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2014-09-08 平成26年第3回定例会(第3日) 名簿
2014-09-08 平成26年第3回定例会(第3日) 本文

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  1. 古賀市議会 2014-09-08
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    2014年09月08日:平成26年第3回定例会(第3日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                        午前9時30分開議                       〔出席議員17名〕 ◯議長(奴間 健司君) おはようございます。これより本会議を再開いたします。             ────────────・────・────────────   日程第1.諸報告 2 ◯議長(奴間 健司君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。  以上で、諸報告を終わります。             ────────────・────・────────────   日程第2.一般質問 3 ◯議長(奴間 健司君) 日程第2、一般質問を行います。順次、質問を許します。  内場恭子議員。                       〔内場議員 登壇〕 4 ◯議員(8番 内場 恭子君) おはようございます。日本共産党の内場恭子です。戦後69年、日本共産党は日本軍国主義が推し進めた侵略戦争と植民地支配の犠牲となった国内、海外の全ての人々に対して、深い哀悼の意を表します。多くの犠牲と悲惨な体験を経て、日本国民が選びとってきた日本国憲法の恒久平和主義を貫いてまいります。  この7月に安倍政権が強行した集団的自衛権容認の閣議決定は、憲法9条のもとでは海外での武力行使は許されないという従来の憲法解釈を転換し、日本を海外で戦争をする国に変えるものです。海外で戦争をする国づくりの動きは許すことができません。閣議決定による憲法解釈で憲法を壊すことがあってはなりません。日本共産党は憲法違反の閣議決定の撤回、海外で戦争をする国を目指す立法作業の中止を強く求めます。  今誰もが平和で安心な生活をしたい、こう願っていらっしゃいます。今、古賀市は暮らしやすいまちへと進んでいるのでしょうか。このことについて質問いたします。  竹下市長の任期もことし12月まで残りわずか、今最後の仕上げに力を入れる時期です。市民は4年前、竹下市長に安心して暮らせる古賀市にしてほしいと願いを託したものです。この暮らしやすい古賀市へ進めるために、以下をお尋ねいたします。  1、負担が大きい国民保険税や介護保険料についての考えは。引き下げ、軽減を行うべきだが。  2、利用しやすい公共交通の実現はできたのか。市民が求めるコミュニティバスの運行についての考えは。  3、西鉄宮地岳線跡地利用計画の具体策はどうか。
     4、子ども医療費無料化の中学生までの拡大はどうか。  5、全ての小中学校の少人数学級の実施、全教室へのエアコン設置についての考えは。  6、子ども人権条例の必要性と実現は。  7、古賀清掃工場への負担軽減は進んだのか。ごみの減量、資源化、生ごみのバイオマス化などの活用はどうしているのかについてを質問いたします。 5 ◯議長(奴間 健司君) 市長。                     〔市長 竹下司津男君登壇〕 6 ◯市長(竹下司津男君) おはようございます。内場議員の御質問、暮らしやすい古賀市へと進んだのかについてお答えいたします。第5点目については教育長から、そのほかについては私からお答えいたします。  まず、第1点目についてお答えいたします。国民健康保険につきましては、制度の維持及び被保険者間の負担の公平性の観点からも、現状の医療費全体に要する応分負担については適正なものと考えておりますことから、国民健康保険税の引き下げは考えておりません。  なお、軽減については、平成26年度改正の軽減判定所得の拡大により、約500世帯、約1,200人の被保険者の方が新たに軽減の適用を受けられています。国民健康保険税を引き下げるためには、生活習慣病予防など医療費の伸びの抑制を図っていく必要があると考えておりますので、市民皆様の御協力をいただきますようお願いいたします。  次に、介護保険料については、今年度古賀市介護保険運営協議会において、平成27年度から平成29年度までの第6期の介護保険事業計画を策定する中で、介護給付費等サービス料を見込み、介護保険料を設定することとしており、現在協議を行っているところでございます。  第2点目についてお答えいたします。公共交通施策につきましては、これまで西鉄バスの運行内容の見直しやバス利用促進キャンペーンなどさまざまな取り組みを実施しておりましたが、路線バス利用者は減少傾向となっております。現在、市内4,000名を対象にアンケート調査を実施し、利用者ニーズを分析し、古賀市公共交通活性化委員会におきまして、より利用しやすい公共交通サービスを模索しているところでございます。補助、委託などの路線バス運行形態につきましても、この委員会において市民や識見者の意見も交えながら検討を進めているところでございます。  第3点目についてお答えいたします。西鉄宮地岳線跡地土地利用方針につきましては、生活道路を整備し、地域内の交通安全の向上及び機能向上を図るゾーン、遊歩道を整備し、憩い空間として多くの方が利用できるゾーン、市民農園を整備し、地域内外の出会いや自然と触れ合えるゾーンなどアンケートやパブリックコメント等を踏まえ、土地利用の方針を平成25年3月に策定いたしました。この方針に基づき、地域住民との合意形成を図りながら、順次整備を進めてまいります。  第4点目についてお答えいたします。子どもの医療費に関する助成拡大を熟慮し、子育て支援の施策として平成24年4月から、小学生から高校生までの期間についてより高額な医療費が必要となる入院について医療費助成を開始したところであり、さらに、今年度10月1日からは小学生の外来についての医療費助成を開始することとしております。  現下の厳しい経済状況の中で、将来にわたって持続可能な制度として担保していくことを第一に考えますときに、所要財源の課題は避けて通ることのできないところであります。今回の小学生の外来の医療費の助成拡大については、一部負担をいただいて実施することとしております。子どもの医療費助成につきましては、今後も状況を分析、検証するとともに、将来にわたる市の財政負担の増大などを考慮し、検討してまいります。  第6点目についてお答えいたします。子ども人権条例につきましては、過去に御質問いただいた子どもの権利条例と同様の趣旨であると理解しており、以前にもお答えいたしましたとおり、まずは第4次総合振興計画の中に掲げております子育て支援を総合的、計画的に推進するための基本を定めた条例の制定に向けた議論の中で調査、研究してまいりたいと考えております。  第7点目についてお答えいたします。玄界環境組合の負担金につきましては、清掃工場の維持、管理における経費の精査やこれまでの3Rの取り組みにより、負担の軽減を図ってまいりました。ごみ減量などにつきましては、新たなごみ処理基本計画循環型社会研究会の答申に基づき、リサイクル可能なものについてはできる限り資源化を進めてまいります。 7 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。                     〔教育長 荒木 隆君登壇〕 8 ◯教育長(荒木  隆君) おはようございます。第5点目についてお答えいたします。少人数学級の現状は、小学校1年生において、国の学級編制の基準として35人学級が実施されております。2年生において35人を超える場合は、県の承認を得て、35人以下学級で編制し、学校に配置されている加配教員を担任に充て、その補充として講師を市独自の予算で措置していただいているところです。3年生以上の学級においても、加配教員の活用ができる学校については35人以下学級にすることができ、本年度古賀市では4校が実施しています。その他にも古賀市では、子どもたちにきめ細かな教育環境をつくるための講師、指導員など市独自の人的な配置等の施策を継続しているところです。少人数学級の拡大については、今後とも国に対してさまざまな機会を通して要望を行うとともに、よりよい学校教育の整備に努めていきたいと考えております。  次に、全教室へのエアコン設置につきましては、地球温暖化等により国内の最高気温値が年々更新される一方、猛暑、冷夏の移り変わりも激しく、児童・生徒の学習環境の保全には一層の配慮が必要になってきていると認識はしております。その中におきまして、平成23年度は3中学の図書室に冷暖房の設置を行いました。さらに、平成24年度には、小学校普通教室の扇風機設置の設計に着手し、平成25年度に2校、平成26年度は3校に設置したところです。残る3小学校への扇風機設置についても喫緊の課題として順次、整備していきたいと考えております。  また、小学校図書室及び中学校特別教室等へのエアコンの設置を引き続き市長部局と協議を行い、計画的に整備していきたいと考えますが、全教室へのエアコン設置につきましては、今後さらに検討、協議していく必要があると考えております。 9 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 10 ◯議員(8番 内場 恭子君) 再質問に移らせていただきます。まず、国民健康保険税の問題です。その国民健康保険税、市民の皆さんの健康を守るために、まず健康で健やかな生活をしていただく予防が大切ということはよくわかっております。  また、応分の負担ということについては、応能負担で考えていくべきだと私は考えております。まず引き下げについてということについても、今、市長、市民の皆さんからの国民健康保険税に対する声を聞いてありますでしょうか。滞納者がいらっしゃる現状、この滞納者の厳しい生活状況は、この加入者の皆さんの責任でしょうか。私は違うと考えております。このような厳しい現状の中で生活され、国民保険税が高い、なかなか払えない、滞納されているような状況の方たちについての見解はいかがでしょうか。 11 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 12 ◯市長(竹下司津男君) 議員御指摘のとおり、大変厳しい状況におられる方、古賀市に限らず、全国にやはりそういう方々がいらっしゃるということに関しては、私も十分に認識をしておるつもりでございます。 13 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 14 ◯議員(8番 内場 恭子君) リーマンショック以降、なかなか景気が上向かない中、失業、会社の倒産、さまざまな理由等による滞納者の方たくさんいらっしゃいます。また、この国民健康保険制度に加入してらっしゃる方のほとんどが自営業者であったり、農業の方であったり、また、ほかに年金をもらってらっしゃる方であったりと、本当に厳しい状況にあるというのはよく御存じだと思います。こういう中で、日々国民健康保険税の支払いに対して努力されてもできない方というのは、本当につらい状況にいらっしゃると思います。まず、私はこういう状況をしっかり把握していただきたいと思っております。  さらに、心配しているのは、昨年の9月の一般質問の中でも指摘をしておりましたように、国民健康保険税の広域化です。広域化すれば国民健康保険税高くなるのではないですかということも訴えておりました。今、国が示している国民健康保険制度自体のこれからの先行き、動向について、市長はあれから1年どう考えられ、どう見られているんでしょうか。お尋ねします。 15 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 16 ◯市長(竹下司津男君) 広域化等につきましては、今後の状況等をしっかり慎重に見きわめていく必要があると認識をしております。国民健康保険につきましては、依然として厳しい状況にあるということは私自身もある程度認識をしておるつもりでございます。 17 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 18 ◯議員(8番 内場 恭子君) 職員の中には今、現在の国民健康保険税、市の問題についてなぜ広域化を問われるのかと気になさる方もいらっしゃるかもしれません。しかし。今国が、県が、この国民健康保険の広域化を進めている状況です。それは職員の皆さんのほうがよく御存じだと思います。その中で特に、この市町村国保の広域化に対して問題視されている点が、市町村ごとに異なる保険税、この算定方法を県単一の方法に変える。また、市町村国保が抱える多額の赤字を解消する。さらに、市町村国保ごとに差がある保険税の徴収改善を課題としております。  福岡県が示す市町村国保広域化等の支援方針の中には、今後高齢者医療制度で後期高齢者の被保険者の約8割、40万人というような方が、国が進める新たな医療制度、このことで市町村国保に移行するとはっきりと書いてある状況です。  こういう中で、私たちの住んでいる古賀市の国民健康保険税を守るためにどうしていただいたら一番いいのか、このことを今真剣に考えていただいてると思います。しかし、県内全体で約23の市町村が67億円もの、この国保の赤字を持っている状況の中で、広域化が進めば古賀市での国保税の引き上げになりかねない、こう考えております。  こういうことから、私は今、いち早く古賀市が対応できる状況の中で国保税を引き下げてほしいと思っておりますが、市長、いかがでしょう。これは何度も質問しております。広域化の中で古賀市の国民健康保険税は引き上げとなりかねないと考えますが、いかがでしょうか。 19 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 20 ◯市長(竹下司津男君) その点につきましては、以前から私のほうからも答弁させていただいておりました。原課のほうからそのような点、指摘をいただいております。ただし、先ほど答弁いたしましたとおり、なかなか健康保険は引き下げるということは、現状を考えたときに難しい厳しい面もございます。現在は、適正なものと考えておりますところから、引き下げにつきましては、なかなか今現在では考えておりませんので、その辺は御理解をいただきたいと考えております。 21 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 22 ◯議員(8番 内場 恭子君) 最初に滞納者の状況、また、今払いたくても払えない方の状況についてお尋ねいたしました。理解は示されながら、この会社の倒産や失業などで払えないとおっしゃる方、こういう方も多いという状況。年金生活の方で負担が大きいと言われる方も多いという状況の中で、私は引き下げを行うべきだと思っておりますし、もっともっと軽減措置を行ってほしいと思っております。  実際に他市町村を見ると、さまざまな軽減措置、50%軽減、100%軽減というような方法もとってありますし、軽減の減免についても、前年からの大幅な収入の減、病気、その他いろいろ項目によって対応していただいております。古賀市ではほとんどこの対応をしていただくことが少ないと考えております。まず、この引き下げと軽減についてどう考えていらっしゃるのか、市長のお考えをお尋ねいたします。 23 ◯議長(奴間 健司君) 市民国保課長。 24 ◯市民国保課長(清水万里子君) 個別の内容になりますけれども、滞納されていらっしゃる方には、議員おっしゃるとおり困窮していらっしゃる方もいらっしゃいます。それについては収納管理課で個別に事情を伺いしながら、必要に応じて相談をし、分割しながら納付をしていただいている状況でございます。また、応能分納ということでお話がございました。当然、所得等は応能負担になっておりまして、応益部分につきましても、先ほど市長が冒頭おっしゃったように、平成26年度からさらに所得の範囲が拡大になりまして、500世帯、約1,200人の被保険者の方がまたさらに軽減の対象になって納めやすくなってきているのではないかと思っております。今後とも能力に応じた収納管理課の個別の対応というものを進めながら、できる限り納めやすい体制というのはつくっていきたいと思っております。 25 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 26 ◯議員(8番 内場 恭子君) 職員の方の努力もよく知っております。また、滞納されてる方に対してファイナンシャルプランナーとか、さまざまな収納に対する対応についても対策をとっていただいてる、きめ細かいやり方をしていただいてるということも十分承知しております。しかし、それでも払えない方にとっては払えないんです。厳しいんです。やはり高過ぎるという声が多いと思います。そのために、まず軽減措置を行ってください、引き下げてくださいというのは、これはもう切実な声です。  例えば、皆さんがあす職を失えば、その次の日から国民健康保険税を払う立場になっている。国民健康保険医療制度に入れなければいけない状況になります。来年度からは国民健康保険税を払う立場になってしまう、こういうことです。この金額について多い少ない、それはそれぞれの感じ方があるとおっしゃるかもしれません。しかし、今市民の皆さんはこの健康保険税は高いという考えを持っていらっしゃいます。また、軽減についても、さまざまなことをやっていただいていますが、実際には足りていません。私はまずこの国民健康保険引き下げ、軽減を行うべきと考えております。  このことを申し上げ、また、広域化の問題では、赤字の問題を解消するため、この収納の滞納者に対する対応について厳しい処置、さまざまにされていくという予想がされております。こういう中で、一律広域化されることの問題点を指摘しておきたいと思います。この問題を指摘し、次に介護保険の問題について移ります。今回はたくさん出しておりまして、大変時間が短うございます。申しわけありません。  では、介護保険の状況について。介護保険も来年度からまた見直しされて、要支援1、2と判定された方、この方たちが自治体が行うボランティアなどを活用してしようとする事業に移されるという状況になります。  ところが今、全国の自治体の中から自治体に任されても担い手はいない、認知症ケアは無理、受け皿がない、サービスが低下するという声が上がっております。対応できるといった自治体は、たった17%。もしかしてこの17%の中に古賀市が入ってることはないでしょうね。私はこの古賀市の状況、NPOやボランティアを受け皿にした状況で大丈夫でしょうかという点を心配したいと思います。  介護保険料が、この要支援1、2が保険給付から外されれば、介護保険料とは直接関係ないかもしれません。しかし、今、介護保険料を払っていらっしゃる方たちからしてみれば、介護保険料を払いながら実際にサービスを受けることができないという状況になりかねません。これについてのお考え、市長いかがでしょうか。 27 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 28 ◯市長(竹下司津男君) 国の厳しい財政状況の中、今制度の方も変動的に変動している中で、古賀市におきましてどのような対応をしていくか、担当課でも鋭意さまざまな努力をしておるところでございますが、今後の状況をしっかり見きわめながら、でき得る限りの対応をさせていただきたいと考えてるところでございます。 29 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 30 ◯議員(8番 内場 恭子君) 私の質問に、担当課はこの秋口にはガイドラインが出てくる、そこで具体的な話になるというふうなことを答えておりました。ガイドラインが出る前に私は意見を申し上げ、国に対して今自治体がそのような受け皿をつくることは難しい、そこにお金をかけることは厳しいということを声を上げてくださいと言っておりました。いかがでしょうか。そのような声は上げられましたでしょうか。  また、市長、今現在、介護保険料基準額月額4,700円、平成24年に開始されたときから相当額が上がっております。さらに、また平成27年には改訂されるという状況になってます。また保険料は上がっていくんではないでしょうか。この心配される市民の保険料、上がるばかりで利用はできなくなるんではないかという心配の声に、どうお答えになりますか。 31 ◯議長(奴間 健司君) 保健福祉部長。 32 ◯保健福祉部長(中野 敏明君) まず、1点目の声を上げたのかというふうなお話です。これは国からも秋口にガイドラインがもうすぐ示されると思いますが、そういった中で市としてはそのガイドラインに沿って、第6期の介護保険事業計画をまずつくり上げていきたいと考えております。それから、現在介護保険の第5期における額が4,700円ということで、御存じのとおり第1期から上昇傾向にありまして、第6期、平成27年からの3年間においても、この上昇傾向については、やはり高齢者がふえる中ではやむを得ない部分もあるのではないかと思いますが、ただ、どのような額になるかについては、現在、介護保険運営協議会で第6期の介護保険事業計画について御審議いただいておりますので、その中で決めていきたいと考えております。 33 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 34 ◯議員(8番 内場 恭子君) 市長にお尋ねしたいと思います。市長、今ある地域の公民館、例えば要支援1、2の方が利用するとき、確かにバリアフリー政策はとられております。しかし、本当にここで要支援1、2の方をボランティアの方、NPOの方が面倒見、生活を見るということができるでしょうか。地域の公民館はあくまでも地域の住民の方たちの利用のためにつくられたものです。  確かに一部の住民の方が介護保険の対象外ということで、要支援1、2の方が利用されるかもしれません。しかし、あくまでもこれは、その地域の公民館は、介護保険を利用されるような方たちのために対応するような設定、設置はされてないはずです。この状況の中で、今後見直しされる中で、そういう対応が十分にできるということをお答えいただけるでしょうか。いかがでしょうか。 35 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 36 ◯市長(竹下司津男君) 十分に対応できるかどうか、私のほうでもしっかりと注視をしてまいりたいと考えております。議員御指摘の点につきましては、御意見として承りながら、今後でき得る限りの対応を市としてもさせていただきたいと考えております。 37 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 38 ◯議員(8番 内場 恭子君) 市長をいじめるつもりはありませんが、「御意見として承ります」、何度も聞いて耳にたこができてしまいました。  じゃあ、その意見を聞かれた後はどんなふうにされてるのか。この古賀市のリーダーとして、介護保険をどう進めていくのか。保険料を払っても、高い保険料を払っても、サービスが受けられないとおっしゃる人たちの声をどう受けとめていくのかと私は問うております。いかがですか。 39 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 40 ◯市長(竹下司津男君) 財政的、また人的にも限られた資源の中で最高のパフォーマンスを達成していくと、その気持ちは、私もまた職員も全く変わらないところであると思います。今後の変化していく、変動していくその状況をしっかりと注視しながら、先ほどもお答えいたしましたとおり、でき得る限りの対応をさせていただきたいと考えております。 41 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 42 ◯議員(8番 内場 恭子君) ぜひ国の介護保険の改悪に対して声を上げてください。要支援のサービス低下にならないように、保険料を払っても利用ができない方とそういうことがないように、私は負担の軽減のためにも介護保険料の引き下げ、減免制度の拡充を求めていきたいと思います。これも意見として聞くだけかもしれませんが、しっかり言っておきます。  次に、コミュニティバスについてです。市長は西鉄バスが一番いいというふうなこと、また、利用者減でいろいろ頑張っていただいてる中で、ルートの件、対応とか利用者キャンペーンなどをやってるというふうなこともおっしゃいます。しかし、それにでも利用者は減ってます。また、公共交通活性化委員会でアンケートを進めてるというふうなことでした。  しかし、先日大綱質疑の中で、公共交通の結果、方針はどの辺で出るのかということでは、平成26年度末には回答されるということでした。しかし、総務委員会では活性化委員会について検討する時間が不足していると、どうするのだという質問に対して、足りないときには次の年度でも検討を行うという回答でした。  一体、この公共交通活性化委員会の方針、結果はいつ出るんでしょうか。市長にお答えいただきたいと思います。 43 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 44 ◯市長(竹下司津男君) 現在、検討委員会で古賀市の現状を把握しながら、また、各分野の方々の御意見を伺いながら、今後どのような公共交通のあり方を進めていくべきか鋭意検討しておるところでございます。また、市民の御意見もしっかりアンケート調査等しながら現状調査させていただいておるところでございます。平成26年度中には、ある程度大きな方向性を打ち出していければと考えておるところでございますが、今後もこの検討委員会の状況、私のほうもしっかりと見ていきたいと考えておるところでございます。 45 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 46 ◯議員(8番 内場 恭子君) 市長、アンケートの項目の中に、では、コミュニティバスの項目ありますでしょうか。いかがですか。 47 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 48 ◯市長(竹下司津男君) コミュニティバスにつきましても、アンケート調査の中で御意見を賜っておるところでございます。 49 ◯議長(奴間 健司君) 続けてください。  内場議員。 50 ◯議員(8番 内場 恭子君) 市長、アンケートの中にはコミュニティバスについて直接必要かと聞かれるような項目はないと思います。今の現状を見るためのものがたくさん書いてあります。その辺の認識の違いはどういうことでしょうか。いかがですか。 51 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。 52 ◯総務部長(横田 昌宏君) 市民アンケートを行いました中に、コミュニティバスという明確な言葉での、限定での記述はしておりませんが、ただ自由記述欄がございますので、その中で市民の皆様から自由記述欄の中でそういうような記述があったということでございます。 53 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 54 ◯議員(8番 内場 恭子君) 市長、もう一度お尋ねいたします。アンケートの項目には、コミュニティバスの項目ありましたでしょうか。 55 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 56 ◯市長(竹下司津男君) ちょっと私が担当課からそのような御意見があったという話を伺っておりましたので、ちょっと今訂正させていただきますが、自由記述欄の中でそのような御意見もあったということでございます。 57 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 58 ◯議員(8番 内場 恭子君) 予算的に厳しい他自治体でも、相当の赤字でこのコミュニティバスを運営してあります。古賀市の実情やニーズをしっかりつかまえて、踏まえてということであれば、このアンケートの中にニーズ、実情をつかまえる必要があると思います。そのためにこのアンケートの中にコミュニティバスの文言が一言もないというのを私は不可解だと考えてます。まして、市長の認識の違い、またちょっとした勘違いというのは、これについてどうのこうの言うべきでありません。せめてこのアンケートの中で、コミュニティバスはどうかなというような声を市長から部長、課長、係長に対してお尋ねになるような機会があってもいいんじゃないかなと考えますが、市長の認識を問いたいと思います。いかがでしょう。 59 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 60 ◯市長(竹下司津男君) 私の中では、担当課から先ほど申し上げましたが、このコミュニティバスについても市民に投げかけてもらったつもりでおりましたので、先ほどの質問事項にあったかないかにつきましては、自由意見の中でそのような御意見があったということでございます。コミュニティバスにつきましては、私も市民の多方面からぜひ導入してほしいという御意見もございますし、また一方では、経費的に厳しいんじゃないかという話もいただいております。お隣の新宮町、そして福津市の両市長にも私のほうから御質問させていただきながら、現状等お話を伺っておりますが、やはり財政的にはかなり厳しい状況もあるという御意見もいただいております。今後のこのアンケート調査等をしっかり私のほうでも気にしながら、今後の方向性をしっかりと、また慎重に打ち出していければと考えております。 61 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 62 ◯議員(8番 内場 恭子君) まず、じゃあ、経費が厳しいということですので経費の話をしましょう。西鉄バスへの補助が始まった平成21年2,488万円、平成25年の決算で3,560万円の赤字補填額です。約1,000万円ふえるような状況。また、この補填額の合計1億5,000万円ほどになります。この金額があれば、コミュニティバスは準備することができるんではないでしょうか。走る公共施設、福祉施設と考えていけば経費は当然のことですと、ある自治体の方もおっしゃっておりました。私はこのコミュニティバスが必要じゃないかと訴えております。さらに、今議会にも議案に上がっている軽自動車税の引き上げで、軽自動車の利用者約1万数千台に及ぶという数が出ています。公共施設や病院、スーパー、公民館などをつなぐコミュニティバス、ぜひ必要ではないでしょうか。  また、議会報告会を行った古賀市、7月にやりましたが、これについてもコミュニティバスの意見も出ておりました。市長も市民からたくさんの声を聞いてるというふうなことをおっしゃっております。方向性出すなら今ではないでしょうか。いかがですか。 63 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 64 ◯市長(竹下司津男君) 方向性を出すために、今回このような検討委員会を立ち上げて、各分野からの御意見をいただきながら、また、市民の調査等も、アンケート調査等もさせていただいておるところでございます。私も各方面からこの公共交通に関しましては、御意見を賜っておるところでございますので、この検討委員会の今後の方向性をしっかりと注視しながら、古賀市の公共交通のあり方につきまして、ある一定の方向性を打ち出していければと考えております。 65 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 66 ◯議員(8番 内場 恭子君) だから、方向性出すなら今でしょうって言ってるんです。アンケートの結果について、古賀市の意見に合わなければ意見としてお聞きします。古賀市の意見として合えば、それを活用させていただきます。こういう経過が今までずっと続いてきました。だから、方向性出しましょうって言っていますが、もう一回お答えいただきます。 67 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 68 ◯市長(竹下司津男君) この検討委員会の中で、今古賀市の課題、ニーズ等について調査をしておるところでございますが、短期的な課題につきましては、来年度予算に反映できるように努力をしてまいりたいと考えております。
    69 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 70 ◯議員(8番 内場 恭子君) 短期的なことで、来年度にぜひ反映していただけるような大きな前進が必要だと思います。まずコミュニティバスを実現してください。  次に移ります。西鉄宮地岳線跡地の計画についてです。さまざまなことを御報告いただきました。では、この平成26年度は、この西鉄宮地岳線の跡地の利用についてどのような検討が進んだんでしょうか。その進捗はどういうものがあったでしょうか。 71 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 72 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 冒頭市長が申し上げましたように、宮地岳線跡地は市長お答えしましたコンセプトに基づいて、8区のエリアを設けております。平成26年度につきましては、一つが古賀ゴルフ場の前から水再生センターに通じる市道の接点までが一つ。それから、その道路から旧古賀駅ですかね、西鉄古賀駅までのエリアを設計委託、それから平成27年度には工事をやっていきたいとこう考えております。 73 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 74 ◯議員(8番 内場 恭子君) 市民の皆さんからアンケート調査の後、西鉄宮地岳線の土地利用の方針案も出たと聞くが、でも、西鉄宮地岳線ほとんど変わらないという声を聞きます。  歩道、公園、緑道を希望する方が約40%もいらっしゃる。こういう方が今の荒れた状況を見て喜ばれる状況でしょうか。春先に金鶏草の花盛りのころきれいだが、夏草が茂り、草刈りをされると殺風景。せめて、この土地利用案の一部でもいいから、利用方法をきれいなPRの看板で示してほしい。春には菜の花を、レンゲソウでも咲いたらいいな。秋にはコスモスでも見られたらいいなという意見もあります。まず管理をしっかりしていくべきではないかと考えます。このような市民団体、また市民の皆さんとの協力ということについてはお考え、市長いかがでしょうか。 75 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 76 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 1点目の管理の問題につきましては、もう十分に配慮しなければならないとは考えます。あと、先ほど二つの工区のお話をしました。あと六つの区域の話があるわけですけども、これにつきましては、補助検討も含めた予算上の問題と、それからそれに伴う優先順位あたりを地域の方々にアンケートの詳細の内容も含めながら、もう一度説明する、御意見を賜るという動きの中で、順次対応していきたいと考えております。 77 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 78 ◯議員(8番 内場 恭子君) では、補助金を探して、その後実行されるのはいつでしょうか。何年度にはでき上がるんでしょうか。 79 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 80 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 先ほど来申し上げておりますように、アンケート調査は一つの調査としてさせていただきました。コメパブもしかりでございます。しかし、地域に入っていろんなお話を聞く。つまり、跡地そのもののが、あそこの行政区が中心に跡地が入っておるわけですね。ですから、そういう作業が必要でございます。そういったことから、何年の何月ということは、ちょっとこの場では責任ある回答ができかねます。 81 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 82 ◯議員(8番 内場 恭子君) だから、それまでの間にもっと西鉄宮地岳線跡地を活用していきましょうということです。例えば、コスモスの苗を植える。菜の花を植える。住民の皆さんに草刈りを手伝ってもらう。きれいなPRの看板を出す。こんなものにしましょう、皆さんの意見をお待ちしていますというような看板でも出したらいかがですかという話です。いかがでしょうか。 83 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 84 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 草刈り等の問題につきましては、市民の方々の御協力を仰ぐということは一つあるとは思います。あとは例えば、コスモス、菜の花ですか、その点につきましては、整地等々、要するに技術的な問題も含めまして、まずは市民の方々にお話を先に聞かせていただく、させていただくというほうが先じゃなかろうかとは思っております。 85 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 86 ◯議員(8番 内場 恭子君) もうこのやりとりで時間をとるのも大変になりますので。ぜひ市民の皆さんのまだ周辺の方たちが、この宮地岳線跡地の利用方針さえも十分にわからないとおっしゃる方のため、イメージ図をつくってあるのであれば、イメージパーツの写真をホームページに公開してあるのであれば、そういうものを掲示板として示していただければいいかと考えております。まず、今の宮地岳線跡地を市民の皆さんにかわいがってもらう仕組みをつくり、市民の皆さんの協力をお願いしてはいかがと思います。市民の皆さんの願いを実現してくださるように市長のお考えをお尋ねします。 87 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 88 ◯市長(竹下司津男君) 御意見として承らせていただきます。 89 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 90 ◯議員(8番 内場 恭子君) 御意見として聞いていただければ、実現、進まないのかなとがっかりします。宮地岳線の跡地の問題については、そういう市民の声もあるということをお伝えします。  次に、子どもの医療費についてお話をしたいと思います。市長は私との質問のやりとりの中で、元来18歳までの入院費の無料化を近隣に先駆け実現した。本来、公約にはなかった高校生までの入院費を拡大したという公約になかったことを示されました。しかしそのとき市長はきっと市長部局との対応の中でこの市の財政の状況を考えて行われたはずです。  さらに、入院費のみではなく小学6年生まで通院費助成を拡大したこと、このことも評価しています。これをもう一つ広げて、いっそ通院費も18歳まで拡大してほしいという話をこの前からしております。その第一弾として中学校卒業まで拡大してはいかがでしょうかと申しておりますが、それについてのお考え、もう一度示していただきたいと思います。 91 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 92 ◯市長(竹下司津男君) 先ほども答弁を差し上げましたが、持続可能な制度として担保していく上で、現下の大変厳しい財政状況の中では今この高校生までの入院費の補助、そしてことしの10月から小学6年生までの通院も補助することになりました。これを今後どこまで拡大できるか。これは大変今、私にとりましても公約以上のことを実現できたという自負はございます。ただ、今議員御指摘のように、今後も市の財政状況等を十分に吟味しながら、今後のどこまで拡大できるかにつきましては十分に検討してまいりたいと考えております。 93 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 94 ◯議員(8番 内場 恭子君) 市長は18歳までの入院費を拡大するとき、大英断されたと思います。こういう英断をもっとしていただきたいなと思います。確かに財政的には厳しいかと思います。しかし、他の議員からもたくさん出ておりますように、この子どもの医療費の拡大、これを行えば定住化政策、古賀市を選んでもらう一つの方法になるんではないか。また、この後質問する少人数学級の実現などについても、これも古賀市を選んでもらう材料になるんではないかと思いますので、ぜひ私は中学校卒業まで拡大してほしいと望みます。一応これも意見として申し上げますが、御意見として聞いていただくということでしょうけど。  次に、少人数学級の拡大について移りたいと思います。教育長もこの少人数学級については評価をしていただいております。また、古賀市独自で専任講師等を配置しております。こういうことについても大いに評価します。しかし、もう一回り大きく広げ、小学校の全学年、また中学校に対しても、学力面でも生活面でも子どもたちの成長に効果がある、教師にもゆとりが生まれるというこの少人数学級を実施してほしいと思います。  ただ、市長は少人数学級は理想だということを言われておりました。このことについて、じゃあ、市長は理想をどこまで追及していくのか。市長の政治信条とは一体何でしょうか。前回の選挙でマニフェストに、市民が中心、暮らしのための政策実行とうたわれたではないかと考えますが、いかがでしょうか。 95 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 96 ◯市長(竹下司津男君) 少人数学級を実現できればそれは前回もお答えいたしましたとおり、子どもたちにとりましてもより理想的な教育環境が整うという考えもございますが、古賀市の今教育環境を考えたときに、非常に他の自治体に先駆けてさまざまな取り組み、そして加配を行ってきたところでございます。今後もこの子どもたちの教育環境につきましては、さまざまな角度から教育部局とも協議をさせていただきながら、でき得る限りのサポートを実現できればと考えております。 97 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 98 ◯議員(8番 内場 恭子君) 教育環境のことを考えていただけるなら、エアコンのことも考えていただいてるでしょう。少人数学級もエアコンも子どもたちの環境整備です。子どもの環境を守る、こういう状況の中で先駆けるというのはすばらしいことだと思います。前回の質問の中でも、市長は福岡市のエアコン設置の状況を報告されました。ほかにも八女市、みやま市、柳川市、那珂川町などたくさんのところが設置してあります。少人数学級の実施も、ほかのところも頑張っています。他自治体との競争という言葉は私好きではありませんが、こういう他自治体が進んでやってらっしゃることについてはぜひやってほしいと思いますが、いかがでしょうか。少人数学級の実施、エアコンについても一緒にお答えいただきたいと思います。 99 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 100 ◯市長(竹下司津男君) 周辺自治体の動向に関しまして、私もある程度把握をしておるつもりでございます。まずは、市内で扇風機設置を今進めておりますが、先ほども教育長から答弁をしていただきましたとおり、小学校では図書室、そして中学校では、特別教室へのエアコンを設置を進めておるところでございます。ただ、現在この気候の状況等、ことしは冷夏でございましたが、昨年度大変な猛暑でございました。今後のこの気候の変化等も十分に考慮していかなければならない。また、PM2.5等の問題もございます。この点に関しましては、しっかり状況を見きわめながら、今後の対応を検討してまいりたいと考えております。 101 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 102 ◯議員(8番 内場 恭子君) 市長も市役所ではエアコンの中で生活されると思います。自宅にお帰りになればエアコンあると思います。子どもたちだけ耐えろというのはおかしいと思います。まして、来年どうなるかわからないということであれば、エアコンの設置なども対応していただきたいと思います。少人数学級についても、狭い教室の中に40人人が入れば、エアコン必要な状況になっていきます。少人数学級を実施し、エアコンを実施する。両方とも子どもの環境を守るためと考えます。ぜひお願いしたいと思いますが、これも御意見ということでしか受けとっていただけないでしょうか。いかがでしょうか。 103 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 104 ◯市長(竹下司津男君) はい。御意見として承らせていただきます。 105 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 106 ◯議員(8番 内場 恭子君) 意見としてしっかりお耳に入れておきます。まず、少人数学級の実施、エアコンの設置を求めていきたいと思います。子どもの環境を守ってください。まず住んでみたいと望まれる自治体の条件に一つは、子どもの教育環境ではないかと考えます。  次に、子どもの権利条例、人権条例です。市長のマニフェストの中には、子どもの人権宣言提唱とありました。では、この提唱のためにどのような今努力をされたでしょうか。最後の締めくくりの時期です。いかがでしょうか。 107 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 108 ◯市長(竹下司津男君) マスタープランの前期計画の中でも記載しておりますとおり、子育て支援を総合的、計画的に推進するための基本を定めた条例制定の議論の中で検討していくことになっております。スケジュールといたしましては、子ども・子育て支援事業計画策定後に取りかかる予定となっております。 109 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 110 ◯議員(8番 内場 恭子君) 子どもの人権宣言、これは国連の世界人権宣言をもとに、子どもは幸福な子ども時代を送り、かつ自己及び社会の幸福のためにこの宣言に掲げる権利及び自由を享有することができるようにするため、この宣言を公布し、並びに親、個人、男女、民間団体、地方公共団体及び政府に対してこの権利を承認し、以下の諸原則に従って暫定的にとられる立法、この権利を遵守するために努力するようにということが述べられています。  このために努力していただきたいという点で、例えば子どもたちの利用する施設、小学校、中学校、こういうところに子どもの人権宣言を掲げていただくということ、最低子どもの人権条例をつくる、権利条例をつくる前の一歩だと思いますが、これについてはいかがお考えでしょうか。 111 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 112 ◯市長(竹下司津男君) 御意見として承りながら、今後しっかりと検討してまいりたいと考えております。 113 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 114 ◯議員(8番 内場 恭子君) 御意見として聞いていたただいた以上は、何かしら検討していただき、その一歩を踏み出していただきたいと思います。  子どもの人権宣言、これは国連が提唱し、しかも日本国もちゃんとそれを受けております。せめて子どもたちに自分には人権というものがあるんだ、権利というものがあるんだということを示していただく。この人権教育、権利教育を徹底するためにも、こういう人権宣言を市内各地に掲げていただきたいと考えます。ぜひこれは実行していただきたいと思います。今、人権看板がたくさん立っております。この中の1枚でも子どもの人権宣言提唱して、それを書きかえていただくという手もあると思います。子どもたちに本当に自分たちが大切にされるんだという思いを伝えていただきたいと思いまして、ぜひこの実現を望みたいと思います。  次に、ごみの問題について移ります。市長、ごみの軽減について、今努力をしていただいてると言っていただきました。しかし、この前からの質問の中でも、生ごみのバイオマス化などもっともっとリサイクル可能なものを活用すべきと考えます。今不十分と感じますが、市長の見解はどうでしょうか。 115 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 116 ◯市長(竹下司津男君) 私の就任以来、このごみ処理の問題に関しましては、鋭意努力検討してまいった次第でございます。今、総合的なこの廃棄物処理のあり方につきましては、担当課と協議を進めておりますので、今後もこの状況を見守っていただければと思っております。 117 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 118 ◯議員(8番 内場 恭子君) 今、日々の生活の中を見てみると、このごみの減量についてなかなか難しい状況になっています。第一次ごみ処理基本計画でも、10年間で179グラムのごみ減量が目標とされてる状況の中、これが達成されているとお考えでしょうか。この努力にもう一歩二歩大きな動きを、後押しが必要だと考えますが、まず私、生ごみのバイオマス化、生ごみ回収処理、これもぜひ進めるべきだと思います。古賀市には家庭もたくさんあります。さらに、食品工業団地もあります。こういうところの利用できる資源活用すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。 119 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 120 ◯市長(竹下司津男君) 生ごみバイオマス化につきましても、今検討、協議を進めておるところでございますので、現在の、この今進めております状況等今後も見守っていただければと考えております。 121 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 122 ◯議員(8番 内場 恭子君) 残念ながら余り見守る時間がないというふうなことから私質問しております。見守るだけでは先に進みません。今資源化リサイクルは横ばいだということ、ごみの減量もなかなか進まないということもお答えにあっておりました。この中で、古賀清掃工場への負担軽減、努力はしているが、じゃあ、負担軽減は進んでいるんでしょうか。これをリードしていくのは市長の役割ではないかと考えていますが、それについてのお答えをお願いいたします。 123 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 124 ◯市長(竹下司津男君) 議員も御存じのとおり、今玄界環境組合でも検討委員会を立ち上げまして、平成28年度までにはある程度方向性を打ち出すということで、今協議を進めておるところでございます。こういった今、玄界環境組合でも非常に今大きな枠組みの中で、このごみ処理につきましては検討を進めておるところでございますので、こういった状況も含めて、今後の動向を見守っていただければと考えております。 125 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 126 ◯議員(8番 内場 恭子君) 玄界環境組合の問題もさることながら、古賀市の市長として、古賀市でのごみの軽減、減量、さらに資源化、リサイクルを推進する、こういうために生ごみのバイオマス化などたくさんの方法が循環型社会研究会からも提示されています。それを活用してリードしていくのが市長の役割ではないかと示しております。これについて、せめて方向性なり何なり出していただきたいと思いますが、いかがですか。 127 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 128 ◯市長(竹下司津男君) 就任以来、今近隣市町にも私のほうから呼びかけまして、他自治体への視察等も含め積極的に推進をしてまいったつもりでございます。今後も古賀市が一つ、今玄界一部事務組合の中でも組合長という立場でございますので、積極的にリードしながら今後の廃棄物処理のあり方につきましては推進してまいりたいと考えております。 129 ◯議長(奴間 健司君) 内場議員。 130 ◯議員(8番 内場 恭子君) 今やれることは今やってください。今しかできない時間しかないんです。今やることが今市長に求められることだと考えます。  地方分権の時代と言われながら、地方分権とは名ばかり。地方自治体には責任を押しつけられる。しかし、税源移譲などは十分でない状況、こういう状況の中でかじ取りをするのは大変だと思います。しかし、人口増、定住化政策推進で選ばれるまちへするために、誰もが安心して生活する古賀市をつくってください。よろしくお願いいたします。 131 ◯議長(奴間 健司君) 内場恭子議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 132 ◯議長(奴間 健司君) ここで暫時休憩します。                        午前10時34分休憩             ………………………………………………………………………………                        午前10時45分再開                       〔出席議員17名〕 133 ◯議長(奴間 健司君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、飯尾助広議員。                       〔飯尾議員 登壇〕 134 ◯議員(16番 飯尾 助広君) おはようございます。会派自由の飯尾でございます。今回は、ことし3月に策定されました古賀市文化芸術振興計画についてお尋ねしたいと思います。最近、私たちが幼年期、青年期に一世を風靡した俳優や歌手、文化人の訃報が相次いでいます。何十年も前の彼らの演じた1シーン1シーンが今も心に強く残ってるのは、文化芸術が人々の人生に大きな影響を持っているからでしょうか。平成23年度に内閣府が行った国民生活に関する世論調査では、物質的にはある程度豊かになったので、これからは心の豊かさやゆとりのある生活をすることに重点を置きたいという意見が実に64%を超えました。国は国民の期待に応えるべく、文化芸術が日本を元気にする原動力となることを目指し、効果的な支援、人材の充実、次世代への確実な継承など六つの重点戦略を進めております。  古賀市におきましても、市民の文化的感性を一層高め、希望に満ちた未来をつくるため、全ての市民が文化芸術活動に参加し、その恩恵を享受することを願い、平成20年に古賀市文化芸術振興条例が制定されました。そして、文化芸術に関する重要政策に対して意見を述べる常設機関として文化芸術審議会が設置されました。平成23年度には、作業部会が立ち上がり、古賀市独自の豊かな計画となるよう、文化芸術団体へのアンケート、ヒアリングなどにおいて多くの意見を聞きながら、ことし3月古賀市文化芸術振興計画が策定されました。計画を見させていただき、また古賀市の現在の文化行政を分析しながら、以下質問させていただきます。  1、文化振興計画の最終的に目指すところは何でしょうか。  2、計画の中に古賀市独自の豊かな計画とありますが、古賀市の独自性はどこにあると見てあるのでしょうか。  3、文化芸術を振興していく上での古賀市の課題は何でしょうか。  4、計画の遂行に当たって、市民、団体、行政の果たす役割は何でしょうか。  5、文化芸術における共働をどう考えてありますか。  以上、市長、教育長に回答を求めます。 135 ◯議長(奴間 健司君) 市長。                     〔市長 竹下司津男君登壇〕 136 ◯市長(竹下司津男君) 飯尾議員の御質問、古賀市文化芸術振興計画についてにお答えいたします。第1点目から第3点については私から、第4点目、第5点目については教育長からお答えいたします。  まず、第1点目についてお答えいたします。平成20年度に策定した古賀市文化芸術振興条例に基づき、本年4月より実施しておりますこの計画は、文化芸術を生かしてまちや人を元気にすることを目的に事業の推進を行っております。それを実現するため、1、環境づくりを行うこと、2、古賀市の個性を起こすこと、3、古賀市の新しい魅力を起こすことの3点を柱に、文化芸術を通して市民一人一人がみずからへの誇り、また、郷土への誇りを持つことができるような事業の展開を計画しています。  第2点目についてお答えいたします。これまでは行政が施設整備や事業補助を実施し、市民がそれを利用するという行政完結型の事業形態でしたが、今計画では市民、団体、行政の三者が連携をとりながら、それぞれ文化芸術活動を推進していく市民共同型の事業形態にシフトしております。また、文化芸術に触れる機会が少ない市民の方々が気軽に文化芸術を体験できるような仕組みづくりを行うことを明記しているところです。  第3点目についてお答えいたします。古賀市では文化協会を中心に文化芸術活動が活発に行われております。課題としましては、地域で活動している文化芸術団体同士のつながりづくりが希薄であること、文化芸術資源はあるものの、知られていなかったり、十分に活用されていないこと、また、観光産業振興などの分野で文化芸術を活用する取り組みがまだ不十分であることなどが挙げられます。 137 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。                     〔教育長 荒木 隆君登壇〕
    138 ◯教育長(荒木  隆君) 御質問の第4点目についてお答えいたします。まず市民が果たす役割として、文化芸術活動に興味を持ち、それらに主体的、創造的に参加し、生きがいを持って楽しく元気に活動していただくことにあります。  次に、団体の果たす役割ですが、団体同士で交流を行い、互いに認め合い、高め合うこと、文化芸術を展開できる場所を開拓すること、地域での文化芸術の活性化を図ること等であると考えます。  最後に、行政の果たす役割としては、文化芸術に関する情報の収集、発信、地域に文化芸術活動を推進する人材の育成、公募型補助金の募集を生かし、文化芸術団体の活性化を図る等を考えております。  5点目についてお答えします。当計画は、誇りを起こすことを主要な目標に事業の展開を行っていきますが、この目標は行政からのお仕着せでは決して達成されないと考えます。市民、団体、行政が一体となって、それぞれの課題に取り組み、お互いの特性を尊重しながら連携し、目標に向かって進んでいくことが文化芸術振興計画の推進において不可欠であると考えております。 139 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 140 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 再質問に移ります前に、市長にお伺いしたいと思います。市長選挙が2カ月後に迫っております。今議会でも14人の議員が一般質問を行うわけですが、討議を有意義にするためにも今回の市長選挙に対する市長の御決意のほどをお聞かせ願いたいと思います。 141 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 142 ◯市長(竹下司津男君) ことしの施政方針でもお示ししましたとおり、現在の各種事業を推進をしておるところでございます。なかなか一期だけでは実現できない施策、また、さまざまな課題等を私も認識をしておるところでございますが、期待をしていただいている市民の思いにしっかり応えていくべく、ぜひ2期目にも挑戦をしたいと考えておるところでございますが、今後の細かい施策につきましては、後日改めて発表させていただきたいと考えておるとこでございます。 143 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 144 ◯議員(16番 飯尾 助広君) それでは、再質問に移らせていただきます。先ほどこの計画の目的について回答がありました。個人が文化を親しむと、人生に潤いを持つものということであれば、カルチャーセンターに通うとか、習いごと教室に通えばいいわけでございますが、こういった計画を立ててやるからには、最終的には活力あるまちづくりに結びつかなければいけないと思います。この計画は、現在進めておられますマスタープランとの関連をどう位置づけられますか。 145 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 146 ◯教育部長(吉村 博文君) 古賀市文化芸術振興計画につきましては、古賀市文化芸術振興条例の理念を踏まえまして、第4次古賀市総合振興計画が掲げます文化芸術の創造と継承の指針とし、文化芸術を生かしまして、福祉、教育、商工、農業など古賀市を構成します全ての面を含めました総体を進行していくというまちづくりの実現を目指す計画でございます。 147 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 148 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 文化を通じて、先ほどの教育とか福祉とかそういうものを通じ、最終的にはマスタープランが目指すまちづくりが実現するんだと、こういうふうに解釈させていただきたいと思います。計画の策定に当たっては、関係団体へのアンケートやヒアリングを通じて多くの意見を取り入れて策定したとありますが、具体的にはどのような団体に、どのような聞き取りがなされたのでしょうか。また、市民個人の声をどう反映してあるでしょうか。 149 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 150 ◯教育部長(吉村 博文君) 古賀市内で文化活動を行ってございます15団体へアンケート調査及びヒアリングを行ってございます。内容といたしましては、団体の現在の課題、活動、発表等の場所について。それから活動に関する経費、他の団体との連携等についてお聞きしたところでございます。また、市民個人に対しましては、最終的な部分でパブリックコメントを実施しているところでございます。 151 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 152 ◯議員(16番 飯尾 助広君) この計画における古賀の独自性は二つあると先ほどお伺いしました。一つは、市民共同型であると。もう一つは、日ごろ文化に参加できない方の参加型だという御回答でした。  まず、市民との共働についてお伺いします。今までいろいろな場面で、共働という言葉が叫ばれてまいりましたが、えてして行政だけ、あるいは市民だけというようなことになることが多かったかと思います。共働という作業の中で大事なのは人づくり、つまり行政の意向を酌んで市民に働きかける人、また、市民と一緒になって働こうという人、こういった人の存在が大事だと思いますが、このような人づくりについてどう進められますか。 153 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 154 ◯教育部長(吉村 博文君) 文化芸術振興におけます人材育成に関しましては、行政としても重要視いたしております。今年度につきましては、点として存在いたします団体同士をつなぎます、交流していただく場の提供といたしまして、レッツトライ!プロジェクト2014を実施いたしました。将来的には、この事業で得たものを市民に還元していただき、文化芸術の振興へつなげてほしいと考えておるところでございます。  子どもに対しましても、本物の芸術に触れる機会づくりといたしまして、アートバスや子どもアート教室を実施しております。子どものころから芸術文化に触れ、将来的にはその振興の一翼を担う人材としていたしまして、活躍してくれますよう期待しているところでございます。 155 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 156 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 人材育成の重要性というのは認識していただいてると思いますけれども、先ほど報告がありましたレッツトライ!プロジェクト、これは昨年行われました寅さんと語る古賀の文化、同じ講師の方を招いて行われるわけでございますが、一つは参加者が少ない、あるいは、参加者をランダムに募集していると。そういうことで本当にこれが人づくりにつながる事業であろうかと考えるわけでございます。一般の人を育成して人づくりをすると、市民の方を育成して人づくりをするということも大事だと思いますが、今までの生涯学習計画においても、なかなかこれは実現しないと、適任者もいないというのは状況じゃないかと思います。  そういった点で、その道のやっぱり専門家を雇うとか委託するとか、目先を変えた手を打たないと、いつまでも人材育成と頼っていたのでは、事業が進まないのじゃないかと思います。実際、隣の福津市でもそういった専門家を採用して成功してるというようなことを聞いておりますが、教育長、専門家の採用をどうお考えですか。 157 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。 158 ◯教育長(荒木  隆君) 人づくりというのは非常に難しいし、特に文化振興に関する人材育成というのは、やっぱり一番難しい面ではないかと思っております。ただ、今御質問の専門家を雇うということに関しましては、今のところ考えておりません。ただ、文化芸術審議会の中にそういった県内あちこちでいろんな文化活動にかかわっておられる方も入っていただいておりますし、そういった方の考えを生かした今回の場合は計画になっております。これ実際に、例えば古賀で今度はそれぞれの地域で文化振興にかかわる専門家というのは、非常に私どもも課題と考えておりまして、今後これは古賀でいえば、文化協会等に御相談しながらそういった方の育成にも、また、新しい考え方で企画し、取り組んでいかなければいけないと思っております。 159 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 160 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 一つ提案なんですが、現役を退かれるOBの方、これの活用が私古賀は下手じゃないかなと思うんですよね。長年の、長い経験を持っておられる。あるいは、人脈も持っておられる。こういった方をいろいろ活用する手もあるんじゃないかと思います。今例えば文化振興だけにかかわらず、企業誘致、あるいはコミュニティ、こういったところにやっぱりそういったOBの方も活用する機会を与えるべきじゃないかと思いますが、OBの方をもっと有効的な仕事をしてもらう方法を考えたらいかがでしょうか。いかがでしょうか。 161 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 162 ◯教育部長(吉村 博文君) 議員御指摘の文化面にとらわれず、退職OBの方のお力を活用ということでございます。今年度から文化技術審議会の中にもOBの方を一人お願いしているところでもございますし、より一層今後は活用してまいりたいと考えております。 163 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 164 ◯議員(16番 飯尾 助広君) それでは、共働ということにつきまして一つお尋ねしたいんですけども、現在、行政主導で行われておりますプロムナードコンサート、これをどう評価されてますか。 165 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 166 ◯教育部長(吉村 博文君) 毎年屋外で実施しておりますプロムナードコンサートでございます。気軽に立ち寄れるコンサートということで、コンセプトのもとプロの演奏を全世代の方々に聞いていただいております。コンサートを気軽に聞いていただくことによりまして、文化芸術への興味を持っていただくきっかけづくりとして開催しているものでございまして、毎年多くの市民の方が来られまして楽しみにされていらっしゃるところでございます。 167 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 168 ◯議員(16番 飯尾 助広君) コンサート自体を否定するものではありません。また、ただでこういったプロの演奏を聞けるという、こんないいことはありません。しかし、この事業はいろいろ問題があると思うんですよね。まず、一つ予算の面、表に出てきている予算は155万円と組まれています。  ところが、行政主導であるということで、実際は市の職員の方がたくさん動かれてる。休みの日にも出てこられて準備されてる。それから、雨が降ったら屋外でできないということで、秋のいい季節に大ホールを押さえてあるわけですね。そういった見えない費用があるんじゃないかと。  もう一つは、屋外で行うことのシチュエーションというんですか。9月末時点で、去年は虫がたくさん来ました。また、年によっては寒いということも聞かれます。また、屋外の対応もしなきゃならないということで、非常に屋外でやるということに対して困難があると。  それからもう一つ大事なのは、市民の感情です。7月から年末にかけていろんなコンサートが行われます。市民音楽祭、ことしは太鼓のコンサートもあります。それからDAICOON、あるいは第九、いろいろありますが、こういった事業は市民主導で行われるために1,000円とか2,000円とか、そういったチケットを一枚一枚売りながら、火をともすような努力をして事業を行われている。そんな中で、行政主導は無料開放の大盤振る舞いでいいんでしょうか。こういういろいろな問題点について、教育長はいかがお考えですか。 169 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。 170 ◯教育長(荒木  隆君) 今部長が答弁いたしましたように、それから最初にお答えしましたが、日ごろ余りそういった機会に接することの少ない市民に気軽に聞いていただくという、参加していただくということで始めておりますし、これは考え方として、飯尾議員とまた若干市民の受けとめ方は違うところもあると思うんです。行政なかなか粋なことやるじゃないかという声もたくさんあります。虫の問題とか雨の問題とか、これはやっぱり改善していかなきゃいけないと思いますし、それから費用の問題ですね。この辺のところは、今後十分検討したいと思いますし、全て何かそういったコンサート等が有料にということにもならないんではないかと思っております。今いろんな課題を言っていただきましたので、そういった点に十分今後の検討の材料にさせていただきたいと思っております。 171 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 172 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 行政は粋なことをするというような意見もありますし、反対に古賀はまたそんなことをしているんかという意見も聞きます。文化事業の無料ということについては是非があると思いますが、少なくともプロの演奏、いい文化はきちんとお金を払って聞く、見るという、こういった市民の植えつけが古賀には必要じゃないかと思います。  先日新宮町に行って話を聞いてまいりました。子どもたちの映画祭、あるいは事業については、200円とか300円とか必ずもらうようにしていると。そのかわりお土産を差し上げる。そういった文化はお金を出して見るんだという、こういう意識づけを小さいときからしているんだという話がありました。こういうことがひいては文化の向上につながるのではないかと私は考えております。  次に、子どもの文化振興についてお尋ねしたいと思います。最近の子どもたちはだんだん文化に親しむ、あるいは習いごとをするということが少なくなっているんじゃないか。あるいは、できる子とできない子の格差が開いてるんじゃないか。また、文化レベルも全体的に下がっているんではないかと感じるんですが、学校教育における文化事業はどのように行われていますか。 173 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 174 ◯教育部長(吉村 博文君) 学校現場での文化振興でございます。各学校の実態に即しまして行事等において取り組んでいるところでございます。具体的には、人権フェスタでの劇や合唱、朗読、学芸的行事での劇団や楽団を招致しての観賞。それから粕屋区小学校で行われます音楽コンクール参加。青柳小学校では昨年から独自の合唱コンクールを開催いたしております。中学校では、例年秋に文化発表会を開き、学級学年、全校合唱の発表や文化部の発表展示等が行われているところでございます。今後につきましても文化協会等の行事に積極的に作品を提出するなど子どもの文化振興の推進を呼びかけてまいりたいと考えております。 175 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 176 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 最近の学校の授業を見ておりますと、どうしても合唱コンクールとかそういった音楽関係が多いように感じます。私たちの小さいときは、習字とか絵とかそういうふうな時間があったように思いますが、最近の傾向としてそういうふうになってるんかもわかりません。今、市もこども美術展というのを2月に行っておりますけども、3日間で約1,500人ぐらいの市民の方が見に来られているということで、非常に一つの子どもさん向けの事業としては有意義な事業じゃないかと思いますので、今後市も力を入れていただきたいと思っております。  文化協会では子どもを対象とした事業の一環として、ことし初めて夏休みこども体験教室を企画されました。踊りや歌、パンづくりや工作など文化協会の特技を生かした取り組みであったと思いますが、450人を超す参加者があり、大きな反響でした。この夏休み体験教室は隣の新宮町でも数年前から実施されておりまして、同じように申し込みが殺到していると聞いております。子どもさんが夏休みをどう有意義に過ごすか、これは保護者にとっても大きな関心事だと思います。学校を含め、子どもたちが子どもたちや保護者の方々の要望、ニーズ、行政はどのように捉えてありますか。 177 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 178 ◯教育部長(吉村 博文君) 今年度文化協会が夏休みこども体験教室を行っております。こちらにつきましては、市の公募型補助金を活用しての事業ということで、大変すばらしい、いい事業であると思っております。また、今回夏休みという限られた期間でありましたが、先ほどのお話で、450人もの参加があったということで文化活動への興味が高まっているということで認識しております。 179 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。 180 ◯教育長(荒木  隆君) 夏休みこども体験教室に関しましては、私ども大変感謝しております。これだけ文化協会の方がたくさんの講座を開いて、たくさんの子どもをそういった体験をさせていただくというのは、子どもたちの教育にとって非常に大きな意味があると思っておりますし、これは、今後こういった活動については参考にさせていただきまして、私どもの施策にもまた生かしていけるものがあれば生かしてきたいと思っております。  最初、学校の授業の話が出ましたが、ちょっとつけ加えますが、確かに以前に比べますと、図工とか美術の時間週に1回、音楽も週に1時間か2時間で、どんどん減ってきているんですね。ですから、本当に子どもたち、私は子どもたちの感性を育てるという意味で非常に、ちょっともったいないというか、不満なところがあるんですが、学校のカリキュラム全体の中でそういう状況になっております。その反面、合唱コンクールであるとか、文化祭であるとか、そういうところで、そういうことに能力があったり、関心ある子どもたちを生かすという努力をしているところでございます。 181 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 182 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 私ここで言いたかったのは、こういった隣の町でこういう事業が行われてるという中で、行政部がこういった情報を何でつかめなかったか。そういう隣町の情報、こういったものをやはりそのアンテナを張りめぐらしてつかんで、むしろ市民に対してこういうことがあってるけどもどうだと。こういう場への意識を持った行政であってほしいと思っていますが、いかがでしょうか。 183 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 184 ◯教育部長(吉村 博文君) 新宮町でも実施されていたということで、今後につきましては情報の収集、提供にあわせまして、提供につきまして、さらにアンテナを高く広く伸ばしまして、効率よく実施してまいりたいと考えております。 185 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 186 ◯議員(16番 飯尾 助広君) この事業に関しまして、ボランティア活動についてちょっとお聞きしたいと思います。この体験教室は、公募型補助金事業の一環として取り組まれたわけですが、たくさんの講師、あるいは助手の方にお願いされました。講師の方は費用弁償的なもの、あるいは相手によっては謝礼的なものを支払ってもいいとなっておりますが、お願いした講師が文化協会の会員であれば、費用弁償はもちろん、昼食費なども一切だめだという規定になっているそうでございますが、これ事実でしょうか。 187 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 188 ◯教育部長(吉村 博文君) 平成25年度から公募型補助金を導入いたしまして、基本はその事業費、補助金改革自体の趣旨が運営費補助から事業費へということで、その中で公募型補助金につきましては、審議会を通じまして条件等設定されておるところでございます。 189 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 190 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 同じ講師なのに、会に属しているかどうかによって払えないというのはおかしいんじゃないかと。その委託事業の範囲内であれば、自由に使ってもいいんじゃないかという私考え持ってますが、いかがでしょうか。 191 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 192 ◯教育部長(吉村 博文君) おかしいという御意見でございます。先ほど私が申し上げましたとおり、こちらにつきましては補助金改革の一環としまして、平成25年度から公募型補助金を導入いたしております。その中で応募をいただく条件、設定いたしまして公募しております。その仕組み、設定がそのようになっているということで御理解いただきたいと思いますし、議員のお話につきまして御意見として承らせていただきたいと思います。 193 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 194 ◯議員(16番 飯尾 助広君) まだ始まったばかりの事業でということでございますんで、今後そこら辺も考慮した指導をお願いしたいと思います。ボランティアを行われる方も別にお金が欲しくてやられるわけではない。ただ、自分からやろうという方と頼まれてやるボランティアとあると思うんですよね。ボランティアというと、昔から無償だという考えがありますけども、やはりきちんとお金を払ってやるということがやっぱりその事業が継続するもとじゃないかなと思います。  続きまして、この振興計画を具体的に誰が進めるんだということの観点から、文化協会のことについてお聞きしたいと思います。先ほどの御回答の中で、古賀市では文化協会を中心に、文化芸術活動が活発に行われているという御回答がございました。民間機関であります文化協会の活動と存在を教育長、どういうふうに認識されてありますか。 195 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。 196 ◯教育長(荒木  隆君) これはもう古賀市の場合は、古賀市の文化振興の中心的役割を担っていただいてると思っております。 197 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 198 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 文化協会は昭和57年、町の教育委員会が今後の文化行政のあり方について協議し、文化振興を目的に民間組織である文化協会が設立されたと聞いております。以来33年、市民の自主性と創造性をスローガンとし、文化の発展を目標に活発かつ継続的な活動がなされ、現在では90団体、会員900名という一大文化団体となっており、平成18年度にはNPOの登録となりました。  文化事業としては、芸術祭、文化祭、市民音楽祭、童謡まつり、こども美術展など五つの事業。出前講座として行政区への夏祭りや敬老会、健康講座など。また、デイサービスなどの福祉施設の出前、これらは全て延べますと約300回以上行われております。対外的には市の代行窓口として、糟屋郡や県の文化事業にも取り組んでおられます。また、市の主要施策の委員としても、公民館運営審議会、文化芸術審議会、社会教育委員会、人権推進委員会など文化の枠を超えた活動が見られます。  市長、文化協会の歴史、日々の多岐にわたる活動をどのように見てありますか。 199 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 200 ◯市長(竹下司津男君) 私といたしましても、本当にさまざまな文化事業に取り組まれておられますし、また、市民への出前講座等本当に積極的に御活動いただいております。市にとりましても、大変ありがたい、大変また心強い団体だと認識をしておるところでございます。 201 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 202 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 近隣を含め、多くの自治体ではこういった市の文化事業は、文化振興財団に外部委託されてるところが多いと聞きます。教育長にお聞きしますが、こういった文化振興財団について何か調査、検討されたことがありますか。また、どういうふうにお考えでしょうか。 203 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。 204 ◯教育長(荒木  隆君) その前に、文化活動文化振興に関しては、先ほど答弁で申し上げましたように、行政主導でやるんではなくて、やっぱり今まで歴史的に見ましても、民間の中で、あるいは個人の中で育ってきているという面が非常に強いわけでして、そこをどうするかということで、各自治体、今御質問の点ですが、財団をつくってそこに文化事業を全部任せている自治体がありますし、それから施設を、文化ホール等を立てて、それを第三セクターに委託してそこが中心にやってるとこといろいろあります。古賀市の場合は、財団というのはもちろんありませんし、もう文化協会の自主的な活動を行政が支援するという形で今まで来ておりますが、将来的には古賀市もちょっと長い目で見たときには、少しどういう形態が一番いいのかということを検討しなければならないということは考えております。 205 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 206 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 現在では、文化振興財団的な役目を民間の文化協会が担っていると、こういうふうに解釈をさせていただきますけども、文化協会の内情を見てみますと、非常に厳しいものがあります。高齢化が進んでると。会員もかつては1,200名おられたのが、今900名になっていると。決算の内容を見てみますと、単年度で毎年もうどうにかとんとんの状態だと。昨年度に至っては赤字が出ていると、こういう状況です。市の文化事業を担っている文化協会が、この組織が衰退、あるいは崩壊するということになれば、古賀市の文化そのものがだめになってしまうんじゃないかというおそれがあります。今、市からはいろいろな委託という形で、事業に対して委託金がいただいておりますが、組織の強化という面についての補助金は一切いただいていません。  市長にお伺いしますが、行政として組織の強化に人的、あるいは資金的なバックアップが必要だと思いますが、いかがでしょうか。 207 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 208 ◯市長(竹下司津男君) 私も文化協会の活動に関しましては、運営等大変興味を持っておるところでございます。今、議員御指摘のようにやはり今後しっかり持続可能な組織として運営していくために、市といたしましても何らかのバックアップ等やはり前向きに考えていかなければならないと考えておるとこでございますが、今後のどのようなバックアップができるかにつきましては、しっかりと状況を把握させていただきながら検討させていただきたいと考えております。 209 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 210 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 今、いろいろな市の施策に対しまして、例えば観光を進めようとすれば、観光協会に対して組織のバックアップされています。農業を振興しようとすれば、農業団体にもですね。こういった中で、やっぱり同じような考えで行けば、文化を振興しようとすれば、文化協会の組織強化というのは必要じゃないかなと思います。ぜひ前向きな検討をお願いいたします。  ことし3月、振興計画と同時にアクションプランが示されました。そのアクションプランを現在文化協会が行っている事業を当てはめてみますと、約8割が実際に行われているわけです。ということは、協会の活動を進めることがアクションプランの充実、あるいは振興計画の振興と推進ということにつながるのではないかと考えております。  それから、先ほど文化振興の課題として二つ挙げられました。一つは、地域で活動している文化芸術団体同士のつながりが希薄であるとありました。各種団体のつながりという面で、現在市民活動支援センター、通称つながり広場の存在をどう考えられますか。職務及び現在の活動内容はどうなっていますでしょうか。 211 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 212 ◯教育部長(吉村 博文君) つながり広場──市民活動支援センターでございます。市民活動の情報収集及び提供に関しますこと、それから市民活動の促進のための交流に関すること、市民活動の相談に関することなどが主な職務内容でございます。現在の活動内容としましては、コスモス市民講座等がありますが、これは市民が主体となって相互に学び合い、教え合い、高め合うことでまちづくり、人づくりに貢献することを目的に実施しているところでございます。  つながり広場に関しましては、点として存在しております団体や市民をつなぐ重要な役割を担っていると認識しております。 213 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 214 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 点として存在する団体、個人をつなぐということでございましたけども、そのつなぐ活動が十分に行われているだろうかと疑問を持っています。市内にはいろいろ文化協会初め体育協会、あるいは社会福祉協議会、校区コミュニティ、いろいろな組織があります。また、小さな組織も幾つもあります。こういった組織をつなぐのが、私はつながり広場の本来の役目ではないかなと思います。  そういった意味では、昔は、かつては市民部にありました市民共働課という形でありましたけども、今教育部の中にありまして、主にそのコスモス講座等の窓口になっているということでございますが、本来の目的としてはやっぱりつなぐ活動を十分にやる必要があるんじゃないかと思います。  また、行政の組織の中でも、例えば人権センター、福祉課、環境課、いろいろ各課が事業を行っておりますけども、それの横のつながりをつなぐ、こういった仕事もやっぱりつながり広場の役目ではないかなと思います。先ほど一つ一つの中で、コーディネーターという言葉は出ませんでしたけども、コーディネーター的な役割を果たすべきだと思いますが、もう一度そこら辺の活動についてお伺いしたいと思います。 215 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。
    216 ◯教育部長(吉村 博文君) 市民活動支援センター、つながり広場でございます。こちらのつなぐ活動といたしましては、つながりカフェ、団体相互交流会等を実施しているところでございます。そういう部分で、つながるという部分で推進してるところでございます。また、行政組織内の横断的な部分でのつなぐという部分での御質問でございます。そういう部分に関しましては、庁議、課長会、個別の案件での実行委員会とかございます。それに関しまして、市民活動支援センターへ市役所内の行政の横断的なつながりを結ぶ活動を担わせるということに関しましては、非常に困難だと考えているところでございます。 217 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 218 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 根本的には組織のあり方だろうと思い、どこにその位置するかということになってくると思いますけども、一つの例としてことしからサロンコンサートが始まりました。これは従来ロビーコンサートと言っておりましたけども、これと今高齢者の方のどう言うんですか、お出かけサポート、スタンプラリーって言うんですか、これを結びつけることによって、従来二、三十人の参加、ロビーコンサート参加でありましたが、文化協会のサロンコンサートという形でこのスタンプラリーと結びつけると、200人という市民の方が来られてるわけですね。ですから、ちょっとした考え方、コラボをするというようなことで、その事業も充実してくるのではないかと。いろいろ例えば人権セミナー、こういうことについても音楽コンサートと組み合わせてやるとか、あるいは、ほかの課の動きと一緒にするとか、こういったことを考えて行う必要があるんじゃないかなと思います。  次に、もう一つの課題としまして、文化資源はあるものの、市民に十分知られてないということでありました。文化関係の市民への広報は現在どのような形で行われてますか。 219 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 220 ◯教育部長(吉村 博文君) おもだっては、ホームページの毎月広報こが内のマイライフのページで周知しているところでございます。あとそれ以外にも今後につきましては、いろいろな手法を用いまして周知等を推進してまいりたいと考えております。 221 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 222 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 私、文化関係の情報が弱いと思います。ホームページ、高齢者の方、どのくらいの方が見られてますでしょうかね。それから広報、あるいは行事予定とばらばらに載ってるだけです。やはり文化活動っていうのは、ジャンルごと、あるいは、時系列に繰り返し広報しなければ、なかなか市民の方は集まらないと思います。  新宮では、そぴあまがじん、そぴあかわら版、宗像市ではユリックスサラダ、こういった文化情報だけの機関紙が出ています。市民への啓発を含め、文化情報の充実、特に文化情報誌の発行必要じゃないかなと思いますが、いかがでしょうか。 223 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 224 ◯教育部長(吉村 博文君) 文化関係の広報につきまして、弱いのではなかろうかという部分で、確かに新宮町、お隣あたりにつきましては、文化事業のみでの冊子を配布等あっているところでございます。古賀市におきましても、このような冊子等につきましては、今後検討してまいりたいと考えております。 225 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 226 ◯議員(16番 飯尾 助広君) ぜひよろしくお願いいたします。それから文化拠点としてのリーパスプラザや研修棟の状況についてお尋ねしますけども、今リーパスプラザの行事予定表見ますと、黒板で走り書きされているんですよね。それから、通路横のガラスの掲示板、あるいは正面入ったところに今度はかがやきという展示コーナーもできました。  こういうことが行なわれてるんだと、こういうことをやはり訪れる人、あるいは市民に広報をすべきじゃないかなと思いますが、例えばテレビ画面で行われてること、これはどこの自治体でも行われてると思いますけども、こういったことを検討してもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。 227 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 228 ◯教育部長(吉村 博文君) 今仮称で言う生涯学習センターの建築をいろいろ進めてまいってるところでございます。完成時につきましてはデジタル表示でのいろいろな案内表示ができると考えております。 229 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 230 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 生涯センターも完成はあと2年ぐらいかかります。前の一般質問で、私、例えば研修棟の空き状況のIT化とかいう提案をさせてもらいましたけども、依然実現していません。将来新しい研修棟で使うということを前提に、そういった機器の導入を早急な検討を始めていただきたいと思っております。  次に、振興計画の推進状況の確認をどうするかということですが、今後どのように評価されますか。推進状況を確認されますか。 231 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 232 ◯教育部長(吉村 博文君) 進捗状況の確認につきましては、文化芸術審議会におきまして確認していただくこととなっております。 233 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 234 ◯議員(16番 飯尾 助広君) 審議会で確認することはいいんですけども、どういったものを基準としてこの計画が進んでると、こう評価される、確認されるのかということをお尋ねしている。 235 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 236 ◯教育部長(吉村 博文君) 具体的には当然実施事業の実績報告、それとか自己評価等をもとに作成した資料等で確認いただくわけですが、その実施事業の中には、集客数であるとか、収益効果数値等も含まれたところで確認をいただきたいと考えております。 237 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 238 ◯議員(16番 飯尾 助広君) この計画の中身見ると、こういうふうに書かれてます。判断基準を難しく、市民ニーズを優先することも、集客率や収益効果を追求することも計画が目指すものとかけ離れている。文化芸術を生かして人やまちを元気にすることに重心に置いて推進状況を確認します。何となしに分かりにくい表現だと思うんですよね。  集客とか、あるいは市民ニーズを優先しなくて何を基準にして評価するんだろうかと考えるわけでございます。やはり私の個人的な判断ですけども、一つの大きな目標は集客率だろうと。いかに人がその事業に集まってきたか。やはりそれを目標に、主催者もやっぱり人を集めようとする。こういうことがやっぱり町自体をにぎやかにするんじゃないかなと考えますが、この判断いかがでしょうか。 239 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 240 ◯教育部長(吉村 博文君) 判断するときの、当然集客につきましては大きな要素の一つとなると考えております。 241 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾議員。 242 ◯議員(16番 飯尾 助広君) いろいろこの計画について細かな質問させていただきました。  最後に、今回質問させていただきまして、計画はまだ抽象的なものであると。実務的にはいろいろ問題を抱えてるということがわかりました。今後、市民との共同をモットーに深く掘り下げ、振興計画が遂行されること。そして、それにより文化芸術を生かした古賀らしいまちづくりが実現しますことを祈念しまして質問を終わらせていただきます。 243 ◯議長(奴間 健司君) 飯尾助広議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 244 ◯議長(奴間 健司君) ここで暫時休憩いたします。                        午前11時36分休憩             ………………………………………………………………………………                        午後1時30分再開                       〔出席議員17名〕 245 ◯議長(奴間 健司君) 休憩前に引き続きまして会議を再開します。  一般質問を続けます。  次に、高原伸二議員。                       〔高原議員 登壇〕 246 ◯議員(14番 高原 伸二君) 皆様こんにちは。会派政風会の高原でございます。6月議会に引き続き一般質問させていただきます。季節は9月、初秋であります。秋といえば放生会やスポーツ大会といったイベントが各地で盛大に開催される季節でもあり、私も非常に楽しみにしてるところであります。  一方で、最近の気候は本当に異常であります。気象庁の発表では、太平洋高気圧は本州付近への張り出しが弱く、日本付近は湿った気流の影響を受けやすかった。ことしの8月の気候は東日本、西日本の日照条件はかなり少なかったとあり、西日本太平洋側で平年比の54%となり、1946年の統計開始以来、8月としては最も少なかったと発表されています。そのせいでしょうか、先日私も稲刈りをしましたが、例年に比べ収量がかなり少なくて、がっかりしたところであります。また、これから台風が活発化する時期でありますことから、災害対策などしていかなければと思うところであります。  さて、今回私が質問します古賀市の企業誘致推進については、前回も同様の質問をいたしました。前回も申し上げましたが、企業誘致政策はこれからの古賀市にとって最重要政策であると考えており、さらに前進していく必要があると思います。  昨年、国土交通省、農林水産省の視察に東京に行った折に、企業誘致の実現には非常に幅広い専門的知識とノウハウを備えておかなければ不可能であるというのを理解しましたし、法整備だけでもかなりの期間を有するということもわかりました。しかし、実現の先には今とは全く違った古賀市の未来、姿があると確信しております。必ず実現していただきたいと考え、前回よりもさらに具体的な内容を明確にするため質問をさせていただきます。  1、古賀市の企業誘致推進体制における現在の企業誘致政策の進捗状況について。  2、古賀市役所の組織体制の改革及び強化について。  3、古賀市の企業誘致を前進させるために必要な市長のリーダーシップやトップセールスについて。  最後4番目に、関係機関との連携強化について、以上、市長の答弁を求めます。 247 ◯議長(奴間 健司君) 市長。                     〔市長 竹下司津男君登壇〕 248 ◯市長(竹下司津男君) 高原議員の御質問、古賀市の企業誘致推進についてにお答えいたします。  第1点目についてお答えいたします。古賀市の企業誘致政策は、第4次総合振興計画、都市計画マスタープランで掲げている施策や土地利用の方向性との調和を図りながら、私が本部長を務める企業誘致推進本部を中心に、庁内の関係部署が一丸となって取り組んできたところです。具体的な進捗状況としては、篠林地区の物流団地が造成工事を終えて最終段階に入っており、新宮町などの関係者との協議を重ねながら、事業完遂に向けて引き続き鋭意取り組んでまいります。  また、高田地区においては、7月に土地区画整理事業準備組合と開発事業者、商業事業者、住宅事業者との間で正式に協定が締結されるなど、早期の開発許可の取得、工事着手に向けて必要な手続を着々と進めている状況にあります。このほかにも民事訴訟や農地法、農振法などのさまざまな課題がありますが、大規模未利用地である玄望園の活用や古賀インターチェンジ周辺などの土地利用の転換に向けて取り組んでいるところです。  第2点目についてお答えいたします。組織体制の中核を担う企業誘致推進本部について、これまでは一つの大きな組織として活動してまいりましたが、機能別に方向性の検討を行う幹事会、幹事会の指示のもと実務を遂行する推進部隊、全体を統括する推進本部という三つの組織に改編しました。その目的は、それぞれの役割分担を明確にし、機能性を高めることで組織全体の機能強化を図り実績へとつなげていくことであり、7月3日の第1回幹事会開催を皮切りに、新体制へと移行し、当初の狙いどおり企業誘致推進本部の機動性、機能性を高めることができたと評価してます。  第3点目についてお答えいたします。行政組織のトップとして古賀市の発展と市民の幸せを常に意識し、行政の指針である総合振興計画との整合性を図りながら、古賀市のまちづくりの方向性をしっかりとお示しし、その実現に向けて全力で取り組むことが市長としての私の責務です。その責任を果たすために欠かせない資質の一つがリーダーシップであり、強いリーダーシップのもとで行う効果的な行動がトップセールスでありますので、いずれも企業誘致の前進のためには欠かせないと認識しています。  第4点目についてお答えいたします。企業誘致開発の実現には、農地法、農振法を初めとするさまざまな法規則に基づくハードルや上下水道、埋蔵文化財などのさまざまな課題解決に向け、関係機関と連携し、ときには指導を受けながら粘り強く取り組む必要があります。そのために必要な信頼関係の構築に向けて、庁内各部署がそれぞれの役割の中で着実に取り組んでくれていますし、私自身も状況や会合などのさまざまな機会を捉えて市長同志といった横の連携を含め、鋭意関係構築に努めております。 249 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 250 ◯議員(14番 高原 伸二君) それでは順次再質問させていただきますが、先ほどの午前中の同僚議員の質問に、2期目も挑戦していくんだというふうな答弁でしたので、できましたら市長本人から答弁をいただきたいものでございます。  では1番の古賀市の企業誘致推進体制における現在の企業誘致政策の進捗状況についてでありますが、これは前回の一般質問において、そのときは相談案件が11あるといった答弁がなされました。私自身非常に興味深いと感じております。この11件の案件について質問いたします。  古賀市では企業誘致政策を進めていく機関として位置づけている企業誘致推進本部を6月の一般質問ではリニューアルしたと言われ、さきの市民建産委員会や先ほどの答弁で幹事会や推進本部、進捗部隊という三つの組織に改編し、第一回の幹事会も開催したということですが、そういった状態の中で現在相談がなされている11の開発案件を実行する方向で考えているのかどうか、答弁を求めます。 251 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 252 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 11案件のことにつきましては、6月の議会で御答弁申し上げたとおりではございます。基本的には古賀市の総合振興計画、それから都市計画マスタープラン、これに準ずるという考え方のもとに11案件ございます。6案件がこのプランの内容といいますか、エリアに沿った場所的なことですね。エリアに沿った申し出でございます。あとの5案件につきましては、残念ながら計画の中での位置づけはない案件でございます。 253 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 254 ◯議員(14番 高原 伸二君) ということは、6案件はあるけども、5案件はないということですが、結果的にこの合計11案件、方向性は定まったということでよろしいんでしょうか。 255 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 256 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 決論から申し上げますと、6案件について市としては鋭意支援の努力をしていくというふうな考え方でございます。 257 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 258 ◯議員(14番 高原 伸二君) 6案件が定まったという形じゃなくて、仮に5案件支援しないということで、もう定まったということで判断したいと思いますが、方向性が定まったという答弁っていう形でとっていいと思いますが、その内容についてお聞きしたいと思います。 259 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 260 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 内容につきましてお答えいたしたいと思いますけれども、企業誘致そのものは、それには大きく二つの考え方があろうと思うんですね。一つにつきましては、当然古賀市の計画に基づくというのが前提でございますけれども、市が主体としてやっていく事業。それからもう一つには、企業側から進出打診あたりで開発をしたいというケースですね。大きくは、この二つがあろうと思います。そういうことから、11の先ほどの6と5の話をさせていただきました。  これらにつきましては、特に5案件につきましては、法律の話はもう高原議員御登壇でのお話をしていただけたと思いますけども、非常にハードルが高い内容もあること。それから、そうではありながらも財政上の問題もどういうふうな形で今後中期的な話もなっていきましょうけれども、やっていくのかということ。それから、市としてのプランを立てた以上は、戦略的なものもございます。そのあたりとの調整を、やりくりをどんなふうに図っていくかということもございますもんですから、そのあたりを総合的に勘案しながら、一つ一つのケースを研究、討論、整理をしている状況でございます。 261 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 262 ◯議員(14番 高原 伸二君) 私が聞いておりますのは、支援すると言われた6案件、それはどこか。支援しないと言われる5案件、それはどこかということをお聞きしたいのですが。 263 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 264 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 場所のことにつきましては、申しわけございません。非常に関係者、地権者も含む関係者との関連が、影響が大きくございますので、この場では差し控えたいと思っております。 265 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 266 ◯議員(14番 高原 伸二君) そういうふうな答えだと思っておりました。  では、その方向性はどのような形で、どこが定めたのか、答弁を求めます。 267 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 268 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 方向性につきましては、計画の中で示されたエリアですから、市の幹事会においてこれをどのように支援していくかというような形、お金のことも含めてですね。そういったことでひとつ対応をすると。もう一つは、実動部隊がございます。この実動部隊につきましては、それぞれの、例えば農林振興課、都市計画課、もろもろございますけれども、そのもろもろの部署における法律上の整理、課題、そのあたりをトータル的に、また本部で協議、検討していくという手順でございます。 269 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 270 ◯議員(14番 高原 伸二君) いまいちわかりにくいので、やさしく教えてほしいんですが、幹事会で定めたということですか。もしそうであれば、その幹事会を市民建産の委員会の中で言われたとは思いますけれども、もう一度その幹事会の内容をお聞きしたいと思います。 271 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 272 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 何度も繰り返しになりますけれども、計画が一つでございます。それにのっとった企業の進出をしたいという内容の企業さんについて、幹事会で先ほど申しました多面的な角度から検討を重ねているところでございます。 273 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 274 ◯議員(14番 高原 伸二君) もう一度お尋ねします。幹事会のメンバーをお願いいたします。 275 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 276 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 市長、副市長、それから私、総務部長、それから財政課長に都市計画、農林振興、それから商工政策、企画、以上でございます。 277 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 278 ◯議員(14番 高原 伸二君) 方向性を定める作業は大変難しいと想像できますが、方向性を定める際の基準、そういったものがあれば答弁を求めます。 279 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 280 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 総合振興計画、それから都市計画マスタープランに言葉が書いてございます。これに該当する内容、それから業種、そのあたりが符号するかどうか、また農地法、都市計画法しかりですけれども、そのあたりの法律上のクリアでございます。 281 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 282 ◯議員(14番 高原 伸二君) これも思ったとおりの答えだったんですが。民間企業であったら、一年一年いろいろな方向性を考え直したりとかするんですが、なかなかそういうことにならないようですね。  方向性が定まったということは、あとは実行に移すだけと考えるのですが、実行に移すためには、具体的な計画書の作成であるとか、それに伴って予算計上の必要性などいろいろやっていかなければならないと思いますが、方向性が定まった以上は、速やかに実行していくと理解してよろしいのでしょうか。答弁求めます。 283 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。
    284 ◯建設産業部長(長崎 功一君) これは進出を希望されておられる企業さんのスケジュールもございますし、予算上の問題もございます。逆に、我が法の法律上のクリアなやり方あたりもございます。そのあたりで方向性を定めるという言葉を使わせていただきました。粛々と進めていく所存でございます。 285 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 286 ◯議員(14番 高原 伸二君) これまでの答弁があったように、11の開発案件については協議の結果、本市の企業誘致の方向性が定まったという答弁でよかったんですかね。  ここで、ずばり質問いたします。市としてどこを企業誘致の場所とし、それは具体的にいつから実務をしていくという考えなのか答弁を求めますが、先ほどのように企業のほうから打診がある云々ではなく、企業誘致推進本部がいかに活動するかということを私はずっと聞いてるわけで、それをしないのであれば、企業誘致推進本部は働きがないと答えてもらって結構ですので、そこら辺のところを答弁求めます。 287 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 288 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 6案件につきましては、企業が進出したいというふうなお話でございますし、中には進出の御希望がないところがございます。つまり、古賀市の総合振興計画、もしくはマスタープランで示しておる部分の研究をしておるということです。  それで、二つ目の御質問ですかね、推進本部がいかに誘致を進めていくかということですけれども、企業さんがはっきりしておるところにつきましては、先ほど申しましたように企業さんのスケジュールをあわせ持ちまして、うちのほうとしては、許認可関係がスムーズにおりるように手続関係の調整を図るということになります。 289 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 290 ◯議員(14番 高原 伸二君) では、次の質問に移ります。  2番目の古賀市役所の組織体制の改革及び強化についてでありますが、先ほど市長からは企業誘致推進体制に関する改革や強化について答弁をいただきました。この質問は企業誘致推進体制という組織ではなく、企業誘致を所管する市の組織に関する質問です。企業誘致政策は前回も申し上げました。関係各課が運用する法令の整備、地権者の合意、地域の理解、事業者の意向などさまざまな調整が必要になり、非常に難しい仕事だと考えています。  現在、古賀市における企業誘致政策は、企業誘致推進本部を中心に進めていくということでありますが、6月の一般質問のときに、事務局を商工政策課に一元化すると言われましたが、それが現在の市の組織であると思いますが、果たしてそれで大丈夫なのかなと私は思っております。  そこで質問いたします。企業誘致推進本部の事務局である商工政策課において、企業誘致政策を実行していく今の組織体制について、どのように考えておられるのか答弁を求めます。 291 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 292 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 建設部としての立場からお答えさせていただきたいと思います。まずは、建設部の職員鋭意頑張っております。まずそのことを第1番目にお答えしたいと思います。  あと商工政策課につきましては、やはり各企業いろいろ古賀市にはございますね。古賀市外もあるんですけれども、いろんな関係で連絡調整あたりを密として動いております。その中の一つとしては、平成26年度の事業です、ふるさと就労の促進事業、Uターンの6カ月幾らか補助金出しますというやつですけども、このあたりも企業さんあたりに話をして、その場所を利用してということはちょっと言葉が適切じゃないかもしれませんけども、その際にいろんな企業の方の経営に関するいろんなお悩みがあったり、鬱憤、御希望があったりすることを聞き及ぶという形の中で、推進本部の中でそれをいろいろな報告を反映させていくという形をとらせていただいております。 293 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 294 ◯議員(14番 高原 伸二君) 何か違うような気がするんですが。  次、商工政策課に企業誘致を担当させる現行体制について、課題があるのかないのか。あれば答弁をいただきたい。 295 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 296 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 商工政策課は、今は企業誘致の事務局という立場で関係部署を束ねております。話が、幾つかの事業の話が具体化して先に進むというような形になってまいりますと、担当部署、例えば農林振興課であったり、都市計画課であったり、実務の話は移っていくわけですけども、その部分についてやはりどうしても商工政策が一緒に協議をしていくということは必要な部分になってくると私は推測しております。そういった面からすると、組織だとか、それから人的な問題につきましては、その段階にも応じて市長にお話をするような状況になろうかと思います。 297 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 298 ◯議員(14番 高原 伸二君) 簡単に言ってほしいんですが、現行体制に課題はあるのかないのか、イエスかノーかでお答えください。 299 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 300 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 現段階では商工政策課で頑張っております。今のところ、この形でいいと思います。 301 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 302 ◯議員(14番 高原 伸二君) 課題がないということでしたら、商工政策課は企業誘致を除いては、企業支援や商業、観光振興、各種イベントの企画運営に日々頑張っていただいていると聞いてますし、私としても大変高く評価してるところです。  しかし、それに加えて企業誘致を担当させるということになれば、片手間になりそうな気がしています。それでも現行体制で頑張るということであれば結構なのですが、実態はそうではないように思います。企業誘致政策は全国大半の地方自治体において、主要な産業振興政策の一つとして進められており、古賀市においてもさまざまな重要政策が存在する中で、この企業誘致政策は極めて重要な政策であります。  企業誘致の成果は数多く存在する中において、その実務にはどのような企業を誘致することが古賀市にとって効果的なのかや、将来的な財政状況を把握しながら法律の整備や誘致する企業との調整といいますか、マッチングというんですか、そういった考えれば切りがないほど幅広い専門知識を備えていかなければできないという業務であると認識しております。  そう考えると、やはり現行どおりではなく、企業誘致を担当する課や室を新設することがリニューアルした推進体制をさらに前進させることが可能になると考えますが、いかがでしょうか。 303 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 304 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 議員御存じとは思いますけれども、ことしの4月に商工政策課としては企業支援係を配置いたしました。それで全てがおさまったという意味ではございませんけれども、配置する中で先ほど幹事会あたりの調整をさせておるところです。また、どのような優良な企業が古賀市にふさわしいかと。当然、業種についてはプランの中で記しておるわけですけれども、具体的な内容につきましては、幹事会の方でいろんな情報、データあたりを提示しながら話を進めていっておるところです。先ほど答弁させていただきましたように、段階的に話が進んでいって、そういう段階的な状況が生まれたときには、またこれは市長に申し出て、一つの形を整えていただくような必要はあるかと思います。 305 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 306 ◯議員(14番 高原 伸二君) 市の機構に関することですので、余り申し上げてもどうかなと思いますが、私自身企業誘致に対しては成功を望んでいる市民の一人として申し上げていますので、ちょっと熱が入ったのかもしれませんが、しかし働くのは職員の皆さんであることには間違いありません。組織もそうですが、さきにも述べたように企業誘致政策は自治体が行う業務の中でも、ある意味特殊といいますか、幅広い専門知識を備えていないとなかなかできない業務であります。  そのための職員の体制、職員の人数であったりとか、そういったものや、先進地視察や、学習会の積極的取り組みによって、実現しますスキルアップの必要性についてはどうお考えでしょうか。 307 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 308 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 関係者のスキルアップ、企業誘致という観点から必要だと思います。 309 ◯議長(奴間 健司君) 副市長。 310 ◯副市長(坂本 正美君) 企業誘致の推進の体制について私のほうから説明をさせていただきます。まず先ほどから建産部長が言っていますように、推進につきましては今年度から企業誘致推進本部のリニューアルと、そして今年度から商工政策課に企業支援係を設けまして、まずはそちらで企業支援を、誘致をやっていくという体制はあるんですが、確かにいろんな今後、企業の事業の内容とか、ボリュームとかというのを十分勘案しながら、必要に応じて組織の見直しはしていくことになるのかなと思ってますし、まずは現状は、今の体制で十分やっていくということの中で、今後の体制の見直しも必要に応じて検討していくと考えております。 311 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 312 ◯議員(14番 高原 伸二君) 今までの質問で最初に言いましたとおり、市長も2期目を目指すと言ってるわけですから、一度も答えないというのもちょっと寂しいなという気がしますが。  前回の一般質問のときにも言いましたけれども、私は先ほど言いました東京へ視察に行ったときに羽田から品川だったですかね、モノレールの中で島根のこういったものを見て驚いたんだと言いましたけれども、島根県企業立地課ですかね、松江市に企業いかがでしょうかという中吊りがあったもので、正直言いまして、皆さん御存じかどうかわかりませんが、島根、鳥取と言いましたら、どこが一番目立たないかということを競争しているようなところなんですが、地元の、島根出身の私が言うんだから、まず許してもらえると思うんですが、そういうふうなところが、そんなところに中吊り広告を出してるというのが物すごく印象に残ってまして、あのときに言わせてもらったんですけども。あれから調べまして、島根県は島根県全体で企業誘致を行っております。その中で、松江市に関して言いましたら、8年間で最大3,070万円の補助が、助成が受けられますとか、8年間家賃がただになりますとか、航空運賃も半額負担しますとか。この航空機半額負担というのは、東京に本社がある企業が松江市に来たときには、会議、そういったものでいろいろ往復しなくちゃならんでしょうと。そういったものに対して半額を負担しますよと、そういうふうな形ですね。そして、従業員を地元からは雇用した場合、一人頭80万円の補助も出しますとか、その他もろもろいろんなことが書いてあるんですね。そして、島根県の、先ほど言いましたように、県を挙げてということなんですけども、島根県自体はいろいろな、浜田市であったり、出雲市であったり、益田市であったり、松江市とか浜田市、益田市とかになりますと、益田市でいいますと企業誘致推進室、こういったものが特別に設けてあります。だから、私はただそこの益田の職員でもありませんし、どれほどいいのかはどうかわかりませんが、ああ、そういったところもやはりあるのだなというところで感心しまして、前回の一般質問でそういったところの名前も出させてもらいました。  そして今回、三重県の三重大学大学院の工学研究科の藤本先生という人が、三重県の戦略的企業誘致という序章から始まりまして、これは長くて、143ページもの冊子をつくられております。こんなように、今は日本全国でいろいろな企業誘致をしようとたくさんのところがされております。戦略的、これは経済産業省ですか、戦略的な企業立地促進を支援するための新たな法的枠組み、こういうのがありますし、そんな中で古賀市ももう少し頑張ってほしいなというところでありまして、決して批判をしてるものではありませんですけれども、そういう思いで発言させていただきました。  次は、3番目の古賀市の企業誘致を前進させるために必要な市長のリーダーシップやトップセールスについてお聞きします。御存じのとおり、企業誘致政策は全国の自治体で競争的に行われており、しかもその手法は非公開で他の自治体にはわかりにくいという課題があります。  そのため、政策手法の真価がはかりにくく、グローバル経済化における企業誘致競争には勝ち抜けない状況になっています。当然、その競争に勝つ必要があり、そのための独自の策を講じなければなりません。非常に限られた情報の中で、他の自治体の取り組みを参考にし、取り入れる必要はあるものの、完全に同様の取り組みではこの企業誘致競争を勝利に導くことはできないと考えます。  この企業誘致政策にかかる自治体間競争を勝ち抜くには、市長の強烈なリーダーシップとトップセールスに期待するしかないと私は考えております。これからする質問は、企業誘致政策をどう考えているのか、市長の本気度について幾つかお聞きします。  先ほどの市長の答弁では、このリーダーシップとトップセールスは企業誘致の前進のために欠かせないと認識していますということでした。これまで市長がしてきたことは何か、ありましたら答弁お願いします。 313 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 314 ◯市長(竹下司津男君) 先ほどから副市長、また部長からも答弁をさせていただきましたが、古賀市の上位計画に基づきまして結果を出すこと、組織体制がそれぞれの地域、また地方によってもさまざまあると思いますが、古賀市の現状をしっかり把握しながら結果を出していくことだと私は認識をしております。  企業誘致推進本部の設置、そして組織体制の強化、それに基づいて私のほうから直接、国、また県とも相談しながら特に今回経済産業省とのパイプを太くするために永田町、そして霞が関にも私も何度も足を運びました。副市長、そして商工政策課長、今経産省の方からも派遣をしていただいておりまして、また市の職員も経産省、また九州経済産業局に出向させていただきながらパイプの強化を図ってきたところでございます。そのプロセスの中で、商工政策課の設置、そして組織内部の強化、企業支援等も含めて今かなり創造的な仕事へと取り組みをしていただいておるところでございまして、特にことしに入りまして活発にそういった取り組み、議論をさせていただいておるところでございます。  私就任して以来、議員御存じのように、今、篠林の開発、そして高田地区も準備組合との調印式を7月に済ませたところでございます。そして職員みずから、つい先月も鳥栖市に先進地視察ということで研究しに行かせていただいておりますし、そして県との今勉強会もさせていただいておるところでございます。私自身も各企業、今特にあの重点的に今水面下で進めてるプロジェクトに対しまして、企業の社長さんとも直接交渉させていただきながら、市の今後の方向性等をお話をさせていただく中で御協力をいただこうとしておるところでございます。  私なりに積極的にこの地域活性化、そして企業誘致に取り組んでまいったところでございますし、前回出馬のときに一丁目一番地として市民の皆様にお約束させていただきました土地利用のあり方につきましても、積極的に推進してまいったところでございます。今後もこの今の組織体制の中で必要なところ、また課題等を適宜しっかり補うべきところを補いながら推進してまいりたいと考えておるところでございます。 315 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 316 ◯議員(14番 高原 伸二君) どこの社長とどのような話をされているのか聞きたいんですが、そこら辺のところは言えないことも多々あると思いますんで。  これまで質問してきました組織の強化も重要でありますが、誘致する企業へのアピールも重要であると考えます。では、誰がアピールするかという点でありますが、やはり自治体でも最も影響力のある市長が発信していくものと考えますが、この考え方についてどう思われますでしょうか。答弁を求めます。 317 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 318 ◯市長(竹下司津男君) 情報発信につきましては、企業誘致のみならず、今さまざまな取り組み等メディアを通して、特にテレビ、新聞等、古賀市の取り組みを発信させていただいておるところでございます。企業誘致等につきましては、やはりなかなかデリケートな情報を扱うところもございますし、また先方の事情等もございまして、全てをオープンするわけにいかない部分もございます。今後もでき得る限り発信できる情報は発信させていただきながら、情報発信の強化、さらに取り組んでまいりたいと考えております。 319 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 320 ◯議員(14番 高原 伸二君) 古賀市の企業誘致については、企業誘致推進体制の中で十分議論がなされていると思いますが、市長の企業誘致にかける思いなどがありましたら聞かせていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 321 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 322 ◯市長(竹下司津男君) もうすぐ4年たとうとしておりますが、この間先ほどから申し上げておりますとおり、篠林地区の開発、そして高田地区も今準備組合と調印式を済ませて進めているところでございます。そして、ことしの施政方針でもお話を差し上げました駅東の今後の開発構想プランにつきまして、今構想を、絵を描いておるところでございます。さらに、今11案件のうち、上位計画に基づいて推進しているプランにつきましては、今後もしっかりと進めてまいりたいと考えておるところでございますので、その点御理解いただければと考えておるとこでございます。 323 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 324 ◯議員(14番 高原 伸二君) 市長のその考えですが、その考えを職員がどの程度認識しているのか。また、市長の考えを実行していくことになれば、実務を担当する職員がどれほど市長の考えを理解しているのかが重要なポイントになると思いますが、そこら辺のところはどんなもんでしょう。 325 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 326 ◯市長(竹下司津男君) 企業誘致推進本部等におきまして、随時私の思い、考え等職員にも伝えているつもりでございます。 327 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 328 ◯議員(14番 高原 伸二君) 市長が話される古賀市の将来像については、これからもさらに具体化していくものと理解しますが、議会も含め、市民への説明や理解が求められるものではと考えられます。企業誘致を成功させるためには、市長の本気度にかかってるといってもいいくらい大きなウエートを占めています。どんなすぐれた人材組織であっても、かじ取りである市長が弱くなってはこの競争に勝つことができないものであります。ぜひ市長には他の自治体市長がこれまでしてきていないリーダーシップとトップセールスを十分に発揮していただきたいと思いますが、いかがなものでしょう。答弁を求めます。 329 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 330 ◯市長(竹下司津男君) 先ほど飯尾議員の質問でも私の2期目への挑戦とその意欲をお伝えさせていただきました。先ほども申し上げましたが、具体的な施策、また公約につきまして後日しっかりとお話をさせていただきたいと思っているところでございますが、この1期目の間にも私なりにできるところから手をつけてきたところでございますが、今後も積極的に地域の活性化、元気な古賀をしっかりつくっていくために頑張ってまいりたいと考えておるとこでございます。 331 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 332 ◯議員(14番 高原 伸二君) では、最後4番目の関係機関との連携強化について質問いたします。ここで言う関係機関とは市農林振興課であります。私は一農家として関心があるのは農業振興と企業誘致との連携であります。これについては、先ほどの市長の答弁や6月議会の際にも同様の質問をさせていただき、企業誘致の実績として挙げられた篠林地区開発における農振法との調整に大変苦労したとの内容を聞かせていただきました。農林振興課が運用する法令はいろいろあるんですが、ここでは農振整備計画との連携を中心に質問いたします。  ここまでせっかく、後半から市長が答弁されてるわけですので、最後まで市長にお願いしたいんですが、わからないところはわからないでいいんですが。一つ目は、農振整備計画の中で利用計画がありますが、これを見ると農業振興地域内に農用地がどこに存在してるかがわかります。農用地指定するには、農振法に基づき一団の農地に指定することになります。古賀市は一団の農地が多数存在することから、大半が農用地指定されているのが現状であります。まず、その状況は、市長は御存じでしょうか。 333 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 334 ◯市長(竹下司津男君) 平成25年度見直しを行いまして、私なりにそのマップ等を拝見させていただきながら、認識をさせていただいておるところでございます。 335 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 336 ◯議員(14番 高原 伸二君) では次に、土地所有者の意向に関連した質問をします。これは一般的に言われている農業を取り巻く情勢であります。いわゆる農業従事者の高齢化や後継者不足、それに伴って発生した耕作放棄地の増加、これは深刻な問題であります。古賀市においても決して他人事ではなく、同様の課題を抱えています。古賀市においては、農業従事者の平均年齢は約65歳であります。耕作放棄地も農地全体の約2割存在することも聞いております。  ここでお聞きしますが、古賀市の農業の現状がこのような深刻な課題を抱えているということは市長、御存じでしょうか。 337 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 338 ◯市長(竹下司津男君) 古賀市、今現在、耕作放棄地約160ヘクタール存在すると。そのうち約80ヘクタール、ミカン園の廃園跡等でなかなか、今私も実は耕作放棄地のパトロールの中で直接現地に赴いて現状の荒れ果てた惨状を目の当たりにしながら何とかならないものかということで、鋭意検討してまいった次第でございます。  また、農業後継者の問題に関しましても、積極的に私なりに取り組んでまいりました結果、議員御存じのように、スイーツコーン等でことし2月にJA青年部で特に古賀市の若手農業者が先頭に立って取り組みをしてまいりましたが、全国優勝を果たすと、大変朗報も届いておりまして、そのような機運が今高まってくる中で、しっかりと後継者も育てていかなければという農業者たちの思いも承っておるところでございます。  今後も古賀市のこの農業に関しまして、私なりにできるところをしっかりサポートさせていただきながら、特に食品加工団地、そして食品加工の企業も多い中、六次産業化への今具体的な取り組みも企業との連携の中で取り組んでまいっておるところでございますので、今後もそのような状況を見守っていただければと考えております。 339 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 340 ◯議員(14番 高原 伸二君) 東京へ行ったスイートコーンの若者の一人は自分と同じ農区の仲間ですので大変私も喜んでおります。  では、古賀市の農家の方や農地を所有されている方の多くがどのような考えなのかについてでありますが、私も農家の方といろんな会合の中で話し合う機会があります。それは、農業を続けていくこと、あるいは農地を所有していくことに限界を感じているということであります。  では、どうするか。売ってしまいたいと考えている。当然、農地としてではなく、農地以外としてであります。企業誘致というか、開発に欠かせないのは地権者の合意形成であります。今申し上げましたように、古賀市では全ての地域ではないにしても、地権者の合意形成はとりやすい状態であります。よって、開発する側にとっては非常に追い風になるということです。  一方で、農政は農地制度の厳格化に基づき、農地転用をさせない、優良農地を確保といった考えであります。加えて、農振整備計画においても、国の考え方に準じて農用地をふやしていく計画になっており、その他の取り組みとして、農業後継者の確保や育成、耕作放棄地対策の強化というように農業をもっと盛り上げていくという方向であります。いずれも古賀市にとって重要な政策であることには変わりはありません。この相反する政策をどのように調整していくのか、答弁を求めます。 341 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 342 ◯市長(竹下司津男君) 農地を守るのか、また、農家を守るのか。いろんな議論がございますが、私決してもちろん相反する部分もあるかとは思いますが、私はうまくその辺のバランスをとりながら進めていかなければならない、特に農家をしっかり守るための施策の取り組み、先ほども申しましたが、今後企業との連携等も強化しながら、ある程度経済的にも十分に若手農業者がやっていけるような取り組みをしっかり見出し、またサポートしていかなければならないと常々考えておるところでございます。大規模農業がなかなかこの古賀の限られた農地の中では、大規模農業等難しい面も正直ございますが、そのような課題を一つ一つ今後クリアしながら、どこまでできるか。どこまでできるかまだはっきりと見えてこない部分もございますが、私なりにしっかりと積極的にサポートしていきたいと考えておるところでございます。 343 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 344 ◯議員(14番 高原 伸二君) 企業誘致はぜひ実現していただきたいと考えています。しかし、企業誘致政策ばかりに力を注ぎ過ぎて、結果犠牲になる政策があってはならないということを強く要望してまとめに入りたいと思います。  企業誘致に関する質問は前回に引き続きさせていただいたわけですが、この企業誘致政策が古賀市にとってどれほど重要なのかを関係各課が理解して何とか前進させていこうとしていることはわかりました。  市長の強烈なリーダーシップのもと、関係部課長による強烈な、完璧なマネジメント。そして、実務を担当する職員のスキルアップ、これらの実現には時間がかかるかもしれませんが、ぜひ全庁一丸となってこの自治体間競争に負けない組織力のさらなる向上に向け、取り組んでいただくとともに、さまざまな効果が期待できる企業誘致を実現することを強く期待しております。  この企業誘致に関してですが、一つお話ししておきたいかなと思うことが一つあります。前回の一般質問のときにも言いましたけれども、私は農業委員をさせていただいて、最後の案件が先ほどから出ております篠林の件でありました。この篠林を農業委員会の中で賛成するのかしないのかという形になったとき、私は企業誘致賛成派でしたものですから、これは今までの案件と違って、これからの古賀市の未来をある意味象徴するものだから、何とか賛成してほしいということで意見させてもらったんですが、結果として、多数決によって、1票か2票の差だったと思いましたけれども、この篠林案件は農業委員会では反対になりました。  その後のことは、私がその農業委員会をやめてから三、四カ月か半年ぐらいたったときでしょうか。多分これは職員の皆さんの努力だったと思うんですが、なぜ農業委員会で賛成とか反対とかなったのか。以前からの形でいえば、大体これはあの100%賛成案件だったんでありますが、これに一つ、篠林の建設用地に隣接する農家の方が一人おられまして、そちらの方が反対されてました。  多分その影響で14区画が18区画かに変わったんではないかなと思いますが、その間三、四カ月か半年間の間に職員の皆さんが多分努力していろいろ説得して回ったのではないのかなという気がしとるんですが、結果としてそちらの方が、一人の方がオーケーを出していただいて、スムーズに行ったわけですね。企業誘致、私先ほどから言ってるように決して反対ではありませんし、むしろ賛成してるほうですね。  ここで舞の里に企業が保育園を立地したいという話が舞い込んでありまして、本来であれば私のように賛成してるところはいいんじゃないかなとは思うんですが、先ほど言いましたように、篠林ではただ一人の反対者に対して、本当に皆さん大変な思いでお願いに上がったと思いますけれども、今回のこの舞の里の保育園建設に関しましては、3,700人以上の反対が起こっております。何も100人全員説得する必要はないと私は思います。  古賀市の将来のことを考えた上でどちらかを決めればいいとは思いますが、篠林に関しましては、何年もかけての話でありましたし、ただ、私が、ほかの人はどうかわかりませんが、私がこの舞の里の保育園の話を聞いたのが1年もまだたっておりません。その状況で、いろいろ皆さんも御存じかもしれませんが、反対運動の云々くんぬんいろいろあります。だからといって、私は篠林のときのことを思い出しながら、篠林ではこうだったんだから、ここもこうじゃないといかんのんじゃないかとか、そういうことは言いません。  ただし、ちょっと早急ではないのかなという気がしておりますし、やはりあのAの案件はA、Bの案件はまた違った方向でというよりも、先ほどから言いますように、市長のリーダーシップを発揮するためにも、やはり地元市民であり、地権者云々くんぬんいろんな方の協力を得ないとうまくいかないと思いますので、そこら辺のところは、もう一度考えていただきたいのかなと思っております。  そして、それによって、先ほど言いました強力なリーダーシップのもと、関係部課長による完璧なマネジメント、そして実務を担当する職員のスキルアップ、そういったものをもろもろを全庁一丸となって頑張っていただければと思います。  以上で、私の一般質問を終わります。 345 ◯議長(奴間 健司君) 高原伸二議員の一般質問を終結いたします。
                ……………………………………………………………………………… 346 ◯議長(奴間 健司君) ここで暫時休憩いたします。                        午後2時28分休憩             ………………………………………………………………………………                        午後2時40分再開                       〔出席議員17名〕 347 ◯議長(奴間 健司君) それでは、休憩前に引き続きまして会議を再開します。  一般質問を続けます。  次に、田中英輔議員。                       〔田中議員 登壇〕 348 ◯議員(7番 田中 英輔君) こんにちは。社民党山海会の田中英輔でございます。9月1日は防災の日でございました。東日本大震災から3年半が過ぎようとしております。震災の復旧復興が進んでおりませんし、8月20日の豪雨による広島市の土砂災害では多くの犠牲者が出ました。被害に遭われました皆様方に心よりお見舞いを申し上げます。また、古賀市内にも警戒を要するところがあり、今後より一層の対策と市民周知を図る必要があります。  9月15日は敬老の日、15日から21日は老人週間でございます。国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人にはみずからの生活向上に努める意欲を促す日とされております。日本の人口は減少を続けておりまして、高齢者人口の増加に対して、生産年齢人口と14歳以下の年少人口は減少が続くと予測されております。人口減少や人口構造の変化は地方自治体の将来に大きな影響を与えることが伝えられております。今回はこのような状況を踏まえて、今後引き続き市政運営に臨みたいと表明をされました市長に以下の点について質問いたします。  1、市政運営の評価と課題についてお伺いをいたします。市長は、人口減少、産業の低迷、慢性的な税収不足の体質改善が図られておらず、義務的経費が増加傾向にあり、切り詰めの手法では必要な施策が実現できない状況になっているという認識のもとから、経済施策の充実と財政再建、市政運営の拡充、環境保全の啓発と改善を掲げられ、4年間市政運営を担われております。市政運営の評価と課題についてお伺いをいたしたいと思います。  1、経済施策の充実と財政再建はどのように進んだとお考えでしょうか。  2、市民サービスの向上は図られたかどうかお伺いしたいと思います。  次に、市民の声に応える公共交通の実現についてお伺いをいたします。平成25年度の市内バスの利用者は前年度比1万5,700人の利用減少となっております。公共交通は通勤通学、また、定住化、高齢者の健康増進にもつながっております。議会は7月18日から20日にかけて議会報告会を行っております。この報告会に参加されました参加者からは、利用しやすいバスへの改善を求める声が多く聞かれました。市民の声に応える公共交通の実現は進んでおらず、後退とも思えることから、以下の点について質問をいたします。  1、市民に利用される公共交通は提供できているか、お伺いしたいと思います。  2、公共交通活性化へ関連法が整備されております。どのように生かす考えかお伺いしたいと思います。  以上、いずれも市長に答弁を求めます。 349 ◯議長(奴間 健司君) 市長。                     〔市長 竹下司津男君登壇〕 350 ◯市長(竹下司津男君) 田中議員の御質問、第1件目の市政運営の評価と課題についてにお答えいたします。  第1点目についてお答えいたします。経済政策と財政運営に関しまして、政権交代以降景気回復の兆しが見える中で、有効な補助事業を活用しながら地域経済の振興を図り、市内企業の持つ高い技術力の活用にも努めてまいりました。あわせて企業誘致推進体制を強化し、古賀市の特色や立地の優位性を生かした企業へのサポート体制を確立したところでございます。特に、篠林物流団地の開発は、雇用の確保と税収増加による自主財源の確保につながるものと感じております。  第2点目についてお答えいたします。選挙公約に掲げていた施策を第4次古賀市総合振興計画の重点プロジェクトとして取り組んでまいりました。市民に身近なものとして、コンビニ納付の開始、市民国保課案内表示板の設置、JR古賀、千鳥駅への防犯カメラ設置、情報発信の強化、小学6年生及び高校生までの医療費助成拡大、保育所の園庭整備、学童保育所の整備、自主防災組織の設立推進、古賀市公募型補助金による市民の自発的な活動の推進、活性化、古賀スイーツコーンなどの特産品の開発支援などを行い、それぞれの分野で着実に市民サービスの向上につながっているものと考えております。  次に、第2件目の御質問、市民の声に応える公共交通の実現をについてお答えいたします。  第1点目についてお答えいたします。公共交通につきましては、全国的に利用者が減少傾向となっており、古賀市におきましてもこれまで西鉄バスの運行内容の見直しなど、さまざまな取り組みを実施してまいりましたが、路線バス利用者は減少傾向となっております。今後利用者の増加を進めるために、古賀市公共交通活性化委員会におきまして、市民ニーズの分析と利用促進の部分につきましても検討を進めているところでございます。  第2点目についてお答えいたします。今後の公共交通における方向性につきましては、現在、古賀市公共交通活性化委員会でも検討中であり、公共交通に関する法律に関連する内容がありましたら活用していく方向で検討を進めていきたいと考えております。 351 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 352 ◯議員(7番 田中 英輔君) それでは、順次質問したいと思います。  まず、経済施策の充実と財政再建はどうするのかという点であります。平成25年度の、お手元に資料は何部か用意してお配りしております。ごらんになってください。  平成25年度の経常収支は90.2%と平成24年度の88.7%から1.5%増加しております。第4次総合振興計画では、平成28年度で84%を目標にしております。市長はマニフェストで経済施策の充実と財政再建を掲げられてこられましたが、企業誘致の方針の結果、その効果はこのように90.2%という数字で出ておるわけですけれども、どのように見ておられるのか、まず1点お伺いしたいと思います。 353 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 354 ◯市長(竹下司津男君) 扶助費が予想以上に伸びたことが、経常収支比率が若干悪化した原因であると認識をしております。 355 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 356 ◯議員(7番 田中 英輔君) 幾つか税の問題について御質問したいと思います。資料1で市民税の状況を示しておりますけれども、私たちが推しはかれる資料としては、この税収というのがよくわかるかと思っております。法人市民税は平成19年度の8億円から平成24年度の決算では7億1,000万円、平成25年度は6億6,000万円で税収は横ばいか、減少傾向と見られるわけです。  また、市民の場合は、市民の収入の状況が反映されております個人市民税では、平成19年度で29億4,000万円、平成22年度で28億9,000万円、平成25年度は27億円でした。経済施策の充実と財政再建という面から見たら、どのような効果があったと、この数字を見た場合言えるのでしょうか。 357 ◯議長(奴間 健司君) どなたが答弁されますか。  総務部長。 358 ◯総務部長(横田 昌宏君) 先ほど市長が答弁されましたそれぞれの施策ですが、企業誘致にしましても短期間で効果があらわれるものばかりではなく、少し長期にわたって効果が出てくるもの、税収につきましても、そうでございます。土地の用途が変わりまして、固定資産税が少し上がったり、建物ができ、それから施設ができ、機械類とかいったそういうところの税金がかかったり。それから当面は、施設投資にお金がかかってましょうから、企業としては何年間か赤字なのかもしれませんけども、それが軌道に乗りまして黒字転換していって、経営を順調に古賀でやっていただくというような流れがございましょうから、施策実現した、着手をしたといってすぐ効果があらわれるとは思っておりません。ただ、今お示しになられてるこの数字は、全国的な経済動向と連動したような数字ではあるなと、傾向であるなと思って見させていただいておりました。 359 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 360 ◯議員(7番 田中 英輔君) 確かにそのような、世の中の経済動向に左右されることはあるでしょう。例えば経済活動がどうだったかという面を見た場合に、資料2を見ていただくと古賀市の製品出荷額の推移を調べてみました。  第4次総合振興計画では、平成28年度の製品出荷額の目標を2,500億円としておりますが、福岡県の資料を探してみますと、平成24年度で2,006億円であります。大きな差があるわけです。また、経過を見ましても、なかなかやはり対抗が難しいというところが見えるように思います。  そういう意味で、市長が4年間やってこられました経済施策の充実と財政再建の方針は、この中でどのように効果があらわれている、あるいはどのように評価できるとお思いなのか、お聞かせいただきたいと思います。 361 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 362 ◯市長(竹下司津男君) なかなか製品出荷額のほうに直接反映されてない点は否めませんが、私なりに企業収益の増大、また、地場産業支援ということで、特に食を中心としたまちづくり、特に食の祭典、工場直売、また、観光の活性化ということで、観光協会への支援等も含め積極的に推進してまいりました。徐々にではございますが、農業、また食品加工団地含め、そういった機運が高まってきているのは確かなことでございます。ただ、数字的にまだまだ追いついてきていない面がございますが、今後もしっかり支援をさせていただきながら、でき得る限りの努力はしてまいりたいと考えております。 363 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 364 ◯議員(7番 田中 英輔君) ちなみにお伺いしたいと思います。今後も、例えばこの表の資料2にありますように、製品出荷額2,500億円、平成24年度が一番調べた中では新しかったので2,006億円という数字が見つかったんですけれども、この差はすごく大きいと思います。今後、市長が言われるまた今後4年間さらに市政運営に臨みたいという意思も表明されましたので、この経済施策の充実という形の財政再建の中で、この目標が達成できるとお考えでしょうか。 365 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 366 ◯市長(竹下司津男君) あくまでも目標、目安でございますが、鋭意努力してまいりたいと考えております。 367 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 368 ◯議員(7番 田中 英輔君) では逆に、逆にといいますか、市民の立場から少し見てみたいと思います。一人当たりの市税負担額は平成22年度で10万3,487円でした。また、平成25年度は10万4,183円でした。このほか消費税が8%に引き上げられたことしからは、年収300万円の世帯で15万3,400円、年収1,000万円の世帯では37万9,000円と、それぞれ5万7,500円、14万2,100円の増加が予測されております。  また、市の債務は、平成17年度の171億3,000万円を最高に償還が進んでおりますが、平成24年度まで減少を続けてきたところが、平成25年には増加に転じております。平成26年度の地方債残高の市民一人当たりの借金の額は24万1,700円余りと推測されております。地域経済の活性化はなかなか難しい状況が今のいろいろな指標から見ると思うわけですが、一方、市民には税負担の増加、借金の増加が見られるわけです。こうした状況は、経済施策の充実と財政再建で、福祉、子育て、地域の安心・安全のための財源として支えるということになっていくのかどうか、私は非常に疑問に思います。  資料3に市民の所得の表をつけております。経済施策の充実と財政再建によって、働く場所の創造、雇用の創出に着手すると述べておられます。どのような効果があったとこの表を見てお思いですか。 369 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 370 ◯市長(竹下司津男君) 今、政府のほうでもアベノミクスの推進ということで、特に今回、第二次安倍内閣が発足するにつきまして、地方創成の担当大臣も決定いたしまして、地方の活力、また地方の活性化に向けて、活力増加、また活性化に向けて積極的に取り組もうという動きがございます。私の就任以来、なかなか地方にまで経済効果が波及していないという御意見も多々ございまして、今、国の動きもございますので、こういったことも鑑みながら、私自身も積極的にこの古賀市の市民の皆様の経済的な部分での活性化、また、取り組みを今まで以上に進めていきたいと考えておるところでございます。 371 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 372 ◯議員(7番 田中 英輔君) 先ほどの説明でもありましたように、経済施策が直ちに効果を上げるということはなかなか難しいという面は何となくわかります。ただ、この市民の所得の表を見てもおわかりのように、平成19年度307万6,000円、平成22年度は290万4,000円、これは古賀市の表ですよ。平成23年度297万6,000円と300万円以下の状態が推移しております。収入がふえていないというのが市民の実情だと思います。  勤労状況は、就労状況は古賀市のホームページのデータによりますと、平成22年度で2万7,300人であります。全国的な雇用状況は、非正規雇用が36.6%と過去最高になっておりますし、女性の場合は57.5%という状況です。古賀市もこのような状況と余り変わらないのではないかと思います。雇用の確保や収入増の問題は、市民の暮らしの安定にも当然必要なものであります。就労や労働条件、労働環境の改善にもっと力を入れるべきだと思います。  経済施策の充実と財政再建を進め、それによって生じる経済財政効果を市の財政運営、ひいては市民サービス、市民生活に還元させると言われておりますが、税負担の増加などが先行し、市民の暮らしの改善にはなかなかつながってないのではないかと思います。私はこれまで公契約条例や雇用の促進を進める庁内体制の整備について質問をいたしております。こうした取り組みにも、もっと力を入れるべきだと思いますが、いかがでしょうか。 373 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 374 ◯市長(竹下司津男君) 古賀市におきまして、就労支援につきましては無料職業紹介所等ですばらしい結果を出しておるところでございます。職住近接ということで、古賀市にはたくさんの企業がある中で、ミクロ的には市民一人一人の収入が若干減っているということでございますが、これは本当に全国的な課題でもございますので、こういったところもしっかり私の中で今どのように改善ができるのか。また、今後の国の動き等もしっかり注視しながら、でき得る限りの支援、またサポートをしていければと考えております。 375 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 376 ◯議員(7番 田中 英輔君) 続いて、市民サービスの充実についてお伺いしたいと思います。市長は新しい産業創出や財政基盤の強化による財政再建を行い、財政基盤を確保し、福祉、子育て、地域の安心・安全、市民の暮らしを守ることができる力強い自治体を目指すと述べられてこられたわけです。  一つの問題として、市民の健康も施策についてお伺いしたいと思います。厚生労働省は平成23年度の医療費を38兆5,850億円、国民一人当たりに直すと30万1,900円と公表しております。医療費総額も一人当たりの医療費も連続で過去の最高を更新している状況です。古賀市の平成23年度の国民健康保険の医療費総額は44億円、一人当たり31万4,390円、高齢者後期高齢者の場合は一人当たり113万4,600円と聞いております。医療費増大の原因は、高齢化や医療技術高度化に伴う医療費の増加にあると聞いております。  第4次総合振興計画では、すこやかで元気あふれるまちづくりを掲げて健康福祉政策を進めることとしております。特定健診、保健指導は平成25年から29年度までの第2期に入りました。平成25年度は特定健診と同時に市のがん検診で全ての項目が前年度を上回りましたが、特定健康診査やがん検診の受診状況は伸び悩んだ状況です。  経済施策の充実で入るものをふやし、福祉や子育てや地域の安心・安全の充実を図ると述べてこられましたが、市民の健康福祉政策への効果はどのように上がったとお考えでしょうか。 377 ◯議長(奴間 健司君) 保健福祉部長。 378 ◯保健福祉部長(中野 敏明君) 先ほど来特定健診が伸び悩んでいるということ、あるいは、がん検診においてもそのような状況があるということで、保健福祉部が所管でございますので、その辺については所管委員会でも御報告しておりますとおりです。集団健診でありますとか、医療機関健診等をやっておりますが、なかなか一気に検診率が上がるというところまで行っておりません。やはりこれから扶助費を抑えるためには、やはり健康づくり、介護予防、こういったものが非常に重要な要素になるのではないかと思っておりますので、保健福祉部といたしましては、そういった予防事業について今後も頑張っていきたいと考えております。 379 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 380 ◯議員(7番 田中 英輔君) おっしゃるとおりだと思います。特定健診の受診率は、21%から26%と低迷した状況であります。医療費に占める生活習慣病の割合は57%と聞いております。古賀市の医療費の25億円ほどということになろうかと思います。また、健診を受けていない人と継続的に受診された人を比較しますと、生活習慣病では一カ月の医療費に約1万円の差があると聞いております。特定健診の決算額は1,750万円から平成26年度の予算で4,260万円であります。  市民の健康増進、健康寿命の延伸は扶助費の減少につながると言われております。市民の健康度の向上を目指すことを重要な課題として取り組むべきだと思いますが、いかがでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。 381 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 382 ◯市長(竹下司津男君) 私といたしましても、議員御指摘の点、十分に認識をしておるつもりでございます。やはり、今後この健康施策、また健康寿命延伸等健康づくりの施策につきましても、さらに充実させて推進してまいりたいと考えております。 383 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 384 ◯議員(7番 田中 英輔君) 医療費に占める生活習慣病の割合は57%ということを先ほど申し上げました。仮に、これを2%引き下げますと8,800万円の医療費が縮減されることになります。受診期間や健診の受診費用、リピーターの増加策など積極的な対策を取り組むべきではないかと思います。  また、平成28年度はヘルスステーションの設置が予算化されております。2025年問題がありますが、間もなく余り時間はありません。全ての自治会にステーション設置に向けた各自治体単位に健康の促進を目指す担当を設けるなど健康促進、健康寿命の促進に重点を置いて取り組んではどうかと思いますが、市長、お考えをお聞かせください。 385 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 386 ◯市長(竹下司津男君) 重要な課題であると私も認識をしておりますので、今後の保健師の配置、また採用等も含めてしっかりと検討してまいりたいと考えております。 387 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 388 ◯議員(7番 田中 英輔君) 平成26年度の特定診査予算額は、国民健康保険の平成23年度の医療費44億円といわれる医療費の約1%弱であります。ぜひ取り組みを強めていただきたいと思います。  次に、公共施設の老朽化問題についてお伺いしたいと思います。第4次総合振興計画は、市長の交代によりまして1年間の空白期間を置いて平成24年度に策定されました。平成33年度までの目標は、住みやすい生活環境の整ったまちづくりを進めることとされております。市民が公共サービスを利用する公共施設は、日常生活に密接に関係するものであります。公共施設の老朽化が進んでおりますが、経済施策の充実と財政再建を進められた市長にとっては、どのような効果が、これに対しどのような体制がとられたとお考えでしょうか。 389 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。 390 ◯総務部長(横田 昌宏君) 以前もお答えいたしましたように、公共施設につきましては老朽化している施設等につきましても、耐震化を図ったり、また長寿命化を図る中で今後も運営していくというところでございます。また、よそで合併を経験をしたような市では、例えば市民会館みたいなのが二つあるので、それをどっちかに統一しなさいとかいうのが今の国の指導の流れでございますけども、古賀は直接そのようなものはございませんので、現在の施設を長寿命化、もしくは耐震化等で適切に使用していくというところが今の考えでございます。 391 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 392 ◯議員(7番 田中 英輔君) 施設設備の長寿命化というのが取り組まれております。予算審議や委員会審議で明らかにされた長寿命化計画だけでも私が集計した額では、平成27年度から35年度までの9年間で約32億5,000万円程になります。1年間の平均になおしてみますと1人年間3億6,000円の費用が必要となります。  前回の質問に対して、答弁では予算が確保できれば計画どおり進められると答弁されております。これは当たり前のことだと思います。住みやすい生活環境整ったまちづくりを進めるという総合振興計画の目標がございますが、公共施設の維持管理で含めていると思います。この目標は達成できるとお考えでしょうか。 393 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 394 ◯市長(竹下司津男君) 現在、全体的な財政状況を鑑みながら、無駄の排除、そして税収の確保、増強ということでさまざまな施策を進めておるところでございますが、でき得る限り実現をできるように、予算もしっかり確保しながら努力をしてまいりたいと考えております。 395 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 396 ◯議員(7番 田中 英輔君) 公共施設・設備の維持管理が問題になっておりますが、少子高齢化、人口減少という社会状況の中でこれを行うことになります。平成27年度には、公共施設の総合管理に着手するとお答えになっております。まちづくりに密接にかかわるものであります。長寿命化計画は各所管で管理されてまいりましたが、今後の公共施設の総合管理計画は財政と合わせた古賀市全体の計画的な管理を求めるものであります。先行している自治体は担当組織を設けて取り組んでおられます。組織体制づくりなどはどのようにお考えなのかお聞かせください。 397 ◯議長(奴間 健司君) 財政課長。 398 ◯財政課長(星野 孝一君) 来年度より始めます公共施設等管理計画につきましては、財政課で取りかかりにつきましては一元化しまして進めてまいりたいと思います。それとあわせまして、税収アップ、先ほどから出てます企業誘致に絡む雇用の拡大、あるいは事業のスクラップアンドビルドによる合理化などを合わせて、全庁的な取り組みを進める必要があると考えております。 399 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 400 ◯議員(7番 田中 英輔君) 公共施設総合管理計画は今お話にあったように、公共施設の縮減なども考えられます。市民意見の策定には、市民意見の範囲は重要な課題だと思います。単なる維持管理費の縮減を目指すというものではないと思いますが、市長のお考えを、見解といいますか、そういったものをお聞かせください。 401 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 402 ◯市長(竹下司津男君) 先ほど財政課長からも答弁させていただきましたスクラップアンドビルドによります事業の合理化等含め、しっかりと推進をしてまいりたいと考えておるところでございます。 403 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 404 ◯議員(7番 田中 英輔君) 少子高齢化が進む中で、公共施設・設備の老朽化への対応は重要な課題だと思います。市民の声を十分反映した公共サービスの提供と財政運営へ貢献する公共施設・設備の老朽化対策を要望したいと思います。  次に、人口問題についてお伺いします。これまで6万5,000名の人口目標は堅持すると述べてこられました。しかし、一方では社会的人口減少の状況や過去の開発による高齢化、少子化が見られております。第4次総合振興計画の審議を通して、目標人口について、人口推移には常に注意を払い、分析に心がけ、公共施設サービスと行財政体制の実質的規模を明確に見通しながら、市民のために各施策を推進することと議会は提言しております。人口は公共サービスの基本だと思います。  資料4のように、古賀市の生産年齢人口は人口推計によると、平成27年度に比べて平成32年には1,600人、平成37年には2,900人減少すると推定されております。その後も続くわけでありますが、既に平成25年では490人減少いたしました。
     市長はマニフェストで定住化の推進を述べられております。このような状況がありますが、これまでの4年間の取り組みについてどのようにお考えでしょうか。 405 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 406 ◯市長(竹下司津男君) 定住化推進策、具体的にはまちなか暮らし・にぎわい再生事業、また、筵内地区の建築規制の緩和含め、またソフト面でも多々施策を充実してまいりました。ホームページ等にも紹介をさせていただいておりますが、今後も全国的に人口の減少が進んでいく中で、古賀市といたしましても、しっかりと定住化政策を進めてまいりたいと考えておるところでございます。 407 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 408 ◯議員(7番 田中 英輔君) 開発による人口の誘導は均衡のあるまちづくりという点で課題が見られるというように私は思います。平成25年度には転入・転出アンケートを2回目ですが行っておられます。アンケートの考察では古賀市の立地条件を生かして、若い世代の転入の増加を目指し、PR、企業誘致と合わせた職住近接の特色を高めるなどが挙げられております。こうした調査研究の成果はどのように生かされているのでしょうか。お聞かせください。 409 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。 410 ◯総務部長(横田 昌宏君) 企業誘致等ともあわせ、ホームページでは定住化促進に向けて、さまざまなリンクを張ったりして、取り組みをやっているところでございます。 411 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 412 ◯議員(7番 田中 英輔君) 5年ごとに行われております土地家屋調査は平成25年10月に行われましたが、結果はこれから公表されることになっております。平成20年度の調査では、市内に1,840戸の空き家があります。これは全住戸の8.1%に当たります。古賀市高齢化の進行を考えますと、今後も増加することが考えられます。  活力に満ちた地域づくりという形で取り組まれてはおりますが、定住化の推進という面での積極的な空き家活用対策というのが必要ではないでしょうか。国などの施策によって、人口減少が一部見られております。どのような対応を行ってこられたのかお聞かせください。 413 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 414 ◯建設産業部長(長崎 功一君) 空き家対策の面で御報告したいと思います。議員おっしゃった1,840戸、そういうふうな状況の中から、空き家は全国的にふえるような状況でございます。それから国におきましては、秋の臨時国会で恐らく空き家の関係で、議員提案がなされるんじゃなかろうかというふうな情報も得ております。そういう中で、建設部におきましては、現状の空き家の状況を調べ、それから特に、まずは今年度は予算の関係もございまして、近隣市町あたりの状況をまずは正確に捉えると。それから事業の内容についても、それから見える部分として考えていくというような対応を都市計画課中心に今動いておるところでございます。 415 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 416 ◯議員(7番 田中 英輔君) まとめたいと思います。市長は4年間経済施策を充実させ、財政再建を進めるというスタンスで市政運営を担ってこられました。しかし、必ずしもその効果は見られたようには思いません。むしろ、これまでの開発成長路線の結果、結果を補う対応が求められているように思います。既に少子高齢化、人口減少社会を迎えております。生産年齢人口の減少と高齢化の増加で、税収の減少と社会保障費の増加が予想されております。また、インフラの老朽化で施設の維持管理費用の増大が見込まれます。これまでのような開発推進だけでは対応は難しいのではないでしょうか。  私は8月、岡山県真庭市を視察いたしました。中国山地の山あいの町でありますが、特徴の林業を生かし、国内のトップクラスに立っているということでありました。雇用や経済活動など域内での循環を目指す取り組みが居住者にも市民にも達成感を与えているように思います。こうした例を参考に、これまでの検証を行い、ぜひ積極的な取り組みが行われるよう要望したいと思います。  次に、公共交通の件についてお伺いいたします。平成25年度の利用は資料5に示しておりますように、減少が進みました。平成26年度は、さらに利用減少が進むと見込まれ、補助金が運行収入を上回る見込みになっております。市長は公共交通の利用率アップをマニフェストに示されております。しかし、逆の結果になっていると思います。原因についてどのようにお考えかお聞かせください。 417 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 418 ◯市長(竹下司津男君) これははっきりとした原因かどうか正確な調査が行われたわけではございませんが、やはり団塊の世代の定年退職等によりまして、バスの利用者が減少しているという話も伺っております。私の就任して以来、さまざまな形で利用者アップを試みてきたわけでございますが、現時点では減少傾向にあると認識をしておるところでございます。 419 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 420 ◯議員(7番 田中 英輔君) 私も関係するところにおりますが、事業のOD調査、あるいは利用統計、そういったものが活用されていないように思います。また、利用者、事業者、管理者の連携も不足しているのではないでしょうか。重要な要件でございます増便はほとんど実行されておりません。これはこういったことが、このような結果にあらわれてきたのではないかと思います。  そういう面で見ますと、平成26年度は運航ルート、ダイヤの変更は行わないという方針を示されております。4月から6月の利用は、既に連続して減少しております。利用促進についてどのような検討がされているのか、お聞かせください。 421 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。 422 ◯総務部長(横田 昌宏君) 今年度につきましては、過去に、平成25年度までに西鉄バスが今5台ですか、5台のバス中でフルに稼働する中、増便をしたり、それから路線の延長をしたりとさまざまな改善を事業者と協議をしながらやってまいりました。その結果、平成25年度まではそういうことでやったんですけども、平成26年度は先ほどからも市長のお答えにもありますように、公共交通活性化委員会の中で有識者、それから市民の方を交えまして、それからまた市民アンケートも実施してニーズを踏まえる中で、今後の古賀市の公共交通どうあるべきかというところを御議論いただいておりますので、その結果をもちまして次の施策等の展開が見えてこようかと思います。 423 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 424 ◯議員(7番 田中 英輔君) 改善を行わないということではありませんが、この1年間ほとんど何も手をつけないということになります。私は8月の岡山で行われました公共交通シンポジウムに参加してみました。事業者の話を聞いたわけですが、一度停止した路線の利用回復は難しく、運行継続することがとても大事だというお話を聞きました。  ことしの補助額は利用の大幅な減少を見込んだものになっております。利用促進策の検討をし、やはりこの年間で少しでも利用の減少を食いとめる、そういうことが必要だと思うんですが、いかがでしょうか。 425 ◯議長(奴間 健司君) 経営企画課長。 426 ◯経営企画課長(河北 吉昭君) 今年度のバス利用促進の啓発事業なんですけど、時刻表を全戸配布いたしております。それからギャラリーバスですね。子どもの絵を、バス車内に提示して家族に乗っていただくというような連絡もとっております。それから今月の19日には、路線バス利用促進福岡県内一斉キャンペーンをサンリブで行います。それから、広報の9月号に毎年バスの啓発記事を掲載いたしております。 427 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 428 ◯議員(7番 田中 英輔君) 公共交通活性化の法の関係についてお尋ねします。9月1日同僚議員の税条例の大綱質疑で、公共交通活性化委員会の検討について、3月末までに結論を得たいという答弁がございました。また、8月の総務委員会では、検討時間は足りるのかという質問に対して、3月で結論がつかないと思う。その場合は、次年度も続けていく考えだという答弁があっております。  きょうの午前中での質問では、平成26年度中にまとめられればというお答えだったと思います。どのような点に注目してこの判断をされるのか。活性委員会は、予定ではあと2回しか残っておりません。お尋ねいたします。 429 ◯議長(奴間 健司君) 経営企画課長。 430 ◯経営企画課長(河北 吉昭君) 優先すべきニーズと財政負担などを総合的に判断して、解決すべき課題をまず長期、中期、短期で分けて問題提起しようと思っております。短期的なものについては、11月の、今年度12月ですかね、予算編成に反映したいと思います。それから、中期、長期的なものにつきましては、今後の検討課題といたしております。 431 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 432 ◯議員(7番 田中 英輔君) もう1点お尋ねしたいと思います。総務委員会では、委員会の目的は持続可能な公共交通の形態を選択してもらうことにあると。西鉄バスなのか、コミュニティバスなのか、デマンドなのか、併用なのかといった点もというお話がありました。  午前中の答弁では、アンケートも自由記述ということでありました。委員会の重要な点だと思います。市長としては、この委員会にどのような点をしっかり検討していただきたいというお考えをお持ちなのか、お聞かせいただきたいと思います。 433 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 434 ◯市長(竹下司津男君) さまざまな分野の方にお集まりいただきまして、忌憚ない御意見をいただいております。また、市民ニーズ調査等、今アンケートを通して実施しながら現状把握しておるところでございますが、古賀市に合った公共交通のあり方を何とか打ち出していければと考えております。 435 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 436 ◯議員(7番 田中 英輔君) 私が心配しますのは、あと2回しかないわけですね、予定としては。そういうことでこの大事な問題が整理できていくんだろうかということが気になってるわけです。もう一度お聞かせください。 437 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。 438 ◯総務部長(横田 昌宏君) 現在の委員会では最優先課題としては、まずは先ほど経営企画課長も申しましたとおり、11月か12月ぐらいの段階で来年度予算に短期的に反映できる御提案等があればということで、それを最優先に取り組んでいただきます。その後、中期、長期的な対策は何がいいのかということに議論やっていただきますので、残り2回で足りなければ、また我々と委員さん方と協議をして、来年度にも継続をして、中・長期について御審議いただくと考えております。 439 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 440 ◯議員(7番 田中 英輔君) 平成26年度の予算審議では、この件について資料が出されております。そこでは6回という数字が出されております。今回説明を受けたのは3回であります。今お話を聞いておりましても、短期、中期、長期という観点で検討していくのだとおっしゃいますが、実際上、あと2回ですよね。この中でそういうことができるんですか。 441 ◯議長(奴間 健司君) 経営企画課長。 442 ◯経営企画課長(河北 吉昭君) あと2回の会議におきまして、短期的な問題解決は何らかの回答が出ると思っております。 443 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 444 ◯議員(7番 田中 英輔君) では、お尋ねしますが、中期、長期はその後年度を越してもしっかり検討するということですか。 445 ◯議長(奴間 健司君) 経営企画課長。 446 ◯経営企画課長(河北 吉昭君) はい。そのとおりであります。 447 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 448 ◯議員(7番 田中 英輔君) ぜひそういった丁寧な検討を進めていただきたいと思います。この問題は、既に平成何年ですか、15年から約10年前、バス事業のことについて十分熱心に論議されたという経過を聞いております。そういう経過がありましたが、今の状況であります。補助という形で運営をされているわけでありますから、ぜひ十分な検討をして、今後に市民の皆さんが満足できるようなバス事業、そういったものにしていただきたいと思います。  法の関係で触れて少しお話ししたいと思います。バス事業の多くが今民設民営で、事業のほとんどが利用者の減少から経営難に至っております。こうした状況から、現在は公が設置し、民間が運営する公設民営、あるいは公設民託という事業形態が始まっております。今年5月には、地域公共交通の活性化及び再生法が一部改正されて施行されました。人口減少社会での地域社会の活力の維持向上に、地方公共団体が中心となってまちづくりと連携した公共交通ネットワークの再構築が示されております。また、これを支援する予算制度なども設けられております。こうしたものをこの委員会の中で検討していただく機会があるのでしょうか。その点についてお伺いします。 449 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。 450 ◯総務部長(横田 昌宏君) 資料も、委員会には必要な資料についてはお出ししますし、十分議論をしていただきたいと思っております。 451 ◯議長(奴間 健司君) 田中議員。 452 ◯議員(7番 田中 英輔君) 支援制度として自治体がバスを購入したり、事業者に貸し付ける際の補助制度、あるいは公共交通の利用環境の充実を図る支援制度などが用意されてるところであります。古賀市は公共交通について先ほども申しましたが、平成15年から試行錯誤を繰り返してまいりました。関係法が整備されたこの時期を生かして、少子高齢化の進展やまちづくりに対応する公共交通のあり方について、活性化委員会での検討を促していただくよう要望したいと思います。  最後に、平成28年度は新しい生涯学習センターもオープンいたします。図書館、リーパスプラザなどとともに、どの地域の市民も気軽に利用できるには、公共交通の整備というものが重要だと思います。また、高齢化が進み、公共交通の必要性が高まってまいります。現状の公共交通の改善の検討ということにとどまらず、少子高齢化の進展やまちづくりに対応する公共交通の検討を進められるよう求めて質問を終わります。 453 ◯議長(奴間 健司君) 田中英輔議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 454 ◯議長(奴間 健司君) ここで暫時休憩いたします。                        午後3時31分休憩             ………………………………………………………………………………                        午後3時45分再開                       〔出席議員17名〕 455 ◯議長(奴間 健司君) 休憩前に引き続きまして会議を再開いたします。  一般質問を続けます。  次に、倉掛小竹議員。                       〔倉掛議員 登壇〕 456 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) こんにちは。本日最後の質問者となります福岡市民政治ネットワーク倉掛小竹です。今週から市内中学校の職場体験ドリームステージが始まりました。毎日学校に行き勉強をしている中学生が、この体験を通じて労働の意義や何のために勉強をしているのか、そして、その先の将来の自分を想像する貴重な体験となると思います。全ての子どもたちが将来に希望を持ち、社会に力強く踏み出していけるよう2件のテーマについて質問いたします。  1件目です。ひとり親家庭の支援充実を。ことし7月、子どもの貧困率が16.3%と過去最悪を更新したことが厚生労働省の国民生活基礎調査でわかりました。平均的な所得の半分の年122万円を下回る世帯で暮らす子どもの割合である子どもの貧困率は、2,009年から0.6ポイント悪化し、ひとり親世帯の貧困率は54.6%に上りました。いまや17歳以下の子どものほぼ6人に一人が、相対的貧困の家庭環境にあり、その多くがひとり親家庭であるということです。先進国の中で最悪の水準です。  ことし1月に施行された子どもの貧困対策法に基づき、8月29日今後5年間の重点施策を示した子どもの貧困対策大綱が閣議決定されました。大綱には、子どもの将来が生まれ育った環境で左右されることのないよう必要な環境整備と教育の機会均等を図るという理念が掲げられています。しかし、具体的な数値目標や抜本的な施策はなく、今困窮状態にある子どもたちの支援が危ぶまれています。古賀市においても生活保護世帯は469世帯671人、そのうち38世帯8%が母子家庭との報告がありますが、詳細な実態把握が必要です。  貧困や困窮は子どもの将来の可能性を狭め、放置すれば生活設計が立たない暮らしの大人をふやし、社会全体が不安定になりかねません。古賀市においても子どもの貧困対策は急務であることから以下質問いたします。  1、本市の子どもの貧困の実態把握は。  2、保育所入所や公営住宅入居の優先制度など、ひとり親支援事業の拡充が必要と考えるが。  3、スタンドアローン事業、今後の必要性と展開は。  4、学校図書館など学校施設を積極的に学習室として開放しては。  続きまして、通級指導教室の充実、増設をについてです。発達障害は、脳の発達が通常と違っているために、主に幼児のうちから症状があらわれ、通常の育児では困難を感じることもあります。また、成長するにつれ、子どもが他者との関係性が築きにくく生きにくいと感じることもあり、自信をなくしたり、自分を出せなかったりする困難を抱えることもあります。  ですが、発達障害は一生発達しないのではありません。通常の子どもと異なってスピードが遅いことや、発達にムラがありますが、支援のあり方によって、それが社会に出てからのハンディキャップとなるのかどうかが決まるといえます。  私たちは誰もが家庭や教育環境など、さまざまな外的要因に影響を受けながら、成功や失敗を経験し、一生を通して発達していく存在であります。発達障害の子どもも同様です。発達障害の子どもも成長とともに自分の発達特性に気づき、向き合う中で改善されていく課題が多くあります。こうした発達障害の児童が、通常は自分の学級で勉強しながら、通級指導教室に通う児童・生徒の人数がふえ続けています。  平成25年度の調査によりますと、全国の小学校では5,468人ふえております。中学校では895人の増となっており、昨年度に比べ増加している主な障害種は、言語障害で932人、自閉症が1,034人、情緒障害が1,163人、学習障害が1,419人、注意欠陥多動性障害ADHDが1,807人となっています。  古賀市においても同様に増加の傾向にあり、複数の障害を抱える子どもも少なくありません。それぞれの発達ニーズに応じた指導が受けられるよう、時間数や指導内容の工夫が必要です。また、児童・生徒や保護者の負担軽減のため、自校通級を進めることが望ましいと考えます。  以下、5点質問いたします。  1、現在2校に設置されている4教室の充足率は。  2、自校通級ができるよう増設が必要では。  3、感覚統合に必要な遊具などの充実は。  4、保護者と担任、担当教諭との連携は。また、連携が難しい保護者の対応と家庭支援室のかかわりは。  5、小学校から中学校への通級指導の移行がスムーズか。課題と対応は。  以上、いずれも市長、教育長に答弁を求めます。 457 ◯議長(奴間 健司君) 市長。                     〔市長 竹下司津男君登壇〕 458 ◯市長(竹下司津男君) 倉掛議員の御質問、第1件目のひとり親家庭の支援充実をについてお答えいたします。第4点目については教育長から、そのほかについて私からお答えいたします。  第1点目についてお答えいたします。子どもの貧困につきましては、国が行った国民生活基礎調査の結果、子どもの貧困率が過去最悪を更新したことが明らかになり、私といたしましても深刻な問題であると受けとめております。国の基準に基づく古賀市の実態把握は困難な状況にありますが、生活保護受給世帯を初め、児童扶養手当受給者や教育委員会による就学援助制度利用世帯などについて把握はできていると認識いたしております。  第2点目についてお答えいたします。保育所入所に当たってのひとり親世帯への配慮につきましては、古賀市保育の実施に関する条例施行規則において、最も高い調整指数を設けており、入所しやすい環境は整えておりますが、市営住宅への入居資格は、住宅に困窮する低所得者や高齢者、障害者などとなっており、生活弱者の中でさらなる優先条件をつけることは難しいと判断しております。  市といたしましても、現在の社会情勢からひとり親世帯への支援施策の充実は重要な課題であると認識いたしており、今後とも国や県の事業など活用できるものがないか注視してまいりたいと考えております。  第3点目についてお答えいたします。スタンドアローン支援事業につきましては、平成24年度からボトムアップ事業として開始し、今年度で3年目であり、昨年度は延べ164名の中学生が参加しております。今年度も一次では52名が参加し、昨年度と同様に社会体験や家庭学習支援等を行い、みずから将来ヘの展望を見出し、自立できるよう支援を実施してきました。このスタンドアローン支援事業は成果も上がっており、必要性については十分認識しているところですので、前向きに検討してまいりたいと考えております。 459 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。                     〔教育長 荒木 隆君登壇〕 460 ◯教育長(荒木  隆君) まず、第1件目のひとり親家庭の支援充実をの4点目についてお答えいたします。学校施設の開放については、学校の授業に支障がないところで、広く社会教育等の活動に関して積極的に行っております。学校図書館の放課後利用については、子どもたちの読書活動や補充学習の学習室等に活用しており、また、長期休業中においては中学校で補充学習や受験勉強の学習室として活用しております。  次に、2件目の通級指導教室の充実、増設をについてお答えいたします。
     まず、1点目についてお答えいたします。通級指導教室は、古賀東小学校、舞の里小学校に各2教室、古賀中学校に1教室設置しており、通学する児童・生徒は平成26年4月10日時点で古賀東小学校30名、舞の里小学校32名、古賀中学校11名となっております。児童・生徒に適した指導を行うため、また、通級に通う児童も今後増加が見込まれることから、県教育委員会に対し、教員の増員を要望しています。  第2点目についてお答えいたします。通常学級において個別の支援を必要とされる児童・生徒は、増加の傾向にあります。古賀市では、毎年特別支援教育にかかわる学級増や加配教員の要望を県に対して行ってきています。昨年度、通級教室が1学級増設され、本年度特別支援学級が2学級増設されております。今後も引き続き発達ニーズに適した指導が受けられる体制づくりを県に要望していきたいと考えております。  第3点目についてお答えいたします。感覚統合に必要な遊具は主にトランポリンや遊び台、またブランコのようなものが挙げられます。毎年備品として予算措置し、段階的に整備しているところです。  第4点目についてお答えいたします。保護者と担任、通級担当の三者で、通級教室での学習状況と通常学級での活動の様子を報告し、子どもの状況を共有しながら指導に当たっております。保護者によっては、悩みを一人で抱え込んでいるところもあり、適応指導教室あすなろ教室や少年センター、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、家庭教育支援係等、関係機関と連携しながら取り組んでいきたいと考えております。  第5点目についてお答えいたします。小学校から中学校へ上がる際には、再度、就学支援委員会を開催し、改めて児童や保護者と面談を行い、本人の能力を最大限に伸ばせる場の判定をしており、児童や保護者の希望を伺いながら、円滑な移行ができるよう取り組んでおります。  課題は、保護者が子どもたちの発達上の疑問を気軽に相談や指導を受けるきっかけがつかめずにいる現実があります。保護者支援として通級指導教室担当はもとより、学校教育課に配置している特別支援教育主任相談員が中心となり、信頼関係をつくりながら問題を共有し、対応しているところでございます。 461 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 462 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) まず、1件目の子どもの貧困、ひとり親家庭の支援充実についてです。竹下市長は子どもの時代ですね、私もそうですけれども、余りお金のこととかを気にせずに、何不自由なく過ごした方だと思います。私も余り親からそういったお金の話などは聞くことなく、幸せに育てていただいたなという思いがしますけれども、今自分の子どもも含めて、子どもたちの身の回りで起こっていること、本当に感じることが多々あります。竹下市長も実感として、子どもの貧困に対して身の回りで何かお感じになることがあられるのではなかろうかと思いますけれども、いかがでしょうか。 463 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 464 ◯市長(竹下司津男君) 現在の国の調査の中で、先ほどお話ございましたが、約6人に一人が貧困世帯であるということで、なかなか表には出てこない部分も多々ございますが、大変厳しい状況であると認識をしておるとこでございます。 465 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 466 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) やはりこう感じておられる認識があられるということで、それをまさにいろんなデータを使って、古賀市の子どもたちの状況、これを把握することが一番かと思います。困窮状態にある子どもたちへの支援は本当に急務です。  今ある、さっきおっしゃいました児童扶養手当、就学援助、そういったものの奥に抱えている子どもの困窮状態、これをつぶさに把握することから、今後の対策が考えられると思います。私も文教委員会の中で、就学援助についてはひとり親家庭の割合がどれぐらいあるのかとかお尋ねしましたけれども、調べればわかるということですけれども、数は当たってないということで、そうやって埋もれたデータがたくさんあると思うんですけれども、こういったものを国がこれからこういった調査を、なかなか国も相対的な貧困率ということでしか出していません。そういった調査を今後進めるということですけれども、古賀の独自の調査をもう進めるべきではなかろうかと思いますが、いかがでしょうか。 467 ◯議長(奴間 健司君) 保健福祉部長。 468 ◯保健福祉部長(中野 敏明君) 所管委員会でもお話しておりますように、子どもの貧困世帯、子どもの貧困率に関係するその中で、ひとり親世帯がどれぐらいかとかいう、そういったデータにつきましては、どのような形で、どのように把握するのかということも含めてちょっと検討はしてみたいと思っておりますが、今の時点で具体的にお話しできることは、ちょっとございません。ちょっと検討はさせていただきたいと思っております。 469 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 470 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) この場で数字を出せということではなくて、やはり今年度中にできれば各所管で常々お感じになってあることがあると思います。この国の調査とか大綱を見て、やはり古賀市でできることはいち早く進めて、すぐさま国の具体的な施策に応じられるように、古賀市も用意万全にしておくべきだと思いますので、古賀市なりの方法で実態把握を務めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それから、一人で子どもを育てるということは本当に大変なことです。保育所の入所や公営住宅の優先制度などは、公営住宅は難しいということですけれども、保育所の優先もポイント数が高くしているということで、優先的に入られるようにはなってると思いますが、学童保育とか保育所というのは、ひとり親の家庭の親御さんが、やはり仕事をするという上でもうなくてはならないものです。こういうことでポイントを高くして、必ず月齢がまだ小さい子たちとかも、もう既に待機児童ぎりぎりのところまで来ているということですけれども、これについてもすぐ入れるような措置をしていただけるのでしょうか。その点についてお尋ねしたいと思います。 471 ◯議長(奴間 健司君) 子育て支援課長。 472 ◯子育て支援課長(水野 幸徳君) 認可保育所の件につきましては、今のところ先ほど市長答弁されましたとおり、いわゆる基準に従って入所については考えていきたいと考えていますが、議員御承知のとおり、平成27年度から新たな子ども・子育て支援制度がスタートをいたします。その中でこれまでも申し上げてきましたとおり、保育所の入所の関係についても一定見直しがされるものと市としても考えておりますので、その辺は今後開催していく子ども・子育て会議の中で意見を伺いながら考えてまいりたいと考えております。 473 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 474 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) やはり意見をお尋ねして、その中でもんでいくということもわかるんですけれども、このひとり親の家庭の子どもさんに限っては、もうはっきりとしたニーズも出ております。もうその親御さんが働かないといけないということは、もう絶対預かってくれるところが必要となってきますので、これは委員会での意見などを待たずに、すぐにでき得る措置だと思いますけれども、いかがでしょうか。 475 ◯議長(奴間 健司君) 子育て支援課長。 476 ◯子育て支援課長(水野 幸徳君) おっしゃる意味はよく理解をいたしております。ただ、なかなか保育所に入所を希望をされるそれぞれの世帯で、やはりそれぞれに事情がおありのところもありますし、課題を抱えられた世帯もございますので、現状では今の基準に従って、入所については認めていきたいと考えてございます。 477 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 478 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) 本当にいろんな困窮を抱えてある方がいらっしゃると思うんですけれども、ひとり親ということは、本当に手が足りない、そのままの状況ですね。そういった中で、仕事もしながら、子どもも育てながらということで、そこへの支援が急がれるということで国も大綱を出してると思いますので、古賀市としても迅速な対応をしていただきたいと思います。  それから市営住宅については、やはり空きの状況の絶対数が少なくて、なかなか入居できないということであれば、かわりの手だてとして、民間賃貸住宅へ入居する際の債務保証料や家賃の一部補助などの支援を行っている自治体があります。古賀市でも市営住宅の入居状況を考えると必要性はあると思いますけれども、これは市長、いかがお考えですか。 479 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 480 ◯市長(竹下司津男君) 今後検討をさせていただきたいと思います。 481 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 482 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) ぜひ研究して、もう既にやっておられる自治体もたくさんありますので、古賀市でもぜひ来年度の予算措置から何とかやっていただきたいと思います。  それから、離婚とか死別によってひとり親になった方の経済的配慮として、寡婦控除をみなし適応しているという自治体もあります。これは保育料や公営住宅の料金の基準となる所得を算出する際に、先ほど言いました離婚、死別によってひとり親になったときの経済的配慮として措置される制度です。27万円の控除が受けられます。500万円以下なら35万円の控除が受けられております。これを離婚や死別だけではなく、未婚のひとり親家庭にもみなし適用という言葉を使って独自に支援するというものですけれども、古賀市はどうなっておりますでしょうか。 483 ◯議長(奴間 健司君) 市営住宅。 484 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) 違います。市税についてです。市税の寡婦控除についてです。 485 ◯議長(奴間 健司君) 市民部長。 486 ◯市民部長(智原 弘文君) 申しわけございませんが、私のほうとしては確認をとらせていただきたいと思っております。現時点ではちょっとわかりません。申しわけございません。 487 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 488 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) 多分私もいろいろ……、済みません。一般質問を組み立てる上で、こういったニュースを見ましたので。たしか8月ごろの新聞記事になっておりました。これは本当に同じひとり親家庭でも離婚、死別と未婚であるということの違いによって生じている差です。こういったことを子どもについては、親を選べないというような理由で、きちんとみなし控除、法整備はまだなんですけれども、みなし控除ということを適用して未婚の御家庭にもこれを適応する、そういった自治体がふえてきています。これも子どもの貧困という視点から見れば、未婚、離婚の違いは関係ないことでして、1997年、岡山市が初めてこれを制度として行ってきたわけですけれども、ここ5年で国の動きを待たずに、みなし適用を保育料や公営住宅の料金の基準となる算出に適用しているという自治体がふえてきています。これは本当に現実の子どもたちの困窮状態にあるというところに制度が追いついてないというあらわれでもありますので、古賀市も研究していただいて、これはぜひ適用していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それからあのスタンドアローン事業についてです。今後の必要性というのはもうお認めいただいて、成果と必要性を認識しているということで認めていただいてるんですけれども、古賀市がいち早く貧困の連鎖を解消する目的で動き出したボトムアップ事業のスタンドアローンです。これが3年目を迎えます。この間で、担当課の隣保館の職員の方たちの子どもの視点に立った細やかな配慮で、年々その効果と実績を上げてきたと思います。教育長の評価はどのように持っておられるでしょうか。 489 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。 490 ◯教育長(荒木  隆君) 実は、スタンドアローン事業を立ち上げるときから、私ども中身について協議し、かかわってきております。本当に今貧困の問題が出ましたが、これはよそにない古賀市独特のそういった子どもに手を差し伸べる制度でして、大変ありがたく思っております。こういった、どこも行き場のない子どもたちをどこかでやっぱり手を差し伸べるということがある。それこそ古賀のよさだろうと思っております。 491 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 492 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) 教育省からも高い評価をいただいてると思います。この間、ボトムアップ事業の3年目を迎えて、ほとんどの事業が廃止という憂き目にあっているものを見ておりましたので、まさかこのスタンドアローンも、もうことしが最後ではなかろうかと心配しておりましたので、教育長のエールもわざわざここでいただいてしまいましたけれども、ボトムアップ事業ということですけれども、現在、隣保館が担当課として頑張っておられるんですけれども、なかなかやはり学力補充というところと、それから体験事業というところで、この二本柱が特徴となっておりますが、やはり拠点を隣保館でやってるというところで、なかなかそこに来られない子どもたち、課題がいろいろあると思います。これをやはり今後ますますブラッシュアップして、ちゃんとした、ちゃんとしたといいますか、予算措置が行われる事業として一本立ちできればと思いますので、まさに国がこれから力を入れなければならないとしている施策だと思います。ぜひ来年度の事業として、より磨きをかけた内容となるように期待しておりますので、よろしくお願いします。  それから、学校図書館など学校施設を積極的に学習室として開放していただきたいということですが、既に行っているということなんですけれども、なかなか一般の学生がそういうふうに図書館に行って勉強しようというようなふうにはなっておりません。学校側では、いろいろと部活動の先生方に部活動単位で勉強の場所として提供していただいているということですけれども、子どもたちが本当にいつでも行けるような学習環境を整えるためには、やはりもっと周知していただいて、家庭、子どもたちにですね。何日が開いている、何時から何時までがきちんと開放されている、そして、あわよくば、そこにやはりわからないことがあったらいつでも聞きに来てってというような人的配置が必要だと思いますが、これはいかがでしょうか。 493 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。 494 ◯教育長(荒木  隆君) 学校の図書館、中学の場合、夏休み中開放しているんですが、これは教員が学校におりますのでできるんですが、小学校はなかなかそこまでいっておりません。そして、一番の問題は、図書室が大体2階、3階にあって、廊下をずっとこう行くもんですから、なかなかそこの子どもたちの把握というのが難しいところがありまして。しかしながら、今おっしゃったようなことで、さらに学校の図書室等の開放についても学校と協議をしたいと思っております。  ただ、古賀市の場合、子どもたちが勉強する施設としては、市の図書館も一部できますし、研修等の学習室もありますし、それから千鳥の児童センターとか、いろんなところにあるんです。それで、そういったものについてもあわせて、やっぱりもう少し広報を周知していく必要があるだろうと。今のスタンドアローンのひだまり館もその一つだと思います。確かに子どもたちが学習する場を、いろんなところに用意するということは一層考えていきたいと思っております。 495 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 496 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) 学校だけではなくて、市内のあちこちに子どもの居場所ができるということは、本当に大切なことだと思います。しかし、やはり中学生の子どもたちが、一番勉強をする環境として寄りつきやすいというのは中学校だと思います。そこの中学校の図書館に数年前にエアコンの設置を早く進めていただきました。学習環境としては絶好の場所だと思います。できたら夏休み前にこういったチラシをつくって、暑いから学校の図書館で勉強しようというような呼びかけ、それから、ここに来れば誰かがいつもいて、わからないところは教えてあげられるよっていうような、そういった学習をみんなでサポートするような、そういった取り組みをぜひ学校から積極的に行っていただきたいと思います。  最後に、市長にお尋ねしますが、市長は4年前の市長選で、青少年育成団体の補助金を打ち切った中村前市長の施策を上げ、古賀市の子どもにかかわる団体や子どもたちのために動くこと、そして、就任後の所信表明では次世代を担う子どもたちのために子育て支援策や学校教育などの充実を図り、次の世代へと続く夢と希望にあふれるまちづくりを推進してまいりますとおっしゃっています。  国は大綱を踏まえた来年度の予算の概算要求を発表していますが、しかし、待ったなしの課題だと言った割には貧困に苦しむ子どもの直接的な財政支援とはなっていません。経済支援の充実には財源の裏づけが必要ですし、市民の合意形成も必要です。しかし、格差が広がるような采配分や無駄の削減を徹底的に行い、社会で子どもを育て、未来を支える子どもへの優先度は高いという市民の理解を深めれば、古賀市独自の子どもの貧困対策に財源を引き出すことは十分に可能だと思います。市長、古賀市の子どもの貧困実態を踏まえ、対策に予算措置することを市民に広く理解を求めるお考えはありますでしょうか。 497 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 498 ◯市長(竹下司津男君) スタンドアローン支援事業にも私自身直接子どもたちと接する機会、またお話をさせていただく機会も設けさせていただきました。現状、私なりにもう少し把握をする中で、何が必要なのか、さらに研究、検討を進めてまいりたいと考えております。 499 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 500 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) そうでした。ことしは市長のお話がスタンドアローン事業の中に組まれておりました。私、前の日に伺いまして、そのときは田辺県議が講師として見えられていたんですけれども、市長のお話もぜひ私聞いてみたいなと思いました。市長がどんなお話をされるのか聞いてみたかったし、それを聞いてる子どもたちの反応もこの目で見たかったんですけれども、それはかないませんでしたが。  市長、済みません。追加で質問させていただきますけど、そのときの子どもの反応、それから、お話しになった市長の感想はいかがでしたか。 501 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 502 ◯市長(竹下司津男君) 1回目、午前と午後と2回に分けてお話しさせていただきました。やはり、反応はそれぞれでございまして、また、午前と午後の雰囲気も全く違いました。その中で私への要望として、例えばもうエアコンをつけてほしいとか、そういう具体的な内容もございましたが、今現状の子どもたちの姿を直接拝見することができまして、私なりに今後とも何かしらの支援をしていければと考えたところでございます。 503 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 504 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) ぜひよろしくお願いいたします。  2点目の通級指導教室に移りたいと思います。現在8小学校で、さっき六十数名という数字が挙がっておりましたかね、所管事務調査では72人ほどの児童が通級指導を受けているという報告があっています。ほとんどの児童が45分授業の2コマ分を1回として、週に1回通っていると思いますけれども、間違いなかったでしょうか。 505 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 506 ◯教育部長(吉村 博文君) 人数につきましては、先ほど教育長御回答いただきましたとおり、小中学校合わせて73名となっております。基本的には週1回の授業となっております。 507 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 508 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) 73名でした。90分を一コマとして週1回ということですけれども、文部科学省の通級指導の手引では、週8コマまでを上限として、その子のニーズに合った指導ができるようになっています。もちろん障害の程度によって、やはり週1回でいい子どもさん、それからもう少し手当てが必要なんじゃないかなという子どもさんおられると思うんですけれども、七十数名が全て横並びの一コマ90分ということで、余裕のない通級時間となっていないか、それが心配なんですけれども、いかがでしょうか。 509 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 510 ◯教育部長(吉村 博文君) 先ほど申し上げましたのは、基本的なコマ数でございます。当然、障害の程度によりまして、一コマ以上の授業も当然しておるところでございます。 511 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 512 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) 県に対して予算要求などを、要望を上げておられるということですけれども、現実、年々増加傾向にある古賀市の状況の中で、これ以上時間がふえるということが可能でしょうか。何%ぐらいの余裕があるか、おわかりですか。 513 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 514 ◯教育部長(吉村 博文君) 現状でございましたら、まだ余裕があると思います。ただ、これ以上クラスが人数ふえましたら、相当厳しい状況になってくると思っております。 515 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 516 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) 年度途中でやはり通級を希望されたり、やはりその子の途中から、様子からやはり時間数をふやした方がいいんじゃないか、そういった弾力性を持たせるためにも、私はもっと余裕を持って運営すべきだと思っております。もっと県に要望を強くしていただいて、増級をしていただきたいと思います。  それから、担当されてる学校の通級指導の先生方も、本当に一人一人、単にその90分を教えるだけでいいということではないので、本当に手いっぱいの状態だと思いますので、ぜひそこら辺のところをよろしくお願いしたいと思います。  それから、自校通級ができるようにということで、これは保護者の送迎時間などが関係してきます。古賀市では他校通級児童の割合が54人、8割の子どもさんがその学校から舞の里小学校とか古賀東小学校に来てあります。中学校では11人のうち7人の生徒が他校通級をしています。送迎にかかる保護者の負担などがありますし、可能な時間ということで、それも保護者の仕事との兼ね合いとかで限られてるんじゃないかなと思いますけれども、仕事を持つ家庭、介護をしている家庭などにとって、平日の昼間に通級の送迎を行うことが難しい状況です。このため通級をあきらめたという保護者もいるのではと思いますし、実際に通級してる保護者からも負担が大きいという声がよく上がっております。その辺のことは、実態として把握されておられるでしょうか。 517 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。 518 ◯教育長(荒木  隆君) 何人というふうなことは別にして、そういった保護者の方がおられるというのはわかっております。ただ、自校で通級を一つずつということは、例えばある小学校で一人か二人の場合、それに対しても教員一人つけなきゃいけません。県はそこのところを全部県費負担教員が当たらなきゃいけないということになっておりまして、こちらで勝手にふやすわけにいかない事情がありまして、そこのところ非常に難しいところがあります。  もう一つ、この際申し上げますが、要するに特別支援学級ですね、特別支援学級は全小学校にあるんですが、そこになかなか、通学の支援委員会はそちらでいいと言うんですが、保護者の方がいや、うちは通級に行かせてくれという保護者がおられたりして、今保護者の方の意向が非常に強く出て、それを大事にするというふうになってますし、そこのちょうど境目というか、難しいところはあります。だから、数の把握が、障害の程度等できちっとなかなか分けられないというところもありまして、そういう難しさもあります。  もう一つは、古賀にある特別支援学校ですね。選択肢としては三つあるんですが、やっぱり通級指導教室のほうに通う、希望する人が年々ふえているという実情はあります。 519 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 520 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) なかなかやはり障害に対しての保護者の意識といいますか、子どもたちがクラスでどんなふうに見られるんだろうとか、そういった心配がおありになるんだろうと思います。そういったことで、本当にその子どもにとって一番いい方法というのが、親御さんが受け入れてくださらなかったり、そういったことがあると思いますけれども、やはり一番は子どもの必要な支援ということで、まず話をしていかねばならないことだろうと思っております。  そのためにも、そういった発達障害に対しての理解を深めていただくということは、その当事者である親御さんだけではなくて、小さい、サンコスモ古賀でいろいろ健診とかをしているうちから、古賀市がこのように手厚く発達障害、または障害について子どもたちをみんなでサポートしますというような啓発が必要だと思います。そういった安心を先に持っていただいて、それから子どもさんの発達のぐあいに親御さんが気がついたときには、すぐそういった相談機関に相談できるような敷居を低くして、水が流れ込むように親御さんと子どもさんを受け入れていただけるような、そういった施策が必要だと思います。  もうちょっと早くからの、学校に入ってからだけではなくて、これは本当に幼児のところからのこういった発達障害や障害に対しての一般的な啓発に結びついてくるんですけれども、ちょっと今回は自校通級ができるようにということで、ひとり親家庭など、やっぱり先ほど申しました仕事を持っていらっしゃる方、それから介護をしていらっしゃる方、だんだんこの送迎の課題が切実になってきてると思います。せめて保護者での送迎ということで限らずに、送迎が難しい家庭ではファミサポとかシルバー人材センターなどの利用ができるように、市でも情報提供や協力体制を整えていただきたいと思いますけれども、これはいかがでしょうか。 521 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 522 ◯教育部長(吉村 博文君) 送迎の関係でございます。もちろんファミサポとかもろもろ含めてできればいいといいますか、当然研究して、今後研究してまいりたいと考えております。 523 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 524 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) 通級指導の先生によっては、やっぱりこの送迎で親御さんが来られるということが、本当に大事なんですということで、譲れないというようなことをおっしゃる方もいらっしゃるんですけれども、それはそれとしてですね、子どもさんがやはり回数とか、週に何回という回数とか、親御さんの都合によって制限されることがないように、そこはそこできちんとした上で、保護者との話ということはまた別の問題ですよということも必要かなと思いますので、ぜひそこら辺も研究していただければと思います。  それから、感覚統合に必要な遊具などの充実については、先ほどトランポリンなどを順次してくださってる、配置してくださってるということで安心しましたが、生徒児童が週1回の貴重な時間を有意義に学習に充てられるように、障害の特性を考えて、古賀市では教室の個室化やエアコンの設置をすぐしていただいております。これは本当に保護者からも大変感謝されて、周りの騒音に気をとられずに、集中して学習できる環境になったと喜ばれました。  しかし、1回に90分という長い時間、子どもが集中を切らさないということは本当に無理なことです。児童が集中できていないなと思ったときは、遊具などで思い切り体を動かして、五感を使ってまた集中力をつける必要があります。古賀市の発達ルームでも取り入れている感覚統合という方法ですが、これは簡単に体を思い切り使って、いっぱい体じゅう使って遊んだところで、また席について座ると集中力がぱっと高まるという発達障害児独特の特性なので、もうこれは現場の声を聞いてさらなる充実を図っていただきたいと思います。  それから、保護者とのかかわりですが、軽度の発達障害のようなわかりにくい障害は子育てのしにくさから、周囲とのトラブルなどによって、親も悩み、戸惑い、苦しむことが多いんですが、通級指導教室に通っている子どもの親の支援は大変重要です。通級の先生はやはり子どもの先生であるということで、自分の相談、家庭の例えば夫婦間の相談とか、発達障害とか障害児を持った家庭ではなかなか父親の参加が難しかったりとかして、理解もちょっと難しい御家庭では離婚につながっていくとかいうようなそういった深刻なケースもあります。子どもの支援とともに、親の支援として家庭支援係やスクールカウンセラーによる孤立させない工夫、これを必ず、よく聞いてくださるお母さんだからということで、お母さん一人に全部言うんではなくて、必ずお父さんとこういう話ができてますかとか、お母さんはお母さんの時間で別にそういった支援の時間をとるということをする工夫が要ると思うんですけれども、これについていかがでしょうか。 525 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。 526 ◯教育長(荒木  隆君) 今おっしゃったように、送迎の問題等親子で一緒にいるというのは、やっぱり大事なことになっておりまして、そこの問題も一つあります。端的に申しますと、古賀市の場合、今の学校教育課の中に、二人の主任相談員を置いてあります。この二人が学校を回っておりますが、これは子どもと親、むしろ親御さんに対しての相談、指導を中心にやっておりまして、あるいは、そういう人間関係というか、信頼関係できておりますので、うちのほうにも保護者の方が見えて、あそこの隣の小さい部屋で、しょっちゅう面談があっております。だから、そういう点では、二人の主任相談員というのは大変役に立っております。 527 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 528 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) もう本当に、子どもの支援と同じように親の支援も大切だと思っておりますが、そこら辺のところがきちんと古賀市では取り組まれてるということで安心いたしました。  それから、中学校に入ってからの課題ですけれども、小学校と違う点は、担任の先生はいても、教科ごとに先生が変わって、通級指導教室に通う生徒の指導計画や個別の教育支援計画が、誰が作成し、関係者間で課題等共有できているかという点が心配されます。これはいかがでしょうか。 529 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。 530 ◯教育長(荒木  隆君) 議員御存じのとおり、これまでのこの特別支援の制度は就学指導委員会として、有識者の方を集めてしてたんですが、今支援になっているんですね、子どもの。支援委員会と言ってますが、これは学校に入るときに、どこに行ったほうがいいという判定をするだけじゃなくて、その後ずっとフォローしてくださいと方針が変わっております。今の国の方針で。それに基づいて、小学校のときからずっと継続的にその就学指導、支援委員会の方々がやっぱり見ていただいておりますし、それから今言った主任相談員の人も入ってやっておりますので、小学校から中学に上がるときも、必ずそういったことでもう一回協議をして、その子に最適な進路というのを選択して、保護者と相談するということをやっております。ですから、今後そこはむしろ強くなるだろうと思います。今から先の取り組みがですね。 531 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛議員。 532 ◯議員(1番 倉掛 小竹君) 中学校でよく聞くのは、本当に担任の先生と通級の先生との間で、保護者がちょっと右往左往しているような状況というのを耳にしますので、どなたがきちんと中心になって子どもさんのことを考えられるのか。これは本当に保護者の安心につながると思いますので、ぜひ強化していただきたいと思います。  政府はことし国連障害者権利条約を批准しました。2016年春からは、障害者差別解消法が施行され、教育場面での合理的配慮の提供が義務づけられます。大学入試センター試験では、2011年から発達障害の生徒も受験での特別措置を申請できるようになり、審査に通れば別室受験や試験時間を1.3倍に延長する措置などが認められるようになっています。しかし、まだまだこうした制度の周知や対応が不十分です。日本は人口減少の時代に突入しました。障害者も男性も女性も、どんな家庭環境に生まれた子どもであっても、その能力を発揮し、その人らしく輝くことこそが日本の未来も明るくします。福祉や教育はこれからの時代に欠かせない重要なインフラです。
     市長にお尋ねします。きょうの一般質問で、市民の生活に関すること、それから文化芸術に関すること、土地利用などに対して市長のお考えをお伺いしました。市長続投を明言された竹下市長は子どもにかかわる課題に取り組む姿勢を、今後の姿勢を私はここでお尋ねして終わりたいと思いますので、よろしくお答えください。 533 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 534 ◯市長(竹下司津男君) 国の教育制度も目まぐるしく変化する中で、現場の先生方も大変な御苦労をされていらっしゃるなということを私も認識をしておりますが、今下村文部科学大臣のほうで貧困世帯に対する奨学金制度の見直し等も積極的に行っていらっしゃいます。私も個人的にではございますが、教育再生市長会議に参加をさせていただくようになりまして、やはり国全体の今方向性が大きく転換していく中で、これからの若い世代の教育、また人材育成、非常に重要なテーマだと認識をしておるところでございます。古賀市の教育行政、大変先進的な取り組みをしているわけでございますが、私自身ももう少しそういった状況等を把握をさせていただきながら、今後も積極的にサポートさせていただきたいと考えております。 535 ◯議長(奴間 健司君) 倉掛小竹議員の一般質問を終結いたします。             ────────────・────・──────────── 536 ◯議長(奴間 健司君) これにて、本日の一般質問を終結いたします。  以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。                        午後4時37分散会             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...