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令和4年第4回定例会(第3日) 一般質問1 本文 2022-09-21
令和4年第4回定例会(第3日) 名簿 2022-09-21

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  1. 大野城市議会 2022-09-21
    令和4年第4回定例会(第3日) 一般質問1 本文 2022-09-21


    取得元: 大野城市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-28
    1:                  開議 午前9時30分 ◯議長(山上高昭) おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりです。  これより議事に入ります。      ──────────────・────・──────────────   日程第1 一般質問 2: ◯議長(山上高昭) 日程第1、一般質問を行います。  通告順に発言を許します。  10番、井福議員。                〔10番 井福大昌議員 登壇〕 3: ◯10番(井福大昌) 皆さん、おはようございます。自民党市議団会派自民令和井福大昌です。  まずは、今回の台風14号で被災された方々、そして台湾の大地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。  さて、今朝は筑紫中央高校のかわいい後輩たちが大勢傍聴に来てくれておりますので、いささか緊張しておりまして、もしかすると発言をかんだりするかもしれませんがご容赦ください。  今、私たちは異常気象、新型ウイルスに武力侵攻、そして暗殺事件と、歴史上、あしき大変化の中にいます。今回の西鉄高架事業も本市にとって100年に一度の大きな変化ではありますが、武力有事や新型ウイルスのようなあしき変化とは違い、待ちに待った念願の変化であり、本市の未来が明るくなる変化です。一方で、その高架化は交通動態の変化、特に通学路への安全の様々な変化も予想されますので、その変化に対する準備をどうされているのかをお尋ねいたします。  それでは、一つ目の質問です。先月28日から、ついに西鉄が高架化され、頭上に電車が走るようになって3週間が経過しましたが、それにより交通動態や交通量はどのように変化しましたでしょうか。  以上、壇上からの質問を終わり、以後、質問席で続けさせていただきます。 4: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 5: ◯都市整備部長西村直純) それではお答えいたします。西鉄の高架に伴い、踏切が除却された現地を巡回している市職員からの報告や現地で交通指導を行っていた警察からの聞き取りによりますと、現時点では自動車の交通動態や交通量の大きな変化は確認されておりません。西鉄の高架に伴う自動車の交通動態や交通量の変化については、本市の公共交通を検討する上で正確に把握する必要があるため、今後、交通量調査等を実施する予定としております。以上になります。 6: ◯議長(山上高昭) 井福議員
    7: ◯10番(井福大昌) では、渋滞緩和の効果はいかがでしょうか。 8: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 9: ◯都市整備部長西村直純) 踏切が除却されたことで、踏切に起因した自動車交通の渋滞はおおむね解消されております。  一方、踏切施設の撤去作業が一部残っていることもあり、踏切で一旦停止する車両が散見されます。このため、さらなる円滑な通行の実現までにはいましばらく時間を要するものと考えております。 10: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 11: ◯10番(井福大昌) そうですね。私のところに届く市民の声は、渋滞が緩和されて便利がよくなったというものが多いですが、一方で、踏切付近以外はまだ渋滞が残ってるとか、いろいろな声も上がっておりまして、中でも小学校の通学路に関しては不安材料がまだあるという声が多く上がっております。  通学路に関しては後ほど詳しく説明させていただきますが、ここに「踏切19か所撤去されても渋滞風景変わらず」と題された9月1日付の西日本新聞があります。どこまで信憑性があるかは分かりませんが、参考程度に一データとして上げさせていただきます。要約しますと、「交通渋滞は解消されたのか。高架前より50秒ほど短縮されたが、渋滞風景が変わっていないところも多い」と。そして、「踏切が撤去されたが、横断歩道が設けられていない道路もあり、停止不要になった車のスピードが上がった一方で、歩道がなくて歩行者の危険が増した」というように書いてある記事ですね。  また、これらの渋滞以外にも事故の危険性として、今おっしゃられましたが、白木原駅北側、サニーの前の踏切跡の新設信号の交差点においては、まだ信号に気がつかず無視をしている車や歩行者も多く、危険が多いという市民の声があります。私も現地に行って30分ほどとどまって写真を撮ってきました。これがその写真ですけれども、信号に気がつかず、急停車して停止線を大幅に越えてしまっている車両の写真です。中には最後まで信号に気がつかなかったのか、信号を無視してしまった車もありました。それを含めますと、30分ほどいたんですが、4台の車が慌てて停止したり、停止線を越えたり、信号無視をしたりしておりました。まだ信号機に慣れていない、気がついていないということでしょうか。  ここの交差点を含めて、高架後、交通調査はどのような方法で行いましたか。 12: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 13: ◯都市整備部長西村直純) 警察の指導の下、福岡県が除却する踏切に対する注意看板の設置や路面表示などの交通安全対策を実施したため、本市は、高架切替え前日の8月27日深夜から切替え当日の8月28日早朝にかけて、交通安全対策の状況把握と改善等の提案を行うための現地確認を実施しました。また、高架切替え翌日の8月29日からは、朝夕の通学時間帯を中心に、職員の巡回パトロールによる踏切周辺道路安全確認を行っております。  踏切施設の撤去作業が一部残っていることもあり、今後も巡回パトロール等により、踏切周辺道路の交通の安全確保に努めてまいります。 14: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 15: ◯10番(井福大昌) 分かりました。先ほどの写真も9月5日の話なので、あれから2週間以上が経過して大分信号機の認知も上がってきたのかもしれません。でも、人間、習慣とは怖いもので、ここの交差点とは逆に、市内の多くの高架下の交差道路は一時停止せずに逆に突っ切らないといけなくなったわけでして、それでもついつい癖で、踏切の前でブレーキを踏んでしまいますね。習慣なんでしょう。実を言いますと、私は今朝も踏んでしまいました。ああ、また踏んじゃったみたいな感じになります。  それはさておき、車だけでなく自転車の交通動態に変化はありませんか。 16: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 17: ◯都市整備部長西村直純) 自転車の交通動態や交通量につきましても、自動車の交通同様、現時点では大きな変化は確認できておりません。自転車の交通動態や交通量の変化について正確に把握する必要があるため、今後、自動車の交通量調査等に合わせて調査を実施したいと考えております。 18: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 19: ◯10番(井福大昌) 分かりました。自転車もぜひお願いいたします。  それでは、いよいよ本題の通学路に入ります。高架後、交通動態が変化した大野小学校の通学路では、本年4月に設立されました、がくろの会のメンバーの皆さんを中心にして、毎朝毎夕、登下校の見守り強化が行われました。私もメンバーとして参加していたんですが、その中で真っ先に上がったのが、旧春日原4号踏切、みずほ保育所横ですね。ここは通学路になっているんですが、ここの踏切跡の通学路を利用する児童がかなり増えたということですね。場所的にはここになります。あくまで9日までの調査ですが、この通学路を利用する児童数は今まで50人前後だったのが、高架開通後、最大で78人を数える日もありまして、まだまだ増える可能性もあります。  そこで、この旧春日原4号踏切、みずほ保育所横安全性確保のために、この横断路は2年以内に拡幅整備されるとのことでしたが、その拡幅される幅員と拡幅の方向についてお尋ねいたします。 20: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 21: ◯都市整備部長西村直純) 春日原4号踏切があった場所には、鉄道によって分断されていた東西をつなぐ横断道路として幅員13メートルの道路整備を行う予定です。この横断道路は、擦れ違いに必要な幅を確保した車道に加え、その両側に歩道を設置することで、安全で見通しのよい道路とする予定です。  なお、横断道路整備位置は、現在の春日原4号踏切の位置を基本に、南北両側に拡幅する予定としております。以上になります。 22: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 23: ◯10番(井福大昌) 13メートルと聞いて安心しました。これらの交通動態の変化によって危険箇所の増減の変化など、今、大野小学校の例を話しましたけれど、何かほかに登下校に影響のある市内の小中学校、それと通学路を全て教えてください。 24: ◯議長(山上高昭) 教育部長。 25: ◯教育部長日野和弘) 高架化により影響のある箇所を通学路として設定しています小中学校は、全部で6校あります。小学校は、大野小学校大野北小学校大利小学校下大利小学校の4校で、中学校は、大野中学校大利中学校の2校です。  教育委員会は、これら高架化の影響が考えられる小中学校の通学路を対象に、高架化前と高架切替え後に危険箇所の確認点検を行っております。高架化前の点検では、地域の見守りの方々にも参加いただいて、学校及び教育委員会生活安全課建設管理課連立高架下活用推進課などの市の関係部署で、高架化に伴い道路状況が変わる箇所や危険と想定される箇所について確認を行い、見守りの位置などの協議を行いました。また、高架切替え後の点検では、通学路への実際の影響を確認するため、2学期が始まる9月1日から1週間程度、教育委員会及び生活安全課と地域の見守りの方々で、登下校時に、旧踏切を中心に現地での安全確認を実施しております。また、学校においては校長を中心に子どもたちの登下校の様子の巡回指導を行い、併せて危険箇所の確認を行っております。  これらの安全確認では、踏切での一旦停止が不要になったことによる車の速度上昇や、新たに設置した信号機や道路に示された路面表示を見落としている箇所など、交通状況に変化があり、通学路に影響のある箇所を9か所確認しておるところでございます。 26: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 27: ◯10番(井福大昌) 分かりました。今9か所の危険箇所を把握されているとのことでしたけれど、調査の結果、これはあくまで大野小校区の限定になるんですが、見守りの皆さんの総意で言わせていただきますと、やはり通学路として一番不安の多い交差点というのは、写真で先ほど出しました白木原北側交差点と、この写真の旧みずほ踏切、春日原3号踏切ですね、この二つに結構意見がありました。写真のとおり、1日から9日まで春日警察署と市に協力してもらいながら、高架開通と新学期開始に合わせて見守り強化を行いました。見守りの結果、皆さんからいろんな変化の報告と意見をいただいていますので、これらは一番最後にお伝えいたします。  では、学校側と教育委員会は、高架開通後の通学路に関して協議や情報共有はなされましたでしょうか。 28: ◯議長(山上高昭) 教育部長。 29: ◯教育部長日野和弘) 学校と教育委員会は、高架化前に確認した危険と想定される箇所や高架切替え後に実施しました安全点検の結果を基に、通学路上の交通状況の変化やそれに起因するリスクについて情報共有を行っております。今後は、大野城市通学路交通安全プログラムに基づき、教育委員会学校関係者、警察、道路管理者等関係機関が合同で通学路の安全点検危険箇所への対策を協議し、適切な情報共有を図ってまいりたいと思っております。 30: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 31: ◯10番(井福大昌) ぜひ密にお願いいたします。そして、密に協議や情報共有をしていただきたいのは学校だけではありません。保護者やふだん地域で見守りをされている方々、団体の皆さんにもぜひ密にしてほしいです。  それら通学路に影響がある場合、それに対する今後の対応、そして対応完了の状況などは、保護者や見守り団体へどのように周知をされますか。 32: ◯議長(山上高昭) 教育部長。 33: ◯教育部長日野和弘) 高架化による交通状況の変化により通学路に影響のある9か所につきましては、大野城市通学路交通安全プログラムを構成します関係機関と協議し、特に対策が必要である箇所については信号機の設置や歩道整備などを警察や道路管理者等に要望していきます。  なお、信号機の設置などは完了までに期間がかかることが想定されることから、地域の見守り団体と安全点検の結果について情報共有を行った上で、見守りの位置の変更や見守り人員の強化をするなどの対応を行っていただいております。  また、関係機関と協議した安全策の内容につきましても、関係者間で随時情報共有していきたいと考えております。以上でございます。 34: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 35: ◯10番(井福大昌) 地域との情報共有は、いつも市が挙げてらっしゃいます共働のまち、地域一体の基本かと思われます。では、おっしゃっている地域一体の地域とはどこまでのことを指すのか、再確認のためお聞きいたします。 36: ◯議長(山上高昭) 教育部長。 37: ◯教育部長日野和弘) 通学路の安全については地域の協力により守られており、その範囲は、子どもたちが通う校区の住民の方や子どもたちの安全を守るために活動していただいている方々であると考えております。具体的には、各区やPTA組織の一部として見守り活動をしていただいている団体、それらの組織や団体に所属することなく自主的にボランティアとして活動をされている方々です。  今後の通学路の安全を確保するためには、見守りを行う方々への情報提供や通学路の環境整備を行う市と、保護者や地域との連携をつくり出す学校、そして実際の見守り活動を行う地域の方々との情報共有や協議は不可欠であることから、今後も互いに情報共有や協議を行いながら、通学路の安全確保に努めてまいりたいと思っております。 38: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 39: ◯10番(井福大昌) 分かりました。PTAや公民館以外の見守りの方々、全てが対象だということで安心しました。  地域の方々の協力を仰ぐためには、その方々の意見や要望に積極的に対応していくことが必要だと思います。ですので、最後に、1日から9日まで大野小学校の通学路の見守りを強化された方々の調査報告と、それによる意見や要望を上げて終わりたいと思います。  まずは、小学校に近い瓦田地区の旧みずほ踏切交差点、先ほどの写真のところですね。横断歩道上で停止している車が多く、子どもたちが渡りづらそうにしている。「止まらずに進んでください」の看板よりも、徐行の看板を目立たせるべきでは。まどかぴあ方面からの車の速度が出ている。にもかかわらず、高架の柱のせいで横断直前の左右の視野が悪い。警察官がいたときは大丈夫だったが、いなくなると交差点で一時停止してくれる車が目に見えて減る。それでも自分たちだけで車を止めようとすると、ドライバーからにらまれたり舌打ちをされたりするので、トラブルになりそうで怖い。ここは車同士の事故が発生することが予想されるし、警察官も必ず事故が起こるだろうと言っていた。誰も見守りがいないときに子どもたちが車同士の事故に巻き込まれないかどうか心配だ。  要望です。以上のことにより、登下校時のための横断歩道用の信号機をつけてほしい。これは押しボタン式でもかなり変わってくるかと思います。  次に、春日原4号踏切跡、これはみずほ保育園前ですね。この通学路を利用する児童が大幅に増えた。日によっては最大75人以上いた。保育園送迎の車も出入りしているため、これからは注意が必要だ。この付近の車は全体的にスピードが出ている。学童やランドセルクラブの子たちもここを多く使っているが下校時まではさすがに見守りができないため、これから冬場で暗くなってくると接触事故の危険が増すだろう。  これは要望です。ここは通学路にもかかわらず通学路表示がほとんどなく、ドライバーにあまり認識されていないため、通学路の表示やグリーン帯などを追加してほしい。  次に、小学校正門前です。児童が横断をしようとしても毎日何台かの車はスピードを落とさずに横を擦り抜けていく。小学校側も、挨拶運動だけでなく、児童が自分でも命を守れるように横断歩道の渡り方の基本を再度教育すべき。  次に、白木原駅北側交差点信号機新設により歩行者はおおむね安全に県道を横断するようになった。しかし、車は信号機に気がついていないケースが見受けられる。また、歩行者も今までの習慣なのか、信号を無視して渡ったり、横断歩道以外で横断しようとしている。  次に、白木原薬局居酒屋大ちゃん押しボタン式信号。信号機の切り替わり時間が長くなったのか待ち切れずに横断している歩行者もいる。登校ピーク時間の信号待ちは大人数の児童が滞留することになり、市道にはみ出したり、歩道をふさいで自転車に衝突しそうになっている。特に雨の日で傘を差しているときは何倍も滞留が膨れ上がって危険だ。  郵政アパート前交差点。高架側道は一時停止しないで出てくる車がある。この側道は車が離合できないにもかかわらずスピードが出ている。  次に、合同庁舎出入口付近。全体的に県道を使う車のスピードが上がっているので、歩道を歩く児童はできるだけ車道から離れた側を歩いてほしい。  これは要望です。井本医院横側道横断歩道のラインを敷いてほしい。井本病院前も通学路にすれば通学児童が分散され、先ほどの児童の滞留などの危険も減るため、ここの通学路拡充を学校側に打診したいと思っている。サニー前の高架下の横断歩道のラインをもう少し濃く塗ってほしい。白木原駅北側。線路跡のレールに自転車やベビーカーの車輪がはまっている事例が多い。いち早くレールを撤去してほしい。以上です。  これらの意見・要望への積極的な対応をぜひよろしくお願いいたします。市側でできることはやってあげてください。そして、対応完了後は団体や見守りの方々に必ず周知をお願いいたします。見守りに立っている方々は、私や職員の皆さんとは違い、毎日、雨の日も無償で立ってくれています。無償でドライバーからにらまれたり舌打ちされたり、時には猛スピードで来る車に自分を危険にさらしながら子どもたちを見守ってくれています。どうか、そのことだけはゆめゆめお忘れになりませんように。  さて、いろいろと堅苦しいことを述べてまいりましたが、高架開通はみんなが待ちに待った本市の明るい変化です。それをついに実行された市には本当に感謝している市民が多いです。筑紫中央高校前にはイベントスペースや複合施設が予定されており、筑紫中央生たちの学校の生活は華やかに一変するでしょう。これから3年の高架下整備、市の職員の皆さんには本当に期待しています。市民はわくわくして待っております。どうかよろしくお願いいたします。 40: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午前9時55分                  再開 午前9時56分      ──────────────・────・────────────── 41: ◯議長(山上高昭) 再開します。12番、森議員。                〔12番 森 和也議員 登壇〕 42: ◯12番(森 和也) おはようございます。大野城自民党市議団会派自民令和の森和也です。本定例会におきましては、災害に強いまちづくりの観点から、砂防ダム治山ダムについて、急傾斜地崩壊対策工事の概要について、災害対策本部設置運営訓練について、市庁舎増築整備について、戸別受信機について、特設公衆電話について質問します。  心配された台風14号について、本市においては特に大きな被害がなく、胸をなでおろしました。被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、市職員をはじめ災害対応に当たられた方々の労を多とします。お疲れさまでした。  まず初めに、砂防ダム治山ダムについて質問します。  ここで砂防ダム治山ダムの違いについて述べます。砂防ダムとは、砂防法に基づき国土交通省が管轄した各地の地方整備局や都道府県の土木系の部署が建設したものを指します。砂防ダムは、流域における荒廃地域の保全、河床上昇防止土砂災害発生時に人民や財産等を守ることを主な目的としています。一方、治山ダムは、森林法に基づいて林野庁が管轄している各地の森林管理署や都道府県の林業系の部署が建設するものを指します。砂防ダム土砂災害防止が目的なのに対し、治山ダムは森林の維持が主な目的です。一般的には砂防ダム治山ダムよりも堤防が高く、厚みがあり、大型であるようです。  平成28年3月の一般質問において、大野城市に設置されている砂防ダム治山ダムはどこに何基設置されているのかと質問しました。回答として、砂防ダム砂防指定地に設置されるもので、本市の砂防指定地は牛頸の平野川と桑の浦谷川の2渓流となっている。この渓流沿いに3基の砂防ダムが設置されている。治山ダムについては96基が設置されており、おおむねの設置箇所については大字牛頸、大字瓦田、大字乙金、大字中となっているとのことでした。  それでは最初の質問です。現在、大野城市に設置されている砂防ダム治山ダムはどこに何基設置されているんでしょうか。  以上、壇上からの質問は終わり、あとは質問席から質問します。 43: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 44: ◯都市整備部長西村直純) 本市における砂防ダム治山ダムの設置状況について回答いたします。  砂防ダムは、大字牛頸の平野川と桑の浦谷川の2渓流沿いに3基設置されております。また、治山ダムは、大字瓦田などの東部地区と大字牛頸などの南部地区に合計102基設置されております。 45: ◯議長(山上高昭) 森議員。 46: ◯12番(森 和也) 平成28年から砂防ダムは3基と変わりませんが、治山ダムは102基ということで、6基増設されていることが分かりました。  では、今後、県はどこに何基設置しようと計画しているでしょうか。 47: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 48: ◯都市整備部長西村直純) 県が砂防ダム治山ダムを設置するまでの流れとしましては、地元自治体から設置の要望を受け、現地の調査等を行い、採択すべきと判断されたときに設置する流れとなっております。本市では、砂防ダム治山ダムの設置について採択箇所がないことから、現時点で設置する計画はないことを県に確認しております。 49: ◯議長(山上高昭) 森議員。 50: ◯12番(森 和也) 大野城市の山を守るため、市民の生命と財産を守るため、県に対して積極的に要望すべきだと考えていますが、要望の状況はどうなのでしょうか。また、それに対する県の回答はどうなっているでしょうか。過去3年間の状況が分かれば教えてください。 51: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 52: ◯都市整備部長西村直純) 令和元年度から令和3年度までの過去3年間の砂防ダム治山ダムの要望内容について回答いたします。  本市では、実際の大雨でのり面の一部が崩壊したところなど、4か所について治山ダムの設置要望を行っております。要望に対する県からの回答は、1か所は事業採択要件に合致しないため不採択となっており、残りの3か所は経過観察となっております。経過観察となっている3か所については、市において適宜状況の確認を行っているところです。  今後も、土石流の土砂災害特別警戒区域に指定されている箇所などの現状を適宜確認しながら、状況に応じて積極的に要望していきたいと考えております。 53: ◯議長(山上高昭) 森議員。 54: ◯12番(森 和也) 近年では平成15年7月19日、大雨により平野台区が水害に見舞われています。砂防ダムを設置することにより土砂災害の特別警戒区域は狭めることができると聞いています。砂防ダム治山ダムは土石流を防ぎ、土砂の流出を制御し、災害を未然に防止するため、大変有効なものであるので、今後とも積極的な要望をお願いします。  続いて、平野台区における急傾斜地崩壊対策工事の概要について質問します。  以前の質問の回答で、平野台区において市が所有する急傾斜地に対し崩壊対策工事を進めている。令和元年度に実施した急傾斜地崩壊対策工事の概要は、平野台4丁目地内において、延長143メートル、施工面積2,895m2ののり枠工と鉄筋挿入工を実施した。また、一部に重力式擁壁の設置も行っている。令和2年度には、平野台区で延長85.1メートル、施工面積1,791m2ののり枠工と鉄筋挿入工を実施することとしているとありました。現在の状況を教えてください。 55: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 56: ◯都市整備部長西村直純) 急傾斜地崩壊対策工事は、市が所有するのり面のうち、土砂災害特別警戒区域に指定されているのり面の崩壊対策工事を行うもので、平成30年度に平野台区から取りかかり、毎年工事を行っているところです。平成30年度から令和3年度までに延長351メートル、のり枠工法の施工面積が8,241m2、重力式擁壁の施工延長が12メートルの工事を行っております。 57: ◯議長(山上高昭) 森議員。 58: ◯12番(森 和也) 今後の計画があれば教えてください。 59: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 60: ◯都市整備部長西村直純) 今後は、平野台区の急な斜面に住宅が隣接している箇所を優先的に整備することとしており、令和9年度までに工事を完了する予定としております。
    61: ◯議長(山上高昭) 森議員。 62: ◯12番(森 和也) 本市には、例えば大字中、大字乙金などで危険な箇所があると認識しておりますので、急傾斜地崩壊対策工事を今後とも積極的に推進していただくようお願いします。  次の質問に移ります。  平成31年3月の一般質問の回答で、災害に対する災害対策本部設置運営訓練以外に、国民保護図上訓練や職員緊急事態対処訓練として、新型インフルエンザ対応訓練、不審者・不審物対応訓練、不当要求対応訓練、緊急時広報訓練など、様々な危機事象に特化した訓練を実施したという回答がありましたが、それぞれの訓練の概要を教えてください。 63: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 64: ◯危機管理部長(山本一弘) 本市の職員に対する防災や危機管理の訓練は、災害に対する災害対策本部設置運営訓練以外では、主なものとして武力攻撃事態等に対する国民保護図上訓練、その他事件・事故等の緊急事態に備える職員緊急事態等対処訓練があります。  国民保護図上訓練は、武力攻撃事態や大規模テロ等の発生時に、大野城市国民保護計画等に基づき職員の国民保護に関する対応能力、練度の向上を目的として実施しております。訓練では、福岡県、消防、警察、自衛隊等の関係機関も参加し、国民保護対策本部の設置運営や関係機関との連携等の確認を行っております。  職員緊急事態等対処訓練は、大野城市緊急事態等対処計画で示した事態を基に、毎回異なるテーマで実施しております。訓練内容としましては、新型インフルエンザ対応訓練、不審者・不審物対応訓練、不当要求対応訓練、緊急時広報訓練を実施しております。具体的には、新型インフルエンザ対応訓練では、新型インフルエンザ等対策行動計画に基づき各部が対応すべき事項の確認を行っております。不審者・不審物対応訓練では、不審者侵入等の緊急時における判断能力の向上を目的として、警察による講義や不審者対応の図上シミュレーションを行っております。不当要求対応訓練では、過度な要求、クレーム等への対応能力の向上を目的とし、警察による講義の後、実際の市役所窓口を使用しての実演、模擬対応を行っております。緊急時広報訓練では、緊急事態発生時において適切かつ迅速な広報対応を行うことを目的に実施しており、記者会見の原稿作成や司会進行の方法について学ぶとともに、記者経験者を招いて模擬記者会見を行っております。以上です。 65: ◯議長(山上高昭) 森議員。 66: ◯12番(森 和也) 現在の訓練は私の提言を採用していただき、春日・大野城・那珂川消防本部、春日警察署、陸上自衛隊第4師団の関係機関の職員の方々が一緒に訓練に参加して、災害時の連携などについて確認されています。また、災害対策本部会議での報告に当たっては、災害情報等を時系列に記録したクロノロジーや被害状況、対応状況、避難情報等を集約した状況図を活用することで情報の共有を図っています。  では、平成31年3月以降はどのような状況でどのような訓練を行ったんでしょうか。 67: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 68: ◯危機管理部長(山本一弘) まず災害対策本部設置運営訓練では、令和元年度に風水害をテーマとし、状況付与型の図上訓練を実施しております。令和2年度は新型コロナウイルス感染防止のため、図上訓練を中止し、代わりに講義形式での訓練を実施しております。令和3年度につきましては震災をテーマとし、従来の図上訓練を実施しております。  次に、職員緊急事態等対処訓練では、令和元年度に新型インフルエンザ対応訓練を実施しております。令和2年度は新型コロナウイルス感染防止のため訓練を中止しましたが、令和3年度には緊急時広報訓練を実施いたしました。  なお、国民保護図上訓練につきましては、平成29年度以降は実施しておらず、今年度11月に実施する予定としております。以上です。 69: ◯議長(山上高昭) 森議員。 70: ◯12番(森 和也) 今後の訓練の計画があれば教えてください。 71: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 72: ◯危機管理部長(山本一弘) 職員緊急事態等対処訓練については、今年度は不審者等対応訓練の実施を予定しており、令和5年度以降は不当要求対応訓練や総合リスクマネジメント研修等を実施する予定としております。また、国民保護図上訓練についても先ほど申し述べましたとおり、11月に実施する予定としております。  なお、災害対策本部設置運営訓練については、今年度は風水害を対象として出水期前の5月に実施しており、次年度以降も引き続き実施する予定としております。  今後も継続的に訓練を実施することにより、職員の防災・危機管理能力の向上に努めてまいります。以上です。 73: ◯議長(山上高昭) 森議員。 74: ◯12番(森 和也) 大野城市は災害対応を主体とした災害対策本部設置運営訓練、大野城市国民保護計画等に基づき、職員の対応能力、練度の向上を目的とした国民保護図上訓練、大野城市緊急事態等対処計画で示した事態を基に対応する職員緊急事態等対処訓練を計画的に実施しており、大変心強く、安心しました。  また、本市は、ミサイルを想定した避難訓練を平成29年、全国に先駆け県内で初めて実施し、市民の方々の意識の向上を図り、大野城市民の命を断固として守ることを市内外に発信しています。これからも、地震・風水害対応、ミサイル対応、新型インフルエンザ対応、不審者・不審物対応、不当要求対応、緊急時広報対応など、様々な緊急事態を想定して実際的な疑似体験を積み重ね、対応能力の向上を図っていただきたいと思います。  次に、市庁舎増築整備についてお伺いします。  これは私の提言、防災拠点の整備ということに関連しております。以前、計画の概要を拝見したことがありましたが、現状と今後の計画はどうなっているんでしょうか。 75: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 76: ◯総合政策部長(橋本成宣) 市庁舎の増築については、シビックゾーン第2次整備計画において、災害発生時の本市の本部拠点や応急復旧活動を担う防災拠点として整備する方針としていましたが、新型コロナウイルスの発生、拡大により、新型コロナウイルス感染症対策に備えた行財政運営が求められたことから、市庁舎整備については当分の間、見送ることとし、令和2年7月に本整備計画を改定いたしました。  現在も新型コロナウイルス感染症第7波の中であり、いまだ収まっていない状況であることから、現時点においても整備時期は未定であります。しかしながら、災害発生時に速やかに災害対策本部を設置し、災害対応に当たる必要があったため、当面の措置として市役所本館3階を整備し、令和3年4月から災害対策本部室を常設しております。  今後の計画につきましては、新型コロナウイルスの状況を注視しながら、本市の財政状況等を勘案し、適切な時期に再検討してまいります。 77: ◯議長(山上高昭) 森議員。 78: ◯12番(森 和也) 防災拠点のさらなる整備など、引き続きよろしくお願いします。  次に、戸別受信機について質問します。  災害情報伝達システムは、屋外拡声子局、スピーカーが、市役所設置を含めると現在60か所設置されていますが、自宅内、屋内にいると何を言っているのかよく分かりません。このシステムは基本的にはサイレンを伝達するものだと私は考えています。情報伝達を補完するため、以前、戸別受信機の設置を提言しましたが、本市が戸別受信機設置を導入したことを高く評価しています。  災害情報伝達手段は、分類すると、行政側が強制的に伝達するプッシュ型と、住民が自ら取得していくプル型の2種類があり、本市におけるプッシュ型の伝達手段には、災害情報伝達システムによる屋外拡声子局からの放送、携帯電話会社から個人の携帯端末にメール配信される緊急速報メール、土砂災害警戒区域や浸水想定区域にお住まいの方に電話やファクスで伝達する登録制の災害情報等配信サービス、福岡県が運用している登録制の防災メール・まもるくん、広報車による巡回放送があり、これに戸別受信機が加わりました。プル型の伝達手段には、市ホームページやSNSを閲覧する方法などがあり、緊急時には様々な伝達手段を駆使して情報を伝達しなければならないと考えています。  では、現在の戸別受信機の申込み状況、設置状況はどうなっているでしょうか。 79: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 80: ◯危機管理部長(山本一弘) 戸別受信機の貸与の対象者は、土砂災害警戒区域や洪水浸水想定区域に居住しており、かつ携帯電話等を保有しておらず、緊急情報を取得できない方や高齢者のみの世帯の方などとしております。  令和4年3月から貸与を開始しており、8月末時点で申込み件数は27件、設置台数も27台となっております。以上です。 81: ◯議長(山上高昭) 森議員。 82: ◯12番(森 和也) 27台の申込み数は思ったより少ないと感じますが、今後いかに情報発信して周知していく計画でしょうか。 83: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 84: ◯危機管理部長(山本一弘) 本年3月以降、市のホームページで周知するとともに、区長会を通じて回覧板による周知を実施してまいりました。また、シニアクラブや民生委員の皆様にご協力いただき、災害情報の取得が困難な方など、優先して戸別受信機を貸与すべき方々に対して直接的に周知を行っております。また、市が行います出前講座においても周知を図っております。  今後も、土砂災害警戒区域や浸水想定区域など災害の危険性がある地域に居住している方々に対してポスティングを行うことや、高齢者や障がい者などの避難行動要支援者へ案内を郵送することなど、引き続き積極的に周知を行ってまいります。以上です。 85: ◯議長(山上高昭) 森議員。 86: ◯12番(森 和也) 戸別受信機の対象者は、先ほどもちょっとありましたけれども、土砂災害警戒区域または浸水想定区域に居住しており、かつ携帯電話、スマートフォン及びタブレット端末を保有しておらず、緊急情報を取得できない世帯の代表者、65歳以上の高齢者のみの世帯に属する者、身体障害者福祉法第15条の規定による身体障害者手帳の交付を受けている視覚障がい者の属する世帯の代表者となっていますが、今後、戸別受信機申込み者対象者の要件を広げる計画はないでしょうか。今後の予定はどうなっているでしょうか。 87: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 88: ◯危機管理部長(山本一弘) 現在は、土砂災害警戒区域や浸水想定区域など災害の危険性がある地域に居住しており、かつ災害情報の取得が困難な方や高齢者世帯など、優先して戸別受信機を貸与すべき方を対象としております。対象者の拡大につきましては、戸別受信機の申請状況や市民ニーズを踏まえ、今後はその必要性について検討してまいります。まずは現在の対象者の方々へしっかりと周知を行ってまいりたいと考えております。以上です。 89: ◯議長(山上高昭) 森議員。 90: ◯12番(森 和也) よろしくお願いします。  最後に、特設公衆電話についてお伺いします。以前、電話回線についてお伺いした際、災害時有線電話が本市においては市庁舎の9回線、各学校や浄水場など、全部で31回線の非常時有線電話を所有しており、一般電話回線が使用不能になった場合でも使用ができると回答がありました。この回線数等は変化ないでしょうか。また、特設公衆電話とはどういうもので、設置状況はどうなっているでしょうか。 91: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 92: ◯危機管理部長(山本一弘) まず災害時有線電話とは、災害発生直後の電話回線に通信混乱が生じた場合でもつながりやすく、また、仮に断線や回線障害が発生した場合にも優先的に復旧される電話で、市では現在も31回線を所有しております。  次に、特設公衆電話とは、災害時に被災者や帰宅困難者が安否確認のために無料で使用することができる電話で、市では、市内の主な避難所である各コミュニティセンター、各公民館と集会所、市の総合体育館の36か所に42回線設置しております。以上です。 93: ◯議長(山上高昭) 森議員。 94: ◯12番(森 和也) 分かりました。災害時、緊急時の連絡手段の確保は非常に重要であるので、本市が所有するMCA無線機の運用なども含めて、今後とも維持、拡充をお願いします。私たちが暮らす大野城市がさらに災害に強いまちになることを願い、私の一般質問を終わります。 95: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。再開を10時40分とします。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午前10時23分                  再開 午前10時40分      ──────────────・────・────────────── 96: ◯議長(山上高昭) 再開します。2番、平田議員。                〔2番 平田不二香議員 登壇〕 97: ◯2番(平田不二香) おはようございます。議席番号2番、会派自民令和の平田不二香でございます。家族みんなが笑顔で暮らせる大野城市を目指して、日々頑張っております。  本定例会におきまして、私は、本市における公の施設の管理運営についてをテーマに一般質問いたします。  公の施設は、市民のニーズに応える市民サービス拠点として注目され、また必要とされるものです。例えば、本市の大野城まどかぴあは、生涯学習を含む文化芸術振興事業、男女共同参画推進事業、図書館、施設の管理運営事業と、多岐にわたる事業を展開しています。先月のことですが、大野城まどかぴあで、大野城市民劇団迷子座の第35回定期公演「白木原ベース通り~プロローグ~」が上映されました。今年令和4年は板付基地春日原住宅、通称白木原ベース返還から50年目の節目の年です。本公演は、白木原ベース通りで暮らす人々、基地で働くアメリカ兵やその家族との交流を描くお芝居で、実は私も白木原で美容室を営む女性まきの役で、まどかぴあ小ホールの舞台に立たせていただきました。大野城市市制施行50周年冠事業としても承認していただき、井本市長、毛利副市長、伊藤教育長ほか、多くの皆様に公演をご観劇いただき、ありがとうございました。  大野城まどかぴあは、令和3年度は5月から9月までの間に95日間の全館休館措置を講じた時期もございましたが、年間の利用者数が35万2,835人と市内外からの多くの方に利用されています。大野城市の顔とも言える大型施設です。また、コミュニティセンターや公民館などの施設は、災害時には避難施設としての重要な役割がございます。今回、広い範囲に大きな被害をもたらした台風14号上陸の際も、近隣の住民の身を守るための緊急避難場所として開設されました。  今後の課題としては、切迫している地球温暖化に対応し、CO2の削減など、公の施設から考える環境対策も必要になってくると考えます。また、我が国の地方自治体は、人口減少、少子高齢化が深刻な課題となっており、人口減少によって労働力不足や税収減、空き家の増加など様々な問題が生じています。プライマリーバランスのプラス化、そのための歳出の抑制のためには、箱物と言われる公の施設の管理運営も、事業コストの縮減やその事業の必要性や優先順位の十分な検討などが必要であると考えます。  本日、私は、本市の公の施設の管理運営の状況について質問いたします。まず、公の施設は市民サービス上どのような施設であるべきか、本市の見解をお尋ねします。  壇上からの質問は以上とし、以降は質問席から発言いたします。 98: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 99: ◯総合政策部長(橋本成宣) 地方自治法では、地方自治体が所有する土地や建物等は、行政財産と普通財産に区分されています。行政財産には、市役所庁舎など市が事務または事務を執行するために直接使用することを目的とする公用財産と、学校や公民館など住民の一般的共同利用に供することを目的とする公共用財産があります。  この公共用財産のうち、特に住民の福祉を増進する目的をもってその利用に供するために地方公共団体が設ける施設が公の施設とされております。本市においては、住民の福祉を増進する目的をもって設置いたしました大野城まどかぴあやコミュニティセンターなどが公の施設に該当します。  公の施設の在り方としましては、地方自治法の規定にもあるとおり、市民の皆様の福祉の増進に資する目的をもってその利用に供するための施設であるべきと考えております。 100: ◯議長(山上高昭) 平田議員。 101: ◯2番(平田不二香) 現在、本市の公の施設の管理運営はどのような形態で行っているのかお尋ねします。 102: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 103: ◯総合政策部長(橋本成宣) 公の施設の管理運営において民間事業者等が有するノウハウを活用し、住民サービスの質の向上を図ることを目的に、平成15年の地方自治法の一部改正により指定管理者制度が設けられました。本市の公の施設においては、施設の設置目的を効果的かつ効率的に達成できるかを検討した上で、一部事務の委託を含む直営か、指定管理者による管理運営かの選択をしております。  本市の主な直営施設としては、大野城心のふるさと館、青少年の居場所ユープレなどが該当します。また、指定管理者による管理運営をしている主な施設としては、大野城まどかぴあ、コミュニティセンター、大野城いこいの森などが該当します。 104: ◯議長(山上高昭) 平田議員。 105: ◯2番(平田不二香) 直営の施設と指定管理者による管理運営の施設があるということです。一般的に指定管理者による管理運営とすることのメリット、デメリットがあるとすれば、どういったことがあるとお考えですか。 106: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 107: ◯総合政策部長(橋本成宣) 指定管理者制度を導入することでのメリットは、民間事業者として蓄積された企画、アイデアなどのノウハウを活かすことで、多様化する住民ニーズに応え、従来にはないサービスを提供することが可能となり、利用者満足度の向上につながります。  デメリットとしては、指定期間ごとに指定管理者が変わることも考えられ、提供するサービスの継続性や連続性が保たれにくくなったり、経費縮減を優先することによるサービスの質の低下が生じたりする懸念があります。 108: ◯議長(山上高昭) 平田議員。 109: ◯2番(平田不二香) 本市においてはメリットを活かし、そういったデメリットが生じないようにお願いいたします。  それでは、管理者をどのような方法で選定しているのか、業務内容や指定期間などの取決めはどうなっているのかお尋ねいたします。 110: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 111: ◯総合政策部長(橋本成宣) 指定管理者の選定方法及びその指定管理期間については、外部評価機関である公共サービス改革委員会による評価後、副市長及び部局長で構成する指定管理者候補者検討委員会で審議を行い、その結果等を踏まえ、市として指定管理者の候補者及び指定管理期間を決定し、議会の議決を経て指定管理者を指定しております。  指定管理の業務内容については、各施設における具体的な内容を仕様書に定め、市と指定管理者が取り交わす協定の中で取り決めております。 112: ◯議長(山上高昭) 平田議員。 113: ◯2番(平田不二香) 平成18年7月、埼玉県ふじみ野市で教育委員会が所管する市営ふじみ野市大井プールで、小学2年生の女児が流水プールの蓋の外れた吸水口に吸い込まれて死亡するという痛ましい事故がありました。ふじみ野市は、民間の会社を指定管理者に指定していましたが、この事件で市の所管課担当職員が懲戒処分及び起訴されることとなりました。  本市には、指定管理者が管理運営するテニスコートなどのレクリエーションスポーツ施設、大野城総合公園、大野城いこいの森、高齢者が集う老人憩の家など様々な施設があります。もし来場者が施設で被害を被った場合、損害賠償責任はどこが負うのか、取決めなどはございますか。 114: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 115: ◯総合政策部長(橋本成宣) 施設の管理運営に当たっては、事故等が起こらないよう日頃から施設の点検、見回り等を行っております。しかし、万が一指定管理者が管理する施設において、不適切な管理によって利用者に事故や被害が発生した場合は、事故等の起因に応じて市または指定管理者が損害賠償責任を負うことになります。  また、事故等に限らず、施設において問題が発生した場合は、市と指定管理者がその都度、協議を行い、適切に対応しております。 116: ◯議長(山上高昭) 平田議員。 117: ◯2番(平田不二香) 有事に備えて、市と指定管理者が日頃から連携を取って対応してくださっているとのことで安心いたしました。  それでは、指定管理者による管理運営が適正に行われているかの診断は行われているのでしょうか。 118: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。
    119: ◯総合政策部長(橋本成宣) 市では、施設所管課による日常の管理運営の定期的な状況確認に加え、指定管理者から提出される事業報告書、利用者アンケート等の資料を基に、指定管理者へのヒアリングや施設の現地調査などによるモニタリングを毎年度実施しております。  また、指定管理期間の最終年度には、学識経験者、公認会計士、社会保険労務士、接遇インストラクター、企業経営者、経営コンサルタント及び公募の市民委員で構成する公共サービス改革委員会において、現在の指定管理者が最適な担い手であるか、また、指定管理者による管理運営の実施効果が市民に還元されているかといった視点から診断を行っております。 120: ◯議長(山上高昭) 平田議員。 121: ◯2番(平田不二香) 実は私の元へは、本市の公の施設を利用した市内外の方々からいろいろな感想や声が届きます。残念ながら、サービス内容や接客態度についてクレームを受けることもございます。施設の利用者の意見や要望などはどのようにして把握し、もし改善点がある場合どのように対処していますか。利用者からコールセンターや直接施設にクレームや要望があった場合、誰がどのように対応しているのかもお尋ねします。 122: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 123: ◯総合政策部長(橋本成宣) 市や各施設で実施している市民の声の制度などで各施設への意見があった場合は、その都度、市と指定管理者が協議を行い対応することとしております。また、市は施設利用者に対するアンケートも毎年度実施しております。 124: ◯議長(山上高昭) 平田議員。 125: ◯2番(平田不二香) 次に、公の施設で働く人の権利についてお尋ねします。  平成22年に国は、指定管理者制度の運用について、各都道府県知事、各指定都市市長、各都道府県議会議長、各指定都市議会議長宛てに通知を出しました。その中に、「指定管理者が労働法令を遵守することは当然であり、指定管理者の選定に当たっても、指定管理者において労働法令の遵守や雇用・労働条件への適切な配慮がなされるよう、留意すること。」との項目がございます。  本市のホームページに公表されている公共サービス改革委員会講評、サービスチェック結果、施設のカルテ、管理運営に関する評価シート、診断結果を拝見した限りでは、労働法令の遵守、雇用・労働条件に関する項目が見当たらないのですが、その点を市のほうではどのように把握しているのでしょうか。 126: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 127: ◯総合政策部長(橋本成宣) 本市では、施設所管課が毎年度実施するモニタリングや公共サービス改革委員会による診断により、指定管理者が労働関係その他の法令を遵守しているかを含め、施設の管理運営に関する確認をしております。施設所管課は、それらの結果を踏まえまして指定管理者に指導、調査、指示などを行っているところであり、法令等を遵守した適切な施設の管理運営に取り組めているものと考えております。 128: ◯議長(山上高昭) 平田議員。 129: ◯2番(平田不二香) 2019年から順次、働き方改革法案が施行されています。この法案が目指すところは、働く側の多様性に対応して就業機会の拡大や、意欲・能力を発揮できる環境をつくることです。働く環境を整えることが施設においてのホスピタリティ向上にもつながります。そのために、福岡市、北九州市では既に、専門家である社会保険労務士による指定管理者が管理する施設で働く人の労働条件審査を行っています。近隣では那珂川市が来年度からの実施を検討しているようです。審査の内容は、就業規則、労働条件、労働時間の状況、年次有給休暇の管理、健康保険、厚生年金保険の加入状況、ハラスメント対応など様々な調査項目があり、働く人の権利を守ろうとするためのものです。  先ほども申し上げましたが、公表されている所管や公共サービス改革委員会による診断結果を拝見した限りでは、労働法令の遵守、雇用・労働条件に関する項目が見当たらないのですが、現在の所管課や公共サービス改革委員会の調査や評価に加えて、本市においても第三者機関による労働問題の専門家の調査や評価が必要だと考えますが、いかがでしょうか。 130: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 131: ◯総合政策部長(橋本成宣) 第三者機関による調査及び評価については現在、外部評価機関である公共サービス改革委員会により、法令等の遵守、管理施設の安全管理や職員育成など多角的な視点から調査や診断、評価を実施しております。同委員会から改善事項などの指摘があった場合は、市と指定管理者が協議を行い、施設の管理運営の改善につなげているところです。  引き続き、公の施設が市民にとって利用しやすく、また福祉の増進につながるよう、他市の評価事例を参考にしながら、施設所管課が実施するモニタリングで使用するチェックシートや評価項目の見直し等と併せて、公共サービス改革委員会による調査や診断、評価がよりよいものになるよう取り組んでまいります。 132: ◯議長(山上高昭) 平田議員。 133: ◯2番(平田不二香) 労働法令遵守に関して、評価項目の見直しはぜひお願いいたします。  昨年7月に中間市の保育園で起きた事故の教訓が活かされずに、今月5日、静岡県牧之原市の認定こども園川崎幼稚園の送迎バスに3歳の女児が置き去りにされ死亡するという痛ましい事故が再び起きました。事故の後、辞任した川崎幼稚園の園長は会見で「人を雇うのは非常に大変」と弁明し、人手不足の状況で園を運営していたことを明らかにしました。そして、川崎幼稚園の母体である学校法人榛原学園は、事故の後、市の指定管理者となっている細江保育園、市が建物と土地を貸し出し榛原学園が運営していた静波保育園、市から委託を受けている子育て支援センターみらいえの三つの業務から退く意向を示しました。施設を利用する子どもたちとその家族に対して大変無責任な結果になっていると思います。  公の施設を利用する人は、その施設が市の直営なのか、指定管理制度なのか、民間企業に委託されているのかを知る由もありません。市の公の施設だということで安心して利用しています。利用者は、指定管理者が雇用するスタッフを市の職員だという目で見ていることでしょう。  事件、事故はいつどこで発生するか予測できるものではありません。大野城市の公の施設においては利用者や地域住民との信頼関係を構築し、利用者満足度をより高め、安心安全で円滑な業務を遂行していけるように、より一層気を引き締めてご尽力いただけることを願い、私の一般質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。 134: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午前11時03分                  再開 午前11時04分      ──────────────・────・────────────── 135: ◯議長(山上高昭) 再開します。1番、岡部議員。                〔1番 岡部かおり議員 登壇〕 136: ◯1番(岡部かおり) 皆さん、こんにちは。議席番号1番、大野城自民党市議団、会派自民大野城、岡部かおりです。初当選してから、はや1年、今後も市民の皆様の声に耳を傾け、女性の視点から、子を持つ親としてしっかりと頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。  今回、令和4年9月定例会におきまして、妊産婦における口腔健康管理についてと、母子健康手帳について、2点、一般質問を行います。  まず1点目についてです。大野城市は市制施行50周年を迎えました。西鉄天神大牟田線連続立体交差事業の進展により高架となり、さらににぎわいのあるまちとなり、これからも人口増加が続いていくと想定されています。大野城市まち・ひと・しごと創生総合戦略の基本目標3「子育てしやすい環境のなかで、誰もが活躍できる地域をつくる」とあります。次代を担う子どもが健やかに生まれ育つ環境を整備するとともに、時代の変化に応じた子育て支援体制の充実を図るとなっています。この中には、妊娠・出産をより安全安心にでき、結婚、出産してからも大野城市で活躍できるまちづくりが必要だと考えます。  妊娠届出及び母子健康手帳交付は、妊娠やその家族にとって大切な体験であり、初産の方にとっては行政機関の母子健康保健サービスを初めて利用する機会となります。母子健康手帳交付時は、うれしい反面、不安な気持ちでいっぱいです。ほかの自治体は、まず「おめでとうございます」というお祝いの気持ちをしっかりと伝え、アセスメントシートを記入してもらい、そのときにハイリスクの妊婦や今後のサポート体制をつくるために聞き取りを行っています。  では、本市の母子手帳交付件数と窓口の対応について伺います。  壇上での質問は以上としまして、続きは質問席にて行います。 137: ◯議長(山上高昭) こども未来部長。 138: ◯こども未来部長(緒方一幹) それでは、母子健康手帳交付件数と交付時の窓口の対応についてお答えいたします。  母子健康法第15条では、妊娠した者は速やかに市町村長に妊娠の届出をするようにしなければならないとされており、市は市役所のこども健康課の窓口で妊娠届出書を受け取り、母子健康手帳を交付しております。  令和元年度から令和3年度までの3か年における本市の母子健康手帳の交付件数は、令和元年度が987件、令和2年度が982件、令和3年度が967件となっております。  また、母子健康手帳の交付時には妊娠届出書のアンケートを基に保健師や助産師が個別面接を実施し、妊婦の家族構成や生活状況、支援者の状況などを確認しております。母子健康手帳の交付を受ける方の中には、妊娠の喜びだけでなく、出産に対する不安を抱えている方も多いため、個別面接の際はその気持ちを丁寧に聞き、相談しやすい雰囲気づくりを心がけて対応しております。面接の結果、妊娠中から継続した支援が必要と判断した場合には、関係機関と連携しながら電話による相談や訪問を実施しております。以上です。 139: ◯議長(山上高昭) 岡部議員。 140: ◯1番(岡部かおり) 毎年980人ほど母子手帳を受け取られていることが分かりました。  では、本市の妊婦健診の内容について伺います。 141: ◯議長(山上高昭) こども未来部長。 142: ◯こども未来部長(緒方一幹) 本市では、母子健康手帳を交付するときに妊婦健診を無料で受診できる14回分の妊婦健康診査受診券を配付しております。妊婦健診では、血圧測定、尿検査、貧血や血糖値などを調べる血液検査、性感染症の検査、超音波検査などを行い、妊婦や赤ちゃんの健康状態を定期的に確認しています。以上です。 143: ◯議長(山上高昭) 岡部議員。 144: ◯1番(岡部かおり) 妊娠は新しい命を授かったという、大変喜ばしいことです。しかし、妊娠すると様々な体調の変化が起こります。私が妊婦のときは、今まで苦手なものが好きになったり、空腹になると気持ちが悪くなったりするので、あめや炭酸飲料を飲むとすっきりしていました。さらに、つわりがあり、歯磨きが嫌いでした。そして、特に注意が必要なのは歯周病ということを知りました。  なぜ妊婦健診の中に歯科健診が入っていないのか、大変疑問に思います。妊娠、授乳中はホルモンバランスの変化により歯周病になりやすい状態です。歯周病にかかっていない妊婦と歯周病にかかっている妊婦を比較すると、歯周病の早産に対する危険率が2.01倍、低体重児に対する危険性は2.20倍、妊婦が歯周病にかかると、かかっていない妊婦の7倍もの確率で早産、低体重児出産が起こるリスクが上がることが分かっています。これは、妊娠中にたばこを吸う方、アルコールを摂取する方、高齢出産よりもはるかに高い数字となります。  では、本市の妊産婦歯科健診の実施状況についてお尋ねいたします。 145: ◯議長(山上高昭) こども未来部長。 146: ◯こども未来部長(緒方一幹) 本市では現在のところ、妊産婦の歯科健診は実施しておりません。以上です。 147: ◯議長(山上高昭) 岡部議員。 148: ◯1番(岡部かおり) 赤ちゃんの歯はいつ頃からでき始めるかご存じでしょうか。妊娠して胎生6週目にはその兆しが出始め、受胎が確認できたときには乳歯のつぼみのようなものができております。乳歯の芽となる歯胚、将来の乳歯は、胎生期早期に準備されています。ですから、歯の健全な成長にとって、妊娠中の母体の健康が非常に大事になります。妊娠期の歯科健診は口腔内の問題を早期に発見し、適切に対応するとともに、妊婦自身と生まれてくる子どもの健康の大切さに気づいてもらうチャンスとなります。  母子保健法第10条、第13条に基づき、虫歯や歯周病が多発する傾向がある妊婦に対して、本人の健康を守り、これから生まれてくる子どもの歯の健康を守るため、マイナス1歳から将来の歯の健康を考える必要があります。妊娠、産後、妊産婦歯科健診の重要性について本市の考えをお聞かせください。 149: ◯議長(山上高昭) こども未来部長。 150: ◯こども未来部長(緒方一幹) 妊娠中は、免疫力の低下などにより口の中のトラブルが起きやすい時期であり、歯周病による口腔環境の悪化が早産や低出生体重児出産につながる場合があります。また、産後は子どもの世話などにより歯磨きなどの口腔ケアが不十分になりがちで、母親の虫歯につながる場合があり、さらに虫歯の原因菌が唾液を介して子どもに感染することがあるとも言われています。  これらのことから本市は、母親の口腔環境を整えることは大切であり、妊娠中から歯科健診を受診することは重要であると考えております。そのため、母子健康手帳交付時に保健師や助産師が、妊娠中の母親の口腔環境の変化や歯科健診の重要性について説明し、歯科健診の受診を勧めているところでございます。以上です。 151: ◯議長(山上高昭) 岡部議員。 152: ◯1番(岡部かおり) では、8020運動をご存じでしょうか。8020運動とは、平成元年より厚生省と日本歯科医師会が推進している、80歳になっても20本以上自分の歯を保とうという運動です。生涯自分の歯で食べる楽しみを味わえるようにとの願いが込められています。そのためには、生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切です。  本年9月の広報紙にも成人歯科検診について記載されていました。しかし、公費での歯科検診は、40歳、50歳、60歳、70歳でした。子は宝です。これから誕生する子、未来に向けて、ぜひ妊産婦歯科健診事業を実施し、無料で歯科健診を行うことができないか伺います。 153: ◯議長(山上高昭) こども未来部長。 154: ◯こども未来部長(緒方一幹) 妊産婦の歯科健診が母親や子どもの健康のために重要であると認識しておりますので、本市としましても公費負担による健診の実施に向けて検討したいと考えています。以上です。 155: ◯議長(山上高昭) 岡部議員。 156: ◯1番(岡部かおり) 歯周病の治療、予防の有無は、今後の口の状態に大きく影響を与えます。母親の口腔内の環境がよくなると、胎児だけではなく、生まれた赤ちゃんが虫歯になるリスクも3分の1以下と言われています。今回、歯科医院の院長先生とお話しし、たくさんのことを学びました。妊娠中、産後の妊産婦の健診は非常に重要なことと思います。大野城市には数多くの歯科医院があります。今後も子育てしやすいまちとして、より変化をしていくためにも、ぜひ先駆けて妊産婦歯科健診事業の実施を早急に願いまして、次の質問に移ります。  母子健康手帳についてです。母子健康手帳を初めてもらったときは、母親になる実感が湧いて感動したのを覚えています。厚生労働省によると、母子健康手帳の原形は昭和17年から始まった妊産婦手帳から、昭和23年、母子手帳として手帳の範囲を小児までに拡大し、昭和41年に母子健康手帳と改名されました。社会情勢や制度の変化、乳幼児身体発育曲線の改訂などを踏まえて、時代に合わせて改正が行われています。とても長い歴史のある手帳になります。重要な情報が1冊に集結されており、大事な手帳になります。  私は母子手帳のデザインは全国みな同じものと認識していましたが、他県で出産した友人の母子手帳を見たら、とてもかわいいうさぎのミッフィーちゃんでした。当時の私は、デザインや大きさが自治体によって違うことを知り、衝撃でした。とても羨ましかったことを覚えています。そこで、母子手帳の表紙を、親しみやすい本市独自のキャラクター大野ジョー君、まどかちゃんなどを起用した選択制のあるデザインにできないか伺います。 157: ◯議長(山上高昭) こども未来部長。 158: ◯こども未来部長(緒方一幹) 現在の母子健康手帳の表紙は、多くの人に認知されているディズニーのキャラクターがデザインされたものを採用しております。母子健康手帳の表紙が本市独自のキャラクターである大野ジョー君やまどかちゃんであるなら、郷土への愛着や親しみも増し、誕生の記念にもなると考えます。今後は一人一人の希望に沿えるように、大野ジョー君やまどかちゃんを用いた母子健康手帳の表紙についても検討してまいります。 159: ◯議長(山上高昭) 岡部議員。 160: ◯1番(岡部かおり) ありがとうございます。大野ジョー君やまどかちゃんのファンがたくさんいます。市制施行50周年、大野ジョー君を使用したオリジナルの婚姻届になっています。オリジナルの婚姻届で提出し、母子手帳は大野ジョー君やまどかちゃんのデザインになると、より大野城愛が芽生えることでしょう。今後、新しいデザインになれば、大野城市で妊娠し、母子手帳をもらいたいと思う方が増えてくると思います。ぜひともよろしくお願いいたします。  では、次の質問に移ります。  今は、時代の変化に伴い、働く母親が増え、父親や祖父母が子育てに関わるようになってきました。私の妹が妊娠したときはアプリで、今日で何か月になりました、そろそろつわりが落ち着いてくるころでしょうなどと、そのときの妊娠周期、月齢に合わせて欲しい情報が家族に届きます。とても分かりやすかったです。産後、私は育児日記に一つ一つ手で記入していましたが、先月で1歳の娘を持つ妹は、産後、アプリで我が子に関する授乳、睡眠、排便の管理を行っていました。スマホ世代に合わせて、様々な課題、多様化するニーズ、孤立しない妊婦などに対応できるシステム、子育てシェアの一歩として、母子健康手帳のほか、家族で共有できる母子健康手帳アプリを取り入れることにより、保育園入所時に求められた情報のみ提示することができるメリットがありますが、導入の予定はないか、市の見解を伺います。 161: ◯議長(山上高昭) こども未来部長。 162: ◯こども未来部長(緒方一幹) 母子健康手帳アプリは、スマートフォンやタブレット端末で母親と子どもの健康状態を記録管理するだけでなく、妊娠中の母親教室などの各種事業や、子どもの月齢や年齢に応じた予防接種や乳幼児健診などの情報を最適なタイミングで提供することができます。本市としましても、妊娠、出産、育児期を通じて継続的に子育てをサポートするためにICTを活用した環境整備が必要であると考えておりますので、母子健康手帳アプリの導入については、本市のデジタル化を推進するための計画であります大野城市DX推進計画に位置づけ、令和5年度の導入に向けて取り組むこととしております。以上です。 163: ◯議長(山上高昭) 岡部議員。 164: ◯1番(岡部かおり) 分かりました。日々の子育てでアプリを活用して、自治体、医療機関とも一緒に地域全体での子育て支援が実現できます。れいわ子ども情報センターの親子教室など、とても人気で楽しく、同じ年代の子を持つ方々が触れ合いが持てる場となります。地域の情報などを発信していただきたいと思います。津波や予期せぬ災害で大事な母子健康手帳が流されてしまった、火事で燃えてなくなったとのことも聞きました。データ化にすることにより、バックアップができます。  大野城市DX推進計画により、一人一人のニーズに合ったサービスを選ぶことができ、多様な幸せを実現できる社会、誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化、地域全体で子育てができるよう願いまして、私の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。 165: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。再開を13時15分とします。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午前11時25分                  再開 午後1時15分      ──────────────・────・────────────── 166: ◯議長(山上高昭) 再開します。9番、中村議員。                〔9番 中村真一議員 登壇〕 167: ◯9番(中村真一) 皆様こんにちは。議席番号9番、自民党市議団会派自民令和の中村真一です。  私は、本定例会におきまして、災害時に使用する避難所について質問します。  いつ起こるか分からない自然災害、近年、全国各地で地震や台風や集中豪雨をはじめとする大規模災害が多発し、貴い人命や貴重な財産が失われています。今年も4月19日に福島県沖を震源とする宮城県蔵王町にて震度6強の地震、6月20日には石川県能登地方を震源とする石川県珠洲市震度6弱、能登町震度5弱の地震、7月15日から16日にかけて九州と東北地方で大雨となり、九州では鹿児島県霧島市、宮崎県えびの市にて24時間に300ミリを超える大雨となりました。東北太平洋側では宮城県大崎市で1時間に74ミリの非常に激しい雨が降り、24時間に200ミリを超える大雨となりました。7月17日には北海道太平洋側で大雨となり、釧路の24時間雨量は129.5ミリで、1910年の統計開始以来、7月として最高雨量となりました。7月18日から19日には九州北部地方、中国地方を中心に、西日本から東日本にかけて大雨となりました。18日午後から19日明け方には九州北部地方で四つの線状降水帯が発生し、長崎、福岡、山口、熊本、大分県では24時間に200ミリを超える大雨となりました。8月に入り、3日から5日にかけ、東北地方と北陸地方を中心に断続的に猛烈な雨が降り、記録的な大雨となり、6日から7日には東日本や西日本で局地的な大雨となり、8日には再び低気圧に伴う前線が北日本に伸びて停滞し、13日にかけて北海道地方や東北北部で大雨となり、北海道地方や青森県では記録的な大雨となりました。先日の台風14号の影響により、宮崎県内で土砂災害が相次ぎ、広い範囲で停電、断水も相次いでおります。今月に入り、九州地方へ2回台風が縦断し、現在も台風シーズンです。  このように、豪雨災害等が激甚化、頻繁化しており、まさに災害列島の様相を呈しています。いつ災害が起こり、いつ避難所の開設があり得るか分かりません。まず初めに、本市の避難所として使用する施設は何か所ありますでしょうか。  以上、壇上での質問を終わり、あとは質問席より質問させていただきます。 168: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 169: ◯危機管理部長(山本一弘) それではお答えいたします。本市の指定避難所は、令和4年4月1日現在、コミュニティセンター4か所、公民館27か所、集会所4か所、小中学校15か所、総合体育館、青少年の居場所ユープレ、大野城まどかぴあ、すこやか交流プラザ、いこいの里の計55か所となっております。以上です。 170: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 171: ◯9番(中村真一) 各コミュニティセンターについては、ふれあいホール、多目的ホールのほかに使用する部屋はありますか。 172: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 173: ◯危機管理部長(山本一弘) コミュニティセンターについては、1階のふれあいホールと多目的室のほか、2階の研修室等の各部屋も避難所として利用することとしております。多数の避難者が発生する大規模災害におきましては、ふれあいホールを一般避難所として利用し、多目的室と2階の各部屋を福祉的な配慮が必要な方の避難スペースとして利用することとしています。以上です。 174: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 175: ◯9番(中村真一) 指定避難場所となる各施設には、ペット等と一緒に避難できるような部屋または区画などは考えてありますでしょうか。 176: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 177: ◯危機管理部長(山本一弘) 動物が苦手な人やアレルギーを持っている人などへの配慮及び鳴き声やふん尿、動物特有の臭いなど、避難所の生活環境への影響の観点から、現在は原則としてペットと一緒に過ごすことはできないこととしており、ペットと一緒に避難される場合は避難所の外に飼育所を設けるなどの対応をすることとしております。
     しかしながら、近年ペットと共に避難することへのニーズが高まっているため、現在ペットと飼い主が安全に避難するためのマニュアルの整備を進めております。また、ペットと一緒に過ごすことができる避難所につきましても、先進自治体等の事例を調査研究し、取組を進めたいと考えております。以上です。 178: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 179: ◯9番(中村真一) 新型コロナウイルス感染症が現在も収束せずに先が見えない状況ですが、コロナ禍における避難所でのソーシャルディスタンスをどのように保つ予定でしょうか。また、ソーシャルディスタンスを確保する各避難所当たりの収容人数はコロナ禍前よりも少なくなると考えられます。コロナ禍における各避難所の収容人数は何人ぐらいでしょうか。 180: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 181: ◯危機管理部長(山本一弘) 本市では従来、大野城市地域防災計画において避難所の収容可能人数は1人当たり3m2を確保することを目安に算出しております。しかしながら、コロナ禍においては避難所内での感染を防止するために1人当たりの確保すべきスペースを6m2で算出し、隣の方との十分な距離を確保できるように対応をしております。したがいまして、各避難所の収容可能人数はコロナ禍以前の半数程度での運用となります。  具体的には、小中学校15か所で計2,138人、コミュニティセンター4か所で計903人、公民館27か所で計869人、集会所や総合体育館などその他の施設9か所で計866人となり、市内計55か所の指定避難所の収容可能人数は4,776人となります。以上です。 182: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 183: ◯9番(中村真一) 先日の台風14号による9月18日から開設された避難所はどのような状況だったのでしょうか。 184: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 185: ◯危機管理部長(山本一弘) 台風14号は強い勢力のまま九州北部に接近することが想定されましたので、避難を希望される方をなるべく早く受け入れできるよう、18日午前10時にコミュニティセンター4か所を自主避難所として開設いたしました。その後、午後1時に市内全域を対象とした高齢者等避難の発令に合わせて、大規模改修中の2か所を除く公民館25か所及びコミュニティセンター4か所を指定避難所として開設いたしました。また、車中避難を希望される方のために、まどかぴあ立体駐車場での受入れを開始いたしました。  次に、避難者の受入れ人数は、公民館22か所で72世帯97名、コミュニティセンター4か所で90世帯150名、まどかぴあ立体駐車場での車中避難が5世帯11名、延べ167世帯258名の方を受け入れております。今回、各指定避難所で受け入れた避難者の人数は感染症対応で設定している収容可能人数内に収まっております。以上です。 186: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 187: ◯9番(中村真一) 指定避難所を全箇所開設するまではなかったようですが、指定避難所の収容可能人数がオーバーし、指定避難所が足りなくなった場合はどのような対策を取る予定でしょうか。 188: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 189: ◯危機管理部長(山本一弘) 避難者が多く、避難所が不足した場合につきましては、災害時応援協定を締結している筑紫中央高校や福岡県職員研修所に対して避難所として使用することの協力をお願いすることとしております。また、県内の全自治体は災害時の相互応援協定を締結しておりますので、災害の規模や状況によっては、福岡県や周辺自治体に対して広域避難による避難者の受入れを要請することとしております。以上です。 190: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 191: ◯9番(中村真一) 本市の災害時応援協定一覧の中では、民間企業等とも締結されていますが、民間企業へ避難者の受入れ要請を行うことはできないのでしょうか。 192: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 193: ◯危機管理部長(山本一弘) 本市では、東日本大震災以降、様々な分野の民間企業等と災害時応援協定の締結を進めておりますが、一般避難者の受入れを含んだ協定は締結しておりません。今後は、一般避難者を受け入れていただくための災害時応援協定の必要性の有無も含め、検討してまいりたいと考えております。  なお、高齢者や障がいのある人、乳幼児、その他の特に配慮を要する方など、要配慮者のための福祉避難所としては17施設と協定を締結しており、状況に応じて協力依頼をすることとしております。以上です。 194: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 195: ◯9番(中村真一) 災害の状況によっては避難所として利用できなくなる施設はあるのでしょうか。例えば集中豪雨が発生した場合、御笠川沿いの北コミュニティセンターや土砂災害のおそれのある総合体育館など、指定避難所となる施設へ行くまでに災害に遭うことも考えられますが、そういった場合の対応はどのようになっていますか。そのほか、公民館や集会所等で利用できなくなるような施設はありますか。 196: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 197: ◯危機管理部長(山本一弘) 風水害の場合、洪水浸水想定区域内や土砂災害警戒区域内に立地している避難所では、災害の規模によっては施設の一部が利用できなくなることが想定されます。また、避難経路によっては避難することがかえって危険となる場合も考えられます。地震の場合は、建物の損傷具合や余震に耐え得るかを含め、安全性を確認する必要があります。建物に損傷等があり危険な場合は、安全性が確認できた別の避難所をご案内することとしております。  このように、災害の種類や規模、状況によっては避難所として利用できなくなる場合がありますので、適切な避難所をご案内することとしております。以上です。 198: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 199: ◯9番(中村真一) 避難所となる各施設の空調設備はどの範囲まで整備されてありますか。各コミュニティセンターのふれあいホールや小中学校の体育館、中学校においては武道場にも空調設備が整備されていませんが、災害時に空調設備が必要になった場合、空調設備対策はどのように対応される予定でしょうか。 200: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 201: ◯危機管理部長(山本一弘) 現在、災害時に優先して避難所としている公民館やコミュニティセンターにおいては原則、空調設備がある部屋を避難スペースとして使用することとしております。大規模な災害が発生し、空調設備を整備していない避難所や避難スペースを使用せざるを得ない場合は、夏場は扇風機やスポットクーラーなどの冷房機器、冬場はヒーターなどの暖房機器を設置して対応することとしております。そのため、リース業者などの民間企業から災害時に優先的に冷暖房機器を提供していただけるように協定締結を検討しております。以上です。 202: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 203: ◯9番(中村真一) 夏場に避難所を開設した場合、扇風機やスポットクーラーなどの冷房機器、冬場にヒーターなどの暖房機器を設置しただけでは、避難された方が暑さ寒さが厳しいと思われますが、現在の対応で避難者の方は十分だと思われますか。 204: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 205: ◯危機管理部長(山本一弘) 夏場の猛暑や冬場の冷え込みなどの気象状況や避難所の収容状況によっては現在の対応では厳しい場合も考えられますので、引き続き避難所の機能強化や環境改善に向けて検討してまいります。以上です。 206: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 207: ◯9番(中村真一) 今後、各コミュニティセンターのふれあいホールや小中学校の体育館、中学校においては武道場もありますが、空調設備が整備されていない施設について、どのような考えがありますでしょうか。 208: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 209: ◯危機管理部長(山本一弘) 避難所となる施設で空調設備が整備されていない部分については、避難所としての環境改善に加え、平時の利用時における環境改善、災害時の電源確保策、整備にかかる費用、効率的かつ効果的な整備手法など、多角的に検討する必要があることから、最適な手法について庁内の関係各課で検討しているところであります。以上です。 210: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 211: ◯9番(中村真一) 避難所として空調設備について最適な手法を具体的に検討してる計画内容はありますか。 212: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 213: ◯危機管理部長(山本一弘) 具体的に検討している計画内容につきましては輻射式や移動式、集中方式などの設備仕様、電気やガスなどの熱源、空調設備を直接施工するかリース方式にするかなどの調達方法、太陽光活用や蓄電設備、自家発電機との連携など災害時の電源確保策、整備にかかるコストなど、考えられる総合的な視点から最適な手法について検討を進めております。以上です。 214: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 215: ◯9番(中村真一) 私は7月19日に那珂川市民体育館の輻射式冷房体感会の視察に行ってきました。壁面に設置している輻射パネルが人や物質の熱を直接的に吸熱することで人や物を冷やしていく空調方式です。鍾乳洞やトンネルに入ると冷んやりと感じるのと同じように感じました。また、無風、無音であり、今までとは違った冷房を感じることができました。冬場の暖房はまだ体感したことがないので、輻射式暖房体感視察会があればまた行ってみたいと思います。  各コミュニティセンターのふれあいホールや小中学校の体育館は、指定避難所として使用しないときはアンビシャス広場、社会体育活動、地区のレクリエーションなどで幅広く利用されています。空調設備が整備されることにより、市内外の方が利用しやすくもなり、また、総合体育館においては大きな大会の誘致が可能になるのではないでしょうか。先進事例を参考にしていただき、市民の皆様が暑い時期や寒い時期にでも快適に利用できるように空調設備の整備の検討をお願いいたします。  次の質問へ移ります。  一時避難場所について質問します。一時避難場所の場所と箇所数をお伺いします。 216: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 217: ◯危機管理部長(山本一弘) 一時避難場所は、災害発生時に家屋の倒壊や地盤の崩壊等の危険を一時的に回避するための場所としております。令和4年4月1日現在、本市では住民が容易に避難できる近くの公園や広場などの市内116か所を一時避難場所に指定しております。 218: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 219: ◯9番(中村真一) 一時避難場所の利用制限等はありますでしょうか。また、利用制限があれば、どのような内容がありますでしょうか。 220: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 221: ◯危機管理部長(山本一弘) 現在、一時避難場所の利用に関する制限は特には設けておりません。 222: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 223: ◯9番(中村真一) 利用に関する制限は特に設けていないとの回答でしたが、公園や広場等の駐車場での車中泊や公園内でのテント泊や公園内でバーベキューなどをする方も出てくるのではないでしょうか。このような避難生活をされる方がいた場合はどのような対応を考えてありますでしょうか。 224: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 225: ◯危機管理部長(山本一弘) 近年の災害では車中泊やテント泊などの避難形態も見受けられるところですが、指定避難所以外での避難者は市が把握することができない場合もあり、その場合、支援物資や必要な情報が届かないこと、健康状態が把握できないことなど、課題も多く見られます。したがいまして、市では、一時避難場所での避難生活は想定しておらず、長期に避難が必要となった場合はコミュニティセンターなどの指定避難所での避難生活が望ましいと考えており、指定避難所へ移動していただくこととしております。以上です。 226: ◯議長(山上高昭) 中村議員。 227: ◯9番(中村真一) 長期に避難所生活が必要となった場合はコミュニティセンターなどの指定避難所への移動をしていただくことを考えているのであれば、コミュニティセンターや小中学校の体育館等へ空調設備が整備されれば、避難された方はほぼ同じ条件で避難所生活を送ることができるのではないでしょうか。  いつ起こるか分からない自然災害、また、想定外の自然災害のためにも、避難所として使用する際に少しでも快適になるよう、施設の空調設備を整備し、市民の皆様が平時からも快適に利用できるよう、先進自治体の事例などを参考にしていただき、空調設備の整備を早急に進めていただくことを願いまして、私の一般質問を終わります。 228: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午後1時40分                  再開 午後1時41分      ──────────────・────・────────────── 229: ◯議長(山上高昭) 再開します。3番、渡邉議員。                〔3番 渡邉知之議員 登壇〕 230: ◯3番(渡邉知之) 皆さん、こんにちは。議席番号3番、自民党市議団、自民まどかの渡邉知之です。  本定例会におきまして、私は、子育て世代が住みやすい環境の整備について一般質問させていただきます。  現在、日本においては少子化問題が深刻であります。少子化の加速が止まらない状況で、2000年には119万人だった出生数が、2020年には約84万人まで低下し、2022年度中の80万人割れが現実視されています。また、1人の女性が生涯に産む平均的な子どもの数を合計特殊出生率と言いますが、厚生労働省が6月に公表した2021年における合計特殊出生率は1.30で、6年連続の低下となりました。生まれた子どもの数も過去最少となり、予想をはるかに上回るペースで少子化が進んでいます。  本市においても少子化は例外ではありません。我が国の総人口は2004年をピークに減少に転じましたが、本市の人口は2016年には10万人を突破し、2028年には約10万2,000人まで増加する予想でありますが、その後は緩やかに減少する予想となっております。急速に少子化が進む中、誰もが安心して子どもを生み育てることができるよう、子育て世代が住みやすい環境の整備をすることが緊急の課題であると思います。  このように、少子化が進む中で、政府は来年の4月にこども家庭庁の発足を目指し、子育て支援や少子化対策を行う予定です。現在の日本において、子ども・子育て支援に対する公的支出は2017年度GDP比で1.79%しかなく、フランスでは3.6%、スウェーデンでは3.4%、イギリス3.23%、ドイツ3.17%となっており、日本の約倍の予算を子ども・子育て支援に公的支出をして出生率を上げています。このヨーロッパの施策を参考にして、地方の各自治体の中でも子どもや子育て世代を支えるため、独自の様々な支援策を考え、まちづくりを進めている自治体も出てきております。  今回の新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐため、3密の回避や不要不急の外出自粛などの行動は国民生活に大きな影響を与えました。現在の第7波においてはマスクの着用や3密の回避など、まだまだ必要ではありますが、外出自粛においては少しずつ緩和され始めました。そのような中、赤ちゃんを育てる親御さんも、赤ちゃんや親御さんご自身の健康、リフレッシュのために公園や子育てサークルなどに出かける機会が増えてきていると思います。  そこで、まずお尋ねいたしますが、本市には赤ちゃんと出かけやすいまちにするために赤ちゃんの駅事業がありますが、内容はどのようなものかをお聞きいたします。  以上、壇上での質問は終わり、あとは質問席から質問いたします。 231: ◯議長(山上高昭) こども未来部長。 232: ◯こども未来部長(緒方一幹) 赤ちゃんの駅事業は、子育て家庭の外出支援を目的とした事業で、授乳またはおむつ替えのために気軽に立ち寄ることができる施設を赤ちゃんの駅として市が登録しています。登録した施設には、利用者が赤ちゃんの駅と分かるようにシンボルマークのステッカーやのぼり旗を配付し、利用者の目につきやすい場所に掲示してもらっています。 233: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。 234: ◯3番(渡邉知之) 分かりました。今ご説明がありましたように、赤ちゃんの駅は乳幼児連れの親御さんが外出時におむつ替えや授乳などのお世話を気兼ねなくできる施設です。ですので、市内にたくさんの赤ちゃんの駅があれば、乳幼児連れの親御さんも安心して外出できるのではないかと思います。  そこでお聞きいたしますが、市内には赤ちゃんの駅の登録施設数はどのくらいありますでしょうか。また、登録施設の募集方法はどのようにしていますでしょうか。 235: ◯議長(山上高昭) こども未来部長。 236: ◯こども未来部長(緒方一幹) 市内で赤ちゃんの駅として登録されている施設は、令和4年8月末現在で62施設となります。本市としましては今後も市内各所に赤ちゃんの駅を増やし、子育て家庭の外出を支援していきたいと考えています。  また、赤ちゃんの駅の募集は年1回、市の広報に募集記事を掲載し、ホームページにおいても随時市内の店舗や事業所などに赤ちゃんの駅の登録を呼びかけております。以上です。 237: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。 238: ◯3番(渡邉知之) 分かりました。現在市内には62の施設があるとのことですが、もっともっと市内に赤ちゃんの駅が増えることで、さらに乳幼児を連れた親御さんも安心して外出できるのではないかと思います。  募集方法については、年1回、市広報紙に登録施設の募集記事を掲載し、市のホームページでも登録を呼びかけているとのことですが、施設や特に企業などは気に留めて見ていないこともあるのではないかと思います。ですので、例えば乳幼児を連れた親御さんたちが集まる公園などの周りにある企業などに積極的に赤ちゃんの駅の登録を呼びかけていただけたらと思います。  それでは、この赤ちゃんの駅の登録方法はどのようにするのでしょうか。 239: ◯議長(山上高昭) こども未来部長。 240: ◯こども未来部長(緒方一幹) 赤ちゃんの駅は、公共施設や民間施設が登録対象となります。登録内容は、授乳の場所とおむつ替えの場所の二つがあります。授乳の場所として登録する場合は、母親が人目を気にせずに授乳できるよう、パーティションやカーテンなどで仕切られたスペースが確保されていることが要件となります。おむつ替えの場所として登録する場合は、安全で容易におむつ替えができるように、ベビーシートやベビーベッドなどを設置したスペースが確保されていることが要件となります。  手続としましては、まず登録を希望する施設が市に赤ちゃんの駅届出書を提出します。次に、市が現地の状況について確認を行い、届出の内容が登録の要件を満たしている場合には登録を決定し、施設に登録決定通知書を交付しています。以上です。 241: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。 242: ◯3番(渡邉知之) 今、部長が答弁されたように、赤ちゃんの駅届出書を提出していただいて、その後、市は現地確認をして要件を満たしていれば登録を決定するということですが、登録後に赤ちゃんの駅としてあまり使用されていない施設もあれば、また、多くの利用者がいる施設もあるのではないでしょうか。また、登録してから長い年月がたった施設や登録されたばかりの施設などもあるかと思います。  そこで次の質問ですが、赤ちゃんの駅として登録された施設について、登録後の状況は把握されていますでしょうか。 243: ◯議長(山上高昭) こども未来部長。 244: ◯こども未来部長(緒方一幹) 市は登録施設に対し、赤ちゃんの駅の登録内容に変更があった場合や登録を廃止する場合などは速やかに連絡をいただくように登録決定通知書の中で依頼をしています。赤ちゃんの駅の登録後の状況確認については、令和2年度から3年度にかけて、全ての登録施設を訪問し、登録した内容から変更した点がないか、赤ちゃんの駅として授乳やおむつ替えに適した環境が維持されているかなどについて確認を行っております。以上です。 245: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。 246: ◯3番(渡邉知之) 分かりました。実際に乳幼児を連れた親御さんが使用しようとしたときに、赤ちゃんの駅として登録されていた施設が汚れていたり、すぐに使用できない状態ではいけませんので、定期的な状況確認を今後もお願いしたいと思います。  それでは次に参ります。  先ほどの部長の答弁にもありましたように、赤ちゃんの駅として登録された施設は62施設とのことですが、その中に避難所として指定されている公共施設があると思いますが、どのくらいありますでしょうか。また、コミュニティセンターや公民館は、大雨や地震などの災害時に避難所となった場合であっても赤ちゃんの駅として利用できますでしょうか。 247: ◯議長(山上高昭) こども未来部長。 248: ◯こども未来部長(緒方一幹) 避難所に指定されている赤ちゃんの駅は、コミュニティセンターや公民館など36施設あります。
     コミュニティセンターが避難所となった場合は、平時に赤ちゃんの駅として利用している授乳やおむつ替えの場所と避難スペースを分けているため、災害時も引き続き利用することができます。公民館が避難所となった場合は、おむつ替えの場所として多目的トイレを利用しているため、災害時でも引き続き利用することができます。授乳の場所については保育室、学習室、休憩室などを使用しており、災害時に避難スペースとして利用される可能性があるため、母親が安心して授乳することができるように使用していない部屋を使うなど柔軟に対応することとしています。以上です。 249: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。 250: ◯3番(渡邉知之) 分かりました。いつ起こるか分からない大雨や地震、台風などの災害時において、乳幼児を連れた親御さんは不安を抱えながら避難所に来られると思います。また、避難生活が1日や2日で終わるとも限りません。長い避難所生活になる可能性もあります。そして、避難された方が多い中での授乳はとても不安で精神的にも大変です。安心して授乳ができる場所の確保をぜひお願いいたします。  それでは、次に参ります。先日、ある市民の方から言われたのですが、「最近テレビでも紹介されていた新しく整備されたいこいの森中央公園に子どもたちを連れて遊びに行きました。大野ジョー君のすべり台やアスレチックなど、たくさんの新しい遊具があっておもしろかったです。でも授乳室がなくて少し残念でした。大きな公園は乳幼児から小中学生など幅広い年代の子どもたちが利用する場所なので、授乳室やおむつ替えができる場所があったらもっといい施設になるのにな」とのことでした。  この相談を受け、授乳室やおむつ替えができる場所などについて私も調べてみました。すると、ボックス型授乳室を設置している自治体や施設があることが分かりました。ボックス型授乳室は、木製の授乳室とおむつ替えができる場所を兼ねた1畳ほどの省スペースで、工事も不要で移設も可能とのことです。  さらに、最近ではボックス型授乳室は進化し、段ボール製の組立て式のタイプなども開発されています。この段ボール製の組立て式タイプのものは、避難所となる公共施設での防災備蓄として開発されたものだということです。このようなボックス型の授乳室を、公園などの公共施設に設置はできないでしょうか。 251: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 252: ◯都市整備部長西村直純) 現在、赤ちゃんの駅に登録され、おむつ替えができる公園は三兼池公園と日の浦池公園の2か所となっております。授乳の場所として登録されている公園はありません。ボックス型授乳室は屋内に設置することを前提としているため、公園に設置するためには一定の広さを備えた建物が必要となります。本市としては、子育て世代の方が安心して公園を利用していただけるように、おむつ替えや授乳の場所の確保について、他自治体の事例等も参考にしながら調査・研究をしてまいります。以上です。 253: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。 254: ◯3番(渡邉知之) 分かりました。ぜひ調査・研究をこれからもよろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に参ります。本市の子育て情報サイト「キッズ&ユースネット」には、子育てに関する相談場所の紹介やお子さんのいる方が受けられる手当や助成制度などの紹介、保育所(園)、幼稚園、学校、学童保育など、お子さんを預けたり、お子さんが通う施設、教育機関などの紹介などが掲載されていますが、その中で、子育てサポートサービスの中に「赤ちゃんと出かけやすいまちへ!!」と赤ちゃんの駅事業の紹介や登録施設が掲載されています。  どのように掲載されているかというと、施設名と住所、電話番号、授乳の場があるか、おむつ替えの場があるかを、あれば丸のマークが掲載されています。しかし、この掲載だけではどのような授乳の場であるのか、また、おむつ替えの場であるのか、いまいち利用される方はぴんとこないのではないでしょうか。そこで、実際の授乳の場やおむつ替えの場の写真が掲載されていたらどうでしょうか。利用者は安心して出かけることができるのではないかと思います。  そこで、ぜひ赤ちゃんの駅の登録施設の掲載について、利用者にもっと分かりやすくするために、可能な範囲で各登録施設の授乳の場やおむつ替えの場の写真を掲載することはできないでしょうか。 255: ◯議長(山上高昭) こども未来部長。 256: ◯こども未来部長(緒方一幹) 赤ちゃんの駅の登録施設については、大野城市子育て情報サイト「キッズ&ユースネット」に一覧表を掲載しています。一覧表には、子育て家庭が赤ちゃんの駅の場所を把握しやすいように、施設名、住所、電話番号の情報を掲載しています。また、授乳の場所またはおむつ替えの場所の有無についても記載していますが、設置場所の写真の掲載がないため、実際に使用する授乳の場所やおむつ替えの場所の様子を把握することは難しい状況です。このことから、利用者がより分かりやすく、安心して利用することができるように、できるだけ速やかに設置場所の写真を掲載することで情報サイトの充実を図ってまいります。以上です。 257: ◯議長(山上高昭) 渡邉議員。 258: ◯3番(渡邉知之) 前向きな回答ありがとうございました。ぜひ実際の授乳の場やおむつ替えの場の写真をできる限り掲載していただけたらと思います。利用者の方も、文字の掲載だけの情報よりも実際の現場の写真を見れることで安心しておでかけができるのではないかと思います。  今回、私は子育て世代が住みやすい環境の整備について一般質問させていただきました。さらに安心して子育て世代が子育てできる大野城になることを願いまして、私の一般質問を終わります。 259: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。再開を14時20分とします。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午後2時03分                  再開 午後2時20分      ──────────────・────・────────────── 260: ◯議長(山上高昭) 再開します。13番、河村議員。                〔13番 河村康之議員 登壇〕 261: ◯13番(河村康之) 皆さん、こんにちは。議席番号13番、公明党の河村康之でございます。  9月定例会におきまして、防災訓練と避難所運営についての質問をいたします。  今年も日本各地で様々な災害が発生しました。1月には大分、宮崎、3月には宮城、福島で、また、6月には石川県能登半島や熊本県にも大きな地震が発生しました。それに7月、8月は高知県や埼玉、宮城、それに青森、秋田、山形、新潟、福井県と記録的な豪雨が発生し、最上川をはじめ多くの河川で氾濫が起こりました。そして現在も避難所での生活を余儀なくされている方も多いと思われます。このような災害は、いつどこで起こるか分かりません。そのため、平時からの備えと避難訓練はとても重要であります。  そこで、本市が行う防災訓練の目的と、毎年行われています市民総ぐるみ防災訓練での想定をしている災害の規模をお尋ねいたします。  壇上での質問は以上とし、以後は質問席より行います。 262: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 263: ◯危機管理部長(山本一弘) それではお答えいたします。本市が実施している防災訓練は、防災対策の基本である自助、共助、公助の意識醸成と、災害に関する知識の習得を図り、市地域全体の防災力の向上につなげることを目的に実施しております。  市民総ぐるみ防災訓練は、本市が抱える災害リスクのうち最も広域かつ大きな被害が予想される震災を想定し、毎年11月に実施しています。訓練で想定している災害規模は、地震調査研究推進本部地震調査委員会の公表資料及び福岡県地震に関する防災アセスメント調査報告書に基づいて想定しており、警固断層南東部を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生し、大野城市の最大震度は6強としております。以上です。 264: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 265: ◯13番(河村康之) それでは、市民総ぐるみ防災訓練の具体的な内容をお聞かせください。 266: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 267: ◯危機管理部長(山本一弘) 市民総ぐるみ防災訓練の内容につきましては、自助、共助、公助それぞれに対応した項目を実施しています。自助の訓練としては、市民の方々が緊急地震速報を合図に、まず低く頭を守り、動かないという命を守る3行動を実施し、自宅から最寄りの一時避難場所や避難所への避難訓練を実施いたします。次に、共助の訓練としては、自主防災組織や教職員を対象に、コミュニティセンターや公民館、学校での避難所の開設や避難者の受入れの訓練を実施いたします。公助の訓練としては、市の災害対策本部が各区や学校と連携しての避難者受入れ訓練や避難行動要支援者の搬送訓練等を実施いたします。  また、自衛隊による炊き出しや消防やライフライン業者などによる災害時の活動を周知、PRする広報展示を実施いたします。  令和2年度及び3年度は新型コロナウイルス感染症の影響により規模を縮小しておりますが、今年度は、現時点ではコロナ禍前の規模で開催する予定としております。以上です。 268: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 269: ◯13番(河村康之) その訓練には恐らく地域の方々も多く参加されると思うんですが、実際の災害を想定して参加された皆さんなんですけれども、障がい者や高齢者の避難、それにペットと一緒に避難をしてきたときの想定をした訓練というのはどういうことをされているんでしょうか。 270: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 271: ◯危機管理部長(山本一弘) 障がい者や高齢者など、避難行動や避難所での生活に配慮が必要となる方々を対象とした訓練につきましては、これまでも避難所設置運営訓練において福祉避難所の開設や要配慮者の搬送訓練などを実施しております。今年度の市民総ぐるみ防災訓練におきましても、災害弱者の支援を想定した訓練を実施する予定としております。  また、ペットを伴った避難者を想定した訓練につきましては、実施項目への追加を検討したいと考えております。以上です。 272: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 273: ◯13番(河村康之) 障がい者や高齢者の避難を想定しての訓練は行っているけれども、ペットを連れての避難は今後検討ということです。平成30年9月の定例会で同僚議員からの質問で、ペット同行避難について質問がされました。そのときの回答では、ペット対応のマニュアルの作成を検討するというふうに言われておりましたが、そのマニュアルなど作成はどうなったでしょうか。 274: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 275: ◯危機管理部長(山本一弘) 避難所におけるペット対応のマニュアルは、現在、関係部署との調整を行いながら今年度末の完了を目指して作成を進めております。以上です。 276: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 277: ◯13番(河村康之) 平成30年9月の質問から既に4年で、ようやく今年度できるということですけれども、実は昨年3月、環境省が災害時のペット同行避難について、人とペットの災害対策ガイドラインでありますペット同行避難の受入れチェックリストというものを公表いたしました。本市ではそのガイドラインをどのように活用しようと考えているでしょうか。 278: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 279: ◯危機管理部長(山本一弘) 環境省が示しております人とペットの災害対策ガイドラインのうち、災害への備えチェックリストにつきましては、これまでの災害における経験や課題を盛り込んだ内容となっており、現在作成中の市のマニュアルに反映させていく予定としております。  このガイドラインでは、飼い主はペットと同行避難する必要が生じることを想定して、平常時から災害に備えたペット用備蓄品の確保や避難ルートの確認等はもちろんのこと、ペットの同行避難に必要なしつけや健康管理を行うことも飼い主の責務であると示されております。そのため、飼い主には平時から災害に備えることの重要性などの普及啓発についても検討してまいります。以上です。 280: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 281: ◯13番(河村康之) 環境省のガイドラインには、今やペットは家族の一員であり、ペットとの同行避難は動物愛護の観点のみならず、飼い主である被災者の心のケアの観点からも重要であると記載をされております。東日本大震災では、一旦避難をした飼い主がペットを避難させようと自宅に戻って津波の被害に遭われたケースもあったと聞いております。ぜひ早く作成をよろしくお願いいたします。  そして、今後そのガイドラインを参考にしていくということは、ペットを連れての同行避難は可能であるというふうに思うのですが、ペットと言いましても、室内で飼われているペットもいれば、家の外、屋外で飼われているペットもいると思います。全ての避難所でペットとの同行避難、これは可能なのでしょうか、どうでしょうか。 282: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 283: ◯危機管理部長(山本一弘) 動物が苦手な人やアレルギーを持っている人などへの配慮及び鳴き声やふん尿、動物特有の臭いなど、避難所の生活環境への影響の観点から、現在は原則としてペットと避難所で一緒に過ごすことはできないこととしており、ペットと一緒に避難される場合は避難所の外に飼育所を設けるなどの対応をすることとしております。  また、令和2年度から災害の状況によっては車中避難のための専用スペースを設置しており、その場合はペットを同行しての避難が可能です。以上です。 284: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 285: ◯13番(河村康之) 今月初めの4日、5日の台風11号、この発生のときの市のホームページには、避難所は4か所、各地区コミュニティセンターが避難所ですと出ておりました。そのときに、ペットの持込みはできませんというふうな記載がされておりました。しかし、先日の台風14号のときには、「ペットと一緒に自主避難される方へ」という案内がありまして、避難所ではペットと一緒に過ごすことができないことや避難所の外に飼育所が設置されることがあること、また、駐車場での車中避難のことも含め記載がされておりまして、災害時のペットとの避難について少し案内がされておりました。しかし、環境省のガイドラインには、事前の情報提供としてペットの受け入れられる避難所の存在と受入れ方法を平時から公開するよう記載がされております。本市でもその情報をもっと詳しく公表すべきと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 286: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 287: ◯危機管理部長(山本一弘) 市ホームページの掲載内容については、居住スペースへの持込みはできないという趣旨で掲載をしておりましたが、市民の皆様の誤解を招くおそれがあるため、今後は誤解を招かないような記載内容としてまいります。以上です。 288: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 289: ◯13番(河村康之) ぜひ市民の方が分かりやすいような情報の提供をもっと早く行っていただきたいなというふうに思っております。  ちょっとご紹介をさせていただきます。千葉県茂原市では、災害時に学校の屋外プールの更衣室をペットの避難所として今年から準備が始まっております。本市もこのようなきちんとした場所の確保を行って、ペットの避難場所の準備を進めていく必要があると思いますが、その辺はいかがでしょうか。 290: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 291: ◯危機管理部長(山本一弘) 近年ペットと共に避難することへのニーズが高まっておりますので、現在作成を進めております避難所におけるペット対応マニュアルにおいて、ペット用避難所の設置も含め、同行避難の在り方を検討してまいります。以上です。 292: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 293: ◯13番(河村康之) しっかり研究をしていただいて、ぜひ形となるような方法で行っていただきたいというふうに思っております。  では、次の質問に移りますが、先日も大きな台風14号が発生いたしました。台風や地震など災害発生の避難のとき、避難所での避難者の受入れの手順、これはどのようになっているでしょうか。 294: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 295: ◯危機管理部長(山本一弘) 本市では、避難所に関する基本的な考え方や避難所運営の在り方等についてまとめた避難所運営マニュアルに基づき、避難所の運営を行っています。避難者の受入れの手順としましては、避難をされた方は受付にて避難者カードに避難者情報や家族構成、体調等を記載していただき、記載後は避難スペースに案内し、必要に応じて毛布などの備蓄品等をお渡ししています。  運営の体制につきましては、公民館を避難所として開設する場合は、各区長などに施設の開場や開設を依頼し、速やかに避難対策班の市職員を派遣しております。避難所に派遣された市職員は、各区自主防災組織の方々の協力を得て避難所の運営を行っております。以上です。 296: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 297: ◯13番(河村康之) では、今までいろんな災害等が大野城市もありましたが、多くの避難所がそのとき開設をされたと思います。1回の災害等で開設した避難所の数と、実際に市民が避難をしてきた避難所の数、これはどうなっていますか。使っていないところがあるかなと思いまして。どうでしょうか。 298: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 299: ◯危機管理部長(山本一弘) 近年発生いたしました令和2年度の台風10号、それから令和3年度の8月の大雨を例に回答をいたします。  令和2年度の台風10号では、土砂災害警戒区域に高齢者等避難を発令し、12か所の避難所を開設しております。そのうち11か所の避難所に市民が避難されております。また、令和3年度の8月の大雨では、土砂災害警戒区域に避難指示や高齢者等避難を発令し、14か所の避難所を開設しております。そのうち8か所の避難所に市民が避難されております。以上です。 300: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 301: ◯13番(河村康之) 避難所が開設されても幾つか誰も来なかったというところがありますが、避難者が来なかった避難所にはどのような方が待機をされているでしょうか。 302: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 303: ◯危機管理部長(山本一弘) 過去に避難所を開設したが避難者が来られなかったという事例はあります。避難指示等の発令により避難所を開設した際は、避難者の有無にかかわらず、避難対策班の市職員を派遣し、受入れ体制を整えております。また、避難者への対応に当たっては市職員だけではなく、各区自主防災組織やNPO法人共働のまち大野城などの協力を得ながら適切に対応をしているところです。以上です。 304: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 305: ◯13番(河村康之) どうもありがとうございます。たとえ避難者が来なくても、きちんと避難所では受入れの準備が全て整っているということでよろしいですね。分かりました。  では、開設した避難所には、外国語とか手話などの言語を使う方も避難をしてくることが想定されます。東京都八王子市や愛知県豊田市では、多様な言語や言葉でうまく意思や状況を伝えられない場合、イラストを使いまして相手との意思の疎通を図り、コミュニケーションのバリアフリーを目指して、コミュニケーション支援ボードをつくり、対応できるように行っておりますが、本市の避難所では多様な言語への対応、配慮はどのようにされているでしょうか。 306: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 307: ◯危機管理部長(山本一弘) 現在、外国人の避難者に対応するため、各避難所に配置している初動運営キットの中に、多言語指差しボードのほか、英訳版の受付時の避難者カードや体調不良時の問診票を準備しております。また、大野城市国際交流協会と災害時応援協定を締結しており、避難所における通訳ボランティアの派遣を要請できるように準備しております。聴覚障がいのある方が避難してきた場合は筆談で会話を行うこととしておりますが、必要に応じて手話通訳者に派遣協力を依頼することとしております。  また、近年ではタブレットやスマートフォンでのアプリを活用し、多言語翻訳や遠隔でも手話通訳を行うような事例もあることから、多様な避難者ニーズに対応できるよう、調査研究を進めてまいります。以上です。 308: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 309: ◯13番(河村康之) 本市で多言語ボード、指差しボードがあるようで、恐らく私の話しているコミュニケーション支援ボードと同じような活用の仕方かなというふうに思っています。  確認ですが、その多言語ボード、指差しボードなどというのは、先ほどお尋ねしました避難者が来なくても、全ての避難所で避難所を開設した方たちがしっかりと使えるような準備とか訓練というものはされているんでしょうか。どうでしょうか。 310: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 311: ◯危機管理部長(山本一弘) 各避難所において必要な資機材を準備するとともに、避難所派遣職員や施設管理者等が要配慮者等への適切な対応が取れる準備は行っておりますが、引き続き訓練等を実施することによって問題点などの洗い出しを行い、より万全の態勢を取れるよう準備を行ってまいります。以上です。 312: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 313: ◯13番(河村康之) 分かりました。全ての避難所でしっかり外国語や手話などの多言語の対応ができるということであります。よろしくお願いをいたします。  では、次ですけれども、障がい者や高齢者、また妊婦の方などが避難できる福祉避難所についてちょっとお尋ねいたします。本市の福祉避難所の設置場所と、そのほか協定を結んでいる福祉避難所はどうなっているでしょうか。 314: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 315: ◯危機管理部長(山本一弘) 市の公共施設では各コミュニティセンター及びすこやか交流プラザの計5か所を指定福祉避難所としております。そのほか、協定福祉避難所として福岡県職員研修所及び高齢者や障がい者の社会福祉施設17施設と災害時の応援協定を締結しております。以上です。 316: ◯議長(山上高昭) 河村議員。
    317: ◯13番(河村康之) では、その福祉避難所を主に利用されるであろう高齢者や障がい者、妊婦の方々もそうですけれども、事前にこの避難所の情報というのはどのように伝えているでしょうか。 318: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 319: ◯危機管理部長(山本一弘) 聴覚障がいのある方やその他の障がいのある方に対しましても、平時から避難所など必要な情報を周知しておく必要があることから、全戸配布の防災マップに加え、市ホームページや福祉サービス課窓口で配付しております障がい福祉のしおり「はばたき」において情報提供を行っているところです。「はばたき」では、防災や緊急時の対応についてを記載しており、その中で福祉避難所の紹介を行っております。  今後は「はばたき」の記載内容の充実を図るとともに、関係団体等への情報提供を行うなど、積極的な周知を検討してまいります。以上です。 320: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 321: ◯13番(河村康之) 災害発生時というのは福祉避難所へ直接避難するのではなく、一旦指定避難所に避難をしてから移動するというふうになっていると思いましたが、その手順はどうなるんでしょうか。 322: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 323: ◯危機管理部長(山本一弘) 指定福祉避難所への避難手順につきましては、各コミュニティセンターへ避難された方のうち、避難受付の際に福祉避難所での避難が必要と判断された方を、同施設内の指定福祉避難所へ案内することとしています。また、公民館に避難された場合は、最寄りのコミュニティセンター内の指定福祉避難所へ移動していただくこととしております。  次に、協定福祉避難所につきましては、開設前に全17施設に対して当日の受入れ可能人数の確認を行い、協定福祉避難所への避難を希望される方からのご連絡があった場合は、市が避難先の調整を行い、決定した施設へ直接避難していただくことになります。以上です。 324: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 325: ◯13番(河村康之) ちょっと確認をさせていただきます。基本は一度指定避難所に避難するんだけれども、事前に連絡等をいただいて指定避難所への避難よりも福祉避難所への避難のほうがよいと判断されれば、状況に応じて直接福祉避難所にも避難できるということでいいでしょうか。ちょっと確認です。 326: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 327: ◯危機管理部長(山本一弘) そのとおりでございます。 328: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 329: ◯13番(河村康之) 続きまして、災害や避難所の情報発信についてお尋ねをいたします。  災害の発生時に重要なことは、命を守るための安全な行動と正確な情報を得ることであると思っております。本市として、正確な災害時の情報や避難所開設時の情報など、どのように発信をされているでしょうか。 330: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 331: ◯危機管理部長(山本一弘) 災害時の情報伝達につきましては、あらゆる災害の種別や状況に対応できるように、また、情報を入手する市民の方々の多様性に対応できるように、伝達手段の多重化、多様化を行っております。また、市民の方々には迅速かつ適切に災害情報を入手していいただけるよう、出前講座や防災パネル展示、市ホームページでの紹介など、様々な場面を活用して災害伝達手段の周知に努めております。  これらの考え方を基本に、現在市では、市ホームページやSNSのほか、災害情報伝達システム、エリアメール、災害情報等配信サービス、防災メールまもるくん、市広報車など、複数の手段を用いて市民の皆様へ災害に関する情報を伝達しております。また、今年3月からは新たな情報伝達手段として、土砂災害警戒区域や浸水想定区域に居住している方々を対象に戸別受信機の貸与も開始しております。以上です。 332: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 333: ◯13番(河村康之) 今、様々なツールを使って市民の方々に正確な情報の提供についてお聞かせいただきました。しかし、例えばなんですけれども、災害時に車を使って避難所に行こうと思ったときに、その避難所の駐車場がいっぱいであったと。せっかく避難をしてきたのにほかの避難所に移動しなければならない。もう少し避難所などの詳しい情報の提供ができればなと思っております。ある自治体では、災害時にどこの避難所に行けばよいか、避難所の状況や混雑具合をスマートフォンで表示できるアプリを活用しているところもあります。  ちょっと例ですが、避難所の状況を開設中、混雑、満員の3段階でスマートフォンに表示をし、通知をします。その避難所の3密回避やスムーズな退避を促すことができるということであります。本市でも災害時に避難所の混み具合など、情報発信をさらに進めるシステムの導入をしてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 334: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 335: ◯危機管理部長(山本一弘) 福岡県は、市町村から入力された情報を基に避難所の開設状況や混雑状況を福岡県防災ホームページ上で確認できる「福岡県避難所・避難情報」というシステムを導入しています。本市でも、災害が発生したときには福岡県防災情報システムに避難所開設状況や避難者数を随時入力しております。このシステムを活用することは、災害発生時の速やかな避難行動につながるため、まずはシステムの存在について市民への周知拡大を図り、システムの活用を進めてまいります。以上です。 336: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 337: ◯13番(河村康之) ありがとうございます。幸い本年度からデジタル推進課ができましたので、しっかり協力して、早くそういうことを活用していただきたいなと思っております。  では、次ですが、広く市民の方々に防災意識を高めてもらうため、本市では災害関連についての出前講座を行っております。その出前講座の詳しい内容と実施実績、参加者数などをお聞かせください。 338: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 339: ◯危機管理部長(山本一弘) 危機管理課が実施する防災に関する出前講座は、「災害時避難行動要支援者制度について知ろう」と「防災・減災のススメ」の2講座となっております。「災害時避難行動要支援者制度について知ろう」については、令和4年度から新たに実施している講座で、この制度をより多くの方に知っていただき、共助の輪を広げ、災害時に誰一人取り残さないことを目的としています。「防災・減災のススメ」については、地震や水害、家庭での備蓄、防災ゲームなど、多岐にわたる依頼に応じた内容で実施しております。  出前講座の実施件数と参加者数については、新型コロナウイルス感染症流行前の平成30年度は実施件数が32件、参加者数が延べ2,278名でしたが、コロナ禍であった令和3年度は実施件数が18件、参加者数が延べ586名と減少している状況です。以上です。 340: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 341: ◯13番(河村康之) 様々な角度からの防災意識の向上のために多くの市民の方々が参加してくれているということですが、では、その出前講座では、避難所での避難者同士の助け合いの重要性というものはどのように伝えているでしょうか。 342: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 343: ◯危機管理部長(山本一弘) 出前講座では、避難所には様々な配慮を要する方が避難してくることを、講話のみならず、避難所運営ゲームなどを通じて理解を深めていただいており、避難者同士の助け合いが重要であることを伝えております。  避難所では、長期間の避難となった場合、避難者による自主運営を基本としているため、避難者同士の共助の力が必要となります。今後も、共助を担う自主防災組織や防災士連絡協議会等への支援を継続し、さらなる地域防災力の向上を目指してまいります。以上です。 344: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 345: ◯13番(河村康之) 先ほどもお話しいたしましたが、災害時には外国語や手話などの言語を使う方など、いろいろな方が避難所に避難をしてきます。その方々の中には、言語や意思の疎通が取りにくい方もたくさんおられます。本市では今、多言語ボードを使っているとお伺いしましたが、それは恐らく避難所への入所のときに様々な避難者の情報を得るために活用をするのが主かなというふうに思っております。これが平時であれば、外国語や手話などの言語を使われる方々は、自分の生活地域の近隣の人たちと交流を行いまして、お互いに協力し、支え合いながら生活を行っております。しかし、避難所では近隣地域の方々が近くにいるとは限りません。実際に数日間避難所で生活を行うとなると、その人たちは、災害時の不安だけではなくて、避難所での言葉の壁、意思の疎通の不安によりまして、周りとの関わりをあえて控えて、遠慮をして、孤立をし、不安がさらにたまっていくのかなというふうに思っております。  ちょっとある方の話の紹介をさせていただきます。その方は、幼いときに聴覚の機能を失いました聾者の方であります。その方は昔、会社に勤めておったのですが、ある日、普通に仕事をしていて、ふと気がつくと職場の方全員がいなくなっていました。どうしたんだろうなと思っていましたら、1人の職場の方が急いで駆け寄ってきまして、手を引っ張って連れて行かれたそうです。何事かなと思っていると、実はその日が職場の避難訓練の日だったそうです。訓練開始のサイレンが鳴り、職場のみんなは急いで避難行動を取り、逃げ出したのですが、その方は避難訓練のサイレンの音は聞こえず、避難できずに取り残されていたということでした。  私たちの生活の中の「普通」であるならば、避難訓練開始のサイレンや緊急放送は聞こえるのが当たり前で、そしてすぐに避難行動を取ることができます。しかし、そうでない方も本市にはたくさんおられます。そのような方たちには、災害情報などもしっかり伝わるようにしていかないといけないと思います。それは平時のときはもちろん、災害時の避難所でも同様であると思います。  先ほど出前講座での状況を聞きました。2,200名ぐらいですかね、多くの方々が防災意識を持って災害関連の出前講座に参加をしてくれています。であるならば、この講座に参加された2,200名以上の方に、この出前講座で防災意識の向上や避難時の行動などを学ぶこと以外にも、避難所での様々な状況の方への助け合いと協力の重要性も毎回伝えておく必要があると思いますが、今後、出前講座の受講者にはどのように伝えていこうと考えていますか。 346: ◯議長(山上高昭) 危機管理部長。 347: ◯危機管理部長(山本一弘) 災害が発生したときには、自助や公助だけでは困難な場面があるため、避難者同士による助け合いや協力など共助の力が重要であると考えております。そのため、出前講座を受講された方には共助への理解を深めていただき、災害時には率先して配慮や支援が必要な方々への協力や支援を行っていただきたいと考えております。したがいまして、今後も出前講座におきましてこれらのことをしっかりと伝えていきたいと考えております。以上です。 348: ◯議長(山上高昭) 河村議員。 349: ◯13番(河村康之) 今、しっかりと出前講座でいろんな方々に伝わるように教えていただけるという言葉をいただきました。  災害はいつ起こるか分かりません。その認識で多くの市民の方々が防災意識の向上と共助の意識がさらに上がっていくことを願いまして、私の質問を終わります。以上です。 350: ◯議長(山上高昭) 以上で、本日の議事日程は全て終了しました。  明日9月22日の会議は、議事の都合により特に9時30分に繰り上げて開きます。  本日はこれをもちまして散会します。お疲れさまでした。      ──────────────・────・──────────────                  散会 午後2時54分...