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2016-12-13 平成28年第4回定例会(第4日) 本文
2016-12-13 平成28年第4回定例会(第4日) 名簿

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  1. 古賀市議会 2016-12-13
    2016-12-13 平成28年第4回定例会(第4日) 本文


    取得元: 古賀市議会公式サイト
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    2016年12月13日:平成28年第4回定例会(第4日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                        午前9時30分開議                       〔出席議員19名〕 ◯議長(結城 弘明君) 皆さんおはようございます。これより本会議を再開いたします。             ────────────・────・────────────   日程第1.諸報告 2 ◯議長(結城 弘明君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。  以上で、諸報告を終わります。             ────────────・────・────────────   日程第2.一般質問 3 ◯議長(結城 弘明君) 日程第2、一般質問を行います。  順次、質問を許します。  吉住長敏議員。                       〔吉住議員 登壇〕 4 ◯議員(12番 吉住 長敏君) それでは、皆様おはようございます。昨日のトップバッターの岩井議員は、トランプ次期大統領にあやかったネクタイでございましたが、私は2番目の息子のネクタイ、お上がりのネクタイでやってまいりました。  それでは、早起きして体を動かす朝活、著名な脳科学の医学博士によりますと、朝は1日で最もストレスに耐える力が高いそうでございます。今回は、運よく朝一の順番に恵まれた会派連の吉住が、本日会派連の5本柱の理念のうち、「住民自治に寄り添う古賀市政の前進に全力を注ぐ」「郷土の誇りと愛着を抱く人々のつながり、共働していく活動姿勢を貫く」この2項目の立ち位置を強く意識しながら、大きく三つのテーマで通告に従い、政策議論を交わしたいと思います。  まず、第1は、指定管理者施設利用者の声を直接聞く何らかの措置を。うち1番、利用者の声を設置者が直接聞く意義について。2番、利用者による友の会。3番、ホームページに専用の窓を。  第2は、地域はみずからの手で守る防災のかなめ機能の現状と今後について。1番、市行政と消防団組織とのかかわりは。2番、消防団員の定数と実働団員数の推移。3番、地域の18分団の──これは本部除いてのことでございますが──組織機能の現状。4番、地域分団の管轄行政区は現状でいいのか。5番、事業所を含む地域防災力の再編計画は。  次に第3、古賀市職員の市内居住促進を実効あるものとするためにということで、1番、職員の市内居住や個人市民税の現状は。2番、採用試験募集要項記載の効果は。3番、原則市内居住の規定は憲法違反か。4番、市職員の市内居住割合増加の意義について。5番、市内職員の居住する住居手当の加算措置について。  以上、お尋ね申し上げます。
    5 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 6 ◯市長(中村 隆象君) おはようございます。吉住議員の1件目の御質問、指定管理者施設利用者の声を直接聞く何らかの措置をについてお答えします。  1点目についてお答えします。利用者からの声につきましては、3施設ともまずは指定管理者が設置した窓口や御意見箱、またアンケートによって集約し、その内容について、指定管理者からの報告を受け、改善等について対応しているところです。これからも寄せられた意見や要望、苦情をもとに、さらに利用しやすい施設となるよう、指定管理者と協議しながら対応してまいります。  2点目についてお答えします。市として利用者による友の会をつくることは考えておりませんが、施設によっては利用者同士の交流を行っているとも聞いておりますので、大いに交流を深めていただけたらと考えております。  3点目についてお答えします。指定管理の3施設も含めて、市の公の施設に対する利用者の声を聞く手段については、来年度市ホームページリニューアルを予定しており、その中で専用のコーナーなどの設置についても検討してまいります。  続いて2件目の御質問、地域はみずからの手で守る防災のかなめ機能の現状と今後についてお答えします。  1点目についてお答えします。本市で職員の中から行政副団長や消防主任を配置し、消防団幹部との密接な連携をとっております。そのほかにも約90名の職員が消防団に在籍しており、地域防災のかなめとして活動しております。また、団長人事や副団長人事の際には、市長である私や副市長が直接お願いに行くなど、市として消防団の重要性は十分認識しているところであります。  2点目についてお答えします。消防団員の定数は、平成26年度と平成27年度については354名、平成28年度は女性部開設で10名ふえ、364名となっております。また、各分団が登録している人数は、平成26年度343名、平成27年度342名、平成28年度350名となっており、350名前後で推移しています。  3点目についてお答えします。古賀市消防団は、団長をトップとして副団長が4名おり、19個の分団と女性部で構成されています。本部分団と女性部を除く18個分団はそれぞれ管轄を持ち、活動を行っております。第1分団から第7分団及び第18分団は古賀地区を、第8分団から第12分団は青柳地区を、第13分団から第17分団は小野地区を担当しております。  4点目についてお答えします。現在の分団の管轄は、古賀町消防団時代から続く中で築き上げられたものとなっており、地元行政区と管轄する消防団の間には強いきずなができており、現段階では現状のままでよいと考えております。  5点目についてお答えします。地域防災計画の中で、大規模な地震災害が発生した場合には、企業等における組織的な応急活動が災害の拡大を防ぐ上で重要であり、企業等は自衛消防組織等を編成し、関係地域の自主防災組織と連携を図りながら地域の安全の確保に積極的に努めることとしております。また、防災活動については、それぞれの実情に応じて、地元消防団との連携、協力をうたっているところです。  続いて3件目の御質問、古賀市職員の市内居住促進を実効あるものとするためにについてお答えします。  1点目についてお答えします。平成28年1月1日現在、常勤職員の古賀市内居住率は52.2%であり、住民税として約4,600万円が納付されております。  2点目についてお答えします。平成26年度から職員採用試験募集要項の表紙に、市民と市職員が一体となりまちづくりを積極的に進めていくため、職員の市内居住を奨励することをうたっております。あわせて面接試験においても市内居住を奨励しております。採用試験合格後、古賀市に転居してくる職員も一定程度いることから、少なからず効果はあるものと考えております。  3点目についてお答えします。日本国憲法第22条第1項においては、「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する」と明記されており、居住の自由が保障されておりますことから、職員に対し原則市内居住との規定を設けることは法に抵触するおそれがあると考えます。一方、職員が市内に居住する意義は当然あることから、引き続き市内居住を奨励してまいりたいと考えております。  4点目についてお答えします。職員の市内居住割合が増加することによる意義としまして、大きく3点ほど上げられると思います。一つ目は地域住民としてまちづくりにかかわれること、二つ目は災害発生時の迅速な対応、三つ目は税収増です。  5点目についてお答えします。住居手当を含む各種手当については、国や県に準拠して支給しており、市内に居住する職員に対してのみ住居手当の加算措置を行うことは考えておりません。 7 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 8 ◯議員(12番 吉住 長敏君) まず、1番の質問での再質問を行いたいと思います。  るる参考資料も添付させていただいておりまして、それを参考に再質問を行いたいと思いますが、資料の2ページ、参考資料の2にですね、指定管理者への評価というのが、通信簿みたいなものでございますが、その中で気になる点があります。  ここの特に利用者サービスの向上の中でですね、使用者からのクレーム対応は適切かというような評価がありまして、一次評価、つまり担当課評価というのは2点と、最低点でございます。つまり5年前は、これは3でありました。今回が28年度が2点ということです。だから、原課のほうもそこの同施設の利用者対応というのは十分じゃないということを認めているのではないかと思いました。  しかるに、やはり先ほど、なおかつその右側のほうに気になる点、説明がありましてですね、小さい字なので読みにくいんでございますが、先ほどの市長の話と合致しておりますが、指定管理者の対応で期待すると。つまり、市としては直接受け付けることは、本来すべきじゃないといったようにもとれるようなコメントがなされておりますが、この真意はそのとおりと踏まえてよろしいでしょうか。 9 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 10 ◯総務部長(中野 敏明君) この指定管理者評価シート、これの最終評価につきましては、私を委員長とする指定管理者評価委員会という内部委員会を設けておりまして、私以下総務部の各課長5名で最終評価を行っております。そういった中で、この一次評価、原課が評価しております2から3にしておりますが、我々も実際に施設に行き、そして指定管理者の話も聞いた上で、あるいは担当する原課の話も聞き、そういった施設を見、それから指定管理者の話も聞き、原課の話も聞いた上でこの最終評価3にしております。  内容については、備考のところに書いておりますが、ある程度クレーム対応については早急な対応が実施されているというふうな我々も話は聞いておりますが、一方で担当課、所管課が聞いているクレームもあることから、この点は指定管理者にきちんと伝えた上で対応するようにということで、一次評価は2でございましたけども、最終的には総合的に3という評価をしたという次第でございます。 11 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 12 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 先ほどの市長の答弁、説明の中で、来年度のホームページリニューアルの中で直接聞く窓口を考慮したいというようなことでございましたので、これからは閉ざすものではないというような前向きな私は回答と捉えました。やはり指定管理者評価委員会そのものが庁内組織でありましてですね、今のところ外部からの評価を取り入れているわけじゃありませんので、せめて市民からのさまざまな利用上の意見をですね、指定管理者でとどめることなく、指定管理者を経由することなく、市も直接やっぱり率直に市民の意見を聞くということは非常に大事な点ではなかろうかと思います。ぜひそういう方向で履行いただきたいと思います。  やはりクロスパルこがに限らず、ほかの施設もですね、経年劣化とともに施設への苦情などが広がるのは当然のことでございます。それらに背を向けることなくですね、特にクロスパルこがについては、毎月6,000円を投じている会員ということでございまして、健康寿命を延伸していくやっぱり引率者とも言えると思うんですね。そういう面でも、そうした方々の意見というものは、十分踏まえながら健全な施設運営に指定管理者と一体となって邁進していただきたいと思います。  それでは、次にですね、防災かなめの消防団のことでございます。これは、まず消防団の職員初め団の方々が献身的にですね、消防活動を行っておられることに対して、ねぎらいと感謝の気持ちを表明したいと思います。  そこでですね、私の認識では、先ほど定数の問題が、定員の問題が出ましたけれども、消防団の皆さんが集まる出初式とか操法大会とか現場をのぞかせていただきますと、実数来られているのはやはり2割から3割少ないんじゃないかなというような気がというか、そういう数字でございました。  そこでですね、現在の消防団員確保というのは非常に深刻だというふうに総務部長も常々から言っておられますけれども、現在の深刻さを打開するためには、現在の消防組織のままでいいのかなと本当に憂うわけですけれども、今のところは地域とのきずなが強くて大丈夫だというような一般論はわかるんですけれども、これからの打開策について何ら方策はないでしょうか。 13 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 14 ◯総務部長(中野 敏明君) 消防団員の確保につきましては、これは消防団の幹部の方も非常に問題意識を持っておられますし、我々市といたしましても、やはり分団によっては非常に団員確保が厳しいという分団も聞いております。  そういった中で、吉住議員もおっしゃるように、出初式あるいは操法大会にやはり消防団員は仕事を持っての団員活動でございますので、当日どうしても仕事とか、そういったもので来れないという方もおられるでしょうし、一方では先ほど言いました団員の確保についても、定員、定数を確保するのに苦慮されている地域もございますので、じゃあこれを抜本的にどのように改善するかについてはですね、これはやっぱりこれまでの古賀市消防団の歴史もありますことから、これはやっぱり団幹部あたりとも十分意向を踏まえながら、幹部の意向も踏まえながら、今後検討していく必要があるのではないかというふうに捉えております。 15 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 16 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 消防団の強い結束力とともにですね、日ごろの活動集積の場でもある操法大会、ことしの操法大会を見ますと、6月19日に操法大会開催されたわけですけども、管轄区行政区で、この資料は参考資料4番にも書かれておりますが、1,650世帯を管轄する第3分団の操法大会への出場がなかったように思うんですけど、長い間私も団員もしておりましたし、長い間ずっと見てきて、これは異例のことだなと思ったわけでございますが、あの実情というのは何が原因だったんでしょうか。 17 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 18 ◯総務部長(中野 敏明君) 団員がやはり、この今おっしゃっている第3分団につきましては、かなり実働団員がやっぱり減ってきているというふうな実情を私もこの管轄する区の区長さんのほうからも直接お伺いいたしまして、何か方策がないかなという相談にじきじきに私のところにもお見えいただいたという実情でございますので、非常に団員がかなり減ってきているという状況にあると捉えております。 19 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 20 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 参考資料をごらんになっていただければと思いますが、この中でちょっと留意していただきたいことは、分団定数と書いておりますが、定数がその後変わっておるようでございまして、私は現在の例規集に載っております数字をそのまま写したので、少し数字は一部変更があると思いますので、その辺お含みおきをいただきたいと思います。  そこでですね、先ほど管轄行政区の対象というのは現状でいいんじゃないかというような現在での見解でございました。この表で見られたら、一覧のとおりにですね、各分団の世帯数を見たら、最小135世帯の16分団、これは小山田でございますね。最大5,451世帯の第5分団までの持ち世帯といいましょうか、管轄世帯数というのは余りにもかけ離れているのじゃないかという、これ素朴な見方もやっぱりあると思うんですね。  先ほど、きのうでしたか、市長もこれからの地域力というのは校区、小学校区単位のやっぱりものへの本格的な考え方も持つべきじゃないかというような話もあったんでございますが、まさしくその校区単位で物事を考えていかなきゃならない最たるものが、この一つの地域力が強い消防団組織じゃないのかなと私は思うわけでございますが、市長いかがでしょうか。 21 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 22 ◯市長(中村 隆象君) 結論的に言いますと、このままでいくということで先ほどは申し上げましたけれども、確かに基本的には団員の減少という現実問題がありますので、今後このままでずっといくべきかどうかということについては、いろいろ議論があることと思います。その一つの考え方として、小学校区単位での見直しというのも一つの考え方はあると思っております。 23 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 24 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 18分団、地域だけとりますとですね、18分団中10分団が1行政区1分団という56%でございますよね。したがいまして、とりわけやっぱり小野、青柳校区に偏在しているといいますか、いうところに集中しているわけでございます。これは、本当に団員の方々、また地域の方々もまさかという問題が起こったときに、現在の地域の消防力でいいのかなというやっぱり不安というのは……。  ここに、古賀市消防団合併当時の消防団が発行した創刊号があります。誇りを引き継いで新生古賀市消防団ですね。この裏側を今コピーしてるんですけれども、これは創刊号だけで後は見ないようでございますが、やっぱり誇りを引き継ぐということも大事なんですけれども、先を展望することも大事ではないのかなという気がします。  そこでですね、古賀市はさまざまなPDCA、現状を分析し課題を摘出しですね、先々のやはり問題解決をするべき個別の計画というのは、例えば保育所再編計画であるとかですね、いろいろそういうものを個別にやっぱり持ってあると思うんですね。消防はそういうものは、内々にといったら失礼でございますが、事務方としてそういった計画は持っておられますか。何らかの再編計画めいたものは何か持っておられますか、いかがでしょうか。 25 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 26 ◯総務部長(中野 敏明君) 消防団の再編計画というものは今の時点では持ち合わせておりません。 27 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 28 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 私は、議会の協議によりまして粕屋北部消防組合の議会議員の一員でもありますけれども、この間防災協会主催の事業所の方々が集まります競技大会を見学させていただきました。そこで思いましたことはですね、やっぱり結構事業所の防災意識、消防機動力というのは、消防というか、防災機動力ですね、そういったものが非常に今見直されて、非常に意識高いなというように思いました。  したがいましてですね、私はそこら辺にヒントがあるのじゃないかなと考えます。皆さん仕事持ってあるというとおりのように、以前は消防団というとどちらかといえば自営業、農業とか商売とかそういった方たちが、意外と昼間に自由行動がきくような方たちが消防団員であることが多かったと思うんですけど、現在はやっぱり通常サラリーマン、昼間ほとんど出にくい人たちが消防団員になっておられるのが現状ではなかろうかなと思います。したがいまして、消防団員の全体の奉仕者という意識に燃えた古賀市職員がですね、90名近くも団員としておられるという裏側の現状があると思います。  しかし、やっぱり地域は地域で守るということを考えてみましたら、46行政区に点在しております事業所の方々のお力もやはりこの際、先々を見たときにですね、地域だけの住んでいる住民だけじゃなくて、そこで働く方たちの協力も交えたような地域防災力というものを模索していくべきじゃないのかなというのが私の質問の5番目のことでございます。私の説明を聞きながら、再度どのように思われるのか、所見を求めたいと思います。 29 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 30 ◯総務部長(中野 敏明君) 実は、今年度から消防団の副団長に就任いただきました方は、実は古賀市内の企業にお勤めの方がいわゆるサラリーマンといいますか、先ほどおっしゃった自営業でもない方になっていただいているという現状がございまして、そういった古賀市内には企業もかなりの数立地しておりますので、そういった企業の方々とこれから連携しながら、あるいは消防団にもぜひ入っていただき、あるいは会社の中でのそういった消防隊のようなものと連携もしながらですね、これからの防災についてはやはり連携していく必要があるのではないかというふうに思っています。 31 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 32 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 古賀市内の事業所の数は、近年の統計情報によりますと、古賀市内には2,027の事業所があって、そこに労働者、従業員数が2万5,658人とあります。これが非常にやっぱり有効な、まさかのときの共助のですね、やっぱりバックボーンではないかなと思うわけです。先ほど総務部長が言われましたような点からもですね、現状にやはりきずなというものはもちろん崇高な思いであるし、私もそれは大好きな言葉でありますけれども、しかしだんだんと年々自然消滅してしまう、先細りしてしまうようなことが振り返ってみたら発生するということがない前に手を打たなきゃならないと私は思うんでございます。  そういう意味でですね、この件でお尋ね、最後したいのは、どうあるべきか検討会議みたいなものをですね、やはりかねての消防団員のOBの方も必要でしょうし、いろんな事業所の方々含めてですね、どうでしょうか、いわゆるそういう専門家会議といいますか、そういうものを結集してですね、真剣にやっぱりこれから10年、20年先の伝統ある古賀市消防団の消防力、防災力ですね、地域を守るというのを組織を含めましてですね、検討するという会議をやっぱり、それこそ市制施行20周年を迎えつつあるわけでございまして、そういうやっぱり方向に真剣に取り組むべきじゃないかと私は思うんでございますが、職員担当は3年とか5年で人事異動で変わっていく、せっかくやろうと思っても、何というかな、途中で尽きてしまうというか、その思いがなくなって継続性の検討が続かないという場面もあるかと思いますが、そういうことがないようにですね、それほどのやっぱり自然災害、また人災も含めまして災害への対応というのは身近な、やはり大事なかなめの部署だと思いますので、そこら辺をどうあるべきか会議みたいな、市長の諮問機関というんでしょうか、そういうものをこさえてですね、つくって、真剣にやっぱり議論するという時期に来たのではないかと私は痛切に思うんですが、市長、いかがでしょうか。 33 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 34 ◯市長(中村 隆象君) 議員おっしゃいますように、消防団員の数の減少、あるいは市内企業における消防力の強化、いろんな状況の変化もございます。大事なことは、今後の古賀市の消防力、防災力をどうやって維持、発展させていくかということだと思います。そのために会議をつくるかどうかは別としましても、そういう検討というものは必要であろうと思っております。 35 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 36 ◯議員(12番 吉住 長敏君) まだ後期計画の請願に間に合うかどうかわかりませんが、そういったところもきちんとやっぱり押さえながら、こういったものが本当に地域において潜在的にある課題だと思いますので、深く進行している課題だと思いますので、どうかよろしく前向きな取り組み方、お願いしたいと思います。  3番目の古賀市職員の市内居住促進についての課題、このことは私今回問題集中しておりました。まずですね、お尋ねしたいのは、先ほど第一答弁でございました市内の職員の住民税額について、52.2%の職員の方々が平成28年度住民税約4,600万という答弁でありました。じゃあ、市外の方は何人で総額幾ら源泉徴収して各市町村に送付しておられますか。 37 ◯議長(結城 弘明君) 人事課長。 38 ◯人事課長(渋田 倫男君) 市外の職員につきましては171名で、約3,700万円ということでございます。 39 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 40 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 171人の方が、乱暴な言い方しちゃいけないんでございますが、でき得ればそっくり昔のようにほとんど古賀市内に住んでおられるとしたら、毎年3,700万の税金が古賀市に入ると。市税課長もにっこりだし、財政課長は気持ちが緩むというような状況じゃないかなと思います。本当に大事な、私、財源ではないのかなと思います。  それでですね、私はこの質問については、前市長のときに出しましたテーマでもありまして、前市長理解よろしく市内居住奨励を採用試験募集の中で明記していただきました。ただ、私、そのときにはもっと突き進んだ調査研究が進んでおりませんで、奨励という範囲での要望しかできませんでしたけれども、その後るる勉強させていただきますとですね、事態は相当進歩してましてですね、いわば先ほど憲法違反の論議出ました。憲法に抵触すると。憲法に抵触しないという今は議論があります。議論というか抵触しないんだということです。  その理由をここで法律論争するつもりはありませんが、現にですね、まず市長にお尋ねしますが、この資料のですね、参考資料の7番見てください。デマンド交通で有名な、前市長も私ども議会も行って参考にしております、公共交通で参考にしております総社市、岡山県総社市ですね。そこはですね、これの第12条を見てください。「職員は市内に居住することを要する。ただし、やむを得ない理由により市外居住については市長の許可を得た者はこの限りではない」ということが平成17年に服務規程として制定されています。これらはですね、総社市だけじゃありません。わたしもびっくりしたんでございますが、全国津々浦々こういう状況は現にありまして、服務規程で定めることにより憲法違反ではないということが、もう実際こういうことは堂々と生きてるわけでございますが、改めてこの説明、私のを聞いた上で、法務を担当をしております部署の方、いかがでしょうか。 41 ◯議長(結城 弘明君) 人事課長。 42 ◯人事課長(渋田 倫男君) 私どももですね、全国的なお話でまいりますと、今おっしゃられたように総社市、それから福山市であるとか大田原市、周南市などなどで規程でうたってある自治体があるということは認識をいたしております。ただ、先ほど申されたようにですね、多くはただし書きを設けてあるというところでございます。ただし書きで市長が認める場合、やむを得ない事情である場合、さまざまな形で御記載ありますが、そのただし書きの範囲をやはり決めるというのも非常に悩ましい部分があろうかというふうにも思っておりますので、また全国的に見ますと、やはりまだまだこのような規程をうたってある自治体というのは少数ではないかというふうにも考えているところでございます。 43 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 44 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 参考資料5番にですね、2年前も出しました職員の市内在住と市外在住の割合の比率を独自調査に基づきまして一覧表を出させていただきました。1974年の段階では市内に住んでる方88%、市外、町外ですね、12%。だんだん微減といいますか減ってきて、2004年以降急速にですね、減っています。今、先ほど市内52%ですから、2014年から2016年も市内奨励規程にもかかわらず2ポイントさらに減っているというように見られるわけです。  これはですね、古賀市に住もうというホームページで高い位置に上げておられまして、市外からもどんどん古賀市に住んでくださいという呼びかけをやっている。これはどこの自治体もやっているわけでございますが、そういうこととあわせ考えますと、何か地に着いたアピールではないのかな、ないんじゃないかというような気持ちがするわけです。私はですね、一遍じゃいかないかもしれませんが、やはりまず全体の奉仕者である職員がみずからIターン、Uターンをするというやっぱり努力をですね、すべきじゃないかと。せめて52%、48%ということじゃなくて、やっぱり六対四ぐらい、焼酎じゃありませんが、やっぱりですね、はるかに古賀市内に住むことが圧倒するというような割合で模索すべきじゃないのかなと思いますが、今のままの奨励策でいいと思いますか。所見求めます。 45 ◯議長(結城 弘明君) 人事課長。 46 ◯人事課長(渋田 倫男君) 先ほど市長も御答弁させていただいたとおり、勧奨の効果は若干見られるということで私どもも考えております。と申しますのが、平成26年度採用ですね、奨励を始めてからにはなりますが、市外居住者の2名が古賀市に住んでいただいております。また、平成27年度採用の職員におきましては3名の方が市内に居住をしていただいておるというところでございます。しかしながらですね、先ほど御指摘があったように、若干減っているという部分につきましては、やはり過去採用した職員と申しますのがどうしても古賀町、古賀市在住の職員が非常に多かったということで、新陳代謝の関係で総体見ますと減少の傾向があるという部分はあるかというふうに考えておるところです。 47 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 48 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 言うまでもなく地方自治体は二元代表制でございまして、市長部局、市長と議会、対等運営でございます。市議会議員は古賀市に住所を置かないと立候補できません。つまり、この議員の中で市外に住んでる方、いらっしゃらないわけ、基本的にですね。しかし、対等である執行部の皆様方のね、市長以下、頂点とする職員の方々が古賀市に住んでいる人が極めて少ない。なかなか多くならないというのはいかがなものでしょうか。やはり古賀市の回覧が回ってくる、防災無線が聞こえるですね、あるいは隣組長の順番が回ってくる。そういったようなやっぱり市民感覚が、肌感がないことには本当に古賀市市政の愛着を持ってさまざま施策を進行していけるような立場じゃないんじゃないですか。いかがでしょうか。 49 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 50 ◯総務部長(中野 敏明君) 先ほど、今53%を6割ぐらいというふうな御提案をいただきましたが、先ほど人事課長もちらっと、少し触れましたけれども、26年度の新規採用職員については、今13人中9人が古賀市在住で、これは率にしますと69.2%になります。それから27年度の新規採用職員については、9人中6人が市内在住と。もともとは9人中3人が市内在住でしたが、3人が新たに市内に在住して9人中6人となって、これは率としますと66.7%と。これを2年間だけ合わせますと、68.1%ということでございまして、勧奨の効果も少しあるのではないかと思いますし、今すぐにこれを6割以上というのは非常に、全職員を6割以上というのは難しいかもしれませんが、徐々にそのような形に近づくのではないかと期待をしております。  なお、余談になりますが、私自身も隣の福津市におりますけれども、やはり外側から見た古賀市というのも一方では重要な視点ではないかと思いますし、市外に住んでいる職員については、そこそこの地域でやはり地域活動も一生懸命担いながら、あるいはよその町に住みながらも古賀市の消防団で活躍しながらというふうなこともしておりますので、市内に住むことに越したことはございません。税収面からも含めてですね。ただし、そういった市外に住んでいるからといいまして、じゃあそこの地域で地域活動をやってないかといいますと、そうでもございませんし、そこそこで頑張っているのではないかと思っております。 51 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 52 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 総務部長にはつらい説明をして申しわけございませんが、やはり何ですかね、余りにも古賀市、住みやすいまちなのに何で市の職員そのものが住まれないのかなと、私は不思議でなりません。仕事は自治体の職員ですよ、自治体古賀市の職員ですよ。だから、そこら辺をやっぱりいま一度住む場所は再構築してもらうべきじゃないのかなと思います。  京都市ですね、参考資料の8番で追加的に用意しましたが、全国政令都市の8番目の都市でございます。ここは市内に住んでいない人が3割と、これは京都新聞に書いてあります。住んでない人が3割ですよ。その人を京都市外から呼び込むために住居手当をことしの2016年から加算措置をする条例を提案しました。持ち家12万6,000円、それから賃貸3万6,000円、これは月になると3,000円ですかね、賃貸の場合。加算して、政令市でさえですね、やはり市内に住んでもらおうじゃないかと。何の観点から、防災の観点からです。そういう意味合いで政令市でもですね、こういうやっぱり取り組みをやろうとしてます。これはもう恐らくは公布されていると思うんですが、ことしの3月の新聞でございました。  私はですね、この6万人から大きく6万5,000人台へという規模に大きく羽ばたこうとしている古賀市がですね、市長が申されましたあらゆる手を尽くそうじゃないかというふうに市長がおっしゃってました。私は、古賀市の職員がですね、古賀市に住もうじゃないかということを大々的に、市職労も挙げて、どこも挙げて住もうじゃないかということをですね、それで税金もこちらに持ち込み、その税金をもって市の職員の住居手当も上げる、古賀に住む人はですね。そういうやっぱり一時的かもしれませんが、そういう取り組みが古賀市への愛着を進行させる取り組みではないかと思うんでございますが、いかがでしょうか。 53 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 54 ◯市長(中村 隆象君) まずですね、現在の市内居住者の割合が52.5%というのは、吉住議員御指摘のとおり、私ももう少しふやす必要があるというふうには考えております。今募集要項の記載も含めてですね、市内居住の職員をふやすように努めておるところでございます。  ただ、いろいろの考え方がございましょうが、例えば粕屋北部消防では10キロ以内の居住をほぼ義務として取り決めております。これは、消防士という職業柄、緊急時に至急集まることができるようにということで当然のことだと思います。  例えばその割合からしますと、古賀市もですね、10キロ以内に住んでいる職員が80%、隣町に住んでいても緊急時の場合はすぐ駆けつけられる態勢が整っております。ということから、吉住議員も100%古賀市の住人にしろとはおっしゃってないので、その辺のところは私と同じだと思います。市外にいる職員の意味合いというのもないことはないと思いますので、100%ではありませんけれども、今の52.5%というのはちょっと低いという認識のもとにですね、これから改善をしてまいりたいと思います。 55 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 56 ◯議員(12番 吉住 長敏君) それこそ井の中のカワズ大海を知らずじゃありませんけど、古賀市の中だけであれすることはやっぱり大局をわからない意味でもいけないと思います。もっと広い視野で広域人事交流もあることも私は必要なことだと思います。しかしですね、やはり先ほど市長が言われた新宮と古賀でつくっている消防組合の職員の消防士はですね、その服務規程があって9割以上が新宮町と古賀市に住んでいるわけです。例外は10%なんですよ。それはこないだ議会で公式に消防長が説明いただきました。  そこでですね、私は再度申し上げたいことは、裁判事例、判例を申し上げます。行政実例、いわゆる皆さん方が仕事する際の実例を、行政実例を調べられますようにですね、ことしの6月29日のですね、行政実例裁判判例といいましょうか、それはですね、もう「職務の遂行上必要最小かつ適当な限度の客観的かつ画一的要件を認める限り、住所地により受験資格を限定されることは差し支えないものと解される」と、いかにも行政用語をちりばめた言い回しですけれども、要するにですね、いまや自治体の判断による市内居住の制度化の方向で規制緩和、解禁されたと私は解釈しています。  ぜひともですね、今現在採用試験募集でそれなりの効果はあったという、今詳しい説明を受けまして、私もよかったなと思います。しかし、先輩たち職員そのものがやっぱり率先垂範していくと、Uターン、Iターンしていくというようなやっぱり素地をつくってもらいたいというふうに、是が非でもお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 57 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、吉住長敏議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 58 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩します。                        午前10時19分休憩             ………………………………………………………………………………
                           午前10時30分再開                       〔出席議員19名〕 59 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、福崎智之議員。                       〔福崎議員 登壇〕 60 ◯議員(8番 福崎 智之君) 一般質問2日目、2番目です。きのうからきょう、多分これからもでしょうが、この議場には響く言葉と響かない言葉があふれているような、そんな気がします。響く言葉を自分のものにできるように真っすぐな姿勢で挑みたいと思います。よろしくお願いします。  地域の歴史、伝統、人の暮らしを肌で感じ、この古賀市がめざす大きな方向性を描く会派、自由クラブの福崎です。私は、トビオという名前で漫画とデザインという頭の中にあるぼんやりとしたものを見えるものにするためのきっかけづくりを手法とした表現に取り組んできました。見えない思いを見えるものにし、正しいのか正しくないのか、ぼんやりとしたものをさらに検証するために、まず手を動かしてきました。  今までの一般質問では、そのときに必要なワードを使ってきました。記憶、イメージ、プロット、キャラクター、データ。前回の私の一般質問では、データをキーワードにし、西鉄宮地岳線跡地沿線住民の声を伝えました。さまざまな正解がある中、求められている答えに近づくためにはリアルなデータを多く集めることが大切です。そのデータをもとに、いろいろな角度、視点、目線、そこのアイデアをつけ足し、イメージを膨らませていきます。頭の中のイメージがぼんやりと見えてきそうな気がしたら、そのイメージを絵や文字や記号に置きかえます。ぼんやりとした頭の中のものを二次元に、リアルなものにします。そこでまた新たな検証ができます。  データベース関連で、この何かが動き出すきっかけづくりのものをトリガーといいます。トリガーとは、命令、信号です。頭の中の見えないものを客観的に見るために、まず体を動かせと信号を出し、行動に移すわけです。今回のキーワードはトリガーです。  それでは、通告に従いまして、私の一般質問を行います。  今回もやはり宮地岳線跡地の活用についてです。1年前の12月、一般質問でこんな話をさせていただきました。跡地の活用について、例えば遊歩道、花鶴川から花見区まで、真っすぐに続く道をそれぞれの地域を彩る花と緑の道にしてみてはどうでしょうか。また、その遊歩道の途中に広場をつくってみてはどうでしょうか。その広場は、子育て、市民の憩いの場であったり、運動ができる場であったりするのはどうでしょう。そして、その広場の横に古賀の野菜が買える物産館があったらどうでしょう。地域が多世代でつくり続けていく道、市民と行政が共働で取り組む道、そんな道づくりは、このまちで子どもを育てていこうと考えてくれる人がふえるのじゃないでしょうか。また、そこは新たな古賀の名所になるのではないでしょうか。  1年前のこの私のイメージに中村市長は、そのようなバーチャルリアリティみたいな答えができませんがと前置きをされ答弁されました。1年前からずっともやもやしていたことをここで言わせてもらうのは申しわけないと思うんですが、バーチャルリアリティとは仮想空間、疑似体験するものです。私がキーワードとしたイメージ、イマジネーションは具現化するための基礎。こうありたい、こうなればいいという人間だけが持つ行動の源です。私はバーチャルではなくリアルなまちづくりを行いたくてこの場に立たせていただいております。リアルとは頭で感じることではなく体で感じることです。  このまちはこれからこんなまちになるんだ、そんなイメージを共有し、その先はこうなっていくと大きなビジョンを描き、具現化するために行動に移す。動き出すトリガーの一つは市長の判断だと思います。決断と言うのかもしれません。  前回の一般質問で、市長が答弁された歩くことが楽しくなるような歩道の整備、それはどんなイメージなのでしょう。沿線住民も興味を持たれています。人の数だけ希望や願いを込めたイメージがあります。地元住民の願いは安心して歩ける道です。安全な道ではなく安心の道です。安心とは、心が安らぐことです。市長が持つ道のイメージ、沿線住民が持つ道のイメージ、今はまだ共有できるイメージはないようですが、共有できるものにするために、市長の言葉を使わせていただくとすれば、お互いが歩み寄ってということも必要なのかもしれません。市長が言われた歩くことが楽しくなるような歩道の整備、この言葉は安全な道というより住民が願う安心して歩ける道に近いような気がしています。  1年前の市長答弁、バーチャルリアリティみたいな答えができませんがと、その前置きの後にこう続けられております。古賀市は住環境や産業力などバランスがとれた市、この強みを最大限に生かし、さらに快適で安心なまちづくりを進めたい、落ち着いて心豊かに暮らせるいわゆる生活都市、その後に教育立市であり、食品産業のまちを輝かせたいと続きましたが、このまちで暮らす人の多くの願いは安心して毎日が過ごせることだと思います。だから沿線住民の願う道は安心して歩ける道となっているのではないでしょうか。歩くことが楽しくなるような歩道、市長のイメージはどんな道なのでしょう。それを具現化するために必要なこと、具現化したときにその道は古賀市全体として見たときにどんなところになり、このまちの内外に影響を及ぼしていくのでしょうか。市長のイメージを聞かせてください。よろしくお願いします。 61 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 62 ◯市長(中村 隆象君) 福崎議員の御質問、西鉄宮地岳線跡地の活用についてにお答えします。  歩くことが楽しくなるような道について、何をもって歩くことが楽しいと感じるかは議員御指摘のように人それぞれであると考えますが、キーワードとして例えば緑、ゆとり、憩い、交流などが考えられます。人それぞれの楽しいを具現化するために、沿線住民の方々から意見を伺い、できること、できないことを協議しながら、沿線住民の方々が考える楽しいを反映した道にしていきたいと考えております。この跡地を活用することによって、市が掲げる安全で安心して暮らせるまちづくり、健やかで元気あふれるまちづくりにつながるものと考えております。 63 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 64 ◯議員(8番 福崎 智之君) 緑、憩い、交流、素敵なキーワードです。歩くことが楽しくなる道、それには今市長が言われたように、市民、住民と多くこれから話をしていかないといけないと思っております。知恵を出し、お互いが汗をかかないといけないと思っております。  土地利用整備計画案15ページには、28年度は地元協議、29年度は南区、北区エリアは詳細設計、測量鑑定、買収となっております。沿線住民のこの表記の印象としては、詳細設計、測量と実質的に動き出すと、もう私たち地元の声は届けられないのではないかと感じております。まだまだ市長が言うように、ともに知恵を出す時間が必要です。  前回の市長答弁で、長い間お待たせしておりますし、できれば早く着手したい、そう言われておりましたが、廃線から9年手つかずのままで、その状態で暮らしてきた地元住民の気持ちとしては、着工が多少おくれても私たちが納得いくものにしてほしい、私たちが知らない間にいつの間にか工事に入っていた、そういうことをしないでほしいと伝えております。  前回の市長の答弁でもありました「お互いが歩み寄って」この言葉を生かすためにもお互いの意見を交わす時間がとても必要だと思います。協議の期間を28年度で終了することでなく、特に南区、北区エリア、28年度地元協議、29年度は詳細設計となっておりましたので、29年度も引き続き取り組んでいただき、着手、形にすることが目的ではなく、その先、住民が求めているもの、それが何かを見出すことにまず取り組み続けていっていただきたいと思っております。  形をつくるために必要な手順は基礎をつくることです。その辺、市長はどういうふうに考えられますでしょうか。住民の声を生かすために着手が多少おくれても、本質を見失わずにつくる。そのために腰を据えて計画に当たる。そんなお考えはありませんでしょうか。市長の考えを聞かせてください。 65 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 66 ◯市長(中村 隆象君) 私どもが考えております道路、車道及び歩道につきましては、これからも末長く地域住民の方に愛用してもらわなければならない。そのために大方の合意、ある程度の合意を得るための時間は必要だと考えております。必ずしも計画どおりに着工することだけが至上命題ではないというふうに考えております。 67 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 68 ◯議員(8番 福崎 智之君) 腰を据えて取り組んでいく、そんな気持ちはありますか。 69 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 70 ◯市長(中村 隆象君) 言葉として、そうじゃないということはありません。腰を据えて取り組むということが適当であれば、それもいいと思いますし、とにかくある程度の合意がなければこの道をつくる意味がないと私は思っております。 71 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 72 ◯議員(8番 福崎 智之君) 地元のほうから出た意見を建設産業部長のほうに相談に行きましたところ、建設産業部長から市長のほうからも腰を据えてしっかりと地元の声を聞いてやるようにと言われておりますと、そのように言われました。その言葉が僕はうれしいという言葉はちょっと違うのかもしれませんが、そう期待したいなと思っております。市長が建設産業部長に言われた腰を据えるという言葉、その気持ちで取り組んでいただきたいと思っております。  腰を据えるという言葉、それは腰を下げる、足を踏ん張る、揺るがないようにしっかりと立つ、そんなイメージが僕にはあります。腰を下げて構えるということは目線を下げることにもなります。子どもと話をするとき、上から見る目線の大人とかがんで子どもの目線に合わせてくれる大人がいます。子どもが笑顔を見せるのは、かがんでくれた大人です。地元住民の方々を子どもに例えているわけではありませんが、住民目線になって物事を見てほしいと思っております。人の顔が見えるのは、もちろん上からでも下からでも横からでもなく正面です。正面から見る人は多分人を裏切らないと思います。あっち見たりこっち見たり、よそ見をしながらしている人は何となく信用ができないのかなという気がしています。  宮地岳線跡地は、その沿線住民が一番多く使う道になると考えられます。決して隣町から隣町への抜け道として整備されるのが本質ではありません。古賀市民のメリットとしてはどんなことが考えられるでしょうか。建設課と地元住民の協議でこんなヒントになる言葉がありました。部長もお聞きになられたと思います。古賀市は健康増進を掲げている、そのために使える土地はどれほどあるでしょうか。宮地岳線跡地、こんな利用価値がある土地はほかにありますでしょうか。跡地活用は、古賀市が取り組んでいるまちづくりに合致するのではないでしょうか。  1年前の私の一般質問でもお話ししたイメージに近いものを持たれている方はやっぱりいるんだなと思いました。多分、多くの沿線住民は歩いて楽しくなる道、それがその言葉のとおりにでき上がるものが一番希望としているものだと思います。道路を整備することで歩行者の安全を図る。道路を整備することで歩行者の安全を図る。言葉を少し入れかえると、かなり変わります。歩いて楽しくなる道として道路を整備する。車道が必要なところも当然あると思います。でもその車道は歩いて楽しくなる道を主としたならば、住民の理解も得られると思います。便利になればそれでまちが発展するわけではないと僕は思っています。暮らしていきたいと思う人が多くなることがこのまちの発展につながると思います。車道を整備の切り口ではなく、歩いて楽しくなる道、そう市長が言われた歩いて楽しくなる道、それを切り口とした計画、まず車道ありきではなく、歩いて楽しくなる道、それを切り口とした計画にしてみてはどうかと考えますが、市長の考えを聞かせてください。 73 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 74 ◯市長(中村 隆象君) ちょっと微妙なところでございますが、車道ありきということで考えていたわけではなく、その地域一帯の通学路の安全確保、あるいは緊急車両のアクセス向上、防災機能の強化ということを考えますと、その結果として車道が必要だということに行き着いたわけでございます。何の根拠もなしにですね、まず車道をつくるということではないので、その辺のところは少し御理解をいただきたいと思います。  そういう機能、緊急車両のアクセス向上、避難路の確保、防災機能の強化、こういうことが満たされる形であればいいと、まずはいいと思います。それプラス余地も結構ありますので、遊歩道はつくる余地はあります。そういう道路もですね、どのような道路がいいか、あるいは例えば車道といっても一直線のですね、思わずスピードが出るような道路ではなく、わざと曲げたりですね、ハンプというのもありますけども、いろんな形で速度制限が自然にできるような車道というのもあります。そういうことも考えあわせながら、地域住民の方々の御希望も取り入れ、また市としてのそういう必要性というものも御理解いただいた上で合意形成を行っていけばいいのではないかと思っております。 75 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 76 ◯議員(8番 福崎 智之君) 多分言葉の順番なんでしょうか、どうしても車道ありき、余ったところを遊歩道、道路のすぐ横にあるのは遊歩道とは言えません。遊歩道とは全く道路に面していない道のことを遊歩道と言います。遊歩道ではなく歩道なんでしょうね。まず車道ありきとしか感じられない。そこをチェンジしていきたい。  10月30日に北区公民館で行われた地元住民と建設課の協議、こんな話がありました。交通事故の傾向、車道整備の必要性を主にした説明があり、歩いて楽しくなる道の例として遊歩100選に選ばれた整備された歩道の写真がありました。きれいな素敵な写真でした。  住民からの意見としては、古賀市宮地岳線跡地の調査検討が十分になされているとは思えない。遊歩100選に選ばれたその歩道、そのような道をつくるスペースが宮地岳線にあるかどうか、思えない。そもそも車道ありきの計画では交通事故を減らすどころかふえる可能性が上がるのではないか。そのような意見があふれておりました。小学生を持つお父さんから、車が通る道が優先ですか、子どもが歩く道が優先ですか。そう言われたとき、建設産業部長は即座に子どもが歩く道が優先ですと答えてくださいました。それが大人として当然使う言葉だと思いましたので、即座に出たんだと僕は信じています。  建設課が提案していた、市が提案していたというのかもしれませんが、市が提案していた道、それは安全な道。住民が求めているものは安心の道です。安全と安心、客観的事実と主観的なものです。交通事故を起こさないためにガードレールをつける、スピードを出さない工夫もし、安全に気をつけることはできるでしょう。ですが、リスクはゼロにはなりません。子どもたちが交通事故に遭っております。バーチャルではなくリアルな世界でそんなことが起こっています。絶対安全ということが絶対にあり得ない。もし、完璧に安全な環境を整備できたとしても、リスクがゼロにならない限り、不安は必ず残ります。安全と安心は似ているような言葉ですが、本質が違います。  沿線住民は現状の生活道路の状況も考え、時間帯で進入禁止にできないだろうか、通学時間だけでも一方通行にできないだろうか、速度制限はかけられないだろうか、健康増進のために古賀市では車に乗らない日をつくってみてはどうだろうか、バスや別の交通機関の検討はどうだろうかなど、現状を理解した上で安心の道をつくるにはどうすればよいかを一緒に考えてほしいと伝えております。さまざまなアイデアを出し検討した結果、それでも車道が必要と言われるのであればまだ理解はできるが、子どもたちが歩く道が優先と言いながらも車両優先としか響いてこない。こんな言葉が出ていたのは、住民と同じ目線で会話をされた建設産業部長にはその声が正面から届いたと思っております。  歩行者の安全というのならば、車両を通さない方向も考えてほしい。全国統計でなく、現地に合った調査検討を行ってほしい。今ある道の整備、時間帯での一方通行など、現状を改善する方向も考えてほしい。そして最後に、市長が言う歩いて楽しくなる道を忘れないで計画してください。これはお願いですと言われておりました。忘れないで、お願いです。このワードがとても深いものだと僕は感じています。  建設産業部長は、皆さんの意見を踏まえた案をつくってきますと言ってくださいました。それを僕も含め住民みんなが大いに期待をしております。そこで、建設産業部長にお聞きします。その案はいつごろ地元住民に説明してくださるのでしょうか。鉛筆で書いたような手書きのもので構いません、早く見せてくださいとみんなが言っておりました。住民の期待に応えられるようなその案、いつごろになりそうなんでしょう。説明できる案ができるまでにもし時間がかかるようでしたら、どのようなことで時間がかかるんだということを教えていただけると助かります。よろしくお願いします。 77 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。 78 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) やはり鉛筆書きでですね、現地の状況があんまり把握できないまま絵を描く、お示しするということはやはり控えさせていただきたいと思いますので、そこはですね、市長お答えしましたように、人それぞれの楽しいを具現化すると、沿線住民の方々が考える楽しいを反映したというところを皆さんの意見をいろいろお聞きしながらですね、絵をつくっていきたいと考えてございますので、今その絵をつくるための業務を発注、準備をしているところでございます。2月の下旬以降ぐらいにはお示しできるんではないかと考えております。 79 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 80 ◯議員(8番 福崎 智之君) 鉛筆書きじゃ伝えられないということでしょうか。2月下旬までかかる、時間がなぜそれだけかかるのか。その間に何かしていることがあるんでしょうか。その辺をもう少し詳しく聞かせていただけると助かりますが。 81 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。 82 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 今発注手続行っております業務につきましては、絵を描く以外にもですね、現地の状況をですね、もう一度再確認するというところも入ってございます。それとやはりこちら側で一方的に絵を描くということはいたしません。やはり皆さんの意見を踏まえた上で絵を描きたいと思っておりますので、そういったところも含めまして2月下旬程度になるんじゃないかと思っております。 83 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 84 ◯議員(8番 福崎 智之君) 住民の要望はかなり詳しく伝えたと思います。現状を再確認してもらう、それもとても時間がかかるのかもしれないです。それも大切なことですので、それはしっかりと行っていただきたいと思っております。  その絵ができたときに、何か問題点が見えてくるんじゃないかなと思うんです。その辺のところは何か部長は考えてらっしゃいますでしょうか。どういうふうに対応しようとするのか、もし何かありましたら教えてください。 85 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。 86 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 絵を描いて初めてわかってくる、見えてくるというところもあるかと思いますので、それは今のところ具体的にですね、どういったものが問題になる、課題になるというのはわかりません。やはり絵を描いて皆さんにお示しした上で課題解決に向けての努力はしていきたいというところでございます。 87 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 88 ◯議員(8番 福崎 智之君) 住民の意見を形にする、絵を描く、それだけで終わらずに、その絵だとこういうふうになります、こうなるかもしれません、そういう建設課なりの何か検討、検証それも含めて示していただけるとわかりやすいかなと思います。そこはお願いしておきます。  今、沿線住民は直接意見が言えて何かが変わるのかもしれないという人と、何も変わらない、市役所に、職員に、市長に何を言っても無駄だという人がいらっしゃいます。まちづくりは多くの市民、住民の声を生かしていくことが大切だとは誰もがわかっているはずです。多くの人にかかわっていただけるよう、誠意を持った姿勢で次回の地元との協議に挑んでください。お願いします。  市長の建設産業部長に言われた言葉、腰を据えて、とても大事な言葉だと思います。腰をおろし踏ん張れば、自然に目線が下がるという話は先ほどもしました。子どもの目線を忘れない、そんなまちづくりもこれからは必要なのかなと思っております。  幼年期から成人するまで、それぞれの目線で見る世界でいろんな経験をし、大人になっていきます。成人し、まちづくりにかかわる大人がどれだけふえるのかは大人の背中、今のまちづくりを行っている大人の背中、それがどのように見せられるのか、それが大切なことなのかと僕は思っております。生まれてから成人するまでの20年間、どんな生き方を見たり聞いたり、みずからの足でどんな生き方をしていくのか、まちづくりのベースはやっぱり人づくりです。  来年はこのまちの成人式なのかもしれないです。10年前の市制施行10周年記念イベントのとき、たくさんの笑顔を見せていただきました。僕がその中で記憶に残っているのは、その裏方で悩みながらも期待しながらも、何かよいものをつくり上げようとする、上がったり下がったりするようなそんな不安定な感情の中で、それでもイメージを膨らませるだけ膨らませてそれをリアルなものにしていこうと頑張っている人たちの姿でした。来年の古賀市、このまちの成人式はどんなものになるのかはとても楽しみにしています。イメージをリアルなものにするためには原動力と行動力が必要です。  原動力、このまちを動かす原動力が何かを中村市長にお聞きしたことがあります。私の初めての一般質問での最後の問いでした。市長はこう言われました。古賀市は共働のまちづくり、市民と市役所が協力し知恵を出し合っていく、これが原動力だと思います。僕もそれが原動力だと思います。  今回は宮地岳線跡地の活用についての一般質問ですが、古賀市のこれからの来年の成人式、このまちの成人式ということも全く無関係ではないと僕は感じております。どちらも根っこにあるのは、このまちで生きていくことに対してのこれからの期待であったり、ともにつくり上げていく希望であったり、まちへの愛情の深さによってこのまちの表現は変わっていくのではないかと考えております。愛情をどれだけ注げるかによって子どもたちは、まちは変化していくものだと思っております。  原動力を行動力に移すために必要なこと、それは何だと考えますでしょう。私はきっかけ、トリガーとなるものは市民目線で市民の声を聞き、その本質に応えていく市長の判断ではないかと考えております。決断と言うのかもしれません。原動力を行動力に移すことは市長のやる気、態度、裏切らない姿勢、そんなものではないかと思います。市長は何がこのまちの原動力を行動に変えていくきっかけになると思っておりますでしょうか。お考えを聞かせてください。 89 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 90 ◯市長(中村 隆象君) 非常に難しい質問でございますが、思いを行動に変えていくのは、個々人のあすに対する希望、よいまちをつくりたい、よい生活をしたい、そういう希望だと思います。 91 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 92 ◯議員(8番 福崎 智之君) みんなの希望を形にしていく、そのきっかけになるのは、僕は市長の姿勢のような気がします。  建設課が歩いて楽しくなる道の例として、参考資料として遊歩100選の写真を見せてくださいました。遊歩100選に選ばれるきっかけ、トリガーとなったものは健康、環境、観光の三つのKをキーワードにし、高齢化社会に向け、生涯続けられるスポーツ、ウオーキング、ぶらぶらと歩いて見て回れる自然、地元と協力し一過性のイベントではなく、継続的な地域おこしを視野に入れたものが選ばれたと書かれておりました。  例えば、人口3万5,000人の鹿児島県曽於市、往復7キロメートルの遊歩道を使ったウオーキング大会が開かれております。地元の名産を販売する出店なども出ております。例えば、人口3万8,000人の千葉県南房総市、花が咲き誇る道があり、花をテーマにした観光コースが用意されています。例えば、人口2万4,000人の茨城県境町、地方創生加速化交付金を活用し、人気漫画とコラボしたサイクリングによるまちづくりプロジェクトを今展開しております。  ほかのまちでできることがこのまちでできないはずはないと思います。宮地岳線跡地の活用は古賀市にもあるウオーキングコース歩いてん道、そこの新たなコースにもなり得ると思います。しかもアップデートではなくアップグレードになると思います。市長が言う歩いて楽しくなる歩道の整備、そして沿線住民が願う安心して歩ける道、それが言葉どおりに表現されると、その遊歩100選にも劣らない古賀市の内外への名所になるのではないかと思います。遊歩100選に入らなくても日本の歩きたくなる道500選というのがあります。その中に入ることも不可能ではないと思います。そのためには、そんな道づくりに、歩いて楽しくなる、安心して歩ける道づくりに取り組もう、そんな市長の決断、意欲、決意、態度、姿勢、そういうものをまず示すことが何かのきっかけ、トリガーになるのではないかと僕は考えています。  もう一度お聞きします。行動に移すためにきっかけになる一つの要因、それは市長の姿勢だと僕は思っているのですが、そんな考えはございませんでしょうか。 93 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 94 ◯市長(中村 隆象君) 西鉄宮地岳線跡地を遊歩100選ですか、それともう一つの500選、そういうものをめざそうではないかということは非常にいい、すばらしいアイデアだと思います。私もそういうことは可能ではないかというふうに思ってますし、歩いてん道の10番目に、10番目か11番目かわかりませんが、必ず入れるような道をつくりたいなというふうに思っています。そういうことで皆さんの意見をお聞きしながら、後世まで愛される道をぜひともつくりたいというふうに考えます。 95 ◯議長(結城 弘明君) 福崎議員。 96 ◯議員(8番 福崎 智之君) 響いてくる言葉、響かない言葉、やっぱりこの中で今の僕の一般質問のこの状況でもあります。後世に残していく愛される道、みんなで一緒につくっていくことができれば、それがこれからずっと続く古賀市の財産になっていくんだと思います。そんな道づくりを、市長も何か大きな声を上げて、いや手を挙げて、みんなで一緒につくろう、そんな態度、姿勢というのかな、それを出してくれると心強いなと思います。  おとといの駅前で行われました毎年行っているクリスマス市民祭、来ていただいてありがとうございます。来賓挨拶で市長はこんな表現をされました。こんな寒い季節にこんなに人が集まっている、このまちは本当に祭り好きな人が多いんだなと。祭りのよいところは人が出会うことにもあります。そう言われておりました。沿線住民は、建設課へボールを投げています。 97 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、福崎智之議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 98 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                        午前11時09分休憩             ………………………………………………………………………………                        午前11時20分再開                       〔出席議員19名〕 99 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、平木尚子議員。                       〔平木議員 登壇〕 100 ◯議員(4番 平木 尚子君) 皆さんこんにちは。公明党の平木尚子です。午前の最後になりました。それでは、通告に従いまして、一般質問させていただきます。  今回は、第4次古賀市総合振興計画後期基本計画策定を前に、住みよい古賀市へめざすものを明確にする意味で質問をさせていただきます。  現在、東京都の情勢が連日報道をされており、古賀市にいる私たちにも東京都知事の考えが伝わってきます。また、アメリカでも次期大統領のトランプ氏がアメリカをこんな国にしていきたいとの考えを発信しています。現在、古賀市をさらに住みよくしていくための政策として、平成29年度から平成33年度の5年間に取り組んでいく第4次古賀市総合振興計画後期基本計画を策定している最中です。  私は、前期の取り組みを踏まえ、この古賀市がこれからどう進んでいくのかを大きく左右するのは、長である市長の強い思いであると考えます。市民の皆さんに幅広く御意見をお聞きすることはもちろん大事なことです。しかしながら、市長が古賀市という大船の矛先をしっかりと目的地を明確にして向けていくことが、市、みんなの心を一つにし、団結して進んでいくことにつながるのではないでしょうか。また、市長のその強い思いに市民も安心し、さらに期待をしていくのだと思います。その目的地に向かうに当たり、途中の策や方法をみんなで意見を出し合って考え、安全に進んでいく。一人一人は別々でも、同じ思いで前進する。それが団結ではないかと考えます。  残念なことに、アメリカや東京都のような報道は古賀市ではありませんので、市民の方全員に向け、市長のお考えをお伝えする機会はこのような機会を通じてするのも大事なことだと思います。私自身も第4次古賀市総合振興計画後期基本計画の策定前に、明確な市長のお考えをお聞かせいただきたく、以下質問をさせていただきます。  1、安全なまちづくりについて、どのようにお考えですか。  2、心豊かに学び続ける人が育つまちづくりについて、どのような構想をお持ちでしょうか。  3、健やかで元気あふれるまちについて、どのようにお考えでしょうか。
     4、多くの人が住みたいと思う市であるためには、どうすればよいとお考えでしょうか。  以上、4点について、市長に答弁を求めます。 101 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 102 ◯市長(中村 隆象君) 平木議員の御質問、住みよい古賀市へめざすものはについてお答えします。  1点目についてお答えします。安全なまちづくりとは、防災、防犯、交通安全といった市民生活を送る上での不安を解消し、市民が安心して暮らせるよう、さまざまな面から環境整備を行っていくことであると考えております。  2点目についてお答えします。心豊かに学び続ける人が育つまちづくりとは、総合振興計画基本構想の基本目標3に掲げておりますように、子どもから高齢者まで全ての市民が学び、文化、芸術やスポーツに触れることができる環境整備に取り組むとともに、その必要性や重要性について、市民意識の向上を図っていくことが必要だと考えております。  3点目についてお答えします。健やかで元気あふれるまちは、総合振興計画基本構想の基本目標6に掲げておりますとおり、全ての市民が安心して健康的に暮らせるように、相談、支援体制の充実を図るなどの環境整備に取り組んでいく必要があると考えております。  4点目についてお答えします。多くの人が住みたいと思う市であるためには、総合振興計画基本構想に掲げる各基本目標を踏まえ、時代の変化や市民ニーズを的確に捉えた上で、着実に施策へ反映させていくことだと考えております。その結果、より多くの市民が快適で安心して暮らせるまちだと実感していただければ、選ばれるまちへと近づいていくのではないかと考えております。 103 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 104 ◯議員(4番 平木 尚子君) それでは、順次質問をさせていただきます。  まずは、安全なまちづくりについてお尋ねいたします。最近、高齢者のドライバーが交通事故を起こす率がだんだん高くなってきているとの報告があっております。福岡県においても、10年前に比べ65歳以上の高齢の方が運転免許を保有している人は1.8倍、負傷を伴う交通事故全体の数は2割減っていますが、高齢の方が関係する事故は約1.2倍、高齢者運転者に主たる原因がある事故は約1.4倍とふえています。福岡県警のホームページにも、高齢ドライバーの方へという項目に、加齢により危険認知のおくれ、突発的な注意力や判断力の低下、視覚や聴覚機能の低下などの身体機能が変化すると言われていますとあります。私自身も、若いときに比べて随分運転が鈍ったなと感じることが多々あります。  先日、高齢者の方から免許証を自主返納したいがとの御相談がありました。免許証を返納してもそれにかわる移動手段の確保やメリットがあればとの前向きなお考えからだったように思います。ところが、現在古賀市では、免許証を自主返納しても県による運転経歴証明書の発行だけになっています。以前は、古賀市でも返納した際、住基カードを無料で交付したり、IC乗車券1万円分のサービスがありましたが、それは期限つきでしたので現在はありません。高齢者の免許証の返納は平成28年1月から11月までで40件、昨年は粕屋署管内一括しての統計のみだそうですが、148件とのことです。それから見ると、割合としては粕屋署管内では多いほうだとは思いますが、地域差もあるかと思います。公共交通など移動の利便性が確保できれば、高齢になり運転に不安が出てきても、免許証を返納することもできるかと思いますが、古賀市の場合、地域によってはまだまだ交通の便が悪く、生活には車が必要なため、免許証の返納をためらう方も多いのではないかと思いますが、市長はどう思われますか。 105 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 106 ◯市長(中村 隆象君) 確かに免許証の返納というのは、なかなか進まない理由というのは、やはり免許証を返納して移動手段がないということで、移動手段が何とかめどがつく方は免許証返納されると思いますけども、なかなかそれがないというのが一番大きな悩みだと思います。 107 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 108 ◯議員(4番 平木 尚子君) 近隣の自治体、例えば福津市、宗像市、粕屋町では、コミュニティバスの回数券や無料券、IC乗車カードの無料交付、タクシー利用券の交付をするなど、免許証を返納しても新たな移動手段を活用していくきっかけにしているところもありますが、古賀市としては運転が不安になった高齢の方が安心して公共交通に移行できるきっかけや対策をどうお考えでしょうか。 109 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 110 ◯市長(中村 隆象君) 来年の1月から、70歳以上の方100円バスというものを運行する予定にしております。残念ながら、これは1年強の運行実験ということで西鉄との取り決めがなされておりますので、ぜひその100円バスを利用していただいて、実績を上げていただければ続けることができます。そのようなことについては、ぜひ市民の方々にもPRをし、お願いをして利用していただけるようになったら、少しは交通の手段の確保になるかと思われます。  もっと言えば、今の西鉄バスの利用者がふえれば赤字負担も減るわけでございます。減った分はさらに便数をふやすことも可能だと思います。ですから、とにかく一つの方策としては、とにかく今の基幹交通としての西鉄バスの利用促進ということに努力してまいりたいと思っております。 111 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 112 ◯議員(4番 平木 尚子君) 筵内線が中心かと思いますけども、本当に市内全域の方が使えればいいなと思っております。また、昨日の同僚議員の質問の中で、公共交通整備の対策は市独自の取り組みを行うとの御回答がありました。例えば、現在市内を走っているクロスパルこがのバス、社協のバスなどを活用できるようにするというのはいかがでしょうか。 113 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 114 ◯市長(中村 隆象君) その件については、これまでも検討してきた経緯がありまして、ちょっと法制上の問題とかいろいろまだクリアできてないので実現できておりませんが、今後も引き続き検討してまいりたいと思っております。 115 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 116 ◯議員(4番 平木 尚子君) これは、私どもの先輩の前議員がクロスパルこがオープンのとき、2005年、平成17年第2回の定例会での質問をしておりました。当時の教育部長より、今市長がおっしゃったように協議していきたいとの回答をいただいておりました。いろいろな発想で住民の交通の利便性についても強く考慮していただき、免許がなくても市内安心して移動ができるよう、古賀市でもぜひ市民の皆様の交通安全の後押しになるような手を打っていただくことを希望します。  また、交通事故や飲酒運転のないまちをめざすために、毎年行われる通学路の点検に対して、現在28カ所危険との指摘があるようです。その安全対策には、先日の同僚議員の質問で、交通安全プログラムによって協議をし、対策を進めていることもわかりました。古賀市には、子どもたちの通学の時間帯にボランティアで見守りをしてくださる見守り隊の方もたくさんいらっしゃいます。ハード面で全てのことに一度に手を打っていくことは難しいと思います。それを補ってくださるボランティアの方々は、気温や天候に関係なく御活躍いただき、子どもたちの安全を見守ってくださっています。その方々にも感謝しながら、市としても1日でも早く、1カ所でも多く安全対策が進めるようにと願っております。  市長には、安全なまちづくりの観点から、古賀市からは交通事故を一切なくしていくとの強い決意で臨んでいただきたいと思いますが、市長の現在の決意をお聞かせください。 117 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 118 ◯市長(中村 隆象君) 私は糟屋地域の防犯協会の会長もしておりますし、いつも皆様に市民の力で犯罪のない、交通事故のないまちをつくりましょうという呼びかけをさせていただいております。おかげさまで交通事故につきましては、近年明らかに減少しておりますけれども、議員御指摘のように高齢者に関する事故というものは逆にふえておりますことから、今後とも特に高齢者の交通安全について、いろんな対策を考えていくべきだと思っております。 119 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 120 ◯議員(4番 平木 尚子君) では、次の質問に移らせていただきます。  心豊かに学び続ける人が育つまちづくりについてです。教育長にもいろいろお考えはおありだと思いますが、今回は古賀市の長としての市の方向性にかかわることですので、あえて市長にお聞きしたいと思います。  その一つ、文化芸術の創造、継承についてお尋ねします。後期基本計画の原案に、古賀市文化芸術振興計画及びアクションプランに基づき文化芸術の振興の推進が掲げられ、人材育成や子どもの文化に対する取り組みが課題ではないかと思います。平成26年度から平成28年度の3年間、公募型補助金事業の一環として、夏休みこども体験教室が実施されました。文化協会さんが中心となって、ダンスや音楽、料理や書道、囲碁、将棋など30もの講座に700人を超える参加者があり、夏休みの一大行事となっております。この夏休みこども体験教室がいかに大盛況であるか、市長は御存じでしょうか。また、市としてどのように評価されていますか。 121 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 122 ◯市長(中村 隆象君) 内容については、残念ながら詳しくは存じ上げておりません。このような子ども体験教室に限らず、いろんな作文発表とか絵画展とか、いろんな形で市民の方々が子どもの育成に関していろんなお骨折りをしていただいておるということは承知しております。                       〔渡議員 退席〕 123 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 124 ◯議員(4番 平木 尚子君) 文化協会からの報告書が出ていると思いますし、アンケートなども出ていると思いますが、アンケートの一部で本当に御意見として、例えばダンス教室ではステップが難しかった、楽しかった、それから先生のステップが軽快ですばらしかった、将棋教室ではもうちょっとしたかった、囲碁教室では別の技を知りたい、19マスのを買いたい。本当にそういう頼もしい言葉がたくさん出ております。また、8月の交流館のオープンでも、にぎわいということで体験教室の時期を重ねたとの経過も聞いております。  せっかく立ち上がり、盛り上がったこの事業をこのまま終わらせてしまうのはいかがかと思いますが、市長はどのようにお考えでしょうか。 125 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 126 ◯市長(中村 隆象君) 残念ながらその事業の内容を判断するほどの知識は今持ち合わせておりませんので、今ここでその活動の是非について、判断することは難しゅうございます。 127 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 128 ◯議員(4番 平木 尚子君) 本当に市で、また文化協会さんが取り組んでくださっている子どもたちの教育ということもかかわってきますので、ぜひ内容を精査をしていただきたいと思っております。  子どもたちが普段触れることができない貴重な体験の機会ですし、文化芸術に興味を持つきっかけになっています。特に、囲碁や将棋は、最近では親も子どもに教えたり、一緒に対戦したりする機会も少なくなっています。また、生け花や着付けなども、このような機会がないと触れるきっかけもできにくいのではないかと思います。これ以外の活動も、文化や芸術を未来に継承していくきっかけづくりとして、また子どもたちの学ぶ意欲を引き出すよい機会だと思います。それこそ心豊かに学び続ける人が育つきっかけになる事業だと考えます。  公募型補助金事業は、3年を区切りとして市の補助を受けて実施し、それ以後は独自で活動につなげるということですが、文化協会に尋ねますと、年に21万2,000円の補助を受けて実施してきましたが、このほかにもその事業に対して10数万円の手出しもし、運営されてきたそうです。今後、独自の事業としては運営が困難であるとのことでしたので、市としても、もしそうやって子どもたちの育成として高い評価をいただけるのであれば、何らかのサポートをしてでも継続をしてはいかがと考えますが、今の市長のお気持ち、いかがでしょうか。 129 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 130 ◯市長(中村 隆象君) 文化芸術に関する活動、あるいは子どもの育成にかかわる活動、いろいろございます。その中で、どういうものを市が例えば委託するとか、市費を使ってまでやるかということについては、全体を見てからですね、これは教育部局でまずは判断をしていただきたいと思っております。 131 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 132 ◯議員(4番 平木 尚子君) 本当にこの事業がすばらしい事業であるということの中でいろいろお話をさせていただきたいと思いますけれども、一つは今後の継続に当たり、市のほうにも御相談をされたそうですが、子どもの参加費を今現在100円取っているんですね。でもその100円から500円に上げたらどうかとか、講師の方から経費を負担してもらってはどうかっていうアドバイスがあったそうですが、現実には無理かと思います。例えば、大人も参加するコスモス市民講座でも受講料100円や300円です。子どもたちも兄弟参加となれば1,000円、1,500円となり、子育て世代の家庭の負担も大きくなり、参加できるお子さんも少なくなると思われます。  この夏休みこども体験教室は、ほかの市、また町からも高い評価があり、二、三の市町で取り組まれるということも聞いております。また、県からも実例報告の依頼が来ているそうです。でも残念なことにことしで終わりということなので、それは済みません、お断りしましたっていうお返事をいただきましたので、ちょっと残念だなと思っております。  このように、評価も高い夏休みこども体験教室を今後とも継続できるよう、市の文化芸術振興のためにも市の事業としてしっかり協議をして進めていっていただければいかがと考えますが、また今後とも御精査のほう、よろしくお願いしたいと思います。  文化芸術の振興に関しては、国でも文化芸術振興基本法において推進しております。ぜひ市の協力で文化芸術の市として心豊かな生活、活力ある社会の実現ができることを願うものです。また、子どもに限らず、社会教育、生涯学習については、学びたい人、あるいはその知識や技量を継承したい人もいるかと思います。その方たちが何か市で貢献したい、取り組みたいと思っているときに相談に乗ったりアドバイスをする窓口はどこでしょうか。それは市民にわかりやすいものとなっていますでしょうか。 133 ◯議長(結城 弘明君) 相談窓口はどこですか。総務部長。 134 ◯総務部長(中野 敏明君) 議員がおっしゃっているのは、そういった文化芸術活動に関する総合的な相談窓口がどこかということでの理解でよろしいでしょうか。そうですね、文化芸術活動は所管は教育部局、生涯学習推進課、あるいは文化課等でやっておりますし、その事業ごとにやはり担当部署がそれぞれあると思いますので、一元的にどこかの部署が相談窓口になるということではないかというふうに捉えております。                       〔渡議員 入場〕 135 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 136 ◯議員(4番 平木 尚子君) 本当に市民にわかりやすい対応をお願いしたいなと思っております。  生涯学習についても、交流館や公民館などを使って行いたいなどの相談があったときに、市民の方にわかりやすくどうやったらできるか、どこまで市が支援できるかなど、丁寧に相談に乗っていただき、次へのステップがスムーズにいくようにアドバイスをしていただきたいと思います。市民の方の学ぶ気持ち、貢献したいとの意欲を大事にしながら、社会教育活動も支援していただくことを期待し、次の質問に移ります。  健やかで元気あふれるまちづくりについてお尋ねします。前回の一般質問でも、超高齢社会においての対策についていろいろお尋ねしましたが、健康づくりのためにラジオ体操を導入してはとの質問に、健康づくりの一環として積極的に推進している。また、今後自主的に取り組んでいただける地域の拡大に向け、予防健診課や関係課などが連携を図りながら取り組んでいくとの御回答でした。  それにあわせて、古賀市には指定管理で運営しているクロスパルこががあります。年間の指定管理料3,958万2,000円を払っていますが、クロスパルこがは古賀市民と市外からの会員との会費の区別はありません。理由をお尋ねすると、市内にはほかに民間のスポーツ施設があり、その経営を圧迫するわけにはいかない。また、市外を高くすると、市外からの会員が減り、ひいては減収につながるとの理由でした。しかし、近隣の市町では、その住民は他地域からの利用者より安い価格を設定して住民の方に還元しています。  クロスパルこがは、「障害者・高齢者と共に生きる」をコンセプトに、全ての市民が健康づくりに取り組む場として設置されています。しかし、現在そのことは大きくうたわれてないようです。古賀市でも、会費に差をつけられないのであれば、市民の健康づくりのために予防健診課や生涯学習推進課などと連携して、市民に特化したプログラムを作成したり、利用できたり、あるいはサンコスモ、リーパスこがなどを利用しての健康づくりや介護予防のためのプログラムを取り入れていただくなど、なお一層の市民の健康づくりを考えていただくことはできないでしょうか。市長のお考えはいかがでしょうか。 137 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 138 ◯市長(中村 隆象君) 市民の健康づくりについては、予防健診課を中心としていろんなところで展開しております。また、クロスパルこがでもですね、古賀市民に限ったイベントも幾つかあります。古賀市内の市民ウオーキングの開催の協力とかですね、健康福祉まつりへのブース出店、古賀市民無料開放デー、これは年1回ですけど、それからせんきょ割での協力、プールとお風呂が無料になったりですね、障がい者の方へのプール開放とかいろいろやっております。ただ、これはあくまで何といいますかサービスの範囲であります。本格的に古賀市民向けの事業をクロスパルでやろうとすれば、その分の経費はまた古賀市で負担するということになります。そのような中で、どのようなやり方が古賀市民の健康づくりに最も効果的かということを考えながらやっていきたいと思います。 139 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 140 ◯議員(4番 平木 尚子君) 今、市長がおっしゃったことは、本当にサービスであり、また単発でもありますので、ぜひ継続して古賀市民が安心して利用できるように進めていただけたらと思っております。  指定管理料を市が支払うということは、市民が誰でも利用できるようになっているものではないかと思います。現在、古賀市の会員は平成25年度で1,624人中971名とのことですが、指定管理料約4,000万近くは古賀市会員一人当たり約4万円と費用対効果が余りにも小さいのではないかと思います。古賀市民が気軽に利用できる工夫をぜひしていただきたいと思います。  介護や介護支援については、地域包括ケアシステムが進んでいくと、これまで余り不便がなかった生活から、皆が少しずつ努力をしながら、お互いに助け合うということにもなってきています。でも、介護を支援する方、支えられる方、またはいつまでも元気でいたいと思う方が、いつもいつも頑張るばかりでは張り詰めたものが切れてしまいます。古賀市は、困っている方の支えになる取り組みや制度もたくさんあります。市長は、安心してこのような制度を活用していただくには、周知も含め、どうすればよいとお考えですか。 141 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 142 ◯市長(中村 隆象君) 議員御指摘のとおり、まさに古賀市ではそういう安心して暮らせるための相談窓口、特に困っている方に対する相談窓口というのはいろいろ設けてありますので、かなりの周知はされているものと思いますが、今後ともですね、いろんな状況の変化といいますか、制度の変化もございましょうから、ぜひ遅滞なく周知することにしていきたいと思います。 143 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 144 ◯議員(4番 平木 尚子君) 私は、市長が行かれる先々で皆を励まし、このような制度がありますとの周知、アピール、声かけをしていっていただきたいし、私たちもそうすべきと思っております。  また、最後に、多くの人が住みたいと思う市であるためにはどうすればよいと考えるかとの質問には、市長にも本当に一人一人のニーズを聞きながらということでお答えをいただきました。私は、ハード面では予算もあり、市民の要望が全部漏れなく反映できるとは思っておりません。しかしながら、市民にとっては自分の思いが伝わる、相談に乗ってくれる、できないことも理由がよくわかったなど、市民に寄り添った対応がしていただけるか、一緒に考え、最大限の誠意を尽くしていただける市であるかというのが、住み続けていくのには大変必要なのではないかと思います。  住み続けて温かい、市がどの方向を向いているかがよくわかる。市の方向性が明確だと、ニーズに合う方がそこを選んで来てくださる。住み心地がよければ必ず住み続けていただけるのではないか。または、市長や市と心合わせていただける方もふえていくのではないかと考えます。  私事で恐縮ですが、娘が初めて小学校に入学したとき、毎日不安なことがあり、泣いて登校していました。でも、毎朝、校長先生が門のところに立って、一人一人に挨拶をし、声をかけて子どもたちを迎えてくださっていました。その温かさと安心感で、娘もそれを克服できました。また、娘が中学校に入学するときは、私自身も中学校はとても怖いイメージでしたが、入学式のときから学校中が温かい雰囲気で、怖いイメージも一変しました。  そのときの校長先生は、生徒がよいことをすると全校朝礼でみんなの前で褒めてくださり、いつも生徒に声をかけてくださっていました。学校全体がみんなのことを考える、温かさが伝わる学校でした。校長先生が変わられると、次の校長先生は生徒指導もしっかりされる信頼できる先生でした。そのときの空気はぴんとしたものがあり、皆も規律正しい学校生活をめざし、雰囲気ががらりと変わったことを覚えています。どちらがどうだなど、校長先生の批判や評価をするものではありません。ただ、そこの上に立つ、中心になる長の思いで全てが決まると言っても過言ではないと思います。市長はどのようにお考えでしょうか。 145 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 146 ◯市長(中村 隆象君) 議員御指摘のように、市の方向性を明確にするということと、それを広く市内外に知ってもらうということは、大変大切なことだと思いますので、今後ともそのように努力してまいりたいと思います。 147 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 148 ◯議員(4番 平木 尚子君) 住みやすい古賀市、安全安心な古賀市を願う思いは、皆同じだと思います。市長のめざす住みよい古賀市への思いを常に示していただきながら、一人一人に寄り添っていき、あとはこの後期基本計画案に示してあるように、精査しながら具体的に進めていく。全てのことに最大限に手を打ちながら、全力で取り組んでいく。つながりを大切に、住みよいまちづくりをともに進めていきたいと思います。  最後に、昨日から何度も答弁を求められ、同じことの繰り返しかもしれません。けれど、市長には強いリーダーシップを発揮していただきたい。市長に期待が大きいことのあらわれだと思いますので、最後に、市長の古賀市に対するまちづくりの観点から、今後の強い決意をお伺いして終わりたいと思います。 149 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 150 ◯市長(中村 隆象君) ちょっと準備がそこまでできておりませんので、全部言い尽くされるかどうかわかりませんが、私が従来から考えておりますのは、古賀市は生活する都市でありたいということです。そのためには、子育て、あるいは教育、就労、その三つの場が十分に整っていることがまずは基本だと思っておりますので、そういうことに力を入れていきたい。論語にありますような、近き者喜べば遠き者来ると、こういうまちをつくりたいというふうに思っております。 151 ◯議長(結城 弘明君) 平木議員。 152 ◯議員(4番 平木 尚子君) ありがとうございました。最後に、本当に私たちともに、本当に心を一つにして古賀市を盛り立てていきたいと思っております。これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 153 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、平木尚子議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 154 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                        午前11時55分休憩             ………………………………………………………………………………                        午後1時30分再開                       〔出席議員19名〕 155 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、阿部友子議員。                       〔阿部議員 登壇〕 156 ◯議員(1番 阿部 友子君) こんにちは。午後の一番は、会派連の阿部友子でございます。通告に従い、質問を行います。  まちづくりは人づくりと言われるように、地域づくりを担う人材の育成は重要です。まちを元気にするには人だと思います。人はまちの財産です。まさに人財──財産の財ですね、人財だと思います。人づくりを前面に出しているまちもありますが、古賀市ではマスタープランを見ても大きく打ち出しているという取り組みには見えません。今回の質問は、市民活動を通しての人づくり、生涯学習を通しての人づくりを考えてみたいと思います。  今月の初めに行われた福岡県の事業で、福岡県下で環境保全活動に取り組む市民活動の発表会が行われましたが、古賀市からも多くの市民団体の方が日ごろの活動を報告されました。交流館の多目的ホールがいっぱいになる盛況ぶりで、古賀市はすごいですね、福岡県の職員の方が驚かれるほどでした。このことから、古賀市での市民活動はなかなか活発に行われているということがうかがえます。  市民活動を推進していくのは、まずはそれを担う人づくりが大事です。市民活動といえばボランティアと思い浮かばれると思いますが、ボランティアなどの自主的な民間公益活動は、行政の穴埋め的な存在にとどまらない多くの可能性を秘めた存在です。21世紀の社会の課題を行政だけで解決することは難しく、ボランティアなどの民間による公共活動の活性化が不可欠だと考えられるようになったと元福岡教育大学の教授である三浦清一郎先生は述べてあります。
     市民ニーズが多様化し、行政のみのサービスでは間に合わなくなっている現状があることから、市民のNPOなどによる課題解決は必須の状況です。このような状況から、まちづくりを担う人づくりは今以上に意識を持って取り組む必要があると考えます。市長の御所見を伺います。  生涯学習については、第1次計画では、人づくり、コミュニティづくりが目標とされていましたが、平成26年に策定された第2次古賀市生涯学習基本計画では、一人一人の人生を豊かにする個人発の学びを大切にするというようになっています。人づくりの視点は縮小されたように見えます。  生涯学習とは、自己の充実や生活の向上のために、人生の各段階──ライフステージでの課題や必要に応じて、あらゆる場所、時間、方法により学習者が自発的に行う学習活動のことと基本計画の中にあります。人づくりの視点では、生涯学習の振興を支える人材の育成及び充実とだけあります。私は、公費を投入して学習の場を提供するのであれば、そこで学んだ方は地域や広く社会に貢献していただけるようになっていただきたいと考えています。  現在、古賀市では、コスモス講座として生涯学習を進めてありますが、策定から5年を経ています。そのあり方について御所見を伺いたいと思います。  三つ目の市民活動の推進についてですが、さきにも上げましたが、既に古賀市では市民活動は結構行われていると思われますが、NPO法人の数もさほど多くなく、多様化する市民ニーズに応えるためには、さらに裾野を広げ、さまざまな活動を掘り起こし、既にある活動については活発な活動が継続できるよう、適切な支援をしていく必要があると考えています。そのためには、市民活動支援センターが重要な役割を担うと考えております。市長の市民活動の推進についての御所見を伺いたいと思います。  以上、よろしくお願いいたします。 157 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 158 ◯市長(中村 隆象君) 阿部議員の御質問、まちの活性化は人づくりからについてお答えします。なお、2点目については教育長からお答えいたします。  1点目についてお答えします。まちの活性化のためには、市民のまちづくりへの関心を高め、主体的にかかわっていただく人づくりも重要であると認識しています。今後も市民同士の仲間づくり、情報共有等の機会や場の提供を通じ、まちづくりを担う人づくりに努めてまいります。  3点目についてお答えします。本市では、よりよいまちづくりに取り組む市民活動の促進を図るため、市民の自主的、自発的な公益的活動を支援する市民活動支援センターつながり広場を設置しております。つながり広場では、市民活動に関する相談や情報の発信、市民活動団体等の研修、交流促進などを行っており、今後も市民活動の活性化に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 159 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。                    〔教育長 長谷川清孝君登壇〕 160 ◯教育長(長谷川清孝君) 阿部議員の御質問、まちの活性化は人づくりからの2点目についてお答えいたします。  本市の生涯学習につきましては、平成26年3月に策定いたしました第2次古賀市生涯学習基本計画に基づき推進しております。個人の学びを大切にしながら、地域、団体などの活動に参加し、さまざまな人と交流が広がる社会、さらには未来につなぐ生涯学習をめざしております。 161 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 162 ◯議員(1番 阿部 友子君) 質問を続けますが、その前に済みません、お手元に配りました市民活動支援センターの一覧という部分で私が間違っておりましたので、訂正をお願いいたします。太宰府市のところで、太宰府市NPO・ボランティア支援センターを「ボタン」というふうに「タ」となっております。済みません、ボランティア支援センターに改めてください。それから、春日市のところでですね、公整備志民運営とあります、「志」の「志民」ですので、ここは間違いがございませんので、このままで結構でございます。それでは質問を続けさせていただきます。  人づくりの最初の取りかかりといいますのは、市長も今おっしゃいましたように、関心を高めるというようなことからかというふうに私も思います。まちづくりを自分ごととして主体的にかかわっていく人をふやすということが大事ではないかというふうに思っております。  先月の16日、古賀市自治基本条例策定委員会は古賀市まちづくり基本条例の素案を市長へ答申されました。25名の策定委員の方々がですね、約2年間かけてほぼ毎月委員会を開催、ほかにサマーミーティングとかオータムミーティングという今までにない多くの市民を巻き込んだやり方で策定作業が実施されまして条例案ができました。住民自治の第一歩ではないかというふうなことを感じております。約2年間かけた策定作業に、中学生や高校生を含む多くの市民がかかわりました。条例をつくる作業など初めてで、策定委員の方々は本当にお疲れだったと思います。  しかしながら、やっぱりこういうふうにかかわった方々がですね、今度はまちづくりに深く関心を持っていただけるのではないかと。また活動を始めてくださるのではないかというふうに考えております。かかわるということは、実際に体験をするということ、そういうことで意識が変わっていくのではないでしょうか。まちづくりに市民が関心を持って主体的にかかわっていくことがまちを元気にする第一歩であると思います。特にですね、やっぱりこれから古賀市を担う若い人たちには多くかかわっていただきたいなというふうに思っております。  古賀市として、多くの市民を巻き込んだこの自治基本条例の策定作業なんですが、今回のやり方、古賀市にとっては画期的なことだったんではないかというふうに思っておりますが、市長はこのようなやり方をどのように評価されておりますでしょうか。 163 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 164 ◯市長(中村 隆象君) 議員御指摘のように、これまでになかったやり方で時間も労力も非常に多くのものをかけました。それと同時にですね、この策定にかかわった委員さんがこれから今後古賀市のまちづくりにまた積極的にかかわっていただけるのではないかという期待も持っております。古賀市としても貴重な体験であったと思っております。 165 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 166 ◯議員(1番 阿部 友子君) きちんと評価していただけてありがたく思っております。  私は、これから大きな計画なんかを策定するときはですね、ぜひやっぱり広く市民を巻き込むと、こういうことが大事ではないだろうかというふうに思っております。そうすることで、やっぱりまちづくりが自分のことなんだと、自分ごとなんだということがわかっていただけるのではないでしょうか。  宗像市では、既に11年前にですね、宗像市市民参画協働及びコミュニティ活動の推進に関する条例という、いわゆる自治基本条例に当たるものを策定しております。御存じだと思いますが、参画と協働とコミュニティを一緒にした条例です。その前文には、まちづくりの仕事に主体的にかかわっていくことは、私たちの権利です。権利であることを確認するとともに、行政や他の市民と力を合わせながら自分たちが担い手となって取り組もうという宣言ですというふうにあります。私は宗像市民のまちづくりに対する熱い思いを感じます。行政にお任せでない、自分たちのまちは自分たちでつくるという意気込みを感じます。この条例によって、宗像市は住民自治がぐっと進んでいるのではないかと感じているところでございます。  これ、ちょっと余談なんですが、宗像市の条例は「参画」という言葉を使っておりますが、今回古賀市がつくろうとしている条例は「参加」というふうになっています。私は大変気になっておりますが、参加は単に加わるということだけであって主体性がありません。このことについてはまた別の機会にしますが、ちょっと気になっておりますので述べました。  では、次に生涯学習に移りたいと思います。生涯学習は豊かな人生を送ることができるよう学習することですが、その学んで得られた成果を生かし、さらに学習を継続するという循環的なイメージを求められていると思います。そういう意味で、古賀市の生涯学習のあり方としてですね、学習した後の成果を生かす部分、この部分がいま一つ明確でないと思うところであります。ただいまの教育長の答弁でもそういう部分がちょっとなかったかなと、いわゆる交流をして広がっていくというようなお答えでしかなかったので気になっておりますが、その点についてはいかがお考えでしょうか。 167 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。 168 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 学びの部分でございますけれども、学びから気軽にですね、コスモス市民講座の部分に気軽に受講できる窓口を開き、さまざまな講座を企画してその受講者の間でですね、仲間づくりや交流を深めていただいて、その中から自分で何かできるんではないかという形のものをやってみようかという形になってくるんではないかというふうに考えております。コスモス市民講座も受講者の方のボランティアで運営を行っている状況でございます。そこからまた羽ばたいて、地域に行かれた方、もしくは自分の文化とかスポーツ、そういったものに自分は貢献できるんではないだろうかということで広がりを見せているんではないかというふうに思っております。 169 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 170 ◯議員(1番 阿部 友子君) そこで仲間づくりができてですね、広がっていくという部分では、たしかにいいことであろうというふうに思いますが、私としましてはもう一歩踏み込んでいただきたいという思いがありまして取り上げております。  他市の例をちょっと見てみますと、宗像市の生涯学習の場をあなたに、むなかた市民学習ネットワークというのがあります。ことしで30年になるということで、このような立派な冊子もできております。この市民学習ネットワークというのは、年間に約7万人の方が受講されているということです。御存じかもしれませんが、この学習の特徴は、教える方、いわゆる講師になる方は自薦ではなくて他薦であって、第三者の推薦がないと講師にはなれないというような規則がございまして、有志指導者と言われる方だそうでございます。講座としましても、ちょっとはしょりますね。  ということで、地域のためにですね、有志指導者の方は地域のために自分の腕をかそうというような方だそうです。学級は自主運営が原則で、講師の方はボランティアということだそうです。公民館やコミュニティセンターなどで開催されておりまして、宗像市内各地でこのむなかた市民学習ということが展開されているということだそうです。140近い講座がですね、一覧表これぐらいあります。140という講座が動いているわけですね。それで、人口規模も確かに宗像と古賀市では違うわけなんですけれども、年間に約7万人の方が学ぶというのはすごいなというふうに思っております。人づくりが着実に行われているのではないかと感じるところでございます。こういう状況、すぐ近隣ですが、御存じでしたでしょうか。 171 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。 172 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) その部分につきましてはですね、聞き及んでいるところもありますけれども、詳細な部分については把握は現状では今のところしておりません。 173 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 174 ◯議員(1番 阿部 友子君) 近隣ですので、ぜひ参考にしていただきたいというふうに思います。古賀市のコスモス講座でもですね、今お話がありましたように、いろいろ工夫されていろんな活動が行われているというふうに思っておりますけれども、選択肢の多さとかですね、学ぶ人の数では負けているかなというふうに思っております。  もう一つ紹介です。済みません、書画カメラに切りかえていただけますか。  これ、福津市の生涯学習なんですが、郷育カレッジ、これ、ネーミングがいいですよね。郷育というような名前、福津市は里づくりが盛んでございますので、その「郷」を使って郷育カレッジ。  ありがとうございます。戻していただいて結構です。  この中に説明があるんですけれども、郷育の「郷」という字は地域、自分たちの住んでいるところという意味を持っていて、育はその地域によって育てられ、また地域を育てていく姿をイメージしています。「郷」によって育てられたみんなで「郷」を育てていく姿ということです。  郷育は、人と人が心を開いてさまざまに向き合いながら主体的に育て合うこと、もしくはそのような地域の人材育成と捉え、これを福津市型の総合学習システムの基本的な考え方としています。福津という「郷」で学び、そこに暮らす人も一緒に育ち、人と人とのかかわりの中で学び、遊び、その知識や経験がまちや地域に還元されることを望んでいますというふうにございます。  きちんと還元という言葉が入っておりました。こちらもその講座の数ではですね、とても多くて、いわゆる毎月の月ごとの講座をこういう一つの冊子にしてございます。そういう意味では予定がしやすくてですね、使いやすいのではないかというふうに思いました。  話を古賀に戻しますが、古賀市の第2次生涯学習基本計画の中で、生涯学習社会の基本的な考え方として一人一人の人生を豊かにする、個人発の学びを大切にするとあります。自発的な学びは大切だというふうに思いますが、もう一つ大切な視点として、学びと実践の循環の視点とあります。講座を受けて楽しかったで終わるのではなく、地域活動や市民活動の中で実践をしていくことも力を入れていただきたいと思うところです。現在、コスモス講座が公民館の係に移りましたが、地域へのつながりもしやすい状況ができたのではないだろうかというふうに思います。他市のいいところも取り入れていただいてですね、より一層頑張ってほしいと思っておりますが、いかがでしょうか。 175 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。 176 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 他市町村の取り組みを参考にさせていただきながら、今後のコスモス市民講座の運営に生かしていきたいと思います。 177 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 178 ◯議員(1番 阿部 友子君) 力強いお言葉をいただいたかなと思っております。期待しております。よろしくお願いします。  次に市民活動についてです。市民活動の必要性というのは認識していただいているかなというふうに思うところですが、今の社会において公を担う一つの組織であることを認めて、きちんと位置づけていくことが必要ではないでしょうか。  いつもお手本にさせてもらう宗像市の市民活動に関する市の支援については、先ほども言いました市民参画条例の中できちんと市民活動を支援していく仕組みができております。この条例によって、市民サービス協働化提案制度が実施され、人づくりでまちづくり事業補助や文化芸術活動事業補助などが行われているわけです。午前中にも文化芸術の活動についての質問が出ておりました。いわゆる古賀市は公募型で子どもたちの夏休みの教室をされている活動を援助しているわけなんですけれども、こういうこと、市民に対する活動の援助というものがきちんとやっぱり条例で宗像市は位置づけているということがあって、心強いなと思うところです。  古賀市ではですね、この市民活動に関して明文化されているのは、平成17年につくられた共働の指針、これだけかなというふうに考えております。指針の中に社会的課題を解決していくには、自主的な市民公益活動が活発になることが必要となってくることから、組織の構築、活動拠点、人材育成といった環境整備を図っていきますとあります。これができたのが17年ですので、既に10年たっております。どこまで環境整備が進んだかお伺いいたします。 179 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 180 ◯総務部長(中野 敏明君) 阿部議員おっしゃっているのは、恐らく市民活動支援センターのことではないかと思っておりまして、そういった意味ではまず場の確保といたしまして、今年度から場所をリーパスプラザのほうに移動させまして、少し面積的にも広くなったんではないかなというふうに思っておりますし、職員体制も御存じのとおり、所長、あるいは正職員の係長、臨時職員ということで3名体制で今やっているという状況でございますので、そういった意味では場の確保はしているというふうに捉えております。 181 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 182 ◯議員(1番 阿部 友子君) 今、部長お答えになった部分で、つながり広場の市民活動支援センターのお話をされまして、確かにここに上がっています共働の指針というのを多分見られてないんじゃないかなというふうに今御回答を聞いて思ったんですけれども。  拠点、いわゆる活動拠点というものはつながり広場というものができて確保できていると、そこは私もきちんと評価したいと思っております。しかしながらですね、そのほかの組織の構築、それから人材育成といった部分ではどうなのかなというふうなことを思うところです。これ、多分ごらんになってないから話がかみ合わないかなというふうに思っておりますけれども、平成17年7月に出ております古賀市共働推進の基本指針というものがございます。それに、初めて見るような顔をしないでいただきたいなと思って。5ページにですね、そういうことが、共働の仕組みづくりというようなところで書いてございますので、その部分から私は質問させていただいております。  ここに書いてあります共働の仕組みづくりという部分に、わずかにですね、いわゆる市民活動についての自主的な市民公益活動が活発になることが必要となってくることから、組織の構築、活動拠点、人材育成といった環境整備を図っていきますというふうに書いてあります。その後に、いわゆる社会的な課題についての解決策についてもですね、コミュニティのことに特化して書いてあるかなというふうに思うんですね。市民活動という部分が行政には全く念頭にないんじゃないかというふうに私はこれを読んで感じているところなんですが、古賀市のですね、いわゆる市民活動の公益的活動、これに対してですね、理解とか認識というのが不足しているんじゃないかと思っているんですね。そのことについて、市長いかがでしょうか。 183 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 184 ◯市長(中村 隆象君) 私は決して軽んじているとは思ってませんけども、どういうことでそのようにお感じになったのか、教えていただければもうちょっと答えようがあるんじゃないかなと思いますが。 185 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 186 ◯議員(1番 阿部 友子君) 多分そんな答えだろうなというふうに思っていたんですが、例えばですね、午前中の議員の文化芸術活動についての質問がございました。そのことに対して市長の回答を聞いてましてですね、いわゆる共働の姿勢というんでしょうか、古賀市が掲げている文化芸術、心豊かな人づくりをしようと掲げているところで市民の方々が自主的に活動を始めていることに対して、多分あれは資金の面ですね、公募型ですので、公募型のお話をされた。そのときの市長のお答え、物すごくそっけなかったと思ってるんですね。ということは、本来市がしなくてはいけない部分を市民活動が担っている、そのことに対しての市の考え方、そこらあたりがですね、とっても冷たいといいましょうか、意識がないといいましょうか、共働の意識がないというふうに思っているところです。  例えば、公募型補助金というこの言い方ですね、公募型です、公が募集するというような言い方ですよね。ということは、市が主ですね。市民活動している人たちが自由に応募しなさいよと、お金出してあげますよと、そういう姿勢だろうと思うんですね。それは誤解と言われれば誤解かもしれません。私がそういうふうに感じているんです。  その後に、私またお話ししますけれども、例えば、私久留米に行ってきましたけど、久留米が出している市民活動に対する財政的な支援なんですが、これはキラリ輝く市民活動活性化補助金というようなネーミングです。いわゆる市民活動を応援するという、何か名前からしてそういうふうに聞こえます。佐賀市では、佐賀市市民活動応援制度チカラットというのがあります。これは市民が、一般市民がですね、こういう活動を応援しますよといって投票して、投票した分だけ市が応援するというような活動です。宗像市は基金を持っていますので、市民活動に対してのですね、基金を持っています。そういうことで、きっちりと市民活動を公を担う一つの団体だということを、いわゆる行政と市民が共働して社会的課題を解決していくような取り組みをしようというような、そういうスタンスを持っているんです。もう平等なんですよ、フラットなんですよ、行政と市民活動がですね。  ところが、古賀市の考え方はいわゆる上から目線というような言い方をするとわかりやすいかもしれませんが、そこに主従関係を持つような態度を持ってらっしゃるというようなことを感じております。私一人のひがみかもしれませんが、よく活動の中でそういう声を聞いております。いかがでしょうか、わかっていただけましたでしょうか。 187 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 188 ◯市長(中村 隆象君) 一つ、言いわけになりますけれども、午前中の平木議員の御質問の中で、あの活動については本当に正直知りませんでした。私もいろんな活動に顔を出しておりますけれども、全部回り切れてないということで、よく知らないことをいいか悪いかと聞かれても、ちょっと判断できませんので、ああいう答えになってしまいました。済みません。  それから、補助金と委託の制度については、私はこのように理解しております。補助金制度というのは、活動する主体があります。予算もちゃんとあります。自前で獲得している予算。それが足りない部分を古賀市が補助するという形で、公募型補助金の建前は、3年間は補助しますけれども、4年目からはやめてもいいよじゃなくて自前でやってくださいと、これが前提になっております。だから、そこの原点にまずは立ち返る必要があると思っております。  これに対して委託という制度がございます。これは古賀市が本来やるべきことを民間の力をかりてやるものです。これについては、古賀市が全面的に資金的には負担をするような考え方があると思います。ですから、委託と補助というのはそこの違いがあると私は考えております。 189 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 190 ◯議員(1番 阿部 友子君) 私は、市民活動がですね、行政におねだり的にですね、お金出してくださいよっていうふうなことはだめだろうというふうに思っております。補助金を3年で打ち切るという部分では、私はそれはそれできちんと終期を設けたということで評価しております。その部分で自立をしなければならない、市民活動団体が自立するためには、やっぱり資金も必要ですし担い手も必要になる。そういう部分を支援するのがつながり広場だろうというふうに思っております。今からその部分のお話に入りたいとは思いますけれども、そのあたりがですね、やっぱりつながり広場、もうちょっと弱いかなというふうなことを思っております。  表にありますように、私各地の市民活動支援センター見てきました。スペース的にはですね、本当に古賀市のつながり広場は生涯学習センターの一角に位置をしまして、スペース的にもとても恵まれた環境にあるかなというふうに思いました。活動内容といいましょうか、機能につきましても大体どこも同じような活動をされてて、強弱はあるにしましてもですね、大体同じような感じでございます。  ひとつやっぱり見ていただいてわかるのが形態ですね、運営形態なんですが、古賀市が公設公営でございます。職員が配置されております。私が見ました6の部分で公設公営は福津市でした。でも福津市もですね、運営主体はボランティアがやっております。そういう意味では、どうしても行政というものは公平でなければならない、平等でなければならない、その枠から出れないわけですね、職員が配置されていれば。そうなりますと、やっぱり私は公設民営を検討していただきたいというふうに常々思っておりますが、この件につきましてはいかがお考えでしょうか。 191 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 192 ◯総務部長(中野 敏明君) 我々もですね、阿部議員がいろんな自治体に行かれておりますが、宗像、春日以外に那珂川町でありますとか糸島市も実際に担当が出かけていっております。そういった状況で調べてみますと、県内にですね、我々が把握した30自治体、30自治体を調べてみますと、直営が12市町、それから委託が13市町と、あとは指定管理も2市ありまして、未設置のところも三つあったんですけれども、要は今のところ直営が我々が調べた範囲では半分、委託が半分というふうな状況で、実際に直営のところは糸島市、福津市も含めて幾つかの自治体があるということでございます。  じゃあ、古賀市として委託も視野に入れないのかということですが、これは研究は進めたいというふうに思っておりますし、その趣旨で今回も幾つかの自治体に出かけておりますので、鋭意研究は進めてまいりたいと考えております。 193 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 194 ◯議員(1番 阿部 友子君) ぜひ研究を進めていただきたいと思います。私は、古賀市にですね、やっぱりこういう活動支援センターを担えるだけの力を持ったNPOがまだ育っていないということ自体ですね、やっぱり市民活動する者としてもう少し自分たちも頑張らないかんよねという部分はございます。そういう意味でも、今後の支援活動の機能強化というんでしょうかね、今ある団体をやっぱりしっかり育てていっていただいて、指定管理をとれるようなNPOとかもですね、育てていただきたいというふうに思うところでございます。  機能強化の部分なんですけれども、先ほどの助成金の話にしましてもですね、行政だけに頼るんじゃない、いろんな民間の助成金もございますので、こういう部分がこんなふうにあるよとかですね、その取り方はこうですよとか、もっときめ細かな支援もぜひお願いしたいなというふうに思っているところでございます。  我孫子市にですね、市民公益的活動支援指針というものがありましたので、ちょっと参考に見てみました。ここが平成12年につくった指針をやっぱり社会情勢がずっと変わったというところで平成27年、昨年度に見直しをしております。その中で、推進施策として6点上げておりました。1に拠点施設の機能強化。2、市民公益活動の担い手をふやすための取り組み。3、情報の発信と広域での交流促進。4、庁内体制の整備。5、市民活動団体の運営基盤強化に向けた支援。6、自治会、まちづくり協議会等の連携促進。というようなものでした。  さまざまありますが、まずは拠点はできていると。先ほども言いましたように機能強化をしていただきたいと願うところでございます。例えば、我孫子市で上げられているコーディネーター機能の強化。これはとても大事ではないかというふうに思っております。例えば、今から活動をしたいなという人たちに既存の団体とのつなぎをするというような援助ですね、そういうものをぜひしていただきたい。  それから、2番目に上げてあります担い手をふやす取り組み、これはどの団体も今担い手が不足しておりまして困っていることです。この部分につきまして、我孫子市では地域活動インターンシッププログラムというのがあって、若者や子どもたちを巻き込むような活動をしております。こういうところもぜひ古賀市も考えていただきたいと思っていますが、その点について、現状いかがでしょうか。 195 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 196 ◯総務部長(中野 敏明君) 阿部議員がおっしゃるように、さまざまな活動をしたいという方を今の古賀市に登録されている、つながり広場に登録されている団体につなぐということも当然大事だと思っております。現在は御存じのとおり、たしか76団体だと思いますけれども、登録されておりまして、こういった団体にそういった市民で活動をしたいという方をつないでいくということも大事だと思っております。  それからもう一つは、これも重々御承知だと思いますが、やはり市民に貢献していただいている団体もこの76団体の中にもおられますが、やはり自分たちの団体の中だけでの活動というふうな団体も幾つかあるようですので、こういった団体が市民に貢献していただけるような働きかけといいますか、そういったことも必要ではないかと思います。そういった意味では、つながり広場の中だけに職員がずっとおるだけではなくて、もう少し職員が外に出かけていって、そういった例えば地域でこういう講座を開きたいけれども、つながり広場の団体でそういうことをしていただける団体がないだろうかという、そういうニーズを把握しながらこの登録団体の方々に出向いていただけるような、そういったつながり、そういったつながりを持てるようなつながり広場にこれからすべきではないかというふうに考えているところでございます。 197 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 198 ◯議員(1番 阿部 友子君) ありがとうございます。とてもいい回答をいただいたと思っております。ぜひそういうふうなことで活動に向けていただきたいなというふうに思っております。  つながり広場が教育部局から市民部局へ移って、総務部長が今そうやって答弁をされているわけなんですが、市長、先ほどの午前中の質問の中でそういう活動を十分に知らなかったというようなお話がございましたけれども、このつながり広場の活動について、市長はどれぐらい御存じで、どのように思ってらっしゃるか伺っておきます。 199 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 200 ◯市長(中村 隆象君) 余り詳しくは存じませんが、今回の答弁の中で総務部長が申し上げたようなことは大体わかっておるつもりでございます。それから、つながり広場の役割というのは、いろいろ期待されることがたくさんあると思っております。 201 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。 202 ◯議員(1番 阿部 友子君) 本当にこういうセンターをつくっていただいたというところは、もう本当にありがたいというふうに思っております。今ちょっと工事中でつながり広場、少し寂しいかなというふうな感じがしないでもないんですが、工事が完了しましたときには、またにぎわいが戻ってくることを期待しております。  公益的な市民活動は、今まで役所だけが担ってきた公の部分を市民が担おうというものです。市民ニーズが多様化し、さまざまな社会の課題に取り組むには不可欠な存在です。これまでの日本社会では明治以降の国家集権体制が進行する過程で、知らしむべからず由らしむべしという、当時の観念や公共サービスは行政が一括して引き受けるという姿勢が定着してきました。このような体制に加え、国民のお上意識が相乗し、民間企業や市民は公共サービスの供給主体から排除され、行政こそが公共サービスを独占的に賄うべき役割と責任があると考えられてきました。例えば、公共事業への民間活力の活用や公の意思決定への市民の参加という表現にあらわれているように、行政が主役で民間企業や市民はそれに参加したり手伝ったりする従たる役割としか考えられてきませんでした。  しかし、この基本的な考え方が見直されなければならない時期に来ています。NPO──これは公益活動を行う任意の市民団体を含みますが、NPOを拡充、発展させるという社会的要請が生まれてきたこと自体が既存の公共サービスの主従関係が変更を迫られていることを意味しております。すなわち、自治体などの行政のみならず、NPOも公共サービスの主体、主役であるという認識が必要とされているというふうに、日本NPOセンターを設立した山岡義典氏が述べてあります。  社会情勢は確実に変わっています。行政、市民活動がフラットな関係、平等な関係で共働し、活力あるまちづくりが進められることを願いまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 203 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、阿部友子議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 204 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩します。                        午後2時11分休憩
                ………………………………………………………………………………                        午後2時20分再開                       〔出席議員19名〕 205 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、村松謙二議員。                       〔村松議員 登壇〕 206 ◯議員(17番 村松 謙二君) 皆さんこんにちは。会派希来里の村松でございます。どうぞよろしくお願いいたします。それでは、通告に従いまして一般質問をいたします。  今回は、古賀市の長年の課題であります公共交通政策はまちづくりに欠かせない重要な手段であるについてです。公共交通政策は、市民の暮らしや地域経済の活性化に欠かせないまちづくりの重要な手段であります。しかしながら、この課題に対して、古賀市の交通政策は基幹交通は西鉄バスの路線バスを、補完的にはおでかけタクシー及びおでかけサポートでと、判を押したように言うばかりで抜本的な改善や解決の道筋を示せずに現在に至っています。  そこで、解決への大きな一歩を踏み出すために設置された公共交通活性化委員会の活動状況がどうなったのか。また今後の方向性について、そして次年度に向けた西鉄バス事業者との協議、交渉についてはどうなるかという質問は、この12月定例会がぎりぎり最後の機会であります。  そこで、平成29年度予算編成の時期に当たり、以下の4点について質問いたします。  1、公共交通活性化委員会の提言、ニーズの把握と利用促進策などをどのように具体的に実施したか。  2、平成29年度の路線バス運行に向けた西鉄との協議の状況及び補助額の見通しは。  3、後期基本計画原案の代表的指標である、バス利用者平成33年で28万人とした根拠と達成する具体策は何か。  4、100円バスがおくれている理由は何か、また実現できていない理由、並びに見通しは。  以上、市長に答弁を求めます。 207 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 208 ◯市長(中村 隆象君) 村松議員の御質問、公共交通政策はまちづくりに欠かせない重要な手段であるについてお答えします。  1点目についてお答えします。平成28年度におきましては、ニーズ把握の取り組みとして、福岡工業大学の学生や市職員によるバス利用者に対するヒアリング調査を実施いたしました。また利用促進策としては、広報紙による路線バスに関する特集記事の掲載を初め、時刻表をより使いやすくリニューアルして全戸配布いたしました。  2点目についてお答えします。平成29年度の西鉄路線バスの運行につきましては、現在路線やダイヤの見直しとあわせ、利用促進のための取り組みなどについて協議を行っております。また、補助額につきましても協議中ではありますが、70歳以上100円バスの実験運行などから、若干の増額が必要になるのではないかと見込んでおります。  3点目についてお答えします。平成28年度における利用者数は、本年9月末現在13万450人で、前年同月比で818人増加しております。今後も高齢者人口の増加による利用者増も見込まれることから、前期基本計画に掲げた目標値である28万人を引き続きめざしてまいります。また、目標達成に向けた具体策としては、70歳以上100円バスの取り組みとあわせ、路線やダイヤの改善も含めた利用促進策について、西鉄との協議を進めてまいります。  4点目についてお答えします。100円バスにつきましては、西鉄との折衝や実施した場合に補助金としてどう精算していくかなど、さまざまな課題の整理に少々時間を要しましたが、12月5日に年明けの1月23日から実験運行を開始することで双方合意に達しました。したがいまして、今後は事業の実施要項などを整えつつ、広報紙や公式ホームページなどにより市民周知を図ってまいります。 209 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 210 ◯議員(17番 村松 謙二君) では、再質問に入る前にですね、ここで一言、市長並びに執行部の皆さんにですね、ちょっとお話ししたいことがありまして、実は今回の一般質問するに当たりまして、私はテーマはすぐに決まりました、公共交通問題と。それから、パソコンの前で原稿をつくるわけですよね。何回も何回も読み返しますと、何か批判的なことばっかりになっているんですよね。自分もびっくりするぐらいに。こんなことをすると、果たして行政を動かすことができるんだろうかと。やっぱり気持ち的にはね、批判ばかり受けると何とかしようという思いはできないですよね。そこで私自身も自問自答するんですよ。どういう形で言えばいいのかなと考えたわけです。しかし、やっぱりおかしいものはおかしいと。問題点があれば指摘をし、そして市民の目線に立って市民の声を届けること、そして結果的に政策の実現を図ること、これが議員の務めではないかなという結論に至ったわけです。そういったことを踏まえて、今から再質問をさせていただきます。  では、まずそもそも公共交通活性化委員会はどういう目的で立ち上げたのか、その目的、理由を確認の意味で簡潔に説明していただけますか。 211 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 212 ◯経営企画課長(水野 幸徳君) 古賀市における公共交通活性化委員会の設立の目的につきましては、簡潔に申しますと、古賀市の公共交通体系について、その課題及びその解決策について御意見をいただくという趣旨でございます。 213 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 214 ◯議員(17番 村松 謙二君) この活性化委員会は約1年間にわたり、委員の皆さんからそれぞれの御見識に立って大変貴重な御意見をいただき、活発な議論が行われたと認識しています。そして、その結果、昨年の8月に提言書としてまとめられ、提出していただいたわけです。  1点目はですね、そのためにつくった活性化委員会が提言したことをどうやって具体化したのかを聞いているわけです。これまで多くの議員から、いつまで研究すれば市民が望むような公共交通網ができ上がるのですかと問いますと、市長は最終的に委員会の総意としてまとめられた提言書を踏まえつつ、古賀市に適した公共交通体系を構築したいと活性化委員会の提言書を尊重される考えを述べられました。つまり、市の主体的な考えは示さずにこの委員会の出方を待つと私は受けとめました。そして、ようやく提言が出されたわけです。誰もが古賀市に適した公共交通体系の構築に向けて具体的な行動を期待しますよね。  そこで提言書の内容ですけども、画面を切りかえていただけますか。  これがですね、提言書の中に短期的な課題と書いてあるものです。具体的な課題としてですね、ニーズの把握とありまして、三つ、地域に出向いての意見交換会の実施、地域ごとのアンケートの実施、バスへの乗り込み調査の実施とあります。  画面を戻してください。  市長が言われたニーズの把握なんですけども、実際、これ地域に出向いてどのような意見交換、行われましたか。 215 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 216 ◯経営企画課長(水野 幸徳君) 御指摘のとおり、活性化委員会からの提言につきましては、地域の意見をもう少し聞くべきだという、そういった御提言をいただいております。本年、これは常任委員会でもお答えをさせていただいたと思いますけれども、本市としては、特に山間部の方面については意見をいただく旨のお話をさせていただいたところでした。ただ、本年度につきましては、西鉄サイドとの協議段階で運営主体が現状の西鉄バス宗像から、次年度西鉄本体、要は西日本鉄道株式会社のほうへ移行する旨の御報告を年度初めにいただきました。そういうふうなお話がございまして、では平成29年度の運行体制について、どのように変わっていくのか具体的に申しますと、補助額についてどのような影響が及んでくるのか、そういったことについての協議は相当時間を要しました。  本来、地域に出向いての意見交換については、次年度以降の古賀市の公共交通体系、ある程度の見通しを立てて、提案を持っていきながらお話を伺いたいという、そういう予定をしておりましたけれども、そういった想定外の西鉄のほうからの御提起がございまして、なかなかその辺、次年度以降の展望、あるいは公共交通体系がある程度整理をできませんでしたので、地域のほうになかなか出向いていくタイミングを逸しておりました。  ここに来まして、70歳以上100円バスも含めて、ある程度の整理ができましたので、所管課といたしましては、年明け早々に地域のほうに出向いて意見交換をさせていただきたいと考えております。  また、先日ではございましたけれども、行政区長さんの校区代表区長会が催されておりまして、そこに出向きまして、地域移動サポート事業も含めた意見交換もさせていただいておるところでございます。 217 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 218 ◯議員(17番 村松 謙二君) 結論から言うと、地域に出向いての意見交換会は実施できなかったということと思っています。  先ほど、福工大の何か研究と言いましたけども、これ、どうなったかというのは全く我々にも報告ないんですけれども、具体的にどのような形に反映、なりましたか。お願いします。 219 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 220 ◯経営企画課長(水野 幸徳君) 福工大のほうの学生さんによるインターンシップという形で本市のほうに、いわゆる学習にお見えになったということで、その政策テーマの中で古賀市の公共交通体系という形で御提案をさせていただきました。いわゆるインターンシップ期間に古賀市の公共交通体系について、学生独自の目線からいろいろ調査もされ、あるいは他自治体の状況等も調査をされ、最終的にレポート報告というような形でこちらのほうにレポートを提出をいただいております。広くまだ市民の皆様には公表いたしておりませんけれども、それぞれ非常にユニークなアイデアを交えながらの古賀市の公共交通活性化についてのレポートでございました。そういった内容も含めて、本市のほうで公共交通体系に生かせるような、そういうふうなことがあれば次年度以降の事業、あるいは施策のほうに反映をさせていきたいと考えております。 221 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 222 ◯議員(17番 村松 謙二君) 私は、活性化委員会が提言書として上げられているのがニーズの把握、そして利用促進策というのがあったものですから、そういう提言を受けてですね、具体的にアクションを起こしたのかなと思ったんですけども、結局、福工大の学生さんからレポートが出ているというふうに聞いたんですけども、かいつまんで何か特徴、ポイントがありましたらちょっと出していただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 223 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 224 ◯経営企画課長(水野 幸徳君) ただいま手元にそのレポートをお持ちしておりませんので、詳細にはお伝えできませんけれども、例えば観光資源の一つとしてバスを活用し、古賀市の観光名所である薬王寺温泉とのタイアップをするというような、そういった企画物でありますとか、せんきょ割は広く市民の皆様にも知られるところとなりましたけれども、これのバスバージョンを検討してはどうかというようなこともレポートの中には記載がありました。  このレポート作成に当たっては、大学生がみずからバスに乗り込み、乗車されておられる市民の皆さんに直接質問を投げかけ、回答をいただく場合とか、あるいはバス停でお待ちの市民の皆様に聞き取り調査をするとか、そういった調査も実施をした上でのレポート作成ということになってございました。 225 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 226 ◯議員(17番 村松 謙二君) では、もう一つの利用促進については、先ほど申されましたように、ようやく70歳以上100円バスを実施される予定です。しかし、料金を安くしたから利用したいという声は、路線の改善、見直しや便数増加を求める声より相対的に低いんですね。ですから、料金を下げたり無料にすれば、若干利用者はふえたとしても、その分収入が減って、結果的に補填額がふえることになるんですね。したがって、いつまでも料金下げ政策の発想しか出てきませんが、もうそろそろ根本的な改善に着手しませんか。市長、いかがでしょうか。 227 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 228 ◯市長(中村 隆象君) 私は、根本的な解決策はやはり利用者をふやすことだと思っております。バスの便数をふやせば喜ぶ方もおられましょうが、そのことによって市費の負担が増大することについては反対の声もありまして、これは二律背反する事柄でございますので、なかなか皆さんが納得するような案というのは難しゅうございます。一番いい解決策は利用者がふえて、バスの収入が上がって、赤字の市の負担が減れば、その部分はまた便数もふやせると、こういう循環に回りますので、やはり利用者をふやすこと、そのためには今後ともいろんな対策を考えていきたいと考えております。 229 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 230 ◯議員(17番 村松 謙二君) 私は、市長の考えとはちょっと異なるんですね。つまり利便性が悪いわけです、現時点、現状は。ですから、利用者の満足度を上げることにまず先に着手して、そのことによって結果的に利用者はふえると思うんですね、私は。  では、次にいきます。きょうは平成28年12月13日です。提言書が出てからもう1年3カ月以上も経過しました。ところが、この活性化委員会は昨年6月から今日までの約1年半、きょうまでの1年半、全く開かれておりません。なぜ1年半以上もストップしているんでしょうか、お聞かせください。 231 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 232 ◯経営企画課長(水野 幸徳君) 先ほどもお答えをいたしましたけれども、地域へ出向いての意見交換等、理由を同じくするというふうに御理解いただきたいと思いますけれども、活性化委員会については、当然議員御指摘の地域の意見を伺って、新たな交通体系について検討を求められております。したがいまして、地域へ出向いての意見交換がなかなかできませんでしたので、そういったことを整理できないまま活性化委員会が開けないということは御理解いただけると思います。  そういう意味で、まだ開いていないということで、先ほど申しましたとおり、意見交換を行ってある程度整理をして活性化委員会については開催をしたいというふうに考えてございます。 233 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 234 ◯議員(17番 村松 謙二君) そうしますと、活性化委員会の委員の皆さんにはその理由をお話しされましたか。また、今後継続していくのか、それとも一旦閉じるのか、きちんと説明をされましたでしょうか。お願いします。 235 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 236 ◯経営企画課長(水野 幸徳君) 理由等については、委員の皆様にはお話をしておりません。活性化委員会については、前回閉じますときに、次年度も引き続き活性化委員会については開催をしたい旨のお話は差し上げておりました。ただ、開催に当たっていつごろというようなお話もしておりませんし、委員の皆さんについても当然一旦提言をまとめられておりますので、新たな委員になるのか、あるいは引き続きなのか、その辺についてもできるだけ継続していただきたいという考えはお話しをさせていただきましたけれども、そこら辺の明言はいたしておりません。そういうこともあって、古賀市のほうの体制がきちんと整って委員選考、それから開催という、そういう流れで考えておりましたので、理由等について、委員にいわゆる提言をまとめていただいた当時の委員に理由等の説明はいたしてございません。 237 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 238 ◯議員(17番 村松 謙二君) これまで何度も言ってきてむなしい気もするんですけれども、古賀市の公共交通問題というのは長年の課題なんですね。やっぱり人生は限りがありますのでね、いつまでも放置せずに課題を解決するのが行政の責任ではないでしょうか。  話は変わりましてですね、今議会はアンケートを行っておりまして、議員全員で構想を練っているところです。今後はこれをきちんとまとめていきたいと考えています。私がこれを紹介するのは、市長が来年度どうするのか、西鉄と協議をするためにせっかく得たデータがありますので、それをお伝えしたい気持ちで取り上げました。私たち議会がことし8月から9月に行った市民アンケートの代表的な回答では、圧倒的に路線の見直し、便数の増加を求めている声がありました。こういう数百人の貴重な声に対して、市長はどう答えますか。 239 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 240 ◯市長(中村 隆象君) 路線の見直しと便数の増加はちょっと違った対策になります。路線の見直しは、今5台、常時5台で運行しておりますが、その路線を変えるということになります。それから便数をふやすということは、5台を6台にする、あるいは7台にするということです。  まず路線の見直しにつきましては、今の路線よりももっと便利なといいますか、利用者もふえるような路線があるとすれば、それは変えることにやぶさかではございません。そういうことにつきましては、これからも毎年毎年ですね、この路線でいいのかどうかという見直しは行っていきたいと思います。  バスの台数をふやすということにつきましては、今大体大ざっぱに言いましてですね、1台運行するのに1,400万かかってます。それを5台で7,000万のコストがかかってます。それに対して運賃収入が大体1台平均600万、5台で3,000万ですね。この差額は4,000万で、4,000万を古賀市が赤字補填しているというような実態になっております。これを1台ふやすだけであと1,400万のコストがかかります。それに対してどれぐらいの乗客があるかということで、非常に悩ましいところなんですね。そういうような状況であるというふうに御理解をいただきたいと思います。 241 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 242 ◯議員(17番 村松 謙二君) そういうといつまでたってもなかなか実現できないんですよね。この件につきましては、また機会あるごとに質問してまいりたいと思います。  今回のアンケートの特徴としましてですね、毎日、あるいはときどき利用されている人より今は利用していない人からの改善の声が多かったことです。では、視点を変えてみます。最近高齢者の運転による痛ましい交通事故がふえており、社会問題となっています。生活に車が必要な地域が多い九州では、75歳以上のドライバーの割合が全国平均を上回っています。中でも人身事故件数と事故死者数の割合も高く、深刻な問題です。  そこで伺いますが、古賀市では75歳以上で自動車免許を持っている方が何人おられるか、おわかりでしょうか。 243 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 244 ◯総務部長(中野 敏明君) あいにくそのデータは把握しておりません。 245 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 246 ◯議員(17番 村松 謙二君) 私が調べたところですね、統計資料では75歳以上は把握できなかったんですけれども、古賀市の65歳以上──いわゆる高齢者と言われる区分ですね、免許証を持っている方が平成27年12月末で7,685人おられます。昨年26年12月末からこの1年間で512人もふえています。では、このような高齢者ドライバーの事故がふえていることに対して、市長は古賀市としてどのような取り組みの考えが必要と思いますか。 247 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 248 ◯市長(中村 隆象君) 一番いいのは、自覚といいますか、自分がそろそろ運転に向いてないなと思われる方につきましては、自主的に返納していただき、なるべくバスを使ってもらいたいというのが一番いいやり方ではあると思いますけれども、なかなか個人個人の都合、いろいろあると思いますから、難しいことでもあるというふうに思っております。 249 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 250 ◯議員(17番 村松 謙二君) 今、65歳以上の方がですね、10年たったら75歳以上になります、当然です。このように、高齢者がふえ、それに伴って事故がふえてくる以上、公共交通の必要性はますます高くなります。公共交通が満足でなければ自分が運転せざるを得ないわけです。きょうの午前中にですね、同僚議員からも質問がありましたけれども、運転せざるを得ない結果、不幸なことに事故につながる可能性もあるわけです。  例えば、高齢者が常に車がなくてもある程度の移動ができるまちづくりを考えるならば、このような人たちが将来どうやって移動するのか。このニーズというのは今のニーズだけではなく5年先、10年先をにらんだ潜在的な需要として捉えるべきで、これこそ後期基本計画に将来のまちづくりの手段として、しっかりと宣言し、環境を整備する必要があるのではないでしょうか。今は乗っていないけども、将来高齢になって免許証を返納をしたとき、あるいは体が不自由になって運転できないときにバスを利用するかもわからない。だからこそ、早く今の西鉄バスの運行形態を改善してほしいと。これこそニーズの把握によって得られた市民の貴重な声として受けとめるべきではないでしょうか。  では市長、アンケート調査ではふだんは乗っていない人、今は利用していない人からの改善の声が多かったことをどのように受けとめますか。 251 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 252 ◯市長(中村 隆象君) うまくそれを取り込むことができて、バスの利用者がふえればいいなと思いますが、果たしてそうなるかどうかというところでございます。 253 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 254 ◯議員(17番 村松 謙二君) 私はもっと前向きにですね、何とかそういうことをできないようなまちにしたいと言われるというふうに期待をしていたんですけれども。  この994人のうちですね、463人の声は恐らく今は利用していないけども将来は利用する、あるいはもっと利用しやすくなれば利用したいという声だと想像しているんですね。このように、市長に市民のリアルな声の一端を伝えたいので御紹介いたしました。  では、次のテーマに移ります。2点目の平成29年の路線バス運行に向けた西鉄との協議の状況及び補助額の見通しです。では、市長に確認したいんですけども、来年度は契約先が変わるということを聞きましたけども、どう変わるのか、なぜ変わったのかということをちょっと説明いただけますでしょうか。 255 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 256 ◯経営企画課長(水野 幸徳君) 来年度の運行契約といいますか運行協定先でございますけども、先ほど申し上げましたとおり、現行西鉄バス宗像株式会社から西日本鉄道株式会社、いわゆる西鉄バスの本体のほうに運行が変わるということになっております。  どこら辺が変わるのかということになりますけれども、基本的に路線については、現行を維持するということが大原則でございますけれども、一番変わりますのは、西鉄バス宗像といわゆる本体との運転手さんの労働条件、勤務労働条件がそれぞれの労働協約に基づいて若干違うんだということの御報告はいただいています。西鉄バス宗像のほうよりも西鉄本体のほうが労働者にとっては、私どもが、語弊があるかもしれませんけれども、働きやすいような協約になっているような印象を持っております。  そういったこともございまして、路線を乗り継ぐ運転手さんが一つの路線から別の路線に移っていくというタイミング、あるいは休憩時間等の配分で若干いわゆる時間数が少なくなる、トータル時間でいくと1日の運転手さんの労働時間が幾分少なくなるということを伺っておりまして、そうなってきますと、どうしても便数が少し減らざるを得ないのかなというような御提案をいただいています。  ただ、補助額等については、基本的にはこれまでどおりの考え方に基づいてお互い協定を結びましょうというような御提案もいただいておりますので、その辺についてはそれほど大きな変更はあり得ないのかなというふうに考えております。 257 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 258 ◯議員(17番 村松 謙二君) そうしますと、確認しますけれども、今の路線バスはそのまま維持すると考えてよろしいわけですね。端的に言いまして、グループ子会社から本体への運営事業者が変わるわけですから、当然率直に言って人件費が上がるのかなと誰でも想像できます。一体どれぐらい上がると把握されていますか、または提案を受けていますでしょうか。 259 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 260 ◯経営企画課長(水野 幸徳君) 当初御提案いただいた額については、この場では差し控えさせていただきたいと思っております。当初は古賀市が想定する以上の御提案をいただきましたけれども、これまでの協議の結果、基本的にはいわゆる協定額、これまで結んできた協定額とほとんど変わらない、もしくは若干下がるかなというような感じで今協議が進んでいます。ただし、29年1月から取り組みます100円バスが平成29年度については、御承知のとおり1年間継続をして取り組みますので、そこら辺のいわゆる補填額が当然新たに加わってきますので、トータルといたしましては、先ほど市長も答弁いたしましたとおり、若干協定額が上がるのかなというところで今協議を詰めているところでございます。
    261 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 262 ◯議員(17番 村松 謙二君) 若干上がると具体的に示されませんでしたけど、私もこれ言っていいのかなと思ったんですけれども、私が独自にですね、調べたところですね、一人当たり人件費が年間約100万円と聞いています。ですから、運転手が6人いたら600万も上がるわけですね。前年度の補助額が約4,000万ですから、単純計算で4,600万ぐらいになるのかなというふうに、これだけで。当然人件費のベースアップを反映すると思いますけども。  では、画面を切りかえていただけますか。  これはですね、平成25年度から27年度の運賃収入と経費の推移をあらわしたものです。収入の青い棒が減少し、経費の赤い棒は増加傾向になっています。したがって、赤字補填額はこの赤い運行経費から青い運行収入を差し引いた金額です。つまり根本的な対策を打たないと、徐々に補助額は上がる一方になっていきますということがおわかりいただけたと思います。  次年度の収入額はどうなるのかと、先ほども言いましたように、人件費はほっといても上がっていくんですね。そうなれば、いかにして収入を上げるかがいわゆる交渉のポイントになるわけですね。  では、画面を戻してください。  では、運賃収入はどのように見込んでおりますか。前年実績なのか、どうでしょうか。 263 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 264 ◯経営企画課長(水野 幸徳君) 運行収入の見通しにつきましては、本年度の当然実績、それから前年度の実績も含めて加味し、お互いに西鉄もうちの古賀市のほうもお互いに試算をしたものを突き合わせながら、額については協議をしております。 265 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 266 ◯議員(17番 村松 謙二君) 皆さんはですね、後期基本計画の原案で、現在25万8,000人を5年後には28万人にすると言っていますね。そうしますと、28万から25万8,000を引くと、差が2万2,000になります。この2万2,000を5年、5で割ると、1年間4,400になります。このように単純平均すれば年間4,400人分を当然含んだ運賃収入を見込んで交渉します。そして、それを何としても達成するという決意を持ってないと赤字補填がふえるだけなんですね。市長、どうなっていますでしょうか。 267 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 268 ◯市長(中村 隆象君) ぜひ利用してもらいたいと思います。しかしながら、それは計画でございますから、そのようになるように最大限の努力はいたしますけれども、それを前提に予算組みをするというのは、ワンクッション置かなければいけないんではないかと思っております。とにかく乗っていただければふやせるんですね。ですから、やっぱり根本的な解決策は利用者をふやす、利用していただくということだと思います。 269 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 270 ◯議員(17番 村松 謙二君) 交渉時にですね、こう言うべきではないですかね、我々古賀市では、平成29年から5年後の33年度には年間利用者を28万人にする目標があり、市民に約束していると。ついては、年単純平均4,400人ふやしていくと5年後の目標は達成できる計算である。したがって、事業者としても、この年平均4,400人分の利用者が増加した料金収入を織り込み、この目標以上の利用者がふえるように知恵を出すなり政策を提案してほしいと臨むべきではないでしょうか、いかがでしょうか。 271 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 272 ◯市長(中村 隆象君) そのような考え方でいきたいと思います。 273 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 274 ◯議員(17番 村松 謙二君) ぜひこのような力強い意気込みで交渉していただきたいと思います。  私は、今の形態をですね、業態をもっと改善すれば利用者増につながる可能性があると思っています。そこのところを市長、ぜひ頭に入れて来年度の西鉄の予算交渉、最後の段階まで協議してもらいたいと思います。漫然とバスを走らせるのではなく。この点につきましては、3月の次年度予算審議でしっかりと質疑したいと思います。  では、3点目の後期基本計画の指標のですね、根拠なんですけども、質問では平成33年度の具体策をお尋ねしていますが、その前にですね、平成28年度、今です、まだ終わっておりません。総務委員会で伺っている内容からしましたら、今年度4月から9月末現在の利用人数が13万450人です。では、28年度の利用者実績の最終見通しは何人でしょうか。 275 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 276 ◯経営企画課長(水野 幸徳君) 現時点で最終見込みはなかなか立てにくいということですが、現在半年間経過をした9月末現在で13万人でございますので、当然単純に2倍をするということは失礼かもしれませんけれども、26万人以上の利用者が見込めるのではないかというふうに考えております。 277 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 278 ◯議員(17番 村松 謙二君) 私と同じ考えです。実は、私もですね、単純に計算したんですね。これまでは半年で約13万人でした。1年でその倍、つまり26万人くらいが28年度の実績見通しになるんではないかと思います。つまり、目標値28万人に対して約2万人も下回っている事実、これを受けとめた上でこの資料をごらんください。  画面を切りかえてください。  これはですね、平成24年から10年間のまちづくりの方向性を示した第4次古賀市総合振興計画の中にある交通環境の代表的な指標として掲げられた目標値です。年間バス利用者が、この右の部分ですね、28万人とあります。次にこの表はですね、ことし10月に提出された後期基本計画原案の中で示され、掲げられた目標値です。年間バス利用者数が平成33年度に28万人とあります。何と平成28年度と5年後の平成33年度の目標値は全く同じ28万人となっています。  画面を戻してください。  これではもう本当、絵に描いた餅の典型じゃないですか。毎月毎月ですね、必死で目標を達成する対策を考えているんでしょうか。市長がよく利用促進を図ると言われますが、市長はこの毎月毎月の年間バス利用者の数字を把握していますか。目標が単なる数字だけに終わっているんじゃないでしょうか。残念ながら、そもそもそういう実態を市長は御存じでしょうか。 279 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 280 ◯市長(中村 隆象君) 毎月の利用者数の報告は受けておりません。利用増加対策としても100円バスの実施はぜひ成功させたいと思っております。 281 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 282 ◯議員(17番 村松 謙二君) 一般的に普通はですね、今時点で残された期間で目標達成するためにどうするかということを必死にチェックしてですね、対策を打つのが担当課の仕事なんでしょう。残念ながら課題がわかっておられないから結果が出ないようですけども、要は原因が何だったのか、つまり検証を行っていないから対策を打てない。結果言いっぱなしで終わってしまっている。一体誰がこの責任をとるんでしょうか。そうしないと、前期に達成できなかったことがまた後期でも繰り返しになるんじゃないでしょうか、いかがでしょうか、市長。 283 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 284 ◯市長(中村 隆象君) 全員知恵を絞っていろいろ考えておりますが、なかなか効果的な案が浮かばないというのが実情でございます。しかしながら、目標は目標としてその達成に向けて、これからも努力してまいりたいと思います。 285 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 286 ◯議員(17番 村松 謙二君) そもそも後期基本計画の指標を掲げたときにですね、庁議で何としても目標を達成しようと部や課を越えて議論し、確認されたんでしょうか、いかがでしょうか。 287 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 288 ◯総務部長(中野 敏明君) 後期基本計画においては、このバスの指標も含めて様々な指標がございます。それぞれの部署がやはり自分の部署以外のところも目配りしながら、この指標については確認はしております。ただ、一つ一つの指標について、部をまたいでの議論というところまではいっておりませんが、中身についてはそれぞれの部署がある程度把握しながら今回の後期計画の素案をつくった状態でございます。 289 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 290 ◯議員(17番 村松 謙二君) この目標をですね、達成するためには総務部経営企画課だけの仕事ではなくて、例えば教育委員会では子どもたちにバスを体験させるとか、福祉課は高齢者の人たちにバスを利用してもらうとか、保健福祉部も市民部も建設産業部も我々には関係ないということにはならないんですね。  例えば、ネットワーク型コンパクトシティを考えた場合には、駅の開発と郊外を結ぶために都市計画課もこの路線に関心を持ってよいはずです。郊外と駅中心市街地を結ぶのが路線バスであり、こういう発想は建設産業部が持っておくべきで、さらには福祉担当、教育担当からも意見を聞く。こうして古賀市の公共交通がまちづくりの一環としてどうあるべきかを庁内各課で連携をとる。このような形で上位の目標を全課で共有する必要があるのではないでしょうか。  では、次に4点目の100円バスの件についてです。この一般質問の通告を行った12日後の先週12月8日の総務委員会で、ようやく70歳以上対象の100円バスが実現の運びになるとの説明を受けました。ですが、若干不明な点とかわかりにくい点がございましたので、この場でお聞かせください。では、これから私が言葉で説明するよりも写真を使って利用時の確認をします。  では、画面を切りかえてください。  このようにですね、100円バスを利用するには条件が二つあります。古賀市に住民登録をしている、70歳以上の方。このいずれかが条件になっています。そして、あらかじめですね、3カ所で利用登録をすると。その3カ所とは、市役所2階のなんでもきくコーナー、3階にある経営企画課、そしてサンコスモ古賀の介護支援課の窓口、以上3カ所で利用券を発行してもらうということですね。利用するときはですね、バスに乗るときにまず整理券をとります。そしておりるときに前方の料金表示モニター、これを見て整理券番号と同じ番号が表示された金額を利用券に書く。つまり通常の片道運賃ですね。そして最後におりるときに利用券と整理券と100円を運賃箱に入れる。  画面を戻してください。  この手順でよろしいでしょうか。 291 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 292 ◯経営企画課長(水野 幸徳君) 議員お見込みのとおりでございます。                       〔発言する者あり〕 293 ◯議長(結城 弘明君) ちょっといいですか、私がまだ指名していませんので。  村松議員。 294 ◯議員(17番 村松 謙二君) 失礼しました。70歳以上の方にとってこのような整理券と利用券の2枚を持たせ、さらに料金モニターを見て書かせるということがどんなに困難なことか理解できますでしょうか。実際には運転手さん、目が見えにくいから書いてくださいよと言うかもしれません。また鉛筆などの筆記用具は西鉄バスが準備されるんでしょうか。このように、運転手さんにも負担がかかるんですね。果たしてこれが利用促進につながるのかどうか。  お聞きしますけども、なぜ利用券を持たせ運賃を書かせる仕組みにされたんでしょうか。 295 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 296 ◯経営企画課長(水野 幸徳君) 利用登録については、当然70歳以上であるということの証明を必要とするという考えに基づいてでございます。それから、料金を記入するということについては、これは陸運局からの指導によりそういうふうな処理をせざるを得なくなったと。当初は、西鉄側のほうからはですね、均一料金でというお話がありました。いわゆる市が補填する額がもう一定額でどうかというようなお話でした。つまり100円を利用者からいただいて、プラスアルファ例えば150円とか200円とかを西鉄のほうに補助金として事後に払っていただけないかというようなお話でしたけれども、そうしますと、いわゆる距離制運賃制度についてがどうも運輸局のほうからそれじゃだめだと、きちんとその距離に応じた金額をきちんと徴収をすべきじゃないかというような指導があって、苦肉の策ではございましたけれども、自分が乗った区間の料金を記入していただいて投函をしていただくというような形で西鉄と協議はまとまったということでございます。 297 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 298 ◯議員(17番 村松 謙二君) では、この100円バス事業は来年1月23日から再来年の3月31日までの期間実施されると伺っています。そうしますと、課題であり市民が望む路線の見直しや便数増加などの改善は、市長、いつ行う予定でしょうか。 299 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 300 ◯市長(中村 隆象君) 路線というか、路線の見直しは行えるんですけれども、便数の増加については、まだそこまでは検討といいますか、結論を出しておりません。 301 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 302 ◯議員(17番 村松 謙二君) 利用促進を図るということで昨年度のグランドパス65、そして無料バスキャンペーンの実施などを取り組まれたことは評価したいと思います。何もけちをつける考えはないんですけれども、安くすれば乗るだろうとかの発想をもうやめて、もう一度アンケートの声を思い出してください。そもそも市民のアンケートでは料金の要望はないわけではないんですが、路線の見直しや便数増加と比べたら相対的に低いんですね。まさにニーズの把握です。活性化委員会が提言しましたこのニーズの把握なんですね。ニーズは決して低料金化ではないんです。公共交通はまちづくりの手段であります。言いかえれば、動く公共施設であります。こういった視点でこれからの時代に備えるべきと思いますが、市長の見解を求めたいのですが、いかがでしょうか。 303 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 304 ◯市長(中村 隆象君) 先ほどからの御指摘の中で、特に全庁的な取り組みが必要であるという御指摘はもっともだと思いますし、100円バスの利用の仕方につきましても、決して私としては満足いくようなやり方ではない、やむなくこういうことになったということでございますが、このことについても今後改善できる点があれば改善していきたいと思います。とにかく利用者をふやすということについては、これからも全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。 305 ◯議長(結城 弘明君) 村松議員。 306 ◯議員(17番 村松 謙二君) それではまとめます。古賀市に適した公共交通体系の構築に向けて、議会や公共交通活性化委員会などから市民のアンケートの声を反映した提言をしてまいりました。しかしながら、いまだに根本的な課題解決に着手していませんでした。  次に、来年度西鉄との協議、交渉に向けては、いかに経費を抑えて収入増加を図るかの構想や企業努力を求める交渉力に迫力が欠けること、そして今後5年間の後期基本計画に示された目標値の根拠に具体的な実施計画との整合性がなかったこと、せっかく利用促進を図る70歳以上対象の100円バス事業については、利用者──主に高齢者の方ですけども──の立場から見て非常に使いにくい内容であることがわかりました。  ここで改めて市長に御認識いただきたいのは、少子高齢化社会では移動手段も公共施設になってきたということです。市民全体の移動をどう保障するかということです。公共交通政策を福祉的な視点を持ってまちづくりの手段として実現する、この視点がないと地域公共交通の改革はできません。何度も言いますが、人生には限りがあります。いつまでも放置せず、課題を解決するのが行政の責任と考えます。早急に構築していただきたいと思います。  以上で一般質問を終わります。 307 ◯議長(結城 弘明君) 以上で村松謙二議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 308 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。                        午後3時15分休憩             ………………………………………………………………………………                        午後3時25分再開                       〔出席議員19名〕 309 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、奴間健司議員。                       〔奴間議員 登壇〕 310 ◯議員(5番 奴間 健司君) 皆さん、こんにちは。会派希来里の奴間健司です。口は人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう、耳は人の言葉を最後まで聞くために使おう、目は人のよいところを見るために使おう、手足は人を助けるために使おう、心は人の痛みがわかるために使おう。これは、私の娘がトイレに張っている格言の言葉です。私も毎朝しゃがむたんびに見ていますが、なかなかできないことばかりであります。しかし、きょうは少しでもこうありたいという思いでこの場に立っております。  さて、私は超高齢化に備える防波堤として健康と地域づくりが大事だと思っています。そこで、施政方針や予算案がかたまる前に市長の御認識をお尋ねいたします。  1、施政方針、当初予算案の特徴や重点課題をどう練り上げるか。健康と地域づくりこそ戦略的優先課題ではないか。  2、特定健診受診率目標35%以上、市民一人当たり医療費の上昇率抑制、平均寿命と健康寿命の差を縮めること。現状認識を踏まえ、市全体の2017年度目標とすべきではないか。  3、地区担当保健師や健康づくり推進員、校区コミュニティ担当者を計画的に確保する予算措置を市長政策枠で盛り込むべきではないか。  大きな2点目は、まちづくりの情報発信です。情報はまちづくりのビタミン剤と言われています。現在古賀市ではいわゆるビタミン欠乏症に陥っていないでしょうか。情報発信のバージョンアップが必要と思います。そこで、年明け早々からでも実現できる取り組みを提案します。  1、記者発表の資料などをホームページに掲載することはすぐ取り組めるのではないか。  2、定期的に市長の記者会見等を動画とテキストで掲載することは効果的と思う。早速着手してはどうか。  3、健康づくりに関する情報を一つのページで見ることができるヘルスアップページを開設してはどうか。市長を頭に予防健診課、市民国保課、介護支援課、コミュニティ推進課、生涯学習推進課など、関係各課の共同作業で発信内容を作成すれば市民と行政、双方にとってメリットがあるのではないか。  以上、いずれも市長に答弁を求めます。 311 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 312 ◯市長(中村 隆象君) 奴間議員の1件目の御質問、2025年問題という大津波に備え、防波堤の構築をについてお答えいたします。  1点目についてお答えします。施政方針については、基本的には当初予算編成と並行して取りまとめる予定であり、平成29年第1回定例会におきまして、特に重点的に推進する施策や主な事業について説明させていただきたいと考えております。また、当初予算につきましては、現在編成作業を行っておりますが、私の思いとして既に予算編成方針の中で、後期基本計画重点プロジェクト案などを示しておりますので、予算査定などを通じ、直接確認しながら補強してまいりたいと考えております。戦略的優先課題として、健康と地域づくりの御提案をいただいておりますが、施政方針においては、毎回重点的に推進する施策を記述していることから、その議論の中で検討してまいります。  2点目についてお答えします。平均寿命と健康寿命の差を縮めるためには、若いときからの疾病予防、重症化予防による健康度を高めることが重要であり、それが実現すれば市民の一人当たりの医療費の上昇を抑え、さらには要介護のリスクを軽減することにもつながります。その一つとして、特定健診の受診による早目の生活習慣改善が有効であることは言うまでもありません。受診率の向上は大変重要な課題であることから、受診率35%をまずは達成するべく取り組んでおり、来年度も引き続きその目標で取り組んでまいります。  3点目についてお答えします。地域における健康づくりを推進するためには、地域の実情に合った取り組みを展開する必要があることから、自治会活動などさまざまな地域活動になじませていくことが望ましく、その中で健康づくり推進員やヘルス・ステーションの活動が大きな推進力の一つとなります。現在、予防健診課や介護支援課の職員が中学校区ごとにエリアを担当し、積極的に地域の方々とかかわりながら健康づくりや介護予防などの取り組みを支援しているところであり、今後も工夫を重ねてまいりたいと考えております。また、地域での健康づくりには健康づくり推進員を初めウオーキングや食生活、子育てや地域福祉などにかかわる人材同士の連携が重要となることから、今後も関係各課が連携し、人材育成に努めてまいります。  続いて、2件目の質問、情報はまちづくりのビタミン、発信方法のバージョンアップをについてお答えします。  1点目についてお答えします。記者発表で公表した情報については、既に広報紙や公式ホームページ、フェイスブックなどで多くの情報を随時発信しております。御指摘の記者発表資料などを改めてホームページに掲載することについては、近隣自治体の状況など情報を収集しながら検討してまいります。  2点目についてお答えします。現在、新聞社に向けて市が行っている月に一度の記者発表は、説明文及び資料を用意した上で案件ごとに各担当部署がPRを行っており、私もその場に同席して記事として採用されるよう、努めております。御提案のような定期的な記者会見とその様子を動画配信することは現時点では考えておりません。なお、市のシティセールス強化の面で、プロモーションムービーなどの動画を活用した情報発信は効果的であると考えておりますので、研究検討してまいります。  3点目についてお答えします。健康づくりに関する情報の発信につきましては、来年度市ホームページリニューアルを予定しており、その中で専用ページの開設なども含め検討してまいります。
    313 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 314 ◯議員(5番 奴間 健司君) まず、来年度の施政方針などですが、答弁では全て来年の3月議会でということで、中身については触れていただけませんでした。ただ、10月12日に行われました予算編成説明会で、平成29年度予算編成方針が既に示されています。その中で、今後5年間、特に力を入れる戦略的横断的取り組みとして、後期基本計画原案、まだ市民のもとで周知はされていませんけども、重点プロジェクトが上げられています。  画面をお願いいたします。  これがその重点プロジェクトで、左側は前竹下市長が策定した重点プロジェクト、右側が中村市長が今策定しようとしている後期基本計画原案の重点プロジェクトです。地域活性化、快適安心、子どもすこやか、暮らし支えあい、生涯活躍の5点です。順番も表現もほとんど前期と同じであります。2年前、ちょうど2年前の市長選挙で6人の候補者の方が争い、現職を破って中村市長が返り咲いたわけであります。中村市長の重点プロジェクトは当然前市長とは異なるものになるのではないかと予想しておりましたが、結果はこういう内容であります。  画面を戻してください。  そこで、市長にお尋ねしますが、今後5年間の戦略的かつ横断的重点プロジェクトが前期とほぼ同じ内容になったということについては、その理由をお聞かせいただきたいと思います。 315 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 316 ◯市長(中村 隆象君) 考え方としまして、前期の重点プロジェクトと変えるべきか変えるべきじゃないかということは余り気にしておりません。淡々と考えた結果、このようになっております。 317 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 318 ◯議員(5番 奴間 健司君) やはりどこに力を入れていくべきかという意味で、戦略的かつ横断的というのは重たいと思うんです。前期を策定した時期にはですね、振り返ってみると、人口減少時代とか健康寿命延伸とか2025年、さらには2035年問題の対応という問題意識は実は極めて希薄だったと思うんですね。しかし、現在では、それらへの対応はもはや中心的テーマになっていると思うんです。したがいまして、後期の戦略的かつ重点的プロジェクトを掲げるのであれば、こうした時代の変化をもっと敏感に反映させてよかったのではないかというのが私の意見なんですが、市長いかがでしょうか。 319 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 320 ◯市長(中村 隆象君) 貴重な御意見として承っておきたいと思います。 321 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 322 ◯議員(5番 奴間 健司君) 多分現状認識とか将来の予測の認識がやっぱりちょっと違うんだと思うんですね。今回、私は2025年問題の大津波なんていう言葉を使ってみました。  ちょっと画面をお願いいたします。  何で大津波なんていう言葉を使ったかということなんですが、このグラフは昨年9月議会で明らかになりました古賀市における2025年の介護保険料の推計になります。現在、月額基準値4,900円なんですが、右のほうの上に黄色く囲んでいます9,100円、月額9,100円になるという推計であります。市長もこのことが明らかになったときに、こんなことになれば大変だという感想を述べられました。  ことし、私は1月に埼玉県和光市に視察行ったんですが、ここは介護予防を徹底しているために6,300円という推計で古賀市よりも安くなっておりました。これは、古賀市の介護支援課が作成した介護度別の推計であります。介護認定者は2015年の2,100人から2025年には3,215人へとふえる推計。75歳以上の人口は約1.6倍になるという推計が出ております。  さらに、私が注目したのは、要支援1、2の方なんですが、2015年770人が2025年には1,232人に増加するという推計です。御承知のように、要支援の方々は市の総合事業に移行したわけであります。こういった急増する要支援の方々に健康づくり、あるいは介護予防を徹底しないとですね、地域の受け皿が本当に大丈夫なのかということが心配されます。こういったことを指して、比喩的に大津波というような言葉を使ったわけですが。  画面を戻してください。  これは、2025年を展望するデータのごく一部に過ぎません。市長はこういった推計について、どう認識をされるでしょうか。 323 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 324 ◯市長(中村 隆象君) 淡々とこのようになると大変なことになると思います。だから、そのように、年齢とかいうものは変えようがありませんので、これはもう受けとめるしかないと思いますけれども、要支援にならないように、あるいは要介護にならないような努力というのがこれから求められているものと思っております。 325 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 326 ◯議員(5番 奴間 健司君) これは補正予算でも社会保障の伸びは推計が難しいという答弁があったんですが、介護支援課などはやっぱり国、厚生労働省の指導もあってこういった推計をしているわけであります。やっぱり医療、介護などの将来予想についてはしっかり見ておく必要があると思うんです。  したがいまして、ここから先は私自身の考えている重点プロジェクトについてお話しさせていただきたいと思います。  画面をお願いいたします。  この左の図が先ほどお示しした中村市長が今提案している重点プロジェクトであります。右側が私の考え、健康と地域ビジョンなんていっております。私の案では、まず第1に赤枠で囲っているところですが、健康で安心して暮らせるまちづくり。2025年まであと9年しかありませんので、健康づくりと地域づくりに力を入れる。まず市民が安心して暮らせる基盤を確立することが最重要課題だという認識に基づいて、いの一番にこのテーマを上げています。中村市長の提案は地域活性化プロジェクトになっております。  第2が子育て・子育ちの支援、若い世代が希望を持てるまちづくり。第3がにぎわいと活力、農業・商業・工業の連携による地域経済活性化。第4が防災、防犯、環境、平和など安全なまちづくり。第5に文化・スポーツ、生涯学習の活発なまち。そして最後に、非常に古賀市では不足していると思うんですが、政策を着手、実現するための財政計画策定と徹底した市民参画の仕組みづくりであります。  画面を戻してください。  いわば、対案的なものを示させていただいたわけでありますが、お見せしてすぐ感想を求めるのは酷かと思いますが、市長、何かありましたら見解をお願いします。 327 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 328 ◯市長(中村 隆象君) さほど相違があるものとは思わない、思いませんし、確かに健康ということを強調されているところが少し違うのかなというふうに思いますが、参考にさせていただきたいと思います。 329 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 330 ◯議員(5番 奴間 健司君) 私がこの対案を示したのは、実は12月16日まで、もうあとわずかなんですが、後期基本計画原案のパブリックコメントが行われているんです。しかし、どれだけの市民がこれから先5年間の大事な計画づくりについてパブリックコメントを行っているか知っているでしょうか。私は非常に今関心はいまひとつという現状だと思います。  また、この後期基本計画を検討する検討会というのが開催されていますが、1週間ごとにわずか1カ月間の短期詰め込みで開催されています。私は十分な議論ができるのか、検討会のメンバーの意見が本当に反映するのか危惧しています。この調子でですね、2025年を視野に入れた基本計画が策定できると、市長、お思いでしょうか。ちょっとお尋ねします。 331 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 332 ◯市長(中村 隆象君) この原案は市役所全体で練りに練った案でございますから、それなりに後期5カ年に十分耐え得る計画だと思っております。それに対して市民、あるいは検討委員会の御意見を承るということでございますから、我々はこれを自信を持って上程するといいますか、公表、お示し申し上げておりますことから、そのように理解していただければいいのではないかというふうに思います。 333 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 334 ◯議員(5番 奴間 健司君) 後期基本計画原案については、私は率直に申し上げて不十分だなと思っています。もう9月議会で既に1年間程度策定を延期して、もう一度基本から重点分野について検討し直したほうがいいんじゃないか、急がば回れだということを提案していました。市長は庁内でその辺ができるかどうか検討するという答弁だったんですが、検討結果はどうなったでしょうか。 335 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 336 ◯市長(中村 隆象君) 検討し直すようなものではないというふうに判断しております。 337 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 338 ◯議員(5番 奴間 健司君) 残念ながら受け入れられなかったわけですが、恐らく職員の中には基本計画よりも個別計画のほうが最も切実だという認識を持った職員が多くいるんじゃないかと思います。そこで、ちょっとここから先は具体的に見ていきたいと思いますが、特定健診受診率です。先ほど市長は来年度も35%を目標にしていくという答弁でしたが、現時点では何%になったでしょうか。35%は見込めるでしょうか。 339 ◯議長(結城 弘明君) 予防健診課長。 340 ◯予防健診課長(中村 由果君) 現時点では、医療機関からの受診の結果がまだ全て戻ってきておりませんので、受診率というのはまだ今出せる状況にはございません。ただ、35%の達成というのはもしかしたら難しいかなというような状況ではございます。 341 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 342 ◯議員(5番 奴間 健司君) 市長はどう思っていますか、今課長の答弁があったんですけど。 343 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 344 ◯市長(中村 隆象君) 35%の達成ということについては、かなり厳しいのではないかというふうに思っております。 345 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 346 ◯議員(5番 奴間 健司君) ことしの3月の予算審議の中でですね、予防健診課が提出した資料の中に受診率35%目標が記載されていたんです。それを追認する形で市の目標になったんですね。私は来年度はですね、きちんと目標を掲げて、それをどうやって達成するかという具体案と具体的な対策と予算案、それをセットでね、やっぱり出さないと同じ繰り返しになると思うんですが、いかがでしょうか。 347 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 348 ◯市長(中村 隆象君) 本年におきましても、いろんな対策を講じた結果、残念ながら到達しなかったわけでございます。来年度の予算案の中でその具体案をお示しするべきかどうかということについては検討しておきたいと思います。 349 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 350 ◯議員(5番 奴間 健司君) 9月議会で思い切って自己負担を無料にしたらどうかという提案をして、これについても検討してみるという答弁だったんですが、検討結果はどうなったでしょうか。 351 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 352 ◯市長(中村 隆象君) 来年度の予算についてはまだ検討中でございます。 353 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 354 ◯議員(5番 奴間 健司君) やっぱり後期基本計画、しっかり内容示しているというんだけど、やっぱり来年のこともまだね、この時点で答弁がないっていうのはやっぱりですね、しっかりとした計画になっていない、そんなふうに私は思います。  次に、ちょっと平均寿命と健康寿命ですが、画面をお願いいたします。  これは、私の質問が一つのきっかけになりまして、古賀市の平均寿命と健康寿命の過去5年間の推移です。全体として平行しながら上昇している傾向がわかります。2014年を見ますと、上の青の点線が女性の平均寿命87.38歳、赤の実線が健康寿命で84.44歳。その差は2.94です。下の青の点線が男性の平均寿命81.09歳、青の実線が健康寿命79.84歳でその差は1.25年です。いずれも県などの平均より上回っており、比較的元気な高齢者が多いと言えるのかもわかりません。  画面を戻してください。  市長は古賀市のこういった推移をどう評価されているでしょうか。 355 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 356 ◯市長(中村 隆象君) 満足いくところまではいってないと思いますけれども、予防健診課を初め、各部署が健康づくりにこれまで取り組んできた成果が出ているというふうには思っています。 357 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 358 ◯議員(5番 奴間 健司君) 市長は健康福祉まつりの開会式でですね、このことに触れて、古賀市は既にもう結果を出したという趣旨の発言があって、聞き間違いかと思ったんですが、やはりこれからの問題はいかにこの差を縮めていくのか。平均寿命を下げるという意味じゃなくてですね、健康寿命を伸ばして縮めていくのか。現状はわずかですけどじわじわ広がっているというのが実態ですので、まだ結果は出ていないと。これから差を縮めることが大事な目標だと思うんですが、いかがでしょうか。 359 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 360 ◯市長(中村 隆象君) この差を限りなくゼロに向かって縮めていくということが基本的な目標でありまして、今後ともそういう努力を続けてまいりたいと思います。 361 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 362 ◯議員(5番 奴間 健司君) ちょっと医療費の問題に移りますが、画面をお願いいたします。  これは、青い棒グラフは2008年度から2015年度までの8年間の古賀市における国民健康保険医療の一人当たりの推移です。8年間で約8万円もアップしていることがわかります。2014年度は一人当たり35万676円でしたが、2015年度は37万1,502円へと増加し、伸び率は5.9%であります。9月議会の決算審査では、伸び率マイナス2.5%というデータが示され、私はなぜ医療費が下がったのか質問をしていました。しかし、御承知のように、12月1日の本会議の場で市長はこの数字が間違っていたことについて訂正とおわびをされたわけであります。  画面を戻してください。  そこで、改めてお尋ねしますが、2015年度の古賀市における一人当たり医療費が5.9%増となった要因についてはどのように把握されているでしょうか。 363 ◯議長(結城 弘明君) 市民国保課長。 364 ◯市民国保課長(浦野 英浩君) 2015年が5.9%伸びたという理由については、主な要因としましては、がんや消化器系の医療費が伸びたということとあわせましてC型肝炎の新薬が、これ高額なものでございますけれども、そちらが広く普及したことによって医療費が上がったというふうに理解をしております。 365 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 366 ◯議員(5番 奴間 健司君) 先ほど申し上げたように、9月決算議会から医療費の金額が間違っていたことが発覚したのは11月中旬であります。私が一番心配しているのは、その間古賀市の医療費の現状把握とか、ましてやふえたとか減ったとかの要因の分析機能はストップしていたのではないかな。今課長はそれなりの答弁されたんですが、そこを一番心配しているんですが、市長、そういうことはなかったでしょうか。 367 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 368 ◯市長(中村 隆象君) ちょっと私はそこのところの作業の実態までは把握しておりませんが、それなりに検討は進んでいたものと思っております。 369 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 370 ◯議員(5番 奴間 健司君) きょうは医療費の誤りの問題はそんなに言うつもりはございません。そこで、私なりにですね、診療費の推移を調べてみたんですが、画面をお願いいたします。  これは、ちょっと見にくいかもわかりませんが、2013年度から2015年度までの3年間の推移です。一番左側のほうに青、緑、赤とあるんですが、これはがんなんですが、前年度は下がって2015年度はちょっと上がっているという傾向で、心筋梗塞、消化器系、統合失調症などがかなり大きな割合を占めていることがわかると思います。そして、入院、外来の医療費のベスト3は何かと調べてみますと、高血圧症、統合失調症、糖尿病その他となっていることもデータから読み取れます。また、このグラフは2015年度の古賀市の疾病別の診療費が前年と比べて総額9,655万6,590円増加していることを示しており、そのベスト3はがんの約6,156万円、消化器系の約5,208万円、統合失調症などの約4,219万円となっておることがわかります。  画面を戻してください。  こういったことについて、全く素人でありますが、市民国保課からいただいたデータをもとに分析してみると、こういった傾向は把握できると思いますが、こういった作業をやはり刻々と移る中で市としては責任持ってやる必要があると思うんですが、市長いかがでしょうか。 371 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 372 ◯市長(中村 隆象君) 医療費の分析は医療費を下げるためにも、また市民の健康を増進するためにも大変重要な作業であると思いますので、今後ともこれは続けていきたいと思います。 373 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 374 ◯議員(5番 奴間 健司君) 今、私は金額だけ言ったんですが、やはり古賀市民がですね、どんな病気で苦しみ、悩み、そしてまたその家族がいかに心配しているか。やっぱり市民の痛みは私たちの痛みだと、市長、私たちは特にそういう思いでやっぱり見るべきだと思います。そういう意味で、金額のふえた減ったという問題ではなくて、やっぱり市民の苦しみを理解するという意味で、この傾向については敏感になってほしいと思うんですが、いかがでしょうか。 375 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 376 ◯市長(中村 隆象君) おっしゃるとおりだと思いますし、特に高額医療費といいますか、医療費が高額ということはその病気にかかっている人も多いということでございますから、啓発といいますか、そういうことも今後は必要ではなかろうかと思います。 377 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 378 ◯議員(5番 奴間 健司君) ちょっと提案があるんですが、健康づくりの推進や医療費の上昇率の抑制に向けまして、市長をトップにした対策本部を設置することです。市民部、保健福祉部を中心に総務部、建設産業部、教育部などから現場感覚とやる気のある担当職員で構成する。保健師は必ず必要です。医療費の動向を毎月把握し、その増減の要因を疾患別に分析し、必要な対策を検討する。いわば古賀市における健康づくりの司令塔であります。市長、2025年問題に対応するため、こういった司令塔を確立するということは極めて必要だと思うんですが、いかがでしょうか。 379 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 380 ◯市長(中村 隆象君) 健康づくりの大切さというものは私も身を持って、身にしみて感じておるところでございます。そのやり方につきましては、ただいまの御意見も参考意見として今後検討していきたいと思います。 381 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 382 ◯議員(5番 奴間 健司君) 私は、本当に司令塔を今つくらないと事態は改善しないと、私は思うんですね。一緒に考えていただきたい。それと同時に、職員の配置とか人材の確保なんですが、私はもう繰り返し申し上げているのでまたかと思うかもわかりませんが、8小学校区を担当する8人の正規保健師、各自治会に二人ずつの市全体で92人の健康づくり推進員、小学校区を担当する8人の校区コミュニティコーディネーター、この体制をですね、2025年までに計画的に確立することが必要ではないかと、そんなふうに考えているわけであります。市長、いかがでしょうか。 383 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 384 ◯市長(中村 隆象君) 保健師のことだけではなくて、市全体の行政をスムーズに運営していくために、どのような人材がどれぐらい必要であるかという観点の中で考えていきたいと思います。ただいまの御意見も貴重な参考意見として伺わせていただきます。 385 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。
    386 ◯議員(5番 奴間 健司君) 11月30日に古賀北区の公民館で「100円玉の会」というおもしろい名称の会が主催した健康アップ講座を見学させていただきました。血圧、骨密度などを測定した後、保健師さんが測定結果の見方、医療費と生活習慣病の関係などをわかりやすく話していました。次回は参加者はそれぞれのおしっこを持ち寄って、塩分測定を行い、古賀市の管理栄養士が講演をするという予定と聞いております。非常にすばらしい活動だと思いました。  ただ、こういった活動を市内全域で展開しようとすれば、決定的に専門職が足りないと思います。また、年に1回とか2回ではですね、市民の方、特に高齢者の方は日々刻々体調とかが変わりますのでニーズに対応できません。したがいまして、地区担当保健師の導入を皮切りに体制が必要ではないか。私が保健師のことを言うと、市長は必ず保健師以外にも大事でありますとはぐらかされるんだけど、地区担当保健師をぜひ検討しませんかと言っているので、ほかの人事に広げずに、そのことについてだけお答えいただきたいと思います。 387 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 388 ◯市長(中村 隆象君) 市民全体の健康づくりについて、これは予防健診課を中心に常に検討、工夫を重ねているところであります。その中で、御指摘の地域コミュニティ担当保健師の必要性については議論をしていきたいと思います。 389 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 390 ◯議員(5番 奴間 健司君) 実は、地区担当保健師は理想の姿なんですが、現在はそれどころか欠員状態が発生していると思いますが、現在正規の保健師さんの欠員は何人いらっしゃるでしょうか、わかりますか。 391 ◯議長(結城 弘明君) 予防健診課長。 392 ◯予防健診課長(中村 由果君) 予防健診課における保健師が現在4名、育児休業で欠員ということになっております。 393 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 394 ◯議員(5番 奴間 健司君) 7人の定数の中で4人が育休かと思うんですが、この状態は今日までに何年何カ月続いているでしょうか。来年度は解消するでしょうか。 395 ◯議長(結城 弘明君) 予防健診課長。 396 ◯予防健診課長(中村 由果君) 現在最長で1年5カ月、これまで産前休暇から入れますと1年5カ月が経過しているところでございます。最短の保健師でありますと3カ月ということで、この4名のうち現在のところ3名は来年4月までの育児休業ということで復帰の見込みとなっております。 397 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 398 ◯議員(5番 奴間 健司君) ことしの3月議会で保健師の業務量を時間数で把握していただくことを求めています。恐らく来年の9月決算議会では時間数で把握できると思うんです。市民が本来享受できる保健指導が欠員を放置したためにどれだけ、何時間失われたかが数字で出てくると思うんですね。そういった意味では、真剣に対策を打つべきだと思います。  そこで、こういった人件費なんですが、担当課、つまり予防健診課が請求し財政課の査定を受けるというレベルでは私はないと考えているんですね。やっぱり全体を考慮しながら先行投資として市長がやっぱり積極的に盛り込むべき人件費だと思うんですが、それこそ戦略的かつ横断的重点プロジェクトに位置づけるべきだと思っているんですがいかがでしょうか。 399 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 400 ◯市長(中村 隆象君) 戦略的横断的全庁的な対応を求める声はいろいろあります。その中で市としても限りある人員の中でどのような体制が最適であるかを常に考えながら人事配置を行っているところでございます。御指摘の点につきましても、常に予防健診課、あるいは保健福祉部全体の人員配置の中でも検討はしておるところでございますので、今後ともそのようにするということで御理解をいただきたいと思います。 401 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 402 ◯議員(5番 奴間 健司君) そこで、さっき私が第1に上げたですね、健康で安心して暮らせるまちということを第1に掲げるということは、むしろそこを優先して人を配置する、予算を配分するということを市民に約束するということだと思うんです。今市長はいろんなところがありますのでと、やっぱりまたそこではぐらかすんですね。私はそこが肝心ではないか。そこを後回しにしたら、やっぱり2025年には大変きつい思いをするんじゃないですかということを先取りしてお尋ねしているので、あれこれごちゃまぜにせずに、この点についてきちんと進めるのかどうかということをお尋ねしているので、もう一度、申しわけないんですが、お答えいただけないでしょうか。 403 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 404 ◯市長(中村 隆象君) 健康づくりの重要性については、私も奴間議員も同じ気持ちで重要性は感じておると思います。そのやり方について、どのようにするかということについては、保健師をふやせばいいのか、そのほかの方策もいろいろあると思いますので、その中で考えていくべきでありますので、そのことについてふやすともふやさないとも言いませんけれども、原課とも十分相談の上、対処していきたいと思います。 405 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 406 ◯議員(5番 奴間 健司君) 市長の最終決断を注視しておきたいと思います。  次は、ちょっと情報発信の問題であります。記者会見で発表した資料については、ぜひ早急に誰もがいつでも見られるように、ホームページにアップすることを求めておきたいと思います。ちょっと市長にお尋ねしますが、記者の皆さんとの懇談といいますか、会見について、市長はどんな位置づけで臨んでおられますか。 407 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 408 ◯市長(中村 隆象君) ちょっと御質問の意味がどういう方向なのかわかりませんが、記者会見の場には、私は始めから終わりまで同席して、市の発表内容についての補足とかいうことも行いますし、記者さんの質問についても、市長として答えるべきところがあれば答えるというような形をとっております。 409 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 410 ◯議員(5番 奴間 健司君) さっきの言葉の中で、何か記事にしてもらうための会見という位置づけもちょっと感じたんですが、私の理解はですね、記者の皆さんに何かを発信するということは、市民の皆さんに積極的に発信することと同じ意味であると。そういう記者の方からの質問は市民の方の質問に答えることであると、そういうふうにですね、やっぱり私はもっと単なる記事にしてもらうということではない位置づけでですね、丁寧に臨むべきではないかと思うんですが、いかがですか。 411 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 412 ◯市長(中村 隆象君) そのような視点もあるとは思いますし、丁寧に答えているつもりでございます。 413 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 414 ◯議員(5番 奴間 健司君) ちょっと画面をお願いいたします。  この画面は、長野県松本市のホームページであります。菅谷市長さんが月2回定期的に記者会見をしていまして、大変にこやかな顔が見てとれると思います。市長みずからがまちづくりの最新情報を説明し、そしてまた記者からの結構鋭い質問に対しても答えておりました。私もこの福岡の地にいながら、松本の様子が手にとるようにわかります。そして、しばらくすると、こういった画面、ちょっと見にくいかもわかりませんが、動画とテキスト文でその中身を確認することができます。  画面を戻してください。  こういったことも大変、特に若い方たち含めて有効だと思うんですが、いかがでしょうか。 415 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 416 ◯市長(中村 隆象君) ちょっとどのようなイメージでその記者会見が行われているのかよくわかりませんが、今私どもが行っております記者会見は、個々のPR案件について、担当課、あるいは係──民間から来てもらうこともあるんですが──の人が説明するというのが基本でございまして、今の画像にあらわれるような、市の方針とかですね、そういうものを発表する場ではございません。ですから、ちょっとイメージが違うのかなというふうに感じました。 417 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 418 ◯議員(5番 奴間 健司君) 同僚議員の一般質問にありましたけど、最近どうも市がめざしている方向がわからないとか、市長の思いが伝わってこないということも何か何人かの方、指摘があったので、やっぱり私は市長の生の声で、そして生の表情でですね、古賀市のことを語っていく、このことはですね、実は市民にとってはもちろんなんですが、職員の皆さんもですね、こっちにいる方もサンコスモにいる方も市長の話を月2回直接見れる、聞けるというのは非常に効果がある。一石二鳥だと思うんですが、市長いかがでしょうか。 419 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 420 ◯市長(中村 隆象君) ちょっとどうかわからんなという気がいたします。 421 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 422 ◯議員(5番 奴間 健司君) 私も12月議会が終わったら、早速自分自身のフェイスブックでビデオレターを始めてみたいと思います。  次は、ヘルスアップページという提案なんですが、ホームページリニューアルなんていう問題と一緒にしないでいただきたいんですね。私が申し上げているのは、今古賀市のホームページを見ると、医療のこと、健康づくりを知りたいと思ってもですね、医療費のことは税・年金・国保のページに入っても健康・福祉のページに入ってもわからない。古賀市データブックの中のさらに療養の給付状況というわかりにくいページに入らないと見えてこないんですね。特定健診受診率の目標や現状もしかり。またウオーキングも大切な健康づくりなんですが、市役所の仕事と仕組みのページの中のまた生涯学習推進課のページに入らないと出てこない。これが一例ですけど実態なんです。  こういったことを改めてですね、ワンストップで一つのページに入れば、古賀市の健康づくりが全てわかると。こういうことを早急に着手しませんかという提案なので、ホームページリニューアルと一緒にしないで受けとめていただきたいんですが、いかがでしょうか。 423 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 424 ◯市長(中村 隆象君) 本議会でも、さまざまなそういうホームページのあり方についての御意見をいただいております。そういうものも合わせてですね、1カ所だけ変えるということはなかなか難しいと私は思いますので、今その情報がないわけではなくて、なかなかその情報に到達するのが難しいということにつきましてはですね、私も感ずるところがございますので、全体的な見直しの中できちんとしたものをつくっていきたいと思っております。 425 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 426 ◯議員(5番 奴間 健司君) いろんなものを一緒に薄めないでいただきたいんですけどね。医療費のミス問題のとき、市長はこうおっしゃったんですよ、外部の課が当事者の課に言ってもなかなか受け入れるような状況、風土がないと、大変深刻な話をしたんです。私、これが頭から離れないんですよ。だから、もう一石二鳥でですね、こういうヘルスアップページをつくれば、設定すれば関係する課の職員が定期的に集まって、どういう中身を発信するか、現状はどうなっているか、そういったことの共同作業ができるじゃないかと。そしたら市民もハッピー、職員もウェルカムだと。だから、私、そういう意味でですね、いろいろ考えたつもりで提案しているので、いろんなページの改善と一緒にせずに、このことは一歩先んじて取り組んでいただきたいという趣旨なんですが、いかがでしょうか。 427 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 428 ◯市長(中村 隆象君) 健康づくりの情報を一カ所に集めるというアイデアは私はいいんではないかと思います。そのことについてもその方向で検討させようとは思っておりますが、その前にですね、その前の他の部課の数字について、担当課以外の者がそれをいじったり意見を言ったりすることはやりにくいといいますか、余りないというのはどこの組織でもそうだと私は思います。その担当課が全ての数字に責任を持つと、そういうことでないとですね、そんないちいちみんなのほかの課の意見を聞いとったら仕事にならんと言いますかね、そういうことでございますから、基本的にはその担当課が全責任を持ってやるというのが仕事のスタイルですから、それはおかしいことではないと私は思っております。 429 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 430 ◯議員(5番 奴間 健司君) しかし金額の大変なミスを起こした背景としてですね、市長触れたので、それはあって当たり前だみたいな認識を示されるとちょっと違うんじゃないかと思うので、私はそういう意味でこのヘルスアップページというのは一石二鳥の効果があるんじゃないかということで提案をしているんです。はっきり申し上げて、医療費金額ミス問題を克服する手段を含めての提案なんですが、いかがですか。 431 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 432 ◯市長(中村 隆象君) 私は医療費金額のミス問題は、やはり課長、部長、副市長、市長、このラインでしっかりチェックしていく、この体制が弱かったということに起因するものと思っております。ですから、ほかの課がこれを見てちょっとおかしいと思ってもですね、その担当課が自信を持って出している数字に対してそれ以上介入するといいますか、あれこれ言うということは普通はないと私は思いますし、それはそれで仕方がない、そういうのが普通の仕事のやり方ではないかと。あくまでその担当部署が責任を持つというのがこれまでの仕事のやり方でもあり、これからもそうすべきだと思っております。 433 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 434 ◯議員(5番 奴間 健司君) さっき私、健康づくりや医療費問題の司令塔が必要だと提案しました。それはなぜかと言うと、今の市長の答弁だとですね、担当課が責任持つのは当然であると。それはそうだと思います。しかしそれでは問題が起きてしまったり、あるいは古賀市のホームページ、ごく一例ですけれども、古賀市は健康づくり、どんなことしているのか、どんな課題があるのか見たくても見れないような状態が放置されている。誰もこれを改善しようという声が上がらない。それは何でですか、じゃあ。みんなそれぞれ困っているんじゃないですか、自分の担当に。司令塔がないんじゃないんですかね。基本計画が不十分なんじゃないですか。  私、そういう意味で古賀市を本気で健康づくりに力を入れるというんであれば、課にまたがった問題をですね、誰かが積極的に提案して改善をすると。何かミスが起きればみんなで解決、克服すると、こういう風土が私は望ましいと思うので提案しているんですよ。やっぱり司令塔がないところに問題があると私はにらんでいるんですが、いかがでしょうか。 435 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 436 ◯市長(中村 隆象君) まず、健康づくりの情報を一カ所に集めるほうがいいということにつきましては、これは共通認識を持って取り組みたいと思います。それから司令塔がないという御指摘については、健康づくり問題は基本的には市民国保課と予防健診課が中心になって取り組むべき事項であるというふうに思っておりまして、必要に応じて関係部課の人員、あるいは意見も取り入れますけれども、私としてはそういう体制でやるべきだと思っております。 437 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 438 ◯議員(5番 奴間 健司君) ちょっとこの司令塔にこだわるわけじゃないんですけれども、やっぱりこれから本当に2025年、あるいは2035年問題、つまり団塊の世代が全て75歳以上になるのが2025年問題、85歳以上になるのが2035年問題ですよね。これに備える体制、あるいはそれに備える基本設計、計画が本当に今古賀市に目の前にあるのかというと、極めて心細いんですよ。だからこうやって申し上げているわけでありましてね、きょうはお互いに言いっぱなしでけんか別れしようという討論を、一般質問をするつもりはなくてですね、せっかくの機会ですから話し合った結果何か一つでもやっぱり来年以降ですね、実現できることを願ってこういう思いで提案しているところであります。  そういう意味で、健康づくりを本当に重視するというのであれば、さっきの特定健診問題もそうですけど、いまだに目標率達成できない。来年度施政方針の中で医療費無料化、自己負担無料化ということを打ち出すには、もう今の時期には大方めどをつけとかなきゃいかん。これも答えがない。やっぱりそういう意味では情報の集中だけじゃなくて、政策、施策をどう打っていくのかという知恵を出し合って、いいものを提案してもらいたい。そういう意味での司令塔なんです。情報をただ一カ所に集めてホームページ出しましょうというだけじゃないんですね。そこなんですよ。ぜひそれはせっかく今こうやって話をしておりますので、もう聞くだけ聞きおきます、あとは検討します、貴重な御意見としてではなくて、何かちょっと取っかかりを見つけたいと思うんですが、いかがでしょうか。 439 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 440 ◯市長(中村 隆象君) 2025年問題を初めとする古賀市に限らずですけど、健康づくり問題、医療費対策、このことに対しての奴間議員の危機感というものはよく伝わっております。そのことについて、決しておろそかにするつもりはございません。ただ、具体的な組織体制とかそういうことになりますと、今ここで判断して、いいとか悪いとか、するとかしないとかいうことはなかなかできないということを御理解いただきたいと思います。 441 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 442 ◯議員(5番 奴間 健司君) いろいろきょう提案をさせていただきましたし、この時期じゃなければ言えないことっていうのがあったので、あえて今回ちょっと一般質問に立たせていただきました。あとは、市長が申し上げたさっきおっしゃったように、来年3月全てが出されるわけですけど、その中身を注視しておきたいと思います。終わります。 443 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、奴間健司議員の一般質問を終結いたします。             ────────────・────・──────────── 444 ◯議長(結城 弘明君) これにて、本日の一般質問を終結します。  以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                        午後4時15分散会             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...