宗像市議会 2007-03-02
宗像市:平成19年第1回定例会(第3日) 本文 開催日:2007年03月02日
▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 平成19年 3月 2日(第3日)
開 議 10時00分
◯平川議長
おはようございます。ただいまの出席議員は22名で、定足数に達しております。よって、平成19年第1回
宗像市議会定例会は成立いたしましたので、再開いたします。
これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。
日程第 1.一般質問
◯平川議長
日程第1、一般質問を行います。
最初に、7番、石松議員の質問を許します。
◯7番(石松議員)
皆さん、おはようございます。公明党の石松和敏でございます。昨日はいわゆる会派の、6会派で代表質問がありました。熱心な議論がありました。きょうからは一般質問になります。一問一答方式ですので、めり張りのついたわかりやすい議論を目指していきたいと思っております。
議長、補足資料を配付したいんですが。
◯平川議長
はい。
◯7番(石松議員)
今回の一般質問は、前回12月議会に引き続きまして、曲区の
し尿処理場問題をテーマにいたしました。曲区
し尿処理場周辺の農業用水の対応について、執行部に対しまして質問をさせていただきます。
今、執行部の皆さんに配付しておりますのはこれでございます。地図ですね。少し説明をした方がいいと思いまして、きょうは補足資料として用意をさせていただきました。
まず1点目は、曲区の
し尿処理場の放流水によりまして、今まで恩恵を受けている周辺地区の農業用水の対応について、お伺いをいたします。
稲元区、河東区、東郷村区、后曲区及び曲区の
農事生産組合等、農業関係の方々は、現在、曲区で稼働中であります
し尿処理場の放流水を農業用水として利用してきております。この施設は、昭和54年度に建設がされまして、現在まで28年間、日量で平均600トンが朝町川に放流されております。そして、山の下井堰でせきとめられて曲区の農業用水として、また、下流の東郷橋井堰でせきとめられまして他の4地区の農業用水として補充されております。
少し地図で御案内します。黄なくなったところが、今該当の農業地域です。真ん中にありますところが、曲区にあります
し尿処理場、そのこちら、左側にありますのが現在の
宗像終末処理場です。川が流れておりますが、ちょうどJRでいわゆる北と南が分断されておりますけれども、約87万7,000平米ですから、87ヘクタールほどの地域がこの放流水で恩恵を受けておるということでございます。
この放流水の水質は、
処理場建設に際しまして、農業用水として利用するに支障がないように、当時としては極めて厳しい条件のもとで決められております。
その恩恵を受けまして、この28年間は昔のような水争いはなく、平成6年の渇水のときにも無事に稲を育てることができております。
仮に宗像市の方針どおりに、
宗像終末処理場でし尿前処理施設を建設し、曲区の
し尿処理場を閉鎖することになれば、当該地区の田植え前及び渇水期の水利は非常に困難になりますが、行政の責任者として谷井市長はどのように対応するのか、見解をお伺いいたします。
今回、私がこの一般質問、前回12月議会と引き続きまして、同じようなテーマでやったのには二つ理由があります。
一つは、きょうもお見えになっておりますけれども、
農業関係者の方から先日、陳情を受けました。そして、どれだけこの放流水が副産物として農業関係の方々に恩恵を与えておったかということを私も知りました。もう一つは、昨年12月の定例議会の後、この3月議会までの間に新たな情報、事実関係等々が判明いたしましたので、今回3月議会でただすということにいたしました。
大きな二つ目としまして、
農業関係者の方が谷井市長、昨年の1月ですから、当時は助役でした、に直接に陳情しております。今回、事情が変更したのであれば、当然その方々に対しても説明責任をするべきでありますけれども、
農業関係者の方には説明をしておりません。したがいまして、説明責任を市長に私は問いたいと思っております。
農業関係者は、昨年1月にこの
宗像終末処理場でし尿前
処理施設建設の計画を知りました。そして、この設備が完成すると、いずれ曲区の
し尿処理場が閉鎖されると危機感を持ちました。そして、
し尿処理場の存続を宗像市に申し入れたわけであります。昨年の1月25日午後2時です。原田市長(当時)と面談の約束を取りつけ、当日は市長が不在のために、かわりに谷井助役(当時)と
的場市民環境部長に対しまして、
し尿処理場存続の陳情をしております。そのときは、曲との関係を整理することが先決とのことで、当時の原田市長に報告すると回答をしております。
その後、原田前市長が曲区の
し尿処理場存続の方向で政治判断をしたために、この
農業関係者の方々は安堵しておりました。ところが、ことしの1月末に、2月1日付の広報紙の中の議会だよりで、私が昨年12月議会で行いました一般質問の記事を見て、驚いたわけであります。平成19年度当初予算に
宗像終末処理場でのし尿前
処理施設建設予算を計上する谷井市長の
コメント記事があったからであります。前市長の
し尿処理場存続の政治判断以降に事情の変更があれば、この
農業関係者の方々にも説明責任を果たすのが当然であると考えますけれども、谷井市長の認識をお伺いいたします。
3点目ですが、地元曲区との交渉を誠実に行い、むだな
宗像終末処理場でのし尿前
処理施設建設は凍結をということをお伺いいたします。この「むだな」というのは、後でるる私は指摘をさせていただきたいと思っております。
執行部は平成17年3月9日に、
宗像終末処理場でのし尿前
処理施設建設を政治判断し、河東区との間で同年4月1日より20年間の協定書を締結しております。しかし当時、執行部は、
宗像終末処理場でし尿前処理施設を建設し、曲区の
し尿処理場を閉鎖することになれば、私が先ほど言いました、当該地区の田植え前及び渇水期の水利が非常に困難になることを知らなかったのではないかと推察しております。原田前市長が昨年2月に政治判断をして、曲区の
し尿処理場存続の方向に転換した理由の一つとして、この放流水による農業用水への影響が大きいと判断したのではないかと考えております。また、谷井市長は、原田前市長の遺志を受け継ぐとの公約で立候補したわけでありますけれども、このように方針変更するのであれば、ある意味、公約違反になるのではないかと考えております。
宗像終末処理場でのし尿前
処理施設建設には、設計費用を含みますと約4億円、また曲区の
し尿処理場閉鎖にも約4億円が必要と聞いております。さらには、当該地区の農業用水の
整備費用等を考えますと、今後莫大な費用が必要になってくると推測ができます。現在は交渉の最終局面でありますけれども、宗像市の
経営責任者としての谷井市長に対して、もう一度再検討すべきと提案しますけれども、市長の見解をお伺いいたします。
以上で1回といたします。
◯平川議長
石松議員の質問に対し、執行部、答弁を求めます。
市長。
◯谷井市長
それでは、きょう1番目の石松議員の御質問にお答えをいたします。まず、曲区の
し尿処理場に関連して農業用水の関係でございます。これ、全部関連がありますので、一括して、1から3までをまずはお答えをしたいというふうに思います。
曲区にあります
宗像清掃施設組合の
し尿処理施設は、御承知のように、組合と地元曲区の住民との間で和解条項によりまして、合理的な理由がない限り平成20年9月末で操業を停止し、1年6カ月後までに施設を撤去することとなっております。なお、合理的理由が認められた場合であっても、平成22年9月末で操業停止、1年6カ月後までに施設を撤去するようになっております。
このようなことから、農業用水の確保と
し尿処理施設の問題は別次元で考えるべきであるものでございまして、和解条項の基本であります曲区の区民に御迷惑を及ぼしていることから、
し尿処理施設の関係を整理することが先決でございまして、農業用水の問題、確保は大変重要なこととは認識いたしておりますけれども、農業施設としては別途に対応していくものだというふうに考えております。
その上で、18年3月の福津市からの、新しい
し尿処理施設の整備が遅延することから、現施設を延長して使用したい旨の申し出があり、和解条項を遵守しつつも、将来の宗像市を見据えた場合、組合の一員といたしまして福津市と同一歩調をとることが望ましいという政治判断に立たれた前市長の遺志を私も引き継ぎまして、18年7月に
宗像清掃施設組合長といたしまして、曲区に10年以内の使用延長の申し出を行い、現在、双方が弁護士に委任をして、協議を行っておるところでございます。弁護士、さらには福津市と協議を重ねていく中で、福津市の新たな
し尿処理施設の建設にかかわる計画等について、平成22年9月末までには何とか処理可能まで到達できることから、弁護士を通して、
使用延長期間を和解条項にあります平成22年9月まででお願いをいたしておるところでございます。
この方針を達成するために、平成19年度予算案に、福津市は用地購入費を、宗像市は
施設整備費を計上し、速やかに着手することを両市で再確認をいたしておるところでございます。地元に対して大変御迷惑をかけておりますこの
し尿処理施設については、両市がなるべく早い時期に新しい
し尿処理関連施設を整備し、現施設を撤去することであるということが肝要であるというふうに私は考えております。
なお、曲区民の皆さんには、この処理等の使用延長問題で多大な御迷惑をおかけしておりますことに対しましては、宗像市長といたしましても、改めて深くおわびを申し上げる次第でございます。
以上でございます。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
まず最初に、谷井市長は宗像市の
まちづくりの、いわゆる
まちづくりの
総合プロデューサーといいましょうか、
総合コーディネーターといいましょうか、いわゆる
最高責任者です。ですから、一つの地域ですとか、いろんな
まちづくり、問題がいろいろと山積しておりますけども、総合の責任者という視点でこのことについても考えていただかなければならないと思っております。
それで、まず1番目のこの放流水の影響についてですけれども、今は現在、井戸水、いわゆる水源として2カ所の水源がありまして、約400から450トンが日量で、井戸水をくみ上げて、それをし尿の希釈水として、そしてブレンドして、薬品等々を投入して、そして日量600トンの放流水を出しているということなんですけれども、今、市長は、この農業用水の問題と曲の
し尿処理場閉鎖の問題とは別問題なんだというように分けておっしゃいました。そうしますと、仮に閉鎖した後に、この
農業用水関係の確保をするということをお考えのようですけれども、
維持管理費がかかります。今はあくまでも処理場の、いわゆる希釈するために井戸を掘って、維持管理をしているわけですね。ところがこれが、目的が外れますと、この
農業関係者のためだけのそういった用途が税金投入でやるということになりますと、それが妥当なのかどうかということになるわけですね。また
維持管理費がどのくらいかかるのか。私が考えまして相当のお金がかかるだろうと。そしてまた、当該の地域だけではなくて、山の手の方の大穂、朝町、野坂等々だって、水で困っている方々はいるわけですから、そのときには、私のところも、おれの地域にも税金でポンプアップしてくれよというようなことが、要請が出てくるということが考えられますけれども、そういったことを執行部として市長はどう考えられるんですか。
◯平川議長
市長。
◯谷井市長
先ほども申し上げましたように、この農業用水については大変重要だということを申し上げました。まさに水、農業用水は農業者にとって生命線といいますか、ということはよく理解しております。ですから、この水を
し尿処理場が閉鎖された後どうするかということにつきましては、先ほど申し上げましたように、別途に考えていかないかん。これは関係団体とも、関係者とも話をしていかないかん。
その前に、考えていただきたいのは、先ほど申し上げましたように、この
し尿処理場の扱いにつきましては、いろいろ経過がありました。それで、裁判の結果、やはり地元からいわゆるこの施設について撤去していただきたいということで、裁判で和解条項によりまして、和解によりまして決まったわけでございます。これは裁判の判決と同じ重みがあるわけでございまして、これについては真摯に受けとめて、私どもは20年9月、これに基づいて進めてきたところでございます。しかしながら、農業用水の問題は確かにあります、さっき言いましたように。これは、またさっきも言いましたように、くどいようですけれども、別個に考えるというふうに考えております。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
この話は、これ以上しても平行線になるようですから、次に、前
処理施設建設費は、当初予定では3億円ということが執行部の方から出ておりました。ところが、今回の当初予算を見ましてもわかるように、実際は約4億円かかるということが明確になっております。私は、なぜこの辺の質問をするかというと、先ほど、当初で、今回の前処理施設をつくることは大きなむだになるというお話をしました。なぜかというと、前処理施設をつくるところに4億円、それから閉鎖することによって4億円、なおかつ
農業用水確保のために恐らく数億円はかかるであろうと思うわけです。ですから、冒頭、私が市長に言ったのは、宗像市全体の
総合プロデューサーとしての立場で物を考えていただきたいということを私は申しました。
確かに平成14年に曲区とのいわゆる和解があって、そして和解条項が出ておりますけれども、その後のいろいろと交渉の中で、昨年の7月17日には、谷井市長は、いや、組合長として10年間、10年以内ここを使わさせていただきたいということを言っております。その前段では、昨年の3月9日に、原田前市長が組合長でした。初めてその場で、文章で明確に新規契約を申し入れをしております。その経過、ずっといるわけですね。曲区としてもまだ結論は出ておりませんけれども、いわゆる10年ということで使わさせてもらいたいという。しかしながら曲の方は、それは協議には乗ろうと。しかしながら、地元協力金500万円の扱いについての大きな溝があったということで、私は承知しております。これは、私がもし市長であれば、その500万円の協力金を、何らかの名目を変えてでも、やったとして、10年間で5,000万円ですよ。20年でも1億円なんですよ。それが、残念なことに、交渉が決裂しますと、私が前に言ったように、前処理施設で4億円かけないといけない。そして閉鎖に4億円かけないといけない。さらに
農業用水確保のために数億円が必要であると。これはどういう判断で、
まちづくりでのいわゆる
政策責任者、
総合プロデューサーとしてどう判断するかが問われているんだと思うんですよ。
それで、この前
処理施設建設費のことについてお伺いをいたします。
いわゆる私たち議員には、
的場市民環境部長の方から2年前の平成17年3月議会、ちょうど2年前です、議会に対して説明、報告がありました。建設費として約3億円、毎年の
維持管理費として2,000万円かかるという報告がありました。そして15年間、また20年間使ったときの費用のシミュレーションを示しまして、現在の曲区の
し尿処理場を継続使用するよりもはるかに安くなるといった内容の説明がございました。ところが今回、3月議会に計上されておりますこの該当の経費は、約3億6,500万円であります。いわゆる前処理施設の建設費ですね。3億6,500万円。そして、17年度と18年度で実施しています設計費用を含みますと、約4億円になります。細かく言いますと、17年度が基本設計で、当初予算ベースですが、561万4,000円、18年度予算が実施設計で1,219万7,000円、そして19年度当初予算で、整備事業として3億6,462万4,000円。合計しますと3億8,243万8,000円。ですから、約4億円と私が言ったのはここなんです。
議長、
補足説明資料を配付したいんですが、いいですか。
◯平川議長
はい。
◯7番(石松議員)
お願いします。
議員の皆様には申しわけありませんが、
ペーパーレスで割愛しておりますから、このパネルで御説明します。これは執行部の方に。
今、執行部の方に配付しておりますのは、
情報公開条例で入手しました資料です。内部資料です。
概算事業費と書いてありますけれども、今回のこの3億6,500万円の内訳の部分です。
その中で、一番下のところの方を見てください。1番が
土木建築工事、これが7,500万円で書いてあるところに、右端に手書きで7,000万円。それから二つ目として、
機械設備工事の合計として1億9,790万円の数字の右隣に1億5,790万円と手書きしております。それから3番目に、
電気設備工事として8,000万円と書いてあるところの右隣に7,210万円と手書きがあります。それから合計の
建設費合計ですが、3億5,290万円の右隣に3億円という手書きの資料があります。
この資料を見ていただきたいんですけれども、今回の
工事請負費は3億5,000万円で計上されております。ここの資料の3億5,290万円、これに相当すると思いますが、右隣に3億円と手書きで書いております。この資料は、
情報公開条例で入手しましたので、内部資料だと考えますけれども、的場部長、どうでしょうか。
◯平川議長
市民環境部長。
◯的場市民環境部長
この内部資料は、これは
上下水道部の資料になりますので、ちょっと
上下水道部長の方から回答させます。
◯平川議長
上下水道部長。
◯小樋上下水道部長
この内部資料ですけども、
基本設計段階において、コンサルの方から3億5,290万円ですか、そういう数字が出ておりますけれども、3月議会、当時、篠塚部長でしたけども、幾らか安くならんかというお話がありまして、査定をして、この程度だったらできるんじゃないかなということの数字が3億円ということでございます。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
であるならば、今回の
工事請負費は3億円で計上されるべきだと思うんです。しかしながら、現実問題、今回の
工事請負費は幾らですか。3億5,000万円ですよ。ということは、今、小樋部長がおっしゃった、ここのコンサルタントが出した3億5,290万円、これに相当するじゃないですか。ということは、この右に書いた3億円というのは、どなたが書いたかわかりません。的場部長が書いたのか、前任の、小樋部長じゃなくて、篠塚部長が書いたのかわかりませんけれども、私たち議会に対しては、3億円でできますよと言っておきながら、実際は4億円かかっているじゃないですか。この点については的場部長、どう考えますか。
◯平川議長
上下水道部長。
◯小樋上下水道部長
私の方からお答えさせていただきたいと思います。
18年度実施設計を行っておりまして、
宗像終末処理場の現処理施設に影響を与えない、もう一つはし尿等を適切に処理するということから、し尿等の施設建設に当たりましては、前処理施設の構造、容量等を再検討いたしまして、詳細に検討をいたしました。その結果、この当初、17年度に基本設計いたしましたけれども、それ以外に、特に
耐震構造設計、それから軟弱地盤ということで、基礎工、仮設工に対策が必要だと、それと連休時の受け入れ、また
機械電気機器等のトラブルに対しての受け入れ槽、それから貯留槽に対して考慮した設計になっております。したがいまして、以上の要因から、以前申しました
概算工事費を上回ることになりました。したがいまして、土木建築、それから
機械電気設備工事に
必要最低限度の工事、今の段階では設計金額でございますけども、合わせて3億5,000万円を当初予算に計上させていただきます。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
小樋部長、そんないいかげんなことを私たち議会に言わないでくださいよ。私たち議会に2年前に出したときは、概算で3億円ですと。今おっしゃったようなことは、当然、当時わかっていることですよ。後から追加話みたいなことをしないでください。2年前に私たち議会がいろいろ判断するときの大事なこれは数字なんですよ。3億円、建設費用が3億円、
ランニング費用が年間2,000万円と。それで15年でこれだけかかりますと。一方で、曲の
し尿処理場だったら、5,700万円掛けの15年で幾らですと。こういう形で資料、いわゆる比較検討の資料を出したんですよ。これはそれだけ重みのある数字なんですよ。それを今になって、あれが足りませんでした、これが足りませんでしたとか、これを考慮していなかったとか、そんな子どもじみたことを私たち議会には言わないでいただきたい。責任をとっていただきたいと私は、市長、言いたいんですけど、どうですか。
◯平川議長
市長。
◯谷井市長
たしか私の記憶では、当時、篠塚部長だったと思います。まだ精査していないということで、実施設計にかけますということで、17年の4月に予算化をしたと。御案内のとおり、17年にこの問題につきまして、当時の原田市長の時代でございますけど、質問があっております。具体的な数字もそのときに出て、篠塚部長が確かにそういう数字をお示ししました。ですから、その後、実施設計、基本設計から実施設計等々の中で具体的に進めた中で、最終的な建設費になります。それがこの数字になったというふうに思います。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
今、皆さんに配付しています資料の一番上のを見てください。ちょっと日付が切れていますけども、2004年何月何日修正と書いています。3年前ですよ。3年前にはこのコンサルから出た資料があるんですよ。これに基づいて、本来は私たち議会には報告すべきでしょうもん。工事費はこれだけかかりますと、これにあとは概要設計、またはその詳細設計で幾らかかると。コンサルタントがつくっているんですよ、資料を。それを私たちには低く積算をして、そして、ある意味ではこれは終末処理場に前処理施設を建設するための建設ありきの誘導的な、私たちには議論をしたというふうに私は思いますよ。こんなことだったら、年間の
ランニング費用だって、2,000万円というのはいいかげんですよ。
いいですか。例えば4億円の建設費、もしかけたとしましょう。これ、20年間ぐらいですよ、大体耐用年数は。そうしますと、減価償却費として大体年間2,000万円は要るんです。計上せないかんのですよ。そうしますと、今出している2,000万円のランニングコストプラスの減価償却で2,000万円、合わせて4,000万円は最低要るんですよ。そんなことも言っていないでしょう。でたらめを私たち議会に言ってもらっちゃ困りますよ。当時2年前は、私たち議会だってどうするかと、存続の方向、また新たな終末処理場での建設、これはそのときの重要な資料だったし、比較検討のデータなんですよ。それがこんなでたらめな、今、小樋部長がおっしゃったような、後からつけ足すようなことは責任問題ですよ、と私は思います。
市長、どう考えますか。市長自身が責任をとらないかんのですよ。
◯平川議長
市長。
◯谷井市長
先ほども申し上げましたように、当時、部長が答弁したのは、まだ精査していない中で、この当時出た数字を見ながら、3億円ぐらいになるんじゃないかというような判断をされたというふうに思いますし、正確にあのときも、基本設計で出ますので、それで正確な数字が出ますと答弁をしているはずです。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
市長とこれ以上議論しても平行線のようですから、ここは私は、良識ある市民の方に訴えたいと思うんです。私は、こんな執行部、いいかげんな数字を出すような、責任もとらないような執行部は、私は大反省してもらいたいと。市民の公金を使って運営する執行部の体質を変えてもらいたいと。市長を初め、きょうは部長たちにはしっかり大きな声で私は言っておきます。
市長、例えば今回、曲区がどういう結論を出すかわかりません。3月11日に総集会があると聞いておりますけれども、私は良識のある結論を出すであろうと思っておりますけども、例えば2年間の延長ということが決まったと。そうしたときに、22年9月までは宗像市も福津市と一緒に今の曲の
し尿処理場を利用するわけですね。これは両市長、当然話し合いができているというふうに聞いております。したがいまして、22年の10月から使用ができればいいわけですね。そうしますと、この19年度に建設をして、2年間前倒しで建設をして、3億6,500万円も投入する、そして2年間遊ばせる。これは税金のむだ遣いというんじゃないですか。ですから私は、この19年度は予算を計上しておりますけども、当然、もちろん曲との状況がありますけれども、ある程度白黒がつくまでは予算は凍結をして、そして、もし2年後に22年度の10月から使うということが協定とかで決まれば、補正予算等で9月、12月ぐらいでこの全額、金額を落として、そして改めて平成21年度に予算を出し直すと。それが私は、宗像市の
総合プロデューサーの谷井市長の責務ではなかろうかと僕は思いますけど、いかがですか。
◯平川議長
市長。
◯谷井市長
まだ、仮定の話ですね。私どもは、先ほど言いますように、曲に御迷惑をかけておるわけですけれども、弁護士を通して22年まで使わせていただきたいとお願いしておるところです。ですから、曲の方からの御返事はまだいただいていないわけでして、そうであれば、現在のところはやっぱり粛々と、宗像市としては22年の9月、この建設に向けての行動をとっていくということになろうというふうに思っております。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
いずれにしても、曲区の結論がどうなるかということが一つの大きな焦点のようですけれども、私が今話したようなことは、現実的な話をしています。例えば家をことし建てて、住むのは22年の10月からしか住まないと。これはだれが見てももったいない。もったいないですよ。もし22年10月から住むと決まっておったら、その1年前につくればいい話です。ましていわんや、皆さん、税金で建設するわけですから、いささかたりともむだな税金投入は、私はしていただきたくないということを申し上げておきます。
次に行きます。
今回、前
処理施設建設については、河東区振興企画なる団体と委託契約、区民の雇用対策ということで委託契約をしております。果たしてこの振興企画なる団体が河東区の雇用対策になっているかどうかを私は議論したいと思います。
宗像市と河東区とは協定書を結びました。その覚書の中で、区民の雇用対策として、終末処理場の植栽管理業務委託費用は550万円、それと不燃物埋め立て処分場の
維持管理費委託金額が450万円、合わせて合計1,000万円の事業を宗像市がこの団体に委託しております。
そこで問題なのは、宗像市と河東区、いわゆる自治会ですね、河東区とが直接契約をして、委託金額を河東区に支払っている。であるならば、私は問題にしません。しかしながら、この団体は一部の住民で組織しております。そういった団体と契約しておりますので、河東区全体の利益になっているのかどうかは、私は非常に問題であると。一部の住民だけの利益になっているんじゃないかと申し上げたいわけです。
的場部長、お伺いします。この河東区振興企画なる団体はどんな団体ですか。
◯平川議長
市民環境部長。
◯的場市民環境部長
私どもが認識しておりますのは、河東区で河東区の総会で承認をされて、そして形成をされている団体だということで、それと、宗像市が委託します団体として、宗像市の方に届け出が出されておる団体だということです。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
覚書の中にも、区民の雇用対策という言葉が表に出ているんですよ。ですから、区民の雇用対策というんであれば、河東区の利益にならないといかんと思うんですね。ですから、直接契約を河東区とするというのが常識だと私は思うんですよ。先日、地元の区長と私、小一時間くらい、河東天満宮の方に私も現地視察に行きましたから、そのときにお会いしました。で、1時間くらいお話、いろいろ聞きました。言うていましたよ。自分も疑問に思ったから、行政の方に、こういう契約はいいんですかと聞きましたと。なら、職員は、ああ、いいですよと。自分も半分、半信半疑だと言うていました。あくまでも税金なんですよ。公平、公正に税金は使ってもらわないかんわけでしょう。一部の団体とか、一部の個人が利益を得るような、享受するような使い方はいかんわけでしょう。あくまでも今回は迷惑施設に対する地元の雇用対策なんでしょう。であるならば、当然、河東区と直接契約をすべきだと、私は公金支出の観点からも不適切じゃないかと思いますけど、いかがですか、部長。
◯平川議長
市民環境部長。
◯的場市民環境部長
いわゆるこういう迷惑施設のときに、地元に雇用対策をするというときには、地元の方をその施設に採用することが一つありますね。そういう個人の方を、地元の個人の方を例えばその迷惑施設の中で働いてもらうように雇用するとか、そういう仕方が一つございます。それから、今回のように、これは河東区のここで不燃物処分場もしくは下水処理場の管理に直接仕事をされる方に経費として出ているわけですから、その働いた人に直接払う。それは河東区の中の区民の方の雇用になっているわけですから、その対策として私どもはとっているわけですから、その個人の方にその働いた日数に応じて費用としていくというのはいいと思いますけど。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
事実を言いますと、例えばその草刈りですね。1時間1,000円ですよ、時給。1日働きというか、草刈りに行ったら8,000円もらえると言うんです。1,000万円ですよ、二つの委託で。で、日当は8,000円。何人使うかわかりません。当然、余ります。この余った金額を河東区に全額入れておるんだったら、私は何も言いません。現実そうなっていますか。違うでしょう。
◯平川議長
市民環境部長。
◯的場市民環境部長
私どもが当初、河東区とお話をしているときは、経費、当然、今、働いた方の費用、それから保険、そういうものについてはそれから支出をされて、そして利益が出ますので、それは区の方に還元をしてくださいということでお願いをしております。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
事実は違いますよ。調べてください。
市長、助役、これは重要なことですよ。調べるということを約束してもらえませんか。助役、いかがですか。
◯平川議長
助役。
◯桑野助役
調べさせていただきます。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
次に行きます。
実は、この団体の方は、1月25日にこの団体の代表の方と区長合わせて4人が、私と福田議員に対して、昨年の12月議会の一般質問に対して異議があるということで来られました。当初の申し入れの際には、河東区の住民が話を聞いてほしいということでしたので、私も福田議員もお受けをいたしました。ところが実際は、私が一般質問をしたことについて文句があると、異議があると、考え方を変えてもらいたいというお話でした。そして、私の考えが変わらないんだったら、私のことをビラ、チラシで市内じゅうにばらまくぞということまでおっしゃいました。当然、私は、そんなことをして、もし私の名誉を毀損することがあれば、逆に私はあなた方を訴えますよと言い返しました。
約三、四十分のやりとりでしたけれども、私は、これは議員に対する言論を封鎖するような動きだというふうに思いましたから、看過せず、議会運営委員長の田中議員に報告書を提出し、議会運営委員会でこのことを協議していただきました。このやりとりについては、平川議長、石橋副議長、また山本事務局長が同席していましたので、御存じです。そして最後には、議員、私のことですけども、私が悪いので、河東区の不燃物処理場は3月までで、以後は搬入させないと言っておりました。そして、私たちと面談が終わった後、この4人の方は助役の部屋に行って、助役と面談をして、同様に3月までで、以降は搬入させないと言ったというふうに私は聞いておりますけれども、これは事実なのかどうか、助役にお伺いします。
◯平川議長
助役。
◯桑野助役
正確な言葉は覚えておりませんが、そういった流れのやりとりは行っております。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
補足資料を配付したいんですが、お願いします。
本当に河東区の方がそのように主張しておるんだったら、口頭じゃなくて正式に文書で出してくださいと言ったらどうですか。
今、配付している資料は、この資料です。宗像市不燃物処理場搬入件数及び手数料ということで、随分と以前と比べまして、もう件数が少なくなっておりますし、また搬入手数料が激減をしております。ちなみに平成15年度が合計で988件あって、140万円ほど手数料がありましたけれども、17年度では872件で97万9,000円。それから18年度の数字は、あくまでもこれは19年の1月までの10カ月間のベースですから、417件の16万5,000円と。恐らく3月までしたとしても、これは20万円か25万円の手数料収入にしかならんと思います。件数も500件弱。ですから、恐らく当時、以前の半分ぐらいの仕事量になっているんだと思っております。そういった内容の資料です。1ページ目は、私が皆さんから出していただいた資料に基づいて資料をつくりました。2ページ目以降は15年度から18年度までの担当課が出していた資料を添付しております。
それで、私は、この現実を見たときに、もうこの河東区の不燃物処理場を使用することについて、この際見直しをすべき時期に来ているというふうに提案をしたいわけですけれども、またそうすることによって、地元協力金、年間400万円が河東区と福崎に200万円ずつ出ておりますけれども、その問題解決にもなると考えますけども、助役の考えはいかがですか。
◯平川議長
助役。
◯桑野助役
内部で協議は進めたい。結論は別として、内部協議は進めさせていただきたい。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
吉永都市建設部長にお伺いします。
ここの地元への雇用対策だけではなくて、地元環境整備という名目で、河東天満宮下の桜公園整備がありますね。私、先日、現地に行って確認をしてきました。この事業計画年度と事業の内容について、また総事業費について、また、その後の整備した後、またこの団体に維持管理を委託するつもりなのかどうか、3点についてお伺いします。
◯平川議長
都市建設部長。
◯吉永都市建設部長
申しわけございません。総事業費については、今ちょっと持ち合わせていませんので、早速職員の方に指示したいと思っています。それから、工事の内容につきましては、できるだけ原形を崩さないでということで、私どもとしましても、現在ある山ですね、農地ですね、畑がありますけれども、そういうところに手を加えないで、遊歩道とか、あるいは植栽というふうなことで考えております。それから、その後の委託をどうするかということでございますけども、維持管理ですけども、地元としては、できる限り私どもにというふうな話はされております。ですけども、最終的に地元の方にやりますというふうな確約は、私は今のところまだやっておりません。
以上です。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
総事業費は今わからないということでしたけども、2年前、私たち議会に対しては、これは的場部長が約6,000万円を見込んでおりますという話でした。18年度予算では、用地買収ですね、それで約2,300万円のたしか予算が計上されたと思います。もう既に河東区の方々の土地を買うておるか、今、進行形かわかりませんけども、それから、この19年度予算を見ますと、桜公園の整備には約2,000万円の工事費が入っています。これで終わりなのか、それともまた20年度以降もあるのかどうか。いや、いいです、答弁は。
いずれにしましても、6,000万円ということを明示されたわけですから、これがまた1億円とかになるようなことであれば、またこれは私たち議会を愚弄したことになるわけですね。そんなことないように私はお願いをしたいと思います。時間がありませんから、もうこのことは、私は答弁要りません。
最後に、曲区との交渉について、現時点での進捗状況は、先ほど市長からお伺いをいたしました。私も昨年の11月からこの曲の清掃施設組合の組合議員ですから、2回ほど全員協議会等に出席をさせていただいて、いろいろと谷井組合長、また池浦市長、いわゆる副組合長と議論をさせていただきました。時系列的に少し整理をしたいと思うんですけれども、昨年の12月11日の全協で、初めて池浦副組合長、福津の市長は、自分のところでも前処理施設をつくらないかんかわからんと思っておるということを初めて発言されていました。そして、12月15日にいわゆる組合側の長門弁護士と協議をして、曲の住民の方の安武弁護士に申し入れをしてほしいということを、谷井組合長が長門弁護士とお会いになって、言われております。その内容は、和解条項を守ることと2年間の延長をお願いすることと二つです。それから、12月25日には長門弁護士と安武弁護士とで協議が行われております。
そして、ことしの2月6日、長門弁護士から安武弁護士へファクスがありました。そのファクスの中身は何かといいますと、いわゆる延長のお願いです。操業停止期間は22年9月末日までと、施設の撤去期限は24年の3月末日までと。合理的な理由としましては、新たな処理施設についての関係行政区との調整が困難であったことなどによるものだという内容のファクスを送りつけております。
そして、この2月15日に組合議会がありまして、全員協議会がありました。このことの報告が組合長からあって、約1時間半、議論がありました。その中でいろんなことが、本音の部分が出てきました。池浦副組合長、福津市長のコメントを少し紹介をさせていただきます。この中に重要なことが入っていますから。これはあくまでもやりとりの中ですから。
「自治体としては、宗像市と共同歩調をとるのが筋だと思っております。とりあえず2年間、法的な期間については宗像市も同意いただいています。宗像市の前処理施設ができて、ここに入れなくなった場合、福津市は持っていくところが全くないので、その時点であと何年というのが出てくると思うので、お許しいただけるなら、ここに入れさせてもらうより手がないのではないかと思います。宗像市は地元にノーと言われても、20年9月で対応できるわけですから、福津市と状況が違うわけですから、ノーと言われても、ここに入れさせてもらうしか手だてがない。そのときは組合を構成している者として反するとは思いますが、そのときは自分の責任をとって、曲区にお願いをしなければいけないと思います。ただ、22年でも非常に厳しいと思います。共同設置していますので、宗像市が法的に応じられるのは22年の9月までです。だからペーパー、いわゆる書類ですね、ペーパーに書く分は、例えば交渉が1カ月で終わって、すぐに取りかかれば、22年9月に間に合う日程表を書いています。今、公式に出していますのは、10年以内と、協力金は22年まで入れるということを弁護士さんにお願いをしています。だから、宗像市が福津市と共同歩調をとっていただける22年9月までを主にした日程をつくっておりますが、厳しいだろうと思います。その時点であと2年なのか、5年なのか、白紙なのかわかりませんが、宗像市には悪いですが、単独でもここに維持させていただかなければと私自身、腹をくくっています。行政を預かっている者として、法的解釈は22年9月です。合理的な理由として認められるかわかりませんが、20年9月なれば、裁判を受けてでも、福津市だけ訴えられてでも使いたい。そのときはよろしく御協力をお願いしたい」。
これは、本当に生の声ですよ。もうこれは議事録が出ています。私、議事録からこれ、転記しましたので。市長も同席しておりましたから、間違いないと思っております。
これが、今は組合を構成しているのは、宗像市の市長と福津の市長と二人しかおらんのです。二人がしっかりと向き合って、いろんなことを協議していかないといかんのです。私は、お二人がいささか正面を向き合っていなくて、ある意味、背中を向き合っているんじゃないかと思える節が多々あります。2年間という延長についても、私は、福津の方の関係者の方の話としまして、これは、谷井市長がもう和解条項どおり2年間ということでやってもらわな困るということを再三言われておったと。福津の池浦市長も、もうそれはそうだと、ごもっともな話だから、ある意味、作文ですよね、この工程表、日程表は、をつくったということをある筋から、直接本人とは言いません、ある関係者から私は聞いております。
したがいまして、今から四つの組合が一つに今回なりますけれども、何かとつけて、池浦福津市長と宗像の市長の谷井市長とは何かにつけて協議をしていかないといけない場面が多々出てくると思うんです。私は、お互いさまだと思うんですよ、自治体経営、また組合を構成している首長としては。実際問題、数年前までは福間の方で、手光で焼却処理場はお願いをしておったわけですね。いろんなこともありました。今回、この
し尿処理場については、今、宗像市がお願いをされておる立場ですけども、そこはお互い切磋琢磨しながら、励まし合いながら、お互いがお互いを。それが僕は首長、いわゆる宗像市の
まちづくりの
総合プロデューサーとしての使命。もちろん宗像市の利益のことだけを考えないけないときもあるかもわからない。しかしながら、将来の宗像市、福津市だけじゃない、25万人、30万人都市構想を打ち立てられた原田前市長の遺言とも言うべき将来の合併構想等々を考えてきたときに、私は、この問題で決裂するような、福津市と宗像市が決裂するようなことだけは避けないといけないと思っておるんですけれども、谷井市長、どうでしょうか。
◯平川議長
市長。
◯谷井市長
議員おっしゃるとおりだと思います。原田市長も、前市長もそういうことで政治決断をされたということ、先ほどるる申し上げましたけども。私もそれを引き継いでおるわけでございます。ですから、今後ともやはり将来に向けて、福津と一緒になって、将来、大同合併の問題もございますけれども、ですから、曲区に対しまして申し入れも、そういった趣旨の申し入れをやっておるところでございまして、今後とも福津と一緒になって、
まちづくりをやっていく必要があるというふうには考えております。
◯平川議長
石松議員。
◯7番(石松議員)
地元協力金の話をしますと、西部清掃工場の方は、これは地元に対して、特別区費ということで年間250万円、20年間、それから協力費として年間700万円、20年間、これは14年の12月1日からやっているんですよ。いわゆる玄界環境組合の西部工場の方では。宗像市工場の方ではやっておりませんけれども。ですから、余り地元協力金、協力金というよりも、地元曲は10年間使わさせてもいいと言っていたんですから。ただし地元協力金の話だけがネックになったんですから。
時間になりましたので、一般質問を終わらさせていただきます。ありがとうございました。
◯平川議長
これで石松議員の質問を終了いたします。
ここで暫時休憩をいたします。再開を11時10分といたします。
休憩 10時55分
再開 11時10分
◯平川議長
休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、4番、西山議員の質問を許します。西山議員。
◯4番(西山議員)
おはようございます。私は、新緑風会、社会民主党の西山隆です。先ほど石松先輩議員が熱い議論をしましたので、私は元気な
まちづくり、それと、今、提案されています市民サービス協働化についての質問をさせていただきたいというふうに思っております。私もちょっとのどをやられまして、今時期は、熟語で言うと三寒四温というて、大陸の方から低気圧、高気圧が来て、交互に放射冷却現象やら起きまして、寒暖の差が厳しいところでありますが、最後まで頑張っていきたいと思っております。
谷井市長は、昨年の6月議会で、前市長の政策を継承、発展させ、元気な市民と元気な
まちづくりを基本理念にし、3点の施策、1点目は合併後の新しい
まちづくり、2点目は行財政改革の断行と新たなチャレンジ、3点目が市民参画、協働の推進を市政の柱に据え、市政運営を行っていくと言われました。また、施政方針でも同様の提案をされました。具体的に19年度施策が今議会で決定されようとしています。昨日も我々、新緑風会の花田代表が多岐にわたって質問をしましたので、私は2項目について質問をします。先ほど述べましたように、1点目は市民サービス協働化提案制度についてです。2点目は新観光物産館の活性化についてであります。
1項目めの市民サービス協働化提案制度については、1月の議員全協で一応の説明がありました。また、昨日の会派代表の質問の中にも、2名の方がそれぞれ質問をされておりました。私は、この説明を聞いたときに直感的に思ったのは、職員の削減と公共サービスにつながる制度の導入と小さな市役所、13地区のコミュニティになってもらう具体案ではないかと思いました。この制度の導入について、他自治体、調べてみると、それぞれに特徴や歴史、経過があり、各自治体が今の行財政改革の課題のみで取り入れているのかというと、違うこともあります。
私も民間に10年ほど働いていました。民間は100円を捻出し、あとの利益をどう追求していくかということであります。官はこの100円を公平、公正、透明に分配し、公共サービスをしていくではないかというふうに思っております。民間におったときに、QC、クオリティーサークル、品質管理なんですけど、サークルを実施していました。この内容というのは、製造業において製品の品質を一定に保つこと。具体的には、設計、製造、検査、販売と調査、サービスという過程の繰り返しであります。各過程を担当する部門によって行われる具体的な活動は、QCサークルとも言い、10人前後の小集団によって行われるものであります。さらにこれを進化しますと、ZD、ゼロディフェクト、無欠陥商品、欠陥商品をゼロにしようという運動もありました。これらは民間における提案制度の方法です。
当市にも1,300の事業があり、これらを各部、係で先月いっぱいで事業について抽出したというふうに聞いております。どの仕事でも、今やっていることは100%ということはないと思います。それぞれ知恵を集積し、現状を見直せば、本当にこの業務が必要なのかとみずから考えを変えることも多々あると思いますが、この取り組みは平成19年度の目玉商品といいますか、大事な施策ということで、じっくりと取り組む必要があるということで、4点について具体的に質問をさせていただきます。
1点目、市民サービス協働化提案制度の内容は。
2点目、今後の市民サービス協働化提案制度の進め方は。
3点目、市民サービスの低下につながる懸念はないか。
4点目、市職員が行っている業務との関係は、ということが1項目めの具体的な質問であります。
2項目めの新観光物産館の活性化についてです。
農林水産省がことしの1月25日に、昨年の食品ロス統計調査、外食産業の結果を発表しました。食堂、レストランでの食べ残しの量の割合は、前年に比べて、わずかですが、3.2、0.1ほど減っていると。さらに結婚式場、宴会場などを見てみますと、結婚披露宴会場では22.5%が残っている。また宴会場は15%という高い数値が出ております。これは、主催者側の出し過ぎによるという分析もしております。また食品別では、野菜類が4.2%、肉類は2.5%となっています。
我が市宗像市の食品に関しては、教育委員会取り組みの「毎日食べよう、朝ごはん」と、市が取り組んでいます学校給食における学校、家庭、地域の連携推進事業が、毎日新聞で全国から奨励賞を選ばれた。大変な名誉だというふうに思っております。また、昨年、全校22小中学校で地島のワカメ給食を生産者と一緒に、授業も大好評だったというふうに報じているのを見たことがあります。
市長の基本的理念である元気な市民づくりは、しっかりと食べることにより心身ともに健康で豊かであり得るというふうに思っております。仮称道の駅むなかたは、宗像市民の台所ではありませんが、食材や食育を与える場所で、コミュニティの場でもあるというふうに私は思っております。
そこで、具体的に4点について質問をいたします。
新観光物産館の商品売り場構成は。
特色ある新観光物産館とするためには、出品者の育成を行うべきではないか。
3番目、集客のため、買い物客サービスはどのようなことを検討しているか。
4点目、新観光物産館のPRはどのように行うかということを質問いたしたいと思います。
これで第1回の質問を終わります。
◯平川議長
西山議員の質問に対し、執行部の答弁を求めます。
市長。
◯谷井市長
まず、第1項目めの市民サービス協働化提案制度につきまして、総括的に私の方からお答えをしたいと思います。
施政方針でも述べましたとおり、市民参画、協働の
まちづくりを進めるため、また全事業の情報を公開することによる市政の透明性の向上を図るため、現在、市で行っております約1,300の事業を公開し、市民公益活動団体、コミュニティ運営協議会、民間事業者がそれぞれのノウハウやアイデア等を生かしながら、みずから事業を企画、立案して提案し、実施まで行っていただくものでございます。また、この制度の導入をすることによりまして、一つとしては市民サービスの向上、二つ目として市政への参画、協働の推進、三つ目として市政の透明性の向上、四つ目として市民と行政の役割分担の明確化、適正な役割分担、そして五つ目として効果的な、効率的な行政運営の推進などを図ってまいる予定でございます。
大きく4点の御質問がありましたけれども、それぞれ具体的内容でございますので、担当部長の方から答弁をさせます。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
まず、1項目めの提案制度の内容ということですけれども、具体的には、市が現在行っております約1,300の事業を公開し、最初にコミュニティ運営協議会や市民公益活動団体等に、次に民間事業者と、2段階に分けて提案を募っていきたいと考えております。提案があったものにつきましては、庁内の諸手続を経て、市民や学識者等により構成する審議会等において、公益性の担保や質の高い市民サービスが提供可能なのか、さらには市民公益活動団体等が実施することによりまして、新たな市民活動の展開が見込まれるのかなどを総合的に判断し、最終的に市長が決定するというものでございます。
それから、2項目めの今後の進め方ということですけれども、まず市民の皆さんが市が行っている事業を知っていただくために、説明会などを開催し、浸透を図ってまいりたいと考えております。また並行いたしまして、市民サービスを担う市民公益活動団体等を育成する新たな事業に取り組み、多くの市民公益活動団体と一緒に協力しながら、市民サービスを提供する仕組みづくりを行ってまいりたいというふうに考えております。
それから、3点目の市民サービスの低下につながる懸念はないかということですけれども、この提案制度の最大の目的は、市民サービスの向上にあると考えております。したがいまして、現在、市が行っております市民サービスの水準を向上させるために、民間団体等のノウハウやアイデアを企画、提案していただくものでありまして、その審査につきましても、企画内容のみならず、団体の業務遂行能力などを総合的に判断をしてまいりたいというふうに考えております。
それから、4項目めの市職員が行っております業務との関係はということですけれども、この制度の目的の一つといたしまして、市民と行政の適切な役割分担があろうかと思います。今回、提案対象となるものは、市が現在、直営で行っております事業であり、これらについては、提案を受け、協議することで、市民と行政がどちらが担った方が市民サービスの向上が図られるのか、役割分担を見直すことがこの際できると考えております。今後はさらに市民サービスが拡大されることが予想され、この制度を通じまして、市が行わなければならないこと、また市民に担っていただくことを市民の皆さんと行政が一緒になって考えていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
ありがとうございました。
1点目の制度の内容は、ある程度、私もいろいろ勉強させてもらって、わかったんですが、昨日も議論になりました平成17年から21年度のアクションプランですね。これとの関連を今後どういう形で、あと3年考えていくのか、考え方をお聞きしたいんですが。
◯平川議長
経営企画部長。
◯宮部経営企画部長
アクションプランとこの市民サービス協働化提案制度との関連でございます。目的は、さっき市長の方から答弁がありましたように、まず1番はやはり市民サービスの向上で、5番目に効果的、効率的な行政運営の推進というところで、その中で審査委員会でも、効率的で質の高いサービスの提供とか、あるいは受託団体の組織体制ですね、こういうところが整っておるかということと、あとはまた効果的、効率的に実施できるかという7項目の非常に厳しい基準がありまして、この基準に沿って提案制度を推進していこうということで、この効果的、効率的に実施していく中で、このアクションプラン、5カ年のアクションプランの大きな二つの基本方針の中の一つが、やはり効果的、効率的な行財政運営の推進というところになります。現在、5カ年の計画の中で、具体的に294プランの中には個別的に入れておりません。そういうことで、2次的あるいは複合的な効果としまして、効率的な行財政運営になっていくんですけど、個別にこの294プランの今後の見直しの中では、それも含めて検討していきたいというふうに思っております。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
では、アクションプランというのはあくまでも21年度で終了するということで確認してよろしゅうございますかね。
それと、あとはその業務の中に効果的なプランとかが絡んでくることもあるよという考えでいいですか。
◯平川議長
経営企画部長。
◯宮部経営企画部長
21年までの残り3カ年の中でも検討してまいりますし、この行財政改革アクションプランは、21年度で終了するというものでございません。22年度以降、今のところは5カ年立てておりますので、当然、最終期になりましたら、次のまた22年からの行財政改革ですね、これについての当然、大綱なりアクションプランも視野に入れていくということで思っております。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
確認ですが、今あるアクションプランは294と言われましたよね。これが平成21年度3月で終了するという確認だけなんですが。それでいいですか。
◯平川議長
経営企画部長。
◯宮部経営企画部長
現在のアクションプランについては21年で最終年度ということです。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
1項目めはそれで終わりたいと思いますが、2項目めの進め方であります。プロセスを見てみると、官と民が同等の立場で提案していくというふうになっておりますが、今、民間の業者の方とかボランティア、市民活動の団体が、すぐ来年スタートしたときに、即戦力になるかということですが、担い手ですね、要するに担い手の育成についてどう考えるかということであります。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
確かに議員が御指摘のように、市民活動団体につきましても、即戦力となる団体もあれば、まだその段階ではないというような団体もあると思います。そういうことから、今後は市民サービスの協働化提案制度についた上での提案ができるような形での、先ほども申しましたように、担い手育成に力を注いでいきたいというふうに考えておるところでございます。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
先ほど言いましたように、現在でも多くの方がNPOとかいろんな形で提案されていくというふうに思いますが、ぜひ十分に育成していくという立場を充実していってもらいたいというふうに思っております。
2項目めの2番ですが、要するに市として業務を今、見直すことで、先ほど、私も民間におりましたということをお話ししましたように、わざわざ改めて市民サービス協働提案の制度を入れる本当の理由といいますか、その辺のねらいをお聞かせ願いたいなと思いますが。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
この制度の目的の一つといたしまして、これも先ほど申しましたかもしれませんが、市民と行政の適切な役割分担があるというふうに考えております。この件につきましては、それぞれの立場で役割を確認しながら、市民サービスの公共サービスができるような形でもって、向上を目指していくということでございます。だから、したがって、市の業務を見直す効果も一面ではありますけれども、決してそのためだけの制度ではないというように御理解いただきたいと思っております。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
私は、先ほど宮部部長が言いましたような、21年度でぜひ、アクションプランが終わった後でも十分にこの制度を生かしたらどうだろうかいうことで、ここに横浜市のアントレプレナーシップ事業という、これは職員間で企画立案し、職員が実施するという方向なんですよ。中身的には、知的障害者の雇用促進とか、大型風力発電などを職員で企画立案し、実施しているという。民の力をかりんで、まず自分たちがやっているということで、目的は、職員の新たな発想や意欲により、必要性の高い市民のための事業を推進しますと。2項目めは、事業化に向けて、職員同士や関係局との論議などプロセスを通じて、庁内における政策議論の活性化を図るとともに、職員の意識改革や組織の活性化につなげますという、こういう目的がありますが、当市ではこのアントレプレナーシップの事業というのは御存じですか。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
横浜市のその取り組みは承知しておりませんけれども、ただ、職員提案制度につきましては、本市におきましても以前、提案制度を実施してきてまいった経過がございます。その中でも現在、実施に至ったものでもあるというように考えております。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
よそのまね云々じゃありませんが、今まで提案制度というのは取り組んできたということがあるということですね。
では、取り入れるといたしまして、この導入について、市の事業を知ってもらう、まず1,300と言ってありますよね。これらの具体的な説明会はどのように開催されていくかということを聞きたいと思いますが。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
説明会につきましては、4月から公表していくわけですけれども、この中で4月、5月にかけまして、コミュニティ運営協議会や、また市民活動団体、またさらにはボランティア活動団体等の方に、それぞれの性質に合ったような形での説明会あたりを行っていきたいというように考えております。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
昨日も資源回収で、深田部長なり、いろいろ努力されて、かなり市民と対応してきたということがあります。それで、昨年から一斉にスタートしましたコミュニティが、それぞれ各地区の特徴なり温度差があり、素直に入っていくかというのを私は大変疑義に感じております。ぜひここは十分に市民、先ほど言いましたように、NPOとか団体と協議されて、十分にやっぱり事業について説明をして、導入するなら説明を徹底するように願いたいというふうに思っております。
3項目めの市民サービスの低下につながる懸念はないかということに入っていきたいというふうに思っております。まず1点目は、市民のプライバシー、本当に守られるのかというのが、私も危惧いたします。特に福祉関係ですね。生活保護とかいろんな保険制度とか、今、事業としてやっておりますが、これらの事業をどういうふうに協働して取り組んでいくのかということをお聞きしたいと思いますが。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
確かに市民のプライバシー、いわゆる個人情報の保護に関しましては、十分にリスク管理を行っていく必要があろうと考えております。宗像市では現在、個人保護条例の中では、市、個人情報を取り扱う事務の委託を受けた者は個人情報に関する必要な措置を講じなければならないことになっておりまして、これに違反した場合は罰則を科するようになっております。また、今回、提案された事業につきましては、内容の審査とあわせまして、宗像市の個人情報保護審査会においてもあわせて審査を行っていきたいというふうに考えております。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
十分に市民のプライバシーは守られるということですね。
では次に、国や県などからの補助金を受けている事業はどのように扱うのかと。仮にこの提案制度を、ある自治体がこの提案制度、市場化という位置づけをしておりますが、受け入れを実施した場合、補助金とかいろいろな形のひもつきといいますか、そういう補助金について受けられるんですかね。その辺をお願いします。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
確かに補助金の種類等によっては、直接市が行わなければならないもの、また委託可能もあると思っております。この辺のこともございますので、現課の方と提案があった部分につきましては、担当する課と十分に精査していきながら、その辺あたりが対象になるのかどうなのか、この辺のことも含めまして対応していきたいというふうに考えております。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
大変厳しい地方の時代であります。ぜひもらえるものは精いっぱいいただいて、こういうカットを受けないように十分配慮して、取り組んでいただきたいことをお願いしたいというふうに思います。
4点目です。職員が行う業務との関係はということで回答がありました。新宗像になり、平成26年までに約60名の職員の削減をやっていくということであります。冒頭に申しましたように、この制度を導入することで、これ以上の職員の減というのはどのようなことになるんですかね。定数についてお考えを聞きたいと思いますが。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
これも、先ほど申しましたと思いますけれども、この制度自体が公共サービスの向上を図るものでございますので、その進める過程の中で、結果といたしまして、職員の削減につながるものかなというふうに思っております。また、今現在、職員の定員適正化計画の中では、今後10年間の中で60名の削減をされるというふうになっております。この60名の削減につきましても、当然のこととして、今後この制度の方向性を進めていく中で、委託等の考え方も一部は、現在のその60名の中に含まれておると我々も考えておりますが、この制度によりまして、単純に何人職員削減ができるのかというようなことについた上では、今現時点におきまして、一般の市民の方、また民間企業者の方からどれぐらいの提案があるかわかりませんので、そういうことから、60人プラスの何人かということになりませんけれども、当然のこととして、私どもも、この提案制度を進めていく中においた上で、結果として60人プラスのアルファ部分の削減はできるのかなというふうに考えておるところでございます。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
昨年の国の人事院勧告により、公務員労働者に対して、50年ぶりに賃金、労働条件等が大変改悪されました。今、実際の職場は、モラル、元気がないように思います。市民からのニーズは多様化しております。ぜひこの市民サービス協働化が進むにつけても、職員のやっぱりやる気がなければ進まないというふうに思っております。
そういうことで、平成の大合併で自治体が大体、平成12年、ちょうど2000年から比べてみますと、2000年が3,229自治体ありました。昨年の10月1日で、2006年ですね、1,817に減少したわけですね。全国津々浦々でそれぞれの自治体が、行財政改革の取り組みが行われております。当市、宗像市においても、職員、執行部の皆さんが大変御尽力いただいて、ほかに負けない、よその自治体に負けない事業もやっておられますが、私もこういう質問をする中で、あるコンサルタントにお会いいたしました。コンサルタントの方は、自分たちは宗像市の10年後の都市像とか赤間駅北口とかいうコンサルタントについては、立派なものをつくると。その後ですね、その後、官、本当に市民が受けきるのかというようなことを言っておられました。この方はこういうことも言っておられました。一人の猛烈な社員と、この一人の猛烈な社員についていく3人がおれば、まちおこしは十分にできますという言葉も聞きました。
昨日の日隈議員じゃありませんが、この制度導入については、まだ畑を耕していないのに、種をまいている状況というふうに私も思いました。ぜひ今ある事業をしっかりと踏まえていただいて、この制度を導入していただくことをお願いいたしまして、1項目めの質問を終わりたいというふうに思っております。
◯平川議長
次に、2項目めの、執行部、答弁を。
産業振興部長。
◯野中産業振興部長
まず、新観光物産館の商品の売り場構成はという御質問でございます。新観光物産館は、現物産館の約3倍の販売面積を計画をしており、現物産館以上に水産物の販売が大きな特色となります。売り場構成は、水産物と農産物、その他加工品等がそれぞれ2分の1ずつで考えております。
続きまして、特色ある新観光物産館とするためには出品者の育成を行うべきではないかということでございます。特色ある物産館とするためには、多くの宗像の水産物や農産物等を安定的に供給をしていただく必要がございます。そのためには出品者の育成並びに出品者相互の調整が必要になりますので、そのための運営体制づくりは欠かせないものと考えております。
3項目めでございます。集客のための買い物客へのサービスはどのようなことを検討しているかということにつきまして、新観光物産館は通路を広く、段差を少なくして、障害を持たれた方や高齢者の方々に配慮した施設を計画をしております。また、水産物の販売につきましては、加工室を設け、お客様のニーズに対応した販売を行う計画を立てております。また、レストランのメニューには宗像産の水産物、農産物を使用したものを提供し、調理の方法等も啓発をしていきたいというふうに考えております。
続きまして、新観光物産館のPRをどのように行うのかということでございます。平成20年4月のオープン前に、新聞、チラシ折り込みや旅行雑誌、ポスター等での告知、テレビでの地方番組等取材等の活用によりまして、PRをしていきたいという考えを持っております。それもできるだけ、できるものにつきましては早い時期からPRをしていきたいというふうに考えております。また、オープン時につきましてはオープンセレモニー、オープン後につきましては定期的なイベントなどの開催など、宗像の特色を生かしました方法によって集客に努めてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
ありがとうございます。
1項目ですが、今、直売所と言われる施設は、福岡エリアだけでも65カ所、朝倉、糸島、筑紫、福岡、宗像であります。宗像地区でも、インターネットで調べてみますと6カ所。このほかに、御存じと思いますが、ロイヤルホテルの近所とかサンリブのそばにもあり、また個人でも、100円とか200円で出してあるところが多々あります。そして、消費者の方が大変目が肥えて、舌も肥えております。きょうはあんずの里のアジが安かったばいと、アクシスに行ったら5円、10円違うばいという情報がかなり行き交っております。
そのような中で我が宗像市には、福岡市の人に聞いたんですが、玄海のとらふくというのはうまいなと、今、100パックですかね、販売されているけど、いつも昼から行ったらないばいと、これはやっぱり売れるばいと。それと、あと一つ、二つあるんですが、釣りあじ玄ちゃん、それから玄海活いか、それともう一つお聞きしたのは、アクシスの物産館でお聞きしたのは、大島牛が大変人気があるということで、ことしの目標に対して、今のところ2,000万円近く上積みといいますか、もうけが出ている。そのうちの800万円はこの牛ということを聞いてみると、やっぱり金、土、販売いたしまして、どこかの菓子会社じゃありませんが、まだ十分賞味されますし、日曜日の午後からちょっと値引きするそうですね。それを待ってある方でほとんど出したやつは売れるというようなブランドがあるわけですね。
ぜひこの物産館の中でこういう、うちのこれは買ってくれと、ぜひ特産品を宣伝してくれというようなことも売り場の中で見えるようなところにぜひ置いていただきたいというふうに思っております。もうこれは回答いいです。
2点目に行きたいと思います。
特色ある新観光物産館とするためにはということで、出品者の育成を行うべきではないかということで質問させていただいています。私もこの質問をするために、いろいろなところへ行ってまいりました。糸島の志摩町に志摩の四季というのが昨年の12月2日、ジャスコ系のイオンという大きな敷地の中に朝市、約8年前から始めておった朝市がこの一角に構えています。私が行ったのは午前中だったんですが、例えば50台、その駐車場におって、朝市、四季の里の方に6割ぐらいおるわけですね。イオンの方にあとの4割ぐらい。まず、そこに来て買い物をしていくというようなことをお聞きいたしました。
それでまた、二丈町に福ふくの里という、やっぱり物産展といいますか、いろんな販売している物産館もあります。そのような中でいろいろ聞いてみますと、やはり農業は育成者がおらないというようなことも大変聞いております。それと、それぞれ特徴を生かしております。二丈に行きましても、ここは農林水産省の関係で、中山間地域の育成ということで出てきたわけですが、この中で、みずから自分たちのお金を出して建物を建てて、魚棟だけ別に持って、しっかりと販売しております。
それから、四季の里も、先ほど申しましたように、しっかりとやっています。福ふくの里では、平成14年の4月1日オープンなんですが、この年末にタイとかブリとかカンパチを販売するそうです。聞いたところによると、埼玉から買いに来るというわけですね。福吉の魚はうまいと言って。交通費やら計算したらどうかなと思うんですが。それとか、御存じのように、浜玉道路から途中でおりられるんですね。そういう物理的条件がよくて、自分のところをしっかりと生かしているというような話も聞きました。
そのような中で、やっぱり商品が早くなくなることがあるんですね。例えば西山がキャベツをつくっとうよと、もう10時に売り切れるばいと。済みません、キャベツを物産館といいますか、福ふくの里に持っていってつかあさいと言うたら、一、二回まではまあよかと。もう3回目、金も要らんけ、もう持ってこんというようなときには、みずから、ここは、福ふくの里は有限会社制をしておりますので、社員がそっちの家までとか公民館とか自治会館に行って、持ってきて、お客さんを待たせて、販売をしているというようなことをやっておるわけなんです。いろいろそれぞれ、導入なり、違います。
それと、もう一つは、やっぱりこの育成者を育てるという意味じゃありませんが、先ほど申した福ふくの里では年間2,000万円という個人の業者もいらっしゃいます。これはどうも聞いてみると、あそこは豚肉を置いているそうなんです。これに奨励金を出したと。去年は何と、この市場、出した価格の1%。だから20万円やね。ことしは、どうも計算しよったら、2%出せるという育成っていうか、奨励みたいな形をやって、これを守っていこうという、それぞれ制度があります。
このような中で、私どもの新物産館、道の駅について、納入される方々のいろんな形が今あると思いますが、育成者と考えて、どういうふうな納入の方法がありますか、考えを聞きたいと思います。
◯平川議長
産業振興部長。
◯野中産業振興部長
先ほどお話にありましたように、こういった観光物産館とか、あるいは直売所につきましては、午後に品物がなくなるというようなケースがあると聞いております。ですから、この新物産館につきましては、こういったことがないように、安定した商品の確保といいますか、こういった体制づくりが非常に重大であろうというふうに考えております。
先ほど御提案がございました出品者への奨励金制度ですか、これにつきましては、まだ現段階では検討しておりませんけども、オープン後の状況を見て、運営団体との中で協議していきたいというふうに考えております。
以上です。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
ありがとうございます。
先ほどちょっと言い忘れましたが、これは志摩の四季の納品者の年齢構成、やはり60代が33.6%。中にはやっぱり80代の方も納品者として頑張っておられます。そのような中で、お聞きしてみますと、漁業関係は何とか育成者は育っているというお話も聞きました。
そのような中で、統計上でありますが、農業と漁業について調べてみますと、第1次産業は、農家数や農業産出額の推移を見てみると、産出額が10年間で、農業ですね、約7億5,000万円減少していると。農業ですね。減少傾向にある。漁業は、漁獲高、金額の推移を見てみますと、漁獲高は約7,000トン、それと金額は約37億円から40億円を横ばいということで、先ほども申しましたように、農業者の育成が十分でないように思っております。その辺の農業者に対する育成についてお聞きしたいと思いますが。
◯平川議長
産業振興部長。
◯野中産業振興部長
先ほどお話がありましたように、本市の漁業といいますか、漁業従事者といいますか、若干減っているところもございますが、逆に後継者が十分に育っておるという漁協もございます。また農業につきましては、やはり高齢化が進みまして、後継者が減少しているという状況にございます。そういった状況を克服するためにも、今回の新しい新観光物産館、こういった施設を拠点といたしまして、産業振興、漁業者、それから農業者の安定した収入を確保するということで、後継者育成、こういったところにつなげていきたいというふうに考えております。
以上です。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
十分に、農業もやっぱり働いて、十分にそれだけの利益が上がるように検討して、実施していきたいと、お願いしたいと思います。
それと、やっぱり私も昭和22年ですから、団塊の世代ということであります。先ほど福ふくの里じゃありませんが、この生産者と物産館といいますか、道の駅の製品搬入といいますか、こういう体制が何とか、来年からどっとふえます人たちに受け皿として、市はいろんな形で団塊の世代、団塊の世代と言っておりますが、やはり私もいろいろ地区で役員等をさせていただきますと、やはり40年間例えばサラリーマンをして、職場と家庭しか行き来していないと。そこ出身やけど、ごめん、おれ、人知らんよというような方々がどっと出てくるわけですよね。そういうときに、やっぱりこういう、例えば新物産館、道の駅ですか、そこの名前はまだ決まっていないようですが、受け皿として、昼と朝ですか、ローテーションを組んだりして。そうお金を必要としていない人たちと言っては、失礼な言い方かもしれませんが、こういう人たちも生き生きとして宗像のやっぱり仕事ができるというように思いますが、その辺の受け皿は、もしできれば考えていただきたいというふうに思いますが、どうでしょうか。
◯平川議長
産業振興部長。
◯野中産業振興部長
現実的に現物産館の出品をされる方々、もう高齢化というのが進んでおります。やはり搬入体制というのが一つの課題であろうと私も認識をしております。新観光物産館は今以上に安定した供給が求められるというふうに認識をしておりますので、その搬入の体制をどうするかといった、いわゆる集荷システムといいますか、こういったものを今、検討しております。このことが雇用の拡大につながればというふうに考えております。
以上です。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
十分、どれだけ来られるかわかりませんが、ぜひ検討をお願いしたいというふうに思っております。
3項目めの集客のための買い物客へのサービスはどのように検討するかということであります。いろいろバリアフリーとか検討して、やっていくとあります。そこで、二丈と志摩の話をさせていただきますと、魚をそこで、加工場もつくるということでありますが、三枚におろして、お客さんに売っているという状況を見ました。それで、福ふくの里では、店長さんにお聞きすると、どうも三枚にすると、あとアラが、頭とか骨が残りますよね。これを何とか煮つけにして、野菜とか何か安い価格で昼食を出したいというようなアイデアまで考えてあって、それとまた調理室、私もちょっと県の職員と一緒に行ったんですが、五、六人おられるわけですね、ガラス越しに。私も手帳に一生懸命つけよって、だれが来たばいと。店長、社長というところまで話が行って、そこにおられる奥さん方は、福吉漁協の出品者の奥さんですね。方が交代で来られて、それで三枚におろして、やっていると。常勤もおられますよ、何人か。そういう状況を聞きました。
幸い、新しい物産館ではそこまでやろうということであります。宗像市はいろんな家庭、学校教育の問題についてもアンケートをとってやっておりますが、宗像市民だけではないと思いますが、魚がスーパーで売っています。四つ身で泳いでいると言うような子どももまだおるわけですよね。実際おるんですよ。こういうことに向けて、やっぱり目の前で泳いでいる姿とか、やっぱりこれがタイだなと、これがブリだなというようなこともぜひこの物産館でやっていただきたいと。それで、志摩の四季に行ってみますと、水槽は畳1枚ぐらいしかありません。あと二つ用意すると言うんです。何でそげん要るとと。子どもが喜ぶばいと。子どもは魚を知らんめえがと。来て、喜んで見るというような形で、ぜひ私は、一つは加工所をつくると言われましたけど、安ければいいじゃありませんが、ぜひそういう出品者の方々も協力いただいて、中で、専門ですから、漁師の方の奥さん方が実施をしていただければ、買い物に来た奥さん、若い奥さんたちもそこで包丁を買おうかという話にもなるかもしれません。
それでぜひ、今度は水槽の計画が、やっぱり人間は体験が今ありません。ぜひ水槽を何とか。コストもかかると聞きましたが、前向きに、当物産館でできないでしょうか。
◯平川議長
産業振興部長。
◯野中産業振興部長
先ほどお話しさせていただいたように、この物産館には加工室がございます。この加工室を、魚をおろす姿を見ていただくと。これは調理方法等を学習するということにつなげていきたいと。昨年も、今、毎年魚まつりをやっておりますが、その中でもこの加工、おろし方といいますか、これを子どもさんと親御さんと一緒にやっていただくような指導も含めてやっているんですが、結構人気が高うございますので、ここでもこういったことをやっていきたいというふうに考えております。
それと、活魚の水槽につきましては、これは結構経費がかかります。これは私ども、幾つかの直売所等を参考に見て回ったんですが、やはりどうも長続きがしないと、経費が高うございまして。したがいまして、今のところいつも置いておくということは考えておりませんけども、イベント等の際には水槽を置きまして、そこで販売をしたいというふうに考えております。
以上です。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
ぜひ、やっぱり見て食べるということはちょっと難しいかもしれませんが、実施をしていく方向で検討をお願いしたいというふうに思っております。
ここに西日本新聞の2月27日の記事があります。福岡市の給食状況です。毎週1回魚の日があるそうなんですね。すると、魚を出した日は、必ず病院行きの子どもが出るんです。骨をのどにつかえる。こういう状況が今、蔓延して、業者によりますと、サバのこの辺のあばらの骨を取る仕事もあるそうなんですね。日本じゃなくて。私どもやはり、縄文時代からか知りませんが、あそこのさつき松原に貝塚があったり、魚とか貝を食べて生活をしてきておるんですね。そういう意味では、ぜひこういうことのないようにしていただきたいし、宗像市でも現状としてありますか。
◯平川議長
教育部長。
◯立石教育部長
18年度だけ問い合わせたんですが、実際、5校8名の子どもがやはりのどに骨を詰めたというようなことがあるようでございます。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
どうもありがとうございます。
ぜひ魚を食べて、健康になってもらいたいと。
時間がありませんので、まだ4項目めがありましたが、あと、やはり物産館の年じゅう、オープン、ぜひ、今、月曜と火曜が、月曜はアクシスですね、ほかの「かのこ」とかは火曜日休んでおられます。できたらぜひ年じゅう何とか、盆と暮れはお休みいただいてもいいけど、やっていただきたいというふうに思っております。もうこれは回答いいです、時間ありませんから。
それとあと、やっぱり1年間のイベント、うちも魚まつり、大変な苦労をしてやっております。こういう1月から12月のイベントを早く市民に教えていただくために、しっかりと組んでいただきたい。このためには、今も物産館、聞いてみますと、コミュニティとかなり密接にやっているけど、どうも業務の関係でできていないというふうに聞いております。ぜひコミュニティの中にも情報を送っていただいて、この物産館に地元の市民がやはり来るということじゃなければ、よそに広がらないと思っておりますので、お願いしたいというふうに思っております。
それから、最後の新観光物産館のPRについてであります。これもいろいろ統計上、見てみますと、宗像市には、平成16年ですが、560万近くの方が神湊とか玄海、それとか宗像大社においでになっております。せっかく495の立派な道路ができ、敷地もでき、建物もよそに負けないのができます。ここに今ある観光客ですね、例えば宗像大社が年間、いろいろな形で二百数十万おいでになっていると。これに対するアクセスといいますか、交通網とか、この辺の宣伝について、最後お聞きしたいと思います。
◯平川議長
産業振興部長。
◯野中産業振興部長
今、宗像大社と、あるいは宗像大社、あるいはアクシス物産館に来られてあるお客様方ですね、こういった方々をやはり十分逃がさないといいますか、そういった方々にも十分来ていただきたいというふうに考えておりますので、サインですね、こういったところを十分、皆様がおいでいただけるようなことを考えております。
それと、地域のコミュニティですね。先ほどコミュニティもございましたけども、やはり地域のコミュニティを通じまして、市民の皆さんに周知をしていただくと。こういった営業活動も十分やっていきたいというふうに考えております。
◯平川議長
西山議員。
◯4番(西山議員)
ありがとうございました。
時間がありませんが、安全で安心な地元の魚、野菜、肉、豆腐、大豆ですね、これをしっかり食べて、元気なまち、市をつくっていく。食の発信、ひいては文化の発信の地に新しい道の駅をしていただくことをお願いいたしまして、私の一般質問を終わりたいと思います。
◯平川議長
これで西山議員の質問を終了いたします。
ここで暫時休憩をいたします。再開を13時といたします。
休憩 12時04分
再開 13時00分
◯平川議長
次に、12番、吉田議員の質問を許します。
◯12番(吉田議員)
皆さん、こんにちは。玄界灘の会、吉田益美でございます。本日は三つの項目を質問させていただきます。
まず1項目めは、行財政改革の取り組みについてお尋ねいたします。
国の三位一体改革、地方での景気回復のおくれなどの影響で、全国の地方自治体は厳しい行財政運営を強いられています。一方では、地方自治体は、急速に進む少子高齢化や市民のニーズの多様化に対応した新たな行政課題にも取り組まなければなりません。こうしたことから、国は平成17年3月に地方自治体における行政改革推進のための新たな指針を策定し、同年12月には行政改革の重要方針を閣議決定して、地方自治体に集中改革プランの公表や地方公務員改革を促しています。
本市では、今のまま行財政運営をしていたら、10年後には約130億円の赤字財政になることが予想されるので、他の自治体に先駆けて行財政改革に取り組み、一定の成果を上げるに至っています。具体的には、平成16年度に行財政改革大綱を、17年度には行財政改革アクションプランを策定し、実施されています。行財政改革の初年度を終えて、その成果を見てみますと、256のプランが実施され、効果目標額5億2,042万4,000円に対して、効果実績は5億6,364万1,000円、108%の実行率を達成しています。
また、平成18年11月に発表された日本経済新聞と日経グローカル誌の全国779市・東京23区を対象にした行財政改革ランキングでは、本市は北九州市と並び57位となっています。これは福岡県ではトップ、九州では佐賀市に次いで2位というランキングであります。
このように、本市の行財政改革が成果を上げていることに対して、私は高く評価しています。このことについては、谷井市長を中心に、行財政改革の取りまとめや進行管理を担当する経営企画部、特にこの3月に勇退されます宮部経営企画部長におかれましては、本当に御苦労さまでしたとお礼を申し上げます。そして、各担当部署の地道な努力と苦労の成果であろうと考えております。
以上、1項目めですね。
それで、今回は本市の行財政改革の取り組みについて質問をいたします。
(1)平成18年度の進捗状況をお尋ねします。特に効果目標に対する実績見込みをお願いいたします。
(2)は、今後の見通しと取り組みについてお尋ねいたします。
続いて、2項目め、「休日・祭日の急患歯科診療所(仮称、むなかた口腔保健センター)の設置を求める」についてでございます。
本市の総合計画では、保健、医療の充実について、健康づくりの推進と地域医療、救急医療の推進を掲げています。健康づくり施策の推進に当たっては、行政だけではなく、地域や学校、企業を初め、宗像医師会、歯科医師会、保健福祉環境事務所、これは保健所ですが、などの関係機関と連携して、地域社会全体で市民の健康づくりに取り組むとしています。
高齢化が進むに当たり、市民の健康に対する関心が高まりつつある中、すべての市民が健康を保持し、心身とも豊かな生活を送れるようにすることは福祉社会の基本であります。本市の休日医療体制については、市民の強い要望を受け、昭和56年3月に公設民営の宗像地区休日急患センター(内科、小児科)が開設されました。その後、平成元年10月に、平日夜間の診療を行う、年じゅう無休の宗像地区急患センターに発展、平成10年9月、宗像地区医療センターの完成に伴い、その1階に新築、移転、市内はもとより近隣、県内外から多くの患者を受け入れています。外科については、休日病院輪番制により、休日の診療体制は整っています。要するに休日、祭日の病気やけがについての診療体制は一応整えられているということになります。
しかし歯科については、その体制がとられていません。内科、小児科の休日急患センターに比べて、歯科の休日、祭日の診療については、他の市町よりおくれていると言わざるを得ません。歯の痛さは、人間の感じる痛みの中でも、腸捻転や盲腸炎とともに、三大激痛の一つとも言われております。命に別状がないないとはいえ、口の中には内科的な病気が隠れていることが多いとも聞いております。休日、祭日の急患歯科診療所の設置に向けた早急な対応が必要じゃないかと思います。
市民が穏やかな日常生活を送れる環境を整備することは、行政の大きな役割の一つであります。総合計画の中の基本方針や課題の中には、歯科の急患に対応するため、宗像歯科医師会と急患診療について協議するとあります。歯科の休日、祭日の急患歯科診療所、これは仮称ですが、宗像口腔保健センターの設置を求めるについて伺います。
続いて、3項目めは、玄海地区のふれあいバスの見直しを検討してほしいということです。
ふれあいバスは、地域住民の利便性の向上を図るため、一定地域内を運行、循環するバスです。既存の路線バス等の公共交通機関空白地帯の補完や、高齢者、障害者などの交通弱者の社会参加の促進、外出機会の増加などを目的に、市民の手軽な足として導入している自治体も増加しております。
本市においては、身近な公共交通機関として平成9年1月から、バス3台による3系統が導入されています。平成10年度の利用者数は9,764人、平成11年度は2万6,094人、平成12年度は3万5,800人であります。毎年少しずつは増加してきましたが、余りにも利用者数が少ないので、平成16年度にルートなどを変更した結果、利用者は急激に増加し、10万を超え、10万8,725人となりました。平成18年度もほぼ横ばいといった数字になっているように聞いております。このように改正したことにより利用者の利便性が増したと言えます。
平成15年4月に合併した玄海地区のふれあいバスは、平成16年11月から現在のコースでバス1台で運行されて、2年が経過しました。平成17年度は1万6,270人で、1日の利用者数は、宗像地区の3系統の年間平均125人に比べると、60人でありますが、人口比率からすると、利用率は高いと言えます。高齢者など、車を持たない人が多く、また高齢化率も高いからと考えられます。
玄海地区は、宗像地区より人口密度が低いため、今後は利用の実態に沿った乗り合いタクシーによる運行、コミュニティでの運営、ボランティアによる運営、デマンド型交通、これは予約など利用者の要望に基づき運行するシステムですが、などの地域の実情に合ったシステムづくりが必要と考えます。より低コストで利用効果を上げるため、導入されて2年が経過した玄海地区のふれあいバスの見直しの検討を求めます。
以上、3項目について質問をいたします。
◯平川議長
吉田議員の質問に対し、執行部答弁。
経営企画部長。
◯宮部経営企画部長
それでは、先ほどはお誉めのお言葉をいただきまして、大変ありがとうございました。
それでは、18年度のアクションプランの進捗状況ということで、18年度の進捗状況でございます。アクションプランの見直しによります第2次アクションプラン、ここでは平成18年度の効果目標額を約7,000万円増額いたしまして、約10億8,000万円としております。この目標額を達成するために、294のプラン数を上げて、現在実施をしておるところでございます。ただ、中には非常に達成困難なものもありまして、なかなか厳しい状況ではございます。しかし、できる限り効果目標が達成できるよう進めてまいりたいというふうに考えております。
次に、今後の見通しですが、平成19年度では公共施設使用料、それから各種証明手数料の見直し、それから委託料の見直し、宗寿園や緑風園の民間移譲、それから定員適正化によります人件費の削減など、各プランの効果的な取り組みとアクションプランの見直しを進めながら、最終年度でございます平成21年度までには効果目標額の総額を達成したいというふうに考えております。
◯平川議長
吉田議員。
◯12番(吉田議員)
今、お伺いしたんですが、私の質問に一つ漏れているんじゃないか。18年度も残すところこの1カ月だけなんですよね。今、目標のやり方についてはわかったんですが、進捗状況、10億8,000万円って、昨年の2倍なんですよね。それで、この達成率は、あともう1カ月ですから、ほぼ率の計算ぐらいわかると思うんですが、そのところはどうでしょうか。
◯平川議長
経営企画部長。
◯宮部経営企画部長
達成率、あと1カ月でございます。ただ、達成率の中の総額で、かなり高額なものがまだはっきり決定しておりませんので、これによって達成率が変わってまいります。先ほども申しましたように、一部達成するのが非常に困難なもの、先ほど言いました件ですけど、これが達成するかしないかによって、達成率がかなり変わってまいります。仮に達成できないということであれば、これにつきましては、さらに19年度の中の効果目標の中に設定をいたしまして、少なくともやはり、最初言いましたように、最終年度であります平成21年度、これまでには5カ年で上げております総額の効果目標額、これについては達成するよう最大限努力をしてまいりたいというふうに思っています。
◯平川議長
吉田議員。
◯12番(吉田議員)
財政につきましては、昨日の代表質問でも大変多く取り上げられておりました。ぜひ、部長は勇退されますが、引き継いで、その後を継がれる方にしっかり引き継いでおっていただきたいと思います。
今、皆さん、よく報道されます、新聞やテレビなど各種の報道で、特に皆さん御存じのみのもんたの番組が、毎日政治のことを取り上げております。その時事的なことをですね。今回の自治体が倒産あるいは財政破綻になったときに、夕張市の件ですが、市民に対するどういう影響があるかということをわかりやすく、一部のことですが、取り上げております。
おとといの2月28日の毎日新聞でも、これは夕張市のことを取り上げておりましたが、市が提出した財政再建計画を夕張市議会が議決したということでした。このことは、3月6日に財政再建団体となる夕張市は、1992年2月の福岡県赤池町以来15年ぶりのことだそうです。
小中学校や市の支所の統合、職員も今年度当初の、今年度で159名退職されるそうですが、269人を2010年には半分以下の103人に、給与も平均30%カットするなど、大幅に人件費の抑制、あるいは市民に一番影響を与えることは、災害復旧などの必要性の高い事業を除き、ほかは行わないと。市の単独事業を廃止する。また市民税、ごみの有料化、下水使用料、保育料、公共施設の使用料などのそれぞれの値上げをし、市民の負担をふやすことになったようでございます。1960年代、夕張市は10万8,000人の人口があったそうですが、国のエネルギー政策の転換によりまして、現在1万3,000人までに人口が減少しているのにもかかわらず、行財政改革を行わなかったツケがこういう結果になったと思いますね。
このように、ある日突然財政破綻した夕張市の現状を一時期は毎日のようにテレビで取り上げましたので、私にも宗像市民の方からたくさん尋ねられました。本当に宗像は大丈夫ねと。これは本当、市民の素朴な願いだと思うんですよ。私は、大丈夫ですよと言いますけど、これは大丈夫という裏づけを説明をしなくちゃいけない。私も、一応調べてみました。近隣市の春日市、筑紫野市、太宰府市、小郡市、大野城市、これ、福津市を調べたかったんですが、合併したばかりですので、数値がはっきりいたしません。
それで、この数字を見ますと、皆さん、きのうの代表質問でもよく言われました経常収支比率、これの比較ですが、春日市は101%、筑紫野市は96.2%、太宰府市105.9%、小郡市102%、大野城市95.2%、そして県内市の平均が101.8%。夕張市は125.6%です。ここ、大きな数字ですよね。財政が破綻するはずです。我が宗像市はどうかといいましたら、94%。この中でも一番いい経営状態。
それから公債費比率、これは借入金の比率ですが、これは15%以内にとどめなさいよときのうの質問の中でもたくさん出ました。このことも本市は非常にいい数字を出しております。春日市18.7、それから筑紫野市が19.4、太宰府市は18.4、小郡市18.7、大野城市15.9。県内平均は16%。夕張市、ここは29.7%。我が宗像市は12.5%。非常に数字はいいんですよ。
きのうの私たちの代表の、玄界灘の会の代表、三浦議員からも、財政破綻をしそうな市町村の300位の中に宗像市は入っていないということで、安心はしましたんですが、本当に大丈夫なのか。数字だけはいいんですが、本当に大丈夫なのか。ここを押さえておきたいので、もう一度お願いしたいと思います。
◯平川議長
経営企画部長。
◯宮部経営企画部長
宗像市の財政状況、大丈夫なのかという御質問でございます。昨日もお答えいたしましたように、短期的に宗像市の財政状況については、脆弱ながら健全性を保っておると。中でも17年度の普通会計決算におきましても、県下で25市の中でも上位の方に位置をいたしております。そういったことから、大丈夫と思っておるんですけど、ただ、昨日も、これもお話ししましたように、26年度までの10カ年の長期財政見通し及び長期財政計画、この中では非常に、今後26年度までの10カ年の間で非常に厳しい財政状況に陥るというふうに考えております。そういうことから、さらに今後、当然、行財政改革アクションプランを断行しながら、効率的、効果的な財政運営をしていく必要があると。そういうことで、市民の皆さんに宗像市の財政は大丈夫なんだということを安心していただけるように努力していく必要があるというふうに思っております。また、夕張市の例につきましては、他山の石としまして、今後の財政運営の中で検証していく必要があるのではないかというふうに考えております。
◯平川議長
吉田議員。
◯12番(吉田議員)
安心しておきましょう。
それから、今、会計システムのことについてお尋ねしたいんですが、現在は単年度会計で行われていますよね。単年度ということは、皆さんにはよくわからないんですが、私も自分でわかって、言葉に表現するのが非常に難しいので、ちょっとこれは、単年度ってどんなものかということを、単にその年度限りの歳入と歳出の状況をあらわすものです。その年だけのですね。民間の企業が会計処理しておりますのはバランスシートといって、資産と負債をきちっと明確にしているんですが、過去からずっと現在まで続いているわけですよ。そして、その次の、未来まで続くんですが、単年度会計は、これは続いておりませんので、その年その年だけですので、資産や負債の状況がわかりにくいということがありますよね。
それで、やっと国も指導ということになったんですが、人口3万人以上の市に対して、2008年度の決算から資産や負債などが一目でわかるような、今の企業がやっていますね、会社がやっています企業会計、バランスシート、あるいは行政コスト計算書ほかたくさん書類があるんですが、それを新たな基準、これは国の基準とは思うんですが、これで作成するように求めておりますが、本市のスケジュールはどうなっていますでしょうか、そのことをお尋ねしたいと思います。
◯平川議長
経営企画部長。
◯宮部経営企画部長
今後のスケジュールということでございます。国も進めておりますように、バランスシート、それから行政コスト計算書、それから純資産変動計算書、それから資金収支計算書、この四つの財務諸表の作成を国の方は3年後をめどに整備する方針を現在、立てております。
宗像市といたしましても、これに向けて準備を進めていくことになります。作成に向けたスケジュールですけど、具体的な内容がまだ国から示されておりませんが、財務諸表を作成する上で最も重要で、しかも時間のかかります固定資産の整理とその財産評価の作業にまず着手していきたいというふうに考えております。固定資産の整理が済めば、現在の現金主義会計の中で把握できていない減価償却費との費用も算出できますので、行政コスト計算書、いわゆる損益計算書ですね、なども作成できるようになります。詳細なところがまだわかりませんけれど、いずれにしましても2008年度の決算分から新地方公会計制度がスタートしますので、これに合わせて準備を進めながら、国から具体的なものが出てまいりましたら、それに合わせて作成をしていきたいというふうに考えております。
◯平川議長
吉田議員。
◯12番(吉田議員)
これは2月26日の日経新聞ですが、隣の福津市も取り組むということで載っておりました。これはぜひ早急にやっていただきたい。
それから、一つお願いというか、要望をしたいんですが、今年度こういう予算に対する参考資料が皆さんに、これは議員に配られたんですが、非常にことしの分はわかりやすいんですよね。カラーでもあるし、たくさん、今までのととちょっと違った方法でやられておるように思います。もっと見やすく、もっと詳しく、もっと政策がわかるようにということで、大変わかりやすい。事業数も、今までは97事業を、今年度からは161事業を、これは掲載されておりますよね。これを市民に公開できないかということで要望したいんですが。
昨年、私たち一人会派と新緑風会の皆さんと北海度のニセコ町に行きました。ニセコ町では予算書、本ですけど、それを全世帯に配っておりました。私たちも、視察に行く自治体が多いから、普通は無料でいただくんですが、ニセコ町は1,000円で買わされました。このように全世帯に配るというわけにはいきませんので、ホームページでこれを公開することはできないでしょうか。最後の質問といたします。
◯平川議長
経営企画部長。
◯宮部経営企画部長
19年度予算の参考資料ということで、ページをめくりますと、まず19年度の宗像市の経営方針、それからそれに始まって、各部の経営方針と、各個別の事業が参考資料の中に載せております。これにつきましては、先ほど吉田議員、言われますように、もっと見やすく、もっと詳しく、そしてもっと政策がわかるようにということの3本のいわゆる基本の方針の中で、私どもとしましてはわかりやすい参考資料ができたかなというふうに思っております。せっかくこういう資料がございますので、市民の皆さんに公開をしていきたいということで、19年度の早期にホームページに載せたいというふうに考えております。
◯12番(吉田議員)
ありがとうございました。
じゃ、2項目めの答弁をお願いします。
◯平川議長
それでは、2項目めの答弁を求めます。
市長。
◯谷井市長
2項目めの急患歯科診療の件についてお答えをいたします。
現在、宗像地区の休日歯科診療につきましては、宗像市と福津市が宗像歯科医師会に助成し、休みが長く続くお盆及び年末年始に開業医の当番制で実施を行っておるところでございます。御質問は、年間を通じて対応できる急患歯科診療所の設置をということでございますが、急患センター内に設置が可能かどうか検討した結果、現施設内にはスペースがなく、設置できないという結論が出ております。今後、市民ニーズや必要性について、福津市や歯科医師会等と協議してまいりたいというふうに考えております。
以上です。
◯平川議長
吉田議員。
◯12番(吉田議員)
今、市長の答弁の中に、急患センターというのが、そこに歯科スペースがあったということをお聞きしておりましたが、そこはもうスペースがないでできないと、医師会と協議したら、できないということですが、場所といえば、元急患センター、今、介護認定審査会ですか、あれは夜やっていますよね。昼間あそこがあいているわけですよ。あそこを利用するということにはどういう考えをお持ちでしょうか。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
旧急患センターの件ですけれども、確かに夜は使っております。あそこが一応LANの配置とかもしていて、それを全部また取り除くということはできませんので、今のところはあそこではできないということになっております。
◯平川議長
吉田議員。
◯12番(吉田議員)
たくさんあそこの部屋は、2階もあるし、部屋がたくさんあると聞いていますよ。そのLANの配置は、それを外さないけないということもないんやないかと思うんですが、これは私も素人ですので、わかりませんので、検討を私もしてみたいと思います。
それで、今、ニーズがどれぐらいあるかということで、私も歯科医師会の方で調べたんですが、急患センターの方には98件、100件近い問い合わせがあっているわけですね、休日、祭日はそこはないんかということで。消防署の方にも問い合わせがあっている。消防署は対処をどうしているかといいますと、インターネットで調べたり、それから福岡県の医療情報ネットワークに聞いたりして、近隣の福岡市や粕屋の休日急患センターの方にお知らせしているということであります。このように、やっぱり休日、祭日に歯科の要望はあるわけですよね、現実に。
私も学校で、子どもたちがどれぐらい学校にいる間に歯科に急患で行っているかということを調べてみましたら、これはタクシーで送っていますので、学校でちゃんと統計をとっているわけですね。17年度は、歯医者ですよ、歯に学校から急患で行っておるのが12名、それから18年度は倍になっています。22名。どんどん今から、こういうふうに子どもたちの。私、12月も給食後に歯磨きをしてちょうだいということで質問したんですが、教育長、明快な答弁をされなかったから、非常に残念に思っております。こういうことを踏まえましたら、やはり現実的にも日曜日、あるいはクラブ活動をしたり、そういうところで、子どもたちもやはり要望はあるわけですよね。特にやはりこれは平日でもこれぐらいですから、休日はまだなおかつふえると思います。
それで、今、盆と年末年始12日間、歯科医師会に補助金を出しておられます。12日間をあけていただくように。それについては市はどれぐらいの補助金を出しているかということと、外科の病院輪番制に係る、要するに外科は輪番制ですよね。三つの病院か何かが日曜日、祭日やっていますが、補助金の額は幾ら出していますでしょうか。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
まず、外科の方を申し上げます。17年度は決算が出ておりますので、17年度の方でお答えさせていただきます。外科で年間908人、金額にしますと、宗像市が払っている分が253万4,000円。歯科の方は12日間ですね。134人、25万6,000円。
以上です。
◯平川議長
吉田議員。
◯12番(吉田議員)
外科はたった25万円ぐらいですか。250、それぐらいですか。
19年度の予算書は、病院輪番制病院運営負担金で1,946万円というのは、この数字はちょっと違うんでしょうか。済みません。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
それは宗像地区の救急輪番制の分がありますので、それは医師会の方に払っておりますので、全然別個の分です。
◯平川議長
吉田議員。
◯12番(吉田議員)
今、市長が言われましたように、12日間医師会にお願いしているということですが、どれぐらいの患者さんがいるかということを調べてみますと、12月31日が18人、1月1日が14人、1月2日は6人、1月3日は15人、4日間の合計で53名いるんですよね。こういうことで、1日平均で12.7人、急患の歯科利用者がいるわけです。
近隣市町といいましたら、宗像市だけがあんまりそういうことに、今、前段で言いましたように、救急の歯科の医療体制がおくれているわけです。筑紫地区は、昨年18年の4月にこの口腔センターを開設しました。糸島も皆あるんですけど、糸島地区も。粕屋地区は輪番制で、毎休日、祭日を医師会が賄っているわけですが、ここに筑紫地区、昨年できたばっかりのところ、数字を調べてみましたら、18年の7月から19年の1月14日までの数字ですが、552名利用があったということですね、筑紫地区は。要するに、宗像市は休日、祭日の急患をしてもらうところが、診てもらうところがないもので、よその自治体に行っているわけですよ。我慢している。私は幸いに歯の痛い目に、今まで歯が悪くないもので、なったことないからわからないんですが、本当に歯が痛いというのは、何もできなくて、我慢ができないということですので、どこかの近隣自治体に宗像市の市民は行かれております。そういうことで、これは何らかの日曜、祭日の対策はとっていただきたいと思うんですよね。
それで、もし宗像市がこういう急患センター的なものをつくるとします。それと、病院に輪番制で、毎週どこかの医者が、歯医者があけていただくと。要するに輪番制ですよね、外科みたいに。それをちょっと私なりに計算して比較してみました。今、部長から答弁いただきましたが、盆と年末、年始の補助金が42万円やったですね。いや、25万3,000円。これは、42万円というのは福津市と。要するにこれは宗像市だけの問題やありませんからね。福津市と合同でやるということですので。これを人口割で、これ、比率でされておりますので、福津市のことを聞きましたら、合計で宗像市と42万円になるわけですよね。それを、これは12日間ですから、1日に割りましたら3万5,000円になります。休日、祭日が1年間で72日ぐらいあると計算しましたら、もう単純に計算しましたら、2,520万円かかるわけです。
もし急患診療所を、センター的なものをつくりますと、今、言いましたように、年末年始では1日12.7人の患者がいるわけですが、これを、年末年始だから多いと見積もって、それを60%で計算しました。これもどれぐらいの診療保険点数が要るんかということを歯科医師会の方にお尋ねしますと、一番最低で800点ぐらいの計算になるそうです。そしたら、800点ということは、その他の経費を含めましたら、年間49万円ぐらいの市の持ち出しでいいような計算になるわけですね。これ、減価償却はもちろん入れておりません。そして、初期投資の金額も入れておりませんが、なぜこれは49万円で済むんかというたら、輪番制にすると診療報酬が入らないわけですね。センター的にすれば診療報酬が入る。皆さんが3割負担しているものが入るわけですね。今は皆さん、よその自治体の歯科に行っていますので、それはないんですが、そういうことで保険点数が入りますので、そういう計算を、最低の患者さんの治療で計算しましたら50万円ぐらいの持ち出しでいいんじゃないかということでした。
輪番制とセンター的なものとを比較すれば、輪番制にしてみたら、毎回どこかの病院を探さないけんわけですね。タウンプレスなり何かを見て、探さないけないんですが、急患センター的なものがあれば、これは毎回同じところでいつもあいている。いつもと、土曜、日曜、祭日はあいていますので、その心配は要らない。これは、ここで答弁を求めてどうこうと、これはできませんので、歯科医師会としっかりこれは協議をしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。市長。
◯平川議長
市長。
◯谷井市長
先ほども申し上げましたように、歯科医師会の中では急患センターの施設がとれないということでございます。今後、先ほど申し上げた繰り返しになりますけども、この市民ニーズとか必要性、こういったものをもう少し十分精査して、福津市と歯科医師会と話し合いをしていきたいというふうに思います。
◯平川議長
吉田議員。
◯12番(吉田議員)
それから、これを少し進展させて、休日、祭日も診療が受けることができるような診療所が今、ほとんどありませんよね。せっかく節目健診、40歳、50歳、60歳の節目健診の施策が本市はとられておるのにもかかわらず、これも12月の質問の答弁ですが、172人の利用者しかあっていないということは、やはり日曜、祭日の健診がないからだと思います。それと、大島、地島の子どもたちも、歯科へ行くためには学校を休まないけないと。日曜、祭日がありませんので。
そういうことで、もし例えばこれができるなら、日曜、祭日も診療が受けられるような施設も考えていただきたいなと。これは要望にとどめたいと思うんですが、最後に、今、盆と年末年始だけしかありませんよね。休みが何日も続くというのは連休があるわけですよ。少なくとも、今、歯科医師会と協議を今からするか、せんか、どうするか協議されるんでしょうけど、差し当たっての連休、この連休、休みが続く連休は、やはりこれは歯科のをあけてもらうように開設を、これはしていただきたいが、市長、どうでしょうか。
◯平川議長
市長。
◯谷井市長
そういったことも含めて、全体的に考えていきたい、話し合いをしていきたい。
◯平川議長
吉田議員。
◯12番(吉田議員)
ぜひ、最悪にはこの5月の連休は、皆さんの苦痛を、市民の苦痛を取り除いていただきたいということを要望いたしまして、3項目めの答弁をお願いします。
◯平川議長
それでは、3項目めの執行部、答弁。
総務部長。
◯深田総務部長
それでは、大きな3項目めの「玄海地区のふれあいバスの見直しを」ということでございます。導入されて2年が経過した玄海地区の利用実態に見合うバスの見直しということでございます。
玄海地区を運行する第4系統の路線は、旧玄海町との合併後2年間運行していました福祉バス玄海号の廃止に伴い、保健福祉会館ゆうゆうプラザへの足の確保や、西鉄バスの既存路線と競合しない東西方向ルートの確保のため、旧宗像市内を運行していたふれあいバスの3路線を参考に運行を開始いたしております。現在の利用者数は、1日当たり約50人、1便当たりでは平均6人で、座席数の13人のバスでは若干の余裕がある状況でございます。
議員から、乗り合いタクシーによる運行、コミュニティでの運行、ボランティアによる運営、デマンド型交通などいろんな運行方式の御提案をいただいておりますが、営業バス運行における市の基本的な考えといたしましては、第1点に、安全運行が確保できること、大きな2点目として、バス停を設置し、路線と時刻表に沿って運行する乗り合いバス方式を採用すること、第3点として、既存の西鉄バス路線と競合することなく、乗り合いバス事業を安定して運行ができる管理体制が整っていること等を条件といたしまして、道路運送法第4条の許可業者である西鉄バス宗像株式会社と運行協定を結び、赤字補てんを行う形態をとっているということでございます。
今後は、道の駅やフェリー航路の見直し等の計画もございます。御提案いただいております地域の実情に合ったシステムづくりの可能性についても十分調査研究していきたいと考えております。
以上です。
◯平川議長
吉田議員。
◯12番(吉田議員)
ありがとうございます。実情に合った地域のやり方でしていただきたいと。
今、部長の答弁にもありましたように、ふれあいバスは四つの系統で運行されておりますよね。その中の一つで、この玄海地区を走る、4系統と呼んでおりますが、合併前から運行されていました玄海号、これは福祉バスでしたが、この廃止に伴って、平成16年11月から運行されています。運行するに当たって、この路線をするに当たって、交通体系審議会の審議を経て現在に至っておりますが、平成10年1月から運行されている人口密度の高い旧宗像市を基準にされて、今のルート設定ではないかと思われます。やはり玄海地区は住宅が点在しておりますし、大型団地もありませんので、同じようなやり方で、ただそこをずっと回ればいいということじゃないと思います。今、部長が言われましたように、調査研究をされてするということですので、これはもう安心しました。ふれあいバスを導入するに当たり、約4,000万円の経費がかかっているわけですよね。はっきり言うと1台に1,000万円。この経費をやはり、かかる以上、いかに利用していただくかが問題となろうと思います。
今回、ちょっと苦言を言いたいと思って、質問をいたしますが、12月4日にルートが一部、ルートと時間が改正されました。私、この質問をするに当たって、4系統、最終は鐘崎だったんですが、乗ってみました。私は鐘崎ですから、この市役所に来るのに、車で、自家用車で来れば15分で着きます。そしてふれあいバスに乗りますと1時間10分。玄海に帰らないけんのに、赤間さへずっと回るわけですよね。反対の方。それはいいんですよ、1時間10分かかるのは。それがありがたいという方も、ちょうど私の後ろにおられた方が、買い物帰りに乗られましたので、喜ばれておりました。これは非常にいいんですが、今回、12月4日の改正について、時間が1時間ずれたりして遅くなったために、バスの運転手さんの話では、もう乗り手がなくなったと、最終便がですね。
18年の3月に答申書が出されておりますが、今回のルート改正と時間改正によって、ちょっと改正されるときに認識不足があったんじゃないかと思うんですよ、二つ。一つは、答申の中に、「市の福祉政策とバス停設置基準に合致するため、次回改正の際にホテル玄海前に新設」というのを、18年の3月31日に答申が出されたのがそのように書いてあります。それで、今回、多分この12月4日では、19年度から高齢者入浴サービス指定事業が廃止になるのに、ロイヤルホテルに乗り入れておられるわけですよね。これはなぜかといいましたら、ロイヤルホテルで福祉事業を受けていたから、その18年の3月の答申の時点ではそういうふうになっているんですが、これをそのまま、検討されなくて導入されております。これもほとんどロイヤルでは利用されていないと、乗降がないということでした。導入される前は、毎月五、六人の方が、同じ方が利用されていると。これは福祉課の方にお伺いしましたが。1点目は、その後ふえたかどうか、後で福祉部長にお願いしたいと思います。
それから、二つ目は、去年の10月16日から西鉄バスが路線を変更しておるわけですね。鐘崎始発の、もうこれは西鉄が開設以来から赤間行きが中心やったんです、鐘崎からの始発は。それが、路線が一部変更になりまして、河東石丸線ですか、新しい、あれを通って、宗寿園の前を通って国道に出るような感じで、東郷橋を通らないわけですよ。東郷橋を通るバスは東郷駅行きバスがあるんですが、何が問題かといいましたら、バス停の位置が問題なんですね。今までは赤間まで行くのに、例えば整形外科に毎日通っている人もおりました。赤間、須恵の方に、稲元にある整形外科へ。それから、東郷橋のバス停の前にあった外科に。そういうところは行きづらくなった。それはなぜかといいましたら、東郷橋のバス停が、東郷橋を渡って、旧国道の農協に入る手前の方に薬局があります。そこまで回っておりて、それから東郷橋の横断歩道を渡って、それから今度、橋に渡るために横断を渡って、それから橋を出て、赤間行きのバスに乗るときに、そこでまた横断歩道、三つ。高齢者が三つ旧国道の信号を渡らないけないんですよ。こういうことを全然、12月4日のルート変更の方に加味されていないということを。これが今回、こういう問題をやはり検討した結果、どうだったということをすべきじゃなかったかと思いますが、検討されたんでしょうか。
◯平川議長
総務部長。
◯深田総務部長
私の方で、3点あったかと思います。1点目は、玄海ロイヤルホテルにふれあいバスをというようなことで、私どもの審議会では、その件では、協議したが、その後、ふれあい入浴サービスを廃止しているので、課内同士の調整ができてなかったんではないかという質問だったと思います。それについては、一部そういう意見のそごはございましたが、現在、効果として見させていただきますと、新しく新設バス停、7カ所あるわけですけども、つくったわけです。その中で上から2番目に多いんですね、乗り手が。そういうこともございますし、先生の方が先ほど少ないんじゃないかと言われましたけども、実際調べましたら、多かったということと、今後、近辺には路線バスもなくて、今からつくられます道の駅等々を考えます。それから観光で泊まられている人たちの分、それから外出、先ほどお話のありました外出の機会によるコミュニティ、生きがい、健康づくり等々もやっぱり残っておりますので、ここにつきましては、私どもとしてはまだしていく方向でございます。廃止ということではございません。
それから、それともう一点でございますが、バス停をつくるときにいろんなものが加味されていないんではないかということでございますけども、私どもの職員といたしましては、個別なものはいろいろございましょうけども、実態調査といいますか、そういうものを受けて、特にこれは地域要望とか、そういうものを受けて、特にバス停は設置しております。至らなかった分もあるかと思いますけども、そういうことを御理解いただければと考えております。
以上です。
◯平川議長
吉田議員。
◯12番(吉田議員)
時間が迫っていますので、一度に質問します。
このバスの時刻表、これですね、今度変更になったために出されたんですが、間違っていたということで、2度出されたわけですよ。それが同じ、ただ修正と保存用だけの、たったここ、小さい字だけです。裏はここだけ。本当に高齢者にとって、これは優しいかといったら、みんな、先に配られた保存用を持っているんですよね。だから、今度改正されるときは、どこが変わりましたと。こういうように間違えましたということをきちっと明確に書いていただきたい。
それからもう一つ、宗像市には渡船があります、二つ。地島と大島線。この渡船も、このバスの絵なんかは要りませんね。皆さん、どう思いますか。バスの絵なんか要りません。ここへ渡船の時刻表を一緒にしていただきたい。これが1点ですね。
それから、私が友達から、ユリックスに行きたかったけど、このバスに乗って、市役所でおりて、乗り継がないと、ユリックスに行けなかったと。何か方法はないんかと聞かれました。私も、それはそうよねと。乗り継ぎ券があればいいねということで、玄海地区の4系統バスは、医師会病院に行くのも2時間ぐらいかかりますけど、乗り継いだら。鐘崎から医師会まで行くのに2時間かかります。そしてユリックス、メイトム、このこともそうでしょう。だから、そういうことで、また駅にも、玄海方面のバスは行きません。その反対に、今度は宗像の三つのバス、3系統は、今言われましたように、ゆうゆうプラザ、それからアクシス、買い物に行っても、アクシスも行かれません。乗りかえないけません。それから特に、今、言われましたように、20年4月にオープンする物産館、それから渡船、大島、地島渡船に乗るのも、これも乗り継がな行かれませんですね。これを、答申書の中にも検討課題となっております。これはぜひ、同じバスで通るんですから、同じバスが走るんですから、乗り継ぎ券を出せるように、それから回数券出せるようにお願いしたいと思いますが、この答弁についてよろしく。
◯平川議長
総務部長。
◯深田総務部長
大きな1点目、ふれあいバスの時刻表の訂正につきましては、私どもの不手際で市民の皆さん、それから利用者の皆さんに大変御迷惑をかけたということをおわびを申し上げます。二度とこのようなことのないよう、また確認をしていきたいと思っております。また、御提案の渡船の時刻表につきましても、この中にしっかり入れて、今後、掲載するようにいたしたいと考えております。
それから、次に乗り継ぎの問題でございますけども、これにつきましては、検討した結果はございますけども、なかなか利便性とかいろんなものを、経費とか考えるときとか、時間とかの調整で、一部問題も残っておりますので、これについても、さらに今、御提案のように、十分検討をさせていただきたいと思います。
以上です。
◯12番(吉田議員)
ありがとうございました。
◯平川議長
これで吉田議員の質問を終了いたします。
ここで暫時休憩をいたします。再開を2時5分といたします。
休憩 13時55分
再開 14時05分
◯平川議長
休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、13番、古賀議員の質問を許します。
◯13番(古賀議員)
皆さん、こんにちは。元気よくお返事してください。眠気を推進しないように私も頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。私は、ふくおかネットワークの古賀千種でございます。
今回の一般質問は、大きくは2項目、1項目めは高齢社会を生きやすく、福祉の充実に向けてであります。2項目めが、認知症を理解し支える仕組みを地域につくろうということであります。
2000年、平成12年4月、これは期待と不安の中で介護保険制度がスタートしました。5年間の経過を経て制度の見直しが行われ、2006年、昨年4月から改正介護保険が実施されることになりました。介護保険制度は、できる限り在宅で自立した日常生活を継続できるように支援することを基本理念にしております。施行後5年を経て、さまざまな問題点が見えてきました。スタートのときから、介護度の軽い人、要支援や要介護1の人が大幅にふえており、その方たちへの介護サービスが必ずしもその後の状態の改善につながっていないことなど、そういう課題に対応するために、サービスが状態の改善につながるように新予防給付を創設し、また同時に要支援、要介護になるおそれのある高齢者、介護予防の前段階ということ、それを特定高齢者というふうに言っているんですけど、その介護予防などのために地域支援事業をこのたび創設されました。そして、それをマネジメントする機関として地域包括支援センターがつくられ、重要な役割を担っております。
また、運営面から言えば、各自治体、ここ宗像市ですね、が主体的に運営することが求められており、自治体である宗像が持つ役割が大きくなったと言えます。宗像市でも、これは2年間かけてつくればいいというふうになっているんですけど、2006年、去年の4月から地域介護の中核拠点として、この地域包括支援センターが新しく設けられました。介護活動の専門家である社会福祉士、保健師、主任ケアマネジャーなどが中心になって、高齢者の生活全般をサポートするようになり、主要な役割としては相談業務、介護予防、ケアマネジャーの支援などがあります。高齢者の将来の不安や介護を受けるようになることの不安、また介護にまつわる負担感などを多くの市民が感じています。「家族の介護のことでどこかに相談したいのだが」とか、「介護のイロハを知りたい」などの声も、私たちもまちを回っていてよく聞きますが、地域包括支援センターはまだ市民には十分には知られていないようです。
そこで、今回の質問をいたします。お尋ねいたします。
一つ目、4月から活動が始まった地域包括支援センターの利用状況(相談やケアプランの作成件数など)はどうでしょうか。また、体制と課題についてどうとらえていらっしゃるかお答えください。
二つ目、地域包括支援センターについては、介護関係の事業者だとか、民生委員、コミュニティの運営協議会などには説明され、一定の理解がされているようですが、一般の市民にはどのような知らせ方をしているのかお答えください。
三つ目、市民に、介護や福祉のことで困ったら問い合わせはここということを市民に認知してもらうために、地域包括支援センターという、こういう呼び名は言うのも難しいし、聞いたらましてや難しいと。また、何をしているところかわかりづらい。復唱してごらんと言っても復唱しづらい。そういう名前ですので、わかりやすい愛称をつけてはどうでしょうか。
四つ目です。一般向けの介護予防事業では、これまでころばん塾が行われております。新規の介護予防事業として公募した介護予防水中運動教室は定員に満たなかったとお聞きしました。今後に向け、参加者をふやし、介護予防の効果を上げるためにどのような対応を考えていらっしゃいますか、お答えください。また、口腔機能の改善が予防事業になっていますが、どのように進めようとしていますかお答えください。
五つ目です。介護保険を有効に運営するためには、介護用ベッドなど、福祉用品で不要になったものをリサイクルする仕組みを保険者として取り組んではどうでしょうか。現状では、せっかくの介護費の多くをベッドなどのレンタル料に使ってしまうケースも多く、福祉用品のリサイクルを望む声というのはないのでしょうか。大きく考えて、資源を大事にする。また保険料がどんどんどんどん上がっていきますので、保険料を大事に使うという視点で考えられないものかということで、1項目めをお尋ねいたします。
次に、大きく2項目めです。
ここにおられる議員の方は、報告を受けましたので御承知と思いますが、2月に入って、90歳代の方、それから80歳代の高齢者の方が家を出られて、道に迷い、一晩たって発見されたときは、お二人とも山の中で亡くなっておられたという報告をお受けしました。もしもこれが歩いている途中、声をかけることができたら、命を救うことができたのかもしれません。そういうこともあって、この2項目めになるんですが、認知症を理解し支える仕組みを地域につくろうという提案でございます。
2025年に高齢者人口はピークを迎えると言われる中、2015年には何らかの介護支援の必要な認知症の方は250万人に増加すると予測されています。今回の改正介護保険法で、尊厳という言葉が第1条に入っております。それまで現実、介護というものは、食事、排せつ、入浴、それが三大介護というふうに言われていました。しかし、介護を受ける方は、身の回りの世話ももちろんですが、人間らしく対応し、その人らしい人生を大事にして、人生の終末期の伴走者、隣を走ると書くんですが、伴走者としての見守りが大切だということがわかってまいりました。従来の痴呆という言葉を、人間の終末にだれしも起こり得ることとして、人間の尊厳を踏まえ、2004年12月から認知症と呼びかえるようになってきております。しかし、一般には認知症に対する理解はまだ不十分で、誤解や偏見もあります。地域全体で認知症高齢者への理解を進めることが、すべての人が住みなれた地域でその人らしく安心して暮らし続けることのできるノーマライゼーションの理念の実現につながるというふうに考えられます。
昨年6月議会で、新谷議員が「認知症、正しい理解と共感を広めよう」ということで一般質問をしました。そこで、それからこの1年間、認知症の研修あるいは啓発の取り組みをどのようにされたかお聞きいたします。
また、この認知症という呼び名の変更を契機として、厚生労働省及び民間団体が協力して、みんなで認知症の人とその家族を支え、だれもが暮らしやすい地域をつくっていく運動、「認知症を知り、地域をつくる10カ年」のキャンペーンが始まりました。キャンペーンの一環である認知症サポーター100万人キャラバンでは、認知症を理解し、認知症の人や家族を見守る認知症サポーターを一人でもふやし、安心して暮らせる
まちづくりを市民の手で展開していくものです。
このキャラバンを活用して、この宗像市でも認知症サポーター養成講座に取り組むべきではないでしょうか。これは100万人と書いていますけど、宗像市は100万人もいませんので、日本全国で100万人ということなので、宗像市では認知症サポーター養成講座に取り組むべきではないでしょうかということを御提案いたします。
これで1回目の質問といたします。
◯平川議長
ただいまの古賀議員の質問に対し、執行部の答弁を求めます。
市長。
◯谷井市長
私の方から包括的に地域包括支援センターのことにつきまして、お答えをいたします。
この地域包括支援センターは、地域住民の心身の健康保持及び生活の安定のため必要な援助を行うことによりまして、その保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的に、地域包括ケアの中核機関として平成18年4月に設置をいたしたところでございます。
地域包括支援センターはその名のとおり、地域において包括的に高齢者を支援する拠点として設置された機関で、支援の入り口となる相談から、介護予防のケアマネジメント、介護給付期の長期的なフォローや介護保険のサービスのみではなく、権利擁護、虐待防止、専門機関への橋渡しなど、幅広い業務を行っておるところでございます。
古賀議員御指摘のように、この地域包括支援センター、まだ十分認知されていないところもあります。今後は介護予防の拠点として周知を図るとともに、また市民の皆様のさまざまな御相談などに的確に対応できるように、さらに組織体制の充実を図ってまいりたいというふうに考えております。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
私の方から各項目について答弁申し上げます。
(1)の利用状況と体制と課題というところでございます。
地域包括支援センターには、19年1月末までに電話による相談等が約3,500件、来所による相談等が750件ほどあっております。その他新予防給付の契約や高齢者サービスの相談等により、御家庭の状況を確認するための訪問が19年1月末までで約3,450回ほどあります。また、地域包括支援センターが担当する要支援1、2の認定を受けられた利用者の方々に対する新予防給付のケアマネジメントの件数は、19年1月末までで506件、うち居宅介護支援事業所へ委託している件数は257件、地域包括支援センターが直接担当している件数は249件となっております。
今後、居宅介護支援事業のケアマネジメント1人当たり8件までの受託制限が19年の4月から適用されるため、地域包括支援センターの担当する件数が増加することが見込まれております。総合相談業務や新予防給付の業務に加え、特定高齢者の介護予防、ケアマネジメントなどの業務量の増加が見込まれるため、職員体制の充実を図っていきたいというふうに考えております。
2項目めの周知の件でございます。
議員御指摘のとおり、まずは地域包括支援センターを市民の皆様に知っていただくことが必要であると考えております。そのため、18年度の実績といたしまして、『むなかたタウンプレス』で2回掲載、高齢者情報誌『シルバー』1回掲載、ルックルック講座8回依頼、ユリックスで地域包括支援センターのPRを兼ねて啓発事業「認知症、あなたは大丈夫ですか」ということをやっております。地域包括支援センターのPRも実施してきております。今後もあらゆる機会にPRをしていきたいというふうに思っております。
なお、愛称につきましては、今後検討していきたいというふうに考えております。
4番目の水中運動ですけれども、介護予防水中運動教室は、健康診査等において水中運動に支障がないと判断された方を対象としており、未受診の方は改めて健診を受けないと参加ができません。関係部署で連携をとりながら、老人クラブ、地域福祉会等への受診への働きかけを行い、受診率のアップとあわせて教室参加者をふやしていきたいというふうに考えております。口腔機能の改善につきましては、平成18年度よりころばん塾の中で歯科衛生士の講話を取り入れているほか、社会福祉協議会委託事業の介護予防生き生き交流事業においても、歯科衛生士による口腔ケアに関する講話を各地地域福祉会にて実施をしております。今後も両事業ともに回数の増加や内容の充実を図る予定としております。また、特定高齢者として口腔ケア指導の必要な市民に対しては、歯科衛生士による自宅等での訪問指導も実施しており、集団、個別に対応できる口腔機能改善事業を今後も進めていく予定でございます。
介護用ベッドのリサイクルでございます。
介護用ベッド等につきましては、今まで
貸与サービスとなっておりましたので、不用になると事業所が引き取り、リサイクルに出回らない物品でしたが、平成18年度の介護保険制度改正により、介護度が軽度なために貸与を受けることができず、購入された方につきましては、リサイクルの仕組みが必要となる可能性があります。当面は資源廃棄物課で実施しております「求めます、譲ります」の制度を活用していきたいと考えております。
以上でございます。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
地域包括支援センターの体制ですが、今の体制では対応できないところは、広報なんかで順次募集をされているようです。そうやって体制を整えるということは、相談件数が多ければ、どんどんどんどん職員をふやすということになるんでしょうか。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
一定の職員定数は、4月からも一応、定数増は考えております。ただし、職員等をふやすというわけにはいきませんので、臨時あるいは嘱託等でカバーしていきたいというふうに思っております。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
行政としてはそういうお答えだと思いますが、地域包括支援センターというものは、行政だけで何とかしていこうということではなしに、やっぱり今までずっと話されている市民との協働ということも上手に活用して、それこそ力を持っている市民も多いわけですから、そういうことをぜひ活用する方向で考えていただきたいと思いますが、そういうことで、具体的に考えておられることがありますか。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
今のところ、平成18年度からしか立ち上げておりません。実態も3年間は今の体制、直営でいくということを考えておりますが、その中で民間でできるものがあれば協働でやっていき、あるいは民間に委託なりしたいというふうには考えております。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
これ、たくさんの人がやっぱりこれを認知して利用するということが必要だと思います。来所も750件というふうに言われましたが、来られる方がいるわけですね。そしたら、今のあそこ、プレハブですよね、地域包括支援センター。介護保険課とも離れていますね。私も行ってみたところ、入り口、段差があって、いかにもつまずきなさいという感じなんですよね。それでいいというふうに、今の場所でいいというふうに思っていらっしゃいますか。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
本来ならば北館に一緒に入りたかったんですが、今の場合でもスペースがもう狭いんです。今、私たちが入っている、健康福祉部が入っているところはですね。保健福祉政策課が入っていたところを地域包括支援センターに一部して、今二つに分けて事業をやっておりますので、相談業務あたりはかなり簡便になったと思います。ただし、言われますように、段差がありますよね。それはやはり本当にやっぱり高齢者にとっては危ないというふうには認識しております。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
ぜひそういう環境を整えるというか、そういうことも考えて、お仕事をしていただきたいと思います。
知ってもらうということでは、今、元気な人でも、将来の自分とか、また親世代のことを若い人に知ってもらう必要があると思います。高齢者が実際に介護保険制度を利用する場合、高齢者の子どもですね、50代の子どもに相談したり、手続をしてもらうケースも多いわけです。まだ介護には無関心である50代世代にとっては、介護保険制度がわかりにくいというのがあります。それで、50代の節目健診というのがありますね。節目健診のときに、地域包括支援センターや、あるいは介護保険制度のわかりやすい資料を配付してはどうかというのを提案したいと思います。今は直接関係ないというふうに思っていても、高齢者予備軍として介護保険制度のことを知り始めるよい機会ではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
おっしゃるとおりだと思います。いろんな機会を使ってPRをしていきたいと思います。
昨日、メイトムの方で、「知っておこう認知症」も会場いっぱいとなって、非常に多かったというふうな報告を受けております。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
介護保険便利帳という、これは一番最初に始まったときは全戸配布をしましたよね。その後、改正されて、3年目に1回して、これが今度なんですけど、これは全戸配布されておりませんよね。関係者には配っておりますということです。それと、今度の改正で『始まります介護予防サービス』という、こういう冊子があるんですが、これはとてもわかりやすいんです。今言った節目健診のときに渡してはどうかというのは、これもこれもですけど、そういうことを考えております。今、直接関係ないというふうに思っている人も、そういうことを頭に置いておくことで、これから先とか地域の活動とかに役に立つというふうになると思います。
市民に、介護とか福祉のことで困ったらここよというときに、行政から見たら地域包括支援センターというのはわかりやすいですよね。でも市民から聞くと、これは高齢者の何かということは全然わからないですよね。むしろ前の在宅介護支援センターの方がわかりやすい。こんなことと言ったら悪いんですけど、だから、ここよというのに愛称をつけてはどうでしょうかということです。
地域でいろんな相談を聞く福祉委員とか民生委員とか、そういう方が説明するときに、地域包括支援センターというのはもう、担当していたらわかりますけど、出ないんですよね。だから、愛称をつけてはというふうに言っています。これは、ふくおかネットワークの人からは、もうそんなこと言うなと言われたんですけど、公募をして、商品に玄海とらふくとか、それとか大島牛とかつけたら、応募が多いよという話もあります。もしもその愛称が無理ならば、キャッチコピーをつけて、「高齢者のことなら地域包括支援センターへ」といったような、そういうものというのはどうでしょうか。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
当初に答弁申しましたように、それは検討をいたします。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
検討してくださいね。
あるいは、困ったときにすぐ連絡できるように、目につきやすいところに張っておくための電話番号をシールにしたものとかを配布してはどうでしょうか。それを、それこそ節目健診のときに一緒にするということです。そんなことはいかがでしょうか。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
議員がおっしゃったように、とてもいいアイデアだというふうに思います。検討いたします。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
これから一般の高齢者も介護を受けなくて済むように、予防事業というのが始まりましたよね。ころばん塾というのはとてもいいネーミングで、私は気に入っていたんですけど、今度3月1日に配達された、元健康カレンダーですけど、今度、「イキイキ!むなかた健康づくり情報」となっているんですけど、これは転ばん塾という名称が何か変わっているんですよね。なるほどウオーキングスクール(転倒予防教室)というふうになっております。いいんですけど、どっちでもいいんですけど、ころばん塾がとても気に入っていたので、そのことをちょっと言います。
あと、水中運動教室のことは聞きましたかね。ちゃんとやると言われたんですかね。(「言っております」の声あり)はい。
予防なんですけど、プールで歩くというのも予防なんですけど、あと、今回、私が力を入れたいと思ったのが口腔機能なんですけど、どのように進めようとしているのかというのがあります。
その前に、この介護予防サービスのこれですね、特定高齢者というのを選び出すのに、これの生活機能をチェックしてみましょうという、こういう25項目があるんですけど、これのチェックリストで特定高齢者を抽出するというのがあって、これは厚生労働省が、もくろみでは5%というふうに予測していたんですね。でも、どこの自治体も0.2%とかそんなところだというので、特定高齢者を抽出するのが難しいと。どういうところで抽出していいかわからないというふうなことだと思うんです。
改正前の介護保険では要支援と介護の1から5というのが対象だったけども、今度の改正では、一般の高齢者、つまり介護保険の非該当者、普通の人に地域支援事業としてプログラムが用意されるようになりましたよね。用意するのに、なかなか難しいというのがあるので、介護予防効果を上げるためには、また効果というのがどういうふうに測定していいかわからないというのがあると思うんです。市民の側から言えば、やっぱり介護状態にならないようにということで、みんないろいろと気をつけているというのがあると思うんですけど、今まだ自分は元気と思っている人でも、生活能力の低下状況を知って、予防事業に参加しようというふうになるように誘導することが行政としては大事だというふうには思われませんか。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
本当に介護予防に参加していただくことは難しいです。私もコミュニティセンター、出て行って、いろんな事業の仕掛けをやっております。その中で、自然に参加できるようなことも、今いろいろ努力をしてやっておりますので、そういうところから始めて、特定高齢者の抽出が本当に難しいです。うちの方でも余り最初はできていなかった。そういうところから始めたいなというふうに思っております。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
それで、介護予防の生活機能25項目というのがあるんですが、これはちゃらっと見たら、ちゃらっとしたものなんですけど、これは生活機能ですから、これを自分でチェックということをまじめにやろうと思わないかんと思うんですよ、みんな。例えばバスや電車で一人で外出していますかとかいうことで、「いいえ」だったら、このピンクのところにチェックがつくわけで、このピンクのチェックが入った場合は、運動の機能の低下とか閉じこもりとか、口腔機能の低下、それから低栄養、認知症、うつなどが、何らかの生活機能の低下が心配されますというのがあるんです。これを自分がやっぱり、自分はどうかなというふうに思って、これをやるという人がふえるということがまず第一ですよね。だから、このチェックリストがこの本に入っているだけじゃなくて、多くの人に目に触れるように載せる。例えば『むなかたタウンプレス』に載せて、見る。そしたら、心ある人はチェックしてみるというのがあると思うんですね。だから、もっと多くの人に目に触れるように、自分でチェックしようという人がふえることが予防活動に、ああ、自分もちょっとこれは怪しいなと思ったら、ちょっところばん塾に行ってみようかというふうになるような人がふえるように。
だから、行政が特定高齢者とかを抽出するといって、国にうちの自治体では何人ですよとか言うために見つけるんじゃなくて、市民の方が、私はどうなんかな、やっぱり年とっていって、どうせ死ぬんだけど、死ぬ前にやっぱりちゃんと生きていたいというようなことの市民をふやすということが大事なので、これを自分で活用ができるように、コミセンなどの公共施設や病院なんかにも、多くの人が通るところにこれを拡大して見せておくとか、そしてこの用紙を、ここの用紙だけを置いておくとか、そういうことを置いてはどうでしょうか。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
あらゆる場にそういうものを置いて、活用していきたいと思っております。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
予防しなきゃいかんと気づく、そういう活動をすべきだと思います。気づいて、予防教室に行こうかという人をふやすことで、介護予備軍からの脱却を自分で目指す、そういう人をふやすことが大事ではないでしょうか。市長、どう思われますか。
◯平川議長
市長。
◯谷井市長
おっしゃるとおりだと思います。やはり人それぞれ老いるわけです。私もその一員になっておるわけですけれども、やはり健康で長生きし、そして介護に、センターのお世話にならんような形にというのが基本だと思っております。ですから、できるだけそういう面でそういう予防措置をしていくということが大事だというふうに思っております。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
市長も介護保険年齢ですよね。だから、ちゃんと生活機能をチェックして、公務に励んでいただきたいと思います。
これが転倒予防教室、ころばん塾なんですけど、運動機能、筋トレとかそういうことはよく知られているし、栄養改善というのも聞いたらわかるんですけど、口腔ケアというのがなかなか、この大事さというのがわかられていないということがあります。一般には知られていない。だから、高齢者にはよくある口腔状態というのがあるんです。やっぱり年とってくると、歯が80・20ですかね、20・80、8020、それだけある人はいいんですけど、入れ歯の人も多いということで、そういうときに、きちんと口の中をするということが大事なので、これは自分ができなくなったら、家族の人がしてあげなきゃいけないということもよく知られていないということがあります。
死因の第4番目に肺炎というのがあるんですけど、高齢者はやっぱり最終的には肺炎で亡くなるという方が結構多いんです。死亡原因の4位であるし、この20年間でその肺炎が2倍以上に増加しているそうです。「ためしてガッテン」を見られた方はわかると思うんですけど、先週の水曜日に「ためしてガッテン」で放送されたんですけど、宗像市でもことしから一部助成をして取り組むといふうに言われた肺炎球菌ワクチン、それを接種するということが、高齢者の肺炎を少なくするのに役立つんですが、それと風邪やインフルエンザに気をつけるということのほかに、意外なことに歯と歯茎を磨くという口腔ケアで予防ができると。肺炎が予防ができるということがわかりました。
高齢になると、ものを飲み込むときに結構むせるお年寄りが多いですよね、ゴホンゴホンと。それからものを詰まらせる。そういうのも口腔ケアなんですけど、それが、どういうところが困るかというと、気道と食道があるんですけど、食べ物は食道を通るんですけど、空気とかは気道ですよね。これは瞬時に気道のふたを閉めるというのがあるんですけど、年をとるとそれがおくれるそうなんです。おくれることで、気道に肺炎の球菌が入るということで肺炎になるので、歯を磨く、歯茎を磨くということで、気道のふたを閉める、そういう司令を出すのは脳ですが、脳の機能がよみがえって、予防効果があると。だから、意外なことに、予防するのに歯磨きというか、それが重要であるというのがわかってきましたので、そういうことを知らせるということと、また、先ほど言いましたように、正しい口腔ケアで口の中を衛生的に保つこともとても必要なことです。こういう口腔ケアの重要性について知らせていくべきと思いますが、いかがでしょうか。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
それも含めてPRをしていきたいと思っております。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
それでは、リサイクルのことなんですけど、去年9月から粗大ごみの持ち出し収集、持ち出し収集というんですかね、障害者の方や高齢者の方のところには、中に入って、持ち出すサービスをしますよというのが始まりました。担当課のところに聞きに行ったんですけど、介護用品は余り出ていないみたいですとか、この持ち出しサービスそのものも、始まったころは何件かあったんだけど、このところないんですみたいなことですよね。結局、ベッドとかポータブルトイレなどはないようなので、個人から個人へ流通しているかもしれないんですけど、何人かの人に聞いてみたところでは、家庭に眠っているものも少なくないようです。自分が今度、使うんだという人もいるにはいるんですけど、眠っているということがあり、また一方、介護用品はリースの利用が多いということが原因とも思いますけど、このリースというのは1割負担なので、例えば部屋の突っかい棒とかをリースで、立ち上がりのための突っかい棒、天井と床とを突っかい棒する、そういのも毎月7,000円のものが700円で利用できるわけですから、大した負担じゃないと思って、借りられるということがあるんじゃないかと思いますけど、今後、介護保険でそういう介護用品にお金を使うことで介護費用を使うんじゃなくて、もっと人的なケアをふやす方がいいと思うんですけど、介護保険料が上がり続けることを避けるためにも、また資源のサイクルをつくっていくという、そういうような発想が必要なんじゃないでしょうか。
このところ、経済優先ということで言えば、修理するよりも買った方が早いというような、そういう思想で全体の生活が動いているところがあるんですが、そういうんじゃなくて、やっぱりそういう資源のサイクルをつくっていくという発想が必要だと思いますが、いかがでしょうか。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
当初に答弁しましたように、「求めます、譲ります」、それを利用したいし、ベッドが不用となる理由は利用者の死亡による場合が多いので、他人に譲ることがはばかられて、市場に出回らないということがほとんどです。そういうこともありまして、もし私どもの方にそういう相談があれば、「求めます、譲ります」の活用をしたいと思います。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
ありがとうございました。
地域包括支援センターの役割は、直接の市民からの問い合わせに適切に答えるために窓口を広くしておく必要があると思います。また、先ほど言いましたように、予防という、介護予防ということに取り組もうという意欲を持てる取り組みが必要だと思うんです。それが、行政がコミュニティ運営協議会という、市民に近いところの組織ですね、そこが自発的に取り組めるように呼びかける必要があるんじゃないでしょうか。昨日来からコミュニティ、団体との協働ということがありますが、コミュニティ運営協議会なんかがどうしても押しつけと感じるというのは確かにあると思うんですけど、自分たちの生活にとってこれが必要だというふうに思える人がたくさんふえることで、協働の取り組みもふえていくと思いますので、自発的に取り組めるような呼びかけをする必要があると思うんですけど、その点はいかがでしょうか。
◯平川議長
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
おっしゃるとおり、お互いが理解し合って、協働でいけるように、私どもも努力をしたいと思っております。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
では、2項目めをお願いします。
◯平川議長
それでは、2項目めについて執行部の答弁を求めます。
健康福祉部長。
◯城月健康福祉部長
それでは、認知症について答弁を申し上げます。
認知症のケアは、家族や地域の皆さんが認知症を正しく理解し、本人の人格やそれまでの生活を尊重するという尊厳の保持をケアの基本として行わなければなりません。そのため認知症啓発の取り組みとして、市民を対象に毎年開催している家庭介護講座、これは年6回です、の第3回の講座で、介護家族、ケアマネジャーや一般市民を対象に、「認知症高齢者への介護とのかかわりとは」と題して、一つ、認知症とは、二つ、認知症状へのかかわり方、三つ、地域での認知症のかかわり方について、専門の医師を講師に招いて講演を開催いたしました。その他ユリックスで上映された、認知症をテーマにした映画「明日への記憶」の上映にあわせて、啓発チラシの配布や簡単な認知症テストなどの実施、本年3月には、昨日ですね、「知っておこう認知症」をテーマに、専門の医師による講演会を開催し、啓発に取り組んでおります。
議員、提案の認知症サポーター100万人キャラバン事業は、NPO法人地域ケア政策ネットワークが事務局を務め、認知症サポーター養成講座の実施やサポーター養成講座の講師育成などを行っています。本市の認知症啓発事業の一つの選択肢として、今後は検討していきたいと思っております。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
先ほどちょっと城月部長が言われたんですけど、きのう宗像市でもメイトムで、「知っておこう認知症」という講演会が開かれました。メイトムの2階なんですけど、いすが足りないほどの盛況だったそうです。この中で、認知症の方と接するには、優しい気持ちで、優しい顔で、優しい言葉で接することが基本だというふうに言われたそうですが、実際には認知症に理解がない人にとっては、そういう基本がなかなかわからないものです。
実は私も新谷議員と一緒に参加した「学ぼう語ろう認知症、家族で社会で支えよう」という、こういうイベントが昨年12月あったんですけど、これは認知症の人と家族の会、昔の旧ぼけ老人を抱える家族の会が主催したものです。これが認知症サポーター養成講座というふうになっていまして、これを受けた人はオレンジリングというのをもらいました。だから、私も新谷さんも認知症サポーターなんです。これにちゃんと認知症サポーターというふうに彫られています。サポーターの養成は、厚生労働省が民間団体と協力して、全国で100万人を目標に、理解者をふやして、みんなが安心して暮らせる
まちづくりを目指すということにあります。だから、認知症予防というんじゃなくて、みんなで支えましょうという取り組みです。
認知症予防については、やっぱりみんな、認知症にはならないようにというふうに、割と認知症を知られてきて、いろんな、脳を鍛えるということでは、声を出して読むとか、いろいろ取り組みがあって、いろんなグッズがありますね。毎日計算をするとか、私も二、三個買っていますけど、パズルをするとか、そういうのはあるんですけど、私が今言いたいのは、ぼけてもいいよ、認知症になってもいいよということで、それでも安心して暮らせる
まちづくりを目指すことだというふうに思っております。
認知症を知って地域をつくる10カ年キャンペーンというのがあって、2015年に、認知症の人を理解して支援するサポーターが地域に数多く存在して、すべてのまちが認知症になっても大丈夫な地域になっているというのが2015年です。2009年度末に認知症について学んだ住民が100万人程度に達して、地域のサポーターになっていることを目指そうということで、モデル的な地域が全国各都道府県で幾つかできています。全国的な認知症対策を厚労省も底上げするというふうに言っています。
私たちふくおかネットワークがこれに出席したよというのを1月発行したニュースに載せたんですけど、宗像市でもそのような講座が開かれているのですか、身近でそういう講座があるのであればぜひ受けたいという問い合わせが複数ありました。市民の中には認知症にとても関心を持ち、身近なところで学びたいと思っておられる方がいらっしゃるということです。
これは、短期間の講習を受けてもらうことが非常に意味あることで、地域といいますけど、地域っちゃ何かというのがあるんですけど、実際に地域の中で徘回している認知症の方に出会うのは、地域の主婦、それから老人クラブの会員、コンビニやスーパーの店員、警察官、郵便配達、宅配便配達、それからタクシー運転手、JR、バスの運転手、ガソリンスタンドの方々です。そんなとき、そういう人が出会ったら一声かけ、おかしいなと思ったら交番に知らせるとか、ごく簡単なことのように思いますが、実際には講座での教育を受けていないと、これは気づきにくく、また気づいてもどのように対応していいかわからないと思います。地域の中には認知症の方がおられ、自分にもお手伝いできることがあるという、そういう意識を持ってもらうことが第一に必要なことです。まず認知症の講座を受けてもらうよう働きかける必要があります。これはもう宗像市に養成講座を開くことができるコーディネーターもおられて、こういう『認知症を学び地域で支えよう』という、こういう教科書、教材がちゃんともう用意されていますので、しようと思ったら幾らでもできます。講師の養成講座も無料で受講することができるということがありますので、ぜひこういう取り組みを進めていただきたいと思います。
市長、答弁をお願いします。
◯平川議長
市長。
◯谷井市長
みんなというか、私もその認知症の予備軍の一人で、実は少し出ているんじゃないかと心配しておりますけども、いずれにしても、やはりこれはみんなの問題としてとらえるべきだというふうに考えておりますので、議員御提案の100万人、先ほど部長も申し上げましたけれども、このキャラバン、そして認知症サポーター養成講座、こういったものについて、本市の認知症啓発事業の一つとして、選択の一つとしてやっていきたいというふうに考えております。
◯平川議長
古賀議員。
◯13番(古賀議員)
いろいろ家庭講座とか、25人とか30人でなさっていますけど、聞いた人だけが理解するというんじなくて、やっぱり広がりがあるようにということで工夫が必要ですし、大勢が理解するというふうになると、これからの高齢社会がやっぱり自分たちで明るいものにしていくと、そういう気概をみんなが持って取り組んでいく必要があると思いますので、頑張っていき続けたいと思います。
どうもありがとうございました。
◯平川議長
これをもちまして古賀議員の質問を終了いたします。
ここで暫時休憩をいたします。再開を3時15分といたします。
休憩 14時58分
再開 15時15分
◯平川議長
休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、8番、新谷議員の質問を許します。
◯8番(新谷議員)
皆さん、こんにちは。私は、認知症サポーターのふくおかネットワークの新谷良子です。きょうはこのバンドをつけてやりたいと思います。
5番目で、これできょうの最後なんですけれども、皆さんが眠たくならないように、きょうは写真なども用意しておりますので、きょうは皆さんは、宗像歴史博物館の新人の解説ボランティアの話を聞くようなつもりで、きょうは皆さん、私の話を聞いていただければいいかと思います。それでは、始めたいと思います。
今回は、宗像の歴史・文化遺産を広く市民に理解を深めてもらおうというテーマで質問をいたします。
本市は、内外に自然、歴史、文化、教育を誇るものとして上げています。とりわけ世界遺産登録に向けて運動を進めている沖ノ島と関連遺産群は、他に類を見ないものであり、宗像市民の誇りでもあります。沖ノ島で発掘された出土品は約8万点が国宝に指定され、おおよそ市民1人当たり一つの国宝を持つというすばらしい地域でもあります。今回の世界遺産登録のための運動は、歴史、文化財という、重要ではあっても地味な分野に光が当てられたという点で、大変評価できます。
さて、沖ノ島だけではなく、本市では市内各地で遺跡や貴重な文化財が発見されています。約2万2,000年前の旧石器時代から縄文、弥生、古墳時代、奈良、平安時代とそれぞれの時代からその当時の様子を伝える遺跡や文化財が見つかっています。
旧石器時代の遺跡としては、平等寺長浦遺跡、池浦トボシ遺跡から石器が発見されており、宗像の地で人々の暮らしが始まったのは、少なくとも2万年前以上だったということがわかります。
約1万2,000年前から2,400年前の縄文時代の様子は、鐘崎貝塚から出土したものから知ることができます。土器、釣り針、サメの歯でつくられた首飾り、人骨、シカなどの動物の骨などが出土しています。これらから、鐘崎の縄文時代の人々の生活は、海や山、川の恵みを得て生活していたことがわかります。
おおよそ2,400年前、弥生時代になると、米づくりを中心とした定住生活が始まります。釣川上流から中流にかけて弥生時代の遺跡がたくさんあります。現在のユリックスの敷地内にある久原遺跡からは、弥生式土器、銅剣など、光岡長尾遺跡からは、この時代の日本で見つかっているものとしては最大級の土笛が見つかっています。
古墳時代とは、前方後円墳、円墳などの墳と呼ばれる土を高く盛り上げたお墓が盛んにつくられた時代をいいます。前方後円墳は福岡県全体で約200基発見されていますが、そのうちの40基が宗像地域にあります。今回の世界遺産登録にも申請した東郷高塚古墳、桜京古墳もこの時代のものです。古墳や遺跡から出土する土器や装飾品、あるいは中国や朝鮮半島からの渡来品などから、当時の宗像海人が巧みに船を操り、玄界灘で活躍していたことが推測できます。
私が住んでいる河東中学校周辺では、6世紀ごろにつくられた登り窯がたくさん見つかっており、また河東中学校のグラウンドの下からは古墳が発掘され、また多くの土器も出土しています。登り窯から上がる煙の風景から、日焼原という地名になったのではないかというようなお話もお聞きしました。
子どもたちは無論のこと、大人にとっても、こうした自分の住む地域の大昔の生活を知ることは大変興味深く、話すだけではなく、出土したものを実際に見ることや、できれば触れること、また遺跡や遺物を撮った写真を見たりすることは、住んでいる地域に一層の愛着を持ち、深い関心を持つことにつながると思います。しかし現状は、市内から出土した貴重な埋蔵文化財は市民の目に触れることはなく、池田の倉庫に眠っています。その中でも画期的な出土品は、国立歴史博物館を初め、他市にある博物館、資料館に貸し出しされたままです。市民にとっての貴重な知的財産を日常的に宗像市民が地元で見ることができないことは大変残念なことです。
昨年10月から11月にかけて、沖ノ島祭祀と宗像、福津の文化財展が宗像大社神宝館で開催されました。残念ながら、私はこのことに気づかず、見ることができませんでしたが、このような企画は大変よいことだと思います。また、海女の発祥の地と言われている鐘崎の民俗資料館では、漁にまつわる資料や民具などが保存展示されていますが、財政問題から統廃合が検討され、それらの展示品が今後どうなるのか不安です。今回の施政方針の中に、文化遺産の継承と活用については、郷土文化学習施設の開設に向けて準備を進め、大島資料館や鐘崎の民俗資料館の利活用については今後も検討すると書かれています。
そこで、質問いたします。
郷土文化学習施設とは具体的にどういう施設なのでしょうか。
目的、具体的な内容をお答えください。
二つ、市内で発掘された貴重な文化財の展示は考えているのでしょうか。
次に、専門家の配置についてどのように考えていますか。
四つ目、スケジュールはどのように考えているのでしょうか。
五つ目、場所としてはアクシス玄海を考えているのでしょうか。だとすればどの部分を使うのでしょうか。アクシス玄海は雨漏りや大雨のとき床から浸水すると聞きますが、貴重な文化財を展示するのに問題はないのでしょうか。
大きく二つ目、歴史・文化財をどのように子どもたちや市民に伝えようとしているのかという視点でお聞きします。
一つ、電子博物館について、アクセス状況をお聞きします。子どもたちにふるさとの歴史を伝えるために、どのようにこの電子博物館を活用されているのでしょうか。また、今後の方向性をお聞きします。
二つ、小中学校の副読本「探検!発見!むなかた─ふるさとの歴史─」が作成されています。これです。これをどのように活用されていくおつもりでしょうか。
三つ目、宗像市内の小中学生が市内の文化財、歴史について学習する機会をどのように持っているのでしょうか。
四つ目、池田の倉庫に貴重な文化財が保存されていますが、市民に公開する機会はあるのでしょうか。
五つ目、市内には整備、保存され、公開している遺跡がありますが、そこに行き着けるような案内板がほとんどない状況です。案内板の充実をお願いしたいと思います。
大きく三つ目、民俗資料館について、今後どのように進めるつもりでしょうか。
四つ目、歴史・文化財関連のボランティアの育成と活用について、今後の方向性をお尋ねいたします。
それで、1回目の質問を終わります。
◯平川議長
ただいまの新谷議員の質問に対し、執行部の答弁を求めます。
市長。
◯谷井市長
まず、1)の郷土文化学習交流施設の目的と内容につきまして、私の方からお答えします。順次お答えをいたしていきます。残余は関係部長に答弁をさせます。
宗像大社周辺を宗像市歴史観光推進計画において歴史拠点として位置づけておりまして、その拠点施設の一つとして、郷土文化学習交流施設を整備するものでございます。この施設の目的は、学校教育や生涯学習の推進、観光の推進、世界遺産登録活動の推進などを図るものでございます。内容につきましては、来て、見て、触って、調べるという四つのコンセプトを掲げ、六つの活用素材である市史編さん郷土資料、史跡等の文化遺産、埋蔵文化財調査収蔵品、民俗資料、歴史資料、体験学習資料を活用し、展示公開、遺跡見学会、体験学習、調べ学習などの事業を実施してまいります。
次に、大きな(3)でございます。民俗資料館について、今後どのように進めるかにつきまして、お答えをいたします。
民俗資料館の機能はアクシス玄海に移転いたしますが、後の建物の利活用につきましては、地元の活性化につながる施設としての利活用を、今後、地元と十分に協議して行ってまいりたいというふうに考えております。
次に、4の文化財関連のボランティアの育成と活用の今後につきましてでございます。
平成16年度から観光ボランティア育成講座を開催、また平成18年度に世界遺産登録活動講座などを開催し、これは19年度も実施予定でございますけれども、その後のフォローアップ講座により、ボランティアとなる人材の育成に努めてまいります。今後は本施設を歴史文化財、観光ボランティア育成の拠点施設として活用することを考えております。
以上です。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
それでは、私の方からは(1)の2)、3)、4)、5)の順で回答させていただきます。
2)の発掘調査出土品などの展示は考えているのかという御質問ですけれども、この件につきましては、アクシス玄海の改修が完了したところで、常設展示並びに企画展示をする考えでございます。
それから、3)の専門家の配置についてどのように考えているのかということでございますが、この件は、学芸員の有識者である職員の配置を考えておるところでございます。
それから、4)のスケジュールはどのように考えているのかということですけれども、この件につきましては、平成18年度におきまして全体の基本構想を作成いたしまして、平成19年度には第1次整備分といたしまして、これは現在、観光物産館の改修計画でございますけれども、これの実施設計を作成し、第2次整備分といたしましては、観光物産館以外の基本計画を策定するために、庁内組織を立ち上げて、検討を行ってまいりたいと考えております。また、平成20年度には、先ほど申しました第1次整備分、観光物産館の跡ですけれども、これの改修工事と第2次整備分の基本計画の策定を市民参加による基本計画策定委員会での検討を予定いたしておるところでございます。第1次整備分の改修、これは平成20年度予定ですけれども、これが終わりますと、平成21年度に観光物産館跡で文化財整理と体験学習事業あたりを開始いたしまして、ロビー等において文化財の展示等を行う予定といたしております。
それから、5)の場所はアクシス玄海を考えているのかという御質問ですけれども、また、雨漏り等があると聞くが問題はないのかというお尋ねでございますが、場所につきましては、議員御指摘のとおり、玄海文化センター、アクシス玄海を利活用することといたしております。利活用部分につきましては、まず第1次整備で観光物産館跡を、第2次整備では第1次整備以外のホール、会議室等の利活用を考えておるところでございます。また、雨漏り等による展示における問題点につきましては、第1次、第2次計画をしております改修工事によりまして、雨漏り等の対策を行った後の展示となりますので、支障はないものと考えております。
それから、(2)の1)の電子博物館のアクセスの件数につきまして、質問ですけれども、宗像電子博物館は平成17年4月24日のオープン以来、1カ月当たり約5,000件から1万件程度のアクセス件数で推移しておるところでございます。これを月別に見てみますと、みあれ祭が開催される前後の9月、10月に加えまして、学校の夏休み期間であります8月にアクセスが集中しておるというのが現状でございます。
活用につきましては、現在、小中学校によります授業の調べ学習や夏休み等の課題学習に活用されておるということでございます。
それから、2)、3)は教育委員会の方から後で答弁をいただきたいと思います。
それから、4)の池田収蔵庫の埋蔵文化財等の市民公開の機会はあるのかというお尋ねですけれども、平成17年度、18年度におきまして、宗像大社神宝館におきまして、福岡県と宗像市、福津市並びに宗像大社共催による福岡再発見事業を実施いたしまして、沖ノ島関連遺産の出土品の展示公開を行っておるところでございます。また、重要なものにつきましては、九州国立博物館などの主要博物館に現在、貸し出し、展示されておるところでございます。
それから、5)の市内の遺跡へ行き着ける案内板がないとの御質問ですけれども、指定文化財の所在地には解説板を設置しておりますが、案内板につきましては、議員御指摘のように、不十分なものもあります。道路から遺跡地までの誘導サインにつきましては、平成18年3月につくりました宗像市サイン整備基本計画に基づき整備を進めており、現在、宗像大社、鎮国寺、八所宮などが整備されておるところでございます。
なお、サイン計画以外では、桜京古墳が整備されております。
現在のサイン整備基本計画に上がっていない史跡、遺跡等のサインの充実につきましては、今後、検討をしてまいりたいと考えております。また一方、サインにかわります遺跡地までの道案内といたしましては、文化財の解説パンフレットや文化財ガイドブックの発行を現在行っております。また、市民活動推進課、秘書課、商工観光課と連携いたしまして、宗像遺産という形で、より充実したガイドブックの発行と文化財マップなどの発行を計画をいたしておりまして、歴史観光案内の充実を図っていきたいというふうに考えております。
私の方からは以上でございます。
◯平川議長
教育部長。
◯立石教育部長
それでは、残りました2)の副読本の関係と、それから、宗像市内の小中学校が市内の文化財、歴史についてどのような学習機会を持っているのかということについて回答したいと思います。
まず、小学生用の郷土歴史副読本につきましては、現在、社会科担当教諭や福岡教育大学の協力を得まして、学校での活用方法の検討や手引の作成を行っているところでございます。今年度の2月27日には教育委員会主催の副読本の活用に関する公開授業と説明会を実施をしまして、具体的な活用方法案を全小学校に示しました。4月に市内の小学校の3、6年生全員に配布をいたします。中学校1年生については、学校に置いておくということしたいと思います。活用に当たっては、ふるさと宗像のよさを子どもたちが副読本を読むことによって味わえるよう、ふるさと学習、総合学習、社会科、朝の会などでの活用を示しております。そのことによって、子どもたちがふるさと宗像の歴史を学ぶきっかけになればと思っております。
なお、来年度以降、これを電子博物館に掲載することも、今、検討中でございます。
それから、3)の宗像市内の小中学生が市内の文化財、歴史について学習する機会についてでございますが、小学生、中学生の社会科で、市内の古い道具や文化財や年中行事、市の発展に尽くした先人の事例を学習したり、高学年で我が国の歴史的な出来事を学習する際に、市内の歴史的な出来事と結びつけて学習したりしております。中学校の歴史的分野では、市内の歴史を取り上げ、歴史に対する興味を持たせる学習を行っています。また、総合的な学習時間においても、各小学校が市内の文化財や歴史を取り扱い、学習を進めているところでございます。
以上です。
◯平川議長
新谷議員。
◯8番(新谷議員)
ありがとうございました。
それでは、きょうは10枚ほどの宗像市内の方で、宗像市内って、沖ノ島も宗像市内ですけど、市内で発掘された貴重な文化財の写真を10枚ほど皆さんにお見せしたいと思います。これは文化財担当の職員の方にえりすぐりのものを選んでいただきましたので、もう何度も見たよという方がいらっしゃるかもしれないですけれども、ちょっと見ていただきたいと思います。
じゃ、お願いします。
まず、1枚目の写真です。なぜこういう説明をするかというと、いわゆる宗像の、本当に沖ノ島以外のところでも非常にすばらしいものが発見されているということをぜひ皆さんに知っていただきたいということがあります。
まず、これは宗像における世界遺産登録活動選考地の一つで、国の指定史跡にもなりました桜京古墳の写真です。現在は密閉して、見られませんが、正面に石やかた、石のやかたですね、と呼ばれる死者を埋葬するスペースが設けられ、その柱の部分と奥の壁の部分に連続する三角形の文様を線刻、線で刻むと、線刻で刻み、赤、黒、緑、白の4色で塗り分ける装飾が施されているところが特徴です。特に石やかたや連続する三角形文などの抽象装飾、抽象画ですね、抽象装飾は有明沿岸地域を中心とする古墳の特徴であり、福岡県の玄界灘沿岸にこの特徴が見られるところが、古墳文化を解明する上で極めて貴重なものだそうです。2枚見せていただきました。
次にお見せするのは、久原の遺跡の出土の青銅器です。これは、実はこれ、宗像町の袋に入っているんですけど、非常に懐かしいというか、古い袋がいまだに残っているところがおもしろかったので、ちょっとそのまま残しておきました。破れずに今までとっておいたということは、余り使われなかったのかなという、ちょっと心配がありますが。これは、左は矛、右は剣という青銅製の武器です。右の剣は、朝鮮半島からの船で持ってきた渡来品です。左の矛は、よく見ると、柄を取りつけるところの部分にひもを通す耳と言われる穴が二つついています。大抵の矛は、ひも通しの穴は一つでつくられているのに対して、この矛は双耳、耳が二つある、双耳であり、極めて珍しい一品で、宗像の久原遺跡出土の本品と対馬のサカドウ遺跡、大韓民国の慶尚南道と吉野ヶ里遺跡で鋳型が見つかっているだけという貴重なものです。これは現在、九州国立博物館、九州歴史博物館、佐賀県立博物館、福岡市博物館など、あちこちの博物館で展示をされています。貴重なものです。
その次に、久原遺跡やはり出土の青銅鏡、鏡です。これは、中国の後漢時代、晋時代にかけてつくられた、やはり船で運ばれてきた渡来品です。半分になっているこの鏡は、一説に貴重な船で運ばれてきた渡来品の鏡をみんなで分け合い、お互いの信頼関係を保つあかしとしたものとも言われており、当時を知る資料として貴重な一品です。これも九州歴史博物館などあちこちの博物館で展示をされています。
次に、久原遺跡出土、中国陶磁器です。これも久原、出ています。これらは、中国の福建省の同安窯、窯というのは窯ですね、それと浙江省の龍泉窯が主な産地として知られる、中国宋の時代、960年から1270年代の輸入の陶磁器です。当時盛んであった日宋貿易によってもたらされたもので、大抵は奈良の都や京の都、官衙と呼ばれる役所跡や寺社仏閣などから出土する例が多いのですが、普通の遺跡からこのような逸品が出土することは大変まれだそうです。宗像地域の活発な対外交易をこういうことでうかがい知ることができます。
次に、稲元日焼原、これは私の住んでいる近くで出てきたものです。出土の土馬、土の馬と書きます。交通のための手段として貴重だった馬の形の土人形をつくることで、交通の安全を祈ったものなのでしょう。全長5センチほどの人形は、手綱にくらがちゃんと表現され、リアルですが、胴長短足の極めて親しみやすい表現がなされています。これも県立九州歴史資料館、甘木の歴史資料館、飯塚市の歴史資料館などあちこちの資料館に貸し出しされています。
次、行きます。田久の瓜ヶ坂遺跡出土、円筒棺です。これは、田久の桜美台の開発で出てきたんでしょうか。ごめんなさい、違っていたらごめんなさい。そうかもしれません。田久の瓜ヶ坂遺跡出土、円筒棺です。ピーナツ型をしています。九州で唯一の逸品、円筒状につくられた棺の身の部分、お棺の棺ですね。棺の身の部分に死者をおさめ、前後にふたをして、カプセル状の棺としています。近畿地方では大和王権に関連する前方後円墳や瀬戸内地方の航路を押さえる重要拠点などから発見されており、宗像地域の豪族の大和王権における位置づけを想定できる資料として極めて貴重なもので、このごろできました九州国立博物館へ2年間の期限で貸し出し中です。これは向こうに行くと見られます。
それから、その次に行きます。三郎丸今井城遺跡出土、皇朝十二銭、お金です。皇朝十二銭とは、奈良時代から平安時代にかけて日本において発行された和同開珎や万年通宝など12種類のお銭の総称を言います。何らかの祭祀、祭りですね、をするためにつくられた穴、土孔、穴の中から121枚がまとまって発見されています。一度にこれほどの枚数を出土した遺跡は、九州においてはこの遺跡のほかにはありません。大変貴重な出土品です。
次に行きます。これは、朝鮮半島の土器と日本の土器を融合してできた新しい弥生式土器です。縄文時代の終わりごろ、大陸から米つくりの技術を持って宗像に来た人々が、宗像の人々と一緒に生活をするようになり、宗像にあった縄文土器のつくり方に自分たちの住んでいた大陸の土器のつくり方を織りまぜて、新しい土器を考案したものです。これは弥生式土器と言われるもので、この写真の土器はこの融合の過程を如実に語る逸品だそうです。これも九州国立博物館へ2年間貸し出しをしています。
次に出てきたのは、有柄磨製石剣、後で説明します。有柄磨製石剣及び柳葉形磨製石鏃という名前なんですが、実はそれはつかのある剣、つかというのはつかですね。刀のつか。つかのある剣と柳の葉の形をした矢じり、弓矢の先ですね、のものです。朝鮮半島の南の地方、特に金海市です。私たちとなじみのある金海市周辺の遺跡で出土する渡来品です。この有柄石剣、つかのある剣ですね、は、日本で発掘調査された中でも唯一出土地点がわかり、正確に調査された貴重なものであります。これも九州国立博物館へ2年間貸し出し中です。
最後に、桜京古墳から出てきたものです。これは、古代中国の兵器の一つで、歩兵が使う道具です。武器の本体に長い柄が取りつき、敵を刺し殺す矛の特徴と、敵の首や足にひっかけてなぎ倒す戈というもの、かぱっと何か足をひっかけたり、首をひっかけて殺す道具です、とをあわせ持つものです。柄を差し込む部分が四角形をしており、大陸からもたらされた渡来品と思われます。日本での発見例は、古墳時代出土のものとしては希少で、極めて珍しい逸品です。
ということで、長々と説明をいたしましたが、実は何を言いたかったかというと、非常に重要な、もう本当にまれなものが実は沖ノ島以外からもたくさんあるよということが言いたかったわけです。実は私は、こういう文化財とかこうしたものを質問するのは今回初めてなものですから、もう本当、いろんな方にお会いをして、お話を聞いて、きょう質問しているわけなんですけれども、この質問の学習を通じて、ああ、こんなものがこんなにたくさんあったんだなと。これはもうあくまでほんの一部ですから、この10個を読んだだけでも驚きました。
そんなことで、私が実は、議員になって初めて視察の担当になったときに、実は私、ここに歴史博物館的なものがなかったので、私、総務委員会の委員になったときに、東村山市の歴史博物館というのを調べて、選びまして、行きました。そのときはもう本当、体験型のすばらしい博物館だったんですけれども、建設費とかを考えると、なかなか難しいだろうなということで、そのまま気持ちにふたをして待っていたんですけれども、実は今回の施政方針の中に、ちょっと正式名称は忘れましたけど、郷土文化学習施設をつくりますということが出ていたので、どんなものをつくるんだろうという気持ちで今回、質問をしています。
一つ一つお聞きしていきますけれども、まず、こんないいものがたくさんあるよということを御紹介した上で、ぜひともこれは、あっちの博物館、こっちの博物館に分散しているというのがとても残念だと思いました。ぜひともこうした貴重なものを見られる博物館にしてほしいということでお聞きしましたけれども、展示もしますというふうにお答えいただきました。それはこうしたものも含めて展示をしますというふうに言われたんでしょうか。そこら辺をお願いします。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
当然そういうものも含まれております。
◯平川議長
新谷議員。
◯8番(新谷議員)
すごく安心しました。
これは、実は非常に珍しい、高度なものというか、こうしたものは何か展示するにも、そこら辺にぽんと置いたりはできないので、展示するにもとてもお金のかかるものなんですけれども、それは覚悟してのお答えなんでしょうか。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
必要最小限度の、例えば湿気の問題とか空調の問題とかいろいろありますけれども、その分についた上では必要最小限度の整備の中においた上で対応していきたいというふうに考えております。
◯平川議長
新谷議員。
◯8番(新谷議員)
必要最小限と言われましたので、ちょっと私が聞きかじった話なんですけれども、実は国宝級のものを入れるショーケースというのは500万円ぐらいするもので、それに入れるか、または耐震構造の、何かとてもすごいランクの高い耐震構造の建物じゃないと置けないとかいう、いろんな制限があるので、そんなこともぜひクリアして、財政難は、いろんなずっと財政難の話をしていますから、そこに何かこういう話をするのもちょっとあれなんですけれども、ぜひともクリアしていただきたいということをお願いしておきます。
ということで、次に行くんですけれども、実は私たちが、この文化財とかいわゆる歴史的なものというものが非常に大事だなというのがすごく今回よく思ったんですけれども、実はいろんな人のお話を聞いていると、じゃ、宗像市は、この歴史のこうした文化財というものを担当する部とか課とか係とかあるんですけど、実は宗像市の場合は、文化スポーツ係というところで、係が今担当をしていると思うんですけれども、今、歴史遺産の運動がこれだけやっていますけれども、他市のところをちょっと見てみたんです。どういうところがこの文化財を担当しているのかなというふうに思いました。
実は文化財に関して、ここは係ですね。課じゃなくて係ですね。課でないのは、うちの宗像市と隣の福津市だけなんですね、近隣の同等の市の中で。例えば古賀市は歴史文化課で、現在、歴史資料館があります。筑紫野市は、文化振興課というところがありまして、課として歴史博物館を持っています。春日市は文化財課。前原市は、これも非常に歴史を大事にしているところですが、ここは文化課ということで、文化財をきちんと課でやっております。大野城市、ふるさと文化財課。太宰府市、これ、太宰府市は文化財課で二つあります。保存活用係と調査係、これはもう文化財という、特に太宰府市と比べられてもねと言われたらあれなんですが、しかし、歴史の重さからいけば、宗像市と太宰府市、決して何も劣るものではありません。一生懸命そこに力を入れているか、それともそうじゃない、そうじゃないとは言いませんけれども、やっぱり物すごく太宰府市はそれを一番上に置いているというところですね。ですから、歴史遺産に今、頑張って取り組んでいる宗像市と福津市の二つが係なんですね。これは私、ちょっと意外だったんです。宗像市は文化スポーツ係、福津市は文化財係なんです。
こうしたことは、現在の歴史文化財に対する体制、この歴史遺産を登録運動を進める我が市としてどんなもんなんでしょうか。歴史遺産を大事にするぞ、保存するぞ、継承するぞというアピール、世界にアピールしている中で、係でいいんでしょうか、市長。
◯平川議長
市長。
◯谷井市長
私も、こちらに来て、玄海、宗像市の合併等々の中で、これを調べる中で、貴重な財産、遺産、こういうものがたくさんあるということを、地元に30年おりながら、十二分に意識していなかった。今回の世界遺産に絡みまして、関連遺跡群、こういったものを調べたときに、議員おっしゃるとおり、すばらしい歴史・文化遺産というものが眠っているわけですね。ですから、これをやはり、先ほど言いますように、世界遺産として今度は守っていかないかんという、将来の末代まで。それとともに、また知ってもらわないかん、世界に。そういう形からこういう形になっておるんですけれども、やはり私どもはそういうことで、将来にわたってこれを継承していく、守っていくという形の中で、いわゆる宗像が、地元がこういったことで構築していきたいというふうに思っています。
そういう意味では、今までの体制ではやはり、今の体制ですね、今の体制ではやはり弱いというふうに思っております。いずれにしましても、この暫定リスト入りの問題もあります。ですから、こういったことを含めながら、来年度は機構改革をやるようにしております。その中で、この位置づけをどうするかという形の中で、きちっとした対応をしていきたいと思っています。
◯平川議長
新谷議員。
◯8番(新谷議員)
ありがとうございます。何か思ったよりいいお答えをいただいたので、ぜひとも係から、もっと文化財というものに一生懸命力を入れるような体制をぜひともつくっていただきたいと思います。ありがとうございます。
それでは、次に行きます。
職員の配置については、学芸員、それから専門の職員を配置しますということでした。それはもう本当によかったと思います。ただ、本当に並べただけということでは全然おもしろくないで、まさかそういうものをつくろうと思ってはいないと思いますけれども、専門家の配置がきちんとされるということなので、本当によかったと思います。企画展とかもいろいろ考えていけば、リピーターも来ますし、そうしたことでよいものにしていただきたいと思います。
スケジュールについて、4)のところですね、スケジュールについては、19年度に第1次整備計画、それから20年度に第1次の工事が入って、2次の設計というふうに答えられましたよね。1次のところは、物産館のところの改造にとどまっているというふうに言われましたけれども、物産館のところだけだと、かなりそれほどのスペースはないと思うんですけれども、広さの問題がとても心配なんですけれども、何と何をつくられるというふうに言われたんでしょうかね。民俗資料館の資料の問題とも絡んでくると思いますけれども、本当にそこに、民俗資料館の分も含めて、入れるおつもりなんでしょうか。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
先ほど第1次整備ということを言いましたけれども、この第1次整備の中身は、現在、今、物産館が入っております、ここの部分があたりがあきますので、平成20年度に、だから、そのあいた後、とりあえず今の文化の拠点施設を整備していく上からも、そのあいた部分についた上では展示室という、体験コーナー的なものあたりを整備していくわけですけれども、ただ、その前に、あわせて第2次整備といいますか、全体的な基本構想あたりもあわせてつくりますので、当然その辺のリンクあたりは十分考えた上で、第1次整備、第2次整備についた上では、全体構想の中で第1次整備あたりを行っていくというふうに考えております。
◯平川議長
新谷議員。
◯8番(新谷議員)
心配していることが一つあるんですけれども、第1次整備のところは物産館の部分で、体験コーナーとそうしたものをつくっていくということでした。1次工事の後に、そこからきちんと本当に第2次工事まできちんと進められるかどうかというのがちょっと心配があります。というのは、第1次工事の段階で、いろんな参加者だとか来る人の数が少ないよとかいうことで、途中で取りやめになるとかいう心配はないでしょうか。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
その辺のことも含めまして、第2次整備の平成19年度に基本計画を策定いたしますので、その中でその辺のことも含めた上で検討をやっていきたいというふうに考えております。
◯平川議長
新谷議員。
◯8番(新谷議員)
その辺のことも含めて検討したいということで、その辺にならないように、きちんと第2次工事、いわゆる本当に宗像市は文化財を大事にしているぞ、子どもたちにも伝えたいぞということを世界にアピールしているわけですから、そうしたことを途中でやめることなく、最後まできちんとしたものをつくっていただきたいと。別に大きな建物を建てれと言っているんではなくて、歴史博物館、その名前はわかりませんけど、そうしたものとしてきちんとしたものをつくってくださいというふうに言っています。第2次まできちんとしてくださいということを市長にちょっともう一回確認します。2次まで。
◯平川議長
市長。
◯谷井市長
今、言いましたように、基本計画といいますか、全体計画といいますか、これは1次、2次も含めて全体的な計画の中で1次と2次というふうに分けていくわけですね。ですから、この中では当然、市民の意見も聞いていくわけでして、先ほど御指摘のありましたように、貴重な財産、遺産ですね、こういうものをきちっとした形で入れ込んでいくということですので、この配置、その他、こういったものの考え方として1次と2次というふうに分けたわけでして、ですから、1次だけで2次はやめたと、そういう話じゃなくて、全体計画の中の1次、2次というふうにとらえていただきたいと。
◯平川議長
新谷議員。
◯8番(新谷議員)
済みません、ありがとうございます。
何度もしつこかったんですけど、何でかといいますと、やはり今、きのう花田洋議員の質問のときに、絵のことで、絵をつくることをどうするんですかというお答えの中で、アクシスで多目的の部屋に入れますという、それは初めて聞いたことなんですけど、それはそれでとても大事なことで、重要なことなんですけれども、何かすごく長期の計画で、そういうことが考えられていたのかなと。何となく民俗資料館もアクシスに、絵もアクシスに、歴史もアクシスに。アクシスが物すごく広いのかなとすごく心配になります。今、何か、何でもかんでもアクシスにという感じがしないでもないんですけれども、そういうことから、ちょっといろんなことで、本当に計画的に進めているのかなという心配があったので、お聞きしました。ぜひとも、本当に年次計画を、1年ごとの年次計画を立てて、きちんと計画的に進めていただきたいということを要望しておきます。
それから、ちょっといろんなふうに飛びましたので。文化財をどのように市民に伝えていくかというところなんですけれども。
突然かなり飛びますけれども、実はこの質問のきっかけになったのは、池田の資料館をちょっと見せていただきに行ったときに、たまたま河東中学校の下には古墳があったんですよと学芸員の方が、ちょうど藤野さんもいらしたと思いますけれども、お聞きしました。やっぱり自分が住んでいる地面の下がどうなっているのかなとお聞きしたときには、私のような年になっても、えっ、どうなんだろうと物すごい興味がわきました。たまたまユリックスの資料室に行ったら、こういう『稲元日焼原』という、これは発掘調査をしたまとめの冊子がありました。これを読んでみたら、本当に何かいろんなものが出てきて、その当時の航空写真とかいろいろあって、ああ、私の住んでいる今のところは、過去はこうだったんだなと、物すごい興味がわきました。
そういう点から、今、こういう冊子をつくられました。これも本当にこれを読んで、とても子どもたちがまず興味がわいてくると思うんですけれども、宗像市というだけではなくて、実はこの宗像市のいろんな遺跡を見てみますと、本当にあらゆる校区から遺跡が発見されています。ですから、ぜひとも校区ごとの遺跡の何か資料なんかをつくると、また歴史の興味というのがなお一層わくと思うんですけれども、そうした校区別の歴史の、これを一歩進めた校区ごとのパンフレットなんていうのはつくるつもりはありますでしょうか。教育長の方にちょっとお尋ねします。
◯平川議長
教育長。
◯川崎教育長
言われました校区ごとにつくるということにつきましては、かなりやっぱり調査が必要だろうと思いますね。各学校ごとに歴史といいますか、そういうものについては地域教材といいますか、そういうものをやっていますので、そういう先生方、社会科の先生方を中心に、そういうものの話題の中に盛り込んで調査したいと思います。
◯平川議長
新谷議員。
◯8番(新谷議員)
ありがとうございます。ぜひともお願いしたらいいなと思います。
というのは、実は非常に歴史に関心を持っている小学校の先生にお会いしたんですけども、その先生は河東校区の先生なんですけども、その先生がPTAと、それから子どもたちに向けて、河東の小学校の周りの遺跡のお話をPTAと、それから子どもたちにもされたそうですが、もうとても自分の住んでいるところに関心がすごくわいてきたというお話を伺いました。ぜひとも、大変だと思いますけれども、そういう、もう本当に自分たちの住んでいる一番身近なところの学習ができると、いろんなことに興味がわいてくると思います。
それから、今現在、宗像の今、お示ししたような貴重なものは、この宗像市ではなかなか見ることはできないんですけれども、さっきの話の続きになると思いますけれども、こうした展示物が最終的に子どもたちが地元で見られるようになるのは、この資料館は何年に完成する予定なんでしょうか。いつごろ子どもたちは身近なところで見ることができるんでしょうか。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
第1次整備につきましては、今現在の物産館ですね、ここの部分につきましては、21年度に一応計画しておりますので、21年度からスタートできるのかなという感じでもって思っております。ただ、全体的な、2次も含めた上での計画につきましては、当然これは財政的な問題もございますので、今、基本計画あたりを19年度からやっていきますので、その中で実施年度といいますか、この分につきましては、財政と協議をやっていく中で検討をやっていくわけですけれども、ただ、私たちの希望といいますか、財政との協議の中においた上では、平成26年度ぐらいまでには完成をさせていきたいなというように考えております。
◯平川議長
新谷議員。
◯8番(新谷議員)
ありがとうございます。ぜひとも平成26年度までに計画どおり、ぜひともこうしたものをつくっていただきたいというふうに思います。
今、財政難だから、何かこんなまた何かつくるのかという、もしかしたら市民の中で思われる方が、もしかしたらいるかもしれないですけれども、本来あるべきものがまだできてなかったということだと思います。ですから、ぜひとも26年度にはもう納得できるようなものができるようにお願いしたいと思います。
それから、民俗資料館についてお聞きしたいんですけれども、実は民俗資料館は3月、6月、9月と社会委員会で2回継続審議になったものなんですが、民俗資料館を存続してくださいという請願に対しては、アクシス玄海の方に移動すると、大島と統合して入れるという答弁がありました。というお話で、たしかこれは最終的に、残すということについては議会としては否決になったと思います。現状、今のを考えると、物産館だけの場合、とても今の民俗資料館のものが入りそうもありませんけれども、入らない場合は、入るまで今の民俗資料館は継続してあるというふうに理解していいですか。
◯平川議長
市民協働部長。
◯藤野市民協働部長
もし入らない場合は、今現在、池田の倉庫ですか、収蔵庫ですかね、ここあたりはまだ余裕がありますので、もしどうしても入らない場合あたりは、池田の収蔵庫の方に収納するというふうに考えを持っております。
◯平川議長
新谷議員。
◯8番(新谷議員)
それがちょっと、そういうお答えだと思っていましたけれども、それは多分、地元の方たちも含めて、話が違うというふうに思われると思います。まず、あれはアクシスに移しますというふうに皆さん、理解され……。本当はあそこに残してほしいけれども、でもどうしてもそれがだめだとすればアクシスに。で、議会の方でも、じゃ、あそこは遠いので、アクシスに移るんなら、もっと人もたくさん来るから、まあ、いいかなというふうに思われている方も多かったと思うんですけれども、そうじゃなく、入らないから池田の倉庫にというのだとすれば、話としては違ってくるんではないかと思うんですけれども、ちょっと短く市長のお答えをお願いします。
◯平川議長
市長。
◯谷井市長
いずれにしても、これはアクシス玄海の建設時期、今26年度というふうに部長も申し上げましたけども、これをもう少し早くできないかというようなこと、それから、その間にオープンのまま、閉鎖していいのかといったことと、これは地元の方と後の利用も含めて検討していきたい。
◯平川議長
新谷議員。
◯8番(新谷議員)
私、この質問に際して、いろんな人にお会いしました。私たちも深く今回、いろんなことを考えたときに、やっぱり民俗資料館については本当に残す、池田に入れるという発想自体が、確かに倉庫は必要ですけれども、何か要らなかったら、もう何か池田に入れるみたいな、入らなかったら、入らない部分は池田にという、そういうことでいいのかなということを思います。ですから、池田に入れなきゃいけない、あの部分が100%とは思わないけれども、今あるものが入らないとしたら、入るまで、あの民俗資料館を私は存続するべきだと思いますし、できれば、歴史的な埋蔵文化財とかもいろいろ含めてアクシスに、アクシスにとやっている中で、本当にできるのかなというのはちょっと心配です。そういった意味でいけば、また存続ということも選択肢の一つにしていく必要もあるんじゃないかなというふうに思います。
というのは、私たち、世界遺産登録運動というのが今、本当に宗像と福津を初め、各自治体が世界遺産登録に関心を持って、日本各地で世界遺産登録運動が繰り広げられています。しかし、世界遺産登録の本来の目的というのは、市の広報にも書かれていましたけれども、過去からきょうまで受け継がれた貴重な遺産を保護、保全して、次の時代に引き継ぐことだと思っています。そうした意味では、今、宗像市がやっていることは、保存はしています。ちゃんと自治体として大事なものは保存しています。じゃ、それを子どもたちに、市民に継承しているかという視点で、私はまだ欠けていると思います。このこうした埋蔵文化財もそうです。それから、民俗資料というのもとても大事なものです。生活の資料ですから、これも大事なものです。だから、できないから倉庫に入れちゃう、これじゃ何もならないんです。ですから、そうした引き継ぐことというところまで、世界遺産活動に邁進するこの宗像市としては、そこまでやっていくべきだというふうに思います。
そのためにも、この本市が世界に向けて、私たちはこの文化財を大事にしている宗像市ですよという宣言するからには、本当に保存、そして保全、そして引き継ぐ、継承するという、そうしたことが世界に胸を張って言えるような形で事業を進めていただきたいと思います。
ちょうど時間になりましたので、これで終わりたいと思います。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。
◯平川議長
これで新谷議員の質問を終了いたします。
お諮りいたします。本日の議会はこの程度にとどめ、延会したいと思いますが、御異議ございませんか。
〔異議なし」の声あり〕
◯平川議長
御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決定いたしました。
次の本会議は、3月6日に行います。
本日はこれをもちまして延会いたします。御苦労さまでした。
延会 16時10分
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