• 緊急地震速報(/)
ツイート シェア
  1. 宗像市議会 2020-09-04
    宗像市:令和2年第3回定例会(第5日) 本文 開催日:2020年09月04日


    取得元: 宗像市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-31
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット)                   令和2年 9月4日(第5日)                   開  議    10時00分 ◯花田議長  おはようございます。  ただいまの出席議員は19人で、全員であります。よって、令和2年第3回宗像市議会定例会は成立いたしましたので、再開します。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。  なお、本定例会では、新型コロナウイルス感染症予防のため、3密を防ぐ配慮を徹底した上、進めることといたしますので、発言につきましては、簡潔明瞭に行っていただきますよう御協力をよろしくお願いします。  これより日程に入ります。  日程第 1.一般質問 ◯花田議長  日程第1、一般質問を行います。  最初に、2番、上野議員の質問を許します。どうぞ。 ◯2番(上野議員)  おはようございます。市民自治の会の上野でございます。  今回は、新型コロナ時代の自治体の役割はという一つのテーマで、今、必要とされている自治体の役割を多面的に見詰めるような質問をしてまいりたいと考えています。  今回のテーマを考えるに当たりまして、私にとって非常に導きの糸というか、ずっと念頭にあった文章というか、それを冒頭に紹介をさせてください。この文章は、地方自治に関して多く著書を書いてらっしゃる今井照さんの「自治体の未来はこう変わる!」という本のプロローグ、冒頭のところにある文章です。ちょっと読み上げをさせていただきます。  自治体の使命、ミッションは今日と同じように明日も暮らし続けられるということを市民に保障することです。一見すると保守的に聞こえるかもしれませんが、激変する環境でこのことを実現するためには、よほどの構想力と創造性が必要です。一方的に上から法律や制度をかぶせれば解決がつくようなものではない。むしろ、このミッションから見れば、それは邪魔になるだけです。このような確信を持つに至ったのは、それぞれの地域で奮闘している役所やその職員、市民たちの活動を見聞きしているからです。  こういう書き出しでこの本は始まります。
     私たちは今、新型コロナウイルスの影響を市民一人一人、事業者、いろんな団体が受けていますが、今日と同じように明日も暮らし続けられる、そういう自由とそして保障を平等に与えられるような、そういった自治体の役割を究極の理想として思い描きながら、今日の通告書を読み上げさせていただきます。  項目1、新型コロナ時代の自治体の役割は。  現在、新型コロナウイルス感染症世界的流行が私たちの生活、医療、経済活動に様々な影響を及ぼしています。未曽有のコロナ災禍で不安を抱える市民の皆さんに、宗像市での生活、そして地域の医療、経済活動を守りながら続けてもらうためには、個々人の意識的な取り組みや組織的活動に対して、一定の安心感そして方向性を与えられるよう、自治体の役割を再編または強化していく必要があると思います。その際、重視すべきは、恐らく科学的な知見、そして具体策を伴う取組を配慮あるメッセージと併せて発信をし、市民からの疑問に答える中で納得や合意を得ていくことです。それはまた、公的機関と市民相互の不信を招く強権的、一方的な関係ではなく、社会のつながりや支え合いを再認識し、官民の信用と協働を育むことで、長期にわたる感染拡大のリスク、そして政治的、経済的なコストを減らしていく新型コロナ時代の信頼関係を築くことでもあると考えます。  そうした目的意識を持って、以下では令和2年第1回定例会、本年3月議会以降の市政運営の方針そして現状、新型コロナ対策関連の各種組まれました補正予算、その取組状況、そして新型コロナ対策の影響が出ると予測されますその他の諸課題について質問いたします。  (1)令和2年度の市政運営の方針と現状について。  1)今年度取り組むこととしていた重点ポイントや様々な施策につきまして、新型コロナ感染拡大を踏まえてどのような検討と整理を行ってきたのでしょうか。また、現時点で大きく修正したものはあるでしょうか。  2)8月17日に内閣府が発表いたしました4月から6月期の実質GDP(速報値)は、前期比7.8%の減少、年率に換算しますと27.8%の減少となりました。こうした全国的な経済不振の状態が、本市の財政それから行政経営に対してどういう影響があるか、その影響をどう見込んでいらっしゃるでしょうか。  3)市職員に感染者が出た場合であっても、行政機能が継続できるようにするために、ICTやAIを多面的に活用する業務対応、それから業務の効率化を検討する必要があると考えますが、その検討状況はどのようなものでしょうか。  4)新型コロナ感染症と対策に関し、市では広報紙のほか、市のホームページ特設ページを設置して発信をしております。この発信をやっている中、各種申請対応であるとか、あるいは問合せ対応の中で見えてきた課題、そして改善策は何でしょうか。  (2)新型コロナ対策関連補正予算と取組状況について。  これまでの数次にわたる補正予算は、大きく分けまして、感染予防対策、事業者や家計に対する経済的支援、そして消費喚起に向けた経済対策、子どもたちの学びの保障を行うために迅速に制度設計そして予算計上がなされてまいりました。このことを踏まえて質問いたします。  1)感染予防対策の中で、特に学校の教室消毒、それから給食の準備に伴います教職員の負荷が大きいと伺っておりますが、この把握そして改善策に関して検討は行っていらっしゃるでしょうか。  2)5月末の授業再開後、そして夏休み後の子どもたちの疲れ、ストレス等が懸念をされます一方で、運動会の規模縮小や修学旅行の再検討を余儀なくされる学校生活におきましては、学力の保障面だけではなく、思い出や記録になる経験の不足といったものも今年は懸念をされます。これらの対策の検討は行っていらっしゃるでしょうか。  3)宗像市飲食店等中小企業経営革新補助金は、飲食店がテイクアウトなどを導入する経費を一部補助するものとして、この間補正予算が組まれましたが、現時点で、市内にはほかにも減収幅が深刻な業種があると考えられます。その把握と支援策について現時点でどういった検討を行っていらっしゃるでしょうか。  4)学校休業の影響による減収幅は、もともと所得の低かった方ほど大きいというふうに言われております。本市でもひとり親世帯とその子どもへの影響など懸念はされますが、その把握と対策は検討していらっしゃるでしょうか。  (3)その他の諸課題について。  1)令和2年7月豪雨災害では、本市でも避難勧告が出され、避難所を連日開設いたしましたが、その避難所までの経路そして河川の状況、新型コロナ感染予防のために人数制限が行われる可能性のある収容状況など、複合災害に対応する情報収集、そして伝達の仕組みを積極的に検討する必要があるのではないでしょうか。  2)本市の戦略的取組の柱であります協働の推進を代表するものといたしまして、市民サービス協働化提案制度や人づくりでまちづくり事業補助金がありますが、今年度はこれらの審査、そして事業の実施が遅れたり、感染拡大の状況によっては今後、事業の中止を検討したりする必要も出てくると思われます。こうしたものの対応について現時点でどのような検討を行っていらっしゃるでしょうか。  以上、よろしくお願いいたします。 ◯花田議長  上野議員の質問に対し、執行部の答弁を求めます。  長谷川経営企画部長◯長谷川経営企画部長  それでは、私のほうから(1)の1)、2)について回答させていただきます。  まず、1)新型コロナ感染拡大を踏まえて、様々な施策についてどのような検討、整理を行ってきたか、また、現時点で大きく修正したものはについてです。  新型コロナウイルス感染拡大を受け、イベントをはじめとした今年度計画していた事業の見直しを随時行っております。その中では、新型コロナウイルスの影響により対応が必要となる事業、感染拡大の防止や経済活動の回復につながるもの、コロナ禍において、強靭かつ持続可能な組織の構築を進めるため、デジタル技術の導入に関することなどについて検討を行ってまいりました。  大きく修正したものはとのことですが、教育の分野では、夏休みの大幅な短縮に伴い、河東中学校の大規模改修を来年度へ延期をいたしました。  また、新型コロナウイルス感染症の第2波を想定し、学びを保障するICT環境の一環として、GIGAスクールの導入に着手いたしました。  また、行政サービス、行政事務のICT化についても、従来の計画を大きく前倒しして導入を行っていくこととしております。  次に、2)本市の財政や行政運営に対する影響についてです。  新型コロナウイルス感染症の流行により、本市におきましても、市中経済や市民生活に多大な影響が出ております。財政面から見ますと、税収面での影響を危惧しております。固定資産税都市計画税につきましては、徴収猶予などの税制措置が講じられており、これによる減収見込を9月補正予算に計上しているところです。また、消費の落ち込みにより、これに付随した影響が市民税や法人税に出てくるものと思われます。  今年度の税収見込につきましては、補正予算への計上までにまだ時間がかかり、12月あるいは3月の補正予算での減額補正となる見込ですが、一般財源の柱である市税の減収は財政運営上、大きな問題であると捉えております。新型コロナウイルス収束いかんでは、市税の減収分を補う市債の発行も今後、検討してまいります。  また、行政経営面では、税収の減収に伴い、既存事業全般にわたる見直しを行う必要があると考えておりますが、コロナ禍にあっても動きを止めてはならない事業、この先のまちづくりに資する取組については将来の宗像への投資と位置づけ、継続して取り組んでいく必要があると考えております。  以上です。 ◯花田議長  中野総務部長◯中野総務部長  私からは、(1)の3)と4)についてお答えします。  まず、3)のICTやAIを活用した業務対応や効率化の検討状況はについてお答えします。  岩岡議員の一般質問でもお答えさせていただきましたが、まず本市におけるICT化の推進につきましては、少子高齢化の進展に伴う人材不足の解消、介護や育児をしながら働き続けるなど多様な働き方への対応策の一環としてこれまで取り組んできました。今回の新型コロナウイルス感染症の発生を契機として、ICT化推進の加速化がさらに期待される状況となり、本市でもICTやAIを活用した業務対応や効率化について検討してまいりました。  初めに、ICTの活用に関しては、まず職員の在宅勤務の環境を整えるため、テレワーク用パソコンなどの機器を導入します。次に、他の官公庁や事業者等との会議や打合せを遠隔でできるウェブ会議用の機器や通信回線を整備し、新型コロナウイルス感染症防止につなげてまいります。また、庁内無線LAN環境を整備し、職員が庁舎内のどこからでも庁内ネットワークに接続できる環境を整えます。併せて、職員のパソコンを持ち運びに便利な軽量のパソコンに順次切り替え、庁議をはじめ、各種会議の紙の資料を削減するペーパーレス会議の環境も整備してまいります。  AIの活用につきましては、例えば市民がスマートフォンを活用して粗大ごみを捨てたいと入力すると、AIが判断し、従来のように複数のページを経由するのではなく、市公式ホームページ該当ページを即時に表示する、AIチャットボットの仕組みを導入してまいります。市民の利便性を向上させるとともに、職員の負担も軽減してまいります。  このようなICT化の取組を通じて、業務対応や効率化を推進するとともに、市民サービスの向上、行政サービスの向上を実現させ、市職員に感染者が出た場合でも、行政機能が継続できる仕組みをつくってまいります。  次に、4)市では広報紙のほか、ホームページ特設ページを設置して発信しているが、各種の申請や問合せの中で見えてきた課題と改善策は何かについてお答えします。  新型コロナウイルスに関する情報は、広報紙に加え、特設ホームページや臨時の回覧文書、各種支援制度の一覧を全世帯に配布するなど、複数の媒体で実施してまいりました。それぞれの媒体において特性があり、また、ライフスタイルが多様化する中では市民がより受け取りやすい情報発信の方法が課題であると考えます。改善策としては、今月よりスマートフォンにアプリを入れると広報紙を定期配信するシステムを導入しました。また、LINEにつきましても、他市で実施されているように、市民からの問合せに対しAIが対応するなど、ICT技術を導入しながら、スピーディかつ手軽に情報にアクセスできる宗像市公式LINEのサービスの提供開始を予定しております。  以上です。 ◯花田議長  中村教育子ども部理事◯中村教育子ども部理事  (2)1)教室消毒や給食準備に係る教職員負荷の把握と改善策についてお答えします。  教室の消毒につきましては、当初、教職員による作業をお願いしており、相当の負担がありましたことは認識をしております。現在は、文部科学省衛生管理マニュアル改定に伴いまして内容が緩和されたことから、児童生徒の机や椅子の消毒作業はなくなり、負担は軽減されていると考えております。なお、共用部の消毒作業につきましては、引き続き外部委託により実施をしているところでございます。  同じく、給食準備の過程等におきましても、現在はおおむね従前同様の作業手順となっており、一時期のような頻繁な薬剤による給食機材の拭き取りや消毒作業は不要としております。したがいまして、学校ごとで多少の運用が異なる部分はございますが、教職員の負担は軽減されていると考えております。  以上でございます。 ◯花田議長  瀧口教育子ども部長◯瀧口教育子ども部長  それでは、2)コロナ禍における学校行事などの経験不足についての対策についてお答えいたします。  議員がおっしゃるとおり、学校行事などの体験機会は、児童生徒一人一人にとってかけがえのないものであり、市教育委員会といたしましても、運動会や体育祭、修学旅行など特に大きな行事につきましては、何とか実施できればという思いで学校と協議を進めているところでございます。しかしながら、御存じのように新型コロナウイルス感染拡大の状況、そしてそれに関わる情報や対策の考え方など、日々刻々と変化しております。今後の先行きについても誰一人確かなことは言えない状況だと思っております。現在でも感染拡大防止の観点から、やむを得ず一部の行事については中止または規模を縮小しての実施となるものもございます。必要なことは、これからの学校行事を計画するに当たって、様々な想定のもと、様々な準備が必要になってくるということでございます。特に感染対策を講じながら修学旅行を実施する場合の費用面の問題につきましては、国のGo Toキャンペーンや県の助成制度の活用も見込まれるところでございます。何よりも重要なのは、今後の見通しが見えない中、いかにして保護者の安心と納得を得られるかということだと思っております。  現在、学校も様々な工夫をして修学旅行を実施する場合の対策を検討しており、市教育委員会といたしましても、実施を判断する場合の基準や保護者への事前説明の徹底など、実施する場合の基本的な留意事項を学校に示したり、各自治体が行っている招致キャンペーン等の情報を提供するなど、学校の実施に向けた準備等を支援しているところでございます。  以上でございます。 ◯花田議長  田中産業振興部長◯田中産業振興部長  それでは、私のほうから、(2)3)飲食店以外の業種の状況把握と支援策の検討につきましてお答えいたします。  新型コロナウイルス感染拡大を受けまして、本市ではいわゆる事業者の資金繰りに必要なセーフティネット保証の認定手続や資金繰り、経営を併せた相談会の実施などを行ってまいりました。その実績から、本市において新型コロナウイルスの影響を受けた業種を分析いたしますと、当初は飲食業、宿泊業、その他サービス業が中心でしたが、現在は、建設業、製造業など多岐にわたっているというふうに考えております。こうした状況を踏まえまして、本議会に上程しております、宗像市一般会計補正予算(第7号)におきまして、御質問の中にあります、飲食店等中小企業経営革新補助金に係る予算を減額し、新たにウィズコロナ対応支援補助金の創設に係る予算を計上しているところです。この新設の補助金は、飲食店だけでなく、全ての業種を対象としており、テイクアウトやデリバリーに限らず、感染拡大予防の対策や新しい生活様式への対応、また新しいビジネス展開などウィズコロナ時代に対応する中小事業者の取組を支援する本市独自の制度でございます。  今後も新型コロナウイルスの感染状況や市内の経済状況、事業者の動向等を踏まえ、適宜見直しを行いながら、スピード感をもって必要な措置を講じてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◯花田議長  徳永子どもグローバル人材育成担当部長◯徳永子どもグローバル人材育成担当部長  それでは、4)ひとり親世帯とその子どもへの影響について、その把握と対策を検討しているかについてお答えをいたします。  現在、国のひとり親世帯への臨時特別給付金の申請受付を行っているところです。新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変し、直近の収入が児童扶養手当の対象となる水準にまで減少している世帯も支給対象となります。また、児童扶養手当や公的年金を受給していて、収入が大きく減少した世帯に対しては、追加給付として給付金が支給されます。8月が児童扶養手当の現況届の申請月でありましたので、窓口にお見えになった方に、就労や収入の状況について聞き取りを行い、給付金の支給対象に該当する場合は申請を促しております。8月24日時点のデータではございますが、収入が減少した世帯はこの窓口に来た636世帯のうち317世帯と、申請者の約50%という状況でございます。また、随時、就労相談も受けており、4月以降では8人のひとり親をハローワークにつなぎ、就労支援を行っているところでございます。  今後の対策としましては、引き続き、ひとり親家庭の自立に向けた就労支援を行ってまいります。また、経済的支援として、市では今、説明申し上げました、国の臨時特別給付金に先んじて、市独自のひとり親世帯応援金を1世帯につき3万円支給しております。さらなる支援の必要性につきましては、今後の感染状況や社会情勢等を見ながら検討してまいります。  以上です。 ◯花田議長  的野危機管理交通担当部長◯的野危機管理交通担当部長  それでは私から(3)1)複合災害に対応する情報収集と伝達の仕組みを積極的に検討する必要があるのではないかについてお答えをします。  平成30年7月豪雨の際の災害対応の反省点の一つとして、通行止めや道路冠水などの被害情報の市民への発信方法についての課題がございました。これを改善するために、今年の出水期から、地理情報システムGISを利用したシステムを構築し、運用を行っております。このシステムは、地図上で災害発生箇所や種別、現在、開設している避難所とその避難者数、人数を確認できるようになっており、宗像市内の災害対応状況を見える化することにより、市民の皆様に分かりやすく情報発信できるようになっております。今年の大雨対応時には、ホームページからシステムにアクセスできるようにしており、情報発信を行っております。しかし、このシステムの市民への周知につきましてはまだまだ不十分な状況であり、今後広報紙や自主防災組織の会議等におきまして広く啓発してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯花田議長  中村市民協働環境部長◯中村市民協働環境部長  それでは、最後に私のほうから(3)の2)事業の中止等の検討に関する御質問についてお答えをいたします。  議員のほうから、新型コロナウイルス感染症の収束が見込めない状況を踏まえ、市と市民活動団体等で行う協働事業や市民活動団体等が人づくりでまちづくり事業補助金を活用して行う事業の中止等の検討を行う必要が出てくるのではないかという御提案をいただきました。  現状といたしましては、新型コロナウイルス感染症拡大予防の観点から、既に関係団体等との事前協議の上、協働事業や補助金活用事業の開始時期の延期、実施内容や実施方法の変更等を必要に応じて行っている状況でございます。今後も引き続き、市民活動団体にとって大きな不利益となることがないよう、必要な調整対応を行っていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  各部長の皆様、御答弁ありがとうございました。通告書の質問が非常に多かったので、時間をとってしまいまして申し訳ありません。  順に確認をしてまいりたいと思いますが、その前には本市におけるこの間の新型コロナウイルス関連の動向を少し振り返りたいと思います。  まず今年度になる前、3月19日に本市で最初の感染者が発生しまして、3月に3人の方、4月までで計10人の感染者が確認をされました。その際にちょうど全国でも非常事態宣言が出されまして、4月7日から5月14日で、福岡県はたしか5月15日に宣言解除となりましたけれども、本市だとその解除を受けて、特に学校は5月の末から小中学校が再開されたところであります。この間、5月、6月は新規感染者がゼロの状態が続いておりましたけれども、7月と8月の2カ月で計23人の感染者が確認されて、一定、全国的にも今、第2波の状況かというところかと思います。  この間に本市でも様々な補正予算を計上して対策事業を講じてまいりましたけれども、私が見るに、これまでの対策から見える方針というか、方針を立てての対策という話というよりはどちらかと言うと対策から浮き彫りになる方針を私なりに表現しますと、市民の皆さんにも御協力をいただいて、新型コロナウイルス感染予防を徹底するということ、これが全事業とか取組の基軸、例えて言うなら横糸になってまして、そのベースの上に市民の方、事業者の方、子どもたち、それぞれの生活や経済活動を営んでいただいて、縦軸といいますか、時間をそれぞれ必要なものをちゃんとやっていただけるように支援をしていくというところだったかなと思ってます。  それで今、直近のところで、総務部長にもお答えをいただきましたけれども、コロナ禍において、公的機関、行政の機能が継続できるように、テレワーク等の導入という形で役割再編を今、きちんとやっていっているところかなというふうに思います。  以上を確認した上で、順に質問してまいりたいと思います。  まず、最初に経営企画部長のほうにですけれども、この約半年間の影響とそして変化を踏まえまして、問題提起的になりますけれども、本市の各種事業、それから様々あります計画の見直しをさらにしなくていいのかという点をお聞きしたいと思います。  今議会で安部議員もお聞きになりましたけど、私はその全計画の見直しをというよりは、むしろ直近のところのこれから下半期、それから次年度に向けて、とりわけ税収の減少とか財政面で減収が見込まれる、その見込幅みたいなものを、非常に大きな場合とある程度に収まる場合と、複数パターン想定しながら、数年先には減収から回復していくといった道筋を検討していく必要があるんじゃないかと思いますけども、その点いかがでしょうか。 ◯花田議長  長谷川部長。
    ◯長谷川経営企画部長  先ほども答弁いたしましたように、本年度の各種事業の実施につきましては、随時見直しを行っております。今後の対応におきましては、刻々と変化をしていく社会情勢を的確に見極めながら、見直しが必要と判断される事業につきましては、適切に対応していきたいと考えております。  また、こちらも先ほど述べましたが、来年度、本年度も含めてですけれど、税収面では減収が見込まれております。その影響がどの程度、またどれくらいの期間が続くのか、現状でははっきりとはしておりませんが、その動向を注視しながら、中期的な視点をもって行財政運営に取り組んでいきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  御答弁ありがとうございました。まさにその中期的なものをそろそろ視野に入れていくべきであって、入れられるかどうかという現実のところは非常に、まだ見通し、確定的なことは言えませんけども、年度ちょうど半期が過ぎた段階で、今年度分、それから次年度に向けてというのは一つのきっかけにしないといけないタイミングなのかなと思っています。  次に、総務部長のほうに重ねてお聞きをしたいと思いますが、市職員の中で新型コロナウイルス感染拡大が今後起こってくる可能性といったものも視野に入れて行政の機能を維持していくために、通告書でも書きましたように、業務の効率化をしていく必要があるかと思っています。その際に、特に申請窓口にいらっしゃったり、あるいは問合せにいらっしゃったりというところが、そもそもコロナ禍ではあんまりやるべきではないんじゃないかというのも、この間皆さんが気にしたところではありましたし、となれば申請とか問合せの対応を、数が減っている状態でも対応できるようにするためにも、ICTとかAIの活用とかいうことが大事になるんではないかと私は考えています。  それを少し事例に触れながら考えてみたいと思うんですが、この間、本市で効率化が必要とされたであろうと思われる業務として、5月中下旬から受付開始となりました特別定額給付金、一人につき10万円の分ですけれども、これを念頭におきますと、国のほうでもマイナンバーを使って電子申請の対応ができますよと言ったものの、様々なトラブルがあって、実際のところ本市においてはほとんど手書きの申請書から情報を確認して、手入力していくという作業が中心だったんじゃないかと思っています。その際、多分、大変労力がかかっただろうと思っています。  ちょっと事例を紹介したいんですが、今、投影してます資料は、東京都の武蔵野市のホームページから、今年8月26日に市長の定例記者会見で配付された資料ということです。「特別定額給付金給付事務におけるAI、OCR、RPAの活用による業務効率化の実現と今後の展開」というタイトルで書かれてまして、詳細までは御説明は難しいので、この図のイメージを見ていただけたらと思います。ちょっとしっかり映っていないので、口頭で少し補足しますと、この上のほうが申請書を郵送で送ってもらった後、確認をして手入力をしてダブルチェック、入力ミスがないか確認して振り込むという全部人力でやる際の作業ということです。  武蔵野市では、まずこのスキャンをすることで、返送されてきた申請書の情報を読み取って、画像データに変えた上で、その画像データが文字データとして今度は入力されるようにAIを使って変換をして、その入力したものを目視で検視すると。補正が必要な場合には手入力で補正をして、さらにこれをデータのほうに変換をして、今度は給付金の振込のほうのシステムに移行していくという形で、一部AIを活用して効率化を図ったということでありました。具体的には、これで当初、人力でやっていたときには1日1,000件の処理だったのを、今申したようにスキャナで読み取ってデータ化していくというところにAIを活用することで、当初は2,500件の入力に、それから最終的にというか5,000件の入力とかもっと増えたみたいでしたけど、要は1日1,000件から2,500件、5,000件とかなり効率化した形で対応できたというふうに事例として紹介されています。  この事例そのものというよりは、私だから、こういう形でAIの活用を、特にこの5月にあった例から言えば申請業務を効率化していくために、またあと、先ほど言いましたけれども、窓口に来てではなくて、電子申請で市民の方に利便性が向上するような形で、電子申請とAIの導入をしていくということを検討することが必要なんじゃないかと思いますけれども、この点いかがでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野総務部長  5月からの給付金のうち特別定額給付金につきましては、市があらかじめ世帯単位で編集した申請書を市内の約4万3,000世帯に送付し、市民からの申請に基づき、最終的にはほぼ全ての市民に給付することができました。特別定額給付金の申請は、紙の申請書に加え、マイナンバーを活用した電子申請でも受付を実施しましたが、操作が分かりづらいシステムであったことから、申請が正しくできているかなど、電子申請をされた方から問合せをいただくようなこともございました。  しかしながら、電子申請につきましては、本市のICT化の推進に掲げるメニューのうち、市民サービスの向上に大きく寄与するものであることから、その有効性を判断した結果、9月補正におきまして、市民が児童手当の申請手続を市役所に来ることなく行える、子育てワンストップサービスによる電子申請の環境整備を行う予算を計上しております。  また、特別定額給付金の申請書には、受付事務を省略化するため、あらかじめバーコードを印字して発送しました。限られた期間に約4万3,000件の受付を行う必要がありましたが、このバーコードを読み取ることにより、受付を円滑に行うことができました。  一方、市民が提出する各種の申請書は紙に記入していただくものがまだまだ多く、現状では提出された申請書の内容を職員が手入力でデータ化する作業を行っております。このような作業を少しでも省略化し、行政サービスを向上させるため、申請書の内容を、手入力ではなく機械が読み取り、AIの判断で即時にデータ化するAI-OCRの仕組みの導入を検討してまいります。  以上です。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  ありがとうございました。今、御紹介したものと同じようなものになるんだろうなとは思います。ぜひこれ、様々な申請のものに多分使える、技術的に応用できるんじゃないかと思いますので、今議会でまず児童手当分のところからという話でしたけども、ぜひ横展開というか、そこにも期待をしたいと思います。  次に、これも先ほどの総務部長からの1回目の御答弁でありましたけれども、新たな情報発信として、広報紙のアプリであるとか市の公式LINEの話がございました。公式LINEのことについて、先日岩岡議員も紹介をされてましたけれども、活用するメリットとして、単に一方的に情報発信をするだけではありませんで、受信をする市民の皆さん方から自分自身が必要な情報を取捨選択していただくと。なので、デマンド型というか、あるいはこちら発信する側からターゲットを絞って、ターゲット型の情報発信ができるというところにメリットがあると思っています。そういった形で相手のニーズというかデマンド、それからライフスタイルが多様になっている中で必要とされるものをLINEで情報発信するというのにはぜひ期待したいと思ってますけれども、心配なのは庁内でその情報の受信あるいは発信の仕組みをつくっていく上で、体制強化等が必要なんじゃないかと。場合によっては、市職員だけでできない場合は、民間との協働とか連携みたいなところも視野に入れて検討する必要があると思いますが、その点いかがでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野総務部長  情報の受発信に関する庁内体制の強化につきましては、今後提供する情報の範囲の拡大に伴いまして、情報の受発信に関する業務は増加することが予想されますので、必要に応じて体制強化を検討してまいります。  以上です。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  分かりました。必要に応じてで当面いいと思いますけれども、私、この後、災害の部分とかではぜひこういうものも検討されてはという提案をしたいと思ってますので、それは後で触れていきたいと思っています。  続きまして、通告書の(2)で書いています、学校であるとかあるいは商工業、そしてひとり親の部分で時間の許す範囲で質問を重ねたいと思います。  私、小学校、中学校に、この間聞き取りに行った際に、消毒の分はガイドラインが変わったという話で負担が減ったというのはお聞きしたんですけれども、小学校低学年における給食の準備が大変だという話を伺いました。というのも、子どもたち自身で配膳するのもまだ慣れていない低学年であるとか、あとはやっぱりどうしても密着、密集してしまうようなものを避けるために、並ばせないといけないわけですけど、それも大人が見守りながらじゃないといけないというところで、配膳見守りしながらの給食準備になるとですね、先生たちがトイレに行く暇もないというようなお話があって、そこで何かサポートしていただける人がいたらという話がありました。瀧口部長の答弁のほうにありましたけども、とはいえ保護者が不特定多数の方がサポートに入ることへの心配とかも恐らくあると思うので、例えば保護者の方自身にこういう状況をお伝えして、サポートいただける方がいないかとか、何らか市のほうから工夫を働きかけられないかなと思いますが、その点いかがでしょうか。 ◯花田議長  中村理事。 ◯中村教育子ども部理事  いわゆる配膳作業、それからサポートということにつきましては、まずは食物アレルギーを持つ子どもたちの発症リスク、それから新型コロナウイルスをはじめとしたノロウイルスなどのウイルス性の感染リスク、そして食中毒などの細菌性の発症リスク、そういったところが重要な課題であると考えておりまして、これを厳重に防止する危機管理が必要だと考えております。それに伴い、やはりこの作業に関わる人は大きな責任を持つということになると思います。また、今、保護者の方を例に挙げていただきましたけれども、恒常的に毎日の短時間の作業でどれだけの御協力というか人が集まるのかというような課題もあるのではないかとは思います。  つきましては、一律で市が働きかけるには、慎重を期する必要があるとは思いますけれども、以上のような課題を念頭に、うちの管理栄養士である内部の職員とよく協議をしてみたいと考えます。  以上でございます。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  ありがとうございました。難しい課題もあるだろうとは思っています。  私も冒頭で申しましたけど、一律に制度でやれば改善するという話ではなくて、その現場現場、それからそこで不安を抱えてらっしゃる保護者の方のお話とかも聞きながら、みんなで解決していくとか、みんなが安心できる仕組みを考えていくというところが、これから生活様式を新しくしていく中でも大事な市民協働的な部分かなと思っています。  それで、行事、修学旅行、運動会の話を通告書で質問させていただきましたけれども、これも多分、各学校で全体的な方針としてはやっていこうということで教育委員会ともお話ししてるんだとは思いますけど、各学校でいざ感染が出た場合にどうするかというような話とかも、それぞれ別途対応、検討が必要になるでしょうから、その点は踏み込んで質問はしないですが、どちらかというと心配しているのは、これは些細なことに聞こえるかもしれませんけれども、行事を通じて思い出に残る、そして実際に記録していく対象になるような活動というのがあって、私もやっぱり小学校、中学校のときの卒業アルバムとか手元に残っているんですけど、卒業アルバムの材料というか、コンテンツというか、その部分が減ってしまったりすると、それはそれで卒業に向けての悩みになってしまうのかなと思ってます。そこのところで、一つの例として卒業アルバムですけども、子どもたち自身が体験し、それを記録に残していくというところで何か工夫とか検討されていらっしゃればお聞かせください。 ◯花田議長  瀧口部長。 ◯瀧口教育子ども部長  先ほども申し上げましたが、コロナ禍において、できるだけ学校行事は何らかの形で実施したいと思っております。今までも、長期の臨時休業の前後におきましても、本市は卒業式、それから入学式ではないですけど、入学説明会、できるだけ保護者と一緒に学校に出向いていって、保護者の方も写真撮影とかいろいろやってたかなと思っております。  これからなんですけれども、先ほども申し上げましたように、運動会、体育祭、これを全部実施しないとは全然思っておりませんで、何らかの形で工夫して感染対策を講じてやってほしいと思ってますので、記録ということになりますけれども、内容は例年と同じような内容にはならないと思いますけれども、ここは学校長の権限の部分でございますので、いろんな工夫をしてやっていただけるものと。確かに先生方、頭を悩ませているというお話も聞きますけれども、そういった行事も含めて、それからやはりこういったアルバムとかそういったものは行事ばっかりの誌面ではなくて、日常の学校生活の様子、そういったものも当然、材料になってまいりますので、恐らく今度の卒業生は、ずっと新型コロナウイルスの思い出、コロナの世代と呼ばれたり、そういうふうになっていくんでしょうけれども、考え方によってはそういったものも思い出であるんではないかと思っております。  以上です。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  ありがとうございました。  あと、経済的な支援の部分、商工観光とか、それとひとり親の部分に関しては、質問というよりも私の要望というか思いの部分で伝えさせていただく形にしたいと思います。  現状、減収幅が大きくなっているのが当初の飲食観光サービス業から建設業等に変わっているという話もございましたけれども、なかなか事業者さんそのものがどれだけ個別に頑張っても、業界全体についてしまっているイメージというか、あるいは外出の自粛というところからなかなか宿泊までいかないというところを促していくために、一つ大事かなと私が思っているのは、感染予防対策、具体的に個々にやってらっしゃるものをそれぞれ発信していただくというよりも、ある種の取りまとめとかキャンペーン的にきちんと発信して見える化するというか、そういうことの部分で市の、あるいは観光協会のような業界団体等々の役割があるんじゃないかと思ってます。  そこで、宗像流のおもてなしと言っていいか分かりませんが、予防対策を踏まえてこんなアレンジを、企画をできますよという前向きな取組をされているようなものをぜひ紹介していくとかいうことを今回、ウイズコロナ応援支援金でしたか、そういう支援金を受けられる事業者たちにも働きかけていただいて、啓発とか取組の推奨をしていただけたらなと思ってます。  ひとり親世帯の分ですが、これもあくまでも懸念をお伝えしてという話にはなりますが、これは朝日新聞のデジタル、7月5日付のフォーラムの記事でした。アンケート調査をされた中で、ここに書いてますけれども、もともと所得が低い方のほうが5割以上減った、減収幅が大きい部分が確認できるグラフになっています。雇用が不安定であるとか、不定期の仕事であるとか、あるいは自分以外に子どもの面倒を見ることができないという中で、学校を休業で仕事を休まざるを得なかったりすると、当然収入が減る傾向が大きく出ますので、ぜひ現況届の話もありましたけど、引き続き状況をしっかり聞きながら、相談や支援体制を必要に応じて強化していくようなことも検討していただければと要望させていただきます。  続きまして災害の部分です。先ほど的野部長のほうから御紹介がありました。今、宗像市のほうで構築された浸水箇所とか避難所の収容状況とかを見える化した仕組みというのが、宗像市防災情報ダッシュボードという分だと思います。笠井議員が昨日でしたか、言ってらっしゃったやつに私もアクセスをして見てみました。  ちょっと見にくいかと思いますけど、この土砂災害箇所とか道路冠水箇所とかっていうのが、実際に発生している場合は、この地図上にプロットされて経路とかが確認できたり、ここをどんどん下ろしていくと、各避難所の状況や避難者数が、今、吉武小学校、赤間小学校とかなってますけど、見れるという話でございました。  先ほどのLINEの活用の話とこれを結びたいなと思ってますが、こういう、どこに自分が住んでいらっしゃるかとかで必要な災害情報をさらに細分化できるのであれば、どこどこ地区の皆さんにという形で、危険が迫っている箇所にピンポイントで情報発信することとかまでゆくゆくは検討できると思いますが、今、映していますのは、今度は久留米市です。久留米市の、ちょっと見にくいですが、河川防災情報というページの分でございまして、先日、豪雨災害で河川が氾濫しました一級河川がある久留米市であり、中核市であるからこそかもしれませんが、河川の一部に定点カメラを設置して、それで状況が把握できるし、水位の概要とかも分かるような情報発信をされています。  これがホームページ上で、多分今も県とかと組み合わせて宗像市もできると思いますけど、これはちょうど先月末に久留米市さんが定例記者会見を8月27日にされたときの記者向け配付資料ですが、先月の7月に災害が発生したあのとき、どの経路でこの情報に到達されたかというのを、LINEに注目してライブカメラを見られた方の数をグラフ化したものなんですけど、7月はLINEがものすごく増えています。ですので、こういう形でピンポイントで必要な情報を発信する、そしてアクセスしていただくという形の活用ができるんですが、これをやると、アクセスが集中してつながりにくい状況になったということでありました。なので、民間と連携してサーバーを分けようという形で、今度、対応するというのを記者会見でされてたということです。  それで、申し訳ないですけど、最後の質問として、的野部長のほうに、防災の点でせっかくつくり上げた宗像市のダッシュボードのシステムは、まず本格稼働していただくことが当然なんですけれども、その上で周知がまだ十分でないというところを、紙媒体ももちろんですが、このLINEの発信と組み合わせながら、かつそれによってアクセスが集中するということを長期的には見据えて、ヤフーさんであるとか民間と連携して、本当に必要なときに必要な情報が見れなくならないような形まで含めて検討をぜひしていただきたいと思います。そうした多様な機関との連携とか今後のシステムの運用に関して、最後にお聞かせいただければと思います。 ◯花田議長  的野部長。 ◯的野危機管理交通担当部長  議員おっしゃるとおりだと思っています。市に集められた情報を市民の皆様に迅速、正確にお伝えするというのは行政の役目だろうと考えております。今後、さらに見える化した仕組みを検討してまいりたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  冒頭に申しましたけれども、個人個人が自助のために様々工夫や意識を持っていただいている中で、その意識が無駄にならないように、安心感や方向性を示せるように行政でぜひ頑張っていただければと思います。  以上で終わります。 ◯花田議長  これで上野議員の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は11時10分とします。                      休憩 10時56分                      再開 11時10分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、14番、福田議員の1項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯14番(福田議員)  皆様こんにちは。14番市民連合の福田昭彦でございます。  早いもので、1期4年の任期がもうすぐ終わろうとしておりまして、任期中の最後の議会となりました。この議場の風景も最後の見納めかなということで、最後のこの一般質問、しっかりと頑張っていきたいと思います。  一般質問、今回は2点挙げさせていただいておりますけれども、その前に、ちょうど今度台風10号がやってまいります。過去にないような大きな台風ということで、この7月にも九州熊本南部の集中豪雨、それから久留米を中心とした福岡県の集中豪雨と、今まで過去にないような大規模な災害が起こっているということでございまして、このNHKのスペシャルを見てますと、どうもその原因が地球温暖化にあるということで、地球の温暖化により気温が上がって、海の水の温度が上がって、かなり大きな大雨を降らすということだそうです。  今回の熊本南部の集中豪雨も実はインドから始まってたということで、インドでの大雨がずっと偏西風に乗って東に流されて、揚子江で大雨が降りまして、それがまた九州まで来ているということで、この原因が地球温暖化にあるということは、一つは人間のわがままな経済活動が地球の温暖化を招いているということを言っておりました。  そういう意味で、地球温暖化の一番の原因になっているのがCO2の排出だそうです。その中でも一番多いのが石炭を燃やすということだそうですね。石炭を原料とした火力発電所、これが一番地球温暖化に悪いそうなんですけれども、日本はそれを先進国の中で今後、既存の120ぐらいある火力発電所をさらに、これは老朽化したやつを廃棄するんですけど、また新たに建築を始めようとしてて、これは先進国の中で日本だけということで、これもひんしゅくを買っているという状況だそうです。  したがいまして、やはり地球という環境を人類みんなで大切に守っていかないけないと、使っていかなければいけないという中で、地球温暖化に対して我々はもっと気を遣っていかなければいけないのかなということを感じる昨今でございます。  前置きはこれぐらいにしまして、それでは今回のまず1点目、UR日の里団地東街区の再生状況について質問をさせていただきます。  現在、UR日の里団地東街区の再生に向けて、アパート本体の解体工事が行われております。今回の事業は、本市における都市再生のモデル事業と位置づけられており、今後、他の地区などで取り組んでいく上での大切な事業であると考えています。  そこで以下の3点について市に問います。  (1)市がUR日の里団地東街区の団地再生に果たした役割と成果を、市自身はどのように評価しているか。  (2)UR日の里団地東街区はこれからも解体工事や48号棟の生活利便施設の開業、戸建てのエリアの建設などが行われる予定であるが、今後の具体的なスケジュールはどのようになっているのか。  (3)UR日の里団地東街区の中の48号棟は解体せず、生活利便施設として利用するように計画されている。ここにはどんな事業者を入居させるのか。また、その事業者が行う事業が今後の団地再生にどのように貢献すると考えているか。  1項目めの質問を終わります。
    ◯花田議長  福田議員の1項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  伊豆市長。 ◯伊豆市長  まず私からUR日の里団地の再生について、総括的に答弁をさせていただき、個別の質問については部長がお答えいたします。  本市では、町の魅力のさらなる向上を重点ポイントに掲げ、安全・安心で住みやすい住環境など、多様なまちの魅力に一層の磨きをかけ、宗像に住み続けたいと感じていただけるまちづくりを進めております。中でも日の里団地の再生事業は、本市のまちづくりの鍵を握ると言っても過言ではない最重要施策であると考えております。  団地再生元年となる本年は、東街区に生活利便施設の一部がプレオープンいたします。駅前の立地のよさとゆとりある居住環境という長所を併せ持つ日の里団地で、全国でも例を見ない住宅団地の再生を核としたまちづくりの先駆的な取組、いわゆる日の里モデルを確立し、地域全体へ都市再生へのムーブメントが広がっていくように取り組んでまいります。  以上です。 ◯花田議長  増野都市再生担当部長。 ◯増野都市再生担当部長  今回、私、初めての答弁となります。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、私のほうから(1)(2)(3)について順次お答えします。  まず、(1)市がUR日の里団地東街区の団地再生に果たした役割と成果をどのように評価しているのかについてお答えします。  UR日の里団地東街区の団地再生につきましては、URが直接事業を行うのではなく、公募により選定された第三者である民間事業者によって実施されるため、その事業計画に住民の意向や市の方針を十分に反映させることが市の重要な役割であると考えました。このため、住民ワークショップなどを幾度となく開催して、例えば「緑地を設置してほしい」や「地域の拠点となるような生活利便施設等を導入してほしい」といった意見を取りまとめ、市のまちづくり方針と併せてURに伝え、要望したことによりまして、事業計画に反映していただくことができました。  さらには、事業の実施に当たり、ハウスメーカーをはじめ多くの民間企業と連携し、民間のノウハウを活用しながら、現在、順調に進められていることなど、一定の成果があったものと評価しております。  次に、(2)UR日の里団地東街区再生事業の今後のスケジュールについてお答えいたします。  生活利便施設エリアでは、旧48号棟を活用した住民交流拠点、さとづくり48のグランドオープンを来年令和3年4月に予定しており、一部の施設においては、本年の11月3日にプレオープンいたします。また、戸建てエリアのほうでは、解体工事が今年の6月から始まっておりまして、年末には終わる予定です。その後、造成工事に着手し、令和3年の秋頃に完了、引き続き、戸建て住宅の建築が順次行われ、令和4年の春頃から入居が始まる予定となっております。  最後に、(3)48号棟にはどんな事業者を入居させるのか、また、その事業者が行う事業の団地再生に対する貢献についてお答えいたします。  現在、入居が予定されている施設としまして、宗像産のビール麦を使用したクラフトビールを製造・販売するブルワリーや、日曜大工の基礎知識が学べるDIY工房、それから保育所をはじめ、カフェ、集会所、さらには新たに創業した企業の事務所といった活用が予定されております。また、検討段階のものとしまして、飲食店や簡易宿所などがあると伺っております。  このような地産地消で環境に配慮したブルワリーや他年代がものづくりを通して交流するDIY工房をはじめとした施設で住民が集い、交流する場となることで、新たなコミュニティの創出やエリアの価値向上につながるものと考えております。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  どうもありがとうございました。  それでは、もう少しこの質問を深堀りしていきたいと思いますけれども、今、答えていただきました。宗像市がこの日の里団地再生で何をしようかという概略が見えてきたんですけれども、そこでもう一つ、今後のまちづくりの方針、それから拠点である東郷駅周辺のまちづくり、この考え方について教えていただきたいと思います。 ◯花田議長  増野部長。 ◯増野都市再生担当部長  本市の今後のまちづくりの方針といたしましては、都市計画マスタープランに示していますように、人口減少や高齢化社会において、暮らしに必要な機能や公共交通が維持され、環境負荷が少なく、多様な世帯が快適で魅力ある都市生活を身近なまちなかで送ることができる持続可能な都市づくりを進めてまいりたいと考えております。  また、東郷駅周辺につきましては、日の里団地をはじめ、周辺の住宅地に人口が集積する地区でございますので、商業機能等も含めて計画的な市街地整備を促進する必要があると考えております。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  今、お答えいただいたマスタープランに沿ってということでございます。高齢化に適応できる、それから環境負荷が優しい、それから利便性があるまちづくりと言われたんですけれども、この利便性というのは、二つ目の私の質問、デマンドバスにも関係するかと思いますけど、やはりまちが分散しているよりは集中したほうがいいと。その中で住居が駅にも近い、そして買い物にも便利だ、移動にもデマンドバスでスムーズに移動ができる。非常に住みやすい町だなということがイメージできるんですけど、非常にいい感じですよね。  それから東郷駅周辺、これも先ほど人口を集積する地区にしたいということでございますので、いわばぱっとイメージすると、香港みたいなまちかなというふうに思いますよね。土地が香港は狭いですから、そこに高層のマンションがずらっと建ってますけど、1階、2階というのは大体店舗になっている、そして上の居住区が生活できるという。ですからマンションの1階、2階に下りれば、大体病院もあれば買い物もできるということで、私も1年ほど香港に住んでいましたけれども、非常に便利でした。だからそういうイメージができるのかなと思うんですけれども。  そこで一つ質問ですけれども、101号棟、102号棟、高層ビルは残して、103と104号棟は将来、あそこは統一しますよという話を聞きますね。その辺の計画もよかったら教えていただきたいと思います。 ◯花田議長  増野部長。 ◯増野都市再生担当部長  今、議員がおっしゃったように、いわゆる日の里団地の1丁目団地、103、104号棟につきましては、現在、UR都市機構による再生事業が予定されておるところでございます。本市としましては、東郷駅周辺を市の拠点と位置づけておりまして、人口の集積あるいは商業機能のさらなる立地、複合化を図るなど、計画的な市街地整備を促進していきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  分かりました。その辺はまた期待したいと思います。  それではもうちょっと深掘りしたいと思いますが、先ほどの伊豆市長の答弁の中で、これは全国でも例を見ない住宅団地の再生を核としたまちづくりの先駆的な取組と、いわゆる日の里モデルを確立したいという御発言がありましたけれども、これは具体的にはどういうことをおっしゃっているのか、もう少し詳しく教えていただきたいと思います。 ◯花田議長  増野部長。 ◯増野都市再生担当部長  UR日の里団地の東街区におきましては、既存の住棟の旧48号棟を活用した、そこに生活利便施設などを誘導することで、住民が交流する地域コミュニティの拠点が形成される予定でございます。また、さらには戸建てエリアにおいては、住宅地の中央に帯状の緑地、里山を配置した緑豊かな住環境、居住空間が形成される予定でございます。この二つが組み合わさったハイブリット型の手法、これが全国でも例を見ない団地再生であると考えております。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  ちょうど今、プロジェクターで映していますパースですね。これが今、部長がおっしゃった団地再生のイメージ図で、先日、全協でいただいたパースの図です。アドバルーンはないんですけど、これを見ますと要はここのURの10棟ばかりの高層5階建てのアパートを取り崩して戸建てのエリアにしようということですよね。そしてただ単に戸建てを分譲で建てるだけではおもしろくないので、この戸建ての中に自然のエリアを残す。この図にも緑がいっぱいありますけれども、緑がいっぱいあるんだということをおっしゃったと思いますね。  そしてここににぎやかしく見えるのが、これが48棟と言われるアパートですね。本来は取り崩すべきだったんでしょうけれども、これを1個残して、ここでいろんなイベントを考えておられるということですね。先ほどのDIYとかそういったものがいろいろ入って、将来は宿泊施設やそれから飲食店や、そういったものが入って、このまちをにぎやかしくしようということだと思いますね。  あとは、既存のアパートが周りにはそのまま残って配置されていると。いわゆる戸建てとアパート、そして48棟を核とした、ハイブリッド型とさっきおっしゃられましたけども、そういった戸建てとアパートのハイブリッド型の団地再生だと。これが全国に例を見ない日の里モデルということでございますよね。パースを見ると非常にいい感じですよね。私もここにできれば住みたいと思いますけど、全然、手が届かないんで、散歩だけは行かせていただこうかなと思います。  それから、この48棟を生活利便施設と呼ばれておられましたけれども、これのオープンはいつ頃を考えておられるんでしょうか。それから、オープンされたらどんな企画がここでなされようとされているのか、もう少し具体的に教えていただけますか。 ◯花田議長  増野部長。 ◯増野都市再生担当部長  生活利便施設のオープンにつきましては、先ほども述べましたが、プレオープンを11月3日に予定しております。このオープンに際しましては、日の里団地での団地再生が始動する拠点であることを皆さんに広く知っていただきたいという趣旨から、コロナ禍の中ではございますが、感染防止対策を適切に行い、このイベントを実施したいと考えております。具体的な内容としましては、生活利便施設で開業しますクラフトビールの販売や、DIY工房でのワークショップを予定しておりまして、さらには宗像ジャズ演奏会の同時開催も計画しておるところでございます。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  何か非常にわくわくしそうな、楽しそうな企画満載でございますね。本当に実現したら楽しいハイブリッド型の都市再生ができるのかなって非常に期待したいところでございます。でも、ここは5丁目なんですよね、5丁目は一番端ですもんね。道を挟んで向こうが日の里東小学校ですからね。例えば9丁目の人がここに来たいっていっても、高齢者の方がここまで歩いてこれるかって、これがネックになりそうなんですけれどもね。それで次の質問のデマンドバス、これは的野部長の担当ですけれども、そこのところでやっぱりいかに利便性、足ですね。車を運転されない、そういう高齢者の足をどう確保するかというのも団地再生の大きなキーになるんじゃないかなと思います。それは次でお聞きしたいと思います。  それではもう少しお聞きします。この戸建て住宅のエリアでは、住民共有の緑地が真ん中にあり、そういったものを設けるようでございますけれども、どのようなイメージの樹木をここに植栽するのか、そしてそれをどのように管理するのか、そういう計画がどのようになされているのか教えていただきたいと思います。 ◯花田議長  増野部長。 ◯増野都市再生担当部長  戸建てエリアの特徴といたしまして緑地を設けていただくんですが、これにつきましては、今、おっしゃいましたように、住民が共有の庭を持ち、それが里山を形成するというコンセプトが示されております。里山が持つ資源の循環が味わえるよう、四季折々の木々が植栽されるとともに、その管理につきましては、住民側で管理組合を立ち上げていただいて行われると聞いております。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  ありがとうございました。非常に、日の里団地再生ということで、5丁目の戸建てとアパートのハイブリッド型、しかも戸建てにはこういう里山的な緑がある。非常に住環境がすばらしくて、本当にわくわくしそうな感じで、いい団地再生ができそうだなと私は本当に期待しております。  ただ、ここはここでいいんですけれども、本当に日の里団地全体を見たときに、団地そのものが再生されるのかなっていうのはまだ疑問が残っております。というのは、やはりまち全体が高齢化になっていく。そうすると、どうしても戸建ての方というのはだんだんお年を召されて、住んでおられる方が亡くなられていく。空き家になっていく。その空き家をそのままにしていると、団地再生の中心の部分は非常にすばらしいんですよ。ところが全体で見たときにそういった空き家をどうするかという問題が残ってしまうと思うんですよね。  そこで私は、最後の質問ですから、私が2年前に団地再生の質問をしたときの議事録を見直してみますと、答弁されていたのが、その当時の河野都市戦略室長がいろいろ回答していただいていたんですね。まだ私、河野副市長になられてからまだ一度も答弁していただいていないので、副市長として宗像市、日の里全体を俯瞰して見ておられる立場だと思うんですよ。ここの5丁目のハイブリッド式、非常に今いいなというのが分かりましたけれども、そういった高齢化社会が抱える空き家問題、そういったことに対しての都市再生も含まれると思うんですけれども、そういったところを市としてはどうお考えなのか、副市長のお考えをお聞きしたいと思います。 ◯花田議長  河野副市長。 ◯河野副市長  私が都市戦略室長を務めているときに、この日の里の再生というのが確かに始まりました。今回の東街区の再生というものは、日の里団地、ひいてはこの宗像市の団地再生のスタートだというふうな位置づけで取り組んでおります。そういった意味で、これを皮切りに、今、議員がおっしゃったような空き地、空き家の問題、それから若い人、それから高齢者、そういった方が共生できるようなまちをいかにつくっていくかというようなことは、並行して考えていかないといけないと思っております。  そういった意味で、まずはこういうふうな東街区の再生というものを市民の皆様にお見せしながら、十分に、形と言いますか、イメージをしっかり持っていただきながら、皆様方と一緒に団地再生に取り組んでまいりたいと思っております。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  東街区については今、非常にいいプランで進んでいるんで、これは非常に期待したいと思います。  日の里団地全体の再生という意味では、やはり空き家対策を具体的にどうするかということは問題として残っていると思うんですよ。市のほうもいろいろ空き家対策としてやられてますけど、実際には空き家がいっぱいあるということですね。  以前、私も紹介しましたけど、東京都の豊島区の高島平、ここで老朽化した公団住宅を入居者に、普通は敷金、礼金取って入居してもらう、そして出るときには原状復旧してもらう、そのために敷金を使うんだと。畳の表替えとかふすまが破れた、壁紙が汚れた、そういうのを敷金でやるわけですね。それをやめようということで、入ったらそれこそドゥー・イット・ユアセルフで自分で好きなように室内を改造してもらって結構と、出るときはそのまま出てくださいいうことで、そうすると若い人がどんどんそこに入ってきた。自分の好きなように部屋の内部を改造できるわけですからね。それで家賃を安くする。そしたら、どんどん入って来て、自分の好きなように間取りをつくり変えると、自分はすごく気に入ってるから出ないと。家賃も安いし。URが考えることですけれども、日の里団地でも、市のほうからそういうアイデアを提案していただいて、そういうやり方もいいんじゃないかっていうのを、ひとつ入居率を上げる。つまり若い人が入ってきますよね、家賃が安いとね。  それからもう一つ、これは私の思いつきですけどね。いやいや、私、団地のところに新聞を配ってて、入居率、結構今、高いんですよ。東街区があるんで、みんな移られましたんで、結構、8割ぐらい入ってますよね。ただ、アパートの4階、5階は少ない、入居者が。やっぱり階段を毎日上るんですから、4階、5階に住む人は少ない。こういうアパート経営って入居率が全てですよね。だから、100%埋まったら非常に収益性がいいわけですよ。でも、4階、5階が空いていて7割ぐらい余っていると、3割では結局は収益が上がらないわけですから、空き家のまま持っていても意味がない。だから、4階、5階は半額にしましょうと。そしたら若い人は元気だから、4階、5階の階段なんか気にしない。家賃が半額だったらすぐ入りましょうと。そうして、空いているところがすぐ埋まっちゃったら、団地再生、若い人が入ってくれて、子どももいっぱい産んでいただいて、そしてにぎやかしい団地再生がすぐできるんじゃないかなと。そういうこともURさんに働きかけていただいて、いろんなやり方で団地再生というのもいろいろアイデアを出して行けば可能じゃないかなとちょっと思ったりします。  団地再生、すばらしいプランです。東街区のプランを見せていただきましたけれども。それと並行して、そういった地道なことも考えていただいて団地再生につなげていただきたいと。日の里全体のね。そしてここが全国でも本当に珍しい、注目されている団地再生のモデルケースとしてぜひ成功していただいて、宗像市の団地再生の手法、そういうスキルを全国に誇っていただきたいと思います。  以上、そういった希望も込めまして、私の一つ目の一般質問を終わらせていただきます。 ◯花田議長  続いて、2項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯14番(福田議員)
     それでは、2項目めの質問に参ります。  デマンドバス導入の進捗状況はということで質問させていただきます。  来年の3月末で西鉄バスが日の里団地から完全撤退する予定である。これを受けて、市はその代替交通機関としてデマンドバスを導入し、来年4月からその運用を開始することを決定しました。そのデマンドバス導入に際して、市は地元住民に対し説明会を何度も開催し、丁寧に住民の意見を集約する努力をされていることは高く評価いたします。  近年は、高齢者が運転免許証を返納するケースも多く、高齢化社会にとって公共交通機関は自分の足代わりの大事な社会インフラの一部であります。もし、公共交通が不便になれば、高齢者にとって大変住みにくいまちになると思われます。それだけに、日の里団地再生が成功するか否かの大きな要因の一つとなると思われます。  本市において、日の里地区でのデマンドバス導入は、西鉄バスに代わる代替公共交通のモデル事業となるでしょう。そして今後、他の地区等で取り組んでいく上での大切な事業であると考えられます。  そこで以下の3点について市に問います。 (1)デマンドバス導入後のあるべき姿をどう描きますか。 (2)デマンドバス導入の進捗状況はどうなっているでしょうか。 (3)デマンドバス導入の課題は何でしょうか。 ◯花田議長  福田議員の2項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  的野危機管理交通担当部長◯的野危機管理交通担当部長  それでは、私から項目2のデマンドバス導入の進捗状況はにつきまして、順次お答えをいたします。  まず、(1)のデマンドバス導入後のあるべき姿をどう描くかについてお答えをいたします。  日の里地区へのオンデマンドバス導入につきましては、昨日の末吉議員の質問でお答えをしたとおり、まずは2年間の実証実験として実施し、その利便性や運行成果を検証したいと考えております。市といたしましては、先行導入されました他地域での実証実験の成果から、日の里地区におきましても、必ずや住民の皆様の日常生活の交通手段として定着するものと考えております。このオンデマンドバスの運行が、日の里団地の新たなまちの魅力の一つとなり、ひいては議員がおっしゃる団地再生事業の成功の要因の一つとなることを期待するところでございます。  次に(2)のデマンドバス導入の進捗状況はについてお答えをします。  現在までの進捗状況でございますが、路線バスの廃止、それからオンデマンドバスの導入につきましては、緊急事態宣言解除後の7月に地区全住民の方を対象といたしました1週間の住民説明会を開催し、また、運行計画等、様々な調整項目につきましても、地元住民の皆様や交通事業者の方との意見交換を行いながら、現在、準備を進めている状況でございます。  今後につきましては、予算成立後、10月から乗降地点の整備等の運行準備を開始し、12月から来年1月頃に再度、乗車方法等の説明をするための住民説明会を開催、2月頃から試行運行、4月から実証実験のための本格運行を実施したいと考えておるところでございます。  最後に(3)のデマンドバス導入の課題は何かについてお答えをいたします。  オンデマンドバスの導入における課題といたしましては、まずオンデマンドバスがどういったものであるか、住民の方々の認識がまだ十分でないということが考えられます。また、オンデマンドバスについて認識いただきましても、路線バスやふれあいバス、コミュニティバスと違い、利用するためにスマートフォンのアプリや電話で予約をしなければなりませんので、特に高齢者の方は予約することに抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。これにつきましては、今後、住民説明会やアプリ講習会等を細やかに開催をし、時間をかけながら丁寧な説明に努める必要があると考えておるところでございます。  以上でございます。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  どうもありがとうございました。  ちょっとこの写真、これは私が撮った写真なんですけれども、来年3月末で廃止になります西鉄バスですね。これ、平日のお昼頃ですかね。ちょうどJR東郷駅日の里口のバス停から日の里大通りに出るところを写真に撮ったんですけれども、御覧のとおり乗客ゼロなんです。ちょっと見るに堪えないですね。日の里中に、15便ぐらい走ってるんですけれども。東回り、それから西回り、それぞれ15便ぐらい。この状況だったら、西鉄バスは廃止というのも、民間企業がやっていることですから、採算とれなかったら撤退、これはしようがないなと私も見て思います。西鉄バスが気の毒だという感じがします。  そこで、来年4月からどうするんだということで、市はデマンドバス導入をもう決められました。そこで今、的野部長、大変御苦労されているところだと思うんですけれども、この7月に、デマンドバス導入に関しまして1週間ぐらいずっと住民説明会を丁寧にされておられまして、私もそのうちの1回に出させていただきましたけれども、全体を通しまして、参加者の方の反応とかそれから意見はいろいろ出たのか、そういったところの様子を少し教えていただきたいと思います。 ◯花田議長  的野部長。 ◯的野危機管理交通担当部長  住民説明会でございますけれども、7月に1週間の期間をかけて説明をしております。私も5日間、出席をさせていただきました。住民の方の参加者につきましては、延べ101人の方に御参加いただきました。  反応、意見につきましては、路線バスに廃止に関するものというよりも、総じてオンデマンドバス自体の実際の運行計画はどうなっているのかというような細かな質問が多かったように感じております。中には、このオンデマンドバスの導入に大変期待をしていますという声もありました。  以上でございます。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  ありがとうございました。みんなが期待してますということじゃなかったんですね。一部の方が期待していた、そういうことですか。  それはそれとして、写真を今、見ていただくと、これが福岡市東区香椎に今アイランドシティがありますけど、この中を実際にデマンドバスが走っているというところで、これ視察に今年の2月に行かせていただきました。日の里地区コミュニティ運営協議会の役員さんたちと一緒に行ったんですけれども、このデマンドバスを実際に見て、非常にいいなと思いました。ちなみに部長はもう行かれましたでしょうか。この福岡市のアイランドシティで昨年の4月から実証実験ということでこのデマンドバスが走ってますけれども、現在までのこのデマンドバスの成果、状況、この辺は把握されていますでしょうか。 ◯花田議長  的野部長。 ◯的野危機管理交通担当部長  私もアイランドシティまで参って、乗車まではしておりませんけれども、走っているところを見学はしてきました。  実際のアイランドシティでの実証実験の成果の調査なんですけれども、今年の4月に少し聞き取り調査をしております。アイランドシティにおける実証実験につきましては、現在、4月時点なんですけれども、アプリの登録者が7,000人を超えていると。それから、平日200人程度の利用があっているということです。当該エリアにつきましては、路線バスも並行して運行をしておりますけれども、オンデマンドバスも地域の方に交通手段の一つということで認知されているということでございます。特にこれまでバス停までの距離が負担となっていた方ですとか、お子様連れの母親、それから雨天時の利用など、様々なシーンにおきましてその利便性を感じていただいているということでございます。  なお、アイランドシティでの高齢者につきましては、スマートフォンの予約と電話による予約が半分程度だということでございます。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  ありがとうございました。今、的野部長がお答えになった中で、最後の予約についてはスマホと電話予約、これが半々とおっしゃいましたけど、全く違いますよ、それは。今年の2月に私もデマンドバスに実際に乗らせていただきまして、私の携帯の中にのるーとのアプリがちゃんと入っています。このアプリで現場で、これはGPSですからね、予約を取りました、こうやって。行き先を地図でぴっとタップすると、自分の現在地は分かっています。行きたいところをぴっとタップする。例えば、もっとイメージがわくように言いますと、日の里5丁目の端っこにいる。そして東郷駅に行きたい。そして自分は現在地が分かっている。東郷駅をぴっと押すと、ビビビビビっと最短のAIで待機しているデマンドバスがぴゅっと自分のいる場所の一番近いミーティングポイントまで来てくれる。そしてそこまで来るのに何分かかります、ミーティングポイントから東郷駅まで所要時間何分かかりますっていうところまで全部、瞬時に出してくれます。実施に乗ったとき、5分でこの照葉の行き先まで来てくれて、帰りもぴって5分ぐらいで来てくれて帰りました。  スマホ予約と電話予約が半々とおっしゃった、それはちょっと違うんですよ。これは、予約状況アプリ、スマホのアプリで予約する方が98%、残り2%が電話予約なんですよ。2月の時点で我々が視察に行ったとき。つまり今、課題は何かと言ったときに、先ほどアプリが使えない高齢者がどうやって予約をするか、それが課題だとおっしゃった。それは違うんです。98%の人がスマホで予約されています。スマホを持っていない人、使えない人は電話で予約をするが2%ということですから、予約に関して現状全く問題ないんです。  これは本当に使うより慣れろですよ。使ったら簡単、そこがAIですよ、やっぱり。ぴっ、ぴってスマホで。GPSがついてますから自分の現在地が分かる。行きたいところは地図にすぐ出るから、そこを指でタップすればいい。もしくは住所を打ち込んでもいいんですよ。そうするとちゃんと来るまでの待ち時間、それから行くまでの所要時間、全部分かる。じゃあ、Aさんという人が東郷駅に行きたい、その途中でBさんという人が私も行きたいというときに、AIだからちゃんとBさんちに寄って東郷駅まで行く、そういうことがすぐできるわけですよ。瞬時にね。そういうのがデマンドバスであります。  それから、次の質問ですけれども、デマンドバスの利便性を確信していますけれども、できるだけ早期に他地域への導入を検討すべきではないかと思います。日の里地区以外にね。その辺はいかがでしょうか。 ◯花田議長  的野部長。 ◯的野危機管理交通担当部長  本市といたしましても、このデマンドバスの有効性というものに期待をしておるところでございますけれども、まずは日の里地区での実証実験を慎重に見極めまして、次の段階で他地区への導入につきまして地区住民の方等々と協議しながら、検討をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  ついでにもう一つここを見ていただきたいんですが、道路の歩道のこういう青いのがミーティングポイントと言われるところで、150メートル間隔でこのミーティングポイントを路上に貼ってるんです。普通、バス停って、コンクリートの台座があって、鉄柱があって、時刻表がついていて、上に丸く西鉄バスと書いてますよね。あれは建築物ですよ。国交省に届けないといけないし、移動もできないし、非常にあれは固定されたものなんですね。  西鉄バスは、日の里の西回り、東回りって全体を輪になって回ってますから、真ん中にいる人は大変ですよね。その輪の外側に住んでいる人も大変です。でも、このデマンドバスは150メートル──これはアイランドシティの場合ですよ。宗像市もそれに準ずるようにミーティングポイントを60か所、今いろいろ決めて、地元の人たちに御相談されているということを聞いておりますけれども、これを60か所、つまり最大でもミーティングポイントの間隔は150メートル間隔で設置していこうという計画ですよね。そうすると、最大でも150メートル間隔の真ん中にいる人は最大75メートル歩けば、どっちかのミーティングポイントに行けるということですね。  AIで先ほどののるーとのアプリでぴぴっとやりますと、そこのミーティングポイントまでデマンドバスがぴゅっと迎えに来てくれるということです。これは別にバス停で何も建築物ではありません。だから、設置が非常にしやすいわけですよね。路上にこのマークを貼りつければいいわけですから。そして、バスを待つ間、停留所には椅子も何もありませんけれど、5分で着くよっていったら、5分で歩いて75メートル、5分かかるんだったら5分前に家を出ればいいと。そしたらこのミーティングポイントのところでデマンドバスがちゃんと拾ってくれる。そして東郷駅に行きたければ東郷駅にしゅっと連れていってくれる。途中でBさんという人が乗りたかったら、Bさん経由で東郷駅に行ってくれる、そういうシステムであります。  したがってイニシャルコストも非常に少なくて済むし、非常にミーティングポイントも、国交省に届け出る必要がないわけですから、フレキシブルに変えることもできる。住民の要望を聞いて、あそこよりもこっちのほうがいいじゃないかという。運用が始まればそういう意見もいろいろ出るでしょうから、そうなるとミーティングポイントを簡単にずらすことができる。市の裁量でやれるわけです。そういうところで、非常に停留所が決まったバスよりも、非常に身近なところにミーティングポイントがあり、待ち時間が少なくて、すっとタクシー感覚で来てくれて、しかも運賃は何と200円から300円という、その感覚で、安い値段で乗れるということです。非常に住民の方、期待している方がいらっしゃると先ほど的野部長おっしゃったけど、皆さん期待してますよ、これ。だって、さっき言ったように、東街区に行きたいときに9丁目の人が歩いていけないですよ。だからデマンドバスでぴっといってぴっと連れてくれば、日の里全体ではデマンドバスの相乗効果で東街区が生きるということですからね。都市再生とデマンドバスは一体です、ということを日の里はやっていただいているわけですね、非常に。  それで、これは私の手書きの汚い地図で申し訳ないんですけど、概念図としまして、今、ここでJR東郷駅、そして日の里団地があるといったときに、今、日の里団地の中の東回り、西回りの路線バスが廃止になるから、単なるその代替交通としてデマンドバスを置き換えるというと、この日の里団地の丸の中だけになってしまう。そうすると本当おもしろくないですね。これだとね。  皆さん期待しているのは、当然、公共の施設としてユリックスは日の里団地の隣にあるわけですから、ユリックスまで行きたいよっていったときに、デマンドバスでぴゅっとユリックスまで行ってもらったら非常に助かります。市のほうの考えは、どこまでカバーするかというのは、今、検討中だと思いますけど、ですからあえて私言いますけれど、日の里団地内だけのデマンドバスじゃ面白くもくそもない。ごめんなさい、ちょっと下品な言い方になりましたけど、面白くないですよ。やっぱり日の里団地からユリックスに行きたいんだというときにぴっといっていただく。ここまではカバーしていただく。  それからね、自動車を持っていない高齢者の足は公共交通しかないんですよ。その人たちの日用の用事は何かといったら、お買い物と病院です。そうすると、日の里団地にはサニーが1個ありますよ。101号棟、102号棟の隣にね。そのサニーには行けるんだけど、やっぱりレガネットに行ったらもっとサニーよりも品数が豊富だという声がありますので、レガネットに行きたいよと。そこで東郷駅まではデマンドバスまでは送ってくれた。でも、レガネットまでは、あと歩けっていうのかっていう話ですよね。歩けば結構あるんですよ。近いんですけど。車だったらすぐですけどね。そうすると、お買い物にデマンドバスがレガネットまで行ってくれないか、これはやっぱりお年寄りの皆さんは期待しますよ、これは。  それからレガネットのもうちょっと先に行ったら医師会病院もあるんですよ、数百メートル行ったら。そうしたら、レガネットでお買い物、そして医師会病院で治療。これね、日の里団地から一歩ちょっと外に出てレガネット、それから医師会病院、それからユリックスをカバーする、最初の導入の段階でここまではぜひ検討していただきたい。そうしないと、デマンドバスの価値が半減します。さらにはもうちょっと運用の様子を見ながら、もうちょっといろいろ要望が出てくるでしょう。そうすると、公共施設であります市役所まで、それからトライアルやルミエールやサンリブもあるよ、いやいや蜂須賀病院もあるよと。大体、この辺までがある程度、デマンドバスの可動範囲の視野に入るかなというところまで感じますね。さらに将来ですけれども、ちょっと市をまたいで、もうちょっと西に行けば福津イオンがあるじゃないかと。福津イオンの隣には水光会総合病院があるじゃないかと。この辺まではやっぱりデマンドバスの将来のカバー範囲として十分考えられますし、そこまでのカバー範囲があれば、デマンドバスの価値は値千金ですね。  そして、じゃあ今のふれあいバスとの兼ね合いはどうなるんだと。ふれあいバスも今、日の里団地内、一部通ってますよ。ただ、ふれあいバスは、本当に申し訳ないけど、なかなか目的地に着かない。乗れども乗れども着かないというね。行くのはいいけど、また帰りがなかなか着かないと。非常に大変でございます。したがいまして、デマンドバスとふれあいバスを、うまくオーバーラップした分をそれぞれ見直しながら、デマンドバスの領域からふれあいバスを削除する、それから今度は自由ヶ丘、それから城西ヶ丘、河東地区、そういったところもデマンドバス導入ということで、デマンドバスが面と面でくっついていく。そうすれば、ふれあいバスはもう要らないじゃないかと。ふれあいバスからデマンドバスに統一すれば、面で宗像を俯瞰できるという構想ができると思います。  ありがとうございました。 ◯花田議長  これで福田議員の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は13時ちょうどとします。                      休憩 12時05分                      再開 13時00分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、18番、植木議員の1項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯18番(植木議員)  日本共産党議員団の植木隆信です。  いよいよ来るべきときが来たかなと思っております。今日の質問が最後の質問になるのではないかなということも含めて質問をしていきたいと思います。  実は、私にとっての質問は、今年で29年6か月、正式には5か月になります。この間、一般質問を連続117回行いました。取り上げた項目は、数えてみますと、263項目になります。この間、何度も一般質問をやりたくないなと思ったこともあります。しかし、一般質問は、議員にとっては、ある意味では晴れの舞台でもあり、市民から託された政策を提案する場でもあります。今日まで続けることができたことに、私は自分自身を褒めてやりたいと、このように思っています。  そして、この29年の間、既に亡くなられた市長や部長もおられます。こうした皆さんも含めて、この場を借りて心から感謝をしたいと思います。  117回の一般質問と代表質問で幾つもの印象に残る質問がありました。幾つか紹介させていただきます。  一つは、河東小学校のマンモス化解消のための学校分割を求める質問を4回行いました。平成10年の河東西小学校開校まで7年かかりました。これは質問回数だけで実現したものではありません。本当は、その過程や裏話のようなものが、ある意味では興味深い内容だと思います。これは別な機会に話をさせていただきます。  二つ目は、平成6年6月定例会の質問で、AET、今ではALT、補助英語教師の市独自の配置を求める質問を行いました。  ある中学校の校長から、生徒は英語を読めても話ができない、こうした相談がありました。ちょうどその8か月前、アメリカルイジアナ州バトンルージュでの悲劇が報道されました。アメリカに留学していた日本の高校生がハロウィンのときに間違って家を訪ねた。そして、そのとき、相手が「freeze(フリーズ)」と言ったらしい。「freeze(フリーズ)」というのは、「動くな」。しかし、理解をしていなかったのではないかと。そのことで射殺をされたという事件がありました。これは、日本の高校生や中学生の英語力が外国では通用しないという、一つの報道になったような気がします。  そして、私は、このときに、どうすれば外国人補助教師がこの宗像市に配置されるかと、いろいろ考えた末に英語で質問することにしました。事前に議長にはその内容を話して、当日、市長そして教育長には英文と日本語の文章を渡して、それを読み上げました。このことが一つのインパクトになったのではないかと思っています。  この後はあまりリアルな想像をしてほしくないですが、質問が終わって、私は用を足していました。すると、滝口市長が私の横に来て用を足し始めました。そのとき、彼は何と言ったか。「植木議員、あれは必要だね。しかし、英語の発音がいまいちだ」と、このように言われました。実は、私は英語で質問するときに、私の娘の友達のアメリカ帰りの女の子を2日間呼んで、英語の特訓を受けて臨んだわけであります。  そういう中で、この問題が朝日・毎日・西日本新聞のコラムに紹介され、植木質問に軍配と、こういった記事が九州全域に配信されました。そして、今ではALTが9人宗像市に配置される、そのきっかけになったと思っています。  もう一つは、平成9年9月議会での質問で、小学校の保健室にシャワールームを造るということです。  ある小学校の養護教諭が相談に来ました。小学校1年・2年の子どもは漏らすことがあると。この対応を誤ったら、その子が一生暗い生活を送ることにもなりかねない。だから、迅速にこれを改善する必要があるという相談でした。  いろいろ調べた結果、保健室を見て回りました。保健室に温水つきシャワールームを造ったらいいということで提案をしました。  教育委員会が一番弱いのは何か。人権問題として取り上げられたら一番弱いのです。だから、私は子どもの人権問題としてこの問題を取り上げました。すると、1年後に全ての小学校に温水つきシャワールームが設置されたと。  こういった質問をすることができました。  そして、一般質問をするときには、執行部相手に質問するのではないという気持ちも途中で湧いてきました。それは、プロ集団を相手に質問をしても、私以上に勉強して答弁を待ち構えているわけですから。議員あるいはインターネットなどを通じて見ている人たちに分かりやすい質問内容、このことを心がけてまいりました。  前段が長過ぎましたが、本題に入りたいと思います。  まず、高齢者の大島渡船料金を半額にということであります。  宗像市は70歳以上の島外住民に対して、大島航路(570円)と地島航路(泊の場合は380円)の半額を助成していたが、この4月から助成が廃止されている。元気な高齢者から「大島散策や魚釣りなど楽しみを奪うのか」と怒りの声が寄せられている。
     (1)半額にした経緯と今回元の金額に戻した理由を問う。  (2)70歳以上の市民が大島と地島航路を利用する場合、4月以前の料金(半額)に戻せないか。  以上です。 ◯花田議長  植木議員の1項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。衣笠保険医療担当部長。 ◯衣笠保険医療担当部長  まずは、植木議員、これまで本当に長い間、市民の方々の声を届けていただきまして、感謝申し上げます。  それでは、高齢者の渡船料金について、(1)半額にした経緯と今回元の金額に戻した理由についてお答えいたします。  当市の渡船料助成は、平成15年の旧宗像市と玄海町の合併時に、玄海町で実施していた70歳以上の町民の方への地島航路の渡船料助成、このときは全額でございましたが、それを継続し、70歳以上の市民に適用してまいりました。平成17年の大島村との合併時に、大島航路も同様に行うことといたしました。その後、平成24年2月の航路再編の際に、運航ダイヤや乗り場、運賃の変更に合わせて、大島・地島在住者を除き、ふれあいバスやコミュニティバスと同様に、渡船料の半額助成に変更いたしております。  今回の渡船料の半額助成廃止につきましては、社会保障関連の扶助費などが大幅に増加している中、今後さらに厳しくなると予測される財政状況等を踏まえまして、高齢者の日常の移動手段である生活支援としてのふれあいバスやコミュニティバスの助成と、御指摘の本年3月まで行っておりました渡船料の半額助成は趣旨が異なるものでございまして、今回の廃止は行財政改革の視点から行ったものでございます。  なお、大島・地島在住の70歳以上の高齢者の渡船利用につきましては、通院や生活必需品の買物等、日常生活を営む上でどうしても欠かせないものであり、大島・地島在住の70歳以上の高齢者に対しまして従来から行っております渡船料の全額助成につきましては、必要な生活支援ということでございまして、行財政改革とは別の視点から引き続き実施しているところです。  (2)70歳以上の渡船料助成を4月以前に戻せないかについてお答えします。  今回の渡船料助成の廃止につきましては、先ほどの答弁で申し上げましたように、社会保障関連の扶助費などが大幅に増加している中で、今後も高齢者の誰もが安心して暮らし続けることができるよう、日常生活に支援が必要な人をきちんと支援していくための予算を確保していくことによるものでございます。  このため、大島・地島在住者以外の70歳以上に対する渡船料助成について元に戻すことは、現在のところ、考えておりません。  以上でございます。 ◯花田議長  植木議員。 ◯18番(植木議員)  経過についてはよく分かりました。これが行財政改革の一環として廃止されるということの説明であったと思います。  私は、この問題で、今すぐ元に戻しますというようなことを市長は恐らく言われないだろうと思っています。ただ、別な観点からこの問題を少し質問していきたいと思います。  頂いた資料の中では、島外の人が平成30年度には3,219人、延べだと思います。平成31年度には3,029人。そして、補助の金額は、大島、地島合わせますと、年間136万円ほどの補助が宗像市からなされています。これが今までの経過、方向だと思っています。  これを別な観点から私は指摘をしたいのですが、大島に行く、特に魚釣りや散策に行く人3人ほどに私は話を聞いてまいりました。大島に行くのにどのくらいのお金を使うのかと。すると、その人の話では、少なくとも2,000円使うと。これはどういうことかといいますと、まず、弁当代が500円前後、そして餌代が500円、氷代が300円、駐車料金が300円、こういったものに使うと。向こうでお茶を買ったり、帰りには大島で売っているミカンなどを家族のために買ってくると。だから、最低2,000円以上は使っているというようなお話でした。その中の1人は、4人で軽自動車で行くと。荷物を運ぶのに大変だからということで。軽自動車を1台運ぶのに4,000円かかると、こういった話がなされました。  これを単純に計算しますと、3,029人掛け2,000円、すると約600万円の経済効果が宗像市にあると。そして、地島も入れますと、これが1,000万円の経済効果になってくるのです。さっきの600万円というのは大島だけ、地島も入れますと1,000万円以上の経済効果が宗像市にある。仮に、この人たちが大島に泊まった場合はどうなのかと。これも大まかな計算をさせていただきました。大島とこちらの宗像市で2,000万円から3,000万円の経済効果があるのではないかと、こういったことです。  だから、財政効果から見れば、130万円程度の問題と2,000万円近くの問題を比較すれば、なぜこれが行革の中に入ってくるのかということです。私は四つ質問があるので、これは指摘をしておきたいと思います。できれば、最後に市長に答えていただけると助かります。行革としてやることが、逆に言えば、宗像市全体の経済効果に大きなマイナスの影響を与える、それが果たしていいのかどうかということを皆さんに考えていただきたいと。これで、まず、一つ目の質問を終わります。 ◯花田議長  続いて2項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯18番(植木議員)  今回は、最後まで詰めるような質問ではありませんので、問題提起をしていきたいと思います。  二つ目は、高齢者のために公園にトイレの設置をということです。これは2回目ではないかと思います。  公園を高齢者が利用するとき困るのが、トイレがないことであり、公園を散歩したり、グラウンドゴルフを楽しむ高齢者などから「公園にトイレが欲しい」との声がある。  そこで、質問します。  (1)市内の公園のトイレ設置状況はどのようになっているのか。  (2)公園にトイレを設置することができないか。また、設置における課題は何か。 ◯花田議長  植木議員の2項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。井上都市建設部長。 ◯井上都市建設部長  項目2、(1)市内の公園のトイレ設置状況についてお答えします。  市内には公園が187か所ございます。このうち、トイレを設置している公園は31か所ございます。  次に、(2)公園にトイレを設置することができないか、また、設置における課題はについてお答えします。  現状では、たくさんの利用が見込まれる公園には既にトイレを設置しております。  設置における課題につきましては、防犯上や衛生上の理由で、近隣住民の理解を得ることは難しいと考えております。また、落書き、便器に異物を詰めるなどのいたずらやトイレットペーパーの盗難など、管理上の問題もございます。  以上です。 ◯花田議長  植木議員。 ◯18番(植木議員)  大体そのような回答が来るだろうと予測をしていました。  187のうちの31の公園にトイレが設置されていると。恐らくこれは最初から設置された公園ではないかと思います。そして、公園にトイレを設置する課題として挙げられたのが防犯、衛生上の問題。いたずら、落書き、盗難、そういったことが挙げられました。31の現在設置されているトイレでこのようなことがしょっちゅう起こっているのですか。 ◯花田議長  井上部長。 ◯井上都市建設部長  件数は、ちょっと把握しておりませんが、東郷駅でも、この頃、異物の混入などがあって、トイレの異物の詰まりというのが上がっております。  以上です。 ◯花田議長  植木議員。 ◯18番(植木議員)  たまに起きたことが全体の進まない理由にはならないと思うのです。  それで、私も、若干、この問題でどういったところに問題があるのかということを聞きました。利用者は造ってほしいと。これは、子どもも一緒だと思いますけど。ところが、周りの人が納得しないということなんです。  これは、別な観点からすれば、宗像市というまちづくりですね。住民のお互いの協働、コミュニティ、そういった気持ちが未熟なところだと思うのです。公園にトイレを造ったら、例えば、自治会の総会とかいろんなときに、トイレの大事さを子どもたちも含めて教える。子ども会を通じて教えるとか。そういったまちづくりのチャンスに、こういったことを本来だったらやるべきだと私は思うのです。これが行政の責任ではないかと。そのことによってトイレがきれいに使われるし、犯罪も起こらない、高齢者も子どもも安心して利用できるというようなまちづくりの観点から、これに取り組んでほしいと私は思うのです。  ただ何となく防犯上の問題があったとかですね。部長の言われることは分かります。1件でも起きれば、行政はいろいろ問われますから。しかし、そうであっても、みんなでまちづくりする、みんなで公園を大事にする、みんなでトイレを大事にする、そういう地域をつくるのが行政だと思うし、それを後押しするのが議会だと私は思うのです。  そういった意味で、公園の問題については、難しいとかではなくて、もっと前向きな感じで、地元に飛び込んででも検討してもらいたいと。これも、私は課題として残しながら議員を辞めていきたいと思うので、ぜひその点は、どうだこうだと言いませんから、本当に宗像市のそういうまちづくり、コミュニティがしっかりしたまちづくり、そしてみんなが団結する住みよいまちづくりのためにも、こういったものをうまく利用してほしいということで、3番目の質問に行きたいと思います。 ◯花田議長  続いて3項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯18番(植木議員)  何か淡々と進んでいるみたいですけどね。  抜本的な水害対策をということです。  災害問題について、私が議員になって、結構大きな災害が起きたなと思います。水害とは関係ありませんが、1991年、私どもが議員になったその年です。4月に選挙でしたので。6月3日、普賢岳の爆発ですね。44人が亡くなりました。1995年1月17日、皆さん御存じの阪神・淡路大震災。そして、2004年10月23日、新潟県中越地震、これも大きな地震でした。そして、2011年3月11日、東日本大震災。日本はまさにこういった大きな災害がありました。その間、私は議員をさせていただきました。そして、共産党の3人の議員で、東日本大震災のときには1週間現地を見に行って、向こうの人たちと一緒に調査をさせていただきました。そういった状況です。  また、水害については、私は忘れられない思い出があります。これは、吉田剛議員が言っていましたが、昭和28年6月の水害。筑後川が氾濫しました。私は7歳か8歳だったと思います。家のすぐ下まで水が来ました。そのときに、白いなと。筑後平野が真っ白になってしまいました。海とはこんな広いものかと、私はそのとき思ったのです。なぜかというと、私が海を初めて見たのは小学校6年生のときですから。海は広いなと。そのくらい真っ白になるような水害です。家が流れていく、牛が流れる、木には蛇が巻きつく、そんな状況で、恐ろしかったというよりも、何かすごいものを見たなと。私の記憶の中で一番若いときの記憶というのは、小学校入学前の旗取りとこの水害だけです。そのくらい強烈な記憶です。だから、水害がいかに大変かということを、そういった意味では、私は子どものときから身をもって知っていた、このように感じています。  水害に関して、私は14回質問しました。117回の質問のうち、14回これを入れました。平成3年12月、平成13年6月、平成14年6月、平成14年9月、平成14年12月、平成15年9月、平成17年6月、平成18年6月、平成24年9月、平成24年12月、平成26年6月、平成28年6月、平成30年6月、平成31年9月、そして今日、令和2年9月です。  14回水害問題を取り上げました。これは、赤間駅前や田久、稲元の道路、こういったところの冠水が前提で、そしてこの中で遊水地の問題を4回取り上げました。遊水地が必要だと、こういったことで取り上げてまいりました。  それで、本文を読みたいと思います。  令和2年7月豪雨により、熊本県の人吉市や福岡県の久留米市などで多大な被害が出た。自然災害の中で、水害は人災であるとも言われている。水による被害は、人の命をはじめ家や土地を奪うこともある。写真などのいろんな思い出も一瞬にして流されてしまうと。これが水害であります。  宗像市は、防災計画に基づき、災害が起きたときの対応は一定行ってきた。しかし、災害を防ぐ抜本的な対策はなされていない。  そのように私は見ています。そこで、質問します。  (1)遊水地について、福岡県との協議はどのように進められているのか。  (2)山田川は下流から城西橋付近まで整備が進んでいる。最大の危険区間である須恵橋から稲元橋間の計画はどうなっているのか。また、県道69号線の一部稲元区間の県道と都市計画道路の2ルートについて、先送りではなく、実情に合わせて見直し検討すべきではないか。  ということで、3項目めの質問とします。 ◯花田議長  植木議員の3項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。井上都市建設部長。 ◯井上都市建設部長  4回ほど同じ質問をいただきまして、誠にありがとうございます。また同じ答弁になるかもしれませんけど、お答えします。  項目3、(1)遊水地について、福岡県との協議はどのように進められているのかについてお答えします。  遊水地をはじめとする洪水調節施設の在り方につきましては、今後、県が策定する釣川水系河川整備計画の中で示されるものと考えております。  なお、福岡県と河川改修について協議する場面では、幾度も福岡県に働きかけを行ってきたところであります。引き続き県と連携してまいります。  (2)須恵橋から稲元橋間の山田川の計画はどうなっているのか、また、県道69号線の一部稲元区間の県道と都市計画道路の2ルートについて、先送りでなく、実情に合わせて見直し検討すべきではないかについてお答えします。  令和2年度は、溝越井堰の取付けの護岸工事と眼科付近の護岸工事を実施する予定で、上流に向けて順次整備を進めていくと聞き及んでいます。  また、都市計画道路につきましては、山田川の河川改修や関連工事の県道宗像玄海線整備が完了した段階で、交通状況等を踏まえ、都市計画道路の検証を行っていきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  植木議員。 ◯18番(植木議員)  4回質問していただいてありがとうございますということだったんですけど、こちらがお礼を言われるような内容ではないのです。進んでいないから。  まず、遊水地については、昨日だったかな、井浦議員が質問をされて、これで安心して議員を辞められるかなと。ぜひ実現のために努力をしてもらいたいと思います。  遊水地については、私も、前々回だったと思いますけど、パネルを使って、佐賀県多久市の遊水地について、遊水地はどんなものかと、どんな役割をするのかということをるる説明してきたつもりです。  宗像市にも、こうした遊水地を造る場所は結構あるんですよ。全国で幾つか聞いてみますと、多久市の例が一番いいと思いますけど、田んぼの中に水を引き込むのです。稲は水に強い。1日ぐらい水につかっても大体大丈夫なんです。今どきでしょう。まだ穂も出ないという時期ですから。そして、多久市の場合は、田んぼに保険がかけられているというのです。そして、前年度に比べて減収した場合、遊水地に水を誘導して、そのことで収益が減少した場合には、その保険で賄うということですので、そんなに大きな負担はない、こういうことです。宗像市にも、見れば、二、三か所こういった場所があると思うのです。遊水地にすればいいなと。  遊水地というのは、川の土手を少し切るのです。それ以上水が増えたら、そこから自然に田んぼの中に流れ込むと。流れ込む一角を網で囲んで、いろんなごみが田んぼの中に入らないようにすると。そして、川の水が引いたら、自然に流すかポンプで流す。そういった理屈としては非常に簡単な内容が遊水地です。  私は、伊豆市長の前の谷井市長のときも、この問題で2回ほど質問したのです。それはいい考えだと言ってくれました。そして、県にも働きかけていると。ところが、どうも県の動きが見えない。そのことについては、今、県も大変な状況があるということを私は承知しています。3年前ですか、朝倉での水害、今年は久留米、その前は筑後のほうの川が氾濫する。そういったことがあることは分かっています。  しかし、もし釣川が氾濫したらどうなるのかと。右岸、左岸、どちらかが氾濫したら5メートルつかるという予測なんですよ。東郷、田久も5メートルつかるという予測になっているはずです。家が流されたり、いろんなことが起こってしまったら、先ほどの話ではないけど、人の命だけではなく、思い出から財産からみんななくなるのです。宗像市の川はそんな大きな川ではないから、家が全部流されるようなことはないと思いますけれども、5メートルの水が押し寄せてくれば、どれだけの被害が出るのかと。出た後で、ああすればよかったということにはならないと思うのです。私は、遊水地の問題、恐らく井浦議員も頑張ってくれると思うので、前向きに頑張ってほしいということをお願いしたいと。今日、頑張りますなどという答弁を私は求めようと思いません。今までも何回もそう言われていますので。  それから、都市計画道路の関係は、率直に言って、どなたが見てもあの2ルートというのはおかしい。あれをあのまま、将来、計画として工事をやろうと思ったら、一つの団地が駄目になります。まだあの団地ができていない50数年前に、田んぼの中に、山のほうに広げられないからということで2ルートつくってきたのです。しかし、現状は変わっています。これは、部長もよく御存じだと思います。だから、これをいつまでも先送りするのではなくて、一定の時期にはこれを見直すと。そうしないと、いつまでも自分の団地あるいは自分の家の上を都市計画道路が通ったままというのはおかしな状況だと。だから、これを検討課題にしてほしい。  前に伊豆市長にこのこと言ったら、伊豆市長は「やりません」という答弁でした。率直に言ってですね。これは、将来の問題も含めて、宗像市の河川の問題、そして団地の問題、そういう立場から住民に説明をして見直すことが必要だということで、このことについてはぜひ頑張ってほしいということで次の質問に移りたいと思います。 ◯花田議長
     続いて4項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯18番(植木議員)  何か淡々と進むような感じですけど。  子どもの海外交流内容の再検討をということで、これについては私自身もいろんな思い出が率直に言ってあります。  私が最初に外国に行ったのは45歳のときです。金海市に行きました。私の嫌いな国が二つあって、一つは北朝鮮、二つ目は韓国だったのです。なぜかと。北朝鮮は独裁国家だと、韓国は軍事国家だと、私はそう思っていたのです。滝口市長の努力で金海市と姉妹都市が結ばれました。行くときに、率直に言って、私は韓国のことを相当勉強しました。  いろんな話があるのですが、パスポートを取りに行くときに、当時の松尾議長が議長車で福岡に行くというので、私は同乗させてもらいました。松尾議長に、もう亡くなられたからあれですけど、「どこに行くんですか」と聞いたら、「韓国の領事館に行く」と言うんですよ。「何で行くんですか」と聞いたら、「おまえたち2人(末吉議員と私のこと)が韓国に行くので、許可をもらいに行く」と言うのです。「いや、私は、日本共産党が韓国では一番歓迎される政党だと思うんだけど」という話をそのときしたのです。何でかといったら、韓国のことをよく勉強していたから。その後にですね。後で調べてみたら、盧泰愚大統領のときに、悪名高いと言われる国家保安法の一部が改正になっていたのです。私たちが行く2年目、外国の共産主義者と交流することは罪になるという条項が削られていたのです。だから、私たちは何も関係なく行けるはずだったのです。それを私も知らなかったし、議会事務局長も知らなかった、松尾議長も知らなかったと思います。  そういうことで韓国に行きました。そのことによって、私は韓国を見る目が180度変わってきました。2泊3日でした。  これは私ごとですが、私の娘が、その2年後に少年少女交流団の一員として韓国に行かせてもらいました。2泊3日。帰ってきて、そこでいろいろお世話になった人、家族といまだに交流があります。その後、韓国に留学するような機会があったのです。  子どもたちが外国を直接見る、直接経験する、このことは非常に大事だと。45歳の大人でさえ、外国を見る見方が180度変わったわけですから、ましてや子どもたちはということで、宗像市がニュージーランドとかいろんなところに今までやってきたことについて私は否定しない。ただ、問題は、今から読むことです。  児童生徒の海外交流事業が果たしてきた役割は大きいと考えている。しかし、現実は、経費負担などの問題により限られた児童生徒に偏らざるを得ない実情でもある。  公教育の立場や語学研修をより公平に一層発展させる立場から、参加型の海外交流事業の在り方について検討する時期に来ているのではないか。  これは、子どもたちの海外交流を否定するわけではありません。ただ、いわゆる財力のあるところの子どもたちだけが、日常的に英語塾に行っている子どもたちだけが、優先的に何となくなっている、こういったことに対しての問題だということで受け止めていただきたい。 ◯花田議長  植木議員の4項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。伊豆市長。 ◯伊豆市長  海外交流事業は希望制の社会教育事業と捉えており、一定の自己負担額を設けてきました。  しかし、ニュージーランド研修が始まった30年前と現在とでは、海外渡航に対する世間の考え方や情報通信技術の進展など、海外交流事業を取り巻く社会情勢が変化し、今では海外が非常に身近になっていることを感じます。  今後、海外交流事業がグローバル人材を育成する事業に本当にマッチしているのかどうかを検討し、その中で、今後の事業の在り方や適正な自己負担について検討を重ねたいと考えています。  なお、海外交流事業ではありませんが、グローバルアリーナで実施しているイングリッシュキャンプは、議員の御提案などを参考に、今年度から小学4年生全員が体験できるように対象を広げる改善を図っていくつもりです。  以上です。 ◯花田議長  植木議員。 ◯18番(植木議員)  今日は時間がないというよりも、時間がまだたっぷりあるので、少し話をさせていただきたいと思いますが、子どもたちが外国を見るというのは、グローバル社会と言われる今日、非常に大事なことだと思うのです。そして、私たちが子どものときの英語と違って、耳から入るような教育にだんだん変わってきていると思うのです。だから、子どもたちが臆することなく外国の人たちと話せるような雰囲気を作るには、先ほどのALTの質問のことで話しましたけど、外国語補助教員の役割も大きいと思うのです。  そういった意味で、本当に公教育にふさわしい、そして宗像市の子どもたちが英語力だけではなくて外国の言葉に興味を持つ、そういう雰囲気をつくっていただきたいと思います。そういうことなんです。これも2回、3回という質問ではありませんので。  最後に、皆さんに感謝の気持ちを込めていろいろと言いたいと思います。  まず、市長に対してですが、市長は9万7,000人の宗像市民の暮らしと健康に責任を持つ、言わば、責任者です。同時に、市の職員450人、そして全体を入れたら850~860人の人たちが市民のために働いていると、こういう人たちの健康を守るということが、言わば、市民の健康を守る大きな力になると思うのです。  私は、NTTになったばかりのときでしたか、5年ほど組合の書記長をしていたことがあります。そのときに、民間からの総裁ということで、石川島播磨重工業の社長がNTTの初代総裁に就任しました。そして、何を言うだろうかということで、私の所属する電話局から2人ほど誰か行く人はいないかと。それで、私は組合の書記長だけど、相手はトップだからということで、名のりを上げて行きました。そのときの話を少し紹介したいと思います。  そのときの真藤社長が言った話は、一つしか覚えていません。NTTには30万人の人間がいるよと。そして、誰か1人2人死んでも、就職を希望する者はたくさんいると。だから、NTTにしては30万の1とか2の関係だと。しかし、家族にとっては、30万の1ではなくて、100分の100だと。1人の人間を大事にする組織でなければならんというような話だったのです。  そういった意味では、市長は市の職員、関係の人たちの健康、精神的なもの、肉体的なものに責任を持つ人だと私は思うのです。だから、そういう立場でやってほしい。私はこの29年間職場を見てきて、一つ大きく変わったものがある。職場に笑いがなくなった。この市役所の中でですね。当時は結構笑いがあったんですよ。今はなくなった。成果主義が前面に出ているのではないかという気がするのです。そうではなくて、市民をどう守っていくのかというようなまちづくりをしてほしいということが、私の最後の市長そして部長の皆さんに対するお願いだということで、7分残しましたけど、質問を終わりたいと思います。 ◯花田議長  伊豆市長。 ◯伊豆市長  お時間が少しありますので、先ほどの宿題について、私からも少しお話をさせていただきます。  まず、大島の件です。人口構造の変化、つまり、今や人生100年と言われる時代になりました。その中で、一くくりに高齢者と呼ぶのではなく、いろんな層の人たちに対して、将来の財政負担等を考慮しながら、今後、人生の先輩たちが幸せに年を取ると書いて「幸齢者」と呼ばれるような高齢者施策の在り方を模索していかなければいけないと思っています。  また、大島に渡る人たちが経済的な効果をもたらすということです。年齢層を問わず、また宗像市内外を問わず、ありとあらゆる人の大島での消費を喚起するために、このたび、おおしま旅キャンペーンというチケットを、期間限定ですけれども、3,000円のチケットを買ったら4,000円分使えるというチケットを実験的に販売してみたいと思いますので、そういう機会を捉えて、より大島の振興につなげていけたらと思っています。  そして、この2年間、植木議員におかれましては、副議長として多くの宗像市のイベントに参加をしていただきました。本当にありがとうございました。いろんな視点で、これからも持続可能でありたいと思う宗像市の未来の行く末をできれば一緒に見守っていっていただきたかったと私は個人的には希望するところですが、これからも私たちを、そして宗像市の未来を見守っていただきたいというふうに願って、私からの答弁とさせていただきます。  まだもう一つありました。すみません。山田川のしゅんせつの話です。福岡県においても、遊水地が有効な手段であることを十分に承知しています。山田川並びに釣川の改修工事についての再三にわたる宗像市からの要望について、県もそのように答えてくれています。今でも、山田川の支流である川のたくさんの土砂というか、木々が茂っている姿を見ると、また植木議員に怒られるなと思っています。できれば、宗像市に水害がないような施策を今後も、すぐにとはいきませんけれども、山田川の改修については、引き続き市議会の皆さんたちとも力を合わせてやっていきたいということを添えて、私からの最後の答弁とさせていただきます。  ありがとうございました。 ◯花田議長  植木議員。 ◯18番(植木議員)  ありがとうございました。  本当に長い間お世話になりました。またここに来ることはないと思いますので、外から皆さんの健康と活躍を見させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。 ◯花田議長  これで植木議員の質問を終了します。  以上で、通告による一般質問は全て終了いたしました。  ここで暫時休憩といたします。再開は14時5分とします。                      休憩 13時52分                      再開 14時05分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に入ります。  日程第 2.諮問第3号  日程第 3.諮問第4号  日程第 4.第61号議案 ◯花田議長  日程第2、諮問第3号 人権擁護委員の候補者の推薦についてから日程第4、第61号議案 宗像市農業委員会委員の任命についてまでの3件を一括議題といたします。  これより質疑に入ります。  一括質疑を許します。質疑ございませんか。                     〔「なし」の声あり〕 ◯花田議長  これをもちまして質疑を終結いたします。  お諮りいたします。諮問第3号から第61号議案までの3件につきましては、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。                    〔「異議なし」の声あり〕 ◯花田議長  異議なしと認めます。よって、諮問第3号から第61号議案までの3件につきましては、委員会付託を省略することに決しました。  諮問第3号から第61号議案までの3件につきましては、人事案件でありますので、討論を省略し、採決を行います。  諮問第3号 人権擁護委員の候補者の推薦について意見を求める件は、これに同意することに賛否の表決を求めます。どうぞ。                        〔表 決〕 ◯花田議長  全員賛成であります。よって、諮問第3号 人権擁護委員の候補者の推薦については同意することに決定いたしました。  次に、諮問第4号 人権擁護委員の候補者の推薦について意見を求める件は、これに同意することに賛否の表決を求めます。どうぞ。                        〔表 決〕 ◯花田議長  全員賛成であります。よって、諮問第4号 人権擁護委員の候補者の推薦については同意することに決定いたしました。  次に、第61号議案 宗像市農業委員会委員の任命について、同意することに賛否の表決を求めます。どうぞ。                        〔表 決〕 ◯花田議長  全員賛成であります。よって、第61号議案 宗像市農業委員会委員の任命について同意することに決定いたしました。  次に入ります。  日程第 5.第62号議案  日程第 6.第63号議案  日程第 7.第64号議案  日程第 8.第65号議案  日程第 9.第66号議案  日程第10.第67号議案  日程第11.第68号議案  日程第12.第69号議案  日程第13.第70号議案 ◯花田議長  日程第5、第62号議案 宗像市手数料条例の一部を改正する条例についてから日程第13、第70号議案 宗像市道路構造の基準に関する条例の一部を改正する条例についてまでの9件を一括議題といたします。  これより質疑に入ります。  一括大綱質疑を許します。質疑ございませんか。                     〔「なし」の声あり〕 ◯花田議長  これをもちまして質疑を終結いたします。  第62号議案から第66号議案の5議案については総務常任委員会に、第67号議案から第70号議案の4議案については建設産業常任委員会にそれぞれ付託いたします。  次に入ります。  日程第14.第71号議案
     日程第15.第72号議案  日程第16.第73号議案  日程第17.第74号議案  日程第18.第75号議案  日程第19.第76号議案  日程第20.第77号議案  日程第21.第78号議案  日程第22.第79号議案  日程第23.第80号議案  日程第24.第81号議案  日程第25.第82号議案  日程第26.第83号議案  日程第27.第84号議案  日程第28.第85号議案 ◯花田議長  日程第14、第71号議案 令和元年度宗像市一般会計歳入歳出決算認定についてから日程第28、第85号議案 令和2年度宗像市下水道事業会計補正予算(第1号)についてまでの15件を一括議題といたします。  これより質疑に入ります。  一括大綱質疑を許します。質疑ございませんか。                     〔「なし」の声あり〕 ◯花田議長  これをもちまして質疑を終結いたします。  お諮りいたします。第71号議案から第85号議案までの15議案については、委員会条例第6条第1項及び第2項の規定により、予算(決算)第1特別委員会及び予算(決算)第2特別委員会を特別委員それぞれ9人で設置し、一般会計については予算(決算)第1特別委員会に、その他の会計については予算(決算)第2特別委員会にそれぞれ付託し、審査することにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。                    〔「異議なし」の声あり〕 ◯花田議長  異議なしと認めます。よって、第71号議案から第85号議案までの15議案については、予算(決算)第1特別委員会及び予算(決算)第2特別委員会を特別委員それぞれ9人で設置し、一般会計については予算(決算)第1特別委員会に、その他の会計については予算(決算)第2特別委員会にそれぞれ付託の上、審査することに決定いたしました。  ただいま設置されました予算(決算)第1及び予算(決算)第2特別委員会委員の選任につきましては、委員会条例第8条第1項の規定により、お手元に配付の名簿のとおりに指名いたします。  次に入ります。  日程第29.請願第1号 ◯花田議長  日程第29、請願第1号 核兵器禁止条約への参加を求める意見書を採択し、政府及び国会に送付することを求める請願を議題といたします。  紹介議員は答弁席にお願いいたします。末吉議員。 ◯花田議長  これより質疑に入ります。質疑ございませんか。                     〔「なし」の声あり〕 ◯花田議長  これをもちまして質疑を終結いたします。  請願第1号は、総務常任委員会に付託いたします。  以上で、本日の日程は全て終了いたしました。  次の本会議は9月25日に行います。  本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。                      散会 14時12分 このサイトの全ての著作権は宗像市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MUNAKATA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....