが厚労省から、何と言いますか、お勧めといいますか、呼びかけがございまして、古賀市が保健医療2035推進シティというものに認定をされております。去年のことでございます。それを受けまして推進本部を立ち上げ、先ほどの答弁と重複しますが、健康づくりと地域づくりを横断的に進めていくということを目的として、今後事業を進めていきたいと考えております。 364 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 365 ◯議員(5番 奴間 健司君) 健康づくりというのは、やっぱり職員体制と市民の皆さんとの協働作業が極めて不可欠だと思うんです。特定健診はことし自己負担を500円に下げたんですが、現状を見る限りなかなかちょっと受診率は芳しくありません。常々申し上げてるんですが、やはり地区担当保健師と校区コミュニティを応援する校区コーディネーターの配置、できれば各行政区2人の健康づくり推進員を市長が委嘱する、こういった人の配置が私は不可欠だと思うんです。ぜひこの体制を強化すべきだと思いますが、いかがお考えでしょうか。 366 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 367 ◯市長(中村 隆象君) これまでも、古賀市において健康づくりというものは、一定の成果を上げていると思っております。それは議員も認めていただいてると思います。そのやり方についてはいろんなやり方がございますので、議員の御意見も参考にしながら適切な方法をとっていきたいと思います。 368 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 369 ◯議員(5番 奴間 健司君) 2035推進本部の設置について、私も常々健康づくり推進本部の設置を提言しておりましたので、心からこの動きを歓迎しています。ただ、やっぱりこの体制の問題は、今のままで十分なのかどうかは大変危惧をしてるんですが、市長の認識をお聞かせください。職員体制です。 370 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 371 ◯市長(中村 隆象君) いろいろ御批判もいただきながらも、これまでのところ古賀市の健康づくりはそこそこの成果を上げていると私は思っております。ですので、やり方については今後とも検討はさせていただきますけれども、議員の御意見は御意見として承っておきたいと思います。 372 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 373 ◯議員(5番 奴間 健司君) 画面をお願いいたします。これは私のイメージ図なんですが、先ほどと違って飛行機が左にちょっと傾いてるのがわかるかと思います。私は、市長はいわばパイロットとして三つのエンジンをコントロールし、古賀市の飛行機を健康寿命延伸都市まで無事飛行させることが役目だと考えています。しかし、地域づくりのエンジンがないと、ぐるぐるぐるぐる旋回してしまうように思います。いろいろ今地域のことを改革しようという提案があるようですが、これがこの旋回に拍車をかけないか心配をしています。画面を戻してください。  市長が古賀市で飛行機を真っすぐ目的地に向かって進める、飛行をさせるためには、地域づくりのビジョンとその推進力が必要不可欠と私は思うんですが、いかがでしょうか。 374 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 375 ◯市長(中村 隆象君) これからのまちづくりにいろんな重要な項目があるとして、その中に地域づくりがあるということにつきましては異論はございません。全くそのとおりだと思っております。 376 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 377 ◯議員(5番 奴間 健司君) 現状を考えますと、健康、地域、産業、この三つのエンジン、まさに三位一体で整え、それをコントロールしていくのが、市長、職員の皆さんの役目ではないかと思います。  ここでちょっと市民アンケートのテーマに移ります。市長、現状の市政と市民との間に相当のずれが生じているのではないか、市政に対する不信が拭い切れてないんじゃないかと思いますが、いかが認識してるでしょう。 378 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 379 ◯市長(中村 隆象君) 常に政策というものには賛否両論ございますので、いろんな御批判はあると思います。今後とも真摯に受けとめていきたいと思います。 380 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 381 ◯議員(5番 奴間 健司君) 大野城市では毎年市民評価アンケートを行い、重点施策について5段階評価を行っています。30万円の予算で職員みずからが分析し、6月には集計結果を出しています。いわば市政の1年に一遍の特定健診、がん検診だと思います。重症化予防のためには、もう古賀市でもこういった1年に一遍の市民アンケートは必要ではないかと思います。先ほどの答弁では、する気はないという答弁だったと思いますが、いかがですか。 382 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 383 ◯市長(中村 隆象君) そういうところもあるということは理解をいたしております。 384 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 385 ◯議員(5番 奴間 健司君) 重症化してからでは大変なので指摘をしております。来年11月末には市長選挙です。市民意識調査を年度内に実施し、来年の6月ころまでに結果を発表したらどうでしょうか。中村市政4期目のひとりよがりの評価ではなく、まさに市民の評価を公表したらどうかと思いますが、いかがですか。 386 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 387 ◯市長(中村 隆象君) 御意見として承っておきたいと思います。 388 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 389 ◯議員(5番 奴間 健司君) 市長談話ですが、ホームページや広報にコメントを掲載したいという答弁でした。これは、市長御自身が作成するということで、職員と一緒に議論したりということではなく、市長御自身がつくるということでしょうか。 390 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 391 ◯市長(中村 隆象君) 全く一人でつくるということではありませんが、必ず私がつくりたいと思っております。 392 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 393 ◯議員(5番 奴間 健司君) 11月3日には文化の日記念式典がございます。そういった場でも、ぜひそういった談話をホームページとか広報で掲載するだけではなく、直接お話をし、まちづくりに貢献されている各団体の代表の皆さん、市民代表、そして先輩諸氏の皆さんに聞いていただき、その方々の御意見も伺う、双方向でこの20年を迎えるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
    394 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 395 ◯市長(中村 隆象君) 貴重な御意見として承っておきます。 396 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 397 ◯議員(5番 奴間 健司君) この後は何を言っても、貴重な御意見としてで終わりそうでございます。本来はですね、プロジェクトチームをつくって、市制施行20年を検証して、英知を集めて市長談話をつくるべきだと思うんです。記念式典を行わないなら、そこにこそエネルギーを割くべきだと思うんです。私だったらそうしたと思いますよ。言ってみれば、この20年間を真剣に振り返ろうとしない姿勢が、今の市長の姿勢にあらわれてるんじゃないですか。20年といっても、この情報を共有するのは容易なことじゃないと思うんです。職員の中でも、市民の中でも。その機会をつくるのが市長だと思うんですよ。なぜ、市民総ぐるみ、職員総ぐるみで、この20年をきちんと振り返ろうという場をつくらなかったのか、なぜそういう判断をしたんですか。20年を余り重視してないということですか。いかがでしょうか。 398 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 399 ◯市長(中村 隆象君) 人にはそれぞれ受けとめ方があると思いますので、奴間議員がそのようにお感じになったということは厳粛な事実であろうと思いますが、私も職員も決して20年を軽んじているということではございません。 400 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 401 ◯議員(5番 奴間 健司君) 重視するんだったら行動で示していただきたいんですが、市制施行20年の大切な節目、市民、市内各事業者、職員総参加のもとでお祝いをし、まちづくりの新たな力をつけるべきだと思います。今日の一般質問も私なりの切り口ではありますが、その一つの機会になれば幸いであります。市制施行にかかった1人の、唯一の議員として、10日1日に私なりの談話を発表したいと思います。 402 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、奴間健司議員の一般質問を終結いたします。            ────────────・────・──────────── 403 ◯議長(結城 弘明君) これにて、本日の一般質問を終結します。  以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                       午後3時29分散会            ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...