古賀市議会 2016-09-08
2016-09-08 平成28年第3回定例会(第3日) 本文
2016年09月08日:平成28年第3回定例会(第3日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1 午前9時30分開議
〔出席議員19名〕
◯議長(結城 弘明君) 皆さんおはようございます。これより本会議を再開いたします。
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日程第1.諸報告
2 ◯議長(結城 弘明君) 日程第1、諸報告をいたします。
本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。
以上で、諸報告を終わります。
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日程第2.一般質問
3 ◯議長(結城 弘明君) 日程第2、一般質問を行います。
順次、質問を許します。
姉川さつき議員。
〔姉川議員 登壇〕
4 ◯議員(15番
姉川さつき君) 皆さんおはようございます。一般質問の
トップバッターを務めさせていただきます志成会の
姉川さつきです。本日は執行部の皆さんの広い胸をお借りして質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、早速通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
市長は文化に関するお話をされるとき、よく夏目漱石の草枕を引用されます。智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ。とかくこの世は住みにくいというもので、ここまでは
皆さんおなじみかと思います。この先は端折りますが、意味するところは、どこに引っ越しても住みにくいと悟ったときに詩が生まれ、画ができる。住みにくいところをどれほどかくつろげて、つかの間の命をつかの間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職ができ、ここに画家という使命が下る。あらゆる芸術の志は人の世をのどかにし、人の心を豊かにする。ゆえにとうといという意味だそうです。文化芸術が人の心を豊かにするということを市長はこの草枕を通して、市民の方に語りかけ、頑張っておられる方を励ましておられるのだと思います。
市長は
アートタウン構想を掲げ、まちづくりを進めるなど、文化芸術に深い御理解がおありになると確信をした上で本日は質問をいたします。
内閣府が平成23年度に行った国民生活に関する世論調査では、物質的にはある程度豊かになったので、これからは心の豊かさやゆとりのある生活をすることに重きを置きたいという意見が64%を超えました。国はそれを受け、国民の期待に応えるべく、文化芸術が日本を元気にする原動力となることを目指し、効果的な支援、人材の充実、次世代への確実な継承など六つの重点戦略が進められております。
古賀市におきましては、市民の文化的感性を一層高め、希望に満ちた未来をつくるため、全ての市民が
文化芸術活動に参加し、その恩恵を享受することを願い、近隣の市町に先駆けて平成20年に古賀市
文化芸術振興条例が制定されました。さらに、第4次
総合振興計画ではこの条例に基づいて、古賀市
文化芸術振興計画、同
アクションプランも制定されました。また、先月には人と人をつなぐ・かたちをつなぐ・未来へつなぐの三つをキーワードに、待望の交流館がオープンいたしました。今後ますます文化芸術が推進していくことを願いまして、以下質問をいたします。
1、他の市町に先駆けて、
文化芸術振興条例、同
アクションプランが制定されましたが、進捗状況は。
2、文化振興の大きな課題は人材の育成と言われるが、どのような取り組みがされているのか。
3、市の文化事業を担う文化協会への認識と連携、文化財団の考えは。
4、交流館の有効活用について。アンケートの活用、
予約システム、
利用料減免についての考え方は。
以上、市長、教育長に答弁を求めます。
5 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
〔教育長
長谷川清孝君登壇〕
6 ◯教育長(
長谷川清孝君) おはようございます。姉川議員の御質問、さらなる文化振興への手法を問うについてお答えいたします。
1点目についてお答えします。現在、古賀市
文化芸術振興計画の3年目となり、計画に基づき策定いたしました
アクションプランにより、
文化芸術振興の計画的な推進を行っています。また、古賀市
文化芸術審議会において、計画の進捗管理や事業実施についての御意見などをいただいております。
2点目についてお答えします。文化振興における
人材育成事業として、
コーディネーターの育成や地域で活動する文化団体の交流を行う
レッツトライ!
プロジェクト事業、また、小中学生などを対象にバスで美術館などに行き、鑑賞や学芸員、アーティストとの交流を通し、文化芸術の担い手の育成を行う
アートバス事業を実施しています。
3点目についてお答えします。
NPO法人古賀市文化協会には、本市の
文化芸術振興に関する事業を多く担っていただいており、文化事業を実施する上で古賀市文化協会との連携は不可欠であると認識しております。文化財団の必要性については、現在のところ検討しておりませんが、他自治体においては、文化財団が中心となって文化振興を推進されている例もありますことから、今後調査研究を行ってまいります。
4点目についてお答えします。アンケートについては、オープン直後の8月1日から7日の間に利用者の御意見を伺っており、今後も御意見箱を置くなど、交流館の運営に生かしていきたいと考えております。
予約システムにつきましては、
スポーツ施設及び
リーパスプラザこがの貸館予約をシステムで行うことができ、インターネットを使って予約状況を閲覧し、来年度より
スポーツ施設では仮予約までできるようになります。利用者にとっては、予約の利便性の向上を図ることができると考えます。
利用料減免の考え方につきましては、これまで減免にかかわる登録制度が二つありましたものを貸館の現状や建てかえに伴うアンケート結果などから、直接的な
社会貢献活動に焦点を絞った見直しにより、
社会教育施設使用料減免団体登録制度といたしました。
7 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
8 ◯議員(15番
姉川さつき君) それでは、再質問させていただきます。
2001年12月の
文化芸術振興基本法の施行に伴い、地方自治体では文化振興についての条例や計画を策定する例がふえてきたと言われております。
しかしながら、多くの自治体では文化振興に関する政策目標が曖昧で、総合計画の中に文化政策が明確に位置づけられているとは言えない。また、行政組織における専門性の不足という点が総務省の研究会から指摘受けております。こうした指摘は古賀市にも当てはまるのではないかと思いますが、市長の見解をお尋ねいたします。
9 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
10 ◯市長(中村 隆象君) ちょっと具体的なお答えがちょっとできかねますけれども、古賀市においても
文化芸術振興条例はつくりましたし、計画もつくりました。多くの文化団体もございます。そういうことで、やってるところはやってると思いますけれども、じゃあ、それで振興体制が完璧に整っているかと言われれば、まだまだ研究すべき点、改善すべき点はあるものと考えております。
11 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
12 ◯議員(15番
姉川さつき君) 先日教育部長にもお渡しをしておりますが、宗像市の
文化芸術振興ビジョンを拝見させていただきました。10年間でさまざまな
重点プロジェクトの具体的な方策や目標年度が示されており、大変実効性の高いものになっております。
古賀の場合、先ほどの答弁では、
文化芸術審議会の進行管理やそこから意見をもらって管理していると聞き取れましたが、それでは
アクションプランでどのように細分化され、市民に公示されているのかお答えください。
13 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
14
◯教育部長(
清水万里子君) ただいまの御質問でございます。姉川議員から先日参考として宗像市の計画をいただいております。これを拝見しますと、おっしゃるように、
プロジェクトの目的や内容、スケジュールであるとか、そういったものが詳細に書かれておりまして、大変わかりやすいものと私も認識しております。
本市におきましては、
アクションプラン等ではこういったパンフレットを使いまして、皆様にお知らせしているところではございますけれども、確かにおっしゃるとおりに、古賀市
文化芸術計画の大きなキーワードとして起こす・興す・おこすと三つのおこすがキーワードになっておりまして、それを市民の皆様にお花の形として御説明はしておりますけれども、やはりおっしゃるとおり、受け取る側の感性でもって、いろんな受け取り方ができると感じております。
さまざまな文化芸術の事業は確かに行っておりまして、それにつきましては
文化芸術審議会で検証しながら反省点、課題点、そういったものを協議しておりまして、なるべく目的に沿うように行っておるところでございます。これにつきましては、皆様のお知らせの仕方というのがわかりづらいという点につきましては、
アクションプランをごらんいただいて、その感性に任せるというやり方については、また別の手法として考えていただければと思いますが、それぞれの事業についてのお知らせを行いながら文化振興に努めていると私は考えております。
15 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
16 ◯議員(15番
姉川さつき君) それでは、お尋ねいたします。そもそも
文化芸術振興計画の骨子は何を目標として、それによってどのような市をつくろうとされているのでしょうか。お尋ねいたします。
17 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
18 ◯教育長(
長谷川清孝君)
文化芸術振興計画の骨子につきましては、大きくは文化芸術をいかにして使いまして、市民、あるいはまちを元気にするかということがもう大前提になっております。
19 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
20 ◯議員(15番
姉川さつき君) 計画では従来の行政完結型から市民共働型への事業形態にシフトするとされておりますが、その
仕組みづくりはどのようにされているのか、御答弁を求めます。
21 ◯議長(結城 弘明君) もう一度質問してください。
22 ◯議員(15番
姉川さつき君) 計画では、従来の行政完結型から市民共働型の事業形態にシフトするとされています。そう書かれておりますよ。その
仕組みづくりはどのようにされているのかお答えください。
23 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
24
◯教育部長(
清水万里子君) あらゆる事業の中で、おっしゃるように行政から市民のほうにシフトしていってるっていうのが現実のところでございます。それにつきましては、やはり文化協会であるとか、そういった団体との協力を仰ぎながら、さまざまな商工会、いろんなところを巻き込みながら文化芸術の振興を具現化して行っているところでございます。
25 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
26 ◯議員(15番
姉川さつき君) 市民の声を反映した計画というふうになかなか進んでいないと感じております。それでは、次の2番目の質問に移ります。
計画には福祉、教育、環境、産業振興など他のジャンルと文化芸術をつなぐ
コーディネーターの育成がうたわれておりますが、現在の状況を見ますと、文化を推進する人材の育成がほとんど行われていないと思っております。現在、文化協会さんが一生懸命取り組みをされておりますが、失礼ながら高齢化も進んでおります。もっと人材の交流などを含めて、それこそ市がよく言われる共働で動かなければ将来は見えてこないと思いますが、いかがでしょうか。
27 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
28
◯教育部長(
清水万里子君) 文化芸術のいろんな効果っていうものが多岐にわたるというふうな認識でおります。議員さんおっしゃいましたように、例えば産業振興であるとか、教育であるとか、そのほか地域をつなぐ大事なコネクタとしての働き、いろんなものがございますが、それにつきましては、やはり教育部として今事業として行っているものとして
レッツトライ!
プロジェクトということで挙げさせていただきましたけれども、これにつきましては、薬王寺の場を使いまして、商工観光におけるお話を伺ったり、コスモス館でお話を伺ったり、そういった企業であるとか、農業であるとか、そういったものといかに芸術をコラボレーションしていくかというような話を行いながら、そういう
コーディネーターの育成を行っているところでございます。
29 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
30 ◯議員(15番
姉川さつき君) 計画の策定時から人材の育成、この重要性はずっと言われておりました。どのような対策をされているのかと思います。人材育成はどうしていますかと聞けば、本日もそういう答弁だったと思いますが、決まって
レッツトライ!
プロジェクトと言われます。年間参加27名ですよね。しかも同じような顔ぶれの方です。これが前向きな育成と言えるのでしょうか。もう一度答弁お願いいたします。
31 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
32
◯教育部長(
清水万里子君)
レッツトライ!
プロジェクトにつきましては、議員おっしゃったとおり、そういった同じ顔ぶれでということでお話しいただいたとおりでございます。ただ、単年度ですぐさまそういった
コーディネーターの育成が成り立つのかというところもございます。やはり数回かけて、場合によっては何年かかけて、そういった方の育成を行っていくというような、そういう考えでおります。
33 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
34 ◯議員(15番
姉川さつき君) 古賀市の中には宝のような人材がたくさんおられると思います。今もっと大胆に掘り起こしをしないと、古賀市の文化はこの先しぼむか、外に流出するのではないかと危惧をしております。文化協会の会員の数だけでは図れませんが、指標にはなると思います。古賀市の文化協会の会員数は900名です。福津市は1,026名、新宮町は1,149名です。
ちなみに、福津市も新宮町も文化協会の会員は減免対象となっております。両隣の元気な市や町と比べ、商業施設の面で古賀市は落ち込んでいるんではないかと言われることもしばしばですが、市長は市民の方にそんなことよりも心豊かに誇りを持って暮らしてほしいと思っておられるはずです。この分野だけは譲れないところだと思いますが、加入者の数だけで見ると、両隣の二市一町では古賀市が少ないのが現実です。特に、古賀市よりも人口が少ない新宮町のほうが文化協会の加入者が多いということに対して、市長はどう思われておられるのか、答弁を求めます。
35 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
36 ◯市長(中村 隆象君) 確かに多いほうがいいということは言えると思いますけれども、比べる相手にもよりまして、宗像市もたしか千名程度と。古賀市よりもかなり大きな市で千名と。ですから、内容、加入されておる方がどんな活動をされているかということも吟味する必要がありまして、文化協会の加入者がふえるということはいいことだと思いますし、そのように古賀市としてもそのような方向で考えていきたいとは思っておりますが、何人だからということだけでは、なかなか判断は難しいんではないかと思います。
37 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
38 ◯議員(15番
姉川さつき君) 余り危機感を持っておられないように感じ取りましたが。これは文化協会の努力不足ということではなく、もっと行政のバックアップが必要なところではないかと思っております。
文化の発展、継承はやはり担い手となる人材に尽きると思っております。古賀市の文化協会は設立35年で、会員数は900名ですが、島根県松江市の文化協会は設立19年で8,000人の会員数を誇っております。松江市は県庁所在地でありますが、人口は古賀市の約3.4倍、文化協会の会員数は古賀市の約10倍です。名誉会長は松江市市長、会長は元教育長、市が全面的にかかわっているのがわかります。
例えば、リタイヤされた方に行政の指導で、文化協会に入ってお茶でも始めてみませんかというふうに声をかけられるそうです。そうしたことが功を奏し、会員数も多く、お茶も大変盛んだそうです。
ホームページを見ますと、文化協会加入のメリットが掲げられております。市の文化センター、県民会館の使用料減免と自主事業の助成と書いてありました。メリットがあれば当然加入者がふえます。会員がふえることは人材の育成につながります。会費が潤沢になれば運営費、人件費も出ますし、市の委託事業にも十分なスタッフで対応できると思いますが、市がもっとかかわることで文化協会の会員数をふやすということについては、もう一度市長の考えをお尋ねしたいと思います。
39 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
40 ◯市長(中村 隆象君) 議員も御承知のように、古賀市の文化協会の成り立ちというのは、極めてボランティアといいますか、民意による発祥といいますか、起源が市がかかわったというようなものではない。それは逆に松江市のような官製とは言いませんけれども、市が前面に立ってやらなければならないような状況ではなかった。これは逆に誇るべきことだと思っております。
ですから、やはり文化協会の基本的な意思っていいますか、やり方というものを尊重しながら、市はバックアップするという形で。ですから、市が先頭に立って文化協会をふやそうとか、そういうことではなく、まず文化協会の方針といいますか、そういうものがあって、それに対して市が側面からバックアップするという形が望ましいと私は思っております。
41 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
42 ◯議員(15番
姉川さつき君) 文化協会に加入のメリットを付加しないと、会員は減る一方ではないかと思っております。それから先ほどの答弁で、市長は文化協会の成り立ちをお話しされましたけど、事実誤認であると私は思っております。
文化協会は昭和58年、古賀町時代に文化の振興を目指すことを目的として行政の意向で発足しています。このことを市長は御存じなかったんでしょうか。答弁を求めます。
43 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
44 ◯市長(中村 隆象君) そのことは知りませんでしたけれども、村山会長が始められたと聞いておりまして、非常にその当時の村山会長の考え方というのは、いわゆる自主独立といいますか、そういうものであったと聞いております。
45 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
46 ◯議員(15番
姉川さつき君) 市長がそのことは知りませんでしたとあっさり言われるのはおかしいと思いますよ。昨年は市長、教育長を初め、正副常任委員長と古賀市文化協会との勉強がありました。市長としてかかわってこられた14年間以上の御理解を深められているものだと思っておりました。
先ほど申しましたけど、昭和58年に文化の振興を目指すことを目的として、行政の意向で文化協会がスタートしております。以来35年間、脈々と活動が続けられ、現在の古賀市の文化振興に寄与されております。市で行われている文化事業は、文化芸術交流事業や芸術祭、文化祭、童謡まつり、こども美術展、市民音楽祭、サロンコンサート、ランチコンサート、今後取り組むことになっております古賀駅通路の展示も含め、およそ文化事業は14に上っておりますが、その中で文化協会が委託を受けて行っているものが5事業、ほか4事業は市から補助金を受けて行い、独自に出前講座もされております。14事業中、10事業を担っておられます。
市の文化活動のほとんどは、文化協会に依存した状況と言えるのではないでしょうか。市長はこの文化協会依存型といえる文化振興をどのように認識しておられるのかお尋ねいたします。
47 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
48 ◯市長(中村 隆象君) 本来市が行うべき事業を文化協会に担っていただいているという側面が多々あると思いますが、そのことは非常に古賀市の文化というものが市民の手によって行われている。市の行政がやっているというよりも、市民がみずから行っているという側面が非常に強く出ております。そのことは古賀市の文化、芸術にとっては大変いいことだと考えております。
49 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
50 ◯議員(15番
姉川さつき君) 文化協会が発足した歴史的経過と、文化活動のほとんどを文化協会に依存している現状を見ると、協会はただ単に趣味を持っている個人の集まりではなく、行政の文化振興の一翼を担う特別な団体であり、行政と一体となって事業に取り組むべきと認識してしかるべきだと思いますが、そのように思ってあるのか、もう一度見解を求めます。
51 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
52 ◯市長(中村 隆象君) 一体となったということでございますし、市としても、今後文化協会にする委託事業の内容については、きっちり精査をして、市としての応分の負担というものがどういうものであるかということも検討していきたいと思います。
53 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
54 ◯議員(15番
姉川さつき君) 少し前向きな答弁がいただけたようで、ありがとうございます。
次に、資金面の話になります。福祉の向上に社会福祉協議会、スポーツの振興に古賀市体育協会、古賀市のPRに古賀市観光協会があります。いずれの団体も市にとってはなくてはならない存在です。こうした市をバックアップする団体も安定した運営ができて初めて充実した事業が展開できるのではないかと思っております。
しかしながら、文化協会には運営費、人件費の補助はありません。多くの事業に取り組むには、人材の補強が必要ですが、現在は約900名の会費で、事務員一人雇用するのがぎりぎりです。行政の支援が必要だと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。
55 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
56 ◯市長(中村 隆象君) 文化協会活動の中には、全く自由意思といいますか、やっておられる。これも大切な事業ということです。先ほどから議員おっしゃいますように、市が委託をしているものがございます。こういうものについて、市としての応分の負担というのはどういうものであるか、その辺のところが今後大事になってくるんではないかと思います。市として委託するものであれば、それが適切な運営がなされるような支援というものが必要であります。その部分がどういうものであるかということは、今後また検討してまいりたいと思います。
57 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
58 ◯議員(15番
姉川さつき君) 私も頭が悪いのか、市が運営費、人件費の補助を行わない方針であるかのように聞こえております。無料奉仕では長続きしませんし、人材の補強なしには文化協会、もしくは文化そのものが衰退しかねないと思いますが、いかがでしょうか。
59 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
60 ◯市長(中村 隆象君) 委託をするときに無料奉仕をしてくださいということではありません。委託事業の中で必要な人件費というものは市が応分の負担をすべきだと思います。そのような観点からも、今後委託事業、それに関する委託事業費のあり方というものは検討してまいりたいと思います。
61 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
62 ◯議員(15番
姉川さつき君) わかりました。
続きまして、質問をさせていただきます。今年度新たに文化課ができましたが、文化政策は単独のセクションで取り組むだけではなく、行政部局を横断した総合的な政策として捉える必要があると思います。このたびの交流館建設により、公民館、図書館ともつながりました。まさに幾つもの課を横断することから、専門性を持ち、中長期的に運営することが必要となってくると思います。
ほかの市ではほとんど文化財団に運営がシフトしているので、今後調査研究をするというような第1答弁だったと思いますが、そう理解してよいのか、いま一度確認をさせてください。
63 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
64
◯教育部長(
清水万里子君) 文化財団の存在につきましては、他の市町村は多くがその文化財団という団体に対して文化事業を担っていただいているというケースが多うございます。ただ、文化協会も今NPO法人として法人格を持っておられまして、特段その財団だからできること、財団の自由度は高いかと思いますけれども、NPO法人として同様に、財団と同じように活動していっていただいてるのが現状だと認識しております。
65 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
66 ◯議員(15番
姉川さつき君) オープンしたばかりの交流館は、職員の配慮もあり、備品などもとても気配りがされており、市民の方に喜んでもらいたいとの意気込みも感じられます。交流館が市民に愛され、親しまれ、長く有効活用されるために最後の項目の質問をいたします。
オープン当初はセレモニーなどがあり、大変にぎわっておりましたが、最近は空き室が目立っているように思います。最近の利用状況をお答えください。
67 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
68 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 御質問にお答えいたします。オープンして1カ月間もないということで、8月を基準にさせていただいております。8月が26日間営業させていただきまして、部屋数が16部屋、その時間が1部屋が13時間使えるようになっておりますので、この部分を16部屋で掛けますと、5,404時間ということになります。
また、この部分を全ての使用されました時間が1,613時間ということで、これを利率に合わせますと29.85%でございました。一番込み合う時間というのが、10時から12時、13時から18時までの利用時間が最も多い時間でございます。ただ、私どもとしましては、空き室があるということでございますけれども、どうしても洋室の利用が多うございます。和室の部分につきましては、若干今のところあきが出ている状況でございます。
69 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
70 ◯議員(15番
姉川さつき君) 部屋数が16と言われましたけども、私は17室と認識しておりました。多目的ホールが入るとか入らないっていうところではないかと思っておりますが。
私は8月26日から9月1日までの休館日を除いた6日間の営業日の予約状況を確認させてもらいました。毎日高齢者の方々の2グループの利用があります。また、土日は市の行事が入っております。これらも含めて6日間の利用可能時間、17室ですので先ほどの課長の答弁と少し狂いますが、稼働率を見ると大して変わりませんのでこのまま進めさせてもらいます。
全17室に営業時間は同じです。13時間を掛けると6日間で1,326時間。実際に稼働した時間は285時間。計算すると21%の稼働率ということでございました。何でこんなに稼働率が悪いのか、分析はされているのでしょうか。答弁を求めます。
71 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
72 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) オープン間もない1カ月間ということもございまして、これから先、状況は把握していかなきゃならないと考えておりますけれども、この部分につきましては、お部屋の調整とか、そういったもので使えない部分の時間帯がもうございますけれども、そういう利用促進につきましては、今後広報活動に努めて利用促進を図ってまいりたいと考えております。
あと検証できる部分につきましては、今状況的に情報を集めてる状況でございますので、いましばらく待っていただきたいと考えております。
73 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
74 ◯議員(15番
姉川さつき君) 私は実際利用された方々にヒアリングを行いました。
1、長時間利用の方にとっては利用料が高い。
2、食べ物の持ち込みについてなどの利用に規制が多い。
3、部屋が外から丸見えで、着がえなどに支障がある。
4、コンセントの差し込み口が少なく不便。
5、窓口の対応が悪いと、5点の声が上がりました。
中には、活動拠点を千鳥苑や地域の公民館にかえたという団体もあります。建物がきれいになれば、利用者がふえるわけではないことがわかりました。市民の方にとって利用しやすい、もっと気軽に利用してもらえる施設にしていかなければならないと思いますが、どのようにお考えでしょうか。
75 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
76 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 食べ物につきましては、許可制をとっておりまして、御利用されますかということをお伺いしながら飲食していただくような形と、あとフリースペースの部分では、飲食が可能になっておりますので、ここを御利用していただきたいと思います。
それと着がえができないという形のものにつきましては、私どもも今のそのところは把握しております。どういうふうにしてお着がえをしていただくかという部分につきましては、これから進めさせていただきたいと思います。
それと、コンセントが少ないということでございますけれども、私どもとしては今のところコンセントの部分というのは今ついている状況で把握してる状況でございます。これで御理解をいただきたいと考えております。
窓口の対応が悪いという形でございますけれども、私どもとしては、お使いいただくときに窓口対応をしている状況でございますけれども、どうしても今のところオープンしてすぐでございます。職員もなれてないところもございますけれども、そういう部分につきましては、課で協議しながら、よりよい受け付けができるような形を図ってまいりたいと思います。
77 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
78 ◯議員(15番
姉川さつき君) 学生や社会人のために無料で利用できる学習室ができ、大変喜ばれております。
また、1階のフロアにはキッズコーナーができ、親子が遊んでいる姿には何とも癒やしを得ております。学習環境や子育て世代の居場所づくりに配慮をされておりますが、それではお尋ねいたします。高齢者に対しては、交流館として何か対策はおありになるのか、お尋ねいたします。
79 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
80
◯教育部長(
清水万里子君) 交流館の目的は、やはり生涯学習という部分でございます。生涯学習をしたいという方につきましては、子どもさんでも、大人の方でも、高齢者の方でもひとしくお使いいただいてよろしいかと思っております。
高齢者の方につきましては、やはり貸館という業務の中でどうお使いいただくかということについては、やはり皆さんと同じように予約を入れていただいて、そしてお使いいただくという方法をとっております。さらに、先ほど姉川議員さんたちもほかの施設、例えば社会福祉センターであるとか、地域の公民館というところにシフトしていかれているというような状況も伺いましたけれども、確かにそういったところも含めて、いろんな場で高齢者の方が自分の身近な場所で活動していくということにつきましては、私たちも支援を行っていきたいとは考えております。
81 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
82 ◯議員(15番
姉川さつき君) 特に対策をされていないということですね。先ほど毎日長時間利用される団体が2団体あると言いましたが、一つの団体は減免団体ですが、もう一つの団体はこのたび減免が認められませんでした。研修棟を減免で利用されていたときは、年間利用料が20万程度でしたが、今後60万円ほどになる見込みだそうです。高齢者が生きがいと毎日の活動の居場所を持たれていることはすばらしいと思いますし、実際にこうした団体が交流館の稼働率を上げておられるのですから、今後も利用してもらえるように支援することも、高齢者に対する政策ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
83 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
84
◯教育部長(
清水万里子君) 先ほどもちょっと申しましたけれども、高齢者の方、特に生涯学習の場として、高齢者の方だけを特段別個にして助成を行うという方法をとっておらないことは事実でございます。高齢者の方、団体としても、高齢者の多い団体でいらっしゃるかと思います。その団体に対しての助成っていうことと、高齢者に対しての支援ということは、ちょっと私としては居場所づくりといったお話になりますと、生涯学習センターの貸館事業を行うに当たってのやり方というのと、高齢者の居場所づくりということの考え方としては、また別物として考えながら、高齢者の居場所であるとか、活動の場所の提供ということについては、生涯学習センターに限ったものではなくて、広く市内の施設を使って向上していきたいと考えております。
85 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
86 ◯議員(15番
姉川さつき君) 高齢者の方も平等に貸館事業の中で部屋を借りてもらいたいということで私は理解したんですが、それでは、先ほど二団体、ほとんど毎日のように借りておられるということで、月に直したら大体100時間程度借りられるということになりますが、今後1カ月の利用に時間の制限を設けるといううわさを聞きましたが、それは本当でしょうか。本当であれば、長時間使う方を締め出すということになりますが、どういうお考えなのか、お答えください。
87 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
88 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) これは予約上の関係で、3カ月前に優先的にお部屋を確保するということの関係で、活動団体がお部屋を周知することができるということを利点にしております。ですので、一団体1カ月24時間という形のものをまず確保していただくということを3カ月間行うということです。あと都度利用していただくときに、また御予約をいただくというふうな形になりますので、先行的にそういうお部屋がとれるということの利点を、私どもとしてはそういう制度にさせていただくような形にしております。
ただし、議員おっしゃりますとおり、長時間という形のものでとられる部分についての部分は、この部分からは1カ月24時間ということにすれば、はるかに越えられるという部分がございます。こういう御指摘を今いただいてる状況でございます。この部分につきましては、課内でももう少し話さなければならない点はあると思いますけれども、また先行予約ができた後にまた予約ができるという点もありますので、この辺あたりを周知していきたいと思います。
89 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
90 ◯議員(15番
姉川さつき君) 全く理解できません。稼働率30%いってないんですよ。これ、貸し館として、予約が殺到してて、同じ団体がずっと占領している。これはやっぱり不平等になります。がらがらじゃないですか。そこに何で制限をしないといけないのか、私は理解できませんし、市民の方も同じ思いだと思いますので、もしそういう制度をされるのであれば、もう少しきちんと説明をされるべきだと思っております。
現在は、市民の声としてフリーに意見を書き込むスタイルになっておりますが、オープン当初1週間ですかね、アンケートをとられておりました。今後の運営に十分反映してもらいたいと思いますが、アンケートはどこが対応し、どこが改善していかれるのかお尋ねいたします。
91 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
92 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) オープン当初アンケートにつきましては、交流館の来館目的や印象、御意見をいただくような形でとらさせていただきました。この部分につきましては、イメージという形のもので捉えていただいたということで、かなりいい反応でのアンケートでございました。
今後、利用に向けての、先ほども言われました、議員御指摘がございました部分で改善する点がございましたら、この部分につきましては、生涯学習課で運営については改善をしていきたいと思います。
93 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
94 ◯議員(15番
姉川さつき君) 生涯学習推進課だけで判断、結論ということでは、市民共働とは言えないと思います。市民を交えた改善委員会などをつくるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
95 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
96
◯教育部長(
清水万里子君) その点につきましては、既存の審議会、委員会等で協議してまいりたいと思います。
97 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
98 ◯議員(15番
姉川さつき君) 公共施設
予約システムの研修棟の申し込みや利用状況は、以前交流館ができたら管理をすると答弁されておりました。第1答弁では部屋の空き状況は見ることができますが、申し込みシステムはまだできてないと私は受け取りましたが、もう一度答弁を求めます。
99 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
100 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 導入につきましては、本年度28年に導入し、今の状況では予約の状況が閲覧できるような状況でございます。ただし、この操作をインターネット上で市民の方が行っていただくという形のものになれば、少しそういう説明会も必要になると考えております。先行して、29年の4月に
スポーツ施設の部分につきましては、仮予約までという形のもので進めさせていただく状況で今進めております。
ただし、交流館、貸館業務につきましては、団体さん、多く使われてる団体さんが同じ部屋を使われるような形のものもございます。どうしてもその部分では調整が必要になるということがございますので、今のところ引き続き申請式にして、わかりやすい部分になるような形で進めさせていただきたいと思います。
ただし、その部分で予約が十分にできるような形で市民の方も対応できるような形になりましたら、その部分につきましても、どこかで踏み込んで仮予約までができるような形にはしていきたいと考えております。
101 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
102 ◯議員(15番
姉川さつき君) 建設期間もかなりあったと思います。早急に対応していただきたいと思います。同時に、古賀市のホームページに交流館関係の利用方法、公民館や交流館でどのような事業が予定されているかなどを掲載すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
103 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
104 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 御利用される団体様たちの部分につきましては、交流館の部分でサイネージというのが玄関入りましたらございます。そちらで活動のされてる時間、どの団体がされてるという形のものはわかります。ただし、先ほど言われました文化の部分でのイベントごと、それから催事、そういったものにつきましては、私どもで載せていくものかっていう形のものは、今のところまだ協議をしている状況でございますので、その部分につきましては、早急に解決していきたいと思います。
105 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
106 ◯議員(15番
姉川さつき君) このことも以前からずっと言われていることなんですね。よそはやっております。文化事業だけで事業をアップするということでですね。イベントカレンダーというのがありますが、これはもう環境課であるとか、子育て支援課であったり、予防健診課であったり、全ての課がやっている事業というのが一遍に載っておりますので、これを機会に文化事業だけをきちんとわかりやすく、どこかでお知らせをするということが必要ではないかと思っております。
次に、使用料の減免についてお尋ねいたします。まず、社会教育団体23団体については、今回全て減免該当となりました。まず、社会教育団体の定義をお答えください。
107 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
108 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 社会教育団体につきましては、社会教育法の第10条で公の支配に属さない団体で、社会教育に関する事業を行うことを主たる目的とするという形のものになります。その部分につきましては、PTAや子ども会、育成会、そういったほか、スポーツ団体や文化団体と多岐にわたるという形のもので認識しております。
109 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
110 ◯議員(15番
姉川さつき君) どこがその審査をされたのでしょうか。お尋ねいたします。
111 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
112 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 減額団体の審査につきましては、生涯学習推進課が中心となって審査を行いました。
113 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
114 ◯議員(15番
姉川さつき君) それでは、お尋ねします。生涯学習推進課は23団体全ての団体がその定義に当てはまると判断されたんですか。活動内容をきちんと審査すべきではないでしょうか。私は疑問を持っております。
115 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
116 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 失礼いたしました。社会教育団体の審査につきましては、この部分につきました生涯学習課だけではなく、社会教育委員に意見を聞き、最終的な審査の部分については生涯学習課で行っている状況でございます。さまざまな団体が今23団体されております。その部分の中身の中というのは審査された状況であるということで、今回の減免団体の部分については再審査は行ってない状況でございます。
117 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
118 ◯議員(15番
姉川さつき君) きちんと審査をされるべきだったと思っております。社会教育団体を除いて、今回減免申請をされた50団体のうち、該当は14団体、非該当が36団体と判断が分かれております。判断基準をお尋ねいたします。
119 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
120 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 古賀市社会教育施設使用料減免団体要綱というのによりまして、その部分と使用料減額を行う団体の登録に係る評価基準というものを設けまして、評価を行わさせていただきました。大きな判断材料といたしましては、規約、会則が社会貢献を目的としていること。それから、直接貢献活動を目的とした主催事業、みずからが主催した事業があること。一時的ではなく、継続的に
社会貢献活動をしていること。これらを踏まえ、1年間を通じて四半期に一度
社会貢献活動がなされているかを提出されました書類で判断いたしました。
121 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
122 ◯議員(15番
姉川さつき君)
社会貢献活動において、直接的社会貢献、間接的社会貢献という言葉をお使いになったと思いますが、具体的にお答えください。
123 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
124 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 間接的
社会貢献活動という部分につきましては、自己研さんの発表の場、もしくは慰問、展示などにつきまして考えております。直接的
社会貢献活動につきましては、学んだ知識、技術を生かし、団体の要綱に社会貢献を目的とした趣旨、目的があり、
社会貢献活動を目的として、みずからが主催事業を行い、学びの場や活動の機会を提供してもらうことと考えております。
125 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
126 ◯議員(15番
姉川さつき君) 全然胸に響きません。同じ趣味を楽しむために設立された団体が、練習の成果を生かして施設などの慰問を行うことは、今回の制度では
社会貢献活動とはならないと判断されました。
それでは、お尋ねいたします。年間約300回以上無償で行っておられる出前講座をどのように捉えておられるのでしょうか。答弁を求めます。
127 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
128 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 文化協会が行われております出前講座につきましては、文化協会の事業として高く評価を私どもはしております。ただし、この部分で団体さんがその部分で会員さんですかね、が行かれる部分についての出前講座を受けられて行かれたという部分については、この部分については今回の評価基準の中身の中からは外れておる状況でございます。
129 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
130 ◯議員(15番
姉川さつき君) 古賀市文化協会に所属をする団体のうち、25団体が減免申請を行いました。該当8団体、非該当17団体と分かれました。どの団体も社会教育活動として出前講座を行っておられます。同じように活動し、同じような申請を出し、同じ社会教育団体に所属をしておられるところが、ここでも判断が分かれた理由を明確にお答えください。
131 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
132 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 私どもといたしましては、提出されました書類の形の中に書かれているもので判断させていただいた状況がございます。同じものをというふうな形でございますけれども、その部分では書類の中から読み取れる部分での基準という形のものを当てはめさせていただきながら、判断に至りました。
133 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
134 ◯議員(15番
姉川さつき君) それでは、審査の際にチェックシートなどは使われたのでしょうか。また、減免申請をされた団体を先ほど課長は書類で審査したと言われましたけれども、提出書類だけで判断をされることはないと思いますが、個々の活動内容をよく理解されていたのか、2点お尋ねいたします。
135 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
136 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 申請された書類という形のものが一番メーンになると思いますけれども、個々の活動という形のものになりますと、約50団体私どもとしては申請がございました。その全ての方たちの活動が100%私どもでわかるかと言われれば、その部分ではないと考えます。ただし、皆さんたちが、活動の団体が行われている部分につきましては、評価できるもの、評価できないものという形のものにつきましては、私ども生涯学習推進課で判断させていただきました。
済みません。チェックシートにつきましてですけども、団体名、そういうものを全て網羅しまして、その団体が出されました書類、そういったものでチェックシートというか、点数制という形のものはしておりませんけれども、私どもの職員四、五名で、その部分を協議しながら進めさせていただきました。
137 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
138 ◯議員(15番
姉川さつき君) 四、五名いて、たった50団体を調べることができないんですか。おかしくないですか。施設使用料減免制度が変わることについて、4月23日に説明会が行われました。せっかく新制度に関しての説明会を開催されたのにかかわらず、今まで減免を受けておられた36団体もが非該当となりました。説明会を行った意味がないと思いますが、いかがでしょうか。
139 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
140 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 減免制度につきましては、これまで二つありました部分を一つにするという形のものが大前提でございます。その部分で団体様を集めまして、この制度についての理解をしていただきたいという形で、減免制度の説明会を4月23日に開催している状況でございます。そのときに私どもとしましては、おおむね100団体ぐらいおられますので、その中身の中で団体から1名代表で来ていただいて、説明をするという部分がありました。
ただ、団体さん1名だけでは、帰られまして会員の皆様に説明するのに不十分ではなかっただろうかという部分がありました。この部分につきましては、反省すべき点ではないかと考えております。ですので、説明会は十分開かないといけないとは認識しております。
141 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
142 ◯議員(15番
姉川さつき君) 反省の弁も述べられましたが、本当に確かに説明が不十分であったと思います。団体に送付された結果の通知も幾つか拝見しました。非常に冷たい文章で大変残念に思います。結果の通知を送付するだけでは血が通いません。
古賀市で30年間以上、伝統文化の継承などの活動をされている団体などは、読んでどのような部分の記載が足りていないのかという話をして、指導されてもよかったのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
143 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
144 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) この団体登録制度の判断でありまして、決して団体の活動等を否定するわけではございません。文章が事務的であるという御指摘を非該当の団体さんからも御指摘を受けてる状況でございますけれども、貴重な御意見として承りながら、次回の申請時にはそういうことがないように十分考えて通知したいと考えております。
145 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
146 ◯議員(15番
姉川さつき君) 活動団体のどの部分が、非該当の決定となったのかとの問い合わせも多数あったのではないでしょうか。どのように担当者から説明を受けたのか。団体の幾つかにヒアリングをいたしましたので、紹介をいたします。
市の老人クラブにいろいろ協力しているのであれば、老人クラブの感謝の声を添付してください。
会員の声として、減免をしてもらっているので、活動ができている喜びの声を添付してください。
基本的には協力した団体の協力要請書2団体以上。感謝の気持ちを書面にして添付してください。これは絶対条件と言われた。
まだありますが、私自身恥ずかしくて読み進めることもできません。こんな説明を本当に職員がされているのか。私はにわかに信じがたいのですか、事実なのかどうか、答弁を求めます。
147 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。
148 ◯生涯学習推進課長(力丸 宏昭君) 決定通知にはそういう形では書いてないとは思います。その部分につきましては、申請されるときにそういったものがあればという形のものでお伝えしたんではなかろうかと私は思います。決定通知の部分につきましては、そういった部分は書いてないと思います。
149 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
150 ◯議員(15番
姉川さつき君) 市長は、2日目本会議9月1日に、この議場の場で自分が方針を出して部下にそれをやらせると言われました。この一連の減免については市長の方針でしょうか。お尋ねいたします。
151 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
152 ◯市長(中村 隆象君) 減免のあり方といいますか、従来の研修棟で行われた減免のあり方を、今回の交流館開館時には見直すということは、そういう見直したいということは意見具申がありましたので、それについては了解をしております。内容については、もう教育部門に任せるということで指示をしておりました。
153 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
154 ◯議員(15番
姉川さつき君) 市の計画には、「文化芸術を通して誇りをおこす」と書かれています。市民の方は自分たちの趣味だけではなく、古賀市の文化向上の一端を担っているという誇りを持って活動しておられます。その誇りを市が心ない言葉で踏みにじっていると思いますが、いかがでしょうか。
155 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
156
◯教育部長(
清水万里子君) 先ほどから生涯学習推進課長からいろいろ答弁させていただきましたけれども、確かに4月の下旬に説明会を行いまして、短期間の間に50の団体に書類を作成してもらいました。もちろん高齢の方も多い団体がございまして、そういった書類の作成になれてない団体、そういったことも考慮すべきだったと思っております。
そして、なおかつわからなければお尋ねをよろしくお願いしますということで、お尋ねに来られた団体は一団体もなかったという結果でございました。それは何をか言わんでございまして、やはりこちら生涯学習推進課への敷居が高いといいましょうか、そこに相談しづらいというような、そういったものを過去からずんずん積み上げていってしまっていたのではないかと思っております。
そういった作成になれてない方々がようやく作成をどちらかの一緒に協力しながら作成したものを、私たちは書面をもって判断をいたしました。それは公平性を確保するためには、何らかの統一の方法をとるとは、それは私どもの考えとしてございましたので、そういう方策をとらせていただきました。
ただ、おっしゃるように、通知の中では一文で、こうだから減免の対象になりませんというような結果通知で、傷つかれた方も多いと伺っております。これにつきましては、やはり私たちが皆さんに対してもうちょっと配慮して、もうちょっと手厚くやればよかったなということは、大いに反省している点でございますので、次回の申請の受け付けの際には申請書を提出されたときには簡単にヒアリングをするなどして、その状況を書面だけではなく、お伺いしながら受け付けていきたいと改善したいと思っております。
157 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
158 ◯議員(15番
姉川さつき君) 部長、心ある答弁ありがとうございました。
チェックシートもなく、非常に判断が曖昧、平等性の点で市民の理解を得られておりません。そもそもランニングコストが大きいので、利用料である程度の補填をしたいとの命題があったのかもしれませんが、市民の方とこれほどのすれ違いを起こすくらいなら、いっそ市民の皆さんから研修棟を建てかえてくださいという請願が出されたことから、建設の模索が始まり、このたびすばらしい交流館が完成しました。
維持経費にこれだけお金がかかります。ここには全く施設利用されない方の税金も使われます。利用される皆さんには、受益者負担で定額の利用料のお支払いをお願いいたしますと言われていたほうが、まだすっきりしたのではないかと思います。市民の方からも、もはやお金の問題ではない、プライドを傷つけられた、プライドの問題だという言葉を随分聞きました。市長の御意見をお聞かせください。
159 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
160 ◯市長(中村 隆象君) 交流館の開館に当たって、いろんな試行錯誤を繰り返す中で、御批判をいただくようなこともあろうかと思います。そのことが誇りを失うということになったとすれば、これはゆゆしきことだと思いますが、起きてしまったことは仕方ありませんので、今後なるべく早急に改善できるような対策を講じたいと思います。
161 ◯議長(結城 弘明君) 姉川議員。
162 ◯議員(15番
姉川さつき君) 本当によろしくお願いいたします。
それでは、まとめさせていただきます。文化振興は第4次
総合振興計画の基本目標にも上がっており、生きがいづくり、人材の育成、地域の活性化など多様な効果を生み出す重要な文化だと思いますが、残念ながら、行政のかかわり、本気度が見えません。
一方、これまで市長は教育に力を入れてこられ、教育立市を掲げられてきましたが、教育とは学校教育だけではありません。高齢化が進み、今後ますます需要が高まる生涯学習については、今後は市民に寄り添いながら進めていただきますよう強く要望して、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
163 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、
姉川さつき議員の一般質問を終結いたします。
………………………………………………………………………………
164 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。
午前10時35分休憩
………………………………………………………………………………
午前10時45分再開
〔出席議員19名〕
165 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
一般質問を続けます。
次に、内場恭子議員。
〔内場議員 登壇〕
166 ◯議員(14番 内場 恭子君) おはようございます。日本共産党の内場恭子です。九州では熊本県を中心とする地震災害が起きました。また、日本各地では台風による豪雨、土砂災害など続出しています。この災害などで亡くなられた方々に心から哀悼の意を表し、多くの被災された方々にお見舞いを申し上げます。
さらに、皆さん御記憶でしょうか。1年前には日本の未来の姿を大きく変える戦争法が決められました。日本共産党は憲法9条を守り、平和を守り続けます。さらに、災害から住民の命と財産を守るため、力を尽くしてまいります。
本日の一般質問は、1件目は宮地岳線跡地の活用はについてです。西鉄宮地岳線の電車、古賀市内を走らなくなってから随分と時間がたちます。宮地岳線跡地については、大根川より福津市近くまでの花見東までを車道にするとのことです。市民の望んでいたものになっているのか疑問です。
そこで1、宮地岳線跡地の利用計画の概要はどのようなものですか。
2、計画の実施の判断は、誰が、どこで、どのように行ったのでしょうか。市民への説明はどうなってるんでしょうか。
3、跡地活用の市民アンケートの評価と活用はどうでしょうか。市民の希望はどう反映されたんでしょうか。
4、もし車道にした場合、周辺の交通、通学道路や防災対策、防犯など市民の安全確保はどうなっているんでしょうか。
次に、誰もが使いやすい公共交通についてです。古賀市に住む高齢者、交通弱者など誰もが安心して生活し続けるためには、使いやすい公共交通が求められています。
1、市長公約の70歳以上の高齢者を対象とした100円バスの実施はいつでしょうか。
2、本年度は
総合振興計画後期基本計画の策定年度です。前期の公共交通施策の評価は。後期基本計画の取り組みはどうなっているんでしょうか。
3、高齢者や交通弱者など、利用したくとも公共交通機関やバスがないと困っていらっしゃる方がいらっしゃいます。その対応はどうでしょうか。
4、身近に買い物できるスーパーなどがなくなって困っているという人たちへの対応も重要なことです。その対策はどうでしょうか。
以上、市長、教育長に質問いたします。
167 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
〔市長 中村隆象君登壇〕
168 ◯市長(中村 隆象君) 内場議員の御質問、宮地岳線跡地の活用はについてお答えします。
1点目についてお答えします。西鉄宮地岳線跡地の今後の利用につきましては、大根川、古賀西小学校側から北花見雇用促進住宅の入り口までの2.4キロメートルについて歩道を設置し、車道については主に狭い箇所の拡幅や新設をいたします。
2点目についてお答えします。平成25年に作成した土地利用方針をもとに、建設産業部を中心とする関係課で土地利用整備計画案を作成し、庁内で合意形成した上で私が決定しました。現在、その案をもとに地元区住民に対し、説明会を行っているところであります。
3点目についてお答えします。市民アンケートについては、約7割の方が散歩道や車道を望んでいるという結果でした。その結果を参考に整備計画案を作成し、今後事業の実施に当たっては、さらに地元の御意見も伺いながら進めてまいります。
4点目についてお答えします。車道として整備した場合、通学路につきましては、古賀西、花見の両小学校周辺の通勤車両の通過交通を抑制し、通学児童の安全が図れます。防災対策につきましては、緊急車両のアクセス向上や災害時における避難路の確保について改善が図れます。市民の安全確保につきましては、地元小学校、地元行政区、沿線住民等と協議し、必要な対策を講じてまいりたいと考えております。
続いて、2件目の御質問、誰もが使いやすい公共交通についてお答えします。
1点目についてお答えします。70歳以上100円バスについては、年度内実施に向け、運行主体である西鉄バスと協議を実施しております。協議が整い次第、周知を行った上で速やかに実施したいと考えております。
2点目についてお答えします。公共交通に関する平成27年度時点での評価といたしましては、前期基本計画の中で設定した目標値には達しておりませんが、最近では西鉄バス利用者も増加傾向にありますので、ダイヤや路線の見直しを初め、無料キャンペーンやグランドパス購入補助事業などの地道な取り組みが好影響を及ぼしたのではないかと考えており、引き続き利用促進を図ってまいります。
また、後期基本計画については、現在策定作業を行っており、原案がまとまり次第、お示しさせていただきます。
3点目についてお答えします。現在、西鉄バスの路線につきましては、ほぼ交通空白地域がない状態で運行されていると認識しており、これに加えて地域移動サポート補助事業や福祉タクシーといった制度も活用できる環境を整えております。今後も古賀市に適した公共交通体系づくりに向け、利用促進策や利用拡大に向けた改善とあわせ、周知啓発に取り組んでまいります。
4点目についてお答えします。買い物できるスーパーなどの商業施設の進出については、一義的には民間企業における経営判断に左右されるものだと認識しておりますが、最近では民間企業においても高齢社会を見据え、コンビニエンスストアを初めとした宅配サービスの広がりや本市においてもコスモス広場の移動販売事業への支援も行っており、必ずしもスーパー等へ行かなくとも購入できる環境も整えられてきているのではないかと考えております。
ただ、市民生活を支えるためには、ある程度小売店などが営業される必要もあると考えており、今後も第4次
総合振興計画や都市計画マスタープランに沿って、商業施設の誘致等に取り組んでまいります。
また、本市に適した公共交通体系づくりを進めていく上でも、通勤通学のみならず、買い物や医療機関への通院なども念頭に置きながら研究検討し、改善に取り組んでまいります。
169 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
170 ◯議員(14番 内場 恭子君) 再質問に入りたいと思います。
まず、この6月から行われています市民への説明会の中では、宮地岳線跡地については、市長おっしゃるように、まず歩道を通し、それに沿って上りと下り1車線ずつの車道を設置するというものでした。歩道の幅は広いところで3.5メートル、それから2.5メートル、この幅です。そして、もう一方に3.5メートルの自転車が通行できる自歩道ができる。その間に7メートルの車道が通る。こういう説明がされているということです。
また、歩道、車道以外にも住宅地として活用される計画がある。残地についても、そこには花壇や緑地など活用する予定だということも聞いております。これで確認してよろしいでしょうか。こういう形で間違いないでしょうか。
市長が宮地岳線の活用について、歩道があるとはいえ、私、車道にするという判断について、いつ、どこで、どのような形から考えられていったのか。その判断の基準をお尋ねしたいと思います。
171 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
172 ◯市長(中村 隆象君) 1点目の御質問ですが、ちょっと全部の項目を聞き取れませんでしたけども、おおむねそのようになると考えていただいていいと思います。
また、車道をつくるという決定につきましては、当初の平成25年3月に作成しました宮地岳線跡地の土地利用方針案の中でも、当初案でございますが、中でも基本的には車道を通すという形になっておりまして、今回これを見直す中で、車道については改善といいますか、変更を加えております。
173 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
174 ◯議員(14番 内場 恭子君) 市長、車道を通すということについてのお考えですが、市民の要望はまず車道ではなかったと私は考えております。例えば、平成24年に行われました市民へのアンケート、これは約1,000万のお金をかけたアンケートです。このアンケートの結果、確かに車道を求められる方もいらっしゃったと思います。しかし、アンケートの結果については、皆さんもう一度お手元にもお配りしておりますものがありますので、見ていただきたいと思います。
書画カメラのほうに切りかえていただきたいと思います。
どうぞ見てください。アンケートの結果です。1位が遊歩道、緑道を含むという方、そういう方が39.7%。2位が道路。しかし、この中には歩道、自転車道路を含むという方です。それが32.3%。3位が住宅、11.2%。4位が市民農園と続いてまいります。
また、地域ごとの格差もあります。要望の違いがあります。緑道を望む、遊歩道を望まれる方たちが最終的には総合的な形で1位になっています。
市長、いかがでしょうか。1,000万円もの費用をかけて行った市民のアンケートが本当に反映され、活用されているのか。このことが一番肝心だと考えます。市民が求めている遊歩道、緑道については、市長の概念としてはどのようなものをお考えになっているんでしょうか。お聞きしたいと思います。
175 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
176 ◯市長(中村 隆象君) このアンケートの中の遊歩道、緑道を含むというアンケートの意見が39.7%と。この中には恐らく全部全面遊歩道で、車道なしという考えの方もおられたのではないかと思います。
しかしながら、このアンケートは市民、地区住民の方の御意見を聞く上で、大変重要なものだとは認識しておりますが、公共として、あるいは、市行政として、どうしても必要なものはつくらせていただかなければいけないと考えておりまして、100%このアンケートどおりにするというためのアンケートではございません。
177 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
178 ◯議員(14番 内場 恭子君) 確かにアンケートは、一つの方向性を定めるための一つの重要な要因、ファクターかもしれません。しかし、市民のほとんどの方が緑道が欲しい、遊歩道が欲しい、歩道が欲しいという概念を持たれている。しかも、この遊歩道、緑道、また歩道、自転車道の中には、車道という概念がそれほどあったんでしょうか。地域ごとによっては、車道が欲しい。交通の便を確保してほしい。住宅地を確保してほしいという方も、地域もあったとアンケートでは出ております。しかし、ほとんどの方が遊歩道が欲しいという、緑道が欲しい、そういうアンケートに答えられた方が多かったという結果が出ております。
ちなみに、遊歩道の定義は、散歩のためにつくられた道、森や公園、海岸などに設けられる植栽、ベンチなどが整備されたような道を言います。また、緑道については、公園、学校、商店などの公共施設を結ぶように配置した植樹帯や園路、遊歩道、歩行者、自転車道路を主体とした緑地。そして車の入れない歩行者空間というふうな定義がされております。市民の持っている感覚から、私は車道は大きくかけ離れていると思います。
1本車道を通して、交通の便を考える。これも市民のニーズかもしれませんが、しかし、そこには遊歩道や緑道、緑地を求められた皆さんの意思はほとんど入ってないと考えますが、いかがでしょうか。
179 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
180 ◯市長(中村 隆象君) 言い方にもよりますけども、ほとんどその遊歩道の意見が入ってないとは、私は考えておりません。ほとんど全域にわたって、かなり植栽、あるいはベンチをつくるとか、そういうスペースは確保しておるつもりでございまして、そのような要望にも十分といいますか、十分じゃないかもしれません。ある程度は、かなりの部分はお答えできてると思っています。
181 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
182 ◯議員(14番 内場 恭子君) 私はそこに市民の皆さんとのずれがあると考えます。道の片側に歩道がある。道の片側に自歩道がある。その真ん中に車道がある。車道は一体化しております。7メートル幅で。しかし、歩道は両端に2.5、もしくは3.5、それぞれで分断されてる形です。その周辺の残った残地に緑地、植栽を配置したとしても、その歩道は一体感はあるものとは感じられません。
確かに歩道があれば、歩行者の安全確保はできるかもしれません。しかし、市民が望むような憩いの場であったり、今後観光に活躍するような場所であったり、サイクリングロードに使えるような場所、そういう癒やしの場を求められた皆さんの気持ちはどうなるんでしょうか。そのずれをお感じにならないんでしょうか。いかがですか。
183 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
184 ◯市長(中村 隆象君) そういう御意見があるということは重々承知しておりますが、1回目の答弁で申し上げましたとおり、通学路の安全確保、あるいは災害時の避難路の確保、緊急車両の通行の確保、そういうことも欠かせない要件であると私は考えておりまして、その辺のところを調整しながら、この案をつくらせていただきました。
185 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
186 ◯議員(14番 内場 恭子君) きっとそういう返事しか来ないだろうと思って、次の質問をちゃんと準備しております。
市長、狭隘な小さな道路、そこに通過する交通量の排除など、交通アクセスの機能の向上や周辺の生活の利便性を上げる。また、非常時にまた災害時の通路の確保、こういう必要性が私ないとは言っておりません。しかし、それはそれぞれに問題を解決していけばできるものであって、車道をつくれば、1本通せばそれで解決するものではないと考えます。
その中で幾つか指摘したいと思います。
市民説明会の中では、花見小学校や西小学校の児童の通学路の安全が、この宮地岳線を車道を1本通し、両方に歩道をつくることで改善されるとの説明があっています。市民の中には、車道が整備されることで交通量もふえる。また、周辺の生活道路でそこに車が入り込むことでの交通事故など、危険が増すのではと心配される方も多くいらっしゃいます。
車道にした場合、495号線花見小学校周辺、西小学校周辺の交通量の変化や影響を調査したデータ、また交通量の変化などを予測できるデータを持たれた上でこういう結果を出されたのでしょうか。ぜひこれは通学路のことでもありますので、教育長にも周辺の道路の把握や通学路の問題点、車道にした場合の効果についてのお考えをお尋ねしたいと思います。そういうデータきっちりとられた上での客観的な判断だったんでしょうか。いかがですか。
187 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。
188 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 交通量等の具体的なデータにつきましては、各交差点、国道495号線から西鉄宮地岳線跡地までの各交差点において、方向別の交通量を把握してございます。そういったデータはございます。ただ、おっしゃるように、将来交通量がどういうふうに変わるのか。この跡地を利用した車道ができた場合に、どういう交通量が変わるのかというところまでの予測はしてございませんが、各交差点別の、方向別の交通量というのは調査しているところでございます。
地域内の道路につきましては、ほとんどが4メートル程度の道路というところで、これを歩行者と道路、車の通行を分離するということは、具体的には非常に難しいところでございます。ということでございますので、今回新たに西鉄跡地を利用した道路をつくることによりまして、車と歩行者、自転車の通行を明確に分離するというところで、交通安全が向上するのではないかと考えております。
189 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
190 ◯教育長(
長谷川清孝君) 通学路との兼ね合いでございますけれども、通学路につきましては、学校とPTAが調査をいたしまして、通学路を決定し、教育委員会に届け出るというふうなものになっておりますので、新しい道路ができた、あるいはこういうふうなものができたからすぐ通学路に学校側が指定するとはなりませんので。できた後、現在の通学路と兼ね合わせをして、どこの道が一番交通量も考えて安全なのか。あるいは、不審者が出ない道なのか。あるいは、通学距離等々を勘案して決定をするものと解釈をしております。
191 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
192 ◯議員(14番 内場 恭子君) 古賀市内を見回してください。4メートルの道路というのはたくさんあります。本当に住宅地の中にある道路、これは無理に歩行者と車の往来を分離することができないような道路です。生活道路です。今、市長が言われる交通の問題解決できるんだという話はこういう問題ではないと思います。
まず、交通問題で気になるのは、西小学校の海側、松林のところにある狭い道路。離合するのがやっと、本当に厳しい状況です。夏場に海水浴客がいらっしゃれば、海を楽しむ方が車をとめられる可能性があるような道路。こういうところを拡幅、広げてこそ、交通問題解決するんではないでしょうか。
また、花見小学校の周辺、これも福津市からの通り抜け道路になっていたりして、大変非常な交通量が多い。朝は問題の道路です。私も近くに住んでおりましたから、重々承知しております。
そういう道路を広げる。そこにスクールゾーンだけではない歩道をつける。こういうことをやる。また、通行の制限を行う。こういうことをやっていくべきではないでしょうか。そのことを実現するために、努力をしていただいた上で、車道をつくるということであればまだしも理解できます。
しかし、そういうことはできずに、さきに宮地岳線を1本車道にすれば、こういう問題解決するんではないかというような、夢のような話を語られても、それは本当にあぶくのように消える話だと思っています。
まして、改善した後、車道にした後の予測される交通量も把握してない。こういう話で市民の皆さん納得されるでしょうか。安全と言えるでしょうか。いかがでしょうか。
193 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
194 ◯市長(中村 隆象君) 一々突っかかるようですが、夢のような話と言われますけども、今回の車道整備によって交通の流れが大きく変わるということは、市職員、特に建設の関係の職員の長年の知識と経験による判断でございますから、それは尊重していただきたいと思っておりますし、特に花見小学校の校門の前の通りは非常に今でも混雑して危険だと言われることにつきましては、市でもできる限りのことはやっております。しかしながら、この流れを大きく変えるためには、やはりこの花見、西鉄宮地岳線跡地に車道を引くということが最も効果があると考えております。
195 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
196 ◯議員(14番 内場 恭子君) 新しくつくるその道路につながる周辺の小さな道を改良していくのも必要ですよということを言ってるんです。その問題を解決しないままに、車道だけが先に進んでいいんですかという話です。
では、車の問題だけではなく、ほかの問題もお尋ねしたいと思います。例えば、説明会の中では車道、歩道がついてるとはいえ、車道にすれば、経済的な効果も期待できますというふうな説明もされていると聞きます。では、一体どのような効果が期待できるんでしょうか。
確かに、交通量、車の流れは変わると思います。人の流れも変わるでしょう。では、それで古賀市にどのような経済効果をもたらすんでしょうか。心配される市民の方たちはただの通り抜け道路になってしまうんではないか。こういうことも心配されております。その交通量がふえたことに影響する騒音、夜間のライト、また交通事故の多発、こういうことも心配される。そういう皆さんがいらっしゃいますが、どのように説明されるでしょうか。いかがですか。
197 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。
198 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 経済的効果につきましては、495号線、国道495号線の渋滞が緩和されることによってエネルギー消費量が少なくなるという効果はあるかと思います。
それと、もう一つ騒音の問題でございます。騒音につきましては、騒音規制法等で限度を、許容限度を決められておりますので、当然、整備するからにはその辺はきちんと守った上で整備いたしますので、もしそれを超えるというようなことがある場合があれば、ないと思いますが、あれば、当然対策はきちんととっていっていくというところで考えております。
199 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
200 ◯議員(14番 内場 恭子君) 495号線の渋滞でそういうエネルギー問題の緩和がある。これが経済効果、それだけしか期待できないんでしょうか。それで、経済問題としての効果があるということを説明されても、市民納得されるものでしょうか。
また、騒音や夜間のライト、交通事故等に対する対応について。では、騒音がひどくならないようにされるということですが、騒音問題で影響が出た場合、じゃあ、防音壁をつくるんでしょうか。車のライトがまぶしいということであれば、遮光壁をつくるんでしょうか。そういう対応していただけるという話なんでしょうか。その辺、いかがですか。御回答お願いします。
201 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。
202 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 騒音につきましては、昼間が70デシベル、夜間が65デシベルという基準があったかと思いますが、当然、そういう効果につきましては、舗装の低騒音性舗装等もございます。そういったとこを考えながら事業を進めていきたいと思ってございます。
今、内場議員おっしゃるように、もし車道をつくった後にそういった騒音基準を超えるようなことが発生するということであれば、それは防音壁等も考えていかなければならないと思います。
夜間の遮光等につきましては、そういったとこも実際車道ができた後に現地の意見等聞きながら、現地を見させていただいた上で検討をさせていただきたいと思っております。
203 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
204 ◯議員(14番 内場 恭子君) 騒音の問題は人の感じ方にもよります。また、子どもさんがいらっしゃる、高齢者の方がいらっしゃる、病人がいらっしゃる、相当感じ方も違います。また、古賀市では最近は少なくなったと思いますけど、それでも古賀市の立地のよさ、環境のよさがあって、暴走族等が時々元気よく走り回ってしまっています。
こういう問題もあるということを考えれば、このような騒音の問題や夜間のライトの問題、また、周辺が静かな住宅地であったというところ、そこが変わってしまうということに対する懸念を示される市民の皆さん、当然だと思います。
また、ほかにも防犯という意味では、例えば道路ができたばかりに自分の家の裏庭が道路になり、人が通る。そのことでの危険な状況があったり、人が侵入してきたり、ごみが家に投げ入れられる。こういうことが今新しく道路ができたところでは往々にしてあるという話も聞いております。
そういうものに対しての対応ということについては、じゃあ、どうすればいいんでしょうか。もとからそこにあった家が悪いんでしょうか。新しく車を通る道をつくった市が悪いんでしょうか。そういう話ではないと思います。まず、市民の方とよく話をし、市民の方の心配、不安、こういう懸念を払拭してこそ、できた施設、設備はかわいがってもらえると思います。
また、防犯灯の設置なども大きな問題となります。防犯灯の設置、維持についても、これも細やかな配慮が必要じゃないでしょうか。今、古賀市では防犯灯は古賀市が設置します。でも、維持管理は各自治体でやってください。各地域、行政区でやってくださいという話になっております。これで本当に安心の状況ができるんでしょうか。防犯や防犯灯、また市民の願い、思い、不安に対しての対応はどうしていかれるのか。いかがでしょうか。
205 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
206 ◯市長(中村 隆象君) 今回計画しております車道をつくることによりまして、議員御心配のいろんなことがあると思いますが、ほかの似たような道路も古賀市にはたくさんございます。そういうとこと比べて著しく犯罪がふえるとか、ごみが投げ込まれるとか、そういう事態は予測はしておりませんが、そういう御心配もあるでしょうから、今後の地元の説明会の中で、さまざまな対策、あるいは市民の御意見をなるべく実現できるような方策はとってまいりたいと思います。
207 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
208 ◯議員(14番 内場 恭子君) もう一つ心配な点をまた挙げておきます。今現在の問題として、宮地岳線跡地、フェンスで囲われています。もし、じゃあ、地震が起き、津波が発生したとき、同僚議員からも一般質問の中であっておりました。どうやって逃げたらいいのか。このフェンスを越していかなければいけないのか。こう言われる方もいらっしゃいます。
では、2.4キロメートルの中でせめて100メートルか200メートルごとに通路をあけて、そこに避難路を確保する、そういう必要もあるかとは思います。
これから先にできてしまったことではなく、今するべきこと。これが大事ではないかと思いますが、市長、その必要性はないでしょうか。
209 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。
210 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) フェンスによって仕切られているというところは、意見としてかなり前からいただいているところもございますので、今検討させていただいてるところでございます。撤去できるところにつきましては、撤去していきたいというところで、検討させていただいてるところでございます。
211 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
212 ◯議員(14番 内場 恭子君) 市長は先ほど同僚議員の質問に、起こったことは仕方がないとお答えになりました。起こったことは仕方ない。そうなったら起こる前に何とかしてください。いかがですか。フェンスの設置、対応はすぐしていただけますでしょうか。どうでしょうか。
213 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
214 ◯市長(中村 隆象君) 今、建設産業部長が答弁いたしましたように、できるところはやるということでございます。できないということは何か理由があるわけでございますから、その辺の理由と考え合わせて実施をしていきたいと思います。
215 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
216 ◯議員(14番 内場 恭子君) 市民の皆さんの不安は、こういう問題があるのに今まで何年間も放置されている。計画を策定するからというふうな理由があるかもしれまんせんけど、その前に少しでも不安を解消してほしい。こういうことを実現してほしいという願いです。それがなかなか実現されないというのが問題になっていると思います。
道路が欲しい。住宅がいい、または遊歩道が欲しい。市民農園や広場がいい。たくさんの意見があります。地域によって、市民によって、願いはさまざまです。それをまとめることは大変なことだと思います。しかし、市民の税金を使って古賀市に今後数十年間残るものをつくろうとしているんですよ。宮地岳線の開発、この活用が古賀市の未来の方向づける大きな要素の一つになります。だからこそ市長、苦労してくださいとお願いしてます。市長が市民の中に出かけて行って、直接説明してください。
市長は市民から遠い人になっていませんか。私、最近市民の中に入っていって説明してくださいという話を繰り返しております。国保税の引き上げのときも、介護保険料金や下水道料金の引き上げのときも、ぜひ話をしてください、こう訴えています。話を聞くだけではなく、ぜひ直接市民の不信、不安、そういうものについて耳を傾ける姿勢を示すという、この態度が必要じゃないかと考えていますが、いかがでしょうか。
217 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
218 ◯市長(中村 隆象君) 市民の声を直接聞く機会はいろいろありまして、そのような機会はなるべく活用するようにしております。市民と直接対話ということはなかなか簡単にできることではありません。今までやったのは清掃工場の建設のときにやりましたけれども。それ以外、ある問題について市民と直接対話というのはやっておりませんが、それは業務のバランスの関係からも、そう簡単にはできないと。
あるいは、市役所全体で仕事をしている中で、それの適不適というものもありますので、全く絶対しないとは言いませんけれども、その辺のところは、今後の状況を見ながら判断させていただきたいと思います。
219 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
220 ◯議員(14番 内場 恭子君) 昔々の、と言ったら失礼ですね。清掃工場のやりとりをよく覚えております。市民説明会の状況も思い出します。市長、あのときに懲りてらっしゃるんでしょうか。そんなことではだめだと思います。
まず一番に、市民の中に出ていって、市民が何を不安に思い、何を不審に思ってるのか。このことを聞く。まず、それが一番だと思います。それは職員では十分に果たせません。市長だからこそ、できることだと思います。職員に檄を飛ばすよりも、市長みずからが出ていく、この態度があって当然だと思います。ぜひこのことについて検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
221 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
222 ◯市長(中村 隆象君) 御意見として承ります。
223 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
224 ◯議員(14番 内場 恭子君) 御意見として聞いていただいたからには、それを実現していただきたいと思います。
市民の皆さんにアンケートという形で意見を聞かれているんです。それを実現するのが市長です。たくさんの意見がある中を、それをまとめていく御苦労はよくわかります。しかし、そこの中には市民の悲痛な声、切実な思い、願いがこもっています。それを市長が実現する。そこに向かってたくさんの紆余曲折、大きな壁がある。それを壊していく。少しずつでもならしていく。共働のまちづくりを進めるという形でいけば、もっともっと市長は苦労してもらって、出ていってもらわなければいけないと思っております。非常に残念な思いがします。
御意見として聞いていただくのは構いません。しかし、いつかはそれを検討して、実現していただきたいと思います。そういう気概はございませんでしょうか、市長。
225 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
226 ◯市長(中村 隆象君) 今後の状況を見ながら判断させていただきたいと思います。
227 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
228 ◯議員(14番 内場 恭子君) いつも最後はこうなりますね。私が詰め寄って、まあ、するっとかわしてらっしゃるとか、そういう対応になるかもしれません。でも、私決して市民の根も葉もないような思いを訴えてるわけではありません。市民の中にはこういう切実な思いを持たれてるということです。
確かに地域によって、車道が欲しいという方もいらっしゃいます。住宅地がいいという方もいらっしゃいます。しかし、緑道が欲しい。遊歩道が欲しい。子どもたちの未来に残してほしいというような思いを持ってらっしゃる方がいらっしゃいます。
宮地岳線跡地がこうなったらいいね、昔夢を描きました。あの電車がなくなったのは本当に残念に思っております。宮地岳線跡地を遊歩道として、高齢者が、若者が、子どもたちが集い、語り合えるベンチがあって、公園の跡地のスペースに駐車場をつくって、貸し自転車やコンビニがある。サイクリングロードが南北につながる。遊歩道がある。遊歩道には市が管理して、大切に育てる桜並木がある。春には桜並木の下でお花見。菜の花が盛りになってる。夏には涼しい木陰でかき氷が食べられる。ハマボウの花も咲いてますよ。秋にはお月見のコンサートやもみじの下でのコンサート。もちろん出演者は腕自慢の市民の方でしょう。こんな古賀市を夢見てます。桜並木やもみじ、ハマボウの木は市民や企業の皆さんがアダプトプログラムで守り育てる古賀市。私はこんなものを夢に願ってます。
ぜひ市長にお願いしたいのは、意見として聞いてくださるなら、一歩でもいいです。1回でもいいです。出ていって、市民と膝を交えてお話をしてください。
国保の問題でもそうです。市民との乖離が今ぎくしゃくとしたものになってると感じます。非常に古賀市居心地が悪い状況だと考えております。そのことを念頭に置いてください。ぜひ宮地岳線の問題につきましては、市民の声を聞いていただきますように。
まだ変更が可能な状況だとの説明も聞きましたが、そういう可能性はあるんでしょうか。いかがですか。
229 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
230 ◯市長(中村 隆象君) 市としては、大きな方針はぜひとも御理解いただきたいと思ってますけれども。まだいろんな細部にわたって細かいところ、決まってないところもございますから、その辺のところは特に地元の住民の方御意見も承りながら、よりよい計画にしていきたいと思っております。
231 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
232 ◯議員(14番 内場 恭子君) ぜひ地元の皆さんの声をしっかり聞いてください。
では、時間もなくなりましたので、次の問題、質問について進みます。続いて、誰もが使いやすい公共交通についてです。
では、まず100円バスの実施について、平成28年度中に整い次第に実施するということです。28年度中ということは、平成29年度の3月までということですが、実現できるんでしょうか。西鉄バスとの協議は一体どこまでできてるんでしょうか。本当に平成28年度中にできるような状況になってるんでしょうか。もし、実施ができるというのであれば、具体的にいつ実施し、いつまで行う予定なんでしょうか。説明ください。
233 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。
234 ◯経営企画課長(水野 幸徳君) 協議の中身に関連するお尋ねですので、私のほうからお答えをさせていただきます。
100円バスの件については、過去から御答弁等させていただいておりますとおり、協議についてはさせていただいておりまして、実施についてはとりあえず西鉄との間では一定合意をいたしております。
ただ、いわゆる手法について、あるいはこの100円バスの実施をいわゆる試験的にやるのかやらないのか。あるいは、試験的にやるのであれば、どういうふうな期間を設定をするのか。あるいは、最終的に試験期間が満了した後のいわゆる評価について等々西鉄から御提案等もいただいておりますので、そういった細かい点を現在詰めている段階でございます。基本的には、平成28年度早い段階で実施できるように協議は進めているところでございます。
開始時期については、現段階では28年度中の早い段階でというようなお答えしかできかねます。また、終了年度についても、今お答えいたしましたとおり、いわゆる実証実験という形で進めていただきたいという御提案もいただいておりますので、その辺の詳細を今後詰めてまいりたいと考えております。
235 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
236 ◯議員(14番 内場 恭子君) 市民の方が一番心配されるのは、平成28年度ということは来年の3月まで。では1月、来年1月から始めて3月で終わるなんてことがあり得ないでしょうねというふうなことを心配されてます。どうも実証実験という話で、実証実験というと形がいいんですけど、じゃあ、それを実際どこまでやるかという点については非常に疑問に感じてます。
市長、公約の100円バスの実現についての努力、決意について述べていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
237 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
238 ◯市長(中村 隆象君) 公約でもありますし、そうでなくてもぜひともやりたい事業だと考えておりまして。当初思ったより西鉄側の反応が悪いということは遺憾に思っておりますけども、何とか鋭意折衝を重ねて、少しでも早く少しでも長くやりたいと思っております。
239 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
240 ◯議員(14番 内場 恭子君) ぜひこれは努力していただきたいと思います。
そこでまたちょっと問題にしてるところが出ましたので。私、西鉄バスの企業努力は本当足りないのではないかなと考えております。今、西鉄バスへの赤字補填、現在約5,000万円に迫ろうとするような金額になっております。年々ふえていると考えております。この赤字補填についてどこまで続けていかれるのか。これから先も西鉄バスの赤字補填が増額しても、この体制で続けていかれるのか。市長の考えの中に、頭の中には赤字補填の上限額というのはないんでしょうか。いかがですか。
241 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
242 ◯市長(中村 隆象君) いわゆる計算値で出てくるようなものは持っておりませんけれども、市民1人1,000円、つまり5,800万。これは全体の西鉄バスの赤字補填だけではなく、古賀市の公共交通にかける全体の経費として、それぐらいのところが一つの目安かなと。この辺については、そのときの社会情勢もございましょうから、変わっていくことも考えられますけども。近隣の例とか見てみますと、そんなところかなという一つの目安は持っております。
それと、もう一つ何だったですかね。際限なく続けていくかということですが、それは際限はあると思います。もちろん、西鉄が最も安価で、かつ安全運行ができるという判断でやっておりますので、その判断が崩れた場合は、それは西鉄以外のところが当然対象として出てくるわけでございます。
243 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
244 ◯議員(14番 内場 恭子君) 市長の上限額について、やっと具体的な話が聞けましたので。では、今策定をされようとしている第4次
総合振興計画の後期計画の中で、具体的なそういう文言の盛り込み、また、今後の公共交通について、その対策、施策について盛り込まれていくことの中に、こういう今の発言が反映されるものになるんでしょうか。いかがでしょうか。
245 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
246 ◯総務部長(中野 敏明君) 第4次
総合振興計画後期計画は現在策定中でございますので、先ほど市長答弁いたしましたとおり、今の段階でどのように記述するかについてはまだ未定でございます。
247 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
248 ◯市長(中村 隆象君) あえて申し上げて、一つの目安と言いましたけども、それが上限だとかいうことでもまだ申し上げるような状況ではないと思います。あえて申し上げたものでございますから、そのように御理解をいただきたい。
249 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
250 ◯議員(14番 内場 恭子君) 今から策定するからこそこうやって質問しておりますし、市長の頭の中を勝手にのぞくわけにもいかないのでお考えをお聞きしました。
しかし、まず市民1人当たり1,000円、約5,800万、もうこのままでいけば間もなく西鉄の要求額が近づいてくる、こういうものになります。あと5年間の計画の中で、公共交通がどのような方向にいくのか。これはもちろん公共交通活性化委員会などの検討や提言とともに検討していかれる判断だと思いますが、その目安として、どういう公共交通であるべきか。この5年間でつくっていただけるというふうな思いを持っていていいでしょうか。いかがですか。
251 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
252 ◯総務部長(中野 敏明君) 恐らく公共交通の基本的な考え方についてお尋ねだろうと思います。
まず1点目は、現在、市民の方が約25万人利用されておりますこの路線バスにつきましては、やはり古賀市の基幹路線としてやっぱり維持すべきではないかというふうな考え方は持っております。
それから、それ以外のこのいわゆる幹の部分である路線、基幹路線以外の部分、それをどう補完していくかということについては、現在もやっておりますお出かけタクシー、あるいはお出かけサポート、さらにはデマンドタクシー等について補完する手段として今後検討していきたいと。大ざっぱに言いますと、そのような基本的な考え方を持っているところでございます。
253 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
254 ◯議員(14番 内場 恭子君) 市長は回答の中で、古賀市ではバスの便がなくて困ってる方というふうなことについてどう思いますかという点では、空白地はないというふうなお考えでした。空白地がないということを考えて、こういう公共交通の対応を考えていかれれば、なかなか先に進むことができないんじゃないでしょうか。
今、実際にバスが便数が少なくて困ってらっしゃる方、時間が合わないという、そういう思いを持ってらっしゃる方。私は西鉄バスが悪いと言ってるわけではありません。企業努力が足りないよと言ってるだけです。もう少し対応してもらえないかということを言ってるだけです。そういう方たちへの対応はどう考えていらっしゃるんでしょうか。
255 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
256 ◯総務部長(中野 敏明君) 公共交通の空白地域があるのではないかという御質問、1点目だと思いますが、ちょうど平成21年にも職員で
プロジェクトチームをつくりまして、バス停から半径500メートル、これを一応一つの目安として円を引きますと、古賀市内の市民ほとんどこの円の中に入ってると。一部薦野の上のほうの地域については、バス路線ございませんので、そこが少し外れてる状況にはございますが、それ以外、ほぼこの500メートル圏内に入ってるという状況については報告しているところでございます。
それから、西鉄バスに対する働きかけ、西鉄バスの企業努力が不十分ではないかということでございます。これについては、我々も西鉄バスと協議しながら、そういった企業努力をぜひしていただきたいということで、昨年のまつり古賀の時期にも無料キャンペーン等を行っていただくなどしております。ただ、この費用負担については古賀市で補填しているということもございますので、今後こういったことも含めて、ある意味、西鉄側の負担もお願いをしながら、改めて企業努力については働きかけをしていきたいと考えております。
257 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
258 ◯議員(14番 内場 恭子君) 200メートル半径という話はもうここではあえてしません。というのは、片道行く便はあっても、では、帰りに都合のいい便がない。3時間も4時間も待たなければ間があいて使えないというような交通が問題だとおっしゃる方、また、身近なところにスーパーがないというような方で、買い物に行くのに時間がかかる。それも公共交通が十分対応してもらえない。こういう方についての安心の生活守るというのは、私、公共交通、まちづくりのかなめだと考えております。そういう必要性について、より対応してもらえないかというのをお願いしてるんですが、市長の見解はいかがでしょうか。
259 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
260 ◯市長(中村 隆象君) まさにそういう必要について一生懸命対応しているところでございますが。全ての人の要求を公共交通で満たせというのはかなり難しいところでございます。今のような状況の中で、少しでも創意工夫を凝らして、安価な交通を考えて、一人でもそういう方が少なくなるように努力をしているところでございます。
261 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
262 ◯議員(14番 内場 恭子君) 全ての方とは言いません。でも、年間25万人の利用者があります。そういう方たちについて、もう少し対応すべきだと思います。時間がない。バスの便がないという方についてのお考えをぜひ改めていただけたらいいと思います。
まとめさせていただきます。私は西鉄バスへの赤字補填、それが全て悪いとは言っておりません。しかし赤字補填を行うことで、西鉄バスの事業者としての企業努力は認められません。西鉄バスに企業としてのノウハウを生かして、市民のために役立つバスの運行を頑張ってほしいと考えております。
市は市民の要望をしっかり聞き、公共交通活性化委員会などの力をかりて、市民が安全に生活、安心に生活できる公共交通を確立してほしいと思っております。今を生きる私たちのために、そしてこれからの未来の古賀市民のために役立つ公共交通をつくるということは大切なものだと考えてます。ぜひ知恵と力を出し合って、一緒につくっていきたいと考えております。
また、宮地岳線の活用についても、もう一度踏みとどまり、30年、50年後に役立つものをつくっていきたいと考えています。ぜひ努力をしてください。お願いします。
263 ◯議長(結城 弘明君) 内場恭子議員の一般質問を終結いたします。
………………………………………………………………………………
264 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。
午前11時39分休憩
………………………………………………………………………………
午前11時45分再開
〔出席議員19名〕
265 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続きまして、会議を再開いたします。
一般質問を続けます。
次に、田中英輔議員。
〔田中議員 登壇〕
266 ◯議員(7番 田中 英輔君) こんにちは。社民党山海会の田中英輔です。先日の東北、北海道の水害で亡くなられた方、また被害に遭われた方に心からお見舞いを申し上げます。
9月1日は立春から210日に当たり、この日は1923年、大正12年に関東大震災が起きた日です。ことしは93年目になります。1960年にはこの日が防災の日となり、8月30日から9月5日を防災週間として、災害への注意喚起と備え、確認を行う日としてことしも各地でさまざまな取り組みが行われております。4月の熊本地震から間もなく5カ月、東日本大地震から5年6カ月になります。いま一度身の回りの備え、地域の防災を確かめなければなりません。
8月6日、古賀市出身の中村哲先生のお話をお聞きいたしました。先生の講演は、戦争と地球温暖化の影響で干ばつと砂漠化が進む中での医療活動を通して、戦争は何も解決しない。水と食糧こそ必要と、現地の取り組みをお話しになりました。多くの人命、身体、財産を奪う戦争という行為を否定した日本の平和憲法の大切さを強く感じるとともに、戦争をしない決意を市民一人一人が実行を求めることが重要になっていると思っております。
講演の最後に、先生の母校である古賀西小学校の子どもさんたちから先生を支援する募金が手渡されました。次代を担う子どもたちが平和の中で夢と希望を持って育っていくことは全ての市民の願いです。子どもたちの未来を支える環境を整えることは社会の課題になっております。しかし、国内では貧困状態の中で育つ子どもたちが6人に一人といわれております。
こうした状況を背景に、以下質問をいたします。
1、子どもの夢と希望を支えるまちに。子どもの貧困が将来にもたらす負担について。子どもを支援せずに、格差を放置した場合、現在の15歳の子どもだけでも経済的損失は2兆9,000億円に達し、政府には1兆1,000億円余りの財政負担が生じるという推計が公表されたところです。
2013年に子どもの貧困対策の推進に関する法律が施行され、その対策は国や地方自治体の責務とされております。
子どもたちの夢と希望を支える施策をより一層充実していただくよう、以下について質問いたします。
1、取り組みの検討、計画の策定はどのように進められているでしょうか。
2、子どもの貧困の実態把握を早急に進めていただきたいと思います。お考えをお聞かせください。
3、子どもたちの夢や希望と実現を支える就学援助についてお伺いいたしたいと思います。
4、子どもたちの夢や希望を支える学習支援の充実についてお考えをお聞かせください。
市長、教育長に答弁を求めます。
次に、まちの景観づくり・維持に共働はどう進められているかについてお伺いいたします。
2011年にまちの景観づくり・維持に向け、美しいまちづくりプランが策定されております。景観は地域の歴史や地勢、文化や伝統、人々の暮らしや経済活動など長い年月により形づくられ、地域への密着、愛着、潤いと安らぎなどとともに、居住環境の向上、経済活動に活力を与えるとその役割を述べ、市民、事業者、行政の共働によるまちの景観づくり・維持が示されています。計画は2011年までの10年の期間とされております。
共働を進める行政の役割は大きく、まちの景観づくり・維持について以下の質問をいたします。
1、まちづくりの景観づくり・維持にどのように支援を行っているか。
2、市民、事業者とどのように共働を進める考えか。
以上、市長に答弁を求めます。
267 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
〔市長 中村隆象君登壇〕
268 ◯市長(中村 隆象君) 田中議員の1件目の1点目と2点目及び2件目については私から、1件目の3点目と4点目については教育長からお答えします。
まず、1件目の御質問、子どもたちの夢と希望を支えるまちについてお答えします。
1点目についてお答えします。子どもの貧困対策については、子どもの貧困対策に関する大綱や平成28年3月に策定された福岡県子どもの貧困対策推進計画に基づき、教育の支援、生活の支援、就労の支援、経済的支援を四つの柱として取り組みを行っているところです。県において策定された計画に沿って推進しているところであり、本市におきましては、実態調査の実施、分析を行った上で、必要に応じて計画の策定を検討していく予定としております。
2点目についてお答えします。子どもの貧困の実態把握については、児童扶養手当受給者数や就学支援制度の利用世帯などにより、一定程度の把握ができていると認識していますが、より詳細な実態把握は他自治体の状況等を研究しながら、来年度に実態調査を実施したいと考えております。
続いて、2件目の御質問、まちの景観づくり・維持に共働はどう進められているかについてお答えします。
1点目についてお答えします。まちの景観づくり・維持に関しましては、各行政区で行う環境美化活動、古賀市環境市民会議ぐりんぐりん古賀による大根川の一斉清掃、ラブアース実行委員会による海岸清掃、市内の企業、事業所、学校によるアダプトプログラム、古賀市路上等違反広告物追放推進団体による違反広告物の除却など、多くの市民や事業者の方々に自主的に活動していただいております。本市としましては、それらの活動で集積された草やごみ、看板の処分という形で支援を行っているところであります。
2点目についてお答えします。共働のあり方については、自助、共働、公助を基本とし、市民と事業者と市がそれぞれ補完的に機能する形で進めているところです。本市としましては、市民や事業者の自主的な活動を尊重し、その活動を支援するとともに、市民や事業者では対応が困難な事案について、主体的に取り組んでまいりたいと考えております。
269 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
〔教育長
長谷川清孝君登壇〕
270 ◯教育長(
長谷川清孝君) 田中議員の1件目の御質問、子どもたちの夢と希望を支えるまちについてお答えします。
3点目についてお答えします。現在、本市では世帯の総収入が生活保護基準の1.3倍以内と認められる世帯を対象に就学援助の支給認定を行っているほか、必要等により世帯の経済状況が急変した場合など柔軟に対応しております。
支給内容につきましては、国の基準をもとに学用品、学校給食費、修学旅行費等の支給を行っているところです。その他第三子以降の給食費全額補助、制服と机の引き出しのリユース、数のお稽古セット、計算カード、防犯ブザーの市費購入、校納金の見直しを行うなど、保護者負担軽減に取り組んでおります。
また、中学校卒業後の夢と希望を支えるため、給付型の高等学校等入学支援金制度で経済的に厳しい子どもの支援に努めております。
4点目についてお答えします。一番の学習支援は市独自で少人数学級対応講師を配置し、市内の小中学校全学年で基本的に35人以下学級としたことだと考えております。このことで、本市では全ての子どもたちの学力を保障するという視点に立ち、各学校でよりきめ細かな指導が有効に行われております。
また、小1プロブレム対策学級補助員や学習支援アシスタントなど、多様な人的配置も行い、市内全小中学校で週1回学習支援アシスタントを活用した放課後補充教室に取り組んでおります。
地域における学習支援の場としましては、千鳥児童センター内に学習スペースを設け、本年度からは学習支援アシスタントを配置するなどして支援内容の拡充を図っているところです。
さらに、適応指導教室においては、今年度から主任指導員を配置したことにより、夏季休暇中の引き続き生徒の支援を実施してまいりました。
271 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
272 ◯議員(7番 田中 英輔君) 御答弁いただきましたので、順次質問させていただきます。
福岡県は御存じのように、2016年3月に子どもの貧困対策計画を公表し、小川知事は取り組みについて行政を初め、社会全体で取り組むべき重要な課題で、市町村を初め関係機関や団体と連携して取り組むと述べております。
書画カメラに切りかえてください。
お手元に福岡県の子ども貧困対策促進計画で示されております数値目標を参考に示しております。このように、福岡県では今後5年間、2020年の到達目標を示しながら取り組むこととしておりまして、貧困の現状、貧困に対する指標などもあわせて示されているところでございます。
カメラをもとに戻してください。
先ほどの答弁では、この貧困対策に対する施策の方針の検討や計画について、必要に応じて行うというような答弁がございました。しかし、これまで調査等をするには当然計画をつくっていく必要がある。また、策定は総合的に市として関係部門が連携して取り組みたい。そして、来年度早々には協議をしたい。この来年度というのは、私、昨年12月に聞いておりますので、今年度のことでございます。そのような答弁があっております。
先ほどの答弁では、必要に応じてというような御回答でございましたが、どのように協議がされ、進んでいるのか、お聞かせいただきたいと思います。
273 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
274 ◯保健福祉部長(青谷 昇君) 現在の取り組み状況ということで、お答えしたいと思っております。まず、計画の策定につきましては、議員おっしゃいましたように、県が推進計画を作成しておりますので、現在のところ、県の計画に基づきまして、古賀市も推進をしているというような状況でございまして、古賀市としての計画につきましては、まずは実態調査を実施したいということで、それを踏まえまして、今後必要に応じて計画づくりに反映していきたいというようなところで、考えているところでございます。
それで、計画につきましては、先ほど市長が答弁しましたように、来年度29年度に実施をしたいということで、今現在進めているところでございますので、いろんな関係課と今後協議を詰めながら、具体的な調査に向けて協議を進めていくというふうな状況でございます。
275 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
276 ◯議員(7番 田中 英輔君) 今のお話ですが、2014年度に決定されました子どもの貧困計画に対する大綱では、重要施策を5年間で取り組み、先ほどお示ししましたように、福岡県はその計画に沿って、県の計画を示したところです。国や県との連携の環境ができていると思います。
16年度早々には、この協議をして取り組んでいきたいと答弁されておりますが、最初の第1答弁では必要に応じてというようなお考えなので、具体的に、では、古賀市の方針はいつまで、これまでの話の中では策定が先であるというような考え方を示されてこられましたので。であれば、当然その計画の策定ちゅうのが先になるのかなという形で考えておりましたところから、この質問をしております。どのようにお考えでしょうか。
277 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
278 ◯保健福祉部長(青谷 昇君) 計画の策定につきましては、調査も含めまして、国等の補助金等を活用しながらということで考えておったところでございまして、当初は実態調査と計画は一体的に進めるというようなことで方針として掲げられたものですから、そういう方向で協議を進めておったというところでございますが、現時点におきましては、実態調査のみにつきましても補助金の対象ということになりますもんですから、まずはやっぱり実態把握をしてから、計画づくりをすべきだろうというところで、今現在判断しておりますので、まず実態調査を踏まえて、それをもとに今、他自治体の状況等もいろいろ勘案しながら、計画に反映していくというところで今のところは考えているところでございます。
当然、調査する上でも、そういった計画、何らかの施策というのは当然位置づけていく必要がございますので、どういった計画を策定する必要があるかどうかというところも含めまして、今後協議をしていく中で明確にはしていきたいと思っているところでございます。
279 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
280 ◯議員(7番 田中 英輔君) 私も実態把握というのは当然計画には必要なものですから、それは先にするべきだろうと思っておりましたが、今までの話では、策定は総合的に市として関連部署で取り組みたい。そして、その計画は当然調査するには計画が必要であるという答えを繰り返しておられましたので、当然ながら、この計画の策定というものが先行されるのだと理解しておりますので。今の話だとそういうことであれば、実態把握を先にやるということで考えてよろしいんですか。
281 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
282 ◯保健福祉部長(青谷 昇君) まずは、実態調査を行いまして、それを踏まえまして、市の課題等十分吟味しながら計画等に反映していく必要があるということで考えております。
283 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
284 ◯議員(7番 田中 英輔君) それだったら、その方針、計画というのが一体何なのかということは疑問になってくるわけですよ。それは、当然、両方同時並行というのが必要かもしれませんけれども、本来どういう実態にあるのかというのを調べながら、その計画に反映していくという考え方が普通かなと思っておりましたが、考え方としては逆だということが、これまでお話の中で返ってきておりますので、具体的に、ではどういう計画をつくるのか。今の話、市長の話では、必要に応じてそれはやっていくんだということなので、ちょっと話が違うように思うんですが、どうですか。
285 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
286 ◯保健福祉部長(青谷 昇君) 計画についての考え方でございますけども、今現在、福岡県で推進計画が策定されておりますので、あくまでも、まずは県の推進計画に基づいて、今取り組みを行っているというところでございますので。また、古賀市につきましては、古賀市の実態、また、特徴等を踏まえたところでの計画づくりが必要になるだろうというところで考えてますもんですから、まずは実態調査を先に実施したいということで一応考えているところでございます。
287 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
288 ◯議員(7番 田中 英輔君) それでは、最初の市長が答弁されました必要に応じて計画はつくるのだというお答えですけれども、そこのところはどう考えればいいんですか。本来なら、必要に応じながらつくるんだ。だけれども、その前に今の話の言い方だったら、その前に計画の策定のための実態調査をやるのだと。必要に応じてということではないと思うんですが、それはどうなんですか。
289 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
290 ◯保健福祉部長(青谷 昇君) 一応、計画につきましては、どのような形態でつくるかも含めて議論をしていきたいというところで考えてますので、ちゃんとした一冊の計画書みたいな簿冊方式にやるのか。それとも、ある程度政策を位置づけたような計画にするかというようなところも含めまして、先行している自治体の状況も参考にしながら、古賀市に合った計画をつくりたいということで考えてますので、その形態等も含めまして、あわせて協議をしていくということで考えているところでございます。
291 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
292 ◯議員(7番 田中 英輔君) 再度お尋ねしますが、では、必要に応じてつくるのではなくて、つくるということが前提なんですね。そこのところを確かめたいんですが、いかがでしょう。
293 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
294 ◯保健福祉部長(青谷 昇君) 計画というものはどういったものになるかというところがまだ明確ではございませんけども、まずは実態調査を踏まえて、その判断もしていきたいと思っております。
295 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
296 ◯議員(7番 田中 英輔君) 実態調査を踏まえて判断するというのは、少しおかしいんじゃないでしょうか。本来ならば、実態調査を踏まえて、このような実態がある。例えばですよ、前回、私は昨年末質問したときには、古賀市の子どもの貧困率は13.44%であると。もっと高いだろうという答弁がありました。これはもう事実ですよ。それだったら、当然それに対する国の施策、県の施策というのが出ているわけ、方針が出ているわけですから、それに従ってそれを実行していく。自治体としてはどういう方針、計画でやるんだということが当然必要になってくると思うんですよ。必要に応じてつくるというのは理屈に合わないんじゃないですか。
297 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
298 ◯保健福祉部長(青谷 昇君) 計画につきましては、今現在古賀市が把握してます当然実態等もございますので、その計画のあり方といいますか、一応、市の考え方、施策として取り組む方向性については、当然これはつくっていく必要はあろうと思ってますので。計画という内容といいますか、どういった形態に計画を位置づけるかというところは若干まだ協議はさせていただきたいというところで考えております。
299 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
300 ◯議員(7番 田中 英輔君) 市長にお尋ねいたします。今のお話を聞いておりますと、最初の答弁は必要に応じてつくるというようなお答えだったので、私は非常に、そこのところは曖昧ではないか。ちゃんとつくるならつくる。しかし、それは実態調査に基づいてつくるとお答えいただきたいんですが、お考えをお聞かせください。
301 ◯議長(結城 弘明君) ちょっと休憩します。
午後零時07分休憩
………………………………………………………………………………
午後零時08分再開
〔出席議員19名〕
302 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に続き、会議を再開いたします。
市長。
303 ◯市長(中村 隆象君) ちょっと答弁が若干混乱しましたので、申し上げます。必要に応じて計画の策定を検討しているという表現はちょっと不適切だったと思います。どんな形であれ、計画はつくる予定であります。
304 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
305 ◯議員(7番 田中 英輔君) それで納得いたしました。ぜひそれは当然次の質問でしたいと思うんですが、実態把握に基づいて、そのことが必要になってくると。これはもう国も、そして県も、そしてそれを実際やる私たちのこの地方の自治体の中でも、一番まともな正面に立つわけですからぜひそのことをやっていただきたい。市長の御答弁がありましたので、その点については了解いたしました。
次に、これに関連してですが、子どもの貧困対策に関する首長連合というのが、この6月に発足しております。市長、御存じですか。
306 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
307 ◯市長(中村 隆象君) まだそのようなことは知りません。
308 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
309 ◯議員(7番 田中 英輔君) これは佐賀県武雄市の小松市長のほか、長崎県大村市の園田市長、また、倉田箕面市長など5人の方が発起人となられまして、各市町に参加を呼びかけられて、全国で161の市町村から参加表明があって、6月8日に全国的なこの会が発足しているようでございます。この会の課題といたしましては、今後勉強会やシンポジウム、国への政策提言を行っていきたいという会の発表があっております。ぜひ私はこういう会もあるわけですから、先ほどの考え方に沿って取り組みを進めていただきたいという意味で、このような取り組みもぜひ積極的に参加していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
310 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
311 ◯市長(中村 隆象君) 内容がちょっとよくわかりませんが、いろんなテーマで市長の会というのが結構たくさんあります。ですから、子どもの貧困対策をやっていかなければならないということについては、全くそのとおりでございますが、そのやり方については、その会に入るのがいいかどうかということは、ちょっと判断がいると思っております。
312 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
313 ◯議員(7番 田中 英輔君) ここで取り上げましたのは、このようにやっぱり多くの首長を初め、方々がこの問題を真剣に考えておられるということだと思っております。そういう意味で、ぜひ参考にしていただければと思って、お話ししたところでございます。
次に、子どもの貧困対策の実態把握の件についてお尋ねいたします。早急にという形でお尋ねしましたところ、来年度にという御返事でございました。なぜ来年度でしょうか。直ちに、これまで私が昨年末12月議会でお尋ねしたときは、年明け、年度早々に協議をして、検討していきたいとお答えになっております。これはまた1年越して、来年度にというのは、どういうことなんですか。お答えいただきたいと思います。
314 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
315 ◯保健福祉部長(青谷 昇君) 田中議員の平成27年12月議会のときに、実態把握はどうするかというような御質問に対しまして、答弁した内容につきましては、他の自治体の状況等を踏まえながら、調査研究をしたいということで言っていますので、今年度におきましては、まずは他自治体等のさまざまな状況も踏まえながら、調査研究するということでいろいろ検討している最中でございますので、何とか実態調査につきましては、来年度にできる方向で進めてまいりたいというところでございます。
316 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
317 ◯議員(7番 田中 英輔君) 確かにそのようなやりとりはあったかと思います。しかしながら、この話を何回も私、この件については3回目です。この議会で質問いたしておりますのは。その中で、来年度早々には、やはり先ほどの計画の策定のことについても、来年度早々には協議していきたいというお話をされております。そういう意味で、その関連として、やはり、であるならば、少なくとも今年度中にその方向を決めて、手をつける。そういうことが、なぜかといいますと、やっぱり実態は、先ほどの計画をつくるにも実態把握が必要だと、私はそのとき言っております。しかしながら、そのことについては調査研究するというような形でしかお答えはありませんでした。しかしながら、今の状態は、やっぱり少なくとも一刻も早くそういうことに手をつけないと、実態把握にまず手をつけることだと思っております。
もう既に1年、来年度ということになりますと、1年過ぎてしまうわけですね。ぜひ今年度中に手をつけていただきたい。なぜ来年なのか。今年度中に手をつけられないのかということをお尋ねしたいと思います。
318 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
319 ◯保健福祉部長(青谷 昇君) 子どもの貧困に関しましては、今現在、子育て支援課を中心としまして、いろいろ情報収集に努めておりまして、具体的な方向性をいろいろ協議をしておるわけでございますが、さまざまな教育部であったり、また雇用の問題であったり、健康づくり、部署が当然かかわってきますので、関連部署とも当然協議をしながら話を進めていく必要がございますので。
それとあわせまして、実態調査につきまして、なかなか近隣の他の自治体の情報交換をする中でも、やはり進んでないというふうな状況もございまして、できたら近隣の自治体の状況も見ながらというところも一つは考えてましたので、そういったところも踏まえまして、何とか今年度中には実施できる方向で、来年度予算には何とか間に合う形で、ある程度形を示していきたいということで、今現在、精いっぱい取り組んでいるというような状況でございますので、どうぞ御理解いただければと思っております。
320 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
321 ◯議員(7番 田中 英輔君) もう既に、福岡県内では福岡市、北九州市の両政令都市、あるいは、八女市、うきは市が実施、または計画中と聞いております。市長はこの問題に対して、保護者、親の収入に関する調査や学校教育現場における実際に貧困であると思われる子どもさんたちがどれくらいの割合でおられるのか。そういった両面から調査したいという考え方も調査の考え方もお話しになりました。
3月としてはこれに関連して、市として関連部署が連携し、来年度早々には協議していきたいというお話もあったわけです。そういう意味では、当然、今年度中に少なくとも今年度中に、その方向を、まずは実態調査に手をつける、それぐらいの方針があってよいと思うんですが。保健福祉部長からは他の自治体の様子を見ながらというお話ですけれども、ぜひ本年度中にそういう方向性、来年度中、来年度にという、予算も含めて来年度にというようなお話ですけれども、どうして今年度中にそこまで、まず第一番にやらないかということに手がつけられないんでしょうか。もう一度お聞かせください。
322 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
323 ◯保健福祉部長(青谷 昇君) 実態調査をやるに当たっての、やはりやるからにはそれなりの効果も求めたところでの調査をやりたいというところでございますので、これは調査のあり方ということで、若干協議が必要だろうということで、今そういった時間を要してるというような状況でございますので、一応来年度にはもうやりたいと、やるということで、御理解いただきたいと思っております。
324 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
325 ◯議員(7番 田中 英輔君) 先日市内の小中学校の夏休みが終わったわけですけれども、私関係者の方から、夏休み明けの子どもさんの様子をお聞きしました。身体測定が学校で行われたそうですけども、かなり体重が減っている子どもが見かけられると。そういうことを聞きました。ということは、こういったことが、子どもたちの実態ではなかろうかと。たくさんおるというぐあいではないと思うんですけれども、そういうことが目につくということをお聞きしますと、当然、まず実態把握というのにまず手をつけていただいて、具体的な対応を図っていただきたい、こういうふうに思うわけです。
今、保健福祉部長からは来年度はぜひやりたいというふうに、私はやりたいということまで聞こえましたんで、そのように理解したいと思いますが、市長、間違いございませんか。
326 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
327 ◯市長(中村 隆象君) ちょっといろいろ答弁がはっきりしてないようでございますが、要するに、実態調査はやりたいと。そのための準備もあるということで、可及的速やかにやるということでございますが、そこのところの準備期間もいるということで、御理解をいただきたいと思います。
328 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
329 ◯議員(7番 田中 英輔君) ぜひなるべく早く取りかかっていただきたいと思います。
では、次に、就学援助に関連してお伺いいたします。
書画カメラに切りかえてください。
お手元の資料は、2010年から16年までの古賀市の小中学校の就学援助の利用を示したものでございます。棒グラフで小中学校の生徒の数を、高いほうが児童・生徒の数です。低いほうは、要保護、準要保護の児童・生徒の認定者数です。16年度は予算に計上された人数で示しております。折れ線グラフは、就学援助の利用率を示しております。
この表から見えることは、児童・生徒の人数は減少傾向にありますが、就学援助の利用は緩やかな上昇傾向が見られております。ちなみに、2015年度は申請者数726人に対して、認定者数は658人となっております。約1割の方が認定されておりません。申請した方が対象になることから、経済的に困難な状況にある子どもたちはもっと多いということがうかがい知れます。
カメラをもとに戻してください。
そこで、就学援助に関してお伺いしたいんですけども、就学援助の利用や相談を考える人には、わかりやすい案内が必要だと思います。この案内では、収入基準は前年中の世帯の収入が、生活保護基準の1.3倍と記されております。金額による表示など、わかりやすい案内にすべきだと思って、前回も同じような質問をいたしました。回答としては、保護基準がさまざまな要素でできているので、収入ベースでは示すことはできないという御回答でした。
しかし、よく考えてみますと、生活保護という言葉だけで申請をちゅうちょしている保護者もいると思います。ぜひ検討しやすい制度案内に改善していただきたいと思うところですが、いかがでしょうか。
330 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
331
◯教育部長(
清水万里子君) ただいま議員おっしゃいましたとおり、生活保護基準額の詳細、例えば年齢であるとか、家族構成であるとか、そういった要素がございますので、一概に示したところで、誤解を与えて、結果的には該当しなかったというような残念な結果を招かないためにも、やはり個別対応ということでやっていきたいというのが本心でございます。
これにつきましては、やはり生活保護基準額というのは、一定の行政の用語でございますので、それは使わせていただくということは、もうやむを得ないことと御理解いただきたいんですけれども、これについては、個別にお問い合わせにそれぞれ計算したものを回答するというような、私過去におりました部署でも、国民健康保険税のお問い合わせにつきましては、個々の所得に応じて違ってまいりますので、個別にお問い合わせに対応してきたように、同じように個別のお問い合わせに対応するなどして、対応してまいりたいと考えております。
332 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
333 ◯議員(7番 田中 英輔君) 確かにそういうお話もあるかと思いますが、利用したいと思う方は、やっぱりそういう言葉の中にちゅうちょをされる方もいらっしゃるわけです。ぜひ言葉遣いも含めて、制度案内について改善をして、図っていただきたいと思います。
私、先日所管事務調査をお聞きしたんですけども、その中でもこの取り扱いについて少し検討されているようですが、どのようなお考えをお持ちなのか、お聞かせいただければと思います。
334 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
335
◯教育部長(
清水万里子君) 現在検討中の内容につきましては、子どもさんの例えば入学時点での給付につきましても、1年生に上がられるときに、6月に申請を受けまして、8月に支給を行っている状況でございます。ただ、これについては、何とか早いうちに、例えばせめて入学の準備金だけでも支給できないかということで、そうなってまいりますと、年度の当初に、年度前に申請を受け付けるなどという処置が必要になってまいります。それについては、基準額を前々年度の基準額に持っていったりとか、そういった事務的な作業も必要になってまいりますので、その辺については、保護者に与える影響であるとか、学校に与える影響であるとか、さまざまな関係各所の条件を検証しながら、そういった方法をとってまいりたいという検討を現在行っております。
336 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
337 ◯議員(7番 田中 英輔君) ぜひそのことについてお聞きしたかったところでございます。これは前回私の質問の中でもお示ししておりますが、福岡市は昨年から入学の時期に合わせた新入学児童学用品の入学前支給を始めております。
これは家庭の経済困窮から前倒支給を求めている声に応えるもので、北九州市でも来春、来春ですね、から実施されるよう、この9月の議会に補正予算を組むというような報道を見ております。このほか、長崎市、熊本市も導入を目指しているとお聞きしております。子どもの貧困対策として、現在もう既に運用されている施策であります。ぜひ実情に合うよう改善していただきたいと思う次第でございます。
今お話しのように、現在は課税証明書を、当該年度の課税証明書を出すことになっております。これをぜひ前年度の課税証明書にすることで、そのことは可能だと思います。
ちなみに、15年度決算では、小学校、中学校で132人分、合計920万円ほどが支出されることになっております。支出されております。ぜひ具体的な検討を進めていただきたいと思うところですが、これは財政的なこともありますので、ぜひ市長の考え方もお聞きしたいと思います。いかがでしょうか。
338 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
339 ◯市長(中村 隆象君) 制度の運用につきましては、私も詳しいところはわかりませんが、実態に合うようにできるだけ改良を重ねていきたいと思います。
340 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
341 ◯議員(7番 田中 英輔君) ぜひこれはもう本当に、今市長がおっしゃったように実際今でもやっておる。それを少し改善することで、それに期待しておられる方を救済することができます。子どもの貧困対策ということで、具体的なものになると思います。ぜひ御検討、改善を図っていただきたい。できるだけ来年からでも実現できるように、努力していただきたいと思います。
次に、就学援助の拡大についてお伺いいたします。2005年に準要保護が国庫補助金から一般財源化されております。このときにクラブ活動費、生徒会費、PTA会費が新設されました。ここの扱いについても、前回質問しております。御回答は、一般財源化されているので、裁量により他に充当しているという答弁でございました。
私はこの扱い方は非常におかしいと思います。ぜひ本来の使途に戻す。そういうことを検討していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
342 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
343 ◯教育長(
長谷川清孝君) 就学援助の中に部活動費、PTA会費、生徒会費等ということでございますけども、昨年来、係でも検討をし、どういう自治体がそういうふうなことをしているのかということも把握をしておるところでございます。
子どもたちが入部している部活動についても、随分差がある。例えば、放送部、演劇部のようにほとんど自己負担がかからない部活動もあれば、野球部であるとか、その他のように、かなりかかる部活動もございます。あるいは、本市3中学校ございますけれども、生徒会費につきましても、3年間で200円という学校もあれば、毎年生徒手帳を買っているために1,000円を超すというふうな学校もございます。
また、PTA会費につきましても、これは全国的な流れでございますけれども、PTAに現在入らないという御家庭が随分ふえてきてまいっております。その波は古賀市にも入ってきております。そういうふうなことの整合性がなかなかとりにくいということで、本市では以前から言っておりますけども、認定される周辺の方々にも還元できるような形で、保護者の負担軽減を図るということで、先ほど第1答弁でも申し上げましたように、算数のお稽古セットの負担をなくすとか、あるいは、机の引き出しの負担をなくすとか、そういうふうな形で今後も対応してまいりたいと思っております。
344 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
345 ◯議員(7番 田中 英輔君) 私がこの質問をしておりますのは、やはり子どもの貧困という問題から考えられて、やっぱりこういう国庫補助が一般財源化された中でも、この取り扱いがされたものだと思っております。今、教育長のお話は、それはそれとしてわかるんですけれども、本来の子どもの貧困対策が問題になっている中で、その財源を他に充てるということはやっぱりおかしいんじゃないかと思います。ぜひもとに戻していただきたい。目的に沿った対応に変えられないか、変えるべきではないかと思うんですが、これは財政的な問題もあります。今、教育長の考え方はお聞きしました。市長の考え方もお聞きしたいと思います。いかがでしょう。
346 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
347 ◯市長(中村 隆象君) 基本的には教育長と同じでございまして、やはりこういう助成金といいますか、そういうものはあまねく公平に渡ると。何が公平かはちょっといろいろあるんでしょうが。そういう観点からは、やはりひと工夫あっていいのではないかと思っております。
348 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
349 ◯議員(7番 田中 英輔君) いろんな考え方もあるでしょうが、今は子どもの貧困対策というのが課題になっているわけですから、当然そういう立場で、そういう配分がされております。確かに一般財源化されているところにその問題があるかもしれませんけれども、ぜひ改善を図っていただきたいと思います。
次に、学習支援の場の充実についてお伺いいたします。子どもの貧困対策に対する大綱は、指標改善に向けた重点施策として、地域での学習支援の充実を図ることが課題とされております。旧隣保館が改修されて、3中学校区にそれぞれ児童館が整備されます。千鳥児童センターは週1回の学習支援員の配置が行われています。例えば、新しく整備される児童館にその対応はされるんでしょうか。
350 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
351
◯教育部長(
清水万里子君) 現在千鳥の児童センターに行っております学習支援というのは、学習する場を与えるということで、ほとんどが自学自習をしております。そして6月からは学習支援の学生を雇用いたしまして、教えてほしいところがあれば教えましょうというような状態でございますけれども。ただ、実態としては、やはりそこまでは至ってなくて、自学自習がほとんどだということで今聞いております。
来年度開設します鹿部の旧隣保館に開設します児童センターにおきましても、学習室を設けまして、そこで子どもたちが学習をできるようにということで行ってまいりますが、過去やはりそこの指導員なり、その指導員たちが学習のわからないところを指導したりというようなことをやってまいりました経緯もございます。それも今後鹿部の児童センターにおきましても、わからないところはそういった指導員等が対応できるようにしていきたいと思っております。
352 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
353 ◯議員(7番 田中 英輔君) はっきり申し上げまして、じゃあ、学習指導員の配置を行うという考え方で受け取ってよろしいんですか。
354 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
355
◯教育部長(
清水万里子君) 千鳥の児童センターのような学習指導員というのは、まだ計画はしておりませんが、そこの児童センターの職員という方が配置されますので、その人たちに指導を、必要な場合は指導を行っていただきたいと思っております。
356 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
357 ◯議員(7番 田中 英輔君) では、千鳥の児童センターに配置されております学習指導員はどういう立場で配置されているんですか。ほかの新しくできるところにも当然私はこういう立場から考えると、今論議しております立場から考えると、新しくできるところにも当然そういう方を配置していただきたいという気持ちがあるわけですが、その点についてはどういうことでしょうか。
358 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
359 ◯教育長(
長谷川清孝君) 今から予算編成等に入りますので、職員数、あるいはそういうふうな教育部が持っております学習支援アシスタントの総数、そういうふうなバランスも考えながら検討はしていかなければならないと。ここで置くとか、置かないとかいうふうなことは申し上げられません。
基本となるのは、私の経験上、子どもたちは、貧困状態にある子どもたちというのは、そもそも安定的な生活の基盤がないので、家で勉強したくてもなかなかやっぱりしづらいというふうな。それを先駆けてひだまり館、隣保館でスタンドアローン事業をしていただいておるんですけども、来ている子どもの様子を見ますと、勉強を習っているということよりも、そこで学校の先生でもない、親でもない、そういうふうな方と触れ合いながら、心を落ちつけて、ときにはジュースを飲みながら、あるいは勉強に集中する。あるいは、友だちと話す。そういうふうな場づくりを教育部としては考えておりますので、千鳥児童センターもそうですし、来年度予定されております(仮称)ししぶ児童センターついても同じ考えでございますので、そこにおける様態も千鳥児童センターと同じような様態になるような努力はしていきますけど、今ここでははっきり答えられないということでございます。
360 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
361 ◯議員(7番 田中 英輔君) ぜひこのような問題を深く考えている最中でございます。新しくできるところ、それから既設のところ、余り変わらないようにぜひ取り組んでいただきたいと思います。
今、スタンドアローン事業のお話が出ました。それに関連してお尋ねします。スタンドアローン事業は学習支援や社会体験学習などを通して、大変立派な成果を上げられていると思っております。しかし、子どもたちの生活時間に合った開設や移動手段が限られている子どもたちへの提供という面ではやはり課題があると思います。子どもたちが使いやすく、立ち寄れる学習支援の場となるように、他のセンターにもぜひこのスタンドアローン事業を開設していただきたいという考えがあるのですが、いかがでしょうか。
362 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
363 ◯保健福祉部長(青谷 昇君) スタンドアローン支援事業の今後の計画等についてお答えしたいと思っております。今現在、隣保館、ひだまり館で実施しておりますけども、今後の事業拡大についても当然視野に入れて、今検討をしてまして、何とか今年度中には生涯学習センターの学習室等を活用して利用できないかどうかというところで、今協議を詰めているところでございますので、試行的にはなるかと思いますが、今年度そういった形で他の場所での実施も検討しているというところでございます。
364 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
365 ◯議員(7番 田中 英輔君) 今、答弁を聞きまして、少し安心しております。ぜひ具体的に進めていただければと思っております。
スタンドアローン事業は2014年の決算を見てみますと、67回開催されて、利用された方は1,438人。それに対して、指導された方は実数で20人というような決算報告を見ております。学習支援を支える指導者の確保というものについては、どのように取り組んでおられるか、お尋ねしたいと思います。
366 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
367 ◯保健福祉部長(青谷 昇君) 学習指導者の指導者としての確保につきましては、元学校の先生であったり、塾の先生、また大学生の方を中心に今募集をしているという状況でございますので、今後とも事業等に御理解をいただいた方を積極的に指導員として確保してまいりたいということで考えております。
368 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
369 ◯議員(7番 田中 英輔君) 子どもたちの学習支援を支える上で非常に大事な方たちだろうと思います。教育関係者や市民、大学との連携協定もございます。そういうものを活用して、ぜひ指導支援者の拡充を図っていただければと思っております。
次に、二つ目の質問、まちの景観づくり・維持についてお尋ねいたします。美しいまちづくりプランでは、五つの部門景観の形成が掲げられております。美明地区、舞の里地区は建物周囲の植栽、緑化で形づくられた景観が都市的景観部門の住宅地の景観に上げられているところでございます。舞の里、花鶴丘、日吉地区には遊歩道などもございます。都市景観を構成する要素の一つになっております。
そこに住まれている方は勤労者が多く、主な街路から外れたこうした遊歩道などの管理は、道路環境美化活動や周辺の住民の手入れぐらいで、季節によっては樹木が伸び、草が茂り、害虫が発生するなど景観以前の状態が見られております。こうした地域の景観の維持管理については、どのように共働という問題を進められるお考えか、お聞かせいただければと思います。
370 ◯議長(結城 弘明君) 都市計画課長。
371 ◯都市計画課長(吉武 洋君) ただいまの田中議員の御質問にお答えいたします。先ほど市長お答えしましたように、道路、いわゆる公園につきましては、メーンは道路環境美化というところでお願いしておるところでございます。これにつきましては、伐採や草取りは市民の方でしていただくということになっておりますし、伐採や草をとったそのものを私どもがダンプで処理をするという手順になっております。
田中議員の現在の、ただいまの御質問で、それ以外というところになりますが、例えば公園でしたら、どうしても大きな木が切れないということを御相談いただきますので、そのような案件につきましては、私たち職員、もしくは業者に頼んで伐採等をしておるところでございますが、基本は市民の皆さまで環境美化活動をしていただくということを基本にさせていただきたいと思っております。
372 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
373 ◯議員(7番 田中 英輔君) 高い木の植栽管理や害虫駆除、除草の処分などを行政に相談しても、対応に不満が残り、景観という問題よりも、迷惑なものと見られていたり、ヒートアイランドの防止や騒音の低減などに役立っている植栽が過剰な剪定で枯れているというものも見かけるわけであります。
美しいまちづくりプランでは、市民、事業者、行政が責任ある行動をとるとともに、協力関係を構築していくことが必要とされまして、行政の役割としては、活動の支援というものが示されております。行政として、支援の方針を住民に示すということが非常に大事になってると思うんですが、この点についてはどのようにお考えか、お聞かせください。
374 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。
375 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 美しいまちづくり支援の方針につきましては、やはり官民共働で進めていくというところがあるかと思います。そういった中で、どうしても行政対応が必要というところにつきましては、対応をさせていただければと思っております。
376 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
377 ◯議員(7番 田中 英輔君) 今部長の前の先ほどの課長の発言では、基本は地域住民の方にお願いしたいということでありますが、そこのところに食い違いがあるように私は思うんです。今後ますます高齢化が進み、地域への愛着、潤いや安らぎ、また住環境がこれまで以上に大切にされる時代になってくるのではないかと思います。
美しいまちづくりプランを支える市民と行政の支援策を整理して、地域と協定するなど、市民の共働を具体的に進めるルール、そういった制度、そういったものが必要だと思うんですが、どのようにお考えでしょうか。
378 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。
379 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 今年度7月1日に景観行政団体と古賀市、本市はなりました。今後景観計画等を策定していきますので、まちづくり、まちの景観づくり、美しいまちづくりプラン等につきましても、その景観形成計画の中に網羅していくことになっていくかと思います。そういった中を検討する中で、詳細に詰めさせていただければと思っております。
380 ◯議長(結城 弘明君) 田中議員。
381 ◯議員(7番 田中 英輔君) 美しいまちづくりプランには、景観まちづくりのルールづくりというのが書かれております。ぜひこういったものを具体的にしていただきたいと思います。
第4次
総合振興計画の後期計画に向けた総括が行われております。住みやすい生活環境の整ったまちへ、市民、事業者、行政の共働を進めるルール、制度づくりというものがどうであったか総括し、後期基本計画へ生かすようにぜひ取り組んでいただければと思います。
今回、子どもの貧困問題と地域の景観、環境について質問をいたしました。既に子どもの6人に一人が貧困という水準で暮らしております。家庭の経済格差が子どもの進学、就職、健康などあらゆる面に悪影響を及ぼしています。子どもには何の責任もありません。貧困が固定化し、連鎖することがないよう、就学援助制度の改善や拡充、基礎学力の定着のための無料の学習支援、雇用対策など取り組むべき課題であります。子どもの貧困対策として取り組まれることを強く求めたいと思います。
地方自治体は子どもたちの身近に存在しております。この有利性を生かし、努力され、発揮されること求めて質問を終わります。
382 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、田中英輔議員の一般質問を終結いたします。
………………………………………………………………………………
383 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。
午後零時44分休憩
………………………………………………………………………………
午後2時00分再開
〔出席議員19名〕
384 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
一般質問を続けます。
次に、井之上豊議員。
〔井之上議員 登壇〕
385 ◯議員(13番 井之上 豊君) 皆さんこんにちは。公明党の井之上豊です。8月に日本列島に相次ぎ上陸した台風は、多くの死傷者を出すなど深い爪跡を残しました。特に台風10号は従来のコースとは違い、北海道、東北地方へと進み、台風になれない地域に上陸しました。この経験は古賀市としても、防災という観点から今後に生かしていかなければいけないと思います。
また、先日まで日本中を沸かせたオリンピック、そしてまさにきょうから始まるパラリンピックなど近年の五輪開催地では、たばこのない五輪との方針のもと、公的施設の屋内禁煙義務など、罰則つきの受動喫煙防止策を実施しています。現行法では、防止策が努力義務にとどまる日本でも、2020年の東京開催に向けて、同様の対策が求められているのです。たばこの煙にここまでは安全というレベルはないそうです。少しでも吸えば、何らかのリスクが上がると言われています。古賀市も健康で住みやすいまちにしていかなければいけないと思います。
きょうは、誰もが住みたいまちづくりの観点から質問をいたします。古賀に住もう、古賀に住み続けたいと思われるまちづくりが人口減少を食いとめる一つの方法と思います。そのために、安心・安全なまちづくり、生活しやすいまちづくり、健康長寿のまちづくりのためにどう取り組むのか。現在の状況を見ながら、以下の点を質問いたします。
1、自転車と歩行者の道路交通の安全はどう保つのか。
2、災害時の河川の氾濫に対する改善と対策は。
3、交通弱者に対する対策は。西鉄バス以外の交通手段にどう取り組むのか。
市民の健康づくりのため、特定健診、がん検診の受診率向上のため、どう取り組んでいくのか。また、現状は。
以上、四つ質問いたします。
386 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
〔市長 中村隆象君登壇〕
387 ◯市長(中村 隆象君) 井之上議員の御質問、誰もが住みたいまちづくりについてお答えします。
1点目についてお答えします。平成25年12月及び平成27年6月に道路交通法が改正され、自転車を含む軽車両が通行できる路側帯は、道路の左側に設けられた路側帯に限ることとされ、自転車の運転による交通の危険を防止するための講習に関する規定の整備がなされました。
これらの改正を受け、これまでに自転車は左側通行と記された路面シートを張りつけたり、粕屋警察署、交通安全協会古賀支部、その他関係団体と連携して、全小学校で交通安全教室を開催したり、まつり古賀などでチラシ等で周知するなど啓発活動を行っております。
2点目についてお答えします。河川の氾濫に関する改善は、これまでも過去の災害等を踏まえた改修工事にて対応してまいりました。また、対策としては、今後も県と連携し除草などの適切な維持管理に努めていきます。
3点目についてお答えします。いわゆる交通弱者とは、現代の車中心社会の中にあって、年少者や身体障害者、要介護認定者などの高齢者など、自分で運転することができず、自家用の交通手段がないため、公共交通機関に頼らざるを得ない人を指すものと認識しております。
その上で、本市の公共交通を見たとき、当面の間、基幹路線として位置づけております西鉄路線バスは、6路線で平日98便、土日祝日で70便が運航されており、これに加え、二つのタクシー事業者やJR3駅の整備など市民の移動手段は一定程度確保されているものと考えております。
また、それらを補完するものとして、地域移動サポート補助事業を実施し、その拡大に取り組んでいるところです。今後もこれら既存の交通体系に加え、さらに市民ニーズに応えられるよう、古賀市に適した公共交通体系の構築に努めてまいります。
4点目についてお答えします。特定健診、がん検診の受診率向上のため、今年度は集団健診の日数を昨年度より4日多い32日間を設定しております。7月には未受診者への電話による勧奨を行い、8月からは訪問による受診勧奨も新たに開始し、はがきによる未受診者への個別勧奨通知も行いました。また、9月に入り、医療機関での受診を促進するため、ポスターを作成し、健診実施医療機関を訪問して、ポスターの掲示と健診受診の呼びかけをお願いしているところです。
今年度の受診状況は、六、七月までの受診で受診者が約1,600人、9月以降分の申し込みが約800人、合わせて2,400人でございます。引き続き積極的な受診勧奨を行いたいと考えております。
388 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
389 ◯議員(13番 井之上 豊君) まず、自転車通行に関することですけども、福岡地区の、福岡地区といいますのは、北九州、それから筑後、筑豊、筑紫野、そういう部分を分けた場合、福岡市を含む周辺の福岡地区の意味でありますけども、福岡地区の自転車にかかわる事故が、平成25年で4,214件、死者が9名、負傷者が4,173人、それから平成26年には事故が3,929件、死亡者が6名、負傷者が3,884人。それから平成27年、事故件数が3,616件、死亡者が5人、負傷者が3,553名、それから平成28年度では、まだ中間でありますけども1,860件、死亡者が6名、負傷者が1,841人と、死亡者の増減は余りありませんけども、事故件数は徐々に減っております。
これは中心のこの福岡市が多発する自転車事故や市民の声の高まりを背景に、平成22年、福岡市自転車安全利用のあり方検討会を設置し、交通安全教育啓発などの拡充や、自転車安全利用、走行空間の整備など、安全利用の施策の強化について検討してまいりました。
さらに、平成24年、官民さまざまな立場の委員18名から成る福岡市自転車の安全利用に関する条例検討委員会を設置し、基本的な事項に関して議論が重ねられ、全国初の押し歩き推進区間の指定や、中学校、高校における自転車運転免許制度などの導入など、他の自治体条例にない事項を数多く盛り込んだ提言がなされ、平成25年より施行されることになりました。これにより自転車の事故が減少したと思われます。
自転車は環境負荷を軽減する交通手段として、また、手軽で健康によい交通手段として、自転車に関するニーズが高まっています。
その一方で、自転車は車両であるという意識の希薄化により、歩道などで交通ルールを守らない危険な自転車が増加しており、福岡市では自転車に関連する事故が平成23年で全交通事故に対する自転車事故の割合が約四分の一となっており、また、歩道内における歩行者と自転車の事故についても、平成13年から平成23年で4倍に増加しています。
そのため、自転車と歩行者、自動車などの事故を削減し、安全で快適な交通環境を実現するために、地域の集会の場で情報提供及び意見交換を行う出前講座を行っています。ここでの内容は、自転車の交通ルールとマナーについて自転車の事故の現状と安全な交通環境の実現に向けた取り組みについての講演等があります。
古賀市でも、今後の自転車の事故防止策として、このような講習会や条例などの措置を考えてはいかがでしょうか。
390 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
391 ◯総務部長(中野 敏明君) まず、古賀市の取り組みですが、昨年ちょうど1年前のこの議会で、井之上議員のほうから同様の趣旨の質問ございまして、それを受けまして、古賀市と警察、そして交通安全協会、この三者でさまざまな取り組みをしております。
具体的に申し上げますと、全小学校4年生を対象に、自転車安全教室、これはことしの4月から6月の間に行っております。それから、7月8日には、古賀東中学校で自転車安全教室を実施しております。これは県内で4カ所しか行っておりませんが、そのうちの1カ所として古賀市でやっておりまして、実際にスタントマンの方にも来ていただいて、交通事故のこわさ、そういったものを東中の全校生徒を対象に行ったということをしております。
それ以外にも、交通安全子供自転車福岡・筑後地区大会への参加ということで、小野小学校の児童が参加するとか、そういった取り組みをさまざま行っておりまして、まず先ほど話がありました講習会ということありましたけども、こういった取り組みを古賀市としてはまずやっておると。
なお、条例につきましては、まだ福岡市の条例をきちんと見ておりませんので、そこら辺も見ながら、古賀市に必要かどうかをまず研究をしたいと思っております。
392 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
393 ◯議員(13番 井之上 豊君) それでは、ここにいる方で、自転車安全利用五則を御存じの方いらっしゃいますでしょうか。
ほとんどの方が御存じないと思いますけども。これ、五つあります。
自転車は車道が原則、歩道は例外ということですね。それからもう一つは、車道は左側を通行、それから三つ目に、歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行。四つ目、これは安全ルールを守るという観点から、飲酒運転、それから二人乗り、並列進行の禁止。夜間はライトを点灯、交差点で信号厳守、一時停止、安全確認。そして五つ目に、子どもはヘルメットを着用と。この五つが自転車安全利用五則ということになっております。
これは初めて聞いた方がほとんどと思いますけども、ほかに守らないといけない大変な危険な自転車のルール、また、自転車に関する標識、表示など知らない人がほとんどと思います。これは先ほど小学校において、こういう講習会等も行われたという答弁がございましたけども、あくまでもこれは子どもに対するという部分でありまして、大人に対するそういう働きかけ、大人であるとか、高校生、それから大学生という、そういう大人に対する働きかけ、そういうものも必要ではないかと思いますけども、いかがでしょうか。
394 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
395 ◯総務部長(中野 敏明君) 私が先ほど申しました、主に小学生、中学生に対する取り組みとは別に、5月27日にJR古賀駅におきまして、自転車安全運転の啓発としまして、チラシとそれから反射材などを配布しておりまして、これは交通安全協会の方にも御協力いただいてやっております。それから、昨年度も行われましたが、今年度も11月に行われますまつり古賀での自転車安全利用の啓発をやりまして、チラシ、先ほど言われました安全五則も書いてあるようなチラシを配布をしたいと考えております。
396 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
397 ◯議員(13番 井之上 豊君) 前回、私が質問してから、かなりいい方向に進んでいると思います。本当にありがたいと思っております。今後、本当に自転車事故をなくすという観点から、検討、研究していっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
次に河川の氾濫の災害時の問題に対することですけども、皆さんも御存じのとおり、8月の台風は特異な進路でした。台風10号は8月30日に岩手県宮古市、久慈市で1時間に80ミリの猛烈な雨を降らせたほか、28日の午前零時から31日午前6時までの間、北海道上士幌町で、平年の8月の1カ月に降る雨量を超える329ミリが観測され、北海道、東北地方を中心に、西日本から北日本にかけての幅広い範囲で記録的な大雨となりました。
そのことで、群馬大学大学院の片田敏孝教授が、北海道、東北地方は全国平均と比べて雨量が少なく、短時間に記録的な雨が降り、堤防などの治水能力を超えるなど、行政も住民も経験したことがない大雨に避難警報のおくれなど十分な対応がし切れなかった面があると指摘されているそうです。
古賀市の場合、今まで大きな災害に見舞われたことが少なく、市の対応が早かったとしても、市民の対応が危機を感じ取れるかどうか、不安を感じるところです。古賀市として、防災計画の中に、河川が何ミリ以上で注意警報を出し、そこから何ミリ、またそれに要する時間はどの程度で、避難勧告などの警報を出すようになっているのでしょうか。
398 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
399 ◯総務部長(中野 敏明君) あいにく今手元にその資料を持ち合わせておりませんので、ちょっとお答えすることはできません。
400 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
401 ◯議員(13番 井之上 豊君) 防災計画の中にそのようなことが決まっているということですね。大体、大まか。
402 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。
403 ◯総務課長(柴田 武巳君) 河川水位に応じて、警報なり、警告なり、もしくは降った雨量であるとか、そういったことで出す基準は設けております。
404 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
405 ◯議員(13番 井之上 豊君) NPO法人特定非営利法人CeMIの上席研究員の村中明氏が、今後襲来する台風に対して、どのような備えが必要か。台風はその規模に関係なく、大量の水蒸気を運んでくる。小さな台風でも、熱帯低気圧でも、普通の低気圧が降らせる雨とは桁が違うと。どんな規模の台風でも、必ず雨に備えるべきだと指摘されました。
また、関西大学社会安全学部の河田惠昭特別任命教授が、高齢者など
災害弱者を避難させるためには、周囲の人が手助けしても時間がかかる。人命を最優先に考えると、建物の高い階に逃げる垂直避難も選択肢に入れ、被害の空振りを恐れず。被害の空振りということは、大したことないよと。まあ、ここまで来んやろうと。でも、ここでやっぱりみんな避難させておくべきだと。後でもし大変なことがあったら大変やからということで、空振りだったとしても、それを恐れず、いち早く避難するよう構えてほしいと、行政、市民双方の防災意識向上を強く呼びかけていると。
そして、さきに述べました片田教授は、住民の声の聞き取りから、災害時にまさか自分は被害に遭わないだろうと思い込む人が多い。これが災害時に人命を失う最大の要因。対応が後手にならないよう、近隣同士でも確認し合ってほしいと言われております。
このことを踏まえ、古賀市としてどういう心構えで警報勧告を出すのか、質問をいたします。
406 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。
407 ◯総務課長(柴田 武巳君) 避難の出し方につきましては、避難準備情報、避難勧告、避難指示とございますが、それぞれ古賀市ではどういった状況のときに出すという基準を設けております。先般日曜日から月曜日にかけて、台風12号が参りましたが、それにつきましても、その基準に準じまして、土砂災害警戒区域に対しまして、避難準備情報を出したところでございます。
408 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
409 ◯議員(13番 井之上 豊君) わかりました。
河川の件に係ることで、これは防災ではありませんけども、堤防沿いの雑草や大木の件です。最近は皆さんの努力で、各市民団体、企業の有志、また、市職員の有志の方々の働きで、一時的に土手がきれいになったところもありました。しかし、季節的に今一番大事なこの時期に、雑草が生え放題であります。河川の氾濫の問題だけでなく、雑草の中に転落した場合に、発見がおくれ、けがだけでは済まない状況になる可能性があります。雑草の除去をする時期を考えるなど、措置をとられてはいかがでしょうか。
410 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。
411 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 堤防等の除草等につきましては、道路パトロール等で堤防の路肩から1メートル範囲につきましては、そのときそのときで対応させていただいてるところでございます。
412 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
413 ◯議員(13番 井之上 豊君) 現実的に、今この時期が一番雑草が生えてくる時期だとは思います。このときに例えば実際自転車で走行中にそのまま落ちてしまうというような状況になった場合、本当に発見がおくれて死に至るという、そういう可能性もあります。ですから、実際パトロールをされて、その箇所が危険であると判断されたならば、早急にそこの部分の雑草を刈っていただくという、そういう対応をしていただきたいと思いますが、それは可能でしょうか。
414 ◯議長(結城 弘明君) 建設課長。
415 ◯建設課長(清水 勇喜君) 道路パトロールに関してでございますが、毎日市中をうちの職員が回っております。そして、適時そういった危険箇所につきましての対応は可能であると思います。
416 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
417 ◯議員(13番 井之上 豊君) それでは、それに期待をしまして、本当にそういう箇所がありましたら、即時対応していただきたいと思います。
それから続きまして、交通弱者に対する対策であります。本日は古賀市と同じぐらいの規模の市を幾つか上げてみます。愛知県の江南市ですが、従来からの路線バス3路線が廃止され、市民や議会などから、高齢者の交通弱者の交通手段を確保するよう強い要望がありました。
福祉施設送迎車両運行施行事業として、ワゴン車による運行サービスを開始しましたけども、利用者が少なく、巡回バス方式の運行には慎重にならざるを得なかった。これは古賀市でも同じようなことが言えるのではないかと思います。
平成12年度からタクシーを利用した新しい交通システムの研究が官民で開始され、平成13年度に一般貸切旅客運送許可申請を行い、平成14年1月よりタクシー空車を利用した乗り合い型タクシー施行運行、いこまい定期便が運行開始されたと。アンケート調査や運行コースの見直しの後、平成16年10月、本格運行が開始されました。結果として、アンケートから公共交通機関のない地域にも路線が通り、運行回数も多く、便利であると好評の意見が多いそうです。
そして、次に、大分県宇佐市では、旧宇佐市と旧安心院町と旧院内町が合併してできた市で、以前からあった一市二町それぞれにおいて、へき地患者輸送バス、通称通院福祉バスをどうするかが問題になりました。旧一市二町による宇佐両院地域市町合併協議会の協議結果として、合併後の平成17年はこの通院福祉バスを継続しつつ、平成18年度より新たなコミュニティバスに移行する方針が決定しました。
また、平成19年から、大分の補助、コミュニティ交通支援事業補助金を活用しております。効果として、通院福祉バスに比べて、利用者が4倍にふえた。また、通院福祉バスの市負担が平均70万円。利用者1人当たり約1,100円であったのに対し、コミュニティバスに移行し、市負担額は月平均190万円。1人当たり800円。これは市負担額が増加しているように思えますけども、利用者の大幅な増加を考えると、一人当たりの経費負担を大きく縮減しつつ、住民の生活交通を確保していることに大きな効果があると言えます。
また、カラー刷り時刻表を作成し、全戸配布しておられますけども、この時刻表作成に当たっては、企業広告を掲載するとともに、バス停の標柱にも病院やスーパーなどの企業広告を募集、掲載することにより、広告収入を得ています。
ここで教訓として掲載されていたのが、コミュニティバスの運行計画に当たっては、試験運行から本格運行の各段階で、住民意見を取り入れるべく、市職員が直接現地に赴き、住民や自治会と話し合いをし、現場を見ることによって、机上の検討ではわからなかったことや、思い違いをしていたことがわかったとの教訓が得られました。
現場に出向くことの重要性が改めて示唆される。ほかに、市長の公約であったところや、路線バスの撤退であるとか、さまざまな要因で、デマンドタクシーやコミュニティバスを導入することができているが、古賀市の公共交通の現状はどこまで進んでいるのでしょうか。
この公共交通というのは、西鉄バス以外の部分で、今現在運行しておりますデマンドタクシー、また、お出かけサポートのようなこと以外で、どのくらいの進捗状況でありましょうか。
418 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
419 ◯総務部長(中野 敏明君) いろんな自治体の紹介をしていただきましてありがとうございます。
一つは現場に出向いて、やっぱり市民の生の声を聞きながら、そういった地域の特性に応じた公共交通対策をすべきではないかという御指摘だったと思います。それについては全く同感でございます。
それから、古賀市の取り組みについて、今どこまで到達してるのかというふうな御趣旨だったと受けとめておりますが、古賀市においては、基本的には、きょう午前中の一般質問でもお答えしましたけれども、やはり年間25万人お使いになるこの路線バスについては、基幹路線として位置づけておりますし、これを補完するものとして、お出かけタクシー、あるいはお出かけサポート、今後の研究課題としてデマンドタクシー、そういったものを研究をしていきたいということで、ベストではないかもしれませんが、かなりベターな状態ではないかと、かねてからお話ししているとおりでございまして、どこまで到達したかということについては、満足されてる方、そうでない方もいらっしゃると思いますので、そこまではちょっと言及はいたしかねます。
420 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
421 ◯議員(13番 井之上 豊君) わかりました。高齢者が自分の意思で自分の行きたいところへ行けるようになれば、高齢者の健康長寿にもつながると思います。今後とも検討を重ねていっていただきたいと思います。
それから、特定健診、がん検診の受診率向上の件でありますけども、今厚生労働省が出している第2期特定健診等実施計画における保険者の目標についての案には、24年度から29年度の目標、これ全国で70%だそうです。しかし、調べましたけども、どこの地域も目標として、40%から50%が目標になっているみたいですね。現実、古賀市の受診率現在25.4%。県内で大体49位と余りよくない状況ではあります。しかし、徐々にふえつつあるというお話は聞いております。
古賀市国保データヘルス計画には、重点課題として、その把握のところに、保健事業実施方針では、生活習慣病対策を初めとして、被保険者の自主的な健康増進及び疾病予防の取り組みについて、保険者がその活動の中心になって、被保険者の特性を踏まえた効果的かつ効率的な保健事業を展開することを目指していると。
また、被保険者の健康の増進を図ることにより、医療費の適正化及びこれに伴う保険者の財政基盤強化につながることは、保険者自身にとっても重要であるとされている。このことから受診率向上を目指すのは当然なことでありますし、重要なことです。市として、今後の計画はどのように、この受診率を上げていくのでしょうか。
422 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
423 ◯保健福祉部長(青谷 昇君) 特定健診の受診率につきましては、本年度35%を目標に今取り組みを行ってまして、特に未受診者に対する電話での受診勧奨、また、訪問による個別受診勧奨も行っておりまして、今、現時点でいきますと、今年度の見込みとしまして、まだ最終ではございませんけども、何とか前年度よりは多い受診率は確保できるものとは考えております。
それであと今後の課題としましては、特に医療機関の受診者をいかにふやしていくかというところが大きな課題でございますので、残り11月まで健診期間ございますので、特に医療機関に対しましては、訪問を行いまして、何とか受診につながるような働きかけも行ってまいりたいと思いますので、さらにそういったものも含めて市民に対しまして、何とか35%達成するように頑張って、啓発も行ってまいりたいと思っております。
424 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
425 ◯議員(13番 井之上 豊君) 実感としてどうでしょうか。実感として。部長の。
426 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
427 ◯保健福祉部長(青谷 昇君) 今現在、集団健診でいきますと、前半、今年度6、7、9、10月行うようになってまして、6、7月終わったところでございますが、単純に、前年度と純粋に比較するということは、健診期間が若干異なるのでできないんですが、実感ということでございまして、これにつきましては、昨年度よりも若干、これは健診日数も今回四日間ふやしてることもございますので、今現在申し込み状況も踏まえまして、昨年度よりも集団健診に関しては、上回っているということは、そういう状況でございます。
ただし、医療機関につきましては、まだ11月までございますので、何とか昨年度の倍ぐらいはちょっと持っていきたいというふうには思ってますので、そういうところでございます。
428 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
429 ◯議員(13番 井之上 豊君) よろしくお願いいたします。
最後に、自転車走行の安全、それから災害時の河川の氾濫や土手の雑草の件については、予算にかかわることとよくわかりますけども、市民の命に係る大事なことです。何とか進めていただきたいと思います。
また、交通弱者に対する改善と対策については、市民の利便性と高齢者の健康長寿にもつながること。そして、10年以上前からの課題であります。どうぞ続けて検討していただきたいと思います。
それから、特定健診、がん検診の受診率向上で、病気が重篤化する前に治療できるようにする。このようなことから、安全・安心なまちづくり、生活しやすいまちになれば、誰もが住み続けたい古賀市に一歩近づくのではないかと思います。今後の市の対応に期待しております。
以上で私の質問を終わります。
430 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、井之上豊議員の一般質問を終結いたします。
………………………………………………………………………………
431 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。
午後2時39分休憩
………………………………………………………………………………
午後2時50分再開
〔出席議員19名〕
432 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続きまして、会議を再開いたします。
一般質問を続けます。
次に、阿部友子議員。
〔阿部議員 登壇〕
433 ◯議員(1番 阿部 友子君) こんにちは。会派連の阿部友子でございます。通告に従い、質問を行います。
連日の猛暑に加え、4年に一度のオリンピックに沸く熱気が重なり、暑い暑い夏が過ぎようとしております。夏の疲れ、また午後のお疲れも出るころではないだろうかと思います。私は昨日は黄色い服を着ておりましたので、黄レンジャーで要注意でございましたが、きょうはみどレンジャーでございます。緑は安心・安全な色でございますので、どうぞリラックスしておつき合いいただければと思います。よろしくお願いします。
今回取り上げる質問は、いつも気になっております景観についてと国際交流についてです。古賀市では、景観まちづくり市民会議を開き、平成23年10月に美しいまちづくりプラン、景観基本計画を作成しました。古賀市の美しいまちづくりプランには、「魅力的な美しい景観は人々に潤いと安らぎを与え、子どもたちを育て、居住環境の向上をもたらすだけでなく、地域の産業や経済活動に活力を与えることにもつながります」とあります。
まさにそのとおりであると思うところから、今回は幾つかの景観を切り取って質問と提案をさせていただきます。その前段として、市が景観法を活用した景観行政を推進する主体として認められ、地域に応じた独自のルールとして景観計画を策定することができる景観行政団体になり、景観まちづくりの取り組みを今後一層推進していきますと述べてあることから、その意気込み、取り組みについてのお考えを伺いたいと思います。
次に、国際交流の推進についてです。第4次古賀市
総合振興計画にグローバル化に対応し、国際交流を深め、相互理解を図るため、市民の国際交流活動を引き続き支援しますと、国際交流の推進が掲げられています。推進とありますが、前期の取り組みはいかがだったでしょうか。福岡都市圏に位置し、交通の利便性を誇る古賀市において、グローバル化が進展する今、国際交流事業は将来の人材育成とともに、もっと進めていかなくてはいけない事業ではないかと考えることから、古賀市の現状と今後の取り組みについて所見を伺います。
以上、大きく2点、どうぞよろしくお願いいたします。
434 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
〔市長 中村隆象君登壇〕
435 ◯市長(中村 隆象君) 阿部議員の1件目の御質問、景観まちづくりについて、お答えします。魅力的な美しい景観は、市民のみならず、事業者やあるいは、本市を訪れる人にとってもさまざまな効果が期待できます。本市は去る7月1日に景観行政団体となったことから、景観法に基づく景観計画の策定のほか、景観条例や屋外広告物条例の制定に向けて、今年度より着手しているところです。本市としましては、魅力的な美しい景観の形成に向けた取り組みを市民や事業者との共働により、さらに推進してまいりたいと考えております。
続いて2件目の御質問、国際交流の推進についてお答えします。前期基本計画期間におきましては、平成25年度までホームステイ留学生の受け入れに係る補助を予算化し、平成26年度以降においては、公募型補助金による支援体制を整え、市民の国際交流活動を支援する環境を整えてまいりました。公募型補助金以外での異文化交流の場として、隣保館における小学生を対象とした外国人留学生による異文化交流事業に取り組みました。また、グローバル人材の育成に向け、ALTによる小中学校での英語教育の対応や、夏休み期間中の小学生を対象とした英語教室、さらに高校生を対象とした次世代リーダー塾への派遣などにも取り組んでまいりました。
後期基本計画については現在策定作業中であり、グローバル社会に対応した人材育成に関しては、策定に向けた議論の中で検討してまいります。
436 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
437 ◯議員(1番 阿部 友子君) それでは、質問を続けていきたいと思っております。
古賀市では、福岡県屋外広告物条例に基づいて、違法広告物の撤去などにもう既に取り組んでいただいております。団体登録数が5団体、除去した違反広告物は5,582枚と報告があっております。地道な御努力で景観が維持されていると思うところから、感謝してお聞きしたいと思っております。
国土交通省では、産官学連携ネットワークの屋外広告物適正化推進委員会なるものを設けて、一般に看板、サインと呼ばれる屋外広告物のあり方を考え、ガイドブックを作成しております。その中に、屋外広告物は町並みや景観を構成する要素として、公共空間を彩り、人々の生活を豊かにし、潤いを与えるまちのコミュニケーションツールでもあると記されております。屋外広告物は町を楽しく、より個性的に、魅力あるものにする力を持っているとも書いてあります。確かにそうかなというふうなことを思うところであります。
景観といいましても、範囲が広いので、今回は何点か取り上げて伺いたいと思います。
まず初めに、市の玄関口といえる駅についてなんですが、古賀市にはJRの駅が3駅ございます。真ん中の古賀駅が古賀市の玄関口に当たるんではないかと思うところから、もう少し、明るくきれいにならないかなと、利用するたびに感じてるところでございます。市長は、ときたま古賀駅御利用だろうと思いますけれども、古賀駅についてどのように感じ、どのように思ってらっしゃるか、まずは伺いたいと思います。
438 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
439 ◯市長(中村 隆象君) まずは、かなり年数もたっておりまして、外壁も汚れておる。ちょっと特に、前後の駅と比べても、早く改修してほしいという気持ちでございますが、それを言ってもしようがないので、古賀市としてできるだけのことはしたいと考えておりまして、基本的には清掃なんかも、もっともっとやりたいと、何とかしたいという気持ちもございますが、手始めに取りかかりましたのは、市の掲示板が2階の通路にありますが、この掲示板をきちんと整理することをまず始めました。
それから、なお空間がありましたので、古賀市の観光ポスターを合計、今では左右5面ずつで10面張って、古賀市のPRをするとともに、壁の景観を少し改良しようということをしました。
三つ目には、西口、東口の階段の横の壁にスペースがありましたので、そこにギャラリーという形で絵を飾っておりまして、今はMOA美術展の入賞作品を飾っておりますが、年間を通して古賀市にかかわる絵を飾っていって、美観とともに、芸術的な環境の育成にも努めてまいりたいと。
あるいは、西口の階段の天井にありますランタン。これも作製して年月がたっておりまして、ほこりもたまっております。このようなところもきちんと清掃して、まず清潔、あるいは美観をよくするということに努めてまいりたいと思いますし、今後とも古賀駅は古賀市の顔であり、古賀市の玄関口であるという認識を市民とともに共有して、市民と一体となった古賀駅の美化というものに取り組んでいく体制をつくりたいと思っております。
440 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
441 ◯議員(1番 阿部 友子君) 全てお答えをいただいてしまったような感じでございますが。おっしゃるように、いろんな取り組みが必要かなというふうなことを思いますので、順次お伺いしていきたいと思っております。
駅を気にしてらっしゃる方は、市長のみならず、たくさんの方がやっぱり駅って何か重要視してあるんですよね。そういう意味で、清掃活動されてる、いわゆる高校生の団体とか、市民団体、コンビニの方も結構お掃除してくださってるんですね。それから、シルバー人材センターが自転車の管理していただいてますから、そのあたりを本当に時間があいてるときはずっとごみ拾いしてくださってるというようなことで、以前からすると、ごみの散乱っていうのはかなり少なくなったんじゃないかなというふうなことを感じております。
私もアダプトプログラムで、駅の清掃を時たまやることがあるんですけれども、そういうところからちょっと気になる点を何点かお伺いしたいと思っております。
市長、おっしゃいましたように、駅は玄関口です。私もそうなんですが、知らない町に行って、その駅をおりたったときの第一印象っていうんでしょうか、それが、もうその町の第一印象になると思うところから、やっぱり駅の景観をよくするということは、古賀市の印象をよくすることにつながると思うところから、市長も、もっともっとというふうな思いをお持ちですので、やっぱり市民も、役所も力を入れて、もう少しどうかできないかなと考えてるところです。
今、市長おっしゃいましたように、市民活動の掲示板以外、市のイベントとか、市民の活動を掲示する掲示板以外の空きスペースに最近観光ポスターが張ってあります。とてもいい感じかなと思うところでございます。駅っていうのは、たくさんの方が利用されるので、やっぱり古賀市をアピールする、いろんなアピールできる場所として、もっともっと利用するのもいいのかなと思うところです。
そこで、いわゆる駅のあの通路は、古賀市の通路、古賀市の管轄なわけですけれども、今言いました市民活動や市のイベントが告知できる掲示板、これを設けていただいて、かなり以前はもう乱雑に張ってあったのが、ある程度まとまったわけなんですが、それでもやっぱりいろんな方が次から次に掲示されるんですよね。そしたら、きれいに張ってあるときはいいんですが、結構乱れてるときってあるんですけれども、ここの管理は大体どこがされてるかっていう部分なんですけれども、それも毎日見ることは多分難しいと思いますが、どういうチェックをされてるかというのを伺いたいと思います。
442 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。
443 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 管理につきましては、建設課で行っているところでございます。
444 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
445 ◯議員(1番 阿部 友子君) 建設課ですよね。それで、多分張るときには、建設課の許可を得て張ってると思うんですが、その後の管理をもうちょっと気をつけて、時たまは見ていただきたいというふうなことを望みたいと思います。
次に、エレベーターなんですけれども、西口と東口に2基エレベーターがございますが、これが私は足が悪いもんですから、よくエレベーター使わせてもらうんですけれども、大変汚いという状況がございます。といいますのも、西口から東口へ、東口から西口へ自転車で移動される方があるんですね。そしたらそのエレベーターの大きさと、自転車を入れたときに、いっぱいいっぱいなんです。そしたら自転車が壁に当たって、やっぱりこすって、壁が汚くなってるという状況が今あります。一度きれいにしていただいたんですけれども、今現在はやっぱり大変汚い状況かなと思うところですが、これ、腰板っていうんでしょうか、下のほうだけでもちょっと傷がつかないような手当てができないかと常々思っておりますけれども、この辺はどうでしょうか。改善をしていただければと思いますが。
446 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。
447 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 現地を確認させていただいて、対応がとれるようであれば、対応を図っていただければと思います。
448 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
449 ◯議員(1番 阿部 友子君) ぜひよろしくお願いします。見てください。大変汚いですので。
それから西口なんですけれども、西口の前に花壇、ロータリーのところに花壇がございます。これは市民ボランティアの方が四季折々の花を咲かせていただいて、きれいなんですけれども、その右側っていうんでしょうか、公衆電話のボックスの奥のほうに銅像がございますね。あの一角を公園っていうような位置づけになってると思うんですが、藤棚があって植え込みがあるんですが、なかなか手入れが行き届いていないなと、アダプトで掃除をするときに感じるんですが、その辺の手入れはどれぐらいの頻度で、どういうふうにされて、位置づけてあるかというのを確認させてください。
450 ◯議長(結城 弘明君) 都市計画課長。
451 ◯都市計画課長(吉武 洋君) 今お尋ねの公園でございます。都市計画課で管理しております。植え込みと、それと真ん中に大きな木がございまして、これを言うほど、済みません。申しわけありませんけども、言うほど管理をしているわけでございませんので、ちょっと伸び放題になってるところは御指摘のとおりだと思います。今後気をつけて、剪定等をさせていただきたいと思っております。
452 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
453 ◯議員(1番 阿部 友子君) ぜひ気をつけていただきたいと思います。今はもう多分ないと思うんですが、以前やっぱり余り植え込みが茂ってるときには、ホームレスの方ですかね、そういう方を見かけたこともありましたので、やはりきれいなところにはごみも少なくなりますので、日ごろの手入れをぜひお願いできればと思っております。
それから市長おっしゃいましたように、駅自体が老朽化しております。ですから、なかなか単にごみ拾い程度では、なかなか明るくきれいにならないなと思っております。駅の清掃は年に1回、多分委託して清掃がされてると思うんですね。それの回数をふやすとか、そういうことをぜひ考えていただいて、通路のタイルとかも清掃していただきたいと思うんですが、この辺は予算を伴うことでございましょうが、いかがでしょうか。
454 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。
455 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 老朽化対策につきましては、当然、予算等々伴ってきますので、現状把握をさせていただいた上で、実施対応させていただきたいと思います。常日ごろの点検等につきましても、もしタイル等剥がれ等がございましたら、歩行者においても危険ですので、対応をとらせていただければと思います。
456 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
457 ◯議員(1番 阿部 友子君) よろしくお願いします。
それで、先ほど市長がおっしゃいました階段のところの子どもの絵ですね。駅の美術館っていうのが8月から掲示されております。とても明るくなりましたねというようなお声も聞いております。いろんなことで、小さなことを積み重ねながら、努力していく必要があるかなと思っております。市民とともに、行政も力を入れていただければと思うところでございます。
次に、町全体の美化についてですけれども、アダプトプログラムというのがございます。これは市と団体が一体となって、道路等の美化及び保全をしていくというものなんですが、目的は道路環境美化に対する市民意識の高揚を図るということになっております。したがって、この活動を広げると、まちの美化というのが進むかなと思っております。この取り組みがもう始まってかなりになると思うんですけれども、現状はどんなふうかなと担当課にちょっと聞きましたところ、参加団体というのがちょっと減少状況でございました。これ担当課があちこちに行ったというようなこともありまして、そうかななんて思ってましたが、この4月から環境課に移動しました。ぜひ拡大に力を入れていただいて、まちの美化に努めていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
458 ◯議長(結城 弘明君) 市民部長。
459 ◯市民部長(智原 弘文君) 阿部議員の御質問にお答えしたいと思います。議員おっしゃるように、平成28年度から市民部の環境課が本事業を所管するようになりましたので、私から答弁させていただきたいと思います。
今、阿部議員のお話の中にもありましたように、現在、登録団体は25団体と、当初からさほど変わってはおりませんが、30団体を行き来したりした状況にございます。その要因としましては、事業所が閉鎖するなど、事業所の人員削減などがその要因になっているようでございます。
環境課に所管が移ったということもございまして、このアダプトプログラムの登録団体の見直しを行ったところ、清掃や除草等について、アダプトプログラムに登録はされてない市民団体が古賀市の中にも数多くございます。現在は、その市民団体に対しまして、ぜひともアダプトプログラムの参画団体に登録してほしいというようなことで、参画依頼をしておるところでございます。感触としましてはおおむね良好で、現在の25団体が大幅にふえるのではないかなと思っておるところでございます。
また、これとは別に、市民が自主的に家の前の道路の草取りとか、あるいはうちの近所では二日市線の道路と歩道の間の植樹帯をお一人の方が剪定や草刈りをされてるというようなこともあって、景観にイコールかどうかわかりませんが、市民の中にはせめて自分の身の回りの道路とか、公園とかについては、自主的に掃除や清掃をしたいという方がかなりいらっしゃると思います。そして、また実行をされているというのがあるのではないかなと思っております。
そういった意味からしまして、古賀市が市外から来られた方が、古賀市に入ってこられて、古賀市はまちがきれいだねと言われるようになるように、このアダプトプログラムの事業を継続しまして、さらなる企業や団体、そして市民に浸透していくように努力してまいりたいと考えておるところでございます。
460 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
461 ◯議員(1番 阿部 友子君) 大変うれしい報告だったかなと思ってます。そういう市民の意識が高まれば、やっぱりそういうのがつながって、まちがきれいになっていくというふうなことにつながるかなと思います。ぜひよろしくお願いいたします。
冒頭で、屋外広告物はコミュニケーションツールでもあると言いましたけれども、いわゆるサインっていうんでしょうか、看板っていうんでしょうか、そういうことで一つ提案したいと思うんですが、古賀市はインターチェンジがございまして、例えば宗像が今、世界遺産の登録に向けて頑張ってるところなんですが、結構高速を使って宗像に行かれるという方が多いと思うんですね。そういったときに、古賀市をスルーしてしまう。古賀であるということすらわからずにスルーされてしまうというようなことになると思うので、例えば、古賀市のインターチェンジをおりて、ちょうど今の庄の交差点で市役所に曲がるんですけど、その角とかに、例えば、「ようこそ古賀市」とか、ここ古賀市ですよみたいな、そういうイメージの看板を立ててはどうかなと思うんです。ちょっとイメージが湧かないと思いますので、済みません。書画カメラに切りかえていただけますか。
これ、久山町なんですね。よく見られると思うんですが、二日市線沿いにあって、久山町の入り口にこういうのがあります。それからよそではこんなふうなものとかですね。これは見附の「ようこそ見附へ」というような看板です。こういうのをちょっと立てたらどうかなというふうなことを思うわけなんですが。そして、ここ古賀ですよ。古賀はこういうとこですよみたいなPRを兼ねながら。ありがとうございます。消してください。やるといいんじゃないかなと思うんですけど、いかがでしょうか。
462 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
463 ◯市長(中村 隆象君) たしか前にもそのような、どなたかは忘れましたけれども、御提案をいただいたことがあるように記憶しておりますが。いろんな意見があると思いますので、この件はちょっと十分関係者の意見を聞きながら、やるならやるということで考えていきたいと思います。
464 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
465 ◯議員(1番 阿部 友子君) わかりました。済みません。もう1回書画カメラ切りかえていただけますか。
福津のイオンのところに、こういう、こっちが福津の海岸ですよっていう看板があるんですね。とてもおしゃれでいいなと通るたんびに思うんです。ですので、こういう何か、古賀市をイメージできるような看板をぜひどこかにつけてほしいなというのが私のちょっと願望でございます。
切りかえていただいて結構です。
景観というと、やっぱり色が大きな要素になってくると思いますけれども、このカラーっていうんでしょうか、色は、まちの調和をけばけばしい色は調和を壊したりしますので、その点について、今後、今までにあるものとか、今後整備していくとか、そういうものの考え方について、ちょっと伺いたいと思います。
466 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。
467 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 7月1日に景観行政団体になったということで、市長答弁いたしました。それに付随しまして、今年度から景観計画の策定を行っているところでございまして、その中で今年度は市民アンケート等を実施いたします。色彩や屋外広告物に関する調査等もその中で行っていきますので、そういったところを踏まえて、今後の景観計画の策定、屋外広告物条例の制定につなげていきたいと思っております。
468 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
469 ◯議員(1番 阿部 友子君) カラーといえば、
アートタウン構想で壁画があちこちにありますよね。それがもう今は色あせておりますが、これについての取り組みはどんなでしょうか。
470 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
471 ◯総務部長(中野 敏明君) 実際には幾つか絵が描かれて、例えばコスモス広場のすぐ横の出会いの広場のところの壁面、それから中川熊鶴線のアンダーパスのところ、あるいは、中央公民館リーパスのところの敷地内に、竟成館高校の生徒さんが描いた絵、そういったのが幾つかございます。そういった中で、出会いの広場につきましては、今、建設産業部でそういった描きかえに向けて準備を進めておるというところでございますが、それ以外のところは、今特段具体的にいつ、どのような形でというところまでは今ない状況にございます。
472 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
473 ◯議員(1番 阿部 友子君) 一挙には難しいと思うんですけど。峰のアンダーのところなんかもうほとんど見えないような状況にもなっておりますので。むしろ描いたのが汚いねというような印象になってしまう可能性もあると思いますので、計画的に取り組んでいただければと思うところでございます。
景観といいましても、大変幅広うございますし、人それぞれに感じ方も違うわけですけれども、景観行政団体に加入したということで、これからのいわゆる景観計画に期待したいと思います。
それでは、次の国際交流の推進に移りたいと思います。これにつきましては、古賀市では26年から公募型にしたというふうなことでございましたけど、たしか、それに対しての市民からそれに応募するということはなかったですよね。なかったと私は思ってますけど。間違えましたら、ちょっと返答を願いますが、いかがでしょうか。
474 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
475 ◯総務部長(中野 敏明君) はい。ございませんでした。
476 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
477 ◯議員(1番 阿部 友子君) 確かに、ひだまり館でひだまりパスポート、それから日本語教室、ALTによる英語教室とか、幾つか行ってあるというのは、私も承知しております。しかしながら、福岡都市圏にありながら、6万都市の古賀市としての国際交流のあり方として、ちょっとこの状況では寂しいんではないだろうかというのが私の感想でございます。
以前は、アジア太平洋こども会議のホームステイとか、それから舞の里の日韓交流、これは子どもたちを受け入れたり、舞の里の小学校の子どもが韓国に行ったりとか、そういう交流をされてあった時期がございます。それから、見えないところですけども、個人的に市民の方々がやっぱり民間レベルで交流をしてあるということは幾つかあると思うんですね。
確かに、だから公募型にして、民間の方と一緒にやるという姿勢は間違ってはないと思うんですけれども、公募型にしましたよというようなことをどれぐらい発信されたか、ちょっと確認したいと思います。
478 ◯議長(結城 弘明君) 財政課長。
479 ◯財政課長(星野 孝一君) 公募型補助金の周知といいますのは、今までどおりホームページ、広報等で周知させていただいてるところですが、残念ながらこの3年間には応募がなかったというところになっております。
480 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
481 ◯議員(1番 阿部 友子君) ホームページなんかには当然載せられるかもしれませんけれども、なかなかやっぱり目につかないだろうし、目についたにしても、申し出るっていうにはちょっとハードルも高かったりして、そこに市の支援なり、助言なり、働きかけなりが必要なんじゃないかなと思うんですね。
今の市の姿勢は、一応公募型にして、やろうとしてますよみたいな姿勢はわかりますけど、本気でやってるのかなって、やろうとしてるのかなと。その辺が見えなくて、とても残念に思ってるんですけれども。どうですか。
482 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
483 ◯総務部長(中野 敏明君) あくまでも今回、マスタープラン前期基本計画に位置づけた内容は、市民の国際交流活動を引き続き支援をしますということで、市としてはあくまでも支援をしていきたいと考えておりまして、そういった意味では、この公募型補助金という受け皿を一応つくって、それに対して市民の方が手を挙げていただき、それに対して市としては財政的な支援をしていきたいということで、一定の受け皿はつくっておるということで理解しております。
484 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
485 ◯議員(1番 阿部 友子君) 今言いましたように、受け皿をちゃんとつくってますよと。でも、それがやっぱり市民に届いてないという部分だと思うんですよね。マスタープラン、第4次のマスタープランを作成したときには、市長も職員の方も今のメンバーとは違うわけなんですけれども、国際交流を推進していかなければいけない、いわゆる国際交流についてその必要性っていうんでしょうか、そういうものはどれぐらい感じてありますか。市長のお考えを伺います。
486 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
487 ◯市長(中村 隆象君) これはもう非常に私の個人的な見解なので、その限りで聞いていただきたいんですが。もう交流する段階は過ぎてるんじゃないかと。と申しますのは、今、九州に外国人留学生が、九州全体1万8,000人。その多くは福岡県。特に、九大なんかは多いわけですが、その留学生の6割は日本で永住したい、働きたいという希望を持っているにもかかわらず、実際は3割ぐらい、半分ぐらいしか望みがかなえられてないと。これは非常にもったいない話で、いわゆる高度人材、言葉はちょっとなかなかかた苦しい言葉ですが、優秀な外国人留学生がせっかく日本で働きたい、長期間働きたいという希望を持っていながら、みすみす逃がしているという状況があります。
そのことについて、何とか古賀市の力は非常に微々たるものでございますが、その留学生を古賀市だけとは言いません。そんなけちなことは言わないから、この近隣の地域で就職して、長期間暮らしていけるようなお手伝いができないかということを考えております。
もう交流ということにつきましては、民間レベルでもいろんな交流が行われておりますので、むしろこれからはそういう面から何とかいわゆるアジアに開かれた福岡地区として、実質的に外国人の力もかりられるような体制がとれないかと考えております。
488 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
489 ◯議員(1番 阿部 友子君) 確かに時代はそういうふうになってると思うかもしれませんが、そういうことをするにしても、まずは何て言うんでしょうか、世界に目を向ける視点っていうんでしょうか、そういうものを培わないといけないというふうなことはあると思うんですよね。そうしたときにやっぱり子どものころからの国際交流なり、そういう外国の方に触れる機会とか、そういうものを多く持つということから、留学生を受け入れるというようなところにつながっていくのじゃないかなと思っております。
そういう意味で、文科省でもグローバル社会に対応した人材育成をするようにっていうようなことが言われております。グローバル社会において、我が国が存在感を高めていくためには、これまで培ってきた教育、科学技術、文化などの力を広く国際社会に発信していく知の国際化を加速させることが重要ですと。そのためには、国際社会で活躍できる人材の育成と、海外の優秀な学生や研究者の受け入れによる双方向の人的交流の活性化が不可欠ですというふうなメッセージを文科省が出しております。
こういうことからして、やっぱり地道に自治体においても、国際交流を通して人材育成をしていくというようなことをやる必要があるだろうと思うところなんですが、この文科省の考え方について、教育長の見解を一度お伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
490 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
491 ◯教育長(長谷川清孝君) 今議員がおっしゃった中で、より具体的なことを国も言っております。今後世界に羽ばたく子どもたちが諸外国に行って、商談ができるだけの英語力をつけさせたいと。商談というのは、商業の「商」の字ですね。そこが日本は欠けているんだというふうな。いわゆる高校、大学を卒業しても、日本ほどの学歴社会といいますか、学校が多い中で、できていないと。そういうことによって、今新しく学習指導要領というのをつくり直しているとこでございますけども、この後、小学校の五、六年生でも、今は英語活動と言ってたものが、英語科ですね、授業になります。週に1時間ずつ五、六年生ふえます。その前段で、三、四年生も英語活動が今度入ってまいります。
ということで、小学生が英語活動と英語科授業が入ったことによって、ほとんど毎日6時間授業となっております。そういうふうな形で、国は英語に力を入れるということで、我々は捉えております。
そういうふうな中と、先ほどから議員がおっしゃってます中身で幾つか、例えば、花見小学校なんかでは、近郊の町や市に留学、あるいは就労してある方をお呼びして、総合的な学習の中で取り組みをしている学校もあります。そういうふうなところで、ネイティブな英語に触れたり、あるいは文化に触れたりというふうなことも地道ではありますけれどもしております。
492 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
493 ◯議員(1番 阿部 友子君) ありがとうございました。確かに地道な活動がそこそこで行われてるのかなというふうなことは聞いております。西小学校では中国人でしたかね、ギョーザのつくり方を一緒にやったというような交流もしたというようなことも伺ったりはしております。
ちょっとお隣といいましょうか、宗像市の事業をちょっとのぞいてみましたら、宗像市は行政レベルで姉妹都市とかと交流もあるんですけれども、青少年国際交流推進事業として、ニュージーランドへ少年少女を派遣している。それから民間ではワールドフェスティバルとか、各国の料理をつくって、留学生と交流するとかですね。それから、グローバル人材の育成と国際交流の推進施策として、高校生のいわゆる日本の次世代リーダー養成塾、これは古賀市からも参加しておりますけれども、アジア太平洋こども会議、国際交流キャンプとか、このごろ終わりましたけど、環境問題をテーマにした宗像国際育成環境会議ですかね、そういうものを開いたりとか、トヨタと連携して人材を育成するとか、さまざまな取り組みをされておりまして、それが全部うまくいってるかどうかというところまでは検証しておりませんけれども、ざっといろんな資料を調べましただけでも出てきます。
そういう意味で、古賀市もそこそこでされてるというのは、地道にされてるというのはよくわかるんですけれども、もう少しこう力を入れてほしいなというところが私の願いでございます。
宗像市は日本国内の人材の国際化が必要としている国の動きとか、グローバル人材育成に取り組む必要があって、それが急務であるというふうな考え方を持って、いわゆるグローバルな人材育成、それから国際交流を推進というふうなことを取り組んであるわけなんですけれども、このあたりの国の動きっていうんでしょうか、そういう国際グローバル人材育成をしなきゃいけないよというような国の動きとか、社会情勢とか、そういうものを古賀市はどういうふうに考えてありますか。
494 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
495 ◯市長(中村 隆象君) これから日本の社会においても、国際化の進展というのは必ず押し寄せてくるといいますか、必要性が増してくる中で、国際感覚になれる。あるいは、一番やっぱり大事なところは英語力を身につけることが大事なことなんで、そういうことについてはもう既に取りかかっておりますように、着々と着実にやっていくべきであろうと思います。
個人的には、日本人全員が英語をべらべらしゃべる必要はないと思ってますけども、そういう必要性はあると。そういう人が多く必要になるということは認識しておるところでありまして。国際交流というところは、従来はお互いに短期間ではあっても、とにかく顔を見て、片言でしゃべって、友好を深めてさようならということが主な国際交流というような認識でございましたが、今後はもっと着実、地道なといいますか、むしろ古賀市に一人でも二人でも高度人材、外国人高度人材を受け入れて、もう根づいた生活をしていただく。その中で市民も日常生活の中で触れ合う、会話をすると。そのような時代に移っていくべきであろうと考えております。
496 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
497 ◯議員(1番 阿部 友子君) そうだろうと思うところであります。それで先ほど教育長が商談ができる英語力っていうんでしょうか、そういうふうなことをおっしゃっておりましたけれども、やはり語学力とか、コミュニケーション力を身につけるということの大事さというんですか、グローバル社会に対応するために。そういうことからいわゆる自国の文化も学び、それから異国の文化に触れる。そういう機会が充実することで、何ていうんでしょうか、自分の国も振り返ることができるし、いわゆるひいてはふるさと愛っていうんでしょうか、そういうことにもつながっていくんじゃないかなというふうなことも思うわけなんです。
先ほど教育長が言われましたように、三、四年、3年生からですか、必修になって、5年で教科になるというような時代がやってきております。そういう時代に、やっぱり何らかの形が、市なり、市民レベルで行われたらいいかなというふうなことを思いつつ、質問させてもらってるところですが。
文科省では、一方で若者の内向き志向というんでしょうか、学生や研究者など若者の海外への関心の低下が社会問題になってるというふうなことも上げてあるわけなんですが、そういう意味でも内向き志向を打破するためにも、やっぱり異国文化に触れて、世界を知るというふうなことが必要になってくるんじゃないかと思うわけなんですが、その辺の考え方はどんなでしょうか。教育長でも市長でもいいですけど。
498 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
499 ◯教育長(長谷川清孝君) 議員の今おっしゃった内向き志向ということ、これは最近の小中学生のみならず、若い方たちを見ても、非常に草食系男子という言葉も出てきましたけども。感じるところでございます。
それと学校の教職員に聞きましても、昨今の海外でのいろんなテロ行為等で、自分の勉強のために海外に行って、教材づくり等をしたいけれども、ちょっと安全が確保できないので行けないとかいうふうなこともございます。今後はそういうふうなことも考えつつ、先ほどから出てますグローバルな世の中になっていくわけですので。海外に行くことだけ、あるいは外国の文化と触れるだけがグローバル化とか、外向きとは申しませんけれども、いろんなことを体験する中で、積極性を身につけさせるような教育をしていかなければならないと考えております。
500 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
501 ◯議員(1番 阿部 友子君) ありがとうございます。そういうことだろうとは思います。
宗像市は2009年なんです。もう既に宗像市国際交流指針というふうな、こういうものをつくっておりますし、27年には宗像市グローバル人材育成プランというふうなことまでつくって取り組んでおるということを紹介しまして。
次に、古賀市内に500人弱の外国の方がいらっしゃるんですけれども、この方々への対応というのを伺いたいと思います。多くの方がいわゆる技術研修ということで、工業団地の工場で働いてある方かなとは思いますけれども、一時的にせよ、古賀市の住民となられてる方々なんですが、この方々に対しての何て言うんでしょうか、古賀市としてはどのようなお世話をされてるか、対応をされてるかというのを伺いたいと思います。
502 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
503 ◯教育長(長谷川清孝君) 教育部生涯学習推進課で、年間四十五、六回、本市に在住の方でございますけれども、日本語を教える場といいますか、そういうふうなのを設けております。
504 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
505 ◯議員(1番 阿部 友子君) そういうことはとても助かられるかなと思いますし、そこでいろんな方が知り合わわれるということはいいことだろうと思いますが、やっぱり異国の町で不便を感じられることも大変多いんじゃないかと思うわけなんですが、そうしたときに、古賀市では相談窓口とか、ここに行ったら解決できるよみたいな、そういう取り組みとかはなさってますか。
506 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
507 ◯総務部長(中野 敏明君) 外国人に限っての相談窓口というのは今のところつくっておりませんが、御存じのとおりなんでもきくコーナーがございますので、言葉が通じるかどうかは別といたしまして、市の窓口としては、そこでお話をお受けするという形ではないかと思っております。
508 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
509 ◯議員(1番 阿部 友子君) 多分そういう回答かなと思うんですが。なんでも窓口にはそういう御相談はなかったというふうな回答がございました。ですので、多分御存じない。どこに行ったらいいかわからないというような状況じゃないかなと思いますので、できましたら、住民になられる手続をされるときに、こういうお困り事がありましたら相談はこうです、ここに来てくださいみたいな御案内とかもしていいんじゃないかなというふうなことはちょっと考えております。
それから今、日本を訪れる外国人が大変多くなっているわけなんですけれども、福岡市への外国人の訪問も平成27年は初めて200万人を突破して、前年比73.1%増というようなことで、4年連続過去最高を更新してるということでございます。
こういう方々が古賀市にも立ち寄られるということは、結構あってるんですね。というよりも、あるようにしないといけないかなというふうなことも考えております。外国人の方は、皆さん今名所旧跡ばかりじゃなくして、日本の農村とか、あまおうなんか、イチゴ狩りなんかとても人気があるということなんですね。古賀市としても薬王寺温泉にも行かれた方があるんですけれども、とても喜んでありました。
そういうふうなことで、古賀市にも外国の観光客を呼び込むポテンシャルはあると思うんですけれども、そういうことについては何か策を講じてありますでしょうか。
510 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
511 ◯総務部長(中野 敏明君) 外国人の観光客の方をターゲットとして受け入れるかどうかというところまでは、率直に言ってまだ考えておりませんが、恐らく大型クルーズ船が福岡市にもかなり来ておりますし、今後仮に近隣の市で世界遺産登録等が実現しますと、そういった関連の観光客の方も古賀市を通過するようなこともあるかもしれませんので、今後そういったものに対しての、ある意味ただ通り過ぎていただくだけではなくて、古賀にも立ち寄っていただくような戦略もある意味必要かもしれません。
512 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
513 ◯議員(1番 阿部 友子君) それこそたくさんの外国人の方見えてますので、ぜひそういう方々に古賀に来ていただくというようなこともぜひ考える必要があるんじゃないかなと思っております。
「国際交流の原点は、異文化の人と人が言葉、文化や風土の違いを乗り越えて、お互いを理解し合うことである。国際交流を推進するには、政治的、あるいは経済的な国、企業レベルでの交流だけでなく、友人、隣人としての豊かな交流が必要であり、重要な要素である」と、JICA国際協力専門家でいらした浅野英一氏が述べてあります。確かにそうだろうと思いますが、今マスタープランの後期計画の段階に入ってると思いますが、ぜひ後期計画の中に具体的な施策を盛り込んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
514 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
515 ◯総務部長(中野 敏明君) 後期計画は現在策定中でございますので、その中で議論はしていきたいと考えております。
516 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
517 ◯議員(1番 阿部 友子君) ぜひよろしくお願いいたします。
古賀市が教育立市を掲げてありまして、それはとりもなおさず人づくりだろうと思います。そこにグローバル人材の育成も重要視していただきまして、国際交流を推進していただくことを強く望みまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
518 ◯議長(結城 弘明君) 以上をもちまして、阿部友子議員の一般質問を終結いたします。
………………………………………………………………………………
519 ◯議長(結城 弘明君) ここで暫時休憩いたします。
午後3時41分休憩
………………………………………………………………………………
午後3時50分再開
〔出席議員19名〕
520 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
一般質問を続けます。
次に、吉住長敏議員。
〔吉住議員 登壇〕
521 ◯議員(12番 吉住 長敏君) それでは、会派連の吉住長敏でございます。阿部友子議員に引き続きまして、今から一般質問を行いたいと思います。きょうは配りものはありません。
まず、今週初めの台風12号の通過の際には、無事で何よりでございました。この際、今年度当初予算に計上されました市民1人当たり8,600円に当たる5億400万もの市費による防災行政無線システムの更新化事業は自然災害の非常事態に犠牲者を出さない、災害に強いまちづくりの上で重要な取り組みと考えるものでございます。無事で何よりと安堵するのもつかの間、改めましてこの機会に身近な熊本地震などの事例を参考にしながら、市長以下、数多い喫緊の行政施策の中でも最大公約数と思われるこういったテーマに英知を結集し、大所高所の英断を下され、最善の策を講じていただきますよう申し述べまして、通告に従い、以下一般質問を行いたいと思います。
甚だお疲れとは存じますが、きょうの最後、いましばらく市政論議におつき合いいただければ幸いでございます。
質問の第1は、古賀市公告式条例に規定する掲示場に関して4項目。
1、市民への周知業務変遷への認識は。
2、掲示場の掲示作業、利用者の現状。
3、例規集ホームページ登載開始の際の検討は。
4、電子公告や庁舎屋内集中施設は可能か。
質問の第2は、郷土愛を育む教育施策に関して5項目。
1、教育立市古賀の現状をどう思うか。
2、不十分で今後取り組むべき課題は何か。
3、郷土愛の醸成のための独自策は。
4、学校の杜づくりの推進とは。
5、市史編さんと連動した小中学生副教材の展望。
質問の第3は、古賀下りサービスエリア集客特区施設への観光景観スポット誘導に関して4項目でございます。
1、市幹部、観光所管課等の現地調査の実施。
2、ユニコン施設計画の現状把握。
3、眺望観光イメージの作成。
4、ユニコンへの早期提案。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
522 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
〔市長 中村隆象君登壇〕
523 ◯市長(中村 隆象君) 吉住議員の1件目と3件目の御質問については私から、2件目の御質問については教育長からお答えします。
まず、1件目の古賀市公告式条例に規定する掲示場は見直していいのではについてお答えします。
1点目についてお答えします。市民への周知業務につきましては、広報紙を初め、インターネットの普及によっても大きな変化を遂げたと認識しております。古賀市公式ホームページやフェイスブックなどにより、市民の皆様へお届けできる情報の量、質、また速さも格段に増したと考えております。
2点目についてお答えします。掲示場への展示、掲示作業は、基本的には総務課職員が掲示すべきものを取りまとめて行っております。条例のほか、規則や告示等も含め、昨年1年間で約400件の掲示を行っております。利用者の状況については把握しておりません。
3点目についてお答えします。例規集の公式ホームページへの掲載開始は平成16年1月になります。当時はインターネットの普及率も今ほど高くなかったことから、例規集が公式ホームページ上で閲覧可能となることをもって掲示場のあり方を見直すという検討は行っておりません。
4点目についてお答えします。まず、庁舎屋内集中移設については、公布後の条例等が公式ホームページ上からいつでも閲覧できる状況にあること。また、近隣市も掲示場を市役所の1カ所としているところが多いことから、本市も今後は市役所1カ所とすること。また、その設置場所について研究したいと考えます。
また、インターネットを利用した公告につきましては、インターネットを利用しない市民の方もおられることから、掲示場への掲示を全くをなくすということは現状考えておりません。例規集に登載される前に、速やかに市民の皆さんに周知する必要があるものについては、公式ホームページ等に内容をわかりやすく掲載していくよう努めてまいります。
続いて、3件目の御質問、古賀下りサービスエリア集客特区施設への観光景観スポット誘導についてお答えします。
1点目についてお答えします。現地は過去にも視察はしておりますが、今後も実施したいと考えております。
2点目についてお答えします。施設計画の現状につきましては、近年のサービスエリア利用者の増加に対応するため、NEXCO西日本が駐車場や休憩施設の規模拡大を目的として計画されております。本市に対しては、平成27年7月に特定用途制限地域における建築物特例許可申請があったため、平成28年2月に特例許可を出しており、工事の準備が進められていることを把握しております。
3点目と4点目についてあわせてお答えします。本市には眺望が観光に適したところが幾つかあると思われますが、今後地域の状況も踏まえながら、観光資源としての活用について検討していきたいと考えます。
524 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
〔教育長
長谷川清孝君登壇〕
525 ◯教育長(
長谷川清孝君) 吉住議員の2件目の御質問、郷土愛を育む教育施策についてお答えします。
1点目についてお答えします。本市では独自で少人数学級対応講師を配置し、市内小中学校全学年で基本的に35人以下学級を実施したことや、小1プロブレム対策補助員、学習支援アシスタント等の人的配置を行い、各学校でよりきめ細やかな指導が有効に行われております。
また、中学校2年生を対象とした5日間の職業体験活動ドリームステージや各小中学校において、読書活動を充実させるなど、人を中心とした教育立市古賀の一層の振興に取り組んでいるところでございます。
2点目についてお答えします。次代を担う子どもたちは、粘り強く学習に取り組む力や家庭学習ができるなどの学ぶ意欲の醸成や、さまざまな問題や危機に対処し、乗り越えるための生きる力を育むコミュニケーション能力の育成が課題であると考えております。
3点目についてお答えします。市内小中学校では、道徳の時間や総合的な学習の時間などを通して、郷土愛を育んでおります。例えば、古賀西小学校の白砂青松ドリーム活動では、浜辺に砂の芸術を作製し、千鳥小学校の千鳥ヶ池探検隊では池を調査し、環境保護について考え、古賀東中学校の地域活性化
プロジェクトでは、コマツナやイチジクなど地元食材を使ったレシピ等をJAに提案し、地域に貢献しています。他の学校でも地域への愛着を深める取り組みを各校の実態に応じ、即して行っております。今後もさらに郷土愛を育んでまいります。
4点目についてお答えします。福岡県から実のなる木の苗木を分けていただいて、学校の敷地内に植林を行い、子どもたちが自然や樹木に親しむことができる場づくりや居心地のよい木陰づくりを進めております。温暖化対策などの環境保全や災害時の避難場所としても、学校の杜は効果を発揮すると考えます。
5点目についてお答えします。本市の子どもたちが先人により築かれてきた本市の歴史を理解し、古賀に愛着と誇りを持って成長できるよう、郷土に根差した学校づくりを推進しているところです。現在、本市の歴史をひもとくような子ども向けの副教材は冊子としてございません。ただ、「歴史のアルバム」という市内史跡や市指定文化財等を掲載した文化課作成資料や、司書部会作成の郷土古賀町の民話等がございます。また、市制施行10周年記念誌「古賀市うるわし」掲載の「古賀の歴史をかけぬける」を授業等で実際に活用しておるところでございます。
これらの資料を活用して、市内船原古墳にまつわる歴史を含め、郷土史を学ぶ機会を充実させたいと考えております。
526 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。
527 ◯議員(12番 吉住 長敏君) それでは、再質問でございます。
最近は評価がはやっておりますので、今第1答弁をいただきまして、第1の質問については私としては二重丸じゃないかなと思いました。
そこで、ちょっと現状をもうちょっとお聞きしたいんでございますが、先ほど400件とおっしゃったと思いますが、公告式の掲示の件数。これは400回、つまり、年間に直しまして、何日間ぐらいそういった作業を行われているんでしょうか。
528 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。
529 ◯総務課長(柴田 武巳君) 議会で条例改正とかが何件もあった場合は、その分一括で作業を行いますので、この400回行っているというわけでございません。大体少なくとも週1回は掲示に出かけているというような状況でございます。
530 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。
531 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 私が見込んだ、予測した日数よりも多いなと思いました。週1回、恐らく総務課の担当者が車に乗って、3カ所を回って、雨が降るときは、そこに掲示板を外して。なかなか掲示版のあれも外しにくくて、なかなか丁寧に見るというようなことができるような掲示板ではないと思います。
でも、現状はもう私も3カ所ときどき気をつけて見ておりますが、ほとんどと言っていいくらいといいますか、私がおるときには、3カ所の掲示場を見られている方は見かけたことはありません。そのようにもう必要なく、全く必要なくなったということではないと思いますけれども、今総じて御答弁のように、この機会に見直すというような御答弁いただきましたので、それで大いに結構だと思います。どうか市役所にある外も、結局は月曜から金曜日が開庁をしてて、土日休祭日は鍵が、車入れないわけですから。基本的に外の掲示板も見られるわけではないと。
私は外の掲示板もこの際に屋内の庁舎内に移設して、先ほど言われましたように、他の自治体もほぼ1カ所と思いますので、市民がきちんとじっくり見られる場所に移設すると。その他は電子公告であるとか、他の方法でしっかり公告をすると大きく変わると理解したいと思いますが、それでよろしいでしょうか。
532 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
533 ◯総務部長(中野 敏明君) まず、今屋外にあるものを屋内にというふうな御指示だったと思います。これ、実は近隣自治体ちょっと調べてみますと、福岡市の周辺の自治体でございますが、基本的に屋外にやっぱり掲示しているという状況にございます。これはやっぱり聞いてみますと、土日もそうですが、やはり年末年始も少し市役所が閉じる期間が長くなりますので、そういった意味も含めて、屋外に置いてるのではないかということを考えております。
それから箇所数につきましても、古賀市は今3カ所でございますが、ほかの自治体は1カ所のところが非常に多うございます。これは市役所の前ということで屋外にしておりまして。ただ、筑紫野市だけは6カ所設けておるという状況もございますので、今のところ屋内にすることについては、今申しました実情の中で、すぐにということはちょっと考えづらいかなと。
もう一つは、やっぱり1カ所にすることにつきましても、検討はいたしますけれども、やはり過去の歴史等もございますので、一足飛びにこの3カ所を1カ所にするということについては、慎重な議論が必要ではないかと思います。
534 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。
535 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 私はもともと小学校コミュニティが8カ所あるわけですから、本来はそういう8カ所に拠点施設に置くような雰囲気のほうがいいのじゃないかと個人的に思っておったわけですけれども。しかし、現在の飛躍的なデジタル化といいますか、もう広報紙でもそうだし、インターネットにどんどんそれらの広報紙内容についてはもう検索できる状態になっておりますので、ふやすというよりも、集約していくという方向になるのが自然体だろうと思いますので、それを鋭意検討していただく方向でよろしいのではないかと思います。
要は、ホームページがあって、完全に見られる状態にもなったにもかかわらず、何も手を加えていないというのは仕事が肥大化するばかりでございます。やはり一定のスクラップアンドビルドというのは大事、経営の効率化というのは大事でございますから、そこら辺は十分頭に置きながら、業務を進行していただければと思います。
それでは、次の2点目の郷土愛を育む教育施策について、論議を交わしたいと思います。
長谷川教育長、新教育長になられまして、なられたわけでございますけど、2年前、2014年の3月13日の第26回古賀東中学校卒業式で130人の卒業生に対しまして、今教育長は当時の学校長でございましたけれども、卒業生にふるさと、故郷ですね。故郷、目標、感謝の三つのことをしっかり刻んでほしいと。私たちの礎は古賀市にあることを生涯思い続けてほしいと。そして、いずれ故郷に恩返しできるようになってもらいたいと、郷土への愛着の心を述べられておりました。
今現在、学校教育にかかわらず、教育全般を担当される教育長の職責の2年目と入られたわけでございますが、あのとき真っ先に故郷、郷土を一番に挙げられた意味合いについて振り返り、所見の所感を述べていただきたいと思います。
536 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
537 ◯教育長(長谷川清孝君) 私が校長の卒業生の式辞というのは、古賀北中学校のときも古賀東中学校のときも、ふるさと古賀という言葉を4回入れております。
これは古賀に限らず、どこの出身の方でもそうでございます。やっぱり生まれ育った、あるいは転入してきて、そこで生活をして、その学校を卒業していくという。そのふるさとの裏側には私は母校という言葉を使いたいと思うんですけども、その卒業した学校、その卒業した学校が位置する地域、古賀を忘れないでほしいということ。あるいは、学んだ、そういうふうな時間を忘れずに、外に出たときも胸を張って、自分は古賀の出身だよと言える。そういうふうな人間になってほしいということで、式辞ではそういうふうな言葉を使っておりますし、子どもたちにも郷土愛、いわゆるふるさと愛、それは東京に移り住もうと、海外に移り住もうと、持っておいてほしいなという思いでございます。
538 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。
539 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 教育長に教師全体への郷土への愛着心についてお尋ねしたいわけですけども。小中学校11校に約270人の教師集団がおられます。私はずばり申し上げまして、子どもは親の背中を見て育つと言いますように、郷土愛に薄い家庭のもとで子どもの郷土愛というのはなかなか芽生えにくいのではないかと思います。
先ほど教育長は草食人物といいますか、そういった表現も使われましたけれども、教育長、学校現場の先生方の郷土愛の現状について、どのように今思われていますでしょうか。
540 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
541 ◯教育長(
長谷川清孝君) 教職員の郷土愛に対する考え方等は調査等はしておりませんけれども、それなりに教師自身も生まれ育った地域であるとか、今住んでいる地域、そういうふうなものも含めての郷土愛を持っておると思いますし、自分が勤務する学校において、そういうふうな子どもたちを郷土愛を育成しなければならないというふうなことは職務柄当然のこと思っていると思っております。
これは学習指導要領にもしっかり明記してございますので。そういうふうな関係で、古賀市では各学校が特色ある学校づくりで、そういうふうな思いに至るような児童・生徒の育成を教師を通してしているところでございます。
542 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。
543 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 学校の杜ということについてのテーマで論議を交わしたいわけでございますけど。杜というのは木と土を並べているわけで、漢字はですね。並べているわけでございますけれども。ふるさと、今も広く歌い継がれております、「ウサギ追いしかの山、小鮒釣りしかの川」と故郷の心を育む教育をさせているかと思います。
郷土愛を生涯にわたってくすぶるのは、やはり母校の校歌ではなかろうかと、私は思うわけでございます。先ほど3小学校の事例を挙げられましたけれども、8小学校3中学校ならではの、風土、景色が作詞され、曲がついた校歌を6年間、または3年間節目節目のときに歌うわけでございます。ここでは数が多いので、花鶴小と古賀東中の校歌を例に取り上げて質問します。
花鶴小学校校歌3番に、「鹿部の山の森影に」というくだりがあります。東中学校、これはもう長谷川教育長十分御承知のように、「茶屋山照らす月さえる」いうすぐ近くの山の地名が出てまいります。
そこで質問でございますが、子どもたちはその在校する6年間、あるいは3年間にその場所へ集団的に行ったことがございますでしょうか。
544 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
545 ◯教育長(
長谷川清孝君) 花鶴小学校につきましては、鹿部山探検というふうなことで授業の中で低学年が取り組んでおります。東中学校につきましては、茶屋山、そこに行ったことはございませんけれども、地元にある薬王寺温泉の活性化
プロジェクトであるとか、そういうふうなことで、校歌とは若干外れますけれども、地元への愛着を育成する取り組みをしておるところでございます。
546 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。
547 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 現在は今のような答弁のようでございますが、若干ニュアンスが違うようでございます。
昨日京都修学旅行中の花鶴小学校6年生数人に、二、三日前ですか。6日の朝登校時に、「これまで学校から鹿部山に行ったことがある」と、聞きました。答え、異口同音に「1回もありません」と。花鶴小学校はことし40周年を迎えるのでございますが、以前からなかったわけではありません。今言われたとおりだと、私がここに10周年の記念誌を持っておりますが、この中で私は読み取ったわけですけれども、10周年記念誌、当時第8回卒業生の占部明子さんの小学校での思い出の文を紹介したいと思います。
5年生のときには、クラス全員で鹿部山登山をしました。冬、雪の積もっている中、寒い思いをしながら登りました。そのときは苦しかったけど、今いい思い出になっています。ということでございます。
約30年を隔てたこの違いは何なのでしょうか。やっぱり花鶴小学校は今もやってるんですね。子どもたち1回も行ってないと言ってるんですけども、その辺は実際あるのかどうか。子どもたちはないと言っております。
私はやっぱり鹿部山っていうのは、大変広葉樹林に恵まれて、目と鼻の先の至近距離にある山でございまして、郷土愛を育む絶好の現場ではないのかなと。教育現場でないのかなと思うんですけれども、改めて、その辺の、もし学校現場のお立場からの状況がわかりましたら、御説明お願いしたいと思います。
548 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
549 ◯教育長(長谷川清孝君) 学校からの聞き取りで、今年度のいわゆる学校自慢ということで、花鶴小学校からは歩いてん道花鶴コースの一部整備、それから鹿部山探検というふうな報告を受けておりますので。それから、学校の教育課程というのは一年一年、あるいは校長がかわったときに変わってきますので。この、今の6年生はそういう経験がないと答えたかもしれませんけれども、どこかの学年でそういうふうな経験があるかもしれません。そこら辺はまた学校には問い合わせをしてみたいとは思っています。
550 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。
551 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 先ほど同僚議員の質疑、応答の中でいろいろ私も考えるものがありましたけれども、生きていく力というものは、久住で完璧に宿泊施設整ったところに二泊三泊するのもいいとは思いますけれども、何もないところで火をおこすことから体験をして、生きる力を養うと。暮らしの基礎を学ぶと。火をおこすことはこういうことなんだといったようなこととかを実体験することは、私はやっぱりこういったことが杜をつくっていく、学校の杜教育の一環なのではないかなと個人的に思うわけでございます。
郷土愛を育むことを教育基本法の中でも位置づけられております。古賀市でもそのことは明確になっておるし、教育長もその方向を完全に向いておられるわけでございますが、なかなか現実には地についたことが行われてるかどうかというのは、希薄であるような気がいたします。
校歌で、毎回節目節目で鹿部山を歌いながら、1回も鹿部山に行ったことがなくて、花鶴小学校を卒業してしまうというのはいかがなものかと私は思うわけでございます。ぜひその辺を十分念頭に置かれた教育、郷土愛教育を行っていただきたいと思うわけでございます。
ここで視点を変えまして、郷土愛を育む醸成の共有化について中村市長にお尋ね、通告しておりますので、市長にもお尋ねしたいと思います。平成18年に改正されました教育基本法第2条では、郷土愛が明確にうたわれております。長谷川教育長の御答弁からも、地域の暮らしや歴史、自然に学ぶ教科横断型の総合学習がさらなる充実の方向に向かうと受けとめました。
そこで、教材について市長の所見を求めたいわけでございますが、古賀市の上位基本計画の一つ、第2次古賀市環境基本計画、2014年から2023年の10年間でございますが、これは前市長下のもとで策定されております。その中で郷土愛を育んでいくまちを古賀市の環境の姿のキーワードの第一義として上げております。
郷土愛は身の回りの環境を慈しみ、古賀市の環境を貴重な財産として引き継ぐ行動を促す原動力に当たると。人と自然が共生する都市づくりでなければならないと高らかに宣言し、行動を促す原動力に通じるとまで書いてあります。
私もそうではないかと思うんでございますが、この精神は中村市長においても、何といいましょうか、これからの地方創生といいますか、土地開発先にありきではなく、人と自然が共生する都市づくりだけならないというようなことが環境計画の基本だろうと思いますが、その精神は中村市長においても継承されておりますでしょうか。
552 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
553 ◯市長(中村 隆象君) 郷土愛に限らず、古賀市のまちづくりの中で豊かな自然を残しながら、にぎやかさも求めていくというのは基本方針であると考えております。
郷土愛の根源といいますか、郷土愛を持つためには、どういう要件が必要かと申しますと、誇れるまちである、きれいなまちであるということも大事であります。また、少年少女時代の大半を過ごします学校教育において、そのような意識を植えつけるということも大変大切であろうかと思いますが、私個人としては、そのほかに少年少女時代に楽しい思いをする、あるいは周りの人からかわいがっていただいたという、こちらの思いのほうが私にとっては重要であろうかと思います。
室生犀星の有名な言葉に、「ふるさとは遠きにありて思うもの」という言葉がございますが、これは室生犀星はふるさとを愛していなかったということなんです。郷土愛というのは義務感で持てるものではないと私は思います。少年時代、少女時代にいかに親から愛され、地域から愛され、学校で楽しい思いをしたかと、そういう思い出をつくってやることが私は郷土愛には必要だと思っております。
もちろん、学校教育でのいろんな御努力を決してないがしろにするわけではございませんし、それは大事であろうと思いますけれども、そういう面も大事ではなかろうかと個人的には思っております。
554 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。
555 ◯議員(12番 吉住 長敏君) そういったことを今御説明いただきましたけれども、現在郷土に関する長年古賀市が取り組みが本格的な市史編さんにまだ着手、具体的なものは聞き及びませんが、市史編さんに体制としては向かっているかと思うわけでございます。
質問5番目の市史編さんに関することでございますけれども、1985年、つまり昭和60年の、町誌編さんのときの編集委員の13人中の7割が元学校教師の方でございました。だから、郷土史というのは、ある意味では教師たちのテリトリーといいますか、非常に郷土を見つめる目があって、そういった編集委員会にも深く関与されておったんだろうと思うわけです。
近隣の福津市の事例なんかも、もう以前から私も話しておりますけれども、福間町誌だったんですけれども、7巻もの発刊する町誌とあわせて、並行して、小中学生向けの「やさしい福間町の歴史」といったような、これも私も実際福津で購入してきたんですけども、まさしくカラフルで、カラーで、大人向けとは全く違う優しいルビのついた小中学生向けのやはり副読本といいましょうか、こういったものを完成させています。
古賀市は古賀市なりの方法があろうかと思いますけれども、まだ本体が手がつけ切っていないのに、この小中学生向けの郷土について記した優しい冊子といいますか、そういったものの構想というものは、やはり頭の中にきちんと置いて動くべきじゃないかという観点から、改めてその必要性について問いたいと思います。
556 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
557 ◯教育長(
長谷川清孝君) 子ども向けの副教材という言葉が使われてますけども、今のところ作成する計画はございません。現在、学校というのは年間の時数があって、これだけの授業をしなさいというふうなのが学習指導要領で定められております。これをやるのが精いっぱいという時数の問題が一つはございます。
それと、古賀市のこれまでつくられた、先ほど言いました「歴史のアルバム」というものとか、そういうふうなものが要所要所でピンポイントで、45分、あるいは50分の授業の中で、古賀のものを使う時間帯というのは非常に少ないわけですけれども、そういうふうなことも踏まえて、費用の問題もありますし、今のところ考えていないということではございますけれども。
一つモデルになるのが、船原古墳のことについては何らかのリーフレットをつくるときに小学校、あるいは中学校でも使えるようなものはつくっていきたいなとは思っております。
これは、久山のほうで、中世の寺院跡が発掘されております。それは小学生が教材開発をしてるんですね。それに倣った形で地元の小学校、あるいは中学校を中心に、下のほうからつくり上げていくものを行政と連携をして、実のあるものにという構想は若干持っておりますけども、副教材化するというふうなことは、今のところでは考えておりません。
558 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。
559 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 久山の首羅山のことだと思いますが、私も現地に久山の子どもたちと一緒に登りました。やはりああいうトイレもない、何もないというところを結構険しい山でございましたけれども、子どもたちも一緒に登るという久山の子どもたちは経験しているわけでございます。
そして、劇をつくったりとかいうことも披露してくれました。その後に。そういったことは非常に大事な点だと思います。大変学校教育現場の先生方、世界一忙しいのが学校の教職員というように言われているそうでございますけれども、しかし郷土愛、その中でもなかなか割く時間がない中での、それが教育立市古賀市らしい一つの郷土愛をどのように育んでいくかというやっぱり知恵、英知を働かせていくべきではないのかなと。そういったところに、さらなる努力を期待したいと思うわけでございます。
私、先ほど福間町の話をしました理由がありまして、宮地嶽神社や新原・奴山古墳など歴史的遺産を抱えます福津市の教育総合計画があります。2010年にできたものですね。福津市なりに、郷土へのルーツが見えてきます、そこには。
大正、昭和の先駆的な教育者東洋のペスタロッチと言われていました安部清美さんの神興教育のことをあえて詳しく挙げ、「郷土に立脚せよ、土に立て、郷土愛の精神を忘れるな」と。現在の福津市のまちづくりは郷教育。郷ですね。郷教育の真髄が見られるわけでございます。そのことは今でも脈々と明確に教育振興、相互基本計画の中にそのことまでも具体的に記載されております。
国内にとどまらず、今長谷川教育長言われましたように、北東アジア諸国からも注目、船原古墳という、日本という国家成立以前の世紀が見え始めた古賀市でございます。一番頭がやわらかい子どもたちの育ちにかかわる、古賀市の教育改革、今こそ新たな立ち位置を構築すべき転換時期にあると思うわけでございます。船原古墳のことを申し上げられましたけれども、改めて福津市の今事例も申し上げましたけれども、郷土愛に立脚した学校教育等をさらに貫いていかれる気概を改めて教育長から伺いたいと思います。
560 ◯議長(結城 弘明君) 教育長。
561 ◯教育長(
長谷川清孝君) 郷土愛を育むということは、先人がつくり上げた文化であるとか、歴史であるとかは当然でございますけども、自然であるとか、人であるとか、学校であるとか、先ほど議員が申されました校歌であるとか、友達であるとか、全てだろうと思います。そういうふうなものを一人一人の子どもが大事にして、大人になっていってくれることを願うという教育をしたいと思っております。
562 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。
563 ◯議員(12番 吉住 長敏君) ぜひとも御議論いただきまして、このテーマがより進化するように期待したいと思います。
最後の古賀サービスエリアの観光・景観のテーマがほかにもあるようでございましたけども、この件について論議を交わさせていただきたいと思います。
先ほど第1答弁の中にちょっと聞き漏らした面もあったかもしれませんが、開発の何ですか、協議でNEXCOからいろいろ協議はあってるということでございましたが、改めてお聞きしますけれども、西日本のほう、NEXCOですね。NEXCOのほうで下りサービスエリアで本体の全面的な建てかえ計画があるということは、御存じであろうかと思いますが、改めてその辺の御答弁をお願いいたします。
564 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。
565 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 平成27年の7月に、NEXCO西日本から駐車場、休憩施設の規模拡大を目的とした計画がなされている特定用途制限地域における建築物特例許可申請があっております。
566 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。
567 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 特例申請ということでございましたが、私はユニコンは地場の会社でも働いている方結構おられますもんですから、私はそこの方から情報を得まして、NEXCOに、開発課に連絡を入れました。間違いなく計画があるようでございます。
当然、それは上りのロイヤルがあのように改築されましたから、それは当然だろうと思うわけです。このまだ計画中にあって、であるということでございます。詳細なことはまだ触れられてませんでした。私はサービスエリアのインターチェンジ含めまして、古賀市にできるときに大変な古賀市のそれは先人たちの贈り物であろうと思うわけです。40年間既に経過しているわけなので、これにさらに古賀市が中心となって、それに付加価値をつけるということは大事なのではないかと思いますが、その辺のスマートインターも含めまして、あの辺の付近は、そういったことが暁になりますと、また一新した人を呼び込む拠点になるのではないかと思いますけれども、その辺の認識について、お伺いしたいと思います。
568 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。
569 ◯建設産業部長(松尾 佳久君) 今回上がってきております申請につきましては、工事種別、延べ面積、工事の着手年月日等が記載されております。具体的にどういったものが入るかというところまでは記載されておりませんけど、規模等については申請されているところでございます。それはまたスマートインターとは全く別の話でございます。
570 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。
571 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 通告書にパノラマということを表現をさせていただきましたが、きょうは何も資料を用意しておりませんが、大型書画カメラ、手づくり書画カメラでありませんが、実は御承知のように、下りの……、ごめんなさいね。サービスエリアからかなりの眺望が見えます。これはきょうも、きょうなんですけど、とにかく天気がいいときだったらもっとすっきり見えるんですけれども。左はそこの薦野の山の端のほうからずっと、これは立花山なんですけども、ずっとこの先まで見えます。
しかし、現在の下りサービスエリアというのは、この景色を遮断してるんですね。これは見える設計になってない、建物になってないんですよ。裏側になってるんですよ。景色は。今度、建設産業部長おっしゃいましたように、ヘリポートも変わりました。まだ完成じゃなくて、今一部移動中なんですけれども、そういう全面建てかえになって、駐車場と同じ高さ、フラットで建物が建てかわるやに聞いております。今がチャンスなんですね。
だから、このユニコンの改築に当たりまして、私はこんなすばらしい景色は九州の自動車道のサービスエリアちゅうのは古賀が玄関口で、鹿児島の桜島だったですかね。たしか五、六カ所しかないんですよ。サービスエリアっていうのは。こういう拠点施設にせっかくの……、ありがとうございます。景色が見える、景観が見えるところを逃してはならないんではないかと思うんです。
古賀市のみならず、福岡市の高島市長らも一緒になって、やっぱり年間300万人ぐらいでしたか、が利用される、いわば特区であるわけでございまして、やはり見える位置でない、見えるところに、食事、レストランもぱーっと見えると。それから眺望、展望台もあると。それから、そういう施設もあるというふうにしましたら、随分と古賀市、筑前福岡東部地域都市圏に対するやはり九州に来られた方々の見方が大きく変わるのではないかと。そういうロマンといいますか、夢を持っているこの場所ではないのかなということを私行くたんびに思うわけでございますが、ぜひとも、今ここでどうこうちゅうことは言えないかもしれませんが、そのために現地に行っていただきまして、特に古賀市の場合は、九州経済産業局との人事のほうも以前から歴史があるようでございまして、九経長の力もおかりしていただきまして、何とかこれをユニコンの改装に当たりまして、先人が残した遺産といいますか、そういうものをさらにブラッシュアップするという決意を市長から述べていただきたいと思います。
572 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
573 ◯市長(中村 隆象君) ちょっと御質問の意味がちょっとわかりかねているところがあるんですが、その展望台をつくったらいいという御提案なんでしょうか。それとも何か。ちょっとその辺の方向性がよくわからないんですが。
574 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。
575 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 建物が建てかわりますので、この景色が見える方向に、南側、左側ですか、が見えるような施設の設計というものを考えてもらいたいという意味でございます。
576 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
577 ◯市長(中村 隆象君) ちょっとこれは法的手続の問題もありまして、もう既にことしの2月に特例許可を出した時点で、恐らく設計も固まってるんではないかと思います。その辺のところも確認しながら、できる範囲っていいますか、できるものなら、もしその現地も見て、その眺望が今の設計ではなかなか見られないような設計であった場合に、設計変更なんかを、何らかの対策を要求することができるかどうか、その辺のところも含めて検討する必要があると思います。
578 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。
579 ◯議員(12番 吉住 長敏君) 手短に申します。やっぱり地場のできるところに、地場の首長の意見が入らないというのはいかがなものかと思います。ぜひともこれが生かせるように、精いっぱいの努力をしていただきたいと思います。
580 ◯議長(結城 弘明君) 以上をもちまして、吉住長敏議員の一般質問を終結いたします。
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581 ◯議長(結城 弘明君) これにて、本日の一般質問を終結いたします。
以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
午後4時40分散会
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古賀市議会...