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  1. 宗像市議会 2017-02-27
    宗像市:平成29年第1回定例会(第1日) 本文 開催日:2017年02月27日


    取得元: 宗像市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-31
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット)                   平成29年 2月27日(第1日)                    開  会    10時00分 ◯花田議長  おはようございます。  ただいまの出席議員は20名で全員であります。よって、平成29年第1回宗像市議会定例会は成立いたしましたので、ここに開会いたします。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。  これより日程に入ります。  日程第 1.会議録署名議員の指名について ◯花田議長  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  本定例会会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、5番、小林議員、6番、吉田議員を指名いたします。  次に入ります。  日程第 2.会期の決定について ◯花田議長  日程第2、会期の決定についてを議題といたします。  お諮りします。本定例会の会期は、本日から3月24日までの26日間としたいと思います。これに御異議ございませんか。                     〔「異議なし」の声あり〕 ◯花田議長
     異議なしと認めます。よって、会期は本日から3月24日までの26日間と決定いたしました。  次に入ります。  日程第 3.諸報告 ◯花田議長  日程第3、諸報告をいたします。  去る12月定例会において可決されました意見書につきましては、内閣総理大臣を初め、関係方面に提出いたしましたので、御了承ください。  また、市長から、地方自治法第180条第2項の規定に基づき、6件を専決処分した旨の報告がありましたので、写しをお手元に配付しております。  次に入ります。  日程第 4.諮問第 1号  日程第 5.諮問第 2号  日程第 6.第 1号議案  日程第 7.第 2号議案  日程第 8.第 3号議案  日程第 9.第 4号議案  日程第10.第 5号議案  日程第11.第 6号議案  日程第12.第 7号議案  日程第13.第 8号議案  日程第14.第 9号議案  日程第15.第10号議案  日程第16.第11号議案  日程第17.第12号議案  日程第18.第13号議案  日程第19.第14号議案  日程第20.第15号議案  日程第21.第16号議案  日程第22.第17号議案  日程第23.第18号議案  日程第24.第19号議案  日程第25.第20号議案  日程第26.第21号議案  日程第27.第22号議案  日程第28.第23号議案  日程第29.第24号議案  日程第30.第25号議案  日程第31.第26号議案  日程第32.第27号議案  日程第33.第28号議案  日程第34.第29号議案  日程第35.第30号議案  日程第36.第31号議案  日程第37.第32号議案  日程第38.第33号議案  日程第39.第34号議案  日程第40.第35号議案 ◯花田議長  日程第4、諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦についてから日程第40、第35号議案 平成29年度宗像市下水道事業会計予算についてまでの37件を一括議題といたします。  施政方針及び提案理由の説明を求めます。谷井市長◯谷井市長  おはようございます。本日は、平成29年第1回宗像市議会定例会を開催いたしましたところ、議員各位におかれましては、御多忙の折、御参集いただき、厚く御礼を申し上げます。  本議会は、平成29年度を迎えるに当たり、新年度の諸政策とそれに関連する予算案などを御審議いただく重要な議会であります。審議をお願いするに当たり、私の市政運営方針と諸施策、主要事業及び財政運営について述べさせていただきます。  1年前の施政方針で私は、平成28年度、本市始まって以来の大きな二つの事業の準備を本格的にスタートさせなければならない、極めて重要な年と申し上げました。この二つの事業とは、今さら言うまでもございませんが、一つは世界遺産登録、もう一つは全国豊かな海づくり大会であります。私は、これらの事業の実施を本市のまちづくりに一層弾みをつける絶好の機会と捉えており、平成29年度はこれらに関連する事業を優先的に実施してまいります。とはいえ、市民の生命、財産を守ることは私たちの絶対的な使命であり、行政の根幹であります。このことをないがしろにして、私の基本理念である「元気な市民と、元気なまちづくり」は成り立ちません。  振り返ってみますと、日本列島のあちらこちらで「過去に例がない」であるとか、「想定をはるかに超えた」といった気象現象などによる自然災害が非常にふえてきた印象が拭えません。私が育った熊本も大きな地震などに見舞われ、多くのとうとい命が失われました。痛ましい限りであります。そして、復興も道半ば、日本の各地で災害によりいまだに仮設住宅などで暮らしている人がまだ大勢いることを、私たちは決して忘れてはなりません。  また、少子高齢化が急速に進む中、重要視しなければならないのが、これからの宗像の未来を担う子どもたちのことであります。子ども基本条例に基づき、私たち大人子どもたちを育て、支援していくことは責務であり、家庭、地域、学校、行政がそれぞれの役割を分担し、協働して推し進めていく必要があります。私も「子どもをおろそかにするまちに未来はない」との信念に基づき、子育てや教育に全力で取り組んでまいります。  そして、平成29年度は私の3期目最後の年となります。初心忘るべからずであり、またありきたりな言葉ではありますが、市長として12年目に臨む今だからこそ、初心に立ち返り、市民一人一人の声に真摯に耳を傾け、市民に寄り添いながら、3期目集大成の年度に挑む所存でございます。  それでは、本議会に提出いたしました議案を説明するに先立ち、私のまちづくりや市政に対する基本的な考えを平成29年度の主要な施策や事業、財政運営とともに述べさせていただきます。  大きな1番としまして、平成29年度の市政運営基本方針でございます。平成29年度は、新市誕生以来、この上なく重要な年と言えるでしょう。ヒト・モノ・カネといった経営資源には限りがあります。その中で、世界遺産登録に関連するような事業と全国豊かな海づくり大会関連事業に、それらの経営資源を優先的に配分しなければなりません。まずは、これら二つの事業について、私の考えを述べさせていただきます。  (1)として、世界遺産登録まちづくりであります。  まず最初に、世界遺産登録までの簡単な流れを説明いたします。現在、国際記念物遺跡会議、いわゆるイコモスにおいて、「神宿る島」宗像・沖ノ島関連遺産群の審査が行われております。これまでの例であれば4月末から5月までの間にユネスコに対してイコモスが勧告し、7月のユネスコ世界遺産委員会で正式決定されるものと考えております。これまでも繰り返して述べてきましたが、世界遺産登録の目的は世界的にも価値ある郷土の歴史・文化遺産を保存し、その価値を後世に引き継ぐことでありますが、同時に、この機をまちづくりに生かしていくことも私たちの務めであると認識しております。  国内の自治体が人口減少による危機感を抱き、地域間競争に生き残りをかけた施策を打ち出している今こそ、世界遺産登録によって世界中から認知されるこの機会を逃すことなく、本市の魅力を最大限に発信し、さまざまな分野における活性化の起爆剤にしなければなりません。  また、世界遺産に登録されるということは、顕著な普遍的価値をこれからもずっと持ち続けていかなければならないということであります。「神宿る島」宗像・沖ノ島関連遺産群という貴重な遺産やその文化を、後世まで継承していく、その仕組みが必要となってまいります。そのためには、私たちが宗像人となって、このまちに誇りを持って、世界に、また未来にこの宗像のすばらしさを伝えていく教育を子どもたちに行っていくことが大きな鍵になると、私は確信をしております。そして、この上なく大切なものが市民の皆さんの胸の中に芽吹く郷土愛であります。今回の世界遺産登録は、その郷土愛が一気に開花する機会になることでありましょう。  このような市民一人一人の心の中に育つ思いこそが貴重な市の財産、まちづくりの根幹となり、この宗像市というまちをつくっていくのであります。これこそがまさしく市民力によるまちづくり、「元気な市民と、元気なまちづくり」であると私は信じてやみません。  次に(2)、全国豊かな海づくり大会による地域経済振興自然環境の保全についてであります。天皇陛下が生前退位の意向がにじむお気持ちを表明されたお言葉に接し、その御公務の重みを改めて考えさせられましたが、この全国豊かな海づくり大会もその御公務の一つ、しかも国民体育大会全国植樹祭と並ぶ3大行幸啓事業の一つで、その目的は水産資源の保護、管理と、海や湖沼、河川の環境保全の大切さを国民の皆さんに広く知ってもらい、水産業の振興と発展を図ることとされています。  本市は、県内有数の水揚げを誇る鐘崎漁港を有し、水産業は本市の重要な基幹産業の一つとなっております。その水産業が活気づくことは、地域経済活性化には欠かすことができません。一方で、忘れてならないのが、この大会のもう一つの目的である豊かな自然環境の保全であります。山、田畑、川、海などの自然が四季折々の衣をまとい、昼夜を問わず刻々とその姿を変える、そのような心地よく、五感をくすぐる、本市ならではのこの類いまれなる環境は、古層の時代からこの地域で暮らしてきた先人が命の糧として守ってきた貴重な財産であります。この何物にもかえがたい環境なくしては、本市の活性化は考えられないのではないでしょうか。  そのように信じるからこそ、今大会はまさに絶好の機会、この豊かな自然環境の保全を推し進め、水産業のさらなる発展、ひいては地域産業全体の活性化につなげなければならないと、決意も新たにしているところでございます。  次に、大きな2番として、世界遺産登録関連事業などについてであります。  世界遺産登録に関連するような事業については、庁内に横断的議論の場として、世界遺産登録推進対策会議を立ち上げ、これまで事業の精査を行ってまいりました。その上で、地域の活性化のために取り組まなければならないものなどを平成29年度は優先的に実施してまいります。登録活動は、福岡県、福津市、宗像市と3者で取り組んでおり、その事業の中には3者が共同で実施するものもありますけれども、以下三つの分野に分けて主な事業を述べさせていただきます。  まず、(1)として、保全・景観づくりの事業について。この保全・景観づくり事業は、世界的にも価値のある郷土の歴史・文化遺産を保存し、その価値を後世に引き継ぐという世界遺産登録の本来の目的達成のための根幹をなす事業であります。この目的達成のために、まず宗像市世界遺産保存活用検討委員会を設置し、その世界遺産候補で国の指定史跡でもある構成遺産やその近接地の諸整備に関して、宗像大社を初め、市や県とで将来像を共有する整備計画を策定いたします。  また、構成資産の価値を将来にわたって維持向上させるためのモニタリング、いわゆる遺産影響評価を実施し、資産の保全状況経過観察を行ってまいります。また、これらとあわせて構成資産周辺を中心とした良好な景観形成を図るため、景観計画景観条例屋外広告物条例に基づく景観誘導を引き続き推進してまいります。  次に(2)、啓発・PR事業について。構成資産の価値を正しく知っていただくために欠かせないのが啓発やPRに関する事業であります。改めて申し上げるまでもありませんけれども、沖ノ島にはさまざまな禁忌があり、こうした伝統や慣習によって現代まで守られてまいりました。この沖ノ島を初めとする構成資産を、市民の皆さん来訪者が一体となって守っていこうとする意識醸成を図るため、世界遺産の保全に関する条例、あるいは憲章の制定について検討してまいります。  こうした構成資産保全のための啓発に加え、子どもたちが未来に向かってこの宗像のすばらしさを伝えていけるよう、宗像の誇りである世界遺産を通した学習を進めてまいります。そのための準備として、平成29年度は一部の小中学校モデル事業や年齢層に合わせた副読本の作成を行うとともに、宗像歴史未来塾も継続して実施してまいります。  また、世界遺産を目的とした来訪者に対しましては、市の観光情報などもよりわかりやすく発信していくことといたしております。  そして、何よりも重要になってくるのが、資産の顕著な普遍的価値を解説するための施設、いわゆるガイダンス施設の役割であります。この役割を海の道むなかた館と改修後の旧大島資料館に担わせ、この二つの施設でガイダンス機能を分担し、世界遺産を紹介することで、国からユネスコに提出された推薦書にその必要性が記載されている「解説する拠点」としての役割をまずはしっかりと果たしてまいりたいと思っております。  次に(3)、来訪者おもてなし事業であります。  本市に初めて来ていただけるお客様気持ちよく過ごしていただくことが何よりも大切なことだと考えております。本市を気に入っていただき、何度でも本市に足を運んでいただきたい。そのためにおもてなしの心でお客様を歓迎いたします。おもてなしの心は、相手の立場に立って気持ちを酌み取るところから始まるものと考えていますが、その上で行政としてのおもてなしはインフラなどの環境整備に主眼を置くべきであろうと認識しております。そこで、最初に必要となるのが、玄関口でありますJR東郷駅の整備であります。平成29年6月末までには、駅舎及び自由通路改修工事が完成いたします。完成後は、来訪者への観光情報の提供とあわせて、レンタサイクルを新たに配置し、現在、既に配置されている道の駅むなかたや海道むなかた館などと結びます。  そのほかJR東郷駅や市内の主な観光関連施設にも、無料の公衆無線LAN「Wi-Fi」を設置し、来訪者へのおもてなしを強化いたします。  次に、大島でのおもてなしであります。  島民はもとより、来訪者の安全・安心を確保し、そして快適な航行を提供するため、フェリーの新船建造に着手しており、本年度秋の就航を予定しております。大島島内においては、観光休憩所観光案内板御嶽山展望所トイレなどといった公共の施設を改修・補修するとともに、島内の移動手段についてはレンタサイクルの台数増や新たに島内観光バスの拡充などにも取り組み来訪者に心地よい島の時間を満喫していただきたいと考えております。  しかし、何よりも大切なのは、地元住民皆さんの日々の生活や生業への影響を最小限に抑えることであります。そのための対策として、宗像大社辺津宮周辺と神湊港渡船ターミナル臨時駐車場を準備し、交通渋滞の緩和や島民の駐車場の確保を図ってまいります。そして、この来訪者へのおもてなしは、市民の皆さん民間事業者、行政とがそれぞれの役割を担いながら連携して取り組み、継続することが肝要であると考えております。  以上のほか、細かな事業は多種多様ありますけれども、世界遺産関連事業については、今後も県や福津市と連携すべきところは連携し、適宜、適切に対応していく所存であります。  次に大きな3番、全国豊かな海づくり大会関連事業などについてであります。  平成29年10月28日、29日の2日間、第37回全国豊かな海づくり大会福岡大会が本市を主会場として開催されます。例年、天皇、皇后両陛下、御臨席のもとにとり行われる国民的行事ですが、現時点では、宗像ユリックス式典行事関連行事が行われ、鐘崎漁港では海上パレード稚魚放流などが行われる予定であります。本市は開催市として、大会成功のため、国、県、宗像漁協地区コミュニティ運営協議会などと連携し、多くのお客様をお迎えできる態勢を整えてまいります。そして、この大会開催を契機に、水産業と地域の発展や海や河川の環境保全といった大会の基本方針に沿って、今後豊かな海づくり活動を広げてまいります。  そのため、この大会と対になると考えているのが、平成26年度に始まった宗像国際環境100人会議であります。この中で、平成28年度からは、実践に主軸を置いた取り組みを行っており、具体的には、伐採した竹を使って漁礁をつくったり、企業の協力を得て、市内のごみを溶かした溶融スラグでブロックをつくり、藻場として活用するなどの実践に取り組んでまいりました。まさに、理論から実践への転換であります。  今後は、民間連携をさらに深め、その内容をより充実したものにしたいと思案しているところでありますが、何よりもましてこの小さなまちから世界に向け、自然環境問題を発信していくことに意義があると考えております。自然環境の保全については、海や河川だけの話にとどまりません。当然のことながら、山や田畑など自然のメカニズムを総体的に考えなければなりません。現在、策定を進めております環境基本計画は、平成29年度中に完成させることといたしておりますが、その策定過程において行政としての役割などをしっかりと議論していく所存であります。  一方、自然環境の保全とは切っても切り離せないのが、海の恩恵を受ける水産業であります。主要産業でもある水産業を持続可能な産業へとさらに成長させるためには、これまで取り組んできた藻場の造成や岩盤清掃などの事業を行うとともに、安心して漁家経営ができるように漁業者と連携しながら取り組みを継続してまいります。さらに、宗像産水産物販売促進を目的に、新たに水産物販売促進委員会を設置し、水産物ブランド化を推進するとともに、インターネットを活用した通販サイトの構築などにも取り組み鐘崎天然とらふくを中心とした水産物水産加工品の魅力を積極的に発信し、売り上げの向上や観光客の誘致につなげてまいります。  次に大きな4、総合計画の4本柱に見る主要事業であります。平成29年度が例年にも増して重要な年度となっているため、ヒト・モノ・カネといった経営資源を、さきの二つの事業の関連事業などに優先的に配分しなければなりませんけれども、冒頭でも述べましたように、行政の根幹にかかわるような事業については手を緩めることなくしっかりと取り組んでまいります。以下、総合計画に掲げた4本の柱に沿って、新たな取り組みを中心に、主な事業について述べさせていただきます。  まず(1)、元気を育むまちづくり。本市は、子育てには最適な環境であると多くの市民の皆さんが実感しておられるのではないでしょうか。犯罪の少なさや豊かな自然環境はもちろん、子育て教育環境も他市にはひけをとるものではありません。そのような中で、平成28年度、妊娠期から産前・産後に至る支援体制の強化を県や宗像医師会と連携して進めてまいりましたが、平成29年度は妊娠包括支援事業としてさらなる強化に取り組んでまいります。また、18歳までの子どもと家庭の心配事に係る相談と切れ目のない支援体制の整備に向けて、引き続き検討を進めてまいります。出産後、保護者の復職などでお子さんを保育できない場合の受け入れ体制についても、保育所などの定員をふやして対応いたします。これは、保育施設施設整備などを通して待機児童ゼロを目指すものであります。  次に、子どもたちがスムーズに小学校に入学できるよう、平成28年度に策定した第3期の宗像市幼児教育振興プログラムに基づき、保幼小の連携を一層充実させる体制を整えてまいります。学校教育では、本市の教育活動の特色である小中一貫教育をより一層成熟させるため、平成29年度もその手を緩めることなく学園コーディネーターの拡充など、家庭・地域との協働による教育活動の充実を行うとともに、義務教育学校の設置に向けて調査・研究を進めてまいります。  また、年々増加する特別な支援を要する児童・生徒に対応するため、特別支援教育支援員の増員や特別支援授業によるタブレット端末などを活用したICT教育の拡充を図ってまいります。さらに、本市の特別支援教育の充実を図るため、県が特別支援学校の新設を考えているこの機を逃さず、福岡教育大学と連携し、特別支援学校の誘致に全力で取り組んでまいります。  加えまして、これまで力を入れてまいりましたALT派遣事業については、次期の学習指導要領の中で外国語活動などが充実される方向となっておりまして、そのことを視野に入れ、さらなる効果的な事業展開を図ってまいります。  小中学校の空調機については、平成29年度は平成28年度の繰り越し事業として、中学校に引き続き小学校特別教室に設置すると同時に、新たに小中学校普通教室にも段階的に設置を進めてまいります。また、少子化に伴い、年々減少する子どもたちが最適な教育環境で教育が受けられるよう、今後の学校の規模や適正配置のあり方について協議を進めてまいります。そして、グローバル人材の育成については、子どもたちがさまざまな文化や言葉に触れ、また、みずからの郷土文化を誇ることができるように、国際交流のさらなる推進を図り、国際的な感覚を養っていく必要があります。そのため、平成29年度については、少年少女海外派遣研修の拡充を図ることといたしております。  また、県内の経済界教育界の有志が本市での開学を目指している小中一貫校については、設立が円滑に進むように支援を行ってまいります。  次に、高齢者施策については、引き続き、民間事業者と連携し、きめ細やかなサービスを提供するとともに、地域包括ケアシステムの構築に向けた大きな動きの一つとして、吉武、赤間、赤間西地区に続いて、新たに平成30年1月には自由ヶ丘地区と玄海・大島地区地域包括支援センターを設置することといたしております。あわせて、日常生活支援として、みずから家庭ごみを出すことが困難な世帯を対象として、ふれあい収集を試行的に実施するとともに、認知症高齢者へのケア体制の充実を図るため、認知症初期集中支援チームを整備し、認知症地域支援推進員の養成を開始いたします。  一方で、市民の生活の質を維持、向上しつつ、生涯にわたって自立した生活が続けられるよう、健康寿命の延伸のため、各種保健事業の工夫や充実を図りながら健康づくりの支援を行うほか、ジェネリック医薬品使用促進糖尿病性腎症重症化予防事業などを通して、さらに医療費の適正化を推進してまいります。  そして、私たちが決してないがしろにしてはならないのが人権であります。学校や職場、地域社会、家庭などと連携・協働し、人権に対する理解が深まるような人権教育や啓発を行ってまいります。また本市では、男女共同参画社会の実現に向け、取り組みを積極的に行っているところでありますが、残念ながらDV防止や地域・職場での意思決定の場への女性の参画促進、災害時における女性への配慮などについては、まだ課題が残されております。今後も課題解決に取り組むとともに、市民一人一人が性別にかかわりなく、個性と能力を発揮できるよう、男女共同参画推進センターを拠点に市民啓発をさらに進めてまいります。  次に、(2)賑わいのあるまちづくりであります。この柱では、産業振興や歴史文化などが対象になりますが、その大半が世界遺産登録に関連するような事業や全国豊かな海づくり大会関連事業などとして先ほど述べさせていただきましたので、ここではそれ以外の事業について述べさせていただきます。  まず、道の駅むなかたの拡張工事であります。道の駅むなかたは、平成20年度の開業以来、来場者はふえ、平成27年度は年間170万人を記録しました。販売額も年間18億円を超え、7年にわたって九州・沖縄の道の駅ではナンバー1を維持し続けているところであります。世界遺産登録効果による来訪者増を見据え、地域の特産品などを活用したお土産品を開発し、特産品コーナーを設置いたします。このことで宗像の山海の幸をこれまで以上に取りそろえるとともに安定供給を促進してまいります。  また、市内の観光地などへの回遊性を高め、同時に観光情報コーナーの充実・強化を図り、旅行商品化を進めるとともに、積極的に観光客の誘致を行います。このため、道の駅拡張事業において、これらの販売や情報発信を行う新設館を整備いたします。  さらに、課題であった休日などの渋滞緩和策とあわせまして、駐車台数を約300台増設し、休憩やイベントで活用できる芝生広場や多目的スペースの整備を新たに行い、来場者へのサービス向上を図ってまいります。  来訪者がふえるこの機会に、大島の産業の活性化にも当然つなげていかなければなりません。世界遺産に関連した特産品の開発支援やブランドロゴを作成するなど、付加価値の高い商品の開発を支援いたします。また、必要に応じて、既存店舗の改修費用の助成や世界遺産のPRなどについても依頼し、島内の活性化を目指してまいります。
     農業分野では、農業所得の減少や農業者の高齢化が進む中、国においては米の直接支払交付金が平成29年度をもって廃止されるなど、農業環境の改善が見通せない状況が続いています。今後も安全・安心な農産物を安定的に確保するだけではなく、水源の涵養や洪水の防止、豊かな景観の保全など、農地が有する多面的な機能を維持していくためにも担い手農家の経営規模の拡大や新たな担い手の確保と支援を重点的に推進してまいります。民間企業の知識やIT技術などの活用により、経営改善を支援をしてまいります。  次に、スポーツサポートセンター事業についてであります。この事業は、市内のトップチームや大学、民間スポーツ施設などと連携して市民のスポーツ、運動活動を多面的に支援していくもので、その拠点を市民体育館の中に整備いたします。また、大規模国際大会のキャンプ地誘致については、スポーツ合宿や大規模大会などを誘致するため、受け入れ先となるグローバルアリーナの受け入れ施設の整備を支援していくとともに、新たに立ち上げるスポーツコミッションと連携しながら、引き続き、積極的に取り組んでまいります。なお、これまで取り組んできた音楽にあふれるまちづくりについては、引き続き、積極的な事業展開を図り、まちのあちらこちらで音楽に触れる機会を創出してまいります。  次、(3)として、調和のとれたまちづくり。市民の生命、財産を守ることは行政の根幹であると冒頭に述べましたけれども、この柱では、その中心的な事業に取り組んでまいります。防災対策ではこれまで同様、地域の自主防災組織の充実や災害に対する機能強化、木造戸建て住宅の耐震改修工事を補助いたします。  また、池野の消防格納庫を改築することで、これまで取り組んできた消防格納庫の耐震化が全て完了いたします。  また、この宗像地域は、人口比による犯罪発生率が県内自治体で有数の少なさであることは1年前にもお話しさせていただきましたけれども、一方で消費者を対象とした犯罪手口は、年々、複雑・巧妙化しております。本市では、市民生活での消費トラブル解決のための一助となるよう、消費生活センターによる弁護士相談や未然防止のための出前講座を、引き続き実施してまいります。  本市の喫緊の課題となっているのが住宅団地の再生であります。これまでハウスメーカーや金融機関、交通事業者、大学などと連携して、宗像市都市再生事業推進協議会を立ち上げるなどし、さまざまな事業に取り組み、一定程度の成果を上げておりますが、平成29年度は地元住宅関係団体や民間企業、大学との連携を強化して、空き家活用などさまざまな既存住宅ストックの利活用や住みかえ関連事業の推進などに積極的に取り組んでまいります。  定住化の推進については、平成28年5月に定住推進計画を策定、この計画に基づきまして住環境の充実やまちの魅力の発信、住宅市場の活性化、住宅取得等補助制度の周知などを推し進めることとしております。また、都市部に住む若い人たちの移住を受け入れて、地域活性化に関する活動を担ってもらう地域おこし協力隊の導入を進め、地域産業活性化を図るとともに、宗像らしい暮らしを提案し、移住者の獲得につなげてまいります。  調和のとれたまちづくりをさらに推進するため、平成29年度は立地適正化計画を策定するとともに、歴史的風致維持向上計画の完成を目指してまいります。前者は、居住機能や医療、福祉、商業、公共交通などのさまざまな都市機能の誘導について、より具体的に描いた都市計画マスタープランの高度化版、後者は歴史上価値のある建造物とその周辺地域が形成してきた良好な環境を維持向上させるための計画で、国に認定されますとその財政的支援が受けられるものであります。これらによってコンパクトで魅力的な地域がネットワークする生活交流都市の構築に向けて取り組んでまいります。  次に(4)、みんなで取り組むまちづくり。市民参画・協働のまちづくりに関しましては、第2次宗像市総合計画において協働を戦略的な取り組みと位置づけ、幅広い施策に取り組んでいるところですが、特にコミュニティ施策につきましては、昨年策定いたしました第2次宗像市コミュニティ基本構想・基本計画の三つの基本理念、「運営体制の基盤強化」、「地域特性を生かした事業展開」、「多様な担い手による連携」を軸に、今後も積極的に取り組みを進めてまいります。  また、近年の情報化の速さには目をみはるものがありますが、中でも国が進めておりますマイナンバーカードを活用した事業からは目が離せません。本市においても市民サービスの向上はもとより、地域経済活性化や利便性の向上に向けて、積極的に取り組んでいく所存であります。その中で、証明書発行で新たなサービスが加わります。全国のコンビニエンスストアなどのキオスク端末で、これまで自動交付機で発行されていた住民票の写しや印鑑登録証明書、所得課税証明書に加えまして、戸籍全部事項証明書と戸籍附票の写しも発行されます。いわゆるコンビニ交付であります。平成29年10月稼働を予定しておりまして、これによりまして証明書入手の利便性が飛躍的に向上することとなります。  次に、市の認知度向上についてであります。本市では、人口減少時代の到来をいち早く予測し、早くからシティプロモーションに取り組んでまいりました。知ってもらい、来てもらい、気に入ってもらい、住んでもらうを合い言葉に、市の魅力を発信してきたところであります。そして、世界遺産登録がほぼ目前に迫ってきた今、改めて認知度向上の一つの手段として、駅名の変更について、再度調査研究をしてまいります。平成29年度は、専門的な視点での調査を実施し、費用対効果などをしっかりと見きわめていく所存であります。  終わりになりますが、公共施設アセットマネジメントにつきましては、基本的に平成27年度に策定した推進計画により、施設の維持・更新に取り組むことといたしております。その中で、平成29年度はシロアリ被害が著しい赤間西小学校学童保育所の新築を前倒しするなど、その緊急性や安全性などに配慮しながら実施してまいります。  次に、大きな5番目として、財政運営であります。  次に、平成29年度予算編成について申し上げます。国は、経済財政運営と改革の基本方針2016において、デフレ脱却・経済再生、歳出改革、歳入改革を3本柱と定めまして、経済再生と財政健全化双方の一体的な再生により、2020年度の基礎的財政収支の黒字化を目標としております。地方においても行財政改革を進めるに当たって、大胆な歳出の見直し、事業改廃の推進、業務改革の推進を求めるとともに、地方交付税を初めとする国の地方財政制度の見直しを行うことを示してきました。しかしながら、その後に示された平成29年度地方財政対策においては、地方の苦しい財政事情が考慮され、地方の一般財源の総額は辛うじて確保されたものの、地方交付税減額分の臨時財政対策債の補填や公共施設等の適正管理の推進、社会保障の充実、防災・減災対策などを求めてきておりまして、地方の厳しい財政事業は、今なお続いております。  本市においても、歳入では市税の一定程度の増加が見込めるものの、平成26年から始まった地方交付税の合併算定がえの段階的縮減などの影響を受け、一般財源は減少しております。  また、歳出においても、社会保障関係経費などの義務的経費が増加することから、歳入歳出両面において厳しい財政状況が見込まれる中ではありますが、既存事業費の見直しなどによる経常経費の抑制や全国豊かな海づくり大会世界遺産登録関連事業といった特別なことに取り組むには、ふるさと寄附金を活用しながら、緊急性の高い公共施設の維持更新やまちづくりに不可欠な投資的事業への予算配分を行うなど、本市の課題を先送りすることのない予算を編成したところであります。  結びとしまして、最後に、まちづくりや市政に対する基本的な考えと平成29年度の施策や主な事業、そして財政運営について説明をいたしました。合併から10年以上過ぎました。これまでの間、合併特例債などの優遇措置を効率的に活用し、合併後のまちづくりの課題を整理するとともに、本市の持つ資源である歴史、文化、自然、そして人材を活用し、まちづくりを進めてまいりました。そして、今、振り返ってみますと、私が10年以上にわたって取り組んできた合併後の新しいまちづくりは、一定の成果が出ているのではないか、次のまちづくりへの枕木をひけたのではないかと考えております。  一方では、平成29年度は私にとって3期目の総仕上げの年でもあり、これからのまちづくりを見詰め直す年、つまりこれまでの取り組みを総点検し、未来につなぐ重要な年であると、改めて身が引き締まる思いであります。  終わりになりますが、私の任期もあと1年3カ月、まさに平成29年度を一つの区切りの年といたしたく、議会を初め、市民の皆さんと思いを一つにして取り組んでまいりたい、このような思いを強く抱いているところであります。どうか御理解と御協力をよろしくお願い申し上げまして、私の平成29年度の施政方針といたします。ありがとうございます。 ◯花田議長  ここで暫時休憩といたします。再開は11時5分とします。                      休憩 10時49分                      再開 11時05分 ◯花田議長  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、議案の提案説明を求めます。谷井市長◯谷井市長  次に、議案の内容について御説明申し上げます。このたびの定例会は、37議案について御審議をお願いするものであります。  諮問第1号及び諮問第2号は、人権擁護委員候補者として、大川哲郎氏、石橋文惠氏を法務大臣に推薦することについて、人権擁護委員法の規定に基づき、議会の意見を聞くものであります。  第1号議案は、宗像市教育委員会委員として釜瀬計氏を任命することについて、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定に基づき、議会の同意を求めるものであります。  第2号議案は、宗像市公平委員会委員として村山崇氏を選任することについて、地方公務員法の規定に基づき、議会の同意を求めるものであります。  第3号議案は、電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法の改正に伴い、引用条項の整理を行うため、宗像市大規模太陽光発電設備設置促進条例を改正するものであります。  第4号議案は、個人情報の保護に関する法律及び行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴い、宗像市特定個人情報保護条例を改正するものであります。  第5号議案は、地方公務員の育児休業等に関する法律及び育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の改正に伴い、宗像市職員の勤務時間等に関する条例及び宗像市職員の育児休業等に関する条例を改正するものであります。  第6号議案は、一般職の職員の給与に関する法律の改正に伴い、職員の扶養手当等を改正するため、宗像市一般職の職員の給与に関する条例及び宗像市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例を改正するものであります。  第7号議案は、農業委員会交付金等交付要綱の改正を受け、農業委員会委員等の報酬を改正するため、宗像市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例を改正するものであります。  第8号議案は、新たに宗像市歴史的風致維持向上計画策定委員会及び宗像市世界遺産保存活用検討委員会を設置し、宗像市史跡等保存管理推進委員会を廃止するため、宗像市附属機関設置条例を改正するものであります。  第9号議案は、宗像市大島資料館の機能を宗像市郷土文化学習交流館に統合し、宗像市大島交流館を設置することに伴い、宗像市大島資料館を廃止するため、宗像市大島資料館条例を廃止するものであります。  第10号議案は、大島地区の有する文化遺産普遍的価値に対する理解促進及び同地区の観光資源等を活用した交流による離島振興を図るため、宗像市大島交流館を設置するため、宗像市大島交流館条例を制定するものであります。  第11号議案は、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律等の改正に伴い、宗像市税条例等を改正するものであります。  第12号議案は、宗像市総合市民センターに楽屋を増設するに当たり、宗像総合市民センター条例を改正するものであります。  第13号議案は、低所得の第1号被保険者の介護保険料軽減措置を継続するため、宗像市介護保険条例を改正するものであります。  第14号議案は、平成29年度宗像市国民健康保険事業について、適正かつ安定的な財政運営を確保するため、宗像市国民健康保険税条例を改正するものであります。  第15号議案は、東郷駅日の里口に第2自転車等駐車場を新たに設置するに当たり、宗像市自転車等駐車場条例を改正するものであります。  第16号議案から第18号議案までの3議案は、市道路線を変更、認定、廃止するに当たり、道路法の規定により議会の議決を求めるものであります。  第19号議案から第26号議案までの8議案は、宗像市一般会計ほか合わせて8会計の平成28年度補正予算についてであります。  第19号議案は、平成28年度宗像市一般会計補正予算について、歳入歳出予算の総額からそれぞれ2億2,807万8,000円を減額し、補正後の総額を352億8,441万1,000円とするものであります。あわせて繰越明許費及び地方債について補正を行うものであります。  第20号議案は、平成28年度宗像市国民健康保険特別会計補正予算について、事業勘定の歳入歳出予算の総額からそれぞれ5,589万円を減額し、補正後の総額を122億146万円とするものであります。また、直営診療施設勘定の歳入歳出予算の総額から、それぞれ332万5,000円を減額し、補正後の総額を7,767万9,000円とするものであります。  第21号議案は、平成28年度宗像市後期高齢者医療特別会計補正予算について、歳入歳出予算の総額にそれぞれ1,156万8,000円を増額し、補正後の総額を15億134万6,000円とするものであります。  第22号議案は、平成28年度宗像市介護保険特別会計補正予算について、保険事業勘定の歳入歳出予算の総額からそれぞれ1億4,391万6,000円を減額し、補正後の総額を74億7,426万円とするものであります。  第23号議案は、平成28年度宗像市・福津市介護認定審査会特別会計補正予算について、歳入歳出予算の総額にそれぞれ143万6,000円を増額し、補正後の総額を5,113万円とするものであります。  第24号議案は、平成28年度宗像市渡船事業特別会計補正予算について、歳入歳出予算の総額からそれぞれ959万3,000円を減額し、補正後の総額を8億6,311万2,000円とするものであります。あわせて、地方債の補正を行うものであります。  第25号議案は、平成28年度宗像市漁業集落排水処理施設事業特別会計補正予算について、歳入歳出予算の総額からそれぞれ1億2,400万円を減額し、補正後の総額を2億8,781万4,000円とするものであります。あわせて繰越明許費及び地方債の補正を行うものであります。  第26号議案は、平成28年度宗像市下水道事業会計補正予算について、収益的収支において収入で112万2,000円を増額し、補正後の総額を28億8,098万8,000円とし、支出で6,705万4,000円を減額し、補正後の総額を25億1,080万5,000円とするものであり、資本的収支において、収入で3,949万円を減額し、補正後の総額を4億9,494万7,000円とし、支出で5,100万円を減額し、補正後の総額を14億8,875万8,000円とするものであります。あわせて企業債の限度額の補正を行うものであります。  次に、第27号議案から第35号議案までの9議案は、宗像市一般会計のほか、合わせて9会計の平成29年度当初予算についてであります。  まず、第27号議案は、平成29年度宗像市一般会計予算について、前年度と比べて7.6%、24億9,423万円増の351億4,816万円を計上しております。前年度と比較して、歳入ではふるさと寄附金、減債基金繰入金等の増、歳出では、社会保障関係経費、市債の繰り上げ償還の増のほか、小中学校普通教室の空調機整備やサニックススポーツ振興財団への貸付金等により大幅に増額となっております。  主な歳入の増減についてであります。  市税は、市たばこ税以外の税の増加を見込み、前年度と比べて1.1%、1億649万円増の101億930万円を計上しております。  地方交付税は、地方財政計画の伸び率や合併算定がえによる加算額の縮減などを勘案し、前年度と比べて1.6%、1億930万円減の68億5,670万円を計上しております。  国庫支出金は、宗像ユリックス施設改修事業費に充当する都市再生整備計画事業交付金や教育・保育施設型給付事業費の増加などにより、前年度と比べて6.2%、3億1,519万円増の54億1,130万円を計上しております。県支出金は、児童手当・児童扶養手当給付事業費や子ども医療費の増加によりまして、前年度と比べて10.5%、2億4,165万円増の25億3,941万円を計上しております。  繰入金は、財政調整基金のほか減債基金の取り崩しの増加を見込み、前年度と比べて182.5%、12億491万円増の18億6,530万円を計上しております。なお、財政調整基金の取り崩しは、前年と比べて88.9%、4億23万円増の8億5,019万円を予定しております。  市債については、合併特例債や学校教育施設等整備事業債などの借り入れ額の増加を見込み、前年度と比べて16.5%、4億7,640万円増の33億6,650万円を計上しております。  歳出について、平成29年度の施策や主な事業は、施政方針の中で申し上げたとおりであります。  次に、第28号議案は、平成29年度宗像市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について、前年度と比べて9.5%、61万円減の575万円を計上しております。  第29号議案は、平成29年度宗像市国民健康保険特別会計予算について、事業勘定では前年度と比べて2.6%、3億670万円増の121億9,029万円を計上しております。また、直営診療施設勘定では、前年度と比べ3.3%、273万円減の7,906万円を計上しています。  第30号議案は、平成29年度宗像市後期高齢者医療特別会計予算について、前年度と比べて7.1%、1億473万円増の15億8,138万円を計上しています。  第31号議案は、平成29年度宗像市介護保険特別会計予算について、保険事業勘定では、前年度と比べて5.8%、4億3,220万円増の78億6,276万円を計上しています。  また、介護サービス事業勘定では、前年度と比べて24.5%、1,146万円減の3,525万円を計上しています。  第32号議案は、平成29年度宗像市・福津市介護認定審査会特別会計予算について、前年度と比べて2.8%、138万円増の5,107万円を計上しています。  第33号議案は、平成29年度宗像市渡船事業特別会計予算について、前年度と比べて13.7%、1億1,922万円減の7億4,950万円を計上しています。  第34号議案は、平成29年度宗像市漁業集落排水処理施設事業特別会計予算について、前年度と比べて14.2%、5,862万円増の4億7,104万円を計上しています。  第35号議案は、平成29年度宗像市下水道事業会計予算について、収益的収支において収入の予定額を前年度と比べて0.5%、1,367万円減の28億6,933万円を計上し、支出の予定額を3.3%、8,566万円減の24億9,633万円を計上しており、差し引き3億7,300万円を見込んでいます。また、資本的収支においては、収入の予定額を前年度と比べて27.9%、1億4,904万円増の6億8,347万円を計上し、支出の予定額を前年度と比べて8.9%、1億3,683万円増の16億7,146万円を計上しており、差し引き9億8,799万円の収入不足額は、損益勘定留保資金などで補填することといたしております。  以上、いずれも重要な案件でありますので、何とぞよろしく御審議くださいまして、意見、同意及び議決を賜りますようお願いを申し上げます。 ◯花田議長  以上で本日の日程は全て終了しました。本日提案されました議案等の質疑は、来る3月3日の本会議においてお受けいたします。  次の本会議は、あす2月28日の代表質問となっております。  本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。                      散会 11時23分 このサイトの全ての著作権は宗像市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MUNAKATA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....