本年4月には、団地再生の
取り組みを強力に推進するため、都市建設部内に都市再生担当部長を配置し、合わせて都市再生課を設置しております。団地再生に向けた
取り組みは5年や10年で成果を上げられるものではなく、30年先、50年先を見据えた
住宅団地における住みかえや生活サービス機能の誘導など、着実な
取り組みが必要であると考えております。
本年度の重点的な
取り組みとしては、UR日の里団地東街区の再生事業、空き家、空き地などの既存住宅ストックの利活用促進、空き店舗などを活用したまちの
にぎわい創出、
高齢者支援サービスが充実した住みやすい
まちづくり、まちの魅力向上の
取り組みが挙げられます。これらの
取り組みには
民間企業の参入が不可欠であり、それぞれの地域が描くまちの将来像に合致した効果的な事業提案を引き出すことに注力してまいります。
また、本市でも増加傾向にある空き家の問題については、空き家の適正管理と空き家の利活用促進の二つを柱とし、総合的な空き家対策を推進してまいります。空き家バンクの活用促進を初め、市内事業者との連携した各種空き家管理サービスの利用促進、住宅活用相談会等の実施、空き家化予防の啓発事業、管理不全な空き家の解消などさまざまな
取り組みを積極的に推進してまいります。
定住化推進の
取り組みでは、新婚世帯や
子育て家族などの定住人口の増加を目指して、宗像に住み続けたいと思っていただける
まちづくりを推進してまいります。特に、住みたいまちとしての都市イメージの向上は重要であると考えております。
子育てしやすい環境や充実した
教育環境を想起させる
教育文化都市のイメージを前面に打ち出し、積極的なシティープロモーションを展開することにより、新たな移住者、定住者の獲得につなげてまいります。
また、将来を見据えて魅力的な市街地の形成を進めるため、近年は新たに開発できる適地が非常に限られている現状にあることから、駅周辺などの競争力がある場所については、新規住宅開発や商業等の生活サービス機能の立地など、新たな開発の誘導に向け検討を行ってまいります。
4、財政運営。
以上、平成30年度の主な施策について御説明申し上げましたが、これらの施策を着実に推進していくためには、不断の行財政改革が不可欠であります。目まぐるしく移り変わる社会の変化に対応するとともに、多様化する市民ニーズに応えるため、時代に合わなくなった
取り組みを見直し、一方では常に新しい
取り組みや新しい手法を取り入れていかなければなりません。
本市財政運営においては、社会保障関連の扶助費が増加し財政を圧迫している状況に加え、平成26年度から始まった地方交付税の合併算定替えの段階的縮減などの影響を受け、一般財源の減少など大変厳しい財政運営が迫られております。そして、老朽化が進む公共施設の建てかえや大規模改修など、大きな支出を伴うさまざまな課題に直面しております。
このような中、歳出の見直しや行財政改革、働き方改革の推進により
子どもたちに負担を残すことがないように、健全財政の堅持を基本姿勢として財政運営に当たってまいります。また、限りあるお金をどの施策に優先的に使うか、市議会の皆様、市民の皆様の御意見も伺いながら検討してまいります。
5、結びに。
まちづくりや市政に対する基本的な考えと平成30年度の主要な施策、そして財政運営について説明いたしました。本年は、私の4年間の任期のスタートの1年目であります。私は、
先人たちの御努力により築かれたこの宗像をさらに発展させ、宗像を元気にするために全力を尽くしてまいりたいと存じます。
結びになりますが、市議会を初め市民の皆様と思いを一つにして取り組んでまいりたい、このような思いを強く抱いているところでございます。どうか御理解と御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げまして、私の平成30年度の
施政方針といたします。
次に、議案の内容につきまして御説明を申し上げます。
このたびの
定例会は、20議案について御審議をお願いするものであります。
第44
号議案は、
固定資産評価員として村上治彦氏を選任することについて、地方税法の規定に基づき、議会の同意を求めるものであります。
第45
号議案は、宗像市教育委員会委員として宮司葉子氏を任命することについて、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定に基づき、議会の同意を求めるものであります。
第46
号議案から第48
号議案までの3議案は、地方税法等の改正に伴い、宗像市税条例、宗像市都市計画税条例及び宗像市国民健康保険税条例の一部をそれぞれ改正する必要が生じましたが、議会の議決すべき事件について、特に緊急を要するため、議会を招集する時間的余裕がなかったことから、
地方自治法の規定により専決処分したので、これを報告し、承認を求めるものであります。
改正の主な内容は、たばこ税率の引き上げ、個人所得課税の基礎控除等の見直し、固定資産税及び都市計画税の負担調整措置の延長、国民健康保険税の課税限度額等の見直しなどであります。
第49
号議案は、市道の街路樹による損害を賠償するに当たり、その額を定める必要が生じましたが、議会の議決すべき事件について、特に緊急を要するため、議会を招集する時間的余裕がなかったことから、
地方自治法の規定により専決処分したので、これを報告し、承認を求めるものであります。
第50
号議案から第55
号議案までの6議案は、平成30年10月1日の筑紫郡那珂川
町の市制施行に伴い、一部事務組合等の規約等の変更に関し、関係市町と協議をすることについて、
地方自治法の規定に基づき議会の議決を求めるものであります。
第56
号議案は、「神宿る島」宗像・沖ノ島と
関連遺産群が世界遺産に登録されたこと及び基金の額を変更することに伴い、宗像市元気な
まちづくり基金条例を改正するものであります。
第57
号議案及び第58
号議案の2議案は、野坂地区及び原町地区の市有地を売却するに当たり、宗像市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
第59
号議案は、生産性向上特別措置法の施行に伴い、中小企業の設備投資にかかる固定資産税軽減措置を行うため、宗像市税条例を改正するものであります。
第60
号議案は、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の改正に伴い、放課後児童支援員に関する基準を改めるため、宗像市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例を改正するものであります。
第61
号議案は、介護保険法施行令等の改正に伴い、引用条文を整理するため、宗像市介護保険条例を改正するものであります。
第62
号議案は、道の駅むなかた地区地区計画の都市計画変更を行ったことに伴う道の駅むなかた地区地区整備計画区域における建築物の高さの上限を変更するため、宗像市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例を改正するものであります。
第63
号議案は、平成30年度宗像市
一般会計補正予算について、歳入歳出予算の総額にそれぞれ20億7,819万3,000円を増額し、補正後の総額を351億6,965万円とするものであります。あわせて債務負担行為及び地方債について補正するものであります。
以上、いずれも重要な案件でありますので、何とぞよろしく御審議くださいまして、同意、承認及び議決を賜りますようお願いを申し上げます。
◯花田議長
以上で本日の日程は全て終了いたしました。本日提案されました議案等の質疑は、来る6月22日の本会議においてお受けいたします。
次の本会議は、あす6月19日の代表質問となっております。
本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。
散会 10時48分
このサイトの全ての著作権は宗像市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。
Copyright (C) MUNAKATA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....