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2017-06-20 平成29年第2回定例会(第4日) 名簿
2017-06-20 平成29年第2回定例会(第4日) 本文

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  1. 古賀市議会 2017-06-20
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    取得元: 古賀市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-09
    2017年06月20日:平成29年第2回定例会(第4日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                       午前9時30分開議                       〔出席議員19名〕 ◯議長(結城 弘明君) おはようございます。これより本会議を再開いたします。            ────────────・────・────────────   日程第1.諸報告 2 ◯議長(結城 弘明君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。  以上で、諸報告を終わります。            ────────────・────・────────────   日程第2.一般質問 3 ◯議長(結城 弘明君) 日程第2、一般質問を行います。  順次、質問を許します。  まず、伊東洋子議員。                       〔伊東議員 登壇〕 4 ◯議員(2番 伊東 洋子君) おはようございます。一般質問2日目は、ふくおか市民政治ネットワーク伊東洋子から始めさせていただきます。  それでは、通告に従いまして、2件質問いたします。  平成21年に17.9%だった古賀市の高齢化率は、平成29年には24.6%に増加しています。平成37年以降には、団塊の世代が後期高齢期を迎えることから、要介護認定者の増加などが予想され、医療・介護供給体制の維持が懸念されます。いわゆる2025年問題に備え、介護予防の観点からも健康づくりの推進はますます重要になってきています。健康づくりには多くの人が関心を持っていますが、なかなか時間がとれない、健康施設までの交通手段がない、経済的にゆとりがなく余りお金をかけられないなど、さまざまな理由で運動したくてもできない市民がいます。身近な公園や公民館を活用して気軽に健康づくりができる環境を整備することで、外出促進を促し、要介護予防や基礎体力の向上につながると考えることから、1件目、高齢者を初め市民の健康づくりをもっと身近にについて、以下質問いたします。  1、地域の公園を市民のニーズに合わせてリノベーションしては。  2、公園をめぐるトラブルにどう対処しているか。  3、身近な公民館で行えるヘルス・ステーションの設置数を伸ばすため、今後の取り組みは。
     4、クロスパルこがの市民利用を伸ばすには、について、市長、教育長に答弁を求めます。  次に2件目ですが、ひとり暮らしの高齢者がふえる中、きちんとした食事がとれなくなる、栄養に偏りが出ることによって体調を崩したり運動機能低下につながったり、食も健康寿命延伸のためにとても重要です。現代の飽食の世の中にもかかわらず、低栄養状態の高齢者の存在もクローズアップされています。食べることは生きること、食べたもので体はつくられます。高齢者の食についての古賀市の取り組みについてお尋ねします。健康寿命延伸のためにも高齢者の食に対する取り組みはについて。  1、厚生労働省は4月に地域高齢者等の健康支援を増進する配食事業の栄養管理に関するガイドラインを示しているが、今後の取り組みは。  2、配食サービスを申請しても受けられなかった人への対策は。  3、買い物難民解消のための対策は、について、市長に答弁を求めます。 5 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 6 ◯市長(中村 隆象君) おはようございます。伊東議員の1件目の4点目の御質問については教育長から、それ以外は私からお答えします。  1件目の御質問、高齢者を初め市民の健康づくりをもっと身近に、についてお答えします。  1点目についてお答えします。地域の公園については、設置後年数が経過し、老朽化した施設もあることから、平成24年度に公園施設長寿命化計画を策定し、計画的な更新などに取り組んでいるところです。遊具等を更新する際には、地元の意向などを伺いながら選定を行ってまいりたいと考えます。  2点目についてお答えします。公園についての御意見や御要望につきましては、遊具や施設、樹木等の管理に関すること、利用者のマナーに関することなど多種多様なものをいただいております。その対処につきましては、住民との共働を念頭に、市が直接実施すべきものについてはできる限り迅速に対処することをめざしております。また、利用者のマナーに関するものにつきましては、実情を調査し、その案件に応じて最善の方法を導き出せるよう、心がけております。  3点目についてお答えします。ヘルス・ステーションの拡大については、活動を行っているヘルス・ステーション同士情報交換会に設置を検討しておられる区にも御参加していただき、活動を参考にしていただくなど、実施イメージが描けるような場を設けています。また、地域に出向く機会を捉えて、それぞれの区の実情に応じたヘルス・ステーション活動の提案をさせていただいております。今後の課題としては、サポートをする人材育成や活動支援のあり方などが重要と考えており、検討を重ねながら継続性のある活動になるよう支援してまいります。  次に、2件目の御質問、健康寿命延伸のためにも高齢者の食に対する取り組みはについてお答えします。  1点目についてお答えします。本市の配食サービスは、国が示すガイドラインに基づき、栄養士の配置や献立の作成など、個々に対応を行っているところであり、今後も引き続き栄養バランスがとれた食事の提供に取り組んでまいります。  2点目についてお答えします。本市の配食サービス利用対象者は、高齢者及び障がい者のみ世帯で市民税非課税世帯者としています。申請されても対象外となられた方には、民間の宅配サービス業者の情報提供やケアマネジャーなどと連携しながら食事の確保ができるように個別に対応しております。  3点目についてお答えします。本市では、これまでコスモス広場の移動販売に対する支援や買い物に出かける移動手段の確保のために公共交通の維持改善を行っております。最近では、コンビニエンスストアやスーパーを初めとした民間の宅配サービスも広がりを見せており、買い物をする手段の選択肢も広がってきております。 7 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。                    〔教育長 長谷川清孝君登壇〕 8 ◯教育長(長谷川清孝君) 伊東議員の1件目の御質問、高齢者を初め市民の健康づくりをもっと身近にの4点目についてお答えします。  クロスパルこがは赤ちゃんから高齢者、障がいのある方など、幅広く御利用いただける施設をめざし、月に1回指定管理者と行政が協議を行っております。クロスパルこがを利用していただくためには、多彩なプログラムを用意し、多くの市民に関心を持っていただけるような運営を行う必要があると考えます。今後も指定管理者と市が協力しながら、市民が利用してよかったと思える施設づくりに取り組んでいきます。 9 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 10 ◯議員(2番 伊東 洋子君) それでは、順次再質問していきます。  初めに、市長、公園とはどういう場所とお考えでしょうか。 11 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 12 ◯市長(中村 隆象君) 基本的には市民の憩いの場であると考えております。 13 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 14 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 都市公園法において、休息、観賞、散歩、遊戯、運動などの目的につくられた場所と書いてありました。リフォームリノベーションの違いですが、リフォームはもとに戻す、リノベーションはつくりかえるということです。  高度成長期建設ラッシュの中、次々に建てられた団地などでは、住人の多くが高齢期を迎えています。これまで公園は子どもの遊び場としての利用目的が主でした。しかし、少子高齢化など、さまざまな社会的要因によって公園を利用する子どもが少なくなっている地域もあります。特に高齢化率の高い地域では、住民の公園利用に対するニーズも変化している状況にあります。このような地域の公園のニーズを把握するのは行政の役割と考えますが、いかがでしょうか。 15 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 16 ◯市長(中村 隆象君) 市では、大きく公園を2種類に分けて管理しております。市が直接管理する大きな公園と、地域住民の方と共働で管理していくような形が望ましいような小さな公園があります。ですから、その公園の状態によってどのような運営をしていくかということについては、いろんな形が考えられますが、基本的には市が主体的に計画していくものと、あるいは住民の方々と一緒にやって考えていくものと二通りあるんじゃないかと考えております。 17 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 18 ◯議員(2番 伊東 洋子君) ニーズはどのようにしてつかまれていますでしょうか。 19 ◯議長(結城 弘明君) ちょっと聞こえにくかったです。どうぞ。 20 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 済みません。ニーズはどのようにしてつかまれているでしょうか。 21 ◯議長(結城 弘明君) 都市計画課長。 22 ◯都市計画課長(吉武  洋君) 地元のニーズというお言葉ですが、地元区長さんからですね、公園の要望につきましては、毎年春ごろに要望書という形で私ども受け付けております。 23 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 24 ◯議員(2番 伊東 洋子君) どうしても区長さんからの要望だと、子どもからの意見は通りにくいので、その辺は配慮していただきたいと思います。  ふくおか市民政治ネットワークは、今回公園調査に取り組みました。その結果、公園に来ている高齢者の多くがベンチ、木陰、あずまやなどが必要という回答でした。この3点は高齢者だけに限らず、子どもたちの遊びの中でも熱中症予防にも効果的と考えます。このような市民のニーズを御存じでしたか。 25 ◯議長(結城 弘明君) 都市計画課長。 26 ◯都市計画課長(吉武  洋君) 先ほどの御質問のそのあずまやというお話は、私どもはあんまり聞いたことがないんですが、ベンチとかその他についてはですね、地元のほうから要望書があることは、私どもは承知しております。 27 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 28 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 私たちが調査したときも、木陰のベンチの下で長いことおしゃべりしているおばあちゃんたちがいました。ぜひ市民にとって憩いとなる場所をつくっていただきたいと思います。  国土交通省の調査によると、全国の健康遊具は2010年の5,690台から2022年には2万583台と4倍近くに増加しています。古賀市でもことし開園した花見公園に健康遊具が4基設置されました。サンコスモの駐車場の周囲にも15基ほどの健康遊具が配置されていますが、奥まった場所に設置されているため、全く利用されていません。地域の公園に移設し、有効活用してはいかがでしょうか。高齢化率の高い地域の公園に健康遊具を設置し、歩いてん道のコースと組み合わせるのも効果的と考えます。  公園利用における高齢者の増加や健康遊具設置の増加は、少子高齢化の進展を反映しています。社会全体の健康への関心の高まりとともに、国の高齢者施策においても介護予防を重要視しているのがわかります。高齢者も子どもも障がい者もみんなが健康づくりができる居場所としての公園づくりを進めていただきたいと思います。  散歩に出かけても、まちのあちこちにベンチがあり、高齢者も安心して出かけられるユニバーサルデザインまちづくりを公園も含めて描いていくことで、市民が身近で健康づくりに取り組める環境づくりにもつながりますが、健康づくりのきっかけをつくるのも行政の役割だと考えますが、市長いかがでしょうか。 29 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 30 ◯市長(中村 隆象君) 御質問は最後の1点だということでお答えしますが、その通りだと思っております。 31 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 32 ◯議員(2番 伊東 洋子君) ぜひまちづくりを公園を含めてユニバーサルデザインでつくっていっていただきたいと思います。  次に2点目に入ります。一昔前なら許されていたようなことも過剰に反応し、苦情を言う大人が増加傾向にあります。公園は幼児から高齢者までさまざまな人が使う公共空間です。みんなの憩いの場所にしていくためにも、これからの時代は対話がますます重要になってきています。行政は住民のトラブルを吸収し、双方のクッション役としての役割を担っていくのも重要です。また、ボールが道路や隣家に飛んでいかないようにフェンスを高くするなど、設備を整えていくことも大切と考えますがいかがでしょうか。 33 ◯議長(結城 弘明君) 都市計画課長。 34 ◯都市計画課長(吉武  洋君) ただいまのフェンスの御質問なんですが、確かにフェンスを高くすればボールも隣地や道路に飛んでいかないということでしょうが、現在ですね、私どもの開発基準は、古賀市でいただく基準はですね、フェンスの高さは2メートルというところが基準となっております。 35 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 36 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 子どもたちが思いっ切り遊べるように、初めから苦情の出にくい環境整備をぜひお願いいたしたいと思います。  次に3点目に入ります。ヘルス・ステーションは、平成26年9月から健康を入り口に安心して生活できる地域づくりを目的に、地域住民が主体となり地域の公民館等の施設を有効に活用し、子どもから高齢者までの健康づくりや介護予防を推進していくための事業です。血圧、体組成計、握力などの健康測定を行い、測定結果から日ごろの食事や運動習慣を振り返るきっかけづくりにもなっています。  昨年、私の住んでいる庄北区でもヘルス・ステーションを立ち上げ、私も同僚議員とともに運営委員としてかかわっています。健康測定をし、自分の体の状態を知り、卓球バレーなどの楽しく運動できるレクリエーションを組み合わせ、高齢者を中心に外出促進につながっています。また、庄北区では特定健診受診率が大幅にアップするなど、思わぬ効果も出ています。  後期基本計画代表的指標に、ヘルス・ステーション事業実施箇所数を平成33年度までの目標に46行政区中23カ所を掲げ、予防健診課も地域への働きかけなどを積極的に行っています。しかし、なかなか手を挙げるところがふえていません。ヘルス・ステーション事業は、1行政区当たり年間10万円を上限に補助期間は2年間になっています。ヘルス・ステーションを立ち上げた行政区の多くが血圧計などの測定器の購入に使っていますが、補助が終わった後はどうするのと不安に思っている行政区もあります。  また、運営にかかわっていく人たちが事業内容はいいとわかっていますが、運営委員になると大変そうと尻込みしているところもあります。ヘルス・ステーション事業を地域で広げていくためにも、地域に寄り添い、サポートしていく保健師と管理栄養士は重要な存在です。健康づくり係の保健師は二人、管理栄養士は一人、この少ない人数でヘルステの立ち上げの説明会、サポート、測定など、忙殺されている状態があります。今の保健師の人数で23カ所を達成してくのは到底困難だと思われますが、市長、このような現状をどう思われますか。 37 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 38 ◯市長(中村 隆象君) そもそもヘルス・ステーションというものはボトムアップ事業、市の職員がアイデアを出して、考え方は行政区の公民館を拠点としてそれをヘルス・ステーションと名づけて、地域の老若男女の人の全ての人の健康づくりをしようと、全国的にもユニークな発想でありまして、最近表彰も受けました。  大変すばらしい事業だと私は思っておりまして、今後ともぜひ全行政区にこのヘルス・ステーション設置をめざして鋭意努力していきたいと考えておりますが、今おっしゃいますように、そのスタッフとなる、私どもは基本的には健康づくり推進員というものを今養成しております。こういう人たちを中心にして活動していただきたいという考え方を持っておりますが、その今46人、きのうのこの議会でも御指摘ありましたけども46人という数は割ってみれば1行政区に一人ということで、これではちょっと足りないということで、3倍ぐらいは要るのかなというふうに思っています。なかなかそう簡単に手を挙げる人もいないんですけども、これは根気強く推進員を養成していきたいと。それに対して保健師も指導的な役割を果たす必要があると思っておりますので、それも必要に応じて、必要なときには保健師の数もふやす場合もあるんじゃないかと思っております。 39 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 40 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 市長もいい事業だと思ってくださっているので、ぜひ市長としてできる形の応援をお願いいたします。  次に、身近な公民館を利用するヘルス・ステーションを広げていくためにも人材育成は重要なポイントです。古賀市民のために、地域のためにと志を持った市民がそれぞれの養成講座を受講し、健康づくり推進員、介護予防運動サポーター、食生活改善推進員、音楽ボランティアなど、273名の方がそれぞれの場で活躍しています。  健康づくり係、文化スポーツ支援係、コミュニティ推進係で連携し、ヘルス・ステーションのプログラムを作成し、ボランティアセンターつながり広場が養成講座を卒業したボランティアをコーディネートする。それぞれの地域で活躍してもらうということで、地域の運営委員の負担も減り、ヘルス・ステーションの運営と活動に広がりを持たせることができると考えます。それとともに、保健師の負担も減らせ、保健師が本来の業務に専念できると考えますが、いかがでしょうか。 41 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 42 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) ヘルス・ステーションにつきましては、地域が主体となった取り組みでございまして、人材育成、大変重要な鍵を握っているということで、さまざまな健康づくり推進員であったり、介護予防サポーター、また食生活、ウオーキングといった人材育成の養成も含めて取り組みをしておるところでございまして、そういった人材を有効に活用しながら、あとまた市の保健師等においては、そういった地域をコーディネートするというような役割、いわゆるコーディネーター的な役割をしながら地域全体に拡大といいますか、今後全庁的にも拡大をしていきたいということで今取り組んでおりますので、人材育成、そしてその中で市がどのようにかかわっていくかというところも今後重要なポイントだというふうに捉えております。 43 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 44 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 今、コーディネートに徹しているのはどの課になりますでしょうか。 45 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 46 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) コーディネート的な役割につきましては、古賀市の予防健診課、主には健康づくり係がやっているということでございます。 47 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 48 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 今の形では保健師の負担は減らせないと考えます。検討をよろしくお願いいたします。  それでは4点目に入ります。クロスパルこがの設置目的は何でしょうか。 49 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。 50 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 市民の健康づくり、生涯スポーツ及び文化の振興を図り、障がい者、高齢者とともに生きる健やかな地域づくり、社会を実現するために設置しております。 51 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 52 ◯議員(2番 伊東 洋子君) おっしゃるとおりです。クロスパルの資料には、いつでも誰でも手軽に軽い負担で生涯にわたり続けられるさまざまなプログラムを実施していますと書いてありましたが、本当にそのようになっているでしょうか。  29年度の予算では、クロスパルこがの指定管理料は3,958万2,000円に加え、老朽化してきた施設の維持補修工事費に3,703万5,000円と、ついに路線バスの運行補助費を上回りました。しかし、クロスパルの会員1,497名に対して古賀市民は900名です。これは子ども会員も含めた人数になります。古賀市民5万8,000人に対して900人をどう評価されますか、市長。 53 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 54 ◯市長(中村 隆象君) もっとふえてほしいと思いますけども、最近はですね、民間のフィットネスクラブといいますか、どんどんできておりまして、少し減少傾向にあるんではないかと思っております。 55 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 56 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 東区にあるコミセンわじろのトレーニングルームの利用料は一般260円で夜9時まで利用できます。お隣の福津市でもふくとぴあの中にトレーニングルームがあり、320円で利用できます。それに対して、クロスパルのトレーニングジムを利用するには、会員になり月会費が7,000円ほど必要です。市長、クロスパルこがは古賀市民にとって民間事業所のレックスやブリジストンなどとどう違うとお考えでしょうか。 57 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 58 ◯市長(中村 隆象君) 民間の事業所よりちょっと割安、料金は会員料といいますか、は設定していると思いますけれども、余り民間と差をつけますと民業圧迫ということになりますので、その程度に抑えてあるのかと思います。それに民間の施設よりはですね、施設はいいものができていると思っています。施設は民間よりもいい、料金はちょっと安いと、こういう形ではないかと思っています。 59 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 60 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 市民はそう思っているでしょうか。今のクロスパルこがは古賀市民の税金からの補助で何とか運営していますが、市民の多くがクロスパルが古賀市の施設と知らない状態です。7,000万円を超す税金をつぎ込みながら古賀市民の健康づくりにつながっているでしょうか。古賀市内に民間のスポーツ施設が花見地区、高田地区に新たにつくられると聞いています。さらにクロスパルの競争相手がふえるということです。  現在、指定管理者であるコナミスポーツとの指定期間は平成31年度までになっています。次期指定管理者選定の際、コナミスポーツが受けない場合も想定しておく必要があると思いますが、どのような構想をお持ちでしょうか。 61 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 62 ◯教育部長(清水万里子君) 現在、議員おっしゃいますとおり、5年間の契約の中のちょうどことしが中間年に当たるわけです。クロスパルこがについては、コナミスポーツが手を挙げないという想定ももちろんするべきでしょうが、これから指定管理者については今後いろんな条件をつけつつ考えていくべきだと思っておりますので、挙げる挙げないというところではまだ考えておりません。 63 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 64 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 昨年の9月の私の一般質問で市民活動についてお聞きしました際、NPO法人むなかた市民フォーラムについて調査してみたいとの回答でした。調査の進捗状況はどうでしょうか。 65 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 66 ◯総務部長(中野 敏明君) 御質問の確認ですが、古賀市にありますつながり広場とよく似た業務を行っている宗像市旧メイトムにあります組織のことという捉え方でよろしいでしょうか。それにつきましては、私もたしかこの本会議場でもお話ししましたが、実際にその場所に出向きまして担当者の方と話ししております。その中で、宗像は宗像のやり方でやられているということで、たしかこの場でも御報告したと思います。それ以降については、詳しい調査を行ってはおりません。 67 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 68 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 調査されてなかったんですね。  さて、民間業者であるコナミにとって古賀市民の健康づくりより利益を出すことが最優先課題です。市民の税金をかけて運営するのなら次の指定管理者選定の際には、東医療センター、看護大学、クロスパルと連携し、NPO法人を立ち上げ、市民の健診データをもとに健康づくりのプログラムをつくり、クロスパルで実践していくような視点を持つことはできないでしょうか。 69 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 70 ◯教育部長(清水万里子君) 御意見として拝聴させていただきたいと思います。
    71 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 72 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 今回、健康づくりを質問するに当たり、小郡市総合保健福祉センターあすてらすを視察させてもらいました。地域保健活動の核として市民が気軽に立ち寄り、健康づくりの意識向上につなげられる拠点施設として平成16年にオープンしています。館内は健康、検診、福祉、学習研修、休養の五つのゾーンに分かれ、歩行専門の健康増進プール、トレーニング室、天然温泉満天の湯も備えていて、市民の憩いの場になっていました。  中でも私たちが注目したのは、高齢者健康づくり支援事業を行政とNPOが共働で行っていることです。従来のようにばらばらに健康づくり活動を推進するのではなく、自治体、地元医師会、歯科医師会、九州大学研究者グループ、地元スポーツ施設が連携をとって市民の健康づくりを行っていくシステムを我が国で初めて立ち上げています。NPO法人あすてらすヘルスプロモーション──略してAHP、アープです。  行政である小郡市の健康課は、主に保健師の支援や施設提供と連携している参加者とAHPとの橋渡し的役割で基本的にはサポート役に徹しています。また、小郡市の高齢者の健康づくりの特徴として、あすてらすで運動習慣を身につけた市民が自分の地域で健康運動リーダーになって運動教室を開催していることです。これは古賀市のヘルス・ステーションにもつなげることができると思います。小郡市は古賀市と人口規模もほぼ同じです。この運営方法を古賀市でも実現できないでしょうか。 73 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 74 ◯教育部長(清水万里子君) 先ほどと同様のお答えになりますが、貴重な御意見として拝聴させていただきます。 75 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 76 ◯議員(2番 伊東 洋子君) ぜひ本当に調査していただきたいと思います。  クロスパルと同じく指定管理で運営している千鳥苑が市民に大人気の憩いの場になっているのを市長は御存じでしょうか。カラオケ、お風呂、趣味の講座と多くの高齢者が150円で1日楽しんで帰られています。しかし、耐震化補強がされたとはいえ老朽化が進んでいます。今後、建てかえなどを検討していく際は運動ができる機能も加えていけたら、より健康づくりにも生かされる施設になると考えます。ぜひ御検討ください。  では、2件目に移ります。健康寿命延伸のためにも、高齢者の食に対する取り組みはについて移ります。  急速な高齢化の進展により地域の在宅高齢者等が医療・介護関連施設以外でも健康栄養状態を適切に保つことができるよう、生活習慣病予防、重症化予防、高齢者の低栄養予防、栄養改善などの食環境整備を目的に、平成28年6月に出された「ニッポン1億総活躍プラン」において、配食を利用する高齢者等が適切な栄養管理を行えるよう、事業所向けのガイドラインを作成し、2017年度からそれに即した配食の普及を図ると示され、ことし5月に糟屋地区の配食事業者へ説明会が開催されています。  このように、国も高齢者の食について注目しているのがわかります。今回示された配食事業の栄養管理に関するガイドラインには、これまでの食事を届け、見守りを行うことに加え、低栄養予防、栄養改善も配食サービス事業者へ期待しています。配食注文時には、利用者の身体状況、栄養状態等を踏まえ、かかりつけ医との連携などもある上に、32年度からはカロリー、塩分表示の義務化など、事業所によっては業務の増加による負担も懸念されます。市民の配食を担っている事業所への負担軽減への支援はできないでしょうか。 77 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 78 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) 国のほうが事業者向けのガイドラインを作成しまして、現在本市で実施しております配食サービス事業におきましては、そのガイドラインにある程度即したことで仕様のほうも作成しており、ある程度網羅できているものと判断はしておりまして、今後事業者に対する支援等につきましては、基本的には事業者等によります努力が基本になるわけですけども、やはりいろんな御意見、また連携する中で何か市としてもやるべきことがもしございましたら、またそれに向けては検討はしていく必要があるだろうというふうに考えております。 79 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 80 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 事業所はどこも限られた人数で配食を行っており、管理栄養士が担う栄養価計算などは負担が予想されます。また、見守りの部分でも緊急性のある場合の緊急連絡システムなどを行政に対応を頼めたらという思いもあります。負担を少しでも減らせるよう支援していただけたらと思います。  次に2点目ですが、古賀市の配食サービスを申請しても受けられなかった人への対策はについてですが、古賀市の配食サービスを利用できるのは、古賀市内に居住し、食事の調理や調達が困難でおおむね65歳以上の高齢者、または障がい者のみの非課税世帯に属すること。2、虚弱、障がい等により食事の調理、調達が困難なこと。3、定期的な安否が必要なこととなっています。現在古賀市の配食サービスを受けられている方は何人になっていますか。 81 ◯議長(結城 弘明君) 介護支援課長。 82 ◯介護支援課長(森下 早苗君) 直近の人数といたしましては、37人利用していただいております。 83 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 84 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 配食サービスを受けたほうがいい状態なのに、申請していないためサービスを受けられていない人の存在も気になります。サービスにつなげるための支援はどうなっているでしょうか。 85 ◯議長(結城 弘明君) 介護支援課長。 86 ◯介護支援課長(森下 早苗君) 配食が必要な方については、ケアマネジャーさんが総合的なマネジメントを行っておりますので、栄養の状態も含めて管理をされていると思っております。配食サービスが受けられない方につきましては、配達業者さんを紹介したり、ヘルパーさんによる買い物や調理支援を行っているところでございます。 87 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 88 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 家族と同居の場合は、それだけで申請の前にはねられてしまいます。しかし、現実には働いている未婚の子どもと同居している場合など、一日中一人で家にいる人も多く、3食一人で食べているケースもあります。そのような場合は、やはり気になるのは高齢者の低栄養状態です。  これは、たんぱく質が不足していた70代のひとり暮らしの女性の食事ですが、朝はトーストとコーヒー、昼は煮込みそうめん、夕飯は御飯、大根おろし、みそ汁など、たんぱく質を多く含む肉や卵、魚などが不足し、バランスがとれていないのがわかります。血中たんぱく質の値、アルブミン値が4以下は栄養が不足し、心筋梗塞のリスクや肺炎のリスクが高まるという報告もあります。また、たんぱく質をとることで脳の働きを活性化したり筋肉を強くする、病気に対する抵抗力や治癒力を高めるなどの効果があります。栄養の低い人には、そうでない人の2.3倍程度の要介護や死亡の可能性があるとの調査結果もあります。このように、低栄養状態にある高齢者の存在をどうキャッチし、改善対策をとっていますか。 89 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 90 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) 高齢者の低栄養にある状態の方をどうやって把握しているかということにつきましては、先ほど介護支援課長が答弁しましたように、基本的にはケアマネジャーが一番把握をしている立場にありますので、そういうケアマネジャーと情報を適宜共有をしながら、またいろいろなさまざまなサービスを利用する中で、そういった方をできる限りやっぱりキャッチをして、適切な支援、また配食サービスの支援につなげていきたいという努力はしているところでございます。 91 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 92 ◯議員(2番 伊東 洋子君) ケアマネさんはお家の冷蔵庫の中を見たりすることはあるのでしょうか。本当は管理栄養士さんと保健師さんがお宅を訪問してそういう状態をチェックするのも必要かと思います。また、冷蔵庫の中に食べ物はいっぱい入っていたけど、全部もう食べられない物だったりとかいう場合もあるそうなので、ぜひそういう細かい配慮をしていただけたらと思います。  高齢者の中には、健康のために食事に気をつけているが、テレビの情報、口コミなど、健康によくないと聞くと過剰に反応し、全くその食品を食べないなど、誤った情報に左右されている場合もあります。予防健診課が健康測定のときなどに活用しているのが「まごたちはやさしい」です。ま──豆、ご──ゴマ、た──卵、ち──牛乳、わ──ワカメ、や──野菜、さ──魚、し──シイタケ、い──芋です。高齢者にはたんぱく質をとれるよう、北九州市も取り入れている10食品群チェックシートを紹介します。  書画カメラをお願いいたします。  これは、テレビでも紹介されておりました10食品群チェックシートです。肉、卵、牛乳、油、魚、大豆、緑黄色野菜、芋、果物、海藻など10品目が並んでいます。1日のうち1回でも食べたら丸をつけるというチェックの仕方です。これは先月行いました庄北区のヘルス・ステーションでも参加者の方に渡してみましたが、テレビを見た方などからやってみたいと思っていたという、かなり評判もよかったので、ぜひ古賀市でも活用してみてはいかがでしょうか。  画面を戻してください。 93 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 94 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) チェックシートの活用については、また検討はしていきたいと思いますが、本当に活用する場があって有効であれば実施していきたいというふうに思っていますので、まずは検討させていただきたいと思います。 95 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 96 ◯議員(2番 伊東 洋子君) よろしくお願いいたします。  献立を考え、買い物に行き、台所に立ち、自分ひとりのための食事をつくるのは、なかなかの労力が要ります。栄養バランスのとれた食事をとることも困難になりがちです。配食サービスもその一助になりますが、外出促進にもなるように食生活改善推進員などの協力をもらい、地域の公民館などで食事サービスを行い、ヘルス・ステーションと一緒に行っていくことでいろいろな効果が期待できそうに思いますが、いかがでしょうか。 97 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 98 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) ヘルス・ステーションの取り組みの中で、地域の特性に応じた取り組みという一つの中でやっぱり食を題材とした例えば公民館で食進会の方と提供したりいろいろな対応ができると思いますので、地域の特性を見ながらその辺につきましては柔軟に対応はしていく必要があるだろうと思っております。 99 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 100 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 花鶴三丁目で行われているうどんの日は地域の方にとても好評で、その日はなかなか出てこない方も足を運んでいるというのを聞いております。やはり食というのは人を出かけたくなる気分にさせるとても楽しい仕組みだと思いますので、ぜひ行政でも考えていただきたいと思います。  次に、3点目の買い物難民解消のための対策はについて入ります。市長の公約でもあった100円バスが実施されました。しかし、残念ながら4月から西鉄の運営形態が変更したため減便になり、ますます不便な公共交通になっています。地域によっては午前中バスで買い物に出かけても、4時間待たないと帰ることができないという地域も出てきています。しかも、国道3号線から山手方面にはお店もほとんどなく、食材を買うための買い物にも困難な状態にあります。高齢者の低栄養防止と改善のためにも、買い物難民解消のための対策は重要になっています。  地域の公民館や集合住宅13カ所でコスモス広場の移動販売が新鮮な野菜や花などを届けています。各地で多くの市民が楽しみにしていて、来客者も増加しています。要請のあった地域で販売していますが、コスモス広場イコール野菜の販売のイメージが強いせいでしょうか、干物やお惣菜も扱っているのに、山手のほうには移動販売の要請がないようです。コスモス移動販売の事業目的は、買い物弱者対策と地産地消の推進ですが、これに福祉の役割を加え、低栄養改善のための商品にお肉も加え、こちらから販売拡大を働きかけることはできないでしょうか。 101 ◯議長(結城 弘明君) 農林振興課長。 102 ◯農林振興課長(牟田口政和君) 御質問に回答させていただきます。コスモスの移動販売につきましては、議員御指摘、御質問のとおり、野菜に加えましてコスモス広場で販売をさせていただいているものをトラックに載せて各公民館を回っているところでございます。このコスモスの移動販売につきましては、さまざまなイベントとの連携をさせていただいていることもあり、要請に応じて検討させていただき、実施に向けて取り組んでいるところでございますので、今後ともそのような形で対応させていただきたいというふうに考えているところでございます。 103 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 104 ◯議員(2番 伊東 洋子君) ぜひお野菜だけじゃないよというのをアピールしていただいて、山手のほうの清滝など特にバス停もなくなってしまっているので、買い物弱者への救済になるようにしていただけたらと思います。  もう一つ、買い物難民対策の提案ですが、福岡市南区の葬儀社が葬儀のない友引の日にマイクロバスを買い物支援バスとして運行しています。ボランティアが事前に年間の買い物日を住民に知らせ、当日利用者と商品の持ち運びを手伝うボランティアが一緒に乗車し支援します。この取り組みは好評で、今では4校区に広がっているそうです。古賀市にも葬儀社は幾つもあります。スーパーにガソリン代は協力してもらうという方法もあるのではないでしょうか。このような提案、いかがでしょうか。 105 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 106 ◯総務部長(中野 敏明君) 公共交通に関することだと思いますので、私のほうから。その葬儀社のバスを活用するという選択肢はちょっと今まで考えたことございませんでしたので、今事例がそういうところであるということですので、まずは状況を調べたいというふうに思っております。 107 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 108 ◯議員(2番 伊東 洋子君) 古賀市でもお出かけの支援をしてくださっている葬儀社がありますので、声をかければ応じてくださるところはきっと見つかると思いますので、ぜひ考えてみてください。  まとめに入ります。今回、健康づくりと高齢者の食の2件について取り組みましたが、いろいろ調査する中で、健康については保健福祉部だけではなく、経営企画課、商工政策課、農林振興課、市民国保課、都市計画課、建設課、コミュニティ推進課、子育て支援課、学校教育課、生涯学習推進課など、本当に多岐にわたって全庁的に関係していることがわかりました。  予防健診課健康づくり係がヘルスアップぷらんと古賀市食育推進計画を新たに策定するに当たり、古賀市健康づくり100人ワークショップを4回にわたって計画しています。第1回目を6月8日に昼、夜に開催していますが、予防健診課以外の職員さんは何人参加されたでしょうか。 109 ◯議長(結城 弘明君) 予防健診課長。 110 ◯予防健診課長(中村 由果君) 予防健診課以外の職員の参加は、人数は把握はしておりませんけれども、社会福祉協議会などの職員の参加はあったと記憶しております。 111 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 112 ◯議員(2番 伊東 洋子君) このワークショップ、とてもユニークな企画だと思います。あと市民の直接の声を聞けるすごくチャンスだと思いますので、ぜひ職員さんの参加をしてほしいと思います。  少子高齢化の中、少ない人数で多くの高齢者を支えていく時代が来ます。年々増加している民生費の抑制のためにも、全庁的に力を合わせて知恵を出し合う時が来ています。これから策定されます第2次健康増進計画、特定健診等実施計画、食育推進計画、国保データ計画健康づくりの4計画と第2次スポーツ振興計画を充実させるためにも、全庁的に、そしてぜひ市民の声を拾う仕組みとして公募枠を設けていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  以上、終わります。 113 ◯議長(結城 弘明君) 以上で伊東洋子議員の一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 114 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午前10時18分休憩            ………………………………………………………………………………                       午前10時30分再開                       〔出席議員19名〕 115 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、福崎智之議員。                       〔福崎議員 登壇〕 116 ◯議員(8番 福崎 智之君) こんにちは。会派自由クラブの福崎です。  私は、トビオという名前で漫画家とデザイナーという表現者として伝えること、伝わることを意識しながら生きてきました。伝える、伝わる、伝わってしまう。コミュニケーションをとることの怖さを持ちながら生きてきました。今でもその怖さはなくなっておりません。伝えたいことが100%相手に伝わることは確実にありません。だから、僕は漫画やデザインといった言葉だけではない手法を取り入れて生きてきました。伝えたいことを伝わるようにするためには、その場面に合った手法、順序、タイミングが大切だと身にしみております。今回のキーワードはせりふです。  それでは、通告に従いまして、私の一般質問をさせていただきます。  今回の一般質問は、古賀市の情報戦略についてです。情報とはお知らせ、発信者がいて受信者がいることです。戦略とは、目標達成のために長期的視野と多角的思考を使った技術のことです。情報戦略とは、目的、目標達成のために受信者へ伝わり方をあらかじめシミュレートし、どのような発信手段を行えば効果的に伝えられるかを検証するものです。どう伝わってしまうのか。それすらもコントロールしようとするものです。クリエーターよりもディレクター、プランナー、コーディネーターの能力が必要となってきます。  古賀市の情報戦略、まずは行政情報の発信について、幾つか質問をさせていただきます。  先月行われました古賀モノづくり博、食の祭典、市内外から多くの方が食品加工団地に集まってくださいました。企業間を越えた連携、努力、来場された方々には見えませんでしたが、汗を流す人たちがあれだけいたからこそ、このまちの一面、あれほど盛り上がりを見せたのではないかと僕は思っております。コマーシャルだけではあれだけの人を集めることは不可能でした。それ以外にも、古賀の郷土料理を伝える九州鶏すき学会の方々、次の日曜日のスイーツコーン直売会、マスコミに取り上げていただくことがふえてきているよう感じております。よいニュースも悪いニュースも。  行政の情報は、主にそのまちに生きている人たちへ、新聞、メディアなどのマスメディアは行政とは違う視点から、いずれもそのまちのイメージ、印象を左右する情報となります。シティプロモーションを行う場合、僕はトップのセールストークが一番効果的だと信じておりますが、メディアを活用することも重要なことだと思います。  そこで、1点目の質問は、シティプロモーションを行う場合の市長が心がけている行政の情報発信、取り上げられるマスコミへの対応はどのように考えて行動されているのか。  二つ目の質問は、情報発信を行った場合の効果や影響についてですが、古賀プロモーションムービー、最近の行政コマーシャルのつくり方、そのセオリーにのっとって市民が出演、職員がちょい役、ターゲットも3パターンと絞り込み、子どもと動物を出せばクレームが出にくいという広告業界の裏ルールにも沿ってつくられております。いささかコーディネーターに乗せられた感も感じないでもないですが、かわいく楽しいつくりだと思っております。ただ、行政コマーシャルとしてはパターン化されつつある構成、そこに古賀らしさ、つまり独自性、マス媒体に取り上げてもらえるような要素がやや弱いような気もしないでもないなと思っております。  古賀市のホームページ、行政のホームページはどこも似たり寄ったりと聞きますが、これは行政情報発信として公平、公正、正確性、迅速性を求められているものだから仕方ないのかもしれませんが、それでもついクリックをしたくなる自治体はあります。  マスコミ活用、どのようなタイミングで、さらに記事になった後のことも考え、ネタを提供するのかが重要です。プロモーションムービー、ホームページ、マスコミ活用、ツールはそれぞれ違いますが、目的は一緒です。それぞれの効果がもたらすこと、それぞれの手法が与える影響について、市長はどうお考えになっているのかを二つ目の質問とさせていただきます。  三つ目の質問、行政情報の発信受信で効果ができる取り組みについて。発信には目的があります。受信者にどう伝わり、どう行動させるのか。行政の情報発信は一方的なものが多かった中、SNSを活用した市民とのコミュニケーションをとっているまちもあります。博多駅前の陥没事故、福岡市長の情報発信、住民への不安を解消するために行った素早い対応。詳細はフェイスブックで迅速な対応はツイッターでと使い分けておられました。熊本地震、熊本の市長は地震発生当日からツイッターを活用し、ライフラインの状況からボランティアの募集、行政からのお知らせだけでなく、漏水箇所の情報提供を市民に求めるなど、一方通行ではなく相互の情報共有をされておりました。どちらの市長もユーザー目線を心がけている市長だなと僕は感じております。  SNSを推奨しているわけでもありませんが、手法としてはありだと思っております。それ以外でも市民と職員の意見交換の場をふやす、対話集会をする、もっと住民に寄り添う気持ちを含めて行政情報の発信、受信として効果が期待できる取り組みは何が考えられるかを質問させていただきます。  以上3点を中村隆象市長へ。  次に、長谷川清孝教育長に質問です。質問の大きなタイトルは同じく古賀市の情報戦略について。  携帯電話の所有率、小学校で24.7%、中学校で45.9%、高等学校では95.9%。小学生のスマートフォンの所有率、昨年の調査では37%だったものが今は60%と急激に普及しております。どちらも全国数値です。学習面でも防犯の面でも携帯、スマートフォンはなくてはならない世界になりつつあります。正しい世界に向かっているかどうかは別として、オールドタイプとしてはその世界を受け入れる覚悟は要るのかもしれません。  2013年に発表されたネット依存の子どもたち52万人。誹謗中傷、なりすまし、サイバードリーム、SNSいじめなど、そのようなものがある反面、2020年にはデジタル教科書、プログラミング教育の導入、マークシート方式がこれからコンピューター・ベースド・テスティング──端末を利用し受験する方式が検討されております。モニターで問題を見て、画面を操作し入力するトレーニングが必要となってきております。  長谷川教育長は、28年度の学校教育グランドデザイン発表会のときに、学力の向上ではなく学習意欲の向上が大事、点数では生きていけない。しかし、わずか1点で通る学校もある。その1点の大切さを教えてあげてほしい。生活学力と受験学力のバランスが大切と言われておりました。29年度の発表会では、学校が好き、先生が好きだと勉強も好きになる。なぜ勉強しなければならないのか、その意味を教えていただけるようにと言われておりました。僕は、学校というのは生きる力、人とともに生きていく基礎をつくる世界じゃないかなと捉えております。  ITではなくICT、インフォメーション・テクノロジー、一方的な情報を発信、そしてそれを受信するのではなく、インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー、情報を共有し受信者側も発信する。相互のやり取りが瞬時に可能となる世界に対し、生きていく力がこれからも必要となっていきます。  文科省は、情報や情報手段を主体的に選択し活用していくために必要な情報活用能力を体系的に育むとともに、アクティブラーニングの視点に立った学びを進める上で、ICT環境も含めた必要なインフラ環境整備を図ることが重要であるとされております。  教育長への質問は、古賀市における学校ICT環境整備の取り組みについて、どうお考えになられているのかをお聞かせください。  また、情報が瞬時に発信、受信できるツールが手元にあることによってコミュニケーションがよい方向へ向かうことがこれからの心優しい科学の子たちの世界になっていくと思いますが、犯罪に巻き込まれていくのも幼い能力の人たちです。情報があふれ、そんな世界では、マナー、ルール、人の気持ちを思いやる教育がさらに重要となっていきます。これからの情報化社会で生きていくために身につけておかなければならないこと、それをどう学ばせていくのかについて、長谷川教育長のお考えを聞かせてください。よろしくお願いします。 117 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 118 ◯市長(中村 隆象君) 福崎議員の御質問、古賀市の情報戦略についてにお答えします。なお、後段の御質問については教育長からお答えします。  1点目についてお答えします。行政発信やマスコミ対応としては、正確で信頼できる、また親しみやすくわかりやすい情報発信を基本姿勢として心がけております。市外の方には、本市の魅力をわかりやすく伝え、また市民の方には、ふるさと古賀に誇りを持ってもらえるよう、シティプロモーションに取り組んでまいります。  2点目についてお答えします。公式プロモーション映像は、企業編、移住編、市民編の3種類をホームページなどで公開し、合計3万回以上の再生を記録しています。公式ホームページでは、最新の市政情報を随時情報発信しています。マスコミ活用としては、毎月定例記者発表を行い、イベント開催や新規事業に関する資料を提供して、わかりやすく説明することで新聞に掲載される回数もふえております。さまざまな情報発信活動を通じて本市のイメージ向上につながっていると考えております。
     3点目についてお答えします。本市では、今年度公式ホームページのリニューアルやインスタグラムといった情報発信力の向上に取り組んでまいりますが、先進自治体ではスマートフォンのアプリを活用した情報発信や情報共有の新たな検討も始まっており、時代の変化に対応した行政情報の発信、受信を今後も研究してまいります。 119 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。                    〔教育長 長谷川清孝君登壇〕 120 ◯教育長(長谷川清孝君) 福崎議員の御質問、古賀市の情報戦略についての後段の御質問についてお答えします。  本市では、他市町に先駆け電子黒板を平成21年度末から市内全小中学校に整備し、書画カメラも含めたICT機器の利活用に向け、これまで市主催の研修会を実施してまいりました。今では受講者の各校の校内研修等で講師を務め、授業における有効活用を校内に広げております。  また、昨年度の4月に、古賀市学校ICT推進委員会を立ち上げ、パソコンの一新や校務支援システムの一元化により通知表、成績処理だけでなく、指導要録の電子化も今年度中に整う予定です。さらなる教職員の校務負担軽減につながると期待しています。  子どもに対する情報モラル教育については、各校の教育指導計画に基づき、総合的な学習の時間や道徳、特別活動等において、関係機関と連携しながら計画的に取り組んでまいります。本市独自の人権教育副読本「いのちのノート」にも、SNSに関する問題を資料として掲載し、子どもの規範意識の醸成に努めております。また、県主催保護者と学ぶ児童・生徒の規範意識育成事業でも、NPO法人の専門家等を学校に招聘し、専門的な知見や経験から、子どもと保護者がともにネットによる誹謗中傷防止について学ぶ学習会を各学校毎年実施しています。古賀市小中学校PTA連合会では、スマホ・携帯ルール共同宣言を作成し、各校PTAでは県PTA連合会家庭教育宣言におけるノーメディアデーの設定とあわせて活用ルールの徹底にも取り組んでおります。 121 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 122 ◯議員(8番 福崎 智之君) 行政の情報、正確、それから親しみがある、大事なことですね。とても大事なことは、やっぱりふるさと、自分たちのふるさとを自慢できるような、そんな情報がふるさとにいる人たちに広がっていくことが一番だと思います。  では、質問を続けさせていただきます。まずは市長とさせてください。いろんな情報の発信、メディアミックスを活用したプロモーションの発信というものがあります。マスコミに取り上げてもらい本市をアピールするという戦略というよりも戦術に近いのかもしれません。商業アドバタイジングと違い行政発信は、市長も言われましたように、信頼性、正確性、それを重要視する余りデザイン、レイアウト、文章のつくりなどが従来の踏襲となる場合が多く、これが行政情報、行政のホームページ、どこも似たり寄ったりという印象を与えてしまうものではないかと思います。いわゆる遊びがないという感じです。  今までのように、ただ発信するだけでなく、情報の受け手にどう伝わったか、伝わった情報によりどう受け手を行動させたかを検証する必要もありますが、伝え方の表現力、メディアの特性を生かし使いこなす能力、発信後の検証が必要となってきます。こういった能力をお持ちの部署はどちらのほうになりますでしょうか。 123 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 124 ◯市長(中村 隆象君) 能力を持った人がおる部署というよりも、能力を発揮しなければいけない部署としては企画課の広報係でございます。 125 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 126 ◯議員(8番 福崎 智之君) 能力を発揮しなければいけない部署、そのとおりだと思います。では、その部署にメディア活用にすぐれた人材は確保されておりますでしょうか。  流山市、母になるなら流山市、父になるなら流山市、そういうビジュアルがとても印象に残っているところがあります。ターゲット層を共働きの子育て世代とかなり絞り込み、30代を中心に5年間で約1万人の人口増加を達成したという効果が上がっているようです。そこにいらっしゃるメディアプロモーションの広報官、営業、マーケティング領域から出てこられた一般公募の任期付職員となっておりました。茨城県、茨城県庁が年収1,000万円で広報官を公募しますでニュースとなった茨城県の広報官、IT、ネット領域の企業から採用された方となっております。営業、マーケティング、IT、ネット領域、民間企業の出身者の方、今までの行政にない発想、それから行動力があるよう感じておりますが、古賀市では、先ほどの発揮しなきゃいけない部署なのかもしれませんね、マーケティング力、企画力、発想力、発言力、想像力に優れた人材は確保されておりますでしょうか。 127 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 128 ◯市長(中村 隆象君) 数多い職員の中には、いろんな得手不得手がありますので、そういう能力を持った職員が何人もおるものと思っております。 129 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 130 ◯議員(8番 福崎 智之君) そうですね、得手不得手、必ずあります。お互い協力しながらお互いを補う。そういうものができるといいなと思います。  基本は、その人材をまず育てていく。このまちが大好きだという気持ちがあるかないか。それがあるかないかによってこのまちの情報発信が大きく変わっていくと思います。なぜなら、シティプロモーションで重要なこと、今の古賀で行われていること、それからこの庁内、そして地域で行われている情報を素早くキャッチし、そして商品を売るためにはその商品のよさを信じてその商品を使い、その商品を愛している、そういう広告が一番売れるといいますので、そういう表現を持った、愛してくれる、そんな職員の方々が力を合わせて情報発信をしていただけたらなと思っております。  人材を育てていくこと、一番なことだと思いますが、一方生き残るために広報戦略に力を入れている自治体がふえてきている中、連携、人材育成に時間をかける余裕がそうなくなりつつあるよう感じています。臨時、任期付で経験者を入れるといった手っ取り早い方法もあります。あるいは、コンサルに丸投げするというやり方もありますが、やっぱりコーディネーター、ディレクター、プランナー、プロデューサーといった外部との刺激ある接触の場をつくる。研修、視察などプロの現場を肌で感じさせる。今の職員の方々、得手不得手、自分に足りないもの、自分に持っているもの、それを協力しながら情報発信をされようとしております。そういう方々の懸命さ、やる気、そしてそこに才能をまた伸ばしていくということが重要ではないかなと思っております。そういう人材育成にもっと深く、さらに迅速に力を入れるべきと考えているのですけれども、市長の考えを聞かせてください。 131 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 132 ◯市長(中村 隆象君) 議員のお言葉をかりるようで大変申しわけないんですが、非常にいいことを言われましたので、私もそのことについて申し上げたいんですが、才能といいますか、いわゆる広報に関する才能ももちろん必要ですけれども、やはりこの古賀市を愛すると、この古賀市を愛する、ほかの人にも知ってもらいたいというそういうですね、強い気持ちがまずないと、どんな才能も発揮できないと思います。まずはそういう気持ちがある職員を育てる。それから、御指摘のいろんな才能といいますか、スキルを磨く方法はありますので、参考にしながら今後特に広報関係者につきましてはですね、そのようなスキルを身につけるようなことをやっていきたいと思っております。 133 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 134 ◯議員(8番 福崎 智之君) シティプロモーションとは、そのまちの魅力を市内外に伝え、そして伝わることだと思います。まちの魅力はまちの声にヒントがあると僕はいつも思っております。このまちで生きている市民なのか、あるいはこのまちに関係しているのかしていないのかわからない曖昧な市民等なのかわかりませんけど、僕はこのまちに生きている市民の声をまずは優先したいなと思っております。  テレビや新聞に取り上げられることがあっても、やっぱりそこで住んでいる人たちが自分たちには何のメリットもないと感じてしまうのはシティプロモーションの本質ではないと思います。古賀市20周年、まつり古賀に多少予算をつければいつもよりは盛り上がるかもしれない。ではなく、多くの市民の気持ちをどう盛り上げていくか。そしてそのみんなの力をどう集積させていくか。その先に待っているものは何かをシミュレートしながら、そういったシステムをつくるという行動に出る。それがシティプロモーションにつながっていくものではないかなと僕は思っております。言われるように、このまちを愛してくれる方、そしてこのまちを愛して一緒に汗を流してくれる方をどれだけふやすか、それがシティプロモーションの基本じゃないかなと思います。  シティプロモーションで市長に心がけていただきたいこと。率先してこのまちを愛している、このまちで生きている人たちが大好きだということを表現していただけたらなと思います。ツールはいろいろとあると思います。先ほどのSNSもそうですし、メディアミックスの戦略もそうですし、ほかの自治体よりも古賀市のトップは生き生きとしている、このまちが本当に大好きだということを表現されれば、まちの雰囲気はそれだけでもがらりと変わっていくんじゃないかなと思います。何か市長のコメントがありましたら聞かせてください。 135 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 136 ◯市長(中村 隆象君) 私は、もちろんこのまちを愛しているということについては、人後に落ちないと自負はしておりますが、それを私は愛してます愛してますと言うのがいいとは思っておりません。違う言葉でじわっとわかるような方法が一番いい、愛しているから愛してますと言ったってなかなか人の心には響かないと思っておりますので、何かもっとしゃれた方法でそれを伝えたいなと思っております。 137 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 138 ◯議員(8番 福崎 智之君) しゃれた方法で、中村隆象さんぽいなというふうな感じがします。でも、そういうキャラクターなんでしょうけど、本当に市長はこのまちを愛してくれてるのというような声もあったりしますので、もう少し表現をする、そういうことに取り組んでもらったらどうかなとは思います。  次に、情報戦略の効果、影響についてです。情報とは、伝えること、伝わること、伝わってしまうこととお話をさせていただきました。住民に必要な情報は伝えなければならない。必要な情報を正確に、誤解を与えないよう伝える工夫が求められます。親しみがある情報、それもそうかもしれません。発信された情報は受信者によってどうしても変化します。人との会話ではなく、文字や映像で伝えなければならない注意点としてどう伝わるか。発信者は受け手の気持ちを意識することが重要となってきます。誤解を招かないように発信する順番、手法、内容もそうなのですが、タイミングが大切になります。  先月、5月27日の新聞、西鉄跡地について記事が掲載されておりました。見出しは、廃線跡地に道路整備、ショルダーは渋滞緩和や通学の安全対策。この言葉の順序だと495号の渋滞緩和のための道路整備と受け取られてしまいます。495号の渋滞緩和をするために道路整備、車道整備がメーンになるのではないかと、そんな受け取り方をされてしまいます。  現在、地元住民との協議を行っている最中です。建設部長はもう肌で感じてらっしゃると思います。お互いの意見を尊重しながら一緒に知恵を出し合い、そんな真っ最中です。それでもこのタイミングで出たこの記事を読んだ感想として、今まで一緒に協議の場に来てくださっていた住民の方々、その気持ちは、そもそも最初から住民の声を聞くつもりはなかったのではないか。そう受け取られてもしようがないようなタイミングの悪い記事、情報発信だったよう感じます。  それから、僕が今まで何度となくこの一般質問、この場で伝えようとしていたことですが、沿線住民の方々、住民の方々の不安をまず取り除いてくださいと伝えようとしておりました。それがまだ伝わってないとしたら、僕の伝え方が悪かったのかもしれません。  行政発表ではない、マスコミ、記者の視点で表現されていると言われても、そんなことは受け手には関係ありません。この記事を読んだ住民の気持ちを理解してほしいと思いますが、難しいかもしれません。政治家的には、まことに遺憾であるみたいな言葉を使うのかもしれませんけど、そういう言葉ではなかなか伝えられないような感情がたくさん出ております。困惑、怒り、悲しみ、もしかすると疑いという言葉もあるかもしれない、そんな感情もあるかもしれないです。僕も感じている、住民の方々も感じているこの感情、わかりやすく表現すれば、一緒に積み木を今から積み上げようとしてきました。やっと一段積み上がりました。それを一方的に壊された、そんな感情に近いのかもしれないです。  今回、僕は一般質問を古賀市の情報発信ではなく戦略としたのは、受け手の気持ちを無視した情報発信があったため、あえて戦略とした言葉を使わなければならなくなりました。情報戦略は、効果予測よりも当然与えてしまう影響をはかることが難しくて、それでもそれが大切なことだと認識していただけたらと思います。伝えたいことは100%伝えることは確実にできない。もちろんわかっておりますが、それでも僕は伝えるべきことを伝えなければいけないと思っておりますので、改めてまた言わせていただきます。西鉄跡地の整備につきまして、沿線住民の方々の不安をまずなくすよう心がけてください。お願いします。  済みません、今回の一般質問の趣旨とやや外れた発言が含まれておりますので、今の答弁は結構です。  次に、行政情報の発信、受信に効果が期待できる取り組みについて、SNSの活用も本質は同じですが、対話をすることだと思います。一方的な発信のままだと伝えたいことが伝わったことにはなりません。受け手がどう捉えたか。もし発信者の意図を酌んでもらえていないようなら、再度手法を変えて発信する必要があります。発信された情報によりどんな効果、影響が出たかを検証し対応するということが重要だと思います。  跡地のこととは別件のマスコミ報道の件もそうかもしれませんが、補足説明は言いわけとは違うと僕は思っております。もちろんこれもタイミング次第です。伝えたいことを伝わるようにする取り組みは、受け手の気持ちを穏やかにすることだってできます。  行政情報の発信、受信で効果が期待できる取り組みは対話、つまり発信した後の受信の検証をし、さらにかぶせていく方式が効果的だと思っております。例えば、市長コメントを迅速に発信することが大事なことではないかと思っております。ようこそ市長室へ、市長室ブログ、市長の談話、それぞれの更新がかなり遅いよう感じております。もっと早く対応することはできませんでしょうか。もしくは、もっと早い対応ができる手段、ツールはありませんでしょうか。市長のお考えを聞かせてください。 139 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 140 ◯市長(中村 隆象君) 言われてみると、そういう面も遅かったのかなというのが幾つかあるんじゃないかと思います。そういうことがないように今後は迅速な発信、市長からのメッセージの発信については注意して心がけていきたいと思います。 141 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 142 ◯議員(8番 福崎 智之君) ほかのまちでは、そのまちのトップがさまざまなメディアを使い、トップの声、トップの姿勢、トップの気持ちを表現されております。住んでみたいまち、頑張っているまちなどを検索するとヒットしてくるのは、多くがトップの発信力、キャラクターが立っているまちのような気がしております。シティプロモーションは、僕はトップのセールストークだと、それが一番効くと思っております。例えば、笑ゥせぇるすまん喪黒福造ではなく、古賀のセールスマン中村隆象みたいなそんなブログがあってもいいのかもしれないなと思います。  以上で、市長への質問は終わります。  次に、教育長への再質問です。  学校ICT、何も一人1台iPadと言っているわけではありません。ICT化により、教育長も言われました先生たちの負担軽減も期待されております。都道府県別の主なICT環境の整備状況、目標値3.6人に1台、全国平均6.4人に1台を下回った福岡県7.7人に1台、下から5位です。都道府県別下から5位です。教育用コンピューター、1台当たりの児童・生徒数、1,871市町村別に見ると、古賀市は1,792番目、児童が使えるパソコンの整備、1,871市町村の下から数えて26番目です。かなり少ない状況ではないかと思っております。ちなみに、お隣の福津、新宮は古賀よりも上です。どっちも文科省のデータから拾ってきました。  これからの世界で生きていく力をつける、その一つの手法としてこういった学校の環境整備、ICT環境整備をもっと進めていくことが必要ではないかと感じているのですが、教育長のお考えを聞かせてください。 143 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 144 ◯教育長(長谷川清孝君) ICT教育については、これから今の小中学生、高校生も含めてですけれども、タブレット、あるいはパソコン等をですね、活用しないと生きていけない時代が来るというふうなのはもう如実です。特に、また今から高齢化社会になっていく、高齢者の方も含めてですね、家におってもタブレットを扱えない高齢者はサービスの提供は受けられない、そういう状況にもう本当に間近に迫っております。  そういう面からして、古賀市の一人当たりのパソコンの台数というふうなのは少ないかもしれませんけれども、それを私としては有効活用しているつもりでございます。私はこの時代だからこそデジタルも大事だけれどもアナログも大事にしたいというふうに思うのは私の理念です。余りにもデジタル機器に頼り過ぎて、今の子どもたち、覚える力が劣ってきたとも言われています。あるいは書く能力、あるいは文章を読み取る能力、これが落ちていると。ですから、非常にそこらへんのすみ分けが難しいところで私も悩んでいるところですけれども、最初に述べましたように、これからはプログラミング教育という言葉が出てきたように、ICT教育も必要不可欠なものですので、そこら辺を見きわめながらやはり物理的な環境整備も進めていきたいというふうには思っております。 145 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 146 ◯議員(8番 福崎 智之君) デジタルの世代、アナログの世代、どちらも一緒に今は生きている世代、そういう時代だと思います。アナログのよいところ、僕もオールドタイプですから当然わかっております。  古賀には学習室がある。これは学習室という箱があるという意味でしょうか。それとも、古賀には学習に向かうモチベーションを上げる場所があるという意味でしょうか。学習室に端末が幾つあるのか。ネット環境が整備されているのか。そんなくだらない質問を僕はするつもりはありません。古賀には学習室がある、この意味は、古賀は子どもたちの学習意欲を高めていく場所があるという意味と捉えておきたい。  そのためにできる一つの漫画っぽいアイデアですが、こういうことはどうでしょう。市内の学校全てに端末を整備することは今は不可能だと仮定し、学習室の一つをデジタル特別区、デジタル特区として整備するというのはどうでしょう。タブレットのようなガジェットを設置するだけではなく、例えばチームラボが行っているアートアトラクション、詳しくは最近の便利な端末で検索してください。簡単に言えば、体の動き、それから思考とデジタルの融合です。また福岡の企業では、ミスターシェイプをつくり出したクリエイティブスタジオKOO-KIというのもあります。  情報を自在に操ることが楽しく、デジタル学習に入りやすい環境をまず学習室に整備し、そこでシミュレートしてみて、そして効果があらわれるであろうものをゆくゆくは学校に広げていく検討をしていく。学ぶ意欲を高め、学習室に行きたくなる。ゆくゆくは学校に行きたくなる。その一つの切り口にもなると思うんですが、このデジタル特別区、デジタル特区を学習室、もちろん全ての学習室にとは言いませんが、どこかにつくってみるというちょっと漫画っぽいアイデアですけど、こういうものはいかがでしょうか。 147 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 148 ◯教育長(長谷川清孝君) 今の福崎議員のアイデアはパクらせていただきたいというふうに思いますけども、現在小中学校にはそれぞれパソコンルームを設置しております。それが今言われたのと相反するようにですね、管理上教職員が入って使わないときには施錠しているという状況でございます。今後は、今のアイデアも含めてですね、子どもたちが例えば昼休みに自由に入って扱えるとかいうふうなことも含めてですね、子どもたちがICT機器に触れることでなれていく、そしてその必要性を感じると。それには大前提として情報モラルの学習も必要かというふうに思います。いわゆる扱うことで人を傷つけるような扱いをする、あるいは不必要な情報を入手するということもありますので、今後研究はさせていただきたいというふうに思っています。 149 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 150 ◯議員(8番 福崎 智之君) 大事なことは、やはり情報モラルの教育を今どう取り組んでいくか、そこだと思います。わからないことがあればまず辞書を引け。体で覚えたことは忘れない。そういうふうに言われて育った世代です。もちろんそういったアナログな感覚もこれからも大事にしなきゃいけないと思っております。今の世の中、辞書を引く回数が多い人、端末で検索する人が多い人、どちらが多いのでしょう。この議場の中でもどちらのほうが今多くなっているんでしょう。電車の中でスマホをいじるあの光景を異様と感じるのか、当たり前な風景と思うのか。それも今からの世代、今までの世代、これからの世代で違うのかもしれません。5年後には生徒全員一人1台iPad、そんなことも言われております。ツールに使われることでなくツールを使いこなす、そんな子どもたちを育てていただきたいと思っております。  以上で、私の質問を終わります。 151 ◯議長(結城 弘明君) 以上で福崎智之議員の一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 152 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午前11時10分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後1時30分再開                       〔出席議員19名〕 153 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、吉住長敏議員。                       〔吉住議員 登壇〕 154 ◯議員(12番 吉住 長敏君) それでは、会派連の吉住でございます。今し方よりか雨が降ってまいりましたけれども、議場の外では稲作、畑作など土に営みを求める市民にとっての最大の関心事は深刻な水不足だと思います。この機会に、急傾斜地の山で保水能力に乏しいこの地独特の風土で、田植え時、危機を極力回避、耕作が続けられるよう先人たちが肉体労働で築いた市内86カ所ものため池の存在価値の大きさに改めて目を向けたいものでございます。築造時期が判明する46カ所の多くは江戸中期から明治初期にかけてのものでございます。そのおかげで日照りが長く続いても大きなもめごとを聞くこともなく今日があります。それでは、まとまった雨が期待できそうな夏至前日のよき日、通告に従い、質問いたします。  第1は、臨時的任用職員の時間外勤務手当(残業代)の支給制度化で5点。  1、臨時職員の配置の現状。  2、臨時職員の規程第8条に残業代がない理由。  3、臨時職員に残業がなく支障はないのか。  4、今後臨時職員の残業の必要性は。  5、臨時職員へ残業支給を可能とすべきでは。  第2は、外国人の常住者、市内事業所の労働力の現状と今後の対応で5点。  1、外国人増加で行政が抱えている問題。  2、市内事業所での外国人労働者の雇用現状。  3、工業力に強い自治体としての外国人労働力の必要性は。  4、まち・ひと・しごと創生総合戦略にある外国人の位置づけは。  5、生活者としての環境整備、多文化共生の諸課題は。  第3は、「近郊山間(やまあい)の恵沢を活かした公営樹林霊園の検討」で5点。  1、市内及び周辺自治体墓地霊園の現状は。  2、今後の霊園墓地の地域需要は。  3、墓地経営主体の認識は。  4、山合いを地域住人に活かす方向とは。  5、公による多様な霊園墓地の整備についてでございます。  以上、よろしくお願いいたします。 155 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 156 ◯市長(中村 隆象君) 吉住議員の1件目の御質問、臨時的任用職員の時間外勤務手当(残業代)の支給制度化についてお答えします。  1点目についてお答えします。臨時的任用職員につきましては、常勤月11日以内勤務、月86時間以内勤務などの勤務形態がございますが、6月1日現在、19課に143人を任用しております。  2点目についてお答えします。臨時的任用職員は、補助的、提携的な業務を担っており、時間外勤務命令を発する業務を想定していないことから、古賀市臨時的任用職員の任用及び勤務条件に関する規程に残業代を定めておりません。  3点目から5点目について、あわせてお答えします。臨時的任用職員を任用するに当たっては、補助的、提携的な業務量に応じた職員数を確保することとしておりますので、残業がないことにより業務に支障を来すことはないと考えております。したがいまして、臨時的任用職員の残業の必要性はなく、残業代の支給も考えておりません。
     次に、2件目の御質問、外国人の常住者、市内事業所の労働力の現状と今後の対応についてお答えします。  1点目についてお答えします。グローバル社会の進展により、本市でも外国人登録者数は増加傾向となっております。これは、企業の雇用などの影響が大きいと思われます。行政としての課題は、言語や文化の違いによる外国人が抱える生活習慣上の課題や、それに対応した情報提供などが考えられます。  2点目についてお答えします。市内事業所では、製造業を中心に多数の外国人労働者が本市内に勤務していることは認識しておりますが、外国人労働者の具体的な雇用状況は把握しておりません。  3点目についてお答えします。本市の強みである工業力の発展には外国人労働力も含め、多様な労働力が必要であると認識しております。  4点目についてお答えします。古賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、仕事の創生、人の流れの創生、人の支援の創生、まちづくりの創生の四つを5年間の基本目標に掲げております。その中で、外国人に特化した記述はありませんが、基本目標に沿った施策の中で必要に応じ対応していきたいと考えております。  5点目についてお答えします。外国人の環境整備については、言語、文化の違いなどに対応したサービスが必要と考えます。本市では、グーグル翻訳を活用したホームページの多言語化や生涯学習推進課による日本語教室なども実施しており、県では公益社団法人による外国人相談窓口も設置されております。また、多文化共生については、お互いの文化を理解し尊重していくことが重要であると考えております。  次に、3件目の御質問、「近郊山間(やまあい)の恵沢を活かした公営樹林霊園の検討」についてお答えします。  1点目についてお答えします。市内で許可している墓地は6カ所あり、そのうち公営の墓地はありません。また周辺自治体では、福岡市に公営の墓地が3カ所あります。  2点目についてお答えします。これまで地域需要の調査などを行っておらず把握しておりませんが、墓地に関し市民から特段の要望等は伺っておりません。  3点目についてお答えします。厚生労働省の墓地経営管理の指針によると、墓地については永続性や安定性の観点から、原則地方公共団体が経営主体となるものでありますが、宗教法人、公益法人等についても可能であると認識しております。  4点目についてお答えします。山合いを地域住人に活かす方法といたしましては、現に地域住人が享受されている水源の涵養や土砂の流出防止といった森林の有する多面的機能を損なわない範囲内での活用が望ましいと考えておりますが、現時点では山合いに墓地をつくる予定はございません。  5点目についてお答えします。多様な公営墓地の整備につきましては、市民からの要望もないことから、現時点では考えておりません。 157 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 158 ◯議員(12番 吉住 長敏君) それでは再質問に入りますが、まず臨時職員と通称呼ばせていただきますけれども、制度化の予定はないということでございますが、まずはもう結論から言いますと、県内26市全部調べたわけじゃありませんが、臨時職員に残業代を払っている自治体は決して少なくないということでございます。そういう意味では、古賀市の臨時、いわゆる正規職員の処遇はさることながらも、がわたんにいらっしゃるですね、臨時職員の処遇についてまだ目を向けていないのではないかというような気がする、ものはなかなか言いにくい立場にある臨時職員のですね、処遇について、やっぱり真正面から取り組むべきではないのかなと、そういう印象をまず持ちました。決して私が何といいますか、とっぴなことを申し上げているわけでないことは調べれば、人事給与をちゃんと調べればすぐわかるはずでございます。  どこがやっているとかは申し上げませんが、そこで申し上げたいのは、臨時職員の認識について、人数の関係で今143人というふうに御回答がありましたけれども、臨時職員の規定ではですね、1週5日間38時間45分の臨時職、これはAの臨時職員とします。それ以外の、それ以下に当たるのをB臨時職員とすると仮定しますけれども、このAとBと簡単に言った場合に、143人はどのように分類されますか。 159 ◯議長(結城 弘明君) 人事課長。 160 ◯人事課長(横田 浩一君) 申しわけございません。明細については今持ち合わせておりません。 161 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 162 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 参考資料、これ、1、2、29年度予算全て調べたつもりでございます。やっぱり持ち合わせてないということは、実際にAとBと何人いるかということぐらいはやっぱりこの質問の際にですね、通告しているわけですから、ちゃんと持って臨むべきであると私はあえて申し上げておきたいと思います。  そこで、じゃあですね、AとBの合算人数は別としまして、143名というふうに当初予算上あるわけでございましょうが、これは正規職員が10とした場合には何割程度あると、ざっとした計算になると思いますけど、何割程度になりますか。 163 ◯議長(結城 弘明君) 人事課長。 164 ◯人事課長(横田 浩一君) 人数で申し上げますと、定数の約3分の1ということになります。 165 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 166 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 若干古い調査、自治労が2012年にですね、調べた資料によりますと、4人に一人はその時点で臨時的職員はおるというような結果が出ておりまして、こういった任用状況からもですね、公務サービスの担い手に臨時職員というのは極めて重要な位置にあると。  そこでお尋ねしますが、突然なので資料は読み込まれてないかもしれませんけれども、臨時職員の圧倒的にですね、予算配置があるのは教育費でございます、教育費。つまりこの参考資料の一般会計の教育費、款項目節の教育費のことでございますが、全体の43%、予算上はそのような臨時職員の嘱託を除く賃金の総額になっております。そのような状況から、予算上からあくまでも判断するわけですけれども、臨時職員にはそういったような超過労働が発生する余地は全くないという現実は教育現場にはありますか。 167 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 168 ◯教育部長(清水万里子君) まずもってですね、臨時職員には時間外をさせないというスタンスで業務を担っていただいているところでございます。 169 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 170 ◯議員(12番 吉住 長敏君) では、お聞きします。民生費について聞きます。制度上ないわけですから、当然させないということは道理が通るわけでございます。この参考資料のですね、2の中にですね、保育所の予算、臨時職員の賃金のことが記載されていると思いますけれども、とにかくですね、どこに書いておりましたかね、とにかく臨時職員の2番目に多いですね、公立保育所保育事業費、公立保育所は1カ所でございますね、現在。そこに2,436万円の臨時職賃金があります。つまり、これほど大きく依存しているということは常識的に見て、残業が一切全然ないというのは不自然と思えてならないわけでございますが、例えば、実際は残業しているけれども、制度上あり得ていないので別の日に振りかえるとか、そういうような調整があっているような実態は正直ありませんか。 171 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 172 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) 保育所の臨時につきましては、正職の保育士を補助する立場にございまして、特に勤務形態として、例えば早出だとか遅出ということにも対応して、定められた時間の中で対応しているということで、かなりの人数が臨時職員として勤務しているということでございますので、その合わせました額がここに書かれています予算額になっているということで判断しております。 173 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 174 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 私の質問は、調整とかしている事実はないかということでございますが、それについては今のような微妙な説明でございました。私は、調整は一切ないというように踏まえざるを得ないわけですけれども、実態的にやっぱり早出、居残りだとかですね、もちろん保育所に限らず現場の中でやっぱり降って湧いた業務が発生して、目の前にいらっしゃるにもかかわらず残業はさせてはいけないものだから帰ってくださいと。しかし、やっぱり本人としては帰るわけいかないという、やっぱりそこで一緒に働いている労働者でございますから、やはりそこの業務を従事しようとする場合は、結果的にはサービス超勤になってしまうわけですよ。だから、そのような事態というのは、やっぱり制度上現在現実はあり得ないかもしれませんが、制度上やっぱり考えていくべきではないのかなというように私はこの調査を通じて感じたわけですけど、その制度を改善する余地は全くありませんか。 175 ◯議長(結城 弘明君) 人事課長。 176 ◯人事課長(横田 浩一君) 今市の臨時的職員の人数につきましては、各担当課が業務量に合わせてその人数を積算して予算を要求している状況でございますことから、要求された時間、定時内、また86時間以内、11日以内等で賄えるものと考えております。 177 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 178 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 同一労働、同一賃金といったようないろいろ背景もあって、臨時職員をめぐる制度がどんどん変わるようでございます。この際お聞きしますが、会計年度任用職員が2020年4月目標とされて非正規公務員の中にも導入される予定でございますが、その概要について説明いただきたいと思います。 179 ◯議長(結城 弘明君) 人事課長。 180 ◯人事課長(横田 浩一君) 古賀市におきましては、嘱託職員、また今申し上げた臨時的職員がございますが、この制度が始まりますと、それら二つの職員につきまして、会計年度任期付臨時職員に制度を合わせていく必要があると考えております。 181 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 182 ◯議員(12番 吉住 長敏君) それは現在の制度とどこがどう変わる予定でございますか。 183 ◯議長(結城 弘明君) 人事課長。 184 ◯人事課長(横田 浩一君) 現在が1年単位、または6カ月単位等で継続して同じ業務をすることに対する弊害がございますことから、会計年度で採用することによって、期末手当等の支給が可能となるものでございます。 185 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 186 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 臨時職員にとって地方公務員法が適用されるのではないかと思いますが、その中でやっぱり均等待遇という条項があると思いますね。一般職員はいわゆる所定の時間外労働を超えた場合は100分の125の割り増し賃金、つまり時間外勤務手当があると。深夜に及ぶと150の割り増し賃金があると。これはですね、これから先、例えば災害の問題であるとか、いろんなケースで、そうでなくとも業務は多様化しているわけでございまして、その中で140数人もいらっしゃる臨時職員にですね、それらの時間外労働の余地が全く閉ざされているというのはいかがなものかなというような私は気がしてならないわけでございますが、市長、この制度は今後も変更、是正していく余地はないのでしょうか。 187 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 188 ◯市長(中村 隆象君) 原理原則から言いますと、どのような制度もですね、時の情勢の変化に合わせて改定する必要はあると思います。現在のところ、臨時職員に残業の規定を織り込むことは考えておりません。  それともう一つは、これは私の勝手なというか個人的なあれですけど、やっぱり残業がない仕事を好まれる方もおられます。家庭の事情とかで、お子さんの世話とかでどうしても残業できないと。そういう方にとってはですね、臨時のほうが親しみやすいといいますか、仕事して残業があるかもしれんような仕事にはつけない人もおられますので、一長一短あるんではないかというふうに考えております。 189 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 190 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 何事も一長一短、例外的な事例も多々あるかと思いますけれども、参考資料の2のようにですね、これだけ多岐にわたりましてですね、臨時職員が賃金としては廃止されているが、時間外勤務手当というのは正規職員と短時間職員のみであって臨時職員には一切ゼロであるということはですね、やっぱり市民目線といいますか、労働者の視点に立ったときにですね、やっぱり不合理ではないのかなと映るのが一般の世の常識的な僕判断ではないのかなという気がします。  やっぱり納税者からもですね、理解が得られる方向というのは、やっぱりそういう不安定雇用にある臨時職員の方々にもですね、まるっきりその余地がひらかれていないというかたくななやっぱり、かたくなといいますか、そういう余地がないという制度というのは改めるべきだと私は思います。  そういうけど、私も組合の委員長の経験もありますが、この問題にやっぱり議員になった早く気がついて進言、提起すべきだったなと、今私は反省の念にかられております。ぜひともですね、今さっさとやりましょうというわけにはいかんかもしれませんが、やはり他の自治体との均衡というものも地方公務員の給与決定には原則あるわけですから、他の自治体に臨時職員の時間外勤務手当があるにもかかわらず古賀市がないという合理的理由はないはずでございます。来年度へ向けてぜひとも善処していただくことを望み、次の外国人問題に、常住者の問題、労働力の問題に移りたいと思います。  外国人の何ですか、市民の、古賀市に目につく方、非常に多くなったなという印象は通告でも記載のとおりでございますけれども、2012年、平成24年7月9日以降、これは市長の誕生日だったと思いますが、外国人登録制度がですね、廃止されて住民基本台帳法の適用者となって3カ月を超えて在留する外国人は国民健康保険加入が義務づけられています。こういったような国保加入に3カ月以上在留する外国人というのは加入が条件となっているわけでございますが、そういったような行政窓口の混乱さといいますか、24年ですから四、五年たっているわけでございますが、そういったような悩みといいましょうか、いうのは現場では起こってないんでしょうか。 191 ◯議長(結城 弘明君) 市民部長。 192 ◯市民部長(野村 哲也君) 特段そのような報告は受けておりません。 193 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 194 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 恐らく通訳の方とかいろんな方がついてこられて、スムーズに対応できておられることを予想して安堵したわけでございますけれども、先ほど御説明もありましたように、古賀市内の食品企業の中で、ある社はパート労働者351人の40数%が外国人だと。ネパール、ベトナム、スリランカ、バングラデシュと中国か、五つの外国人の中に占められていると。  だから、先ほど防災の中で出ましたけれども、有事の場合はそういった形で労働者がつくっているものがお世話いただくという場面があると思いますけれども、私の認識のすり合わせでちょっと御質問したいんでございますが、古賀市内の常住外国人というのは、今のところそう多くないけれども、平日昼間滞在人口のですね、例の総合戦略の資料などから見てみますと、相当古賀市外からの働きに来られている外国人が多いように思われるんでございますが、その辺はいかが所見持たれますでしょうか。 195 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 196 ◯商工政策課長(橘  勇治君) 市内に限らず市外から働きに来られている方というのはあろうかと思っていますし、そこのあたりもですね、企業訪問の中で尋ねたりはしておりますが、具体的な数字については把握までは至っておりません。 197 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 198 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 数字を把握されていないということ、率直でいいと思うんですけど、いろいろ企業調査とかですね、いろいろされる機会がこれまでもあっただろうし、これからもあると思うんですけど、やはり現実に外国人労働者に依拠している生産活動が古賀市内に多く見られるということを、何々であろうとかそういうことだけではもう具体的な適切な手立てといいますか、対策はとれないと思うので、今後何らかの企業調査をする際にはですね、外国人労働者の採用状況とかですね、そういうものはきちんとやっぱり掌握することに努めるべきではないのかなと思いますが、いかがでしょうか。 199 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 200 ◯商工政策課長(橘  勇治君) 基本的にはですね、そう多くは回ってませんけど、企業訪問の中で聞いたりしておりますが、企業にとってですね、外国人についての何か困っていることとかいうのが特段ですね、今まで特別ないというような状況でございますので、もちろん相談はあってないんですけど、相談には今後も乗るというような形になろうかと思います。 201 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 202 ◯議員(12番 吉住 長敏君) それほど深刻ではなさそうな雰囲気でございますが、ちょっと総合戦略上のですね、数値目標、仕事の創生で2020年の数値目標というのは、市内事業所従業者数を2万4,000人、基準値の2012年で2万3,023人と掲げてあるわけですけれども、これは若い世代の雇用創生というのが全面だろうと思うんですけれども、これはちょっと念のために聞きたいんですけど、外国人労働者というのは包含されているんでしょうか、この中に。 203 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 204 ◯商工政策課長(橘  勇治君) 外国人も含んだ数字になっておるということです。 205 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 206 ◯議員(12番 吉住 長敏君) であろうと思いますが、やはりこれからの市のそういう分析資料にはですね、外国人のこともきちんとやっぱり触れていくべきではないのかなという印象も私も実際持ちました。九州7県ではですね、1995年から2015年の間にですね、相当生産年齢が減って、この人口は大分県の人口に匹敵するというような報道もあったようでございますので、古賀市が工業力に強い古賀市を売り物にしていこうとする場合に、もちろん国内労働力、若者の労働力だけで担えればそれはいいんでございますが、やはり海外からの労働力の確保というのは避けて通れないと思いますので、その辺は十分念頭に置かれて業務に当たられたいと思います。  そこでですね、労働力確保の観点なんですけれども、これは市長にお尋ねになるかと思いますけれども、この調査で私なりに考えさせられましたのは、企業活動のいわゆる3K、4K、そういうような労働環境や超高齢社会への医療分野、介護分野ですね、古賀市はこの分野の需要が特に多いと思うんですけれども、期待される人材で安い労働力だからという理由でですね、目を向けては足元を見られるのではないかと思います。  やはりそうではなくて、古賀市は日本人、外国人分け隔てするのではなくて、親切に接してくれるので仕事ではいろんなことがあっても外国人が生活しやすいまちであると、古賀市を気に入ってもらえるようなぬくもりのある外国人に対する行政施策を地道に積み上げていくバックアップが行政としては必要かと思うんでございますが、その辺の御見解をお尋ねしたいと思います。 207 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 208 ◯市長(中村 隆象君) まずは労働力不足に対応する手段としてはいろいろありますので、私は特に個人的にはですね、まずは女性、高齢者、それからその次はロボット、最後に外国人となると思いますが、いわゆる単純労働について安易に外国人労働力に頼るということは個人的には反対でございます。業種を限定して適切に管理といいますか、計画的に導入するということについては賛成でございますが、外国人労働力については、いわゆる高度人材、言葉はちょっと余りこなれておりませんけれども、そういうものは積極的に受け入れるべきであろうと思います。  そういうことからですね、私は基本的にはそういうふうに考えております。外国人問題については、新聞紙上でいろいろ読んでみますと、単純に工場で働いてまた帰っていくというような外国人労働者についての行政としての問題点というのは余りないようでございますが、そういう方がいわゆるある程度の数になり、あるいは地域コミュニティに密接にかかわってくるようになりますとですね、言語の問題、それから宗教上の問題、生活習慣の問題、いろんな問題が出てきますので、そういうところはきちっとですね、整理をする、あるいは援助をするということが必要になろうかと思っております。 209 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 210 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 古賀市長としての見解を正式に承りましたが、外国人の労働者、生活者の増加に伴ってもう一つ気になるのは教育問題、結構御家族で常住されている方、私も多くなったなと思うんでございますが、学校現場ではそのような何といいますか、言葉の問題であるとかですね、いろんな新しい問題というのがほうふつとしているのじゃないかと思うんですが、それは労働力として求める求めないにかかわらず、現にやっぱり住みついておられている方が増加傾向にあるわけなので、現にそういう問題というのは教育現場としては、学校現場なんかはいかがなものなんでしょうか。 211 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 212 ◯教育長(長谷川清孝君) 現在、古賀市の11の小中学校には外国籍のお子さんが26名通学をしております。兄弟ですので家族数で言うともっと減ると思いますけど。そのうち日本語指導を必要とする児童・生徒が16名おります。その16名の生徒につきましては、千鳥小学校のほうに県のほうからのいわゆる日本語指導の定数枠で1名の加配教員をいただいておりますので、その先生が11の小中学校に出向いていって個別に指導するということでございます。一時的にふえた場合には、市費を投じて日本語指導をするというふうに市では行っております。 213 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 214 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 私も文教厚生委員会に所属しながら、そういったことがあっているということはきょう初めてお聞きしましたので、やっぱりそういう現実は横たわっているのかなというような気がしました。  古賀市の場合は、現在外国人の割合というのは1%弱でございますけれども、全国的には相当非常に高いところもあるようでございます。今後どういうふうになるかわかりませんけれども、やっぱり後手後手に回らないように、十分な対応策というのが必要であろうかと思います。やっぱり交流する、交わりがあるということは大事なことだと思うので、まつり古賀あたりにもそのような交流の場面というのはそろそろあってもいいのかなというようなことを個人的に思いました。ぜひとも外国人対策についての制度の充実について、今後ともよろしくお願いしたいと思います。  3番目の公営樹林霊園の検討についてでございます。資料は3と4と5まで用意させていただいておりますが、端的にですね、たまたま昭和25年度の旧古賀町時代の資料から墓地一覧表というのがあって、それを全部古賀市の字図に落としてみて、その結果まできょうは資料としては用意できませんでしたけど、私としてはやったわけですけども、気がついたことは、もともとやっぱり土葬でございましてですね、御承知のように旧集落周辺に散在していた墓地があったものを昭和30年から法律の改正で環境の面、衛生面から納骨堂をつくって、そこにやっぱり集中すべきであるということから、だんだんとそういう方向になったと思うんですけれども、やはり旧集落の方々はそういった歴史的流れがあって、そこそこあの世に行ってもおさまる場所というのはあるのかもしれませんけれども、はっきり言えることは、千鳥、舞の里、花見、花鶴、そういったところではですね、もともとの墓地そのものがないわけですよね。  ですから、恐らくこれから先、需要が急速に私は伸びるのではないかなという見立てをしております。それこそ待機児童ではありませんが、待機火葬、それからまた入りたくても2年、3年家の中にお骨を置いておかなきゃならないというおさまりどころもないといったような時代が相当深刻に迫っているのじゃないかと思いますが、そういった認識、大ざっぱな認識でございますが、市長はその辺どのように感想をお持ちでしょうか。 215 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 216 ◯市長(中村 隆象君) 結論から言うと、非常に予測が難しいのではないかと思っております。現状では、墓地については薬王寺にも新しい霊園が開発されておりますし、私の知る納骨堂では逆に退会者がふえて経営がどうかなというようなところもございますので、その需要については、どなたもルーツがございますので、生まれ故郷の本家の墓があるとか納骨堂があるとかということもありますので、今古賀市に住んでおられる方がどうしても古賀市に納骨堂とか墓地がないと困るというようなことでもないわけです。ちょっと先行きですね、現状は私は不足しているとは思いませんが、先行きどうなるかということについては非常に難しいかなと思っております。 217 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 218 ◯議員(12番 吉住 長敏君) そこで、担当部署になると思いますが、やはり需要があるのか。もちろん今市長が言われたようにそれほどないのかという判断は何をよりどころにするかということだと思うんですよね。今何もないと。何もないわけやないかもしれませんけど、やはりそういうものを、現状を外国人の問題じゃありませんけれども、きちんとやっぱり把握すべき段階に来ているのではないかと思います。  そこでお尋ねなんですけれども、墓地、納骨堂のですね、古賀市の需要の状況をつかむ際に、その対象者のベースとなる分母についてはですね、古賀市もちろん全世帯数ではなくて、現実味を帯びた、介護支援課が公表しています本年1月現在全世帯の40%、高齢者のいる世帯ですね、1万17、約今1万世帯ぐらいが当面のベースに、調査の対象のベースになるのかなという思いがあるんですけれど、このような対象者の把握の前提となる件でですね、私が今申し上げた件はいかがでしょうか。 219 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 220 ◯市長(中村 隆象君) 将来的に墓地が不足するかもしれんというところは、ひとつ心にとめておくとしましてですね、恐らくそのような予測というのは専門業者の世界では一つの手法があるのではないかと今思っております。ですから、将来の予測については、それをするとすればその辺のノウハウなども聞いてですね、やったらどうかなというふうに思います。将来的に墓地が不足して市民が困らないようにするということについては、おっしゃるとおりだと思います。 221 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 222 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 墓地経営の担当のほうは環境課だろうと思いますけれども、条例上で墓地経営の許可に関する規則で古賀市長に提出しなきゃならないわけですけれども、直近の事例としては、現在6カ所あるということですけれども、直近は幾つぐらいの申請があっていますか。 223 ◯議長(結城 弘明君) 環境課長。 224 ◯環境課長(智原 英樹君) 一番直近では平成19年に申請があっております。規模につきましては、2,640平米になっております。 225 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 226 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 10年ほど前に、直近では墓地経営の申請があっているということでございます。墓地、霊園に限らずですね、いろんなチラシが家のほうに入るわけでございますよね。1平米100万と、永代供養含めてですね、石含めてそういったところがざらでございます。本当に現在価値観が変わっているし、勤労者家庭も非常に低賃金にあえいでいる人たちが、先々やっぱり自分たちの墓などを求めるときに相当深刻な事態が来るのではないかと思います。  先ほどの冒頭の回答でありましたように、本来は古賀市が地方自治体が宗教法人とか民間とかそういうものじゃなくて、本来的には地方公共団体が経営するのが適切だという国のほうの方向性もきちんとあるわけですね。したがいましてですね、私は振り返ってみまして古賀市の汐入墓地の資料もその中にありますが、記念碑にきちんと書いてありますね。あれをつくるときは、区画整理事業として当時の三輪町長とちょうど選挙がありまして許山町長、両方またがってですね、その墓地経営についてやっぱり古賀町が主体的に動いて結果あれができているんですね。それほどまでに、やっぱり当時は当時なりの自治体がかんできたという時代背景が古賀市は持っております。  なので、やはりそういったことが起きるはずないということがこれから100年間で、100年前の人口に古賀市は、日本全国はなるそうでございまして、今考えられないようなことがやっぱり押し寄せてくると。その一つにやっぱり墓地、霊園等の、持っている方、問題がない方は全然いいと思うんですけど、それでないと、いずれはぶつかるという方々のやっぱり状況調査というのは、そういう調査をやっている自治体も少なくありませんよね。だから、そのために多治見市の事例も余計なことだったかもしれませんが提出させていただいております。だから、そういう実態調査をですね、まずやって、本当に市民は必要としていないのか。本当は大変な需要があるんだと、あるようだというようなやっぱり現状を把握することから始めるべきだと思うんですが、いかがでございますでしょうか。 227 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
    228 ◯市長(中村 隆象君) 把握の仕方はいろいろあると思います。例えば、じゃあ今建設中の霊園の埋まりぐあいとかですね、市内の各納骨堂のあき状況はどうなのかと、この辺の推移を見るだけでもある程度の予測はつきますので、その辺のところはしっかりと市民の需要といいますか、その必要性というものは今後も把握していきたいと思っております。 229 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 230 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 32年度、高齢者保健福祉・介護保険福祉事業計画を立てるようでございます。なおかつこれからの問題もありますので……。 231 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、吉住長敏議員の一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 232 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午後2時16分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後2時30分再開                       〔出席議員19名〕 233 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、阿部友子議員。                       〔阿部議員 登壇〕 234 ◯議員(1番 阿部 友子君) こんにちは。会派連の阿部友子です。今回の質問は、1年前に行いました子宮頸がんワクチンによる副反応についてのその後の状況と、今なお苦しみ続ける被害者の救済についてです。もう一つは、宗像市の沖ノ島遺産群が世界遺産登録に向けて大きく動いたことから、古賀市への影響を考え、早急に体制を整えることが大事ではないかという思いから観光行政を取り上げました。  改めて子宮頸がんワクチンについてですが、ワクチンはがんを引き起こすヒトパピローマウイルス(HPV)感染を防ぐ効果があるとして、平成22年度に国がワクチン接種緊急促進事業として助成を開始。HPVは性交渉による感染リスクが高いため、10代の少女への予防接種が効果的とされてきました。がんを予防する画期的なワクチンとしてスポットライトを浴びて、タレントを起用した啓発キャンペーンが一斉に行われ、異例の速さで公費助成に至りました。定期接種ではないワクチンの費用を公費で負担したのは初めてのことです。  古賀市でも、施政方針に取り上げられ、無料による接種が積極的に行われて、1,480人が接種されました。全国で約338万人の方が接種。厚労省によると、副反応の報告が3,026件、うち重傷者は1,675件ということです。因果関係は証明されていないが、接種後異常があって亡くなった方が5名あるということです。死亡者も出ています。被害の報告が続き、定期接種ではありますが、積極的勧奨は中止となって間もなく5年目になります。有効な治療法も見つからず、被害者はあちこちの病院をめぐっているのが現状です。  そんな中、厚労省研究班のワクチンを接種していない人にも副反応と同じ症状を示す人が一定数いるという報告もあり、がんを防ぐためにワクチン接種は有効であるとする専門家は、接種の早期再開を求めています。とんでもないことだと思っております。  副反応に苦しむ被害者の方々は、今東京、大阪、名古屋、福岡の4カ所の地裁で合わせて119人の方が国と製薬会社2社に賠償を求める訴えを起こしています。失った普通の生活を返してほしい。二度と同じように苦しむ子を出さないためにできることをしたい。法廷に立つ少女たちは、不自由になった体で車椅子やつえをつきながら必死の思いで現状を訴えています。しかしながら、国と製薬会社2社は、ともにワクチン接種と健康被害の因果関係を否定しています。限りない未来があるはずの少女たちを、国がその事業により未来を奪い、苦しめています。  古賀市が出した案内状により、重篤な被害に苦しむ市民がいます。しかしながら、古賀市はすぐに対応をしていただきました。他市町の被害者の方にうらやまれるくらいでした。接種した方の追跡調査も迅速に取り組んでいただき、大変ありがたく思っております。  かといって、被害者の状況はそれで解決したわけではありません。初夏の新緑がまぶしい季節に家に閉じこもり、友達とおしゃべりすることもなく、外出時にはサングラスが外せない、歩行はままならない、食べ盛りであるはずのこの年ごろにほとんど食欲はない。一番輝いているはずの青春の1ページを奪われてしまった無念さは、察しても余りあるものがあります。接種を勧めた市として、被害者への対応について、また追跡調査実施後の対応について伺いたいと思います。  2点目についてです。5月に宗像市の神宿る島、宗像・沖ノ島と関連遺産群について、世界遺産委員会の諮問機関であるイコモスによる評価結果が出ました。宗像の沖ノ島をめざして多くの人々が訪れるであろうことが予測されます。車で見えると考えたとき、古賀のインターチェンジを利用されることでしょう。ということは、古賀市としても交流人口を取り込む大きなチャンスではないでしょうか。古賀市も船原古墳が国史跡に指定され、今までにない大きな観光の目玉ができました。また、先日テレビでも放映されていましたが、食の祭典は3万7,000人の方が見えたということです。  このようなことから、古賀市の観光について本格的に取り組む時期に来ていると考えます。古賀は観光と言えるものなんかないですよ。一昔前はそんな言葉も聞かれましたが、最近は自然の豊かさを求めて来る観光客も多くあります。現在、商工政策課で観光も取り扱ってありますが、観光を取り扱う部署の充実、内外への発信の充実、観光協会のあり方、またその連携の充実など、古賀市の観光行政について、市長のお考えを伺いたいと思います。  以上、よろしくお願いいたします。 235 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 236 ◯市長(中村 隆象君) 阿部議員の1件目の御質問、取り戻せるか、少女たちの未来についてお答えします。子宮頸がん予防ワクチンを接種した方に対するアンケート調査により、副反応ではないかとの相談は3名から寄せられています。現在救済制度の御案内を行うとともに、生活または治療に関する相談に応じている状況です。また、救済制度の手続に関しても、できる限りの支援を行っております。  次に、2件目の御質問、古賀市の観光行政はについてお答えします。宗像市、福津市における世界遺産登録に向けた動きによって周辺エリアの人の流れが変わることを予想しており、本市におきましても、人を呼び込む工夫が重要だと考えております。また、本市では豊かな自然、薬王寺の湯、船原古墳を初めとした歴史遺産などのさまざまな観光資源があり、加えて食品製造業が集積している工業団地の直売日にはバスツアーも組まれるなど、食のまちとしての産業観光もあります。今年度、観光を活性化し、ひいては本市の知名度の向上を図り、観光に関する情報発信の強化はもとより、農林業、商工業製品のさらなるPRを行う上で、本市の特性である交通利便性を活用した観光拠点の整備の可能性について検討することとしております。 237 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 238 ◯議員(1番 阿部 友子君) それでは質問を続けさせていただきます。  先ほど述べましたように、古賀市は被害者を抱えるほかの自治体に比べまして迅速に対応していただきまして、救済への手続などの援助を行ってもらっております。被害者の方もその点は大変ありがたく思ってあります。ありがとうございます。にもかかわらず、こうして取り上げたのは、治療法も確立されず、さまざまな症状に今も苦しむ被害者、そして古賀市にもいらっしゃる被害者の現状を広く知っていただきたいという思いからです。説明が長くなると思いますが御容赦ください。  私が被害者の方々の集会に参加したり、被害者の方と会ってお話しをする中で、ずっと心の中に重く残っている言葉があります。それはある被害者のお母さんがおっしゃった言葉で、どなたでもいいんです、助けてください。悲痛な叫びでした。政党がどうとか、主義がどうとか、そんなことは関係ない。とにかくこの現状を救ってくれる人があればお願いしたい。まさにわらをつかむ思いでいらっしゃったことがひしひしと伝わってきました。苦しむ我が子を抱えて、先の見えない大きな暗闇に必死に立ち向かう母の姿がありました。何で我が子がこんな目に遭わなければならないのか。何の罪もない、こんなに明るく元気な活発な子が何で。問い返しても問い返しても答えは出ません。あのワクチンの接種さえなければ、自分が接種を勧めていなければ。母の胸の内は悶々と晴れることはありません。孤独な闘いほどつらいものはありません。社会が少しでも関心を持つことが、それが被害者の苦しむ方々の支援につながるのではないでしょうか。  先週、福岡地裁で第4回目の口頭弁論がありました。古賀市の被害者Yさんが体調不良を押して法廷に立たれました。全国4カ所で裁判が行われていますが、どこの法廷に立つ被害者も日々襲うさまざまな症状にこれからどこまで悪くなるんだろう、失った当たり前を取り戻すことができるのだろうか。そんな不安に押し潰されそうなとき、同じように苦しむ人の存在を知り、二度と同じ苦しみをする子を出さないために、今自分が声を上げよう。そう決心してマスコミに、法廷にと訴えをされています。Yさんも同じ思いで法廷に立たれました。自分たちのありのままの現状を伝えたい。国や製薬会社は自分たちから目をそらさないでほしい。強く訴えてありました。先週のYさんの口頭弁論から、御本人の承諾を得て御紹介したいと思います。  小さいときから絵を描くことが好きでした。中学校のときは美術部の部長を務め、特選の受賞をしたこともあります。高校は服飾デザイン科のある学校に進学、自分でデザインした服を着て、ファッションショーでモデルのように歩くことが夢でした。高1のとき、市から何度も子宮頸がんワクチンの接種を受けるように通知をもらい、がんにならないならいいかな、みんなも受けてるしと、3回受けました。体調がおかしくなったのは、3回目の接種から9カ月たった高校2年生のときでした。  この後ちょっと長くなりますので、途中を簡単にまとめて御説明しますと、次々に発症する症状、痛み、学校側の無理解な対応、大学病院のうちに来てもらっても何もできません、もう来ないでくださいという仕打ち、有効な治療をしてくださると鹿児島大学の受診をするも、患者が殺到して受け入れは難しいと言われ、紹介状をもらって福岡の病院へ。しかし、その病院でも治療はできないと断られるという苦しい闘病生活がつづられていました。  続きを読みます。原告になって毎回裁判に参加しています。毎回製薬会社の長い演説に、一体何だ、苦しんでいる私たちを前にして何が有効だ、何が安全だと強い怒りを感じています。私のような被害者をたくさん出したという事実から目をそらさないでください。今一番心配なのは将来のことです。私が歩けなくなってから、母は仕事をやめて私を24時間見守り、貯金を取り崩しながらリハビリや治療に付き添ってくれています。母がいないと何もできないので、母がいなくなったらと思うと不安でたまりません。国や製薬会社には、一刻も早く有効な治療法を確立して、ワクチン接種前の体に戻してほしい。それができないなら、せめて経済的な補償をしてほしいと思います。このように訴えてあります。  Yさんは、1日のほとんどを寝て暮らしてあります。1日に飲む薬は手のひらにいっぱいになるほどの量だそうです。症状は少し好転したかと思うと一変して、硬直、不随運動、意識障がいなどに陥り、そばで見ていられないほど悪化してしまうということの繰り返しで、先の見えない症状におびえ続けてあります。  先日も、しばらく調子がいい日が続いて喜んでいたところ、ある日夕飯後にみるみるうちに体調が変化、全身硬直、意識消失、激しい不随運動が襲ってきたとのことです。しばらく様子を見ていたがおさまらず、意識もうろうとする中で、本人の助けてという意思表示、救急車を呼びましたが、全身が硬直しているため──その硬直の仕方がまるで死後硬直のようだったというふうにお話しされていました。下手に動かすとぽきっと骨が折れてしまいそうなので、消防の方にも来てもらって救急搬送となったということでした。  市長におかれまして、この被害者のこのような状況をですね、どこまで把握されて、どのように思われているか、伺いたいと思います。 239 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 240 ◯市長(中村 隆象君) 私も一人お会いしまして、その方が阿部議員のおっしゃっている方かどうかはわかりませんが、その方は車椅子に座っておられました。握手しようとしても、手に全然力が入らないと、表情にも本当にそのときは調子が悪かったのかもしれませんけども、何といいますか、生気が感じられないということで、本当にただただ気の毒だなと、かわいそうだなという気持ちになりました。 241 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 242 ◯議員(1番 阿部 友子君) お会いされたということで、私が言っている方と合うかどうかわかりませんが、ぜひ被害者の方にですね、会っていただきたい、会って症状とかをですね、聞いていただければなというふうに思っております。よろしくお願いいたします。  次に、市が行っていただいた追跡調査なんですが、1,290人の方に送っていただき、30.3%の回収率で392人の方が回答されています。先ほどの答弁では3人の方の御相談があったというようなことでした。その3人の方がどのように御相談をされて、どのように市が対応されたかも含めて伺いたいんですが、アンケートを見てみますと、接種が原因ではないかと思われるいつもと違う体調の変化がありましたかという問いに、117人の方がはいと答えてあるんですね。自由記述の中にも、激しく割れるような頭痛、てんかんの症状、太陽の光がまぶしく感じた方、生理不順があったという症状が出ております。幸いといいましょうか、期間は長く続いたというふうな記述はありませんでしたけれども、不安を募らせてあるかなというふうに思っております。この追跡調査の結果をですね、どのように生かされるか伺いたいと思います。先ほどの3人の方の御相談者に対して市のほうはどのような対応をされているか伺いたいと思います。 243 ◯議長(結城 弘明君) 予防健診課長。 244 ◯予防健診課長(中村 由果君) 3名の方につきましては、やはり体の痛みであるとか、さまざまな発作であるとか、そういった症状に対しての受診をどのようにしたらいいかという御相談が主でございます。そういった受診に関しての対応をさせていただくとともに、副反応ではないかとおっしゃる方については、皆さんそうなんですけれども、国の救済制度についてお知らせをしているところです。また、具体的に救済をしようということになりますと、九州大学のほうの九州大学病院のグローバル診療科を受診していただく必要がありますので、そういった具体的な御案内をさせていただいているところでございます。 245 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 246 ◯議員(1番 阿部 友子君) ありがとうございます。丁寧な対応をしていただいているかなというふうに思っております。  副反応が報告が出だして、ほとんど今接種する方はなくなったとは聞いておりますが、それでも28年度はお二人ですかね、接種されたというふうに聞いております。その後の様子とか、それから接種に当たりましては十分な説明をですね、していただいて、市民の健康に目配りいただきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。  ここで、子宮頸がんワクチンの問題とされる点について少しお話しをしたいと思います。  書画カメラをお願いします。  これは、ワクチンのサーバリックスというメーカーの薬品の説明書なんですけれども、ここにですね、見えるかどうかわかりませんが、劇薬という説明がございます。効能、効果に関する接種上の注意というところに、小さくて見えないかもしれませんが、予防効果は確認されていない。また、予防効果の持続期間は確立していないというような説明があります。  書画カメラ、切りかえていただいて結構です。  いわゆる先ほどのYさんの供述じゃないんですけれども、がんにならなければという思いで接種をされているんですけれども、薬品の説明書には予防効果、確認されていないというような、そういうワクチンを少女たちに接種したということなんです。  また、子宮頸がんワクチンは、ワクチンでは日本初となる遺伝子組み換え技術を使ってつくられたということ。それに加え、アジュバントと呼ばれる強力な免疫増強剤が添加されているという点が大きな問題です。しかも、今まで人類に投与されたことのないアジュバントを含むワクチンであるということです。  接種に多く使用されたサーバリックスは、HPVウイルスの外側の殻のたんぱく質をつくるDNAだけをイラクサギンウワバというガの培養細胞に入れてふやす方法でつくられています。人間の体は賢くて、ウイルスの外側の殻だけが入ってきても、それをウイルスと認識しないため、免疫増強剤であるアジュバントを入れるそうです。ガーダシルは、アルミニウムを主体とした新アジュバントが使われていて、サーバリックスはサルモネラ菌由来の成分と水酸化アルミニウムから成るAS04というアジュバントが使われています。  アジュバントは、体内で激しい免疫反応を引き起こします。限度を超えた免疫反応が起こると、免疫のシステムが崩壊して正常な組織まで攻撃する自己免疫反応が起こるそうです。このことは、欧米の研究者によっても明らかにされていると、東京医科大学医学部総合研究所所長の西岡久寿樹医師は述べてあります。先週の裁判において、原告側は国と製薬会社の責任は免れないと追及しましたが、製薬会社はアルミニウムアジュバントは過去何年も使用している。膨大な研究成果があり安全であると淡々と述べておりました。  西岡久寿樹医師は、大事なことは子宮頸がんワクチンを打つまでは何ともなかった。子宮頸がんワクチンを打ってから全ての問題が始まっているという、そこに全てが集約されていると述べてあります。まさにそのとおりであろうと思います。国や製薬会社はこの悲惨な現実を直視していただきたいと思っております。  今、子宮頸がんワクチンをめぐり医師の方々の中で見解が分かれているということです。ワクチンの予防効果を期待する医師は多く、接種を勧めるべきだと主張する専門家もいます。一方では、何かおかしいと少女たちの訴えに耳を傾け、研究を進めてくださる先生もあります。先ほどから出ております西岡医師や横浜市内の大学で教授を務めていらした横田俊平医師は、ワクチンの成分が原因だと仮定して、新疾患として、新しい疾患として子宮頸がんワクチン関連神経免疫異常症候群──HANSを提唱されています。鹿児島大学の高嶋博教授は、脳のアレルギー反応で間違いないと言ってあります。治療確立へ一筋の光を見るような思いですが、まだまだ道は遠いと感じる現状です。  そこで、改めて救済について伺います。前回にも申し上げましたが、国の事業ではありますが、自治事務として自治体が予防接種の実施主体である以上、副作用被害者救済に対して万全の姿勢で臨む必要があると思っております。目の前の窮状に国の結論を待っていては少女は救えない、市にも責任があるとして自治体が独自に救済を進めているところもありますが、打ち切った自治体もあることも事実です。  国の対応を見きわめようとしている自治体が多い中、足利市はことし5月から救済を始めました。栃木市、下野市、それから徳島県の三好市の市長は、苦しんでいる市民がいる、何とかしなくてはと医療費補助制度導入を決断しました。沖縄県の宮古市は本島への渡航費も援助しています。神奈川県の二宮町、県レベルでは山梨県が救済を始めたということです。九州では、宮崎市が一昨年の12月から医療費及び医療手当を支給しております。名古屋市ではことし3月、全国市長会予防接種事故賠償補償保険制度を利用して女性一人を救済しております。  Yさんは行政の支援をいただき、PMDAに救済を申請されましたが、1回目の申請は不支給となりました。現在不服申し立てをされていますが、結果はまだ時間がかかるようです。  国は、予防接種後、健康被害があれば救済制度があります、書類を出してくださいと簡単に言いますが、一口に救済手続と言ってもとんでもなく煩雑なものです。これはYさんにお借りした書類です。これだけの厚さのものがですね、この中に、治療の経過、それから病院の検査の結果、それから医師の意見書、診断書、そういうもろもろなものをですね、これだけの厚さの書類をそろえないといけないわけです。その作成費用、それから書類集めに費やす時間、経費など、とんでもない作業です。このような書類を目の前にしただけで諦める方もあると聞いております。でも、出さないことには被害に遭ったことさえもないものになってしまいます。  そうやって苦労して作成して提出して不支給の判定で返ってきたのがこの書類なんです。今現在、製薬会社からカルテの開示を求められて、Yさんは今そのカルテを16カ所、今までかかった病院16カ所を回ってカルテを集めてあります。集めたカルテが台車で運ばないといけないぐらいの量になったそうです。出してくれる病院はいいんですが、出さない病院もあるし、鹿児島の病院は取りに来てくださいというような連絡があったそうです。救済を手続をするだけで物すごい労力です。  前回の質問で、ぜひ独自の救済をとお願いしましたが、因果関係が証明されるのは相当時間もかかると思われることから、ある程度のところで判断する必要があると答えてくださいました。国の救済が不透明な現状の中、接種費用を助成し推奨した責任が市にもあると思います。自治体独自でぜひ救済を御検討願いたいと思いますが、いかがでしょうか。 247 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 248 ◯市長(中村 隆象君) 大変つらいところでございます。まだ、市としても最終的な判断にはいっていないところが現状でございますが、今後とも鋭意、この件につきましては、国の動向、あるいは他市の状況、あるいはその他のいろんな状況を踏まえて検討してまいりたいと考えております。 249 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 250 ◯議員(1番 阿部 友子君) ぜひですね、被害者の状況を見守りながら、そこらあたり、市長を責めるつもりは全然ございませんが、被害者の立場に立っていただきまして、その悲惨な状況を御理解いただき、他市町の状況も調べていただきまして、ぜひ救済に動いていただくとありがたく思います。  被害者の方にとって、周囲の理解があることが、わかってもらえる方があるということで頑張れる力になるとおっしゃっていました。ワクチンによる被害のことを積極的に情報提供していただきたいと思っております。多くの方がその情報を見て、ひょっとしてはというような方も出てくるかと思います。そのあたりはぜひ担当課のほうによろしくお願いしたいと思います。今後とも、市の理解ある対応をお願いしたいと思っております。  それでは、時間がなくなりましたが、次の質問に移りたいと思います。  気持ちを切りかえまして、観光についてのお話ですが、先ほどの御答弁の中では、十分いわゆる宗像市の世界遺産に向けての動きに対応して、古賀市も準備をしていかなければいけないというふうなことは重々おわかりになっていらっしゃるというふうに思いました。それで、今先ほど少し述べられました古賀市の観光拠点設置可能性調査ということに着手されたというふうに思います。プロポーザルの応募が先週あたりで締め切りだったかなというふうに思っておりますが、これにつきまして、可能性調査、拠点設置可能性調査というふうになっておりますが、ということはですね、新たにどこかに観光のための拠点をつくるというふうに解釈していいでしょうか、伺います。 251 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。 252 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 観光情報等をですね、十分発信していくような施設も含めまして、新たにつくる、つくらない含めて検討していくというところでございます。 253 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 254 ◯議員(1番 阿部 友子君) わかりました。新たにつくるかどうかまでも含めてということは、既存の建物でもそこを利用するというような判断もあり得るというふうなことかなというふうには思っております。  しかしですね、今着手されたということで、まだまだ調査には時間もかかるのではないだろうかというふうに思うのですが、交通の便がいい古賀市としましては、今後押し寄せるであろう交流人口の取り組みについてですね、現段階ではどのような方策を考えてあるか伺いたいと思います。 255 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 256 ◯商工政策課長(橘  勇治君) 現段階ではということでございます。古賀市の観光資源といいますと、やはり自然と温泉と歴史というものがありますし、そのあたりと合わせまして古賀市の強みである食のまちということで、このあたりを十分PRしていくというような形になっていこうかと思っております。 257 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 258 ◯議員(1番 阿部 友子君) PR、情報発信というのはとても大事だろうというふうに思いますので、古賀市のPRをぜひですね、力を入れていただきたいというふうに思います。  市長に伺いたいと思いますが、宗像市の世界遺産登録によって古賀市への影響というのはどんなふうに考えてあるか伺います。 259 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 260 ◯市長(中村 隆象君) かなり予測が難しいと実は思っています。すごい名所になってインバウンドも含めてどんどん人が押し寄せるのかどうか、そこのところはちょっとまだよくわからないところがあると思っています。ちょっとこういうことはぜひ皆さんに、あるいは市民全体で議論をし、考えてもらいたいんですけれども、観光というのは私は二つ意味があると思っていまして、一つ目はやはり古賀市をPRしたい、古賀市のいいところを知ってもらいたいというところがあります。それは現状例えば薬王寺の温泉、船原古墳、あるいは食の祭典、コスモス広場で買い物、あるいはなの花まつりもありますし、将来的に古賀駅前を開発したときにすばらしいまちができたよ、駅前ができたよ見に行こうとかいうようなもの、もう我々の生活に密着したものをですね、見てもらう、そういう意味があると思います。これまではですね、どなたも反対はされないと思います。  しかしながら、その次の段階で収入、インカムを求めて稼ごうということになるとですね、それはどれぐらいの人がその沖ノ島関連で集まってくるのか、あるいはそれプラスアルファどれぐらいを見込むのか、そういうものに対応する施設というのは基本的には古賀市にはありません。ですから、そこまでやるとなると、これはもうちょっと考え方もう一つ、一段階変えてですね、取り組まなきゃいけない、そこまで古賀市はめざすべきなのかどうか。そういうところをやっぱりみんなで議論しながらですね、この観光というものを進めてまいりたいと考えております。 261 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 262 ◯議員(1番 阿部 友子君) 全くそのとおりだろうというふうに私も思います。先ほど拠点を新たにつくるんですかと伺ったのはその辺なんですね。それこそ新たにそういう受け入れの施設をつくるなり何なりすると、かなりの予算が要るよねというふうなこともちょっと思いながらお尋ねしたところだったんですが、今私が今回取り上げましたのは、そこまでも含めて市が考えているのかどうかという部分も確認したかった部分でございますが、今市長の御答弁によりますと、今から市民全体で考えていこうじゃないかと、そういうスタンスかなというふうに思いました。私はそれが正しい選択じゃないかなというふうに思っております。市長の決断だけではなく、古賀市がどんなふうにこの状況をどうやって交流人口を取り込むなり、古賀市のPRをしていくか、そのことがやっぱり市民の古賀市を愛する気持ちを盛り上げる部分になるだろうというふうに思うところでございます。  それでは、ちょっと肝心なお話が聞けましたけれども、ちょっと時間がありますので、部分的なことで伺いたいと思いますが、今古賀市には観光協会、それから古賀駅には観光案内所というものがございますが、これにつきまして、今現状をどのように考えてあるか伺いたいと思います。 263 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。 264 ◯商工政策課長(橘  勇治君) 観光協会につきましては、そもそも独立した機関でありますが、やはり内部の事情とすれば人員が少ないとかですね、予算が多く見込めないとか、そういう課題はあろうかとは思っていますし、その点につきましては、観光協会については補助を市のほうでは出しておりますし、案内所ですね、には委託、特産品の物販委託ということで発注をしているところでございます。 265 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 266 ◯議員(1番 阿部 友子君) ありがとうございます。市民の方からの声なんですけどね、古賀は駅、いわゆる玄関口にある観光協会、ちょっと余りにも、余りにもと言いましょうか、ごちゃごちゃし過ぎてるよねというような話で、あそこ機能しているんですかみたいなことをちょっと聞かれたことがございます。本当に知らない方が初めて訪れるところではないだろうかと思いますので、今後も担当課のほうも御協力いただいて、古賀市の顔となるような状況をぜひつくっていただければというふうに思っております。  それから、先ほどから申し上げています情報発信、観光にはPRが大切だろうと思います。この点につきましても、ぜひ今後ともいろんな知恵を集めて発信していただきたい……。 267 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、阿部友子議員の一般質問を終結いたします。            ……………………………………………………………………………… 268 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                       午後3時08分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後3時20分再開                       〔出席議員19名〕
    269 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、平木尚子議員。                       〔平木議員 登壇〕 270 ◯議員(4番 平木 尚子君) こんにちは、公明党の平木尚子です。本日最後になりました。  ことしは、梅雨に入ったとはいえ、空梅雨の状態が続いており水不足が心配されますが、やっと本日雨が降りました。後半まとまった雨が降るのではとの予報も出されております。ゲリラ豪雨などが災害に結びつかないよう、事前に最大の注意を払ってまいりたいと思います。  それでは、通告に従いまして、今回も2点について一般質問させていただきます。  まず、1点目の質問です。私たちの出す可燃ごみは古賀清掃工場の焼却施設で燃やされますが、可燃ごみだけになっているはずのごみ袋の中に金属が混入していたことが原因で焼却施設が緊急停止したことが2月の広報こがで大きく取り上げられていました。焼却施設が停止すると、可燃ごみの処理が滞るだけでなく、ふぐあいを起こした原因の金属を取り除き、部品を交換したり点検したりで、時間と多額の費用がかかります。今回は一週間停止したようです。  古賀清掃工場は、隣の新宮町、福津市のごみも一緒に処理をしており、古賀市のごみだけではないのですが、ごみの処理は私たちの生活にとっても欠かせない問題であり、古賀清掃工場もその使用期間の10年延長が決定したことから、施設をより大切に使っていく意味においても、まずは清掃工場のある地元の古賀市からよりよい循環型社会をめざすため、可燃ごみの処理及びリサイクルについて、また食品ロスへの取り組みについて、以下市長に質問させていただきます。  1、古賀市のごみ処理の現状と課題は。  2、可燃ごみ及び分別収集のごみの出し方について問題点はないか。問題があれば、その対策をどのように考えますか。  3、今年度の施政方針にも掲げられた食品ロスへの取り組みの進捗状況と今後の予定について、お聞かせください。  次に、2番目の質問です。2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が近づき、会場などがだんだん具体的になってきています。身体に障がいをお持ちの方が活躍されたり、日常生活をされている中で障がいをお持ちの方には私たちがわからない困りごとがたくさんあります。昨年4月より、全ての国民が障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現をめざすため障害者差別解消法も施行されました。皆が互いを思いやり助け合っていく社会は、障がいをお持ちの方に限らず、市全体が住みやすく、温かいまちであると考えます。物と心のバリアフリーをさらに広げていくために、以下市長、教育長に質問いたします。  1、学校の福祉学習について、その効果や市としての開催の検討はどのようにお考えでしょうか。  2、公共施設などで、障がい者の方の困ったの声にどう対応していかれますか。  3、古賀市でヘルプカードの利用、認知の現状と普及について、どのようにお考えでしょうか。  以上、2点について答弁を求めます。 271 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 272 ◯市長(中村 隆象君) 平木議員の2件目の1点目の御質問については教育長から、それ以外は私からお答えします。  1件目の御質問、よりよい循環型社会をめざすにはについてお答えします。  1点目及び2点目について、あわせてお答えします。本市から排出されるごみの量はほぼ横ばい傾向にありますが、古紙等の集団回収量が年々減少しています。ごみの出し方の問題点としては、可燃ごみではごみ袋の中にリサイクルできる紙類や金属などが少なからず混入していること。また、分別収集では分別区分の問い合わせが多くあることなどが上げられます。今後とも、3Rの徹底を呼びかけるとともに、わかりやすい分別方法の啓発に努めてまいります。  3点目についてお答えします。市民の一人一人が食品ロス問題に関心を持つことは、ごみの減量になるとともに、残さず食べる、無駄にしないなどの食の大切さを考える上でも重要であると捉えており、広報こがやホームページなどを活用し、食品ロス削減に向けた啓発を行っております。現在、市役所の市民ホールにおいてパネル展示を行っておりますが、今後の取り組みとしましては、まつり古賀などの多くの市民が集まる場においても継続的に啓発を行いたいと考えております。また、市民向けのみならず市内の飲食店に向けた食品ロス対策として、食べ残しやつくり過ぎなどを減らす啓発を県と連携して取り組んでまいります。  次に、2件目の御質問、さらなるバリアフリー社会をめざすにはについてお答えします。  2点目についてお答えします。障がいのあるなしにかかわらず、お困りの方には職員からの声かけを行うよう、日ごろから指導を行っております。また、昨年施行された障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律に関して、職員が適切に対応できるよう、本年3月末に古賀市における障害を理由とする差別の解消の推進に関する職員対応規程を定め、研修等を実施しております。今後も、障がい者の方の困ったの声に柔軟な対応ができるよう、職員の理解力、対応力の向上に努めてまいります。  3点目についてお答えします。ヘルプカードは、障がい者に限らず高齢者や妊娠中の方など、手助けが必要であっても気づかれにくい方や、伝えることが難しい方が支援を受けやすくするため、福岡県においても作成されております。本市においては、平成28年3月から関係課に設置し、御希望の方に配付したり、広報こがにおいて市民への周知を図り、ヘルプカードをお持ちの方への支援をお願いしております。しかしながら、まだ市民への認知度が高い状態であるとは言えないことから、今後もホームページやまちづくり出前講座など、機会を捉えて市民や関係者への周知や普及に努めてまいります。 273 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。                    〔教育長 長谷川清孝君登壇〕 274 ◯教育長(長谷川清孝君) 平木議員の2件目の御質問、さらなるバリアフリー社会をめざすにはの1点目についてお答えします。  学校の福祉学習については、各校の教育指導計画に基づき、総合的な学習の時間や道徳、特別活動等において計画的に取り組んでおります。特に、アイマスクや点字、車椅子等の疑似体験は、障がいに対する子どもの理解を深め、特別支援学校や社会福祉施設等との交流は、かかわり方について学ぶ上で効果的です。また、本市では独自の人権教育副読本いのちのノートを作成、活用しており、福祉学習の内容も盛り込んでいます。認知症ジュニアサポーターになろうという参画型の学習では、障害者福祉だけでなく高齢者福祉という視点で共生社会について学びを深める機会になっています。今後も、さらに福祉学習が充実するよう、教育委員会として支援してまいります。 275 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 276 ◯議員(4番 平木 尚子君) それでは、順次再質問をさせていただきます。  初めに、古賀市のごみ処理の現状と課題についてです。第2次古賀市ごみ処理基本計画というのがあり、平成26年度を初年度とし、平成35年度を目標年度とする10年間の一般廃棄物の排出抑制、分別排出、収集運搬、中間処理、最終処分に至る全行程で循環型社会の形成を推進していくため、目標が掲げられています。それによりますと、古賀市のごみの総排出量は、先ほど市長の答弁にもありましたように、ほぼ横ばいの傾向にあるようです。また、分別も現在は内容が微妙に変わり12品目となっています。  市長にお尋ねしますが、この分別について、市長はスムーズに進んでいると思われますか。また、市長は御自身で家庭のごみの分別や地域の分別収集に携われたことはありますでしょうか。 277 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 278 ◯市長(中村 隆象君) スムーズ、完璧にいっているとは思いませんけども、そこそこ順調にといいますか、市民の生活の中には定着しているものと思っております。また、私も大体ごみ出しは私の仕事になっておりますのでやっておりますし、私のマンションでは当番制になっておりまして、その当番のときには大体出れるときには出るようにしております。 279 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 280 ◯議員(4番 平木 尚子君) 分別作業に対してどのような感想をお持ちでしょうか。 281 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 282 ◯市長(中村 隆象君) 私の家は狭いので、特にペットボトルとか空き缶、空き瓶などの置き場所に困ります。だから、1カ月に1回を逃すとですね、非常に困るということで、待ち遠しいといいますか、のような状況でございます。 283 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 284 ◯議員(4番 平木 尚子君) 私自身も主婦ですので家庭のごみを分別するのですが、何年たっても可燃ごみと分別でリサイクルに出す資源ごみの仕分けに苦労しています。可燃ごみに出すときは、少しでも小さい袋に入るように調整したりしますが、大掃除をしたときなどは、今度は出し忘れがないように、片っ端から袋に詰め込んでいきます。そのときも、分ければ資源との意識は多少働き、これは燃えるごみで出せるか、それともリサイクルに出すものかと悩みながら、すんなりごみの袋に入れられないこともしょっちゅうです。  古賀市の皆さんは、きちんと分けて出されていて、私のように悩まれることはないのかなと思いますが、今度はリサイクルに回すときに分別の種類で迷うこともしばしばで、いまだに市から出されている分別収集の出し方の資料を見ながらでないと分けられないこともあります。たかがごみ出しと思われるかもしれませんが、このごみ出しにはかなり労力が必要です。市長は、このような感想に多少は共感していただけますでしょうか。それともまた別の御意見をお持ちでしょうか。先ほど、市長も家庭でごみを出されているということをおっしゃっていましたので、私と同じようなお気持ちでいらっしゃるのかなと思います。  また、ごみは減らしたいとの意識はあっても、物を購入するたびに包装や古いものを廃棄したりで、なかなか減量が難しいと感じます。その中で、悩みの一つがプラマークがついたプラスチック製包装容器が多いことです。これを資源ごみにすると、先ほど市長もおっしゃってましたように、1カ月に1回しかリサイクルに出せず、かなりの量をストックすることになってしまうことです。マイバックを心がけてはいますが、出先のついでに買い物に行くと、マイバックを忘れ、レジ袋を購入したり、いただいたりすることも多く、すぐにたまってしまいます。ましてや、ペットボトルは本当になおさらのことです。  第2次古賀市ごみ処理基本計画の資料によりますと、平成24年度で一人当たりに換算してごみ処理経費及び維持管理費が1万3,420円の負担で、これは増加傾向だそうです。現在は、清掃工場の元利償還金が減少したため、少しは減っているのかとは思いますが、ごみ処理にこれだけの費用が使われているのかと改めて驚いています。  このようなことを考えると、やはり少しでもごみの量を減らしたいと思います。ごみ処理基本計画の中には、ごみ処理に関する体制整備の推進という施策があり、ごみやリサイクルに関する情報の公開を行いながら、より一層のごみ処理事業の効率化に努め、ごみ処理事業における市民サービスの向上を図りますとあります。  古賀市は、大きい袋の大45リットル、小30リットル、ミニ20リットルの区分になり、10枚一組でごみ袋が販売され、ごみ処理の費用の一部に充てられています。大は1枚当たり61.7円なので、多少高い気もしますが、ごみの処理費用に充てるので仕方ないのかなとは思いますが、たまたま情報を入手しました名古屋市の例を紹介させていただきます。  名古屋市の家庭用可燃ごみ袋ですが、古賀市と同じように45リットル、それから20リットルとそして10リットルというのがあります。何とこの名古屋市では、買い物に行くと10リットルのごみ袋がレジ袋として1枚1円で販売されているそうです。このようなものです。そのままレジ袋として活用されているみたいです。思いも寄らない取り組みにびっくりしました。  古賀市でも、例えば企業と連携、協力していただき、企業の名前も入れるなどし、現在店舗がレジ袋として販売しているものを古賀市の指定ごみ袋として作成、販売してもらい、その収益をごみ処理の費用として充てるなど、現在のごみ袋の単価に見合う価格設定で販売。単にプラスチックごみとして捨てられるレジ袋を指定ごみ袋として活用できると、少しはプラスチックごみの減量にもつながるとは思います。夏は少しの生ごみでも匂いがするため、ごみが少なくても毎回出さないといけないときに、この小さい袋は便利だと思います。また、ごみ処理手数料の経済的手法の活用を検討とありますので、企業とのコラボレーションも考えてみる。市長、このような考えはいかがでしょうか。 285 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 286 ◯市長(中村 隆象君) 一つのアイデアということで伺いたいと思いますが、議員さんも既におわかりのように、古賀市のごみ袋収入は、実は経費差し引いても年間1億2,000万以上の、だからそれだけのものをですね、スーパーの袋に置きかえて収入があるかといいますと、それはなかなか難しゅうございますので、いろいろいい方法があれば今後も検討していきたいと思います。 287 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 288 ◯議員(4番 平木 尚子君) 私もこれが全て全部変えていただこうとかそういうことではなく、今市長がおっしゃったように、名古屋市と全く同じにとは言いませんが、少し工夫を凝らしてごみを減らしていく取り組みのヒントとしていただければと思っております。  次に、同じくごみ処理基本計画の中に、収集方法の効率化を目的に、費用対効果を検証しながら、収集運搬体制を見直しますとあります。また、高齢者や障がい者などに配慮した収集運搬体制の検討の項目では、今後の高齢化の進展に伴い、高齢者や障がい者などの居宅からの可燃ごみの持ち出しや資源ごみの分別収集会場への持ち込みなどの収集運搬体制について検討しますとあります。  済みません、ここで書画カメラに切りかえていただけますでしょうか。  見にくいかもしれませんけど、ここに東京都の八王子市の収集カレンダーがあります。八王子市では、曜日によって可燃ごみ同様資源ごみも1カ月に1回とは限らず、指定の袋やかごに入れて自宅前に出すと収集していただけるようになっています。  書画カメラを戻してください。  ただ、これには相当の費用がかかるため、古賀市ですぐに実行とはいかないかとは思いますが、1カ月に1回の資源ごみの日、先ほど市長もおっしゃいましたし、本当にたまって、家にしっかりたまっていくんですけども、またそういう家に置いておく期間を減らすため、また少し遠くの収集場所にかさばるごみや重い瓶などを持っていかなければならない高齢者、障がい者の方々や、現在は日曜日も働き、収集場所に持っていくのが難しい主婦の方々のことを考えると、将来はこのようなサービスに近いことも考えないといけないのではないかと思いますが、市長はいかがお考えでしょうか。 289 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 290 ◯市長(中村 隆象君) おっしゃるように、将来はですね、そういうことも必要かなと思います。しかし、もろに経費がかかってきますので、その辺の市民の御理解も得なければならないので、その辺のこともあわせて検討していきたいと思います。 291 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 292 ◯議員(4番 平木 尚子君) 次に、分別収集についてお尋ねいたします。初めにも申しましたように、現在古賀市では分別収集の区分は12種類となっていますが、これは分別収集が始まったころから見ると、その種類や内容が少しずつ変わってきています。途中では、こんなに分けないといけないのかとその面倒さに少々閉口した時期もありましたが、現在はその分別作業の機械の発達や破砕機、作業員さんの努力もあり、発泡トレイとプラスチック包装容器が一緒になっていたり、瓶も色別になっていたのが瓶と一くくりになっていたり、傘も布を外して出さないといけなかったのがそのまま出せるようになったりと、簡単になったものもあり助かっています。  ところが、余り意識しないうちに少しずつ出し方が変わっていき、それに気づかず、当初のイメージのまま分別される方もいらっしゃいます。それで、分別集会の会場で担当の方が変わるたびに出し方の区分が違うということもあり、出しに来られた方が迷うというようなことも起きています。現在、分別の区分の周知はどのようにされていますでしょうか。 293 ◯議長(結城 弘明君) 環境課長。 294 ◯環境課長(智原 英樹君) 全戸配布のごみの出し方のパンフレットによって分別がわかりやすく、分別の品目を作成したものをお配りしております。 295 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 296 ◯議員(4番 平木 尚子君) それとあわせて分別の会場には大きなプレートというか、それと同じようなものが出してありますので、それを見ながら出されることもあります。また、分別の表示プレートに関して、全地域で変更になる前のプレートをそのまま使っている地域がないだろうかと心配しますが、その辺はいかがでしょうか。先ほど、市長も問い合わせがあっているとおっしゃってありましたけども、その区分に関して問い合わせが多いように思いますが、やはり以前から使っていたものがそのまま残っていたりしてどうなっているんだろうかと心配されているところもあるのではないかと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか。 297 ◯議長(結城 弘明君) 環境課長。 298 ◯環境課長(智原 英樹君) 古いプレートにつきましては、区長様を通して環境課の窓口で申し入れていただくと、新しいものに交換させていただいております。 299 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 300 ◯議員(4番 平木 尚子君) 話が少し戻りますが、1カ月に1回の分別で、家にはその資源ごみがたまり、困ることもありますし、高齢者、障がい者の方がいろんな種類を分けて、たくさん持っていかれるのは大変なので、出しやすいところに集積場所をふやしていただいたり、日数をふやしていただくことについては、どのように考えられますでしょうか。 301 ◯議長(結城 弘明君) 市民部長。 302 ◯市民部長(野村 哲也君) 地域で月1回ですね、実施していただいておりますけども、これは地域の皆さんに御協力をいただいてですね、専用容器の設置ですとか、集積等を当番制などによって行っていただいてございます。したがいまして、その回数をふやすとかですね、場所をふやしますと、また地域の皆さんの負担もふえるということもございますので、ただいまのところは回数をふやすということは考えておりませんけども、今後そういったことも検討することが必要になるのではないかというふうに考えてございます。 303 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 304 ◯議員(4番 平木 尚子君) 現在もエコロの森や数カ所の集積場所は設けていただいていますが、どこも車で行くところばかりです。また、現在小学校などにも部分的に箱を置いていただいたりされていますが、小中学校では図書館開放もされているものの門が閉まっており、静かな学校に資源ごみを出しに行くのは少々勇気が要ります。先日、花見小学校で利用状況をお尋ねしたところ、保護者であろう方がペットボトルを出しに来られることがありますとのことでした。でも、一般の方が利用するには少し敷居が高いようです。また、リサイクルボックスも古くなっていたり、回収もペットボトル、発泡トレイに限られていましたが、これらリサイクルボックスの利用について、どのように考えられていますでしょうか。 305 ◯議長(結城 弘明君) 環境課長。 306 ◯環境課長(智原 英樹君) 学校などに設置しております資源回収ボックスにつきましては、今後とも継続して周知啓発を行っていきたいと思っております。 307 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 308 ◯議員(4番 平木 尚子君) 管理は学校がされていらっしゃるので、大変かとは思いますが、少しでも利用がしやすい工夫をお願いしたいと思っております。  さて、ことしは広報こがで特集ページを組んでいただいて活用したり、収集カレンダーをわかりやすくつくってくださったり、いろんな取り組みをされていてありがたいことです。しかしながら、残念なことですが、それさえもなかなか興味や関心がなければ皆様のところに情報として届かないのもまた事実であります。  現に、先日の分別収集の日も、我が地域では発泡トレイとプラスチック包装容器が別々の回収になっていましたので、おせっかいかとは思いましたが、この二つは一緒でいいんですよとお声かえすると、びっくりされて、広報なんかでお知らせがあるんだろうけど、全然見てなかったと言われていました。改めてその周知の難しさを考えさせられました。  また、広報2月号にあった可燃物に金属が混入していた事故の件で先日清掃工場に勉強に行ってきました。一番気になったのは、現在分別に金属混合物というのがありますが、カレンダーなどの表示には缶やはさみなど、一目で金属とわかるものしか表示がありません。可燃物に針金ハンガーやライター、はさみなど、金属とわかるものを混ぜて出すというのはもってのほかですが、実際はファスナーがたくさんついたかばんや金属がついたボールペンなど、少しでも金属が混ざっているものは可燃物ではなく金属混合物で出してほしいとのお話でした。私もエコロの森の収集の日にファスナーがたくさんついた大きな古い旅行かばんを金属混合物で出しましたところ、びっくりされていましたが受け入れていただきました。  実は、私はごみ処理に関する仕事をしている人が身近にいて、よくその仕組みや大変さを聞いていたのですが、恥ずかしいことにこれまで機会がなく、清掃工場を直接見学したことがありませんでした。今回、実際目にして職員さんの丁寧な説明に、現在のごみ処理の機能にいろいろ感心いたしました。そのおかげで金属が混入すると故障につながる理由、また分別の仕組みもよくわかりました。これがわかると、どう分けるのか、少しでも機械や作業員さんの負担を減らさなければとの意識も出てきました。  市民の皆様も、その仕組みがわかれば、またごみ処理に関する意識も変わっていくのではないかと思いますが、市長はどうお考えでしょうか。 309 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 310 ◯市長(中村 隆象君) それこそ10年以上も前にですね、広報ですごい大蛇がとぐろを巻いたような針金の束を大写しで写しまして、これでいいのかみたいなキャンペーンをやったこともありました。最近もやりました。ゼロにはなっておりませんが、おかげさまでそういうものが年々少なくなっているということは、大変市民の方もだんだん協力といいますか、事情がわかっていただいたのかなと思っておりますので、今後ともですね、これは一遍、しばらくやめるとまた新しい人も出てくると思いますので、ある程度の間隔を置きながらですね、やっぱり啓発というのは大事だなと思っております。議員も御指摘のとおり、ほんのちょっとのことで、何十分もとまるということは本当に莫大なロスになりますので、このことは大変大事ではないかというふうに思っています。 311 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 312 ◯議員(4番 平木 尚子君) また、環境教育、普及啓発の充実は、今市長もおっしゃったように大事な取り組みだと思います。海外では、ドイツでは小学校、あるいはもっと小さいうちから意識を持たせるための教育をしているそうです。日本でも、また古賀市でもそういった教育は大事かと思いますし、取り組んでいただきたいことではありますが、現在すぐにでは、例えば分別会場にもう少し目で見てわかるような表示をしたり、機会をつくって、例えば市長もおっしゃったようにちょくちょくというか、間をあけずに、例えば回覧板などでも定期的に根気よく同じことを繰り返し啓発していくことも大事かなと思いますが、周知や啓発について、現在どのような取り組みがなされていますでしょうか。 313 ◯議長(結城 弘明君) 環境課長。 314 ◯環境課長(智原 英樹君) まず、広報につきましては、環かって納得というコーナーを連載させていただきながら、ごみをテーマにしたり、いろんな環境問題、環境教育につながる内容についても啓発させていただいています。また、ホームページや全戸配布の分別収集の日程案内の中にも啓発のスペースをつくりながらですね、わかりやすい分別収集につながるように努めているところです。また、出前講座なども活用、行いながら、地域のほうでもそういった勉強会をさせていただいております。 315 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 316 ◯議員(4番 平木 尚子君) 先日、環境組合の職員の方がおっしゃっていましたが、一人でも多くの方が意識を持っていただくことが大切だとのことでした。まずは、古賀市からその取り組みをさらに広げ、出すほうも、そこに携わる方にも優しい環境づくりができればと思っております。  次に、食品ロスへの取り組みについてお尋ねします。古賀市でも食品ロスへの取り組みが始まったことに大変うれしく思います。まだ食べられるのに捨てられてしまうものを少しでも減らしていくことは、ごみ減量にもつながりますが、口にするものをつくってくださった方にも感謝の気持ちで食べ物を大切にしていただくということも大事なことだと思います。  先日、古賀市の飲食店の方に食品ロスについてお尋ねしたところ、その取り組みについてまだ御存じありませんでした。古賀市では、今後料飲店さんや食品衛生組合さんにもお声かけしながら取り組んでいくと伺いましたが、どのような取り組みが考えられますでしょうか。また、具体的にいつまでにどのくらいの徹底をなどの目安はありますでしょうか。 317 ◯議長(結城 弘明君) 環境課長。 318 ◯環境課長(智原 英樹君) 今年度の市内の飲食店に向けた啓発につきましては、粕屋食品衛生協会とまた古賀市食品店組合の総会にですね、食品ロスのチラシを配らさせていただくように今調整をしているところです。また、古賀市の商工会にも協力していただき、会員の皆様にも啓発をしていただくように御協力のお願いを現在させていただいております。 319 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 320 ◯議員(4番 平木 尚子君) スーパーや飲食店でも意識を持って取り組んでいく方がふえていけるように、市のほうでもたくさんの知恵やアイデアなど、一緒になって考えていただければと思っております。  では、2番目の質問に移ります。私は昨年度、視覚障がい者が利用される音訳ボランティア、カナリヤの一員として花鶴小学校の福祉学習に参加させていただきました。社協の方と子どもたちに目が見えないで移動することがいかに難しいか、またその方々が困られたときにどうサポートしたらよいかを一緒に体験してきました。以前に、当事者の方が来られて、どんなことに困るか、どんなことができるかを話してくださっていたみたいで、子どもたちはそのことをよく知っていました。その上での体験とのことで、子どもたちはよく理解していました。その効果ははかり知れないものがあると思います。  その福祉学習の開催について福祉課でお尋ねしたところ、福祉課では取り組まれていませんでしたので、社会福祉協議会にお尋ねしましたところ、社会福祉協議会が子どもを対象にした夏休みのサマーボランティアスクールの開催や生活支援のボランティアの講座の開催、学校、地域への福祉学習の支援をされているとの回答でした。私も何度かそのような場に参加をさせていただきましたが、そこで学ぶ子どもたちは、私たち大人が考える以上に多くのことを学びとっていました。
     先日、視覚障がい者のこだまの会ですばらしいお話がありましたので紹介させていただきます。当事者の方が千鳥駅をおりて、いつもの帰宅道を白杖を使って歩いていたところ、点字ブロックの上に車がとまっていて、どこに行ったらよいかわからなくなり途方に暮れていたところ、以前福祉学習を学んだ北中出身の青年が声をかけてくれ、無事に家に帰りつくことができ、とてもうれしかったとのことでした。私もこの報告に、子どものときに体験をしていくことはこんなにも心に残っているものかと大変感動しました。  また、現在いろいろな大型店舗、スーパーマーケット、公共施設には障がい者用の駐車場、またはまごころ駐車場があります。先日、車椅子を利用されている当事者の方から今度はショッキングなお話を伺いました。ある方が車椅子のマークを100円ショップで購入し車に張れば車椅子用の駐車場にとめられるよという話をされていたそうです。当事者の方も、自分たちが利用したいときにあいていないことが多く、何のために広い場所をとってあるのか、入り口に近いところにあるのかを考えてほしいと、とてもがっかりしておられました。まごころ駐車場は届け出をされた方で許可証をいただいた方しか利用できないのですが、一般の駐車場ではそんなことがあるのかと、この話には私もショックでした。  教育長にお尋ねいたします。2件の事例をどのようにお感じになり、今後の他の部局との連携を含め、市として全体で福祉学習をされる御予定など、いかがお考えでしょうか。 321 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。 322 ◯教育長(長谷川清孝君) 古賀市に限らずこの福祉教育と──福祉学習というふうに議員はおっしゃっていますので福祉学習で通したいと思いますけれども、全小中学校の全教育課程、全領域の中で行っております。特に高齢者福祉であるとか、障害者福祉であるとか、あるいは保育であるとか、そういうふうな中でやっておりますので、先ほどの前段の事例の北中卒業生の青年がというのは、本当にすばらしいことだなというふうに思っております。  古賀北中学校は、私も校長で16年、17年度赴任しておりましたけれども、生徒の作文から私も当時の教育委員会のほうにお願いをして車椅子マークの駐車場を設置したところです。その作文、ちょっと長くなりますけども、思い出して述べさせていただくと、自分のお父さんは車椅子で不自由をしていると。北中に来て、参観日に来たら車をとめる場所がないというふうな作文を人権作文の折に読みました。すぐ当時の教育総務課の施設のほうに言って、春休みにつけてもらった記憶があります。そういうふうな学校での取り組みはその青年の動きのように脈々と動いているのかなというふうに思っております。  それから、2点目のほうの全体での福祉学習、福祉教育ということですけども、11小中学校、あるいは小学校、中学校全体ということは考えておりませんけども、先ほど言いましたように、全小中学校で教育課程の範囲の中でいろんな団体の方をお呼びして学習を進めておりますので、私は他の市町村の福祉教育に劣るともまさる中身ではないかなというふうに思っています。  そういうふうな団体を申し上げますと、どんぐりであるとか福祉協議会であるとか個別の視覚障がい者、聴覚障がい者であるとか、点字ルイの会であるとか、それからグループホームの方をお呼びしている学校もございます。あるいはリハビリテーション、もう挙げればきりがないんですけど、そういうふうな形でしておりますので、それで答弁にかえさせていただきたいと思います。 323 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 324 ◯議員(4番 平木 尚子君) 後からのような事例はごく一部かとは思いますが、福祉学習が進めば、そこで駐車場のことも学んだ子どもたちが家族に話し、自分も大きくなってからも意識を持ち続けることになり、障害者差別解消法に頼らなくてもよい社会が広がるのではないかと思います。ぜひまた市全体でいろいろな形で取り組んでいただき、一人でも障がい者の方に寄り添える方がふえるよう希望いたします。  それでは次に移ります。現在、古賀市の公共施設には、古賀市生涯学習センターリーパスプラザこがを初め、たくさんのすばらしい施設がありますが、新しくできた交流館も障がい者の方には私たちが気づかなかった使いづらさがあり、困ったもたくさんあります。このことは、私も直接お話しをしたり、ほかの議員の方からも要望も出ておりました。  例えば、交流館の入り口にサンコスモにあるようなピンポンとなる音がないので、視覚障がい者の方が入り口がわからない、点字ブロックもグレーで弱視の方にはわかりづらい、駐車場から入り口までが車椅子では行きにくいなどです。ところが、これらは予算も伴うことですし、できたばかりということもあり、すぐに改修には至りません。職員の方はどうぞ御遠慮なくお声をおかけくださいと言ってくださいますが、毎回お声かけするのも申しわけなくて、やはりお一人で対処される方がほとんどです。  そこで、障害者差別解消法の現在の職員の方々への浸透やそれを踏まえて古賀市全体の取り組みはどのように進んでいますでしょうか。先ほど、研修会もしておりますとおっしゃっていましたが、皆様にはどのくらい進んでいると、浸透しているとお考えでしょうか。 325 ◯議長(結城 弘明君) 福祉課長。 326 ◯福祉課長(渋田 倫男君) お答えをいたします。先ほど市長のほうから答弁をいたしましたとおり、昨年からですね、実施を施行されまして、昨年全職員を対象に研修等実施をいたしております。また、職員対応規程というのを今年3月末に策定をいたしまして、常時パソコン等で見れる状態にいたしておりますし、それについての周知もですね、課長会等々含めまして、職員に対して周知をしておるという状況でございます。 327 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 328 ◯議員(4番 平木 尚子君) 市には、聴覚に障がいのある方には声をかけていただくように表示もされています。また、弱視の方には大きな活字で見やすくしていただける体制ももっと必要ではないかと思いますが、このような困ったの声にはどのように対応していただいておりますでしょうか。毎回毎回、細かい質問とか細かい御意見があるかと思いますが、その点に対して対応はどのようになっていますでしょうか。 329 ◯議長(結城 弘明君) 福祉課長。 330 ◯福祉課長(渋田 倫男君) 職員対応規程の中でですね、そのあたりも含めて表記をさせていただいておるところでございますが、基本的にはその施設、事業を実施する所管の部署が対応させていただくということで規定をさせていただいておるところでございます。 331 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 332 ◯議員(4番 平木 尚子君) ありがとうございます。  次に、ヘルプカードについてお尋ねいたします。  書画カメラお願いいたします。  このようなマークのカードで、裏には手伝ってほしいことが書けるようになっています。  もとに戻してください。  以前も一般質問でお尋ねしましたが、それ以降、市の職員の方々にはどのくらいこのヘルプカードの存在が浸透していると思われますか。 333 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 334 ◯保健福祉部長(青谷  昇君) ヘルプカード、職員のどれぐらい浸透しているかということにつきましては、残念ながらまだ十分には浸透はしていないというふうに私はちょっと思っております。それで、今現在保健福祉部を中心に県から配布を受けて窓口等に設置はしているんですけども、若干数名の方は実際にとりに来られた方もいらっしゃるようですけれども、まだ確認したところ実際に窓口等で提示をされたという事例等も聞いてませんので、ただこのヘルプカードにつきましては、障がいがある方だけではなく認知症の方であったり、また妊婦の方であったり、いろいろな何か困ったということをやっぱりなかなか言えない方がこのカードでわかるというようなことでございますので、いろいろな幅広くやっぱり利用していただくためにも周知等については今後やっていきたいというふうに思っています。 335 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 336 ◯議員(4番 平木 尚子君) その役割上、サンコスモではヘルプカードの周知もされているように思いますが、目や耳、言語の障がい、難病など、外見だけではその不自由や障がいが気づかれにくい方々もたくさんいらっしゃいます。古賀市の中でもこのヘルプカードが安心して利用でき、してほしいことを書き、理解していただき、お手伝いしていただけるよう、周知の場をどんどん広げていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  ヘルプカードは東京都からの取り組みで、現在は福岡県でもしっかりと取り組んでいただいております。古賀市に物や心のバリアフリーが広がり、ますます温かいまちになることを希望し、私の一般質問を終わります。 337 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、平木尚子議員の一般質問を終結いたします。            ────────────・────・──────────── 338 ◯議長(結城 弘明君) これにて、本日の一般質問を終結いたします。  以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                       午後4時03分散会            ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...