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  1. 古賀市議会 2001-11-09
    2001-11-09 平成13年第3回臨時会(第1日) 本文


    取得元: 古賀市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-09
    2001年11月09日:平成13年第3回臨時会(第1日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                        午前9時00分開会                        〔出席議員20名〕 ◯議長(前田 宏三君) おはようございます。ただいまから、平成13年古賀市議会第3回臨時会を開会いたします。  直ちに本日の会議を開きます。             ────────────・────・────────────    日程第1.会期の決定 2 ◯議長(前田 宏三君) 日程第1、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。今期臨時会の会期は、本日1日間といたしたいと思いますが、異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 3 ◯議長(前田 宏三君) 異議なしと認めます。よって、会期は本日1日間と決定いたしました。  なお、会期中の会議予定につきましては、お手元に配付の案のとおりでありますので、御了承願います。             ────────────・────・────────────    日程第2.会議録署名議員の指名 4 ◯議長(前田 宏三君) 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第118条の規定により、内場恭子君、矢野治男君、小林祥子君の3名を指名いたします。  ここで、市長から議会招集に当たりあいさつしたい旨の申し出があっておりますので、これを受けることにいたします。市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 5 ◯市長(中村 隆象君) おはようございます。本日は、平成13年古賀市議会第3回臨時会を招集させていただきましたところ、議員の皆様には大変お忙しい中、御参集をいただきましてまことにありがとうございます。  さて、本議会において御審議をいただきます案件は、既にお手元に配付いたしておりますように、古賀市議会第3回定例会に提案いたしておりました第76号議案の第2次古賀市国土利用計画案件及び今回第80号議案としての牟田栗原線道路新設事業に伴う用地取得案件の2件でございます。  議案の細部につきましては、議題とされました際に、私なり担当部長、課長に説明させますので、よろしくお願いを申し上げまして、まことに簡単でございますが、議会招集のあいさつとさせていただきます。
                ────────────・────・────────────    日程第3.諸報告 6 ◯議長(前田 宏三君) 日程第3、諸報告をいたします。  今期臨時会に議案と説明のため、地方自治法第121条の規定により、市長に出席を求めておりますが、市長からほかに助役、収入役、総務、建設産業、市民、上下水道の各部長及び関係各課長の出席をさせる旨の報告があっております。  なお、会議に先立ちまして報告いたします。報道関係機関より本日の本会議の写真撮影の申し出があっておりますことから、古賀市議会傍聴規則第8条の規定により許可いたしておりますので御了承願います。  以上、報告を終わります。             ────────────・────・────────────    日程第4.第76号議案 第2次古賀市国土利用計画について 7 ◯議長(前田 宏三君) これより、議案審議に入ります。  日程第4、第76号議案第2次古賀市国土利用計画についてを議題といたします。  本案は、平成13年古賀市議会第3回定例会の最終日において、第2次古賀市国土利用計画審査特別委員会議会閉会中の継続審査として付託いたしておりましたので、審査の結果の報告を求めます。第2次古賀市国土利用計画審査特別委員長。                〔清原議員 登壇、仲道議員 副委員長席に着席〕 8 ◯第2次古賀市国土利用計画審査特別委員長(清原 留夫君) おはようございます。第2次古賀市国土利用計画審査特別委員会最終報告をさせていただきます。  第2次古賀市国土利用計画審査特別委員会議会閉会中に付託を受けておりました第76号議案第2次古賀市国土利用計画審査概要と結果の報告を申し上げます。  本委員会は、平成13年9月4日の古賀市議会第3回定例会において、議長を除く議員19名により設置され、会期中9月25日から2日間審議を行いました。しかし、古賀市全域の今後10年間の土地利用であり、土地利用のあり方を決める重要な計画であり、審議を十分に尽くすためには、市民の意向を調査する必要もあることから、議会閉会中の継続付託となり、10月2日、15日、19日、26日の4日間、慎重に審議をいたしました。審査に際しましては、市長をはじめ助役並びに関係部課長等に出席を求めております。  それでは、審査の概要を申し上げます。本委員会が議長を除く19名の議員による委員会であることから、細部については省略をさせていただき、10月19日及び26日に行われた総括質疑の議論を中心に報告をいたします。 ○国土利用計画必要性をどう考えるかについては  将来の土地利用の指針を示すことにより、土地取引の安定的な動き等をさせること、優良な自然環境や住環境を子孫までに残すことが本計画の必要性であり理念である。 ○審議会の答申をどのように受けとめているのかについては  14項目の答申が出され、全体的に8割から9割はその答申を尊重した。 ○策定時期が第3次マスタープランとずれた理由については  マスタープランの中で議論することも検討したが、土地固有問題点や専門性を考え、マスタープランの趣旨を十分認識していただくためにもマスタープラン審議会とは異なる委員構成とし、若干の時差を設けるものとした。 ○公聴会の開催については  マスタープラン策定段階審議会を踏まえ、国土利用計画審議会農業委員会との意見交換を通じて十分に市民、識者の意見を聞いたという判断で公聴会を開催していない。 ○地元への説明を事前に行わなかったことについては  過去の行政の問題にこれから直面するであろうと認識しているが、それでも現況においては計画を策定し、新しい視点を示していく必要があると考えた。手法、考え方にすれ違いがあろうが、計画策定後、将来の青写真を描いて地元説明を行う手法を選んだ。 ○都市計画区域外における無秩序な開発による弊害の責任については  タイミングとして遅きに失したと言われれば、行政として大いに反省しなければならないが、現在の古賀市の発展に寄与した事実は一方で評価したい。古賀市の将来を考えるときに、このタイミングでこの利用計画を持つということはまだ遅いことはないという思いもある。 ○全域を都市計画区域に編入することを速やかに検討する理由については  区域外の発展には歴史的な意義があり、一定の成果を見たが、計画性の薄い開発による諸問題が出てきているのも事実である。今後市全体の開発との歩調を合わせて一体的に開発するためにも編入する必要がある。 ○全域都市計画区域編入の時期については  編入には地元住民の理解が大前提となる。このことに重きを置くという意味から、現時点で明確なスケジュールを出すことは差し控えたい。 ○全域都市計画区域への編入への姿勢については  相当な覚悟と誠意を持って取り組む。議会に承認されたからといっていきなり編入することは考えていない。十分な説明をし、編入後の青写真を提示して大方の了承を得た上で推進していくつもりだ。 ○住民が納得しない場合の対応については  何とか納得していただきたい。一たん断られても、修正を含め納得のいく青写真をつくって説得に当たりたい。 ○駆け込み開発の対策については  土地対策指導要綱で精一杯対応していきたい。将来全く開発ができないということではないことも理解してもらう。 ○農業振興地域整備計画策定のための住民意向調査アンケートの結果については  農振線引きの見直しのためのアンケートであった。結果がすべて反映されているわけではない。マスタープラン国土利用計画との整合性を持って農用地の見直しをどう進めるかを考えている。 ○市街化区域内の30ヘクタールの未利用地については  市街化を促進する方向で考えている。 ○市街化区域の課題については  用途に則した土地利用を図る必要がある。狭い道路の拡幅については、実施計画の中で目標を掲げながら進めたい。地域に応じた公園の設定については、一人当たり面積の目標を設定するなど土地利用の中で鋭意努力していきたい。約4ヘクタールの凸版跡地は、住居系を念頭に置いてはいるが、凸版と協議していく。約5ヘクタールの国有地については、買い取ることがいいことはわかっているが、財政状況を見ながら、しばらくは現状のまま様子を見たい。 ○JR駅周辺の整備については  国土利用計画の中では具体的なイメージは出てこないが、今後、地域の意見を聞きながら都市計画マスタープランの中で具体的に描いていくことになる。 ○市街化調整区域開発手法については  地区計画などの手法をできるだけ速やかに説明していきたい。 ○準都市計画区域や飛び市街地の設定については  現時点でその考えは持ち合わせていない。 ○玄望園の記述については  工場建設用地が10ヘクタール、残地が約37ヘクタールある。37ヘクタールを無秩序に開発することは避けたいと考え、流通レクリエーション機能が適当であると判断した。そうすると、清掃工場残地開発の関連性が薄くなるため、古賀市が確かに工場建設を受け入れたがあえて記述しなかった。 ○人口抑制土地利用整合性については  過度の人口増加抑制しながら9,000人増を見込んでいる。配分の推測は難しいが、基本的には市街化区域内が中心になる。地区計画等の導入による宅地開発の動向などを検討しながら適正な人口配置が求められる。 ○4カ月間にわたる県との調整については  この計画に対する県の指摘の範囲は確かに小さいが、上位計画としての県の計画と合わせるという作業は不可避である。20数課との協議は大きな負担であり、調整の時間的なロスであることは否めない。 ○計画の推進体制については  折衝部門実務部門としての建設産業部企画部門の総務部が両輪であり、環境等の問題を補完する関連部門としての市民部等全庁挙げての体制を組む必要がある。当然指揮をとるのは助役であり市長である。  等々でありました。  次に、討論について申し上げます。賛成討論では、次のような意見が述べられました。  まちづくりのためには国土利用計画自体、必要不可欠である。バランスのとれた21世紀にふさわしいまちづくりを進めるためには、全域都市計画区域編入は必要であるが、今後の都市計画マスタープラン地区計画づくりに当たっては地域に何度も足を運び、十分に語り合い、市民の意向を反映した計画としてほしい。速やかに検討するという方向性に期待するとともに、5年間の見直し時点を設定し、検討内容、結果などを市民に明らかにしてほしい。都市計画区域外過疎化を防止できることは評価すべきであるが、弊害がでたことも確かであり、政策で起きた問題は政策で解決していく必要がある。全域編入は農地に対する不公平感の解消に役立つと考える。土地に関する様々な問題を上位計画上位機関に頼ることなく、市独自で解決できる方法を模索してほしい。第2次国土利用計画審議会の答申を十分に盛り込んだという点を評価する。世界的、あるいは地域の環境への関心の高まりからも今が編入の時期としては適当である。  などであります。  反対討論では、次のような意見が述べられました。  第3次マスタープランと同時に提案すべきであった。審議会では、十分に市民の意見を聞いたとは判断できない。県の指導によるのではなく、独自の計画がつくれなかったのか。過去の反省、現状把握、今後の課題が明確になっておらず、基本方針があいまいになっている。基本的な農業政策が不足しており、十分なビジョンがない。人口推計土地利用整合性についての研究が不十分である。  全域都市計画編入については、もっと以前になされるべきだった。秩序あるまちづくりには必要だが、速やかに検討するという表現では方針足り得ない。方向性に反対するのではなく、取り組みの方法に反対する。土地政策についての行政不信が渦巻いており、この不信を解消しないと土地政策は行き詰まる。今回の進め方では不信を増していく。もっと市民の声を聞くべきであり、基本的な合意を得られる努力をした後に計画を策定した方が、むしろ速やかに編入できる。区域外の記述は、もっと行政の反省点を明確にした表現にすべきだ。基盤整備を急ぐ必要があり、今回の提案は時期尚早である。  市街化調整区域開発手法の研究が十分にできていない。地区計画は平成10年から始まった事業でありながら、これまで市民に知らされていなかった。  市街化区域許容容積率の記述では、マンションの乱立を招き、将来の建替え問題などを考えると新たな弊害を呼ぶ。凸版跡地、国有地合わせて9ヘクタールが市街化区域に存在しながら、市の基本的な考え方が示されていない。西部清掃工場建設を記述していないなど、玄望園の記述には問題がある。  などでありました。また、一たん取り下げて、指摘を踏まえた上で、再提出を願う意見も出ております。  採決の結果、賛成、反対同数であったため、委員長採決により原案のとおり可決することにいたしております。  委員会の審議と平行して、会派を中心に各委員が積極的に市民の声を聞く作業を行ったこともあり、連日、多数の傍聴者があったことから、この計画に対する市民の関心の高さが伺えます。執行部におかれましては、今回の結果及び経過を真摯に受けとめていただきたいと思っております。  これをもって、第76号議案第2次古賀市国土利用計画の審査の結果についての報告を終わります。 9 ◯議長(前田 宏三君) これより質疑に入ります。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 10 ◯議長(前田 宏三君) 質疑を終結いたします。                   〔清原議員仲道議員 自席に着席〕 11 ◯議長(前田 宏三君) これより討論に入ります。まず、本案に対する反対討論の発言を許します。舩越君。 12 ◯議員(8番 舩越 嘉彦君) 私は反対の立場で意見を申し上げます。  市長の思い切った提案には敬意を表しますが、この提案は市民の声が反映していません。この国土利用計画について、市の執行部が説明に回りませんので、議員有志で市民の皆様と勉強会を重ねてまいりました。  校区を回って感じたことは、住民の真剣な姿を見、聞きますと、議員として簡単に結論は出せないと思いました。この問題について、きょうお見えになっている市民の方々がいかに関心を持って議会の採決を見守っておられるか私にはよくわかります。  市長の「市民の声を聞きながら」の公約はどうなっているんでしょうか。もっと市民の声を聞いて、市民の不安を取り除いて、住民が納得いく施策を考えていくべきだと思います。  議案の説明の中で、県の指導によりという言葉が再三出てくるわけですが、県の指導を受けないで古賀市独自の国土利用計画がつくれなかったかと疑問に思います。  今は規制緩和の時代だと思うが、時代の流れに逆らっていく気持ちがわかりません。  調整区域の中に出てくる地区計画は、平成10年から始まった事業でありながら、今まで市民には知らされず、こういうことが行政不信になり、市民の皆さんにはもう行政にはだまされないという声が強いのが現実であります。  現在の農業者農業生産物だけでは生活はできません。土地を利用した農外収入の道を見つけなければなりませんが、そのような施策もなされていないように思われます。  よって、もっと住民の中に入り、よく住民の声を聞いた国土利用計画をつくられることを願って、私の反対討論とします。 13 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 14 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する反対討論の発言を許します。奴間君。 15 ◯議員(9番 奴間 健司君) 第2次古賀市国土利用計画案に対する反対討論を行います。  この議案は、今後10年間の古賀市における土地利用の指針を定めるものです。とりわけ、全域を都市計画区域に編入しようという点に特徴があります。これは、過去40年間の古賀町時代からの土地利用を大きく変更しようというものです。  この議論は、従来の政策の総括を避けて通ることはできない重要な議案です。特別委員会における質疑を通じて、この議案に欠ける問題点がかなり浮き彫りになりました。  中村市長が、この議案の重要な意味を本当に理解されるならば、一たん議案を取り下げ再提出すべきです。  もう少し時間さえあれば、よりよい国土利用計画はできると私は判断しています。その選択を拒否されるならば、一層深刻な市政不信を招くのではないでしょうか。  次に、具体的に反対の理由を述べます。第1に、計画策定過程における問題点です。住民の意向を反映しておらず、新たな土地利用を展開させることを困難にしている点です。公聴会の開催を避けたこと。審議会には年末年始を挟んだわずか3カ月足らずで答申を求めたこと。第3次マスタープランと切り離して上程したこと。コンサルタントへの業務委託では1999年、平成11年1月にマスタープラン国土利用計画も同時に契約しながら、マスタープランのワークショップ、子ども議会など新たな手法ばかりに力をとられ、重要な国土利用計画を後回しにしました。  グリーンパークリープロやPFIの事業に企画課が力をとられたことも影響したと思われます。  審議会マスタープラン上位計画であると説明したことは明らかに間違いであります。また、この計画は、議会で可決されると起点、スタートはことし4月に逆上るというおかしなことも、こうした問題によるものです。2002年4月から2011年までの計画として出直しをすればよいわけであります。  しかし、市長は住民の意見を十分に聞いた専門的議論が必要なことから、時期をずらしたという答弁に終始しました。また、賛成をする議員も十分、住民の意向を反映しているとは言えないと述べつつ、苦渋に満ちた判断で賛成をしている向きが見られます。  中村市長は、常に市民の声を吸い上げるシステムの構築、政策決定課程の透明性を第一に強調しています。市長自らが公約を破り、議会もそのことを黙認するようでは市民は市政を信頼することは不可能となるでしょう。もしそうなれば、議会の責任も問われることになります。  市民の意向を反映していない議案は差し戻すこと、これを実現することが議会の良識ではないでしょうか。  第2に都市計画区域外、白地をめぐる総括の問題です。1963年、昭和38年に過疎化を危惧して東部地区都市計画区域から除外したことに始まり、38年余にわたって白地が存在してきた問題が明らかにされていません。
     議案には、都市計画法が適用されない地域であるために弊害が起きたという表現が平気で使われています。  しかし、正確には、都市計画法が適用される措置を計画的にとってこなかったために弊害を招いたと記述し、行政の責任、反省点を明確にすべきであると思います。  市長は、私の指摘を心情的には理解されたと思われますが、議案をより正確にするための修正は受けつけませんでした。  10年前の第2次マスタープラン策定課程で、この白地問題の解決は九経調の基礎調査報告の中でも鋭く指摘をされながら、当時の森町政は受け入れなかったのです。  市長の発言の中に、白地で8,000人の人口を受け入れたので、市制施行が実現できた、市の発展に寄与できたと、その役割を評価する発言があります。  こういう認識では、過去の土地利用反省点を明確にできたとは言えません。まさに、市制施行の挙行であります。市長は白地問題を市長になってから初めて知ったそうです。40年間にわたる経過をもっと突っ込んで研究する必要があると判断します。  白地の問題は、まさに政治がもたらした問題であります。また、国政との関連がある課題ですが、農業者が農業で生活できる政策の確立が求められています。土地利用の問題には、農業つぶしの国政、離農政策の展開が背景にあります。  古賀町時代から真剣に農業政策を追求してきたのかどうか、問いなおされるところです。  「金は一代、土地は末代」という言葉がありますが、実際は農地を手放す誘導政策が国を挙げて継続されてきたのではないでしょうか。農業なくして国の独立はありません。農業者に希望の持てる政策を示すことが火急の課題であると思います。  第3に、全域を都市計画区域に編入する問題です。「編入する方向で速やかに検討する」という表現が果たして後に策定することになっております都市計画マスタープランの指針となり得るでしょうか。  私は、全域を都市計画区域に編入するために10年以内に具体的な措置をとると記述すべきであると指摘しました。市長はその方がすっきりすると認めつつ、審議会答申を尊重したとして修正を拒否しました。  今後のまちづくりには都市計画区域に編入することが必要でありましょう。しかし、自信がないためにまどろっこしい表現になっているのです。保育所問題や学校用務員問題などではずばずばと切っていく市長が、この問題についてはなぜあいまいなのでしょうか。  賛成討論をする議員は都市計画区域編入を支持することが議会の見識だなどと主張しています。しかし、提案もあいまい、実現の可能性も不透明、そんな議案を支持することが議会の見識なのでしょうか。  全域編入を住民の理解を背景に、力強く提案できないのであれば、潔く取り下げて出直すべきだというのが私の結論です。  第4に、市街化区域の課題が欠落している問題です。今回の議案は、都市計画区域外の問題を繰り返し指摘していますが、市街化区域における現状認識、危機感が大変希薄であると言わざるを得ません。  このままでは、10年後には市街化区域の弊害を記述することになるのではないでしょうか。  例えば、マンション建設に関連して、容積率に見合った建築による高度利用ということが平然と記述されています。建設業者にとっては、この文言を口実に、容積率いっぱいの建築を推進するだろうと思われます。  古賀市では過去10年間のマンション建設で41軒、1,542戸、約4,000人相当の人口導入を招きました。都市計画法と建築基準法を盾に地域住民の意向は反映できず、取り下げられたのはわずか4軒だけです。  都市計画法の網がかかれば、秩序あるまちづくりが実現できるというのは幻想であります。  つい最近、千鳥のマンションの11階で、深夜火災が発生しました。市内のマンションにおける消火施設の点検、住民の非難訓練など、市として取り組まなければならないことはたくさんあります。現状では、事実上無条件受け入れになっており、住民の安全、安心を保証する姿勢は確立されているとは言えません。また、凸版跡地4万平米、国有地5万平米の合わせて9万平米が市街化区域に存在していることが審議を通じて確認されました。  しかし、これに対する研究はなされておらず、したがって、基本的な市の考え方も提案されていません。  花見校区区長との懇談で、公民館分館などの将来を見据えた要望が地元にあることがわかりました。市街化区域でも、公聴会などを実施していれば、こうした切実な要望を踏まえて指針が提案されたはずです。  第3次マスタープランで文教、福祉などのゾーニングを決定した地域はゾーニングに沿った指針を示すのが筋でしょう。その強い姿勢で凸版や国に協議をするということをしなければ、10年後に市街化区域の弊害として書かざるを得ない問題が出てくると思います。これまた、政治がもたらす弊害であります。  第5に、人口推計と国土利用との整合性の問題です。マスタープランでは、2010年までに9,000人増加すると推計しています。今回の審議を通じて、市街化区域調整区域都市計画区域外の各区域ごとの人口、またそれぞれの収容余力を確認しました。  現在の市街化区域ではその人口収容余力は約4,000人となっており、残り5,000人を調整区域での開発、区域外での駆け込み開発による人口増、ないしは地区計画などによる人口増で受け入れるしかない計算になります。  マスタープランの審議と国土利用計画の審議を切り離した結果、こうしたあいまいな点が出ているものと思います。  第6に、玄望園の問題です。玄望園の一部、約10ヘクタールに清掃工場を建設することになったことをなぜ国土利用計画に記述しないのかという質問に対し、記述するほどのこととは認識しなかったとか、玄望園跡地をレクリエーション、流通機能として開発させたいが、清掃工場はこれとの関連が薄いからという答弁がありました。我が耳を疑う答弁でありました。  玄望園残地約40ヘクタールの活用は今後の土地利用の指針としては大きな比重を有します。10年後、20年後の清掃工場のあり方を視野に入れ、資源循環型社会にふさわしい土地利用という積極的方針を打ち出してもよかったのではないでしょうか。  第7に、推進体制の問題です。審議を通じて、最後の最後まで庁内の推進体制に対する明確な答弁はありませんでした。また、審議過程で幹部職員内部での認識がばらばらであることが目立ちました。これらを解決するにはどうしても時間が必要です。  冒頭申し上げたように、一たん取り下げ、開始年度を2002年度、目標年度を2011年度として調整することが最良の道ではないでしょうか。  以上が私の反対の理由です。本来、国土利用計画をめぐる議論は、古賀町、古賀市の土地利用農業政策、市政の流れを学び、総括する重要な議論です。  しかし、今回の議案は、将来を担う若者たちにとって、郷土の歴史、政治を深く学ぶテキストにはなり得ていません。特別委員会における審議記録、本日の討論こそが大事なテキストを提供していると確信しています。  以上を述べまして、私の反対討論といたします。 16 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 17 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する反対討論の発言を許します。内場君。 18 ◯議員(5番 内場 恭子君) この案に反対の立場で討論いたします。  まず、この国土利用計画ですが、今後古賀市10年の計画を立ててあります。しかし、このまちづくり計画の基本は10年だけではなく、20年、30年、果ては50年、100年先の古賀市のまちづくりの本来あるべき姿をつくっていく、こういうものだと考えます。  しかし、この国土利用計画の中では、将来古賀市がどうあるべきかという姿が本当に見えてきません。このための実現に対する市長の努力、執行部の努力の未熟さを感じます。  で、この中で特に市街化区域等の問題についてですが、同僚議員の方からもたくさん意見が出ておりますが、その中でも特に目立つのは、消防車、救急車が入らないような狭い道路、また古賀市全体を見回せばアンバランスな公園の配置等々について、本当に良好な住環境を持つ古賀市となるのか。こういう住宅地になるものなのか。  JR周辺の整備開発、商店街の問題についても商業、その他の工業地等について、本当に古賀市が住みやすいまちとなるかという点がとてもこのまま良好な状況を守っていかれるのか、守れないのではないかというふうな危惧を持ちます。  また、花見地区での凸版工場の跡地の利用についての明確な市の土地利用計画が出されていないという点、都市計画区域外への編入等についても、都市計画区域外への編入を計画されているということについては、これはもっと早い時期、数十年前、20年、30年かかったような時点から具体的に計画をされ、実施されていくべきだったものだと考えます。  これに対する対応等が非常に遅れており、配慮が不足されているという点も感じます。  また、特に農業に対する古賀市の考えとしまして、農業振興を本当に考えているのであろうかという点を大変危惧します。今、国が農林業に対する守っていこうという姿勢を打ち出さない。このようなときだからこそ、古賀市が農業振興を、林業を守っていくべきだと考えますが、古賀市のこの国土利用計画の奥にある農業政策に対する不足等を考え、この案に反対いたします。 19 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。篠崎君。 20 ◯議員(13番 篠崎 秀人君) 私は、この76号議案に賛成の立場で討論をいたします。  この国土利用計画は古賀市の10年後、いや20年、50年後を見据えたものでならないと思います。昭和40年来、都市計画を農振法による線引きを行い、現在にいたっていますが、その結果、問題も生じています。  その中で、都市計画区域外における開発については、線引きのとき、当時の人たちがこの地域の過疎化を心配され、開発可能な区域とされたことについては、それが防止できたことは大いなる評価すべきであります。  そのことで、小野小学校、青柳小学校も適正規模に近い生徒数を確保してまいりました。その政策において誤りはなかったと信じています。ただ、開発手法については、問題が生じているのも確かです。  そこで、この国土利用計画の審議の間に、農家の意見を聞く場を設けました。その中で、意見として、今までの都市計画区域外をそのまま継続するようにとか、農業政策の不備で農業だけでは生活できないとか、調整区域をなくし、区域外に全部しろとか、農家が高齢化し、後継者もなく、農地の担保価値に頼らざるを得ない状況になっているとか、西部清掃工場で一番影響を受けるのは、小野地区ではないか、舞の里よりはるかに影響を受けるのではないか、風向調査すればはっきりしている、それでも農家は協力しているではないかとか、清瀧ダム問題にも影響するのではないかとか、厳しい意見が出されました。  総合しますと、個人のエゴであろうと思われる意見もございますが、私はこの地区を背負っている者の一人としてその意見は痛いほど身にしみて感じるものであります。  ここで、もう一度土地について冷静に考えてみようではありませんか。もともと土地は国のもの、いや地球全体のものであろうと思います。自由主義経済の中で、土地の所有権が認められ、それを管理し、生活の糧としている人がいるということであります。農家もその一人であります。  ところが、バブルの時代、土地は商取引の道具として投機の大きな目玉となっていきました。土地神話という言葉が出現しましたように、土地を売買することは必ず利益がある、土地はもうかるということになっていきました。そして、バブルがはじけて今日にいたっています。  そこで、その都市計画区域外の、俗に言う白地もその対象になりました。白地を持っている人はこれを借地として貸したり、売買し、借家や倉庫を建てたりして農外収入を得るようになりました。  しかし、同じ都市計画区域外でも、農用地として所有の人は隣の田とあぜ一つ隔てていないのに、10分の1、20分の1くらいにしか売れない現実があります。  この矛盾は、昭和40年代の線引きの時点で、行政の言ったとおりにしないで白地とするか、行政の言うとおりにして農用地にするかで今日、こんな大きな問題となっております。  これは、説明会のときにも私は鮮明に覚えているわけでございますけども、行政は農用地にしてくださいとのしきりにお願いし、農用地にしておけばこれだけの恩典がありますというようなことまで言って、農用地にしてくださいというお願いをしておることがございます。  また、市街化調整区域の土地については厳しい制約があって、開発はほとんどできないし、農地を売ろうにも安くにしか売れない現実であります。  ここで言えますことは、農地所有者の中で、この政策で大きな不公平が生じていることを今まで見過ごしてきたことであります。政策で起きた問題は政策で解決していく、今回の国土利用計画をそのように理解すればよいのではないか。  重ねて申しますが、今回の国土利用計画区域外都市計画区域に編入することは、農地に対する不公平感の解消に役立つのではないかと思います。  そして、地区計画なり集落地区計画で秩序ある開発を行っていく必要があり、それによって開発指向の農家の皆さんの期待に答える方法でありましょう。  その際、市街化区域市街化調整区域の10年後の人口フレームを十分に考えながら、都市計画マスタープラン調整区域内での秩序ある開発をはっきり示すことで、この計画を市民に理解してもらうための担保とすべきであります。  歴代首長がなかなか手をつけられなかったこの計画、本当は都市計画区域外過疎化がほぼ防止できた時点で線引きの変更なり、何らかの政策転換をすべきでありました。  今回、あえてその改善策を出されたことには、不十分な点があるにせよ、その勇気と熱意には一定の評価をすべきであります。  また、第2次古賀市国土利用計画審議会の答申は、都市計画区域外の地域については、都市計画区域の編入を速やかに検討すると同時に、編入の際は駆け込み開発の対応等についても記述するよう検討されたいとなっておりますが、私はこの答申を重く受けとめたいと思っております。  農村を背負った議員には大変厳しい判断ですが、この際勇気ある判断をお願いしたいと思います。  この国土利用計画を実施することは、秩序ある開発により、環境にやさしい町、自然と調和した町、これから住んでみたくなる町に近づけるための一歩になることを望んで、賛成討論といたします。 21 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する反対討論の発言を許します。渡君。 22 ◯議員(3番 渡  久行君) 私は、反対の立場で討論をいたします。  私は、今回の議案の趣旨はよく理解できるわけですが、今回の都市計画区域外を区域内に編入ということにつきましては、特別委員会でも質疑をさせていただき、様々なまた個人の権利を侵害するような複雑な問題があることも判明しました。  執行部は、議会が承認後、関係地区と綿密な協議を行うと答弁をいただいておりますが、それならどうして関係地区に事前に説明をなされなかったのか。執行部国土利用計画審議会の答申を初め、いくつかの土地政策についての意見集約を踏まえて提案がなされたと考えますが、土地政策につきましては、30数年前に当時の執行部が5年おきに見直しができると発言されていたのに、この間、ほとんど見直しをされなかったという、当時からの執行部不信が渦巻いている中では、なおのこと執行部不信を払拭するため、当該地区での事前説明、協議をなされるべきだと考えます。  今回は、この議案を取り下げをしていただき、関係地区での協議を十分に開いていただいて、再度提出していただくよう要望をします。  そういうことで、私は反対の立場での討論といたします。 23 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。田中君。 24 ◯議員(17番 田中 邦穗君) 第76号議案に賛成の立場で発言をいたします。  3点に絞って賛成の趣旨を申し上げます。  まず、第1点であります。私は、第2次古賀市国土利用計画審議会、すなわち市民各層の代表を含む15名の方々で構成されておりますが、その審議会による6回にわたる慎重審議の経過、その内容、その労を多とするものであります。そして、その審議結果による14項目の答申を真摯に受けとめさせていただきます。  2点目です。執行部におかれましては、この14項目にわたる答申を受けて、これを十分尊重し、第2次古賀市国土利用計画執行部案の中にその七、八十%を盛り込んだということであり、一層意を強くしたところであります。  したがいまして、今次計画の根底には、自然環境との調和に配慮し、公共の福祉を優先しつつ、活力あるまちづくりを推進するという基本理念が貫かれていると、私は考えております。  3点目です。現時点における社会背景、大きくは時代背景と申しますか、その背景を考えますとき、今次計画案は必要な、そして時宜を得た施策からなりたっていると、私は思っております。  特に、今次審議の中で、多くの時間を割きましたまちづくりの中における農用地の位置づけ、その中の、とりわけ都市計画区域外、いわゆる白地については、全域を都市計画区域への編入を速やかに検討するという方向づけが明示されたことであります。  1つには、まちづくりの中における環境の維持改善の側面、また1つには、国内経済の動向という側面があります。細かく、具体的なことは割愛いたしますが、その背景を考えるとき、必要で時宜を得た施策であると思います。  いわゆる、白地の問題につきましては、過去の経緯があり、そして利害関係が具体的であるだけに難しい判断があったのではと推察されますが、執行部の先見性と強いリーダーシップに基づく果断な施策の明示であり、高く評価いたしたいと思います。  これら推進に当たりましては、拙速に陥ることなく、当該地域の住民、地権者の皆さんに対し、事前に青写真を示した上で、十分な話し合いを重ねて、皆さんの理解を得ることに努力するとの方針でありますが、執行部におかれましては、ぜひ議会と納得の上に速やかな展開がなされるよう希望いたします。  以上、賛成討論といたします。 25 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する反対討論の発言を許します。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 26 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。納冨君。 27 ◯議員(10番 納冨 育代君) 私は、賛成の立場で討論をいたします。  9月議会にこの議案が上程され、6日にもわたる特別委員会での審議の中で、この計画の様々な問題点が指摘されました。  例えば、計画作成の段階でもっと市民の声を聞くべきであったこと、広大な凸版の跡地や国有地の利用について一言もふれられていないこと、具体的な策がなく文言倒れに終わりそうな箇所がいくつかあること、その他委員長報告にあったことなどなどです。  これら指摘のかなりの部分に対し、私も共感を覚えます。計画書全体の文章の精査という面も含め、この計画がマスタープランと並ぶ市の今後の10年間の土地利用計画として不十分さは否めないと感じています。  しかし、それにもかかわらず、私が賛成するのは、この国土利用計画の最大のポイントは何と言っても、先ほどから出ていますように、市内全域の都市計画区域への編入という点にあり、今回を逃してはその実現が難しくなってしまうと考えるからです。  土地は私有財産制の今日ですら公共の利益に則した利用が強く求められる財産です。過去10年間、都市計画区域外での無秩序な開発の功罪を総括した上で、様々な土地利用者の様々に相反する利害を超越して、21世紀にふさわしい、まち全体のバランスある発展を目指すために、歴代町長がどうしても手をつけられなかった全域都市計画区域の編入の検討を、この計画に明記したことは、中村市政の英断であり、多くの困難を乗り越えて、この議案を可決することが議会の見識であると考えます。  とはいえ、委員会審議の中でも様々指摘がありましたように、この計画の実現には白地土地所有者の財産権の制限を伴いますので、これからは各地区に何度も足を運び、十分な説明と意見交換をすることが求められています。  助役答弁に何度もありました「担保は誠意だ」との言葉を念押しした上で、私の賛成討論といたします。 28 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する反対討論の発言を許します。小林君。 29 ◯議員(7番 小林 祥子君) 反対の立場で討論いたします。  本市の農業は、厳しい状況に置かれており、農業振興地域のあり方が課題になっていることは、この特別委員会の中におきまして慎重に審議がなされました。私は、都市計画区域外の地域を都市計画区域へ編入することについては、もっと以前になされるべきではなかったかと考えています。  しかし、今回の上程に当たって、市執行部は当該地域、市民に対して意向調査、方針説明等を十分にはなされていないと判断をせざるを得ません。基本的な合意を得られる努力をまず行動として起こされた後、計画を策定し、市民への説明を実施された方が現在存在する様々な意見の違いをも克服し、むしろ速やかに編入することになると考え、今回説明責任を果たさぬまま策定することに反対いたし、反対の討論といたします。
    30 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。矢野順治君。 31 ◯議員(18番 矢野 順治君) 今度の議案はですね、国土利用法ということで出てるわけですが、現実に議論の対象となっているのは、この農村地域の調整区域、あるいは無指定区域の件が主体であったということで、私はこれに的を絞って、一応賛成討論をしたいと思います。  現在の農業政策の貧困によりまして、農業だけでは食えない、大事な先祖からの財産である農地を商品として扱わなければ生活ができない。あるいは、それを担保にして金を借りなくては生活ができないという現実があります。  大工さんでいえば、例えば、のみやかんなをですね、担保に入れたり、あるいは商品に出して、売って、それで生活をするという現実があるわけです。これは、国のですね、農業政策にも大きな問題があると思います。しかし、それはそれとして、現況では世界経済の低迷により、地価は年々下がっており、売ろうにもバブル成長期のように買う人も少ないという現況のもとに、果たして、無指定地区だけでなく、あらゆる地域の前途は私は明るいものではないと考えております。  財産相続のときに、現在の法律のもとでは高額な相続税をとられると、農業収入は少ないのに高価な相続税をとられるといったことも起こっているということも聞いております。  また、農地の中に住宅地が無差別に建てられ、先祖代々続いて行ってきた稲作、野菜作、あるいは畜産農家が臭い、農薬が危険だ、音がうるさいといったことで、農家が何か悪いことをしているかのような白い目で見られるという事態も起こっております。  また、農地の中に下水が流れこんでいるとか、あるいは生活用品の廃棄物が流れ込んでいるということがさんざん言われてきたわけですが、この反対討論の中にも無指定地区を併合することに反対はしないが、行政の調査が不十分だから、まだ時期が尚早であるからとの意見もあります。  しかしながら、私が今上述しましたような現実をですね、早々に改善し、日本一住みたいまちづくりに向けての基本である土地政策を議会に提案するまで、また提案をされて以来、いろんな、今度ほどこの土地政策に対しての議論が出たことはありません。  こういったものをですね、土地政策の、さっきも賛成意見の中に出ましたように、不公平感をなくすということも含んで、逆に市の土地政策を思い切った独自の政策を打ち出すとか、あるいは現状にある地域指定外いくつかの住宅政策を十分に生かし、現在の調整区域の人々が持っている、調整区域だからもうどうにもならんという諦め感をなくすため、むしろ調整区域になってよかったというような秩序ある土地政策が行われることをですね、深く求め、また今後住民との会話を十分にして、よく相互の理解を深めるべき努力をされることを願って、賛成意見といたします。 32 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する反対討論の発言を許します。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 33 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。豊田君。 34 ◯議員(14番 豊田みどり君) 賛成の立場で発言いたします。  先ほどから、同僚議員から賛成の意見、それから反対の意見、様々出ました。その中で、私はどちらの意見にも正直いって判断しかねているところでございます。しかしながら、賛成の立場で述べたいと思います。  今後10年のまちづくりには、第3次古賀市総合振興計画と整合性を持った国土利用計画は必要だと考えます。自然環境保全を進め、乱開発を防ぎ、秩序あるまちづくりのために、古賀市全域を都市計画区域とすることの方針が出されたことは高く評価します。  計画推進に当たっては、特に、農業政策問題点などたくさんありますけど、研究を重ねられ、さらに計画を進められることを求めます。そして、5年後の見直し時点を設定し、検討経過、検討結果を市民に明らかにし、市民とともにこの計画は推進されることを願って賛成といたします。 35 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する反対討論の発言を許します。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 36 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 37 ◯議長(前田 宏三君) 討論を終結いたします。  直ちに採決をいたします。第76号議案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。                      〔賛成者起立10/19名〕 38 ◯議長(前田 宏三君) 起立多数であります。よって、第76号議案は原案のとおり可決されました。  ここで暫時休憩をいたします。正面の時計の10時20分に御参集願います。                        午前10時05分休憩             ………………………………………………………………………………                        午前10時20分再開                        〔出席議員19名〕 39 ◯議長(前田 宏三君) 休憩中に引き続きまして会議を再開いたします。             ────────────・────・────────────    日程第5.第80号議案 土地の取得について 40 ◯議長(前田 宏三君) 日程第5、第80号議案土地の取得についてを議題といたします。  提案理由の説明を求めます。市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 41 ◯市長(中村 隆象君) 第80号議案土地の取得について、提案内容の説明をいたします。  提案いたしております土地の取得につきましては、牟田栗原線道路新設事業に伴う土地の取得でございます。所有者は古賀市庄117番地の4、澁田光俊外21名で、取得面積は1万1,703.91平方メートル、取得価格は4億2,410万3,576円でございます。細部につきましては、建設課長に説明をさせますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。 42 ◯議長(前田 宏三君) 詳細説明を建設課長。 43 ◯建設課長(松崎 正直君) まず、説明の前に1カ所修正をさせていただきたいと思っております。参考資料の中で、「牟田用栗原線」というその「用いる」という言葉が入っております。正式には、「牟田栗原線」道路新設事業でございます。非常に申しわけございませんでした。  参考資料の1枚目でございます。の1番上の「牟田用栗原線」ということで、「牟田栗原線」が正式名称でございます。「用いる」という「用」が入っております。これを抹消をしていただきたいと思います。  それでは、詳細の説明をさせていただきます。  今回、提案をさしていただいております土地の取得につきましては、牟田栗原線道路新設工事に伴います土地の取得でございまして、事業の概要につきましては平面図をつけておりますので、御参照をお願いをいたします。  朱書きで示しております国道3号、ベスト電気古賀店の東側からサンコスモの南側を通りまして、県道筑紫野古賀線までの延長770メートル及び取りつけ道路80メートル、幅員16メートルの都市計画道路でございます。  この事業推進に当たりましては、平成11年12月から平成13年10月までの12回ほどの説明会及び地権者交渉を行い、用地取得に対する理解と協力を願い、去る10月5日、交渉、妥結をしたところでございます。  このたび、同路線にかかる土地取得に関する地権者澁田光俊外21名と契約を進めることから、議会の議決を求めるものでございます。よろしく御審議のほどをお願いを申し上げます。 44 ◯議長(前田 宏三君) これより質疑に入ります。ございませんか。矢野治男君。 45 ◯議員(6番 矢野 治男君) 用地のですね、交渉の経過についてですね、今、12回の説明で大方の同意を得たというようなことがありますけど、これ69筆をですね、ちょっとしてますと、宅地ですね、宅地が9筆で1,963.23平米ですかね、これは大体何名の持ち主でどのぐらいの方が同意できたかというようなことですね。  それから、田んぼが54筆で9,504.91平米、これが大体何名の持ち主で、何名ぐらいの同意があっておるかというようなことですね。それから、畑が5筆で217.7平米、でこれが何名の持ち主かと。それから雑種地は1筆でこれは1名と思いますけど、この中で同意といいますか、全体で22名というようなことで、仮契約か何かなされてなかったら、この議案が出てこないと思いますので、何名ぐらいの仮契約か、同意がなされておるかと。  それから、全体面積の1万1,703.91平米の大体何平米ぐらいで何パーセントぐらいのですね、同意があるかと。同意かまた仮契約があるかというようなことを質問いたします。 46 ◯議長(前田 宏三君) 建設課長。 47 ◯建設課長(松崎 正直君) それではお答えを申し上げます。  まず、筆数でございますけど、全部で69筆ということで、詳細にはちょっと計算をいたしておりませんけど、69筆のうち既に仮契約を行っております筆数は48筆でございます。  それから、全体面積が1万1,703.91平米、で、仮契約済みが8,811.77平米でございます。それで全体面積の75.2%が既に仮契約を行っておるということでございます。  それから、金額的には全体的には68.9%の契約の、仮契約の状況でございます。  以上でございます。 48 ◯議長(前田 宏三君) もう一度、矢野治男君。 49 ◯議員(6番 矢野 治男君) 今ですね、48筆と、8,811というようなことの75.2%の面積的にはそういうことで、人数は何名ぐらいですかね、22名中の。  それとですね、これは価格、人数ともう一点ですね、価格のですね、設定方法は鑑定によるものか、その他の方法によるものか。また、価格のですね、地目別平均単価というようなことは大体どのぐらいになっておるかと。宅地、田、畑、雑種地のですね、まあ坪当たりとか平米当たりのですね、単価をお願いいたします。 50 ◯議長(前田 宏三君) 建設課長。 51 ◯建設課長(松崎 正直君) まず、地権者22名中12名が仮契約済みということでございます。  それから、単価でございます。単価設定につきましては、鑑定を基本に進めております。それで、まず設定の方法でございますけれども、国道3号沿線、県道筑紫野古賀線沿線、県道筑紫野古賀線は両サイド取りつけ道路の関係であるわけでございまして、両サイドの鑑定をとっております。それから、集落内の宅地、3号線につきましては、農地、沿線の農地、あるいは宅地ということで鑑定をとって進めております。  それで、交渉につきましては、まず鑑定を基本に地権者、全体地権者交渉、あるいは代表地権者5名を地元の方で選出をしていただきまして、6回ほどの交渉を行っておるということでございます。  失礼しました、平均を申し上げたいと思っております。まず、農地一般的には、坪でいきますと9万7,000円、それから県道側の農地、まあ県道側は両サイドでございます。これは11万8,400円、これは農地でございます。雑種地も同等でございます。  それから、国道3号線側、これ農地でございます。坪の15万6,200円。それから集落内の宅地でございます。14万4,900円。それから県道の筑紫野古賀線、一部ジョイフル側の宅地がございます。22万9,700円。それから国道3号線側、これは宅地でございます。23万5,800円という金額の設定をいたしております。 52 ◯議長(前田 宏三君) ほかにございませんか。矢野治男君。 53 ◯議員(6番 矢野 治男君) この農道用地は路線のみの買収が原則でありますが、これ間違いありませんか。そして、その場合ですね、全部その路線内にかかるのとですね、まあ一部かかるというようなことにおいてはですね、どれぐらいの価格差があるのかないのか、あるとすればどのぐらいあるかと。  例えば、田んぼですね、三角とかいうようなこと残っていくというようなときのですね、交渉はどんなふうになっておるかというふうなことを最後に伺います。 54 ◯議長(前田 宏三君) 建設課長。 55 ◯建設課長(松崎 正直君) 当然、道路部分にかかる、全筆かかる部分と一部まあ三角地で残っているというふうないろんなこう状況が発生するわけでございまして、そういった部分、その三角地が残るという部分につきましては、まあ残る面積の度合いにもよるわけでございましてですね、まあ残地保証というふうなことで対応をいたしておるということでございます。 56 ◯議長(前田 宏三君) ほかに質疑は。奴間君。 57 ◯議員(9番 奴間 健司君) 残りの契約が成立する時期的なめどがいつごろかということと、どういう内容の交渉が引き続き残っているのか、それから最終的にこの道路の完成予定年月はいつごろ考えているのかお尋ねしてみたいと思います。 58 ◯議長(前田 宏三君) 建設課長。 59 ◯建設課長(松崎 正直君) まず、交渉の期日でございますけれども、私ども精力的にその今後契約を開始していくわけでございまして、年内に一応の交渉を見たいというふうなことで、積極的に動いていきたいというふうに思っております。  それから、工事の今後の進捗の状況でございますけど、平成14年度事業ですべて工事は終了するというふうな計画を立てておりまして、ただ今後遺跡の発掘調査、そういった部分で契約が終わり次第、その調査に入ります。  そういうことで、今後その発掘の状況を見る必要があるし、そういう状況の中で一部繰り越しというふうなことも将来的には、今後念頭に置く必要があるというふうに思っております。  それから、交渉の過程でございますけど、平成11年から説明会、あるいは地権者交渉にまいったわけでございまして、先ほど申し上げましたように、全体的な説明会、あるいは地権者で5名の代表者を選出をしていただきまして、その中で鑑定を基本に協議を行ったというふうなことでございます。 60 ◯議長(前田 宏三君) 奴間君。 61 ◯議員(9番 奴間 健司君) ちょっとあの答弁漏れがあるのは、交渉の過程じゃなくて、その残っている交渉という、仮契約にいたってない場合の何をめぐってという話と、それから交渉が成立するというか、完成させたいのは年度内じゃなくて年内ということで間違いないでしょうかね、ちょっとそれ確認の意味でお願いしたいと思います。 62 ◯議長(前田 宏三君) 建設課長。 63 ◯建設課長(松崎 正直君) 交渉につきましては、年内12月をめどに行うということでございます。それで、残っておる分につきましては、当然今後土地の買収部分もあるわけでございまして、そのほかに、家屋等の保証、あるいは耕作物、そういった部分も含めて交渉に既に入っているわけでございまして、年内を重点に交渉を行っていくということでございます。 64 ◯議長(前田 宏三君) ほかにございませんか。仲道君。 65 ◯議員(2番 仲道 誠明君) ただいま説明をされた以外に、特に特別の条件をつけられたというようなことはございませんか。 66 ◯議長(前田 宏三君) 建設課長。 67 ◯建設課長(松崎 正直君) 特別な条件というのはですね、まあこれは全般的に公平制を持ってですね、進むということからですね、個人個人の特別な条件はつけておりません。 68 ◯議長(前田 宏三君) ほかにございませんか。仲道君。 69 ◯議員(2番 仲道 誠明君) 再度、この件についてお伺いします。  地権者個々の公平制を保ってほしいというようなこと以外にですね、何か公益的な施設、あるいはそれに準じたものをつくってほしいというようなことはございませんか。 70 ◯議長(前田 宏三君) 建設課長。 71 ◯建設課長(松崎 正直君) 当然、農地が全般的に多いわけでございまして、今まで平坦であったわけでございますけど、真ん中に道路が通ることによって、当然農水路あたりの変更が生じてくるわけでございまして、これはですね、今後の農業のあり方の問題ですね、水路整備については特に慎重を期してですね、地元要望に答えたいというふうな配慮はしているつもりでございます。 72 ◯議長(前田 宏三君) 仲道君。 73 ◯議員(2番 仲道 誠明君) そのような支障が生じた場合、時期を失することなく委員会等に事情説明をしていただくことにお約束いただけますか。 74 ◯議長(前田 宏三君) 建設課長。 75 ◯建設課長(松崎 正直君) 今後の工事に入っていくわけでございまして、工事の中で水路の取りつけを含めてですね、行っていくということでですね、まあ契約案件等、そういった議会に諮るという必要性が生じたならばですね、その辺も説明を行っていきたいというふうに思っております。 76 ◯議長(前田 宏三君) ほかにございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 77 ◯議長(前田 宏三君) 質疑を終結いたします。  これより討論に入ります。まず、本案に対する反対討論の発言を許します。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 78 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。矢野治男君。 79 ◯議員(6番 矢野 治男君) 賛成の立場で討論いたします。
     第80号議案土地の取得について、牟田栗原線道路新設事業用地として全長770メートル、幅員16メートル、取得、土地取得面積1万1,703.91平米で、地権者22名の地目は宅地、田、畑、雑種地で69筆にも及びます。  この路線は、以前昭和52年から53年ごろ、今から約22年から23年前に一度計画をなされましたが、地元や地権者の理解が得られず、中断していた物件と思います。  今回、路線の一部が変更され、地元の説明や用地の交渉を重ねられた結果、全体的に合意を得られたと思います。  住み慣れた家、屋敷、先祖代々から受け継いだ田畑を手放すのは大変なことと思いますが、地権者の半数以上12名が、面積にいたしましても全体の75%が仮契約をなされたことは、担当職員のですね、日夜に及ぶ交渉の結果と深く感謝しております。今後は残された地権者との交渉が一日も早く成立することを願います。  この路線の完成が古賀市の東西を結ぶ中央路線として重要であり、薬王寺地区を初め小野校区からの市役所までが大変便利になります。  以上の理由で、この用地取得の議案に賛成といたします。 80 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する反対討論の発言を許します。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 81 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。篠崎君。 82 ◯議員(13番 篠崎 秀人君) 私は、第80号議案に賛成の立場で討論をいたします。  この牟田栗原線については、本市道路の課題であります東西線の中でもほぼ中央に位置します要所として、着工整備が早くから期待されていた場所であります。  私は、一貫してこの道路の設置を早くから言ってきた者の一人でありまして、この線については歴代首長がなかなか手をつけられなかった。そして、用地交渉が非常に難航し、着手できなかったと聞き及んでいますが、今回、このような形で用地交渉も成立したこと、評価いたしたいと思います。  この事業は11年、失礼いたしました、12年、13年、14年と3カ年事業でありますが、今後順調に事業が進捗しますことを望んで、賛成討論といたします。 83 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する反対討論の発言を許します。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 84 ◯議長(前田 宏三君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 85 ◯議長(前田 宏三君) 討論を終結いたします。  直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。                      〔賛成者起立18/18名〕 86 ◯議長(前田 宏三君) 起立全員であります。よって、第80号議案は原案のとおり可決されました。  お諮りいたしります。本会議中、誤読などによる字句、数字等の整理、訂正につきましては、会議規則第45条の規定により議長に委任いただきたいと思いますが、異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 87 ◯議長(前田 宏三君) 異議なしと認めます。よって、誤読などによる字句、数字等の整理、訂正は議長に委任さしていただくことに決定いたしました。             ────────────・────・──────────── 88 ◯議長(前田 宏三君) 以上をもちまして、本会議に付議されました案件の審議は全部終了いたしました。  これにて平成13年古賀市議会第3回臨時会を閉会いたします。                        午前10時45分閉会             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...