• 東郷町(/)
ツイート シェア
  1. 宗像市議会 2018-09-06
    宗像市:平成30年第3回定例会(第4日) 本文 開催日:2018年09月06日


    取得元: 宗像市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-31
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット)                  平成30年 9月 6日(第4日)                   開  議    10時00分 ◯花田議長  おはようございます。  ただいまの出席議員は20人で、全員であります。よって、平成30年第3回宗像市議会定例会は成立いたしましたので、再開いたします。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。  これより日程に入ります。  日程第 1.一般質問 ◯花田議長  日程第1、一般質問を行います。  最初に13番、神谷議員の1項目めの質問を許します。神谷議員、どうぞ。 ◯13番(神谷議員)  皆様、おはようございます。3日目の一般質問の1番手となりました、私は宗像志政クラブ神谷建一でございます。  質問の前に、昨日から台風の被害状況を見てまして、けさ、またテレビをつけると、北海道で大きな地震が起きたと。テレビ報道によると、安否確認され、不明の方の人数が刻々とふえてまいっております。本当に一刻も早くの救出と被災された方にお見舞いと、また、災害のない日本を願っております。  それでは、質問に入ります。  今回の質問は、2項目。  まず最初の質問は、大島の今後の整備計画はということで、離島振興について質問をさせていただきます。  世界遺産登録から1年が経過し、大島に渡る観光客もふえると同時に島内では新規飲食店が数軒オープンし、若い世代の方々が集う場となり、にぎわいを見せています。
     今後も観光客を誘致し、にぎわいを継続するために市としてはどのような取り組みが必要なのか、以下の項目について伺います。  (1)世界遺産登録から1年が経過した大島地区での観光客数の推移と新規出店者数、観光客の受け入れ態勢や来島者の声など、現状をどのように把握しているのか。また、今後の観光客増につなげる計画はどのように考えているのかをお伺いいたします。  (2)大島は九州オルレの認定を受け、御嶽山までの登山客も多いと聞きますが、現在、7月の大雨によりオルレコースが全面通行どめとなっています。早急な復旧が必要と考えますが、今後の復旧計画はどのようになっているのか。  (3)大島花火大会は夏の風物詩であり、大島の行事の一つとして欠かせないものとなっています。本年度から市の補助制度がなくなり、今後の継続は難しいとの声も聞きますが、市の大島花火大会助成に関する考えをお伺いいたします。  (4)「大島に住んでみたい」と、ことし2月に若い御夫婦が大島に移住し、農産物の加工販売等に携わっていると聞きますが、大島に若い世代の方が移住することは今後の大島の地域活性化に必ずつながると考えます。大島への移住者に対し、家賃補助や雇用の場の支援策など考えられないのかをお伺いいたします。  最後に、旧大島村村営牧場跡地は現在、民間企業に3年間無償貸与することで牧場経営を継続し、大島の観光名所の一つとして重要な位置づけがされていますが、3年目を迎え、今後の牧場経営は難しいとの話も聞きます。市としては次年度以降の跡地利用をどのように考えているのか。  以上で1項目め、1回目の質問を終わります。 ◯花田議長  神谷議員の1項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  伊豆市長。 ◯伊豆市長  大島の今後の整備計画は、(1)世界遺産登録から1年を経過した大島の観光の現状と今後の計画についてお答えいたします。その他の項目については、担当部長から答弁します。  まず、大島地区での観光客数の推移ですが、世界遺産登録後、登録前のおおむね1.3から1.4倍程度観光客が増加しております。今年度についても、昨年度と同様の水準で推移しております。市といたしましては、昨年度から受け入れ態勢の強化策として、民間による観光バスの運行、レンタサイクルの拡大、新規出店補助制度の創設、トイレなどの観光施設や大島神湊ターミナルの改修、大島交流館の開館などに取り組んできました。また、大島漁協の物産館さよしまがオープンするなど、物産の販売強化も図っているところであります。  今後の観光客増につなげる計画についてですが、今以上にターミナルから中津宮、大島交流館周辺にぎわい創出と島内での観光消費額をふやすため、新規出店補助制度の拡充を行っていきます。また、御嶽山展望所を9月までに改修し、沖ノ島を望み、自然景観を楽しめる新たな観光スポットとしてPRしていきます。さらに、沖ノ島遥拝所が開帳される春と秋の大祭を大島の新たな観光資源として活用してするため、今年度、モニターツアーを実施し、来年度以降の観光客増加につなげていきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  中野産業振興部長◯中野産業振興部長  それでは、私から大島の整備計画の(2)から(5)について回答いたします。  最初に、オルレコースの復旧についてですが、7月の豪雨及び御嶽山展望所の工事により、現在、オルレコースは通行どめとしております。今後の復旧計画についてですが、10月のオルレフェアまでには完全復旧したく、今議会で補正予算を計上させていただいております。また、工事の内容についても、現在関係課や事業者と協議を行っておりますが、一日も早く復旧を完了したいと考えております。  次に、花火大会の助成についてですが、大島花火大会の補助金につきましては、今までの経緯等も踏まえ整理させていただきましたが、大島の花火大会を決して否定するものではありません。市といたしましては、クラウドファンディングによる新たな財源確保や大島を応援してくれる企業団体をふやし、島外からの寄附をふやす仕組みづくり大島地区コミュニティ運営協議会と協議するなど、花火大会が継続できるよう支援していきたいと考えております。  次に、大島の移住者への支援策についてですが、市全域の若い世代の移住・定住施策として家賃補助制度がありますが、離島振興施策を強化するため、この補助制度を見直すのか、新たな補助制度を創設するのか、人口が減少している他地区の関係もありますので、全庁的な検討が必要と考えております。また、大島に住み、生活ができるなりわいが何よりも重要であります。なりわいが持続できるようにしっかりと支援していくことも必要でございます。また、6月議会の一般質問でも回答させていただいたとおり、島外からの新規出店者の誘致や大島での新たな雇用を生むため、企業誘致によるテレワークやシェアオフィスなどの検討にも着手しております。  最後に、大島牧場についてですが、平成22年4月から市営牧場を廃止してから民間による牧場経営を進めてきました。現在は、平成28年度から株式会社大島むなかた牧場に土地建物の無償貸与を行い、今年度末まで牧場経営をお願いしております。議員御紹介のとおりでございます。市といたしましても側面支援を行ってきましたが、結果からして、離島という特殊性から大島における牧場経営は非常に厳しいという認識を持っています。  しかし、牧場のある瀬山地区は、その景観のすばらしさから大島にとって重要な地域資源だと考えております。牧場経営が難しいのであれば、その景観を生かすため、牧場に限らず、新たな活用の可能性について検討を進める必要もあると考えております。  いずれにしましても、今年度末で貸付期間が終わりますので、牧場経営者と協議を行いながら、市としての今後の方針を決めたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  神谷議員。 ◯13番(神谷議員)  それでは、2回目の質問に入らせていただきます。  私も8月に二度ほど大島に渡らせていただきました。7月にオープンした新しいお店ということでお寄りしたんですが、カフェというお名前で、その並びに、海岸通りにありました2軒ともお伺いしたんですが、海岸が一望できる全面ガラスの中に対面カウンターということで、ともに若い女性の方がそこで食事を楽しんでおられたと。そういうにぎわいの場所がしっかりと大島の中にでてきた。私たち行政もここをできるだけ維持していく、観光客増につなげるということで今回質問をさせていただきました。  まず最初になんですが、先ほど答弁いただきました、今後新たに新店舗拡充のための予算をつけるということで答弁あったと思うんですが、今後の観光客の推移、どのようにまず予測をされているのか。拡充することによって新しい店舗がふえる見込みがあるのか、まずお伺いをさせていただきます。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  まず、1点目の観光客の推移でございますけど、現在、1.3倍から1.4倍にふえているということでございます。大島渡船の利用者数は、平成28年度が21万人、29年度が24万2,000人となっております。大島への来島者の要因を大きく変える出来事としましては世界遺産登録がありますので、世界遺産登録による渡船利用者増と認識しております。  それと、新規出店の今後の拡充についてでございますけど、大島地区のにぎわいづくり観光消費額の増加、ひいては雇用につながるような形での充実強化に取り組んでいくということで考えておりますけど、まずは、これは議会のほうでも御説明したかと思いますけど、従来の民宿の改修補助ですね。これを50万円から100万円に増額する検討を現在しております。  それともう一つが、新規出店の補助、これが限度額100万円でしたけど、150万円に上限額を増額するように、今、検討を進めております。  また、新たに事業費が5,000万円以上かかる、これも宿泊、飲食、小売業が中心になりますけど、ある程度大規模な施設の誘致のための補助金も、現在のところ限度額5,000万円ぐらいを検討していますけど、そういったところの検討にも入っています。  こういった拡充する制度を活用しながら、遊休地の利活用新規出店者の全国公募に向けて、11月に東京でキックオフイベントを行います。今後は全国にPRしていきながら、あるいはいろんな企業情報の収集に努めながら、そういった島外から大島でチャレンジしてくれる人の誘致・誘導に取り組んでいきたいということでございます。 ◯花田議長  神谷議員。 ◯13番(神谷議員)  新しい新店舗計画など拡充をして呼び込むということで、新しい店舗がふえれば、それ以上の観光客をさらに呼び込む政策を行政もしっかりやっていかないと、最終的にも成り立たないで廃業ということになれば大島の将来はありませんので、しっかりやっていきたいと思うんですが。  そこで、九州オルレが7月の豪雨により、今、全面通行どめということで、大体7月、8月、9月、夏休みの時期には、このオルレを中心として御嶽山展望台に上がられるお客さんも多かったであろうと予測します。  フェリーターミナルホームページを見れば、大雨のため、豪雨災害によりオルレは通行どめということで大きく張り紙もしてありますし、告知も十分市のほうはしてあると思いますし、支障はなかったかと思うんですが、災害復旧ということで、通行どめの箇所がどういう箇所なのかわかりませんが、早急に災害復旧することも可能であったんではなかろうかと思うんですが、その対応ができなかったのか。工事箇所の範囲、予算、仕事先の発注、いろいろな手続を踏まないとできないというのは重々わかっているんですが、そういうすぐに対応できるような対応は市は考えられなかったのか、お尋ねをいたします。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  オルレコースの災害の概要について御紹介しておきます。7月の豪雨によりまして、コース内に土砂が流入したり、あるいはコース箇所箇所で倒木が見られたり、水路の破損等から、ちっちゃな橋になりますけど、橋が落ちたり、そういった状況でありました。神谷議員の御質問の趣旨も十分理解できますけど、大島にはほかにも観光資源がたくさんございます。それと、ほかの災害復旧事業との関係もあります。大島の観光に大打撃を与え、大きな損失をもたらすような、そういった災害であれば早急な着手も考えるところですが、先ほど申しましたような理由もありますし、10月のメインイベントであります九州オルレフェアの開催には確実に間に合うということでございますので、補正予算の対応とさせていただきました。  以上です。 ◯花田議長  神谷議員。 ◯13番(神谷議員)  それでは、全面復旧は10月のオルレフェアまでには全面的に開通をするということで。また、同じく御嶽山の展望所の工事もやられているということで、今後の対応なんですが、オルレへ行きたいという方が見られたときに、いつまでに完成しますと。御嶽山の展望所もいつに新規オープンいたしますと。お話に聞くところによると、高さ的には3階建ての、2階には立派な水洗トイレが完備されて、今までにない見晴らしで新しい展望所ができるということでお聞きしております。  逆に、今来ていただいているお客様あたりに、いついつまでに完成して、今後こういう見晴らしのいい展望所もできます、ぜひまた来てくださいというような告知を今の時点でやられていないというのが。なぜか行政の観光客を呼び込む政策の中に入ってないんじゃないかと。新しいお店に行っても、いつできるのですか、いつ開通するのですか、新しい展望所がいつできますよというようなPRがなされていないのがちょっと寂しかったんですが、そういう告知を今後やっていくべきじゃないかと思うんですが、その点については、部長、どういうふうにお考えでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  もうそれは御指摘のとおりでございます。確かに主要な観光施設のパンフレットとか情報発信を行っておりますけど、今回御嶽山がリニューアルすることのPRであるとか、あるいは出店者あたりはどういった形でPRすればいいのかというのは、民間事業者の関係もあって、そのピックアップにも苦慮するところでございますけど、いずれにしましても、御提案の趣旨は理解できますので、そういった告知、周知ということには機会があるごとに努めていきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  神谷議員。 ◯13番(神谷議員)  ぜひ新しい展望所、立派な展望所ができるというお話は聞いています。また、沖ノ島も一望できるぐらいの見晴らしの、今までない以上の立派な展望所と聞いていますので、今来られたお客様にしっかりとPRして、一度行ったけど、また次行こうと、そういうような政策を行政、またコミュニティ、また地元の出店者、にぎわいのある場所に連携をとってやっていただければもっとにぎわうんじゃないかなと思っていますので、よろしくお願い申し上げます。  それでは、花火大会の助成金についてなんですけど、先ほど宗像市の趣旨として御理解をいただいて、助成金がとまったことについては、どうこうここで議論するつもりもありません。私の耳に入ってきたときには、今回助成金がなくなったということで、大島の花火大会が来年からなくなるよという話が来たときに、大島に行きまして、どういう経緯なのかというお話をした中で、大島の中で今しっかりと協議をされていると。大島の方に聞けば、絶対なくすつもりはありませんと。ことしの対応にしても、先ほど行政のほうから、いろんな寄附金の集め方の支援をしながら、前回よりもたくさんの寄附金も集まったというお話も聞いていますので、しっかりと今後も継続して大島の花火大会をやっていただけるように御支援をいただきたいと思っています。  クラウドファンディングということで、いろんな寄附集めの知恵もおかりしながら、また、大島出身の方、また宗像の大きな企業さんにも回っていただいて御理解いただけたと。50年ぐらい花火大会が続いていると聞いているんですけど、大島の方にとってはこれはなくてはならない行事ということで、絶対なくしませんよというお声もいただいていますので、しっかり頑張っていただきたいんですが、大島だけの花火ではなく、逆に言えば、今、宗像市の花火大会というのはあっていませんよね。唯一、この大島の花火が宗像市の花火大会だというPRをしっかりとやっていただいて、御支援をいただければと思っております。よろしくお願い申し上げます。  次に入ります。  2月に若い御夫婦の方、30代の御夫婦で、子どもさんが二人ということで、大島の魅力を感じて大島に移住をしてこられたと。私はこれに関してはすごくうれしいことでありますし、大島の方が発信する、行政が世界遺産を絡めて大島の魅力を発信することで移住者が来られたと。今、農作物をつくりながら、それで生計を立てているということを聞いたんですが、市としてはどのように支援をしていただいたのか、今後どういうふうな支援をされるのか、再度お聞きしたいと思うんですが。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  宮若のほうから御夫婦で来ていただき、農業を経営しながら特産品の開発に携わっておられるということでございます。具体的な支援の詳細まで、申しわけございませんけど、私は把握しておりませんけど、市としての基本的な考え方ですけど、来ていただいたから終わりということではなく、来ていただいてからが重要であると考えております。事業が継続できるように、生活の場が大島として継続できるように、まずはいろんな特産品の開発、販売とかを手がけておられるという話を聞いていますので、そういったところの販売、販路の拡大の支援とか、事業が継続できるような支援を基本に考えていきたいと思います。  以上です。 ◯花田議長  神谷議員。 ◯13番(神谷議員)  販売の御支援をしていくということですけど、部長、それで本当に大島に住んで生計が立てられるとお思いでしょうか。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  もちろん、それだけで簡単に生計が立てられるとは思っておりません。ただ一つ、先ほどの答弁の趣旨、私が申し上げたかったことですけど、まずは事業が継続してできる、大島において生活ができるというのが基本でございますので、そこをしっかりつくっていただくための支援をしていきたいという趣旨で申し上げました。 ◯花田議長  神谷議員。 ◯13番(神谷議員)  大島の島民の方も、その方が来て移住をして大島で生活をする、今まではどのようにお考えだったかわかりませんが、今はよその方が来られたときは大歓迎をしていただいて、農作物をつくって販売するだけではほとんど生計は立てられないだろうと。それで、大島から離れていかれないように、大島のあらゆる仕事を地域の方が紹介して、奥様に、旦那様に。旦那様には渡船のロープ張りなどはできませんかと言いながら今携わっていると聞いていますし、農作物ができるまでは収入がありません。奥様には大島のコミュニティではこういう仕事がありますから来ませんかと、地域の方が一生懸命仕事のあっせんをされておられると聞いております。  いち早く大島の地区になじんでいただいて、大島の島民になっていただきたい。そういう方が2組、3組、4組と大島に来ていただく。それをまさに行政がPRしながら、大島のよさをPRするのが行政の役目じゃないかと私は思っています。  今、部長が言われましたように、支援金制度は今後検討するべきじゃないかなということで、本当に離島に関して移住者の支援金がほかにはないのかということで、私、ちょっとホームページで調べさせていただいたら、25年度に離島活性化交付金、国土交通省が定住促進のための法改正によってやっています。  ここにちょっと紹介をいたしますが、いろんな題目の中で、ちょっと見にくいと思うので私のほうから読ませていただきますが、そこの離島に応じた題目をつけて、そのために家賃、住宅補助、産業、雇用のあっせん、就業企業の支援金、また、教育、子育て、結婚、出産の祝い金、交通情報網の発信の補助金など、いろんな項目をつけて、その移住者の方に支援金を国が半分補助しています。  今度大島に来られた方は、農作物で生計を立てていこうと。9番目にあります農業の研修、新規就農支援に定住促進ということで、長崎県の小値賀であったんですが、家賃住宅補助、産業雇用、就業企業の支援金が出るようになっております。  2年間の研修で約月11万円の補助金が出るということで、また、新規就農をするときはしっかりとそこの農機具の補助金も出ると。そういうPR、告知をして各離島が定住促進に努めております。  宗像では、この補助金を利用して、地島の空き家を利用した田舎暮らし体験事業として、50万円の予算が毎年計上されていますが、こういう補助金があった中で、離島大島、地島、定住促進につなげるような補助金制度あたりは検討されなかったのか、お尋ねをいたします。 ◯花田議長  中野部長。 ◯中野産業振興部長  先ほどの答弁の繰り返しになるかと思いますけど、市全域の定住関係の補助制度がございます。要件を満たすかどうか別にして、それは大島、地島にも当てはまるものでございます。  それと、先ほど、誘致関係での補助制度を御紹介しましたけど、これとは別に進出する分野においてもそれぞれの交付金が用意されています。例えば農業分野であれば、その方が大島に来て新規就農するということであれば、新規就農交付金というのも、今、次世代投資交付金というふうに変わっていますけど、そういったことも対象になるかもしれません。  いずれにしましても、今、議員おっしゃったように、うちの誘致補助ばかりじゃなく、その業種に応じた支援制度も紹介しながら、幅広く情報を提供しながら誘致に取り組んでいくとともに、誘致が実現した後はそういった補助金制度を活用しながら、事業が継続できるように支援を行っていきたいと考えます。  以上です。 ◯花田議長
     神谷議員。 ◯13番(神谷議員)  1回目の答弁で、今後の定住に対する、離島に関する定住の支援金あたりを検討していきたいという答弁があったと思うんですけど、宗像市はむしろ定住促進事業ということで、家賃補助金、宗像に住んでいただければ4万7,000円以上のアパートを借りる場合は1万6,000円の補助金を5年間出しましょうと。また、親元に帰ってくるときは、家を建てる場合は30万円の補助金、同居する場合は50万円の補助金をしようって、手厚く補助金制度をやっております。  ただ、離島に関してはそういう補助金が、大島で4万7,000円以上のアパートはもちろんありませんし、そういうところに住んで生計を立てられる方はまずおられません。利用できません。また、移住者の方が新しく家を建てることも不可能です。空き家を利用して、家賃を払っていく、農作物をつくって生計を立てていく。大島の魅力を感じて大島にやってきたけど、なかなか市の支援金はもらえない。よその市町村の離島を調べればこういう補助金もあったのにな、そう言われないように、宗像独自の地島、大島に渡ってこられる方、Uターン、Iターンで帰ってこられる息子さんたちのために、しっかりと今後の検討をお願いしたいと思います。  そうすることで、離島の今後の将来、ある会議の中で、離島の一番の課題は地域の担い手の不足、主幹産業であります漁業、農業の担い手不足、後継者不足。ある若い漁業者の方から、外国人雇用の検討もできないでしょうか。同じ会議にいた議員はそういう声も間違いなく聞いておられるし、本当に離島にとって大きな課題ではなかろうかと思います。  国の補助金があるのであればしっかりと検討していただいて、離島振興につなげていただきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。  最後に、大島牧場の今後の活用なんですが、先ほど答弁もありましたように、旧大島村村営牧場、昭和45年に開設をされて、一番多いときには300頭の牛が放牧をされていたと聞いております。大島牛というブランド名で高い値で売られた時代もあった。平成17年に宗像市と合併した後、遊休地となって、7年前に民間の方がそれを借り受け、5年間放牧をし、牛を育て、その方がやめられた後どうするかという話の中で、3年前、宗像市が無償貸与ということで議案として上がってまいりました。その中で、執行部は大島に牛がいること、また、小動物を飼うこと、その景観を維持することで、大島の大きな観光の目玉として、今後、観光客増につなげていくという執行部からの説明があり、私たちも賛成したのが3年前です。  もう3年もたったのかなと思うんですが、株式会社大島の方にお話を聞くと、1年目は荒れ果てた草原、牧草地帯を草刈りだけに追われて、2年目に子牛を買って育てた後、ようやく出荷ができて、収入はそこしか入ってこない。そういう中で、今、子牛の値段が相当に高騰している。その中で今後も続けていくかどうかは今検討中だというお話も聞きました。大島に牧場がなくなる。あの瀬山牧場、灯台があって、砲台跡があって、風車がある。本当に丘陵地の広々とした中で、誰もが大島に行った中でそこを訪れるのは大島の観光名所の一つであるからです。その中で牛がいなくなる。じゃあ、今後どうするのかと。  まず、市長、関係部長にお願いしたいんですが、今の継続してやっていただけるお願いを株式会社大島の方に切にお願いをして、私もお願いをしたいと思います。ぜひ継続してやっていただきたいと。また、それがだめなら、本当に牧場と行政が今後何をやれるのか。それについての支援策は何があるのか。ぜひ検討をしていただきたい。また、どうしても撤退された場合は、じゃあ、何を今からやろうかではなく、じゃあ、そういう場合の5年先、10年先、大島にとってどういう施設が必要なのか、しっかりと検討をお願いしたいと思います。  しっかりとそれをやっていただく要望を添えまして、第1回目の質問を終わります。  第2項目めをお願いしたいと思います。 ◯花田議長  続いて2項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯13番(神谷議員)  2項目めの質問は、クラシックカーによるラリーイベントの開催をということで通告を出しました。通告書を出した後に、宗像市の公道でスピードレースをやるのか、クラシックカーが連なって走るのか、そういう機会があったら参加したいんだけどというお話もありました。私もクラシックカーによるラリーイベントとはどういうものかということで、話はこの関係者の方が宗像市日の里に住んでおられまして、世界遺産登録と同時に宗像に合ったイベントではないでしょうかと、ぜひこういう企画を上げていただけないかというお話が私のほうにありまして、じゃあ、どういう方なのかということでしっかりとした計画書をつくっていただきました。それを今回、質問の前に、どういうことなのかということを先に紹介をさせていただきます。  クラシックカーということで、私、車には全く無頓着で、どういうのがクラシックカーというのかがわからないんですが、まあ、昔の古い車という一言で言えば済むんですが、昔の古い車の中でも名車というのがたくさんあるらしいです。それをお持ちのマニアの方が日本全国にたくさんおられると。  ちょっとここで紹介しますけど、こういうカタログの中で、こういう車が宗像を走ると。私の知っているのだけ紹介しますと、これがトヨタ・2000GTであったり、トヨタ・カローラレビンであったり、日産・サニー、ホンダ・S800とかトヨタ・パブリカとか、こういう車をお持ちの方が日本全国にたくさんおられると。年に何回かこういう方が集まる場所が今日本全国でクラシックラリーのイベントとして開催されているというお話だったんです。1台幾らするんですかとお聞きしたら、値段はつけられないというお話はお聞きしました。  企画の中で、どう宗像で走るのかといったときに、しっかりとツール・ド・宗像という計画書、これをいただきましたので、ちょっと紹介させていただきます。  コースは、宗像大社を中心に、唐津街道原、また、岡垣のゆうれい坂を通って、さつき松原、玄海ロイヤルホテルで昼食、恋の浦サーキットでスピードタイム競争、宮地嶽、また宗像大社を走るコース。これ、宗像を中心に、各市連携しながらやらないといけない大きな構想だなと感心をした限りでございます。  宗像の中でいろんな名所があります。そこそこに車が寄ることで、ただスピードを争うのではなく、来られた方が観光名所を回りながら、しっかりとその地域で会った方との触れ合いをする。この宗像大社、唐津街道、ゆうれい坂のこういうスポットが理想ではないかと言われたんですが、私はぜひ吉武にある正助村、グローバルアリーナにも寄ってくださいと。こういうことはできないですか。例えば宗像大社では、車ですから祈願祭、祈願を受けていただく。正助村ではそば打ち体験していただく。道の駅ではお土産を買っていただく、そういう企画を地元の方と一緒にやりたいんだと。そうすることで地域との交流が必ず生まれ、参加された方は二度三度とそこに訪れてこられますと。ロゴマークもツール・ド・宗像と、しっかりとつくっていただきました。これを各車に張って、50台から60台の車がこの宗像の地を走る。  どういう運営が必要かと。今、有田市で行われているツール・ド・アリタ、その運営スタッフが一堂にここに入ってくる。宗像市で協力することは、個々の当日の宗像市有志100人、地元の方の応援をお願いしたいと。ありがたいことですねと、100人そろえれば、まあそういう方がおられたらいいですよねというぐらいで私はお話をしていたんですが、各地区でいろんなイベントの開催が行われています。下関、大分、阿蘇、佐賀は有田、今、各地区でやっている中で、福岡ではいまだ開催をされてない。このツール・ド・アリタ、こういう車が町中を走ることでにぎわいづくりができる、地域との交流ができる。世界遺産になった宗像市が福岡県の中で最もふさわしい地域だと。この公道を走ることが出場された方にもとても喜ばれるんではないかと。そういう中で今回の企画を持ってこられましたので、ぜひ検討をお願いしていきたいと思っております。  それでは、質問に入ります。  「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が世界遺産に登録され、日本国内のみならず、世界中からも注目を浴びている宗像市。そんな歴史的な地で、世界自動車史に名を残した名車を集め、クラシックカーによるラリーイベントを開催できないか、以下の項目についてお伺いいたします。  (1)日本各地で開催されているラリーイベント。参加者には開催地である宗像の自然や、歴史的なスポットをクラシックカーで巡りながら地元の人との交流を楽しんでもらい、さらにその光景を見に多くの観客が本市を訪れることで地域活性化につながると考えますが、誘致活動はできないか、市の考えをお伺いいたします。  (2)に、スポーツ大会や音楽イベントなど、宿泊を伴うイベントの誘致は観光客増につながり経済効果も高まると考えますが、本市でのイベント誘致に関しての市の考えをお伺いいたします。 ◯花田議長  神谷議員の2項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  中野産業振興部長◯中野産業振興部長  それでは私から、クラシックカーのラリーイベントについて回答します。  最初に、ラリーイベントの誘致についてですが、宗像の自然景観や歴史を実感できるスポットを周遊し、その魅力に触れ、そして、その魅力を広くPRできるようなイベントについては、どの程度の観客や見物客が見込めるかにもよりますが、PRの効果や経済効果が期待できるものと考えております。  御提案のイベントにつきましては、宗像で誘致、開催が可能かどうか、開催経費や観客数など他開催地の情報を収集し、今後、検討してみたいと思います。実際に商工観光課のほうで有田のほうに出向いて、まずはどんな状況なのかというのを確認に行くようにしております。  次に、宿泊を伴うイベント誘致についてですが、市外の来訪者をターゲットにした宿泊を伴うイベントにつきましては、観光消費額も期待でき、経済効果が大きいものと考えております。現在、釣川河口域でのビーチラグビー大会、あるいはグローバルアリーナでの各スポーツ大会、今年度は世界遺産学習フェアなども開催されます。このようなイベントとの連携強化はもちろんのことですけど、先ほど御提案いただいたクラシックカーイベントなどの誘致は積極的に検討していきたいと考えています。  今年度拡張した道の駅むなかたの芝生広場や多目的広場など、新たにイベントが開催できる施設の利活用なども見据えながら、また、常にイベントがもたらす観光消費額など地域への波及効果も踏まえながら取り組んでいきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  神谷議員。 ◯13番(神谷議員)  検討していただくということで答弁いただきましたので、質問は余りないんですけど、クラシックカーに関してはですよ。  ただ、私ちょっと先ほど言いましたけど、50台、60台の車が本当に開催をしても集まるんですかと、参加費は幾らですかと。先ほどの祈願祭とかそば打ち体験とかいろんな企画をしたときに、予算もかかるんですよというお話をしたんです。関係者のお話を聞けば、先ほどちょっと説明不足だったんですが、二人一組での参加と。参加登録料が7万円から8万円らしいんですよ。そういう宿泊も伴う費用も含めて、企画、いろんな催し物に出る費用も全てこの中から賄うと。7万円も8万円も出して50台、60台本当に集まってくるのかなと思ったんですが、持っておられる方が退職された元大学の先生であったり、お医者さんであったり、芸能界の方々だから、こういう企画をしたら、そういう集まる場所を皆さん探しておられて、年に1回の交流会などを開催されていると。  先ほども言いましたように、下関や大分で、今は有田でやっておられる、その中で、次は福岡でどこの場所がいいかという中で、ことし世界遺産になりました長崎のキリシタン等関連遺産群、そこも候補に上がりながら、いろんなところに車をお持ちの方が日本全国から集まってこられると。これは毎年、今は1回有田で開催されていますが、年に2回にふやしていいよというような話も聞いていますし、いろんな方が福岡、宗像に来られて気分よく帰っていただければ、再度そういう方がまた宗像に訪れていただけるんじゃないかと大いに期待をしております。  先ほど、11月に行われる有田のほうには商工観光課の職員が行っていただいて、本当に現地を見ていただいて、経済効果とか、市がいろいろ協力する前の費用対効果とかあれば、しっかりと調査をしていただいて、私も時間がありましたらぜひ行きたいと思っていますので、どの程度の規模でやられているのか、どういう苦労があるのか、しっかり調査研究していきたいと思いますので、よろしくお願いします。  それでは、イベントに関して、市の考えを今からちょっとお伺いしていきたいんですが、宗像のイベント、宗像市民が大いに喜んでイベントというのが宗像に果たしてどういうのがあるんだろうと、今回ちょっと考えさせていただいたんですが、宗像には宿泊施設数が少ないということで、1万人、2万人の規模が来ても、なかなか経済効果というのははかり知れない。大きな大会を誘致することもいいんだが、なかなかそれの設備を整えないと不手際があるということで、執行部の方とも何回かお話をさせていただきました。  宗像の中でイベント、宗像大社のみあれ祭や鎮国寺、八所宮などの神社仏閣の年中行事、宗像ユリックスで行われている芸術文化祭を初め、定期的に行われるコンサートなど、また、地域コミュニティで行われる祭りなど、多種多様な祭り、イベントに関するものが行われているのは周知しております。  宗像市主催での大きなイベント、一つ私が楽しみにしているのは、毎年行われる九州実業団駅伝。あれには多くの参加者の方が前日入られて、しっかりとトレーニングをして、当日はテレビ中継もある。宗像市長がテレビに映って、号砲を鳴らす場面もある。宗像市の釣川沿いを走る。生中継ということで、しっかりと宗像が映っている、市長が映っているということで、喜んでおられる方も多いだろうと思います。これに関しては、担当部署が違うかもしれませんが、経済効果、よく費用対効果はどうなんだと聞かれますが、そういうのが本当にそういう場でしっかりと検証されているのかどうか。テレビに映ることで宗像の知名度がアップする。もう相当はかり知れないものだと思っていますし、そういうプロスポーツの場面を宗像に呼び込むことは、今後、大いに宗像の知名度アップにつながるんではないかと思うんですが、そういう考え方の中で、九州実業団駅伝は今後も継続していけるのか。それを呼ぶことでどのような効果があらわれているのか。わかれば、担当部長、教えてもらえますか。 ◯花田議長  磯部文化スポーツ担当部長。 ◯磯部文化スポーツ担当部長  駅伝の名称が、今、プリンセス駅伝といいまして、全国大会に出場するための実業団のチームの予選会と位置づけがなされております。今、議員御紹介のとおり、全国ネットで約2時間ほど日曜日にライブで放映されているという、しかも視聴率が毎回6%を超えるということで、大会としては非常に視聴率も高いというようなことをテレビ局のほうから聞いております。私どもといたしましても、市民の方も一部出られたりしますし、宗像市民だけで500人のボランティアの方が毎年参画いただいて、御協力いただいておりますので、ぜひこの大会は秋の風物詩として宗像路をということで継続をしていきたいというのが宗像市の考えでございます。 ◯花田議長  神谷議員。 ◯13番(神谷議員)  経済効果とか費用対効果とか詳しい数字は別として、非常にそういうことを誘致できるというのは宗像にとってはメリットがあると思います。継続してしっかりと、そういうのがいつか来ないかなと考えておられる他市もあると思いますし、逆に言えば引き抜かれて、来年からあっちに行っちゃったとかにならないように、しっかりとスタッフの方、また選手の方、おもてなしをしっかりとやっていただいて、プリンセス駅伝をやるんだったら宗像市というぐらい定着できるようにお願いしたいと思っています。  今後、そういうプロスポーツの団体が本当に宗像で何かできないのかなと思ったときに、私個人的な趣味なんですが、ぜひ呼んでいただきたいのがプロゴルフ大会。先週も福岡の芥屋ゴルフ場というところで毎年行われている男子プロのトーナメントがあります。これは四日間のトーナメントの中で1日に5,000人ぐらい来られて、延べ2万人の方が観客で来られる。前夜祭を含めて多数の方が来場される。その中で糸島市が全面的に応援をして、ブランド品を無料で提供し、もちろんチケットを買った方が無料ということで、全面ただではないと思うんですが、そこに相乗りをしながら、しっかりとそこのPR、地元のPRをしている光景を先週テレビで拝見しました。  また、古賀市、宮若市では、2年後のゴルフ大会の誘致を進め、2年後には大きな記念大会を両市で開催します。ゴルフ場に行かれた方は2年後、何々オープン決定ということで大きく張り出しをして、誘致をされていると。本当に宗像市の近隣では、そういうゴルフ場が誘致をされて多くの方が来場されている。宗像市に本当できないのかなと考えたときに、いやいや、もともと宗像市のゴルフ場はプロのゴルフトーナメントが開かれた地域であったわけです。また、玄海さつき松原を有する名門コースもあると。そういうゴルフ場がありながら、なぜそういうことが誘致できないのか。できる、できんは別として、そういう情報が市の中に入ってこないのか。また、そういう情報が入ってきたときには積極的に効果を検討して、誘致活動に努めていく方針なのか。そこを部長のほうにちょっとお尋ねをしたいと思うんですが。情報がまず、そういうのが入ってくるのか、お尋ねいたします。 ◯花田議長  磯部部長。 ◯磯部文化スポーツ担当部長  ゴルフのプロトーナメントの情報、あるいは宗像市で開催したいというようなお話は、これまで市にはあってないと記憶いたしております。  ただ、ゴルフのトーナメントの開催につきましては、既に、議員おっしゃるとおり、ゴルフ場も複数ございますし、過去にも開催された経緯もある中では、スポンサーとの関係とかテレビ局の関係とかも含めて、このゴルフトーナメントそのもののあり方がどんなふうになっているかというのは少し調査研究をさせていただけたらと思います。 ◯花田議長  神谷議員。 ◯13番(神谷議員)  そういう話があったら、ぜひ誘致をしていただきたい。できれば女子プロのゴルフ大会をお願いしたい。今、非常に人気で、各テレビ局とか候補地が誘致に努めているんですが、日程上もう無理なんですよ。一度やめるところがあったり、スポンサーがかわったりしたときは、必ず次の候補地を探されますので、そういう情報があったら、ぜひ宗像においでいただけませんか、宗像はこういう実績がありますよということでPRをしていただきたいと思っています。  それと、もう一つは音楽イベントなんですよね。今週開催されます宗像フェスという大きな音楽イベントが福津市で開催をされます。昨年までは宗像でやっていたんですが、昨年は私の地元のグローバルアリーナで開催されて、二日間で延べ1万人の方が来られたということで大きくにぎわって、世界遺産登録と同時に世界遺産記念花火大会も上げたのは周知のとおりでございますが、ことしはなぜ福津に行ったんだと、そういうお声も私のほうにも寄せられました。  昨年起こった経緯の中で、地元の同意、交通渋滞の緩和、いろんな面で市の職員が一生懸命頑張っておられたのは重々承知して、その運営のノウハウも御存じだと思います。私はその方にお答えするのは、スポンサーがあったり、主催者があったり、その考え方で宗像市が主催でやっていたイベントではないんですよと。あるものをぜひ宗像でやりたいなというお話はさせていただいています。  宗像にとって大きな音楽イベント、連泊のできる1万人から2万人の規模の来られる実績がグローバルアリーナでできたわけですから、宗像でできないわけはないと。ぜひ市長、市長はお察しするに当たって、芸能界の方にも人脈が幅広く交友があると私は思っていますので、ぜひ宗像でそういうイベントを誘致していただきたい。  大物アーティストがコマーシャルで石段に座っただけで、そこが大きくお金を取って呼び込める観光地となったのが近隣市にあります。宗像市にそういう方、まずそういう情報があったときに積極的に宗像に呼んでいただいて、宗像で開催することで、宗像市民が毎年恒例の楽しみの場ができる。地元の方が一生懸命協力をしてやることで地域の活性化が私は生まれてくるんではなかろうかと。宗像に夢のあるイベントの誘致をぜひお願いして、私の質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 ◯花田議長  これで神谷議員の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は11時10分とします。                      休憩 10時54分                      再開 11時10分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、3番、井浦議員の1項目めの質問を許します。井浦議員、どうぞ。 ◯3番(井浦議員)  皆さん、おはようございます。本日2番手の一般質問を行います、会派宗像志政クラブの井浦潤也と申します。  まずは本日この議会を開かれること、そして、多くの傍聴者の方に来ていただきました。画面から見ていただく市民の皆様に感謝を申し上げたいと思います。  高宮教育長におかれましては、本市の教育長に就任されまして、今議会からこの議場にて議論できますことをとてもうれしく思っております。高宮教育長とは、私が平成24年度に東郷小学校のPTA会長のときに、校長としてのラストの年でありました。私としましては二人三脚で活動させていただいたと思っています。校長時代は保護者ときちんと向き合うのは当たり前で、とにかく児童と触れ合い、音読に力を入れてこられました。また、継続は力なりの言葉は東郷小全児童の合い言葉にするほど、熱心に児童と向き合って来られました。どうぞこれからは教育長として、本市の教育行政の先頭になって、さらなる御活躍に御期待申し上げたいと思います。  一般質問に入らせていただく前に、昨今の災害状況につきまして、日本では本当に多くの災害がここ数カ月だけでも起きております。けさの北海道の地震、それから、台風21号の被害がわからぬまま、どんどんどんどんと災害がふえる国ではないかと感じております。被災された皆様方に早く、そして迅速に対応して、安心できるこの日本の国土になることを願っております。  それでは、1項目めの質問に入らせていただきます。  7月6日の豪雨による災害は、九州から中部地方にかけて広範囲にわたる記録的な大雨で、数十年に一度の災害を意味する大雨特別警報が各県で出されるなど、かつてない事態となっています。今後の対策を考える上で、記録的豪雨が常に起こり得るという危機意識を持っておかないといけないと考えます。  本市でもこの豪雨により各地域において水害が発生し、これまで行ってきた水害対策では対応が行き届かない状況であると考えます。  そこで、これからの対策を考える上で、以下の項目についてお伺いいたします。  (1)これまで行ってきた水害対策と、今後の計画についてどのようにお考えでしょうか。  (2)水害対策を根本的に考える上で、「遊水地」の有効性と効果はどのように考えているのでしょうか。  以上、1回目の質問とさせていただきます。 ◯花田議長  井浦議員の1項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  木村都市建設部長。 ◯木村都市建設部長  (1)これまでに行ってきた水害対策と今後の計画についてお答えをいたします。  本市の雨水排水施設の現状は、市管理の水路から県営河川である朝川、山田川、八並川、樽見川などを経て、本流の釣川へ排水され、玄界灘へ流出していきます。これまでに行ってきた水害対策といたしましては、福岡県においては、本流の釣川の河川改修を初め、支流の県営河川についても改修が行われてきた経緯がございます。現在は、稲元地区において山田川の改修が進められている状況にあります。  また、市においては、市が管理する市営河川や下水道課が所管する雨水幹線の整備を行ってきております。昭和40年代初めより、団地開発を対象として排水路や雨水調整地の整備を行ってきており、幹線水路の改修はおおむね終わっておりますが、現在は深田地区において排水路の整備を行っております。今後、市においては施設の維持管理に努め、水路断面を阻害する土砂のしゅんせつや構造物の維持補修に努めることが重要であると考えております。  (2)遊水地の有効性と効果についてお答えをいたします。  遊水地の有効性と効果は、近年の豪雨状況を考えると一つの対策案であると考えます。現状としましては、釣川など河川に隣接した水田地帯が冠水しており、貯水機能の一部を担っている状況にあります。福岡県においても、平成23年3月に50年程度の長期的な河川整備の方針を示した釣川水系河川整備基本方針を策定しております。この中で洪水調整施設が必要となっております。  遊水地につきましては、大雨により急激に上昇した河川の水位を一時的に貯留することにより、水位を下げることが可能であり、市といたしましても、水害対策としての遊水地の有効性と効果は認識しておりますが、まずは県管理の河川整備を行い、河川の水位を下げることが重要であり、優先すべき対策であると考えております。  よって、今後も引き続き最優先である山田川の河川管理者である県に対して、一日も早い事業完成を要望してまいります。  以上です。
    ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  御答弁ありがとうございます。  今回の一般質問では、多くの議員の皆さんが災害についての質問を行っております。市民の皆様の安心で安全な生活を保障するために対策が急務であり、今後に備えることが最重要であると思います。  ここで、一昨日の西日本新聞の記事をごらんいただきたいと思います。  題材といたしましては、「異常な猛暑、普通に」と書かれています。ここに書かれているように、異常が普通になるかもしれない、暑さを沈める即効薬はないと書いてあって、こちらには、強い日差しは日本の南で海水面を熱し、大量の水蒸気が発生、西日本豪雨を引き起こし、台風を相次いで発生、発達させるエネルギーにもなったと記事としては書かれています。そして、来年以降も異常に暑い夏が続けば、平年値も上がっていき、それが普通になっていくだろうというような記事が書かれていました。  この記事で重要だと感じるのは、猛暑が豪雨をもたらすということが一つ。そして、これまでの異常が今後は普通になるかもしれないということが認識されます。さらには、暑さを沈める即効薬はないと記載されています。毎年気温が下がることなく上昇し続けているということは、大雨による特別警報が来て当たり前ということではないでしょうか。毎年、普通に豪雨が訪れると理解しなければならないということを強く感じます。  ここで質問ですけれども、今後の対策はこの豪雨が当たり前という意識で取り組まないといけないと思いますが、そのことについては、見解はいかがでしょうか。 ◯花田議長  木村部長。 ◯木村都市建設部長  議員おっしゃるように、なぜ災害が起こるかといいますと、河川整備は数年に一度に起こるというような降雨量を予想して整備をしているわけではございますけれども、それが異常が通常のように、毎年のように繰り返され、それに抜本的に河川整備が追いついていない、そういったところが最大の原因であろうと考えております。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  もちろん、今進めている県のしゅんせつ工事も、これは最優先課題として進めていただくことは水位の低下につながるということは十分理解をさせていただいております。ぜひ豪雨が当たり前との感覚で対策を行っていただきたいと強く願っております。  ここで、7月6日の豪雨による災害の一部だけをごらんください。宗像市における一部ですけれども、豪雨浸水状況確認分のみということで役所のほうからこの資料をいただいてまいりました。植木議員の報告も多数ありましたので、一部ごらんいただきたいと思いますけれども、赤間駅南口、田熊101号線、森都病院前、稲元ガード下、それぞれ確認できたところだけでも10カ所浸水被害があったということになります。  ここで一つ申し上げておきたいことは、今回の豪雨により、緊急対応として職員が中心となっていただき、災害対策を迅速に行ってきたことに対しましては敬意を表したいと思います。先ほど御答弁にもありましたように、これまでの水害対策として、釣川の河川改修を初め、現在でも山田川改修工事を進めている状況でありまして、常に対策を進めていることは理解をしております。  ここで、過去の水害の写真をごらんいただきたいと思います。  これは平成11年度の田久地区水害状況。平成11年6月29日になっています。ここに見えますこの水没している道路ですけれども、赤間駅のほうから撮ったところで、この左側のほうに森都病院があります。これは、逆から撮った写真ですね。赤間駅が一番奥になります。途中からもう浸水しているという状況です。これは、同じ年の写真ですけれども、全て浸水している状況です。ここが森都病院のところの信号になります。赤間駅が奥ということになります。  私も平成7年から議員秘書としてこの宗像地区を回ることになりまして、最初に田久区の水害を目の当たりしたのが平成9年7月8日の豪雨でした。それから、豪雨の際にはたびたび浸水する状況を確認した経緯がございます。  その後、田久区の水害対策につきましては、平成18年2月4日に当時の田久区の区長でありました安部議員のお父様の呼びかけで、当時の私が所属していました衆議院議員の渡辺具能氏、山田勝智県議、当時は谷井助役を中心に現場視察を行いました。田久区の公民館でその後水害対策会議を行い、そのときも釣川の水位を下げるための対策としましては、遊水地が一番有効であるとの見解でした。  平成18年12月27日、田久地区浸水対策についての報告会と題して、前回、この18年2月4日に集まった皆さんを中心に、そのときは渡辺氏は国土交通副大臣に就任しておりました。そして、谷井市長が5月から誕生したということもあって谷井市長、そして、渡辺氏、そして、当時の宗像市議会の平川議長を中心に、まずは雨水幹線の拡幅を早急に行うことの確認をしております。  それから、これまでに県や市の対策として、雨水幹線の、先ほど御答弁もありましたように、拡幅を行ってきた経緯があり、過去に比べて釣川に流れ切れない雨水の貯水能力は高まったことは間違いないと思います。  長々と過去の経緯を御説明させていただきましたが、なぜ説明したかというと、これまで水害対策を取り組んできているのは明らかに事実であり、一定の成果は出てきていると思います。  しかしながら、先ほど申し上げましたように、豪雨が普通となってしまったら、今回の浸水被害もまた当たり前に起こるということになります。よって、昨日、植木議員の質問にもありましたように、有効策である遊水地が必要と考えますが、その見解はいかがでしょうか。もう一度質問します。 ◯花田議長  木村部長。 ◯木村都市建設部長  先ほど答弁しましたように、遊水地が水害に対する非常に有効な手段であるというのは十分理解しており、市長も認識いただいているところではございますけれども、では、その中で何が急がれるかといったところでは、植木議員からも御紹介があったように、今のところ、その中でも整備がおくれているのが、釣川本流の支流であります山田川の整備がおくれておりまして、それによりまして市の中心市街地であります赤間駅周辺も浸水している。ですから、有効な手段であるということはわかっておりますが、市としては、山田川の整備を一刻も早く県に要望していきたいというところでございます。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  それと並行して、この遊水地のことも常に訴えることも重要かと思っております。  私がこの遊水地構想を推奨したい理由ですけれども、4年前に宗像市緑化協会の創立25周年記念の造園記念誌の中でこの遊水地構想の提案がなされているものがあります。  こちらをちょっとごらんいただきたいんですが、これが緑化協会のほうから提案をされていた内容になります。ここから、赤間駅からずっとこう釣川が流れているところで、し尿処理場が現在こちらにございます。ここが県道になりますけど、稲元の野添地区になりまして、後曲地区、曲地区と。ここの一帯を遊水地にしてはどうかという構想であります。  少し絵も描いていただいている構想なんですが、稲元の野添からちょうど見たところで、し尿処理場がこの奥にあると仮定してこの絵になっています。ここの隣接した場所に遊水地を持ってくることという提案がなされています。  なぜこの遊水地をこの地域に提案されているのかというのは、まず、赤間駅周辺の釣川より下流にありまして、釣川に隣接していることが一つの理由になっています。  次に、稲元の野添地区から後曲地区及び曲地区の田んぼは、昔は釣川沿線の干潟であったため、地盤が不安定で、常に沈下対策が必要であります。沈下対策として、毎年500万円の予算を本市から計上していることもございます。  さらには、平成35年まで稼働が延期されていますし尿処理場から放流されている処理水が、36年以降からは処理水がなくなったときの農業用水の確保にもつなげられるのではないかと私は考えております。もちろん、この遊水地構想をする上で、釣川の水位が下がれば、現在、急ぎでやっています山田川改修の下流で合流することになりますので、山田川の水位も下がることが考えられます。  以上の理由を踏まえまして、この地域での遊水地を進めていくことが水害対策の基本的な解決につながると考えております。幾つかの理由もつけ加えさせていただきましたけれども、総合的に、まず災害対策だけではなく、農業の問題だったり、いろんな問題から見解が広がってくると思いますし、当然、この遊水地をつくった際には、市民の憩いの場として、よく北九州にあるような、ビオトープのような散策ができるとか、公園とか、そういった活用にも総合的に考えられるのではないかと思いまして、もう一度見解を聞かせてください。 ◯花田議長  木村部長。 ◯木村都市建設部長  遊水地の必要性については先ほど述べたところでございます。そして、遊水地の場所については、釣川の基本的な構想についても、50年規模の構想の中でも必要だと。幾つかシミュレーションをなされた中にこういった地区も入っているのかと思います。  そして、御提案いただいた内容、夢もあって非常にすばらしい構想かと思います。市長、私も初め、事務レベルも初め、遊水地のことについては今後も県に、基本的には釣川の河川改修の管理者は県でございますので、働きをかける場において、こういった夢のある案もあるというようなことを・・・・・・・・・、話題といいますか、そういったことでお話を申し上げていきたいと考えます。  以上でございます。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  本気で感じていただきたいということと、さっき平成18年の話をさせていただきましたけれども、それぞれの県、それから国と、政治家を使うということは非常に大きな役割になると思いますので、こういった抜本的な改革として陳情会などを開いて、そして、県を本気にさせるという政治的な力も必要ではないかと思いますので、私はこの案を大きな基本的な豪雨対策としてこれからも訴え続けたいと思いますし、ぜひ市長におかれましても、県との話の中でこの件を出していただきたいと強く要望いたしまして、1項目めの質問を終わらせていただきます。 ◯花田議長  続いて、2項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯3番(井浦議員)  項目2になりますが、更生保護サポートセンター設置についてということで、2項目めの質問に入らせていただきます。  法務大臣が委嘱する民間篤志家である保護司は、罪を犯した者や非行のある少年の地域における立ち直り支援や再犯防止の活動を行うなど、保護観察の実施だけではなく、地域社会の安全・安心に貢献する理念のもと、地域住民からの相談対応、学校との連携、地域の犯罪や非行の発生を予防するための活動など幅広く活動しています。  法務省においても保護司会を初めとする更生保護関係団体と地域における関係機関・団体及び地域住民との連携を強化し、保護司の活動支援と更生保護活動の一層の充実強化を図ることを目的に、平成20年度から全国の保護区に保護司活動の拠点機能として更生保護サポートセンター設置を推奨しています。宗像保護区(宗像市・福津市)においても、平成29年度総会において、サポートセンターの平成30年度開設を決定しておりまして、計画を進めているところであります。  そこで、以下の項目についてお伺いいたします。  (1)保護司活動には地域住民の理解と協力が不可欠でありますが、広報紙への掲載など、周知への支援はあるのでしょうか。  (2)更生保護サポートセンター設置において本市の支援はあるのでしょうか。  以上、1回目の質問とさせていただきます。 ◯花田議長  井浦議員の2項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  三好市民協働環境部長。 ◯三好市民協働環境部長  それでは、私のほうからこの2件につきましてお答えをさせていただきます。  まず、1点目の保護司活動の周知についてお答えをいたします。  広報紙への掲載につきましては、毎年7月に行われております社会を明るくする運動強調月間におきまして、7月1日号の広報紙で、この運動の趣旨や街頭啓発の出発式等のお知らせなどを掲載しているところでございます。また、更生保護宗像という機関誌や市民向け啓発チラシ等などを市内全戸回覧することで、保護司の皆様の活動の周知を支援をしているところでございます。  次に、更生保護サポートセンター設置への支援についてお答えをいたします。更生保護サポートセンターにつきましては、昨年の10月に宗像保護区保護司会のほうから宗像市に対しまして、設置について要望書が提出されているところでございます。市としましても、保護観察対象者との定期的な面接や相談など、保護司の皆様や保護観察対象者が安心して利用できる環境を整えることが必要不可欠と考えておりまして、設置への支援策を検討してまいりました。  この宗像保護区保護司会は、宗像市と福津市の両市で構成、活動されていることから、両市での協議を行っておりますが、福津市との協議が整い次第、早期に実施していきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  ありがとうございました。  御答弁にもありましたように、毎年7月には社会を明るくする運動を保護司の皆様方が中心となって、更生保護女性会、また、各地区のコミュニティの方々の協働で犯罪や非行のない運動を行っています。ことしも7月25日に開催されまして、7月1日の広報紙の記事に記載されていますので、ごらんいただきたいと思います。  これが広報紙むなかたタウンプレスの6ページのここのマーカーを塗った部分ですね。非常にちょっと小さいんじゃないかなと感じているんですけれども、余りにも小さい記事で、これではなかなか保護司の活動が市民の皆様には伝わらないのではないかと思っております。  この社会を明るくする運動の趣旨は、法務省が主唱している運動で、全ての国民が犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの立ち直りについて理解を求め、犯罪のない地域社会を築こうとする全国的な運動でもあります。この活動だけではありませんが、引き続き市民の皆様に保護司の活動の一つとして御理解いただけるよう、啓発チラシや広報紙での発信に力を入れていただきたいと要望させていただきます。  私も昨年の9月に保護司に就任をしました。まだ1年しかたっていない新参者ではありますが、日々学ばせていただいておりますので、少し保護司について御説明させていただきます。ちなみに、花田鷹人議長も保護司の活動をされていらっしゃいます。  保護司とは、保護司法及び更生保護法に基づき法務大臣から委嘱を受けた非常勤の一般国家公務員で、犯罪や非行に陥った人の公正を任務としていますが、無報酬で活動しています。任期は2年で、全国で4万8,000人が任命されています。各保護区ごとに定員がありまして、宗像市では現在26人の保護司が活動しています。  保護司法の第1条に規定されている使命では、社会奉仕の精神を持って、犯罪を犯した者の改善及び更生を助けるとともに、犯罪予防のための世論の啓発に努め、もって地域社会の浄化を図り、個人及び公共の福祉に寄与することであり、その使命を果たすために大きく保護観察、生活環境調整、犯罪予防活動があります。  実際の業務といたしましては、犯罪や非行に陥った者が保護観察を受けることになりますと、その期間中、定期的に、大体月に2回は面接を行います。更生を図るための遵守事項を指導し、また、生活上の助言や就労の手助けなどを行っています。よって、保護観察対象者一人の担当になると、基本的に月2回の面接が業務となりますので、対象者が二人、3人となるとかなりハードな業務になります。時間的な調整が厳しくなると先輩保護司から聞いております。また、月に一度の報告書も面会の内容を報告をしないといけないというような業務もついております。  また、生活環境調整の業務もありまして、刑務所に収容されている者の釈放後にスムーズに社会復帰できるよう、釈放後の帰住予定地の調査、引受人との話し合い、出所したときの受け入れ体制を整える作業もあります。  このように保護司の活動はかなり大変なものでありますが、先ほど申し上げましたように、ボランティアの活動で、市民の安心と安全を守る重要な業務を担っているのが保護司の任務です。宗像地域における保護区の管轄が宗像区となり、宗像市、福津市にて自治体の広域連携が必要であると思いますが、具体的に本市の支援策はどのようなものがあるか、御質問です。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  今、私どもが行っておる支援ということだと思いますが、周知等については先ほど申したとおりで、今御指摘もいただきましたので、さらなる周知を図っていきたいと考えております。  そのほかの実際私どもが支援をさせていただいている内容としましては、一つは助成金として、会のほうに支払いをさせてもらっているんですが、一人当たり2万6,700円。これはもう年額でわずかな金額でございますが、これを26人、今、宗像市に保護司さんおられますので、これをまとめたものを会のほうに出させていただいて、活動の手助けになればということで交付しておるところでございます。  そのほかには、保護司の方は会議とか、総会等いろいろありますので、こういった会議があった場合に、市役所の会議室を使っていただくだとか、印刷等があれば、そういったものについても市役所を活用していただいておると、そういった支援を中心に行っているところでございます。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  ぜひサポートしていただくようにお願いをしたいと思います。  次に、更生保護サポートセンター設置についてですけれども、現在、福岡県内の保護区は30区あります。平成29年度時点でサポートセンターが設置されていない区は、この宗像を含めた7区だけとなっております。30区のうちの7区だけがサポートセンターがないという状況です。ほとんどの保護区にサポートセンターが設置されていまして、このサポートセンターは保護観察対象者と定期的な面会や相談に活用できます。現在での面会方法は、御自宅で面会をしたりとか、喫茶店に行ったりということもあると伺っておりますが、御自宅に来られるということもあるというような状況です。  ここで、柳川区のサポートセンターの紹介をさせていただきます。これは先ほどの更生保護というチラシの1ページなんですけれども、柳川区の保護区保護司会更生保護サポートセンターということで、記事としては平成30年3月に出ているものですから、2月末現在で柳川の保護区には64人の保護司の方がいらっしゃいまして、その中で、保護観察事件が32件、生活環境調整が35件を受けているという柳川になります。この中には、事務室のほか、研修室や、先ほど申し上げましたように、面接ができる場所があると。非常に施設としてはありがたい施設だと思っております。保護観察者との面会や保護観察者の定期駐在面接というのも行われているということです。
     運営管理費に係る自治体からの援助により管理面が円滑しましたという、こちらに記事が書かれていますので、当然、予算がかかる、維持管理がかかるということがわかると思います。そして、この自治体との連携のもと、保護司会、更生保護関係者、地域住民が活用できる施設として、この柳川区の公正保護サポートセンターは設置されているということであります。  今、御紹介しましたように、サポートセンターの必要性についての見解はいかがでしょうか。御質問させていただきます。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  これは私が言うまでもないことなんですが、保護司の皆様が宗像の安全・安心なまちづくりに多大なる御貢献をいただいておるというのは、もうそのとおりでございますので、その活動拠点であるこのサポートセンターが必要であるというのは、十分認識をしておるところでございます。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  ありがとうございます。  この宗像保護区保護司会としましては、先ほどの答弁にもありましたように、平成29年10月にサポートセンター設置への要望書が提出されています。設置後の運営経費につきましては、当然、法務省において予算措置がなされてはいます。先ほど答弁にもありましたように、必要に応じた支援を実施していきたいという御答弁でありましたが、具体的な政策があれば教えていただきたいと思います。 ◯花田議長  三好部長。 ◯三好市民協働環境部長  今、柳川の事例を紹介していただきまして、私どもも保護司会のほうから、県内のいろいろなサポートセンターに係る市の支援の内容をもらっております。それで、私どもが今まで検討した中では、一つは公共施設等をこのセンターとして活用できないかということをまず検討させてもらいました。  その中で、今、宗像にある公共施設の中で活用できる施設というのはなかなか見当たらないというのもございましたので、次の方法としては、保護司会の方がどこかの場所で活動をする、そのための支援ができないかということで、今、県内をいろいろ見せてもらった中で、事務所の借料とかいうところの支援もあってるんですよね。それで、これも先ほど議員おっしゃいましたように、国の支援というのはございますが、国の支援だけではなかなかこの運営は困難であるというのも私も十分認識しておりますので、これから考えていこうと思っているのは、そういった場所に対する一部経費等を助成できたらいいなと考えておるところであります。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  ありがとうございました。  一部の経費のということで、そういうサポートがあれば、このサポートセンターを活用して、より保護司の皆様方の活動がやりやすくなるということでぜひ検討をしていただいて、支援をいただきたいと思います。  最後ですけれども、宗像保護区では、本市と福津市との両市にまたがっていますので、連携をしっかりとっていただきまして、御支援をお願いしたいと思っています。  最後に、伊豆市長にお伺いしたいと思いますが、サポートセンターへの支援についてのお考えを聞かせてください。 ◯花田議長  伊豆市長。 ◯伊豆市長  保護司の皆さんには、市民の安心と安全のために重要な責務を担いながら活動されている、まして無報酬で日々地道に活動されていることに、改めて敬意と感謝を申し上げる次第でございます。  その活動拠点となるサポートセンターは、当然必要なものであると考えておりますので、設置に向け、宗像市としてもできる限りの支援を行っていく所存でございます。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。  以上をもちまして2項目めの質問を終わらせていただきます。 ◯花田議長  続いて、3項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯3番(井浦議員)  項目3、まちづくりを担う職員の人材育成と確保を。  本市は、最大の行政改革と言われる市町村合併を二度にわたり取り組み、特に職員数においても、10年間で約80人の削減を行ってきました。このおかげで現在も全国で職員数の少なさはトップレベルを維持しています。  しかし、ここ数年、毎年のように発生している災害に対応するため職員の役割はますますふえています。また、都市間競争で、住みたいまち、住み続けたいまちに選ばれるためには、まちづくりを行う市民のパートナーとしての職員の役割が重要であると思います。  ここ数年の民間企業の景気の上向きや労働者人口の減少に伴う人手不足もあり、公務員の職員採用状況も厳しいと聞いております。優秀な人材を確保するためには、宗像市職員の賃金を含めた労働条件など待遇面の改善が必要と思われます。そこで以下の項目についてお伺いさせていただきます。  (1)今後の職員数についてどのように考えているのでしょうか。  (2)優秀な職員を確保するための取り組みはいかがでしょうか。  以上、1回目の質問とさせていただきます。 ◯花田議長  井浦議員の3項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  伊豆市長。 ◯伊豆市長  まちづくりを担う職員の人材育成と確保については、まず私から答弁させていただきます。  議員がおっしゃるとおり、市民生活の安全安心の確保や魅力あるまちづくりを行うには、まちの主役である市民の皆さんに加え、職員の役割が大きなものと考えます。職員が健康的で生産性高く生き生きと働くことが、宗像市をさらに魅力あるまちづくりにするものだと思っています。  (1)今後の職員数についてどのように考えているかについてお答えいたします。  現在の市職員を取り巻く環境を分析しましたところ、他の自治体に比べて職員数、人件費ともに少なく、行財政運営に大きく寄与していただいているものの、個の職員単位で見ますと、時間外勤務が多く、業務負荷が多いと判断しております。職員が疲弊するようであっては、魅力あるまちづくりを行うことはできません。業務改善、事業の見直しを前提としながらも、行政需要の増加に応じた人員を確保していきたいと考えております。  次に、(2)優秀な職員を確保するための取り組みはについてお答えいたします。  議員御指摘のとおり、人材の確保は今後の大きな課題となっています。採用試験の内容やスケジュールを工夫することは当然ですが、いかに宗像市のまちづくりの魅力を伝え、そこで活躍している職員の姿を訴えるかが一つの大きなポイントであると考えています。職員一人一人が広告塔と捉えれば、その職員が仕事や職場に満足し、生き生きとまちづくりを担うことが肝要となります。  そのためにも、先ほど申し上げましたとおり、行政需要に応じた職員数を確保し、長時間労働を抑制するなどワーク・ライフ・バランスの確保が必要であると考えております。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  市長、御答弁ありがとうございました。御答弁のように、本市の職員数は、他の自治体に比べて人件費とともに少なく、行政運営に大きく寄与しているものと高く評価できると思います。  ここで資料を見ていただきたいんですが、類似団体別職員数の状況、29年4月1日現在のものですね。ぱっぱっと見ると、これだけ多くの自治体の順位が載っていまして。見てのとおり宗像市はトップです。この状況が、今までの行政改革がもたらしているというか、行政改革がしっかり行われてきたということであります。84団体中の1位となっておりまして、人口5万人以上10万人未満の自治体の順位であります。  この人口1万人当たりの職員数の表をごらんいただきたいと思いますけれども、御承知のように本市は全国でトップというふうに見てとれるわけですね。職員数が一番少ない自治体という言い方もできます。要するに同等の自治体に比べて少ない職員数で行政運営をこなしている自治体で、改めて職員の職務に敬意を表したいと思っております。  しかしながら、業務負担が高く、職員が疲弊するようでは本末転倒だと思います。特に3日に行われました連絡協議会にて御報告がありました、下水道工事の発注工事にて積算ミスがあり、落札価格に間違いがあったことは、職員の業務負担に影響があるのではと危惧いたします。このことは今後の改善はもとより技術職の職員の育成や確保が急務であると思います。  そこで、先ほどの答弁に行政運営の増加に応じた人員を確保したいとありましたが、具体的な目標などはあるのでしょうか。質問です。 ◯花田議長  河野総務部長。 ◯河野総務部長  今御紹介がありましたように、職員定数につきましては、類似団体の中では本当に少ない職員数で行政需要に対応しているのが現状でございます。  人員確保の目標につきましては、定数管理指針というものがございまして、一つは人件費の経常収支比率の割合20%未満に維持するというふうなものが一つ目標がございます。それから、基本給に対する時間外手当の割合を7%未満とすると。この目標を今目指して、基本にやっておるというような状況です。  ただ、現在、時間外手当の割合がもう既に9%を超えておるというような状況でございますので、目標値の7%に戻す。そして、その2%で浮いた財源について、職員の増を図りたいと今思っておるところでございます。  ただ、先ほど市長も申しましたように、災害も含め今後の行政需要の増加ということは見込まれると思っておりますので、今後の職員数のあり方についてはやっぱり基本的に考えていかないといけないと思っております。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  ぜひ時間外7%未満の目標に達していただいて、過労にならないようにしていただきたいと思っております。  次に、まちづくりを担う職員の人材育成については、どのようにお考えでしょうか。 ◯花田議長  河野総務部長。 ◯河野総務部長  職員の数の問題と質の問題というのが、やっぱり市政を担う上での両輪であると考えております。そういった意味で、今現在幾つかの職員研修を行っておるんですが、まず庁内研修としましては、職員を研修の講師としまして、例えば財政の問題、法制の問題、それから、今市が取り組んでおります定住化、世界遺産、そういったことを学ばせておるというのがございます。  それから、地域研修としましては、これは地域のコミュニティに新規職員が出てまいりまして、一緒にイベント、お祭りをつくり上げていくというような、協働研修というふうな形で行っております。  それから、女性研修としましては、女性職員に対するキャリア研修ということで、メンタリング研修、そういったものを女性活躍向上のために行っておるというのがございます。  それから、最後になりますが、外部研修としまして、本市では、外部の民間企業、それから、国の機関、そういったところに職員を一定の期間出して、研修を行っておるというのが現状でございます。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  今御答弁ありましたように、職員研修につきましては、さまざまな業務を体験させることで、職員個人個人のスキルアップにつながっているということは感じております。  私の地元であります東郷地区コミュニティ運営協議会主催の夏祭りにおきまして、実行委員会のメンバーとして、2年以内の職員の方4人にこの実行委員に参加していただきました。事前の打ち合わせ会議から準備、そして片づけまで一緒に活動したことで、意識の高さを見ることができました。  実行委員会でのこの4人の職員の担当としましては、ステージイベントの浴衣コンテストの企画、立案、実行、全てを担ってもらいました。例年ではコミュニティの部会のメンバーがやるんですけれども、これを担ってもらい、昨年とはまた違うですね、さま変わりして、またイベント力も上がってきたと外部の皆さんからも評価をいただいております。責任ある対応ですばらしいイベントになったということは御報告させていただきます。  また、準備段階からは、東郷コミュニティの夏祭りにつきましては、たくさんのテントを各地から、宗像高校や、それから小学校から多くのテントを運んだりするんですけど、全て手作業で、その際にも一生懸命汗をかいて運んでいる姿を見ております。  今後もさらに本市の特徴でありますコミュニティ政策を通じて、協働力を育む研修に力を入れてほしいと願っております。  次に、民間や他の官庁への派遣について、とても重要な人材育成につながっていると思います。民間では、行政では体験できないような、やっぱり営業利益を出さなきゃいけないとか、そのためには接遇研修を受けて、一人一人のコミュニケーション能力を上げる。また、相手の立場になって業務を遂行する。そういった営業のようなものもあります。  本市では経験できなかった施策や事業展開などを学ばれた職員が戻ってきた後が大事であると思いますが、その経験を現在ではどのように反映させているのか、御質問です。 ◯花田議長  河野総務部長。 ◯河野総務部長
     派遣先から戻ってまいりました職員につきましては、原則としてその派遣先で経験したことが生かされる職場への配置をしておるというところでございます。  それから、派遣先で培われた経験につきましては、やはり本市の重要施策でございます定住化、それから健康づくり、スポーツ推進、そういったものに、従来の庁内では考え切れなかった、進める力と言いますか、そういった外部の力を上手に入れながら、大きな推進力になっておると思っております。  ただ、直ちに効果が出るものではないと思っておりますので、そういった学んだ成果を常に潜在力として持ちながら、各職場で今後も生かしていっておるというのが現状でございます。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  お話聞きますと、報告会があったということも聞いておりますけれども、そういった報告会を外部で学んできた人材でありますので、会を開きながら、全職員のほうに、どうやって、学んできたか、これまで本市で学べなかったことがどういう点があり、そして、それを把握させることというのは非常に大きなことだと思います。  それから、各配置を工夫されているということでしたので、その配置において、例えば民間での政策提案、プレゼンテーション、そういったものを、まずはしっかり配置の中で聞いてもらう。管理職の皆さんに、提案のほうをまず聞くことが非常に大きいのではないかなと思いますし、庁内だけでは出ないような意見というのも重宝していただきたいと思っております。  よい人材を、こういった人材を確保するためには、今現状ではどんな努力をされているか、質問させていただきます。 ◯花田議長  河野総務部長。 ◯河野総務部長  今、民間企業が非常に景気がいいということで、人材の確保というのが非常に大きな課題になっております。そういった意味で、本市につきましては、例えば市役所での採用説明会を開催したりとか、技術系職員の市内のバスツアーを行ったり、それから、県内複数の大学や公務員専門学校に出向いて、本市のPRをしていったりとか、そういった、いずれにしましても、こちらから人が集まるところに出向いて、本市のいいところを宣伝し、本市をぜひ受けていただきたいというようなPRを今積極的に行っておるというような状況です。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  各地にPRをされているということで、なかなかこの検証というのはしにくいかと思うんですけれども、よい人材の確保、いわゆる採用方法について、さまざまな取り組みを行っているということは重要であり、評価になると思いますけれども、この採用試験を受験された方や採用が決まった方に、なぜ本市を受けたのか、また採用試験を知ったきっかけなどは聞いていらっしゃるんでしょうか。 ◯花田議長  河野総務部長。 ◯河野総務部長  受験者がエントリーシートを提出する際に、アンケートをとっております。どういう契機でこの市役所を受験されたのかというようなアンケートをとっております。それで、ことし採用された職員につきましては、やはり市役所の説明会が非常によかったとか、公共施設をめぐるバスツアーというのも開催しておりますので、そういったものに参加して、受験を決めたというような御意見もいただいております。先ほど申しましたように、今後はますますそういったものをふやしていきながら、受験者をふやしてまいりたいと思っております。  以上です。 ◯花田議長  井浦議員。 ◯3番(井浦議員)  ぜひよい人材の確保、またその採用には、他の自治体にないような、さまざまな工夫がされているというのは聞かせていただいておりますので、そういったものに準じて、確保していただきたいと思いますので。  業務負担が非常に高いということは、さきに申し上げましたが、職員が疲弊することなく生き生きとして、この宗像市の行政に携わっていただきたいと強く願いまして、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ◯花田議長  これで井浦議員の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は13時ちょうどとします。                      休憩 12時03分                      再開 13時00分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  ここで、木村都市建設部長から発言の申し出がありましたので、これを許します。  木村都市建設部長。 ◯木村都市建設部長  午前中の井浦議員への遊水地の答弁の中で、・・・と答弁申し上げたことは、まことに不適切であり、おわび申し上げ、ここに発言の取り消しをお願いいたします。申しわけございませんでした。 ◯花田議長  ただいま木村都市建設部長から井浦議員の一般質問に対する答弁の一部を取り消したいとの申し出がありました。  お諮りします。これを許可することに御異議ございませんか。                    〔「異議なし」の声あり〕 ◯花田議長  異議なしと認めます。よって、木村都市建設部長からの発言の取り消しの申し出を許可することに決定しました。  次に、7番、森田議員の質問を許します。森田議員、どうぞ。 ◯7番(森田議員)  皆さん、こんにちは。私は、会派宗像志政クラブの森田卓也でございます。  本日は、防災について1項目質問をいたします。  私、今回防災について質問するのは、議員になって2回目でございます。前回は平成25年の同じく9月議会で質問をいたしました。このときはどういったことがあったかといいますと、気象庁が初めて平成25年の8月30日から特別警報というものの運用を開始した年でありました。それと、災害要援護者ですね、救助者の名簿の取り扱い、そういったことをどうするかといったようなことを議論いたしました。あれから4年がたって、本当に特別警報というのが特別ではなくなったということを年々、日を追うごとに感じております。  そういった意味で、今回本市を襲った7月6日の災害は、これからの本市の災害対応を考える上で非常に多くの教訓を教えてくれたと感じておりますので、きょうはその教訓を次への対応と生かせるような質問になるように心がけていきたいと思っております。  とはいえ、ここまで災害については大変多くの方が質問いたしまして、かなり質問する項目も限られてきていますので、なるべく要領を得てコンパクトな質問に心がけてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、早速質問に入ります。  大雨に対する災害対応について。  近年、平成30年7月豪雨や九州北部豪雨災害など、今までとは違う大雨により、大きな災害が発生しています。幸い本市では大きな災害は発生していないが、7月豪雨時の本市の対応、また、災害発生時の対応全般についてお伺いをしたいと思います。  (1)市災害対策本部の対応状況について。  今回の市災害対策本部の対応状況については、8月15日号の広報紙にも記載されておりましたが、7月豪雨当日の災害本部の対応の流れ及び職員の体制についてお伺いいたします。  (2)今回の大雨での市の災害対応において、新たに出てきた課題について。  1)今回の大雨対応での反省点を踏まえ、今後、どのような対応や取り組みを実施していくのか。  2)避難所の開設について、河東地区では、コミュニティ・センターから河東小学校、市民体育館へと移動となりましたが、その理由は。  (3)これまで本市が行ってきた防災に関する施策について。  これまで本市において取り組んできた防災施策や訓練など、準備してきたことで今回の大雨災害に生かされたことは何でしょうか。  (4)ため池の被害について。  1)今回の大雨で山田地区のため池は決壊のおそれがあったが、その原因と、今後の改修の予定は。  2)市内には多くのため池が存在しますが、今後、他のため池の状況調査等を行っていく予定はどのようになっているでしょうか。  以上で1回目の質問を終わります。 ◯花田議長  森田議員の質問に対し、執行部の答弁を求めます。  伊豆市長。 ◯伊豆市長  大雨に対する災害対応について、(3)これまで本市が行ってきた防災に関する施策については私がお答えし、残りについては部長よりお答えいたします。  本市では、東日本大震災以降、避難所への備蓄品の整備や非常用発電機、緊急情報システムなどのハード面での整備や防災マップによる防災情報の啓発、自主防災組織の設立、市内全域での防災訓練などを実施してまいりました。あわせて職員の災害対応能力や意識向上のため、災害図上訓練も実施しております。  また、避難勧告等の判断・伝達マニュアルなど、市災害対策本部の対応マニュアルの作成などにも努めてまいりました。今回の大雨においても、作成したマニュアルにより早目の避難勧告の発令や避難所の開設を行うことができました。  また、訓練等による関係づくりや協議を行ってきたことにより、警察や消防、自衛隊などの関係機関と連携を図ることもできており、スムーズに災害対応を行うことができました。  しかし、今回の大雨により開設する避難所、市の体制など多くの課題も出てきております。今後この課題解決に向けて検討を行い、改善を行ってまいりたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  それでは、私のほうから(1)(2)についてお答えいたします。  (1)市災害対策本部の対応状況についてお答えいたします。  今回の大雨は、7月5日の12時20分に大雨警報が発表されたため、地域安全課の職員が市役所で夜通し警戒体制をとり、気象情報等の情報収集を行っておりました。  大雨警報が継続され、今後降る雨の量も多くなるという見込みとなったため、6日の早朝5時30分に災害対策本部を設置し、職員の配備体制も第一次配備として76人の職員が市役所に参集してまいりました。  午前6時から災害対策本部会議を開催し、避難準備・高齢者等避難開始の発令の検討と避難所開設の準備を行っておりましたが、災害対策本部会議中に気象台のほうから土砂災害警戒情報が発表されたため、即座に避難勧告に変更し、約20人の職員で12カ所の避難所を開設しております。  6日の11時10分には山田地区でため池決壊や土砂災害発生の危険性が高まったため、山田地区に対して避難指示(緊急)を発表いたしました。  今回の大雨では、過去最大の277人の方が避難所への避難をされました。  その後、気象状況が改善されたため、7日の8時50分に山田地区の一部、これはため池の関係の地区ですね、を除き避難指示等を解除いたしました。  9日の14時には、ため池決壊のおそれがなくなったことから、山田地区の一部への避難指示を解除し、これによりまして全ての避難勧告、避難指示等が解除されましたが、災害対策本部も廃止しております。  (2)今回の大雨での課題について。  1)反省点を踏まえての今後の対応や取り組みについてお答えいたします。  今回の大雨についての災害対策本部や市としての災害対応について、災害対策本部の各班から反省点等の聞き取りを行っております。この聞き取りの中で、同じ情報が何度も本部内で連絡されてきたことやマニュアルどおりに業務分担を実施することができなかったこと、開設した避難所の問題など多くの課題が出ております。今後はこの反省点や今回の経験をもとに、市の災害対応体制の見直しや避難所開設の見直しなどを現在行っております。  また、大きな災害が本市でも起こる可能性は高く、この災害を乗り切るため業務継続計画の見直しや受援計画の作成なども含め、災害体制の再検討も実施しているところであります。  2)開設の避難所が変わったが、その理由はについてお答えいたします。  開設する避難所については、長時間の避難となることも考慮して、避難される方にとって少しでも環境のよいコミュニティ・センターを中心に開設を行いました。今回の大雨では、河東地区コミュニティ・センター周辺の道路が冠水したことから、避難所を河東小学校へ変更いたしました。  その後、山田地区のため池が決壊のおそれがあることから、山田地区の住民への避難指示(緊急)により受け入れの避難者数も増加したこともあり、市民体育館への変更を行いました。  今回の経験により、避難所を移動する必要がないように当初の開設避難所についての再検討も実施しているところでございます。  私のほうからは以上でございます。 ◯花田議長  中野産業振興部長
    ◯中野産業振興部長  それでは、私から(4)のため池の被害について回答いたします。  最初に、ため池の災害の原因と今後の改修予定についてですが、山田地区のため池の原因として、ため池堤体の土が雨により多くの水分を含み、緩み崩れる滑り破壊だと考えております。西日本豪雨では、ため池災害の多くがこの滑り破壊が原因と考えられています。  参考までに、九州北部豪雨では短時間に雨が集中して、土砂がため池に流入し、あふれた水がため池の堤体を削る越流破壊だったようでございます。  今後の予定といたしましては、県営のため池事業での整備を行う予定ですが、今年度から基本設計に取りかかり、33年度に工事着手し、34年度中の改修工事の完了を目指しています。  次に、ほかのため池の状況調査についてですが、ため池の調査については、今議会での補正予算で計上させてもらっていますが、今年度中に20カ所を実施する予定でございます。調査に当たりましては、下流域の住民等への影響、ため池の貯水量、堤体の高さなどから優先度をつけ、実施する予定でございます。  また、平成25年から27年度にかけて、県による市内のため池調査が行われております。決壊した場合の下流の浸水状況を解析し、氾濫区域及び浸水深を表示した浸水想定区域図を作成していることから、このようなデータも活用しながら調査を行いたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  ありがとうございました。  今回本当に避難者も出ながら、市の職員が一生懸命頑張ってくれたことに対して、心からの感謝と敬意をあらわしたいと思います。  その上で、少し細かい話になると思いますけれども、少しずつ現在の状況というか、その当時の状況を確認したいと思います。  まず、7月5日の12時20分に大雨警報が出た後ですね、7月6日の6時、土砂災害警戒情報が発令されるまでの間、少し時間があったと思うんですけども、そのときに避難情報を、避難情報を発令するいとまがなかったのかなと感じるんですけども、これについては、なぜ出なかったんでしょうか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  今の避難情報、避難準備情報ということでよろしいですかね。今議員からもお話がありましたように、5日の日に大雨警報が発表され、気象情報等を確認しながら警戒体制をとっておりました。先ほどお答えしたとおりでございますが。6日の明け方に雨量の増加が見込まれまして、土砂災害の危険性が高まる可能性がありましたので、災害対策本部の中で避難準備・高齢者等避難開始を発令する検討をしておる最中に、土砂災害警戒情報が発表されましたので、避難準備情報を出さずに上の段階である避難勧告を発表したということでございます。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  結構そこら辺の見積もりが難しいかと思うんですけども、現状やっぱり雨量を適時適切に予測するというのは、今の情報だとなかなか難しいんでしょうか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  気象台とか国交省のほうから、ある程度の雨量の予測というのは示されますので、私どももそれを参考に判断を行っているところでございますが、土砂災害警戒情報に関しては、気象台のほうが出す情報なんですが、実際に土の中にどれだけ雨が降ったかというのがもともとの発表のベースとなるんですが、気象台のほうでは最近それに加えて、今後の雨の予想を付加して、早目に土砂災害警戒情報を出すというふうなスタンスになってきておりますので、私どもがちょっと想定をできなかった早い段階で、その警戒情報が発表されたということになっておりますので、避難準備情報を出すいとまがなかったということでございます。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  それから適時に、朝、避難所を開設していただいたんですけども、夜間をまたぐ場合であっても、しっかりと避難所は早目に開設していただきたいと思うんですけども、その辺については大丈夫でしょうか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  避難勧告等の発令につきましては、先ほど市長の答弁の中にもありましたが、市のほうでマニュアルを作成して、それに該当すれば順次避難準備情報から避難指示まで発表するということにしております。  その中で、夜間に大雨警報、土砂災害の発表のおそれがあるとか、強い降雨を伴う台風が夜中から未明に宗像市に接近する、そういうおそれがある場合については、夜間に住民の方を避難させる可能性が出てまいりますので、それを避けるために、そういう場合については、その前の日の夕方の明るい時間帯に避難準備情報等を発表するようにしておりますので、その場合は当然夜間をまたいで翌朝まで避難所を開設して、避難者を受け入れるということで、その場合にも、明るいうちの避難というのを呼びかけを行っております。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  はい、わかりました。なかなか判断が難しいとは思いますけども、夜間をまたぐような避難所の開設であっても、ちゅうちょすることなくしっかりと行ってほしいと思います。  そこで、今度市の職員なんですけども、朝早くから避難所に行っていただいたということで、コミセンの開館時間外ですから、市の職員が現地へ赴いて、朝早くから避難所を開設していただいたということでよろしいんでしょうか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  避難所の開設につきましては、基本的には市の職員が二人1組となって避難所を開設するということになっております。  当然コミュニティ・センター等が開館している時間帯については、事務局の方にも御協力をいただくわけですが、夜間とか閉館時につきましては、職員が鍵を持っていってあけて、避難者を受け入れると。そして、コミセンのほうが開館時間等になり、職員の方が出勤してこられた場合には、サポートをしていただくという形になっておりますので、当初の開設と運営の主体は市の職員のほうで行っており、コミセンの職員の方々については、そのサポートをお願いする。これは学校も含めてなんですが、そういう体制になっております。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  ありがとうございます。  それから、先ほど市長の答弁で外部機関との連携はうまくできたというふうに答弁がありました。宗像市は、たしか平成25年ぐらいから自衛隊を含めた他の機関、民間団体も含めてですね、大規模な災害対応、それから災害訓練をやってきた成果だと思います。  当然今回も、市だけでは当然そういった対応ができていない、できなかったと思うんですけども、今回協力していただいた例えば警察や消防、それから消防団、自衛隊などの皆さんと連携して、その連携というのはどのように機能したのか、教えていただけますか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  今回の災害では、消防本部、宗像警察署、県土整備事務所、それから消防団からそれぞれ連絡員、消防団につきましては団長、副団長3人の方が市の災害対策本部のほうに派遣をしていただきまして、この方々については、災害対策本部会議のほうにも入っていただいて、情報共有を図るとともに、それぞれの関係機関からいろんな提案とかアドバイス等もいただいております。  災害対応に当たっては、それぞれの関係機関が情報共有したものの中で、これについてはどこが対応する、これについてはどこが対応するというふうな振り分けまでやっていただいております。  また、自衛隊につきましては、自衛隊の派遣基準というのがあるようで、それによって各市町村への派遣がなされているようで、今回の大雨につきましては、本市に二人の方が自衛隊から派遣されております。この方々も災害対策本部会議に参加していただき、情報共有、そして、その他の関係機関との情報共有も行っていただきました。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  他の機関の方も、災害対策本部に来ていただいたということで、しっかり機能しているんだなと思いました。  そこで、8月15日号の広報に、今回は代表してなんでしょうけども、消防団の方の活動が紹介されています。市長は当然こういった方に対して常日ごろから感謝の気持ちを持っておられるというようなことで、やっぱり私たちとしてもですね。今回は消防団の方なんですけども、常日ごろからこういった方たちの支えもあって、市民の安全が守られているというようなことも、積極的にこういった広報紙で引き続き紹介をしていただきたいと思いますけども、いかがでしょうか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  当然ながら消防団の方々につきましては、自分の本来の生業といいますか、お仕事を持ちながら、ある意味ボランティア的な位置づけで、宗像市民の生命、財産を守るために、日ごろから訓練とか災害時には応急対策活動に従事をしていただいておりますので、市長を初め機会ある度に団員の方にはそのことに関してのお礼を申し上げております。  市としましても、今回は団長の紹介をさせていただきましたが、何らかの機会を設けて、広報紙等で消防団活動を皆さんに知っていただくための掲載もしていきたいなと考えております。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  ありがとうございました。  もう1回、この時系列に戻りたいと思うんですけど。次に、災害対策本部がしっかりと設置されたと思うんですけども、この設置の根拠は何でしょうか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  これは地域防災計画に定めておりますが、警報が出た場合で、災害が発生するおそれがある場合には、第一配備、より発生するおそれがある場合は第二配備というふうに、だんだん災害発生の確率が高くなったり、実際に災害が発生した数、その辺に基づいて市長が設置するということになっております。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  同じく避難勧告もしっかりとした基準が、市の防災計画には書いてあると思うんですけども、今回発令した避難勧告の根拠は、市の防災計画に載ってある水位の上昇や雨量なのか、もしくは気象条件によって発令したのか、それについてはどうでしょうか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  避難勧告等の発令につきましては、先ほどもお話をさせていただきましたが、ここにあります、市のマニュアルを作成しております。それに基づいて発表しておりますが、今回は、先ほども申し上げましたとおり、土砂災害警戒情報が発表されましたので、それに基づいて避難勧告を発令しております。  ただし、その後の降雨量の増加による河川の水位の上昇も見込まれましたので、土砂災害の警戒区域と河川周辺の地域に対して避難勧告を出しております。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  それから、課題について移りたいと思うんですけども、先ほど答弁の中で、同じ情報が何度も繰り返し送られてきたということと、マニュアルどおりに業務分担を実施することができなかったというふうにあるんですけども、これはなぜかということと、どうすればよかったのかと思っていますでしょうか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長
     マニュアルどおりに実施できなかった理由については、1例をお話しさせていただきますが、今回の大雨では、状況判断に必要な情報収集、災害対応の庁内での調整、それから、職員への指示等を統括部というところが行うようになっておりますが、市民からの電話対応を統括部の職員が行ってしまいました。  と申しますのは、ふだん災害等であれば、電話交換室や警備員さんから地域安全課のほうに回ってまいります。今回もそれが全て地域安全課の内線電話のほうに回ってきましたので、地域安全課の職員が受けてしまった。それによりまして、本来行わなければならない業務のほうにしわ寄せが行ってしまったというところが、一つの1例でございます。  それから、あともう1点は、済みません、どうすればよかったですね、済みません。今後についてですが、そういう電話対応は、本来なら総務班のほうの業務分担になっておりますので、総務班のほうに任せて、統括班は本来の業務に集中できるようにですね。例えばですが、今執務室から別の、第2委員会室を、ごらんのとおりいろんな情報を掲示できるようなスペースにしておりますので、そちらのほうに行って、本来の統括部の機能を発揮できるような環境をつくっていきたいなと思っております。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  第2委員会室も、今しっかりとボード等が準備されてあって、大分整理されていると思います。  そこで、執務室の話なんですけど、1点他市の事例を紹介したいと思います。  これは長野県の飯田市というところなんですが、ここは市役所を建てかえたんですね。そのときに議会防災棟というのをあわせてつくっています。宗像市が市役所の庁舎を建てかえろということではなくてですね。この議会防災棟というのが、ちょっと見えづらいんですが、議場の横に執務室を設けてあります。そして、何か災害が起こったときには、議場を開放して、一体的に災害本部を設置するというような仕組みになっているそうです。  こういう感じで、議場があって、その横に執務室があって、ここは作業スペースのような感じだと思いますけども、何かあったときはパーティションを取り払って、ここを一体的に災害対策本部を立ち上げるということです。  それで、今、第2委員会室がちょうど作業用のボード等が掲示されていまして、304号室あたりに、もう思い切って執務室ごと移動をして、そこで地域安全課は対応すると。そして、何かあったときには、304号室と第2委員会室を災害対策本部のために開放して、そこで会議をやったりすればですね。他市は市庁舎を建てかえたときに、こういうふうなことをやっていますけども、本市でも今言ったような対応というのは十分可能じゃないかなと思っています。  少しこれは全協のときにも何か報告があって、何かそのような構想もあるんじゃないかなと思うんですけども、具体的にこの際、思い切ってやってみてはどうかと思うんですけども、いかがでしょうか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  御提案ありがとうございます。防災担当の部局としましては、今森田議員のお話にありましたように、まず、すぐに災害対策本部の活動として使えるスペースが欲しいなというところがございます。  先ほど申しましたように、今2階から3階にパソコン等を持って上がっていって、そういう態勢をつくるということになっておりますので、そうじゃなくて、その部屋をもともと使えて、その横にすぐ会議等ができる場所、そして、さらにもう一つ広げれば、全体会議ができる場所とかですね。そういうふうなスペースがあれば、ありがたいなと思っておりまして。宗像市の場合で申しますと、304会議室の一部を、例えば地域安全課の執務室として常時使って、第2委員会室のほうとつなぎができるドアをつくって、すぐドアをあけて活用できるとか、パーティションであけられるとか、そういうふうになれば、より活動しやすいなというところではあります。  今回の全協でお願いしたのは、こちらの議員の控室ですね、そちらのほうを災害時には関係機関の控え室等で使わせてほしいと。 ◯花田議長  第1。 ◯大隈危機管理交通担当部長  第1委員会室ですね、済みません。第1委員会室を一体的に使わせていただきたいというのをお願いしておりました。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  ぜひ検討していただきたいと思います。  それから、広報紙に載っていました河東地区の水没の写真ですね。これ、今回の水害を象徴するいい写真というか、わかりやすい写真だと思うんですけども、この写真はいつ誰が撮影したかというのはわかりますか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  これは、時間までは把握しておりませんが、河東地区のコミュニティ・センターに派遣しておりました避難所担当の市の職員が、外の状況を確認してほしいと本部のほうから電話連絡をしたときに、たまたま歩道橋に上がって写真を撮ったというところでございます。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  それで、さっきいい写真と言ったんですけど、要はこの写真が例えばぱっと市民のほうに、ホームページなんかでアップできたりしたら、結構いろんな災害メールを見るよりもわかりやすいんじゃないかと、そういう意味でいい写真と言ったんですけど。  例えば私とかフェイスブックとかツイッターやっている人は、一般の人が上げた赤間駅の水没とか田久の水没とかというのを見て、ああ、子どもを送るときに気をつけなきゃいけないなとかいうのが結構わかったんですよね。  だから、私もこの写真を見て、1カ月後にこう載せるのもいいんでしょうけど、これが、じゃあ、今降っているその最中にわかるようになれば、結構市民の皆さんにとっても考えるいい情報になるんじゃないかと思いますけど、そういったことはできるんでしょうか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  今回に限らず、災害に関する情報については、現在ホームページ、フェイスブック、メール等々で情報提供を行っておりますが、今議員御指摘のように、道路冠水の情報とか通行どめの情報、その辺が今回タイムリーに市民の方に提供できなかったというのは反省点として上がっております。  今後、どのようにそれらを迅速に提供するかというのは検討している最中でございますが、他の自治体では、ホームページ、フェイスブックに情報を掲載する広報を担当する職員が災害対策本部会議に同席して、本部に集められた情報や災害対策本部の動向についても常時把握をさせて、その職員が随時情報を掲載するというふうなやり方をとっているところもございますので、そういうのも参考にしながら、迅速に情報をできるような体制を構築したいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  それから、この河川の氾濫ですね、原因はわかりますか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  実際のところは、まだ検証をするべきところはあるかと思うんですけど、あそこの、葬祭場の前の信号から左折したところに、水位の観測点があります。そこの水位の観測点の結果から見ると、その付近が越水したんじゃないかというふうな記録が残っております。  ただ、もうちょっと上流に行ったところが、道路よりも河川敷というか、そちら側が低いところもありますので、逆にその内水でたまったのが川の側に流れたんじゃないかというふうなことも考えられますし、その水位観測所の左側というか右岸なんですけど、そこは山田川の水がある程度の水位になると、それ以上ふやさないために水抜きの穴が何本かあいています。農業用倉庫じゃないけど、御存じですかね、左側に古い建物があるんですけど。そこはそういうふうに水抜きの穴が抜いてありますので、逆にそちら側から川に流れたんじゃないかとか、川から内水のほうに流れたんじゃないかと、いろんな話があっておりますが、水位の経過からすると、やっぱり越水した可能性が高いと判断しております。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  そこで木村部長にお伺いしたいんですが、これまで多くの議員が、河川工事とか遊水地の必要性等を議会で質問していたと思うんですが、今回この水害に影響するような河川工事というのが実際どのくらいやられているのかという話と、その工事によってこの水害がすぐおさまるのかどうかというのを、わかりやすく説明していただけますか。 ◯花田議長  木村都市建設部長。 ◯木村都市建設部長  どのくらい行われているか等についてですが、まず、この地区は山田川流域という区域でございます。山田川というのは、宗像市の多礼地区で釣川本流と合流しておりまして、その合流地点から2,500メートルのマルキョウの裏に白石堰というのがございます。ここまでが平成24年までの間、約2,500メートルの区間で河川改修が行われております。それから、引き続き今やっているのが、この白石堰から上流の須恵橋までが現在の整備区間で、約1,500メートルの区間、これが今整備中の区間でございます。  具体的におさまるのかといったところの質問でございますけども、釣川本流は20年に一度の大雨を想定して整備が行われており、それで、山田川も本流に合わせて20年に一度の水害を想定して整備が行われております。20年に一度を具体的な数字で言いますと、24時間雨量で211ミリ、約200ミリ程度の雨を想定して工事が進められております。ですから、その想定以上の雨が降れば、当然水害が発生する危険性があります。ただし、ある程度の河川整備が進むことによって、例えば浸水する区域の減少及び浸水する水位も減少、最後に浸水する時間なども短くなるといった効果があらわれるのではないかと想定されます。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  わかりました。  では、次、避難所について少し紹介をしたいと思います。  今回、避難所、市の職員も一生懸命現地に行って対応をされたと思います。そのときに、市の職員の服装ですね。そういったときに、宗像市って書いてあった格好で避難所等で対応されれば、市民の皆さんも安心して話もできるでしょうし、いろんな対応もできると思いますけども、今までどういったような格好で避難所に行ったのかという話と、あと今回の予算で防災服が計上されていますけども、その点の説明をお願いします。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  避難所に行く職員の服装についてですが、ふだんの業務で作業服を持っている職員については、その作業服を着用して行っていると思います。持たない職員については、なるべく動きやすい格好でということで、特段指定等はしておりませんので、恐らくばらばらな格好であったと思いますが、一応ビブスというか、オレンジとか黄色のやつがありますよね、あれは避難所で配置しておりますので、つけるように指導をしております。  今回、補正予算で防災服を計上させていただいておりますが、これはその辺のですね、やっぱり市民の方から職員がわかりにくいということがありました。それと、やっぱり自前の服じゃなくて、市から支給された服が欲しいという職員からの意見もございましたので、今回防災服等を全職員に配付する予定で計上させていただきました。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  恐らくこれからそういった機会もたくさんふえると思いますし、これから市職員全員が防災にかかわりを持ってやっていく意味でも、非常にいい試みだと思います。  そこでお願いなんですけど、議員もですね。議員の役割は、これから議会でいろいろと話していきたいと思います。災害における議員の行動ですね。ただ、これからいろいろな災害等が起きたときに、議員としても現地に行って視察をしたり、予算の関係で確認しなきゃいけないようなことも多々ありますから、ぜひ議会側の防災服についても検討していただければと思います。これは一方的な要望ですので、いいです、答弁は。議会で決めることかもしれませんけど、要望としてちょっと申し上げます。  それから、避難所の変更ですね。これについては、いろんな議員のほうからの指摘がありまして、今思えば、河東コミセンに避難所をつくったのは不適切だったということは、今だから言えることで、これを教訓に今後は変えていくということです。  それで、河東校区の地域を考えたときに、結構コミセンの範囲が広いものですから、河東小とあと河東西小ですね、収容人数等も考えて、山田区からの距離も考えれば、河東西小も河東小もそんなに変わらないので、今後は避難所の中に河東西小の活用もぜひ考えていただきたいと思いますけども、その点は今どのようにお考えでしょうか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  河東西小校区の避難所の件につきましては、先日もお答えをさせていただきましたが、今回の反省点等を踏まえて、危険な河川を越えて住民の方を避難させないという原則にのっとって考えれば、当然横山川等もございますので、河東西小校区の方については、その周辺、横山川より西側ですかね、河東、福崎、ひかりヶ丘とか樟陽台とか、お住まいの方については、河東西小を一つの避難所の候補として現在のところ考えておるところです。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  それから、避難所の開設で、先ほど市の職員が朝早くに二人1組で行ったということなんですが、そろそろ市民の方にも防災に関する協力を呼びかけていかなければいけないのかなと考えております。自主防災組織もそうですけども、なかなか行政のほうからはお願いしづらいというところもあろうかと思いますが、これからは市だけではやっぱり対応が難しいということをしっかりとお伝えしながら、自助・共助の部分で、市民への働きかけというのが必要になってくるんじゃないかなと思っています。  それで、先ほど紹介した防災庁舎の飯田市なんですが、市民がみずから避難所を開設しているということをやっているみたいです。それで、基本的な考え方は、平常時の助け合いがないところに非常時(災害時)の助け合いは成立しないと。そして、行政は全てをフォローできるだけの人を初めとした資源を持っていないということをしっかりと言った上で、自分たちの地域のことは自分たちで決めて運営していく、自治の力でということに取り組んでいるそうです。  今回も市の職員は一生懸命頑張ってあって、これから市も自主防災組織もほぼ100%の中、少し考え方を前に進めて、これからは、言いづらいとは思いますけども、市民の皆さんにこういったことも含めて協力していって、本当の協働ですね、自主と協働を広めていくきっかけになるんじゃないかなと思いますが、市民に対してこういった働きかけをすることについて、今どのようにお考えでしょうか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  今議員から御紹介がありました飯田市、私、研修会等で飯田市の職員の方から直接お話をお伺いする機会がございました。飯田市のほうは、こういうふうな取り組みをやって、現在地域住民の方がどこの避難所を、校区内のどこの避難所をあけるという、その決定まで中心となってやってあるそうです。実際いろいろお話をお伺いした中で、そこまで行くのに約5年かかったと。やっぱり当初はいろんな市民の方から反発があったと。災害に関しては市がやらないでどうするんだというふうなお話がありましたが、随時説明をしていき、5年かかってやっと理解をしていただいて、そういうふうな体制になったということでございます。  私どもとしても、共助・自助が中心となるところが大きいものと思います。それを支えるための公助でもあると思いますので、自助・共助をさらに充実させることが必要だと思いますので、その一つとして、そういう形でできるように、皆さんとお話し合い等はしていきたいと思っています。  以上です。
    ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  その一つの取り組みとして、宗像市は防災士教育、防災士育成講座等を広くやっていますよね。地域や学校では防災的なリーダーを担う役割という、役割を担える方というのはたくさんいらっしゃると思うので、そこら辺の拡充に少し力を入れて取り組んでいったらどうかなと思いますが、その点はいかがでしょうか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  防災士の育成ですね、これは地域、学校、幼稚園、保育所等で防災、災害時のリーダーとなっていただけるような方を育成するために、25年ぐらいから毎年50人ずつ養成をしておりまして、既に200人を超える方が防災士の資格を取られています。  小・中学校では、現在各校に最低一人は防災士の方がいらっしゃると思います。地域によっては、全自治会に一人以上防災士がいる地域もございますが、全くいない地域もございますので、これにつきましては、できれば今後も講座を継続して、一人でも多くのそういう地域で活躍していただける防災士の方を養成していきたいなと思いますし、防災士になられた方が本当に地域で活動していただけるような体制づくり等も、地元と協議しながらやってきたいと考えております。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  それから、今回277人の方が避難したということで、その中には高齢者とか要介護者の方がいらっしゃったと思うんですけども、そういった方たちの避難、あとケアが必要な方への対処ですね。これはどんなふうに行ったか承知しているでしょうか。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  今回の避難者の中に、避難行動要支援者の方が7世帯11人の方がいらっしゃいました。実際に避難行動要支援者の方が避難所に避難されたのは初めてでございまして、対応等も戸惑ったこともございますが、最終的には保健師が避難所を巡回して、そういう方たちのケアを行いました。それとともに、どうしても普通の避難所で生活が難しい方につきましては、福祉避難所、協定を結んでおります福祉避難所に相談をして、2カ所に入っていただくことで対応いたしました。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  あと、余談ですけど、避難所の食事ですね。これはどういったものが出たのか。二、三日、2日間ぐらい避難された方もいらっしゃるので、食事についてお聞かせ願います。 ◯花田議長  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  避難所で市のほうから配給する非常食に関しては、アルファ米ですね。皆さん恐らく9月の防災訓練のときにカレーライスを食べられてあると思いますが、そのお米ですね。白米ではなくて味御飯、おこわとかいろんなメニューがございますので、それを何種類か常備しておりますので、それを順次お渡しをするということになります。それとペットボトルの水ですね。その二つは市として非常食として整備しておりますので、それを必要に応じてお渡しすると。あとは粉ミルク、アレルギーが入っていない粉ミルク等も準備しておりますので、もしそういう方がいらっしゃれば、その粉ミルク等もお渡しするというふうな準備をしております。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  ありがとうございました。  それでは、ため池のほうに移りたいと思います。  ため池の件は、理解していただきたいのは、要はため池自体は必要な施設であって、決して危なくないよというようなことを、市民の皆様に徹底をしていただきたいと思います。ため池は農業従事者だけではなくて、水の保管であったり景観形成の維持にも重要な役割がありますので、そういったことを正しく市民の皆様に理解をしていただければと思います。  今回、ため池の決壊に当たって、市の職員、現地に行かれて対処されたと思うんですけども、ため池の災害で市の職員がどのように対応したのかを簡単に説明していただけますか。 ◯花田議長  中野産業振興部長◯中野産業振興部長  では、簡潔に説明します。  7月6日の朝、地元から堤体の一部で崩壊があるとの連絡を受け、職員が現地で確認しております。現地確認後、短時間で崩落が進み、駆けつけた職員が決壊のおそれがあると判断いたしました。  決壊のおそれがあると判断したと同時に、下流域の住民が危険と判断いたしまして、下流域の住民の避難誘導を優先し、これは農業者の方々の協力を得て、畑公民館への避難をお願いしています。  その当日は、まだ雨も強く、堤体のほうにも近寄れないということから、市役所に戻り、翌日の対策を協議しています。  翌日の7日の朝ですけど、小型ポンプを設置し、放水に着手いたしましたけど、なかなか流入水が多くて水位が下がらないというとことから、余水吐きを、コンクリートなんですけど、これ破壊しております。余水吐きを破壊し、斜樋という田んぼの水をとる給水口みたいなのがあるんですけど、そこにようやく手が届くような状況になりまして、その斜樋を抜いて、ため池の水位を下げるような努力を行っています。  8日の日には、もっと水位を下げようということで、ため池の周りに作業道をつくりまして、重機が通れるようにして、大型ポンプを設置いたしました。大型ポンプでの放水も追加であわせて行っています。  そういった取り組みによりまして、ようやく9日、満水時より2メーターの水位を下げることができまして、専門家の意見とか今後の雨の予報を考慮して避難指示の解除に至ったというところでございます。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  それから、農業新聞の記事によると、西日本豪雨災害を受けて、国も同じように8月末までに緊急点検を行っていると思うんですけど、その結果と市がやる調査の違いはどういったものがあるでしょうか。 ◯花田議長  中野産業振興部長◯中野産業振興部長  今御紹介いただいたように、国の指導のもと、全都道府県で調査を行っています。その内容というのは、今回の大雨災害に伴い、ため池の被災状況の調査と現況の確認というのが中心の調査でございました。市のほうは、実際ため池の水を抜き、堤体のクラックの状況であるとか堤体内側の状況確認であるとか、あるいは堤体の一番下の洪水吐きの状況であるとか、そういった詳細な状況調査を行うこととしております。その辺が大きく違うところです。  西日本豪雨に基づく全国調査のほうで、下流域のほうには影響がないと思われますけど、多少のクラックが入ったりとか一部で侵食があっているため池が5池ほどございます。こういった分は今後応急対策工事を行うとともに、また、できないものについては、必要のないものについては、地元に水位の調整をお願いしながら、管理の徹底をお願いしながら、対応をしていこうかと思っています。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  ため池の管理というのは、これから高齢化に伴ったり農業者の担い手不足によって、今後の重大な課題を及ぼすと思うんですけども、これからそういった方たちに対する農業施設の管理に関して、市がどのように考えているかというのを、最後、教えていただけますか。 ◯花田議長  中野産業振興部長◯中野産業振興部長  一つは、もう議会でも答弁していますように、多面的機能交付金というのがございます。こういった交付金を活用しながら、ため池を初めとする農業施設の管理に生かしていただきたいと思います。  それと、もう一つ、草刈り等の重労働がよく言われます。そういった農業施設の保全管理のための機械の導入支援も行っておりますので、こういったこともやりながら、担い手不足の中ではありますけど、できる範囲内で地元のほうに今後もお願いしていこうという考えでおります。  以上です。 ◯花田議長  森田議員。 ◯7番(森田議員)  少し細かいような話になりましたけれども、今回いい教訓を本当に得たと思います。この教訓を踏まえて、災害に強い宗像市というのをしっかりつくっていただいて、防災と減災というのが最優先事項だというのは、市長も全く同じ考えだと思いますので、引き続き市の職員にしっかり頑張っていただいて、災害に強い安心して住める宗像市のブランド力向上に努めていただければと思いまして、私の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ◯花田議長  これで森田議員の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は14時10分とします。                      休憩 13時56分                      再開 14時10分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、2番、上野議員の1項目めの質問を許します。上野議員、どうぞ。 ◯2番(上野議員)  皆様、こんにちは。私は会派市民自治の会の上野でございます。  本定例会では、私にとって初めて挑むテーマでありますスポーツに関する施策、それから、本市近郊の自治体や地域との広域連携型観光施策についての質問をさせていただきます。  通告書の読み上げに入る前に、こちら、スクリーンに映します画像をごらんください。  こちらはブルガリア柔道選手団が先月、8月の16日から30日にかけて、合宿のため本市にお越しになって、福教大、それから福岡大学、そして九州電力など、柔道部の皆さんと練習をされた風景をまとめたものでございます。市役所の文化スポーツ課で作成されたパネルのデータを今回お借りしております。ということで、ちょっと雰囲気が非常に伝わるパネルになっているかなと思います。  これから、私、オリンピック・パラリンピックとスポーツの力をどう生かすかというタイトルで質問をさせていただきますが、それに先立ちまして、スポーツというのは、それをすること自体の楽しさはもちろんのことですが、スポーツを見る、観戦することで楽しむこともできます。また、スポーツには人間の秘めたというか、持っている越えていく力とか挑んでいく力、そういうものを自身にも、また相手にも感じさせ、それを互いに育んでいくような効果があると私は考えております。  こちらの写真、最初に見ていただきましたのも、国や地域を越え、また人種や年齢を越えて、皆が練習をする。そして、自分自身の限界であるとか世界記録を超えようと挑戦する、そういったアスリートたちに出会う、そういった機会が非常にスポーツの魅力であるというところを一つ見てとっていただきたいなと思って、紹介をしておりました。  そうしたアスリートたちに出会う機会を、私たち宗像市民がどのように享受でき、そしてその価値を今後に生かしていけるのか。そうした視座に立った上で、本日の通告書読み上げをさせていただきたいと思います。  その前に、通告書に書いていることがある程度伝わるような、市の資料のほうも映しておきます。  では、通告書読み上げに移らせていただきます。  オリンピック・パラリンピックとスポーツの力をどう生かすか。  宗像市では、2015年に宗像市スポーツ推進計画を発行し、スポーツの力を市民の健康づくりやコミュニティ運動の活発化、スポーツ観光による地域経済活性化など、多面的に生かす取り組みを進めております。また、トップアスリートと市民の交流にも取り組み、先月8月17日には、鈴木俊一オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣が本市を訪れ、ブルガリア柔道選手団と市民の文化交流の様子を視察さされたと伺っております。  本市の各種スポーツ施設や資源を生かした自前の取り組みに加えて、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまで本市並びに福岡県下で行われるイベントやキャンペーンを、一過性の消費型事業としてではなく、持続的な文化交流や市民協働のまちづくり、また本市の魅力向上などにつないでいくことが重要であると考えます。以上の状況と問題関心から、以下質問いたします。  (1)オリンピックのキャンプ地(ホストタウン)や宗像サニックスブルースの本拠地として。  1)市民の意識醸成をどのように行っていくのでしょうか。特に、大事にしたい視点と取り組みは何でしょうか。  2)トップアスリートたちの指導を受けたり、交流したりする機会を誰がどう企画し、実施していくのでしょうか。  (2)パラリンピックへの関心喚起や共生社会の推進に向けて、障がい者スポーツの機会をどう創出していくのでしょうか。特に障がいの有無にかかわらず、多様な人々の参加と交流をどう促していくのでしょうか。  (3)宗像市スポーツ推進計画に記載のある小学生の体力向上支援、中学校体育授業(武道)及び中学校運動部活動の支援について。  1)学校の部活動に派遣する人材は十分確保できているのでしょうか。また、どのように派遣しているのでしょうか。  2)指導を受ける側のニーズや特性に応じた、指導者派遣・育成の取り組みをどう工夫しているのでしょうか。  (4)スポーツ観光の推進について。  1)スポーツコミッションの推進状況はどうなっているでしょうか。  2)スポーツ観光の中で本市の魅力をどのように発信・表現し、市内外に認知させていくのでしょうか。
     以上、よろしくお願いいたします。 ◯花田議長  上野議員の1項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  磯部文化スポーツ担当部長。 ◯磯部文化スポーツ担当部長  それでは、ただいまの上野議員の御質問に対しまして、私のほうから一つずつお答えさせていただきたいと思います。  まず、(1)の1)オリンピックのキャンプ地や宗像サニックスブルースの本拠地として、市民の意識醸成の取り組みについてお答えを申し上げます。  オリンピックのキャンプ地を誘致したところは、ホストタウンとして国が認定し、その費用の2分の1を財政支援します。これは数十年に1回開催される世界の祭典であるオリンピック・パラリンピックを会場周辺都市だけでなく、全ての国民が享受できるようにするための取り組みの一つです。  本市でも、2015年から宗像市民がオリンピックを身近に感じ、その喜びや感動を楽しみながら、スポーツ推進や地域コミュニティ、あるいは地域経済の活性化など、にぎわいあるまちづくりに資することを目的に、キャンプ地誘致に取り組んできました。  現在キャンプ地を誘致したブルガリア柔道代表、ロシアラグビー女性セブンズ代表チームのキャンプ期間中に、学校や幼稚園の訪問、地域行事への参加、県や協賛企業と連携したイベントの開催等を通じて、オリンピックムーブメントを高めていく取り組みを行っています。  一方、宗像サニックスブルースにつきましては、宗像にしっかりと根をおろしたラグビーのトップチームであります。オリンピックとは異なり一過性でない地道なファンづくりに努め、市民にとってのおらがチームづくりが重要となります。  本市にスポーツのトップチームがあることは、市民や地域の連帯感を醸成するだけでなく、トップスポーツの観戦機会の創出やブルースが有する人材やノウハウを活用したスポーツ指導、あるいはスポーツ情報の入手や国レベルの競技団体とのネットワーク強化など、本市のスポーツ施策に多大な貢献をもたらしています。  市としましては、一層の地域密着の取り組みを行い、選手と市民の直接のかかわり、つながりをつくる機会をつくっていきたいと考えています。  次に、2)のトップアスリートたちの指導、交流の企画・実施についてお答えします。  宗像サニックスブルースの選手やコーチによるラグビースキルの指導は、チームが主体となり小学生から中学、高校、大学、実業団まで幅広く行われています。特に小・中学生対象の玄海ジュニアラグビークラブへは、芝生グラウンドの無償提供から専任コーチの派遣まで手厚いサポートがなされています。交流面では、田熊や大島の山笠への参加、保育園や幼稚園訪問など毎年行われています。これらの取り組みはチーム主体で行われています。  一方、キャンプ誘致したナショナルチームについては、市が交流企画を担っています。しかしながら、8月のブルガリア柔道チームの交流事業で行いました、吉武地区のそうめん流しや日の里まつりへの参加では、市と主催者で交流内容を一緒に検討してプログラムを決定しました。選手や参加者からも楽しい交流ができたとの報告も受けており、今後は市と受け入れ側とが合同で企画、そして受け入れを行っていくということで、さらに充実した交流をつくっていきたいと考えています。  次に、(2)の障がい者スポーツの機会の創出についてお答えします。  本市では、長年知的障がい者を対象とするスペシャルオリンピックスの県大会や全国大会の支援を行い、たくさんの市民ボランティアが大会運営にかかわっていただいています。また、宮若市で開催されるブラインドゴルフ大会も同様に、たくさんの宗像市民がかかわっています。  一方、パラリンピック関係では、パラバドミントンの日本代表が2016年から毎年グローバルアリーナで強化合宿を行っており、その機会を捉え、体験交流会を実施しています。今年度も中央中学校でパラバドミントン体験会を実施しました。パラスポーツのトップ選手との交流は、これまでの概念を変える貴重な機会となっています。  今後もパラスポーツに触れるきっかけとして、パラバドミントンの合宿を活用していきながら、最終的には障がい者のスポーツ実施者をふやしていく取り組みにつなげていきたいと考えています。  また、現在スポーツ推進員を中心に普及を図っているボッチャは、パラスポーツの中でも障がいのある人とない人、子どもから高齢者まで楽しめるよさがあります。地域のお祭りやボッチャ体験会等を通じてさまざまな人が交流できる機会をつくり、共生社会の推進を図っていきます。  (3)1)学校の部活動に派遣する人材の確保と派遣についてお答えします。  中学校の部活動には、今年度26人の地域指導者がかかわっています。地域指導者の確保については、現在教育委員会や学校からの働きかけで必要人員が確保できている状況にあります。  今後、教員の働き方改革等で部活動の地域指導者ニーズが増加することが予測されることから、いつでも対応できるよう受け皿の中核となる体育協会と準備を整えておく必要があると考えています。  2)の指導を受ける側のニーズや特性に応じた派遣・育成の取り組みの工夫についてお答えします。  市の中学校部活動支援は、部活動指導者の指導スキル向上を目的に講習会等を開催しています。内容は特定競技のスキル講習ではなく、スポーツ共通の基本となるコーチングやトレーニング方法等の講習を、トップレベルの指導者を招いて年間数回行っています。これまでメンタルトレーニング講習やペップトーク──やる気を引き出す言葉講演会を開催しています。  また、モデル校を指定し、ウオーミングアップやコンディショントレーニングなど指導項目を絞った講習を行うとともに、今後は希望する学校へ派遣する仕組みを整えていきます。  (4)1)スポーツコミッションの進捗状況と2)スポーツ観光における本市の魅力の発信・表現について、あわせてお答えいたします。  大規模なスポーツ大会や合宿などの誘致や運営の支援、利用者ニーズに対応したワンストップ窓口機能、情報発信やPR活動などの役割を担うのがスポーツコミッションです。スポーツコミッションの取り組みは、オリンピックやラグビーワールドカップのキャンプ地誘致活動、代表チームのキャンプ受け入れや市民交流など、ホストタウンの取り組みは自治体が主体的に行う必要があり、今それらに懸命に対応している中で、組織立ち上げに着手できておりません。  しかしながら、ナショナルチームのキャンプ受け入れノウハウの蓄積やオリンピックホストタウンとしてのブランド力は、その後のスポーツ観光推進の大きな力となります。  オリンピックを見据えた中では、2020年度のできるだけ早い時期までに組織立ち上げをしていくことが必要であると考えています。  以上です。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  御答弁ありがとうございました。  通告書でお示しをいたしました私の問題関心と幾つか同様のことを、市でも十分意識されていらっしゃるなと感じておりますのが、最初に申しましたけども、こちらの計画、各種計画でございます。  大規模国際大会キャンプ地誘致を契機としたまちの活性化プラン、いわゆるむなかたレガシープランでございますけれども、こちらが2016年7月の宗像市スポーツ推進審議会に出された資料で、概要版でございますけれども、2019年のラグビーワールドカップであるとかパラリンピック・オリンピックの機会に向けて、またその後、6項目各種残していきたいものというところで、この計画が立てられている、そういったものが全体が見渡せるような1枚ものの資料かなと思っています。この計画についてこれ以上ここで取り上げることはいたしませんけれども、スポーツだけでなくて四つの柱、国際交流、観光、経済、おもてなしといったものを結びつけていくというところで、ぜひとも本市の魅力向上につないでいただきたいなと思っています。  では、2回目の質問を行っていくに当たりまして、まず部長のほうからも御答弁ありましたけども、ホストタウンというもの、これ自体についてお尋ねをいたしたいと思います。  こちら、映しておりますのは、ことし8月18日付西日本新聞の朝刊でございますけれども、通告書のほうに書いております、大臣が視察に来られたときのことをも含めて取り上げていただいている記事であります。  ホストタウンに本市がなっていることの価値について、今申しましたけども、大臣が視察に来られたときの報告も交えながら、まず最初に教えていただけたらと思います。 ◯花田議長  磯部文化スポーツ担当部長。 ◯磯部文化スポーツ担当部長  まず今回、日本全国で幾つかの会場に分けて、ホストタウンが決まっているところのホストタウンサミットというのがございまして、福岡の場合は九州単位でございました。そこで福岡県で開催される中で、本市が会場地として選ばれてきております。  大臣がお見えになった中で、そこでリクエストがあったのが、そのホストタウンサミットが始まる前に、本市の取り組みの状況を直接お聞きしたいというようなお話がございまして、市長がその概要等についての説明をした後、交流会も見たいということで、吉武の八所宮のほうにも参られて、そうめんも一緒に食べられておりました。  本市の取り組みは、九州各県の中でも比べていきますと、少し早い取り組みができておりますし、実際の交流、あるいはホストタウンの受け入れの考え方等が、国の考えるオリンピックの取り組みとある意味では合致しているところが、本市の対応等についての聴取があったのではないかと考えております。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  ありがとうございました。  本市のスポーツ資産に新たにホストタウンというところの位置づけが加わったということで、国の2分の1支援というような助成金の話もありましたけれども、ぜひとも取り組みの深化、さらに深まっていくことを期待いたしたいと思っています。  こちらの映しております新聞のほうに書いてありますけども、鈴木俊一五輪大臣ですね。講演で、成功の鍵は市民が何らかの形で五輪に参加した気持ちを持つこと、取り組みを共有することでさらなる充実を図ることができると述べたと。私、同席できていませんので、これだけしか共有できませんけども、まさに人ごととか東京だけのオリンピック・パラリンピックではなくて、この機に宗像においても一つ共有できるものをいろいろつくっていくというところが非常に大事な視点であり、取り組みなのかなとは思っています。  そういった市民の意識醸成のための取り組みというところ、先ほども質問させていただきましたけれども、今後トップアスリートたちとの交流の機会をどうふやしていくのか。市だけで企画するのは、先ほど森田議員の中でもありましたけど、市だけで全て見ていくというのは非常に無理があってですね。資源、人的資源の面で難しいかと思いますので、今回の通告書では誰が企画実施するかというふうなお尋ねをしましたけれども、私、一つの案として、市のほうからではなくて、むしろ市民のほうから機会を提案、提供してもらって、あわせて地元ファンをふやしていくような、市民の協働型のその実施のあり方というのを目指すということも大事なんではないかと思いますが、その点いかがでしょうか。 ◯花田議長  磯部文化スポーツ担当部長。 ◯磯部文化スポーツ担当部長  議員おっしゃるとおり、私どもも市だけでこの交流事業というのは進むとは考えておりませんし、市はやっぱり選手団のお世話というのも確実にやらないといけないところで、今の現状のスタッフでいきますと、そこら辺であっぷあっぷ言っている状況もございますので、交流会をずっと、さまざまな交流を展開していく中では、市民の皆様方からの御提案というのは大変ありがたいと思っております。  そして、またその提案に基づくところで一緒に合致させながら、いい交流プログラムをつくっていくことが、選手にとりましても市民にとりましても大変喜びの多いものにつながっていくと思っております。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  ありがとうございます。私もまさしく同じような結論というか考えを持っていまして、互いに、主催する側も実際に来て参加してくださる選手、住民の方もウイン・ウインというか、そういう関係になるような企画というのが一番よいのではないかと思っています。  それで、そういった取り組みを、今回市のほうが一つ主になりながら、とはいえ、地域の方たちと一緒にやりながらということで、先ほど御答弁にもありましたけれども、八所宮でやっていただいたそうめん流しとかですね。私の地元のほうの日の里まつりとかでもですね、お越しいただいて。この話は、またこの直後に取り上げたいと思いますけども、こういう住民からの提案の中には、もう少し広く民間というか、そういった企業、団体と連携したようなスポーツイベント、それから大会といったものの提案もあるんじゃないかと思いますけれども、これまでとかですね、あるいは今後そうした民間との連携型事業を行っていく、あるいはさらに強化していくという可能性はないのかという点について、お聞かせください。 ◯花田議長  磯部文化スポーツ担当部長。 ◯磯部文化スポーツ担当部長  このオリンピックの取り組みは、国や自治体だけじゃなくて、民間の企業の大部分の、特に一部上場の企業というのは協賛、特別協賛企業とかで、大変深いかかわりをしていただいているわけでございますし。私どももこのオリンピックのキャンプ地の受け入れ、あるいはスポーツの取り組みの中で、そこら辺の協賛企業の皆さん方からの提案というのは、ありがたく使わせていただきたいなと思っております。  今回のブルガリアの選手団の取り組みの中で、株式会社明治がブルガリアヨーグルトを生産している関係がございまして、市内のスーパー3カ所で特設コーナー、ブルガリア柔道を応援していますという特設コーナーを設けまして、そこにブルガリアの選手を派遣いたしております。そして、買っていただいた方に写真撮影とかいうような取り組み、これはサンリブでは大変長い行列ができて、サンリブの社員の方も十数人ほどこれに当たっていただいたという。大変市民の方も喜ばれる取り組みというのは、さまざまな取り組みの中で考えられるんじゃないかと。ここら辺は市だけとか、もしくは地域の皆さん方の提案だけじゃなくて、さまざまな提案を民間の企業の皆様方からもいただけるならば、いろんな取り組みができると思っております。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  ありがとうございました。今お答えいただいたようなところも、今回のお借りしているパネルの中に、いろいろ写っていまして、非常にいい機会だったのかなと思っています。  ここで少し事例を取り上げていきたいと思うんですが、私自身も実行委員としてかかわる中で、トップアスリートたちと住民、市民の交流機会を持てた、ことしの日の里まつりを紹介してまいります。  こちらは日の里まつり1日目のステージの最後の企画直前に、当日交流フェスティバルでしたか、県主催のものを終えて、その後の足で来ていただいたときの写真です。  前のほうに空席が目立つのは、別にこれはお客さんがいないからではなくて、このブルガリア選手たちの企画の直後に、日の里中学校の吹奏楽部の皆さんに御出演いただくために椅子を並べていたために空席なんですけども。日の里中学校の吹奏楽部さん、非常に集客力がありますので、この機会に壇上に立っていただいて、その後うちわを配っていただいたりとか、市民の方と交流していただくのに非常にいい機会だったなと思っています。  こういった日の里まつりにいろいろ協力していただいたのは、先ほど文化スポーツ課係長も写っていましたけども、市役所の各位、いろいろ御協力いただいていまして、ステージ企画以外にも大通り企画で消防団の皆さんたち、いろいろ御協力いただいていまして、ことしは日の里学園のマスコットキャラクターも、太鼓を一緒にたたくという形で、大盛り上がりになったんですけども、これは余談でして。  ことし、文化スポーツ交流企画ということで、実はサニックスブルースの選手さんたちにも、日の里大通りを使うパレードの前に来ていただいて、東西対抗綱引きに御協力いただきました。選手さんは3人、4人の御参加だったんですけども、坂道でありますので、下のほうが必ず有利になって、上のほうが不利になるという中で、そのハンディキャップというか、それを埋めるために選手さんたちに右に左に移動してもらいながらやって、非常に盛り上がったというところで、盛り上がりの雰囲気が伝われば非常に幸いだなと思っていますし、この場をおかりして、宗像サニックスブルースの選手の皆様には、本当に一緒に盛り上げていただいたこと、先ほど部長の答弁の中にもありましたけども、サニックスブルースさんですね、地域伝統文化行事への参加、今まで田熊や大島の山笠が多い中で、今回日の里の祭りにも御参加いただいたというところは、本当に感謝申し上げる次第であります。  それとあわせて、今回祭りでもう一つ新しいチャレンジというか挑戦をいたしまして、これ、まず上のほうは、先ほどブルガリア選手団が祭りに来る前にユリックスで行われた交流フェスティバルで、障がい者スポーツのボッチャを体験されているときの写真、一幕なんですけども、これと同じものを文化スポーツ課の職員の皆さん並びにスポーツ推進員の皆さんに御協力をいただきまして、今回祭りの会場にこういう形で体験ブースを置かせていただきました。  最初はなかなか何が行われているのかなというところで、お客さんが行かない感じだったんですけども、途中でアナウンスしたりとか、一人、二人と並び始めると、やっぱり列をつくって並び始めていくというような形でですね。スポーツそのものとしてのおもしろさで、多世代が一緒にできるというところが、このボッチャの魅力として実感していただけたんじゃないかなと思っています。  ということで、本当にことしの日の里まつり、いろんな方の御協力をいただきまして、成功裏に終わったというところを事例として紹介させていただきました。  以上を踏まえつつですが、先ほど来いろいろ言っていましたけれども、宗像市のスポーツを通じて元気あふれるまちづくりというところ、いろんな挑戦をされていると、私、認識をしておりまして。それで、特にいろんな取り組みがスポーツ推進計画でしっかりまとめられております。そのうちキャンプ地誘致の取り組みであるとか、トップアスリートとの交流ですね。この表で言うと5番とか、この6番に関しては、先ほどいろいろとお聞きしておりましたので、残り幾つか聞いておきたいところというのを、通告書の順番に従いながら、この後聞いていきたいと思います。  まずは、子どものスポーツに関連してですけれども、通告書に書いておりましたように、指導者の育成に関連しまして、まず部活動の派遣の話は、働き方改革の状況を見ながらというところでありましょうが、ぜひともしっかり対応していただいて。  もう一つは、私、気になっているというか大事だと思っていますのは、発達年齢に応じた適切な指導というのができる指導者。それから、子どもたちにけがとかですね、スポーツに伴う障がいが発生しないようにする、そういう指導をできる指導者というものの育成が大事なことではないかと思っているんですけれども、この点、現状どういった取り組みができているか。特に運動だけじゃなく、休息を指導するとかですね。必要であれば相談できる専門家とのつながりができるとか、そういったものはございますでしょうか。 ◯花田議長  磯部文化スポーツ担当部長。 ◯磯部文化スポーツ担当部長  まず、中学生の部分は答弁でお答えしたとおりではあるんですが、小学生対象には、うちの宗像市のスポーツ資産を活用したような形で、学校の授業の体育の支援をやっている部分がございます。一つは、教育大学と連携した中での投げるという動作の研究モデル校に指定した中でやっておりますし、塚原体育館と連携したような形で、マット運動とか器械体操系の動作を学校に講師を派遣してやるとかいうような取り組みもやってきております。  また、今スポーツをやっている子どもたちは大体基本的には1種目、小学生ぐらいから始めていくんですが、それがその子の運動適性に合っているかどうかというのはわかりませんので、多種目を体験するような講座、あるいは運動会前にかけっこ講座みたいなものも、走り方講座ってちょっと名前を変えているんですが、をしたりとか大変好評をいただいております。  先ほど言われました、特に休息の関係とか今熱中症の関係とかがございますので、そこら辺の水分の補給の仕方とかも含めたところは、このスマイルキッズプログラムをやっているときに、親を対象にして、子どもたちがスポーツ体験をやっている横で、管理栄養士をお呼びしたような形で講習会、栄養管理も含めたところでの講習会を入れたりとかいうような取り組みを、今進めているところでございます。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  ありがとうございました。ぜひともそういった子どもたちの発達の状況とか特性に合わせた指導のあり方を強化していっていただけたらなと思っています。  続きまして、こちらは、順番で言うとスポーツ推進計画の1番目に出てくる話ですが、健康スポーツというような観点、あるいは実際に市民の中でやっている方が人口として一番多いウオーキングに関連してなんですけども、ウオーキングの市の支援として、例えばウオーキング大会の開催であるとか、ウオーキングコースの整備というようなところがあるんですけども。  ウオーキングをするに当たって、まずそもそも歩くための靴の選び方みたいな、そういうところで結構、うちの祖母とかも外反母趾だったりしたんですけど、足に合っていない靴を履いてしまう、あるいはスニーカーとかのひもをゆるゆるの状態で歩いてしまうというようなのは、実はウオーキングをやっているときに余りよろしくないというような話がありますので、そういう靴の選び方講座みたいなのを、これまでされたのかどうかというところをお聞かせいただければと思います。 ◯花田議長  磯部文化スポーツ担当部長。 ◯磯部文化スポーツ担当部長  例えば正しい走り方とか歩き方とかいうような講習会とか、あるいは今、器具で言いますとポールを使う、ノルディック・ウオーキングとかいうことあたりの取り組みは、高齢者の方たちでやられていますので、そこら辺の取り組みというのは、一緒にやったりしているんですが、靴の選び方講座とかいうことまでは、まだやってきておりません。
    ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  ぜひ、そういう実際にする部分の前段のところから含めて、何らかの講座とかという形でやってみるというのも、一つ参加している人たちにウオーキングを見直すとか、自分の体の状況、状態を知るというところで、いい機会になるんじゃないかと思いますので、ぜひ御検討いただければと思います。  そして、最後に、通告書四つ目に示しておりました、スポーツコミッションの話ですけれども、組織立ち上げになかなか着手できていないというのは、恐らくキャンプ地誘致とかですね、大規模大会への対応で、非常に大変なところ、あろうというのは私も重々理解をしています。ですので、これについてとやかく言うというよりも、この後の項目2につなぐために、ぜひ聞いておきたいというところなんですが。  今回のスポーツ推進計画、市民の健康づくりとかトップアスリートとの交流だけじゃなくて、経済活性化というところで、スポーツ観光というところも一つうたわれております。その中に、きのう、きょうと小林議員や神谷議員のほうでも話がありましたけど、やっぱり観光的なものとか、地域資源の周遊とかを一つ生かして、宿泊を伴うようなスポーツ観光ができないかというところで、この資料も2016年7月の推進審議会で出された資料ですが、この段階のときに、自転車でツール・ド・福岡とかいう企画が一応載っていたわけですけども、このツール・ド・福岡の企画について、現状どうなっているのかというところをお聞かせいただければと思います。 ◯花田議長  磯部文化スポーツ担当部長。 ◯磯部文化スポーツ担当部長  これはスポーツ審議会に提出させていただいた、その時点で可能性として例えばというところで出してきているものでございます。  具体的にこれ、ツール・ド・福岡もツール・ド・九州も、実は自転車のレースを想定しておりまして、当時レースの愛好家の方から、福岡では開催できないからここでどうだというようなお話をちょうど受けていたところもございまして、例として、例示としてこれを出しているんですが、現実的には自転車のレースというのは宗像市内ではできません。交通規制の関係とかを含めたところでは無理だと判断をいたしております。ただ、可能性としては、楽しみとしてサイクリングとか、自転車道とかが整備されておりますので、ここら辺の可能性というのはあるのではないかとは考えております。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  ありがとうございました。  次の項目の前振りも先ほどさせていただきましたけど、項目1、以上に大体させていただいて、ぜひともオリンピックムーブメントという表現もありましたけれども、そのムーブという英単語の中には、心を動かすとか感動させるとかという意味合いもございます。ぜひとも本市の取り組みの中で、市民一人一人に何か響くもの、そして、共感が広がっていくようなものというのにつながっていくことを期待いたしまして、1項目め、質問を終わらせていただきます。 ◯花田議長  続いて、2項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯2番(上野議員)  続きまして、2項目めの質問をさせていただきます。  広域連携型観光事業の検討は。  本市の観光事業の課題の一つは、自家用車での日帰り来訪者が多い中、長時間滞在者や宿泊者をどうふやし、地域経済活性化につなぐかにあります。こうした問題関心は、本年6月議会定例会で示された平成30年度施政方針の中にあります、観光産業の分野においては、世界遺産登録による来訪者の増加を背景に、情報発信ツールの充実を初め、国内外からのお客様に少しでも長く滞在していただけるように、また、1カ所でも多くのスポットを訪問していただけるように、観光誘客や観光資源のブラッシュアップ、市域を越えた広域的な回遊性の向上に取り組んでまいりますとの記載からもうかがい知ることができると思います。  とりわけ市域を越えた広域的な回遊性の向上という表現からは、広域連携型観光事業が示唆されていると私は受け取りましたけれども、具体的にはどのような構想があるのかについて、市の見解をお伺いいたします。 ◯花田議長  上野議員の2項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  伊豆市長。 ◯伊豆市長  項目2、広域連携型観光事業の検討はについて、広域連携型観光事業においてどのような構想があるのかについてお答えいたします。  世界遺産登録により宗像の地名度は格段に向上したことから、観光客のターゲットも日帰り圏内の近郊から関西、関東、全国と広域的に考えていく必要があります。また、その受け入れも広域で考え、情報発信やプロモーション、観光客の誘致誘導といった取り組みも、より広域での連携が必要になると考えています。  現状では、九州の単位では、九州観光推進機構において、観光ルート開発やオルレコースのPR等を行っています。  また、福岡県観光連盟を中心に観光パンフレットの作成や、今年度は福岡県や北九州市などと連携し、関西からの人気アニメ「名探偵コナン」をテーマにしたミステリーツアーなどの実施にも取り組んでいます。  また、全国に支店を置く旅行事業者などへの本市の観光に対する反応も変化してきています。これまでの日帰り圏内の観光客の誘致とあわせて、今後は広域連携により、より広域をターゲットとした観光客の誘致を強化していきたいと考えています。  以上です。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  御答弁ありがとうございました。市長も県議時代から、恐らく県議として広域的な視点から観光の取り組みとか非常に重視されてきたんじゃないかと思います。  といいますのも、実はこの質問をするに先立って、私、所属政党の国民民主党の各級議員と一緒に、宗像の観光事業についてフィールドワークを兼ねて来たときに、やっぱり福岡市議、北九州市議、それから各級、いろんなところの県議さんが、この広域連携の取り組みについて宗像市がどうされているかというところに一番食いついたんですね。それぞれの自治体単独の取り組みでは、なかなか成功しないというか、フルセットそろわない中で、やっぱり広域的な取り組みが必要だという問題意識は県議は強く持っていらっしゃるんだなと思いました。以上、感想なんですけども。  今御答弁をいただきました、コナンのミステリーツアー、確かにございました。左は福津市で、津屋崎千軒の駐車場に立っておりまして、右側は東郷駅の新しくなったキヨスクというか、ファミリーマートさんの隣に立っておりました。ほとんどフォーマットというか形は一緒で、ようこその後の宗像、福津が違うだけなんですけど。なかなかですね、これ、のぼりだけでは、どういう効果があるかというのが見えにくいところが、現状私たちのところでは実際ツアー利用客として使っていないというのもありますので、実際これ、現状何か利用状況とかがもしわかれば、お答えいただけたらと思いますが、いかがでしょうか。 ◯花田議長  中野産業振興部長◯中野産業振興部長  具体的な利用状況までは把握しておりません。いずれ長期間のツアーでございますので、実施期間が終わったら報告等ございましょうけど、団体ツアーじゃなく個人個人が思い思いに行うツアーでございますので、また議会にも報告の機会はあるかと思います。本日のところはそういった状況です。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  ありがとうございました。話の最初のネタというか、導入だったんですけども。  広域連携と一口に言いましても、多分PRをしていく対象をどこまで広げるか、どこまでの方たちに来てもらえるようにするか、どういった人たちと連携してやっていくか、いろんなものがまざっているんじゃないかということがありまして、きょうの一般質問の中では、まさにその広域連携というものを考えていくための論点整理とか、検討をぜひとも進めていただきたいというような思いで、私、質問をさせていただこうかなと思っています。  まず、一つお聞きしたいのは、冒頭の御答弁でもありましたけども、本市の観光資源の中で、恐らく今一番知名度があるのは世界遺産登録に伴っての宗像大社、そして、全国有数の売り上げ、全国というか、九州では随一の、そして全国でも上位にランクインするような道の駅の知名度が非常に高いんではないかと思っています。そういうところを、どういう方たちが実際に来ているか。一言で言うと入り込み客数とかですね。どういった圏域から来ているかというところの調査がもし現状できているのであれば、その点、正確な数字でもなくて構いませんので、お答えいただければと思います。 ◯花田議長  中野産業振興部長◯中野産業振興部長  施設ごとというのは、個別にそれぞれ入り込み客数につきましても、施設ごとに集計をやっておりますし、観光消費額についても施設ごとに消費額を把握して、その集計をやっておりますけど、申しわけございません、きょう今資料を持ち合わせておりません。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  済みません、私も急に質問したところかなと思っていますけれども。きょう神谷議員の大島のときの観光客数増が1.3倍から1.4倍じゃないかというお話があって、先日視察に行ったときに、大社等の定点観測では1.3倍程度の入り込み客増加の状況なんじゃないかというお話はちょっと受けておりました。  ふえた中身の分析というのは、なかなか難しいところもあろうと思いますし、とにかくふやしていく必要があると考えるにしても、どういう客層、ターゲットを絞り込んで戦略的にPRしていくかというところが一つ要るのかなと思っています。  それで、その点、いきなり三つお聞きしたいんですけども、パックツアーとか団体客向けの取り組み、それから、個人客向けの取り組み、それから、ちょっと幅広なんですけど、その他の目的で本市を訪れるような人たち向けの取り組みというようなところ、3層をもし今現状考えられているものがあれば、お答えいただきたいと思います。 ◯花田議長  中野産業振興部長◯中野産業振興部長  今取り組みの概要として御説明いたします。  世界遺産登録になるまでは、個人の日帰り客の観光客の誘致、ここを大きなターゲットとして取り組んできた経緯がございます。世界遺産登録になったことから、知名度が飛躍的に向上いたしました。したがいまして、誘致する観光客も、エリアも関西、東京、全国に広げて今考えております。広域になればなるほど個人の観光客の誘致とあわせて、団体の観光客の誘致の強化を図っています。  市長のほうからちょっと紹介がありましたけど、世界遺産登録になって大手旅行代理店の宗像の観光に対する見方も大きく変わってきておりますので、そういった代理店による広域での旅行商品化であるとか、また代理店が商品化してくれることによって、大きなPR、いろんな旅行商品のチラシとか情報発信とかやってくれますので、それがまた、個人の広域での観光客の来訪者増につながるんじゃないかと思っています。  ちょっときれいに整理できていませんけど、考え方は以上のような考え方のもと取り組んでおります。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  ありがとうございました。今お話ありましたように、また最初の答弁でもありましたように、関西、関東圏とか、全国と幅広く圏域を見ていくというところを、実際にこちらは私ちょっと調べていて発見しましたけども、福岡と奈良を巡る古代の旅スタンプラリーと。こちら、福岡県のホームページの観光情報関連のところからPDFで落としてきた分なんですけども、海の正倉院沖ノ島のある福岡県と正倉院のある奈良県が古代をテーマとしたスタンプラリーを実施します。この機会にぜひ福岡アンド奈良を訪れてみてはいかがでしょうかという企画が、7月1日から11月30日までということで、ことし行われているということ、私、これ、興味を持って調べるまで全然知りませんでしたけども、こういう取り組みもされていて、じゃあ、どこがやっているかということで言いますと、ここに下のほうに書いてあるんですけど、主催が福岡県と奈良県、そしてJR西日本の協力というところで行われているということがわかったというところです。  これ、企画として魅力的というか、おもしろいなと思いますのは、非常に広域的なチェックポイントを本当に並べているんですね。これって県がやるからこそできるというところだとも思いますし、宗像単独では周遊コースがつくれないものを、県が主導していろんなところを音頭をとってもらうと、いろいろ回れるというポイントができるんじゃないかなと思っています。  それで、この点で少し論点というか、一つ質問したいのは、本市単独ではできないような、まさに広域的に周遊してもらう、それから、企画をつくるというときの主体として、例えば県、それから国、あるいは民間の事業者、先ほど来大手代理店とのタッグを組むという話や、福岡市、北九州市という話はありますけども、その辺の取り組み体制に関して、現状例えば、先ほど聞きませんでしたけども、インバウンド対応とかに関して、これは自治体単独でやるというよりも、どちらかというと国・県とかとの連携の中でうまくできるようなものがあるんじゃないかと思いますが、そのあたり何か検討されているものはございますでしょうか。 ◯花田議長  中野産業振興部長◯中野産業振興部長  先ほどのコナンのミステリーツアーのほうは、福岡県に主導していただいて、北九州市、私ども、福津市、それとJR西日本が連携して、関西から多くの観光客の誘致を図っていこうという事業でございます。  今御紹介いただきましたスタンプラリーも、これも福岡県が主導いたしまして、同じ正倉院つながりということで、逆に関西から九州、九州から関西というように連携してやろうということです。これ、実際大阪駅で、県知事もPRに行っていただいたようでございますし、私どもの職員もPRに出向いております。  そのように広域になればなるほど、先ほど御指摘がありましたように、旅行商品自体の質も高める必要があろうかと思います。広域連携で取り組むことによって、旅行商品の相互補完というのも可能になってまいりましょうし、逆に事業主体といたしましても、宗像単独じゃ当然できないことが多く出てきますので、その辺は九州北部をにらんだ自治体との連携であるとか、全国展開が可能な大手旅行代理店とか、連携によって事業主体をつくっていくとか、そういったことが当然必要になってこようかと思います。 ◯花田議長  上野議員。 ◯2番(上野議員)  ありがとうございました。  観光資源のブラッシュアップという表現が、施政方針の中にもありましたけども、何がその観光資源になるのかというときに、当然大社や世界遺産だったりするんですけども、それを企画としてどう銘打つか、表現するかというところが、非常にこの古代の旅スタンプラリーとかというのは、おもしろい視点だなと思ったんですね。もちろん奈良のほうとかにはもっと山ほどあるので、宗像だけが特別ではないんですけども、一つの宗像らしさを企画化するというところでは、これは一つの観光資源の生かし方かなと思っています。  それから、先ほど1項目めの最後のほうにお伝えした話、これは別のところの話なんですけども、私、久々に観光旅行に行ったんですけど、大分の湯平温泉というところに行きまして、そこで置いてあったパンフレットをもらったら、ツール・ド・湯平ということをやっていました。  湯平というところは、細い道の石畳を中心に温泉宿が並んでいるところでございまして、そこを出発点としながら、詳細はちょっと私も調べ切れていないんですけど、湯平温泉を出発点としながら、由布や九重、このあたりの景観を楽しみながらサイクリングするというところで、山が逆に資源になるというところで、このスポーツ観光と宿泊を結びつける企画という点で、非常におもしろいなと思いました。  もう最後の質問となりますけれども、こういう何とかしながら観光というか、サイクリングしながらとか景色を見て食事をしながら観光というかですね、そういうながら観光型企画というか、そういうようなものを、ぜひとも本市の場合ですね、既にある資源をもう一度名づけ直す。世界遺産もあるまちとして、サイクリングコースもあるまちみたいなですね。何か名づけ直すことで、企画化できるんじゃないかというふうな、そういうことを検討していただければと思いますが、いかがでしょうか。 ◯花田議長  中野産業振興部長◯中野産業振興部長  先ほど磯部文化スポーツ担当部長のほうから、大会としてのイベントは難しいという話があり、レジャー型であれば可能じゃないかという話がございました。確かに道の駅、宗像大社、さつき松原等、県が整備したサイクリングロードがございますので、そういったサイクリングロードを活用した、遊びの要素を入れたサイクリングイベントというのは可能だろうと思います。  実際に福岡県において、サイクルツーリズム推進協議会というのが発足しておりまして、これは県が整備いたしましたサイクリングロードの利活用とPRを広域で協議していこうという組織も立ち上がっていますので、その中で先ほどの遊びのイベント等も検討されるのじゃないかと考えております。  以上です。 ◯花田議長  これで上野議員の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は15時20分とします。                      休憩 15時06分                      再開 15時20分 ◯花田議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、16番、新留議員の1項目めの質問を許します。新留議員、どうぞ。
    ◯16番(新留議員)  日本共産党市議団の新留久味子です。  今回、3項目について質問を行います。  まず、1項目めは、子どもの命と健康を守るため空調設置を急げ。この点について質問いたします。  ことしの夏は全国的な酷暑となり、学校でも熱中症で体調を崩すといった子どもが後を絶たない。また命を落とすといった事故も起き、命の危険のある酷暑との報道が連日される状況でした。さらに残暑も厳しく、この9月に入っても猛暑日が続いています。  本市は、学校施設での空調設置を随時進め、さきの6月議会で、2020年の1学期から市立学校の普通教室の空調設備を稼働できるように事業を進めることを明らかにしました。  しかし、ことしの酷暑の状況や残暑の厳しさを鑑み、国も学校施設の空調設置に対する補助金を今検討しているところです。  そこで、2点について伺います。  1点目は、このような補助制度の活用も視野に入れ、2020年度稼働を前倒しして、来年2019年度1学期から稼働できるように整備計画を再検討するべきだと考えます。これについて伺います。  2点目は、学童保育施設空調未整備の施設にも同じように来年1学期から稼働できるように検討できないか。  以上です。 ◯花田議長  新留議員の1項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  瀧口教育子ども部長。 ◯瀧口教育子ども部長  それでは、私のほうからは(1)学校施設における空調設備の整備計画の再検討についてお答えいたします。  学校施設における空調設備の整備につきましては、今議員おっしゃいましたように、これまで2019年度中、来年度中に一括して整備を行い、2020年度から稼働させるスケジュールを考えておりましたが、ことしのような酷暑の状況を勘案いたしますと、整備期間をさらに短縮して、できれば来年の2学期から全校一斉に空調設備を使用できるようにと、現在スケジュールを細かく組んで粛々と進めております。  しかしながら、これ以上の整備期間の短縮は、民間事業者にとって負担が大きく、事業参画の障壁となること等を勘案しまして、これ以上の短縮は非常に厳しいものと考えております。  以上でございます。 ◯花田議長  塔野子どもグローバル人材育成担当部長。 ◯塔野子どもグローバル人材育成担当部長  私から(2)の学童保育施設の空調未整備施設にも2019年度1学期から稼働できるように検討できないかということについてお答えいたします。  議員おっしゃられるように、ことしはまさに命の危険のある酷暑であると私も同様に認識しております。また、今後こういう年がふえるのではないかということも、あわせて危惧しているところでございます。  議員御存じのとおり、本市のほとんどの学童保育所には、児童が宿題などを行う学習室と室内遊びを行うプレールームの二つの部屋を設けており、そのうち学習室には、以前より空調機を設置していましたが、プレールームにつきましては、平成29年度から順次空調機の設置を進め、平成32年度までには全ての施設に設置する計画で進めてきたところでございます。  しかしながら、痛ましい熱中症による児童の死亡報道等もあり、まさに子どもたちの命にかかわる極めて重大な課題であると改めて認識すると同時に、子どもに優しいまちづくりを柱の一つに掲げる子ども基本条例がある本市としては看過できない事案でもあると位置づけ、児童と指導員の保育環境と何物にもかえがたいかけがえのない命をしっかりと守るためにも、遅くとも来年の夏までには未整備の残り6施設全てにおいて、当初計画を前倒しして空調を設置したいと、私といたしましては最優先課題として庁内で協議を進めているところでございます。  以上でございます。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  前倒しして普通教室にエアコンを設置していただける、その答弁は大変高く評価したいと思っています。しかし、その際、先日からの質問の中の答弁を聞いていますと、夏休みを前倒ししてでもやろうというような答弁もありました。そこで、今執行部が検討しています、この夏休み、夏季休業ですね、これを見直すと、来年だけ特別に。その点について予想される問題はありませんか。 ◯花田議長  瀧口教育子ども部長。 ◯瀧口教育子ども部長  この点につきましては、一昨日の岡本議員の質問でも申し上げましたが、授業時数の確保の問題が第一でございます。  以上でございます。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  あのですね。いいですか、私でいいですか。 ◯花田議長  まだ発言ありますので、じゃあ。 ◯16番(新留議員)  教育長にはまた答弁を求めます。 ◯花田議長  じゃあ、続けてください。 ◯16番(新留議員)  私は、現場の先生にこの件を打診してみたんですよ。どうだろうかと。そうしたら、具体的にいろんな問題を上げていただきました。それで、きょう、その点を指摘しておきたいと思います。  一つは、市内の小・中学校はほとんど春に運動会が行われます。秋のところもありますけど、9割方春に行われます、5月に。そして、運動会が終わってから、1学期の集中的な学習に取り組むと。教育課程をがあっとやるわけですよ。  それで、その行事が終わってから集中して取り組んでいるこの1学期の現状。例えば小学校1年生は、この1学期に全ての平仮名を習うというんですよ、学ぶと。しかし、例えば7月10日からの夏休みになれば、「あ」から教えてもらって、「ま」ぐらいまでしか教えんで、平仮名を全部習得しないまんまに夏休みに入ると。で、約1カ月休んでしまえばね、前に習っていた文字も忘れてしまうんじゃないかという危惧もあると先生たちは懸念しています。  二つ目は、プールの授業。これはどうなるんだろうということなんですね。プールの授業も中途半端になるんじゃないかと。  それから、3点目は、あゆみの1学期の評価、これがどうなるのか。時数だけの問題じゃないんですよね。評価の観点が変わってくるんじゃないかと。  それから、4点目は、お盆過ぎ、多分20日ぐらいから2学期を始めるということだろうと思いますが、ことしの残暑は半端なかったですよね。8月のお盆過ぎから猛暑日、酷暑と言われる日々が続いています。私が居住している広陵台では、片道40分ぐらい赤間小学校までかかります。吉武に行っている子も同じぐらいかかります。となると、あの日差しの中に、本当に登校のときの熱中症の対策は万全にとれるのだろうかという、こうした懸念材料を上げているんですよ。  それで教育長にお尋ねしますが、学校との協議はまだしていないという答弁でした。それで、ぜひ管理職の先生だけじゃなく、クラス担任など直接子どもを指導している教員の意見を重視してほしいと思うんですよ。そこを聞いて、今指摘した点が本当に配慮する必要がないのか、そこを精査してからでないと、夏休みを早目にするというのは判断できないと思いますけど、教育長、どうでしょう。 ◯花田議長  高宮教育長。 ◯高宮教育長  いろいろ項目を上げていただきました。ありがとうございました。  私も、学校というところは、毎年同じようなスケジュールで同じようにやっていくというのが、一番落ちついていくんですよね。確かにそうなんですが、今回、来年度はもう緊急措置で1年間、夏休みを前倒ししてでもとにかくいわゆる空調施設をつけようという、クーラーをつけようということです。  それで、平仮名のことやら学習内容のことが今おっしゃられましたけれども、実際計算しますと7日ぐらい早まるというぐらいなんですね。それで、低学年の国語については、国語の時数が多くて、1日のうちに2時間するようなこともあるんですね。普通でしたら字を教えて別の物語をやってみたりとか、いろいろ工夫しながらしているんですが、それをもう例えば1学期中に平仮名を全部覚えさせたいとなればそういう工夫も、例えばカリキュラムのことでできていくということができます。  それから、プールについては、期間が非常に短くなるだろうと私も思います。そのとおりだろうと思います。ですから、プールを集中してするようなカリキュラムですね、時間割りを学校独自で組んでいただくこともお願いしなくてはいけなくなるんだろうと思っています。  あゆみについては、観点別で出てくると思いますので、そう大きくは変わらないんじゃないかなと思っています。  それから、最後の四つ目のお盆の時期の後ということから出校させるんですかということも含んでいると思うのですが、2学期はですね、私は今のところ、来年度は工事がやっぱりたくさん一気につけますので、検査を含めますと延びていくんじゃないかな、つまり今までどおり9月1日開始になるんじゃないかと予測はしています。まだここら辺は工事の進捗ぐあいとか、いろいろな今後の詰めで変わっていくだろうと思いますが。  あとは、今最後におっしゃったように、校長会にまずおろしまして、そして各学校でいろいろ今言われましたような懸念される事柄を上げていっていただいて、さらにどういう方向がいいのかを詰めていきたいと思っています。ですから、一番子どもの前に立っているのは先生ですので、先生方の意見を聞きたいと思っています。  以上です。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  先生たちの声は聞いていただきたいと思います。それは真摯に受けとめていただきたいと思います。  今でも子どもたち、今の教育要領の中でね、すし詰めなんですよ。もうとてもじゃないけどね、本当に漢字の字数の多いものを低学年から学ばないかんし、やおいかんのですよ。ですから、さらにそれを詰めようというようなことはね、子どもの側から負担になるようなことはね、やめていただきたいと思います。大人の努力でね、どうにか工事が短縮できるんであればね、その努力を私は探るべきだと思うんですよ。  ですから、私の提案している、私は冬休みと春休みに、国の補助金ももしかしたら万が一補正予算がつくかもしれませんので、そういうことになれば、冬休みと春休みに工事をして、来年の1学期からは、7月10日ぐらいから暑くなっても、ちゃんと子どもたちが快適な教育環境のもとで学べる場を保障していただきたいと思います。ですから、ぜひ私の提案も一つテーブルに乗せて、検討していただきたいと要望しておきます。よろしくお願いします。  それから、補助制度なんですけど。国の補助制度ですね。確かに先日の答弁でもあったように、今概算要求でいろいろ金額が出ています。約5,000億円との報道もあります。こうなれば、6割から8割の小・中学校で設置できるんじゃないかという予算なんですね、この枠は。ですから、そうなれば、補助金が確定すれば、積極的に活用するというふうに、これも要望しておきます。  それと、学童ですね。随時やっていくけど、これも前倒しで、できれば来年度の夏までにはとおっしゃったような気がするんですけど。学童の場合は、普通教室と違って午前中、昼間はあいている施設なので、工事は十分可能だと思いますけど、ことしみたいに7月10日前後から暑くなりましたけれども、そのあたりから稼働できるように努力していただけますか。 ◯花田議長  塔野子どもグローバル人材育成担当部長。 ◯塔野子どもグローバル人材育成担当部長  今年度の例でいきますと、今年度は7月13日から稼働できております。来年度も事務的に最短の事務を行って、少しでも早く設置したいと考えております。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  学童施設のことなんですけど、予算が伴うと思うので、市長にお尋ねします。学童は、学習室、確かにもう設置済みです。だけど、ことしは外で遊べない日が多かったんですよね。それでプレールームの未整備のところをつけてほしいという要望なんですけど、これに対する予算は一気に設置できるような方向で組んでいただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。 ◯花田議長  伊豆市長。 ◯伊豆市長  ただいまおっしゃったとおり、子どものかけがえのない命を守るために、それが普通教室であっても学童保育であっても、冷房設置については、私たちは全力を挙げて取り組んでいきたいと思っていますが、学童保育ルームの来年の1学期までの設置についての具体的なスケジュールは、まだ検討中でございますので、議員がおっしゃるとおり、できるだけ早くの設置については、前向きに検討させていただきたいと思っております。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  子どもの命にかかわることですし、学童となれば朝から夕方まで、ほぼ丸1日子どもたちが密室の中で、そして、学童は夏休みだけ入所の児童数がふえるんですよね。ですから、そういう意味でも、大変厳しい環境のもとで保育をされていますので、そういったことも念頭に置いて、確実に来年度の夏には稼働できるように努力していただきたいと強く要望しておきます。  2点目の質問に。 ◯花田議長  続きまして、2項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯16番(新留議員)  2点目の質問に移ります。  実効性ある開発行為に関する条例へというテーマで質問を行います。  全国的にも、住民の合意形成がなく山林が伐採され、ため池や里道の保全を脅かしたり、災害への対策がとられず被害を大きくしたりなど、地元住民の自然や住環境に影響を与える開発行為が行われています。  本市においても、私の居住地近辺でこの間、名残地区の資材置き場、冨地原地区でのモトクロス場、さらに同じ冨地原地区では現在、自治会や農事組合の合意形成がとれないまま開発が進められ、住民と協議中といった状況です。  本市は、携帯電話の基地局や中高層マンションなどの建設などで周辺住民と事業主との間でトラブルが起きたことなどを受けて、市が仲介し話し合いなどによる解決の道を探るといった紛争防止のための実効性ある建築紛争の予防及び調整に関する条例を制定しました。  しかし、市街化調整区域等の開発行為については、市に計画書を届けなければならないという届け出制が条例で明記されているにもかかわらず、届け出が提出されず開発行為が行われ、住民との間にトラブルが起きています。そのことで、自然環境は大きく変化し周辺住民にさまざまな影響を与えています。そこで実効性ある市街化調整区域等の開発行為に関する条例へと改正が必要であると考え、以下の2点についてお尋ねします。  1点目は、無届けの開発行為の場合、開発行為が既に進んだ状況で周辺住民に情報が入るといった状況が続いています。そこで住民参加を促すため、周辺住民に対する説明の条項、例えば住民説明会などの条項を検討できないか。
     2点目は、条例には、計画に対する助言や指導または勧告、命令などの行政処分条項も定められている。しかし、行政処分を執行するには事業主の財産権など十分な検討が必要です。そこで、処分の公平性を明らかにするためのガイドライン、運用規則の作成を検討できないか。  以上です。 ◯花田議長  新留議員の2項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  三好市民協働環境部長。 ◯三好市民協働環境部長  それでは、私のほうからこちらの2点についてお答えをさせていただきます。  まず、1点目の住民参加を促すため周辺住民に対する説明の条項を検討できないかについてお答えをいたします。  本市では、市街化調整区域内で500平方メートル以上の土地の造成、埋め立てなどによる土地の形状変更、これを行う場合には、一部の例外を除きまして、宗像市市街化調整区域等の開発行為に関する条例第5条の規定により、事業主は必要書類をそろえた上で開発行為計画書として事前に届け出ることを義務づけています。また、この計画書の中には、地元関係者などとの紛争を予防する観点から、水利権等の同意書の提出なども求めているところでございます。  一方で、この条例の第3条に記載をしておりますが、財産権の尊重の観点から、事業主の権利を尊重することも必要でございまして、事業主への過度の負担を強いることはなかなか難しいと考えておりまして、周辺住民に対する説明をこの条例の中に義務づけることにつきましては、難しいと考えております。  しかしながら、この条例の大きな目的の一つであります紛争予防を担保するためには、議員御指摘の住民参加を促すことは大変必要なことだと認識しておりますので、事業主に対しまして説明会などの開催をお願いしていきたいと考えております。  また、無届けでの開発に対して迅速な対応ができるよう、あらゆる形で情報共有に努めてまいりたいと思っております。  次に、(2)の処分の公正性を明らかにするガイドライン、運用規則の作成を検討できないかについてお答えいたします。  この条例には、開発行為の届け出に当たって環境の悪化、安全対策、紛争予防、事故防止などの基準に適合していない場合は、助言や指導をすることができ、また、工事が届け出の内容に適合していないと認めるときは、指導や勧告ができることとしています。  このような行政処分を行う際の公正性を明らかにするためのガイドライン等につきましては必要であると感じておりますので、前向きに検討していきたいと考えております。  また、事業主との紛争予防のためには、当初の届け出の時点から地元や市の意見をできるだけ取り入れた、安心できる開発計画を持って事業を進めていただくのが一番望ましいことだと考えておりますので、まずは無届けでの開発防止と安心できる開発計画の立案を事業者に求めてまいりたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  今回の質問は、私、市の責務とは何なのかと、こうした開発行為に当たってですね。そして、市がやらなければならないことを明確にしたいということで、再質問したいと思います。  私の近辺で、ここ最近本当に無謀な開発行為が行われています。名残のときは、何ができるっちゃろうかと思いよったら、一気に伐採されたんですよね。それから、ばたばたと住民説明会で、まあ、いろいろ協議して、今は最初に開発行為を行ったところが転売して、次の所有者の方が、山を一定保全するという事業に取り組まれて、イチョウの木が植えられたんですよ。今随分黄色く色づいて、山も保全されつつ開発行為が行われて、住民の皆さんとの紛争も深くならなかったということです。  先日の連絡会のときに報告があったように、平井では太陽光でしょう。そして、それは末吉議員からも議会で土砂崩れの問題を指摘されて、二度とこういうことがないようにとおっしゃいましたけれども、やっぱり大きな災害があれば、今回もまた同じようなことが起きているんですね。  災害の防止策も、かなり強化なものにしていかないと、本当に住民の安心安全の住環境が守れないといったことが、次々起こっていると思います。  それで、今回の冨地原の件なんですけれども、これまでの経緯を執行部から資料要求して出していただきました。で、今回の件は、それによると平成29年3月に竹を伐採していたと。この時点では、開発行為となる切り土とか盛り土はされていなかったと。だから、事業主に今後こういう開発行為を行う場合には届け出を出してくださいよという指示を出したと。しかし、その後、届け出が出されず、3カ月後の6月に、切り土、盛り土がされて、開発行為が行われていることを市が確認しています。この時点でもまだ届け出はまだ提出されていません。  それで、この開発行為なんですけど、市は何度も届け出を出すように指導していますが、この開発行為自体の工事は実際はいつ中止になりましたか。時期だけ教えてください。 ◯花田議長  三好市民協働環境部長。 ◯三好市民協働環境部長  今お手元に資料を、私のほうも持っておりますが、こちらに書いておりますように、6月の段階でもう開発が行われていたというのを確認して、その後に届け出の提出と工事の中断について指導しましたので、この6月以降については、私どものほうでは開発を一度中断しておるという認識でございます。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  その時期はいつですか。開発行為の工事が中止になったのはいつですか。 ◯花田議長  三好市民協働環境部長。 ◯三好市民協働環境部長  6月に私どもが行って指導をして、その段階で中断をしていただいておるということで認識しております。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  6月にとまったということですか。 ◯花田議長  三好市民協働環境部長。 ◯三好市民協働環境部長  はい、そういった認識でございます。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  開発行為が行われて、2カ月にわたって指導をしてきて、やっととまったということなんですけど、住民からすれば、かなりの時間がたって、住民の不安は増していっているんですよ。  それで、この資料要求の資料の経緯を書いた資料ですね、それによると地元住民に説明会を行ったのは、平成30年の5月31日となっています。結局1年以上もの期間がたっているんです。その間に地元住民の皆さんは、何をしているんだろうと、あそこは何をつくるんやろうかと、何ができるんやろうかと、あんなに山林を伐採して、土砂は崩れんやろうかと。私の住んでいる広陵台の方からも、複数こうした声をいただいています。冨地原の方はもっと強くこうした思いを持っておられたんじゃないかと思います。  こうした住環境の変化や災害の対応について、説明を切望しているんですが、なかなかこの件は1年以上もたってからでないと、されていないんですよ。  それで、私はこうした住民の懸念に対して、やっぱり市は真摯に受けとめて、事業所との間に仲介に入って、紛争に至らないように、それを予防するための手だてが本当に十分になされたのかなと思うんですよ。  この条例は、届け出を出さなくても罰則規定はありません。しかし、届け出が市の指導にも応じず提出されない場合は、勧告や命令などの行政処分の事項がこの条例の中には定められています。  今回、冨地原の指導は、ずっと市も強化してきたと思いますが、届け出に関する勧告書を送って、そして、現時点、今の時点で届け出の提出はされましたか。 ◯花田議長  三好市民協働環境部長。 ◯三好市民協働環境部長  まずその前に、今議員おっしゃいました市のほうの指導の話なんですが、これは私どもが6月に中断をお願いをして、届け出をしなさいと。で、その後に、先ほど話があったように、30年の説明会という話がありましたが、その間には、当然事業者のほうには何度も指導をしましたし、地元のほうにも、私どもの職員のほうが全体の調整に入っておったというのは御理解いただきたいと思います。  それで、その上で勧告を7月末までにしました、出しなさいと。その後に出ておりませんので、私どもとしては次のステップとして、措置の命令をする上での、これは専門的な話なんですが、弁明書ですね、それを出しなさいという形を今とっておりまして、これが来週の月曜までに出すようにということで、今しておる状況でございます。  以上です。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  本当にこの条例が生かされたのかなという点を、私は指摘しておきたいと思うんですよ。この条例の第1条には、目的というのが定められています。この条例は、市街化調整区域等の開発行為について、必要な指導を行うことにより、良好な環境の保全及び創造、災害の防止並びに紛争の予防に寄与することを目的とすると。ここにあるように、災害の防止並びに紛争の予防に寄与することを目的とすると。  今回の冨地原の件は、この経過を見ても、この目的に即してどうなんですか。 ◯花田議長  三好市民協働環境部長。 ◯三好市民協働環境部長  1点目にお答えをしましたように、この条例の中では、一定の条件、500平米以上の開発を行う場合は必ず事前に届け出なくちゃいけないというのがまずございます。これを今回の冨地原の件は届け出をしないまんま開発をしたと。これについては大変私どものほうとしては遺憾に思っておりますし、一方で、先ほどからいろいろ例を出していただきましたが、事業者さんにこの条例を周知する、これがですね、まあ、条例としては出していますけど、周知するそのやり方、これについては、もっと厳しくやらないかんかなと今反省しておるところでございます。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  条例のあることを知らなくて開発行為をされる方、特に市街化調整区域で、すごい大規模な開発をされるところは、一定そういう認識をお持ちかもしれませんけど、個人でやられる方は、そういう業者じゃない場合も多数あると思うんですよ。しかし、一旦そこの住環境が崩れてしまえば、そして、農地にですね、今回もそうですけど、名残のときもそうでした。開発行為が行われて、災害防止、これに寄与せないかんのに、それが万全でなく、農地に赤水、泥水がですね、名残のときも入ったんですよ。冨地原のときも入ったんです。こうしたことが再三起ればですよ、住民の住環境というのは本当に守れるのかと。やっぱり市は、この目的に即して、こうした災害の防止に全力を挙げていかないかんと思うんですよ。  ましてや、ここ最近の異常気象で、災害の予測がつかないわけでしょう。予想を上回る災害になっているわけじゃないですか。そういう意味からも、ぜひ市は責任持って、この目的に即してですね、財産権の問題もありますけど、それを保護してでもやらないかんことはやらないかんと思うんですよ。  それで、冨地原の場合も、昨年の6月に、市が開発行為が行われていることが確認できた時点で、市が間に入ってね、事業主との間に入って、住民への開発行為の説明がなされていれば、梅雨の時期の災害にも対応するようなことが現実にはできたんじゃないかなと予測できるんです。本当に住民が不安に感じていることをきちんと出していただいて、事業主もそこで誠意を持って応えると。その間に入るのが市の責任じゃないかなと思うんです。  それで、このことは、事業主にとってもですね、事前に地元の住民との協議があれば、原状回復などの命令、厳しい行政処分が下る前のそうしたリスクを負うことが回避できるんじゃないかなと思うんです。  無届けで開発行為が進んだ状況を、さらに原状回復するなどの命令が下れば、事業主も新たに事業費を上乗せせないかんようになるじゃないですか。そういうリスクも事業主も背負いますよね。  ですから、住民にとっても、事業主にとっても、お互いがリスクを負うことなく、そうならんように、市が仲介役の役割を果たして、紛争を予防することをやっていただきたいと思うんです。  紛争の予防に寄与することを目的とするならば、私はそのために有効な手だては、何より住民の参加を促して、地元住民への説明会などの開催を条例の中に盛り込んで、紛争に至らないように市が介入して、話し合いなどの協議によって解決の道を探る、このことが有効な手段じゃないかなと思います。  今回の質問のやりとりを聞いて、難しいという当初の答弁でしたけれども、市長、どうですか。住民の住環境を守って、災害を防止して、さらに紛争を予防する、そのために宗像市は独自にこうした条例をつくっているんですよ。これは必ずつくらないかんもんじゃなかったんですよね。宗像市はそこまで厳しく、条例をつくってまでも宗像市の自然を守ろうとしているわけじゃないですか。これが生かされるようなやり方をぜひもう1回検討してほしいと思いますけど、いかがでしょう。 ◯花田議長  伊豆市長。 ◯伊豆市長  無届けのままの開発がされ、そして、環境が壊されたことについては、非常に遺憾であると思っております。今後、そういう無届けの場合に対する処分というか、そういった場合には行政は厳しい対処で、厳しい態度で臨んでいかなければいけないと思います。  ただ、現状では、今のその条例の中に盛り込まれていないことは事実でありますから、今後その条例の中にそういった住民説明会等への義務を義務づけるということについては、全庁的にもう一度再度検討していきたいと思います。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  せひ、この条例が実効性あるものに今なっていないんですよ。無届けであってもね、結局開発行為しちゃっているんですよね。名残もそうでしたし、平井もそうでしょう。冨地原もそうなんですよ。そういうことが起こっているんですね。これがやっぱり実効性ある条例になるように、検討を十分してほしいと思います。  2点目のガイドラインについては、必要であると前向きに検討するということですので、ぜひお願いしたいと思います。それで、確かにこの条例を見ると、命令の事項のところに、指導とか勧告に従わない事業主には命令を出すということになっています。14条ですね。だけど、この条項の基準がとても曖昧なんですよ、明確でない、と。  例えばどのくらい指導する、どのくらい勧告をする、そうしたら命令を下すという、どの程度というところが曖昧になっているんですよね。これをガイドラインとか運用規則で定めてほしいと思うんですけど。その基準の指針があれば、行政処分を行うときに、このA事業者にはここまで命令を下したけど、ここの事業所には下していないという、こういう不公正性はなくなるんじゃないかと思うんですね。どんな事業所でも同じように公平にこういうことが運用されるように、指針の中で検討してほしいと思います。  それで、幾つも今回開発行為における住環境の悪化とか、そういうのを招いているので、できれば今年度中に検討していただいて、来年はこうしたガイドラインが施行できるようにしていただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。 ◯花田議長  三好市民協働環境部長。 ◯三好市民協働環境部長  私どもがガイドラインとして考えていきたいのは、やはり先ほどから議員からも御指摘いただいております無届けによる開発だとか、これに対してこの条例に基づいていろいろな措置をとる。これについて、やはりしっかりとしたマニュアル的なガイドラインをつくって、例えば職員誰が変わってもやっていけるというのをつくりたい。  今、曖昧という御指摘をいただいたんですが、この条例に沿って、これは規則もございます。この中でやっていくときに、例えば何日間をしたらこうやる、次に今度は指導する。そして、命令する。これは基本的に私どもで持っていますので、この条例については、しっかり運用できると思っております。  それと、先ほどの住民説明会の条項をですね、これについても、極端な話、水利権者の同意書を出すというのを条例は明記しているんですよ。これは地元の方の同意と同じようなものなんですよね。ですから、説明会もそうですけど、こういうのがあっても無届けでしているという実態が一番大きいですので、ほかの業者さんに、もう事前にこういう条例があるから必ずこれを守ってやってくださいというのを、いろいろなところを通して投げかけていきたいと考えております。  以上です。
    ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  その事業主に投げかけるときに、先ほど部長の答弁であったように、何回まで勧告したら、次はもう行政処分、この命令になりますよという一定の、職員の中にはあるというような答弁をされましたけど、これをやっぱり事業主にも情報を開示して、こういうふうにね、うちは厳しくしているから、無届けでの開発行為はできんよということを促していただきたいと思うんですけど、それはいかがですか。 ◯花田議長  三好市民協働環境部長。 ◯三好市民協働環境部長  それはおっしゃるとおりで、まずは何度も言いますけど、届け出をせないかんというのをしっかり事業者に周知しなくちゃいけませんので、こんなことを届け出をせんでしたら、こういうことがありますよとか、そういうものを書面で周知できるようなものをつくっていきたいと思います。  以上です。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  先ほど答弁がなかったんですけど、時期の問題ですけど、できれば早い時期にということで来年度、今年度検討していただいて、来年施行できるようにと、ガイドラインについては、どうでしょうか。 ◯花田議長  三好市民協働環境部長。 ◯三好市民協働環境部長  ガイドラインについては、今年度中につくります、もちろん、はい。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  よろしくお願いします。  最後に、やっぱりこの条例が実効性を持って、そして、無届けで開発行為をすれば、こういうふうになりますよということも、きちんと事業主に伝えていただき、この条例の目的が十分果たされるように、ぜひ住民参加の条項も再度検討していただきたいと強く要望して、2項目めの質問を終わります。 ◯花田議長  続いて、3項目めの質問を許します。どうぞ。 ◯16番(新留議員)  交通弱者に対するバス停のシェルターの整備の検討について質問を行います。  自由ヶ丘地区の森林都市金田眼科前バス停、これ写真で見るとここなんですけど、台風の被害でバス停のシェルターが撤去されたままになっています。このバス停の利用者や近隣の住民の多くから、再度、ここにシェルターをつけてほしいと。ここのバス停は大変高齢者の方が多く利用されるバス停になっているので、高齢者の方々が本当に大変そうですと。バスのシェルターは必要なのではないですかといった切実な要望を受けています。  そこで、質問を行います。  再度、このバス停のシェルターを設置することを検討できないものなのか。  (2)市内のバス停のシェルターを再度点検して、住民の意向を踏まえ必要性の高いバス停には、随時計画的にシェルターを設置することを検討できないものかお尋ねします。 ◯花田議長  新留議員の3項目めの質問に対し、執行部の答弁を求めます。  大隈危機管理交通担当部長。 ◯大隈危機管理交通担当部長  それでは、3項目めにつきまして順次お答えさせていただきます。  (1)再度バス停シェルター設置を検討できないかについてお答えいたします。  御質問のバス停シェルターは、西鉄バス森林都市バス停のシェルターで、先ほどお話もありましたように、昨年10月の台風の強風により、隣の民家の敷地まで吹き飛ばされ、民家のフェンスと物置が被害を受けております。  この事故の処理に際しては、西鉄に確認したところ、このシェルターは西鉄が設置したものではないとの回答でしたので、シェルターの撤去と被害家屋への補償は、道路管理者である市のほうで行いまして、議会にも既に報告をさせていただいております。  このバス停に限らず、市内のバス停シェルターにつきましては、西鉄バスが設置したもの、開発事業者が団地等開発のときに設置したもの、県が設置したもの、市が道路等整備事業の際に補助金等を活用して整備したもの、それから、また地域住民により設置されたものと思われるものが混在して、今となっては設置者や管理者が曖昧になっている現状があります。  本来であれば西鉄バスのバス停でありますから、再設置は西鉄バスが取り組むべきものでありますが、今回御質問のバス停は西鉄ではなく市が設置したと考えられることから、西鉄に対して再設置の要望をしたいと思いますが、難しい状況であれば、市で再設置を行います。  (2)市内のバス停のシェルターを再点検し、計画的にシェルター設置を検討できないかについてお答えします。  先ほど申し上げましたように、市内のバスシェルターは、設置者が混在して、管理が曖昧となっておる現状がございます。西鉄バスのバス停シェルターの点検と整備については、バス事業者である西鉄に利用者サービスの一環として行っていただくことが基本であると考えますが、市で設置したものもあることから、その把握管理については、今後西鉄と協議をしてまいりたいと考えております。  なお、新たなバス停のシェルターの設置については、本来何度も申し上げて申しわけないんですが、西鉄バスが設置すべきものであるため、市では駅などの交通結節点や乗りかえ拠点等のみに必要に応じて整備をしていきたいと考えております。  以上です。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  一応ここのバス停の再度の設置は、西鉄がつけたわけじゃないので、市のほうで設置を行うという回答ですので、ぜひよろしくお願いします。  やっぱりこうして、ことしは特に暑かったので、これが多分シェルターの柱の根元だったと思うんですよね。もう一つはこっちにあるから、多分そうだと思うんですけど。これは朝なんですけど、ほとんどもう陰がないんですよ。高齢者の人がバスを待っているということです。  それと、これは日赤看護大学に通う学生さんなんですけど、ここは日赤の学生も多数利用しているところで、本当に日陰がなくて、ここに5分程度、彼女は待っていましたけど、すごい暑くて、シェルターつけてほしいですとおっしゃっていました。  それと、これはちょっと衝撃的というか、危険だなと私も認識するんですけれども、やっぱりもうたまらなくなって、歩道に腰をおろしてあるんですよ。前ここはベンチがあったんですよね。本当は歩道にベンチを置くのはいろいろ法的には厳しい規制があるというのも、私も調査でわかりました。  それで、ベンチ等はなかなか置くというのは厳しい状況もあるかと思いますけど、実際には座るところもなく、こうした状況の高齢者の人がいらっしゃるということなんですよ。  それで、ぜひ今後のことなんですけれども、先ほど答弁にあったように、西鉄との協議もあるんですけれども、乗りかえの結節点とか、そういう利便性の高いところもそうなんですけど、やっぱり高齢者の皆さんが利用することが最近多いと思うんですよ。運転免許を返上すればね、当然公共交通機関でないと交通手段がないという方が、宗像にもどんどんふえている状況ですので、市長、どうですかね。こんな姿を宗像でね、見せちゃいかんと私は思うんですけど、いかがでしょうか。 ◯花田議長  伊豆市長。 ◯伊豆市長  新留議員がおっしゃることはもっともであると思います。  今、部長が答弁しましたように、本来は西鉄バスが設置すべきものであるために、引き続き私としても西鉄バスに粘り強く要望はしていきたいと思いますし、やはり重要な乗りかえ地点とか、多くの方が利用される、そういうところについては、市としてやっぱり設置については前向きに検討していきたいと思います。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  宗像では、こうした高齢者の姿が見えないように、ぜひ努力していただきたいと思います。  それで、先ほど西鉄に要望するとおっしゃっていましたけど、これは特別支援学校の子どもたちが、前はここのバス停を利用していたんですよ。ところが、西鉄が使ったらいかんと。それは西鉄バスとの競合があるからだというふうに言って、シェルターをね、話をしたら、お母さんたち、バス停ずらしてくれって西鉄から言われて、今バス停ずらしてあるんですよ。  それで、ここのシェルターがついても、シェルターってこれ西鉄がつくったんじゃないんですかっておっしゃっていたんですね。市が設置すれば、こうした子どもたちや保護者の方も、本当は利用できんといかんのではないかなと私は思うんですよ。西鉄がつけとうわけやないのに、シェルターとかベンチに座ったらいかんまで西鉄さんは言ったみたいなんですね。それで、とってもお母さんたち、困ってあったんです。それこそ本当に子どもたちもね、障がいを持っている子どもたちですので、ぜひ西鉄に要望する際、この具体的な事例もお願いしたいと思いますけど、いかがでしょうか。 ◯花田議長  伊豆市長。 ◯伊豆市長  今、議員が御指摘されたことも踏まえて、西鉄バスとの協議を進めていきたいと思っております。 ◯花田議長  新留議員。 ◯16番(新留議員)  交通弱者、いわゆる障がいを持っている子どもたちも一緒に、この宗像で住みやすいまちとしてですね、暮らしていけるように、ぜひ努力していただきたいという強い要望をしまして、今回の質問を終わります。ありがとうございました。 ◯花田議長  これで新留議員の質問を終了します。  お諮りします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。                    〔「異議なし」の声あり〕 ◯花田議長  異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決定いたしました。  次の本会議は、あす、9月7日に行います。  御苦労さまでした。                      延会 16時15分 このサイトの全ての著作権は宗像市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MUNAKATA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....