• "目的外利用"(/)
ツイート シェア
  1. 宗像市議会 2019-09-05
    宗像市:令和元年第3回定例会(第4日) 本文 開催日:2019年09月05日


    取得元: 宗像市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-31
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット)                   令和元年 9月 5日(第4日)                   開  議    10時00分 ◯花田議長  おはようございます。  ただいまの出席議員は19人で、全員であります。よって、令和元年第3回宗像市議会定例会は成立いたしましたので、再開いたします。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。  これより日程に入ります。  日程第 1.一般質問 ◯花田議長  日程第1、一般質問を行います。  最初に、3番、井浦議員の1項目めの質問を許します。井浦議員、どうぞ。 ◯3番(井浦議員)  おはようございます。会派宗像志政クラブの井浦潤也と申します。  本日、トップバッターとして恥じないように、しっかりとした質問になればと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  項目1、公共施設の効率化について。  近年の社会状況は、人口減少とそれに伴う経済・産業活動の縮小により税収の減少や、高齢化の進行から社会保障費の増加が見込まれることにより、地方財政はますます厳しさを増していくことが予想されます。このような中、公的不動産の有効活用や、高度経済成長期に建設された公共施設などの老朽化問題への対応が喫緊の課題となっています。  そのため、公共施設などの既存ストックを有効活用するとともに、コンパクトなまちづくりを行うためにも、公的不動産の再編とまちづくりとの連携を図っていくことがますます重要になっていくと思います。  本市のまちづくりにおいて、子育て支援、文化・教育の充実が重要施策であると考えられていますが、特に文化の拠点として他の都市に先駆けて整備した宗像ユリックスは、宗像市は知らずとも、ユリックスの名は知っていると言われるほど知名度は高く、宗像のシンボル的な存在となっています。しかし近年、他地域に同様の施設が整備されたこともあり、勢いが衰えてきているように感じます。
     そこで、今後の公共施設の基本的な考えと宗像ユリックスの活性化について伺いたいと思います。  (1)平成27年策定の宗像市公共施設アセットマネジメント推進計画の基本方針に掲げるように、公共施設の既存ストックの有効活用を、今後はさらに積極的に推進していく必要があると考えますが、この点についてはどう考えているのでしょうか。  (2)宗像ユリックスの利用者と収支状況はどのように推移しているのでしょうか。  (3)宗像ユリックスも開業から30年を超え、施設の老朽化なども課題となりつつあります。そのような中で、中央図書館機能を初め、コンサートなどの文化事業、南ゾーンのスポーツ施設や芝生広場の活用など、今後は収益性の向上を含めてさらなる活性化が不可欠と考えますが、このことについてはどのように考えますでしょうか。  (4)宗像ユリックスは市の文化の拠点でありますが、周辺には同規模の文化施設はなく、広域的な文化拠点でもあると思います。周辺地域との連携はどのようになっているのでしょうか。また、福岡市ではイベントや文化事業などが集中し、会場が不足していると聞いております。連携して取り組むことはできないのでしょうか。  (5)公共施設の連携の観点から、宗像ユリックスに隣接しています宗像市民活動交流館メイトム宗像と一体化したゾーンの構築が必要と考えますが、この点についてはどのように考えているのでしょうか。  (6)公共施設の民活化の推進については時代の流れでもあり、宗像ユリックスの民活化についても活性化方策の一つとして大変有効ではないかと考えていますが、この点についてはどのように考えているのでしょうか。  以上、1回目の質問とさせていただきます。 ◯花田議長  井浦議員の1項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  伊豆市長。 ◯伊豆市長  それでは私から、(1)公共施設の既存ストックの有効活用についてお答えいたします。  今後の公共施設のあり方としましては、議員御指摘のとおり、民間のノウハウを導入することを含めて、さらなる有効活用を進めていかなければならないと考えております。  そのため昨年秋には、低利用または未利用の公有財産等について、今後の活用のあり方を調査検討する庁内組織として、公有財産有効利活用検討委員会を立ち上げ、財産の管理状況や将来的な利用予定等の情報の集約、売却や民活化を含めて、将来の有効利活用の方法等を検討しているところでございます。  以上です。 ◯花田議長  堤文化スポーツ担当部長◯堤文化スポーツ担当部長  それでは私から、(2)から(6)まで順次お答えいたします。  まず、(2)の宗像ユリックスの利用者数と収支状況について、過去5年間の実績をもとにお答えいたします。  宗像ユリックスの図書館を除いた利用者数につきましては、平成26年度の利用者数が61万6,126人に対して、平成30年度は利用者数が58万4,511人と、全体的な推移としては微減傾向にあります。  また収支状況につきましては、市からの指定管理委託料収入を含めたところで、平成29年度は、改修工事に伴いホールが閉鎖されたことにより利用料収入が減少し約200万円の赤字、平成30年度は、30周年記念事業やテニスコート緊急補修工事などで約700万円の赤字でございましたが、平成26年度から30年度までのトータルの収支は、約650万円の黒字となっております。  次に、(3)の収益性の向上を含めたさらなる活性化についてお答えします。  先ほど御説明しましたとおり、利用者数については微減傾向にあり、収支についても赤字になった年もあることから、宗像ユリックスのさらなる活性化は不可欠と考えております。今後、利用者のニーズや近隣類似施設の動向を把握するとともに、文化施設と公園が一体となって利用できる宗像ユリックスの特性を生かしながら、利用者数及び収益の増加を図っていきたいと考えております。  次に、(4)周辺地域との連携と、福岡市でのイベントや文化事業等の集中による会場不足への取り組みについてお答えします。  周辺地域との連携につきましては、福津市及び宮若市へは毎月、広報紙ユリックス・サラダを全戸配布するとともに、その他の地区のユリックスクラブ会員近隣文化施設へも送付しております。イベントの開催に際しましては、ポスターやチラシの掲示や配布を近隣文化施設やプレイガイドへ依頼するなど、広く利用者に告知できるように周辺地域との連携に努めております。  また、福岡市での会場不足における受け皿としての取り組みとして、どういった効果的なものがあるのか、イベント興行会社や県内の類似施設などへ、営業活動及び情報交換を行っていきます。  次に、(5)の宗像ユリックスメイトム宗像を一体化したゾーンの構築についてお答えします。  宗像ユリックスメイトム宗像につきましては、設置目的や利用用途は違いますが、市が主催するイベント時などでは一体的に利用しているケースもございます。しかしながら、一般の利用者の中には、両施設が近接していることを知らない方もいらっしゃるかと思います。文化ゾーン宗像ユリックスと生涯学習ゾーンのメイトム宗像を一体的に利用したいというニーズに対しては、それぞれの施設の特性を生かせるような方策やPRの方法について、調査検討を進めていきたいと考えております。  最後に、(6)宗像ユリックス活性化方策についてお答えします。  公益財団法人宗像ユリックスは、市とともに文化芸術施策を進めていくべき重要なパートナーであり、今後とも大きな役割を担っていただきたいと考えています。しかしながら、社会情勢やライフスタイルの変化等に伴って、今後の宗像ユリックスのあり方を再検討し、新たな発想をもとに、さらなる活性化を進めていく必要があります。  そのために市は、指定管理者である公益財団法人と協議しながら、民間の手法の導入によるサービスの向上や集客増、収益改善、指定管理委託料の縮減を図り、今後とも宗像ユリックスが文化芸術の拠点としてまちの魅力を高めていけるよう、しっかりと取り組んでまいります。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  御答弁ありがとうございました。それでは早速、掘り下げていきたいと思います。  まず、平成27年度策定されました、この宗像市公共施設アセットマネジメント推進計画に掲げていらっしゃいますように、公共施設の既存ストックの有効活用を進めるためには、公有財産有効活用検討委員会というのが昨年秋に立ち上げられています。こちらにおいて将来の有効活用の方法などを検討しているとありますけれども、まだ設立されて1年たっていないんですが、現況としては今どのような協議が進んでいるのか、わかれば教えていただきたいと思います。 ◯花田議長  長谷川経営企画部長◯長谷川経営企画部長  公有財産有効利活用検討委員会の現状についてということで、お答えいたします。  委員会では、有効に活用されていない公有財産につきまして、他の目的での活用であったり民間での活用、そういったものを見込まれるものから検討を進めております。具体的には、赤間駅の南口の第2駐輪場、こちらのほうを検討を進めまして、実は先日、民間から公募がございまして、貸し付けを決定しているような状況にございます。これ以外でも、大島交流館の3階の有効利活用でありましたり、学校プールの事業を民間施設を活用してどうかできないかというような検討も、あわせて進めているような状況にございます。  有効利活用することによって、市の活性化に寄与するということを念頭に、既成概念にとらわれずに、今後も検討を続けていきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  早速この委員会が協議をして、赤間駅の第2駐輪場については以前御報告もありましたので、そこに既に入って、活用したいという民間が出てきているということは、非常にうれしい話ではないかなと思います。また大島交流館の3階の利活用、また学校プールのことについては、いろんな議員の方からもお話があっていますように、公共財産である以上、どうしても修繕、またプールの場合は一時的な活用しかないということで、それ以外はずっと活用できていない状況でありますので、こういったことを、学校として、小・中学校があり、もちろんそのカリキュラムの中に水泳というのは必ずございますので、民間との連携したという活用について、もっと踏み込んで進めていただきたいと感じております。  次に、宗像ユリックスの利用者と収支についてですけれども、先ほど答弁の中にありましたように、利用者は微減傾向であったということでありました。収支状況は、ここ数年のトータルとして650万円の黒字ということでありましたけれども、改修工事も数回、ここ数年であっているということで、使用できない状況もあったと考えると、黒字に転じたことはよかったと感じております。  しかし利用者減少傾向というのは、今後の公共施設としての存在のあり方に危機意識を持つことが必要だと感じております。もっと前からさかのぼれば、もっとたくさんの方がユリックスに来ていた時代も過去のデータではあります。しかしながら、公共施設の安全性もありますし、これからの公共施設の長寿命化に向けまして、さらに改修工事を行う箇所があると思います。  今後の改修工事の計画などわかればと思いますけれども、一つ、先日ユリックスのほうに見学に行くことがありました。特にイベントホールハーモニーホールのつり天井ですね、このつり天井というのは、地震によって倒壊する上で、つっていたワイヤーが切れて、上から何百キロ、何トンというものが落ちてきて、会場のお客が座るところに全部落ちてくる。これも大震災のときにはよく見られますが、こういったつり天井の改修、特に危険性の高い、事故にもつながらないようにと考えておりますので、このつり天井の改修工事を含めた計画があれば教えていただきたいと思います。 ◯花田議長  堤部長。 ◯堤文化スポーツ担当部長  宗像ユリックスは現在、第2期の改修計画に入っております。その中で今後の改修計画としましては、空調設備の更新の未実施部分がまだございますので、展示室、会議室、ホワイエ、事務室系統の空調設備の更新、それと本館の防水改修工事イベントホールハーモニーホールの音響、照明設備改修工事を順次実施していく予定になっております。  先ほどありましたつり天井につきましても、平成27年の7月に調査を行っております。今の建築基準法に適合していない部分として調査でわかったところが、イベントホールハーモニーホール、ホワイエ、イベントホールロビーの天井について、そういった状況になっております。国交省の指導では、改修に当たる際には、現基準に該当するように改修しなさいとなっております。今の保全改修計画の中で対応していきたいと考えております。ただ両ホールとも、改修するに当たって半年以上閉館するというような状況が考えられますので、ユリックスとも協議の上、改修時期について検討してまいりたいと考えております。  ちなみに、今試算しております天井部分のみの改修の試算としましては、4億から4億5,000万円を予定しているところでございます。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  危険性があるということは十分御理解されている、そのとおりですし、国からの指針もあっていますので、対応ということですが、やっぱり4億円ぐらいかかるというのは非常に大きな財政の圧迫にもなろうかと思います。  ただ、このつり天井の改修工事というのは、目に見えてわかるような工事じゃありませんので、例えば半年後リニューアルしましたと言っても、見た目、何も変わらないですよね。天井が改修されてきちっと補強されたかどうかということで、非常に市民の方には見にくいかとは思いますけれども、もしこういう工事をされる際には、最近、民間の工事業者が、看板での工事の内容がよく見やすくなった、ビジュアル的に見やすくなったということがありますから、工事の内容を市民の皆さんに知っていただくようなことを踏まえて、見せ方ということも踏まえて、こういった着手に至っていただきたいと思っております。  次に、周辺地域との連携ということに入らせていただきますが、現在このユリックスの広報紙につきましては、ユリックス・サラダを発行されています。福津市、宮若市にも全戸配布とありますことから、広域にわたって、このユリックスの施設は宗像市単独のものではないということを位置づけているように感じます。ただ、クラブ会員というのも当然いると思いますが、今、このクラブ会員の推移、これまでの会員数が増減というのがあろうかと思いますが、把握されているのでしょうか。また、わかればですけれども、市外の方の会員数がわかれば教えていただきたいと思います。 ◯花田議長  堤部長。 ◯堤文化スポーツ担当部長  ユリックスクラブの会員数ということでございます。  現在の、現時点での会員数につきましては2,864人、平成26年度につきましては3,265人、平成27年が3,003人、平成28年度が2,839人、平成29年度が2,670人、ここが一番低いところでございます。平成30年度が2,791人、31年度が先ほど申しましたように2,864人となっております。  市外の会員数ですけれども、今年度ベースでは、2,864人のうち1,038人が市外会員ということになっております。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  3,000人を超えたときもあって、今が2,864人ですかね。魅力ある施設である以上は、どうしてもファンをつくる、また、施設の利用を促すためにも必要かと思います。市外の方が1,038人って、意外に多いなと感じたんですが、やっぱり市内の方のユリックスの認知度というのは当然あるんですが、なかなか利用まで至っていないとか、どうしても足を運んでいないという現状なのかなと感じました。  この話はちょっと後でまた引き続きするといたしまして、他地域との連携につきましてですけども、現在、福岡市内ではイベントが集中しているということを聞いております。コンサート会場等、足らないと聞いておりますが、この答弁にもありましたように、福岡市内の会場不足における受け皿として、このユリックスが誘致できるようなイベント興行会社などに、さらなる営業活動が必要だと感じますけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ◯花田議長  堤部長。 ◯堤文化スポーツ担当部長  現在ユリックスにあるのは、600人規模のホールと2,000人規模のホールという形になっております。近年、コンサート会場あたりというのが、例えば福岡ドームであるとかマリンメッセだとか、人気アーティストの部分は非常に大きなホールが必要になってくるというところがあるんですけども、先日も宗像ユリックスで水樹奈々さんのコンサートが2日間であっております。あれも今年度、ユリックスの主催事業ではなくて、貸し館事業としてやられている部分でございます。こういった形の営業で興行されるというようなことは、事業としても、ユリックスとしても、通常の3倍の収益が上がるというようなことですので、しっかりとそういった営業活動をやってまいりたいと思っております。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  はい、ありがとうございます。たしか、すごいバスが私の目の前を通ったんですけど、実は私は毎週、私の友人を集めてソフトテニスをですね、ユリックスを毎週ナイターで使っておりまして、2,160円ですかね、毎週払って使っているヘビーユーザーでもあるんですが、そのときにちょうど、あすが水樹奈々さんのコンサートということで、巨大なバスが裏側にとまって搬入をされていらっしゃいました。  貸し館事業であれば収益が3倍ということでありますので、当然、ファンの方が宗像にお越しになるということもありますので、こういった福岡市内だけではなく、北九州市内も視野に入れて、県内でもシンボリックな存在としてあったユリックスという名を、またさらに復活させるためにも、営業努力というのをしっかり財団法人のほうと連携してやっていただきたいと思っています。  一つ、先日市民の方から御指摘をいただいたことなんですけども、このユリックスのイベントがよくあっていることについての御指摘をいただきました。ユリックスのイベントの使用については、ユリックスの前をよく道路で、車で通ると、いつもイベントで利用されている場合は駐車場の混雑を目の当たりにすると。そこで混雑をして、渋滞をして、そこから進むと、何のイベントがあっているんだろうというのを非常に思われるということをよく聞かれています。私も、やっぱり通るときに、ああ、きょう駐車場が混んでいるね、何の事業があっているんだろうと思うんですね。  当然これについては、いろんな媒体を使って、何の事業、またイベントで、この事業があっていますよということは、調べればわかるんですけれども、やっぱり市税をですね、公共施設として、これから宗像市民の憩いの場として考えるに当たっては、やっぱりもっと見やすく、わかりやすく発信することも必要じゃないのかなと。何かイベントがあっている、例えば演歌歌手のイベントがあっているというのが、どこかでぱっとわかることによって、ああ、またユリックスを使ってあるんだねという、市民に対する価値観を上げることにもつながるのではないかなと私は考えております。  確かになかなか知られていないということで、公共施設を存続させていくためにも必要だと思っていますけれども、どんなイベントがあっているか周知できるようにはできないのかなと考えるんですが、例えば、道路の安全対策を行うことができたと仮定したとして、ユリックスの南ゾーンと北ゾーンの間に橋があります。この橋の欄干に例えば大型スクリーンを置いて、随時開催されているイベントなどのアピール、周知を行うことができないのかと考えたんですが、もちろん、これは市税でやるということよりも、企業の協賛やCM等を随時行うことで、予算をかけずに設置できるのではないかなと考えているんですが、ちょっとこちらをごらんいただきたいと思います。  ここがちょうど南ゾーンと北ゾーンの間の橋の欄干のところになります。先ほど申し上げましたように、安全対策ということが一番でありますので、道路許可等のことがあると思いますが、例えばここにスクリーンを置いて、何イベント開催中というものを見せるというようなやり方はどうかということであります。例えばこういったスクリーンでも、現在、デジタルサイネージを使ったものとして、こういった大型スクリーンというのがかなり金額も下がってきているということで、企業のCMを合わせることによって、市税の負担を減らすというようなことも考えられます。  また、橋の欄干が、やっぱり安全性の問題であったりすると、これはちょうどユリックスイベントホールの正面玄関のところになります。現在このような掲示板が置いてあるんですけども、こういった場所において、これはJR京都駅のデジタルサイネージということで、ここにCM効果を行っていて、ここに人が立っていて、結構大きな掲示板のような液晶画面のものがあります。こういったものを利用することによって、市民への周知につながることではないかなと思いますけれども、この点について案として考えておりますが、いかがでしょうか。 ◯花田議長  堤部長。 ◯堤文化スポーツ担当部長  議員おっしゃるとおり、デジタルサイネージにつきましては、非常に効果のあるものだと思っております。市役所のロビーにもございますし、今回ユリックスのロビー前にもデジタルサイネージが新たに設置されていました。これも議員おっしゃったように、民間企業からの広告収入とかそういったもので、無料で置かれているものでございます。  また、ほかにも市の施設、例えば神湊のターミナルだとか、ああいったところは市が有料で設置してつくっているものもございますけども、ユリックス本館の中に無料でそういったものができるということであれば、この正面のところにつきましても、民間が、企業が置いてくれるようなことが検討できるのではないかと思いますので、今後検討してまいりたいと思います。  それと、先ほどちょっと道路の件が、道路にかかっている橋のところ、あの部分が出ましたけども、下に道路が通行しているということもありますので、運転者の注意力が散漫になってもいけないということがあるので、なかなかやっぱり許可は出ないと思いますので、先ほど示された正面のところで検討ができればなと思っております。  以上です。
    ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  はい、ありがとうございます。やっぱり見せ方、ビジュアル的なもので、市民の皆さんが、何かあっているのに、ああ、こういうイベントがあっているんだとわかることも、ユリックスに対する、施設に対する思いというか、そういったものも重要ではないかなと思っております。ぜひ民間と、そういった手を挙げてくれる民間との営業努力も必要かと思いますので、検討していただきたいと思います。  次に、公共施設の連携の観点からなんですが、現在、文化ゾーンと言われるユリックスと、生涯学習ゾーンのメイトムとの一体化したゾーンの構築ということを提案したいと思っておりますが、このことについては調査検討を進めたいと、前向きに御答弁が先ほどございました。市民の憩いの場として、両施設の機能をさらに高めるためにも、本市の一つのゾーンとして一体化した連携が必要と考えます。  先ほど、市民の方々のユリックスの会員の減少においても、どちらかというとメイトムは市民学習館、そしてユリックスとの若干違いはありますけど、市民にとって、この一つのゾーンが憩いの場になるような、用途は違っても、そのように考えることで、やっぱりゾーンの一体化によって認知度も高まると感じているんですけど、ちょっとこちらをごらんください。  これが今、ユリックスの北ゾーン、こっち側が南ゾーンですね。テニスコートを挟むともうメイトムなんですね。実際に私もテニスをし始めて、ユリックスのコートを使っているときに、すぐ後ろにメイトムの館がというか、建物が見えたんですね。案外近いんだなと思っています。もうちょっと拡大をすると、ここがユリックスイベントホールの本館ですね。それからテニスコートがこうあって、すぐ裏にメイトムの建物が、ここに遊歩道がありまして通れるようになっています。  案外、市民の皆さんからは、メイトムの入り口というのは当然、道から行くとこちらと、中央中学校の裏側のところから入るところと、ユリックスから入る位置からすると、車で行くと結構離れている感じがするんですけど、実は隣接した場所であるということは、一体化したゾーンの構築をすることによって、やっぱり一つの施設というか一つの場所という形で捉えると、利用価値も上がるのではないかなと考えております。これについて、今後、両施設の機能を高めるためにも、一体化した連携が必要と考えていますけれども、この点についてはいかがでしょうか。 ◯花田議長  堤部長。 ◯堤文化スポーツ担当部長  実際にユリックスを訪れられた方とかの中にも、その日ホールが、ホールというか会議室が使えないというようなときには、すぐ隣接してメイトムがございますので、そっち側の会議室の利用を促すといったような連携が、今後相互にそういった連携が必要になってくるかと思います。そこら辺について、同じ部内でもございますので、連携を協議してまいりたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  ぜひ、連携の協議を行っていただきたいと思います。  ユリックスについてもメイトムについても、決して交通アクセスはいいものではないと思っております。ユリックスとメイトムを一体化したゾーンの構築において、本市としても今の施設の価値を上げることが重要だと思っています。そのことにより、市民が通いやすい施設の構築のためには交通アクセスの向上が必要と考えております。そこで、市民が通いやすい交通形態のためにも、公共交通の見直し等にもつなげられないのかということで質問させていただきます。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  ユリックスへの交通アクセスということですので、私のほうからお答えをさせていただきます。  現在ユリックスには、西鉄バスと市が運行していますふれあいバスが乗り入れを行っております。西鉄の路線バスにつきましては、過去に森林都市線、赤間駅の南口を起終点とする、自由ヶ丘方面に運行しているバスがユリックスまで延伸をしておりましたが、利用者が少なく、ユリックスのバス停がなくなったという経緯もございます。さらに日の里線の一部につきましても、市からの要望でユリックスまで延伸をしておりますが、これにつきましても利用者が少なくて、市が運行費の一部を赤字補填しているという現状もございます。  この辺を踏まえまして、西鉄のほうに、例えば森林都市線の延伸とか、3号線を通っております福岡急行をユリックスのほうに引き込む、この辺について打診をいたしましたが、やはり現状の利用者、それから過去の経緯を含めて、現時点ではかなり厳しいという回答をいただいております。  それから最後に、ふれあいバスに関してですが、きのうの吉田議員の御質問にも回答いたしましたが、メーンは高齢者の方を中心とした買い物、通院の移動手段を確保するという目的で運行しております。これをユリックスを中心とした路線へ組みかえたりダイヤを変更したりすると、多くの方が逆に不便になるということがございますので、現状ではなかなか厳しいと判断をしております。  それと、平成24年度にユリックスの利用者の方からの要望を受けて、特に線路の北側、赤間西区、あの辺を中心として、ユリックスに直接行きたいということで、営業所、サンリブ、ユリックス、医師会病院、市役所等を循環するバスを1年間試験運行しましたが、これにつきましても、1便当たり二人ぐらいしか利用者がなく、1年間でやめたという経緯がございますので、現時点ではなかなか難しいという回答になります。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  やはり、どうしても利用者の数というのが一番重要かと思います。先ほどから申し上げますように、ゾーンを構築することによって、市民の皆さんがもっともっとユリックス、メイトムの一体化したゾーンに足を運ぶように、そして民間と連携して、やっぱり来場者をふやすということを考えて、もちろん利用者がふえるのであれば、もっと活用の中で検討していっていただきたいと思っております。  先ほどからお話が出ておりますように、これからの民活化についてですけれども、稼ぐ公共施設、稼ぐ公園を考えることが重要だと考えます。財団法人ユリックスとの民間との連携をさらに促していただくとともに、民間が事業の提案から計画、その計画に準じた建築物の建設、そして管理を行い、また、営業管理を初め、利益を出していただけるような事業展開が必要だと思っています。  ここで、ちょっとこちらをごらんください。これは7月31日に、都市公園におけるPPP、PFI活用の稼ぐ公園のつくり方ということで、小口健蔵さんの講演があったそうです。これは私は資料をいただいただけになりますけれども、この中でいろいろヒントになるようなことがありましたので、少しお示ししたいと思います。  小口さんの経験上の話なんですけど、日比谷公園100年記念事業というのがあったそうです。その際にテーマを決める中で問題点となった、どういう仕組みを考えるかということで、やはり公共施設を稼ぐ公共施設にするために、民間の知恵、資金の導入、新しい公園の利用法を探る、寄附がしたくなる仕組みを考えるというものを重点に置かれているそうです。  気づいたこととあります。夜の活用も重要、規制の緩和も大事、民間の知恵や資金を誘導する工夫、魅力的なイベントコンテンツの誘致などなど、お金がなくても、今ある公園の新しい価値を生み出すことができることに気づいたそうです。  一つ事例として、上野恩賜公園の取り組みということでこちらに記載されています。昔から、博物館も近所にあるこの上野恩賜公園、かなり大きな公園になるんですけれども、その中の取り組み、2012年ぐらいに全て改修されたということでありますが、まず、都市の文化や躍動を表現する場としての公園づくりとして、良質なコンテンツを民間と協働でつくるとあります。民間と協働ですね。それから、スタイリッシュなカフェ、レストラン、夜の需要もつくると。先ほどから民間との連携によって行われることが、やっぱり同じようなことがですね、気づいたこと、取り組みが書かれています。  実際に、こちらがスターバックスが公園内に来たり、また別のレストランが来たり、そういった公園の中に集客をするためのコンテンツがあるということですね。また、いろんなイベントを開催しているということですけれども、野外音楽コンサート、参加者を募ってということですね。それから、このあたりは何をやっているかちょっとわからないんですけど、多くの方が集まっているイベントを開催し、民間との連携をしているというところでありました。  次に、地域社会経済に貢献する稼ぐ公園、その2として、入りをはかり出を抑えるというところなんですが、ちょっと下に移りますと、来園者をふやし収入を上げる、有料施設入場料などということがここに書かれていますね。売店、レストランなどの売り上げを伸ばす。広告宣伝の機会をつくり、公園として稼ぐ。先ほど御紹介しましたデジタルサイネージで稼ぐ。常に利益を求めているというのが、やはり民間志向であるということがわかります。  これは海外の事例の発表があっていますけれども、芝生広場に椅子やベンチや机を置くことによって、憩いの場としてここで休憩をしたり食事ができるというようなつくり方があるそうです。ヨガをみんなでやってみたりとか、施設の利用価値を上げることによって、いろんな民間がかかわることによって、いろんなスポーツ協会との連携をとることによって、芝生広場の活用ができるということはユリックスにもあるのではないかなと。  これは野外図書館という形で、先ほどのベンチのところに本を置いて、誰もが借りて読めるというようなことも考えられます。これは卓球台を置いているというイメージ像があります。  また、近隣ではありますけれども、北九州市の勝山公園が北九州市役所の横にございます。これは公園PFIの例でありますので、現状では財団法人ユリックスと、まず市が連携をとったことにはなりますけど、案としてお伝えしたいんですが、公園PFIなんですけれども、北九州市役所の横の勝山公園におきまして、民設民営の公園施設の設置、管理、運営を行う事業者の公募というものが、平成27年に行われています。そして、民間のコンサル会社が事業採択をして、ここにはコメダ珈琲が現状来ています、市役所の下の公園のところにですね。で、そのコメダ珈琲の建物の横に、誰もが利用できるトイレも開設されたということで、また、冬になるとイルミネーションもコメダ珈琲と連携した形で、小倉城からライトアップをしたりとなっているそうです。これも民間の知恵が入ったと聞いております。  また、公園ウエディングというものも今話題になっていますので、ユリックスの南ゾーンの芝生広場横の、ストーンサークル風に並ぶモニュメントがある風の丘、神秘的な場所じゃないかなと思うんですが、そういったものを世界遺産と絡めることによって、ここで結婚式を挙げるとか、ブライダルの一つとして写真撮影の場所にするとかいうことで価値を上げると。  また、バーベキューコーナーというのを、いろんな施設でも今、民間がやっているようなところもございます。例えば施設の利用という形で、これは単なる案なんですけど、先ほどメイトムとユリックスの間の通路のところにバーベキューコーナーをつくるとかいうことにおいて、市民の皆さんが手ぶらで来て帰れる、もちろんそこには民間が経営を行うというようなことも考えられるのではないかなと思います。  最後になりますけれども、稼ぐ公園を目的に民間の手法を考えるに当たりまして、さまざまな提案をさせていただきましたが、いろんな角度から考えることが重要と考えています。ここで再度質問になりますけれども、ひとつ近隣の音楽講師の方からも声が上がっているんですけれども、50人から100人規模の生徒の発表会ができるホールが、この近所にはないと聞いております。この50人から100人規模のホールが欲しいという要望を聞いているんですが、例えば、ユリックスの図書館の空きスペースを活用したこの50人から100人規模のホールの設置を試みるとか、例えばですけれども、そういったことを考えることはできないのかということで質問させていただきます。 ◯花田議長  堤部長。 ◯堤文化スポーツ担当部長  ユリックスの図書館に50人から100人規模のホールが設置できないかということでございます。  現状、市民図書館として図書館を利用されているわけでございますけども、50人から100人規模で、例えば図書館を利用するという形になりますと、音響施設等、そういったものも必要になってくるかと思います。仮に音響等の必要がないということであれば、先ほど御提案いただいたように、メイトムのホールであるとか、またはコミュニティ・センターのホールというような活用も可能だと考えております。  逆に、100人程度の規模で音響施設を備えたような施設をやるというと、もう費用対効果として全然上がらないのではないかと。そういった場合は、既存のあるハーモニーホール、600人規模になりますけれども、そういったところを活用していただくのがいいのではないかと考えております。  以上でございます。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  当然、民間との連携の中でそういったことをということでお話しさせていただきました。例えば一体化したゾーンであれば、ユリックスのほうにそういう問い合わせがあっても、じゃ、メイトムとの連携の中で、メイトムのほうに誘導するとか、もちろん今でもしてあるとは思いますが、そのあたりをもっと連携がとれるんじゃないかなと感じておりますので、そういった方策も頭に入れて検討していただければと思います。  最後に、公共施設の効率化と存続を考えたときに、これからの稼ぐ公共施設を目指すとともに、ユリックスとメイトムの連携強化を含むゾーンの構築を行いまして、民間のアイデアを取り込んだ民活化を進めていただくよう懇願いたしまして、1項目めの質問を終わります。 ◯花田議長  続いて、2項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯3番(井浦議員)  項目2、学校の安全対策について。  学校は、子どもたちの健やかな成長と自己実現を目指して学習活動を行うところであり、その基盤として安全で安心な環境が確保される必要があります。  しかしながら、小学校において、不審者が侵入して児童や教職員に危害を加える事件や、登校中、下校中の児童が殺害されるという、本当に痛ましい残念な事件が発生するなど、近年、学校や通学路における事件が大きな問題となっています。そこで、緊急事態に対しての安全対策について伺います。  (1)学校内での不審者侵入などによる緊急事態への対策はあるのでしょうか。  (2)登校中や下校中における緊急事態への対策はあるのでしょうか。  以上、1回目の質問とさせていただきます。 ◯花田議長  井浦議員の2項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  瀧口教育子ども部長。 ◯瀧口教育子ども部長  それでは、学校の安全対策につきまして、私のほうから順次お答えをさせていただきます。  まず、(1)学校内での不審者侵入等による緊急事態の対策についてお答えいたします。  各学校ではあらゆる危機を想定し、危機管理マニュアルを作成し、学校内外の児童・生徒の安全確保を図っております。不審者等の侵入防止につきましても、各学校の実情に応じて、訪問や昇降口の開閉制限や、校庭の生け垣、樹木の剪定などによる見通しの確保と、施設、設備について定期的にチェックをしています。  また、来校者の確認方法や対応場所についても対応の徹底を図っております。不審者の発見、知らせがあった場合の対応の仕方につきましては、研修や訓練を行ったり、警察や防犯指導団体等から対応の仕方、実技等の指導を受けたりするなどして、緊急時に備えております。  次に、(2)登校中や下校中における緊急事態の対策についてお答えします。  学校におきましては、登校時の出席把握を確実に行い、到着及び安全確認を徹底しております。下校時につきましては、完全下校時間を設定し、複数人で通学路を必ず通って帰るように指導するとともに、講師を招いた防犯教室を開催するなど、子どもたちがみずから身を守ることができるよう指導を充実させているところです。また、通常の下校時刻以外に児童・生徒を下校させる場合は、必ず保護者に連絡を行ったり、不審者情報等を学校と教育委員会、警察などで素早く情報を共有し、児童・生徒への指導や通学路のパトロールを実施したりするなど、各機関と連携した安全確保を図っております。  6月の川崎市の通学バス待ちの児童襲撃事件を受け、改めて教育委員会からも警察に登下校時のパトロールの強化を要請し、安全確保に向けて協力依頼も行っております。さらに保護者や地域のボランティアの協力による見守り活動も、安全確保に大きな役割を果たしております。  今後も引き続き、各機関の取り組みの充実により、子どもたちの安全確保に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  はい、御答弁ありがとうございます。  では、まず学校内での不審者侵入への対応について、実際に東郷小学校の教職員の先生に聞いてきた件があります。実は1学期に、東郷小学校ではボランティアで体力測定のお手伝いをしています。そのときに話した先生から、少し心配であるということがありましたので、不審者への対応について御説明したいと思います。  全校教職員で対策を決めているということでしたけれども、これは今、東郷小学校の教室になります。先生はここに立って、教壇に立って、例えば廊下のところからひょろひょろと不審者があらわれます。その際には、教職員の先生はすぐその前に立ちはだかります。  そして、次にどういう行動をとるかというと、これはすごく近いところに教職員の先生が立って、廊下に押し出すような形で不審者と対峙をします。そのときに、後ろ側にいる生徒が、こそっと隣のクラスに通告に行きます。隣のクラスに出て、隣のクラスに教えに行きます。その時点で、隣のクラスの先生が職員室に連絡をします。では、その対峙しているときにこそっと子どもが抜け出すときに、逃げるな、殺すぞと、もし言われて萎縮してとまってしまった場合、このままでは何も通達が行かないということになる。その心配をされていました。  その後の話なんですが、職員室に通告があると、全校の放送で、ある合い言葉で、何々々という合い言葉がございます。これを言うことによって、各クラスの先生方は一斉に各階から運動場のほうに避難をするようになっているそうです。そして男性職員に関しては、この現場に駆けつけるというような危機管理マニュアルがあると聞いております。  このように実際にシミュレーションを行って、警察までの時間ってかかると思うんですね。各学校ごとに状況が違うと思います。結構、東郷小学校はプレハブが2棟建ったりして、どこからでも教室に入れる状況がありますけれども、各学校に対応した緊急マニュアルは作成されているのでしょうか。質問です。 ◯花田議長  瀧口部長。 ◯瀧口教育子ども部長  各学校におきまして、危機管理マニュアルというものを作成しております。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  各学校ごとの対応ができるということで、実際にシミュレーションをしてみると、警察への連絡まで時間がかかります。本当に児童を守れるか不安を感じているというのが先生の率直な意見でありました。刺股は、職員室に一つしかないそうです。各クラスにはありません。例えば女性の教師だったらどうなんでしょうかと考えるときに、文部科学省の学校施設の防犯対策に関する調査研究報告書の通知・通報装置にも記載されていますけれども、防犯ベルやブザーや非常押しボタンの設置を初め、ペンダント型押しボタンなど有効とありました。  ちょっとこれ、すごく見にくいのであれなんですけど、これはペンダント型って、首から下げていく、これはズボンのところに、昔、携帯をよくベルトのところにつけてあったような、こういった押しボタン式の装置というのも校内であるとありましたけども、こういったことに関しては本市の対応はいかがでしょうか。 ◯花田議長  瀧口部長。 ◯瀧口教育子ども部長  本市では、普通教室、特別教室、体育館等にインターホンや防犯ブザーを設置している学校もございます。また、先ほど申し上げましたように非常時の訓練なども行っておりますけれども、今後のさらなる防犯力の強化につきましては、御提案の機器導入も含め、学校現場の実情や意向も踏まえながら検討していく必要があると考えております。
     以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  はい、ありがとうございます。  次に、防犯カメラについて御指摘だけさせていただきます。東郷小学校の1カ所に防犯カメラが設置されているんですけども、防犯カメラ自体はこちらのところにありまして、防犯カメラ設置中というのがここにあります。それと、ここのブルーのところにですね。これでは表示板が見にくくて抑止力にならない、防犯カメラ設置中とはっきりわかることによって抑止力になると思いますので、これについては対策をお願いしたいと思います。  次に、登校中や下校中における緊急対策についてですけども、見守り隊の対策といたしまして、ちょっと時間がなくなってきましたので、ばたばたいきますが、ニュースのほうに出ておりました、文部科学省が来年、地域の見守り約2倍の増員ということで、スクールガード・リーダーというものを来年、1,500人規模から4,000人規模まで上げるという予算を設置されています。  じゃ、スクールガード・リーダーはどういうことかというと、福岡市の取り組みを調べてきました。スクールガード・リーダーは、予算を国が3分の1補助しまして、福岡市内では76人の警察OB、警備会社の社員がスクールガード・リーダーになっています。そのスクールガード・リーダーが、保護者や見守り隊の指導を行ったり、学校に抜き打ちのチェックをしに行きます。そこでチェックが、例えば防犯カメラの位置が適正であるのか、植栽が死角になっていないか、そういったものをチェックして、評点をして、校長に返すというようなことをスクールガード・リーダーがやっていますけれども、この活用は考えていらっしゃいますでしょうか。 ◯花田議長  瀧口部長。 ◯瀧口教育子ども部長  こちらのほうも、スクールガード・リーダーを調べさせていただきました。防犯力強化の一つの有益な方策であるとは考えております。このスクールガード・リーダーの制度設計なんですけれども、今議員がおっしゃいましたように、地域や保護者の方々、日ごろの見守りをしていただく方々への指導員という制度になっておりますので、こういった方々との連携体制の構築、もちろんこういう方々にまず理解していただくというのが大事だなと思っております。  以上です。 ◯花田議長  これで井浦議員の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は11時10分とします。                      休憩 10時56分                      再開 11時10分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、19番、末吉議員の質問を許します。末吉議員、どうぞ。 ◯19番(末吉議員)  日本共産党市議団の末吉でございます。  きょうは学童保育事業の現状と今後についてという、このテーマ一つだけ取り上げました。  御承知のように10年前から、長年築き上げてきました宗像方式と言われていた宗像の学童が指定管理者制度に移行し、しかも株式会社が指定管理者になるという中で、8年間、さまざまな問題点も生じてくる中で、吉武地区コミュニティ協議会から、地域の子は地域で育てたいと、ぜひ心の通った子どもたちの成長を期すためにも、運営協議会で学童保育を運営したいという申し出があり、その運営そのものがコミュニティ運営協議会に移行される。そして、昨年4月からは市内一番の大規模学童であります赤間小学校の学童保育事業が、赤間地区のコミュニティ運営協議会に指定管理者になっていただくという大きな変化がある中で、今回、今の宗像市の学童保育事業の現状について質問をしていきたいと思います。  最終的には市長と論議していきたいのは、市内最大と言われる赤間小学校の学童を地域に委ねた、そこのいわゆる宗像市の決断、これを背景として、将来の宗像市の学童保育事業をどの方向にあるべきだと思っているのか、こういったことを最終的には市長との間で確認をしていきたいなと思っています。  それで、通告書に従って質問してまいりますけども、1点目は、昨年4月から、学童保育事業における指定管理者が、これまで2期8年事業を担ってきた株式会社テノ.コーポレーションから、シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社と赤間地区コミュニティ運営協議会に変更となりました。吉武小学校学童は、吉武地区コミュニティ運営協議会が継続して指定管理者となっております。が、このテノ.コーポレーションが指定管理者であった8年間の課題や問題点などを、市はどのように総括をしているのかということを、まずお聞きしたいと思います。  2点目は、コミュニティ運営協議会が指定管理者となっている吉武小学校学童の運営体制や保育内容と、これまで2期8年間、他の学童についてはテノ.コーポレーションが指定管理者となってきたわけですが、この学童事業の質的な違い、これをどのように市のほうで認識しているのかをお聞きしたいと思います。  大きな3点目は、昨年4月から新たに指定管理者となりましたシダックス大新東ヒューマンサービスの学童運営の現状について、幾つかお聞きしたいと思います。  1点目は、主任指導員の配置がなかった学童保育所があったとお聞きしておりますけども、主任指導員の配置がなかった期間があった場合、当該学童保育所ではどのように対応したのかということをお聞きしたいと思います。  2点目は、主任指導員の変更が複数の学童保育所であったと聞きます。主任指導員とは学童のいわば中核的な存在であり、この指導員が頻繁にかわるということは、非常に学童保育事業において致命的だろうと思うんですが、その実態と理由を市はどのように把握しているのかお聞きしたいと思います。  3点目、おやつ代として月額1,500円、特別に徴収しているわけですが、おやつの内容について保護者から不満の声が多く寄せられてきていました。昨年の情報交換会、市の担当者と一緒に私も学童にお伺いしたときも、その話が出されておりました。その後、市のほうからも指導されたとはお聞きしますが、どのように改善されてきたのかお伺いしたいと思います。また、このおやつの問題については、別に月額1,500円徴収しているわけですから、その決算について、その内容等を含めて、市は把握しているのかもお聞きしたいと思います。  4点目についてですが、お弁当については、テノ.コーポレーションの時代と同じ業者に発注しているようであります。しかし、料金がテノの時代の300円から330円に値上げされているとのことであります。この値上げの理由を市は把握しているのでしょうか。  5点目、教材費として利用料とは別途に徴収しております。教材費関係の充当状況について、市はどのように把握しているでしょうか。  6点目、年間行事計画を立案し、保護者に周知するようになっております。テノ.コーポレーションの時代に行われていたもので、実施されなくなった行事はどんなものがあるでしょうか。これについては、シダックスが選定委員会で選定されました結果が議会で議案として議論されたわけですが、この中にも、シダックスのほうから外遊び等を含めて積極的な提案がなされたということが、強いインパクトを持って選定の理由にも挙げられていたことを思い出すわけですが、実施されなくなったものがあるのかどうかお聞きしたいと思います。  7点目は、シダックス大新東ヒューマンサービスは、指導補助員として、当社が学校給食調理を担っていると、他自治体も含めて、本市でもそうですが、給食調理員の活用を特性として強調しております。これらの補助員として、給食調理員の方がヘルパーとして学童保育事業に参加しているということも多々見られるわけですが、この補助員に対する指導員としての研修は一体どのようにされているのか、その実態等についてお聞きしたいと思います。  一番最後は、先ほど冒頭に申しましたように、本市の学童保育事業の指定管理料の基本方式は、良質で安定的な保育の質を保障しない構造になっているのではないのかという疑問からであります。それは、吉武地区コミュニティ運営協議会が、まず地域の中で地域の子どもを育てたい、そのためには学童というのは第2の家庭だと。その家庭を預かる人が、いわゆる日がわりのようにかわっていく、そういうことでいいんだろうか。経験ある指導員の方を安定的に雇用して、しっかりとした保育の質を確立していきたいという思いがあったのではないかと思うんですが、それは事業者が継続的・安定的な学童保育指導員を雇用することよりも、株式会社の場合、人件費が安価な不特定な補助指導員を多く雇用したほうが、市の指定管理料が安くなる仕組みになっているのではないかという疑問から、この項目を最後に取り上げた次第であります。  以上で1回目の質問とします。 ◯花田議長  末吉議員の質問に対し、執行部の答弁を求めます。  中野子どもグローバル人材育成担当部長。 ◯中野子どもグローバル人材育成担当部長  私から順次お答えしますが、答弁に当たり、指定管理者の名称について御説明します。  平成22年度に、市学童保育所の指定管理者に選定された株式会社テノ.コーポレーションは、指定管理期間中の平成28年に、株式会社テノ.サポートに名称が変更になりました。答弁では、時代に応じた名称で回答します。  それでは、(1)株式会社テノ.コーポレーションの指定管理、8年間の課題や問題点など総括についてお答えします。  本市の学童保育所の第2期指定管理期間(平成22年度から平成25年度まで)及び第3期指定管理期間(平成26年度から平成29年度まで)は、テノ.コーポレーションを指定管理者に指定し、学童保育所南北エリアの管理運営を実施してきました。  指定管理者がテノ.コーポレーションにかわってから評価できる点としては、利用者サービスが向上したことが挙げられます。長期休暇中のみの利用を可能としたことや、平日の延長保育を実施したことなど、指定管理者独自あるいは保護者の要望を取り入れた新規サービスの導入が図られました。体験活動においても五色百人一首に取り組んでいましたが、これは子どもの集中力の向上などにつながっていたものと思われ、現在でも学童保育所によっては継続して取り組んでいるところがあります。  一方、問題点としては、平成22年度の指定管理開始当初に、南エリアの運営管理責任者が約1カ月間不在であったことや、第3期指定管理期間に主任指導員が不在の期間があったこと、指導員による個人情報の目的外利用が確認されたことなどにより、業務改善勧告を行った経緯があります。その後、問題点は適宜改善しながら事業運営を行っていただき、最終年度である平成29年度の保護者アンケートでは、約8割の保護者が満足しているという結果を得ており、本市の学童保育事業の保育の質の確保に努めていただいたと認識しております。  次に、(2)テノ.サポート運営の学童保育所南北エリアと、吉武小学校学童保育所の違いについてお答えします。  吉武小学校学童保育所は、平成26年度より吉武地区コミュニティ運営協議会が、地域の子どもは地域で育てるという考えを持って指定管理者となり、管理運営を行っています。ほかの民間会社、テノやシダックスによる学童保育所運営でも、地域と連携した活動を実施してはいますが、吉武小学校学童保育所は、地域の団体と連携した活動、地域資源を活用した行事をより多く取り入れていることが特徴です。  次に、(3)シダックスの現状、1)主任指導員の配置がなかった学童保育所についてお答えします。  宗像市学童保育所南エリアの自由ヶ丘南小学校学童保育所において、主任指導員が体調不良により、本年7月1日から7月6日まで休暇を取得し、その後、当該学童保育所から異動しました。当該指定管理者は、当該学童保育所の管理運営に支障が生じないように、7月1日から7月31日まで、当該学童保育所の指導員の一人を主任指導員代行に位置づけて学童保育所の管理運営を行い、8月1日付で主任指導員代行の者を主任指導員としております。  次に、(3)2)主任指導員変更の実態と理由についてお答えします。  第4期指定管理期間が開始した平成30年4月より現在までの約1年半で、南エリアにおいて3施設、北エリアにおいて3施設の主任指導員が変更になっています。主任指導員が変更になった理由としては、一身上の都合による退職によるものとのことです。  次に、(3)3)おやつ代決算の把握についてお答えします。  おやつ代につきましては、平成30年度の学童保育所情報交換会において、保護者から、おやつに駄菓子、着色料などが多いものが提供されているという意見を多くいただいており、シダックスへ改善を求めていたところ、福祉施設のパンやクッキーなどの購入をするようになり、今年度6月から7月に実施した保護者を含めた情報交換会では、おやつに関する目立った意見は聞かれませんでした。  おやつ代は、指定管理者が保護者から実費を預かり、児童へ提供するものであり、指定管理者へ、おやつ代会計報告を保護者へ行い、市へも報告をするように指導、実施しています。  次に、(3)4)お弁当代値上げの理由についてお答えします。  長期休暇期間中のお弁当取り次ぎサービスについてですが、お弁当注文の取りまとめ、弁当業者との連絡調整等に人件費がかかることから、保護者から1食330円をいただいているということです。これは指定管理業務仕様書に定めているものではなく、保護者の負担軽減のために、指定管理者の判断により自主事業として実施しているものでありますが、お弁当取り次ぎサービスに限らず、実施に当たっては指定管理者が利用者に説明し、理解の上で行われるものと考えています。  手数料は学童保育事業への還元を考えているとしているので、その還元の方法等について協議し、指導していきます。  次に、(3)5)教材費関係の充当状況の把握についてお答えします。  学童保育所で実施する体験活動について、教材費等が必要な場合は実費を徴収しているという報告を受けています。南北エリアともに、ことしは夏休み中の体験活動として勾玉づくりを行い、当日登所した児童に勾玉キット代を実費徴収しています。そのほかにも、調理体験の際の食材費、太鼓体験活動のばち代など、教材費として実費を徴収することがありますが、教材費等が発生する際は保護者に事前に周知しています。  次に、(3)6)テノ時代からの行事の変更についてお答えします。  年間行事については、指定管理者ごとに計画し、保護者に周知されています。テノ時代は、3月にエリアごとにお別れ遠足を実施していましたが、シダックスでは、平成30年度は人形劇の観劇会を実施しています。テノ時代は一部の学童保育所にて、12月に冬休み行事としてたこ揚げをしていましたが、シダックスでは行われておりませんが、かわりに在所児童に応じて、一部の学童保育所ではスポーツ鬼ごっこに取り組んでいます。  次に、(3)7)給食調理員への指導員研修についてお答えします。  給食調理員が学童保育所の補助員として勤務を始める際は、シダックス本社において放課後児童健全育成事業に関する基礎的な研修を受講した上で、保育に当たっています。  最後に、(4)指定管理料積算方法による安価な補助員雇用についてお答えします。  指導員、補助員の配置に関しましては、宗像市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例に規定しております。この基準条例は、良質で安定的な事業運営を確保することも含めて、市が国に準じて規定したものであり、それが満たされていれば一定の保育の質が保たれていると考えます。  現在の南北エリアの指定管理者のシダックスが、指定管理者選定時に高く評価された理由の一つは、指導員の配置は市の基準を上回る提案があるということであり、人員の増配によって良質な事業運営、市民サービスの向上が図られているものと認識しています。  以上です。 ◯花田議長  末吉議員。 ◯19番(末吉議員)  質問の順番どおりじゃなくて、(1)(2)については、一番最終的な(4)の議論と絡めて進めていきたいと思いますので、まず、シダックスにおける現在の学童保育の現状について7項目答弁ありましたので、これについて再度質問していきたいと思います。  それで1)で、主任指導員の配置が、自由ヶ丘南学童で7月1日から主任指導員が出てこられなくなったので不在だったと。この7月中は、先ほど御答弁の中で、主任指導員代行と言われましたよね。この代行という位置づけは、本市の仕様書の中、どこを見てもないんですよね。この代行なるものは、どういうものだと認識されているんでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野子どもグローバル人材育成担当部長  7月の主任指導員代行の配置につきましては、先ほど申し上げましたが、主任指導員の急な体調不良により、緊急対応的なものとして実施されたものであります。議員御指摘のとおり、仕様書に規定のない主任指導員代行職でありますが、今回の対応については、その役割を果たしており、問題があったとは考えておりません。 ◯花田議長  末吉議員。 ◯19番(末吉議員)  そういう曖昧な行政の事務というのをやられては困ると思うんですけども、仕様書には主任指導員って定義しているわけですね。主任指導員に該当する人の条件まで仕様書には書かれていますよね。週5日以上勤めること、それから20時間以上といった具体的な条件等もあるわけですけども、しかも、不在だった期間に代理という形で実質上運営せざるを得なかったので運営してきたという説明ならわかるんですけども、シダックスがその原因を明らかにした後、7月いっぱい不在だったわけでしょう。その代行というのを継続されたわけですよね。  一般的には、この市の仕様書を現実に遵守するためには、素早くシダックスとしては、新たな主任指導員を任命しなくちゃいけないはずですよね。これを市として許してきた背景、根拠は、理由といいますかね、それは何があるんでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野子どもグローバル人材育成担当部長  今回の主任指導員代行を配置することにより、主任指導員の役割、施設の統括を果たしており、今回は学童保育所の運営に支障が生じることを防いだものと認識しております。主任指導員の代行については、仕様書に定める待遇についても、主任指導員と同等にして、代行期間中に問題の発生はなかったということを確認しております。 ◯花田議長  末吉議員。 ◯19番(末吉議員)  行政としては、結果論の話を私はしたんじゃなくて、物事には、ある業務に従事する人については、ある資格を充当しなくちゃなりません。会社としてもそれにふさわしい人事の辞令を交付しないと、仕様書を満足したものにならないはずじゃないですか。  それが2週間以上ね、9日にシダックスが当人を連れてこられたらしいんですけど、それから20日間も代行という形で放置されていたわけですよね。そういう人事に対して曖昧さを許してしまうということは、非常に私は指定管理者を行政処分する者としてね、これはよろしくないんじゃないかなと思うんですが、その点は問題がなかったからよしとするんですか。御答弁をお願いします。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野子どもグローバル人材育成担当部長  本来であれば、仕様書に定めるとおり、主任指導員が不在となった時点で、急遽かわりの主任指導員を配置するべきであると思います。今回は急な体調不良、緊急的な対応ということで、このような対応になってしまっておりますが、本来であれば主任指導員を早急に配置するべきであったと考えております。 ◯花田議長  末吉議員。 ◯19番(末吉議員)
     私自身も憶測で物事を言ったらいけんと思うんですけども、やっぱり一学童としての主任指導員というのは、文字どおりその現場を預かる責任者ですよね。その方の動き、その方によって学童がいかようにも、極端に言ったらなっていくような存在ですよね。その方が1カ月近くも代行という形で置いておかれたということは、ひょっとしたらね、その指導員の方が、主任指導員になるのが嫌だと、そこまでの責任は自分は負い切らないと思っておられたかもしれないわけですね。これはもう憶測では言われませんけども。  そういうぐらい主任指導員の役割というのは大きいんですよね。また、任務もやっぱり重くかかるわけです。だから、これに対する行政の曖昧さというのは、私は今回の件で、非常に露呈されたんじゃないかなと思いますので、やはり仕様書に沿って、じゃ、どう厳しくね、学童保育の質そのものを担保していくのかという観点で取り組んでいただきたいと思います。  そこで2点目で、この主任指導員の変更が複数の学童保育であっていたと。問題なのは、新学期が始まる4月、5月に多発しているんですよね、答弁を聞きましてもね。河東西学童では、主任が4月に就任するも5月にやめている。1カ月でやめちゃったわけでしょう。そのかわりに来た人が、シダックスの新入社員が来たと。これこそ学童の運営を非常に不安定にさせる大きな要素だろうと思うんですが、自由ヶ丘学童については、実は4月から先ほどの、何といいますかね、急に来なくなった社員、2年目の若い男性指導員だったらしいんですけど、7月に来なくなったわけですよね。自由ヶ丘学童については、シダックスの若い女性指導員が、主任指導員が3月でやめてしまったと。そのために、他の学童の主任指導員に、自由ヶ丘のほうに回ってもらわざるを得なかったというような人事異動というか、動きがあっているんですね。これについては、市としてはどういうふうに認識し、そしてシダックスにどのような指導をされたのかお聞きしたいと思います。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野子どもグローバル人材育成担当部長  できるだけ指導員の雇用に関しては継続であることが望ましいと思います。今回、変更になった理由としては、一身上の都合ということで、それぞれの家庭の御事情は承知しておりませんけれども、退職される理由というのはそれぞれあると思いますけれども、指定管理者に対しましては、やはり継続的な雇用が望ましいということはお話しさせていただいております。 ◯花田議長  末吉議員。 ◯19番(末吉議員)  指定管理者を選定するときは、どんな魅力ある、あるいはどんなに積極的な提案でも、実際に学童を運営していく指導員、特に主任指導員が、経験豊かな指導員と、新入社員あるいは社員になって2年目の、そういう方との経験の差、あるいは質的なもの、運営のあり方等についても、当然、差が出てきますよね。吉武が開所されるときに、やっぱり宗像の学童連合会の時代から経験豊かな指導員を配置したいと。そのことが、学童保育そのものの安定的な、あるいは豊かな学童保育を保障することになるということで、奮闘されたとお伺いしていますよね。  これに対して、テノのときもかなり異動が激しかったし、エリア責任者もいなくなったりとか、さんざんな目に遭ってきたんだけども、私ども議員としてもね、あのテノからシダックスにかわるということは、そういう悪い前例があるから、それが改善されるのかなと、よくなるのかなという期待を持って、昨年4月、やっぱり思いましたよ。でも1年たってみてね、この現状は何だと言わざるを得ないですよ。人事に関して非常に不安定、非常に経験の浅い方が派遣されてくる。これが大きな特徴ですよね。だから赴任したものの、その責任に耐えられなくて、あるいは自分に合わないと思ったのか、やめてしまう。そういう事例が今回あらわれたんだろうと思うんですね。  これについては、やはり宗像市としても、同じ宗像市の学童の子どもたちの中で、やっぱり経験豊かな安定的な学童保育運営をされているところとそうじゃないところがあるということは、ゆゆしき問題だと言わなければならないと思います。  次に、おやつ代の件については情報交換会の中でもかなり出まして、市のほうからもシダックスに、これは改善するんですねと、担当係長もかなり強く言ったということもあって、市内の生協や、あるいは障がい者福祉団体のクッキー、ケーキ、そういったものを取り入れるようになったということは、改善策として聞いております。  私も、複数の学童の指導員の方のお話も聞いたんですけれども、シダックスは、おやつがロットでどんと来るらしいんですよ。子どもが少ないときは余っていいんだけども、やっぱり足らないときもあると言われているんですね。テノのときに、じゃ、どういうふうにしていたんですかと聞くと、指導員たちがいろんなところのチラシを見て、ああ、ここのスーパーがこのお菓子がきょう安いということで、何といいますかね、安くて子どもたちに人気のあるというか、魅力のあるお菓子を、指導員たちが努力で購入していたと。  一つは、市内で大規模の赤間小学校の学童、おやつ代は定額徴収、金額は同じですよね、徴収金額。昨年度聞いたところによると、50万円余剰金が出て、その使い方について保護者にも相談した結果、年度末の観劇費用の補助に使おうということになったそうなんですね。  シダックスは数日前まで、このおやつの決算については出していませんでしたよね。私どもが一般質問で取り上げた、いろんな指導員からの話を聞く中で、決算も出ていないそうじゃないねということも執行部側に言ったこともありますけども、実はきのう会社から、おやつについて決算の資料を保護者に渡してほしいと言ってきたそうなんですね。もう本当、いよいよ最近になってそういう決算書が出たということは間違いありませんか。しかも状況、決算の状況はどうなっているのかお聞きしたいと思います。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野子どもグローバル人材育成担当部長  おやつ代の決算につきましては、年度が終了した時点で作成し、速やかに保護者に報告するように指導しております。議員御指摘のとおり、平成30年度の決算に関しましては、シダックスは8月末に市に報告、その後、保護者に決算を報告しております。今回、市の再三の催促にもかかわらずおくれたことを厳しく注意し、今後このようなことのないように指導いたしました。 ◯花田議長  末吉議員。 ◯19番(末吉議員)  そうなんですね。もういよいよ、つつかれて出してきたというのが私は現状じゃないかなと思うんですね。  おやつで一番ひどかったのが、どんなのがあったのと聞いたときに、冷凍する前は液体状だけど、冷凍室に入れて、真ん中でパチンと割る、あのパンちゃんというんですかね、そのパンちゃんと駄菓子が1個というときが、多々あったときもあると。えって、それを聞いて私も思いましたけど、例えば人工甘味料が本当に多く使われているんじゃないかなという駄菓子も中にはあったと聞き及んでいるので、そこはやっぱり改善ね、一つはやっぱり、テノのときは少なくとも、指導員が自分たちで安いところ、安いところを買う上でも、子どもたちに少しでも安全なものをという配慮があったと思うんです。それがなくて、シダックスが選んだものがロットでどんと送ってくるというのが今、現状だそうですよ。まあ、おやつについてはそうですね。  それで弁当については、事務費として30円取っているんだという話ですよね。これについては8年間、テノのときには同じような形式で多分やられていたと思うんですけども、あえてシダックスだけその事務費を認めたということ自体が、非常にこれは……。いや、弁当の業者から値上げを言ってきたかなと、最初私は思っていたんですよ。事務費として30円を別途取るというのはいかがなものかなと思います。これについては、保護者にきちっと説明する。もう一つは、特に夏休みなんか、いわゆる利用料金と一緒で、何日利用します、そして弁当は何日間利用しますということで、先に多分支払っておられると思うんですよね、弁当代として。ある日、子どもが登所しなかったという場合には、弁当代って返還されているんでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野子どもグローバル人材育成担当部長  シダックスに限らず他の指定管理者におきましても、お弁当代は返金されておりません。  お弁当の取り次ぎサービスは、仕様書外の事業者の自発的サービスですので、まずは事業者が保護者にきちんと説明するよう指導いたします。その中で、発注と出欠状況の不一致が少なくなるように、保護者からの注文の受け付けと発注の時期、期間など、協議していく考えです。  以上です。 ◯花田議長  末吉議員。 ◯19番(末吉議員)  じゃ、次に行きます。  教材・備品・消耗品などの購入について、仕様書では、管理運営に必要な物品・材料等に関しては、できる限り市内事業所からの購入に努めることと書いてありますよね。先ほどのおやつ、生協や市内の障がい者施設からの購入は理解できるんですけども、多分、市外のどこかから購入して、ロットでどんと送られてきているんだろうと思うんですが、これは指導員に現金を持たせないというシダックスの方針だそうなので、これに対しては一定理解するとしても、学童に必要なものが迅速に届かない、こういう現状があるということを指摘しなければなりません。  ある学童で、はさみだとかマーカーを補充してくれと4月に要望したけども、7月になっても届かなかったと。それから、折り紙など補填がなくて、実は、多分10年前からあるんじゃないかなと言われていましたけど、10年前といえば連合会が運営していた時期なんですけども、その当時からある折り紙がまだ残っているので、それを使って何とかしのいでいるという話もありました。  地元から調達することということと、備品・消耗品等については、学童運営に必要なものについては、迅速に補填していくということは本当に必要なんじゃないかなと思うんですが、その点はどうお考えでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野子どもグローバル人材育成担当部長  折り紙、画用紙、セロテープ、マジック等は、エリア事務所が年度当初に各学童保育所に割り振りを決めて一括購入し、配付しております。追加分等につきましては、指導員が要求を上げ、事務所が発注し、各学童保育所に配達されると聞いております。ただいま議員より御指摘のあった件は少し食い違いますので、また指定管理者のほうに確認をしていきたいと思います。  以上です。 ◯花田議長  末吉議員。 ◯19番(末吉議員)  指導員に現金を持たせない、あるいは持って購入するというのは、それだけ事務的なものも負担になるということで、一定は理解できるというのは先ほど言いました。現金も持たずに、必要なものが必要なときに入る仕組み、やり方次第であるわけですね。なぜかというと、例えば市内の文房具屋あるいは業者とシダックスがちゃんと契約して、ある学童で必要な文具だとかそういったものを、必要があればその文房具屋に連絡をとって、そして納品される。納品に際してはサインをして、確実に納品されましたよということをもって、文房具屋はシダックス、エリア長宛てでもいいですたいね、請求されるということでもって、現金を扱わなくても迅速に必要なものが必要なときに補充されるわけですよ。そういう現場に沿ったやり方を指導してほしいと思うんですけども、その点いかがでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野子どもグローバル人材育成担当部長  調達についてのやり方については、各指定管理者の考えで行っていただいていいと考えます。シダックスがこのような形で行うのであれば、やはり現場に確実に備品等が調達されるようにしていただくことを伝えていきたいと思います。  以上です。 ◯花田議長  末吉議員。 ◯19番(末吉議員)  残り10分を切りました。  今後の宗像の学童がどうあるべきかというところを議論する上で、やはり吉武地区コミュニティ運営協議会が、地域の子どもは地域で育てるという思いを込めて、みずからの汗も流し、地域の子どもたちを育てる、この決意をされたことは非常に大きなね、学童保育事業に私はインパクトを与えたと思うんですよ。その優位性が、その目指す方向というのは、やはりこれまで長く宗像で、宗像方式と言われた学童保育事業のすばらしさを、この連合会からテノという株式会社に移行した8年間の中で、いやが上でも身にしみて、前市長も含めて、職員も含めて感じられたと思うんですよ。  そのことがね、市内の大規模校である赤間小学校も、赤間地区のコミュニティ運営協議会に指定管理者になっていただこうと。これは実は数日前、吉武のコミュニティの会長が傍聴に来られていましたけど、実際に学童をコミュニティで運営してみて、赤間のコミュニティの会長に、ぜひ大規模な、赤間でしてほしい、赤間でできる、赤間でしなっせということを随分話したと。そのことが子どもたちを本当に地域で育てることになるよと、確信を持って話をされたそうであります。当時の谷井市長にも自分は話したよと。それは、かつての宗像の、宗像方式と言われる学童保育の質に、もう一度アプローチ、接近しようじゃないかという思いだと思うんですよ。  それは日ごとにかわる指導員じゃなくて、あるいは新入社員が主任指導員として来るような学童じゃなくて、経験豊か、あるいは学童の指導員さえも地域の中で育てていけるような学童保育を目指さなければ、企業の利潤を前提とした株式会社の指定管理というのは、学童保育事業というのは8割方以上、人件費ですよね。人件費が指定管理料の大半を占めている。その中で利益を上げようとすれば、安価な細切れのですね、本来、主任指導員に匹敵するようなキャリアを持っている人を雇用するよりも、短時間ででもいいから配置するような、ヘルパー的な指導員の雇用にやっぱり変化してしまう。これが8年間のテノのときの実態だったじゃないですか。そしてシダックスにかわってもう1年何カ月かたちますけども、やっぱり同じようなことが繰り返されているということが私は言えると思うんです。じゃ、何のために吉武で始めてね、そして赤間小学校の学童で、本当に勇気を持って大規模な学童を指定管理者にした。  赤間小学校の学童をコミュニティ運営委員会に委ねるということは、市の担当が本当にそれなりのバックアップをしなくちゃ、私はやっていけないと思うんですよ。既に、ここでは言いませんけど、いろいろな行政に相談したいこと、助けてほしいことが幾つか出ていると思うんですね。それぐらい、市もこの学童保育事業については、かつての宗像方式と言われるものは、市も一緒になって宗像の子どもたちを育ててきた、そのことが高く評価されてきたと私は思うんです。  それで市長にお伺いしたいんですが、この赤間地区のコミュニティ運営協議会に指定管理を委ねようとしたときに、他のコミュニティでも受けられるところがあったら、ぜひ受けてほしいという思いが執行部の中にあったと思うんですね。その延長線上にはね、私は再び、かつてのような運営母体じゃないでもいいです、市の学童に携わってきたOBを中心として、あと有識者あるいは地域の人たちを網羅した運営体を、市がてこ入れでつくって、そこに委託事業としてするということのほうがね、私はかつての宗像方式と言われた学童の質的な優位性というのかな、そのことが、宗像が子育てに熱心だと、かつて宗像の学童が魅力で、例えば古賀とか福岡から引っ越してきた方もおるわけですから、そういう学童にやっぱり変えていくべきじゃないかなと思うんですが、市長、御答弁を。 ◯花田議長  伊豆市長。 ◯伊豆市長  学童保育をコミュニティが担うということは、地域と一緒になって子育てをするという一つのモデルであると思いますが、吉武にしても赤間にしても、コミュニティの相当な覚悟があってのことだったと思っています。ですから、今後ほかのコミュニティが望まれて、それだけの覚悟を持ってやっていただくということがあれば、コミュニティが今後も学童を担っていただくことについては、市は支援をしていきたいと思っております。 ◯花田議長  末吉議員。 ◯19番(末吉議員)  ちょっときつい言葉になるかもしれませんけども、宗像市が指定管理者制度を導入してから、市の職員の、もう言葉は悪いですけど、質が落ちたんじゃないか、あるいは市の職員に責任感が希薄になったんじゃないかという市民の声を、物すごく聞くんですよ。なぜか。例えば地域に対する施策、いろんな問題についても、今、宗像市は全部、地域コミュニティ運営協議会に指定管理者制度でお願いしていますよ。かつては地域全体に目を凝らして、いろんな要望やそういったものに市の職員が当たっていた。今はワンクッションね、その問題はコミュニティを通じましたか。コミュニティに持っていくような形になっているんですよ。  議会でも取り上げましたけれども、あるところでカーブミラーをつけてほしいと。そうしたら、そこの事務局長が、地域の中で同意書をとって回りよった現状があるんです。地域の同意書というのは行政と住民との間の契約ですよ。そういったことまでコミュニティの運営に携わっている市民に、今、肩がわりさせているんですよね。そのことによって、本来市が責任を持たなくちゃいけない業務で、市の責任感が希薄化していると私は言わなければなりません。  本当に宗像方式という学童、本当に宗像の子どもたちが、宗像の市の職員も含めてですよ、市民も含めて、一緒にこの地域で育てようという気概があるなら、もっともっと市の学童保育に対する関与が私はあるべきだと思います。そういう意味では、市のOBを中心にでもいいです、学校の先生OBでもいいです。それから学童の経験者も含めて、新たな運営体を市の肝いりでつくってでも、コミュニティの負担にならないような新たな学童保育の運営方式について検討してみるべきではないか、その時期に来ているんじゃないかということを市長にお聞きしたいと思います。 ◯花田議長  伊豆市長。 ◯伊豆市長  議員が御指摘される不備については、今後、事業者ともしっかり、話をしていきたいと思います。指定管理者側と十分に情報を共有し、今後も安心・安全な学童保育の場として、指定管理者制度の現状については、これは議会で決定されたことでございますし、また、4年ごとに総務常任委員会で、その成果についても各委員会で検討はされていると思いますので、そういうことも踏まえながら検討させていただきたいと思っています。 ◯花田議長  これで末吉議員の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は13時ちょうどとします。                      休憩 12時06分                      再開 13時00分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、7番、森田議員の質問を許します。森田議員、どうぞ。 ◯7番(森田議員)  皆さん、こんにちは。私は会派宗像志政クラブの森田卓也でございます。  本日は、稼ぐ自治体を実現するための方策について、その2(環境編)ということで、1項目質問をいたします。  質問に入る前に、さきの6月議会で質問、提案いたしました沖ノ島までの周遊ツアーですが、これは8月19日、西日本新聞の記事ですけども、去る7月15日に実施をされました。私も受け付け開始当日に申し込みをしましたが、倍率が高くて、残念ですが参加することはできませんでした。  そのときのアンケートによると、この遠望船に満足・やや満足と回答した人は全体の85.3%、また、今回の遠望船のような催しがあれば知人にも勧めようと思いますかとの問いには、全体の70.6%の人が勧めると回答するほどとても好評だったということで、この遠望船については、今後は定期化に向けて検討がなされるということであります。  また、海の道むなかた館においても各種イベントが行われておりまして、これには私も参加しましたが、多くの人でにぎわっておりました。  やはり、こういう取り組みを通して、地元にお金の落ちる仕組みをしっかりと考えていただきたいと思います。特に、さきの議会でも申しましたけれども、地元にお金の落ちる仕組みと、この周遊ツアーがなりわいとして成り立つような検討をぜひ進めていただきたいと思います。このような一つ一つの具体的な行動によって、市長の目指す稼ぐ自治体をつくっていただきたいと思います。ぜひこの遠望船の取り組みも、稼ぐ方法の一つの手段として、これからしっかりと検討していただきたいと思います。  この件につきましては、検討がある程度進んだ状態でまた質問をしたいと思いますが、本日はその稼ぐの続きで、6月議会で本市の特性を生かす取り組みとして、海をテーマに環境で稼ぐことも提案をしておりました。6月の議会では、具体的な方策については今後の検討ということで終わっておりましたので、本日は、その環境で稼ぐ方策の具体策ということで質問をいたします。  本年度の施政方針において市長は、地方自治体の活力として、稼ぐ力の基盤強化が不可欠であり、本年度は稼ぐを前面に打ち出して取り組むと述べられました。さきの6月議会では、稼ぐ自治体を実現するための方策について、観光分野における世界遺産を活用した方策について質問をいたしました。本議会では、宗像市の特性を生かす取り組みとして、環境分野での取り組みから地方活性化(水産振興及び観光)へとつながる取り組みについて質問をいたします。  1、環境分野における本市の取り組みについて。  (1)本市では、環境(森・里・川・海)を守る取り組みをどのように行っているのでしょうか。  (2)市民や子どもたちへ自然との触れ合いを通じた環境教育は、どのように行っているのでしょうか。  2、里海づくりによる海の環境改善のための取り組みについて。  (1)磯焼け対策について。  1)近年、漁獲高減少の課題の一つとされる磯焼けについて、本市はどのように捉えているのでしょうか。
     2)磯焼け対策のため、本市ではどのような取り組みを実施しているのでしょうか。  (2)釣川河口域や周辺海域における二枚貝(アサリ、シジミ、ハマグリなど)の現在の生息状況はどのようになっているのでしょうか。  (3)釣川河口域及び周辺海域は現在どのように管理されているのでしょうか。  3、環境への取り組みから水産振興と観光との連携による地域活性化の取り組みについて。  (1)環境への取り組みとして、釣川河口域及び周辺海域を利用した二枚貝(アサリ、シジミ、ハマグリなど)の再生事業を検討してはどうでしょうか。  (2)道の駅むなかたと隣接した釣川河口域における観光スポット化への取り組みとして、二枚貝の再生事業を活用すれば、釣川河口域を潮干狩りなどの観光スポットにできると思うが、どうでしょうか。  (3)宗像産ブランドによる水産振興への取り組みとして、二枚貝の再生事業を活用すれば、二枚貝を宗像産ブランドとして水産振興へとつなげられると思いますが、どうでしょうか。  (4)本市で開催されている宗像国際環境100人会議との連携について。  宗像国際環境100人会議では、環境への取り組みを通じた地域の活性化も大いに期待できます。今回、同会議にて発行された地域通貨、常若(とこわか)通貨について、どのような狙いがあったのでしょうか。  以上で1回目の質問を終わります。 ◯花田議長  森田議員の質問に対し、執行部の答弁を求めます。  伊豆市長。 ◯伊豆市長  それでは私のほうから、3の(4)宗像国際環境100人会議のことしの特徴について答弁させていただき、地域通貨も含め他の項目については部長から答弁します。  ことしの宗像国際環境100人会議は、8月23日から25日の3日間で開催しました。ことしの特徴としては、環境会議の実行委員会と他の団体が連携しながら、にぎわいづくりや環境保全の活動が実施できた点にあります。  24日は宗像大社駐車場で、SDGsをテーマとした宗像青年会議所主催のむなかた祭りを同時開催し、議員の御質問にありますように、地域活性化につなげる新たな試みとして、地域限定の電子通貨、常若通貨も発行しました。大変多くの方が来場され、大いににぎわっていました。  また25日は、日本財団主催によるスポGOMI甲子園の福岡県大会を、大島の遙拝所の海岸で実施しました。スポGOMI甲子園とは、3人1チームの編成で、ごみ拾いを競技へと変換させた新しいスポーツです。当日は高校生42人が楽しみながらごみ拾いに取り組んでいました。加えて、宗像国際環境100人会議の中でも、海岸清掃や竹魚礁づくりのフィールドワークにも小学生の参加も募り、親子で環境保全に関心を持っていただく取り組みを行いました。  今後も新しい取り組みを取り入れながら、あらゆる世代を取り込んでいけるような会議を目指していきたいと考えています。  以上です。 ◯花田議長  中村市民協働環境部長。 ◯中村市民協働環境部長  それでは私のほうから、1の(1)(2)について答弁をさせていただきます。  まず、(1)本市の環境を守る取り組みについてお答えいたします。  森・里を守る取り組みでございますが、森林の持続可能な管理を目指し、福岡県森林環境税を財源として、平成20年度から荒廃森林再生事業に取り組んでおります。また、杉・ヒノキ林への侵入竹の伐採や、竹粉砕機の運転による荒廃竹林対策事業を行っているところでございます。  川を守る取り組みといたしましては、水質の保全のため、公共下水道の普及をこれまでにも図ってまいりました。加えて、下水道の認可区域外などでは、合併浄化槽の設置や維持管理に補助金を支給するなど、釣川水系の水質保全を図っております。  毎年10月には釣川クリーン作戦を実施し、多数の市民の皆様に御参加いただくほか、水と緑の会で蛍調査を5年ごとに行い、蛍マップを作成し、市民の皆様に配布するなどし、蛍の飛ぶ釣川水系を取り戻そうという啓発を行い、釣川を守ろうという意識の向上を図っているところでございます。  次に、海を守る取り組みでございますが、毎年5月ごろに行っております海岸清掃のラブアース・クリーンアップを広く市民に呼びかけ、啓発につなげているほか、市民活動団体や事業所に、さつき松原や海岸も含めた市内全域のボランティアごみ回収のアダプト活動に取り組んでいただいております。  特に、近年問題視されておりますマイクロプラスチックにつきましては、先日開催されました宗像国際環境100人会議でも大きな話題となっており、その解決に向けた行動が急務であるとされております。市民へも、イベント等があるごとにマイクロプラスチックについての情報を発信してまいりたいと考えている次第でございます。  次に、(2)市民や子どもたちへの自然との触れ合いを通じた環境教育についてお答えいたします。  平成4年から、市内小学4年生全員を対象に、釣川の源流から河口までを観察する水辺教室を行っております。源流では、山の水がどのようにして流れ出し川になるか、支流のある山田ホタルの里公園での水生生物の観察、河口で川の水がどうなるかを通じ、郷土・宗像市の釣川について学習しております。  また、環境活動団体で構成された宗像環境団体連絡協議会の主催により、夏休み親子・磯の生き物観察会を、平成30年度からは夏休み親子・川の生き物観察会を開催し、親子で水辺の生き物と自然について学習する取り組みを行っております。  このほか、県の主催ではございますが、手光ビオトープでの水辺の生き物観察会や、秋の草花観察会が開かれており、自然や生態系を大切にする啓発が行われているところでございます。  以上でございます。 ◯花田議長  田中産業振興部長。 ◯田中産業振興部長  それでは私のほうから、二つ目の項目、それから三つ目の項目の(1)から(3)まで、お答えさせていただきます。  まず、二つ目の(1)磯焼けについてですけれども、1)2)、関係がございますので、あわせて御回答させていただきます。  藻場の磯焼けにつきましては年々拡大しており、アワビ、サザエなどの漁獲量減少の大きな要因と考えております。磯焼けの要因は、海水温の上昇や食害生物による海藻類の枯渇など、さまざまな要因があると言われていますが、漁獲量減少に歯どめをかけるためにも、早急な対応、対策が必要であると考えています。  また、具体的な対策事業として、市といたしましては、平成24年度から漁場・藻場の再生を目的に、自然石、鉄鋼スラグ入りブロック、カキ殻を使用した製品の投入による藻場整備の実施や、陶管投入による漁場の整備、アワビの稚貝放流等を行ってきております。加えて、この稚貝放流と並行し、場所を限定してアワビをとらない禁漁年を設定したりして、資源保護にも取り組んでおります。  これらの事業効果を一層高めるため、食害生物であるウニ類の除外や岩盤清掃、それから母藻、これは藻の親となる藻のことをいいますけれども、そういった母藻の設置事業の実施やモニタリングなどをあわせて実施してまいりました。今年度からは、漁場整備事業の国庫補助事業採択を受け、自然石を投入する藻場整備事業を行っておるところです。  次に、(2)釣川河口域や周辺海域におけるアサリ、シジミ、ハマグリなどの二枚貝の生息状況についてお答えします。  アサリにつきましては、現在でも釣川河口に生息していますが、シジミにつきましては、確認できる範囲では釣川河口域には生息しておりません。また、ハマグリにつきましては、国民宿舎ひびき下の深浜と言われる地域なんですけれども、こちらに生息していた記録が残っております。このほか、勝島周辺や、神湊・大島間、地島の倉瀬周辺には、かつてイタヤガイの生息があったことを確認しております。  次に、(3)の釣川河口域や周辺海域の管理についてお答えします。  釣川につきましては、福岡県が河川として、河川管理者として管理しております。周辺海域につきましては、釣川左岸の海岸線は宗像市、右岸側はさつき松原の途中に薬師川が流れておりますが、その薬師川までが福岡県、それ以北につきましては宗像市が管理を行っております。また、釣川周辺海域について、皐月橋までは宗像漁協神湊支所、こちらに漁業権があるということを確認しております。  次に、3の(1)二枚貝の再生事業についてお答えいたします。  現在、宗像漁協の青壮年部が、鐘崎漁港内で袋状の網に稚貝と砂利を入れて沈めるネット方式によるアサリの実証養殖を行っております。このネット方式と、筒状の塩ビ管に稚貝と砂利を入れて沈めるかぐや式と、この二つの手法を変えながら取り組んでおりました。しかし実入りが悪く、採算性が合わないという現状があるところでございます。この実入りが悪い要因といたしましては、宗像の海は外海であり、生息域に栄養分が少ないからではないかと推測しているところでございます。  次に、(2)の二枚貝の再生事業を活用した観光スポット化についてお答えします。  現在、道の駅むなかたがある釣川河口域は、家族連れなどのファミリー層が訪れ、毎年、潮干狩りを楽しむ風景が見受けられます。しかしながら、駐車場を含む安全対策などの課題から、積極的な周知は現状行っておりません。  最後に、(3)の二枚貝の再生事業を活用した宗像産ブランドについてお答えいたします。  議員御承知のように、現在、宗像漁協では、鐘崎天然とらふく、宗像あなごちゃんといった名称で、水産資源のブランド化への取り組みを行っております。議員御質問の二枚貝のブランド化については、現在のところブランド化への取り組みについては行っておりません。  以上でございます。 ◯花田議長  河野総務部長。 ◯河野総務部長  (4)の地域通貨につきまして答弁いたします。  宗像国際環境100人会議にて発行されました地域通貨、常若通貨につきましては、環境会議参加者の参加料や企業協賛金を原資として、会議参加者に対して地域限定の電子通貨をスマートフォンを用いて発行したものです。加盟店に置かれましたQRコードをスマートフォンで読み取ることで、キャッシュレスにより使用できる仕組みです。  今回は、100人会議と同時開催しました宗像青年会議所主催によるむなかた祭りでの飲食や、あまちゃんおしば体験や漁船乗船など、500人の方に50万円の電子マネーを使用いただきました。狙いとしましては、市外から来られた100人会議の参加者などに、宗像ならではの飲食や地域活動を知っていただくとともに、市内消費の拡大、ひいては地域経済の活性化に貢献することでございます。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  はい、ありがとうございました。  私が、この宗像市の特性を生かして、環境をテーマに稼ぐを提案した理由の一つに、本市で毎年開催されている宗像国際環境100人会議があります。先ほど市長からも答弁がありましたけれども、ことしで6回目で、8月23日から25日まで開催されて、大変多くの方の参加がありましたということでございました。  そこで本市としても、この国際環境100人会議を参考に、何か環境をテーマにできることはないかという思いから、本日は環境を切り口にした、水産振興にもつながる、素焼き玉を使った二枚貝の再生事業というものを紹介したいと思います。これが写真なんですけど、これが素焼き玉と今呼ばれているもので、ここについているのが、これがアサリの稚貝であります。  まず、先ほど中村部長から、環境を守る取り組みや環境教育への取り組みについて答弁がありましたが、なぜ本市は竹林伐採をして、山や釣川などを守る取り組みをしているのかということ、そしてクリーンアップなどのごみの回収をしているかということを説明したいと思います。  また本市は、自由ヶ丘や日の里の団地や、最近問題となっています太陽光などの大きな開発も行われておりますので、なぜ森林を守る取り組みが必要かということを、国際環境100人会議みたいに高尚には行きませんが、宗像市議会環境会議ということで、少し長くなりますが説明をしたいと思います。  まず、この図をごらんください。インターネットから引用させていただきましたけれども、まず、この海の豊かさのキーポイントになるのは、ここにありますフルボ酸という物質でございます。これはミネラルなどの栄養分の一種でありまして、これが海の生態系を豊かにする起点とイメージしてみてください。  このフルボ酸鉄というのは、フルボ酸と鉄からできているんですけども、植物性プランクトンが成長するためには、鉄分を初め、ミネラルなどの成分、こうした栄養分の吸収を助ける成分が必要なんですが、フルボ酸鉄というのは、絵に描いてありますとおり、植物プランクトンが取り込みやすいという性質を持っています。つまり、このフルボ酸鉄が豊富だと、海洋性植物プランクトンがふえて、それを食べる動物性プランクトンがふえる。これにより、海のさまざまな小さな生物がふえて、さらに海のさまざまな大きな生物がふえるということで、海の生態系が豊かになるわけです。  一昨晩、この説明の練習を自宅でしていたら、小学校5年生の長男が、植物プランクトンをきのう学校で習ったと言って、少し関心を示してくれました。学校で習ったことと連動すると、子どもたちもより興味を持ってもらえるんだなということを思いました。  では、このフルボ酸鉄というのがどこから来るのかということですけども、これが答えのとおり、森林ということになります。もっと言いますと、この広葉樹の森林にある腐葉土から、そして、海の中でプランクトンや海藻が成長するためには窒素とリンが欠かせないのですが、これらの吸収のために、まず鉄が必要になります。このため、先ほど少し答弁にもありましたけども、磯焼け対策などで鉄分を海に沈めたりもするんですが、単なる鉄の粒子では、植物プランクトンや海藻は吸収しにくいということであります。そこで鍵を握るのがフルボ酸ということです。  このフルボ酸は、豊かな広葉樹の森林から流れ出す淡水に多く含まれています。自然界でこんなふうに海の豊かさの鍵を握るフルボ酸鉄は、広葉樹の森林から葉が落ちて腐葉土となるプロセスで誕生していきます。この経過は省略しますが、このように、豊かな海には腐葉土になる層が厚く豊富であればあるほど、海へと流れる水に含まれるフルボ酸鉄などの栄養が豊富になって、海洋性植物プランクトンがふえて、それを食べる動物性プランクトンがふえるという、先ほど説明したような海の生態系が豊かになるわけで、このような目的から、漁師さんを初め、市民みんなで今、森林を守ろうとしています。そこで、このフルボ酸鉄の原理を応用して海を豊かにしてくれるのが、この素焼き玉です。これが現物の素焼き玉というものです。  ここからは、この素焼き玉を使った二枚貝の再生事業について少し説明をします。これは素焼き玉のつくり方なんですが、簡単に言いますと、この素焼き玉は、カキの貝殻と粘土、そしてクエン酸から構成されていて、粘土中にある鉄分とクエン酸が結合して、いわゆるクエン酸鉄というものができます。カキの貝殻も使用しているので、近年問題となっているカキの貝殻の処分についても、貝殻を再利用することで環境問題の解決にも役立つものであります。  そして、このクエン酸鉄は、先ほど説明した自然界にあるフルボ酸鉄と同じ効果を持つということが証明されています。ですので、この素焼き玉そのまま投げ入れても海への栄養となりますし、カキの貝殻を使用していますので、水質の浄化作用も期待できます。また、つくり方も簡単で、粘土状のものを8ミリから15ミリぐらいの大きさに丸めて、窯で素焼きすればでき上がりますので、子どもたちを初め、誰にでも手づくりでできます。とても環境によいものだと思います。そして今回は、この素焼き玉をつくって、ただ海に入れるだけではなくて、さらに水質の浄化につながるように、二枚貝を再生する取り組みをしたいと思っています。  それで、きょうは現物を持ってきましたけれども、こういうようなネットで、この網目が大体4ミリあります。これにそのまま素焼き玉を入れていただくということです。きょうは泥が落ちますのでビニールに入れていますけど、本当はこういったネットにそのまま素焼き玉を入れてもらうということです。  なぜ、今度はこの入れた素焼き玉に、先ほど写真で示したようにアサリがつくかということの説明をいたします。まずアサリなんですけど、アサリの浮遊受精卵というのは、春ですね、4月から5月、それから秋の9月から10月に生まれて、大体2週間から4週間、海中を漂うそうです。このときの大きさが100マイクロメートルということですので、0.1ミリから0.2ミリということですので、こうやって海中を漂っている間に、4ミリの大きさの網の中に入ってくるということで、あそこの素焼き玉に大きくなるにつれて着底をいたします。  そして、1カ月、2カ月、そして4カ月ぐらいたつと、大体大きさが10ミリぐらいになるので、今度は網目の4ミリを超して10ミリになるから、網目から出れなくなってそのまま残るということになります。そして大きくなるにつれて、今度は網が防護ネットの役割をして、外敵から稚貝を守ってもらえるから、網についた稚貝は外敵に襲われることもなく、そして栄養を十分とりながら、どんどんどんどん大きくなっていくということで、砂利でやるよりも、かなり成長も早いというようなことも言われております。そして、このアサリの寿命というのは、国交省の資料によると、大体7年から8年ぐらいというようなことであります。  こうして、海を豊かにする取り組みからできた二枚貝を水産振興や観光にもつなげようというのが、今回の再生事業の大きな目的であります。  随分と説明が長くなりましたけれども、質問に入りたいと思います。  1回目の答弁で、二枚貝の再生事業については取り組んでいるということでしたが、余りよい成果は得られておらず、その原因として栄養分が少ないということでした。今回の提案は、先ほど説明したとおり、これまでとは違って、砂利とか稚貝あるいはかぐやという竹の筒、こういったものは一切必要としない新しい取り組みですので、まずは成功するかどうかも含めて、モデル的に実証する価値があると思いますが、いかがでしょうか。 ◯花田議長  田中部長。 ◯田中産業振興部長  ただいま議員から御紹介いただいた、この素焼き玉による取り組みですけれども、先ほど私も答弁いたしましたように、ネット方式であったり、かぐや式、それとは全く違った再生事業の方式であると思いますので、現在、実証事業をやっております漁協の青壮年部を含め、こういった情報を共有しながら少し検討させていただきたいと思っております。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  次に、実証する場所なんですけども、これは今までと違って稚貝を使うわけではありませんので、確実に生息域に置いてもらう必要があります。それで、先ほどの答弁で、釣川河口域にアサリ、そしてひびきの横の深浜あたりでハマグリと、それから大島・地島あたりにイタヤガイの生息が確認できていて、シジミはいないということでした。  そこで、まずアサリについてですけども、釣川河口域に現在も生息しているということですので、まずは第1にこの場所で実証実験をしていただきたいと思います。これは右岸側ですね、北斗の水くみ公園から撮った釣川の右岸側の写真です。撮った日にちが違うので、潮の満ち引きがあって、今、これに少し砂地が見えております。ですので、潮が引いたときに、この出た砂地のところに、さっきのような網に入れていただいて、ここに設置をするというような実証実験を、まずはこの海域でアサリを対象にしていただきたいと思いますけれども、この実証実験をするに当たって、課題とか今後調整すべきことは何があるでしょうか。 ◯花田議長  田中部長。 ◯田中産業振興部長  釣川河口域での御紹介いただいた事業の実証実験についてですけれども、課題といたしましては、一つは素焼き玉自身の単価、それから人的負担、そういったものがあろうかと思います。また、この場所が釣川河口域ということになりますので、先ほども少し御答弁しましたけれども、河川自体の管理が福岡県ということになっていますので、県との協議、また、この右岸側、今示していただいていますけれども、道路がそんなに広うございませんので、やはり安全対策、そういったものが課題ではなかろうかと考えておりますし、申し上げました福岡県、それから漁業権を持っております漁協との調整、こういったものも必要になってくると考えます。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)
     いろいろと課題はあろうかと思いますけども、確実に生息域が見込めるという証言も得ていますから、ぜひこの場所での調整をお願いいたします。  それからまた以前、ここは潮干狩り場所として整備しようという構想もあったとも聞いております。道の駅にも近く、その後、北斗の水くみ公園なども整備されましたので、家族連れにとっては、ここの釣川河口域のスポットというのは、とてもよい観光のスポットになるんじゃないかなと思います。この事業とあわせてこの事業が成功すれば、観光スポットとしての価値も高まると思うんですけども、これは福岡県おでかけブログというところからとった写真なんですけど、やっぱり一般の方が、ゴールデンウイーク期間中あたりに、この釣川の河口域に来て潮干狩りをやっていますということで、あんまり量はとれないみたいなんですが、一般の情報ブログにも載っているように、やはりここを二枚貝の再生事業を使って観光スポットにする、そういう価値はあるんじゃないかと思いますけども、いかがでしょうか。 ◯花田議長  田中部長。 ◯田中産業振興部長  再生事業を使って観光スポットへということですけれども、少し先ほども御答弁しましたように、再生事業が成功した場合、それから先ほど申し上げた漁協との調整であったり安全面の対策ができた場合には、議員御提案の観光スポット化への取り組み、こういったものを活用できる可能性もあるのではないかと考えます。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  ありがとうございました。  次にハマグリですね。ここは鐘崎の深浜というところです。台風が来たりとかいろいろあったんですが、晴れ間を見つけて写真を撮ってきました。大変水が澄んで、きれいなところなんですよね。ここも昔の方に聞くと、ハマグリがとれたということです。特に、私もいるんじゃないかなと思ったのが、裏が大きな山になっていて、かつ漁場があってということで、こういったところは昔からやっぱり海の栄養分というのが流れていたんじゃないかなと思います。  ハマグリ自体も、今すごく希少なものですから、この深浜ではぜひハマグリについて、いるかどうか、あるいは実証実験をしたいと思うんですけども、ここについての可能性、それから課題、調整すべき事項というのは何でしょうか。 ◯花田議長  田中部長。 ◯田中産業振興部長  ハマグリについてですけれども、先ほど答弁しました深浜でハマグリの生息が確認されていたということで、今お示しいただいたところにハマグリがあったわけなんですけれども、ハマグリの養殖事業自体、今まで特に取り組んでおりませんし、先ほどからの話がありました、実際に生息していた区域での実証実験というのは非常に可能性が高いものであると考えます。ただし、こちらにつきましても、課題調整といたしましては、やはり漁業権というものがございますので、しっかりと漁協のほうと協議、調整が必要になってくるのではないかと思っております。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  そうなんですね。ブランド化のことについて次の質問に入るんですけれども、やっぱり私たちは、今まで鐘崎の漁業振興を何とかせないかんと考えていたときに、どうしてもお魚、そして養殖、これに目が行っていました。特にフグあたりのお魚を何とか養殖しようということで、いろいろと建設産業委員会、あるいは玄海出身の北崎議員、小林議員初め、多くの方が漁業振興について関心を持って取り組まれております。  ただ、やっぱり宗像市の特性からいって、なかなか養殖というのが難しいということも最近わかってきましたし、今そこで目を向けているのが蓄養とか陸上養殖ですよね。こういったことについて可能性がないかということで一生懸命調べていますけども、これもあくまでも対象魚種というのは、フグとかそういう魚類が中心でした。今答弁にもありましたように、ハマグリを養殖するというような発想がなかった、私も気づかなかったんですけど、今まで私たちがこだわっていたフグとかの養殖あるいは陸上養殖ですね、それから少し発想を転換して、これからは少しアサリとかハマグリでブランド化するというのも、新しい取り組みとしていいのではないかと思いました。  調べたら糸島も、カキのほかにハマグリなどでブランド化に成功しているというような話を聞きました。糸島は糸島でハマグリのブランドが多分あると思うんですけど、そういったことで、糸島もカキやハマグリで有名ということですので、フグに限らず、今後、二枚貝についてのブランド化というのも十分検討できると思うんです。特にハマグリというのは付加価値も高いと思いますので、非常にいいと思いますけども、ブランド化への取り組みについての可能性についていかがお考えでしょうか。 ◯花田議長  田中部長。 ◯田中産業振興部長  二枚貝のブランド化への取り組みといったことですけれども、まずは、きょう御紹介していただいた取り組みですね、ハマグリであったりアサリの実証実験に取り組み、しっかり成果があり、生息量がふえていくということであれば、今後の展開としては、この二枚貝といったものを新たな本市の水産ブランドとして、水産振興につなげていくのはできるのではないかと思っております。  まずは、本日御提案いただいた実証実験につきまして、先ほどは漁協との課題調整というふうに繰り返し答弁いたしましたけれども、そこをしっかり調整等をいたしまして、この実証実験に取り組めるような形で進めていけたらなと思っております。  以上でございます。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  ぜひよろしくお願いいたします。  それで、さっきシジミはいないということだったんですけど、昔の人に聞いたら、昔は赤間駅周辺の川でシジミがいたというような証言も得ています。河川は、皐月橋から向こうはなかなか漁業権の関係とかあって管理が難しいということで、シジミは難しいのかもしれませんけど、シジミは今、健康食品とかそういったことで大分注目をされています。もし可能であれば、まずはシジミとかハマグリを中心にと思うんですが、できれば生息域を見つけていただいて、シジミなんかにも手を広げられると、これからおもしろいのかなと思いますし、昔の人が赤間駅周辺の河川にいたというようなことも言っていますので、そこら辺の調査も並行しながらやっていただければと思います。まずは何はともあれ、この実証実験をできるところから早くやっていただいて、成果の検証をしていただければと思っております。  そして次、最後に総務部長にお伺いをしたいと思うんですね。これまでの提案は、国際環境100人会議を開催している本市だからこそ、環境をテーマに本市発信のモデル事業として、私は注目されるんじゃないかと思っております。本市では100人会議早々にフィールドワークを取り入れ、水産高校の皆さんたちと、あるいは多くの方と、現地で交流を深めております。改めてお伺いをしますけども、このフィールドワークを取り込んだ意義、それからこれまでの効果というものはどういったものでしょうか。 ◯花田議長  河野部長。 ◯河野総務部長  先ほども答弁しました、ことしで6回目となります宗像国際環境100人会議ですが、この会議では、内外のいろんな方々から宗像の環境問題について議論をし、提言をいただいておりますが、やはり必要なのは、地域の方が主役になり、特に次世代の若い方々がこの環境問題に取り組んでいくことだということから、数年前から水産高校の高校生と一緒になって、竹魚礁というものに取り組んでまいりました。年々参加者もふえて、一定の環境問題への意識の高揚にはつながっておると思っておりますので、そういった意味では意義、効果はあったものだと考えております。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  はい、ありがとうございます。  それで、一つ私が提案したいのは、今、国際環境会議で竹魚礁の作成をやっております。それとあわせて、この素焼き玉というのは、先ほども言いましたように粘土ですから、子どもたちでも簡単につくることができます。市長の答弁にもありましたけども、小学校の参加もことしからやっていると。それから新しい取り組みも入れていきたいということですので、モデル的に竹魚礁と並行してやっていただければと思います。  竹魚礁は沖合の500メートルぐらいのところに多分沈めるんだろうと思うんですけども、沈めた後の効果検証というのが、なかなか目に見づらいと。これだったら、河川のところに、河口域に沈めておけば、1年後上げれば、どういう成果であれ成果が見えます。そういう意味では、竹魚礁というのは比較的長いスパンでの藻場回復、この素焼き玉というのは比較的短期、半年ぐらいでもわかると思いますので、そういった短期、そして沖合じゃなくて河口域というようなことで、竹魚礁とあわせてこういった取り組みも入れてもらえるとおもしろいんじゃないかと思いますけども、いかがでしょうか。 ◯花田議長  河野部長。 ◯河野総務部長  御提案いただきました素焼き玉ですかね、今お話を伺いますと、本当に市民と一緒になって、身近に取り組むことが可能ではないかなと思いますし、竹魚礁よりは成果も早く出てきそうな感じがします。そういった意味で、来年度の環境会議のフィールドワークで取り組めないかということにつきましては、関係機関を初め、実行委員会の中でも協議をしてまいりたいと思っております。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  ありがとうございました。  最後にまとめということで、今回100人会議では初めて常若通貨を発行して、今まで以上に企業あるいは青年会議所の皆さんなど、多くの団体、企業と連携して、地域の活性化につながったことを高く評価したいと思います。  今後はさらにSDGsの観点から、持続可能な取り組みをしていく上で、海を豊かにする取り組みから、二枚貝を再生して、その二枚貝をブランド化して収益を上げるというところまでつなげていただいて、そして、その得た収益をもって、また環境の問題に充てるというようなことで、100人会議をやっている本市だからこそ、SDGsの目的にあって、環境問題の取り組み、そして再生、そして資金源というか収益を上げて、それをまた回すというサイクルを、環境会議をやっている本市がやることに、私は大きな意味があると思います。どこも今までやった成果がありませんから、どうなるかわかりませんけれども、ぜひ宗像市が最初に挑戦していただくことを期待したいと思います。  そして、環境をテーマに海で稼ぐ、そして環境で稼ぐというのは、まさに宗像市の特性にも合っていると私は思いますので、本市の特性を生かしてこの提案を成功させて、市長が目指す稼ぐ自治体への政策とつなげていただければと思います。私も一生懸命頑張りますけども、執行部の皆さんもぜひ御協力いただいて、この事業がうまくいくようにこれからも頑張っていきたいと思います。  以上で私の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ◯花田議長  これで森田議員の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は14時5分とします。                      休憩 13時48分                      再開 14時05分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、15番、小島議員の質問を許します。小島議員、どうぞ。 ◯15番(小島議員)  皆さん、こんにちは。15番議員、小島輝枝でございます。  きょうは、昨年の12月議会に引き続き、児童虐待防止について質問しながら、今後の支援のあり方を議論していきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  質問に入ります前に、また虐待による死亡事件が発生しました。月の初めの9月1日の朝刊に、母親の交際相手の男性から虐待を受け、4歳児の女の子が死亡した事件を報じておりました。昨年の3月の5歳児の結愛(ゆあ)ちゃん虐待死亡事件、また、ことしの3月の小学4年生の心愛(みあ)ちゃん虐待死亡事件、そして今回の璃愛来(りあら)ちゃんの虐待による、亡くなったこの3人ともに、偶然にも名前の中には愛という字が入っています。出産したときは、命名のときは、この子が愛情いっぱいに育ちますように、愛情深い子どもになりますようにとの願いを込めてつけられたに違いありません。なのになぜ。私は、改めて私たちは御冥福をお祈りしますだけでよいのだろうか、こんな悲惨な事件、事故が起こらないように、私たちはそれぞれの立場の中で何かできることがないのだろうかと、自問自答の中で今日を迎えました。きょうはそんな思いを込めまして質問を行っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。  では、質問に入ります。  年々ふえ続ける児童虐待は、厚生労働省の調べによりますと、全国212カ所の児童相談所が対応した件数は、前年度より2万6,072件増の15万9,850件に上っています。また福岡県では、県内8カ所の児童相談所で対応した件数は、1,393件増の6,908件となっています。  そこでお尋ねいたしますが、宗像児童相談所の相談件数と通告件数、そして本市の子ども家庭相談所に寄せられました通告件数と相談件数をお伺いいたします。また、虐待の内容についてもお伺いをいたします。  2番目に、もしかしたら虐待ではないだろうかと疑っても、なかなか通告には至らないという話も聞きますが、通告をちゅうちょされる理由は何だと考えられますでしょうか。それから、通告後の対応の流れはどのようになっているのでしょうか。  3番目です。国は平成17年に改正した児相運営指針では、緊急性に乏しいと判断したケースを除き、48時間以内に安全確認することが望ましいとしていたものを、東京・目黒区の5歳の虐待死亡事故で、児相が緊急性を見誤っていたことから、昨年の7月、虐待通告から原則48時間内に子どもの安全を確認することを徹底するようにと通知を出しています。しかし、児童相談所を設置する約8割の自治体が、48時間を超えた安全確認だったと新聞各社が報じておりました。本市においてはいかがだったでしょうか。  4番目は、要保護児童の日ごろの見守り支援は、どの機関がどのように行っているのでしょうか。  大きな1番目の最後の質問ですが、私の児童虐待防止の一般質問は今回で4回目になりますが、22年にも、昨年の12月議会でも要望しておりました、子ども家庭相談室の職員増を含めた体制強化を図られたのか、図られたのであればどのように図られたのかをお伺いいたします。  大きな2番目の質問です。ことしの1月、父親から虐待を受けていた小学校4年生の女の子が、首をわしづかみにされる、冷水のシャワーを浴びさせられるなどの暴行を受け、死亡するという痛ましい虐待事件が起きています。  皆さんも報道等で御存じのように、死亡した女の子は、平成29年11月に小学校で実施されましたアンケートに、お父さんに暴力を受けています。夜中に起こされたり、起きているときに蹴られたり、たたかれたりしています。先生、どうにかなりませんかと書いて、学校にSOSを出しています。そのことを受け、柏児童相談所が被害者を一時保護いたしました。しかし、父親に強く要求されたという理由で、教育委員会は父親にそのアンケートのコピーを渡しています。また、柏児童相談所は、虐待のリスクが高くなったにもかかわらず、父親の強い要望で施設から帰すという二重の対応ミスにより、自宅に帰された女の子が死亡するという、野田小4年生女児児童虐待死亡事件です。  この事件を受けて、国は文部科学省より、児童虐待防止対策にかかわる学校等及びその設置者と市町村、児童相談所との連携強化についてを、学校・教育関係機関等に新たに通知を出しています。また5月には、学校・教育委員会等が児童虐待の対応に留意すべき事項をまとめたマニュアルである、学校・教育委員会等向け虐待対応の手引きを作成していますが、この手引きは、事細かにわかりやすく示されています。この手引きとは限定はいたしませんが、通知を受けて、本市の教職員あるいは学校関係者の研修は行われたのか、また、教職間の共通認識はできているのかをお伺いいたします。  最後の質問です。本市の子育て支援は、他自治体に先駆けて推進してきたと認識しております。他市町村では見られない質の高い子育て支援が行われていると自負をしております。それは、教育者だった原田市長から谷井市長、そして現市長に受け継がれています。これは高く評価をするところです。  本市の子育て支援は、子どもを宿した妊娠期から始まります。妊婦とその家族の不安と期待を抱く妊娠期に安心して出産を迎えるための講座、たまご学級、赤ちゃんの誕生から助産師による全戸赤ちゃん訪問、未熟児訪問、生後4カ月までの赤ちゃんがいる家庭には主任児童委員によるこんにちは赤ちゃん訪問、10カ月になるとすくすく相談会、そして1歳半健診、3歳児健診と続きます。また、他自治体にはない満4歳年中児健診は、幼稚園、保育園、通園しているそれぞれの園で実施されていて、市外の保育施設に通う子や未就園の子は、乳幼児健診で受診できるという手厚さです。もちろん就学前健診も実施されています。その他、ふたご学級等々、多くの健診や講座や相談の機会が、広く門戸をあけて設けられています。これらの事業は、虐待防止、虐待早期発見、早期対応の大きな要因になっていると思っております。  また、子育て支援センターふらこっこの存在も、虐待防止・予防に大きな役割を果たしていると思っています。子育て支援センターふらこっこは、宗像市とNPO法人宗像子育てネットワークこねっとの共同運営で、さまざまな子育て支援の事業が展開されています。また、先ほど御紹介いたしました健診事業も、こんにちは赤ちゃん事業は主任児童委員、すくすく相談会はこねっとの事業です。その他、多くの子育て支援団体の方がかかわってあります。  このように、市民の活力を生かして行政と市民協働で親育て・子育て支援を展開しております。まさに宗像ブランド、子育て支援だと私は思っております。本市の児童虐待の予防策の現状と課題をお伺いいたします。  以上、希望ある御答弁を期待いたしまして、1回目の質問といたします。よろしくお願いいたします。 ◯花田議長  小島議員の質問に対し、執行部の答弁を求めます。  中野子どもグローバル人材育成担当部長。 ◯中野子どもグローバル人材育成担当部長  私からは、(1)と(3)について答弁させていただきます。  まず、(1)1)平成30年度の児童虐待相談件数、通告件数、虐待の内容についてお答えします。  子ども家庭相談室では、ゼロ歳から18歳未満の子ども、妊産婦と、その家庭に関するあらゆる心配事について、子ども家庭相談員が相談に応じ、また、小中義務教育学校にはスクールソーシャルワーカーを派遣し、相談に当たっています。  平成30年度のこれらの延べ相談対応件数は1万160件でございます。その中で、平成30年度に子ども家庭相談室が対応しました児童虐待に関する相談は、実人数で207人、延べ件数では2,399件でございます。  次に、平成30年度の児童虐待の通告件数でございますが、通告件数は21件、その対象児童数は31人でございます。通告の内容につきましては、身体的虐待がその疑いを含めて17人、暴力の目撃等を含む心理的虐待が3人、性的虐待が一人となっております。この通告のうちには一時保護となったケースもございました。  次に、宗像児童相談所におけます宗像市分の通告件数、虐待内容についてですが、平成30年度は合計で102件の虐待通告があっております。この内訳としましては、暴力等の目撃を含む心理的虐待が一番多く、半数近くを占めております。その次が身体的虐待、3番目がネグレクト、最後に性的虐待という順となっております。この傾向につきましては、近年の全国の児童相談所の集計結果と一致しております。  次に、(1)2)通告しない人が多い理由及び通告後の対応の流れについてお答えします。  まず、これは全国的に言えることだとは思いますが、国民の関心の高まりや相次ぐ虐待報道の影響もあり、本市におきましても、特に昨年度後半から通告がふえてきているという実態がございます。通告しない人が多い理由としましては、自分が通告したことを相手に知られると、今後何か嫌がらせなどを受けるかもしれないという恐怖感や、もし通告内容が間違いで、虐待ではないのに自分が通告したことで大げさなことになってしまったらどうしようという不安感などから、戸惑うことが多いのではないかと考えられます。  次に、通告後の流れにつきましては、子ども家庭相談室の職員が通告を受けてから48時間以内に児童の状況を直接確認します。この際、通告者のプライバシーは法律で守られているため、通告した人物やその内容が相手や周囲に漏れることはありません。また、通告のあった内容が間違いであったり、実際は虐待が認められなくても、通告者が罰せられるようなことはありません。
     児童の状況を確認した結果、傷、あざが認められたり、緊急性がうかがえる内容の場合は、宗像児童相談所に情報提供し、児童相談所の指示を仰ぎます。その際、児童相談所が危険性が高いと判断した場合は一時保護となります。一時保護に至らない場合は、市または児童相談所と連携して、継続して保護者と面談等を行い、児童の安全を確保するよう努めています。  次に、(1)3)安全確認で48時間を超えたケースについてお答えします。  まず、宗像児童相談所に通告があった際には、48時間以内を原則として児童の安全確認を行うこととしていますが、家庭訪問等を行っても不在で連絡がつかないなどで48時間を超えたケースもありましたが、その後も対応を行い、平成30年度の通告において、最終的に宗像児童相談所で安全確認ができなかったケースはないとのことです。  次に、本市の状況ですが、宗像児童相談所の場合と同様の理由で、48時間以内に安全確認が行えない場合があります。このような場合につきましては、早急に安全確認が行えるよう関係機関と連携し、児童の安全確認を依頼したり訪問等を行うことで、平成30年度につきましては、児童の安全確認ができなかったケースはございません。  いずれの場合につきましても、児童の安全を確認するために最善を尽くしております。  次に、(1)4)虐待を受けた子どもの見守り支援についてお答えします。  まず、宗像児童相談所で一時保護や措置入所などを経た児童につきましては、自宅に戻ってからの安全が確保されていることが、自宅に戻れる条件となっております。継続的にフォローが必要な場合については、市や関係機関と連携し、家庭訪問や児童・家族との面談等を行うことで安全を確認しております。  本市の状況につきましても基本的には同様でございまして、特に心配な家庭については、子ども家庭相談員が定期的に訪問や面談等を行っております。また、その児童と関係する機関と連携をとり、児童の様子について見守りを行っております。  次に、(1)5)子ども家庭相談室の体制強化の現状についてお答えします。  今年度、子ども家庭相談室では、大きく2点について体制を強化しております。  1点目は、子ども家庭相談員を今年度から3人体制かつ全員を常勤職員としておりまして、このことにより、正規職員と同じような勤務形態、特に時間外勤務の対応ができるようにしております。  2点目は、昨年度から子ども家庭相談室に配置をしておりますスクールソーシャルワーカーでございます。これは今年度から常勤職員二人体制へと一人増員しておりまして、これにより拠点校といいまして、週1回ペースでスクールソーシャルワーカーを各市立学校に派遣をしておりますが、この拠点校を2学期から、それまでの6校から12校に拡大することができております。  次に、(3)本市の児童虐待予防策の現状と課題についてお答えします。  市では、複数の部署がそれぞれの特性を生かしてさまざまな子育て支援を展開し、虐待予防につながる取り組みを実施しているところです。その一つとして、母子保健法の改正により、平成29年4月から子育て世代包括支援センターの役割を位置づけておりまして、全ての妊産婦、乳幼児及びその家族に対して、訪問や健診等のあらゆる機会を活用し、信頼関係を築きながら、妊娠期から育児期まで継続的・包括的に把握しています。  また、宗像市子育て支援センター、通称ふらこっこでは、乳幼児を養育中の保護者から子育てについての相談を受けたり、子育て講座を開催し、保護者の子育てを支援しています。子育て支援センターの職員の多くは子育て経験を有する者であり、子育て中の多くの親が抱えるストレスやその対処方法等について理解し、対応をしています。  以上のように、妊娠期から育児期までを切れ目なく包括的に支援し、また、さまざまな段階、場面で早期発見・早期対応ができるようにすることで、児童虐待予防に寄与することができると考えております。  また、加えまして、本市では従前から、子育て支援ハンドブック、ママ・パパ応援BOOKを初め、虐待予防に関するチラシやポスターの配布、講演会の開催などによる周知・啓発に取り組んでおりましたが、今年度は新たにDVもあわせて、相談先や虐待通告の流れをわかりやすくまとめたポスターを作成し、市内の全コミュニティ・センター、全自治公民館に掲示をしていただいております。こちらを作成しました。  最後に、虐待予防策の今後の課題ということでございますが、まずは子育てに関してお困り事や心配事を抱えていらっしゃる方のために、相談しやすいような雰囲気をつくって、とにかくまずは相談をしてもらうこと、そして相談があったときにしっかりと対応し、信頼関係を築いていけるということ、そのようなことが実現できる体制であり続けることが必要であると考えております。  さらに、子ども家庭相談室は、多機関連携の中核として、また、学校を初め関係機関がちゅうちょなく相談できる、あるいはちゅうちょなく通告できる、そういったことが実現できるよう、今後とも体制を維持し、向上を図っていく必要があると考えております。  以上です。 ◯花田議長  瀧口教育子ども部長。 ◯瀧口教育子ども部長  それでは私のほうからは、(2)文部科学省のマニュアル、学校・教育委員会等向け虐待対応の手引き活用について、研修会等の実施及び教員間の共通認識はという御質問にお答えさせていただきます。  児童虐待の早期発見や発見時における適切な対応につきましては、これまでも、日常的な児童・生徒の様相観察や研修の実施など、各学校におきまして取り組まれてきているところでございます。特に健康診断や体育、水泳の時期など、肌の露出が多い時期や防止月間等には改めて注意喚起するなど、複数の教員が機を捉えて、あざや気になる様子がないかなどについて把握するように努めております。  お尋ねの手引きにつきましては、そのような対応について体系的に整理されたものでございます。各学校におきましては、従来から危機管理マニュアルを活用してきておりますが、今回の手引きの配付や研修会の実施等を行い、改めて職員に周知及び対応の徹底を指導してきているところでございます。また、教育委員会といたしましても、校長研修会等で虐待の早期発見・早期対応の重要性を初め、児童虐待への適切な対応及び職員の指導について周知徹底を図っております。  さらに今月の校長研修会におきましては、この手引きの活用につきまして再度徹底を図るとともに、児童虐待について詳しい、専門的な研究をされている講師を招聘いたしまして、組織的な虐待対応のあり方等に関する講義を予定しております。これによって理解をさらに深めていきたいと思っております。  以上です。 ◯花田議長  小島議員。 ◯15番(小島議員)  ありがとうございました。では、2回目の質問に入りたいと思います。  まず、部長の御答弁にありましたように、本市においても児童虐待事件が年々ふえ続けているのがわかりました。また、児相における虐待の内容も御答弁にもありましたが、全国的な集計結果と一致しています。心理的虐待が多くなったのは、対面暴力、いわゆるDVがふえていることもうかがえます。  ここで質問なんですが、先ほどの答弁で、子家相の30年度の延べ対応件数が1万160件で、このうちの2,399件が児童虐待の相談というお答えでしたが、虐待以外の相談はどんなものがあって、そしてどのような対処がなされたのかお伺いいたします。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野子どもグローバル人材育成担当部長  まず、子ども家庭相談員が対応している中で最も多いのが、虐待以外の養護相談ということで、これは何らかの原因で保護者の養育能力が低いなど、家庭環境に問題を有する児童の養育相談でございまして、延べ件数では平成30年度は5,060件でございます。ほかには、多い順から申し上げますと、不登校やしつけに関する育成相談が延べ832件、児童に障がいがある場合の障がい相談が90件、非行相談が38件、保健相談が24件となっております。  以上です。 ◯花田議長  小島議員。 ◯15番(小島議員)  ありがとうございました。  では次に、通告しない理由についてですが、御答弁のように、思い違いかもしれない、面倒なことになるのではと、自分が通告したことがばれて嫌がらせを受けるかもとからの思いが多いように思います。  知人から実はと告白されたのは、まさにその例でした。知人のマンションのすぐ前のアパートで連日、幼児の火がついたような泣き声がするので、その都度、自制を促す意味も込めて、ベランダに出て様子を見ていたそうです。通告しようか、いや、思い過ごしかも、いや、もし通告したら泣き声がするたびに出てきて、あのマンションのおばちゃんが通告したのに違いないって、面倒なことになるのではと、仕返しがされるのではとか、いろいろ思ってちゅうちょしている間に、泣き声がしなくなって、そして引っ越しをされていた。そんな矢先に、すぐ引っ越しをして、すぐに虐待死に至った、あの結愛ちゃん事件が新聞で報道されて、知人はそのアパートの前を通るたびに、また何げない子どもの泣き声にも胸が痛むと、後悔の念にさいなまれていました。  彼女の思い過ごしであったことを祈るばかりですが、今回、私が通告後の流れについて説明を求めたのは、通告しても通告者には決して迷惑がかからないこと、それから対応がなされていくと。勇気は要るけど、通告することはとても大切なことということを、公の場で説明していただくためでした。虐待が思い過ごしであったらなおいいわけですから、これが私は地域のアンテナ、そして見守りであると思っております。  私も、神経質に過剰に反応するのが子育て支援、母親支援になるとは思っていません。だけど、通告だけではなく、ふだんから親子連れに声をかける、子育てにねぎらいの言葉をかける、子育ては楽しいよと発信していくことも大切なことではないかと思っております。子どもたちは私たちの宝であり、そして私たちの未来です。社会全体で子どもを育てるということは、こんな小さなことの積み重ねではないかなと私は思っております。  では次に、48時間以内の安全確認の件ですが、九州では熊本市を除く全自治体が48時間を超えていたと報告がされています。人員不足もあり、現場の体制に追いついていけない実態が明らかになったと、これも新聞報道でなされていました。本市も48時間を超えたケースはあったが、全ての安全確認ができたということで安心をしましたが、今回の8月31日の虐待死亡事故からもわかるように、一時保護が遅れると最悪の事態を招きかねません。子どもの命や親子の今後の人生に大きくかかわることですので、引き続き48時間以内の安全確認を全力を尽くしてやっていただきますように重ねてお願いをしておきます。  次です。次の質問は、虐待時の見守り支援の件です。市や児相あるいは関係機関と連携して行うという答弁がございましたが、関係機関とは具体的にはどんなところでしょうか、お伺いをいたします。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野子どもグローバル人材育成担当部長  関係機関として挙げられるものには、その児童が所属している保育園や幼稚園、小学校、中学校、さらにはかかりつけの医療機関や警察、地域の主任児童委員等があります。また、例えば児童が何らかの福祉サービス等を利用している場合は、そのサービス事業所とも連携を行う場合があります。  以上です。 ◯花田議長  小島議員。 ◯15番(小島議員)  ありがとうございました。児童虐待に限ったことではございませんが、児童虐待防止には、特に連携が大きな鍵を握っています。連携なくして児童虐待防止策は語れないほど、この連携強化が必要だと思っています。  今後もさらに連携強化をして、虐待防止につなげていっていただきたいと思いますが、ここでもう一つ、このこともいつだったか、以前の一般質問の際にも話しましたが、主任児童委員から寄せられている、これは要望です。夏休み等の長期休みのときの被虐待児の安否がとても心配だとおっしゃっています。学校給食で命をつないでいる子がいるのも現実なんです。長期の休みになると、食事はしているだろうか、しかし、わけもなく訪問してもドアをあけてくれない。安否確認のためにも登校日があってほしい。出席であればその時点で安全確認ができるし、その子の今置かれている状況も把握できる。また欠席した場合でも、先生や要請を受けた関係者が訪問することができ、安全確認をすることができると言われていました。  登下校の見守りの方や教職員には大変御迷惑をかけることにはなりますが、どうぞ皆様の御理解をいただいて、せめて長期の休みのときは1日だけでも登校日を設けることは考えられませんでしょうか。夏休みの登校日の設置は、市町村教育長裁量でできるのか、その権限はどこが持っているのでしょうか。私は思うのですが、児童虐待防止につなげることであるならば、子どもの命を守ることになるとすれば、どんな小さなことでも、どんな難解なことでも、それぞれの機関がやれることをやるべきだと私は思っております。思い切った施策も講じるべきではなかろうかと思っていますが、いかがでしょうか。教育長の所見もあわせてお聞きしたいと思います。 ◯花田議長  瀧口部長。 ◯瀧口教育子ども部長  それでは、まず私から、その後、教育長からということでよろしいでしょうか。  まず、この登校日につきましては、学校管理規則では学校長が設定することはできますが、特に夏季休業中の登校日につきましては慎重な対応が必要であると思っております。その理由を今から言います。  まず現状は、今は登校日が設定されておりませんけれども、学校でも、夏季休業期間中において非常に注意を払う必要があると思われる子どもさんのところへは、家庭訪問や電話連絡などの状況確認などを行っております。あわせまして、子ども相談支援センターのSSWの訪問や確認状況についても情報を共有したりという対応をしています。  夏季休業期間中の登校日については、過去の経緯もございます。御存じかとは思いますが、随分前の話になるんですけど、平成9年に春日市で、夏休みの登校日に、登校中に児童の命が奪われるという痛ましい事件が起きております。その際に一番課題となった点が、学校側の子どもたちの出席確認であるとかそういった部分の困難さが出て、児童の出席が確認できなかったということの後に、悲惨な事件が起きています。実は従来、今日に至るまで、この事件を我々としても非常に重く受けとめております。そういう現状がございます。  それともう一つは、虐待等懸念がある子どもたちの状況確認、登校日で一斉登校させたとして、果たしてそれが最善の方策かどうかという疑念もあります。場合によっては、そういう子が確実に登校されるかどうかという問題もあるのではないかと思います。確実に御自宅を訪問して確認していくというほうが得策ではないだろうかという考えを、今のところは持っております。  以上です。 ◯花田議長  高宮教育長。 ◯高宮教育長  それでは御質問に答えていきたいと思いますが、まず、小島議員が幼い命を守りたいと強いお気持ちをお持ちしてあるのが、ひしひしと私には伝わってまいりました。  それでは、最後のほうに部長が申しました、なぜ登校日をできないのかということなんですが、先ほどもちょっと説明がありましたけれども、平成9年8月6日です。春日市で夏休みの登校日に小学校2年生の女の子が命を奪われるという、本当に痛ましい事件が起きました。当時、私は義務教育課の指導主事をしておりまして、この事件について本当に鮮明に覚えておりまして、大変ショックを受けたことを思い出します。  夏休みの登校日であったために、学校側は子どもの一人一人の出欠確認が十分にできない状況にありました。そして、この日の夕方近くになって、ピアノ教室だったと思いますが、そこからA子が来ていないと自宅に電話が入り、すぐに自宅から学校に連絡が入っています。しかし、A子は朝、家を出ていましたが、学校に来ていないということがわかり、もう大変大騒ぎになったということです。早速その日から、警察、消防関係者、学校関係者、保護者、地域住民などが大がかりな捜査を始めました。しかし、無事でいてほしいというみんなの願いもむなしく、4日後に御遺体で見つかるということになりました。  この痛ましい事件がありまして、その年の次の年、夏休みは、福岡地区約160校近くあるんですけれども、小・中学校の登校日を廃止しました。宗像市は全ての小・中学校が登校日を廃止しています。それから約20年経過し、現在になっているわけですけれども、市内の小・中学校では夏休み中の登校日は廃止されたままとなっているわけです。  じゃ、虐待されている疑いのあるお子さんは放っておくのかということなんですが、先ほども部長が申しましたように、子どもたちの前に立っているのは担任であり学校の先生方です。いつもぼうっと見ているわけじゃなくて、事件があるたびに、やっぱり再度、新聞記事をみんなで、例えば管理職が印刷して配って注意喚起を促したり、もっと子どもを観察してほしいとかいうようなことをやっています。ですから夏休みにおいては、出校というよりも、気になるお子さんのところに直接行くなり電話をするなりそういうことで、また、今さっき申されました児童委員の方と一緒に行くとか、いろんな形での確認はできるんじゃなかろうかというようなことを思っております。  以上でございます。 ◯花田議長  小島議員。 ◯15番(小島議員)  済みません、先ほどの今回の通知では、研修会を行っている学校はないんですかね。 ◯花田議長  瀧口部長。 ◯瀧口教育子ども部長  この手引きに基づいて研修会を行っている学校は6校あります。6校だけかと言われるかもしれないですけど、実はこの通知は、日付は5月9日と書いてあるんですけど、実は我々の手元に来たのは5月23日なんですね。ちょっと細かいことを言いますけど、期間がですね、夏休みを繰り上げていますし、7月12日までの1カ月のわずかの間に、研修、勉強会については6校ですけれども、我々教育委員会も印刷して、全部学校に配付もしているんですけど、それを使った勉強会、研修会を学校独自でやったのは6校で、周知徹底は全校でなされております。それは確認しております。  ただ、この手引きは議員おっしゃるとおり非常によくできています。虐待の定義から対応の事細かな具体例まで書いてありますので、やはりこれは学校全体で使っていただけるように、まさに今月の12日に校長研修会がありますので、再度この使用について徹底するとともに、実際に有識者をお呼びした研修会をこの12日に予定しているということでございます。  以上です。 ◯花田議長  小島議員。 ◯15番(小島議員)  12日は校長先生だけですか。 ◯花田議長  瀧口部長。 ◯瀧口教育子ども部長  校長研修会で、まず徹底を図ろうと思っております。 ◯花田議長  小島議員。 ◯15番(小島議員)  では、6校以外のまだ研修をやっていない学校には、ぜひ早急に、本当にこの虐待はまず急ぐことと連携ですね、それからいろいろなことがまだありますけど、早急にやっていただくように指導なりをお願いしておきたいと思います。
     それから、12日でしたかね、行われる校長研修会で学ばれたことを、校長先生がまた学校に持ち帰っていただいて、しっかり共通認識をしていただきたいと思います。なかなか、私の感じるところですが、学校の先生方にもすごいむらがありますので、やっぱり共通認識をして、本当に虐待は命にかかわることだし、もしくは死に至らないでもその子の人生に大きくかかわってきます。親にも大きく人生にかかわってきますので、そのことはぜひお願いしておきたいと思います。  それから、先ほど言われました平成9年のことですね。私も鮮明に覚えています。私は子どもを劇団で預かっていますので、夏休みとかに預かりますので、本当にあのときにはショックでしたが、やはりそのときに、学校が出席の確認ができなかったと、それがまず問題だと思うんですよ。出校日というのは、福岡県でも久留米と何市かしか言わないそうですね。出校日と言っていたんですよ、私は。もうこれは別の話なんですけど、登校日ですね。  夏休みの登校日には、登下校のときに、あのころと違って今はちゃんと見守りの方もいらっしゃいますし、これが最善ではないと今部長が言われたけど、先ほども言いますように、小さなことでもできることからやっぱり、もし学校長でできるとか、教育長にできることがあれば、いや、それを必ずせいとは言いませんけど、よく机上にのせて、やっぱりこれはするべきだろうかというのをしっかり議論してほしい。その議論とか、そういうテーブルにのせたときから共通認識につながっていくと思うんですよ。ただ校長会で、ただ教育委員会ででは、とてもじゃないけど、こんな社会ですので、ぜひぜひそこは皆さんで共有していただいて、議論していただきたいと思っております。よろしくお願いしておきます。  次にお聞きしたいのは、前回、前々回、そして今回の虐待死亡事故には幾つかの共通点があります。最近、愛が名前につくのは偶然でしょうけど、その一つが引っ越しなんです。役所がかかわった瞬間に引っ越しという手段を使っています。そして、その間に関係機関の判断や引き継ぎミスがあって、今回この3件の最悪な事態となって、事件が表面化をしているわけです。  そこでお尋ねするんですが、虐待のリスクが高い家族が転移した場合の自治体間の情報共有の徹底や、児相と警察との連携はどのように行ってあるのかをお尋ねいたします。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野子どもグローバル人材育成担当部長  従前地で支援対象になっていた世帯が本市に転入する場合には、従前地からのケース移管や情報提供がなされ、これによりいわゆる引き継ぎが行われます。同じように本市で支援対象になっていた世帯が市外に転出する場合も、必ず転出先の自治体に引き継ぎをしております。  また、支援対象世帯が本市に転入してきた場合は、守秘義務の範囲内で子ども家庭相談室から庁内関係課を初め、児童相談所や警察等、必要に応じて関係機関に情報提供を行うとともに、ケース会議を開催するなどしております。  以上です。 ◯花田議長  小島議員。 ◯15番(小島議員)  部長の話では、適切に行われているように私も感じましたが、以前住んでいた役所と引っ越し先の役所のタイムラグのところで、行政対応の死角の中で、この虐待問題が起きて死亡事故まで行って、そしてそれが表面化しているんですけど、今後もぜひ、先ほども言いましたけど、早急な対応が大変必要なところですので、これがキーワードですので、よろしくお願いしておきたいと思います。  次の最後の質問なんですが、本市における児童虐待防止策と課題のところで、子家相の体制向上を図ることが必要だと答弁されましたが、具体的にはどのようなことを考えてあるのかをお伺いいたします。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野子どもグローバル人材育成担当部長  議員御提案のように、児童虐待をゼロにすることが究極の目標であると私どもも考えてはおりますが、残念ながらこれはすぐに実現できるものではないと考えております。しかし、そうであるからこそ、本市におきまして昨年度から設置しております子ども相談支援センターが今後も有効・有益に機能していくためにも、持続可能な体制づくりが必要であるという認識を持っております。  全国各地の児童相談所では、児童虐待にかかわる職員の絶対数の不足あるいは日々の虐待通告への対応等で、職員が疲弊しているとの報道も目立つようになってきております。私どももそういった状態にならないように、職員間で随時会議等を行いながら課題を共有し、負担の軽減を図っております。その上で、子どもやその家族への支援が適切に行えるよう、相談支援の質の向上に努めるとともに、未来ある子どもたちのため、そして未来の子どもたちのために、今後とも持続可能な体制づくりに努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  小島議員。 ◯15番(小島議員)  ありがとうございました。ぜひ連携をとって早急に対応していただきたいと思います。  これでまとめますけど、今回の児童虐待防止の質問は終わりますが、虐待事件が起こるたびに指摘されているのは、児相・行政の対応や連携の不備が挙げられ、専門家は、児相・関係機関の組織体制、十分な人員配置、それから専門資格、研修システム、サポート体制の構築等々を提言しています。私もその意見や提言に異存はございませんが、また、9月3日の西日本新聞の社説の中でも、国も児童福祉司の増員などで児相の体制強化に急いでいるが、対応件数に追いついていない。虐待対策の中核は確かに児相ではあるが、もはや児相だけでは子どもを守り切れない現実があるとありました。もう本当に、児相だけでは子どもは守り切れないのが現実なんです。  では、私たちが法整備を待っているだけでいいのだろうかと、私はいつもそれを思うんですが、ただ悪者探しだけではなく、今私たちができることをやっていくことが必要ではないかと、大切なことだと思っています。それは先ほどお話ししましたように、私たちができることは、子育て中の親子に出会ったら声をかける、優しくほほ笑みかけるだけで、それだけで親子の心の安らぎになるでしょうし、育児の悩みやそして楽しさを聞いてあげたり語り合ったりするのも、私たちにできることだと私は思っております。  また、虐待ではないだろうかと思ったときは、いち早く189に連絡をして、専門職の支援を求めることも大切なことだと思っています。そして、それを市民の皆様に啓蒙、そして発信していくのが、行政の私は務めだと思っております。なので、ぜひぜひ虐待ゼロの宗像市を、今部長が言われましたが、難しいです。確かに難しいです。だけど、その志を持って、行政と市民が協働で果敢に挑戦していくことが、多くの親子を助けることになると私は信じております。どうぞ市民協働のまちづくり、そして子育て支援をしている宗像市ですので、やってやれないことはないと思います。ぜひぜひ市民協働で、虐待ゼロの宗像市を目指していきたいと思っています。  これで私の一般質問を終了します。ありがとうございました。 ◯花田議長  これで小島議員の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は15時10分とします。                      休憩 14時55分                      再開 15時10分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、14番、福田議員の1項目めの質問を許します。福田議員、どうぞ。 ◯14番(福田議員)  皆様、こんにちは。私は14番、市民連合の福田昭彦でございます。本日最後の質問となりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  質問に先立ちまして一点、ちょっと残念なお知らせをさせていただきたいと思います。宗像市剣道連盟と、それから宗像市と姉妹都市を結んでいます韓国・金海市、この金海市剣道連盟との剣道国際交流を、ことしの11月に計画をしておりました。それに際しましては、市の国際交流青少年育成基金から旅費の一部を負担していただくということで、先日、伊豆市長にお願いに上がったところ、検討していただきまして、補助金のめどが立ったところではございましたけれども、昨今の日韓の国際情勢を鑑み、参加を希望されておられました保護者の方から多数キャンセルが相次ぎまして、事業そのものが今回はできなくなりました。やむなく、ことしは中止をするという決断をいたしました。この補助金に際しましては、本当に伊豆市長を初め、関係各位皆様、御尽力いただきましてありがとうございました。ということで、また早くこの国際情勢が回復して、姉妹都市として交流ができるようになることを祈念しております。  それからもう一点、質問に先立ちまして、9月3日の西日本新聞を見ていましたら、一つグッドニュースがありましたので、これの御紹介をぜひさせていただきたいと思います。つまり、倒壊のおそれがある特定空き家、これを相続財産管理制度ができたおかげで代執行により解体できるようになったということで、それを宗像市が積極的に活用して、成功事例が西日本新聞のほうに掲載されておられるのを見まして、大変私もうれしく思いましたので、市の職員さんたち、本当に頑張られておられるなというのを、ここで本当に敬意を表したいと思います。  それでは、本題に移りたいと思います。今回は2点質問させていただきます。  まず1点目、高層建物の建築に関する紛争についてであります。  現在、日の里1丁目に10階建ての高層マンションが建設されております。この建物に隣接して居住しておられる住民の方が、日当たりが悪くなるとか、ビル風が当たるとか、また高所から物が落ちてきて大変危険な思いをするという、そういった理由で大変憂慮されておられるところであります。この件につきましては、さきの6月議会でも取り上げさせていただきましたが、その途中でしたので、今回また、6月議会の一般質問の完結編として、もう一度ここで質問をさせていただいているところであります。  そこで建築主は、宗像市建築紛争の予防及び調整に関する条例に沿って事前説明会を4回開催し、都市計画法や建築基準法などの法令を遵守して、住民側の要望もできるだけ取り入れた設計変更をしながら対応しているとしておりましたけれども、それでも住民側が全く納得できていなかったわけであります。  そこで住民側は、市の条例に従って市にあっせんを依頼しまして、建築主と住民の両者が出席した市のあっせんが6月に2回開催されたところであります。住民側はこの問題を解決してもらえると、市の調整力を大変大いに期待するところでありましたが、結果は全くの期待外れであったと聞いております。果たして、宗像市建築紛争の予防及び調整に関する条例は、絵に描いた餅で終わってしまったと住民は感じております。  真の住民に寄り添う行政とは何なのかを、もう一度市に問います。 ◯花田議長  福田議員の1項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  井上都市建設部長。 ◯井上都市建設部長  項目1の、高層建物の建築に関する紛争についてお答えします。  市としましては、あくまで合法行為であることを前提に、建築主等に、周辺の居住環境に及ぼす影響に配慮した建築計画や工事に関する措置に努めていただくようお願いする一方で、お互いに譲り合って、建築後も良好な関係が築いていけるよう、民法でいう相隣関係に起因する当事者間の交渉に対しても自主的解決を積極的に促進するため、条例に基づき可能な限り支援させていただいており、一定の効果があったものと理解しております。  具体的には、今回のあっせんにおいて、建築物の形態意匠にかかる一部変更、事前の家屋等調査の実施、工事協定書の締結などの成果を得ることができております。このようなことから、本条例は有効に機能していると考えております。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  そうですね。今部長が答弁されたように、市の皆さんがこのあっせんについて御尽力いただいたというところを、私も高く評価しております。果たして、この2回のあっせんで市民がどれだけ納得したのかというところが私は疑問なんですね。今、部長は3点におきまして一定の成果があったと答弁いただいたんですけれども、市民の納得度といいますか満足度、これはどのように評価されておられますか。 ◯花田議長  井上部長。 ◯井上都市建設部長  今回の紛争の件なんですが、住民の皆様の満足を得られない部分が確かにあったと認識しております。しかしながら、このことは、住民の皆様が認知している居住環境と関係法令における規制にギャップがあったことが主な要因であると考えており、このような場合を本条例のみで解決することは困難だと考えております。住民の皆様が将来にわたって良好な生活環境を確保するために、一方で土地の利用規制について周知啓発をする取り組みや、また、新たな規制等を活用するための制度理解を深めていただくための取り組みが重要だと考えております。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  そうですね。部長がおっしゃられたように、過去の宗像市のタウンプレスに、去年、平成30年の6月15日に1回、それから7月15日に2回、2回に分けて、住宅地に高いビルがなぜ建つのということで、タウンプレスに掲載をしていただいていますね。やはり、こういう情報が非常に有益だと思いますね。こういうことを知っているか知っていないかで全然違うわけですから、これは市の皆様の御努力だと、私も評価をしたいと思います。  ただね、この後、当事者あっせんに出られた市民の方にお話を伺いました。そうすると、市民の方は全く違う評価をされているんですよ。例えばどういうことかといいますと、ちょっと紹介しますが、市の役割を、このあっせんで、かなり市が調停役になって、業者の要望を譲歩してくれると期待しておられたんですね。ただ、あっせんに出たら、市は単なる司会役で終わりましたという印象を持っておられます。この条例の結果として、何もこの条例で譲歩がなかったと感じておられますので、この条例は名前は立派だけども、その中身がなかったということで無気力感を感じたと、こうおっしゃっておられますね。  それとまた、条例の中には、お互いに譲り合うという互譲の精神でとありますが、いや、これは結果的に市民が譲歩しただけで終わったと、こういうかなり厳しい感想を聞かされました。ということは、やはり市と住民の間の認識が違うという現実を認識せざるを得ないと思うんですね。  2回のあっせんで終わったんですけども、2回のあっせんで結局、ここで市民の方が納得されなかったら、次に委員会を立ち上げて、これは調停になるようになっていますよね、条例では。なぜこれは調停にならなかったんでしょうか。そこのところを教えてください。 ◯花田議長  井上部長。 ◯井上都市建設部長  この2回のあっせんで、お互い納得がいって、工事協定などを結んだというお話を聞いております。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  いや、そこが全く違うんですよ、住民の方の認識はですね。なぜかといいますとね、なぜ2回のあっせんで終わったんですか、不満だったら、なぜ調停まで持ち込まなかったんですかとお聞きしましたら、いや、2回目のあっせんのときに、もう隣で地鎮祭を始められたというんですよ。工事が実質的に始まったということなんですよ。だから、もうどうにもならないというのをそこで悟ったというんですね。少なくともあっせん中は、工事は全く始めないだろうと市民の方は思っていた。でも地鎮祭が始まって、もう工事が始まりつつあると。そこでもうだめだなと諦めたというのが、市民の方のお気持ちですね。なぜあっせん中に工事が始まったのか、そこはどうお考えですか。 ◯花田議長  井上部長。 ◯井上都市建設部長  あっせん中に工事が始まったという私の認識はないんですよね。工事協定を結んで、それから工事が始まったというふうに認識しております。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  ここはね、そこのタイミングは私も当事者じゃないのでちょっとわかりません。微妙なところですね。ただ市民の方は、いや、工事が始まったからということで、自分たちは調停に持ち込むのは諦めたんだと。市もね、やっぱりその業者から市自身が、市の人たちがないがしろにされているというのを、どうもわかっていないんじゃないかと。つまり、業者側のペースでずっとやっているんだよと。そこで市が、この条例がありますからとあっせんに入りました。でも、いや、形だけですよ。実際もう建築法も都市計画法もクリアしているんだから、自分たちのペースで建てますよ。市があっせんに入ろうと、いやいや、それは私たちの工期のスケジュールがありますからやりますよと、そういう形で始まったんだと住民の方はおっしゃった。だから、そこは今の部長の認識と住民の方の認識はちょっと違うんですね。もう一度聞きます。そこのところはどうですか。 ◯花田議長  井上部長。 ◯井上都市建設部長  認識違いが大いにあるという福田議員のお申し出なんですけど、私どものあっせんのスタンスとしては、今さっきと同じ答弁になりますが、法に従い、皆様に公平・中立の立場でございまして、福田議員も御存じのとおり、互譲の精神を持って、自主的な解決に努めていただきたいと思っておりますので、その促進に努めて、本条例を有効に機能させたいと思っております。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  そもそもこの条例ができたというのは、やはり過去の、自由ヶ丘西町とかああいったところにすごい高層マンションが建ったというところから、十何年前にできたわけですよね。その条例ができたから、この宗像市内にぽんと高層ビルが建つときには、事前のこの条例に従ったあっせんもしくは調停に従ってやっていけば、急に隣にぼんと大きな高層ビルが建つはずがないと、私もそういうふうな理解をしていました。ただ、この条例ができました、でも今回は、この条例が結局、結果としては、高層ビルを建てるということの抑止力にはならなかったというのが結論だと思います。  したがって、この条例にどれだけの意味があるのか、いわゆる絵に描いた餅で終わったって住民の方はおっしゃっていますけれどもね、この条例本来の機能、つくった目的からすると、今回の結果というのは、やはり物すごく私としては、条例はできているんだけども結果が出なかった、そこは非常に寂しい思いを感じるんですけども、住民の方と一緒に。この条例について、今回どれだけの機能が果たされたのか、もう一回ちょっと確認させてください。 ◯花田議長
     井上部長。 ◯井上都市建設部長  今回の案件につきましては、条例の定めるところにより、標識の設置と建築の計画の事前説明、4回行われております。周辺の住民の方々が参加された事前説明を開催していますので。また説明会後も、今さっき言いましたあっせんが2回行われております。条例に基づき、建築基準法で規定されない駐車場・駐輪場が設置されるとともに、集合住宅の管理人が今回定められることとなっております。さらにあっせんでは、建築物の形態意匠にかかわる一部変更、事前の家屋等の調査の実施、また工事協定書の締結などの成果がこのあっせんで得られておりますので、私は条例は有効に機能したと考えております。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  今回は、地元から市に対して建築会社への指導を求める、伊豆美沙子市長宛ての要望書と署名985筆を添えて提出しました。そして、この条例に書いています市長の責務として、建築紛争が生じたときには、その解決のため迅速かつ適正に調整するよう努めなければならないということで、住民がこの要望書と署名985筆を添えまして、市長宛ての要望書を提出した。当日は、市長はそれはお受けにならなかったと。今回この条例がどれだけ機能したかということに対しましては、一番大きな住民側の不安として、高さ制限であります。これを何とか13メートルぐらい、つまり最高でも四、五階建てぐらいに抑えてくれよと。それから、林地との境界線をもっと離してくれよと。でも今回は一転、2メートルで終わりました。そういった不安から、結局この条例が果たして宗像市の高層建築に関する紛争の解決に有効だったかというのは、私はその結果は、なかなか評価には値しないのではないのかなと思います。  今回この件は、これでもう結論の出ない話でございますので、この辺にとどめさせていただいて、ただ、次こういったことが起こったときに、また同じことが起こるということでは、やはり宗像市の住民の方は安心して宗像市に住むことはできないわけですから、何とか今回の日の里の高層ビルの紛争を一つの勉強材料としまして、よりこの条例が機能して、そして住民の方が安心感を持てるように、安心して宗像に住むことができるように、さらにまた条例を見直して、それが有効に機能するように、さらにいい条例になるように、そういう要望を添えまして、1番目の質問を終わらせていただきます。 ◯花田議長  続いて2項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯14番(福田議員)  それでは2項目めの質問をいたします。JR東郷駅の日の里口西鉄バスの待機場所についてであります。  現在、JR東郷駅の日の里口にある西鉄バスの待機場所は、URが所有しております。昨年、URがこの待機場所を売りに出したところ、運よく売買されなかったため、西鉄バスの使用期限が来年の3月まで延長されました。しかしながら問題は、その後のことは全く決まっていないということであります。  先日、西鉄バスを訪問し、この件をヒアリングさせていただきました。西鉄バスは、日の里口にある西鉄バスの待機場所が使えなくなって、その代替地が見つからなければ、バスの便数を減らすしかないと考えているということであります。  宗像警察署にも、この件で代替地になる候補地がJR東郷駅の日の里口近くで考えられるかどうかを相談に行ったところ、可能性のある場所を幾つか指摘してもらいましたけれども、それが実現するには、やはり市の積極的な関与と決断が必要であります。そして私はそのことを大いに期待するところであります。  高齢化社会にとりまして、公共交通機関は自分の足がわりの大事な社会インフラの一部であります。近年は高齢者の運転による事故が急増しており、運転免許証を返納する高齢者も多いと聞いております。それだけに、これ以上公共交通が不便になれば、高齢者にとって非常に住みにくいまちになると思われます。  この件に関し、市の考えを問います。 ◯花田議長  福田議員の2項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  それでは、2項目めのJR東郷駅日の里口の西鉄バス待機所については、私のほうからお答えをいたします。  JR東郷駅日の里口を起終点とした日の里地区の循環路線バスの運行に当たり、バスの待機所として使用している土地については、議員御紹介ありましたが、UR都市機構が所有し、西鉄バスが賃借料を払って使用しております。現在ここを使用できているため、現状の日の里地区のバスの運行が可能になっているという状況がございます。  UR都市機構は、UR賃貸住宅ストック活用・再生ビジョンに基づき、ストック──既存資産、まあ手持ち資産とかそういう意味合いだと思いますが──の活用を検討しています。その一環として、昨年度、UR都市機構が日の里口のバス待機所について、西鉄バスに対し返還を依頼する可能性があることを早期に示唆したものですが、UR都市機構に確認したところ、現在時点では来年度のバス待機場所の活用については未定との回答をいただきました。  議員御指摘のとおり、仮に現在の待機場所を使用できずに、代替地も東郷駅近郊に確保できないとなれば、バス乗務員の休憩等のため、赤間営業所を起点とした運行に変更せざるを得ない。回送に要する時間等を考慮したダイヤの見直し、現在より便数を減らした運行ダイヤになる可能性があるという、西鉄側の見解もございます。  待機場所が使用できる状況がいつまで続くか、現時点では不明確ということもあり、西鉄と代替候補地の調査や代替方法の協議を行ってまいりました。現状におきましては、代替候補地の選定を含めた有効な活用方法が見つかっておりませんが、今後も引き続きUR都市機構に明確な回答を求めていくとともに、西鉄バスの代替候補地の調査・選定に対して協力、そして代替方法の協議・検討を行ってまいりたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  はい、ありがとうございました。来年のことは未定という御返答でございましたけども、ことしはたまたまラッキーだったんですね。たまたま売れなかった。だから来年の3月まで使っていいよ、でも来年3月以降は未定ですよと。非常に不安な中で、日の里の西鉄バスは運行されているんですよね。  これは一刻も早く何とか解決をして、住民の方、特に免許証のない、車を使われない、公共交通機関が頼りな高齢者の方が御安心できるように、一刻も早く解決していただきたいと思います。まだ解決策が見つかっていないという御返答でございましたけれども、これは何とか必死にやっていただきたいと思うんですよ。その辺いかがでしょうか。少しスピードアップしていただいて、早くどうにかしていただくように、方向性が早く決まると、みんな日の里の高齢者の方は御安心すると思いますけど、いかがでしょうか。 ◯花田議長  中村都市再生担当部長。 ◯中村都市再生担当部長  こちらのUR都市機構の窓口については私のほうで担当しておりますので、私のほうからお答えさせていただきます。  住民の皆様、それから福田議員おっしゃるような不安というのは、私も十分感じております。この件につきましては、現在、東街区の計画と、この前、連絡会議のときでも説明しましたけれども、引き続き、URも日の里団地の再生というところには非常に注力、協力をしていただいておりますので、この次には、こういう今回の転回エリアを含む日の里1丁目団地、こちらについての整備というか再検討というか、構想を現在取り組まれているところということでございますので、その中でいろいろと御提案が出てくるのではないかと思いますので、あとは時間的なものもありますけれども、そういったところに引き続き注視をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯花田議長  大隈部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  西鉄バスから話を聞いたところによりますと、運行計画の変更に最低半年ぐらいの期間が必要ということを聞いております。UR都市機構側もその認識は持っておりまして、返還を求める際は十分な協議期間を設けて、可能な限り西鉄側の不都合がないように、要は代替地等が決まった時点でしたいという回答を得ておりますので、先ほど時期が不明確というお話もありましたが、急な返還要請はないものと認識しております。  それと、急いで、スピードアップをしてということですが、既に幾つかこちらのほうから、こういう場所はどうでしょうかという提案もさせていただいておりますが、ちょっと西鉄側の条件と合わないと。具体的に申しますと、待機場所に求められているものが、バスが待機できて転回できる、そして運転手が休憩できるスペースですね。これは例えば、CoCokaraひのさととかコミュニティ・センターとかはどうですかというお話をしたんですが、運転手が弁当を食べられてくつろげるプライベートな空間が必要ということですので、皆さんが使っているようなロビーとかを運転手が一時期使用するというのは難しいということでしたので、そういう条件がございますので、なるべく早く、もしそうなったときにすぐにでも対応できるような候補地の選定については、市も全力で協力をしていきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  ここでちょっと具体的な図を見ながら、もう少しこの問題を掘り下げていきたいと思うんですけれども、ここにJR東郷駅があって日の里口があります。で、駅のロータリーがありまして、ここに駐車場があって、タクシーの待機所、それからここにURがあるんですけれども、101・102・103棟ですね。ここに赤の車線で囲っている、ここの四角が今、西鉄バスの転回所というところでございます。これが来年の3月までしか使用期限が認められていないというところでございますので、さあ、どうしたものかというところでございます。この件は地元から、非常に不安だという声が届いていると思うんですよ。  幾つか、ここで具体的な話もちょっとさせていただきますけれども、例えば、この赤で囲っている土地が使えなくなったら、ここの土地の右側にある一方通行の道ですね、これは幅員が6メートルありまして、ここに仮にとめるとしても、3メートルの幅員はとれますから、一方通行は何ら問題はないというのが警察署の見解であります。だから、こういうのも一つの候補ではあります。  もう一つ、こっちの駅のロータリーを出てから、このURの101号棟の真ん前の、例えばここはかなり広いわけですから、ここに一部とめ、そして片側1車線の確保もできるから、ここも可能ではあるけれども、その辺は、市や住民の御理解がどのぐらい得られるかというのはまた別問題ということでありますね。  それから、一番何も影響がないのはここですよね。駅の日の里口ロータリーのパーキングの隣にあるタクシーの駐車場ですね。待機所です。ここは三つのラインが引かれていて、3台・3台・2台・8台とまるようになっていますね。そしてタクシーは、タクシー待ちのところがありますので、そこには3台最大待てますから、合計3台と8台で11台がタクシーがとまれると。だから、このうちの一つ潰しても、ここをバスの待機所にすれば十分スペース的には可能じゃないか。というのは、タクシーが一遍に11台とまることは今、日の里口には数はありませんのでね、そういう意味では、ロータリーの中のタクシーの待機所をこのバスの転回場所に充てるというのも、非常に有益な考えではないかということが警察署の見解なんですけれども、その辺は当然協議されていると思うんですけど、何か問題があったら教えていただけますか。 ◯花田議長  大隈部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  先ほど福田議員のほうが、来年の3月以降使えないみたいなお話をされましたが、契約上、毎年1年契約でございまして、4月1日から3月31日までの契約になっております。何もなければ自動的に更新されるということで、これまでもそういう感じで更新されてきましたので、何も問題なければ4月以降も使用できるという状況に現在はなっております。  それで、今御説明いただきました場所については、私どもも同様な感じで提案をさせていただきました。ただ、先ほど申しましたように、運転手の休憩スペースが確保できないんじゃないかと。休憩スペースには当然トイレとか洗面台とかいう設備も必要ということを聞いておりますので、この案に関しては現在ではちょっと厳しいのかなと。西鉄側から言われたのが、こういう場合には、近くにそういうスペースを建てていただけるのでしたら検討はしますという回答でございました。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  何か今の答弁を聞いていますと、全く危機感を感じませんね。だって、ちょっと例えが悪いですけどもね、日韓間のGSOMIAは1年更新で、韓国はこれを更新しなかったんですよ、こんな大事なことを。来年の3月で自動更新ですよ。でも、向こうがやめると言ったらやめるんですよ。そのとき慌ててどうするんですか。今の回答だったらね、1年更新ですから大丈夫ですよ、何もなければ自動更新ですって、自動更新しないことは十分にあり得るんですよ。それを考えて先を先を読んで対応するのが、行政の皆さんの仕事じゃないんですか。余りにものんびりした回答で唖然としましたよ。1年更新というのはそんな軽いものなんですか。 ◯花田議長  大隈部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  現時点ではまだ4月以降の利活用が決まっていないということと、先ほど申しましたようにUR側は相当の期間を持って、前もってお伝えするというところから、先ほどの回答をさせていただきました。先ほどからお話しさせていただいていますように、既に西鉄側とはいろいろな協議もさせていただいておりますので、今後も引き続き進めまして、なるべく早く、もしそういうことがあった場合に慌てずに済むように対応していきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  さっきの、この転回場の候補の話にちょっと戻りますけれども、トイレはとにかくあるんですよ、ここにトイレは、駅に。そしてプライベートな休憩所というのは、西鉄は寝れればいいと。だから、立って半畳、寝て1畳ですけど、まあ1畳じゃ苦しいから、2畳のスペースがあればいいと、こうおっしゃっているんですよ。だから2畳のスペースを、例えば市がですね、この駐輪場ですよ、ここのスペースのどこかに畳2畳分の壁をつくってもらって、そこでお弁当を食べられるようにしてもらったら、それで十分だと言っているんですよ。  だから部長が答弁されたように、ここにトイレもない、待機所もつくるのは大変だ、だからこの案は非常に難しいって。やる気があればできる話じゃないですか。真剣に考えていますか、この問題を。私はね、そういう真剣さが伝わってこないんですよ、部長。何か人ごとみたいですよ。自動更新があり得ないとか、自動更新が来年から使えないと言われたら、そこでおしまいなんですから。今のうちにどこか代替地を決定するとか、それとかこういう代替地の案を真剣に考えて、いつでもいいように、もうあと半年じゃないですか。半年先のことですから、もう今のうちに対応できるようにやっておかないと、時間がないんじゃないですか。あっという間に半年来ますよ。その辺もうちょっとどうですかね。 ◯花田議長  大隈部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  先ほどからお答えいたしていますとおり、もう既に西鉄とは、こちらからも場所を提案して、現在ではその場所ではだめだという回答をいただいていますので、今後も早急に進めていきたいと思います。今お示しをいただいたような場所については、既に西鉄のほうと協議をして、現状では難しいという回答をいただいています。プライベートなスペースについては、やっぱり冷暖房完備ということもいただいていますので、駐輪場の一区画をとってという御提案をいただきましたが、その辺も西鉄側には具体的にお話はさせていただきますが、西鉄の意向というのをまず優先しないといけない部分もございますので、早急に進めていきたいと思います。 ◯花田議長  福田議員。 ◯14番(福田議員)  だから私は西鉄に行って、西鉄の要望を聞いてね、それでこれは実現できると思っているから、今皆さんにお話ししているんですよ。あとは市がのんびりしているからね、危機感ないもん、皆さん。きょうも午前中、末吉議員から、皆さん危機感ないねって、何かそういうあれがありましたけど、私もそのとおりですよ。本当に皆さん、思いますよ。指定管理制度ができて、皆さん、直接市民といろいろすることがないから、危機感がないとか緊張感がないとか、思いますよ。こんな大事なことを、そのうち何とかなるだろうみたいな、そういうのんべんだらりとした対応では、本当に私は市民として寂しいです。しっかりと危機感を持って仕事をやってください。  以上です。 ◯花田議長  これで福田議員の質問を終了します。  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。                    〔「異議なし」の声あり〕 ◯花田議長  異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決定いたしました。  次の本会議は、あす9月6日に行います。  御苦労さまでした。                      延会 15時49分 このサイトの全ての著作権は宗像市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MUNAKATA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....