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2011-12-12 平成23年第4回定例会(第4日) 名簿
2011-12-12 平成23年第4回定例会(第4日) 本文

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  1. 古賀市議会 2011-12-12
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    2011年12月12日:平成23年第4回定例会(第4日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                        午前9時30分開議                       〔出席議員18名〕 ◯議長(奴間 健司君) おはようございます。これより本会議を再開いたします。             ────────────・────・────────────   日程第1.諸報告 2 ◯議長(奴間 健司君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。説明のため、地方自治法第121条の規定により、出席を求めておりますのは、監査委員を除き初日のとおりであります。  なお、本日、三好貴一議員から病気のため欠席届が出ております。  以上で諸報告を終わります。             ────────────・────・────────────   日程第2.一般質問 3 ◯議長(奴間 健司君) 日程第2、一般質問を行います。順次、質問を許します。  芝尾郁恵議員。                       〔芝尾議員 登壇〕 4 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) おはようございます。きょうのトップバッターを務めます公明党の芝尾郁恵です。それでは、通告に従いまして一般質問をいたします。  今決める古賀の未来、アート一辺倒からの転換、強い経済、市役所改革、市民が中心、暮らしのための施策実行を公約に市長選を勝ち抜き、竹下新市長が誕生し、1年がたちました。その間には、東日本大震災という予想だにしなかった未曾有の大災害が起き、多くのとうとい命が奪われました。  絶対に安心とされていた福島第一原発も大きく破損し、原発の安全神話はもろくも崩れ落ちました。原発に依存しきってきた日本のエネルギー政策にも大きな影を落とし、脱原発、自然エネルギーへの転換を望む声が大きくなりました。放射性物質の拡散による汚染は、埼玉県で製造された粉ミルクにまで及び、目に見えない放射能の怖さ、子どもへの影響など不安はぬぐいきれません。  11月21日の臨時国会でようやく放射能除染費用や津波による瓦れき処理など、東日本大震災の本格復興策を盛り込んだ第3次補正予算が成立しました。震災から既に9カ月、政府与党の対応の遅さに憤りを感じます。さらに、国家公務員の給与を削減し、復興財源に回す臨時特例法案など、大事な懸案を残したまま9日に国会は閉じられました。  野田総理のふがいないかじ取りで政治課題は山積みのまま、国民にばかり負担を押しつけ、自分たちは後回し、国民不在の政治にますます政治不信は募り、先行き不安を感じられておられる方も多いのではないでしょうか。さきの大阪ダブル選挙では、大阪都構想を打ち出した大阪維新の会の橋下氏が、現職に大差をつけ大阪市長となりました。今回の結果は、今後の国の政局をも大きくかえるものとなりそうです。混沌とした時代ゆえ、強いリーダーシップを求めての市民の判断だったのでしょうか。  さて、竹下市長は、1年前に市民の信託を受け、市長に就任されました。地域のことは地域に住んでいる住民が決める地域主権も進み、市民から選ばれた市長は自身の公約と市民の望む施策を推し進め、市民が古賀に魅力と誇りを持てるよう、市民幸福度を上げていくことが最大の使命となりました。特に市長は、強い経済に向けて企業誘致や新たな産業の創出、地域企業の支援、商工施策の強化などに力点を置かれ、商工振興室商工政策課に昇格し、職員も増員されました。かなりの成果が期待されます。
     就任後1年たった市長御自身の感想、また、公約が達成、着手できたかの評価と見えてきた課題、さらに、市長が思い描くこれからの古賀市の目指すべき姿についてなどを含め、以下、伺います。 1、市長就任1年目の感想と評価について。 2、商工政策課の評価。成果と課題について。 3、地域活性化のツールとして岡谷市などで取り組んでいるポイントカード制度は、市内商店の利用促進や公共料金の納付ができる利便性、さらに市民活動支援など多岐にわたる効果が期待でき、地域活性化に大いに貢献できる事業と思う。新たな試みとして導入を進めてはどうか。 4、日本一通いたい、通わせたい学校を目指す古賀市の誇れるさまざまな教育施策や待機児童ゼロなどの充実した子育て支援策を市の特色として市民にアピールすることが必要では。 5、第4次総合振興計画旧案から削除されたアートウォールの維持管理、また消去など今後の扱いについて。 6、3月議会のフォローアップとして、バイオマスなど再生可能エネルギーについて、市、業者、専門家などで検討する協議会設置の進捗状況について。  以下、市長、教育長に答弁を求めます。 5 ◯議長(奴間 健司君) 市長。                     〔市長 竹下司津男君登壇〕 6 ◯市長(竹下司津男君) 芝尾議員の御質問、市長就任1年目の評価と課題、目指す市の姿はについてお答えいたします。  第1点目についてお答えいたします。市長就任1年の感想につきましては、これまで現地に出向くなど市民の生の声を聞き、市民ニーズや市の実情の把握に一生懸命取り組んでまいりました。成果といたしましては、私の公約の中で重要事項であります市全域都市計画編入の問題に関しては、御意見を聞く会での御意見や、社会情勢、関連法令などを踏まえ、方針を決定したところでございます。また、3月11日に発生した東日本大震災を踏まえ、新たな取り組みとして、大規模災害時の応援協定の締結、情報伝達の方法としての緊急時一斉メールの開始、災害時一時避難場所の一部を確保したところで、さらに自主防災組織の設立を進めているところであります。さらに、子育て支援の充実としての乳幼児医療については、条例の一部改正により入院医療費の一部支給対象者を18歳までに拡大し、保護者の経済的負担の軽減を図ったところでございます。  今後は、古賀市の魅力などよいところを引き出し、課題の解消に向け努力しながら、「つながり にぎわう 快適安心都市 こが」のまちづくりを進めていきたいと考えております。  第2点目についてお答えいたします。施政方針の中でも示しておりますとおり、商工政策課は新しい産業の創出と地場企業の支援、育成を初め、情報収集や調査研究などを行うために、それまでの商工振興室から課として設置をしたものです。  これまでの成果としましては、新しい産業の創出の一環として私をトップとするプロジェクトチームである企業誘致推進本部を立ち上げ、その事務局として庁内における横断的な総合調整を行うほか、開発に向けた国や県との協議を行うなど積極的に企業誘致を推進しております。また、地場企業の支援、育成などを図るとともに、販路の拡大を図るために、試行的に古賀サービスエリアで特産品を販売しており、交通の要衝であるという本市の強みを生かした新たな施策を展開しています。さらに、情報収集や調査研究の一環として、本市の特色の一つである強い工業力の現場を私自身も直に知るために、工場視察を行っているところです。商工政策課の本当の成果が見えてくるのはもう少し先になるとは思いますが、この4月以降の動きについては一定の評価はしております。  また、今後の課題としては、商工政策課は、商工業の振興はもとより観光の振興も担っており、これも含めてトータルで本市に活気と賑わいあふれるまちづくりを構築してほしいと考えており、商工政策課としての企画立案力や行動力に期待しております。  第3点目についてお答えいたします。商工振興と納税機会の拡大、地域活性化が期待できるポイントカード制度であれば、市にとっても有効なものであると考えます。現在そのようなものの構想はありませんが、今後、調査研究を行ってまいりたいと考えます。  第4点目についてお答えいたします。市では、広報こが、子育てブック定住化促進パンフレットを作成し、本市ならでは子育て支援策や先進的な教育環境について周知を図っております。また、子育て施策や教育施策について掲載しております市公式ホームページ内のはじめようコガ生活の閲覧数を伸ばすため、インターネット広告を活用し、トップページのアクセス数は約10倍に増加しており、十分アピールはできていると考えております。  第5点目についてお答えいたします。現段階でアートウォールをふやすことは考えておりませんが、既存のものについては、作成された経緯や状況などから個別に今後の対応を考えてまいります。  第6点目についてお答えいたします。バイオマスの調査研究につきましては、諸課題に関して総合的に調整を図るため、現在市役所内のプロジェクトチームであるバイオマス検討会にて協議しているところであります。 7 ◯議長(奴間 健司君) 教育長はいいですか。教育長は答弁ないですか。  芝尾議員。 8 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) それでは第2質問に入らせていただきます。市長就任1年目の評価として今、御答弁いただきましたが、市長と福岡市長の高島市長は行政や議員の経験がなくてお若いというところ、また、現職を破っての市長就任であったという共通点が多いと思います。高島市長は、このごろ新聞で就任1年目の自分の評価として、120点という自己採点をされておりました。竹下市長は自分の採点をするとするなら何点を自分につけられるでしょうか。 9 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 10 ◯市長(竹下司津男君) なかなか点数を自分でつけるのは難しいところもございますが、自分なりにできることにベストを尽くしてきたつもりでございます。点数は、まだまだ自分の中で納得していない部分もございますし、まだ1年通してやっといろんなことを把握できてきた段階でございます。ですので、ベストを尽くしたとしても90点ぐらいかと考えております。 11 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 12 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) 竹下市長は謙虚なのか、高島市長の120点からは──でも、100点満点からたったマイナス10点ということは、すごく自己評価が高いと思いました。マイナス点はどこにあるのか、やはりこれは古賀市民に対して、いろんな不安を与えたということが一つ大きいのではないかと思います。昨日の同僚議員からの質問においては、そういうことも払拭しながら一生懸命、覚悟を決めて頑張っていくことでみんなの信頼を得たいという答弁がございましたので、私もその部分は見守っていきたいと思っております。  市長の公約にございました公開型市民評価制度ということがありました。今度5月に事業満足度調査が初めて行われました。すごく細かい項目で一つの事業について市民はどう評価されているか、点数をつけて、すごく大変だったと思います。これについてはとても評価しております。これが市長の公約にされている公開型市民評価制度のようなことであるのかということをお尋ねしたいと思います。それから、これは毎年今後やって行かれるのか。今回は平成22年度の事業評価でございますので、前市長が取り組んだことの満足度調査でございましたので、今後のことについてお尋ねしたいと思います。 13 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。 14 ◯総務部長(柴田 芳孝君) 公開したというか、市民の皆さん方に点数つけていただいております。この事業につきましては、とりあえず3年間は実施する予定とさせていただいております。 15 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 16 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) では、3年間、来年は公開型の市民満足度調査をなされる公約を全うしていただきたいと思いますが、市長いかがでしょうか。 17 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。 18 ◯総務部長(柴田 芳孝君) 公開型という形でおとりいただくと大変恐縮ではございますが、基本的に今年行いました満足度調査は今回初めて取り組みましたので、取り組みの中で若干課題等もございます。そういった市の全体で取り組んでおります事業につきまして評価をしていただきたいと考えているところでございます。 19 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 20 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) 私は市長に、市長の公約の中で公開型市民評価制度というのがあるけれども、どう取り組むのかとお尋ねしております。 21 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 22 ◯市長(竹下司津男君) 今、現状を自分自身でも把握しながら進めていきたいということをお話しさせていただいておりますが、それも含めて今後、進めていきたいと考えております。 23 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 24 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) それでは、商工政策課の成果について、市長を本部長とする企業誘致推進本部プロジェクトチームを立ち上げて、それぞれのニーズ、課題に当たったと、横断的な総合調整を行うというような答弁がございました。9月議会でもそれぞれのニーズ課題に合った具体的なプランを立ち上げるためのプロジェクトチームを立ち上げたいと話されておられましたが、どのようなプロジェクトチームが立ち上がったのか、それぞれの進捗状況をお聞かせください。 25 ◯議長(奴間 健司君) 商工政策課長。 26 ◯商工政策課長(中野 敏明君) 現時点では、市長が申しましたとおり企業誘致推進本部プロジェクトチームについては現時点ではこれ一つでございますが、市長申しましたようにテーマをそれぞれ決めまして、今後どのようなプロジェクトチームをどのような編成でいくかについては検討してまいりたいと考えております。 27 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 28 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) それから、トップセールスマンとして市内の企業や工場など1件1件を回ってニーズの把握に努めているということがございましたが、現在までの訪問企業件数、それと成果、それから見えてきた課題などについてお尋ねいたします。 29 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 30 ◯市長(竹下司津男君) 私が今、直接行った件数、工業団地でよろしいですか。10件ぐらいです。あと農業認定者も5件ほど回らせていただいております。プロジェクトチームをそれぞれのニーズに応じて立ち上げていきたいということで、実際には今、企業誘致プロジェクトチーム一つだけでございますが、潜在的にはその目的に合わせてチームを立ち上げようという話も進めております。今後、幾つ、どういう形で立ち上げていくかに関しましては、また今後の進行状況に応じてお話をしていきたいと思いますが、現状ではそのような形で進めているところでございます。 31 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 32 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) 工業団地を含め10件ということでございましたが、これからも忙しいとは思いますけれども、ちゃんとそれぞれの企業の問題点、顔をつきあわせて古賀市の活性化のためにお話をしていただきたいと思います。  それから、市長の肝いりで格上げされた商工政策課については、先ほどからプロジェクトを立ち上げたとか、いろんな成果というか、始まったばかりなので大きな成果というよりこれからということだと思いますが、ホームページ内で見ると、これといって取り組んでいるのが見えないのですけれども、具体的にどういうことを主にやっているのか、改めてお尋ねしたいと思います。 33 ◯議長(奴間 健司君) 商工政策課長。 34 ◯商工政策課長(中野 敏明君) 先ほど市長からも話しましたように、大きな項目としましては企業誘致に向けた取り組みをしております。これについては、国及び県との調整等も必要であることから、これに鋭意取り組んでいるというのが最優先課題の我々の仕事でございます。それから、地場企業の支援ということも市長の公約にございまして、先ほど話にもありましたように、今回、実験的に古賀サービスエリアで古賀の加工食品を販売したいということで2カ月間実施しております。そういった具体的な古賀の地場企業の支援ということもやっております。それ以外にも先ほど言いました工場視察についても積極的に今後さらに進めていきたいと考えておりまして、具体的にはそのようなことをやっておるという状況でございます。 35 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 36 ◯市長(竹下司津男君) 商工政策課とまた商工会とのタイアップによりまして、今回、グリーンメールの中で古賀の工業力、ものづくり力ということで非常にすばらしいパンフレットもできてございます。それも一つの成果として上げられるかと思います。なかなか古賀の工業団地、食品加工団地、また古賀のいろんな企業が何をやっているのかよくわからないという方もいらっしゃったかと思いますが、非常にすばらしいできでございますので、ぜひ多くの方にそのようなものも一つの資料として見ていただきたいと思っております。古賀のものづくり、ものづくり力、また工業力は、世界で一番のもの、また日本で一番のもの、本当にさまざまなものがあるということを私も今回、回らせていただきながら認識していることでございます。まずは、古賀の今、既にあるものの中で強みというものを一つアピールしていきたいということを考えておりますので、商工政策課の大きな一つの成果としてそのような取り組みを行っているところでございます。 37 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 38 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) 私もものづくり力という本を見まして、本当に古賀市にはすごい企業があるんだと再確認いたしました。その中でテレビで放映された企業もございまして、早速、うちのお隣さんが行ったんですけれども、もう予約でいっぱいです。いろんなものをコーティングして汚れをつかないようにするという企業で、ものづくりに世界初と書いてあった企業ですが、このような企業があったのかと知ることも私たちにとってはすごくプラスになると思います。  それから、先ほど言われましたサービスエリアの売り上げが日本一だったということ、これはまつり古賀の中で市長が誇らしげに海老名サービスエリアを抜いて1月3日には古賀市のサービスエリアが日本一になりましたということを話されていて、御近所さんもそうだったのと。ああいう発信の仕方というのは古賀の市民の方に誇りが一つふえたと喜ばれる話だったと思います。  まつり古賀は今度推定人数が4万人だと伺いまいた。古賀市の中では一番のイベントではないかと思います。また食のまつりというのも商工政策課が観光協会に委託しているんですか、たしか平成18年までは市がやっていて、平成18年から観光協会に委譲されたというようなことを聞いております。現在の商工政策課と観光協会のつながり、食のまつりについては工業団地との絡みがあると思いますけれども、すべて観光協会が折衝役になっているのでしょうか。 39 ◯議長(奴間 健司君) 商工政策課長。 40 ◯商工政策課長(中野 敏明君) 食のまつりにつきましては、基本的に実行委員会を編成されております。工業団地の中の商工会の工業部会の部会長さんがその実行委員長になられておりまして、観光協会とも緊密な連携を図られながら御存じのとおりグリーンパーク、コスモス広場の手前の芝生広場、出会いの広場で毎年行われているものでございます。 41 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 42 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) 実行委員会制とおっしゃいました。たまたま工業団地の中に行かせていただいてお話を伺いますと、自分たちはとても忙しい中、休みの日に従業員総出で食のまつりに参加して、格安でいろんな商品を売っているけれども、3,000円の参加費まで取られて大変なんですという声もありました。以前は、参加費がなかったように聞いています。3,000円の参加費の理由と食のまつりのそもそもの目的というのは、工業団地でこういうのがつくられているということを市民の方に見せるというような意味もあると思うんですが、参加企業が実行委員会制をとっているにもかかわらず、観光協会からこうやってしなさいという感を持っているととれますので、真に企画段階から参加していただくことで、より斬新なアイデアとかやる気もわくのではないのかと思います。観光協会が担わずに、例えば、商工政策課もできたことですから、工業団地の参加の方たちと市が直接というようなことを今後はやっていって、観光協会はまた観光で頑張っていただくという形もあっていいのではないかと思っております。  また、食のまつりの中で新たな、例えば、古賀市のB-1グランプリみたいな楽しい企画もされてはいかがかと思いますけれども、お考えをお聞かせください。 43 ◯議長(奴間 健司君) 商工政策課長。 44 ◯商工政策課長(中野 敏明君) まつり古賀の件をおっしゃいましたので、これとも参考にしていただきながらと思っております。まつり古賀も実は実行委員会を編成しておりまして、なおかつ出店者には、テントに店を出される方はテント半張りで3,000円の負担金をいただいております。同様に、食のまつりにつきましても、実行委員会を編成して、やはり出店される方については応分の負担をしていただくという基本原則のもと開かれておりますので、こういった負担については、特段、まつり古賀と合わせたような形でさせていただいているところでございます。  それから、商工政策課が直接これにかかわってはどうかというお話ですけれども、先週の金曜日の一般質問の中でもありましたとおり、工業団地の中ではかなりこういった加工食品を販売したいという動きもございまして、そういった中で我々は自主性、主体性を尊重しながら、市としては側面的にバックアップしていくというのが基本原則ではないかと考えておりまして、そういうかかわり方が一番いいのではないかと担当課としては考えております。 45 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 46 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) 工業団地からもそういう声が出ているなら、自主性を尊重されて、新たな取り組みも視野に入れていただきたいと思います。  商工政策課と商工会のかかわりについてお尋ねします。市の商工業、経済を盤石にするためには、地元の商店街であるとか企業、料飲店組合と共同して市の活性化のために何ができるかというようなことを考えることが必要だと思っております。商工政策課というのはそういうことを束ね、核となるべきだと思いますけれども、15日会であるとか工業団地、すべてが集まってのお話し合いとか協議会とかというのは持たれているのでしょうか。 47 ◯議長(奴間 健司君) 商工政策課長。 48 ◯商工政策課長(中野 敏明君) 質問の意図があれですけれども、実は我々商工政策課としても商工会のいろいろな会議に出席しております。例えば、まちづくり企画委員会とかいろんな会議があって、例えば、工業部会の会議でありますとか、必要に応じて出席しております。その中で連携をとるべきことはもちろん連携はしておりますし、当然、商工会として主体的に活動なされる部分もございますので、行政と商工会が連携すべきはしますし、役割分担すべきは役割分担すべきというとらえ方でかかわっておるところでございます。 49 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 50 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) 私の感覚では、それぞれの会議に出られているのはわかるのですけれども、みんなが別々ではなくて、一度くらいは商工政策課が核となって古賀市の活性化についてどう考えるかというような会議を持ってしかりではないかと思います。先日もIKEAまできたお客さんを何とか古賀に引き寄せてるよう協議する会とか、そういうきっかけでも持って1回はやってほしいと思っております。もちろん、それぞれの会の自主性を重んじることは当たり前だと思いますけれども、それぞれの考えをみんなで、あそこはこういうことをやっているという話し合いの中で、全体として古賀市の活性化には何が必要かというようなことを考える、大きな夢に向かってというようなことも視野に入れるべきではないかと思います。  今、ゆるキャラとか、今度、熊本のくまモンというゆるキャラが日本一になりました。大野城では大野ジョー君というのがあるんですれども、副市長のおられる筑後ははね丸君ですか、それぞれそういう古賀市のためになるようなことをいろんな角度から話し合いを持つというのは、とても大切なことだと思います。一度はそういう会を持ってもいいのではなかろうかと思いますが、いかがでしょうか。 51 ◯議長(奴間 健司君) 商工政策課長。 52 ◯商工政策課長(中野 敏明君) 具体的に今、おっしゃいましたゆるキャラといいますか、そういったものの話し合いなのか、あるいは産業界全体を網羅した産業振興をどうあるべきかという会なのかはっきりわかりませんけれども、先ほど申しましたように必要に応じて商工会とは緊密な連携をしている状況でございまして、必要があればそういった会議にも参加はいたしますけれども、現時点では今のかかわり方でやっていきたいと考えております。 53 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 54 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) それでは、次に行きます。  地域活性化の起爆剤として現在ポイントカードに取り組む自治体がとてもふえております。まず、市長、古賀シールのことは御存じでしょうか。 55 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 56 ◯市長(竹下司津男君) 存じ上げております。 57 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 58 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) これなんです。古賀市には平成5年9月1日設立の古賀シール組合があります。設立当時、一の屋さんも含めて130店舗弱の古賀シールクラブ加盟店がございましたが、現在はわずか28店になったそうです。  商工会から25万円の補助金をもらっての事業ですけれども、商工会のホームページにも何の宣伝もありませんが、根強い古賀シールファンもいます。毎年まつり古賀では、多くの方が抽選会場に集まります。ことしも大切に集めたシールの台紙を持って、開始15分前には並ばれて、先着200名の抽選に挑戦されたそうです。抽選は小1時間で終了して、大盛況なんですけれども、実は私もずっとこのシールを集めていて、こんなに集めました。もう4冊も5冊もなって、これは100円で1ポイントもらうというようなことですけれども、以前にはこれで折りたたみ自転車が当たったこともあります。まつり古賀にはなくてはならない古賀シールではなかろうかと思いますけれども、友人たちにこのことを言うと、古賀シールをまだやっていたなんて知らなかったとほとんどの方が言います。でも、特に主婦というのはポイントや特典が大好きです。ただ、シールを張るのが面倒でおやめになった方も多いです。  そこで、このシールをポイントカードにかえて、地域活性化を目指している長野県岡谷市の取り組みを紹介させていただきます。  長野県岡谷市は人口約5万2,000人、2万世帯の市です。平成15年にシールからカード化システムにかえて、平成19年から市役所に2台の端末機も導入して、公共料金の支払いが可能となりました。平成23年5月からはさらにバージョンアップして、加盟店87店ながら、カード発行枚数は既に2万2,500枚と岡谷市の世帯数をはるかに超えています。  このカードは岡谷の岡と動物のオカピをもじってキャラクター化したとてもかわいいカードで、おかぽんカードと名づけられすぐれものです。何がすぐれているのかと言いますと、地元加盟店での飲食、買い物は当然のこと、図書館利用で5点、がん検診で50点、エコボランティア参加の際は紙ベースの参加券5点をもらって役所に行きポイントをつけるシステムだそうです。また、それでためたポイントは10ポイント10円で換金され、市役所で戸籍証明書などの手数料や公共料金、税金の支払い、公共施設の利用料などの支払いが可能となります。  ポイントカード制度にかかった費用は約2,000万円弱で、中小企業庁の補助制度を利用しました。市役所に設置の端末機は2台で7万5,900円で、そんなに高い金額ではないようです。また、商店の加入店舗は毎月、端末のリースなど2,000円の負担が要り、お買い上げ金額100円について1.5円の費用もかかります。お客さんの固定化が図られメリットも大きいそうです。地域活性化の起爆剤になると思いますが、まず、感想をお聞かせください。 59 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 60 ◯市長(竹下司津男君) 私も幼少のころからブルーチップや古賀シール、こういうポイントをためて景品にかえるということに非常に興味を持っておりました。また、他の地域での岡谷のおかぽんカード、私もおもしろい取り組みだということは認識しているところでございます。 61 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 62 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) 先ほど市長から商工政策として前向きな答弁がございました。市長の肝いりの商工政策課の腕の見せどころではないかと思います。市の活性、商店の活性、市民活動の拡大などあらゆる分野に広がります。  ちなみに、岡谷市では商工会の中に岡谷スタンプ協同組合が置かれております。納付に関することは各担当組合及び商工観光課が窓口となります。きのうも同僚議員の中から国保税が高い、何とかならないかというお話がございました。これは、がん検診の受診率のアップにもつながるという大きなメリットがあります。がん検診でがんが見つかった場合、早期発見、早期治療できれば、医療費を少しは削減できるのではないでしょうか。それにあわせて国保税も減額できると思います。それとあわせて、これのよさは図書館の利用とか、例えば市民参加のボランティア、清掃活動だとか、そういうので紙ベースでもらったのを、みんな子どもとかが楽しみにためて、それをポイント化するという遊び感覚もある。これは、ほかの自治体でもいろいろされておりますが、ここまで横断的に、例えば福祉部門もかかわる、もちろん役所もかかわる、商工会もかかわる、料飲店組合もかかわる、市全部が網羅できるようなカードで一つにつながるということはとても大きな夢のある事業だと思います。  昨日出ておりました1%条例のお話は千葉県の市川市の取り組みでございましたが、千葉県の市川市ではここまで広がっておりませんが、エコボカードというのをつくっていて、エコポイントカードとボランティアカードをこの1枚のカードで一緒に賄えて、希望でそのまま市に寄附もできます。各地でいろんなことが進んでおりますが、それぞれの先進地のよいところを全部いただいて、商工政策課が核となって、各関係課、商工会、企業、市民など市全体の連携で検討されて、古賀独自の夢のあるシステムをつくっていただきたいと思います。  決意なり何なりございましたら伺っておきたいと思います。 63 ◯議長(奴間 健司君) 商工政策課長。 64 ◯商工政策課長(中野 敏明君) 貴重な御意見として承りますが、我々が調べた範囲でも1,800万円ぐらいのコストが毎年かかっておりますし、実際に納税がそんなに収納率が上がったかというとそうでもないと担当者からも聞いておりますので、慎重な検討を今後していきたいと考えております。 65 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 66 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) 一つのツールとしてありとあらゆる活性化について検討していただきたいと思います。  古賀市には地域通貨としてゆい券というのがあります。これは以前の3月か6月の一般質問で、ゆい券の利用拡大が広がっていない、ゆいの中だけでしか利用されていない地域通貨である、このことについてボランティア制度、ボランティアポイントと一緒にできないかということを聞いておりましたが、そのことについて検討がなされたか、どのように進んだかお尋ねしたいと思います。 67 ◯議長(奴間 健司君) 保健福祉部長。
    68 ◯保健福祉部長(青柳  茂君) ゆい券の活用ということにつきまして、先般の議会でも御意見いただいたところでございます。これにつきましては、介護予防の関係が大きくかかわっているところでございまして、現在、次期介護保険事業計画の策定で協議会を設置いたしております。この中でも一つのボランティアのあり方というところで協議をいただいておりますので、この辺も含めて、今後十分検討してまいりたいと思っております。 69 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 70 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) ゆい券ともコラボしたような古賀独自のポイントカードがきっと地域活性化の起爆剤になると思っております。そのことを期待して、次の質問に入らせていただきます。  昨日の先輩議員の質問の際に市長は、市内外に古賀市の教育が高い評価を受けていることを認識しているとの答弁がありましたとおり、ことしだけでも六つの自治体から視察に来られております。先月も日本一通いたい学校を目指す古賀市の取り組みを学びたいと、夜中3時半出発で長野県からわざわざ来られたのが岡谷市の方でした。どんなところだろうとホームページで検索中にこのおかぽんカードを知ることとなりました。岡谷市の議員の皆様と一緒に学校教育課長の説明を受けながら、古賀市の教育環境がどれほど先進的で充実しているか改めて気づかされました。  中1ギャップ、小1プロブレム、聴講生制度、心の相談員全校配置など、教育立市古賀を掲げた荒木教育長のリーダーシップと、それを受けとめ実践してくださっている職員、現場の先生方に心から感謝申し上げたい気持ちです。また、教育にかける市費が現在7,000万円とも聞きました。竹下市長にも教育、子育て支援にはどこも負けない、古賀市の誇りであるとの思いで、市民にアピールしていただきたいと思います。  近ごろ、近隣市町の大型商業施設建設が話題となり、古賀市は何の施策もなく取り残されたように感じている市民も多くおられます。私は、物は朽ちても心の財は朽ちないと思います。教育や子育て支援にお金をかけ心を注ぐことは未来への投資であり、古賀市が誇り高い魅力のある市であるためのかぎとなると信じておりますが、市長の見解、また、教育長の今までの御努力についてもお聞かせいただければと思います。 71 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 72 ◯市長(竹下司津男君) 議員御指摘のとおり、古賀市の教育に関しまして、私も非常にすばらしい成果を上げているということを認識しております。特に、校長先生がグランドデザイン報告会ということで、大企業のTQC活動というものがございますが、それにもまさる非常にすばらしいそれぞれの学校の取り組みというもの、課題を明確にしてその解決に努力していくと。なかなかこういう取り組みというものはほかにはなかった、それを先進的に古賀市が始めたということで、皆さん本当にやる気を持って教育に取り組まれているということを実感させられております。  福祉施策に関しましても、サンコスモ古賀に私も何度か行かせていただく中で、非常に熱心に、職員もそうですし、いろんな取り組みをしておりまして、福祉の面でも古賀市は先進的な取り組みをしているということで常々私も感心させられておりますところですので、このようなソフトの面では非常に古賀市は進んでいる部分が確かにございます。そういった面をもう一度しっかり認識した上で、またアピールもしていかなければいけないということは私も感じているところでございます。 73 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。 74 ◯教育長(荒木  隆君) 大変ありがたい御意見ですが、確かに議員おっしゃるようにホームページ等のせいかわかりませんが、外から古賀市を見られて、古賀市はいろんなことをやっている、教育施策が充実してきていると言われるですけれども、市民の方にはなかなかまだ実際おられますとわからないところがあって、その辺が少し市民の方に今からアピールして、誇りに思っていただくということは必要だと思っております。  苦労とかそういうのはあんまり感じてはないのですが、予算も一方で枠内の教育予算の中でほかをいろいろ苦労して皆に理解してもらいながら捻出するというやり方をしております。教育予算の場合は、施設、設備で非常にお金を食いますし、ちょうど今、校舎とかプールとか耐震もありましたけれども、建てかえ、老朽化している時期でもありまして、これは今から今度はハードの面で少しまた市長部局と十分協議していかなければいけないところがあると思っております。  ちょっとお答えにはなりませんけれども以上です。 75 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 76 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) ありがとうございました。先ほど7,000万円と言ったのは人的配置だけでも7,000万円使っているということであります。竹下市長も教育に関してはすごく誇りを持てるとおっしゃいましたので、今、教育長が申されましたように、来年はまたハードの面でも子どもたちが充実した学校生活を送れるようにしていただけたらと思います。古賀市が教育立市古賀ということを売りにされるとなれば、とてもとても大変な覚悟が要ると思います。ますます私たちからの要求もふえると心配されるところであると思いますけれども、古賀市の子どもたちのために、また未来のために教育長にはいつまでもお元気で頑張っていただきたいと願うばかりでございます。  また、子育て支援に関して先ほど市長もおっしゃいましたが、サンコスモ古賀で職員が一生懸命頑張っておられます。簡単に待機児童ゼロといっても大変なことだろうと思います。これからはさらに保育の向上や休日保育の充実、虐待ゼロを目指して取り組みが充実していけばと思います。  ここで一応部長に決意の一つもいただければと思います。 77 ◯議長(奴間 健司君) 保健福祉部長。 78 ◯保健福祉部長(青柳  茂君) 決意ということでございますけれども、古賀市の子育て支援策としましては、待機児童のゼロということもさることながら、まず、妊娠期には母子保健法に基づいての妊娠期からのケアサポート事業を行っておりまして、出産後につきましては、各種健診、あるいはブックスタート、さらには乳幼児の全戸訪問事業、いわゆるこんにちは赤ちゃん事業、こういった取り組みを行っております。産後うつが最近よく叫ばれておりますけれども、こういったところを含めた母子の健康指導と児童福祉法に基づいた乳幼児虐待防止、こういった対応での訪問事業を行っているところでございます。  特に、本市の場合、助産師、保健師、あるいは保育士によります有資格者でのチームで対応しているというのが一つの特徴ではないかと思っております。訪問を通じまして孤立化なりが懸念される場合にはサンコスモ古賀内で集いの広場、でんでんむしと呼んでおりますが、こちらにつないでおりますし、あるいは発達障害が懸念される場合には発達ルームへ紹介するというような対応をいたしております。  子育ての不安、あるいは孤立を早期に察知し、指導、あるいは助言に積極的に対応しているところが古賀市の特徴ではないかと思っております。特に、行政機関ごとの点によります取り組みではなく、むしろライン、ネットワークを通じてのしっかりとした取り組みをやっているところでございますので、さらなるその辺の充実強化に努めてまいりたいと思っております。 79 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 80 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) 本当にさまざまなことをやって教育、子育ては古賀市が最高にすばらしいのではないかと再確認いたしました。このことが評判になって定住化も進んで人口増が期待できますので、ますますの充実をお願いしたいと思います。  次に、アートウォールのことについてですが、先ほど答弁いただきました。消すもの、消さないものとかをこれから決めていくということですけれども、いつまでにどれを消すなどの方針を、どこの課が、どんなふうに出されるかについてだけお尋ねいたします。 81 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。 82 ◯総務部長(柴田 芳孝君) 基本的には、アートウォールは御承知のとおり2000年から設置いたしまして、もう10年経過してきている部分がございます。若干色あせてきたところもございまして、アートウォールについては建設部で所管しておるんですけれども、最初、設置する段階でいろんな課がかかわってやってきておりますので、先ほど市長が答弁いたしましたように、今後の対応については個別にいろんな状況を勘案しながらやっていきたいと考えているところでございます。 83 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 84 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) 具体的に、今、既にはげかかっているところへの対応については、どこの課が、どのようにするかだけお尋ねします。 85 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。 86 ◯総務部長(柴田 芳孝君) 基本的に、一番私たちが把握している中では、コスモス館の出会い広場のところがかなり傷んでおりますので、それぞれ所管のところでいろいろ調整しながら取り組みをさせていただければと思っております。 87 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 88 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) そのまま汚く朽ちることがなく、きちんと最後までやってほしいと思います。  次に、バイオマスの利活用についてのバイオマス検討会プロジェクトチームで立ち上げたというお話がございました。私は庁舎内だけの協議会だけでは不十分だと思います。市と専門業者と企業などを含めた協議会を望んでおりますが、このことについては、今は庁舎内だけですけれども広がりを持つのか、今後の対応についてお尋ねします。 89 ◯議長(奴間 健司君) 市民部長。 90 ◯市民部長(吉住 達也君) バイオマスの検討会、今、議員がおっしゃったとおり庁内でそういった組織化をやっております。私どもは先進地の視察でありますとか、それから、今までの資料の蓄積の中で、現状からいって庁舎内研究というのは完結したと考えております。今、議員の御指摘のような方向性も考えておりますが、市長が答弁いたしましたように、バイオマスの関係については、先般の議会の御質問の中でもお答えを差し上げたところでございますけれども、廃止されるマテリアルの活用などいろんな課題を残しておりまして、そういったことはバイオマスの取り組むいずれの自治体でも課題となっておるところでございますので、そういったところをもう少し内部で検討させていただいて、今後、今から先どういう形の方向性で行くのかということについては、私どもの中でもうしばらく検討させていただきたいと考えているところでございます。 91 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 92 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) 原発神話も崩れて新エネルギーに期待が大うございますので、これからは庁舎内だけでなく、企業とか専門家もと答弁ございました。これについては加賀市が先進地だと聞いております。食品残渣を利用してバイオエタノール化をするプラントもあると聞いておりますが、人口規模も7万人と古賀市に似ております。百聞は一見にしかずです。一度一緒に行ってみませんか。 93 ◯議長(奴間 健司君) 市長ではないですか。市長、一緒に行きませんかと。  まず、環境課長。 94 ◯環境課長(渋田 安広君) 実は、先進地の加賀市の資料は私も取っております。内容あたりも十分に精査しておりますので、行く機会がありましたら行くようなことになると思います。 95 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 96 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) もし行かれるときがあれば御一緒に行かせていただきまして、何が古賀市のためになるか、ちゃんとこの目で見てきたいと思います。そのときは市長も一緒に行っていただきたいと思います。これは要望でございます。  最後にいたしますが、所信表明で市長は、今の時代の閉塞感を打破し、目的達成のために市民、企業、行政が一体となってまちづくりを行い、古賀市が発火点となる新しい動きに挑戦する、それくらいの気概と覚悟をもって市政運営に当たってまいりたいと述べられました。きょう提案したポイントカード制度バイオマス構想はまさしく新しい動きに挑戦することそのものではないでしょうか。市長の見解と市長の目指す市の姿をお尋ねいたします。 97 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 98 ◯市長(竹下司津男君) ポイントカードに関しましては、先ほども答弁差し上げましたとおり、今後、先進事例を研究しながら検討していきたいと考えているところでございます。  今、第4次総合振興計画で市民の皆様からも御意見をいただきながら、今後の古賀市のビジョンを描くということで私の思いも込めさせていただいております。今後の古賀市のグランドビジョンを大きく描くときでもあると思いますし、また、議員皆様からいただいている御意見をしっかり参考にさせていただきながら、市民とともに新しい古賀の姿を描いていきたい、このように思っているところでございます。 99 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾議員。 100 ◯議員(9番 芝尾 郁恵君) 竹下市長にはリーダーシップを発揮されて、古賀市がいい方向に向かっていくようにやっていただきたいと思っております。  東日本大震災を経て人々の価値観は大きくかわったと言われています。物より心、つながり、絆がこれからのまちづくりのキーワードとなりました。市と市民と商店、企業がつながり、力を合わせて古賀市を盛り上げ、高齢者にも優しい幸福度の高い誇れる町になることを願って一般質問を終わります。 101 ◯議長(奴間 健司君) 芝尾郁恵議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 102 ◯議長(奴間 健司君) ここで暫時休憩します。正面の時計の10時35分に御参集願います。                        午前10時31分休憩             ………………………………………………………………………………                        午前10時37分再開                       〔出席議員18名〕 103 ◯議長(奴間 健司君) 休憩前に引き続き、会議を再開します。  一般質問を続けます。  次に、松島岩太議員。                       〔松島議員 登壇〕 104 ◯議員(6番 松島 岩太君) 「まことに小さな国が開花期を迎えようとしている」、明治初頭の日本を題材にした小説「坂の上の雲」の冒頭はこの文章で書き出されています。作者の司馬遼太郎は、当時の日本のことを米と絹以外に主要産業のないちっぽけな新国家が、ヨーロッパ列強と肩を並べ、大国ロシアと対決していく様を3人の人物の視点から揚々と書き上げています。  NHKが3カ年にまたがって年末に放映している大河ドラマ「坂の上の雲」のナレーターである俳優の渡辺謙は、冒頭の言い回しを次の言葉で続けています。「四国は伊予松山に3人の男がいた。この古い城下町に生まれた秋山真之は、日露戦争が起こるに当たって勝利は不可能に近いと言われたバルチック艦隊を滅ぼすに至る作戦を立て、それを実施した。その兄の秋山好古は、日本の騎兵を育成し、史上最強の騎兵といわれるコサック師団を破るという奇跡を遂げた。もう一人は、俳句、短歌といった日本の古い短詩型に新風を入れて、その中興の祖となった俳人正岡子規である。彼らは、明治という時代人の体質で前をのみ見つめながら歩く。登っていく坂の上の青い点にもし一打の白い雲が輝いているとすれば、それのみを見つめて坂を登って行くであろう」。  胸の奥が何かグッと熱くなるような気がします。以前、先輩議員に言われた言葉を思い出しました。国の力、いわゆる国力が高まるときはどのようなときなのか。それは、国難に瀕したときだ。今の日本をかんがみると、未曾有の自然災害である東日本大震災や人災とも思える福島原発の問題、今まさに私たち日本は国難に瀕しています。  古賀市を顧みると、私たちのふるさとでも同じような状況に瀕しているように思われてなりません。新宮町にIKEAが進出し、福津市にはイオンがやってくる。今まさに私たちは歴史の転換期を迎え、非常に深刻な経済的窮地に追い込まれています。だからこそ、こんな時代だからこそ、古賀人の腕の見せどころであり、底力を発揮するときであると私は信じています。  司馬遼太郎が3人の人物に焦点を当てたように、夢や希望に胸を膨らませた人の力こそが、いかなる危機をも乗り越える原動力であり、推進力であります。そして、その根底には人の心の存在が重要であり、この心を殺してしまうような政治のかじ取りは決して行うべきではないと私は信じています。この真実にも近い、まごう事なき揺るぎなき信念を持って、通告に従いまして一般質問を行います。  これからの古賀市のまちづくりを考える上で、本年度に提出された補助金検討委員会の答申に対し、深刻な危機感を覚える。まちづくりの根幹は古賀市に住む市民であり、市民の心をないがしろにするようなまちづくりは根本から誤っていると考える。  そこで以下の点について質問する。  1、市はどのような題目をもって補助金検討委員会に諮問したのか。  2、市は補助金検討委員会の答申をどのように受けとめているのか。  3、市は補助金検討委員会の答申をどのように反映させようと考えているのか。  4、市はそもそも市民活動と補助金のありようについてどのような見解を持っているのか。  5、補助金のありようを検討する過程で、市民活動の根幹を消失させてしまうような施策は厳に慎むべきと考えるがどうか。  以上、市長に答弁を求めます。 105 ◯議長(奴間 健司君) 市長。                     〔市長 竹下司津男君登壇〕 106 ◯市長(竹下司津男君) 松島議員の御質問、補助金検討委員会答申についてをお答えいたします。  第1点目についてお答えいたします。題目につきましては、平成21年6月22日付で、古賀市補助金等検討委員会に、「補助金等制度のあり方について及び補助金等の適正化に向けた具体的な方策について」を諮問いたしております。  第2点目、3点目については、あわせてお答えいたします。答申につきましては、補助金の削減や廃止といった財政的な側面からの答申ではなく、あくまでも補助金制度の再構築を目的とした答申であり、真摯に受けとめているところでございます。市の実行計画の作成におきましては、今回の最終答申を尊重しつつも、個別補助金の背景や実態に即した計画にしたいと考えているところでございます。  第4点目、5点目についてあわせてお答えいたします。補助金につきましては、地方自治法第232条の2の規定により、普通地方公共団体は、その公益上必要がある場合においては寄附、または補助をすることができるとされており、これを根拠として補助金を交付しているところでございます。古賀市が目指す共働のまちづくりの推進のためにも、公益上必要がある市民活動には、市としての支援や育成が必要であると考えています。現在、市の実行計画を作成中でありますが、議員御指摘のとおり、市民活動の根幹を消失させるようなことにならないよう、計画の策定に当たっては十分注意してまいりたいと考えております。 107 ◯議長(奴間 健司君) 松島議員。 108 ◯議員(6番 松島 岩太君) 順次、再質問を行います。  一つ目の質問、市はどのような題目をもって補助金検討委員会に諮問したのかという質問に対し、市長は、補助金制度のあり方について及び補助金等の適正化に向けた具体的な方策について、補助金検討委員会に諮問したと答えられました。一見、もっともな答弁のように思えます。  ただ、私が思うに今回、古賀市が行った補助金検討委員会に対する諮問の根底には、現在、古賀市が進めている補助金制度が適正ではない、この制度は正しくないという判断が横たわっているのではないかという危機感を覚えます。いかがですか。そこで、市長にお尋ねいたします。なぜ補助金制度のあり方について及び補助金等の適正化に向けた具体的な方策について補助金検討委員会に諮問したのか。繰り返します。なぜ補助金制度のあり方について及び補助金等の適正化に向けた具体的な方策について補助金検討委員会に諮問したのか、また、補助金の適正化とはどのようなことを指し示しているのか、答弁を求めます。  次に、市は補助金検討委員会の答申をどのように受けとめているのかという質問についてお尋ねいたします。  市長は、補助金の削減や廃止といった財政的な側面からではなく、補助金制度の再構築を目的とした答申であり、真摯に受けとめていると答えられました。そこで、市長にお尋ねいたします。補助金検討委員会の答申は、貴重であるものの参考資料でしかなく、それ以上でもそれ以下でもないと考えますがいかがですか。  やはり私は、現在の補助金制度に何らかのふぐあいがあり、それを是正したいという気持ちが古賀市の中にあるように受け取らざるを得ません。補助金検討委員会が出した答申は、1に公益性、2に必要性、3に公平性、4効果・経済性の4本柱による各個別の補助金の判定です。何をもって必要というのか、何をもって効果的というのかという、正直言って腹立たしい気持ちもありますが、あえて補助金検討委員会に敬意を表すとすれば、四つの価値観からかんがみれば今回のような答申になるという理解をいたすことができます。つまり、限られた四つの価値観からのみ考えれば今回の答申となると理解できますが、それは古賀市のまちづくりのかじ取りを示すには余りにも限定的な指標であり、ある種の参考資料としては重要な意味を持つものではあるけれども、参考資料は参考資料でしかなく、それ以上でもそれ以下でもないと考えます。  繰り返しで大変恐縮ではありますが、2番目の質問は、市は補助金検討委員会の答申をどのように受けとめているのかに対して、その答弁は補助金制度の再構築を目的とした答申であり、真摯に受けとめていると答えられました。2番目の質問の再質問は、補助金検討委員会の答申は貴重ではあるものの参考資料でしかなく、それ以上でもそれ以下でもないと考えますがいかがですか。答弁を求めます。  次の質問は、市は補助金検討委員会の答申をどのように反映させようと考えているのかについてです。市長は、最終答申を尊重しつつも、個別補助金の背景や実態に即した計画にしたいと答えられました。そこで、市長にお尋ねいたします。個別補助金の背景や実態に即した計画とはどのようなことを意味しているのか。また、なぜ個別補助金の背景や実態に即した計画にしようと考えているのか。答弁を求めます。  補助金検討委員会の最終答申を読み込んでいると、少しうがった見方かもしれませんが、私はどうしてもその根底に継続された補助金はマンネリ化していて発展性がなく、善悪で言うところの悪のレッテルが張られ、逆に新規の事業に対する補助金は期待値も含め、善悪で言うところの善に位置しているように思われてなりません。その証拠に、公募型の補助金制度を推進する一方で、継続された補助金には終期、つまり終わりを設定することを進めています。本当にそうですか。本当にその方向性は正しいですか。  例えば、ある地域に5人のメンバーで月1回20年間ごみ拾いをしている団体があったとします。市としては、ごみ袋をごみ袋代として補助金を支給していました。新たに別の地域で7人のメンバーによる月1回のごみ拾いをやろうという活動の申請があったとします。少なくとも、今回、提出された補助金検討委員会の答申は、5人のメンバーの活動は終期を設定して補助金をカットし、新規の活動である7人のメンバーにその補助金を回していこうとする方向が示されているように思います。本当にそうですか。本当にその方向性は正しいですか。  私にはそうは思えません。5人のメンバーが費やしてきた20年は、そんな薄っぺらな価値観だけで判断できるものではないと考えます。20年の中には雨の日もあっただろうし、凍えるような寒い日もあったに違いありません。時にはやめてしまおうかと考えたときもあったはずです。それでも続けてきたその歳月は、この町の中でははかり知れないものをもたらしてきたのではないかと容易に想像ができます。ごみ拾いをしているその姿を見た人々には、優しさや幸せをプレゼントしてきたはずです。日々の中で活動を伝え聞いた人々には、勇気や誇り、郷土愛を、もしかしたら子どもたちには道徳心を伝えてきたかもしれません。20年もやってきたら年をとり、ごみ拾いできるエリアも狭まってきているかもしれない。この活動を本当に効果や経済性で語れますか。新しい活動が二人多いからといって、公益性や公平性で語ることができますか。20年費やしてきたふるさとへの思いを必要性で切り捨てることができますか。  継続された補助金には終期、つまり終わりを設定し、公募型の新しい事業にシフトしていくような町が本当にすてきな町だと言えますか。私は決してそうは思わないし、この愛すべきふるさと古賀をそんな町にしたくはありません。そこで、繰り返しになりますが、3点目の質問は個別補助金の背景や実態に即した計画とはどのようなことを意味しているのか、また、なぜ個別補助金の背景や実態に即した計画にしようと考えているのか、答弁を求めます。  4点目の質問は、市は、そもそも市民活動と補助金のありようについてどのような見解を持っているのかという質問についてです。  先ほど市長は、自治法を根拠として補助金を交付している、また、公益上必要がある市民活動には市としての支援や育成が必要であると考えていると答えられました。そこで、市長にお尋ねをいたします。根拠が自治法に依拠していることは理解できますが、補助金制度そのものの効果、効用をどのように考えていますか、答弁を求めます。  先ほど市長が答えられた古賀市が目指す共働のまちづくりの推進のためにも、公益上必要がある市民活動には、市としての支援や育成が必要であると考えていますという答弁には、このふるさとに対して十分優しさやぬくもりを感じることができます。一定の評価をしておきたいと思います。ただし、補助金検討委員会の答申には、そのぬくもりや優しさ、愛情といったものは、申しわけないけれどみじんも感じることができません。  補助金検討委員会の最終答申の中に補助金等の判定、判断結果が記されています。一例として名前を出して大変申しわけないのですが、古賀市森林組合の判定は100点満点中マイナス14点です。100点満点中マイナス14点です。公益性マイナス4点、必要性マイナス2点、公平性マイナス4点、効果・経済性マイナス4点、合計のマイナス14点です。失礼にもほどがあります。  現在、日本の森林は管理が非常に難しくなっています。国産の材木は海外の材木に比べて値段が高く、樹齢の問題からも安定供給ができない状態にあります。森林保全の見地からの間伐すらままならない状態に瀕しています。高齢化も深刻な問題であります。そんな中でも古賀市の森林保有者たちは組合を組織して必死になって、それこそ歯を食いしばって古賀市の森林を守ろうと努力しています。そんな古賀市森林組合の補助金の判定がマイナス14点とか、余りにもひどすぎる切り口です。私が組合員なら間違いなくやる気を失い、ふるさとに対し愛情や愛着を失ってしまうことでしょう。  私は、補助金制度のありようは、市としての支援や育成が必要であると同時に、感謝や敬意、愛情といったものが必要不可欠であると考えています。敬う気持ちや感謝の気持ち、もっと言えばありがとうの気持ちや、わき出てくるような愛情があってこそ、市民活動が生き生きとしてくるのだと思います。金額の多寡ではなく、それこそ古賀市にお金がないときは、財政的に苦しいときにはありがとうの気持ちさえあれば、ひざをつき合わせて話しさえすれば、どんな市民活動でも、補助金の減額に対し嫌とは言わないような気がします。逆に言えば、感謝や敬意、愛情といった価値観のない、しかも会議室の中でのみ出された判定や判断には、市民活動の根幹である心すら失ってしまうのではないでしょうか。繰り返しになりますが、私は補助金制度のありようは、市としての支援や育成が必要であると同時に、感謝や敬意、愛情といったものが必要であると考えており、補助金制度の効果、効用はそこにこそあると考えていますが、市長はどのように考えられていますか。答弁を求めます。  最後の質問は、補助金のありようを検討する過程で、市民活動の根幹を消失させてしまうような施策は厳に慎むべきと考えるがどうかについての再質問です。市長は、市民活動の根幹を消失させることにはならないよう、計画の策定に当たっては十分注意してまいりたいと考えていると答えられました。非常に重要な問題ですので、はい、わかりましたとは簡単に言えないところです。そこで、5点目の質問の再質問は、計画策定に当たっては十分注意してまいりたいと言われるが、何を十分注意するのか答弁を求めます。  古賀市には、それこそ本当にさまざまな形で補助金を受けている市民活動があります。それぞれに歴史があり、それぞれにその活動にかける願いや思いがあります。それこそがふるさとにかける気持ちであり、まちづくりの原点であります。私は決して新しい市民活動を否定するつもりはありません。新規事業の受け皿づくりも大切であると考えています。ただ、社会や時代の流れを見ていると、新しいものばかりに目が行き、現在や古きものを否定しがちにあるように思われてなりません。そんなことはない。いいものはいいし、ちょっとくらい古臭くなっても大切にしなければいけないものはたくさんある。私たちが過ごしている今という時間やこれからの子どもたちが過ごすであろう未来は、過去からの恩恵を受け取って、その上に存在しているものであるし、歴史に対する感謝や敬う気持ちがない町は、これから行おうとする新しい取り組みにも敬意が払えない町になるはずです。私は保守本流の政治家として、保守の議会人として、そのことを容易に見過ごすことはできません。
     補助金の計画策定に当たっては、活動の経緯や歴史、活動に対する情熱や思い、熱意や願いを十分に踏まえて取り組んでいただきたいと厳に申し上げておきたいと思います。そこで、繰り返しになりますが、古賀市は補助金の計画策定に当たっては何を十分注意するのか。  以上、長くなりましたが、5点それぞれの再質問について市長に答弁を求めます。 109 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 110 ◯市長(竹下司津男君) 随時お答えさせていただきます。  まず、1点目でございますが、補助金に限らず行政が行っている事務事業につきましては、時代の変化に合わせて対応する必要がございます。そのことから今回、補助金のあり方や適正化について第三者の方から意見を拝聴したものでございます。現在の補助金交付団体や事業等について適正でないというのではなく、市民の貴重な税金を財源としている以上、現在あいまいである補助金制度の確立が必要であると考えております。  2点目の質問でございますが、現在、事業ごとでそれぞればらばらな基準や判断により交付されております補助金の制度構築が必要であると考えることから、第三者の意見を拝聴したものでございます。  次、3点目でございますが、補助金制度そのものにつきましては、時代に即した制度構築が必要であると考えます。しかし、現在、交付している個別の補助金につきましては、補助金等検討委員会の答申もあります一方で、議員の御意見でもありますように、それぞれ設立から現在までさまざまな歴史や背景がございます。それを無にするようなことなく、市の計画を作成してまいりたいと考えております。  次の4点目についてでございますが、補助金等検討委員会の答申では、辛辣な意見や点数をつけた個別の補助金が見られるのは確かでございます。しかし一方で、第三者的な立場にある意見や数値というものも必要であると考えております。繰り返しになりますが、今後、作成していく古賀市の方向性を示す計画におきましては、古賀市が進めてまいります共働のまちづくりの推進のためにも、公益上必要な市民活動には支援していく、協力をお願いしていく思いでございます。  5点目でございますが、先ほども述べさせていただきましたが、時代に即した補助金の制度設計は必要であると考えますが、古賀市の進める共働のまちづくりのためにも、現在、交付している個別補助金の趣旨をないがしろにすることなく、計画作成に当たりたいと考えております。 111 ◯議長(奴間 健司君) 松島議員。 112 ◯議員(6番 松島 岩太君) 私はこの町が大好きです。この町に生きている人も、この町で行っている活動も、全部が全部いとおしく思えます。さまざまな市民活動を見ているとときには、こんなふうにしたほうがいいんじゃないかなとかこんなふうに改善したらもっといいのになとか思うこともありますが、それすらも愛らしく思えます。私はこの町が大好きです。このふるさと古賀市がとても好きです。  冒頭にも申し上げましたが、確かに今の古賀市の現状は厳しいものがあります。経済的な情勢は不安や不満が渦巻いていることも十分理解できます。政治の責任として対策を講じることも重要であり、必要であると考えます。それでも、日々を嘆くだけではなく、今あるものや今を培ってきたものにも目を向けてほしいと願うし、私自身もそうありたいと思います。  町を形づくっているのは市民それぞれの活動の総体であり、そのそれぞれが今に始まったものではありません。それぞれに歴史があり、それぞれに思いがあります。その一つ一つの活動に対し、いとおしく思える愛情がなければ、どれだけの時を経てもこの町を愛することはできないと思います。効果や必要性といった薄っぺらな価値観で、しかも、この町で生きたことも、この町に一生を捧げたこともない人たちの価値観で、この町を生きてきた人々の思いや生き様を切り刻んでほしくないと心から願います。さらに言うならば、この町の政治のかじ取りを担う人たちが、指を指し示すべき人たちが、申しわけないけれども、このような薄っぺらな答申1枚に右往左往してほしくないというのが正直な私の感想です。  私はこの町のこれからを生きる子どもたちが、5年後も10年後も100年後も生き生きと生きてほしいと願っています。その時代、その時代を大切にし、そこに生きている人たちに、自分自身も含め深い愛情を持って接してほしい。これから襲ってくるであろう苦難や困難に対し、夢や希望を持って敢然と立ち向かってほしい。100年後も200年後もそれぞれの時代を生きる子どもたちがのびのびと健やかに過ごしてほしいと心から願っています。  今の自分たちを愛せない私たちが、胸を張ってこれからを生きる子どもたちにこれからの未来を託していけますか。今を大切にできない私たちが、自信を持ってこれからの未来を指し示すことができますか。今を受け入れ、過去に愛情を注ぎ込んだ人こそが、受け継いできたバトンを未来に託すことができるのではないでしょうか。こんなときだからこそ、こんな時代だからこそ、私たちは司馬遼太郎が小説の中で描いた「坂の上の雲」を目指し、前へ前へただひたすらに進んでいかなくてはならないのではないでしょうか。  司馬遼太郎が描いた小説「坂の上の雲」の時代は、たかだか100年ぐらい前の話です。どの時代にも苦難や困難、不可能と思えることはあるはずです。今もまさにそのときであると思います。竹下市長、ここにいる幹部職員の皆様に申し上げます。皆さんがこの町のリーダーです。この町の未来を指し示す責任があります。この町に深い愛情を注ぎ、この町に生きる人やその活動に深い愛情を持って寄り添い、揺るぎなき覚悟や信念、使命感をもってこれからの政治のかじ取りを行っていただくように切に願い、私の一般質問を終わります。 113 ◯議長(奴間 健司君) 松島岩太議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 114 ◯議長(奴間 健司君) ここで暫時休憩します。正面の時計の11時15分に御参集願います。                        午前11時10分休憩             ………………………………………………………………………………                        午前11時16分再開                       〔出席議員18名〕 115 ◯議長(奴間 健司君) 休憩前に引き続き会議を再開します。  一般質問を続けます。  次に、高原伸二議員。                       〔高原議員 登壇〕 116 ◯議員(14番 高原 伸二君) こんにちは、政風会の高原でございます。通告に従いまして質問いたします。  まず初めに都市計画道路についての質問でございます。  現在、どの市町村でも財政難であることは御存じだと思いますが、それに伴い都市計画道路も廃止されるケースが目立ってきております。古賀市におきましては昭和38年に都市計画街路として決定され、昭和47年に都市計画道路として見直されまして、17路線が指定されました。その後、路線追加により平成17年に現在の22路線となっております。このうちの6路線が整備完了しておりますが、現在に至るまで1メートルも進んでいない路線が七つもあります。これは2010年の古賀市役所調べとなっております。  そこで質問します。  1点目は、順番の基準は何かということでございます。費用の問題なのか、必要性なのか、あるいはそれ以外か。  次に、2点目の質問でございます。計画道路に係る市民のデメリットは何があるかという質問でございます。  そして、3点目は、見直すべき路線はないのか。  以上の三つでございます。  続きまして9月議会の答弁後についての質問でございます。  1点目、古賀市の清掃工場と同機種の処分場施設を運転中で、なおかつごみ政策に積極的な豊橋市を訪問して、低コスト化などの先進事例について、古賀市との格差などの問題点解消に向け、近隣市町にも働きかけ詳細を把握していきたいと言われておりましたが、その後はどうなりましたでしょうか。  2点目は、清掃工場の運営について、あらゆる情報を収集した上で経常経費の削減について検討していきたいと言われておりました。古賀市の負担する費用、運転に関する古賀市が懸念する問題点などの情報の収集、検証及び精査等の事実、実態についての把握はできておりますでしょうか。  3点目、マニフェストにも上げられております清掃工場の運営に関する検討項目の抽出、政策案もしくは計画案など現時点での進捗状況をお知らせください。また、環境政策における市民との共働についての政策案、もしくはお考えなどがあれば教えてください。  以上、2件、6点の質問でございます。お願いいたします。 117 ◯議長(奴間 健司君) 市長。                     〔市長 竹下司津男君登壇〕 118 ◯市長(竹下司津男君) 高原議員の御質問、都市計画道路についてお答えいたします。  第1点目についてお答えいたします。  現在、本市の南北幹線道路は、国道3号、国道495号、主要地方道筑紫野古賀線が走っており、整備もかなり進んでいます。一方、東西幹線道路については整備がまだ不十分であることから、都市計画道路中川熊鶴線、浜大塚線、栗原水上線の整備を重点的に進めています。これら道路整備のめどがついた後に、地元要望、渋滞状況、事故件数、関連事業等を総合的に勘案して優先順位を決めていきたいと考えています。  第2点目についてお答えいたします。都市計画道路に係る区域内で建築物の建築をしようとする場合は県知事の許可を受ける必要があり、土地利用に一定の制限がかけられます。具体的には、木造、鉄骨造、コンクリートブロック造などの構造を持った、地下がない2階建て以下の建築物で、移転しやすいものである必要があります。  第3点目についてお答えいたします。昭和47年に現在の都市計画道路網の骨格が決定されております。御指摘のとおり、決定以来、整備に着手していない路線もあり、地権者には一定の制限がかかることから、今後、長期未着手の都市計画道路について検討を行ってまいります。  次に、2件目の9月議会答弁のその後についてお答えいたします。  第1点目についてお答えいたします。古賀清掃工場の運営改善につきましては、玄界環境組合に対して豊橋清掃工場の事例を参考に検討していくよう働きかけた結果、来年1月に正副組合長及び玄界環境組合職員にて視察する予定であるとのことであります。  第2点目についてお答えいたします。古賀清掃工場の運用改善につきましては、現在の各構成市町が負担している分担金並びに経常経費の削減と効率的な運営について検討が必要であると認識しております。  第3点目についてお答えいたします。第1点目でもお答えいたしましたとおり、来年1月に玄界環境組合にて豊橋清掃工場を視察予定されていますので、研究していただくよう働きかけてまいります。また、市民に対しましては、引き続きごみの減量及び再資源化の徹底について普及啓発を行ってまいります。 119 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 120 ◯議員(14番 高原 伸二君) 順次、質問させていただきます。1点目のお答えについてですが、1メートルも進んでいない7路線のうちの一つ栗原水上線が入っているのはいいことだと思いますけれども、東西幹線道路は整備がまだ不十分だからというのが基準であれば、浜大塚線と同じような計画道路に屋敷五楽線というのがあるのを市長は御存じでしょうか。 121 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 122 ◯市長(竹下司津男君) 存じ上げております。 123 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 124 ◯議員(14番 高原 伸二君) 浜大塚線と同じように国道3号線と495号線、旧3号線と言ったほうがわかりやすいと思いますけれども、その二つを結ぶ計画道路です。現在まで1メートルも進んでいない路線の一つです。浜大塚線と比べて交通量、渋滞状況、危険性、それらを比べても屋敷五楽線の必要性がはるかに上ではないかと思います。ましてや、市役所の前を通る古賀市の顔とも言える大事な道路だと思います。小学生の子どもたちが雨の日、車に気をつけながら通っている狭い道路でございますけれども。  お聞きします。屋敷五楽線よりも浜大塚線を先に整備を進めた理由とは何なのか、お答えください。 125 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 126 ◯建設産業部長(今任 秀利君) 市長が先ほど一定の方向性は説明されたと思いますけれども、浜大塚線につきましては、当初、隣接して土地区画整理が行われるようになっておりました。そして、花鶴団地内には都市計画街路の既に完成した道路、これと浜大塚線が交差するということから、将来において3号線、495号線の間でございますので、そういう宅地開発を含めまして、通過交通の量が増加するということです。先ほど市長も言われましたように、交通事故、それから交通渋滞、また踏み切り等の事故、そういうものが予測されます。私どもは国の認可を得まして国庫補助事業として現在取り組んでおるところでございますので、そういうことから、市長が言いましたように、総合的な事例を勘案しながら進めているということで御理解いただきたいと考えております。 127 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 128 ◯議員(14番 高原 伸二君) では、2点目のお答えについて、土地利用に一定の制限がかけられるということですが、昭和47年から40年近くたちます。正確には39年ですけれども、区域内に住んでいる人はこの後何十年その制限をかけられればいいのでしょうか。 129 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 130 ◯建設産業部長(今任 秀利君) これも3点目の関係で市長がお答えしましたように、長期未着手の都市計画街路につきましては、今後、検討してまいりたいということから、現在、都市計画決定された分については、今のところ都市計画法で制限がかけられるということになりますので、今後、未着手の分については、検討させていただきたいということでお願いしたいと思います。 131 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 132 ◯議員(14番 高原 伸二君) では、3点目のお答えについて質問いたします。現在、埼玉県、大阪府、長崎県、岡山県、島根県、愛知県、青森県など日本全国さまざまなところで、県だけではなく、いろいろな市町村についても同じですけれども、都市計画道路の見直しがなされています。何十年もたち、実情に合わなくなったとか、昨今の不景気で財源がないとか、理由はいろいろあるとは思うんですけれども、市長にお聞きします。市長の構想の中に、この路線は要らないと思えるような路線がこの22路線の中にあるのでしょうか。 133 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 134 ◯建設産業部長(今任 秀利君) 先ほど市長がお答えになったと思うんですけど、長期未着手の分については、今後検討していくということで御理解していただきたいと思っております。 135 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 136 ◯議員(14番 高原 伸二君) 理解します。  この福岡県でも、19市8町で見直し候補の路線が119路線あります。例えば、新宮町が2路線、須恵町が1路線、宇美町が16路線、粕屋町が2路線、宗像市が3路線、福津市に至りましては11路線、この御近所だけでもこれだけあるんです。都市計画というのは、場合によれば100年先を見込む場合もあるとか、事業の実施が10年、20年かけて行われるということも重々わかっているつもりではございます。しかし行政は一端決めたものは途中で中止することはほとんどありません。でも、実情に合わない計画は見直し、これまで道路ができなかった理由を踏まえて見直すべきです。それも行政の仕事の一つだと思いますが、市長はどう思われますか。 137 ◯議長(奴間 健司君) 副市長。 138 ◯副市長(野村 哲也君) それでは、私からお答えをさせていただきます。  議員御指摘のとおり、一定の制限を市民にかけているというような状況でもございますので、特に都市計画道路は、確かに長期的な視点で設定した当時はそういうことで計画道路とさせていただいたわけでございますけれども、ただ、やはり以前のような人口が必ず増加していたような時代、必ず経済が右肩上がりで伸びていたような時代と現在では状況が異なっております。したがいまして、そういった点も含めて総合的に勘案しながら見直しについて検討を進めてまいりたいと思います。 139 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 140 ◯議員(14番 高原 伸二君) 結局、市長にはお答えいただけませんでしたけれども、次はお答えいただきたいと思います。  2件目の1点目のお答えについてですが、視察ありきの質問でしたので、視察自体ができないのであれば質問自体が成り立たなくなってしまいますが、豊橋市の資源化センターに行かれましたら、前回の質問でも言いましたけれども、数字的なところは市の直営と委託とでは見方を変えなくてはいけませんので、そこら辺のところはよく精査して見ていただき、次のことを調べてきてほしいと思います。  1、運転費用の詳細な実態について、豊橋市と古賀市を正確に比較できるような形でしてきてほしいと思います。  2、稼働率について条件をそろえて、これも同様に豊橋市と古賀市を比較できるような形でお願いいたします。  3、豊橋市の設備の維持や補修の計画について、その事例を調べてきてほしいと思います。  4、豊橋市のごみ政策についてしっかりとその先進事例について調べてきてほしいと思いますけれども、いかがでしょうか。 141 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 142 ◯市長(竹下司津男君) 議員の御指摘の点、私もしっかり把握しながら、来年の1月に視察に行く予定になっておりますので、しっかりと調査、研究してきたいと考えております。 143 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 144 ◯議員(14番 高原 伸二君) 清掃工場に係る数字については、どんどん精度を上げていただき、その実態に迫り、問題点を抽出していただければと思います。市長が今後も清掃工場における取り組みを行われ、古賀市民の健康と環境への配慮を念頭に置かれることをぜひお願いしたいと思います。そして、古賀市の将来のごみ処理に対する基本構想を早目に打ち出していただければと思います。  次に、2点目のお答えについて質問いたします。先ほど必要だと認識しているとのお答えですが、検討していただけると理解してよろしいんでしょうか。 145 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 146 ◯市長(竹下司津男君) 先ほども答弁させていただきましたとおり、分担金並びに経常経費の削減につきまして、効率的な運営について今後、しっかりと検討していきたいと考えております。 147 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 148 ◯議員(14番 高原 伸二君) ありがとうございます。  3点目のお答えについて質問いたします。3点目のお答えについては、具体的な政策案は現在はまだないと理解いたします。しかし、古賀清掃工場での事故の報告は毎年何件かあってきております。東日本大震災を例にとってみても、何があるかわからないのが現在の状況でございます。そのときに一番迷惑のかかるのが市民です。市民の健康、安心、安全を守るのは私たちの使命でございます。市長みずからマニフェストにうたわれている問題でもございますし、豊橋市への視察終了後には速やかにこの問題に取り組んでいただきたいと思いますがいかがでしょうか。 149 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 150 ◯市長(竹下司津男君) 維持、点検につきましても、把握させていただいている範囲でございますが、今後、しっかり玄界環境組合にも働きかけていきたいと考えております。 151 ◯議長(奴間 健司君) 市民部長。 152 ◯市民部長(吉住 達也君) 御質問の中に答弁漏れがございましたので、私から、一つ事故等による災害時の関係でお尋ねでございましたので、その関係でお答えさせていただきます。  私どもの市としては、玄界環境組合との間におきまして災害時の関係での協定を持っておりますので、現状は災害が起きました際につきましては、その協定に基づいてそれぞれ行動がなされると認識しているところでございます。 153 ◯議長(奴間 健司君) 高原議員。 154 ◯議員(14番 高原 伸二君) わかりました。私の質問は以上で終えたいと思います。  市長におかれましては、告発されれば当たり前のことなんですけれども、書類送検の件で先月は新聞発表も続き、記者会見と大変慌ただしいことだったと思います。書類送検されても記事にならない市議と違い、市長という立場ですので、当たり前のことですけれども、そこら辺の脇の甘さを反省していただいて、市民への説明責任を果たし、一日も早く市民が幸せになれるよう市政の構築をしていただきたいと思います。  以上で質問を終わります。
    155 ◯議長(奴間 健司君) 高原伸二議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 156 ◯議長(奴間 健司君) ここで暫時休憩いたします。13時30分に御参集願います。                        午前11時38分休憩             ………………………………………………………………………………                        午後1時30分再開                       〔出席議員18名〕 157 ◯議長(奴間 健司君) 休憩前に引き続きまして、会議を再開します。  一般質問を続けます。  次に、仲道誠明議員。                       〔仲道議員 登壇〕 158 ◯議員(13番 仲道 誠明君) 皆さんこんにちは。会派明友会の仲道誠明でございます。通告に従って質問をいたします。  現在のコスモス館は、総事業費約2億8,000万円をかけて平成13年に完成、地元農産物や加工品、食品企業の製品などを直販する地産地消の拠点、コスモス広場は創業10年目になります。開業前半から中盤にかけては順調に成長してきたようです。しかし、決算書にもあらわれているように、ここ数年伸び悩みの様子がうかがえます。その要因は、よく耳にする農業生産者の高齢化や後継者不足だけではないのではないかと考え、総合的な検証が必要と考えます。  ところで、福津市のイオンと新宮町のIKEAの開業は来春に迫っています。イオンは敷地面積14万平米、店舗面積7万5,000平米、駐車台数3,600台となっています。一方、IKEAは敷地面積6万3,000平米、店舗面積3万2,000平米、駐車台数1,000台余りの規模となっています。ちなみに平成19年度県調査統計課発行の「福岡県の商業」によりますと、古賀市全体の小売店の総店舗面積は7万1,558平米、イオン福津店1店の店舗面積は、オール古賀市を凌駕する規模になっております。その中でサンリブ古賀店の店舗面積は1万9,000平米、駐車台数は1,200台。店舗面積ではイオンはサンリブの4倍、駐車台数では3倍となっています。  イオン福津店とIKEA新宮店の2店が同時期に開業した場合、新鮮、安全、産地直配を武器としているコスモス広場といえども相当の影響が出るのではないかと思っています。加えて、産直型同業他社との競合も一段と厳しさを増すのではないか。いずれにしろ生き残りをかけて戦わなければなりませんが、逆風は好機ととらえ、新たな成長への原動力としていいのではないかと考えます。そこで以下の質問をいたします。  1、地産地消を進めている古賀市として、コスモス広場の現状をどのように評価しておられるのか。  2、現実の古賀市は、農業者の高齢化と後継者不足が農産物の生産にとって大きな問題となっています。このままでは生産減を招き、ひいてはコスモス広場の顧客離れにつながると思いますが、その対策について組合と協議しておられるのか。  3、農業は今や生産、加工、製造、流通販売、観光などとの組み合わせによる6次産業という新しい産業分野として発展しつつあります。当然のこととして、新しいニーズへの対応、さらにはニーズを創出していかなければ、農業の地域間競争に生き残れないのではないかとの危機感を持っています。そのような観点から施設の利便性と機能性の向上は重要な課題と考えています。その対策についてお尋ねをいたします。  4、地産地消、産地直販型小売業界の競争は激化の状況にあります。既存店は経営刷新、新戦略の展開に取り組むでありましょうし、新規参入の経営者は十分な備えと勝算を見込んだ上で市場へ打って出てくることが容易に想像できます。先日、コスモス広場利用組合長さんとお会いした折、JR古賀駅前の空き店舗を活用して、地元の方々との連携による6次産業型のコスモス広場2番店をつくれないものかというお話を聞かせていただきました。通告書には支店と書きましたが、そのように御理解ください。  以上、いずれも市長に答弁を求めます。 159 ◯議長(奴間 健司君) 市長。                     〔市長 竹下司津男君登壇〕 160 ◯市長(竹下司津男君) 仲道議員の御質問、地産地消の拠点コスモス広場についてについてお答えいたします。  まず、第1点目についてお答えいたします。  古賀市はコスモス館の一部を農産物直売所としてコスモス広場利用組合に貸与し、施設管理の面で運営を支援しているところです。コスモス館は本市の地産地消の拠点であり、コスモス広場利用組合については、売上額、利用者数が安定しており、組合員も安定した収入を得ることで、農業の活性化、高齢者の生きがいづくりにつながっていると考えております。また、市民においては、新鮮で安全、安心な農産物を提供しており、非常に喜ばれていると感じております。  第2点目についてお答えいたします。農業者の高齢化問題は全国的な課題であり、古賀市でもその対策に取り組んでいるところであります。コスモス館の将来的な顧客離れ対策としては、集客力のある運営についてコスモス広場利用組合において検討がなされているところであり、今後も古賀市として支援をしてまいりたいと考えております。  第3点目についてお答えいたします。コスモス館は郊外店であり、駐車場の広さや店舗までの距離、搬入車両の寄りつきなど利便性、機能性は確保されていると考えます。なお、筑紫野古賀線の4車線化が着実に進んでいることにより、さらにその効果が高まるものと考えております。  第4点目についてお答えいたします。農産物直売所には、新鮮で安全な食材が求められております。コスモス館では、午前中でほぼ完売する商品もあり、組合員からその日のうちの追加搬入が見込めない状況もあることから、支店を開設しても商品供給に不安があり、現状では困難と思われます。なお、支店開設には空き店舗の所有者の御理解、商品供給、駐車場の確保、商工会、商店街との協議、調整など長期的な展望に立った検討が必要であると考えます。 161 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 162 ◯議員(13番 仲道 誠明君) まず、1点目について再度質問申し上げます。  売り上げ、利用者とも安定して、組合の収入も安定しており、農業者が生きがいに感じ、喜んでいるという内容でした。確かに、組合の資料によりますと売上高については、ここ5年間の平均年商を100とした場合、各年の売り上げの変動は100.1から102.4を推移しています。会員数もおおむね200人の水準を維持しております。肝心なことは、現在の収入に会員は満足しているのかという点です。ある加工食品をつくっているグループの方が、最低賃金さえ確保できていない、ボランティア精神でやっています、緊急雇用の補助金で採用している従業員は来年3月でやめますという話をしておられました。このグループを立ち上げた方々は、それぞれ出資していますし、県、古賀市も補助金を出している事業所です。この現状を市長どのようにお感じになられますか、見解を求めます。 163 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 164 ◯市長(竹下司津男君) 現状の収入に満足されていらっしゃるかどうか、この点につきましては、私も詳しくお伺いしたことはございませんでしたので、今、100.1から102.4の間でこの5年間推移しているという数字をいただきまして、私といたしましても今後、組合員さんたちの現状をしっかり伺いながら、その課題解決に向けて進めていきたいと考えておりますが、コスモス広場の現状に関しましては、今、農林振興課とも話を進めながら、今後の対策につきましては、積極的に検討していきたいということを考えているところでございます。 165 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 166 ◯議員(13番 仲道 誠明君) さて、超大型店出店によるコスモス広場が受ける影響について考えてみたいと思います。  広場の総売上高に占める組合員の売り上げはおよそ80%、20%は一般からの仕入れ販売となっています。仮にイオン、IKEAの開業によって受ける影響を10%と予測した場合、まず年間売上高約5億6,000万円の2割に当たる一般から仕入れて販売している部門は、年間約200万円から250万円の減収が予測されます。次に、一般からの仕入部門の販売を除いた組合員の販売も同率10%の影響を受けると仮定した場合、組合に入る手数料収入は年間400万円から450万円の減収となります。あわせると組合全体で年間600万円から700万円の減収となります。影響を7%とした場合でも、400万円から500万円の減収が見込まれます。  会員個人が受ける影響はどうか。組合長さんにお聞きしたところ、年間売上高200万円前後の会員が一番多く、中には1,000万円の方や500万円から700万円の方もおられるとのことでした。中核的存在の200万円の会員が10%の影響を受けるとした場合、収入は年間およそ20万円減ります。組合から受けとる180万円は、原材料費ほか諸経費が含まれており、実際の手取り収入はさらに少なくなります。  この予測をどのように受けとめられますか。市長にお尋ねをいたします。 167 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 168 ◯市長(竹下司津男君) 現状、そのような予測が見込まれるということで、10%減収につながる可能性があると。やはり私自身も地産地消を積極的に今後進めていきたいという思いもございますので、そのような現状をしっかり把握した上で、どこに課題があり、またどのように解決できるのか、担当課とも話をしながら進めていきたいと思っております。組合員さんたちの収入をしっかり確保できるような新たな施策を具体的にぜひ検討していかなければいけない課題だと認識しているところでございます。 169 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 170 ◯議員(13番 仲道 誠明君) 少し話が前後いたしますけれども、これからの項目の質問に入る前に、市長にぜひお伺いしておきたいことがあります。  超大型店のイオン福津店、あるいは商圏を九州全域とするIKEA新宮店の進出のことは随分以前からわかっておりました。これらの出店が地元小売業にどのような影響を及ぼすかについて、宗像市は平成21年度において、宗像市の小売業における商圏影響調査を実施しています。調査はコンサルタント会社に委託し、期間は6カ月、費用は二百数十万円ということでした。この報告書によりますと、赤間駅周辺の中心商店街からの流出は10%、金額では約29億円、宗像市全体として12.8%、金額に直しますと約79億円と試算をしております。従業員は、中心商店街では189人の減少、市全体では432人の減少と推計をしています。従業員の減少率は宗像市全体で約10%と計算をしています。  福津市では、平成20年度、福津市商工会が学識者を交えて商工会まちづくり委員会を立ち上げて、市街地活性化に向けてという提言をしております。その中で、商店街組織だけでまちづくりを考えるには限界がある、町にかかわるすべての人が集まり、自由に意見を出し合い、自分たちの町のコンセプトをつくるまちづくり協議会の設立を提言しています。  近隣でこのような取り組みがなされているわけですけれども、古賀市ではどのような取り組みがされているのか、市長にお尋ねをいたします。 171 ◯議長(奴間 健司君) 商工政策課長。 172 ◯商工政策課長(中野 敏明君) 今、お話しいただきました宗像市の商圏影響調査等については我々も承知いたしておりますが、古賀市で具体的にこのような調査及び福津市のような委員会の設置の動きはこれまでしておりません。 173 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 174 ◯議員(13番 仲道 誠明君) 率直に答えていただきましてありがとうと申し上げておきます。大きな影響がこれからもずっと続きますので、若干近隣と時間的にはずれますけれども、ぜひ影響調査、それに基づく対策を講じていただきたいと思いますが、市長いかがですか。 175 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 176 ◯市長(竹下司津男君) 御指摘の点含めまして、今後検討していきたいと思っております。 177 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 178 ◯議員(13番 仲道 誠明君) コスモス広場という名称ができる前は物産館ということでした。この事業の立ち上げには私も議員の一人として携わってまいりましたが、その中で、農家所得をふやすんだ、これが大きな柱の一つでございました。そこで会員の収入は9年前と比べてどの程度ふえたのか、会員さんは、現状の収入に満足しているのか、以上の2点について市長に答弁を求めます。 179 ◯議長(奴間 健司君) 農林振興課長。 180 ◯農林振興課長(木下萬喜雄君) 具体的な数字はつかんでおりませんが、収入は倍増といいますか、当初、コスモス広場全体の売り上げが3億円程度でございました。それが今5億5,000万円から6,000万円という状況でございます。そういった形で増加していると認識をいたしております。それから、2点目の満足度調査につきましては、組合の方にアンケート等は市としてはやっておりません。ただ、組合内部でそういった話の中で聞きますと、それなりの満足感といいますか、御指摘にもございますが、かなり高齢な組合員さんが多いというような中で、ある程度の満足度はあると感じているところでございます。 181 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 182 ◯議員(13番 仲道 誠明君) 実は今回の質問に先立ちまして、組合員さんの収入階層別の会員数のデータはございますかとお願いしましたところ、そういうのはないということでございました。近隣では、ちゃんとデータを持っておられるところが幾つもあります。こういったデータは非常に重要だからです。お小遣い程度稼ぐことに満足しておられる方はいらっしゃるかもしれませんけれども、このことをなりわいにしておる方々が満足しておられるかどうか、この辺が大変重要なところだと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に行きます。市長がおっしゃる数字の安定というのは現状維持をあらわしている、そう考えるべきだと私は考えております。現状維持は自然消滅を意味する、市長も経営者の一人ですからその辺は十分御認識していただけると思います。コスモス広場を取り巻く環境は決して甘くはなく、予断を許さない状況にあると考えます。さらには、あってほしくはありませんが、組合員の脱会や競合店の進出等を考慮すると、評価が随分変わってくるのではないかと思いますが、市長の見解を求めます。 183 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 184 ◯市長(竹下司津男君) 確かに現状維持に甘んじることなく、今後積極的な施策を展開していきたいということは私も常々考えているところでございまして、今、農業委員の数名の方ともお話をさせていただきながら、今後、古賀市の土壌に合わせた形での特産品をいかに製造し、また販売していくか。先ほど議員御指摘のとおり6次産業化で、1次、2次産業、3次産業をうまく組み合わせて、古賀市独自の特産品をつくって、都心部に売り出したり、また海外にも輸出できるような競争力のある特産品を、また加工品をぜひつくっていきたい、そのような思いもございます。今後、そのような具体的な施策も進めながら、組合員さんたちの収入を上げられるような取り組みをぜひ進めていきたいと考えているところでございます。 185 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 186 ◯議員(13番 仲道 誠明君) イオンとIKEAの出店は、古賀市全体の商業に大きなダメージを与えると私は考えております。先ほど申し上げました宗像市の影響調査はハフモデルで計算しています。ハフモデルというのは、面積に比例し、距離に反比例する、こういう計算方式です。つまり、お客様は売場の大きいお店、近いところにあるお店に引きつけられていくという理論です。古賀市における影響は宗像市よりもはるかに大きくなると私は予測をしております。ちなみに、その影響を10%と予測しますと、古賀市全体で流出する消費額は約46億円から50億円、従業者の減少もかなりのものに上ると予測しております。市長はどのように受けとめておられますか、見解をお伺いいたします。 187 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 188 ◯市長(竹下司津男君) やはり、福津市にイオンができる、また、今、新宮中央駅周辺、沖田の地域が非常に元気があっていろんなお店が出店されている。最近、ボンラパスという高級スーパーもオープンいたしまして、古賀市のほうからもそちらのお店に非常に多くの方が流れているという話を伺っておりまして、また今後、IKEAの出店も確かに影響は出てくるとは思っております。だからこそ今の古賀の現状をしっかり把握した上で、古賀の風土、また古賀の特性を生かした形での地域活性化への取り組みが急務だということもしっかり認識しているところでございますので、第4次総合振興計画の中でも掲げさせていただいております地域活性化プロジェクトの具体的な施策を、これから積極的に進めていきたいと思っているところでございます。 189 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 190 ◯議員(13番 仲道 誠明君) せんだって組合長からいろいろお話を伺いましたが、広場は商圏人口30万人に設定しているようです。これは理論的に縮みます。どうか市長は今おっしゃったようなことを積極的に早くやっていただきたいと思います。  次に入ります。高齢化による生産減、顧客離れのことでございます。利用組合が取り組んでおり、今後も支援したいという回答でした。そこで、集客について組合がどのような取り組みをされているのかお伺いしたいと思います。 191 ◯議長(奴間 健司君) 農林振興課長。 192 ◯農林振興課長(木下萬喜雄君) 市長も先ほどお答えをいたしましたが、コスモス館が11月1日に開設した関係から、11月にコスモス館の開設イベントということでフェアーを実施しておりますし、それに合わせまして、新米の時期でもあることから新米フェアーということで古賀の特産でございます低タンパク米の販売促進等、年間を通してそういった売り出し、フェアー等を開催しているところでございます。それから、組合としてまだ実施はされておりませんが、コスモス広場利用組合の青年部が組織されておりまして、その青年部によります消費者との交流体験というようなことも検討されていると聞いております。 193 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 194 ◯議員(13番 仲道 誠明君) 私は基本的に高齢化は心配しておりません。つまり、高齢化が問題にならないようなビジネスモデル、あるいは仕組みをつくることができれば逆に高齢者は今以上に意欲的に参加されるようになり、生産も向上するに違いない、このように確信しております。お客様のニーズに応える魅力的な品ぞろえ、販売力を備えた売場づくり、にこやかで温かい対面販売などに徹底して取り組めば、お客様はおのずととたくさん来てくださると思います。それは生産者の収入増につながります。  「future SIGHT」42号特集、「農商工連携やまがた6次産業人材創生シンポジウム 地域に活力を呼ぶ農業の6次産業化」という基調講演の記載がインターネットでございました。講師は東大名誉教授、JA総合研究所今村奈良臣先生でございます。その内容は、6次産業を活性化させるかぎは女性と高齢技能者である。高齢化は進んでいるが、高齢者という言葉を使わず、高齢技能者と呼んでいる。農村のすべての技能者はその年齢に至るまでの知恵と技能が凝縮しているからだ。そして、その技能者を女性がリードしている事例が多い。高齢技能者はものづくりは得意でも集客や販売は苦手な人が多く、それを女性がカバーしている。最近は、機械化で効率的に農作業ができるようになり、省力化によって生まれた時間を生かして、女性が6次産業を進めたケースが多い。女性がみずから新しく働く場所をつくり上げ、所得を少しでもふやそうと努力している。農村の6次産業化は何と言っても女性が牽引役である。こういう内容です。そこで、高齢技能者という発想について市長の見解をお伺いします。  それから、もう一つは、発想の転換と私は考えます。高齢化が問題にならないような仕組みさえつくれば、結果的に商品供給が安定し、お客様が離散する懸念は払拭できることになると思いますが、市長いかがですか。 195 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 196 ◯市長(竹下司津男君) 高齢技能者と女性ということで、高齢と言ったら失礼に当たるかもしれないのですが、例えば、古賀市でもまんま実~やさんとか農産物を加工して非常にすばらしい加工品を販売されているグループがいらっしゃいます。私自身も日本の農業、また古賀の農業を含めて、アメリカやオーストラリアのような大規模型の農業をそのまま当てはめることはなかなか難しいということで、やはり、ヨーロッパ型、その中でも例えばオランダですとかは、酪農でチーズのような加工品にかえて海外に輸出して収益を上げている。都市と農村との交流におきましても、イタリア、南フランス、スペインを含めて、アグリツーリズモという形で農家民泊を積極的に推進していらっしゃいます。こういう農業には若者もたくさん参画して、実際に高収益を上げているモデルもございます。  今、六本木のミッドタウンの地下にありますディーン・アンド・デルーカというニューヨーク発祥の食料品店でも、イタリアから輸入した800円ぐらいするトマトのピューレが飛ぶように売れているという現状もございます。例えば、古賀でそのような特産品をつくって都会に売り出す、また海外に輸出して収益を上げる、そのような6次産業を生み出していけないかということを私も考えております。その中においてもやはり女性技能者に当たる非常に元気がいい、また情熱にあふれた農業生産者が古賀にもたくさんいらっしゃるということは私も認識しておりますので、そのようなことも含めて具体化しながら、若手の農業後継者も育てていけるような仕組みづくりをぜひ進めていければと思っているところでございます。 197 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 198 ◯議員(13番 仲道 誠明君) しっかりやってください。「やります」とおっしゃれば質問やめてもいいんですけれども、時間もありますし、原稿も残っておりますので続けさせていただきます。  周知のごとく、平成20年12月農水省所管の今後の野菜政策に関する検討会がまとめた報告書に、日本人の野菜摂取量が減少している。野菜摂取量の増加の取り組みとして、野菜のおいしい食べ方を普及する専門家の育成や野菜売場での普及啓発を行う。家庭で簡易に調理できる半加工野菜の開発や、外食・中食における野菜を利用した商品開発を推進するといった消費拡大に向けた取り組みが掲載されていました。  過日、まんま実~やを訪ね、代表者の話を聞く機会がありました。その中で、地産地消の理念を大切にしながら農家レストランをぜひやってみたいと話されていました。4番目の質問に関連しますが、駅前には地産地消型レストランはありません。実現できれば市民の集い、憩いの場になるのではないでしょうか。6次産業化の取り組みの中で知恵を出して実現したいものです。いかがでしょうか。市長、レストランを実現したいと思われませんか。 199 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 200 ◯市長(竹下司津男君) 以前、大木町にバイオマスの視察に伺ったときに、ちょうど道の駅と農家レストランが併設してありまして、福岡市から1時間半かけて車でいらっしゃる方々が結構たくさんいらっしゃる、収益もそれなりに上がっているという話を伺いました。今、玄界観光協会の付随機関である筑前七浦の会では、宗像市長が音頭を取りながら古賀市も含めて活動されていらっしゃる中で、例えば、高速下り線に筑前七浦のお店、またレストランなどという話も来ているところでございます。これから、そういったことも含めて具体的に話をしていきたいと思っておりますが、現状まだまだ課題も多くありまして、先ほどの供給が足りない部分もございます。コスモス館も実際に午後になると野菜がなくなっているという話も伺っておりますし、また、宗像の道の駅でも午後になると野菜が足りなくなっているという現状もございますので、やはりそのような課題をまず先に解決してから、今後のことはしっかりと検討していかなければいけないと思っているところでございます。 201 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 202 ◯議員(13番 仲道 誠明君) 次の施設の利便性と機能性を高めることについてでございますが、機能は確保できている、4車線化により効果は上がるという内容でした。コスモス館ができたころは福津市にあるわいわいファームはありませんでしたし、道の駅むなかたもございませんでした。つい最近わいわいファームの店長にお会いし、詳しいお話を聞くことができました。その中で納入業者の数の多さと集荷力の力強さに圧倒されました。内容は機密ですから申し上げられませんけれども、もしこの会社が古賀に進出してきたらどうなるか。大変手強い相手になると感じました。さらには、個人経営の直販店の出店もライバルになってくるのではないでしょうか。例えば、近隣商工会の青年部員が、福岡県経営革新の事業認定を受けて産直出店の準備をしているという事例もあります。同業他社との競合の結果を市長はどのように受けとめておられますか、市長の見解をお伺いします。また、県の経営革新認定制度を御存じでしょうか。 203 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 204 ◯市長(竹下司津男君) 県の経営革新認定制度は存じ上げておりません。 205 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 206 ◯議員(13番 仲道 誠明君) 斬新な経営計画ないしビジョンや理念、やる気のある人はどんどん県が応援しましょう、金融機関もどんどん応援しますという制度でございます。このように古賀市を取り巻く小売り商業の環境はめまぐるしく変わっております。一方の農業経営は、本格的6次産業化に向けて体制の確立が求められているものと考えます。コスモス広場が直面している課題の解決は、古賀市の農業問題の解決への道を開くことにつながると思います。  そこで、建設後10年となるコスモス館全体の利便性、機能性を検証し、6次産業化の取り組みの一環として館全体のレイアウトの見直し、人材育成や商品の研究開発のための施設の整備など、将来を見据えた抜本的な利便性と機能性の拡充が必要と考えますが、再度、市長の見解を求めます。特に急がれるのは、倉庫、会議室ではないかと思います。それとあすにでもやってほしいのは、トイレをウォシュレットにかえていただきたいと思いますが、市長の見解を求めます。 207 ◯議長(奴間 健司君) 農林振興課長。 208 ◯農林振興課長(木下萬喜雄君) コスモス館におきますコスモス利用組合が利用されています部分につきまして、多少手狭といいますか、会議室、それから、倉庫が不足しているということは利用組合の組合長からお話をいただいているところでございます。利用組合と担当の農林振興課と協議をいたしておりますが、何さま施設の新設ということになりますといろいろ問題も出てまいりますので、そういった意味で現在組合とは協議しているという状況でございます。 209 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 210 ◯議員(13番 仲道 誠明君) 実現に向けてハードルを越えられるようによろしくお願いいたします。  次に参ります。4番目については、市長が先ほど申されたように、商品供給が追いつかないので課題を整理したいということでございました。先ほど申し上げましたように、趣旨は地元の方々との連携による6次産業型のコスモス広場2番店をつくれないものか、利用組合、商工会、地元商店主、地主、家主、新規参入したい人たちなど一体となって空き店舗や空き地を活用し、魅力ある地元商品を積極的に販売する仕組みをつくろうではないかというところにあります。さらには、駅前の賑わいを取り戻すことができるのではないかと期待をしております。商品供給については、JA糟屋本部の支援を受けるなど全市総力を挙げて取り組めば、私は解決できると考えておりますが、何と言っても本格的な6次産業化が底力になると考えます。  JR古賀駅周辺は道の駅むなかた、福津市のわいわいファームと比較して、立地条件として優位に考えてよい点が幾つかあると思っています。一つは、住宅が密集しており、市場が駅前から近いこと、つまり、お客さんは自転車や歩いて来られる位置関係にあること。二つは、商店街が矩形に集積しており、中を通る道路は狭く、しかも幾つもの道が通っております。これはかえって賑わいを演出しやすい条件かと思います。駐車場については、売り場面積との関係がございます。現在、コスモス広場の台数は160台と伺っております。今回の提案は自転車を主な移動手段と考えており、駅前の空き地や既存施設の駐車場を活用すれば、何とか確保できるのではないかと思っております。  内閣府2010年2月15日付公開資料の中で、60歳以上の世帯はマクロの消費を支えている、60歳以上の世帯のうち勤労者世帯は耐久財、外食、教育、医療といった選択的消費のウエートが高いと記述されています。また、2011年4月付、独立法人経済産業研究所のレポート「高齢者世帯の消費動向と物価指数」の中で、高齢者は若年層と比較して、一般小売店で購入する比率が高いと記述があります。レポートは、消費を支えているのは高齢者層であり、高齢者はスーパーよりも一般小売店を利用していると伝えています。つまり、JR駅前の特性をうまく生かしていけば、隣接市場からお客様を積極的に呼び込めるのではないかと考えます。  そこでJR古賀駅周辺の1.5キロメートル以内の世帯人口はどのように分布しているのかを調べてみました。1.5キロとした理由は、自転車と徒歩で来られる距離としたからです。大まかな計算でございますけれども、この範囲の世帯数は1万3,000世帯、人口は約3万1,000人、65歳以上の人口は約6,500人、70歳以上人口約4,500人であることがわかりました。今後、高齢化は確実に上がっていきます。それに伴う高齢者人口は有力な消費人口と考えてよいかと思います。  市長、この市場性について見解はいかがでしょうか。 211 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 212 ◯市長(竹下司津男君) 私も町中で、高齢者の方々から商店街周辺を何とかしてほしいという声をよく聞く機会がございます。そのような方々が、そのような一般小売店を所望されていらっしゃるということも伺っております。駅前周辺をどのようにこれから活性化していくかにつきましては、やはり十分に熟慮検討する必要があると思っておりますが、ほかの地域の現状、また取り組みなども参考にさせていただきながら、今後しっかりと検討していきたいと考えておるところでございます。
    213 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 214 ◯議員(13番 仲道 誠明君) 本論に戻ります。高齢者層だけがマーケットではありませんが、高齢者層が消費を支えている実態から、古賀駅周辺は有力な市場と私は考えます。魅力にあふれた豊富な品ぞろえ、生産者とお客様の心が直接触れ合う対面販売、ボランティアによる荷物配達活動の立ち上げ、野菜をおいしくいただく調理コーナーや地産地消型でおしゃれなレストランを併設するなど、お客様のニーズにこたえていけば必ず来てくださると確信します。  市長は、近隣の先進事例などいろいろ調査してみて検討したいということでございますけれども、非常に有力なマーケットに違いないのです。先進事例ではなくて、新しい事例をつくっていくということが非常に私は大切ではないかと思いますが、再度見解を求めます。 215 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 216 ◯市長(竹下司津男君) 私ごとでございますが、東京の谷根千といわれる下町がございまして、以前、私も根津というところに住んでおったことがございます。その近くに谷中銀座という商店街がございまして、スーパーとか高級大型デパートとかがたくさん周辺にあるにもかかわらず、そこの商店街はいつも非常ににぎわっておりました。お店に何か特別なものがあるわけではございませんで、ごくごく当たり前のお店しかないのですが、それでもなぜかそこに行きたくなる、引かれる、非常に魅力のある商店街でございます。  古賀の商店街、近隣に大型店がたくさんできている中でも、古賀のよさを、また古賀に住んでいらっしゃる人々の非常に心温まる情深さとか、そういったものが醸し出される、にじみ出るような、そういう触れ合いの場づくりとしても商店街というのは有効ではないかということは考えておるところでございますが、今後どのような形で進めていくのが一番いいのか、それは熟慮、検討しながら進めていきたいと思っているところでございます。 217 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 218 ◯議員(13番 仲道 誠明君) 現在、商工青年部などによる土曜夜市、クリスマスイベントなど工夫を凝らした各種活性化策が実施され、何とかして商店街の火が消えないようにと頑張っておられます。しかし、駅前のにぎわいを取り戻すためには、恒常的に人の流れをつくることが必須の条件と思います。  9月議会において同じ会派の阿部友子議員から、空き店舗を活用した第2物産館の設立について提案がありました。市長からは、何かしらの活性化対策を検討したいと答弁されました。空き店舗や空き地を活用し、付加価値の高い地産地消型の事業を展開することによって、駅前のにぎわいを取り戻すことができると思います。また、今までやってこられた夜市やイベントが相乗効果として大きな力を発揮すると思います。  今年11月25日に出された第4次マスタープラン構想審議会の答申書に、高齢者が昔を呼びさまして、じゃあ、やろうかという気持ちになるようなアイデアなど、もともと住んでいる商店主を盛り上げるような取り組みが必要ではないか、こういった意見もあります。  以上、申し上げた取り組みを成功させるためには、総括的にマネジメントする仕組みづくりと、すべてに優先するのは、トップリーダーである市長の決断力と市民への強いメッセージと行動力が求められると思います。  以上の2点について市長の見解を求めます。 219 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 220 ◯市長(竹下司津男君) しっかりと御意見として受けとめさせていただきまして、私のできる最大限の努力を今後していきたいと思っているところでございます。 221 ◯議長(奴間 健司君) 仲道議員。 222 ◯議員(13番 仲道 誠明君) 再度、お尋ねします。総括的マネジメントはぜひ必要だと思います。 223 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 224 ◯市長(竹下司津男君) マネジメントは確かに私も必要だと思いますので、そのように努力していきたいと思っております。 225 ◯議長(奴間 健司君) 仲道誠明議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 226 ◯議長(奴間 健司君) ここで暫時休憩します。正面の時計の14時30分に御参集願います。                        午後2時23分休憩             ………………………………………………………………………………                        午後2時30分再開                       〔出席議員18名〕 227 ◯議長(奴間 健司君) 休憩前に引き続き、会議を再開します。  一般質問を続けます。  次に、清原哲史議員。                       〔清原議員 登壇〕 228 ◯議員(4番 清原 哲史君) 皆さんこんにちは。会派希来里の清原哲史でございます。通告に従い一般質問をさせていただきます。  私たち会派希来里では、去る11月15日から17日にかけて被災地である宮城県の東松島市、石巻市、女川町の被災状況と復旧、復興へ向けた取り組み等の調査を行ってまいりました。  東松島市では、災害対策本部において阿部市長、大沼副市長、内海総務課長とお会いすることができ、冒頭、市長から古賀市からの職員派遣に対し感謝の意が述べられ、その後、当時の状況と復旧、復興計画についての説明を受けました。その後、五野井議長とお会いし、災害時における議会、議員の果たすべき役割についての意見交換をしてまいりました。次に、石巻市役所を訪問し、木村総務部参事より同じく被災状況と復旧、復興計画についての説明を受け、石巻市の加賀前県議の案内で、東松島市、石巻市、女川町の被災状況の視察をいたしました。  被災地はいずれも空襲の焼け野原を思わせるような光景が広がっており、津波の破壊力のすさまじさをまざまざと見せつけられ、お亡くなりになられた方々に改めて御冥福をお祈りするとともに、この壊滅的状況からの一日も早い復旧、復興を願い、3日間の調査を終了いたしました。  この被災地調査を踏まえ、当市の地域防災計画について次のとおり質問をいたします。  1点目は、自主防災組織についてです。自主防災組織は西校区と千鳥校区をモデル校区として組織化が図られていますが、その進捗状況、そして、図上訓練、防災訓練などのタイムスケジュールはどのようになっているのか。また、他の地域での組織状況はどうかをあわせてお聞かせください。  2点目に、9月議会で災害時の伝達方法について質問した際に、防災無線を補強するためのテレドームの導入を検討、エリアメールの導入を検討、Iファクスの導入についても検討するとの回答でしたが、その後の取り組みはどのようになっているかをお聞かせください。  3点目に、津波避難ビルの指定状況についてはどのようになっているかをお尋ねいたします。  4点目は、大規模災害時の応援体制はどのようになっているかをお尋ねいたします。  5点目は、防災倉庫は現在、サンコスモ古賀、東小学校に設置されていますが、今後、各小学校に建設することになっています。進捗状況はどうか、また、備蓄品、資機材についてはどのようにするのかをお伺いいたします。  6点目は、食料と飲料水の確保はどのようになっているのかをお尋ねいたします。  7点目は、仮設住宅の設置場所及び戸数についてお尋ねいたします。  8点目は、大規模災害時の対策本部設置と初動体制についてですが、対策本部が設置され、外部からの応援が来ない中で、限られた職員で対応しなければならないことが想定されます。その際、優先順位を明確にしておかなければ混乱し、対応がおくれることにもなりかねません。その点についてはいかがお考えかをお伺いいたします。  9点目は、瓦れきの処理とストックヤードについてはどのように考えてあるかをお尋ねいたします。  10点目は、学校、保育所、幼稚園の防災計画の策定状況はどのようになっているかをお尋ねいたします。  以上、10項目について、市長並びに教育長の明快な答弁を期待して、第1回目の質問を終わります。 229 ◯議長(奴間 健司君) 市長。                     〔市長 竹下司津男君登壇〕 230 ◯市長(竹下司津男君) 清原議員の御質問、地域防災計画フォローアップについてお答えいたします。なお、答弁は、学校の防災計画の見直しについては教育長が行い、そのほかは私がさせていただきます。  自主防災組織の進捗状況につきましては、現在、10行政区において設立がされており、ほかの行政区でも設立に向けて進めていただいております。訓練計画につきましては、モデル校区におきまして災害図上訓練を実施しているところです。  伝達方法につきましては、緊急時一斉メールとしてNTTドコモのエリアメールを11月21日から開始いたしました。ほかに株式会社ジェイコム九州と災害時の放送要請に関する協定の締結を進めております。また、防災行政無線の電話応答対応につきましては、現在、仕様を詰めており、年度内開始を予定しております。なお、テレドーム、Iファクスについては検討中でございます。  避難場所の指定状況につきましては、市内沿岸部の民間施設6カ所において使用の承諾をいただいており、今後、災害時の使用方法などを協議し、協定を取り交わしたいと考えております。また、自主防災組織にも検討いただき、順次、避難場所を選定してまいります。  大規模災害時の応援体制につきましては、福岡県内市町村間の相互応援のほか、応急対策として市内土木協力会、管工事協同組合、建築協会と、応急食料や物資供給として市内企業と協定を締結しており、応援体制を整えております。なお、今回、新しく国土交通省九州地方整備局と大規模災害時の応援に関する協定を10月28日に締結いたしております。  防災倉庫につきましては、小学校と設置場所について協議を終えましたので、設置作業を進めてまいります。備蓄品、資機材についても倉庫設置と並行して調達する予定としております。食料につきましては、古賀東小学校とサンコスモ古賀に2,400食の食料を備えております。飲料水につきましては、飲料水袋を備蓄しており給水タンクからの対応となりますが、今月中に500ミリリットルペットボトルを2,400本備蓄いたします。また、年度内にアレルギー対応食料を含めて市役所に450食を調達し、備蓄したいと考えております。  仮設住宅の設置場所及び戸数につきましては、広さ2DKタイプを千鳥ヶ池公園に245戸、グリーンパークに180戸、小野公園に209戸の合計634戸を確保できます。今後も用地の確保に努めてまいりたいと考えております。  大規模災害時の対策本部については、古賀市地域防災計画に基づき設置いたします。初動体制は人命を優先して各班の役割に従事いたします。  瓦れきの処理とストックヤードにつきましては、災害発生時における瓦れきの処理は公共用地等にストックヤードを設け、最終処分場へ搬入する予定であります。  幼稚園や保育所の防災計画の見直しにつきましては、9月議会でお答えいたしましたように、幼稚園や保育所では火災や震災、その他災害の発生防止と被害の軽減を図ることを目的として、消防法に基づき消防計画を策定していますが、防災計画の策定はしておりません。  議員御質問の防災計画の見直しにつきまして、現在、本市では防災計画の見直しを行っており、見直しが終わり次第、幼稚園や保育所に対し見直し後の古賀市防災計画を踏まえ、各施設の実情に即した防災計画を策定していくよう指導を行っていきます。 231 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。                     〔教育長 荒木 隆君登壇〕 232 ◯教育長(荒木  隆君) 学校の防災計画の見直しについてお答えいたします。現在、小中学校における防災計画につきましては、危機管理マニュアル等を作成し対応しているところです。今後、教育委員会としましては、国より出されます津波地震対応の緊急マニュアルや県、市の防災計画の見直し等にあわせて、市教育委員会が提示します防災教育計画の様式に基づき、防災教育計画のさらなる改善、充実を図るよう指導していきたいと考えております。 233 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 234 ◯議員(4番 清原 哲史君) それでは、再質問をさせていただきます。まず、1点目の自主防災組織の進捗状況等についてでございますけれども、現在、10の行政区で設立されたという答弁でございました。具体的に行政組合をお答えいただきたいと思います。次に、準備に入っている行政区の数が幾つか、それとまだまだ手つかずの行政区があると思われますが、それについては幾つか、このことをあわせてお答えください。 235 ◯議長(奴間 健司君) 総務課長。 236 ◯総務課長(河北 吉昭君) 現在、自主防災組織結成届けが提出済みの行政区が10行政区ございます。まず、青柳、小竹、千鳥北、千鳥南、千鳥東、さや団地、千鳥タウンコート、筵内、新原、久保西区でございます。今、準備段階の行政区が12行政区ございます。庄北、庄南、古賀団地、古賀北、古賀南、中川、鹿部、日吉台、町川原1区・2区、高田区、舞の里5区でございます。手つかずのところはございません。 237 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 238 ◯議員(4番 清原 哲史君) ありがとうございます。続けて12行政区においても早急に自主防災組織ができ上がるように指導をよろしくお願いしたいと思います。  それから、設置済みのところにつきましては、モデル校区を中心に図上訓練をしているということですけれども、ハザードマップづくりや避難場所の選定、あるいは本格的な防災訓練、避難訓練等の実施時期につきましては予定されているのでしょうか。 239 ◯議長(奴間 健司君) 総務課長。 240 ◯総務課長(河北 吉昭君) 現在、古賀西校区におきまして11月28日に図上訓練を実施いたしました。その第2回目として、あすまた古賀西校区で行います。場所は古賀南の公民館でございます。年が明けまして千鳥校区につきましては1月27日と2月7日、千鳥苑で開催する予定としております。防災訓練につきましては今のところ予定をいたしておりません。  今度、千鳥校区で実施します図上訓練には、千鳥苑で実施いたしますので会場も広うございますので、ほかの行政区、まだ準備段階にある行政区も見学参加の案内を申し上げたいと思っております。 241 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 242 ◯議員(4番 清原 哲史君) これから図上訓練、そして、いよいよ本格的な避難訓練等々になっていくと思いますけれども、あらかたのタイムスケジュールを組んで進めていくべきだと思いますので、ぜひともそこはよろしくお願いいたします。  それから、11月12日に東校区のコミュニティーにおいて避難訓練が実施されましたことは大いに評価できるんですが、ただここで一つ疑問なのが、久保保育所がこれに参加していなかったのはなぜなのかをお聞かせいただきたいと思います。 243 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。 244 ◯総務部長(柴田 芳孝君) 11月12日の避難訓練につきましては、基本的に校区コミュニティーといいますか、東校区で訓練を計画されてございます。そういったこともございまして、ちょっと保育所までお声がかかってなかったということもございまして、今回はそういったことで保育所は入っていなかったというのが実態でございます。 245 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 246 ◯議員(4番 清原 哲史君) コミュニティーの主催であろうが何であろうが、お声がかかってなかったから参加しなかったというのは余りにもお粗末過ぎるのではないかと思っております。やはり、その地域で防災訓練をやるなら、学校であるとか保育所であるとか、すべての人たちが参加して訓練をやっていかなければならないと思いますので、今後はこのようなことがないように重々注意をしていただきたいと思っております。  続いて、災害時の伝達方法でございますけれども、これも東日本に行ってまいりました折に、停電によって防災無線が使用できなかった、1回切りしか鳴らなかったという現実がございます。当市におきます防災無線については、停電時には使用できるのかどうかをお尋ねします。 247 ◯議長(奴間 健司君) 総務課長。 248 ◯総務課長(河北 吉昭君) 防災行政無線は、停電時におきましては24時間対応の内蔵電池を備えております。そして、発電機等も備えております。 249 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 250 ◯議員(4番 清原 哲史君) 内蔵電池、予備電源があるということで大変安心いたしました。  それから、エリアメールにつきまして、11月21日に導入済みということは大変評価できます。ただ、耳が不自由な方への伝達方法としてIファクスをこの前から申し上げましたけれども、これについてもテレドームとあわせて検討中ということです。もう少しスピード感をもって対応しなければならないのではないかと思います。  八女市では、先日、マスコミが報道しておりましたけれども、コミュニティーFM放送局が来年6月開局するのに合わせて、地震用のFMラジオを全戸に無料配布するなどしております。どこの自治体においても緊急時の情報伝達については、大変神経を使いながら、しかも、スピード感をもって対応しておりますから、古賀市におきましてもテレドーム、Iファクスを検討中ということで、早急にこれも取り組んでいただきたいと思います。  それから、電話回線が不通になる可能性が十分予測されます。東日本においても、外部との通信が遮断されたときに活躍したのが衛星電話でございます。衛星電話についてもある程度備えるべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 251 ◯議長(奴間 健司君) 総務課長。 252 ◯総務課長(河北 吉昭君) 衛星電話につきましては、金額もかなり高うございます。今、西日本電信電話福岡支店福岡東営業支店に連絡をとるということで、借用するような形をとりたいと現時点では考えております。なお、同支店長には、古賀市の防災会議の委員にもなっていただいているところでございます。 253 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 254 ◯議員(4番 清原 哲史君) 高価なために借用ということも一つの方法かもしれませんけれども、まずは数台は置いておくべきではないか。東支店から持ってくる状況にあるか否かということも想定しなければいけません。果たして交通網がどうなっているかということも問題ですので、今後の検討課題として、最低でも2台程度は備えるように検討をしていただきたいと思っております。  それから、3番目の避難場所の指定状況でございますけれども、去る11月7日、福岡県防災会議地震津波専門部門の会議による津波防災アセスメント調査の中間報告が発表されました。対馬海峡東の断層を震源としたマグニチュード7から8級で試算し、最大津波は糸島で3.1メートル、当市は1.11メートルとしていますが、市長はこれを御存じでしょうか。 255 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 256 ◯市長(竹下司津男君) 私もその件に関しましては伺っております。さらに、満潮時、高低差約2メートルあるということで、最大に見積もっても3メートル以上は大丈夫だという話は伺っております。 257 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 258 ◯議員(4番 清原 哲史君) 市長の今のお答えで、当初発表されたものには潮位というのが換算されておりませんので、これを加える必要があるということ。それとフリップを出しますけれども、これはさきの総務委員会で示された、いわゆる津波ハザードマップ的なものでございます。市長はこれを御存じでしょうか。赤い部分が海抜3.3メートル以下、緑の部分が6.6メートル以下、青い部分が10メートル以下の地域とされております。特に古賀市の場合は、今、津波を3.3メートルとし、そして、その倍の6.6メートルをもって計画を進められているようでございます。特に赤い部分が問題だと思うのですが、何世帯、何人が居住されているかとなってまいります。私がざっくり計算しまして400世帯、800人程度の市民の方が生活を営んでおられるのではないか。この市民の命を守るために市長はどのような対策を講じるのかお尋ねいたします。 259 ◯議長(奴間 健司君) 総務課長。 260 ◯総務課長(河北 吉昭君) 今、避難場所として民間施設に御協力をお願いいたしておるところでございます。サンリブ、それから、ピースパーク、マックスバリュ、サニー、暁の星幼稚園、天理教と承諾をいただいております。この地点につきましては、海抜6.6メートル以上の施設でございますので、十分避難場所に対応し得るものと考えております。人口については詳しく調べておりませんが、9月末現在のJRより海側の地域の人口が約1万9,000人で、全人口の30%はJRより海岸側と記憶しております。 261 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 262 ◯議員(4番 清原 哲史君) 先ほどの津波避難ビルのことはここに黄色でつけてあります6カ所だと思うんです。この赤の地域から比べますとかなりの距離がある。ただ、津波到達までの時間はある程度余裕があるということも考えられますけれども、やはり、赤い地域の近い部分に、民間のマンションを含めて津波避難ビルを指定していくべきではないかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。 263 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。
    264 ◯総務部長(柴田 芳孝君) 今回は公共的なところを中心に行ってございます。当然、自主防災組織で今からいろいろ避難訓練とかを行ってまいりますけれども、その中で地域の皆さん方に一番どこが避難しやすいか、経路はどうなのか、そういったことも含めまして地域のマンションあたりも今後取り組んでいきたいと思っております。 265 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 266 ◯議員(4番 清原 哲史君) ぜひとも自主防災組織と連携して、地域のマンション等も指定をして、人々の安心、安全を確保していただきたいと思っております。ただ、私が前回聞きましたのは、もう1カ所避難ビルがあって7カ所と受けとめていますが、現在6カ所です。残る1カ所はどのようになっているかをお尋ねいたします。 267 ◯議長(奴間 健司君) 総務課長。 268 ◯総務課長(河北 吉昭君) 残り1カ所につきましては、花見地区の古賀プラザというパチンコ店でございます。この古賀プラザにつきましては、今、回答待ちでございます。 269 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 270 ◯議員(4番 清原 哲史君) その場合の津波避難ビルの耐震強度、あるいは津波に対する強度等については調査されておりますでしょうか。 271 ◯議長(奴間 健司君) 総務課長。 272 ◯総務課長(河北 吉昭君) 今、申し上げました施設につきましては、すべて昭和56年以降の建築物であるために、ある程度の耐震構造を備えていると考えております。 273 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 274 ◯議員(4番 清原 哲史君) 耐震強度につきましても、ある程度ということではなくて、やはり店舗側と打ち合わせて、どのくらいの強度にあるかを把握をしていただきたいと思っております。この前、1人当たり単純に2平米で何人収容という数を出されましたけれども、実際は車や買い物客等々もおるわけですから、実際の収容できる人員というものを把握していくべきではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 275 ◯議長(奴間 健司君) 総務課長。 276 ◯総務課長(河北 吉昭君) 今後の検討課題で、昼間、夜、それぞれ違った収容人員になると思いますので検討していきたいと考えております。 277 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 278 ◯議員(4番 清原 哲史君) それと商店等もございます。夜間に災害が発生する場合等がございますけれども、その場合、避難ビルとして果たして機能するのかどうか、かぎの開閉等についてはどうなっているのかをお尋ねいたします。 279 ◯議長(奴間 健司君) 総務課長。 280 ◯総務課長(河北 吉昭君) 先ほど申しました施設に調査いたしましたところ、サンリブについては、夜はシャッターがおりているという状況でございます。この使用方法についても、今後、こういった施設と協議を行いながら、災害時には利用できるように調整を図っていきたいと考えております。 281 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 282 ◯議員(4番 清原 哲史君) それから、想定される津波の高さでございますけれども、地震は何も晴天時だけに起こるとは限りません。当然、集中豪雨が起こっている場合に起こる可能性もあります。津波が発生してくる可能性もあります。このマップでもう一つ気をつけていかなければいけないのが、ここに花鶴川がこうございます。大きく橋を過ぎた時点からカーブしているんです。これも東日本で川を遡上してくる津波が非常に強烈な勢いで上がってくると聞いております。まず、上がってきた波がここのカーブにぶち当たる。これを乗り越えることも想定していかなければいけないのではないか。確かにここはグリーンの地帯ですから6.6メートルぐらいになっていますけれども。それとはね返ったのが逆に慈照保育園側に行く。このことも、特にこの花鶴川のカーブしているところでは想定をしておくべきではないかと思います。これは、仮に高さだけでされたんですから、今後、津波ハザードマップをつくる上ではその辺について十分考慮していかなければならないと思っておるところです。  それから、次に大規模災害時の応援体制についてですけれども、新たに国交省の九州地方整備局との応援協定を締結されたという回答をいただき、まずは一歩前進と評価しておりますが、これも前回の議会で申し上げました東医療センターが災害拠点病院となっております。こことの協議はどのようになっているかをお聞かせください。 283 ◯議長(奴間 健司君) 総務課長。 284 ◯総務課長(河北 吉昭君) 東医療センターとの協議はまだ実施しておりませんが、既に東医療センターは災害拠点病院として県から指定を受けております。災害重傷者の受け入れについては、収容し、治療を行うこととなっております。今後の計画といたしましては、災害時における初動医療救護活動を行うために、地区医師会等と協議、調整し、災害時における医療救護活動に関する協定、締結などをするなどして、あらかじめ初動の救護班を編成する必要があると考えております。 285 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 286 ◯議員(4番 清原 哲史君) それでは、次に回答の中で応急食料や物資供給については協定を結んでいるということでございましたが、どこと結んでいるか具体的にお聞かせください。 287 ◯議長(奴間 健司君) 総務課長。 288 ◯総務課長(河北 吉昭君) まず、食料ですけれども山崎製パン、サンデリカ、ファウンテン・デリでございます。物資の供給及び施設の提供に関する協定といたしまして、舞の里のイオン、古賀金物、サンリブ、ナフコ、グッデイ古賀等となっております。 289 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 290 ◯議員(4番 清原 哲史君) わかりました。  続きまして、5番目の防災倉庫の関係と食料、水、これを一緒に再質問をしていきます。小学校に今回、建設される予定の防災倉庫ですが、面積はどのくらいなのか、そして、設置場所はどこなのかをお聞かせください。 291 ◯議長(奴間 健司君) 総務課長。 292 ◯総務課長(河北 吉昭君) 面積は、一つの防災倉庫が14.5平米、約4.4坪でございます。設置場所は各小学校の体育館近くを予定いたしております。 293 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 294 ◯議員(4番 清原 哲史君) 今回の震災では、この防災倉庫がほとんど浸水して使い物にならなかったと報告を聞いたところです。西小学校や花見小学校というのは海抜が低うございます。ここが先ほどの赤いラインに入っていますので、津波で浸かることも当然考えられるわけですし、また、古賀市が経験している昭和28年大水害で浸かった小学校も中にはございます。そういうことを考えると、せっかく防災倉庫に備蓄があっても使えないということが発生する。したがいまして、もっと設置場所を屋上であるとか高台に検討すべきではないかと考えますがいかがでしょうか。 295 ◯議長(奴間 健司君) 総務課長。 296 ◯総務課長(河北 吉昭君) 災害は津波だけではなく、自主防災組織の方がすぐに資機材を取り出しやすいように地上に確保いたしております。また、今後、自主防災組織の方々との協議において、必要な場合は校舎の上層階におくなどを検討し、教育委員会と協議をしていきたいと考えております。 297 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 298 ◯議員(4番 清原 哲史君) しっかりとその辺も協議していただきたいと思っています。  それから、先ほど申し上げましたけれども、サンコスモ古賀と東小学校の防災倉庫を実は総務委員会と一緒に見せていただきました。幾つか指摘をしたいと思いますが、まず、飲料水の確保について聞きましたところ、浄水場から給水タンクで運ぶという説明でしたが、浄水場が破壊された場合はどうなるのか。あるいは途中の道路が寸断されていた場合はどうするのかをお答えいただきたいと思います。 299 ◯議長(奴間 健司君) 総務課長。 300 ◯総務課長(河北 吉昭君) 浄水場の給水タンクで搬送するということを念頭に置いております。これが使えない場合、現在の備蓄品では到底足りないということはわかっておりますが、食料供給の協定を結んでいる企業に協力を願いながら、また、各家庭や自主防災組織におきましても3日分の食料備蓄のお願いを啓発していきたいと考えております。 301 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 302 ◯議員(4番 清原 哲史君) 特に飲料水確保というのが重要だと思います。水さえあれば何日間か生き延びられます。やはり、現行の防災計画を見ましても、小学校に井戸を掘るということになっていますが、まだ、1カ所も井戸は掘られていないんです。少なくとも町部の小学校には井戸を設置すべきではないかと思いますし、またその際、ポンプは電気では停電の際使い物になりませんので、エンジン、もしくは手押しポンプを備える必要があると思いますけれどもいかがでしょうか。 303 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。 304 ◯総務部長(柴田 芳孝君) いずれにしましても、飲料水の確保が一番大事なことでございますので、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。それから、申しわけございません、冒頭の東校区の訓練でございますけれども、今回の校区で行われたと言いますのは、それぞれの避難場所である公民館に1度集まって、そこから東小学校に集まるというのが訓練の目的でございましたので、先ほど言いましたように保育所は想定されていなかったということで御理解いただければと思います。いずれにしましても、校区単位で訓練をやる際にはそういったところも十分配慮していきたいと思っております。 305 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 306 ◯議員(4番 清原 哲史君) 久保保育所の件は了解しました。今後はそういうことがないように、やはり全体でやって子どもたちの防災意識というか、それと避難訓練をさせていく、このことも非常に重要だと思いますので、ぜひとも今後はよろしくお願いいたします。  それから、井戸の件ですけれども、検討いただくということでした。井戸がない場合、先ほど申しましたように浄水場から運ぶ、あるいは応援協定を結んでいるところから運ぶことが道路が寸断された場合できないわけです。少なくとも備蓄倉庫には、ポリタンクに入れた水を確保しておくべきではないか。それともう1点が、各小学校のプールには水が張ってあります。これは、生活用水、あるいはやむを得ないときは飲料水として活用するということを念頭に置いて計画を進めていただきたいと思っております。  先ほど食料供給で、山崎パン、ファウンテン・デリ等々が挙げられましたけれども、これも停電になると操業ができない、いわゆる食料の供給がないということになってまいります。防災倉庫の中の食料を見ましたけれども、ごくごくわずかなんです。鍋といったら、思わず笑ってしまいましたけれども、カセットコンロの中に30センチくらいの鍋です。これで避難してきている方に一体何食炊き出しができるのかということなんです。もう少し寸胴を備えるとか──これは薪でたけますから──、あとリヤカーであるとか、発電機、照明器具、そして、道路が陥没している場合のことを考えて自転車等が必要だと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  続いて、仮設住宅の関係ですが、3カ所で634戸ということです。まだ舞の里公園もありますし、球技場等もございます。それでも足りない場合は、女川町に行きましたら、3階建ての仮設住宅を建てているんです。こういった工夫をしていただきたいと思いますがいかがでしょうか。 307 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。 308 ◯総務部長(柴田 芳孝君) 議員御指摘のとおり、先ほど課長が御説明しました分は、あくまでも1戸建てで建てた場合の面積でございますので、当然そこは2階建て、3階建てということで考えていかなければならないと思っております。 309 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 310 ◯議員(4番 清原 哲史君) よろしくお願いします。  大規模災害時の初動体制ですけれども、これも東松島市で聞いてきたんですが、まず、答弁にありました人命救助、情報の収集、2番目に行方不明者の捜索、3番目に2日目から遺体の収容に入ったので仮安置所の確保、4番目に埋葬場所の確保、5番目に瓦れき処理、6番目に仮設住宅の手順で進めたということでございました。これも連絡体制などを含めたマニュアルを備えておくべきではないかと思っています。特に、市の職員の方は自分の妻や子どもたちを亡くしながらも公務に当たられている。泥だらけになった遺体を自衛隊が収容してくる、それをきれいにふき上げて体育館の仮安置所においていくわけです。また、埋葬もしなければいけない。土葬です。これをさらに掘り起こして火葬に運んだということも聞かせていただきました。我が身を省みず、献身的に働かれた職員の皆さん、そして、もちろん消防等々の皆さん方にも敬意を表する次第でございます。  それから、瓦れきの処理とストックヤードについていきます。石巻、女川で瓦れきの処理を見ていますと、鉄くずとか木くずとかすべて一緒に処理をしています。ところが、東松島市では、8年前に直下型地震を経験した折に、一時保管場所まで一緒に全部回収したらしいのです。ところが、後で分別に2億円かかった。この教訓を受けて地区ごとに指定して、最初から分別収集でストックヤードに14品目に分けて持ち込んでいるんです。私は古賀市においてもこのことを学んで、もし瓦れきが発生した場合の分別、ストックヤードへの持ち込みというものをマニュアル化しておくべきだと思いますがいかがでしょうか。 311 ◯議長(奴間 健司君) 環境課長。 312 ◯環境課長(渋田 安広君) 分別でございますが、環境省の処理指針で9品目に分けてございます。当然、このように可燃物、不燃物、その区別はした上での処理となると思います。 313 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 314 ◯議員(4番 清原 哲史君) ぜひともその辺をきっちと決めていただきたいと思っています。  それとこの東日本の瓦れきの処理は100年以上かかると言われております。言うまでもなく復旧、復興の第一歩というのは瓦れきの処理でございます。市長は、玄界環境組合の組合長もされておりますことから、関係市町と協議して瓦れきの受け入れをするべきではないかと思いますが、市長いかがでしょうか。 315 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 316 ◯市長(竹下司津男君) 私もゴールデンウィークに石巻市に伺ったときに、500万トンから600万トンの瓦れきが出ている、大変悲惨ともいえる状況を目の当たりにいたしました。この瓦れきの1日の処理量が5万トンということをおっしゃっていましたので、100年以上処理にかかるということでございました。今、確かに瓦れきの処理につきまして、日本全国あちこちで大変議論になっていますし、先日の武雄市の例もございますので、一概に私の独断では決められない部分もございます。この件に関しましては、今後、福岡県、またほかの自治体の動向も見ながら慎重に進めていかなければいけないことだと認識しているところでございます。 317 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 318 ◯議員(4番 清原 哲史君) 市長は独断では決められないと。もちろん独断で決めろと言っているわけではございません。関係市町と協議してください。ただ、やはり市長として現状を見たときに何をしなければならないかと。この前、東中の30周年記念のときの作文発表を市長も聞かれましたね。小学校の6年生が私たちにできることを考えてやったんです。古賀市にできることは何か。言葉では頑張れ東日本とか、あるいは一日も早い復旧、復興をお祈りしていますと言うばっかりではだめなんです。実際、行動に移すべきだと思いますから、ぜひとも市長の強いリーダーシップでもって瓦れきの受け入れを決めていくべきではないかと思っております。  それから次に、学校、幼稚園、保育所の防災計画について申し上げます。これは石巻市の大川小学校でございます。ちょうど昔の校門があったところでございますけれども、ここの児童108人中68人が死亡、6名が行方不明、現場にいた学校の先生11名中生き残ったのはたった一人なんです。非常に大きな犠牲を出した大川小学校を訪れました。横を説明します。ここには裏山があるんです。この左側にはかつては住宅が建ち並んでおり、北上川の堤防があるんです。地震発生から津波到達まで50分あった。その間何をしていたかというと保護者の迎えへの対応、ここが地域の避難場所になっていたためにそれへの対応、そして、何よりも第2次避難場所が確保されていなかったということが、今回、大きな犠牲を出した要因と言われています。これは石巻の市教委の発表です。  私がこの場に立ちますと、これの上を津波は越えていったわけで、何でぐずぐずしておったんやと。早うこの裏山に逃げれば多くの子どもたちは助かってるんです。非常に悔しい思いがして涙がとまりませんでした。これとよく対比されるのが釜石です。あそこは学校での死亡者がゼロなんです。要は防災教育、防災計画というものを明確にして、訓練もしておかなければいけなかったと思います。  そこで、教育長にお尋ねですけれども、前回の議会のときに防災計画を取り寄せたんですが、かなり詳しく書いてあると答弁されました。私が調査するところによりますと、けがとか流行性疾患、食中毒、自然災害の集団下校、不審者侵入、児童に関する事件への対応等々を定めた危機管理マニュアルとか消防計画はあるんですが、防災計画というのは見当たりません。そこはどうなっているでしょうか。 319 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 320 ◯教育部長(横田 昌宏君) 今の段階で、防災教育計画として地震、それから津波まできれいに全体をまとめているのはこういうことで、これは古賀中学校の防災教育計画ですけれども、先ほど教育長からも答弁されましたように、教育委員会から様式を示しまして、今後、各学校で同じレベルで防災教育計画をつくるようにしたいと思っております。 321 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 322 ◯議員(4番 清原 哲史君) 学校の防災計画をつくる場合は、あらゆる想定をしなくてはいけない。修学旅行に出ているときはどうするのか、あるいは遠足等に出ているときはどうするのか。それから、学校におるときとか、細かな計画が必要であります。時間の関係で中身は申し上げませんけれども、ここに横浜市の学校防災計画がございます。これには詳細にうたい込んでおりますし、防災教育については、これが石巻市の防災教育です。これらを参考にしながら、ぜひとも早急な取り組みをお願いしたい。  先ほどの答弁のように市の防災計画ができ上がるのを待ってとかいう悠長なことを言っている場合ではないんです。地域、保護者を交えてこれを参考にしながらどうあるべきかということを協議していく必要があるのではないか。特に、地域の人と保護者を交えるということです。そういった委員会を早急に立ち上げていくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 323 ◯議長(奴間 健司君) 学校教育課長。 324 ◯学校教育課長(影木  繁君) 今の議員の御質問にお答えします。そういう地震が起きたときの状況というのはいろいろございますので、いろんな場合を想定して、五つ、六つのパターンに分けて、現在、古賀中学の計画はできております。先ほどの先進的な計画があるところを参考に、もう一度改善、充実を図りたいと思っております。 325 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 326 ◯議員(4番 清原 哲史君) これも9月議会での教育長の答弁なのですが、私、今回の震災で帰宅途中に亡くなった子どももいる、あるいは親が帰宅難民になって、真っ暗い中、ただ子どもだけで自宅で一夜を過ごしたということもあったから、震度5強以上の場合、学校にとめおくべきではないか。ほかの自治体ではとめおくことになっています。そして、震度5以下であっても、交通の状況等々を判断して決定をするとなっておるんですが、これについては教育長の答弁は、それぞれの学校、それぞれの子どもで事情が異なりますので、なかなか一律にはいかないと答弁されております。こういうことであれば東日本大震災の教訓は生かされないし、子どもの安全は守られないと思いますが、いかがでしょうか。 327 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。 328 ◯教育長(荒木  隆君) 9月の議会のときもお答えしましたが、3月11日以降、最初の校長会で申し上げましたのは、今、おっしゃったように夜なのか、学校がちょうど子どもがいるときなのか、校長先生がちゃんといるとき、あるいはいないときいろんなケースがあります。そのときにとっさにどうすべきかということを職員としっかり話し合って協議してくれと、学校ごとに決めてくれということを言っているわけです。その結果、今、学校教育課長が申し上げましたように、五、六種類のパターンをつくって、こういう場合はこうするというのが一応でき上がっているわけでして、それは各学校の事情によって違うわけです。  先日、西小学校で学校の防災訓練をやったときも、これまでは運動場にみんなで集まって逃げるということだったんですが、津波を想定して、それから3階に避難させるということをやっております。そうしないでいい学校もあるわけです。それから、今、議員おっしゃった、保護者が迎えに来たときに引き渡すべきかどうか、これは大変難しい判断になると思います。そのときは私どもが一々指示するわけにいきません。学校の管理者の判断によると思います。ただ、学校でそんなぐずぐずしちゃおれんということは私たちも十分わかっておりましたので、とにかく高いところに逃げる、それを徹底してほしいと。それで、先ほど総務部でやっております避難指定場所をすぐ確保してくれということは、私たちも頼んでいるところです。  今のところ、さっき申し上げましたように花見小、西小にしましても、古賀市の場合、3階まで子どもたちが避難したら大丈夫ということになっておりますので、とりあえずはそれをやってから、あと保護者へ対応するということで、今のところ緊急な措置を考えているところです。それの後、今、言いましたように幾つかのパターンごとに避難マニュアルを学校が今つくっている。これは国も県もそういったことを考えておりますので、そういったものが来れば、また古賀市独自のものを見直すということになろうと思います。 329 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 330 ◯議員(4番 清原 哲史君) 震度5強が来た場合は学校にとめおくというのは、今、どこの自治体でもやっていると思っています。東北の言葉で津波てんでんこというのがございますね。御存じだと思います。やはり、めいめい自分で逃げるということ、自分の身は自分で守るということ、学校に子どもがおるときは学校でとめおくなりの措置ができるように意思統一をしておかないと、その場で判断できなかったのが先ほどの大川小学校の例なんです。11人もの教師がおってから対応できていないんです。だから、事前にその幾つかを想定して訓練等もやっていく、教育等をやっていくということが必要かと思いますので、きちっとその辺を踏まえて協議をお願いしたいと思っております。  それから、学校防災計画、あるいは防災教育を計画する場合、これは保育所、幼稚園等もすべてですが、地域の人、あるいは保護者を巻き込んで委員会を立ち上げて協議すべきではないかということを尋ねましたけれども、お答えいただいておりません。どのように考えられますでしょう。 331 ◯議長(奴間 健司君) 教育部長。 332 ◯教育部長(横田 昌宏君) 今のところ学校では、地域と一緒にという協議はやっておりませんけれども、今後それも含めて検討していきたいと思います。 333 ◯議長(奴間 健司君) 教育長。 334 ◯教育長(荒木  隆君) 今、議員おっしゃったように子どもを迎えに来るべきかそうでないかというのは、保護者や地域の方と関係が非常に深いと思います。ですから、学校がそういった計画をつくって周知しなければいけないということがまずあると思います。そういったために、やはり保護者や地域の方への説明というのも学校は当然やるべきだろうと思います。 335 ◯議長(奴間 健司君) 保健福祉部長。 336 ◯保健福祉部長(青柳  茂君) 保育所につきましては小学校とかなり異なる対応と考えております。乳幼児も含めてみずから歩けない児童がおるわけでございます。今回の大震災を見ますと、保育児が90人奇跡の脱出と。これは岩手県の保育所でございますけれども、保育士がひもで乳児を体にくくりつけて、そして、裏山に逃げるという状況でございますので、限られた保育士のみで対応するというのはなかなか困難な場合もあり得るだろうと。その点を含めまして周辺の住民の協力、この辺も十分考える必要があろうと思っております。 337 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 338 ◯議員(4番 清原 哲史君) 以上、10項目にわたって質問をさせていただきましたけれども、一部進んでいるところもありますけれども、まだまだの感は否めません。震災後、9カ月もたつのにこのような状態では遅過ぎる、もっとスピード感をもって対応すべきだと思っております。この遅々として進まない原因の一つには、現在、1係だけで対応しているという現状があるのではないでしょうか。例えば、9月議会でこの本庁舎に備蓄するもの、あるいは放射線線量計の予算計上をされました。それもまだ購入されていない。こういうところが片手間といったら失礼ですけれども、本来の業務をもって防災計画の備蓄品等もやっていかないといけないところに、どだい無理があるのではないかと思います。  そこで市長にお尋ねですが、喫緊の課題である防災計画の見直しについて、防災対策室を設置し、スタッフを配置して取り組むべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 339 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 340 ◯市長(竹下司津男君) 今後の全体の調整につきましては、また庁議でも検討していきたいと考えております。 341 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 342 ◯議員(4番 清原 哲史君) ぜひとも市長みずから先頭に立って、古賀市の市民の命を守る防災計画づくりに取り組んでいただきたいと考えるところでございます。それから、東松島市には、これまで計6名の古賀市の職員が派遣されております。今後、一括交付金が来て、本格的な復旧、復興が始まっていくわけですけれども、例えば、公営住宅を建設するだけでも860戸建設しなければいけない。絶対的なマンパワー不足に陥るわけです。引き続き東松島市を支援していくためにも、今後とも職員の派遣は続けていただきたいと思いますし、この際、これを契機に姉妹都市を締結して、継続して支援していくということについては、市長どうお考えでしょうか。 343 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 344 ◯市長(竹下司津男君) 現在、東松島市から要請が来ている職員派遣につきましては、2カ月から4カ月の長期派遣がほとんどだということで、主に税務ですとか家屋調査につきまして要請が来ているということでございますが、ちょうど来年3月にかけまして我が市でも繁忙期ということもございまして、なかなか職員をそのまますぐに送るということがどうしても難しい状況もございます。ただし、私といたしましても、やはりこれからが本当の意味での復興支援だという認識でおりますので、何らかの形で今後も継続支援をしていきたいということは常々考えているところでございます。 345 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 346 ◯議員(4番 清原 哲史君) これを契機に姉妹都市の締結というものを考えていただきたいと思っています。
     また、被災地の復興のためには地域経済の活性化というのが不可欠であります。したがいまして、提案なんですけれども、松島観光と津波被害と復興計画の視察を組み合わせた被災地応援ツアーというものを企画したらどうか。そうすれば、地域活性化にも一役買うことができますし、市民の防災意識の高揚にもつながると思いますが、市長いかがでしょうか。 347 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 348 ◯市長(竹下司津男君) 正直、単なる観光ツアーがよいものかどうか、現地の方にとっては心情を害してしまうことにもなりかねない可能性もあるということで、どういったツアーがいいのか。例えば、ボランティアツアーですとか、そういったものは大いに進めていったらいいのではと思っておりますが、ツアーの内容にもよるかと思います。 349 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 350 ◯議員(4番 清原 哲史君) 私は何も単なる観光ツアーを言っているのではありません。先ほども言いました私たちにできること、私たちに何が応援できるかということなんです。私たちが行った日は、ぜひとも皆さんこの現状を見てください、そして、応援してください。地域の防災に役立ててくださいと言われました。だから、単なる観光ツアーではございません。向こうに行って何を学んでくるかということではないかと思っています。その点は誤解のないようにお願いいたします。市長は東松島市の市長とは対談されましたでしょうか。 351 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 352 ◯市長(竹下司津男君) 私は公式で訪問したわけではございませんで、あくまで私的なものとして現地に伺いましたので、特に現地の市長とお話しする機会はなかったんですが、ただ、防災課の課長とは話をさせていただきまして、現地の状況をしっかり確認させていただいた次第でございます。 353 ◯議長(奴間 健司君) 清原議員。 354 ◯議員(4番 清原 哲史君) ぜひとも市長も東松島市長と話をしていただきたいと思いますし、職員も6名行っています。東松島市から講師を招いて、この3.11を忘れないために研修会等も考えていただきたいと思って発言を終わります。 355 ◯議長(奴間 健司君) 清原哲史議員の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 356 ◯議長(奴間 健司君) ここで暫時休憩します。正面の時計の15時35分に御参集願います。                        午後3時29分休憩             ………………………………………………………………………………                        午後3時35分再開                       〔出席議員18名〕 357 ◯議長(奴間 健司君) 休憩前に引き続き、会議を再開します。  一般質問を続けます。  次に、吉住長敏議員。                       〔吉住議員 登壇〕 358 ◯議員(15番 吉住 長敏君) それでは、2日目最後の一般質問を行いたいと思います。希来里会派の吉住でございます。  これまで11人がそれぞれの分野から質問なさり、私もそれを聞きながら随分となるほどと思うことがたくさんございました。また、午後からは、年長にもかかわらず若々しいのどの仲道議員の声とか、ただいまの立て板に水を流すような立派な声の清原議員に比べましたら見劣りするかもしれませんが、よろしくおつき合いのほどお願いしたいと思います。  私はこの中で、きょうは第4次マスタープランの議案が送付される日であろうということを念頭に、向こう前半5年間ないし10年間に盛り込むべき実践型の現実味を帯びたアイデアについて、恐縮でございますが提案させていただきたいと思います。  前回の9月の一般質問の後、10月4日は林活議連研修で福岡森林管理所長の九州からの森林、林業の再生、同月24日から25日は宮崎の森林視察と森林・林業・林産業活性化九州大会に11人伺ったわけですけれども、地球温暖化対策で牽引する木材利用促進政策の基調講演は、参加しました同僚議員は「目からうろこでしたね」と表現されていました。また、先月中旬からは、常任委員会や会派の視察などであちこちの地方都市の事情を学ぶと同時に、21日は古賀市森林組合役員会の皆さんと林活議連合同での現地視察を行うなど、実に幅広く収穫が多い時期でございました。そこで、私はこれらを糧に、今回はいずれも山手と町部の道について、広い意味ではにぎわいの創出であろうかと思うのですけれども、これに関して質問したいと思います。  まず、前半質問は、山手の道に関してでございます。私は、古賀市の森林活性のために今やらなければならないのは、市民の多くが山に親しむきっかけづくりとでも申しましょうか、山に入りやすい環境を整えるべきと考え、明治初期から営々と続く糟屋北部の千人参りの遍路コース一部区間200メートルの山道をパワースポットとして整備してはどうかということと、2点目は、小野公園を取り込んだ健康といやしの森林浴を楽しむ、近場周回の散策コース約400メートルを新設してはどうかと考えます。それについてはいかがでしょうか。  後半は、古賀市の大通りの区間を、ずばり福岡市内の目抜き通りを昭和通りだとかよかトピア通りなどとだれもが、ラジオも言っていますように、古賀市もこれを見習ってはどうかということについて質問させていただきたいと思います。  竹下市長、執行部側には、単に検討する、したいというような前進するのか、停滞するのかあいまいもこな答弁ではなくて、スピード感のある、実行の姿勢をまずお願いいたしまして、第1質問にかえたいと思います。よろしくお願いいたします。 359 ◯議長(奴間 健司君) 市長。                     〔市長 竹下司津男君登壇〕 360 ◯市長(竹下司津男君) 吉住議員の御質問、パワースポットめぐり、林道の整備と新設をについてお答えいたします。まず、第1点目と第2点目については関連がありますので、あわせてお答えいたします。  森林は水を蓄え、土砂の流出、崩壊を防止し、CO2を吸収し、地球温暖化の防止など公益的機能を有しております。森林環境税は、森林の持つ公益的機能を確保すべく、荒廃した森林を再生し、森林の機能を回復させることを目的としており、当事業での遍路コース、散策コースとしての山道整備は、事業目的が異なることから実施は困難でありますが、間伐などの施業に必要な林道、作業道については、必要なところから整備してまいりたいと考えているところです。  次に、2件目のわかりやすく親しみのある市街地通りの愛称事業についてお答えいたします。  議員御指摘のとおり、他市においては、道路に正式名称とは別に愛称名をつけているところでありますが、愛称名によるまちづくりを進めていくには、道路や街並みが持つ役割や特色を見出し、市民に愛着を持ってもらうことが必要であります。本市においては、まだ愛称名をつけるだけでは効果がないものと考えております。今後は、景観も含めた道路整備等を進めていきながら、市民に親しみが持てる特色あるまちづくりを進めてまいります。 361 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 362 ◯議員(15番 吉住 長敏君) それでは、質問を続けてまいりたいと思います。  今あえて申し上げますけれども、古賀市議会は議会基本条例制定に向けて確実に前進しつつあると思います。この背景の一つには、市長と議会は二元代表制という対等関係にありながら、絶大な市長の執行権限の前に、19人のそれぞれの単独の議員が政策要求をしたとしても、なかなか反映されにくいもどかしさからの変革の動きと見ます。そこで私は、前回9月議会では、国際森林年にふさわしい山を見直す緊急行動の展開の質問で4点、1、緑のトラスト制度、2、緑地環境保全条例の実行化、3、木になる紙の活用導入、4、古賀の山へ行こう、若者案内ツアーを提案しましたが、あれから現在まで取り入れた、もしくは前向きに動き出したという内容がありましたら答弁いただきます。 363 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 364 ◯建設産業部長(今任 秀利君) 今、議員にお配りの総合振興計画の中では、一言、この前、私どもも言っていましたように、森林緑地環境保全条例をある程度の形で取り入れたところでございます。 365 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 366 ◯議員(15番 吉住 長敏君) 若干、部分的には前進しつつあろうかと思いますけれども、実務担当者は何かと多忙きわまりないかもしれませんが、議員個々の政策提案の重みについてはいま一度認識されまして、引き続き執行について努力をいただきたいと思います。  さて、昨年11月のキャッチコピー、「継続は力なり」の中村隆象氏、「今決める古賀の未来」を掲げた竹下司津男氏の両氏のマニフェストを今さらのように読み返してみますと、当時、両氏とも森林、もしくは林業の振興は本文に全く触れられていないことに気づかされます。それほどまでに山のテーマは地方政治にとってウエートが軽い存在ではなかったかと私自身も反省します。ただ、竹下陣営の山も町も海も大地も古賀市は一つというメーンタイトル、お題目は、純粋な山手の有権者の心理を巧みに引きつけたに違いありません。私は市長が「山も」と言葉を発した以上は、行政マンから進言される以前に、あなた自身がその時点から描く何らかの山の振興プランがあったのではないかと推察するものでございます。いかがでしょうか。 367 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 368 ◯市長(竹下司津男君) 当時、市民の方々に「古賀市の特徴は」という御質問をアトランダムにさせていただきましたときに、山があり、また川もある、海もある、この古賀市が好きだという御意見が多数ございました。そういった意味で私は山もある、また川もある、海もある古賀市にとって、どれも一つも欠かすことができない財産であるという認識でございました。 369 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 370 ◯議員(15番 吉住 長敏君) そのような御認識であれば、山に関する振興策が今からいろいろ打ち出されていくだろうと思いますけれども、お手元にございますこのパネルは、せんだって宮崎での林活連九州大会で九州各県の県会議員、市町村議員の多くが聞き入った講演の中の1枚のフリップでございます。日本の林業政策に影響が多大な講師の基調講演の1枚のフリップであろうかと思います。ここにごらんのように、木材産業というのは木材利用促進法とか京都議定書、そして、今、補正でも明らかになりました森林林業再生プランなどといった動きの中で、追い風が吹いている。木材産業のイノベーションによる木材の需要拡大を目指して追い風が吹いている。これから先はこれに新成長戦略などが加わって暴風雨になるんだという、いささかショッキングな、かなり衝撃的な言葉だったと思うんですけれども、そのためには行政は、政治は暴風雨に──これはヨットのつもりだろうと思うのですけれども──大きな帆、丈夫なマストを備えなければならないということを提起されていましたことが、私自身も含めて非常に印象に残っております。そこで、現政権は国自体がコンクリート社会から木の社会へと、10年間で国産材受給率50%を目指そう、大きく転換しようということで花火を打ち上げました。この内容も十分竹下市長は御存じであろうかと思いますが、この方針を受けまして、1年を経た古賀市長として、何か森林活性化の具体策はお持ちでしょうか。 371 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 372 ◯市長(竹下司津男君) まだ具体策までは至ってないところでございますが、やはり先進地の大阪の事例ですとか、福岡県でも今、森林組合の改編が行われているところでございます。今後、森林行政がどのように展開していくかしっかりと見きわめた上で、古賀市の林政につきましても森林組合と話をさせていただきながら、慎重に進めていきたいと考えておるところでございます。 373 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 374 ◯議員(15番 吉住 長敏君) 先ほど森林環境税に絡んでの千人参り関係のことについては、なじまないんだというような雰囲気の話でございましたけれども、トータルで森林活性化をどう下支えしていくかという視点で見ていただければと思うわけでございます。そこで私は、森は何よりも清らかな水を生み、自然に優しく、燃料にも建築材にもなります。外国からは、日本はうらやむほどの森林資源があると見られておりまして、世界の森林面積は毎年1,300万ヘクタール減少しているのに比べ、日本は8,000万ヘクタール増加している現実があるそうでございます。しかし、日本自身がこれを生かし切っていない。宝の持ち腐れとしないためにも、ここで古賀市の経済の振興の面からも、川下から川上に目を向けるべき時期にさしかかっているのではないかと思うわけでございます。  先週8日の薦野での田辺県議対話集会でも、ある方が山の中の道の充実を求める切実な声を私はお聞きしました。ここで薦野梅津ヶ谷林道終点から、今、図示しますが、手づくりの絵なのでちょっと見にくいかもしれませんが、パネルを見ていただけましたら黄色が小野公園、そして、ここが清滝、上米多比というのがあります。そのような位置と認めていただければいいと思います。そして、この青いのが清滝にあります山ノ神池と小野池、米多比にございます妙見池というのが一つのポイントであるわけでございますけれども、この梅津ヶ谷林道は、私はこの山ノ神池から入っていきまして、現在、延長450メートルほどあるわけでございます。終点の海抜が193メートル、そして、この後の赤で点々としております200メートルはけもの道、踏み分け道と言いますか、道らしい道になっていないわけでございます。そして、妙見線、延長290メートルにつながれます。私も実際ある案内人の方と一緒に歩いてまいりました。非常にいいコースだと思います。非常に短時間で峰をわたっていけます。  そういった千人参りのコース、これをつなぎますと、山ノ神のそばの梅津ヶ谷の起点からという意味で申し上げますけれども、米多比まで約900メートルの軽快なコースになります。手法は何であれ、こういったものを改めて整備しようという気持ちになられませんでしょうか。 375 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 376 ◯建設産業部長(今任 秀利君) 先ほど市長がお答えしましたように、私どもは現在の古賀市の森林の状況を見たとき、荒廃した森林を再生するというのが重要な課題だと考えております。そういうことから、先ほど市長が言いましたように、まずは間伐に伴う必要な林道や作業道を先に進めるのが大事なことではなかろうかと考えているところでございます。 377 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 378 ◯議員(15番 吉住 長敏君) 荒廃森林のための取り組みも当然大事だと思いますけれども、私は全市民が森林を大切にするための全面的な発達的な見方で森林政策というものをとらえるべきではないのかと考えるわけでございます。  千人参りと申し上げましたけれども、実はこれが千人参りのコースであるわけです。ちょっと見にくくて、永福寺から買ってきました「千人参り」という本からコピーしたものでございますけれども、これを見ますと香椎から福間の花見まで四国八十八カ所遍路の旅の福岡北部バージョンと言いましょうか、これが福津市までつながっておるわけでございます。西南の役が終結しまして騒然とした世の中が落ちついたころに、小山田の長勝寺の住職の発案で始まったものでございます。そして、明治、大正、昭和、平成の現代まで続く、まさに千人参りのコースのかなめは古賀市でございます。地の利のルーツでもあろうかと思うんです。宗派を超越し、日本の精神文化を包み込んでいるこのお遍路道を整備し一般に開放することは、森林活性化の突破口となるに違いありません。この歴史的意義は極めて大きいと思いますが、いかがお考えでございますか。 379 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 380 ◯市長(竹下司津男君) ことしの夏に薦野城跡の周辺を私も散策させていただいたときに、非常に森林が荒れている、荒廃している。特に雪害のひどい影響を受けて、かなり多数の杉の木が枯れたり折れたり荒廃している状況でございました。古賀市近辺の海を見たときに、古賀の浜、新宮の浜、大変多くの生き物が存在しておりまして、ウニとかナマコとかサザエとかとても豊富でございます。海は森の恋人だという言葉もございますが、そういう意味でも古賀の森林を守っていかなければいけないという思いは私も強く持っておりまして、先ほど答弁させていただきましたとおり、まずは荒廃した森林を再生し、森林の機能を回復させること、これが先決ではないかと考えているところでございます。 381 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 382 ◯議員(15番 吉住 長敏君) これもあれも必要な時期にさしかかっているのではないかと私は考えます。今、竹下市長は薦野城のことをおっしゃいましたけれども、先ほど申し上げましたこの区間のパワースポットの道とでも申しましょうか、この道の整備は戦国時代の立花城主、立花道雪の家臣であった薦野増時、米多比鎮久らと出会い、歴史をひもとく古賀市らしい観光スポットの可能性も秘めています。ひょっとしたら清滝や上米多比は観光客向けの店が並ぶかもしれません。そんな視点で楽しい、遊び心で歴史を発掘し、ロマンをひもとくという視点からも、改めてこの整備の必要性を実感されませんか。 383 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 384 ◯建設産業部長(今任 秀利君) 話はもとに戻りますけれども、先ほど言いましたように、古賀の森林の状況を見たとき、かなりの荒廃森林となっている。同じことになりますけれども、まず間伐を行うことによって少しでも早く森林を再生させるということが、古賀市にとって重要と私どもは考えております。 385 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 386 ◯議員(15番 吉住 長敏君) そこまで言われますので、順序を飛ばしまして申し上げますけれども、現在、古賀市の農林業予算、中でも林業費予算の割合について考えます。  古賀市の郷土史からずっと調べてみましたら、昭和30年代から昭和55年代、西暦で言えば1955年から1970年代にかけまして、全予算のうち林業予算は何%とお思いでしょうか。何と7%前後で推移しています。全体に対する林業予算の割合でございます。農林振興課の発表した数字によりますと、古賀市の面積中、山林の面積は32.8%、1,311ヘクタールあるにもかかわらず、市の森林面積に費やす平成23年度の林業費予算、これには人件費も含んでいるわけでございますが、わずか3,770万円、1%にもすぎません。歳出予算総額178億7,600万円のうち0.2%という実態でございます。農林業予算3億2,600万に対しましては、11.6%という状態にまで落ち込んでいるわけでございます。森林荒廃の整備は当然でございます。  同時に、ここまで0.2%に落ち込んでいる事情を浮揚していくためには、多くの市民の方々の理解と指示が必要ではないか。事業満足調査でも、荒廃森林再生の必要性については高く評価されていると思いますけれども、たくさんの住民が広域な機能を生む山に向かって、非情な古賀市の財政措置と言ってもいいのではないでしょうか、国内産シェアの50%に高める国の方針の中で、追い風から暴風に備えるための林業予算のせめて1%ぐらいは高めてもいいのではないでしょうか。それは、山と町もという竹下市長自身の公約実現に真摯にこたえることではないかと思うのですが、いかがでございますか。 387 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 388 ◯建設産業部長(今任 秀利君) 12月に森林法の改定がございました。これは御存じのとおり国が打ち出した森林、林業の再生プランに基づいた森林法の改定でございますけれども、それに基づいて私どもも国の施策に基づいて、補助金がつくということから、今回、古賀市の森林整備計画の見直しを行うということになっております。そういう中で、今回、国の施策が力強い施策と申しますか、やはり木材の自給率の目標を50%に上げると。私どもも補正について見直しを実施しますので、今回、大きな見直しとすれば、前回も申しましたように、以前は福岡県の計画に沿った計画でございました。ところが、今回の見直しにつきましては、古賀市の実情に応じた計画に見直しなさいということになっておりますことから、これからの林業施策の一つの基礎になろうかと考えております。また、森林組合とかとお話をしながら、新しい林業に対するやり方が生まれてくるものと私どもは現時点では考えております。そして、いろんな国の施策がどんどんいろんな面で打ち出されてくるものと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 389 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 390 ◯議員(15番 吉住 長敏君) 以前よりか随分前向きに踏み込んだ発言になっているかなということを実感するわけでございます。  もう一つの道の提案につきまして、既存の林道や農道を活用した回遊性のある、健康といやしの森林浴を楽しむ近場周回の散策コースの新設が必要ではないかと思います。図示をしておりましたように、ちょっと見にくいかもしれませんが、ピンクで塗りつぶしている小野公園というのがあります。私はその散策コースには、自衛隊西山訓練基地の建設事業に伴い、小野校区の近隣公園として整備されました小野公園が適切ではないかと思います。親子連れ、森ガール、山ガールなどと言うそうでございますが、若者を呼び込む、新宮、福津の大型店に流出する人々を古賀市のいやしの空間へと誘い込む、そんなことも可能ではないかと思うのです。  小野公園をスタートして森林浴を楽しみながら散策し、また、その場所へ戻って来ることが、このコースでは十分可能だと思います。図示します。小野公園から既存の林道、これは貝地道と呼ばれており、地元では林道と呼んでいますが、林道台帳には林道台帳として上がっていないそうでございます。この区間は途中まで貝地池があって約500メートルほどあります。一方、先ほどの梅津ヶ谷というのが荒廃森林の事業で区間で、一部整備されているわけでございますけれども、この区間の約400メートルに穴をあけると行ってまた戻ってこれます。小野公園に車を置いて、そして、清滝までさっと行ける、あるいは米多比にも行ける。そして、竹下市長が行かれました不入谷にも行ける。興山園にも行ける。薬王寺にも行ける。そういうような一つの山道の散策というのが山を生かしていく皮切りになるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。竹下市長はやってみようという気持ちになりませんか。 391 ◯議長(奴間 健司君) 総務部長。 392 ◯総務部長(柴田 芳孝君) いろんな山手のコースと言いますと、私ども今、薬王寺に愛宕神社から薬王寺の水辺公園に山の中を通るコースを一つ設けてございます。ただ、薦野の山でございますけれども、私は実は薦野の人間でございまして、そこには登ったことがたくさんあるわけでございますが、いずれにしましても先ほどから建設部長が申しておりますように、林道は林道として林道整備の問題がございます。ただ、今後のこういった地域活性化というところで、吉住議員の御提案については貴重な御意見として承らせていただければと思っております。 393 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 394 ◯議員(15番 吉住 長敏君) 市の大幹部の部長には薦野の方が二人おられます。市長は薦野に縁が深い方でございます。ぜひとも薦野について、薦野というより小野校区の森林育成化について積極的な提案をしていただきたいと思います。  竹下市長は昨年、市長への意欲を高められておられました10月23日、みずからのブログにこう書かれております。山間部の奥地にある不入谷まで足を伸ばしました。さすがに絶滅種のカスミサンショウウオには遭遇できませんでしたが、サワガニがあちらこちらにうごめく様子を目の当たりにし、古賀の自然の豊かさを改めて実感する機会でもありました。流れてくる清水を手にすくい口に含むと甘い軟水系の舌さわりで──なかなか文章力があると思いますが──、水源地でもある古賀の山間部を大切にしなければならないとアップされています。  この森林に親しむコースの実現により、不入谷に足を伸ばすことも可能になります。そして、PR次第では、不入谷は、今ブームになっているパワースポットめぐりとして脚光を浴びるでしょう。そんなストーリーに4年間、任期中に一緒に踏み出していただけませんか。いかがでしょう。 395 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 396 ◯市長(竹下司津男君) 先ほどから申しておりますとおり、古賀の山というものは古賀市の大きな財産だということで私も認識しているところでございます。ただし、山道をつくる、つくらないということに関しましては、先ほども総務部長から答弁させていただきましたとおり、貴重な御意見として伺わせていただきたいと思います。 397 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 398 ◯議員(15番 吉住 長敏君) 12月補正予算でも明らかなように、急遽、現在の古賀市森林整備計画の見直しに入られました。現行の森林整備計画を見てみますと、その中で森林の保健機能森林の増進に関する事項というのがございます。あくまで現行のやつです。その中には該当なしとあります。保健、つまり市民の心身、心と体の健全な発達に空気のいい古賀市の山々の持つ公益機能を大いに役立てたらと思うのでございます。市役所内部でいえば、建設サイドの縦割り志向だけではなくて、保健サイドからも山を生かすという発想で森林整備計画を見直す視点はありませんか。 399 ◯議長(奴間 健司君) 保健福祉部長。 400 ◯保健福祉部長(青柳  茂君) 私も山つきの米多比に住んでおりますので、梅津ヶ谷も十分承知いたしております。  森林浴、森につきましては、例えば、フィトンチッド、樹木から発散する物質でございますけれども、こういったものの効果というものがかなり科学的に検証されているところもございます。いわゆる、森の中に入りますと空気が澄んでいるような感覚を覚える。リラックス効果も当然ながらあるわけでございますけれども、もともと抗菌とか防腐効果があるということで昔から知られていたものでございますが、むしろ最近、ストレスホルモンの減少とか、あるいは副交感神経活動の活発化とか、こういったものでセラピー効果が非常に注目されているというところでございます。つい最近、8月の新聞でございましたでしょうか、近隣の篠栗町がお遍路道を有効活用するということがヒーリングタウンということでずっと特集されておりましたんで、その辺のところで私もある程度承知してきたところでございます。  いずれにしましても、森の中を歩くということは、有酸素運動という身体面もさることながら、精神面の健康づくりに非常に効果があるのではないかと思っております。 401 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 402 ◯議員(15番 吉住 長敏君) 書きとめることができないくらいの豊富な回答をいただきましてありがとうございます。  私も森林・林業活性化連盟の研修で同僚議員とともに学んだわけでございますけれども、九州の杉の伐期は40年。既にピークは主伐期を迎えているそうでございます。戦後の山林の所有者の植林活動の展開で、つくる林業から売る林業へ転換しているわけでございます。ですが、私たちは30年間木を売っていない。70人以上いた森林組合員は27人にまで減ったという、売りたいけど売れないという薦野生産森林組合の組合長の本音に、今こそ政治も行政も動かなければなりません。改めて市長の見解を伺います。 403 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 404 ◯市長(竹下司津男君) 以前も少し申し上げたかもしれませんが、木材を1本売っても1万円もしない、数千円単位でしか売れない。総合商社により、ビジネス目的で東南アジア含め海外で伐採が多く行われ、非常に安い価格で日本に輸入される木材がふえて、国内の木材が急落してしまった。そういう中で森林組合でも大変な思いをしてきたという話は私も重々伺っておるところでございますが、TPPのことが今取りざたされている中で、木材に関しても既にTPPが適応され、関税もなかなかかからなくなるかもしれないという状況の中で、これからどのように施策を進めていくか。先ほども申し上げましたとおり、慎重に進めていかなければいけないと認識しているところでございます。 405 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 406 ◯議員(15番 吉住 長敏君) 命がけで市政に携わっておられる竹下市長の森林施策の積極的な意欲を期待したいわけでございますけれども、古賀市森林組合の事業報告書によりますと、今年の森林組合が取り扱った苗木本数は、ヒノキ70本、杉20本、クヌギ790本など合計1,005本でございます。竹下市長がお生まれになった昭和43年、1960年の当時古賀町森林組合の取り扱った杉、ヒノキ苗木本数は、何と12万本でございます。その植林面積は30ヘクタール。毎年、今の古賀グリーンパークの1.3倍以上の面積に人々が汗をし、植林し、下草刈りをしていたわけでございます。それがやっと今になって売れる時期に来たわけでございます。そんな山々の姿に感謝し、持続可能な森林経営を行うためには、多くの市民が古賀市の山の現場の価値を見出すよう、行政が積極的にバックアップする必要があると思います。改めてバックアップする政策について、大きく踏み出そうという意欲をお聞きしたいと思います。 407 ◯議長(奴間 健司君) 農林振興課長。 408 ◯農林振興課長(木下萬喜雄君) 先ほど部長も申しましたが、森林・林業再生プランに基づきまして、国の施策も積極的になってきております。それにあわせまして市町村も、先ほども話が上がっておりますように、古賀市森林整備計画の整備、それから、それに基づきます今後の事業展開に動いていこうと考えているところでございます。 409 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 410 ◯議員(15番 吉住 長敏君) ここで森林環境税についてお尋ねします。3年前の2008年から導入されました福岡県の森林環境税──個人県民税均等割500円、法人の場合資本の額で100分の5という制定から3年間になるわけでございますが、現時点で、当然、市町村別に整理されているかと思います。古賀市の収納件数と収納額をお聞かせください。 411 ◯議長(奴間 健司君) 市民部長。 412 ◯市民部長(吉住 達也君) 年度別で申します。まず、個人にかかります個人住民税への課税でございますが、平成21年度は、2万6,467件で1,323万3,500円。それから、平成22年度は2万6,555件、1,327万7,500円でございます。平成23年度は、2万6,306件、1,315万3,000円でございます。いずれも今申しましたのは課税額でございます。  御承知のとおり県税でございまして、収納の関係についての把握は、ちょっと今のところ私のから申し上げられない状況でございます。それと、法人について事業者の加算がございますけれども、県税であるためちょっと私どもで把握してございません。
    413 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 414 ◯議員(15番 吉住 長敏君) 環境税はただ単に森林整備のみならず、上限ヘクタール300万までの公的取得も可能とされております。大いに環境税を横目でにらみながら、森林活性化のために、ひとついい施策を次々と打ち出していただきたいと思います。  次の質問に参ります。残りわずかになりましたけれども、市街地市道の愛称事業でございます。先ほどはその気があるようでなさそうな、よくわからない、まだ今の時点では踏み込んだ発言ではなかったと思います。ここで具体的に提案します。くどくどこのことは言うことはないと思います。私なりに古賀市の牟田栗原線は、市都市計画サイドが示していますように、景観形成軸ということでございます。まず、この総延長と、私が塗ってあります上が起点、最後のジョイフル新原のところが終点になろうかと思うんですけれども、その総延長は幾らか。そのうち赤が未整備区間であろうと思います。そういう大ざっぱな内容でよかろうかと思いますが、都市計画サイドでその区間の延長を教えてください。 415 ◯議長(奴間 健司君) 建設課長。 416 ◯建設課長(中野 信洋君) 牟田栗原線の計画延長と言いますか、建設課で把握しております道路認定延長でございますが、全体で、起点は舞の里1丁目の福津市境から、終点は市役所を通りまして二日市線の浄水場入り口まででございまして、全延長が4,250.96メートルとなっております。それから、整備区間といたしましては、北中学校の交差点信号機から千鳥小学校の運動場までの477メートルと、あとは筑紫野古賀線の千鳥南交差点から福岡女学院看護大学の前から市役所を通りまして二日市線のジョイフルまでの区間の2,962.55メートルが整備済みでございます。 417 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 418 ◯議員(15番 吉住 長敏君) およそこの赤い区間が未整備区間ではなかろうかと思うんでございますが、全体延長約4,300メートルの区間を一つの名前で牟田栗原線と現在呼んでいるわけです。これは非常に場所が特定しにくいと思われませんか。私はそこで楽しみながら自分で愛称をつけてみました。まず、このジョイフルから市役所の近くの落合橋までを庄サンコスモ通り、落合橋からサニーの先の中川熊鶴線の突き当たるところまでを市役所サンフレア通り、それから、中熊線の交差しているところから今言われました千鳥南の信号交差点、T字型の交差点のところまでを看護大学通りとしてはどうだろうか。そして、赤は未整備区間でございますから、供用開始しております千鳥小と北中学校の間を千鳥学園通りなどにしたら親しみがあると思いませんか。市長いかがでしょう。 419 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 420 ◯市長(竹下司津男君) 先ほど答弁させていただきましたとおり、愛称名によるまちづくりを進めていくためには、道路や街並みが持つ役割や特色を見出し、市民に愛着を持ってもらうことが必要であると考えております。私といたしましては、愛称名をつけるだけではどこまでその効果があるかということもありますので、今後、慎重に検討していきたいと考えております。 421 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 422 ◯議員(15番 吉住 長敏君) こういった行動に慎重になる必要はないと思います。福岡市は1969年からやっています。私の先ほどの道路景観事業という点とこの愛称事業というのはマッチしているわけなんです。環境に呼称をつけていくということは、正式名称がもちろんあっていいわけなんですけれども、その中で都市イメージとしてわかりやすさ、独自性、意味合いを持たせるということは非常に大事な点ではないかと思います。浜大塚線の、先ほども都市計画について出ておりましたけれども、今、ニュータウンの美明地区、浜大塚線の鹿部ローソンから日吉3丁目までのところを、例えば、田渕遺跡ロードとか、そういうような地域の個性が反映されてもいいのではないでしょうか。  以上のように、長い区間をわかりやすく子供から大人まで共有でき、共通した名前で呼び合うことによって失うものは何もないと思います。現状と比べてはるかに便利で親しみ度が増すと思います。場所を特定しやすい、イメージが浮かびやすい、初めて訪れる人にも案内しやすい、古賀市のイメージアップ、街並み魅力アップに大いに役立つものと思いますが、いかがでございますか。改めて見解を聞きたいと思います。 423 ◯議長(奴間 健司君) 市長。 424 ◯市長(竹下司津男君) 御意見として承らせていただきたいと思います。 425 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 426 ◯議員(15番 吉住 長敏君) 都市計画事業をされます建設サイド、実務担当部署の都市計画景観事業という先ほどの資料はダイジェスト版が出ておるわけでございますが、このことをにらみながら私はこの発想をしました。実務担当者としてはいかがでしょうか。この景観事業、この街並みの道路に愛称をつけるという方向につきまして、思い切った──思い切る必要はないと思いますけれども、愛称を募集して、いろんな視点から親しみやすいまちづくりをすることは、市民目線に立ったまちづくりをしていくという意味合いでも、わかりやすい事業であると思いませんか。いかがでしょう。 427 ◯議長(奴間 健司君) 建設産業部長。 428 ◯建設産業部長(今任 秀利君) 実は、市議も御存じのとおり、美しいまちづくりプランを10月に作成いたしております。これは景観基本計画でございます。そういうのができたばかりで、これから先につきましては、公共施設の景観についても当然適用していく中身でございますので、そういうところから特色のある道路、まちづくりをしていって、ある程度親しみができるような状況になった時期がベターではなかろうかと担当部署は考えております。 429 ◯議長(奴間 健司君) 吉住議員。 430 ◯議員(15番 吉住 長敏君) きょう配付されるであろう第4次総合マスタープランは10年という計画でございます。その中からはみ出ないように、ひとつ盛り込まれますように要望いたしまして質問を終わります。 431 ◯議長(奴間 健司君) 吉住長敏議員の一般質問を終結いたします。  これにて本日の一般質問を終結いたします。             ────────────・────・──────────── 432 ◯議長(奴間 健司君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                        午後4時26分散会             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...